氷河期「はっはぁ…わかりました。」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

数時間後

氷河期「バブル課長できました。」

バブル「ちっ、おせぇな」

団塊「ふぅむ…すばらしいな、この出来」

バブル「はい、ありがとうございます。」

ｷｨｰﾊﾞﾀﾝ

氷河期「バブル課長、どうでしたか書類」

バブル「あ？いいんじゃね、早く次の仕事しろ」

氷河期「はぁ…」

次の日


団塊「おい、この書類もやっとけ」

バブル「はい、かしこまりました。」

ｷｨｰﾊﾞﾀﾝ

バブル「……おい、氷河期は？」

ゆとり「さぁ、しらないっすね、うんこじゃないっすかｗ」

バブル「…まぁいい、おまえこれやっとけ」

ゆとり「いま、いそがしいんで」

バブル「いいからやれ」

ゆとり「なんか手当てでるんすか？」

バブル「は？」

バブル「仕事だろ」

ゆとり「バブル課長のしごとっすね」

バブル「いいからやれっ！」ﾊﾞﾝ！

ゆとり「ちっ、っせーなー」

バブル「俺が、言った通りにやれ」
ゆとり「嫌です。より合理的な方法を選択します」
バブル「今までこれでやってきたんだから、このやり方が正しいんだよ！」
ゆとり (だめだこいつ)
ゆとり「・・・」
とりあえずゆとり君、作業する

バブル「まだ？」
バブル「いつ出来るの？」
バブル「遅いんだけど」
バブル「こんなの片手間にできなきゃ困るよ？」
ゆとり「・・・」

労基署「ちょっとお話しを伺いたいのですが。」
人事「」

翌日

団塊「おい、昨日の書類は！」

バブル「はっはい、今っ」

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

バブル「おい！書類は！」

ゆとり「あっこれっすか？」ﾎﾟｲｯ

バブル「よしっ」ﾀﾞｯ

ゆとり「ツイートしとこ」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

まい「課長、団塊部長がすぐ来いと、大変お怒りのようです。」

バブル「っ」

-----------------------

団塊「貴様、仕事をなんだとおもっているんだ！」

バブル「申し訳ありません！すべてゆとりがやったことでして」

----------------------

ゆとり「今日の飲み会どうすっかな」

ｶﾞﾐｶﾞﾐ


氷河期「ただ今戻りましたー」

まい「お疲れ様です」

氷河期「あの罵声はどうしたの？」

まい「ゆとり君がやった仕事でバブル課長が云々」

氷河期「はぁ…」

ゆとり「団塊さんが部屋にいるんだけど返事がなくて…」

氷河期「どいてろ！」ドアを破る

バブル「団塊さん！？」

コナン「駄目だ…もう死んでる」

ｷｨｰﾊﾞﾀﾝ

CM

ﾀﾞﾝｯ！

ゆとり「っつざけんなよ、ハゲ！」

氷河期「お疲れ」

ゆとり「っす」

氷河期「大変だった見たいだね」

ゆとり「ほんとっすね、氷河期先輩のせいっすよ」

氷河期「えっ」

氷河期「出張に行ってただけなんだけど」

ゆとり「先輩がいないせいで俺が仕事させられたんすよ！」

氷河期「…そうなんだ…」

ゆとり「謝ってくださいよ！」

さとり「ゆとり先輩、少し待ってください」

氷河期「！」

さとり「氷河期先輩がなんで謝らないといけないんでしょうか」

ゆとり「うるせーなーてめーは」

さとり「今回の出張も私のかわりに氷河期先輩が行ってくれたんですよ」

ゆとり「うるせー後輩の癖に態度でかいぞお前」

さとり「元はゆとり先輩の仕事が原因ですよね」

まい「はいっもうこの話はやめにして！」

氷河期「…」

ことり｢ピーピーピー｣

ニトリ｢新生活には新しい家具！｣

氷河期「さっきはありがとうさとり君」

さとり「いいえ、あーいうの我慢できないんですよ…」

氷河期「すまなかったよ、でもこれが会社組織なんだ…」

さとり「ええ…ぼくも最近わかってきました…」


--------------------
ゆとり「っぜーなーツイートしといてやる」

@yutori 氷河期ころす

さとり「しかし、なんでゆとり先輩みたいな人採用したんでしょうか？」

氷河期「会社のバランスってもんがあるんだよ、年齢的に」

さとり「うーん、先輩はどうしてこの会社に？」

氷河期「………色々と…ね」

さとり「…」



まい「あっ、さとり君、今日一緒にお弁当食べようよ」

さとり「はい、よろこんで」

次の日

団塊「おい、これやっとけ」

バブル「はい、かしこまりました」

ｷｨｰﾊﾞﾀﾝ

バブル「おい、氷河期は？」

さとり「氷河期先輩でしたら、今会議中ですよ、ゆとり先輩なら喫煙室に」

バブル「…これやっといてくれないか」

さとり「はい、わかりました」

数時間後

団塊「今回の書類はなかなかすばらしかったぞ」

バブル「ありがとうございます」

ｷｨｰﾊﾞﾀﾝ

バブル「はぁーやれやれ」

さとり「書類大丈夫でしたか？」

バブル「あ？いいんじゃね、あれもやっとけよ」

さとり「はい、わかりました」

ｶﾀｶﾀｶﾀ

まい「どうしたの?お疲れモードかな？」ｻｯ（ｺｰﾋｰ）

さとり「あっありがとうございます///」

まい「もう慣れた?この会社？」

さとり「はい、みんな優しくて一部を除いてとても仕事しやすいです」

まい「そっかーやっぱり君もそうおもうんだ」

さとり「はい…。あ、あのまい先輩って…」

まい「だーめ、乙女は秘密が多いんだよ？」ﾋﾗﾋﾗ

さとり「は、はぁ…」ﾎﾞｰ

ゆとり「あー！！くそうぜーっ！」ﾄﾞｶﾞﾝﾊﾞｷﾝ

警備員「きっきみ！」

ゆとり「あ？」

警備員「備品を壊さないでくれないか！」

ゆとり「誰に口聞いてんだよ、○○の社員だぞ！」ﾄﾞｶﾞﾝ

警備員「ひっ」ｶﾞﾗﾗﾝ　　ｶﾞｯｼｬｰﾝ

ゆとり「ったく、低脳が」ﾀｯﾀｯﾀ

バブル「団塊部長、もう一杯」ﾄｸﾄｸ

団塊「あぁ」

バブル「かわいいお姉ちゃんの手配もすみましたので」ﾋｿﾋｿ

団塊「うむ、君を課長にしてよかったよガハハハ！」

バブル「恐縮であります！」

--------------------

ﾌﾟﾙﾙﾙ

まい「はい。○○株式会社、まいです。」

仮眠室


まい「氷河期さん！氷河期さん！起きて！」

氷河期「んっまいちゃん…どうしたの？」

まい「大変なんです！会長が！怪我を！」

氷河期「えっ今警備員をされている会長が？」

まい「はい！そうすればいいでしょうか！わたし！」

氷河期「落ち着いて、搬送された病院と家族に連絡を」

まい「はいっ！」

氷河期「ぼくは会社関連の連絡と警察への事情聴衆を」

まい「わかりました！」ﾀﾞｯ

団塊「おねぇちゃん、おっぱいもさわらせろよ」

売女「やだーえっちー」

バブル「あと3枚だすから」ﾋｿﾋｿ

売女「とくべつだよー」ﾎﾟﾛﾝ

団塊「ひーっひひ」ﾑﾆｭ

バブル「…」

氷河期「あっさとり君、夜分ごめんね」

さとり「いいえ、どうされたんですか？」

云々

--------------------------

さとり「私はおじいちゃんの病院へ」

氷河期「おじい…ちゃん？」

団塊「本番させろよー、ねえちゃんよー」

売女「やだーおじさんしつこい」

バブル「あと5枚、いや7枚だすから！」ﾋｿﾋｿ

売女「っち、うっぜーな、さっさと終わらせろよ」

団塊「ひひひひひ」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

バブル「…」

病院

さとり「おじいちゃん大丈夫？」

会長（戦後）「あぁ、幸いな」

さとり「よかったよ」

会長「ずいぶんうちの会社にしては手際がいいな」

さとり「うん、氷河期先輩とまいさんが色々ね」

会長「まい…か、氷河期ってのははじめて聞いたぞ」

さとり「うん、とっても地味な人だからね、知らないかも」

会長「あのな、さとり」

さとり「うん」

会長「わしを突き飛ばしたのはどうも私の会社の従業員らしい」

さとり「えっ…えっ？うそ…」

会長「わしは、きめかねておるのじゃ、この件をどうすべきか…」

さとり「…」

会長「おまえはどうおもう？」

さとり「わっわたしは…」

さとり「もし、だよ？犯人が逮捕されたら…」

会長「うちの信用はガタ落ちだ、たぶんつぶれる」

さとり「…い…や」

会長「まいにも相談したいな…電話してくれ」

さとり「まいさんて…どういう人なの…？」

会長「とうとうおまえにも話さないとならないのか…」

会長「さとり、おまえとは腹違いの兄妹だ」

さとり「えっうそ…」

会長「私の息子は一度離婚している。どうしても引け目があってな…」

さとり「…」

会長「まいは…おまえのことは知っているんだ…」

さとり「そんな…」

会長「実は少し惚れてただろ？」

さとり「っ！」

会長「まぁ、わからんでもない…魅力的だ」

さとり「そん…な…」

会長「しかしな、うちの会社は零細だ、もうたたんでもいいかもしれん」

さとり「やっやだよ！おじいちゃん！」

会長「うちには優秀な人材はいない、おまえも知っているはずだ」

さとり「……いや、ひとりいるよ…おじいちゃん…」

氷河期「ふぅー一件落着したよ」

まい「おつかれっ」

氷河期「この件は当分伏せておく方向で、会社の取引先にも迷惑かかるかもしれないし」

まい「うん、わかったよ氷河期君…ありがとね」ﾎﾞｿｯ

氷河期「んっなんかいった？」

まい「ううん？なんにもだよっ」ﾋﾗﾋﾗ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

まい「あっ会長からだ」

氷河期「えっそれって自分の携帯だよね」

まい「えっ、あー……ご家族に教えておいたんだ」ｱｾｱｾ

氷河期「そうなんだ、さすがまいさん」

まい「えへへ」ﾋﾟｯ

-------------------------

まい「はいわかりました」

会長邸

氷河期「会長、お招きいただきましてありがとうございます。」

会長「まぁ、緊張せずに、そこへ座ってくれ」

氷河期「失礼いたします」

まい「…」

会長「ところで…だな」

さとり「…」

会長「君はうちの会社がすきかね？」

氷河期「はい、好きというよりは家族みたいなものでしょうか」

会長「ほう」

氷河期「かつてニートでフリーターだった私をここまで育ててくれました」

会長「そうだったね」

氷河期「警備員、トラック運転手、工事現場…」

まい「…」

氷河期「コンビニ、清掃、日雇い…」

さとり「…」

氷河期「いずれも人として成長は経験がもたらす物です」

会長「うむ」

氷河期「しかし○○株式会社はとってもあたたかいんです。」

会長「…」

氷河期「経験だけではありません、もちろん理不尽な人もいます」

会長「団塊とバブルだな」

氷河期「しかし、なんというか、そばに安心できる人がいるような感じなんです」

まい「…」

氷河期「私は、ここに身を捧げる覚悟ができています。」

会長「ふむ、いいだろう、まい」

まい「はい」

会長「失礼だが君の両親は、もう亡くなっているのか？」

氷河期「はい、小学校の時に自己で亡くしました」

会長「どうやって大学まででたんだね」

氷河期「はい、それは、その横の新聞のおかげです」

会長「新聞配達かね」

氷河期「はい」

会長「君の両親にご挨拶したかったよ…」

氷河期「…？」

会長「わしは息子を亡くしている」

さとり「…」

会長「この会社も、わしが兼社長だが、先も短い」

氷河期「…」



まい「お持ちしました、おじいちゃん」

氷河期「…えっ？」

会長「これを君に」ｽｯ

氷河期「これは？婚姻届？」

会長「あぁ、まいは息子の子供だ」

氷河期「！っ」

会長「驚くのも無理はない、それでな、さとりは息子の腹違いの兄妹だ」

氷河期「ひっ」ｶﾞﾀﾝｺﾞﾛｺﾞﾛ

まい「氷河期さん、こんな場でどうかと思うのですが、私のことどう思っています？」

氷河期「っいやっそのっ」ｱﾀﾌﾀ

会長「おまえのことは調べ尽くした、今の話もすべて本当だな」

会長「そして、わしの孫もおまえに惚れているそうじゃないか」

会長「わしも跡継ぎがほしいんだ、いいからさっさときめろ」

さとり「そうですよ、氷河期先輩、なにあわててるんですか」

氷河期「ひぇぇぇ」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

氷河期「ぼっぼくは…」

会長「はやくしろ」

氷河期「まいさんのことが好きです！」

まい「///」

氷河期「でも会社のあとは継ぎません！」

会長「…えっ」

さとり「えっ」

氷河期「私は今の…今のままがいいんです…」

会長「この惨状の会社がか？」

氷河期「はい、この醜さの中にあるパワーバランスがあるんです…」

会長「…そうか、そこまで言うなら、お前の理論でやってみろ」

氷河期「はい、まいさんは幸せにします！」

会長「期待してるぞ、あっ会社はおまえが継げ」

さとり「えっ」

新年度


団塊「おい、新人事の重大発表らしいぞ」

バブル「楽しみですね（やっと部長か）」

ゆとり「なに、俺が社長になるんｗ」




まい「新年度朝礼を開始します、会長のご挨拶です。」

会長「おはよう諸君、今日は重大発表がある」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

会長「我社はシベリアに新しい支店を開設した。そこに支店長として」

会長「団塊君！」

団塊「ひっ」

会長「たのむよ」ﾆﾔﾘ

団塊「はい！」（やった支店長！）

会長「そこの部長にバブル君、君だ」

バブル「はい！」（やったー部長！）

会長「そして課長補佐代理にゆとりくん！」

ゆとり「おれっすか」

会長「あのときは痛かったぞ」

ゆとり「えっ？」

会長「そしてこの本社の課長に氷河期君、よろしくたのむよ」

氷河期「はい、全霊をつくします！」

会長「本社部長は命令系統簡略化のため廃止する」

会長「そしてあたらしく統括管理部としてさとり君を指令長とする」

ｵｰｻﾞﾜｻﾞﾜ


ゆとり「氷河期先輩、ぼくの方が出世早いっすよｗ」