一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」(228)

一方通行「いよゥ、元気にしてたかァ?」

一方通行「つってもよォ…死ンでンのに元気ってのもおかしいよなァ」ヘヘッ

一方通行「あァ…悪ィ、オマエが気に入ってた子猫なァ…今日も見つかンなかったわ…」

一方通行「オマエもクソ猫も…皆、俺の傍からいなくなっちまう…」

一方通行「やっぱりよォ…孤独ってなァ寂しいわ、俺も死んだら…今度こそオマエと一緒になれンのかなァ…?」

一方通行「…ハッ、わァってンよ!まだ終わっちゃいねェ…それまでは絶対死なねェからよ!」

一方通行「約束しただろ?…なァ」

はい

―――数ヶ月前

一方通行「……」トコトコ

不良「待ちやがれ最強ッ!」ダッ

不良「一方通行ァァァァ!!」ザッ

不良「今度こそ引導を渡してくれるわーっ!」ブンッ

ゴキボキベキンッ!

一方通行「……」トコトコ

不良「うっぎゃあぁああぁ!?」

不良「痛ぇ!痛ぇよおぉぉぉ!!」ゴロンゴロン

一方通行(くっっだらねェ、何が最強だ…)

一方通行(じゃァ最強じゃなくなったらどうなンだよ…)

一方通行(普通の日常に戻ンのか?何かが変わるのか…?)ザッ

一方通行「あァ~、また増えてンな…落書き」

一方通行「俺に敵わねェからってやる事が古いンだよ…誰がロリコンだハゲが」ガチャ

一方通行「チッ、また寮監さンに怒られンじゃねェかよォ…」ボスッ

一方通行(もォいいや、今日は寝…)

プルルルルル!

一方通行「あァ!?誰だァ俺の安眠を妨げようとするドカスは!」

プルルルルル!

一方通行(非通知…また実験か…?)ピッ

一方通行「現在この電話はお客様の都合により使われておりま…」

研究員『安い芝居だな、一方通行』

一方通行「チッ…俺ァ今気が立ってンだ、手短かに話せ」

研究員『実験だ、日時は明日の夜、場所は…』

プツッ、ツーツーツー…

一方通行「せめて内容くらい言えよなァ…」

―――某研究所

一方通行「…特別クラス?」

研究員「そう、絶対能力(Lv6)に進化(シフト)するための特別クラスよ」

一方通行「Lv…6だァ?」

研究員「最強の超能力者であるキミだけに用意された…ね」

一方通行(また変な薬飲まされたり頭イジられンのかァ…)

研究員「実験内容は戦闘による能力の促進…キミにはある人物と二万回戦ってもらう事になるわ、相手は…」

一方通行「はあァァ!?二万回ィ!?」

研究員「えぇ、二万回」

一方通行「帰る」トコトコ

研究員「ち、ちょっ!?待ちなさい!」

一方通行「今まで色ンな実験に付き合わされてきたけどよォ…今回のはクレイジーすぎンだろボケが」

研究員「無敵のLv6よ?…力が欲しくないの?」

一方通行「俺ァ既に学園都市最強なンだよ、これ以上何を望む?」

研究員「平穏な日常…かしら」

一方通行「……なンだってェ?」ピクッ

研究員「Lv6…無敵の力が手に入ればキミに挑もうって人間すらいなくなるんじゃないかしら?」クスッ

一方通行(コイツ…)イラッ

研究員「キミが今回の実験を成功させてくれるならば…」

一方通行「…あァ?」

研究員「今後一切我々はキミに関与しない、この条件ならどう?」

wktk

一方通行「オイオイ…そいつァマジな話ですかァ?」

研究員「約束するわ、そうでもしないと付き合ってくれないみたいだし…って上の方も判断したんでしょ」

一方通行「ケッ、よっぽど興味があンだなァ…前代未聞のLv6ってのがよォ」

研究員「で、どうするの?参加して平穏な日常を取り戻すか…」

研究員「断って一生を実験に委ねるか…」

一方通行「…チッ」

研究員「フフ…答えは決まってるわよね?ついてきなさい」クルッ

カツカツカツ…

一方通行「…オイ」ピタッ

研究員「なに?」

一方通行「なンだよ…あのデッケェ培養器はよ?」
(中に…何かがいる…?)

ゴポッ…

研究員「アレがキミの相手…通称『妹達(シスターズ)』」

一方通行「オイオイ、まさか合成獣(キメラ)なンかと戦えってンじゃねェだろォなァ?」

研究員「フフ…相手が獣なら…」カツカツ…

一方通行(何だァ…胸騒ぎがしやがる…)

研究員「キミもやりやすいんだろうけどね…」ボソッ




研究員「さ、この中が第一実験室…相手の準備はとっくにできてるわ」

一方通行「……」

研究員「フフ…緊張してるのかしら?レディーを待たせるもんじゃないわよ」ガチャ

一方通行「はァ?レディーだ…」

バタン

一方通行「…チッ」

ミサカ「熱源感知…アナタは絶対能力進化計画の被験者、一方通行(アクセラレータ)で間違いありませんね?」スッ…

一方通行「あァ?オマエは…」

ミサカ「…と、ミサカは確認を取ります」ザッ

一方通行「第三位…超電磁砲(レールガン)!?」

研究員『聞こえるかしら一方通行?その娘がキミの相手、御坂美琴の…』

一方通行「こいつァ一体どういう事ですかァ!?」

研究員『いやだから…』

一方通行「第一位VS第三位!こんなビッグカード同士をギャラリーもいねェ場所で戦わせてンじゃねェよ勿体ねェ!」

ミサカ「いえ、ミサカは正式には超電磁砲…御坂美琴ではありま…」

一方通行「いいねいいねェ!楽しめそうな実験じゃねェかよォ!」

ミサカ「…なる程、これが通り名、『一方通行』と云われる所以…と、ミサカは納得します」

研究員『フゥ…まぁ良いわ、〇〇〇一号、始めなさい』

ミサカ「了解しました、ではこれより…」スチャッ

一方通行「あァ、ちゃンとゴーグル付けとけよォ…?女の子がケガでもしたら大変だァ」コキコキッ

ミサカ「第〇〇〇一次実験を開始します」バチッ…

一方通行「いいぜェ?どっからでもかかって来やがれ!」

ミサカ「お断りします」

一方通行「はあァ!?」

ミサカ「ミサカは一方通行の能力を把握していません…不用意に突撃するのは賢明な判断とは言えないでしょう…と、ミサカは自己の優秀性をアピールしてみます」

一方通行「あ、あァ…そうだよなァ」
(なる程な…勉強になンぜェ…!)

ミサカ「よってミサカは射程圏に入るように…棒立ち状態の一方通行との間合いをジワジワと詰めます」ジリ…

支援

レベル1の俺が来ました

一方通行「ンな気張らなくてもよォ…」ザッザッ

ミサカ「!?」

一方通行「オラ、これでオマエの距離だろ?」ザッ

ミサカ「余裕ですね…それとも罠でしょうか?…と、疑いつつ…」チキッ

一方通行(ナイフ!?)

ミサカ「ミサカは心臓目掛け切りかかりま…!」ヒュッ

ベキンッ!

ミサカ「……え?」

カランッカラーン

ミサカ「何が起こったのでしょうか…?アーミーナイフが折れ…」

ズダアァァァン!

ミサカ「あ゛ぅっ!?」

一方通行「余所見が賢いとは言えねェよなァ…?ミサカちゃァァァン!?」ギリッ

ミサカ「ぐっ…!?かは……ぁ゛…!」ミシッ…ミシッ…
(い、息…が…!)

一方通行「オイオイ、まさかこれで終わりじゃねェよなァ…?第三位ともあろう者がよォ!?」ギリギリッ…

ミサカ「が…ぐっ!」バチッ!

一方通行「お?」

バリバリバリイィッ!!

ミサカ「っあ゛ぁ゛ああぁッッ!?」ビグッ!

一方通行「ざァ~ンねン♪」

シュウゥゥゥ…

ミサカ「ぁ…う…」ガクッ

一方通行「…チッ」
(女に暴力は気が引けンな…クソっ!)

研究員『流石ね、一方通行』

一方通行「実験は終わったンだ…早く超電磁砲を医務室に…」

研究員『まだ終わってないわ…殺しなさい』

一方通行「はあァ!?テメェ何ホザいて…」

研究員『安心なさい、その娘は超電磁砲…御坂美琴ではない…』

一方通行「……あ?」

研究員『彼女の体細胞を利用して作った…』

ミサカ「……」

研究員『模造品(クローン)なのよ』

一方通行「なン…だと…?」

研究員『絶対能力進化計画…キミが成すのは二万人に及ぶ彼女達の殺害』

一方通行(さっきの培養器…あン中には…!?)ゾクッ

研究員『その娘は記念すべき一体目、キミに殺される為だけに生まれてきたのよ…だから殺しなさい』

一方通行「ぅ…!」

研究員『何してるの?ホラ早く…』

ミサカ「……」

研究員『……殺せっ!』

一方通行「イ…だ…」

研究員『殺せ…!殺せっ!殺せ殺せ殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!』

一方通行「やめろ…!イヤ…だ…」

ミサカ「……」

『殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺』

一方通行「やめろ……やめろおおオォォォォッッ!!」

―――医務室

ミサカ「ぅ…ん…?」パチ

ミサカ(ここは…?私は…生きているのでしょうか?)

一方通行「よォ…目ェ覚めたかァ?」

ミサカ「!?っ」ビクッ

一方通行「何驚いてやがンだ?検体番号(シリアルナンバー)〇〇〇一号」

ミサカ「一方通行…?どうしてアナタが…」

一方通行「おいィ?それが朝まで看病してやったヤツに言うセリフかァ?」

ミサカ「看病…?やはり…私を生かしたのですね」

一方通行「何だ、そんなに殺して欲しかったのかァ?」

ミサカ「はい」

一方通行「……」

それでこそアセロラドリンクさんや・・・!

ミサカ「まだ遅くありません、今すぐ私を殺してください!…と、ミサカは…」

一方通行「るっせぇンだよ!!そンな軽々しく殺してくれなンて言うンじゃねェ!」

ミサカ「わけが…わかりません、アナタは実験に参加した…ならば私を殺すのは至極当然…」

一方通行「ワケわかンねェのはこっちだ…何なンだ、このイカレた実験はよ?」バサッ

ミサカ「計画書類…?それに実験前のあの口ぶり…!まさか内容も知らずに参加したのですか!?」

一方通行「あァ、そォだよ」

ミサカ「信じられません…と、ミサカは一方通行の自由奔放さに落胆します」

一方通行「つってもまだ参加するって返事はしてねェ…悪ィが今回の実験はパスだ」

ミサカ「そ、そんな!どうしてですか!?」ガバッ

一方通行「あンまり動くンじゃねェよ…お身体に障りますよォ?」

ミサカ「構いません、どうせ長くは生きられないのですから…」

一方通行「…そォか」

ミサカ「計画はここで中断…?だったら私達は…『妹達』の存在理由は…」

一方通行「オマエ…おかしいと思わねェのかよ!?自分が殺される実験に付き合うなンてどうかしてる!」

ミサカ「ミサカは…アナタに殺される為だけの実験動物として作られました」

一方通行「オマエは…!」

ミサカ「それを否定されるという事は、誰からも必要とされない…死ぬよりも辛い事なのです」

一方通行「何言ってやがる…死ンだらそれで終わりだろォが…」

ミサカ「死ぬと言っても…我々『妹達』は脳波を常にリンクさせ、ネットワークを形成しています」

一方通行「…はァ?」

ミサカ「各個体の記憶の共有、意志の伝達が可能…私が死んでも変わりなど、いくらでもいます」

一方通行「そンなのはどうだっていいンだよ…オマエ自身はどうなンだ!?」

ミサカ「え…?」

一方通行「オマエは何の為に生きてンだって聞いてンだよォ!?」

ミサカ「…?ミサカの存在理由は…先ほど宣告した通りアナタに殺される事ですが?」キョトン

一方通行「違ェよ!だから…その…俺が言いてェのはだなァ…!」
(だあァ上手く言えねェなァ!)

ミサカ「一方通行…アナタは今、混乱状態に陥っているのでは?…と、ミサカは推測します」

一方通行「クッ…!」ガタッ

ミサカ「どこへ行くのですか?…と、ミサカは寝不足で眼が真っ赤になってる一方通行に問い掛けます」

一方通行「帰るンだよ!あと眼の色は元々だァ!」ガチャ

ミサカ「一方通行…」

一方通行「…あァ?」

さるよけ

ミサカ「看てくださって…ありがとうございました」ペコリ

一方通行「お、おゥ」テレッ

ミサカ「…と、ミサカは社交辞令」

一方通行「……」イラッ

ミサカ「…?どうかされましたか?」

一方通行「るっせェ!何でもねェよ!」

ミサカ「そうですか」

一方通行「明日…いや、今夜また来るかンな、変な気起こすンじゃねェぞ」

バタン

ミサカ「やはり一方的ですね…と、ミサカは溜め息をつきます」フゥ

ミサカ「……」

ミサカ(生きる意味…ですか)




一方通行「…チッ」

研究員「返事は決まったのかしら?一方通行」

一方通行「…少しだけ…」ボソッ

研究員「うん?」

一方通行「もォ少しだけ考えさせてくれや…」

研究員「それは良いけど…なるべく早くしてくれるかしら?『妹達』の維持費もバカにならないんだし」

一方通行(やっぱりな…ミサカ達を道具としか扱ってねェ…)

研究員「…何か?」

一方通行「俺が参加しなかったら…どうなンだ?」

研究員「何がよ?」

一方通行「ミサカ達はどうなンだって聞いてンだよォ!?」

研究員「さぁね…全部上が決める事だから…」

研究員「廃棄処分…ってトコかしら?」

一方通行「テメェ…本気で言ってンのか…?」

研究員「やっぱ高いし私ならそうするわね…あ、奴隷として売るのはどう?」クスッ

一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」

研究員「…フッ」

一方通行(こンな奴らに運命決められて…良いワケがねェだろォが…)ザッザッ

研究員「若いわね…」

―――BOOK ON

一方通行「…チッ」パラパラ…

一方通行(まさか俺が本屋で立ち読みたァな…)パラ…

一方通行「え~と、おとなしいあの娘との弾む話術…あった」スッ

ペタッ

一方通行「お?」

上条「あ」

一方通行「……」ジー
(Lesson1…決して笑顔を絶やさねェ事…)

上条「え、え~と…この本ちょっと良いですか?な~んちゃって…」ナハハハ
(こ、この人怖えぇ~!)

一方通行「いやいやァ、気になるなら先に見ちゃって全然構いませンよォォ?」ギョロリッ

上条「ききき急用を思い出したんで僕はこれでぇぇぇ!!」ダッシュ!

一方通行「あっ…」

上条(いきなりガン付けられた…!不幸だあぁぁぁぁ…!!)ドドドドド…

一方通行「チッ、全然ダメじゃねェか…この本はクソ以下だな」

いいぞ

本編の一方通行よりまともな思考回路してるな

―――某研究所

一方通行「いよゥ、もう起きて大丈夫なのかァ?」

No.18「…?ミサカは生まれてからも至って健康ですが…と、ミサカは恐らく人違い…もといミサカ違いしているであろう一方通行に返答します」

一方通行「エ…オマエの検体番号は?」

No.18「〇〇一八号です…と、ミサカは的確な数字を答えます」

一方通行「じゃァ…〇〇〇一号は?」

No.18「まだ医務室です…と、ミサカは部屋の場所を指差します」ピッ

一方通行「チッ、紛らわしいンだよなァ」トコトコ

No.18「待ってください」

一方通行「あァ?」

No.18「只今ミサカネットワークの初期不良の為、一時的に全ての回線を切断しています」

一方通行「へェ…ンな事もできンだな」

No.18「くれぐれも無防備な〇〇〇〇一号にイタズラしないよう願います…と、ミサカは思春期真っ盛りの一方通…」

一方通行「アアアアホかテメェはァ!?」

―――医務室

ガチャ

一方通行「うォ~い、生きてっかァ?」ヒョコ

ミサカ「スー…スー…」

一方通行「ケッ、幸せそうに寝やがってよォ…」ガタッ

ミサカ「ぅ…ん…」ゴロン

一方通行(誰がどう見たって…普通の人間じゃねェか…)

一方通行「なァ…オマエの幸せってなァ本当に死ぬ事なのか?」

ミサカ「……」

一方通行「俺ァ今まで色ンな実験に身体貸してきたけどよォ…一線は越えてねェ、やっぱ人殺しにだけはなりたくねぇンだ」

ミサカ「……」

一方通行「他の奴らはどうかは知ンねェ、でも俺ァ…オマエ達がちゃンとした…立派な人間だと思ってる」

ミサカ「……っ!」

一方通行「人間の形してやがるし…喋る事も歩く事も食べる事だって出来ンだろ?」

一方通行「要するに…怖いンだよ、学園都市…いや、世界最強の俺が人間殺すのにビビっちまってンだ」ブルッ

ミサカ(一方通行…)

一方通行「それも二万回…?オマエ達は死ぬのが怖くねェのかよ?メチャクチャ痛くて苦しいンだぞ…?」

一方通行「俺は…人殺しなンてしたくねぇンだよォ…」ブルブル

ミサカ「……」ムクッ

ムギュッ

一方通行「!?っ」

ミサカ「怖く…ありませんよ?」ギュッ

一方通行「オマ…!?」

この一方にならさん付けしてもいい

しえん

ミサカ「我々『妹達』には喜怒哀楽…感情と呼ばれる概念は学習しておりません、と言ってしまえばそこまでですが…」

一方通行(感情が…ない…?)

ミサカ「先刻告げた通り、例え私が死のうと私の意志はミサカからミサカへ伝達されます」

ミサカ「二万回死ぬ事に変わりはありませんが…心は他のミサカの中で生き続けます、永遠に…」

一方通行「違ェよ…今のオマエはここにしかいねェだろ!?」

ミサカ「アナタは優しいのですね、一方通行…と言いつつ、ミサカは震える白髪男をナデナデ」ナデナデ

一方通行「オ、オイ!?」ドキッ

ミサカ「心拍数が増加しています…緊張状態にあるのですか?一方通行」

一方通行(暖けェなァ…これが人の温もり…)

ミサカ「抱擁とは…対象を最も安心させる事のできる行為です」ナデナデ

一方通行(頼む…もっとだ、もっとくれ…!)ギュッ

ミサカ「性的な意味はありません」ケロッ

一方通行(野っ郎ォ…)

ミサカ「我々『妹達』の覚悟はできています…あとはアナタの問題ですよ?一方通行」

一方通行「感情がない…覚悟はできてる…だァ?」

ガバッ

ミサカ「ぁっ…!」ボスッ

一方通行「だったらよォ…今からオマエをメチャクチャに犯しまくっても何とも思わねェって事ですかァ?」ズイッ

ミサカ「犯す…?一方的な生殖行動でしょうか?…と、ミサカは息が吹きかかる程接近している一方通行に問い掛けます」

一方通行「…どォなンだよ?」

と言うわけで寝る^^

駄目だ、続けろ

ここでおあずけを食らうとはな

携帯が規制されない限り最後まで書きためてるから安心してくれ

仕事の合間にちょくちょく投下してく

期待ですの

ミサカ「それを成す事でアナタの不安が取り除かれるのならば…ミサカは大人しく目を瞑りましょう」

一方通行(あくまで実験の為…か)

ミサカ「どうしたのです?来ないのですか?…と、ミサカは内心ドキドキながらも平静を装います」

一方通行「くそッ…!」パッ

ミサカ「一方通行…?」

一方通行「冗談だよ…ちっとばかし怖がらせてやろォと思っただけだ…」

ミサカ「私の身体はそんなに魅力が無いのでしょうか?…と、ミサカは隆起の乏しい自らの胸を…」

一方通行「冗談だっつってンでしょォがァァ!?」

ミサカ「…そうですか」

一方通行(チッ、調子狂わされっぱなしだなァ…)ポリポリ

ミサカ「一方通行、アナタは何の為に戦うのですか?…と、ミサカは問います」

一方通行「あ?」

ミサカ「アナタは既に学園都市最強のLv5です、それ以上の力を何故求めるのですか?」

一方通行「俺ァただ…いつもの日常に戻りてェだけなンだよ」

ミサカ「…?」

一方通行「わかンねェよなァ…ガキの頃から毎日毎日得体の知れねェ実験に付き合わされ、歩いてるだけで喧嘩ふっかけられる非日常」

一方通行「そンで今度は殺しだぜ?俺ァもう嫌なンだよこンな生活…」

ミサカ「…一方通行、質問の答えになっていませんよ?…と、ミサカは冷静にツッコミを」

一方通行「最後まで聞け……アイツらは今回の実験に付き合えば二度と俺には絡まねェって条件を出してきやがった」

一方通行「普通の日常がどンなだったかなンてとっくの昔に忘れちまったけどよォ…無敵のLv6、それさえあれば戻れンだ」

ミサカ「実験から解放され…絶対的な力で他者を寄せ付けないと言いたいのですか?」

一方通行「……」

ミサカ「それは元に戻ったとは言えません、孤独になっただけではないのですか?…と、ミサカは結論付けます」

一方通行「孤独かァ…構わねェよ、今までだってそうだったンだ」

ミサカ「それがアナタにとっての本当の幸せなのですか?」

一方通行「それは…」

ミサカ「人殺しになるという代償を背負ってまで掴まなければならない日常なのですか?…と、ミサカは一方通行に迫ります」ズイッ

一方通行「な…」プルプル

ミサカ「?」

一方通行「何なンだよオメェは!?さっきまで自分を殺せっつってたじゃねェか!意味わかンねェ奴だなァもう!」プンプン

ミサカ「私でも何を言ってるのかわかりません…ただ」
(何でしょう…?この感覚は…)

一方通行「ただァ?」

ミサカ「アナタにはこの実験を拒否する権利があるという事です」

一方通行「…あァ」

ミサカ「先程告げた『覚悟』とはアナタに殺される事だけではありません」

一方通行「あ?」

ミサカ「実験動物としての最期を迎えられなくても良い…アナタの話を聞いてそう思いました」

一方通行「ミサカ…?」

ミサカ「これは私、〇〇〇一号個人の思想ですが…と、ミサカは念の為に補足します」

一方通行(そォか…コイツは知らねぇンだな…)

ミサカ「…聞いているのですか?一方通行」

一方通行(役割を失った『妹達』がどんな酷ェ扱いを受けるのか…)

ミサカ「無視しないでください一方通行…と、ミサカは少々不機嫌になります」ムスッ

一方通行(救ってやりてェ…何とかしてやりてェよ…!)

ミサカ「…どうしたのですか?」

一方通行「……いや」

ミサカ「?」

一方通行「実験には参加する、俺がオマエを…」

一方通行「『妹達』を…殺す、幸せにしてやンよ」

ミサカ「…本当に良いのですか?」

一方通行「あァ…だから望みを言え」

ミサカ「望み…ですか?」

一方通行「オマエだって死ぬ前にやってみてェ事くらいあンだろ?叶えてやるよ…俺が何でも叶えてやる」

支援

ミサカ「いけません、実験動物がそんな勝手な…」

一方通行「死のうとしてンだ、我が儘くらい許されンだろ」

ミサカ「本当アナタは強引ですね…と、ミサカは心底呆れ果てます」ハァ

一方通行「るっせェなァ…」

ミサカ「…外」ボソッ

一方通行「…あン?」

ミサカ「ミサカは研究所より外の世界に興味があります…と、ミサカは窓を指差しながら本音を告げます」ピッ

一方通行「オマエ…ここから出た事ねェのかよ?」

ミサカ「確かに外部研修というプログラムもありますが…我々序数体は実験室での戦闘の為、外を知る必要がありません」

一方通行(何一つ人間らしい事ができねェまま死ンで行くのかよ…)

ミサカ「しかし外は寒そうなので出たいようで出たくない微妙な心境です…と言いつつミサカは毛布にくるまります」モソモソ

一方通行「……」

ミサカ「明日の朝に迎えに来て欲しいです…と、ミサカは一方通行にお願いします」ペコリ

一方通行「うえェ…日の光はあンま好きじゃねぇンだよなァ…」

ミサカ「ミサカの我が儘を聞いてくれるのでしょう?…と、ミサカは上目使い」チラッ

一方通行「へーへー、わかりましたよォ…」トコトコ

ミサカ「…一方通行」

一方通行「…ンだよ?」

ミサカ「呼んでみただけです」

一方通行「……」イラッ

ミサカ「何だか良いですね、ネットワークに頼らず直接会話をするのは…と、ミサカはしみじみ思います」フヘッ

一方通行「オイ、何だァ今の腹立つ顔…笑ったのか?」

ミサカ「…何がですか?…と、ミサカは首を傾げます」

一方通行「自覚ねェのか…?まァいいや」

ミサカ(笑った…?私が?)

一方通行「じゃあな、外に出る事ァ他のミサカ達にも秘密だかンな」ガチャ

ミサカ「一方通行」

一方通行「だ~か~ら~、一体何なンですかァ!?」クルッ

ミサカ「ありがとうございます…と、ミサカは感謝の気持ちを表します」ペコリ

一方通行「…バカ野郎、殺し合いする相手に感謝なンてすンじゃねェよ…」

バタン

ミサカ「……」

ミサカ(…一方通行、アナタは…)

一方通行(構わねェ、ミサカ達の幸せが俺に殺される事だってンなら…)カツカツ…

ミサカ(自分の心まで殺して…我々を救うつもりなのですか…?)

一方通行(やってやンよ…!人殺しだろォが何でもやってやる!)

一方通行「北欧のオーロラに常識は通用しねェ」垣根「それ俺の台詞!」
一方通行「百合子、コーヒ淹れてくれ」百合子「はいっお兄様♪」
一方通行「足引っ張ンなよ三下ァ」上条「おう!」
忍野忍「うぬ。おい、そこのうぬじゃ。」 一方通行「あァ?」
一方通行「ァ? ……おいクソガキ」打ち止め「……あなたは誰?」
土御門「お前解雇」 一方通行「ど、どォいう……」
一方通行「三下の愛を独り占めしてェ…けどよォ……」
一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」
一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1271668612/)
一方通行「温泉旅行だとォ…?」
一方通行「……また仕事か」
美琴「アンタは……!」一方通行「超電磁砲か」
八九寺「あなたのことがきらいです」一方通行「はァ?」
一方通行「俺の能力は」
番外個体「小さい一方通行?」
御坂妹14510号「MNWの力で一方通行とのデートを成功させる」

打ち止め「ちょっと、アンタ」一方通行「はァ?」
結標「あーくん♪」一方通行「あわきン♪」
上条「一方通行、お前実は女だったりしないか?」
一方通行「ガキはガキらしく、素直に笑ってりゃいいンだよ」
一方通行「…あれ?」
垣根帝督「ははっ、全く一方通行は死にたがり屋さんだなぁ」
インデックス「何してるの?」一方通行「SS買いてンだ」



書き溜めせず保守させるならVIPでやるな

ニュー速VIP避難所(クリエイター)
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/

―――翌日

研究員「…よし、健康状態はオールクリアーね」

ミサカ「一方通行は計画に参加する意志を見せました…と、ミサカは報告します」

研究員「知ってるわよ、昨日…いや、今日の明け方に連絡あったからね…」カタカタカタ

ミサカ「…そうですか」

研究員「随分仲良いみたいじゃない?彼と」

ミサカ「そんな事ありません、どの道…殺し合う運命ですから」

研究員「彼言ってたのよ?『俺が実験に参加するのは平凡な日常とか…ましてやテメェらの研究の為だとか断じてねェ』」

研究員「『全てはミサカを…妹達を解放する為だ』…ってね?」

ミサカ(一方通行…)

研究員「フフ、フ…!殺して…救う?」プルプル

ミサカ「……」

研究員「本当笑っちゃうわよね、最強の一方通行ともあろう者が…!たかが人形の為に!アッハッハッハ…!」

ミサカ「彼を…笑わないでください」ボソッ

研究員「……なに?」

ミサカ「彼…一方通行は誰よりも強く、優しく…そして繊細なんです」

研究員「何があったかは知らないけど…どうやらおかしいのは彼だけではないみたいね?〇〇〇一号…」ヒクッ

ミサカ「我々『妹達』を見下すのは構いません、しかし彼を笑うのだけはやめてください…と言い捨てつつミサカは退室します」ガチャ

バタン

研究員「〇〇〇一号…いけない子ね、欠陥品の中の欠陥品ってトコかしら?」チッ

ミサカ(私は一体どうしてしまったのでしょうか…?)トコトコ

ムギュッ

ミサカ「ぁっ…!?」

No.07「〇〇〇一号~っ…と、ミサカはいきなり後ろから抱きつきます」ギュッ

No.23「一日休んで快復しましたか?」

ミサカ「はい、元気いっぱいです…と、仁王立ち」フンス

No.18「昨夜は一方通行に変な事されませんでしたか?…と、ミサカは少々興奮気味に…」ワクワク

ミサカ「押し倒されました…と、ミサカはあながち間違いではない事実を打ち明けます」

No.07「やはり男性は怖いのですね…と、ミサカは怖いという感情を存じませんがこんな場合はこう言うものなのだと勝手に解釈します」

No.23「ほほぅ、それでどうなったのですか?…と、ミサカは冷静を装いつつ興味津々」

ミサカ「何もありませんでした」

No.07「え?」

No.18「何か太くて硬いモノをねじ込まれたりとかは…?」

ミサカ「何もありませんでした…と、ミサカは首を横に振ります」ブンブン

No.18「チッ、根性なしが…と、ミサカは一方通行に舌打ち」

No.07「日本には『据え膳食わぬは男の恥』ということわざがあります」

No.23「そんな事より、ネットワークは今日の午後二時に復旧する予定です」

ミサカ「ご報告ありがとうございます…と、ミサカはペコリ」ペコリ

No.23「ネットワークさえあればこうやって全員に連絡する手間が省けるのですが…と、ミサカは少々呆れ気味」ヤレヤレ

No.07「ネットワークと言えば…近々『上位個体』の性能テストも開始される予定ですよ?…と、ミサカは暇つぶしにハッキングした内容をぶっちゃけます」

18が控えめな20000に見えるなwww

ミサカ「上位…個体?」

No.07「ミサカネットワークを統べるマザー…詳しい内容はわかりませんが、検体番号二〇〇〇一号…唯一死ぬ必要がないミサカです…と、ミサカは簡潔に説明します」

ミサカ「死ぬ必要が…無い…」ボソッ

No.18「…?」

No.23「〇〇〇一号、どうかしましたか?」

ミサカ「…いえ、何でもありません…では」トコトコ

ミサカ(今…私は羨ましいと感じたのですか…?)トコトコ

ミサカ(わかりません…何かの病気なのでしょうか…)ガチャ

一方通行「遅ェぞ!一体どこほっつき歩いてやがったンだァ!?」プンスカ

ミサカ「一方通行…来てたのですか」

一方通行「オマエが来いつったンじゃねェか!?」

ミサカ「すいません、健康診断です…今から着替えますから」トコトコ

ヌギヌギ

一方通行「エ…?お、おいィ?」

パサッ

ミサカ「…?どうかしましたか?…と、ミサカは赤面している一方通行に問い掛けます」

一方通行「ババババカ野郎!?テメェ何男の目の前で素っ裸になってやがンだァ!?」ドキドキドキ

ミサカ「着替える為ですが…?」

一方通行「アホアホアホッ!!ここここっち向くンじゃねェよォ!さささっさと服着ろ服ゥっ!」クルッ

ミサカ「了解しました」モゾモゾ

一方通行(クソっ!羞恥心ってもンが…あ、ねぇンだったな…)ドキドキドキ

モゾモゾ…キュッ

ミサカ「着替え終わりました…と、ミサカは報告します」

一方通行「つっても女の身体ってなァあンな風になってやがンだなァ…今までモザイク有りしか見た事ねェからよォ…」ブツブツ

ミサカ「着替え終わりましたよ、聞いてますか?…と、ミサカは部屋の隅っこで小さくなっている一方通行に再度報告します」

一方通行「お、おォ悪ィ……って」クルッ

ミサカ「どうですか?…と、ミサカは手を後ろに組んで可愛さアピール」ムンッ

一方通行「おゥ、なかなか似合って…じゃねェよ!オマエ常盤台の制服で外出る気かァ!?」

ミサカ「確かに外は寒いですが冬服なので何とかなりま…」

一方通行「そういう問題じゃねェよ!オリジナルと遭遇したらどうすンだ!?」

ミサカ「オリジナル…御坂美琴ですか?」

一方通行「それ以外誰がいンだよ…自分のクローンがいるなンてどうせアイツも知らねぇンだろ?」

ミサカ「しかしミサカにはこれしか手持ちがありません、俗に言う一張羅です」

一方通行「チッ、仕方ねェなァ…オラ行くぞ」ガラッ

ミサカ「…そこは窓ですが?」

一方通行「アホ、オマエはのこのこ正面から出て行くつもりかァ?」

ミサカ「しかしここは三階ですよ?ケガでもしたら…」

一方通行「最強の一方通行様を甘く見ンじゃねェよ、しっかり掴まってなァ…」グイッ

ミサカ「お姫様抱っことはなかなか大胆ですね…と言いつつミサカは一方通行に抱きつきます」ギュッ

一方通行「おらよっ!」ピョンッ

…ズダンッ!

一方通行「どうだどうだァ?例え宇宙の彼方からでも余裕で着地してやンよ」ヘヘッ

ミサカ「……」ジー

一方通行「…ンだよ?」

ミサカ「何だか捕らわれのお姫様を救い出す王子様みたいですね…と、ミサカは…」

一方通行「悪くねェなァ…何ならこのまま連れ去ってやろうかァ?」

ミサカ「冗談が過ぎますよ?一方通行…」

一方通行「わァってンよ、オラ行くぞォ」トコトコ

ワイワイガヤガヤ…

ミサカ「これが外の世界…」キョロキョロ

一方通行「あンまりキョドってンじゃねェよ、田舎モンと間違えられンだろォ?」

ミサカ「学習装置(テスタメント)で学んではいますが、ミサカにとっては初めて見る物ばかりなのです」

一方通行「わァったよ、後で好きなだけ見学させてやる」トコトコ

ミサカ「どこに向かうのですか?…と、ミサカは一方通行に駆け寄ります」タタッ

一方通行「まずは変装しなきゃだなァ」

ミサカ「変装…?」

支援

保守

保守

―――眼鏡ショップ

ラッシャーセー

ミサカ「…で、メガネですか」

一方通行「変装の基本だろォが」

ミサカ「生憎、ミサカの視力は両眼共に2.0です」

一方通行「伊達メガネで良いンだよォ!」

固法「さ~てどれにしよっかな~♪」テクテク

黒子「固法先輩…」

固法「ん?」

黒子「わざわざメガネを買い直さなくとも、そのままコンタクトでよろしいのでは…?」

固法「ダ~メ、私コンタクトって嫌いだもん」

黒子「は、はぁ…」

固法「大事にしてたメガネは誰かさんを庇った時に割れちゃったからね~?」チラッ

黒子「し、精進いたしますのー!」アセアセ

ミサカ「……」ジー

ミサカ「…一方通行、コンタクトとは何ですか?…と、ミサカは質問します」

一方通行「あン?コンタクトレンズだよ、わざわざメガネかけなくても視力矯正できるシロモンだ」

ミサカ「ならばミサカはそれにしましょう」

一方通行「それじゃ全然意味ないでしょォがァ!?」

ミサカ「このデバイスではダメなのですか?…と、ミサカはおもむろに」スッ

一方通行「何でソイツを持ってきやがったァァ!?」カッ!

黒子「あそこでモメてるのは…常盤台中学の生徒?先輩、突撃(ジャッジメント)しましょうか?」

固法「ただの痴話喧嘩でしょ、それより白井さんももうすぐ中学生だし…イメチェンしてみる?」スチャッ

黒子「私は結構ですの、それより先輩…そんな地味な品よりもっと色気のある物を選んではいかがですの?」

固法「うぅ…」シュン

ミサカ「だったら一方通行、アナタが決めてください…と、ミサカは頬を膨らませます」プクッ

一方通行「俺がァ?」

ミサカ「アナタに買って頂くのですからアナタの性癖に合わせてもらって結構です」

一方通行「おいィ?今サラッと変な事言わなかったかァ?」



ミサカ「似合ってますか?一方通行…と言いつつ、ミサカは赤縁メガネを押し上げます」クイッ

一方通行「可愛ェ…」ボソッ

ミサカ「え?」

一方通行「ななな何でもねェよ!」ワタワタ

頑張ってね~って、ミサカはミサカは支援してみる~!

ようやくまともな一方通行が

これの後にあの上条さんの説教とか胸が熱くなるな


保守感覚がようわからん

とっとと書け太郎

>>115

        __                                       rr‐-、
       l´ li                                       |l、_i
.       lー‐' !                                     i   l
       l   |                                     l   |
.      |   |                                    |  │ ___ .__
      l    L_.                                _/ ̄ヽ   !r´   i´ 〉
    /⌒'|  / ̄ヽi ̄ヽ           /ニYニヽ            /  ',   |  ,|Y    | /
  r‐'i   |  |    |   |.          / (0)(0)ヽ          |    |   !   `´   l |
  | !   '   !    !   l、       /::::⌒`´⌒::::\         !    '            | !
  ! ,!               |      | ,-)___(-、|        |                 ' |
  | ヽ             |      | l   |-┬-|  l |        |               /
.  \                 |       \   `ー'´   /        !              /
.    \          /       _/           ヽ、       ヽ           /
       \           |--‐┬=''´              `Tー‐┬ |         |

待たせたな…

ぐぎゅるるるる…

一方通行「何だァ今の音は?」キョロキョロ

ミサカ「朝から何も食べていないのでお腹が空きました…と、ミサカはお腹をさすります」サスサス

一方通行「オマエか…ちょっと待ってなァ」ピッ

ゴトンッ

一方通行「ホラよっ、熱いから気ィつけろ」ポイッ

ミサカ「これは…缶コーヒーと言われる物ですか?」

一方通行「やっぱコーヒーはブラックだよなァ」

ミサカ「……」グビッ

一方通行「美味ェだろ?」

ミサカ「ニガいです」ウエッ

一方通行「あァ!?コーヒー馬鹿にすンなし!」







★            V      I      P      警      察      よ      り



★          この度V I P 警 察 署 員 を募集する為にこのようなVIP警察の宣伝を行っている。



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465545653







★            V      I      P      警      察      よ      り



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191558837

ミサカ「ミサカは飲むよりも食べる事に興味があります…と、ミサカはさりげなくおねだりを…」

一方通行「コーヒーありゃ十分満腹だろォが」ゴクゴク

ぐぎゅるるる…

ミサカ「一方通行…お腹が空きました…」シュン

一方通行「わァったよォ!行きゃ良いンでしょ行けばァ!」

―――喫茶店ジョセフ

店員「ご注文は?」

一方通行「ブラックコーヒーでお願いしまァす」

一方通行「ミサカは…」

一方通行「…ったく、何でも好きなの注文しなァ」

ミサカ「では高い物から順番に持ってきてください、急ぎで…と、ミサカは急かします」

一方通行「オマエ…そンなに大食いなのか?」

ミサカ「いえ、研究所ではゼリー状の栄養剤しか出ませんので色々な味覚を体感したいのです」

一方通行「……全部食えンだな?」

ミサカ「わかりません、どんな物が出てくるのか存じませんから…と、ミサカは正直に答えます」

一方通行「オマエに食われる為に死んで行った牛さンやお魚くンの気持ちを踏みにじンじゃねェぞ?」

店員「こちらコーヒーでございます」コトッ

一方通行「あ、どォも」

ミサカ「一方通行…何が何でも優しすぎませんか?」

一方通行「バカ野郎、その牛や魚をオマエら『妹達』、それを食うミサカが俺…って考えてみろ」

ミサカ「あ…」

一方通行「だから責任持って全部食え、残さず全部…なァ」ズズーッ

ミサカ「一方通行」

一方通行「あン?」

ミサカ「コーヒーばかり飲んでるからヒョロいんですよ…と、ミサカは」

一方通行「おだまりッ!」




ミサカ「おや、コレもなかなかイケますね…」モグモグ

一方通行「オマエ…良く食いやがるなァ」ジー

ミサカ「アナタも食べますか?…と、ミサカはジューシーな肉の角切りを一方通行に差し向けます」スッ

一方通行「いらねェよ!俺ァコーヒーさえあれば…」

ミサカ「はい、あ~ん」スッ

一方通行「……」

ミサカ「あ~ん」

支援

改めて>>1読んだら泣けた

一方通行「あ、あ~ン…////」ズイッ

一方通行「……////」

一方通行「……あ?」ピタッ

ミサカ「へへ…」フヘッ

一方通行「テメェ…バカにしてやがンのかァァ!?」ガタッ

ミサカ「他のお客様の迷惑ですよ?落ち着いてください…と、ミサカは一方通行を宥めます」

一方通行「チィィ!」ガタン

ミサカ「ほんの遊び心です…では今度こそ、あ~ん」スッ

一方通行「……」

ミサカ「あ~ん…」

sageしえん

一方通行「あーむ!っとォ……ったくよォ…」ムッシャムッシャ

ミサカ「冷凍食品のオンパレードですが美味しいでしょ?…と、ミサカは一方通行に問い掛けます」

一方通行「チッ…」ムシャムシャ

一方通行「……美味ェよ」ボソッ

ミサカ「それは良かったですね」

一方通行(誰かと向かい合ってメシ食うなンざ…何年ぶりだ?)

一方通行(これが普通なンだよ…な?)

これなんかの続き?

いいえ?

よかった、引き続き読ませてもらうわ

http://imepita.jp/20100605/690860

しえン

カランカラーン

アリガトゴザイマシター

一方通行「げえェ!?寒みいィ!!」ブルルッ

ミサカ「寒いという感覚も初めてです…と言いつつ、ミサカは一方通行の腕に…」ムギュッ

一方通行「うォォい!?何してやがンですかァ!?」

ミサカ「寒いのならお互い引っ付くのが一番でしょう?勿論性的な意味はありませんが」

一方通行「あ、そォですか」

ミサカ「とは言え、第三者からすると我々は仲の良い恋人同士にしか見えません」トコトコ

一方通行(恋人…かァ)チラッ

ミサカ「一方通行…どうかしましたか?」

一方通行「な、何でもねェよ!」プイッ

ミサカ「一方通行、アレ…」ピッ

一方通行「あァ?」

ミサカ「寒いのならマフラーを買いましょう…と、ミサカは催促します」

一方通行「えーあーうン、まァ…良いンだけどよ…」

オカイアゲアリガトゴザイマース

一方通行「何でまた二人で一つなンですかァ!?」

ミサカ「その方が心も身体も温もる事は科学的に証明されてます…と、ミサカは学習装置で学んだ内容を…」ムギュッ

一方通行「オイオイオイ!?いくら何でも引っ付きすぎじゃねェのかァ!?」

ミサカ「でもそのおかげで先程まで冷たかった手も暖かいですよ?…と、ミサカはさりげなく指を絡めてみます」キュッ

一方通行「」

一方通行(チックショオォ!!何でこンな積極的なンだよ!?自覚ないンだろォけどよ!)ドキドキドキ

ガサッ

ミサカ「!?っ」ピクッ

黒猫「ふにゃあぁ~」トテトテ

一方通行「ゲッ!不吉だなァ…」

ミサカ「ア…一方通行!何ですかこの生命体は!?…と、ミサカは少々興奮気味に…」

一方通行「何でどうでも良い事ァ知ってやがンのに猫一匹知らないンですかァ!?」

ミサカ「猫…?さ、触っても無害ですか?…と、ミサカは恐る恐る手を差し伸べて…」ワクワク

一方通行「オ、オイ!?急にしゃがみ込むンじゃねェよ!マフラー引っかかって…」

黒猫「にゃっ!?」ピュンッ

ミサカ「あっ…」

ガササッ

一方通行「…って逃げられてンじゃねェか」

ミサカ「一方通行がいきなり大声出すからです…と、ミサカは少し不機嫌になります」ムスッ

一方通行「お、俺ァ悪くねェぞ!?」

ミサカ「追いましょう…と言いつつ、ミサカは駆け出します」タッ

一方通行「お、おいィ?待てよォ!」



ミサカ「いました!」ザッ

一方通行「はい残念逃げられたー」

ミサカ「ま、待って…」タタタ

一方通行「うォーい!転けンじゃねェぞォ!?」

ミサカ「ホラホラこっちですよー…と、ミサカはプリンを見せ付けます」ホレホレ

一方通行「ンなモン食うかっ!」

ミサカ「追いかけても捕まらないので罠を仕掛けてみました…と、ミサカは自己の抜け目のなさをアピールします」

一方通行「何か変なのが引っかかってンぞ?」

姫神「食べ物を。粗末にしないで。」モグモグ

■■さん・・・何やってんすか・・・

全力で支援

―――とある公園

一方通行「…ったくよー!オマエ全然ダメじゃねェか!もう日が暮れちまったぞ!?」ゼーゼー

ミサカ「おかしいですね…まるで何かに怯えるような…と、ミサカは猫の言動を察するに…」

ミサカ「……」ジー

一方通行「…ンだよ?」

ミサカ「やはりアナタの顔が怖いからではないでしょうか?…と、ミサカは推理します」

一方通行「お?何だとコラ」

ミサカ「一方通行は笑わないのですか?…と、ミサカは問い掛けます」

一方通行「ンだよいきなり…」

ミサカ「今日初めて外に出て…沢山の人々の『笑顔』と呼ばれる表情を観察しました」

一方通行(そういや俺が最後に笑ったのって…いつだったかなァ…?)

ミサカ「凄く…幸せそうでした」

一方通行「…羨ましいか?」テクテク

ミサカ「……」

一方通行「だってオマエ…いつも無表情じゃねェか」チャリンッ

ミサカ「ミサカには…感情がありませんから」

一方通行「だったら死ぬ時に笑えンのかよ?」ピッ

ミサカ「え…?」

一方通行「幸せってのがわかンねェオマエが…死ぬ事が幸せだってンだろ?おかしくねェか?それ…」ピッピッピッ

ミサカ「それは…」
(またです、この感覚は…)

一方通行「……」ピッピッ

一方通行「…オイ、何ですかァこのクソ自販機はァ…?俺様に喧嘩売ってやがンのかァ?」ヒクッ

ドガッシャアアァァン!!

ミサカ「!!!」ビクッ

ゴトンッ

一方通行「おー出た出た…ってきなこ練乳だァ?いらねェ、やるよ」スッ

ミサカ「…一方通行」

一方通行「あン?」

ミサカ「犯罪です…と言いつつ、ミサカはミルクを受け取ります」スッ

一方通行「金入れたンだ、問題ねェよ」

ミサカ「ハァ…強引ですね…と、ミサカは溜め息を…」フゥ

ガササッ

黒猫「にゃ」トテトテ

ミサカ「あっ…!」

一方通行「…何だ、追わねェのか?」

ミサカ「どうやらミサカには不可能なようです…」

一方通行「…ったく、しゃーねェ…」ポリポリ

…ザッ

一方通行「なァ…っとォ」ヒョイ

黒猫「な゛ぁっ!?」ジタバタ

ミサカ「あんな所まで一瞬で…!?」

一方通行「だから言ったろ?最強の一方通行に不可能の文字はねェ」

ミサカ「一方通行、捕まえて頂いた事には感謝しますが首根っこを掴むのは可哀相です…と、ミサカは…」

一方通行「るっせェなァ…触ってみろよ、ホレ」ズイッ

黒猫「ふにゃっ!?」ビクッ

ミサカ「…どうやら嫌われていたのはミサカの方だったみたいですね…と、ミサカは少々落ち込みます」シュン

一方通行「良いから触れ!腕疲れンだろォが!」

ミサカ「お魚くわえた野良猫を追いかけるとは良く言ったものですね」

一方通行「あ、マジだ…ってオマエやっぱ偏ってンなァ…」

黒猫「ふしゃあぁぁ!」ジタバタ

ザクザシュザシュッ!!

一方通行「ギいィやあァあァァ!?」

黒猫「にゃー」サササッ

ミサカ「あ…」

一方通行「こンのクソ猫ォォ!!人の顔面思いっきり…ずあァ痛ェよォ!」ヒリヒリ

ミサカ「待って…」タタッ

一方通行「あァ、俺はスルーですかコンチクショウ」ヒリヒリ

黒猫「にゃ」スッ

子猫「ミャー」

ミサカ「もう一匹ちっちゃい黒猫がいます…」

一方通行「あー…ガキがいやがったのかァ」

ミサカ「子供に餌を与えようとしていたのですね…と、ミサカは遠くから眺めます」ジー

一方通行「まだ産まれたてだろ、ガキがあンな魚食えるわけがねェ」

ミサカ「コネコ?」

一方通行「子供の猫だから子猫ですゥ!…それよりオマエのそのミルク飲ませてやれや」

ミサカ「ミサカが近づいたらまた逃げられます…と言う事でアナタがミルクを与えてください…と、ミサカは命令します」
一方通行「子供がいンだから逃げねェよ!さっさと行け!」ポンッ

ミサカ「……」ドキドキ

おまえのミルクってエロい

子猫「ミャー」

黒猫「にゃ?」

ミサカ「一方通行のオゴリです、飲んでください…と言いつつ、ミサカはミルクをデバイスに注ぎます」トクトクトク…

子猫「ミャー?」

黒猫「にゃー」スッ

ミサカ「……」ドキドキ

黒猫「にゃ…」ピチャピチャ

子猫「ミ、ミャー」ピチャピチャ

ミサカ「…!」

一方通行「…ホラ、できたじゃねェかよ?」

ミサカ「……ふふっ」クスッ

一方通行「おっ…」ドキッ

黒猫「にゃー」スリスリ

子猫「ミャー」ゴロゴロ

ミサカ「やりました…と、ミサカは一方通行に報告します」

一方通行「な、何だオマエも…ちゃンと人間らしく笑えンじゃねェかよォ?」ポリポリ

ミサカ「笑って…ましたか?私が…」

一方通行「感情がねェとか言ってやがったけどよ…嬉しかったンだろ?あるじゃねェか、感情ってモンがよ」

ミサカ「嬉しい…ですか」キュッ
(この気持ちが…)

一方通行「それに今回のは不敵な笑みじゃなくてだなァ…その…」

ミサカ「?」

一方通行「えー、その…か、可愛かったよ…スッゲー…可愛かった…うン」ポリポリ

ミサカ「一方通行…」

一方通行「だからもっと笑えよ、オマエが笑ってくれるなら俺だってよォ…」ニタアァ

ミサカ「アナタのは素直に気持ち悪いです…と、ミサカは率直な感想を述べます」

一方通行「……」

一方通行「チッ、まァ良いや…それよりもオマエに一つ聞きてェ」

ミサカ「…何ですか?」

一方通行「オマエ…今でも死にてェって思ってンのか?」

ミサカ「……!」

一方通行「死んだらもうそのクソ猫共とじゃれる事も…笑う事だって出来なくなンだぞ?」

ミサカ「ミサカには変わりが…」

一方通行「今オマエはネットワークに繋げてねぇンだろ?オマエ自身はどうしてぇンだ?」

ミサカ「ミサカは…!」フルフル…

一方通行「他人から強要された運命だとか…存在理由や実験動物だとかは関係ねェ!今ここにいるオマエはどうしてぇンだって俺ァ聞いてンだよォ!?」

ミサカ「…ない…」ボソボソッ

一方通行「あァ!?聞こえねぇよ!!」

ミサカ「怖い…!死にたく…ありません…!助けて……助けてください一方通行…!」ポロポロ

一方通行「…そォだよ!」グイッ

ミサカ「ぁ…!」ポスッ

一方通行「それで良いンだよ…ミサカ」ムギュッ

ミサカ「一方通行…ヒック一方通行ぁ…!助…けて…」ギュッ

一方通行「安心しろ、俺が守ってやる…だから」

ミサカ「…?」グスン

一方通行「一緒に逃げようぜ?ミサカ…」

ミサカ「逃げ…る…?」

一方通行「そォだよ、腐った研究所から逃げ出して…世界の果てまでどこまでもなァ!」

ミサカ「そんな…」

一方通行「何心配してやがンだ?たとえLv5が何人束になって掛かってこようが怖くはねェ…何たって俺ァ最強だからよ?」

ミサカ「アナタは…どうしてそこまで出来るのですか…?私なんかの為に…」

一方通行「ンなモン…惚れてるからに決まってンだろ」

ミサカ「え…?」

一方通行「最強の俺が完璧に惚れてンだ、間違いねェ…オマエは最高の女なンだろうよ、ミサカ…」

ミサカ「嬉しい…です、一方通行…」ギュッ
(私を…一人の人間として見てくれる…!)

一方通行「だからもう…殺されたいなンて言うンじゃねェ、生きる理由が欲しいってンなら…俺の為だけに生きろ、全てを捧げろ」

ミサカ「本当に…本当に強引なのですね…と、ミサカは心底呆れ果てます」クスッ

一方通行「これほど頼りになる騎士(ナイト)なンてなァ世界中どこ探したっていやしねェぜ?」

ミサカ「だったら…この子達も一緒に…と、ミサカはお座りしている二匹に目を移します」チラッ

黒猫「なーご」スリスリ

子猫「ミャー」

一方通行「できればオマエを独り占めしてやりてぇンだがなァ…ま、しゃあねェか」スッ

ミサカ「ちょっと待ってください一方通行…と、ミサカは人差し指でアナタの唇にタッチします」ピッ

一方通行「な、何だよガード固ェなァ…」

ミサカ「きっとこれが『好き』と呼ばれる感情なのでしょう、私も…」

一方通行「ミサカ…」ドキッ

ミサカ「好き……大好きですよ?一方通行」ニコッ

ミサカ「…と、ミサカは思いの丈をブチ撒けます」

一方通行「…悪ィ、もう我慢できねェわ…目ェ閉じろ」

ミサカ「…はい、どうぞ…と、ミサカは…」パチ

一方通行(ミサカ…)チュッ

ミサカ「…ん……」ムギュッ

子猫「ミャー」フリフリ

黒猫「みゃっ?」ピクッ

……ポツッ

一方通行「お…?雪か、もう4月だってのに…」

ミサカ「雪とは…儚いのですね、すぐに溶けてしまいます…まるで…」

一方通行「まるで『妹達』みたいだ…って言いてェのか?」

ミサカ「でも今は…守ってくれる大切な人がいますから…」ギュッ

一方通行「……あァ」

もう最高!!

嫌な予感しかしない

しえん

―――とある廃墟ビル

ヒュウウゥゥゥ…

No.14「標的(ターゲット)を発見しました、座標はX205636、Y110058…周りに人影はありません、一撃で仕留めます…と、ミサカは宣言します」ガシャコンッ

No.14「目標…頭部…と言いつつ、ミサカはスコープを調整します」キリキリ…

一方通行「なァ…ミサカ…」

ミサカ「ダメ…まだ離れたくありませんよ…?」

一方通行「違げェよ、オマエにだけは…俺の本当の名前で呼ンで欲しいンだ」

ミサカ「一方通行の本名…ですか?…と、ミサカは間髪入れず聞き返します」

No.14「……発射(ファイア)」カチッ

一方通行「一回しか言わねェから良く聞けよォ?俺ァ…」

ドンッッ!!

ああああ

やめてえええええ

一方通行「……あ?」

ミサカ「え…っ!?」ヨロッ

一方通行「ミサ…カ…?」

No.14「32㎝もズレた…!?…いえ、屋外には風があるのですね…と、ミサカは冷静に判断します」ガシャコンッ

No.14「再装填(リロード)開始…発射可能まであと5、4…」ガシャッ

ミサカ「うっ…!うぐうぅ…!」ズキズキズキ

一方通行「おいミサカ!?一体どうし…!」ヌルッ

一方通行「おいィ…何ですかこりゃァ…?」ベットリ

ミサカ「はぁっ!はぁっ…!あっあぁぁ…!」ドクドクドク…

一方通行「血ィ…?」

いやああああ

おいィ?

No.14「…装填完了、無風状態を確認しました…再度狙撃します」ジャカッ

ミサカ「はぁっ…!アクセラ…レー…」プルプル…

一方通行「ミサ…!!」

No.14「……発射」カチッ

ドンドンドォォンッ!!

一方通行「…カ…?」

ミサカ「……」パタッ

No.08「全弾命中を確認…ご苦労でした〇〇十四号…と、ミサカは報告します」ザッ

一方通行「オイ、ミサカ…?何やってンだよ?」ユサユサ

ミサカ「……」

No.02「危険因子〇〇〇一号のAIM拡散力場の放出、及び心肺の停止を確認しました…よってこれより」カツカツ…

No.07「フラッシュバックの危険性を取り除く為…又、『上位個体』の能力テストを兼ね…」ザッ

よりによって他の妹達にやられるなんて…

No.12「打ち止め(ラストオーダー)を介し、ミサカネットワークより〇〇〇一号からの記憶データを抹消(デリート)する作業に移ります」ザッ

一方通行「いつまで寝てンだよ?追っ手が来てこれからって時に…目ェ開けてくれよミサカ…!ミサ…カ…!」

ミサカ「……」

No.12「……消去完了しました、計画はプランBへ移行します」

一方通行「ミ…サ……!?うわ…ァ…!」ブルブル…

No.02「計画に遅れが生じている為、これより第〇〇〇二次実験から第〇〇十四次実験までを同時に開始します」スチャッ

一方通行「う…あ…!…あぁあ゛あ゛ァァあァァぁあッッ!!」

No.14「了解しました、標的はLv5、『一方通行』へと変更…と言いつつ、ミサカは照準を合わせます」キリ…

一方通行「コロ……ス…!!」ギロッ

ヒュッ

No.14「…!?消え…」

一号ェ

うわあああああああああ

No.02「うぐぅっ!?」ドシャッ!

一方通行「コロス……コロスコロス!殺してやる…!!」ブチブチブチ…

No.02「うあ…!?あぁっ!」

ブッヂイィィ!!

No.02「ぃあッッ…!?うああぁあぁぁああ!!」ブシュウゥゥ

一方通行「アハハッ!あひゃはハハはハハァッッ!!」

No.14「動きが止まりました……発射します」カチッ

ダオオォォォンッ!

No.14「…??え?被弾…?」ボタボタボタ

No.14「何…が…」ドサッ

いいねいいねうひょひょひょ

一方さん...

No.07「〇〇十四号機能停止!?一体何故…!?」

一方通行「うへへへへ!!」ブンッ

No.07(しまっ…!?)

ドグチャッッ!!

No.3(肉体を一撃で葬る破壊力…)シュッ

No.5(一瞬で間合いを詰める速度…)ヒュッ

一方通行「…あひゃっ?ヒャははは…」

ズバンッ!

No.3「ナイフも肌を通りませんか…肉体の硬化…?」

No.5「折れず、曲がらずの日本刀がここまで変形を…」グニャアァ

一方通行「く、キキ…うるせェよ…死ね」ポンッ

ボンッッ!!

一方通行「アハハ♪な~んだ、人間の花火ってキレーじゃねェかよォ」ビチャビチャビチャ

1号が一方さん以外にやられたんなら20001号まで一方さんが殺さなきゃならなくなんね?

一方通行「ほらァ…一人残らずブチ殺してやるから来いよォ…?」ポイッ

ドチャッ

No.10「接近戦はキケン…キケン…」

No.05「よってこれ以後の戦闘は銃器が適している…と、ミサカは判断します」

一方通行「来いって…言ってンだろォがあァァァ!?」ダッ!

ッッドオオォォォン!!

No.02「うっ…ぐ…!一方通行の…能力は…?」ズル…ズル…

No.09「肉体強化などと生易しいモノでは…がぁッ!?」メギッ

一方通行「コロス…!コロスコロスコロス!!」

ドドドドドドドドド…

一方通行「よくもミサカを…!ミサカを…殺しやがってええエェェェ!!」

支援

No.06「わかり…ません、いくつもの…能力を!?」

一方通行「ちくしょう…!ちくしょうちくしょう!…ちくしょォがああァアアアッッ!!」

No.02「まさか…実現不能と言われる『多重能力(デュアルスキル)』とでも…!?」

バシャアァッ!

一方通行「フー…!フー…!フウウゥゥゥ…!!」ギロッ

No.02「全滅…!?傷一つ付けれずに…13人の『妹達』が…!?」

一方通行「何だァ…?まだ生きてやがったのかよ…」ザッザッザッ

No.02「ぐ…!」ズルッ…

一方通行「オッ、良いモン見ィ~っけ♪」カチャ…

No.02「理論上『多重能力者』はあり得ません…しかしこれは…圧倒的すぎ…ま…」ズルッ…

一方通行「よっ」ブンッ

ザシュッ!!

No.02「うあ゛あ゛ぁぁあぁ!!」ブシュウゥゥ…

>>144
止めを刺してないだけで実験自体は終わった

悲しいなぁ

一方通行「へェ~、刀ってなァ良く斬れるンだなァ…腕が大根みてェに真っ二つじゃねェか」ポイッ

No.02「はあぁッ!う…わあぁぁ…!」ビクッ!

一方通行「綺麗な肌だなァ…食っちまいてェよなァ…へへっ!」

No.02「がふっ!?」ミシッ…

一方通行「死ぬ前に答えろ…何でミサカを殺しやがった…?」ズチャ…

一方通行「テメェらの標的は…一方通行だろォがァ!?」グイッ

No.02「あ…ぐあ…!」

一方通行「ミサカはなァ…今のテメェみたいに悲鳴も上げれずに死んで行ったンだ…仲間だと思ってたテメェら『妹達』に殺されてなァ!?」

No.02「はぁ…!はぁ…!」

一方通行「せっかく笑う事ができたのに…!本当の人間になれたのによォォ!!」

No.02「それが…必要ないと言っているのです」ハァ…ハァ

一方通行「あァァ!?」グイッ

一方通行が幸せになって終わるSSを見たことが無い・・・

>>151
上条「おい一方通行、帰りにゲーセン寄って行こうぜ!!」

No.02「『上位個体』が未完成の今…我々には感情などあってはならない物なのです…」

一方通行「また…それか…!」ギリッ

No.02「感情を持った『妹達』一人がネットワークに繋がれば…瞬く間に全ての個体へ伝達され、反逆が起こり得るのです!」

一方通行「反逆が起こるって事ァ…テメェらもこの実験がイカレてるってわかってる証拠だろォがァ!?」

No.02「今回のように…その反逆者を狩るのも我々『妹達』なのですよ?」

一方通行「!?っ」

No.02「同胞を殺すのに…心を痛めないミサカがいると思ってるのですか?」ハァ…ハァ

一方通行「グ…!」

No.02「反逆者を狩る為に新しいミサカが造られる負の連鎖…だったら大人しく実験動物として殺された方が幸せです…と、ミサカは…」ゴフッ

一方通行(わかンねェ…)

No.02「ぅぐっ…これ以上の生命の維持は…不可能です、だから…一方通行」ハァ…ハァ

一方通行(わかンねェよ…!)

No.02「〇〇〇一号と共に…死んでください」バチッ…

ドッッゴオオォォォンン!!

文体が明治初期の言文一致運動の頃みたいで面白い
このカタカナの使い方とかね

一方通行「自…爆…?」バシャバシャバシャ…

パラパラパラ…

一方通行「何だァ…?コレ全部…俺…が…?」

一方通行「う…ごぶァっ!?」ガクッ

一方通行「うげっ…!オゴエエェエェェ…!!」ビチャビチャビチャ

一方通行(み…さか…!)

一方通行「はぁっ…ミサ…カ…どこ…?」ヨロッ

子猫「ミャー」ペロペロ

ミサカ「……」

一方通行「あ…!」ガクンッ

子猫「ミャー…」

一方通行「ミサカ…ミサカぁ…!」ムギュッ

ミサカ「……」

一方通行「頼む…目ェ開けてくれよ!俺を一人ぼっちにしないでくれよォ…!」グスッ

一方通行「お願いだからまた俺に…オマエの笑顔を見せてくれよォ…!」ボロボロボロ

(・∀・)イイネ!!

一方通行「一人……孤独……?」

黒猫「ミャー」フリフリ

一方通行「何だよミサカ…オマエこそ本当に一人ぼっちじゃねェかよォ…」

一方通行「仲間の『妹達』に殺されて…ネットワークからも消されちまって…!」

子猫「ミャー」ペロペロ

一方通行「クソ猫…オマエの親父は…?」

子猫「ミャー」

黒猫「……」グッタリ

一方通行「ちくしょう…すまねェ…守れなかった…!何も守れなかった…!」

子猫「ミャー」

一方通行は幸せになれないのかよ…

一方さんにこんな過去があったのか…

ミサカ(どっかの変態みたくトマトで受け止めたのですが言い出せる雰囲気じゃありませんね)

一方通行「なァミサカ…痛かったよな…苦しかったよなァ…」ギュッ

一方通行「……悔しいよなァ…!許せねェよなァ…!?」ギリッ

一方通行「安心しろよ…行こうぜ」スック

一方通行「何処へですか…だって?」ズチャ…

子猫「ミャー」トテトテ

一方通行「ンなの決まってンだろが…」

一方通行「オマエら『妹達』を弄びやがったゴキブリ共を…一匹残らず皆殺しだァ」ズチャ…

ドゴオオォォンッッ!!

研究員「な、何事だ!?」

研究員「建物が何者かによって破壊されています!これは……!」

研究員「侵入者だと!?一体誰が…!?」

研究員「Lv5…一方通行です!」

ゴオオォォォ…!

一方通行「アハハ、燃えろ燃えろォ…ホラ綺麗だろ?ミサカぁ」

No.18「ぁ…が」

No.23「……」

『警告!警告!火災ガ発生シテイマス!警告!警告!…』

研究員「『妹達』を造り出す培養器が…!」

研究員「何をしてるの!?AIMジャマーの作動!護衛の『妹達』を早急に向かわせなさい!警備ロボも全てよ!」

研究員「そ、それが…!」

研究員「なによ!?」

研究員「既に…全滅しています…」

ウワアァァァ!

キャーッ!

研究員「…!?悲鳴が…!」

ヤ、ヤメロ…

ギャアアァァァ!!

研究員「近づいて…!?」ゾクッ

ガ――ッ

一方通行「皆さンこンにちはァ~♪」ザッ

研究員「ひ、ひいぃぃ!?一方通行…!」ガタッ

一方通行「…あ、今はこンばンはでしたねェ」ヘヘッ

研究員「何をやっているの一方通行…?」

芳川っぽいが芳川ではなさそうだな

さるよけ

一方通行「いやァ~皆さンの科学の力でミサカを生き返らせて欲しいンですけどォ…簡単だろォ?」ニタアァ

研究員「ミサカ…?あぁ、今キミが抱きかかえてるお人形さんの事かしら?」

一方通行「人形だァ?アハハ、ミサカは人間ですよォ?」

研究員「人間…?ハッ、何ならキミ専用の『妹達』を造ってあげても良いわよ?何でもキミの命令を聞く最高の…」

一方通行「聞こえなかったンですかァ?俺はミサカを生き返らせろっつってンだよ」

研究員「馬鹿言わないで大人しくしなさい」

一方通行「馬鹿言ってやがンのはテメェらだろォがあァァ!?」

研究員「そう…やはり〇〇〇一号を狂わせたのはキミだったみたいね…」

一方通行「…あ?」ピクッ

研究員「面白かった?人間とお人形の決して交わる事のない恋愛ゲームは?」クスッ

一方通行「テメェ…」ビキビキッ…

研究員「あらあら、何を怒ってるの?もしかして本当に好きになっちゃったとか?」

一方通行「ぐ…うゥゥゥ…!」ブチブチブチッ

研究員「どうせスイッチ一つで幾らでも造れるんだ…」

ボンッッ!!

一方通行「もういい、わかったよ…テメェらなンかより『妹達』の方がよっぽど人間らしいって事がなァ…」

ボテッ…ゴロンゴロンッ

ブッシュウウゥゥ!!

研究員「うわっ…!うわあぁぁ!?首があぁぁ!!」ゾクッ

一方通行「へェ~、ついカッとなって殺っちまったけどよォ…人の首ってなァ案外簡単にフッ飛ぶンだなァ」アハハ

子猫「ミャー」

研究員「く、狂ってる…!」

研究員「逃げろ!早く逃げろ!殺されるぞ!?」ガタガタガタ

研究員「一体どこに逃げるんですか!?扉は…」

一方通行「じゃあ始めようぜ?ミサカぁ…」コキッ

研究員「一方通行の…後ろだけ…!」ガクガクガク

さるよけ

ピピピッ

幻生「ん…誰だね?こんな時間に…」

『博士!聞こえますか!?博士!?』

幻生「どうしたんだい、そんなに慌てて…」

『ギャアアァァァ!!』

幻生「!?」ガタッ

『計画は失敗です!一方通行が…暴走を!!』

幻生「ホホゥ、そうかそうか…」ニタリ

『グワッシャアアァァン!』

『うわっ…!こ、このままでは壊滅です!至急暗部の要請を…博士っ!』

幻生「いやいや、計画は滞りなく順調に進んでいるよキミぃ」

『は…?』

幻生「ここでキミ達が死ぬ事も計画の内なのだよ?」

『一体…何を…?』

『何がLv6だ…!何が平凡な日常だァァ!?』

木原くン…

やれやれーきゃっほーい

幻生「キミも知っているだろう?科学の発展に犠牲は付き物だ…」

『ハカ…セ…?』

『ベキベキバキバキバキ…!』

『あっあっ!うあ゛あ゛あぁあァァッ!!』

『「妹達」を…犠牲にしてる癖しやがってよオォォォ!!』

幻生「気の毒だよ…本当に…!フフ…フフフフフフ!!」

『博士!博士…!?…木原博士ええぇぇぇぇあ゛っ!?』

『グチャンッ!』

プツッ…ツーツーツー

一方通行「くくき…くっ…カカカカ…!」ユラリ…

一方通行「…キャハッ!アハハハっ!ひゃハッあははハハはハァァ!!」

子猫「ミャー」スリスリ

一方通行「ハハッ…おいおい、オマエも返り血で真っ赤っかじゃねェかよォ?」ヒョイ

子猫「ミャー」

一方通行「へへ…へ…!終わった…そォだ、終わったンだよなァ!」グスッ

一方通行「だから安心して眠って良いンだぜ…?ミサカ…」ギュッ

ミサカ「……」

セロリさん……

―――第一〇学区 墓地

ザアアァァァァ…

一方通行「……」ブツブツブツ

子猫「ミャー?」

一方通行「何だオマエ…まだいやがったのか…」

子猫「ミャー」スリスリ

一方通行「チッ、風邪引いても知らねェぞォ…」

芳川「…アナタもね?」ザッ

一方通行「……あ?」ピクッ

芳川「一体何日間そうやってる気?」

一方通行「テメェには関係ねェ…失せろ」

芳川「もしかしてそのお墓…恋人が埋まってたりするのかしら?」

一方通行「テメェには関係ねェつってンだろォがァ!?」

芳川「関係あるわよ」

一方通行「なに…?」

芳川「絶対能力進化実験…」ボソッ

一方通行「テメェ…関係者か…?」グイッ

芳川「だから関係あるって言ってるでしょ?」

一方通行「……」

芳川「……」

芳川「殺さないなら…離してくれるかしら?」

一方通行「チッ…」パッ

芳川「意外ね、わかった瞬間殺されると思ってたんだけど…」ゲホゲホ

一方通行「まさか仲間の仇討ちかァ?…だったら早く殺してくれや、拳銃くらい持ってンだろ」

芳川「どうして?」

一方通行「自分じゃ死ねねンだよ、自殺しようとしてもビビッちまって勝手に反射しちまうもンでなァ」

芳川「何故死にたいの?」

一方通行「実験は終わったンだぜ?俺が全部ブチ壊して無事終了、残りはこの人殺しの一方通行ただ一人」

一方通行「関係者全員殺してやろうとも思ったけどよ…もう疲れた、俺をミサカと一緒にさせてくれ…楽にしてくれや」

芳川「まだ終わってない…としたら?」

一方通行「……何だと?」ピクッ

芳川「研究所のデータは他の研究所へ引き継がれているとしたら?」

芳川「『妹達』はキミの知らない場所で未だに製造され続けているとしたら?」

ザアアァァァァ…

一方通行「オイ…冗談だろ…?」

芳川「今私が言った事が…全て真実だとしたら?」

一方通行「……」

芳川「甘いわね…見せしめに一つの研究所を潰したくらいでこの実験が終わると思ったの?」

一方通行「クソ…が…!」ギリッ

芳川「…で、どうするの?」

一方通行「決まってる…『妹達』は……殺ス!!」ザッ…

芳川「そう…」

一方通行「テメェらの玩具にされたり他のミサカに殺されるくらいなら…俺が殺す!一人残らず殺してやる!!」ザッザッ

芳川「……」

芳川「絶対能力進化実験…その第〇〇〇一次実験の本当の目的は…」ボソッ

一方通行(力が欲しい…!もう誰も傷つけなくて済む…無敵の力が!!)

芳川「殺人を恐れる被験者、一方通行(アクセラレータ)の精神を狂わせ非情に徹しさせる為…」

一方通行(ミサカ…約束は守る、『妹達』は俺が救ってやる…!)ザッザッ

芳川「それが樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)が導き出した…最も効率的な…」

芳川「……」

芳川「一方通行、この内容を知ったら…キミは一体どうなるのかしら?」

芳川「でも安心しなさい、キミの恋人はおろか、殆どの関係者が知らない事実…」

芳川「要するに甘いのよ…キミも、私も…ね」

つながるわけか・・・

―――数ヶ月後

一方通行「やっぱあの子猫は俺みてェな人殺しと一緒にいちゃいけねンだよ…」

一方通行「あ、別に逃がしちまった言い訳じゃねェからな!」アセアセ

一方通行「…あれから毎日『妹達』を殺しまくってるけどよ…アイツらと戦う時はオマエの仇って思う事にしてンだ」

一方通行「別に本当に憎いってワケじゃねェぞ!?」

一方通行「いちいちオマエと照らし合わせてたら多分…何もできなくなっちまう、俺の頭が先にイカレちまうと思うンだ」

一方通行「…いや、既にブッ壊れてンのかもしンねェなァ…何が正しくて何が悪いのか、もうわかンねェ…」

一方通行「でもよ、もし俺が間違ってンなら…邪魔しに来る奴がきっといンだろ?」

一方通行「…つっても最強の俺に楯突く大馬鹿野郎なンていやがンのかなァ?」ヘヘッ

プルルルルル!

一方通行「…悪ィ、時間だ…」

一方さん…

ピッ

芳川『一方通行、実験の時間よ』

一方通行「へいへい、わァってますよォ…」ポリポリ

芳川『今…そちらに向かわせてるわ』

一方通行「おいィ?こンな場所でバトらせンなよォ!?ミサカが寝てンだ!」

No.9981「一方通行、実験開始まで残り二十分三十三秒前です…特定のポイントへの移動をお願いします」ザッ

一方通行「…テメェの検体番号は?」ピッ

No.9981「検体番号九九八一号です…と、ミサカは即答します」

一方通行「OKだ九九八一号、死に場所を選びなァ」ザッザッ

No.9981「そんな事より…昼時のアナタはいつもあの石碑の前にいますね、一体誰を祈っているのですか?…と、ミサカは詮索します」

一方通行「あァ…アレか?アイツは俺の…」

No.9981「…?」

一方通行「この世で一番…たった一人守りたかった…」

No.9981「一方通行、何故…泣いているのですか?」

一方通行「……あ?」ツー

No.9981「……」

一方通行「テメェみてェな人形には…一生わかンねェよ…」グシグシ

No.9981「そうですね」

一方通行「……」トコトコ

一方通行「最高の女と…俺に初めて傷を付けやがった最凶のクソ猫をブチ込んでる」

No.9981「ネコ?ネコとは何ですか?…と、ミサカは質問します」トコトコ

一方通行「……二度は言わねェ」トコトコ

No.9981「アナタにダメージを与えるとは…そのネコとは一体どのような兵器なのですか?…と、ミサカは」

一方通行「うるせェなァ…!ブチ殺すぞ!?」

No.9981「はい」

一方通行(…ったく、どいつもこいつも……わァってる、救ってやるよ)

一方通行(だからそれまで待っててくれな…)

一方通行(ミサカ…)


―――fin

続け

>>1

この一方通行に上条さんが説教すると思うと胸が熱くなるな・・・

悲しすぎる


面白かった

乙!面白かった

面白いけど
本当に終わっちゃうのか?


これは悲しい


一方さん幸せになってくれ……


悲しいがいい終りだった


続き待ってる

>>186
ぶん殴られた後、00001号への思いを吐露したりなんかしたらもう……

上条さんいないとやっぱり不幸になるんじゃねぇかな…?
でも俺的にはココからの続きというか、ifストーリーを書いてほしいなぁなんて、
思ったりしてというかお願いしマス幸せにしてやってください!

ここで終わらせとく方がいいと思うの

へへ…へ…!終わった…そォだ、終わったンだよなァ!

この先は漫画版超電磁砲に続くわけですよ


幸せになって欲しかった・・・このあと上条にボコられると思うともう・・・

ifストーリーのミサカ生存ルートも見てみたい


切ねえええええ!!!

アニメ化希望

BadEndってわけじゃないが悲しすぎる……
こんな世界もありえたかもしれないよな


ちくしょう泣いた


一方さん……

素晴らしかった
こういう話は胸に来るけど大好きだわ

>>1


(´;ω;`)

ミサカ生存とか…アレイスター率いる暗部の手を逃れながらミサカの療養の為に世界中の病院飛び回ってイチャラブ観光するくらいしか思いつかん

携帯小説かぁ恋空みたい


ガッシ、ボカ!



禁書アンチの俺も感動したぜ

切ない…乙

よかったよ

上条「『妹達』だって生きてるんだぞ…!」

一方通行「はぁっ…はぁっ…!」ヨロッ

上条「テメェみたいなヤツに食い物にされて…良いわけがねぇだろっ!!」

一方通行「オマエに…!」

一方通行「オマエに何がわかるってンだァ!?」

上条「!?」




ここまで想像した

>>213
こんなこと言われたら腹たつだろうな



ところでいつだったかどこかのSSスレでこの話の粗筋みたいなレスを見たことが有るんだが…それとは関係無いのかな?

>>215

関係あるよ

>>213
泣いた

>>216
やっぱりか
あれは是非SSに昇華してもらいたい出来だったから覚えてた

改めて乙

>>213
いいねェいいねェ最高だねェ!
でも自分の口からは言いそうにないな…
結局語られないのか?
同情もされたくないだろうしなぁ…

>>213みたいに上条さんと戦うところまで書いて欲しい、とミサカは懇願します。





泣いた
ニート大学生の俺すごい今やる気出た
今から勉強してくる


面白い



面白かった

続きは?

お、規制解けてた

マジ乙だぜ
久しぶりにVIPで良い禁書SSを見た!
その考えたとこからまた書くんだ!さぁ!!

120秒規制も無い……だと
OCNだから規制はしょうがないと諦めてたのに…

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