綾「ありふれた日々の素晴らしさに」 (20)

陽子とクラスが離れてから、早一ヶ月が経とうとしていた。
それでもまだ私の中ではその事実に慣れていなくて、いつでも陽子の姿を探してしまう。
……え、遠距離恋愛じゃあるまいし。

「あーやちゃんっ」

綾「きゃっ!?」

突然、視界が暗くなった。目隠しされたのだ。
けれどその手の冷たさには覚えがある。
これまでだって何度も同じことをされたのだし。もちろん、声でだって誰かはすぐにわかるのだけど。

綾「もう、しのー!」

カレン「ぶっぶー!シノじゃなくて私でシタっ!」

忍「綾ちゃんもまだまだですねー」

目隠しされていた手が離れて、振り返ると確かに背後にはカレンがいて、その隣ににこにこ笑うしのがいた。
「カレン、でもいつもはそんなに手冷たくないじゃない」と私がなんとか反論しようとすると、カレンはにっこり手を洗う仕草をした。

カレン「冷やしたデス!」

……なんて無駄な努力を。

任せた

やりをる

ツヅキハヨ

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、忍達のみんなへのメッセジをどぞ

忍「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

アリス「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

綾「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

陽子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

カレン「・・・ありがと」ファサ

では、

忍、アリス、綾、陽子、カレン、俺「皆さんありがとうございました!」



忍、アリス、綾、陽子、カレン「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

アリスとカレンのセリフも改変しとけよ

私が溜め息をついていると、しのが私の机の前に回りこんできた。
そうして机に手を置いて少し前のめりになると、「あやーっ!」と。

綾「えっ、な、なに!?」

忍「あれ?だめでしたか?」

綾「だめってなにが!?」

カレン「ヨーコデスよ」

唐突に陽子の名前が出てきて、私はますます頭にハテナマークばかりが浮かんでくる。
一体なにが陽子っていうのかしら。

忍「ええと……陽子ちゃんってこんなふうに綾ちゃんに話しかけませんでした?」

綾「違うわよ、陽子はもっとこう」

「綾ーっ」って机を勢いよく叩いてでもそれはうるさいわけでもなくてむしろ私にはとても素敵な音に聞こえてそうして陽子は――

って、私は一体なにを。
危うく私の想像をしのやカレンの前にぶちまけそうになって慌てて止まる。

カレン「ヨーコはもっと?」

綾「……なんでもないわ」

なにが悲しくて陽子の真似なんか。

恥ずかしくなって、熱くなってくる顔を隠そうと俯く。
最近の私は本当にどこかおかしいんだわ。

忍「綾ちゃん、二年生になってからあまり元気ないじゃないですか」

綾「そ、そんなことないけど」

カレン「そうデス。ヨーコのこと考えてるんでショ?」

綾「なっ!?」

忍「だから、私たちが陽子ちゃんの真似をしたら綾ちゃん元気になってくれるかなって思ったんです」

カレン「でも似てないみたいデスね」

忍「改良の余地がありそうです」

綾「か、改良だとかそういう問題じゃなくて……!」

なくて、なんだろう。
しのやカレンは陽子にはなれない。そんなの誰だってわかる。だけど、この子たちが私のためにやってくれていることを、私は素直に受け止めることができなかった。
今はただ、モヤモヤしたモザイクのような何かが一向に晴れてくれないのだ。

陽子のことばかりが頭に浮かぶ。
だけどそれは隣のクラスで上手くやってるんだろうなとか陽子のことだから沢山友達作ったりしてるんだろうなとか、そんなことばかり。
今までだってネガティブに考えないことはなかったけど、こんなにもずっとモヤモヤが離れないのは初めてだった。

綾「でも、二人ともありがとう……」

私はこの話題をすぐにでも終わらせたくて、二人になんとか笑顔を見せた。
しのとカレンは顔を見合わせると、それっきり、そのことはなにも言わないでいてくれた。



一体全体、どうしてこんなにも気持ちが沈んでしまうのか。
私にはそれがさっぱりわからなくって、よけいに落ち込んでしまっているのだと気付いていた。
それならこのモヤモヤの正体を突き止めてしまえばいいだけだというのに、私はそれすらできないでいた。

そんな私を唯一救い出してくれる時間が、放課後だった。

六限目のチャイムが鳴って、久世橋先生の手短なホームルームが終わってすぐに教室の扉が開く。
そうして、アリスがさながら何年も家族と離れ続けた子犬のごとくしのに抱きつきにいくのがすっかり日常と化している。
そのあとから陽子が困っているようにも呆れているようにも、「良かったな」なんてアリスを愛しむようにも見える顔でA組の教室に入ってくるのだ。

陽子「あっ、綾だ」

綾「よ、陽子……」

陽子「綾、今日はどんな一日だった?」

私を見つけた陽子は、すぐに私のところへ来て笑いかけてくれる。
そしてそんなふうに私の色んな話を聞いてくれるし陽子の色んな話をしてくれる。

綾「今日は久世橋先生がいつもよりちょっとだけ嬉しそうだったわ」

陽子「へえ、クッシーちゃん、なにかいいことあったのかなあ。からすちゃんもすっごいご機嫌だったよ」

綾「烏丸先生はいつでも機嫌良さそうに見えるけど……」

陽子「からすちゃんは機嫌いいっていうか、いい意味でも悪い意味でもほわほわしてるからなあ……」

こうやって陽子と話している間は、私の中にあるなにかは忘れていられた。
それでも時々、陽子が私に触れようとしたりすると、いつもにも増してドキリとしてしまって平静ではいられなくなる。
そんなときにまたモザイクがかかったみたいに、私の心は見えなくなって、不安にもなった。

アリス「アヤっ、ヨーコっ、帰ろうー!」

いつのまにか教室には私たちだけで、教室の後方のドアにアリスたちが待っている。
陽子が返事をして、「ほら、帰ろ」と眩しい笑顔で言う。
えぇ、なんて返事をしながら、私はまた赤くなりそうな顔を隠して椅子を引いて立ち上がった。

ほす

綾はブス

レズは

ナス

ほなす

時間がないので落とします
申し訳ない
また余裕のあるときにSS速報ででも続き書く

>>19

おもしろかったよー

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