パワプロ「え、ベイスターズを優勝させればいいんですか?」 (130)

春田「ああ、君に頼みたい」

パワプロ「いきなり言われても…」

春田「もちろん、結果次第ではこちらから色々と礼をさせてもらう」

パワプロ「俺、今年棒400万なんですよ」

春田「年棒のことも結果次第だ」

パワプロ「……分かりました」

春田「ただし、期間は1年だ」

パワプロ「!?」

パワプロ「…モーガン、ブランコ、中村…」

パワプロ「打線だけ見れば12球団でも上位だな…不可能ではなさそうだ」

矢部「パワプロくん、何をブツブツ言ってるでやんすか?」

パワプロ「あ、年棒150万円の矢部くん。おはよう。」

矢部「今から2軍の試合が始まるでやんすよ」

パワプロ「あー……俺、今日から1軍なんだ」

矢部「い、一軍でやんすか!?」

パワプロ「矢部くんには悪いけど先に昇格させてもらったよ」

矢部「そんな…2軍でもゴミみたいな成績のパワプロくんが…」

矢部育成選手

パワプロくんを二刀流で外野兼抑えにしよう

パワプロ 132km コンE スタD チェンジアップ5 ムード○

矢部 ミD パE 走C 肩E 守D 粘り打ち

4月……新戦力を加え優勝を目指すベイスターズだが

カーァンッ

実況「打ったーーーーーー!!!阿部のスリーラン!!」

国吉「……ううっ…」

実況「先発の国吉!!3回で既に6失点!!」

中畑「…ムググッ……ブルペンはどうした!」

友利「監督、5回までは国吉で引っ張りましょう。」

中畑「5回までか…分かった……」

友利「6回からリリーフで小林を投入します」

―室内ブルペン場―

パワプロ「もう6失点…」

ズバンッ

ブルペン捕手「ハァヨーッイ」

あおい「ふんっ」

パンッ

パワプロ「あおいちゃん!リリーフで出るの?」

あおい「一応、小林さんと準備だけはしておけって」

パワプロ「へぇ~、でもあおいちゃん今日投げたら5連投目じゃない?」

あおい「リリーフだからそんなに疲れはないよ!」

パワプロ「…」

6回…

カキーンッ

実況「ブランコ打ったーーーー!!ソロホームランで1点を返しました!」

実況「やはり、ここから1点ずつ返していくしかないですよねぇ」

解説「もう8点差ですからね、今ので7点差になりましたけど」


結局、反撃はブランコのホームランだけに終わり

6回からは小林が投入

なんとか無失点に抑え、3年目にしてチームの中継ぎエースと呼び声高い

あおいちゃんがマウンドに上がった

実況「おおっと!早川が今日もマウンドに!」

解説「すごいですねぇ~、今日で5連投目じゃないですか?」

あおいちゃんは開幕から既に4月で15試合目の登板
さすがに疲労が溜まっているせいか
巨人打線に捕まり、2失点を喫した

友利「チッ…」


この日、ベイスターズは巨人との3連戦の初戦を落とした

それから巨人との2連戦は全て敗戦

パワプロはすぐさま春田の下にへと駆け込んだ

パワプロ「おい、春田」

春田「どうしたパワプロ」

パワプロ「こんなチーム状況で優勝なんて出来る訳ないだろ…!!」

パワプロは紙コップを床に叩き付けた

春田「…それを承知の上で引き受けたんだろう?」

パワプロ「……」

春田「チームの戦力が悪いのなら、お前が何とかして整えろ」

パワプロ「え…?」

春田「トレードなり色々とあるだろう」

春田「欲しい選手がいるなら私に言え」

パワプロ「欲しい選手…か」

春田「心当たりがあるのか?」

パワプロ「ええ、そりゃもう…フフフ」


―2週間後―

パワプロ「トレードを断られた!?」

春田「ああ…今朝連絡があった」

パワプロ「クソッ…なぜ成立しなかったんだ…」

春田「国吉⇔内川聖は無理がありすぎる」

パワプロ「内川が来てくれれば最強重量打線が出来たのに…」

春田「打線は問題ないはずじゃ?」

パワプロ「投手を育てるのには時間がかかる」

パワプロ「他球団のエース級の投手なんかがトレードで引っ張り出せない」

パワプロ「だったら、開き直って打線をより厚くして失点した分をすぐ取り返せるチームにすればいい」

人事権のある選手とは

……



矢部「パワプロくん」

パワプロ「や、矢部くん…」

矢部「ムフッ」

パワプロ「どうしたんだよ、気持ち悪い」

矢部「オイラ見てたでやんすよ」

パワプロ「……なんのこと?」

矢部「とぼけるなでやんす!オーナーとチームのことについて話し合ってたでやんすね!」

矢部「まさかパワプロくんにそんな権限があるとは知らなかったでやんすね~」

パワプロ(さっきの会話を聞いてたのか…汚いメガネだ…)

矢部「オイラにもチーム編成に協力するでやんす!」

パワプロ(まあ、1人ぐらい知ってる奴がいてもいいか)

見返りの事以外は全て矢部くんに話したパワプロ

パワプロ「…という訳でまずは打者を集めたい」

矢部「打者はもう十分揃ってると思うでやんす…」

パワプロ「投手が失点した分、打者で取り返さないとダメだ」

パワプロ「今シーズンまだうちのチームは完封勝ちしたことがない」

矢部「投手力の低さは知ってるでやんすよ」

パワプロ「唯一先発でフル稼働してるのが若き三嶋だ」

矢部「三嶋くんはすごいでやんす!この間は160球投げて完投してたでやんす!」

パワプロ「だから、うちのチームの投手も壊滅的って訳でもない」

矢部「でも、三嶋くんだけじゃローテを回すのは厳しいでやんす…」

パワプロ「チームが失点するのは当たり前だと思え」

パワプロ「先発が1試合5失点程度で済めば試合を作ったと考えればいい」

矢部「5失点…きつすぎるでやんす…」

パワプロ「けど、内川とのトレードは断られた」

矢部「それは当たり前でやんす!パリーグのリーディングヒッターでやんすから」

パワプロ「春田をもう少し詰めて金銭トレードにすれば良かった…」

矢部「じゃあ、外国人を探すでやんす!」

パワプロ「助っ人か…悪くないな」

矢部「でも、今1軍にはラミレス、ブランコ、モーガン、ソトがいるでやんす」

パワプロ「仕方がない、見つかればラミレスを抹消しよう」

矢部「…ラミレスを抹消するのは勿体ないでやんす!」

パワプロ「代打要員で使おうと思ったが枠を空けるためには仕方ない」

矢部「ラミちゃん…」

5月前半

実況「盗塁失敗!!!!」

矢部「…しくじったでやんす」

実況「この回、フォアボールで出塁した矢部が盗塁死!」

中畑「んぐぐっ…」

解説「これはいけませんねぇ、矢部選手はまだ1軍のレベルに達してませんよ」

実況「序盤にセンターの守備で2失策と大荒れの矢部!」

実況「先発の三浦がなんとか4失点で踏みとどまっていますから、なんとかチャンスを広げたいのですが…」


……試合終了後

パワプロ「春田に頼んで投手をトレードで獲ることにした」

矢部「だ、誰でやんすか?」

パワプロ「1人は既に確定している」

パワプロ「もう1人はまだ交渉中だ」

矢部「一体誰を放出したでやんすか…」

パワプロ「荒波を放出して、西武から1人投手を獲得した」

矢部「あ、荒波選手を放出したでやんすか…!?」

パワプロ「まさか相手チームが応じてくれるとは思わなかったよ」

矢部「外野手が手薄になるでやんす…」

パワプロ「モーガン、金城、多村の3人でなんとかなるだろ」

矢部「もう1人はまだ交渉中なんでやんすよね?誰を出したでやんすか」

パワプロ「国吉…と金銭を少し」

矢部「と、投手の国吉選手を放出したでやんすか……」

パワプロ「成長が一向に見られないから、放出したんだ」

矢部「国吉くんはダルビッシュになる逸材でやんすよ!それを放出するなんて…」

パワプロ「俺が欲しいのはエース級投手だ」

―次の日―
パワプロ「どうぞ、お座りください」

中畑「急に呼び出してどうしたんだ…」

春田「今朝、トレードが決まり日本ハムの斎藤祐樹投手を獲得しました」

中畑「!?」

矢部(さ、斎藤選手のことだったでやんすか…)

パワプロ「そしてもう1人、西武から涌井投手をトレードで」

中畑「…わ、涌井だと!?」

春田「お伝えするのが遅くなって申し訳ない」

中畑「ま、待て!どうしてパワプロがトレードの事なんかを勝手に決めてるんだ!」

パワプロ「まあ、少し訳があってこのチームを1年で優勝させることになりました」

中畑「優勝……5月の時点でチームは最下位だぞ…」

パワプロ「ここから巻き返しましょう監督」

中畑「投手不足で困っていた我がチームには朗報だと思うが…」

中畑「涌井は先発として不調に陥っている」

中畑「ましてや斎藤なんかは1軍で投げれるレベルかどうか…」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

先発ローテ
1枚目 三嶋 

2枚目 三浦

3枚目 涌井

4枚目 あおい

5枚目 斎藤

パワプロ「これで先発5本柱の完成ですよ監督」

中畑「は、早川を先発に回すのか?」

矢部「それはオイラも賛成でやんす」

パワプロ「中継ぎなんかより先発に回った方があおいちゃんの才能は生かせますよ」

パワプロ「井納は6番手辺りで置いておきましょう」

中畑「うーむ…しかし投手陣に厚みが出てきたように思える…」

パワプロ「それと、守護神として調査していた外人投手が5月後半にチームに合流します」

中畑「助っ人外国人か」

パワプロ「ドミニカで見つけて来ました。モゲバという選手です。」

中畑「モゲバ…まだ23歳か。若いな。」

パワプロ「モゲバは身長192cm98kg」

パワプロ「投手としての特徴は長い腕。そして空振りが取れる真っすぐを持っています。」

中畑「確かに守護神がソトでは少し不安だったからな…」

パワプロ「ストッパーの条件として、まずは空振りを取れること」

パワプロ「絶対絶命のピンチでも三振取れればデカいです」

中畑「空振りが取れなければ厳しいな…モゲバは期待できそうだ」


涌井「チッス」

斎藤「あ、涌井さん…」

涌井「俺もトレードされちゃったんだよ~」

斎藤「ぼ、ぼくもです…新天地で頑張ろうと思ってます」

涌井「ハハハ、適当にやっときゃいいんだよ」

斎藤「…」

実況「さぁ!今日から広島との3連戦です!」

解説「新加入した涌井選手と斎藤選手に期待できますねぇ」

実況「ベイスターズはトレードで涌井と斎藤を獲得しました」

解説「2人共不調ではありますが芽が出ればベイスターズにとっては救世主になるんじゃないでしょうか」

実況「ええ!涌井なんかは一時期ダルビッシュと同格と言われていたほどですからね!」

涌井「いきなり先発かぁ、はぁ」

黒羽根「あの…サインどうします?」

涌井「1がストレートで2がカーブ、3がスライダーでいいよ」

黒羽根「あっ、はい」

涌井(早く試合終わらせて女と遊びたいんだよ)


カキーンッ

実況「涌井!四球とヒットを与え1回で3失点!」

涌井「あーあ…また打たれちゃった」

黒羽根(ひ、ひどい…あんな球で抑えれる訳がない…)

パワプロ「嘘だろ」

中畑「んぐぐぐっ……」

矢部「パワプロくん…まさかこんな事態になるなんて…」

パワプロ「想定外だよ!」

中畑「リリーフは全然準備が出来てない!このまま投げさせるぞ!バカ!」

パワプロ「マズイ…涌井がここまで不調だったとは…」


黒羽根「タイム」

実況「おっと、1度黒羽根がマウンドに向かいます」

解説「サインの確認でしょうかねぇ。全部逆球ですから。」

涌井「なに?」

黒羽根「全部逆球って…どういうつもりなんですか」

涌井「だって、早く降板して試合終わらせたいもん」

黒羽根「……早く降板って…勝つ気はないんですか…!?」


矢部「なんだか揉めてるように見えるでやんす…」

中畑「くっ、俺が行くか」

パワプロ「いや、いいです。黒羽根に任せましょう。」


涌井「勝つ気は~どうだろうねぇ~」

黒羽根「ふざけないでくださいよ…!俺達プロじゃないですか!」

涌井「なに、お前…大投手である俺に文句あんの?」

黒羽根「…勝つ気のない投手なんて大投手でもない…ただの小投手だ」

涌井「…イラッ」

黒羽根「ガッカリですよ、まさかここまでレベルの低い投手とは思いませんでした」

涌井「……」

黒羽根「試合投げるなら1人で投げて下さい。俺は諦めませんから。」

スタスタ

実況「ようやく、黒羽根がマウンドから戻りました!」

涌井「……」

パワプロ「これでいいんですよ」

中畑「黒羽根…涌井に一体なにを…」

黒羽根ageなのかw

実況「さぁ!試合再開です!カープ、5番の松山が打席に!」

涌井(大した成績も残してねぇキャッチャーが……)

スッ

実況「涌井振りかぶった!」

涌井「俺に偉そうな口効いてんじゃねーぞ…!!!!」

ズバンッ

審判「ストライクッ!!!」

黒羽根「…!!」

実況「ひゃ、147km!!ズバッとアウトコースいっぱいに決まりました!」

解説「今日1番良い球でしたね」

黒羽根(す…すごい球だ……やっぱりあの人はすごい…!)

ククッ

パンッ

審判「ストライク―!!」

実況「あーっと!2球目は100km前後のカーブで空振りを奪いました」

解説「涌井投手は多くの球種を投げ分け、更にストライクを取れますからね」

解説「打者としては非常に絞りづらいんじゃないでしょうか」

黒羽根(1球外しましょう)

涌井「コクリ」

スパンッ

実況「外角に1球外しました!ボール!」

ヒュンッ

スパンッ

審判「ストライクー!!!バッターアウト!!」

実況「最後は外のスライダーで三振を奪いました!」

黒羽根はマウンドの涌井にボールを投げ返さず

1塁ベースから少し離れていたランナーを確認し1塁にボールを返球

エルドレッド「アッ…ゴメンナサイ」

審判「タッチ!アウトーーー!!!」

実況「ああっと!!なんと黒羽根1塁への牽制で塁上にいたエルドレットを刺しました!」

解説「素晴らしい判断と肩ですねぇ」

>エルドレッド「アッ…ゴメンナサイ」

かわいい

涌井「ナイス牽制」

黒羽根「ナイスボールです」

2人は拳と拳をコツンと合わせた

矢部「すごいでやんす!悪い流れを断ち切ったでやんす!」

中畑「熱いぜ!!!」

パワプロ「フフ…黒羽根と涌井バッテリー良さそうだな」


ザッ

パワプロ「いいか、流れはこっちに傾いてきた。この流れに乗るぞ。」

中畑(なんで選手のパワプロが円陣を…)

パワプロ「1番のモーガンなにがなんでも出塁しろ」

モーガン「ウッス」

パワプロ「お前は塁に出て初めて生きる、なにか自分から仕掛けてみろ」

実況「広島の先発は野村です!」

解説「若くてホントに良いピッチャーですよねぇ」

野村「…」

実況「マウンドの野村、石原のサインに頷き第1球を投げました!」

ピシュッ

モーガン「ラァッ…!!」

コンッ

実況「モーガン!初球セーフティバント!!」

野村「…!」

パワプロ「よし・・・!」

タッタッタ

実況「投手前に転がったボールを野村が取りすかさず一塁へ!」

パンッ

審判

「セーーーーフッ!!!!」

実況「モーガンの足が勝りましたァ!!!素晴らしいセーフティバントです!」

中畑「よし…ここで一気にチャンスを広げるぞ」

パワプロ「2番石川か…犠打でも良いけど盗塁でもいいぞ…モーガン…」

実況「ここはどうでしょうか、手堅く送ってきますかね」

解説「3点差ですからね、思い切って石川に任せてみてもいいんじゃないですか」

石川(モーガン…走りたいなら走れ……俺はお前の盗塁を全力でバックアップするぜ…)

モーガン「…」

石川「ふぅ!石川!イッキマーーース!!!」

実況「おおっと、声を張り上げていますね」

解説「高校球児みたいで良いですなぁ」

しかし、カープの野村も簡単には崩れない

ストレートと切れ味の良いカーブで早くも石川を追い込む

石川(くっ…打てない……今日の俺じゃ打てない…)

パワプロ「監督、後で代打で俺を出してください」

中畑「に、二刀流なのか?」

パワプロ「打撃も出来ます」

矢部「パワプロくんは地元のバッティングセンターでは安打製造機と呼ばれてたでやんす!」


モーガン(俺ニハ見える、1塁から2塁に繋ぐレールが…)

モーガン(モーガンレール)

ワクワクさんは西武でなければやる気出すはずだよ

石原(遊び球はいらん、次で三振だ)

野村「コクリ」

スッ

ビシッ

石川「俺は死ぬ……けど、モーガンお前は生きろ……!!」

ズバンッ

実況「モーガンスタートを切っている!!!」

審判「ストライク―!!」

実況「石川はハーフスイングで三振!!」

石原「くそっ…!ハーフスイングで送球が遅れた…!」

実況「2塁はセーフです!モーガン、早く今シーズン17個目の盗塁!」

解説「三振はしましたけど今のは石川選手のファインプレーでもありますよ」

モーガンの出塁を機に打線は爆発し
この回一気に9点を取りゲームをひっくり返した
投げては先発の涌井が立ち直りその後は0に抑え見事に完投勝利

パワプロ「おい、デニー!水持ってこい!」

友利(コイツ…調子乗りやがって…)

パワプロ「中畑くん、今日は勝ったが1つだけ悪い部分を言おう」

中畑「…は、はあ」

パワプロ「俺を代打で出さなかったことだ」

矢部(2軍での打率が1割切ってるのに出す訳ないでやんす…)

パワプロ「次からは金城を外して俺を外野で出すんだ」

中畑「き、金城を外す訳にはいかん!」

パワプロ「金城は今日の2打席目のスイングがおかしかった」

パワプロ「あれは左膝を故障している人間のスイングだ」

中畑「くっ…金城の左膝の怪我は私と本人しか知らないはずなのに…」

パワプロ「ククッ、そのぐらいスイングを見れば見抜けるんだよ」

矢部(どうして急に試合に出たいと思うように…)

……



パワプロ「これで明日から3番レフトで出場することになった」

矢部「どうして急に…」

パワプロ(春田が俺の個人成績が優秀だったら見返りを倍増するって言ってきたからなんだ)

矢部「オイラも出たいでやんすよ」

パワプロ「お前は代走専門だろ、メガネw」

矢部「…」


とある居酒屋では

涌井「ねぇ、あおいちゃん…今日俺完投したんだよ」

あおい「投球内容素晴らしかったですよ!」

あおい「ボクもあんな風にピッチングしてみたいなぁ」

涌井「あおいちゃんなら出来るよ」

2人は試合終了後、居酒屋で飲んでいた

あおい「…なんだ眠くなってきた…」

涌井「はは、飲み過ぎたからね」

あおい「……ううん……」

涌井「じゃあ、近くのホテルで一休みしようか」

あおい「え…ホテル……って……」

涌井「大丈夫、俺に任せといてよ」


中畑「モゲバが来日を拒否!?」

矢部「そうでやんす…日本食は合わないって連絡があって…」

春田「なんとか説得をしようと思ったが向こうの意思が硬かった」

中畑「むぅ…抑え候補が……」

矢部「だから、パワプロくんを抑えで使えば良いでやんす」

中畑「草野球チームでもあんな投手欲しがるところはないぞ」

中畑「そもそもドラフトでなんでパワプロを指名したかも覚えていないんだ」

矢部「w」

春田「え、そうだったんですか」

中畑「確か下位指名だったはずだが…そういえばどうして指名したんだったろうな」

矢部「パワプロくんの能力を把握しきれてないでやんすね」

中畑「ああ、ポジションも今日まで知らなかった」

春田「矢部、お前はパワプロと同じ高校だろ」

矢部「パワプロ君の投球映像と打撃映像があるでやんす」

中畑「それを見てからパワプロを試合で使うかどうか決めたい」

ジジジッ

巨大スクリーンにパワプロの高校時代の映像が映し出された

パワプロ「よーし、行くぞぉ!!」

中畑「な…なんだこれは!」

矢部「昼休みの紙ボールでしてる野球でやんす」

中畑「ふ、ふざけるな!こんなので評価出来る訳がないだろ!」

矢部「映像がこれぐらいしか残ってないでやんす…」

春田「野球部だったんだろう?」

矢部「野球部には所属していたでやんすが。ベンチだったんでやんす。」

中畑「ほとんど試合経験もない奴をどうして指名したんだ!!」

矢部「いや、それはオイラに言われても…」

―とあるホテル前―

涌井「ここでいいか」

あおい「あ、あの……ひ、一人で帰れますから…」

涌井「無理しちゃダメだって」

涌井「ほら、中に入るよ」

あおい「ううっ…」

涌井(前からあおいちゃんの味舐めておきたかったんだよなぁ)

スッ

パワプロ「おい、ワク。なにしてんだ。」

涌井「…!!」

あおい「ぱ、パワプロくん……?」

涌井「ど、どうしてお前がこんなところに…!」

パワプロ「お前の女関係の悪さは元から知っていた」

パワプロ「試合終わりにあおいちゃんを誘った時点で俺の網にかかっていたのさ」

涌井「……」

パワプロ「試合の熱が冷めん内に走って来いバカが」

涌井「…チッ」

涌井は私服姿のままランニングしていった

パワプロ「あおいちゃん、大丈夫だった?」

あおい「う、うん…僕……もう…ねむ……」

バタッ

パワプロ「あ、あおいちゃん!あおいちゃん!」

パワプロは急いであおいをホテルの中にへと連れ込んだ

ホテルの宿舎では

斎藤祐樹が部屋でジッとある投手の試合映像を見ていた

斎藤「……」

田中ことマーくんの映像であった

開幕から負け知らず、無傷の連勝記録を積み上げていっている

斎藤「…すごい……」

かつて斎藤は田中と投げ合いその投げ合いに制した投手

今は怪我やマスコミ等の叩き上げによりかつてのピッチングからは遠ざかっていた

斎藤「……田中を止めれるのは……僕しかいない」

斎藤はビデオの映像を消し

グローブとボールを持ち深夜に練習場にへと向かった


矢部「あ、これが地区予選の時の最初で最後の先発でやんす」

中畑「ほう」

ジジジッ

矢部「この日は投手で4番で出場してるでやんす」

5月半ば

実況「さぁ!今日はベイスターズ対巨人!!」

実況「なんといっても注目は先発のゴールデンルーキー菅野!」

解説「楽しみですねぇ、今年のルーキーは豊作ですよ」

菅野「ニヤッ…横浜かカモれそうだぜ」

阿部「アップ始めるぞ」

菅野「はい」


中畑「今日はなんとしても勝ちたい!!以上!!」

一同「オオオオオオオッ!!!」

矢部「今日は気合が入ってるでやんすね…」

中畑「前回は新人の菅野に手も足も出ず完封負けを食らったからな」

菅野「ニヤッ」

中畑「新人らしからぬ憎たらしい笑顔だ…!!」

パワプロ「監督、俺がきっちりと倍返ししておきますよ」

矢部(25打席ノーヒットのパワプロくんが…)

ズバンッ

ズバンッ

ズバンッ

実況「なんと1回の裏!菅野が3者連続三振という素晴らしい立ち上がりを見せました」

解説「何といってもスライダーのキレ味が新人離れしてますよねぇ」


中畑「なにをやってるんだ!バットに当てなきゃ始まらんぞ!」

モーガン「ッス…」

矢部「先発のあおいちゃんとの投手戦になるかもしれないでやんすね…」


菅野(女が投手かよ…舐めやがって)

菅野(今日俺の前に敗北させてプライドずたずたにしてやるよ)

黒羽根「好きなように投げてくれ」

あおい「分かりました、お願いします」

パワプロ「あおいの顔見てると俺の股間が反応しちまうぜ…w」

矢部「…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月23日 (月) 15:01:17   ID: oisYrY8q

あんまりおもしろくないね(´・ω・`)

2 :  SS好きの774さん   2014年01月03日 (金) 16:09:29   ID: MWvSQ0ua

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

3 :  SS好きの774さん   2015年02月26日 (木) 16:18:20   ID: Hg20BmJe

完結させろやバカ

4 :  SS好きの774さん   2018年01月20日 (土) 19:29:21   ID: uprETuGN

ちょっwwww>>2wwww wwww

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