上条「……不幸だ」上嬢「……不幸だわ」(388)

キーンコーンカーンコーン……

完全下校時刻です……






上条「……んぁ? あれ? 夕方?」

上条「……やっべ、補修の後にちょっと寝てから帰ろうと思ったら……寝すぎだろ俺……」

上条「うう、特売もとっくに終ってるだろうし……不幸だ……」


テクテクテク


上条「はぁ、インデックスのやつも怒ってるだろうなぁ……ん?」

少年「や、やめろよ……! こっち来るな!」

少女「こ、怖いよぉ……」

不良A「そう言わないでくれよボクちゃん達ぃ?」

不良B「お兄さん達お小遣いが少なくてねえ、ちょっと寄付してくれないかなぁ?」

上条「……ったく、チンピラども、あんな子供まで……」


上条「よぉ、ここにいたのかー。探したぞー」

??「あら、ここにいたの貴方たちー。探したわよー」


「「……ん?」」

上条「(……なんかこいつ、何処かで見たことあるような……)」

??「(……なんか見覚えあるんだけど……誰だったかしら)」

不良C「なんだてめえらは」

不良D「カップルでヒーロー気取りですか? あぁ?」

上条「(いや、それは置いといてこの子たちを)おいおい、お前たち、はぐれるなって言っただろ? 次はちゃんと付いてk」

??「(思い出すのは後回し、ね)そうそう、この街は広いんだから迷子になるって注意したでしょ? それじゃ行きましょうk」

不良E「ざけんなテメエラァァア!!!」

不良F「ぶっ殺せぇぇ!!」

上条&??「キレんの早すぎぃぃぃぃぃ!!」


ダダダダダダ……ッ


少年「……た、助けてくれたの? あの人たち」

少女「……だ、大丈夫かな……」

ダダダダダダ……!!

不良一同「待てやぁぁあ!!」

上条「くっそ、しつこいぞアイツら!!」

??「どこまで追っかけてくる気なの!?」

上条「(この娘だけは逃がさないと。あんな数の不良に一人で立ち向かう女の子なんて、早々居やしない!)」

??「(この人、今時珍しい良い人だわ。こんなことに巻き込まれていい訳がない!)」


上条&??「あんた(貴方)!  俺(私)が囮になるからそっちに逃げろ(逃げて)!」


上条&??「(――あれ!?)」

ダダッ


不良リーダー「追いついたぞ、てめえらぁ……!」ゴオゥ……!!

上条「! 能力者か……!!」

??「炎……!」

不良リーダー「ククク、俺は発火系統のレベル3だぜぇ? ヒーローを気取ったことを……後悔するんだなぁ!!」


ゴォォォォ!!!


上条&??「くっ!!」

バッ!!

不良リーダー「バカが、右手一本で何が出来る!! 仲良く黒焦げに……なぁ!?」

ッパァァァアン!!
プスプス……


不良リーダー「……お、俺の炎が……!?」

不良A「……ば、化け物だぁぁぁ!!」

不良B「ひ、ひぃぃい!! 逃げろ!!」

不良リーダー「て、てめえら待ちやがれっ、置いていくなぁぁ!!」

ダダダダダダ……



上条「(こ、この女の子、今……)」

??「(こ、この人、今……)」



上条&??「「右手で、打ち消した?」」

上条&??「「……あっ」」

上条「……あー、えっと……助かったみたいだな」

??「……ん、まぁ……そうみたい」

上条「……それと、気になることがあるんだが……」

??「……あ、あぁ、奇遇ね。私もあるのよ……」

上条&??「……」

上条「ま、まぁとりあえず、自己紹介してからにしないか?」

??「そ、それもそうよね。名前も知らないんだし」


上条「俺は上条当麻」

上嬢「私は上嬢当子」

上条&上嬢「……」

上条&上嬢「(……これはもしかしなくても)」




上条&上嬢「女(男)の俺(私)ですか?」




上条&上嬢「……」

上条「……不幸だ」ズーン
上嬢「……不幸だわ」ズーン

おれは ちからつきた

ながらで行くぜ



公園




上条「ほい」

上嬢「さんきゅ」

上条「……うん、まぁ多少情報交換した限りじゃ」

上嬢「うん。まるっきり性別が反転してるみたい」

上条「……あぁあ、どうなってるんだ、補修受けてただけなのに……」

上嬢「魔術……ってのは、たぶん私と同じで効かないのよね?」

上条「あぁ。俺の右手は幻想殺しってヤツで」

上嬢「あらゆる異能を問答無用で打ち消すって売り文句でしょ?」

上条「……ほんとーに上条さんの女版なんですねー」

上嬢「あー、そのだらけた口調は上嬢さんにそっくりですよー」

白井黒虎「……! お兄様、お兄様」ニヤニヤ

御坂御琴「なんだよクロ。そろそろ帰らねえと、また寮監にどやされるぞ。つーかいい加減その女装と口調やめろ」

黒虎「んふふ、個人の趣味には干渉しないで下さいまし。さて、なにやら面白いものが見えますわよ」

御琴「あぁ、何だ……よ……?」


上条「……不幸だ」ズーン
上嬢「……不幸だわ」ズーン


御琴「……だ、誰……?」

黒虎「こんな夕方に二人……これは恋人なのではございませんか?」

御琴「あ、あいつに彼氏なんて出来るわけねーだろ! あ、あんなガサツで……惚れるようなのなんて……」

黒虎「なら、確かめにいきましょう!」タタッ

御琴「お、おいっ!」

黒虎「(ここであの殿方が彼氏だと分かれば、晴れてお兄様はフリーに……!! おほほほ!)」

御琴「(ぜ、絶対気色悪いこと考えてやがる……)」

黒虎「あらあら上嬢さん! こんなところで奇遇ですわね!」

上条「……あれ、白井!?」

黒虎「え? 殿方、なぜ私の名前を?」

上条「お、お前は性別が変わってないモガ」

上嬢「(しっ!!)」

上条「(な、何するんだよ!?)」

上嬢「(この子……男 よ?)」

上条「……え」

御琴「おい、クロ! いきなり走り出すなって……あ?」

上嬢「あ、ビリビリじゃない。どうしたのよ?」

御琴「ビリビリじゃねえっつってんだろぉが!! 大体、男にそんな引っ付いて、少しは女らしくだな……」

上条「ビリビリ……ってことは、お前、御坂?」

御琴「え? 何で俺の名前知ってんだ?」

「みこと」なのか「おとこ」なのか

>>30
「御琴」で「みこと」って読みます


上嬢「(ちょちょちょ、何でそうやって余計に事をこんがらがらせるのよ)」

上条「(いや、つい……)」

黒虎「うふふふ、あんなに顔を近づけて。どうやら恋人であることは間違い無さそうですわ」

御琴「だ、だからそうやって……引っ付くなぁぁあ!!」


バリバリバリッ!!


上嬢「ちょ、ちょっとビリビ……!!」

上条「うおっ!!」


ッパァァァアン!!
ピリッ、ピリッ……


御琴「……なっ!?」

黒虎「お兄様の電撃が、上嬢さん以外に……!?」

上条&上嬢「オイコラァ!!」ドン!!

アゲ嬢「撮影だりー」

>>32
やべえ、ってことでここからは当麻と当子に変更。



御琴「ひっ!?」

当子「アンタねぇ、そりゃ私だけなら少しくらい電撃打たれたっていいわよ。けどね!! 他人まで巻き込むつもりなら許さないわよ!!」

当麻「お前なぁ、女の子に向かって電撃撃つとはどういう了見だよ!! それが学園都市レベル5第三位の男のすることか、あぁ!?」

御琴「……う」

御琴「うわぁぁぁあん!!」ダダダダッ

黒虎「お、お兄様ー!? し、失礼いたしますわ!」

タタタタッ……

当子「……あっ、いけない。ちょっと怒鳴りすぎたかしら……」

当麻「……俺も大声出しすぎたな。初対面の中学生に……」

当子「あの子の電撃はごめんなさい、いつも私がさばいているんだけど」

当麻「あはは、俺もいつも喰らってるから慣れてるって」

つまり黒虎はアニメレールガンの水着会では相当にキワドイ水着を……

当麻「しかし、これからどうすりゃいいんだ……今日は野宿するしかないか……」

当子「……とりあえず私の寮に来れば?」

当麻「え? いや……(いくら女ver自分とはいえ女の子の部屋に泊まるのは……)」

当麻「それは不味いのではないですかー?」

当子「あー、どうせもうウチには男の居候がいるし。さっき話したでしょ、インデックス」

当麻「そうか、こっちじゃ男なんだっけ……やっぱり結構食べるのか?」

当子「あはは、まぁね。おかげさまでエンゲル係数が大上昇……貧乏学生の身にはちょっと辛いわね、とほほ」

当麻「……なら、食い扶持を増やすわけにはいかねえっ。やっぱり野宿する」

当子「ちょっとちょっと! いくらなんでもここまで言わせてハイサヨウナラが出来るほど私は頭がよくないんですよっ!」

♂インデックスってつまりそれブリジtt

当子宅


当子「たーだいまー」

禁書「おっかえりー、とうこ! ぼく、いい子にしてたよー!」

当子「うん、いい子いい子」ナデナデ

禁書「えへへー」ニコニコ

禁書「あれ、まだ誰k」

当麻「へぇ、この子が男のインデックスか」

当子「あ、紹介するわ、インデックス。こちらの人は」

ビシリ、と石化するインデックス(少年)。
それは丁度、母親が再婚相手を連れてきたかのような反応だった。

禁書「――」シーン……

当麻「え? 何!? 俺何かしたか!?」オロオロ

当子「ど、どうしたのインデックスー!?」オロオロ

インデックスさん学生のヒモとか、いよいよ終わってんな

>>50
だが落ち着いて考えてみると扶養主は上嬢さんだからな
本人が「自分でやる」「とうこは僕が守る」って主張しても
「はいはいいいからいいから」で流されている可能性もある

>>51
そんな感じで!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

禁書「……事情は分かったんだよ、男のとうこ、かー」モグモグパクパク

当子「もー、急に固まっちゃうから本当にびっくりしたわよ」

当麻「驚かせて悪かったよ、ごめんな」

禁書「まぁ、いいんだけど……」モグモグ、ゴクン

禁書「えっと、とうま……さん?」

当麻「あ、当麻でいい。あっちのインデックスも呼び捨てだからな」

禁書「それじゃあ、とうま。ええと、元々は性別が全部逆の世界に住んでたの?」

当麻「まぁ、『こっち』の世界からすればそういうことになるな」

当子「私は当麻の幻想殺しを見てるからまだ信じられるけどね……」

当麻「……え? 今、上条さんのことを名前で呼びましたかー?」

当子「だって私と貴方、苗字の読み一緒じゃないの。紛らわしいから、そっちも下の名前で呼んでちょーだい」

当麻「あ、あぁ……それもそうだな当子」

禁書「(歩くフラグメイカァァアアorz)」

当子「話ちょっと逸れたわね。戻しましょうか」

禁書「え、えと、とうまも幻想殺しを持ってるんだよね」

当麻「あぁ、まあな……」

禁書「んー……じゃあ、どうやってこの世界に飛んできたんだろう?」

当子「インデックス、やっぱりこれは魔術では無理なの?」

禁書「異世界に飛ばしたり、呼んだりする魔術は結構あるけど……(脳内検索中)……
   やっぱり魔術っていう時点で、全部無効にされちゃうんじゃないかな」

当麻「でも、俺は実際にここにいるぞ?」

禁書「ん、うーんー……ごめん、わからないや……」

当麻「いやゴメンな。そんな無理を言うつもりは無えんだ。来れたってことは戻る方法があって当然なんだからよ、気楽に探そう」にっ

禁書「あ……うん。……とうまって、やっぱりとうこに似てるよ。ね、とうこ?」

当子「え? 何か似てるところあったの?」

当麻「色々説明してるうちに、すっかり夜になっちまったな」

当子「はい、インデックスはもう寝る時間よ」

禁書「やだ! 今日こそはぼくが風呂場で寝るんだからね!」

当子「育ち盛りの子供が風呂場で寝ていいわけないでしょーが。素直にベッドで寝なさい」

当麻「え、当子ひょっとしてお前……風呂場で寝てるのか?」

当子「ま、このくらいの年の子とは離れて寝るデリカシーは私でも持ってますよー。
   あー、今日は当麻がもう一つの布団使ってちょうだい。私は布団無しで寝られるから」

当麻「いやいやいやいやいや。流石にそれはねーですよ。そんな寝方したら髪とか色々傷むだろ
   もしそうする気なら、無理やりにでも俺が風呂場で寝る」

禁書「だからぼくが風呂場で寝れば全部解決なんだよー!」


協議の結果

当子
禁書
当麻

と、川の字で床に寝ることに決定

禁書「すー……すー……」

当麻「あんなに騒いでたのに、すぐに寝たな」

当子「子供ってことよ。まだまだ」

当麻「あー、じゃあ俺らも寝るか……ふぁ」

当子「そーね。んじゃ、お休みー……」

 …………

当麻「(……眠れねぇ)」

当麻「(……俺、何も特別なことして無かったよな?)」

当麻「(補修の後で寝て。それで起きたら……こんな世界に)」

当麻「(……超常現象だよなコレ。しかも幻想殺しで無効に出来ない)」


当麻「……俺は、帰れるのか?」

当子「帰れるわよ」

当麻「うおっ。……当子、起きてたのか」

当子「もともと寝付き悪くてね。……それと、当麻」

当麻「……なんだよ」



当子「もし貴方が帰れないなんて幻想に囚われてるんなら――まずはその幻想を殺してあげる」



当子「……どう? 決まった?」

当麻「……そのセリフさえなければ……」

当子「ひどっ!」

当麻「あぁもう寝るからなっ」

当子「私もねっ」


当麻「(……そうだ、当子の言うとおりだ)」

当麻「(そんな幻想……俺がこの手でブチ殺す!)」

寝ます。残ってたら書きます。
おやすみなさい。

佐天「う~い~は~る♪」
初春「も、もう!ボクのチャック下げないでよ!///」

この世界では五和とねーちんは執事になるのか

絹旗「トランクス、ちらーん」
浜面「…………(どうしろと。いったいどうしろと!?)」

保守どうもでした。ゆっくり書いていきます。


翌日



当子「んじゃ今日は休みですし、外に手がかりを探しに行きますか」

当麻「手がかりって……何か当てがあるのか?」

当子「ぜーんぜん。でも、ここは学園都市よ? 科学的な異世界研究とかやってるかもしれないじゃない」

当麻「確かに無条件に全て無効にしちまう魔術よりは、科学の方が原因の可能性は高いだろうけど……」

禁書「むっ、とうま! 魔術でだって何か出来るかもしれないんだよ! ぼくももっと探してみるから!」ノウナイケンサク カイシ

当麻「お、おう」

当子「それじゃあ、行きましょうか」

禁書「いってらっしゃーい……あっ、とうま」

当麻「どうしたよインデックス?」

禁書「……とうこに変なことしたら、ぼく許さないからねっ」

当麻「しませんしませんって。自分ですよー?」

禁書「……とうこはすごーく男の人に好かれるんだよ」

当麻「(こっちの世界の俺はモテるのか……それだけが違うな)はは、安心しろ。そんなら他に相手が居るだろ。お前とか」

禁書「えっ!?」

当子「ちょっと、置いていくわよー」

当麻「冗談冗談。じゃあな、行ってくるぞー。おーい待ってくれー!」

当子「最初はやっぱり土御門ね」

当麻「こっちのあいつもやっぱりにゃーにゃー言ってるのか?」

当子「突っ込むところそこですか!? まぁ、確かに当たってるけど……」

土御門春香「お呼びかにゃー、とうこーん」

当子「あっ、噂をすれば……!」

当麻「(こ、この女の子が土御門か……)」

土御門「フフフ、この私の噂センサーをなめたらいけないぜぃ。そしてとうこぉぉぉん!!」がばっ

当子「何ー!?」

土御門「まぁた男を誑かして! このっ、天罰が下るぞぉぉぉぉ!!」

当子「ゆゆゆ揺らすのやめてええええ」

当麻「待て待て待て待てー!」

土御門「男の当子ぉ~?」

当子「信じろって言うほうが無理かもしれないけどね……」

土御門「そりゃにゃー。大体男の当子ってことは……やっぱり幻想殺しを持ってるのかにゃ?」

当麻「あぁ。今ここじゃ試せないから口だけになっちまうけど」

土御門「ふーむ、実践してみたいところだけど、私は能力も魔術も簡単には使えない身だし……でもま、当子の言うことだからにゃ。信じてやるぜぃ」

当麻「おお、ありがとう!」

土御門「ではではお近づきの印に一つ……」

当麻「え゛?」

当子「……土御門、言っておくけど、当麻は私の男版なんだけれど」

土御門「はっ! 確かに……やっぱりやめとくんだにゃー」

当麻「(なんだこのやるせない気持ちは……不幸だ……)」

土御門「でまぁ……性別が逆転、異世界へ転移ねぇ。
    確かに出来なくも無いんだが、かといって幻想殺しを突破できるような代物なんて、思いつかんにゃ。ごめんだぜぃ、当麻の兄ちゃんよ」

当麻「いや、そう言ってくれるだけで助かるよ」

土御門「うーむ、力になれなくてすまんにゃ。骨折りかもしれないけど、異世界転移系統の魔術の特徴を教えておくぜい」

土御門「――もし本当に魔術での転移だったとしたら、まだこの学園都市のどこかが当麻の兄ちゃんの世界と繋がってるはず」

当子「どういう意味?」

土御門「魔術ってのは異世界の法則を現実に適用するだけだからいいが、人間なんて複雑なものを引っ張り出すなんてのはそんな簡単なことじゃない。
    何の対策もなしに行えば、確実にこちらの世界を大きくゆがめてしまう」

当麻「なっ! それは不味いんじゃないか……」

土御門「まぁまぁ落ち着くにゃ。当然術士もそれは御免だろうから、世界が安定するまでは異世界とつなげておく必要があるってわけだぜよ」

当子「なるほど、じゃあまだ十分帰る方法はあるってこと?」

土御門「でもこれはあくまで仮説だからにゃー……そもそも魔術だとすれば、幻想殺しが効いていない矛盾が分からないし」

土御門「ま、私も出来るだけ探してみるからにゃー。当麻の兄ちゃん、当子の毒牙にかかっちゃダメだぜい?」

当子「そんな事しないわよ!」

土御門「じゃーなー」

スタスタ……

当子「ったく、土御門のヤツ……」

当麻「はは……当子、お前モテるみたいだなー? ううう、彼女居ない暦=年齢の上条さんとは大違いですよ……」

当子「モテる? そんな訳ないでしょ、私だって彼氏いない暦=年齢ですよ……」

当麻&当子「……は、はは、は! ……不幸だ(不幸だわ)……」




当子「立ち止まっててもしょうがないんだし、うろついてみましょうかね」

当麻「街は……ほとんど何も変わってないか。やっぱり性別が反転してるだけみたいだ」

トコトコ……

当麻「おっ、ここ男物の店になってるな」

当子「へぇ、当麻の世界だとこの店は女の子向けの店なの?」



御琴「…………」ガーンガーンガーン……

黒虎「まぁまぁ、なんて仲睦まじい様子で……お兄様、どういたします? 昨日のこと、謝りに行くのではなくて?」ニヤニヤ

御琴「……い、いくらなんでもあんな風に歩いてるところに行ったら邪魔だろ! そのくらいの空気は読めるぜ」

黒虎「んー、私としてもあの殿方は気になりますので……まぁもう少し、尾行してみましょうかね……」

御琴「び、尾行なんかじゃねえ。偶然俺らが行くほうとあいつらが同じなだけだ……」

どこをうろつくかネタプリーズ

当子「あー、それにしても結構暑くなって来たわね……」

当麻「もうすぐ夏だしな……お?」

"アイスクリーム屋"

当麻&当子「……」

当麻「(この暑さ……ここはアイスを俺も食いたい……だが、金がねえ。……ん?)」

当子「(うう、下手にお金は使いたくないし、でもこのアイスは……あら?)」

"カップルならば半額で!"

当麻&当子「(……いやいやいや!! いくらなんでも自分とは気まずすぎる!! けど……!)」

当麻「……背に腹は変えられん」

当子「……ここは節約するべきよね」



御琴「!? あ、あいつら……」プルプル……

黒虎「まーぁ、カップルでアイスクリームが半額のを買っていらしているようですわね……。
   ご安心下さいましお兄様! 私とお兄様でも十分通用しますわ!」

御琴「行ったぞ、早く来いって!」

黒虎「……グスン」

当子「ん、冷たくて美味しい」

当麻「やっぱ夏はアイスだよなー」

当子「あぁそうだ。こっちの方だと動物園が出来てるんだけど、そっちはどうなの?」

当麻「動物園? いや、そんなのは全然聞かないな」

当子「ま、全ての性別が違うから、役職とかも変わってるところもあるんでしょうね……」

当麻「うぅむ、こちらとあちらの差異が明確に出たな……何かあるかもしれないし、食い終わったら行って見よう」

当子「そうね」


御琴「んぐぐ、何を話してるんだあいつら……?」

黒虎「ちょっと遠くて聞き取りにくいですが……動物園、と言っているようですわ」

御琴「動物園? 最近出来たあれか?」

黒虎「たぶんそうでしょう。はっ! ひょっとして野獣たちのめくるめく情事を見るために」

御琴「気色悪いこと言ってるんじゃねぇぇぇ!!」バリバリッ!

黒虎「ふんぎゃあああ!!」

動物園


ぱんだ「ササウマ-」

らいおん「ギャオー、ターベチャウゾー」

きりん「クビナガー」

当子「あら、かわいいじゃない」ナデナデ

当麻「おお、撫でても平気なのか……」


??「わー! ぼくも撫でるーってミサカはミサカはねだってみたり!」

??「腕食い千切られてもアタシは知らねェぞ」

??「こ、怖がらせないでよー! ってミサカはミサカは怒ってみたり!」

??「フン……」


当麻&当子「……え?」

一方通行(女)「あァ?」

打ち止め(ショタ)「あー!」

おそくね

>>153
ながらなんだ。すまん。


当子「一方通行じゃん。打ち止めくんも一緒だし、遊びに来たの?」

打ち止め「うん、一方通行が連れてきてくれたんだ! ってミサカはミサカは一方通行の優しさを語ってみる!」

一方「チッ……! 三下ァ、テメェこそ男連れて動物園たァ、面白ェ趣味じゃねェかよ。仲良くデートですかァ?」

当子「あぁはいはい……」

当麻「( ゚д゚)……」ポカーン……

一方「……テメェ何見てんンだよ、あァ? 殺すぞ?」

当麻「……一方通行、が……セーラー服……?」

一方「……どォやら死にてェらしいな? いきなり呼び捨てにした挙句……アタシが男に見えるってのかァ?」

打ち止め「中性的なのは否定できないってミサカはミサカは半分肯定してみる」

当子「ちょ、ちょっと、落ち着きなさいってば。貴方も打ち止めくんの前で喧嘩なんてしたくないでしょ」

当麻「あ、あぁ俺も悪かった。なれなれしすぎたよ、すまん」

一方「……ケッ。行くぞ、打ち止め」

打ち止め「ぼく、次ぞうさん見たーい! ってミサカはミサカはちょっとだけ艶かしく言ってみる」

一方「このクソガキッ」ドカッ

打ち止め「いったーい!!」


当子「全く、どうして当麻はああいう反応するのよ? 余計に話がこんがらがっちゃうじゃない」

当麻「あぁ、ほんとスマン……(でも今のは固まるしかなかった……)」



御琴「あぁ、もうあいつらどこに……」

黒虎「(うふふふふ、このまま見つからなければ、晴れてお兄様とのデートに持ち込めますわ! そしてホテルでめくるめく……うふふふふ……)」

御琴「おい何やってんだよクロ! 見つけたから早く追いかけるぞ!」

黒虎「orz」

当子「けっこう色々見たわねー!」ルンルン

当麻「あぁ、動物ってのは可愛いんもだなぁ」

当子「同感」ニコニコ



黒虎「本当に仲が良さそうですわねぇ。まるで一心同体のようですわよ」ニヨニヨ

御琴「……」ボー……

黒虎「……? お兄様?」

御琴「……あ、ぁ。そうだ、な……」

黒虎「(……あれだけはっきり恋人同士である様子を見ていれば、少しはぼぅとしてしまいますか)」

御琴「……俺のことは、子供扱いしかしてくれないのにな。俺って、子供なんだな……ハハ……」

……ポロポロ

黒虎「!?」

黒虎「(……お兄様が、涙を……)」

御琴「かっこわりーな、俺……あは、は……」



当子「あ、何か飲み物買って来る……わっ?」

当麻「お、おい!」

――だきっ

当麻&当子「――あ」



黒虎「あ」

御琴「        」             グシャ

当子「……ご、ごめん!!」

当麻「わ、悪い!!」

バッ……

当子&当麻「……」

当子&当麻「(……き……気まず過ぎる……ッッ!!!)」


当子「(い、い、いくらなんでもこれは無いわよ……この人、自分じゃないの!!)」

当麻「(お、落ち着くんだ素数を数えて落ち着くんだ……!! この女の子は俺なんだぞ!?)」



御琴「………………」ユラッ……ガタン

黒虎「……お兄様!?」

御琴「おれ、先に帰る……」フラフラ

黒虎「そんな足取りでは……」

御琴「少し、一人にしてくれよ、クロ……」


  …………


当麻「……さて、あまりの気まずさに別々に帰ることにしたわけだが」

当麻「悪いことしたなぁ、当子に……」

当麻「……ん?」



御琴「…………」……トボトボ……



当麻「(あいつ、男の御坂じゃ……――!!) おい!! 赤信ご――!!」

御琴「……ふぇ」


プアーン!! キキーッ!!

バッカヤロー、キィツケロヤー!!
ブゥゥン……

当麻「……いってえ……ひー、あっぶねぇ……」

御琴「いたたっ……あれ、アンタ、アイツ……じゃなくて上嬢さんと一緒に居た……?」

当麻「バカヤロウ!!」

御琴「!?」ビクッ

当麻「ちゃんと前を見て歩けよっ!! 今は俺が居たからいいけどな、あと少し遅かったマジで轢かれてたぞ!」

御琴「……す、すみませんっした……」

当麻「……ったく、これからは気をつけろよ。……あっ、擦りむいてるじゃねえか」

御琴「あ、まぁこれくらいなら」

当麻「そうも行かないだろ、ばい菌が入る。公園でちょっと洗うぞ」

御琴「は、はぁ……」

公園


当麻「これでよし、と」

御琴「あ、ありがとうございます……」

当麻「いいってことよ。いくら御坂がレベル5つったって、まだお前は中学生なんだからな。ケガでもすると大変だろうが」

御琴「……あのー、俺、名前とかレベル5とか、言ってないっすよね? 何で知ってるんすか……?」

当麻「(……ま、またやっちまったー!!)」

当麻「そ、それはだな……」

御琴「上嬢さんから、聞いてるんすか?」

当麻「……」

御琴「……そうみたい、すね」

当麻「……あぁ、まぁ……そうなのかな」

御琴「……」ギュ

御琴「その、えっと……」

当麻「あぁ、名前か? 上条当麻だよ」

御琴「カミジョウさん?」

当麻「あぁ、当子とは漢字が違うけどな。憲法九条、とか方だ」

御琴「そうすか……」


御琴「……下の名前で、呼ぶんだ……」ボソッ

御琴「……上条さんは、アイツ……じゃなくて、上嬢さんとは」

当麻「あ、あー! 当子とは、いや、うーん……(な、なんて誤魔化すべきだ!?)」

御琴「……言いにくいんすか?」

当麻「ま、まぁな……うまく言葉に出来ないというか……ちょっと常識じゃ考えられんようなやつだ」

御琴「……へへっ、俺も10000人くらい弟が居ますから、めったなことじゃ驚かないっすよ?」

当麻「と、とりあえず恋人とかじゃないからよ。それだけだ」


御琴「(……誰も聞いてねえことを、真っ先に否定するのか……?)」ザワ……

当子宅


当子「(しかし、自分自身とは……気まずさに耐え切れなくて、逃げてきちゃったけど……)」

当子「(当麻に悪いことしたなぁ……)」

当子「ただーいまー……」

禁書「おかえり、とうこ! ……あれ? とうまは?」

当子「え……? まだ帰ってないの?」

禁書「うん。あっ、それとね! 異世界に行く魔術でちょっと気になるのがへぶっ!」

ヒュンッ

黒虎「上嬢さん! お兄様は来ていらっしゃいませんか!?」

当子「わっ、白井!? どうしたのよ急に!?」

黒虎「お、お兄様が居なくなってしまったんですの!」

当子「御坂が? その辺ぶらぶらしてるんじゃ……」

黒虎「……様子がおかしかったんですの。くっ、それなのに一人で帰らせてしまって……!」

黒虎「お騒がせ致しましたわ、失礼!」

ヒュッ

当子「……御坂の様子が……? ――ごめん、インデックス! ちょっとご飯遅れるわ!」

ダダダッ

インデックス「……きゅー……」クルクルパー……

なぜか一つインデックスになっていた。



当麻「……」

御琴「……」

当麻「……そろそろ帰ったほうが、いいんじゃないのか?」

御琴「(……そうだよなぁ、俺みたいな子供なんかよりも)」ギュ……

当麻「おじょ……坊ちゃん学校なんだろ?」

御琴「(……ずっと、かっこいいよなぁ、この人の方が……)」

当麻「門限とか……」


御琴「……う、ぐ」ポロポロ……


当麻「……おい!?」

当麻「どうした、急に泣き出して……!」

御琴「へ、へへ……俺、かっこ悪いでしょ……?」ボロボロ……

当麻「……何言ってんだ?」

御琴「どんなにアイツと対等と並ぼうとしたって……あいつにとっては、俺はただの中学生で……ガキなんだ……」ボロボロ……

当麻「……」

御琴「何がレベル5だよ……たった一人の、無能力者にすら対等に並べない、レベル5なんて、何の役に……う、うぅ……」ボロボロ

当麻「……」

御琴「でも……上条さんは俺なんかとは違うから。だから、あいつのこと……」


ザッ、ザッ、ザッ……


当麻「――もういい、喋るな」

御琴「……え?」

当麻「泣きながらの言葉に、重みなんか無ぇ」


当麻「――撃って来いよ、レールガン」

御琴「……な、何言ってるんすか。普通の人に向けて撃てるわけ……」

当麻「女には向けて撃てるくせに、か? どの口がほざきやがる」

御琴「……」

当麻「そんな考え方してっから、何時まで経ってもガキなんだよ」

御琴「……好きなだけ言っていいすよ。俺はそこまでバカじゃな――」

当麻「はっ、こんなガキに惚れられるなんて、当子も随分な無能力者(おちこぼれ)ってわけだ」ニヤァ


御琴「――オイ、今何て言った……!!」


当麻「無能力者(おちこぼれ)だって言ったんだよ。大体なんだぁ? 大抵のやつらはカリキュラムをこなせばスプーン曲げくらいは出来るようになるのによ、
   当子のやつはそれすら出来ない。それを落ちこぼれって言わなくて、何なんだ?」


御琴「あいつが……落ちこぼれだと? テメェェェ……ッ!!!」


  ピーン……


御琴「勝手に……ッ! 決めんなぁぁぁぁ―――っ!!!」


  ――ズドォォォォォッ!!!

当麻「うおらぁぁああ!!」


   バッ!!!


バチッ、ギャギィィィィィッ!!!


御琴「!! テメッ……その右手!!」

当麻「あぁそうさ……!! 俺も幻想殺しを持ってんだよォォォォ!!」


  ギャギャァァァアッ!!


御琴「ぐっ……!! (やべえ、打ち消しきられる……!!)」

当麻「へっ、軽いなぁ……!! 軽くて軽くて、欠伸が出らぁ!!」

当麻「自分の気持ちを正面から伝えられもしねえ……!! 臆病者らしい技だなぁ!!」

御琴「!!!」

 
 
  ギュアッ……!!



御琴「あっ……!!」

当麻「ガキだのレベルだの……ゴチャゴチャ理屈並べ立てて、そうやって逃げ続けて!!」

当麻「最初の一歩を踏み出そうともしねえ!!」

当麻「そんなビビリの幻想なんざ――俺がブチ殺すッ!!」


  ギュウウオオオオオ……ッ!!!


当麻「(よし、もう完全に消え……!)」

御琴「……幻想、だと……ッ!!」

当麻「……何?」

御琴「俺はっ……俺はぁぁぁぁあ!!!」


  ――グァァァアアアアアッ!!!


当麻「なっ――にぃぃぃぃ!!?」

御琴「うおぉぉぉおおらぁああああっ!!!」


  ――ッドォォォォォッ!!!



そこらへんから拾ってきた

ホステスみたいな冷蔵庫

 
 シュウゥゥゥゥ……

当麻「…………」キゼツ

御琴「……へ、へ。や、った……」バタン……


当麻「……ったく」ムクリ……

当麻「……そんなにはっきり自分の気持ちが分かってるんなら、はっきりすりゃいいってのに」

当麻「ちくしょぉぉお、当子の奴、モテすぎだろ……うう、どこが彼氏居ない暦なんだ、俺とはまるで……ん?」



 ――バリッ、バチッ、バチチチッ!!!



当麻「(……雷雲……!? アイツが呼んだのか!? いくら電気が平気だって言っても、気絶した状態で雷になんて撃たれたら……!!)」

当麻「おいっ!! 起きろ、オイ!!」

御琴「……」

当麻「(完全に気絶してやがる!! 異能の雷だから打ち消せるはず……)くそっ、間に合え!!」

 
 
 ――ピッシャァァァァァァン!!!



当麻「(ダメだ、間に合わな――!!)」



「――御琴ぉぉぉぉぉ――――ッ!!!」



当麻「!?」



――ッパァァァァァン!!!

ピリッ、パリッ……



当子「――はぁっ、はっ……あ、危なかった……!!」

当麻「当子!?」

当子「――それで、これはどういうことなのかしら当麻……?」ゴゴゴゴ

当麻「……はい?」

当子「何で御琴が倒れてるの……? 貴方達、戦ってたわけ!?」

当麻「へ!? あ、それはそうなんだけど、ちょっと理由が……いや喧嘩売ったのは俺だが……」

当子「――いいわ、貴方が子供と戦わなきゃ理由があったんなら――!!」


当子「その幻想を殺してあげる!!」


バッキィ!!


当麻「そげぶ!?」

バッタァ! K・O!!

黒虎「お兄様ぁぁ!!」

御琴「……クロ……?」

黒虎「大丈夫でございますの!? レールガンの音を聴いて、テレポートでかけつけてみれば、こんな状況に……」

御琴「あ、あぁ、ちょっと電池切れしただけ……」


「その幻想を殺してあげる!」
「そげぶ!?」


御琴「……あれ?」

黒虎「あらま」

翌日

当子宅


当麻「……それで上条さんは一晩中気絶していたわけですか……」

当子「ご、ごめんなさい……昨日は完全に頭に血が上ってたわ……」

禁書「とうこのパンチはすんごいからねー……」

当麻「とほほ……」

禁書「でもいいニュースもあるよ、とうま!」

当麻「へ?」

禁書「――もとの世界に、帰れるんだよ!」

当麻「……か、帰れるのか!?」

当子「ええ。昨日インデックスが話してくれたんだけどね……」


少年「こーんにちわー! 久しぶり、お兄さん!」

少女「じゃじゃーん! この前は助けてくれて、ありがとう!」


当麻「……はい?」

当子「あぁ、その反応、さっき私もやったわ……」

少年「むむむ、ならば最初から紹介を始めなければ」

少女「見た目こそ人間の子供の姿をとっていますが!」


少年&少女「私たちは、鏡の悪魔です!」

当麻「あ、悪魔……?」

禁書「ん、まぁ気になるとは思うんだけど、話を聞いてほしんだよ、とうま」

少年「ふむふむ、まずはなぜ貴方が異世界にきてしまったのかをお話いたします」

少女「結論から言いますと、私たちのミスです。鏡と鏡を管理する私たちが、こぼしてしまったのです。申し訳ありません」

当麻「鏡?」

少年「その通り。貴方の世界とこちらの世界では、男女を示す人間の遺伝子、X染色体とY染色体の意味がひっくり返った鏡写しの関係にあります」

少女「そういった世界に、貴方は転げ落ちてしまったというわけです」

当麻「えーっと……」

少年「次に、貴方の持つ幻想殺しが何故この超常現象を打ち消せなかったのか、を説明いたします」

少女「鏡に映るものは全て左右が反転していますね? でも、これは実際はそんなことはない。
   右にあるものが右に、左にあるものが左に移っているから、左右が反転して見えるのです」

少年「鏡は上下を逆に、前後を逆にしているとそれぞれ言い換えることも出来ます」

少女「ようするに、上っ面だけしか変わっておらず、こちらの世界も貴方の世界も真実でありますから、
   それ自体を打ち消すことは出来なかったということなのです。」

当麻「……スマン、半分くらいしか分からなかった」

ん?左右反対なら上嬢の幻想殺しは右手じゃなくて左手じゃね?

>>292
>>貴方の世界とこちらの世界では、男女を示す人間の遺伝子、X染色体とY染色体の意味がひっくり返った鏡写しの関係にあります

ってあるから、何もかもが反転してるんじゃないんじゃね?
あくまで染色体のみが上条さんワールドと逆ってだけで。
じゃなくと最強→最弱で一方さんがメチャクチャ弱いとかになるし

http://up3.viploader.net/jiko/src/vljiko018022.jpg
お互い自分と似てるって思うくらいだからこんなかと思ってる

>>240の上嬢さんが実は寝癖がすごい人とかを希望

>>298
うおおおありがとおおおお



少年「とにもかくにも全ては私たちのミス」

少女「助けていただいたご恩もありますし、すぐにもとの世界にお帰しいたします」

当麻「……あ、でも、ちょっと待ってくれないか」

少年&少女「?」

当麻「まだ、他に会ってきたい奴が居るんだ」

少年「ふむ、もちろん、お待ちいたします」

少女「お別れの挨拶を済ませたら、また戻ってきて下さい」

当子「御坂に会ってくるの?」

当麻「おう、ちょっとな!」

タタタッ……

異能の力が作用しているわけじゃなくて
単なる自然現象としての空間の歪みに巻き込まれたってことか?

>>306
そんな感じで



御琴「……よ、よしっ!」

黒虎「……お兄様、ほんとーのほんとーに、決心なさったのですね?」

御琴「……ま、真面目な顔すんじゃねえよ……」

黒虎「いいえ、真面目に言わせていただきます。……いい加減な気持ちで思いを伝えるなどは、上嬢さんにも迷惑が掛かりますから」

御琴「……いいや、今日は誤魔化さない。本当に、心から決めた」

黒虎「……ふふ、わかりましたよ」


当麻「……なんだよ、渇を入れに来ようと思ったのにさ」


御琴「うお!」

黒虎「あら、あなたは上条の殿方!」

当麻「……そんだけ気合入ってるなら、もう安心だな」

御琴「……へへ、上条さんのおかげっすよ」」

予想外に早く終わりそうで残念
リアルでの上条さんの幸せを節に願うぜ

>>310
本当はもっと色々反転させたんだけどね……他の反転キャラの絡みとかも
収拾が付かなくなりそうだったので。


黒虎「ところで上条の殿方? きょうはどうしてこちらに?」

当麻「あぁ、お別れの挨拶をしようと思ってな。……たぶん、二度と会えない」

御琴「!」

黒虎「……それは、どういう意味でして?」

当麻「いや、死ぬとかじゃないんだけどな。……学園都市の外より、遠くに帰ることになったんだよ」

御琴「……それって」

当麻「御坂」

御琴「……なんすか」

当麻「……当子ってのは物凄く鈍感だからよ。伝えるときは、一言で、一発で伝えてやりな」

御琴「上条さん」

当麻「じゃあな!」

タタタッ……

当子の寮の前


禁書「……あ、来たよー!」


タッタッタ……。

当麻「あれ、外に出てたのか」

当子「うん、広くないとダメらしいから。……御坂には会えた?」

当麻「おう、会って来たぜ」

当子「……ん、よかったわ」


少年&少女「それでは世界をつなげます!」

ギュアアアアア!!


当麻「インデックス! お前は育ち盛りの男ってのはわかるけど、あんまり食いすぎて当子に迷惑かけるなよ」

禁書「むー! 決まってるよ! ……とうこはぼくが護るんだから!」

当麻「それと、当子!」

当子「……何かしら?」

  
  
  
  
当麻「……お前、もう少し、敏感になろうぜ?」

  

  
  
当子「……はい?」

  

  
  
  
当麻「それじゃあなぁー!!」



 ギュアアアアアゥゥゥゥン……ッ!

少年&少女「それでは、私たちも。失礼致します」

 ボオン……ッ

禁書「……行っちゃったねー」

当子「うーん、当麻、私に敏感になれって言ってたけど……何か能力が持てるようになるのかしら? 確かに開発の単位がキツいけど……」

禁書「ち、違うと思うよ!」

当子「?」

禁書「あのね、ええと……」


「とーうこぉおー!!」


禁書「!?」

当子「はい?」

 
御琴「はぁっ、はぁっ……や、やっと着いた……」

当子「御坂? ……貴方、ひょっとしてここまで走ってきたの?」

御琴「あ、あぁ、そうしないとダメなような感じがして」

当子「……何がよ?」


御琴「こほん……当子、さん!」

当子「……御琴?」

御琴「その……俺!」

 
 
 
禁書「ちょっと待ったァァァァ!!」




御琴「んだよ空気神父がぁぁぁ!?」

禁書「そうだよ、ぼくは神父! そーゆー事をするには、神父の許可が必要なんだよ!」

御琴「へーえ、そうかよ……」ブチブチブチ

禁書「そーだよー……」ビキビキビキ

当子「ちょっと、二人とも……?」


御琴&禁書「ふぎゃー!!」


当子「あ、ああぁ、もうっ!!」

 

 ――ブアンッ、ドサ!

当麻「ってぇ! いててて、腰、打った……」

当麻「……こ、ここは元の世界なのか……?」


「……あぁ! い、いたよ短髪ー!!」

「ほ、本当に!?」


当麻「……え?」

禁書(女)「とうまー!!」だきー!!

当麻「ふげえっ!? ……イ、インデックスか? お、女の?」

禁書「何言ってるのとうま、私はシスターなんだよ?」

美琴「ア、アンタねぇ、どこ行ってたのよ!?」

当麻「お、おお! 女の御坂だ!」

美琴「何訳わかんないこと言ってんの!? 学園都市のセキュリティハッキングしても見つからないし……ほ、本当に心配したんだから!」

はいデレたー!

当麻「そ、それは犯罪だと思うんだが……とにかく心配掛けたみたいで、すまんかった」

美琴「ふ、ふん……反省してるならいいのよ。ほら、アンタも離れる! コイツは疲れてるだろうから」

禁書「ぶー! 引っぺがさなくたっていいでしょ!」

美琴「そんな締め付けるみたいに抱きついてたらこう剥がすしか無いでしょうが……」

美琴「アンタもアンタ! 何処に言ってたのか、きっちり聞かせてもらうかね」

当麻「はは、は……俺も、当子みたいなフラグメイカーには程遠そうだ……」


 ――ビシリ


当麻「!?」

美琴「……ねぇ、トウコってどちら様? 桃子? 冬子?」ニコ

禁書「日本人の女の人の名前だよね?」ニコ

当麻「あ、あー簡単に説明するとだな、今まで世話してくれてた女の子で……」

美琴「つまりアンタは、死に物狂いで私がアンタを捜索中に、仲良く女の子と暮らしていたと……?」ニコニコ

禁書「とぉーまぁー?」ニコニコ

当麻「え? え? ええええ?」


バリバリバリバリバリバリイィィッ!!

ガブゥー!!


当麻「んぎゃあああああ!!?」

 
 
 
 
 
当子「ふ、不幸だわぁぁぁぁぁぁ!!」


当麻「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 
 
 
 
 
 

というわけで完結です!
ながらで書いた所為で最後の方メチャクチャ/^o^\
他にも絡みなどをいれたかったのですが……
こんなSSに支援などをしていただいて、本当にありがとうございました!

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