般若「なにがし…それがし…はんたー試験?」小「うふふふふふ」(95)


 大阪のどこかの裏路地

般若「小面の……はんたー試験とやらをうけにいくぞ」

小面「なぜなぜなぜ?」

般若「なんとなくだ」

小面「あほあほあほ」

般若「はっはっはっはっは面白い」

小面「ふふふふふふふ」

般若&小面「あっははっはっはっはっは」


 ハンター試験会場

店主「へいらっしゃい!ご注文は?」

般若「すてーき定食弱火でじっくり」

小面「ひひひひひひひひひ」

店主「……奥にどうぞ」

般若「ふっはっはっはっは」

小面「にくにくにくにくふふふふふふ」

店主「……(なんだこいつら?)」

般若「はっはっはっはっは」

小面「ふふふふふふふふふ」


 エレベーターの中

小面「臭い臭いお肉臭い」

般若「きでんら……クサイぞ」

ステーキ肉「」

小面「ふふふふふふふくすくす」

般若「ふっはっはっはっはっは」


トンパ「やあやあ君たち、新顔だね」

般若「それがし…きでん…」

小面「ちびちびちび臭っ!!」

トンパ「」

トンパ「あ、あはははは」

トンパ「なかなか面白いね、君たち」


トンパ「これあげるよ、飲んでくれ」

般若「じゅーす?きでんはハイカラよのう」

小面「ひふひふふふふふふ」

トンパ「(頭おかしいのか?)」

トンパ「じゃ、じゃあ俺はここで、頑張ってくれよ君たち」

般若「ふっはっはっはっは面白いふっはっはっはっは」

小面「ふふふふふふふふふふ」

ハンゾー「(あれは……)」


ジリリリリ!

小面「ほほほほほほほ」

般若「ぬう?」

サトツ「只今を持ちまして、受付時間を終了とさせていただきます。
同時に、第287期ハンター試験、一次試験を開始致します」

般若「はははははは」

サトツ「申し遅れましたが私、一次試験官のサトツと申します。
    二次試験会場まで私のあとについてくること。それが一次試験です」

般若「かけあし…さしあし…ぬけあし」

小面「……ふふふふ」


般若「はっはっはっはっは面白いはははははは」ダダダ

小面「うふふうふふいほほほほほほほ」ダダダ

レオリオ「なんだあいつら?」

クラピカ「目を合わせては駄目だ、関わっちゃいけない」

レオリオ「言われなくたって……見るからにやばそうじゃねえか」

ゴン「……あの人たち」

クラピカ「どうしたんだ?ゴン」

ゴン「……人じゃないかもしれない」
ゴン「」


レオリオ「はぁ?どーゆーこった?人じゃないかもしれないって?」

クラピカ「詳しく教えてくれ、ゴン」

ゴン「なんとなくだけど……人の匂いとは違う匂いがするんだ」

レオリオ「体臭のことか?たしかに臭いな、まるで魚が腐った匂いだ」

クラピカ「同感だ。あの二人の周りだけ人が避けてる」

般若「ひひふふはっはっはっはっはっはっはっ!!」ダダダ

小面「ほほほほほほほほほ」ダダダ

レオリオ「……たんに気味悪いからじゃないか?」

クラピカ「……否定はしない」


 マラソン階段ステージ

般若「はっはっはっはっは!」ダダダ

小面「ひひひひひひひひほひほひ」ダダダ

レオリオ「信じらんねぇ……軽々と走ってやがる」

クラピカ「波の運動神経ではないな」

ゴン「……」

キルアくん「……」

キルア「ねえねえ、あんたらさあ」

般若「うん?なんぞきでん」ダダダ

小面「がきがきがきがき」ダダダ


キルア「あんたら、かなり殺してんだろ?」

般若「……」

小面「……」

キルア「最初から臭ってきた……一人やふたりじゃきかないくらい、物凄い血のにおいがね」


般若「……はっはっはっはっは!面白い面白い」

小面「ほほほほほほほほほほほ」

キルア「俺も同じだからわかるんだ……同業者?」

般若「う~ん、わかったわかったぞ」

小面「ふっふっふっふっふ」

般若「それがしのなは?」

キルア「……キルア」

小面「キルアキルアキルア」

般若「キルア、キルアとね」


般若「まてまてわかったぞ、きでんは同胞ではないぞよ」ダダダ

小面「そほそほほほへ」ダダダ

般若「ただ似ていることは確かだ」

小面「消えろ消えろ消えろガキ」

キルア「……別に喋りたくないなら良いけど」

般若「……小面の」

小面「なになになに?」

般若「あのガキ、小童、ふつうではないな、ちのにおいがきょうれつだ」

小面「ふふふふふふ」

般若「……」

小面「……」

 ヌメーレ平原入り口

小面「ふふふふふふでくちでくちでくちでくち」

般若「それは出口だ」

小面「出口出口出口」

般若・小面「はははははははははははははははははははははははは」

モブ受験生「(なんだこいつら?)」

サトツ「ここが中間地点になります。
 引き続き、私のあとについてきてください。
 くれぐれも私の姿を見失わないように。
 ここの生き物はありとあらゆる手段で人を欺きます」

   「だまされると死にますよ」

試験官?「ウソだ! そいつはウソをついている!」

試験官?「ヌメーレ湿原に棲息する人面猿!
 こいつらお前ら皆殺しにして、喰うつもりだぞ!」


般若「小面の、あやつ臭いのう」

小面「臭い臭い、嘘つき臭い」

小面「切っていい?」

般若「だめだだめだ、それはもう少し待て」

小面「…………チッ」

般若「……今のは舌打ちぞ?」

小面「ふふふふふふふ」

般若「わかっておる、わかっておる、キリトーてしゃーない気持ちはわかっておる」

般若「いまはおさえろ、あとで遊ぼうぞ」

小面「約束約束約束」

般若「わかったわかった」

シュッ
カッ
試験官「がっ……」

般若「うん?」

小面「死んだ死んだ嘘つき死んだ」

ヒソカ「これでわかったねえ。そっちが本物。
 試験官がこのくらい受け止められないわけ、ないものねえ◆」

サトツ「誉め言葉と受け取っておきましょう。ただしこれ以上は、反逆行為と見なしますよ」

ヒソカ「はいはい◆」

般若「…………ヒト……であろうか?」

小面「においにおいヒトのにおい」

般若「……面白い」ニィ

小面「……ふふふふふふふふ、くすくすくす」


サトツ「トラブルがおきましたが、先を急ぎますよ」

 沼マラソン中主人公一行

キルア「ヒソカからは離れた方がいい。あいつ、霧に乗じてかなり殺るよ」

ゴン「なんでわかるの?」

キルア「匂いでわかるんだ。あいつと俺は、同類だから」

ゴン「匂いならあの人たちは?さっき話しかけてたでしょ」

般若「ふっはっはっはっは」ダダダ

小面「ふふふふふふふふふ」ダダダ

キルア「魚くさいのとは関係ないけど、あいつらも結構ヤバそうな匂いだ。
 でも俺やヒソカとは違う。なんつうか、今まで嗅いだことのない匂いかな(目立ってたよな、やっぱり)」


 イカれた奇術師の場面

 霧の中からカードが飛来し、レオリオの腕に突き刺さる。

レオリオ「……ってェ――!」

レオリオ「てめェ……なにしやがる」

ヒソカ「ククク……試験官ごっこ◆」


受験生「ふざけやがって……二度と試験を受けられねえ体にしてやるぜ!」

ヒソカ「んー……君たちまとめて……これ一枚で充分かな◆」


小面「……切りたい切りたい、人を切りたい」

般若「……そうだな、最近は血を見ておらん」

般若「悲鳴も聞こえてきとるし、小面よ、遊ぶか?」

小面「切りたい切りたい切りたい切りたい切りたい切りたい」チャキ

般若「……よし、どちらが多く切れるか競争とするか?」チャキ

小面「いいねいいねいいね」ジャキ

般若「はっはっはっはっ!!」ジャキ

モブ受験生「ぎょああぐ」ズパ

モブ受験生「なッ!?」ズパ

 周りに斬りかかる般若と小面


般若「ぬっはっはっはっはっ」ヒュ

モブ受験生「ぐばぁ」ウデスパーン

小面「首ッ」ビュン

モブ受験生「?!」クビスパーン

般若「それ!それそれ!!」

ポックル「なんだあいつらッ!?」

小面「ふふふふッ」ヒュバッ

ポックル「」ザシュ

般若「はっはっはっはっ」

トンパ「(奴ら……やっぱりヤバイやつだった!!)」


トンパ「(急に周りに切りかかって……何考えてんだ?!)」

トンパ「(あの勢い……刃が速すぎて見えねえ!?)」

トンパ「あの勢いじゃここまで来かねねえ……はやく逃げねえと」

小面「チビッチビッチビッ」ヒュ

トンパ「うわああ!?(もう来たっ?!)」

般若「まて、小面」

小面「うん?」ピタ


般若「そやつは良い奴だ、見逃して……」

トンパ「えッ」

般若「やるわけ無い」ヒュバッ

トンパ「?!」

般若「あのじゅーす、腐っていたぞ」

小面「お肌が荒れた、荒れた荒れた荒れた」ヒュ

般若「だそうだ、だから切る」ヒャ

トンパ「ぎゃああああ」ユビスパーン

般若「あッそれそれそれそれ」ビュババン

小面「それッ!」シュビ

トンパ「あ…ぐ……あ」ボロボロ

小面「それ!」シュバ

般若「仕上げに首とッ」シュバ

トンパ「」クビチョンパ


小面「お次はァァ」シュ

ハンゾー「そこまでだ」ダダダ

小面「ふぎッ?!」ザシュ

般若「小面ッ?!」

小面「……クナイ?」

ハンゾー「妖怪は随分前に消えたって聞いたが……生き残りがいたのか」

ハンゾー「確か……般若と小面だったか?妖怪の?」

般若「それがし……忍者か?」チャキ

小面「…………チッ」チャキ

ハンゾー「ハンター試験に水指すようなら、ここで成敗させてもらうぜぇっ?!!」シュババ


 般若と小面に放たれたクナイ。

般若「ふんふんッ」シュビビ

小面「ほほうふッ」シュビビ

 それをすべて切り落とす般若&小面

ハンゾー「シャアっ」

小面「びぐぅ?!」ドシャア

般若「うオッΣ(゚Д゚)小面ッ?!」シュババ

ハンゾー「いってえぉぇぇ!?なんて硬いんだコイツっ?!」ウデジンジン

小面「このぉッ」シャ

般若「キエェェ!!」シュババ

ハンゾー「ぐおおおお」ボロボロ

小面「ヒョオオッ」ハナジダラダラシュババ

般若「ギョエアア」シュババ

ハンゾー「ぐ……なんて切れ味の鋭い刀だ……」

ハンゾー「(妖怪相手すんのは初めてだが……予想以上にかてー上に強い、ここは一旦)」


ハンゾー「忍法煙玉ッ」ボシュ

小面「ひょおおっ?!?」ハナジダラダラ

般若「うぬ?!おのれぇぇ!!」アオスジ

ハンゾー「(この隙に……)」

ヒソカ「はぁ~い◆」シュ

ハンゾー「え?」クビチョンパ


 煙が晴れたあと。

ヒソカ「君たち、遊ぶのに夢中で周りが見えてなかったろ◆」

ヒソカ「とっくの昔にみんな、先に行っちゃったよ◆」

ヒソカ「急がないと失格になっちゃうけどねぇ◆」

小面「……ふふふふふ」チャキン

般若「……そうか、そうか」チャキン

ヒソカ「おや?戦わないのかい◆僕と?◆」

小面「きもいきもい、おまえきもき」

般若「それを言うならお前キモイでそうろう」

ヒソカ「……君たち、面白いね◆」


般若「はっはっはっはっ」ダダダ

小面「ふふふ走る走る」ダダダ

ヒソカ「早いねえ……やっぱり人を担ぎながらじゃ分が悪いかな◆」

レオリオ「……」グッタリ

ヒソカ「……美味しそうな果実たちだったね◆」

ヒソカ「なんとなく僕に似てたし◆」

般若「小面の」

小面「なになになに?」

般若「あのヒトは男色の毛があるな」

小面「……」

般若「なんぞ言ってくれ……不安になる」


小面「……」ニヤニヤ

般若「……その意味深な笑みはなんぞや」ダダダ

小面「……くすくす」ダダダ

般若「……長いつきあいだが、たまにそれがしがわからなくなるぞ」ダダダ

小面「……」ニヤニヤ

般若「……は、ははははははは」ダダダ

小面「くすくすくす」ダダダ

ビスカ森林公園

メンチ「二次試験は料理よ! あたしたちに『おいしい』」と言わせたら合格!」

般若「小面の、きでんは料理はできるぞや?」

小面「…………」

般若「……小面?」

小面「……できるできるできる?」

般若「今の間はなんぞや?そして疑問系?」

ブハラ「まずは俺の指定する料理を作ってもらい」
メンチ「その合格者にあたしの指定する料理を作ってもらうわ」

小面「でかいでかいでかい」

般若「でかいのう、ヒトにしてはでかいのう」

小面「くすくすくす」

般若「料理か……かんたんなものならできそうなきがしないでもない」

小面「なに?たとえばなになに?」

般若「……にぎりめし」

小面「……」

般若「……真顔で黙るのはやめてくれ、怖いから」

ブハラ「まず俺が指定するのは――」
   「ブタの丸焼き! 俺の大好物! ブタの種類は自由!」

般若「」

小面「」

般若「小面の……」

小面「なになになに?」

般若「あれは笑い話ととるべきか?」

小面「……わかんない」

般若「豚が豚を食う」

般若「まさしくぶっトンだ話よのう」

小面「……」ブフゥ

般若「今の面白かったか?」

小面「それなり」


般若「はっはっはっはっ」ズパパン

でか豚「ブヒィイィン」マップタツ

小面「ほれ!ほれほれ!」ズパパン

でか豚2「ブヒィイィン」マップタツ

ゴン「鼻ごと真っ二つにしてる……」

クラピカ「あの刀、なぜ折れないのだろう?……そんなことより」

レオリオ「なんであいつら血ぬれてんだ?」

キルア「ああ、あんたらしらなかったっけ、ゴンも」

ゴン「あの血……豚のじゃない匂いがする」

キルア「あの二人組、ゴンがおっさん達を助けに行ったあと、まわりに切りかかったんだ」

レオリオ「なんだって……」


キルア「そりゃ凄かったぜ、俺が引いちゃうくらい」

キルア「ふたりとも高笑いしながらさ、受験生の首や腕を跳ね飛ばすんだ」

キルア「ものすごく楽しそうに」

キルア「俺も目でおえないくらい早い刃さばきだったよ」

レオリオ「……ハンター試験には異常者が多く集まる宿命でもあるのか?笑っちまうぜ」

般若「ふっはっはっはっはっ」スパン

小面「ほれほれほれ」スパン

でか豚「ブヒイイギィギ」バラバラ

レオリオ「一匹で足りるのに二十匹は斬り殺してるぞあいつら?!」

クラピカ「かなり危険なタイプだな、あのふたり」

レオリオ「みればわかるっての!」


般若「ところで小面の」ピタ

小面「なに?なになに?」ズパパン

でか豚「ブヒイイギィギ」バラバラ

般若「豚を丸焼きにするなら、真っ二つはまずいのではないか?」

小面「」

でか豚「」

小面「もっと早く言えよ」マガオ

般若「……すまぬ」

般若「とりあえずこのばらばらの豚を焼こうぞ」

小面「それ丸焼き?丸焼き?」

般若「適当にごまかすでそうろう」

小面「どうやって?」


般若「とりあえず豚の切れっ端の山を焼こうぞ」

小面「ふんふんふん♪」

般若「綺麗に焼けば、少々バラバラでも良いだろう」

般若「少々火が強いな……小面、火に水を少しかけてくれ」

小面「はい?水水?これかな?」ジョバァ


 ボォオオオオオオオオオ!!!


般若「それはあぶらじゃあぁあぁぁ!!!」

般若「髪があぁぁ、髪が燃えるうぅぅぅ」

小面「うっひゃひゃひゃひゃ」マジウケ

般若「切るぞ小面んんんん!!」ジタバタ

ブハラ「うん、うまい、これもうまい、この焦げてるのも苦みがあってなかなかうまい」

般若「……」チリチリパーマ

小面「……」

般若「小面の」

小面「なになに?」

般若「水と油の区別はしっかりつけてくれ、さもないと貴殿の髪をちょんまげにゆうぞ」

小面「……ごめんね、ごめんね」

般若「謝罪は髪に言ってくれ…」

小面「……」

メンチ「終――了――! 二次試験前半、71名合格!」
   「後半は厳しくいくわよ! あたしの指定する料理は……」

    
    「スシよ!」


メンチ「スシはスシでもニギリズシよ! ヒントは中にいくらでも用意されているわ」

般若「寿司か……ここ200年は食っとらんな、小面の」

小面「江戸だっけ?たべたの、たべたの」

般若「うむ、主からもらった給与で一緒に行ったのぉ……」

小面「ふふふふふふふふ」

般若「それがしが銭を忘れ、わしが奢ってやったことも懐かしい」

小面「!!」ビク

般若「いつ返してくれるか、ずっと待って……ついぞ200年たってしもうた……」

小面「……ふ、ふ、ふふふふふ」

般若「ははははははは」

般若「返せよ?金」

小面「はい……」


般若「寿司といえば魚だが……川魚で代用できるかの?」

小面「たぶんまずいよ、まずいよ」

般若「じゃあ豚の内蔵をネタにしよう」

小面「なぜ?なぜ?」

般若「うむ、細切れにしていた豚の腸が正直いらんほどあるし、近頃ヒトは肉を寿司にするという」

般若「はんばーぐや、やきにく寿司などもあるそうでそうろう」

小面「……火は通さないの?通さないの?」

般若「ネタは生が常識ぞ?」ベチャ

小面「生臭い、糞の匂いがする」

般若「そりゃあ内蔵だからな」


般若「できたぞ、ご賞味ください」

小面「どうぞどうぞ」

血まみれな酢飯の塊をメンチに手渡す般若。

メンチ「へえ、独創的な……くえるかあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

般若「うぬ?なにがいけないぞ?!」

小面「全てだと思う、ふふふ」

般若「まあ、やはりそうか」

小面「わかってたならやるなよ、だすなよ、だすなよ」

今更だけど、これはHUNTER×HUNTERとGANTZのクロスオーバーです。
般若と小面を知らない人は、よくわかんないと思いますので、ご了承ください。

般若「仕方ないので川魚を使ってみた……ご賞味くだされ」

小面「され、されされ」

メンチ「うん、ようやくそれらしいのがでてきたわね」

メンチ「(さすがにグレートスタンプの内蔵を使うのはやめたのね)」

般若「よし!それがし、どうか?」

メンチ「ダメおいしくない」

般若「何ィッ!」

小面「ふふふふふふふふふ」

 結局この寿司問題をクリアする受験生は現れず、まさかの合格者0名。
 しかし、虫の居所が悪くなった般若と小面がメンチとプラハに斬りかかろうか考えていた時、突如現れたハンター協会会長によって試験のやり直しをすることに。

 クモワシの巣がある谷

般若「深いのう、そこが見えんぞ」

小面「深い深い、深ッ!!」

モブ受験生「おいおい!こんなの無理だって!?」

般若「小面の……」

小面「……わかってる、わかってる」

般若&小面「ふっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!」

モブ受験生「!!」

モブ受験生「ちょ、蝶々なく飛び込みやがった!」

ネテロ「ほぉ……」


般若「はっはっは、取り放題だったのう!」ドッサリ

小面「ふふふふ、面白かった」ドッサリ

メンチ「あ……あの二人、いったいどうやってあんな沢山とったの?!」

クラピカ「……信じられん、卵を両手で抱え、駆け上がって戻ってきた」

レオリオ「正真正銘の化物だな」

般若「はっはっは!良い土産ができたな、天狗どのが酒の摘みを欲しがっていたからな」

小面「ふふふふふふふふ」


 クモワシの卵試食    

レオリオ「すげえうめえ! なんだこの卵」

クラピカ「この濃厚でとろけるような舌触り……市販のとは格段に違う!」

トードー「お、俺にもくれ!」

ゴン「はい、俺の半分あげる!」

般若「うむ、まるで下の上で踊るような濃厚な味を主張する黄金の黄身に、それを阻害しないほどに、かつ負けないほどの純粋な旨みを持つ卵白、かなりの一級品よのお」

小面「……うまいうまい、たしかにうまい」

般若「お歯黒べったりあたりが好きそうな味だ」

般若「まるで人の脳みそのような……」


 トリックタワー屋上

般若「ここが三次試験の会場かぞ?」

小面「何もない、何もない」



ゴン「なんにもないね」

レオリオ「この絶壁を下って降りろってか?」

クラピカ「いや……なにかあるはずだ」

ロッククライマー「この程度のとっかかりがありゃ、
一流のロッククライマーなら楽勝だぜ」

キルア「すげーなあいつ。もうあんなとこまで」

ゴン「あ、あれ見て!」

ボス田中星人「グルアアアアアアアアア」

ロッククライマー「な、なんだこの鳥っ……」

レオリオ「喰われちまった。こりゃ壁を下るのは無理そうだな」


般若「うむ、とりあえず歩き回ってみるか……」

小面「ふふふふふ」カチ

小面「ひょ!?」ヒューン

般若「……うぬ?小面が居ないぞ?」

般若「どこへいったのだ?」カチ

般若「ぬお!?」ヒューン

そしてふたりは消えた。

ゴン「ねえ、さっきからあのふたりの姿が見えないけど」

キルア「ふたりッてあのふたり?大方、足滑らして落ちたんじゃねーのか?」

クラピカ「まさか。あのふたりに限ってそんなこともあるまい」

般若「ぬぬぬ……床に仕掛けがあったとは……」

般若「多数決の道……」
       
般若「この表示を見る限り、5人そろわないと進めんのか……」
       
般若「誰でもいいから来い、でなければ先へ進めないのか?」

般若「………………………」

般若「…………遅いなぞ……」

般若「小面は大丈夫かな?」


小面「ぬぬぬ……床にしかけ、しかけ」

小面「尻を打った、打った」

ヒソカ「おや?◆君もここに来たのかい◆」

ヒソカ「相方とは離れちゃったのかな◆」

小面「ふふふふすふふふふす」


小面「ふふふふふふふふっくすくす」チャキ

ヒソカ「う~ん◆どうやらここは二人で進まなきゃならないみたいだけど◆」ニィ

小面「……ヤリタイの?」ニヤニヤ

ヒソカ「そうだね♪少し味見をさせてもらうよ◆」

ヒソカ「君と君の相棒のこと、もっと知りたいしね◆」

ヒソカ「とても人とは思えないオーラだ◆」

小面「くすくすくすッそれは、お前も同じッくすくす」


小面「……」

ヒソカ「……」

小面「ひょッ」ヒュン

ヒソカ「ふふふ」ヒュカ

 トランプと刀が交差し、二人の奇人が打ち合う。
 方や刀で札を切り裂き、その隙間をついた攻防。
 
ヒソカ「へ~え(どんなトリックかは知らないけど、オーラを纏わせたトランプを普通に切り裂いたね◆)」


 般若サイド

クラピカ「では、しばしの別れだ」

4人「いち、にの、さん!」

レオリオ「いてっ」

ゴン「なんだ、みんな同じところか」

クラピカ「……短い別れだったな」

キルア「先客がいるぜ」


般若「ははははははは、やっと来たか!ははははははは」

レオリオ「……マジかよ」

クラピカ「(見たところ一人……片割れは別の場所にいるのか?)」

リッポー「ようこそ、トリックタワーへ」

アナウンスが流れる。

リッポー「君たちの道は多数決の道。互いの協力が必要になる難コースだ」

般若「協力か……」

ゴン「みんな、頑張ろう!」

レオリオ「ったりめえよお!」

キルア「あんた、名前は?」

般若「うぬ?いつぞやの小童ではないか?」

キルア「子供扱いするなよ……あんたの相棒は?」

般若「どうやら別の場所に入ってしまったようなのでな、別行動なのだ」

キルア「ふーん」

般若「……名は般若と申す。相棒の名は直接あいつに聞け」

レオリオ「ハンニャ?へんな名前だな」

般若「お主らふたりにはそう思われたくないな」


クラピカ「……ふたりと言うと、私もか?」

般若「お主らの名も、それがしは奇妙に感じるぞ」

キルア「人それぞれ、国それぞれって奴じゃん?」

ゴン「……おじさん、よろしくね」

般若「……そう緊張するな、なにもせんよ、小童には」

キルア「……」

『どっちに行く? 右⇒○ 左⇒×』

レオリオ「ちっ、決まってんだろこんなもん……」

『○ 3 × 2』

レオリオ「おいおい! こういうときは普通左だろ?」

クラピカ「確かに人は、こういう場合左を選びやすいとされている。
しかし、左を選びやすいからこそ右なのだよ。試験官はおそらく、左に難関な道を配置している」


レオリオ「へえへえ、明晰な判断でございますねェ。ハンニャさんよ、あんたもそう思うのかい?」

般若「感にまかせたのみよ」

般若「その先がどんな道だろうと、流れにまかせるのみよ」

レオリオ「おいおい、それじゃ困るんだよォ!」


クラピカ「(……ひとまず、なんとかなりそうだな)」

キルア「(ハンニャのおっさん、今は殺るきはないみたいだな)」

キルア「(……なんかテンションが低く見える)」

ゴン「(ハンニャさん……まるで隙が無い……かなり強い人だ)」

レオリオ「(ヤベェ奴と思ってたけどよ、意外と大人しいな)」

般若「(……小面、大丈夫だろうか?)」

般若「(貴殿がいないとちょうしがでない)」

 小面サイド

小面「ふっ……ほほほ」ボロボロ

ヒソカ「うん、なかなか楽しかったよ◆」

 所々に切り傷のある小面と、腕に少々深い切り傷がある以外は、とくに目立った外傷のないヒソカ。

ヒソカ「ふふ、戦ってみて分かったよ◆君の刀は、敵の防御を無効化する能力があるね◆」

小面「ほ……ほほほ」

ヒソカ「でも、当たらなければ意味がない◆」

小面の斬撃は、敵の防御力をほぼ無視する事ができる。
しかし、それは刃があたって初めて意味がある。
ヒソカは小面の攻撃を、ほぼ全て避けきっていた。
腕の傷も、力加減を知るためにわざとすきをみせ、切らせたもの。
オーラによる防御が聞かなかったこと自体は、ヒソカの計算外だったが……


ヒソカ「君は負けた◆でも殺さないから安心してね◆」

小面「……?」

ヒソカ「君の技は、君の相棒との連携攻撃でこそ全力を発揮するんじゃないかな?」

ヒソカ「攻撃の起動、視点、角度、どれもサポートを軸にしていると感じたよ◆」

ヒソカ「君達は諸刃の剣なんだね◆ふたりで片方の刃の役をする」

ヒソカ「だから、片方だけじゃ弱い◆」


小面「…………」

ヒソカ「僕は美味しいケーキをいっぺんに食べる事はしないんだ◆きちんと紅茶も一緒に楽しむタイプ♪」

ヒソカ「もっと熟れたら、いっぺんに頂くことにするよ◆」

小面「…………」

ドヤ顔で言うヒソカを前に、小面は少し引いていた。

小面「……変態だな」ボソ

ヒソカ「うん?何か言ったかい◆」

小面「ふふふ、なんでも?」

トリックタワー リング

ロン毛「わいらはてめえら受験者を試すために雇われたもんや。
ここから先、一対一の勝負でわいら5人を倒さなきゃ先へは進めへんで」

ゴン「あの人、強そうだね」

クラピカ「手枷があるところを見ると、受刑者か何かだろう」

ロン毛「一人につき一度しか戦えないで。受けるなら○、受けないなら×を押しいや」

レオリオ「そんなもん受けるに決まってんだろ! 見ろ! こっちは満場一致だ!」

ロン毛「一番手は俺やで。そっちは?」

般若「それがしが行こう」

坊主頭「モモタロー侍がおるでぇ」

グラサン「一番キモいねんなぁ」

ロン毛「方法はデスマッチだや。相手が負けを認めるか、死ぬかまで続けるでぇ」

般若「いいだろう」
「最後の言葉を聞こうか」

ロン毛「ああ?」

ロン毛「その顔、お面ちゃうねんな。キメ~~~~~」

般若「……」チャキ

ロン毛「では……勝負や!」チャキ

ロン毛「ん~~ッと」

ロン毛「それ!」ヒュッ

般若「……」ヒュッ


キルア「……すげぇ」

ゴン「……」

クラピカ「……凄まじな」

レオリオ「え?なになに?なにがだ?」

ロン毛「秘剣…………ツバメ返し…………」

ロン毛「とか言うてぇ~~~~あッぶねー切られとるやんちょっと」ピリリリリリリリ

ロン毛「あらッ」ズル

般若「お主はもう……死んでいる」チャキン

上半身と下半身がわかれたロン毛


クラピカ「凄まじい剣の腕だ……相手が切られたことにすら気づいていなかった」

レオリオ「全く見えなかったぜ、剣さばきが……」

キルア「(……殺しのプロ級の腕だ……かなりレベル高い)」

般若「つまらぬ相手を切ってしまった」

ゴン「……なんで殺したの、おじさん」

般若「うぬ、小童。奴がそう提案してきたからだ。ですまっちとな」


ゴン「でも……」

般若「ははははははは、お主も大人になればわかるだろう」

般若「殺しには理由なぞいらぬ事がな」

クラピカ「……(この男も、旅団やヒソカと同じ人種だ)」

クラピカ「(殺しに抵抗がなく、それを楽しんでいる異常者)」

クラピカ「(……そもそも、この男……)」

 本当に、人間なのか?


般若と小面は防御を無視する能力があります。
試練官達には武器の支給は仮に認められております。
試練官の内何名かは大阪GANTZメンバーです。


 小面サイド

島木「よう……久しぶりやな、ヒソカ、まってたで」

ヒソカ「……」

小面「うん?うん?知り合い?うん?」

島木「今年は試験官としてじゃなく、ちょっとしたリベンジャーとして来たんや」

島木「去年の試験、てめーに大恥欠かされたさかい、ぶッ殺させてもらうわ」チャキ

島木「アマチュアに負けたっつー恥、晴らさせてもらうのが目的や」

ヒソカ「ふーん(去年よりは熟れてるね)」

小面「……(会話に入れない)」


島木「死ねや!」ビュッ

ヒソカに斬りかかる黒人。

ヒソカ「おおっと◆」サッ

島木「オラオラオラオラ!!」ビュビュビュビュビュビュッ

連続で繰り出される斬撃。それを紙一重で避けるヒソカ。

ヒソカ「うん?どこ狙ってるんだい◆」サッサッサッ

黒人の斬撃はヒソカに当たらない。

島木「チッ!(軽々とよけよッて……奇術師やのーて大道芸人のほうが似合うんちゃうんか)」ビュッビュッ

ヒソカ「……ニヤニヤ」ヒュヒュヒュ

島木「(良いで、何回でもよけろや、追い込んだる)」ビュオオッ


黒人の斬撃を避けるヒソカ。その行動の隙をつく。

島木「(おらいッた!!)」ビュッ!!

部屋の隅に追い込んでからの、至近距離からの水平切り。

ヒソカ「うん、おしい◆」シュバ

島木「(何!?見切られた!?)」

しゃがみ込み、決め手の一手を回避したヒソカに驚く黒人。

ヒソカ「いい線いってるけど、少し動作に雑があるよ◆それじゃ攻撃が読めちゃう◆」

島木「……なんやねんお前は!?なんでそんな余裕やねん!?」ビュッ

追撃する黒人、しかし少々焦りが見える。

島木「そげな強ーて!?なんやねんなお前は!?糞ッたれ!!」ビュッビュッ

ヒソカ「ふふ◆単に君が弱いだけだよ◆」サササ

島木「糞がッ!!そげなこと関係ない!!どれだけ強くても関係ない!!」ビュッ!!!!


ヒソカ「ヤル気があるのはいいんだけどね◆」

激高する黒人を小馬鹿にしたように笑うヒソカ。

島木「その笑いがムカつくんや!!」ビュオオッ

ヒソカ「それおしまい◆」ジュバ

島木「!?」

島木「うッ……おォッ……」ドサリ

黒人が目で追えないほど素早い速度。
驚異的な瞬発力で懐に入ったヒソカは、一瞬にして黒人を切り裂く。

ヒソカ「……へえ◆まだヤル気あるんだ◆」

島木「あッぐッゥッ」ブシュウウ

少なくない量の血液を派手に散らし、しゃがみこむ黒人。
誰が見ても重症。

彼はヒソカに敗れた。


しかし、彼の闘争心は消えていない。

島木「(この俺が……なんやと?!……)」

島木「この俺がぁぁぁぁぁぁ!!!」

負けたくない

その思いの強さだけで、激痛の中立ち上がる黒人。

その姿を見たヒソカは……

ヒソカ「……君、合格だよ◆」

不敵に笑った。

島木「……」

刀を片手に、歯を食いしばり構える黒人。

ヒソカ「君はもっと強くなるよ◆僕の感が言ってる◆この勝負は次の機会にね◆」

島木「ふざ……け……」ドサリ

出血多量で今度こそ倒れる黒人。


ヒソカ「うん♪今年のハンター試験は豊作だね◆美味しそうに熟れそうな果実がいっぱいだ◆」
 
小面「……トドメはささない?ささない?」

島木「……」

倒れている黒人を指さし、尋ねる小面。

ヒソカ「うん?ああ、彼はまだまだ熟れそうだからね◆もうちょっと収穫するのを待つよ◆」

ヒソカは黒人を気に入ったようだ。

ヒソカ「(性格的にいえば、放出系か操作系かな?……念を覚えたら、さぞかし極上の果実に……♪)」

奇食の悪い笑みを浮かべるヒソカを見つめる小面。

小面「…………」

純粋にドン引きしていた。

グラサン「さあ、二番手はわいやでぇ。そっちは誰や?」

ゴン「……俺が行くよ」

グラサン「うっひょひょひょひょひょ!ガキやねえか?こいつはウケるで」

グラサン「わいとの対戦方法は同じくデスマッチや。降参するか死ぬまでやで。ロン毛のやつとはちごーてわし強いから、簡単に負けはしないからそのつもりで挑めや」

ゴン「……うん、それでいいよ」

グラサン「よっしゃ!よく言った!それでこそ男や!」

グラサン「それじゃ早速」チャキ

グラサン「ひょーーーーーーー」ビュン

ゴン「……」ヒュヒュ

グラサン「きぃッ!にゃッ!にッ!」ブンブン

グラサンのトクモノは刀。その攻撃を身軽に避けるゴン。

グラサン「くッ!いッ!そりャ!ちょこまかと動きよるなぁ!!」ビュルン


グラサン「よッしャ!」ビュン

ゴン「?!」

グラサン「なッらッあァッ!!」ビシュ

ゴン「!?」ブシュ

グラサン「(やっぱガキや!動きが見え見えやでぇ!!)」

グラサンの斬撃をくらい、右手が切れるゴン。

ゴン「……おじさん、すごいね」

グラサン「あ??」

ゴン「体の動きが鈍くないし、かなり早いよ!」

グラサン「へっへっへ、褒めたって手加減はせんでぇ」ニャニャ

ゴン「でも、あまり力任せに動くのは良くないと思う。それじゃ避けられちゃうよ」

グラサン「ン……だと?」ピキ

グラサン「ガキが偉そうに!ふゥッ!!」ビュン


グラサン「ふんッ!りゃッ!」ビュン
ビュン

ゴン「……それ!」ビシャア!!

グラサン「なに?!(刃を受け止めやがった!?)」

ゴンは怒ったグラサンの単調な動きになった刀を白羽どりした。

ゴン「それ!?」ブーン

そのまま下に放り投げるゴン。

グラサン「うぉぉぉ?!…………ッ!」

刀を離したグラサン。武器を失った。

グラサン「(このガキ……なんて力しとんねん!?)」

唖然とするグラサン。しばし呆然とし、ふと笑う。

グラサン「わッーたわッ、わーッたて」

グラサン「負けたわ、ガキに本気出すのも大人気のーし、降参コウサーン」


坊主頭「はははははは!もうちょっと頑張れや!」

グラサン「ガキ、おまえさんおもろいなぁ、名前なんちゅーんや?」

ゴン「俺?ゴン、ゴン・フリークス」

グラサン「おまえさん見込みあるでぇ、頑張りいや」

ゴン「……うん!」

グラサン「(気持ちええやっちゃなぁ)」

ゴン「……おじさん」

般若「……なんぞや?」

ゴン「……おじさんは、人を殺すとき何とも思わないの?」

般若「……思わないわけではない。切りがいのある者には敬意を表する」

ゴン「…じゃあ、さっきの人は?」

般若「あれはカスだ。まったく切りがいが無い。弱すぎるわ」

般若「刀の扱いもなっておらんかったし、とんだ雑魚だったぞ?」

ゴン「なにも殺さなくても良かったんじゃないのかな?」

般若「……小童、きでんはさっき、あのぐらさん?男の降参を聞き切れ、殺さなかったな?」

ゴン「……」

般若「断言しよう、あ奴はきでんが大人なら、背後から切りかかっただろう」


ゴン「?!……でも」

般若「でももへったくれも無い、わしはきでんの何倍も長生きしている。だからわかるが、あの男はクズだ」

キルア「俺もおっさんと同じ意見。多分あいつ、ゴンがもう少し成長してれば降参しても、不意打ちしてただろうぜ」

レオリオ「おいおい、お前らはエスパーか?なんでそんなことがわかるんだよ?」

キルア「簡単だよ、俺ならそうする」

般若「……きでんは怖いのう」

キルア「俺からしたらあんたとあんたの相棒のほうが怖いよ」


ゴンがグラサンが戦い、グラサンが武器喪失のために降参、ゴンが勝利した。
続いてクラピカのターンだ。

坊主頭「クックック……わいは今まで39人ぶっ殺してんねん。キリが悪くていらいらしてたんねん」

坊主頭「わいとの勝負はやっぱりデス・マッチやで、お互いが死ぬまで絶対やめない、血で血を流す殴り合いや」

クラピカ「……良いだろう。他に何かあるか?」

坊主頭「わいはな、他の軟弱者とちごーて武器は使わんねん、お前も男なら素手でやるよ」

グラサン「わしは軟弱者かぁ」


坊主頭「アホか!お前ガキに負けとるやん!……あんちゃん、武器持っとるんやったら、別につこーてもええで、ハンデや」ドヤガオ

クラピカ「いや、ハンデは要らない、私も素手で戦う」

坊主頭「ほォ……あんちゃん、わかってるやないけ」ヌギヌギ

坊主頭「わいのこの鍛えられた筋肉で、あんちゃんをメタメタにしたるわ!!」スッパダカ

レオリオ「う!?なんてマッチョマンなんだ!?すッげぇ!」

キルア「なかなか鍛え込んでるね」

般若「……はははははは、小面が好きそうだ」


クラピカ「……貴様……そのタトゥーは……」

坊主頭「あ?これ?カッコエエやろ!格安でほってもらったんやで!蜘蛛の刺繍」

クラピカ「……」メガアカ

坊主頭「…ど、どーしたんですかい?あんちゃん、そげな怖い顔して…」

クラピカ「……コロス」ボソ

坊主頭「ターミネーターやぁぁぁぁぁぁぁ!!ターミネーターがおるでえええぇぇ!怖えええええええ!!」

クラピカ「……コロス」ドスバキドス

坊主頭「ぐぞぉぉぉ!?げえ!ぶぶ!」グジャボキバキ

クラピカ「……」メガシンデル

坊主頭「やめてぇぇぇぁ?!ごおざんずぶぎぇ!?ごぼ!……ちょっ、まって、鉄は不味いから、鉄はやばいからあぁァァァ!?」グジャボキバキ

坊主頭「おぼぇぁがぁぁだぁ」フルボッコ

レオリオ「……殺人マシーンかよ……(少しちびっちまった)」

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