凛「こおきえくり……」花陽「クッキークリッカーじゃないかな?」 (42)

凛「かよちん読めるの? すごいニャ!」

真姫「それくらい中学生でも読めるわよ」ヤレヤレ

花陽「それでそのクッキークリッカーっていうのはなんなの?」

凛「人気のゲームみたいニャ」

真姫「へぇ、どういうゲーム?」

凛「確か、クッキーがどうとかおばあちゃんがどうとか……」

花陽「おばあちゃんがクッキーを焼くのかな」タラー

真姫「かよちん、よだれ垂れてるわよ」

凛「試しにここでやってみるニャ!」カチッ

真姫「部室のパソコンで勝手にやっていいものなのかしら」

花陽「わぁ! 美味しそうな大きいクッキー!」

凛「クッキーの絵と……なんだか色々ごちゃごちゃ書いてあるニャー」

真姫「クッキークリッカーっていうくらいだしとりあえずクッキーをクリックしてみたら?」

凛「このおっきいクッキー?」カチッ

花陽「クッキーが降ってきた!」パアアアアアアアア

真姫「ただクッキーをクリックするゲーム? つまらないわね」

真姫「こんなのやるくらいだったらスマートフォンで配信されてるラブライブ! スクールアイドルフェスティバルをやった方がよっぽど有意義よ」シャンシャンシャン

花陽「待って、この右の方……」

凛「指とかおばあさんとかのイラストがあるニャ」

花陽「イラストの下にクッキーの絵と数字……」

真姫「クッキーをその数だけ集めるとこのアイテムが買えるとか?」

凛「やってみるニャ!」カチカチカチカチッ

花陽「15 cookiesになったら指のマークのところが点灯したね!」

凛「クリックしてみるニャ」カチッ

真姫「クッキーが減って……」

凛「何が起こったの?」キョトン

花陽「あ! 見て! クッキーの周りに指が出てる!」

真姫「よくみたらper secondが0.1になってるわね」

凛「ぱーせかんど?」

真姫「1秒間にってことだから1秒間に自動で0.1個のクッキーが作られるってことでしょ?」

何気なくスクフェスの宣伝すんなww

凛「1秒に0.1個だから……1個作るのには……」ユビオリ

花陽「10秒かかるってことだね」

真姫「なるほど、こうしてクリックしながら色々なアイテムを買っていくのね」

凛「100でおばあちゃんが買えるみたいだし100まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ

真姫「クッキー100個で雇えるおばあさんっていうのも変な話よね」

花陽「まぁそれはゲームだし……」アハハ

凛「100個たまったニャ!」

凛「おばあちゃん購入!」カチッ

真姫「per secondが0.6になったわね」

凛「6倍になったニャ!」

花陽「この上に出てきたのはなんだろう」

真姫「確かに最初はなかったわね。Cusorを買った時から出てたけど」

真姫「Reinfourced index finger……The mouse gains +1 cookie per click.Cusors gains +0.1 base CpS……」

凛「CpSって?」

真姫「おそらくCookie per Secondのことね。1クリック当たりの獲得量が+1されて、この指のCpSが+0.1されるみたい」

凛「クッキー100個で買えるんだよね? 100個まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ

凛「買ったニャ! その隣はなぁに?」

真姫「マウスとカーソル……。つまりクッキーの周りのこの指ね。それで獲得するクッキーを2倍にするらしいわ」

凛「400個で買えるんだよね? クッキーを貯めて買うニャ!」カチカチカチカチ

花陽「あ、クリックして手に入るクッキーが2になってる! さっきの100個で買ったやつのおかげだね!」

真姫「なるほど、投資してクッキーを効率よく増やしていくゲームなのね」

真姫「中々奥が深いかもしれないわ」

花陽「クッキーおいしそうだよぉ……」ダラー

真姫「とりあえず買える物は買っちゃった方が良いみたいね」

凛「おばあちゃん1人じゃかわいそうだしもう何人か買って、指も……」カチカチカチカチッ

花陽「あ、金色のクッキーが浮び上がってきたよ!」

凛「本当ニャ!」カチッ

真姫「ゴールデンクッキー、77秒間生産量7倍? たまに出てくるのかしら?」

凛「画面から目を離せないニャ!」カチカチカチカチッ

にこ「みんなでパソコンの前で何やってるニコ?」

花陽「あ、ニコちゃん! クッキークリッカーっていうゲームなんだけど……」

にこ「わー! クッキーがいっぱい降ってきてるニコ!」

にこ「こんなに食べたら太っちゃうニコ……」

凛「ん、なんだかふぁるむっていうのが買えるニャ」カチカチカチカチカチッ

真姫「Farmね、どれどれ。……クッキーの種を植えてクッキーを育てる? ばっかじゃないの!」

花陽「クッキーの種……。本当にあったらいいのに……」ダラダラ

にこ「かよちん、よだれよだれー!」

凛「張り切ってクッキー増やすニャ!」カチカチカチカチカチカチカチカチッ

にこ「というかこれってクッキー焼いてどうするニコ?」

花陽「そういえばどうするんだろう」

真姫「適当に数焼いたらクリアなんじゃない?」

凛「ふぁくとりーが買えるニャ」

真姫「工場ね。まぁ工場でクッキーを作るって言うのは別に普通のことだけど……。その下がすっごい気になるわね」

にこ「Mine? I my me mineのー?」

花陽「それは違うと思うな」アハハ

真姫「Mineはつまり鉱山のことよ。説明にはクッキー生地とチョコチップのある鉱山からクッキーを採掘するって書いてあるけど、何よそれ……」ハァ

真姫「というか、Mineだけじゃなくてその下全部気になるんだけど」

花陽「ShipmentとAlchemy labとPortalだね」

凛「あ、その下もあるニャ!」

にこ「タイムマシーンとあんちま……」

真姫「Antimatter condenser。反物質コンデンサね」

真姫「説明読ませてもらってもいい?」

凛「いいよー」ハイッ

真姫「Shipment……。ロケットは、クッキーの惑星からクッキーを仕入れる?

クッキーの惑星って一体何よ……」ハァ

花陽「クッキーの惑星、いってみたいかも」キラキラ

真姫「Alchemy lab、まぁ研究所ね。金をクッキーに……? なんでそんなもったいないことしてるわけ?」

花陽「金があればクッキーも買えるのに……。クッキーだけじゃなくて色々買えるよね、ご飯も……」エヘヘ

真姫「Portal、Cookieverseへの扉を開く? そもそもCookieverseって何よ」

凛「クッキーバースはクッキーバースなんだよ!」カチカチカチカチカチッ

にこ「凛ちゃんすっごい連打してるニコ。指疲れないの?」

凛「指が疲れてもクッキーは焼かなきゃ!」

真姫「何の使命感よ……」ハァ

クッキーバースとか色々謎な設定多いよな

真姫「TimeMachine、クッキーが食べられる前の時間からクッキーを持ってくる?」

真姫「そんなことまでするわけ? タイムパラドックスとかそういうのはないわけ?」

にこ「金をクッキーに変えるような連中ニコ、やりかねないと思うなー」

真姫「この世界でクッキーは相当な価値があるようね」

凛「だから100個でおばあさんがやとえるんだね」カチカチカチカチカチカチッ

花陽「アイテムを買う度に購入に必要なクッキーは増えていくんだね」

凛「おばあさんも大分高くなってきたニャ」

真姫「CpSも大分大きな数字になってきたわね」

凛「でもまだ下の方のアイテムは買えそうにないニャ」

真姫「最後のAntimatter condenserは、宇宙の反物質をクッキーに」

真姫「そんなの食べたくないわね」

にこ「ニコは畑から取れる時点で食べたくないニコ」

花陽「畑で育ったクッキー、美味しいかもしれないよ?」

花陽「農家のおじさん達の気持ちがいーっぱい詰まったクッキーだもん、美味しくないわけないよ!」

花陽「ね? 凛ちゃん?」

凛「………」カチカチカチカチカチカチカチカチッ

にこ「無言でクリックしてるニコ」

穂乃果「おっはよー! 高坂穂乃果、部室に参上!」

花陽「穂乃果ちゃん! おはよう!」

真姫「もうおはようなんて時間ではないけどね」

穂乃果「芸能界ではその日初めて会ったらいつでもおはようだってユッキーが

言ってたよ?」

にこ「そう! アイドルはいつでもおはようニコ!」

海未「穂乃果はすぐそうやって影響されるんですから……」ヤレヤレ

ことり「穂乃果ちゃんらしいよね」アハハ

穂乃果「さってとー、艦これ艦これー、って凛ちゃんがパソコン使ってるの?」

凛「クッキーを焼いてるニャ!」カチカチカチカチカチカチッ

海未「クッキーを焼いているにしては少々おかしいものも見える気がしますが」

ことり「ことり、あとで本物のクッキー焼いてくるね」エヘヘ

花陽「わーい、ことりちゃんのクッキー楽しみ!」

穂乃果「むー、ちょっと艦これやらせてよー!」

凛「クッキーは1秒にしてならずニャ!」カチカチカチカチカチカチッ

海未「クッキーを焼くのには大分連打が必要なんですね」フムフム

数分後

絵里「みんな揃ってる? そろそろ練習始めるわよー」

希「早く支度しないとワシワシするよー」

穂乃果「はーい」トテトテ

絵里「ん? 凛はパソコンに向かってどうしたの?」

凛「クッキー焼いてるニャ」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチッ

希「あぁ、今流行りのクッキークリッカーやね」

絵里「ゲームに夢中になってないで練習するわよ」

凛「もうちょっと待ってニャ!」カチカチカチカチカチカチッ

希「それってある程度やったら放置ゲーやん」

凛「でもいつゴールデンクッキーが出てくるか分からないニャ」カチカチカチカチカチカチッ

花陽「今どんなかんzピャー!?」

真姫「変な声出してどうs」サーッ

にこ「おばあちゃんが化け物になってるニコ……」

凛「おばあちゃんも進化したニャ」

穂乃果「穂乃果も艦娘改造したいの!」

絵里「放置ゲーなんだったらさっさと練習行くわよ」

凛「うわーん、クッキー!」バタバタ

帰り道

凛「かよちん、クッキーってなんなのかニャ?」

花陽「クッキー? クッキーは小麦を主原料とした焼菓子だよ」

凛「そうだけどそうじゃないニャ。クッキーっていうのはこの世界のどんな役割を担ってるの?」

花陽「役割……? 食べ物じゃないの?」

凛「食べ物、それだけでいいのかニャ?」

花陽「それ以外に何かあるの?」キョトン

凛「凛は考えたんだ。クッキーって言うのはもしかしたらこの世界全てなのかもしれないって」

花陽「え?」

凛「この世界はクッキーで出来ていて、きっと凛もかよちんもクッキーを作るために産まれてきたの」

凛「そもそも最高のクッキーを生み出すためにこの世界が産まれた」

花陽「凛、ちゃん……?」オドオド

凛「始まりはクッキーで終わりもクッキー」

凛「戦争はクッキーのために始まってクッキーで終わる」

凛「宇宙はクッキーによって産まれ、膨張し、いつしかクッキーに収束する」

凛「クッキーのクッキーによるクッキーのためのクッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッ
キークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキー」

花陽「凛ちゃん!」

凛「かよ、ちん……?」ビクッ

花陽「凛ちゃん、クッキーなんて見ないで私だけを見てよ!」ウルウル

凛「かよちん、なんで泣いてるの?」オロオロ

花陽「凛ちゃんがクッキーが好きなら花陽だってクッキーを好きになる!」

花陽「凛ちゃんが最高のクッキーを作りたいって言うなら花陽も手伝うから!」

花陽「だから花陽のことも見て! 花陽を捨てないで!」

凛「かよちん……。」

凛「凛は絶対ぜーったいかよちんのこと捨てたりなんかしないニャ」ダキッ

凛「もしかよちんさえよければだけど……」

花陽「……?」

凛「これからの人生、ずっと凛と」

凛「一緒に行こっ! 一緒に最高のクッキーを作ろう!」スッ

花陽「凛ちゃん……!」

花陽「不束者ですが、花陽で良ければ……」カアアアアアアアアアア

凛「かよちんが良いニャ」ナデナデ

花陽「えへへ……」

数年後

真姫「ついに開店ね」

穂乃果「クッキー専門店を経営するって2人が言い出した時はどうなることかと思ったよ」アハハ

海未「夢がついに叶うんですね」

希「最初はクッキーをクリックして始まった小さな夢」

希「その夢は2人の夢になって、いつしか9人の夢になった」

絵里「凛、花陽。2人から挨拶よろしく」

凛「開店はゴールじゃないニャ! むしろこれから!」

花陽「最高のクッキーを作って、全世界に届けることが花陽達の夢です!」

凛「でも、一応一区切りということで凛達からみんなに報告ニャ!」

ことり「報告?」

希「聞いてる?」

絵里「うぅん」フルフル

凛「実は凛とかよちんは」



りんぱな「「結婚します!」」

にこ「まだしてなかったニコ?」

真姫「てっきりもうしてるものかと思ってたけど」

花陽「約束だったから、ね?」

凛「凛とかよちんと、みんなのお店が出来た時結婚しよう、って」

凛「もちろん本当には出来ないけど、事実婚ってやつニャ!」

にこ「ならニコもー! 真姫ちゃんと結婚するニコ!」

真姫「ちょ、ちょっと! 勝手に決めないでよ!」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんと!」

海未「あ、ことり!」

ことり「穂乃果ちゃん取っちゃってごめんね」アハハ

絵里「みんな結婚するのね」

希「ウチもえりちと結婚したいなー」チラッ

絵里「ふふ、仕方ないわね」

海未「これが奇数のしわ寄せ……」

亜里沙「海未さん」チョンチョン

海未「……亜里沙?」

亜里沙「えへへ」ニコッ

海未「亜里沙……っ!」ダキッ

凛「それじゃあいっくニャー!」

凛「μ'sクッキー屋さん!」

\スタート!/

おわり

途中で何を書いてるのか分からなくなった
クッキーって怖い

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 20:17:39   ID: RyN1MiVR

凛ちゃんがゲームから脱け出せなくなるのかと思ったけど
そうじゃなくて良かった。

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