銀時「とある魔術の……オイ、これなんて読むんだ?」(1000)

新八「禁書目録でインデックス…って読むらしいです、人気のあるライトノベルですね」

銀時「つか新八よ…何でお前がこんなモン持ってんの?とうとうそっちに目覚めた?」

新八「いや…これは親衛隊から没収したものですから」

銀時「隠すなって、別に止めねーよ…新八、お前はついに俺たちの手の届かない領域に…」

新八「だから違うって言ってんだろォォ!あんたどんだけ人の話聞かないんですか!」

銀時「それ以前にお前…やべーことしてくれやがったな」

新八「な、何がですか…?」

銀時「面倒事が起こるフラグ立てやがって…」

新八「いや…何ですかそのフラグって」

銀時「主要キャラが何か新しいモンを持ってきた時にゃ大抵イベントが発生すんだよ」

神楽「ただ、正直新八は主要キャラと呼んでいいか微妙アル」

新八「いや今まで万事屋やってきた仲間になんてこと言ってんの!?」

銀時「新八のポジションとかどーでもいいわ、でさっきのフラグの話だけどよ……」

銀時「例えば…あるキャラが『こんなのが道に落ちてた!』って何か拾ってくるだろ」

銀時「そしたらその拾ってきたモノは闇のゲームの支配人になれるパズルでした、的な」

新八「いやそれどこの遊戯王!?しかも設定も何もまるっきりデタラメじゃねーかァァ!」

銀時「で……お前は小説を持ってきちまったんだろ?」

新八「じゃあ大丈夫ですね、小説からそんな展開になるわけが…」

銀時「そんなんだからお前はいつまでたってもダメガネなんだよ…」

銀時「小説っつったらあれだ、小説の中にいるキャラが実在しちゃいましたみてーな?」

銀時「もしくは小説の中に吸い込まれちゃいました的な流れじゃね?」

新八「へー、まるでどっかで経験済みみたいな言い方ですね」(棒読み)

銀時「まあ何も経験してねーお前よりマシだ」

神楽「気にすんなヨ、童貞」

新八「童貞の何が悪いってんだテメーら!汚れを知らないピュアなハートなんだぞ!」

新八「純粋さを保ち続けてりゃいつか魔法が使えんだぞ!童貞ナメんなァァァ!」

銀時「お前もう一人でヴォルデモートに特攻し駆けて灰になれよ」

---
その夜

銀時(長年の勘からして何か嫌な予感がすんだよ…今日はとっとと寝ちまうか)

銀時「…………」

銀時「クー…クー…」

---

銀時「クー…クー……」

上条「………」

上条(ベランダにシスターさんと白髪の男が干されてる……)

銀時「……ん?」

上条「ど、ども……」

銀時「……クー…」

上条「いやこの状況で二度寝!?」

銀時「……だってこれ夢だもんよ、夢だよ夢、うんそうだ、夢に違いない」

上条「あ、あの……まあ何つーかとりあえず落ち着いて…」

銀時「いやないって……今まで色々とあったけども総合的に考えてこれはない!」

上条「………」

禁書「う……ん?」

上条(こ、今度はシスターが目を覚ました…)

禁書「あなた…お腹一杯ご飯くれると嬉しいな!」

上条「目覚めて最初のセリフがそれですか!?」

銀時「あ、じゃあ俺はパフェで頼む」

上条「……不幸だ」

---

上条「で……アンタらは一体何者なんでしょうかね?」

禁書「私はシスター、インデックスって言うんだよ!」

銀時「通りすがりの勇者Aです」

禁書「バチカンじゃなくてイギリスの方だからその辺も理解してくれると嬉しいな」

銀時「俺はドラクエⅢよりⅤ派だから、あとビアンカは俺の嫁だから」

上条「………」

上条「で…なんでお二人は俺の家のベランダに引っかかってたんだ?」

禁書「屋上から屋上に飛び移ろうとしたんだけど…失敗しちゃったんだよ」

銀時「夢という名のトンネルを抜けた先は不思議な町でした」

禁書「………」

上条「……アンタらふざけてないよな?」

禁書「い、インデックスはふざけてなんかないよ!追っ手に追われてて…」

上条「追っ手?」

銀時「まー人生は常に誰かを犠牲にしながら追って追われての繰り返しだから…」

上条「…あんた、悪いけど少し黙っててください」

銀時「………」

上条「あとさっきから貧乏ゆすり半端ないんですけど…もう少し落ち着いて……」

銀時「いきなり意味わかんねー所に吹っ飛ばされて落ち着いていられるかァァァ!」

銀時「今はボケでも何でもいいから何か喋ってねーと精神の安定がやべーんだよ!」

銀時「何でこんな所に来ちまったんだァァ!ちゃんとイベント回避しただろうがァァ!」

上条「は、はぁ…何つーか大分苦労なさっているようで」

禁書(どうしよう…このままじゃきっと私、空気になっちゃうんだよ……)

上条「ま、まあアンタのことは後でゆっくり聞くとして…話を戻そう、追われてるって?」

禁書「魔術結社にね…私の持ってる10万3000冊の魔導書を狙ってるんだと思う」

上条「……は?」

銀時「じゅーまんさんぜんて……んなもんどこにあるってんだ」

禁書「見えないだけでちゃんと持ってるんだよ!」

上条「………」

銀時「………」

禁書「……あれ?どうしたのかな?」

上条「いや…さすがに何言ってんのか意味分からなくてな…」

禁書「む!信じてないんだね?」

銀時「よし…じゃあお前魔法使ってみろ、そしたら信じてやっから」

銀時「とりあえずはこの髪を真っ直ぐなストレートに…キューティクル侍に…」

禁書「その…私には魔力がないから魔法は使えないんだよ」

銀時「返せェェェ!今この瞬間に俺が抱いた輝かしい夢と希望を返せェェェ!!」

禁書「そ…そんなこと言われても……」

上条「ま、まあ…お前が何で追われてるかはとりあえず納得したよ」

上条「で……えっと…名前なんでしたっけ?」

銀時「坂田銀時…呼ぶときは社長、もしくは銀さんで頼む」

上条「……銀さんは何で俺のベランダに?」

銀時「……え?」

銀時(何か目が覚めたらここにいました、とは言えねーし…上手い言い訳は……)

銀時「俺はそのアレだよ…シ、シスターの護衛?やらせてもらってるみたいな?」

禁書「護衛って…イ、インデックスの…?」

銀時「あら、お宅知らない?狙われてるシスターを守っちゃうZO☆的な無料サービス」

上条「へえ…協会にはそんなシステムがあんのか」

禁書「私も初耳なんだよ…」

銀時(初耳もクソもそんなシステムねーよ!何その狙われたシスターの護衛って!?)

銀時(出任せにしろ言っちまったモンは仕方ねえ…適当にやってバックレりゃ…)

禁書「じゃあぎんときは私と地獄の果てまでついてきてくれるんだよね?」

銀時「え?いや……え?何その地獄の果てって?」

禁書「心強いんだよ!」

銀時「………」

禁書「ふう…安心したら急にお腹が空いてきたかも……」

銀時「ごめん、俺は急に腹痛くなってきたんだけど?死亡フラグ立てちゃったんだけど?」

銀時「これって俺がコイツを守らなきゃいけない流れだよね、絶対ヤバいよね?」

上条「いや…それがあんたの仕事なんじゃねーのか……?」

---

禁書「ご馳走様なんだよ!」

上条「ありあわせで作ったけど…お前よく食うな……」

銀「ところで何だっけ?えー…ハーマイオニー・グレンジャー君だっけ?」

禁書「そ、そんなハリーの親友みたいな間違われ方したのは生まれて初めてかも…」

銀時「お前今までよく逃げてこられたな、追っ手も魔法使いなんだろ?」

銀時「魔法かなんかで攻撃されたりしたら終わりだろ、お前見た感じ鈍くせーし」

禁書「この修道服が守ってくれてるからね、ちょっとやそっとの魔法は効かないんだよ!」

上条「へえ…そんなに丈夫な素材なのか?」

禁書「『歩く教会』って言ってね、あらゆる攻撃を無効化しちゃうの」

銀時「……また嘘くせーモンが出てきたよ」

禁書「なっ!嘘じゃないんだよ!」

上条「そもそもお前が魔法使いってのも正直……」

禁書「むー!じゃあどうすれば信じてくれるの?」

上条「……俺の右手は異能の力を打ち消せる、俺が触れてその服に変化が起きたら…」

銀時「いや異能の力って何だよ、お前も中二病ですかコノヤロー」

禁書「魔法でも何でも打ち消せるって言うの?それこそ信じられないんだよ!」

上条「少なくとも超能力とかそれに類するものなら何でも消せるぞ」

銀時「魔法とか超能力とかお前ら……相当重傷だなオイ、せめて陰陽術にしろよ」

禁書「じゃあその右手で触ってみればいいよ!本当に何でも打ち消せるならね」

上条「分かった……」

銀時「スルー?ねえスルーすんの?早くも俺の存在意義が失われてんだけど?」

上条「じゃあ失礼して……」タッチ

禁書「………」

シーン

上条「………あれ?」

銀時「イタタ…お母さん痛いよー!中二病に気付いてない痛い人がいるよー!」

禁書「ふふん!やっぱりそんなのあるわけが……」

パァン

禁書「……あれ?」

上条「あ……」

銀時「」

禁書「え…えぇー!?」

上条「わ、悪い!ワザとじゃない!いやワザと触ったけどまさか全裸になるとは思わな」

禁書「うー!」ガブッ

上条「いってぇ!ちょ…銀さん、コイツを止めてくれ!」

銀時「もしもし警察?何か男子生徒が年下の幼女を全裸にしてんですけど……」

上条「いや待ってくれ!これは事故…!」

禁書「男として最低なんだよ!」ガブッ!!

上条「GIYAAAAAH!!」

銀時「やべーな、この露出で丘の上ひなげしの花が大好きな奴らを敵に回したぞオイ」

上条「いや…何の話をしてんですか」

銀時「お前知らねーの?あんまり調子に乗ってると来るよ?チャンが」

銀時「魔術師なんかよりよっぽどコエーよ、あいつ怒らせたらもうゲームオーバーだよ」

上条「あの…銀さん?」

銀時「だがな…俺ァ宣言する!そんな権力になんざ絶対に負けねぇと!」

上条「あの……」

銀時「テメーら安心しろ!この銀さんが男の子の夢は誰にも邪魔させねえからな!」

銀時「トラブルな夢にときめけェェ!明日にきらめけェェェ!」

上条「……もう好きに言っててくれ、俺は補習にいってくる」

禁書「じゃあ私も……もう行くんだよ」

上条「行くってお前…危ないんじゃないか?しばらくここに隠れてたらどうだ?」

禁書「ううん…ここにいたらあなたたちに迷惑が掛かっちゃうんだよ」

上条「服は?俺が破いちまったけど……」

禁書「ほら!これで問題ないんだよ!」

銀時「お前…安全ピンとかブラザーソウルMAXな補修だなオイ」

禁書「とりあえずはこれで大丈夫……じゃあバイバイ、ご飯…御馳走様」

銀時「……え、これって俺も着いてかなきゃダメな感じ?」

禁書「ううん…分かってる、本当はあなた、私の護衛なんかじゃないんでしょ?」

禁書「それに…これ以上は本当に危険だから…巻き込むわけにはいかないんだよ」

神楽「ジャッジメントアルヨ!オマエ等!そいつを放して有り金全部置いていくアル!」
新八「オメーもカツアゲ犯じゃねーか!!」

銀時「……一人で行っちまったぞ、あいつ…良かったのか?」

上条「…悪いけど銀さん、あいつを追ってくれないか?補習が終わったら俺も手伝う」

上条「やっぱあんな小さい子、ほっとく訳にはいかねーよ」

銀時「ああ…分かった」

---
屋外

銀時「つってもな……正直ここの土地勘が掴めねえ、どっから探しゃいいんだ?」

銀時「……とりあえずは手当たり次第か、おいインデックスー!返事しろー!」

銀時「インディーズー!いないならいないって言いやがれー!インドネシアー!」

---
放課後

銀時「はぁ…はぁ…くっそ、インターフェースの奴…どこにもいやがらねえ……」

銀時「おいヒューマノイドインターフェースー!長門ォォ!朝倉ァァ!」

美琴「………」

美琴(何なのあれ……変な奴)

銀時「……ダメか、仕方ねえ…一旦戻るとするか」

---
上条宅前

上条(銀さん…あの子のこと、ちゃんと見つけられたのか?)

上条「荷物置いたら俺も探しに………なっ!?」

禁書「………」

上条「お、おい大丈夫か!?しっかりしろ!!」

ステイル「あーあ、ずいぶんと派手にやっちゃって…」

上条「お前…お前がこんなことを!?」

ステイル「そんなに睨まれても困るな…それを斬ったのは僕じゃない」

ステイル「神裂もこんなに深手を負わせるつもりはなかったんじゃないかな?」

上条「何を勝手なこと言ってやがる!こんな小さな女の子を血まみれにしておきながら!」

ステイル「その子が身に纏っている修道服『歩く教会』…何故か力を発揮しなくてね」

上条「……!」

上条(俺が…俺が右手で触ったから……?)

ステイル「…それともう一つ、逃げたはずのその子は何故ここにいるんだろうね?」

上条「……」

ステイル「君の家に忘れ物でもしたんじゃないかな?」

上条(俺を守るためにわざわざ戻ってきた…?じゃあこいつが怪我したのは…)

上条「半分はこのクソ馬鹿野郎の…上条当麻のせいじゃねえかよ!!」

ステイル「……さて、そろそろそれを回収させてくれないかな?」

上条「ふざけんな!コイツにはもう指一本触れさせねえ!!」

上条「大体何だ!魔術師とか言う奴らはこんな小さい子にまで手を出すのかよ!?」

上条「これ以上やるってんなら…俺が全力で止めてやる!」

ステイル「言いたいことはそれだけかな?」

上条「ああ…お前がこいつを傷つけるなら…俺はテメエをぶっ飛ばす!」

ステイル「やれやれ、正直怪我はさせたくなかったが…仕方ない」

ステイル「『Fortis931』…炎よ、巨人に苦痛の贈り物を!」

ボウッ!

上条「!」

ステイル「…やりすぎたか、まあ所詮君程度じゃ何度やっても無駄だよ」

上条「何が無駄だって…?」

ステイル「なっ…!?」

土方「ジャッジメントだ。てめぇの首と胴体がおサラバしたくなかったら神妙にお縄につけ。」
チャキッ
黒子「ちょっと!いきなり何で刀を抜いてますの!?つかタバコはお止めなさい!この地区は禁煙ですのよ!」
土方「ああ?俺からタバコとマヨネーズ取ったら何も残りゃしねえ…死んじまうんだよ…魂が、な。」
黒子「知りませんわ!そんな事!とにかく!刀を収めてくださいまし!そしてタバコも火を消してしまってくださいですの!!」

---
ステイルとの戦闘が始まる少し前、某所

銀時「………」

銀時(うん、こりゃあれだ…X-2パターンだな……)

銀時「ま……迷ったァァァァ!!」

美琴「あれ、あんた…さっきも見かけたわね、何やってんの?」

銀時「……犬のお巡りさん探してます」

美琴「それって…まさか迷子?」

銀時「…人はみんな人生と言う名の道に迷ってんだよ」

美琴「無駄にカッコつけなくていいから…どこに行きたいの?」

銀時「いや別に迷子なんかじゃねーし?誰も案内なんか必要ねーし?」

美琴「あっそ…じゃああたしはもう行くわね」

銀時「ねえごめん、嘘!100%迷子!いちご100%で迷子!」

美琴「………」

禁書「お腹へった…」
長谷川「俺もだ…ここ三日喰ってねぇや…」

美琴「はぁ…で、どこに行きたいのかしら?」

銀時「あー、ツンツン頭の上条当麻って奴の家なんだけどよ…」

美琴「え?あの馬鹿に何か用事でもあるの?」

銀時「用事っつーか何つーか…まあ野暮用でな」

美琴「ふーん…じゃ、じゃあついでにあたしもついて行こうかしら?」

銀時「いや…止めとけ、女にゃちょっとばっか危険だしよ」

美琴「危険って……アンタ一体アイツに何かするつもりなの!?」

銀時「誤解すんな馬鹿…まあ、力の弱い女は来たら怪我すっかもしれねーから…」

美琴「弱いですって…?あんた誰に向かってそんなこと言ってんの?」

銀時「いや…俺にしちゃ珍しく気を遣ったんだけど?」

美琴「余計なお世話よ」

固法「カルシュームよカルシューム。カルシュームさえ取ってれば全てうまく行くのよ。ゴクゴク」
初春「はぁ…(ムサシノ牛乳一気飲み…)」

銀時「あー女ってのはこれだから嫌なんだ!常日頃か弱いアピールしてるくせによ」

銀時「いざ何かあったらあっさり手のひら返しやがって!」

銀時「かー!汚いね女は!それに加えて利益にも賢いから余計に信用ならねー!」

美琴「アンタ…学園都市レベル5の超電磁砲(レールガン)って知らないの?」

銀時「……レイガンだったら知ってっけど…あれだろ?スマブラである銃みてーなやつ」

銀時「あと俺の持ちキャラはリンクだから」

>>72
叩かれる前に止めた方がいい

>>74
そうする。

美琴「知らないなら教えてあげるわ…!」

銀時「へっ…んなコインで何が出来るってんだ、投げつけたりでもすんのか?」

美琴「まあ…似たようなものね」

銀時「上等だ……テメーの必殺技、この洞爺湖で打ち返してやらァ!」

美琴「言ってくれるわね…後悔するんじゃないわよ!」

銀時(どんなに速く飛んでこようが所詮メダルだろ、なら余裕で…)

キィーン…バシュ!スガーン!!

銀時「」

銀時(メ、メダルじゃなくてかめはめ波飛んできたァァァ!!)

美琴「威力弱めにしてわざと外してあげたわ…どう?これでもあたしが弱いって?」

銀時「………」

美琴「……ちょっと、どうしたの?」

銀時「あー…はいはい、なるほどね…こういう感じね…」

美琴「?」

銀時(オイィィィ!あのガキいきなりかめはめ波撃ちやがったよ!?サイヤ人か!?)

銀時(そういやアイツの体の周りに電気みてーな…超サイヤ人2になると出るアレが…)

銀時「……悪かったな、テメーが戦闘民族だとは知らなかったんで舐めてたわ」

美琴「……??」

銀時「いや待て…いくらなんでもサイヤ人なんざいるわけがねーよな」

銀時(学校…電気…魔法とか超能力…あの声……ま、まさか……)

銀時「なるほどな…マガジンのヤロー、小賢しいまねしやがって」

美琴「あんた…さっきから何言ってんの?」

銀時「こんな所にまで連載中の主力漫画の主人公を登場させるとはよ…」

美琴「何か…果てしない方向に勘違いしてないかしら?」

銀時「とりあえず生徒ほったらかしてこんな所で遊んでていいんですか、ネギ先生」

美琴「誰よそのネギ先生って!?アンタの頭の中で何が展開されてるわけ!?」

普通に支援
さっきは調子に乗り過ぎた。
スマン

美琴「とにかく…こんなことしてないで早くアイツの家に行くわよ」

銀時「果てしなく時間をロスしたなオイ、まったく誰のせいだ…」

美琴「九分九厘あんたのせいよ!」

---

美琴「見えた、確かあれがアイツの住んでる寮よ」

銀時「おーそうだ、言われてみりゃあんな感じだったわ」

美琴(か、考えてみたらアイツの家に行くなんてめったになかったわね…ラッキー!)

美琴「あ、そういえばアンタ名前は?」

銀時「坂田銀時、ポケモンも金より銀派だな、ルギアかっけーし」

美琴「そ…そう、あたしは御坂美琴、学園都市第三位で異名は超電磁砲(レールガン)」

銀時「え…エエエェェェェ!?お前、魔法使いネギ先生じゃないのォォォ!?」

美琴「驚く所そこなの!?ていうか、アンタ一体どんな想像してたのよ!」

prrrr

美琴「っと……ごめんあたしだ、もしもーし」

黒子『お、お姉さま!今どこにいらっしゃるんですの!?早くお戻りに!』

美琴「どうしたのよ、まだ門限までは時間があるでしょ?」

黒子『お忘れですの!?今日の門限はいつもより…』

美琴「あー、確か寮監が何か言ってたような……あれ?……あ!」

黒子『とにかく…早くお戻りに!まだ間に合いますわ!』

美琴「う、うん…分かった……」

美琴「……と、残念だけどそういうわけであたしは行けないわ」

銀時「いやどういうわけで!?話の流れがよくわかんないんだけど」

美琴「とにかく…アイツの家はあそこだから……よく分からないけど後はよろしく」

美琴(もう…何でこういう日に限って門限が早いのよ……ついてないわね)

銀時「…え?何これ、まさかの丸投げ?」

---
同時刻

ステイル「仕方ないね、じゃあ僕も奥義を使わせてもらうよ……」

上条「なっ…?」

---

銀時「あれ…あいつの部屋何階だっけか?全くややこしいったらねーよ……ん?」

銀時「……え、何これ?何なのこの一杯貼ってある紙?新手のいたずら?」

銀時(一枚一枚に妙なモン書き込んでやがる……犯人は中二病か?)

銀時「ったく、こんなときにめんどくせーな…」

---

ステイル「『イノケンティウス!』」

シーン

ステイル「……?」

上条「……?」

ステイル「『イノケンティウス!!』」

…シーン

ステイル「………」

上条「………」

上条「なんだ……何かやるんじゃないのか?」

ステイル「……ちょっと待っててくれ、タイム、タイムアウトだ」

上条「ちょっとだけな」

ステイル「『イノケンティウス』、『イノケンティウス!』、『イノケンティウス!!』」

……シーン

ステイル「………」

上条「…なあ、もういいか?」

ステイル「すまない、もう一回、もう一回だけやらせてくれないか?」

上条「……もう一回だけな」

ステイル「ごめん、ホントごめん、これでホントに最後だから」

上条「マジで最後だぞ?」

ステイル(集中集中…よし大丈夫だ…!)

ステイル「……『イノケンティウス!!!』」

……シーン

ステイル「………」グスッ

上条(あ…涙目……)

ステイル(な、何故イノケンティウスが発動しない…ルーンはちゃんと貼ったはず!)

---
その頃、下の階

銀時「よっしゃあァァァ!一枚残らずきれいにしてやったぜ!ざまーみろ!!」

銀時「散らかってた部屋をきれいに片付けた時みてーな?この自己満足的勝利感?」

銀時「いやーすっきりしたわ……あれ?」

銀時(俺ァさっきまで何してたんだっけか……?)

---

上条「今度はこっちの必殺技で行くぜ…もう待ったはなしだからな」

ステイル「くっ…!イノケンティウ……」

上条「ウオオオォォ!DAVS!(ダウン・アッパー・ブイ・ストーム)」バキッ!

ステイル「ぐあっ!」

上条「はっ…はっ…」

ステイル「ま、まだだ……」

銀時「止めとけ…もうテメーに勝ち目はねーよ」

上条「無事だったか銀さん!つか今までどこに行ってたんだ?」

銀時「じ、自分探しの旅に出てて…何か帰ってきたらもう終わってました的な?」

銀時「決してインデックス探してる間に迷子になったとかそんなんじゃないからね?」

上条「………」

ステイル「くっ…仲間がいたのか……まさかイノケンティウスが不発だったのはお前が!」

上条「そ、そうか!銀さんが何か手を打ってくれていたのか!」

銀時「いや……え?何が?」

普通に支援。

ステイル「我々の魔術にいち早く対処するとは…一体何者なんだ…?」

銀時「ビアンカの婿だ」

上条「………」

ステイル「………」

ステイル「そうか…確かに敵に情報は漏らすべきじゃない…さすがだ」

ステイル「まさか君のような人間がいるとは……予想外だったよ」

銀時(コイツめんどくせーな…一発適当なこと言ってビビらせとくか…?)

銀時「いいか……よく聞け」

ステイル「?」

銀時「俺には!!八千人の部下がいる!!」

ステイル「………」

ウソップwwww

銀時(……あれ?やべえ、何か間違えたか?)

上条(いや……さすがにもう少し上手いハッタリがあったんじゃ…)

銀時(嘘だろオイ、将来海賊王になる一味の狙撃手が考えた台詞なんだぞ?)

上条(こんなのよっぽどバカじゃないと信じたり…)

ステイル「……な、何だって!八千人だと!?」

銀時・上条(あー…なるほど、コイツよっぽど馬鹿だ)

ステイル「……今日は退かせてもらう、色々と手間が増えたのでね」

銀時「もう一生来んな馬鹿、何そのバーコード?売り物なの?ピッてやれば値段出んの?」

---

銀時「で…こっからどうすりゃいい、正直応急処置で何とかなる怪我じゃねーぞ」

上条「救急車か……けど病院に連れて行くにしてもこの子はIDが……なっ!?」

禁書「警告-出血による生命危機を確認……強制的に『ヨハネのペン』で目覚めます」

銀時「あれ…何これ?オ、オイ嘘だろ……まさか千年パズルに隠された人格が!?」

禁書「千年パズルの意味は分かりかねますが、私はインデックス本人です」

銀時「くそっ、何がどうなってやがる……」

禁書「事態は緊急、今から私の言うとおりにしてくだされば幸いです……」

---

銀時「……で、上条の奴を追っ払って…妙な魔法陣作らせて…あとは何をしろって?」

禁書「神殿を作ります、私の後に続いて唱えてください…アーアーアーアー…」

銀時「………それじゃあ歌います」

禁書「アーアーアーアー…」

銀時「わぁたしのぉ-おはかぁのぉーむぁえでぇー、んなかないでくぅださぁいー」

禁書「アーアーアーアー…」

銀時「そこぉにーわたしぃはぁいませぇんー、ねむってぬぁんかぁいますぇんー」

禁書「………」

違うwwwww

禁書「真面目にやってください、あなたには私を救う気があるのですか?」

銀時「いや…ここは歌っとかなきゃって思ったからつい」

禁書「言い忘れていましたが儀式の失敗はあなたの死を意味します」

銀時「え?」

禁書「ですから…儀式の失敗はあなたの死を意味すると言っ」

銀時「さぁー儀式やるぞォォォ!絶対に失敗しねーからなァァァ!!」

禁書「………始めます」

---
翌日、朝

銀時「で、何やかんやで治った」

上条「いや何やかんやって何だよ」

銀時「何やかんやは何やかんやだろ、まーインデックスは安静にさせとけ」

すみません、キリがいいんでちょっとだけ止まります
仮に落ちても立て直して完結はさせますから…ご容赦下さい
と、書こうとしたら135がダメって言うからもうちっとだけ続きます

銀時「さて…俺らもしばらく休むとすっか、もうしばらくは敵も来やしねーだろ」

上条「いや…今後どうするかを検討していくべきなんじゃ?」

銀時「そりゃあれだよ…考えながら休みゃいいんだろ」

上条「………」

上条(そういや忘れてたけど…この人も正体がよく分からないんだよな……)

---
同日、某所

ステイル「インデックスは無事だったみたいだね…正直安心したよ」

神裂「まだ期限までは約二週間あります、もう暫くは様子を見ましょう」

---
翌日

上条「どうだインデックス、体の具合は?」

禁書「まだちょっと疲れがあるけど…うん、もう大丈夫なんだよ!」

上条「そっか!これで俺たちも一安心だ…」

禁書「ありがと、とうま!」

銀時「……あれ?俺への感謝は?…ねえ歌ったから?やっぱあれマズかったの?」

銀時「俺ァ少しこの辺をぶらぶらして歩いてるわ、土地勘にも慣れたいしよ…」

禁書「あ!なら私も行くんだよ!」

上条「じゃあ今日は自由行動で…!」

---
某所

銀時「おっ…苺オレ売ってるじゃねーか、こりゃ買いだな」

ピッ、ゴトン!

銀時「さーて……ってあっつ!これ熱いぞ!?苺オレのくせになんで」

『苺おでん』

銀時「いやふざけんなァァァァ!金返しやがれェェェェェ!!」

禁書「ぎんとき!お腹が減ったんだよ!何か食べたいかも!」

銀時「んじゃこれやるよ、苺おでん」

禁書「むー、こういうのじゃなくって思いっきり食べたいんだよ!」

銀時「なーに言ってんだこのガキは…そんな余裕あるならむしろ俺が腹一杯食うわ」

禁書「むー!お腹すいたよーひもじいんだよー!」

銀時「わーった、待ってろ!食えそうな『草』と『虫』でも探してやっから…」

禁書「や…やっぱり我慢するんだよ……」

銀時(…計画通り!)

---
同日、某所

御坂妹「このジュースはどこまで運べば良いのでしょうか、とミサカは問い掛けます」

上条「あ…いいよ、後は俺一人で持って行くから」

ダメだ…ガチですいません、続くって言ってから三十分しか保ちませんでした
申し訳ないですけど今は一旦切らせてください…

翌日、朝

銀時「で……昨日1日苺おでんと戯れながら考えてたんだけどよ」

上条(苺おでん……)

銀時「ボチボチ仲間増やしとくか…ま、お決まりのパターンだな」

上条「仲間…?」

銀時「魔術だかなんだか知らねーが…俺たち二人じゃさすがに限界があんだろ」

銀時「パーティー増やさないと魔王は倒せねーんだよ、ゾーマの強さ半端ねぇよ」

上条「いや…でもこんな危険なことに他人を巻き込むわけには……」

銀時「じゃあちょっと仲間探しに喫茶店辺りに行ってくるわ」

上条「いやそれ明らかに仲間探しじゃないよな?絶対にくつろぐつもりだよな?」

禁書「あ、ずるいかも!私も行くんだよ!」

---
同日、喫茶店

銀時「お、このパフェ上手そうだな…オイねーちゃん、これ頼むわ」

禁書「私はここからここまで全部お願いするんだよ!」

銀時「は?いやオイ待っ…」

店員「はい、かしこまりました」

銀時「いやかしこまらないで!?破産!破産するから!首飛んじゃうからァァァ!」

禁書「それならいっそ両腕両足も飛ばしたほうがいいかも…もっと注文してあげるね!」

銀時「ねえ誰かァァァ!悪魔!ここに連邦軍の白い悪魔がいますゥゥゥ!」

禁書「むー!ぎんときのケチンボ!じゃあ私、手を洗ってくる!」

銀時「ったくえらい眼にあったぜ……ん?」

一方通行「………」

銀時(あの外歩いてる奴…服が面白いんだけど、文字通り顔も白いし)

銀時(ありゃーあれだ…クラスに一人はいる一匹狼カッコいいと思っちゃう派だな)

銀時(…んなことはどうでもいいか、俺も便所行ってくるかな)

禁書「……うん……あの人がトイレに………てね?」ヒソヒソ

店員「はぁ…か、かしこまりました」

---

銀時「さて…そろそろ行くかな」

禁書「御馳走様なんだよ!」

店員「お会計は14800円になります」

銀時「……は?いやいやいや、俺ァパフェ一個でコイツもクレープしか………」

銀時「………オイ」

禁書「な、何でこっち見るのかなー?インデックスには何が何だか分からないんだよー」

銀時「…メニューの中で何が一番うまかった?」

禁書「やっぱりサンデーかな!でもデラックスパフェも捨てがたいかも………」

禁書「………」

銀時「へー、お前俺がトイレ行ってる間にそんなに食ったんだ」

禁書「…ごめんなさい」

銀時「何なのお前?食うなって言ったよね?シスターのくせに食い逃げする気?」

禁書「あ、あんまり美味しそうだったからつい…」

銀時「いいか、テメーは修道女の肩書きがなきゃただの穀潰しニートってことを忘れるな」

禁書「だって…こ、ここ最近こんな美味しいもの食べてなかったから……」

銀時「………」

禁書「ごめん…なさい」

銀時「お前もう先帰っとけ、俺が何とかしといてやるから」

禁書「えっ…でも……」

銀時「こんな食えることめったになかったんだろ……次はねーからな」

禁書「あ、ありがとう…!」

---


銀時「カッコつけたはいーが…結局土下座して夜まで皿洗いかよ……」

銀時(アイツ神楽みてーにたくさん食いやがって……)

銀時「神楽…新八…あいつら今頃何やってっかな………あれ?」

銀時(家……どこだっけ?ま、また迷ったァァァァ!!)

---
某所

銀時「やべぇ…果てしなく迷子なんだけど?全然知らないところ来ちゃったんだけど」

銀時(俺こんな方向音痴だったっけ!?そんな設定あった!?)

銀時「……ん?暗くてよく見えねーがあそこに誰かいやがるな」

銀時(だがいきなり迷子になりましたは恥ずかしい……大物の大将っぽくいくか)

銀時「オー…ちょっとォー…ものを~…尋ねたいんだけどもォー……」

御坂妹「………」バタッ

銀時「………え?」

うは(笑)最高(笑)
笑える(笑)支援

銀時(え?ちょ……え?倒れた?ねえ何か倒れちゃったんですけどォォォ!?)

銀時(あれか!?覇気が強すぎたせいか!まさか俺って覇王色の覇気だったの!?)

御坂妹「………」

銀時「オイ大丈夫か…って血!めっちゃ血が出てるんですけどォォォ!」

銀時「お客様ァァ!お客様の中にトニートニー・チョッパーはいませんかァァァ!?」

まぁヨハネのペンvs上条さんの頃にも「実験」は行われてたとは思うが…

あれ、既に一万人近くあぼーんしてるんだよな。どんなハイペースなんだw

すみません…ちょっとゴタゴタがありました、少しだけ時間を取らせてください

>>208
漫画版の超電磁砲だと一度に複数の妹と戦った風な描写もあったけどな
かなり前からやってなきゃ一万人KILLは難しいだろな
つか、一方さんの精神的タフネス加減に感服するよ
こんなの続けたら普通に気が狂うと思う

屋内での戦闘は一通りやり終わったって
どこかに書いてあった希ガス

100対1とか何回もあったんじゃないの

>>214
御坂妹じゃなく田島先生あたりが100人なら遠慮なくやれそうな気がする俺がいる

御坂妹「……うっ、あなたは…?」

銀時「しっかりしろ…ってお…お前、この前上条の奴と飲みモン持ってきてた……!」

御坂妹「…あなたの言うミサカとは10032号のことですか、とミサカは推測します」

御坂妹「私は10021号…別個体のミサカです、とミサカは説明します」

銀時「ミサカがミサカでミサカ?……いや、んなことはどうでも良いんだよ!」

一方通行「……オイオイオイ、実験のセキュリティーはどうなってやがンだァ?」

一方通行「馬鹿な一般人が巻き込まれねェよォな場所を選ンでんじゃねェのか?」

銀時「やべーなこりゃ…とっとと手当てしねーと……」

一方通行「オイ、シカトしてンのか?」

銀時「けど病院とか分かんねーしな……反則使ってあの人に頼むしかねえか…」

一方通行「オイ」

銀時「もしもし?治療頼みたいんすけど…はい…何か結構重傷なんで…」

BJ『私の手術代は高いぜ?お前さんに払えるのか?』

銀時「まーその辺は何とかしますんで…何年掛かっても払うんで……」

BJ『その言葉が聞きたかった…!』

一方通行「誰と話してやがンだテメェ!俺のこと舐めてンのか!?」

言い忘れてました…遅れてしまいすみませんでした


銀時「あ…すんませんけど、ちょっと待っててください…後からかけ直すんで」ピッ

銀時「…ねえ電話中なんだけど、少し黙っててくんない?お前常識知らないの?」

一方通行「あァ?」

銀時「イヤだねー勉強出来ても常識知らない奴って、一番腹立つよね」

銀時「大体白髪って時点で俺と被ってるし…正直テメーとは絡みたくねーんだよ」

一方通行「……オッケェ、つまりオマエは俺に殺されてェンだな」

銀時「………」

カオスな流れが来そうだwww

銀時「オイお前…怪我してってけど動けねえ程じゃねーだろ?」ボソッ

御坂妹「……?」

銀時「今アイツは俺に注意を向けてっから今のうちにさっさと逃げろ」

御坂妹「…不可能です、とミサカはいきなり現れたあなたに戸惑いつつ返答します」

銀時「……動けねーのか?わざわざヤローを挑発してやったのに」

御坂妹「肉体的損傷の点では問題はありません、とミサカは続けて返答します」

銀時「じゃあ何でだ、まさかアイツに殺されてぇわけじゃねーだろ」

御坂妹「その通りです、とミサカはあなたにとっては予想外のセリフを述べます」

銀時「……は?」

御坂妹「ミサカが殺されることで実験は進んでいきます、とミサカはあなたに教えます」

銀時「いや…意味分かんねーけど」

御坂妹「一言で言えば…彼に殺されることがミサカの使命です、とミサカは説明します」

銀時「………」

一方通行「よォ…さッきから何をコソコソと相談してンだァ?」

銀時「……はい、んじゃここでピンチヒッター入りまーす!」

一方通行「はァ?」

銀時「ピンチヒッター…俺」

御坂妹「!?」

一方通行「オマエ…今なンつッた?」

銀時「だからピンチヒッターつったろ、代打だよ代打」

一方通行「何だァ…そいつの代わりにオマエが俺とやり合うッてワケか?」

銀時「似たもの同士が人気で生き残るにゃどっちかが潰れなきゃならねーんだよ」

銀時「それに…テメーは個人的に気に入らねぇ…」

一方通行「ク…ククク……アハはハハハァ!いいねェいいねェ!!面白ェじゃねェの!」

一方通行「最ッッ高だぜオマエ!最高のヒーロー様じゃねェか!」

銀時(どうもここにいる奴らは変な魔法みてーな技を使いやがるからな……なら)

銀時「テメーが何かおかしな術使う前に一気に潰してやらァ!」

銀時「肉弾戦ならテメーみたいなもやしっこになんざ負けやしねーんだよォォ!」

ガッ!キィン!

銀時「なっ……ぐあっ!?」

一方通行「…どォしたンですかァ?勇者様の攻撃はもう終わりかァ?」

銀時(ATフィールド……だと……?)

銀時(いや、そんなんじゃねー…打撃の衝撃がまんま跳ね返ってきたみてーな…)

銀時「……ピッチャー第一球…」

一方通行「オイオイ、石なンか投げつけて俺に通用するとでも思ってンのかァ?」

銀時「ど真ん中……ストレートォォォ!」

バシュ!キィン!

銀時「!」

銀時(跳ね返ってきやがった…これがヤローの…)

一方通行「なァるほど…俺の能力を試したッてワケかァ?」

銀時「……思ったよりめんどくせー能力持ってやがんな」

一方通行「ハッ…まさかテメェ、俺の能力もロクに知らねェで戦ってたのか?」

銀時「俺に野郎のこと調べ回るような趣味はねーんだよ」

一方通行「そォか……けど、俺の能力くらいは知ッとくべきだったなァ!」

ガッ!!

銀時(地面のコンクリが飛んで……!)

銀時「くそっ…マジか…!」

一方通行「遅ェ…おっせェンだよ!」

銀時(飛ばした瓦礫の死角……しまっ)

ドガッ!

銀時「ぐあっ!!」

ドコッ!!

銀時「………」

一方通行「ちっとやりすぎたか、まァ…ゲームオーバーだろ」

銀時「…待てよテメー」

一方通行「なっ…?」

銀時「なに勘違いしてやがる…まだ俺のバトルフェイズは終了してねーぞ…!」

一方通行「……あンだけの勢いで…コンクリぶち抜くくれェの力で叩きつけられて…」

一方通行「テメェは何で立ち上がってンだ…無能力者なンだろ…?」

銀時「無能力だかなんだか知らねーが…第一位ってのも大したことねーな」

一方通行「あァ…?」

銀時「……能力使って眼くらまししねーと勝てない臆病者じゃねーか」

一方通行「なら…接近戦で直接殺してやるよ!」

銀時「……一個だけテメーに忠告しといてやる、怖じ気づくんじゃねーぞ」

一方通行「忠告…?」

銀時「俺には!九千人を越える部下がいる!!」

一方通行「………」

銀時(これに少しでもビビって逃げ腰になってくれりゃ儲けモンだけどよ…)

一方通行「…テメェはどうあっても俺をおちょくりてェンだな?」

一方通行「オッケェ…安心しろ、お望みどォりに殺してやるからなァ!!」

銀時(そんな上手い話はねーか……ま、煽りくらいにゃなったな)

銀時(しっかし参ったな……まさか攻撃を跳ね返しちまう能力とはよ)

銀時(しかも周りにあるモンまで操れるとか……チートにも程があんだろ)

銀時(けど…ヤローの能力もさすがに連続では使えねーはずだ…なら)

銀時「どーしたもやしっ子…掛かってこいよ、まさかビビってんのか?」

銀時(これまで通りアイツを挑発しまくって……)

一方通行「ク……アはハハはハハハハァ!!上等ォじゃねェか!」

銀時(向かってきたところをスマブラ…リンクの回転斬りで仕留めてやらァァ!)

                      ,,,;;;;;;;;彡彡;;之 ヽ
        ,,,,,,,,,,,,,;;;;;ll;;;;;;;;;;;;;;| l;;;;;;;リ)リ;;;;;;|l;;;;(ミ彡/、 Z
l|ヽ= 从;;l |l|;;ll;;;;;l|;;;;;l;;;イl;;;;;;;;;;;;;| l|;;;;;;-〈、|;;;;;;;;;;;;;;,,三∠ノ フ    で メ ジ

ヽミ三从;;从|;(;;;;|l;;;;l|;;;((;;;;;(ヽ乂;;;;;;/ノ人、从;;;;;;;;ヽ ∠ |     す ン ャ
ミ二ミミ从 ; ;;;;;;゙;;;;゙;;;;;L{{ミ|Y;;";;;;;rテ'';''i゙''ミ゙   イ;;;;{ミヽ∠ノ     の ト ッ
゙ヽ乏゙゙从゙ ;;ヽ、、_;;;;;;;;;;;;;{≧Y;ノノ=-゙'''"´彡   ';;;;;;ヾ,,', ヽ      //   ジ
 <彡l|;;;;;;;l、;}:/;r't;;;)>| 彡 ̄""´         |;;;;;;〈 |.| }     ・・   
  ノノイ;;;;;;之"゙"''"´  |、  _,,、:::::        |;;;;;ノノリ;∠    
   イ彡l|;;;;ヽ ゙::::::::   j _,、 -)゙ヽ::...       |;;/- /;;/ミヽ   
   l|//l|;;;l~、'、 ::::   ゙''::ヽ,/          |(,,ノ;;;ヽ〉ミ/
    リノイ;ヽヽ'、     `゙'、l__,,、、、,,_,,     / l||;;;;;;;;|∠_
    "´ノ|;;;;`'-;',     (t -'''ヘヘ)}}    リ  リ;;;;;;;/从ミ | / ̄\/\/ ̄\
      |/l|;;;;;;;;ヽ    レ- '''""´     /:::" {;;;从;;;;;;;;)"
      l|l||;;l|;;;;;;;;'、   ,,、;;''";; ̄::   ,/:::::"  ヽl|リ;;;r''、リ
       ヽl |;;;;;;;;;\    "  `゙   /::::::"    レ',、-ー゙''""゙''ー、    ,,、- ''
        //|;;;;;;;', \  〈     / :::::::   ,、 '´        ゙'> ''"
          (从l|;;', ヽ, ヽ:::ノ/   :::::: ,、 '´        ,、 '´
           `゙゙゙''',   ゙'' ー '''"    ::::/         /

銀時(足を軸にして斬りつける回転斬りなら…反射されようが関係ねぇ…)

銀時(反射されて右回転が左回転になろうが…結局は奴をぶっ叩ける…)
一方通行「とっとと死にやがれェ!!」

銀時「テメーこそゼルダ姫を助けたリンクの回転斬り舐めんなァァァ!!」

一方通行「!」

キィン!

銀時(案の定反射しやがったな!このまま逆回転でヤローを…)

一方通行「ハッ…ざァンねンだったなァ!」

銀時「は?……なっ!」

キィン!ドガッ!

銀時「ぐっ…!」

銀さんじゃ木原神拳使えなそうだな

一方通行「俺の能力は連続じゃ使えねェ……勝手にそンな予測でもしやがッたか?」

銀時「……少年漫画じゃデカい力ほどリスクがあるってのがお決まりなんだよ」

銀時「なのに……テメーは自動でどんな攻撃も跳ね返してしかも隙もねーだと?」

銀時「どんだけふざけた力持ってやがる…ブリーチの藍染様並みじゃねーか……」

一方通行「その理不尽な力があるから…最強なンだろォが!」

銀時「………」

銀時(あれ?それとも攻撃が当たる直前に引きゃいいのか?)

銀時(そうすりゃそれを反射して逆に当たるんじゃねーの?)

銀時(なるほどね…超スピードで動くヤローにカウンター合わせて直前で引く…か)

銀時「フッ………」

一方通行「……?」

銀時「んなこと出来るかァァァァァ!!」

一方通行(なンだってンだァ…?)

銀時「俺らは若白髪だし、大成するし」
一方「だよなァ」

一方通行「さァて……そろそろ終わりにしちまうかァ?」

銀時「………」

一方通行「分かってンだろ…もうどうにもならねェってなァ!」

銀時「…ダメだなこりゃ、詰んだか……オイお前、すぐ逃げろ」

御坂妹「あ、あなたを残してミサカ一人で逃げろと言うのですか?とミサカは…」

銀時「いいから行け…これでお前までやられたら俺ァマジで負け犬になっちまうだろ…」

銀時「実験だか何だか知らねーが…もうゴメンなんだよ、目の前で誰かに死なれんのは」

御坂妹「……!」

御坂妹「……ミサカにはあなたの考えが理解できません、とミサカは呟きます」

御坂妹「ミサカは人形に過ぎない…吹けば簡単に消える蝋燭の火と変わらないのに…」

御坂妹「ましてこのミサカは10032号と異なりあなたと何の接点もなかった…」

御坂妹「なのに何故あなたはそこまでして戦おうとするのですか、とミサカは…」

銀時「……テメーがこの時を生きちゃならねーなんて誰が決めた?」

御坂妹「え…?」

銀時「実験?計画?んなもん俺ァ知らねーし知りたくもねーよ」

銀時「けど…そんなくだらねェことのために…お前の魂の光を消したかねーんだ」

御坂妹「ミサカの…魂……?」

一方通行「…よォ、臭ェ説教はもう終わりかァ?」

銀時「へっ…わざわざ手を出さねーで待っててくれるとはよ、ずいぶん優しいじゃねーか」

一方通行「ハッ、辞世の句くれェは読ませてやろうと思ってなァ…」

銀時「そいつは…お有り難いこったな」

一方通行「もォ思い残すことがねェなら……死ね」

銀時(まさかこんな形で死ぬとはよ……笑えねェな)

パシッ

銀時「!」

一方通行「なっ…?」

上条「よう…最強…」

一方通行(攻撃を……受け止められただとォ!?)

上条「これ以上テメエがこの人たちを傷つけようってんなら…」

一方通行「くっ…テメェ一体…」

上条「この最弱は手加減できねぇぞ!!」バキッ

一方通行「うぐあっ!」

銀時「……へっ、罠カード『ヒーロー見参!』発動ってか…?」

一方通行「カッキキッケコー-----」

上条「間に合ったみたいだな…銀さん!」

銀時「……ギリギリだ馬鹿、来るならもっと早く来やがれ」

上条「そういうなよ…みんな全速力で来たんだからさ」

銀時「……みんな?」

美琴「あんたが…今までアイツと戦ってくれてたのね、妹を…守ってくれてたのね」

銀時「…ネギ先生」

美琴「だから違う!」

美琴「ところでそっちの子は大丈夫なの?」

御坂妹「10021号は重傷ですが命に別状はありません、とミサカは冷静に告げます」

ミサカ「そして『御坂妹』で被るので今から10021号は『ミサカ』で表記します」

御坂妹「そしてお姉様と共にやって来たこの10032号は『御坂妹』で表記します」

美琴「ち、ちょっと何言ってんのか分からなかったけど……無事ならいいわ!」

上条「それより…まずはアイツだ!俺がアイツを止める!」

一方通行「ゾロゾロと鬱陶しィンだよ…まとめてぶち殺してやろォか!」

上条「いいぜ…掛かってこいよ、この…三下が!」

一方通行「上等だァ!」

シュ!ガッ!!

一方通行「ぐ…うっ!」

上条「ウオアアアァァ!」バキッ!

銀時(普通にぶん殴って…何でアイツはヤローに触れるんだ!?)

一方通行「がはっ…この…三下がァァ!!」

ヒュッ!

上条(しまった…距離を取られた…!)

一方通行(なンですかなンですかなンなンですかあいつの能力はァァ!?)

上条「どうした!もう終わりか!近付いてこれねーのかよ!」

銀時「!」

一方通行「………」

一方通行「ク…ククク……アハはハハハハはハァァ!!…なるほどなァ」

上条(何だ…俺の方が確実に追い込んでたはずだ……!)

銀時「……煽り方が下手過ぎだ馬鹿、あんなんじゃ…」

一方通行「テメェの能力はイマイチ掴めねェが…接近戦でしか使えねェらしいなァ!」

銀時「『近付いてきてください、お願いします』って言ってんのと同じだろーが…」

上条(しまった…焦りすぎたか……何てミスをしちまったんだ!)

一方通行「つまりテメェとは距離を取りながら戦えば…なンも問題はねェンだよ!」

上条「……負けられるかよ、一万人近いシスターの命が掛かってんだ!」

銀時(一万人……?)

一方通行「いいねェいいねェ!ヒーローにはまさにうってつけのシナリオだなァ!」

銀時「……オイ、一万人の命ってのは何だ?」

美琴「そうか…あんたは詳しく知らないのね……かいつまんで説明してあげるわ」

ちょっとだけ入浴してきます、すぐ来ますので

                        ヘ(^o^)ヘ  どこかなー
                          |∧   とーまー?
                      /  /

                  (^o^)/
                 /(  )    とうまー!
        (^o^) 三  / / >       出ーておーいでー

  \     (\\ 三
  (/o^)  < \ 三  すげー衝撃
  ( /

  / く   やってくれるねー
        
  ..三<(^o^)> <(^o^)>  <(^o^)>  <(^o^)> <(^o^)>  三
 ..三   ( )    ( )    ( )    ( )   ( )  三
..三   //   //   //   //  // 三  
                      

---

美琴「…ということよ」

銀時「コイツらがクローンね……確かに似すぎてるたァ思ったけどよ」

銀時(だから『殺されることが使命』ってか……なるほどな)

美琴「そのことをあの馬鹿は偶然知ってね……迷わず第一位と戦うことを決めた」

美琴「殺されるかもしれないのに……ホント、馬鹿よね…」

銀時「馬鹿だな……けど、俺ァそういう馬鹿は嫌いじゃねーな」

美琴「……それはあたしもよ」ボソッ

銀時「さーて…ヒーロー様を手伝うとすっかな……」

上条「くそっ……全然アイツに近づけねぇ!」

一方通行「あァ…良いこと思いついたなァ……ククク…クカクク……」

上条「なっ…何だ…!」

銀時「痰が喉に詰まったか?」

美琴「あれは…空気の流れを利用して……まさかプラズマを…!?」

銀時「あれは…元気を集めて……まさか元気玉を!?」

美琴「………」

一方通行「いつまで余裕でいやがンだァ…テメェら確実に死ぬぜェ?」

銀時「へっ、言っとくけどな…テメーが元気玉出すのも俺の計算通りだ!」

上条「ほ、ホントか銀さん!」

銀時「……嘘に決まってんだろ」

一方通行「アハはハハハァ!計算通りだとォ?ンならさっさと止めてみなァ!」

銀時(冗談言ってる場合じゃねェ!マジでヤバそうじゃねーかァァァァ!)

銀時「オイ!どうやったらあれ止まるんだ!?」

美琴「無理よ!あんな大規模な空気の流れ…一方通行でなきゃ制御出来ないもの!」

銀時「何かねーのか!空気を吹っ飛ばすような……オイ、あの扇風機回せねーのか!?」

美琴「風車…!そうか…こっちから逆に電流を流し込んでやれば…」

一方通行「さァ…テメェらまとめて……」

ビュウウ!

一方通行「ン?なンだこの風…演算し損なったか……?」

一方通行(いや違う…こんな風が自然に起こるはずがねェ……)

銀時「どーしたよ、何か手違いでもあったのか?」

上条「銀さん…これは…どうなってんだ……?」

一方通行「テメェ…一体何を………っ、風車か!」

銀時「はらたいらさんに3000点」

一方通行「だが…こンだけの風を起こすには相当の数を動かさなきゃならねェはずだ…」

ミサカ「私たちのことをお忘れですか、とミサカは動揺するあなたに追い討ちを掛けます」

一方通行「オマエらのネットワークで…そういやアイツさっき……」

銀時『テメーが元気玉出すのも俺の計算通りだ!』

一方通行(ぐ、偶然に決まってンだろォが!ンなところまで先読み出来るわけ…)

一方通行(ま、待て…たしか序盤の頃……)

銀時『俺には!!九千人を越える部下がいる!!』

一方通行(二万人中、俺が殺したのは一万人強……)

一方通行「……嘘だろ」

一方通行(全部…アイツの計算通りに進ンでやがったのか?)

一方通行「有り得ねェ…有り得るはずがねェだろォがァァァ!」

上条「ぐっ…!」

銀時「上条…何でかは知らねーがアイツは今かなり焦ってやがる、ここで一発ぶちかませ」

上条「ああ…けど、アイツが飛ばしてくる瓦礫や何やらが……」

銀時「そいつは俺に任せろ…俺のすぐ後ろについて走れ!」

一方通行「テメェらみてェな三下共に俺がァァ!」

ビュン!

銀時「ウラアァァァ!」

キィンキィン!

一方通行「無能力の…レベルゼロの奴らに……」

銀時「やれェェェェ!」

上条「ウオオォォ!」

一方通行「やられるワケにはいかねェンだァァ!」

ガッ!!

一方通行「ぐっ………」バタッ

上条「お…終わった……か」バタッ

美琴「ちょ、ちょっとあんた!大丈夫なの!?」

御坂妹「外傷は多々見受けられますが…致命傷ではありません」

御坂妹「蓄積された疲労のせいでしょう、とミサカは分析します」

美琴「とにかく…早く病院へ!ほら、あんたも!」

銀時「いや…俺ァ少しやることがあってよ……テメーら先行っとけ」

美琴「そう…でも急いで来なさいよ!あんたも無傷じゃないんだからね!」

銀時「あいよ…」

ミサカ「やることとは?と、ミサカはあなたの行動を気にかける発言をします」

銀時「…少しだけコイツと話がしてーんだ、出来れば二人きりにしてくれ」

ミサカ「……分かりました、とミサカはあなたの心中を察しこの場を去ります」

ミサカ(………ありがとう)

---

一方通行「………っ」

銀時「よう……起きたか?」

一方通行「テメェ…!」

銀時「よせよ…今更かち合っても仕方ねーだろうが」

一方通行「………負けたンだな」

銀時「…あんなモン負けになんざなるか、サシでやり合ったわけじゃねーだろ」

銀時「間接的な協力含めりゃとんでもなくアウェーな状況だったじゃねーか…」

一方通行「負けたンだよ……レベル0に負けるレベル5なンざとんだ笑いモンだ」

一方通行「…これじゃ最強になンざ届きもしねェ」

銀時「………」

銀時「何でテメーがそこまで最強を望むかは知らねーよ…別に知りたくもねーしな」

一方通行「………」

銀時「けど…疑問を感じてたんじゃねーのか?このやり方によ」

一方通行「ハッ…お得意の説教か……」

銀時「…説教なんてそんな高尚なモンじゃねーよ、ただの戯れ言だ」

一方通行「……俺みてェなクソッタレの悪党に効く説教は存在しねェよ」

一方通行「人形だろォが何だろうが殺しまくってた俺に救いなンざありはしねェ…」

一方通行「テメエやアイツみてェなヒーローとは世界が違ェンだよ」

銀時「……はっ、笑わせんじゃねーよ」

一方通行「あァ……?」

銀時「俺がヒーローで世界が違う?…少なくとも俺はヒーローなんかじゃねぇ」

銀時「昔の俺が……戦いの中で何人斬ったと思ってやがる」

一方通行「斬った…?」

銀時「…守るために戦ってるつもりだった、必死になって守ろうとした」

銀時「けどよ……終わってみりゃ大切なモンは全部無くなってた」

銀時「正直…世界ってやつに嫌気がさしたことだってある」

一方通行「オマエ…一体……?」

銀時「だがな…途中で気がついたんだ、俺が本当は何に嫌気がさしてんのか…」

一方通行「………?」

銀時「本当に俺が嫌気がさしてたのは…ぶっ飛ばしたかったのは世界なんかじゃねえ」

銀時「……テメー自身だってよ」

一方通行「!」

銀時「一方通行だったか?…テメーも似たようなこと考えてたんじゃねーのか?」

銀時「触れることさえ出来ねえ自分を誰かにぶん殴って欲しかったんじゃねーか?」

一方通行「……戯れ事だなァ」

銀時「…最初にそう言ったろうが」

一方通行「で…だったらどうだってンだァ?」

銀時「………」

一方通行「一万人ぶっ殺して『実は誰かに止めてもらいたかったンです』……」

一方通行「それで片付けられることじゃねェ……そンな軽いことじゃねェだろ」

一方通行「一度畜生に堕ちた人間はなァ…どこまでいっても畜生なンだよ」

一方通行「いや…それはオマエが一番よくわかってンじゃねェのか…?」

銀時「……どうだかな」

銀時「テメーの考えを否定するつもりはねーよ、その権利もねーしな……ただ」

銀時「堕ちた人間はもう戻れねェなんてのは…ただの逃げじゃねーのか?」

銀時「戻る勇気がねェ…だから戻れねェって頭から決めつけてんだろ?」

一方通行「…どンだけ善行をしよォが俺の過去は消えねェンだ、それでどうしろって…」

銀時「消す必要なんざねーよ」

一方通行「……あァ?」

銀時「俺らは過去の失敗も罪も……全部背負っていかなきゃならねーんだ」

銀時「俺ら人間ってのは…そうやって生きてかなきゃならねーんだよ」

銀時「それを苦しいと思うかどうかは…テメー次第だ」

一方通行「………」

何この銀さんかっこいい
濡れた

一方通行「少しは面白ェ話だったけどなァ…俺ァやっぱヒーローにはなれねェ」

一方通行「ただ……確かに堕ちた畜生のまんまでいンのもつまンねェ」

銀時「そうかよ……やっぱテメーと俺はどこかしら似てんのかもな」

一方通行「正直…お前なンかと一緒にされたくねェけどなァ」

銀時「言うじゃねーか……もう夜も遅ェ、酒は飲めねーだろう…いちご牛乳で一杯やるか」

一方通行「……甘ェモンは飲まねェンだよ、せめてブラックにしろ…」

駆け抜けて一撃

---
翌日、病院

上条「あの…銀さん、見舞いに来てくれたのは嬉しいけど……今何て言ったんでせうか?」

銀時「ん?一方通行の奴がインデックス守るのに協力してくれるとよ」

上条「いやだって…ついこの前まであんな殴り合いしてたのに…何か…」

銀時「ばっかオメー、ドラゴンボールでいうゴジータクラスの奴が味方になったんだぞ?」

上条「………」

美琴「……アンタ、色々と凄いわね」

銀時「あ、そんでお前にゃこれだ」

美琴「何よこれ……手紙?」

銀時「差出人は言わなくても分かんだろ?」

美琴「……そう、あいつもホントに素直じゃないのね」

この話インデックスいらなくね?

エレキテルビリビリ

禁書「とうま!」

上条「インデックス!元気にしてたか?冷蔵庫の中身空っぽにしてないだろうな…」

禁書「………」

上条「…えと、インデックスさん……?」

禁書「ばかばかばかー!怪我をしたって聞いて心配したんだよ!本当に…心配で…」グスッ

上条「わ、悪い!心配かけたくなくてな…」

銀時(あーあー、何をコイツらやってんだか……)

美琴「………」

銀時(で……コイツは目から嫉妬ビーム炸裂してやがるしよ)

---

銀時「………」

上条「ビリビリもインデックスもようやく帰ったか…はぁ、疲れたな」

銀時「女の子と会話したあとどや顔で『しんどいわー』とか言う奴、全員死刑」

上条「はい…?」

銀時「もうウンザリなんだよ!女の子に話し合わせるの大変だよね、みたいなオーラ!」

銀時「世の中には女の子と話せるだけで幸せな男子も一杯いるんだよ!」

銀時「もうハーレム自覚のないモテ男は全員死刑ってことでファイナルアンサー!?」

上条「モテ男は死刑…ファイナルアンサー!」

銀時「じゃあテメーは今すぐ死ねェェ!フラグ建てた数だけ何度でも死ねェェェ!」バキッ

上条「いってぇ!…な、何で上条さんが殴られたんせうか……?」

銀時「オイコイツ手遅れだ!もはや宇宙に捨てたほうが良くね!?」

---
同日、某所

銀時「ったくやってらんねーよちきしょー、何だってんだアイツよー」

一方通行「………よォ」

銀時「おうお前か、何だ?飲みの誘いか?」

一方通行「いや…ちィっとばかり真面目な話でなァ…」

銀時「……?」

一方通行「アイツら…妹達に関することなンだがなァ……」

銀時「……ああ、聞かせてもらうわ」

銀時「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)?」

一方通行「あァ…レベル0のオマエらに負けたンで実験は中止……」

一方通行「妹達も全員解放ってなるかと思いきや…そうはなンねェ」

銀時「つまりそれをぶっ壊さねーと元も子もないってか……どこにあんだ、それ」

一方通行「行けるンならとっくに行ってるンだけどな…宇宙じゃ手が出せねェよ」

上条「布団干そうとベランダにでたら…やたらでかい犬がいました…」
定春「ワン!」

銀時「そりゃ何だ…衛星コンピューターか何かなのか?」

一方通行「厳密には違ェが…まあ、大ざっぱに表記すりゃそンな感じか」

銀時「………モノは試しだな」

一方通行「?」

---
同日、某所

美琴「樹形図の設計者を破壊出来ないかですって?…何であたしに訊くのよ?」

銀時「電気関連じゃお前より上はいねーからな、何とかなるんじゃねーかと思ってよ」

美琴「……期待させて悪いけど無理よ、前にあたしも似たようなことを考えたけど…」

美琴「何せ場所が場所よ…ハッキングなんか出来るはずもないしね」

               ┏/ >>>>ゝヽ'人∧━∧从〈〈〈〈 ヽ.━┓。

  ┏┓  ┏━━┓  < ゝ{  ⊂>’ 、  ' 〃Ν ; 〈⊃   }..ゝ '┃.     ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃   ∇ |   |  ∩___∩  |   | .〆 ,┃  /  ┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━ ┠|   | . | ノ      ヽ.!   !'´;  ┨゚━━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃。冫▽ヽ   \/  ●   ● |   /  ▽┃< ゚ ┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ ┃  \   |    ( _●_)  ミ/  て く、 ━━┛┗┛┗┛┗┛
  ┃┃      ┃┃    ┠─ムヽ 彡、    |∪|  / .┼ ァ Ζ┨ ミo'’` ┏┓┏┓┏┓
  ┗┛      ┗┛  。、゚`。、   iヽ     ヽノ / 、'’ × 个o     ┗┛┗┛┗┛
            ○  .┃   `、,~´+√ ▽   ',!ヽ.◇   ; o┃
            .   ┗〆━┷ Z,.' /┷━.''o ヾo┷+\━┛,゛;



一方通行「…なンか知っている情報はねェのか」

美琴「……あの衛星の軌道、位置…大体それくらいね」

銀時「場所だけ分かっても困るわな……」

一方通行「………」

美琴「これはあの子たちの事だし…あたしに出来ることがあればいつでも呼んで」

一方通行「あァ……悪ィな」

美琴「………」プッ

一方通行「感謝してる相手笑うとか喧嘩売ってンですかァ?」

先に言っとくこ
強さ議論やるならスレ立てろよ

分かればよろしい(キリッ

ひぐらしからずっと見続けてきた。保守

>>470
よう俺

三年Z組ー銀八先生!

銀八「はい、いきなり始めちゃってすいません、銀八先生のコーナーです」

銀八「え?何で途中なのにこんなモン挟むのかって?実は銀さん今ヤバい状況なんです」

銀八「ちょっと今からグサッと刺されにいかなきゃなら…いや下ネタじゃないよ?」

銀八「嫌だ…嫌だよ注射……病院のあの独特な空気、死刑執行までの待ち時間……」

銀八「注射の直前にガーゼで腕を消毒されたときの絶望感…あの細くて長い針…」

銀八「嫌だ超行きたくねェェ!第一針なんか体に刺していいモンじゃねーよ!!」

新八「もう…ウダウダ言ってないで行きますよ、予防接種は大切なんですから」

新八「そういうわけですいません…長くはかかりませんけどちょっと待ってて下さいね」

銀八「嫌だァァァァ!ねえ誰か変わってェェェ!300円あげるからァァァァ!!」

美琴「ごめんごめん!…アンタが謝るなんて思ってもみなかったから」

一方通行「……オマエとも後で話がしてェ、けじめはつけなきゃなンねェからな」

美琴「そう……何があったかは知らないけど…本当に変わったのね」

一方通行「勘違いすンな…俺はヒーローにクラスチェンジしたわけじゃねェよ」

一方通行「……ほンの気まぐれだ」

美琴「ホント…素直じゃないわね……」

---
数日後、上条宅

禁書「とうま!おかえりなんだよ!」

上条「インデックス!心配かけたな」

禁書「今日ね、とうまの先生が退院祝いで焼き肉パーティーをしてくれるって!」

上条「小萌先生が?じゃあありがたくご馳走になろうかな…」

禁書「私もついて行っていいんだって!とうまもぎんときも早く行こ!」

上条「ああ…ちょっと待っててくれ、支度しなくちゃいけないからな」

禁書「じゃあ先に外で待ってるんだよ!」

上条「はいはい、分かりましたよっと…」

上条「はぁ…最近はすげえ濃い日々が続いてんな……」

銀時「バーコードをぶっ飛ばしてゴジータと戦って…だったからな」

上条「なあ…銀さん、一つ訊いていいか?」

銀時「ん?」

上条「アンタが味方なのは分かってる……ただ」

銀時「俺が何モンかが分からねー…ってか」

上条「魔術師の人間じゃない、能力者でもない……一体アンタは…」

銀時「……全部終わったときに教えてやる、今は何も考えんな」

銀時「さて…焼き肉にゃ行きてーが……俺ァ妹達のことでも動かねーとな」

上条「何か進展が…?」

銀時「いーや、正直全然だ…もう少し色々とやってみるけどよ」

上条「俺に何か出来ることがあればいつでも言ってくれ…」

銀時「ああ…とりあえず……」

禁書『とうまー!置いてっちゃうよー!』

銀時「……アイツについてってやれ」

---
同日、小萌宅

小萌「さぁー上条ちゃんも謎のシスターちゃんもどんどん食べちゃってくださいね!」

禁書「ほ、ホントにこれ全部食べていいの!?」

小萌「良いですよー、お腹いっぱい食べてもらって!」

禁書「やったー!」

上条「…行儀良く食うんだぞ」

上条「あ、飲み物無くなっちゃたみたいなんで買ってきますよ」

小萌「ついでにビールも買ってきてくださいね」

上条「いや…お使いとはいえ高校生がビール買うのはマズいのでは…」

---
某所

上条「………ん?」

上条(何だ…こんな大通りに人が一人も……)

神裂「ステイルが人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」

上条「お、オマエ……」

神裂「神裂火織と申します」

---
同日、某所

銀時「今日も進展なしか…さすがに俺も衛星ぶっ壊すなんて仕事はやったことねーし…」

一方通行「わざわざオマエまで手伝うことはねェンだぞ?…これは俺の問題だ」

銀時「いーんだよ、俺が好きでやってんだから」

一方通行「ハッ、そォかよ………ん?」

銀時「どうしたよ」

一方通行「いや……妙な気配がしてなァ」

一方通行(能力者が何か操作してやがンのか…いや違うなァ…)

一方通行「気になるな……行ってみるかァ」

銀時「?」

---

上条「ぐっ…」

神裂「少年、もう止めてください…あの子にはもう時間がないのです」

上条「ふざけんな…テメエらの勝手な都合をインデックスに押しつけんじゃねえ!」

神裂「………」

上条「仲間なんだろ!なのに…オマエらはアイツが悲しむ顔をそんなに見たいのかよ!」

神裂「うるっせぇんだよこのド素人がァ!」バキッ

上条「ぐっ……」

神裂「知ったような口を聞くな…私達がどんな気持ちであの子の記憶を消してるか……」

神裂「あなたなんかには分からない」バキッ!!

上条「うぐっ!」

不測の事態で午後から少し出なければならなくなってしまいました…
何度も空けてしまいすいません…必ず今日中には完結させます

神裂「私だって頑張った…頑張ったんですよ!なのに……ダメだったんです!」

神裂「もう限界なんです…私にはもう…耐えられない……」

上条「……お前らは間違ってる、そのためにインデックスがどれだけ辛い目にあったか…」

上条「インデックスの気持ちを無視したテメエらのやり方が正しいとでも思うのか!」

上条「お前らには力がある!何だって出来る!こんな力にすげェ力があるだろう!」

神裂「………めて」

上条「魔術師のお前らならいくらでも選択はあるはずだろ!」

神裂「……止めてください」

上条「インデックスとテメエら…両方が不幸になる選択肢を進んで選んでどうする!」

上条「たった一度や二度の失敗で…簡単に心が折れてんじゃねえよ!」

神裂「もう止めてください!」ガッ

上条「うっ……あ…」バタッ

神裂「ハッ…ハッ…」

銀時「……よう、もうその辺にしとけや」

神裂「あなた達は……」

銀時「通りすがりの勇者Aだ」

一方通行「じゃあ俺はとォりすがりのウルトラマンAッてとこかァ?」

銀時(ウルトラマン……しかもエースとか渋いチョイスだなオイ)

>>556
ウルトラマンAwwwwwww

銀時「刀でメッタ撃ち…ガキ相手にずいぶんと大人気ねーことしやがるな」

銀時「ま…斬り掛からなかったまだマシか」

神裂「何度叩かれようと…彼女を守ろうというこの少年の決意は揺るぎませんでした」

銀時「そりゃあそいつはヒーロー様だからな…簡単に屈したりはしねーんだよ」

神裂「ではあなたに問います、彼女…インデックスを我々に引き渡しては頂けませんか?」

銀時「銀魂アニメ二期の放映権と引き換えなら考えてやる」

神裂「………」

一方通行(まァたコイツは意味分かンねェことを……)

神裂「…『七閃』」

銀時「いやいきなり攻撃!?そんなに二期は絶望的なの!?」

一方通行「なンでもいいけどなァ…ンな物理攻撃が俺に通用すると思ってンのか?」

キィン

銀時「ほわあああぁぁ!?」

一方通行「あ、わりィ」

銀時「危ねーなお前!素直に反射すりゃいいのに何でわざわざこっち飛ばしやがった!」

一方通行「オマエの反応が面白ェからに決まってンだろ」

銀時「俺はテメーのおもちゃじゃねェェェェ!!」

神裂「………」

神裂(…ずいぶんと仲が良さそうですね)

白髪コンビwwwwwww

銀時「大体テメー!いきなり不意打ちしかけてくるとか恥ずかしくねーのか!」

銀時「しかも刀じゃなくて妙な紐で攻撃しやがって!」

一方通行「なンだよ…その馬鹿でけェ刀は飾りですかァ?」

神裂「!」

神裂(『七閃』の正体を一度で見抜いた…?)

神裂「よく分かりましたね…一度で見抜くとは少々驚きました」

銀時「この地面の傷…明らかに太刀傷じゃねーだろうが」

一方通行「俺が気づいたのはベクトル操作したときだな…」

銀時「第一さ、何なのその刀?明らかにデカすぎだよね、どうやって鞘から抜くの?」

神裂「この刀は飾りではありませんよ……」

銀時「それにさ…何なのその服、どんなセンスだったらそこにたどり着くの?」

銀時「最先端の東京を目指してたらいつの間にかガンダーラに着いちゃった?」

神裂「こ、これには理由が…あ、あなたこそ死んだ魚みたいな目をしてるくせに!」

銀時「テメーみたいな露出狂には言われたかねーよ!」

ブチッ

神裂「るっせぇんだよこの天パー!!」

銀時「黙れこの老け顔クソババアァァァ!!」

神裂・銀時「何だとコラァァァァ!!」

一方通行「………」

神裂「第一私はまだ18歳だァァァ!ババアじゃない!!」

銀時「いやそういう寝言は寝てても言わないください」

神裂「嘘じゃありません!ババアは取り消してもらいましょうか!」

銀時「…ハイハイ、分かりましたよクソ」

ブチッ

神裂「誰がクソババアからババアだけ取れっつったァァァ!!」

銀時「うっせーなテメー!いちいち注文が多すぎんだろうがァァァ!!」

一方通行「………」

一方通行(アイツ…意外と若ェンだな……正直二十後半はいってると思ったけどよ…)

銀時「大体テメーは俺と被ってんだよ!侍キャラは俺一人で十分だ!」

銀時「今すぐにキャラを変更しろ!刀を捨てて学校の生徒会長になりやがれ!」

銀時「ピンク色の髪で文武両道で優秀になって同級生の執事に恋しろォォォ!」

神裂「断ります!あなたこそ休日に宇宙人や未来人、超能力と不思議探しをしつつ…」

神裂「妙な空間に男女で二人きりになって世界を救うために愛の告白をすればいい!」

銀時「……どうあっても退かねーらしいな」

神裂「ここまで来たら仕方ありませんね……」

神裂・銀時「戦闘開始!(レッツパーリィィィ!!)」

一方通行「あ、チョウチョ飛んでンなァ…もォ春だなァ」

>>608
一通さんが春の国に逃げたアァァwwwwwww

銀時(ヤローの技は抜刀に見せかけて弦を飛ばしてるだけだ……なら)

神裂「『七閃!』」

銀時「最初見た時はビビったが…タネが分かってりゃビビるこたねーんだよ!」

神裂(速い…七閃を回避して即座に間合いを…!)

銀時「今度は…俺の番だァァァ!」

神裂「くっ!」キィン

一方通行(なンか勝手に始めやがって……俺ァもう帰っていいンですかァ?)

神裂「…想像以上に出来るようですね」

銀時「テメーも…今の防ぎ方見る限り素人じゃねーな」

神裂「名乗りたくありませんでしたが…仕方ありませんね、『Salvare000』!」

ステイル「『Fortis931』!」

銀時「………」

神裂「………」

銀時「………おいバーコード、何でテメーがここにいる?」

ステイル「神裂があまりにも時間が掛かりすぎているから気になってね…」

ステイル「苦戦しているようだから手伝いに来ただけだよ」

銀時「………」

神裂「………」

銀時「………」

神裂「………」

ステイル「……僕が何かしたかな?」

銀時「お前さ…今あれだったろ、全力の一騎打ちになって盛り上がる所だったろ」

銀時「そこにいきなり入ってきて…これもうぶち壊しだよね?」

ステイル「いや…勝負に雰囲気ぶち壊すも何もないと思うんだが……」

神裂「………」

銀時「あーあ…どうすんのこの空気?」

ステイル「………すまなかった」

一方通行「面倒くせェな…なら味方の俺が入りゃ二対二だろォが」

一方通行「こっちも暇じゃねェンだ…さっさと終わらせよォぜ、なァ?」

神裂「………」

神裂(この白髪の少年…ただならない気配が……!)

ステイル「………」

ステイル(こっちの細い少年なら安全に勝てそうだな……)

ステイル終了のお知らせ。

一方通行「第一なァ…テメェらは一体何でシスターなんざ追い回してやがンだ?」

一方通行「十万三千冊だか知らねェが…大の大人がガキ追い掛け回すとかよォ…」

一方通行「テメェら二人してロリコンなンですかァ?」

ステイル「ロ、ロリコンだと……!」

神裂「……あの子の命を守るためですよ」

銀時「……守る?」

神裂「あの子が持っている力…完全記憶能力……という言葉をご存知ですか?」

一方通行「当たり前だろォが、舐めてンのか?」

銀時「…あー完全記憶ね?うん、そんなのあったね……多分」

銀時(一方通行の奴が分かって俺だけ分かんない恥ずかしいしな……)

神裂「その力を持つあの子には魔導書を詰め込まれれ…故に脳がパンク寸前なんです」

一方通行「……パンク寸前だァ?」

神裂「脳の容量の内、85%は魔導書で使用されています…残る容量は15%」

神裂「その容量も一年経てば……」

銀時「………」

銀時(やっべ…何言ってるか全然分かんねえ……仕方ねぇ、もう一回説明聞くか…)

銀時「あのさ…正直、全然意味が分かんなかったんだけど?」

一方通行「ククク……あァ…全くだなァ」

銀時(何だ…コイツも分かってなかったのか……)

一方通行「クッ…ククク……」

神裂「な…何ですか?」

一方通行「あ、悪ィな…まさか笑いを堪えンのがこンなに難しいとは思わなくてよォ…」

神裂「なっ……」

一方通行「魔術師の皆さン方は揃いも揃っておバカさンの集まりなンですかァ?」

ステイル「ば、馬鹿だと…!」

銀時(いやお前は馬鹿だから)

一方通行「テメェらには脳の構造を一から叩き込んでやりてェくらいだ…なァ?」

銀時「え?」

一方通行「はァ?さっきのでオマエも妙な点に気付いたンだろ?」

銀時「……あ、ああ!テメーら魔術師はホント困るよなぁ!」

一方通行「……オマエも分かってねェのかよ」

銀時「………」

>>669
まさに禁魂だな

>>680
だれ、うま。

---

一方通行「……っと、まあ説明としちゃこンなモンだろ」

一方通行「要はなァ…女、テメェの言ってたことは間違いだらけなンだよ」

神裂「そ、そんな……じゃあ私達は今まで……」

ステイル「あの子を…無意味に傷つけていただけだったのか……!」

一方通行「……ンで、どォすンだ?これ聞いてもまだやりあおうってンのかァ?」

神裂「……いいえ、これ以上あなたがたと争う理由はありませんから」

ステイル「…命拾いしたね?」

一方通行「あァ?」

銀時「そのインデックスの記憶を消す期限ってのは…いつなんだ?」

神裂「残念ながらあまり時間はありません、一週間とないでしょうね…」

神裂「それまでにインデックスを縛る術式を見つけ出し、解除する必要があります」

銀時「解けなかったら…どうすんだ?」

神裂「……その場合はやむを得ません、記憶を消去します」

一方通行「妹達…シスター……また面倒くせェことになったなァ」

神裂「あなた達には感謝します、私たちの誤った判断を正してくれましたからね」

神裂「それと……あの少年にもお礼を」

一方通行「あの少年?どいつだ?」

銀時「………あ、上条のヤローのことすっかり忘れてた」

   从;;,,火;,,人, , ,,,;;;;; 从
    て:´ `:  .``:.人;'/,,;ヾ ⌒,.;・;
   (´'" ;:"' `~;、 ,,;:・;;   ,,)"'
  ;..;;,::,..~"⌒ヽ "⌒ ;;, ゙;`(´⌒;;:
 、,; ,,;;`゙゙' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`),゙. :::''"
  ゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;^^)",.;・;;:ζ,,;;"' ∵
 (,,;;:";;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)";
`(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)⌒゚:;"''      _,-、-,

                            | 〃  ̄ ヽ     S a l v e r e 0 0 0
                  ========!iとエヽ !/从i.リl)) _ 救われぬ者に救いの手を
                             〈 ハ||#゚ -゚ノ|/ //
                           ))l⌒l二{ヾ)/
                          ゛〈坐〉人ヽ二).:.:.:::.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.



---
翌日、上条宅

禁書「とうま…何でまた怪我してるの……昨日退院パーティーしたばっかりなんだよ!」

禁書「なのに…1日でまたそんなに怪我するなんてどう考えてもおかしいかも!」

上条「はは…まあ、不幸だったってことかな」

上条(リミットまでもう時間がない…どうすればその術式を……いや待てよ)

上条「なあインデックス……」

禁書「うん?」

上条「ちょっと体触らせてくれないか?」

禁書「」

---

上条「思いっきり殴られた、正直噛まれるより痛かった」

銀時「それ100%お前が悪いだろ、お巡りさんに電話されたいの?」

上条「……返す言葉もない、あれじゃ誤解されても仕方ねえか」

銀時「で?何だって急にセクハラしようとしたんだ?」

上条「インデックスに術が掛けられてるならこの右手で触れば解けるはずだろ?」

銀時「ああ…それでか」

一方通行「にしてもオマエ……言い方ってモンがあるだろォが」

小萌「上条ちゃんは馬鹿なので、私が診察してあげるですよ~」

上条「いや、診察に尿瓶は必要なのでせうか?」

銀時「ま…試してみる価値はあるか、とっととアイツ探してこねーと…」

一方通行「俺ァ行かねーぞ、面倒くせェ…コイツの尻拭いなンざやれるか」

上条「……責任持って俺が見つけてくるよ」

---
某所、大通り

美琴「はぁ……全然何の情報も入ってこないわね」

禁書「あっ!短髪!」

美琴「アンタ…この前のシスターじゃない」

禁書「助けて!暴漢がいたんだよ!」

御坂妹「そんなんだからいつまでたっても新八なんだよ、とミサカは一言で切り捨てます」

神楽「ここまで言われて黙ってるアルか!!
ほら言ってやるネ駄目眼鏡(ダメガネ)!!」

新八「まんまじゃねーかアアアアア!!!!」

美琴「暴漢ですって!そいつどこにいるの!?」

禁書「あ、あそこにいる…」

美琴「あれって……」

上条「あっ!ビリビリ!俺の連れのシスター見なかったか?」

美琴「……ねえ、暴漢ってあれ?」

禁書「うん、体を触らせろ!って…」

美琴「………」

上条(ヤバいこれ…絶対勘違いされてるパターンだ……まあ今回は俺のせいだけど)

美琴「アンタ……暴漢だなんて一体何やってんのよ!」

上条「ち、違うぞ!誤解だ!まず俺の説明を聞いてくれ!」

美琴「……誤解?」

禁書「?」

上条(術を解かなきゃ命に関わるってことは隠しておくか…)

---

上条「…ってわけだ」

禁書「インデックスに…術式が……?」

美琴「なるほど…それを解かなきゃいけないってわけね」

上条「言い方に語弊があったが…別に何もやましい理由は何一つない」

美琴「そう……ならいいわ」

禁書「ご、誤解してごめんなんだよ……」

上条「いや…あれは俺が悪かった」

---
上条宅

上条「で、何とか説得出来たわ」

銀時「こっちも…ついさっき魔術師の奴らから電話があったよ」

銀時「右手を試すのはインデックスに何か症状が出てからにしてほしいそうだ」

上条「何でだよ、早ければ早いほうがいいだろ?」

銀時「その右手も100%安全ってワケじゃねぇ…奴らもリスクは避けてぇんだろ」

銀時「もしかしたら安全で確実に術式を解く方法が見つかるかもしれねーしな…」

---
数日後、上条宅

禁書「ハァ…ハァ…」

ステイル「インデックス……」

神裂「結局……インデックスに掛けられている術式さえ分かりませんでしたね」

美琴「………」

一方通行「チッ……」

銀時「………」

BJ「………」

上条「待て、一人おかしいのがいるぞ」

上条「冗談はさておき……良いよな?」

ステイル「やむを得ない、能力者…君の右手に賭けるよ」

上条「ああ……」タッチ

上条「………?……変化なし?」

銀時「…まだどっかしら触ってねー部分があるんじゃねーのか?」

上条「口か……!」

上条(……ん?コイツは…!)

上条「見つけた…何かあった……行くぞ」

バシュ!

上条「ぐっ!?」

パシッ

神裂「大丈夫ですか?」

上条「あ、ああ…けど……コイツは…?」

禁書「警告―、禁書目録の首輪、その破壊を確認、再生――失敗」

禁書「首輪の再生は不可…『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

一方通行「ハッ…なンだァ?必死こいて守ってたヤツが実はラスボスでしたってかァ?」

銀時「上等じゃねーか…あいつにはいつかガツンとやってやろうと思ってたしな」

上条「待ってろインデックス…お前は必ず助け出してやる…!」

美琴「よく分からないけれど……迷っている暇はなさそうね」

銀時「やるぞテメーら……これが最終決戦だァァァァ!」

禁書「敵の攻撃に備え、術式により結界を発動します」

ステイル「あの子が魔術を使えないというのも…奴らの仕組んだ嘘か!」

神裂「そのようですね……」

禁書「結界の発動に成功、続いて侵入者排除の術式に入ります…」

美琴「何か来るわよ!」

銀時「オイ…何だあの裂け目……!」

神裂「あれは……まさか『竜の吐息』!?」

ステイル「マズい……全員避けろォォ!」

バシュ!!

上条「くそっ!」

キィン!

上条「ぐっ…う…!」

美琴「そんな…アイツでも打ち消しきれない…?」

銀時「呆けてる場合じゃねえぞテメーら!上条が抑えてる間に攻撃しろ!」

一方通行「行くぜェ…」

美琴「手加減とか言ってる場合じゃないわね…!」

キィン!

美琴「電撃が……攻撃が弾かれた?」

神裂「結界です!あれを破らなければこちらからの攻撃は届きません!」

一方通行「チッ…結界だァ?」

一方通行(こいつの力場にも一定の方向性はあるンだろ……なら…)

上条「ぐっ…う…」

銀時(上条の奴が結界に触ってくれりゃすぐ解決だけどよ……さすがに無理か)

一方通行「耐えろ三下ァ!もうすぐに結界の解析が終わる!」

上条「ああ……頼む、もうそんなに持ちそうもない!」

神裂「無限の射程と果てしない威力…押さえきれないのは当然です…」

銀時「無限の…射程?」

銀時「……テメーらよく聞け、事のついでに妹達も助けちまうぞ」

美琴「え?」

銀時「あのビーム使って…『樹形図の設計者』をぶち抜く」

一方通行「!」

美琴「そ、そんなの無理に決まってるじゃない!」

銀時「衛星の位置と軌道は分かってんだろ?」

美琴「そうだけど…でもここから衛星を撃ち抜くなんて……」

一方通行「結界……解析完了、消去プログラム起動……削除!」

一方通行「結界は消した!やるンなら今しかねェぞ!」

銀時「いいか、俺がアイツの足を木刀で払って上を向かせる……あとはお前だ」

銀時「お前のかめはめ波ならあのビームの軌道を逸らすぐらいは出来んだろ…」

美琴「軽く言ってくれるけど…それをするのがどれだけ難しいか分かってるの?」

美琴「全く…嫌になるわね…!」

銀時「行くぜ!」バシッ!

上条(インデックスの体勢が崩れた……!)

美琴(今よ…あの光をレールガンで…21.24度、31.79度ずつ……ずらす!)

キィーンバシュ!

銀時「やったか…?」

美琴「分からない…でもまだこっちは終わってないわ!」

禁書「侵入者の生存を確認-攻撃を続行します」

バシュ!

上条「しまっ…」

ステイル「『イノケンティウス』!」

神裂「『Salvare000』!!」

キィン

ステイル「行け!能力者!」

神裂「少ししか保ちませんが…『竜の息吹』は私達が抑えます!」

上条「……ああ!」

美琴「早くやりなさい!あの子を止められるのはあんただけよ!」

一方通行「やれェ三下ァァ!」

銀時「主役のヒーローは……テメーだよ、上条」

禁書「侵入者排除のため、新たな術式を組み上げま…」

上条「ウオオォォ!」

ドッ!

禁書「侵入……せいぞ…修復……不可……」バタッ

上条「インデックス…良かった……」

美琴「……何なのこれ…羽?」

神裂「これは…ダメです!その羽に触れたら大変なことに!」

一方通行「三下ァ!羽に囲まれる前にそこから移動しろ!」

上条「くっ…足が……動かな……」

美琴「そ、そんな…今までの疲労が…ここに来て!?」

銀時「………」

銀時「……詰んだな」

美琴「え…?」

銀時「オイテメーら…後のことはよろしく頼んだわ……」

一方通行「オマエ…まさか……」

銀時「ワリーな一方通行……俺ァこういう不器用で馬鹿な生き方しか出来ねーんだ」

ダッ

一方通行「待て!銀時ィィィ!!」

上条「ぎ、銀さん!?」

銀時「ぐっ……!」バタッ

---
翌日、病院

銀時「………」

冥土返し「どうだね、気分は?」

銀時「何つーか…すげー微妙だな」

冥土返し「そうか…そういえば君にお客さんだよ」

銀時「客?」

禁書「ぎんとき…!」

上条「銀さん……」

一方通行「………」

美琴「アンタ……大丈夫なの?」

銀時「……えーっと…誰お前ら?」

上条「…なあ銀さん、あんたは俺とインデックスを捨て身で助けてくれたんだ」

禁書「本当に…ありがとうなんだよ…」

銀時「……へえ、俺もなかなか良いことしたモンだな」

美琴「妹達の実験…中止になったわ、『樹形図の設計者』が破壊されてね」

美琴「まったく…アンタのとんでも計画がまさか本当に上手く行くなんてね…」

美琴「ま、ほとんどはこの美琴センセーのおかげだけど!」

銀時「そりゃ…めでたいこったな」

美琴「………」

一方通行「おいテメェ!!」ガッ

銀時「何だテメー…いきなり掴み掛かって来やがって…」

一方通行「オマエ言ったよなァ!人間ってのは過去を背負ってくモンだってよォ!」

一方通行「それは失敗や闇だけじゃねェ!光や人との繋がりも背負うって意味だろォが!」

一方通行「なのに…それをテメェは投げ出すつもりなのかァ!?」

銀時「………」

銀時「……ワリーが、しばらく寝かせてもらうぜ」

一方通行「待て!俺たちの話はまだ…」

銀時「しつけェな!どうせ俺ァ何も覚えちゃいねー、テメーらが何言っても無駄だ!」

上条「………」

銀時「…わかったらさっさと帰りやがれ」

一方通行「………」

---

冥土返し「ずいぶんとキツい言い方をしたね…」

銀時「なあジーさん…何でだろうな、俺ァ確かにさっきの奴らに見覚えがあんだよ」

銀時「会ったことも見たこともねェ…なのに……おかしな話だな」

冥土返し「…それなら何故あんな態度を取ったんだい?」

銀時「俺はあいつらの心から消えなきゃならねェ…そんな気がしてよ」

銀時「多分……俺ァここにいちゃならねー人間なんだろうな」

冥土返し「それにしてもおかしい…君の脳細胞は確実に破壊されてるんだ」

冥土返し「あの黒いコートを着た謎の医師のおかげでダメージは最小限で済んだが…」

冥土返し「ここ二週間程の記憶は確実に失われているんだ」

冥土返し「聞けば君は彼らと知り合って大体二週間らしいじゃないか」

冥土返し「それならば……」

銀時「ジーさん、頭じゃねーんだよ……そういうんじゃねーんだ」

銀時「なあアンタ…人間にとって一番大切な器官て何だか知ってるか?」

銀時「アイツ等に見覚えがあったのも…多分その器官のせいじゃねーか?」

冥土返し「人によって答えは異なるだろうが…脳や心臓…五臓六腑ではないかな?」

銀時「俺ァ違うんだよ…俺の一番大切な器官ってのは普通じゃねーんだ」

銀時「その器官が俺の真ん中を一直線にぶち抜いてるから…真っ直ぐ立っていられんだ」

銀時「そいつの名前はな……」

---
数日後

銀時「世話ンなったな…ジーさん」

冥土返し「いやいや…そんなことはないよ、面白い話も聞けたしね」

銀時「じゃ…行かせてもらうわ」

冥土返し「………」

冥土返し「……『魂』か、実に非科学的だが、少し信じてみたくなったね」

---

銀時「………」

上条「銀さん、どこに行くんだ?」

銀時「またお前か…」

上条「俺だけじゃないさ…」

銀時「…?」

禁書「ぎんとき!」

美琴「おっと…私を忘れてもらったら困るわね!」

御坂妹「お久しぶりです、とミサカは恩人に対し心から挨拶をします」

ステイル「まったく…やってくれたな、君は」

神裂「私からもお礼を言っておきます…」

一方通行「………」

銀時「………」

上条「全員…銀さんと繋がりのある奴らだ」

上条「なあ銀さん、俺たち…」

銀時「上条!」

上条「今…アンタ俺の名前を……!」

銀時「多くを言う必要はねーよ、ただ…一つだけ聞かせてくれや」

銀時「俺とテメーらは仲間だった……そうなんだろ?」

上条「……ああ!」

銀時「それだけ聞けりゃ充分だ…俺ァ満足だよ」

銀時「こんな俺と繋がりを持ってくれた奴らがこれだけいてくれたってんならな」

銀時「じゃ…俺ァそろそろ行くわ」

上条「分かってる…ただ銀さん、俺と約束があったろ?」

銀時「……大それたモンじゃねーよ、つまんねェ一人の『侍』だ」

上条「侍……か、何か一番納得出来る答えだな」

一方通行「オイ銀時!……ありがとォよ…」

銀時「へっ…やっぱテメーは不器用だな……俺とそっくりだよ」

銀時「……じゃあな、テメーらも元気でやれよ」

---

銀時「………」

新八「銀さん…あの…何でトイレの前で眠ってんですか?」

銀時「……戻ったか、オイ新八ィ」

新八「な、何ですか?」

銀時「いつもならここで殴るとこだけどよ…今日は期限が良いから止めとくわ」

新八「いや殴るとこって何!?僕なにかやりましたっけ!?」

銀時「あぁ……やってくれやがったよ、テメーのせいで色々と感動したりしたわ」

銀時「新八…その礼と言っちゃなんだがオマエ来月まで給料なしな」

新八「いや何でですかァァァァ!」

---

上条「行っちまったんだな…あの人」

禁書「私……お礼を言い足りなかった気がするんだよ」

上条「大丈夫だって…あの人にはちゃんと伝わってるさ」

---

一方通行「魂……か、そンなモン今まで考えたこともなかったなァ…」

一方通行「………ン?何だこの明細書」

『請求書-治療費…五千万円、支払い…一方通行宛』

一方通行「あンのクソ野郎ォォ!もォ一辺帰ってきやがれェェェ!!」

fin

三年Z組ー銀八先生!

銀八「はい、どーもみなさんお疲れさんでした」

銀八「いやーすいまっせーん、まさか銀さんもこんなに長くなるとは思ってなかったわ」

銀八「しかしアレだね、長くなりゃなるほどダレてクオリティ落ちるってのは本当だね」

銀八「結果的にゃ今までで一番やらかした出来になっちまいました」

銀八「飽きずに最後まで読んでくれた人にゃ本当に感謝だね、うん」

銀八「ここで蛇足的補足やっときますが鬱陶しい人は華麗にスルーしてください」

銀八「まず時系列が明らかにおかしいってのは目をつぶってください」

銀八「一方通行を本編絡ませるための苦肉の策です…え、姫神?誰それ?」

銀八「それと予想以上に話が長くなったんで空気になるキャラが多かったよね」

銀八「つーか一番活躍したのってまさか一方通行じゃね?」

銀八「あとは…ステイルと神裂、特にステイルのファンには申し訳なかったね」

銀八「どうしてもギャグに使えるキャラが欲しくてね……彼が犠牲になったわけです」

銀八「他にも色々あるんだけど…補足が長くなるのもアレなんでこの辺で終わっときます」

銀八「ひぐらしとハルヒ見てくれてた人からすりゃ更にクオリティが下がってますが…」

銀八「ま…勘弁してください、世の中の物事は大体3回目で転ぶようになってるんだよ」

銀八「じゃ改めて…最後まで読んでくれてどうもお疲れさんでした」

蛇足的補足-完

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