リヴァイ「…求人出すか」(117)

注意…キャラの職業変わってます


◆シーナ市内 とあるレストラン

腕のいいコックがいるが…性格に難あり


リヴァイ「人手が足りねえだろ?そろそろ求人出すか?」


エルド「そうですね、このレストランも 情報誌に載ってから流行りましたし」

オルオ「情報誌に載ったからじゃねえだろ?兵長の腕がいいからに 決まってるだろうが!?」


コック長であり 店のオーナーのアダ名は「兵長」


リヴァイ「俺は情報誌なんて乗り気じゃなかったんだがな…ペトラが…」


グンタ「ペトラが『女性を呼び込むには情報誌!』と無理矢理 載せましたよね」

グンタ「でも 結果的に 女性客も増え リピーターも多いですし!良かったと思います」

募集職種…公務員
勤務地…壁の外
休日…土、日 毎週 他祝日

経験…不問
学歴…不問
資格…立体起動第一種(AT限定可)をお持ちの方は採用後、給与面で優遇します

巨人を相手にするため少々体力を要します

お仕事は基本的に公務ですので、福利厚生は充実!

昇給年2回、賞与年二回(計4ヶ月分)

一気に二階級昇格(殉職時)も多々あるアットホームな職場です☆


リヴァイ「そのペトラが今は 産休とはな」


リヴァイ「まさかお前らができてた とは」 ハア


オルオ「スミマセン兵長!」

リヴァイ「仕方ねえけど 時期は選べ…情報誌に載せて忙しい時に」 ギロッ


オルオ「スミマセン!できちゃった婚で 店に迷惑をおかけしました!!」 アセアセ

エルド「まあまあ めでたい事なんで」


エルド「ウェイトレスの求人出しましょう!」


リヴァイ「皿洗いも出しておけ」


リヴァイ「時給は800円でいいだろ」


エルド「兵長 シーナ市の最低賃金上がりましたよ?」

リヴァイ「何だと!?いつからだ!?」


エルド「正確には上がりますよ、来月から 819円が最低賃金です」


リヴァイ「何だと!?じゃあ入って間もない奴が 今までより 20円近くあがるってわけか!?」


エルド「消費税も上がりますし、賃金を全体的にあげていかないと」


リヴァイ「チッ!!」


リヴァイ「こんな時に!!」 ギロッ


オルオ「」


エルド「819円で出してきますね」


リヴァイ「820円でいい ウェイトレスは若い女募集 にしておけ」


エルド「若い女募集という文章は ハローワークでは載せれません」


エルド「年齢や男女の差別になりますんで」


リヴァイ「」


リヴァイ「面倒くせえな」


――――


リヴァイ「新人が2人入った」


エレン「宜しくお願いします!!」


サシャ「モグモグ 宜しくです」


エルグンオルオ「!?」


グンタ「その…手に持っているものは 何だ?」


サシャ「蒸かした芋です」 モグモグ


オルオ「てめぇ!フザケテルのか!?」 シャキッ


リヴァイ「やめろ…オルオ」

グンタ「お前がフザケテないかっ!!証明してくれ!!」 シャキッ


エルド「その持っている芋を離せっ!!」シャキッ


リヴァイ「よせと言っている」


サシャ「フッ…」


サシャ「皆さん この蒸かした芋は ただの芋ではありません」


サシャ「最高に甘味のある芋です」


リヴァイ「この女は 野菜を見ただけで 上手いか不味いかが、わかるそうだ」


サシャ「その通りです」 エヘン

リヴァイ「まあ クセのありそうな女だが…うちは食材にこだわる店だ…違うか?」


エルグンオルオ「…」


エルド「とりあえず仕事中は 物を食うなよ?」


サシャ「えぇぇぇ!?」


オルオ「賄いは旨いの出してやる」


サシャ「分かりました!美味しい食事の為に 心臓を捧げましょう!!」 ドンッ


エレン(なんだが…おかしな店に来てしまった)


リヴァイ「エレンよ、お前には皿洗いをして貰う」


リヴァイ「オルオ お前が仕事を教えてやれ」


オルオ「はい!!」


オルオ「おいガキンチョ!俺が この店のNo.2コック! 兵長の右腕となるコックだ」


エルド「俺はドリンクとウェイターをしている、エルドと呼んでくれ」


グンタ「エルドは店の経理や事務もしてくれてる」


グンタ「俺はグンタ、パティシエだ」


エレン「宜しくお願いします!!」


グンタ「今は産休に入ってるが、ウェイドレスに


ペトラ「こんにちわ!!」 バタンッ


グンタ「噂をすれば… ペトラだ」


ペトラ「こんにちわ 新人さん?」


リヴァイ「2人雇った」


オルオ「おいおいペトラ 出歩いていいのか?臨月だろ?」


ペトラ「大丈夫よ!お医者さんも 沢山歩いた方がいいって言ってたから」


エルド「オルオは心配性だな」 ハハッ


エレン「え!?お二人 ご夫婦ですか!?」


エレン「え!?ペトラさんと…オルオさんが!?」


オルオ「なんだぁ!?ガキンチョ!文句あるのか!?」


エレン「いえ…あまりにも意外で」


ペトラ「ウフフ そうよね?私も意外だったわ」


ペトラ「私は兵長と結婚したかったんだけど」


オルオ「おい!!」


リヴァイ「…」

オルオ「…」ジー


リヴァイ「冗談だ…」


オルオ「はい…」


エレン(冗談にしては ペトラさんの目が本気でした)

サシャ「あの~賄いは いつ出るんでしょうか?」


エルド(このタイミングで賄いの話を!?)


リヴァイ「賄いは昼と夜、ピークが過ぎてから各自で取れ」


オルオ「賄いは俺が作ってやる」


オルオ「ちなみに今日の賄いは、オムライスだが」


オルオ「試作品の じゃがいもの冷製スープもつけてやる」


サシャ「オムライスですかぁぁ!!」パアアア


サシャ「働きますよ!!」


――――

客A「ウェイトレスの女の子 可愛かったなぁ」


客B「前のペトラちゃんも可愛かったけど、結婚したらしいしな」


客A「ジッと俺が食ってる間 見つめてくるんだぜ?」


客B「いや 俺を見ていたんじゃないか?」


客A「とにかく また来ようぜ」


エルド「ここ数日 男性客が増えたな」


グンタ「ああ この店は女性のリピーターは多いが 男性客の伸び悩みがあったから 良かったな」


エルド「おい!!サシャ!!あんまり客の料理を物欲しそうに見るなよ!?」


サシャ「あっ スミマセン、ついお肉に見とれてました」 ジュルッ


エルド「まったく…」


グンタ「まあ愛想はいいんだがな」


エルド「サシャも一通りは仕事も覚えたな」


グンタ「あいつの食べ物への執着は半端ないが…」


エルド「まあ賄いの為に 頑張ってるようなもんだが」

エルド「問題は…あいつか…」


ガチャン!!


エレン「スミマセン!!!!」


エルド「サシャも一通りは仕事も覚えたな」


グンタ「あいつの食べ物への執着は半端ないが…」


エルド「まあ賄いの為に 頑張ってるようなもんだが」

エルド「問題は…あいつか…」


ガチャン!!


エレン「スミマセン!!!!」

>>18

たぶり投稿です
スミマセン 削除で


オルオ「コルァァァ!!」


エレン「スミマセン!!」 ビクッ


リヴァイ「何枚皿を割れば 気が済むんだ?」 ピクッ


エレン「スミマセン…手が滑って」


リヴァイ「ほう?手が?いっそ削ぐか?」


エルド「兵長!パワハラになるんで 止めて下さい」


エルド「監督署行かれたら厄介です」


リヴァイ「ピーピー喚くなエルド、手ぇ位削いでも どうせ又生えてくんだろ?気持ち悪い」


エレン(なんで知ってるんだ?)


※新人のエレン君は巨人化できます。面接では伝えていません。


エルド「生えてきませんって!!」


グンタ「エルド…裏方頑張ってくれるのはいいが」


グンタ「気疲れで 禿げるぞ?」 ハハッ


エルド「不吉な事を言うな」

リヴァイ「皿洗いも まともにできねえとは」


エルド「それは確かに問題ですが」


エルド「配置がえ…してみますか?」


リヴァイ「サシャを中(厨房)に入れるのか?」


サシャ「厨房!?」 パアアア


グンタ(サシャを厨房に?大丈夫か?)


リヴァイ「こいつに 接客が務まるのか?」


エレン「」


エルド「まあ…それで無理なら…


エレン「頑張ります!!」


――――

女性客A「今度入った男の子かわいかったね」


女性客B「エレン君よね?一生懸命な所がいいよね」




エルド「初めはどうなるかと思ったが…」


グンタ「結構ちゃんと接客できるじゃないか?エレン」


エレン「有難うございます!」


エルド「お前は女性客に受けがいいな」


グンタ「女性客が来ると デザートがよく出る、腕がなるな」


エルド「ああ…果物の注文を増やすか」


カラン カラン


男性「邪魔するよ」


男性「来週 貸し切りのパーティを予約したい」


エルド「貸し切り…ですか?」


男性「うちの娘が この店のファンでね」


男性「友人を招いたパーティを予定しているんだが…こちらで出来ないだろうか?」


リヴァイ「貸し切り…となると それなりに値がはるかにが?」


男性「構わん うちの娘が 店のファン…というか あんたのファンでな」

>>28

リヴァイ「貸し切り…となると それなりに値がはるが?」

に訂正で。


――

リヴァイ「と いうことで貸し切りの予約が入った」


エルド「あの男性は見た事があるな」


リヴァイ「娘の為とは 御大層な事だな」


リヴァイ「商会のトップの奴だ」


エルド「思い出しました」


リヴァイ「商会の豚どもは 金に糸目をつけねえんだな」


エルド「また そんな言い方を」


サシャ「え!?豚!?」


サシャ「そうですか…人間に見えましたが 豚さんでしたか」 ジュル


エルド「いや…人間だ…」


リヴァイ「そうか 豚なら いっそ削ぐか」


エルド「いや だから兵長まで」


リヴァイ「冗談だ」


エルド「目が笑っていません」

みてるよ

>>32
有難うございます。
チビチビ更新でスミマセン!!


エレン「貸し切りの理由がお店のファン…ですか。凄いですね」


オルオ「当たり前だろうが!うちの兵長の腕は 人類最強に決まってる!」


エレン「え!?人類最強って 料理人ですよね?」


オルオ「細かい事を気にするな!!ガキンチョがっ」


オルオ「華麗なる包丁さばきって事だ!」


エレン(うわぁ なんかこじつけ)


エルド「兵長のファンとも 言ってましたね」


グンタ「ペトラが聞いたら 焼きもち焼きますよ」 ハハッ

オルオ「ペトラは俺の女房なんだがっ!?」


リヴァイ「関係ねえな」


オルオ「え…?」


リヴァイ「誰が来ても 普段通りに料理を作るだけだ」

オルオ(俺の女房でも関係ないのかと思った) ハラハラ


エレン(かっこいい…)


エレン(俺もいつかは料理人になりたい)


オルオ「最高です!!兵長!!」

リヴァイ「…なあ」


リヴァイ「ところで 先日から 店を覗いてやがる奴がいるんだが…」


エレン「うわっ 怖っ!!」


サシャ「お腹すいてるんですかね」


エルド「いや…違うだろう」

リヴァイ「…」 チラッ


女「///」 ダッ!


エルド「もしかして…」


エルド「兵長のファン…ですかね」


リヴァイ「おい…」 ゾクッ


グンタ「確かに…兵長と目が合ったら 逃げたな」


リヴァイ「いや…それは店を覗いて、気まずくて逃げたんだろうが」


グンタ「でも 頬を赤らめてましたよね」


リヴァイ「…」 ゾクッ


エレン「ストーカーですか!?」


リヴァイ「!!」ビクッ


エルド「お前なぁ 直球すぎるだろ」


サシャ「でも ファンですよね?モテていいじゃないですか?」


エルド「でもなぁ 女の目が怖かったからなぁ」


エルド「毎日のように 兵長を覗き見…」


リヴァイ「おい…次来たら 追い払え」


エレン「あれ?」


エレン「あの女性…さっき予約した男性に声かけられてますよ?」


オルオ「おいおい 冗談じゃねえぞ、まさかファンの娘かぁ?」


リヴァイ「」


エルド「その可能性は…ありそうですね」


リヴァイ「でも娘と呼ぶには、年くってるぞ?」


グンタ「まあ…父親からしたら いつまでも娘ですしね」


エレン「ギラギラした目がが怖かったです」 ブルッ


オルオ「予約断りましょう!商会の豚なんざより もっと俺達の料理を食べて欲しい人はいます!!」


サシャ「え!?豚肉ですか!?」

エルド「サシャ…」


リヴァイ「…」


リヴァイ「いや…やろう」


リヴァイ「俺達の作る料理は食べる人間を選ばねえ…」


リヴァイ「違うか?」


オルオ「兵長…」


リヴァイ「…ただ旨いと思って貰える料理を作るだけだ」


エルド「そうだな、オルオ」 ポンッ


オルオ「ああ…客の舌を唸らせるのが料理人だ」


サシャ「そうですよ!皆さん!美味しい食べ物は人を幸せにします!」


エルド「珍しく的をえてるな」 ハハッ


リヴァイ「予約は 明後日だ…忙しくなるぞ」


オルオ「頑張って仕込みします!」


サシャ「私も厨房手伝いますよ?」


リヴァイ「ああ」


サシャ「」 ジュルッ


見てくださって 有難うございます。
ちょこちょこですが 更新していきます。


――
予約前日の仕込み中


サシャ「わぁ!いい匂いですね」 クンクン


リヴァイ「これを一晩煮込む」 グツグツ


サシャ「何のシチューですかね?」


リヴァイ「タンシチューだ」

サシャ「タァン!!!?」 パアア

サシャ「タァンシチュー!!聞いた事がありますが、見たのは初めてです!!」 ジュル

オルオ「兵長のタンシチューは 絶品だ!!トロけるな!!」


サシャ「絶品…」 ゴクン


サシャ「」 ジュル


オルオ「今回は タンシチューが目玉ですね」


リヴァイ「目玉…というか、自信作だな」


オルオ「さすがです!!」


リヴァイ「おい…後の料理の仕込みは?」


オルオ「完了してます!今回はムニエルにオレンジソースを作っています」


オルオ「いいオレンジですよ?これは俺の自信作です!!」


リヴァイ「客の舌を唸らせる…楽しみだな」


エルド「いい匂いですね」


エルド「明日のメニューを客に届けてきます」


リヴァイ「ああ…」


エレン「わざわざメニューを届けるんですか?」


エルド「まあ そういう要望があったからな」


エレン「きっと前日から楽しみにするんでしょうね!」


――
その夜

コソ コソ コソ


サシャ「抜き足 差し足 忍び足…でしたっけ?」 コソッ

サシャ「ほんの一口だけですよ? 味見は必要ですからね」


サシャ「愛しのタァンシチューちゃん♪」 ウフフ


サシャ「」 コクッ


サシャ「ん!? ンンン!!!?」

サシャ「んっ!!うんまぁーい!!!!!!!!!!です!!」 パアア

サシャ「こんなに美味しい食べ物がこの世にあるなんて!」


サシャ「神様ァァァ!」 ハウッ

サシャ「もう一口!!」


サシャ「」 コクッ


サシャ「はぅ~ とろけます」 ポワン


サシャ「もう少し位…」 コクッ

サシャ「タァンちゃん♪」ムシャムシヤ


サシャ「あっ!オレンジソースちゃんもいましたね?」 ペロッ


サシャ「これは…止まりません!!」 ペロッ


サシャ「」 パクッ コクン コクン


サシャ「誰にも渡しません!」 グルルル


ガツ ガツ ガツ

グルルルル ガウッ ガウッ


ヴー ガツ ガツ ガツ


サシャ「はっ!」


サシャ「私は…何を!?」


サシャ「お鍋が…」 カランッ


サシャ「タァンちゃん?」


サシャ「オレンジソースちゃん?」


サシャ「」


サシャ「人間とは欲深いものですね」 フッ


サシャ「でも さすがに胸が痛みます」


サシャ「こういう時は…」


サシャ「潔く 自ら身を引きます」


サシャ「」 カキカキカキ


サシャ「これで 良し」 フー


――
翌日


リヴァイ「」


オルオ「」


エレン「うわぁぁ…」


エルド「サシャ…」


退職届 サシャ・ブラウス 『一身上の都合により退職を願い出致します』


オルオ「一身上の都合じゃねえぞ!!」


オルオ「兵長のタンシチューに 俺のオレンジソースがっ!!」


グンタ「俺の作ったタルトも 綺麗に消えてる…」


オルオ「チクショウ!!!!」

オルオ「兵長!!殺りましょう!!俺達が殺るべきです!!」


リヴァイ「」


グンタ「許せねえ!!」


リヴァイ「」


オルオ「兵長!!指示を!!」


リヴァイ「逃げたサシャを追っても、食った料理が戻るわけじゃない」


リヴァイ「お前らの使命はなんだ?その時々の感情に身を任せる事じゃねえはずだ」


リヴァイ「予約に間に合うように、料理を用意する。違うか?」


オルオ「兵長…」


リヴァイ「急いで作るぞ」


エルド「できません」


リヴァイ「何だと?」


『退職金はいりません。代わりに現物支給を頂きます』


エルド「サシャの置き手紙です…」


エルド「食材が空っぽです…」


リヴァイ、オルオ「!?」


リヴァイ「じゃあ買い出しだ!」


エルド「今日は市が休みの日です…」


リヴァイ「チッ そうだった」イラッ

リヴァイ「じゃあ馬で直接農家に仕入れに行く」


エルド「サシャが馬で逃げてますね…」


リヴァイ「何だと!?」


エレン「現物支給って…」


オルオ「あいつ退職金って!少ししか働いてないじゃねえか!!」


エルド「とにかく 今から用意しても、付け焼き刃です」


エルド「キャンセルを申し出しましょう」


リヴァイ「」


リヴァイ「仕方ねえな…」


オルオ「無念です!!」


「キャンセルですって!!」 バタンッ


エレン「うわ!!」


エルド「君は…(ストーカー?)」


女「聞いてましたよ?ずっと…」


エレン「怖っ!!」


女「なんですって!?」 ギロッ

エレン(マジで怖い) ガクブル


エルド「どうやって!?」


女「店の前で 様子を伺っておりました///」


エレン(毎日 見ていた人だぁ) ブルブル


女「毎日 毎日 毎日 様子を伺っておりました」


女「勇気を出して…父に予約を入れてもらいましたのに」 ワナワナ


エレン(今乗り込んでくる位なら 普通に食べに来たらいいじゃないか)


女「他の女性と同じでは 意味がありません」


エレン(読まれてる!?) ガクガク


オルオ「今日は営業はできねえ!!」


女「店の都合でキャンセルさせて…その態度はなんですか!?」 ギロッ


リヴァイ「それもそうだ」


オルオ「兵長!」


リヴァイ「すまなかった」


女「///」


リヴァイ「日を改めて欲しい」


女「この日の為に 地元の有力者も招待しました」


女「私を怒らせたら…この店の評判も堕ちますよ?」 フフッ


リヴァイ「どうしたら許してくれると言うんだ?」


女「///」 モジモジ


エレン(うわぁ)


女「今日は営業できないのでしょう?」


女「1日 私に付き合ってください///」


オルオ「何だと!?関係ねえじゃねえか!!」


女「」 ギロッ


リヴァイ「…」


リヴァイ「分かった…」


女「後で迎えにきますから///」

リヴァイ「ああ…」




――――


オルオ「兵長!!どうしてですか!?」


エレン「権力に屈したんですか?」


リヴァイ「…」


エルド「違いますよね?」


リヴァイ「俺が1人で店をしていたら…断っていた」


リヴァイ「でも…俺は、お前らの雇用を守る立場だ」

グンタ「そんな事!」


リヴァイ「俺には 店以上にお前らが…(大切だ)」


エルド「兵長…」


リヴァイ「まあ…ストーカーだと何だと言っても」


リヴァイ「女と1日付き合う位 なんて事はない」


エレン「大丈夫ですか?」


リヴァイ「バカいえ…俺は元々 結構強い」


エレン「ハハッ…」


オルオ「いざとなったら俺が守る!!」 ジャキンッ


エレン(オルオさんは弱そうだ)


――

女「お待たせしましたぁ」


オルオ(待ってねえよ!)


リヴァイ「じゃあ出かけるが…今日は店は休みだ」


エルド「はい お気をつけて」


エレン「行ってらっしゃい」

女「さあ///行きましょう♪」


エルド「さてと…」


グンタ「やるか…」


オルオ「ああ」


エレン「殺る?」


オルオ「兵長をつけるぞ!!」 チャキ


エレン「オルオさん…鼻眼鏡って」 ププッ


グンタ、エルド「おかしいか?」 チャキ


エレン「ええ!?エルドさんとグンタさんも!?」


エルド「エレンの分だ」 ハイッ

エレン「うわぁ…」


エルド「今こそ リヴァイ飯(店)の力を見せる時だ!」

※洋食を提供しますが 店名は『リヴァイ飯店』です

グンタ、オルオ「「オー!!」」

エレン「うわぁ」


タタッ


エルド「目標を発見した」


オルオ「ん?甘味屋か!?」


オルオ「奴めっ デート気取りだな!!」


グンタ「デザートなら 俺の作った物の方が 旨い」


エレン(うわぁ)


オルオ「アイスクリーム1つに スプーン2つだと!?」

グンタ「もしや世にいう『あーん』ってやつか!?」


エレン(うわぁ)


エルド「その通りの様だな」

オルオ「チクショウ!!なんて奴だっ」


グンタ「兵長が無表情だから 心情が読めん!」


オルオ「きっと心では泣いておられるはずだ!!」


エレン(この人達…)


エルド「何だと?」


オルオ「甘味屋を出て…奴め 腕を組みやがった!!」


オルオ「彼女気取りかっ!!」

グンタ「許すまじ…」 ワナワナ

エレン(もう帰りたい…休みだしな…)


女「ちょっと…その…気分が悪いです…」 フラッ


リヴァイ(アイス食いすぎで腹でも壊したか?)


リヴァイ「帰ろう」


女「…歩くのも辛いです」


リヴァイ(クソが限界か!?便所近くに あっただろうか?)キョロキョロ


女「あっあそこに…」


リヴァイ(あそこにあるのか?)


女「あの建物に…連れてください…」


リヴァイ「おいっ 漏らすなよ?」 グイッ


女(漏らす?)


リヴァイ「とにかく 早く行け」


女「そんなに腕を引っ張って///そんなに早く入りたいんですね///」


リヴァイ「当たり前だろうが」


エルド「おい!兵長が女の腕を引っ張って…」


オルオ「なんて事だ!!」


エレン「?」


エレン「女の人 調子が悪そうに見えますが」


グンタ「お前は何もわかっちゃいない」


「待ちなさい!!」


リヴァイ「?」


女「何よ!!今 一番大事な時なのに!!」


リヴァイ(まあ 確かに大事な時だが)


ペトラ「兵長!! そこは連れ込み宿ですよ!!」


リヴァイ「ええ!?」


ペトラ「私という者がありながら!!」


女「あなたは人妻じゃない!!」


ペトラ「私は兵長に心臓を捧げているの!!」


ギャー ナニヨ アナタイッタイ

リヴァイ「」


オルオ「」



女「今から私達 ピーしたり ピーするんだから!」


女「邪魔しないで!!」 ドンッ!

ペトラ「あっ…」 ウッ


オルオ「ペトラァァ!!!!」


ペトラ「イタッ…」 ジョッ

オルオ「ジョ!?」


ペトラ「お腹押された拍子に…ウッ 」


ペトラ「破水した…」


オルオ「!!」


リヴァイ「!!」


ペトラ「ウッ コレハ 漏らしてませんから///」


オルオ「そんな事言ってる場合じゃねえだろ!!」 オイッ


ペトラ「ウッ イタッ 痛い!!」


女「私は悪くないわよ!その女が邪魔を!!」


ペトラ「」 ウッ


女「もう いいわ!諦めるわよ!私は関係ないんだから!」


リヴァイ「何て事を!もう俺達に関わるな!!」


女「分かったわよ!もう二度と店にも行かないわよ!」 タタッ


オルオ「ペトラ!!大丈夫か!?」


ペトラ「イタッ 陣痛…きた…」

オルオ「早く病院に!!」


ペトラ「ダメ もう…出そう…」


一同「エエェェェェ!?」


「大丈夫ですか!?私 赤ちゃん取り上げれます!!」


一同「ん!?」


エルド「サシャ!?」


サシャ「はい」


オルオ「取り上げれるって!?」


サシャ「はい 村では助産師がいないんで…」


サシャ「私が何度かお手伝いした事あります」


ペトラ「あぁぁぁぁぁ!!出る!!もう無理!!」


オルオ「ペトラ!!」


リヴァイ「おい!!本当だろうな!!」


リヴァイ「もし嘘ついてやがったら その命無いものと思え!!」


サシャ「そんな事を言ってる場合じゃないけっ!!早く その民家に運びんしゃい!!」


オルオ「はい!」


スミマセン!コドモガウマレソウナンデ
ヘヤヲカシテクダサイ!


サシャ「エルドさん 沢山のお湯をもらって!」


サシャ「グンタさんは ここにタオルを沢山用意して!」


サシャ「兵長は これを煮沸してくる!!」


サシャ「エレンは 今のうちに医者を呼んで!!」


テキパキ テキパキ


サシャ「頑張るんですよ!!もうすぐ出ますからね!!」

ペトラ「あぁぁぁぁぁ!!」




ペトラ「産まれるぅぅぅ!!」





オギャー オギャー オギャー


リヴァイ「産まれた…」


サシャ「頑張りましたね!」

サシャ「かわいい女の子ですよ?」


ペトラ「ぁぁ…本当に…良かった」


ペトラ「ありがとう」 ポロポロ


オルオ「ペトラ!!頑張ったな!!」


エレン「良かったです!!」


エレン「ペトラさんに そっくりな女の子で 良かったですね!!」


オルオ「おい!!」


エルド「良かったの意味が違うな」 ハハッ


オルオ「俺に似てたら 何か問題でも!?」


リヴァイ「一時はどうなる事かと」 ハア


ペトラ「兵長…心配かけました」 ギュッ


リヴァイ「ペトラ…よくやった」 ギュッ


エレン「ここだけ見ていたら 兵長が父親ですね(笑)」

オルオ「おい…」


オルオ「いつまで手を繋いでいるんだ?ペトラよ」


ペトラ「いいじゃない こんな機会滅多にないんだから」


リヴァイ「名前は決めているのか?オルオ」


オルオ「男なら俺から、女ならペトラの名前から取るつもりでした」


ペトラ「候補の『コトラ』にします」


リヴァイ「そうか」


ペトラ「コトラは私の果たせなかった夢を叶えてね♪」


オルオ「なんだそれは?」


ペトラ「兵長のお嫁さん」


オルオ「!!」


ペトラ「兵長!コトラと結婚して下さい!」


オルオ「生まれたばかりだろうがっ!!」


リヴァイ「」


エルド「まあまあ ペトラ…コトラが嫁さんって」


エルド「兵長 その時何歳だよ?」


ペトラ「いいじゃない!ね?ねぇ、あなたぁ 私達の愛の結晶だもの」カワイク


ペトラ「兵長みたいな方となら 安心よ?お願い」 チュッ

オルオ「////」


オルオ「そうだな?ペトラ 俺も兵長を尊敬している」

リヴァイ「」


リヴァイ「まあ…その時考えよう」 ハア


サシャ「うわぁ デレデレですね」


リヴァイ「ハッ ! 」


リヴァイ「そういえば!サシャ!お前よくも!」


エルド「色々言いたい事はあるが!馬はどうした!?」

サシャ「あっ 返してきましたよ?」


サシャ「退職金が重くて重くて…」


サシャ「馬を借りて運びました」 シレッ


オルオ「退職金って いくらも働いてねえだろうがっ!!」


オルオ「しかもタンシチューに オレンジソースも!!」

オルオ「そのせいで 予約キャンセルしただろうがっ!!」


サシャ「命の恩人」


ペトラ「そうよ!サシャは恩人よ!?オルオ やめなさいよ!」


リヴァイ「ペトラの件には感謝している」


ペトラ「この話は もういい」


オルオ「兵長…」


オルオ「って ペトラぁ!? お前が、なんで許すんだよ!?」


サシャ「命の恩人」


ペトラ「そう!だからよ!」

リヴァイ「まあ いいじゃねえか?馬は戻ったし」


リヴァイ「あの女は 手を引いたし」


リヴァイ「お前らに子供が生まれた」


オルオ「兵長が そう仰るのなら…」


エルド「今日はめでたい日だしな」


ペトラ「ねえ兵長?私が育休の間、サシャに戻ってもらったらどうですか?」


一同「「それは断る!!」」


サシャ「私も無理です」


サシャ「手に職つけて稼ぎます!!」


サシャ「助産師になりますよ」 フー


サシャ「ウェイトレスよりお金になります」


エルド「見も蓋もねえな…」


リヴァイ「また人探しだな」

リヴァイ「…求人出すか」




―おわり―


いつもより長いの書きました…
長々となりましたが お付き合い下さり
ありがとうございます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom