白井「デートしましょう」上条「……はい?」(205)

立ったら書くかもしれないんですの

期待しとく

白井「まったく……何を善人ぶって。それで恩を売ったつもりですの?」

上条「だってよ、さすがに知り合いが困ってたら手を出さざるを得ないじゃないか」

白井「あなたに助けていただかなくても一人で解決できてましたの!」

上条「だってオマエ、その体じゃ危ないだろ」

白井「わたくし仮にも大能力者。あなた如きの手を煩わせる事などありませんの」

上条「とか言って、相手が飛び道具とか出してきたらどうすんだよ。車椅子ごとテレポートするのか?」

白井「う……それは、まあ、そのつもりでしたけれど」

           /ヽ  ,. . .-‐…‐- . .
        {_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、

        {>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
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.   /: : : :/丁⌒: : :∧ : : /: /` }: : : : : :ハ;;;;;;}

   /: : : :/: : :{: : 八: :{:>x/| /   |:i : : :}: : : };;;∧
.  /: : :/} : : :八Y⌒jY´んハ从  从-‐ノ: : :/Y: : :.
 /: : / /: :/: : : V(.  弋ツ    心Yイ : ∧ノ: : ハ
 !: : :!//i: : : : : 个i ''''     , {ツ /彡く: ハ: : : :i
 }: : :ヽ  / : : : i: :´{入   _     /: : : ∧: i i: : : |    ジャッジメントですの!
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、  `  イ: : : :/ }: リ: : :ノ
: : :/\: : V : /ノ:/     VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{     rv\j  { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: (  ): : :{八   /ヘJ ̄ ̄ {_/ /   \j: : 八: :}
 (  ー=ミ  彡'  ト、 / / 〔o〕     `トしヘ. _ \{ j ノ
   r=彡' ー=ァ |\{.      . -‐、‐=ァ′  ヽ  \(
   `フ   (   |   \_/  x个彳)   ∧   \
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            ヽ  ー-ヘ.    ∨j   ヽ{__>  . _}
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          / ー--==ニニ=く  \

上条「高速移動するときって空中を『飛ぶ』んだろ?」
上条「そんな重り担いだままで、姿勢制御も危ないじゃねえか」

白井「その程度でヘマをするようでは風紀委員などやってられませんのよ。下手をすれば人命に関わりますもの」

上条「……っはー」

白井「何ですの、その感嘆詞は」

上条「もう少し人命に関わる能力の使い方してくるヤツにも言ってやってくれ」

白井「はい?」

上条「いや、こっちの話……」

白井「しかしあなたも毎回毎回飽きもせずよく面倒事に首を突っ込みますのね」
白井「もしかしてヒーローにでもなったおつもりですの? そういうのはゲームの中だけになさいませ」

上条「んー、まあ偽善だってのは分かってるんだけどさ……何か体が勝手に動いちまうんだよな」

白井「根っからのお馬鹿さんですのね。IQおいくつ? 50くらい?」

上条「俺はチンパンジーあたりと同類ですか!?」

白井「自覚はございますのね」

上条「俺ちゃんとホモサピエンスですから! せめて基本的人権くらいは認めてください!」

白井「やーですのよー。お姉様に寄ってくる馬鹿を蹴散らすのもわたくしの役目ですの」

上条「それって俺も含まれてるわけ?」

白井「一般常識も分かりませんの?」

上条「言っておくけどオマエんとこのお姉様が勝手に突っかかってくるだけだからな! むしろ俺としては迷惑なんですけど!?」

白井「責任転嫁は見苦しいんですのよ。これだから殿方は……」

上条「少なくとも俺ってそこそこジェントルメンですよ」

白井「英国紳士にJapanese DOGEZAなさいませ。国際交流の機会ですの……いえ、お国の恥ですわね」

上条「いや、少なくとも俺が知ってるヤツらは紳士とか程遠いのばっかなんだが」

白井「はい?」

すみませんちょっと次時間掛かるかもしれません

書き溜めなしの即興でゆっくりですがよろしくお願いします

戻りました。再開します

白井「ところであなた」

上条「なんでせうか」

白井「一体どこまでついてくる気ですの?」

上条「や、また妙なのに絡まれたら面倒だろ? どうせ暇だし付き合ってやるよ。出かける途中だったんだろ?」

白井「好意の押し売りはごめんですの。もう邪魔ですからさっさとどこへなりとも消えてくださいまし」

上条「んな事言ってオマエまだ中一だろ? 御坂クラスならともかく、大能力者っつったって肉体的に非力なんだから」

白井「その辺りのゴロツキ程度であれば一捻りに……」

上条「現にさっきどうだったよ。できてねーじゃん」

白井「ですからあの程度別にあなたが……ふむ?」

上条「ん? どうした?」

白井「ええと……うむ、これは……」

上条「もしもーし。どうかしましたかお嬢さん」

白井「無碍にするのも悪いので、一つよろしいですか?」

上条「……はっ、俺の不幸センサーが何かを感じ取った……!」

白井「もしもーし、チンパンジーさんー?」

上条「こっちはお嬢さんつってんのに俺は相変わらずお猿さんですか何だよ!」

白井「お暇なんですよね? 明日も日曜ですけどもしかして丸々予定がなかったりしますの?」

上条「上条さん一緒に遊ぶ女の子の予約はいつでも受け付けているのですがまったくその気配はございませんチクショウ!」

白井「まあ、寂しいこと……好都合ですわね」

上条「好都合?」

白井「今日のところは大人しく帰りますので、よろしければ明日買い物に付き合っていただけません?」

上条「はい?」

白井「デートしましょう」

上条「……はい?」

白井「という事がございまして、明日あの方とお買い物に行く事になりましたの」

御坂「はい?」

白井「まあ俗に言うデートというやつですわね」

御坂「……はい?」

白井「という訳で明日は早いのでそろそろ寝ます」

御坂「ちょおっと待ったあああ!」

白井「何ですのー。また騒いでると大目玉を食らいますわよー」

御坂「え、何? アイツとデート!? アンタが!?」

白井「いけません? 普通にお買い物を手伝っていただくだけですの。ご覧のとおりの態ですので」

御坂「いや、だってアンタ、アイツの事毛嫌いしてたんじゃないの!?」

白井「お姉様に寄ってくる羽虫の相手はしますけれど紳士的に扱ってくれる殿方にそのような真似するはずないではありませんの」

御坂「買い物の手伝いくらい私がやってあげるじゃん!」

白井「そんな事を言ってお姉様、やれ大覇星祭がどうのこうのと上の空で相手をしてくれないではありませんか」

御坂「え、私そんな事言ってた!?」

白井「言ってましたわよー。というかわたくしが、ではありませんのね……」

御坂「く……黒子!」

白井「はい。何ですの」

御坂「私も一緒に行く!」

白井「はい?」

御坂「だってアンタそんな体だし、それにアイツだって男なんだから何するか分からないじゃない!」

白井「……そうですわねえ。男は狼と申しますし」

御坂「そうよ! アイツがアンタに変な事しないように見張っておく必要があるわ!」

白井「わたくしはお姉様でしたら大歓迎ですけれど。ああでも先方にも一応断りを入れておきませんと」

御坂「あ、でも私アイツの番号もメアドも知らないし……」

白井「ちょいちょい、送信っと」

御坂「……あれ?」

白井「何分こんな格好ですので。明日の待ち合わせなどに遅れるような事があると困るので教えていただきましたの」

御坂「ナンデスト」

4

御坂「アイツ黒子には教えて私には教えないってどういう了見よおおお!」

白井「あら、お早い返事で。OKだそうですの」

御坂「ダメでも付いていくわよ……って何よこの微妙に嫌そうな雰囲気が滲み出ている文章は!」

白井「原文ままですのよー。文句はあの方に言ってくださいまし」

御坂「ふふふ、明日はしっかり尋問しないとね……」

白井「ふふふ、明日が楽しみですの」

御坂「それじゃさっさと寝ましょうか! 寮監も怖いし!」

白井「そうですわね。お休みなさいませ、お姉様」

御坂「お休み……!」



白井(計画通り……!)

上条「お、来た来た」

御坂「あれ、アンタこういうとき遅れてくるタイプじゃないの」

上条「何かいい感じに早く起きてよ。いやー、爽やかな秋空だなー」

白井「……ちっ」

上条「ん? どうかしたか?」

白井「いいえ何でもありませんのおほほほ」

上条「? まあいいや。それでどこから行くんだ?」

白井「ええと、まずは……」

上条「ま、片っ端から行けばいいじゃん。あんまり動かなくていいようにショッピングモールに来た事なんだし」

御坂「む……そりゃあそうだけど」

上条「ほいじゃま、れっつごー」

白井「……あららら?」

御坂「え、ちょっと、アンタなんでそんな自然に車椅子押してるのよ!」

上条「いや、だって疲れるだろ? 手だけで体+αを動かすんだから」

御坂「そうじゃなくて、ああそうでもあるんだけど! 何で私の役目をアンタが取ってるのって事よ!」

上条「こういうのはパシリがやりゃあいいんです」
上条「今日の上条さんは一味違いますよー。生粋の英国人も真っ青のジェントル上条なんですから!」

白井「ああ……昨日のアレが原因ですの……」

御坂「アンタなんで黒子の時だけそんなに紳士なのよ!」

上条「うるせえ! アイツらと比べられて俺のハートはズタズタなんですよお!」
上条「それに白井怪我してんだから助けるのは当然だろうが」

御坂「じゃ、じゃあもし仮に私が怪我して車椅子になったら押してくれるっていうの」

上条「誰が両手塞がった上に超近距離それ即ち必殺の間合いに好き好んでうおおおっ!?」

御坂「何で私の扱いそんななのよ!」

上条「だってオマエすぐそんな風に、って当たる! 白井に当たる!」

白井(むう……困りましたわね……)

白井(お姉様とのデートの口実にしたついでに)

白井(すぐボロを出してお姉様に幻滅される予定でしたのに)

白井(確かに、わたくしが誘ったのはこの方ですから名目上はお姉様がお邪魔虫)

白井(けれどこれでは……お姉様の嫉妬心をくすぐるだけではありませんの)

白井(しかも気持ち悪いくらいの直球従属姿勢……!)

白井(……まあ悪い気はしませんけれど)

白井(けれど、早いところどうにかしてハメてお姉様に幻滅させなければ……)

白井(しかしどうやって……)

白井(むむむむ……)





上条「おーい、白井ってば。ついたぞ返事しろよ」

白井「ぴぃ!?」

上条「どうしたんだよぼーっとして」

白井「い、いえ。何でもありませんの。少々考え事を」

上条「まあ考え事もいいけどさ、買い物だろ? 着いたぞ。ここでいいんだろ?」

白井「ええ。この間の一件で秋物の新作を見て回れなかったので」

御坂「アンタもマメよねー。基本的に私服なんて着る場面ないのに」

白井「たまの息抜きですの。見て回るのが主で買うのは一着二着程度ですのよ」

上条「そういえばオマエらの私服って見たことないような……」

白井「外出時も制服でとの決まりですので。いいではありませんの。こうして見て回るのが楽しいんですの」

上条「ま、オマエがそう言うならいいんだけどさ。今日の主役は白井だし」

御坂「明らかに私と扱いが違う……」

上条「何だよオマエ俺を奴隷のようにこき使いたいってのか? 御坂様ーって」

御坂「ひぃいい! アンタだけはその呼び方しないでよね!?」

上条「あれ?」

御坂「……学校で。特に後輩の子に」

上条「うわあ……お嬢様学校ってマジなのか……」

御坂「マジってどういう意味よ」

上条「いや……だってその頂点に君臨するのがコレだろ……?」

御坂「人を指差しておいてコレとは何よ!?」

上条「お嬢様はそんな目で睨まない!」

御坂「う……」

上条「それに比べて白井は段違いだな……いやまあ白井も白井でお嬢様というにはアクティブすぎるんだが」

白井「わたくしはどちらかといえば風紀委員としての立場でお会いする方が多い気がしますの」

上条「いや、でもそれにしたって……雰囲気? 気品? が違うっていうか」

御坂「!?」

上条「白井ー、オマエ悪い先輩だけは見習うなよー。出会い頭に腰タックルかましてくるような真似だけはするなよー」

白井「!?」

御坂「だ、だってアレはアンタが無視して……!」

上条「少なくともアレは間違ってもお嬢様のするもんじゃねえ! あれは社交界じゃなくてプロレス界で使われるものだ!」

白井(これは意外と……? このままエスカレートして喧嘩になってくれればこっちのものですの)

上条「オマエも少しは後輩見習え! 多少剣呑なものの基本的に大人しいじゃねえか!」

御坂「だから私はお嬢様なんて柄じゃ……てか黒子だって何だかんだで結構そういう事してくるわよ!」

上条「少なくとも今は借りてきた猫みたいに静かじゃねえか!」

白井「……あなたは大人しい子の方がお好みですの?」

上条「会うたび会うたび即死クラスの電撃飛ばしてくるどっかの女子中学生よりはな」

御坂「っ……!」

上条「オマエ爪の垢でも煎じて飲ませてやれよ。今の1%でいいから大人しくなってくれれば……」

白井(……おや?)

白井「お姉様にわたくしを見習えと、そう仰るんですの?」

上条「オマエの方が断然お嬢様お嬢様してるしなあ。いや口調だけじゃなく」

白井「……もしかして口説いてますの?」

上条「ああ、少なくともオマエの方が断然可愛げがあるね」

白井「おやおや、どうしましょう。困りますわね」

御坂「……アンタまさか、黒子にまで手を出そうとしてんじゃないでしょうね……?」

上条「あん? 別にそういう意味じゃ……」

御坂「私の前で可愛い後輩誑かそうだなんて、いい度胸してるじゃない……?」

白井(ヒットおおお!)

上条「別に俺はそんな事これっぽっちも……」

白井「あら残念。でもお世辞でも嬉しいんですの」

上条「いや、お世辞とかじゃないけどさ」

白井「まあまあ。どうしましょうお姉様。殿方にこんな事を言われるのは初めてですの」

御坂「騙されちゃダメよ黒子! こいつは根っからのナンパ野郎なんだから!」

上条「ナンパ野郎ってどういう事だよ。俺は現にこうして紳士の鑑としてだな……」

御坂「それが罠なのよ! 人畜無害な皮被ってても結局最後はがぶっとやっちゃうのよ!」

白井「なんと。そういうおつもりでしたの?」

上条「んなわけねえよ! ってか俺自分で言うのも何だけどそんなジゴロみたいな真似できるほど器用じゃねえよ!」

御坂「アンタは天然でやるから怖いのよ!」

上条「え、そうなの?」

御坂「うわやっぱり自覚なかったんだ! それで何人の女の子泣かせてきたのよ!」

白井「最低……ですの。わたくし、殿方にこんな風に接していただく機会などなくて思わず舞い上がってしまいましたの……」

御坂「あの黒子がこんなにしょげて……。やっぱりアンタには黒子は任せられないわね」

白井「……ふふ」

ちょっと展開詰まったので小休止します

あ、ちなみに上黒のつもりでした。上琴は以前やったので

>白井「ぴぃ!?」
>上琴は以前やったので

あんたひょっとして…?
というわけで支援

上条「……なあ」

御坂「何よ。アンタ口開けば口説き文句しか出てこないんだから喋んないでよ」

白井(聞きようによってはお姉様が散々口説かれているように聞こえますの……)

上条「ああ、喋らねえ」

御坂「へ?」

上条「すまん御坂、白井。俺オマエらに嫌な思いさせてたんだな」

御坂「べ、別にそういう事言ってるんじゃ……」

上条「だからこれ以上喋らねえから……白井についててやっていいか」

御坂「……はい?」

上条「買い物付き合うって約束しちまったからさ」

御坂「何それ」

上条「男がいりゃ邪魔な野郎避けにもなるだろ。その程度の扱いでいいからさ」

御坂「……」

上条「それでも帰れって言うなら黙って帰る。という訳で以後上条さん、喋りません」

御坂「……馬鹿ね、アンタ」

御坂「だってさ、黒子」

白井「……お姉様の言ってた事がよーく分かりましたの」

御坂「でしょ。コイツ本当に自覚ないのかしら」

白井「ある意味天才ですわね……こちらにしては天災ですが」

御坂「まったくよ。ほんと、やんなっちゃう」

白井「これではこちらが悪者ではないですの」

御坂「はぁ……で、どうするコイツ」

白井「わたくしが決めるんですの」

御坂「だってアンタの買い物でしょ。アンタが決めてよ」

白井「仕方ありませんわね……あまり気が進みませんけれど」

上条「……」

白井「とりあえず……そろそろ邪魔ですのでお店に入りましょう。押してくださいます?」

御坂「はぁ……」

白井「あとその無言の仏頂面をやめてくださいな。……確かにこれはどうしようもないんですの」


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          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
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            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿         「………」

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終わり?

白井「あら、これなんかよろしいんではないですか?」

御坂「いいんじゃない?」

白井「どうです?」

上条「……いいんじゃないでしょうか」

御坂「ちょっと合わせてみよっか。アンタはその辺で待機」

上条「はい」



白井「そうとうヘコんでるみたいですわね。悪い事しちゃいましたかしら」

御坂「別にあれくらいでちょうどいいわよ。すっごい意識してるけど」

白井「お姉様、あの方には容赦がないんですのね」

御坂「んー……まあね」

白井「黒子にも容赦がないですけれど。もう少し優しくしてくださいな。今日みたいに」

御坂「怪我人だからね……それにアンタは特別」

白井「……おや、夢でしょうか。お姉様から妙な言葉が」

御坂「うるさいわね」

白井「しかしその理論で行くと、あの方も特別ということになりますが」

御坂「ぶっ!? ないない、それはない!」

白井「白々しいですわね……そこがお姉様の可愛いところでもあるんですけれど」

御坂「何か言った!?」

白井「いいえ何もー。耳元で大声を出さないでくださいましー」

御坂「ううう……」

白井「いつもこんな感じなのでしょうか……あの方も大変ですわね」

御坂「もしかして黒子、ほんとにコロッといっちゃった?」

白井「わたくしそんなに安い女ではございませんの」

御坂「でも顔が笑ってるわよ」

白井「悪い虫というには少々毒がなさすぎですので」

御坂「そんな事ないわよ」

白井「あらあら。その毒にコロッとやられてしまいましたの?」

御坂「そそそ、そんな事!?」

白井「お姉様は嘘が吐けませんのねえ……」

御坂「結局一着しか買わなかったわね」

白井「この一着を選ぶ過程が面白いんですの」

御坂「なるほどねえ……」

白井「さて……そろそろ結構いい時間ですし、お昼にしません?」

御坂「そうねー。あ、あそこいいんじゃない?」

上条「」

御坂「ん? どうかした?」

上条「……いいえ。何も」

御坂「……はっはーん」

上条「なんでせうか」

御坂「仕方ないわね、私が……」

白井「いいえお姉様、わたくしが誘ったのですからわたくしがご馳走します。せっかく付き合ってくれたのですから」

御坂「……ま、アンタがそう言うんじゃ仕方ないわね」

白井「というわけで、さあきりきり押してくださいなー」

上条「ううう……情けないけど甘えるしかないという辛い現実……」

御坂「うん、思った以上に美味しかったわね」

白井「そうですわねー。お店の雰囲気もいいですし、少し長居をさせていただきましょうか」

御坂「っと、ごめん」

白井「お電話ですの?」

御坂「うん、誰だろ……っげ。……はい、御坂です」

白井「……何か嫌な予感がしますの」

御坂「はい。はい。……はい。分かりました」

白井「あまり好ましい相手ではなかったようですけれど、どちら様でしたの?」

御坂「せんせー。研究所に出す書類に不備があったから丸々書き直せって……はぁ」

白井「……というと」

御坂「行ってくるわ……ああ、アンタたちはゆっくりしてなさい。そもそも私がイレギュラーなんだし」

白井「」

御坂「っと、そうそう。一つ言い忘れてたけど」

上条「な、なんでせうか」

御坂「……黒子に何かあったら、レンジでチンだからね」

上条「……おう」

御坂「んじゃ、ごゆっくりー」

白井「……」

上条「……」



白井(ええええええ)

また詰まったので今日はここでにします。起きてるうちに続き浮かべば書くかも

>>77
あ、はい

白井「……」

上条「……」

白井「……」

上条「……」

白井「……」

上条「……」

白井「……何か喋っていただけません?」

上条「……と言われても」

白井「普通に喋ってくださいな。無言というのも結構堪えるんですの」

上条「……むう」

白井「何ですの、そんな難しい顔をして」

上条「……実は非常に言いにくいのですがね」

白井「はい?」

上条「よく考えたら女の子と二人で出かけるなんて経験ろくになくて何を喋ったらいいものか」

白井「……はい?」

上条「さっきまで御坂がいたからまだよかったけど、俺こういう時どんな話をしたらいいか分かんねえ」

白井「……」

上条「悪い白井。本当なら俺が気の利いた話題でも振れればいいんだけど」

白井「……まったく、あなたという方は」

上条「自分であんな事言っといてこれじゃザマぁねえな、はは……」

白井「一体あなたは何を言っているんですの」

上条「いやほんと。すまん」

白井「そうではありませんの」

上条「え?」

白井「中学生相手に何を緊張しているんですの? 本当に、愚直にもほどがありますわ」

上条「緊張……っていうか、うーん……緊張してるのかぁ?」

白井「ま、そういうサービス精神も嫌いではないですけれど……」
白井「でもお誘いしたのはわたくしなのですからね。あなたにも少しは楽しんでいただきたいんですの」

上条「……あ」

白井「それに……殿方とご一緒する機会など、ついぞございませんでしたので」
白井「ですからお気になさらず。わたくしも何を喋っていいのか分からないんですの」

白井「それとも、やっぱりそれがあなたの手口ですの? 油断させておいてがぶり?」

上条「俺がそんなに頭いいと思うか?」

白井「無理ですわね」

上条「即答された……仮にそうだったとしても俺の場合その前に猟師にあってズドンだろうからなあ」

白井「あら、わたくしあそこまで愚鈍な女の子ではありませんのよ」

上条「そりゃ失礼しました」

白井「……無理に気負う必要もありませんのね」

上条「……そっか。うん、そうだな」

白井「それじゃケーキでもつつきながらお喋りしましょう。何という事はない、他愛もないお喋りを」

上条「その程度でよければ、喜んで」

上条「白井ってさ……猫みたいだな」

白井「猫、ですか? ……まあネコですけれど」

上条「気紛れっていうか、澄ましてるっていうか……ああいや、悪い意味じゃなく」

白井「分かってますけれどわざわざ誤解されるような言い方をしますのね、あなたは」

上条「うちのダラけてるのにも見習わせてやりたいぜ、まったく」

白井「あら、猫を飼ってるんですの?」

上条「……あー、飼ってるっていうか、居座ってるっていうか」

白井「へえ、意外ですわね」

上条「そうか? 食い意地張っててすぐ噛み付いてくるんだぜ? マジ痛えの」

白井「可愛らしいじゃありませんの。猫ちゃんのお名前は?」

上条「…………、スフィンクス。言っとくけど付けたのは俺じゃねえからな」

白井「あら? どんな見た目ですの?」

上条「どこにでもいるような三毛猫」

白井「じゃあ本当に名前なんですのね……」

上条「猫っ毛っていうけどどんなのなんだ? オマエみたいなの?」

白井「わたくしのは単にクセっ毛ですわよ……柔らかい毛の事ですわね。セットし辛いとか」

上条「ふーん。オマエのの方がふわふわしてて柔らかそうだけどな」

白井「……、……セクハラですわよ」

上条「えええ、今時はこれくらいでもセクハラになっちゃうんですかぁ!?」

白井「訴えます」

上条「ちょ、勘弁」

白井「慰謝料を請求しますの」

上条「おいくら?」

白井「その栗と抹茶のロールケーキを一口」

上条「くっ……俺のカロリー源が……!」

白井「では交換ということで」

上条「それなら文句ないです」

また展開につまりました。すみません
ためしに一度安価。演算能力高くないのでお手柔らかに
>>180

とりあえず通行止めと遭遇

打止「けーき、けーき! ってミサカはミサカは毎度のごとく無邪気にはしゃいでみたり!」

一方「うるせェよガキンチョ。静かにしやがれ」

打止「もうケーキの事で頭がいっぱいだったり、ってミサカはミサカはとりあえず席に着いてみる!」

一方「おィおィ、他のオキャクサマにゴメイワクだろォが……すンませンねェ」

上条「いえいえ……」

打止「あれ?」

一方「」

上条「」

上条「てめ、一方通行! こんなとこで何してんだよ!?」

一方「そりゃァこっちのセリフだ! オマエこそ何やってンだよォ!?」

上条「はっはーん、打ち止めとデートですかそうですか」

一方「ばっ……違ェよそンなンじゃねェよ! コイツが朝っぱらから引っ張りまわして……」

上条「そういうのをデートって言うんだよ。仲のよろしいこって」

一方「そォ言うオマエは何だよ。そっちはそっちでヨロシクやってンじゃねェか」

上条「俺は荷物持ちみたいなもん……あ、やべ」

一方「あァン?」

白井「……もし」

上条「ああ……だめだ、終わった……」

一方「何言ってンだァ? ついにイっちまったか?」

上条「すまん。先に謝っとく」

一方「はァ?」

白井「こ……こここちらのおおお嬢さんはどちらさまでしょうかよろしければ紹介していただけませんうふふふふふ」

一方「」

黒子「お姉様の親戚の子ですの……どおりで似ていると思いましたの」

打止「ミサカはお姉様の親戚とかじゃなくてむぎゅ」

一方「ややこしくなるからオマエは黙っとけ」

黒子「お名前はなんとおっしゃいますの?」

打止「っぷは。う? ミサカの名前はミサカだよ? ってミサカはミサカは前もこんなやり取りあった気がしてならなかったり」

黒子「……ミサカミサカ?」

打止「あえて名乗るなら打ち止め、ミサカにまんにゅむぅ」

一方「ちィとめンどくせェ研究に関わっててよォ、本名は勘弁してくれ」

黒子「……研究、ですの」

一方「オマエはグチャグチャ喋ンな。大人しくケーキ食ってろ」

打止「言われなくてもー、ってミサカはミサカはケーキを解体する作業に没頭してみたり」

白井「あらあら。ほっぺにクリームが」

打止「ぐにー」

白井「はい、取れましたわよ」

打止「ありがとーお姉ちゃん、ってミサカはミサカは礼儀正しくお礼を言ってみたり」

白井「いえいえ。どういたしまして」

一方「……おィ上条、誰だコイツ」

上条「……白井黒子。御坂の後輩だよ」

一方「……ふゥン」

上条「何だよ。好みのタイプだったとかそういうオチじゃねえだろうな」

一方「オマエ頭湧いてンのかァ? ……オマエの知り合いはこンなヤツばっかりなのかよ」

上条「こんなって、どういう意味だ」

一方「オマエみてェなお人好しのお節介馬鹿だよ……ったく、嫌ンなるぜ」

念のため。落ちたら製作速報でやります

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