さやか「休息!!バイオリン仮面」 (333)


このスレはPCトラブルによりグダグダになった
さやか「終曲!!バイオリン仮面!」さやか「終曲!!バイオリン仮面!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376002781/)
の14話にあたる内容の仕切り直しです。


カオス注意。

元々の14話のそれとは脚本が変わってたりします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379724248

~上条家~


プルルル(家電話)


恭介「はい、上条です」


???「YOU誰?」


恭介「はい?」

ジャニー北側「ミーはジャニー北側」


恭介「え!?あの北米在住のプロバイオリニストジャニーさん!?」

恭介「ぼっ・・・僕は上条恭介です!」


ジャニー北側「YOUに折り入って話があるYO」


~数日後学校~


中沢「胸だろ」

モブ「尻だよ」

モブB「いや、太ももだ」


恭介「朝早くからなんの話をしているんだい?」

中沢「美樹の身体のどこが一番エロイかって話を・・・って、上条!」


恭介「それは・・・胸でも尻でも太ももでもないね」




恭介「答えは腰だ」






恭介「巴さんでさえさやかに勝てない部位という意味で僕は腰のくびれを推すね」



中沢「お・・おぉう・・・」



中沢「というか、お前朝も美樹と一緒に登校するようになったんじゃなかったっけ?」



さやか「き・ょ・お・す・け・えええ!?」

さやか「なんて話に付き合ってんのよ!恭介のえっち!!」



~昼休み~


マミ「上条君の様子がおかしい?」


さやか「そうなんです・・・」

さやか「まぁ男の子だから・・・少しは仕方ないと思うんですけど・・・」

さやか「以前よりも積極的に男子の猥談に絡んだりするようになったんです」


さやか「猥談だけじゃなくて・・・なんだかバカな役回りが増えた気がして・・・
ともだティンコとかいいながら男子同士でじゃれあったりとか・・・」

さやか「男子からの印象だと話しやすくなったとか吹っ切れたとかだけど・・・」

さやか「恭介の中で何かが変わってしまったんじゃないかって心配で・・・」



まどか「そうだね、なんだか最近の上条君さやかちゃんみたいだよ」

ほむら「付き合っていくうちに相手側に似ることはあるんじゃないかしら」


さやか「うぉい!!」


さやか「あたしは男子のティンコを触ったりしない!」


仁美「あらまぁ、恭介さんともまでですの?」

杏子「あくまで、同性での話だろ?あたしもさやかの第一印象は平気で他人の胸を揉むヤツだったし」


ほむら「私も揉みくちゃにされて成長の兆しが・・・」

まどか「それ本当かな、ほむらちゃん?確認させてね」

ゴソゴソ

ほむら「あ・・うんっ・・!?まどか!?」



マミ「私とふたりきりのときの美樹さんはひどかったわ」

マミ「色々な大きさの物をどこまで挟めるか実践させられて・・・」



さやか「マミさん、ストップ!!ストップ!!」



マミ「「これくらいの物を挟めるようになったら恭介も喜んでくれるかな」という話を延々と・・・」


さやか「やめてええええええ!!」


仁美「まぁ・・・大胆///」

杏子「なんだ。似たもの同士か」



ほむら「さやか・・・あなたは一足早くオトナになりそうね」


さやか「ならないよ!!」

まどか「ワルプルギスの夜のとき、完結させようとしたのに?」

さやか「あれは今にも死ぬかもしれない状況だったからだよ!」


マミ(あの日2人が結ばれていたのなら・・・ワルプルギスの初夜ね・・・)

マミ(この名称は何かに使えるかもしれないわ。とっておきましょう)


杏子「彼氏の欲求不満を叶えてやるのも彼女の務めなんじゃないのか?」


さやか「ちょ・・・杏子!?」


杏子「さやかが行動しないのならあたしが」

さやか「何故そうなる!?」


杏子「恭介は彼女以外とこーいう事するのイヤか?で落としてみせる」


仁美「えっ・・・あっ・・・じゃあ私は・・・」



恭介「ここにいたんだね。さやか」ガチャッ


さやか「恭介!?」



恭介「何の話をしていたんだい?」


杏子「猥談だぜ。恭介も参加するか?」



さやか「するか!!」


恭介「是非同席したいね」


さやか仁美「えっ!?」


杏子「よし、ここ座れ。」

キーンコーンカーンコーン


杏子「なんだ・・・昼休み終わっちまった」


恭介「無念・・・また誘ってくれないか?」

杏子「おう、いいぜ♪」


さやか「恭介!なにあたしの前で杏子とのデートの約束してるのよ!」



恭介「あ、そうだ(唐突)話があって来たんだ。さやか、今日の放課後どこか寄っていかないか?」

さやか「そんなこと、いつもしてるじゃん。わざわざ聞かなくていいよ」

さやか「恭介となら・・・どこだって・・・」


恭介「ふーん・・・どこでも・・か」


仁美杏子「!?」




仁美「恭介さん・・・まさかあなた・・・」

~放課後~


恭介「ここだ」


さやか「ここって・・・ホテッ、ホテッ・・・」

恭介「そうだよ。ホテルだよ」



さやか(ええええええええええええええええええええ)


さやか(やっぱり最近恭介変だよ!な・・・なんでこんなに積極的なのよ!?)

さやか(いや・・・違うオチだ!どっかにオチがあるんだ!!)


さやか(きっと、家のリフォーム中だからここで演奏聴いていってね系だ!)


さやか(あ・・・でもそれなら音楽室借りればすむ問題だよな・・・)

さやか(そもそもバイオリン持ってきてないよ今日!ナニを奏でるの!?あたしが奏でられるの!?)


さやか(落ち着けさやかちゃん・・・FOOLになれ・・・オチだ・・・どこかにオチがあるはず・・・)



恭介「それじゃ脱ごうか」

さやか「・・・フォッ!?」


さやか(・・・!?)

さやか(やってやる!!やってやるわよ!!どうせ違うから!!そういうのじゃないから!)

さやか(「実は僕オイルマッサージにはまってて、やってあげるよ」というオチだと思う!)

さやか(それはそれでイヤらしいけど!恭介に限って恭介の方からそういう事する展開はありえないよ!)


さやか「脱いだ!」


恭介「さやか、シャワーを浴びないと始まらないよ」(恭介シャワー済)



さやか「きょっ!?恭介も裸になってるーッ!?」

~シャワー後~

さやか「お・・・お待たせ・・・」

さやか:タオル巻いてる


恭介:ベッドにスタンバってる。下はシーツで隠してる



さやか(どうするのこれ・・・どう言い訳するの恭介?)

さやか(完全に一択よね、ここからの展開ってそれしかないよね!?)

さやか(逆に楽しみよ!ここからどんなどんでん返しやオチがあるのか楽しみになってきたよ!)


さやか(さあ、恭介見せてみなさい!あんたがそんなヤツじゃないって事はわかってるんだから!
ここまでのフラグをどうアレ以外に結びつけるか・・・)


恭介「さぁさやか、ベッドの中に」

さやか「・・・うん」


恭介「早くタオルを取ってよく見せてよ」

さやか「えええええええ!?」


恭介「綺麗だよさやか・・・」


ちゅっ

さやか「ちょっとストーップ!!恭介、ストーップ!!」








恭介「さやか?」

さやか「恭介、あたし降参!」

さやか「ナニするつもりだったか教えて!どんなオチを考えてたか教えて!」




恭介「オチも何も・・・言わなければわからないのかい?」



恭介「せ-」




さやか「もういい!わかった!恭介がやろうとしてる事がわかった!」




さやか「本気・・・なんだね・・・」

恭介「うん」

恭介「さやかは嫌なのかい?」


さやか「嫌じゃない!」

さやか「むしろ大賛成だけど・・・
あたしたちワルプルギスの夜の時にこういう事は中学生のうちは控えようって約束して・・・」

さやか「もちろんそんな約束反故にして・・・って事はむしろあたしの方からやりそうだったから・・・」

さやか「だから・・・恭介からっていうのは・・・嬉しいけど・・・ちょっと戸惑って・・・」

さやか「多分・・・男の子の本能的にあたしとしたいっていうのは本心だろうけど・・・」


さやか「あまりにも・・・恭介が唐突に変わっちゃったから・・・」



恭介「・・・」


さやか「ねぇ恭介・・・何か変だよ?何かあったの・・・?」

さやか「何かあるというより・・・」







さやか「何を焦っているの?」





恭介「・・・」

恭介「やっぱり見破られちゃうか・・・」




恭介「実は・・・」


さやか「え・・・!?」

さやか「・・・」

恭介「・・・」


さやか「それは・・・喜んでいいのか悲しんでいいのかわからないよ・・・」

さやか「でも・・・とりあえずおめでとう・・・」



恭介「ありがとう・・・」

恭介「だからこそ・・・今のうちに出来ることが無いか考えてみて・・・」

恭介「さやかのラブレターにも書いてあったじゃないか。もっと普通の男の子らしい事もしてみようって」

恭介「本能のおもむくままに行動したら・・・こうなった」



さやか「そりゃ・・・焦るわな・・・解るよ・・・」

さやか「中沢達のバカ行動に付き合ってるのもそれが原因だったんだね・・・」


恭介「ゴメン・・・確かに焦ってた・・・」

恭介「でも・・・焦ってたのが原因じゃなくて・・・
さやかといつかこういう事をしたいっていうのは本心だから・・・」



恭介「・・・」

さやか「・・・」



さやか「今って・・・お互いそういう気分じゃなくなった感じかな・・・」

恭介「そうだね・・・だから伝えたくなかったんだ」




さやか「でもあたし・・・協力はしてあげるよ!」


恭介「協力?」

さやか「今までバイオリンに注いできた恭介が、普通の学生として青春を謳歌できる手伝い」

さやか「とりあえず、まどか達や中沢達男子にも相談してみようよ。きっといいようになるよ!」


恭介「そうだね」

恭介「自分ひとりでなんでも抱え込んじゃいけないね」


恭介「さやかに相談してよかったよ。ありがとう」


さやか「元気出た?」


さやか「じゃあ続き、するっ?」

恭介「・・・えッ!?」

恭介「むむむむ・・・無理しなくていいよ!きょきょきょ・・・今日は僕が悪かったから!」

恭介「ややや・・・約束は守るよ!中学生のうちは・・・さやかを傷つけないって!」


さやか「うん。それが恭介の正しいリアクションだよね」


さやか「でもその約束って、最後までが駄目で過程はOKって意味だよ」


恭介「!!」



さやか「そうだよ!あたし達は中学生!「大人になるまで」の「過程」なんだ!」


さやか「中学生だとしても「過程」ならいくら楽しんでも許されるんだよ!」


さやか「だから、過程を楽しもうよ・・・き・ょ・う・す・け☆」

恭介「ささささ・・・さやか・・・!?」



さやか「「家庭」をつくる「仮定」の約束をしたんだから・・・「過程」の練習は必須「課程」だよ恭介・・・」


恭介「あ・・あわわ・・・///」

さやか「どうする?する?しない?」


さやか「ゆっくり考えていいよ「休憩」じゃなくて「宿泊」でお金払っちゃったから、時間有り余ってるからね」



恭介「ええと、ええと・・・」



恭介「予想外の一転攻勢・・・どうしよう!どうしよう!?」

~朝~

チュンチュン・・・


恭介「・・・」

さやか「・・・」


さやか「結局朝まで一緒だったね」

恭介「言わないでよ。恥ずかしいよ・・・」




さやか「恥ずかしいことしたくせに・・・」

恭介「一線は越えてないからセーフで」


恭介「じゃ、行こうか。学校に遅れちゃうよ」


さやか「そうだね」



~出口~


恭介さやか「「え!?」」

氷室和子「「あ」」









四人「えええええええええ!?」

和子「か、上条君、さやかちゃん!こんなところでナニをしていたのです!?」


さやか「それはこっちのセリフですよ!和子先生と氷室さん付き合ってたの!?」


氷室恭介「「お、お互い見られてはいけないところを・・・」」


和子「きょきょきょ・・・教師としてこれは見逃せません!ふふふふ・・・不順異性交遊ですよこれは!」

さやか「不純じゃないもん!一晩泊まっただけで一線は越えてないもん!」


氷室「それより僕たちが見られたのもマズいよ」

恭介「氷室さん達は大人同士だからいいんじゃないの?」


氷室「行為自体に問題は無い。生徒に見られたのが問題なんだ」

氷室「生徒に悪影響だとかなんとか騒ぐPTA会長がいるからね」



恭介「大人になっても窮屈なことが多いんだね」

恭介「僕が有名なバイオリニストになったら
さやかとホテルから出てくるだけで炎上するのかな?」

氷室「僕も現役時代は若い女性ファンから「彼女つくらないで」的な手紙を貰って・・・」


和子「お、お互い見なかったことにしましょう!」

さやか「そ、そうですね!」



和子「ほ、本当にさやかちゃん・・・一線は越えてないでしょうね!?先生はそれだけが心配ですよ!」

さやか「してない!してないったら!後で調べてよ!ちゃんとまだ処女だよ!」


氷室「4人一緒にいると意味深度が増す!時間差で学校へ向かおう」


和子「そそそ、そうですね。学校側に知られると何かと窮屈ですから・・・」


さやか「今までなら新しい彼氏が出来たらノロケ話ばかりしていたのに」

さやか「まぁ、校内恋愛ならそりゃうかつに彼氏の事言えないわな・・・」

~教室~


氷室「ほほ、ほーむ」アタフタ

ほむら「何かしら」


氷室「いや!ほむらさんの事じゃなくて!ホームルームを始めます!」


生徒「あれ?早乙女先生は?」

生徒「保健室で美樹さんを精密検査だって」


恭介「・・・」

恭介「確かに・・・一線は越えてないんだけど・・・」


恭介「色々恥ずかしいことした気がする・・・頼む・・・バレないでくれ・・・」

氷室「そして、早乙女先生からの言伝で・・・唐突ですが席替えします!」


生徒達「えー!?」


氷室(恭介とさやかが近くの席だとお構い無しにいちゃついてると苦情が来てるからなあ・・・)

氷室(二人の席は最遠距離に八百長させてもらうよ)

~席替え~


氷室「うまいこと恭介の周りの席は違うグループの生徒になったね」

氷室「後ろに鹿目さんがいるけど、これなら問題ないだろう」



さやか「ただいま・・って何よ!?席替え!?」

さやか「恭介は!?あたしの席は!?」


まどか「恭介君はわたしの前だよさやかちゃん。さやかちゃんはほむらちゃんと前後の席でうらやましいな」


さやか「ぐおおおっ!?恭介めっちゃ離れてる!」

さやか「せんせーい、まどかと交換していいですかー?まどかもほむらの近くが良いって言ってますし」



氷室「駄目。さやほむも取り入れなきゃだし」

氷室「最近ますます授業に集中してないってお叱りを受けてるからね。
クラス成績上位5にまで上ったら恭介の隣で良いよ」


生徒達「あ、無理な奴だそれ」


さやか「なんだと!?こら、今言ったやつ誰!?」

氷室「それから、学園祭のお知らせを配ります。後ろの人に回してあげてください」


さやか「学園祭!!よっしゃきたーっ!!」

ほむら「そんなものがあったのね、中学なのに珍しいわ」


ほむら「時間的には2ヶ月しかたってないのだけども、累計的にこの学校の案内を見たのは何年前かしら」



~プリント配り中~

※パソコン使う学校でプリントが必要かは問わないで


恭介(後ろを振り向きながら)「はい、鹿目さん」

まどか「ありがとう」


まどか「あ、手が触れちゃった」


キィン・・・キィン・・・キィン・・・



まどか(いけない、わたし無意識に認識魔法を・・・)

まどか(上条君の思念が・・・流れ込んでくる・・・)

まどか(ウェエエエエエエエ!?)


まどか(こ・・・これは・・・上条君が実際目にした光景?それとも・・・妄想!?)


まどか(裸のさやかちゃんが・・・上条君の・・・を・・・ああして・・・)

まどか(さらに上条君が・・・さやかちゃんの・・・を・・・)


まどか(妄想か現実か関係ない!こんなの・・・こんなの・・・)



さやか「まどか?」


恭介「あの・・・鹿目さん?そろそろ手を離してくれると嬉しいんだけど」


まどか「こんなの絶対やらしいよ!!」


恭介「え?」



まどか「上条君のド変態!!えっち!!けだもの!!」


パシーン


恭介「おぶぇっ!?」

ガチャーン


生徒達「えええええええ!?」

まどか「ううっ・・・さやかちゃんが・・さやかちゃんが・・・」


まどか「うわあああああああん!!」


ダダダ・・・


ほむら「まどか!?」

氷室「鹿目さん!?どこ行くの!?」


さやか「まどか!あ、あたし追いかけます!!」

ほむら「私も!」


まど隠れファンA「男子と手が触れるだけでえっち?けだもの?」

まど隠れファンB「良い・・・すごく良いよ!」

まど隠れファンC「純粋すぎるよまどっち、はぁはぁ」

~保健室~

さやか「まどか、ここにいるのね」

ほむら「まってさやか。私が先に話を聞くわ」



~~~

さやか「なんだって?」

ほむら「思わず魔法を使って・・・恭介の考えてることを読み取ってしまったらしいの」


ほむら「あなたと恭介が○○したり××したりあまつさえ△△、□□してるイメージらしいわ」

ほむら「まどかには刺激的過ぎて・・・さやかが恭介に本当にやらしい事されたと思い込んでるらしいわ」


さやか「な、なんだって!?あたしが恭介と○○××△△□□してただって!?」

ガチャッ


さやか「まどか!それは誤解だよ!!」


まどか「さやかちゃん・・・」


さやか「半分は恭介の妄想だよ!あたしは恭介とそこまでしてないよ!」



まどか「そっか・・・良かった・・・」



まどか「半分・・・?」




さやか「あ・・・」





まどか「さささささ、さやかちゃん!?
上条くんがイメージしたいやらしい風景の中に・・・真実が含まれてるの!?」


まどか「さやかちゃんが○○××△△□□してあげたプレイの中に・・・真実が!?」


さやか「えっとその・・・あの・・・ほら、あいつも・・・男の子だし・・・」

さやか「喜ぶことは彼女としてしてあげたいし・・・あはは・・・」



まどか「さやかちゃんのえっち!」


まどか「まだ叶えてない妄想だって・・・じきに現実にしてあげるんだ・・・ふ・・・不潔!」



ほむら「まどか、よく聞きなさい。
恭介みたいに外を取り繕っても男なんてたいていがそんななの物よ」

ほむら「これから男の子に触るたび無意識にえっちな考えを読み取ってしまうのなら・・・」

ほむら「まどかがそれを割り切れないのなら・・・私がまどかのソウルジェムを預かるわ」


さやかまどか「!!」


ほむら「本編杏子のようにちゃんと手元から離しても魔法は発動するわ。
でも、私が持っている限りそれを抑えることができる」



まどか「でも・・・常にわたしのそばに居ないと・・ほむらちゃんと100メートル以上離れられない」


ほむら「それは問題ないわ。私はいつも傍にいるから」

ほむら「あなたが自宅に居るときも100メートル以内から監視してるのよ」


さやか「おい」



ほむら「誤解しないで。私は思い出として映像を残しておきたいだけよ」

ほむら「まどかだけじゃないわ。あなた達の映像もちゃんと常時撮ってあるのよ」

さやか「!!」


ほむら「昨日はおたのしみだったわね。さやか」


さやか「おまわりさあああああああああん!!」

まどか「ほむらちゃん・・・」



まどか「とりあえず・・・預けるよソウルジェム。また男の子の考えてる事読み取ったら・・・
今度こそ気を失いそうだから」


ほむら「信用してくれてありがとう。あなたのソウルジェムは私が穢れを管理するから」


ほむら「一気に魔力を放出するおそれもあるから変身する時はは私の許可の下でおこないなさい」


ほむら「そして・・・男の子が不潔なら女の子同士で・・・」

さやか「そっちが本懐かよ!」

~~~

中沢「そうか・・・上条が・・・」

さやか「いつかこんな日が来るんじゃないかって思ってたけどね」


中沢「よし、俺に任せろ!上条に最高の思い出を残してやろうぜ!」

中沢「他のみんなにも協力してもらおう」


~~~


氷室「恭介・・・おめでとう」

恭介「ありがとう・・・かな・・・」


氷室「僕がその境地に至ったのは高校一年の時だったから・・・君は僕よりもすごいバイオリニストになりそうだ」

恭介「氷室さん・・・」

~~~


あくる日、ホームルーム


和子「学園祭の出し物を決めます。何か案があればどうぞ」


中沢「はい!何でも良いけど上条君を全面的にプロデュースできるモノで!」

恭介「中沢!?」



中沢「みんなもそれでいいよな?」

生徒達「おーっ」


さやか「みんな・・・」


和子「・・・?何がなんだか・・・」


氷室「早乙女先生・・・実は」


ごにゅごにょ


和子「え?上条君が?」



和子「それは・・・仕方ありませんね・・・今年の主役は上条君にしましょう」


恭介「えっ・・・あの・・ちょっと!?」



和子「次は案を出してください。何が良いですか」


女子生徒「はいはーい、いい案がありまーす」

男子生徒「俺も俺も」

早乙女「投票の結果・・・ロミオとジュリエットに決まりました」


生徒達「わー」

パチパチパチ



早乙女「次は配役ですが・・・今回は上条君が主役ということで、ロミオは上条君ですね」


恭介「え、ちょ・・・」


生徒達「意義なーし」


まどか「なら、ジュリエットはさやかちゃんだね!」


さやか「ああああ、あたしがじゅりえっと~!?」

杏子「さやかが・・・ジュリエット・・ぶははは」

さやか「杏子!」


ほむら「だって恭介がロミオやるんだからその配役しか無いわよ」



女子「本当に付き合ってる2人がやるべきだよね。こういうのは」

女子「確かに上条君かっこいいからやってあげてもいいけど・・・
あたし達の誰かってなると・・・気まずいし」



さやか「あ・・・あたしは・・・」

さやか「ジュリエット役、やりません!」




生徒達「え!?」




さやか「だってあたしは・・・あたしは・・・」






さやか「お姫様でもお嬢様でもなくて・・・恭介の平凡な奥さんだからっ☆」ポッ








生徒達「は!?」




恭介「さ、さやか、その話は!

さやか「恭介は言ってくれたの。お姫様じゃなくて良いって。奥さんとして傍に居て欲しいって!」

さやか「平凡なまま、さやかのままのあたしが良いって言ってくれたんですー」


さやか「だからーあたしー、ジュリエットとか柄じゃない気がするんですー。きゃっ」


恭介「さやか!人前でその話はやめてよ!」



女子「ウザッ」

女子「なんだ。ただのノロケか」

女子「早乙女先生怒りそう」



和子「困ったわね・・・さやかちゃんがジュリエットやらないなんて」


女子「え!?」

女子「スルー!?」


女子「新しい彼氏でも出来た!?」



男子「じゃあジュリエットは志筑さんじゃない?」


仁美「えっ」



さやか「えっ」

恭介「えっ」

早乙女「そうね・・・さやかちゃんがやらないって言うのなら・・・
一番イメージどおりですからね・・・」




仁美「私が・・・ジュリエット・・・」

仁美「ロミオの恭介さんと・・・///」




さやか「ストーップ!ストーップ!!」


さやか「それだけは絶対駄目!!仁美がジュリエットは駄目ーッ!」

女子「なんで?」

女子「実際付き合ってるのはさやかでしょ?これは芝居じゃん」


さやか「それでも!仁美は違うの!虎視眈々と獲物を狙うの!おかまいなしに!」


仁美「えっ!?そそそ・・・そんな事しませんわよ!」

仁美「ただ・・・何事にも全力を尽くすのがポリシーですから・・・
恋人同士の役ならば真剣に取り組みますわ」


さやか「それが!諦めてない証拠だってーの!」



早乙女「だったら、さやかちゃんがジュリエットやるの?」


さやか「ええと・・その・・どうしようかな・・・」

さやか「恭介の事抜きにしても・・・そういうの柄じゃないと思うし・・・」


まどか「やりなよさやかちゃん!きっと似合うよ!」



杏子「!!」

杏子「ふふん・・・」ニヤ



杏子「いい事思いついたぜ。恭介さやか、お前ら明日早朝に教室に来い」


恭介さやか「「え!?」」


杏子「衣装係のヤツも一緒にな。」


杏子「ロミオとジュリエットはさやかと恭介がやる。
それを変えないで2人のイメージにピッタリな衣装を試すのさ」



恭介「佐倉さん?」

さやか「あんた一体何を・・?」



杏子「さやか、あんたいつか言ったよな?どんな愛の形になっても恭介を好きになってたって」

さやか「言ったけど・・・」


杏子「その想いがどれほどのものか試してやる」


杏子「恭介!あんたには・・・」

恭介「・・・?」


杏子「あんたには・・・新しい名前を託す。あたしと同じ読みの・・・あたらしい名前を」

恭介「・・・!?ま、まさか・・・」

~朝~


杏子「で・・・出来た!」


杏子「ぎゃははははは!」

女子生徒(衣装係)「ジュリエットの・・・完成・・ぷっ!」


まどか「く・・・くやしいけどわたしより可愛い!?」

ほむら「そ、それは無いわ!だけど・・・」

ほむら「なかなかの物ね・・・」


恭介「もう目を開けていいかな?」

さやか「あたしも・・・教室入っていい?」

仁美「なぜでしょう。胸が高鳴ってしまいます」


さやか「!!」




恭介「これが・・・ジュリエット!?」

恭介「つまり・・・」



恭介「僕・・・なのか!?」



さやか「あ・・・あわわ・・・きょ、きょうすけ・・・」

さやか「可愛い・・・」

仁美「素晴らしいですわ・・・ますます惚れてしまいます!」




杏子「これからお前は、ジュリエット役、上条恭子だ!」


杏子「ぶはははは!恭子可愛すぎい!男にしとくにはもったいねーよ!!」




恭子「笑わないでよ!僕だって恥ずかしいんだから!」

恭子(でもっ・・!鏡の中の・・・銀色長髪のウィッグをつけた僕は・・・紛れも無く女の子そのもの・・・)

恭子(変な趣味に目覚めそう!さやか、止めてくれ!君がジュリエットをやってくれれば・・・)




さやか「恭子は、あたしの嫁になるのだ~!」

ぎゅっ


恭子「ささささ、さやか!?」

さやか「すごく可愛いよ恭子!あの夜よりもすっごく!」

恭子「さやか!」

仁美(あの夜・・・?)


さやか「なんだかすっごくイケない気分なの・・・女装した恭介にときめいちゃって・・・」

さやか「安心してよ恭介!あたし、恭介が女の子だったとしても好きになってたって自信があるんだ!」

さやか「だから大丈夫だよ!女装した恭介も恭介として好きだから・・・」

さやか「むしろ・・・5回に1回くらいは女装した恭介とプレイしたいし・・・」


仁美(プレイ!?)


さやか「お姉さまって呼んでいいかな?」

仁美「わ、私も女の子同士に興味がありましてよ!」


仁美「恭介さんはさやかさんの物ですけど・・・恭子さんは私も是が非でも欲しいですわ!」


恭子「落ち着くんだ2人とも。二人とも同一人物だ!」

さやか「まどかはほむらに任せちゃったからね!恭介が旦那さんで恭子はお嫁さん!」

さやか「いや~あたしって幸せもんだな~」


さやか「ってな訳であたしはロミオやるから!」

恭子「さやかはそれで納得するのかい!?
せっかくお姫様に近い役が出来るチャンスなのに、男役だよ?」


さやか「でもあたしって昔から学芸会の度、王子様的な役やらされてたじゃん」

恭子「それは・・・そうだけど・・・」



さやか「王子様役やるその度に・・・恭介の意識の中でますます自分が女の子から離れていくのがわかったけど・・
こういう解決方法があったんだ」

さやか「あたしが王子様なら恭介がお姫様やれば全部うまくいってたんだね」



恭子「いや・・・色々おかしい気がする」




衣装役「じゃあ次は美樹さんのロミオの番だね!」


さやか「よっしゃ、任せるよ!かっこよくしてね!」

ヌギヌギ ポイッ



まどか「さささ、さやかちゃん!?」

杏子「おい、ここで着替えるつもりか!?」


さやか「え!?女の子しかいないじゃん、今」



恭子「だから、僕は男だ!」


さやか「あ、そっか。別に恭介になら見られても今更って感じだけどね。」


仁美(今更!?)


さやか「じゃ、別室で着替えてきますか。恭介はここで待っててね」

恭子「え・・・ちょ!?さやか!?まずいよそろそろみんな登校してくるのに・・・」

恭子「ふぅ・・・」



中沢「さて、今日も早朝猥談といきますか!」

モブA「あれ?今日は衣装合わせするから女子が先に来てるんじゃね?」

モブB「ほんとだ。ガラスにスクリーン投影して中が見えないようにしてるな」


中沢「おーい、女子達ー。入っていいかー?」ドンドン


恭子「中沢!?」

恭子「やばい、どうしよう・・・さやか達もいないのに断るのも不自然だし・・・」



中沢「返事が無いみたいだから入るぞー。着替え中だとしても恨むなよー」


恭子「・・・」


中沢「・・・」


モブA「えっ」

モブB「うっ?」



恭子「ご・・・ごきげんよう・・・」



中沢「おうふっ」

ズキューン



モブA「えっ!?えっ!?」


モブB「美樹・・・じゃないよな?こんな子クラスメイトにいたっけ?」




中沢「めっちゃ可愛い・・・」



恭子「は!?」

中沢「一目ぼれだ!!新しいジュリエット役の君!クラスメイトを覚えてない僕を許しておくれ!」

中沢「改めて、君の名前を教えてくれ!」


恭子「よく見ろ中沢!僕は・・・」


中沢「ボク!?」



恭子「ふぅ・・・気付いたかい?」


中沢「ボクっ子・・・ありだな!!」




恭子「はあああああ!?」




中沢「僕の美しい人!君の名を是非教えてくれ!」


モブA「おい中沢!抜け駆けはやめろよ!」

モブB「俺たちにも権利はある!クラスメイトなんだから!」



恭子「落ち着けお前ら!僕は・・・僕は上条だ!」



中沢「上条・・・!?」

中沢「女子のほうの上条さんか!雰囲気変わるもんだね!」



恭子「おい!」


恭子「女子にも上条がいるってフラグ今までの本文にあったか!?
井上敏樹の脚本じゃないんだからしっかりしてくれ作者!」


中沢「頼む!付き合ってくれ!こんなの初めてなんだ!俺にとって上条さんはリアルジュリエットなんだ!」


恭子「ええい・・・めんどくさい!!」



恭子「じゃあはっきり教えてやる!僕は男子の方の上条だ!」


中沢「またまたご冗談を」


恭子「くそっ!!だったら!喰らえ!男同士の友情の証!!」



恭子「ともだティンコ!!」

がしっ

恭子(恭介)はおもむろに中沢に股間を掴ませた。

中沢「かかか・・上条さん!?///」


モブA「うおっ!?」


モブB「な、なんだこの女子!?積極的すぎるぞ!!」




中沢「これが・・・女の子の・・・感触!?」



中沢「は!?ぶらさがるモノがある・・・これは・・・!?」

中沢「上条さん・・・パンティにナニを詰めているのかな?」




恭子「ナニが詰っている・・・かだって?」








恭子「それは・・・僕のおいなりさんだ!!」

中沢「ええええええええええええ!?」


モブA「うっそおおおおおおお!?」


モブB「おおお、男~!?」



中沢「そそそ・・・そんな・・・女子の上条さんは・・・性別を偽ってた男の娘だったのか・・・!!」



恭子「そっちじゃねえよ!!」


パサッ



中沢「カツラ!?」



恭介「僕は上条恭介だ!」



三人「ええええええええええええええ!?」







中沢「・・・」

恭介「ふぅ・・・やっと事態が飲み込めたようだね・・・」



中沢「そんな・・・俺の初恋が・・・
ジュリエットが・・・上条・・・恭介・・・男・・・」



中沢「・・・」


中沢「アリ・・・だな!」



恭介「うぇ!?」

中沢「さあ恭介、もう一度カツラを」

スポッ


恭子「中沢!?」



中沢「好きになってしまったから最後まで責任を取るぜ!」

中沢「さあ恭子ちゃん、誓いの口付けを」


恭子「こら!やめろ中沢!僕はさやかと付き合ってるんだぞ!」



中沢「それは恭介の方だろ?」

中沢「俺が好きになったのは恭子ちゃんの方だからな!」


中沢「恭介は美樹のものだ。だけど恭子ちゃんは俺のものだ」



恭子「同一人物だ馬鹿!!」



中沢「わかりやすくいえば女の方のらんまは普通に可愛いと思うだろ?ってことだ」



恭子「あれは女体化だ!僕のおいなりさんはどうするつもりだ!」


中沢「頂きましょう」




恭子「いやだ!ふざけるな!!助けて!!さやか!さやかーッ!!」

中沢「恭子ちゃんがいやならキスまでの関係でいいから!」


中沢「それなら必ずしも男女である必要ないだろ?」




さやか(ロミオコス)「お待たせ恭介!どうかな?」



さやか「・・・」



中沢「好きだーっ!恭子ーッ!」

恭子「さやか!中沢を!中沢を引き離してよ!!」




さやか「お・・・お邪魔しました・・・」


恭子「さやか!?」



~~

さやか「中沢に恭介を取られちゃうよ・・・」

仁美「ええええ!?」

恭子「うおりゃあ!」


ズポッ


恭介「はぁ・・・はぁ・・・」



中沢「あれ?恭子ちゃんはどこだ!?」



恭介「恋は盲目過ぎる!!こ・・・このカツラは危険だ!」



~放課後~


さやか「恭介、かえろっ」


恭介「うん」

中沢「まてや恭介・・・たまには男同士でハンバーガー屋でも寄ろうや・・・」


恭介「スケベしようや・・・みたいなニュアンスで言うな」

中沢「頼む、大事な話。真剣な話なんだ!学園祭の相談なんだ」


恭介「目は真剣だけど本当か?恭子ちゃんになってくれとかだったらその幻想をぶち壊すぞ」


中沢「ああ。真剣な話だ。一生を左右する」

恭介「・・・」


恭介「さやかゴメン・・・あの中沢がこんなに真剣になるなんてなにかあるんだ。
今日は中沢と一緒にいるよ」



さやか「えっ!?えっ!?」


さやか(まさか・・・ガチなの!?本当に恭介を男に取られちゃう!?)


杏子「だったらさやか、こっちはこっちで女子会しようや」

杏子「こっちも学園祭の相談があるからさ」



~~~

さやか恭介「バンド参加!?」

ほむら「そうよ。なにもクラスの出し物だけが学園祭じゃないわ」

まどか「軽音部が全員卒業したでしょうちの学校。なんでもいいから出演者を募集してるんだってさ」

マミ「学園祭でバンド演奏・・・夢にまで見た普通の中学生が夢見るシチュエーションがいまここに・・・」


さやか「そういえば、マミさんのクラスはナニをやるんですか?」

マミ「呉(くれ)キリカさんという生徒のクラスと合同の企画よ」


マミ「旧校舎を借り切って「もしも悪の魔法少女が学校を占拠したら?」という仮定の
脱出ゲームをするの」

さやか「それは大掛かりですね・・・マミさんの役割は?」

マミ「私は・・・ラスボス役に選ばれたわ」


さやか「ラスボス?」

マミ「呉さんの友人の魔法少女、美国おりこって人のイメージらしいわ」


マミ「呉さんいわく「君はおりこに負けないモノを持っている」とかなんだとか。」

マミ「一体なんの話でしょうね」


さやか(胸だね)

杏子(胸だな)


まどか(わたしはママの子だもん。まだ可能性はある)

ほむら(ぬううううう)

マミ「正しい脱出口を教える正義の魔法少女役は私たち5人のイメージみたいよ」

マミ「自分を演じるのがどんな人か見てみるのも面白いでしょうから是非遊びに来て欲しいわ」


まどか「はい!是非行きます」

さやか「なんだ・・・バニー喫茶じゃないのか」

さやか「マミさんのクラスの男子生徒達ならそれくらいのセクハラやってのけそうだったのに」


さやか「まてよ・・・バンドのステージ衣装としてマミバニーを成立させれば・・・」


マミ「美樹さん・・・」


仁美「・・・またハブられてる・・・」



さやか「ひとみ!?奇遇だね!いや、違うのよコレは!」

さやか「魔法少女同士の集まりだから、その・・・」


杏子「いいじゃん。参加してもらおうぜ、ピアノ弾けるんだからキーボードをさ」


まどか「他のパート決めよう!」

杏子「まずボーカル・・・バンドの顔だな!」

ほむら「頭とも言い換えられるわね」

まどか「首(ドン)とも言い換えられるよ!」


さやか「ってなわけでマミさんお願いします!」

マミ「えっ!?」


マミ「ちょ・・・ちょっと!不吉なイメージから連想してない!?頭一つ抜けた人気だなんておだてても無駄よ」

マミ「それに・・・一番目立つ役割なんて・・・恥ずかしいし・・・」

さやか「いえ、むしろマミさんにとっては最後の学園祭だから一番前に出て欲しいし」


ほむら「そうね。氷室もあなたにはアイドルの才能があるって言ってたもの」

まどか「学園祭の主役をマミさんが奪っちゃいましょうよ!」


杏子「実はマミのヤツ氷室に言われたこと鵜呑みにして密かにボイストレーニングを受けてるんだよな~」


マミ「ちょっと、杏子!それは言わない約束でしょ!」


仁美(そういえばこの2人同居してましたわね)

仁美(巴さんが唯一下の名前で呼ぶ相手・・・興味深いですわ)


さやか「すっかり家族って感じだね2人とも!」



ほむら「さやかは言うまでも無くバイオリンね」

さやか「は!?」


ほむら「恭介とプライベートレッスンをしてるんでしょ?少しはバイオリン弾けるようになったかしら?」



さやか「ど・・・どうしてそれを!?」

ほむら「思い出を作りたいから・・・まどかを含むあなた達の映像は絶えず録画してると言ったでしょう?」





さやか「おまわりさあああああああん!」

杏子「あんたら見てればわかるんだよなー。なんとなく」

杏子「お互いエロい事考えててもそんなにオトナな関係になるにはまだ先が長そうだから、
せいぜい個人指導くらいかなって」


さやか「それは・・・図星だけど・・・あの夜はちがったもん!恭介だって積極的に・・・」


仁美(あの夜!?二回目ですわよその言葉・・・さやかさんもはや隠す気はありませんのね・・・)


さやか「確かにあたしはそれなりに弾けるようになったわよ。恭介のおかげでね・・・
その分男女としての進展は遅れてるけど・・・」



さやか「わかったよ・・・あたし、バイオリンやるよ!!恭介っていう先生もいるし!」

まどか「ほむらちゃんはベースって感じだね!」

ほむら「左利きの?」

杏子「あのキャラやるには胸が足りねーよ」


さやか「そうだね・・・私たち魔法少女のリーダーはマミさんだけど・・・
裏から支える影のリーダーだもんねほむらは」


さやか「目立たない役割だけど根本からささえるっていみではベースはぴったりだね」


ほむら「わかったわ。やってみせるわ」

ほむら「杏子を撃ち殺してからね」


杏子「気にしてたのかよ!」


杏子「あとはドラムとギターか・・・」

さやか「イメージ的には杏子がドラムじゃない?」


ほむら「ギャップ萌えという言葉もあるわ。かわいらしいまどかが荒々しくドラムを叩く姿も素敵だと思うわ」

仁美「それは面白そうですね」

まどか「うーん・・・やってみようかな?」


杏子「じゃああたしはギターだな。」

まどか「以下のように決まりました!」

バンド名「砲火後ショータイム」
ボーカル:マミ

ギター:杏子

ドラム:まどか

ベース:ほむら

キーボード:仁美

バイオリン:さやか



~中沢、恭介サイド~


中沢「な?いいだろ?思い出作りにやってみようぜ」

恭介「・・・」


恭介「悪くないかもね・・・」


恭介「今年の学園祭が僕にとっての・・・だから・・・」


恭介「他のメンバーは?」

中沢「ナニいってんだよ!デュエットだから意味があるんだろ!」


中沢「俺たちはふたりきり(意味深)でやるんだよ!」


バンド名「チェリーボウイ」
バイオリン&ボーカル:恭介

ギター&コーラス:中沢

さわ子「ひ、氷室先生!教師バンド枠で是非私と・・・」

氷室「山中先生、申し訳ないけど・・・もう早乙女先生とのバイオリン演奏で先約が入ってるんです」

さわ子「そ・・・そうですか・・・」


女子生徒「氷室せんせー!学園祭バンドの指導おねがいしまーす」


さやか「相変わらずモテるね。氷室さん」

氷室「さやか・・・何か用かい?」


さやか「実は・・・学園祭バンドに参加することになったから・・・練習見てもらいたくて・・・」

氷室「残念だけど君たちだけ見るわけにはいかないよ。先約が何組かあるし、自分達の練習もあるから・・・
あまり見てあげられないかもしれないけど・・・」

さやか「構わないよ。それじゃあよろしくね!」


さやか「ところで・・・ちょっとあたしたちのロミジュリも見ていって欲しいんだけど・・・」

~~~


氷室「・・・」


恭子(ジュリエットコス)「・・・」



氷室「ぷっ!」

氷室「ぶはははははっははは!似合いすぎ!なんだそれ!恭介!なんだよそれ!!」


恭子「笑えた義理か!お前は僕だぞ!!」


恭子「僕がジュリエットならお前だってジュリエットになれるんだぞ!さあ着てみろ!きっと似合うから!」

~~~


氷室「脚本もまだできてないんだね」

さやか「あたしはロミジュリ本編を見たことすらないよ」


氷室「恭介、映画版のDVD持ってたよな?さやかと一緒に役作りのため見なさい」


恭介「えっ!?」


恭介「いやでも・・あれは・・・」



~~~

~初夜のシーン~

さやか「あわわ・・・///」


恭介「やっぱりこうなるよね・・・」


さやか「この劇中のジュリエットの設定14歳!?私たちと同じって若すぎでしょ!そして盛りすぎ!
役者も当時15歳!?発育良すぎ!」


さやか「きょきょきょ・・・きょうすけ、あたしたちまだ早いって思ってたけど・・・
役作りのために・・・子作りを・・・」

恭介「落ち着こうさやか!今日は親がいるから!」

小林(脚本係女子)「うーん・・・原作そのまんまっていうのも味気ないよね」

さやか「あ、あのさぁ・・・」


さやか「しょ・・・初夜のシーンってどうするつもりなの?」

小林「そのまま演じてもらうよ。半裸で」


恭介「え゛」


小林「進んでる二人なら素で演じられるでしょ?」


さやか「そ、それは無理!なんとか表現をぼかしてよ!」

恭介「観客の前で裸になるのはさすがの僕もコンサートでもやらないよ」

さやか「まるで観客の前で裸になりたいって聞こえるけど」


まどか「わたしも・・・タッくんが見るかもしれないかも知れないから
子供が見ても大丈夫な脚本にしてくれたらとっても嬉しいなって」


小林「そっか・・・」

小林「そこを変えるのならもうオリジナル設定取り入れよう」


小林「上条君はバイオリン弾けるから石垣でロミオの名を呼ぶシーンは演奏したりとか」



キュゥべえ「史実に忠実にしてみるのもいいんじゃないかな?」

さやか「そうだよね・・・色々アレンジができるよね~」



さやか「って、なんでキュゥべえが!」




キュゥべえ「やあ」


キュゥべえ「ロミオとジュリエット、懐かしいから覗いてみたよ」

恭介「懐かしい?・・・そして・・史実に忠実に・・?」


恭介「まさかロミジュリは・・・創作ではなく実際にあった話なのか!?」

恭介「キュゥべえは本人に会ったことがあるのかい?」



キュゥべえ「あるも何も・・・」

キュゥべえ「ジュリエットは僕と契約した魔法少女だったしね」



さやか「え!?」

キュゥべえ「ロミジュリしらない読者にもわかるように説明口調で言わせて貰うよ」

キュゥべえ「今回ベースになってるのはさやかと恭介が見た映画版(1968年)のロミオとジュリエットだ」


キュゥべえ「14歳らしからぬ巨乳ジュリエットが魅力の作品だ」




~大体のあらすじ~

①争いを続けるモンタギュー家とキャピュレット家

②モンタギューの息子ロミオがロザライン(以前好きだった女性)に会おうとキャピュレット主催のパーティに忍び込んだとき一人娘ジュリエットに会い、お互い一目ぼれ。ロミオは完全にロザラインを忘れる

③友人を先に帰らせてジュリエット邸を見守るロミオ。
そこへジュリエットが窓からロミオへの愛を叫ぶ

④お互い両想いだとわかると二人は早速結婚の約束を決めてしまう。
ロレンス修道士は2人の結婚が両家の争いを鎮めるきっかけになればと思い結婚を承諾


⑤ロミオの親友マキューシオとキャピュレット家のティボルトが決闘をしてしまい、ロミオは仲裁するが
マキューシオが刺され、逆上したロミオはティボルトを殺してしまう

⑥領主からロミオの追放が下される。ジュリエットは別の男と結婚させられそうになる

⑦なんとかロミオと一緒になりたいジュリエットはロレンスに頼み
計画を企てる。仮死の毒を飲み父の目を逃れた後ロミオと再び会う予定だった


⑧その計画がロミオに伝わらず、ロミオはジュリエットが死んだと思い服毒自殺をする

⑨目覚めたジュリエットもまたロミオの剣を胸につきたて、後を追う

⑩両家は悲しみを経て争いを止める



ほむら「インキュベーターが介入する余地はどこかしら?」

小林「仮死状態の毒~のくだりじゃない?」

キュゥべえ「その通りさ」


キュゥべえ「医者にも絶対生きてるとバレないためにそう都合のいい毒物は見つからないさ」

キュゥべえ「ジュリエットの願いは「24時間仮死状態になった後再び目覚めたい」だったんだ」


さやか「なんでそんな願いにしたのさ?両家を仲良しにしてって願えばよかったんじゃない?」

杏子「多分それだと・・・洗脳に近い効果になると思う」


まどか「きっと自分の力で両親を仲良しにさせたかったんだよ!」

キュゥべえ「だけどジュリエットが目覚めたときそこにはロミオが横たわっていた」

キュゥべえ「彼女のソウルジェムは濁り、魔女を生み出した」


キュゥべえ「抜け殻になったジュリエットを見て両家はジュリエットが後を追ったと勘違いしたのさ」


キュゥべえ「美樹さやかの一週間よりもはるかに早い魔女化記録・・・24時間。これが史実さ」


さやか「濁るのが早いって言うな!」

さやか「まさか・・・
人魚姫だけじゃなくロミジュリの影にもあんたたちインキュベーターがいたなんて・・・」

小林「さすがにそれが事実だとしても脚本に取り込むのはちょっと・・・」

ほむら「いえ、やりましょう小林さん」


小林「暁美さん!?」


ほむら「観客に安易にキュゥべえと契約しては駄目という教訓にもなるわ」

さやか「だったら、あたらしくキュゥべえの配役も決めないと」


加藤「はいはーい。あたしやりたい!」

さやか「えみりん!」


ほむら「加藤さんの可愛らしい声でドス黒いインキュベーターを演じるの?」

まどか「これもギャップ萌えだとしたらありだよ」



さやか「そういやかわいそうだねジュリエット・・・」

さやか「死後の世界というものがもしもあるとしても・・・魂すらそこに運ばれずに
ロミオと再会する事無く魔女として生きてるなんて」


まどか「きっと・・・当時の魔法少女の誰かによって倒されてると思うけど・・・」

キュゥべえ「いや・・・ジュリエットの魔女はワルプルギスに取り込まれたよ」


ほむら「なら・・・安心ね。
ワルプルギスとそれを構成していた魔女や魔法少女の魂は全てまどかが浄化したから・・・」



キュゥべえ「そうでもないよ」




キュゥべえ「あの時まどかが浄化させたのはワルプルギス本人の人格を含む90パーセントほどの魂だからね」


一同「!!」

キュゥべえ「ワルプルギスから切り離された魔女は今もこの町をさまよってるかもしれない」

キュゥべえ「その中には・・・クレオパトラや卑弥呼クラスの魔女もいるかもしれないし・・・」


キュゥべえ「君たちが言うジュリエットの魔女もいるかもしれない」



キュゥべえ「皮肉にもそれが君たちのグリーフシード不足を解消してるから感謝しないとね」


キュゥべえ「この町一つに魔法少女が役7人・・・普通ならとっくに枯渇してもおかしくない」


キュゥべえ「あの時まどかがしとめ損ねた魔女のおかげで君たちの今の日常はなりたっているのさ」



杏子「・・・相変わらずせっかくの学生気分を台無しにしてくれるな」


ほむら「そうね・・・消えなさい」



キュゥべえ「やれやれ・・・でも忠告はしたからね。君たちはじきに・・・
生き残った魔女達と戦うことになるかもとね・・・」

さやか「恭介、帰ろっ」

恭介「ゴメン。バンドの練習もしなくちゃだから中沢を家に呼ばなくちゃ」


さやか「え゛」

さやか「なら合同練習にしようよ!恭介の家広いからあたしらも入れるでしょ?」


恭介「どうせやるなら真剣に取り組みたいんだ」

恭介「君には新曲を当日まで楽しみに待っていて欲しいんだ」


恭介(改めてさやかに愛を伝えるような歌詞だから恥ずかしいんだよね)


さやか「そ、そっか・・・」


さやか「お、お互い頑張ろう!そんじゃあね!」

中沢「恭介、行くぞー」

がばっ


恭介「最近お前スキンシップ増えたよな」

中沢「いいじゃん恭子・・恭介!」


恭介「いま恭子って言いそうになったのか!?本気で僕を狙ってるのか、お前は?」


さやか(あんたも中沢を受け入れてるじゃん・・・)


さやか(どうしよう・・・学園祭までまだ一ヶ月近くあるよ・・・
恭介の性格だとロミジュリもバンドも学園祭終わるまで真剣に練習するんだろうな・・・)


さやか(もっと一緒にいたいよ恭介・・・これじゃあたしまた欲求不満が・・・)


杏子「さやかー。行くぞー」


さやか「きょうこおおおお!!」


むにゅっ



杏子「わっ!何するやめろ!!バカ!!」

さやか「恭介が構ってくれないよおおお!慰めてえええ!」


むにゅむにゅむにゅ


杏子「わかったよ!今日は泊まっていってやるよ!だから誤解が生まれる前に手を放せ!」



仁美「慰める・・・!?胸を使って!?まぁ!」

~バンド練習~砲火後ショータイムサイド


ほむら「大分合ってきたわね」

まどか「そしてマミさん・・・やっぱり歌すごくうまいです。アイドルの才能がある事納得ですよ!」

マミ「あら・・・ありがとう」


仁美「暁美さん本当にベース向きの綺麗で長い手をしてらっしゃいますわね・・・」

ぎゅっ

ほむら「志筑さん!?」



さやか「ねえ、またお泊り会しようよ!バンドの結束を高めるために!」

ほむら「いい考えね」


さやか「あたしは杏子と泊まるから、あとの4人はそれぞれパートナーを決めてね」


ほむら「まどー」


マミ「せっかくだからワルプルギスの時にあまりやらなかった組み合わせで行きましょう!」


まどか「じゃあわたしは・・・マミさんとかな?」


ほむら「かはッ!?」

仁美「まぁ・・・わたくしは暁美さんとですわね・・・嬉しい・・・」



ほむら(・・・まずい事になってきたわね・・・なぜか志筑仁美に懐かれてる気がする・・・)

ほむら(今夜がナイトメアにならなければいいのだけど・・・)



ほむら「そうよまどか!あなたのソウルジェムは私が管理してるのを忘れたの!?」

ほむら「100メートル以内に私がいなければいけないわ!私はまどかとお泊り-」


マミ「じゃあ私が預かるわ」

ほむら「ほ・・・ほむっ!?」


まどか「ごめんねほむらちゃん。バンド練習を経て改めてマミさんが憧れの先輩だって実感したんだ」

まどか「今日だけは・・・マミさんのそばにいたいなーって」


仁美「心配要りませんわ。きっと暁美さんを満足させてみせますわ」


ほむら「満足!?ナニをするつもりなの!?」


仁美「志筑家にご招待してさしあげますわ。色々なおもてなしがありましてよ」

仁美「きっと気持ちよくなれます。さあ行きましょう」


まどか「じゃあまた明日ね。ほむらちゃん」


ほむら「ま・・・まどか・・・」

~上条家~


中沢「バッチリだな恭介!」

恭介「うん。さやかに聞かせてあげたいから張り切っちゃったよ」


中沢「相変わらず仲良く続いてるみたいだな」

恭介「志筑さんに浮気しそうになった件で、多分一生分すれ違ったと思うからね」


恭介「これからは離れないさ。さやか以外の「女の子」に惑わされたりしない」


中沢(という事は・・・恭子ちゃんは男を好きになる可能性がある!?イエス!!)

中沢「期待の転校生佐倉さんもお前に興味があるみたいだったからなー。
ほんと、うらやましい奴」

恭介「佐倉さんが?あれはネタだと思うよ。」


恭介「さやかが焦る姿を見て楽しんでるだけだと思う」

中沢「・・・」


恭介「かくゆう僕もたまに佐倉さんに話を合わせたりしてさやかがどんな反応するか見てたりするけどね」

恭介「焦ったさやかもまた可愛くて・・・」



中沢「今ハッキリわかった。お前・・・天然のたらしだ」

恭介「中沢は好きな子とかいないのかい?志筑さんがフリーになったし、
前より中沢に心を開いてる気がするんだけど・・・」


中沢「いいや。あれは友達として前より仲良くなれただけだと思うぜ」

中沢「第一俺が志筑さんみたいなお嬢様とって・・・釣り合わないし」


恭介「そうかな?互いの気持ちが通じてたら関係ないと思うけど」

恭介「それに、僕だってさやかの気持ちを確かめるまではさやかに釣り合わないと勝手に思いこんでたしね」


恭介「なんだってやってみる価値はあると思うよ。今の僕だって学園祭に向けて色々試してみてるわけだし」


中沢「さすがリア充は言う事に余裕があるぜ」

中沢「本気で相談に乗ってくれるのなら今俺の好きな人の名前を言ってもいいんだけど」


恭介「誰なんだい?」


中沢「上条恭子ちゃん!」



恭介「却下」


中沢「なあ、今日泊まってもいいか?朝までみっちりバンド練習しようや・・・」

恭介「バンド(結束)の意味がもうアレにしか聞こえないよ」


恭介父「今日はもう遅いから中沢君に泊まっていってもらいなさい」


恭介「父さん!?」

中沢「イエス!!」グッ

中沢「男同士のお泊りといえば一緒の風呂だな」

恭介「女の子同士ならほほえましい感じなんだけど、男同士ってなるととたんに薔薇臭くなるよね」


中沢「おいなりさんの洗いっこしようや」

恭介「さやかにもあまり触らせたこと無いのにそれは無い」

中沢(あまり!?)


中沢「きっと美樹と佐倉さんも今頃胸の触り合いとかしてると思うんだけど」

恭介「その間に挟まれるのならよろこんでおいなりさんを差し出すけどね」


恭介「さやかのおっぱいと佐倉さんのおっぱいが重なり合う瞬間割り込んでいつまでも時を止めていたい」


恭介「僕はおいなりさんよりおっぱいが好きなんだ」


恭介「だから中沢の事はおっぱいの二の次にしか考えられない。ごめんなさい」



中沢「バカ。それは男なら誰だって同じだ」

中沢「だけど本当に惜しかったのは事実なんだ。恭子ちゃんの外見がドストライクで・・・」

中沢「なぁ恭介・・・お前親戚のお姉さんとかいないか?」


恭介「いないなぁ」


中沢「そっか・・・残念だ・・・」


中沢「いや・・・まてよ・・・」


中沢「今から生まれれば・・・14歳差か・・・ありかもしれないな・・・14年後には
俺もそこそこ経済力あるし・・・」



恭介「中沢?」


中沢「恭介、今すぐ美樹のところへ行って女の子を孕ませて来い!」


恭介「まてやこら」

中沢「じゃあやっぱり恭介が恭子ちゃんになるしか無いじゃないか!」


恭介「もっとふざけるな!それならさやかと子作りする方を選ぶよ僕は!」



中沢「ほう・・・」



中沢「実際お前ら・・・そこまで進んだのか?」



恭介「い、いや・・・それは・・・その・・・・」

恭介「って!子作りしたとしてもお前みたいな奴に娘をわたすはずないだろ!」

恭介「さやかと僕の子だよ!?何よりも大切にしたいに決まってるじゃないか!君には任せられないよ!」

中沢「ちぇっ。うまく話題をそらしたな」



~杏子、さやかサイド~


さやか「それがねー!恭介ったら強引にホテルに連れ込んでー」

さやか「真剣な顔して「綺麗だよさやか」って!」


さやか「確かに恭介とならいいけどー♪中学生だからまだ早いって言うかー☆」

さやか「そしたら恭介もー「そうだよね・・・好きだからこそ今はお互いを大事にしよう」って言ってくれてー」



さやか「でもあたしは・・・恭介が迫ってきたら何も抵抗できないだろうなーって。きゃっ♪言っちゃった!」



杏子「うぜええええ。超うぜえええ!!」


杏子(どれくらい進んだんだ?なんて聞かなきゃよかった・・・)

さやか「恭介に触られるより先に胸も成長しちゃってー!」


さやか「恭介がどうしてもっていうのならそれくらい触らせてあげるんだけどー」


杏子(帰りたい・・・)


~マミ、まどかサイド~


まどか「わっ!マミさん相変わらず大きい・・・」

マミ「もう、いちいち言わないで・・・恥ずかしいのよ」


マミ「最近また大きくなってきたみたいだし・・・」ぼそっ

マミ「新しいのを買うとして・・・今のブラどうしようかしら・・・」


まどか「さやかちゃんに着けてみましょうよ!」


マミ「え!?」

まどか「さやかちゃんも最近また成長したって言ってたし」

まどか「それにバニーガールの件・・・さやかちゃんはマミさんほど大きくないからやらないって言ってたけど」


まどか「もしもマミさんくらい成長したらバニーガールを着るって口に出したんです」


まどか「さやかちゃんにはマミさんがさらに成長したと知らせずにマミさんのブラとサイズを合わせて
ぴったりだったらその約束を果たさなきゃいけないんです。」



まどか「マミさん!さやかちゃんに逆セクハラで反撃に出るチャンスですよ!」

マミ「そうね・・・それ、いいかもしれないわね」


マミ「私がさらに成長したとも知らずに私と同じ大きさだと信じ込んでくれれば
きっと視られる恥ずかしさを理解してくれるわ」

~仁美、ほむらサイド~


ほむら「す・・・すごい・・!快感に・・・逆らえない!」

仁美「ふふふ・・・思ったとおり・・・相当溜まってるじゃないですか・・・」


仁美「もう何年ごぶさたなんですか・・・?」


ほむら「そうね・・・数えるのを諦めるほどよ」



ほむら「まさかこの歳で・・・オトナの快楽を知ってしまうなんて・・・!!」

仁美「まどかさんはこういう事はしてくれないのですか?」


ほむら「させられる訳ないじゃない!まどかみたいな・・・か弱い子に・・・うんっ・・・そこっ・・・」



仁美「やっぱり暁美さんは私の目をつけた通りの人でしたわね・・・」


仁美「存分によがってください。これが・・・志筑式のサービスですから・・・」



ほむら「気持ちよすぎるわ・・・何度も同じ時間を繰り返し、閉鎖的だった私が・・・
こんなのを知ってしまえば、もう快楽をむさぼる事しか出来ない!」













ほむら「志筑家専属・・・整体マッサージ!」






コキコキ・・・



ほむら「何年も戦ってれば子供の身体にも疲れが溜まるのね・・・盲点だったわ」





ほむら「今日は志筑さんに甘えて・・・凝り知らずの若い体に戻るまで快楽に溺れていましょう・・・んっ・・・」

さやか「マジでそんな大きいブラ無理だって!」

まどか「着けてみるまでわからないでしょ?」

マミ「ピッタリだったら約束どおりステージ衣装はバニーガールをしてもらうわ」



ほむら「さやかの胸が成長!?」

杏子「ああ。昨日見たときはかつてのマミほど成長していた」


杏子(そのマミがさらに上を行ってるけど、ほむらには言わないほうが良さそうだな)



まどか「ほらさやかちゃん、ピッタリじゃない!」



さやか「う、嘘・・・!?」

さやか「確かに最近ブラきつくなったと思ったけど・・・誤差だと思ってたのに・・・」

さやか「恭介に報告しないと!」


まどか「その前に・・・バニー衣装合わせようよ!」

マミ「約束は守ってもらうわよ美樹さん。今まで散々セクハラしてきたのだから
覚悟なさい」


仁美「やはり・・・さやかさん・・・恭介さんと相当進んだ関係になられたようで・・・」

仁美「平静を装ってるあの恭介さんの男の本能を刺激できるのはさやかさんしかいませんのね・・・」


仁美「毎晩の営みが・・・さやかさんを女として急成長させてしまったのですわね」



さやか「だから!そんなとこまでしてないっつーの!」

まどか「さあさやかちゃん、脱いで脱いで」


マミ「着て着て」


さやか「ちょ・・・2人とも・・やめ・・・」




まどか「出来ましたー!」


さやか(バニー)「あは・・・あはは・・・」



杏子「お・・・おぉう・・・///」

仁美「これはまた・・・なんと・・・」


ほむら「まさしくオトナなボディという奴ね・・・」


マミ「せっかくだから上条君にも感想を伺いましょう!」



さやか「ええええええええええええ!?この格好を見せるの!?」


仁美「あら?恭介さんに見られるのは「今更」なんではなくて?」


さやか「全裸よりエロい気がするんですけど・・・網タイツですよぉ。もう・・・」

氷室のバンド指導:恭介、中沢編


氷室「大分よくなったね恭介」

恭介「最初は自分がボーカルもやるなんて考えてもみなかったけど・・・」

恭介「氷室さんがあらゆるパートに精通していて助かった。ボーカリストとしての訓練も受けていたんだね」


氷室「元々はバイオリン仮面の時の臨時の武器だけどね。歌だけで同じ効果が得られるか試してみたけど、
バイオリンほどの効果は無かった」


氷室「それでも若い世代の人達に教えられる事があるから無駄ではなかったけどね」



杏子「お邪魔しまーす!」


ガチャッ


氷室「杏子!?」

恭介「佐倉さん!?」

杏子「恭介~すごい刺激的なの持ってきてやったぞ。バニーさやかだ」


さやか「や・・・やあ恭介・・・」



恭介「さささ・・・さやか!?」


中沢「ぐほっ」(鼻血)




氷室「ひむっ」(鼻血)



さやか「ど・・・どうかな?ステージ衣装これにするんだけど・・・」



恭介「ステージ衣装!?駄目だよそんなの!不特定多数の男の前でそんなセクシーな格好でいるなんて!!」


さやか「恭介・・?」

恭介「僕以外の男の前でそんな格好しないでくれさやか!」

恭介「さやかのバニーは見たいけど・・・見せたくない・・・そんな複雑な気持ちなんだ・・・」


さやか「恭介がそういうのなら・・・わかったよ・・・恭介の前だけでこの格好するね・・」



杏子「くそっくそっ」

ガンガンッ


仁美「打つべし打つべし!」

シュッシュッ



さやか「恭介・・・今日久しぶりに家に行っていい?」

さやか「今日は帰りたくない気分になっちゃうかも・・・だって今のあたしはうさぎさんだもん・・・
恭介が傍に居ないと寂しくて死んじゃうかも・・・」


マミ(うわぁ・・・///)


氷室(露骨に落としに来たね・・・)

まどか(モジモジする振りして胸元を強調させてる・・・)


ほむら(あざといわ。でも冴えた手よ)

ほむら(ちなみに訂正させてもらえればうさぎさんは寂しいと死ぬんじゃ無くて万年発情期なのよ)


杏子(そこまでするくらいならこっちから恭介に飛び掛るけどな。あたしの場合)



恭介「悪いけど・・・」

恭介「今年の学園祭は絶対に成功させたいんだ。だから中沢をまた家に呼んでいる」

恭介「時間が有るのなら少しでもバンド練習や劇の練習をしなきゃ」


さやか「え゛」



中沢「恭介・・・そこまで俺のことを・・・」

恭介(君のためじゃない。さやかに最高の曲を贈るためさ)


恭介「な?わかるだろ?君だって君のバンド練習があるから・・・今は練習を優先させたい僕の気持ちが」



氷室(アカン)

氷室(恭介ェ・・・我ながらそれ、アカン奴や)




さやか「恭介の・・・」


さやか「恭介の・・・」







さやか「恭介のホモやろおおおおおおおおお!!!!」

バッチーン!!




恭介「ぶべっ!?」



さやか「信じられない!ここまで恥ずかしい格好したのに!女よりも男を取るなんて!」

恭介「ち・・・違う!君のためにも練習の方が大事なんだ今は!」


さやか「そんな言い訳聞きたくない!中沢と一緒にいたいのなら中沢と付き合えばいいでしょ!」

さやか「あんたがその気なら・・・あたしも杏子と付き合うから!」


杏子「は!?」

さやか「というわけで!杏子!あたしと付き合って!」

杏子「茶番にか?」

さやか「違ーう!恋人として!」


仁美「・・・」

まどか「仁美ちゃん?止めなくていいの?」


仁美(たしかに女の子同士は興味ありますけど・・・男の子同士・・・
中沢君と恭介さんはいただけませんわね・・・ 中の人は好きそうですけど・・・)


仁美(いざとなれば・・・私が一肌脱いで恭介さんと中沢君を引き離さないと・・・)


恭介「話を聞くんださやか!男には時として彼女に待ってて欲しいときもあるんだ!」

さやか「あんたと中沢が一線越えるまでって意味で?」


恭介「違ーう!」

さやか「今までだって散々待ってきたじゃん!あんたがあたしの気持ちに気付かないから!」

さやか「あたしは・・・恭介と一緒にいたいのに・・・」


恭介「それももう散々謝ってきたことだろ!今更信頼関係を確認するまでも無いだろ!」

恭介「新曲を聞かせたいんだ!できるだけ完璧な状態で!それがなんでわからないんだよ!?」


さやか「あたしをほったらかしにするくらいなら、そんな新曲いらないよ!!」


恭介「!!」



氷室(アカン)

氷室(さやか、それ一番アカン奴や・・・恭介にそれは禁句や・・・)

恭介「わかったよもう!勝手にしろ!!」


恭介「君はいつもそうじゃないか!僕がバイオリンなんて弾けなくていいって言ったときは否定して!
バイオリンに集中するとすぐこれだ!男心が解ってない!」

さやか「乙女心がわからないあんたに言われたく無いわよ!!」


恭介「さやかはさやかで勝手にするばいいさ!僕はバンドに集中する!」


さやか「演劇も忘れないでよね・・・あたし達いま喧嘩してるけど、クラスの皆を巻き込むわけにはいかないから!」

さやか「ロミジュリだけはちゃんとやり遂げてよね、中沢の彼女の!上条恭子ちゃん!!」



恭介「佐倉さんと付き合おうとしてる君には言われたくないよ」


さやか「あたしが好きなのは杏子よ!恭子じゃない!残念でしたー!」


恭介「この・・・口の減らない・・いいから出て行けよ!僕たちはまだ練習があるんだ!!」

さやか「言われなくても出て行くわよ!もう恭介の頼みなんて聞いてあげないんだから!」


さやか「バニーの格好で出演しよっかな~!他校のイケメンにナンパされちゃうかも~」


恭介「!!」

恭介「勝手にしろって言っただろ?いくらスタイルが良くてもさやかみたいな分からず屋を
好きになる物好きはいないよ!」

さやか「ついさっきまであんたがその物好きだったくせに?」

恭介「えっと・・・それはその・・・」


仁美(あれ・・・?もう仲直りフラグ?)


恭介「ええい!うっとおしいなさやかは!いいから出て行ってよ!」


氷室(アカン)

氷室(自分から仲直りフラグをへし折っていきやがった)

杏子(やれやれ・・・まったく・・・まだまだガキだなこいつら)

杏子(仕方ねーから付き合ってやるか。そういう意味じゃなくて・・・仲直りするまでな)


杏子(世話の焼ける奴・・・でもだらしない結末しか迎えられなかったらその時はあたしが恭介を奪っちまうよ)


杏子「よしわかった。付き合ってやるさやか。今日からお前はあたしのもんだ」


恭介「佐倉さん!?」

マミ「杏子!?」


杏子『心配するなよマミ。さやかがバカな行動したって自覚させるためさ』

杏子『こういうのはマジ入れてやらないとさやかも反省しないからさ』

杏子「本当にいいんだなさやか?あたしはアンタとなら女同士でも構わないって思ってたんだぜ?」

杏子「恭介の事・・・本気で忘れる覚悟があるんだな?」



さやか「それは・・・ええと・・・」

杏子(ほら、もうビビってる)


中沢「ここの歌詞、もうすこし曲に合わせて文字数を減らすべきじゃないかな?」

恭介「そうだね。一人でやってるときは気付けなかったよ。ありがとう中沢」


イチャイチャ(幻聴)


さやか「むっ!」

さやか「むっ!」


さやか「い、いいよ!!あたしの見も心も・・・杏子に捧げるよ!」


恭介「・・・」


さやか「恭介みたいな薄情なヤツなんか知らない!あたしを幸せにして!杏子!!」


杏子「よし、あたしの胸に飛び込んで来い!」

ガバッ


さやか(きょきょきょ・・杏子!?///)

さやか(ななな・・・なんだかとんでもないことを決断してしまった気が・・・)

女子生徒「え!?喧嘩した!?美樹さんと上条君が!?」

女子生徒「こいつらいつも喧嘩してんな」

小林「仲直りさせるように脚本のキスシーン、実際にやらせちゃおっか?」



男子生徒「は!?喧嘩!?」

男子生徒「どうすんだよ上条・・・」

恭介「・・・」


恭介「劇はちゃんとやり遂げるさ」


杏子「恭介、ちょっと面かしな」


仁美「中沢君、ちょっとお話が・・・」

中沢「・・・?」

~~~


仁美「中沢君はその・・・恭介さんと本当にお付き合いしているのですか?」

中沢「はい!?」


中沢「な訳無いでしょ!俺ノンケだよ志筑さん!」


仁美「本当ですの!?恭介さんが狙われてないか心配なのですが・・・」

仁美「で・・では今好きな女性はいるのですか?」

中沢(会話だけなら志筑さんが俺を好きだと勘違いされそう)


中沢「いるよ。恭子ちゃんだ」


仁美「佐倉さん?」


中沢「いんや。上条恭子ちゃん」


仁美「ガチじゃあありませんか!!」

中沢「誤解するな志筑さん。俺は恭介じゃなくて恭子ちゃんに一目ぼれしたんだ」


仁美「意味が解りませんわ!」


仁美「ま・・・まさか恭介さんとデュエットを組んだのも・・・2人きりでよからぬ事を・・・」

中沢「否定はしない」


中沢「でもなかなか俺の前で恭子ちゃんになってくれなくて・・・」



仁美(これは・・・重症ですね・・・)

仁美(いつか私にも恭介さんを落とすチャンスを掴むために・・・)


仁美(中沢君をノンケに戻さなくては!)

仁美(そのために・・・中沢君を・・・落とす?いえいえそれは本末転倒ですわ!)

仁美(かといって・・・佐倉さんほどの積極性が私にないのも事実・・・)

仁美(ここは・・・やはり中沢君を!!)


仁美「ねぇ、中沢君・・」


中沢「!?」ドキーン


中沢(な・・・なんだ!?急に色っぽい話しかたになったぞ!?)

仁美「本当は恭子さんが好きなわけでは無いのでしょう?
わたくしでは恭子さんに劣るのですか?」


中沢(こ・・・これは!?)

中沢(口説かれてるのか!?俺があの志筑さんに口説かれてるのか!?)


中沢(でも・・・)


中沢「志筑さん・・・こんな気持ち初めてだよ」


仁美(よし、落ちた!悪く思わないでください中沢くん!あなたはいずれ恭介さんを落とすための・・・)


中沢「正体が恭介だとわかっていても恭子ちゃんの笑顔が離れられないんだ」


仁美「へ!?」


中沢「ああ・・・この気持ちをどうすればいいんだ・・・!?相手は男なのに・・・はあ・・・」

中沢「一目惚れって辛い・・・」


仁美「・・・」

仁美「だ、大丈夫ですわ!まだ改善の余地はありましてよ!」

仁美「私が女の子の方が良いと教えて差し上げます。恭介さんを本気で好きになったら
お互い傷つくだけですから・・・」


仁美「いずれ彼女が出来たときのシミュレーションとして今度の休み・・・デートしましょう!」


中沢「へ!?」


中沢(なななな!?なんだこれ!?なんだこれ!?)

中沢(あの志筑さんにデートに誘われた!?)

中沢(嬉しいけど俺には恭子ちゃんが・・・)


中沢(って・・・相手はシミュレーションとはっきり言ってるじゃないか・・・
男女ってだけで意識してしまうから俺ってモテないのか・・・)


仁美(回りくどい手段ですけども・・・まずは中沢君の中で恭介さんのイメージを
友達に戻すことから始めなければ・・・このままでは色々危険ですから・・・)


仁美(佐倉さんが恭介さんに接触してる以上・・・
私に出来ることは外堀を埋めていくことしか出来ないのですから・・・)

~杏子、恭介サイド~


杏子「本当にこのままでいいのかー?お前ら」

恭介「もちろん駄目だよ」


恭介「さやかはどうかしらないけど、僕は仲直りしたいんだ」

杏子「だったらさっさと謝っちまえよ」


恭介「もちろん、誠意を見せるさ」

恭介「ロミジュリとバンド演奏。二つの新曲でさやかへの気持ちを再びアピールするのさ」


杏子「・・・」

杏子「わざわざバイオリンでする意味は?」


恭介「え?だってそっちのほうがカッコイイじゃないか」

恭介「さやかだって僕が演奏してるときが一番かっこいいって言ってくれたし、
きっと惚れ直してくれるさ」


恭介「僕のほうから謝ってあげたいけど・・・今回は流石にさやかもちょっとキツイ事言ってきたし」

恭介「僕が凛々しいところを見せればさやかの方から謝ってくれるんじゃないかなって」


杏子「恭介・・・ちょっとそこに立ちな」


恭介「?」

ガバッ


杏子「最後の審判!」(チョークスリーパー)


ギシギシ


恭介「佐倉さん!?」


杏子「またテメーらは!!そうやって意地を張り合いやがって!体裁なんか気にしてんじゃねーよ!!」

杏子「謝る気があるなら謝っちまえよさっさと!アイツが魔女になった事を忘れたのか!!」


恭介「佐倉さん!落ち着いて!苦しい!そして・・・当たってる!!」


杏子「!!」



杏子「恭介のスケベ野郎!!」


ばっ


恭介「な・・・なにを・・・押し付けてきたのは佐倉さんじゃないか!」


恭介(成長したのは・・・さやかだけじゃなかったんだ・・・)ドキドキ


杏子「次の休みの日も面貸せよ。まだまだ言いたいことはたくさんあるからな」


恭介「え!?」(それって・・デー・・・)

マミ「えっ!?鹿目さんもブラのサイズが合わなくなったですって!?」

まどか「はい。今度の休みの日お買い物に付き合って欲しいなって」


ほむら「なんの話かしら」

まどか「ほむらちゃんも買おうよ新しいブラ」


ほむら「・・・今ので十分なのよ私は・・・」


ほむら(これが・・・ワルプルギス以降のまどか達の未来だって言うの!?)

ほむら(新しい世界に踏み込むたびに得るものと失うもの・・・)

さやか「まぁまぁせっかくだから見てくだけ見ていけば?」

まどか「さやかちゃんは次の休みにはナニするの?」


さやか「デートだよ」

まどか「あ・・・もう仲直りしたんだね」


さやか「恭介じゃない!誰があんな無神経なヤツと!!」

さやか「杏子とだよ!付き合ってるのならそれくらいいいだろって強引に誘われちゃった」



まどか「じゃあわたしたち3人で新しい下着を見に行きましょう。いいですよね?マミさん」

マミ「もちろんよ。私も新しいのを買わなくちゃ」


ほむら(・・・)

ほむら(まどかと一緒で嬉しいはずなのに・・・気分が浮かない・・・マミも一緒だから?)


ほむら(いいえ!私はまどかほどではないけどちゃんとマミの事だって好きよ。尊敬してるわ・・・)

ほむら(これが・・・取り残された者の・・・絶望なのね・・・)



杏子(これで後は恭介とさやかを会わせるだけだな)

杏子(あたしって優しいじゃん。本人同士は仲直りしたがってるからきっとうまくいくはず)

休日、

~恭介とさやかを呼び出した場所~

杏子(物陰)


恭介「あ」

さやか「え」


恭介「や・・・やあ」

さやか「ぷん」


恭介「き・・・奇遇だね。さやかもお出かけかい?」

さやか「デートよ。あんたみたいな無神経なヤツじゃなくて
もっと優しい子とね!」


恭介「!!」イラッ

恭介「本当に気が合うねえ僕たち・・僕も今日はデートなんだ・・・」


恭介「さやかみたいなわからず屋じゃなくて・・・ちゃんと人の気持ちを考えられる子とね!」


さやか「なんですって!!」

恭介「先に暴言を出してきたのはさやかだろ!」


さやか「杏子はあんたとは違ってちゃんとそばにいてくれるもん!」

恭介「佐倉さんは自分勝手なように見えてちゃんと他人の気持ちを考える子だよ。
さやかは他人の幸せを願ってるようで自分勝手な子だから・・」


さやか恭介「「って・・・」」


さやか「出て来い杏子!」

杏子「やれやれ・・・なんでそこで喧嘩になるかな・・・」

恭介「佐倉さん!?これは・・・!?」


杏子「悪い恭介。良かれと思ってあんた達を同じ場所に呼び出したんだ」

恭介「佐倉さん・・・そこまで僕たちのことを心配してくれて・・・」


さやか「ナニ余計なことしてるのよ杏子!今日はあたしとあんたのデートじゃなかったわけ!?」

恭介「!!」

さやか「恭介がちゃんと謝らない限りあたしから折れる気は無いもん!
ここで恭介が謝ってもそれが杏子の顔を立てるためだったら嬉しくない!」


恭介「さやか!」


ぱしっ


さやか「きょ・・きょうすけ・・!?」

杏子「お・・・おい!?」

恭介「僕のことはどう言われてもいい。散々無神経なことしてきたし・・・
さやかに言われても当然だって思うこともある」


恭介「でも優しさを利かせてくれた佐倉さんに対する暴言だけはやめるんだ。
何故佐倉さんの気持ちをわかってあげられな-」

さやか「女の顔をはたくなんて最低!!」

バチィン!!


恭介「はぼら!!」


杏子「きょ、恭介!!」

さやか「よりにもよって他の女子の方が優しいなんて言うなんて・・・
もう恭介なんかだいっ嫌い!!」

恭介「そういう意味じゃない!それに手加減してはたいただろ!」


さやか「行こうよ杏子。あたしの恋人は後にも先にもあんただけだよ。
連れて行ってくれるよね?どこまでも・・・」


杏子「いや・・その・・・」


恭介「僕だってさやかみたいな乱暴な子は知った事じゃないね!
行こうよ佐倉さん。今日は僕のおごりで楽しんでくれ」


杏子「あのな・・・お前ら・・・」


さやか「杏子!」

恭介「佐倉さん!」

杏子(なななな・・・なんでこじれるんだよコイツら!?
しかもなんであたしを取り合う方向に転ぶんだよ!?)



さやか「行こ杏子、あんたが寄りたいっていってた店に行こうよ」


恭介「いや。北米から来てくれたバイオリニストジャニー北側先生のコンサートを見に行こう」


恭介「僕も例の件で挨拶に行かなきゃと思ってたし・・・佐倉さんもきっと彼の演奏を気に入るから」



さやか「食事に行くの!」ぐいっ

恭介「コンサートだ!」ぐいっ



ぐぬぬぬぬ・・・


ぐぐぐぐ


杏子「おいこら!2人とも離せ!!腕が・・マミっちまう!!」


さやか「杏子が選んでよ!どっちとデートするの!?」


恭介「もちろん僕だよね?女の子同士はデートって言わないからね!!」


杏子(やべえ・・・マジでめんどくさいことになってきたぞ・・・)

杏子「こうなったら・・・」


杏子「必殺!ロッソ・ファンタズマ!!」


恭介「わっ!?」

さやか「杏子が2人になった!!」


2人の杏子「「これで間違いなく佐倉杏子は2人になった。これで問題なく2人とデートできるわけだ」」

2人の杏子「「自分が選んだ杏子が本物か幻影かはそれぞれの信仰だから好きにしろ」」


さやか「あたしが選んだ杏子が本物よ!」

恭介「いいや。僕だね」



さやか「・・・」

恭介「・・・」


さやか恭介「「べーっだ!!」」


杏子(幼稚園児かこいつら・・・)

さやか「行くよ杏子!」

恭介「行こう。佐倉さん」



スタスタ・・・・




~下着売り場~

マミほむまどサイド


まどか「マミさん、これなんかどうですか?」

マミ「あら・・・オトナな下着ね・・・でも見せる相手もいないから
もっと普通なヤツでいいわ」


ほむら「・・・」

ほむら(スイカでも挟むつもりかしら・・・!?本当にあんな大きいのを着けられるつもり!?)



杏子「おっす」

まどか「あれ?杏子ちゃん?さやかちゃんは?」


杏子「分身残してふけた」

杏子「恭介と出会ってややこしいことになってな」


杏子(いつから・・・分身が一体だと錯覚してた!?)


杏子(さやかと恭介に残したのはどちらもニセモノさ。
これ以上こじれる前に作戦を立てなおすしか無いからな・・・)

まどか「特に何も仲直り作戦が思いつかないまま学園祭当日を迎えました」

まどか「上条君とさやかちゃんは割り切っていたらしく、演技は誰もが認めるほどうまくなりました」

まどか「劇を終える頃には仲直りしてほしいんだけど・・・」


~見滝原中学学園祭~

かずみ「うわー!すごーい!!わたし学園祭って初めて!」

海香「この中学にはワルプルギスと対峙した例の5人、「ペンタグラム」がいるみたいね」

カオル「なんにせよかずみが楽しそうで私は嬉しいよ」



タツヤ「うえーん!パパーママーどこー?」

ゆま「すいませーん!この子のお父さんお母さんはどちらですかー?」


キリカ「織莉子!こっちだこっち、早く来てよ!」

織莉子「すごい・・・この校舎全てを使ってのアトラクションなの?」


マミ「まぁ呉さんそちらが美国さん?」

ばいーん

キリカ「そうだよ。マミに通じるものがあるだろ?」


織莉子「あなたが巴マミさんね。紅茶は好きかしら?」

ぼいーん


~~~

まどか「ほむらちゃん!?すごい形相だよ!?どうしたの?」

ほむら「いえ・・・何故だか知らないけど殺意が・・・」

キュゥべえ「・・・」


キュゥべえ「この反応は・・・またやっかいな事になりそうだね・・・」


キュゥべえ「まぁ、一般客を含めて10人程魔法少女がいるのなら
問題は無いと思うけどね・・・」




ナレーション「これより二年△組・・・ロミオとジュリエットを公演します・・・」


さやか「いよいよだね」

中沢「おい上条・・・お前美樹とはちゃんと仲直りしたのか?」


恭介「関係ないよ。こっちはこっちでやり遂げるだけさ」




ブーッ(開演のブザー)


まどか(ナレーション役)「それは・・・とても悲しくて美しい恋の物語」

ほむら(ナレーション役)「あなたは今宵・・・史実に基づいたロミオとジュリエットの目撃者になる・・・」

まどか「イタリアの町ベローナに争い合ってる二つの家系がありました」

ほむら「モンタギューとキャピュレットは出会うたびに決闘を繰り返して町を騒がせてました」



マミ「ヴェローナ・・・いつか行ってみたいわね」


キャピュレット「剣を抜け!やってやる、やってやるぞ!」

モンタギュー「君主のあらそいは家来の争いだ!さあ来い!」



ワーワー

ギャーギャー

領主(氷室)「またやらかしたのかお前らは・・・」


氷室「今度騒ぎを起こしたら両家とも死罪だ。わかったな?」


モンタギュー夫人「ロミオは?ロミオはどこです?一人息子のロミオ!」


ロミオ(さやか)「まいったな・・・まだ日は落ちないなのか・・・」



まどか「モンタギューの一人息子ロミオ・・・彼はロザライン嬢に恋をしていたのです」



ゆま「あれ?ジュリエットじゃないの?」

祖母「あたしらも最初見たときはそこが疑問だったよ。じきにジュリエットがでてくるから待ちな」



ゆま「さやかおねーちゃんジュリエットじゃなくてロミオなんだ」

ゆま「もしかして、キョーコが?キョーコがジュリエットかな?」



杏子(照明)「・・・」

杏子(ある意味正解だぜゆま・・・あっちは恭子だけどな・・・)

他校男子「あれ?女の子だよなロミオ役?」

他校男子「あの腰から尻にかけてのラインは紛れも無く女の子だ」


他校男子「ロミオ役にこんなレベルの高い子使って良いのか?ジュリエット役は一体どれだけ美人なんだ・・・?」


一年女子「美樹先輩・・・やっぱり素敵・・・」

一年女子「きゃああ!こっち見た!こっち見た!」

一年女子「ラブレター渡して良かった!美樹先輩・・・カッコイイ・・・」



マキューシオ(ロミオの友人)「ロミオ。キャピュレットのパーティにもぐりこもうぜ。ロザラインも来るってさ」

パーティ会場(キャピュレット家敷地内)

キャピュレット夫人「お前も14。年頃の娘になったわね。ジュリエット」

恭子(ジュリエット)「は・・・はい。お母様」


観客「!!」


生徒「誰あの子?」

ざわざわ

女子生徒「さやかのクラスにあんな子いたっけ?」

女子生徒「胸は無いけど・・・長身でスラッとしてて・・・」


男子生徒「こ・・・こんな子いたんだ・・・超可愛い・・・」


他校生徒「ん。まあそうだよな・・・学生がやる演技じゃお互いを気遣って恋人同士の役は女の子同士にするよな」

他校生徒「うっわー・・・この中学レベル高いなー・・・」

他校生徒「駄目もとでロミオ役の子とジュリエット役の子にナンパしてみるか」


マミ「上条君・・・!?」

恭介父「!!」ブホォ


恭介母「あらかわいらしい」


ゆま「さやかおねーちゃんの・・・旦那様!?なんでお姫様のカッコしてるの?」


香月(恭介のバイオリンの講師の一人)「ぶっ!ははは・・・恭介君!?なにそれ!?」



一年女子(恭介のファン達)「きゃあああ!きゃああ!!上条先輩の女装よ!」

一年女子「今すぐ撮らなきゃ!永久保存よこれは!!」



ジャニー北側(北米バイオリニスト)「・・・」


ジャニー北側(ゴクリ)



恭介のバイオリン仲間「おい、あれ上条じゃないか?」

仲間「まさか・・・似てるとは思うけど・・・女の子でしょ」


仲間「舞台上で弾いてくれればハッキリするんだけどね」


ほむら「キャピュレットの一人娘ジュリエットはバイオリンの天才少女でもあったのです」



恭子「・・・」

♪~♪~♪


仲間達「・・・」


仲間「何やってんの上条」

キャピュレット夫人「パリス公爵があなたの事をとても気に入ったみたいよ」

恭子「えっ?」

キャピュレット夫人「この場に来られてるらしいわ。ご挨拶を・・・」

キャピュレット夫人「彼はあなたと結婚したがってるのだけども、あなたは彼を好きになれるかしら?」


恭子「努力してみます・・・」


さやか(仮面)「・・・」

マーキューシオ(仮面)「うまくもぐりこめたようだな」


キャピュレット公「仮面の若者達、楽しんでいってくれ。私も若い頃は仮装して女性に甘い言葉をささやいたものさ」


さやか「モンタギューの者ともバレてないようだね」


パリス公爵(中沢)「これはこれは、ジュリエット。相変わらずお目麗しい」

恭子「パリス様・・・」

中沢「会いたかったですよ」


ちゅっ(手の甲へのキス)



男子生徒「!!」

男子生徒「な、中沢のヤツ!!マジで口付けやがった!!」

男子生徒「しかも長い!いつまでその謎の美人生徒に口付けてるつもりだ!?」


他校生徒「うそっ!?ジュリエット役の子彼氏もちかよ!?」

他校生徒「いや、まだ決まったわけじゃないだろ・・・演技にマジメに取り組むタイプかもしれないから・・・」


恭子「なかざわ!長い!長いよ!実際に口をつけるなんて聞いてないし!早く離れてよ!」(小声)

中沢「きょ・・・恭子ちゃんのお手手すべすべ~」ハアハア



恭子「ひっ!?」


まどか「得体の知れない執念のせいでジュリエットはパリス公爵をなかなか好きになれませんでした」


恭子(鹿目さんナイス!!これなら手をどけても不自然だとは思われない!)


恭子「ごめんなさいパリス様・・・わたし他にも挨拶しなくてはいけない方たちが・・・」



キャピュレット夫人「そうだわジュリエット!あなたのバイオリンを会場の皆様に聞かせてあげなさい」


恭子「は・・・はいお母様・・・」


~~~

マーキューシオ「どうだロミオ、ロザラインはいたか?」


さやか「いや・・・」

♪~♪~♪

さやか「・・・!?この音は?」

マーキューシオ「あの娘が弾いてるみたいだな」


さやか(恭介・・・やっぱりバイオリン弾いてるときはカッコイイ・・・)

さやか(それに・・・女装してるとなんだかいけない感覚が・・・)ドキドキ


ほむら「美しい音色を奏でる美しいジュリエットを一目見たときロミオはロザラインの事等忘れてしまったのです」

ほむら「そう。ロミオはジュリエットの事を愛してしまったのです」


さやか「ハッ!?」


さやか「別に好きじゃ無いわよ!恭介の事なんか!まだ謝ってもらってないし!」

マーキューシオ役「落ち着いて美樹さん!今本番だよ!!」

恭子「ふぅ・・・」

中沢「素晴らしい!素晴らしいよジュリエット!!」


さやか「・・・」

マーキューシオ役「美樹さん!ジュリエットを口説くシーンだよ!」


さやか「はっ」

さやか「・・・」


がしっ


恭子「・・・」

ほむら(テレパシー)(ナニやってるの!掴んだらそのまま手の甲にキスをするのよ!)


さやか(恭介の手・・・綺麗・・・)ドキドキ

さやか(喧嘩しちゃったから・・・恭介・・・あたしにキスされるの嫌なのかな・・・)


恭子(さやかの上目遣い・・・)ドキドキ

恭子(あの夜以来だな・・・喧嘩したせいで僕にキスするの嫌がってるのかな・・・)


ちゅっ


さやか恭介(あれ・・・嫌がってない)

さやか「もしもあなたの手を汚してしまったというのなら・・・」

恭子「償いでしたらこちらで・・・」


ちゅっ(口)


観客「うおおっ!?」

仁美「キマシタワー!」


かずみ「あわわ・・・本当にキスしちゃった!」

カオル「大丈夫。女の子どうしだから。」

海香「だとしても本当に付き合ってるようなキスだったね。次は百合物でも書くかな」


キリカ(私も・・・いつか織莉子と・・・)

織莉子(この2人の未来が見えるわ・・・男女だったのね・・・)


~~~


恭子「今の素敵なお方は?」


乳母(早乙女和子)「モンタギュー家のロミオとおっしゃられてたわ」


和子「ま、まさかジュリエットあなた・・・モンタギューの一人息子を・・・」


クラスメイト「大分調子が戻ってきたね」

クラスメイト「劇が終わる頃には仲直りしてるでしょ」

※パリスとロミオがジュリエットの甲にキスをしたから間接キスなのは本編でも突込みがある行動なので省略


まどか「ロミオとジュリエットは敵同士にも関わらずお互いを愛してしまったのです」


恭子「ロミオ・・・どうしてあなたはロミオなの?」


ほむら「そしておもむろにバイオリンを取り出し切ない気持ちを曲にしたのです」


恭子「えっ!?」


恭子(うそおおお!?聞いてないよ!ナニアドリブ利かせてるの暁美さん!?)

恭子(パーティ会場場面のあの一曲しか新曲作ってないよ!)

恭子(今か!今作れって事か!無茶振りだよ!)

恭子(でももうナレーションしちゃったもんな・・・やるしかないか・・・)

♪~♪~♪


観客「おお・・・いい感じに悲しい曲を」

観客「曲名がわからないわ・・・この劇だけに作った曲なのかしら?」


恭子(できた!即興で!しかも悲しい曲ができたぞ!)

恭子(僕だって成長してるんだ!氷室さんに悲しい曲は才能無いと言われたあの頃とは違うんだ!)


ほむら「そして歌いました」


恭子(おおおおおおおおい!?いきなりなんなんだよ本当に!)

恭子(歌えって!セリフをか!?しかも曲に合わせて!?)


恭子「モンタギューの名を捨てて~♪ありのままのあなたで~♪」

恭子「私もキャピュレットの名を捨てます~バイオリンだって必要ありません~♪」


恭子「2人のただの男女として~♪あなたといつまでも寄り添いたい~♪」


さやか「恭介・・・」


恭子(うわあああああ!!歌っちゃったよ!しかもなんだこの歌詞!?)

恭子(さやかに伝えたいことを直球で言葉にならべちゃったよ!どうするの?まだ喧嘩中なのに!)


恭子(さやかだって迷惑なはず・・・でも終わるまではちゃんと演技して・・・)


さやか「あなたの言うとおりにします!ただの夫婦になりましょう!」

恭子「ロミオ!?いつからそこに!?」



恭子(あれ・・・?機嫌が良いみたい?)

まどか「両思いだった2人は早速結婚の約束を交わすのでした」


恭子「後日使いの者をよこします」

さやか「では私は結婚の準備を・・・」


~~

ロレンス修道士(シスター杏子)「なに?ロザラインとは別の女性を好きになったって?」


さやか「はい!お願いですロレンス様!僕たちを認めてください!」


ほむら「ロレンスはこの2人の結婚がモンタギューとキャピュレットの
長年の争いを治めるきっかけになるかもしれないと考えたのです」


ほむら「後日ジュリエットの使い(和子先生)に返事をよこし、二人はロレンスの下に落ち合いました」


さやか「ジュリエット!」

恭子「ロミオ!」


杏子(台本には何度もキスをして抱き合うって書いてあったけど・・・)


ちゅっちゅっちゅっ



観客「おおう・・・」


杏子(あちゃあ・・・人目もはばからずやりやがった・・・仲直りさせるってのも考えもんだな)


まどか(頼むよさやかちゃん・・・タッくんも見てるからあんまりオトナなキスはしないでね・・・)



杏子「では・・・永遠の誓いを・・・」


???「ちょっとお待ちを!!」


バターン!


さやか恭介「!?」

杏子「仁美!?なんだその格好は!?」



仁美「仁美ではございませんわ!ロザラインでしてよ!!」

仁美「ロミオ様と結ばれる権利は私にもありますわ!」


クラスメイト「!?」

ざわざわ・・・


男子生徒「お・・おい・・・ここロザラインの出番あったか?」

小林「無いわよ!というか原作からして名前しかでてこないキャラよロザラインは!」

小林「しかもロミオが自分を本気で好きじゃないって見抜いててロミオに未練は無い女性っていう設定だったのに!」


小林「台本に無いキャラを当日出してどうするつもりなの、志筑さん!?」

まどか「わわわ!どうしようほむらちゃん!台本に無いことがでてきちゃったよ!」

ほむら「落ち着いてまどか。仁美の様子がおかしいわ」


ほむら「仁美は後でを調べるとして・・・観客を困惑させるわけにはいかないわ。ここは
つじつまを合わせてナレーションするの」


まどか「なんとそこに現れたのはロザライン」

ほむら「彼女もまたロミオを愛してしまった女性の一人なのでした」


小林「暁美さん、鹿目さん、あたらしい脚本速攻で作ったから・・・美樹さんにテレパシーで伝えて!」


さやか「えっと・・・あ・・・新しいセリフがテレパシーで着た」



さやか「ロザライン!何を言ってるんだ!君は僕のアプローチにいままで応えてくれなかったじゃないか!」

さやか「君と違って僕とジュリエットはお互い愛し合ってるんだ!今更君が僕を好きだといっても
応えられないよ!」


仁美「そんなの関係ありません。やっとロミオさまの素晴らしさに気付いたのです・・・
ですから、無理やりにでもあなたを奪いますわ」

がばっ


さやか「ひひひ・・・仁美!?」(小声)

仁美「なんでしょう?」(小声)

さやか「あんたナニやってんのさ!」

仁美「たとえお芝居でも恭介さんとさやかさんが結婚するのがいたたまれなくなったのです」


さやか「だったら!アンタが落とすのは恭介のほうでしょ!あたしを無理やり落としても
恭介は手に入らないわよ!」


仁美「ナニをいってるのですかさやかさん・・・」


仁美「私は恭介さんにさやかさんが取られたくないといいたいのです」


さやか「だからそれなら・・・」


さやか「ってええええええええええええええ!?あたし!?」


さやか「ひ、ひとみあんた恭介の事が好きだったんじゃ・・・」


仁美「あれから色々考えて・・・真実の愛の形を探したのです」


仁美「そして気付いてしまったのです・・・恭介さんと中沢君・・・そして私とさやかさん・・・」

仁美「同性同士で恋愛すれば・・・私もさやかさんも・・・誰も傷つかずに済むって・・・」


さやか「その理屈はおかしい」


仁美「さあロミオ様・・・私を受け入れになって!」


さやか「ジュリエット!違うんだ!僕が一番に愛してるのは君で・・・」

さやか「!?」



さやか「こ・・・これは・・・!?」

さやか「仁美の首筋に・・・魔女の口付け!?」


さやほむまど杏子マミ「!!」ゾクッ


まどか「今・・・感じたよ」

ほむら「かなり強力な魔女の気配・・・!!」

杏子「まさか・・・今・・・この劇場内に結界が!?」



仁美「・・・」フラッ


ドサッ


使い魔「ウケケケ!」



さやか「やばい!」


観客「!?」


ざわざわ・・・

まどか「段上に・・・使い魔が!!そして・・・観客に見られちゃった!?」


ほむら「変身して戦う!?いえ・・・観客がいっせいに逃げ出したら将棋倒しになるわ・・・」



マミ「くっ!」


シャキン!(変身しながら段上にあがるマミ)


さやか「マミさん!?」


マミ(劇場を壊すわけにはいかない・・・ここは・・・)


マミ「レガーレ!」(拘束魔法)


使い魔「ウケ!?」


マミ(そのまま締め上げる!)


使い魔「ウゲエエエエエ!!」


しゅう・・・


まどほむ「・・・!?」


マミ(はやく!適当にナレーション入れて!)


まどか「あっ」

やっと追いつきました。明日からはちゃんと進められると思います。


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こっちのしきり直しとともに1~13話のリメイクしました。
初めて見る人はもちろん、すでに本編を見た人も楽しめる構成にしてます(イオタ並の自信)
こちらも読んでいただくとありがたいです。

マミのクラスメイト「巴さん!?」


ほむら「ロザラインは魔女から分裂した使い魔に操られていたのです」

まどかのクラスメイト「えっ!?えっ!?暁美さん!?」


まどか「使い魔を追っていた地元の魔法少女によってそれは倒されました」


観客「ん?魔法少女の概念を取り入れた作品なのか?」

観客「そういえばスーパーセルのときワルプルギスと戦ってくれた魔法少女が
ここの生徒なんだっけ?」


観客「レガーレ・・・イタリア語でリボン・・・なるほど!イタリアが舞台だからか」


ほむら「ロミジュリの舞台がイタリア・・・そしてマミがイタリアかぶれのおかげで
登場人物の一人としてすんなり入り込めたわね」


小林「暁美さん!?これは一体・・・」

ほむら「緊急会議よ!みんな集まって!」


~~~



クラスメイト達「え!?本物の魔女がこの劇場内にいるって!?」

ほむら「だけど・・・もちろん観客に知らせるわけにはいかないわ」

ほむら「今現在で口コミで火がついて会場は満席立ち見状態・・・
ここで「魔女が出た」といえば将棋倒しになるほど大騒ぎになるのは目に見えてる」


ほむら「小さい子も来てるこの劇場でのそれは命の危険性をも孕むわ」

ほむら「だから・・・私たち魔法少女でそいつの結界を早急に処理する」


ほむら「もしも魔女や使い魔が劇場内に出てきてしまった場合演出として処理するの」


女子生徒「そ・・・そうよね」

和子「お客さんの混乱を招くわけにはいかないわ・・・そうしましょう」


氷室「・・・」

杏子「氷室?どうした?」


氷室「いや・・・いざという時はまた僕がバイオリン仮面になって・・・」


杏子「お前今左手使えないんだろ?そんな状態で変身してどうやって戦うんだよ?」

氷室「それについてはもう答えが出ている」


マミ「あの・・・」


まどか「はっ!!いけない!壇上のマミさんとさやかちゃんをほったらかしだよ!」

ほむら「小林さん!早く次の展開を考えて!!」


小林「えええええっ!?」

~以下ほむらが新しい脚本をテレパシーで通達~


加藤(キュゥべえ着ぐるみ)「やあ♪僕の名前はキュゥべえ!」

恭子「あ・・・あなた達は?」


加藤「彼女は魔法少女・・・魔女を狩る者さ」


マミ「私の名前はカンデローラ」


恭子「魔法少女って?」


ほむら「この出来事がきっかけでジュリエットは魔法少女とキュゥべえの存在を知ることになります」


加藤「君にも魔法少女の素質があるよジュリエット。
願いを叶えたかったらいつでも僕を呼んでくれ」


マミ「でもそれは死と隣り合わせの戦いに身を投じることになるわ。よく考えてから決めてね」


~~~


恭子「ねぇロミオ・・・」


さやか「なんだい?ジュリエット?」

恭子「私・・・契約しようと思うの」

さやか「なんだって!?」


恭子「もしもあなたのお父様お母様と私の両親を仲良くさせるように願えば・・・」

さやか「そ・・・それは僕だって望んでるけど・・・そのためにジュリエットが危険な目に・・・
魔法少女になるなんて駄目だよ!!」


さやか(あれ・・・?もしかしたらあの時の恭介も同じ気持ちだったのかな・・・?)

さやか(逆の立場になって初めて恭介の気持ちがわかったよ・・・
恭介が女の子であたしが彼氏なら・・・絶対嫌だもん・・・彼女が魔法少女にならざるを得ないのは・・・)


さやか(ごめんね恭介・・・辛い思いしたんだね・・・)


さやか(って!!喧嘩中だよあたし達!!ここで折れたら恭介が調子にのっちゃう!)



杏子「その願いだけはやめときな。ジュリエット」


恭子「!?」

恭子「なぜです?ロレンス様!?」

杏子「あたしは知ってるんだ。過去に同じような願いを・・・
父親の話を聞いてほしいと願った魔法少女・・・そのあとに訪れた奇跡がただの洗脳だった事を」


杏子「あたしはあんた達の存在が両家の争いを止めてくれると信じている。
それは奇跡や魔法に頼らず自分の力でつかむ物なのさ」


クラスメイト「なんだかロレンス修道士のキャラが佐倉さん本人に近づいてる気がするけど・・・」

小林「脚本っていうのは時折キャラクターが勝手に人格をもったりする物なのよ」



観客「あれ?ロレンスってシスター設定だっけ?」

観客「いや・・・原作ではただの神父。おっさんだよ」

このえみりんはプリティーリズムのなるちゃんでイメージされるw

~マキューシオその他友人とともに町を歩くロミオ~


まどか(ティボルト:ジュリエットの親戚)「ロミオ・・・この前パーティに潜り込んでいたらしいな」


さやか「ティボルト!」


タツヤ「ねーちゃ!ねーちゃが出てきた!」

他校生徒「また女の子・・・しかも可愛らしい」


まどか「剣を抜けロミオー!!決闘だー!」

まどか「お前もモンタギューの者ならばこれに応じろー!」


観客「なんかすっごい可愛らしいんですけど・・・」


クラスメイト「なんだかこの会場に魔女がいるなんて忘れそうだね」

ほむら「だからこそいいのよ。みんなの注意を集中させてるうちに結界を見つけるのよ」


杏子「どうだマミ?見つかったか?」

マミ「ええ・・・見つけたわよ・・・」


マミ「ワルプルギスほどでは無いにしろ・・・これは・・・かなり強力な魔女よ」

杏子「なら、あたしも突入するぜ」

マミ「いいえ。ロレンスの出番はまだあるわ・・・ここは私一人に任せて」

杏子「マミ!?あんた何を!?」


マミ「心配いら無いわ。あなた達の劇は必ず成功させるから」

杏子「な・・・!?」


マミ「今この瞬間の青春だけは・・・二度と訪れないから・・・」

マミ「あなた達の青春を守らせて・・・皆のお姉さんとしてやり遂げたいの」



マミ「二日目はバンド演奏があるでしょ?必ず帰ってくるから・・・」

杏子「おい!フラグをたてるな!!マミ!!マミ!?」

~結界内~


マミ「あれは・・・!?すでに魔法少女が魔女と戦ってる!?」


キュゥべえ「遅かったねマミ」

マミ「彼女たちは?」


キュゥべえ「この町2人・・・あすなろ市から3人計5人の魔法少女が戦ってくれてる」


キリカ「マミ!やっと来たか!」

マミ「呉さん!?あなた魔法少女だったの?」


織莉子「予知で見えていたわ。会場が魔女に取り込まれることは・・・」

マミ「美国さん!」



かずみ「来たよ!この町の魔法少女だ!」

カオル「もー!私達が食い止めてなかったらやばかったんだから!」

海香「はやく仲間を連れてきて!こいつは・・・全員の力をあわせないと勝てない!」


マミ「見知らぬ魔法少女も戦ってくれている・・!」

マミ「!!」


マミ「これは・・・ワルプルギスの夜のように・・・複数の魔女が集合している!?」



集合魔女の核:お仮死の魔女「GOGGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」


Alfa Romeo Giulietta デェン!!(魔女文字)

違うな。ここはネタを仕込む場面じゃない。

Alfa Romeo Giulietta 

読み:アルファ・ロメオ・ジュリエッタ
女神像の魔女。その性質は仮死

自らの悲劇を知らせるために世界中を旅する劇団。
死後の世界でも愛しの人との再会を果たせなかった結末を我々は知らない。
ワルプルギスのように他の魔女を取り込む能力をもち劇団を拡大させた。

ワルプルギスに力でねじふせられて「劇団」は取り込まれたが、ワルプルギスの死後
切り離された彼女は見滝原にて公演を行う。

この魔女を倒したければ「正しい結末」を世に知らしめるか「死後の世界での再会」を
正しい結末に変えてしまうしかない。

マミ「どうして?どうして魔法少女が5人もいて勝てないの?」

マミ「確かに強力な魔力を感じるけど・・・そこまでとは思えない」


カオル「だったら!やってみるといいさ!それでアイツの性質がわかるはずだから!」


マミ「そうね・・・みんな下がって!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」


ドォン!!


女神像の魔女「GAAAAAAA!!」


ドサッ


マミ「倒せた!?」


女神像の魔女「UUU・・・」


マミ「集合魔女のうち・・・一匹の魔力が消えて・・・復活した!?」

マミ「そう・・・いくつもの命をもっているのがあなたの性質なのね?」


キリカ「それだけじゃない!もう一度撃ってみろ!」


マミ「?」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」


ドォン!



女神像の魔女「・・・」


マミ「こ・・・これは!?」

~再び劇中~


さやか「待ってくれティボルト!僕は・・・僕は争わない!」

さやか「今の僕にとっては・・・キャピュレットの名も・・・自分の名と同じほど誇りに思っているんだ!!」

さやか「君の事を愛しているんだ!頼む!!剣を収めてくれ!」

(※原作でもこのような台詞をいいます。言うまでも無く、
ジュリエット=キャピュレット家と結婚したため、キャピュレット家の者を好きになろうと
ロミオの精一杯の努力から出てきた言葉です)

まどか「さ・・・さやかちゃんたら・・・愛してるなんて・・・」ドキドキ


まどか(こうして見ると・・・本当に王子様的なキャラの格好をしたさやかちゃんはカッコいいなあ・・・)

まどか(演劇を装ってちょっとだけ・・・ちょーっとだけさやかちゃんと・・・)


まどか(でも・・・今のわたしも男の子役なんだよね・・・ロミオ役のさやかちゃんと絡んだら・・・)

まどか(・・・男の子同士・・・)


まどか(ティボルト×ロミオ?ロミオ×ティボルト?)

まどか(はっ!わたしったら・・・いけない!これBLとか呼ばれてるやつだよ!)


まどか(Y・AOIだよ!どどどど・・・どうしよう!一度興味を持ったらとまらないよ!)


さやか『おーいまどかー。魔女はマミさんが倒しに行ったから集中して演技してくれー』


まどか「ウェッ!?」

マーキューシオ「どけロミオ・・・お前がやらないなら俺がやるぜ」

さやか「待ってくれマーキューシオ!!」


~争い中ティボルトの剣がマーキューシオへ刺さる~


さやか「マーキューシオ!!」

ティボルトの取り巻き「おい、やばいぞ!!逃げろティボルト!!」



さやか「逃がさない!やってやる!!お前を殺すぞ!!ティボルト!」


まどか「ロミオ・・・」


さやか「うわあああああああ!!」



ガキィン!ガキィン!!ガキィン!!!


観客「おいおい・・・これが学芸会レベルの演技かよ・・・すごい殺陣だぞ・・・」

観客「剣と剣で火花出てないか?コレ」


ほむら(まどかの「認識する」魔法はさやかがワルプルギス打倒のために身に着けたすべての剣の技術を
手を握るだけで習得できたわ)


ほむら(加えて二人はテレパシーを使って互いがよける方向を指示している。剣も本物を使っているわ)

ほむら(これで迫力が出ないはずがないのよ・・・
魔法少女としての特権を活かした最大のアクションシーンを存分に楽しみなさい)



~恭子サイド~

恭子「ふぅ・・・出番がない場面だ・・・一時的にとはいえ女装を解ける」


氷室「恭子・・・ちょっと話がある」

恭子「今度僕をその名で呼んだらホテルの件・・・共倒れになってでもバラすよ?」


氷室「すまん恭介・・・ちょっと頼みたい事があるんだけど・・・」

~舞台裏~


マミ「ふぅ・・・」

杏子「マミ!?」

杏子「無事だったのかよマミ!おい、魔女は!?魔女はどうなった!?」

杏子「まだここ周辺に魔力を感じるぞ!倒せたんじゃないのか?」


マミ「落ち着きなさい杏子。劇もまだ途中でしょ?次のあなたの出番は?」

杏子「ロミオがティボルトをやっちまって、ジュリエットがパリスと結婚させられそうになって・・・」

杏子「それから何か案がないかジュリエットがロレンスの下に訪れるから・・・
まだ少し先かな」


マミ「なら今のうちに結界に来てもらうわよ。皆がいなければ勝てない魔女だから」

杏子「!!そんなに強力な魔女なのか!?だったらさやか達にも協力を・・・」

マミ「いいえ。そういう意味の「勝てない」じゃないのよ」

マミ「さやかさん達はまだ出番があるわ。今はあなた一人でできる事を頼みたいから」


杏子「どういう事だよ・・・」


~魔女結界、女神像の魔女目前~


杏子「!他の魔法少女が食い止めてくれている!?」

杏子「なんでこの数の魔法少女がいてとどめが刺せないんだ!?」


マミ「説明するわ・・・奴の性質は・・・「仮死」」

マミ「自分が取り込んだ他の魔女の命のストックを使って相手の攻撃を受け・・・
「仮死」状態を経て一度受けた魔法少女からの攻撃をすべて無効化してしまう魔女よ」


杏子「えっと・・・もっとわかりやすく・・・」

マミ「一度受けた魔法少女の攻撃を「覚えて」「無効化」する魔女よ」

マミ「奴を倒すには・・・多種多様な攻撃をしかけるしかないわ」

マミ「すでに私と・・・呉さん達5人の攻撃は全て通用しなくなってるわ」


マミ「魔力の波動パターンを読み取って・・・命のストックを消費してその
魔法少女からの攻撃をすべて無効にすると言っていいわね」


杏子「何度か殺さないと殺せないって奴か・・・」

杏子「まだ覚えられてないあたしの攻撃なら通用するけど・・・ヤツの命をひとつ削るだけってか・・・」

マミ「ええ・・・そして次に立ち上がってくる時は・・・また別の魔法少女が攻撃するしかないわ」


杏子「でも・・・あたしたちの手数よりヤツの命のストックが多い場合は・・・」

マミ「全ての攻撃を無効化されて・・・負けるわ」


杏子「・・・」

マミ「でもやるしか無いわ・・・魔力の総数から感じられる
こいつの残りストックは「およそ4」およそだから間違いがあるかもしれない」


マミ「こちらの残り魔法少女は杏子、まどかさん、ほむらさん、さやかさん・・・」

マミ「見極めが間違っていたら・・・劇場内の一般人全てを巻き込んで全滅するけど・・・
試してみなくちゃわからないし・・・」


マミ「そういう意味で・・・全員が変身しないと勝てないと言ったのよ」

まるでFateのバーサーカーだな

つまんね

レガーレは「拘束」でした。リボンはトッカ。
かずマギ勢と接点が無いような会話をマミにさせましたが、マミと杏子は接点あったっぽいんだよね・・・
まぁ「違う時間の話」とバッサリきってしまえばそれまでですが・・・

もう一度かずマギ読み直して考えます

かずみ勢でマミさんと会ったことがあると明確に描写されてるのは今のところ和紗ミチルだけのはずなので、あまり問題は無いかと(海香&カオルがロッソ・ファンタズマを使ってたので、杏子ちゃんとは会った可能性がありますが)。

ただ、設定上ミチルとかずみは似ているわけですし、ミチルがマミさんに助けられたことがあの世界の話の全ての始まりと言えなくもないので、マミさんに『よく見たらあなたは……』的なことを言わせてもいいかも。

杏子「アイツは・・・和紗ミチル!?」

杏子「あとの二人は・・・」

マミ「知っているの?」

杏子「ちょっとな」


マミ「そういえば彼女たちイタリア語で必殺技を名づけてるわね」

マミ「私も会った事があるのかしら」



~劇中~


死闘の末ロミオ(さやか)に刺されるティボルト(まどか)


まどか「ぐ・・・ふっ!」

さやか「あ・・あ・・・」


ロミオの取り巻き「逃げろ!逃げるんだよ!ロミオ!!」

ほむら「死罪は免れましたがロミオは町から追放されました」


~キャピュレット家~

恭子「ロミオ・・・ティボルト・・・なんて不幸の重ね合わせ・・・」


父「ジュリエットはまだ悲しんでるのか・・・」

母「無理もありません。ティボルトはジュリエットに本当に良くしてくれましたし」


父「パリス!」

中沢(パリス公爵)「はい」


父「娘を悲しみから救ってやれるのはお前だけだ」

父「娘と結婚させてやる」


中沢「!!本当ですか!?」(演技を超えた歓喜)

~ジュリエットの部屋~

恭子「絶対いやよ!」(演技を超えた拒絶)


和子(乳母役)「・・・」


コンコン(窓)

さやか「ジュリエット!」

恭子「ロミオ!」


さやか「明日僕たちが離れ離れになったらいつ会えるかわからない」

さやか「だから・・・今日だけは・・・今日だけはジュリエットと二人きりで」


和子「・・・わかったわ・・・」


ぎゅっ


ちゅううう


まどか「悲しみと混乱の中ロミオとジュリエットは儚くも美しい夜を過ごすのでした」


クラスメイト「証明、佐倉さん!落として!」

クラスメイト「佐倉さん・・・いないんだよ!」

クラスメイト「えっ!?」

さやか(うわー・・・やっぱり人前で抱きついたりキスすんの恥ずかしいわー)

さやか(目を開けてられない・・・)

さやか(証明はもう落ちたかな?元々薄暗いからわかんないよ・・・)


がばっ


恭子「さやか!?」


観客「!!」

ざわっ


観客「おい・・・どういう事だよ・・・まさか本当の初夜のシーンを・・・」

タツヤ「ママー、手どけてよーみえないよー」

ジュンコ「なにやってんださやかちゃん!?一般客もいるっていうのに!」


ほむら「まずい!二人とも人前でナニかしてしまうわ!はやく証明を落として!」


まどか「杏子ちゃんは!?杏子ちゃんはどこ!?」

ほむら「仕方ないわね・・・」


ほむら「魔女結界ホムリリー!さやかと恭介を回収して!」


グワッ(結界の入り口)


ぱっくん(恭介とさやかを回収)


ほむら「ふぅ・・・」


杏子「よお」

ほむら「杏子!?なにやってたの!あなたは証明係でもあったのに抜け出して!」

ほむら「ロレンスの出番が近づいてるわ!はやく着替えて!」


杏子「まどかかほむら・・・どっちか結界に来てもらうぜ」

ほむら「え?」


杏子「・・・というわけだ。全員が変身しないとこの魔女は倒せない」

杏子「さやかの出番はまだまだあるから、まどかかほむらどちらかが先に来てくれ」

ほむら「さやか(ロミオ)の次の休憩は?」


小林「ジュリエットがロレンスにロミオと一緒になる策を尋ねて・・・」

小林「周りの目を欺くため仮死状態になるまでの間ね・・・
それからは添い遂げるまでロミオ(さやか)の独壇場になるわ」


まどか「・・・」

まどか「魔女の性質が・・・「仮死」そして・・・ジュリエットも・・・」


まどか「もしかして・・・劇場に現れた魔女は・・・」


ほむら「なら・・・私が先に行くわ」

ほむら「さやか・・・あなたは私の次・・・ジュリエットが走り回るシーンのうちに
魔女に一撃を加えるのよ」


さやか「わかった!」



ほむら「ジュリエットが仮死状態になればさやかは結界に入れない。
そのうちにまどかが魔女を倒す」


ほむら「私→さやか→まどかの順番で魔女に攻撃するわ」

杏子「さて、あたし達の出番だな。いくぞ恭介」

恭子「うん・・・」


~劇中~


恭子「ロレンス様!何か・・・何か策はないのですか?」

杏子「仮死の毒を飲むんだ。パリスとの結婚式の日に毒を飲んでみなの目を欺く」


杏子「ロミオにも計画を伝える。
次に目を覚ましたときアンタはロミオとともにこの町から逃亡しているはずさ」


杏子「二人の生存と結婚を改めて両家に知らせたら領主様の許しを経て
ベローナに戻ってくるのさ」


恭子「その毒は・・・どちらに!?」

杏子「二度と手に入らない貴重なモノだが・・・あたしは持っている」

杏子「確かココに・・・アレ!?」


加藤(キュゥべえ役)「その薬品ならこの前使い魔が現れたときのどさくさで破損したじゃないか」


恭子「キュゥべえ!」



加藤「君がロミオと添い遂げるには・・・もはや君が魔法少女になるしか無いね」

杏子「よせジュリエット!契約しちゃ駄目だ!」

杏子「魔法や奇跡で叶えられた和平なんてなんの価値もないんだ!君が争いを止めるように願っても・・・」


恭子「いえ・・・二人の力だけできっと両親たちを仲良くなるようにして見せます」

恭子「私が望む奇跡は・・・仮死状態になりたい・・・」


恭子「どのみち薬品を使った仮死では欺けるかどうかわかりません。でもキュゥべえと契約すれば確実です」


恭子「仮死状態になってから24時間きっちりに目覚める・・・これが私の願いです」


加藤「その願いで良いのかい?君とロミオを永遠に添わせることも可能なんだよ?」

恭子「あの人の心を魔法やなにかで乱したくありません・・・」


まどか(よくよくジュリエットを分析するとさやかちゃんと考え方が似てたりするのかな・・・)

まどか(さやかちゃんも・・・願いで上条君の心をつかむ事を良しとしなかったし)


まどか(今回ジュリエットかもしれない魔女が現れたのも・・・ワルプルギスの時のように
さやかちゃんの本質に惹かれたとしたら・・・)

加藤「契約は成立だ・・・受け取るがいい。それが君のソウルジェムだ」


恭子「あ・・ん・・・あうっ・・・」

もみもみ


さやか「ちょっとえみりん!?ナニ恭介の胸をもんでるのよ!」


加藤「え?美樹さんの時も実際キュゥべえにやられたんでしょ?」


観客「ふーん・・・ジュリエットがもし魔法少女だったらって話なのか」

観客「魔法少女の概念が知れ渡った現代だからこそのアレンジだな」

観客「案外史実だったりしてな」



さやか「ほむら・・・早く戻ってきて・・・」

さやか「もうすぐロミオの出番が来ちゃうよ・・・」


ほむら「お待たせ。兵器と時間系の能力を失ってたから手間取ったわ」


さやか「ほむら!」

ほむら「早く行きなさいさやか。一撃で決められるように
他の魔法少女たちが足止めしてくれてるから」


さやか「わかった!すぐ行くよ!もしあたしの帰りが遅かったら脚本を適当にごまかして!!」

~結界内~


さやか「あれが・・・今回の魔女だね」


女神像の魔女「GA!?」


さやか「こっちを見た!!来る!?」


女神像の魔女「・・・」

さやか「?」(ほむらの結界の中で思う存分恭介にちゅっちゅした事によって
あふれでる幸せオーラ)


女神像の魔女「イラッ」


ゴゴゴゴ・・・


かずみ「えっ!?えっ!?ええええ!?」



織莉子「予知外の出来事が!!嫉妬の力で魔女が強くなった!!」

さやか「またかよ!う・・・ウソでしょ!?あたし・・・すぐ戻らなきゃいけないのに・・・!!」

さやか「まるであたしが幸せになる事をありとあらゆる魔女が否定しているの!?
なんなのよ。もー!!」


さやか「ええいとりあえず食らえ!唯一の必殺技!スパークエッジ!!」


ザシュッ


さやか「やったか!?」


女神像の魔女「フフフ・・・」

さやか「耐えたよ!!」


海香「さっきより硬くなってる!」

カオル「命のストックを削らずに耐えた!つまり今の攻撃も覚えられた!!」


キリカ「さやかとかいったっけ君!他に必殺技は!?」

さやか「あ・・・ありましぇ~ん・・・」


一同「な・・・!?」

マミ「そんな・・・ヤツの命はまだ2つ分はあるのに・・・」

マミ「さやかさん!なんかこう・・・マホイミ的なワザは無いの!?」


さやか「マホイミ!?ナニそれ!?」

マミ「過剰な程の回復魔法で生命力を異常促進させてダメージを与えるワザよ!」


さやか「無いよ!だいたいマミさんずっとあたしの指導してたよね!?」


さやか「で・・・でもやってみようかな・・・
あたしの回復魔法を最大限にしてあいつにぶつければあるいはダメージを・・・」


織莉子「無理よ。ヤツの生命力のキャパシティの方が高いわ。
失敗する未来が見える」


キリカ「バリエーションに乏しいヤツ・・・魔法少女何年やってんだよ・・・」


さやか「一年もたってないわよ!!」

かずみ「とにかく・・・2つ命を残しちゃった!あなた達残ってる魔法少女は?」

さやか「一人です・・・」

さやか「でも・・・まどかなら・・・それでもまどかなら・・・」


まどか「はぁ・・・やっぱりこうなっちゃってるか・・・」

さやか「まどか!」


まどか「きっとさやかちゃんが余計なことして魔女を強化させるんじゃないかって予感があったんだ」


まどか「やっぱりさやかちゃんは不幸なのが基本なんだね」

まどか「幸せになろうとするとありとあらゆる障害がさやかちゃんを追い詰めて・・・」


さやか「うぉい!!」


まどか「でも・・・きっとそれを乗り越えたとき・・・さやかちゃんは本当の意味で幸せになれるから・・・」


さやか「まどか・・・」

まどか「行ってさやかちゃん!劇に戻って!」

まどか「この子はわたしが引き受ける!
きっとわたしの魔力なら2つの命を同時に浄化できると思うから・・・」



さやか「まどか・・・ごめん・・・肝心なときにはいつもまどかを頼りっぱなしで・・・」


まどか「気にしないで!さやかちゃんはさやかちゃんにしか出来ないことがあるんだから!」


さやか「ありがとまどか!あたしひとまず劇に戻るね!」


まどか「さあ・・・今度はあなたの番だよ・・・ジュリエット・・・」


まどか「あなたもきっと・・・ロミオと再会できるから・・・」

まどか「そのために今・・・あなたを導くね・・・」


まどか「変身ッ!!」



かずみ海香カオル「!」

織莉子「!!」


キリカ「!」ゴクリ




まどか「・・・」



まどか「あれ?」



キュゥべえ「100メートル圏内にはあるみたいだけど・・・まどか・・・君のソウルジェムは?」


まどか「わああああああ!!そうだったああああああ!!!」


まどか「ほむらちゃんに預けたままだよおおおおお!!」



一同「ええええええええええええええ!?」

~劇中~

恭子「パリスとの結婚式・・・」

恭子「仮死状態になるのなら・・・今!」


和子「ジュリエット様!ジュリエット様!?お部屋に入りますわよ!ジュリエット様!」


和子「!?」


和子「ジュリエット様・・・!?」



和子「奥様!ご主人様!ジュリエット様が・・・!ジュリエット様が・・・!!」

ほむら「ジュリエットの葬式に居合わせたロミオの部下により悲しい知らせはすぐに伝わりました」

ほむら「ジュリエットの仮死計画の知らせより先に」



さやか「ジュリエットが・・・そんな・・・」

さやか「まってくれジュリエット・・・僕も・・・君の傍へ・・・」


ほむら「まどか・・・遅いわね」

ほむら「・・・あっ」


ほむら「ソウルジェム・・・」

~魔女結界~

まどか「ソウルジェム、ほむらちゃんに預けっ放しだよおおお!」


カオル「ワルプルギスの夜を倒したから・・・どんな奴らかと思えば・・・」

海香「バカなのか!?さっきのさやかとかいうヤツといい・・・
この町の魔法少女はバカしかいないのか!?」


キリカ「ちょっとまった!私と織莉子を一緒にするな!!」


ほむら「まどか!」

まどか「ほむらちゃん!」


ほむら「ヤツの命のストックは!?」


マミ「さやかさんが・・・とどめを刺しきれずに・・・二つ残ってるわ」


ほむら「・・・あのバカ・・・」

ほむら「また・・・あなたに負担をかけてしまうのね・・・まどか・・・」


シュッ(ソウルジェム)



パシッ


まどか「大丈夫だよ!わたし・・・頑張るから!」

まどか「さやかちゃんと上条君も・・・ロミオとジュリエットも・・・幸せにするから・・・」


ほむら(劇を成功させて・・・という意味?なぜ役名で二回言う必要があるのかしら)


まどか「変身!!」


ピカーッ


ゴゴゴ・・・


かずみ「す・・・すっごーい!!」


織莉子「この途方も無い魔力・・・もしかしたら・・・」


マミ「ヤツに攻撃を「覚えさせる」事無く・・・跡形も無く倒せるかも・・・」



まどか「この子は・・・3割ってところだね・・・」

ほむら「見極めを間違えないで!いくらあなたの力が強大でも・・・
一度耐えられたら「覚えられて」しまうわ!」


まどか「大丈夫!きっと・・・大丈夫だよ」


まどか「もう全力は出せないんだよね・・・普通の魔女のグリーフシードじゃ・・・
10個単位じゃないとわたしのソウルジェムを浄化できなかったし・・・」



まどか「ギリギリの力でいかせてもらうよ!マジカル☆アローッ!!」


シュパパパパ!!



ドォン!!!



女神像の魔女「GYAAAAA!!!」


女神像の魔女「GU・・・・GUAAA!!」


女神像の魔女「MUKYAAAAAAAA!!!」



ほむら「まどか・・・?」


まどか「あれ?」


まどか「命を一つ・・・削っただけだね・・・」


まどか「相手の実力・・・見極めを間違えちゃった☆耐えられちゃった☆」



外伝組「ええええええええええええええええ!?」


マミ「今の攻撃から・・・まどかさんの魔力も「覚えられた」わね・・・
まどかさんの攻撃はもう・・・効かないわ・・・」


海香「やっぱり・・・見滝原の魔法少女って・・・」

カオル「バカ・・・?」


キリカ「わたしと織莉子は違う!!」

杏子「さやかがしくじった所から・・・なんとなくこの結末は予想できたよ」


まどか「杏子ちゃん!」

杏子「劇場では・・・まださやかと恭介が演技してるから・・・」


杏子「せめて・・・劇が終わるまでは・・・幸せな夢見させてやろうぜ・・・」

杏子「絶対この魔女を外に出すな!ここで精一杯食い止めるんだ!」


まどか「さやかちゃんの・・・大切な友達のために・・・」

まどか「ワルプルギスの夜の時に出来なかったことを今・・・するんだね・・・」



女神像の魔女「KYOAAAAAAAAAAAAAA!!!」


ほむら「仕方ない子達ね・・・」

ほむら「でも・・・好きよ。そういう所・・・」


ほむら「最後まで一緒にいてあげるわ私も・・・。さやかは後で怒るかもしれないけどね・・・」



???「まだ諦めるのは早いぞ!魔法少女たち!!」



まどか「!?」

ほむら「だ・・・誰!?」

氷室「とうっ!」

恭子「やあっ!!」


シュタッ


まどか「氷室さん!恭子ちゃん!」

恭子「その名で呼ばないで!!」


ほむら「あなた達・・・何しに来たの!?」


氷室「決まってるだろ?」

恭子「変身だよ」


かずみ「変身!?」

カオル「もう一人・・・魔法少女がいたのか・・これなら・・・」

海香「ちょっとまて・・・それなら隣の男はなんのつもりでここに来た!?」


恭子「氷室さんだけじゃない、僕も男だ!!」


キリカ「えええええええええええええええええ!?」



マミ「!?まさか・・・上条君・・・また魔法使いに・・・
バイオリン仮面サバイブに変身するつもり!?」

マミ「駄目よ!さやかさんが待っているわ!!劇に・・・劇に戻ってあげて!!」

氷室「いや・・・バイオリン仮面サバイブはあれっきりだ。
今度恭介の体を傷つけたらさやかに申し訳が立たないからね」


氷室「僕の体をベースに・・・もう一度だけバイオリン仮面に変身する」

氷室「正真正銘最後の変身だ。この戦いが終われば僕は魔法使いを卒業する」


氷室「す・・すでに条件は満たしたし・・・///」


ほむら「・・・!?でもあなたの左腕は・・・」


氷室「そう・・・もう動かない」


恭子「だから・・・バイオリン仮面の・・・左半身は・・・僕がなる!」


一同「!!」



氷室「・・・」スッ

恭子「・・・」スッ



キリカ「なんだ?あの二人が持っている布は・・・!?」


織莉子「・・・下着・・・ね・・・」

かずみ「しかも女性モノ!?」

電子音声(銀河万丈)「カズコォ!!」

氷室「変身!」

ガバッ



電子音声(銀河万丈)「サヤカァ!!」

恭子「変身!!」


スチャッ


まどか「顔にじゃなくて・・・直に履いた!?」


氷室恭子「「フォオオオオオオオオオオオオ!!!」」




ピカアアアアアアッ!!



新バイオリン仮面「ふしゅうう・・・」



恭子「・・・」



ドサッ



まどか「恭子ちゃん!」

杏子「な・・・嘘だろ!?」

マミ「し・・・死んでる!?」


新バイオリン仮面「「心配するな。一時的に魂をこちらに預けただけさ」」


新バイオリン仮面の左半身「僕は・・・上条恭介はここにいる。何も問題ない」


ほむら「こ・・・このバイオリン仮面の姿は・・・!!」

ほむら「上半身と下半身で・・・それぞれカラーリングが別れている!?」

まどか「上半身は・・・和子先生の下着のオレンジで・・・下半身は・・・さやかちゃんのブルー!?」


右半身(氷室側)「上半身は早乙女先生のパンティ・・・下半身は・・・さやかのパンティの力によって変身した姿だ」

左半身(恭介側)「さやカズコフォーム。これが新バイオリン仮面の基本形態さ」


新バイオリン仮面「「実際の振り分けは上半身、下半身では無く左半身、右半身だがね」」

新バイオリン仮面「「一つの体に二人の恭介の意思が宿っているのさ」」


左半身(恭介側)「僕たちは二人で一人の!」

右半身(氷室側)「バイオリン仮面!!」


バイオリン仮面W「W(ダブル)!」バァーン!!



マミ「バイオリン仮面・・・ダブル!!」

杏子「いけるぞ・・・!!手数さえ増えれば・・・あの魔女を・・・倒せるかも!!」


かずみ海香カオル「パンティを被って・・・パンティを履いて・・・」

織莉子キリカ「・・・変身した・・・・」


まどか「あれ?みんな?どうしたの?」




外伝勢「へへへへへ・・・・変態だあああああああああああああああああああああ!!!!」




ほむら「・・・そういえば見るのは初めてだったわね・・・あなた達は・・・」

まどか「慣れって恐ろしいね・・・」

バイオリン仮面W「さぁ!お前の残りの命を数えろ!」


女神像の魔女「GAU?」


恭介「だれか!僕の体を持って劇場に戻ってくれ!」

まどか「え・・・!?劇の事・・・まだ諦めてないの!?」

恭介「大丈夫だ!僕の後の出演は死体でもできるモノだから!」


恭介「抜け殻でもできる演技だから!はやく劇場に!この魔女を倒して・・・かつ学園祭も成功させるんだ!」


キュゥべえ「なら僕が持って行こう」


ほむら「!?インキュベーダー!?どういう風の吹き回し!?」


キュゥべえ「言ったはずだよ。僕はロミオとジュリエットの事を懐かしいと・・・興味深いと」

キュゥべえ「正直・・・君たちがこの魔女に勝てるかどうかよりロミジュリの脚本の方が気になるんだ」


キュゥべえ「見届けさせてもらうよ。君たちがロミジュリの真実をしってなお・・・どういう結末へと向かうかを」


マミ「キュゥべえ・・・まさかあなた感情が!?」

キュゥべえ「さてね」



バイオリン仮面W「さやかと和子の共通点は「怒り」だ・・・
彼氏にフラれたらどういう行動に出るかわからない恐ろしさがある」


バイオリン仮面W「だから・・・その二つの力を取り込んだ私の・・・新曲は!!」


バッ


キリカ「バイオリン!?」

カオル「こ・・・こんな時に何を!?」



バイオリン仮面W「新曲!!「乙女の怒り!!」」

♪~♪~♪


女神像の魔女「KYAAAAAAAAA!!!」



海香「バイオリンの音で・・・魔女が苦しみだした!?」

織莉子「理解不能・・・理解不能・・・予測不能・・・予知不能・・・」



バイオリン仮面W「そして!身に着けた下着の使用者の特徴をトレースする能力も!Wになった事で
二者の特性を合わせた究極必殺技へと昇華させることが出来る!!」


早乙女和子:必殺技:乙女のビンタ

美樹さやか:必殺技:スパークエッジ
=???


バイオリン仮面W「食らえ!スパークビンタ!!」



バチィイイイイン!!



女神像の魔女「GYOEEEEEEEEEEEEE!!!」


キリカ「地味・・・」


マミ「でも・・・覚えられてないワザだから効いてるわよ!!」


女神像の魔女「GUHUHUHU・・・」ムクッ


杏子「起き上がってきたぞ!」

ほむら「今の攻撃も覚えられたわね・・・もう通じない」


海香「それだけなのか!?他に必殺技は無いのか?バイオリン仮面!」


バイオリン仮面W「残念だけど・・・この姿で出せる必殺技はこれまでだ」


かずみ「そんな・・・」


バイオリン仮面W「だが・・・諦めるな!言ったはずだ!
私は身に着けた下着の所有者二人の特性を組み合わせて・・・新必殺技を作り出せると!」


バイオリン仮面W「例えば・・・今この状況で杏子のパンティがあるだけで
二通りの組み合わせ・・・あんさや(杏子+さやか)と和子あん(和子+杏子)の必殺技が増えるんだ!」



まどか「・・・!まさか・・・」



バイオリン仮面W「だから・・・だから魔法少女たちよ!!」





バイオリン仮面W「君達のパンティを・・・私にくれ!!」






一同「・・・」





一同「変態だあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

クラスメイト「もう少しでロミオがジュリエットの墓にたどり着いちゃうよ!」

クラスメイト「ジュリエットは!?上条君はどこ!?」


キュゥべえ「おまたせ」

恭子の体「・・・」


クラスメイト「え・・・!?上条君!?」

クラスメイト「なにこれ・・・脈が無い!?死んでるの!?」

クラスメイト「上条君!?上条君!?」


キュゥべえ「大丈夫、ちょっと魂を他の場所に預けてるだけさ」


クラスメイト「そんな事言ったって・・・」


キュゥべえ「とりあえず劇を成功させることを優先してほしい。それが上条恭介からの伝言だ」

キュゥべえ「劇が破綻してしまえば・・・それは裏切りと呼ばれる行為になるんじゃないのかな?」


クラスメイト「!!」



クラスメイト「急げ!ジュリエット(恭子)の死体をここに!!」


クラスメイト「場面が転換する!早くしろ!」

~クライマックスジュリエットの死体安置所シーン~


さやか「ジュリエット・・・」

さやか(恭介・・・すっごい演技力・・・息もしてないんじゃ・・・)

さやか(!!)


さやか(そ・・・そんな・・・本当に死んでいる・・・!?)


さやか「なんで・・・!?そんな・・・恭介・・・いやだよ・・・」

さやか「あたしが・・・悪かったのかな・・・恭介のこと・・・大好きなのに・・・
ずっとずっと・・・・意地張ってたから・・・」


観客「!!」


観客「・・・すごい演技力だ・・・真に迫るものがある・・・」


さやか「こんな事になるなら・・・謝っておけばよかった・・・」


クラスメイト「美樹さん!上条君はもどってくるよ!!」

クラスメイト「なんか今・・・変身してるから魂が戻ってこれないんだってさ!」


さやか「え・・・?」

~魔女結界~


バイオリン仮面W「あんマミ(杏子+マミ)フォーム!」


バイオリン仮面W「顔パンティ(氷室)はマミパン!下パンティ(恭介)はあんパン装着!!」


バイオリン仮面W「フォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」


マミ「氷室さんが・・・私のパンティを被ってエクスタシーしてる・・・///」

杏子「ちょ・・・恭介・・・さやかという物がありながら・・・あたしの下着でなんて・・・///」


海香「いや・・・変態だろアレ!なんでパンティ渡した!?」




バイオリン仮面W「バイオリニスタ・ファンタズマ」!


ババッバッ


キリカ「変態が増えた!」



バイオリン仮面W「からの・・・ティロフィナーレ!!」



バシュバシュバシュン!!



女神像の魔女「MU・・HUHUHU・・・」



バイオリン仮面W「やはり・・・まだまだ手数が足りない!」

バイオリン仮面W「パンティを!こいつを倒せるパンティをくれ!」

ぱんつを要求されるこの状況下だと……
変身後コスチュームがスカートじゃないタイプのキリカやカオルが一番かわいそうなことになるな(ゲス顔

キリカはスパッツ直履きになるな

~劇中~

さやか「恭介・・・死んでるわけじゃないんだ・・・」

さやか「でも・・・今ここにある恭介の体の冷たさは・・・間違いなく死の温度だよね・・・」


さやか「あたし・・・わかったよ・・・逆の立場になってやっとわかった・・・」

さやか「彼氏に確認も取らずに魔法少女になるって事の・・・恐ろしさが・・・」


さやか「恭介は・・・あたしがこんな冷たい体になってでも戦う事が・・・怖かったんだね・・・」


さやか「もう恭介を置いて行ったりしないから・・・きっと・・・素直に謝れるから・・・」

さやか「大好きだよ・・・恭介・・・ちゃんと・・・戻ってきてね・・・」



さやか(演技に切り替え)「この毒が・・・僕をジュリエットの下へと連れて行ってくれる!」


ゴクン

さやか「ジュリエット・・・」


さやか「最後の・・・口付けを・・・」



ガクン



ガチャッ(フェードアウト)

バイオリン仮面W「おりキリフォーム!(織莉子+キリカ)」


バイオリン仮面W「オラクル・ヴァンパイア・ファング!!」


シュパシュパシュパッ


キリカ「オラクル・レイから・・・ヴァンパイア・ファングが射出されている!」


織莉子「これならヤツの周囲を・・・容赦なく切り刻める!」



かずみ「わたし達も・・・ぱんつを渡すべき!?」

カオル「空気に呑まれるな!パンティを渡して当然という空気になっても惑わされるな!」


海香「でも・・・かずみが犠牲になるくらいなら・・・」


カオル海香「「私達のパンティを使え!バイオリン仮面!」」


バイオリン仮面W「ありがとう!あすなろの魔法少女!」


カオル「それで決めてくれ!どうか・・・あたし達のパンティだけで・・・」


かずみ「そんなのやだよ!二人がパンティを渡すのなら・・・わたしも!!」


カオル海香「かずみ!?」


バイオリン仮面W「3人は・・・とても仲良しなんだね・・・」


バイオリン仮面W「解った・・・試してみよう・・・三位一体のワザまでできるかどうかを!」


バイオリン仮面W「フォオオオオオオオオ!!」

海香の魔法光球にかずみの「破壊」の効果を加えたモノを・・・
カオルの硬質化する魔法で強化した肉体をつかってひたすら蹴り続ける魔法球の嵐!


バイオリン仮面W「あすなろエクストリーム!!」



ちゅどおおおおおん

女神像の魔女「UUU・・・」フラッ


マミ「効き始めているわ!」


杏子「氷室!恭介!とどめを!とどめをさしてくれ!」

ほむら「結局・・・最後はいいところを持っていかれちゃうのね・・・」


バイオリン仮面W「いや・・・それは違う」


バイオリン仮面W「この「W」形態は身につけた下着の所有者同士の「絆」によって必殺技の威力が決まるんだ」

バイオリン仮面W「だから・・・今のこの状態・・・魔女を倒せるこの状況は紛れも無く君たちの絆が起こしたものだ」


キリカ「じゃ・・じゃあ!わたしと織莉子の絆は・・・すごいって事か!?」

かずみ「わたしたち3人の絆だからこその・・・あの威力・・・って事?」


バイオリン仮面W「本当はさやほむとか「意外とこいつら仲いいんじゃないか」的な組み合わせの
必殺技も試してみたいが・・・私の体力もあと一回きりだ」

バイオリン仮面W「だから今!最強の絆を!ヤツにぶつける!!」

バイオリン仮面W「ほむらさん!鹿目さん!!君たちのパンティを!」



まどか「うん!そういう事なら・・・解った!」

ほむら「これでヤツを倒せたら・・・私とまどかは・・・」


まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「そ・・その・・・両想いって事になるのかしら・・・?」


まどか「ナニ言ってるのほむらちゃん?」

まどか「とっくのとっくに・・・わたしはほむらちゃんの事・・・大好きだよ?」


ほむら「!!」


まどか「だから・・・今度は・・・ほむらちゃんの方から聞きたいな」


ほむら「ふふっ・・・」

まどか「ほむらちゃん?」


ほむら「ごめんなさい・・・浮気していたのは私の方だったわ」

ほむら「あなたのためにがむしゃらに時間を巻き戻し続けた過去と違って・・・今は・・・」


ほむら「さやかもマミも杏子も・・・大好きで・・・大切な人たちなのよ・・・」

まどか「そっか・・・」


ほむら「その中でも・・・まどかは・・・まどかだけは・・・」

ほむら「ずっと一緒にいてほしい人なの!たとえ違う夢を追いかけることになっても・・・!」


ほむら「一緒に暮らしましょう!まどか!!」



一同「!!」


かずみ「ぷぷぷ・・・ぷろぽ~ず!?」


杏子「客観的に聞くと恥ずかしいな・・・あたしはマミに同じこと言ってたのか・・・」

マミ「あの子達は就職後も離れそうに無いけどね・・・」


ほむら「・・・」

まどか「・・・」



まどか「いいよ♪」

ほむら「!!・・・まどかぁ!」



バイオリン仮面W「かつてない絆の強さ・・・これなら!!」

電子音声(銀河万丈)「ホムラァ!!」

がばっ(顔)


電子音声(銀河万丈)「マドカァ!!」


すちゃっ(下)


バイオリン仮面W「フォオオオオオオオオオオ!!」



バイオリン仮面W「ほむまどふぉーむ!」ジャキィイイイン!!



女神像の魔女「NUGUGU・・・・」



バイオリン仮面W「愛と絆の・・・シューティング・スタアアアーッ!!」




シュパアッ




女神像の魔女「BU・・・BUAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」



しゅわ・・・しゅわ・・・・


女神像の魔女「う・・う・・・」フラッ



杏子「まだ・・・まだ生きてやがるのか!」



まどか「ううん・・・もうすぐ・・・浄化されるよ・・・」


まどか「氷室さん・・・上条君・・・最後に一曲・・・彼女のために弾いてくれませんか?」


バイオリン仮面W「!?」

まどか「きっとこの子も・・・叶えたい祈りが・・・純粋な気持ちが・・・あるはずだから・・・」

♪~♪~♪


ジュリエット「・・・このヴァイオリンの音は一体・・・?」

まどか「こんにちは・・・」


ジュリエット「あなたは・・・?」

まどか「今・・・バイオリン仮面の演奏によって・・・あなたの精神世界にお邪魔してるんだ」


まどか「次の命へと・・・未来の命へと・・・生まれ変わる前に・・・」

まどか「出来る限りで・・・わたし達が・・・あなたの願いを叶えてあげるから・・・」



まどか「教えて・・・あなたは今・・・何を叶えたいのかを・・・」

ジュリエット「私は・・・私は・・・」

~劇中~

観客「なんだなんだ・・・?」

観客「ジュリエットのヤツ・・・全然おきねーぞ?」

観客「ジュリエットが起き上がって・・・ロミオの死を確認して後を追う重要なシーンなのに・・・」



クラスメイト「どうなってるんだよ!?」

クラスメイト「証明は再点灯したのに!上条のヤツが起き上がらないんだ!」

クラスメイト「まさか・・・魔女結界に取り込まれたまま・・・」




恭子「・・・!!」ガバッ



クラスメイト「上条!!」



恭子「ロミオ・・・!?」


恭子「ロミオ・・・!?ロミオ・・・!?」



恭子「なんて事なの!?私の分の毒を残してくれなかったなんて・・・!!」

恭子「待っていてロミオ・・・あなたの剣で・・・あなたの元へ・・・今旅たちます」


恭子(・・・この剣はさやかが魔法少女の時使っていた剣・・・つまり本物・・・)

恭子(これを突き立てるわけにはいかない・・・だから・・・)


SE:ドックン!


恭子「!!」

恭子「ああ・・・ロミオ・・・もはやそれすら・・・叶わないのね・・・」


恭子「私の・・・ソウルジェム・・・こんなに真っ黒になって・・・」


恭子「今ならわかります・・・私から・・・私ではないなにか邪悪なモノが生まれようとしていることを・・・」

恭子「私は・・・あの白い悪魔に・・・騙されていたのね・・・」

恭子「きっと人々は・・・このロミオとジュリエットを・・・悲しくも美しい結末として・・・語り継ぐでしょう」


恭子「でも・・・真実は・・・真実は・・・違う!!」


恭子「死後の世界での再会・・・私はそれすら叶わなかった!!」


恭子「だから・・・私は呪い続ける!この世界を!!私達の本当の悲劇を知らない・・・あなた達を!!」


恭子「生まれなさい・・・魔女・・・そして・・・全てを・・・呪うのです・・・」


恭子「美しくなんて無くていい・・・」


恭子「語り継がれなくていい・・・」


恭子「私は・・・ただ・・・」


恭子「ロミオと・・・」


ドサッ

SE:ピシピシ・・・


SE;パリィイイン!!




ジュリエット(恭子)の背後から魔女結界への裂け目が展開する



観客「!!」

観客「え・・・!?えええええっ!?」




女神像の魔女「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」


観客「う・・・うわあああああああああああああああ!!!」


しゅわ・・・しゅわ・・・



女神像の魔女「AAA・・・」


しゅう・・・


観客「はぁ・・・はぁ・・・」

観客「い・・・今のは?」


ほむら「こうして・・・魔女になったジュリエットは・・・後に魔法少女に倒されるまで・・・
ロミオと再会することは無く・・・彷徨い続けたのです」


まどか「ジュリエットにとっての本当の悲劇は・・・
多くの人がロミオと死後の世界で再会したものと完結させてしまっているところです」


ほむら「これが・・・死してなお・・・最愛の人と結ばれなかったジュリエットの本当の結末」


まどか「どうか・・・皆様の心に・・・少しでも多くの人にこの史実を知って欲しい・・・それが・・・」


ほむらまどか「「ジュリエットにとっての・・・本当の「祈り」だから・・・」」



~バイオリンの音に合わせて閉幕~

観客「・・・」


観客「すげぇ」



観客「すげえ・・・これ・・・すげーよ・・・」



観客「ジュリエットは・・・魔法少女だった・・・」

観客「ただ・・・その仮説に沿って話を変えただけなのに・・・こんなに説得力が出るなんて・・・」

観客「バトルも迫力あったし・・・今の魔女のCGもすごい・・・」


観客「すげええええええ!!!」


パチパチパチパチパチパチ!!




観客「アンコール!!アンコール!!」


司会「み・・・みなさん!落ち着いてください!!2-△組の上演はこの一回だけです!」

司会「つ・・・次のプログラムは3-□の経済講座です!どうかご静粛に!!」


観客「そんなもん見てもおもしろくねーよー!」

観客「二日目もやってよ!2-△!!私、これなかった友達誘うから!!」



観客「アンコール!アンコール!!」

ほむら(マイク)「落ち着きなさい!!」

キィーン!


観客「!!」


他校生徒「なんだ、なんだ!?またレベルの高い女子が出てきたぞ!?」

他校生徒「くぅ~・・・なんというかあの娘・・・叩かれたい!」



ほむら「今のをもう一度やれ・・・というのは無理よ」

ほむら「色々な偶然が重なったから・・・
あの映像を見せることができたの・・・だから二度は・・・無いわ」


観客「・・・そんな・・・」


ほむら「でも安心して!バッチリ撮らせてもらったから!」


ほむら「許可が出ればだけど・・・これを場面ごとに一番迫力が出るアングルで
再編集したモノを・・・明日・・・」



観客「・・・まさか・・・!!」



ほむら「映画として・・・上映させてもらうわ!」

ほむら「もちろん・・・何度も見たい人のためにブルーレイ、DVDも発売するわよ」


ほむら「苦しい作業になると思うけど・・・一晩でやって見せる」


観客「やった・・・」



観客「やったあああああああああああああああ!!!」

ほむら「そして・・・あなた達もしばらくは余韻に浸りたいでしょう?」


ほむら「だからここで・・・出演者それぞれの挨拶をさせてもらって・・・それを締めとするわ」

ほむら「もちろんこの内容もブルーレイ、DVDに収録するわ」


~再び幕が開く~


パチパチパチパチパチパチパチ!!



さやか「えっと・・・ロミオ役の・・・美樹さやかです・・・あはは・・・恥ずかしいな・・・」

さやか「ちっちゃいころから・・・王子様的な役をやらされてきたので・・・今回はすんなりいけましたね・・・」


さやか「でも・・・普段は女の子なんで・・・間違えないでくださいね」



他クラスの男子生徒「間違えるはず無いだろー!」

他クラスの男子生徒「お前、最近ますますエロイ体つきになったって違うクラスでも評判だぞー!」


さやか「だ・・・誰だ!今いったヤツ!?あがって来い!!」



観客「わはははは」




杏子「えっと・・・照明とシスター役をやってた佐倉杏子だ・・・です・・・」

杏子「実は親父が聖職者で・・・今回は役にすんなり入れたかなーって思います」


他クラスの生徒「佐倉さーん!
劇中で言ってたお父さんが自殺した魔法少女って・・・実在するの?」


杏子「それは・・・」

杏子「嘘じゃない・・・」


杏子「あたし本人の事なんだ・・・」



観客「!!」ざわ・・・




杏子「悪い・・・しんみりさせちまったかな?」


杏子「でも・・・あたしだから言えることもある」

杏子「魔法少女になるっていうのは・・・そうする以外どうしようもないヤツが選ぶ道だ」


杏子「だから・・・お前たちは絶対に契約するな・・・本気で戦う理由が無い限りな」


杏子「あたしとお前たちとの約束だ!以上!」


観客「わあああああ」


パチパチパチパチ


まどか「ティボルト役の鹿目まどかです。剣術はさやかちゃんに教わりました」

ほむら「ナレーションをしていた暁美ほむらよ」

加藤「キュゥべえ役の加藤えみりです!」

中沢「パリス役の中沢友康です!本気でジュリエットと結婚したかった!」


恭子「おいやめろ」


クラスメイト達「そして・・・」



恭子「ジュ・・・ジュリエット役の・・・」


男子観客達「いよいよ・・・謎の美女の本名がわかるぞ・・」

恭子「か・・・上条・・・恭介です・・・」


男子生徒「上条・・・きょう・・・すけ?」

男子生徒「なんか・・・男みたいな名前だな・・・」

男子生徒「って上条って!あの!!」


恭子「そうだ!僕は・・・僕は・・・」


恭子「男だああああああああああ!!」


ドサッ(カツラ)



観客「!!」ざわ・・・ざわ・・・

恭介「なんなんだ君達は!目先の可愛い子なら誰でもいいのか!」

恭介「同じ男として恥ずかしいよ!男にデレるなんて!」


男子生徒「ジュリエット役の子が・・・男・・・」


男子生徒「・・・」


男子生徒「ありだな!」


恭介「なんだって!?」



男子達「好きだー!恭介ー!!」


男子達「受け取ってくれー俺たちの熱い思いをー!!」



ほむら「!!観客達が・・・壇上に!!」

司会「落ち着いてください!皆さん!落ち着いてください!!」


さやか「そこをどけえええ!!ホモやろおおおおお!!」


バシーン


男子達「うわあああああ!!!」


恭介「さやか!」

さやか「ジュリエットは・・・恭介は・・・」


さやか「あたしの物だあああああああああああ!!」

ちゅううううう



観客「!!」

観客「うおおおおおおおおおおおおおおお!?」



恭介「さ・・・やか・・・!?」



まどか「色々波乱はあったけど・・・わたしたちは無事劇を終えることが出来ました」

~~~

恭介「さやか・・・さっきのは・・・」


さやか「あのね・・・恭介・・・」

さやか「悔しいけど・・・あたしはやっぱり恭介のことが好き」

さやか「気づいたんだ・・・逆の立場になって・・・恭介とあたしがもし男女逆だったらどうかって」


さやか「あたしは・・・自分の彼女が魔法少女に・・・
いつ死ぬかわからない戦いに巻き込まれてるなんて耐えられない・・・」


さやか「きっと恭介だって・・・同じ気持ちだよね」


恭介「当たり前じゃないか!」


さやか「だから・・・ごめんなんだ・・・」

さやか「喧嘩した事だけじゃなく・・・恭介の意見も聞かずに勝手に契約したこと・・・」


さやか「いままでも・・・これからも・・・もしかしたら戦いに巻き込まれて・・・
恭介をほったらかしにするかもしれない事・・・全部含めて・・・」


さやか「ごめんなさい!」



恭介「さやか・・・!!」


恭介「さやか・・・僕も・・・!!」

さやか「そこから先は・・・まだ言わないで!」

恭介「・・・!?さやか?」

さやか「恭介は・・・待っててほしかったんでしょ?二日目のバンド演奏で弾く曲が出来るまで」

さやか「かっこつけてあたしに曲を演奏することで仲直りしようとしてたんでしょ?」


恭介「それは・・・」

恭介「図星です・・・」


さやか「だったら待っててあげるよ!かっこつけさせてあげる!恭介が謝るときは明日!」

さやか「それまで、あたし達はまだ喧嘩中って事にしようよ!」


恭介「さやか・・・」


恭介「ありがとう・・・」


さやか「それじゃ・・・改めて・・・」



さやか「恭介の・・・無神経やろおおおおおおお!!」

恭介「さやかのわからずやああああああ!!」



さやか「はぁ・・・はあ・・」

恭介「はぁ・・はぁ・・・」


さやか恭介「「・・・」」


さやか恭介「「あはは!」」



ぎゅっ(手)




杏子「話はまとまったかーさやかー!そろそろ行くぞー!!」


さやか「きょきょきょ・・・杏子!!」

まどか「かずみさん!織莉子さんありがとう!」

さやか「あなた達がいなかったらどうなってた事やら・・・」


ほむら「お礼に私達がおごるわ。ご一緒できないかしら」


~近くのファミレス~


さやか「かずみさん達、明日も絶対来てよ!バンド演奏するからさ!」


カオル「そんなことより・・・あの変態・・・あんたの彼氏なの?」

さやか「え・・・?」


キリカ「ヤツにぱんつを無理やり奪われて・・・」


さやか「恭介ええええええ!!ナニやってたんだアイツはあああ」



まどか「ほむらちゃん、さっきからパソコンいじってナニをしているの?」

ほむら「決まっているわ。ロミジュリの編集よ」


ほむら「明日までに完成させて・・・2日目以降は使わない私達の教室をディスクをコピーする簡易工場にするわ」

~学校~


仁美「みんな泊り込みで・・・練習するって言ったのに・・・」

仁美「何故私だけしかいないのでしょう・・・」


ポロン・・・♪



仁美「ぐすん」



~夜の学校~

さやか「だからなんども謝ってるじゃん!仁美、ごめんって!」

仁美「ぷん」


仁美「仲間はずれにされるくらいならこの身がどうなろうと魔法少女になりますのに・・・」

仁美「どうして私には素質がないのでしょうか・・・」


まどか「それじゃあ、泊まり込みのバンド練習はじめるよ!」



~恭介、中沢サイド~

中沢「意外だな、お前の方から泊まり込みの練習しようだなんて」

恭介「今回の演奏には僕とさやかの仲直りがかかってるからね」

中沢「舞台であれだけラブラブっぷりを見せつけておいて仲直りしてないのかよ!」


恭介「さやかはいじっぱりだからね」

恭介「僕が演奏するその時まで喧嘩中って事にするらしい」


中沢「あーもういい。わかった。ノロケんな。そういうプレイね。わかったわかった」


中沢「模擬店じゃなくて正解だったな。二日目色々な所回れるって大きいわ」

中沢「これでゆっくりデートができるな!」

恭介「僕とさやかの?」

中沢「俺と恭子ちゃんの」

恭介「却下。僕はさやかを誘うよ」

中沢「でも喧嘩中っていう体(てい)なんだろ?」

恭介「う・・・」



恭介「さやかがくれた2枚のラブレターから僕は新しい表現方法を思いついた」

恭介「あの時は・・・まだ腕が動かなかったけど・・・曲として頭にあった物を
自分で演奏できるのはやっぱり嬉しい」


恭介「さやか・・・君には本当に感謝している」


恭介「だから込めるよ・・・この曲に僕の想い全てを」



恭介「僕にとっては・・・最後の・・・学園祭だから・・・」

さやか「ぐがー」ZZZ

杏子「徹夜いいだしっぺのこいつが一番に寝るのかよ!」

まどか「今日の主役だったもんねさやかちゃん。魔女とも戦ったしずっと疲れてたはずだよ」

マミ「私達も寝ましょう」


ほむら「編集終了・・・これよりクラスメイト全員のパソコンを使って複製するわ」

仁美「布団の貸出・・・ちゃんと人数分もらえるでしょうか・・・」


恭介「とりあえず4つ確保できた」

中沢「二人ひと組なら俺たちも入れて全員なんとか寝れるな!」


杏子「恭介!中沢!!」

杏子「布団・・・わざわざ持ってきてくれたのか!サンキュー恭介!愛してるー!」

仁美「・・・」


恭介「どうせさやかに振り回されて肝心なところが抜けるのは目に見えてたからね」

恭介「僕だけならまだしも、みんなをさやかに巻き込むのは申し訳ないし」

杏子「あっ・・・うん。結局ノロケかよ!」


仁美「えっと・・・その・・・恭介さんは・・・さやかさんと同じお布団に入るのでしょうか?」

恭介「えっ?」


仁美「だだだ・・・だってそうでしょう!?二人ひと組って言ったら・・・」


恭介「僕は男子どうし女子どうしで二人ひと組と言いたかったのだけれども・・・」

仁美「そそそ・・・そうでしたか」


まどか「なんだか仁美ちゃんまでさやかちゃんみたいな事言い始めたよ」


恭介「さやかと僕は今喧嘩をしている体(てい)なんだ」

中沢「そういうプレイらしいぜ」


恭介「勝手に這い寄ってフォークで刺されたり通報されたりしたくないからね」

杏子「じゃああたしの布団に来い」

仁美「えええっ!?」


恭介「それに僕がさやかと一緒になると中沢が残るじゃないか」

杏子(こいついつもうまい具合にのらりくらり躱してるな)


恭介「誰か中沢と一緒に布団に入ってくれるのかい?」

ほむら「えっと・・・」

まどか「それは・・・」

中沢「ぐおおおおおお!?心が痛い!
これがリア充の無意識的な攻撃か!どうせ俺には一夜を共にする人なんていねーよ!!」



マミ「中沢君の希望も聞いてみないと」

中沢「えっ」

マミ「中沢くんは誰と寝たいの?」


中沢「えええええええ!?いや・・・その・・・あの」

恭介「狼狽えるな。多分あっちの意味じゃない」

恭介「あくまで添い寝するならという意味だよ」

中沢「そ・・・そうだよな・・・一足先にオトナになった友人の余裕が辛い・・・」

恭介「僕もまだオトナじゃない!」


ほむら「いい感じにマミもピンク色に壊れてきたわね」

まどか「夜中って変なテンションになるからね。いくらマミさんでもしょうがないよ」



中沢「俺はやっぱり・・・」

中沢…男を見せる時だ!

中沢「志筑さん・・・かな」

恭介「えっ」

仁美「えっ///」


ほむら「てっきり恭子と言うのかと思ったけど」


中沢「恭子ちゃんは抱き心地固いし」

恭介「男だからね」


マミ「か・・・固い!?」

恭介「あっちの意味じゃなくて全体的にね」

恭介(さやかのせいで色々な人が壊れてる気がする)



中沢「あの日のデートも楽しかったし」

仁美「ちょ・・・その話は・・」

杏子「お前らいつの間にそんな事を・・・」


まどか「後は仁美ちゃんの返事だね」

仁美「えええ!?」


ほむら「仁美がイエスなら二人ひと組の割り当てが決まるわ」

ほむら(もちろん私は・・・まどかと・・・)

中沢「ちょっとまった!俺は本当にそうする気で言っては・・・」

恭介「ぼ・・・僕もさやかと一緒の布団に入るとは言ってないし・・・」


さやか「ん・・・誰かいるの・・・?」

恭介「!!さやかが起きる!それじゃあ僕たちはこれで!」



さやか「・・・あれ?あたし達だけ?なんか男子の声が聞こえたような・・・」

杏子「気にするな。来たのは男子じゃない。ただのヘタレ二人だ」



マミ「私たちも布団の割り当てを決めましょう」

ほむら「まど・・・」


さやか「意外な組み合わせがいいなー」

ほむら「ほむっ!?」


まどか「さやほむが見たいなー」

ほむら「まどか!?」


杏子「きてるな。その組み合わせ」


さやか「何よほむら、あたしじゃ不満?」

さやか「あたしと寝ればまどかの恥ずかしい過去とか聞けるよ」

ほむら「そ・・・それは是非とも聞きたいけど・・・」

まどか「ちょっとさやかちゃん!?」


仁美「では私は巴さんと・・・」

さやか「ウェーブコンビだね」


杏子「あたしはまどかとか」

まどか「なんだか赤とピンクだと姉妹みたいだね」



ほむら「ほむぅ・・・」

~恭介、中沢サイド~


布団(二人で一つ)


中沢「さあ恭子・・・恭介、もっと身を寄せあわないと布団を被れないよ」

恭介「ノリノリじゃないか!さっきは志筑さんを選んだくせに!」

恭介「硬いよ中沢・・・さやかなら密着しても構わないくらい柔らかいのに・・・」


中沢「ん!?やっぱりお前ら・・・」

恭介「わあああ!!今の無し!忘れろ!忘れろ!!」



マミ「ところで・・・さやかさん」

さやか「なに?」

マミ「上条君と仲直りはしていない体(てい)なのよね?」

さやか「そうだけど・・・」

マミ「じゃあやっぱり・・・明日の衣装はバニーしかないわね・・・」

さやか「あ」


マミ「今から新しいのを取りに帰るのも作る時間も無いし・・・ね」

さやか「うわああああああん!!恥ずかしいよおおおお」

まどか「学園祭・・・二日目開催です☆」

15話:きっとどこかでありえる未来


※作詞注意!

作者がキャラの気持ちになった体(てい)で作中で演奏する曲の作詞をします。

リアルタイムで黒歴史を見せられるのが苦手な人はそっとじ推奨

さやか「ぐー」ZZZ


和子「皆さん!二日目はゆっくり色々なところを回ってくださいね」

和子「でもハメを外しすぎて他のクラスに迷惑をかけないようにしてください」

和子「せっかく大盛況だったのに審査大賞を取り逃しちゃうぞ☆」


女子生徒「のろけてんなあ」

女子生徒「氷室先生とは順調みたいだね」


氷室「ひむっ!?何故バレてる!?」


和子「バンド演奏に参加している生徒は2時までに、講堂に来ること!いいですね」


さやか「ぐがー」ZZZ


クラス全員「さやかちゃん!」


さやか「どぅえっ!?」ガタン


恭介「あの・・・さやか・・・」

さやか「何?」


恭介「良かったら2時まで一緒に色々回らないかい?」

さやか「気持ちは嬉しいけど・・・仲直りするのはライブが終わってからって・・・」


恭介「前倒しさせて欲しいんだ」

恭介「僕にとっては・・・中学最後の学園祭だから・・・」

さやか「恭介・・・」


恭介「頼むさやか!今一度・・・許して欲しい!!」

恭介「最後までの時間・・・さやかと一緒にいたいんだ。噛み締めていたいんだ」


まどか「行ってあげなよさやかちゃん」

ほむら「私たちは私たちで回るから」

さやか「・・・」


さやか「そりゃ・・・あたしだって同じ気持ちだよ・・・恭介と一緒にいたい」

さやか「でも・・・言葉に出しちゃったら・・・本当なんだなって・・・」


さやか「恭介と学園祭を楽しむ機会は・・・今年で最後なんだなって実感しちゃって・・・」

恭介「さやか・・・」


さやか「でも・・・受け入れなきゃだよね・・・」


杏子「さやかー、マミのクラスの出し物見に行こうぜー」

さやか「ごめん・・・恭介と一緒にいる事にするよ」

仁美「まあ、仲直りなさったの?」


恭介「一応ね。前倒しでさせてもらったんだ」

杏子仁美「!?」


杏子「前から・・・倒す!?さやかを!?」

仁美「ささささやかさん!?あああ貴方はそれを受け入れたのですか!?」

さやか「うん。受け入れたよ」


さやか「あたしもいつまでも子供じゃいられないからね」

さやか「色々(心が)痛い事があるだろうけど・・・恭介のそういうとこも受け入れなきゃ」


杏子「あ・・・あわわわ」

仁美「き・・・昨日の夜はずっと一緒でしたのに・・・
いつの間に・・・済ませてしまったのです!?」



さやか(そう・・・恭介はもうすぐ・・・いなくなっちゃうんだよ・・・)

さやか(寂しいけど・・・それが恭介だから・・・恭介の夢だから・・・)

~キリカとマミのクラス:合同アトラクション~

旧校舎脱出ゲーム


悪の魔法少女、呉キリカ(演:本人)、美国織莉子(演:巴マミ)が校舎を占拠!
迫り来る使い魔から逃げ切り正しい出口を探せ!
武器を手に入れればキリカ、おりこを倒すルートもあるぞ!

君は逃げるか?戦うか!?
校舎内で力になってくれる魔法少女たち

アトラクション内には道を教えてくれたり使い魔を倒してくれるお助け魔法少女がいるぞ!
脱出するか共に戦うか・・・その選択によって結末が変わる

お助け魔法少女一覧

巴マミ:もらえる武器:マスケット銃

鹿目まどか:もらえる武器:弓矢

美樹さやか:もらえる武器:剣

佐倉杏子:もらえる武器:槍

暁美ほむら:もらえる武器:ミニミ機関銃



お助け魔法少女になりすました悪の魔法少女に注意!

上記のお助け魔法少女になりすました悪の魔法少女、優木沙々に注意!
彼女が教えた偽の出口に突入すれば即、失格!
彼女からもらえる武器はすぐ壊れるので使い魔にすぐにやられてしまうぞ!

お助け魔法少女を信じるか信じないか・・・その判断を見誤るな!

優木沙々(本人)「くそ・・・キリカのヤツ・・・私を生かしておく代わりに・・・学園祭を手伝えなんて・・・」

沙々「やってらんねーですよ!さっさとバッくれるです!」


一般客「正しい出口はこっちでいいのかな?魔法少女さん?」


沙々「よ・・・ようこそー!私は正義の魔法少女ですよー」

沙々「どうぞどうぞ!正しい出口に案内しますよー」


沙々(こうなったらヤケです!できる限り多くの客を騙してやるです!)

沙々(アトラクションをめちゃくちゃにしてキリカに恥をかかせるです!)


一般客「・・・なーんか偽物というか・・・小悪党っぽい魔法少女だなあ」

沙々「ファッ!?」


一般客「あっちの魔法少女が正解だな。あっちへ行こう」


沙々「ま・・・待ってくださーい!私悪い魔法少女じゃないですよー!」


沙々(アトラクション内は魔法の使用禁止・・・これじゃあ洗脳もできねーです!)

キリカ「おっ!来てくれたか恩人たち!」


杏子「大盛況だな」

まどか「待ってるだけで大変だったよ」


キリカ「さやかとパンティ坊やは?」

仁美「(パンティ・・・?)恭介さんとさやかさんなら別行動ですわ」

ほむら「ちゃんと校内にいるのかも怪しいけどね」

ほむら「若いふたりは抜け出して・・・」

仁美「ほむらさん!!」


キリカ「それはそうとこのアトラクションの団体は3人までだ。4人が友達なら2人ずつ分かれてもらうよ」

キリカ「それと魔法少女は中では一切魔法を使えない。無論私とマミもだけど・・・」

キリカ「完全にアトラクション内のルールに則って楽しんでもらう」


~さやか、恭介サイド~


恭介「さすがにコスプレ喫茶的な物が多いね」

さやか「あたし以外の女子にデレデレしないっていうなら入ってもいいけど」

恭介「そんなこと当たり前じゃないか。さあ入ろう」


~メイド喫茶~


女子生徒「お帰りなさいませ~ご主人様!」

恭介「すごくいいよ!(その衣装!)」

さやか「きょおおすけええええ!?」




恭介「ごめんごめん、僕がすごくいいって言ったのはあくまで衣装さ」

さやか「ふんっだ」

恭介「さやかが着ればもっと可愛いよっていう意味だったんだけど・・・」


さやか「・・・騙されないわよ!!」

さやか(これでいいのかな・・・恭介・・・キャラ崩壊が激しいよ・・・)


さやか(だからこそなのかな・・・バイオリンに一途な恭介だからこそ・・・
バイオリン一色になる前に・・・普通の学生としての日常を精一杯楽しんでるのかな?)


さやか(結局・・・今日の演奏で恭介のかっこいい所再認識しちゃうんだろうな・・・あたし)


さやか「まあ・・・魔法少女の衣装にも寛容してたし・・・恭介がそういう幻想的な衣装に
興味があるのは・・・認めてあげるよ」


さやか「・・・許してあげるよ。あたしが着たほうが恭介が喜ぶっていう所も信じてあげる」


さやか「だから・・・最後は決めてよね。」


さやか「恭介と中沢のバンド・・・最後の出番だから・・・ビシッと締めてよね」



恭介「もちろんだよ!」

恭介「だって・・・今日この日のために作った曲は・・・」


恭介(さやかが起こしてくれた奇跡に対する・・・僕のアンサーソングだから・・・)


~ほむら達~

グーパーでペア決め


ほむら「やったわ!やっと学園祭イベントで初のまどかと二人きりよ!」

まどか「よろしくね。ほむらちゃん!」


仁美「杏子さん、よろしくお願いしますね。私じっくり話をしてみたかったんですの」

仁美(恭介さん関係で探りを入れられるし)

杏子「あたしもだ。とことん付き合うぜ」


時間をずらして恭介、さやかがアトラクションに到着


キリカ「やあさやか、昨日ぶりだね。そっちのぱんつ君も」

恭介「ひ・・・人をパンティマニアみたいに言わないでください」

さやか「違うの?」


恭介「これを変態恭介系のSSと捉える人もいるけどね」

恭介「基本的にはもともとのキャラクターのままだよ。変態じゃない」


恭介「本家変態仮面でも主人公が悩んでいたことだけどね。僕は変態じゃない」

恭介「ただ、変身にパンティが必要なだけなんだ」



キリカ「楽しんでいってくれよ。ラスボスがマミになるか私になるか知らないけど、
またアトラクションの中で会おう」







~アトラクション内~

さやか「むっ」

恭介「どうしたの?」

さやか「魔力を完全に封じられてる。ズルできないようになってるみたいだね」

恭介「そんな事もできるんだ」


さやか「実際に魔法少女やってるマミさんとキリカさんだからできる芸当だね」

さやか「多分あたしたちが入場することを見据えて結界を張っているんだと思う」


沙々(違うね・・・私が逃げ出さないためです)

沙々「こいつらは・・・カップルですか~妬ましいですねえ・・・邪魔したくなりますねえ・・・」


沙々「こいつらだけは・・・必ずゲームオーバーにしてやるです!」

沙々「お互いに責任を擦り付け合って破局すればいいです!」



沙々「ええと・・・5人のうちの誰になりすましましょうか・・・」

恭介「あっ、魔法少女がいるよ」

さやか「剣を持ってる!?まさか・・・!?」


沙々「あ・・・あたし、美樹さやか!正義の魔法使い!」

さやか「あたし役だ!嬉しいな!」

恭介「奇遇だね。さやかと一緒の時にさやか役の魔法少女と会えるなんて」


沙々(ちぃっ!?実物の美樹さやか!?)

沙々(こ・・・これは騙すのに骨が折れそうですね・・・)


沙々「正しい(嘘の)出口はあちらですよ~」

さやか「いんやさやかちゃん!あたし達は戦うよ!」

沙々「ファッ!?」



さやか「武器ちょうだい!剣なら使い慣れてるから!」

沙々「いや・・・その・・・」



使い魔(一般生徒)「うおー、食べちゃうぞー(棒読み)」



沙々「ちっ!ほら、剣だ!使え!」

恭介「・・・」

さやか「よっしゃ、やるぞー!」

さやか「うおおおおおお!!」



さやか「どりゃああああっ!」




ポキッ

さやか「折れた!?」



使い魔「こっちの娘からさきに食べちゃうぞー」


さやか「うわあああ!さやかちゃん助けて!」

沙々「もう武器は使えないよー。逃げるしかないね」


さやか「出口は?出口はどこだっけ!?」

沙々「あっちあっち、さっさと行ってゲーム終了するですよ」


沙々(ただし・・・敗北でね・・・)



恭介「・・・」

恭介「違う・・・」

さやか「え・・・?恭介?」

恭介「そっちは出口じゃない!さやか!正しいルートはこっちだ!」

ぐいっ

さやか「恭介!?」



沙々「あー!待ってくださいよー!!あたしは正義の魔法少女なのにー!」

沙々「・・・」


沙々「逃げやがった・・・二人・・・手をあんなに強く握って・・・」


沙々「ちきしょおおおおおおおお!!」

使い魔役「!!」ビクッ




さやか「恭介!?なんで違う道に行くの?」

恭介「偽物役だよ。あの女子生徒」

恭介「武器も脆いし、きっと教えた出口もデタラメだ」

さやか「え・・・?なんでわかったの?」


恭介「わかるわからないの問題じゃない。認めたくないだけ」

さやか「認めたくない・・・?」





恭介「さやかは・・・あんなに腹黒い子じゃない」

恭介「だから・・・認めたくないだけなんだ。本当かどうかじゃなくて、さやかじゃない。それだけ」


恭介「さやかはずっともっと・・・」

さやか「もっと?」

恭介「優しい子だし・・・」


さやか「・・・そっか・・・」

さやか「えへへ・・・」



恭介「やっぱりこっちで合ってたんだ。道が続いてる」

さやか「あ、人影だよ!今度こそ本当のお助け魔法少女かな?」



仮面の男「魔法少女ではない!」



仮面の男「私の名前はビオりん仮面!魔法使いだ!」


恭介「え・・・!?」

さやか「これってもしかして・・・?」



ビオりん仮面「お嬢さん、お願いがあります」

ビオりん仮面「もしも無事に君たちを助けることができたのなら・・・」


ビオりん仮面「君のパンティを・・・私にくれないか!」


恭介さやか「「・・・」」






恭介さやか「「バイオリン仮面役だあああああああああああああああああああ!!」」

~キリカ、マミ、カメラで客の動向をチェック~


キリカ「マミーどうだ?最終ステージにたどり着きそうな客はいるかい?」

マミ「今のところ・・・さやかさんと恭介くんのペアだけね」

マミ「まどかさん達4人には全クリされちゃったから・・・是が非でも阻止したいわね」


キリカ「さやか達に接触してる魔法少女は?」

マミ「魔法少女じゃないわ」

マミ「バイオリン仮面をモチーフにしたお助けキャラが駆けつけたみたい」


キリカ「!?なんだそれ!?」

マミ「え・・・?なにそれって・・・呉さんが新しく企画したお助けキャラじゃないの?」


マミ「私はてっきり・・・昨日バイオリン仮面を見てから急遽思いついた企画かなって・・・」

マミ「人手が足りないから・・・同じキャラクターを演じている人が複数いる状態だし・・・
冴えた方法だと思ったのだけれど・・・」


キリカ「知らないぞ・・・こんなヤツ・・・こんな役を男子生徒にやらせた覚えはない!」


マミ「えっ!?」


マミ「それじゃあ・・・彼は氷室さん!?」


マミ「・・・」

プルルル・・・


氷室「巴さん?何か用かい?」


マミ(・・・カメラ画像の男は・・・携帯を取っていない)

マミ「氷室さん・・・何か変なのよ・・・今恭介君のほかに・・・あなたによく似た男が・・・」



氷室「!?詳しく聞かせてくれるかい!」

キリカ「さやかとぱんつ君が最終ステージにたどり着いたよ」

マミ「私がボスとして行くわ、あの仮面の男の正体を探ってみせる!」



~~

さやか「ここが最深部?」

恭介「もうすぐクリアなんだね」


マミ(おりこ役)「ようこそ。よくぞたどり着いたわね」


さやか「マミさん!」

マミ(さやかさん、一緒に来たお助けキャラは?)


さやか「あれ?そういえばいなくなってる!?」


マミ(一体・・・何者なの?)



~~カメラ室~

キリカ「優木の様子がおかしい!?」


~~~

キリカ「優木!どうした?何があった!?」


沙々「わけわかんねーです・・・・いきなり変な男に・・・」

キリカ「変な男に?」


沙々「その・・・パ・・・パンティを・・・盗まれて・・・」


キリカ(さやかの彼氏でも・・・新任教師の氷室でも無い・・・)


キリカ(謎の変態が・・・もうひとり校内にいる!?)

講堂

案内役「バンド演奏、ひと組空きがありまーす!」

案内役「教師でも生徒でも来客の方でも構いませーん、誰か当日参加してくれる人はいませんかー?」


ビオりん仮面「私が参加しよう」


案内役「ありがとうございます!えっと・・・あなたは?」

ビオりん仮面「失礼、マスクをつけたままだったね」


ビオりん仮面「着脱と同時に!グラサン装備!」


ビオりん仮面「いかりや」

案内役「はい?」


いかりや「私の名だ。いかりや京介。これで登録してくれたまえ」

氷室「謎の仮面、ビオりん仮面・・・一体どこに・・・」


案内役「これで・・・バンド出場者全員が決まったね」

案内役「でも・・・かなり珍しいよね来客、教師、生徒からそれぞれ「きょうすけ」って名前の人がいるなんて」


氷室「!!」

氷室「君たち!その話を詳しく聞かせてくれ!」



氷室「そうか・・・そういう事か・・・」


氷室「ビオりん仮面・・・奴の正体は・・・」


和子「杏介ー?」

さやか「どうかしたの?先生」

和子「氷室先生がいないのよ・・・直前に合わせる約束したのに・・・」


~~~


氷室「見つけたぞ、いかりや京介!」

氷室「いや・・・僕自身の・・・」



いかりや「・・・こんにちは。上條恭介君・・・」

いかりや「いや・・・氷室杏介と言うべきかな」


氷室「ナニのつもりでここにいる!?返答によっては・・」


スッ(和子のパンティ)


いかりや「左手が使えない君が・・・僕に勝てるのかい?」


スッ(沙々のパンティ)



氷室「変身!」

いかりや「変身!」



ジャキイィーン


バイオリン仮面「・・・」


ビオりん仮面「・・・」

バイオリン「はっ!」


ビオりん「やあっ!」



バシイッ


バイオリン「ぐ・・ぐふっ」


ドサッ


ビオりん「逸るな・・・」

ビオりん「左手が使えないお前と格闘で決着をつけるつもりはない」


ビオりん「あくまで壇上・・・演奏で勝負だ」


バッ

~~

和子「氷室先生!」


さやか「氷室さん!」



氷室「和子・・・さやか・・・」

さやか「こんな所でナニをしていたのよ?」

和子「もうすぐ演奏が始まりますよ?」


氷室「なんでもないよ・・・さあ、行こう」

講堂:バンド大会


実況「さあ、始まりました!見滝原中学園祭、バンド大会!」

実況「見事優勝して像として歴史に名を残すのはどのチームなのか!?」


さやか「優勝の賞品それかよ!」

まどか「恥ずかしいね・・・優勝しちゃったら私たちの像が立てられるんだ・・・」

マミ「どこからそんなお金を用意できたのかしら・・・」


仁美「うふふ・・・」




~~~

実況「次の参加者は飛び入りだ!来場客の方から参加してくれたよ!」

実況「バイオリニスト、いかりや京介さん!曲目は・・・「魔王道帝王道!」」



氷室「!!」

恭介「!?バイオリン!?」



いかりや「・・・」


♪~♪~♪

恭介「なんだ!?このおどろおどろしい曲は!?」

恭介「だけど・・・他人が作った曲とは思えない・・・僕の構想の中にこんな恐ろしい曲もあった気がする」

恭介「シューベルトの・・・「魔王」のような・・・」


観客「いかりやの姿が変わっていく!?」

まどか「あ・・・あれは」

ほむら「魔女・・・!?いえ・・・」



氷室(その通り・・・奴の本当の名前は・・・シューベルト)

氷室(つまり・・・魔導帝になった僕自身!)



Schubert デェン!(魔女文字)



氷室(ワルプルギスが連れてきたのは様々な時間の魔女だけじゃなかった)

氷室(おそらく・・・僕が志半ばに絶望して魔導帝になった世界があった)


氷室(ワルプルギスから切り離された「彼」は自我を取り戻したのか・・・
なぜか人間の姿で・・・人間の言葉で現れた)


氷室(絶望から生まれる呪いの曲・・・恐ろしいが壮大な曲だ)


氷室(奴を納得させる曲を僕か恭介が演奏しなければ・・・やつは絶望に飲まれて完全な魔導帝になる)


氷室(加えて優木沙々のぱんつから洗脳の魔術を得たヤツなら・・・何人の命が犠牲になるか・・・)


氷室(勝てるのか・・・左手を失った僕が・・・僕自身に・・・希望を取り戻すことはできるのか・・・!?)

「魔王道帝王道」

作詞作曲:いかりや京介(仮名)Schubert(魔女名)その正体:魔導帝と化した氷室杏介


救えもしないし結ばれもしない
俺は何のために戦っている?


恭介「歌詞もネガティブだね」


氷室(おそらく奴は・・・さやかの救済に失敗したバイオリン仮面!)

氷室(自分がさやかと結ばれないと知っていてなお救おうとした・・・が
それすらも叶わなかった時間軸から来た氷室・・・僕、そして恭介自身!)


これからは自分のためにだけ生きていく
お前ら人間の魂をもってして俺の乾きを癒しておくれ


杏子「バイオリンなのにデスメタル調の歌詞!?」


俺は魔王そして帝王
すべての魔女が俺の前にひれ伏すとき俺は悲劇から救われる


生きとし生けるもの全ての命をあなたに捧げよう
そしてこの心も


だから・・・もう一度だけ・・・
あなたが魔女になるのなら・・・俺もまた・・・魔道に堕ちよう


ずっと・・・ずっと一緒だから・・・

いかりや「・・・」


観客「・・・」


観客「歌詞も・・・曲も・・・なんだか本当の魔界にいるような恐ろしさがあったけど・・・」

観客「それだけに・・・真に迫るものがあった」

観客「愛や勇気や正義や恋の歌だけが・・・音楽じゃないんだ」

観客「なんというか・・・単純に・・・」


観客「恐ろしい・・・だけど・・・すごい!!」


パチパチパチパチパチパチ!!


詢子「タツヤ!タツヤは大丈夫か?あんな恐ろしい曲を聴いて・・・なんともないか!?」

知久「目が点になってるね。素晴らしく黒い曲だけど恐怖を乗り越えてただ圧倒されてるみたいだ」


タツヤ「しゅごい・・・」

氷室「この歌詞・・・そうか!」

氷室「いかりやの絶望は・・・さやかを救えなかったことじゃない!」


氷室「おそらく・・・恭介が仁美さんを選び・・・さやかが魔女になり・・・いかりやが魔導帝になり・・・」

氷室「その後・・・ワルプルギスの中で魔女になった二人が再会し・・・結ばれた世界!」


氷室「さやかが現代の恭介ではなく・・・氷室(この時間のいかりや)の気持ちに応えた時間軸から来たんだ」

氷室「だとしたら・・・さやかが救えなかったのではなく傍にいることができないのが奴の絶望!」


氷室「あの時鹿目さんの攻撃で・・・ワルプルギスの中のさやかの魔女が浄化され・・・
いかりやだけが切り離された・・・」


氷室「たとえお互い化物になったとしても・・・寄り添えていたから彼らは幸せだったんだ・・・」

氷室「それにしても・・・自分の事とはいえ・・・他の時間軸の話だとはいえ・・・」

氷室「恭介のヤツ・・・」


恭介「氷室さん?どうかしたの?」


氷室「アホーッ!」

パシン!


恭介「ぐへっ!?」


氷室「なんで・・・なんでさやかを大切にしてやれなかった、このアホーッ!!」




恭介「・・・!?わけがわからないよ」


いかりや「ふぅ・・・」


変身(魔導帝の姿)解除、いかりや京介(人間)フォルムに戻る。


観客「すげーぞー!世界観と衣装が音楽にバッチリ合ってたぞー!!」


氷室「いかりや・・・いや・・・シューベルト!」

いかりや「君たちが余計なことをしてくれたおかげで・・・僕はさやかと離れ離れになったんだ」


いかりや「それがどれほどの絶望か・・・君になら理解できるはずだけどね」


氷室「・・・」



いかりや「君だって・・・本当の気持ちを隠しているはずだ」

いかりや「現代の恭介じゃない・・・自分自身がさやかと結ばれたかったと」



氷室「違う・・・!僕は・・・僕は・・・」


いかりや「たとえ魔女になったさやかでも・・・僕は本懐を遂げることができたんだ」

いかりや「ワルプルギスの胎内で・・・救済を・・・永遠を誓い合った」

いかりや「それを・・・君たちは・・・」




いかりや「奪った!!」



ドックン・・・




氷室「ぐ・・・ぐふう!」ガクッ


杏子「氷室!?どうした氷室!?」

マミ「氷室さんのソウルジェム、真っ黒じゃない!」

さやか「氷室さん!?」

さやか「ひ・・・氷室さん!魔法使いを卒業する条件は満たしているよね!?」


氷室「あ・・・ああ」

さやか「だったら・・・もうキュゥべえに人間に戻してもらいなよ!昨日は助けてくれたみたいだけど・・・
このままだと氷室さんが魔女になっちゃうよ!」


和子「氷室先生、大丈夫ですか?」


氷室「早乙女先生・・・」

氷室「いや・・・和子・・・」


和子「ちょ・・・ちょっと!こんな所で名前で呼ばないでよ杏介!」



氷室(そうだ・・・僕は・・・今の僕は・・・)


氷室「いや・・・いいんださやか・・・このままで・・・魔法使いとしてヤツに・・・
いかりやに勝たなければ意味がないんだ」


さやか「な・・・なに言ってんのさ?」

さやか「何の話か理解できないけど!だったらせめてソウルジェムを浄化しなよ!」


さやか「和子先生!ブラジャーだよ!氷室さんのために一肌脱いで!」

和子「えっ!?」




氷室「余計なことをするな!!」



さや和子「!?」ビクッ



氷室「あいつだけは・・・僕が勝たなきゃいけないんだ・・・」

氷室「ここでソウルジェムを浄化すれば・・・僕は奴に・・・絶望に・・・僕自身に負けたことになる」


氷室「だから・・・これでいいんだ・・・」

実況「お次は教師枠の参加者、早乙女和子先生と氷室杏介先生です!」


実況「ここで、新任の氷室先生について簡単なプロフィールを」


実況「元々私たちの知らないところでプロのバイオリニストとして活躍していた氷室先生。
しかしとある事情で左腕が動かなくなり・・・」

実況「以後は音楽教師としてこの学校に就任。早乙女先生といい感じになります」


和子「なんなんですかこの実況!?さっきからプライバシーを暴露して・・・」


実況「今日の演奏も動かない左手の代わりを早乙女先生が担うという事で・・・
おふたりのラブラブっぷりを見ることができるわけですね!」


和子「ちょ・・・違うの!結婚するまで内緒って決めてたのに!」


氷室「和子・・・覚悟を決めよう」

和子「杏介!?」



氷室「どっちみち密着して演奏する僕らのやり方じゃただならない関係だってすぐバレるし」

氷室「この学園祭が終わったら結婚を決めるくらいの覚悟が僕にはある。だから人の目なんか平気さ」


和子「きょ・・・杏介・・・///」



実況「それでは演奏していただきましょう!曲目は・・・」



実況「「現在(いま)」」

現在(いま):作詞作曲:氷室杏介 演奏:氷室杏介、早乙女和子


色々な物を得た
それと同じくらい失った

きっとこれからも・・・少しずつ変わっていく
それは悲しさや寂しさを伴うかもしれない


だけど・・・もう僕は大丈夫


君が起こした奇跡を君が握りかえしてくれた温もりを
今・・・返すから


きっと君は別の誰かの隣にそして僕も


新しい未来で・・・その時は友として会おう



氷室「ふぅ・・・」


観客「・・・」


観客「・・・」

パチパチパチパチパチ


さやか「うぐっ・・・ひっく・・・泣けるわこれ・・・」

恭介「さすが氷室さん・・・悲しい曲を作らせたら右に出る者はいない」

杏子「左手が和子先生・・・他人の腕なのに・・・難なく弾いてる」

マミ「早乙女先生だから・・・こそね」


マミ「あれを見るまではまだ氷室さんのこと諦めてなかったけど・・・仕方ないわね」




いかりや「・・・」


氷室「僕にとってのさやかは・・・親友だ」

氷室「この時間軸にいるさやかも・・・僕がかつて好きだったさやかも」


氷室「それでいいんだ・・・少し寂しさは残るけどそれでいいんだ」

氷室「お互いに新しい未来を歩む。そう決めたから」


いかりや「・・・僕は・・・」

いかりや「それでも・・・さやかと一緒にいたい」

いかりや「たとえ同じ恭介でも・・・さやかを渡したくない」


いかりや「君とは違う考え方なんだ」

氷室「そうか・・・」


いかりや「だけど・・・君が自分の選択に後悔の無いことだけは伝わったよ」

いかりや「だから・・・これが・・・僕の進む未来だ」


しゅわ・・・しゅわ・・・・

いかりや「僕は・・・さやかのところに行くよ」


氷室「・・・」


いかりや「誰を呪うのでもない・・・ただ自分の願いを叶えるために」

いかりや「魔女になったさやかは・・・魔導帝である僕にしか救えないから」


いかりや「さよなら氷室・・・この世界のさやか・・・そして早乙女先生と仲良くな・・・」



しゅわしゅわ・・・しゅううう・・・



氷室「いかりや・・・」


ぱすっ(沙々のパンティ)



氷室「これは・・・君の形見としてとっておくよ」

拾得物横領罪ww

ノーパン幼女のままはだめだろw

さやか「次の次だね!あたしたちの出番は」

マミ「さやかさん、約束を忘れてて?」

仁美「そういえば、バニーの衣装の刑の約束でしたわね」


さやか「えっ!?マジでやるの?」

さやか「ちょっとストップ!待った待った!あたしもう恭介と仲直りしたんだよ!だから
バニーの格好する必要なんてどこにもないんだよ!」


まどか「だったらなおさらやるべきだよさやかちゃん!」

ほむら「そうね。表現は古いけど彼を悩殺できるわよ」

杏子「恭介の心を離れないようにするためにもっとこう攻めの姿勢でだな・・・」


さやか「バランスを考えてよ!あたし一人がバニーでみんなが制服だったら統一感がないんだよ!」


和子「吉野屋先生(寿退社)が学校に残していった衣装があるわ」

和子「山中先生が作った新しい衣装もあるし」


さやか「ゲストキャラの有効活用!?」


マミ「さやかさんがバニーなら私は・・・」

ほむら「マミー(包帯人間)ね」

マミ「えっ!?」

ほむら「それも、裸の上から包帯を巻いたエロいやつよ」


マミ「えっと・・・ちょっとそれは・・・」

ほむら「9月で終わらせるはずだったこのSSが長引いたが故に選べる季節ネタよ」

ほむら「ハロウィンコスをみんなで成し遂げましょう」


仁美「さすがに着替える時間がないのでは?」

ほむら「ご都合主義の結界があるわ」


ほむら「結界魔法ホムリリー、志筑さんに説明すると、外の世界の1時間を中の世界の8時間に変える空間よ」

ほむら「つまり、次のバンド演奏が5~10分なら8倍の40分から80分の時間が私たちに約束されるわ」


さやか「精神と時の部屋無駄遣いしすぎだろ・・・ワルプルとの決戦前では正当な理由だったのに・・・」


仁美「まあ!それは便利ですわね!」

仁美「でもそれならどうしてさやかさんはいつも宿題を忘れるのでしょう」


さやか「うぉい!」


仁美「ほむらさんの結界に閉じこもて宿題をすれば十分間に合うじゃないですか」


ほむら「外の世界の時間の進み方が遅いということは・・・裏を返せば
みんなよりも先に年をとることになるの」

ほむら「だからなるべくならこの力を使いたくないわ。本当に追い詰められた時だけに使いたいの」


さやか「衣装選びが追い詰められる理由かよ!」

ほむら「女の子にとっては大事なことでしょ」


ほむら「それに、宿題をさせるためにさやかに結界を貸しても終える頃にはおばあちゃんになっているわ」


さやか「こら!ふざけんなほむら!この!!」



まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんの扱い方がうまくなったね」

杏子「ああ。さやほむキテルというやつだな」

進行役生徒「えーと、放課後ショータイムさーん、出番ですよー!どこですかー!?」


キリカ「!!マミたちのバンドじゃないか」

キリカ「しろまる!マミたちがどこにいるかわかるか!?すぐにテレパシーで呼び出せ!」


キュゥべえ「やれやれ・・・」


結界内


マミ「!キュゥべえから連絡が!」

まどか「もう40分経ったの!?」

さやか「女の子の着替えって時間経つの早いよね」



ほむら「進行役さん、待ってて今出るわ」



実況「それでは登場していただきましょう!
あのワルプルギスと戦ってくれた伝説の魔法少女たちによるバンド演奏!」

実況「放課後ショータイムの入場です!」



男子生徒「うおおおおおおおおおおお!?」


男子生徒「な・・・なんだこのセクシーなコスチュームは!?」

マミ:マミー

さやか:バニー

ほむら:魔女

まどか:アリス

杏子:女豹

仁美:サキュバス


さやか「な・・・なんなのよこれは!まどかとほむら以外全員エロ要素あるじゃない!」

杏子「あたしのとこの教えじゃハロウィンって悪魔の儀式的な側面が強いんだけどな・・・
オヤジ・・・すまねえ!」

杏子「ちなみにあたしが着てる衣装は着ぐるみじゃなくて虎ビキニ的な感じだと
想像してもらえればわかりやすいかな」


仁美「うわあああ///な・・・なんで私がサキュバスを・・・」

ほむら「寝取り属性があるからよ」

ほむら「お構いなしに恭介の寝床を突撃する根性がありそうだったからサキュバスよ」


ほむら「その衣装のセクシーさなら大半の男子が寝取られたいと思うわ」


仁美「ほ・・・本当にそうでしょうか・・・」

仁美(も・・・もしかしたら恭介さんも・・・そう思ってくれるのでしょうか)

さやか「ちょっとほむら!仁美を煽らないで!本当にやりかねないよ!」


さやか「ぐぬぬ・・・でも露出度で負けちゃった・・・バニーじゃ生ぬるいよ!」

さやか「誰か!衣装カット上手い人!手伝って!」


まどか「さやかちゃん!?ナニを!?」


さやか「へそを出す!へそ周辺を菱形にカットするの!」


ほむら「・・・エロいわ。いい感じよさやか」



仁美「や・・・やりますわねさやかさん!手段を選ばないほど私に意識を燃やしてくれるのは嬉しいですわ」

仁美「私の衣装にこれ以上露出の余地がないのが残念ですけど・・・」


まどか「じゃあいっそ履いてみれば?」

ほむら「そうね。生脚よりもストッキングを履いてたほうがサキュバスはエロいかも」


マミ「自分達が無難な衣装だからって楽しまないで!」


恭介「!!」


恭介「さやか・・・志筑さん・・・なんだそのはしたないエロさは!?」

恭介「こんな子達が・・・僕を好きでいてくれるなんて!」

中沢「恭介・・・やっぱり一発殴らせて」



他校男子「黄色い子だ!」

他校男子「ばっかやろう!総体的に見れば一番エロいカラダしてるのは青い子だろうが!」

他校男子「緑の子に生気を搾り取られたい」

他校男子「赤い子のご主人様になりたい」


他校男子「他の子がセクシーな分、普通の格好の二人の幼さと可愛さが強調されてるな」

他校男子「俺はセクシーさより可愛さだな。断然アリス派だわ」

他校男子「魔女の格好した彼女と闇の契約(意味深)を交わしたい」



キュゥべえ「!!なんだこの感情の昂ぶりは!?」


キュゥべえ「これは・・・もしかしたら魔女化に頼らずとも
エネルギー不足を解消できるヒントになるかもしれないね」

かずみ「うわぁ・・・」

カオル「あたしたち・・・魔法少女の中では結構けしからんコスチュームだと思っていたけど・・・」

海香「それ以上ね・・・」


かずみ「でも友達と集まって何かをするってすごく素敵なことだと思うな!」

かずみ「ねえ!わたしの学校の学園祭でわたしたちも組もうよ!」

カオル「いいよ」

海香「かずみが望むのなら」




キリカ「おおっやるねえマミたち!今のところ参加者No1の注目度だよ!」

織莉子「そういえばキリカ・・・あなたはこういうイベントに参加したりはしないの?」


キリカ「興味はあったけど・・・キミといっしょに参加できなきゃ意味がないし」

キリカ「織莉子は楽器はてんでダメじゃないか」

織莉子「もう!キリカのいじわる!」


キリカ「ごめんごめん。今度何か教えるからさ」



タツヤ「しゅ・・・しゅごい」

ゆま(す・・・すごい?それはどっちの意味で?)

ゆま(もしかしてこの子・・・この歳で性に目覚めかけてる!?)


ゆま「たっくん見ちゃダメ!ああいうのはもう少しオトナになってから!」

ゆま(キョーコもさやかおねーちゃんもバカバカバカ!!)



実況「6人バンドは参加者の中でも最多だからね」

実況「彼女たちだけ数曲演奏することが許されてるYO」


実況「さあ誰の心情を歌詞に反映するのか!?演奏していただきましょう!」



マミ「一曲目!恋のティロフィナーレ!」

ああ、衣装のエロさは体型が基準なのか

恋のティロフィナーレ 作詞:巴マミ 作曲:氷室杏介


ティロフィナーレ・・・それは恋の呪文

最初で最後の射撃はあなたの心に届けるために

でもね・・・強がって見せても本当は孤独でさみしがりで・・・

そんな所も逃げないで受け止めてくれるかな?


また明日・・・電話するね



さやか(やっぱり歌詞が少し重いような・・・)

杏子(マミと別れ話を切り出す男子は苦労しそうだな)



♪~♪~♪


P「こ・・・これは!?」

P「見つけたぞ!ダイヤの原石!」

P「このバンドのボーカルの子は・・・間違いなくアイドルの素質がある!!」



中沢「美樹作詩の曲が来るかと思ったけど違ったな」

恭介「まだ一曲目だろ?これからさ」


マミ「ふぅ・・・」


パチパチパチパチパチ!!


P「見掛け倒しじゃない!曲も歌もバッチリじゃないか!」

P「この子と作曲した人物、両方をスカウトする必要があるな!」



恭介「さやかのバイオリン・・・前よりもずっと上手くなったね」

中沢「そりゃあもうつきっきりの稽古ですから!」

恭介「そうだね。否定はしないよ」

中沢「開き直りやがった!このやろ!本当にバイオリンの練習だけの仲か!?このやろ!」



まど隠れファン「鹿目さんのドラム・・・すっごい荒々しいよ!」

まど隠れファン「いや、荒々しく見せるために一生懸命なまどっち可愛いよ!」


杏子ファン女子「きゃあああ佐倉さーん!ギター素敵よ!!」

杏子ファン女子「抱いてえええええ!!」


杏子ファン男子「ギ・・・ギターになりたい!あんなに激しく!掻き回されたい!」


杏子「あたしの幻術魔法じゃ視覚的に訴えても「音」は無理だからな」

杏子「このあたしがまさか自分のため以外に一生懸命練習しちまうなんてな・・・」


杏子「それにしても・・・あたしのファンって奴は女子が多いな。
さやかから乗り換えた男子もいるみたいだ」


氷室(それはおそらく・・・さやかがバイオリンを演奏しているからね)


氷室(いわばあのバイオリンは恭介とさやかに割り込む余地がない絆のようなものだから)

氷室(さやかファンの男子と女子が杏子に流れたのさ)

まるであんこちゃんが男に人気ないみたいな言い方wwwwww

ほむら「2曲目!!巡りめく時間の中で!」


恭介「これは・・・暁美さんの作詞っぽいね」


巡りめく時間の中で
作詞:暁美ほむら 作曲:氷室杏介


たくさんの季節とたくさんの時間の中で色々なあなたに出会えた

そのどれもがとても愛おしくて抱きしめたくて

なぜこの身は一つなのだろう
全ての時間のあなたに「わたし」を捧げたい

どの時間のあなたも・・・私にとっては一番大切な人



さやか(これってほむらの事情知らない人が聞いたら普通の曲だと思うけど)

マミ(堂々と多重股宣言してるようなものよね)

杏子(その相手が全員まどかだからまだマシだな)

仁美(いえいえ、油断はできませんわ。ほむらさんが繰り返した時間にもしかしたら
私たちの誰かと添い遂げた世界があったかもしれません)



さやか(それは・・・無いと願いたい)


さやか(って!素質のない仁美がなんでテレパシーを!?)

仁美(女の子同士の恋愛の相談はスペックを無視してでも割り込みたいんですもの)

仁美「3曲目!魔法少女になりたいな」


恭介「え?」

中沢「誰の作詞だ!?って言いたいところだけど・・・
あの6人の中で魔法少女じゃないのは志筑さんだけだし・・・」


恭介「・・・やばい・・・アリかもしれない」

恭介「あのお嬢様の志筑さんが!メルヘンチックに「魔法少女になりたいな」だと!?」


恭介「ちょっとありだなと思ってしまった・・・ごめんさやか!」


中沢「だったら残念だったな。俺は志筑さんとデートする仲にまで発展したぞ!」


恭介「うん知ってる。そこまで気を許してもらった相手なのに自分に自信が持てないから
それ以降自分から誘いに行かないヘタレだって事も知ってる」


中沢「ぐはっ!」



中沢「リア充化おそるべし・・・まさか恭介にヘタレと呼ばれる日が来るとは・・・」

魔法少女になりたいな

作詞:志筑仁美 作曲:氷室杏介


親しい友達はみんな魔法少女
恋敵も先輩も憧れのお姉さまも

転校生もちっちゃな子もみんな魔法少女


私だけが置きざりにされたような気がして
魔法少女に憧れちゃうけど


それは駄目だと必死で止めてくれる

だってみんな親友だから・・・
私の事を真剣に考えてくれているなによりの答えだから


でもきっと・・・夢の中でならいいよね?

6人一緒に・・・魔法少女としてこの街を守る光景が・・・ナイトメアにならないように


普通の女の子の私は・・・あなた達の無事を・・・幸福を祈ります



さやか(タイトルと違って歌詞は真剣なんだよね)


ほむら(憧れのお姉さまというのはどうも杏子の事みたいね。
私のことは転校生の部分かしら)

杏子(いや・・・お前だよ。仁美のあこがれのお姉さまは。
あたしの方が後から転校してきたからもうお前に転校生属性無いし)


まどか(ほむらちゃんモテモテだね!)

ほむら(ち・・・違うわよまどか!きっと杏子の事よ!)


マミ(そういえば仁美さん・・・昨日のお泊りでも私に甘えてきたわね)

マミ(ガチなのかしら・・・いえ・・・彼女は今でも恭介くんが好きなはず
・・・そう思いたい)

※誰の作詞でもボーカルはマミ固定です


まどか「どんどん行くよー!「救済の女神」!」


恭介「今までのパターンだと曲名を読み上げた子が作詞してるみたいだね」

恭介「だとしたら・・・これは鹿目さんかな。まさか6人全員分のキャラソンを歌い切る気か!?」





救済の女神(曲調はアニソン)

作詞:鹿目まどか 作曲:氷室杏介


もう誰も呪わなくていいよ
もう誰も恨まなくていいよ
帰る場所がないのならここにいていいよ

私がすべてを受け止める


きっとそれは・・・
すべてを救う代わりに大切な人を置き去りにする悲しい決意


でも・・・見えなくても・・・感じなくても傍にいる

私は皆のそばにいる


君の傍にもずっといるから・・・

君がここに来るときは・・・誰よりも大好きだって伝えるから


最後まで信じて

君が辛かった分だけ・・・これからはずっと一緒だよ


さやか(詞は少し悲しい感じなのに曲調は明るいんだね)

ほむら(もしもあの時まどかが違う願いを叶えていたらっていう仮定の歌詞らしいわ)

ほむら(それでいてみんなが悲しくならないように・・・私たちの活躍が普通の魔法少女アニメならって
考えてアニソン調を氷室に依頼したらしいわ)


まどか(ついでに言うならギャップ萌えもね)


まどか(ところでさやかちゃん・・・いよいよ次に次にさやかちゃんの詞を演奏するわけだけど・・・)


さやか(うぐっ)


まどか(逃げないよね?ちゃんと上条君に伝えるよね?)


さやか(わかったわよ・・・恥ずかしいけどやりますよ!!)

さやか(それより次は杏子の曲だろ?そっちに集中しようよ!)


禁断の果実

作詞:佐倉杏子 作曲:氷室杏介


手を差し伸べてしまえば二度と戻れない
その優しさは禁断の果実だから

私を狂わせて惑わせて

あの頃のように甘えさせて

今度は私の方からおかえりとただいまを言わせてね



男子生徒「!?」

男子生徒「あれ?ちょっとエロい歌詞かと思ったら家族系?」


さやか(ここで喩えられてる果実がマミさんの優しさだからね)

さやか(過程を知らない人が聞いたらちょっと混乱するよね)

さやか(あたしもこれちょっとエロくね?って言ったら他の5人はどこが?
って言ってたから多分自覚なしだよ)


さやか(結局あたしが一番オトナってことだよね!)

さやか(決してさやかちゃんが6人の中で一番エロいって事じゃないぞー
ちょっと先に大人になっただけだぞー)




さやか(とはいっても・・・)

さやか(恋仲になったとはいえ・・・
次は恭介に伝えるあたしの歌詞か・・・うぅ・・・恥ずかしいよ・・・)

恭介「5曲やってさすがにさやかの歌詞がないって事はないよね」

中沢「美樹の曲がなかったらどうするつもりだ?もしくは美樹の歌詞にお前のことが全く書かれてなかったり」


恭介「ものすごい凹む」


中沢「・・・すこしは強がれよ」


恭介「初めはさやかの気持ちに応えるつもりで付き合っていたけど今は違うからね」

恭介「僕もさやかの事が好きなんだ。絶対に忘れられたくないし忘れたくない」


中沢「美樹に振られても志筑さんや佐倉さんがいるのにか?」


恭介「確かに・・・以前の僕だったら告白されたら先着順で付き合っていただろう」

恭介「さやかより先に志筑さんに告白されていたら付き合ってたと思うし」


恭介「でも・・・さやかと喧嘩したり・・・すれ違ったりしたり・・・
そしてお互いに応え合ってやっとわかった」




恭介「僕が欲しいのは「彼女」じゃなくてさやかなんだ」




中沢「うひゃああああ」

恭介「他の誰でも無いさやかだけが欲しい」


恭介「それはきっと絶望して魔女になるほど僕の事が好きなのはさやかだけだって
確信できるから・・・」

恭介「だから・・・さやかの中で何かが変わって僕への気持ちが冷めてしまったら・・・
僕はものすごい凹むと思う」


中沢「その話・・・美樹には?」


恭介「言えるわけないよ!恥ずかしすぎるよ!!」


中沢「してやった方がいいと思うけどな・・・もしかしたら美樹は・・・」

あの音色をもう一度

作詞:美樹さやか 作曲:氷室杏介


君を想うその気持ちと同じくらい君の演奏が好きだった
だから願ったよ・・・そうしたら振り向いてくれる気がして
喜んでくれる気がして

ありがとうって言ってもらいたかったんだ
君の夢を叶えたいと願ったけどそれが本当の望み

聞こえるよ君のバイオリンが

思い出すよ二人でいった水族館を


今なら言えるよ
それは聞こえなくても君の心にあるものだと気づけたから

本当に欲しいのは・・・君なんだ


もっと一緒にいたかったな

私の願い・・・許されるかな?


マミ「ふぅ・・・」

まどか「はぁ・・・」

杏子「終わったな・・・」

仁美「ええ・・・」


ほむら「これで私たちの演奏は終わりよ。6曲も聞いてくれて感謝するわ」

さやか「・・・」


まどか「さやかちゃん?どうしたの?固まって」


さやか「う・・・」



さやか「うわああああああん!なんだこの小っ恥ずかしさ!!
あたし恭介の事しか考えてないじゃん!他の歌詞はどうとでも受け取れる歌詞なのに!!」


さやか「恥ずかし恥ずかし恥ずかし!!歌ったのはマミさんなのに顔から火が出るほど恥ずかしいよ!!」


さやか「これじゃあ全校生徒の前で恭介に告白したようなものじゃん!
なんでもっと色々な意味に取れる歌詞にしなかったのよあたしってホントばかーっ!!」


まどか「落ち着いてさやかちゃん!恭介君のこと知らない生徒だっているんだから!」

ほむら「そうよ。来場客はそんな都合知らないでちゃんと色々な意味がある歌詞だと思って受け止めるわ」


ほむら「でなければCDが売れないじゃない」


さやか「販売するのかよ!今の演奏!?」


ほむら「もちろんよ。ロミジュリを売ってこっちを売らない理由はないわ」


ほむら「ちなみに学園祭で許されるのはあくまで金券のやりとりだから
最終的に学校の利益になるけどね・・・それでもできるだけ多くの人に知って欲しい事ってあるのよ」


まどか「それが・・・ジュリエット(本人)の願いでもあったからね」

さやかファン女子「ああん!美樹先輩・・・やっぱり上条先輩とお付き合いしているんだ!」

さやかファン女子「美樹先輩を汚らわしい男子に渡すなんて!って思ってたけど
上条先輩なら仕方ないよね」


さやかファン男子「ああ・・・これアカンやつや」

さやかファン男子「完全に上条の事しか眼中にないやつや」



恭介「さやか・・・」


さやか「ええっと!!あ・・・あはは・・・改めてこういう事
伝えるのは恥ずかしいよね・・・」

さやか「あの時・・・恭介の腕が治ることを願ったことは・・・
余計だったかもしれないって自覚はあるんだ」


さやか「それでも・・・あたしは恭介のバイオリンをもう一度聞きたかったんだ」

さやか「氷室さんと勝負させてあげたかった」


さやか「あたしが魔女になった時・・・恭介はバイオリンよりもあたしを選んでくれたけど・・・
少しでも恭介がバイオリンをもう一度弾けるようになった事を喜んでくれれば・・・それが幸せだから・・・」


恭介「余計なことなんかじゃない!」


恭介「僕は・・・僕は・・・」


中沢「恭介、」

恭介「?」


中沢「そこから先の言葉は・・・演奏で出そうぜ」


恭介「・・・」

恭介「そう・・・だね」

恭介(伝わってると思ってた・・・伝え尽くしたと思っていた)

恭介(でも違ったんだ・・・何度でも伝えなくちゃ・・・解らない事だってあるんだ)


恭介(さやかは・・・願いを叶えたこと・・・それを僕が喜べるかどうか・・・ずっと不安だったんだ)


恭介(自分がしたことが・・・かえって僕を悩ませる結果になるんじゃないかと)



恭介(さやか・・・僕たちはバカだよ・・・バカ同士のお似合い夫婦だよ!)

恭介(伝えなくちゃわからない事があるのなら・・・何度だって伝えるさ)


恭介(言葉で言い表すと・・・安っぽくなるから)



恭介(だったらせめて・・・旋律に乗せて伝えよう)


恭介(追い詰められないと・・・積極的になれない彼氏でごめんよ)

恭介(もちろんあの夜・・・君を抱いてしまいたいと思った気持ちに嘘は無いけど・・・)


恭介(やっぱり僕は・・・バイオリニストだから・・・こういう形で表すのが性に合ってるんだ)



恭介「僕の一番大切な人へ捧げます・・・曲名は・・・」

恭介(氷室さんの悲しい曲も・・・いかりやさんの恐ろしげな曲も・・・
とても素敵だ)

恭介(だけど僕は王道を往く・・・14歳学生として・・・あるべき青臭さ)

恭介(考えが甘いと言われても構わない・・・僕は・・・上条恭介は・・・)


恭介(希望に満ちあふれた・・・明るい曲で勝負する!)



チェリーボウイ:上条恭介、中沢友康


「君の祈りは」

作詞:上条恭介 作曲:上条恭介


君の願いは叶ったよ
僕はここにいるから

君の祈りは届いたよ
僕は弾き続けるから


伝えてくれれば応えるよ
何も言わずにいなくなるのだけは駄目だから


ふさぎこんでる時も君は優しくて
それだけで良かったのにそれに気付けなかった

優しさに甘えて傷つけたね。
これからは同じくらい伝えられるかな

照れくさくて言えなかった言葉を


「ありがとう」



また弾けて嬉しかった

これからは君のためにも弾き続けるよ


恭介「ふぅ・・・」


観客「・・・」


パチパチパチパチパチ!!


さやか「恭介ぇ・・・」ウルッ

マミ「あらあら・・・泣き出しちゃった」


まどか「良かったね・・・さやかちゃん」グスッ


さやか「あたし・・・願ってよかった・・・魔法少女になって良かったよ・・・」


さやか「ずっと余計なことだと思ってたから・・・」

さやか「また弾けて嬉しいって・・・ありがとうって・・・」

さやか「ずっとずっと・・・聞きたかった言葉なんだよ・・・」

さやか「あたしの願い・・・間違いじゃなかった・・・やっと届いたよ・・・」



仁美「これで・・・良かったのですわね」

杏子「ああ・・・恭介にあそこまでできるのはさやかだけだからな」


司会「ありがとうございました!最後を飾るのにふさわしい演奏!チェリーボウイの二人でした!」

中沢「なにその公開処刑。って俺が決めたバンド名か」


恭介「僕の話は・・・まだ終わってない」


観客「!?」ざわ・・・

恭介「さやかあああああ!!」


さやか「えっ!?」ビクッ


観客「・・・えっえっえっ」


恭介「今の曲が僕の正直な気持ちだ!」

恭介「君が僕のために魂を差し出してくれるのなら・・・僕もそれに応える!!」

恭介「僕の人生を全部!!さやかに差し出すよ!!」




恭介「ずっと一緒ださやか!!僕が日本に戻ったら・・・結婚してくれええええ!!」




さやか「・・・!?」




さやか「えええええええええええええええええええええ!?」


観客「なに?なに?」

観客「こんなに大勢の前で・・・プロポーズ!?」


観客「さやかって・・・さっきのバニーの子・・・!?」


ガチャッ(スポットライト)



さやか「ええええ!?ちょ・・・ちょっと!?なにこれ!?なんなのよこれ!?」

ほむら(スポットライト)「これでさやかは逃げ出せないわ!」

ほむら「さあ・・・とっくに決まっているであろうあなたの返事を・・・今こそ言うのよ!」

ほむら「大勢の前だからって言えないような愛は本物じゃないわ!」


ほむら「思いっきり恭介の愛に答えなさい!」



さやか「ほむら・・・」


スッ(マイク)


さやか「恭介・・・あたし・・・あたし・・・」




さやか「恭介のバイオリンがもう一度聞きたかった・・・その感情に嘘はないよ」


さやか「でも・・・それとは別に・・・人間の美樹さやかとして叶えたいねがいは・・・もっと別で・・・」



さやか「あたしは・・・あたしは・・・」




さやか「恭介のお嫁さんになりたい!」



観客「うおおおおおお!?」




さやか「あたしを・・・あたしを・・・幸せにしてください!!」

恭介「・・・」

恭介「当たり前じゃないか!」




観客「・・・」

観客「なにがなんだか・・・」


観客「でも・・・おめでたい話だってことは伝わったよ!!」


観客「おめでとう・・・」

観客「おめでとう!」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!



仁美「・・・」

杏子「・・・」



仁美「今度こそ・・・完全敗北ですわね・・・」

杏子「ああ・・・負けたよあたし達は」


杏子「でもあたし達はいつまでも・・・さやかと恭介の親友さ」

杏子「あいつらを見守るくらいのわがままは許してくれるさ・・・二人共お人好しだからな」


仁美「そうですわね・・・形は違っても・・・
恭介さんを・・・さやかさんを支え続けることは出来ますわよね・・・」

他校男子「なんだ・・・あのバニーの子・・・可愛かったのに彼氏いたのか」

他校男子「でも・・・軟弱そうな彼氏だよな・・・本当にさやかちゃんを守れるのか!?」


他校男子「あれだけエロいカラダしてる彼女だと・・・街のDQNが連れて行きそうだけどな」

他校男子「そうなったら・・・絶対無理だよな・・・弱そうだし」



恭介「・・・」

恭介「今文句言ったヤツ・・・上がってきなよ」


中沢「・・・!?恭介!?」



恭介「欲しいんだよね?君たちもさやかが」


恭介「全員・・・相手になるよ・・・誰が相手でも・・・何人相手でも・・・さやかを守る・・・
そう決めたから・・・」



恭介「そう・・・僕は・・・僕は・・・さやかを守るためだけに魂を賭けるヒーロー・・・」


恭介「さやかがくれた奇跡を・・・魔法に代えて戦う魔法使い・・・」



恭介「僕は・・・僕は・・・」



スッ(さやかのパンティ)



恭介「バイオリン仮面だ!!」



がばっ




恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

バイオリン仮面(恭介)「全員かかってこい!!」


他校男子「!?」

他校男子「つ・・・つまり・・・今あいつを倒せば・・・」


他校男子「さやかちゃんと・・・結婚できる!?」

他校男子「上等だああああ!!行くぜ!バイオリン仮面!!」


バイオリン仮面「うおおおおおおおお!!!」


他校男子達「うわああああああああ!!!」



ドカッバキッパコッ


司会「ちょ・・・ちょっと!?ステージに上がらないでください!喧嘩しないで!」


ほむら「本気で殴り合ってるわけじゃないわ」

ほむら「ロックバンドのライブでもよくある観客にダイブするあれに近いノリだと思えばいいわ。
この乱闘ごっこふくめて彼の演奏だとね」



氷室「今の恭介の変身形態を名付けるとするなら・・・バイオリン仮面69!!(ロック)」


さやか「!?氷室さん!?」


氷室「大人が決めた勝手事で・・・恭介はもうすぐ日本を発たなければならない」

氷室「大人が決めた勝手事で・・・さやかと一線を超えるのはまだ早いと言われている」


氷室「大人が決めたルールに疑問や不平を感じたとき・・・それに逆らおうとする反骨魂・・・」

氷室「クラシック一筋だった恭介に今・・・ロックンロールが宿った」


氷室「そして・・・僕の援助も無く・・・彼はバイオリン仮面になると決心したんだ」

氷室「大人の力を借りず・・・魔法が使えずとも・・・さやかを守るヒーローになると決めたんだ」


氷室「今・・・完全に僕と恭介は別の個体になったと確信できる」


氷室「バイオリン仮面69!さやかを・・・さやかをよろしく頼む!」


さやか「恭介・・・」



キリカ「いい話で終わらせようとしてるけど・・・ぱんつ・・・」


かずみ「やっぱり変態だあああああ!!!」




中沢「・・・」

中沢「・・・結局俺は・・・恭介の引き立て役か・・・」


中沢「まあいいさ・・・俺は独り身だしな・・・クールに去らせてもらおうかな・・・」


仁美「そんな事ありませんわ!!」

中沢「!?」


中沢「志筑さん!?ナニを!?」



仁美「きっと中沢くんにだって・・・幸せは訪れます!変身だって・・・出来ます!」

スッ(仁美のパンティ)



中沢「!?こ・・・これは!?」



仁美「使ってください」

仁美「最後まで・・・恭介さんも氷室さんも私のパンティで変身することはありませんでした」


仁美「だったらせめて・・・託せる人に・・・託したいと思ったのです」


中沢「ほ・・・本当にいいのか!?」


仁美「え・・・ええ///」



中沢「・・・」

ドックン・・・ドックン・・・ドックン




がばっ

中沢「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



ギタリスト仮面「ギタリスト仮面、只今参上!!」


ギタリスト仮面「助太刀するぞ!バイオリン仮面!!」

バイオリン仮面「中沢!!」



わあああああああああ!!

ポカポカポカ・・・・



さやか「そう・・・もうすぐ・・・恭介はいなくなっちゃうんだ」


~回想:ホテルの一室~


さやか「ジャニー北川!?誰それ?」

恭介「世界中を旅してプロバイオリニストの玉子を育てている大物音楽家さ」


恭介「彼に選ばえることは・・・プロとしての道を約束されたも同然なんだ・・・
音楽を目指すものにとってこんなに光栄なことは無いんだ」


恭介「本当は・・・さやかと相談してから決めるつもりだったけど・・・二度とないチャンスだったから・・・」


恭介「アメリカ留学・・・その場でOK出しちゃったんだ・・・」


さやか「・・・」

さやか「いつまで・・・」

恭介「えっ」


さやか「いつまで・・・何年間アメリカにいるの?」

恭介「・・・」



恭介「ジャニーさんは・・・3年僕の面倒を見たいと言っている」

さやか「・・・」


恭介「僕たちはもうすぐ中学3年生だから・・・次に会えるのは・・・18歳の時・・・」



恭介「大人になっちゃうんだ」


さやか「・・・」


恭介「やっぱり・・・怒ってるよね・・・」




さやか「・・・」





さやか「おめでとう!恭介!」


恭介「えっ!?」

さやか「恭介は・・・夢にむかって一歩前進したんだね!」

さやか「怒ることなんてないよ!むしろ嬉しいの」

さやか「恭介の努力が・・・報われたんだって嬉しいんだ」

さやか「彼女としては祝福するところだよ!」


恭介「さやか・・・」



さやか「ずっと前からわかってたよ」

恭介「えっ」


さやか「ラブレターにも書いたじゃん。遅かれ早かれ・・・こうなるって事は予想できてたんだ・・・
恭介が・・・バイオリンのために海外へ留学するってことは」



さやか「待っててあげるよ!何年でも!それが・・・恭介の進むべき道だから」

さやか「あ・・・でも浮気はしないで欲しいかな・・・アメリカってマミさんみたいな
金髪グラマー美女がたくさんいそうだけど」


恭介「しないし偏見だよ!外人が全員美形だと思ったら大間違いだよ!」


恭介「それに・・・」



さやか「それに・・・?」



恭介「3年後は・・・さやかの方がずっとセクシーですばらしい女性になってるって・・・確信できるから・・・///」


さやか「バカ・・・///」

司会「それでは・・・バンド演奏の・・・最優秀賞を発表します!!」



司会「優勝は・・・」



司会「同着一位!放課後ショータイムとチェリーボウイの皆さんです!!」



さやか「・・・!!」

恭介「・・・!!」



さやか恭介「やった・・・」



さやか恭介「やったあああああああああああああ!!」




司会「続いて・・・クラス展示最優秀は・・・2ー△組!
「ロミオとジュリエット」!!」


まどか「え!?」

ほむら「当然の結果よ」



司会「そして・・・ミスコン(参加制ではなく全校生徒対象の投票制)も同率一位!
上条恭子さんと美樹さやかさん!」



さやか「え?えっ!?」


さやか「あたしが・・・!?そして・・・なんで恭介も!?」


恭介「自由投票だからこうゆうことが起こりえるんだろうね・・・ロミジュリで目立ちすぎたし」

恭介「というか・・・辞退させてくれ!」


杏子「すげえ・・・」

仁美「私たち・・・すべての部門で・・・優勝してしまったのですの?」


マミ「おみごとよ・・・私たちもがんばったんだけど・・・若いパワーには勝てないわね」

キリカ「君はショータイムの一員だろ?君のクラスには優勝がひとつはいるはずさ」




見滝原中学校学園祭:最終審査結果


クラス展示部門

優勝:2ー△
「ロミオとジュリエット」

準優勝:3-× 3-□合同企画
「魔法少女VS魔法少女:旧校舎脱出ゲーム」



バンド部門

優勝:放課後ショータイム

鹿目まどか 暁美ほむら 美樹さやか 佐倉杏子 志筑仁美 巴マミ

優勝:チェリーボウイ

上条恭介 中沢友康


準優勝:氷室クラシック

氷室杏介 早乙女和子


審査員特別賞:いかりや京介

いかりや京介



ミスコン(自由投票制)

優勝(同率):美樹さやか 上条恭子


セクシー賞
志筑仁美(サキュバス) 巴マミ(マミー)


キュート賞
鹿目まどか(アリス) 暁美ほむら(魔女)

同性支持率賞
佐倉杏子(制服、シスター、女豹)


さやか「スーパーセルのような文化祭が終わって3日後・・・」

さやか「今日・・・恭介は・・・アメリカへ発ちます」


~見滝原空港~


さやか「恭介・・・」

恭介「さやか・・・」



仁美「いよいよですのね・・・」

杏子「寂しくなるな」


まどか「あれ・・・なんでだろう・・・さやかちゃんより先に・・・涙が」

ほむら「まどか・・・あなたは優しすぎるわ」


中沢「見送り女子ばっかりじゃねーか!この幸せ者!!」


※マミさんはあの後すぐにアイドル候補生としてスカウトされ、レッスンのため欠席


さやか「行ってらっしゃい恭介!しっかりね!」


恭介「さやか・・・」



恭介「僕は・・・やっぱり・・・」





恭介「アメリカに行くのやめるよ!!このまま日本に残る!」





さやか「・・・」


さやか「へ!?」

恭介「気づけたんだ・・・バイオリンよりも・・・大切なことがあるって」

恭介「さやかと3年間も離れ離れんあるなんて嫌だよ」


恭介「それに・・・バイオリンの練習だけなら氷室さんにいくらでも教えてもらえるし・・・」


恭介「無理に海外に行く必要なんてないんだ!僕は・・・さやかの傍で・・・弾き続けるから・・・」



さやか「恭介・・・」






パシィィン!




みんな「!?」


恭介「・・・」



恭介「さ・・・や・・か・・・?」



さやか「自分の夢から逃げ出す恭介なんて・・・だいっきらい!!」

>>288

離れ離れんあ× 離れ離れにな○


さやか「解る・・・?今この瞬間・・・あんたはフラれたんだよ」


恭介「え・・・」


恭介「そんな・・・どうしてだよ・・さや―」

さやか「どうしてもあたしの事諦めきれなかったら」

恭介「!?」


さやか「どうしてもあたしのこと諦めきれなかったら・・・もっといい男になってもう一度告白しなさい」

恭介「・・・さやか・・・」



さやか「それまでは・・・待っててあげるから・・・」


恭介「・・・」



恭介「ごめんさやか・・・僕が甘えてたみたいだよ」


恭介「今は・・・バイオリンだけに集中する・・・アメリカに・・・僕は僕の夢へと・・・旅立つよ」


さやか「うん・・・」


ダッ


まどか「!?」

まどか「さやかちゃん!?どこへ行くの!?」

杏子「待てまどか、ここはあたしが追う」

仁美「わ・・・私も!」


氷室「恭介・・・」

恭介「氷室さん・・・」



氷室「一年だ」

恭介「え」


氷室「普通3年かかる事なら・・・1年でやり遂げて帰ってこい」

氷室「1年でジャニーさんを納得させる技術を習得するんだ」

氷室「さやかが大事ならそれくらいできるだろ?」


恭介「それは・・・」


氷室「それに・・・ジャニーさんは色々怪しい」

恭介「怪しい・・・?」





氷室「ホ○の可能性が微レ存って事だよ」




恭介「なんだって!?」

氷室「中沢に迫られて○モの恐ろしさは君自身が納得しているはずだ」

恭介「まさか・・・中沢のホ○行為が・・・伏線になるなんて」

氷室「2年目以降囲った少年バイオリニストを手篭めにしているという噂が僕のいた時代にもあった」


恭介「・・・」

氷室「それに・・・中にはジャニーさんに選ばれただけで満足して
そこに・・・ぬるま湯にずっぽり浸って安定してしまうバイオリニストもいる」


氷室「さやかのためにも・・・自分のためにも・・・この先バイオリニストとして勝ち上がりたいのなら
必死で抜け出すんだ!」

恭介「!!」



恭介「そうだ・・・僕は・・・僕はジャニーさんの愛玩道具じゃない!」

恭介「僕の力で・・・バイオリンを響かせる」


恭介「体だって渡さない!僕の体は・・・僕の魂は・・・」



恭介「全部さやかの物だああああああああ!!」




まどか「あわわ・・・///」

ほむら「まぁ・・・大胆」



恭介「11ヶ月だ!!」

氷室「!?」

恭介「氷室さんが一年だと言うのなら・・・11ヶ月で帰ってきてみせる!」

氷室「中途半端に一ヶ月だけ早い理由は?」


恭介「驚かせたいのさ・・・次の学園祭で・・・さやかに再会して」

恭介「今度は参加者ではなく彼氏として・・・さやかとゆっくり色々なところを回りたいから」


氷室「そうか・・・」



がしっ


氷室「行ってこい」


恭介「・・・うん!」




~~~

まどか「さやかちゃん・・・」

ほむら「さやか・・・」


杏子「よしよし、全く・・・強がりやがって・・・」

仁美「今夜はとことん付き合いますわ!全部泣いてスッキリしましょう!」




さやか「びぃええええ・・・ぎょおずげえ・・・」グチョグチョ

さやか「嘘だから・・・全部嘘だから・・・!!あだしが・・・恭介のこと嫌いになるんでっ・・・」

さやか「全部嘘だがら・・・」


さやか「嫌だよ・・・離れたくない!!」



さやか「きょおすけ・・・きょおすけ・・・」



さやか「うわああああああああああああああん!!」


~~~

ほむら「マミの卒業式が近いわ」

まどか「それが終わったらいよいよ3年生になるんだね」

さやか「受験生か~くぅ~疲れそうだなあ~」

仁美「また早乙女先生が受け持ってくれたらいいですね」

杏子「受験か・・・やりたい事は見つかったけど・・・とりあえず高校まではお前らと一緒のとこ受けてやるかな」


マミ「みんな・・・勉強の方は大丈夫なの?」

まどか「杏子ちゃんが遅れてないか心配だったけど・・・ものすごいペースで覚えていったよね」

ほむら「心配なのはさやかよ」


さやか「あたし!?」


ほむら「保健体育以外ダメダメじゃない」

仁美「保健の筆記試験100点はさやかさんだけですわ。その興味をもっとほかの教科にも・・・」


さやか「あたしを保健だけがっつり勉強してる思春期女子みたいに言うな!
ちゃんと体育の方でも頑張ってるのに!」


さやか「まぁ・・・恭介も大学はこっちのを受けるみたいだし・・・
その時になって・・・一緒の音大に進みたいって気持ちはあるから・・・これから頑張るよ」


氷室「やあ、みんな揃ってるみたいだね」


さやか「氷室さん」

氷室「唐突だけど君たち・・・早乙女先生は好きかい?」

さやか「えっ?」


氷室「早乙女先生を・・・いい先生だと思うかい?」

まどか「とっても素敵な先生だよ!」

ほむら「そうね・・・私もまだ心臓が弱いループではお世話になりっぱなしだったし・・・
とてもいい人だと思うわ」


仁美「それがどうかしたんですの?」



氷室「・・・」


氷室「実は・・・早乙女先生は来年1年はこの学校を休むかもしれないんだ」

みんな「えっ」

さやか「そんな・・・和子先生にナニがあったっていうのさ!?」


氷室「僕の責任だ」


杏子「もったいぶらずに早く言え!何があったんだ」





氷室「・・・」





氷室「妊娠させちゃった」






みんな「は!?」

氷室「僕の子だ」


みんな「ええええええええええええええええええええ!?」




さやか「・・・」ぽかーん



さやか「氷室さんそれってもしかして・・・」

氷室「そうださやか、あの時ホテルで鉢合わせした時」




さやか「あ・・・危なかった!」

さやか「もしかすれば・・・あの時・・・恭介と結ばれてたなら・・・」



さやか「命を授かってたのはあたし達だったかもしれないって事だよね・・・」

仁美「!?さささ・・・さやかさん!?その話詳しく」

そして・・・さやか達が3年生に進級してまた学園祭がやってきた


さやか「メイド喫茶か・・・去年に比べると幾分まともになった気がするね」

まどか「多分その考え方がもうすでにズレてきてる証拠だけどね」


仁美「こうしてまた皆さんと同じクラスになれたのなら・・・なんでもいいですわ」


ほむら「杏子・・・あなたさっきの客と随分話し込んでいたみたいだけど・・・」

杏子「しーっ次はお前が会う番だよほむら・・・一人ずつ・・・一人ずつ話をするんだ」


杏子「今から会う客のことは絶対漏らすなよ。とくにさやかにはだ」


ほむら「・・・ワケアリのようね」



個室

ほむら「!!あなたは!!」

モ豚「ぶっひい!?あの個室の客・・・次々にメイドさんたちをとっかえひっかえしてるブヒ!」

モ豚「一体何者なんだブヒ!メイドさん一人一人とそんなに長い間おしゃべりできるなんてうらやましいブヒ!」


モ豚「そもそもあの個室なんのためにあるんだブヒ!いくらチケット課金しても入れてくれないブヒ!!」


杏子「次にまどか、その次は仁美が部屋に入れ」


まどか「えっ」

仁美「一体なんなんでしょう?」



~~~

さやか「まどか、仁美・・・戻ってきたね・・・なんなのさ一体?」

仁美「・・・とても懐かしいお客様ですわ」



さやか「懐かしい客!?もしかしてレッスンと学業で来れないって言ってたマミさんが無理して来てくれたの!?」

さやか「だったらすぐ言ってくれればいいじゃん!なんで黙ってたのよもー!」


まどか「それはね・・・」ニヤニヤ

ほむら「そうね・・・」ニヤニヤ



ガチャッ


さやか「ご指名ありがとうマミさん!さやかちゃんが来たよ!」

???「やあ久しぶりだね。やっぱりさやかが一番見ごたえがあるよ」

さやか「・・・あ・・・あんたは!?」



~~~

恭介「・・・」

さやか「どうしたの?」


恭介「ちょっと昔のことを思い出してた」

さやか「どれくらい昔のこと?」


恭介「えっと・・・」

恭介「15年くらい前かな」


さやか「だいぶ昔だね」


恭介「まるで昨日のことのようにも思えてくるよ」


さやか「15年か・・・」

???「びええええん!!ママああああ兄ちゃんがお兄ちゃんがー」

さやか「真尋!?またアンタ美樹にいじわるして!!」

???「ち・・・違うよ!美樹が勝手に泣いただけだよ!」


恭介「こらこら、あんまり騒ぐと恭香が起きちゃうだろ」


???「ふ・・・ふぇええええ」

さやか「起きちゃった!もうアンタたち!そこに正座なさい!」


恭介「いいじゃないかさやか元気なのはいい事だよ」

さやか「またパパったら甘やかして!!あんたがそんなんだから・・・」



恭介「みんな僕のバイオリンを聞いたら仲直りするんだ。いいね」

真尋「お父さん弾いてくれるの!?」

美樹「でも・・・お仕事でもいっぱい弾いて・・・疲れてないの?今日はせっかくのお休みなのに・・・」



恭介「バイオリンを弾くのが大好きだから関係ないよ」


恭介「それと同じくらい・・・ママが・・・お前たちが大好きだから」



恭介「せっかくだからこの場で新曲作っちゃおう!」

恭介「そうだな・・・曲名は・・・」

♪~♪~♪


夫:上条恭介(29) 妻:上条さやか(29)(旧姓:美樹さやか)

長男:上条真尋(5) CV:喜多村英梨

長女:上条美樹(3)CV:喜多村英梨

次女:上条恭香(0) CV:吉田聖子



さやか「時々ふと思うことがあるんだ」

さやか「ほむらが教えてくれた平行世界っていう考え方・・・世界は無限にあって・・・」


さやか「あたしと恭介の場合・・・すれ違ってる未来の方が多かったって言ってたっけ」

さやか「だとしたら・・・今のあたしの幸せは・・・
犠牲になったほかの世界の美樹さやかの上に成り立ってるんじゃないかって」


さやか「そういう考え方もできるけど・・・あたしはしたくない」

さやか「きっと・・・不幸なさやかも・・・幸せなさやかも・・・どこかで繋がってるんじゃないかなって思うんだ」



さやか「だからこれは・・・あたしから他の世界のさやかに贈る曲」

さやか「きっと・・・きっと幸せな未来へとたどり着けるから・・・あたしがここにいる様に・・・それはきっと叶うから」

さやか「だから・・・希望を捨てないで・・・あたしは・・・ここで待っているから・・・」



恭介「曲名は―」





さやか「きっとどこかでありえる未来」






「バイオリン仮面」~完全完結~ 

なんか将来這い寄られそうな息子さんですね
あ、乙

乙!
なんだかんだでハチャメチャだけど、
他にはない「自分個人の幸せなわがまま」を肯定するってのは好きだった。面白かったよ!

蛇足的に長引きましたが、無事終えることができました。
後は再編集版を完成させて自薦OKのまとめサイトで自演するだけです。

途中、仁美が中沢にパンティを渡す場面で「俺はナニを書いているんだ!?」という気分になりましたが
乗り越えられました。


こっちのスレには設定とか書いて適当にボリューム増しましょうかね


次回作候補

①安価ですすめる恭介が主人公のギャルゲ

②バイオリン仮面外伝
ほむらがまどかを蘇生させるために悪に落ちて氷室と戦う時間軸

③叛逆のバイオリン
叛逆の物語にバイオリン仮面が介入したら?
今回のSSはバイオリン仮面の正体を色々予想するのが楽しみ方の一つだったので
制作しても二番膳じのにほい



とりあえず恭介がさやかちゃんのぱんつを常備している理由は
「付き合ってる男女なら下着交換くらいするでしょ」で。


オリキャラの元ネタ公開とかやっていきましょうかね


「きっとどこかでありえる未来」の元ネタは同じ題名の恭さやイラストです。

完全完結おめでとう乙×20!!楽しませてもらったよ!



ジュリエット戦後に氷室のおいなりさんを躊躇いなく浄化する見滝原組を見て、おりこ組がまたドン引きというシーンが省略されていたと妄想



>>287見滝原に国際空港があるという何気に超大胆設定ww



>>1の次回作待ってる。
今作で空気気味だったQB主役なんてど?



>>306
何?QBがパンツ被って変身するの?

完結記念設定公開コラム①

バイオリン仮面:

まどマギの世界(このSSでは2011年と仮定)より20年後の未来(2031年)からタイムマシンに
乗ってやってきた上条恭介が美樹さやかのパンティを顔に被ることによって変身形態する「魔法使い」

そもそも「魔法使い」とは?:
魔法少女のシステムが広くその星に知れ渡ってしまい、契約が取れなくなることを危惧したインキュベーターによる
「ひとつ上の」交渉。男性も魔法少女と同じ力を得ることができる。


ただし魔法少女とは違う以下のルールがある。

①30歳以上独身、そして童貞でなければ契約できない
これは「契約」する時の条件なので、契約後結婚するのは自由。

②願いを叶えれれない
正確には魔法少女ほど素質がないため、願いは「せめて魔法少女並に戦える力が欲しい」に固定される

③男性の素質は全て一定。どれだけ鍛えてもあくまで魔法少女をサポートする魔法しか覚えられない。
これは、魔法使いが魔法少女を力ずくで従わせるような事態を防ぐためである

④一日一度しか変身できない。ただし解除後に日付変更されれば即座に二回目の変身ができる
これも魔法使いの力が魔法少女を超えないための措置である。氷室の様に下半身だけなど、部分的に
変身することは魔力のある限り可能

自分たちの能力がインキュベーターに完全管理されている証拠でもある


⑤変身には女性が8時間以上身につけた衣服(下着がベスト、ストッキング等でも可)を身につける必要がある
今現在「魔法使い」への変身が確認できた衣服はパンティ、ブラジャー、ストッキングのみ。
バイオリン仮面の様に顔にかぶる必要性は「一切無い」

普通は魔法少女を怯えさせないようにブラジャーを身につけた上に衣装を羽織る

使用していくごとに変身したときのパワーが減っていく。
身につけていた女性の香りが完全に消えたとき、変身はできなくなる

⑥ソウルジェムの浄化にも女性の履いた下着を要する。
グリーフシードおよびブリーフシード(後述)では浄化できない

浄化に使った女性下着は汚れを吸って「黒下着」になる。
この黒下着を身につけた女性は魔法少女でない者も魔女化する。


⑦ソウルジェムが濁りきったとき、魔女ではなく「魔導帝(まどうてい)」になる

基本的には魔女と同等の戦闘力を持つ怪物。
ただし倒したあとに手に入るのはグリーフシードの奇形、ブリーフシードである
(効果はグリーフシードと同じだが、元々オッサンから生み出したモノなので
魔法少女達の間では使用を敬遠されがち)

~「魔法使い」の契約を結ぶ男性達~

魔法少女と同様、命を失いかねないリスク、魂をソウルジェムに固定されるリスク、魔女化するリスクがありながら
30以上の男たちは契約する。

理由は幼稚園~大学生の魔法少女達と出会えるからだ。
今までの人生で出会いがない男たちも一回りも2回り下の女の子と仲良くなれれば逆転勝利と言えるだろう。
彼女が出来れば魔法使いを卒業する条件も満たせる。

ただし、その下心は魔法少女には見破られがちである。
カップル成立確率は10%程でしかない。

例外的に魔法少女から「モテた」魔法使いはさやかを救うことしか眼中になかったバイオリン仮面である。

しかし、氷室(未来の恭介)は有名なバイオリニストでもあるため、
正体を隠すついでにパンティを身につけるのは「顔」と決めている。

魔法少女たちがバイオリン仮面がさやかの下着を「顔」に身につけていると知れば
彼を慕っている魔法少女も幻滅するかもしれない。
(もっとも、魔法使いである以上、どこかに下着を身につけていなければならないが。)


「モテたい」と思ってもモテずに氷室のように自分の目標しか眼中にない男がモテたりする皮肉は
現実社会のそれの辛さと一緒である

「バイオリン仮面」の多種多様な変身形態

①バイオリン仮面
普通のバイオリン仮面。氷室がさやかのパンティを被ることによって変身する。
ワルプルギス撃破後は早乙女和子のパンティを使用する



②バイオリン仮面サバイブ
氷室のソウルジェムを身につけた恭介がさやかの縞パンを被ることによって変身する、
魔力係数だけで言えば最強の変身形態。

ただし、生きている体を変身させているため、魔法少女や魔法使いのそれとは違い、
少しのダメージで動けなくなったり命の危険を孕む

そしてソウルジェムの本体である氷室と恭介が100m以上離れられないのも弱点である



③バイオリン仮面W(ダブル)
左手が動かなくなった氷室の左半身を恭介の魂を宿らせることでバイオリンの演奏が再び可能になるフォルム
氷室が顔にパンティを。恭介が股にパンティを身につけることによって変身。

顔パンティ:和子 下パンティ:さやかの和さやフォームが基本形態である。

また身につけた二つのパンティの持ち主の特性を合わせた新必殺ワザをパンティの
組み合わせだけ繰り出すことができる。

その下着の持ち主同士の絆も必殺技の威力として上乗せされる。


④ビオりん仮面

魔導帝と化した氷室、いかりや京介が優木沙々のパンティを被ることによって変身した形態。
優木沙々と同じく、洗脳の魔法も使えたはず(劇中では未使用)


⑤バイオリン仮面69(ロック)
色々な社会のルールやさやかと会えなくなる不満を一気に放出する
ロックンロールに目覚めた恭介がさやかのパンティを被ることによって変身する形態。

あくまで気持ちの問題のなので魔法使いの様な特殊能力は無い。


⑥ギタリスト仮面
恭介にも氷室にも交際を断られ、
W変身時も自分のパンティを使ってもらえない志筑仁美が中沢にパンティを託した結果生まれた
新ヒーロー。

もちろん、魔法使いの様な特殊能力は無い。
バイオリン仮面を全力でサポートする。

劇場版見てきたよー。体重ごっそり減ったわー


ほむらもさやかもこのSSとキャラ差が激しすぎて泣いた。
今までは世界線がすこしズレればさやかと恭介が幸せになれるって信じてたけど
それすらも危ない。

いい意味でも悪い意味でもどんなSSにも繋がらないENDでした。
やっぱり「バイオリン仮面」は自由に設定できる新編前のお祭り要素として楽しむのが無難ですね。
読み手も書き手も

叛逆のギミックをバイオリン仮面に組み込むと
恭介とさやかがくっつく物語じゃなくて恭介も
「例の悪魔」に立ち向かう戦士の一人として覚醒する話になっていくんだよなぁ・・・(遠い目)

それはそれで今回の「バイオリン仮面」と差別化できるから良いと思えてきたり。

どんな結末になろうとまど☆マギは好きですけどね

>>311
この作品はこの作品で、いろいろトンデモなところはあったけど
ちゃんとウェットな部分や、ほほえましい幼馴染の恭さや間の機微とか掘り下げとか
幸せになるための歩みを地に足着けて楽しく書いてくれてたので好きですよー。
……というかウロブチがそー言うのちゃんと描かない(描けない)作家なだけにあーなった感もあるかもですし。


いちおうTV版はTV版、映画三作は三作でパラレルって考え方もアリではあるようなので、お気に病みすぎないようにと。
そんなわけで、現行バイオリン仮面の外伝とかも読みたいと言わせてもらってみたり?

叛逆+バイオリン仮面のプロット思いつきました。
こちらを次回作にしようかと思います。


今作の「バイオリン仮面」がハッピーエンドなのでこちらは叛逆同様に体重が減る物語にしようかと思います。
設定としては叛逆の物語終了後にさやかが「例の悪魔」がした事を思い出し、魔法使いとして覚醒した恭介に
「元の世界に戻す」様に協力を求める物語。

さやかが恭介を巻き込むことを良しとするか?については
まずは「世界を正しい形に戻すことが大事」なので手段を選べなくなったと考えてください


「まどか☆マギカ」がまどかとほむらの物語なら「バイオリン仮面」はさやかと恭介の物語なので
「バイオリン仮面の恭介ならこうする」結末にしようかと思います。


今回もパンティが変身アイテムになるかどうかはまだ考えてません。
もしかすればタキシードの方の仮面に徹するかもしれません


【さやか「叛逆!!バイオリン仮面」】

1~13話の再編集が終わり次第連載予定。
今回は本家まどマギの次の続編までたっぷり時間があるので公開前に一気に仕上げるストレスは無さそうです

最初に「このSSのほむらは新編ほむらとキャラがズレてる」
と言いましたがよくよく考えてみたらそこまでズレが無いことに気づけました。


バイオリン仮面の「さやかを助けられなかった自分を戒めたい」っていうわがままな願いと同様
ほむらも全力で「まどかを守る自分になりたい」というわがままをこのSSでも
新編でも完遂しただけと言えます


このSSでは「18歳になれば魔法少女を卒業できる」という設定上、
ほむらの決意が「18歳になるまでまどかを守る」に明確に答えが出たからだと。

まどかがアルティメット化しないのでデビほむフラグも立たないし。
行動理念的には両者は同一の者だと気付けました。


このSSでまどかだけでなくさやか達をほむらの友人にしたのも
デビほむの「あの子を普通の人間として大事な人たちの傍に置いておきたい」って願いに通じるものがあるかなと


さやかに関してもこのSSのさやかは契約前に自分の本当の願いを見つけ
新編さやかは円環側から自分を客観的に見つめ直す機会を得た。

きっとこのSSのさやかもたとえ失恋したとしても映画さやかのように乗り越えられる強さがあるでしょう。
このSSで魔女化したのはあくまで「恭介を挫折させてしまった」ことへの後悔があるからですからね。


そして肝心の恭介ですが・・・何度もいいますがこのSSの恭介を「変態」に改変した覚えはありません。
あくまで「ヒーローの変身」にパンティが必要なだけです。

きっと「さやかの消滅」という出来事がなければたとえこのSSの恭介(氷室の方)でも
男として目覚めるきっかけを失い仁美もさやかも不幸にしていたでしょう。


新編や本編恭介と本質は同じできかっけ(下着のトラップを含め)があったか無かったかの問題です。

そして氷室がやったこと、デビほむがやらかした事に正義はありません。

氷室はたしかに異なる世界線でさやかを救いましたが、
自分の世界線での友人たち(鹿目ほむら、仁美、中沢)や両親を置き去りにしました。

時空犯罪者である以上彼らの下には二度と帰れません(出来るのはあちらのタイムマシンで数年に一度遊びに来ることを待つこと)
今回はTV版の流れを尊重した「恭介が好きなままのさやか」であったため
氷室が願う「友情でも構わないから恭介とさやかが寄り添える世界」はさやか自身の幸福でもあると言えるでしょう

これが叛逆の失恋を乗り越えた(と考察できる)さやか相手だったら?


そこには「幸せの押し付けじゃないのか」という疑念がつきまといます

これは劇中でデビほむがまどかに与えた箱庭世界にも当てはまります。

恭さやを成し遂げる事がもはや「さやかにとっては押し付け」だとしたら?

しかし氷室と作者は相手の意向を無視して今回の作品でそれをしてしまった。

正しいかどうかじゃなく叶えたいから叶えた。
この点においては作者も氷室もデビほむも同一の存在であると言えるでしょう


見直すうちにデビほむが守りたかった世界・・・たとえ押しつけの幸福だとしても
まどかに手に入れて欲しかったもの、その想いが染み渡ります。あの決断でよかったのだとさえ思えてくる


氷室は自分が「恭介」でなくなることをお構いましにさやかに「主観的な幸福」を与えました
さやかは「今回たまたま」自分の願いとそれが一致したので喜びました。

さやかが他の誰かを好きになっていたのなら氷室のやったことは箱庭の幸福になるかもしれなかった。

危ういという意味では氷室はデビほむと同一の存在です。



結論から言うと作者は恭さやを諦めません。

たとえそれがもはやさやか本人にとって押し付けだとしても
さやかと恭介は互いに大切に想い合ってる関係でいてほしいから。

次回作は「叛逆の物語」が原作なので
杏さやに傾いたさやかと仁美を選んだ恭介がお互いを少しずつ意識する過程をじっくり書きたいです
それでいて杏子も仁美も踏み台にしない。

今回の「バイオリン仮面」の様にさやかへの優しさを恭介が取り戻す過程をじっくり書き
その気持ちが友情であれ愛情であれその感情に気づいた恭介が見せる「決断」を書きたい


「これが恭介にとっての精一杯のさやかへの優しさなんだ」と受け取り手が少しでも思えるような
決断をさせてあげたい。

それが間違ってるかどうかじゃなくて叶えたいから。

きっとデビほむはその願いが及ぶ範囲や力が特別に強かっただけの話なんです。
そしてそれは現実の誰にでもあてはまると思うし
今回の「バイオリン仮面」でも5人の魔法少女は正義や秩序を踏みにじってまで守りたいもの、
叶えたい願いを見つけました。


私は「叛逆の物語」を見たときにじぶんが書いた物を「真逆」と捉えそうになりました。

しかし根本では同じだったのです。デビほむ思考(正義を裏切ってでも守りたいものがある)に至る
5人の魔法少女と一人の魔法使い(氷室)を無意識に書いていた。

だれか一人でも今回の結末を「押し付けられた幸福」と感じてしまえば脆く崩れ去るもの。
すこしズレるだけで叛逆の視聴後のような読感のSSになっていたかもしれない


だからきっと叛逆の物語とバイオリン仮面のベクトルは真逆に見えてきっと
相性の良いクロスになると思う


今回の映画で恭さやを諦めたすべての人に見て欲しい
恭さやでやりやすい世界線にせずあえて「叛逆の物語」が原作なのは意味があるから

長々と書きましたがこれ以上設定補足コラムを書くつもりは無いので
(もう熱は新作執筆に向いてるし)まとめたい人はまとめてください。

バイオリン仮面と絡めた叛逆の考察はちょくちょく言いたいことがあるときにダラダラ書きますが。

再編集版もsage進行で進めます
ここはグダグダと叛逆の感想などを書くスレになるのでHTML化は再編集版が終わってからにします

新スレたてたらテンプレコピペ用にここにメモしておきます

さやか「叛逆!!バイオリン仮面」【新編】人魚姫の物語


このSSは魔法少女まどか☆マギカ劇場版【新編】叛逆の物語が原作のSSです。
叛逆の物語終了後の世界観が元になります。

まだ劇場版をご覧になってない方はネタバレにご注意ください

前作の続きではなく、「叛逆の物語」時空で「バイオリン仮面」が現れたら?
がコンセプトになってます


一応初見のお客様にもわかりやすく説明しますが
前作を見てくださった方がわかりやすいでしょう


前作:美樹さやか「バイオリン仮面・・・一体何者なの?」
さやか「終曲!!バイオリン仮面」(番外編は未完)
さやか「休息!!バイオリン仮面」(番外編の補完)
本編及び番外編


さやか「バイオリン仮面・・・一体何者なの?」【前編】タキシードの物語
さやか「バイオリン仮面・・・一体何者なの?」【後編】変身形態の物語

番外編を除く、1~13話の再編集



今回の主題はすでに仁美と恋仲になってしまった恭介が
「魔法使い:バイオリン仮面」の力を手に入れデビほむが作り出した世界の歪みに気づいていく中で
「さやかへの優しさを取り戻したら?」どうなるかです

故に恭さや、恭仁要素に注意です。そして恭○○注意です
要はまどマギの女性キャラ誰かと恭介がいい感じになるのを許せない方はご注意ください


その他:デビほむに再構築された世界に独自解釈があります。
後に続編や補足資料が公式に発表され、それらと食い違っていても責任は負えません


最後に一番肝心なこと、ハッピーエンドは前作でやり尽くしたため今回は
結末に対して精神的に来るようなエンドになっても責任は負えません

ほむらで、もといあくまで「叛逆の物語」が原作だという事を考慮に入れてください

>>317


しかしまだ映画見てないから分からんが既にこのレス自体がネタバレの塊のような気がするのは俺の気のせいか

補足注意:歌詞掲載について

実在の歌の歌詞を乗せると問題になるため、
今回はクラリスとカラフィナが実際歌ってる体(てい)で作者が作詞します。

そういうのが苦手な人もご注意を。


OP:「Tears」 ED:「水葬」


今作は現代の少年恭介がバイオリン仮面に変身する設定上
前作の人気?キャラ「氷室」が出てきません・・・が

なんらかの形で「氷室」という要素を登場させたいと思います

そしてなんらかの形で色々な変身形態の恭介を出していきたい。
新しい変身形態も出したい。


前作のバイオリン仮面で登場した恭介のバリエーションは
登場させようと思います

新作、導入部分を少し書いてみた



パンツを脱がせる能力を持った魔獣「UHEHEHE・・・」


ピカッ(脱衣光線)


青い魔法少女「うわああああっ!!」

魔法幼女「さやか!!」


青い魔法少女「パンティが脱がされて・・・動けない!」

魔法幼女「ナニを恥ずかしがっているのですか!?男子が見てるわけじゃないから立ち上がるのです!!」


魔獣「MUHEHEHE・・・」

魔法幼女「能力を無視しても・・・こいつは強いです!!さやかが恥ずかしがってたら勝てないのです!」



物陰で見るほむら(・・・少し設定をいじりすぎたかしら・・・賑やかな日常を演出するにしても茶番もすぎるわ)



恭介「あれが・・・魔獣と魔法少女!?」

キュゥべえ「そうだよ上条恭介」



恭介「君の話を・・・本当だと信じなきゃいけないようだね・・・」


恭介「僕は今まで・・・バイオリンを弾ければそれでいいと思っていた」

恭介「でも・・・ここが閉ざされた世界であると知った・・・僕に大人に・・・
プロバイオリニストになる未来が無いと知った」


恭介「世界をそう作り替えた「悪魔」に対抗するためにも・・・」

恭介「そして・・・志筑さんに苦労をかけたこんな僕でも・・・目の前で女の子が苦しんでるのを
黙って見過ごすことは駄目だとわかる」



恭介「キュゥべえ!僕と契約しろ!」

恭介「魔法使いに僕はなる!」



キュゥべえ「契約は成立だ」

恭介「・・・?何も変わってないけど?」



キュゥべえ「女性のパンティを身につけないと変身できないよ?」


恭介「そ・・・そんな!!」


恭介「あ・・・あれは青い子が脱がされたパンティ!」

恭介「ごめん!かりるよ!」ガバッ


恭介「フォオオオオオオオ!!」

恭介「!?このタキシードは・・・」

恭介「これが・・・魔法使いになった僕の姿・・・!!」



恭介「君たち!大丈夫か!?」


恭介「!?」


さやか「・・・だ・・・誰なの!?」

恭介「さ・・・や・・・か・・・!?」



なぎさ「魔獣の結界の中に一般人が!?・・・違うのです!魔力を感じるのです!」


ほむら(!?)

ほむら(なんなのアレは・・・!?インキュベーターを支配した私が・・・あの存在が現れるまで
何も認識していなかったというの!?)




恭介「・・・」


恭介「わ・・・私の名前はバイオリン仮面!!」


さやか「は!?」

バイオリン仮面「さやか!君を助けるためにやってきた魔法使いだよ!」


さやか「あっ!それあたしのパンティじゃん!!」

さやか「変態!顔にかぶってナニしてんのよ!返してよ!!」



バイオリン仮面「ちょ・・・!!さやか!やめてくれ!!いま素顔を見られたら・・・僕は社会的に死ぬ!」


バイオリン仮面(キュゥべえ!教えてくれ!魔法使いになった僕は何ができるんだ!?)


キュゥべえ(演奏による魔法少女のサポートさ)

バイオリン仮面(そ・・・それだけ!?)


バイオリン仮面「さやか!立ち上がってくれ!君の能力を私の演奏で強化する!!」

さやか「は!?」



さやか「男の人の前でノーパンで戦えっていうの!?出来るわけないじゃん!ふざけんな!!
まずはパンティ返してよ」

♪~♪~♪


さやか「あれ・・・なんだかすごい懐かしい音色・・・」

さやか「体が・・・勝手に・・・」



さやか「スパークエッジ!」ペラッ


バイオリン仮面「ぶっ」(鼻血)
バイオリン仮面「す・・・すさまじいモノを見てしまった・・・」

とある場面を書いてるだけでものすごい悲しい物語になりそうだなコレ・・・
いや・・・↑の場面もちゃんと組み込むけど・・・


思いのほか旧バイオリン仮面にヒントがゴロゴロ転がってました。
新編を読めば旧バイオリン仮面がもっと楽しめる仕様
旧バイオリン仮面を読めば新編がもっと楽しめる仕様になると思います


安易なギャグSSだと思った連中からごっそり抉り取りそう


「間違いなく旧バイオリン仮面と同じ物語」だと両者を見比べれば解るでしょう


むしろ旧バイオリン仮面と合わせて【人魚姫の物語】で「完成」なのかもしれません。
全く違う時間軸の話二つが実は二つで一つの物語なのかも。

キャラクターが動くように動かしたら旧バイオリン仮面での行動理念と同じことをしていたという皮肉。

「二つで一つ」で思い出した。これも素敵な偶然ですがさやかが恭介に宛てたラブレターも
「二つで一つ」そしてこの学園祭パートでは恭介は「新しい表現方法を思いついた」と語ります


まどマギ劇場版が「ほむらが観客に見せている物語」という説があるように
二つの「バイオリン仮面」がラブレターをもらった恭介がさやかに贈る「手紙の返事」という解釈もあるかも


つまり二つの「バイオリン仮面」はどこの時間軸にも存在しない話で
ラブレターを受け取った恭介が奏でる空想の物語にすぎないという解釈。

(魔法使いという設定が存在しない、本当にまど☆マギの公式設定しか無い世界の空想の物語)

演奏してる恭介の世界ではさやかが存在するかどうかも確かめる術はないけど
きっとさやかはどこかで「二つの物語」を聞いてくれている



「作者は恭介」というコメをもらいましたがマジでやばいんです。
何かが乗り移ったかのように素敵な偶然が重なるんです。



旧バイオリン仮面のハッピーエンドもどこの時間軸にも存在しなくて、
さやかを傷つけてしまった恭介の願望の物語にすぎないという悲しい説。


わかりやすく言えばさやかを失って初めて優しさに気づいたどこかの時間軸の恭介が
作者に乗り移ってる状態というか・・・


ここまで書いた時点で作者に出てきた欲は・・・つまりきら☆マギでの連載!


ナニを言ってるかわけがわからないよ状態だと思うから説明させてもらうけど最後に
【「バイオリン仮面」は全て恭介のさやかに捧げるレクイエムでした】ってオチにすれば
まどか☆マギカの設定を踏みにじったわけでは無いから公式でも使えるぜって話。


公式で恭さやが全く機能してない(アラサーマミさんくらい?)のなら
俺は今回のSSをバッドエンドにしてでも公式で使ってくれねーかなってのが願望です。





>>321
魔法の鉄壁スカートががががが

さすがにコピペ化狙ってる感が

反逆終了後の設定まとめ


鹿目まどか:
女神の自覚を忘れる。ほむらに対しては不審に思いつつもリボンをずっと付けているあたり
悪い印象を持っているわけではない。

能力としては普通の人間。女神にもソウルジェムがあるという公式設定なのでキュゥべえと多重契約することはできない
魔法少女として目覚めるとしたら女神の記憶を一部でも取り戻したとき!?

ほむらの過保護で赤点をとった英語(サニーデイライフ)の心配として
帰国子女設定を付加される

同じく幼い頃から見滝原に住んでいたさやかと面識があってもおかしくなさそうだが、
どうやらさやかとの幼なじみ関係もリセットされた模様



美樹さやか:
女神の鞄持ちとしての自覚を忘れる。ほむらに対しては潜在意識程度の警戒心しか覚えていない。
恭介はいまでも気になる様子だが魔法少女としての使命、漠然と頭に残る「円環の天使」としての使命感ゆえに
仁美とうまくいって欲しいと誰よりも願う。

能力は普通の魔法少女、ほむらにより円環の記憶を消され
人魚の魔女を具現化させる、自己結界を展開させる能力は失われたもよう



佐倉杏子:
能力は普通の魔法少女
さやかスレの考察より、世界改変後はさやかと同居しているわけでは無いらしい。
風見野から遠距離登校!?


巴マミ:
能力は普通の魔法少女
ほむらの改変により貧乳化が危惧されたが、悪魔の怒りに触れないで済んだらしい
改変後も魔法少女5人(さやか杏子マミなぎさほむら)をまとめるリーダー?


百江なぎさ;
能力は普通の魔法少女
幼さ故かさやかよりも円環の使いとしての記憶をなくすのが早かった。
マミとふとしたきっかけで出会い、魔法少女の仲間として、友人として交流していくことになる


暁美ほむら:
世界に二度目の改変をもたらした自称、他称「悪魔」
まどかにとって優しい「閉ざされた世界」を守るためなら手段を選ばない。

表向きは普通の魔法少女並みの能力に制御しつつ
マミの指導のもと魔獣を倒す「ごっこ」に付き合ってる模様だが、
ティーカップを割るシーンから、心では決別している模様


魔獣の設定も改変することができるかどうかは不明だが、
「人魚姫の物語」では改変に制限がないことにする

サブキャラ:
和子先生、中沢
他のモブより少しだけほむらの印象に残っていたためほむらの結界に巻き込まれた一般人。
世界改変の特異点にいたため彼らも記憶を取り戻しキーパーソンになる可能性が!?


上条恭介:
改変後は仁美と順調の模様。
さやかの気持ちはいまだに理解できていないがどういう風に答えを出すか
公式でも非公式でもちゃんとした物を見せて欲しい

志筑仁美:
ナイトメア撃破後は幸せな夢を見てもう一度恭介を信じてみようと努力する。
結果改変後の世界では仲睦まじく登校している


キュゥべえ:
ボロボロになりながら呪いを処理する様はまさに公衆便所
暁美ほむらの正体について記憶を持ち越してるかどうかは不明。
第3者に協力を仰ぐと素体を破壊される



「人魚姫の物語」では
この人物たちに「氷室」が追加。


前作と違った設定だけど間違いなく行動理念は「氷室」なキャラが登場するので
前作で氷室が好きになった(恭介とはもはや別個体なので)人は期待して欲しい


氷室杏介(ひむろきょうすけ):
上条恭介と関係がある人物。という事しか分かっていない

さやか「・・・ッ///」

さやか「み・・・見た!?」ギロッ


バイオリン仮面「み・・・見てません!!」

さやか「見たでしょ!!」


さやか「し・・・しかもノーパンを!!モロに見たでしょ!!」



バイオリン仮面「さ、さらばだ魔法少女たち!!また会おう!!」


さやか「まてーっ!!あたしのぱんつ返せー!!」




~~~


恭介「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



恭介「ふぅ・・・」


恭介「・・・」ドキドキドキ



恭介「なんだこの胸の高鳴りは・・・あれが女の子の・・・」


恭介「さやか・・・」



恭介「はっ!いけない!僕は・・・志筑さんという人がいながら・・・」


恭介「髪に・・・鼻血がべっとりついてる・・・」



~~~


さやか「なんなんだよあの赤い髪の変態は!?」

さやか「まさか杏子!?杏子の幻影!?」

杏子「なわけねーだろ、あたしも魔法使いがなんなのかしらねーよ」


ほむら「説明しなさい、インキュベーター!」

キュゥべえ「だから、魔法使いだよ」


マミ「そのままじゃない!」


キュゥべえ「君たちを魔法少女にしてあげたときと一緒さ」

キュゥべえ「君たちはその体をゾンビみたいだと嘆いたが聞かれなかったから説明しなかっただけの話」


キュゥべえ「それと同様「魔法使い」について「何」を「どう」知りたいか具体的かつ的確に聞いてくれないと
答えられないよ」

~予告編~

「少女の思いが届くとき」

「少年は「男」として覚醒する」

「それは少女のためだけに奏でられる」


「人魚姫の物語」



さやか「あたし・・・きょうすけくんの事が好きなの」



「叛逆!!バイオリン仮面」【新編】人魚姫の物語


2013年内連載予定

期待してます

前作の反省点

某まとめブログでの「旧バイオリン仮面」への感想からの反省点。

①一度恭介が仁美に傾いたあと魔女になったさやかを助けに行っても説得力がない
一途なさやかがかわいそう

作者は男ですのでリアルな反応をさせていただきますと
多分この感想を書いた人は女性か女心がわかる人だと思います。

時折男は「いつも支えてくれた彼女」がいない場所で
ふと優しくしてくれる女性に落ちかけるときがあるのです。

そこはロミオとジュリエットのストーリーでもジュリエットにとってロミオは
「初めてかつ唯一の人」であるのに対してロミオの裏設定(ジュリエに会うまで娼婦と遊んでいた)
から「ジュリエットは本気の恋だけど初めてじゃないよ」といった意識の違いがあるので

「リアルに男女の認識の違い」を書いたあとでバイオリンを弾けない覚悟で
さやかを助けに行けばより一層絆を表現できると思いましたが・・・

受け取り方にとっては恭介がよりクズとなってしまうのは想定外でした。


女性にとっては一途な想いが男性にとっては「初めてじゃないよ」って事が現実でもよくあると思う

理想的な「王子様」を書いちゃうとさやかはますます幻想に陶酔して「人魚姫」に憧れる
=「奇跡のクーリングオフが成立しない」という流れになってしまうので

ああいう行動を恭介にとらせました

②杏子の設定を恭介に惚れる役にしたのが意味がわからない
踏み台にしているようにしかみえない

これは恭さやの踏み台んぬんよりも
師匠であるマミと結果的に同じ人物を好きになるという過程を経て
「似た者同士ネタ」でマミ杏を表現したかった

後はさやか視点と杏子視点での恭介の捉え方の違いを表したかったと


割とサバサバ諦めたところで(さやかなら安心して任せられる)さらに杏さやの絆もやりたかったと

次回作でもかなり絡みがある組み合わせだから(ある意味今回のテーマのキーパーソン)
きょうきょうがアカン人はちょっと注意かな

杏子は今回(映画ではなく自分のSS)単独の戦闘シーンが多かったし
どちらかというとageキャラだと思ってたので・・・


③本編のキャラがつかめてない

ごめんなさい。(もっと)勉強してきます。
でも新編公開前に「まどかを守るためなら魔女にも悪にもなる」ってセリフをほむらに言わせたのは褒めて欲しい


④さやか契約と魔女化が唐突すぎる。あそこまできて安定のさやかはありえない

むしろ恭さやSSの庭だと「契約しないで恭介と支えあっていくさやか」の方が鉄板で
そちらの方が「安定のさやか」だと思ったのでそこは批判覚悟でこういう展開にしました。

旧「バイオリン仮面」は未来から来た恭介=氷室が「さやかを未契約のまま助ける話」
では無く、「その願いに間違ってる部分もある」と認めて「成長するさやか達」と
「恭介が【バイオリン仮面】になる決意をする物語」ですので。

今回の話は若干恭介がヒロインの「さやか☆マギカ」に近かったのですが
新作では「タキシード恭介」に近い話になると思います。


本編終了直後の恭介への批判がこの話では「なんで恭介やねん、氷室とさやかが結ばれたほうがいい!」
という意見に変わって「氷室」というキャラが愛されてると知りました。

今回見れなかった「氷室×さやか」(氷室=客観的に自分を判断できる理想の、優しい恭介)を
絡ませてさやかが幸せになればいいなと思います


⑤鹿目ほむらが未来から来たのに氷室の正体を恭介と全く疑わないのはおかしい

こちらは意識して正体を疑わない設定にしています。
セーラームーンが素顔丸出しなのに疑われないのと同じ手法です。

もっと言えば氷室が一度未来へ帰った時点では「さやかは契約していない」から、
「バイオリンを弾ける氷室は恭介ではない」と考えたのかと

次スレ:
さやか「叛逆!!バイオリン仮面」【新編】人魚姫の物語
さやか「叛逆!!バイオリン仮面」【新編】人魚姫の物語 - SSまとめ速報
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