モバP「アイドルたちを慰安旅行に連れて行こう!」 (97)

――先月、ライブ会場


未央「みんなー!ありがとう!」

卯月「今日はとっても楽しかったよー!」

ワーワー!!!!

菜々「みんなが応援してくれたおかげで今日のライブは大成功したんです!キャハっ!!」

ウッサミーン!!!!

凛「これからも私たちをよろしくね!」

楓「……」フリフリ

ニジュウゴサイジカワイイ!!

パチパチパチパチ

P「くぅ……よ、よくやったぞみんな……ぐすっ」ポロポロ

ちひろ「あーあーもう、プロデューサーさん鼻水が……」ゴシゴシ

P「はじめてのCGプロオールスターライブ……あいつらちゃんとやってくれましたよ……!」

ちひろ「ホント、あの娘たちも成長しましたね」

P「最近みんな、特に頑張ってくれてたからなあ……よし!」

ちひろ「どうしました?」

P「お祝いを兼ねてみんなを慰安旅行に連れて行こう!」

――翌日


P「――というわけで、来月に★★ホテルの予約取りましたから」

ちひろ「……ライブ終わったの昨日ですよ?いつ予約したんですか?」

P「ライブ終わって解散したあと、事務所に戻ってネットで予約しました」

留美「あれだけ大変だったのによく事務所に戻る元気があるわね」

美優「そんなに無理なさらずとも……」

P「なあに、みんなが頑張ってくれたんですから、たまにはドカーンとご褒美をあげてやらないと!」

楓「……私たちはこのことを聞かされるためだけに、早朝出勤を強いられたんですか?」ウトウト

P「あいつらには内緒にしてやりたくて……まあ大人組には話しておいたほうがいいかなと」

楓「……私もサプライズがよかったです」ムスッ

ちひろ「それにしても……今月の予定、みんなのオフの日を合わせるのに大分カツカツなスケジュールになってますね」

留美「というよりもP君の立会いが必要な仕事が毎日埋まってるように見えるんだけど?」

P「俺が一緒にいてやったほうが早く終わりますからね!今月はあいつらの付き添いは多めにしましたよ」

美優「……こんなスケジュールじゃ、プロデューサーさんが身体を壊してしまいますよ」

P「え?いや、半年くらい前と比べると全然余裕ですよ」

留美「半年前っていうと、私たちがいなかった頃?」

ちひろ「あんたは自ら週休0を望むんですか……」

P「ま、1ヶ月くらいなら耐えれますよ。それじゃあ、直近まで子供たちにはバレないようにしましょうか!」


楓「……」スヤスヤ

――1週間経過

P「ほら奈緒、現場の人たちに挨拶すませて、急いで事務所に戻るぞ!」

奈緒「分かったって……あ、今日はありがとうございました。お疲れ様です」ペコリ

…………

P「次の現場、そろそろ着くぞー」ブロロロロ

加蓮「はーい」

智絵里「はい」

凛「今日は1日中外の仕事ね……」

…………

卯月「握手会、来てくださってありがとうございます!」ニッコリ

未央「また来てくださいね!」ギュッ

P「……」ウトウト

…………

P「えーっと、明日は菜々と仁奈を遊園地のイベントに連れてって、その後○×局に……」チュンチュン

P「あれ、もう朝か……明日くらいには少し寝とこうかな……」ウトウト

――2週間経過

P「――はい、それでは続きは次回ということで」

監督「会場もいいとこ抑えておきたいですしね、早めに決めるようにしましょうか」

…………

楓「~~♪」キリッ!

スタッフ「いやあ、楓さんはやっぱりすごいですねぇ!」

P(いつ見ても事務所での落差がすごいな)

…………

美優「プロデューサーさん、お顔の色が……」

ちひろ「何か目が虚ろになってませんか?」

P「ははは、今日も気付いたら朝になってて……」

留美「いやいや、少しは寝ないとダメよ」

楓(……プロデューサー、大丈夫かな)ゴロゴロ

忘れてた。これは続き物

――4週間経過、夕方

藍子「最近忙しかったけど、みんな事務所にいるなんて珍しいわね」

奈緒「そうだなあ……プロデューサーも最近、物凄い勢いで仕事してるよな」

加蓮「うん……前みたいにPさん倒れたりしないかな……」

凛「大丈夫でしょ。ちひろさんだってそこは気にしてるみたいだし」

楓(……そろそろかしら)ゴロゴロ

ガチャッ

P「おーい、みんないるか?ちょっと話があるんだが」

菜々「どうしたんですか?」

卯月「新しい仕事の話だったり?」

ちひろ「いえいえ、みんなの今週のスケジュールなんですけど、週末3日くらい連続で黒く塗り潰されているところがありますよね?」

智絵里「あ、あります……」

未央「金曜、土曜、日曜……みんな同じ日が塗り潰されてるね」キョロキョロ

留美「実はその日、仕事が入っているわけじゃないのよ」

ちひろ「なんと……みんなが先月のライブ頑張って成功させてくれたので、その3日間は3泊4日の慰安旅行にいきます!!」

<エェーッ!!

<リョコウッテ!?

美優(みんな驚いてますね……)ヒソヒソ

P(ふふふ……これでこそ隠し通してきた甲斐があったというものです)ヒソヒソ

留美「ライブが終わったあともみんな忙しかったでしょうけど、スケジュールの調整で仕方がなかったのよ」

留美「P君が色々準備してくれてね、今まで隠したままでいるのも大変だったんだから」

未央「もしかしてプロデューサーがホテル取ってくれたの!?」

卯月「ありがとうございますプロデューサーさん!」

P「ははは、いいんだよこれくらい。みんな頑張ってくれてるし、今回はご褒美だよ」

加蓮「もしかしてPさんが最近忙しかったのって……」

ちひろ「調整のためにプロデューサーさんが走り回ってたのよ。まったくこの人は……休むってことを知らないんだから」

藍子「そうだったんですか……」

ちひろ「当日の予定表配るから、みんなちゃんと読んで準備しておくのよー」

ハーイ!!

楓「喜んでもらえてよかったですね、プロデューサー」

P「ここ最近は忙しくしちゃったのに、みんな文句言わず頑張ってくれてましたしね」

奈緒「プロデューサー、一緒に観光スポット見て回ろうよ!」

加蓮「私は美味しいもの食べにいきたい!」

菜々「ナナは温泉に入りたいですね!」

P「よしよし、みんなで一緒に行こうか!!」

タビビトノキモチニナルノデスヨー! フクナニキテイコウカナー

P(眠い……今日は早めに仕事切り上げてゆっくり寝よう)

――夜

凛「みんなが一斉に休めるように調整するなんて凄いよね」

藍子「お仕事もそれぞれ違ったのに、プロデューサーったら頑張りすぎよ」

奈緒「何だかんだで、あたしたちってまだまだプロデューサーに面倒見てもらわなきゃダメってことなのかな」

加蓮「そうだ、旅行中に私たちでPさんに何かしてあげようよ!」

菜々「いいですね!普段お世話になっているプロデューサーさんに恩返しってことですね!」

卯月「旅行先の美味しいものとか、観光スポットは私たちで調べてプロデューサーさんを連れてってあげようよ!」

智絵里「わ、私も……色々探してみます」

未央「よーし、それじゃあ私たちも頑張っちゃおう!」

アイドル達「おー!!」

――旅行前日、夜

ちひろ「ようやく明日ですねー」

美優「そうですね……今日はみなさん、お仕事早めに切り上げて準備しましょうか」

留美「事務所の前に来る送迎バスって、明日何時に来るんだったかしら」

ちひろ「えっと、7時半ですね。8時出発の予定です」

楓「ふふふっ、温泉……お酒……」

トゥルルルルル

P「はい、CGプロダクション……はい、いつもお世話になっております」ガチャ

ちひろ留美美優(っと、仕事の電話かしら……)

P「はい……ええっ!?本当ですか!!それはありがたい……」

楓「?」ゴロゴロ

P「はい、はい……そうですね、すぐ先方のところに行ってお話をしたほうがよろしいですね、はい」

ちひろ(……ん?)

P「それじゃあ明日、早朝伺いますので、それでは失礼します」ガチャッ

ちひろ「プロデューサーさん、今の電話なんだったんです?」

P「……年末ライブの会場、○○大ホールでやれそうなんですよ」

ちひろ「はいっ!?あの有名アーティスト御用達の会場ですか?」

P「いやあ、今月色々頑張って交渉してたんですが、どうやら確保できそうで……」

留美「相変わらず無駄に凄い交渉術ね……」

美優「……あら、さきほど電話で"明日"って」

P「はい……それが場所が場所だけに先方が明日中にでも詳細を見積もっておきたいみたいで」

楓「旅行はどうするんですか?」

P「終わったら俺は電車でいこうかと」

ちひろ「……子供たちと一緒に出かける約束してたじゃないですか。きっと怒りますよ?」

P「まあ仕事ですし……あいつらなら分かってくれますよ」

P「この会場でライブができることになったら、あいつらだって凄く喜んでくれますよ!」

留美「また始まったわね……はあ、先方にはもう行けるって言っちゃったみたいだし、仕方ないわね」

楓「明日、早く終わらせて来てくださいよ?」

ちひろ「そうですよ?プロデューサーさんだけ仕事なんて……」

留美「まあ、子供たちの引率はしっかりやっておくから」

美優「みんなで待ってますね」

P「了解です。俺だって楽しみにしてるんですから!」

ちひろ(……ホントに大丈夫かしら)

――旅行初日


ちひろ「みんなおはよう!」

アイドル達「おはようございまーす!!」

留美「智絵里ちゃんも乗ったし、これで最後ね……」

楓「まってください、荷物が……」ボトッ ゴロゴロゴロ

留美「お酒くらい行った先で買えばいいでしょ……そんなに持ってきて……」

楓「これはバスの中で飲む分なので」キリッ

美優「も、もう時間になりますよー」アセアセ

ちひろ「これで全員ね?それじゃあお願いします」

運転手「おう」ブロロロロー

未央「ってあれ?ちょっとちひろさん、プロデューサーまだ来てないよ!!」

ちひろ(……言うしかないか)

ちひろ「えっとね、プロデューサーさん、今日は仕事があって少し遅れてくるのよ」

凛「えっ……」

奈緒「おいおい仕事って」

加蓮「今日行く場所、みんなで考えてたのに……」

留美「せっかくの旅行だし私たちも止めたかったんだけど、ちょっと外せない仕事なのよ」

ちひろ「今日中には合流するみたいなので、プロデューサーさんのことは心配しなくても大丈夫ですよー」


アイドル達「……はーい」

運転手(……嫌な空気になっちまったな)

――昼、★★ホテル


留美(……あれから)

ちひろ(バスの中の空気が物凄く重かった……)

美優「楓さん、着きましたよ、楓さん!起きてください!」ペチペチ

楓「……うーん」スヤスヤ

菜々「楓さん飲みすぎです……」

凛「へえ、部屋は和室の大部屋なんだ」

卯月「みんなの布団並べてもまだ余裕ありそうだね!」

ちひろ「荷物置いたら自由行動でいいわよー。ご飯の時間までには戻ってきてね!」

アイドル達「はーい」

凛「……とりあえず、予定したところにいこっか」

藍子「そうね……お昼ご飯だって、こっそり予約しちゃったお店もあるし」

留美「あら、あなたたちはもう出かけるの?」

加蓮「行く場所も決めてたので……」

留美「ちょうどよかったわ。迷惑じゃなかったら楓も連れてってあげてくれないかしら?」

留美「バスの中でかなり飲んだみたいなんだけど、せっかく来たんだし酔いを覚まさせたいのよね」

楓「うーん……」フラフラ

凛「ま、まあ……大丈夫ですけど」

留美「じゃあお願いね。……ほら、あなたが保護者なんだからもっとしっかりしなさい」パシッ

楓「あうっ」

――○×神社

奈緒「はー、大きいとこだな」

未央「おみくじ売ってるよ!みんな引いてみようよ!」
――結果――
大吉:菜々
中吉:凛、未央、藍子
小吉:卯月
末吉:奈緒、智絵里、仁奈
凶:加蓮、楓
――――――
菜々「ナナは大吉ですよ!ウサミンレーダーで当たりを狙い撃ちっ!」

藍子「本当に狙い撃ちできてるならそれは反則じゃ……」

智絵里「あう……末吉……」

卯月「また小吉かあ」

加蓮「きょ、凶……」

凛「ま、まあ運試しみたいなものだし……」

楓「……」ズーン……

奈緒「プロデューサーがいたら何引いてたんだろうなー。っとに、何で仕事なんて入れたんだろ」

イライラ

パンツは脱がなくていいよ

――有名な観光スポット

卯月「景色が綺麗だね!」

凛「空気が気持ちいいよね」ノビー

加蓮「Pさんもも来てたらリフレッシュできたと思うのにな……」ムスッ

未央「……まあ、仕方ないよね」

イライライライラ


――○×レストラン

楓「ここのパスタ美味しいわ」

藍子「ネットで調べましたけど、人気ランキング上位のお店みたいですよ」

菜々「プロデューサーさんの分の予約も、楓さんがいて無駄にならずに済みましたね!!」

楓「ふふっ」ドヤァ

奈緒(褒めてない褒めてない)

楓「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに……」スッ

スタスタ


智絵里「おいしい……プロデューサーも来てくれたらよかったのに……」

藍子「そうね、せっかくお店も探してたのに」シュン

奈緒「行く場所もみんなで色々選んだのに」

未央「むう……せっかく遊びにきてるのにプロデューサーのことばっかり気にしてたらなんかムカムカしてきちゃった」ムカムカ

凛「旅行の日なのに仕事にいっちゃってさ、私達のことはちひろさんたちに面倒みさせて」イライラ

菜々「みんなで相談したことも全部無駄になっちゃいましたしね」

加蓮「あーあ、なんか盛り上がってた分がっかりしちゃった」ハァ

島村「それもこれも、全部プロデューサーさんのせいだよね!ホントどうしようもないよね!」

イライライライラ


楓「ただいま」パタパタ

楓(……なんか空気が?)

――同時刻、△×局

監督「いやあ、今日中にある程度方向性が決まってよかった」

P「それじゃあ会場は押さえて頂くとして、こちらは次の打ち合わせまでに企画概要をもう少し詰めておきますので」

監督「はははっ!プロデューサーさんがいてくれるとスムーズに打ち合わせも進みますからね。うちのスタッフの尻もよく叩いてくれますし」

P「今回は今までより規模が大きいですからね、早め早めに行動して余裕を作っておきませんと」

監督「まったくですな。……それはそうと、そろそろ行かなくてよろしいんですか?」

P「っと、もうこんな時間か。今から電車乗り継いで……まあ夜には着くか」

監督「事務所全体で慰安旅行なんて、今時珍しいですね」

P「この前のライブでアイドル達も頑張ってくれましたしね。ご褒美ってところです」

監督「あっはっは、まるで子供たちを遊園地に連れてくお父さんじゃないですか」

監督「お父さんが早く行ってやんないと、子供たちが不機嫌になっちゃいますよ」

P「そ、そうですかね」

監督「冗談冗談、まあプロデューサーさんも楽しんできてくださいよ」

P「そのつもりですよ。それじゃあ、今日はお疲れ様でした」ペコリ


P(よし、行くか)

――夜、★★ホテル


留美「この刺身、美味しいわね」モグモグ

美優「やっぱり海も近いですし、鮮度が違いますね」

ちひろ「……それにしても」


凛奈緒加蓮未央島村藍子「…………」ムスッ

智絵里「……」オドオドキョロキョロ

菜々(……あらら)

楓(……温泉が団体貸切の時間になるまでお酒は我慢、我慢……上がったら飲むのよ)ムスッ


ちひろ(何か朝よりも空気がよろしくない気が……)ヒソヒソ

留美(一名ほど酒瓶を睨み付けてるけど)ヒソヒソ

美優(プロデューサーさん、夜には来るって電話してましたよね……まだかしら)ヒソヒソ


ガラガラッ!

アイドル達「!!」

P「ここか?おっ、みんなもう飯食ってたのか」

ちひろ留美美優(ようやくきた!!)

ちひろ「お疲れ様です。プロデューサーさん」

留美「スーツのままできたの?結構打ち合わせに時間掛かったのかしら」

楓「もう料理はほとんど私たちのお腹の中に"スーッ"と入っていっちゃいましたよ」

美優「あ、スーツ掛けておきますね」パタパタ

P「ははっ、結構疲れましたよ……お、みんな静かだけど一日中遊んで疲れちゃったか?」


凛「……プロデューサー」

P「ん?」

ちひろ(あっ、この声はマズい声だわ)

凛「何で今日も仕事行ってきてたの?」ギロッ

P「すまんすまん、どうしても先方と今日中に決めとかなきゃならないことがあってな」

奈緒「別に……そんなの帰ってからでもよかったじゃん」ムスッ

P「おいおい、そんなのっていうのはないだろ?みんなの仕事なんだから、俺が行ってしっかり決めてやらないと」

P「それにみんなのスケジュールは調整して、ちゃんと行けるようにしたじゃないか」

藍子「……私たち、プロデューサーを一人働かせてまで休みたいわけじゃないです」ムスッ

未央「みんなで一緒に出かけようって約束したのに」ムスッ

P「悪かったって。あんまりわがまま言わないでくれよ?」

加蓮「……ワガママってなによ」イラッ

島村「私たちがいつワガママいったんですか?いってないと思いますけど?」

凛「そうだよ、私たちがプロデューサーに旅行に行きたいって無理やり頼んだりわけじゃないでしょ」

P「な、なんでそういう話になるんだよ!こっちは仕事なんだから仕方がない――」


監督『お父さんが早く行ってやんないと、子供たちが不機嫌になっちゃいますよ』


P(……ああ、そうか)

ちひろ「ちょっとみんな、プロデューサーさんだって疲れているんだし……」スッ

P「ははっ、いいですよちひろさん。何だかんだあっても俺も来れたし、来る途中で汗かいちゃったんで先に風呂行ってきますよ」

留美「あ、ちょっとP君……」


ガラガラ……パタン


ちひろ「まったく……みんな、プロデューサーさんだってお仕事なんだから、今のはちょっとひどいわよ?」

加蓮「別に……そんなことない」プイッ

未央「だってプロデューサーが悪いんだもん……」

智絵里「あ、あうう……」オロオロ

凛「私たちと旅行に行くより、仕事してたほうがプロデューサーも楽しいんじゃない?」ムスッ

藍子「……誰もいない静かな事務所で仕事できて、プロデューサーもすっきりしたんじゃないかしら」ツーン

留美「ホントにもう、この子たちは……」


楓(……プロデューサー)ゴクゴク

美優(開けてる……耐え切れなかったのね)

――男湯、大浴場

カポーン……

P「うー……いいわぁ……」ザバァッ

P(温泉なんて久しぶりに入ったなあ……疲れが取れる)チャプチャプ

P(…………)チャプチャプ

P(次の打ち合わせ、先に機材の確保先から決めていくか……んー、やっぱりまず目録かなぁ)

P(一発目から全員で歌わせて、あとは1曲ずつ回していって……そういや菜々にもそろそろバックダンサーやらせてみるか)

P(トークは2回くらい挟めて……あ、楓さんはトリの前くらいでやらせないとな)

P(○○大ホールで出来るって話したらあいつら絶対驚くだろうなあ……)

P(…………)

P(……一緒に出かけるって約束破っちまったのは俺だしな)ブクブクブク……

P(あんなに怒るとは思わなかったし)

P(けど仕事だし、仕方ないよなあ……難しいもんだ)ハァ

P(監督さんの言ってたことじゃないけど、子供を持つ親ってのはこんなもんなのかね)

P(せっかくあいつらには楽しんでもらいたかったのに、失敗したなあ……)グスッ

――大人組、女部屋

プシュッ!

ちひろ「……あの子たちもホントに困ったものねえ」ゴクゴク

美優「プロデューサーさん、残念そうにしてましたね……」ゴクゴク

留美「仕事入れたP君もP君だけど、まあ……あれだけ頑張ってたものね」ゴクゴク

楓「ほら留美さん、もう一杯」サッ

留美「あらありがとう。楓は飲まないの?」

楓「ちゃんと飲んでますよ」キリッ

菜々「それにしても遊び疲れた仁奈ちゃんを寝かせて正解でしたね……あの場にいたら泣いちゃってたかも」

楓「菜々……ちゃんは飲まないの?」ズイズイッ

菜々「ナ、ナナは17歳ですよ!?お酒は20歳になってからでないと……」

留美「あら、菜々で17歳なら私だってお酒を飲んじゃダメなのかしら?」ゴクゴク

菜々「ナナはそこまで歳とってな……じゃなくて!」

ちひろ「はーいはい、とりあえず飲みましょうねー」ゴクゴク

菜々「いやああああああああ!!!」

――そして深夜


留美「……んぅ」スヤスヤ

留美「…………はっ!?」ガバッ

留美(いつの間に寝てたのかしら……)キョロキョロ

ちひろ「…………」グオオオオオオ……グオオオ……

美優「……」スー スー


留美(楓がいない……!?やられた……飲みすぎたわ)

留美(見事にやられちゃったのね……まあ、いまから乗り込みに行くなんて不躾なことはしないわよ)ゴソゴソ

留美(……はぁ)

――男部屋

P「うーん……はい、はい……この企画の趣旨ですが……はい……」ウーンウーン

P「はい……申し訳ありません、こちらのミスで……」ウーンウーン


楓(部屋に入ってみたら……プロデューサーが夢の中でも仕事をしてうなされている……)


楓「…………」ツンツン

P「はいっ、そちらの資料ですが……はい……」ウーン……

楓「……!」

楓「『……プロデューサー、いったいこれはどういうことなのかね?』」ボソボソ

P「あの、これは……いえ、申し訳ございません……」ウーンウーン

楓「『これでは仕事をお願いすることができないね……仕方ないがこの話はなかったことに……』」ボソボソ ツンツン

P「そ、そこを何とか……こちらも改善致しますので……」グスッグスッ


楓「…………♪」ニヤニヤ ←本来の目的を忘れている

――朝、男部屋

留美(……楓が結局帰ってこないから様子を見にきてみたら)


楓「……」スヤスヤ

P「……」ウーン……

留美(お互い浴衣の乱れもないし、楓はP君の布団の中じゃなくて部屋の隅っこで蹲ってるし)

留美(P君の寝顔は物凄く苦しそうだし)

留美(……何しにきてたのかしら、この子?)

――朝食、ビュッフェ会場

P「寝たはずなのに全然疲れが取れん……」

ちひろ「普段だから働きすぎなんですよ」

楓「ワインが置いてある……取りに行かないと」タタタッ

美優「今日は1日ゆっくりしていたほうがいいんじゃないですか?」

P「うーん……そういえば子供たちってどうしてるんだろうか」

留美「朝から出かけてるわよ。何でも街のショッピングモールに行ってくるみたいよ」

P「朝から元気だなあ……俺は飯食ったら少し寝るかな」

ちひろ「それじゃ仕事用の携帯預かっておきますよ」

P「すみません」

――朝食、ビュッフェ会場

P「寝たはずなのに全然疲れが取れん……」

ちひろ「普段だから働きすぎなんですよ」

楓「ワインが置いてある……取りに行かないと」タタタッ

美優「今日は1日ゆっくりしていたほうがいいんじゃないですか?」

P「うーん……そういえば子供たちってどうしてるんだろうか」

留美「朝から出かけてるわよ。何でも街のショッピングモールに行ってくるみたいよ」

P「朝から元気だなあ……俺は飯食ったら少し寝るかな」

ちひろ「それじゃ仕事用の携帯預かっておきますよ」

P「すみません」

――昼、ショッピングモール

凛「はぁー。結構歩いたね」

未央「えーっと、服は買った、アクセも買った、あとどこ行こっか?」

加蓮「だ、大分買ったしそろそろ休みたい……」

智絵里「か、加蓮さん……荷物、ちょっと持ちますよ……」

藍子「どこかお店入りましょうか?」

菜々「ウサミンレーダーがあそこの喫茶店を指し示してますよ!」ビシッ

卯月「ついでに何か食べちゃおう!」

――昼、ショッピングモール

凛「はぁー。結構歩いたね」

未央「えーっと、服は買った、アクセも買った、あとどこ行こっか?」

加蓮「だ、大分買ったしそろそろ休みたい……」

智絵里「か、加蓮さん……荷物、ちょっと持ちますよ……」

藍子「どこかお店入りましょうか?」

菜々「ウサミンレーダーがあそこの喫茶店を指し示してますよ!」ビシッ

卯月「ついでに何か食べちゃおう!」

――喫茶店、テラス

ドウゾゴユックリ

奈緒「あー、荷物持って戻るのめんどくさい」

加蓮「最近忙しくてお金使う機会もなかったし、久しぶりに買い物したよね」

卯月「ホント、プロデューサーさんがお仕事たくさんいれちゃってたもんね」

未央「こんなカワイイ女子高生をこき使っちゃうんだもん。仕事の鬼って感じ」

アハハハハ、ミオッテバモー

凛「……でも、私たちのために仕事取ってきてくれてるんだよね」

奈緒「あたしたち、プロデューサーの仕事ってすごく忙しくて大変だってこと知ってたのに、何であんなこと言っちゃたんだろ」

藍子「今回の旅行だって、プロデューサーが私たちのお仕事に都合付けてくれたのに……悪いことしちゃったわ」

卯月「私たちのお仕事を取ってきてくれるために毎日色んなところに行ったり、遅くまでお仕事してくれてたのに……」

加蓮「Pさん、昨日私たちにあんなこと言われてショックだったのかな……」シュン

智絵里「……きっと、大丈夫……ですよ」

菜々「そ、そうですよ。プロデューサーさんってあんまりそんなこと気にしないタイプに見えませんか?」アセアセ

未央「でも昨日プロデューサーに怒っちゃった手前、なんか謝りにくい……」

菜々「うーん……何でしたらナナがプロデューサーさんに言っておいてあげましょうか?ウサミン星人なら迅速かつ確実に伝言を伝えることができますよ!」

凛「いや、それじゃあ謝ったことにならないしカッコも付かないっていうか……」

奈緒「忙しいプロデューサーにワガママ言ったのはあたしたちなんだし、ちゃんと謝らないとダメだよな……」

ハァ……

――夕方、★★ホテル


ガラガラッ

アイドル達「ただいまー」

ちひろ「あら、お帰りなさい」

留美「随分色々買ってきたみたいね。楽しかったかしら?」

未央「色々買い物しちゃったし楽しかったー!」

加蓮「あれ、Pさんは?」キョロキョロ

美優「プロデューサーさんなら少し前まで寝てましたけど、起きてフラっと出かけていきましたよ」

凛「ふーん……そっか」

ちひろ「どうかしたの?」

凛「……」

ちひろ「……1日遊び回って、スッキリできた?」

藍子「……はい」

ちひろ「私たちもね、プロデューサーさんには『仕事しないでくださいよ!』って言ったんだけどね」

留美「まあ……P君だって旅行のときまで好き好んで仕事したいわけじゃないのよ」

奈緒「プロデューサー、帰ってきたら謝ろうって思ってて」

卯月「けどどうやったら謝ったらいいか分かんなくて……」クスン

美優「あらら……」


ちひろ「そうねえ……謝らなくていいんじゃないかしら」

奈緒「えっ?」

加蓮「だ、ダメですよ……Pさんは仕事だったし仕方なかったのに、私たちがワガママ言って不貞腐れてたのに……」

ちひろ「うーん、そうねえ。……それじゃあ聞くけど、あなたたちが謝って、プロデューサーさんが許してくれると思う?」

未央「ええ!?ゆ、許してくれる……といいなぁ……?」

ちひろ「そりゃまあ、許してくれると思うわ。あの人、気にはしてると思うけど怒ってないもの」

卯月「怒ってない?」

ちひろ「プロデューサーさんってね、いつもそうだけどあなたたちが楽しんでくれたらそれでいいのよ」

ちひろ(言っちゃった。ごめんなさいねプロデューサーさん)

凛「……どういうこと?」

ちひろ「えっとね、仕事もそうだし、こういうプライベートなときもそうなんだけどね」

ちひろ「プロデューサーさんが馬鹿の一つ覚えみたいに働いたり、あなたたちのことを気に掛けるのって、毎日を楽しく過ごしてほしいからなのよ」

加蓮「楽しく……」

ちひろ「あの人はね、楽しくアイドルをやっているあなたたち、みんなで仲良く遊んでるあなたたちを見ているのが好きなのよ」

留美「……自分に付いてきてくれるみんなの期待に応えられるように、プロデューサーという責任だけじゃなくて」

留美「一人の大人として、いつもみんなが無理しないで、明るく楽しく毎日の仕事を頑張れるように彼なりに気遣ってるのよ」

奈緒「で、でもさ、それならあたしたち、尚更謝んないと……」

美優「ふふっ、その気遣いは大人がするべき当然のことだから……みんなが気にすることじゃないのよ?」

藍子「でもそれじゃあ、私たちプロデューサーさんにどうやって……」

ちひろ「そんなの簡単よ。プロデューサーさんがあなたたちにしてあげたことに対して、ちゃんと"ありがとう"って言ってあげればいいのよ」

卯月「ありがとう……」

ちひろ「そうよ。今回の旅行だって……まあ、あなたたちが準備してたこともあったみたいだけど、何だかんだでそれなりに楽しんでいるんでしょう?」

ちひろ「最後までしっかり遊んで楽しんで、連れてきてくれたプロデューサーさんに"ありがとうございました!"って言ってあげればいいわ」

留美「P君もあれで結構単純なのよ。わざわざ畏まって謝るよりも、そうして感謝を示したほうがいいわ」

美優「それに、プロデューサーさんなら怒られるのも仕事のうち、って思っているかもしれませんしね」

未央「ありがとう、かあ……」

奈緒「そうだよ。今回の旅行、プロデューサーはあたしたちのために連れてきてくれたんだもんな」

加蓮「そういえば私たち、Pさんにまだお礼言ってなかったよね」

卯月「プロデューサーさんが戻ってきたら、みんなで"ありがとう"って言おうよ!」

凛「そうだよね……ちゃんと言わないと」グッ

藍子「プロデューサー、早く戻ってこないかな……」


菜々(……どうやら、丸く収まりそうですね?)ヒソヒソ

智絵里(はい……プロデューサーも、喜んでくれるかな……)ヒソヒソ

――夜、海岸展望台


P「……いい景色だ……少し寒いが」ブルッ

コツコツ……

P「ん?」クルッ


楓「だーれだ」

P「……いや、せめて手で隠す努力くらいしてからその台詞言ってくださいよ」

楓「……」ポリポリ

P「手で"掻く"じゃなくてですね……まあ、それよりどうしました?そろそろご飯の時間でしたっけ」

楓「いえ、プロデューサーの様子を見に来たので」

P「そうですか」


ヒュー……

P楓(……寒い)

楓「子供たち、結構楽しんでいるようですよ」

P「ははは、そりゃよかった。頑張って休みを取った甲斐があるってもんですね」

楓「プロデューサーは初日から仕事でしたけどね」

P「そう言われると返す言葉もありません……」

楓「あの子たちがあんなに怒ってた理由、わかりますか?」

P「あいつら、俺とどっか行くのに色々準備してたみたいですしね。行くって約束破っちゃったし、そりゃ怒るかなって」

楓「まあ、それもありますけど……もっと単純なんですよ?」

P「単純?」

楓「あの子たち、きっとプロデューサーにもちゃんと楽しんで欲しかったんですよ」

P「俺に?うーん……そうかなあ」

楓「あの子たちだって、どこかで分かってるんですよ。プロデューサーはお仕事だから仕方ないって」

楓「自分たちのためにプロデューサーが頑張ってくれているんだって、本当はちゃんと分かっているんですよ」

P「ははは、俺はそんなつもりでもないですけど……」

楓「私たちから見たら、プロデューサーはたくさん頑張っているんですよ。」

楓「……だから、自分たちだけ楽しんで、プロデューサーがいないことが申し訳なかったんですよ」

P「そうですか……俺は、あいつらが楽しかったら別にいいんですけどね」

P「約束破っちゃったのは俺だし、そりゃあ怒るよなって思ってましたし」

P「あいつらの仕事を取るためにあいつらに構ってやることができない……なんかこう、仲良くなった分、難しくなったなあって……」

楓「ふふっ、何かプロデューサー、子供と上手く付き合えないお父さんみたいですね」クスッ

P「それ昨日会った監督にも言われましたよ……そう見えますかね?」

楓「ええ、とっても」

P「未だ結婚もしてないのにな……老けてきたんだろうか……」

楓(…………)

楓「結婚とか考えてないんですか?」

P「うーん、考えてないな……まあこの仕事やってるうちは無理だろうし」

楓「自分から残業増やしにいってますからね」

P「ははは……」


P「…………」

楓「……~~~~♪」

P(ん……?)

楓「~~、~~~~♪」

P(楓さん……歌も随分上手くなったな……)

…………

……

楓「~~~~♪……ふう」

P「こいかぜ、アカペラも新鮮でいいですね」パチパチ

楓「プロデューサーが練習を見てくれたこともありますし、私だって頑張ったんですよ?」ドヤァ

P「こいかぜは人気もありますからね。すごいですよ」

P「まあ……普段は事務所のソファでゴロゴロしてばっかりみたいですけど」

楓「最近の私は現場で常に全力を出し切っているので、事務所に戻ったらソファで寝て充電しないとダメなんです」プクーッ

楓「……プロデューサーが私たちのために頑張ってくれているんだから、私だって頑張っているんです」ススッ

ギュッ

P「楓さん……」

楓(…………)ギュウウ


ビュー……

P楓(さ、寒い……)ギュッ

P「……帰りましょうか。滅茶苦茶寒くなってきた」ブルブル

楓「浴衣のまま来たのは失敗しました……」ヘックシュン!


楓「あ、アイドルが1曲歌ったのでお代として帰りにお酒買ってください。ビールでいいので」

P「子供かあんたは」

――★★ホテル

P「昨日は食えなかったけど、ここのご飯美味しいですね!」ムシャムシャ

留美「昨日はお刺身が美味しかったけど、今日の天ぷらも中々いいわね」

楓「ええもう、やっぱりお酒があると何でも美味しいです」ゴクゴク

ちひろ(のんきに食って飲んでるわね……)チラッ

アイドル達「……」モグモグ

美優(……みんな頑張って)

智絵里「私……あの、お酒……注ぎます、から……」

アイドル達「!」

P「おお、いいのか?」

智絵里「は、はい……」

留美「あら、それじゃあ教えてあげるから……この瓶持って、ラベルは見えるように上にして……」

智絵里「っと……、と、と……」

P「いいぞいいぞー……よしよし、よく出来てるぞ。ありがとうな智絵里」ゴクゴク

智絵里「え、えへへ……」

奈緒「プ、プロデューサー、あたしもやる!」

P「え?まあいいけど……」

加蓮「私もやる!」

凛「私もやるから」

P「おいおい、お前らどうした。そんな一気に飲めるわけ……」

楓「じゃあプロデューサーの代わりに私に注いでください。ほらほら」ササッ

島村「楓さんは一人でやっててくださいよ!」

楓「……」クスン

藍子「みんなでプロデューサーに1回ずつやりましょう」


ワイワイギャーギャー!!

菜々「えへへ、智絵里ちゃんのおかげでみんなもすっかり元の調子に戻ってますね」クスクス

ちひろ「そうねえ……あ、菜々さんも飲みます?」ゴクゴク

菜々「いえいえ、だからナナは17歳ですってば……」

美優「遠慮しなくていいのよ?今なら誰も見てないだろうし……」

菜々「いやいやパパラッチに見つかったらおしまいですから!?」

――旅行3日目、縁日

加蓮「Pさんあっちにも屋台あるよ!」タタタッ

P「おー、あんまり遠く行くなよー」

凛「加蓮、屋台の食べ物とか好きだもんね」

奈緒「くじか……いや、やるなら輪投げのほうが現実的か……」ムムム

菜々「くじはイカサマされてますからねえ」

未央「やっぱお祭りっていったら焼き鳥だよねえ!」モグモグ

卯月「食べ過ぎて晩御飯食べれなかったらどうしよう……」

楓「あんまり食べ過ぎちゃダメよ?」ゴクゴク

ちひろ「いやアンタは飲みすぎですから」ベシッ

留美「何だかんだで明日で帰るって思うと早いわねえ」

美優「またお仕事って……ちょっと思いたくないですね」ハァ

ちひろ「またあの事務所に戻ると思うと気が滅入るわ……」

藍子「あははは……わ、私たちも頑張りますから」

智絵里「帰ったら……もっと頑張ります……!」


凛「……あ、そうだ。ねえプロデューサー」

P「うん?」

未央「本当はもっと早く言わなきゃダメだったんだけど……」

奈緒「旅行、連れてってくれてさ……」

卯月「ありがとうございます!」

P「ん……まあ喜んでくれて何よりだよ。その代わり、帰ったらまた頑張れよー?」

加蓮「もちろん!Pさんが取ってきてくれた仕事だもん!」

藍子「はい、だから、私たちのプロデュース、またよろしくお願いしますね」

菜々「キャハっ!ウサミンパワーで頑張っちゃいますよ!!」

P「おう、期待してるからな!」

ワイワイキャッキャ


ちひろ「……っとに、ホントあの人も手間が掛かりますね……」

楓「……ふふっ、まあプロデューサーですから」ゴクゴク

ちひろ「何だかんだであの娘たちと仲良くやってくれるといいんですけどね」

楓「きっと大丈夫ですよ。プロデューサー、本当に私たちのこと好きみたいですから」


楓「ね、プロデューサー?」


おわり

3日目もあったんだけど長くなったしこれで切り上げ

この話で4回くらいスレ建てたけど続き物ってやるもんじゃないわ

ちなみにこれ終わった時点で高校生組みの親愛度はSR+基準で言うと100/300くらい
楓さんと加蓮がもうちょっと高いくらいで他のメンバーは「頼りになる兄ちゃん」レベルでPと一緒にいるよ

全部通して娘と上手く付き合っていこうとするけど中々上手くいかない親父みたいな話にしたかったんだけど途中からようわからんくなった
楓さんがゴロゴロしすぎているのは仕事で頑張ってる反動なのでニートじゃないよ
あとアナベベ出したのは完全に失敗した

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