ペトラ「兵長……リヴァイアサン兵長!」(24)


リヴァイアサン「どうした、ペトラ」

ペトラ「書類届けに来ました。……まだその人間の姿に戻れていませんか?」

リヴァイアサン「ああ。まったく不便なもんだ。この手じゃペンすらまともに握れねぇ」

ペトラ「いきなり海の怪獣に変身しちゃうなんて、どういうことでしょうね」

ペトラ「エルヴィン団長が大きな水槽を用意してくれたからいいですけど、居心地いかがです?」

リヴァイアサン「悪くない」

ペトラ「よかった。早く戻れるといいですね」

リヴァイアサン「全くだ。これじゃ立体機動もできやしねぇ」

ペトラ「あ、でも、逆に巨人に対して有利なんじゃないですか?巨人は人以外に興味を示しませんし」

ペトラ「リヴァイアサンって怪獣、なんでも最強の生物らしいですよ?」

リヴァイアサン「それは俺も考えたが、どうやらこの体は水の中じゃないとうまく動かないらしい」

ペトラ「そうですか…残念ですね」

リヴァイサアアアアアアアアアアアン



ペトラ「じゃ、私戻りますね。失礼しました」

リヴァイアサン「ああ」

リヴァイアサン「……! 待て、ペトラ」

ペトラ「はい?」

リヴァイアサン「お前……名前の後ろを見てみろ」

ペトラ「名前の後ろ?なんです?」

ペトラい「なにも……え!?」

ペトラいせ「い!?いってなに…… って増えてる!『いせ』ってなんですか兵長!?」

リヴァイアサン「俺にも分からん」

ペトラ遺跡「一体何が起こって……!!あ、遺跡になってる!」

ペトラ遺跡「私、遺跡だったんですか!?」

リヴァイアサン「落ち着け。まずは現状を把握するぞ」


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%A9


リヴァイアサン「なんでもお前はヨルダンとやらにある世界遺産らしいが……ヨルダンという土地に聞き覚えはあるか?」

ペトラ遺跡「い、いえ。どこですかそれ?聞いたこともないです」

リヴァイアサン「少なくても壁の中の土地ではないな。それとも暗号か何かか?」

リヴァイアサン「とりあえず、エルヴィンに報告だ……」

ペトラ遺跡「でも……リヴァイアサン兵長。私遺跡になっちゃったので、動けません」

リヴァイアサン「そうか、じゃあ俺が……いや俺も水の中から出れねぇな。チッ……」

ペトラ遺跡「どうしましょう」

リヴァイアサン「誰か来るのを待つしかないな」





コンコン


オルオ「兵長、オルオです。いらっしゃいますか?」

ペトラ遺跡「オルオ!あんたやるときはやるじゃない!」

リヴァイアサン「来たか……入ってこい」



オルオ「はい…………えぇッ!?なんだこれ!?」

ペトラ遺跡「私よ、オルオ。名前を見て、ペトラじゃなくてペトラ遺跡になってるでしょ?」

オルオ「まさか、お前の兵長と同じ症状に!?」

ペトラ遺跡「そうなの」

オルオ「う……うらやましい!」

ペトラ遺跡「どこが!?」

オルオ「ハッ、俺はなにを口走って。しっかしペトラ、お前までこうなっちまうとはな」

リヴァイアサン「オルオ、エルヴィンにこのことを報告に行け。俺たちは動けない」

オルオ「分かりました。では行ってきます」

ペトラ遺跡「……! オルオ!?ちょ、ちょっと待って」

オルオ「なんだペトラ?心配するな、すぐに戻ってくる……」

ペトラ遺跡「いや違くて」



ペトラ遺跡「名前を見て!」

リヴァイアサン「まさか……」

オルオ「名前……?俺の名前になにか……」

オルオ「うっ!?」

オ ノ レオ「真ん中の『ル』が分裂して……!?」

ペトラ遺跡「危ない!オルオ、今すぐこの部屋からでてっ!」

リヴァイアサン「俺たちの二の舞になるぞ! オルオ、退け!」

オ ノ レオ「しかし、兵長とペトラを置き去りには……!!」

リヴァイアサン「いいから行けっ!早くしないと手遅れに……」

オ ノ レオ「ぐっ、あぁぁぁぁぁ!!!」



オレオ「あぁぁぁぁ……」



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%AA



オレオ「『ノ』が逃げた……俺はよく分からない黒い菓子になっちまった……」

ペトラ遺跡「あー。だから言ったのに」

リヴァイアサン「また膠着状態か」

オレオ「う、動けねぇ……とんだ失態だぜ」

ペトラ遺跡「だれか助けてぇぇ」



コンコン


エルド「失礼します、兵長」

リヴァイアサン「エルドか。入れ」

ペトラ遺跡「エルド!よかった、エルドなら大丈夫だわ」

オレオ「おい、俺のときと反応が違うじゃねぇか」

ペトラ遺跡「だってオレオはオレオだもん」

オレオ「オレオじゃなくてオルオだっ!お前まで間違えるな」



エルド「兵長、お加減はどうですk」

ペトラ遺跡「エルド~」

オレオ「エルドてめぇさっさと助けろ」

エルド「」




エルド「なんでお前らまで遺跡と菓子になっちゃってるんだよ!?」

ペトラ遺跡「分かんない」

オレオ「さっさと団長にこのことを伝えて来い」

エルド「この菓子生意気だな。牛乳に浸すぞ?」

オレオ「やめろ」

リヴァイアサン「早く行け、エルド。この部屋はなんかヤバイ」

ペトラ遺跡「確かに、ヤバイわ。エルドも何かに変身しちゃうかもしれない。早く外へ!」

エルド「わ、分かった。待ってろよ、すぐ伝えてくる」


ペトラ遺跡「でも……ここまで来ると、エルドが何に変身するのか気になる気もしなくもないわ」

リヴァイアサン「……」

オレオ「一理あるな」

エルド「え……?ペトラお前、一体なにを……」

リヴァイアサン「……そうするまでもなかったようだ。エルド、名前を見てみろ」

エルド「まさか俺もッ!?いやだ、俺には婚約している彼女がいるんだ……!」

ペトラ遺跡「大丈夫よ、彼女ならエルドがどんな姿でも愛してくれるはず」

オレオ「そうだぜエルド。ざまあ」

エルドラ「オレオてめぇぇ!!覚えてやがっ、ああ!?俺の名前が!!」

エルドラド「エ、エルドラド!?!?」

リヴァイアサン「黄金卿だと!?てめぇ、なんてポテンシャルを内に秘めてやがったんだ!」

ペトラ遺跡「ま、眩しい!」

オレオ「うわあああああああああ!!」



エルドラド「……」



エルドラド「うっ……まさか俺が幻の黄金卿になってしまうなんて」

エルドラド「どうしたらいいんだぁ……」

ペトラ遺跡「あーこれもうどうする?」

オレオ「兵長、どうしますか」

リヴァイアサン「グンタを待とう。あいつもこの部屋に来るはずだ」

ペトラ遺跡「グンタは一体なにになるのかしら」

オレオ「来れば分かることだ」

エルドラド「お前ら趣旨変わってんじゃねーか」


コンコン


グンタ「兵長」


ペトラ遺跡「きた!」

オレオ「きたな!」

エルドラド………エルドと打ち込むと必ず出てくる単語…………



グンタ「へいt うわあああああああああああああ!!!」

グンタ「体があああああああああああああああ!!!」

ペトラ遺跡「展開が早いわ!」

オレオ「簡略化の時代だからな」

エルドラド「グンタの体が変形していく!」

リヴァイアサン「俺の部屋で大声だすな、グンタ」

グンタ「すいませぇぇえッわああああああああああああ」




ゲンタ「……あれ?」

黄金郷または黄金境じゃないの?

黄金郷または黄金境じゃないの?

リヴァイアサン「グンタ……いや、ゲンタか。お前は人間のままか」

ゲンタ「体が、縮んでる?」

エルドラド「縮んではいるが、横には伸びてるな。その腹じゃ立体機動できないぞ」

オレオ「だらしねぇなゲンタ」

ペトラ遺跡「なにか変わったことはないの?」

ゲンタ「うーん……。これといって……いや、なんだか知らんが」

ゲンタ「無性に『ウナジュウ』が食べたいな」

ペトラ遺跡「ウナジュウ?なにそれ?」

ゲンタ「わからねぇ」

オレオ「なんだそりゃ」


リヴァイアサン「人間のままなら、この部屋をでてエルヴィンに報告に行けるだろ。頼むぞ」

ゲンタ「あ、はい。分かりました」

??「そうはさせませんよ!」

ペトラ遺跡「だれ!?」

>>10
誤字 黄金卿→黄金郷

部屋の中を想像するとかなりカオスwww


ミツヒコ「ミツヒコという者です」

アユミ「元太くん!無事!?」

コナン「元太を返してもらうぞ!!」

アガサ「わしじゃよ!!」


リヴァイアサン「誰だてめぇら……兵士じゃねぇな」

ペトラ遺跡「ゲンタの知り合いなの?」

ゲンタ「いいや、初めて見る顔だが…何故だか少し懐かしい……なんだこれ?」

オレオ「ゲンタを返せって、ゲンタはもともと調査兵団のものだ!何言ってやがる!」

エルドラド「ゲンタ、後ろに下がってろ。心配するな、お前を渡しはしない」

ゲンタ「お、お前ら!でも遺跡とクッキーと黄金郷と怪獣だぞ!?大丈夫なのか?」

ペトラ遺跡「大丈夫よ、遺跡だって戦えるわ」

オレオ「俺も忘れちゃ困るぜ。牛乳でもなんでも持ってきな」

エルドラド「俺、この戦いに勝ったら婚約者にプロポーズするんだ」




ミツヒコ「元太くん!待っててください!いま助けます!」

アユミ「一緒に米花町に帰るんだから!」

コナン「しかし、怪獣とクッキーは破壊できるとして、世界遺産と黄金郷はどうしたものか」

アガサ「新一、わしじゃよ……」

コナン「そうか!その手があったか。ありがとな博士!!」

アユミ「すごーい博士!あったまいいー!」

ミツヒコ「では僕が二人を担当します。アユミちゃんはあっちを、コナンくんはあの怪獣を倒してください」

コナン「オッケー!」

がやがやがやがや

男「わー世界遺産ってやっぱ迫力があるなー!すげえや!」

女「黄金郷に来たなんて友だちに自慢できそう!」

ペトラ遺跡「ちょっなによあんたたち!どきなさいよ!」

エルドラド「う、うわぁぁぁぁ!!黄金発掘しないでーーー!!持ち帰らないでーーー!!」

エルドラド「俺には……俺の帰りを待ってる彼女が……らめぇーーーーー!!!」


オレオ「く、くそぉ!!こんな子どもに調査兵団が翻弄されてたまるか!」

オレオ「こんな姿じゃなけりゃあ蹴散らしてやったものを……!!」

オレオ「ッ!?」

アユミ「まず牛乳を用意します」

オレオ「て、てめえ!なにしやがる!」

アユミ「そしてオレオを浸します」

オレオ「くっ……これまでか……」

アユミ「good taste!」

オレオさーん!


リヴァイアサン「ペトラ……エルド……オルオ……」

リヴァイアサン「俺の部下を……よくも」


ごおぉぉぉぉ!


アガサ「新一!わ、わしじゃよっ!?」

コナン「うっ……ああ、ちょっと火がかすって火傷したけど大丈夫だ」

コナン「怪獣相手に戦うのは初めてだが、博士!あの発明品をだしてくれ!」

アガサ「新一!」ポイ

リヴァイアサン「俺はガキにも容赦しねぇぞ」

コナン「正面から戦っても勝ち目はない……ならばこれだ!!」


バチバチバチバチッ!!


リヴァイアサン「ぐ……!!?体が、痺れて……てめぇ、なにを」

コナン「探偵七つ道具、スタンガンだ」

リヴァイアサン「くっ……こんな奴らに……」

龍にスタンガンが効くとは思えんな

進撃SSかと思ったらコナンSSだった

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