ジャン「死に急ぎ野郎、か…」(20)

巨人はこの世から消えた
人類は最後の戦いで多数の命を落としたものの巨人を一匹残らず駆逐したのだ。
そして
エレン・イェーガー
彼もこの戦いで命を落とした一人だ。

今日は暑いな。こんなクソ真夏の日は木陰で本でも読んでたいぜ
この内地にいる奴等は巨人なんか見たことがないんだろうな
そんなことをぶつぶつ呟きながら町の警備を行っているのは
(ジャン・キルシュタイン「憲兵団所属」)

訓練兵の時代はまだ楽しかったな。

内地で暮らせる。
巨人に怯えなくていい

あの頃には夢があった
毎日が厳しい訓練と仲間と過ごした楽しい時間
全てが新鮮だったよ

俺と同じ夢を思ってる奴はたくさんいただろうな。
そんな俺とは違った夢を志す者もいた
俺の夢とはスケールの差がありすぎる夢をみる奴が…

巨人を駆逐して壁の外を冒険する

そんな夢が叶うわけないだろ
それでも奴は命の最後までその話をしてたっけな

バカで死に急いでるにしか見えなく俺のライバルで…

俺の命の恩人、エレンだ。


巨人がいなくなった世界。
その巨人を駆逐した者は数えきれないほどたくさんの人々が巨人と戦い死に…だが
無意味な死ではなかったと…俺は彼らに伝えたい。

俺の親友、俺の仲間。大切な人も多く失った。

俺は今、なんの為に生きているんだ?
仕事が終わると寮に戻り寝てまた仕事。
憲兵団ほ内部は腐っている
上官は違法に手をのばしたり同期はそれを知りながら上官と仲良くなろうと…はやく出世したいと
俺はこんな腐った奴等と馴れ合うことは頼まれても嫌だな。

>>6 書き間違え
「憲兵団『の』内部は腐っている」
です

今日は有給休暇をとった。何処か遠くに行きたいと思う。

だが行く場所はなくフラフラと町を歩いていた。
町の大通の花屋の前を通った時だ。
懐かしい声が聴こえてくる。

レンズ「あれ?もしかしてジャン?」
やはり…クリスタだ。
ジャン「お~久しぶりだな、クリスタ」
実に5、6年ぶりの調査兵団の同期との対面だ。
レンズ「本当に久しぶりね、後もう少しで閉店時間だから一緒に飲まない?」
レンズ「話したいこともたくさんあるしね(笑顔)」
クリスタは天使だったんだ。昔はミカサ一筋で他の女は見ていなかったが…天使だな
ジャン「わかった。じゃあ20:00に酒場で待ち合わせな。」
クリスタ「わかった、楽しみに待ってるねニコニコ」

PM・20:00
約束の20:00、彼女はその数分後に来た。
レンズ「ジャンごめん、待った?」
ジャン「俺もいま来た所だ(1時間前からいたけど)」

ジャン「……そんな事もあったよな~www」
レンズ「それよりジャン…」
ジャン「どうした?クリスタ」
レンズ「私はクリスタ・レンズでなくて」
レンズ「アルミン・レンズなの。」
ジャン「いつのまに結婚してたんだよ~」
レンズ「結婚式の手紙をジャンに送ったよ~」
ジャン「そうだったのか?仕事が忙しくてわからなかったぞ(上官に押し付けられた雑用など)」

そんな話で一時間後

レンズ「~でも皆いなくなったね…」
ジャン「…あぁ」
レンズ「エレン、ジャンは覚えてるよね?」
ジャン「死に急ぎ野郎かw」
レンズ「その死に急ぎ野郎に命を救われたのはだれ?」
ジャン「・・・」
レンズ「エレンは死ぬ前に言ってたの」

回想ナウ
クリスタ「エレンの夢は自分で外の世界の冒険をすることだよね」
クリスタ「巨人を駆逐する…エレンはそんな危ないことをしてまで夢を叶えたいの?」
エレン「…クリスタ、俺は確かに自分で巨人を駆逐して外の世界の冒険に行きたい。人類が自由に、家畜のような生活を脱出できるよう…もし俺が死んでも誰かが外の世界の冒険に行ってくれれば別にいいかな~」
エレン「今はとにかく巨人を一匹残らず駆逐してやるんだ」
エレン「人類が翼をはためかせ自由に飛んでいけるように」

ジャン「クソ、なんでこんな時にガスが切れるんだよ…」
ジャン「もっと生きたかったな」

15m「ドン、ドン」

ふっここで俺は終わりか。その時にエレンはやってきた。
俺にガスを渡すと奴は巨人化して奴を倒した。

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