美琴「上条 美琴か…」(618)

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よっしゃ

美琴「うへへへへ……。」

黒子「何をにやけておりますの?お姉さま。」

美琴「へへへ……。」

黒子「すっかり自分の世界の中にいらっしゃいますのね……。」

黒子「今日は初春や佐天さんと出掛ける約束をしていますのに……。」

初春「春休みです!」

佐天「ああ、そうだねぇ。」

初春「宿題も有りませんよ!」

佐天「うん。そうだねぇ。」

初春「遊び放題ですよ!」

佐天「興奮しすぎ。」

初春「良いじゃないですか!佐天さんは嬉しくないんですか?」

佐天「そりゃあまあ……。」

佐天「あ、でさ。何処行く予定なの?今日って」

初春「あれ?言いませんでしたっけ?」

佐天「聞いてないよ、御坂さんから遊ぼうって電話来ただけ。」

初春「そうだったんですか。今日はですね!」

行く場所>>12

上条家

初春「上条さんって人の家です!」

佐天「上条?」

初春「御坂さんの話によると、高校生の方らしいですよ?」

佐天「御坂さんの知り合いなんだ。」

初春「寮で一人暮らししてるそうです。」

佐天「なんかさ、年上の人の家って緊張しない?」

初春「あ、解ります。ま、御坂さんの知り合いなら、きっと優しい方ですよ。」

佐天「綺麗な人だといいなぁ……。」

美琴「そろそろ待ち合わせの時間ね……。」

黒子「そういえば、なぜあの類人猿の家なんですの?」

美琴「それは……。」

佐天「御坂さーん!」

書き溜めてくるからこれでも画像検索して来て

Happy Birthday Petra

Christmas Jamboree

ちょっとずつ投下するよ

美琴「あ、佐天さん。初春さんも。」

佐天「いやぁ、ちょっと遅れちゃいましたね。」

美琴「気にしないで。私達も今来たとこだから。」

初春「御坂さん、その袋、何ですか?」

美琴「ああ、き、気にしないで!」

----

美琴「確かこの辺に……、あ、ここね。」

佐天「うわぁ……、ボロいですね……。」

初春「佐天さん、そういう事言っちゃいけませんよ!」

美琴「えーと、部屋は……、ここで合ってるわよね。」

?「とーま!おなかすいたんだよー!」

?「わかってる!もうちょっとで食わせてやるから!」


黒子「何やら騒がしいですわね……。」

ピンポーン

?「おお、インデックス、飯が来たぞ!」

?「ほんと!?とーま!」

?「はーい、今出ますよ、……って……。」

上条「ビリビリ、お前一人じゃ無いのか?」

佐天「え……。」

初春「男性の方だったんですか!?」

美琴「い……言って無かったっけ……?」

佐天「はあ、聞いて無いですけど……。って言うか、私今日何するかも聞かされて無いです。」

美琴「嘘!?」

黒子「あれだけ舞い上がっておられましたからね……。」

上条「……?まあ、狭い部屋だけどとりあえずあがってくれ。」

イン「とーま、おなかすいた!……って。」

佐天(なんかいるし……。)

イン「また女の子家にあげて!」

上条「そう怒んなって!この人達が飯を作ってくれるんだぞ!」

初春「は?」

上条「え?」

黒子「……お姉様?どういう事ですの?」

美琴「あ、いや、この間……。」

三日前 上条宅

上条「おい、ビリビリ。」

美琴「何よ。」

上条「なんで、お前がウチの飯食ってんだよ。」

美琴「細かい事は気にしないで。」

イン「ねぇ短髪、それ私のごはんだよね?」

美琴「そうね。」

イン「第一、どこから入って来たのかな?」

美琴「窓からよ。」

上条「不法侵入かよ!」

美琴「ち、違うわよ!あんたんちがやけに騒がしいから窓のぞいてたら、いつの間にかお腹空いてきて、ちょうどよく食べ物があって、無用心な事に窓にカギかかって無くて、それで……。」

上条「ああ、久しぶりに豪勢な食卓にしたのに……。」

イン「わたしのごはんー……。」

美琴「ちょ、ちょっと!……何も泣かなくても……。」

上条「うう……。」シクシク

イン「お腹すいたー……。」

美琴「わ、わかった!悪かったわよ!ご飯奢ってあげるから!」

----

美琴「はい、こんな時間じゃカップ麺くらいしか無かったけど。コンビニ弁当は売切れだし。」

上条「せっかくのハンバーグを……このカップ麺で済ませるつもりか……?」

美琴「っ……わ、わかったわよ!明日と明後日は予定あるけど、明々後日、たらふくご馳走してあげるわよ!」

上条「……何を?」

美琴「何でも作ってあげるわ!」

上条「本当か!?やったな!インデックス!」

イン「いっぱいたべれるの!?」

上条「ああ!腹いっぱい食えるぞ!」

イン「ありがとうなんだよ!短髪!」

美琴「いいのよ、私が悪いんだし……それはともかく、今日泊めてくれない?もう遅いし……。」

     \、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ  〉`ヽ. O 〉 人,人  O  `ヽ}`ヽ  Yヽ       |
  =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r''" _f⌒ o  ⌒Y   .イ__ノ て    ヽf⌒ o⌒ヽィ..,,_辷弋ー''゛''゙r(,,、/
   ``ミミ,   i'⌒!  ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人  ヽ_ノ弋___ノィr    人゛ミ_ッ     _ヲ;ニ,,,.
  = -三t   f゙'ー'l   ,三 7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ ミミ  !⌒'i   ,ミミ
    ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ... f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj `三,  l'ー'゙f   t三-
    / ^'''7  ├''ヾ!  (   う:::::::::/:i!::::/|::::::::::::::::ハ::::トi:::ト:::::::::::|::::(  ¦  ''ミ:, !l  イl 、ミ_シ
   /    l   ト、 \. (  ぅ:::::::::〃::i!ィ:|‐_、:i|::i!::::| !:::ィ:ニ=ト:、!::::|::::::::ゝイ   ッ''┤  7'''^ \
    〃ミ ,r''f!  l! ヽ.  'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|  / 、ト   l   
  ノ ,   ,イ,: l! , ,j! , ト、 i:| |:::|::::::::|レ ,ォ ≠ミ      ィ ≠ミ、`|::::::,:::::.′  ,r' !l  !f'ヽ 
   / ィ,/ :'     ':. l ヽ. i:| |:::|::::::::| 〃 yr=ミ:、     !/行ミt  ハ :::/:::/  ,.イ ,. !j, , !l :,ト,
  / :: ,ll         ゙': ゙i V从::::从iイ {_ヒri}゙     ゙ ヒrリ.》 从:/::: .,r' l .:'     ': ゙i,ィ ゙i
 /  /ll         '゙ !  イ::人:::::iゝ   ̄´           j:人::::ヽr',i゙ :'゙         ll,
   /' ヽ.          リ 弋_彡f⌒        '       r_'_ノ`⌒ ! ゙'         ll゙i
  /  ヽ        /     `ーハ     {ニニニィ      /:/   リ          .,r' '゙
  /  r'゙i!     .,_, /        ヾ:ゝ.    ∨    }   ィ::/      ゙i        ,r'
 /.     l!       イ          )::::>  ゙こ三/ , イ:从      ゙i ,_,.     !i゙'

                ∧/V)_ ノヽ、

              /⌒)<  (⌒´ o`⌒Y)/〉
           Z7´ o  ノ个(__人  八)^⌒)ー(_
          くて  人_)(人__厂乙(_ °´)r'て

       <⌒( /^フ   >∨:::::::::::::::::::::::::::::::::⌒勹(⌒)フ
        〈 /`o  〕~┘:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::Vーく>
        厶>    フ::::::/:: /::::::::: }::|:::::::::::i::::::|::::::::::ヽ:::::::ヽ
       ∠ィ(_(∨)/:::::::::i:::/::::: /:::::::::|:::::::::::|::::::|:i::::|:::::|:::::::::ハ
.         |: }(ノV::::::::::::|/i:::: /:::::,'i::::|:::::::::::|::::::|:i::::|:::::|:::::::::::::
.         _厶匕.イ|:::::::: i::| :|:/\/ |:/|::::::::::i| ::::j:ノ |:i: j:::::::::|::j
       乂_/::j:|:::::::: |::x≠示≧k_,|_::::::::ル≦=ミxリイ::::: /::,'
       ∠:_:::::ノ:|i::::::: 爪 ,う//i ヾ   ̄ う//j Y/:::::/j:/
        <:::::ノ八:::::::N 弋:::ソ     弋::ソ  ::::::://  垣根とかカッコつけた厨二チンピラじゃないですか
            了\ ヘ:八    `       、  `  厶イ   天使の羽とか生やして、頭がお花畑ですか?
         乂}:::トー:、               /     カッコいい一方さんの噛ませがお似合いですよ!
           厶ノ:::イ::\    /^  ー:ァ
           ⌒ j/} 丶、 ゝ   ノ  イ

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          /: :/ : : ∧    / }: : j八
           /: : : : : : : : : ヽ      | : : |: : :〉
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----

美琴「とまあこんな感じで……。」

黒子「あの日朝帰りだったのはそういう事でしたのね!お姉様!」

美琴「う……うるさい!」ビリビリ

黒子「あぁああああ!」

黒子「……。」プシュゥゥウウ

佐天(うわぁ……。)

初春「で、何で私達も一緒なんですか?」

美琴「人手が必要だし、何より……。」

美琴「一人で男の家って、なんか恥ずかしいじゃない?//」

佐天(それがストーカーのセリフかよ)

上条「……あの、もういいか?コイツがもうそろそろヤバいんだけど。」

イン「トウマーオナカスイター トウマーオナカスイター」

佐天「あ、私佐天涙子っていいます。」

初春「初春飾利です。よろしくお願いします。」

上条「ああ、よろしく。」

美琴「で、アンタら何が食べたいの?」

上条「そうだなぁ……じゃあ」

安価+2

寿司

上条「上条が食べたい!」

初春「かみじょう?」

美琴「なにそれ」

上条「かにみそじょうゆ。略して上条。」

美琴「自分の名前と賭けてるところが最高に痛いわね……。」

上条「細かいことは気にすんな。」

美琴「かにみそと醤油和えればいいの?」

上条「それを炒めるんだ。昔実家で一回食べたんだが、凄くうまかった。あの味は忘れられない。」

美琴「ちょっと待っててね。」

----待機組

初春「上条さんって、一人暮らしじゃ無かったんですか?」

上条「ああ、この前まではな。あいつも本当はベランダで飼う予定だったんだけど、暑さにも寒さにも弱いんですよ、あいつ。」

上条「しかも、あいつのせいでウチのエンゲル係数は上がるし、上条さんは困ったものですよ。」

黒子「初春、余り類人猿と親しくすると、食べられてしまいますわよ。」

上条「失礼だぞ!これから死ぬほど食わなくちゃいけないのに、余計なもの腹に入れたら、勿体ないだろ!」

黒子「それもそうですか。安心ですわ。」

初春(余計な物……。)

ちょっと取引先と商談してくる

コピー機が二台もうれたよ!やったね!

代わりに自腹で酒買わされたけど。

----料理組

美琴「っていっても、料理自体は結構簡単っぽいし、作るのは楽勝ね。佐天さん、蟹とって。」

佐天「蟹まで買ってあるとは……用意周到ですね。はい。」

美琴「まあね。ありがと。あ、お醤油とって。」

佐天「えーと……、御坂さん、お醤油無いですよ?」

美琴「嘘!?」

美琴「ねぇ。」

上条「ん?」

美琴「お醤油は?」

上条「無い。」

美琴「はぁ!?何で無いのよ!」

上条「あいつ。」

イン「オナカスイター」

美琴「……。」

美琴「佐天さん、悪いんだけどあたし、ちょっと買い物いってくるね!戻ってくるまで茶の間に居て!」

佐天「はーい。」

---待機組

佐天「あー、ガンダムだぁ!」

上条「いや、それはガンダムじゃ無くてF91だよ。」

初春「F91ってガンダムじゃ有りませんでしたっけ?」

上条「いや、正確には違うんだよ。似てるからって途中からその名前を付けられただけで。」

初春「1/100スケールって事はMGですか?」

上条「いや、旧プラだよ。こっちのが線が丸くて、大河原デザインに近い。」

初春「へー、そうなんですかぁ。」

佐天「???」

---料理組

美琴「お醤油、買って来たわよー!」

佐天「うわ早っ!」

黒子「三分くらいしか掛かってませんわ……。」

初春「必死なんですねぇ……。」

--

美琴「出来たわよー。」

上条「おお、サンキュー。ビリビリ。」

イン「いっただっきま……。」

prrrrrrrrr

上条「はい、もしもし。」

上条「え?……あぁ。わかった。」

上条「インデックス、お前イギリスに帰れってよ。」

イン「え?」

上条「ステイルが迎えに来るってさ。」

イン「え、じゃあごはんは……。」

ピンポーン

ステイル「インデックス、帰るよ。」

イン「え?ちょ、そんな!冗談だよね?」

ギャートウマーゴハンー!

上条「達者でなー。」

上条「じゃ、いただきまーす!」

上条「あんま美味しくない……。」

美琴「そんな!?」

佐天「あ、本当だ。水気飛んでてパサパサしてる……。」

上条「炒めたのが失敗だったな……。」

美琴「あんたが炒めろ言ったんでしょーが!」

上条「ふー、何とか完食したな。」

上条「じゃ、次は……。」

安価+2~5+までの食材を使います。

あわび

上条「この材料でなんか作って来てくれ!」

美琴「……なんとかやってみるわ。」

美琴「初春さーん、ちょっときてくれるー?」

初春「はーい、今行きますー。」

美琴「えーて、まず長曽我部元親の魂を呼び覚まさなくちゃ!」

美琴「いでよ!」

元親「呼んだか?」

美琴「初春さん、私に小麦粉塗して!……あ、ちょっとまっててね!今脱ぐから!」

初春「ついていけません!」

初春「……」ペタペタ

美琴(なんだかんだでやってくれるんだ……。)

元親「我は何をすれば?」

美琴「あぁ、あたしに乗り移って。」

元親「承知!」シュン

美琴「あん!」

美琴「あ、初春さん、頭の花貸して!」

初春「こ……これは駄目です!」

美琴「いいからいいから!」ブチブチ

初春「ああぁぁぁああああ!」

美琴「さあ、これをかぶって、シュールストレミングをかけて……なにこれくッさッ!?」

---待機組

上条「でな、νガンダムってのは最高のMSなんだよ。」

佐天「はぁ、でも、ストフリのが強そうだと思いますがねぇ。」

上条「あのさ、俺は『最強』じゃなくて『最高』って言ったんだよ。それに、SEED系のMSってさ、パワーソースが核分裂炉な訳だ。分裂炉よりも融合炉の方が効率が良いのね?それにさ、ストフリライン細いでしょ?なのに無双ばっかしちゃうしさ、基本中二っぽいんだよね。」

佐天「はぁ……、そうなんですか……。」

美琴「出来たわよー!」

上条「おー。持ってきてくれー。」

美琴「じゃ、初春さん、運んで!」

初春「……はい。(頭の花が……。)」

初春「って重っ!臭っ!」

上条「お、来たな……って臭ッ!」

美琴「あんたがこの食材使えっつったんでしょうが!」

上条「い……いただきま……臭ッ!」

佐天「私ここにいていいのかな……。」

上条「ペロペロ(小麦粉の味しかしねぇ……。)」

美琴「はぁっ!んッと!うまぁあっっっ!」

佐天「どうしてこうなった」

その時、佐天が能力に目覚める。

佐天「……時を……戻せる?」

時を戻しますか?

安価+3

佐天「どの辺まで戻そう……。」

安価+2

美琴「で、アンタら何が食べたいの?」

上条「そうだなぁ……じゃあ」

安価+2

なんか安価ばっか出してんな

美琴「待ってて!腕によりをかけるわ!」

上条「楽しみにしてるぜ!」

イン「満漢全席ってなに?」

上条「ん?満漢全席(まんかんぜんせき中国語:滿漢全席・Mn-Hn qunx、マンハンチュエンシー)ってのは清朝の乾隆帝の時代から始まった満州族の料理と漢族の料理のうち、山東料理の中から選りすぐったメニューを取りそろえて宴席に出す宴会様式であるよ。」

イン「とーま、物知りだね!」

上条「へへ。」

佐天(あ、そういえばこの後……。)

prrrrrr

佐天「やっぱり!」

上条「お、電話か。」

佐天「上条さん、出ちゃ駄目です!」ガシッ

上条「おぅふ!」

インデックスのイギリス行きは阻止されました。

上条「まったく……。」

佐天「えへへ……、すみません。」

美琴「出来たわよー!」

上条「おお!これは凄ぇな!」

美琴「えへへ、アンタのために、頑張ったから//」

黒子「しかし、この量を30分とは……。」

佐天「愛の力、恐るべし……。」

イン「とーま、食べよ!」

上条「ああ、そうだな、いただきま……。」

ピンポーン

上条「良い所で……はーい!」

ガチャ

小萌「こんにちはー。」

上条「あれ?先生どうしたんですか?」

小萌「インデックスちゃんを引き取りにきましたー!」

上条「え……あ、そういえば……。」

小萌「今日からインデックスちゃんは私の家にお泊りですよー!」




インデックス退場

上条「インデックス……不幸だな……。」

ギャートウマータスケテー

上条「まあ、いいか。さあ、みなさんご一緒に!」

「「「「「いただきます!」」」」」

上条「中華なんて久しぶりだな!」

初春「コンソメスープ美味しいです!」

美琴「満漢全席ってあんまわかんないから、色々と作って見たわよ!」

佐天「へー、御坂さん、飲茶とかもつくれるんですねー。」

「「「「「御馳走様でした!」」」」」

上条「ふー、食った食った!ビリビリ、良かったぞ!」

御坂「ありがと//」

佐天「御坂さん、御馳走様。初春、今何時?」

初春「えーと、2時50分です。」

佐天「まだそんなもんかぁ。(長かった……。)」

初春「この後どうします?」

御坂「私、今日はコイツんちに泊まるよ?」

上条「へ?」

黒子「お姉様!」

御坂「駄目?」

上条「いや、でも若い男女が二人きりで一つ屋根の下というのは……。」

御坂「晩御飯も奢るわよ?」

上条「一日位大丈夫だよな!」

御坂「やった!」

黒子「お姉様!わたくしは許しませんわよ!」

御坂「……。」ビリビリ

黒子「はぁぁああぁあ!」

佐天「初春、私たちは?」

初春「まだ明るいですし、遊んでから帰りましょうか。」

佐天「だね。」

御坂「あ、じゃあそれも持ってって!お願い!」

黒子「……。」プシュゥゥウウ

佐天「あ……はい。」

「「お邪魔しましたー。」」

佐天「はぁ……。なんかすっごい疲れた……。」

初春「そうですか?」

佐天「まあ、色々有ってね……。」

車運転するからいったん落ちるね

やっと仙台に着いたぜ
10分で仕事終わらせてくる

黒子「……。」ムクッ

佐天「あ、白井さん。」

黒子「帰らせて頂きますわ……。」

初春「御坂を連れ戻しに行かないんですか?」

黒子「そうしたいのはやまやまですが……。」

黒子「お姉様の幸せが、この私、白井黒子にとってもの幸福ですから……。」

初春「白井さん……。」

黒子「それでは皆様、ごきげんよう……。」

佐天「待って!」

黒子「……?」

佐天「これから、一緒に遊びに行きませんか?」

---上条宅---

上条「なあ、ビリビリ。」

美琴「……いや。」

上条「え?」

美琴「名前で呼んでくれなきゃ、いや。」

上条「駄目です!」

美琴「!?」

上条「だってさ、お前も俺の事、名前で呼んでくれないだろ?」

上条「当麻って読んでくれたら、考えてもいいぜ?」

美琴「……とうま。」

上条「何だ、美琴?」

---佐天一行---

佐天「さんじゅきゅうどおおおおのおぉおおおたいおんだいいてええぇええ!」

初春「カラオケなんて久しぶりです!」

黒子「ずいぶん激しい曲ですのね……。」

佐天「かうぼおおおおおおおおおおおい!」

---上条宅---

美琴「ね……、もっとそっち寄って良い?」

上条「ああ……美琴。」

美琴「えへへ……とうまっ。」

スリスリ

---佐天一行---

初春「ゆーけー!かぜのごとくー!まかいーのーけーんーしーよ!」

佐天「何の歌?」

黒子「牙狼ですわね。」

佐天「なんですかそれ?」

黒子「まあ……特撮?ですわね。」

佐天「ふーん……。」

初春「がろー!」

---上条宅---

上条「美琴……、手ぇ、冷たくなってるぞ。」

美琴「……平気よ。当麻、暖かいもん。」

上条「ほら、貸してみろ。」

美琴「……あ。」

ギュ

---佐天一行---

黒子「あいーふるえるーあいーそれは 別れうたー。」

佐天「白井さん、やっぱり悲しそうだね。」

初春「そりゃそうですよ……。」

---上条宅---

上条「あったかいか?」

美琴「うん……でも、手だけじゃなくて、その……抱っこ……。」

上条「はは、仕方ないなぁ、こいよ。」

美琴「……うん!」

この佐・さんゲッターとか普通に歌いそうだな

---佐天一行---

佐天「ゲット!ゲット!ゲッターゲット!」

佐天「チェエエェエンジ!ゲッター3!」

初春「力はいってますねー。」

>>172
何故見破られたし

---上条宅---

上条「美琴、ちょっと待ってろ、なんかあったかい飲み物持って来てやる。つっても、美琴が買ってきてくれたやつだけどな。」

美琴「あ、いいよ、私が行く!」

バキッ

美琴「ん?」

美琴「なんか踏んだ……。」

上条「あああああああ!なにやってんだ!」

美琴「!?」

上条「お……俺のシナンジュが……。」

美琴「ご……ごめ……。」

上条「ふざけんな!」

上条「高かったんだぞ!どうしてくれんだ!」

美琴「な、……何よ!こんな所に置いておく方が悪いんじゃない!」

上条「塗装中だったんだよ!……シナンジュが……シナンジュがぁ……。」

美琴「ご、ごめん、当麻。」

上条「誰が当麻か!さんを付けろ!」


美琴「!?」

美琴「ご、ごめん、当麻……さん。弁償するから。」

上条「当たり前だろ!ダッシュで行ってこい!」

美琴「い、行って来ます!」

--トイザらス--

美琴「ええーと、なんていったっけ……。」

美琴「プラモよね……。」

美琴「うーん、確か赤かったような……。」

美琴「二、三、個かっていきゃ当たるかも……。間違ってたら買い直せばいいし……。」

美琴「えと……これと、これと……。」

---上条宅---

美琴「た、ただいまー。」

上条「おお、買ってきたか!」

美琴「当麻、さっきはごめん……。」

上条「いや、いいんだ。買って来てくれたパーツくっつけりゃ時間も大してかからんし。」

美琴「当麻……。ありがとう。はい、これ。」

上条「おう!」

上条「……ん?」

美琴「……どうしたの?」

上条「はぁぁぁぁああああ!?」

美琴「!?」

美琴「当麻!?」

上条「誰が当麻か!様をつけろや!」

美琴「すみません……当麻様……。」

上条「まずなぁ、なんだこりゃ!シャアゲルググじゃねぇか!」

美琴「あの……違いましたか?」

上条「ちげぇよ!」

美琴「!」ビクッ

上条「俺が欲しいのはシナンジュなんだよ!シ・ナ・ン・ジュ!」

美琴「あの……他にも買って来ましたから……。」

上条「あん?」

上条「……。」

美琴「あの、間違って無かったですか……?」

上条「はああああああああ!?」

美琴「!?」

上条「アルトアイゼンじゃねーか!」

美琴「あの……やっぱり……。」

上条「ちげーよ!MSですらねーよ!」

美琴「す、すみません……。」

上条「ったく……ん?まだ残ってんな。」

上条「チッ……今度のは赤ですらねー……!?」

上条「なんだあ……こりゃあ……!?」

美琴「す、すみません!可愛くて、つい……。今すぐ買い直してきます!えーと、シナンジュ、でしたっけ?」

上条「いや……いい。」

美琴「?」

上条「コイツはとんでもない大物に遭遇しちまった……。」

http://n.pic.to/16u2r2

美琴「えーと……?」

上条「よくやった!」

美琴「??」

美琴「喜んで頂いて、光栄です、当麻様っ//」

上条「おいおい、もう俺達恋人だろ?当麻でいいよ!」

美琴「ほんと?やったあ!」

上条「この『POLICE』の文字がなんとも言え無ぇ!」

---佐天一行---

初春「空間湾曲!」

黒子「でぃいぃぃぃばいでぃん!くらっしゃあああああ!」

佐天「俺達は!一つだぁあああぁあ!」

初春「ふぅ……疲れましたね……。」

白井「喉が痛い……。ガラガラのババァ声になってますわ……。」

佐天「じゃ、そろそろ解散にしますか……。」

---上条宅---

上条「しっかしこれ、なんなんだろーな。」

美琴「ガンダムじゃないの?」

上条「いや、全くちがう。」

美琴「ふーん。で、あのさ、シナンジュは……。」

上条「あ、もういいよ。そんなプラモより、美琴の方が大事だし。春とはいえ、寒いだろ?美琴が風邪ひいたら、俺、もう……。」

美琴「当麻……。」

美琴「ね、ちゅーして良い?」

上条「ああ、ほら。」

チュッ

美琴「あぁん……。」

美琴(幸せ……。)

上条「美琴……。」

美琴「当麻……。」

上条「腹減った。」

美琴「あ、じゃあ、ファミレス行こっか!」

上条「おう!奢ってくれるんだよな!」

美琴「勿論よ!」

美琴「そのPOLICE、もって行くの?」

上条「ああ、美琴から貰ったプレゼントだ。肌身離さず持ち歩くよ!」

美琴「当麻ったら……。」

---初春宅---

初春「あ、食材切れてますねぇ。仕方ない、外食しましょうか。」

初春「ファミレスで良いですよね……。」

初春「はあ……無駄な出費ですね……。」

---ファミレス---

「いらっしゃいませー!」

初春「いらっしゃいましたよー、っと。」

初春「えーとなるべく安いものを……っと。ん?」

初春「……御坂さん?」

美琴「当麻、何食べたい?好きな物たのんで?」

上条「んー、じゃ、上条さんはフォッカチオと熟成生ハムピザとトリフアイスクリームにしますよ。」

美琴「え、そんなもんで良いの?」

上条「美琴にあまり苦労をかけるわけにはいけないよ。」

美琴「もう、そんなの気にしなくていいのに……//」

初春「よく聞き取れません……。」

「ご注文はお決まりですか?」

初春「お子様ランチで。」

「はいお子様ランチが一点。以上で?」

初春「あ、はい。お願いします。」

「かしこまりました。」

初春「なんか変な人形もってますね……。」

初春「あ、キスしてる、いつの間にあんなラブラブに……。」

初春「店員さんがもってきにくそうじゃないですか……。」

「お子様ランチお持ちしましたー。」

初春「あ、どうも。」

初春「……!」

「ご注文の物は以上で……。」

初春「旗が有りません!旗を付けて下さい!」

「しょ、少々お待ち下さい!」

初春「まったく……。」

上条「美琴、うまいか?」

美琴「うん。当麻と一緒ならどんなもので美味しいよ?」

上条「美琴……愛してるよ。」

美琴「当麻……。」

上条「だからやっぱシナンジュ買って。」

初春「なにやら円満な雰囲気ですね……。」

「あ、あの、旗をお持ちしました。」

初春「遅いです!料理が冷めちゃいました!」

「も、申し訳ありません!」

初春「……?」

「あの、ご注文は以上で……。」

初春「イタリアのじゃいやです!フランスかポルトガルのにして下さい!」

「あ、あの、当店ではその旗しか……。」

会社から帰宅するまで待ってて

ついでにガスト行ってくる

あ、あと要望があれば書いててね

やっぱジョイフルにした。ファミレスからちょっとだけ書くぜ

翌日 佐天宅

ピンポーン

佐天「いらっしゃーい。」

初春「おじゃましまーす。」

佐天「で、早速聞かせて!御坂さんと上条さんの話!」

初春「そう慌てないでくださいよ。」

---

初春「やっぱり旗はポルトガルですよね!」

佐天「あー、わたしはボリビアのとか好きだなー。」

佐天「じゃなくて!」

初春「?」

佐天「御坂さんの話でしょ!」

初春「あ、そうでした!」

初春「なんかもう、すっごいラブラブでしたよ!」

佐天「昨日、上条さん自体はあんまりそんなそぶり見せて無かったのにね」

初春「もう凄かったんですよ!」

佐天「どう凄かったの?」

初春「店員の目の前でキスしたり、あ、あーんしあったり!」

佐天「うわあ……」

初春「変な人形で遊んだり!」

佐天「変な人形?」

初春「ええ!POLICEでした!」

佐天「ぽりす?」

さあ、帰宅しよ

ただいま

---上条宅---

美琴「ん……当麻、おはよ。」

上条「おお、美琴。おはよう。」

美琴「何してるの?」

上条「ん……ビデオの編集。」

美琴「もしかして……昨日の夜とったやつ?」

上条「ああ、ほら見てみろ。美琴の顔、可愛いぞー。」

美琴「当麻……。」

上条「ああ、美琴、そういえば相談があるんだ。」

美琴「……相談?」

上条「ああ。実は……。」

上条「インデックスを引き取って欲しいんだ。」

上条「実は、あいつのせいで、家の食費が、ほぼ0に近いんだ……。あいつがいたら、俺が生きていけなくなる……。」

美琴「……。」

上条「なんとかならないか?美琴。」

美琴「……大丈夫だよ。」

上条「え?」

美琴「食べ物が無くなったら、私が買ってあげる。なんなら、食費も全部負担してあげる!」

上条「そんな……悪いよ」

美琴「そんな事ない!当麻のためなら、何もかも捨てたって良い!」

上条「美琴……。」

美琴「でも……、もし、二人きりの時間が減っちゃう、って言うなら、やむをえないけど……引き取ってもいいわ。」

上条「あ、じゃあお願いしますわ。」

美琴「あ、もしもしお母さん?……うん、それでさ……。」

上条(よっしゃあ!これで邪魔物は廃除だぜ!)

美琴「当麻?何とかなりそうよ。」

上条「ひゃっふぅうう!」

美琴「……当麻?」

上条「あ、何でもない。悪いな、愛してるよ、美琴。」

美琴「当麻っ!」

ダキッ

美琴「じゃあ、あの子が家に帰り次第、段ボールに詰めて輸送するわね。」

上条「おお、サンキューな。」

美琴「良いのよ、当麻のためだもん!」

ピンポーン

トウマーカエッタンダヨー

上条「噂をすれば……。」

イン「とう……。」

美琴「えい!」ズボ

イン「な、なにするのかな!って!」

上条「またなー、インデックス!会えたら会おうぜ!」

イン「えっ?ちょっと……!」

トウマータスケテーオナカスイター

上条「ふう……。」

上条「これで家がすっきりするな!良い事だ!」

---
佐天「初春ー。」

初春「なんですかー?」

佐天「なんもすることないー。」

初春「勉強でもしたらどうですー?」

佐天「やる気起きないー!」

初春「そうでしょうねー……。」

初春「出掛けますかー?」

佐天「どこにー?」

初春「散歩でもしましょー。」

佐天「わかったー。」

美琴「ねぇ、当麻?」

上条「んー?」

美琴「映画でも見に行かない?」

上条「おお、いいぜ!何の映画だ?」

美琴「どんなのがいい?」

上条「東のエデン劇場版。」

美琴「え?」

初春「ふー、結局近くのファミレスに来ちゃいましたねー。」

佐天「んー。(なんかさっきから店員さんの視線が痛いのは気のせいかな?)」

ヒソヒソ……アレガブラックリストノ……

初春「あ、佐天さん!あれ!」

佐天「あ、御坂さんたちだ!」

初春「後を付けましょう!」

佐天「えー。」

初春「いいじゃないですか、ほら、行きますよ!」

佐天「わかったわかった……ったく……。」

美琴(東のエデン……聞いた事無いなぁ……。)

上条「高校生と中学生一枚ずつで。」

上条「ほら、美琴、金。」

美琴「あ、うん」

初春「映画館に入りましたね……。」

佐天「何を見るのかな?」

初春「取り敢えず入ってみましょう!」

佐天「どのチケット買えばいいの?」

初春「うーん……あ、きっとこれですよ!」

佐天「んー……?」

佐天「ニンジャ・アサシン?」

佐天「……こんなの、聞いた事無いけど?」

初春「結構有名ですよ?マニアの間では、映像が凄いって、人気なんです!」

佐天(ほんとに御坂さん達、こんなの見に来たのかな……?)

美琴「うわ……ガラガラね……。」

上条「いや、この手の映画じゃ良い方だよ。」

美琴「ふーん……。物知りなんだね!」

上条「まーな。上条さんですから。」

初春「御坂さんたち、いませんねー。」

佐天「やっぱり、サムライなんちゃらじゃ無かったんじゃ……。」

初春「ニンジャ・アサシンです!……そうかも知れないですね。」

佐天「あ、始まった。」

初春「せっかくだから、見て行きますよ!」

佐天「はいはい……はぁ。」

上条「みっちょんかわええ。」

美琴(みっちょん……?あたしの事かしら?)

上条「あー、なんかムラムラしてきた。」

美琴「ねえ……。面白い?」
ひっそりと、声を潜めて、美琴は上条に話かける。まさかアニメーションだとは思っても見なかったものだから、いまひとつ内容に集中出来ないのだろう。
上条は答える。

上条「ああ、凄く面白い。美琴のおかげだよ。本当なら、金が無くてこんなの見に来る余裕は無かった。」

事実、そうなのだろうが、月五つ程買うであろうプラモデルを一つでも減らせば、余裕も出て来るはず。だが、美琴は気付かない。

美琴「大変なのね……。」

上条当麻の全てを肯定し、彼の為ならば、何であろうと行う、あまつさえ何を捨てても構わない、と強く宣言した彼女な物だから、矛盾に気付く前に、彼に同情してしまうのだ。

上条「ま、今は美琴が居るからな。多少貧乏でも、その笑顔があれば上条さんは元気百倍なんですよ!」

笑顔を美琴に向ける。自嘲気味の、造り笑いのような、少し不自然な笑顔だ。

美琴「当麻……。」

隣の席に居る上条に抱き着き、ほお擦りをする。

美琴「大丈夫。当麻には、あたしがついてるからね……。」

全てが、この上条当麻の思惑である事にも関わらず。

上条「そういえば、なんか此処、寒くないか?」

美琴「そうかしら?」

否、今の室内の温度は適温である。

上条「美琴、ちょっと近くに寄ってくれるか?」

美琴「うん……。」

赤面しながらも、美琴は上条に寄り添う。

投下の間隔短いか

あとこのままじゃエロい展開になりそうだから、ちょっと抜いて自分の頭を冷やしてくるよ。

じゃちょっとだけエッチにするよ

美琴「……これでいいの?」

上条「ああ……。ちょっとキスするぞ。」

美琴「え……。」

迫る上条に、美琴は目を閉じる。

そして、二人の唇が、重なる。

美琴「ん……。」

柔らかい薄紅色の血色の良い美琴の唇が、優しく包まれる。

と、口の中に、柔らかい感触の物が、ぬるり、とはいってくる。

美琴「ん!んぅ!?」

上条の舌だ。

美琴「ん……ぷはぁっ。」

上条「ごめんな、苦しかったか?」

美琴「……ううん。大丈夫。」

手を伸ばす、上条。それの向かう先は……。

美琴「ひゃうっ!?」

美琴の、無乳とまではいかないが、決して胸が大きいとも言えない、控えめの柔肌であった。服の上から、手慣れた手つきで、ゆっくりと、もんでいく。

美琴「ん……ふぁっ……。」

上条「あんまり大きな声、出さないでくれよ?周りに気付かれでもしたら大変だからな。」

美琴「だって……当麻、が……。」

美琴が返答をする前に、服の中に手が入る。徐々に上に上っていき、柔肌の布、最後の砦を、そっと外す。そして、薄い桃色の、小さな突起を、静かにつまむ。

美琴「あ……。」

そして、突然、持てる力の全てを振り絞り、上条は突起を摘む。

美琴「!?ッ……痛ッ!」

上条「ああ、済まないな、美琴。つい力が……。」

美琴「う、ううん……、気にしないで……。」

上条は女性経験が少ないのだろう。だからつい力が入ってしまったのだ。美琴はそう思った。が、しかし。

上条は今まで多くの女性と、体を交えて来た。

御坂美琴のクローンである御坂妹、魔術側の人間である、神裂や五和など、その人数は測りしれない。あまつさえ、一方通行にも手を出す程である。
では、何故そのような事をしたのか。

美琴をマゾにするため、奴隷にするためである。

いや、もうすでに、御坂美琴は上条の奴隷と言っても過言では無い。ただ、その忠誠をさらに強固な物にするため、痛みになれさせねば、と考えた、ただそれだけの事である。

---

上条「お、映画終わっちまったなー。」

美琴「う、うん……そうね。」ジンジン

上条「どうしたんだ?美琴。」

美琴「な、なんでも無い……。」ジンジン

上条「なんか、さっぱり集中出来なかったなー。」

美琴「そうね……。」

上条「また見にこようぜ!」

美琴「うん……。」

---

初春「ふー!面白かったです!ねぇ、佐天さん?」

佐天「そうかなー?確かに、映像はかっこよかったけどさ~。」

初春「けどなんですか?」

佐天「ストーリーが微妙。初春には悪いけど、私はあんまり楽しめなかったよ。」

初春「あれの面白さが解らないなんて、佐天さんもまだまだ素人ですね!」

佐天「素人で結構。」

佐天「なんかお腹空いちゃった。」

初春「あ、じゃ近くのジャスコに寄りましょうよ。」

佐天「この辺にジャスコあったっけ?」

初春「あー、エアリとかいうやつです。」

佐天「ふーん。」

---エアリ内

佐天「初春ー、あのファミレスでいい?」

初春「もう飽きましたよ。同じとこばっかり。」

佐天「店舗はちがうよ?」

初春「出される料理は一緒です!」

佐天「だって、他の店高いし……。」

初春「むー。」

佐天「ほら、安いもの食べて、浮いたお金で服でも買お?」

初春「……わかりました。」

佐天「決まり!」

初春「はぁ、やっぱりドリアも捨てたもんじゃないですねー。」

「あの髪飾り!ねぇ、あの子、ブラックリストの子じゃない?」ヒソヒソ

「え、でもお子様ランチじゃ無いですよ?」ヒソヒソ

「友達と居る時は、違うものを食べるそうよ……。」ヒソヒソ

佐天「なんか、噂をされてる気がする……。」

---ジャスコ内 ユニクロ

初春「佐天さん、なんでユニクロなんですか?」

佐天「シンプルな服でも、合わせ方によっちゃ綺麗になるんだよ?何より安いし。私の今来てる服も、ジャケットとジーンズはユニクロだよ?」

初春「へぇー……そうは見えないです。」

佐天「アンタユニクロ馬鹿にしすぎ。」

初春「あ、このセーター可愛いです。」

佐天「ちなみに今のジャスコは意外と侮れない。特に婦人服はね。」

初春「見に行きましょうか!」

佐天「おう!」

---

黒子「はぁー……。」

黒子「何もする気が起きませんわね……。」

ピンポーン

黒子「……来客ですの?」

ガチャ

上条「ちわー。」

黒子「……何の御用で?」

上条「いや、美琴の通帳を、ね。」

黒子「何故貴方が?」

上条「ちゃんと許可は貰ったつーの。じゃ!またな!」

ガチャ

黒子「……。」

黒子「……お姉様、騙されておりますの?」

---ジャスコ内 ナムコランド

佐天「うわ、初春太鼓の達人うまーい!」

初春「伊達に通い詰めてませんから!」

佐天(通い詰めてたのか……。)

佐天「サイレントヒルやろー!」

初春「えぇ、ホラーは苦手なの、佐天さん知ってるじゃないですか!」

佐天「余裕で大蛇と戯れるやつが、何を言うか!」

初春「え、だって可愛いじゃないですか。ヘビさん。」

佐天「え?」

初春「?」

初春「佐天さん、プリクラ撮りましょう!」

佐天「えー、二人でやると高いんだよ、割り勘だし。」

初春「まあ、そう言わずに!」

佐天「楽しそうだなぁ。」

初春「♪」

初春「佐天さん、もっとこっち寄って!」

佐天「うん。」

パシャ

佐天「うーいはるっ!」

初春「はい?」

佐天「ほーら、こちょこちょー!」

初春「さ、佐天さん、やめてくださ……あははは!」

パシャ

佐天「昨日の敵は今日のとも!」

初春「人と獣の二つの道が……、捩って交わる螺旋道!」

佐天「俺を!」

「「俺達を!」」

「「誰だと思っていやがる!」」シャキーン

パシャ

力尽きた

佐天「ほーら。」ファサァア

初春「きゃあ!めくらないで下さい!」

佐天「ほぅ……ストライプとな。」

パシャ

佐天「あ。」

初春「写っちゃったじゃないですか!」



寝る

ちょっとまってて

---

佐天「じゃ、また明日ー。」

初春「さようならー。」

佐天「あ、そういえば、御坂さん、どうなったのかな?」

prrrrr

佐天「あ、白井さんからだ。」

佐天「……え?」

---翌日 佐天宅---

黒子「本日お集まり頂いたのは他でも有りません。お姉様が、悪漢に騙されているやもしれませんの。」

佐天「お集まり、っても私の家だから、私自体は楽なんだけどね。」

初春「それで……悪漢?上条さんの事ですか?いかにも相思相愛、って感じでしたが。」

黒子「甘いですわ、初春。そんな事だから頭がお花畑などと呼ばれますのよ?」

初春「呼ばれてません!」

---

佐天「……じゃあ、それってつまり、御坂さんが上条さんに、カモられてる、って事ですか?」

黒子「カモって……、まあ、確定したわけでは有りませんが、そういうことになりますわね。」

初春「そんな……。」

黒子「ともかく、この件については、厳正な審査が必要ですの。そこで、初春、ついでに佐天さんにも、協力をお願いしたいんですの。」

初春「……分かりました。任せて下さい!」

佐天「ついで、か……はは。ま、いいんですけどね……はぁ。」

黒子「第三回!お姉様を救おうの会ー!」

初春「イェーイ!」

佐天「第一回と第二回は?」

黒子「この間わたくしが一人で実行しましたわ。」

佐天「へ、へー……。」

一旦中断

黒子「とりあえず、これが作戦ですの。」

佐天「うわ、模造紙に細かい文字がびっしり……。」

黒子「徹夜で完成させましたわ。」

佐天「……凄っ。」

初春「……愛の力、なんでしょうねぇ……。」

佐天「えーと……、作戦、第一日目は……家宅捜査?」

黒子「ええ。」

佐天「部屋一緒なのに、何か意味あるんですか?」

黒子「どうやら、私に隠れてコソコソやっているようですの。わたくしが部屋に一人の時は、普段よりも、セキュリティ、と言っても鍵がかかるくらいですが、厳重になりますの。」

黒子「そこで、私がお姉様とデートの約束を取り付けてありますので、セキュリティが弱まっている間に、二人で色々と部屋を捜査して欲しいんですの。」

初春「でも、寮の中に入るのは、どうするんですか?」

黒子「テレポートが有りますの。」

初春「ああ、そうでした!」

黒子「では、各自資料に目を通して置いて下さいな。」

黒子「最後に……御坂美琴親衛隊、えいえい!」

初春「おー!」

佐天「おー……。(親衛隊?)」

初春「佐天さん!声が小さいです!」

--- 一日目 家宅捜査---

美琴「久しぶりだな、黒子と二人きりなんて……。」

黒子「……そうですわね。じゃ、行きましょうか。」

美琴「うん。」

--寮 トイレ--

初春「常盤台の制服を着る事が出来るなんて、感激です!」

佐天「あたしはもう二回目なんだけどね。」

初春「ずるいです!」

佐天「あ、白井さんからモールス信号だ。」

佐天「初春、解読宜しく。」

初春「あ、はい。えーと……、さ・く・せ・ん・は・と・ど・こ・お・り・な・く・し・ん・こ・う……。」

佐天「さーて、行きますか!」

初春「よし。じゃあ白井さんから貰った鍵を使って、っと……。」

ガチャ

初春「捜査開始!」

佐天「あんまり大きい声出さない!」

初春「すいません……。」

---

初春「さぁ、捜しますよっと。」

ガサゴソ

初春「ん?純生一発濃厚ガチレズ?」

初春「……!」

初春「///」

佐天「初春!そっち白井さんの方だって!」

佐天「白井さん、なんでこんなDVDもってんだろ……。」

初春「佐天さん、佐天さん、こんなん見つけたー。」

佐天「これは……貯金通帳?でかした!」

佐天「えーと、先月が……収入が……何これすっごっ……。」

初春「お金持ちですねー。」

佐天「この財政難にこれだけの黒字とか……。」

初春「御坂さん、あんまりお金使わないんですね。」

佐天「確かに、生活費計算して差し引いても、娯楽費は少なめだ、って予測できるね。」

初春「それで……今月は?」

佐天「見てごらん?」

初春「……!」

初春「……まだ上条さんとの疑惑が発覚して間もないのに、出費が10万も多いです!」

佐天「うん。これは、上条さんと出会ってから出費が増えた、と見て間違い無いね。」

初春「なんかさっきから、少し説明口調ですね、佐天さん。」

佐天「今朝コナン見たからね。」

佐天「白井さんから貰ったデータと照らし合わせると、月の生活費はこの程度。学費もこのくらい。今月は目だった行事もなさそうだし、やっぱり上条さんのための出費だね。」

初春「じゃあ、この間の映画とかも御坂さん持ち、とかですか?」

佐天「ま、そうだろうね。でも、それだけじゃない。」

佐天「映画とかより、もっと高価な物を買わされたんじゃないかな。でなきゃ10万なんて大金、すぐに使い果たす筈が無いし。」

初春「なに買ったんですかねぇ……。」

佐天「それは解らないし、その情報は必要ない。さ、捜査を続けるよ。」

---デート組---

黒子「ねえ……お姉様?」

美琴「んー?」

黒子「突然ですが、今、幸せですの?」

美琴「まーね。なんか充実してるって言うか。何より当麻が居るし。」

美琴「全く、当麻ったら、あたしが居ないと何も出来ないのよ?」

黒子「お姉様……。」

---捜査組---

佐天「あ、写真立てだ。」

初春「この前、皆で撮ったやつですねー。」

佐天「あ、もう一つ有るね。これは……。」

初春「上条さんとのツーショットですね……。」

佐天「御坂さん、すっごく嬉しそう……。」

初春「上条さんは、なんか不敵な笑みを浮かべてますね……。」

---デート組---

美琴「この間なんかさー、なんだっけ、デンドロビウム?が欲しいとかで……。」

黒子(さっきからあの類人猿の話ばかり……。)

prrrrr

美琴「あ、ごめん、電話だ。」

美琴「もしもし……えっ?……いや、今は黒子と……うん、わかった……。じゃ、ね。」

黒子「……誰からですの?」

美琴「ん、当麻から。なんか淋しいんだってさー。家に帰ったら、いっぱい甘えさせてやろーっと。」

中断

せっかく自分の仕事終わって今日は会社に居る以外は実質休憩なのに、上司の仕事カタついてないから手伝えってどういう事だクソがああああああああ

黒子「失礼ですがお姉様……。類人猿に騙されていらっしゃるのではなくて?」

美琴「……どういうこと?」

黒子「ですから、あの方はお姉様の事を道具としてしか……。」

美琴「そんな事無いよ、あ、黒子。アンタ妬いてんの?」

黒子「そんな!わたくしはただ、お姉様が心配で……。」

美琴「心配しすぎだよ、私たちは上手くやっていける。安心して。それと、当麻の事、あんま悪く言わないで?」

黒子「……。」

---翌日---

黒子「じゃあ、佐天さん、昨日のデータを。」

佐天「あ、はい。」

黒子「ふむ……これはこれは……。」

黒子「やっぱり、完全にただのカモですわね。」

黒子「お姉様が幸せなら、これでも良いかと一時は考えましたが……。」

黒子「このままでは、確実にお姉様は不幸になってしまいますわね……。」

黒子「何としても交際を断ち切らねば……。」

佐天「今日は何するんですか?」

黒子「……今日は上条宅の捜査ですの。」

黒子「今日はお姉様はあの方とデートです。今回はわたくしも潜入に参加しますわ。」

初春「なんで上条さんの家になんか?」

佐天「ふふ、直に解るよ、初春。」

初春「佐天さん、解るんですか?」

佐天「まあね。いい、初春?何事もね、論より証拠なのよ。」

初春「?」

---上条宅---

白井「靴は脱いであがって下さいまし。泥が付いたら怪しまれますわ。」

佐天「はーい。」

佐天「うわ、プラモデル増えてる……。」

白井「以前来た時より遥かに多いですわね……。」

初春「ジュアックのガレキまで有る……。」

佐天「うわっ!?」

初春「!?」

白井「どうなさいました!?」

佐天「なんかでっかい顔が……。」

初春「うわ……悪趣味な……。」

黒子「で、前に来た時にあった物、一つでも覚えているものは?」

初春「νガンダムです!」

黒子「その箱を持って来て下さいまし。」

黒子「佐天さんは、新しく増えた箱を!」

佐天「はい!」

---

黒子「さて……、集まりましたわね。」

初春「箱なんてどうするつもりなんです?」

黒子「まず、古い方の箱から。あまり経年はしていない様ですね……。」

佐天「表面もつるつる、一ヶ月前、ってとこですかね?」

黒子「そうですわね」

初春「無視……?」

黒子「えーと、……シールは……YAMADAの物ですわね。」

佐天「新しい方は……トイザらスです。」

黒子「よし、YAMADAのシールの箱を集めて下さいまし、初春!」

初春「え?……あ、はい。」

初春「集めて来ました!」

佐天「よし、この中から経年の浅い物を!」

白井「とりあえず、今はクリアーパーツキャンペーン中なので、パーツ付き以外のクリアーパーツ化されたキットは、除外ですわね。」

佐天「発売日が一ヶ月前以内の物は、確実にこの一ヶ月以内に購入した物ですね!」

--

黒子「先程の条件で、残ったキットは……」

佐天「6個、曖昧なのを引いても4個です。」

黒子「その他のホビーの類も含め、値段を算出すると……。」

佐天「総額5万……!?」
黒子「これだけあれば、本来ならば普通に生活出来ますわ!」

佐天「初春、今のうちに、この状況、写メで。」

初春「あ、はい」

パシャ

初春「あ、解りました!この事実を御坂さんに突き付けて、自分がヒモられてりゅと言う事を認識させるんですね!」

黒子「御名答!」

佐天「ついでに、レシート見つけたんですけど、エアガンとかも買ってましたよー。」

黒子「何々……?マルイのMEU……、WAのガバメント……。どちらも高価な物ですわね……。」

佐天「初春、写メ写メ!」

初春「あ、はい!」

パシャ

黒子「あとは……。」

黒子「ッ!?これは!?」

佐天「どうしまし……!?」

初春「……?」

佐天「『姫神飼育日記』……!?」

黒子「DVDまで付いて……。」

佐天「これも、動かぬ証拠ですね……!」

上司がお昼奢ってくれるってさ
やったぜ
行ってくる

黒子「中身を確認しましたが、このDVDで女の方と性交を行っているのは、確かにあの類人猿ですわ。」

佐天「中身確認したんですか!?」

黒子「当たり前でしょう!確認しなくてどうするんですの!」

佐天「とは言っても……ねぇ?」

初春「え!?は……はい///」

黒子「二人して!」

---三日目---

初春「いよいよこれを突き付けるんですね!」ワクワク

黒子「ええ……ただ、このままやっても面白くないですわね……。」

初春「え?」

黒子「と言う訳で!今日の作戦はこちら!ですの!」

佐天「イェーイ!」

黒子「まず、今日、お姉様は、類人猿と動物園へデートですの。もちろん全額お姉様負担で。」

佐天「ふんふん。」

黒子「デートの途中で、この……。」

黒子「性欲増強剤(男性様精力ましまし)を直接、あの男の体内に、テレポートさせますの。」

佐天「それでそれで?」

黒子「これを入れられた、類人猿は、性欲を我慢出来ない、必ずお姉様を襲うハズ!そこで!」

佐天「おお!」

黒子「わたくし達登場!類人猿をフルボッコ&イッツタイーホ!」

黒子「その後、これを突き付け、事実を教える。お姉様は私を惚れ直し、親密な仲に!めでたしめでたし!」

佐天「おおー!」

初春「……。(ちょっと飽きてきた……。)」

黒子「お姉様達の待ち合わせは12時!隠れて集合場所に待機しますわ!」

佐天「あんまり固まってて行くと見つかりそうで危ないですね。別れましょう。」

黒子「解りました。では、私はあの二人の後ろに。」

佐天「私は左側によります。」

初春「私はその逆で。」

黒子「出発は11時20分!それまで、各自休養を!万全の状態にしなさい!」

「「はい!」」

---12時 集合場所---

上条「悪い、少し遅れた。」

美琴「ううん。いいの。あ、はい。ジュース買って置いたよ?」

上条「おお、サンキュー、いい子だ。」

黒子『お姉様、わたくし達が到着する前から居ましたわよね?』

佐天『よほど好きなんでしょうねぇ……。』

初春『騙されてるとも知らずに……。ああいう人の事を、頭がお花畑、って言うんでしょうねぇ……。』

---動物園---

上条「あ、美琴、金。」

美琴「うんっ!」

佐天『入った……。』

初春『やっぱり御坂の金なんですね……。』

美琴「あ、お猿さん。可愛いー。」

黒子『お姉様!猿はあなたの隣ですわよ!』

上条「あー、そうだな。でも、美琴の方が可愛いよ。」

美琴「当麻っ!」

黒子『猿と比べられてますのよ!?いいんですの!?お姉様!』

佐天『ちょ、落ち着いて……。』

佐天『初春からも何か言って……ん?』

初春『ゴリラさん、可愛いですー。』

佐天『こら!よそ見しない!』

初春『いや、でも可愛いじゃないですか。』

佐天『いや、ゴリラの可愛さは解らないわ……って、うわっ!ウンコ投げて来た!』

初春『佐天さんずるいです!ゴリラさんと遊んで!』

佐天『遊んでないって!』

佐天『こちらSATIN。対象がベンチに腰掛けました。』

黒子『止まりましたわね!チャンスですわ!』

黒子『いけえぇえぇえええ!』シュン

上条「!?」

美琴「どうしたの?」

上条「いや……なんか急に胸やけが……。」

黒子『……どうやら成功したようですわ!』

美琴「大丈夫?あ、待ってて、お薬買って来るね!」

上条「悪いな、頼む……。」

黒子『あれ?お姉様?どこに行きますの?』

佐天『こちらSATIN。まずいんじゃないですか?あの薬、即効性なんですよね。』

初春『ゴリラさん可愛いー。』

上条「ん……なんかムラムラしてきた。」

黒子『このままじゃ、誰かを襲い兼ねませんわ!』

上条「お、可愛いねーちゃんだなー。」

佐天『あ、ロックオン始めましたよ!』

黒子『とめなければ!』

上条「……。」

黒子『……あれ?』

佐天『……何もしませんね。』

黒子『そんな馬鹿な……、原液のまま全て注ぎ込みましたのに……。』

佐天『……!』

佐天『……あれを……白井さん。』

黒子『?……!』

黒子『そんな……ベンチで……あんな堂々と……お、おな!……しこしこしてますの!?』

初春『しこしこ?』

黒子(しかも……軽く見積もって……約20cm……。そして……かなり太い。)

上条「……。」シコシコ

上条「おうふ!」ドピュ

佐天『出した!』

上条「ふう……。」

黒子『そんな……こんな所で性欲を発散されては……。』

黒子『作戦は、失敗ですの……。』

佐天『そんな!?』

美琴「……当麻?何してるの?」

佐天『美琴さん!?』

黒子『しめた!公共の場でしこしこなど言語道断!これには流石にお姉様でも愛想を尽かすはず……。』

初春『しこしこ?』

美琴「もう……。溜まってたならそう言えばいいのに……。」

美琴「こんなに出しちゃって……勿体ない。」ペロペロ

黒子『地べたのせいえ……おちんぽみるくを舐めた!?』

佐天『いや、そこは精液でいいんじゃ……。』

美琴「当麻、まだしたいならバリアフリーのトイレ行こう?あそこなら……。」

上条「ここがいい。」

上条「ここでやりたい。」

美琴「そんな……それは流石に恥ずかしい……。」

上条「頼む……。」

美琴「……。」

美琴「……仕方ない、当麻のためだもん。」

ファサッ

黒子『脱ぎ始めた!?』

ズッチャズッチャ

佐天『うわあ……。』

黒子『ぜんぶまる見え……。』

初春『何がですか?』

佐天『アンタはゴリラでも見て来なさい!』

初春『はーい。』

佐天『あれでバレて無いつもりなのかな……。』

黒子『これじゃあ割り込んで行くなんて出来ませんわ……。』

黒子『誤算でしたわ……。お姉様があんなに変態だったなんて……。』

佐天『私も……。白井さん以上の変態が居たなんて……。思ってもみませんでした……。』

佐天『……どうします?』

黒子『そう言われましても……あ、とりあえず録画で。』

佐天『もうカメラ回してます。』

ドピュッ アアン

黒子『あ、やっと終わり……。』

パンパン

佐天『二回目!?しかも間を置かずに!』

佐天『……白井さん!あれを!』

黒子『警備員の方が……!駄目ですわ!逃げて!お姉様!』

「お前ら!何やってんだ!」タタタ

黒子『……やはり見つかっていましたか……。』

黒子『……そういえば!?確かこの動物園、いたる所にカメラが!』

黒子『大変ですわ……、このままではお姉様の恥態が録画されて……。』

「そこの二人、その変態行為を今すぐやめて、学校名と名前を教えなさい!」

ギシギシアンアン

佐天『うわあ……スルーしてる……。』

佐天『ってか、いつの間にかひとだかりが……。』

「こらッ!」

美琴「うっさいわね……。」

「……!?」

美琴「うるさいって……いってんでしょおぉおおお!?」ビリビリ

「うわぁああぁああ!!」

佐天『おお、警備員どころか野次馬も一掃とは。』

---

美琴「さ、帰りましょ、当麻?」

当麻「ああ、そうだな。帰りにゼロカス買って?頼むわ。」

美琴「わかったっ!」

黒子『……結局、出て行くタイミングが有りませんでしたわね……。』

佐天『やっぱり普通に教えるのが一番だったんじゃ……。』

『『『……はあ。』』』

---四日目---

黒子「はあ……。」

佐天「昨日の騒動のせいでもうくたくただー。」

初春「動物園、また行きたいなぁ。」

佐天「アンタは普通に満喫してたしね……。」

黒子「……決めましたわ。今日、決着を着けます。お姉様、とあの殿方を呼び出して。」

佐天「本当だったら昨日で着いてるハズなんですけどね……。」

黒子「昨日のは見なかった事に!……幸、動物園の方のカメラは電撃のおかげで、全て故障ですし。」

---

待ち合わせの時間は、午前九時。黒子は呼び出す。この数日間で幾度も訪れた、ファミリーレストランに。あの二人を。

美琴「なんなの、黒子?私達に大事な話って……。」

上条「もしかして、俺の事が好きになっちまったとか?駄目たぜ、俺には美琴がいる。ただまあ、どうしても、ってんなら、メルアドぐらい交換しても……。」

言葉を遮り、言葉を発する黒子。

黒子「お姉様、この方と別れて下さいませんか?」

訂正

黒子「お姉様、この殿方とは縁を切って下さいませんか?」

美琴「……!?」

佐天「あちゃあ……。」

初春「ストレートに……。」

場の空気が凍り付く。一同の今の心境を表すならば、『驚愕』。その二文字に尽きる。

佐天と初春でさえ、もう少し空気を和やかにしてから、この話題を切り出すものだと思っていた。というか、事前にそう打ち合わせをしていたのでたる。
また、話を切り出された美琴も、勿論の事、驚く。

この場の、黒子を除く全員が、驚愕した。はずだった。

一人の男を除いては。

上条「それはつまり……どういう事だ?」

テーブルに肘をつき、怪訝そうな顔で、上条は尋ねる。ゆっくりと。

黒子「そのままの意味ですの。あなたでは、お姉様を幸せにする事は出来ませんわ。」

一時的なショックから立ち直った、美琴がすかさず発言。

美琴「ちょっと黒子!」

続けて発言

美琴「この前話はしたじゃない!私達は大丈夫だ、って……。」

それに対し、黒子は。

黒子「ちょっとビークワイエットして下さいます?」

この台詞を老婆のような声、いや、いつもよりも三割増しのドスの聞いたババァ声で、口にする。

一瞬、たじろぐ美琴。

上条「まあ美琴……少し落ち着いて……。白井、その理由を聞こう。」

黒子「最初に言って置きますが、今から話す事はわたくしが全て単独で行った事。この二人は何も関係有りませんので、その事を理解しておいて下さいな。」

念を押し、所持している手提げの中から、ピンク色のファイルを取り出す。

そして、一通りの事を説明する。玩具の類を購入しなければ、上条は本来ならば普通に生活が出来る事。

『姫神飼育日記』なるものを書き綴っていた事。

---

上条「……一つ言って置くが、お前は犯罪を犯してるんだぞ?住居不法侵入だ。」

黒子「ええ。もちろん認めます。ですが黒子にとっては、倫理よりもお姉様が大事ですもの。」

黒子「さぁ、どうですお姉様!騙されている事を自覚なさいましたか!?」

美琴「……当麻、説明して。」

上条「……。」

上条「まずな、そのプラモの類、全てプレゼントだ。」

佐天「!?」

黒子「ぷ……プレゼント!?」

上条「ああ。ガンタンクは姫神から。壊れたシナンジュは五和から。他は小萌先生からだ……。」

黒子「ふふ……甘いですわ!」

黒子「あなたのプラモの箱には、全てYAMADAのシールが付いてますのよ?全て同じ店舗で購入なんて、不自然では無くて?」

上条「YAMADAなんてどこにでも有る……。ポイントを貯めさせる為に、そこで買わせてるんだ。因みに、イギリスにだって有るんだぞ……?」

黒子「そんな馬鹿な……。初春?」

初春「あ、はい……。」カタカタ

初春「あ、有りました。イギリス店舗。」

黒子「!?」

上条「因みに、ズゴッグはイギリスから送られて来たものだ……。」

上条(イギリス女王にYAMADA作らせといて良かった……。)

黒子「じ、じゃあこの日記は……。」

上条「ああ、それはな……。」グスッ

黒子「!?」

上条「あいつに頼み込まれて……。」

上条「あいつ、先週死んだんだよ……。」

上条「余命が解ったときに、最後の願いに、私を雌奴隷にしてほしいって……。こんなこと頼めるの、俺しかいないって……。」グスッ

佐天(なんで最後の願いが雌奴隷?)

黒子「そんなの……嘘ですわ!」

上条「調べて見ろ……。」

カタカタ

初春「確かに、心臓病で死亡しています!」

黒子「そんな……!?」

上条(姫神から人権剥奪しといて良かった……。)

上条「とは言え、これは確かに美琴を裏切る行為だな。すまん、美琴。」

美琴「ううん……。優しいのね。当麻。仕方ないわよ。」

上条「美琴……、ありがとう。」

黒子「お姉様、騙されてはいけませんわ!」

上条「あ、警察の方ですか?すみません。犯罪者捕まえたんですけど。」

美琴「ごめんね、当麻、ちょっとだけ、貴方の事疑っちゃった……。」

上条「無理も無いさ。逆の立場なら、きっと俺も、美琴の事、疑ってた。」

美琴「許してくれるの……?」

上条「当たり前だろ?あ、帰りに電動ガン買って。」

美琴「とうまっ!」

佐天「あの……。」

上条「?」

佐天「……これ。」

美琴「ん?」

美琴「……なになに?日記帳?」

○月△日

今日は良い金ヅルができた。御坂美琴だ。これからどんどん調教していこう。

○月□日

美琴はもう俺にメロメロだ。何をしても許されるだろう。しめしめ。



美琴「……当麻?」

上条「ち、違う!誤解だ!」

---

結局、美琴の怒りに触れた上条は、骨の髄まで焼き尽くされ、死亡した。
また、上条の通報で駆け付けた警察が、現行犯で美琴を逮捕、ついでに黒子も同じく逮捕された。

初春「大変な事になってしまいましたね……。」

佐天「うん……。」

初春「ところで佐天さん、あんな日記帳、いつ見つけたんですか?」

佐天「ああ、あれ?昨日あたしが作っておいたんだー。役に立って良かった!」

初春「……え?」








なんとかハッピーエンドに持って行けて良かった

>>578
ハッピーじゃねぇw

>>580
バッドは、佐天さんが日記を用意せず、上条さんがこの計画を企てた三人を御坂に頼んでぶちころ。

下手に続き書くと叩かれね?

>>564から

上条「?」

佐天「いえ……何でも。」

上条「……美琴、帰るぞ。」

美琴「うん!」

---トイザらス ---
美琴「当麻、あとなんか欲しい物、無いの?」

上条「上条さんはそろそろPGにも手を出したいのですよ。」

美琴「PG?」

上条「うん。あれ。」

美琴「わー、おっきい……。」

---帰路---

上条「美琴、荷物持ちよろしく。」

美琴「はーい。」

上条「……あのさ、一つ頼みがあるんだが……。」

美琴「なあに?」

上条「あの三人、シメて来てくれないか?」

美琴「え……そんな……。」

上条「俺、やっぱり許せないんだ。俺と美琴の仲を引き裂こうとした、あいつらが。」

美琴「でも……あの子達は……私の……。」

上条「頼む!この通り!」

美琴「……じゃあ、軽くよ?」

上条「……ふふ。」

---翌日 公園---

美琴「ね、やっぱり当麻は無実だったでしょ?」

黒子「……。(もう駄目ですわ……。お姉様、カモの自覚が全く無いようで……。)」

美琴「皆さん、反省してますか!?」

「「「ご、ごめんなさい……。」」」

美琴「よし、分かればよろし……。」

prrrrrrr

美琴「あ、当麻……?うん、皆反省してるし、もう許してあげても……。」

上条『気絶させて連れて来てくれないか?』

美琴「え?」

上条『頼む、何も言わずに!緊急事態なんだ!』

美琴「わかった……。」

初春「……御坂さん?」

美琴「みんな……ちょっとごめん!」ビリビリ

「「「!?」」」ビリビリ

美琴「緊急事態って……なんだろ。」

---上条宅---

美琴「……連れてきたわよ?」

上条「おお、サンキュー。悪いが、今日は美琴は帰ってくれないか?」

美琴「え?」

上条「じゃ、こいつらは預かるぜ。またな!」

ガチャ

---

黒子「……んっ、う~ん……。」

上条「よお、お目覚めか?」

黒子「はっ!ここは!……何で私、縛られてますの!?って……。こんな事、貴方しかやりませんわよね……。」

上条「まあ、そうだな。」

黒子(……右手で掴まれて、テレポート出来ませんわ……。)

黒子「……その手を退けて下さいまし。」

上条「ああ、悪い悪い、すぐ退かすって。」

上条「……お前にこの薬、お注射したらな♪」


黒子「……!」

上条「大丈夫大丈夫!痛く無いから、さ。」

黒子「……それ、何ですの?」

上条「ただの覚醒剤。心配すんなって。」

黒子「……やめなさい。舌を噛んで死にますわよ?」

上条「……へっ、やれるもんならな。」

黒子「……黒子は。」

上条「うん?」

黒子「黒子はもう……疲れました……。」

黒子「あれこれ手段を使って見るも、結局お姉様を取り戻せず、揚句の果てにはこんな類人猿にすら拘束され、手も足も出ない始末。」

黒子「わたくし……もう退場致しますわ。」

黒子「さようなら、初春。さようなら、佐天さん。さようなら……お姉様。」

上条「お、おい……まさか本当に?」

ガリッ

上条「ッ……!」

上条「本当に死にやがった……。」

上条「仕方ない、脳姦でもするか……。」

その後、初春と佐天は長い時間調教され続け、美琴と一緒に、四人で仲良く暮らしましたとさ。また、いつの間にか姫神も交わってきて、皆で奴隷人生を楽しく満喫したようでした。







じゃあお前達おやすみ

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