照井竜「プリキュアだと?」(380)

照井「なんだそれは?」

真倉「知らないんですか課長?」

照井「俺に質問するな!!」

真倉(何この人、会話出来ない)

刃野「幼児に大人気の変身アニメですよ」

照井「何がアニメだ下らん」

刃野「それが意外とバカに出来ないんですよ、俺も姪っ子に付き合って観てたんですがこれがなかなか」

真倉「課長も観ますか? 貸しますよ」

照井「俺に質問するな! 黙って貸せ!」

夜、照井宅

照井「まったく真倉め……職場に玩具なんか持ち込むとはバカが」

照井「アニメなど興味は無いが、部下の趣味は把握しておかないとな……『優しい上司入門』にもそう書いてあった」

照井「同じ変身ヒーローとして学ぶ点があるかもしれん」

照井「左の流儀に付き合うのも面倒だ」

照井「どれ……」

プリッキュア! プリッキュア! イチナンサッテマタイチナン~

照井「なんだこのふざけた格好は……こんなガキどもが伝説の戦士だと!? ふざけるな!!」

照井「それになんだこの動物は……動物がガタガタ喋るな! 耳障りだ!」

照井「敵もやる気があるのか? ふざけた作戦ばかり展開しているぞ」

照井「しょせんは子ども向けか……何の参考にもならなかったな」

照井「次の話で切るか」

照井「ほう……格闘の動きは良いじゃないか」

照井「白い方は秀才か、まるでフィリップだな」

照井「もう一話だけ」

~~~八話視聴~~~

照井「甘い……甘過ぎて辛抱ならん!!」

次の日

照井「夜が明けたか……徹夜になってしまった」

ピリリリリ

翔太郎『おい照井! ドーパントだ、手を貸せ!』

照井「ふん、せいぜい俺が着くまでの時間を稼いでいろ」

翔太郎『うるせーよ! とにかく急げよ!』

ダブル「追い詰めたぜドーパント!」

ドーパント「二人係りとは卑怯な奴らだ!」

ダブル『正確には三人さ』

アクセル「奴は防御力が高い、同時攻撃で仕留めるぞ」

ダブル「命令すんな」

ダブル『いや、ここは彼に従うべきだ』

ダブル「ったく! 行くぞフィリップ! メモリブレイクだ!」

ダブル『了解』

アクセル「アクセルスクリュー!」

ダブル「えっ?」

アクセル「お前はダブルスクリューだろう! 合わせろ!」

サンダー・・・

ダブル(何言ってんだこいつ……)

ダブル『落ち着くんだ翔太郎、息を合わせやすいようにする彼なりの配慮だろう』

ダブル「そういう事か、照井にしちゃ気が利くな……行くぞ!」

アクセル「アクセルスクリュー!」

ダブル「ダブルスクリュー!」

アクセル「ライダーマーブルスクリュ……」

ダブル「ジョーカーエクストリーム!」

ドーパント「ぎゃああ!!」

チュドーン

>>13素でミスった、伊坂に診察されてくる




翔太郎「へっ、楽勝だったな」

照井「バカが!」

翔太郎「あぁ!?」

照井「勝手に技を叫ぶな!」

翔太郎「いや……俺達の技だし……そもそもお前普段は技の名前いわねぇだろ」

照井「話にならん!」

翔太郎(お前がな……)

照井「俺は犯人を署につれていく、お前は次までに勉強しておけ」

翔太郎「何をだよ?」

照井「真のヒーローをだ」

翔太郎「なんかお前今日変だぞ、悪いものでも食ったか?」

照井「俺は全てを失った……だが代わりにPのメモリーを得た……まさに最強の力だ」

翔太郎「訳がわかんねぇ……」

風都署

真倉「あっ、課長、プリキュアはどうでした」

照井「実に下らんな、子どもは喜ぶかもしれんが俺は興味が無い」

真倉「そうですか~残念だな~」

刃野「課長みたいなお堅い人が意外とハマったりするんですがねぇ」

照井「ぶっちゃけありえんな」

真倉「えっ」

照井「なんだ?」

真倉「いや……今の……」

真倉(ま、まぁ別に照井課長だって若いし、そんな言葉も使うかも)

刃野「いやでも懐かしいですね~姪っ子はひかりちゃんが好きでしてね」

照井「ひかり?」

真倉「マックスハートっていう続編の新キャラですよ」

照井「続編……だと?」

ツタヤ

照井(あれで終わりじゃなかったのか……)

店員「ねぇあの人、さっきからキッズコーナーをガン見してるんだけど?」

店員2「最近は大人もアニメ借りるじゃん」

店員「そうなんだけど……全身真っ赤だし」

店員2「うーん、そこは変だよねぇ」

照井「おい」

店員「は、はい、なんでしょう?」

照井「マックスハートはどこだ?」

店員「マックスハート?」

照井「質問しているのは俺だ」

店員2(何この人)

店員「マックスハート……洋画ですか?」

照井「違う」

店員「では邦画?」

照井「違う」

店員「ひょっとして音楽CDでしょうか?」

照井「違う!」

店員2「あの……あちらに検索用の機械がございますので」

照井「ご苦労……後は俺がやろう」

~~~~~

照井「やっと見つかった……これでまたほのかの太眉が見れる」

照井「なんだこれは? スプラッシュスター? よく似た偽者か、質が悪いな」

照井「1,2,3……4巻が無いだと!? ふざけるな!!」

店員「あのう、店内で大声は……」

照井「4巻はどこだ!?」

店員(アニメかよ)

店員「すいません、昔のアニメは欠けている場合がありまして……」

照井「くそっ! このままでは俺に夜明けは来ない!」

店員(怖いなー)

照井「ここ以外にレンタルショップは無いのか?」

店員「隣町に系列店がございますが……22時で閉まりますよ」

照井「わかった! 一先ずこれだけ借りておく!」

店員「ありがとうございましたー」

照井「あと30分か……仕方ないな……変……身っ!!」アクセル!

照井宅

照井「結局町中を駆け回ったか……」

照井「早くDVDをセットしなければ……」

ピリリリリ

刃野『課長、ドーパントの犯行と思わしき事件が……』

ガン!

照井「ふざけるな! 今の俺はドーパントなんかより……」

照井「いや待て……なぎさならこんな時、絶対に立ち向かうはずだ」

照井「俺が間違っていたようだな」

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org714814.jpg

さいたまスーパーアリーナ付近

ドーパント「な、なんだこいつ!? めちゃくちゃ強ぇ!?」

アクセル「さぁ……とっととお家まで振り切るぜ」

ドーパント「しかも意味がわからん!!」

翔太郎「いたいた……照井、手を貸すぜ!」ジョーカー!

アクセル「その必要は無い! 来い、ガンナーA!」

翔太郎「巨大化してない相手にかよ!?」

アクセル「これが真のアクセルサンダーだ!!」

ドーパント「ぐぎゃあああ!!」

チュドーン

>>44レベル2の超高速で保存した


翔太郎「やったな照井」

アクセル「すまんが犯人を署まで運んでくれ」

翔太郎「お前が俺に頼み事なんて珍しいな」

アクセル「急いでるんでな……バイクフォームで帰る事にする」

ブオオオン!

翔太郎「変な奴……前からか」

翔太郎「ん? あいつなんか落としてったぞ……レシート?」

翔太郎「こいつは……」

照井「余計な時間を食った……今日も徹夜だな」

照井「DVDを入れて……部屋を明るくして離れて観ないとな」

マーックスハート!

照井「続編なのに曲がそのままか……手抜きだな」

照井「ほう、こいつがひかりか」

照井「何がルミナスだ! 役立たずが!」

照井「ぐ……このブサイクな動物どもが……なぎさとほのかに世話されやがって……」

~~~~~

照井「マーックスハート!!」

照井「くそ! ひかりのような健気な子が、なぜ犠牲にならなければならん!?」

照井「Wのメモリの持ち主……俺からまだ妹を奪うのか……」

風都署

刃野「課長、目の下に隈ができてますよ、お疲れですか?」

照井「俺より自分の心配をするんだな、特別な課だからといって減俸が無いわけじゃない」

刃野「おそろしや」

真倉「でも僕も昨日は帰ってきたドラえもんを観て泣いちゃいましたよ」

照井「アニメなどで泣くな、情けない」

真倉「あれ? ドラえもんがアニメってわかるんですか?」

照井「さすがにそれくらい知っている」

真倉「ありがちな話ではあるんですけど、良く出来てるんですよ~ドラえもんが帰ってくるとこがまた」

照井「…………俺のひかりが生きていて本当に良かった」

真倉「へっ?」

照井「俺の涙はあの時もう枯れた」

刃野(まーた課長が自分の世界に入ってるぜ)

その頃のツタヤ

翔太郎(ふたりはプリキュアって……確か子ども向けアニメだよな)

翔太郎(照井がこんなもん借りてるなんてな)

翔太郎(いや、ひょっとして親戚の子のためとかか?)

翔太郎(でもあいつ家族いないよな……多分)

翔太郎(ま、俺も観てみるか……もしかしたら照井の弱みを握れるかもしれねぇしな)

翔太郎(オタクだったらバカにしまくってやるぜ)

翔太郎「すいませーん、プリキュア貸してくださーい」

店員(うわっ……キモオタだ)

真倉「感動と言えばスプラッシュスターですよ!」

照井「なに?」

刃野「アニメの話ばっかだなお前さんは」

真倉「世間的には地味だのなんだの言われてますが満と薫関連の話は最高ですよ!」

真倉「あの二人は間違いなくプリキュアです! 誰が認めなくても僕が認めます!」

刃野「二人もお前の認定なんかいらねぇだろうよ」

真倉「ちょっと刃野さ~ん!」

照井(あれは正当な作品だったのか……俺とした事が迂闊なミスを犯してしまった)

照井「真倉」

真倉「はい?」

照井「ありがとう&愛してる、『あ』から始まる合言葉」

竜「左…少しの間でいい……俺にFメモリを貸してくれ」

竜「ひかりが…ひかりが俺を呼んでいるんだ…」

真倉「えっ!?」

照井「俺は席を外す、サボるなよ」

刃野「お出かけですかい?」

照井「新たな妹に会いに行く」

刃野「はい?」

照井「お前達には関係無いことだ……それと明日は署には来ないから緊急事態以外は連絡するな」

ガチャン

刃野「課長はやっぱ変人だな」

真倉「い、今のは……」

~~~~~

照井「一秒でも惜しい……変……身っ!」アクセル!

翌日、照井宅

照井「また町中を駆けてしまった……だが些細な事だ」

照井「さぁ……俺を振り切らせてくれ!」

スプスプスプスプラッシュスター!

照井「なんという歌だ……眩暈がする」

照井「この咲とかいう奴はなぎさの模倣だな」

照井「くそ! 獣は相変わらず鬱陶しいな!」

ピリリリリ

真倉『もしもし課長、今日は照井課長が逮捕術指導の日らしいですが……』

バキ!!

照井「舞が話しているのに雑音を鳴らすな馬鹿者が!」

少しして、いつもの地下駐車場

ダブル「くそ! 素早い奴だぜ!」

ドーパント「俺の速さにはついてこれんぞ」

ダブル『翔太郎、ここはルナトリガーで行くべきだ』

ダブル「ダメだ!」

ダブル『どうしてだい? 他に有効策は無いが』

ダブル「ジョーカーで……素手で黒じゃなきゃダメだ!」

ダブル『何を言っている?』

ダブル「百歩譲ってファングジョーカーだが……刃物は……」

アクセル「苦戦しているようだな」

ドーパント「は、一人増えても」

アクセル「風都を汚す者よ! あこぎな真似は止めろ!」

ダブル「あぁ? そこは『とっととお家でハードボイルド!』だろうが!」

アクセル「ふん……少しは勉強してきたようだが、俺は常にお前の先にいる」

ダブル「なにぃ!?」

アクセル「見ていろ」エレクトリック!

アクセル「光よ!」

ドーパント「電撃か!」シュバッ!

アクセル「逃がさん! 風よ!」ジェット!

ドーパント「俺に追いついただと!?」

アクセル「精霊の力だ!」

ダブル『精霊? 新しいメモリかな?』

ダブル「さてはあの野郎、既に新作を観てやがるな!」

ダブル「俺達も負けられねぇ! フィリップ、ヒートだ!」

ダブル『あ、あぁ、解った』ヒート!

ダブル「おらぁぁぁっ!!」

ドーパント「ぐふっ!」

ダブル「見ろ照井! この黒い打撃の重さを! まるでブラックだろ!」

ダブル『ブラック? 仮面ライダーブラックかい? 確かに彼のパンチは赤く輝いていたが』

アクセル「良い気になるなよ左、精霊の力はこんなことも出来る」スチーム!

ドーパント「煙幕?」

アクセル! マキシマムドライブ!

ドーパント「ぐっ!? 煙の中から……ぎゃあーー!!」

ドカーン!

アクセル「花鳥風月が……俺のゴールだ」

翔太郎「照井てめぇ! キリヤはどうなっちまうんだ!?」

照井「そんな所で足踏みしている奴が、俺に質問するな!!」

翔太郎「く……悔しいが言い返せねぇ」

照井「俺は帰って咲舞を堪能しなければならん」

翔太郎「誰だそいつらは……」

照井「貴様は帰って寝ていろ、その間に俺はガンバランスを踊っている」

翔太郎「なんて楽しそうなんだ……」

照井「ふっ……じゃあな」

翔太郎(これは報告書なんて書いてる場合じゃないぜ! 一刻も早く照井に追いつく!)

照井「左」

祥太郎「あ? まだなんかあんのかよ?」

照井「41、42話だけは見逃すな」

照井宅

照井「さて、小休止も入ったことだし映画も観てみるか」

照井「バカな、咲と舞が喧嘩だと!?」

照井「胸が苦しい……こんな二人は見たくない!」

照井「とうとう変身さえ解けてしまったじゃないか……」

照井「このままではいかん! 俺が救援に向かう!」アクセル!

アクセル「テレビに入れん……」

咲『不思議、さっきまであんなに怖かったのに……』

舞『咲と一緒なら、怖くない』

アクセル「なんと美しいシーンだ……くそ……これはヘッドライトだ! 涙ではない!」

ブライトウィンディ『だからプリキュアは二人なの!!』

アクセル「うううおおぁぁぁぁぁぁっ!! なぜ俺は一人なんだぁぁぁぁっ!!」

翌日、いつもの森

照井「探したぞ」

シュラウド「わざわざご苦労な事だ」

照井「頼みがある」

シュラウド「なんだ? 現状ではドライバーにもメモリにも不具合は無いはずだが」

照井「エンジンブレードを改造して喋るようにしてくれ」

シュラウド「言っている意味がわからんが……」

照井「一晩考えたんだが、俺について来れるパートナーなどいない」

照井「だがマスコットなら……」

照井「もう名前も考えてある、本家が洋菓子をもじっているからな、俺は和菓子だ」

照井「その名も『スコンブン』、普段は酢昆布だが敵が出るとエンジンブレードに変形する」

シュラウド「照井……復讐の辛さに心を壊したか」

風都署

照井(シュラウドの役立たずが……何がゆっくり寝ろだ!)

照井(睡眠とプリキュアとどっちが大事だか解っているのか!?)

照井(だがまぁそれも今日までだ……後は画像集めて……)

真倉「あれ、刃野さん何すかそれ?」

刃野「今やってる戦隊の玩具だよ、多分子どもの落し物だな」ガッチャ

真倉「へ~戦隊ですか懐かしいですね」

刃野「まだやってんだから凄ぇよな」

真倉「プリキュア5も戦隊みたいで面白かったですね」

刃野「どんだけプリキュア好きなんだよ」

照井「……」バタン!

刃野「見ろよ、そんな話ばっかりするから課長が怒って出て行ったぞ」

真倉「そうかなぁ」

落し物の戦隊玩具をいじる刃野さんってなんかいいな。

鳴海探偵事務所

フィリップ「翔太郎はまた部屋にこもってるのかい?」

亜紀子「そうなのよ、仕事してる時以外はずっと。ちょっと翔太郎君! いい加減出て来なさい!」

フィリップ「まぁ迷惑掛けてる訳じゃないし、良いんじゃないかな?」

亜紀子「そうだけどさぁ……ねぇフィリップ君、様子見てきてよ」

フィリップ「僕が?」

亜紀子「私よりフィリップ君のが付き合い長いでしょ」

フィリップ「こういうのは所長の仕事じゃ……」

亜紀子「所長命令! 行って来なさい!」

フィリップ「やれやれ」

フィリップ「翔太郎、入るよ」コンコン

翔太郎「おう」

ガチャ

フィリップ「たまには外の空気を吸ったらどうだい、良い天気だよ」

翔太郎「お前が言うかよ」

フィリップ「心外だな……僕は意外と行動派なんだけど」

翔太郎「そうだったな、それよりお前もこれ一緒に観ようぜ」

フィリップ「プリキュア?」

翔太郎「これが意外と面白いんだぜ、何度やられても立ち上がる姿にハードボイルドを感じるんだ」

フィリップ「これなら全シリーズ検索済みだけど?」

翔太郎「なんだとぉ!?」

フィリップ「君が日曜日に寝てる間も僕はずっと観ていたんだ」

フィリップ「当然視聴後は星の記憶で反芻する事も忘れない」

フィリップ「僕の頭には全シリーズ全シーンが入っている」

翔太郎「バカな……」

フィリップ「ちなみにその先の展開は……」

翔太郎「や、やめろ! 止めてくれ!」

フィリップ「冗談だよ、そんな無粋な真似はしない」

翔太郎「悪魔かお前は」

フィリップ「ただ翔太郎、プリキュアを観るなら一つだけ忘れないでくれ」

翔太郎「ん?」

フィリップ「彼女を……許してやってくれ」

翔太郎「彼女?」

フィリップ「成功には犠牲がつき物……そんな話だ」

ツタヤ

照井「プリキュア5はどこだ!?」

店員「きゃー!」

客「なんだ!? 強盗か!?」

照井「俺は警察だ!」

客(ある意味もっとヤバいだろ)

照井「プリキュア5を出せ! すぐにだ!」

店員「は、はい、こちらに」

照井「続編があるならそれもだ! もちろん映画もな!」

店員「はいぃ!!」

照井「ご苦労」

店員「あの」

照井「なんだ? 下らない事だったら許さんぞ!」

店員「カードの有効期限が切れて……」

照井「あ、更新で」

照井「後は食料を買い込んで帰るだけだな……変……身っ!」アクセル!

ブオオン!

通行人「おい、あれって噂の人面バイクじゃね?」

通行人2「えー!? 人を轢いて真っ赤になった呪いのバイクって奴!?」

通行人「こ、怖ぇ……早く逃げるぞ!」

通行人2「助けて仮面ライダー!!」

エリザベス「うわ! クイーン、写メ撮らなきゃ!」

クイーン「う、うん!」

アクセル「クイーンだと!? 貴様のような者が、あの偉大なクイーンであってたまるか!!」

通行人「喋った!?」

照井宅

照井「なんだか妙な噂が広まっている様だな……ふふふ、まるでプリキュアじゃないか」

照井「これが5か……五人もいて纏まるのか?」

照井「おっと、プリキュア視聴にはプリキュアふりかけが欠かせん」

照井「白米にプリキュアふりかけ……一分の隙も無い完璧な布陣だ」

1234! プリキュア! 5!

照井「ぶっ!!」

照井「なんだこのピンクは!? 頭おかしいのか!?」

照井「どいつもこいつもなんて髪の色だ!! ここは日本じゃないのか!?」

照井「こいつは……いや……何でも否定するのは良くないな」

照井「だが我慢出来ん……」

照井「このババアが!! なぎさとほのかとひかりと咲と舞を返せ!!」

その頃、鳴海探偵事務所

エリザベス「なんかすっごい怖いのがいたんだよー!!」

クイーン「あれは絶対怪物だよ怪物!」

亜紀子「人面バイクねぇ……ドーパントかな?」

フィリップ「だろうね、調査してみよう」

翔太郎「ちょっと待て、やっとスプラッシュスターに入ったんだぞ」

エリザベス「街の平和とアニメとどっちが大事なのよ!」

翔太郎「ベローネ学園だな」

亜紀子「なんでやねん!」

ココ~! ナツ~!

照井「プリキュアには慣れてきたが……こいつらは過去最高に鬱陶しい!」

のぞみ『ココ……』

照井「お、おい待て! それは無い! それは無いだろう!!」

ココ『のぞみ……』

照井「他の連中は何をやっているんだ! 止めろ止めろ!」

照井「くそ! こうなったらメモリブレイクしかない!!」アクセル! マキシマムドライブ!

アクセル「うおぁーーー!!」

バキャーン!!

アクセル「はあっ……はあ……」

アクセル「しまった……テレビごと壊してしまった」

翔太郎「可愛いジョークだっての、ちょっくら調査に行ってくる」

フィリップ「僕も行こう、強敵ならファングの力が必要だ」

亜紀子「なら私もー!」

エリザベス「お願い」

クイーン「私なんて悪口言われたし!」

バタン!

照井「左ぃ!!」

翔太郎「よぅ照井、お前も例のドーパントの件か?」

照井「質問はいらん!! テレビとDVDプレーヤーを貸せ!!」

翔太郎「はぁ!?」

フィリップ「落ち着きたまえ照井竜」

照井「貴様に……楽しみを破壊された俺の気持ちまで検索出来るのか!!」

翔太郎「まさか……」

亜紀子「なになに?」

翔太郎「亜紀子、照井にテレビとプレーヤーを貸してやってくれ」

照井「左……」

フィリップ「へぇ、君が照井竜の世話を焼くなんてね」

翔太郎「同じ物を愛するなら、助け合うのに理由がいるか?」

亜紀子「良いけど、電気代と賃貸料払ってね」

照井「感謝する!!」

亜紀子「ついでに留守番お願いねー」

照井「あぁ、任せろ」

~~~~~

照井「他人の家だからな、興奮するわけにはいかん」

照井「しかし……どうしても変身と必殺技は……体が動いてしまう」

照井「ほほう、今の技は俺も使えそうだな」

照井「このドリームは諦めるという言葉を知らんのか」

照井「ババア……」

照井「くそ……俺にもっとメモリがあれば、一人でプリキュアなのに!」

照井「いや……それではプリキュアの意味が無い……」

照井「全てWのメモリの持ち主が悪い……妹が生きていれば、一緒にプリキュアになってくれたのに」

ファング(バカじゃねぇの?)

照井「ひょっとしてこのシリーズで一番なのはダークドリームじゃないのか……?」

ピリリリリ

照井「左か」ピッ

翔太郎『お楽しみのところで悪いけどよ、ドーパントだ!』

照井「わかった」

照井「アクセルになっていった方が速いな……いや、ここは」

照井「アクセル! メタモルフォーゼ!!」アクセル!

アクセル「イエス! 仮面ライダーアクセルGOGO!!」

アクセル「さぁ! 振り切れたぜ!!」

ブオオン!!

いつもの屋上

ダブル「くそ! 手強い奴だ!」

亜紀子「頑張れー!」

ダブル「気楽に応援しやがって……フィリップ! ファングジョーカーだ、一旦変身を解く」

フィリップ「了解だ」ムクリ

ドーパント「どうした? 降参か!?」

フィリップ「いや、本番さ」ファング

翔太郎「いくぜ! デュアルオーロラ」

フィリップ「ウェイブ!」

ファング! ジョーカー!    ドタン

亜紀子「あれ? 掛け声変えたの?」

ダブル『んな事より俺の体を支えろよ!!』

亜紀子「ごっめーん」

ダブル「ふたりはダブル!!」

ドーパント「見れば解るぞ」

「変…身!」の言い方捨てたぞこいつw

ドーパント「変わっても無駄だ!」

ダブル「ファングと互角とは、やるねぇ」

ダブル『照井の奴はまだかよ!』

ドーパント「くらえ!」ゴー!

ダブル「火炎弾だ! 当たるとまずい!」

亜紀子「わわわ、翔太郎君が焦げた!」

ダブル『あああああきこぉぉぉぉっ!!』

ダブル「翔太郎、気を取られるな!」

ドーパント「今だ! 死ね!」

ダブル「く!」

アクセル「させん! アクセルシューティングスター!!」

ドーパント「げふぅ!?」

亜紀子「竜君!」

アクセル「遅くなった」

ダブル『テメー! 美味しいとこだけ!』

ダブル「いや、礼を言うよ」

アクセル「貴様……よくも人の楽しみを邪魔してくれたな」

ドーパント「な、なんだって?」

ダブル「メモリブレイク決定だね」

アクセル「フィリップ! 俺の台詞を!」

ダブル「早い者勝ちさ」

アクセル「ええい! マキシマムドライブで一気に決める!」

ダブル「そうしよう」

ドーパント「く、くそ……三対一だぞ! 恥ずかしくないのか!」

ダブル「フレッシュだって三人だったさ」

アクセル「なんだと!? まだ俺が辿り着いていない領域があるのか!?」

ダブル『けけけ、ざまぁねぇな照井』

アクセル「黙れ!」

ドーパント(今のうちに逃げようかな)

亜紀子「こら! 真面目に戦いなさい!」

ダブル「あきちゃんがまともな事を……」

アクセル「くらえ! プリキュア! アクセルトルネード!」

ダブル『ファングストライザー! ルミナリオーー!!』

ドーパント「がああああ!!」

ドカーン!!

亜紀子「勝った勝った、お疲れ様!」

照井「俺はこいつを署につれていく、使用料は今度までに明細でも出しておけ」

亜紀子「毎度ありー」

翔太郎「そうだお前、人面バイクドーパントって知らねぇか?」

照井「いや、知らんな」

翔太郎「なら良いんだ」

フィリップ「照井竜、フレッシュを観るなら映画も押さえておきたまえ、24話前にね」

照井「覚えておこう」

亜紀子「ねー、何の話?」

照井「子どもには関係無い」

翔太郎「まったくだ」

むしろ子供向けの話だろwwwwwwwwwwww

翌日、風都署

刃野「街を駆ける人面バイクか……怖いねぇー」

真倉「仮面ライダーがやっつけてくれますよ!」

照井「バカか、ライダーの出番が無いようにするのが俺達の仕事だ」

真倉「ですよねー」

照井(早く帰ってフレッシュを観たい……だが無断退勤を繰り返すわけにはいかん)

刃野「暇ですねぇ」

照井「なんて非生産的な時間だ……」

真倉「あー、帰って撮り溜めたレールガン観てー」

照井「全くだ」

刃野「へっ!?」

照井「あ、いや、これなら家で休んだ方がマシだからな……そういう意味だ」

照井宅

配達員「んじゃ、ありがとうございましたー」

照井「ボーナスを全て突っ込んで買った大型プラズマテレビ……」

照井「これにプリキュアの勇姿が映ると思うと、警官になって本当に良かった」

照井「しかもソニーのブラビア、矢沢ブルーレイ……テレビマガジンも買ってきた」

照井「さぁ俺の準備は出来たぞ!」

フレッシュフレッシュ!

照井「くぅ……なんという圧力……さすがホームシアターだな!」

ラブ『幸せゲットだよ!』

照井「俺まで幸せになった」

美希『あたし完璧!』

照井「ああ、お前は完璧だ……欠点も含めてな」

ブッキー『私信じてる!』

照井「俺も信じている」

シフォン『キュアキュア~』

照井「消えろ!!」

ウェスター『いけ! ナケワメーケ!』

照井「ウェスター……? 西……? ウエスト?」

照井「貴様がWのメモリの持ち主かぁぁぁっ!!」

照井「いかん、取り乱してしまった」

照井「おっとそろそろ24話か……フィリップが映画を観ろと言っていたな」

照井「それにしてもイースは何様だ? 敵のくせに友達面しやがって……」

ミラクルミンナクル!

照井「なぎさ……ほのか……咲……舞……のぞみ……何もかも懐かしい」

照井「……なんだ、5がメインか」

照井「戦闘シーンばかりだな、本来のターゲットである子どもは喜ぶのか?」

照井「くそ! 子安はいい! プリキュアを映せ!」

アクア『きゃー!!』

照井「ふん、もう何度も観たような展開だな……どうせここで助けが」

マーックスハート!

照井「マーックスハート!」

照井「バカな!? 体が勝手に!?」

スプスプスプラッシュスター!

照井「ふたりはふたりはプ、リ、キュア!」

照井「まただ!? 俺はおかしくなったのか!?」

フュージョン『全て吸収してやる!』

ピーチ『あんたなんかとは、違うんだからーー!!』

照井「うお!? うおお!? なんだこの熱さは!? この俺が振り切られているだと!?」

タルト『皆でプリキュアを応援やー!!』

照井「解った!! 俺はもう迷わん!!」

照井「立てブラック! ホワイト! それでも元祖か! 後輩に笑われるぞ!!」

照井「ブライト! ウィンディ! お前達の力はそんな物じゃない! 俺は知っているぞ! ずっと観ていたからな!」

照井「諦めるなドリーム! 燃えろルージュ! 輝けレモネード! 癒されるぞミント! しっかりしろアクア!」

照井「ルミナス! ローズ! こんな時の為の追加戦士だろ!! 今戦わないでいつ戦う!?」

照井「ピーチ! ベリー! パイン! フレェェェェェェッシュウウウウウ!!」

フュージョン『バカなぁぁぁぁ!!』

照井「しゃあぁぁぁぁぁっ!!」

照井「燃えたぜ……これ以上無いくらいにな」

照井「ありがとうプリキュア……」

照井「この映画より上をいく展開はあるまい」

照井「あぁ……エンディングだ……」

照井「日常編……観たかったな……」

照井「久々に……良く眠れそうだ」

風都署

真倉「課長が遅刻なんて珍しいですね」

照井「うるさい」

刃野「いや~俺は逆に同じ人間とわかって嬉しいですよ」

照井「ふん」

照井(早く帰って続きが観たいが、あの映画の後ではな)

刃野「はいこちら特殊課……課長、ドーパントが出たそうです」

照井「現場には俺が行く、お前達は負傷者の救護を頼む」

刃野「それが、暴れてるわけではないみたいでして」

照井「なに?」

刃野「なんでも、せっちゃんは俺の嫁とか叫んでるだけらしいですよ」

風都ラジオ局

ドーパント「なにがブロッサムだ! なにがマリンだ! 俺のせっちゃんを返せ!」

若菜「なんなのあの愚かしいドーパント」

ドーパント「俺のお嫁さんを出せ!」

若菜「私?」

ドーパント「お前みたいなババアに用は無い!」

若菜「バッ……!?」

若菜(もう! 人目さえなければ変身して消してるのに!)

ドーパント「せっちゃんを出さないとこうだ!」

若菜「きゃ……」

ダブル「そこまでだ」

若菜「仮面ライダー!」

ダブル「ふっ、またの名を……仮面プリキュアダブル!」

ダブル「さぁ、お前の罪で堪忍袋の緒が切れたぜ」

ドーパント「その台詞を言うな!」

ダブル「はっ! 最新作で照井を出し抜いてやったぜ!」

ダブル『ハートキャッチがフレッシュの続編じゃないから良かったものの、邪道だよ』

ダブル「硬い事言うな!」

ドーパント「認めんぞ! あんなガキ臭いデザインなど!」

ダブル「そうかい? 俺は好きだぜ!」

ドーパント「うるさい!」

ダブル「それによ、過去を忘れないのと、過去に縛られるのは違うだろ」

ドーパント「黙れ、黙れ! 俺にはパッションしかいない!」

ダブル「分らず屋め……お仕置きだぜ!」ジョーカー! マキシマムドライブ!

ダブル「これでハートキャッチだ!」

ドーパント「ぎゃあー!!」

バーン!

翔太郎「ふう」

照井「なんだ、来るまでもなかったか」

翔太郎「遅ぇよ」

照井「お前みたいに暇じゃないんでな」

翔太郎「とにかくこいつの護送頼むぜ」

照井「あぁ」

犯人「あぁ……せっちゃん……俺の真っ赤な熟れたてパッション……」

照井「真っ赤だと?」

翔太郎「本当のファンなら、去っていった事よりも残してくれた物を見ろ……なぁ照井」

照井「あ、あぁそうだな」

照井(俺と同じ……真っ赤なプリキュアがいるのか?)

その日、照井宅

照井「キュアパッション……確認せんわけにはいかんな」

照井「まずは止まってた22話からだ」

照井「なんだかシリアスだぞ」

照井「こいつ……ラブの気持ちをなんだと思っている!」

照井「悲惨な殴り合いだ……だが俺が目をそむける事は出来ん!」

照井「思えばせつなも可哀想な奴だった……もし生まれ変わったら」

アカルン!

照井「なに!?」

パッション『キュアパッション!』

照井「奇跡だ……」

街が染まりつつある!

パッション『プリキュア! ハピネスハリケーン!』

照井「ぐっ! だが俺はまだ許してはいない!」

せつな『私は仲間にはなれないわ』

照井「そうだ……罪は罪だ……」

照井「だが……それでも……」

照井「なぜ許せるんだラブ……お前はどこまで……甘い……」

照井「くそ! くそ! なんだこの苦しみは!」

照井「もうそろそろ終盤か……」

せつな『私が一人でラビリンスに行けば……』

照井「……」

照井「…………」

照井「行くな! お前は……お前はもう、立派なプリキュアじゃないか!! お前がいなくなったら、ラブは……!」

ノーザ『イース! FOKOゲージを破壊すればお前も死ぬわ!』

パッション『解ってるわ!』

照井「止めろ!」

シフォン『我が名はインフィニティ』

照井「黙れ!」

照井「このさいサウラーでもウェスターでもタルトでもいい! 誰かパッションを助けろ!」

照井「あの子の人生はこれからなんだぞ! いくら一時は悪に染まっていたからといって、こんな事が許されるか!」

照井「シュラウドめ! なぜアクセルに二次元進入機能を搭載しなかった!!」

シフォン『我が名はインフィニティ』

照井「いい加減にしろ! 誰か、誰かっ……!!」

ピーチ『来たよパッション!!』

照井「ピィィィィィィィチィィィィィィッ!!」

ホ、FOKO…

照井「ピーチ! お前が歴代最高にカッコいいプリキュアだ!」

照井「親に打ち明ける……辛い選択だぞ」

照井「親子愛、か……父さん……母さん……見ててくれ、俺は必ずプリキュアとしてWのメモリを倒す」

照井「お、ラビリンスの幼女可愛いな妹みたいだ」

照井「ババアがジジイと合体しただと!?」

照井「なんという戦闘力だ……このままでは……」

ピーチ『皆の力が集まってる!』

パッション『キュアエンジェル!』

照井「天使だ……俺は本物の天使を見ている……」

>>248リ・イマジネーションです by白倉


照井「ノーザも倒した、メビウスも倒した、これで世界は救われる……」

照井「ホホエミーナさえ今では愛しい」

ピーチ『爆発する!』

照井「ははは、いくらなんでもこれで助からなかったら酷いな」

シフォン『我が名はインフィニティ』

照井「ちょっと本気でいい加減にしろ」アクセル!

アクセル「ちっ……貴様などラブが守らなければ俺が始末していたところだ」

アクセル「フレッシュが終わってしまった……俺はどうすれば良いんだ?」

アクセル「ラブせつ……いや、せつラブが無ければ俺は……」

アクセル「ブッキーや美希にだってまだ会いたい」

アクセル「ウェスターも良い奴だったしサウラーも……」

アクセル「なんだかんだでタルトも嫌いじゃなかったしな」

アクセル「シフォンは消えろ」

アクセル「……いつまでも落ち込んでも仕方が無い、そうだ新作がやってるんだったな」

アクセル「ちょうど今日は日曜か、プリキュアまでしばらく寝るか」

アクセル「なに……もう7時前だと……いかん、バトスピが始まってしまう!」

ビートルフォン(ダメかもしれない)

オールライト! 

照井「なんというふざけた作画だ」

照井「このえりかとかいうのは人を舐めてるのか?」

照井「こいつは主役の癖にウジウジしやがって……イライラするぜ」

照井「ラブを……カッコいいラブを出せ!」

照井「可愛いせつなを! 健気なせつなを! 俺の妹を出せ!」

オープンマイハート!

照井「香水で変身だと!? ふざけるな!」

ブロッサム『堪忍袋の緒が切れました!』

照井「こっちの台詞だ!! ふり切れたぞ!!」

シプレ『心の種出るです~』プリプリーン

照井「なん……だと」

照井「よく解った……」

照井「こんなものはプリキュアじゃない!!」

照井「熱さが! 燃え滾る激情が何もない!!」

照井「あまつさえ獣の糞を集めて大喜びだと!?」

照井「俺のFUKOゲージがマキシマムドライブしたぞ!」

照井「俺は……俺のプリキュアを取り戻す!」

照井「そのためには、悪にだってなる!」

照井「全てはテレ朝とバンダイ……奴らを倒し、俺がプリキュアを作る!」

鳴海探偵事務所

亜紀子「ちょ、ちょっと! テレビ見てテレビ!!」

翔太郎「ドッカンドッカン! つーいてーるー!!」

フィリップ「これは、アクセル? テレビ局を襲っているのか?」

エリザベス「あーー!!」

クイーン「私達が合った人面バイクってこいつだよ!」

亜紀子「言われてみれば」

フィリップ「彼のバイクフォームはまさしく人面バイクだ」

アクセル『今すぐハートキャッチを止めろ! フレッシュ2をやれ!』

フィリップ「おやおや」

翔太郎「あのバカ!」

亜紀子「とにかく止めなきゃ! 翔太郎君、フィリップ君、出動!」

翔太郎「あぁ、任せとけ」

テレ朝

アクセル「さもなくば絶望にゴールする事になるぞ!」

社員「そう言われても、むしろ東映に言った方が良いんじゃないですか?」

アクセル「俺に質問するな!」

社員「えぇー」

翔太郎「止めろ照井!」

フィリップ「君は逃げた方が良い」

社員「は、はい」スタコラサッサ

アクセル「俺を止めに来たか……左、貴様はあれを見て怒りを感じないのか?」

翔太郎「へっ! あいにく、俺はつぼみちゃんに一目惚れしてんだよ!」

アクセル「そうか……俺は俺の幸せをゲットするために、精一杯頑張る! 来い!」

亜紀子(なんか可愛い)

翔太郎「奴は強い、ファングでいくぜ」

フィリップ「あぁ」ファング!

翔太郎「ライダーの種」ジョーカー!

フィリップ「オープンダブルハート」

ダブル「さぁ……来週までに考えとくぜ!」

アクセル「さぁ、完璧にいくぜ!」

ダブル『照井! フレッシュプリキュアはもう終わったんだ! 受け入れろ!』

アクセル「黙れ! 俺はもうラブとせつながいなければ生きていけない体になったんだ!」

ダブル「鳴滝症候群……実在していたのか」

ダブル『なんだそりゃ』

ダブル「簡単に言うとプリキュア依存症さ、幼児よりもむしろ成人男性が発症しやすいらしい」

ダブル『ったく! やっかいなもんにかかりやがって!』

まさか「最初に発症した患者の名前をとった」とかじゃないだろうな

アクセル「アクセル! ハピネスハリケーン!」スチーム!

ダブル「霧か……見失ったな」

アクセル「エスポワールシャワー!!」エレクトリック!

ダブル「ぐ!」

アクセル「これでとどめだ!」マキシマムドライブ!

アクセル「アクセルクローバー! グランドフィナーレ!!」

亜紀子(いつものキックじゃん)

ダブル「ぐあぁぁっ!」

フィリップ「変身が!」

翔太郎「くそ! 無駄に本気出しやがって!」

アクセル「フレッシュの再興こそが全てのプリキュアファンの望みだ、俺信じてる」

翔太郎「バカ野郎! お前は何も解ってねぇ!!」

アクセル「なに?」

翔太郎「忘れるな! フレッシュと別れたのはお前だけじゃない!」

翔太郎「そして……今はもう、ハートキャッチプリキュアを楽しみにしてる子どもが大勢いるんだ!」

翔太郎「大人ならよ……子どもの夢を奪うな!!」

アクセル「黙れ! 黙れ!」

翔太郎「お前は今、憎んでいるドーパントと同じ事をしている……自分の都合でしか物を見ていない」

フィリップ「止めてあげるよ、僕が……」サイクロン!

翔太郎「俺達が!」ジョーカー!

翔太郎フィリップ「変身!」

ダブル「さぁ、お前の罪を数えろ」

アクセル「左……お前も同類ではなかったのか」

ダブル「違うね、俺は別れを受け入れて次に進む……止まったままのお前と一緒にするな」

アクセル「認めんぞ……あんなもの、俺のプリキュアではない!」

ダブル「お前のじゃねぇ!」

アクセル「なぜだ!? なぜ貴様は受け入れている!?」

ダブル「俺だって最初は寂しかったさ……だが、つぼみちゃんが癒してくれた」

ダブル『そうやってシリーズは積み重なっていくのさ』

アクセル「ふざけるな! 俺にはせつラブしかありえない!」

やってんことは熱いんだけど理由がねぇ

アクセル「貴様の言っている事は、中途半端に過ぎん! 俺は貫き通す!」

ダブル『じゃあ君はフレッシュ以前に好きなキャラはいなかったのかい?』

ダブル「オールスターを観た時、熱さとは別の懐かしさを感じたはずだぜ」

アクセル「ひかり……舞……こまち……くそ! 俺はっ!」

ダブル「お前の心が、ラブ達を縛り付けているんだ!」

ダブル『彼女達を卒業させるあげるべきだ』

アクセル「俺は……俺は……」

ダブル「安心しな! オールスター2でまた会えるぜ!」マキシマムドライブ!

ダブル『それまでは、素直にハトプリを楽しみたまえ』

ダブル「ジョーカーハートキャッチスプラッシュレインボーグランドエクストリームルミナリオ!!」

アクセル「さらばだ……せつな……」

チュドーン!

照井「俺は……俺はただ……もう一度せつなに会いたかっただけなんだ……」

翔太郎「解るぜその気持ちは、でも手段を間違うな」

照井「もうせつな達に合わせる顔が無い、俺はプリキュアンを卒業する」

亜紀子「ぷ、ぷりきゅあん?」

翔太郎「コアなファンのことだ」

フィリップ「照井竜」

照井「なんだ?」

フィリップ「コッペ様は全てを包んでくれる、君も、癒されると良い」

照井「フィリップ……」

フィリップ「ファンの絶対数は減らせないのさ、色んな意味でね」

亜紀子「あー! プリキュアかー! うんうん! 私もなってみたいと思ってたんだ!」

照井「所長……言わせるな」

一週間後、風都署

真倉「いやー! 今日もえりかちゃんウザ可愛かった!!」

刃野「まーたアニメの話か」

真倉「いやいや! ハトプリの丁寧な作りは子ども向けとは思えませんよ」

照井「……」

刃野「ほら、課長怒ってるぞ」

照井「真倉、お前は間違っている」

真倉「す、すいません! 勤務中に!」

照井「子ども向けだからこそ……真剣に、丁寧に作っているんだ」

照井「プリキュアを観て育った子達が、次のプリキュアを支えていくんだからな」

刃野「か、課長……頭でも打ちました?」

照井「ふっ、今回ばかりは左の奴に教えられたな」

真倉「よ、良く分かんないですけど、課長もプリキュアを認めてくれたんですね!」

照井「真倉……踊るぞ」

真倉「はい!」

>照井「真倉……踊るぞ」
>真倉「はい!」


なにこれwwwwwwwwwwwwwwww

鳴海探偵事務所

翔太郎(照井の鳴滝症候群は完治した)カタカタ

翔太郎(だがもし一歩間違えれば発症したのは俺だったかもしれない)カタカタ

翔太郎(そんな時、体を張ってでも止めてくれる……そんな関係が、本当の仲間なのかもしれない)カタカタ

翔太郎(あいつとのふたりはライダーも悪くない、俺はむしろそう思ったんだ)カタカタ

亜紀子「でも竜君がアニメにハマるなんて意外だよね」

フィリップ「そうかい? 彼は一直線だからきっかけさえあれば簡単そうだけどね」

亜紀子「ふーん、根は似てるってことかな?」

フィリップ「だろうね」

翔太郎「おい誰の話だ?」

亜紀子「べっつに~」

園崎家

若菜「何がせっちゃんよ! 下らない!」

冴子「アニメキャラに負けるなんて、あなたもまだまだね」

若菜「……チッ」

琉兵衛「おお、二人ともいたか、丁度良かった」

冴子「あらお父様、なんだかご機嫌ですね」

琉兵衛「あぁ、実は新型メモリの開発に成功してのう、お前達使ってみなさい」

若菜「ですが私達は既にメモリを……」

琉兵衛「新型ドライバーを使えば問題無い」

冴子「なんだか携帯電話みたいですね」

琉兵衛「さ、使ってみなさい……とうとう私の悲願が叶うのだ、姉妹は……プリキュア!」

ブラァック! ホワイトォ!


仮面ライダーW 番外編 「Pが止まらない/俺の名はプリキュア」完

ど う し て こ う な っ た ! ?

最初は色んな人に影響されて照井が最後にはプリキュアを認めるはずだったのに
照井いじりが面白すぎた、これがライブ感か……おのれ白倉!
眠気とかのせいで誤字が多くてごめんね
支援とかありがとう! ライダーもプリキュアもどっちも大好きだよ! 日朝が生きがいだよ! ほんとだよ!
寝るとします
なぎさは俺の嫁



面白かった


照井「新たなるプリキュアだと!?」

真倉「本物のプリキュアだ~!!」

フィリップ「プリキュアを悪事に使うなんて、絶対許せません。犯人は僕が捕らえます」

若菜『フィリップ君……』

冴子「ダメよ、あなたは園崎の呪縛から逃げられない」

冴子ホワイト「ふふふ……我ら家族に逆らう者よ」

若菜ブラック「さっさと恐怖に沈みなさい」

翔太郎「街を泣かすような奴らは、プリキュアであっても許せねぇ!」

伊坂「何を隠そう、淫獣に目がなくてね」ウェイザー!

照井「貴様!!」

「Sの微笑み/可憐なる癒し!?」

これで決まりだ

>>334は様式美として書いただけだから落として良いです

あ、画像は兄さんと海東以外いただきました、ご馳走様

どうでも良いけど、玩具屋で働いてるんだがブロッサム売れ過ぎワロタ
少女人気はブロッサム>マリンなのかな

>>129
> フィリップ「ただ翔太郎、プリキュアを観るなら一つだけ忘れないでくれ」
(中略)
> フィリップ「成功には犠牲がつき物……そんな話だ」

この下りをkwsk!

ああ、そういうことかw
IDでレスだけ抽出してたので気がつかなかった。
どうもありがとう。

名護さん「リリカルなのは?カラーリングから見てもイクサの模倣だな、くだらない。」
渡「名護さん、流石にそれは制作期間的に無理がありますよ」
名護さん「黙れ!俺に逆らうな!俺は常に正s(ry」

名護さん「けいおん…?」

名護さん「彼女たちは音楽をやるのか…くだらないな、それより(ry」

渡「何言ってるんですか名護さん!澪さんは最高です!!」

太牙「何?渡!澪さんは渡さん!!クイーンはキングのものだ!!」

渡「兄さん…なら…僕が兄さんを倒してキングになります、キバット!!」ガブッ

名護さん「…」

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