サトシ「すげーことに気がついた」(759)

サトシ「最強のポケモン?捕まえなくていい。自分で作ればいいんじゃん」






サトシの研究が始まった。

サトシはジムに挑むのをやめてひたすら勉学に励んだ。
全てのタイプになれるメタモンから研究を重ねた。




そして6年の月日が流れた・・・

シゲル「ほらよ、グリーンバッジだぜ」

ゴールド「ありがとうございます。やったぜー!」


そこには2年前リーグチャンピオンとなったシゲルの姿があった。
シゲルは2年前にロケット団を壊滅させたポケモン界の英雄として名が知れていた。
また、チャンピオンになったあともその功績を認められトキワシティのジムリーダーに抜擢されたのである。
ジムリーダーとなったあとも地道に図鑑の完成を目指してひびポケモンを採集していた。

シゲル「君もなかなかやるね。これでバッジは何個なんだい?」

ゴールド「はい。今13個です。」

シゲル「すごいな、ジョウトはすでに制覇したのか。まさかチャンピオンになったのか?」

ゴールド「はい///」

その時、ジムの扉が開いた。入ってきたのはシゲルとちょうど同い年ぐらいの人物だった。15歳?16歳?
ただ、その見た目は粗末でぼさぼさの髪に無精ひげ、上には白衣をきていて遠くからみたらまるではぐれ研究員のようだった。

「すみません、今からバトルいいっすか?」

シゲル「おまえ・・・サトシか・・・?」

サトシ「あ、ひさしぶりだなーシゲルー」

雰囲気は変わってもシゲルにはすぐにこの少年がサトシだとわかった。
幼いころからずっと一緒に育ってきた少年を忘れるわけがなかった。

シゲル「帰ってきてたのか・・・どこいってたんだ一体?」

サトシ「え?あー忘れた」

シゲル「忘れたってお前・・・」

サトシ「そんなことよりバトルしようぜーしようぜー」

シゲル「サトシ・・・」

サトシ「俺さーずっとさーバトル無しで生きてきたからさー」

シゲル「おい、お前どうしたんだよ!?いったいどこに行ってたんだよ!?言えよ!」

しかしサトシはそのことに関してはまったく話そうとしない。口を開けばバトルバトルとしか言わなかった。

シゲル「まったく・・・じゃあバトルしてやるから、終わったら話せよな」

サトシ「シゲルが勝ったら教えてあげるよー」

シゲル(・・・コイツ、俺があのあとチャンピオンになったって知ってんのか)

シゲル「じゃあお前が勝ったら教えてくれよ。」

サトシ「勝てたらね・・・」

こうしてバトルが始まった。バトルは手持ち6匹から3匹選択。先にポケモンが全部ダウンしたら負け。

シゲル「いけ!ニドキング!!」

サトシ「いけ、ポッポ」

ニドキングのLVは60、対してポッポのLVは2である。これにはシゲルも苦笑い。

シゲル「おい、レベル2って・・・なめてんのか?」

サトシ「いーからいーから」

初めのポッポレベル2はすぐに瀕死に、続くフシギダネレベル6もあっという間に瀕死になった

シゲル「おいおい、これじゃあ俺の勝ち決まりじゃねえか。どーしたサトシ、口ほどにもネーナ!」

サトシ「勝負は最後の最後まで分からないぜ!さあいけ!グレン!」

シゲル「グレン!?」

サトシが出したポケモンはシゲルがいままで見たこともないポケモンだった。
真っ黒な立方体。ただそれが空中に浮いているだけだ。大きさは一辺が5cmぐらいだろうか。

シゲル「なんだ・・・こりゃ・・・?」

サトシ「コイツ?俺がグレンで捕まえたポケモン。だからグレン」

シゲル「い、行け!ニドキング!」

しかしニドキングがはなった攻撃は全て効かなかった。1のダメージも与えられてない。本当に効果がなかった。
電気、地面、ノーマル、毒。全ての技が全く効かなかったのだ。

シゲル「なんなんだよこれ・・・」

サトシ「俺が最強のポケモントレーナーになるためにグレンでの研究で作り上げた最強のポケモンだよ」

シゲル「最強のポケモンだと?」

サトシ「あぁ、こいつのタイプは今までのどのタイプにも当てはまらない新しいタイプを持つポケモン」

サトシ「名付けてサトシタイプ!」

シゲル「サトシタイプだと・・・?」

サトシ「あぁ。サトシタイプはいままでとは違う全く新しいタイプ。悪や鋼、新しいタイプが出てポケモンバトルは変わった。そして今回も」

サトシ「サトシタイプは全てのタイプの技を無効化する」

シゲル「馬鹿な!?」

サトシ「それだけじゃない。サトシタイプの技は全てのタイプに効果抜群!さらに特性『サトシ』で状態異常も怒らない!」

サトシ「これこそ個体値努力値の枠を超えた最強のポケモン!」

信じられなかった。タイプを超越したポケモン・・・こんなものが存在していいのか?
だが、現実としてそのポケモンは今シゲルの前に存在している。シゲルは信じざるを得なかった。

シゲル「どのタイプでもない新しいタイプ・・・」

ゴールド「サトシタイプ・・・」

サトシ「俺はお前たちとは違う。俺は6年をかけて確実に勝てる方法を考えた。相性とか愛情だとか関係ない、究極のポケモン・・・」

シゲル「それが・・・グレンか・・・」

サトシ「あぁ・・・」

ゴールド「そんな・・・愛情も関係ないなんて・・・」

ゴールド「そんなのポケモンじゃない!」

サトシ「フフ・・・シゲル、お前ならわかるだろ?ポケモンの感情が邪魔になる時もあると・・・」

シゲル「・・・」

ゴールド「シゲルさん・・・」

グレンは不気味に宙を浮かぶ・・・“それ”からは感情の類いは全く感じられなかった。

ゴールド「でも弱点の無いポケモンなんて・・・そんなのポケモンじゃない・・・」

サトシ「弱点ならあるさ。サトシタイプの弱点はサトシタイプ。」

サトシタイプの唯一の弱点がサトシタイプ。そしてサトシタイプはこの世界に1体しか存在しない。
それはつまり、グレンを倒すことは不可能だという意味なのだ。

シゲル「お前は6年間、そんな事を研究していたのか。ポッポLV2とフシギダネLV6。ろくにポケモンも育てずに・・・」

サトシ「そんなこと!?この俺の研究をそんな事だと!?」

シゲル「あぁ。そんなことだ!お前はもうポケモントレーナーじゃない!!」

ゴールド「人間じゃない!!」

今まで冷静だったサトシの表情変わった。

サトシ「てめぇら!!!」

サトシ「・・・なんて、俺はこんなことじゃ怒らねえよ」

サトシの顔がさっきまでの優しい表情にもどる。

サトシ「お前らがなんか言ったところで負け犬の遠吠えにしか聞こえねえからな。」

シゲル「サトシ・・・」

サトシ「安心しろ。俺はこいつを使って犯罪する気もないし。ただジムを制覇していきたいだけだから。ほら」

シゲル「・・・なんだその手は?」

サトシが差し出した手の人差し指がチラチラと動く

サトシ「バッジだ。よこせ、グリーンバッジ」

シゲルはサトシの見下した表情に軽く殺意を覚えたがその感情を押し殺しバッジを与えた。

サトシ「サンキュー。ありがたく頂いて置くぜ」

シゲル「・・・これからポケモンリーグに挑戦するのか」

サトシ「いいや。今や世界のだれもが成し得る事が不可能となったポケモンマスター。それを目指す」

ゴールド「世界の・・・」

グリーン「誰もがだと・・・?」

サトシ「あぁ。俺にしかなれない。ポケモンマスターにな」

シゲル「どういうことだ!?」

だが次の瞬間、サトシはシゲルの顔にぐいと近づき唾を盛大に飛ばしながらこう叫んだ。

サトシ「グリィーンバッジゲットだぜ!!」

シゲル「うわ!!」

ゴールド「大丈夫ですか!?」

シゲル「あぁ・・・ごまかさず質問に答えろ!サトシ!」

シゲルは唾で汚れた顔を服で拭きながら再び問いただした。
服が臭い。この匂い、6年間歯を磨いていないのだろうかと思わせる匂いだ。実際磨いて無いのかもしれない。
よく見るとサトシの歯は段ボールみたいな色をしていた。

サトシ「まったくしょうがネーナ。ほら、よく見ろ」

サトシは自分のポケモン図鑑を開けた。6年前にオーキド博士からもらった図鑑だ。
だがサトシの図鑑は6年の歳月を全く感じさせなかった。まるで新品だった。

サトシの図鑑を覗き込む。ゴールドも6年前前の図鑑に見入っている。
それもそうだろう彼がポケモントレーナーになった時にはすでに新型の図鑑ができていた。このタイプは初めて見るのだろう。
図鑑を見ているうちに彼はある事に気がついた。

シゲル「これって・・・」

ゴールド「ナンバー0000?」

シゲルは急いで自分の図鑑を開く。確かに図鑑にはナンバー0000が表示されている。
さっきまではなかったナンバー。明らかにグレンのものだ。その証拠に名前欄にはきっちり“グレン”と表示されている。
もちろん、見つけた数も1増えている。

サトシ「世界に一体のポケモンだ。誰にも捕まえる事は出来ない」

サトシ「もちろん絶対交換しない。データだけの交換もしない」

シゲル「そんな・・・俺のパーフェクト図鑑が・・・」

シゲルはよほどショックだったのかその場にひざをついた。

サトシ「あーあー。俺と闘わなきゃ完全な図鑑のままだったのにな」

ゴールド「シゲルさん・・・」

サトシ「俺はこれからどんどんコイツ使ってトレーナーと闘ってく。みんな空欄にしてやる。ははは」

サトシ「あははははは!あははははは!」

シゲル「うっ・・・うっ・・・」ジワ

ゴールド「あなた・・・そんなことして何とも思わないんですか!?」

するとサトシは高笑いをぴたりとやめゴールドの方をジロリと睨みこう言った。

サトシ「・・・罪悪感は・・・あるよ」

ゴールド「だったら・・・!」

サトシ「だがそんなの気にしてたら!俺の6年はどうするんだよ!?無駄になるんだぞ!!」

シゲル「サトシ・・・」

サトシ「俺はこいつと一緒に旅に出る。そしてポケモンマスターになる。」

そういうとサトシはベストをめくりバッジを見せた。その胸にはクリムゾンバッジあった。
そのままサトシは持っていたグリーンバッジを胸につけた。今、胸には赤と緑のバッジが輝いている。

サトシ「もう引き返せない。俺はこのまま次の町に進むぜ」

シゲル「サトシ・・・」

そう言うとサトシはジムをさり、トキワの森へ向いて歩いていったのだった。
トキワジムにポッポとフシギダネを残して・・・

その後、サトシは順調にバッジを集めていった。
現在バッジはクリムゾン、グリーン、グレー、ブルー、オレンジ、レインボーの6つ。そのどれもが圧勝だった。
戦闘が無敵のサトシにとってダンジョンは酷く面倒だった。
個体値最悪のグレンだったがそのタイプの前にはどのポケモンも足元にも及ばず、敵はまったくのダメージを与えられないままだった。
育てていくうちにこのポケモンはサトシタイプの技しか覚えないことも分かった。

グレンLV40、いまだにノーダメージ。弱点はPPという伝説になりつつあった。

サトシ「さて、次はこのヤマブキジムだ。いくぜ、グレン」

グレン「・・・」

全てのトレーナーを避け、テレポートブロックをわたり、サトシはナツメの目の前に立った。

ナツメ「わかってたわ。あなたが来ること・・・」

サトシ「あぁそうかい。だったらどうなんだ?負ける未来がわかってるほど詰まんねぇもんはないだろ?」

ナツメ「たとえ負けるとわかっていても私は戦う!一人のポケモントレーナーとして!」

そういうとナツメはモンスターボールを構えた。

サトシ「フフ・・・来いよぉ!嬢ちゃん!!」

お互いにモンスターボールをフィールドに投げる。戦いが始まった。

サトシにはわからなかった。。相手は本当に勝つ気でいるのだろうか?タイプを超越した最高のポケモンに?
それとも勝つ気はなく、トレーナーとしてプライドで戦っているのか?
自分なら負ける勝負は絶対にしない。いや、絶対に負けることはないのだが

先攻はやはりナツメだった。これはまぁ仕方ない。

ナツメ「ユンゲラー!サイケこうせん!」

サトシ「グレン!40式だ!」

グレンがLV40で覚えたわざ「紅蓮40式」。威力は80。既存の技にはなかったので技名はサトシが命名したものだ
グレンは未知の技を覚える。それもLVが1上がる度にだ。だからそのレベルで覚えた技にその番号をつけたのだ。
40式はみらいよち同様未来に攻撃する技だ。その未来とは1、2、3ターン。つまり、3ターン後には毎回3回の攻撃が当たるのだ。
初回こそ動けないものの基礎攻撃力がラッキー並みに低いグレン向きの技であると言える。

こうかはばつぐんだ!!

ナツメのポケモンが次々と倒れていく。もうグレンの勢いは止まらない。

サトシ「これでとどめだ!!32式!!」

ナツメの最後のポケモン、フーディンが倒れた。
勝負は決した。バトルはサトシの勝利に終わった。いつも通りパーフェクト勝ちだった。

ナツメ「負けた・・・」

サトシ「さぁ、早くバッジをよこしな!」

しかしナツメは負けたショックからかひざをついたまま立ち上がろうとしない。
負けがわかっていたとはいえやはりこの戦いはナツメにとってはつらいものだった。

サトシ「おい!早く渡せよ!!聞いてんのかてめぇ!!」

サトシはナツメの胸倉をつかみ無理やりつかみ取った。そしていつも通り、ジムリーダー・ナツメの顔にぐいと近づき唾を盛大に飛ばしながらこう叫んだ。

サトシ「ゴールドバッジゲットだぜ!!」

ヤマブキジムからでたサトシは大きく深呼吸をしながら“のび”をした。

サトシ「さてと、次のジム最後だな。えっと、セキチクか。」

胸にはバッジが7つ。これこそが力の象徴である。
バッジ一つ一つに戦いがあった。だがその戦いもサトシにしてみればただの作業だった。
サトシは最後のジムがあるセキチクに向かう。
しかしそのころポケモン協会ではある異変が起きていた。

ハイハイ名推理でちゅね
分かったから予想厨は黙れ

予想してそれを覆す終わり方ならいいじゃないか
ゲームの設定を無視すればいいんだし

>>131
お前のことだよ予想厨
そういう問題じゃねぇんだよ
なに他人事みたいなツラしてんだ

ポケモン協会ポケモン世界最大の機関である。
ポリゴン・ミュウツーなどのポケモンを認めてきた協会。今回のグレンの件も今現在は一応認めている。


サトシがグレンを使い始めて半年、グレンの余りのチートぶりにポケモントレーナーを引退するものが現われ始めた。
結果、多くのトレーナーがコンテストに流れるようになりリーグは衰退。
トレーナー総人口が減るということによりシルフカンパニーなどのポケモングッズ企業のバトル用品が売れなくなり経営も悪くなっていった。
ポケモンリーグは事態を重く見て協会にグレンの抹殺を依頼した。
しかし、協会が下した結論はとりあえず静観せよだった。

このままではまずいと判断したリーグ側は旧ロケット団に協力を依頼。
同じく経営不振のシルフカンパニーがロケット団のバックに回った。
ポケモンリーグはグレンを鹵獲したのちにロケット団にそれを譲渡すると約束。
今、利害の一致により、リーグ・シルフ・ロケット団が手を取りあったのだった。

>>134
どういう問題? 片付かないならそれまでだろ
物語を現状から予想するなんて漫画読むにしろ小説読むにしろアニメ見るにしろ誰だってやることだろ
読者の予想の域を超えられないならそれまでだ

すみません。寝むさ限界来ました。そろそろ寝ます。結末は何があっても変えませんので安心してください。
相性とかもあると思うんで結末が気に入らなくても勘弁してください。
明日は19:00頃から書き始めようかと思います。お昼もちょっと書けたら書きます。
支援ありがとうございます。励みになりました。チンケな文章ですが楽しんでいただけたら嬉しいです。
ではまた明日。

>>140
だったらその予想を何故いちいちレスする?
お前がやってることは映画上映中に予想したオチを映画館内で叫んでるのと一緒
迷惑極まりない

>>149
ここ掲示板サイト
創作発表サイトじゃないの
誰が何書くも自由なの

>>153
お前は2ちゃんの「書き込む前に」を百回朗読してこい

>>149
映画館は映画館 掲示板は掲示板
映画館は叫ぶことは違反だが掲示板に書き込みすることは違反じゃないだろ?

ここのSSの話題を取り扱っているのが現状ここしかないのだからここにこれについて書きたいことを
書くのは当然じゃね? 無償だろうと有償だろうと予想するしないに関係はないだろ

>>164
お前は「書き込む前に」を五百回朗読してこい

大勢の読者がいることを意識しましょう。

サトシ「すげー事に気がついた」

サトシ「ピカチュウ、お前俺のケツの中でションベンしろよ」
だと思ったのにガッカリだ

俺が言いたいことはマナーやモラルの問題だから別に違反でもなんでもない
人間性の問題だから
もう予想厨の勝ちでいいよ、俺はもう疲れた

                           _,====ミミミヽ、
                         ,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
                       _=≡≡三ミミミ ミミヾ、ソ)),,》  .
                     彡彡二二三≡ミ-_ ミミ|ノノj )||ヽ, )、
                 __,,,,,,,,,/彡二二二    ,- __ミ|/ノ ノノノノ) ||
                -=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミミ_ソノノノノ ノ

                  //>=''"二二=-'"_/   ノ''''')λ彡/
        ,,/ ̄''l       彡/-'''"" ̄-=彡彡/ ,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
       (,  ,--(      彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-_   ヽ Υ
       ヾ-( r'''''\    //=二二''''''彡ソ ̄ ∠__\ .\ソ  .|
         \;;;;  \   Ζ彡≡彡-'''',r-、>   l_"t。ミ\ノ,,r-v   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           \;;;;  \  彡""彡彡-//ヽ" ''''''"" ̄'''""(エア/  /
            \;;  \'''''')彡ヽ// | (tv   /|  , r_>'|  <一体みんな誰と戦っているんだ
             \;;;  \'"  \ ,,"''-,,ノ,r-", /  r'''-, .j   \

               \;;;  \ /,,>--'''二"''' r-|   二'" /  __  \______
                \;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_   " / ̄ ̄"===-,
                  )''//rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--":

あとワンピスレ

ナツメ「負けた・・・」

サトシ「さぁ、早くパンツをよこしな!」

しかしナツメはイかされたショックからか寝たままで立ち上がろうとしない。
ヤられる事がわかっていたとはいえやはりこの一発は処女のナツメにとってはつらいものだった。

サトシ「おい!早く渡せよ!!聞いてんのかてめぇ!!」

サトシはナツメの胸をつかみ無理やりつかんだ。そしていつも通り、ジムリーダー・ナツメの顔にぐいと近づきディープキスをしながらこう叫んだ。

サトシ「唇ゲットだぜ!!」

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

今から書けそうです。

ポケモンリーグは元トキワジムリーダーのサカキとのつながりを利用しロケット団を動かしていた。
リーグの力の前ではサカキ無きロケット団を操ることなど造作もなかった。
ロケット団はグレンの情報を収集するために諜報員としてエリート団員、ムサシ・コジロウをセキチクに派遣。
水面下で動き始めたのであった。


サトシ「ここがセキチクジムか。こいつを倒せば俺も晴れてポケモンリーグへの出場権を得れるわけだ。」

そんなサトシを遠くから見つめる3人の影があった。

コジロウ「わかってるよな、今回の任務は偵察だ。しっかりアイツのポケモンを観察しろ。」

ムサシ「あんたに言われなくてもわかってるわよ。」

ニャース「ニャー達は静かにバトルを見守るのにゃ。」

サトシはジムに入っていく。2人と1匹はその様子をじっと見ている。
ジムの仕掛けに翻弄されながらも、サトシはジムリーダーであるアンズの目の前まで来た。
セキチクジムリーダー・アンズ。彼女は四天王キョウの娘であり、4年前に父からこのジムを引き継いだ女だ。

アンズ「よくきたね。セキチクジムの仕掛けはどうだった!?」

サトシ「正直面倒なだけだな、こんなクズ屋敷。さっさとリーダーと闘わせろって思ったね」

クズ屋敷の一言でアンズの表情が変わった。

アンズ「父上からもらったこの屋敷を馬鹿にすんなー!!」

サトシ「バトルで勝ったら好きなだけ謝ってやんよ!さぁこいや!!」

最後のジムバトルが始まった。

サトシのポケモンは全ての攻撃を受け付けない。しかもすべてのタイプに効果抜群だ。
グレンは同タイプの技を使っているので1.5倍。そして効果は抜群となるので2倍。
そう、グレンの攻撃には常に3倍の力が働いているのだ。
そして、“むし・どく”など、タイプ2を多く持つ毒タイプはグレンとの相性が最悪だった。
攻撃が全てのタイプに対して効果抜群。つまり、タイプを二つ持つポケモンに取ってサトシタイプの技の威力は6倍にまで跳ね上がる。
この相性の悪さを覆せるポケモンなど存在しなかった。

アンズ「あ、私のポケモンが・・・」

サトシ「おら!早く次のポケモンを出しなァ!」

アンズは涙を拭き最後のポケモンを繰り出す。

アンズ「く・・・!行け、モルフォン」

サトシ「いけ!50式!!」

グレン50式。現在の主力となっている技だ。威力は60。特に何の変哲もないよくある技。
たが一つ、付加効果で急所に当たりやすい点を除いて。
サトシタイプの急所は12倍を意味する。

サトシが命令するとグレンは標準を定める。そして敵の正面にある立方体の角から黒い光が照射される。

きゅうしょにあたった!こうかはばつぐんだ!

攻撃はモルフォンに直撃した。モルフォンに地面に堕ちた。それはサトシの勝利を意味していた。

サトシ「さぁ、ピンクバッジを。」

アンズ「く・・・」

アンズはピンクバッジをサトシに渡した。

サトシ「へへっ。これでバッジは8つ。俺もポケモンリーグに進めるぜ!」

そして、サトシはアンズの顔にぐいと近づき唾を盛大に飛ばしながらこう叫んだ。

サトシ「ピンクバッジゲットだぜ!!」

アンズは何も言わずに顔を拭く。だが拭いたのはなぜかこみあげてきた熱い涙だった。

そのようすを見ていたのはジムトレーナーだけではなかった。


ムサシ「あのジャリボーイ酷過ぎじゃない!?」

ニャース「ニャー達も悪党として見習うべきだニャ」

コジロウ「あんなポケモン・・・だれも勝てねぇじゃねえか!」

ニャース「とりあえず本部に報告だニャ。ニャー達の任務は偵察。もう任務は終わったのニャ。」

コジロウ「あぁ、わかってる。わかってるさ・・・」

ムサシ「コジロウ・・・」

ロケット団本部に戻った2人と1匹は事の一部始終を報告した。
すぐさま上層部でグレン殲滅のための話し合いが行われた。
シルフカンパニー社長。ポケモンリーグ会長。そしてロケット団の現在のボス。
ポケモン社会の3強のトップの話し合いである。

シルフ「グレンを倒すことなどできんよ。初期のころなら何とかなったかしれないが今の奴のLVでは・・・」

リーグ「なぁに簡単なことです。向こうがグレン以外の弱点を突くというならこちらは全ポケモンの弱点を突けばいい。」

ロケット「つまり・・・?」

リーグ「PPですよ。どのポケモンにも共通する弱点です。グレンもポケモン。PPさえ切れれば悪あがきしかできません。」

シルフ「なるほど・・・しかし相手のPPを全て使い切らせることなんてできるのでしょうか・・・?」

会議は続く。


ロケット「そこは人海戦術ですよ。休む暇もなく戦っていけばいずれPPも無くなります。」

シルフ「・・・フェアじゃないですね」

リーグ「今さら何を言っているんです?我々の目標はグレンの捕獲。手段なんて選べませんよ。」

ロケット「そのとおり。戦闘が終わると同時に次の戦闘を仕掛けていきます。」

リーグ「PPエイドなどの回復系アイテムにも備えてできるだけ大勢で責めた方がいいでしょう。」

ロケット「戦闘用の人員は我々が用意します。サカキのためといえば団員も喜んで参加してくれるでしょう。」

リーグ「何人ぐらい用意できますか?」

ロケット「関東中のロケット団を収集します。おそらくは100人は余裕でしょう。」

トキワシティに戻ったサトシは23番道路を目指す。23番道路はポケモンリーグに通じる道“チャンピオンロード”への入り口である。
チャンピオンロードにはポケモンリーグへ挑戦しようとするトレーナーの才最後の関門である。
そこにいるトレーナーはみな強者揃いである。
サトシにとってこの関門もただの作業にすぎなかった。作業的にポケモンを倒し、作業的にトレーナーを倒す。
そうしている間に出口付近まで来ていた。

サトシ「なんか・・・楽勝だったな。」

もう出口は目の前である。ここを抜ければ四天王戦だ。
サトシは特に感慨深いような感情を抱くことも無く歩き続ける。するとそのとき

「なんだおせえな!ゴールドはまだこねえのかよ!」

・・・声が聞こえた。

現れたのは赤髪の少年だった。歳はトキワジムであったあの少年と同じぐらいか?

シルバー「暇だ。お前ポケモンバトルしろよ」

愚かとしか言えなかった。誰かは知らないが身の程もしらずにこの俺に挑戦してくるなど。
俺はこういう生意気なタイプは嫌いだ。昔のシゲルもそうだった。なぜこうも自信満々でいられる?
まったく馬鹿馬鹿しい。こう言うのを見ると徹底的に叩きのめしたくなる。


サトシ「いいですよ。でもお手柔らかにお願いしますね?」

シルバー「俺は手加減なんかしねぇ!全力で行くぜ!行け!バクフーン!!」

サトシ「よろしくお願いします。」


愚かとしか言えなかった。

シルバー「あ・・・あ・・・」

サトシ「・・・」

威勢の良かったさっきまでの目は今や恐怖で満ち溢れている。そしてその瞳には黒き結晶が映っていた。

シルバー「なんだよ・・・なんなんだよこれは!?」

サトシ「ポケモンに決まってるだろ。わかりきったこと聞くんじゃねぇ」

シルバー「俺の育て方は間違ってなかった・・・愛情を持って接した・・・それ以上何がいるっていうんだ!」

サトシ「そんなこともわからないのか?」

サトシはシルバーの顔にぐいと近づき唾を盛大に飛ばしながら叫んだ。

・・・はずだった。シルバーの前には“ひかりのかべ”が張られていた。

サトシ「な、なんだ!?」

ムサシ「なんだかんだと聞かれたら」

コジロウ「応えてあげるが世の情け」

サトシ「・・・ロケット団か!」

ムサシ「あんたのグレン、頂いてくわよ!」

コジロウ「今日ばかりは容赦ねぇぞ!」

サトシ「ふふ・・・身の程知らずが・・・」

サトシ「できるもんならやってみやがれ!!!」

ロケット団キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

結果はグレンの圧勝だった。

サトシ「大したことねぇな。俺は先に進ませてもらうぜ」

そう言ってサトシはチャンピオンロードから出た。光が眩しい。
しかし、ロケット団の攻撃はまだ終わっていなかった。

R幹部「ドーブル隊、攻撃開始せよ!!」

サトシ「な・・・!?」

よく見ると視界全体にロケット団員がいる。おそらく光学迷彩の類いで隠れていたのだろう。
振り返るとチャンピオンロードの洞窟の上は黒一色で染められている。
上から次々団員が降りチャンピオンロードの入り口をふさいでいく。
100人どころではない。サトシが見る限りざっと300人はいた。
すでにサトシは完全に包囲されていた。

サトシ「しまった、罠か・・・」

団員「まずは俺からだ!!こい!少年トレーナー!!」

次から次へとドーブルが出てくる。おそらく全団員がドーブル6匹なのだろう。
サトシタイプの弱点はサトシタイプ。そこを点かれたのだ。

しかしグレンも一筋縄ではいかない。いくら向こうがサトシタイプの弱点を突こうとも所詮は2倍。こちらは常に3倍が確定しているのだ。

サトシ「ドーブル風情がグレンの真似事など!!舐めるな!!!」

団員「倒してくれたって構いませんよ。痛くもかゆくもありませんから!」

消耗戦となってはこちらが不利だ。いくらグレンといえどPPが無くなれば何もできない。
持っているPP回復アイテムはチャンピオンロードで拾ったPPマックスのみ。
あとはLVをあげて使いきったわざと入れ替えていくこと。
ロケット団はグレンを頂いていくといった。負けるわけにはいかない。

勝利。勝利。勝利。勝利。
終わらない勝利。終わらないバトル。しかし確実にPPは減っていった。
グレンでは先攻は取れない。確実にスケッチを許してしまう。
だがグレンも1撃で相手を倒す。
先ほど覚えたグレン54式。効果は自身の攻撃力を2乗する。これのおかげで低攻撃力を補うことができるようになったのだ。
サトシはひたすらドーブルを倒すしかなかった。今だダメージは初回の1回のみ。HPは1/5しか減っていない。

サトシ「く・・・PPマックスにはまだ早い・・・!」

戦いは続く。もうどれだけの時間がたっただろう。すでに太陽は沈み夜になっていた。
しかしロケット団の攻撃は止まらない。PPマックスももう使ってしまった。
もうどれだけのドーブルを倒したのかサトシにはわからなくなっていた。
サトシの顔には疲労の色がたまっていた。
感情の無いグレンはともかく、サトシはただの15,6の少年なのだから。

サトシ「クソ!グレン、68式!」

グレン「・・・」

サトシ「おい、68式だ!!」

グレン「・・・」

とうとうPPがつきたのだ。PPマックスもすでにつかってしまっている。
レベルが高くなりすぎた所為で次のレベルまでも遠い。

サトシ「そんな・・・」

サトシを絶望が覆う。

“敗北”

今のサトシにこの言葉信じる事は出来なかった。初めての敗北。
いや、敗北自体は2度目だ。グレン初の敗北ということだ。
マサラでの初めてのバトル。シゲルとの戦い。その時の敗北。頭の中が真っ白になる感じ。
もう長い間忘れていた感覚だ。もう自分は負ける。そう確信した時だった。

頭の中が真っ白にwww

一度に持てる技4つだから、50~68式の19種じゃない?

「グレン、100式だ」

声が聞こえた方にみなが一斉に振り向く。そこは上空だった。そこにはグレンらしき物体と一人の男がいた。
その男はオールバックの髪型、胸にはバラの花を差したスーツを着ていた。

男の命令に反応したのか、空中にいるグレンはルービックキューブの様に回り始めた。
だんだんと回転が早くなっていく。いつしか立方体だった体は球体に変化していた。
球体のスキマから黒い光漏れている。それは生物が放つ光ではなかった。

次の瞬間球体は爆発し光が目の前を包んだ。
サトシが次に目を覚ました時いた場所は見知らぬ場所だった。

「目が覚めたか。」

男が話しかける。世界に唯一のはずのグレンをもつ謎の男。
もし自分の敵となるようならすぐに排除しなくてはならない。

「私は君の敵ではないよ。サカキと呼んでくれ」

サトシ「サカキ・・・?まさか・・・」

サカキは5年前までロケット団のボスだった男だ。
サトシもずっと研究に明け暮れてはいたがこれくらいのニュースは知っていた。

サトシ「・・・なぜあんたがグレンを持っている?」

サカキ「私は君の研究のスポンサーだったんだよ。私は完成直前の失敗作を頂いただけだよ。」

サカキのグレンは不完全だという。確かに調べてみると、特性もサトシではないしPPも通常のままだった。
それでもほぼ最強に変わりない。

             /)
           ///)

          /,.=゙''"/   
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |

     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

サカキ「なぜ君が負けたかわかるか?」

サトシ「・・・愛情・・・とか?」

サカキ「それもそうだが根本的に足りないものがある。レベルだよ。」

サトシ「レベル・・・?」

サカキ「あぁ。どんなに強くてもレベルの前にはやられるものだよ。グレンは最強。だからと言ってレベルアップを怠ってはいけない。」

サトシは黙って聞いていた。確かにあの時LVが100だったら負けは無かっただろう。

サトシ「どうすれば・・・」

するとサカキはポケットからモンスターボールを取りだした。

サカキ「この中に居るのはマルマインLV100だ。こいつにじばくさせて経験値を稼げ。」

そうだ、グレンにノーマル技は効かない。つまり、じばくも効かないのだ。

サカキの助言でグレンはあっという間にレベル90になった。100になったら負ける事はない。
この時の2人はそう信じていた。

そのころロケット団本部ではサカキが再び現れたこと、そのサカキがロケット団に攻撃つまり裏切ったことでパニックに陥っていた。
そのパニックに便乗しシルフはサトシタイプの技を覚えていたドーブル1匹を強奪。
サトシタイプの解析に乗り出した。1個人ではできないような大規模な研究。ポリゴンを作った技術力。
これらをバックにシルフはグレンとは違う新たなサトシタイプのポケモンの開発に成功した。

新たなポケモンの名前がラガンだったら働く

シルフはそのポケモンをグレン同様、地名からヤマブキとなずけた。
しかし、シルフの研究はそこで止まらなかった。シルフは作りだしたポケモンの未知なる可能性を引き出すべく、
ポケモン進化の研究の第一人者のウツギ博士を呼び出しヤマブキの人口進化に乗り出したのだった。
そしてついに道具を使うことで進化することがわかった。

進化したヤマブキはサトシタイプの他に新たなタイプを持ち合わせていた。
そのタイプは、同タイプの技は存在しないうえ全ての攻撃を食らうと効果抜群になってしまう。
しかしサトシタイプだけは全く効かないというサトシタイプと全く逆の性質をもつタイプだった。
その結果、進化したヤマブキはあらゆるタイプを完全に克服した。
まさにポケモンを超えたポケモンだった。

シルフはこのポケモンをラガンと名付けた。
そして、データの流出を防ぐために全ての研究のデータを破棄、開発に携わった人間を全て抹殺した。
これで完全にデータが漏れる事が無くなった。

次にシルフはこのポケモンの繁殖計画に乗り出した。
ヤマブキを大量に生産し、進化に必要なアイテムを高額で売りさばくという企業ならではのアイデアだった。
しかしその方法がまずかった。
コガネの育て屋さんに預けられたラガンは1日もたたづに盗難にあってしまったのである。
一緒に預けられたメタモンを残して・・・

>>335
よし、働けw

時間も流れ、とうとうグレンのレベルは100になった。

サカキ「とうとう育ったか。」

サトシ「はい。ありがとうございました。」

サカキ「さっき覚えたグレン100式。これの力は全ての技を合成させる。」

サカキ「100式。これを使えば1ターンに最大5回まで技を出すことができる。感覚的にはみだれづきのような感じだ。」

サトシ「5回あたった!みたいな感じですね。」

サカキ「あぁ。こいつを使って犯罪をすれば大儲けできる。」

サトシ「犯・・・罪・・・?」

サカキ「あぁ。きみを助けたのはそのためだ。2人で組もう。我々が組めば無敵だ。」

次の瞬間、サトシの視界に入ってきたのは氷付けになったサカキの姿だった。

>次の瞬間、サトシの視界に入ってきたのは氷付けになったサカキの姿だった。
超展開www

ヤマブキタイプはサトシタイプに効果抜群or効果がない
サトシタイプはヤマザキタイプに効果抜群or効果がない
ヤマブキタイプはヤマザキタイプに効果抜群or効果がない
がわからんのだが?わかる人教えて

>>360
ヤマブキ→サトシ不明
サトシ→ヤマブキ無効

ヤマザキは知らん

サトシには犯罪というものが理解できなかった。これだけの力を持ってなぜ私利私欲のためにしか使えないのか。
サトシにはまったく大人というものは理解できなかった。
助けてくれたことは感謝している。だが、犯罪に手を染めるというのなら俺の敵だ。

サトシ「あばよ。またいつかこおりなおし買ってきてやるよ。」

そう言ってサトシはこの場所を立ち去った。

サトシが外に出ると驚いたことにそこはマサラタウンだった。
そう、マサラの地下にはサカキのアジトが隠されていたのである。
サカキ無き今このアジトはサトシのもの同然なのだが。

サトシは助けられた時のことを思い出していた。あのとき組み合わせたわざはフラッシュ、だいばくはつだろう。
マサラに戻ってることを考えるとテレポートも使ったのかもしれない。

サトシ「それにしてもマサラか・・・ほんとに久しぶりだな・・・ちょっくら家に帰るか。」

サトシは100式の最高の利用法を考えながら自宅に帰った。

サトシが自宅に入って目にしたものは何もない部屋だった。
鍵を無理やりこじ開けて入ったので全くきずかなかったがもう空家になっているようだった。

サトシ「どういうことだよ・・・」

まったくわけがわからない。

サトシ「母さんはどこにいったんだよ・・・」

サトシはとりあえず、かがくのちからってすげーに今の町の状況を聞いてみる事にした。

サトシ「なあ・・・あそこに住んでた人どうなったか知ってるか?」

かがく「え?あぁ、あのおばさんなら自殺しちゃってさ。もう空家だったでしょ?誰もあの家買おうとしないんだよ」

サトシ「死んだって・・・」

かがく「すごい取材に来てたからね。ストレスが原因って聞いたけど・・・」

サトシ「そんな・・・母さん・・・」

サトシは自分を責めていた。母さんを殺したの責任の半分は自分にあると。
だが直接殺したのはマスコミだ。彼の中で怒りがあふれ返ってくる。

かがく「でも、かがくのちからってすげー!今は人工的に新たなタイプが作り出せるんだってー」

サトシは驚いた。マスコミがサトシタイプを公表したのか?

サトシ「詳しく聞かせてくれ。」

かがく「なんかシルフが開発したポケモンが奪われたみたいなんだ。すげースキャンダルだったよ。」

サトシ「・・・」

サトシは確信した。マスコミは腐っていると。そして誓った。正義のためにも盗まれたポケモンを取り戻すことを。

サトシ「・・・ありがとな、かがく」

そう言い残しサトシはラジオ塔のあるシオンタウンに向かった。

かがくってwww

         _,. ----、 _,_
      ,r''"          ヽ
     /    r' `゛  ― ミ.ミミ
.     l   彡    :.     i
     .!  r' r'"     、    l
     l.r-、"      ,;;;::::::;;:,;,, ,,_i_
     l  ヽ      ,r'i_lヽ "!irt、!
     .! 、      - 、    iT
      ヽ          r 、 l,!
    ,. r       ;ミヽ;:: -、,,,ノ
   / ヾ、    ,.r'" r ,: ':  ヾ
  '´    ヽ、. ;' ;r' ;'" r''";"'  ,;!
          ヾ; ; ,; ; '"   ミ
           ヾ;i:'        ミ
            ヾ、, ;r;,  ,ミヽ
                "''"  ヽ

    カガク=ノ=チカラッテスゲー
        (1970~ マサラ)

少年がラジオ等を乗っ取ったというニュースに世間は衝撃が走った。サトシは人質解放の条件としてラガンを渡すことを提示した。
だが、このころになると対サトシタイプ戦の戦略なども確立され始め、ラジオ塔乗っ取りも一筋縄ではいかなかった。
サトシは戦略が日々進化していることを実感した。

カントーラジオ塔を占拠して数日後、ラガンの受け渡し場所が掲示された。その場所はシロガネヤマだった。
あそこなら邪魔も入らないということでサトシも了承した。
人質を先に解放したサトシはシロガネヤマで待った。
そしてようやくラガンの持ち主が現れた。

「久しぶりですね、サトシさん。9か月ぶりぐらいですかね?」

どこか見覚えのある少年はそういった。

>>365

> サトシには犯罪というものが理解できなかった。これだけの力を持ってなぜ私利私欲のためにしか使えないのか。
> サトシにはまったく大人というものは理解できなかった。
> 助けてくれたことは感謝している。だが、犯罪に手を染めるというのなら俺の敵だ。

> サトシ「あばよ。またいつかこおりなおし買ってきてやるよ。」

> そう言ってサトシはこの場所を立ち去った。

サトシ「盗んだのはお前だったのかゴールド・・・」

ゴールド「いいえ、初めから盗んでなどいません。全てはあなたをおびき出すための茶番ですよ。」

ゴールド「事実はあなたの知っているとおりですよ。あそこまでするシルフが育て屋にあずけるわけないでしょう?」

サトシ「つまりラガンは存在していると・・・」

ゴールド「あぁ。世界に一体。あなたのグレンを殲滅するために作り出されたポケモンを超えたポケモン。」

ゴールドはモンスターボールを取り出しボタンを押しボールを膨らませた。

ゴールド「今ではポケモン協会も動いている。君のグレンを倒したのちラガンを処分する」

サトシ「結局ラガンも殺すのか!?」

ゴールド「ポケモンの秩序を守るためです。今までの人工ポケモンはちゃんと調整されていた。」

ゴールド「あなたが空気を読まなかったせいで!ポケモン界は無茶苦茶になったんだ!」

サトシ「そんな自分勝手な理屈!」

サトシもボールを取り出し膨らませる。

サトシ「グレン!君に決めた!!」

ゴールド「いけ!ラガン!!」

2人がポケモンを繰り出す。黒い結晶体と白い球体。相反する存在が空中に自らの存在感を示す。
大きさはほぼ同じ。だが、2人は大きさなどポケモンバトルの上では関係ないことを理解していた。

サトシ「グレン!!100式を使え!!!」

全タイプを克服したグレンにできる事はタイプに関係しない技を連続で繰り出すだけだった。
その中に54式をまぜて攻撃力アップをするのも忘れない。

ゴールド「くくく・・・」

ゴールドの任務はグレン・ラガン共に排除することだ。つまりこちら側が負けても相手さえ倒せば問題ない。

レベルアップで覚えたテクスチャー4。自分の繰り出す技のタイプを自分の任意のタイプに変換する力。
ゴールドの一手目の動きはすでにできていた。こちらにもあるグレン100式。
これは任意の技を5つ選択できる。そこに制限はない。そう、100式を選択することも可能なのだ。

ただ、同じ技は1回しか選択できない。だがこれを使うだけで最大5回だった選択肢が9回まで増える。
グレンのステータス相手なら先攻は取れるだろう。ならば選択する技はおのずと決まる。

3回目まではこうそくいどう。これで確実に先手を取る。
4回目はテクスチャー4。これで後にでる技のタイプはサトシタイプに変換される。
5回目はくろいまなざし。これも確実に倒すためだ。
6回目はロックオン。これで次は必中になる。
7回目につのドリル。ここで勝利だ。
あまった8回目には54式。
最後に9回目にだいばくはつ。


この選択肢でゴールドは負けるはずがないと確信していた。
最強のポケモンを倒す。ポケモンを超えたポケモン。
自分はポケモン界を救う英雄になるのだ。

案の定グレンの攻撃はすなあらし、みらいよちなどの技だった。
ゴールドはちゃくちゃくとフェイズを進める。

ゴールド「テクスチャー4、発動!」

掛け声に応じてラガンの色が変色していく。白かった球体は完全に黒くなった。

サトシ「テクスチャー4・・・?」

ゴールド「フフフ。ラガンはLV1で生まれた時点で4式まで持っていたのさ!つまり、LV97で100式までを覚えた!」

ゴールド「つまりラガンはお前の知らない技を3つ持っているのさ!その一つがこれだ!」

ゴールド「そしてその効果!自分の繰り出す技のタイプを自分の任意のタイプに変換する!!」

なんか遊戯王っぽい

>>406
サトシ「そいつはどうかな」(ドン★

くろいまなざしに脅えたのかグレンはまもるを選択している。だがもう遅いのだ。

サトシ「く、みちずれだ!」

ゴールド「ははは。サトシさん!引き分けにしようとしても無駄だ!あんたがグレンしか持ち歩かないのは知っている!」

サトシ「ラガンしか持ってないお前にいわれたくねぇ!」

ゴールド「僕の任務はグレンを倒すこと!だからラガンが死のうが知った事か!いけ!つのドリル!!!」

つのドリルはグレンに命中。みちずれも発動しお互いのポケモンは倒れた。

ゴールド「くくく」

ゴールドがサトシに近づく。サトシはひざをついて空を見ている。
絶望した表情だ。それもそうだろう。グレンが敗北したのだから。

サトシ「俺は・・・グレンしか・・・持ってなかった・・・」

サトシは下を向き手を付いた。ゴールドは顔をのぞき見ようとした。
敗者の顔を。絶望する表情を。
彼の顔を見たとき、ゴールドの顔にはおびただしい量の唾がかかっていた。

唾を拭きかけられたのだ。

ゴールド「う、うわああああああ!!!!」

サトシ「おいおい、きたねえな。お前。」

サトシが立ち上がる。まるで何事もなかったかのようだ。
その顔はすごく輝いていた。例えるなら初めて選挙で当選した議員のようだった。

ゴールド「く・・・負け犬の癖に!!」

サトシ「おいおい俺が負け犬だって?はは、冗談も休み休みに言いたまえ」

ゴールド「馬鹿な!お前はグレンしか持ってなかったはず!お前は負けたはずだ!」

サトシ「確かにグレンしかもってねえよ。そうそう、ちなみにさっきやられたのは友達のグレンね。」

まさか。そんなまさか。ゴールドには信じられなかった。いや信じたくなかった。
サトシはゆっくりとした動作でポケットからあるはずの無いモンスターボールを取り出す。
そしてゴールドの目の前に突き出し、ボタンを押して膨らませた。

サトシ「俺のはこれ。」

レッドかっけぇwwww

そう、さっきラガンが倒したのはサカキのグレンだったのだ。
サトシ自身のグレンは傷一つ付いていない。

サトシは置きっぱなしになっているゴールドのモンスターボールをポケットにしまう。

サトシ「ラガン、ゲットだぜ!!」

いつも通りゴールドに唾を撒き散らしながら叫ぶ。もうゴールドは唾まみれだった。
・・・完敗だった。

リーグからの任務に失敗し、ラガンを奪われ、唾まみれにされた。
もうゴールドには何も残っていなかった。

サトシ「お前にはもう何も残ってねぇよ。」

サトシ「カス!」

そんなこと言われなくても自分でわかっていた。もう何もない。止められなかった。
ポケモンリーグは終わりだ。ポケモンの社会も。倫理なんてあったもんじゃない。
ポケモンバトルはすたれる。これからはコンテストの時代になるだろう。

サトシ「あ、そういやお前リーグチャンピオンだったな」

―――新チャンピオンが誕生した。

一方、マルマインはコンテストで優勝した

だが世界の対応は早かった。
ポケモン愛護団体が働きにより、人工ポケモンの所持・製造が禁止されたのだ。

ミュウツー、ポリゴンなどの今までの人工ポケモンの禁止は見送られたが、グレンはそうはいかなかった。

ポケモンのパワーバランスを一変させたポケモン。
ポケモンを超えたポケモンを超えたポケモン。

グレンを所持している現チャンピオン・サトシが真っ先に標的にされた。

世間はサトシを“倫理・自然を無視した史上最悪のサイエンティスト”と見るようになった。
サトシは記者にインタビューされ続けた。
記者の間では“唾吐きサトシ”という名前で呼ばれるようになった。
まったく不名誉な名称である。

また、リーグチャンピオンということでも問題となった。
最高峰のトレーナーにあるまじき行いだと罵られた。


記者『サトシさんは倫理についてどうお考えですか?』


テレビの中のサトシは記者という記者に唾を吐いている。歯も以前にもまして汚れている。
これではマサラの恥だ。


シゲル「はぁ。全くあいつは・・・」

シゲルは久しぶりにサトシに会いに行くためサトシのいるセキエイ高原に向かった。

チャンピオン控室。ここにサトシがいる。

シゲル「おい、サトシ・・・」

サトシ「・・・」

そこには以前のように輝いていたサトシの姿はなかった。身だしなみも酷いものだ。

シゲル「今の気分はどうだ?最強のトレーナーになって、ポケモンマスターなって、お前は今満足してるのか?」

サトシ「・・・」

サトシは黙りこむ。放心状態なのか、何かを考えているのかそんなことまではわからない。
だが、その背中からは苦しみしか感じる事が出来なかった。

シゲルはサトシに語りかける。

シゲル「俺は今満足してる。今はチャンピオンじゃないがジムリーダーとして充実した日々を遅れてる。」

サトシ「・・・」

サトシは返事をしない。聞いているのかすらわからない。
それでもシゲルは話を続ける。

シゲル「俺の周りにはたくさん支えてくれる人がいる。俺はすごく感謝している。」

シゲル「俺は最強じゃない。でも自分は強いトレーナーだって自信を持てる。」

サトシ「・・・」

シゲル逃げてー!

シゲル「サトシ、グレンを逃がせ。お前を縛りつけている元凶はそれだ。」

サトシ「あ・・・」

サトシが口を開く。

サトシ「俺はグレンだけでここまで来たんだ・・・それを手放すのはチャンピオンを手放すのと同じだ・・・」

サトシは下を向く。

シゲル「確かにそうなるかもしれない。だが昔と違って失うものはほとんどないはずだ。」

シゲル「お前の最強は失いたくないものを犠牲にして手に入れた最強なんだからな。」

シゲル「そんな最強に価値なんてない。俺はそう思う。」

サトシ「シゲル・・・」

サトシはシゲルの言葉に静かに耳を傾ける。

シゲル「サトシ、お前が今手にするべきものは最強なんかじゃない!失いたくないものだ!そんな最強捨てちまえ!」

シゲルは心からサトシに呼びかける。どんなに変わろうと親友の絆は変わらない。
シゲルはそう考えていた。だから自然と言葉も熱くなる。全て親友にわかって貰いたいからだ。

シゲル「昔を思い出せサトシ!純粋だったあの頃を!本当に欲しかったのものを!」

サトシ「・・・俺がグレンを捨てたら・・・あのころに戻れるのかな?」

シゲル「あぁ、きっと戻れる!約束する!」

サトシ「シゲル・・・」

サトシはモンスターボールをギュッとつかんでほほ笑んだ。

サトシ「んなモンクソくらえだ。」

・・・何かが起こったらしい。シゲルにはそれが理解できなかった。
変わっているのは自分の顔に液体が付いているという事実。
ただ、それだけだった。


                                 -Fin-

ドピュ

人間そう簡単に人に言われて変われないってことです。

支援ありがとうございました。

カスミよりマリアだかマサミだか草系のお嬢様キャラがいい!
彼女のこといっつも考えて、考えなかったことがないよ!
>>1おつだよ!

クズサトシ良かった乙

>>498
エリカだな

俺はナツメ派なので唾まみれのナツメは貰っていきますね

お疲れ
だけどさ、全く釈然としないんだけどこれサトシが悪かったの?
マジで悪い事は全くしてないじゃん
周りの無能なカスどもが自分たちの優位性が崩れたから騒いだだけだろ
サトシにはグレンつかって世界征服、そして世界をかえる義務がある

エピローグ

その後、シゲルに半ば強制的にグレンを逃がされたサトシはチャンピオンの座と引き換えに平穏な生活を手にした。
しかし野生となったグレンは世界規模で繁殖。その特性から他のポケモンの生息数が極端に減少した。




そしてグレン事件から300年後。
草むらを歩いていてもグレン以外のポケモンの出現率がラッキー並みの世界。
ポケモンバトルもコンテストも廃れ、ポケモン文化は絶滅寸前の旧世代の文化とまで堕ちてしまった。
ちょうどその頃、マサラタウンの地下でコールドスリープから目覚める一人の男がいた・・・

>>510
エピローグktkrwww

説明文にまたラッキーがwww

>>509
サトシはミュウツー作った人たちとほとんど同じことしただけ。
自重しなかったせいで世界を敵に回してしまった悲劇の英雄。
倫理観とか正義感がちょっとおかしいどこにでもいそうな厨二の少年。

コールドスリープってか氷解けただけじゃね?www

このまま>>1はサカキさまの活躍を書くべきに一票

ハァハァ>■■<らめぇ!

マサラタウンの地下。そこで300年の時をへて目覚める一人の男がいた。
彼の名はサカキ。約300年前、とあるマフィアのロケット団のボスだった男だ。

サカキ「く・・・私は一体・・・」

確かサトシのグレンに氷付けにされたはずだ。
周りを見ると2つあったモンスターボールが一つしかないことに気づく。

サカキ「まさか・・・」

サカキは中身を確かめる。そして確信した。グレンがサトシに盗まれたことを。
サカキに残されたポケモンはLV100という以外何の変哲もないとこにでもいそうなマルマインだけだった。

自分が氷付けにされる習慣まで覚えていたサカキ。さらになにをされたかまで分かっていた。
サカキは初めて自分の動体視力がいいことに気付いた。

サカキ「あの餓鬼・・・!」

悪態をついていても仕方ない。まずはサトシを負わなければ。
結局グレンをまったく犯罪に利用できなかった。
一緒に育ててやった恩を仇で返しやがって。
ロケット団のボスを怒らせるとどうなるか。

サカキは出入口のハッチを開けた。そしてサカキは自分の目を疑った。

.   ∩____∩゜.:+ 
ワク. | ノ      ヽ+.:  
:.ワク/  ●   ● | クマ   
  ミ  '' ( _●_)''ミ クマ

. /  ._  |_/__ノヽ
 -(___.)─(__)__.)─

動www体www視www力www

サカキ「どうなってんだよ・・・こりゃ・・・」

あたり一面に広がる焼け野原。ここがマサラタウンなどサカキはにわかに信じ難かった。

海の向こうにはグレン島が見える。そのグレン島に攻撃をしている何か・・・

サカキ「もしやあれは・・・」

サカキは目を細めてそれを見る。グレンだった。すごいのは動体視力だけじゃなかったようだ。

サカキ「な、なにが起きてんだよ・・・」

わかってはいた。あれはポケモンを使った戦争だった。それ以外に説明がつかない。
マフィアのボスも流石に戦争には恐怖しか感じなかった。
命のやりとりのレベルが違う。それは殺戮なのだ。

どうしてこうなったwwwww

マルマインで丸く収めるんですねわかります

サカキは事態を確かめるためにトキワシティに向かった。飛行ポケモンを持っていない今のサカキには“そらをとぶ”は使えない。

トキワシティは至って平和だった。街は近代的な成長を遂げ、まさに機械と人間が共存しているような世界。
ヤマブキシティが田舎に感じてしまうほどの大都会。少なくともサカキにはそう感じられた。

サカキは新聞を買った。榊新聞。自分がトキワを納めていたころに発刊した新聞だ。
日付を見てサカキは自分の目を疑った。

サカキ「300年後!?」

自分の知らない何かが起きている。そしてこの場に知り合いは誰ひとりといない。
サカキは過去の人生で一番の恐怖を感じていた。

>>554
【審議中】

ていうか、ロケット団ってマフィアって言うほど悪い事してたっけ?
それだったらアクア団とかマグマ団とかの方がよっぽどわるいような希ガス

>>562
ガラガラ「絶対に許さないよ」

サカキは情報を知るためにコミュニティセンターのパソコンを起動した。

コミュニティーセンターとは旧ポケモンセンターのことでポケモンが衰退したことで解体・改名された施設だ。
一応ポケモンの回復サービスもあるらしい。


サカキはネットを開いて過去の記事を見る。そこにはマサラとグレンの戦争について書かれていた。

どうやらシティになったマサラはグレンを用いてグレンへの侵略を開始。
グレン側も黙っているはずがなくグレンで応戦。
どうやらこの時代ではグレンが簡単に手に入るらしい。
サカキはコイキングを思い出した。

サカキ「試しにボロのつりざおで釣りでもしてみるか。」

サカキはセンターを後にして釣りを始めた。

グレンが釣れた。というか何回やってもグレンしか釣れない。
この世界がポケモン=グレンの認識になる理由がわかる気がした。

サカキ「なんだよこれ。」

もうサカキはグレンに対して特別な感情をもつことはできなかった。
あの時ほどサトシに対して怒りも湧いていない。
なぜならもう捕まえたから。
サカキは自分が先ほど捕まえたグレンを見る。
自分は最強だからグレンが好きだったのではないことに気づく。
自分は希少なポケモンが好きだったのだ。

サカキはマルマインの入ったモンスターボールを見つめる。

サカキ「もしかして今マルマインってすげー希少価値あるんじゃ・・・」

○<やっと世界が俺に追いついたか……

サカキはもう一度コミュにケーションセンターへ向かった。

サカキ「あの、こいつの回復お願いします。」

ジョーイ「ポケモン3体ですね。6000円になります。」

サカキ「え?」

そうだ。民営化されてたからな。もう無料じゃないのか。
思わぬ出費に戸惑ったが、かいふくのくすり+PPマックスで2000円なら十分安い。
サカキはグレンのモンスターボールを2つ引っ込めて2000円を払った。
ジョーイが回復に向かう。

ジョーイ「え?ナニナニ!?これポケモン?あり得ないんだけど。マジすごいんだけど」

驚いてる驚いてる。サカキはジョーイの驚く顔を見てかつてないほど満足していた。

   / ̄ ̄\
  |_ ^o^_| < 俺は…レアだぜ?
   \__/  

センターからでたサカキはおもむろにモンスターボールを取り出した。

サカキ「さあさあ世紀のショーの始まりです!見なきゃそんそん!」

通行人がサカキの方を見る。こいつらの顔が目に浮かぶ。なんせ今や幻のポケモンだ。

サカキ「いけ!マルマイン!!」

通りすがりは驚く。それもそうだ。当時に言わせればミュウを道端で見せるようなもの。
いつの間にかサカキの周りには人だかりができていた。

「すっげー!コレ伝説のポケモンか!?」

「感動しました!!」

サカキは手ごたえを感じていた。今、サカキの前には小銭の山ができている。中には札もあるようだ。
ふとサカキはその金を見下ろす。札には見たことも無いような人物が描かれていることに気づいた。

   / ̄ ̄\
  |_ ^o^_| < でんせつのポケモンがあらわれた!
   \__/  

万丈目みたいだななんとなく

>>599
サカキサンダー!

そのときサカキは重大なことに気づいた。
ここは300年後。いうなれば自分の持ってるものはすべて300年前の超ビンテージ物。
300年前のモンスターボール。300年前のスーツ。
さらに当時から使っていたビンテージ物。100年前の純金の懐中時計。ここでは400年前のものだ。
そしてこの保存状態。歴史的価値も考えたら値もつけれないだろう。

今のサカキには金持ちなんていつでもなれるということを意味していた。

 .  ゜.:+       ヽ+.:  
 :.ワク / ̄ ̄\ マル   
ワク  | _^o^_| マル
.   \__/__



>>606
チクショウ、かわいいwww

しかし人間そうなるとさらに欲が出てくるものだ。
サカキはショーが終わると急いでアジトに戻った。

サカキ「へへへ。すごい!これはすごいぞ!」

凍らされて目が覚めたら億万長者。こんなおいしい話はない。
これはサトシにも感謝せねばならない。

すでにサカキのなかには未知の時代への恐怖など完全に消え去っていた。
あるのは欲望のみ。彼をロケット団のボスにさせた深い欲望。
サカキはモンスターボールからマルマインとグレンを取り出し経験値集めを始めた。
すべてはグレンを再びLV100にしてふぶきを使わせるために。

BADEND直行じゃね?

時はきた。センターと自宅を往復し金集めでショーをやる日々。
だがそれも今日で終わりだ。
グレンのLVが100になったのだ。

サカキ「グレン、100式でふぶき5連発。最大出力で頼む。」

完璧な計画。このアジトを作っておいて本当に良かった。
今のサカキには脅えなど無い。もはや世界を支配した気分だった。

グレンがサカキに攻撃を仕掛ける。吹雪により厚い、厚い氷の膜ができた。
この時ミスを犯していたことにサカキが気付くのは10万年後のことだった。

>>621
10万年wwwwww確実にオワタwwwwww

サカキ「う・・・ううん・・・」

目が覚めた。あの時と変わらない光景。あの時と同じようにハッチを開ける。
朝日が眩しい。温かい太陽の光がサカキを包み込む。

サカキ「眩し・・・そういや戦争終わったのかな・・・?」

光にも慣れてきた。視界が広がってくる・・・

サカキ「・・・」

信じられなかった。
何もない。あたり一面が野原だった。文明の類いを全く感じさせない世界。
サカキは自分の存在がものすごく場違いに感じた。

サカキ「場違いなんかじゃない・・・ここは俺の星だ!俺の・・・星だ・・・!」

サカキはトキワを目指して走り出す。あの時と同じはずだ。変わってしまったのはマサラだけだ!
トキワは俺を温かく迎え入れてくれるはずだ!!トキワシティ!俺の故郷よ!!

サカキは一心不乱に走る。壁や柱も何もない道を。ただ直線状に走りつづける。

+ + +    +
 +  ∧_∧ +  +
 + (0゚・∀・) ワクワク  +
+  (0゚∪ ∪ +  テカテカ
 + と__)__) +

そこには何もなかった。マサラと変わらない光景。ほんとうにまっさらだった。
建物の跡かたも無い。ここはサカキの知るトキワシティではなかった。

サカキ「うそだ・・・トキワが・・・我が故郷が・・・」

サカキには何も残っていなかった。残っているのは後悔だけだ。
なぜあの時代でやめておかなかったのだろうか。
なぜ欲を出してしまったのだろうか。

問いても答える人間は誰もいない。この世界に人間は一人しかいないのだから・・・

そんなバカな。こんなことあり得ない。間違っている。

サカキ「俺は金持ちになりたかっただけで・・・アダムになんかなりたくなかったッッ!!」

サカキは盛大に唾を飛ばしながら叫んだ。
それはまるであの時の少年のようだった。

>>サカキ「俺は金持ちになりたかっただけで・・・アダムになんかなりたくなかったッッ!!」

クソワロタwwwww

   / ̄ ̄\
  |_ ^o^_| <わたしがイヴです
   \__/ 

>>682
ファイヤーさんのことか

エピローグのエピローグ

サカキはマサラに戻った。あたり一面同じ景色で少し迷いそうだったが海の方を目指して歩き続けた。

サカキはアジトに入りモンスターボールを探す。

サカキ「まだだ、まだ終わらない・・・!終わらないぞ!」

サカキは再びコールドスリープを考えていた。もう一度氷って再び人類が現れるのを待とう。
これしかもうサカキには残されていなかった。もう金欲など消え失せていた。
今のサカキの欲は“人間に会いたい”ただそれだけだった。

サカキ「アダムになんかなってたまるか・・・!」

全力でモンスターボールを探す。そこには今までの人生で一番必死な自分がいた。
しかし夢はかなわなかった。いくらポケモンといえど10万年を生きる生命力は持ち合わせていなかった。

サカキ「あ・・あ・・・」

悔んだところで時間は戻らない。サカキにはもう一つを除いて何も残されていなかった。
アダムになること。それがサカキに残された生きる道であり最後の人類としての責任だった。

>>683
ホウオウ「お前はにらみつけるでもしてろwww」

いマサラ遅いってか

これでこの話は終わりです。支援ありがとうございました。

>>690
>>690
>>690

乙!!

さて、明日も早いし寝るか……

サカキ様の話の方が面白かった乙

いつもは「」だけのSSしか書いてなかったんだけど初めて地の文章のSSに挑戦してみました。
読みにくい場所や誤字もあったと思うけど完結できて良かったです。
支援もすごい励みになりました。

3部はあるならサカキの繁殖編?はたしてサカキは人類としての責任を果たせるか!考えてないです。

最後に本当にありがとうございました。

>>1乙!!

だれかサカキ繁殖編書けww

    「のびちゃん、無駄よ!そんな事より勉強なさい!」
       , ── 、

      /       ヽ
     i  /)ノ- )ノ-)ノ
     !__/─|  ・|<  |  
     (   ` - ゝ- !
    ∑\ (⌒ ─┘ノ      ____
    , -/\_`_┬´ ´   ゝ/______\ 
   /  \/ヽ/ヽ     / | ノ- 、-、|
 / /      ! \ ☆ |__.|─|  (・|・) |//) ))
 i  |/      ノ\_ヽ__(   `U-o - !_ ⊃  「ウルージスレでホモ祭り?
 |_| ___/ ∈  )uu)  !ヽ、( ̄ ̄ ̄ノ/ -、 大変だ!!早く行かないと!!」
 (__)     \  ̄U ̄ ̄| \_, ── ´__|  |
   |       ヽ / l ヽ |      (/  |    i
   ヽ ______ヽ     |    / \/ ̄ -′
   /  ノ |  |       ヽ_ /  / ノノノ
 _/  /  |  |        )___/
||  /     |  |    - 、_ /   /
||_|      |  |   |  _|_ /
ヽ__ノ    ((_ / ̄) ヽ__ノ

>>389
あなたが神が

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