佐天「この能力は幻想生殺し(イマジンブロークン)と命名しよう…はぁ…」 (9)

初春「幻想生殺し(イマジンブロークン)…ですか?何処かで聞いたような」

佐天「聴くも何も、フィーリング的にそれが合ってるから勝手に呼んだ感じ。」

初春「え、えーと…勝手に、ですか?」

佐天「正確には能力に対する副次的な『反作用』。自重や自戒、拒絶みたいな心のブレーキ」

初春「心のブレーキ…」

佐天「そう木山先生に説明されただけ。レベルアッパーの後遺症。大概一時的なキャパシティダウンらしいんだけど…私は下がりようないしね。」

初春「そ、それはともかくどんな能力なんですか?」

佐天「………………名前通り生殺し、よ」

初春「へ?」

佐天「…恐らく木山先生の使った多才能力(マルチスキル)…のようでそうじゃない、残念な能力」
初春「多才能力!?…って?え、そうじゃない…?」
佐天「…木山先生の最後っ屁(スカシ)がこっちに流れてきたような感じ。ツケを回した様なもの(ゴメンネ)みたく言われたわ。」
初春「え、えー…」
佐天「たまたま私に回ったけどレベルアッパー使用者ならツケ払いの可能性がついて廻るみたいな…たまたま…私に…ううう」
初春「ど…ドンマイですよ」
佐天「(イラッ)…OK。百聞は一見に如かず。身体に解らせてやるぁ!!」

初春「ええっ?ドンマイって慰めただけですよぅ」
佐天「覚悟いいかねチミ。なあにいつもの様にスカートまくるだけ。その後起きる事がソレだ」
初春「何でスカートまくる必要がー!?」
佐天「発動条件が今のところソレなのよ…木山先生には色々効かないのが余計腹立たしい…っ!!」
ブヮサッ…キュウン!!
初春「きゃあ熱っ!?」
佐天「…淑女の情けとして後ろ向いててやろう。スカートの中を確認シタマエ」
初春「…へ?え?あっ!?あああぱんつがっ!?そんな私今日は穿いて…!?」
佐天「…誠に遺憾である。シュレディンガーのぱんつ理論において残念な結果に終わる能力…それが幻想生殺し(イマジンブロークン)」
初春「何なんですかソレー!?私のぱんつ何処にいったんですかー!?」
佐天「相手とのAIM拡散力場の相互反発により初春の場合『急激な温度変化』で『生地が耐えきれず崩壊』した…かな」テヘペロ

初春「ええええええ!?」
佐天「恥じらいが見れる分まだ有情。しかし、ぱんつウォッチャーの私には残念過ぎる力。
しかも木山先生はこっちが恥ずかしくなるくらい冷静に…そのままの格好で結論を出すドン引き加減」
初春「でも擬似的能力の木山先生はあの時…」
佐天「木山先生には単にぱんつの内側から外に向けて空力がね…それ自体は暴発(ファンブル)した私の能力。
涼しいけど入ってくるとか言ってるうちにビリッてストッキングごと…ね。
暴発の仕方が興味深いからってそのままシスターズ呼んで今さっきまで実証実験を何度も。
彼女達は『高圧放電の火花』で『焦げ落ちた』わ。ここで『違和感の理由』に気付いたみたい。
…つか何で恥じらいが無いのよあの人達は!!スカートの内丸出しよま・る・だ・し!!」
初春「知りませんよそこにツッコミですか!?」

佐天「当たり前でしょ初春。未だに理解し難い能力にツッコむより分かりやすいトコに先ずツッコむでしょ!?」
初春「いまいち分かりません。あとぱんつなんとかして下さい」
佐天「ごめん。結果として相手の能力でぱんつ消失させる能力なんで、
今さっきまで持ってた替えとか私のまで無くなっちゃった」テヘペロ初春「じ…自分にも影響するんですか?」
佐天「はかないなら発動条件満たさないみたいよ。ぱんつ限定」
初春「じゃあずっとはかないまま過ごして下さい」
佐天「私のじゃなくて相手よ?私なんかとばっちりで消えるのよ?何よコレ?バカじゃないの?って落胆したわ…」
初春「確かに残念な能力って事だけ理解しました…」
佐天「分かればよろしい。あと変な慰めはNo Thank Youデス。…ここが自室じゃなくて良かった…」初春「…外なんですけど」
佐天「…イタズラな風には注意よね」
初春「……………はぁ、とにかくぱんつの調達しないと…」
佐天「せめてツッコミオナシャス…涙子サミシイ…」

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