苗木「実はボク、一人じゃお風呂に入れないんだ!」 (354)

舞園「えっ?」

苗木「だからさ、舞園さん、その、出来れば部屋交換するまえに、手伝ってくれない、かな?」

舞園「ええと……」

苗木「へ、変なこと言ってごめんねっ! 難しいけどやっぱり一人で頑張るよ!」

舞園「ま、待ってください!」

苗木「な、なに?」

舞園「その、それくらいなら、い、良いですよ、私、頑張りますから!」

苗木「舞園さん! ありがとう!」

苗木「んー……あ、そこ気持ちいい……」

舞園「ここですか、ふふっ」

わしゃわしゃ

苗木「ごめんね舞園さん、シャンプーハットもないし、目を瞑ると自分じゃ出来なくて」

舞園「良いですよ、苗木君からのお願いですからね」

わしゃわしゃ

苗木「……ねえ、舞園さん」

舞園「なんですか?」

わしゃわしゃ

苗木「やっぱり部屋交換しないで、一緒に寝てくれないかな?」

舞園「……どうしてですか?」

苗木「あの、さ……」

舞園「……」

苗木「一人で眠るの、怖いんだ」

舞園「……え?」

苗木「ま、舞園さん、ダメかな、ぼ、ボクも、不安なんだ……情けなくてごめん、ごめんね……」

舞園(可愛い)

苗木「だ、だから、舞園さん」

舞園「頭、流しますね」

苗木「……うん」

舞園「行きますよ」

シャアアアアアア

苗木「わ、わぷっ、ぷぁっ……んぅぅ……」

舞園(一生懸命息止めてて、ほっぺが膨らんでて、可愛い)

舞園「はい、終わりましたよ」

苗木「ぷはっ……はぁ、はぁ……」

舞園「んー……」

苗木「舞園さん、シャワー、ありがとう……そ、それじゃあ、ボクは舞園さんの部屋に……」

舞園「……苗木君、やっぱり一緒に寝ましょうか」

苗木「!!!!」

苗木「……」

舞園「ふふっ、苗木君、そんな端っこに寄らないでもっとこっちに来ましょうよ」

苗木「で、でもさ、あんまり話したこともない数日の付き合いだし、舞園さん嫌でしょ?」

舞園「苗木君?」

ぐいっ

苗木「わ、わわっ……」

舞園「なにを言ってるか、よくわかりません」

ぎゅっ

苗木「あっ……」

舞園「話したのは数日だとしても、もっともっと前から苗木君を見ていたんです、優しい苗木君を」

苗木「う、うん」

舞園「だから、そんな風に離れられる方が、よっぽど嫌ですよ?」

苗木「舞園さん……」

舞園「さあ、寝ましょうね、苗木君」

なでなで

モノクマ「あれ、あれれ、おかしくない?」

舞園「静かにしてください、苗木君が起きてしまいます」

モノクマ「え、だって舞園さん包丁持ってきたじゃない、苗木君を殺すんでしょう?」

舞園「何言ってるんですか」

ぎゅっ、なでなで

苗木「んぅ……えへへ……」

舞園「苗木君を殺すなんて、有り得ません」

モノクマ「あ、じゃあさじゃあさ、さっき紙をドアの下から入れてたから桑田君を殺すの?」

舞園「もうどうでも良いですよあんなの」

モノクマ「はにゃにゃ? おかしくない? グループ崩壊だよ? 舞園さんの居場所がないんだよ? 夢が壊れてくんだよ?」

舞園「私は、この子を支えてあげるんです、今はこっちの方が大切です」

モノクマ「なんだよそれ、なんだよ、つまんないつまんないつまんない」

舞園「とにかく私は寝ますからもうどこか行ってください」

モノクマ「……しょぼぼーん」

舞園「すぅ……すぅ……」

苗木(……こうして一つ目の事件は防げた、と思う)

苗木(確かに妹とお風呂入ったり寝たりするけど、流石に一人じゃ出来ないほど子供じゃないしね)

苗木(でも、これで上手くいくなら周回してセレスさんから表情の作り方を学んだ意味があったかな)

舞園「ぺぽ……ぺぽぉ……」

苗木「あはは、舞園さん、初めてみる今夜の夢は、どんな夢かな?」

なでなで

舞園「ぺぽぉぉい……」

苗木(なんとしても、今回こそは)

モノクマ「今回の動機は……こちっらー!」

葉隠「封筒?」

モノクマ「これには君達の、知られたくない秘密や恥ずかしい過去がふじこふじこ」




苗木(いつもなら大和田クンが不二咲さんを……)

苗木(でも今回は舞園さんと廊下で寝て100本ノックでボコボコになってる桑田クンがいる)

苗木(加えて、まだ二階は開かれていない)

苗木(これから、どうなるかはわからないけど、上手く立ち回らないと……)

苗木(希望は、希望は前に進むんだ!)

苗木「希望は前に進みたい、けど」

苗木「不二咲さ――」

舞園「苗木君、一緒にお茶でも飲みましょう、私が煎れてあげますから」

苗木「う、うん、ありがとう」

舞園「それじゃあ行きましょうか」

苗木「うん、そうだね」




苗木(舞園さんの事件をどうにかしたのは良いけど、このままだと舞園さんとしか行動が出来ない、どうすれば……)

苗木(舞園さんから離れるために、不二咲さんに近付くためには……)

苗木「舞園さん、今夜も一緒に寝ようね」

舞園「ふふっ、苗木君は甘えん坊さんですね」

苗木「あはは……あ、そうだ、舞園さん、ちょっとプレゼントを用意したいからさ、今日は今から部屋で待っててよ」

舞園「今から、ですか?」

苗木「うん、お願い!」

舞園「んー、わかりました、プレゼントの用意ってことは、見ないほうがいいですしね? 楽しみにしていますね」

苗木「うん、きっと喜ばせてあげるからね!」

舞園「はいっ!」

苗木「不二咲さん」

不二咲「あー、苗木君、なぁに?」

苗木「不二咲さん、ちょっとガチャを回すの手伝ってくれるかな?」

不二咲「うん、良いよぉ、苗木君がいるとなんだか当たりが出やすいしねぇ」

苗木「あはは、それじゃあ行こうか」

不二咲「うん!」




苗木「そうだ、不二咲さん」ガチャガチャ

不二咲「うん? なにかなぁ?」パカッ

苗木「不二咲さんの秘密について、聞いても良いかな?」ガチャガチャ

不二咲「……ふぇっ?」ポトッ

苗木「例えば、例えばの話だよ?」ガチャガチャ

不二咲「う、うん」パカッ

苗木「このヘアピン、不二咲さんは他の人にあげるよね?」

不二咲「……うん」

苗木「前に聞いたけど、猫は別に嫌いじゃないんだよね?」

不二咲「……」

苗木「これ以外にも、可愛いものは好きなのに、あまり身に付けたがらない……これって、普通の女の子とはちょっと違うかもしれないよね」

不二咲「そ、そうかなぁ?」

苗木「もしも、もしもだよ?」ガチャガチャ

苗木「もしも君が、男だったらさ」ガチャガチャ

苗木「それは、普通なのかもしれないね」ガチャガチャ

不二咲「あ、う、えと、そ、そう、かもね?」

苗木「不二咲さん」ガチャガチャ

不二咲「な、なぁに?」パカッ

苗木「ボク、一時期女装しようか悩んだことがあるんだ」ガチャガチャ

不二咲「な、苗木君が?」パカッ

苗木「クラスでかなり背も低かったし、声も男が出す声じゃないって言われたこと、あるんだよね」ガチャガチャ

苗木「丁度妹と背が同じくらいだったし、妹の制服、借りてさ」ガチャガチャ

不二咲「……」パカッ

苗木「妹には、お兄ちゃんは私の妹だったほうが自然だね、って言われたよ」ガチャガチャ

不二咲「そ、それで、続きは?」パカッ

苗木「うん、そう言われたんだけどさ、ボクには女の子になりきるだけの勇気、なかったんだよね」ガチャガチャ

苗木「それで思ったんだ、女装を貫き通すことが出来る人は女々しいから女装する人じゃなくてさ」ガチャガチャ

苗木「そうやって生きる覚悟をして女装できる、男らしくて勇気がある、ある意味本当の男だと、思うんだよね」ガチャガチャ

苗木「な、なんてね、あはは、矛盾してるよね」ガチャガチャ

不二咲「……ううん、そうなのかなって、思わされたよ」

不二咲「苗木君、話したいことがあるんだ!」

苗木(こうして不二咲さんは、女装のままでも自信を持つことが出来た、と思う)

苗木(次の問題は大和田クンだ)

苗木(お兄さんを殺したと、ずっと後悔して悩んでる)

苗木(そのことを、どうしたら良いんだろうか)

苗木「はい、プレゼントだよ、舞園さん」

舞園「えっ、な、苗木君、この花束どうやって……」

苗木「それは秘密だよ、受け取ってくれるかな?」

舞園「わぁぁ……ありがとうございます」

苗木「あはは、喜んでくれて嬉しいなぁ」

苗木「今までの分、たくさん幸せにしてあげるからね」

舞園「今までの分?」

苗木「あ、ほら話せてなかった分、ね?」

舞園「ふふっ、苗木君ったら、本当に嬉しいです」




苗木(危ない危ない)

苗木「大和田クン」

大和田「あぁ? なんだ苗木か」

苗木「あ、あのさ、モノクマが言ってた秘密って、あるでしょ?」

大和田「……おう」

苗木「子供の頃にボクは友達に怪我をさせたことがあるんだよね」

大和田「あん? ガキの頃に怪我させるなんてよくあんだろ?」

苗木「うん、でもさ、それでも忘れられなくてさ、良かったら聞いてくれるかな?」

大和田「……あぁ」

苗木「その昔、ボクは友達と話したりしてたんだけどさ」

苗木「不意に、理不尽なことに、ボクと友達はトラックみたいな避けようのないものに轢かれそうになったんだよね」

苗木「それで、どうにか助かりたい一心だったボクは友達を助けられなくて、友達はボクの変わりに死んだんだ」

苗木「ボクがそこで彼女を助けていれば、ボクの幸運でどうにかなったのに、さ」

苗木「その時の彼女の顔は忘れられないんだ」

苗木「……でも、実は奇跡的に生き返った彼女とまた同じ状況になったんだ」

苗木「その時には、迷わず彼女を助けたよ、ボクの後悔していたことだからね」

苗木「でも、彼女の代わりに死にかけたボクに、彼女はこう言うんだ、見殺しにしてごめんなさい、って」

苗木「助けたボクはそんなことを謝られたくはなかった、だって彼女を助けるためにならボクの命をかけられるって思ったからさ」

苗木「もしかしたら、助けられた方が後悔するほど、助けた方は余計に苦しいのかもね」

苗木「助けた方の望みは、助けた相手が幸せに生きることなんだから」

苗木「どっちの体験もしたからこそ、わかったんだけどね?」

苗木「……ごめんね、つまらない話を聞かせちゃってさ」

大和田「いや、構わねぇよ……」

苗木「ねぇ大和田クン、もしも彼女が本当に死んでさ、ボクが後悔しか出来なくなったときにさ」

苗木「そのことを隠し通すのは、すごく辛くて、すぐにどこかに吐き出してたと思うんだよね」

苗木「ただでさえ、一度助け返した今でもボクは後悔がかなり残ってるんだからさ、こうして大和田クンに吐き出しちゃったんだよね」

苗木「もしもボクみたいに吐き出さず、そんな過去を隠し通すことが出来る人がいたら、それは相当心が強くないと、出来ないんだろうね」

苗木「まあ、そんな人がいても本人は、ボクみたいに両方を知らないと自分が弱いって、思ってしまうかもしれないんだけどね」

苗木「……ふぅ、ごめんね、今度こそおしまいだよ」

大和田「あぁ……」

苗木「吐き出したら、すっきりしたよ、ありがとう大和田クン、それじゃあね」

大和田「おう」

大和田「……助けた方の気持ち、か」

大和田「兄貴が、オレを助けたのは……」

大和田「すまねぇな兄貴、兄貴が繋いでくれた命なんだから、下らねぇ後悔はいらねぇよな!」

大和田「よっしゃ! 桑田でも誘ってちったぁ体動かすか!」

苗木(これで、二つ目の事件も防いだはずだ)

苗木(ほっとしたら……ちょっと、疲れたな)

苗木(次の動機の対策を考えながら、一眠りしよう……)

ガチャッ

苗木「はぁぁ……」

舞園「お帰りなさい、苗木君」ニコッ

苗木「……」

舞園「苗木君?」

苗木「うん、舞園さんただいま」

苗木(彼女が生きるという、ボクが起こしたイレギュラーだけど、それは予想以上に効果的だ)

苗木(舞園さんの笑顔で、疲れもだいぶ取れた気がするから、舞園さんはすごいなぁ)

苗木(考える、みんなが生き残るために、どうにか考える)

なでなで

苗木(考えるんだ……なにか、なにかを……)

なでなで

苗木(希望は、前に)

なでなで

苗木(すすむんだぁ……)

なでなで

苗木「くぅ……くぅ……」

舞園「……ふふっ、良かった、眠ったみたいですね」

舞園「なんだか最近の苗木君、難しそうな顔ばっかりしてますからね」

舞園「今みたいに」

ぷにぷに

舞園「力を抜いたほうが可愛いのになぁ」

ぷにぷに

苗木「んぅ……あれ? ねちゃってた……」

苗木「えぇっと、つぎはぁ……おかね、おかねだからぁ……」

舞園「なにがお金なんですか?」

苗木「どうきがおかねなんだぁ……だからぁ、せれすさんを……うぅー……」

舞園「どうしたんですか?」

苗木「せれすさんがぁ、なにをするかわからないからぁ、どうしよぉ……」

舞園「うーん、どうしましょうねー?」

なでなで

苗木「んぅ……どう、しよ……」

苗木「……くぅ……くぅ」

舞園「……」

舞園「ふふっ、夢が漏れたんですかねー?」

舞園(動機はお金? セレスさんが、なにかを?)

舞園(そもそも、苗木君、今のは一体?)

苗木「!」

ガバッ

舞園「ふふっ、おはようございます、苗木君」

苗木「え、ま、舞園さん!?」

舞園「?」

苗木「あっ、ああ、おはよう」

舞園「どうしたんですか苗木君、なんだか疲れてるみたいですよ?」

苗木「あ、あはは、なんだろうね、風邪でもひきかけてるのかなぁ?」

舞園「風邪ですか……お薬もありませんし気をつけてくださいね?」

苗木「うん、ありがとう」

舞園「それじゃあ私は苗木君になにか作ってきますから、ゆっくり考え事でもしながら待っててください」

苗木「え、ああ、うん」

舞園「ふふっ、それではまた」

苗木「うん」

苗木「……考え事しながらって、本当に心を読んでないよね?」

苗木(セレスさんがお金目当てに殺人を起こす)

苗木(まず山田クンを騙して……は無理か、アルターエゴがまだいないし)

苗木(それじゃあセレスさんは、誰を殺す?)

苗木(そもそも殺人場所は?)

苗木(わからない、どうしよう)

苗木(ボクにわかるのはセレスさんは100億円あれば殺人をしてしまうヤスヒロタエコさんだったってことだけだ)

苗木(他には?)

苗木(セレスさんがどう動くか、全くわからない)

苗木(一体、ボクはどうすれば……)

ピンポーン

苗木(あれ、舞園さんかな、早いなぁ)

ガチャッ

江ノ島「ヤッホー苗木ぃ、盾子様が来たわよー?」

苗木「い……江ノ島さん!?」

江ノ島「ねぇ苗木ぃ、最近舞園と不二咲と大和田にばっか構ってんじゃん、たまには私にも暇潰しさせなよー」

苗木「あ、あはは、そ、そうだね……」

苗木(戦刃さん、そういえば彼女は最初の頃に殺されてたけど、本当は黒幕の手先なわけで)

苗木(変なことしてるボクに、なにかするのは当たり前かもしれない)

苗木(これも不安要素の一つだ、元々は殺されてたから問題なかったけど、学級裁判の話がされないから死なないし……)

苗木(戦刃さん、彼女はどうしたら良いんだろう)

江ノ島「な、なに苗木? そ、そんな真剣にあたしを見つめちゃって……あっ、も、もしかして見惚れてたみたいなー?」

苗木「えっと、間違ってはいないかな?」

江ノ島「な、苗木がわた、あたしをからかうとか超生意気! でもちょっとかわいーかも! あはははは!」

苗木(……殺しに来たとかではない、のかな?)

苗木(そういえば、いつだったかな、彼女にあげて喜ばれたものがあったな……あ、そうだ)

苗木「ねぇ、江ノ島さん?」

江ノ島「なによなによ?」

苗木「君にはこれをあげるよ」

江ノ島「れ、レーション!? いちにーさん……5個も! 5個もあるよ苗木くん!? い、いいの!?」

苗木「あとレーションだけだと喉につまるかもだから、これも」

江ノ島「えへへぇ、ミネラルウォーターも5本もあるよぉ……嬉しいなぁ……」

苗木「ぜーんぶ、君にあげるよ」

江ノ島「ほ、本当に良いの苗木くん?」

苗木「う、うん、良いよ」

苗木(戦刃さんって、素はこんな子なんだ)

苗木「ねぇ戦刃さん」

江ノ島「うん、なに苗木くん」

苗木「……なんだっけな、肉食系で、一人で戦場に行って帰って来ちゃうような、ちょっと内気な女の子の知り合いっている?」

江ノ島「そ、それがどうしたの?」

苗木「ボクみたいのには、ちょっと肉食系で強くて頼れる、でも心優しい子が合ってるって葉隠クンに言われてさ」

江ノ島「いるいる超いる! な、なんならいますぐに呼べるくらいいる!」

苗木「……いますぐ?」

江ノ島「あっ、いやここから出たらすぐに!」

苗木「じゃあここから誰も死なずにみんなで脱出出来たら、会わせてよ」

江ノ島「オッケー! もうデートまでセッティングしまーす!」

苗木「あはは……そ、それじゃあ楽しみにしてるね」

江ノ島「うん! それじゃあね!」

タッタッタッ

苗木(……うん、本物が殺した理由がわかったよ)

あのさ、レーションが結局分からなかった......

>>90
戦場食

苗木(あの様子なら、戦刃さんから殺人は起こさないのかな?)

苗木(じゃあやっぱりセレスさんだけが問題なのかな?)

苗木(いや、待てよ?)

苗木(動機になる100億円が無意味だと言ったらどうなるかな)

苗木(外の世界は世紀末みたいに……ダメだ、今の段階で知り得ないし理解されないな)

苗木(じゃあ、動機の話を邪魔したら?)
苗木(モノクマから物を奪うのは禁止されてないし、あの場でお金を全部奪えば……)

苗木(って、お金だけあっても出られないなら意味がないよ)

苗木(なにか、なにかないのかな)

苗木(十神クンが200億円くらいくれたら楽なのに)

苗木(みんなで出れたらセレスさんに200億円、うん完璧)

苗木(……なわけないよなぁ)

苗木(いつだかセレスさんは言ってたよね)

苗木(大抵の人間がDランク、今のトップがCランク)

苗木(彼女にとってのAランクになれば、どうにかなるのかな?)

苗木(でも、それはつまり……)

舞園「めっ、ですよ苗木君、食べてるときは考え事しないで味わって下さい」

苗木「あ、ご、ごめんね、それと美味しいよ、ありがとう舞園さん」

舞園「ふふっ、大人気アイドルの手料理ですよ、もしもファンの方に見られたら恨まれちゃいますね?」

苗木「う……」

苗木(そういえば、外から見られてるんだっけ)

苗木(舞園さんとお風呂入って、舞園さんと寝て……舞園さんと生活してるんだもんなぁ……外出たら殺されるかも)

苗木(外に出たいけど、出たくないなぁ)

苗木(……舞園さんは、アイドル、夢よりも今はボクを選んでくれてる)

苗木(セレスさんにも、なにかお金以外を提案出来たら、もしかしたら)

舞園「めっ」

苗木「ああ、ごめんごめん」

苗木「……」

葉隠「窓のない窓際で何を黄昏れているん?」

苗木「あ、葉隠クン……」

葉隠「悩みがあるなら占ってやるべ、金は取るけど」

苗木「……あはは、ぶれないなぁこのクズは」

葉隠「な、苗木っちがやさぐれてるべ!」

苗木「葉隠クン、このオーパーツ?っぽいものが代金じゃダメかな?」

葉隠「うひはぁっ! マジモンのオーパーツだべ!」

苗木「……葉隠クン、ボクは女の子をたぶらかせられるのかな?」

葉隠「なんだ苗木っち、ハーレムでも作るんか?」

苗木「さあ、どうだろう」

葉隠「ふむふむ……出たべ!」

葉隠「結果は――」

何も考えずに書いてたからちょっと先に悩む
しばし待ってておくれ

保守されるのを期待しながら今寝てだらだら続けるよりここで終わるか
はたまたここで分岐にして一旦終わらせてもし保守されてたら、ここからまただらだら続けるのはどうだろう

セーブしますか?

ニアはい
 YES
 だべ

しっかり長く、納得のいくよう完結まで持っていって欲しいな。
面白ければみんな保守してくれるさ


葉隠は個人的に人間味のあるクズで好きなんだけどなぁ

ゆさゆさ

苗木「ん……」

戦刃「起きて苗木くん、起きて」

苗木「ああ、戦刃さん、おはよう」

なでなで

戦刃「さやかちゃんが朝ごはん作って待ってるから、一緒に行こう?」

苗木「うん、行こう!」




舞園「おはようございます、苗木君、戦刃さん」

苗木「おはよう舞園さん」

戦刃「おはよ」

舞園「あ、戦刃さんにはレーションを用意しましたよ」

戦刃「わぁい! さやかちゃんさやかちゃん!」

舞園「ふふっ、子供みたいですね」

霧切「…………一人で食べるご飯は美味しいわ……」モグモグ…

苗木「ミルクで紅茶を煮出して……っと」

セレス「ふわぁぁ……苗木くん、ロイヤルミルクティはまだですのー?」

ぎゅうう

苗木「もう少しだから座って待ってて、ね?」

セレス「ロイヤルミルクティー」

ぎゅうう

戦刃「苗木くんー」

ぎゅうう

舞園「ああほら戦刃さん、ご飯の途中で行儀悪いですよ」

苗木「助けて舞園さぁん」

舞園「ん、ゼリーが冷たくて美味しいです」

苗木「はぁ、朝から疲れるよ」

舞園「苗木君がハーレムなんて言い出すから悪いんですよ?」

苗木「だってこうするしか思い浮かばなくてさ」

舞園「苗木君がどうしても、と言うから我慢してますが、これ以上は増やさないで下さいね?」

苗木「う、うん……」

舞園(手間の掛かる娘が二人もいたら、忙しいですしね)

ボクら――ボクと舞園さんと戦刃さん、それからセレスさん――は一緒に生活をしている。

実は、ボクの努力によりコロシアイを諦めた江ノ島さんにより全員学園を追い出されてばらばらになったんだ。

だけど、ボクら四人は、ボクを中心に集まったらしい。

この世紀末のような世界で、ボクと舞園さんが主夫と主婦になった。

戦刃さんは傭兵をしたり色々して治安を守りつつ稼いでくれている。

セレスさんは相変わらずギャンブルで稼いでいる。

ばらばらでソリの合わなそうな気もしたが、この四人の生活は意外と安定していたりして楽しい日々を送っている。

もしこの生活に、他の人がいたらどうなっていたんだろう。

いつかどこかで誰かに出会えたら、誘ってみるのも悪くないかもしれないなぁ。


おしまい。

霧切「呼ばれた気がして!」バーン

現段階の小規模ハーレムだから手袋さんやおっぱいさんや天使さんがいないのは仕方ないね
さあ、今日はもう寝るべ
明日は17時頃には戻って来る、オレの占いは3割当たる

トイレとかもろもろ、少々お待ちを

苗木(困った)

苗木(ボクは女の子をたぶらかすことは出来ないらしい)

苗木(クズの占いは良い方は3割、悪い方は10割当たる)

苗木(……穴兄弟とか嫌だったよ! 十神クンに襲われた朝日奈さんを慰めたり、両想いになった朝日奈さんをクズに襲われたり!)

苗木(それは、もう忘れるとして)

苗木(今はセレスさんだ、ボクがたぶらかすことは出来ないとなると、どうしたら良いかな)

苗木(誰かに協力してもらう? でも誰に……)

苗木(霧切さんは、きっと忘れていることの恐怖がまだあると思う)

苗木(十神クンは……セレスさんを止める方法はわからなさそうだ)

苗木(セレスさんをどうにか出来るのは、誰だろう)

苗木(いや、待てよ、そもそも本当にセレスさんが人を殺すのかな?)

苗木(学園はまだどこも開放されていない)

苗木(つまり前みたいなトリックも使えないし、協力者は望めない)

苗木(あれ、じゃあセレスさんはどうやって、誰を殺そうと考えるんだろう?)

苗木(今のセレスさんにはブヒィブヒィ言いながらこき使われてる山田クン以外に、深く関わる人もいない)

苗木(そうだ、それに彼女がそんな先陣を切って殺人を犯すのかな)

苗木(あれ、もしかして、もしかしたら)

苗木(セレスさんに、人は殺せない?)

苗木(凶器になりそうな包丁は見張ればなんとかなるし)

苗木(他には、使えそうなものが……)

苗木(……)

苗木(そうだ、ボクは大切なことを忘れていた)

苗木(みんなは、仕方なく殺人をするだけで、元々殺人は望まないんだ)

苗木(信じてみよう、セレスさんを)

舞園「ふふっ、なんだか苗木君の頭を洗うのも慣れて、楽しくなってきました」

わしゃわしゃ

苗木「洗って貰うのは、まだ恥ずかしいんだけどね……」

舞園「苗木君って、甘えん坊さんなのに恥ずかしがりますよね」

わしゃわしゃ

苗木「だって、恥ずかしいのは恥ずかしいよ」

舞園「そんな可愛い苗木君だから、私は楽しいんですけどねー?」

わしゃわしゃ

苗木「うぅぅ……」

舞園「流しますね、行きますよ」

苗木「うん」

舞園「はーい、流しますよー」

ジャアアアアアアアア

舞園「いい子いい子」

なでなで

苗木「ん……」

ぎゅうう

舞園「今日もゆっくり、お休みなさい」

なでなで




苗木(セレスさんはきっと大丈夫、次は、次は……)

なでなで

苗木(あ)

なでなで

苗木(そうだ、殺人が起きずにいた場合、殺人をしなければならないんだ)

なでなで

苗木(大神さん……彼女を、どうにかしないと……)

なでなで

モノクマ「ぐぬぬ」

舞園「……またですか?」

モノクマ「だってだって、こんなの絶対おかしいよ!」

舞園「こんなコロシアイ生活は、確かにおかしいですよね」

モノクマ「それは違うよぉ、括弧ネットリ」

舞園「はい?」

モノクマ「舞園さん、本当は気が付いてるんじゃないの? 苗木君が怪しいってさ」

舞園「なんのことでしょうか、怪しいじゃなくて可愛いの間違いじゃないですか?」

モノクマ「急に舞園さんの計画を邪魔するように甘えてきたよね、一人でお風呂に入れないとか有り得ないのに」

モノクマ「最近はいきなり誰か他の人のところに行ったりしてるし」

モノクマ「普通ギャルにレーションやミネラルウォーターなんて、渡さないよね?」

舞園「……」

モノクマ「彼は一体何者でしょう、どうして舞園さんの計画を、あのタイミングで、あんな風に邪魔したのかな?」

モノクマ「包丁を持っていくところなんて、監視カメラ以外誰も見てないのにね?」

モノクマ「うぷぷ、そんなに苗木君とベッタリしてて、なにかあっても僕はなーんにも知らんよぉ」

苗木「んー……うーん」

舞園「苗木君、今は何を考えているんですか?」

なでなで

苗木「このままだと、おーがみさんが……」

舞園「大神さんが? 大神さんがどうしたんですか?」

苗木「だれかを、ころして、いまのへいわが……」

舞園「それは大変ですね、どうするんですか?」

苗木「とめなきゃ……とめなきゃ……」

舞園「……んー、そうですね」

なでなで

舞園「その前に、もっとしっかり寝ないと頭が回りませんよ?」

なでなで

苗木「ん……」

舞園「ほら、苗木君、今日はお休みなさい」

なでなで

舞園「お金で、セレスさんが」

舞園「なにも起こらないと、大神さんが」

舞園「苗木君は、どうしてそんなことを悩んでいるんですか?」

舞園「どうして、他の人がどうするか、わかるんですか?」

舞園「……」

ぷにぷに

苗木「んぅ……」

舞園「こんな可愛い顔をしかめて、何を考えるんですか?」

ぷにぷに

苗木「いけぇ……黒い魔法使い……」

舞園「ふふっ、一体どんな夢を見てるんですか?」

舞園「苗木君は、私を止めてくれたんですか?」

舞園「苗木君は、一体何をしようとしているんですか?」

舞園「……お休みなさい」

ぎゅっ

苗木「ふわぁ……」

舞園「……すぅ……すぅ」

苗木「あはは、無防備な舞園さんの顔、可愛いなぁ」

ぷにぷに

舞園「ぺぽぉ……ぷぅ……」

苗木(……今のところ、なにも問題は起こっていない)

苗木(そろそろ大神さん、彼女の説得をしないと)

苗木(大神さんの問題は、ボクが彼女を黒幕の手先だと知ってたらいけないけれど、止めないといけないってことだ)

苗木(黒幕の手先だとはわかっている! なんて言ったらどうなるかわからないし)

苗木(どうしようかな、どうしたら良いかな……)

苗木(大神さんとたくさん話して、黒幕の手先だってことを話してもらう?)

苗木(その前に大神さんが誰かを殺してしまったら、ダメだ)

苗木(黒幕の手先だってみんなにばらす?)

苗木(……ダメだ、みんなが疑心暗鬼になってしまう)

苗木(大神さん、彼女と仲が良い朝日奈さん)

苗木(どうにか三人の状況を作れたら、どうだろう)

苗木(朝日奈さんが大神さんを嫌いになるはずはない)

苗木(そこでなら、もしかしたら……行けるのかなぁ?)

苗木「ねぇ、朝日奈さん」

朝日奈「あー苗木だぁ、どうしたの?」

苗木「あとで朝日奈さんの部屋に行って良いかな、話したいことがあるんだ」

朝日奈「え、私の部屋?」

大神「……」

苗木「うん、あ、でもいきなり男と二人きりは嫌だろうしさ、大神さんも来てくれないかな?」

大神「我か、良いだろう」

苗木「ありがとう、ねぇ朝日奈さん、君の部屋に行っても良いかな?」

朝日奈「うーん、さくらちゃんも来るし……いいよ!」

苗木「うん、ありがとう、それじゃあまたね!」

お腹が減った、一回休み

舞園「苗木君」

苗木「どうしたの舞園さん?」

舞園「今日は朝日奈さんとお話するんですね」

苗木「うん、そうだよ」

舞園「最近、お昼は他の人のところにばかり行ってて、少し寂しいです」

苗木「あ……ごめんね?」

舞園「苗木君、苗木君は一体、何をしているんですか?」

苗木「……なにもしてないよ、ただ今日は朝日奈さん達と話したいなぁって思っただけ」

舞園「……」

ぎゅっ

苗木「ま、舞園さん?」

舞園「私は、信用してもらえないんですか?」

苗木「そんなことはないよっ!」

舞園「苗木君、私は苗木君の助手です、絶対に苗木君の役に立ちます!」

苗木「舞園さん……」

舞園「私を信用してくれるなら、私も朝日奈さんの部屋に連れていって下さい」

苗木「……」

苗木「わかったよ、舞園さん」

舞園「苗木君……!」

苗木「でも、これだけは約束して」

舞園「はい、なんでしょう」

苗木「なにがあっても、ボクを信じていて欲しいんだ」

舞園「わかりました」

苗木「悩んだり、しないの?」

舞園「……エスパーですから、苗木君は信用出来るのがわかってますよ」

苗木「エスパー、か……あはは、ありがとう舞園さん。それじゃあ行こうか」

舞園「はいっ!」

苗木「来たよ朝日奈さん」

朝日奈「いらっしゃーい、あ、舞園ちゃんもいるんだね?」

舞園「はい、ダメでしたか?」

朝日奈「全然だよ! むしろ歓迎だよ! ドーナツ持ってきてくれてるし!」

苗木「あはは……相変わらずだね」

大神「まず、中に入らないか?」

朝日奈「えへへ、忘れるとこだったよ」

舞園「入りましょうか、お邪魔します」

苗木「お邪魔します」

大神「我も今一度、邪魔するぞ朝日奈よ」

朝日奈「うんっ、みんないらっしゃい!」

苗木「さて……実はボク、黒幕との内通者なんだ」

舞園「えっ……」

大神「なっ!?」

朝日奈「……あ、あはっ、苗木ってばいきなり変な冗談はやめてよー」

苗木「……黙ってて、ごめん」

朝日奈「え、えと……苗木、嘘なんてつかなくて良いんだよ?」

大神「笑えぬ冗談はよせ、苗木」

舞園「……」

苗木「冗談なんかじゃ、ないんだよ」

朝日奈「な、苗木?」

大神「これはどういうことなのだ……」

苗木「ずっと、悩んでいたんだ、みんなを騙して良いのか」

苗木「でも、いつかはばれちゃうことなんだ、それなら自分から言って、誠心誠意謝罪しよう」

苗木「みんなに嫌われるのは怖い、だけど、それよりも」

苗木「みんなを騙している自分が、どうしても許せなかったんだ」

苗木「許して欲しい、なんて言わない、でもどうかわかって欲しいんだ」

苗木「今のボクは、誰も殺したくはない、だから殺すとしたら……自分なんだ」

苗木「だから、自殺するまでは、そっとしていてくれたら、嬉しいな」

舞園「……ダメですよ、苗木君!」

朝日奈「そ、そうだよ! 黒幕の内通者って言っても、苗木は黒幕を裏切る決意をしたんでしょ!?」

朝日奈「それなら、それなら私は苗木を許すよ!」

舞園「はい! 私も苗木君を信じます!」

苗木「二人とも……ありがとう……」

大神「……」

大神「我からも、話がある」

苗木(こうして四人で秘密を共有した)

苗木(自殺なんかしちゃダメだからね! そしたらさくらちゃんのこと嫌いになるから!)

苗木(なんて朝日奈さんが言ったあと、大神さんが朝日奈さんの胸で泣いたのは本当に微笑ましかった)

苗木(そして次の問題は……)

舞園「……」

苗木(さっきのことを、舞園さんにどう説明しよう)

苗木「えっと……」

舞園「苗木君は、黒幕の内通者なんかじゃありませんね」

苗木「……えっ?」

舞園「ふふっ、大丈夫ですよ苗木君、わかってますから」

苗木「えっと、舞園さん?」

舞園「でも……」

ぎゅっ

舞園「どこかでキチンと説明してくださいね?」

苗木「……うん!」

苗木(もしかしたら舞園さんは、全てをわかってるんじゃないか)

苗木(そんな気がするくらい、落ち着いている)

苗木(そんな訳無いのはわかってる、全てを話しても理解してもらえないと思う)

苗木(でも、舞園さんなら……)

苗木(……いや、ダメだ)

苗木(少なくとも、事実を徐々に知った時でさえ十神クンやあのクズや、みんなが絶望に飲まれかけたんだ)

苗木(打ち明けるとしたら、彼女しかいないよな)

苗木(霧切さん、いつもボクを助けてくれていた人)

苗木(一通りの事件のきっかけがなくなった今、霧切さんと話し合えば打開策が見つかるんじゃないかな)

苗木(ボクなんかじゃ思い付かない方法で、状況を変えてくれるんじゃないかな?)

苗木(彼女に、話してみても、良いのかな?)

シナリオ分岐って、お好き?


セーブしますか

ニアだべ
 しないん?
 するべ!

ロードしますか?

ニアだべ
 しないん?
 するべ!

とりあえずセレスさんの出番がちゃんと欲しい

セーブはしときつつ、今回は霧切さんには話さない方向にしておこう
あと>>305は名前すらでない石丸君のことも思い出してあげて下さい

苗木(いや、まだ誰にも話せないな)

苗木(霧切さんに話すためには、証拠が必要だ)

苗木(ボクの記憶が証拠だよ)

苗木(なんて言った瞬間に疑われるのがオチだ)

苗木(他の人も同じく、まだ、誰にも話せない)

苗木(誰かに話すとしたら、それはマスターキーを奪える4階までたどり着いてからだ)

苗木(それまでは、隠さないとな)

苗木(それと、問題はまだある)

苗木(黒幕の内通者、なんて嘘を江ノ島さんが見逃すはずがない)

苗木(そろそろボクになにかしてきてもおかしくない)

苗木(一体、何が来るんだろうか)

苗木(強引な口封じは、きっとない……って信じたいなぁ)

俺が前に適当に貼ったカービィAAのせいで
舞園さんはカービィになってしまった

ピンポーン

苗木(呼び鈴が鳴らされた)

苗木(最近、舞園さんが呼び鈴を鳴らす度にボクが開けに行く、という手間をお互いに省くことにした)

苗木(鍵は開けっ放しだ)

苗木(つまり呼び鈴を鳴らすのは舞園さん以外)

苗木(……果して、誰が来たんだろう)

ガチャ

苗木「誰かな?」

江ノ島「また来たよ苗木ぃ!」

苗木「いくさ……江ノ島さん!?」

俺は構ってちゃんだから>>303>>314みたいなのに反応するくらいならこのキャラ出せとか、こんな話の流れは嫌だとか、そういったことを言ってくれ
そんなのをスルー出来ないくらいスルースキルが足りないならオレはこのゲームから降りるぞ
ちなみにこれでスルースキル足りなかった奴を叩いたりしたらそいつもスルースキルが足りないぞ

江ノ島「苗木ってさぁ、最近なにしてんの?」

苗木「さ、最近ってなにがかな戦ノ島さん」

江ノ島「なーんか、変なことしてる気がするんだよねぇ?」

苗木「さあ、よくわからないなぁ、戦刃島さんの勘違いじゃないかな?」

江ノ島「んー……」

苗木「ねえ、それならさ君もこの部屋で一緒に過ごす?」

江ノ島「ふぇっ、な、苗木くんじゃなくて苗木ぃっ!?」

苗木「一緒に過ごしたら戦刃さんの誤解も解けるでしょ?」

江ノ島「いやでもそれはいきなり過ぎるしそれに恥ずかしいしそれにそれに……」

苗木「……あはは、冗談だよ」

江ノ島「じょ、冗談?」

苗木「うん、冗談。だけどもしも一緒に過ごしたいなら、考えるかもね」

江ノ島「あぅぅ……な、苗木の癖に生意気なんだから……」

苗木「それじゃあまたね"江ノ島"さん」

江ノ島「あっ、まだ話は! 苗木くん! 苗木くーん!」
バタン

苗木(戦刃さんを差し向けてきたってことは、江ノ島さんもそろそろどうにかしたいはず)

苗木(今ならモノクマ越しに話が出来るかもしれない)

苗木(行くとしたら、体育館かな)

苗木(江ノ島さんのことだから、コロシアイもなくて、変化もない日常に飽きて来てるはず)

苗木(まずは2階、そこだけでも開放して貰えたら良いかな)

苗木(2階のトイレ、図書室の壊れたパソコン、この二つはきっと霧切さんに大きな情報をくれるはず)

苗木(そこから少しずつ、少しずつ話を進めるんだ、誰も死なないようにしながら、慎重に)

苗木(そのためにも行こう、体育館に)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月20日 (金) 08:39:39   ID: hKvdr6BE

オモロい

2 :  SS好きの774さん   2013年09月21日 (土) 21:22:30   ID: NPDSv27u

だが霧切霧切って急すぎ
この苗木は何周目か知らんが舞園より霧切とかいきなり言われても

3 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 21:31:16   ID: fe7LwU4g

舞園カービィってぽよじゃなかったっけ?

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