垣根「安価で…何だっけ?」フィアンマ「…何だったか」 (765)



・常識知らず二人がどうにか生活する話

・メインは右方物質右方。ホモかもしれない。多分ホモ

・新約6巻以降、うっかり奇跡による蘇生が起きてしまった後の平行世界

・キャラ崩壊(設定改変含)注意



※注意※
エログロ描写が入る可能性があります。
小ネタを単発で投下するかもしれません。
どうしても捌けない場合等、>>1の判断で安価下。
コンマ安価は苦悶と迷いの果て。
連投、連続取得はご自由に。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363944813


垣根「……何なんだよ、お前は」

裏路地。
ビルの隙間、垣根はひんやりとした壁に身体をもたれ、無気力に呟く。
一度"崩壊"した彼は、ボロボロだった。
白い髪、白い肌、薄紫のジャケット、ズボン。
瞳の色は赤のまま、口の中は黒ではなく、薄ピンクへ戻り。
それでも尚、彼の様子から"人外感"とも呼べる不気味さは抜けないままに。
彼は、赤髪の青年を見つめていた。彼もまた、首を傾げていた。

フィアンマ「正直に言おうか」

垣根「あん?」

フィアンマ「何故お前を助けたのか、自分でも分からん」

垣根「オイ」

フィアンマ「いや、あれだよ。…右手を翳したら勝手にお前が復活したんだ」

彼は、右方のフィアンマと呼ばれる戦犯だ。
そして、優秀な魔術師でもある。
一度右腕を切断され、全てを喪い、とある魔術師に再び右腕を接続してもらった青年だ。
彼はただ路地裏を抜けようとしていただけなのだ。
唐突に垣根の身体が再構成されるという『奇跡』に、フィアンマも驚くばかりで。

垣根「………」

最早、この"垣根帝督"に価値は無い。
居場所も無ければ、やるべき事も存在しない。
無気力で、真っ白で、彼には何も無かった。
フィアンマは少しだけ考えて、垣根を見る。

フィアンマ「……来るか?」

垣根「何がだよ」

フィアンマ「……羽を生やせば…ペットとして…いや、ダメならそれでも良いか」

フィアンマは首を傾げる。
考えが纏まったらしく、彼は手を差し伸べた。

フィアンマ「少しだけ仕事を手伝ってくれないか」

垣根「仕事?」

フィアンマ「オッレルスという男から申し付けられている内容だけこなせば良いんだが」

垣根「……、…」

人生の中で。
こうして手を差し伸べられたのは、初めてだったかもしれない。
どうせ価値も目的も居場所も無いのなら、この男についていくというのも悪く無い。
垣根帝督は、酷く無気力に彼の手を取る。

垣根「…で? 申し付けられてる内容ってのは?」

フィアンマ「>>4

女装して学舎の園潜入

新約七巻と同じ時系列だとすると…
後は言わなくても分かるな?

《次巻はフィアンマさんガチ女装だと信じてる 今回はフィアンマさんも垣根くんも男(の予定)です 攻め受けは決まってないので>>1表記です》


フィアンマ「女装して学舎の園へ潜入…してくれ、と」

垣根「」

フィアンマ「…何だその顔は」

垣根「お前そういう趣味が…ああ、着てんのもそういう服だしn「消すぞ」チッ」

垣根「しかし難儀だな。何、そのお…オレ…? オレナントカは変態なのかよ」

フィアンマ「ん? んー…」

フィアンマはぼんやりと回想する。
どんな男だったのか。どんな魔術師だったのか。

『私の名はオッレルス。魔神になり損ねた男だよ』
『私や、そこのフィアンマに出来る事は少ない』
『ゴリ押しの成功率も均一の筈だが?』
『ひいいい!? 家庭で簡単にデキる三角木馬ーっ!!?』
『ぎゃあああーっ! やめて、逆さ吊りはああああっ!』
『ち、違うよ? これはあの、痛いからであって、生理的な反応であって、私にそういう趣味は、』

フィアンマ「……変態かもしれん」

垣根「……」

ぽん、とフィアンマの肩を叩く垣根。
思い返すんじゃなかった、とフィアンマは肩をすくめた。

垣根「っつか女装って、服はあんのかよ?」

フィアンマ「>>12

そこの生徒からはぎとってくるんだよ


フィアンマ「そこの生徒から剥ぎ取ってくるんだよ」

垣根「冗談だろ?」

フィアンマ「冗談だと思うか?」

垣根「………」

フィアンマ「…俺様とてやりたくは無いのだが…やらないと…」

垣根「やらないと…?」

フィアンマ「…やられるかもしれない」

垣根(やられ…殺られ…? いや、でも変態を踏まえればヤられ…?)

フィアンマ「全身を隈無く(『北欧王座』で)やられるかもしれん」

垣根「!!」

垣根(へ、変態だ…コイツ、どういう訳か知らねえが変態の下に身を寄せなきゃならねえ理由があるんだな。
   ぶち込まれるまではいかずとも、俺も昔変態研究者に狙われたっけ……)

フィアンマ「…という訳で早速向かうとしよう」

垣根「証拠隠滅はどうすんだよ。流石に正面から奪えばバレて叫ばれるのがオチだろ。
   それとも、後処理部隊でも用意されてんのか?」

フィアンマ「>>15

ksk


フィアンマ「大丈夫だ。人の目が少ないところで峰打ちすればばれん……たぶん」

垣根(行き当たりばったり過ぎるだろうが……)

垣根「…まあ、俺が意識を剥いでやっても良いけど?」

フィアンマ「……本当か?」

垣根「別に暇だしな。お前に付き合うって決めたしよ」

フィアンマ「実に助かる。まだ腕の本調子が出ないところだったんだ」

垣根「あ? 腕?」

フィアンマ「ほら」スル

垣根「急に脱ぐんじゃ……、」

フィアンマ「…グロテスクな断面がまだ見えている状態なんだ。感覚もまだ無い」ヨイショ

垣根(何だ今の。ただの肉の色じゃなかったぞ)

フィアンマ「さて、向かおうか。……さて、誰から剥ぎ取るか、それが問題だ」

垣根「あー…アイツなんかどうだ」





垣根が発見した獲物(禁書キャラ名。女子で科学サイド)>>20-21

重複

《超電磁砲詳しくないのでキャラ口調ブレは目をつむってください…》


アイツ等、と垣根は連れたって歩く少女達を指差す。

一人は前髪を斜めにパッツンにし、お団子の髪型の少女。
もう一人はメガネをかけたなかなかに胸の豊かな少女。

重福「枕の下に手紙を入れても一向に会えない。やっぱりオカルトはダメね」

固法「そんなに気になるなら佐天さんへ直接会いに行けば良いのに」

くすくす、と笑うメガネの少女に、むくれるお団子少女。
前髪の隙間から除く眉毛は極太だが、顔立ちは決して悪くはない。

フィアンマ「ふむ。…あれなら服のサイズにもゆとりがあるか」

垣根「だろ? …さて、どうするか。お前、女相手のナンパとかは得意な方?」

フィアンマ「>>25

さぁ?あまり試した事ないからな…まぁとりあえずやってみよう

…スミマセン、ちょっといいですか?実は、あなた達の可愛らしさに一目惚れしてしまいまして。もしよかったらこれから僕達と遊びに行きませんか?ウインクパチン☆


フィアンマ「さぁ? あまり試した事が無いからな…まぁ、とりあえずやってみよう」テクテク

垣根「案ずるより、って言うしな」テクテク




フィアンマ「…スミマセン、ちょっといいですか?」

固法「はい?」

フィアンマ「実は、あなた達の可愛らしさに一目惚れしてしまいまして。
      もし良かったら、これから僕達と遊びに行きませんか?」ウインクパチンッ☆

重福「えっ、わ、」

垣根「お茶でも良いんですけど…ね?」

フィアンマ「ご迷惑でしたか…?」

固法「……」チラ

重福「私達でよろしければ是非!」ニコ

垣根・フィアンマ((かかった))

垣根「じゃあ行きましょうか」



彼女たちの警戒心を軽妙なトークと甘いマスクで解きほぐし。
垣根とフィアンマは路地裏へ彼女達を引きずり込んだところで、後頭部を殴りつけた。
死なない程度の力加減で、しかし意識を刈り取るべく、的確に。
そうして見事気を喪った彼女達に忘却術式を仕掛け、フィアンマは固法の服へ手をかけた。

垣根「俺が言う事じゃねえが、血も涙もねえな。お前も"そういう"仕事してたクチか?」

フィアンマ「んー。>>29

似たようなもの…かな?
…まあ俺様はいわゆる『管理職』をやっていたので自分から動くことは少なかったがな

上琴はー?百合子はー?

>>32 安価次第では…あるません》


フィアンマ「んー。似たようなもの…かな? …まあ、俺様は所謂『管理職』をやっていたので、自分から動く事は少なかったがな」

垣根「なるほど。…まあ、俺もそんな感じだったが。
   良いねえ、管理職…俺は『中間管理職』だったよ」

のんびりと会話をしつつ、彼らは固法と重福の頭から流れた血液を処理する。
さっさと掃除を済ませてしまうと、彼女達の制服を着用した。
身長の分だけスカートの丈が足りず、自然とミニスカート姿となる訳で。
フィアンマは髪型も相まって中性的な為、貧乳の高校生に見え。

フィアンマ「……っ」

垣根「笑うなコラ。…"調整"するべきか…?」

今にも尻が見えそうな程(身長差によって)スカートの短い垣根。
彼は口ごもり、悩んだ。その気になれば、いくらでも形は変えられる。
しかしながら、"原型を失う"という恐怖は、未だ忘れがたいもので。

フィアンマ「…多少の服の丈なら調整出来るが」

垣根「具体的に言うと? ここには糸も布もねえぞ」

フィアンマ「>>35

企業秘密だ(『聖なる右』で良い感じに調整)


フィアンマ「企業秘密だ」

言いながら、フィアンマは左手で右手を持つ。
ぺたぺた、と垣根の体に数度触れた。
自分の体にも、数度触る。

垣根(……何かこういうのどっかで見たな。服のサイズを自由自在に…)

『服のサイズが小さい』を試練として捉え、『聖なる右』にて乗り越える。
二人の制服のサイズは程よくフィットし、まるで二人の元元の服のようになる。
それでも多少のゴツさはあるものの、痩せすぎ、中性的、で片付けられる範疇だろう。
お互いの顔立ちが中性的であった事が功を奏した。

フィアンマ「…流石に哀れか」

昔と違い、フィアンマはふとそう思った。
自分が欲しい右腕を持つ少年に殴られて説教されたり、優しい男と接したりして少し変わったのである。
彼は懐からするりと毛布を二枚取り出し、二人の体へふんわりとかける。
そんな彼の手元を見、垣根は突如として目を輝かせた。

正体見破ったり、という顔である。

垣根「分かった」

フィアンマ「? 何がだ」

垣根「お前、魔法使いだろ」ドヤァ

フィアンマ「……>>39

愛の力だよ

>>38
(この男、もう俺様の正体に感づいたのか?それとも俺様が童貞だと見破られたのか?)


フィアンマ「……愛の力だよ」ニコッ

フィアンマ(この男、もう俺様の正体に感づいたのか? それとも、俺様が童貞だと見破られたのか?)

垣根(やっぱりな。服のサイズを自由に扱ったり、懐からありえないサイズの物が出てきたり。
   それでいて能力者じゃねえなら、魔法使いに違いねえと思ってたんだ)フフフ

フィアンマ「…服の調整も済んだ事だし、潜入するか」

垣根「ん」





———学舎の園


垣根「案外あっさりだったな」

フィアンマ「精神に干渉したからな」

垣根(魔法すげえ)

垣根「…で? 潜入してどうすんだよ。まさか散策して終わりって訳じゃねえだろうな。
   何か持って帰るべきモンでも?」

フィアンマ「>>44

うえ

『学舎の園』限定販売のグッズを一通り


フィアンマ「ここの生徒を何人か」

垣根「…は?」

フィアンマ「…もう一度言うぞ。ここの生徒を何人か連れて帰る」

垣根「………」

フィアンマ「…何か問題でも?」

垣根「物理的な問題は山積みだけどな」

フィアンマ「セキュリティーの突破ならもはや手馴れたものだ」

垣根「…まあ良いけど」

フィアンマ「どのみち、家主はしばらく戻って来られないだろうしな。一人連れて帰る事が出来れば…」

垣根「…なあ、魔法使いさんよ」

フィアンマ「ん?」

垣根「興味本位で聞くが、何人か連れて帰ってどうすんの?」

フィアンマ「>>48

霊S…まじっく☆あいてむ!の材料にするんだと

子供達の遊び相手をしてもらう

学園都市について詳しく聞く

もし安価なら>>50も追加で

>>48
アカン、100レスに届くまでに戦争が勃発してまう(怯え)


フィアンマ「霊s…まじっく☆あいてむ! の材料にするんだ、と」

垣根「……ふうん。ってことはお前の帰る場所に居るその変態オレナントカも」

フィアンマ「魔法使い、という認識で構わんぞ」

垣根「……」

垣根(確か小説でも悪い魔法使いと良い魔法使い、その両方を兼ね備える魔法使いって居るしな)

垣根「しかし、そううまくいくか」

フィアンマ「多少の妨害は入るだろうな」

垣根「まあ、大概は蹴散らしてやるよ」

フィアンマ「………」ナデナデ

垣根「背伸びしてまで撫でなくて良いっつの」フイ

フィアンマ「まあ、オッレルスのことだから口で言うこととやることは多少違うだろうな」

垣根「違う?」

フィアンマ「『リスト』に載っている女生徒を連れ帰るのだが、……まあ、不遇な『原石』の保護が本当の目的だろう」

垣根「『原石』、ね。なら最初からそう言えば良いじゃねえか」

フィアンマ「俺様が仕事し易いように、との配慮だろう」

垣根「……よくわかんねえ配慮だな」

フィアンマ「んー…ああ、居た」ペラ

垣根「あの子か」





二人が発見した『原石』の少女(モブ可)>>+2

姫神

《少女じゃなかったので安価下で…》


姫神(…少し。道に迷った)ウーン

垣根「気絶させて良いのか?」

フィアンマ「良いとは思うのだが」

垣根「とりあえず距離を詰めるか…」





上条当麻は、学舎の園で目を覚ました。
混乱の絶頂にあった彼は、携帯へかかってきた電話を取る。

上条「ッ、もしもし!?」

土御門『いやー、大丈夫かカミやん。一応セーラー服は急ピッチで用意して着せたけど、正直不安でにゃー』

上条「は? ……ってマジでセーラー服だし!? 何なんだよこれ!!」

土御門『カミやんに頼みがある。学舎の園中に姫神が居るんだが』

上条「…姫神が、どうしたんだよ」

土御門『知っての通り、姫神秋沙は『原石』だ。外部からの侵入者が彼女を連れ去ろうとしている情報が入っているんだぜい』

上条「そこで、俺に警護を頼みたいって話か?」

土御門『カミやんにしては物分りがよくて助かるにゃー』

上条「カミやんにしては、って何だコラ…くっそ、女装なんて罰ゲームでも絶対に嫌だったのに…。
   ……肝心の姫神はどこに居るんだよ?」

土御門『それがふらふら出歩いているようで。カミやん、敵側より早く彼女を発見してくれ』

上条「無茶ぶりしやがって…、」

言いながらも、上条は友人を守る為に走る。
彼は、そんな少年だった。


そして。
上条は長身の女学生(?)を発見した。
金に近い茶髪の女学生(?)が、姫神へ近寄っていく。
上条は駆けつけようとして、一人の青年と目が合った。

上条「…お…お前…」

フィアンマ「お前は…」

上条「…何で女装してんだよ」

フィアンマ「お前に言われたくないのだが」

上条「う。……っつか侵入者ってお前かよ」

フィアンマ「ここは黙って下がってもらえないか。こちらとしても事を大きくしたい訳ではない」

上条「>>63

そんなこと許すわけないだろ!

…いいぜ、お前が変態的行為の毒牙に姫神をかけようってんなら……まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺す!


上条「そんなこと許す訳ないだろ!」

フィアンマ「……」

ちっ、と舌打ちをするフィアンマ。
姫神については垣根に任せる事に決め。

上条「…いいぜ、お前が変態的行為の毒牙に姫神をかけようってんなら……まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺す!」

フィアンマ「俺様自身の目的ならばどれだけ良いか…変態的行為、とは心外だ。お前の方がスカートは短いぞ。
      正直に言ってはみ出てしまうおそれが高い。頼むから脚は振り上げてくれるなよ」

上条「え、マジかよ」アセ

フィアンマ「嘘だよ」

間合いへ踏み込み、フィアンマは上条の右拳を掴む。
ぐいと下へ引いてバランスを崩させ、腹部へ蹴りを入れた。
上条も応戦し、左拳を振る。
がむしゃらに振られた拳を脇腹に受け、咳き込みつつ、フィアンマはやや後退した。

フィアンマ「…まず、お前は俺様についてどのような報告を受けている?
      誰かの思惑に乗せられて動くのはもうやめたんだろう?」

上条「>>68」 

『外部からの侵入者が彼女を連れ去ろうとしている』と友人から聞いたんだ…

…姫神は過去に一度同じような事件に巻き込まれているんだ…
今回も姫神を利用しようとする奴らが進入してきたんじゃないかと思ってな
心配してかけつけてきたのさ


上条「『外部からの侵入者が彼女を連れ去ろうとしている』と友人から聞いたんだ…」

上条は、『三沢塾』での事件を思い出す。
彼女はあの時、苦しんで、助けを求めて、また苦しめられた。

上条「…姫神は過去に一度同じような事件に巻き込まれているんだ…」

ぐ、と右拳を握る。
一度助けられたとはいえ、フィアンマに対して良い思い出は無い。

上条「今回も姫神を利用しようとする奴らが進入してきたんじゃないかと思ってな」

彼の瞳は冷静だった。
冷静に、フィアンマを倒して姫神を救うことだけを考えていた。

上条「だから、心配して駆けつけてきたのさ」

だから、揺らがない。
誰かの思惑であっても関係無い。
自分の拳で誰かを救えるのなら、自分は出来ることを出来るだけする、それだけだ。

フィアンマ「…変わらんな」

上条「……」

フィアンマ「…それは長所なのかもしれないが、……同時に、短所でもある」

呟く。
不意に、小さな白いカブトムシが飛び、フィアンマの肩に止まった。

『確保した。気絶させたから、今は背負った状態で待機中』

そう告げて、カブトムシはさっさと自壊する。

フィアンマ「安心しろ。お前が思っているような事にはならない。錬金術師のようには、絶対に」

上条「……俺が、テメェを信じると思ってんのかよ」

フィアンマ「それで、俺様がまともにお前との勝負に応じるとでも思っているのか?」

ふ、とフィアンマは小さく笑む。

フィアンマ「一応は命の恩人と呼称すべき存在だ。お前に暴力はなるべく振るいたくはない。
      ここは見逃して、その友人には『力及ばず』とでも言っておけ。
      ……でなければ、俺様は『聖なる右』を振るう事になるぞ」

上条「やってみろ。俺は何度だって、お前を邪魔してやる」





>>71-77にゾロ目が一つでもあればフィアンマ・垣根が姫神奪取成功、無ければ上条勝利

ほいほいちゃん

ksk

 

>>71-77 >>74にゾロ目あり フィアンマ・垣根が奪取成功 やっぱりフィアンマ様の幸運効果だな…》


フィアンマ「では、お言葉に甘えるとしようか」

言いながらも。
彼は、『聖なる右』を行使しなかった。
眉を潜める上条は、一瞬にして姿を消したフィアンマに動揺する。
その動揺が、一瞬の明暗を分けた。

上条「が、ッあ」

フィアンマ「…悪く思うなよ」

上条の背中から蹴りを入れ、フィアンマは彼の首を絞めた。
『人払い』を敷く事で、監視カメラすらも欺ける。
上条はしばらく地面の上をじたじたと蠢いた後、気を喪った。

フィアンマ「…さて、」

呟いて気分を入れ替え。
フィアンマは垣根と合流する。

垣根「片付いたのかよ?」

フィアンマ「問題無い」

フィアンマは垣根も含めて服を着替え、着替えさせ。
彼の手首を掴んだまま、一歩踏み出した。



到着したのは、ミラノのアパートメント。
中に入ると、そこにはエプロンを着用した豪胆そうな女性が居た。

シルビア「お帰り」

フィアンマ「ああ、仕事は終わった」

シルビア「……そっちの少年は何」

フィアンマ「…、…ペットだ」メソラシ

シルビア「>>81

うえ


シルビア「あんたもアブノーマルな趣味に手を出したね」フフ

フィアンマ「そういう訳ではない」

シルビア「…ま、桁が一であるだけマシ、か」

フィアンマ「……ふん」

シルビア「じゃあ少年、女の子はベッドに寝かせて…あー、後は適当に寛いでいればいい。
     バードウェイについては言った通り。ブリュンヒルドはアイツの傍で待機」

垣根「そりゃどうも」ヨイショ

姫神「……ぅん…」トスッ

フィアンマ「…オッレルスの方はどうなった。もう"終わった"のか? …それとも、"入った"だけか」

シルビア「>>84

まだなんとも言えないよ


シルビア「まだ何とも言えないよ」

フィアンマ「報告が来ていないのか」

シルビア「送れないんだか、送っていないんだかは知らないけどね」

フィアンマ「…そうか」

シルビア「心配なら自分からサーチしてみたら?」

フィアンマ「別に心配などしていないが? いや全く」

垣根(あからさまに嘘じゃねえか。…ってことはこの女はオレナントカの…オンナ、か?)

シルビア「何か言った?」

垣根「いや、何も」ウン

シルビア「スペースの関係上同じ部屋になってもらうけど、ペットなら問題無いね」

フィアンマ「…あぁ」




垣根「……何か、…居心地悪りいな」

フィアンマ「何の話だ」

垣根「何か平和で」

フィアンマ「…一応修羅場というか、正念場ではあるのだが」

垣根「オレナントカを手伝いに行かなくて良いのか?」

フィアンマ「>>87

オッレルス、だ

…まぁ、奴なら一人でなんとかできるだろうその程度には信頼できる奴だ


フィアンマ「オッレルス、だ。一応ヤツの名誉の為にも訂正しておくぞ」

垣根「オッレルス、ね。了解」

垣根(言い辛ぇ)

フィアンマ「…まぁ、奴なら一人で何とか出来るだろう。その程度には信頼出来る奴だ」

垣根「ふーん…」

垣根(強いのか、つまり)

フィアンマ「……」

姫神「ん…。」パチ

フィアンマ「…目が覚めたか」

姫神「ここは。…学び舎の園。じゃない…」

フィアンマ「イタリアのミラノだ」

姫神「……あなた達。は…?」

フィアンマ「俺様は、>>92

垣根「俺は……、俺、は。…俺は、>>94

不審者に狙われていたお前を助けた人間だキリッ

て、天使だ


フィアンマ「俺様は、不審者に狙われていたお前を助けた人間だ」キリッ

垣根「俺は……、俺、は。…俺は、て、天使だ」

姫神「……よく。状況がつかめないけれど。ありがとう」

フィアンマ「礼には及ばんよ。か弱い少女を守るのは男の義務だからな」シレッ

垣根(どのツラ下げて言いやがるコイツ)

姫神「天使様も。ありがとう」

垣根「……どういたしまして」

垣根(…咄嗟に垣根帝督とは、名乗れなかった。俺はもう、…垣根帝督じゃ、ないのかもしれない)

フィアンマ「学園都市にはまだ危険人物が滞在している。…しばらくは戻れない」

姫神「え」

フィアンマ「…すまない」

姫神「貴男が謝る必要は無いと思う」アセアセ

シルビア「何、目が覚めたの?」

姫神「…あなたは?」

シルビア「『下女すなわちメイド』のシルビア。ま、気軽にシルビアさんで良いよ」

姫神「…はい」

姫神(上条君の声が。気を失う前に聞こえた気がした)





垣根「やっぱ女は女同士打ち解けるモンか」

フィアンマ「そうだな」ウトウト

垣根「…眠いの?」

フィアンマ「>>98

少し力を使いすぎてしまった


フィアンマ「少し力を使い過ぎてしまった」ウトウト

垣根(魔力ってヤツか)

垣根「…寝れば良いんじゃねえの」

フィアンマ「……んー…」

垣根「何か気にかかんのかよ?」

フィアンマ「……特には、…」

垣根「…って、ここで寝んのかよ」

フィアンマ「ベッドまで移動するのも面倒だ」

垣根「体痛めるぜ?」

フィアンマ「……面倒見が良いタイプか」

垣根「そんなんじゃねえし」

フィアンマ「…ら」

垣根「…あん?」

フィアンマ「膝枕か羽根枕を寄越せ…」ウトウト

垣根「>>102

うえ


垣根「じゃあ、俺枕で…変形!」

言うなり、彼は腕の形を変える。
ふかふかの枕へと腕を変形させた。
当然、彼の体からは冷や汗が吹き出ている。
もう二度とそんなことはないと知っていても。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
垣根帝督を喪った恐怖は忘れられない。

そんな垣根の様子を眺め、観察し。
わざわざ自分の為にトラウマを圧したのだと判断し、フィアンマは垣根の頭を撫でる。

垣根「…くすぐってえだろうが。何だよ」

フィアンマ「特に意味は無い。ご苦労」

言って、フィアンマは垣根の文字通りの腕枕へ頭を乗せ、目を閉じる。
程なくして、穏やかな寝息が聞こえてきた。

垣根「………」

『ば、、馬鹿にするなああああ! こ、これ、これはっ、俺のものだ!! 俺の能力なんだ!!!』
『私は、垣根帝督です』

垣根「……、」

死。

一時は無縁だと思った。
自分は概念になって、全能感を得ていた。

垣根「……俺は、」

突然意識が浮上して。
気がつけば路地裏に立っていて。
同じく立っていた彼は、不可解そうに自分を見つめていて。

垣根「…お前に、蘇らせられた、のか…?」

一度、自分は死んだ。消えた。この世に塵一つまともに残せず。
死に損なったという思いはあるが、フィアンマには感謝の念はある。

垣根「…結局、俺は普通の人間な訳だしな」

呟く。
垣根は、暇を持て余し、フィアンマの寝顔を見つめる。
彼の口元が動き、寝言を漏らした。

フィアンマ「…>>105

腕は・・・・何処にある?


フィアンマ「み、ぎ……腕は…どこにある?」

垣根「……、」

フィアンマ「…俺様は、お前を信頼しない……」

絶対に。

言葉の一つ一つに、疑念が宿っている。
昔の夢か何かだろうか、と垣根は思った。
彼の右腕の断面は肉と赤いモヤで奇妙な色をしていたように思う。
普通の人間の腕ではなかった。絶対に。
まだ本調子ではない、と言っていた。縫いかけの人形のような腕。

垣根「………」

フィアンマ「……」

すぅ、と息を吸い、ふー、と息を吐く。
寝息はどこまでも穏やかだった。


ドアが開いた。
家主が帰って来たのだった。

シルビア「…うまくいった?}

オッレルス「…>>109

モーマンタイ


オッレルス「………………盛大に、しくじった……すまない…」

シルビア「…盛大にって」

オッレルス「いいところまではいけたんだけどね。ヤツを仕留めるまでには至らなかったよ。まったくもって」

シルビア「『計画』の方は?」

オッレルス「ああ、阻止出来たよ。垣根帝督のおかげで。ただ、ヤツはいずれ……」

垣根(…俺…?)

オッレルス「ところで、フィアンマの方は?」

シルビア「女生徒一人。…後は何かペット拾ってきた」

オッレルス「ぺ、…ペット?」

会話の後、彼は部屋へ踏み込んでくる。
垣根はフィアンマに腕枕をしたまま、まんじりともせずに居た。
オッレルスは目の前の垣根帝督の存在に、わずかのみ動揺する。

垣根「…あんたがオッレルスか」

オッレルス「>>113

うえ

な…なんで君がここに居る…?
いや待て…『君』は人間・・・・ではないな?


オッレルス「何故生きている? 君は、人間……ではないな?」

鋭い指摘に、垣根は黙り込む。
彼の立っている位置は、酷く危うい。

学園都市でいえば、風斬氷華。
魔術サイドで言えば、神の力にも等しい存在。

幻想と現実の境目に立つ、概念のようなモノ。
その自覚のある垣根は黙ったまま、肯定とも否定とも取れぬ態度を取る。

垣根「……俺は、…」

自分でもうまく説明出来ない。
垣根が困り果てたところで、フィアンマが目を覚ました。
彼は垣根とオッレルスを見比べ、素早く垣根を抱き込んで後ろに隠す。
まるで、幼児がお気に入りの玩具を大人に取られまいと必死になるかのように。

フィアンマ「…お前が繋げた『腕』の効果だ。奇跡の暴発と呼ぶべきかね。
      "これ"は確かに死亡した筈の垣根帝督だ。が、霊装にすることは俺様が許さない」

オッレルス「…>>118

流石にそんな無茶はしないよ

あちらの『垣根帝督』の能力を見た限り…
…下手するとこの辺り一帯が不毛の地になりかねないからね…


オッレルス「…流石にそんな無茶はしないよ」

フィアンマの態度に、オッレルスは苦く笑う。
彼の気質は優しい為、基本的に人を傷つける事は好かない。
必要ならばやるが、必要無いのなら守る、それが彼のスタンスだ。

オッレルス「あちらの『垣根帝督』の能力を見た限り……下手するとこの辺り一帯が不毛の地になりかねないからね…」

白き未元物質で覆われた大地に、草木は生えないだろう。
生えたとしても、それは変質した特殊変異の生命体だ。
オッレルスの態度をしばし勘ぐった後、フィアンマは垣根を離す。

フィアンマ「……それなら良い」

偶然だったとしても。
力が暴走した結果だったとしても。

初めて救ったものを、フィアンマは手放したくなかった。
初めて手を差し伸べた相手を、フィアンマは守りたかった。

フィアンマ「……で、しくじったんだったか。魔神は逃亡したのか?」

垣根(魔人?)

オッレルス「>>122

うえ

連投しすぎだろ…
まぁ面白いからいいけど他の人達の事も考えなよ

あのさぁ…その話は止めようぜ…


オッレルス「殺せはしなかったが」

彼の瞳に、昏さが宿る。
血なまぐさい職業、或いは殺人に関わった加害者側の人間が浮かべる淀み。

オッレルス「ほっとけば死ぬんじゃないか? 頚動脈は斬ったから」

もっとも、手当が間に合ってしまった場合は生きているだろう。

付け加え、彼は自らの失敗に落ち込む。
フィアンマは無言で、自分が寝ていた時に使用していた毛布を彼の体へとかけた。





垣根「なあ」

フィアンマ「ん?」

垣根「魔人って何だよ。魔法使いのワンランク上?」

フィアンマ「>>131

何故安価↓に…

安価ならワンランクどころか、魔法使い最強の称号だよ…

なんだ、姫神?何故魔法使いという単語にそんなに反応してる?

ありとあらゆる魔術に精通した、通常の魔術師とは完全に別次元の存在だ
お前達学園都市で言うところの『絶対能力者』に相当する…とでも言っておこうか

↑に   なんだ、姫神?何故魔法使いという単語にそんなに反応してる?   も追加で

>>130 新約4のやり取りからしてあれは無いなと…》


フィアンマ「ありとあらゆる魔術に精通した、通常の魔術師とは完全に別次元の存在だ」

垣根「魔術師? …魔法使いの別読みか」

フィアンマ「それで良い。お前達学園都市で言うところの『絶対能力者』に相当する…とでも言っておこうか」

垣根「『絶対能力者』、か。なるほど、確かに別次元だな」

フィアンマ「…なんだ、姫神? 何故魔法使いという単語にそんなに反応してる?」

姫神「貴男は。魔法使いなの?」

フィアンマ「…そうだよ」

フィアンマ(間違ってはいないはずだ)

姫神「何か。見せて欲しい」

フィアンマ「何か?」

姫神「貴男の得意とする。魔法を」キラキラ

フィアンマ「………」

フィアンマは無言でオッレルスの毛布を剥ぐ。
めそめそとしていた彼は、フィアンマを見やった。

オッレルス「な、何だい…?」

フィアンマ「子供二人が目を輝かせている。お前の魔法を見せてやれ」

垣根「俺は輝かせてねえし」キラキラ

オッレルス「ま、魔法?」

フィアンマ「何か適当に炎魔術でも見せてやれば良い」ヒソヒソ

オッレルス「君がやったら良いじゃないか」

フィアンマ「加減を間違うと問題だ。早くしろ」

オッレルス「ええ…?」

垣根「……」

姫神「……」

オッレルス(何をしようか…あまり地味だと能力の一種としてパフォーマンス性が薄いかな)







どんな魔術を見せる?>>+2


オッレルス(学園都市では単一のものしか扱えない。…うん、じゃあ両方やれば良いかな)

しばし顎に指先を当てて考え。
やがてオッレルスは、台所から器を持ってきた。
中には水道水が少しだけ溜まっている。
フィアンマはというと、退屈そうにオッレルスの様子を眺めていた。

オッレルス「…ん、ved flammefotometri.Overløb」

だるだると彼が続けて詠唱したところで、オッレルスの指先に炎が灯る。
と同時に器から水流が飛び出し、炎だけを消して、再び器へ戻った。

オッレルス「…これで良いのかな?」

フィアンマ「俺様は加減を間違えて家を燃やす恐れがあるから任せたが、満足か?」

垣根「>>138

姫神「>>140

えー…しょっぼ…それくらい俺だってできるし、学園都市の手品師や研究員のがもっとスゲーモン見せるぞーブーブー

ワースゴーイ

テジナ。ミターイ。

すごい。もっとみせて。キラキラ


垣根「ワースゴーイ」

姫神「すごい。もっとみせて」キラキラ

あからさまな反応の違いだった。
姫神は純粋に喜び、きらきらと目を輝かせている。
普段は無表情がデフォルトの彼女の口元に、薄く笑みが浮かんでいた。

オッレルス「……うん、やっぱりほら、見世物じゃないから…」

フィアンマ「何だ、つまらんな」

オッレルス「だから君がやれば良いじゃないか…」

フィアンマ「魔神のなり損ないの方が実力は上だろう?」

オッレルス「要所要所でヨイショしておけば良い、みたいなのやめようよ」ハァ

フィアンマ「…仕方ないな…」

んー、とフィアンマはだるそうな声を出す。
彼らのやる気がない理由は単純明快で、見世物用の魔術など存在しないから、なのだった。
幻術であれば別なのだが、幻術を使用するのは少々面倒だ。

フィアンマ「どんな内容なら驚嘆に値するんだ?」

垣根「>>143

やっぱり、魔法と言えばドラゴンとか幻獣召喚したり、詠唱とともに魔法陣からエネルギー弾撃ったり、いっきに植物だらけにしたり…ペラペラ

>>142

(少年のような眼差しで)

《今日はここまで。お疲れ様でした》


垣根「やっぱり、魔法と言えばドラゴンとか幻獣召喚したり、詠唱とともに魔法陣からエネルギー弾撃ったり、
   いっきに植物だらけにしたり、錬金魔法で鉛が黄金に変わるとか、後は目に見える結界とか、天候を変えたり…」

ペラペラペラ、と彼は話す。
その赤みがかった瞳は、少年のような眼差しをしていた。

フィアンマ(ドラゴンを退治するという話は十字教上に多くあるが…)

オッレルス(一気に植物が生息する、等はロシア成教の『レーシー』辺りが相当するかな)

フィアンマ(そもそもあからさまに目に見える結界など低レベルで話にならんのだが)

オッレルス(天候変化は『主神の槍』が相当するか。霊装『偽・主神の槍』ならあるけど)

フィアンマ(錬金術と通常の十字教術式はまるで違うものだ。基準や学派もまるで違う。
      ……鉄を黄金に…程度ならば出来るか?)

オッレルス(詠唱で魔法陣から…というのは既にセッティングしておいた魔法陣に詠唱を加えて発動条件とする形か。
      出来ない訳ではないけど、少々時間がかかってしまうし、手間もかかる…)

フィアンマとオッレルスは垣根の語りを聞きつつ、頭の中でカテゴライズしていく。
それぞれ元としている宗教の逸話も違えば、取り出すべき魔術記号も多くある。
ひとしきり語って満足したのか、垣根はフィアンマを見やる。

垣根「…で。出来んのか?」

フィアンマ「不可能という言葉を使いたくはないのだが」

オッレルス「たかが見世物の為に宗教防壁を張り直すというのは面倒だね」

フィアンマ「お前は学派関係無しに学んでいるだろう」

オッレルス「錬金術はさほど詳しくないよ。黄金の扱いならともかく…」

言いながら、彼らは立ち上がり、顔を見合わせる。
何をしようか、と考えている訳なのだが。





オッレルスとフィアンマはどうする?(術式内容。アバウト可)>>+2

乙。安価なら

面倒だし、本来なら適当にあしらうが…自分達にも魔術師としてのプライドがある。

やってやろうじゃないか。張り直しをしてでも。

フィアンマ&オッレルス、『魔神のなり損ない』と『右方のフィアンマ』が魔術の真髄をお見せしよう


という感じに二人で足りない知識と技術を埋めあいながら垣根のリクエストに全力で答える


ていとくんは未元物質で大抵の事は実現できるからなぁ…
彼を満足させるのはハードルが高そうだ


視線を合わせ、考えがまとまる。
彼らは懐からチョークを取り出し、かりかりと壁に筆記を始めた。
床にも適宜魔術記号を記し、位置による相乗効果を狙う。

フィアンマ「…もう少し左じゃないか?」

オッレルス「あ。…右に書き足すよ」

垣根の目には、魔術記号は数学記号に見え。
つまりこれは何らかの計算式か、と魔法陣を眺める。
彼の優秀な頭脳は、魔術を科学サイドの常識に置き換えて分析した。
しかし、彼の分析が追いつく前に筆記が終わり、術式が執行される。

闇でも光る目
赤い髪
青白い顔
反った鼻
尖った耳
緑色の服
先の尖ったナイトキャップ

成人男性の拳二つ分の身長程度のそれは、ピクシーと呼ばれる生き物だった。
ピクシーは垣根に近寄り、光る瞳でじっと見上げる。

ピクシー『wyguhskgvhjiugvc』

フィアンマ「これ以上の派手なものを望むとなると、俺様やオッレルスと戦闘した方が早いと思うぞ」

垣根「>>152

その言葉…嘘は無いな?
俺の理想を満たしてくれるスゲェ魔術が見られるんなら、喜んで戦おうじゃねぇか!

ああ、いや、これでいいわ。あんがと

…スッゲェな…なぁ、やっぱりコイツは『ホンモノ』なのか?


垣根「ああ、いや、これでいいわ。あんがと」

垣根はピクシーを見つめ、指を出してみる。
ピクシーは垣根の指を見つめるのみ。
が、その息遣いは機械のそれではなく。

垣根「…スッゲェな…なぁ、やっぱりコイツは『ホンモノ』なのか?」

絵本の中でしか見たことのない、妖精という生き物。
垣根は少年のように目を輝かせて問いかける。

フィアンマ「本物だ。まあ、術式に使う分には偽物でも良いんだが」

言いながら、フィアンマはピクシーの様子を眺める。
オッレルスはというと、魔法陣を消すタイミングを伺いつつ、目を輝かせる姫神の様子を眺めていた。





二時間程、ピクシーで遊んだ垣根が満足した為、魔法陣と共にピクシーを消し。
シルビアと姫神が食事を作り終えた為、夕飯を食した。
全員が入浴し終わり、大人陣は話すべきことを話終わったところで、就寝することとなり。

垣根「…で、一緒に寝る訳?」

フィアンマ「嫌なのか?」

垣根「>>155

嫌っていうか、なんか恥ずかしいっていうか…


垣根「嫌っていうか、なんか恥ずかしいっていうか…」

フィアンマ「…生娘でもあるまいし」

垣根「…お前もしかして処女に夢見てるクチ?」

フィアンマ「いや、そうでもないつもりだが」

垣根「今時の処女は照れずに男と寝るぜ」

フィアンマ「そうだな。不適切な例えだった」

垣根「……」←童貞

フィアンマ「……」←童貞

垣根「…寝るか」

フィアンマ「ああ」




垣根(落ち着かねえ)モゾ

フィアンマ「……」ボンヤリ

垣根「……」モゾリ

フィアンマ「…落ち着かんな。狭い訳でもあるまい」

垣根「>>159

>>158

初体験だ。つまりお前は俺の初めての相手だ

またお前か
恐ろしい速度でスレを建てていくな……

>>160 本当はもう立てるつもりはなかったんです…(震え肥)》


垣根「誰かと寝るのは初めてなんだよ」

フィアンマ「なるほど」

フィアンマ(幼少期にも無かったのか? …かくいう俺様も無かったが)

垣根「初体験だ。つまり、お前は俺の初めての相手だ」

フィアンマ「…その言い方は恥ずかしくないのか?」

垣根「あん? 何が…、」

フィアンマ「……」

垣根「…無かった事にしろ」

フィアンマ「嫌だ、と言ったらどうする?」ニヤ

垣根「ぐ、…>>163

お前の制服姿を知り合い中にバラまk・・・俺知り合い少なかった・・・・

ホモになる

>>162

このスレってフィアンマかオッレルス、どっちを上に捉えてるんだ?
気になって強さスレ見てきたらランキングこうなってた


EX エイワス アレイスター=クロウリー
S+ 右方のフィアンマ(神上)
S  オティヌス
S- 右方のフィアンマ(隻腕) オッレルス アウレオルス
A+ ミーシャ=クロイツェフ
A 風斬氷華
A- 一方通行(AIM天使) 垣根帝督(未元物質)
B+インデックス キャーリサ(カーテナ全開)
B  後方のアックア 前方のヴェント(天罰) 騎士団長(カーテナ) キャーリサ(カーテナ欠片) 傾国の女 一方通行
B- 神裂火織 バードウェイ ブリュンヒルド(グングニル) 騎士団長 シルビア 雷神トール マリアン(戦乱の剣) 垣根帝督 削板軍覇 投擲の槌
C+ エツァリ 左方のテッラ ワシリーサ テクパトル 少女(赤い洪水) 女魔術師(ヴィーダルの靴) 前方のヴェント(女王艦隊) サンドリヨン 御坂美琴
C  黒夜海鳥(サイボーグ) オリアナ 木原病理 ベルシ 結標淡希 ステイル マーク 麦野沈利 食蜂操祈
C- エーラソーン ヴィース ファイブオーバー EquDarkmatter ビアージオ
D+ 幻想猛獣 建宮斎字 闇咲逢魔 シェリー 騎士(カーテナ) 天草式(相互強化) レアシック リチャード ベイロープ 車輪の大蛇 マリアン 相園美央
D  駆動鎧 シルバークロース 騎士 土御門元春 テオドシア 木山春生
D- 番外個体 白井黒子 絹旗最愛 黒夜海鳥 五和 駒場利徳 レッサー フロリス ステファニー アウレオルス=ダミー カリーチェ サローニャ
E+ ショチトル アニェーゼ サーシャ=クロイツェフ トチトリ 天草式メンバー ルチア
E  妹達 手塩恵未 杉谷 アニェーゼ部隊 海原光貴 婚后光子 服部半蔵 フレイス
E- アンジェレネ 釧路帷子 査楽 黄泉川愛穂 心理定規 切斑芽美 浜面仕上(銃)
F+ 泡浮万彬 郭 湾内絹保
F  固法美偉 黒妻綿流 丘原燎多(超電磁砲原作版)浜面仕上 実生好子

《震え肥ってなんだよ(逆ギレ) >>165 ランキング通り、オレフィアは強さ同等だと思っています。ただ、彼らの場合戦い方によると思いますが…》


垣根「ぐ、…ホモになるしかねえ」

フィアンマ「!? 何故そうなる」

垣根「どうせあれだろ? 俺の弱みを盾にして『恥ずかしい過去をバラされたくないなら大人しくするんだな』とか言いながらエロい事すんだろ」

フィアンマ「」

垣根「『お前を蘇らせてやったのは誰だと思っているんだ? 安心しろ、すぐにヨくなるさ』とか言って」

フィアンマ「」

垣根「俺が抵抗する度に耳元で『そんなに抵抗するな、バラされたいのか…?』とか囁いて犯すに違いねえ。
   屈辱に極みだ、そんなモン。だったらもう、ホモになるしかねえだろうが。
   ちくしょう……。こんな事なら生き直すんじゃなかった…。この歳でケツ掘られて喜ぶホモ野郎になるとか嫌だ…」グスッ

フィアンマ(何をどうしたらそんな思考へ至るんだ…?)

フィアンマ「…>>169

ksk

何故バレたニヤア


フィアンマ「…何故バレたんだ?」ニヤア

垣根「!」ビクッ

フィアンマ「まあ、バレてしまった以上は仕方がない…」

垣根の様子は、フィアンマの嗜虐心を程よくくすぐり。
結果として、彼は悪乗りしてみることにした。
フィアンマは起き上がり、垣根を組み敷く。
垣根はというと、彼に見下ろされ、固まっていた。
ちなみに先程の発言は願望の裏返し等ではなく、単にエロ漫画の読みすぎというだけである。

フィアンマ「どうせ減るものでもなし、諦めるんだな」

垣根「っ……」

ふるふる、と小さく震える垣根。
如何に悪党といえど、怖いものは怖いのだ。

フィアンマ(…少し悪ふざけが過ぎたか。泣くかね)

フィアンマは別に欲情しているわけではないので、冷静に彼を見る。

垣根「>>173

や、優しくお願いします…///


垣根「や、優しくお願いします…」カアッ

垣根(どうヤるのかは知らねえが、なるべく痛みが少ない事を願うしかねえ)フル

フィアンマ「」

フィアンマ(そこは普通抵抗するところだと思うのだが。俺様はやり方など知らんぞ)

垣根「……」

垣根(やべえ緊張する)

フィアンマ(そもそも何故ヤる前提で今物事を考えた。…ネタバラしするか)

フィアンマ「…冗談だ」

垣根「…は?」

フィアンマ「だから、冗談だ。そもそも俺様にそんな趣味はない」

垣根「>>176

(この世に神様はいるということを実感した)心のなかで

>>175


垣根(…この世に神様って野郎は、居るんだな…)

垣根「…悪ノリすんじゃねえよ…」ホッ

フィアンマ「お前がふざけるからだろう」

垣根「ふざけてねえよ。割と真面目だったぜ?」

フィアンマ「…成人向け雑誌の読みすぎだ」

垣根「」

フィアンマ「……」

よいしょ、とフィアンマは元の位置へと戻る。
ぐし、と左手の甲で自分の目元を擦り、毛布を被り直した。

フィアンマ「安心しろ。オッレルスはともかく、俺様がそういう気分になることはまずない。
      元の職業が聖職者なものでな」

垣根「>>180

俺もうそのオッレルスとかいう奴には、近ずかないわ

なんでや…オッさん何も悪いことしてないやろ…

《一度会って話したのでちょっと内容変えます》


垣根「俺もうオッレルスには近づかないわ」ガクブル

フィアンマ(純粋なヤツだな…)

オッレルス『っくし、』

姫神『…寒いの?』

オッレルス『いや、別に寒くはないんだけどね』

フィアンマ「……」プルプル←笑いを堪えている

垣根(そうだよな、コイツをヤろうとしたヤツだし…また聞きだが)

垣根「…そういや、お前の名前聞いてなかったな。俺の名前は知っているようだが。
   何て呼べば良いんだ?」

フィアンマ「>>186


フィアンマ「俺様のことは、何とでも言わす。好きに呼べば良い」

垣根「名前ねえの?」

フィアンマ「無い訳ではないのだが、長年呼ばれていないが為に親しみがなくてな。
      …俺様の事は皆『右方のフィアンマ』と呼んでいる」

垣根「…じゃあフィアンマにするか」

フィアンマ「そうか」

垣根「じゃ、改めてオヤスミ」

フィアンマ「おやすみ」




垣根「…朝か」モソ

フィアンマ「……」スー

垣根「……よく寝る野郎だな」ツン

フィアンマ「ん…」モゾ

垣根「……暇だな。>>189するか…」

タイミング悪っ
ksk


垣根「……暇だな。一人で外出するか…いや、」

考える。
一人で外に出ても、異国の地、決して詳しくはない。
警察沙汰をうっかり起こしてしまった場合の処置がどうにもならない。

垣根「……」

今後、どのようにして生きていくか。
少し、考えるべきだ、と垣根は思う。

垣根「…とはいえ、」

『垣根帝督』の居場所は、既に"ヤツ"に取って代わられた。
同じ自分であるものの、自分の一部とは思いたくない善なる部分が。
第一位を殺してやろう、という気力は既に削がれていた。

一度死んだ。

それはつまり何でも出来るということでもあるが、何でも一から始める必要がある、ということだ。
ひとまずはこの男の手を取ったものの、依存する訳にはいくまい。

垣根「どうすっかな…」

フィアンマ「…何を悩んでいるんだ」

垣根「!? お、起きたなら起きたって言えよバーカ」

フィアンマ「今さっき起きたんだ。…で、何の悩みだ。学生らしく進路か?」

半分揶揄の意味合いを込めて言われる。
おおよそ学生らしい生活などしてこなかった学生である垣根は、苦く笑った。

垣根「これから先が浮かばなくてな。何か案とかねえの?」

フィアンマ「>>194


フィアンマ「……俺様達の所にいれば良い」

垣根「そういう訳にもいかねえだろ」

フィアンマ「先といっても、数ヶ月程後の話だろう? なら良いじゃないか」

垣根「……」

フィアンマ「…もっとも、俺様は事が解決したら追い出される身分にあるが」

垣根「あん? お前ここの住人じゃねえのかよ」

フィアンマ「居候だ。お前と違って、一歩外に出れば殺されるべき立場にある」

垣根「…殺される?」

フィアンマ「俺様は、…第三次世界大戦の首謀者だ」

垣根「…何言って、」

フィアンマ「魔術サイド全体から追われる身分にある。これはオッレルスも同じだが、…俺様には同情の余地が無い」

垣根「んな、訳あるか。テメェが首謀者な訳、あるかよ」

フィアンマ「何故そう思うんだ?」

垣根「>>197

>>196

惚れたぜ

だって!お前、そんな悪どい奴とは縁遠いような奴じゃねぇか!

…そりゃあ、人に言えねぇような何かはあるみてぇだけど、俺みたいな臭いはしない。

…信じられねーよ…


垣根「だって! お前、そんな悪どい奴とは縁遠いような奴じゃねぇか!」

垣根は、信じられなかった。
自分を助け、手を差し伸べたこの男が。
『管理職』とは語れど、悪意の見えない人間が。
あの大きな戦争の首謀者であるとは、思いたくなかった。

垣根「…そりゃあ、人に言えねぇような何かはあるみてぇだけど、俺みたいな臭いはしない」

キナ臭さ。

決して光に戻る事は出来ない、その臭い。
そういったものを、フィアンマはまとっていなかった。
善人とは言い難いけれど、その身に纏う昏さは路地裏の不良よりも薄く思える。

垣根「…信じられねーよ…」

正確には、信じたくない。

垣根の言葉に、フィアンマは困ったように笑った。

フィアンマ「…まあ、他に方法があれば、戦争は起こさなかっただろうしな。目的の為に、戦争をさせた訳だ。
      今は、多少なりとも反省しているがね。……本当に世界を救う人間は、俺様のような顔はしていない。
      どこかの誰かのように、たった一人の為に命を賭けられる人間が成すべき事なんだろう。
      だが、買いかぶり過ぎだよ。俺様はお前が思っている程優しくも甘くもないし、…どちらかといえば冷たい男だ」

垣根「…>>201


>>2の前はこんな感じでした。
http://mup.vip2ch.com/dl?f

《間違えた、こっちだこっち http://mup.vip2ch.com/dl?f=41136  安価下》

冷たい人間…ねぇ…
俺のようなクズヤローの為に魔神に対して啖呵を切ったり、この家の子供達から兄のように慕われたりすることの出来るヤツが何を言ってやがる?
暗部の奴らと比べたらアンタは真人間同然、いや、それ以上の存在だ

たった一人を救う為に神、悪魔を含む世界の全てを己の手足として使役した魔神を超えたあいつかwww
世界を救う為に魔道書を書き続けるなんてご苦労なこった

安価なら「そうかい、だが俺から見るとフィアンマは善意で行動してるように見えるぞ。結果がどうあれクズみたいな俺の命を救ってくれた、そのことに変わりはないはずだぞ」

主さん絵上手いなwww
すげーわ、そく保存余裕でしたわ

マジでフィアンマさんが可愛い
男の娘ってヤツですかねぇ…(無知)

《幾らホモとはいえ物事には順序が… フィアンマさんは男の娘というかふたn……大天使系美青年》


垣根「…冷たい人間…ねぇ…」

思い浮かべる。
自分の周囲に居た冷たい人間を。
情けの『な』も、善意の濁点すら見当たらない人々を。

『…お前が繋げた『腕』の効果だ。奇跡の暴発と呼ぶべきかね。
これ"は確かに死亡した筈の垣根帝督だ。が、霊装にすることは俺様が許さない』

垣根「俺のようなクズヤローの為に魔神に対して啖呵を切ったり、この家に居た子供達から兄のように慕われたりすることの出来るヤツが、何を言ってやがる?」

垣根は、オッレルスと少しだけ話をしていた。
フィアンマの話だった。
今はそれぞれ教会等へ引き取られた子供達に懐かれ、億劫そうに相手をしていた、という話だった。
その傍ら、彼は姫神と一緒に話し、何かをしてあげていた。
冷たい、などという形容詞とは程遠い姿しか、垣根には見えなかった。
自分と姫神の我儘に応じ、魔術を披露してくれたことも踏まえて。

助けてもらった。
かばってもらった。

事実に基づくフィルターがかかっているのかもしれない。
それでも、垣根にはフィアンマが冷酷非道な男には思えなかった。

垣根「暗部の奴らと比べたらアンタは真人間同然、いや、それ以上の存在だ」

フィアンマ「………」

フィアンマはこれまでの人生の中で、誰かから褒められた事がなかった。
その力量や知識量は褒められても、彼自身の人格性を評価されたことはなかった。
それこそが、世界を救わなければならないという思いの原動力になっていたかもしれない。

垣根の言葉が嬉しくないと言えば、嘘になる。
だが、自分は褒められて良い人間ではないとも、フィアンマは思う。

フィアンマ「…>>210

…買い被り過ぎだ

お前は自分が窮地から救われたから、俺様を善人フィルターを通して見たいだけだろう

俺様は、お前が思っている程立派な人間ではないよ

仮にも世界を滅ぼしかけた人間だぞ? そんな俺様がいい奴なわけがないだろ・・・・


フィアンマ「…仮にも世界を滅ぼしかけた人間だぞ?」

冷静に見れば、少なくとも第三者にとっては、自分はそういう人間だ。
フィアンマはそういった自己認識の上で現在の日常を生きている。
本当は殺されるべきだが、世界を見てから、と決めているだけだ。
元より、世界に拒絶された今、前を向いて生きていきたいとは微塵も思わない。

フィアンマ「そんな俺様が良い奴な訳が無いだろう……」

むしろ、自分が善人だと困る、というのもある。
フィアンマが善人だとすると、上条のような人間が悪人だということになってしまうからだ。

フィアンマ「……俺様が間違っていたんだ。それで良い」

本当は誰よりも誰かに『お前は間違っていなかった』と言って欲しいクセに、フィアンマはそうきっぱりと否定した。
何かを言いかけた垣根に、朝食を摂るように促す。
彼は少し迷った後、部屋を出た。

フィアンマ「……」

フィアンマは無言で、ぐしゃ、と髪を手で乱す。

『暗部の奴らと比べたらアンタは真人間同然、いや、それ以上の存在だ』

フィアンマ「…、……クソッたれ」

胸の内側で、嫌な感覚が蠢いている。



尚、それは一般的な感覚では『照れ』と呼ばれるものだった。




食事を終え、フィアンマはオッレルスを見やった。

フィアンマ「…あの『原石』の少女、…即ち姫神秋沙はどうするつもりだ。
      リスト上何を考えるでもなく連れて来たが、さほど酷な扱いは受けていなかったようだがね」

オッレルス「>>213

吸血殺しの能力を消す

彼女は今、複数の魔術結社から狙われている。

今、あちこちで所謂吸血鬼というモノが次々遅い、仲間を増やしている。

…対吸血鬼対策として彼女の能力は非常に有効だからね、霊装に変えればこれ以上ない剣と盾ができあがる。

学園都市側は彼女をそこまで積極的に守ろうとはしないだろう?だから先に保護した。

彼女はこの世に二つと無い稀少で特殊な『原石』だからな…
彼女自身は自分の能力が『吸血鬼を殺してしまう』ことを恐れているみたいでね…
『吸血殺し』だけを吸い出せれば良いんだが、かなり時間は掛かりそうだ…

というわけで彼女はしばらく家で世話しようと思うんだが、どうだい?

必要悪の協会の調べによると姫神は誰かを守る為に一度死んでる、それこそ本当の理不尽な能力によって
だが生き返ったということは変化の可能性すらある
覚醒して吸血殺し(ディープブラット)から皆殺し(オーバーキル)へと
これなら不死の女も殺せるはず


>>+1のコンマ二桁(右方の赤にかわりまして白きもふもふがお送りします [sage]:2013/03/23(土) 22:04:58.『51』←ココ)でオッレルスの回答決定


00〜22 >>212

23〜59 >>214

60〜88 >>215

89〜99 >>216

ほいほいちゃん

>>218  22:09:28.『43』 結果:>>214 ご協力ありがとうございます》


オッレルス「彼女は今、複数の魔術結社から狙われている」

フィアンマ「…狙われて、…なるほど。彼女の能力か」

オッレルス「ああ。…今、あちこちで所謂"吸血鬼"というモノが次々襲い、仲間を増やしている。
      …対吸血鬼対策として彼女の能力は非常に有効だからね、霊装に変えればこれ以上ない剣と盾が出来あがる。
      学園都市側は、彼女をそこまで積極的に守ろうとはしないだろう? だから先に保護した」

フィアンマ「……ふむ」

オッレルス「元々、彼女は"こちら側"に居るべきだった。科学サイドに居る方が不自然だったと私は思うよ」

フィアンマ「科学側から研究出来るものでもないしな」

オッレルス「……という訳で、君に頼んだ訳だ。ほぼ無傷で連れて来てくれて安心したよ」

フィアンマ「俺様が無闇に危害を加えるタイプだと思うのか?」

オッレルス「…私には結構容赦なく来ていると思うんだけどね」

フィアンマ「………加減はしているぞ?」ニコ

オッレルス「……」

フィアンマ「……目的は分かった。そもそも俺様に口を出す権利はない。だが、これは問うぞ。
      何故俺様への指示内容が『霊装にするからリストの少女を連れて来い』だったんだ?
      俺様への配慮かと思ってはいるが」

オッレス「>>221

そう指示すれば、彼女をできるだけ綺麗…つまりは無傷かつ大事に扱うだろう?ニヤッ

なんとなくだ


オッレルス「何となくだ」

フィアンマ「何となく?」

オッレルス「予防線を張っておくに越した事はないかな、と。君の場合、死体でも『持ってきただろう』とか言いかねないし」

フィアンマ「生死は問わない、或いは生きて捕らえる、と指示を出されればそんなことにはならんよ」

オッレルス「力加減は苦手だろう」

フィアンマ「………」ムスー

オッレルス(そんなあからさまに拗ねなくても)





垣根「……お前、オッレルスと仲良いの?」ムー

フィアンマ「…別に仲が良いというものではないと思うが」

垣根「ふーん」

フィアンマ「何を拗ねているんだ」

垣根「>>224

いや、何か随分信頼しあってる感がしてちょっと羨ましくてな

なんつーか…共に死線を潜り抜けてきた感じっていうか…
>>223


垣根「なんつーか…共に死線を潜り抜けてきた感じっていうか…」

フィアンマ「……」

フィアンマ(死線……?)

『で、どっちがやったの?』
『そ、それは』
『オッレルスだ』
『しれっと責任転嫁した!?』
『わかった。じゃあフィアンマは鍋見てて』
『ああ』
『待って待っておかしい! この流れはおかしいい!!』

フィアンマ(超えてきたといえば…言える…のか…?
      …んん、違うな。バゲージシティか。そちらだな)

垣根「いや、何か随分信頼しあってる感がして、ちょっと羨ましくてな」

フィアンマ「……俺様はヤツを信頼してはいないよ」

垣根「……とてもそうとは思えねえけど」

フィアンマ「信用しているだけだ。信頼する気にはなれない」

垣根「……善人に見えるけどな」

フィアンマ「ああ、ヤツは善人だよ。必要なら、見ず知らずの子供一人の為に世界中の軍隊を殺して回るだろうし」

垣根「>>227

助けようと思ったことには犠牲を省みずに突き進むタイプか……

やっかいなヤツだな、オイ

>>226
それでアンタが魔神様のストッパーって訳か…
色々と大変だな…


垣根「助けようと思ったことには犠牲を省みずに突き進むタイプか……」

前しか見ないタイプ。
猪突猛進、という言葉が垣根の頭に浮かんだ。

垣根「厄介なヤツだな、オイ」

フィアンマ「本人も多少は自覚があるだろう。だからこそどこかの組織に所属はしない」

垣根「なるほど。…それでアンタが魔神様のストッパーって訳か…色々と大変だな…」

フィアンマ「……まあ、アクセルとブレーキの関係で言えば、俺様はブレーキの役割か」

垣根「アクセルはあのメイドの女か?」

フィアンマ「そうだな。とはいえ、全てが全て賛同という訳でもないようだが。
      物理的にオッレルスの行動を阻害出来る人間は限られている」

垣根「ふーん…」






フィアンマ「……退屈だ」

垣根「俺も暇だが、やることねえだろ」

フィアンマ「そうだな…」

垣根「右腕の経過はどうなんだよ。もうちゃんと繋がったのか?」

フィアンマ「>>230

頑張れば後一週間程でくっつく





といいな〜

あと2日といったところ

ああ、日常生活を送る分には何ら問題ない
だが、あまり力を入れすぎると外れるんだ…ホラ キュポッ
>>229


フィアンマ「後二日といったところか」

垣根「へえ…風呂とかよく入れるな」

フィアンマ「痛みは無いからな。そもそも右肩から先に感覚が無い」

垣根「麻酔効いてる状態か。なるほどな」

フィアンマ「……」ダラーン

垣根「…暇だな…」

フィアンマ「何かゲームを、…いや、やはりやめておくか」

垣根「あ? 何でだよ」

フィアンマ「体質上ゲームをするとほぼ必ず勝利してしまうんだ。お前がつまらないだろう」

垣根「>>234

はぁ?確率論的におかしいじゃねーか

よし、検証させろ。


シルビアさん特製ブラックコーヒー一気飲み対決で…

何だとぉ〜?
暗部仕込みの超絶テクでコテンパンにしてやるぜ!(いざって時は未元物質使えばいいもんね〜)

というわけで最初の勝負は『シルビアさん特製ブラックコーヒー一気飲み対決』だっ!


垣根「何だとぉ〜?」

フィアンマの発言に、垣根は何かしらカチンとくるものがあった。
彼は割と負けず嫌いな性格をしている。

垣根「暗部仕込みの超絶テクでコテンパンにしてやるぜ!」

フィアンマ「ほう」

垣根(いざって時は未元物質使えば良いもんねー)

垣根「という訳で最初の勝負は『シルビアさん特製ブラックコーヒー一気飲み対決』だっ!」

フィアンマ「その内容なら結果はわからないかもしれないな」

言いながら、フィアンマは微妙な笑みを浮かべた。
圧倒的な勝負というのは、確かに楽しい。
楽しいのだが、同時に多少は嫌な気分が発生してしまうものである。




という訳で。
シルビアはコーヒーを丁寧に淹れた。
かなり苦くなるように、意図的に。

シルビア「はい、出来上がり。ぬるくしといたけど苦いよ」

フィアンマ「わざわざ手間をかけさせたな」

シルビア「構わないよ。で、タイム計れば良い?」

垣根「頼む」

シルビア「はいはい。じゃ、よーい始め」





>>236-238のコンマ二桁に一つでもゾロ目があれば垣根勝利

無理ゲー

いつもより短いww

《運勝負でフィアンマさんに勝つのはほぼ無理ゲー》


垣根「んぐ、ん」ゴクゴク

垣根(うわクソ苦ぇ)

フィアンマ「ん、…」ゴクゴク

垣根(し、しんど…)ゴクゴク

フィアンマ(苦いな)ゴクゴク


フィアンマ「…ほら、俺様が勝っただろう」

コンマ五秒の差で、垣根は敗北した。
がっくりとする彼を見つめ、フィアンマは首を傾げる。

垣根「…まだだ。まだやれる」

フィアンマ「そうか。次の勝負の内容は何にするんだ?」

垣根「>>241

な、ならクイズ対決だ!

クイズ。カキオネア


垣根「クイズ。カキオネア」ビシッ

フィアンマ「…クイズか」

垣根「難解な問題を三回出す。それに全部答えろ」

フィアンマ「それは構わないが…」

垣根「まあ、俺にもお前にも得意分野、反対に苦手分野があるからな。あくまで常識問題だ」

フィアンマ「ああ」

垣根「じゃあいくぜ、第一問———」





>>243-245のコンマ二桁に一つでもゾロ目があれば垣根勝利

クイズ内容も考えたかったのに

難題は出させてくれないのか…一応こんなの用意してたのに

3人の旅人が砂漠を横断していた。

3人とも喉が乾いており、早く何か飲まなければ必ず死ぬ。

と、そこに一人の男が現れ、「そんなにお困りならコップいっぱいの飲み水を差し上げましょう」と言う。

さて、3人とも助かるにはどう飲めばよいか。

但し、一人助かるにはコップ一杯分以上の水を飲まなければならないとする。

また、全員生存させる事。

ちなみに正解は聞くとなんだそれふざけんなや!となる事受け合い

わかんねー

>>244 一人の男を殺して皆で血液呑むルートしか浮かばなかったよ… キーは『コップ"いっぱい"』です? だとしたら笑う》


三問の内容は、至って常識的なものだった。
とはいえ、やはり超能力者である垣根が考え出すだけあって意地悪く、難解ではあったが。

垣根「…全問正解かよ…」ガックリ

フィアンマ「…すまない」

姫神「少し。手加減してあげては」

垣根「要らねえよ手加減なんざ」

オッレルス「流石に大人気ないと思うよ…」

フィアンマ「力加減も手加減も苦手なんだよ」

垣根「くっそ…」

フィアンマ「…では、今度は俺様が問題を出そう。それに正解したらお前の勝ちだ」

垣根「問題?」

フィアンマ「第一問。>>249

ここに、鍵が一束ある。

目の前の扉を開く鍵。

あなたはこの扉を開かなければならない。

しかし、この鍵全てを普通に刺しても合わず、扉は開かない。

尚、全部束ねて差し込む事もできない。

あなたならこの鍵の束をどう使って扉を開く?

但しこの一束の鍵に必ず正解の鍵が一つあるとし、扉、鍵等の破壊等はできないとする

ちなみに砂漠の横断の答は

>>1が推察した通り、男がくれた"コップいっぱいの水"はそのまんま、沢山ある水の入ったコップ。

だから「男からもらった水を普通に皆で飲む」が正解。


鍵と扉のは

鍵単体を使う事は確定している。

しかし普通に刺しても使えない。→束をばらして、鍵のお尻から扉に射し込むのを一つずつ試せば開く。

クイズなんてそんな物だ
出題者の意図を求めるプロセスこそがクイズの真髄であって、答え自体はそんなに重要ではない

《水問題は合ってて嬉しかったけど鍵分からんかった… てっきり『扉に鍵はかかっていなかったから、扉のドアノブをひねり、扉を押すか引けば普通に開く』とかかと》


フィアンマ「第一問。
      ここに、鍵が一束ある。
      目の前の扉を開く鍵。
      あなたはこの扉を開かなければならない。
      しかし、この鍵全てを普通に刺しても合わず、扉は開かない。
      尚、全部束ねて差し込む事もできない。
      あなたならこの鍵の束をどう使って扉を開く?
      但しこの一束の鍵に必ず正解の鍵が一つあるとし、扉、鍵等の破壊等はできないとする」

垣根「……」

姫神(…難しい)

垣根「鍵を普通に…ではダメ。つまり普通ではない方法…」

垣根(考えろ。常識に囚われるな。鍵の形状を思い浮かべれば良い)

フィアンマ「……」

オッレルス「……意地悪な問題だ」

フィアンマ「難解、と言ってはくれないものかね」

垣根(まず『普通』の使い方を想定して…)

垣根「カードキーか?」

フィアンマ「いや、物理的な、…そうだな、家鍵という発想で良い。番号を合わせるタイプの鍵でもない」

垣根「あくまで鍵穴に鍵を突っ込めば開くんだな?」

フィアンマ「そうだよ。言っただろう、一束の鍵に必ず正解の鍵が一つある、と」

垣根「破壊等、つまり加工は不可か」

フィアンマ「というよりも、加工などする必要が無い」







>>255-258のコンマ二桁に一つでもゾロ目があれば垣根正解

いやだから無理ゲー

ちなみに>>1の答えだと問題文の"どう使って"が達成されないから不正解になるんじゃなかろうか

>>255 おめでとうございます!!!  胸熱  >>257 屁理屈こねてみると『使う』という言葉は古文で『保つ』という意味があるから鍵束に加工を施さず、そのままの状態を保つ事=『使った』と無理やり解釈出来なくもないような まあ不正解なんですけども》



垣根「………」

垣根(考えろ。逆の発想だ。…ん? 逆?)

垣根「分かった」

フィアンマ「ほう。答えは?」

垣根「鍵束を解体して、鍵の尻の方から扉に差し込むのを一つずつ試す。正解の鍵で開くだろ」

フィアンマ「正解。お前の勝ちだ」ナデナデ

垣根「……」

垣根(釈然としねえ。大体、俺は三問出したのにコイツは一問だし。勝利条件が甘くなったってことは手加減されたってことだしな)

垣根「もう一勝負だ」

フィアンマ「納得いかないのか?」

垣根「いかねえな。…だから、次の勝負内容はお前が決めろよ」

フィアンマ「んー。では>>260

このヴァイスシュヴァルツで勝負だ

フィアンマさん持ってへんのじゃ…

一応安価なら百人一首(笑)


フィアンマ「んー。では百人一首はどうだ」

垣根「そんなモンどこにあるんだよ」

オッレルス「生憎ここには…」

フィアンマ「厚紙と定規、それからペンをくれれば良い」

垣根「!?」

垣根(こ、コイツ作る気か…!?)




フィアンマ「…出来たな」フゥ

姫神「……」ジー

フィアンマ「…歌は合っていると思うのだが…漢字が違ったか」

姫神「>>265

大丈夫。合ってる。そして。百人一首とあらば。私は黙っていられない。私の参戦を要求する。

大丈夫。合ってる。
じゃあ私は読み手ね


姫神「大丈夫。合ってる。じゃあ。私は読み手ね」

フィアンマ「ああ、頼む」

姫神「二人共正座して」

垣根「おう」

フィアンマ「…慣れんな」




姫神「花の色は」

フィアンマ「」パシッ

垣根「!?」

姫神「山川に」

フィアンマ「」パシッ

垣根(早ぇ…)

姫神「……、ええと。…君がため」

フィアンマ「」パシッ

垣根「>>268

ハッ!残念だったな!今のは藤原義孝の奴じゃねぇ!光孝天皇の方だ!パシィ!!!

ドヤァァァァ


垣根「ハッ!残念だったな! 今のは藤原義孝の奴じゃねぇ! 光孝天皇の方だ!」パシィ!!!

姫神「君がため 春の野に出でて 若菜つむ」

フィアンマ「早まったか」チッ

垣根「……」ドヤァァァァ

姫神「貴方はお手つきだから。一回休み」

フィアンマ「ああ」

姫神「わびぬれば」

垣根「…どこだ…?」キョロ





>>270-272のコンマ二桁に一つでもゾロ目があれば垣根勝利


逢いみての 後の心にくらぶれば 昔はもんを思はざりけり

《今日はここまで。お疲れ様でした》


垣根「ちくしょう…」

フィアンマ「コンマ一秒の差だったな」

垣根「お前取るの早ぇよ」

フィアンマ「反射神経の問題だろう」

姫神「正確には。条件反射」

垣根「はー…」

フィアンマ「…まあ、一度は勝てたんだ、それで良いだろう?」

垣根「…まあな」





おやつを終えて。
しかしながら、まだ夕方であり。
眠るにはまだ早く、暇を持て余す。

垣根「……暇だな。何かやることねえのかよ」

フィアンマ「>>275

乙。安価なら

…ふむ、そういえば魔法に興味があると言ってたな?

実は昔、俺様達はホグ……ゲフン、とある魔法魔術学校に通っていたんだが…

その時の話をしてやろう

オッレルスが青いつなぎを着てベンチに座ってたら(以下略)

《ツナギを着てどうしたというの…》


フィアンマ「じゃあ少し前の話をするか」

垣根「少し前?」

フィアンマ「オッレルスが青いつなぎを着てベンチに座ってたら」

垣根「ふんふん」

フィアンマ「見事にそっち系だと思われて」

垣根「思われて?」

フィアンマ「若い男にトイレに誘わあぐっ」

オッレルス「……」グイー

フィアンマ「い、いひゃい、はなひぇ…」モダモダ

オッレルス「>>280

バードウェイにそれ見られてシルビアにバラすぞって弱み握られてるんだ……コレ以上被害を広げられてたまるか……


オッレルス「バードウェイにそれを見られて"シルビアにバラすぞ"って弱み握られてるんだ……コレ以上被害を広げられてたまるか……」

フィアンマ「んぐ、む」ジタバタ

オッレルス「大体、君は止められる立場にあったはずだぞ」グイグイ

フィアンマ「む、ぐぅ、やめ、のび、る」モダモダ

垣根(すげえ痛そう…いや、静観してる場合じゃねえのか)

垣根「…おい」

オッレルス「…ん?」ギロ

垣根「」

フィアンマ「んむぐ…」モダモダ

垣根「>>283

>>282
他に書き込みがあったら↓


垣根「シルビアさんがこっちを不思議そうに見てるぞ…」

垣根(ストッパーとなるならこの言葉が的確なはずだ)

オッレルス「……、」チラ

シルビア(あいつらは何やってんだか)

垣根「オッレルス、そろそろ止めた方が良いんじゃねーのか?」

オッレルス「…そうだね」パッ

フィアンマ「〜〜〜っ」サスサス

シルビア「遊んでないでこっち手伝ってくれない?」

オッレルス「ん、わかった。今行くよ」テクテク

垣根「…大丈夫か?」

フィアンマ「……」

垣根(涙目になってるな)

フィアンマ「……」グスッ

垣根「>>286

まだ来たばっかでよくわかんないけどさ……
お前も……あの金髪男も……大変だな……


垣根「まだ来たばっかでよくわかんないけどさ……。
   お前も……あの金髪男も……大変だな……」

フィアンマ「苦労の度合いでいえばどっちもどっちといったところか」グシ

垣根「…っつかお前なら自衛とか出来たんじゃねえの?」

フィアンマ「出来るのとするのとは同一ではない。
      たかが口喧嘩程度が原因で人を殺さないのと同じだ」

垣根「でも泣く程痛ぇなら、」

フィアンマ「泣いてない」

垣根「…いや今「ないてない」……」

フィアンマ「………てやる」

垣根「!?」




フィアンマ「オッレルス」

オッレルス「うん?」

フィアンマ「先程姫神と共にシュークリームを作ったのだが、食べないか?
      味に自信はないが…先程の詫びという意味合いもこめて」ボソ

垣根(あれ、中身辛子わさびクリームだよな…)

オッレルス「>>289

>>288


オッレルス「ん」パクッ

フィアンマ「…」

オッレルス「こいつは辛ぇッー!
      わさびのにおいがプンプンするぜ————ッ!!」ドヤ

フィアンマ「く、」

オッレルス「残念だったなフィアンマ…私は辛党なんだよ…」ニヤァ

垣根(何…だと…?)

フィアンマ「俺様が表面的な味だけで復讐をするとでも…?」

オッレルス「何…? むぐ、」

フィアンマ「……」ニヤニヤ

オッレルス「!? 辛かったのに甘、いや苦…うぐ、苦い…何かゴリゴリして…一体何を入れたらこんな味に、」

フィアンマ「>>292

なに、ただコーヒー豆直入れしてみたり、鯖の背骨を焼いた物だったりトマトを…ニヤッ

未元物質とオティヌス特製のふりかけとでも言っておこうか


フィアンマ「未元物質とオティヌス特製のふりかけとでも言っておこうか」

オッレルス「何、」

フィアンマ「ああ、別にオティヌスと接触した訳ではない。他のとある元『グレムリン』人員と交渉しただけだ」

オッレルス「この短時間で、私に嫌がらせをするためだけに…?」

フィアンマ「嫌がらせ? とんでもない。
      復讐だよ」

オッレルス「ぐ…」

フィアンマ「さあ食べろ」グイグイ

オッレルス「むぐ、む」モガモガ

垣根(フィアンマの野郎輝いてやがる)

フィアンマ「はははは! 俺様の勝ちだ!!」




垣根「…結局喧嘩両成敗ってことでシルビアさんに殴られたな」

フィアンマ「……」ヒリヒリ

垣根(俺に寄りかかったまま動かねえ)

垣根「…おーい?」

フィアンマ「>>297

俺様はもうボロボロだ・・・


フィアンマ「俺様はもうボロボロだ…」ズーン

垣根「…」

フィアンマ「俺様が何をしたというんだ…こんな世界、さっさと滅びに転がってしまえ…」

垣根(何かすげえ壮大な呪詛吐いてるな。そういや世界を救う云々って言ってたが)

フィアンマ「俺様は悪く無い、世界が悪い……」

垣根「……」ヨシヨシ

フィアンマ「……」ギュウウ

垣根「…まあ、元気出せよ」

フィアンマ「……世界が滅んだらな」

垣根「……」

垣根(病んでやがる…)

フィアンマ「……」シュン

垣根「>>300

クロックアップ!!!


垣根「本当に手の掛かるヤツだ…」

垣根(まあ、救われた俺が言う事でもねえが)

垣根「甘いものやるから…な…」

フィアンマ「……」チラ

垣根「……」

フィアンマ「…甘い物?」

垣根(ちょっと反応したな)

フィアンマ「………」ジー

垣根「…何か作ってやるよ」

垣根(自信はねえ)

フィアンマ「クッキーか?」

垣根「クッキーがいいなら」

フィアンマ「……」コク




垣根「なぁ」

姫神「? 何か。用?」

垣根「お前クッキーの作り方知ってる? フィアンマが元気ねえから作ろうと思ったんだが、菓子作りは詳しくねえ。
   ついでに言うと携帯端末が無い以上レシピを調べる事も出来ない。まあ、手伝ってくれりゃ手っ取り早いんだが」

姫神「>>306

>>305の最初に「むむ!」を付けて


姫神「むむ! まかせて。お菓子作りは。私の得意分野」

垣根「やっぱ菓子作りは女に頼ると間違いねえな」

シルビア「ん? 何か作るの?」

垣根「クッキー作りたいんだが、材料借りても良いか?」

シルビア「ああ、戸棚に小麦粉があるし、冷蔵庫にはバターがあるから、好きに使いな」

垣根「どうも」




姫神「……届かない。」ノビー

垣根「右? 左?」

姫神「右の小麦粉」

垣根「これな。ほらよ」ヒョイ

姫神「身長が高くて羨ましい」

垣根「平均より多少高い程度だけどな」

姫神「垣根くんは。フィアンマさんが好きなの?」

垣根「>>309

>>308

大好きだ


垣根「好きだな」

呟くように答え。
垣根は再度、強調するように言う。

垣根「大好きだ」

本人が近くに居ないから。
この言葉達が届くことはないから、垣根はそうきっぱりと言える。

初めて助けてくれた。
初めて手を差し伸べてくれた。
初めて守ってくれた。
初めて庇ってくれた。

自分のような、血みどろのクソ野郎の為に、要約すれば、『コイツを傷つける事は自分が許さない』と言った。
かつて第一位が、いいや、今も第一位が手にしているものと同じか、或いはそれ以上に温かい。
そんなものを、あの男はくれたのだ。利害でいえば害の方が大きいだろうに、自分に負い目も無いだろうに。
依存する訳にはいかない、と考えた自分に、『傍に居れば良い』とはっきり言ってくれた。
あの男が世界的戦犯だろうが、世界中から追われていようが、関係無い。

垣根「…俺が奪われた人権を、踏みにじられた命を、アイツは取り戻してくれた」

自分が生み出した『自分』に制御を取られ、消え果てた自分を。
偶然だったにせよ、その手で蘇らせてくれた。居場所もくれた。
やり直すチャンスをくれたのは、他ならぬ彼だと、垣根は思う。
世界のどこにも爪痕を遺せないまま、誰一人自分の死を嘆かないままに消える筈だった自分は。
確かに手を差し伸べられ、有り体に言えば、救われたのだから。

垣根「……だから、好きだよ。親も居なかった人生だからな。誰かを好きだと思ったのは初めてだ」

フィアンマ「…何の話をしているんだ?」

垣根「」

姫神「>>313

な。何でもない。
私はお邪魔だろうから。どこかに行っておく。 アセアセ


姫神「な。何でもない。私はお邪魔だろうから。どこかに行っておく」アセアセ

焦りつつ、彼女はレシピを記したメモを垣根のポケットへ突っ込む。
アフターケアはそうしてしっかりとしつつも、彼女自身はたたたと歩いていってしまう。
垣根は小麦粉の袋を抱えたまま、緩く首を横に振った。

垣根「別に何でもねえよ。世間話だ、世間話」

フィアンマ「そうか」

垣根「お前は落ち込んでたんじゃなかったのかよ」

フィアンマ「少し時間が経過したからな。いつまでも落ち込んでいる訳でもない」

垣根(顔色悪いけどな)

フィアンマ「やる事もないからな。ただ作ってもらうというのも忍びないし、手伝いに来たという訳だ」

垣根「お前右腕感覚無いのに作業出来んの?」

フィアンマ「>>318

俺様を誰だと思っている?フフン


フィアンマ「俺様を誰だと思っている?」フフン

垣根(俺未だにお前の経歴詳しくないんだけど)

垣根「なら良いが…」

フィアンマ「安心しろ。最悪『三本目』がある」

垣根「腕?」エッ

フィアンマ「腕」ウン

垣根「………」

垣根(突っ込んだら負けってやつだ、これは)

垣根「じゃあ計量からだな」

フィアンマ「そうだな」ヨイショ

垣根「……」サラサラ

フィアンマ「……」ジー

垣根(同じハカリの目盛見てんだから仕方ねえことだが、…顔近ぇ。
   クソ、ムサいおっさんとかならまったく何も思わねえのに)

フィアンマ「…菓子作りか」

垣根「…何か思い出でもあるのかよ?」

フィアンマ「>>321

前にシルビアがオッレルスへのおしおきに、とオッレルスに男体盛りをやってな…

その時も手伝ったのだが…うむ、あまり思い出したくはないな

特にはないが、作るのは初めてだな

《姫神ちゃんとお菓子作りはしてませんのでそのまま採用で…》


フィアンマ「特には無いが、作るのは初めてだな」

垣根「なるほど」

フィアンマ「お前はあるのか?」

垣根「ある訳ねえだろ。ああ、店で作ってるところを見た程度の思い出ならあるが」

フィアンマ「ガラス張りに見えるように調理しているあれか」イソイソ

垣根「そうそう。…ま、分量と手順さえ間違えなけりゃ食えるだろ」

フィアンマ「通常の料理と菓子作りでは勝手が違うからな」

垣根「料理は好みと感覚が関係するらしいな」

フィアンマ「微調整が多く必要だということだろう」

垣根「塩コショウとかな」

フィアンマ「砂糖を入れすぎた分には食べられるが、塩コショウを入れすぎた炒め物は食えん」

垣根「まあな」




垣根「で、生地寝かせてオーブン予熱して型抜いて焼いて出来上がり、か」フー

フィアンマ「ご苦労」

垣根「さしたる苦労でもねえよ」

フィアンマ「…身分さえ作ってしまえば、どこでも生きていけそうだな。
      お前の事情から考慮すれば、学園都市に戻らなければならない理由も無い訳だし」

垣根「あん? どういう意味だ」

フィアンマ「いや、…俺様と居るよりは、単独で生活する方がやはり幸福で安全なのではないかと再思考しただけだよ」

垣根「>>325

>>324

好きだしボソッ


垣根「確かにそれは幸福で安全かもしれないけど、俺はお前と居たいんだよ」

フィアンマ「……、俺様と共に居てメリットは少ないが」

垣根(それはこっちの台詞だ。デメリットしかねえクセに)

垣根「好きだし」ボソッ

フィアンマ「…すき?」

垣根「ばッ、何でもねえよ!」

フィアンマ「…?」

垣根「…ほら、生地出せよ。型抜きしなきゃならねえだろ」

フィアンマ「そうだな。とはいえ、型は無い」

垣根「包丁で四角く切れば良いだろ」ヨネツピッピ

フィアンマ「ああ」ジャキン

垣根「」

垣根(コイツが包丁持つととんでもなく怖ぇ)ビクッ

フィアンマ「……」スッス

垣根「…お前手つき危なっかしいな」

フィアンマ「>>328

では補助を頼んでもいいか?俺様の後ろから手を添えてくれるだけでいい

>>327


フィアンマ「では補助を頼んでもいいか? 俺様の後ろから手を添えてくれるだけでいい」

垣根「あ? あぁ…良いけど」

動揺しながら、垣根はフィアンマの背後に立つ。
手を伸ばし、彼の左手に触れた。
左手の甲の上へ、自らの左手をぺたりと乗っける形だ。

垣根「…、」

垣根の体は、ほぼ未元物質で出来ている。
そんな彼の肌は当然真っ白なのだが、それと同じ程にフィアンマの肌は白い。
加えて、指も細かった。折れそうな、とまではいかずとも、成人男性にしては細い方だ。
横顔は整っており、感情を乗せなければ人形、或いは冷たく見える。
神様が特別手間をかけて創り出した、と説明されても納得のいく身体だった。

フィアンマ「…体温は普通にあるんだな」

切り分けた四角い生地をクッキングシートの上に置く。
フィアンマは垣根の手の感触を意識しながら、そんなことを言った。

垣根「>>331

暖かいだろ?


垣根「暖かいだろ?」

必要があれば、彼の体は幾らでも温度を上げられる。
おおよそ、人体では耐えられない温度まで。
しかし、戦闘中でない以上、そんなことをする必要はどこにもなく。

フィアンマ「…子供体温というやつか」

垣根「……」

むす、と拗ねる垣根の雰囲気に、フィアンマは小さく笑う。
そうこうしている間に、予熱が終わり。
生地をオーブンへ入れる為、二人の手が離れた。
若干名残惜しそうな声を出しそうになり、垣根は堪える。






垣根「…焼けるまで後十分か」

フィアンマ「焼きが甘ければやり直さねばならないがね」

姫神「……」ヒョコ

フィアンマ「ん、食べに来たのか? まだ焼けていないのだが」

姫神「>>334

二人が。仲良くやってるか見に来ただけ。


姫神「二人が。仲良くやってるか見に来ただけ」

フィアンマ「仲良く、か」

垣根「……」モゴ

姫神「……」ニコ

垣根「……」プイ

フィアンマ「……」

フィアンマ(照れ隠しに顔を逸らす。……垣根帝督は姫神秋沙が好きなのか?)ウーン

姫神「火傷しないように。気をつけて」

垣根「言われるまでもねえよ」

フィアンマ「あぁ、気をつける」

姫神「後は。飲み物」っコップ二つ

フィアンマ「ん…何だこれは」

姫神「>>337

紅茶

《飯行ってきます。ホワイト垣根くんが可哀想過ぎたのでもうこれが公式でいいよ》


姫神「紅茶」

垣根「アイス…色からしてレモンティーか」

姫神「ほどほどにリキッドレモンを入れてある。疲れが取れるから」

フィアンマ「わざわざ気遣ってもらってすまないな」

姫神「ううん。私も。時間があったから」テクテク

垣根「……」ゴク

フィアンマ「……」コク

垣根(美味い。……良い茶葉でも使ってんのか)

フィアンマ「……」コテ

垣根「…、」

垣根(…よ、…突然寄りかかってくんじゃねえよ)モゴモゴ

フィアンマ「……これはただの特別視だとは思うが、…お前と居ると、安堵する」

垣根「>>340

ksk安価下

そういえばこのシリーズでレッサーしか見たことがないな……

>>342 ……!?》


垣根「俺もだ」

特に理屈は無いが、一緒に居ると心地よく思う。
今まで損得で全てを判断してきた垣根には類を見ない感覚だった。
視線を逸らし、各々が黙り込んだところで。

ちーん

拍子抜けするような音が鳴った。
オーブンがクッキーの焼けた事を主張する音だった。




フィアンマ「……」モグモグ

垣根「……」

フィアンマ「…何だ」

垣根「いや、別に」

フィアンマ「お前も食べれば良いだろう」

垣根「特に好きな訳じゃねえし」

フィアンマ「…なら何故俺様を見つめる必要がある」

垣根「感想待ち」

フィアンマ「…美味い」ウン

垣根「そ」

フィアンマ「……見つめられると食べにくいのだが」モグモグ

垣根「>>345


レッサーだけ見たことない、じゃないのか…?いやそれ以外に見てないキャラもいっぱいいるが

安価なら美味そうに食うよな、お前って。

×レッサーしか
○レッサーとか

安価は下

《確かにイギリス系のキャラはあんまり出してないな…口調が不得手なキャラは出してないです…安価指定ない限り…》


垣根「美味そうに食うよな、お前って」

フィアンマ「…黙って食べているだけだが」モグモグ

垣根(口の周り汚さないとか機嫌良さそうとか色々と理由はあるんだけどな)

垣根「将来良い亭主になれるぜ」

フィアンマ(屋敷の主と食事を美味そうに食すことに何の関係性が…ああ、なるほど)

フィアンマ「俺様と結婚したがるようなもの好きで危険好きな女は居ないと思うぞ」モグモグ

フィアンマ(辞めたとはいえ聖職者だしなぁ)

垣根「>>349

じゃあ男ならいるんじゃねーの?

>>348
チラッチラッ


垣根「じゃあ男なら居るんじゃねーの?」チラッチラッ

フィアンマ「男?」

フィアンマ(教義に反する。…まあ、ローマ正教は所詮踏み台だったのだから、さほど気にすべき事でもないのだろうが)

垣根(ほら、俺とか。…俺とか。後は俺とか?)

フィアンマ「…んー」

フィアンマ(男か…)チラ

垣根「………」

フィアンマ(俺様にそういう趣味は…いや、許容範囲の話だとでもいうのか…?)

フィアンマ「…そもそも俺様を好く男も少ないと思うがね」

垣根「>>354

そうか?オッレ…じゃねーや俺はお前の事好きだぜ?

俺はお前の事好きだぞ。ヤレるくらいに

垣根くんハードル飛び越えるの早い…
常識が通用しない…

冗談交じりじゃね?と自分は>>1をフォローしてみる

>>356 フォローありがとうございます…そうだ、普通はヤるっていうのは冗談なんだ 歪んでるのは>>1の思考回路でした…救済されてこよう》


垣根「俺はお前の事好きだぞ。ヤれる位に」

フィアンマ「………」

垣根「じょ、冗談だっての。そんな獰猛な獣を見るような目するんじゃねえよ」

フィアンマ「どちらかといえば暴漢をどう捕まえるか考えている目だったのだが」

垣根「この野郎」

フィアンマ「…まあ、好かれているというのは嬉しいがね。お前の場合、フィルターをかけているだろう」

垣根「人間なんて皆そんなモンだろ。恋をすればあばたもえくぼ、嫌いになれば善行も偽善ってな」

フィアンマ「色眼鏡か」

垣根「お前もそういうところはあるだろ」

フィアンマ「んー? ないな。俺様は人類を平等に見ているよ」

垣根「……ふーん?」

フィアンマ「…何だ、その疑いの眼差しは」

垣根「>>359

>>358


垣根「今俺を暴漢扱いしたじゃねぇか」

フィアンマ「それは仕方あるまい。発言を踏まえれば」

垣根「平等の意味わかってんのか?」

フィアンマ「わかっているとも。誰かをゴミクズ扱いして誰かを特別扱いなどはしていないつもりだぞ」

垣根「…ふーん」

フィアンマ「……差別をしないという話だよ」ハァ

垣根「虫一匹殺す事も出来ない人間と大量殺人犯を同位に扱うってことかよ?」

フィアンマ「>>362

違うな、そういう意味の『平等』ではなく、ある基準法を用いて該当する人間の扱いを判断する時、偏見や見た目、人種、身分、金銭、生まれ等で差別をしない、という意味だ


フィアンマ「違うな、そういう意味の『平等』ではなく、ある基準法を用いて該当する人間の扱いを判断する時、
      偏見や見た目、人種、身分、金銭、生まれ等で差別をしない、という意味だ 」

垣根「…何か憲法の条文みてえな事言うな」

フィアンマ「本来全人類がそうあるべきなんだよ。好き嫌いや金銭の有無で先進国の人々は他者を捉え易いが」

垣根「……」

フィアンマ「個人単位の好き嫌いは別問題だし、犯した罪は裁かれるべきだ。内容によっては被害者に謝り、贖い、許されるべきだとも思う」

垣根「……なるほどな。そういう『平等』か」

フィアンマ「人間は人生のゴール地点しか決められない。だからこそ、スタート地点や中腹地点までの所持物全てで判断してはならない。
      勿論、年齢による区別などは取り計らうべきだとは思うがね」

垣根「お前、そんなスタンスで生きてて疲れねえ?」

フィアンマ「疲れる?」

垣根「差別しちまった方が何かと楽だろ。言っちゃ何だが、世の中には必要悪ってのもあるし。
   差別なんか絶対になくならねえよ、おとぎ話じゃあるまいし。なら、多数派に流れた方が楽だと思うけど」

フィアンマ「>>366

その考えはとても危険だな

確かに現実的に言っても人類が『差別』をなくすのは不可能に等しい。

…それこそ人類が滅びるか、あるいは数百年後に人類が大人になるのを待つかしないかぎりは消えないだろうな

ただ、だからといって差別がなくなる事を目指さず、諦め、多数派に流れ、自分が守られればいいと思考停止していい理由にはならんよ。

…お前の言うとおり、多数派に流れ、『皆と同じ』にしてれば楽だし非難も受けにくい。傷つかない。

でも、それは『それは本当に正しいのか?』と疑い、あるべき姿を見ようとしなくなる事でもある。

多数決が必ず正しいとは限らない。

俺様は、大事なのは、問題に対し、『自分が』それをどう捉え考えるか、だと考えている。他人は関係ないんだ。

俺様はそういう楽に生きるスタンスには立ちたくないんだよ


フィアンマ「その考えはとても危険だな」

垣根「危険?」

フィアンマ「確かに現実的に言っても人類が『差別』をなくすのは不可能に等しい。
      …それこそ人類が滅びるか、あるいは数百年後に人類が大人になるのを待つかしないかぎりは消えないだろうな」

垣根「なら、」

フィアンマ「ただ、だからといって差別がなくなる事を目指さず、諦め、多数派に流れ、
      自分が守られればいいと思考停止していい理由にはならんよ。
      …お前の言うとおり、多数派に流れ、『皆と同じ』にしてれば楽だし非難も受けにくい。傷つかない」

垣根「………」

フィアンマ「でも、それは『それは本当に正しいのか?』と疑い、あるべき姿を見ようとしなくなる事でもある」

垣根「……、」

フィアンマ「多数決が必ず正しいとは限らない。俺様は、大事なのは、問題に対し、
     『自分が』それをどう捉え考えるか、だと考えている。他人は関係ないんだ」

垣根「自分が、か」

フィアンマ「俺様は、そういう楽に生きるスタンスには立ちたくないんだよ。
      ……まあ、日本人として生きてくれば、多少は理解し辛い感覚かもしれないな」

垣根「ま、日本は同調が大事だしな」

フィアンマ「イタリアは個人主義が基本でな。他者に対して生まれで判断はしないが、恵まれた生まれだったとは思うよ」

垣根「考えの自由?」

フィアンマ「そういうことだ。……差別が無ければ、俺様だって悩まなかったよ」

潔癖症のようなものなのかもしれないが、正しい事を言っているな、と垣根は思う。
それは正に綺麗事だけれど、或いは、この男なら実現出来たのかもしれない。
もっとも、実現されれば醜い人類は丸ごと滅びる恐れも高かった訳だが。

フィアンマ「……今はもう、自分の個人的な心情として留めているし、押しつけはしない。
      だが、もし賛同してくれるなら、帝督も俺様と同じような判断基準を身につけて欲しいとは思う」モグ

垣根「>>370


垣根「考えてみる」

フィアンマ「そうか」モグモグ

垣根「………」

垣根(……あれ?)

垣根「なあ、今俺の事何て呼んだ?」

フィアンマ「帝督と呼んだが」

垣根「……」

フィアンマ「…何だ。不愉快だったのか?」

垣根「いや、別に、…べつに」

フィアンマ「…別に?」

垣根「>>374

う、嬉しい、ケド。

俺は周りに流されないように生きてきたつもりだが、それを聞いたら自分は、楽をしすぎたって思うよ 


垣根「う、嬉しい、ケド」

フィアンマ「そういえば名前に固執していたな」

垣根「固執って言うんじゃねえよ。能力名で呼ばれると嫌なんだよ」

フィアンマ「研究されていた時代でも思い出すのか」

垣根「まあな。…それに、」

フィアンマ「それに?」

垣根「垣根帝督って名前カッコイーだろ」ドヤ

フィアンマ「……」

フィアンマ(どうコメントしてやれば良いんだ…?)

垣根「…カッコイーだろ?」

フィアンマ「>>378

…そうだな、カッコイイな?ナマアタタカイメ

なんていうか・・・メ、メルヘンっぽいな〜〜〜〜ナマアタタカイメ


フィアンマ「何というか…メ、メルヘンっぽいな〜〜〜〜」ナマアタタカイメ

垣根「誰がメルヘンだ…」

フィアンマ「いや、何、良い名前だと…思うぞ?」

垣根「思ってねえだろ」

フィアンマ「……」

垣根「その生ぬるい目やめろ」

フィアンマ「正直に言おうか」

垣根「あん?」

フィアンマ「イタリア人である俺様に日本名のセンスを聞かれても困るんだ」ウン

垣根「最初からそう言えよ!」

フィアンマ「子供を気遣うのは大人の責任だ」

垣根「誰がガキだ、誰が」

フィアンマ「お前以外に誰が居る」

垣根「……ムカついた」





垣根「………」モフッ

フィアンマ(すっかりヘソを曲げて白い羽の塊になってしまった)

垣根「………」モフモフ

シルビア「喧嘩でもしたの?」

フィアンマ「言葉を選び間違ったというべきか。…謝ったのだがヘソを曲げたままあの様子だ」

シルビア「なるほど」

フィアンマ「……どうすれば良いんだろうな」

シルビア「>>381

大丈夫。ああいうタイプの構ってboyは放置してると寂しくなって自分から出てくるから

オッレルスもそんな感じだし。アイツが拗ねてる時に私がちょっと冷たくすると面白いくらいに……

>>380


シルビア「大丈夫。ああいうタイプの構ってboyは放置してると寂しくなって自分から出てくるから」

フィアンマ「そんなものか」

シルビア「オッレルスもそんな感じだし。アイツが拗ねてる時に私がちょっと冷たくすると面白いくらいに……」

フィアンマ「…ふむ。では、しばらく放置の方向でいこうか」

シルビア「そうしな」ウン




垣根「……」チラ

オッレルス「…ふむ。どう動かそうかな」

フィアンマ「何処へ動かしても射線の範囲内だ」フフ

オッレルス「……彼こっち見てるけど、放置で良いのか?」ヒソ

フィアンマ「良いんだ。しばらくこのままでいく」ヒソ

垣根(>>384

え。ちょっとちょっとナニソレナニソレ?

普通すまなかったな、何かしてほしい事はないか?とか優しい言葉をかけるとこじゃないの?!

クソックソッ!構えよ!…ん?姫神?いや、うん、気持ちは嬉しいけどできればフィアンマに…


垣根(え。ちょっとちょっとナニソレナニソレ?
   普通すまなかったな、何かしてほしい事はないか? とか優しい言葉をかけるとこじゃないの?!
   クソックソッ! 構えよ! …ん?姫神? いや、うん、気持ちは嬉しいけどできればフィアンマに…)

姫神「魔術師は。やると決めたら。何かと徹底的な人達だから」

垣根「!?」

姫神「…後。少し。もふもふ触らせてもらっても。良い?」

垣根「…おう」

姫神「……」モフモフ

オッレルス「…ちょっと可哀想じゃないか?」

フィアンマ「お前は優し過ぎる。そう簡単に方針は転換すべきではない」

オッレルス「君がそう言うならそれでも良いが…はい、チェック」

フィアンマ「ん、チェックメイト」

オッレルス「あ」

垣根「ぐ…」グヌヌヌ

垣根(ちっとはこっち向けよコラ!)

フィアンマ「……眠いな。少し寝るか」グシ

オッレルス「じゃあチェスセットは片付けておくよ」

フィアンマ「あぁ、頼む」テクテク パタン

垣根(置いていきやがった…)








垣根はどうする?>>+2

フィアンマに後ろから抱きつく

《今日はここまで。お疲れ様でした》


垣根(こうなったらこっちもスルーしてやる)

垣根「…暇だ。菓子くいてえ」モソリ

姫神「クッキーの残りなら」ハイ

垣根「どうも」モグモグ

垣根(別に拗ねてねえ)モグモグ

姫神(拗ねてる…。結構。あからさま)

垣根「……」ムスー





フィアンマ「……」ゴロン

フィアンマ(そういえば誰かと喧嘩をしたのは久しいな。じゃれあいはともかく、この俺様が解決法に悩む程の規模のものは)

フィアンマ「……」ウトウト

フィアンマ(…別に、ヤツは俺様のモノじゃないんだ。……だから、…和解する必要などない)

『確かにそれは幸福で安全かもしれないけど、俺はお前と居たいんだよ』

フィアンマ「……」ゴロン

ドア<ガチャッ

フィアンマ「」ビクッ

垣根「……」

フィアンマ「…」モゾ

フィアンマ(…寝たフリをするか)スヤ

垣根「…>>390

乙。安価なら

…ちょっとくらい優しくしてくれてもいいんじゃねーの?

フィアンマのアホー


髪切ってきます
…セミロング…、…美容院行くフィアンマさんかわいい。
夜には更新します…


垣根「…フィアンマのアホー」

フィアンマ「」カチン

垣根「……」

垣根(…寝てるよな。移動したの随分前だし)

フィアンマ「……」ネタフリ

垣根「……普通人が拗ねてたら声かけるだろうが」

フィアンマ(かけただろう)

垣根「謝るだろ」

フィアンマ(謝っただろう)

垣根「何かしてやろうか、とか申し出るところじゃねえの」

フィアンマ(言ったじゃないか。…聞いていなかったのか?)

垣根「……何だよ」グスッ

フィアンマ「……」ネタフリ

垣根「…>>394

>>393

あれ、フィアンマさん垣根を構ったっけ?

>>395 最初もふもふ塊になってから謝りましたが完全に垣根くんが拗ねました ので、シルビアさんのアドバイスを元に二時間ほど放置していた状況です》


垣根「…直ぐに起きないとシルビアさんとオッレルスさんに聞いた
   フィアンマの恥ずかしい話をTwitterとネットに流すぞー!」フシャー

フィアンマ「……」ムクリ

垣根「!」

フィアンマ「……」

垣根(…や、やべえ。怒ったか? 負ける気は…しなくもねえが)

フィアンマ「……」

垣根「…な、…何黙ってんだよ」

垣根(マジギレすると世界を崩壊させるレベル、だっけ? 
   お、オッレルスがちょっと大げさに言ってるだけだよな…?)

フィアンマ「……」

垣根「ッ、何か言えよ」

フィアンマ「……、…ついったー、とは何だ」キョトン

垣根「>>398

世界中にしゃべりまくるんだよ!


垣根「世界中に喋りまくるんだよ!」

フィアンマ「…確かにお前はもはや1で表現される域を超えてはいるが…」

垣根「だから、」

フィアンマ「しかし、あれだ。そもそも俺様の恥ずかしい話を知られたところで、殺される確率が高まるだけの話に過ぎず、」

垣根「ぐ、」

フィアンマ「何故俺様について詳しく知っているのか、とお前が攻撃されるのがオチだと思うのだが」

垣根「物理的に話す訳じゃねえよ」

フィアンマ「? ……んー…」

垣根「…あれだ、ネットの一部だ」

フィアンマ「流して何か得があるのか?」

垣根「お前が恥ずかしい思いするだろ」

フィアンマ「…いつでも死ぬ覚悟は出来ているしなぁ」ウーン

垣根「>>402

>>401

(我慢できなくなって押し倒しちゃうかも)


垣根「…オーケーオーケー、あれだ、こうしよう」

フィアンマ「ん?」

垣根「お前が俺を強く抱きしめて耳元であいらぶゆーと囁く事で手を打とう」キリッ

垣根(…それでも我慢出来りゃいいが)

フィアンマ「それは構わんが…」

フィアンマ(愛情に飢える年頃というヤツか。まあ、まだ二十年も生きていない子供だしな)

垣根「……」ドキドキ

フィアンマ「……」ヨイショ

垣根「…、」

フィアンマ「……I Love You.」ギュウウ

垣根「……、」

フィアンマ「……I like you.」ナデナデ

垣根「>>405

うぉおい!何で今グレードダウンしたの?!


垣根「うぉおい! 何で今グレードダウンしたの?!」

フィアンマ「逆の順序の方が良かったか?」

垣根「当たり前だろ…ってそうじゃねえ、一言多いって言ってんだよ」

フィアンマ「愛していないのに愛しているの一言だけ言うのはどうかと思ってな。
      嘘をつくのは良くない事だろう?」

垣根「」

垣根(あ…愛していない……いや、そりゃそうだけどよ…わかってはいたが…)ガックリ

フィアンマ「お前個人は好ましいと思っているぞ?」

垣根「……」ズーン

フィアンマ「……帝督?」オーイ

垣根「>>408

>>407


垣根「じゃあどうしたら愛してくれんだよー」ブスー

フィアンマ「どうしたら、と言われてもな…」ウーン

垣根「……」ジトー

フィアンマ「…今のままでは」

垣根「不服があるから聞いてんだろうが」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「……」ウーン

垣根「…じゃあ聞き方を変えるが、…お前の好きなタイプは?」

フィアンマ「>>411

そぉいや>>1はやっぱりフィアンマさんの髪形&Colorにしたんだろうかww安価↓

さぁ?

>>410 美青年じゃないのでやめました》


フィアンマ「さぁ?」

垣根「さぁ、ってお前な」

フィアンマ「何、人を愛した事が無いものでな」

垣根「…一回も?」

フィアンマ「一度も」

垣根「初恋の思い出とかねえの」

フィアンマ「……」ウーン

垣根「……」ジー

フィアンマ「>>415

特に無いな…
…もし一つだけ挙げるとすればお前をオッレルスから庇った時に感じた胸のときめきぐらいか(冗談)


フィアンマ「特に無いな…」ウーン

垣根「……」ジトー

フィアンマ(そんな顔をされても無い袖は振れんぞ)

フィアンマ「…もし一つだけ挙げるとすれば、お前をオッレルスから庇った時に感じた胸のときめきぐらいか」フフ

垣根「!」

垣根(…どっちだ…? 庇って俺を抱きしめた事か、それともオッレルスとにらみ…見つめ合った状況に対してのものか)

フィアンマ「…帝督?」

垣根(もし後者だとするならば非常に不味い。先に知り合ってるのはアイツなんだからな。潰すか)

フィアンマ「……帝督」オーイ

垣根「オッレルス殺してくる」

フィアンマ「」

垣根「じゃ、行ってくる」

フィアンマ「待て、何故そんな話に」

垣根「離せ、邪魔なものは消すのが暗部の鉄則なんだよ!」ガチャッ

オッレルス「…ええと、…喧嘩が再燃したのかな?」

垣根「おい」

オッレルス「うん?」

垣根「>>419

俺のフィアンマは渡さねぇ


垣根「俺のフィアンマは渡さねぇ」

オッレルス「……」チラ

フィアンマ「……」ブンブン

オッレルス(話がさっぱり読めないんだけどね、流石に)

垣根「それでもお前が引かねえなら俺にも考えがある」

オッレルス「考え、というと?」

垣根「次第によっちゃお前を殺す必要が生じてくる」

オッレルス「……」

オッレルス(…状況がよくわからないけど、これは乗ってあげた方が良いのかな…?)

垣根「……」ジト

オッレルス「…>>422

ふぃ…

わかった、そんなに私を殺したいならかかってこい。


ちょーっと本気を出してあげるよ


オッレルス「…ふぃ…」ハァ

垣根「……」ムムム

オッレルス「わかった、そんなに私を殺したいならかかってこい」ウン

フィアンマ「オッレルス、」コソ

オッレルス「大丈夫だよ、手加減は得意な方だ」コソ

垣根(何を内緒話してやがる)ムカムカ

オッレルス「ちょーっと本気を出してあげるよ。…ただし、ここでは被害が大きくなる。やるなら外だ」

垣根「上等じゃねえか」テクテク

フィアンマ(…まあ、ヤツなら治療もすぐさま出来る、か…?)





オッレルス「…さて、やろうか。お先にどうぞ」

垣根「おちょくってんのかテメェ」

オッレルス「まさか。ただ単に後手の方がやり易いというだけだよ」

オッレルス(実際には先手も後手も関係無いんだけども)






垣根はどうする?>>+2

オッレルスはどうする?>>+4

未元物質で分身を作ってオッレルスを攪乱しながら全員で一斉攻撃

先ず防御術式を展開し垣根の攻撃を無効化
その後本体をサーチし『北欧王座』を発動


垣根は自らの保有する能力である『未元物質』をそのままに駆使する。
まず自分と全く同じ分身を創造し、特攻させる。
その後ろから後続しつつ高速演算を継続する。すると、特攻した分身が潰された事をいち早く察知する。

垣根(防御、ッ)

垣根は魔術を知らない。が、何をしているかは感覚で掴める。
オッレルスは悠然と垣根の攻撃を防御結界にて無効化する。

次の瞬間、垣根本人の身体が吹っ飛んだ。

全身にビリビリと均一のダメージを受けている。
いつ攻撃を受けたのか、どのようにして攻撃を受けたのか。
まったくもって未知の攻撃を受けながらも、垣根は動揺しない。

垣根(一斉掃射、)

軍隊ではないのだから、掛け声は必要無い。
他人ではないのだから、素振りすら必要無い。

外から見れば何か考え事をしている、ただそれだけ。
しかし、垣根の脳内では演算式が無限に展開されていた。
死という概念自体は基本的に超越している垣根にとって、痛みなど恐るるに足らず。

垣根帝督の形をした『未元物質』が五体生み出された。

オッレルスを一斉に取り囲み、迷い無く撃ち出す。
スプリング式の発射法を採用しているそれは、しかし、早い。
ピンボールのボールをイメージすれば発射法はわかりやすいだろうが、それよりも遥かに。

オッレルス「……、」

オッレルスは無傷だった。
代わりに、五体の垣根帝督(ダークマター)が倒れ、転がっている。

オッレルス「…まだやるかい?」

垣根「>>430

…未元物質製の毒霧でもくらいやがれ!

フィアンマを手に入れるためにも、こんな所で負けてなんかいられねぇんだよ!
>>429

《今日はここまで。お疲れ様でした》


垣根「フィアンマを手に入れるためにも、こんな所で負けてなんかいられねぇんだよ!」

言いながら、垣根はオッレルスを睨みつける。
感情に任せるまま、思考停止をすることはない。
常に冷静な部分が彼にはあって、そこで、演算がなされる。

垣根「…未元物質製の毒霧でもくらいやがれ!」

宣言通り、未元物質によって性質を変質させられた空気が、オッレルスの周囲を覆う。
彼は一歩下がり、術式を行使した。
垣根の身体が再び吹っ飛び、演算を忘れかけてしまう。

垣根(負けて堪るか———ッ!)

殺意を、敵意が上回る。
何があっても負ける訳にはいかない、そんな戦いを、垣根は今知覚した。
何かを守るための戦いとは違うが、これは、昏い時代とはまるで違う戦闘だ。

オッレルス(行く先々で変質させられているな。流石に厳しいか、)

手加減をしていたオッレルスだったが、もう少し本気にならなければならないか、と思う。
垣根は未元物質により剣を産み出し、容赦無く彼へと振り下ろす。

と。

そこで、垣根の意識が途絶えた。
『聖なる右』により、無理やり刈り取られた、と表現した方が正しいだろう。
垣根の意識を刈ったフィアンマは、垣根に近寄り、オッレルスを見やる。

フィアンマ「……大丈夫か」

オッレルス「>>433

乙。もうすぐできなくなると思うと寂しいな…遅くまで乙。

安価なら

…ああ、ありがとう。助かったよ…危うく『本気』を出しすぎるところだった

>>432
それにしても全く君は罪な男だ…彼の君に対する愛情で危うく殺されかけたんだからね…


オッレルス「…ああ、ありがとう。助かったよ…危うく『本気』を出しすぎるところだった」フゥ

フィアンマ「……」ヨイセ

垣根「」セオワレ

オッレルス「それにしても、全く君は罪な男だ…彼の君に対する愛情で危うく殺されかけたんだからね…」

フィアンマ「一言の冗談がここまで大きな問題に発展するとは思わんだろう。それと、勘違いするな」

オッレルス「ん? 何を?」

フィアンマ「お前の為に妨害した訳ではない。危うく帝督が術式を行使出来そうだから止めただけだ」

オッレルス「…一つ言っても良いかな」

フィアンマ「何だ」

オッレルス「そういうツンデレは私ではなく、彼に発揮してあげた方が良いと思うよ」

フィアンマ「…つん、…でれとは何だ」

オッレルス「説明するのは構わないが、怒らないでくれよ?」





垣根「……ん」パチ

垣根(……この枕、枕っぽくねえな。何か人の脚みてぇな…)モゾ

フィアンマ「起きたか」

垣根「あ? ……、…? 勝負はどうなったんだよ」

フィアンマ「>>436

惜しかったな、とだけ言おうか


フィアンマ「惜しかったな、とだけ言おうか」

垣根「……負けたってことかよ」チッ

フィアンマ「いや、いいところまではいっていたのだがね」

垣根「……」ムスー

フィアンマ「誤解があるようだから言っておくが、俺様は別にオッレルスを好いてはいない」

垣根「……」チラ

フィアンマ「好き嫌いで言えばお前の方が好きだよ」

垣根「……」ジト

フィアンマ「…睨まれてもな。嘘は言っていないのだが」

垣根「>>439

その割りには俺より仲よさげじゃねーか

>>438
なら俺の方が好きだって証明してくれよ…キスとかで ボソッ


垣根「その割には俺より仲よさげじゃねーか」

フィアンマ「過ごした日数の違いだろう」

垣根「…」ムス

フィアンマ「……」

フィアンマ(どうしろと言うんだ)

垣根「…なら」

フィアンマ「…なら?」

垣根「なら、俺の方が好きだって証明してくれよ…キスとかで」ボソッ

フィアンマ「……、」

垣根「…出来ねえならそれはそれで別に」ツーン

フィアンマ「…>>442

俺様は別に構わんが…一つだけ問題が有る…

…俺様は生まれてこの方…『キス』というものを…したことが無いのだ…

>>441


フィアンマ「…俺様は別に構わんが、……一つだけ問題が有る…」

垣根「…問題?」

フィアンマ「…俺様は生まれてこの方…『キス』というものを、……したことが無いのだ…」モゴモゴ

垣根「」

フィアンマ「……」

垣根「…ま、マジで言ってんのか?」

フィアンマ「至って真面目に言っているが」

垣根「……、…」

フィアンマ「…だから、…どうすれば良いのか、勝手が分からん」

垣根「……」

フィアンマ「……」モゴ






垣根はどうする?>>+2

キスの仕方を手取り足取り教える


正直に言って、垣根も詳しくはない。
が、セックスと違い、キスなら経験がある。
数度の経験さえあれば、人へ教えるのは容易い。
ましてや、学園都市第二位を誇った垣根の優秀な頭脳であるならば。

垣根「…こう、」

垣根は腕を伸ばし、フィアンマの後頭部を引き寄せる。
顔を近づけ、息のかかる距離で、囁くように言う。

垣根「…唇くっつけて、……アイスとか、飴舐めるみてえにすればいい」

フィアンマ「…こうか」

呟き、フィアンマは垣根へ口付ける。
垣根は視線を彷徨わせ、彼の目元へ手をやった。
目を閉じろ、と手のひらを動かし、フィアンマはそれに従う。
くちゅ、という唾液の音がする。垣根は心臓の高鳴りを意識し、演算によってそれを抑え込んだ。

垣根「っふ、…」

フィアンマ「…ん、」

フィアンマの舌の絡ませ方は非常に拙い。
経験もなければ興味も無かったのだから当たり前の事だが、かえって垣根にとっては興奮材料となる。
処女性というものは、時に獰猛な程性欲を刺激するものだ。

フィアンマ「は、………満足したか」

垣根「>>448

足りねぇ、全然足りねー

>>447
…もっと深くキスしてやる


垣根「足りねぇ、全然足りねー」

きっぱりと言い切り、垣根はきちんと立ち上がり。
フィアンマを、ベッドへと押し倒した。
ドサ、という音と、二人分の体重に軋むベッドのスプリング。

垣根「…もっと深くキスしてやる」

フィアンマ「深、」

突っぱねようとしたフィアンマの左手を掴み、垣根はそのままねじ伏せる。
部屋のドア鍵を、空中に生み出した未元物質によってきちんとかける。
と、同時に、垣根は眼前の青年へ口づけた。
再度の口づけは、垣根の宣言通り、先程よりも深い。
垣根の舌が乱暴にフィアンマの口内を荒らし、舌を絡めとる。
歯列をなぞり、上顎を舐め、舌の先端をちろちろと刺激する。
時々吐息が漏れ、静謐とした寝室に色気の含まれた音が満ちた。

フィアンマ「ん、……ん、ぅ」

垣根「ふ…ん、…」

くちゅ、ぴちゃぴちゃ、そんな水音が二人の耳に遺る。
ゾクゾクと背筋を震わせ、フィアンマは首を横に振った。
振った、とはいっても、その動きは弱々しい。

フィアンマ「っ、はぁ……」

垣根「ぁ、…はぁ、…ぁ……」

フィアンマ「……>>451

帝督…俺様はどうやらお前のことを好きになってしまったようだ…

…責任…取ってもらうからな…


knerg?
フィアンマ×オティヌス先取りされた悔しい…


フィアンマ「…帝督…俺様はどうやらお前のことを好きになってしまったようだ…」モゴ

垣根「っ、」

フィアンマ「…責任…取ってもらうからな…」

垣根「…当たり前だろうが」

気恥かしさというよりも、気まずさに、フィアンマは顔を逸らす。
垣根は満足そうな笑みを浮かべ、ベッドへ両膝をつく。
フィアンマの顔の横へ両手をつき、じっと見下ろした。
中性的な顔立ちのフィアンマが黙っていると、女のようにも思える。

フィアンマ「……何だ。見つめても何も無いぞ」

羞恥に顔を横に向けたまま、彼は批判するように言う。

垣根「>>455

>>452kwsk安価↓

私も詳しく知りたいな、>>1

安価は
お前って、本当にキレイな顔してるよな…

>>454-455 あの、自分のじゃないのでスレタイは控えますが現行でフィアンマさんがオティヌスちゃんと戦って勝ったスレです》


垣根「お前って、本当にキレイな顔してるよな…」

フィアンマ「…そうか?」

垣根「作り物みてえに綺麗だ」

フィアンマ「…そうか」プイ

垣根「…こっち向けよ」クイ

フィアンマ「ん、」

垣根「……」

フィアンマ「…お前の顔立ちも綺麗なものだと思うが」ペタ

垣根「幾らでも変えられるから何とも言えねえな」

フィアンマ「だが、どんな見目をしていても、帝督は帝督だろう」

垣根「……そう思うか?」

フィアンマ「ああ。…所詮、見目や名前も本人を示す記号に過ぎない」

垣根「……俺を蘇らせて後悔とかしてねえの?」

フィアンマ「>>458

スレタイヒントを…

安価ならむしろ後悔する要因を教えて欲しいくらいだな

これがあの男が
じゃないの?

安価なら まったくしていない

>>457
こんなに良い理解者を得られたんだ…ギュッ

《ヒント:世界を敵に回した  ほぼ答えとか言わない(目逸らし)》


フィアンマ「まったくしていない」キッパリ

垣根「……」

フィアンマ「…何故そんなことを疑問に思うんだ?」

垣根「別に深い意味はねえよ」

垣根(……偶然に発生した事案だから面倒に思った事は無いのか、と思っただけだ)






垣根「……」ムニャ

フィアンマ「……」スッ テクテク

オッレルス「やあ。…オティヌス側に動きがあったよ」

フィアンマ「どうするつもりだ?」

オッレルス「>>462

決まっているだろう?私が潜入してオティヌスぶち[ピーーー]んだよ?フフフフフフフフフフフフフフフフ……ハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHA

>>461
…君は垣根帝督と姫神秋沙を、シルビアと一緒に護ってくれ キリッ


オッレルス「決まっているだろう? 私が潜入してオティヌスをぶち殺すんだよ?
      フフフフフフフフフフフフフフフフ……ハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHA!! …はぁ」

フィアンマ「今度は失敗するなよ」

オッレルス「分かっているよ。…君は垣根帝督と姫神秋沙を、シルビアと一緒に護ってくれ」キリッ

フィアンマ「一人で大丈夫か?」

オッレルス「大丈夫だ、問題ない」

フィアンマ「……あまり失敗すると取り返しがつかんぞ」

オッレルス「ああ、…わかってる」

フィアンマ「…というよりも、俺様の身の安全を保障するという話は何処へいったんだ?」

オッレルス「それは、」

フィアンマ「なるほど。シルビアが『守れない約束ばっかりしやがって』と言っていたのはこういうことか」

オッレルス「うぐ、…いや、でも、ほら、今動かないと」

フィアンマ「下準備は済んでいるのか?」

オッレルス「八割程は」

フィアンマ「そうか。シルビアには何も伝えないで行くのか?」

オッレルス「>>465

…書き置きを残していくよ直接言うの怖いし

『また約束破ってごめん、今度の君のバースデーは祝えそうにない。もし、私がまたもどってこれたら、その時は君とした約束の中で一番大事な約束を果すよ』

>>464
(実はシルビアさんこの会話を聞いてる)


オッレルス「…書き置きを残していくよ、直接言うの怖いし」

フィアンマ「ん、メモならあるぞ」

オッレルス「ありがとう」カリカリ


『また約束破ってごめん、今度の君のバースデーは祝えそうにない。
もし、私がまた戻って来られたら、その時は君とした約束の中で一番大事な約束を果すよ』


フィアンマ「…ほう」

オッレルス「……戻って来られたら良いんだけどね」

フィアンマ「……」チラ

シルビア「……」サッ

シルビア(…何書いてるかは知らないけど、……あの馬鹿、直接言えば良いのに)

フィアンマ「…姫神秋沙はともかく、垣根帝督とシルビアは単独でもかなりの戦闘能力があるはずだ。
      お前の生存率を上げるに効果的なのは、俺様がついていくことだろう」

オッレルス「>>468

その気持ちはありがたいが…私はオティヌスとの因縁にこの手でケリをつけたいんだ…
それに君にも護るべき人がいるだろう?だから私は…「その必要は無いぜ!俺が二人を護ってやるよ。」と言って垣根乱入

じゃあ、お願いしようかな?

オティヌスVSフィアンマ見たが結構あっさりだったな…情報サンクス

これは>>1ががっつり本気と実力を見せて…

>>470 戦闘描写は苦手だって言ってるでしょう(威圧) ……魔神右方スレ…ぐぬぬ…》


オッレルス「じゃあ、お願いしようかな?」

フィアンマ「…なら、俺様も置き手紙を書くべきかね」

オッレルス「垣根帝督に、かい?」

フィアンマ「ああ」サラサラ

オッレルス「……別に、無理に私に付き合う必要は何処にも無い」

フィアンマ「無理などしていないが。…言っただろう。いつでも、」

オッレルス「『死ぬ覚悟など出来ている』。…だろう?」

フィアンマ「いかにも。…取り返せない罪を犯した人間は死ぬべきだ」

オッレルス「……、…」

フィアンマ「そんな顔をするな。…俺様は、…帝督と会えて、お互いの想いを伝えて、…それで、終わりだ。
      猶予期間はもう終わりだろう。俺様はそろそろ諦めて死ぬべきだ」カキカキ

オッレルス「彼は望んでいないと思うよ」

フィアンマ「思うから、何なんだ? 帝督が生きて欲しいと願ってくれることと、俺様が生を許されるのはイコールじゃない」パサリ

きっぱりと怜悧に言い切って、フィアンマは書置きをオッレルスのものの隣へ並べる。
ペンの蓋を閉めて定位置に片付け、視線を落とした。
ようやく、右腕の感覚が戻って来た。もう、痛みは無い。感覚はある。
彼らは連れたって、ドアを開ける。外に出たところで、足音が後ろから近づいた。

垣根「ッ、何処、行くつもりだよ」

フィアンマ「……、」

垣根「何処行くんだって聞いてんだ、答えろ」

死ぬつもりでいる人間の雰囲気とは、非常に独特なもので。
故に、垣根帝督の不安は、フィアンマを見ているだけで酷く煽られる。
フィアンマは振り返り、垣根を見やった。

フィアンマ「>>473

ああ、すこし遠出をしてくるだけだ…

…お前と逢えて…本当に良かった… チュッ


フィアンマ「ああ、少し遠出をしてくるだけだ…」

笑みを浮かべる彼の瞳に元気はない。
フィアンマは垣根へ近寄り。
そうして、慰めるように、彼の頬へ軽く口づけた。

フィアンマ「…お前と逢えて…本当に良かった……」

垣根「何、言ってやがる」

もっと早い時点で出会えていれば良かった、とフィアンマは思う。
同時に、もっと早い時点で出会っていればお互い見向きもしなかっただろう、とも。
世界から拒絶された者同士、もしかしたら、これから先も幸せにやっていけたかもしれない。
だけれども、フィアンマは自分を許せなかった。
それが、人を平等に見るということだ。例え自分のことであっても、罪は罪、罰されるべきだ。

垣根は、手を伸ばした。
もう少しでフィアンマの手を掴むというところで、二人の青年の姿が消えた。
空間転移術式を行使した結果だった。
垣根帝督の手は、僅かに空を切るだけで終わる。

垣根「……」

彼は、のろのろと振り返った。
オッレルスの書き置きを、唇を噛みながら読んでいる女性が居た。
シルビアだった。彼女は、彼らを引き止めない選択肢を選んだのだ。
垣根は彼女に近寄り、もう一つの書き置きに気がつく。

垣根「……、」

シルビア「そっちはアンタに、フィアンマが記したもの。…読んだら?」

垣根「……、」

八つ当たりはせず、垣根は、そっと書置きを手にする。
二つに畳まれたメモを開き、中を読んだ。








フィアンマの書き置き内容(アバウト可)>>+2

俺様が帰ってこなかったとしても気に病むことはない
誰か素敵な人を見つけて幸せになるが良い

万が一帰ることが出来れば…その時はお前と添い遂げることも考えないでもないぞ

えんだああああいやああああああ 
飯食ったら更新します…

二人とも死亡フラグぶったてて戦場逝ったな…

英霊となった二人に敬礼ッ

>>478 そして垣根くんは苛烈な聖杯戦争に身を投じ…  思ったけど垣根君も蘇生に近い事は出来るのか》


綴られていた文字は、綺麗だった。
利き手である右手で綴ったのだから、当たり前の事でもある。


『俺様が帰ってこなかったとしても気に病むことはない
 誰か素敵な人を見つけて幸せになるが良い

 万が一帰ることが出来れば…その時はお前と添い遂げることも考えないでもないぞ』


そんな、優しい文句の言葉の最後に。
たった一言、『Arrivederci. Inoltre da qualche parte.』と付け加えてあった。
垣根の頭には、イタリア語についての語学知識が入っている。
だから、辞書を引くまでもなく、その言葉の意味が理解出来た。

垣根「……万が一って、何だよ。もっと、自信たっぷりに言い切れよ」

そう吐き捨てて。
けれど、メモを握りつぶす事は出来ないままに、垣根は項垂れる。
夜が明けても、垣根の心が晴れる事は無かった。



所変わって。
オッレルスと二手に別れたフィアンマは、オティヌスを捜していた。

フィアンマ「……」

垣根の事が気にかかる。
無理矢理に振り払って進んだところ、オティヌスとばたりと会った。
オッレルスへ連絡をすると共に、フィアンマは彼女と距離を取る。

フィアンマ「………何を企んでいる?」

オティヌス「>>481

教えるとでも?

二人とも殺しても死なないだろ…
いざとなれば、というか完全に死にさえしなければ未元物質で治癒できるし…(震え声)


オティヌス「教えるとでも?」

フィアンマ「自慢屋は言葉を零すものだが」

オティヌス「別に自慢屋ではないからな。どこぞの馬鹿とは違うんだ」

正体不明の衝撃。
フィアンマは無言のままにそれを防ぐ。
オティヌスは、すぅ、と僅かに目を細めた。

オティヌス「右腕…あの出来損ないが付けたか」

フィアンマ「象徴が多ければ多い程術式は威力を増す。…努力出来る部分は、通常すると思うがね」

オティヌス「ふん。…以前は一杯食わされたからな。あの出来損ないは徹底的に殺す」

言葉を交わしつつ攻防を繰り広げていると、三つ目の攻撃が加わった。
オッレルスによるものだった。連絡を受け、二分で到着したのだ。

オティヌス「……、」





オティヌスはどうする?>>+2

二人に『自分の一番大切な人が自分を殺しに来る』幻影を見せて精神を攻撃する


オティヌス(………コイツ等には、守るモノがある)

それを逆手にとろう。
考えて、笑みながら、彼女はその力を振るう。
幻術を用い、物理攻撃要素を付け足した。



垣根が、ナイフを握っていた。
未元物質製の、鋭く白い、無機質なナイフだった。
彼はフィアンマを睨み、殺意を漲らせる。
惑わされないようにとは思いつつも、フィアンマは垣根を見た。
偽物だが、本物そっくりの彼は、吐き捨てるように言う。

垣根『>>488

たまに、ふと思うんだけどよ、どんな理不尽な暴挙でも、『愛』が理由なら割りと何でも許容されるよな?

ファンの行きすぎた行動とか、略奪、誰かのためなら〜とかさ。

だから、殺害だって許してくれるよな?

『垣根帝督』の歪みを…『俺』を蘇らせてくれてアリガトウ

この世からも自分自身からも拒絶された『俺』を受け入れてくれてアリガトウ

>>487


垣根『『垣根帝督』の歪みを…『俺』を蘇らせてくれてアリガトウ』

感謝の意思などまるで無い声で、彼はそう言う。

垣根『この世からも自分自身からも拒絶された『俺』を受け入れてくれてアリガトウ』

フライパンの上で熱したバターのような、熱く融けた声。

垣根『…たまに、ふと思うんだけどよ。どんな理不尽な暴挙でも、『愛』が理由なら割と何でも許容されるよな?』

小さく、彼は笑う。

垣根『ファンの行き過ぎた行動とか、略奪、誰かのためなら〜とかさ』

白いナイフが、光る。
彼の眼光も、同じように光を発し、しかしながら濁っていた。

垣根『だから、殺害だって許してくれるよな?』

言うなり、彼は弾丸のような素早さでフィアンマに接近する。
人間は錯覚の生き物だ。
故に、幻影の垣根に刺されても、フィアンマは死亡する。

だから、フィアンマは迷わなかった。

惑う事もなく、右手を振る。
『第三の腕』が、ゴッ!! と凄まじい音を立て、垣根を殴りつけた。
地面を二転三転し、垣根は眉を潜める。

垣根『が、ァ…っ、げほっ、……なん、で、だよ、』

フィアンマ「……>>491

許すわけないだろう、このバカチンが

>>490
『愛』は何かを奪うためのものではない…人が人を幸せにするためのものなんだよ…

…かつて俺様に対して拳一つで立ち向かってきたヤツがいた…
そいつは自らを犠牲にしてでもこの世界を救うと豪語し…あろうことか、命を奪おうとした俺様を自分と引き替えに救ってくれた…
そいつの言葉を聞いて、この世界も捨てたものではないと気づくことができたんだ…

俺様はこの『愛』に満ちた世界が…俺様に『愛する人』を与えてくれたこの世界が大好きだ
だからお前が本物であろうとなかろうと…この世界を滅ぼすためにお前が動くのであれば…
一切の迷い無くお前を止めよう…


フィアンマ「……許すわけないだろう、このバカチンが」

はぁ、と彼はため息をつく。
ゆらり、と『第三の腕』が不安定に揺れた。
そんな自らの武器を一瞥し、フィアンマは語る。

フィアンマ「『愛』は何かを奪うためのものではない。……人が、人を幸せにするためのものなんだよ」

フィアンマは淡々と術式を行使する。
神の如き者の天使の力に裏打ちされた巨大で長大な剣が、垣根を射程範囲に捉える。

フィアンマ「…かつて、俺様に対して拳一つで立ち向かってきたヤツがいた。
      そいつは自らを犠牲にしてでもこの世界を救うと豪語し…
      あろうことか、命を奪おうとした俺様を自分と引き替えに救ってくれた…・
      そいつの言葉を聞いて、この世界も捨てたものではないと気づくことができたんだ」

彼は非力ではない。
故に、とある少年のように拳一つで立ち向かうようなことはしない。
だが、誰かの為に立ち上がる事なら、出来る。今なら。

フィアンマ「俺様はこの『愛』に満ちた世界が…、俺様に『愛する人』を与えてくれたこの世界が大好きだ」

地図を裂く一撃が、迷い無く振り下ろされる。
フィアンマは左手指を僅かに動かす。
爆発的な光と共に、垣根の右腕が吹っ飛んだ。

フィアンマ「だから。……お前が本物であろうとなかろうと…この世界を滅ぼすためにお前が動くのであれば。
      ……一切の迷い無くお前を止めよう…」

垣根『が、ッああああああ!!!』

フィアンマ「……それに。お前が"本物"なら、殺しても蘇らせられるしな」

実に暗部らしい無慈悲な台詞と共に、『第三の腕』が振るわれた。
グギョリ、という非常に嫌な音がして、垣根帝督が消えた。

オティヌス「…おや」

残念そうに、くすりと、魔女は笑ってみせる。
フィアンマは彼女を睨み、ついで、オッレルスを見やった。

フィアンマ「……オッレルス、」

オッレルス「>>494

ぐぶっ……ビチャ

相変わらず、憎たらしいくらいに、こすい。卑怯だなオティヌス…


くっ、すまないが…私はここまでのようだ…


シルビアのマイクロ水着姿で襲ってくるとか反則…バタッ

>>493
(単に興奮して鼻血が出すぎただけ)


オッレルス「ぐぶっ……」

びちゃ、という嫌な音がした。
人は極度のストレスを受けた時、自然と嘔吐するという。
あまりの精神的ショックに耐え兼ねたのか、とフィアンマは音で判断して。

オッレルス「相変わらず、憎たらしいくらいに、こすい。卑怯だなオティヌス…」

獣さえ食い殺さんばかりの瞳でオッレルスはオティヌスを睨みつけ。
そうしてみっともなく地面に手をつき、ぼたぼたと、体液を吐きだした。

オッレルス「くっ、すまないが…私はここまでのようだ…」

フィアンマ「オッレルス、お前、」

オッレルス「シルビアのマイクロ水着姿で襲ってくるとか反則…ぐ、」

ばたっ、と彼は倒れる。
彼の服には血液が染み、地面もまた、多量の血液で汚されていた。
フィアンマは彼に近寄り、そうして、何故出血したのか気づく。

フィアンマ「………」

ぷるぷる、と。
握った彼の拳が小刻みに震えた。

そう。

オッレルス青年は、鼻血を出し、エロ妄想に倒れたのである。

フィアンマ「……こんなにも誰かを殺してやろうかと思うのは久々だ…!」

オティヌス「>>497

無様だな、なり損ない…
こんな初歩の初歩で陥落するとは…
やはり私がこの手で引導を渡そう…

どちらをかな?

まぁ、そんなに憤らずともいいだろう?何せそこのなり損ないには特に効くよう『特殊加工』を施したからな…

さて、主神に逆らう愚かな天使長に天罰を与えてやる


オティヌス「どちらをかな?」

フィアンマ「しいて言えば、どちらも、といったところか」

彼女は、槍を取り出す。
それは『主神の槍』に似て非なるもの。
『主神の偽槍』とでも言えば良いのかもしれない。

オティヌス「まぁ、そんなに憤らずともいいだろう? 何せ、そこのなり損ないには特に効くよう『特殊加工』を施したからな…」

ふぅ、と息を吐き出して。
彼女は、槍の先端をフィアンマへ向けた。

オティヌス「さて、主神に逆らう愚かな天使長に天罰を与えてやる」

フィアンマ「生憎、宗教が違う神に仕える趣味は無い。悪魔風情が、調子に乗るなよ」

槍が投擲される。
獰猛なそれはフィアンマの『聖なる右』にぶつかり、オティヌスの手元へ戻った。
面倒な、とオティヌスは僅かに不愉快そうに眉を寄せる。






オティヌスはどうする?>>+2

《今日はここまで。お疲れ様でした。 >>1の脳内だと皆三等身で再生されてます。http://i2.pixiv.net/img84/img/42244274/34551414_m.jpg ホワイト垣根君達置いて寝ます。 安価なら安価下》

すみませんこれだこれ
http://mup.vip2ch.com/dl?f

《!? もう嫌だコイツ… http://mup.vip2ch.com/dl?f=41168 寝ます おやすみなさい》

>>1の脳内は大体ファンシーです
支部アカもよろしくどうぞ フィアンマさんSSばっかりですが
戦闘終わったらどうしましょう…

支部はpixivのことだったような?

にしてもマジ可愛いな>>1の絵…
この絵で今までのSSが展開してたと思うと…イイね!

>>509
ありがとうございます…ちびキャラがあくせくしてると和みます

となるとやはり早めに締め…うーん
悩み所は右方魔神スレをちびンマにするか否かですね
ちなみに支部はぴくしぶの事です


『聖なる右』は永続的に継続することは出来ない。
そう判断し、オティヌスは大量の『主神の偽槍』を構える。
もはや自らの腕で投げるでもなく、『風』の属性を最大限使用した術式で飛ばす。
急所に向かって真っ直ぐ飛んでくるそれを、フィアンマは右手を振って払い落とす。
時間差で別の術式を受け、昏倒したままに起き上がれないオッレルスへ向けられたそれも、同じく払い落とした。

と、先弾の直線上に隠されていた毒を塗られた『主神の偽槍』が飛んでくる。

フィアンマ「…とうとう術式以外に頼るか」

思わず吐き捨てながら、フィアンマは何とか避けようと、身を低める。
『聖なる右』は空中分解してしまった為、防御には使えない。
僅かに左肩を掠り、『主神の偽槍』はオティヌスの手元へと戻った。
毒は即効性のものだったのか、フィアンマは視界が揺れている事を知覚する。
脳が直接揺さぶられ、思わず膝をつく。まともに立っていられない。
吐きそうになり、口元を手で覆った彼へ、少女はゆっくりと歩み寄っていく。

オティヌス「…まあ、安心しろ。お前となり損ないを殺した後、お前達の知り合いも同じ場所へ送ってやる」

フィアンマ「……、…」







>>513-519のコンマ二桁にゾロ目があれば垣根帝督が助けに到着、無ければ……?

badか

揚羽蝶

>>513-519 結果:ゾロ目無し  >>518 そこはカブトムシじゃないのか…(困惑)》


ここまでか。
だが、これも悪くは無いだろう。
そもそも死ぬつもりで来たのだから。
オッレルスだけ生きて帰す事が出来るなら、時間稼ぎに殺されても良い。

オティヌス「…抵抗しないのか? いや、出来ないのか」

少女は、彼の前で歩みを止めた。
ふふ、と小さく笑って、槍を彼へ向ける。
フィアンマも、笑った。諦念に近いものだった。

フィアンマ「……いや、まあ、光栄な死に方と思うべきかね」

磔刑に処された『神の子』は、聖槍ロンギヌスで貫かれ、殺された。
それをなぞるようにして、今、自分は殺されようとしている。
もう笑いしか出てこなかった。こんなにも皮肉な事があって良いのか。
フィアンマは、口元を押さえたまま、指の腹で自らの唇をなでてみる。
垣根との口付けの感覚が、今でもまざまざと蘇るようだった。
静かに下を向く。ひんやりとしたコンクリートが、膝を冷やしている。

フィアンマ「……、」

少なくとも、あの男が言った『世界』を、確かめる事は出来た。
ほんの少しでも、知る事は出来た。
誰かと笑い合う幸福を、下らない日常を、謳歌することが出来た。

だから、もう、充分だ。



此処で死んでも、何も後悔することなんて————



ガキン、と、酷く硬質な音が響いた。
フィアンマは、のろのろと顔を上げる。
そして、心から驚愕した。オティヌスも、同じように驚愕していた。

オティヌス「…垣根、帝督……?」

カブトムシ05『はい。私は、垣根帝督です』

フィアンマ「…少し、違うな。……お前は、学園都市に居る筈の…何故、ここにいる」

カブトムシ05『>>523

元々の“垣根帝督”が貴方を「助けてくれ」と言われたので……

安価下


カブトムシ05『元々の"垣根帝督"が貴方を『助けてくれ』と言われたので……』

『主神の偽槍』と、未元物質によって形作られた盾が硬質な音を立てつつ拮抗する。
オティヌスは地面を蹴って大きく引く。
真っ白な垣根帝督は、盾を構えたままに、魔神を見据えた。

フィアンマ「……」

カブトムシ05『私と彼は、もはや別人です。彼は消滅し、私が残りました。
       蘇った彼に干渉するつもりはありません。勿論、彼も私に干渉はしないつもりでいたでしょう』

フィアンマ「…命令か?」

カブトムシ05『私は、最早何人からの命令を受け付けません。…私は、お願いされてここへ来たのです』

助けて欲しい、その言葉を聞き、助けに駆けつけてくれる。
彼は、そんな人間だった。例え、人間とは呼べない代物だったとしても。
だから、以前の自分に助けて欲しいと言われた人を、助けようと、助けたいと思った。
その結果が、これだったというだけだ。垣根帝督と垣根帝督の関係は、最早スレーブとマスターではない。

オティヌス「……、」

舌打ちし、彼女は引き返した。
『無限』とも呼べる垣根帝督と勝負するのは、流石に厳しいと判断したのだろう。
彼はオッレルスに近寄ると、未元物質の応用で治療しながら揺り起こす。

カブトムシ05『意識はありますか』

オッレルス「…、…ああ」

目を覚ましたオッレルスの様子を見て安堵し、続いて、彼はフィアンマへ近寄る。

カブトムシ05『毒を体内に保有しているようですが…』

フィアンマ「……お前の能力で治癒出来る類のものか?」

カブトムシ05『>>527

余裕です


カブトムシ05『余裕です』

毒であれば最早、魔術の分野ではない。
彼は演算を展開し、フィアンマの体内に保有された毒を分解する。
血液と共に体外へ排出させ、治療を施せば、治癒は完了する。

カブトムシ05『少々荒療治でしたが…どうでしょうか』

フィアンマ「…随分と楽になった。感謝する」

ふらふらと立ち上がるフィアンマの身体を、垣根帝督が支える。
そうして彼は一礼すると、静かに去っていった。





フィアンマとオッレルスは、アパートメントへ戻って来た。
血液やら何やらで汚れている彼が身を清めている間。
フィアンマは、自らに与えられた部屋へ入る。
そこには、垣根が居た、ベッドに座っていた。

あの真っ白で緑の瞳をした好青年染みた垣根帝督ではなく。
赤い瞳に人外感を纏わせた、垣根帝督だ。

フィアンマ「……、…」

目が合う。
何をどう言えば良いかもわからず、フィアンマは黙り込んだ。

垣根「>>530

おっかえりー!☆キャルルルル~ン


垣根「おっかえりー!☆」キャルルルルーン

フィアンマ「」

垣根「…何か言えよ」

フィアンマ「た、…ただいま」

垣根「…容赦無く死亡フラグ立てていきやがって」

フィアンマ「……」

垣根「何が『さようなら。またどこかで』だよ」

フィアンマ「…すまん」

垣根「……」

フィアンマ「……お前によく似た『垣根帝督』が、助けに来た。お前からの頼みを受けて。
      ………、…わざわざ、頼んだのか」

垣根「>>533

ああ、土下座までしたんだぜ?へんなオバサンとか子供の前で


垣根「ああ、土下座までしたんだぜ? 変なオバサンとか子供の前で」

フィアンマ「外でしたのか?」

垣根「必要だったからな。誠意を見せるってヤツだ」

フィアンマ「……」

垣根「すげえ顔して驚いた後に、すぐ承諾したな。…間に合ったんだよな?」

フィアンマ「ヤツが来なければ死んでいただろうな」

垣根「ん、…そうか」

フィアンマ「……ありがとう」

垣根「…おう」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「………」

垣根「……あのメモのことなんだが、」

フィアンマ「言うな。…死ぬ覚悟があったから書いたとはいえ、今猛烈に羞恥を感じてはいるんだ」

垣根「>>536

すっげぇ…嬉しかったんだぜ…///
>>535


垣根「すっげぇ…嬉しかったんだぜ…」テレ

フィアンマ「……」モゴモゴ

垣根「内容は記録に残して、記憶に刻み込んで現物は大事に墓まで持ってくわ」

フィアンマ「記録に残すな」

垣根「えー。俺が初めて嬉しいと思ったラブレターだぜ?」

フィアンマ「…人の遺書をラブレター扱いするな」

垣根「死ねば遺書、生きてりゃラブレターだろうが」

フィアンマ「……、」

垣根「…で、戻って来たってことは」

フィアンマ「ん?」

垣根「添い遂げるってことも視野に入れてあるんだよな?」

フィアンマ「>>540

ん…まぁ…


フィアンマ「ん…まぁ…」

垣根「歯切れ悪いなオイ」

フィアンマ「いや、その…」

垣根「…あん?」

フィアンマ「…人間、死ぬとなったら覚悟が決まるし、本音も出るだろう?」

垣根「ああ、まあな」

フィアンマ「で、死ねなかった訳だ」

垣根「……で?」

フィアンマ「……揺らいだというべきか、…だから、…」モゴ

垣根「……魔術師って一度決めたことはそうそう変えない生き物だって聞いたけどな」

フィアンマ「>>543

そ…それはそうだが…心の準備がまだ…モジモジ


フィアンマ「そ…それはそうだが…心の準備がまだ…」モジモジ

垣根(乙女かお前…)

垣根「…別に俺以外に相手居ねえだろ」

フィアンマ「居ないし、作るつもりもなければ、出来ないだろう。だが、…」モジ

垣根「……」

フィアンマ「……一生添い遂げるといっても、俺様も帝督も男である以上終着点は無い」

垣根「まあな」

垣根(別に結婚願望はなかったしな)

フィアンマ「ついでに言うと」

垣根「言うと?」

フィアンマ「子供は持てんぞ」

垣根「>>546

俺が産むキリッ

《前回は垣フィア♀だったから今回はフィア垣♀でも良いな…》


垣根「俺が産む」キリッ

フィアンマ「」

垣根「……」キリリッ

フィアンマ「…何だって?」

垣根「だから、必要というか、欲しいって流れになったら俺が産む」

フィアンマ「」

垣根「そんなに驚く事でもねえだろ」

フィアンマ「…………」

垣根「……?」

フィアンマ「…>>550

この垣根の色が白くて目の色が赤だったら、CV.は石田さんで決定wwwwww
あの人変態役をよくやらされるしwwwwww
安価下

そ、そうか…じゃあ、その時になったら頼む…

>>549 ただでさえそれっぽいのに(震え声)》


フィアンマ「…そ、そうか…じゃあ、その時になったら頼む…」

垣根「あぁ」コク

フィアンマ「……」

垣根「……飯食うか」クイ

フィアンマ「ん」




フィアンマ「……」ダルー

垣根「毒の副作用とかあんのか? 解毒したとはいえ、完全じゃねえだろ」

フィアンマ「…しいて言えば、>>553

↑は何か媚薬っぽい感じで(ゲス顔)


フィアンマ「…しいて言えば、頭がポーッとして、身体が、熱い」

垣根「…熱か?」ピト

フィアンマ「っふ、」

垣根「……」

垣根(え、えええエロい声出すんじゃねえよ! …熱はねえな)

フィアンマ「ん、……」フルッ

垣根「……痛い訳じゃねえのか? 頭とか」

フィアンマ「そういう、訳では、…ない」

垣根「……」ペタ

フィアンマ「ん、っん……」ビク

垣根「……」

フィアンマ「は、ぁ……」

垣根「…>>557

オーケー、落ち着くのよ垣根。


垣根「…オーケー、落ち着くのよ垣根。垣根帝督。大丈夫だ、まだ慌てるような時間じゃない」

フィアンマ「ん…」モゾ

垣根「……」ムラッ

垣根(待て待て制御しろそうだ演算しよう)グムム

フィアンマ「は、…」キュッ

垣根「…何だよ」

フィアンマ「……お前の手を握るのが、そんなにわるいこと、か?」

垣根「別に悪いとは言ってねえよ」

垣根(もしかしてあれか? エロいお薬なの? そうなの?)ムラムラ

フィアンマ「……」ギュ

垣根「……、」

フィアンマ「………>>560

何か甘い飲み物…カルピスとか…欲しい…


フィアンマ「………何か甘い飲み物…カルピスとか…欲しい…」

垣根「か、カルピスか?」

垣根(いや待て別に卑猥な意味じゃねえコイツはただ単に熱にうかされてるような状態でだから)

フィアンマ「てい、とく」

垣根「…分かった、何か似たようなの持ってくるから待ってろ、」

フィアンマ「…」ガシッ

垣根「…何だよ、動けねえだろ」モゴモゴ

垣根(何も考えるな俺)

フィアンマ「……>>564

>>563
と言いつつも何か物欲しげな表情


フィアンマ「……余計なモノは入れるんじゃないぞ」

垣根「入れねえよ!」プイッ

垣根(…物欲しげっつうか、…エロい顔しやがって)ムラムラ

フィアンマ「ん…」パッ

垣根「……」テクテク




垣根「よお」

姫神「オッレルスさん達は。出てこられないみたい」

垣根(……エロい事してんのか?)ソワッ

姫神「お腹がすいたの?」

垣根「いや、…フィアンマがカルピス的な甘いモン飲みたいって言っててな」

姫神「>>568

カルピスウォーターならある


姫神「カルピスウォーターなら。ある」ヨイショ

垣根「悪い、コップ一杯で良いんだが」

姫神「許可は後でオッレルスさんにとっておけば。きっと大丈夫」イソイソ

垣根「……ん」ドウモ



垣根(ちょっと位混ぜても…)

垣根(いや、俺はそこまで下衆じゃねえ)ブンブン

垣根「戻ったぞ」ガチャ

フィアンマ「>>571

プリッキュアッ!プリッキュアッ!


フィアンマ「プリッキュアッ! プリッキュアッ!」ボフ

垣根「」

フィアンマ「輝く命、シャイニーフィアンマ!」キリッ

垣根「」

フィアンマ「!」

垣根「……」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「…どこから見ていた?」

垣根「プリキュアって言ってから」

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「……殺すしかない、か…」ユラリ

垣根「>>574

ご、ゴメンって…
分かったよ、俺も一緒にやるから殺さないで…ガクガク
ほら、俺って女性にもなれるし服だってプリキュアのに出来るし…アセアセ

…あ、でもお前に殺されるんならそれはそれで…アリ…かな…///


垣根「ご、ゴメンって…」

フィアンマ「謝罪では贖えん…」ユラ

垣根「分かったよ、俺も一緒にやるから殺さないで…」ガクガク

フィアンマ「……」

垣根「ほら、俺って女性にもなれるし、服だってプリキュアのに出来るし…」アセアセ

フィアンマ「……」

垣根「……あ、でもお前に殺されるんならそれはそれで…アリ…かな…」モジ

垣根(よくよく思えばあんまり痛く無さそうだしよ)

フィアンマ「……、…」

垣根「…あ、ああ、そうだ、ほら」っコップ

フィアンマ「……」ゴクゴク

垣根「……」

フィアンマ「…ん」

垣根「…」ウケトリ

フィアンマ「……」

垣根「……」

垣根(や、殺られる…?)ガクブル

フィアンマ「>>577

>>576


フィアンマ「なら、お前もやれ…! 録画してやるから全力でな!」カチッ

垣根「!?」

垣根(本気で録画してやがる…)

フィアンマ「…早くしろ」●REC

垣根「わかった、やればいいんだろ、やれば…」

フィアンマ「……」

垣根「レッツカリキュレーション! プリキュア! モジュレーション!」ボフ

フィアンマ「……」

垣根「生み出すは荒ぶる物質! キュアマター!」キリッ

フィアンマ「……」カチッ

垣根「……」プルプル

垣根(クソ恥ずかしい…)

垣根「…満足したか。これで良いだろ」

フィアンマ「>>581

>>580 (少年のような純粋な目で)


フィアンマ「どうせなら分身して、衣装と台詞、ポージングを完璧にしてからもっかい来てみてくれ」キラキラ

垣根「ふざけ、っ」

フィアンマ「………」キラキラ

垣根「…………」




垣根「生み出すは荒ぶる物質! キュアマター!」

垣根『間引くはたおやかな計算! キュアダーク!』

垣根「『二人はプリキュア』」デデーン

垣根(これでいいだろ……)ゼェハァ

フィアンマ「>>584

Maxheartとスプラッシュスターもたのむ


フィアンマ「Maxheartとスプラッシュスターも頼む」

垣根「テメェ……」

フィアンマ「……」キラキラ

垣根「………」







フィアンマ「満足だ」フゥ

垣根「疲れた…」バタリ

フィアンマ「有意義な時間だった」

垣根「無為な時間以外の何物でもねえよ…」

フィアンマ「御蔭で体調も良くなった。…礼に何かしてやる。何が良い?」

垣根「>>587

ツリーダイアグラムによると御坂妹を20000人殺すと全知全能に


垣根「一緒に寝てくれ」

フィアンマ「分かった」モフリ

垣根「……」グダー

フィアンマ「……」ナデナデ

垣根「……」ウトウト

フィアンマ「……」スヤ

垣根「……」スー





翌日昼。
垣根帝督は、ようやく目を覚ました。
隣にフィアンマは見当たらず。
台所へ行けばシルビアに朝食を振舞われ。
食事を終え、暇を持て余した垣根はさてどうしようかと、ひとまず部屋に戻ろうと思ったのだが。

足が止まった。

ドアの向こう、オッレルスとフィアンマの声が聞こえたからだった。

オッレルス『っ、あ』

フィアンマ『…ん? 痛いか?』

オッレルス『何かやり方が乱ぼ、っう』

垣根(……ヤり方が乱暴?)

垣根は聞き耳を立て、固まる。
ドアの向こうでナニが行われているのか、考えてはいけない気がする。

オッレルス『っんん、ん、そこ、あっ、』

フィアンマ『…こういう事をするのは初めてなんだ』

垣根(初めて…?)

だらだらと、垣根の背中を冷や汗が流れていく。






垣根はどうする?>>+2


垣根(どうせマッサージだろ……無視無視)

思いつつ、垣根は背を向ける。
本当はドアをぶち破ってみたかったが、我慢した。



一時間程後、フィアンマは部屋に戻って来た。
もぐもぐと口にチュロスを咥え、食べている。

フィアンマ「……」モグモグ

垣根「……」チラ

フィアンマ「……ん?」モグモグ

垣根「>>594

疲れはとれたかい?


垣根「疲れはとれたかい?」グデー

フィアンマ「ん、オッレルスか?」モグモグ

垣根「そうそう。さっきマッサージしてたんだろ?」

フィアンマ「ああ。まあまあ取れたんじゃないか?」モグモグ

垣根「…っつかそれ何だよ」

フィアンマ「チュロスだが」

垣根「んな事見れば分かる」

フィアンマ「報酬だよ」モグモグ

垣根「なるほど」

フィアンマ「……」ペロペロ

垣根「……」プイ

垣根(砂糖舐めんじゃねえよ。っつか棒状の物はもっとワイルドに食ってくれよ)

フィアンマ「…何だ」

垣根「>>597

>>596


垣根「舐めとり方が卑猥だなって」

フィアンマ「」

垣根「……?」

フィアンマ「…誰が、卑猥だ、誰が」

垣根「お前が」

フィアンマ「…俺様は(元)聖職者だぞ。そんなことがあってたまるか」

垣根「いやでもエロいモンはエロいし?」

フィアンマ「……」






垣根(この前と全く逆のパターンだ…拗ねやがった)

フィアンマ「……」ムスー

垣根「……おーい」

フィアンマ「>>600

精々機嫌とりでもしてみるがいいプイッ

ふん、そんな簡単には機嫌など直さんぞ…

…この前俺様がお前の機嫌取りにやったくらいのことをしてくれたら許さないでもないが…ボソッ

《今日はここまで。お疲れ様でした》


フィアンマ「精々機嫌取りでもしてみるが良い」プイッ

垣根(機嫌取り…)グヌヌ

フィアンマ「……」ツーン

垣根(この前は無視されたな…俺も同じ戦法とるか?)

フィアンマ「……」ムスッ

垣根(いや、それはそれでキツいしな…)

フィアンマ「……」ムスー

垣根(ただ謝るだけじゃ無意味っぽいし…)ウーン

フィアンマ「……」モフリ

垣根「……」






垣根はどうする?>>+2

女体化して抱きついてみる

キマシt…じゃなかった
垣根ちゃんのおっぱいサイズどうしよう…そもそもフィアンマさんは爆巨貧無乳派どれなのか…

ですよね…ようし美巨乳にしよう…
何か無反応のフィアンマさんにEDを疑う垣根くんが脳内に……
そうそう、珍しくホモとかじゃないフィアンマスレ立てました  
ちなみに本スレの更新はお昼頃?からで


なんかていとくんの髪や目の色的に、イース様プレイが出来る気がした

>>609 15巻のように赤いヒールで踏んでもらえるんですかね?(無知)》


垣根(……男は女に弱い生き物だ。つまり、)

垣根は心中で呟くと共に、演算を開始する。
未元物質によって形作られている彼の体は、あっという間に変化を遂げた。
細い腰や体躯はそのままに、やや身体つきが丸くなり。
胸元には二つの膨らみが出来、下半身の膨らみは消える。

垣根「……ん、」

微調整をする。
垣根の胸はやわらかそうに、それでいて形良く。
カップ数で判断するならば、DとEの中間といったところだろうか。
彼は自分の胸元を見、作品を完成させた芸術家の如く満足気な笑みを浮かべる。
笑みは浮かべたままに、フィアンマへ抱きついた。
当然の事として、フィアンマの背中に柔らかい感触が触れる。

フィアンマ「……、…」

垣根(…これでどうだ。少しはムラついて拗ねも減るだろ)

フィアンマ「……」チラ

垣根「……」

フィアンマ「>>613

>>612


フィアンマ「顔がそのままってのは若干気持ち悪いぞ」

垣根(この野郎)

カチンとくるものを覚え、垣根は演算する。
顔立ちが僅かに丸っこくなる。
太っているそれではなく、骨格上で女性らしいものに変化させたのだ。
今の垣根帝督はどこからどう見ても、細身巨乳の女の子である。
彼、否、彼女はくっついたまま、胸を押し付ける。

垣根「……」ドヤ

フィアンマ「>>616

ふむ、柔らかいな…モミモミ


フィアンマ「ふむ、柔らかいな…」モミモミ

垣根「急に揉むんじゃねえよ」モゾ

垣根(機嫌直ったみてえだな。…チョロい)フフフ

フィアンマ「……」モニュモニュ

垣根「……」

垣根(気持ちよくも痛くもねえ)モゾ

フィアンマ「……」ムニムニ

垣根「……」モゾモゾ

フィアンマ「……、」






フィアンマはどうする?>>+2

このままだとからかい甲斐が無いので『聖なる右』で性感を付加する


ところでこのていとくん、声はどうなってるの?

>>619 そのままです》


フィアンマ(反応が薄いな)ムー

垣根「……」ダラーン

フィアンマ「……」ブンッ

垣根「!」ビクッ

垣根(な、んだ? 干渉、され…っ、)

フィアンマ「……」モミモミ

垣根「っあ、」

垣根(さっきまで何ともなかったってのに、)ブル

フィアンマ「……」チラ

垣根「は、ぁ…」

フィアンマ「……」モニュモニュ

垣根「んっ、…聖職者サマがおっぱい揉みまくって、ッ、良いのかよ、」

フィアンマ「>>622

触診だよ、触診

何を言っている?>>621
それに俺様は『元』聖職者であって今はただの人間だ…

…よって心おきなくお前の身体を弄っても何ら問題ないっ! ムニュッ


フィアンマ「何を言っている? 触診だよ、触診」ムニ

垣根「っ、…ふ、」

フィアンマ「それに俺様は『元』聖職者であって、今はただの人間だ…」モニモニ

垣根「この前と言ってる事違うじゃねえか…!」

フィアンマ「…よって、心おきなくお前の身体を弄っても何ら問題ないっ!」ムニュッ

垣根「あ、っぁ…、…っの、俺様野郎、が」

フィアンマ「そう褒めるなよ。照れるだろう」

垣根「褒めてねえよクソボケ」

フィアンマ「……」ムニムニ

垣根(ちくしょう、どうしてやろうか…ッ、)






垣根はどうする?>>+2

わざとエロく喘ぐ

どうせなので挑発してわざと襲われる(いわゆる誘い受け)
例:>>624


垣根(…はん、どうせならヤるところまで誘っちまうかね)

フィアンマ「……」モニュモニュ

垣根「っぅ、ん、ん、っんっ…」モジ

フィアンマ「……」チラ

垣根「は、ふぁ…っ、ぁ」

フィアンマ「……」モミモミ

垣根「ん、ぅ……」フゥ

垣根(コイツ、これだけ俺が誘ってるってのに反応してねえ…!?)

フィアンマ「……」ムニムニ

垣根(何か悟り開いたようなツラで揉んでやがる。どういうことだ)

垣根「あっ、ぁ、ぁっぁ、っっん…!」ビク

フィアンマ「…」パッ

垣根(や、べ、軽くイ、った…)ハァハァ







垣根はどうする?>>+2

自分に魅力がないのか聞く(上目遣いで)

>>627


垣根「…なあ、」

フィアンマ「ん?」

垣根「…俺、魅力ねえの?」ジッ

フィアンマ「……」

垣根「……」ウルウル

フィアンマ「別にそういう訳ではないのだが」

垣根「…なら何で股間無反応なんだよ」

フィアンマ「……」モゴ

垣根「……」ジーッ

フィアンマ「>>631

『聖なる右』でわき上がる煩悩を必死に防いでいるからだ
(そうでもしないと帝督を襲ってしまいそうだからな…)

貞操帯をつけているからだ


フィアンマ「貞操帯をつけているからだ」

垣根「」

フィアンマ「……」

垣根「…え、いや、え? 何で? 誰に着けられたんだよ?」

フィアンマ「……、」

垣根「…おい?」

フィアンマ「……」モゴ

垣根「…聞こえねえよ」

フィアンマ「…>>634

衝撃の事実に>>1は静かにパンツを脱いだ 少し休憩します
安価なら安価下

シルビアが…『この家には姫神ちゃんもいるんだからお楽しみは夜に取っておきなさい』って…///

俺様だってお前とシたいのを必死に押さえているんだぞ…ムラムラ
先ほどはお前が誘ってきた時は襲ってしまいそうで『聖なる右』まで使ってしまった…ハァハァ


フィアンマ「…シルビアが…『この家には姫神ちゃんもいるんだからお楽しみは夜に取っておきなさい』って…」カアッ

垣根「!」

フィアンマ「俺様だってお前とシたいのを必死に押さえているんだぞ…」ムラムラ

垣根「お前、」

フィアンマ「先ほどはお前が誘ってきた時は襲ってしまいそうで『聖なる右』まで使ってしまった…」ハァハァ

垣根「無理やり抑え込んだのかよ」

フィアンマ「仕方あるまい。素直に反応すれば痛い思いをするのだから」

垣根「……解除してやるから脱げ」

フィアンマ「いや、しかし、」

垣根「>>637

我慢、できないんじゃないの?

>>636


垣根「我慢、できないんじゃないの?」

フィアンマ「……」モゴモゴ

垣根(…身体的には俺が女なんだが、女みてえだなコイツ)

垣根「ほら脱げって」グイ

フィアンマ「……ん」モゾ

垣根「…いつから着けてんの?」

フィアンマ「朝起きて着用しているだけだ。別に何日も通しという訳ではない」

垣根「ふーん」カチャカチャ

フィアンマ「……」

垣根「安心しろ、こういう組み換えとかモノ弄りは得意だ。…エロい意味じゃなくてな」

フィアンマ「……、」カアッ

垣根「……>>640

ふふ、心配すんな…
…お前の欲求、バッチリ満たしてやるよ…

………とれない…

でもってドジッ娘な第二位にまたフィアンマさんがときめいちゃう…と

《……百合にしたのは>>1の個人的な趣味です。ごめんなさい》



垣根「……………とれない…」

ずーん、と垣根は落ち込む。
『ピンセット』を組み替えたあの技術は、何故か適用されなかった。
まるで、形の変わる迷路を相手にしているような気分になる。

垣根「ちくしょう…あ」

フィアンマ「…ん?」

外箱を壊せないのなら、中身に細工をすれば良い。
そう考えた垣根は、未元物質でフィアンマの体へ細工を施す事にした。




結果として。
貞操帯は無事外れたものの。
垣根によって身体改造をされ、細身無乳の女の子となったフィアンマは、ベッドで毛布を頭から被り、膝を抱えていた。
現在時点、ベッド上で女の子二人が喧嘩中という訳である。フィアンマに関しては女性と呼称して良いのかもしれないが。

垣根「……」

フィアンマ「……」

垣根「……>>645

ふたなりにしてみようそうしよう


垣根「……ふたなりにしてみよう、そうしよう」ウン

フィアンマ「もうお前に体は触らせん」キパッ

垣根「」

フィアンマ「……」グスッ

垣根「……わ、…悪かったって」

フィアンマ「……」シュン

垣根「………」

フィアンマ「…こんな中途半端な身体にされるとは思わなかった」グスッ

垣根「>>648

生やしてみましたニョキーン

《…常識が通用しない……》



垣根「生やしてみました」ニョキーン

フィアンマ「何をだ」

垣根「ナニを。だから安心しろって、お前にも生やし戻せる」

フィアンマ「だから何の話を…」チラ

垣根「……」ドヤ ブラン

フィアンマ「」

垣根「…あ? でも俺に生えたならお前に戻さなくても良いのか…?」

フィアンマ「……」ズズッ

垣根「おい、何で後ずさるんだよ」

フィアンマ「>>651

せめて戻して欲しい


フィアンマ「せめて戻して欲しい」

垣根「あ? …ああ、お前の?」

フィアンマ「…」コクン

垣根「…仕方ねえ。まあ、俺の落ち度だしな」ゴソゴソ




垣根「よし、完璧だ」

フィアンマ「……」

垣根「…何だよ、ちょっと不満そうな顔して」

フィアンマ「>>654

結局ふたなりじゃないか!

シない…のか?


フィアンマ「結局両性具有<ふたなり>じゃないか!」ガンッ

垣根「良いだろ、何かこう」

フィアンマ「何が良いというんだ」

垣根「特別感?」

フィアンマ「そんなものはない」

垣根「えー。棒も穴もあるってロマンあるだろ」

フィアンマ「下品な言い方をするな」ハァ

垣根「ついでだから胸も付ける?」

フィアンマ「要らん」

垣根「……」

フィアンマ「…落ち着かない」モジ

垣根「>>658

わーったよ…そっちは男に戻してやるから…
折角俺が女になったんだしこのままヤってみないか?

興奮してきた


垣根「興奮してきた」

フィアンマ「この状況で、か?」

垣根「この状況だから、だろ」

フィアンマ「……」

垣根「…エロい事しないの?」

フィアンマ「……、」

垣根「しようぜ。…沈黙は肯定とみなすけど、良いのかよ?」

フィアンマ「…好きにしろ」

垣根「ん」

どさり、と垣根はフィアンマを押し倒す。
せっかく着直した服へ手をかけ、彼の首筋を甘く噛む。
自分も服を乱していきながら、痴女の如く彼の欲情を誘った。
垣根は下衣を全て脱ぎ、愛液で濡れた下着を適当に放る。
口にした通り、興奮していた。
垣根の男性自身からは、女性器からの愛液とは別に、白い体液が滲んでいる。
彼は、或いは彼女は自分の股間にそっと触れ、




『肝心な部分が省略されました。
ご覧になりたい方は10以上のスレにフィアンマさん最高!
と10レスしましょう。
なお、このレスを見てしまった人は10以上のスレに
フィアンマさん最高!フィアンマさんマジ神上!
と10レス書き込まなければ救済されますん』








垣根「……」ノソ

フィアンマ「…起きたのか」ウトウト

垣根「股が痛ぇ。すげえ痛い」ダルー

フィアンマ「……すまない」

垣根「>>661

お互い様だろ…そっちこそ痛くないか?

分かってるくせに…>>1がこれから10以上のフィアンマさんスレを建ててくれるってことなんだよ!!

《エロ書くのしんどかったからです、とか言えないです(小声) >>663 しばらく立てられないから、しかもそんなにネタ無いから(震え声)》



垣根「お互い様だろ…そっちこそ痛くないか?」

フィアンマ「腰は痛いが」

垣根「あー…」ペタ

フィアンマ「……」グデー

垣根「…本当に大丈夫かよ」

フィアンマ「問題ない。元気だ」

垣根(どう見ても病気って顔色なんだが)

フィアンマ「……」

垣根「…何だよ」

フィアンマ「…もふもふさせろ」

垣根「>>667

仕方ないなモサモサモサモサモサモサモサモサっ……

普段より増毛してみました☆

分かってますよ>>1、冗談です冗談
安価は
元気の出る未元物質でもふもふ塊を作る

あ、出来れば>>666の増毛も込みで

>>667 良かった(震え声) 時間さえあれば多分10とか余裕で超える程立てるんですけどね 風呂行ってきます》


垣根「仕方ないな」モサモサモサモサモサモサモサモサ

フィアンマ「…、」

垣根「ほらよ。普段より増毛してみた」ドヤ

フィアンマ「…綿塊か」モフッ

垣根「ストレスが軽減される設計だ」

フィアンマ「ほう」モフモフ





垣根「…で、元気になったか?」

フィアンマ「>>671

おかげさんで、いい塩梅だ


フィアンマ「お陰さんで、良い塩梅だ」

垣根「なら良いけどよ」モフ

フィアンマ「……」モフモフ

垣根「……眠いの?」

フィアンマ「まあ、否定はしないが」

垣根「……」ナデナデ

フィアンマ「……」ポフ




垣根(塊を枕にして寝やがった)

フィアンマ「……」ムニャ モフッ

垣根「……」

フィアンマ「ん、…」

垣根(あん? 寝言?)

フィアンマ「>>674

てい…とく…
大きすぎる…俺様にはムリだ…


フィアンマ「てい…とく…」

垣根「…夢の中に俺が居んのかよ」フフ

フィアンマ「大きすぎる…俺様にはムリだ…」

垣根「……」

垣根(エロい夢でも見てんのか?)

フィアンマ「うう…」

垣根「…悪夢の類っぽいな」

フィアンマ「……」スヤ

垣根「……」

垣根(そういや、他人の夢の中に侵入出来るか、とかやったことなかったな。やってみるか)






>>676-682のコンマ二桁にゾロ目があれば侵入成功、無ければ失敗、69或いは00で…?

ksk

ksk

そりゃナニだろう

さぁ…願いを言え。どんな願いでも話だけなら聞いてやろう

さすが>>680ッ!
ゾロ目当てを平然とやってのける!
そこに痺れるあこがれるゥ!

フィアンマ

ああフィアンマ

フィアンマ

>>684
一瞬>>1がレスしたのかと思った

>>680  ゾロ目あり  結果:侵入成功  金色の 双眸涼し 強くあり その隻腕に 世が託される》



垣根『……っと、』

垣根『侵入にゃ成功したが…フィアンマは何処だ?』キョロ

フィアンマ「……うぷ、…」フルフル

垣根「俺が作った飯が食えねえってのか」

フィアンマ「そういう訳では無いのだが…」

垣根『DVされてんのかあれ…』

垣根「はー。……お前、本当は俺の事そんなに好きじゃねえだろ」

フィアンマ「そんなことは、」

垣根「どうだか。本当は誰にでも抱かれる尻軽じゃねえの?」

フィアンマ「っ、」

垣根「聖職者ってのはほぼ完全に男社会だしな。お前、上の地位ならそういうこともシてきたんじゃねえのか?」ニヤ

フィアンマ「……そんな、…ことは…」シュン

垣根『>>688

5、7、5なのに字数からも愛溢れちゃったか安価↓

ほーう、なら身体に聞いてみるか?

>>687 個性狙って短歌詠んでみました(震え声) わかり辛くてすみませ…そうだ、違う表記にしよう》


垣根『俺のフィアンマ虐めんな!』ボコスカ

フィアンマ「…帝督が増え、…」

黒垣根「痛ってえな。邪魔すんじゃねえよ」ガッ

垣根『ッ、』

垣根(他人の脳内に関与してるからさほど演算出来ねえな)

黒垣根「誰がお前のだよ。フィアンマは俺のだ」グイ

フィアンマ「……、…」モゴ

垣根『この野郎…』

黒垣根「突然乱入して来るんじゃねえよ、偽物野郎。…自分に乗っ取られたゴミカスのくせによ」バサァ

垣根『>>693

確かに俺は最低のゴミカス野郎だった…
殺しも裏切りも日常茶飯事の暗部に足をつっこんで…
憎しみと復讐に支配されて…最期は自分に乗っ取られた大馬鹿者さ…

でも俺は変わることが出来たんだ…他でもないフィアンマのおかげでな…
だから『俺』、フィアンマからその手を離せ


垣根『確かに俺は最低のゴミカス野郎だった…否定はしねえよ』

黒垣根「あ?」

垣根『殺しも裏切りも日常茶飯事の暗部に足をつっこんで…
   憎しみと復讐に支配されて…最期は自分に乗っ取られた大馬鹿者さ』フフ

フィアンマ「……帝督」

垣根『でも、俺は変わることが出来たんだ…他でもないフィアンマのおかげでな…。
   だから『俺』、フィアンマからその手を離せ』

黒垣根「離すと思うか?」

垣根『思わねえな。仕方ねえから実力行使だよ、クソッタレ』メキメキ

黒垣根「っ、」







垣根『死ぬかと思ったな、久々に』ゼェハァ

フィアンマ「……」

垣根『……』チラ

フィアンマ「>>696

大丈夫か?帝督ギュ

…すまない、俺様のために…

>>695


フィアンマ「大丈夫か? 帝督」ギュ

垣根『ん、問題ねえよ』

垣根(どうせ夢だし?)

フィアンマ「…すまない、俺様のために…」

垣根『…何でやり返さなかった訳?』

フィアンマ「…帝督相手にそれは出来ない」

垣根『……』

フィアンマ「……それに、」

垣根『それに?』

フィアンマ「>>699

ちょっと興奮した…ハァハァ

>>698

《今日はここまで。お疲れ様でした》


フィアンマ「ちょっと興奮した…」ハァハァ

垣根『』

フィアンマ「……」モジ

垣根『…えーっと』

フィアンマ「ん?」

垣根『お前、マゾヒストなの?』

フィアンマ「……」ウーン

垣根『……』

フィアンマ「>>702

俺様の夢の中の存在とはいえ…帝督だったから興奮したのだろう///

他のヤツが同じように迫ってきたらぶっ飛ばしている所だ

>>701


フィアンマ「俺様の夢の中の存在とはいえ…帝督だったから興奮したのだろう』カアッ

垣根(嬉しいような嬉しくねえような)

フィアンマ「他のヤツが同じように迫ってきたらぶっ飛ばしている所だ」

垣根『真顔やめろ』

フィアンマ「訂正する」

垣根『あん?』

フィアンマ「ぶっ飛ばすでは足りん。確実に殺す」

垣根『そこは別に訂正しなくても良いと思うんだが』

フィアンマ「………」ニコニコ

垣根『…機嫌良いな』

垣根(夢の中である以上本心しか出ない筈だ)

フィアンマ「>>706

それは当たり前だ
やっと帝督と二人きりになれたのだからな

>>705


フィアンマ「それは当たり前だ。やっと帝督と二人きりになれたのだからな」

垣根(本当に素直だな)

垣根『普段だって部屋に入って鍵かけりゃ二人きりだろ』

フィアンマ「だが、家に二人きりという訳ではあるまい」

垣根『…まあな』

フィアンマ「……」ニコニコ

垣根(幸せそうなツラしてやがる)

垣根『なぁ』

フィアンマ「んー?」

垣根『何か我が儘聞いてやるよ』

垣根(夢の中だ、身体は傷つかねえ)

フィアンマ「>>709

その…コスプレプレイと言うヤツをやってみたい…
オッレルスがこの前『コレをシルビアにしてもらえたら最高なのになぁ…』とか言っていたのでな…

↑(>>1の趣味にお任せします、どちらがコスプレするかもコスプレの内容も)


フィアンマ「その…コスプレ@ウレイというヤツをやってみたい…」

垣根『こ、コスプレ?』

フィアンマ「オッレルスがこの前『コレをシルビアにしてもらえたら最高なのになぁ…』とか言っていたのでな…」

垣根『ああ、なるほどな。…希望とかあんの?』

フィアンマ「服が作れるのか?」

垣根『まあ、未元物質を活用すれば余裕だな』

フィアンマ「ほう」

垣根『…で? 希望は?』

フィアンマ「……ぐ、…ぐん、」

垣根『あん?』

フィアンマ「軍服で頼む。イタリア準拠で良い」

垣根『…おう』

フィアンマ「二人分作れるか?」

垣根『余裕だな。俺とお前の分だろ?』

フィアンマ「ああ」

垣根『どっちが上官とか、そういう設定あんの?』

フィアンマ「>>712

俺様はいつも上官の立場で命令ばかりしていたからな…
部下になって命令されるというのも新鮮で良いかも…


…俺様がこんな事を許すのは…お前だけだぞ…///

《垣根帝督提督…あっ何でもないです》




フィアンマ「俺様はいつも上官の立場で命令ばかりしていたからな…」フム

垣根『……』

フィアンマ「部下になって命令されるというのも新鮮で良いかも…」ウン

垣根『……俺が上官な?』

フィアンマ「……俺様がこんな事を許すのは…お前だけだぞ…」カアッ コクン

垣根(可愛いなコイツ…じゃあとりあえず男の姿に戻して、と)ヨイセ

フィアンマ「……」ドキドキ

垣根『ん、出来上がり。ほらよ』

フィアンマ「ん、」ウケトリ




垣根『着れたか?』

フィアンマ「ピッタリだ」

垣根『んじゃ、やるか。…えーと』

フィアンマ「……」ジッ

垣根『>>715

気をつけッ!
これから私が『止め』と言うまで動くな!

(これでフィアンマの身体を好きに出来るぜ!)


垣根『気をつけッ!』

フィアンマ「……、」キヲツケー

垣根『これから私が『止め』と言うまで動くな!』

フィアンマ「っ、はい!」

垣根(これでフィアンマの身体を好きに出来るぜ!)ニヤニヤ

フィアンマ「……」ドキドキ

垣根『良いか、絶対に動くな』

フィアンマ「……、…」

垣根『返事はどうした?』

フィアンマ「はい」

垣根(顔赤いな。ドキドキしてんのか。ま、夢の中じゃ体裁なんざ気取らねえしな)







垣根はどうする?>>+2

まずは首筋にキスをする


垣根『……ん』チュッ

フィアンマ「ふ、」フルッ

垣根『動くなよ』

フィアンマ「…わかって、い、……ます」

垣根(全然敬語慣れしてねえ、可愛いな)フフ

垣根『……』チュッチュ

フィアンマ「〜〜〜っ」ブルリ

垣根(首筋、性感帯…か?)ペロ

フィアンマ「っ、ぁ…」

垣根『…エロい顔しやがって』

フィアンマ「し、て…な、…」フルフル






垣根はどうする?>>+2


垣根『……ん』ハムッ

フィアンマ「ッ、」ビクッ

垣根『……』アムアムペロ

フィアンマ「っっ、…ぅ」フルフル

垣根『…耳なんかで感じてるのか?』スッ

フィアンマ「そ、っんな、ことは、」

垣根『無い? 言う割にこっちはバッチリ反応してるけどな』グリッ

フィアンマ「あ、っ」

垣根『耳舐められて甘噛みされて勃たせるなんて、変態以外の何者でもねえよなあ』ニヤ アムアム

フィアンマ「……」フル

垣根(…泣くか?)チラ

フィアンマ「>>724


フィアンマ「〜〜ッ」カアアッ

垣根(見事に顔真っ赤だな)

フィアンマ「……」

垣根(そういや『止め』って言うまで動かないんだもんな)サスリ

フィアンマ「!」ビクッ

垣根(肉付きは悪いが、形は悪くねえ尻だ)ナデナデ

フィアンマ「……」フルフル

垣根(結構辛抱強い———)





垣根「……あん?」

フィアンマ「……」パチ

垣根(目が覚めたのか。良い所で…)

フィアンマ「……」

垣根「……」チラ

フィアンマ「>>727

>>726

《今日はここまで。お疲れ様でした》


フィアンマ「…………俺様は少し部屋にこもる。暫く近づくな」

垣根「……オナんの?」

フィアンマ「……出ていけ」

垣根「つれねえな」

フィアンマ「早くしろ。実力行使も辞さんぞ」

垣根「女の身体が目の前にあった方がヌけると思うけどな」ニヤニヤ

フィアンマ「……」

垣根「……」

フィアンマ「……>>730

>>729


フィアンマ「……なら、お前も来い」

垣根「ん、じゃあ鍵かけるか」ヨイセ カチャン

フィアンマ「……」モゾ

垣根「……」ズイ

フィアンマ「……」プイ

垣根「…朝勃ちくらいしてんだろ。ヌけよ」ニヤ

フィアンマ「…む」モゴモゴ

垣根「ヤったんだし、今更恥ずかしがる間柄でもねえだろ?」

フィアンマ「>>733

なんというか…あの時は必死だったから…
気づいたら終わっていたというか…


フィアンマ「なんというか…あの時は必死だったから…気づいたら終わっていたというか…」モニャモニャ

垣根「…じゃあ改めてヤる?」

フィアンマ「……、」モゴ

垣根「……」ナデナデ

フィアンマ「……」

垣根「……ちなみに、」

フィアンマ「ん?」

垣根「今日、正確には昨日のお前の夢の内容知ってるって言ったらどうする?」

フィアンマ「>>736

そ…そんな…あんなことやこんなことまで知られてしまったというのか…///
>>735


フィアンマ「そ…そんな…あんなことやこんなことまで知られてしまったというのか…」カアッ

垣根「……」ニヤニヤ

フィアンマ「…許してください」シュン

垣根「いや別に怒ってはいねえけど」

フィアンマ「……」

垣根「…あ、動くなって話?」

フィアンマ「…」コクン

垣根「……『止め』」ヨシヨシ

フィアンマ「……」モゾ

垣根「……身体的っていうより精神的マゾだよな?」

フィアンマ「>>739

バレてしまっては仕方が無い


フィアンマ「バレてしまっては仕方がない」

垣根「……、」

フィアンマ「…やはりお前を殺して俺様も死ぬしか、」

垣根「またそのパターンかよ!」ベシッ

フィアンマ「っ」イタイ

垣根「…まあいいか」ドサ

フィアンマ「…す、…スるのか」

垣根「安心しろ、今の俺は完全に女だから。ふたなりはやめた」

フィアンマ「……」モゴ

垣根「…お前だってシたいだろ?」ノシッ

フィアンマ「>>742

やああああってやるぜ


フィアンマ「やああああってやるぜ」ガバッ

垣根「うおっ、」

フィアンマは垣根の腕を引き。
そして、彼女の身体を押し倒した。
自分の服を乱しつつ、垣根の首筋に噛み付く。
マゾヒストといってもサディスト的側面は確かにある。
垣根は小さく身じろぎ、熱い吐息を零した。
フィアンマの欲情につられ、性欲が顔を出す。

垣根「ん、」

服が脱がされる。
両者共、服を脱いだ。
適当に放り、垣根はフィアンマを抱きしめる。
白磁のように白すぎる肌同士が重なり合った。
片方は人体と言い難い訳なのだが。
彫刻品のように美しいと思いつつ、フィアンマは垣根の胸突起を口に含む。

垣根「は、ぁ…」

軽く甘噛みされ、垣根は表情を蕩けさせる。
じゅくじゅくと性器が潤み、その居心地悪さに脚をすりあわせた。

フィアンマ「……ん」

唇を重ねる。
甘い舌が絡まった。

垣根「フィアンマ」

フィアンマ「ん?」

垣根「>>745

一時間一万円な


垣根「一時間一万円な」

フィアンマ「…では24万円出して買い占めるか」

垣根「そういう問題じゃねえっての。強欲野郎」

冗談に軽口で返し、二人は笑い合い。
再び性行為に立ち戻ると、再び唇を重ねた。
フィアンマの指先が、垣根の陰核を刺激する。
ぶるりと身体を震わせ、垣根は唇を噛み締めようとする。

フィアンマ「噛むな、」

垣根「っは、ぁ……」

咎められ、垣根は吐息を吐き出して我慢する。
のろのろと脚を開き、フィアンマを見上げた。

垣根「ん、…も、…いい、から、いれろ、よ」

膣口はぐじゅぐじゅに濡れて、潤んでいて。
促されるまま、フィアンマは既に勃起していた自分自身を突き入れた。
衝撃と、濡れた肉を擦られる快感に、垣根は身体を震わせる。

垣根「あ、っあ、イ、っっ」

フィアンマ「…早く、ないか?」

垣根「>>749


垣根「お前のがデカ過ぎるんだよ…」

甘い声を漏らし、彼女はそう咎め。
きゅう、とキツく強く、フィアンマ自身を締め付ける。

垣根「てか、興奮でもしてるのか? この前より堅いし熱いんだが」

顔を赤くしながらの問いかけに、フィアンマは口ごもる。
否定は出来ないと小さく頷き、腰を動かし始めた。
肉棒が膣内を擦る度、びちゃびちゃと愛液が溢れ出していく。

垣根「あっ、ぁ、」

フィアンマ「はぁ、…っ、ん、ん…」

快感に声を漏らしつつ、お互いに腰を動かす。
最奥を突かれる度、垣根はぎゅっと目を強く瞑った。

フィアンマ「ッ、出…、っあ」

フィアンマは腕を伸ばし、垣根の身体を抱きしめて精を吐き出す。
快感故に表情が歪み、しかしそれが色気を醸し出す。

フィアンマ「ふ、……」

垣根「ん、ぁ…っ、…う…満、足、したかよ」

突かれている最中に数度絶頂を迎えた垣根は、やや挑戦的にそう問いかけた。
瞳は潤み、息は荒い。

フィアンマ「>>752

>>751
夢のお返しだ…たまには俺様もお前をいじめてみたい…


フィアンマ「そんなもので済む訳ないだろう…」

は、と熱い呼吸を繰り返し。
フィアンマはそう答えると、垣根の髪をそっと撫でた。
白い髪は柔らかく、どこか無機質で、美しい。

フィアンマ「夢のお返しだ…たまには、俺様もお前を虐めてみたい……」

呟くように告げ、自身を抜かずに再び腰を動かす。
肉感的な刺激に萎えていた自身は再び硬さを取り戻し。

垣根「っ、あっぁ、待っ、ぁん」

突き上げられ、垣根は強くシーツを握る。
甘く掠れた嬌声は、夜更け過ぎまで響いていた。





翌日。
垣根とフィアンマは腰を治療し、台所へ来ていた。
シルビアが風邪を引いた為、お粥を作ろうと考えたのである。

垣根「ミルク粥の材料…何だっけ?」

フィアンマ「…何だったか」

他者を不安にさせるような会話をしつつ、二人は調理をする。

フィアンマ「手際が良いな」

垣根「>>755

>>754
暗部は馴れ合いも家族意識も無い世界だったから、一通りの家事スキルはマスターしてんだよ


垣根「ちゃんと勉強してるからな」グツグツ

フィアンマ「ほう」

垣根「暗部は馴れ合いも家族意識も無い世界だったから、一通りの家事スキルはマスターしてんだよ」グツグツ

フィアンマ「なるほど。だが、金はあったんだろう?」

垣根「まあな。が、外食では不足が出てくる」

フィアンマ「栄養バランスの問題か」

垣根「そんな感じ」ウン

フィアンマ「……」ポチャ

垣根「コンソメ溶かせば出来上がりか」コトコト

フィアンマ「あぁ」コトコト

垣根「……何か、」

フィアンマ「ん?」

垣根「>>758

夫婦みたい


「夫婦みたい」
「誰がだ」
「俺と、お前が」
「……」
「…照れてんの?」
「照れてなどいないが」
「嘘つけよ、ちょっと笑ってんじゃねえか」
「喜んでいるだけだ」
「ふーん。…お」
「出来た、か」
「んじゃ、シルビアさんに持っていくか…」
「帝督」
「何だよ」
「これから先も、ずっと一緒に居てくれ」
「………」



垣根帝督は、黙って、かつて自分も言い、今さっき言われた言葉の重みを確かめる。
じわじわと心を侵食する、それでも決して嫌な感覚ではないそれに、笑みを浮かべた。
それは俗に、幸福感と呼ばれているものだった。




「当たり前だろうが。俺は、お前を愛してるんだからよ」
「俺様も、お前だけを愛しているよ」




感じられる幸せのまま、天使のような二人は、微笑んだ。















おわり

おうふ誤爆…すみません

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