久（まぁ良いわ。たまにしか来ないし気にしてもしょうがないものね）

美穂子「上埜さんどうかしましたか？」

久「ごめんなさい大丈夫よ、じゃあ打ちましょうか」

美穂子「良かった早く打ちましょう」

客１「やっぱりプロは強いなぁー」

客２「福路プロと打てるなんてツイてるわ」

まこ「福路プロ効果で盛り上がっとるのぉ」

久「まこ！帰って来てたの？」

まこ「ついさっき帰ったところじゃよ」

まこ「いつもありがとうございます。福路プロ」

美穂子「いえ感謝してるのはこっちの方ですよ、このお店のおかげで上埜さんと麻雀が打てるんですから」

まこ「相変わらずの呼ばれかたじゃのう」ﾋｿﾋｿ

久「……」

久（本当は嫌われてるのかしら私）

美穂子「さあ始めましょう上埜さん」

久「……」

美穂子「ロンです。上埜さん」

久「……」

美穂子「やりますね上埜さん」

久「……」

美穂子「流石ですね上埜さん」

久「……」

美穂子「私の勝ちですね上埜さん」

久「……」

久（早く閉店時間にならないかしら…）

閉店時間

美穂子「上埜さん明日の試合観に来てもらえますか？」

久「もちろんよ今までも会場まで応援しに行ってたじゃない」

美穂子「ありがとうございます上埜さん。また明日会いましょう」

久「ええ、また明日」

久「まこ飲みに行くわよ！」

まこ「そう言うと思って良い店を押さえといた」

久「他のお客様の迷惑とか言われて追い出される店じゃないわよね？」

まこ「もちろんじゃ。貸し切りみたいなもんじゃから安心せい」

久「流石ね。じゃあ行きましょうか」

>>1に書くの忘れてたけど

キャラ崩壊注意
登場人物が不幸になったりする
原作の数年後設定
です

これ巴出て来るの？

久「お酒買わせるからてっきり持ち込みOKのカラオケかと思ったら此処なのね」

まこ「ここなら心配ないじゃろ？話もつけてあるしの」

ガラガラ

和「いらっしゃいませ。本当に飲みに来たんですね」

まこ「すまんな」

久「この店がお酒置いてないのが悪いのよ」

和「ラーメン屋にお酒なんて必要有りません」

>>12
後で出て来る

和「だいたい飲食店に持ち込みなんて非常識です。染谷先輩の頼みじゃなかったら断るところです」

まこ「すまん」

久「確かに非常識だけど和には負けるわ」

久「高校卒業と同時に行方不明になったと思ったらラーメン屋になって帰って来て、その上二十歳で自分の店を持ってるなんて普通じゃないわよ」

和「私はインハイ予選の時に初めてラーメンを食べた時にラーメンの虜になってしまっただけですよ。どれ位好きか説明しましょうか？」

久「遠慮しておくわ。ラーメンと餃子二人前お願いね」

和「かしこまりました」

和「お待たせしました」

久「前も思ったんだけど、この２つ以外のメニューは出さないの？」

和「色々試してますけど、まだメニューに並べられる程の物は出来てません」

和「私としてはどうして此処に飲みに来るのか分からないのですが…」

久「追い出されるのよ」

和「は？」

まこ「以前飲みに行った店で追い出されただけじゃ」

和「暴れないで下さいよ」

まこ「暴れたりはせんよ。五月蝿いだけじゃ」

和「やはりお酒はダメですね」

久「お酒のせいじゃないわよ」

和「と言いますと？」

久「美穂子よ」

和「？」

まこ「風越のキャプテンじゃよ」

和「あの人がどうかしたんですか？」

まこ「和と再会したのが最近だから知らんじゃろうが、未だに以前の名前で呼んでくるからいじけとるんじゃよ」

久「前の名前で呼ばれると嫌な事を思い出して辛いのよ。今日こそ耐え抜いてやるって思ったのだけど開店から閉店までは無理だったわ」

和「それは大変ですね…」

巴「このお店ヤクいですね」

ガラガラ

和「いらっしゃいませ。五月蝿い酔っ払いが居ますけど良かったらどうぞ」

巴「ラーメン屋さんですか？」

和「はい、そうです」

巴「じゃあラーメン一つ下さい」

和「かしこまりました」

久「だいたい久しぶりに長野に来たんだったら母校に顔出しに行きなさいよ」

まこ「そうじゃな」

巴「……」

和「お待たせしました」

巴「ありがとうございます」

久「来るなとは言わないけど開店から閉店まで居座らないで欲しいのよ。私が保たないから」

まこ「そうじゃのう」

巴「このラーメン」
和「はい、何かございましたか？」

巴「イケてますね」ｸﾞｯ

和「あ、ありがとうございます…」

巴「そこのお二方」

まこ「五月蠅くてすみません」

巴「いえ、お気になさらず。何かお困りの様ですけどよろしかったらお話し頂けませんか？」

久「ちょうど良かったわ。貴方も聞いてよ」

まこ「この人どこかで見たこと有るような…」

巴「それでしたら私がお力になれると思います」

久「本当に？ぜひお願いしたいわ」

巴「分かりました。まかせて下さい」

巴「ごちそうさまです」

和「ありがとうございました」

和「あの人変なことしませんよね」

まこ「嫌な予感がするのう」

久「Zz…」

巴「貴方が福路美穂子さんですか？」

美穂子「そうですけど…こんな時間になんのようですか？」

巴「お話しがあります。あと、渡したい物があるんです」

美穂子「？」

次の日

久「頭が痛い…」

まこ「二日酔いじゃな、福路プロの応援は止めとくか？」

久「友達である事に変わりはないもの行くに決まってるでしょ」

試合終了後

池田「キャプテン格好良かったです」

美穂子「華菜も大活躍だったわね」

衣「衣と同じチームなのだ無様な真似をされては困る」

藤田「２人共もう行くぞ」

美穂子「２人共またね」

衣「またな福路プロ」

池田「キャプテン今度対局しましょう」

美穂子「ええ良いわよ」

藤田（福路って人形なんて持ち歩いてたっけか？）

久「美穂子、お疲れ様」

美穂子「竹井さん、ありがとうございます」

久「まこ…今の聞いた？」ﾋｿﾋｿ

まこ「聞いた…昨日の人の仕業なんじゃろか？」ﾋｿﾋｿ

久「そんなことはどうだっていいのよ。苦労がやっと報われた気分だわ」ﾋｿﾋｿ

美穂子「あの…」

久「美穂子、やっと竹井さんって呼んでくれたわね。名字じゃなくて下の名前で呼んでも良いのよ」

美穂子「分かりました久さん。でも久さんは以前から竹井さんですよね？」

久「何言ってるのよ。昨日まで上埜さんって呼んでたじゃない」

美穂子「そんな筈はありませんよ。上埜さんはこの子だけですよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

久（急に人形なんて持ち始めたと思ったら……）

まこ（嫌な予感がしたのはこの事じゃったか）

久「どういうことよ？」ﾋｿﾋｿ

まこ「昨日の人が関わってるのは間違い無いのう。探して事情を聞き出すか？」ﾋｿﾋｿ

久「別に良いわ。確かに美穂子はおかしくなってしまったかもしれないわだけど、やっと本当の友達になれた気がするから…」ﾋｿﾋｿ

久「これからもよろしくね美穂子」ﾆｺｯ

美穂子「はい久さん」ﾆｺｯ

霞「やっと見つけたわよ巴ちゃん」

巴「こんなところで何してるんですか？」

霞「貴方を連れ戻しに来たのよ。生きていたのなら何故帰って来て暮れなかったの」

巴「自分で追い出しておいてよく言いますね。全部知ってるんですよ」

霞「ごめんなさい。そのことは本当に後悔しているの」

巴「そうですかでも、残念ながら私は死んだことになっているし、生き甲斐を見つけたので戻りませんよ」

霞「生き甲斐って福路プロにしたみたいな事かしら？」

巴「気付いていたんですね。でも彼女を変えた事は目的ではなくて手段ですよ。結果彼女も友達も幸せになったという訳です」

霞「あれで幸せだって言うの？ただのキ○ガイじゃない」

巴「人形を可愛がっているだけでその扱いは酷いですよ、変わったことにより彼女は自分の行いによって友達や自分自身を傷付けることが無くなったんですから」

巴「それと私は頼まれた事しかしないので覚えておいて下さい」

霞「だったら私のお願いも聞いて欲しいのだけど」

巴「ごめんなさい。貴方のお願いだけは聞く気になれません」

巴「それではさようなら」ｻｯ

霞「待ちなさい！」

霞「絶対に逃がさないわよ巴ちゃん…」

今日はこんなもんで
また暇な時に書く

霞（福路プロに事情を聞くために東京に来たけれど、たいした情報は得られなかった）

霞（いったいどこにいるの巴ちゃん…）

霞（あら小蒔ちゃんから電話だわ）

霞「もしもし何かあったの？」

小蒔「送って頂いたお菓子のお礼が言いたくて…」

霞「そう、仕事の話じゃなくて良かったわ。一刻も早く巴ちゃんにまた会わなきゃならないから…」

小蒔「また会わなきゃといことは巴ちゃんに会ったんですか？信じられません！」

霞「私の見間違いだと思ってるのね」

小蒔「だって巴ちゃんは桜島で生け贄に…」

霞「生きていたの！長野で会ったのだけど調べた結果私以外にも接触した人達がいたから間違いないわ」

小蒔「じゃあどうして帰って来てくれないんですか？」

霞「生け贄に捧げられたのに生きていた事が発覚したら色々面倒だからじゃないかしら？また会えたら事情を聞いて連絡するわ」

小蒔「分かりました。巴ちゃんに生きていてくれて良かったと伝えて下さい」

霞「分かったわ。はっちゃんだけじゃ頼りないかもしれないけどお勤め頑張ってね」

霞（さて、どうしましょう。ん…あの人達は…）

胡桃「豊音お仕事大変じゃない？」

エイスリン「プロ雀士でアイドル大変そう」

白望「ダルそう…」

豊音「大変だけど楽しいからダルくないよー。みんな良い人だし」

塞「確か端原プロの妹分として福路さん、清水谷さん、佐々野さんと一緒に活動してるのよね？」

豊音「うん！みんなちょー可愛くて良い人だよ」

エイスリン「良かった豊音イジメられてない」

豊音「もちろんだよー。エイスリンさん日本語上手になったね」ｷﾞｭｯ

エイスリン「豊音苦しい」

胡桃「エイちゃんはニュージーランドでプロ雀士になったから国際試合で当たるかもね」

豊音「その時は負けないよー」ｷﾞｭ-

エイスリン「ギ…ギブ」

塞「豊音苦しそうだから離してあげて…」

豊音「ごめんね。久しぶりに会えて嬉しかったから力が入り過ぎちゃった」

エイスリン「大丈夫気にしないで」

胡桃「そういえばエイちゃんはいつまで日本にいられるの？」

エイスリン「明後日始発で帰る」

塞「そっか、じゃあ今日と明日はたっぷり遊ばないとね。ダルいとか言わないよねシロ？」

白望「大丈夫。ダルくない」

豊音「明後日になったらまたみんなとお別れか……もっと一緒に…ううんずっと一緒にいたいよー」

「豊音…」

霞「そこのあなた達！」

豊音「あー！石戸さんだー」

霞「久しぶりね姉帯さん」

胡桃「誰かと思ったら永水のおっぱいお化ね」

霞「あらあら…」ｺﾞｺﾞｺﾞ

胡桃「ご、ごめんなさい…」

エイスリン「何か用？」

霞「実は最近赤い長髪の女が日本中で悪さしてるから気を付けるように言おうと思ったの」

白望「…」ｼﾞｰｯ

塞「わ、私じゃないわよ。分かってるでしょ！」

白望「冗談」

塞「もう…」

霞「兎に角さっき言った様な人が近づいて来ても信用しちゃ駄目よ。じゃあね」

豊音「は～い」

塞「悪さって何してるんだろ？」

豊音「気になるね～」

胡桃「そんなことより早く行こ次にみんなが集まれるのいつになるか分かんないし」

豊音「ずっと一緒にいたいよー」

巴「その願い叶えてあげましょうか？」

豊音「え？」

エイスリン「で、出たー」

巴「？」

巴「なるほど…そういうことですか」

胡桃「願いを叶えるとか言ってお金を騙し取るんでしょ」

巴「私はそんなことしませんよ。ただ願いを聞くだけです」

豊音「じゃ、じゃあみんながずっと一緒にいられるようにして！」

巴「分かりました頑張ってみます。それでは」

塞「大丈夫かなぁ。なんか不安なんだけど」

胡桃「聞くだけで何もしないんじゃない？どうにもならないでしょこれは」

エイスリン「早く行こ」

翌日

豊音「昨日は楽しかったねー」

塞「珍しくシロもはしゃいでたよね」

白望「ダル」

エイスリン「今日はどこに行く？」

豊音「海に行きたい！」

胡桃「海かぁー」

塞「インハイの時以来だね」

白望「いいんじゃない」

豊音「決定だね」

エイスリン「しゅっぱ～つ」

豊音「痛いよ…」

塞「帰りに…事故に遭うなんて…」

エイスリン「アンラッキー」

胡桃「ここで…死ぬのかな…」

白望「ダルい…」

「………」

巴「ヤクいですね…」

白望「あなたの…仕業なの…」

巴「私じゃありませんよ。関係ない人を巻き込むのは主義に反しますから」

白望「本当に願いって…叶えてもらえるの？…」

巴「どんな願いでも全力を尽くしますよ。姉帯さんとの約束は果たせなくなってしまいましたけど…」

白望「それって…みんな死ぬってこと？…」

巴「私は怪我を治したりはできませんから。救急車は呼んでおきましたけど…恐らく皆さんは…」

白望「お願い…誰か独り…だけでも良い…から助けて…」

巴「分かりました…」

塞「じゃあ私達の…お願いも…聞いて…」

白望「みんな意識…あったの？」

塞「豊音以外は…」

エイスリン「凄く眠い…」

胡桃「叶えてくれな…かったら…しょうちしな…いわよ…」

巴「出来る限りのことはしますよ」

豊音（私だけが助かった。海に行かなければこんなことにはならなかったのかな？）

豊音（でも私はもう泣かない。私の中で私と生きてるみんなも泣くことになるから。だからみんなも泣きたいだろう時しか泣かないって決めた）

豊音（私の中でみんなが生きてるっていうのはみんなの体を継ぎ合わせて私を助けてくれたからだ。あの人がお医者さんを操ったり色々やってくれたらしい）

豊音（シロに事故とあの人は関係ないって言われなかったら、軽率にお願いした自分とこんな形で実現させたあの人を恨んでいただろう）

豊音（みんなに…違う、みんなと笑っていたいから私はこれからも笑っていようと思う。私が笑っていればみんなも笑っているのだから）