選抜始まったから高校野球っぽいの書いてみた (13)

初めてで文才もないから子供のお遊びだと思って読んでください

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暑い日差しの下
野球少年たちのあこがれ
流れる汗がユニフォームにしみる。
真夏の青空を砕くような声援
甲子園

「大きい、大きいですこれは入った、入った、なんと今大会7ホーマーの佐藤君、悠々とダイヤモンドを回っていきますこれで6−4」

「2点差まで追いついてきましたね」

「そうですね、7回まで6−0でワンサイドゲームになるかと思われましたがここにきて四番佐藤君のバットが火を噴きましたね」

「野球は9回までわかりませんこれだから楽しい」


毎年恒例の行事だった。
親父は高校野球の大ファン、毎年この時期には甲子園まで見に行っていた。


やっぱり読みにくいのは勘弁

だけどもう甲子園に行く体力もないくらい衰弱している。
某大学病院の先生が言うにはもう永くはないらしい

「悠太、これが野球だ私ももう少し若ければ審判でもやりたかったな」

野球を見るたびに親父はこのセリフを言う
俺は出かける準備を始めた。

「おい悠太、最後まで見ていきなさい」

少し怒鳴り気味に親父は言う、だけど俺は聞く耳も持たずに出ていく
俺にはやらなきゃならないことがあったからだ。
野球は好きだ。
中学には野球部がなくて入れなかった。
高校では野球部がなくてもあっても野球をやるつもりだ
親父のためじゃない、自分のために

とりあえず自分を卑下するのと文章と同じレスにコメント入れるのはやめとけ

俺は公園に来ていた。
大きな壁のある公園
石壁の倉庫みたいなものだ。
毎日、毎日ここで練習をしている、中学に上がってから毎日
父が歩けなくなってから毎日
壁には無数のボールの跡
いつか誰かに怒られるんじゃないかと思いながら毎日投げている。
家族はみんな俺が不良になったと思っているらしい

「お前、毎日来てるよな」

後ろから声をかけられた。
親父みたいに渋い声

「誰ですか?」

初めて見る人だ
でも向こうは俺を知っているらしい

>>4ごめん、そしてアドバイスありがとうよかったら見て行ってもらえると嬉しい

その男の子は何も言わずに俺の前ちょうど投手と捕手の距離を保つように座った。
俺はなぜかわからないけど夢中でボールを投げていた。
男の子も何も言わずにボールを受けてくれた
もう2時間は投げている気がする

「もう限界か?」

渋い声で男の子がけしかけてくる。
まるで父親が息子に語り掛けるように
不思議と俺も言葉を返す

「まだまだこれからだよ、おれは甲子園のマウンドで投げるんだ、親父に見せてやるんだよ」

何を言っているんだろう。
俺は自分のために甲子園に行くそのために練習してるのに

わからずに無我夢中で投げる。
もう肩は限界だった
もう投げられない
楽しい時間が終わる。

「もう終わりにするか?」

男の子からの問いかけに俺は静かにうなずくことしかできなかった。
もうしゃべる体力なんて残ってない
またこの人とキャッチボールがしたい
その一言すらもう出なかった。

「今日は楽しかった」

渋い声で一言言って男の子は消えた。
帰ったのではなくその場所から居なくなっていた
もちろん俺の記憶からも
時刻は夜7時
携帯には30件の着信、全部母からだった
いつもは心配してもこんなにかかってこない
俺は胸騒ぎがして急いで家に帰る

家の前には救急車が止まっていた
父が死んだそうだ
俺が出て行って1時間くらいした後少し寝ると言って部屋に戻り
そして晩御飯の時にはすでに死んでいたという

親父の枕元には手紙が置いてあった。
その手紙には
悠太へ
この手紙は悠太が甲子園のマウンドに登る前に見てください

書いてあった。

そして三年後

「甲子園決勝マウンドには佐藤悠太投手、振りかぶって投げた」

END

悠太へ
この手紙を読んでいるということは甲子園のマウンドに登ったということか
悠太の晴れ姿見てやれなくてごめんな
きっと悠太ならやれると信じていた
悠太と初めてキャッチボールしたのは小学生の時だった
あのころの悠太は野球が嫌いだったのに私に合わせてくれていたな
いつも野球ばかりで悠太のことを気にかけてやれなくて悪かった。
それなのに私の夢をついでくれて本当にありがとう
またいつかお前とキャッチボールできる日を楽しみにしています


追伸
最後にお前の球が受けれてよかった。

封筒の中には手紙と一枚の写真が入っていた。
その写真には、
公園でキャッチボールをしたあの渋い声の男の子が

弾道が1上がった


終わり

とりあえず米研いできます

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