黒子「お姉さまなんてもう知らないですわ!」美琴「こっちこそ!」(162)

ある日の朝  寮内にて

美琴「黒子!!わ、私の下着どこにやったのよ!?」

黒子「いやですわ、お姉さま。お姉さまの下着ならちゃんと
   いつもの棚の中にあるではないですか。」

美琴「こ、これ全部、アンタの下着じゃない!?いつの間に
   入れ替えたのよ!?…そ、それに、私のいつもはく短パンも
   ないんだけど!!」

黒子「お姉さま…以前も言いましたけど……お姉さまには常盤台中のエースと
   しての自覚がなさすぎですわ……エースはエースらしい身なりを整えて
   欲しいと黒子はつねづね思いますの……まずは、子供っぽい下着や短パンを止
   めるとこから始めるべきですの!」

美琴「や…やっぱりアンタの仕業なのね!!わ、私の下着と短パンどこにやったのよ!!」

美琴「あ!!そ…それに…ゲコ太!?わ、私のゲコ太グッズもどこにも
ないじゃない…!!あ、あんたまさか…!!」

黒子「ですからお姉さま…常盤台中学のエースとして、ゲコ太グッズを集めて
悦に入るという行為も…」

美琴「…えせ…」

黒子「……え?」

美琴「返せ…」

パリッ…パリッ…

黒子「お…お姉さま…?こ、ここは寮内ですのよ…?
ちょ…寮内での能力の使用は禁…」

美琴「私のもの、全部返せええええええええええええええ!!!!!!!!」

バリバリバリバリバリーーーーー!!!!

その日の昼休み 校内にて

美琴「はあ……」

美琴「結局あの後、黒子から全部取り返したものの……能力を使った
おかげで寮監からはこってり絞られるし……さんざんだわ…」

美琴「それにしても黒子のやつ……最近、二言目には説教ばっかり…、
ふん…何がエースとしての自覚が…よ!!人のもの勝手に盗ったりす
るのは、ホント止めてほしいわ!!」

美琴「……それに黒子こそ、人のこと盗撮したり、媚薬の飲まそうとしたり、
瞬間移動で人の風呂場に入ってくるのも勘弁してもらいたいわ!!(イライラ…)
   ………あーーー!思い出したら腹が立ってきたわ!!

…………ん?」

女生徒A「ぐす…ぐす…ひ、ひどいですわ…」

女生徒B「ほんと…さ、寒くて風邪をひきそうですわ…」

女生徒C「と、とにかく、はやく寮に戻って、着替えなくては…」

美琴「あなた達…どうしたの…?何を泣いて…って、3人とも、せ、制服が
   びしょぬれじゃない!?い、一体どうしたの!?」

女生徒A「あ!!あ、あ、あなたは!?御坂様!!」

女生徒B「ま、まさか、御坂お姉さまに声をかけていただけるなんて…!」

女生徒C「しかも、私達を心配してくださるなんて、感激ですわ!」

美琴「い、いや…私のことはなんでもいいけど…だから、どうしたのよ!?

美琴「なんで服がびしょぬれなの!?…まさか、誰かにいじめられたとか…」

女生徒A「そ、それは……」

女生徒B「えっと…その…」

美琴「え…?な、なんなの?言えないことなの?」

女生徒C「……その、実は………その、白井さんです……御坂様のルームメイトの
    白井黒子さんに、ついさっき、いきなり能力でプールの中に瞬間移動さ
    せられて…」

美琴「…く、黒子が!??」

美琴「ま、まさか、黒子が…そんなことするなんて…いくら何でもなにかの
   間違いじゃあ…」

女生徒A「その、実は私たち…御坂様の大ファンで……
    それこそ毎日のように御坂様のお話に花を咲かせるのが
    習慣だったのです…」

女生徒B「それで今日の昼休みも、いつものように御坂様の話で盛り上がって
     いたら…」

女生徒C「…急に白井さんがやってきて、急に私たちをプールの中へテレポートさせて…
     なんだか、すごくイライラしていた様子でしたわ……
    『私のお姉さまの話をするんじゃないですの!!』とか言われて…」

女生徒A「こ、怖かったです…」


美琴「な…、そんな…いくら黒子でも、そんなこと…!!!」

美琴「(………いや…でもアイツ最近、説教ばっかりしてきておかしかったし…
   今日の朝のケンカでイライラしてて、そんなことをしたのかも…!!)」

女生徒C「み、御坂さま…!け、けど、白井さんを怒らないでください…!!  
     悪いのは、白井さんの前で御坂様の話をした…私たちなんですから…!!」

美琴「な、なに言ってるのあなた達!悪いのは全部黒子じゃない!?
   ちょっと待ってて!私が黒子に直接言ってきかせるから!!

その日の放課後…

風紀委員活動第一七七支部

黒子「まったく…お姉さまったら…いきなり朝から能力をぶっぱなすなんて…
   私まで寮監様に絞られましたわ」

初春「もー、またその話ですかぁ?その愚痴なら昼休みに散々、
電話で聞いたじゃないですか……それに白井さんも、御坂さん
のモノとったりするのはよくないですよ?」

黒子「…あまいですわ初春…お姉さまのあの幼稚極まりない趣味趣向を
   直すにはこれぐらいのことしなければ…」

バンッ!!(ドアが開く音)

美琴「黒子!!あんた、なんてことしてくれたのよ!!!」

初春「み、御坂さん!?」

黒子「お姉さま!?…どうしたんですの?お姉さまのモノなら今日の朝、
   全部返しましたのよ!?」

美琴「今日の朝のことじゃないわよ!!アンタ、自分がイライラしてるからって、
   同じ学校の生徒をプールに落とすって、どういうことよ!!」

黒子「……はあ!?な、なにを言ってますの、お姉さま!?なんでわたくしが
   そのようなこと…!?」

美琴「とぼけたって無駄よ、私、昼休みにそのプールに落とされた子たちに
   実際に会って聞いたんだから!」

黒子「ちょ、ちょっとお姉さま!?落ち着いてくださいまし!!お姉さまは、
   黒子がそんなことする人間にみえるんですの!?…う、初春もなんと
   か言うんですの!!」

初春「ひ、ひどいです、白井さん…私をいびるだけじゃあきたらず、まさか、
   そんなことまで…!!!」

黒子「て、てめ…初春ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!あなたまで
   なにいってんですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

初春「じょ、冗談ですよ白井さん。…御坂さん、なにかの間違いなんじゃないですか?
   白井さんがそんなことするわけ…」

美琴「いや、初春さん!最近、黒子は、私に対していっつもケンカふっかけてきて
   おかしかったし…今日も朝ケンカしてイライラしてたみたいだし…!!」

黒子「……!そのくらいしてもおかしくないと……!!?はっ!!お姉さま!そこまで
   黒子のことが信じられないなんて…!!幻滅ですわ!!黒子より、その、
   名前の知らないような生徒たちの言葉を信じるんですのね!!」

ぷるるるる……(携帯のなる音)

初春「はい……あ、固法先輩?え?は、はいわかりました!すぐ現場に
   向かいます!!!」

初春「白井さん、事件です!!すぐ、現場に向かいましょう!!」

黒子「事件!?わ、わかりましたわ!!」

美琴「ちょ、ちょっと黒子!!話はまだ終わって…!!」

黒子「はっ!もうお姉さまと話すことなんてありませんの!
   ……お姉さまなんてもう知らないですわ!」

美琴「こっちこそ!」

とある公園

固法「これは…ひどいわねぇ…」

黒子「固法先輩!!今参りましたわ!……ってこれは…!!」

初春「こ、公園の自販機が…ぐちゃぐちゃにぶっ壊されてますねぇ」

黒子「一体誰がこんなことを…!!」

男1「あ、あの、僕、現場でずっと見てたんですけど…。さっき常盤台中学の
   制服を着てた女の子が…その、すっごい機嫌悪そうにしてて…
   その……急に能力を使ってその自販機を壊しはじめて…」

初春「と、常盤台中学の生徒が、そ、そんな野蛮なことを!?」

黒子「(常盤台………自販機………ま、まさか…)」

男2「あ、あの能力は確か…そう、超電磁砲だ!!ありゃ、有名な常盤台中学
   のエース、御坂美琴だった!!」

男3「…幸い、近くに人がいなかったからよかったものの…下手したら怪我人が
   でるとこでしたよ…全く…レベル5なら、何をしてもいいと思っているん
   ですかね」

固法「そ、そんなまさか…いくら御坂さんでもそんなことするわけ…」

黒子「いや…今日のお姉さまならありえますわ…」

初春「ちょ、ちょっと白井さん!?」

黒子「お姉さま、普段から、自販機を蹴ってストレスを解消してらしたし…  
   きっと、今日の放課後、ジャッジメントの支部に来る途中で…」

固法「け、けど…証言だけじゃなんとも…、見間違いかもしれないし…」

初春「あの、目撃者の方すいません…もうちょっと詳しくお話を…
   …ってアレ?」

固法「さ、さっきまでここにいたのに、どこにいったのかしら…?」

黒子「初春…固法先輩……この一件は、この黒子にまかせてくださいな…」

固法「…え…?白井さん…」


一方そのころ…
 
喫茶店にて
   
美琴「ってわけなのよ!!!ね、佐天さん、ひどいと思わない?黒子の奴!?
   プールに落とすなんて!!」

佐天「…あ、あの御坂さん…言いにくいんですけど…それ…嘘ですよ、絶対…」

美琴「…え?」

佐天「だって、その事件が起きたのは昼休みなんでしょ?…白井さん、昼休み中は
   ずっと初春と電話してたはずですよ?なんでも初春曰く、
   白井さんにずっと御坂さんの愚痴を聞かされたとかなんとか…」

美琴「そ、そ、それ、ホントの話…?」

佐天「ええ。だって私、初春と同じクラスだから、間違いないですよ。」

美琴「う、嘘…、そ、そうなんだ…」

佐天「そもそも、御坂さん。白井さんが、そんなことするわけないじゃ
   ないですか、そんな弱いもの虐めなんて…だって、白井さんは、学
   園都市の治安を守るジャッジメントなんですよ?弱いものいじめする
   やつを取り締まる人じゃないですか」

美琴「そ、それは…」

美琴「……(いや…そうだ、そうだよ…よく考えたら、黒子がそんなことするわけない…
   朝のケンカでイライラしてたのは、私の方だ…。落ち着いて考えれば、そんな
   の、すぐ分かりそうなものなのに…)」

美琴「……け、けど、それじゃ、本当にプールに落とした犯人は、誰なのかしら…!?」

佐天「さあ…?そこまでは……けど、案外、自作自演だったりして…」

美琴「え?自作自演?それってどういうこと?」

佐天「だって御坂さん、学校ですごい人気じゃないですか!!ファンクラブ
   まであるっていうし…だから、御坂さんといっつも一緒にいる白井さん
   を妬んで、2人の仲をひきはなそうとして…とか…」

美琴「ま、まさかぁ……だ、だって、そんな感じの子達じゃなかったし…」

佐天「いやー、人は見かけによらないですよ御坂さん、特に女の子の嫉妬って
   怖いから…」

美琴「そ、そうなのかな……け、けど、そんなことより、私、黒子に酷いこと
   言っちゃった…黒子に謝らないと…」

美琴「(うう…けど、気まずいなあ…黒子…もう、寮に帰ってるかしら…?)」

その日の夜 寮内にて

美琴「た…ただいま…」

黒子「……………」

美琴「(うっ…く、黒子…もう寝ちゃってる…い、いや…寝たふりかな…
   やっぱり怒ってるのかしら…)」

黒子「……………」

美琴「…あ、あのさ、黒子……さ、さっきはごめん……そ、そのさっき
   佐天さんに聞いたら、黒子は昼休み中、初春さんとずっと電話し
   てたんですってね……」

黒子「…………」

美琴「…い、いや、違う、そうじゃない…そんなアリバイなんかなくたって、
   黒子がやるわけないって初めからわかりそうなものなのに…私、黒子のこ
   と疑ってしまって…その、ほ、ほんと、ご、ごめ…」

黒子「も、もういいですの、お姉さま!!!」

美琴「く、黒子…」

黒子「も、も、もう、今日の一件で分かりましたの!!お姉さまが黒子のことなんて
   みじんも信用してないって!!く、黒子のことより、ど、ど、どこの馬の
   骨とも知れない生徒達のほうが信用できるんですわ!!!!」

美琴「だ、だからそれは…!!」

黒子「それにお姉さま!!!どういうことですの!いくら、黒子のことでイライラ
   してるからって、自販機を超電磁砲でぶっ壊すなんて!!下手したら、怪我人
   がでるとこでしたのよ!!」

美琴「は、はあ!?なによそれ?なんの話よ、私、そんなことやってないわよ!!」

黒子「とぼけたって無駄ですの、お姉さま!!そ、そんなに何かに怒りをぶつけたい
   でしたら、全部、黒子にぶつけてくださいまし!!!」

美琴「だから、私、知らないって…!!」

黒子「い、いいですこと、お姉さま!?今回の自販機の一件は、黒子に免じて
   水に流してもよろしいですの…ですが…もし、こ、今度、同じことが、
   あったら…あったら…!!
   
  …ジャッジメントとして、お、お、お、お姉さまをお縄にかけることに
   なりますのよ!!!!」

美琴「………な!!……く、黒子、アンタ!!!!」

パリッパリッパリッ…!!!

美琴「く、黒子…あんた…そ、そ、それ本気でいってるのね…!!……いいわ、
   だったら黒子、今度といわず、今私をお縄にかけてみなさい…!!!!あんた
   にそれができればの話だけどねえ!!!!!」

バリバリバリバリバリッ!!!!!!

黒子「お、お姉さまがその気なら…!!!の、望むところですわ!!!!
   ワタクシだって、レベル4の能力者!!そう簡単には…!!!」

バンッ!!(ドアが開く音)

寮監「やめんかぁぁお前等!!!!!!
…寮内で能力は禁止すると何度いえばわかるんだ!今日の朝にも注意した
ばかり…」

バリバリバリッ!!!!

寮監「御坂……?……おい!御坂!!…おい!!」

美琴「………」

バリバリバリバリバリッ!!!

黒子「……(お姉さま……!)」

バリバリバリバリバリ!!!

寮監「や、やめろと言ってるんだ、御坂ぁぁぁ!!!!」

美琴「…はあ…はあ………」

パリッパリッ……

黒子「………」

寮監「………御坂……。
   …どうやら、今、お前達を同じ部屋にしておくのは
   危険なようだな…。…御坂よ…上の階に寮の個室が一室だけ
   開いている。今日は、そこで寝ろ。
   …ただし、今日だけ特別だ。能力を使った罰も、今回は
   大目に見てやろう。だが、そのかわり、少し、頭を冷すんだな」

美琴「…………はい…」

黒子「……………」

黒子「(お姉さま…さっきの攻撃……本気でしたわ…)」

黒子「(お姉さま…ワタクシがお姉さまと本気でやりあって勝てるわけない
   ですのに……もし…寮監様が止めてくださらなかったら……お姉さまは…
   ワタクシを…)」

次の日

風紀委員活動第一七七支部

黒子「お姉さまじゃない?」

固法「ええ、壊れた自販機を調べた結果、明らかに能力ではなく、
   鈍器のようなものの強打で壊された形跡があったわ。…それに
   自販機の中の金品も奪われていたみたいだし……」

初春「おそらく犯人はスキルアウトじゃないかっていう話ですよ」

黒子「そ、そんな…で、ですが、それでしたら、あの目撃者の証言は…」

固法「実は、あの後、別のところから見ていた目撃者を発見してね…
   その人の話だと、自販機を壊していたのは3人の男だったって…
   おそらく犯人は…」

初春「きっと最初の3人の証言者の人達ですね」

黒子「そ、そんな…ですが、な、なんで、お姉さまを陥れるようなマネを…」

固法「そりゃあ、御坂さんですもの。学園都市230万人の頂点、レベル5の御坂
   美琴よ?恨んだり、妬んだりしてる連中は腐るほどいるんじゃないかしら?」

初春「御坂さん、よく、悪い人達をぶっ飛ばしていますもんね」

黒子「お、お、お姉さま………ど、どうしましょう…う、初春…わ、わたくし、
   昨日お姉さまにとんでもないことを……」

初春「え…ま、まだケンカしてたんですか、白井さん…?け、けど、大丈夫ですよ、
   御坂さんなら謝れば許してくれますよ!」

黒子「(い、いや…き、昨日のお姉さまはそんなレベルの怒り方じゃなかったですの…
   一時の気の迷いとはいえ……お姉さまをお縄にかける、なんてことを言って
   しまうなんて……わたくしは……なんて、ひどいことを……)」

その日の夜  

初春の家

初春「で?白井さん…いつまで、私の家にいるつもりですか?とっくに
   寮の帰宅時間は過ぎてますよね?」

黒子「そ、そ、そんなこといったって……寮に帰れるわけありませんの…昨日の夜は
   寮監様が気をつかってくれて別々の部屋でしたけど……今日、お姉さまにどの
   面下げて会えばよろしいのですの…!?」

初春「そんなこといって…ちゃんと謝るチャンスじゃないですか…
   さっきも言いましたけど、素直に謝れば御坂さんだって…」

黒子「初春は昨日のお姉さまを知らないから、そんなこといえるん
   ですの!!……信じられない目つきで黒子のことをにらんで
   いたんですの!!」

初春「み、御坂さんがそこまで……白井さん…なに言ったんですか…?」

黒子「そ、それは言えないですの…」

黒子「(思えば…お姉さまは昨日の夜、仲直りしようと、お姉さまの方から謝って
   きてくださいましたのに……いいえ、それだけじゃありませんわ…
   黒子の方こそ、お姉さまのこと、疑ってしまって…)」

黒子「(うう…し、しかし、今更、どの面さげて謝ればいいのですの……
   もしかしたら、黒子を見た瞬間、電撃をぶっ放してきたりして…)」

黒子「(も、もしかしたら、もう、お姉さまとの関係は修復不可能なんじゃ…
   そ、そんな…お姉さま…黒子は…黒子は…!!!)」

初春「(白井さん…ずいぶん思い悩んでるみたい…)」

支援ですの

ぷるるる…(携帯のなる音)

初春「あれ、佐天さんから電話…?…もしもし?……ってええ!?」

黒子「…どうしたんですの?」

初春「あ、い、いやなんでもないです…白井さん、私、ちょっと席をはずしますね」

黒子「?」

電話中(初春-佐天)

初春「御坂さんが佐天さん家に!?」

佐天「うん、なんか今日は寮には帰りたくないって…事情を聞いても
   話してくれなくて…」

初春「じ、実は、白井さんも私の家にいるんですよ、佐天さん!」

佐天「え!!白井さんも……ってことはあの2人もしかして…」

初春「ええ…ケンカ中みたいなんです…」

佐天「そ、そうなんだ、昨日、ケンカしてる話は私も御坂さんから聞いたけど、
   もう仲直りしたものだと思ってた…」

初春「ど、どうしましょう、佐天さん…、こ、このままじゃあ…なんとか仲直り
させてあげられないですかね…」

佐天「うーーーん、……そうだ初春、こういうのはどうかな?」

初春「え?」

支援、和ませコピペ



俺身長150体重120のチビデブなんだけど
サラダ油買いにコンビニに行ったらストローつけますか言われた

一時間後…

黒子「はあ……」

初春「いいかげん元気だしてくださいよ、白井さん。折角、佐天さんが
   夜、一緒にファミレスで食べようって、誘ってくれたのに」

黒子「そんな気分じゃありませんの……まだ、はあ…まだ歩くんですの…?」

初春「もう、白井さん、老人じゃあないんですから…、あ、ほら、見えてきましたよ
   ファミレスが!店の前で佐天さん、もう待ってるみたい。」

佐天「初春~!!こっちこっち!」

黒子「ん…?……(ってええええええええええ!!!!!!あれは、
   お、お、お、お姉さま!!!!な、な、なんで佐天さんと一
   緒にいるんですの…!!!)」

ktkrですの

支援

イ カ れ た メ ン バ ー 紹 介 す る ぜ !

1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/09/29(土) 15:10:00.18 ID:IhzmPk9i0
包茎のジョニー!

2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/09/29(土) 15:10:18.40 ID:ddxj8UBJ0
以上だ!

さかのぼること一時間前…

電話中(初春-佐天)

初春「なるほど、ファミレスで待ち合わせするふりをして、二人を引き会わせる
   作戦ですね!」

佐天「うん、お互い今は気まずくて会いたくないみたいだけど…会えばさすがに
   仲直りするでしょ!」

初春「だといいんですけど……また、ケンカになったりしないですかね…?」

佐天「う、うーーーん、だ、大丈夫だと思うけど……け、けどどっちにしても
   会わないと仲直りもできないわけだし…」

初春「そ、そうですよね。ふ、ふたりなら、き、きっと大丈夫ですよね!!
   あの2人なら!!」

ですの

再びファミレス前

黒子「………………」

美琴「………………」

佐天「(げえ…………む、無言…)」

初春「(き、気まずいです…作戦は失敗かなぁ…?)」

黒子「(お…お姉さま…)」

黒子「(お姉さま…、お姉さまが目の前に…!け、けど、全然顔見れ
  ないのですの…ま、また…昨日の夜みたいな目つきで黒子のこ
  とにらんでいるんですの…?)」

黒子「(と、とにかく、あ、あ、あやまらなくては……!!!
   け、け、け、けど…な、なんて言ってあやまれば………!!)」

黒子「(し、しっかりするのよ、黒子!!ここで、あやまらないと、お姉さまと、
   お姉さまとの関係が、一生駄目になってしまうかもしれないのに…!!
   …あ、な、なんか泣きそうになってきましたわ…、や、やばい…涙をこらえて
   いる場合じゃないですの!)

黒子「(け…けど…な、なんて言えば許してもらえるんですの…?
  お、お姉さま…黒子は…黒子はお姉さまにひどいことを……
  け、けど、お姉さま…黒子はお姉さまのこと……!!
  お姉さま…う、うう…)」

にょん

初春「(あ、やばいです…白井さん…今にも泣きそうな顔してる…)」

佐天「(あちゃー…作戦は失敗かな…白井さん、限界だよ…もう泣いちゃうかも
  …御坂さんは…)」

佐天「え!?み、御坂さん!?」

初春・黒子「え?」


ぼろっぼろっぼろっ…
美琴「う…ううう…く、黒子ぉ……」

黒子「お、お、お姉さま…?」

美琴「う、ふ、ふええええーん…」

佐天「(あれぇぇぇ!!な、なんでみ、み、御坂さんの方がぼろ泣きしてるの…!!)」

初春「(そ、そ、そんな…い、い、意外です…、み、御坂さんがこんな
   に泣くなんて…!!)」

初春「み、御坂さん!!ど、どうしたんですか、だ、大丈夫ですか!??」

   / ̄\  
  | ^o^ |  「支援なんだよ」

   \_/
   _| |_
  |     |

  ( 二⊃.| |

かwwわwwwwwwwいwwwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwwww

>>102
   / ̄\  
  | ^o^ |  「ありがとうですの」

   \_/
   _| |_
  |     |

  ( 二⊃.| |

支援

http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQY-PQdDA.jpg

美琴「く…黒子…わ…わたし…ヒッ…ヒッ…あんたに…ひ…ひど…ご…め…」

佐天「み、み、御坂さん!!ほ、ほんとに大丈夫ですか!?
   (そ、それにしても、泣き方が普通じゃない…)」

初春「(み、みてはいけないものを見ている気が…)」

黒子「……お姉さま…」

美琴「ぐす…ぐす…わ、わたし…く、黒……に…ひど…ひっ、ひっ…言って…
   そしたら…ひっく、ひっく……黒……子…が、ひっく…わ、わた……を
   お、お、お縄にかけ……言うから……ぐす…ぐす…」

美琴「こ、こんなに黒子が……ひっく…怒るなんて……思わ……な…くて……
   わた…すご…ひっひっ…ショ……ックで……で、でもく、黒子…わた…
   じ…自販…機、壊したりとか…してな…ぐす…ぐす…だよ…?」

初春・佐天「……………(な、なんていってるか全然わからない……)」

支援、誰が寝るかあああああばばばば

初春「(…さ、佐天さん、これっても、もしかして、白井さんより、
   御坂さんのほうが精神的に追い詰められてたんじゃあ……?)」

佐天「(うん…よくわかんないけど、白井さんに何かひどいこと言われたのが、
   効いたのかな…?…小さい子供みたいに泣いてる…も、もしかして、
   御坂さん、実はすっごく打たれ弱いのかも…)」



黒子「お、お、お、お姉さまぁ………」

美琴「ううううう~…け、けど…、さ、最初にヒック…ヒック…アンタ…
   疑った…は…わたし…ヒック…ぐす…ぐす…から…わたし…悪……だから…
   …く、黒子…ほん……に…ごめん…………」

佐天「(い、いま、謝った!!謝ったよね…!?み…御坂さんの方が最初に
  謝った!)」

初春「(い、今です!白井さん!白井さんも今あやまれば……)」

黒子「う」

黒子「うううううううううううううううう……お、お姉さま…
  お姉さまお姉さまお姉さまお姉さまおねえさまおねえさま
  おねえさまおねさmさおねあgじゃ…」

初春・佐天「え………」

もちけつwwwww

黒子「お姉えええええええええさあああああああああ
   ああまあああああああああああーーーーーーー
   ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

ガバアッ!!!

美琴「きゃああああああ!!!」

美琴「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ…く、黒子!!???
   なんで急に抱きついて…!!」


黒子「お姉さま!!!わ、私のほうこそ、お姉さまにひどいこと言って
   も、申し訳ありませんのぉぉぉぉぉぉぉっぉぉ!!!!お…お姉
   さまが、そ、そんなにき、傷ついていたなんて……ほ、ほんとに…
   ほんとにごめんなさいですのぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」

美琴「……く…黒子…わ、わたしのほうこそ、ほんとごめんね…ぐすっぐすっ…」

初春・佐天「(よかった…)」

わっふるわっふる、ですの

初春「…どうやら、お互い仲直りしたくてしょうがなかったみたいですね」

佐天「うん。…まあ、これにて一件落着ってやつね」

初春「そうですね………あ、そういえば、まだ、夜ご飯まだだから、みんなで…

………って…あ……いや……佐天さん、やばいです、どうしましょう…」

佐天「え、なにが?」

初春「白井さんが…暴走しはじめてます…」

ぬっふぇ、ですの

美琴「ちょ……黒子…も、もう分かった!分かったから!!
   も、もういい加減はなれなさいよ!!!」

黒子「お姉さま!お姉さま!お姉さま!お姉さまぅぅうううわぁ
   ああああああああああああああああああああああん!!!
   あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!お姉
   さまお姉さまお姉さまぁううぁわぁああああ!!!
    あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハー
   スーハー!いい匂いですわ…くんくん
  んはぁっ!お姉さまの髪をクンカクンカですわ!クンカクンカ!あぁあ!!
  間違えましたわ!モフモフしたいですわ!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモ
  フ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
  お姉さまの泣き顔かわいすぎですわ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!
  ふぁぁあああんんっ!!
  仲直りできてよかったですわお姉さま!あぁあああああ!
かわいい!お姉さま!かわいい!あっああぁああ! お姉さまと
仲直りできてうれしいですわ…いやぁああああああ!!!にゃあ
あああああああん!!ぎゃああああああああ!!
(中略)
いやっほぉおおおおおおお!!!お姉さま!!やりましたわ!!ひとりでできるもん!!!
お、お姉さまああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあお姉様ぁあ!!(中略)
ううっうぅうう!!黒子の想いよお姉さまへ届け!!学園都市のお姉さまへ届け!」

美琴「………は・な・れ・ろ・って……
   
   いってんでしょうがあああああああああ!!!!!!!!!!」

バリバリバリバリバリィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

佐天「(あーーーーあ…)」

初春「(白井さん…台無しです…)」


後日 
 
 喫茶店にて


佐天「結局、御坂さんをだました常盤台中学の生徒、見つからないんですか?」

黒子「ええ…まあ、3人の生徒の顔を見たのはお姉さまだけですし…そのお姉さま
   も顔をあんまり覚えていないとあっては…」

美琴「しょ、しょうがないでしょ!?3人と会ったのってほんの数分だし…」

終結に向かっている・・・?

初春「自販機を壊した真犯人もまだ、捕まっていませんしね」

佐天「けど、こんな事件が2つも同時にお二人にふりかかるなんて…
  これはやっぱり匂いますね~」

初春「ようするに、その御坂さんをだましたグループと、白井さんをだました
   犯人がグルってことですか?」

佐天「だって、偶然にしてはできすぎてるでしょ!?やっぱりこの学園都市には、
お二人の仲を引き裂こうとしてる人達が…」

黒子「ふっ…そんなことはもうどーーーーーでもいいですの」

佐天・初春「え?」

黒子「いいですこと?お姉さまはこの学園都市230万人の頂点、7人しか
   いないレベル5の第3位…そしてわたくしは学園都市の悪をとりし
   まるジャッジメントですのよ?
   
   元々、妬まれたり、恨まれたり、羨まれたりする存在…
   敵なんて学園都市に吐いて捨てるほどいることぐらい、わかりき
   ったことですの」

佐天「そ、それはそうかもしれないですけど…いいんですか?今回、2人
   をだました犯人を野放しにしていて」

黒子「まあ、もちろん野放しにはいたしませんけど…仮にその連中を捕まえた
   ところで…どうせ、そのような連中は次から次にでてきますの」

黒子「けど…黒子は、今回の一件で確信しましたの…たとえ、どん
   な相手が黒子とお姉さまの前にたちふさがろうとも…2人の愛
   は、永遠だということが…!!!」

美琴「な、あ、愛とかいってんじゃないわよ!!うっとしいわね!!!」

初春「ま、まあまあ、御坂さん…」

黒子「(フヒヒ…そ、それにしても…あの日のお姉さまのこと…
   思い出すだけで…黒子は…黒子は…や、やばいですわ、
   また、理性が……プツンッ!」

黒子「お姉ええええええさまあああああああーーーーーーん!!!
   黒子は!黒子はもう……!!きええええええええええ!!!」

ガバア!!!

初春「ちょ…!!白井さん!!!??こ、ここどこだと思ってるんですか!??」

佐天「き、喫茶店では止めてください!!」

美琴「だかっらあああああ、あんたは、その変態精神をなんとかしなさい…
   って……いつも、言ってんでしょ大オオおおおがあああああああああ
   ああああ!!!!」

バリバリバリバリバリバリィィィィィィ!!!!!!!!!!

佐天・初春「あーーあ…」

                              おしまい

めでたし、めでたし。

お疲れ様。

読んでくれた人、本当にありがとう!!暇なとき、ときどき
(かなり)短めのSS書いてるんで、もしよかったらまた見てね。

それじゃあ、おやすみなさい!!

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