中島「磯野...野球....やろうぜ!!」(16)

実況「甲子園出場を懸けた県大会決勝戦、間もなく試合開始です」

実況「打率8割超えの超高校級スラッガー磯野選手がホームランを量産するのか...」

実況「メジャー注目の最速160㎞左腕中島投手の三振ショーが始まるのか....」

実況「甲子園前にして今大会最大の好カードが実現しました!今、両選手達が整列します」

カツオ「久しぶりだな.....中島......」

中島「磯野...野球....やろうぜ!!」

プレイボール!!

実況「試合開始です!先発は勿論エース中島!!」

解説「中島投手の立ち上がりが注目ですね...」

中島「....」シュッ! ズバンッ!!!

球審「ットライ~」

実況「148㎞のスライダー!内角低めギリギリに入りました!!」

解説「中島君は急速はもちろんの事制球力もずば抜けてますからねぇ~」

実況「早速球場から大きなドヨメキが起こりました」


実況「一回表が終わりました、中島投手!三者連続三球三振!!絶好調です!」

解説「非常に良いリズムですねぇ、流れがきてますよ!」

実況「そしてバッターボックスに立つのはエース中島!!」

実況「バッティングでも魅せる事ができるのでしょうか!?」

解説「中島君は中堅レベルの高校なら4番を任せられる実力の持ち主ですからねぇ...」

カキィイイイイイン!!!

実況「初球を叩きました!!レフト方向長打コース!!........いやこれは!?」

カツオ「....」ダダダダッ

実況「は...速い!!俊足のレフトカツオが追いかけます!!」

解説「カツオ君は50m4秒台の足がありますからね」

ズザァアアアアアア.....

実況「と...取りました!スライディングキャッチィ!!規格外の身体能力です!」

中島(ふふ.....流石だな磯野)

カツオ(ったく.....中島の野球センスは反則だぜ)


実況「一回裏が終わりました、カツオ君のスーパープレイで守備のリズムが良くなったようですね」

解説「そうですね....そしてついに来ましたよ実況さん!」

実況「えぇ、高校生最強の4番カツオ君の登場です!!」

実況「相対すは生きる伝説投手中島!!」

カツオ「今も夢みたいだよ中島....お前と決勝で戦うとはね.....」ザッ

中島「僕だよ磯野.......でも悪いが僕が勝つ...」ザッ

カツオ「いや、僕が勝つね!全力で来い中島!!」

中島「全力............ねぇ..........」ビュン!!!

カツオ「ッ!?」ズバァン!! ットライ~

実況「ど真ん中159㎞!!!出ました中島渾身のストレート!!カツオ君は反応できません!」

中島「あと2球で終わらすよ磯野.....」ビュオッ!!

カツオ「んっ!」ギャキィイン!!!

実況「ファール!!しかしカツオ君!160㎞を打ち返しましたぁあ!!」

カツオ「一回見れば次は当てれるよ~」

中島(2球目は内角ギリギリに投げた筈だが....それでも磯野には通用しないか....)

中島「やっぱり磯野はすごいなぁ......でも」

中島「僕は地獄の猛練習で君を超えたんだ.......」ギュオン!!

カツオ「おぉ!?!?」キィイン!


実況「打ち上げてしまいました、ライトフライッ」

解説「信じられない......155㎞のカットボール.....」

中島「中学時代の中島はもういないんだよ磯野....」

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