ベルトルト「悪魔の微笑」(297)


*ベルアニでエロ有、バレ有、キャラ崩壊、地の文多め、
 その他色々酷いしゆっくり更新。

…以上を踏まえてOKな方はお進みください。


任務の為だけに動く戦士として、意思を殺し、人との関わりを避け…

ベルトルト(2年、か…)

ただ…ふとした瞬間、暖かいこの世界に自分の居場所を求めてしまう。
そういう時、夜の散歩と偽り、あの場所へ向かう。

最初の頃、倉庫裏で定期的に行っていた報告会も
特に報告することがなくなって、ここ数ヶ月は行っていない。
でもあの場所に戻れば、任務のことが思い出されて
自分の迷いを打ち消してくれる、そんな気持ちになれるから…


いつもの場所まで、あと数歩…
そこまできて、微かな声が耳に届いた。声、というには語弊があるか。
どう聞いても、女性の喘ぎに他ならない。

情事にふけるとしたら、人気のないこの場所は最適だろう。
先客がいるのならこの場を立ち去るより他ないし、
何より自分の唯一の居場所を汚された気がして、気持ち悪い。
今すぐこの場を立ち去ろう、そう思ったのだが…

ベルトルト(女の、しか聞こえない…?)

これまで、そういった現場に出くわしたことがないわけではない。
男が欲望を打ち付ける音がしないどころか、気配を辿ると1人しかいない。
だとしたら、考えられるのは…


いくら戦士として割り切っても、自分とて思春期の男だ。
そっち方面に興味がないわけではない。
男子寮でも夜間のトイレの個室は、暗黙の了解で使用することになっている。

嫌な汗が首を伝う。
せめて、この場所を汚した人物を特定したいだけだと言い聞かせて
足音を、気配を殺して、倉庫裏を覗き込む。
小柄な、金色の髪が微かに上下しているのを見た。

誰よりも、知っている。誰よりも、見ている。
何年も、ここに来る前から、ずっと押し殺してきた…

ベルトルト「ア、ニ…」

アニ「!?」


ベルトルト「何、して…」

乱れた着衣を見れば一目瞭然だった。
一瞬、思考が白くなるも、すぐに意識を取り戻す。
冷静な自分がおかしい。いつもこうなら良いのにと冷罵した。

ベルトルト「シてたの…?一人で」

言いながら歩み寄る自分から隠れるように、立ち上がり衣服を正そうとしたが
その手を掴み、倉庫の壁に背を押し付けて問いかける。

ベルトルト「ねぇ、何、してたの」

アニ「…分かってるんだろ」

ベルトルト「ふぅん…」


見開いた目で威嚇してくる彼女だが、
頬は赤く、息は荒く、掴んだ手にはまだ熱を帯びていて、
その姿は、ひどく扇情的で…
自分の中の何かが、壊れた気がした。

ベルトルト「ねぇ、手伝おうか」

アニ「は…?」

ベルトルト「イって、ないでしょ」

アニ「何言って…ッ」

服の上から、太ももに手を置いた。
それだけで反応を見せてくれて、心臓がドクリとする。
抵抗しようとお得意の蹴りをかまそうとしたのか、足に力が入ったところで
自分の足を股の間に滑り込ませ、左手は腰を抱く。


アニ「…やめて」

ベルトルト「なんで?」

アニ「なんで、って…」

ベルトルト「いつから、ここで?」

アニ「耳、元で喋る、な…」

ベルトルト「弱いんだ?」

アニ「ちがっ…ぅ…」

ベルトルト「ねぇ、答えてよ」

アニ「ぅ、ぁ」


風呂後なのだろう、石鹸と、熱を帯びたが故に
ほのかに混じる汗のにおいが鼻腔をくすぐる。
耳元から首筋、鎖骨…下唇を軽く撫でるように這わせると、
口元から吐息が漏れた。

背中から乱れた衣服の中に左手をしのばせ、抱き寄せる。

…熱い。じわりとかいた汗が手のひらを湿らせ、熱が手を伝い
自分まで火がついてしまいそうだ。

抵抗がなくなったとみて首元から頭を上げ、
掴んだ手を離して月夜に照らされた黄金色の前髪を解くと
俯いて涙を湛えた瞳が現れた。

ベルトルト「…怖い?」

本日ここまで。
この板ベルユミ優勢だしベルトルト受け多いけど需要あんのかな…

需要ならココに!!ベルアニのエロをどんなに待ちわびたことか....!更新楽しみにしてるよ!


ベルトルト「参ったな、泣かせるつもりはなかったんだけど」

キュっと結んだ口元に、微かに震える背中。
訓練兵団に入ってからというものの、身長差もあって
こんなに近くで見つめたことがなくて
久しぶりに見た彼女の顔は、以前より大人びて見える。

ベルトルト「とりあえず座ろうか。話がしたい」


小さく縦に頷いたのを確認し、密着させていた体を離して
倉庫を背に座り込む。
隣に座った彼女の頭は、自分の目線より下にあった。
本当に久しく近くで肩を並べていなかったのだと実感する。

ベルトルト「…夜にこんなとこで一人でだなんて、
      誰かに襲ってくれと言ってるようなものだよ」

顔は見えず、口も閉ざしたままだったが聞いてはくれているようだ。

ベルトルト「いくら君が格闘術に秀でていても
      時と場合によっては敵わない相手だっている。…さっきのように」

膝を抱え、顔を埋める彼女はどこか拗ねているようだった。
一昔前なら彼女を押し付けることなんてできなかっただろう。
けれど彼女がどんな術で対応するのかは長年の付き合いから分かるものだし、
こうも体格差がついては技術で補うにも限度がある。

そのせいか、成績の近い者同士という理由で対人格闘相手として組んだ時に
投げ飛ばせなくて苛立ったのか、後で"彼"が宙を舞っていた。


ベルトルト「…それとも、そうなることを望んでいた?」

アニ「違う…」

ようやく開いた口から出たのは否定の言葉。
自らの行動の愚かさを感じたか、声に張りがなく弱々しい。


アニ「その…私にだって、そういう気分になる、こともある。
   でも女子は…男子と違って、処理をする場所がないんだよ」

男子の間でも時たま話題になる。
自分達は右手があれば事は足りるが、いったい女子はどうやって…と。

アニ「女同士でって話もないわけじゃない、でも…
   誰かに依存するのは…私は、ごめんだ」

ベルトルト「…だからここで?」

アニ「…仕方ないだろ。他に、場所なんて思いつかなかったんだ」

月の光に照らされて浮かび上がった肌は、色素が薄いせいか透き通るよう。
恥ずかしさからか膝に顔を押し付けて自らを抱きしめる格好をする彼女は
ますます小さくなって、いつか消えてしまうんじゃないか、そんな不安に狩られた。

小さな小さなその肩を、後ろから両腕で抱き寄せる。


アニ「…ベルトルト?」

ベルトルト「見つけたのが僕で、ほんとよかった。
      君が誰か知らない男に弄ばれるなんて考えただけでぞっとする」

アニ「あんただって、しようとしたじゃないか」

ベルトルト「そりゃそうだよ。あんなの見せ付けられて黙ってるなんて男じゃない」

アニ「…まぁ、止めてくれたから、いいけど」


止める…

涙を見た時は、罪悪感からそれ以上手を伸ばすことができなくなってしまったけれど。
彼女の言うことが本当ならば、確認したいことがあった。

ベルトルト「ねぇ、聞きたいんだけど…
      そういう気分になった時、今後はどうするつもりなの」

アニ「それ、は…」

女子寮内で起こる話は、あまり聞きたいとは思わない。
男子寮でさえ…全く、ないわけでもない。それと同様だと捕らえると
彼女がそんな輪の中に入って欲しくはない。妄想と現実はあまりにも離れすぎている。

だとしたら、外で処理を?…できるわけない。
兵舎からだいぶ離れたこの小さな倉庫だからこそ、人気がないのだ。
明かりもないわけで、月明かりがあったとしても普通は近寄りたくないと思うだろう。

情事にふけるにしても、どこかで守られているという保障がなければ
気が気でない。だから、人は見られるリスクを犯して
兵舎裏、食堂裏…どこかしら、明かりの届く範囲で事を済ませようとする。
だからこそ、ここで話をしていたわけだけれども。


「…僕じゃ、だめかな」

想像を打ち消す為に額を彼女の髪に埋め、目を瞑り、搾り出すように言葉を続ける。

「嫌がることはしない。さっきは手伝うだなんて言ったけど
 君が苦しむ姿は見たくない」

「けれど誰かに…見知らぬ誰かに汚される君は、もっと見たくない」

「もし君まで遠くに行ってしまったら、僕は、きっと耐えられない」

「だから…」


>>10 あまりにも見かけないので自分で書こうと思いました。

期待と支援ありがとう。そして肝心なところが次回からでごめんなさい。
エロ初物なので…どう書こうか悩みます。
忘れてたけど今夜は十五夜だった…外が明るいな。また明日来ます。

>>1 にも書きましたが、あわない方はそっとじでお願いします。

これより黒トルトが発動する予感。寝る前にほんの少し更新。
さすがに下げ進行のがいいかな…最後だけ上げることにします。

たまにメール欄に入れても下げられない時があるな…まあいいか。

--------------
強く抱きしめているわけじゃないから、逃げようと思えば逃げられる。
腕の中で彼女は、何を考えているのか。
沈黙が、心に痛い。

アニ「…いいよ。こんなこと、あんたにしか頼めない」

ベルトルト「ん…嫌だったら、言って」


受け入れられたことに心は躍るが、同時に、妙に頭は冷えた。
理由は分かっている。揺らぎを隠すため、うなじにそっと口付けた。
予想通り小さく身じろぎしてくれて、笑みがこぼれる。

ベルトルト「…やっぱり、ここ、弱いんだ」

アニ「っ、そこは」

ベルトルト「僕らの弱点、だものね」

アニ「何言っ、」

うなじに口付けたまま、先ほど反応を見せてくれた首筋を指でなぞると
言葉を飲みこみ、ビクリと顎を引く形になる。さらに露になったうなじを、
今度は舌先で軽く舐めあげた。

アニ「ぁ、は、ぁ…」

自然と漏れ出した吐息に、手で口元を覆おうとする彼女を静止する。

ベルトルト「だめ。噛んで怪我しちゃう」

ベルアニを待ってた
どうして増えないんだ……

支援

>>29 あ、ありがとう…でも寝ます、ごめんなさい!

待つ間、お暇な方は前作でも読んでおいてください…
ライナー「集団感染?」ってのがどっかに転がっています。
周りが風邪で寝込んでる中、アニを抱き枕にした話です。
温度差ありすぎて自分でも笑えますね。今回はエロにチャレンジするんだ!おやすみ…

お前ら待ってないでベルアニ書いてよ!プレッシャーで蒸気出そう。
…書き溜めないので投稿は深夜になりそうです。

貴方のように文才があればとっくに書いてるわwあまり気負わずに、書きたいように書いてくだされ!


繋ぐようにして取り上げた手の甲、親指と手首の間を見つめる。
刃物があれば簡単だけど、緊急時にはソレを行わなくてはいけない。
何万人もの人の命と比べれば、安い対価と言えようか。

ベルトルト「教えて。どこがイイのか」

首筋で止めていた指を再び這わせる。鎖骨を撫で、その下へ。
彼女の手が軽く握り締められる。それは緊張からか、期待からか…

柔らかな肉壁が、指の進入を拒む。
僅かな力で形を変えるそれらの間を押し広げ、指を滑り込ませていく。

アニ「ぁ…」


指が突起に触れた瞬間、彼女の手に力が入る。
そのまま軽く触れながら、中指から小指をさらに奥に指を進める。

重ねた手、見つめていた箇所にキスを落とす。そして、
親指と人差し指で突起を摘み上げた、

アニ「あぁッ」

刹那、全身に力が入り、先ほどとは違う質の声が漏れた。


アニ「は、あ、はぁ…」

ベルトルト「…ここ?」

アニ「うぁ、あっ、ハ、…」

ベルトルト「ん…いいよ、もっと、シてあげる」

アニ「…っ」


刺激を続けながら手を解き、今度はわき腹から服の中に滑らせる。
そのまま下着を上方にずらし、もう片方の乳房を手の平で包み込みながら
親指で硬さを増した乳首の先端を転がした。

身をよじり、熱に浮かされ、息を荒げ…快楽に身を任せる彼女を見て口角が上がる。

アニ「ベル、…ト、も、いい…も、う」

ベルトルト「どうして?まだイってない」

アニ「ゃ…だ、こ、わい」

ベルトルト「…そっか、イったことないんだ」


上から伸ばしていた手を引き抜くと、そのまま腰に手を回した。

アニ「っ!や、だ、そっち、は」

ベルトルト「…こっち、は?」

アニ「…い、たい、から…」


どれほど自分を煽れば済むのだろう。
ここまで上気して、痛いわけがない。
つまり…彼女は、無垢なのだ。知識においても、経験においても。

ベルトルト「…大丈夫」

首にキスしながら、下着の中に手を伸ばす。既にそこは湿り気を帯びており
さらに奥、小陰唇をつつくととぷりと愛液が溢れ出た。

感触で自分の体がどうなっているかわかったのだろう。
抵抗をやめ、俯き加減で顔を逸らす。


愛液を指に絡め、掬い取り…上部一帯に擦り付け、滑りをよくする。
指先だけの感覚を頼りに、少しずつ包皮を刺激し…

アニ「ひぁあっ!」

跳ねる体を抱きしめて抑え、さらに刺激を与え続ける。

アニ「あっ、ああっ、や、やめっ」

愛液を絡めながら指の腹で擦り、

アニ「んっ、ふぁッ…あっ…ぁ…」

ベルトルト「…いいよ。イって」

うなじに吸い付き…転がし、摘む。

アニ「……………ッ」


虚脱状態の彼女の体を抱きしめながら、壁にもたれかかる。
様々な思考が脳をグルグルかき回し、頭痛がしてくる。

嫌がることはしないと言ったのに、な…

アニ「…ベルトルト」

ベルトルト「…ごめん…やりすぎ、た」


アニ「はぁ…ったく」

冷や汗が首筋を伝う。
眉間を押さえるその癖は、呆れた時や怒った時のそれだったから。

アニ「………ありがと」

ベルトルト「え…」

アニ「その、なんだ…もういいだろ!」

立ち上がった彼女は、少しばかりふらついたがすぐに凛と姿勢を正した。
暗がりの中では表情まで読み解くことはできないけれど
怒っては、いないようだった。全く、君は素直じゃない。


アニ「でも…あんたは、いいの」

ベルトルト「僕?」

アニ「その…私だけ、だ」

ベルトルト「ああ…」


暗くてよかったと思う。きっと今の自分は色々まずい。

ベルトルト「いいんだ。もう就寝時間も近いだろうし…」

…帰りにトイレに行くはめにはなるけれど、オカズはしばらく困らない。

ベルトルト「男にそういうことは聞いちゃいけないよ。
      それに、今されたらホントに嫌われることまでしかねない」

アニ「…そう。ごめん」


立ち上がろうと壁から背中を離した時だった。

アニ「……あの、さ」

彼女からの"お願い"を聞いてからしばらくは、動けるわけなかった。


…うわああああああああ!!!
恥ずかしくて死にそう。色々とごめん…orz

もしスレが荒れてもスルーでお願いします…
>>36 のとおり、書きたいように書ききる…!
続きはともかく今日は寝るわ…


開拓地で働き出して、初めての冬だった。
食事状況は例の作戦後に幾分かましにはなったものの、
依然として良いとはいえないものだった。

年が明けて、真冬の凍る大地で農作地で畑仕事をしていたら、
一人の女性に声をかけられた。
長い黒髪で大人しそうな、初見では好感の持てる女性。

「君、いくつ?」

「12…です」

一角獣を模したエンブレムを背に掲げた外套。…憲兵団だ。

「あら…てっきり、もう少し上かと」


開拓地の管理という名目で、月に何度か憲兵団がやってくる。
この人もそうなのだろう。女性がやってきたのは初めてだけれど。

「何かありましたか」

横から、彼が口を挟んできた。

「いいえ。あなたは、彼の友達?」

「はい。幼馴染です」

見知らぬ人に話しかけられておどおどする自分とは違い、
彼はしっかりとした口調で答えた。

「年齢を聞いただけよ。でも12ってことは…
 今年の訓練兵団に入団するのかしら?」

「いえ、来年にしようと思っています」

「賢明な判断ね。今年は去年のことがあって、
 制度が行き届いていないもの」


「でも…二人とも、大きいのね。特に、君。名前は?」

「…ベルトルト、です」

あの頃にはもう、女性の目線は自分より下にあった。

大人が苦手だった。いつも叱って暴力を奮う大人が。
俯いて逃れようにも、背が高くなるにつれ不可能になっていく。
そんな時、いつも庇ってくれていたのは彼だった気がする。

「特に用がなければ、仕事に戻りたいのですが」

「…ねえ、君。少し私の仕事を手伝ってくれないかな」


無視をして話しかけてくる女に対し、危険だと直感で判断する。

「君にも悪い話じゃないと思うよ。終わったら…そうだ、
 君と、彼の分の食事をご褒美にあげるわ」

横目で彼を確認する。やめておけ、といわんばかりの目線。

「…何を、手伝うんですか」

「荷物運びと…書類の片付けってところかしら」

腐った組織だとは聞いているが、そんなもの自分ですればいい。
他に何か意図があるように思える。
しかしこの女は憲兵団だ。逆らうと後が怖いのも事実だし…
心のどこかで、強くなりたいと思ってしまったのかもしれない。


「…夕方には戻れるのなら」

「おい」

やめろ、断れ。そう訴えてくる彼だったが

「決まりね。じゃあ、ついてきて」

女は半ば強引に僕の腕を手に取り、道を急いだ。

昨日は回想まで書ききってたんですが…残りは深夜に投下します。


それぞれの開拓地には、憲兵団管轄の建物がある。
自分達が雑魚寝するためだけの、雨風を防ぐためだけに
建てられた物ではなく、古城を改築したものだった。

女に促されるまま、部屋に入る。
静かに閉められた扉。カチリ、と金属製の音がした。
振り返り、相手を睨み付ける。

「…何するつもりですか」

「驚いた。これはとんでもない野犬を拾ったようだ」

教えられた武術を使えば、相手が大人であろうと
なんとか一撃を与えてここから逃げることくらいはできようか。


「あら、農民の子供と、憲兵団の私じゃ…
 どちらが上か、分かりきったことだと思うけど」

扉の横に隠してあった、銃を取り出す。

「…いい目。でも君のお友達…ほんとに君のことが大切みたいだった。
 ああいう正義感の強い子も、悪くないわね」

やっぱり、お前らは生きてちゃいけない。

「これは取引よ。私は、このくだらない監視役の気晴らし。
 あなたは友達を守り、かつ食料を手に入れられる。
 …悪くないと思うけど?」


帰り道はどこをどう通ったか覚えていない。
2人が待つ部屋の片隅に戻って、心配してきた彼には
本当に荷物運びと書類整理だったと伝えた。

なお疑う彼に、災害や遠征用の保存食を押し付ける。
食べられないことはないけれど、
少し傷んで破棄されるものらしいから貰ってきたと。

数字を追いかけるって慣れないね、疲れたから休みたいと言って
薄い布団に寝転んで…その日は泥のように、眠った。


それから1年経った。月に何度かあの女に呼び出され、
あの行為を終えていつもの"褒美"を持ち帰った時に、彼に外に連れ出された。

「さっきあいつから聞いた。お前を探していたあの女が、
 あいつに『いつも愉しませて貰っている』と言ったそうだ。
 どういう意味だ、答えろ」

何も言わないと言っていたのに。大人なんて、いつも嘘ばかりだよね。

「…おかげで仕事が楽、って意味でしょ」

「お前…」

「君が何を考えているのかわからないけれど
 僕らは、なんとしても生きなきゃいけない。開拓地の死因は何が多いんだっけ。
 病気、怪我、餓死…それを防ぐためなら、必要に応じてやるべきことをやる。
 だって…僕らは、戦士なのだから」


疲れたんだ、眠らせてよと懇願する自分の肩を、彼は強く抱いた。
もういい、行くな、俺らの為に、お前が傷つく必要なんてない、と。

「…彼女は、気づいているの?」

「いや。あいつは…単純に、俺に何の仕事してるんだろうと聞いてきただけだ」

「ならいいよ。君も、もう言わないで」

ごめん寝かせて、本当に疲れたからと、腕を振りほどいて寝室に向かった。


次に呼ばれ、行為を終えた後にあの女に伝えた。
もう来れない、貴女がバラしたからと。

女は言った。どの道、雪が溶ければ異動で離れるのだと。
良い気分転換になった、あなたいい腕してるわだなんて言われても嬉しくない。

最後に聞いてみたいことがあると言われ、何かと答えた。

「あなた、人を殺したことでもあるの」

心臓を鷲掴みにされたようだ。鼓動が早くなり、汗が噴き出す。

「そう。初めて見せてくれたあの目、とても気になっていたわ。
 珍しいことではないけれど…私も、殺されるのかしら」


「…必要なら、そうします。今でも」

「怖い子。もう行って。褒美はいつものとこにあるから、
 好きなだけもっていって」

それだけ言うと、横を向いて毛布を被りなおした。
嫌な汗のせいで気持ち悪い。近くにあったタオルで体を拭き、
服を来てその場を立ち去る。

褒美は、受け取らずに帰った。


アニ「…何考えてるの」

黙ったままだったのが気になったか、腕の中の彼女が尋ねてきた。

ベルトルト「別に。アニって、抱きしめるとなんだか安心する」

アニ「それ、こないだの言い訳じゃないよね」

ベルトルト「…あれは悪かったって。と言っても、僕は覚えてないんだけど」

そもそもあれは君の方から潜り込んできたんじゃないか、と心の中で思う。
まさかこんな関係になるとは思いもしなかったけれど。


彼女の"お願い"…一言で表すなら、性欲の処理である。
あの女と違うのは、自分を信用してくれているという点と…
互いが逃れられない使命の理解者であるということ。

けど、一つ条件があった。

彼女の処理はするけれど、自分のはしない。そして、抱かない。

これは自分から加えた条件だ。一度抱いてしまえば、
きっと任務に支障が出るから。私情はなるべく挟まないようにしたい。
彼女もそれは気にしていたようで、素直に受け入れてくれた。


アニ「でも、やっぱり私だけってのは不公平に思えるんだけど」

ベルトルト「だめ。思春期の男をこれ以上刺激しないで」

アニ「ほんと、変な奴だよねあんた」

ベルトルト「紳士と言ってください」

アニ「はいはい…」


最初の頃は行為後もぎこちなかったけれど
何度かするうちに、会話を楽しめるくらいにはなった。
それはまるで、この壁の中に来る前の時のように。

月に数回のこの密会が、いつの間にか楽しみになりつつあった。


ドロドロしてきましたよ。ほっこり書いた後はこういうのもあっていい。
作風はあえて変えてあるんですが、地の文ありでも書きにくいなぁ。
ストックなくなったので続きを書く作業に入りますが、続きは明日です。
まぁ最後は抱かせるから安心して良い子にして待ってるんだ!
書くのに必要なのは文才じゃない、妄想力!ということでベルアニを誰か他にも書いてくだs


紳士というかトラウマというか。良い子は下げでお願いします!
前作読んでくださってる方が多いみたいなので…ニヤニヤして欲しいなとw
あとゲスミンは出ませんよ…原作で散々いじめられてるからここでは許してあげて!

アニメオリジナル展開はともかく、エンドカードにチラトルト。
ごちそうさまでした…寝よう…


ミーナ「恋人にするなら、どっちがいい?
    引っ張ってくれる方?それとも自分が引っ張る方?」

夜になるといつもこの手の話題だ。

クリスタ「うーん…私は、引っ張ってくれる人の方が、いいかなぁ」

ユミル「つまり私ってことか」

クリスタ「もうー、だったらユミルはどうなのよ」

ユミル「そりゃあ世の乙女なら引っ張ってくれる方だろ?なぁ、サシャ」

サシャ「どっちでもいいです…」


ミーナ「…ハンナは?」

ハンナ「私は…フランツがいるから」

ミーナ「…聞いた私が馬鹿だったわ」

ユミル「そうだ、こう考えたらいいんじゃないか?
    恋人にするなら、ライナーとベルトルさん、どっちがいいよ」

クリスタ「ちょ、ちょっとユミル?」

ユミル「いい例じゃないか。どっちも成績優秀、虫付きなしの悪くない物件だ。
    ただし性格が真逆。さぁ、選べ選べ」


サシャ「じゃあベルトルトですかね。パン恵んでくれそうですし」

ユミル「ライナーがパンくれたら?」

サシャ「ライナーでもいいです」

ユミル「…お前に聞いた私が馬鹿だったよ」


ガチャ…

ミーナ「あ、おかえり、アニ」

ユミル「よう不良娘。あんたならどっち選ぶ?ライナーとベルトルさん」

アニ「は…?」

ミーナ「恋人にするならどっちがタイプって話になってたんだよ」

アニ「…あんたら、よく飽きないね」

ユミル「どっちなんだよ、アニちゃんは」

アニ「さぁね…どっちでも。私は寝るよ」

ユミル「つれない奴だぜ、ほんと」


硬いベッド、薄い布団も開拓地に比べればだいぶマシといえる。
頭まで被っても、会話が耳に入ってくる。

そもそもベルトルトがどんなやつだっけ、と誰かが話題をふれば
兄貴分で頼りになって優しくて、みんなの輪の中心にいる
ライナーの傍にいる人、という見解の奴もいれば
棚の上にある荷物を取ってくれた優しい人、なんて意見も出る。
でもどっちかと言えばライナーのが、と落ち着いたところで
女子の話題は獲物を変えて、今度はジャンとマルコなら…なんて方向になったようだ。


…昔は、大きな二人の手を繋いでよく歩いた。

いつだってあいつは私らの兄貴で、頼りになって
髪をぐしゃぐしゃとかき回した後にニッと笑う、憎めない奴。
怒ると怖くて、仲間想いで、強くて優しい男だ。
広い背中は暖かくて、よく家まで送ってもらったっけ。


右手の人差し指にはめた指輪を握り締める。
休暇で外に出たとき、たまたま通りにあった露天商で見つけたのだという。

影が薄いとか感情に乏しいとかよく言われてるけど、
ただ不器用なだけで、泣き虫で臆病で、小さなことにもよく気がつく、
ほんとは誰よりも心優しい奴。そして…

…どっちを選ぶか、だなんて…私には、どっちも大切な仲間だよ。


布団の中で、足を抱える。
心地よい体のだるさとともに、
先ほどまで背中にあったぬくもりがよみがえる。

今日はよく眠れそうだった。


ジャン「なぁ、お前ならどっちだ?」

マルコ「どっちって言われてもなぁ」

ライナー「何話してんだ?」

ジャン「ミカサとクリスタならどっちと付き合いたいかって話だ」

ライナー「ほぅ…それなら我らが女神ってところだろう」

マルコ「アニもよく見ると可愛いところあると思うけれど…」

ジャン「なんだ、お前ひょっとして」

マルコ「そういう意味で言ったわけじゃないからね…」


ベルトルト「…僕、ちょっと散歩してくるね」

ライナー「あ、ああ…」

ジャン「ほんとお前はこの手の話題に弱いのな」

マルコ「いっちゃった…」

ジャン「ったく、でかいのは図体だけかよ」

ライナー「…ちょっと出てくる」

マルコ「うん、お願い」


ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「君まで来る必要はなかったのに…」

ライナー「いや…最近、夜の散歩が多いのが気になってな。
     何か悩みでもあるんじゃないかと」

ベルトルト「別に…星空眺めて、故郷を偲んでるってくらいかな」

ライナー「お前なぁ…女子力高めてどうする」

ベルトルト「…たまに、アニとも会うよ」


ライナー「ほぅ、アニとか」

ベルトルト「うん。彼女も、部屋で気まずい時とか外に出てるみたい。
      それで、会った時はいつもの場所で話してる」

ライナー「あー、納得した。そうか、だとしたら俺は部屋に戻る」

ベルトルト「変な風にとらえないで…それより、わかってるんだよね」

ライナー「何がだ?」

ベルトルト「前に決めた日まで、後数ヶ月だ。
      あまり肩入れしすぎるのは、ほんとよくない」

ライナー「ああ…わかってる」

ベルトルト「…じゃぁ、僕は行くから」


ライナー「わかってる、わかってるさ…」


日常パートは会話のみで進行することにします。めんどくさくなった。
明るいうちに投稿するのはただの日常パートのみだ。
続きは深夜に、な。よい子にしてるんだぞ。ほぼ完成してるので23時に投下しに来ます。

もっと文才があれば分かりやすく書けると思うんだけど…察してくれるとうれしいな。

よ、よい子は下げて待ってとあれほどっ…!
ま、まぁ投下開始しますけど…


アニ「は、ぁ…まっ、て」

いつものように抱きしめていたら、腕を掴まれ静止させられた。

アニ「前、寒い…」

季節は初冬。暖房どころか明かりもほとんどないところでやっているのだから
当然寒さは身にしみる。お互い外套を羽織ったままだけれど、
彼女の方はどうしてもはだけて外気に晒してしまっていたようだ。
ごめんと一言漏らし、肩を抱きながら彼女の体をこちらに向けた。


行為に慣れてもずっと後ろからしていたのは理由がある。顔を見れば、
また止められなくなるんじゃないかと不安だったから。
それほどに今の彼女は声も表情も扇情的で、危険だった。

月明かりのみでも分かる。恥らって頬を染めて俯いているのが。
僕の服を掴み、失った体温を取り戻そうとする彼女に心臓が早鐘を打ちはじめる。
聞こえてはならないと彼女の手を服から離し、屈んで首筋を下唇で撫で、
服の上から胸を触る。

小さく反応を見せる彼女が愛しくて、乱れさせたくなってしまう。
上着をずらして現れた柔らかな乳房を揉み上げ、硬さを増した突起を
指で様々な角度から刺激を与える。

快楽に溺れることを知った彼女。熱い吐息と声が漏れ、
体が自然と反応する様に、もっと、もっとと欲情されている気になって
耐え切れず、胸に口付けた。先端を舐め、口に含み、舌で転がすと
よりいっそう声が高くなり、歯を立てて強い刺激を与えると体が跳ねる。


頭の中で警笛が鳴らされる。駄目だ、これ以上しては。
顔を離そうとした時だった。

「、ル…」

喋るのもきついほどに息の荒くなった声で、自分を呼ぶ彼女。
求められていると分かるともうどうしようもなくて
下に手を伸ばして彼女の衣服ごと下着をずらす。

体を支え、汚れてしまわないよう用意したタオルを下に敷き、
秘部に触れると蜜が既に溢れていた。


「…こっち、してみる?」

いつもは入り口に溜まった蜜を取り出すくらいしか使っていなかったが
指で触るとヒクヒクと反応しているのがわかる。
熱のせいで判断力が低下し、抵抗しないのをいいことに彼女の手を握り、耳元で囁く。

力抜いて、楽にして。

まだ少し粘りのある蜜を中指に絡め、中に少しずつ押し込む。…熱い。
第二関節を過ぎたあたりで、手に力が込められた。
指先に引っかかりを感じるが、そのまま押し進める。

プツリと音がした気がした。痛みを感じたのか手の力が増して
苦しそうな息遣いが聞こえる。
手を解き頭を撫で、大丈夫だと囁き、少しでも和らげる為に耳元から首筋にキスを落とす。


根元まで入った指が焼けるかのように熱い。
体にキスを落とす度に中の肉壁がヒクつき、
指を折り曲げ、ザラりとした感触を味わっていると
中から蜜がとろとろと溢れだしす。

指を伝って手のひらにまで垂れたそれを親指に絡め、剥くまでもなく
成長したクリトリスを撫でるとビクリと体が跳ね、中で指が締め上げられる。

もはや止める術を持たなくて、人差し指も押し込んだ。
圧迫感に体をよじる彼女を自らの体で押さえつけて、
指をかき混ぜ、出し入れさせると水音がいやらしく音を立て、
さらに彼女の喘ぎが自分を激しく責め立てた。


お願い、僕が僕であるうちにイって…

折り曲げた指を腹の方に擦り付けると、彼女が短く高い声をあげだした。
そこを何度も強く押し付ける。

「アニ…」

「ぁ、ぁ…ぁぁっ!」

声と共に彼女の体が大きくしなり、小さく痙攣を起こした。


息を荒げて目を閉じ、放心状態の彼女の目尻にたまった涙に口づけする。

…苦しい。心臓が張り裂けそうに痛く、熱い。

秘部からゆっくり指を抜き取る。蜜が糸を引いて滴るのが感覚で分かる。
敷いていたタオルでそれをふき取り、腰に手を回して
もう一方で頭を抱きかかえ、地面に横になる。

アニ「ベルトルト…」

ベルトルト「…少し、このままでいさせて」

アニ「ん…」

夜の寒さが肌に刺さる。
全ての生き物は眠りにつき、辺りには何の気配もない。
ただ彼女だけがそこにいて…暖かかった。

orz......

…このスレは>>1が投稿後に悶々とするスレです。
ほんとごめんなさい。ほんっとごめんなさい。
いい加減話を進めよう…追加分が間に合えば1時頃に…

この後のトルトさんの台詞が3パターンあってどれにしようか悩むこと半日orz
ほんっとの深夜未明に投稿することにします…すまない!


「…好きだ」

…誰よりも。

「君が好きだ」

…ずっと前から。

「アニ」

…失いたくない。

「僕は…」

…離したくない。

「君が、好きだ」


吐き出すように想いを打ち明けた。
どんなに落ち着かせようとも、心音が鳴り止まない。
きっと、彼女にも聞こえている。

抱きかかえた腕を解き、少し体を離す。
露になった彼女の瞳からは…一筋の涙が流れていた。


「…ごめん、なさい」

はははっは…この>>1は鬼畜だ。絶対…
いや、物語はまだ続くんです…理由は明日だ…

ね、眠れるかぁぁぁぁ!続き投下じゃ投下…


衣服を整え、二人並んで壁を背に座る。

ベルトルト「…気にしないで。なんとなく、わかってたから」

アニ「ごめん…あなたの気持ちは、知ってた。知ってて…」

ベルトルト「うん…」

アニ「ごめん…」

ベルトルト「…聞いても、いい?」


ベルトルト「…ライナー、だよね」

アニ「……」

ベルトルト「…敵わないなぁ、やっぱり」

アニ「…違う」

ベルトルト「え…?」


アニ「二人とも、大切なんだ…あんたも、ライナーも…」

ベルトルト「…そっか、うん、そうだね…」

アニ「ごめん…」

ベルトルト「いや…僕も、彼のことは大切だから…」

アニ「うん…」


ベルトルト「…うーーん」

アニ「?」

ベルトルト「つまり、いつかは可能性がある、ってことでいいのかな」

アニ「…あんた」

ベルトルト「自分でもおかしいこと聞いてるとは思うけど…」

アニ「…やっぱ変な奴だよ」

ベルトルト「普通の人間じゃないしね」

アニ「…プ」


ベルトルト「…やっと笑った」

アニ「……」

ベルトルト「…もう、一人でできるよね。その…」

アニ「うん…」

ベルトルト「…じゃぁ、最後に、一つ」


彼女の薄い唇に、自分のそれを重ねる。
ほんの数秒、触れるだけの、軽いキス。

最初で最後の、になるのかな、これ…


アニ「…な」

ベルトルト「男の前で隙は作っちゃだめだよ」

アニ「っっっ!」

怒ったのか照れ隠しなのか、立ち去る彼女を見送った後は
溢れる涙をとめることはできなかった。


はいっ!ライナーはアニの初恋設定だったんだ。それをベルさん知ってたと。
でもアニは、この時点で落ちてるんですがね…まぁメンヘライナー拾いに行くよ。
負けるなベルさん!応援してくれるスレのみんなの為に!

おはようございます。もちろん続きますが…溜めがないので今夜は難しいかもしれない。
>>92で察して欲しかったのはライナーの存在でした。文才がないため(ry
俺は約束を守る男だ…ここはベルアニスレで、最後はしっかり抱かせると。
ので、良い子は下げて待っていて欲しい。


あれから数ヶ月。卒業が近づいて、慌しい日々が続いていた。
成績も安定して上位にいることから、その辺に悩みはない。
…恋愛も、今はしてる場合ではないのだし。
ただ、気がかりな点が1つだけあった。

ライナー・ブラウン。僕と彼女の幼馴染。大切な仲間。

ここ1ヶ月の彼の行動がおかしい。おかしいというか…
本来の記憶が、時々抜けてしまうようになった。

最初は、気のせいかと思っていた。でもそれは、
確実に彼の体を蝕んでいっていて…
気がつくと、彼は兵士になっていた。


食堂に入ると、いつものように輪の中で食事をする彼がいた。
僕の席を確保してくれているのは、彼らしいところだけれど
きっと、今の彼は兵士なのだろう。

重い足取りで、席に向かう。


ライナー「よう、ベルトルト。お前だったらどうする?」

ベルトルト「…何が?」

ライナー「お、アニ!お前の意見も聞いてみたい。ちょっと来いよ」


…まずい。いつもなら彼から話しかけることなんてしないはずだ。
やはり、今の彼は…

アニ「…何?忙しいんだけど」

ベルトルト「そ、そうだ、その前にライナーに話したいことがあるんだけど」

ライナー「それは後で聞こう。巨人を討伐する際の作戦を考えていたんだ」

…まずい。まずい、まずい。


アルミン「生存率を上げる方法を模索してたんだ。
     建物のあるところと平地とでは、全く違うよね。
     それで、考えてみたんだけど…」

だめだ、止めさせないと…

アルミン「まず、建物のあるところから。5年前までは敷地内での戦闘は
     存在しなかったから、これまでは壁外、つまり木にアンカーを刺して
     移動する訓練が主流だった」

どうすればいい、どうすれば…

アルミン「マリア陥落後は壁内、つまり建物や壁を利用した訓練も
     大幅に追加されたよね。でも…実際に戦うとしたら、
     大きな問題が生じるんだ」

マルコ「地形が複雑、なんだよね」


アルミン「うん。だから僕らは行き止まりを含めた地形だけじゃなく
     建物の構造を把握する必要もある。建物の強度によっては
     アンカーを刺せない箇所もあるしね」

アニ「…で、何が言いたいのさ」

アルミン「もし実践になったら、僕らは班行動で掃討にあたるんだけど
     誰もが地形及び構造を理解できているわけじゃない。
     だから、班の中で指揮命令者が必要になってくるんだ」

ライナー「班長ってやつだな」

アルミン「そうだね。でも、班長だからといって指揮しなきゃいけないんじゃなくて
     これは、班員で得意な人がすればいいと思う」

エレン「で、俺らの班はアルミンだなって話してたとこさ」


アルミン「ライナーとベルトルト、アニは同じ班でいることが多いけど…
     もし、君達ならどうするのかなって。3人とも猛者だから、
     あまり必要ないのかもしれないけど…」

ライナー「ふーむ…アニ、お前どう思う?」

アニ「…さぁね。座学は得意じゃないんで」

ライナー「ベルトルトは?」

ベルトルト「…考えたこと、なかったから…」

マルコ「まぁ、ライナーがすればいいんじゃないかな」

エレン「そうだな、お前が適任だと思うぜ」


ライナー「やれやれ、人気者は辛いね。それで…」

アルミン「うん、次は平地での行動だね。えっと、まず―」

アニ「くだらない。用事あるから私は行くよ」

ライナー「おい、アニ」

アニ「…なにさ、あんたも戦士ならこんなことしてないで」

ベルトルト「っ!アニ、ちょっと…」

ライナー「戦士?兵士だろうが」


アニ「………」

ライナー「俺は班長として、お前らの命を預かるかもしれんのだ。
     くだらないなんて言わずに話を聞いてほしいもんだが」

アニ「…ふざけ、」

ベルトルト「アニ」

目線を送る。お願い、気づいて。今は引いて。

アニ「…悪いけど、憲兵団志望なんでね。壁外の話には興味ないよ」

…後で、いつもの場所。

腕組に隠した手で合図が送られる。

彼女が去った後も議論は続いた。何を話していたか全く覚えていない。
食事の味は何もしなかったし、ひどい頭痛がした。

…書いた分だけとりあえず。修羅場くるで…


久しぶりに訪れたここは、変わらず殺風景で人気がなかった。

アニ「…早いね」

ベルトルト「女性を待たせるわけにはいかないよ」


アニ「…いつからなの」

ベルトルト「…1ヶ月程前…かな」

アニ「なんで…なんで、黙ってたの」

ベルトルト「最初は、気のせいだと…。急にひどくなって」

アニ「なんで…なんで…」

ベルトルト「ごめん…」

アニ「なんで言ってくれなかった!」

ベルトルト「…ごめん」


アニ「なんで…こんなの…」

ベルトルト「…これまでは、ちゃんと戻ってきてくれた。ただ、今日は、まだなだけ…」

アニ「嘘だ、こんなの、嘘だ」

ベルトルト「アニ、落ち着いて」

アニ「嫌だ、約束したじゃないか、みんなで帰るって」

ベルトルト「落ち着いて」

アニ「嫌だ、嫌だよ…!」

ベルトルト「アニ!!」


手首を掴んで抱き寄せ、きつく抱きしめる。

ベルトルト「…大丈夫。僕が、なんとかする」

アニ「なんとかって…無理だ、あんなの」

ベルトルト「それでも、なんとかしてみせる。僕を信じて」


アニ「…なんで、あんたはいつも一人で抱えるのさ」

ベルトルト「アニ?」

アニ「あの時だって…ずっと一人で、私らの為に」

ベルトルト「アニ…」

アニ「私だって、戦士だ。戦える」

ベルトルト「…そうさ、君は戦士だ。でも僕は、君を守りたい」

アニ「…だめ」

ベルトルト「これは、僕の我侭だ。でも…僕は」

アニ「…だめ、言わないで」

ベルトルト「僕は、君が好きなんだ」


ベルトルト「だから負けない、彼に負けるわけにいかない」

アニ「やめて、私は…」

ベルトルト「彼はよく言ってたよね。
      男には、やらなきゃいけない時があるんだよ」

アニ「……」

ベルトルト「もし…」


もし、君も僕も大好きな彼を取り戻すことができたら

僕のこと、一人の男として見て欲しい。

…はぁぁぁぁぁ!頑張れベルさん!!!
でも出かけるので続きは明日だろう。

つーかよ、自分でも集団感染から、公開オナヌーエロに続いて
こんな純愛ストーリーに発展すると思わんかった…妄想ってすっげぇ。
キャラと原作はできる限り崩壊しないように頑張ってるつもりなんだが
大丈夫、かなぁ…。

雰囲気すごく好きだ
原作崩壊してないけどエロ要素入るとキャラが大人っぽく感じるね
でもそれもまた良いとおもいます

続き楽しみにしてるんでマイペースで書いておくれ

集団感染もおもしろかった!

全然キャラ崩壊じゃないよ!ベルトルトがやたらイケメンだけど、あちこちで不憫な感じなんでたまにはイイんじゃないかなw続き楽しみにしてます!

※一回上げ。


>>146 実はこれまでのエロは、あえてああいう書き方なんだ。
報われないエロと、愛し合うエロは違うと思う。最後のエロはちゃんとする。

>>147 ベルさんがイケメンなのは仕様だよ…!好きな子の前ではかっこよくありたい。
悪いがこの後イケメンを裏切る、ちょっとだけ。


ガチャ…

ライナー「…戻ったか。お前いつもどこほっつき歩いてんだ」

ベルトルト「……」

ライナー「? おい、何怒って」

ベルトルト「話がある」

ライナー「昼間言ってた件か?」

マルコ「…どうしたの?」

ベルトルト「ここじゃ話せない」

ライナー「…分かった」

マルコ「もうすぐ消灯だ。教官が来たら…なんとか、ごまかしておく」

ライナー「…悪い、頼んだ」

-----

ライナー「こんなとこまで連れてきて、一体何があったんだ」

ベルトルト「…ここに覚えがない?」

ライナー「ここか?まぁ…通ったことはあるかもしれんが」

ベルトルト「3人で、ここで話したよ。僕たちの任務について」

ライナー「3人?任務?」

ベルトルト「君と、僕と、アニだよ」


ベルトルト「思い出して」

ライナー「お前…何言って…」

ベルトルト「思い出してよ」

ライナー「何を…」

ベルトルト「ライナー、君は戦士だ。座標を求め、
      僕と共に壁を壊して外の世界からやってきた」

ライナー「何、言って…」

ベルトルト「思い出して」


ライナー「やめろ、」

ベルトルト「僕らのせいで、人がたくさん死んだよね」

ライナー「やめろ…」

ベルトルト「やめない。君には戻ってきてもらわなくちゃいけないんだ」

ライナー「やめ…」

ベルトルト「忘れないでよ、僕たちのこと。忘れ、ないでよ…」


息が詰まる。

ベルトルト「ライナー、君がいなくちゃ、だめなんだ」

目頭が熱い。

ベルトルト「一緒に帰る、って…約束したじゃないか!」

頬を涙が伝う。
それでも、やめるわけにはいかない。
彼の胸元を掴み、懇願する。

「君を残してなんて、いけるわけない」

「思い出してよ!辛くても!君がいなくちゃ、どうすりゃいいのかわからないよ!」

「いつもみたいに導いてよ、僕らの、僕らだけの兄貴に、戻ってよ…!」

「置いて、かないでよ、一人で、そっちに行かないで…」

「お願いだ…僕らのとこに、帰ってきて…」


彼の胸元で止まらない涙を抑える。

ライナー「…俺は、俺は…」

ベルトルト「思い出して、ライナー」

ライナー「俺は…」

ベルトルト「お願い…帰ってきて…」


どのくらい経っただろう。
涙が彼の服に染み込んで、冷たい。

ライナー「…ったく」



ライナー「お前はいつになっても泣き虫だな」

ベルトルト「ライナー…?」

ライナー「思い出したよ。…悪かった」

ベルトルト「あ…」

ライナー「なんて顔してんだお前」

ベルトルト「ほんと、に…?」

ライナー「ああ…俺とお前と、アニと、3人で帰ろう」


全身の力が抜ける。立っていられなくて、膝をつくと
また涙が溢れてきた。

ライナー「お、おい」

ベルトルト「よかっ…た、ほんと、に」

ライナー「泣くな。アニに言いつけるぞ」

髪をぐしゃぐしゃとかき乱す彼の顔は、ニッと笑っていた。


ベルトルト「あは、あはははは」

ライナー「泣いたり笑ったり、器用な奴だな」

ベルトルト「ごめん、なんか一気に緊張が」

ライナー「…すまなかった」

ベルトルト「ううん…おかえり、ライナー」

ライナー「…ただいま」


…泣き虫ベルさん見て戻らなきゃライナーはクソだろう。
口で訴えて戻らなきゃ、ナイフで手を切って治るとこ見せたりとか
色々したんだと思いますよ(ちょっと考えた)。戻ってよかったよかった。

まじで増えてるぅうぅぅぅぅぅううううアリガタシ。

----

ベルトルト「じゃあ、解散式の翌日だね」

ライナー「ああ。固定砲整備の際に、お前一人立体機動で外に出て…
     トロスト区の扉を破る。…できるか?」

ベルトルト「大丈夫」

ライナー「その後集合し、混乱に乗じて俺がローゼの扉を破る。
     アニはターゲットの位置確認と情報収集、
     そして何かあった時の為に待機だ」

アニ「了解」

ライナー「こんなもんか?」

ベルトルト「そうだね」


ライナー「なんかうれしそうだな」

ベルトルト「やっぱり3人がいいなって」

ライナー「…そうか」

アニ「ったく、心配させんじゃないよ」

ライナー「悪かったよ。じゃあ戻るか」

ベルトルト「うん」

アニ「…ベルトルト、ちょっといいかい」

ベルトルト「何?」

ライナー「…俺は先に戻るぞ」


アニ「…こないだの話」

ベルトルト「ああ…その件、なんだけど…」

アニ「?」

ベルトルト「結局、彼が必要だったのは僕の方なんだ…
      彼がいないと立ち止まって動けないし、迷う。
      君のためじゃない、僕のためさ。だから…気にしないで」

アニ「…そう」

ベルトルト「ごめん…気を使わせたね」

アニ「いいよ。あいつは戻ってきた。…ありがと」

ベルトルト「ん…そろそろ、戻ろう」


解散式の翌日、僕はトロスト区の壁を破った。
しかし当初の計画通りにはいかず、予想外の出来事が起きた。

…エレンの巨人化だ。

まさかの出来事に計画は中断。様子を探りつつ、
先ほど遺体の火葬を終えたところだった。

兵舎に戻ってきた僕らは、食堂で軽い食事をとっていた。
だが大半の兵士は、食べる気力すらないように思える。

それもそのはず、数日前まで一緒に訓練していた仲間が
何人も息絶えたのだ。


「クソが!調査兵団は何やってんだよ!」

誰かが椅子を蹴る音がする。

「超大型巨人め、あいつのせいで、あいつが壁をぶち抜いたせいで、**が!」

「人類の宿敵だ、次にあったら俺が殺してやる!」


冷めた瞳で彼らを見つめる。君達の憎い宿敵がここにいる。
こうして、今だって同じ釜の飯を食っている。
今に始まったことじゃない。ずっとそうだ。
シガンシナの扉を破った時から、彼らの憎しみは僕にある。

食べ終わった彼が席を立ち、肩に手を置く。
あまり気にするな、といいたいのだろう。
大丈夫。こうして、君達が傍にいてくれるだけで僕は救われている。

-----
研究の為に捕らわれた2体の巨人の抹殺は、2日後の明け方に行うこととなった。
アニはマルコの立体機動装置を。僕は…名前なんてどうでもいいか。
調査が入った時の身代わりの品として、盗んだ彼らの立体機動装置を使う。

それまでは兵士として町の復興に手を貸すことになっていた。そして…


アルミン「今日はこれらを集めるみたいだね…」

物資一覧を書いた紙が手渡される。

ジャン「…厄介なのが1件混じってるな」

アルミン「鍛冶屋さんとこか…」

訓練所から馬で軽く走って半日かかる距離に存在する、
偏屈爺さんが一人でやっている鍛冶屋だ。確か名前はスミス。
移動に時間がかかる上、鍛冶場にこもっていると用事を聞いてもらえないため
日付をまたぐことがしばしばあり、教官にお使いを頼まれたら
先方の家に1泊するのが定例だった。
昔は弟子を取っていたようで、空き部屋と寝具は一式揃っているから問題はないのだが。


ベルトルト「僕が行ってこようか。何度か行ったことあるし」

アルミン「いいの?」

ベルトルト「明日の夕方に帰ってこればいいよね」

アルミン「じゃぁ…お願いしてもいい?」

ベルトルト「うん。リストだけ貰えるかな」

アニ「…それ、持ち帰る物は多いの」

ベルトルト「…なんとかなると思うけど」

アニ「あの爺さんのことだ。追加で何か渡される。私も行こう」


さて、次回更新はお待ちかねのエロで最終回。これまでの一方的エロとは違うものを書く。
だから…2,3日後の深夜まで待ってくれよ。
ちょっと強制的に2人をお泊りに連れてった感があるけど、それは眠いからだ。
その辺のこまけえところはもういい…では、また数日後の深夜に会おう。

いつも感想ありがとう…!
ところで、こんなの読んでみたいって話なんかあったりしますか、ベルアニにこだわらず。
妄想できるなら書いてみようと思うんだ…作風はどうなるかわからないけど。
まぁ続きを書く作業に戻ります。40cm差がなかなか克服できない…

こっちこそ素敵なベルアニをありがとう!おかげでここ一週間仕事頑張れたわw個人的にはやっぱりベルアニでまた書いて欲しいかなぁ。原作でいつこの2人の会話が見られるのかわからないし。

>>176 そう言っていただけるとありがたいっすよ…ベルアニね、了解。
そして、エロ直前まで書いてた分だけ投下して
また身長差に悩むとします…


訓練所から北西に位置する山奥に、目的とする鍛冶屋はある。
最初に訪れた時、どこか懐かしい気持ちに襲われた。

石壁や煉瓦ではなく、木材のみで作られた建物。
森から送られてくる、草木の香り。
鳥の囀り、虫の声…それはまるで、望んでやまない故郷のようだった。


案の定、偏屈爺さんは炉の前でハンマーを振っていた。

『前回の注文品を受け取りに来ました。
 部屋をお借りします。明日の朝、また来ます』

誰かが作ったその札を立て、その場を後にした。


ベルトルト「………」

アニ「………」

…気まずい。

そもそも、何故彼女はいきなり自分も行くと言い出したのか。
泊まりになるのは明確で、あの場には他に人もいたのだ。
男女でここに来るのはソレ狙いの馬鹿夫婦くらいだというのに。

彼女からの申し出に、やはり周りも疑問を抱いた。

『前に行った時に、ちょっと世話になってね。
 もう行くこともないだろうし、最後に会っておきたいんだ』

ありきたりな理由をあげる彼女だったが、
伏せ目がちなその表情は、いつもなら見せない。
それは芝居か本心かわからなかったけれど
その場にいた者を説得するには十分だった。


『まぁベルトルトなら大丈夫だろ』

…誰かが言った。

『こいつから手を出すことはないだろうし』

…誰かが言った。

『手出したら逆に絞め殺されるのも見えてるし』

…誰かが言った。

『何かされたら、帰ってきたら俺が責任持って締めてやるから言えよ』

…君まで言った。


二人でリビングの長椅子に腰掛けてから、半刻が過ぎた。
夕日が窓から部屋に射し込んで部屋を赤く染め上げ、
長い影がその日の終わりを教えようとしている。

ベルトルト「…えっと、アニ…?」

アニ「…何」

ベルトルト「その…どうして、ここに…」

アニ「言っただろ、あの爺さんに世話になったって」

ベルトルト「そ、そう…」

アニ「前回ミーナと来た時にさ、私が爺さんの娘に似てるらしく
   夕飯を馳走になった」

ベルトルト「そう、なんだ…」


あの爺さんには、確かに家族がいたらしい。
流行病で失ってから、ここに一人で工房を構えて
炉と向き合う生活を送っていると聞いたことがある。

娘さんがいたのか…さぞかし、可愛がっていたことだろう。


アニ「それと…あいつからも頼まれた」

ベルトルト「え…」

アニ「何かあると、あんたはすぐに抱え込む。
   俺には強がるから、お前がついてやっててくれ、って」

ベルトルト「……」

アニ「ここに一人で来ようとしたのも、ほんとは苦しかったからなんだろ」

ベルトルト「……」

アニ「今回、働いたのはあんただけだ。そして、たくさんの同期が死んだ。
   いくら割り切っていたとしても、罪の意識は消えない。
   それは…あいつが一番わかってる」


俯いた僕の頭を、彼女は優しく撫でる。
とたん、堰を切ったように涙が溢れ出した。

アニ「泣きなよ。今は。ここにいてやるから」

自らの肩を抱いて泣き崩れる僕を、彼女は黙って抱きしめてくれていた。

…はぁ。なんだか書いてて切なくなってくるんだ…がんばろ…


ようやく落ち着いたのは陽が落ちてからだった。
燭台に火をともし、来る前に買っていたパンを食べたら眠気に襲われて
長椅子でうたた寝をしていたら、彼女に起こされた。

アニ「風呂、入っていいって。私、先にもらったから。先に部屋いってる」

ハンマーを叩く音が、いつの間にかなくなっている。
風呂まで借りられるほどに可愛がられているのだから
先ほどの話は本当だったのだろう。

ぼやけた頭をスッキリさせたくて、自分もいただくことにした。


蝋燭の明かりを頼りに、以前弟子が使っていたという部屋に向かう。
寝てるかもしれないと、そっと扉を開けたけれど
中で火が揺らめいているのを見ると、起きていたようだ。

ベルトルト「寝ないの?」

アニ「寝るよ。ちょっと考え事してただけ」

部屋にはベッドが2つある。部屋の端と端、間には膝の高さの棚が一つ。
棚の上に燭台を置き、彼女の座るのと反対のベッドに腰掛ける。

ベルトルト「…先、寝るよ?」

返事がないので、自分の持ってきた蝋燭の火を吹いて消す。
糸の焦げるにおいがほのかにあがった。


毛布をめくり、体をしのばせる。なんとなく壁の方を向いて横になると、
向こうも蝋燭を消した。
窓が大きいおかげで月明かりが入り、明かりがなくても輪郭くらいは確認できそうだ。

きしり…と床が音を立てるのは、彼女がベッドに向かう音、で…

冷気が背中に触れた時、ぎょっとして振り返った。

ベルトルト「ちょ、アニ、何して」

アニ「そっち寄ってよ。落ちる」

ベルトルト「いや、待って、前も言ったけど、」

アニ「男だから?ヘタレで腰抜けで臆病者で弱虫の」

ベルトルト「…怒るよ」

アニ「怒ればいいじゃない。あんたの怒ったとこ、見たことない」


怒れるわけない。君に向かって。

やり場のなくなった怒りをぶつけるかのように、壁を向く。

背中越しに感じるぬくもりに、心臓が早鐘を打ちはじめた。

これぞ>>1の焦らしプレイ。ここから先はほんとに数日後だよ★
前作読んでるとニヤニヤできましたかね。
まぁ木曜には投稿したいなー。寝るわwwwww

…という嘘を平気でつくのが>>1。いや、ほんとは投下したくてたまらんのだ。
ほんとに直前まで投下するんだ。木曜23時に間に合いそうにないからその言い訳に。


アニ「…教えて欲しいんだ。人を好きになるって、どういう気持ちなのか」

ベルトルト「…それを今、僕に聞く?」

アニ「…あんたのが聞きたい」

深く長いため息が漏れる。自分の気持ちなどとうに伝えてあるのに。

ベルトルト「…あくまで、これは僕の気持ちだけど」


「僕はその人の幸せを願ってる。彼女が幸せなら、僕も幸せなんだ。
 苦しんでいるなら助けたいし、守りたい。
 できることならずっと傍にいたいと思うし、
 それができない時は…すごく、辛い」

「いつだって、彼女のことばかり考えてる。次に話す時は何話そうとか
 話した後はもっとこうすべきだった、とか…
 何をすれば彼女が喜んでくれるか、悲しむのか。……病的なまでにね」

「些細なことで一喜一憂して、そうやって、毎日が過ぎていく。
 …悪くないよ。ただ、想いが届かないってのは、とても辛い」


ベルトルト「…もういい?寝ようよ」

アニ「…そう。何となく、分かった。
   私も…そう、かもしれない。いや、そうなんだろうね…」

最後の方は聞き取りにくいほどの独り言。
彼女が何を思ってそんなことを言うのか、深く考えたくなかった。

アニ「………ベルトルト」

彼女の額が、自分の背中に触れる。


アニ「あんたが、好きだ」


…今、何て?

アニ「あれから…あんたの気持ちを聞いてから、ずっと考えてた。
   私にとって、あんたとあいつ、どんな存在なんだろうって」

何て、言ったの?


「正直、私はこれまで、あいつに惹かれていた。
 あいつの強さと優しさに憧れて…好きだった。
 でも、私は何も知らなかった」

「あいつにも弱いところがあるって気づいた時、認めたくなかった。
 それであんたにあたったのは…悪かった」

「…あんたは、自分が弱いことを知ってる。なのに、人を守ろうとする。
 その強さはどこから来るんだろうと…ずっと、考えてた」

「気がついたら、あんたのことばかり考えていた。
 泣き虫で臆病で…なのに、私を見て、支えてくれる。
 私の醜いところも、弱いところも、全て知った上で」

「うれしかったんだ。あんたに何が返せるだろう、どうすれば喜んでくれる?
 …そんなことばかり、考えてた」


身をよじって振り返る。彼女は涙を流していた。

ベルトルト「アニ…」

アニ「ごめん。私、あんたを傷つけた」

ベルトルト「…いいの?僕で…僕なんかで…」

アニ「あんたが、いいんだ」


…ああ、なんだろう、この気持ち。

締め付けられた胸が解き放たれて

感じたことのない想いが溢れ出る。

温かい何かが体の隅々まで巡り

器を満たしてなおも外へ溢れ出る。

アニ「…泣くなよ、馬鹿」

エンッダァァァァアアアア!
もう自分で書いててモジモジする。何コレ何なのコレ、どうしてこうなった。
もはや誰得かわかんなくなってきた。
ほんとごめんね。こんな話読んでくれててありがとう。
明日間に合いそうにないけど、頑張って書くから…

このスレはっ!絶対に転載禁止で頼みますッ!!!
友人に前作が多分バレたw

そして8割出来たから、火曜23時に続き投下するね。お待たせしました。
何度も書き直して、削るべきところを削ったら30レスくらいで収まったかな。
俺は頑張って妄想した。期待に添えなかったらすまない。
では、22時間後に会おうか…おやすみ。


時間だ…投下を開始します。でも先に謝ります。
きっとみんなの期待には応えられない。


柔らかな感触。鍛え上げられた体に、
そんなところがあるとは思いもしなかった。
何度も食(は)まれ、吸いつかれ、熱を帯びた下唇に、さらに熱いものが触れる。

しっとりとした…舌が、下唇を数度つついたかと思うと、
唇が少し開かれ、それにつられて私の閉じられた口にも隙間が生じる。
出来た間を縫うように唇と歯列をなぞり、
開かれた口内で互いの舌先が触れ合った。

彼の息が荒くなる。触れ合う面積が徐々に大きくなるにつれ、
私の頭を抱える手にも力がこめられた。
吸う力が次第に強くなり、水音が頭の中に響き渡る。

はじめての感覚に息をすることを忘れていた私は、
苦しくなって彼の体を腕で押し返して距離を置いた。


「…ちょ…っと、くるし…」

「ごめん…余裕、なくて…」

息を整える間も、額や瞼にキスをしてくる。
とんだ狼もいたもんだと冷静に突っ込みながら、
そうさせているのが自分だと思うと、いつもとは違う痛みが胸を襲った。

きゅぅぅっと…締め付けられたかと思うと、心臓がとくりと跳ねる。
とくり、とくり、とくり…全身を血が駆け巡り、息が整えられない。

「アニ…」

熱っぽく耳元で囁かれただけだというのに、体がゾクりと震えた。なんだよ、これ…

「どう、したの…?」

不安げに覗き込もうとする彼の瞳を直視できなくて、俯いたまま彼の上着を握り締める。
息はまだ整わなくて、頬が熱い。

顔を上げさせようとしたのか、首元にあった彼のその指が耳からその後ろを撫でた瞬間、
体がびくりと反応し、擦れた声が漏れた。


自分でもびっくりして少し身を引くと、彼と視線があってしまった。
呆けたように小さく口を開けながら、その黒い目は私を見つめていた。そして、

「…ごめん」

彼の大きな体が私を覆い被さった。

-------

貪るように口内を舐め上げ、唇を吸う。

途切れ途切れに声が漏れてしまうせいで、うまく息ができなくて苦しむ彼女だったが
首に回された手を解かないのをみると、僕と同じく昂奮してくれているのか。

熱い。組み敷いた彼女の体とは服を隔てているはずなのに、
彼女の体温が僕の体をさらに熱くさせる。

苦しそうな彼女を休めるべく、口元から離れたものの
そのまま首筋をなぞると、甘い吐息が口から漏れた。
もっと聞きたくなって弱いところを攻めると、
いつもより熱を帯びた声が漏れる。


あの時の関係から、今の光景がどう想像できただろうか。
ただ一方的に彼女の事を独占したくて行っていた行為と
今のそれとは大きく異なる。

彼女の気持ちを聞いた時、最初は嬉しくて仕方なかった。けれど、
ふと我に返ると夢だったのではないか、ただの気まぐれではないかと不安に襲われた。

彼女はまだ、自分の気持ちに気づき始めただけで
反応が以前と明らかに異なる様を、彼女自身が驚いている。
それだけでいつもの僕なら満足するのだろうけど、今は違う。


声、仕草…一つ一つが僕をかきたてるが、
今すぐ熱を放ちたいと思うより、もっと触れたいと思う。

…知りたい。彼女のことが。今まで見てきた事の、もっと先まで。

頬に触れ、瞳を覗き込む。見つめ返してくれるその目には、恐怖はない。

「…アニ。君が、欲しい」

その時の彼女の微笑みは、きっといつまでも忘れることはできないだろう。


「服、脱がしてもいい?君のことがもっと知りたい」

そう言うと、彼女は恥ずかしさ…からではない、少し困った顔をした。

「…知ってガッカリしない?」

…いつだったか、僕らに対して一つコンプレックスを抱くと言っていた。
2人はどんどん大きくなるのに、私は小さいままだと。
それを聞いた時、彼は何を言ってんだと頭に手を置いて笑っていたら
その態度がムカつくと脛を蹴られていたっけ。

「大丈夫」

彼女の上着に手をかける。腰からゆっくり上に持ち上げ、
肩までくると、彼女はするりと腕を引き抜いてくれた。
露になった肩にキスをすると、軽く身をよじる。


「…やっぱ、自分でする。何されるかわかんない」

確かに。たった少し肌が露出しただけで、
僕のわずかな理性はどこかに消えてしまいそうになる。

「あんたも脱いでよ。私だけは嫌だ」

いつもそんなこと言っていた。自分だけされるのは腑に落ちないと。

身を起こして離れると、彼女もまた体を起こして僕に背を向けた。
恥らう姿を見ていたい気もするけれど、それは失礼かと思い
僕も後ろを向いて服を脱ぐことにした。

-------

夏場、男子がよく訓練後に井戸近くで上半身裸になって
水をかけあっているのを、女子は子供かと馬鹿にしていたものだった。

しかしある日、夜になってその話題が蒸し返された時、
話はくだらない方向へと向かうこともあった。いわく、
「抱かれるなら誰がいいか」である。

…知ってる?あんた、密かに人気だったんだよ。
筋肉質のあいつと違って、しなやかな体で優しく包み込んでくれそうだってね。

横目で視界に入る彼の後ろ姿を見て、そんなことを思い出した。


全てを脱ぎ終え、恥ずかしさのあまり後ろを向いたままでいると
こっちを向いてと声をかけられた。

「…僕も、恥ずかしいんだからさ」

おずおずと振り向くと、彼もまた、照れるように目線をそらしていた。
見惚れるほどにほどよく引き締まった体。怪我のしにくい柔らかな筋肉は
兵士として理想の体格だと周囲からも言われていた。

一体何を恥ずかしがる必要があるのかと思いきや…
彼の、その…股の間にある、頭を持ち上げたソレを見た時、
私は…どんな顔をしたのだろう。

-------

予想通りの反応に辟易とするも、服で隠れていたため焼けずにいた肌が
月明かりに照らされ、透き通る程白く映し出された彼女から、僕は目を離せないでいた。

くだらないこの壁内において、さらにくだらない講義が存在した。
壁教の歴史の学習だと、皆で神殿を訪れたことがあるが、
石膏で作られた女神の彫刻…それだけは、素直に美しいと思った。

そして、その彫刻よりも…彼女は綺麗で、美しかった。


少し屈んでキスをする。壊れてしまわぬよう、優しく。
手を胸元で握り締める彼女に支えはなく、啄ばむようなキスの重みだけで
そのまま後ろに倒れそうになる彼女の頭を左手と腕で抱きとめ、ゆっくりと横たえた。

滑らかな肌が月の光を反射し、体の線を強調させ
自分とは違う黄金色の髪がシーツの上に広がり、青い瞳が僕を見つめる。

「どうしたの」

黙ったまま見つめる僕に、彼女は問うた。

「…見惚れてた」

答える僕に、彼女は目線をそらした。
それが照れ隠しだというのは嫌というほど知っている。


右手で手を取り、被さるように唇を重ねる。握り返されたその手を、
自分の首に回すように促すと、彼女は素直に従った。

彼女に触れる。腕の中の彼女は暖かく、
手のひらで触れる部分は、とても熱い。

舌を絡めながら乳房に触れると、体が小さく震え、吐息が漏れた。
そのまま手の中に包み込み、中心を避けるように揉む。

キスの位置を横に落としていく。口角、頬、耳下、首筋…
左手で支えた頭を、自分のいる方とは反対側に向かせ…
手の中のそれを指で擦り、彼女の一番弱いところに吸い付くと
体が跳ね、声があがった。


これ以上声を漏らすまいと手で口を押さえる彼女が愛しい。

あの爺さんの部屋は、リビングを挟んで向こう側。
物音程度なら聞こえはしないだろうが、あまり大きな音は立てたくない。

名残惜しいがうなじから顔を離し、頭の位置を元に戻したその手で
上気した頬に触れ、手をどかして唇に触れる。
その状態でなお、胸に刺激を受け続ける彼女は、声を殺す為に僕の指を食んだ。

ぞくりと体が震える。下半身に熱が集中しはじめ、反り返りが強くなる。
もっと見たい、知りたい、自分だけのものにしたい。
そんな欲望が僕を駆り立てる。

胸を口に含み舌で撫でると、彼女は太ももをすり合わせ、腰をくねり出した。


片足を足の間に滑り込ませる。しっとりと汗をかいた太腿は
上に行くにつれ湿り気が強くなり…付け根部分は、
汗と混じって溢れ出たそれで既にぬるりとしていた。

腿を股に擦り付けると腰がくねり、指を食む力が強くなった。
心臓が跳ね上がる。どくりどくりと高鳴り、苦しい。

指を抜き、覆いかぶさって彼女を貪る。互いが舌を求め合い、水音を立てて絡めあう。
体が密着し、自分の性器が彼女の腿に触れる。刺激を受け、彼女が体をよじるたび
先走りで滑りのよくなった腿と擦れ、腰が自然と動いてしまう。

「…いい?」

耐え消えず、顔を上げて彼女の瞳を覗き込んで聞いた。
彼女は小さく首を縦に振った。


腰を左手で支え、右手で自身の性器を固定する。
そこは十分に濡れていて、月明かりでてらてらと光を反射させていた。

膣口に性器を当てると、体がぴくりとするとともに
そこがヒクついているのがよくわかる。

「痛いと思う。我慢して」

グッと腰を沈める。狭い入り口に押し返され、圧迫感に少し傷みを感じながらも
溢れる蜜を纏わりつけながら、押し返す。
彼女が息を飲むのを見て、楽にしてと声をかける。

息を吐いたのを確認し、腰をさらに沈める。
痛みに腰が逃げようとするのを押さえ、息を止め、さらに奥へと沈みこませる。


先端が中に包まれてようやく息をつき、彼女を見やった。
彼女は、目を瞑り、乱れたシーツを口に含んで、耐えていた。

心が痛い。手で覆うことができない理由を僕は知っている。
それほどまでに無理をさせてしまったことを、後悔しても仕方がない。
せめて少しでも痛みが和らげればと、支えの必要がなくなった右手で
彼女の手を掴んで、その甲にキスをする。

少し痛みに慣れたか、薄目を開けてこちらを見つめてきた。
目じりに涙を湛えたその顔に、心がズキりと痛んだ。

---------

今にも泣きそうな顔をしている。泣きたいのはこちらなのに。
股の間のひどい圧迫感と痛みに、体が悲鳴を上げているのに
止めてくれない彼を、少し憎んだ。

必要なことだとは頭ではわかっている。
でも、これほどまで苦しいものだろうか。
確かに、経験者は皆が口をそろえて「痛かった」と言った。
それでも求められることの嬉しさがあったから、などとは
ちっとも感じることはできない。

ちゃんと聞いていれば良かったのだろうか。
くだらないと、布団を被って寝たフリをしながらではなく。


彼は私の手にずっと口付けをしていた。
いつだって、彼は私が傷つくのを恐れている。
いっそのこと強引にしてくれれば、もう少し楽だったかもしれないのに。

それが彼の優しさで、そこに惚れたのだと言えばそうなのだろう。
だから、身を任せたのだ。…後悔は、していない。

ったく、泣いてんじゃないよと腕を広げる。
…でも、これは後から少し後悔した。

---------

腕を広げ受け入れてくれようとする彼女に、僕は苦笑した。
全く、君には敵わない。

彼女の手を首に絡めさせ、右手は背中に回し、抱きしめる。

「…っ!?」

息を飲む。再び侵入を開始しだしたことを、予想していなかったような…。

「アニ…?」

「ちょっ、と、まって…」

ただ抱きしめたかっただけなのにと息を荒げて言う彼女。
僕も君を抱きしめたい。でも…

…遠いんだもの。


この時ばかりは、自分の体格を恨んだ。
抱きしめるだけなのに苦痛を強いらなければならないことに。

「ごめん、もう少し我慢して…」

彼女の肩に手をかける。腰と肩を固定する形で、
自分を奥へと沈めていく。痛みは先ほどよりないだろうが、
圧迫感に息を乱す彼女を壊さないよう、少しずつ、少しずつ…

肩から首に手を回し、体を抱きとめる。
互いの体温を確認するかのように、彼女もまた、僕の背に腕を回す。


暖かい。体格的に包み込んでいるのは僕の方なのに、
全てを包まれている感覚に襲われる。
それほどまで彼女の中は熱くて狭く、僕を締め付けてくるのに、
それが心地よい。

動かせばより快楽を得られるだろうけれど、必死に僕の体にしがみつき
耐える彼女に、これ以上の無理はさせたくなかった。

逸る気持ちを何とか抑え、口付けする。目じりに溜まった
涙をふき取り、震える体をなだめるように、頭を撫でる。

しばらくしてようやく緊張がほぐれてきたようだったが、
今度は僕が抑えられなくなってきた。
彼女をきつく抱きしめる。自分の鼓動が伝わるように…。


「…動いてもいいかな」

「ゆっくり、なら…」

「……できなかったら、ごめん」


抱きしめながら腰を動かす。水音とともに中で内壁が形を変え、
擦り付けると熱いひだが絡み付く快感に、角度をかえて何度も往復を重ねる。
血液がさらに下半身に凝縮されると、神経がそこに集中されて他が考えられなくなる。

やばい、止められない。

胸に触れ、突起を刺激すると中がさらに締まる。声を聞かなくともわかる、
繋がっているという感覚に、腰をさらに動かした。

突き上げる度、短く高い喘ぎが耳に届く。
腰を押さえ、肩を抱き、体を打ちつけながら彼女の名前を何度も呼ぶと、
応えるかのように腕に力をこめて抱きしめてくれる彼女に、想いの全てを解き放った。

-------

きつく抱きしめる彼が、私の中でどくりと脈打つ。
それはまるで、心音のように。どくりどくりと脈を打つ。
彼の気持ちが脈動となって注ぎ込まれるその感触を、
どこか不思議な気持ちで受け止めていた。

これは…そう、彼の命だ。今、私は、彼の命を受け止めている。


頬を涙が伝う。知ってしまった重みに、潰されて。

命を育むことが、自分達に許されることなどないというのに。
たとえそれが形にならなかったとしても、知ってはいけなかった。


涙が頬を流れる。
彼の気持ちはうれしいのに、受け止めきれない自分に涙を流す。
困惑して自分を慰める彼の優しさが辛くて、でもそれに甘えて涙を流す。

嬉しいのに辛いんだと伝えると、彼は察してくれたのか
優しく抱きしめてくれた。

月明かりが自分達を冷たく照らし、
温もりを求めて、ただひたすらに抱き合った。


o...rz

俺は約束したよ…ここはベルアニスレで、しっかり抱かせるってよ…
ただちょっと、この2人に関しては普通の幸せには違和感があったんだ。
期待していたみんなごめんよ…。でも、最初からこの予定だったんだ。

これ、ほんとまとめに載ったら盛大に叩かれる気がするので
豆腐メンタルな俺に免じて、この話はここだけで読めるようにしてください。

さて…明日は最後にタイトルを回収して、この話を終えます。

…おやすみ(´・ω・)悶々

あああああ乙ううう
ベルアニにおいて切なさとやるせなさは重要なファクターだと思うんだ
安直なハッピーエンドにしないところに愛を感じるよ!
最後まで着いて行きます

乙!もったいない!まとめに載るの楽しみにしてるんだけどな....。ベルアニ可愛いよ~。

眠れるわけねぇぇぇ!

>>254 ありがとう、ありがとう…俺なりの2人への愛です、これは。

>>255 いつも感想ありがとう…

これ、まとめに載っていい作品だと思います?
そもそものっけてくれるかどうかも疑問なんですけどね。
超?エロ要素入ってるし?
あんな描写で良いんだろうか…ハァ

素晴らしかった!ベルアニはじめて見たけどこれは名作だ。

幸せになりきれない感じがいい

>>257 名作だなんて恐れ多い。

>>258 幸せになって欲しいけどなって欲しくもない、変な話です。

…では、まだ早いですがエロは終わったのでラスト投稿開始します。
話の後に解説をちょこっと入れさせてくださいね。

転載は…解説後に、俺以外のレスが10個以上ついたらOKということにします。
転載の際には解説も入れてあげてください…俺は、ヘタレでチキンなんだ。

------
翌日。汚したシーツを洗い、爺さんから用意されていた
蹄鉄、ノミ、カンナ…復興に必要な品々を受け取り、馬に乗って帰路についた。

彼女の乗ってきた馬に荷物を乗せ、
跨るのが体に堪える彼女は横向きで、僕は彼女を支える形で馬を歩かせる。
訓練場が見えるまでは、このままでいいだろう。

ベルトルト「…お父さんに会いたくなった?」

気難しい爺さんは、どこか彼女の父親の面影があるように思えた。

アニ「…ちょっとね」

ベルトルト「その時は…僕も一緒に行っていい、かな…」

アニ「殺されに?」

ベルトルト「…だよね」


気持ちが通じ合ってから一夜明けたが、
最後に彼女が泣いた理由を、僕は聞けなかった。
聞いてはいけない気がして。ただ、抱きしめることしかできなかった。
全てが終わってから、もう一度君を抱かせて欲しいとだけ伝えて…。

手綱を片手で操作し、小さな彼女を抱きしめる。


ベルトルト「彼になんて言おう」

アニ「…何も、言わなくていいさ。下手に心配かけさせたくない」

ベルトルト「そうだね…」

アニ「そんなことより、あんた大丈夫なんだろうね」

ベルトルト「何が…?」

アニ「この後だよ。どうせ戻ったら、あいつらに色々聞かれると思うけど」

すぐに顔に出る僕のことだ、突っ込まれたら
何かあったと疑われるのは目に見えている。

ベルトルト「…自信、ないな」

アニ「………いい考えがあるんだ」


「ようお二人さん。昨晩はお楽しみでしたか」

案の定、男性諸君に囲まれた。冷や汗が流れる。

ベルトルト「い、いや…その…」

ライナー「なんだ…まさか、お前本当に!?」

アニ「ああ…やられたよ」

周囲が驚きの渦と化す。君まで驚かなくてもいいじゃないか。


アニ「朝起こそうとしたら寝ぼけて抱きつかれたんでね。
   こいつの大事なもんを蹴り上げてやった」

一部からヒッという悲鳴が上がる。

コニー「お前まだそのクセ治ってねえのかよ…」

…いい機転だとは思うけど、これはこれで頭が痛い。
頭を抱える僕に、同情の目線が突き刺さる。


ライナー「詳しい事情はこっちで聞こうか。行くぞ」

ベルトルト「…いや、だから、僕は」

ライナー「いいから来い。アニ、お前もだ」

アニ「はぁ…すぐ終わらせてよ」

ライナー「つうことで、ちょっと席を外すぞ。お前らサボるなよ!」

-----

ライナー「で、本当のところはどうなんだ?」

アニ「どうもこうも、さっき言っただろ」

ライナー「…どうなんだ、ベルトルト」

勘のいい君は、きっと何かを察知したのだろう。
昼間話していたことを思い出す。

ベルトルト「…おかげで、たくさん泣いてスッキリできたよ。ありがと」

アニ「…泣き虫」

ベルトルト「泣いていいって言ったのはアニでしょ…」


ライナー「あー…そうか、そうか。まぁ…アレだ。
     明日はお前達にやってもらうからな。…喧嘩してないなら、それでいい」

アニ「ああ。言われなくともやるさ」

ライナー「しっかりやれよ。俺は目立つからな…逆に人の注意を引いておこう」

ベルトルト「うん…」


アルミン「あ、お話の途中で悪いんだけど…アニ、ちょっといい?
     持って来てもらった中に、リストにないものがあるんだ」

アニ「ああ…それ、爺さんの気持ちだって。今行く」

アルミン「ごめんね、ありがとう」

ベルトルト「………」

ライナー「よし、俺らも行くか」

ベルトルト「…うん」

アルミン「………」

アニ「何やってんだい。行くよ」

アルミン「あ、待って」


.


「…悪魔っているじゃない」

「この中の人類のこと…?」

「いや。人の心を惑わす方」

「…それが、どうかしたの」


「私達の中にも、悪魔は潜んでいる」

「………」

「こうして人の温もりを求めてしまうのは、
 悪魔の囁きに負けてしまったんじゃないかって
 …時々、思うんだ」

「そう…」


「でも、それがなければ今の僕達の関係はうまれなかった」

「…そうだけど」

「じゃぁこうしよう。
 同じ悪魔でも、囁きじゃなくって――」


「―――悪魔の微笑、ってのはどうかな」

...Ende


あー、終わったよ。エロなんて書くもんじゃないよ。恥ずかしいたらありゃしない。
作風は、あえて前作と変えてみました。少しは楽しんでいただけたでしょうか…

以下、解説。

題名は彼の某台詞をもじってますが
誰の心にも悪魔は存在して、常に見え隠れしてるよね、という意味だったんだ。

弱みを握って欲を満たそうとしたり、欲の為に人の気持ちを踏みにじったり
罪の意識に負けて己を見失ったり。
それを乗り越えてこそ、強さって得られるんじゃないでしょうか?

それが囁きか微笑か、どう捕らえるかは自分次第です。
でもね、一番最初に戦士じゃなくなったのはベルさんだと俺は思うのだ。
恋をした時点で、彼は戦士ではないんだ。だからその甘さが狙われてしまう。
そしてその対象がいなくなった時、彼は本当の意味で戦士になってしまう、
そんな展開になると悲しいもんですが
これは今後の原作次第ですね。今月号も楽しみだなぁ!

…そして、誰か僕らを見つけてくれ、のシーンみると
彼を救えるのは、ユミルかもとも思うわけです。ベルユミも嫌いじゃない。


そしてアニは女性だから、命の重みを2人よりはずっと近くに感じてたかもしれない。
壁外調査で人を殺すのは最後にしようと頑張ったけど、終われなくて…
だからストヘス区では人ゴミを避けて逃げていたのかも。

…などとシリアスに言うとでも思ったかい!
ホントは黒ゲストルトがアニをいじめる話にしたかったんだよ!
どうしてもベルさんがヤダヤダって言うから、後からこじつけでそういう流れにした。

まだまだ未熟者の俺が恋だの愛だの人間だの語れるわけないし
そこはSSだし本作は気軽に読んで欲しいw
じゃないと次が書けないしな!


おまけ。回収できなさそうで流した、
>>91 後のライナーとマルコ、二人きりの会話。

ライナー「しかし驚いたな。お前アニのこと好きだったのか」

マルコ「いや…それは、彼じゃないの?」

ライナー「ん?」

マルコ「ほら…よく見てるから、そうなのかなって」

ライナー「あー…」

マルコ「彼も、話に入ってくれないかな、って思ったんだけど…」

ライナー「…すまんな」

マルコ「ううん。でも…彼、女性に対して何かトラウマでも?」

ライナー「…ちと、昔にな。あまり聞かないでやってほしい」

マルコ「そっか…じゃぁ、彼の前であまり話さない方がいいかな」

ライナー「…悪い」


マルコ「もっと打ち解けてくれるといいんだけど…」

ライナー「あいつもお前の気持ちくらい分かってくれてるさ。
     よし、ジャンの理想でも聞きにいってやろうぜ」

マルコ「はは…彼もジャンみたいに素直ならいいんだけどね」

ライナー「それは遠慮させてもらいたい」

マルコ「あははは、違いないや」

ライナー「あー、俺トイレ行ってから戻るわ」

マルコ「そう、先戻ってるね」

ライナー「おう」




ライナー「………っ」


…って、大切な幼馴染のことを心配してくれるいい奴もいたりして。
ほんとならあいつらも苦しむこともないのに、と
罪の重さもだけど…兄貴分なのに何も出来ない自分の無力さにも不甲斐なくて
心が壊れてしまったのかなとも思えてきたこの頃です。

自分の身代わりになって死んだベリックの影が
誰か人のためになって死にたいと思う、
どこかクリスタの気持ちと重なる部分があるようなないような。
そんな>>1の妄想は止まるところを知らない。

最後に、ここまで読んでくれた皆様に感謝を。
近いうちに新しい妄想広げにきます。
作風を変える予定なので、まぁ言わなきゃバレないでしょう。多分。

たくさんの期待と支援、ありがとう。
感想があったら喜んでレスしますw

そして先ほども述べましたが、これより10レスついたら転載許可とします…
俺はチキン野郎なんだよおおおおお!

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