上条「いい加減にしろォォォ!!!!!」(254)

上条当麻は走っていた。
彼の不幸体質からして勿論、それは人からしてみればたいした理由ではない。
しかし、彼にとっては今日の生死がかかっていると言っても過言ではない。
そう、スーパーのタイムセールに間に合う為である。

上条「うおおおぉぉぉぉ!間に合えぇぇぇ!」

―――完売

上条「が…そ、そんなぁ~」

今日は残念ながら間に合わず、セールの卵と肉を買うことができなかった。

上条「はぁ、今日の夕飯どうすっかなぁ~」

禁書「おかえり、とうまー、おなかへったー」
上条「悪いな、インデックス、今日のタイムセール間に合わなかったんだ。」
禁書「え!?じゃあ今日のごはんは!?」
上条「……あるもので適当に済まして置いてくれ。」
禁書「え~、私お肉食べたかったんだよ!」
上条「…悪かったな、今日も補習があって遅くなっちまったんだ。」
禁書「もう!しっかりしてよ!あ~、お肉食べたい、お肉~」
上条「……………」
禁書「ねぇとうまー、とうまー、とうまー」

―――ブチッ!


上条「だああぁぁぁ!!うるせえんだよ!いい加減にしろォォォ!!」

禁書「ビクッ…え、とうま?」

上条「わがままばっかり言いやがって!この穀潰しが!!
    我が家の家計事情も知らずに無理ばっかり言うんじゃねぇよ!
    いいか!お前があんなガツガツしてるから、わざわざ毎日タイムセールにはしっていかなきゃならねぇんだよ!お前は家にいるだけで何もしねえしよぉ!働かないで食う飯はうまいってか!?あぁ!!?」

禁書「と…とうま…ごめ…」ウルウル
上条「チッ、もう知らん!」
禁書「え…とうま?とうまぁ!どこ行くの!?」
上条「ついてくんじゃねえぇ!!」
禁書「!!!」ビクッ
上条「ふん、」スタスタ
禁書「…ふぇっ、と、とうまぁ」ポロポロ

ついに堪忍袋の緒が切れた上条当麻は、行く当てもなく飛び出してしまった。

上条「はぁ~、不幸だ。ったく、俺がどれだけ苦労してるかも知らないで…。もう知らん。」

美琴「あ、ちょっと、アンタ、」

上条「…ったく、ただ何もしねえくせに飯はいっちょ前に食うし…」
美琴「ちょっと!聞いてんの!?」
上条「あ゛!?」
美琴「え…そ、そんな恐い顔しなくてもいいじゃない…。」
上条「んだよ、ビリビリか、」

禁書「とうまーとうまーとうまー」
かもじょう「うるせぇ!いいから腰ふれ腰!」
禁書「墳ッ!墳ッ!墳ッ!」
かもじょう「ふじぃいぃぃhふいえhfjひいいいいい」
しえん

美琴「ビリビリじゃなくて御坂美琴!」
上条「はぁ、もうどうでもいいや」
美琴「ど、どうでも良くないわよ!ちょっと!
    もう、今回こそ決着をつけさせてもらうわよ!!」
上条「またかよ、もういい加減にしろよ、お前じゃ俺に勝てねえよ。」
美琴「~っ!何よ!私だって別に負けたわけじゃないじゃない!
    大体アンタはいつもそうやって…」

上条「うるせえ」

美琴「は?うるさいじゃないわよ!そうやっていつも私のことバカにして!!
    もういい加減に…」

上条「うるせえって言ってんだろォがぁぁ!!!!」

美琴「ビクッ!…え?」
上条「ったく、いつもいつも出会って第一声が勝負しろだの、ビリビリじゃないだの!!
    どぉでもいいんだよ!そんなこと!!
    俺の能力の前じゃお前は絶対に勝てないのは分かってんだろうが!
    それにお前だって俺のことアンタ呼ばわりじゃねぇか!!
    年下の中学生の癖に、何様のつもりなんだ!!」

美琴「え、ちょ、ちょっと、そんないきなり…」ビクビク

上条「レベル5!?超電磁砲!?常盤台!?んなこと知ったこっちゃねぇ!!
    お前は俺からしてみればただの鬱陶しいガキなんだよ!わかったかこのクソガキィ!!」
美琴「そ、そんな…わ、私はただ…アンタが…」ウルウル

上条「ほら見ろ!そうやってまたアンタ呼ばわりだ!!
   お前はお嬢様で、能力もあるし、頭もいいからさぞかし俺なんかみくだしてるんだろぉなぁ!!御坂さんよぉ!!」
美琴「えぐっ…わ、私、そんな…つもりじゃ…」ポロポロ
上条「ふん!………」スタスタ

御坂美琴はタイミングが悪かった。
ちょうど今上条当麻はイライラが絶頂に達したばかりだった。
今の上条当麻はパンパンにふくらました風船と同じであろう。
少しでも刺激を与えてしまうとはじけてしまう。
そして、上条当麻は振り返ることなくまた歩き出した。


すみません、予想外の急用が入りました。
ちょっとはずします。出来れば保守してくれるとうれしいです。

予想外(笑)の急用(笑)

予想外ねえ(笑)

ふぅ…
お待たせしました。再開します。

上条「あぁ、くそっ!ったく、何だってどいつもこいつも俺の邪魔ばっかりするんだ?
もういい加減好きにさせてくれよ!」クシャクシャ

いつの間にか日は暮れていた。上条当麻は行く当てもないので、適当にふらついて夜を越すことにした。

上条「ちょうど、明日から休みだし、ゆっくり羽を伸ばしてみるか…」

今現在、上条当麻の気持ちは安定していた。
流石に2回連続でキレたのだから当たり前だろう。

上条「たまには夜の街をぶらつくってのも悪くないな。」

学園都市では住人がほとんど学生なので、この時間にして既に人がほとんどいない。通勤帰りのサラリーマンもいないし、電車も走っていない。静かな夜だ。

上条「よっこらせっと…」

上条当麻は歩いてきた川原に腰を下ろした。

上条「今日は月が綺麗だな…」

なんとなく感傷に浸っていると、川の向こうに人が歩いているのが分かった。

上条「ん?…誰だ?」

今日は天気がよく、月の光がよく通っていたので少し目を凝らせばそこにいるのが誰か分かった。

上条「え、あれ、一方通行じゃねえか。」

見てみるとなにやら重たそうにビニール袋を下げている。
上条当麻は目で一方通行を追いながら腰を上げた。
そしてなんとなく、一方通行の後をつけてみたくなった。

上条「(あいつ、ベクトル操作っていっても、流石に感知する能力はねえよな?)」

上条当麻は小走りで川の対岸から一方通行を目で追いながら歩いていく。
向こうがこっちに気づく様子はなさそうだ。
暫くすると橋が架かっていたので、少し立ち止まり、
一方通行がまっすぐ歩いていくのを確認して橋を渡った。

上条「(やべ、おもしれぇ)」

上条当麻はまるで幼かった頃を思い出すように尾行を楽しんでいた。
傍からみれば完全なるストーカーだが、
彼には小さい頃の記憶がないから尚更、初めての遊びのように楽しんでいた。

近くに来て上条当麻は気づいた。一方通行が杖をついていたことに、

上条「(!?アイツ…怪我でもしたのか?)」

上条は一瞬そう考えたが、即効でそれを否定した。
一方通行の能力はベクトル操作。
運動量・熱量・光・電気量・といったあらゆるベクトルを観測し、触れただけで変換する能力。
その反則気味な能力の前では、上条当麻以外、触れることさえ不可能であろう、と上条当麻は思っていた。

上条「(…じゃぁ、なんでアイツ杖なんかついてるんだ?)」

ますます興味を持った上条当麻は、もういけるところまで追跡しようと決めた。

上条「…ここは、」

しばらく追跡すると、あるマンションへたどり着いた。

上条「へぇ、あいつ、ここに住んでんのか、意外と普通なんだな。」

あいつが住んでいる所のお隣さんは普通の人なのだろうか。
などと考えているうちに、一方通行はマンションに入っていった。

上条「…行ってみっか」

ここまで来たのだから初志貫徹してやろう。と
全くの自分の都合で追跡を再開した。しかし、

一方通行「なァにやってんだァ?」
上条「!!!!!!?」

上条当麻がマンションに足を踏み入れたとき、物陰に隠れていた一方通行が出てきた。

上条「い、いやぁ、ちょっと夜のお散歩を…。」
一方通行「それにしちゃァ随分走ったり止まったりしてたなァ?」
上条「っ!?お、お気付きでしたか…。」
一方通行「バレバレだァ。つけるならもっと上手くやりやがれ。」

上条当麻はふと、視線を下げる。
するとそこにはコンビニの袋に入った大量の缶コーヒーがあった。

上条「…コーヒー、好きなのか?」
一方通行「…別に、てめェにゃ関係ねェだろ」

会話を続けようとした上条当麻だったが、それは一言で強制終了された。

一方通行「それより、てめェ、なんの用だァ?」
上条「え、い、いやぁ~。用って程じゃないんですけどね…。」
一方通行「ンだよ。はっきり言えよ。黙ってると殺すぞ」
上条「いや、本当に、ただ、たまたまお前を見かけたからなんとなく、つけてみようかって、アハハ…」
一方通行「…暇な奴だなァ」
上条「お前だってこんな時間にコンビニ行ってんだから同じようなもんだろ?」
一方通行「………」

無視。会話のキャッチボール不成立。一方通行は上条当麻が投げたボールを反射することもなく、避けた。
そこで上条当麻は気になっていたことを一つ思い切って聞いてみた。

上条「なぁ、お前…怪我したのか?」

一方通行「はァ?何言い出すんだてめェはァ?」
上条「いや、だって、それ…」
一方通行「ン、あァ…。別にてめェには関係ねェだろ」

その台詞はさっきも聞いたような気がする。

上条「…なぁ?」
一方通行「ンだよ、まだ何かあるのかァ?」
上条「実は俺今日行くとこなくてさ、泊めてくれねえかな?」

何を言っているんだ俺は。上条当麻は後悔した。
自分でも分からない。何故いきなりコイツにそんなことを言ったのだろう。
殺されるんじゃないだろうか。ふと、冷や汗が流れてくる。

一方通行「…てめェ、何企ンでやがンだァ?」
上条「い、いや、本当になんにもないんだって!
ただ…泊めてくれたらラッキーかなぁ、なんて…、ハハ…。」

あ、また俺余計なこと言ったな。上条当麻再び自己嫌悪。

一方通行「ふン、好きにしろォ」
上条「へ!?」

予想外の返答に思わず声を出してしまった上条当麻。
一方通行は上条当麻を待つことなく進んでいく。

上条「……………」

4秒考えて、上条当麻はお言葉に甘えさせてもらうことにした。走って一方通行を追いかける。
一方通行は既に自宅前まで来ていた。そして彼は無言でドアを開ける。

???「お帰り!遅かったね!ってミサカはミサカは心配してみたり!」
???「お帰りじゃん」
???「お帰りなさい。遅かったわね。」

中から数名、女性の声。

上条「え!?お前誰かと一緒に住んでんの!?」
一方通行「…こいつらが勝手に上がりこんできただけだァ」
打ち止め「あれ?この人は誰?ってミサカはミサカは聞いてみたり。」
芳川「あれ、お客さん?」
黄泉川「え、お前がお客つれてくるなんてめずらしいじゃん」
一方通行「路頭に迷ったんだとよォ」
黄泉川「あれ、月詠先生んとこの生徒じゃんよ?」
上条「え!?…あ!!なんであなたがここに!?」

黄泉川「それはこっちの台詞じゃんよ」
一方通行「ンだァ?てめェら知り合いかよ」
黄泉川「知り合いも何も、うちの学校の生徒じゃんよ」
芳川「あら、この子のお友達かしら。ゆっくりしていってね。」
一方通行「友達じゃねェよ!」
打ち止め「あれあれ、ついにあなたにも友達ができたの!?ってミサカはミサカはうれしかったり!」

打ち止めは上条さんのこと知ってr

その頃、御坂美琴は寮の門限を過ぎたにもかかわらず、まだ夜の街を徘徊していた。
その目は充血し、涙の後がはっきり残っている。

美琴「(……どうしよう。私、アイツに…嫌われた…のかな。)」

そう考えただけでまた涙が出そうになる。しかし、彼女はそれをぐっとこらえた。
どこへ行こうでもない。しかし、今は誰にも会いたくなかった。
そのとき、携帯の着信音がなる。

―――着信アリ 白井黒子

別に驚きはしない。まぁ、当たり前だろう。
今ごろ白井黒子は寮監に大目玉を食らっているに違いない。
御坂美琴は悪いとは思っていたが今は目を瞑ることにした。
しかし、風紀委員沙汰になると面倒になると判断したため、メールを一通入れることにした。

>>54
忘れてるってことで……ww

『ゴメン、今日、帰れない。
別に厄介ごとに首突っ込んでるわけじゃないから、心配しないで。
寮監にはなんとかごまかしといてくれない!?
お願い(><)あとでデートしてあげるから(ハート)』

これなら、余計な心配を入れることは無いだろう。と何回も見直した後、送信ボタンを押した。

美琴「……今日は、月が綺麗ね。」

御坂美琴は、ふと、感傷に浸っていた……。

そもそもネットワーク繋いでるんjy

>>57
(゜д゜)………

すみません、色々間違いあるかもしれませんがSS2回目なんでどうか許してください。


上条「(ダメだ。聞きたいことがありすぎる…とりあえず、自己紹介でもするか…)」
上条「えっと、○○高校1年7組の上条当麻です。今日はいきなり押しかけてすみません。」
芳川「あら、あなたが一方通行を倒したLV0の子なのね?」
一方通行「っ!!」
上条「え、何で、それを…?」
芳川「私は芳川桔梗。絶対能力進化実験に参加した科学者よ。」
上条「!!お、お前があんな血も涙もない実験を!」
芳川「ま、今はクビになって無職だけどね。軽蔑してくれてかまわないわ。
    これも、私の甘さが悪かったのよ。」
上条「…。あなたは一方通行のお母さんですか?」
一方通行「ぶっ!!」ブフォッ
打ち止め「あー、コーヒー吹きだしちゃって、汚いなぁ~ってミサカはミサカは批難してみたり。」
一方通行「げほっ!げほっ!げほっ!げェほっ!…おェっ!
      う、うるせェ!こいつがふざけたことぬかしやがるからいけねェんだ!」

さて、おいどんの勘違いのせいで、こっからおかしくなります。
皆さん、全力で脳内補完お願いします。


上条「……………。」
黄泉川「そんな目で見てやるなじゃんよ。芳川も色々苦労したんじゃん。」
上条「……まぁ、今は泊めてもらっている身ですし、これ以上何も言いません。」
黄泉川「全く…。これでも芳川は命かけてこいつらを助けたんじゃんよ?」
上条「え?」
芳川「ま、詳しくは後で話すわ。」
上条「…あの、もう一つ聞いていいですか?」
芳川「いいわよ」
上条「なんでここに御坂妹が、しかも小さいのがいるんですか?」
打ち止め「む~、ちっちゃくないもん!ってミサカはミサカは抗議してみたり!」
芳川「彼女は妹達の上位固体。通称最終信号。」
上条「?」
芳川「要するに、ミサカネットワークに直接命令を出せる、反乱防止用の安全装置として生み出された20001号よ。」
上条「…で、何でこいつが一方通行と一緒に?」

一方通行「こいつが勝手についてきただけだ。」
芳川「ま、最初はそうなんだけどね。」

すると芳川桔梗は上条当麻に顔を近づけ耳打ちした。

芳川「今じゃ最終信号は一方通行にとってなくてはならない存在になってるのよ。
    この先は一方通行が寝てからにしましょう。彼がいるとうるさいから。」
上条「はあ…。」
黄泉川「で、お前は何でここに来たんじゃん?」

ここで現実に戻った上条当麻。
そういえば自分は日々たまるストレスに耐え切れなくなって…
上条当麻が深刻な顔をしていると黄泉川愛穂は追求をやめることにした。

黄泉川「…ま、話したくないならいいじゃんよ。」
上条「あ、ありがとうございます。」

御坂美琴は街を回っているうちに、今日、上条当麻と会ったところまで来ていた。
ふと、川原に腰を下ろす。
御坂美琴は考えていた。
勿論、今すぐにでも謝って許してもらいたい。しかし、恐かった。
上条当麻に会いたい。会って謝りたい。しかし、会ったらまた、いや、より一層関係が悪くなってしまいそうな気がした。

美琴「(…もう、私……どうしたらいいか分からないよ…)」グスッ

涙がこぼれないようにふと、夜空を見上げる。今日は本当に天気が良い。
天体観測にはもってこいの日だ。
視線を下ろすと、川に映った月が見える。
ふと、『猿猴捉月』という四字熟語が頭をよぎる。
猿が水に映る月を取ろうとして溺死したように、身の程を知らぬ望みを持って、失敗することにいう。

私はその身の程を知らぬ猿だったのだろうか?
御坂美琴は、そのままそこで眠ってしまった。

カン、と音を立てて空になった缶コーヒーを置いた一方通行は奥の部屋へ行ってしまった。
そういえばこの部屋、マンションだと言うのに相当広い。
4LDKはあるのではないだろうかと上条当麻は周りを見回してみた。
すると、ふと、打ち止めと目が合う。

打ち止め「ねぇねぇ」
上条「ん、なんだ?」
打ち止め「あのね、あなた…あの人と仲良くしてあげてね。ってミサカはミサカはお願いしてみる。」

予想外の言動に驚きを隠せない上条当麻

上条「(こいつは一方通行をそんなに想っているのか?自分の仲間を次々と殺されたのに…)」

打ち止め「あの、聞いてる?ってミサカはミサカは確認してみる。」
上条「あ、あぁ、聞いてたよ。…わかった、仲良くするよ。」
打ち止め「ほ、本当に!?ありがとう!!ってミサカはミサカは本気で感謝してみたり!!」
芳川「さて、あの子も寝たみたいだし、さっきの話の続き、しましょうか。」
上条「………はい。」

それから上条当麻は全てを聞いた。
―――一方通行が命がけで打ち止めを助けたこと。
―――そのせいで言語能力、演算能力、さらに、歩行能力まで失ったこと。
―――そしてそれをミサカネットワークで補助していること。

上条当麻は驚きを隠せなかった。
あの一方通行が、御坂妹を1万人以上殺した一方通行が、
人のために命を張った。とうてい信じられない話である。

打ち止め「あの人はね、本当は実験なんてやりたくなかったの。ってミサカはミサカは説明してみたり。」
上条「どういうことだ?」

ここで打ち止めは8月31日、一方通行と初めて会い、初めてファミレスに行った時話したことと同じことを上条当麻に話した。

上条「…………」
打ち止め「…さっき言い忘れたけど、あの人はとても素直じゃないの。
      それでも、できるだけあの人にやさしくしてあげてね。ってミサカはミサカは再びお願いしてみる。」
上条「ああ。」

上条当麻の顔には不思議と笑みが浮かんでいた。
別に一方通行のことを馬鹿にしているわけではない。
その笑みは安堵の笑みだ。

上条「……(あれ、なんで俺笑ってんだ?)」

上条当麻は、なぜ、自分が笑っているのか、こんなうれしいような気持ちになっているのか分からない。

打ち止め「よかった!あの人に私以外の友達が出来て!ってミサカはミサカは本気で喜んでみたり!
……あれ?あなたはあの人の友達で、ミサカはあの人の友達だから…」

上条「(なんか、ややこしいこと言い出したな…)」

打ち止め「ってことは!ミサカとあなたもお友達だね!ってミサカはミサカは友達が増えて嬉しかったり!
      ねぇ、遊ぼ!遊ぼ!」
上条「っておい!ちょ、ちょっとまてよ!そっちの部屋は!」

打ち止めは上条当麻の手を引き、先ほど一方通行が入っていった部屋に入っていった。

上条「(……普通に寝てるな)」
打ち止め「いい?いち、にーの、さん!で、この人にダイブするんだよ!」
上条「いや、まてまて!俺そんなことしたら死んじゃうから!」
打ち止め「大丈夫だよ!この人はそのくらいじゃ死なないよ!ってミサカはミサカは…」
上条「俺が死んじゃうからぁぁぁ!」

打ち止め「行くよ!いち、にーの…」
上条「ちょ、ちょっとまっ……」
打ち止め「さん!!」

―――ドシーン

一方通行「ぐおォっ!!いってェェ!!」
打ち止め「アハハハハ!」
上条「」

一方通行「――ッ!ってっめェェるァァ!!表にでろォォ!!」
上条「ちょと待った!俺は何も……」
打ち止め「逃げるぞー。ってミサカはミサカは全力疾走!」
上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁ!」

黄泉川「仲良さそうじゃん♪」

芳川「そういえばあなた、夕飯は食べたの?」
上条「あ、そういえば…家飛び出してきちゃったから…」

上条当麻はふと思い出した。
頭に来て全て投げ出してきてしまったが、インデックスは今ごろお腹を空かしているのではないだろうか。

芳川「せっかくだから、食べていかない?実は今日、作りすぎちゃって…」
上条「…あの、すみません、それ、持って帰ってもいいですか?」
芳川「え?」
上条「…家で、腹空かして待っている奴がいるんで、俺、帰らないと…」
芳川「……クスッ、そう、分かったわ。もっていって。」

上条「すみません。ありがとうございます!鍋は後で返しますから。」
芳川「えぇ。それじゃ早く行った方がいいんじゃない?」
上条「はい、失礼します。」
打ち止め「また来てね!ってミサカはミサカは手を振ってみたり。」
一方通行「二度と来ンじゃねェェ!!」
上条「あぁ、また来るよ、絶対な。」
一方通行「―――――(無視かよ)」
上条「あ、一方通行、悪かったな。せっかく泊めてくれるって言ってくれたのに…」
一方通行「別に俺ァ泊まってけなんて最初から言ってねェ…」
上条「ふっ、そうか……ありがとな。」
一方通行「……………行かなくていいのかァ?」
上条「おっと、そうだった!じゃ、お邪魔しました!」
打ち止め「じゃーねー!」

上条当麻は鍋を抱えて、一人来た道を走った。
インデックスには少し悪いことをしてしまった。謝って仲直りしてから、
二人で飯にしよう…。





―――ガチャ

上条「………ただいま~っと」ソロリ
禁書「と、とうま…?」
上条「お、おう…。」

禁書「……………………」

上条「……………………」

禁書「…ふ、ふぇ~。と、とうまぁぁぁぁ!」

インデックスが泣きじゃくりながら上条当麻に飛び掛ってくる。
上条は両手を上に挙げて鍋を死守する。

禁書「ふわぁぁぁん!とうま、ゴメンなさい…。私、わがままばかり言って。
    私、もうわがまま言ったりしないから、もう、出て行かないで…」ポロポロ
上条「…あぁ、俺も悪かったな。あんなに怒鳴ったりして。」
禁書「とうま・・・ゆるしてくれるの?」
上条「だから言ってるだろ?俺も悪かったって、」
禁書「ふ、ふ、ふえええぇぇぇぇぇん!」
上条「よしよし、悪かった、悪かった。」ナデナデ
禁書「ごめん、とーま、私、お手伝いとかもするから…」
上条「はいはい、わかったわかった。じゃ、飯にするか!」
禁書「……うん、」グスッ


休憩入ります。すみません。
これでも実は高校3年しぇいなんで許してください。

手元にある書置きはもう完結してるんですけど、一気に投下すると、猿さんくらいそうなんで…

禁書「スー…スー…」
上条「寝ちまったか…。」

食事が終わり、後片付けをしている間に、インデックスは寝てしまった。
顔を覗き込んでみると、涙の後がはっきり残ってる。
上条当麻はインデックスを抱え、ベッドに寝かせてあげた。

上条「…え!?なんだこれ!?」

ふと、上条当麻が枕に手を触れてみると、湿っているどころではなく、『濡れている』

上条「……馬鹿だな、俺は…こんな小さい子、こんなになるまで怒鳴ったりして…」

第三者が見れば、いや、別にお前はそんなに悪くないと思うぞ。そりゃキレる。
と思うだろうが、やはり、上条当麻は人が不幸になるのを見過ごせなかった。


これで最後、本当に休憩入ります。
下手すると明日になっちゃうかも……

上条「よし!明日はなんとかして食材を手に入れていいもん食わしてやるか!」

やれやれ、明日やることが一つ増えちまったな…と普段なら落ち込むところだが、
上条当麻は笑顔だった。

その夜、寝床についた上条当麻は1人考えていた。
アイツと、友達、ね。
少し嫌な予感もするが、なんだか楽しそうな気もしてならない自分がいた。
一方通行が命がけで打ち止めを助けた話を聞いたとき、なぜか自分は嬉しかったのだ。
その理由はわからないが、とにかく、うれしかった。

―――翌日

上条当麻は朝早くから出かける準備をした。

上条「インデックス、じゃあ俺、出かけてくるから。」
禁書「うん、いってらっしゃい!私は今日あいさのところに遊びにいってるからね。」
上条「わかった。じゃあな!」

上条当麻は走った。御坂美琴を探すため、そして、謝る為。
当てはない。とりあえず、昨日、御坂美琴と会った場所へ行ってみる。
まだ早朝だったが、そこに御坂美琴はいた。

上条「…よう」

御坂美琴が振り向いたその瞬間、彼女はまるで、この世の終わりが来たのだろうかと思うくらい悲しそうな顔をする。

美琴「…あの……昨日は…」
上条「昨日は本っ当にゴメン!!」
美琴「え…?」
上条「俺、少し疲れててさ。色々ストレスがたまってたみたいで、ついに耐え切れなくなっちゃって…。お前は全然悪くないのに…。本当にすまなかった!!」
美琴「ぅ…そんな、わ、私だって……ヒグッ…ゴメン…なさい…ヒグッ」
上条「いや、御坂は全然悪くない。悪いのは全部俺だ!…ゴメンな?」
美琴「ヒグッ…ば、ばかぁ、もう…私、嫌われちゃったと思って…心配で、心配で…
ヒグッ…ふ、ふえぇ、うわあああああああん!」
上条「ああ、悪かったな。本当に悪かった…。」

上条当麻は御坂美琴の頭をやさしく撫でてやった。
すると御坂美琴はよりいっそう泣きじゃくりはじめて、
上条当麻に抱きついてきた。

美琴「ふ、ふええええぇぇぇん、うわあああああん!」ポロポロ

上条当麻は何も言わず頭を撫でる。

美琴「うああああああん!……ヒグッ…ヒグッ…」ポロポロ
上条「…最低だな俺は、…女の子泣かせて…」
美琴「…ヒグッ…そんなことない…あんt……か、かみ…」ヒグッ
上条「ん?どうした?紙?」
美琴「か・・・かみじょう・・・せんぱい・・・」ヒグッ
上条「………へ?」

美琴「上条、先輩……よかった、私、嫌われてなくて…」ヒグッ
上条「(こ、これは・・・いったい?)」←覚えてない



美琴「…わ、私…………私!……上条、先輩の、ことがっ!」ヒグッ



上条「ちょ、ちょっとまて御坂!」


美琴「ふぇ?」グスッ


上条「いつもは『アンタ』なのになんでいきなり『上条先輩』なんだ?」

美琴「……………」
上条「……………」
美琴「……う……うあああああああああん!」
上条「え、ちょちょっと、どうした御坂!?」
美琴「ば、ばかぁ、ばか、ばかぁ…ヒグッ…あ、あんたがっ…あんたが昨日…あんなこと言うから…じゃない!…ヒグッ…」
上条「え?…あ、あぁ!そ、そうだったな、すまん。」←覚えてない
美琴「うああああああああん!ばかぁ、もう、知らないっ…ヒグッ…」

上条「悪かったな、いつでも勝負してやるから。ちゃんと『御坂』って呼んでやるから。」
美琴「ううん、…ヒグッ…そんなのっ…どうでもいいわよ…ヒグッ…アンタが、私のそばにいてくれるだけで…」
上条「あぁ、大丈夫だ。俺はどこにもいかねぇよ。」

明け方のまだ人が少ない川原に、また大きな泣き声が聞こえた。

作りながら投下しとる?

>>116いや、もう全部書き止めてありやす。


上条「……落ち着いたか?」
美琴「………うん」

上条当麻と御坂美琴は二人並んで川原に座り込んでいた。
上条当麻は御坂美琴の目尻にまだ涙が潤んでたので、指で拭ってあげた。

美琴「ん…///」
上条「まだ、泣き足りないか?」
美琴「…もう十分泣いたわよ。これ以上泣いてたら干乾びちゃうわ。」
上条「………本当に、ゴメンな。」
美琴「…いいわよ、アンタも色々大変だったんでしょ?私だって…悪かったわよ。ゴメン。」
上条「そういってもらえると上条さんもうれしいですよ。」
美琴「………ねぇ、アンタ、明日ちょっと付き合いなさいよ。」
上条「ん?なんだ?」
美琴「……だから明日、買物に付き合ってよ…。」
上条「あぁ、そんなことならお安い御用ですよ。」

御坂美琴は、上条当麻に明日、買物に付き合ってもらうことを約束させると、立ち上がった。

美琴「はぁ~。久しぶりにおお泣きしたらすっきりしたわ!」
上条「そうですか…」
美琴「いい!?明日、忘れるんじゃないわよ!」
上条「まさか、こんなことがあったのに忘れるなんてあり得ませんよ。」
美琴「……明日、………楽しみにしてるから。」
上条「あんまり期待するなよ。」
美琴「期待しないわけ無いじゃない…」
上条「え?」
美琴「あんたと一緒の…で、でで、でぇとなんだから、楽しみに決まってるじゃない。」
上条「!!?えっ、…あ、あぁ!そ、そうだな……」

泣き顔まで見られた今の御坂美琴に恥じらいなど無かった。
いつものようにツンツンすることなく、素直に自分をさらけ出した。
これには流石の上条当麻も気づかないわけがない。

美琴「……ねぇ、アンタさぁ?」
上条「ん!?な・・・なんだ!?」
美琴「(動揺しすぎ…クスッ)……好きな人とかいないの?」
上条「な、なんですか?藪から棒に…!?」
美琴「……そんなにストレス溜まってるんだったらさ、彼女の1人でも作れば、緩和されるんじゃないの?」
上条「は、ははは。何を……残念ながら上条さんは今まで生きてきてモテた記憶がないんですよ」
美琴「……幸せな奴ねぇ。」
上条「へ?何が?」
美琴「……もういいわ。じゃ、また明日。」
上条「おう、じゃあな。……俺も、楽しみにしてる。」
美琴「………っ。」

すると、御坂美琴は走って行ってしまった。

上条「さて、もうひと仕事だな。」

上条当麻は家に戻り、鍋を手に取り、再び家を出た。

―――一方通行宅

――ピンポーン
芳川「はい、どうぞ~」
上条「こんにちは。昨日の鍋、返しに来ました。」
芳川「あら、早いわね。わざわざありがとう。お茶でも飲んでって、直ぐ出すから。」
上条「すみません。おじゃまします。」

芳川「はい、どうぞ」
上条「いただきます。ところで、他のかたがたは?」
芳川「黄泉川は仕事、一方通行と最終信号は…デートかしらね。」
上条「で、でぇと!?」
芳川「最終信号がね、本当にあの子のこと好きみたいで、大体いつも一緒にいるのよ。」
上条「…慕われてるんですね。」
芳川「えぇ、そうね。本人もまんざらでもないようだけど。」
上条「俺、昨日あのあと、考えていたんです。一方通行のこと。」
芳川「…………」
上条「昨日、打ち止めから一方通行のことを聞いた時、何故だか分からないけど嬉しかったんですよ。
     こいつは本当はあの実験やりたくなかったって聞いて、妙に…何て言うんでしょう…同情、と言うか、う~ん…」
芳川「クスッ」
上条「…どうしました?」
芳川「ふふ…あなたそれ、既に一方通行のこと1人の友人として見始めてるんじゃない?」
上条「へ?」

芳川「貴方が今話したその感情って、要するにあの子が自分と同じ考えをもってて嬉しかったってことじゃないの?」
上条「………」
芳川「今まで貴方は、あの子のことを血も涙もない奴だと、自分とは違う存在だと考えていたんでしょ?それが、話を聞いてみればレベル5の最強能力者ってことを除けば自分と同じ、人間だった。つまり、自分と同じ仲間だって認識したんじゃない?」
上条「なるほど。……そうかもしれませんね。」

猿喰らったもう寝るまた明日

あ、書けたw


上条「またお話していただき、ありがとうございました。」
芳川「あの子達が帰ってくるまで待ってればいいのに。」
上条「いえ、いいんです。また、来ますから。」
芳川「…そう、待ってるわ。」
上条「とりあえず近いうちに、夕飯のお返しに来ますよ。」
芳川「わかったわ。」
上条「あと・・・」
芳川「なに?」
上条「…あいつに…一方通行に、よろしく伝えといてください。」
芳川「ふふっ。わかったわ。別に深い意味じゃないのね?」
上条「あ、当たり前じゃないですか。なに修羅場来そうなこと言おうとしてるんですか!」
芳川「ふふっ、冗談よ。じゃ、またね」
上条「はい、失礼します。」

自分がまいた種だと言うことは自覚しているが、上条当麻は流石にもう疲れた。
今日は、久しぶりに家でゆっくりしよう。そう決めた。

しかし、

―――prrrrrrrrrrr

上条「もしもし」
子萌「あ、上条ちゃんですかぁ~?上条ちゃん、馬鹿だから補習で~す。」

上条「………ハハ、不幸………でもないかな。」

しってるか、さるくらっても1時間おきにリセットされることを
またはほかの人が書き込むことでさるがなおることを

だからしえんって書き込むんだよ

>>139-141
知らなかったw待たないとかけないのかと思ってたw無知ですまん


打ち止め「たっだいま~!」
芳川「おかえりなさい」
打ち止め「見て見て!こんなの買ってもらっちゃった~♪ってミサカはミサカは自慢してみたり!」
芳川「あら、良かったわね~」
打ち止め「えへへ~」
芳川「あ、そうそう、あの子来たわよ。」
一方通行「あの子って誰だァ?」
芳川「ほら、昨日貴方が連れてきたお友達、上条当麻君。」
一方通行「俺が連れてきたんじゃねェし、友達じゃねェ」
芳川「…あなたに、よろしく……だってさ」
一方通行「あァ?どういう意味だァ?」
芳川「ふふっ、深い意味は無いみたいよ。」
一方通行「…訳わかんねェ」
打ち止め「♪♪♪」


一応ここで終わらせるつもりだった。
あとはまた明日残っていればエピローグ要望あれば書きます。

言い忘れてた。
保守してくれたかた、見てくれたかた、
初心者の自分のssに付き合っていただき、ありがとうございました。

おはよう。
さて、なんかエピローグ希望が色々あるんだけど…

①美琴とデート
②美琴はどうでもいいからインデックス
③かえる先生×上条

どれがいい?

とりあえず③はないってことがわかった
じゃぁ、とりあえず美琴とのデートから、時間があればインデックスもいってみようと思う。


朝。上条当麻はインデックスに起こされることなく、自分で起きた。
そう、今日は遅刻するわけには行かない。
上条当麻にとって補習よりも重要な日だ。

上条「私服なんて着るの久しぶりだなぁ~」

適当に、いつも通りの服に手をかけようとしたとたん、上条当麻は手を止めた。

上条「……デートなんだし、ちょっといつもよりいい格好すっか…。」

上条当麻はある服で何とか色々組合し、上手く着こなした。
集合時間までは余裕である。
少なからず、上条当麻は緊張していた。
御坂美琴と一緒にどこかに行くことはあったが、デートを意識したのはこれがはじめてである。

                    ______

                 '"´          `丶、
              /                \
             /   f_ -―    ̄ ̄   ─- 、⌒'、
                /     |                    `| |
.              ,′   │                  | |
            |     | __, -ァ┬: ァ!: :.7T: ァ=: ┬、l |
            |     「 / -/|:/!:メノ |: / レハ⌒/l =- |
            |     |/!: 斗==ミ  ∨ ノ'x==ミ. j∧ │  私の出番はまだなの?
            |     |:.| 〃//iハ      f//j }!:「  |
            |     /: | ` 弋)_ソ       弋)ソ ' :ト │
            | ,   /| : |  ,,,,      、  ,,,, i:.|∧ |
        _   l/   /`| : |                ,':│ ヘ}
       く、\  j   ∧: :!: :|丶、   `ー '    .イ: :.|   '.
.          \、>''つ  { ',:.|: :レ(、|>      _ <j:│: :!   ',   r‐-、
         / /゙ヽ   }:|: :| \ヽ__`ニ〔人:i : i: |: : |   〉   ゝ<`ヽ
          {   /´)、 !'|: :|   \     ト} ヽ、:」i : |  /  r( `ヽ   }
            \   ´ < ノ |: :ト、   丶   j  ,〉rヘ: | (    {. `   ,′
.            /゙ヽ   ト \|: :| \    、_/  / マ'| ト、 〉   {.    /
         _レ=7   |/\\!   \(匸〉 /匸])  ヘ| |/}廴  r}   イ
        /{∨{.   ハ  }\>    ヽ  ∧ .,'     j |ノ  } 「〈.    |\
          / V ヘ、 / } j/|:|     ∨∧∨     |:|   ∨| \ │ ハ
         」/「入.  ∨ │ | :|:|     〈´∨`〉     |:| 厂∧∨  \| } |

上条「じゃ、インデックス、俺出かけてくるから。昼飯とかは子萌先生に頼んであるから、」
禁書「わかったよ。とーまもお土産かってくるんだよ。」
上条「…できればな。」

上条当麻は家を出た。
気持ちが高ぶっているためか、少し急ぎ足だ。
こんなに早く行っても御坂美琴はいないのではないだろうか。
なんて考える余裕もなく、上条当麻はどんどん足を速めていく。

上条「やっぱ早すぎたか…」

待ち合わせ場所についてやっとそのことに気づいた上条当麻。
しかし、

美琴「お、おはよう…」

上条「は、早いなお前…俺が30分以上前なのに…」

美琴「ぅ…いいじゃない。……だって、少しでも早く……ぁぃたかったんだもん」

上条「えっ!?あ…そ、そうか…」

美琴「!!いつも聞き逃してるくせになんで今日はちゃんと聞いてるのよ!」

上条「え!?何の話だよ?」

美琴「……もういいわ、で、どこ行きたい?」

上条「考えてなかったのか?」

美琴「か、考えられるわけないじゃない。昨日、あんなこと…あったんだから。」

上条「そ、そうか…(なんか今日の御坂かわいいな、普段からこれならいいのに…)」

美琴「あんたいま良からぬことを考えてなかった?」

上条「い、いえ滅相もございません!」

上条「いい加減にしろォォォ!!!!!」










上条「俺のケツの穴はドラえもんのポケットじゃねェェェェッェ!!!!!」

上条「そういえば、やっぱりお前は今日も制服なんだな。」

美琴「……仕方ないじゃない。校則なんだから。」

上条「ま、それもそうだな。っていうかお前私服って持ってるの?」

美琴「ばっ、持ってないわけ無いでしょ!」

上条「あ、いや、違う違う。上条さんが言いたいのは、私服着る機会があるのかってことだ。」

美琴「う~ん、………ないかも」

上条「ですよね~」

美琴「う、うるさいわね。いいのよ、それでも服が欲しい時があるのよ!」

上条「じゃぁ、服でも見に行くか?」

美琴「え?」

上条「上条さん、御坂の私服も見てみたいし、」

美琴「///………うん。」

>>173 どうした、大丈夫?


―――セブンスミスト

上条「ま、ここらへんが妥当だろ。」

美琴「………(今気づいたけど私、私服も幼いのしかもってないのよね…)」

上条「お、ほら、女性服そこじゃないか?」

美琴「あ、う、うん!」

――「ねぇねぇ、これ着てみたいってミサカはミサカはお願いしてみたり!」
――「あァ!?さっき買ってやったばっかりだろォがァ!」
――「これも欲しいの!ってミサカはミサカは・・・」

美琴「え…あ、あれって……」

上条「お、一方通行と打ち止めじゃん。よっ!」

美琴「ちょ、ちょっと!何声かけてんのよ!」

一方通行「あァ?……ンだ、てめェかァ、上条当麻。」

打ち止め「あっ!とうちゃんだ!とうちゃーん!」

上条「」
美琴「」

一方通行「ばっ!て、てめェ、何言ってんだ!?」

打ち止め「えー?だって『とうま』だから『とーちゃん』だよ!ってミサカはミサカは説明してみたり!」

美琴「…えっと、あなたも私の妹なの?」

打ち止め「あ、お姉さまだ!そうだよ!個体番号20001、通称最終信号!」

美琴「20001?」

打ち止め「そう、ミサカは妹達の反乱防止で造られたみんなの上司なんだよ!えっへん!ってミサカはミサカは自己主張してみたり!」

美琴「へぇ~、そんな子もいたのね。……で、なんで一方通行と一緒にいるの?」


―――色々説明中―――


美琴「へぇ~、そんなことが…」

一方通行「で、てめェらは何しにきたんだァ?」

上条「ん、ああ。ちょっと御坂と、………で、デートだ。」

美琴「っ!?あ、あんた何言ってんのよ!!」

一方通行「デートだァ?はァ~ン、意外だなァ……。」

打ち止め「あのね、私たちもデートなの!ってミサカはミサカは対抗してみたり!」

一方通行「ばっ!ばかやろォ!そンなんじゃねェよ!」

打ち止め「え?違うの?ってミサカはミサカは涙目で訴えてみたり…」

一方通行「っ!、…あァ、そうだったなァ。」

打ち止め「えへへ!もう!素直じゃないんだから!」

上条「本当に仲いいんだな。」

一方通行「別にそういうわけじゃねェよ。それより、俺らなンかに構ってねェで、超電磁砲に構ってやれよ」

上条「おっと、そうだったな。じゃあまたな、一方通行!打ち止め!」

一方通行「………またな?」

上条「さて、あいつらも行ったし、服見るか。」

美琴「ね、ねぇ、」

上条「ん?なんだ?」

美琴「わ、私はいいからアンタ服とか見ないの?」

上条「ん~、今は別に必要ないですねぇ~上条さん貧乏ですし。ほら、早く見ようぜ」

美琴「う、うん…(どうしよう、私のセンスが疑われる…)」

上条「御坂って、どういうの着るんだ?」

美琴「ん、え~っと。……!!(そうだ!こいつに選んでもらおう!)
     ねぇ、アンタ選んでよ。」

上条「はい?いや、上条さんが選んだってしょうがな…」

美琴「アンタが選んだのが着てみたいの!」

上条「え…は、はい。わかりました。」

上条「参ったな…どういうのがいいのか全然分からん。」
店員「いらっしゃいませー、お客様、何かお探しでしょうか?」
上条「あ、えっと、あの子に着せる服を選んであげてるんですけど…」
店員「あ、はい。彼氏さんですね、そうですね。彼女華奢ですし、こういうのはどうでしょう?」
上条「い、いえ彼氏じゃないんですが…あ、いいかもしれません。ちょっといいですか。」
店員「どうぞ~」

美琴「あ、選んできた?」

上条「あ、あぁ、こういうのはどうだ?」

美琴「(コ、こいつ、結構いいセンスしてるじゃない…)え、これ、私が着るの?」

上条「え、こういうの嫌だったか?」

美琴「い、いや!そんなことないのよ!ただ…私が…そんな綺麗なの着ても…似合わないんじゃないかなって…」

上条「いや、それはないだろ。」

美琴「!!!」

上条「お前、そんじょそこらの女より、全然かわ……っ」

美琴「な、なによ、続きは!?」ドキドキ

上条「っ……か、かわいいんじゃないか?」

美琴「!!!!!」ドッキーン

なんかダメだ。頭さえない。
なんかこういうの前誰かが書いてたの見た気がする……

だれかバトンタッチ

てか、まじめに、午後から色々やらなきゃならないことあるんで、
多分今日もう無理かもです・・・ごめんなさい。
のっとってくれる方いたらどうぞ・・・

美琴「じゃ、じゃああんたが着せてみなさいよっ」

「な!!!おま!!!!!」

脳の中を大量の血液が通過していく音がハッキリと聞こえ出す。
急にサハラ砂漠のど真ん中放り出されたように喉がカラカラになり、舌が痙攣して次の言葉を紡ぎ出せなくなる。

美琴「え…?うあ!ちがっ!そういう意味じゃ!!」

絶句した俺を見てようやく言った事の意味に気づいたのか取り乱すビリビリを見て、
ようやく平常心を取り戻した俺の中で意地悪心が頭をもたげだした。

「よし、じゃあ行こう!」

そう言ってビリビリの手を握り、強引に試着室へと歩き出す。
どうせ、怒って軽く電撃を喰らわされるだろうが、
とにかく浮かれ気分の俺にはそれすらも些細なことに思えたのだ。

美琴「え?でも!え?これって…」

顔を真っ赤にしながら慌てふためくビリビリを見ているとニヤニヤが止まらない。
10万ボルトぐらいなら笑って受け止めてやるぜ。さあ来い!
店員がひそひそニヤニヤしているがあいつらの幻想はすぐにぶち殺されるはずだぜ!
さあ試着室に付いたぜ!

美琴「じゃ、じゃあ、こっち見ないでよ?」

!!!???

こ、このマセガキ!こんな高等技術を!?
思わず絶句してしまったが、こんなところで怯んだとあっては幻想殺しの名が泣く。
俺は寝る間も惜しんで記憶補完のために詰め込んだギャルゲー知識を総動員して脳内選択肢を探る。

「ばか、見ないでどうやって着せんだよ」

やったぞ俺!?これって凄いよね?だって俺記憶とか無いし!
とっさにこんな機転が利くなんて自分を褒めてやりたい!

美琴「は、早くカーテン閉めなさいよっ!」

キタコレ!カーテン閉めなさいよキタコレ!
カーテンレールも?げそうな勢いでカーテンを閉める。
店員のチラ見など全く気にしないが、対面の鏡に映った俺の顔が真剣すぎて噴出しそうになった。

「し、閉めたぞ」

振り返った先にはしかし楽園の扉ではなく地獄の門番が待ち構えていた。

白井「お姉さま!これはいったいどういうことですの!!?」

中学生とは思えないおばさんぽい大声で美琴と同じ制服を着た少女がガナリ立てる
瞬間移動女…お前空気嫁よ

白井「まさかとは思っていましたが、私が寮監に厳しい追及を受けてる間にお姉さまが!こんな男と!!」

美琴「黒子!?なんでここに…!ち、ちちっちがうわよ?昨日帰らなかったのは別の…」

………まだ残ってたし・・・

こんなに皆に必死に保守されたら書かないわけにはいかないじゃないか…
って言いたいところだけど、あんま時間ないんだ……


>>181からいきます。

上条「ほ、ほら!いいから早く着てきなさい!」

美琴「………………………エヘ、エヘヘヘヘ」

上条「おいこら!どっかいくな!戻って来い!」

美琴「はっ!………いってきます///」

―――試着中―――

上条「終わったか~?」

美琴「う…うん。」

そして、御坂美琴は試着室のカーテンを開けた。
しかし、彼女は上条当麻を見ない。いや、見れないでいる。

美琴「…………ど、どう?///」

上条「……………(こ、これは……いつもの男勝りな御坂のイメージを一変させている…)」

美琴「ちょっと!ポカーンとしてないで何とか言いなさいよ!」

上条「………(いつも乱暴でお嬢様のイメージなんて無いのに…)」

美琴「おーい、きいてるー?」

上条「……ん?あ、あぁ、いや、まぁ、なんというか……」

美琴「……やっぱり似合ってない?」

上条「それはないから安心しろ。もう似合うどころの話じゃない。」

御坂美琴はまた顔を赤らめる。目線が再び下を向く。
周りから見たらどう見たって恋人同士である。
これで付き合っていないと分かったら周りの男は全員上条当麻を殺しにかかるだろう。

上条「なぁ、今日それ着て後の時間すごさないか?」

美琴「えっ!?な・・・なんで!?」

上条「なんでって、そりゃあ……制服よりそっちの方がぜんぜんいいじゃん。」

美琴「……遠まわしに言わないでよ……」

そう言うと御坂美琴は上条当麻の服をつまんで引っ張る。

上条「っっ!!!(これは流石の上条さんもやばいですよ!畜生!普段からのギャップがあるから余計に…っ!)」

美琴「…………………」チラッ

御坂美琴、とどめの一撃。上目使い。
普段、ツンツンしてるくせにこういうことは知っているらしい。

上条「  かわいすぎる」ボソッ

美琴「えっ!!?今なんて言った!?」

上条「はっ!しまった!なんでもない!(完全におちかけた…)」

美琴「聞こえてたわよ」

上条「」

校則違反で着れないがな

結局、御坂美琴は服を購入。そして袋をもらい、それに制服を入れた。
上条当麻と御坂美琴は、次どこに行くか決めていないのでとりあえず公園にきていた。

美琴「(本当はこいつに買ってもらいたかったけど…それはできないもんね…)♪~♪」

上条「……(なんだろう、なんだか今日御坂に完全に負けた感がある。)」

美琴「さ、次、どこいく?」

上条「そうだな、せっかくお前もおしゃれしたんだし、公園とかファミレスじゃしょうがねぇしなぁ…」

美琴「はっきりしなさいよ。」

上条「お前だって、行きたいところないのかよ」

美琴「今日、デートなのよ?男のアンタがエスコートしなさい!」

上条「本当の恋人同士だって、相手にどこ行きたいかぐらい聞くだろ、」

美琴「……………じゃぁ、本当の恋人同士になってくれる?」

>>231
もちろん、それも承知の上。世の中妥協だ!

上条当麻は思わぬ奇襲に喉が詰まる。
御坂美琴はじっと上条当麻を見ている。
いつもの公園。いつものベンチの上に座って、となりに壊れかけの自販機。
いつもと何も変わらない公園の中、しかし、この2人のいる空間だけ、
いつもと全く違う空間のように、もはや異次元であるように感じられる。

上条「………………」ゴクッ

つばを飲む。今の上条当麻にはそれしか動けない。
御坂美琴は視線を外さない………。

―――そのとき、


黒子「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」


おめでとう、白井黒子。
こいつは空気の読めない人間ギネス記録更新確定だろう。

美琴「!!!?」

黒子「お姉さまぁ!?今その類人猿と何やってらっしゃいましたのぉ!?」ダダダダダ

美琴「に、逃げるわよ!」ガシッ

上条「うおっ!」

御坂美琴は上条当麻の手をとり、いきなり全力で走る。

黒子「しかも、その服はなんですのぉぉ!?校則違反はいけませんですのぉ!!」

美琴「くそっ!これでも喰らってなさい!」

御坂美琴は一回地団駄を踏むように地面を踏み込む。
すると、電気が地面を伝わり(←実際ありえるのかわからないけどアニメとかであったからいいよね)
白井黒子の足を痙攣させた。

黒子「ひえっ!!」ドシン

倒れこむ白井黒子。足がピクピクしている。

美琴「ごめん!黒子!あとで何かしらお礼するから、見逃して!」ピュゥ~

御坂美琴は上条当麻の手を握り無我夢中で走る。
兎に角遠くへ、それだけを考えて走る。

上条「ハッ、ハッ…み、御坂!もういいんじゃないか!?」

美琴「ハッ、ハッ、…はぁ~、なんとか逃げれたわね。」

上条「…わざわざ足を痙攣させてやる必要はなかったんじゃないか?」

美琴「ダメよ。あいつ直ぐテレポートしてくるもん」

上条「………そうかい」フゥ

美琴「……………」

上条「……ちゃんと、するから。」

美琴「え?」

上条「今日、遊ぶだけ遊んだら、最後に、ちゃんと返事するから。」←イケメン

美琴「ふえっ!?………う、うん///」

上条当麻は御坂美琴の手を指を絡ませるように握り返し、歩き出した。
どこに行くでもない。ただ歩いた。
御坂美琴はというと、今にも泣き出しそうだった。
こんな手の握り方をされたらもう、答えは出ているようなものだ。

御坂美琴は一昨日の不幸から一変、世界一の幸せ者になった。



おちまい

えっ

>>242
いいじゃないか、もう限界だ。
そもそも俺は最初、
「デラックスファイター&鷹の爪団vs一方通行&上条当麻」
を書いていたのになんでこうなっちまったんだ・・・

ちょっとなにいってるかわかんない

>>244
だから、つまりね、
俺本当は最初、デラックスファイターと一方通行でギャグ的なものを書こうとしてたんだよ。
で、一方通行と上条の友情がどーのこーのって言うのを書こうとしてたのさ。

でもなんかいきなり思考がそれて、このssができたわけだ。

一方通行「あァ?誰だてめェ?」
DXファイター「何ぃ?私を知らないだと?いいか、私は、デラックスゥーファイターだあぁ!」
一方通行「………」
DXファイター「というわけで、デラックスゥゥゥボンバアアァァァァァ!!」
一方通行「………」キン
DXファイター「何ぃ!?跳ね返しただとぉ!?うおおおおおおおおおおおお!」

ってのが書きたかったんだぁぁぁぁぁ!

もうインデックスいいや。

もうおしまいにします。
また明日やんなきゃいけないことあるし。

保守してくれた人。ありがとう、またいつかよろしく。

禁書「おかえり、とうまー、おなかへったー」

上条「ただいまぁ~、っと」

禁書「とうまー、とうまー、今日はお肉が食べたいんだよ!」

上条「げっ!肉無いの忘れてた!」

禁書「えぇ~」

上条「すまんインデックス!明日は必ず買ってくるから、今日は我慢してくれ!」

禁書「やだぁ~、お肉~お肉~、お肉が食べたいぃ~」ジタバタジタバタ

上条「……………」

禁書「ねぇとうまー、とうまー、とうまー」





―――ブチッ!



>>4に進む

>>250
ID:G8jkNX++0、後は頼んだぞ……?

>>251
え・・・、後とかあんの?

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