苗木くんのアンテナ「明日からオレも超高校級の幸運か」 (118)

 ――深夜 苗木の実家>苗木の部屋


アンテナ『よう! オレの名前は     【苗木=アンドロメダ
     テンリミテッド・ナーバス!】 略してアンテナだ!』

アンテナ『巷では苗木誠のアンテナで通ってる以上
     苗木誠の付加価値というかオマケ扱いされがちなオレではあるが――』

アンテナ『そんなのは真っ赤な勘違いだ!』

アンテナ『むしろ苗木誠がオレのオマケのようなもんだからな!』

苗木「超高校級のアイドル 暴走族に野球選手かぁ……」

苗木「調べても調べても調べ尽くせた気がしないよ
    ようし、今日は徹夜だな」

アンテナ『えっ……ちょ、苗木さん? 夜更かしは美容や髪質
     ひいてはアンテナの大敵だからそろそろ寝てほしいんだけど……』

苗木「……なんか女の子の画像ばかり見てたら ム、ムラムラしてきたな」

アンテナ『オナニーとかもってのほかじゃボケェエエエエ!!!

     タンパク源を無駄撃ちしちゃらめええええ!』

苗木「あ、でも 明日から同級生になる超高校級も
   この中にいるかもしれないんだよね 顔を合わせたら気まずいよなぁ」

アンテナ『そ、そうだ! 気まずいぞ! よくぞ気付いた!』

苗木「うーん……」

苗木「そうだ分かったぞ!
   朝日奈さんのオッパイと江ノ島さんの足と
   舞園さんの腰と不二咲さんの顔でコラ画像を作ってしまえばいいんだ!」

アンテナ『えっ』

苗木「それで抜いてしまえば気まずさも四分の一じゃないか!
   2ちゃんねるで培った画像編集技術で頑張っちゃうぞー」

アンテナ『やめてぇえええええええええええ!』

 >ガチャッ


苗木妹「お兄ちゃん ちょっといい?」

アンテナ『!?』

苗木「うわぁ! ど……どうしたの、こんな夜遅くに」

苗木「また怖いものでも見た? ついていくからトイレに行こ」

苗木妹「ううん、そうじゃないのっ うんとね……」

苗木妹「その、さ……久しぶりに一緒にお風呂でも……はいらない?
    ほら、明日から会えなくなっちゃうしさ……!」

アンテナ『幸運キタ━(゚∀゚)━!!!!』

アンテナ『そう! これがオレのもつ幸運の力!
     アンテナ(髪の毛)という局所的な場所にのみ適用する幸運の力だ!』

アンテナ『とうの苗木誠はおろか学園さえも気づいちゃいないが
     超高校級の幸運とはすなわち苗木誠ではなくこのオレ様!』

アンテナ『だから苗木誠が自分を不運と思ってるのも
     ある意味では当然といえる』

アンテナ『希望ヶ峰学園に対した関心をもたない苗木誠が
     希望ヶ峰学園に入学してしまうのは、希望ヶ峰学園に憧れた
     オレの幸運によるモノだったのだから!』

苗木「そうだね……いいよ 行こうか」

アンテナ『だから今の苗木はチッ……メンドクセーナと考えていて
     自分はオナニーを邪魔された不運であると認識してるハズだ』

苗木妹「う、うん!」

アンテナ『……こんなに大きいオッパイのドコが不運なのか
     オレにはまったくもって理解できないがなイヤッフウウウウウウ!!!!!!』

アンテナ『それにしても妹ちゃんも可哀想な子だな』

アンテナ『兄貴が常識人だと叶えたい想いも届かないだろうし』

アンテナ『うむむむ』

 五分後――深夜 苗木の実家>お風呂場


苗木妹「どう? 痒いとこない?」

苗木「うん 大丈夫」

アンテナ『ないよないよ有るわけないよぉ……
     妹ちゃんの手淫ゲフンゲフンシャンプーはマジで最高だわ世界一だわー』

苗木「やっぱり背が高いと洗いやすいでしょ?
   ボクの背がキミより高かった時期は、ボクも洗いやすかったし」

苗木妹「そだねー 160cmしかないと可愛らしくて
    愛着があるのも拍車をかけてるかな」

苗木「ぐ、具体的な数字は教えた覚えないんだけど」

苗木妹「ふふっ、これでも妹ですから」

アンテナ『あ、泡立ちすぎて妹ちゃんの谷間が見えない……不幸だ……』

苗木妹「このアンテナは身長に換算されないんでしょ?」

アンテナ『誠に憤慨である』

苗木「うん、計るときはアンテナを外してからだよ
   潰されたくないし、着脱式の利点は生かしたいからね」

苗木妹「へー、大事にしてるんだね じゃあ髪の泡ながすねー」

アンテナ『て、照れるじゃねえkガポガポガポ――プハァ……スッキリ
     視界も明瞭でオッパイキタ━(゚∀゚)━!!!!』

アンテナ『タオル越しでも自己主張を忘れない二つの膨らみがたまらないな……ふぅ』

苗木妹「もしもさ……お兄ちゃん」

苗木「え? な、何を……」

アンテナ『ちょっ、ズルいぞ苗木誠ぉ!
     なに妹ちゃんのオッパイ背中に押し付けてもらってqあwせdrftgyふじこlp』

苗木妹「私が、お兄ちゃんよりちっちゃくて可愛かったら
    私のこと……好きになってくれた……?」

苗木「……」

アンテナ『オッパイは正義! オッパイは人類みなの心に光るクェーサー!』

苗木「キミのことは……好きだよ でも、それは家族としてだから」

苗木妹「そう、だよね……」

アンテナ『オッパイちゃん……』

苗木「こんな返事だったけど、あまり気負っちゃダメだからね?」

苗木「大きくても小さくても
   ボクにとっては世界一可愛い妹なんだから」

苗木妹「うんっ……ありがとう――私、もう上がるね……?」

アンテナ『なーかせたなーかせたーせんせー言ってやろー』


 >ツルッ


苗木妹「あっ――」

アンテナ『えっ』

苗木「危ない!」

 >ズテーン

苗木妹「うぅ……」

アンテナ『幸運キタ━(゚∀゚)━!!!!』

アンテナ『苗木誠が妹ちゃんの下敷きになった課程で妹ちゃんのボディを覆っていたタオルは

     ヒラリと舞い上がり 妹ちゃんのオッパイがオレのアンテナを覆うような体制となった!
     柔らけぇ……この柔らさを感じられずに抜けていった他の髪の毛にも教えてやりたいぜ!!!』

苗木「だ、大丈夫っ?」

苗木妹「グスッ――えへへ、当たり前じゃん お兄ちゃんが守ってくれたんだもん」

苗木「じゃあ、何で泣いて……」

苗木妹「さぁ何ででしょう――ねぇお兄ちゃん」

苗木妹「これからも、怖くなったり寂しくなったら電話してもいい?」

苗木「……うん」

苗木妹「イヤだったりうれしかったことも、たくさん報告していい?」

苗木「いいよ」

苗木妹「これからも私は、お兄ちゃんを好きでいても……いいのかな?」

苗木「キミが、それで良いなら いいよ」

苗木妹「うん――お兄ちゃん」

アンテナ『あれ? もう終わり? もうオッパイ離しちゃうの?
     そう……(´・ω・')』

苗木妹「大好き」

 >チュッ

 五分後――深夜 苗木の実家>苗木の部屋


苗木「……なんかオナニーする気分じゃなくなったな」

アンテナ『ほっぺにチューだけだもんね まぁなんだかんだ
     妹ちゃんも笑ってたしベストな別れ方だったんじゃね
     めでたしめでたし』

苗木「明日に備えて、今日は寝てしまおうかな」

アンテナ『それにしてもオレってば一足先に大人の階段登っちまったわー

     まさかオッパイ押し付けられるとはねー 苗木誠はほっぺにチューだけ

     この差はあまりにも大きい このままいけば苗木誠より先に童貞卒業まっしぐらだぜ!!!』

苗木「おやすみー……zZZ」

アンテナ『あはははは!!!!! ははっ、はは……』

アンテナ『さみしい……』






次のレスから 無印 /ゼロ 2のネタバレあるから
イヤな人は立ち去れー^^

 数年後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >教室


アンテナ『あれからかなり経ったけど
     童貞卒業どころかパフパフすら音沙汰ないぜ……』

アンテナ『妹ちゃんくらい女の子近づかないとラッキースケベ機能しないのか……ぐぬぬ』

アンテナ『まぁそれはおいといて まさかこんな事になるなんてな
     貧しい乳した姉はともかく、江ノ島ちゃんが超高校級の絶望だったとはよ』

アンテナ『西地区の予備学科 南地区の生活区域 東地区の本科を全て放棄し

     北地区の旧校舎に超高校級をかくまう仁さんのシェルター作戦もからぶって

    クラスメイト全員が二人の絶望にサクっと捕縛されちまった』

アンテナ『あげく記憶まで奪われた――オレはアンテナだから平気っただけど』

アンテナ『おーいそろそろ起きてくれよ苗木誠 ヒマでヒマで仕方ないんだ』

苗木「ううん――ここ、は……?」

苗木「……あれ、教室? ボクは何でこんな所で寝て――」

アンテナ『いいから早く外に行けよ ヒマだヒマー』

苗木「誰……!? あれ、誰もいない」

アンテナ『……ん?』

アンテナ『オッパイ!!!!!』

苗木「ちょっ、誰か知らないけど そんな破廉恥なこと叫んじゃダメだよ……!」

アンテナ『なん……だと……?』

アンテナ『ま、まさか記憶 つまりは脳に干渉されちまったせいで』

アンテナ『オレの声を聞きとれる形に感覚を拡張され
     ある種の第六感を手に入れちまった……!?』

苗木「あ、あのさ そろそろ姿を現してくれないかな……? 怖いから」

アンテナ『それは出来ない なぜならば我は汝、汝は我
     我は汝の心の海より出でし者』

苗木「……」

アンテナ『……』

苗木「……」

アンテナ『なんかゴメン……』

苗木「うん」

アンテナ『テンパってんだよ仕方ねーだろ! 何で人間がアンテナの声を聞けるんだよ!』

苗木「て、テンパってるのはボクだって同じだよ!
   なんでアンテナが喋って……え? アンテナ?」

苗木「……(ツンツン)」

アンテナ『あんっ、やめてぇあんまりツツかないでぇえ……』

苗木「……そうか分かったぞ!」

アンテナ『え?』

苗木「これは夢だよ!」

アンテナ『ですよねー』

アンテナ『ところがどっこい夢じゃありません……現実、そう
     これが現実……はぁ』

苗木「ま、まさかホントに?」

アンテナ『みたい オレはオマエが生まれた時から
     ずっと喋ってたけど、こんな事は初めてでヤバい』

苗木「あ、頭がどうにかなりそうだよ……」

アンテナ『実際どうにかされちゃったからね しょうがないね』


 同刻――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>4F
  >モノクマ操作室


江ノ島「アイツなに独り言喋ってんの……? 絶望的にキモすぎ」

モノクマ「がおー! 苗木くんいつまで座ってる気だよ!
     勃ちっぱなしと座りっぱなしは痔の始まりって名言を知らないのかぁ!」

苗木「うわぁ、なんだオマエ!」

アンテナ『ソイツかなり強いマスィーンだから逆らうとヤバい
     大神をゲットしたときに一役かったのもソイツらだし』

モノクマ「後で教えるから早く玄関ホールに向かいなさい!
     他の全員はもう集まってんだからね! もう、初見のインパクトが台無しだよブツブツ」

苗木「どこかに行った……よね」

アンテナ『玄関ホールまでの道は教えるから行こうぜ』

苗木「え? 知ってるの?
   ボクといつも一緒にいたなら ボクと同じものしか記憶していないハズじゃあ」

アンテナ『いいからオッパイ! オッパイ! さっさとオッパイ! しばくぞ!』

苗木「……(ガシッ)」

アンテナ『ゴメンナサイ痛いです土下座するから握らないで』

 五分後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >玄関ホール


江ノ島「おっ、誰か来たよ」

アンテナ『うわっ貧相な胸した姉が妹のコスプレしてるよ超ウケる』

苗木「えっ? 姉? それって
   モデルの江ノ島さんのこと?」

江ノ島「ピクッ――は、はぁ? 意味わかんないこと言ってないで
    アンタも自己紹介しなよ」

アンテナ『意味わかんねーのはこっちだよ わざわざ
     記憶奪ってまでしたことがコスプレの披露とか残念すぎ
     ぜんぜん似てないし』

苗木「えっ? え?」

舞園「あ、あの」

舞園「私は舞園さやかっていいます よろしくお願いしますね」

苗木「あっ、うん こちらこそ
   ボクは苗木誠だよ」

舞園「……苗木くんは私のこと覚えてますか? ほら中学の時――」

アンテナ『中学は色々あったよなー 身長の成長とまったり鶴を助けたり』

苗木「うわぁホントにこのアンテナ僕のだよ……」

舞園「え?」

桑田「うぉっマジ? 2人とも知り合いなわけ?
   あ、オレは桑田ね 桑田怜恩」

桑田「桑田でも桑田くんでも桑田っちでも好きに呼んでくれな」

葉隠「そうさせてもらうべ! 桑田っちっち」

桑田「いや、デフォルトで変な呼び方するオマエ以外の話だから」

葉隠「おっと、オレっちは葉隠康比呂な まぁ
   ほどほどによろしくだべ」

苗木「う、うん 2人ともよろしく」

苗木「……さっきから無口だけどどうしたの?」

アンテナ『雄っぱいに興味はない』

苗木「あっ、そう……」

大神「次は我が挨拶しよう 我の名は大神さくらだ……
   超高校級の格闘家とよばれている」

アンテナ『地上最強のオッパイキタ━(゚∀゚)━!!!!』

苗木「えっ」

アンテナ『あのオッパイのよさが分からないとか苗木誠に憤慨だわ』

苗木「(無視) うん よろしく大神さん」

石丸「さて、苗木くん 初日から遅刻とは何事だ!」

苗木「え? ご、ゴメンナサイ?」

石丸「罰として腕立て伏せ100回! 連帯責任としてボクも参加するから安心したまえ」

江ノ島「軍隊かっつーの 知ってると思うけど私は江ノ島盾子
    コイツは石丸ね」

石丸「か、軽いジョークのつもりだったのだが」

山田「あの声のトーンでジョークはないでしょ……常識的に考えて」

苗木「えっと、キミは」

山田「我が輩は山田一二三ですぞ苗木誠殿 創作に勤しむ同人作家ですな」

腐川「アンタなんかに……そ、創作を語ってほしくないわね 一介の同人屋のクセに」

山田「ムキー! それは偏見ですぞ腐川冬子殿!」

苗木「ま、まぁまぁ――山田クンと腐川さんだね よろしく」

朝日奈「おはよー! 私は朝日奈葵だよ よろしくね苗木」

アンテナ『褐色おっぱいキタ━(゚∀゚)━!!!!』

苗木「……うん よろしく……」

朝日奈「ちょっ、どこ見て言ってんの!」

苗木「ハッ……ご、ゴメン! アンテナが変なこと言うもんだからつい」

アンテナ『人のせいにすんなよ』

苗木「人じゃないでしょキミ」

朝日奈「……?」

 >キーンコーンカーンコーン

モノクマ『えー、時間も押してきてるので体育館にお集まりください
     入学式をはじめんぞーヤローども! ブヒャヒャヒャ!』

 >ブツン

苗木「い、今のって――」

アンテナ『全員と自己紹介できなかったな オッパイ的には
     霧切ちゃんとも話したかったんだが』

アンテナ『そういや中学生の霧切ちゃんの写真可愛かったよなー
     仁さんに見せてもらった』

苗木「まだ中学の話ひっぱるの? あと霧切と仁さんって誰?」

霧切「……!」

 十分後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >体育館


モノクマ「やっと来たね! 見るに耐えないテンプレ自己紹介を
     見せられてた僕の気持ちになってみなよ! まったくもう」

モノクマ「てなわけで、ボクはモノクマ! 希望ヶ峰学園の学園長なのです!」

セレス「……肩書きを偽ってる以外は、アナタも平凡な自己紹介ではないですか」

モノクマ「あ、やっぱし? これでも1秒は必死に考えたんだけどなぁ……」

大和田「たった1秒じゃねえかナメてんのかっ?」

モノクマ「常人にとっての1秒を5秒にも10秒にも出来るのが
     天才なんですよ! ボクの中の人もそういっています」

アンテナ『――そういや鶴逃がした時さ あん時じつはコッソリ舞園ちゃん見てたんだぜ』

苗木「え゛! そうだったの?」

アンテナ『うん アンテナはつねに全方位を視認できるから』

苗木「へー」

モノクマ「……」

モノクマ「ムキッー! シリアスな場面で私語なんかするなよな!」

モノクマ「もー怒った! お前らにはコロシアイ学園生活をさせるつもりだったけど
     ぶっコロシアイ学園生活に移行だよもう!」

霧切「それってどう違うの?」

モノクマ「サマリカームとぶっ生き返すくらい違うよ!」

山田「どう考えても同じです 本当にありがとうございました!」

モノクマ「その気になる内容ですが――この巨大な密室となった学園から
     卒業したい人は人を殺しなさいって簡単な話さ!
     出たくないなら現状維持でも構わないけど――うぷぷぷ」

アンテナ『アイツのハナシ眠くね?』

苗木「たしかに……ふぁ」

アンテナ『ていうかココにいる全員みんな 自分からシェルターinしたんだから
     自分から出たいとかぶっちゃけ有り得ない』

苗木「そこらへんは後で詳しく聞かせてよ あの学園長(笑)の話よりは楽しそうだし」

モノクマ「……」

大和田「ふ、ふざけてんじゃねえぞテメェ!」

モノクマ「ちょっ頭割れる割れる――なんちゃって」

 >ピッ――ピッ

霧切「――! ソの手の物を投げなさい! はやく!」

大和田「お、おう」

 >ドカーン!

朝日奈「うそ、爆発した――」

モノクマ「さぁてボクのマジっ気は(チラッ)理解してもらえたかな?(チラッ)」

アンテナ『けっこう粉塵が舞ったけどオレはまったく汚れずに済んだ
     流石は超高校級の幸運だぜ!』

苗木「いいなぁ ボクはホコリをハラきたいよ」

アンテナ『じゃあ案内するから今から風呂場いくべさ』

苗木「本当? ホント君はなんでも知ってるね」

アンテナ『何でもは知らないわよ キミが忘れてることだけ』

モノクマ「(´;ω;`)」

 五分後――DayTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >大浴場


アンテナ『――説明は大体こんな感じ』

苗木「――じゃあボクが希望ヶ峰学園に入学してから
   ホントは2年も経過してるってこと?」

苗木「ボクが校門で感じた あの妙な感覚以降の事を思い出せないのは

   江ノ島さんと、いくさば? さんがボクたちから学園生活での記憶を

   すべて奪ったから、でもキミはアンテナだから免れる事が出来た」

苗木「だからボクの知ってる情報とキミの知ってる情報に
   二年分の齟齬ができてしまったって事か……うーん」

苗木「さっきの仁さんとか江ノ島さんのお姉さん? 
   とかもその二年分の記憶にある情報なんだよね?」

アンテナ『いぐざくとりー』

苗木「仁さんって人とそのお姉さんは今ドコにいるんだろ
   このシェルターに匿われたんだよね」

アンテナ『お姉さんはさっき話したエセ島で戦刃だよ オッパイ小さかったし』

苗木「あーコスプレってそういう 言われてみれば違和感あったかも」

アンテナ『仁さんも俺達と一緒に捕まったとこまでは
     知ってるけどその後は知らね ホンモノの江ノ島は
     多分、モノクマを遠隔操作とかしてるのかも』

苗木「分かるの?」

アンテナ『俺たちを捕縛したのが戦刃とモノクマ軍団だから』

苗木「あー、記憶を奪われた14人と仁さんが捕まる時
   戦刃さんがその場にいたなら、消去法で江ノ島さんしかいないもんね」

アンテナ『あぁ……江セ島とかいいから
     江ノ島のオッパイ見たいなぁ……』

苗木「でもわざわざ姿を隠して、しかも実の姉に影武者までさせるなんて
   見つかりたくない意思表示じゃないかな あまり無理矢理はよくないよ」

アンテナ『だよなぁ 健全なるオッパイは健全なる和姦に宿るって言うし』

苗木「そ、それは飛躍しすぎじゃないかな」

アンテナ『ていうかこれからどうする? 世界情勢を知った
     オマエだからノホホンとしてられるけどさ 他のヤツは知らないんだぜ』

苗木「外の世界に出たがる気持ちのせいで、コロシアイが起きるかもってことだよね」

苗木「うーん……是が非でも止めたい所だけど」

苗木「……」

アンテナ『妹が心配なセンチメンタリズム?』

苗木「やっぱり分かっちゃうんだ……」

アンテナ『シェルターに最後まで「入りたくない」って
     駄々こねてたのオマエだったもん』

苗木「はは……家族が生死不明、って聞かされれば
   そりゃあもう憤ると思うよ ボクだって」

苗木「でも、今のボクは
   その時のボク以上に焦ってるのかも……だって」

苗木「ここでの学園生活の記憶があったからこそ、ボクは
   割り切ってシェルターに入る事を決断できたと思うんだ」

苗木「キミにとっては二年前の人かもしれないけど
   ボクにとっては昨日別れたばかりの……一番身近で大事な人だから」

アンテナ『……』

アンテナ『じゃあ、出てみる?』

苗木「うん――コロシアイをせずにね」

アンテナ『あんなにシャンプー上手でいいオッパイした娘を
     見捨てるとかありえんティーでしょ常識的に考えて』

苗木「アハハ……やっぱそれ基準なんだ」

アンテナ『あははは――あ、霧切ちゃんだ』

苗木「え?」

霧切「……やるわね」

霧切「……尾行モードの私の気配に気づいたのは
   苗木くん――アナタが今週で三人目よ」

アンテナ『多すぎワロタ』

苗木「き、キリギリさん……? で良いんだよね」

アンテナ『いいよー あと超高校級の探偵だよー』

霧切「自己紹介をした覚えはないわ それにアナタは
   なぜ私の父の名を『仁さん』と呼ぶことが出来たの?」

霧切「学園長や霧切仁さんならまだしも 仁さんなんて
   親しげに呼ぶ人間は、面識ある人間にしか有り得ないわ」

霧切「だけど、霧切仁の行方を追っていた私には断言できる
   希望ヶ峰学園で忙殺されている霧切仁と親しくなるには
   この学園に入学して生活するしかない しかも学園長という役職と親しくなれる長期間ね」

霧切「しかも、アナタは今日入学したてであるにも関わらず
   そのような接点を持つ事が出来た その謎に解をつけるとしたらこうよ」

霧切「アナタはなんかスゴい忍術を使って陰分身を生み出し
   その陰分身に学園生活をさせていたのよ!」

苗木「……」

霧切「驚いて声も出ないようね」

苗木(なんだこの落ち目探偵)

霧切「アナタはそうして情報収集をしていたんだけどある日
   チャクラ枯渇や物理的な衝撃によって陰分身が
   消えてしまったあなたは慌てて、自らの肉体で入学しなおしたの」

霧切「つまりアナタの才能は超高校級の忍者だったのよ!
   どう? 当たってるでしょ?」

苗木「ど、どうしよう……あの人おかしいよ」

アンテナ『いやぁ、記憶いじられる前
     あんなアホの子じゃなかったんだけど……』

アンテナ『まぁ事実、超高校級の幸運はオレだし
     好きに言わせておけばいんじゃね?』

苗木「そ、そんなぁ……」

霧切「この生徒手帳のデータにも明記されて――
   あれ? 幸運……?」

霧切「……」

霧切「きっと学園側が間違えたのね 油性マジックで上書きしておきましょう」

苗木「あわわわ……!」

霧切「他のクラスメイトは騙せてもわたしは騙せないから」

霧切「必ずアナタを倒して
   この希望ヶ峰忍者屋敷から脱出してみせる!」

霧切「あ、そろそろ寝る時間ね
   私は疲れたからオヤスミするわ――サヨナラ!」

苗木「……オタッシャデ」

アンテナ『まだ昼なんだけど……』

苗木「……脱出する手筈、どうしようか」

アンテナ『一個思いついたけどパソコンが欲しいなぁ』

アンテナ『あと二階にも行きたいから、あのシャッターを壊せる何かもホスィ』

苗木「探し物だね やってみよう」

 三時間後――DayTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >階段前


苗木「くらええええええええええええええええ!!!!!!
   E:白ウサギの耳あて
   E:赤いマフラー
   E:手ブラ
   E:支配者のTバック
   E:武神のお守り
   E:あしたのグローブを装備したボクの攻撃ぉおおおおおぉおおおおおぉおおお!!!!!」

モノクマ「ま、待てなにやってんだオマエエ!!!」

苗木「黄金銃むらまさ光線銃ズリオン残鉄剣すきバサミぃいいいいい!!!!!!」

モノクマ「こ、校則に――は早く追加を」

 >ドゴオン!

モノクマ「\(^O^)/シャッターオワタ」

苗木「やった! チャプター1――完ッ!」

 五分後――DayTime 希望ヶ峰学園シェルター>2F
  >図書館


苗木「一階にパソコンなかったし二階にあると良いね」

アンテナ『シャッター壊しちゃダメな校則も増えたからな
     ここになかったら手詰まりだわ』

苗木「あ、あった! やったぁ!」

アンテナ『バンザーイ!』

苗木「安心したら疲れちゃったよ 今日はボクも休もうかな」

アンテナ『その前にシャンプーしてくれよぉ――大浴場で』

苗木「部屋にシャワー室あるって言ってたよね?
   あそこじゃダメなの?」

アンテナ『シャワーヘッドが悪いと水質おちてアンテナが痛むから大浴場がいーいーのー』

苗木「はいはい」

 次の日――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >食堂


苗木「第2の作戦はみんながいる前でゴニョゴニョでいいんだよね?」

アンテナ『おけー まぁ最悪、さくらちゃんがいれば大丈夫だけど』

苗木「で、でも恥ずかしいなぁ……」

アンテナ『妹ちゃんの命とおっぱいが
     かかってるかもだから頑張って!』

不二咲「あ、あのぉ」

苗木「えっ? な、なに?」

不二咲「昨日、自己紹介しそびれたから……えっと
    ボクは不二咲千尋だよ 超高校級のプログラマーなんだ」

苗木「う、うん ボクは苗木誠――よろしくね」

十神「おい」

十神「昨日、シャッターを損壊させたバカとは貴様か?」

苗木「え? うん……道具頼みだったけどなんとか」

不二咲「それでもスゴいよぉ 苗木くんはスゴく強いんだね」

大和田「確かになかなかの壊れっぷりだったな どうだ?
    外に出たらオレの族のメンバーになるってのはよ」

セレス「粗暴な殿方は好みではありませんが
    生活区域を広げたのは功績は素晴らしいといっても差し支えないでしょうね」

セレス「改めてまして
    わたくしはセレスティア・ルーデンベルクと申します
    ――以後お見知りおきを」

苗木(な、なんかスゴい誉められてるけど これからする事を思うと
   ぎゃ、逆にやりにくい……!)

石丸「全員あつまったな! ではまずは食事を――」

苗木(――か、覚悟を決めろ 苗木誠
   希望は前に進むんだ!)

苗木「ちょっといいかな 石丸くん」

苗木「しょ、食前の余興というか何というか……とにかく江ノ島さん
   ちょっと来てくれないかな……?」

江ノ島「へ? わたし? い……いいけど」

葉隠「なんだなんだぁ! 二人とも向かいあって
   苗木っちは顔が真っ赤だしよぉ!」

セレス「愛の告白……ではないでしょうか」

霧切「そういうのは2人きりでやるべきでしょう? つまり
   これは忍術よ! 肉体の代謝を極限まで高めた必殺技を疲う代償が
   あの赤面ってわけね」

霧切「逃げなさい江ノ島さん! あなた、死ぬわよ……?」

アンテナ『だめだコイツはやく何とかしないと』

苗木(まずは江ノ島――というか戦刃さんの前にひざまずく)

苗木(次に戦刃さんの右の手を取り その手の甲に口づけをする
   で、軽くペロペロする)

 >チュッ

江ノ島「!?!?!?!?」

苗木(ボクのアンテナがいうには戦刃さんはボクが好きらしく
   なおかつ記憶も失ってないから ここで一瞬の隙が生まれる)

苗木(たとえ彼女が超高校級の軍人であってもだ)

苗木(そこでボクは畳んでいた片足を一気に引き伸ばし
   その瞬発力でもって――戦刃さんがつけてるウィッグを一気に)

苗木「ひん剥く!!!!!!」

江ノ島「しまっ――!」

苗木「これが、江ノ島さんの全貌だよ!」

戦刃「……あ、そんな……!」

舞園「……えっと、どなたでしょうか?」

戦刃「えっ、コレは違うん……です じゃなくて――違うんだよっ
   実は今までのギャル活動は全部カツラで――」

十神「そんな紋章を手の甲に刻んだギャルがいるか!」

戦刃「あっ、あぁぁ……さっきの苗木くんのチューでっ……」

霧切「なるほど、江ノ島さんも忍者だったのね?
   狼-フェンリル-を口寄せるための証なんでしょう? ソレ」

戦刃「いや、それはない……です」

戦刃「ち、違うもん――私は、戦刃むくろじゃなくて
   じゅ、盾子ちゃんなんだもん……! う、うわぁああああああん!
   うぇええええええん!」

セレス「自己紹介ついでに一人称もメチャクチャ――自白ですわね」

十神「そいつはホンモノの江ノ島ではなかった……? どういう事だ
   説明しろ苗木!」

苗木「モノクマを操作してたのは江ノ島さん つまりは黒幕だったんだ」

大神「イクサバは その事実から我らを遠ざけるための囮だった
   ということか――」

大神「……イクサバを切り札と称したあやつの計画が
   ここまで瓦解したのであれば、我も話しておくべきかもしれん」

大神「苗木相手に……隠し立ては出来そうにないようだからな」

苗木(あれ……なんかエビで鯛が釣れちゃった感じ?)

大神「我も黒幕の内通者を任され それを受け入れてしまった裏切り者だ」

朝日奈「さくらちゃん……?」

大神「イクサバが責め立てられるのであれば、同罪の我も
   【咎を受けるべき者】に他ならぬ……皆よ――すまなかった」

アンテナ『ビッグバンボインちゃん……』

苗木「それは違うよ! 大神さん」

苗木「戦刃さんだってそうだよ 二人のせいで誰かが死んだり
   苦しんでる人なんか誰一人としていないじゃないか!」

セレス「ですが事実、我らはここに幽閉されているのですよ?
    この精神的苦痛はうやむやには出来ませんわ」

苗木「閉じ込められてるのが嫌なら、ボクが何とかする
   みんなをここから出す算段だってある だから――」

苗木「ボクにみんなの力を貸して欲しいんだ!」

桑田「――しゃあねーなぁ まっ、オレみてぇなスターがいねぇと
   苗木みたいな脇役は映えねーっしょ?」

舞園「テメェが脇役だろトサカ引き抜くぞ」

舞園「あ、もちろん私も協力しますよ 苗木くん」

石丸「完全に納得できてはいないが、苗木くんの言葉には力強さがある
   真摯に取り組む人特有の力強さが! ボクはそれを信じよう!」

葉隠「オレの占いによると、いやオレは
   オレの直感を信じることにするべ!」

腐川「直感で占う男の直感とかどう考えても占いなんじゃ……」

大神「苗木……恩にきる
   約束しよう、我が力の全て おぬしの理想のために振るうと」

朝日奈「び、びっくりしたけど……私は異議なーし! さくらちゃんがやるなら私もやるよ!」

大和田「舎弟なんぞやりたきゃねーけどよ あのクマをぶん殴れんなら
    オメーに従うぜ苗木」

セレス「お生憎様ですわね黒幕さん わたくしは
    負けの決まった勝負に身を投じるほど
    酔狂ではありませんの――わたくしはこちらにつきますわ」

十神「とんだワンサイドゲームか まぁいいだろう」

不二咲「ボクも苗木くんに協力したい!」

山田「不二咲千尋タンぶひいいいいいいいいい!!!!」

霧切「これは、幻術なの? みんな騙されないで!
   イザナミよ!」

苗木「戦刃さんも――お願いできるかな」

戦刃「……わたしは、盾子ちゃんを助けなくちゃ でも」

戦刃「盾子ちゃんと、それにみんなが助かってくれるなら やりたい……」

戦刃「わたしは盾子ちゃんのお姉ちゃんで――みんなのクラスメートなんだから……!」

苗木「うん、ありがとう」

アンテナ『――もしも、オレに肉体があって 今こいつらを
     苗木のように説得できたかと考えてみると――出来なかったと思う』

苗木「え――?」

アンテナ『本来はオマエがもつはずだった幸運が
     なぜオレに宿ってしまったのか――それには理由があったんだ』

アンテナ『オマエの中にある真の才能――超高校級の希望が
     幸運という才能を拒んだ結果、オレに幸運の力が流れ込むことになった』

アンテナ『合点がいったよ』

苗木「そんなことはどうでもいいから行くよ!」

アンテナ『あ、うん……』

 一時間後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>2F
  >男子トイレ>隠し部屋


 >ドゴオン! カガガガガガ! ズガァアン!!!


葉隠「ひいいいいい! 廊下は地獄絵図だべ!」

腐川「弾薬とモノクマや野球ボールに拳が飛び交ってる戦場よ、当然じゃない
   あと、舞園はなんで歌ってるわけ?」

山田「ご存知、ないのですかっ!?」

山田「彼女こそ、代役からチャンスを掴み取り
   スターの座を駆け上がっている超高校級のアイドル――さやかちゃんです!」

十神「意味が分からん――そっちの首尾はどうだ?」

不二咲「プロテクトされてるけどなんとか突破できそうだよ
    ここ一帯の放送環境をのっとればいいんだよね?」

 同刻――希望ヶ峰学園シェルター>4F
  >モノクマ操作室


江ノ島「あぁクソッ! さすがにモノクマ操作しながらじゃ
   本職のプログラマー相手は分が悪い!」

江ノ島「大神はシャッターちぎりながらこっちに向かってるし
    その他多勢は二階周辺で防衛活動!」

江ノ島「いっそ停電――にしたら空気清浄機がとまるう!
    でも操作室のコンピューターもハッキングされまくって
    やれることどんどん制限されていくしやるなら急がないと――」

江ノ島「ってあああああああ! ロックされたじゃねえか
    全国中継も【しばらくおまちください】にしやがって
    くそがああああぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

江ノ島「……アハッ」

江ノ島「アハハハ!!! 超絶望的じゃない!!!」

江ノ島「なにこれヤバっ! これからどうなんのよマジで!」

江ノ島「この私様が予測不能なんて絶望的いいいいいい!!!!!!」

 五分後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>2F
  >男子トイレ>隠し部屋


不二咲「うん! 学園のカメラも放送電波も完全に掌握したよ!」

十神「さぁ、貴様の出番だぞ苗木 お手並み拝見といこうか」

苗木「……」


――
―――

苗木「で、外に出る策ってどんな感じなの?」

アンテナ『まずオレたちの戦力では
     シェルター内部からの脱出は不可能』

アンテナ『脱出するためのスイッチがあったとして
     こんなやり方で江ノ島に迫ったとしても
     江ノ島はスイッチをぶっ壊してしまえばオジャン――それは頼らない』

アンテナ『だから、内側からじゃなくて外側から何とかする』

苗木「外側って、外の人達に頼るの? でもそれは――」

アンテナ『あぁ、希望ヶ峰学園のほとんどには
     絶望の残党がウヨウヨしてる ていうか
     ソイツらから逃げるためにココに隠れたわけだし』

アンテナ『仁さんとオレ達は――ソイツらがシェルターに
     入り込むために徘徊してるのではないか
     って勘違いしてたんだけど、奴らの目的はその逆だったんだ』

アンテナ『奴らは江ノ島の計画を潤滑に推移させるため
     シェルターに入り込もうとする“希望側の人間”を
     始末するために江ノ島によって配置された尖兵たちだった』

アンテナ『実際にソレは機能してる だから苗木の言うとおり
     外の希望側の人間にオレ達を救うのは不可能』

苗木「じゃあ、一体誰に助けを仰ぐの?」

アンテナ『絶望の協力を仰ぐんだ――いや
     煽るって言った方が適切かな』

 同刻――MorningTime 希望ヶ峰学園>北地区
  >シェルター校門前


カムクラ「……」

ワンセグTV『――ボクは苗木誠 希望ヶ峰学園の苗木誠だ』

カムクラ「……」

ワンセグTV「絶望の残党たち
      君たちの象徴である 江ノ島盾子が負けるのも
      もう時間の問題だ――」

カムクラ「……」

ワンセグTV『それでいいなら構わないし そうじゃないなら
     ボク達の所までくればいい』

ワンセグTV『ボク達はいつでも君達を迎え討つ準備がある えっと――カンペカンペ

     ……以上だよ――じゃなくて以上だ! (犯人は苗木誠よ! 信じてはダメ!)――あわわ!

      霧切さん邪魔しないでよ! ――ブツン』

カムクラ「……」

カムクラ「江ノ島盾子」

カムクラ「希望の集大成である私の才能を全て予測しつくし 屈服させた――」

カムクラ「アナタの《超高校級の絶望》という才能は
     この程度だったんですか?」

カムクラ「全ての才能を求める私に、アナタは言いましたよね」

カムクラ「絶望も才能の一つ だから絶望しなければ
     アナタが網羅したつもりでいる才能の空欄は、永遠に歯抜けたまま」

カムクラ「だから墜ちなさい 超高校級の希望――と」

カムクラ「その才能が負けてしまうのですか?」

カムクラ「……別に構いやしませんよ ですが――」

カムクラ「全ての才能を塗り潰した《絶望》を
     江ノ島盾子の予測を覆す才能があるなら――私はソレを覚えねばなりません」

カムクラ「私は、カムクライズルなのですから」

 同刻――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>2F
  >男子トイレ>隠し部屋


セレス「これで成果が出るか……ですね」

桑田「ちいーす、モノクマはみんな眠ったぜ――ってうわあぃ!」


 >ズガガガガガガドゴオン!!!!


苗木「じ、地響き……!?」

不二咲「げ、玄関に大きな穴が……? だ、誰か入ってくる」

大神「何事だ――?」

江ノ島「きゅう」

石丸「おお、この子が本物の江ノ島くんか?」

大神「あぁ……」

戦刃「私が背負う、から……盾子ちゃん、返して――えへへ」

苗木「校内の絶望は全てなくなった――後は」

アンテナ『外の絶望との戦いだな』

苗木「コクッ――行こうみんな! 最終決戦に!」


 五分後――MorningTime 希望ヶ峰学園シェルター>1F
  >玄関ホール


カムクラ「――アナタを待っていました 苗木誠」

苗木「……」

カムクラ「アナタのその力の根元を、そして才能を理解し
     私は今日こそ完成する――超高校級の希望として」

苗木「完成なんてできっこない!
   なぜなら今のキミは、一人ぼっちだからだ!」

カムクラ「一人、では……?」

苗木「そうだ! ボクの才能は、みんながいるからこそ発現する力」

苗木「みんながボクを助けてくれるから頑張れる
   ボクがみんなを救いたいと考えるだけで、ボクもまた救われる
   この気持ちがボクの希望なんだ!」

カムクラ「……」

苗木「だから――ボクは」

苗木・アンテナ『「いやボク/オレたちは」』

苗木・アンテナ『「二人で一つの超高校級だ!!!!」』

カムクラ「……オモシロイ 来るがいい!
     超高校級の希望!」

苗木「みんな――行こう! これが最後の戦いだ!」


 >おうッ!!!!!!!!!

 ご愛読ありがとうございました!
 >>1の次回作にご期待ください!

 数年後――MorningTime 日本のどこか>苗木誠の自宅
 >苗木の部屋


苗木妹「お兄ちゃーん 朝だよー」

苗木「ううーん……あと五分」

苗木妹「全くもう、あまり妻の手を煩わせないで――よっ」

苗木「うわぁ! ――あいててて」

苗木妹「はい、おはようございます お兄ちゃん
    眠気はとれたよね?」

苗木「も、もっと刺激的なアレが欲しいかなー なんて」

苗木妹「あら、私に乗っかってもらうだけじゃまだ刺激が足りないの?
    お兄ちゃんは」

苗木「あ、はは……恥ずかしながら」

苗木妹「もう、お兄ちゃんってば入学前のあの日
    お風呂に入った時とは別人だよね」

苗木「あ、あれは……! こ、こっちだって我慢するの大変で」

苗木妹「そうだったの? あの時からお兄ちゃんは
    妹に欲情する変態さんだったんだね」

 >ムギュ

苗木「おうふっ」

苗木妹「こんなに大きくして仕方ないなぁ――奥さんの勤めだもんね
    お兄ちゃんの性欲処理も」

苗木「お、お願いします――」

 事後――MorningTime 日本のどこか>苗木誠の自宅
 >苗木の部屋


苗木「絶望が日本を埋め尽くしてるのを見たときは
   本当にどうなっちゃうかと思ったけど」

苗木「国の法律がメチャクチャになって、妹をお嫁さんに出来たのは不幸中の幸いだったかな」

苗木妹「未来機関の人にも感謝だよ いわば仲人だもん」

苗木妹「絶体絶命の私達家族を助けてくれた上に
    こうしてお兄ちゃんと再会させてくれたんだから――」

苗木「うん 壊れた実家の代わりに父さんと母さんの新居も
   用意してくれたし……なんか申し訳ないくらいだよ」

苗木妹「お兄ちゃんは世界を救った英雄なんだから このくらいはトーゼンだと思うけどなぁ……」

アンテナ『妹ちゃんオレはオレは!? オレも頑張ったよ!?
     ねえねえ!!! 誉めて誉めてあわよくばオッパイに包んで!』

苗木「あはは……」

 >ピンポーン


苗木妹「あっ、呼び鈴なってるよ カムクラさんじゃない?」

苗木「もう7時か――着替えてカムクラくんを迎えy」

カムクラ「お邪魔します」

苗木「わぁああ!? それは違うよカムクラくん!
   窓から上がり込んでこないで!」

カムクラ「超高校級の鍵師の才能ぐらい――」

苗木「その常套句は聞き飽きたよ! もぉ」

カムクラ「あ、これ ツマラナイ物ですが」

苗木「お隣さんはお裾分けはするけど
   空き巣みたいな真似はしないよ! まぁもらうけどさ」

アンテナ『コイツが実際にお隣さんになってる今の日本が平和すぎて怖い』

苗木妹「おぉカムクラさん散髪したんだね 似合ってるよ!」

カムクラ「踵まで伸びたので思い切ってみました
     ……さて全員分の朝食を作ってきますね」

苗木「ま、毎朝ありがとね? カムクラくん」

カムクラ「いいえ、アナタの才能を未だに理解できない 私のわがままですから
    それは私のセリフです」

苗木「あと靴はぬいで玄関に置いてきてね」

カムクラ「はい」

 十分後――MorningTime 日本のどこか>苗木誠の自宅
 >リビング


苗木妹「カムクラさんのご飯サイコー!」

カムクラ「ありがとうございます」

苗木妹「ね! あれ聞かせてよ
    カムクラさんと戦った時のお兄ちゃんの勇姿!」

カムクラ「はぁ、これで12354回目じゃないですか 話す側も正直ツマラナイ……」

苗木妹「えー……一生に一度のお願いだから! ね?」

カムクラ「……そのうち朗読して媒体に残すので、次は聞かないでくださいね?」

苗木/アンテナ(このやりとりも1000回くらい見たなぁ)

アンテナ『あー……お前らばっか飯くってウマー
     してるけどさー、オレの朝シャンマダー?』

苗木「いま行こうか、ごちそうさま じゃあ二人とも
   ボクは朝のお風呂に行ってくるね」

苗木妹「あっ、私も行くー」

アンテナ『妹ちゃんのシャンプーキタ━(゚∀゚)━!!!!』

カムクラ「では私も」

苗木兄妹「それは違うよ!」

カムクラ「(´・ω・`)」

苗木(今の僕たちは、こんなにも普通で
   でも満ち足りた生活を送っている――だからこそ)

苗木(なんでもなくも新しく そんな尊い日々を、これからも
  みんなで歩いて行きたいと思う)

苗木(絶望と希望が隣合わせの未来の中で――)


おしまい

 皆さん乙でした! オッパイに始まりオッパイに終わる

 そんな希望に満ちたライフワークは意外な物が導く場合だってあるらしいよ!

 それがアンテナだったってジュブナイルだったんだ! 今回のSSはね!

 だから部屋の片隅に転がっている物にでも目を向けて
 ローリングストーンしてみることも大事ってわけらしいよ!

 ではおやすみなさい!

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