紬「唯ちゃんは私の王子様だから」(233)

紬「でね、クラシックと言ってもバロック音楽なんかシンプルで心地いいコード進行だから聴きやすいし、けっこうロックの人達が真似てたりするの」カチャカチャ

唯「」ジー

澪「へぇ、そうなのか」

紬「それにきちんとしたアンサンブルとか、アレンジの勉強にもなってると思うわ」クイッ コク

唯「」ジー

律「そっかー。私も普段聴かないの聴いてみようかなー」

澪「帰りにレンタル屋に寄るか?」

紬「りっちゃんもクラシック聴いてみるの?」パク ムグムグ

唯「おぉ~///」

律「いんや、私の場合はファンクやR&Bなんかだな」

澪「私もそうだな。リズム隊の基本だし」

律「やっぱドラムってオカズとかバシっと決まるとカッコイイけどさ、そのためには引き出しを広げとかないとね」

紬「ああ、そうね! 引き出しって素敵な表現かも」クイッ コクン

唯「おおぉ~~///」

澪「…………で、唯はなんでムギをガン見してるんだ?」

唯「うわっ、な、なんでもないよ~/// あ、あはは…」

紬「?(最近、唯ちゃんの視線をよく感じるけど、何かしら?)」

律「唯も初心者だからって甘えないで、アレンジに参加してくれよ」

唯「は、はいぃ。面目ないです…」シュン

澪「唯はカッティングとかアルペジオ、ミュートとか、基本のテクニックも覚えてきたし、あとはペンタトニックを練習すれば自分でリフやソロが作れるようになるよ」

唯「ぺ…ペンタ? ペンタ! なんか可愛いね! あははは!」

澪「はは…(なんか唯って、いくら腕が上がっても音楽用語とか覚えないで終わりそう…)」

律「よしっ、昨日に続いて新曲のアレンジやるぞー!」

澪唯紬「おー」


紬「唯ちゃん、イントロのギターリフ考えて来たの。聴いてくれる?」

唯「おぉ~! ムギちゃん、いつもありがとう」

 ~♪~♪~♪

紬「こんな感じよ」

唯「わぁ、凄いよ、ムギちゃん! 気に入りました!」

澪「唯、早速弾いてみて」

唯「えーと…」

 ~♪~♪~♪

唯「こんな感じ?」

律「完璧じゃーん!」

唯「いえー」

澪「(あ、相変わらず凄いな…絶対音感…)」

唯「ねぇねぇムギちゃん、これにみょーんって言うの入れちゃ駄目?」

紬「チョーキングね。みんなで合わせてみたとき決めればいいんだから、最初は唯ちゃんの好きに弾いていいのよ」

唯「じゃあ、やってみる! んと…」

 ~♪~♪~♪

澪「あ、カッコイイんじゃないか?」

律「いいね!」

澪「ムギ、今のところのコード進行教えて」

紬「えっと、ここは…」

唯「ぷ…」

澪律紬「ぷ?」

唯「ぷははは! あははははははは!」みょ~んみょ~ん

律「まだウケとったんかい!」

澪「はは、本番では笑い出さないようにな…」

紬「(唯ちゃん、可愛い///)」

ぶかつご!

律「うぅ~、文化祭終わったら、一気に寒くなった気がするなー」

唯「あわわわ、早く帰ってこたつに入らなきゃ…」

澪「もう、2人ともだらしないぞ」

紬「うふふ」

律「ところで新曲だけどさ、まだイントロのインパクトが足りない気がしないか?」

澪「そうか? けっこういいと思うけど」

紬「また別なリフ考えてくる?」

唯「えぇ~、あのリフ好きなのに」

澪「そうだな、私も」

唯「あ、りっちゃんのドラムから入ってみるのは? どんたかたんだだんじゃららら~ん、みたいな」

律「それだ! なかなか賢いぞ、唯」

唯「えへへ~」

紬「唯ちゃん、すごーい」

唯「えへへぇ~///」

唯の家!

唯「って感じなんだぁ」

憂「すご~い! お姉ちゃんのアイデアが採用されてよかったね!」

唯「えへへ~。あー、早く澪ちゃん、歌詞作ってくれないかなぁ。早く歌いたいよぉ」

憂「私も早く聴きたいなぁ」

唯「あ、タイトルはもう決まってるんだって。『わたしの恋はホッチキス』って言うんだよ」

憂「そ、そうなんだ…」

唯「ご馳走さまでした! 今日も美味しかったよ、憂!」

憂「うふふ、お粗末さまでした。それじゃ、お茶淹れるね」

唯「あっ、憂、紅茶にして! 紅茶でお願いします!」

憂「? うん、いいよ」

唯「」カチャカチャ

憂「……」

唯「」クイッ コクン

憂「……?」

唯「ねっ?」

憂「えっ!?(な、何が…?)」

唯「わっかんないかなー。もっかいやるね!」

憂「う、うん」

唯「」カチャカチャ

憂「……」

唯「」クイッ コクン

憂「……」

唯「憂、どう!?」

憂「えっと………………何が?」

唯「もーっ」

憂「ご、ごめんね、お姉ちゃん。私には難しいみたい」

唯「これはね、ムギちゃんの真似なんだ~」

憂「紬さん?(ほんわかした綺麗な人かー)」

唯「ムギちゃんはお嬢様だからね、お茶を飲んでるだけでも絵になるんだよぉ」

憂「ああ、それでお姉ちゃんも優雅にお茶を飲もうとしてたんだね」

唯「そう! 優雅! そんな感じなの!」

憂「うふふ」

唯「優雅かー、憂はいいこと言うなぁ」

憂「頑張ってね(お姉ちゃん、可愛い)」

つぎのひ!

唯「おいっす!」ガチャ

律「おいっす、唯!」ドコドコダン!

唯「!! りっちゃん隊員がもう練習してる!」

律「ははっ、たまにはな」

唯「あわわわわ…」ガクブル

律「それは動揺し過ぎだ!」

律「昨日、唯に言われたアレな、考えてたんだ」

唯「おぉ~! それじゃ、ちょっと合わせてみよう!!」

律「よっしゃ!!」

そのころ!

澪「お、ムギも今から音楽室?」

紬「あら、澪ちゃんもお掃除当番?」

澪「ああ。一緒に行こう」

紬「今日はミルフィーユを持ってきたの」

澪「ああ、いいな。きっと律と唯が首を長くして待ってるだろうから急ごうか」

紬「ええ」


音楽室!

どんたかたんたた! じゃららら~ん!♪

澪「…………………………」

紬「? 澪ちゃん?」

澪「…どうやら部屋を間違ったみたいだ」

唯律「うおぉ~い!!」

澪「ど、どうしたんだ、2人とも!! 何か悪いものでも食べたのか!?」オロオロ

律「くっ、マジで言ってやがる、こいつ」

唯「新曲のイントロ、いい感じになって来たから合わせてたんだよ~」プンプン

紬「うんっ、とっても良かったわ」

澪「な、なんかまだ信じられないけど……それじゃあ、今日はお茶の前に1回合わせてみるか!」

律「一言余計だー!」

唯「余計だー!」

 ~♪~♪~♪

澪「うん、これでばっちりだな!」

紬「ええ、とっても素敵でした」

律「よぉ~し、お茶だお茶だ~!」

唯「お茶だ~!」

紬「うふふ。すぐに用意しちゃうわね」


律「あとはサビの前のブレークだな。もうちょっとカッコよくしたいんだ」

紬「私、今度はコーラスを考えてくるわね」

澪「それじゃあ私は、歌詞を早く完成させないとな」

律「唯は?」

唯「うんっ! このミルフィーユとっても美味しいよ!」

律澪「おいおい」

紬「そうだ、唯ちゃん、見せたいものがあるの」

唯「ふぇ? なになに~?」

紬「ギターのピックを通販してるサイトがあったから、ページをプリントアウトしてきたの」

唯「おぉ~! ムギちゃん、大好き!」

紬「うふふ///」ガサゴソ

澪「あ、私も見たい」

律「あれ? 澪は指で弾くようにするって言ってなかったか?」

澪「でもやっぱり可愛いのがあったら欲しいもん」

唯「わかるわかる~」

紬「きゃあっ!」

唯「ムギちゃん!?」

律「どうした!?」

紬「どうして今日提出したはずの宿題のプリントが鞄の中に入ってるの…?」

澪「ええ? もしかして別のプリントを出しちゃったのか?」

紬「ああっ、本当! 今日もらったプリントがない!」

唯「なぁ~んだ~、びっくりした。そんなの私はしょっちゅうだよ~」

律「自慢になんないぞー」

紬「今から先生の所へ行って、取り替えてもらってくるわね」

唯「えぇ~、ムギちゃんがいないとお茶が不味くなるぅ!」

紬「ゆ、唯ちゃん…///」

澪「こら、ゆーい。わがまま言っちゃ駄目だよ」

唯「じゃあ私も付き合う!」

紬「ええっ、でも悪いわ」

唯「いいのいいの。ほら、行こう!」

澪「あ~あ、鞄放り出して、中身が出ちゃってるよ。ふふっ、ムギがこういうの、珍しいな」

律「そうだけどさ。唯にゃかなわないだろうけど、けっこうムギも天然だぜ」

澪「あー、んー、まぁ、ちょっと私もそう思ってた」

律「ははっ、だろー」

澪「あ、プリントアウトしたって、これかな? 勝手に見ていいのかなぁ?」

律「いいんじゃない? おっと、漫画発見!」

澪「こらっ! それは流石に駄目だろ」

律「いいじゃんいいじゃん~、えーと、ゆりひめコミックね…なんだ少女漫画かー」パラパラ

澪「もう、知らないぞ」

律「うおっ!!」

澪「うわあっ!? ど、どうした律?」

律「この漫画……女同士でキスしてる……」

澪「ええっ!?///」

律「って言うか、シちゃってるよ///」

澪「うわぁ…///」

紬「ありがとうございました」

唯「終わった?」

紬「ええ。さあ、帰ってお茶の続きをしましょう?」

唯「うん!」


紬「」スタスタ

唯「」ジー

紬「?」スタスタ

唯「」ジー

紬「あの…唯ちゃん?」

唯「」ジー

紬「唯ちゃん!」

唯「あわっ、あわわわ」

紬「んもう。どうしたの?」クスクス

唯「あははは、ごめんね。ムギちゃんが歩くたび髪の毛がふわふわ揺れて綺麗なんだもん」

紬「ゆ、唯ちゃん…///」

唯「これがホントのふわふわ時間だね!」

紬「は、恥ずかしいわ。この髪、湿気があるときはまとまらなくて大変なの」

唯「あー、私も私も。私たち、くせ毛仲間だもんね!」

紬「うふふ」

唯「でもやっぱりムギちゃんは特別に綺麗だよ!」

紬「そ、そう? ありがとう///」

唯「私、ムギちゃんがお茶を飲んでるトコ見るのも大好きなんだー、優雅だし!」

紬「そうだったの(だから最近、お茶のときに唯ちゃんの視線を感じてたのね)」

唯「ムギちゃんはお姫様だね!」

紬「お、お姫様って…(なんて天真爛漫///)」

律「やっぱムギってそっちの人なのかなー?」

澪「そ、そっちって…?」

律「いやまあ、わかるだろ?」

澪「う、うーん、まぁ、趣味は人それぞれだからな(どっちかって言うと男同士のそういう漫画がメジャーだと思ったけど…)」

律「うん、まあ…」

澪「こういうの読んでるからって必ずしもそうだとは限らないんじゃないか?」

律「そっか」

澪「それに、もしそうだとしても、ムギに変な態度取ったりしたら駄目だぞ」

律「ばっ、そんなことするわけないだろ!」

澪「そ、そっか、ゴメン。律はそんな奴じゃなかったな」

律「うん」

バタン!

唯「たっだいま~!」

律「お、おう。お帰り」

紬「ごめんなさい、待たせちゃって」

澪「いいよ、しょうがないんだから」

唯「いいからお茶しよー。お茶!」

紬「そうね、今………きゃあっ! りっちゃん、何読んでるの!?」

律「ふえ? うわっ、ヤベー!!」

澪「ば、馬鹿!」

唯「なになにー?」

律「ごめん! この通り!」

紬「」ヒック…ヒック

律「ムギ、ホントにゴメン!!(まさか泣くとは…)」

澪「ムギ、も、もう許してやってくれないか?」

唯(どんな漫画なんだろー。でもムギちゃん嫌がってるし、読ませてもらえないだろうなぁ…)

紬「ひっく……でも、2人とも引いちゃったでしょ…?」ヒック

澪「そ、そんなことないよ、なあ!」

律「ああ! ムギはムギなんだから! どんな趣味を持ってても大切な仲間だよ!」

紬「ほ、ほんとう……?」ヒック

澪「も、もちろん!」

律「当たり前だろ!」

紬「ほ、本当に私がレズでも、仲良くしてくれる…?」

澪律(衝撃の告白キタ――――――――!!)

澪「も、もちろんだよ!、ムギ」

律「ムギはムギなんだから!」

紬「み、みんな……」ウルウル

唯「ふぇ!? ムギちゃん、レズだったの!?」

律(うわ、唯の馬鹿)

澪(頼むから空気を読んでくれー!)

紬「…うん。黙っててごめんね」

唯「駄目だよ、そんなの!」

澪律(アホ―――――――!!)

唯「ムギちゃんはお姫様なのに、それじゃあ王子様と一緒になれないじゃん!」

律(などと、意味不明の供述を繰り返しており…)

澪(高校生にもなって何言ってんだよ、唯! 混乱してんのか?)

紬「そうね……ホントそうね……」

澪「ムギ…」

律「おい、唯!」

紬「いいの。唯ちゃん……聞いて。私、自分がこうだって気づいたの、子供の頃だったの…」

唯「う、うん」

紬「そのとき、凄く悩んだわ。ううん、今でもずっと悩んでる。なんで私は報われることなんてないのに、女の子を好きになっちゃうんだろう? どうして私は普通じゃないんだろう? って」

澪「ムギ…」

唯「ムギちゃん…」

紬「いけないことだってわかってる。きっと私は親を悲しませてしまうわ。私は幸せにはなれないかもしれないって泣いたこともあったの。でも、この気持ちを変えることはできなかった…!」

律「ムギ、もういいよ!」

唯「ムギちゃん、違うの! ムギちゃん、綺麗だし優しいし、きっと素敵な王子様が現れてムギちゃんを幸せにしてれるんだろうな、って思ってたからつい言っちゃっただけなんだよぅ」

紬「唯ちゃん…」

唯「だからそんなつもりじゃなかったの! だから泣かないで。な、泣いちゃ、うぅ、うえぇぇぇ~~~ん!」

律「だからってお前が泣くな!」

紬「唯ちゃん、もういいから」

唯「ごべんなざぁ~~~~い!!」

紬「もういいの。気にしてないから。だから泣き止んで」ナデナデ

唯「ムギぢゃ~~~~~~~~~ん!!」

澪「まったく…」ホッ

律「ムギ、改めて言うけど私達は大切な仲間だ。そんなことぐらいでムギに対する態度を変えたりしないから!」

澪「うん、私も同じだよ」

唯「うんっ!」

紬「みんな……ありがとう」ウルウル

律「って、ちょっとクサかったかな?///」

唯「あははは」

紬「もう、りっちゃんたら」

唯の家!

 ~♪~♪~♪

唯「ふぅ。これで間奏のトコも弾けるようになったかな……って、もうこんな時間! お風呂入って寝なきゃ」



唯「ふぃ~。あったかあったか」

唯(ムギちゃん、女の子が好きだったんだ……)

唯(……………)

唯(いつか……女の子の恋人作るんだよね……)

唯(ムギちゃん、凄く可愛いもん……恋人なんてすぐできるよね)

唯(女の子同士でキスとかするのかな……)ドキドキ

唯(………………………………)ドキドキドキドキ



唯「……のぼせた」キュウ

つぎのひ!

澪「唯っ、おはよう!」

唯「あ~、澪ちゃん、おはよう。今日も寒いね~」ブルブル

澪「あはは、唯は相変わらずだな~」

唯「朝会うのは久しぶりだね…(なんだろ? テンション高いけど)」

澪「私、唯に見せなきゃいけないものがあるんだ!」

唯「ん~、なに~?」

澪「新曲の歌詞だよ! 昨日完成したんだ!」

唯「おぉ~! それでかぁ! 見せて見せて~」

澪「こ、これなんだけど…」

唯「どれどれ~」

………………
………………

澪「ど、どう?」

唯「……イイ」ボソ

澪「えっ!?」

唯「いいよ、これ! 凄くいい! やっぱり澪ちゃんの歌詞は最高だね!」

澪「ほっ、ほんと? へへ///」

唯「うん! 気に入りました!」

澪「じゃ、じゃあ、明日辺りからボーカルも入れて練習だな! 唯、ちゃんと歌えるようにしとけよ!」

唯「えへへ、今度も私が歌っちゃっていいんだね?」

澪「あはは、当たり前だろ! 私はもうあんなのゴメンだし!」

唯「えっ!?」

澪「あ、いや、でも唯に押し付けるわけじゃないよ。ハモりとかはちゃんと入れるからね」

唯「う、うん…」

澪「それじゃ、また!」

唯「うん、また…」



唯「…………」

ひるやすみ!

律「どうしたんだ、唯。澪に内緒で集まって欲しいって」

紬「何かあった?」

唯「あのね、新曲なんだけど……例えば私が1番を歌って、澪ちゃんが2番を歌って……とかアリかなぁ?」

紬「それは……歌詞にもよると思うわ。2つの視点から歌われるような歌詞なら、むしろアリだと思う」

唯「あ、これ、昨日澪ちゃんが完成したって」

律「どれどれ」

………………

律「はは…相変わらず独特のセンスをしてらっしゃる…」

紬「そうね……この歌詞じゃ、あまりボーカルを分ける意味がないかも」

唯「そっかー…」

律「どうしたんだ? 唯はこの曲歌いたがってたんだから、別に澪と2人じゃなくてもいいだろ?」

唯「あのね、今朝のことなんだけど…」

………………
………………

紬「それは……」

唯「なんか澪ちゃん、思ったよりもトラウマが酷いのかな、って」

律「あのパンツ事件か…」

紬「……あのライブ好評だったし、澪ちゃんにファンクラブとか出来たりして……私たち、ちょっとポジティブに考え過ぎてたかしら?」

律(普段が変わらないから気づけなかったけど、澪、もしかして恥ずかしがり屋が悪化したのか?)

唯「ど、どうしよう?」

律「う、う~ん……無理やり歌わせることにしても逆効果になりそうだしなぁ」

紬「澪ちゃんが納得してくれないと」

律「さっきの唯のアイデア、悪くはないと思うんだよな」

唯「ホント? じゃあ早速今日、澪ちゃんに言ってみるよ!」

律「いや、これはムギのアイデアってことにして、ムギから言ってみてよ」

紬「私?」

律「澪の奴、ムギの話を聞いて感心してたんだ。細かいところまできっちり意識して曲作りしてて凄いって」

紬「な、なんだか恥ずかしいわ」

唯「そっか! 私よりムギちゃんのアイデアだって言う方が説得力あるもんね!」

さわ子「でも無理強いしたら結局逆効果なんだから、引くときは引きなさいよ」

紬「はい、わかりました」

唯「うん、そのときはしょうがないもんね」

律「じゃあ、その線で行こう」

…………

唯紬律「って、うわあ!!」

唯「さわちゃん、いつの間に!」

紬「け、気配を感じませんでした」

律「忍者か? 忍者なのか!?」

さわ子「やーねぇ、悪巧みするときは私も呼んでくれないと」

律「人聞きの悪いことを言うなー!」

唯「言うなー!」

ほうかご!

澪「唯、譜割りを確認したいから、練習の前にアカペラで歌ってみてくれないか?」

唯「いいよー(ムギちゃん)」

紬「(はい!)ごめんなさい、その前に提案があるの」

澪「ん? 何?」

紬「この曲なんだけど、唯ちゃんと澪ちゃんで交互に歌ったらとっても素敵な感じになると思うの」

澪「えっ!?」

律「あー、それいいかもな。ムギ、ナイスアイデア!」

唯「ホント? じゃあ私も賛成!」

澪「うぅ……わ、悪いな、この曲はベース弾きながら歌うの難しいんだ!」

律「(そうくるか…)じゃあ、ふわふわ時間みたいに1番と2番のバッキングを変えちゃうって手もあるぜ」

澪「ひぃぃ!! 何でそんなに私に歌わそうとするんだぁ! 絶対歌うのは嫌だからね!」

紬「み、澪ちゃん…(ひぃぃ、って…)」

律「も、もったいないなー。澪のボーカル、評判よかったのに…」

澪「やだ!!」

唯「ぜ、全部じゃないんだよ? 半分こなんだから…」

澪「やだ!!」

律(駄目か…)

唯「(しょうがないね……)み、澪ちゃん、わかったよ。私が全部歌うから」

澪「そうか!? 唯はこの曲歌いたがってたもんな! それが一番いいよ!」パァァ

律(げ、現金な奴め…)

紬「そ、そうね。そうしましょう」

澪「あはは! 決まりだな!」

ぶかつご!

律「よし、帰ろうぜ~」

紬「ごめんなさい、私ちょっとおトイレに…」

澪「じゃあ昇降口で待ち合わせしよう」

紬「ごめんね」タッタッタ

律「よ~し、音楽室の鍵閉めるぞー。唯、忘れ物はないな?」

唯「うぅ~、どうして私だけに訊くかなぁ?」

澪「あはは」

唯「あっ!」

律「なんだよ、やっぱりあったのか?」

唯「私もトイレ!」

澪律「おいおい」

澪「じゃあ昇降口でな」

律「唯、ギター持ってってやるよ」

唯「ありがと、りっちゃん!」

おといれ!

がちゃ

紬「!」ヒック

唯「! ムギちゃん、泣いてるの!?」

紬「あ、これは違うの」

唯「どうしたの? 誰かにいじめられたの?」オロオロ

紬「唯ちゃん、聞いて。そんなんじゃないの!」

唯「じゃあ、どうして……」

紬「嬉しくて泣いちゃったの」

唯「嬉しくて? ……あっ!」

紬「? どうしたの?」

唯「ごめん、ムギちゃん、その前におしっこ!」

紬「ふふっ、唯ちゃんったら///」

唯「それで、嬉しくて泣いちゃった、って?」

紬「さっきね、澪ちゃんのためにみんなで色々考えたり、内緒で作戦立てて実行したり、凄く仲間っぽいな、って思ったの」

唯「当たり前じゃん! 私たち、仲間だもん!」

紬「うん…………昨日のことがあったのに、私は変わらず仲間でいさせてもらえるんだな、って思ったら……」ポロポロ

唯「む、ムギちゃん……」

紬「やだ、止まらなくなっちゃった……澪ちゃんとりっちゃんが待ってるのに」ヒック

唯(泣いてるムギちゃん、可愛い……)ドキドキ

紬「? 唯ちゃん?」

唯「ムギちゃん……」ドキドキ

紬(えっ!?)ドキドキ

唯(ムギちゃん、近くで見ると睫毛長くて凄く綺麗……)ドキドキ

紬(えっ? えっ? えっ?///)ドキドキ


ちゅ…

紬「ゆ、唯ちゃん…?(嘘……キス、しちゃった///)」ドキドキ

唯「はっ!?」

紬「…………」ドキドキ

唯(わ、私、何てことを……)

紬「あ、あの……///」ドキドキ

唯「ごめん、先に行ってるね!」

紬「えっ!?」



紬「唯ちゃん……」ドキドキ

帰り道!

唯(キスしちゃったキスしちゃったキスしちゃった……)ドキドキ

紬(唯ちゃん、何であんなこと……)ドキドキ

律「新曲は後は歌が入れば、一応完成だな!」

澪「唯、譜割りはさっきのでOKだから、歌の練習しておいて」

唯「ふぇ!? う、うん、わかった///」

律「? どうした、唯。何か変だぞ?」

唯「そそそそそ、そんなことないよっ!?///」

律「??? ムギ、さっき何かあったのか?」

紬「ふえぇぇぇ!? ななななななな、何がかしらっ!?///」

律「…………」

澪(なんだ、この空気…?)

唯(ムギちゃん………///)

紬(唯ちゃん…………///)

唯の家!

憂「お姉ちゃん、今日学校で何かあった?」

唯「ふぇ!? なななな何でっ!? 何もないよっ!!///」

憂「そう? ご飯の間ずっと上の空だけど…」

唯「な、何でもないよっ! お部屋行くね!」


唯(ムギちゃん、可愛かったなぁ……)ドキドキ

唯「ふぅ…」

唯(ムギちゃんの唇、柔らかかったな…///)ドキドキ

唯「あ、そっか、ホッチキスの練習、明日から歌つけてやるんだったっけ……気分じゃないけど、みんなに迷惑かけちゃうし、ちょっと練習しておこうっと」

♪なんでなんだろう 気になる夜キミへの

……………

唯「ムギちゃん…………」

唯「ほっ!?」

唯(今、ムギちゃんのこと考えながら歌ってた…………///)ドキドキ

そのころ!

紬「唯ちゃん…………」

紬(何であんなこと…………///)

紬(唯ちゃん……私……自惚れちゃってもいいの……?)

紬(だってそれ以外……理由が思いつかないもの……)ドキドキ

紬(私がレズだから、からかっただけ、とか……)

紬「って、もう、私の馬鹿! 唯ちゃんがそんな子じゃないのは知ってるのに!」

紬(唯ちゃん…………)

紬「唯ちゃんの唇、柔らかかったな…………///」ドキドキ

つぎのひ!

紬「あ……お、おはよう、唯ちゃん」

唯「ふぇ!? む、ムギちゃん……」

紬「い、一緒に学校に行きましょう///」

唯「う、うん! 朝一緒になるの、珍しいね///」

紬「そ、そうね(ホントは待ち伏せしたんだけど)」

唯「……………」

紬「………(ど、どうしよう。何を話せば…)」

唯「きっ、昨日は残念だったよね」

紬「えっ!?」

唯「えっ!? あ、澪ちゃんのこと…」

紬「あ、ああ、そうね…………でも、大丈夫よ」

唯「え?」

紬「澪ちゃん、嫌がってるのはメインボーカルだけで、歌うこと自体は拒否してないから」

唯「あ、うん。そう言えばそうだったかな」

紬「もうちょっと時間が経つのを待ちましょう」

唯「うん、そうだね」

紬「ええ」

唯「あ、ありがとう! ムギちゃんに大丈夫って言ってもらうと、何だか安心するよ」

紬「そう? 良かった…」

唯「うん」

紬「……………」

唯「…………(あ、もう学校だ…)」

紬「ゆっ、唯ちゃん!」

唯「はっ、はい!?」

紬「ふたりだけでお話したいことがあるの。今日の部活が終わった後、残ってもらっていい?」

唯「えっ!? あ、う、うん……」

紬「それじゃ!」タッタッタ

唯「あ……」

紬(ど、どうしよう…………)

紬(思わず呼び出しちゃったけど、何を話せばいいのかしら……?)

紬(『唯ちゃんは、私のことが好きなの?』……)

紬(聞けるわけないじゃない!)



唯(ど、どうしよう……)

唯(やっぱり昨日の……キス……の話だよね///)

唯(私の馬鹿! 何であんなことしちゃったんだろう?)

唯(ムギちゃん、怒ってるのかな…?)

唯(やだよ、ムギちゃんに嫌われたくないよ……)

ぶかつご!

唯「……………」モジモジ

紬「……あ、あの…」

唯「はいっ、な、何!?」

紬「あ、いや、今日の練習、散々だったわね、って…」

唯「ご、ごめんね…」シュン

紬「い、いいの。私もいっぱい怒られちゃったし」

唯「う、うん……」

紬(私も集中できなかったけど、唯ちゃんもずっと私の方をちらちら見て上の空だった……。これって、私だけじゃなくて、唯ちゃんも意識してくれてると考えていいのよね…?)

唯「………………」モジモジ

紬「あ、あの…」

唯「ムギちゃん、ごめん!!」

紬「えっ!?」

唯「昨日あんなことしちゃって……本当にごめんなさい!!」

紬「ゆ、唯ちゃん…」

唯「私、昨日はどうかしてたの……。忘れて、って言っても無理だよね……」グスン

紬「えっ!?(な、なかったことになっちゃうの…?)」

唯「ど、どうしたら許してもらえるかなぁ…?」

紬「(涙目の唯ちゃん可愛い/// って場合じゃないわね)あ、あの」

唯「なっ、何!?」

紬「どうしてあんなことしたのか……訊いてもいい?」

唯「それが……わからないの」

紬「わからないの?」

唯「ごめんなさい!」

紬「唯ちゃん、いちいち謝らなくてもいいから、ね?」

唯「う、うん…」シュン

紬(ど、どうしよう……『もう気にしないで』って言えば、きっとこの話は終わる……でも……それじゃあのキスはなかったことになっちゃう……)

唯「あの、あのね……」

紬「う、うん」

唯「昨日、泣いてるムギちゃんが凄く可愛くて……」

紬「えっ!?///」

唯「気づいたら、どんどんムギちゃんが近づいて来ててね……」

紬「う、うん…(唯ちゃんから近づいてきたのよ?)」

唯「睫毛長くて、凄く綺麗だなー、って思って」

紬「///」

唯「なんか……ムギちゃんを1人占めしたいな、って思って……気づいたらしちゃってたの」

紬「そ、そうなんだ///」

唯「うん……」

紬「あの、唯ちゃんは、したことあったの…?」

唯「え? 何が?」

紬「その……キス……」

唯「ううん。昨日が初めて」

紬「えっ!?(嘘、ファーストキス?)そ、そうなんだ……わ、私も初めて」

唯「ええっ!? ご、ゴメンね! ムギちゃんのファーストキス」アセアセ

紬「い、いいの。唯ちゃんだったら…」

唯「えっ?」

紬「あっ」

唯「…………///」

紬「…………///」

唯「ど、どうして私、あんなことしちゃったんだろう?」

紬「そ、そうね……」

唯「ムギちゃんが女の子を好きだってわかって、きっと女の子同士でキスするんだろうな、って思って……なんか変な気持ちになっちゃって……」

紬(へ、変な気持ちって……///)

唯「それからムギちゃんを見てるとドキドキするようになって……」

紬(ちょっと待って。もしかして唯ちゃん……)ドキドキ

唯「うぅ~、この気持ちって何だろう?」

紬「唯ちゃん!」

唯「は、はい!?」

紬「唯ちゃんって、今まで誰かを好きになったことってあるの…?」

唯「え? の、和ちゃんとか憂とか、軽音部のみんなとか」

紬「じゃなくて、男の子!」

唯「えぇ~? ないけど?」

紬(高校生にもなってそんな…………でも、それなら……もしかしたら、私、唯ちゃんの初恋の人になれるかもしれないの……?)ドキドキ

唯「ムギちゃん?」

紬「唯ちゃん!」

唯「ふぁい!?」

紬「こういうことは焦っちゃ駄目だと思うの。ゆっくり答えを探しましょう?」

唯「答え?」

紬「ええ、焦らなくてもいいと思うの」

唯(答えって、何のだろう?)

紬「…………ところで唯ちゃん」

唯「何?」

紬「その……今でも私に……その……」

唯「うん?」

紬「きっ……キスしたい、って思うの?」ドキドキ

唯「ふぇ!?」

紬「……………」ドキドキ

唯「(何だろう? もしかして、またしてもいいのかな…?)う、うん。したい、かな」ドキドキ

紬「! じゃ、じゃあ……する?///」

唯「い、いいの?」ドキドキ

紬「…………///」コクン

唯「! じゃ、じゃあいくね」ドキドキ

紬「え、ええ(本当は確認なんかしないでさっと奪って欲しいんだけど…)」ドキドキ

ちゅ…

紬(唯ちゃんの唇……///)

唯(ムギちゃんの唇だぁ///)

紬「んっ(私、女の子とキスしてる……夢みたい……)」

唯(うわっ、ムギちゃんの声、色っぽい///)

ちゅ、ちゅ…

紬(唯ちゃん唯ちゃん)

唯(どうしよう、これ。凄く幸せだよぅ)

紬「ふっ、うん(やだ、抱き合ってると胸が擦れてえっちな声でちゃう///)」ドキドキ

唯(ムギちゃん可愛いよぅ。ずっとこのままでいたい…)ドキドキ

ちゅ…

唯(キスってこんなに気持ち良かったんだ……)

紬(どうしよう。止まらない)

唯(ムギちゃんの息が顔に当たってくすぐったいや…)

紬(唯ちゃんの匂いがする……甘い匂い……///)

唯「」ドキドキ

紬「」ドキドキ

唯(ずっとこのままでいたいけど……唇がふやけそう……)

紬(えっと……キスってどうやって終えたらいいのかしら?)

唯(で、でもせっかくだし、もうちょっと……)

紬(こ、このままでいたら……)

きーんこーんかーんこーん

唯紬「ひゃあっ!?」パッ

唯「あ……下校時間のチャイム………」

紬「………///」

唯「………///」

紬「ふふっ」

唯「へ、えへへ」

紬「か、帰りましょうか」

唯「うん」

そのよる!

唯(今日は凄いことしちゃったな……)ドキドキ

唯(お、女の子同士でこんなことしちゃっていいのかな……?)

唯(……………)

唯(そうだ、ムギちゃんはレズなんだもん。ムギちゃんにとってはアリなんだよね)

唯(……………)

唯「あ……」

唯(じゃあ、私もレズなんじゃん……)

唯(……………!!)

唯(そっか、私、ムギちゃんのこと好きになっちゃったんだ! だからあんなことしちゃったんだ!)

唯(そっかー……///)

唯「私、ムギちゃんのこと好きだったんだ……///」

唯(あわわわ、意識したらドキドキしてきたよ……///)ドキドキ

唯(はっ!? む、ムギちゃんは?)

唯(……………………………)

そのころ!

紬(………まだ唇に唯ちゃんの感触が残ってるような気がする……)

紬「はぁ……」ドキドキ

紬(唯ちゃん、本当に私のこと好きになってくれたならいいのに……)

紬(……………)

紬(今まで、バンドのみんなにはそういう気持ちを持たないようにずっと避けて来たけど……)

紬(もう、いいよね? 私、本気になっちゃってもいいのよね?)ドキドキ

紬「唯ちゃん……」



※今までさるったりしないよう、5分おきに投下してまいりましたが、まだ半分しか消化できてないんで、ガンガン投下します。
さるったら寝ちゃうと思います。
最後まで行けなかったら本当に申し訳ないですが、明日まで残ってたらまた来ます。

つぎのひ!

紬「お、おはよう、唯ちゃん(また待ち伏せしちゃった)」

唯「む、ムギちゃん(また朝から会っちゃった……嬉しい///)」

紬「きょ、今日も寒いわね」

唯「う、うん」

紬「…………(な、何を話そう……)」

唯「……………あ、あの」

紬「なっ、何?」

唯「昨日、ムギちゃんに言われた答えなんだけど……」

紬「え、ええ」

唯「答え、出たよ……」

紬「! そ、それで…?」ドキドキ

唯「私、ムギちゃんが好き!」

紬「!!!!」

唯「……///」

紬「そ、それは……どういう意味で……?」ドキドキ

唯「わ、私、ムギちゃんの恋人になりたい!」

紬「!!!!(ああ…)」

唯「む、ムギちゃんは? 私じゃ駄目、かなぁ?」ドキドキ

紬「わ、私も……」

唯「!!!! い、いいの!?」

紬「///」コクン

唯「うっ……うぅ」ポロポロ

紬「ゆっ、唯ちゃん!?」

唯「良かった……良かったよぅ」ヒック

紬「唯ちゃん、泣かないで。ね?(ああ、夢みたい…)」ナデナデ

………………

紬「唯ちゃん、落ち着いた?」

唯「うん。えへへ/// これから学校なのに、泣いちゃったよ」

紬「(唯ちゃん、可愛い///)じゃあ、行きましょう」

唯「うん! あ、そうだ」

紬「何?」

唯「えっと……これで私たち、恋人なんだよね……?」

紬「ええ、そ、そうね///」

唯「えへへへ///」

紬「可愛い…」

唯「へっ!?」

紬「あ、ごめんなさい、つい」

唯「ううん、いいよ。嬉しいし」

紬「そ、そう」

唯「ムギちゃんも可愛いよ!」

紬「唯ちゃん…」

唯「えへへへ///」

紬「(何コレ、バカップルみたい///)はっ!?」

唯「?」

紬「唯ちゃん、このことは軽音部に持ち込むのはナシにしましょう?」

唯「へ?(って言うか、澪ちゃんたちに言うつもりはなかったし…)うん、いいよ」

紬「部活中にいちゃいちゃするのは論外だし、それにもし私たちがカップルとしてケンカしちゃったとしても、そのことを部活に引きずったらみんなに迷惑がかかると思うの」

唯「そっか! そうだよね。ムギちゃんは頭いいなぁ」

紬「そ、そんな…///」

唯「昨日も迷惑かけちゃったもんね。今日は頑張ろうね!」

紬「ええ(そう言えば昨日は2人とも集中できなくて散々だったわね…)」

唯「じゃあ、今度こそ学校行こう!」

授業中!

唯(えへへ~、ムギちゃんと恋人~)

唯(ふふ………うふふふ………駄目だよ、授業中なのにニヤケちゃうよ~)

唯(えへへへ…………………)

唯(おっと、また追試になったらカッコ悪いから、授業聞かなきゃ)

唯(そうだよ、ムギちゃんみたいな可愛い子の恋人になれたんだもん、もっとしっかりしなきゃ!)

唯(私がムギちゃんを幸せにするんだ! 燃えてきたぞ~~~!)

先生「はい、この文の和訳を平沢さん」

唯「ふぇ?」

先生「今読んだところの和訳よ」

唯「………………………聞いてませんでした」

クラス「あはははははははは!」

唯(もっとしっかりしなきゃ……)

休み時間!

和「唯、どうしたのよ」

唯「あ、和ちゃん! へへー、申しわけないです」

和(このところ元気がなかったけど、どうやら悩み事は解決したみたいね……。私に相談してこないなんて、なんだか寂しいような悲しいような…)

唯「ねぇ、和ちゃん」

和「ん、何?」

唯「和ちゃんはどうしてそんなにしっかりしてるの?」

和「え? どうして、って言われてもねぇ…」

唯「私もしっかりしたいんだー」

和「え……(唯がこんなこと言うなんて。本当にどうしちゃったのかしら?)」

唯「でも道のりは遠そうだよね~」

和「そうね、まずは憂ちゃんの手伝いから始めてみたら?」

唯「なるほどー」

和「憂ちゃんは受験生なんだし、唯が家事を代わってあげるくらいしなさい」

唯「おぉ~、そう言えばそうだね! 和ちゃん、冴えてるなぁ」

和「冴えてるって……。このくらい、自分で気づくのが『しっかりした人』なのよ」

唯「うぅ~、のどかちゃん、厳しいよぅ」

和「ふふ、いきなり変わるのは無理でしょうけど、頑張りなさい」

唯「うん!」

そのころ!

紬(唯ちゃんと恋人………夢みたい……)

紬(こんなにちゃんとした恋ができるなんて思ってもいなかった)

紬(そうだ、お休みには唯ちゃんとお出かけしたいな)

紬(デート……///)

紬(あー、まだ信じられない)

紬(本当に女の子の恋人ができるだなんて…)

紬(唯ちゃん………早く会いたいな……)

ほうかご!

唯「やっほー!!」

律「おー、今日は元気だな、唯」

澪「何かいいことあった?」

唯「えぇ~、内緒~」キョロキョロ

澪「ムギはまだだよ」

唯「なんだぁ」ショボン

律「あははは。そんなにお菓子が待ち遠しいのか、このいやしん坊め!」

唯「へ? お菓子?」

律「は?」

唯「あ、うん、そうだよね。ムギちゃんのお菓子楽しみだなー(棒読み)」

澪律「?」

唯(ムギちゃん、まだかなー)ソワソワ

澪(唯、なんか変だ……)

律(あの唯がお菓子に対して反応が鈍いなんて……)

紬「ごめんなさい、遅くなっちゃって」ガチャ

唯「ムギちゃん!///」

紬「唯ちゃん……///」

唯「えへへ///」

紬「うふふ///」

澪律(なんだ、この空気……)

律「ムギ~、お茶~」

紬「あらあらあらあら、私ったら。すぐに用意しちゃうわね」

唯「ムギちゃん、私も手伝うよ!」

律(なん…だと…)

澪(唯が自分から手伝うなんて……)

紬「そ、それじゃ、ポットに水を汲んできてもらおうかしら」

唯「らじゃ!」タッタッタ

 ~♪~♪~♪

律「新曲、これでバッチリだな!」

澪「はー、アレンジ終わるとスッキリするなー」

唯「私も間違えずに弾けたよ~」

紬「うふふ。唯ちゃんの歌もギターも素敵だったわ」

唯「えへへ、ムギちゃんのキーボードも良かったよ!」

紬「ありがとう、唯ちゃん///」

唯「えへへ///」

澪律「……………(絶対なんかあったろ、この2人)」




※さるったけど、スレが気になって眠れなかったので帰ってきました。
やれるトコまでやります。

ぶかつご!

澪「じゃ、帰ろうか」

律「コンビニに寄ってこうぜ~」

唯「うん! …あ」

律「ん? どうした、唯」

唯「えーと……(みんなともいたいけど、ムギちゃんと2人きりにもなりたいよ……)」

紬「唯ちゃん、行こう?」

唯「ムギちゃん…」

紬「仲間との時間も大切にしましょう?」ボソ

唯「うん、そうだね」ボソ

帰り道!

律「さて、澪と2人きりになったわけだが」

澪「なんだ、その説明セリフ」

律「あの2人、どう思う?」

澪「唯とムギか……」

律「どう見ても付き合ってます、って感じだよなぁ」

澪「ここ何日か2人とも悩んでるみたいで、今日アレだからな……気づくな、って言う方が無理かも」

律「だよなぁ、まあいいけど」

澪「道理で2人とも悩みがありそうなのに相談してきてくれなかったわけだ」

律「私、唯って一生色気より食い気なんだと思ってた」

澪「お前、酷いな」

律「だってさー、恋愛で悩んで物思いにふける唯なんて想像できたかー?」

澪「それは……」

律「だろー?」

澪「ま、律も同じだけどな」クス

律「なにをー! 私だってけっこう乙女なんだぞー!」

澪「説得力ないなぁ」

律「なぁ、明日問い詰めて、白状させちゃおうぜ」

澪「別にそこまでしなくてもいいんじゃない?」

律「だってバレバレなのに隠してるつもりのあの2人見てると、なーんかくすぐったくてさー。居心地悪いっつーか」

澪「それは……あるかも」

律「どうせ澪だって2人を応援するつもりなんだろ? だったら隠されても意味ねーし」

澪「うーん……やっぱり、やめとこうよ」

律「何で?」

澪「2人は付き合ったばかりなんだし、きっと2人だけの秘密とか楽しい時期なんじゃないかな?」

律「はー……なるほど、さすが恥ずかしい歌詞を書くヤツは考えが深いな」

澪「ふふ、そんなに褒めるなよ……って、ホントに褒めてなーい! なんだ、恥ずかしいって!!」

律「あはは、ごめんごめん、体がかゆくなるような歌詞だったな」

澪「一緒だ! もう…」

律「でもさ、そうすると私たちは気づかないフリをしてた方がいいのか?」

澪「そうだな………気づいたことになると、惚気を聞かされるようになったりするかもしれないし」

律「なるほど、それはムカつくかもな」

唯の家!

唯「ただいまー」

憂「お姉ちゃん、お帰りー。もうすぐご飯できるから待っててね」

唯「ほーい」

唯(じゃあギー太でも……はっ!? 何言ってるの、私!)

唯「憂! 私にもなんか手伝わせて!」

憂「えっ!? ど、どうしたの、お姉ちゃん」

唯「憂、今まで駄目なお姉ちゃんでごめんね。私、生まれ変わるから!」

憂(お姉ちゃんが燃えてる……燃えてるお姉ちゃんも可愛い)

憂「じゃあ、お皿出してもらおうかな」

唯「らじゃ! その前に手洗ってくるね!」



唯「今日も憂のご飯、美味しいよぉ」

憂「うふふふ(私もお姉ちゃんによそってもらったご飯とお味噌汁が美味し過ぎるよぉ)」

唯「憂、今度お料理教えてもらえる?」

憂「いいよ~。でもお姉ちゃん、本当にどうしたの?」

唯「うん。憂にはちゃんと言うね」オホン

憂「?」

唯「お姉ちゃん、恋人ができました!」

憂「えっ!?」

唯「///」

憂(そ、そんな……お姉ちゃん、女子高行ったから安心してたのに………やだ、お姉ちゃんがお嫁に行っちゃう……)

憂「だ、誰なの?(お姉ちゃんをたぶらかした悪魔は)」

唯「…………ムギちゃん///」

憂「ムギ……?(私の知らない人だ。お姉ちゃん、合コンとかやってた気配もないし……もしかしてナンパ? 何たる破廉恥漢!)」

唯「ムギちゃんはムギちゃんだよぅ。琴吹紬ちゃん!」

憂「琴吹紬って言うの、その人…(なるほど、『俺は君の友達と同姓同名だよ』なんて騙してお姉ちゃんを油断させたのね、何たる卑劣漢!)」プルプル

唯「あ、あれ? 憂、ムギちゃんのこと忘れちゃったの…?」

憂「ううん、紬さんのことは忘れるわけないよ~。お姉ちゃんの大切な友達だもん(私が許せないのはそのお姉ちゃんの友達の名前を騙ったクズ野郎のことだよ~)」

梓「kskst」
唯「うんこ」
梓「死ねよおめーらw」
澪「わたしのクリトリス舐めてええええええええええ」
梓「のがtった」
唯「皆一体どうしちゃったの!?」
律「澪、歯ぁ食いしばれ」
唯「ksk」
梓「ハッ!? 私は一体何をしていたんだろう…」
律「Crush and burn!」
澪「うほっ」
憂「いや、その育て方はおかしい」
唯「まんこってすごいよな、なんでも吸い込んじまう」
澪「ふと思ったが、女性が男性用トイレに入ってもお咎めなしなのはおかしいって議論してるが
それだったら女装が完璧で誰が見ても女に見えるのだとしても、男性用トイレを選んでおけば無難てことだよな?」
律「デデーン、田井中律アウトー」
澪「マイサンがビンビンぜよ(´・ω・`)」
梓「おまんこいぐぅぅぅぅうううぅぅうぅ!!!イッちゃうのぉぉぉおぉぉおぉお!!!!!」
憂「まんこかゆい」
梓「どびゅっ!!あああいっちゃうううううううううううどびゅどびゅううう!!」
紬「うんこ」

唯「だから! そのムギちゃんと恋人になったの!///」

憂「…………………え?」

唯「ゴメン、憂。お姉ちゃん、レズだったみたいなの///」

憂「……え? あれ? じゃあ、お姉ちゃんを騙したゴミ男はどこ行ったの?」

唯「だからそんな人最初からいないよ~」

憂「え? お姉ちゃん、紬さんと恋人になったの? え? お姉ちゃんってレズ?」

唯「だからさっきそう言ったじゃん///」

憂(お姉ちゃんがレズってことは…………一生お嫁に行かないってこと!?)

憂「お姉ちゃん……」

唯「憂……」

憂「私、応援するね!」

唯「えっ!? いいの?」

憂「当たり前だよ~、だって姉妹だもん」

唯「うぅ~、ありがと憂~」グス

憂「うふふ(レズなお姉ちゃんも可愛い)」

唯の部屋!

唯「ムギちゃん、今ごろ何してるのかな………」

唯(今日は2人きりになれなかったから、キスしてないや……)

唯(って、駄目駄目。何でエッチなことばかり考えちゃうかなー)

唯(ムギちゃんとキスしたいとか、抱きしめたいとか、髪をずっと撫でてたいとか………ムギちゃんが可愛過ぎるから悪いんだよ)

唯「ふぅ……」

唯(もっとしっかりしなくちゃ)

 ~♪

唯「あっ! ムギちゃんからメールだ!」

唯「何だろう?」ワクワク

件名 日曜日空いてますか?

唯ちゃん、こんばんは。何をしていましたか?
私は何をしててもついつい唯ちゃんのことを考えてしまいます。
まだ唯ちゃんと恋人になれたなんて信じられません。
早く唯ちゃんに会いたいです。

ところで今度の日曜日、空いてますか?
もしよかったらお出かけしたいです。
お返事待ってます。

P.S.唯ちゃん、大好き



唯「ムギちゃ~~~~ん///」ゴロゴロ

唯「えへへ~、もちろんOKだよ~。私もムギちゃん、大好き!」

唯{送信、と」ピッ

唯「はっ!」

唯「お小遣い……大丈夫かな?」

唯(…………そっか、これからムギちゃんといっぱいデートしたいけど、お小遣いが大ピンチになっちゃうよね……)

唯(ムギちゃんに借りたギー太のお金、まだ全然貯まってないし……お母さんにも全然返してないし……)

唯(どうしよう……)

唯「そうだっ、アルバイト!」

唯(冬休みとかアルバイトしようかな)

唯(でもムギちゃんと会う時間が減るのはヤダな…)

唯(……………)

唯(ムギちゃんと一緒にアルバイトしたいけど…………ムギちゃんお嬢様だもん、アルバイトなんてしないよね……)

唯(……………)

唯(でも、交通量調査のとき、楽しそうだったし……)

唯(言うだけ言ってみよう!)

ぶかつご!

紬「アルバイト? 2人で?」

唯「う、うん…。ムギちゃん、アルバイトに興味ないかなぁ、なんて…」

紬「楽しそう!」

唯「ほっ、ホント?」

紬「私、ファーストフードのお店で『ご一緒にポテトはいかがですか?』って言うの夢だったの!」

唯「そうなんだー(ハンバーガー屋さんの制服着たムギちゃんも可愛いだろうなぁ)」

紬「でもどうして2人で?」

唯「私アルバイトしなくちゃいけないんだけど、ムギちゃんに会う時間が減るのは嫌だから、一緒にできたらなあ、って///」

紬「唯ちゃん……///」

唯「えへへ」

紬「でもどうして? あ、新しいギターが欲しいの?」

唯「えーっとね、実はギー太のお金、全然貯まってないんだぁ(ギー太貯金がまだ1万円も行ってないとはさすがに言えないけど)ごめんね」

紬「そんなのいいのに…」

唯「駄目だよ、恋人だからこそ、そういうのはちゃんとしないと!」キリッ

紬「え、ええ。ごめんなさい(びっくりした)」

唯「私ね、中学までずっとぼーっとして生きてきたけど、軽音部に入って変われたんだ。でもそれだけじゃ足りないの」

紬「そうなの?」

唯「うん! せっかく可愛い彼女ができたんだもん。私、ムギちゃんを幸せにしてあげたいの!」

紬「ゆ、唯ちゃん///」

唯「だから私、もっとしっかりした人になりたいんだぁ」

紬(唯ちゃんが変わろうとしている…………私のために……)フルフル

唯「ムギちゃん?」

紬「うぅ~」ポロポロ

唯「むっ、ムギちゃん!? 何で泣くの!?」

紬「泣かせたの、唯ちゃんなんだから…」

唯「え? え? 私、何か悪いこと言ったかなぁ?」オロオロ

紬「違うわ、嬉しくて泣いてるの!」

唯「え? え? え?」オロオロ

紬「じ、自覚ないのね…(天然って怖い…)」

唯「自覚? 何が?」

紬「私は唯ちゃんが大好きってこと」チュッ

唯「ん…(3回目のキスだぁ)///」

紬(幸せで死んでしまいそう)チュ…

唯「私もムギちゃんが大好きだからね」

紬「うん///」

さわ子「若いっていいわねぇ」

唯紬「きゃああああああっ!?」

紬「先生、いつの間に!?」

唯「さわちゃん、どこからわいたの!?」

さわ子「私は虫かっ!」

唯「さわちゃ~ん、このことは…」

さわ子「別に言いふらしたりしないわよ」

紬「先生…」

さわ子「でも人目のあるところでのいちゃいちゃは禁止よ」

唯「うぅ~/// 音楽室だって、さわちゃんがわいて来るまでは人目がなかったもん」

さわ子「だから私は虫かっつーの!」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」

さわ子「とにかく、気をつけなさいよ。学校のみんなにバレたら、大騒ぎになっちゃうからね。みんながみんな、2人を応援してくれるなんてことはないだろうし」

唯紬「はい」

さわ子「ま、私は応援するわよ」

唯「さわちゃん…」

紬「先生…」

さわ子「やったわね、唯ちゃん。玉の輿よ♪」

紬「先生!」

唯「先生、女の子同士は結婚できないんだよ? 玉の輿はおかしいよ~」

さわ子「でもお金持ちの恋人をゲットできたのよ? 唯ちゃんは勝ち組決定じゃない」

唯「勝ち組…」

紬「先生、やめてください!」

さわ子「まぁまぁ、唯ちゃんを試してるのよ」ボソ

紬「でも…!」ボソ

唯「それって、これからずっとムギちゃんのお菓子をたくさん食べれるってこと!?」

紬さわ子「」

唯「でも、お菓子はみんなで食べた方が美味しいもん。恋人の地位を利用して独り占めなんて、私しないよ?」

紬「そ、そうよね」

さわ子「はは…(唯ちゃんの中では玉の輿=お菓子がたくさん食べられる、なのね)」

唯「でもこんな可愛い恋人ができたんだから、勝ち組には違いないけどね。えへへ///」

紬「ゆ、唯ちゃん///」

さわ子「ここでノロケかよ。やってらんないわね~」

紬「それじゃ、私もとっても可愛い恋人ができたから、勝ち組ってことになるわね///」

唯「や、やだなぁ、照れちゃうよ~///」

さわ子「って、私を無視して2人の世界に行かないでよっ!」

唯「あれ? さわちゃん、まだいたんだ」

さわ子「…………ぐれるわよ?」

にちよう!

唯「うい~、ホントにこの格好、おかしくない?」

憂「んもう、お姉ちゃんはただでさえ何着ても可愛いのに、お洒落したら可愛くないわけないでしょ」

唯「うぅ~(何着ても褒めてもらえるのって、参考にならないものだったんだね…)」

憂「ほら、お姉ちゃん。初デートに遅れちゃうよ?」クスクス

唯「わあ、大変! 行ってきます!」

憂「うふふ、いってらっしゃーい(恋するお姉ちゃん、可愛い)」



唯「おーい、ムギちゃ~ん!」

紬「唯ちゃん!」

唯「ごめんね、遅れちゃって!」

紬「ふふふふ。何言ってるの? 私が早く来ただけで、まだ約束の時間じゃないわ」

唯「でも待たせちゃったから。服選びに時間掛かっちゃったんだー」

紬「そうね、とっても可愛いわ(唯ちゃんも今日は色つきリップなのね///)」

唯「えへへへ/// ムギちゃんもすっごく可愛いよ!」

紬「ありがとう///」

唯「それじゃ、行こう?」ギュ

紬「え、ええ(手、つないじゃった///)」

唯「ムギちゃん、お昼は何食べたい?」

紬「あ、私行ってみたいところがあるの。いいかしら?」

唯「うん、もちろんだよ!(うぅ、高いところじゃありませんように…)」



唯「…………ここ?」

紬「ええ、一度牛丼って食べてみたかったの!」

唯(牛丼かー……デートっぽくないけど、安いからいいかな?)

紬「……駄目、かしら?」

唯「ううん、それじゃ私が牛丼屋さんを案内してあげるね!」

紬「楽しみだわ」ワクワク

唯「あ、ムギちゃん、席に座る前にこっちこっち」

紬「ああ、ごめんなさい(………自動販売機?)」

唯「えへへ、Y家なんかはカウンターで注文するんだけどね、ここはこれなんだー」

紬(まさか、この下から出てくるの…?)

唯「(ムギちゃんが考えてること、わかっちゃったよ…)違うよ、ムギちゃん」

紬「えっ!?」

唯「ここで食券を買って、店員さんに渡すの」

紬「食券?」

唯「ムギちゃんって、学食使ったことないの?」

紬「え、ええ。いつもお弁当だから」

唯「じゃあ、私の真似してね」

紬「はい、先生!」

唯「えへへ/// えーっと、カレーもいいけど、私もムギちゃんに付き合って今日は牛丼にしよっと」ピッ

紬「(この牛めしって言うのが牛丼なのね)なんだかドキドキするわね」ピッ

唯「あとは席に座ってこの券を店員さんに渡すだけだよ」

紬「へぇ、面白いのね」

唯「ここはお味噌汁がサービスで付くからお得なんだー」

紬「楽しみ!」



紬「とっても美味しかったわ」

唯「良かったね!」

紬「また来たいわね。メニューも豊富だし」

唯「牛丼だって、つゆだくとか、卵かけたりとか、色んな食べ方あるんだよ」

紬「そうなの? それじゃ、今度試してみましょう」

唯「了解です!」

紬「うふふ」

唯「それじゃ、行こう?」ギュ

紬「え、ええ(唯ちゃんの手……///)」

……………
……………

唯「はー、色々見てまわったねぇ」

紬「うふふ」

唯「ごめんね、お小遣いピンチだから、ちゃんとしたところに連れて行ってあげられなくて」

紬「唯ちゃん……私は、唯ちゃんと一緒にいるだけで楽しいの。だからそんなことは気にしないで」

唯「ムギちゃん……///」

紬「///」

唯「あ、そうだ。お茶買ってあそこのベンチでおしゃべりしよう?」

紬「ええ、そうしましょう」

唯「じゃあ私、ちょっとお茶買ってくる!」タッタッタ

紬「あ…行っちゃった。ふふ」

紬(それじゃ、あのベンチで待ってましょう)

男1「あの~、すみません」

紬「はい……って、きゃっ」

男2「ちょっと道聞きたいんすけどー」

紬「は、はい(昔のさわ子先生みたいな格好……これがメタルの人……)」

男1「この地図の場所に行きたいんですけど~」

紬「ちょっと見せてください(格好は怖いけど、礼儀正しい人たちなのね)」

男2「すみません、この辺初めてなんすよ」

紬(ど、どうしよう。ただでさえ地図って苦手なのに、わかりにくい地図だわ)

紬「えっと……この公園がここで、そこのコンビニがここで……あ、ライブハウスのある裏道かしら?」

男1「! そうそう、そうなんですよ!」

男2「俺たち、そのライブハウスに行きたいんす!」

紬「良かった、それならわかります。えーとあの信号を右に曲がって……」

頼むからそれだけはやめてくれ
頼むから

いっぽう!

唯「お菓子はポッキーで良かったかなー」

唯「!? ムギちゃんがなんか怖い人たちと一緒にいる!?」



紬「……で、そこがこの道になります。ライブハウスの看板は小さいので気をつけてくださいね」

男1「ありがとうございます! 良かったぁ~」

男2「助かったっす!」

唯「待て~~~~~!!」ババッ

男1男2「は?」

紬「唯ちゃん?」

唯「ムギちゃんをいじめたら、私が許さないんだから!!(うわぁ、やっぱり怖い人だぁ~)」

男1男2「は?」

紬「ゆ、唯ちゃん、ちが」

唯「ムギちゃんは私のお姫様なんだから! だから私が守るんだから!(ひぃ~、近くで見ると怖過ぎるよ~)」ガタガタ

男1「いや、あの、違う」

紬「唯ちゃん、落ち着いて」

唯「うぅ~! うぅ~!(怖いよぉ~、怖いよぉ~……でもムギちゃんを守らなきゃ…)」ガクブル

男1「ど、どうしたらいいんだ?」オロオロ

男2「にっ、逃げようか?」

紬(唯ちゃん……震えてるのに、私を必死でかばって……)キュン

唯「ムギちゃんは私が守って……まも……う……うぅ……うえぇぇぇぇぇぇん!!」

男1「ひぃ!?」

男2「ほらぁ、泣いちゃったよ」

男1「飴ちゃん! 飴ちゃんは持ってねーのかよ!?」

男2「おばちゃんじゃあるまいし、持ってねーよ! いいから逃げようぜ!」ダッ

男1「まっ、待ってくれぇ~~~!!」ダダッ

紬「に、逃げちゃった……(あの人たちに悪いことしちゃったわね)」

唯「うっ…ぐすっ……よ、良かったぁ、怖かったよぉ~」ヘナヘナ

紬「よしよし、もう大丈夫だから(唯ちゃん……)」キュン

男1「やっぱ女って恐えな…」
男2「だな…」

男1「…」
男2「…」

男1「やらないか」
男2「オフッ」


という展開ですか

……………

紬「唯ちゃん、落ち着いた?」

唯「うん……ぐすっ」

紬(可愛過ぎる……もうどうにかなってしまいそう)ナデナデ

唯「ごめんね、ムギちゃん。ちゃんと守ってあげられなくて」

紬「何言ってるの? 唯ちゃんはちゃんと私を守ってくれたじゃない!(勘違いだったけど)」

唯「え~、でもぉ、怖くて泣いちゃったしぃ…」グス

紬「泣きそうな程怖かったのに、私を守ってくれたのよね?」

唯「う、うん。だってムギちゃんは私のお姫様だもん……」

紬「唯ちゃん……」キュン

紬(ああ、ここが外じゃなければキスしちゃうのに…)

唯「ムギちゃんは怖くなかった?」

紬「そ、そうね。最初は怖かったけど、唯ちゃんが来てくれたから大丈夫だったわ(ああ、メタルの人たちごめんなさい。本当のことが言える雰囲気じゃないです…)」

唯「そっか、良かった!」ニコ

紬「ゆ、唯ちゃん……(自分も怖い思いをしたのに……)」キュン

唯「えへへへへ」

紬(駄目、可愛過ぎて我慢できない。唯ちゃんとぴったりひっつきたい。いちゃいちゃいたい。いっぱいキスしたい!)

唯「? ムギちゃん?」

紬「唯ちゃん……あのね」

唯「うん? どうしたの?」

紬「今、唯ちゃんととってもキスしたい気分なの…///」

唯「ふぇ!?///」

紬「///」ドキドキ

唯「えーと……(外はまずいよ……でも、そんなこと言われたら私だってキスしたくなっちゃうよ///)」

紬「ご、ごめんなさい。変なこと言って…」

唯「ムギちゃん、デパートのトイレに行こうか?」

紬「えっ?」

でぱーと!

紬「な、なんか…個室に2人で入るのって、変な感じね」

唯「えへへ。でも、2人きりだね……」

紬「そ、そうね」ドキドキ

唯「そ、それじゃ…」

紬「うん…」

ちゅ…

紬(唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん…)

唯(4回目のキスだぁ…)

紬(唯ちゃんは私のものなんだから。もう誰にも渡さないんだから…)

唯「んっ…(あ、なんか唇の裏側と裏側が合わさると気持ちいい)」

紬(! 唯ちゃんの声……///)

ちゅ、ちゅ…

唯(抱き合ってるとムギちゃんのおっぱいが当たって気持ちいいな……)

紬「んっ(どうしよう…ディープキスしたい……唯ちゃん、嫌がらないかな……)」

唯(私、ちっちゃくて、ムギちゃん不満だったらどうしよう?)

紬(唯ちゃん、お願い、受け止めて)

ちゅ、にゅる…

唯(! これ、大人のキスだぁ///)

紬「ふっ(唯ちゃん…)」

唯(ムギちゃん、今日はすごい積極的だね。もしかして、さっきよっぽど怖い目に遭ったのかな?)

紬(! 拒否されてない! 唯ちゃん唯ちゃん!)

唯(私が忘れさせてあげなきゃ! 上手にできるかなー)

ちゅむっ、ちゅるっ…

紬「ん…んんっ(ああ、もうどうにかなっちゃう)」

唯{んっ…(なんか胸の先っぽに電気走ったぁ)」

紬「んんっ!(ああ、凄い。唯ちゃんと凄いことしちゃってる///)」

唯(なんか凄い。体の中が全部ムギちゃんになっちゃう)

紬「ん…(体の中が唯ちゃんのこと好きって気持ちで一杯になっちゃうの)」

ちゅぱっ…

紬「ゆ、唯ちゃん…」ハァハァ

唯「ムギちゃん」ハァハァ

紬「唯ちゃん、愛してるわ///」

唯「うんっ、わたしも///」

紬(唯ちゃん、顔真っ赤。きっと私もよね)

唯(ほっぺた赤くなったムギちゃん、可愛い)

ちゅっ

紬「さ、行きましょう」

唯「うんっ(5回目のキスだぁ)」

帰り道!

紬「それじゃ、唯ちゃん。また明日学校でね」

唯「うん! あ、あと…」

紬「なあに?」

唯「今日は怖い思いさせちゃって本当にゴメン! これからデートするときは、ずっと一緒にいようね」

紬「ゆ、唯ちゃん……(メタルの人たち本当にごめんなさい!)本当のこと言うと、唯ちゃんが来てくれるって信じてたから、私は全然怖くなかったのよ」

唯「む、ムギちゃん…///」

紬「だって唯ちゃんは、私の王子様だから」

唯「えへへ~、照れちゃうよ~」

紬「…大好きよ、唯ちゃん」

唯「…うんっ、私もムギちゃんが大好き!」

それから!

律「いや~、今日も練習したな~」

澪「唯のボーカル、最近ぐっとよくなったね」

唯「え~、そうかな~」テレテレ

紬「そうね、歌声に艶が出てきたみたい」

唯「えへへ、やっぱり恋を知って成長したんだね、私!」

紬「ゆ、唯ちゃんったら///」

澪律(え~~~、これでお2人とも隠してるつもりなんですか~~~?)ゲッソリ

唯「ムギちゃんのお陰だよ…」

紬「唯ちゃん…」

律「って、やっぱお前ら隠すつもりないだろ!」

唯「へ? 何が?」

澪「やめろ、律。疲れるだけだ」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」

唯「これでまた武道館に近づいたね!」

律「そうだな、コンチクショー!(絶対陰で『天然バカップル』って呼んでやる!)」

澪「ヤケになってる…」

紬「うふふ///」

唯「やるぞー!」



ムギちゃんと一緒にいれば、私は何でもできそうな気がするの。

だって私は、ムギちゃんの王子様なんだから!

大好きだよ、ムギちゃん。

―fin―

夜が明けたな支援

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『支援したと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつの間にかSSが終わっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    支援だとか>>1乙だとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

2回さるっちゃいましたけど、なんとか終わりました。
夜明けになっちゃて、むしろ読んでくれた人、乙!

願わくば、このスレがもうちょっと残って、支援してくれた人全員最後まで読めますように。

まだ残ってたw
せっかくなので、今日思いついたネタを投下しちゃいますよー。

唯「おもいつき!」

おひる!

憂「梓ちゃん、軽音部は馴れた?」モグモグ

梓「うん。先輩たち、いい人ばっかりだし」モグモグ

憂「ウチのお姉ちゃんはどう?」

梓「う~ん、ちょっとのんびりしてるけど、やるときはやってくれる人だよね」

憂「そう言うんじゃなくてさ、ウチのお姉ちゃん、異常でしょ?」

梓「はっ!? 何言ってるの?(そりゃ、ちょっとは変わってるけど…)」

憂「だってお姉ちゃん、異常なんだもん」

梓「(ムカッ)私は別にそう思わないけど?」

憂「嘘。はっきり言ってもいいんだよ? お前のお姉ちゃんは異常に可愛いって!」

梓「」

憂「お姉ちゃんが尋常じゃない可愛さなのは、妹の私が一番知ってるもん」

梓「」

憂「私ね、お姉ちゃんは地上に舞い降りた天使なんじゃないか、って疑ってるの」

梓「……」

憂「でも……それだと、私と血がつながらないことになっちゃう……やだよ、お姉ちゃん……」ウルウル

梓「……………」パクパク

憂「だけど、お姉ちゃんの奇跡的な可愛さを合理的に説明するのには、その考えが一番現実的なんだよね……」

梓「……(やっぱりアスパラベーコン巻きはお弁当の王様だなぁ)」モグモグ

憂「梓ちゃんはどう思う?」

梓「どうでもいいと思う」

―fin―

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