京子「あ、あかりの髪の毛が赤く熱く燃え盛ってる……!?」 (80)

ー娯楽部部室ー

ちなつ「こんにちはー」ガラッ

結衣「こんにちはちなつちゃん」

京子「やぁやぁ、ちなつちゃん」

京子「あれ、あかりは?」

ちなつ「もうちょっとしたら普通に来るはずですよ」

京子「ふーん、そっか」

京子「それで今日は何して遊ぶ?」

結衣「普通にだらだらでいいんじゃないか?」

京子「えー、それじゃつまんないよー」ゴロゴロ

京子「ちなつちゃんは何かしたい事ある?」

ちなつ「とりあえず私はお茶入れてきますね」スッ

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京子 結衣「「あっ、うん、お願い」」

京子「おい、結衣ったら私のマネすんなよなー」

結衣「なんで私が京子のマネをわざわざしなきゃいけないんだ」

京子「……良い事思いついた!今日は娯楽部モノマネ大会にしよう」

結衣「モノマネ大会?」

京子「そう、お題を一人決めて、その人物を皆でモノマネする」

結衣「なんか前に娯楽部四人のお面をそれぞれ付けて、似たようなのやらなかった?」

※ゆるゆり8巻 53話

京子「いや、あれは隣の人限定だったじゃん、今回のは全員で同じ人のモノマネをするって遊びだから全然違うよ」

京子「それにお題を変えて複数回やって、娯楽部の中で誰が一番モノマネがうまいのかってのを競うのがこの企画の趣旨だしね」

結衣「え?競うの?じゃあ何か優勝賞品とか必要になりそうだけど」

京子「賞品かー」

京子「それじゃあ最後までにお題ごとの一番を最も多くとった人へ、『あかり肩たたき券』を進呈しよう」

京子「結衣には今から、どんな賞品かを誰よりもはやくに教えてあげるから感謝してよね」

結衣(名前からして容易に内容が想像つくなあ)

京子「なんと、優勝者にあかりが十分から一時間くらいマッサージをしてくれる」

結衣「なんだそのアバウトな範囲。というかあかりが優勝したらどうするんだよ」

京子「最下位の人がこれまた十分から一時間くらいあかりにマッサージをしてあげる」

結衣「…………うーん」

結衣「今したい事も他にないし、あかりがちょっと不利だけど、本人に了解を得たらそれでいいか」

京子「はっはっは、あのあかりが我々の頼みを無下に断るわけがないだろう」

結衣「あかりいじりもほどほどにしとけよ。きっといつか思わぬところからしっぺ返しがくるぞ」

京子「いやー、あかりの反応が弄りがいがあるというか面白くてつい」

結衣「その気持ちは私もわからなくはないけど……」

ちなつ「お茶入りましたー」

京子「あっ、ありがとねー」

結衣「ありがと」

ちなつ「で、今日は何をするんですか?」

京子「今日はモノマネ大会だよー」

ちなつ「モノマネ大会?」

京子「うん、あれこれ言うよりとりあえずやってみよう」

京子「あかりが来たらまず皆であかりをマネする、いいね?」

ちなつ「はあ……?」

結衣「面倒だと思うけど付き合ってあげてちなつちゃん」

ちなつ「大丈夫です結衣先輩、もう慣れましたから」

京子「二人ともが私に冷たい……」オヨヨ

?「」アッカリ アッカリ

京子「あっ、噂をすればさっそくあかり来たみたいだよ」

結衣「切り替え早いな」

ガラッ




\あかり/「みんなお待たせー」ゴゴゴ…





ちなつ 京子 結衣「!?」

京子(あかりの髪の毛が燃えてる……!?)

京子(ついにあかりもキャラを立てるために手段を選ばなくなったという事か?)

京子(って、そんなこと考えてる場合じゃねー!)

京子(あかりが危ないのに、なに冷静に状況分析しようとしてんだ私は)

京子「あ、あかり頭大丈夫か?」

\あかり/「だいじょうぶだよぉ」ゴゴゴ

京子(大丈夫にはとても見えないんですが)タラー

京子(……あれ?改めてちょっと落ち着いて見てみると、あんなに燃えてるのにあかり全く熱がってないじゃないか)

結衣(こういう時、どうしたらいいんだろう)アワアワ

ちなつ「あかりちゃんいったいどうしちゃったのよ!?」

ちなつ(その髪の毛)

\あかり/「えっ?どうもしないよ?いつも通りのあかりだけど?」ゴォー

ちなつ 京子 結衣(それがいつも通りなわけないって!)

京子「……えっと、その、あかり、私がこれから言う事をとにかくよく聞いて欲しい」

\あかり/「うん、いいよぉ」ゴォー

京子「あのな、あかりの髪の毛な、焚き火かよってくらい燃えてるぞ」

\あかり/「……またまたー京子ちゃんったら、いくらあかりでもそんなウソには騙されないよぉ」ゴッゴッゴッ

結衣「いや、本当に燃えてるんだってあかり、トイレの鏡でも見てきなよ」

\あかり/「ゆ、結衣ちゃんまで京子ちゃんみたいなこと言わないでよ!」ゴゴゴッ

\あかり/「あかり今回こそは騙されないんだからね」プンプン

結衣「……よし、あかり、今から二人でトイレ行こう」

\あかり/「えっ、あっ、うん」ゴォッ?

ガラッ

アッカリ アッカリ

京子「……結衣、あんなにあかりの近寄ってたら絶対熱いよね」

ちなつ「でしょうね」

京子「なんであかり気付かないんだろ?」

ちなつ「あかりちゃんって結構おっちょこちょいというか抜けてるところあるから……」

京子「まあ確かにそれはそうだけど、限度ってものがあるでしょ」

京子「……それはともかくとしてちなつちゃん、今のあかりのモノマネ出来そう?」

ちなつ「こんな時に何言ってんですか京子先輩」

ちなつ「無理に決まってますよ、自分の頭に火を付けろって言うんですか、死んじゃいますって」

京子「お団子はそのままの形を保って無事みたいだったね」

ちなつ「当然のように燃えてましたけどね」

京子「かなり今更だけどあのお団子どうなってんの?」

ちなつ「私が知ってるはずないじゃないですか、そんな事」

京子「あかりがずっとあのままだったら冬便利そうだよね」

ちなつ「夏は?」

京子「…………」

今日はここまで

\アッカリーン/が炎が燃え盛っているように見えてきたら末期

ねーな

ハンタでキルアが発してる時に髪が電気的になってるようなもん?

あかりもついにプレインズウォーカーに…

ーしばらく後 娯楽部部室ー

ガラッ

\あかり/「…………」ゴッ…

京子「なっ?私の言う通りだっただろ?」

\あかり/「……うん」ゴゴ…

ちなつ「何かこうなった心当たりとかはないの?」

\あかり/「うーん」ゴ?

京子「炎、消そうとしてみた?」

結衣「あー、何が起きるかわからないからちょっとだけだけど、水かけてみたよ」

京子「結果は?」

結衣「余計に激しく燃え上がった」

京子「そ、そっか……」

ちなつ「あかりちゃんの髪の毛が燃えてるの、たくさんの人に見られちゃってますよね間違いなく」

ちなつ「騒ぎにならないと良いんですけど」

結衣「もしかして動転して、私しちゃいけないことしちゃったかな……?」

結衣「あかりにここで姿を見れる手段を用意してあげるべきだったんじゃ」

ちなつ「いえいえ結衣先輩そんな事ありませんよ!」

ちなつ「大体仮にそうだったとしても止めなかった私達にだって責任はありますから」

京子「てかそれ以前に、最初にあかりがここまで来た時点で、人目につくって点からしたら手遅れだろうしね」

結衣「……ちなつちゃんはさ、放課後教室であかりと別れたんだよね?」

ちなつ「はい、私だけ先に娯楽部に来た形です」

結衣「じゃあやっぱり、その時までは燃えてなかったってわけか」

ちなつ「そう、なりますね」

京子「ねえあかり、ちなつちゃんから別れてから今まで、何かいつもと変わった事はなかった?」

\あかり/「と、特に変わった事はなかったと思うよ?」ゴゴゴ

京子「どんな些細な事でもいいからさ、ただいつもと違っていればいいから」

京子(流石にいつもと全く変わらない状況からこうはならんだろ)

\あかり/「えっと、えっと、……あっ!」ゴッゴッゴォ

京子「何かあった!?」

\あかり/「うん、そう言えばさっき、なんだか凄いムカムカぁって腹が立ったの思い出した」ゴゴゴ

京子「えっ?あかりって怒るの?」

\あかり/「あかりだって怒る時は怒るよ!」プンプン

京子「ごめんごめん」

京子「で、何に怒ってたの?」

\あかり/「…………あのね、あかりってちょっとだけ、あの、影が薄いでしょ?」ゴゴゴ

京子 結衣 ちなつ(……コメントしづらい)

\あかり/「それとなおかつ、私達って歳をとらないでしょ」ゴゴゴ

京子「そうだって聞くね」

ちなつ(とりあえず結衣先輩との仲を進展させた暁には、ちょっとだけ歳をとってみたいなー)

\あかり/「つまりよくよく考えると、あかりの影がこれから濃くなる事はほぼ無いって事だよね?」ドッドッド

結衣「い、いやそんな事はないぞあかり例えば」

\あかり/「へーんだ、結衣ちゃんの慰めなんていらないよーだ」ツーン パチパチパチ

京子(なんか急激に部屋の温度が上がってるような気が……)

京子「み、皆とずっと一緒にいられて良いじゃないか!」

\あかり/「それとこれとは話が別だよ」ゴオオオオ

京子(熱っ!熱いって!)

京子「そ、そうでございますか」

ちなつ「ま、ま、前に京子先輩が言ってたじゃない!」

ちなつ「特徴がないのが」

\あかり/「ちなつちゃん、あかりに喧嘩売ってるの?」ゴォォォォ

ちなつ「ご、ごめん」シュン

\あかり/「……何だか思い出したらこの世の不条理にまた腹が立ってきたよぉ」ドドドドド!


ドッドッドッドッドッドッ!


ドッドッドッドッドッドッ!


\あかり/「あかりは、アッカリーンなんて認めないんだからぁあああ!」


ドッカーン!

京子「うわぁあああ!火の粉がこっちに!」

結衣「あかり落ち着いて!」

ちなつ「あかりちゃん!部室燃えちゃう!部室燃えちゃうから!」

\あかり/「はっ!」プシュー

\あかり/「……ふぅ」プスプス

ちなつ 京子 結衣(どうにか収まった……)

\あかり/「あれ?皆そんな顔してどうしたの?」ゴゴゴ…

京子「どうしたって、あかりがたった今噴火したんじゃないか」

\あかり/「?」ゴゴゴ…

京子(あれ?記憶から飛んでるっぽい?)

ちなつ「どうしましょう、この状況」

ちなつ「このまま解決策も見つからず家まで帰る事になったらえらいこっちゃですよ」

結衣「まずあかりの家族がこの状況をどう受け入れてくれるかだよなぁ……」

京子「通行人の目も心配だよね」

京子「普通に通報されると思う」

\あかり/「え?通報!?」ビクゥ ドッ!ドッ!ドッ!

京子「とりあえず結衣の家に泊める方向でいってみる?」

京子「私も結衣の家に泊まれば負担は分担できるし」

ちなつ「あっ!ずるいですよ京子先輩私を置いて!」

結衣「……そうすべきかなあ、でも平日だしなあ」

\あかり/「えっ?結衣ちゃん家にお泊り!」パァ

ガラッ

?「ちょーと、待ったぁ!赤座、私と爆友になろう!」ババーン

京子「あ、あなたは!?」

今日はここまで

謎の人物出現 いったい誰なんだ……(棒)

穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の天使

京子「西垣ちゃんじゃん」

西垣「ちょっと心湧き踊る爆発の匂いがしたのでな、失礼させて貰うよ」

\あかり/「ば、爆友……、ですか?」ゴゴゴ…

西垣「……うーん、目撃者たちが言ってた以上に良い感じで爆発しているな」

西垣「今日は私の家に来ないか赤座」キリッ

西垣「私の力で何かわかるかもしれんし、親御さんにはきちんと連絡してやるぞ」

西垣「私と一緒に優雅な爆発ライフをエンジョイしよう!」

\あかり/「ば、爆発ライフ?」ゴゴゴ?

ちなつ「教師として、教え子を自分の爆発実験に巻き込もうとしてる罪悪感とかはないんですか?」

西垣「微塵もない」ハッハッハッ

結衣(教師としては、茶道部部室が無断使用されてるこの状況をまずどうにかすべきなんじゃ……)

京子「……うーん」

京子「じゃあ娯楽部のひとまずの方針として、西垣ちゃんにあかりの事を一日頼んでみようかな」

京子「もちろんあかりの承諾あっての事だけど」

ちなつ「それって大丈夫なんですか?」

ちなつ「あかりちゃん、明日になったら爆発四散しちゃってたりとかしません……?」

\あかり/「え、縁起でもない事言わないでよちなつちゃん!」ビクゥ ドドドッ

京子「仮にも爆発のプロフェッショナルだろうし多分大丈夫でしょ」

京子「それに私達の出来る事って言ってもやっぱりただの中学生なんだし、実際はあまりないよ」

京子「爆友……。ほら、先生もいくら爆発が好きだからといって、友達を傷つけるような事はしないんじゃないかな?」

ちなつ「だいぶポジティブな発想ですね」

西垣「赤座は私と、友達になるの、嫌か?」ウルウル

\あかり/「えっ!?あ、あの、そんな事はもちろんないですけど……」アワアワ ゴッゴッゴッ

西垣「よし、じゃあ爆友二号は赤座あかりで決定だな」ウム

西垣「行くぞわが友よ」

西垣「ほらどうした、さっさとしないか」

\あかり/「は、はい」アッカリ アッカリ

ピシャ

結衣「……本当に、あの人にあかりを任せて良かったのか?」

ちなつ「そうですよ、あんな強引な人」

ちなつ「心優しいあかりちゃんが何やらされちゃうかわかったもんじゃありません!」

京子「えっと、そういうデメリットも確かにあるにはあるんだけどさ、私は西垣先生が悪い人だとは思えないんだよね」

ちなつ「……まあ、それはそうなのかもしれないですけど」

京子「というかあんな自由奔放に教師失格どころか裁判沙汰の騒ぎばっかり起こして、首にならない時点で相当凄い人なんじゃない?」

京子「そこまで凄い人なら今回の事にも何か解決策を見つけてくれそうじゃん?」

ちなつ 結衣(確かに……)

京子「巷のお医者さんに任せるよりは柔軟な対応してくれるだろうしさ」

結衣「……そうだな、京子の言う事も一理あるかな」

結衣「それに今更後悔してもしょうがないし、明日あかりが無事に元に戻っている事を私達は祈るとしようか」

ちなつ「そう、ですね」ハァ



ー次の日ー

ちなつ「で、結局今日一日中あかりちゃん学校に姿を見せなかったんですけど」

ちなつ「これでも本当に西垣先生に任せるべきだったって京子先輩は言うんですか?」

京子「えっ、えーとそれはだねー」アセアセ

ちなつ「……あっ、あかりちゃんからメールだ」

結衣 京子「えっ!?」

京子「ど、どんな内容なの?」

ちなつ「校舎の外にて待つって書いてあります」

ちなつ「送られてきたばかりのメールですね」

結衣「……じゃあ行こうか、京子」

京子「あーあ、事態がややこしくなってる予感がひしひしとするなぁ」

結衣「やかましい、今更後悔しても遅いって昨日言っただろ」

京子「それもそうか」ヨッコイショ

京子(この騒動、冗談というかお遊びの範囲で済めばいいけど、どうも怖いなー)

京子(皆、私の起こす騒ぎとかの度にこんな感じで胃が痛くなったりしてるのかな)

京子(皆ハート強すぎだろ、結衣とか心臓に毛でも生えてるんじゃないか?)

結衣(なんか今、京子が私に対して凄く失礼な事を考えてる気がする……)




ー外ー

\\あかり//「やあ京子ちゃん、それに皆!」ドォォォ!

\\あかり//「よく来てくれたね、あかり嬉しいよ!」ドォォォォ!



りせ「…………」

西垣「こんにちは、と松本は言っている」

ちなつ 京子 結衣(昨日より激しく燃えてる……!?)

京子(ていうか生徒会長の髪が長過ぎて顔がよく見えないんだけど!?)

今日の更新終わり

爆発好きな人に一任したら悪化した
しかたないね

西垣先生www
悪化させやがったwww


しかたないね

悪化リーン

ちなつ「ちょっと先生」

ちなつ「あかりちゃんの炎の勢いが昨日より激しくなってるんですけど、これはどういう事ですか?」

西垣「どういう事、とは?」

ちなつ「だってあかりちゃんの炎をどうにか鎮火して、普段の状態に戻すのが先生の仕事でしょ!?」

西垣「私の仕事はこの学校の生徒達に科学の楽しさを知って貰う事だが?」

結衣「比較的真面目な答えですね」

京子(生徒会長あれ絶対前見えてないでしょ)

京子(さりげなくだけど先生に手を引いて貰ってるし、やっぱりそうか)

ちなつ「でも、生徒の安全を守るのは先生の義務の一つですよね!」

西垣「うむ、その通りだ」

ちなつ「だったら!」

西垣「きみには赤座が危険な状態にあるように見えるのか」

西垣「しかしそれならもう一度よく見てみると良い」

西垣「炎の煌めきはこれでもかと安定している」

西垣「赤座もそんな状態で実に涼しい顔をしている」

\\あかり//「」ニコニコ ドォォォ!

西垣「客観的に見れば、ただ赤座の頭が燃えているだけじゃないか」

結衣(冷静に状況を述べられるとなんか面白いな)

ちなつ「私、先生はあかりちゃんを元に戻してくれるのだとばっかり……!」

京子(……ちなつちゃんは最初から反対してたから、ちなつちゃんがというよりは私が、だけどね)

西垣「うん?私は昨日そんな事を一言も言った覚えはないが?」

西垣「私は昨日、赤座へ直接こう言ったじゃないか」

西垣「『私と一緒に優雅な爆発ライフをエンジョイしよう』って」

ちなつ「ぐぬぬ……」

京子(これはちなつちゃん負けちゃったか)

結衣(負けたな)

ちなつ「……ちょっと二人とも!なんでそんなに暢気な顔で眺めてるんですか!」

ちなつ「結衣先輩もあの人に何か言って下さいよ!」

京子「あれ、私スルー?」

結衣「いや、そうしたい気持ちはあるんだけど、さっきまで気を張ってた分ちょっと気が抜けちゃって」

京子(私はどっちかというと生徒会長のお姿が気になって集中出来ません)

京子(ほとんど某ホラー映画の白ワンピースが似合うアレじゃん)

ちなつ「そもそもなんであかりちゃんの髪の毛いまだに燃え続けてるんですか!」

ちなつ「昨日から燃えてるんだからハゲててもおかしくないですよ!」

\\あかり//「ハゲ!?」ガーン ドドッ!?

京子「いや、私らに分かるわけないじゃん」

京子「結衣も予想つかないだろ?」

結衣「うーん、京子が頭打っておかしくなった時みたいに、あかりもどこかに頭をぶつけたとか?」

京子「……ああ、そう言えば私自身には記憶ないけど前にそんなこと言ってたね」

京子「でも、それが原因だとしたら、あかりの日常生活スリルあり過ぎ」

ちなつ「いえ、あかりちゃんは強く頭を打つと、エロチックな感じになるので違うと思います」

結衣「あっ、ちなつちゃん見た事あるんだ」

京子「あかりがエロチックとか完全にギャグだな」

ちなつ「確かにギャグですねあれは、はい」

\\あかり//(……んん!?あれれ?あかりまた影薄くなってない?)ガーン

ちなつ 結衣 京子「」ガヤガヤ

\\あかり//「そ、そんなぁ」ショボン

西垣「…………」

西垣「やれやれ仕方ない、本来なら後までとっておきたかったんだが」

西垣「早速我らの計画その他を奴らに教えてやる事にするか」

\\あかり//「えっ?もうですか?」ボォォォ!

西垣「ああ、注意を改めて、こちらにひしと惹きつけるためにはやむおえん」

西垣「それじゃ松本ー、ちょっと髪切るぞー」

りせ「…………」

西垣「えっと、確かハサミは白衣のポケットにさっき……」

西垣「あったあった」

西垣「」チョキチョキ

西垣「よし!」

ちなつ 結衣 京子「」ガヤガヤ

\\あかり//「」オロオロ ドォォォ!

西垣「おーい、三人共ー!ちょっとこっちに注目してくれー!」

ちなつ「あっ、はい、つい三人で話しこんじゃってすいません」

西垣「大丈夫だ、これから目の前で起こる事をちゃんと見てくれれば問題ない」

西垣「……えー、ただ今私の手元には松本の髪の毛一束があります」

西垣「これを、赤座の頭頂部の炎に投げ入れます」ポイッ


\\\あかり///「はぁああああああ!」ボオオオオ!!!


西垣「するとなんと、赤座の炎の勢いがこれでもかと増しました!」

ちなつ「なんて余計な事を!?」

西垣「松本の髪の毛は赤座の炎に対して、木炭などよりも余程優れた燃料となるのだ」ハッハッハッ

京子(あっ……、だから生徒会長の髪あんな長くしてあるんだ)

結衣「いや、色々どういう理屈なんだよ」

西垣「ふっふっふっ、科学に不可能はないという事さ」

結衣「どこからどう見てもオカルトの類なような……」

結衣「科学者として先生はそれで良いんですか?」

西垣「進歩には失敗がつきもの」

西垣「失敗には爆発がつきもの」

西垣「だから爆発には進歩がつきものである」

西垣「ぶっちゃけ楽しく爆発してくれるなら、オカルトですら受け入れる用意が私にはある」ドン!

結衣「……ダメだこの人、はやくどうにかしないと」

西垣「いくつかの検証の末に赤座の炎の勢いは、彼女の感情の高ぶりの激しさに左右される事が昨日判明した」

西垣「しかし赤座はその性格故に、長時間炎を最大火力で保っていられる感情を心に思い描く事が出来なかった」

ちなつ「」チラッ

\\\あかり///「」ニコニコ ボオオオ!!!

ちなつ(まあ、それはそうよね)

結衣(つまりは昨日、あのまま何もせずにいるのがベストだった……?)

西垣「そこで非常識には非常識だ!」

西垣「私は松本の髪を使い、赤座の火力を極限まで引き上げ安定させる事に成功した」

ちなつ「京子先輩、完全にこの人にあかりちゃん任せたの失敗ですよね?」

京子「うん、私も正直そう思う、激しくそう思う」

結衣「そもそもあかりを限界まで燃え上がらせて、いったい先生は何をしたいんですか?」

結衣「先生の事ですから、まさか炎を眺めて楽しんで終わりなんて有り得ないですよね?」

ちなつ 京子(確かに……!)

西垣「よくぞ聞いてくれた!」

西垣「今ここに、我ら三人の野望を赤座が宣言しよう」

ちなつ「えっ?あかりちゃんが?」

西垣「さあ、赤座!今こそ先日散々確認した悲願を口にする時だ!」




\\\あかり///「京子ちゃん!」ボッ!ボッ!ボッ!


京子「えっ、何、私だけ?」ビクッ


ちなつ 結衣(何かはわからないけど、標的にされなくてホント良かった……)




\\\あかり///「本当の主人公であるこの私が!」ボボボッ!



京子(こ、この私が……?)





\\\あかり///「京子ちゃんから主人公としての格を必ず取り返す事を今宣言するよ!」ドドーン!







京子「…………」




京子(……これ、どう答えるのが正解なんだ!?)

今日はここまで

原作より西垣先生マッドサイエンチストに思えるかもしれませんが
そもそもそんなこと言ってられる段階ではもはやない気がする

松→炭→もっと燃える とかいう小学生並の発想

西垣「と、言う事だ」

西垣「我々は確固とした存在感を持って、赤座こそが真の主人公だと皆に認めさせていく所存である」

京子「……とりあえず言いたい事の大体はわかりました」

京子「でも、なんで先生と生徒会長がそれに与するんですか?」

京子「特にメリットが見当たらないような……」

西垣「ふむ、簡単な理屈だよ」

西垣「まず前提としてゆるゆりは爆発漫画じゃない、そうだろう?」

京子「ええ、そうですね」

西垣「しかし、未来永劫爆発漫画ではない、とは別段決められていない訳だ」

西垣「そして主人公とは普通物語の方向性を決定づける存在の事」

西垣「つまり赤座が主人公としてその方向に物語の舵をとれば、ゆるゆりは爆発漫画になる事が可能になる」

西垣「見たまえこの姿を、どこからどう見ても爆発漫画の主人公じゃないか」

\\\あかり///「」ニコニコ ボオオオ!

結衣「爆発漫画というよりバトル漫画なような……」コソコソ

結衣「ていうか爆発漫画ってなんなんだ?」コソコソ

ちなつ「結衣先輩声出しちゃまずいですよ、目を付けられちゃいますよ」コソコソ

京子(……おのれ二人とも、完全に私を生贄にしやがった)

西垣「ところが、この計画のためにはどうしても避けては通れない存在が一人いる」

京子「……それが私って訳ですね」

結衣「おいおい、雲行きが怪しくなってきたな」コソコソ

ちなつ「京子先輩大丈夫ですかね?」コソコソ

結衣「あかりが関わってる計画だし、少なくとも害意はなさそうだから大丈夫じゃないか?」コソコソ

京子(ゆ、結衣たちもう完全に高みの見物決め込んでやがる!)

京子「じゃあ私を抹殺とかするんですか?」ハッハッハッ

\\\あかり///「抹殺!?」ビクッ ボオオオ!

西垣「そんなわけないだろ」

西垣「ただ歳納が空気になるくらい、赤座に爆発漫画の主人公として活躍して貰うだけだ」

\\\あかり///「負けないよ!京子ちゃん」グッ! ボオオ!






京子「……えーと、それってつまりさ」

京子「あかりは娯楽部やめるって事?」









あかり「えっ?」

京子「いや、だって例えばTVアニメのスペシャルサイト見てみろよ」

京子『旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「娯楽部」の活動』

京子『(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組』

京子『それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」』

京子『夢が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け負いのまったりストーリー』

京子「って、ストーリーの所に書いてあるぞ」

結衣(改めてこうやってまとめられると、胸の奥底に何か重たい物が……)

京子「それの主人公から爆発漫画の主人公にシフトするんだろ?」

京子「じゃあそれって、娯楽部やめるってころじゃないか?」

あかり「あかり……、娯楽部やめなきゃいけないの……?」ウルウル

ちなつ「あー!京子先輩あかりちゃん泣かせたー!」

京子「うぇ!?それって私の責任ですか!?」

西垣「いかん!赤座の炎が完全に消えてしまっている!」チョキチョキ

西垣「赤座!初心を思い出せ!もっと主人公らしくなると私ら二人に誓ったではないか!」

\あかり/「うっ……、ううっ……」グスグス ゴゴゴ……

西垣「よしっ、これくらい髪があれば足りるだろう」ポイッ


ゴオオオ!


\\\あかり///「うぉぉおおおお!」ボオオオ!


ちなつ「あかりちゃんの涙が蒸発していく……!」

京子「私はいったいどうすればいいんだ……」

京子「教えてよぉ、結衣ぃー」ペタペタ

結衣「ひっつくな!てかこっちに振られても困るんだけど」

結衣(どうしてこうなった)

今日はここまで

あかり娯楽部脱退の危機

西垣「大丈夫だ赤座、爆発主人公と娯楽部の兼任はもちろん可能だ」

\\\あかり///「よ、よかったぁ……」ボオオオ!

京子「いや、部室で過ごすのにずっと燃えてたらダメでしょ」

京子「部屋燃えちゃうし」

\\\あかり///「えっ」ボオオオ!

西垣「そ、それでも大丈夫だ赤座!いざとなったら生徒会が赤座を迎えてくれるさ」

りせ「…………」

西垣「ほら、生徒会長である松本も赤座を歓迎すると言っているぞ」

\\\あかり///「で、でもあかりは娯楽部でいたいし……」ボオオオ!

ちなつ「てかそれ以前に頭が燃えてるって、娯楽部の活動以外の学生生活全てにも支障をきたしますよね」

ちなつ「校舎燃えちゃいますもん」

\\\あかり///(…………あれ?)ボオオオ!

\\\あかり///(もしかしてこのままだとあかり、中学すらまともに卒業できない!?)ガーン 

結衣「というかさらっとあかりが娯楽部から引き抜かれようとしてるんだけど」

京子「ダメ!それは絶対ダメ!」

京子「娯楽部は四人そろって娯楽部なんだから!」

京子「せっかくあかりが入学するまで結衣と二人で娯楽部を切り盛りしてきたのに!」

\\あかり//(京子ちゃん……!)ドオオオ!

西垣(赤座の炎がまた……)オロオロ

結衣「……偉そうなこと言ってるけど、非公認かつ部室の無断使用だからな?私達の活動」

京子「そこは生徒会に寛大な裁量を、これからもお願い申し上げていくという事で」

結衣「なんて曇りの無い純粋なまなこなんだ……」

京子「いやーそれほどでも」テレテレ

ちなつ「多分褒めるつもりでは言ってないと思いますよ」

結衣「最近はなんだかんだ言って、綾乃たち部室には来るけどあれこれ言わなくなったよね」

結衣「娯楽部の一員である私が言うのも厚かましい話だけど、生徒会としてあれでいいんだろうか?」

京子「いいんじゃない?先生たちも何も言ってこないし」

結衣「それもそうか」

ちなつ「もしもいつか部室が使えなくなっちゃったとしても!」

ちなつ「あかりちゃんの髪の毛がちょっとくらい常時燃えちゃってても!」

ちなつ「私、あかりちゃんが娯楽部じゃなくなるなんて絶対に嫌です!」

京子「おお!そうだよねちなつちゃん!娯楽部は四人揃ってこそだよね!」

ちなつ「…………」

ちなつ「京子先輩は半分くらいでいいかもです」

京子「半分!?」

結衣「あーわからなくはないなー」

京子「結衣まで!?」

\あかり/「み、みんなぁ……」ジーン

西垣「うぐぐ、このままでは赤座の炎がまた消えてしまう」

西垣「無理にでももう一度燃え上がらせて……」

チョンチョン

西垣「うん?どうした、松本?」

りせ「……」フルフル

西垣「……そんな殺生な!これからがいい所じゃないか!」

西垣「やっと待望の爆友が新しく加わったというのに!」

りせ「…………」ジー

西垣「いや、だって」ウルウル

りせ「………………」ジー

西垣「…………」

りせ「……………………」ジー

西垣「うぅっ、そんな強く言わなくてもいいだろ……」グスグス

京子(西垣ちゃん涙目……!?)

結衣(何を話してるのか少し気になる)

ちなつ「ねえあかりちゃん、その炎出したり引っ込めたり出来るようになってたりしないの?」

\あかり/「えっ、どうだろ、やってみたことないや」ゴッゴッゴッ

ちなつ「じゃあ今やってみてよ」

あかり「…………う、うーん」

ちなつ「あっ!炎消えたよ、あかりちやん!」

あかり「……ホ、ホントだ!」サワサワ

あかり「だけどもう一回火をつけられないよー」

ちなつ「いや、つけられなくていいから、普通が一番だから」

あかり「あれ、そう?」

京子「おおっ、これで一件落着かな?」

結衣「先生側に解決してなさそうな問題がまだ残ってるんですが」

西垣 あかり「…………」 りせ「…………」

ちなつ 京子 結衣(超気まずい……!)

京子(ていうか会長は喋ってるんだか黙ってるんだかよくわからない……!)

西垣「結局赤座は、爆発漫画の主人公になってくれないんだな」メソメソ

あかり「ご、ごめんなさい、あかりやっぱり皆との普通が一番好きみたいです」

西垣「そうか……」ガックシ

あかり「それでも、あかりと先生はこれからもずっと爆友ですから!」

あかり「昨日見ただけでも先生の実験凄く面白かったし、あかり、もっと先生のお手伝いしたいです!」

西垣「赤座ぁ……!」パァ!

りせ「…………」ニコニコ






ちなつ「あ、あかりちゃんが不良に」アワワ

京子「先生の実験を真面目なあかりが手伝うだけなのに、なんだろうこの危険な香り」

結衣「硝煙の香りじゃないかな」

今日はここまで
続きは思いついてるのに疲れてると書く気がしない病

次か次次更新で完結じゃないかな?多分

ー赤座家ー

ガチャ

あかり「ただいまー」

ダダダッ

あかね「あかりぃいいいいいー!」ギュゥ

あかり「ぐぅ」ギリギリ

あかり「お、お姉ちゃん……、く、くるしいよ……」

あかね「あ、あらごめんなさい」パッ

あかね「一日あかりに逢えなかったせいでお姉ちゃん、もう寂しくて寂しくて……」

あかり「ゴホッ、ゴホッ」

あかり「……えぇー、ちゃんと先生に連絡して貰ったのに」

あかね「それでも、よ。あかりがいない生活なんてお姉ちゃん考えられない」

あかね「あかりの事ばかり考えちゃって、他の事が全く手に付かなくなっちゃう」

あかり「あかりだってもう中学生なんだから、お姉ちゃんがいなくたって色々出来るのに」

あかね「そんなこと言われても……」

あかね「私にとってのあかりは、赤ちゃんだった頃からずっと変わらず大切で心配な妹ですもの」

あかり「もぉー!お姉ちゃんは過保護なんだから―!」プンプン

あかね「ふふふ、だってあかりが可愛過ぎるんですもの、仕方ないわ」ニコニコ

あかね「よしよし」ナデナデ

あかり「わっ!いきなりどうしたの?」アワアワ

あかね(可愛過ぎて、もう天にも昇る気持ちだわ……)

あかね「うふふふふふふふ」ナデナデ

あかね(あら?)

あかね(あかりの頭に灰みたいなのが付いてる)

あかね(……これってもしかして――)

あかね「ねえ、あかり?」

あかり「なあに?お姉ちゃん」

あかね「昨日結局、先生のお家で何をしてたのかしら?」

あかね「先生から連絡は来たけど、急な予定だったじゃない?」

あかね「もちろん学校の先生とのお泊りだから、何も問題はなかったはずとは思うけど」

あかり「…………う、うーん」

あかり(頭が燃えてたから、どうにかしようとしてました)

あかり(普通に考えて、話しても信じて貰える気がしないよぉ)

あかり(おかしい子だって思われちゃうかもしれない)



あかり(……でも、お姉ちゃんだったら、心をこめて話せばもしかしたら――)

あかり「えっと、あかりがこれから嘘みたいな事を言っても、お姉ちゃんは信じてくれる?」

あかね「……大事な話なのね」

あかね「ええ、わかったわ。お姉ちゃん今から何を聞いても、あかりをの言う事全部信じるから」

あかね「包み隠さず話してみて?」

あかり「…………」ドキドキ

あかり「昨日ね、あかりの髪の毛がね……!」

あかね「髪の毛が?」

あかり「こう、ゴオオオオって燃えちゃったの……!」

あかね「あらら、やっぱりそうなの」

あかね「思ってたより早かったのね。さっそくお赤飯炊かなくちゃ」

あかね「お母さーん!昨日あかり髪の毛燃えたってー!」






あかり「……え?」

あかり「お姉ちゃん、驚かないの?」

あかね「驚くって?」

あかり「だって、人間の髪の毛が燃えるのって、おかしいでしょ?」

あかね「ああ、そういう事」

あかね「確かにあかりの言う通り、普通の人からすればおかしな事でしょうね」



あかね(あかりあかりあかりあかりあかりあかり……)グツグツ




\\\\あかね////「でも、お姉ちゃんも出来ちゃうのよね、それ」ニコッ ボガァアアアアア!






あかり「」

あかね「より正確に言えば赤座家の血を受けた者は皆出来るわ。お母さんだってそうよ」

あかり「……そ、そうだったんだ!?」

あかね「だからあかりもいつかは炎をその身に纏う事を、お姉ちゃんは前から知ってたわ」

あかり「じゃあ、なんでそれを教えてくれなかったの?」

あかね「それはね、あかりが無垢な状態で自らそれを体験する事が必要だったからよ」

あかね「頭が燃え上がった時、いつもは腹が立たないような、ちょっとした事が妙に気にならなかった?」

あかり「!」

あかり「うん、確かに変な事が気になったよ」

あかり(いつもだって影が薄い事は気にしてるけど、それでイライラする事なんてないもんねぇ……)

あかね「それをちゃんと感じる事こそが、あかりの成長のために大事なの」

あかね「最もお姉ちゃんの場合ちょっとやらかしちゃって、おかげでそれからずっと笑みを絶やさないように――」ブツブツ

あかり「?」

あかり「……という事は、私もまたいつか燃えたりできるようになるんだね?」

あかね「ええ、それも強い感情を抱けば抱くほど、その炎の勢いは強まるわ」

あかね「どれくらい燃えられるかは、あかりの努力次第よ」

あかり「そっか!あかり頑張るね!」

あかね「うふふ、お姉ちゃんも応援するわ」

あかり(また、西垣先生やりせさんの前で見せたら二人とも喜んでくれるかな?)


あかり「…………」


あかり「で、なんで私達って炎を出せるの?」




あかね「…………」

あかね「――大昔、富士山は度々噴火し人々を困らせていました」

あかね「それを封じる能力を代々有しているのが我々、『赤の座』を冠するこの赤座家なのよ」

あかね「富士山……、あかり、私達が住んでいるのはどこ?」

あかり「えっ?富山だけど……」

あかり「あっ!」

あかね「そう、富士山と富山。そしてその責務はこの現代においても変わらず続いている」

あかね「私達はこの日本を守護する大変な役目を担ったお家に産まれてきたの……」

あかり「そ、そうなんだぁ、大変だよぉ」ゴクリ












あかね「……まあ、全部嘘なんだけどね」


あかり「へ―、嘘なんだぁ」

あかり「嘘!?」

あかね「だって富士山に関係した家なら、普通は静岡か山梨に住むはずでしょ?」

あかり「な、なるほど」

あかね「この力があって日常良い事と言えば、冬に暖房要らずとか、ぬるくなったお茶を温かくとかそんな程度だけど」

あかね「制御できなければ数々の悲劇を生みだしかねないわ」

あかね「あかりが安定して炎を出せるようになった時は、お母さんと私で、あかりを色々と訓練する事になる」

あかね「厳しくやるつもりだから、覚悟しておいてね?」

あかり「う、うん……、」

あかり(日常生活で、頭に火がつけられて役に立つ事)

あかり(少なくとも、あかりの存在感を増すのには使えそうにないよね……)トホホ

ー翌日 娯楽部ー

京子「きょ、今日こそは娯楽部で、モノマネ大会を開催しますぞー」

結衣「お、おおー」

あかり「わー!」パチパチ

京子(昨日あかりは、家に帰ってからどうなったんだ)

京子(くっ……、今日のあかりからはいつもと違う凄い存在感を感じる)

結衣(まるで何事もなかったかのようないつも通りのあかりの様子が、却って気になって仕方ない)


京子 結衣「」チラッ チラッ



あかり「?」

ちなつ「…………」ジー

ちなつ(あかりちゃんが急に燃え上がったりしないか心配だわ……)

ちなつ「…………」ジー

あかり「」ビクッ

あかり(ち、ちなつちゃん、今日一日中こっちを怖い眼で見てる……)

あかり(あ、あかり何か変なことしちゃったかなぁ……?)




終わり

修正し忘れ

>>8 三行目
×京子「……結衣、あんなにあかりの近寄ってたら絶対熱いよね」

○京子「……結衣、あそこまであかりに近寄ってたら絶対熱いよね」

>>15 一行目
×京子「ねえあかり、ちなつちゃんから別れてから今まで、何かいつもと変わった事はなかった?」

○京子「ねえあかり、ちなつちゃんと別れてから今まで、何かいつもと変わった事はなかった?」

>>50 九行目
×京子「じゃあそれって、娯楽部やめるってころじゃないか?」

○京子「じゃあそれって、娯楽部やめるってことじゃないか?」

ミス多いよ!

ちゃっちゃとHTML化依頼してきます

後が気になる終わり方すんな!


文字通り炎髪灼眼ね

ごらく部を娯楽部と書く時点で

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