猫「ご主人様、起きて下さい」(1000)

猫「私の愛しい、愛しいご主人様」ユサユサ

男「ん…。何だよ、もう少し寝かせてくれよ」ゴロン
猫「起きて下さい。私、チロルですよ!人間になれたのですよ!」

男「…は?」
猫「えへへ、ご主人様」

ギュッ

男「…ダメだ、俺はまだ夢を見てるんだ」ゴロン
猫「!せっかく起きて下さったのにっ。寝ちゃダメですー!」

男「…チロルっていうのはね、俺の可愛い飼い猫なんだよお嬢さん」
猫「はい、存じております」ニッコリ
男「君みたいに、真っ裸で男に跨るようなビッチな子じゃないの。分かる?」
猫「え?あわわわ、すみません///」

男「…」


猫「…ご主人様、この首輪をご存じですよね?」
男「俺がチロルに買ってあげたやつ。何してんの?そういうプレイが好きなの?」
猫「違いますってばー!」

猫「わ・た・し・が!チロルなんです!」

男「…えーと、その」
猫「はい」ニコニコ

男「君の好きな食べ物は?」
猫「鰹節の入った猫まんまとミルクです!」
男「好きなおもちゃは?」
猫「ねずみさんの形をしたやつと…あ、ねこじゃらしも好きです」

男「…一番好きな場所は?」
猫「ご主人様の膝の上です!」


男「…君は、猫だったよね」
猫「朝起きてたらご主人様と同じ姿になってましたっ。えへへ」



男「とりあえず、それ着てて」
猫「ぶっかぶかですー!それに、ご主人様の匂いがします」ニコニコ
男「…」

男「あのさ」
猫「はいっ」
男「俺ね、今すっげー混乱してる」
猫「そうは見えませんが」
男「ポーカーフェイスだからね」
猫「でも、私には色んな表情を見せて下さってみました!」
男「まぁ…前の君にはね」

猫「…」


猫「今の私には、見せて下さらないのですか…?」

男「んー、どうだろ」
猫「…」シュン

男「俺が今まで一緒に居たのは、今の君じゃないから」
猫「…でも、私はチロルですよ。ご主人様」
男「うん、まあね。でもさ、猫だったし」
猫「ご主人様は…私が人間になっても嬉しくはありませんか?」

男「…上手く答えられないや。ごめんな」
猫「…」

猫「…うぅ」


男「…でもさ」
猫「…?」
男「今、混乱してるだけだから。これから一緒にいれば、慣れてくるかもしれない」
猫「!本当ですかっ!?私、ご主人様の傍に居てもよろしいんですか!?」
男「当たり前だろ?君はチロルなんだから」

猫「…!ご主人様、大好きですっ」

ギュッ

男「…大丈夫かなぁ、俺の理性は」ボソッ

男「とりあえず、服を買いに行かなきゃね」
猫「私、これで良いです」ギュッ
男「いやいや駄目駄目。なんか色んな意味で駄目」
猫「…?そうですか」シュン

男「とりあえず、留守番しててね」
猫「はいっ。良い子にしてます。お留守番は任せて下さい!」
男「いってきまーす」





男「女性の服なんて買ったことないからなぁ…」キョロキョロ


女「あれ?男君じゃない」
男「(…誰だっけ)」

男「…えーと」
女「えー、覚えてないの!?同じクラスでしょ!」
男「あぁ!そうだったね」

女「ひっどーい…。てか、なんでこんなところに男君が?」
男「え…あ、いや…」
女「もしかして彼女さんへのプレゼントとか?」ニヤニヤ
男「ち、違う!従姉妹が…急に泊ることになって…」
女「ふーん」


女「(なーんだ。男君って彼女居るかと思ったのに…)」

女「なら、ワンピースとかはどう?1着だけだから楽ちんだしね」
男「あ、そうだね。じゃ、それにしよっかな」アセアセ

女「下着とかもちゃんとあるのー?」
男「…そうか、下着も必要なのか」
女「うわー。駄目だよ、ちゃんと用意しなきゃ!」





男「…さんきゅ。おかげで助かったよ」
女「いえいえ」
男「悪かったね、付き合ってもらっちゃって」

ゴソゴソ

男「はい」
女「?」
男「買物に付き合ってくれたお礼。こんなんで悪いけど…」
女「アメ…?」
男「嫌い?イチゴ味なんだけど」
女「ううん!嫌いじゃない。ありがとうね」ニッコリ

男「それじゃ」
女「またね!」


女「(男の子から…アメなんてもらったの初めて)」



ガチャッ

猫「!」

男「ただいまー」
猫「おかえりなさいませ、ご主人様」ニコニコ
男「寂しくなかった?」
猫「ちょっとだけっ。でも、慣れてますから」

男「(そうか…。いつもチロルには寂しい思いをさせてたんだな)」


男「…ごめんな」
猫「え?」
男「何でもない。それより、見て。服とか色々買ってきた」
猫「わぁ!”テレビ”というもので見たことがあるものばっかりですー」



男「お、似合ってる似合ってる」
猫「なんだかムズムズしますー」
男「ごめんな。でも、そういうのを着てないと駄目なんだよ。人間って」
猫「そうですねっ、我慢します!」



男「そういやさ、飯って何食べる?今日納豆なんだけど」
猫「!納豆は苦手ですーっ。ネバネバしてますもの…」

猫「私、いつものご飯で良いです」ニコリ
男「そ、それはちょっと…。あ!鮭があるからそれ焼いてあげるよ!」

猫「鮭!鮭は大好物なのです!」



猫「わーっ、美味しかったです!まっしろなご飯!」ニコニコ
男「そりゃ良かった」
猫「お風呂も面白かったですー」
男「…今度からは一人で入ってな」
猫「!嫌ですっ、ご主人様と入りたいですっ!」

ギュッ

男「…そろそろ寝ようか(あー、理性が…)」
猫「はい!」ニッコリ

男「…あの、何してるの?」
猫「へ?お布団にもぐってますー」モゾモゾ

男「俺みたいに寝なきゃ駄目だって!窒息しちゃう」
猫「あ、そーでした!私、今は人間なのでした」

猫「…あの、ご主人様」
男「何?チロル」

猫「なぜ、お布団が2つあるのですか?いつもは1つでしたよ?」
男「…」

あ、良かった。書き込めた

>>1です。
パソコン交換の時間がきたので携帯から書き込みます。

去勢はしてるの?



猫「ご主人様と一緒に寝るのが、やっぱり一緒良いですー」ニコニコ
男「(耐えろ耐えろ耐えろ相手は猫なんだぞチロルなんだぞ)」


猫「そーいえばご主人様。あれはしなくても良いんですか?」
男「あれって?」

猫「ほらっ、女の人がいっぱい写った本を見て、ご主人様が苦しそうな声を出しちゃうやつですよ」
男「!!!」

>>37
してないと思います

男「あれは…その…」アセアセ
猫「今日はしないのですか?」
男「しないっつーか、出来ないっつーか…」

猫「!良かったぁ、私…ご主人様が苦しがってる声を聞くのがすごく辛かったんです…」
男「…あはは」
猫「ご主人様が苦しくなっちゃうのは、チロルにとっても苦しいことなのですよ」


男「(今も色んな意味で苦しいよ、ご主人様は…)」

男「と、とにかく今日はもう寝よう!」
猫「?はーい、おやすみなさい」
男「おやすみ…」


男「(もう寝ちゃえばこっちのもんだ…!)」





モゾモゾ

男「…ん、何…って、チロル!?」
猫「ご主人様…やっぱり私はもぐらなきゃ寝れないみたいです」シュン


男「(何で俺の股間に…!)」

保守ありがとうございます
なかなか続きを書けなくてすみません…残ってたらまた来ます

ありがとうありがとう

もうすぐしたら書けると思いますので;

男「そ…そこから避けて!」アセアセ
猫「ここが一番暖かいので嫌ですー」スリスリ
男「う…っ、ぁ…」

猫「!ご主人様、今苦しい声が出ましたよっ。大丈夫ですか!?」
男「だ…大丈夫だよ…っ」
猫「ふぇ…苦しそうです…」スリスリ

男「!(もう我慢出来ない…っ)」


ガバッ


猫「わっ!」

?「主、起きてください主」

少女「まだ……大……丈夫……」

?「学校に遅れますよ、主?」

少女「って、言うか……あんた誰ぇぇー!!???!?」

元犬「貴方の飼い犬のポチです」


こんなのでも良かったよ俺は

早く書けたろう

少女「なんで、人になってんの?」

ポチ「解りません。それより、もう8時ですよ?」

少女「うっそ!?間に合わないじゃん!!」アセアセ

ポチ「早く着替えて、学校に」


少女「わ、わかっ……って、出てけぇぇー!!!」


ポチ「えぇー、何時も見てい」バフゥ


少女「人と犬じゃ全然違うわぁー!!!」バタン


ポチ「キューン」



早く書けー

ポチは黒のラブラドールでした。



少女「ただいま~」トボトボ

ポチ「おかえりなさい、主」パタパタ

少女「……」

ポチ「どうしました?
それと、学校には間に合いましたか?」パタパタ

少女「夢じゃ……なかった……なかった……」ガクリ

ポチ「どうしました?」



このポチは、耳と尻尾付きです。

あと、>>1早く書け

本当にすみませんorz 今から書きます

ktkr

猫「わわわ、今度はご主人様が私の上に…」アワアワ
男「チロル…」スッ
猫「ひゃぁっ///く、くすぐったいです…っ」





猫「…んはぁ、ご主人様…な、なんか変ですぅ///」
男「ごめん…我慢出来ない。俺も…男なんだよ…っ」

猫「や…っ、ご主人様…!」



猫「…ん、なんか…気持ち良いかも…っ///
男「チロル…俺もそろそろ…」

男「(我慢なんか出来ねーって…っ)」


猫「はぁ、ご主人様…ご主人様の体温が心地好いです…」

ギュッ

男「チロル…可愛い」


男「…あれ?」


猫「すーすー」
男「…寝てる」

ポチ「>>1さん遅いですね」ショボーン

少女「書き溜めているんでしょ?大人しくしてなさいよ」

>>1頑張れ~

本当に本当にすみませんorz
飲み会から今帰るんで、着いたらまた書きます

ポチ「飲み会から、今帰りですか?」

少女「いっぱい楽しんで来たのよね?」

ポチ「この時間なら、二次会コースのはず……それを断った?……ハブ」

少女「それ以上言ったら、怒るよ?」

ポチ「ごめんなさい」ショボーン


舞ってるよ!
少女「♪~」クルクル

猫「にゃーん」コロコロ

ポチ「何故か、主が猫になりました……」ナデナデ

猫少女「んにゃーん」スリスリ

ポチ「かぁいいです……」ナデナデ





しえしえ

お前「あれ…いっつもここらへんにいたんだけどな…」

?「…」

お前「…野良猫なんかに餌かって毎日やるなんて、俺も馬鹿だな…これだからリア充になれんのだ…」

?「…」

お前「ん…え、あ。どどどどちら様でせうか!!1?」

?「その猫缶をよこせ」

お前「え…あ、こ、これですか?どうぞどうぞもう持って帰ってください!それじゃ失礼しm」

?「…走り去っていきおったか…まだ礼を言うとらんというのに…まぁいい、いただくとしよう」



お前「誰だよあいつガチで目つきこええよ…」




?「うむ…この身体じゃ気づいてもらえなんだか…」



にゃーん

>>141-142
それは支援なのか私怨なのか乗っ取りなのか?





とりあえず、しえしえ

>>143
支援と保守代わりにと。
気に入らんかったならすまん。文才は無い。反省もしてない。

>>145
誤るなよ……じゃなくて、謝るなよ。

>>1が帰ってくる迄は落ちない程度に消費しようぜ

しえしえ

遅くなりました;今から再開します

>>149
おかえり~PCからだね期待してる

男「…こ、ここで寝ちまうのかよ!」アセアセ


男「(はぁ…良い雰囲気だったのにさすがにここで寝られたら萎え…)」

猫「んぅ…ご主人さまぁ…」スリスリ

男「…るわけがないよな」ハァ


男「(仕方ない…トイレで抜いてくっか…)」スクッ


スタスタ…ガチャッ


猫「えへへ…くすぐったいですよぉ…」ムニャムニャ



猫「んぅ…良く寝たぁ…」


男「…おはよ」
猫「にゃ!!ご、ご主人様!顔色が悪いですよ!?」アセアセ
男「だ、大丈夫。ちょっと眠れなかっただけ…」
猫「そ、そうですか…」


猫「(やっぱり、もぐって寝るのはいけなかったのかな。ご主人様の様子もおかしかったし…)」シュン

>>152
ごめんなさい、引き続き携帯からです。


今回はヤンデレにならないように頑張りますが、もしなっちゃったらごめんなs

今回はってなんだ今回は

男「あ、そうだ。俺、今日から学校なの」
猫「ご主人様のお帰りが遅くなるってことですよね」
男「…さすがはチロルだね」ナデナデ
猫「えへへ」ニコッ


男「なるべく早く帰って来るから」
猫「はい!行ってらっしゃいませ」ペコリ
男「…行ってきます」ニコッ



猫「…どうしてでしょう。猫で居る時より、寂しさが増している気がします…」

>>159
今までそういうものばっかり書いてきたので、今度は普通のをっていうご意見が多かったんです。



男「…はぁ、これからどうするべきなんだ」

友「何だー?男、元気ねえな」
男「俺にも悩みだってあるんだよ」


友「聞いたか?親友。男にも悩みがあるんだってよ」
親「…友は男を何だと思ってるんだよ」ハァ


男「(今の姿も良いけど、色んな意味で危険だしなぁ…)」



猫「…全然、眠くならないです」


猫「どうしましょう…。寂しさを紛らわせるのは、寝るのが一番だったのに…」アセアセ

プルルルル

猫「!お、お電話が鳴っていますっ。私が取ってもいいのかな…」

猫「(…大丈夫ですよねっ)」

ガチャッ


猫「はい、もしもし…?」

男「あ、良かった。出てくれた」
猫「!ご主人様…っ!」


男「ちょっと心配でさ。電話してみた。大丈夫?」
猫「はいっ、全然大丈夫なのです!チロルはお留守番が得意ですから!」
男「ははっ、そうだったな。じゃ、帰るまでよろしく」


ピッ…ツーツーツ-


猫「ご主人様の…声を聞けるなんて思ってもみなかったです」ジーン


猫「(前の姿の時は、ただ我慢するしか出来なかったのに…。今は声を聞けることが出来るし、それだけで頑張れる気になります…っ!)」



男「…出来るだけ、早めに帰りたいな」ボソッ


女「あ!男くーんっ」タタタッ

男「…あぁ、女さんか。この前はどうも」ペコリ
女「やだ!さん付けなんて辞めてよっ。同い年なのに」クスクス
男「うん、分かった。ごめん」

女「今度からは名前呼びしてねー」


女「…そういえばさ、今日って暇?」

男「ごめん。今日は早めに帰らないと」キッパリ
女「あ…やっぱり、従姉妹が来てるから?」
男「そう」

女「そ、そっか!じゃ、また今度ね。良かったら連絡先交換しよ!」
男「(ま、別に良いか)大丈夫だけど?」
女「やった!」ニッコリ

男「…それじゃ」
女「うん」





ピッ…ピ
プルルルル


女「…あ、もしもし?確かさ、あんたって男君の幼なじみだよね?ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど」



ガチャッ

男「ただいま」
猫「お帰りなさい!」ニコニコ

男「何か、困ったこととかなかった?」
猫「はい!ご主人様が付けてって下さった”てれび”をずっと見ていました」

男「…あれ、飯は?昼に食べるように作ったものをテーブルに置いてったんだけど」


猫「!ご、ごめんなさい…っ!見てるのに夢中で、すっかり忘れてました」ペコリ

男「あはは、大丈夫大丈夫。俺と一緒に今から食べよ」
猫「…っ、はい!」ジーン



幼「…あのさ、男の幼なじみって俺以外に友も親も居るんだけど」

女「だって、あの二人とはそんな仲良くないし」
幼「あーそう…」


女「ね!男君の従姉妹って、どんな子なの?」
幼「俺が知るわけないじゃん」
女「うわっ、使えなーい…」

幼「(何コイツ自分から呼び出しておいて)」

幼「とりあえず、何か注文していい?お腹空いてるんだよなー」キョロキョロ
女「その前に話聞いてよ!」
幼「お前が何か奢るっつーからわざわざ来たんだけど…」


女「…あたしね、男君のこと好きになっちゃったの」

幼「へー」
女「なんか反応してよ」
幼「だって前々からカッコイイとかどーとか言ってたじゃん」

女「違うの!本気で好きになったの!」


幼「(どーでも良いし…。つーか帰りたい)」



男「…あーあ。もう寝ちゃってる」

男「(初日はやっぱり緊張やら何やらがあったから、すぐに寝れなかったのだろうか…。今日は飯を食ったら、すぐにおやすみ3秒だったな)」


猫「ん…」ムニャムニャ


男「寝顔は…チロルの時そっくりだな」クスクス


男「(なんか、今日からは普通に寝れそうな気がする…!)」


猫「んにゃぁ…んふふっ」

男「…やっぱり無理かも」ハァ



猫「ご主人様ご主人様!」


男「何?」
猫「私、これやってみたいです!」ビシッ

男「”はじめてのおつかい”の再放送だろ、これ。…って、え?チロルが?」
猫「はい!ご主人様のお力になれるし、喜んでもらえるしで良いこと尽くしだと思ったので!」ニッコリ

男「チロル…!」

男「(猫のときから優しい奴だとは思ってたけど、ここまでとは…)」ジーン





男「もう一回、確認な。チロルが買ってくる物は?」
猫「牛乳と卵です!」
男「気をつけることは?」
猫「卵を割らないように、慎重に持ち帰ることです!」

男「よろしい。行っておいで」
猫「行ってきまーすっ」ニコニコ

猫「わぁ!今日はお昼寝日和ですねー」

猫「…いけません!そんなことを考えていてはならないのですっ。私は、”おつかい”をしなくてはならないのですから…!」フルフル





猫「わ…色んな物がいっぱいあります…」


猫「!お魚さんがいっぱい…!」


タタタッ…ピタ!


猫「だ、ダメですよチロル!お魚さんに目を奪われていては…っ」フルフル


?「…あの、何かお困りでしたか?」
猫「にゃっ!?」

?「あっ、驚かせてしまってごめんなさい…。何か困っているような感じだったので…」


猫「(ご主人様以外の方とお話するのは初めてですね)」

猫「…じ、実は”おつかい”をしにここへ来たんです」
?「私と同い年ぐらいなのに偉いですねっ!」
猫「でも、牛乳と卵がどこにあるか分からなくて…」シュン

?「私で良ければ案内しましょうか?」
猫「…っ!お願いしますです!」



猫「本当に助かりました!」ペコリ
?「いえいえ。お役に立てて良かったです。それじゃ」

猫「…あのっ」
?「え?」
猫「また、どこかで会ったらお話してくれませんか…?」
?「もちろん構いませんよ」ニッコリ

猫「にゃっ!嬉しいです!」

ギュッ

猫「あわわ、ご…ごめんなさい!つい癖で…っ」
?「あははっ、大丈夫ですよ」ニコッ



ガチャッ

猫「ご主人様ー!」

ダダダッ ギュッ!

男「わっ…ど、どした…?」

猫「私、ちゃんと買えましたよ!あと、女の子と仲良くなれたのです!」ニコッ
男「…!へぇ、そりゃ良かったな」ニッコリ
猫「はい!すごく嬉しかったのです」

男「チロルが嬉しそうで、俺まで嬉しくなっちゃったよ」ナデナデ
猫「えへへっ」


男「…ん、待てよ。抱き着いた衝動で…」
猫「?」



男「やっぱり…」
猫「ご、ごめんなさい!」ペコペコ
男「大丈夫大丈夫。二個割れてるぐらいだから。ホットケーキなら作れるし」

猫「はぅ…」シュン



友「今日みんなでカラオケ寄っていこうぜ!」
男「わりぃ。俺、すぐに帰んねーと。今度は行くから」

スタスタスタ…


友「んだよー!じゃ、俺と親と幼の四人か」
幼「俺、今日予定あるっつったじゃん。じゃあね」

スタスタスタ…


友「え?幼の用事って何だっけか?」
親「あれだよ。ずっと片思いしてる、初恋の子と待ち合わせしてるってやつ」
友「あー見えてすげぇ一途だかんなー」



幼「待ち合わせ一時間前から来ちまった…」


?「幼君!」
幼「…っ!初…///」ドキドキ

初「ごめんね?待ったかな」
幼「ぜ、全然!むしろ、もっと遅くても良かったし」
初「嘘ばっかー」クスクス





幼「なぁ、どっか行きたいとこある?」
初「んー…特には。帰りにスーパーには寄りたいけど…あ!」
幼「何?」

初「スーパーと言えばっ。この前、とっても可愛い女の子に会ったの」
幼「スーパーで?」
初「うん!なんか猫みたいで本当に可愛かったー」ニコニコ

>>198

四人 ではなく 三人 の間違いです;すみません;



猫「はぅ…っ」ジュル
男「チロル、よだれ出てる」
猫「!ご、ごめんなさいっ」フキフキ

猫「か、鰹節が踊ってます…!」
男「買ってきたばっかりだから」
猫「まんまるですねっ」
男「タコ焼きだからね」
猫「…」ワクワク

男「…いただきまーす」クスクス
猫「…っ、いただきます!」


猫「にゃー!素敵です、このまんまる!前にご主人様が作って下さった”ほっとけーき”と同じくらい、気に入りました!」
男「そりゃ良かった」モグモグ

男「さ、そろそろ寝よっか」
猫「…あ、あの…今日は寒いので…」ソワソワ

男「!(チロルは寒い日ほど、布団にもぐる癖があったよな…)」


猫「今日は…もぐらせて下さいっ」ペコリ
男「…あ、足元でだったら良いよ」
猫「やったー!」ニコニコ


猫「おやすみなさいませー」モゾモゾ
男「おやすみ…」


男「(チロルが寝付いたらトイレに猛ダッシュだな…)」

ちょっと出かけてきます。ごめんなさい

残ってたらまた書きにきます
昨日よりは投下出来ると思うのでお許しを;

猫「かまえ」

俺「勉強中だ、机からどけ」

猫「関係ない。かまえ」

俺「受験生が勉強中だ」

猫「関係ない。かまえ」

俺「どけ」実力行使

猫「んにゃぁーん……」

ただの保守だ
そう明記しとけばよかったな、スマソ

>>220
なら一言「保守」でいいのに、なんのアピールなの?

>>222
一言じゃつまらんかったからだ
お前に許可を求めるつもりはない

猫スレだと思ってきたんだが
だいたいこの手のスレって途中で若干荒れてるよな…
いつもがっかりさせられるんだよ…これだから冬は…。
すまないがあまり>>1の邪魔になるようなレスはしないでほしい
きになり始めると仕方がない。

にしても>>1はまだか

>>226
俺がお前に指図されるいわれはない
もともといちゃもんつけてきたのはID:3k98Ax8QQの方だ
大人ぶって「これだから冬は」とか
好き勝手に人をゆとり扱いしやがって
きにしてろ勝手に

チッ うちの犬はオスか…

>>233

目をキラキラさせながら「お兄ちゃん! 僕と遊んでね!」

寝るときは「お兄ちゃん! 僕一人で寝れないの! おふとん入れておふとん!」

っていう甘えっこショタだな

猫ってタコ食えたっけ?

もうすぐで書けそうです。
保守ありがとう

>>256
もう人間そのものなので平気で食べられます。

猫「この姿になれて、数日が経ちましたね…」

猫「(色んなところに連れていってもらったし、色んな食べ物も知りました。人間って素敵です…!)」ワクワク


猫「…でも、”人間”で居るときのお留守番は辛いです…ご主人様」シュン


猫「そうだ!気晴らしにお散歩でもしてきましょうっ。短時間ならお許しが出てますし!」スタッ



幼「俺、世界一幸せ…」ジーン


友「あいつ、何一人で黄昏れてんだ?」
親「初恋の子に告白したらOKもらえたんだって」

友「!良かったな、幼っ。初彼女じゃねーか!」ニカッ


男「(…彼女か)」





男「(例え人間になったとしても、チロルは俺のペットだったっていう事実は消えない…。今だって、そういう関係で接してるんだ…)」


女「…ん、男君ってば!」バシッ
男「!ご、ごめん。考え事しててさ…」

女「もう!話し掛けても気付いてくれないし、連絡だって全然くれないじゃない」
男「悪い…」



猫「…毎日が楽しいはずなのに、モヤモヤが消えてくれません」ハァ

猫「(いつ猫に戻ってしまうか、心配だからなのでしょうか。それとも…)」


ドカッ


猫「…っ、す、すみません!考え事をしてたものですから…っ」アセアセ

?「大丈夫大丈夫。あなたは?怪我はない?」
猫「(わぁ…とても美人な方…)」

猫「わ…私は大丈夫ですっ!」コクコクッ
?「そう、良かった」ニコリ
猫「本当にごめんなさい…」ペコリ


?「…きちんと謝れるのね。優しい子」
猫「へ?」
?「良い子にしてれば、必ずあなたにとって、素敵なことが起こるわ。頑張ってね」

猫「は…はいっ」





?「あなたに…とってはね」




猫「ご主人様っ。今日、不思議な女の人に会いました」

男「またお友達が出来たの?」
猫「いえ、私が前方不注意でぶつかってしまったのです…」
男「ありゃりゃ」


男「まぁ元気出して。今日はチロルの好きな鮭だよ」
猫「?私はホットケーキやタコ焼きのほうが好きなのですっ!」
男「あはは、やっぱりそっちのほうが良くなったか」クスクス

猫「…ご主人様。今日は一緒に寝てもよろしいですか?」

男「いつも一緒に寝てるだろ?」
猫「あっ、そ…そうでした!では、おやすみなさいっ」

男「(最近もぐらないな、チロルのヤツ)」


猫「(私は…何てことを!ご主人様にぎゅーしてもらって寝たかったなんて…///)」ドキドキ





男「…」スースー
猫「(あわわわっ。モヤモヤして眠れません…!)」アセアセ

猫「むぅ…」

男「どした?」
猫「これ、付けてると痒いです…。取って頂けますか?」チャリ
男「あぁ、もう人間だから首輪は必要ないか。ごめんごめん。すっかり忘れてたよ」


男「…そういやこれ、初めてチロルにあげたプレゼントだったっけ」ジーン


猫「ご主人様!今日は私がお洗濯物を干しましょう」ニコニコ
男「あ、うん。よろしくね」



初「はぁ…」

幼「ど、どした!?デート…楽しくない…?」オロオロ
初「ううん、会えないなって思って…」
幼「?」

初「この前話した、猫みたいな女の子に…。今度会ったらお話しようって約束してたの」シュン

幼「きっとまた会えるって。な?」ナデナデ
初「うん…」


幼「(…初にこんなに思われてるなんて羨ましいんだけど)」

猫「やっぱりスーパーは楽しいのですー」キョロキョロ

男「今日、何が食べたい?」
猫「ホットケーキ!」
男「よし、じゃホットケーキにしよう。牛乳切れてたから買わないと」

猫「にゃ!ご主人様ありがとうっ」


チュッ


男「い、今ほっぺに…っ///」
猫「こーすると男の人が喜ぶとテレビでやってたのですよ」ニコリ

男「ふ、不意打ちは卑怯だろ///」



幼「…男?」

男「…幼」

男「(うっわ、絶対勘違いされる…!)」アセアセ


猫「?ご主人様のお友達ですか?初めまして、私は…むぐっ」
男「ちょっと黙って!」


幼「…ご主人様って…一体彼女にどんなプレイさせてんのは?お前」
男「か、彼女じゃねーよ!」

幼「!彼女じゃない女の子にご主人様って呼ばせてんのかよ!」
男「…はぁ、言うしかないか」



ガチャッ

幼「おっじゃましまーす。男の家久しぶりー」
猫「ただいまなのです!」ニコニコ
男「…」


幼「あれ?確か、チロルって猫飼うことにしたって言ってなかったっけ?」
男「あぁ」
幼「どこにいんの?チロルー?」


猫「はい!私がチロルなのですっ」ニッコリ


幼「…はい?」
男「そうだ、コイツがチロルなんだよ」



幼「…つまり、朝起きたらチロルが人間になってたわけか」
男「そう」
猫「はいっ。人間になれてたのです」ニコニコ


幼「…すげぇな」
男「すげぇよ」
幼「い、色々大変だろ」
男「大変だよ」

猫「?」

幼「(…ってことは、初の言ってた猫っぽい女ってチロルのことだったんだな)」


幼「ま、良いんじゃね?可愛いし。まぁ、初がいっちばん可愛いけどな」
男「人事だと思って…」ハァ

猫「初さん、という方もご主人様のお友達ですか?」
幼「んーん。俺の恋人さん!今度会わせてやるよ」ニッ
猫「!嬉しいですっ」


男「(…とりあえず、丸く収まって良かった…)」

猫「カッコいい方でしたね!それに面白かったです!」ニコニコ
男「俺はなんか疲れた…」

猫「(ご主人様が疲れてる時、私は何をすれば良かったんだっけ…)」


男「チロル」
猫「は、はい!」ビクッ
男「ここに頭乗っけて?」
猫「ご主人様の膝元に…ですか!?」
男「好きな場所だっただろ?おいで」
猫「…はい。失礼します」ドキドキ


男「(やっぱり、チロルを撫でてると落ち着く…)」
猫「(わぁ…なんか気持ちいいです…)」



女「あ!幼じゃない」

幼「げっ」
友「よぉ!女じゃん」

女「(友も一緒なの…!?やだなぁ、無駄にテンション高いから苦手なんだよねぇ…)」


女「二人で何してたの?」
友「いや、実はさ!男が飼っ…んん!?」アセアセ

幼「馬鹿じゃねーのお前!チロルのことは俺達4人だけの秘密って男に言われただろ!?」ボソッ
友「わ…わりぃ…っ、つか、く…苦しい…!」


女「…男君が、何?」

幼「…だからさ、男んちに来た従姉妹に服買ってやろうと思ったんだよ。なぁ、友?」
友「あ、あぁ!そーそー!」

女「…この前、従姉妹の話聞いたら知らないって言ってたじゃない」

幼「そ、それは…。最近になって男から聞いたんだよ」
女「…ふーん」

幼「じゃ、じゃあな!」
友「俺を追いてくなって!」アセアセ


タタタッ


女「…怪しい」ボソッ



親「俺のこと、覚えてない?何度か会ったことがあるんだけど」
猫「はぅ…ごめんなさい。覚えてないみたいです」シュン

親「そっか。でも、俺が君に会ったことは数えるくらいしかないからしょうがないよ」
男「チロルが家に来て、長い月日が経ってたわけじゃないしな」
猫「こ、今度はちゃんと覚えますっ!」





親「…うん、普通の女の子だね」
男「だろ?」
親「でも、やっぱりチロルちゃんの面影はあるかも」
男「今も昔も可愛いからな」

親「相変わらず溺愛してるんだね」クスクス

男「あ、やべ。郵便局行ってこないと。ちょい留守番頼む」
親「行ってらっしゃい」
猫「…行ってらっしゃいませっ」


バタン


親「じゃ、テレビでも見よ…チロルちゃん?どうしたの?」

猫「親さん…。私は駄目な子です。親さんにも、ご主人様にも、最低なことをしてしまいました…」シュン
親「チロルちゃん…?」

親「ゆっくりで良いから…話して欲しいな」
猫「…はい」コックリ





猫「私、ご主人様に”お留守番は得意なので任せて下さい”と言いました」
親「うん」
猫「寂しくても我慢出来ると、頑張るとも自分で約束をしました」


猫「…でも」ポロ…


猫「今では、胸を張ってお任せ下さいとは言えないのです。我慢だって、出来ないかもしれないのです…」

親「チロルちゃん…」

猫「心から、”行ってきます”を言ってあげることが出来ないし、親さんが一緒に居て下さってるのに…寂しいって思ってしまう私が居るのです…っ!」ポロポロ

猫「ふぇ…、っぅ…ご、ごめんなさい…っ」
親「…」
猫「私、やっぱりおかしいです…。苦しいんです…っ」


親「…チロルちゃん」
猫「は、はい…」


親「人間ってそういうものなんだよ。大好きな人の傍にいれないと、すごくすごく辛いものなんだ」

猫「…痛くもなりますか?く、苦しくなったりもしますか?」

親「うん、なるね。心臓がキュッてなっちゃう感じでしょ?」
猫「!そ、そうですっ!」コクコク


親「おかしくなんかないよ。猫の時から、ずっと男のことが好きだったんだもの。そーなって当たり前なんだ」ニッコリ

猫「私が…ご主人様を好き…」

親「それが、どんな”好き”かは、俺にとってもチロルちゃんにとってもまだ分からないけどね」

猫「…私がご主人様を好きでいても、ご主人様は迷惑ではありませんか…?」
親「もちろん。きっと喜んでくれるはずだよ」

猫「好き、だから心臓が痛くなる…んですね」


猫「(でも…私は完璧な人間じゃない…いつ元に戻るか分からない…)」

親「チロルちゃんの、今一番の願い事って何かな?」

猫「このままずっと人間でいたいですっ。そして…その…」モジモジ
親「言ってみて」ニッコリ

猫「!」


猫「大好きなご主人様と、ずっと一緒にいたいです!」ニパッ




男「(…俺が居ない間、一体何の話をしてたらそんな台詞が聞こえてくるんだよ///)」



男「…あー、なんか今日は寒いなー」
猫「そうですね!だったら掛け布団を増やしましょうっ」
男「いや、布団はこれで良いの」
猫「?」


男「俺が欲しいのは…抱き枕、かなっ///」
猫「にゃっ!?」


猫「…わ、私で良ければぎゅーして下さいませっ///」
男「しょ、しょうがないなー、特別だぞ」

猫「はいっ!」ニッコリ

このニッコリとかどっかのSSで見たことあるんだよなー
苦労人か
猫のSSか
俺が美少女になったらのSS
どれも俺が好きなやつだった

猫「えへへー、昨日はご主人様とぎゅーをして寝れました!」

猫「えっと…郵便ポストはどこに…」キョロキョロ


トントン


猫「うわっ!」ビクッ

初「やっと会えた。また何か探してるのかな?」ニコッ

猫「こ、この前の…!」



猫「そうでしたか!あなたが幼さんの恋人さんなのですね」
初「お話を聞いたら、すぐにあなたのことだって分かったの。この辺に住んでるって言ってたから、ちょっと探しちゃった」

猫「わ、私の為に…!嬉しいです…っ」ジーン


初「ねぇ、お名前はなんて言うの?そういう女の子が幼君のお友達と住んでるってしか聞いてなかったから」

猫「チロルです!」
初「チロルちゃんかぁ、可愛いお名前だね。私は初だよ」
猫「初、さん?」ドキドキ
初「普通にちゃん付けでいいよ。改めてよろしくね」

猫「よろしくお願いしますっ!」ニパッ

>>317
どれも違います

ヤンデレとビッチが出てくるSSしか書いたことないので

猫「幼さんに、親さん。そして…初ちゃん!お友達がいっぱいなのですっ。幸せなのです」ニコニコ


猫「あ、今日はご主人様がいらっしゃらないので鍵を使わなければならないのでしたっ」


ガチャガチャ


猫「んー、難しいのですー」アセアセ



?「でさー、数学の授業の時にメール来てさー」
女「あはは!やっぱり送ってきたんだ」


女「…あれ?この道、初めて通ったんだけど」
?「女知らなかったの?結構有名な道だよー」
女「へぇ」


?「女がカッコイイって言ってた男君が一人暮らししてるアパートもこの近くなんだから」

女「!ど、どこ!?」

ヤンデレとビッチって言ったらあの人か……





よし、ハッピーエンドは期待しないでおこう

出かけてました

>>327
あの人ですよー、今回は… うん、とりあえず謝っておこうかn(ry

続き書きます

夫婦達以外真人間がいない妹たちがヤンデレのやつって完結した?

>>336
しました

?「あ、見えてきた!あのアパートだよー」
女「へぇ…」
?「この前教えてもらってさー。うちの彼氏、男君と仲良いじゃん?」
女「(あそこに…男君が…)」


女「…あれ?」
?「えっ、嘘!女の子泣いてんじゃん!しかも、あのドアんとこって男君んちだよ」

女「!?」


猫「うぅ…、お家に入りたいですっ…」ポロポロ


?「うっわー…、男君と喧嘩でもしたのかな」

女「(どう見たって彼女にしか…。従姉妹なわけないじゃない…っ)」


ダッ


?「ちょ、女!?」
女「ごめん、先帰ってて!」

ガチャガチャ


猫「な、なんて難しいのでしょう…。やり方を教えて頂ければ良かったです…っ」

猫「(このままお家に入れなかったら…うわわわわ、凍死しちゃいます!)」アセアセ


女「…何、してんの?」

猫「ほぇっ?」ビクッ

猫「(初ちゃんとは違う女の子です…)」


女「…ねぇ」

猫「!は、はいっ」ビクッ
女「何してんのって聞いたんだけど」
猫「あ…あの…鍵を上手く使いこなせなくて…」

女「(合鍵まで持ってるわけ…!?)」


猫「(な、なんか初ちゃんとは違って怖いです…っ)」ビクビク

女「…あなたって、男君の何?」
猫「えっと…」




男「いい?チロル。もし、知らない人に俺との関係を聞かれたら、従姉妹って答えるんだ」
猫「?私はご主人様のペットですよ」
男「そう言っても、信じてくれない人が多いんだ」

猫「…分かりましたっ!」




猫「…私は”従姉妹”ですよ」

女「…本当に?」
猫「はいっ、私は”従姉妹”です!」
女「そう」

女「(嘘を付いてるようには見えないけど…)」





女「じゃ、あなたには言っておこうかな!」
猫「?」

女「あたしね、男君のことが好きなの」


猫「え…」

猫「…じゃ、私と一緒なのですね!」
女「は?」
猫「私も好きなのです!」
女「はぁ!?」

女「(い、従姉妹なのに!?てか、なんで嬉しそうに話してんの…!?)」


猫「えへへ、一緒ですねー」
女「そ、そうだね」

女「(ちょっと…色々喪失しちゃったんだけど…)」

女「はぁ、ちょっとそれ貸して」
猫「あ、はいっ」


ガチャガチャ…


猫「わ!開きました!」
女「鍵をさして、こっちに少し回すだけで良いみたいだよ」
猫「ありがとうございますっ!助かりました」ペコリ

女「じゃあね」スタスタスタ


女「…なんだ、良い子じゃんか」



猫「ご主人様ー!」

男「こら、ちゃんとタオルで髪の水分取って上がってこいっていつも言ってるだろ?」フキフキ


猫「…自分で水分を取っちゃうと、ご主人様にこうやって拭いてもらえなくなるから嫌なんです///」ドキドキ

男「…そ、そうなんだ///」


猫「(あの女の人は…ご主人様に対して、どんな”好き”なんでしょうか…)」



猫「今日は雨ですねー」
男「チロル、大丈夫?」
猫「全然平気なのですよ!」ニコニコ

男「風呂も平気だもんね」


男「(…あ、晴れてきたな。もしかしたら…)」

ガラッ

猫「ベランダに出られるのですか?」
男「チロルもおいで」
猫「はいっ」スタスタ


男「ほら」
猫「…わぁ!綺麗ですー!たくさんの色が…っ」

男「虹っていうんだよ」


猫「”虹”…ですか。とても綺麗です…」

今帰ってきました。パソコンから続きをかきます。

猫「…私、すっごく幸せです!前も幸せだったけど、今はもっと幸せなのです!」
男「俺も幸せだよ」ニッコリ
猫「…!///」

猫「(ど…どうしましょう…ドキドキが止まりません…っ)」





幼「…へぇ、チロルがね」
親「あれは恋愛感情として、好きなのかもしれない」
幼「でもさ、男はどーなの?めちゃくちゃ好きーってのはわかるけど…」
親「んー…どうだろ」

友「なぁなぁ、何の話だよ!俺も混ぜろって」

幼「俺的にくっついて欲しいなー。お似合いじゃん」
親「そうだね」

友「無視すんなって!」アセアセ



女「男君、おはよう!」
男「あぁ…おはよ」

女「ねぇ、この前男君が言ってた従姉妹の子に会ったよ」
男「!…そ、そうなんだ」
女「可愛らしい子だね」
男「あはは」

男「(一体、何を話したんだろう…。バレては、ないよな…)」


女「そういえば、男君のこと好きって言ってたよ?」
男「あぁ、それはあれだよ。仲が良いからね。お兄さんとしてじゃない?」
女「なるほどねー」

女「…男君はさ、あの子のことをどう思ってるの?」
男「え…」

男「(…なんで、すぐに答えられないんだ?俺は)」

女「男君?」
男「ご、ごめん!そろそろ教室戻る」
女「ちょ、ちょっと…っ」



男「(何してんだ?俺は…。従姉妹として好きだって答えるだけなのに…。何逃げてんだよ…っ!)」



猫「はぁ、寂しいです…」

猫「気晴らしにお外にでも出てみましょう」



猫「今日は曇りですね…。今にも雨が降りそうです」トテトテトテ

初「チロルちゃん!」
猫「!初ちゃんっ」

初「こんにちは。私、今学校の帰りなの。チロルちゃんは?」ニッコリ
猫「あ、えと…お散歩に!」
初「ご一緒しても良い?」
猫「もちろんです!」ニパッ

初「チロルちゃんは、この街に来て間もないのかな?」
猫「ま、もない?」
初「えっと、まだこの街になれてないのかなーってことだよ」ニッコリ
猫「はいっ。知らないことがいっぱいあります!」
初「あ、やっぱり!」


初「じゃ、何か困ったらいつでも相談してね」カキカキ

初「はい。これ、私の電話番号」
猫「!これにお電話を掛ければ良いのですね」ジーン
初「うん」
猫「ありがとうございます、初ちゃん!」


女「あ、この前の従姉妹ちゃんだー」


猫「!こ、こんにちはっ」ペコリ
初「(知り合いなのかな…?)」

女「お友達と遊んでたのー?」
猫「はいっ。初ちゃんは私のお友達なのです」ニコッ
初「こんにちは」ペコリ


女「そういえばー。この前ね、男君にあなたのことをどう思ってるか、こっそり聞いちゃった!」
猫「え…、ど…どうしてですか?」
女「気になっちゃってね。勝手に聞いちゃってごめんごめん」

猫「…っ、い…いえ」

初「(チロルちゃん…。辛い顔してる…)」

女「そしたらねー、男君何も答えずに逃げ出しちゃったの!」
猫「…逃げ、た…ですか?」
女「きっと聞かれたくなかったんだね」クスクス
猫「な、なぜですか…」

女「だって、正直に”嫌い”なんて言えないじゃない。きっと、迷惑してるんじゃない?居候されて」

猫「…っ」
女「なんか様子もおかしかったしねー。嫌そうな顔してたし」
猫「そ、そんな…」


猫「き…らい…」ポロポロ
幼「!チロルちゃん…っ」

幼「ちょっと!何なんですかいきなり!」
女「は?」

幼「この子と男さんは、すっごく仲が良いって私聞いてます!男さん、妹みたいに可愛がってるって!」
女「聞いただけでしょ?あなた自身が直接見たことじゃないのに、何でそんなこと言えるわけ?」
幼「…っ!」


猫「…嫌い…私のことを、嫌い…」ポロポロ


女「(…やっぱりムカつく。あんたの話題を出しただけで表情がコロッと変わる男君も、すぐに泣きわめくこの子も…!)」


女「あたしは実際に話したしね。何なら、男君に直接聞いてみれば良いと思うよ?」クスクス



幼「はい、これ使って涙拭いて?」スッ
猫「ありがとうございます…」

幼「ごめんね…。力になれなくて…」
猫「そ、そんなことないのですっ!」フルフルッ

幼「チロルちゃんは、男さんの従姉妹だったんだね」


猫「…私、今までご主人様の傍に居るのが当たり前でした」
幼「(ご主人様…?)」
猫「ご主人様が、私の全てなのです」
幼「(ご主人様っていうのが…男さんなのかな)」

猫「…”従姉妹”というのは、自分の主の傍に居てはいけないものなのですか?」
幼「え…?」
猫「傍に居ることが迷惑な関係なのだと他の方に勘違いされるのなら…私はもう”従姉妹”と名乗るのは嫌です…っ。辛いのです…」ポロポロ
幼「…チロルちゃん」


幼「(従姉妹が何だか、分かってないんだ…。ってことは…)」

名前ずーっと間違えてました orz

幼→初 です。すみません;

初「…私に、本当の関係を教えてくれる?嫌だったら言わなくてもいいんだけど…」
猫「ちゃんと、お話します」コクリ



初「そっか。チロルちゃんは、”飼い猫のチロルちゃん”だったんだね」
猫「はい…。このことは、あまり人に言ってはいけないとご主人様に言われました…」

猫「…私、すごくモヤモヤしてるのです。ご主人様との関係が分からなくて…」
初「うん」
猫「もう猫ではありませんから…”ペット”ではないし、幼さんと初ちゃんみたいな”恋人同士”でもないし…」
初「…」


猫「私は、ご主人様にとって何なのでしょう…。やっぱり、迷惑な存在なのでしょうか…」

初「そんなこと、そんなことないよ…」

猫「…っ、う…ひっく…」
初「どんな関係か、はっきりはしてないかもしれないけれど」

初「男さんにとって、チロルちゃんは大事な存在だってことには変わりないと思うよ?」
猫「だい、じ…ですか?」
初「うん。チロルちゃんにとってもそうでしょ?」
猫「!はいっ、ご主人様は大事なのです。とっても、とっても大事なのですっ」コクコク


初「なら、男さんもそう想ってるはずだよ」ニッコリ
猫「初ちゃん…」
初「ゆっくり、関係性を探していったら良いんじゃないかな?」

初「大事っていう気持ちが、どんな感情から来てるのかいずれ分かるはずだよ」
猫「…はいっ!」



ガチャッ...


猫「た、ただいまです」
男「おかえりー。遅かったね。心配してたんだよ?」
猫「ご…ごめんなさい」シュン

男「(そ、そんな怒ってるわけじゃないのにな…)」


猫「私、今日疲れました。もうおやすみをさせて下さい」
男「あ…うん、おやすみ…」
猫「おやすみなさいませ…」


男「(…何か、あったのかな?)」



幼「初ー!初から呼び出しなんて初めてじゃん!俺、すっげぇ嬉し…」
初「…幼君のばか」
幼「な、いきなり何!?」
初「チロルちゃんのこと!もっと、ちゃんと教えてくれれば良かったのに…っ」ポロポロ

幼「…!どうしたんだよ…っ、な、泣くなよ初!」アセアセ
初「も、もっとちゃんと分かってればチロルちゃん泣かせなくて済んだのに…」
幼「…誰かに何かされたのか?」

初「私は何もされてないもん!何も出来なかっただけだもん…!」ポロポロ
幼「ご…ごめん!頼むから泣きやめって…!」



モゾ...

猫「…眠れません」


猫「(あれ、ご主人様がいません…)」キョロキョロ

男「あ、起きたんだ」
猫「ご主人様…。ベランダに出てらしたんですね」
男「うん、チロルもおいでよ」
猫「は、はい…」コクリ



ガラッ...

猫「何をしてたのですか?」
男「星見てた。上、見てごらん」
猫「?」


猫「…うわぁ、キラキラです!」
男「今の時期は空気が澄んでて星が綺麗に見えるんだ」
猫「”虹”と同じくらい綺麗なのです…」

猫「わ!あっちにはたくさん”星”が出てますね!」


男「…少しは、元気出た?」
猫「ふぇ?」
男「いや、なんか落ち込んでたみたいだったから」
猫「あ…」

男「俺には話せない?」
猫「そ、そういうことでは…」
男「…」
猫「…あ、あの…」
男「ん?」


猫「私は…ご主人様にとって、”迷惑”な存在ですか…?」

男「…え、何いきなり」
猫「き、聞いてみたくなっただけです!わ、私”いそうろう”というものらしいので…っ」
男「またテレビで知ったの?」
猫「は…はい…」

猫「(嘘を、ついてしまいました…)」


男「答えはNOだよ。迷惑だなんて、思ったことない」
猫「ほ、ほんとですか!?」
男「我慢はしないといけないけどね。色んな意味で」ボソッ
猫「?」

男「我慢が出来るくらい、チロルが大事だってこと」
猫「!(初ちゃんが言って下さったことをご主人様から聞けました…!)」

猫「わ、私もご主人様がとっても大事です!」
男「嬉しい」ニッコリ

猫「(わ…わわわ…!)ドキドキ

猫「でも、我慢は毒だってテレビでやってました!我慢なさらないほうがよろしいのでは…?」
男「…いや、大丈夫。ちゃんと出してるから」
猫「それなら平気ですね!良かったー」ホッ
男「…あはは」





男「さ、そろそろ寝ようか」
猫「はいっ。あ…ご主人様!」
男「何?」

チュッ

猫「えへへ、何だかしてみたくなっちゃいました」
男「…あ、ありがとう」

男「(今日は我慢して、一緒に寝てみようかな…)」



猫「ご主人様のお言葉でこーんなに元気になりました!ご主人様はやっぱりすごいのです!」


?「あははっ、楽しそうね」ニッコリ
猫「!…この前の美人な方!」

?「どう?良い子にしてる?」
猫「は…!…いえ、良い子ではないかもしれません」シュン
?「どうして?」
猫「わがままを言ったり、嘘をついたりしてしまいました…」

?「…あははっ!」
猫「ふ、ふぇ?」
?「そんなの当たり前のことよ。人間なんだもの」
猫「そ…そうでしょうか…」
?「大丈夫。あなたはちゃーんと良い子よ。その調子その調子」ニマッ

猫「は、はいっ!頑張ります!」

パソコン交換の時間が来たので、携帯から書き込みます。

電話がかかってきてました;もう少ししたら書きます

猫「そうですっ。私はちゃんと良い子にしてなければならないのです!」

猫「(良い子にしてれば…迷惑な存在ではないはずなのですから)」


猫「頑張らなきゃっ!」ムンッ





女「な、何よ…怖い顔しちゃって」

幼「お前、俺の恋人になんかしただろ」
女「は!あの従姉妹、あんたと付き合ってるわけ!?」
幼「そっちじゃない」

女「…あぁ、あっちか」

幼「…!」ガシッ
女「いった…っ、いきなり何すんの!?」

幼「何したんだよ」
女「あたしは何もしてないってば…!」
幼「…お前、初に手出したら殺すから」

女「(こ、こわ…!あの子には近付かないようにしなきゃ…)」

>>336のやつのタイトル分かる人いる?



男「…ん、あれは…」


男「初、ちゃんだよね?」
初「…どちら様でしょうか?」
男「幼から話聞いてないかな」

初「!男君ですかっ!?」
男「あたりー」



初「よく私が分かりましたね」
男「幼が初ちゃんの画像を待ち受けにしててさ。俺の恋人だって良く自慢されてるから」クスクス
初「…もう、幼君ってば///」

男「チロルからも良く話は聞いてるよ。仲良くしてくれててありがとう」
初「いえいえ!」

男「話聞いて、びっくりしなかった?」
初「ちょっとは。でも、会った時から猫っぽいなーとは思ってたんです」ニッコリ
男「あはは」





女「幼のヤツ…。まだ背中痛いし」イライラ


女「ん?あれは…男君と、幼の彼女…!?」

女…何かやらかすなよ~!

>>428
女「ね、その女…誰?」

だった気がします。間違ってたらごめんなさい;



男「チロル」
猫「ほぇ?」
男「明日、一緒に公園にでも行かない?ほら、よく散歩に行ってたあの公園」
猫「お散歩で?」
男「あはは、やっぱり覚えてないか。結構前の話だからね」クスクス

男「きっと着いたら思い出すよ」
猫「ご主人様とお出かけ!楽しみですー」ニマニマ


男「(可愛いなぁ…)」

今、ペニスがフル勃起してる・・・。

                  .ノ′    } 〕    ,ノ           .゙'┬′   .,ノ
                  ノ      } ゙l、   」′           .,/′   .,ノ _,,y
    .,v─ーv_         〕      〕 .|  .il゙            《 ._   .,,l(ノ^ノ
   ,i(厂  _,,,从vy      .,i「      .》;ト-v,|l′          _,ノ゙|.ミ,.゙'=,/┴y/
   l  ,zll^゙″  ゙ミ    .ノ       .il|′アll!           .>‐〕 \ _><
   《 il|′     フーv,_ .,i″       ||}ーvrリ、             ¨'‐.`   {
    \《 ヽ     .゙li ._¨''ーv,,_     .》′  ゙゙ミ| ,r′                }
      \ ,゙r_    lア'    .゙⌒>-vzト    .ミノ′                 〕
       .゙'=ミ:┐  .「      ./ .^〃     :、_ リ                   .}
         ゙\ア'   .--  ,,ノ|    、    ゙ミ}                   :ト
           ゙^ー、,,,¨ -   ''¨.─   :!.,   リ                   ノ
              〔^ー-v、,,,_,:     i゙「   }                  .,l゙
              l!     .´゙フ'ーv .,y    ]                  '゙ミ
              |     ,/゙ .ミ;.´.‐    .]                   ミ,
              |     ノ′ ヽ      〔                   ミ
              }    }     ′    }                   {
              .|    .ミ     .<     〔                    〕
              .{     \,_   _》、    .{                    .}
              {      ¨^^¨′¨'ー-v-r《                    〔



猫「…ほわぁ、お水がいっぱい出てます…」
男「あれは噴水っていうんだよ」
猫「噴水ですか!初めて見ました…っ」ジーン

男「チロルー。早くしないと追いてっちゃうぞー」
猫「あ、はーい!」





ピンポーン…


幼「…はいはーい」

ガチャッ

女「なーにー?今起きたの?」クスクス

幼「…わりぃけど、今お前に構ってる暇ねーんだよね。それじゃ」

ガシッ

女「良いの?話きかなくて」
幼「あぁ?」

女「あんたの彼女、浮気してるっぽいよ」



幼「…だから、初が浮気してるって?」
女「楽しそうに二人っきりで歩いてたよー」クスクス

幼「お前、馬鹿じゃね?」
女「は?」

幼「初は浮気するような子じゃねーし、男だって親友の女に手ぇ出すような奴じゃねーもん」

女「わ、わからないじゃん!」
幼「わかるんだよ。あーあ、マジ時間の無駄。じゃーな」

バタン!!

女「…っ、全然騙されなかったし…!」

友「あーあ、最近男も幼も遊んでくれないからマジつまんねー」
親「しょうがないよ。二人共忙しいんだから」
友「でも遊びてぇんだもんよー」
親「わがままだなぁ」クスクス





プルルルル…

初「もしもし」
幼「あ、出た!」

初「どうしたの?」
幼「ししっ、俺ちょー頑張った。褒めて褒めて」
初「何を頑張ったの?」
幼「ひみつー」
初「何それー」クスクス

初「…頑張ったね、幼君」
幼「!やった、褒められたー」ニンマリ



男「やっぱり、家族連れやカップルでいっぱいだね」
猫「…カップル?」

男「恋人同士のことだよ」

猫「あぁ!幼さんと初ちゃん達のことですねっ」
男「そうそう」


猫「(この前の電話で、初ちゃんが両思いになると恋人同士になれると教えて下さいましたっけ)」


猫「(私とご主人様は…”カップル”になれるのでしょうか…)」



親「こんにちは、チロルちゃん」
猫「はいっ、お久しぶりです」ニコリ

友「へぇ、コイツがあのチロルかー!」
猫「(初めて見る方です…っ)」

親「多分、会ったことを忘れてるみたい。自己紹介してあげて」ボソッ

友「そうか!初めまして。男の親友兼幼なじみで、友っつーんだ。よろしくな!」ニカッ
猫「よ、よろしくですっ」ペコリ


友「かーわいいなー」ニコニコ

男「玄関なんかに突っ立ってないで、早く入って来いよ。チロルもおいで」

猫「はいっ、ご主人様」スタスタ

友「えー、男いいなぁ。やっぱり俺のこともご主人様って呼んでくれ!」
男「だーめ」

男「これは、俺だけの特別な呼び方だから。なぁ?チロル」
猫「は…はい!」コックリ


猫「(特別…。ご主人様だけ、特別…///)」ジーン

友「なー、腹減ったー。なんかねぇ?」

男「ホットケーキなら。自分で作って食え」
友「ラッキー!」ニッ


猫「…ホットケーキ…」
親「(わ、なんか欲しがってる)」


親「友」ボソッ
友「んぁ?お前も食べてぇの?」
親「いや、俺のじゃなくてチロルちゃんの分も作ってあげて」
友「おー、いいぜ!」



親「…なにこれ」
友「ホットケーキ?」
親「なんで疑問形なんだよ」

猫「わぁ…真っ黒焦げです…」


男「…ったく」スクッ

親「男、どこか行くの?」
男「ホットケーキの素、買いに行ってくる。チロルも…食べたそうにしてたから」

親「(あ、やっぱり気付いてたんだ)」


親「…大好きなんだね、チロルちゃんのこと」ニッコリ
男「…い、行ってくるっ///」

猫「親さんっ」トテトテ
親「何?」
猫「あの…ご主人様はどこに…?」

親「あぁ、ホットケーキの素を買いに行ったよ」ニコッ
猫「お腹が空いてる友さんの為に…!ご主人様はお優しいのですっ…」ジーン

親「(9割以上はチロルちゃんの為だと思うけどなぁ)」


友「しっかたねーな。これ、食っちまうか。もったいねーし」

猫「真っ黒焦げのホットケーキって食べたことないです。た、食べられるのですか?」ドキドキ
友「まぁ食えるだろ!一緒に食おうぜ!」ニカッ
猫「はいっ」ニッコリ

親「た、食べちゃダメだよ!」アワアワ



男「えーと、ホットケーキの素は…っと」


?「ホットケーキって美味しいの?」

男「いや、俺は別に好きじゃな…って、誰ですか?」アセアセ

?「んー、内緒」ニカッ
男「はぁ…」

男「(美人だけど…怪しい人だな)」


?「…ごめんなさいね」
男「全然平気ですけど。まぁ、普通に美味しいですよ?ホットケーキ」

?「そういうことじゃなくて」
男「(な、なんだ…?)」



友「はぁ…早く帰ってこねーかな…腹減った」
親「友、さっきからそればっか」

猫「…無事に帰ってきてくれると良いのですが…」ハラハラ

親「ほら見なよ。チロルちゃんは男のことを心配してるっていうのに」


友「チロルは、男が大好きなんだなっ!」ニッ
猫「はい!一番好きですっ!」

友「なぁ!男に対して、どんな”好き”なんだ?」
猫「ほぇ?」

親「(…話を反らすべきか?いや、友の単純さで聞き出せることがあるかもしれないし…)」


猫「んー、どうなのでしょう…。まだわからないのです」
親「ははっ、こんだけ一緒に居ても、わかんねーことってあるんだな」

猫「!そうなのですよっ、わからないことだらけなのです!」


猫「ご主人様に大事って言われたり、特別って言われると心がポカポカするんです!不思議ですよねっ」
友「おー。そりゃ可愛いな」

猫「あ、あとですねっ。お出かけしたりするのも楽しいです!」
友「色んな思い出増えるもんなー」


親「(よしよし、いいぞ友)」

猫「それと!ご主人様にいっぱいチュッてしたくなるのです!」

友「お?」
親「!」

猫「これが一番の謎かもしれません…。どうして、そんな気持ちになるのでしょう」


親「(…決定だな)」


猫「友さんも、ご主人様にチュッてしたくなりますか?」
友「俺はならねぇかも」

猫「はぅ!やっぱり不思議なのです…っ」

親「どうしてキスしたくなるか、本当に分からない?」

猫「さ、最初は…こうしたら元気が出るっていうのをテレビで見て、それを真似っこしたんです」
親「うん」

猫「でも…最近はご主人様が落ち込んでるわけではないのに…チュッてしたくなっちゃうんですよ」


親「(いつの間にか…って感じか)」


友「なぁ、それって男を恋愛感情として好きってことなんじゃね?」キッパリ
猫「え!?」

親「(あーあ…言っちゃった)」

猫「れれれ恋愛感情ですか!?///」ドキドキ

親「チロルちゃん、落ち着いて!まだ決まったわけじゃないから…っ」
友「何言ってんだよ、親!もう決定だろー?」

親「…もうお前帰れ」ボソッ

友「はぁ!?」


ガチャッ


男「ただいまー」

猫「あっ、あわわわわ!」アセアセ


親「(はぁ…帰ってきちゃったし…)」

男「遅くなっちゃってごめんごめん」
友「一体何してたんだよー」

男「…?チロル、どうした?」
猫「な、何でもありません!」フルフル
男「顔真っ赤なんだけど…」


親「…混乱しちゃってる」ハァ





友「いやー、ホットケーキはうめぇし、チロルには会えたしで満足満足」ニカッ

親「…へー、良かったね」

友「おい、さっきから何なんだよ。なんかあったのか?」
親「お前のせいだろ」

ほしゅー

親「…まだ、恋愛感情って自覚しないほうが良かったんだよ」
友「なんで?」

親「いきなり猫から人間になって、悩みや苦労だってたくさんあるのに、恋愛優先になっちゃったら頭爆発するに決まってるだろ?」

友「た、確かに…」

親「ゆっくり、わかっていけば良かったことだったんだ。チロルちゃんが自分で気付くまで」


友「俺やべぇじゃん!まずった!」
親「…」ハァ

男「チロル、布団敷き終わったからおいで」

猫「…きょ、今日はソファで寝ます!」
男「え…なんで…?」
猫「そういう気分なのです!」

男「チロルが居なきゃ、寂しいんだけど…」


猫「…っ、おやすみなさい!」ガバッ

男「…」


猫「(ご、ごめんなさいご主人様…っ)」



男「じゃ、行ってきます…」
猫「行ってらっしゃいませっ」ペコリ
男「今日は…一緒に寝れる?」
猫「た、多分今日もソファです!」

男「…そう」

バタン


猫「…私だって、ご主人様と本当は寝たいです。でも…でも、心臓が爆発しそうになっちゃうのですよ…っ」ギュッ…

(*´A`*)イィ...

トボトボ…


男「(昨日、すごく寂しかった…。一睡も出来なかったし)」

男「(チロルが居ないと、駄目なんだな。猫の時はそんなことなかったのに…)」


男「はぁ…訳わかんね」





プルルルル

初「はい、もしもし」

猫「う…っ、初ちゃん…!」ポロポロ
初「チロルちゃん!?」

?「でさー」
女「!ちょっと先行っててっ」タタタッ



女「男くーん!」
男「あ、ども…」

女「ちょ…どうしたの!?顔真っ青だよ!?」

男「あー…寝不足のせ…い…」

バタッ

女「!男君っ、しっかりして!」

女かよ…



初「そっか…だから、胸の辺りが苦しくなっちゃったんだね」
猫「そ、そうです…っ。も…どうしたら良いか分からなくて…」

初「落ち着いて、チロルちゃん。そういう時は男さんとの楽しかった時のことを思い出せば良いんだよ?」
猫「楽しかっ…た…こと…」



初「どう?落ち着いた?」
猫「はい…っ。あと、ご主人様にすっごく会いたくなりました!不思議です!」

初「よしっ、効果抜群だったね」ニッコリ

猫「初ちゃんはすごいですね!」
初「男さんが、チロルちゃんに素敵な思い出を作ってくれてたおかげだよ」

女「…はぁ、男の子って結構重い…っ」

ズルズル…ガラッ

女「せ、先生…」


女「(あれ、がら空きだ…。もう、保健室の意味ないし…っ)」


女「と、とりあえず寝かさなきゃ」

保健室…だと……?

女「…二人きりになっちゃった」ドキドキ


男「…」スースー
女「なーんだ。本当に寝不足なだけか」


女「…睫毛長いなぁ」スッ…

男「ん…っ、チ…ロル…」


女「…チロル?」




猫「…ご主人様、遅いです…」


”何かあったら、いつでも電話してきて”


猫「ご主人様の携帯とやらに、掛けてみましょうかっ」


ピッピピ…

プルルルル

ごめんなさい眠気限界です
残ってたらまたきます

保守&支援ありがとうございます!
本当にいつもいつも書くの遅くてすみません…
今回もちゃんと完結させるので許して下さい orz


楽しみにしてるよ!

保守ありがとうございます
掃除し終わったらまた書きに来ますのでもう少し待って下さい;

プルルルル


女「っ!男君の携帯かぁ…ビックリした…」

ゴソッ

女「…”自宅”から?ってことは…」


女「(他人の電話を勝手に使っちゃうのは駄目だよね…)」


プルルルル


女「…もう!」


ピッ

猫「あ、ご主人様…っ」
女「ご主人様?」
猫「!(この声は…)」ビクッ


猫「え、えと…なんであなたが電話に…?」
女「男君と今一緒にいるんだけど、手が空いてない状態だからあたしが代わりに出たの」

猫「!?な、何かあったんですか?」
女「…」


猫「(普通…一緒に居ることに突っ込んだりするよね)」

猫「どうかしたんですかっ?大丈夫ですか…!?」アワアワ


女「…学校で倒れただけ。寝不足で」
猫「倒れた!?」

猫「(朝、元気がなかったのはそのせいだったのですね…。あぁ、どうして気付いてあげられなかったのでしょう…っ)」


猫「(…そういえば…)」


”チロルが居なきゃ、寂しいんだけど…”

”今日は…一緒に寝れる?”


猫「わ、私は何てことを…。ご主人様…っ」ポロ…

女「…さっきから、その”ご主人様”って何?」
猫「うぅ…っ、ごめんなさい…!」ポロポロ
女「また泣くしー…」ガクッ


猫「ご主人様は学校にいらっしゃるのですよね!?」
女「そ、そうだけど?」
猫「今からお迎えに上がります!」

女「はぁ!?」

女「ただの寝不足なんだから、自分で帰れるって。心配しすぎ」

猫「で…でも、早くご主人様に直接謝りたいのです…っ。早く、早くご主人様に会いたいのですよ…」
女「…」


女「(話の流れが掴めない。けど…)」


女「(男君のこと、すごく想ってるのがこっちまで伝わってくる…悔しいけど)」

猫「…一緒にいるってことは、あなたがご主人様を助けて下さったんですよねっ?」グズッ
女「え?あぁ、そうだけど」

猫「ありがとうございます!ありがとうございます…っ」
女「…」


女「…はいはい、もう降参しますよ」ハァ
猫「へ…?」

女「普通さぁ、あんなこと言われたらひがんだりするのが当たり前じゃない?こんなあたしに、お礼なんか言わなくて良いのに」クスクス

猫「え…っ、あの…」

女「やっぱり調子狂っちゃうなぁ。敵対出来たと思ったのに」

猫「あの…えっと…」


女「学校を入って、右に行くと保健室があるの。男君はそこに寝てるから」
猫「!ありがとうございます…っ」

女「…謝らないからね」ボソッ
猫「えっ?」
女「何でもない。じゃあね」

ピッ…


女「…はぁ、帰ろうかな」


男「…」スースー
女「本気、だったんだけどなぁ。珍しく」


スタスタスタ


女「…アメ、美味しかった。ありがとう」


ガラッ…バタン



タッタッタ…

猫「はぁ…この前お出かけした時に”学校”を教えて頂いておいて良かった…っ」

猫「(右に…いくと…!”保健室”発見です…!)」


ガラッ


猫「ご主人様…っ!」

シーン…


猫「ご…ご主人様…?」


トテトテ…


男「…」スースー
猫「あ、いました…」

猫「(良かったです…本当に眠っているだけみたいです…っ)」


猫「ふぇ…ひっく…よ…、よかった…っ」ポロポロ

男「ん…あー、よく寝た…」モゾッ
猫「!ご主人様…っ」

男「チロル!な、なんで学校に…!?」ビクッ

ギュッ…

猫「ご主人様…っ、ご主人様…!」
男「…チロル」


男「(チロル…暖かい…)」


男「なんか良くわかんないけど、心配かけちゃったみたいだね。ごめん」ナデナデ
猫「いえ…っ、悪いのは全てチロルなのです…!」

猫「ご主人様に我慢をなさってはいけないと言ったくせに…我慢をしてたのは私のほうでした…っ」

男「…」

猫「私は…ご主人様と色んなことがしたかったのです。でも、ご主人様と一緒にいると…心臓が爆発してしまいそうになるんです…!」
男「心臓が…?」

猫「ご主人様が倒れたって聞いた時は、それ以上に爆発しちゃうかと思うぐらい、胸が高鳴りました。今までで一番、苦しかったです…」


猫「でも…ご主人様の寝顔を見た瞬間、急にギュッて抱き着きたくなりました」
男「うん…」

猫「私、気付いたんです。心臓が爆発しそうになるのも、苦しくなるぐらい、心配しちゃうのも、チュッてしたくなったり…ギュッてしたくなるのも…」


猫「ご主人様が、大好きだから…っ」

男「え…」

猫「!わ、私はなんてことを…!?す、すみませんっ///」ペコペコ
男「…すごく、嬉しいよチロル」
猫「…っ///」


男「俺ね、昨日の夜すごく寂しくて一睡も出来なかった。だから今、こんな状態なんだ」

猫「…」

男「そのことで気付いたんだ。あ、俺にはチロルが居なきゃ駄目なんだって」
猫「ご主人様…」

男「最初は、興味本意ってか…俺も男だから、チロルに酷いことをしそうになっちゃったけど、ちゃんと我慢だって出来てるんだよ」


男「前にも言ったよね?そのくらい、大事だって」

猫「…言って下さいました…」コクリ

男「ある時、聞かれたんだ。チロルとはどんな関係なの?って。”従姉妹”って嘘を付くことを提案したのは俺のはずなのに、そう答えることが出来なかった」

猫「!(前に、あの女の人が言ってたこと…)」


男「…嫌だったんだ。嘘でも、チロルとの関係を”従姉妹”なんて言うのは」


男「もっともっと、俺の中では大切だから…」

猫「ご…主人様…」ポロポロ


男「チロルを拾った時から、俺は君に救われてたんだ。ずっとずっと、大切だったんだ」

猫「う…っ、ひっく…」

男「楽しい時も、寂しい時も一緒だった。ねぇ、チロル…俺もチロルのことが…」


?「良いところだけど、ちょっとそこでストップね」


猫「…!?」ビクッ
男「あ、あなたは…」

猫「私が、ぶつかっちゃった美人な方です…」
男「俺が、スーパーで会った人…」

猫「!ご主人様、会ったことがあるのですか!?」
男「チ、チロルこそ!」


?「…美味しかったわよ?」
男「は…?」

?「ホットケーキよ!あんな素晴らしい食べ物を嫌いだなんて信じられないわ!」プンスカ


男「あ…そ、そうですか」
猫「ホットケーキは美味しいです!」

?「猫ちゃんは、ちゃーんと分かってくれるのね!やっぱり良い子だわ…!」ジーン


男「!」


猫「ホ、ホットケーキはジャムを付けても美味し…」
男「チロル待って」
猫「ほぇっ?」


男「…この人、変だ」

?「ちょっと、そこの少年。酷いんじゃない?変かもしれないなら分かるけど、変って断定してるじゃない」ムッ

猫「そ…そうですよ、ご主人様」アワアワ


男「だって変だ。親しいわけでもないのに、チロルのことを猫だって気付いてる」

?「…あははっ。まだ冷静でいられるのね、少年」

男「…」
猫「え?え?」アワワ


男「あなたは、一体何者なんですか?俺やチロルに話掛けたり、猫だって気付いてたり…」


?「んー」


?「”猫の神様”ってところかな?」


男「…は?」
猫「か、神様ですか!?」

?「”神様”って言っておけば、ここの世界じゃ通じるって聞いてたのよ」クスクス


男「…仮に、神様だとしましょう。あなたの目的は何なんですか」


?「頭痛を止めるのが目的よ」キッパリ


男「頭痛…?」
猫「頭が、痛いのですか」


?「そうよー?どこぞのかわいい猫ちゃんが”人間になりたい”って、強くつよーく願うもんだから、あたしの頭がズキズキしちゃってねー。大変だったんだから」


猫「…!///」

男「(この様子からすると…間違いなく、チロルのことだよな…)」


猫「ご、ごめんなさい…!」ペコリ

?「あー、良いのよ良いのよ。あんなに願う猫ちゃんなんて何百年ぶりだから、あたしも戸惑っちゃったの」クスクス


男「…だから、頭痛を止める為にチロルを人間にしたんですか」

?「そのつもりだったんだけどねぇー…」

男「…?」

?「頭痛がね、なかなか収まらないのよ」
男「人間にしたのに?」
?「どうやら、新しいお願い事が出来ちゃったみたいでね」チラッ

猫「…っ///」ビクッ


男「チロル…?どんなお願い事なんだ?それが叶うのなら、この人が俺達にまとまり付かなくても大丈夫になるらしいから聞いておきたいんだ」

?「さっきからいちいち酷いぞ、少年」


猫「…あ、あの…っ」

男「うん」


猫「ずっとずっと…人間として、ご主人様のおそばに居たいのです…!猫には戻りたくないのです…っ」

男「…叶えてあげれば、良くないですか?」

?「こらー、簡単に言うでない。ていうか、その”え?何?出来ないの?”みたいな表情やめてくれない?」


男「…無理、なんですか?」


?「無理ではないわ。叶えなきゃ、あたしの頭痛も収まらないし」

猫「…本当ですか!?」
男「やった…!」


?「ただし、条件付きなの。猫ちゃん、前に言ったわよね」


?「”良い子にしてれば、必ずあなたにとって、素敵なことが起こるわ。頑張ってね”って」

猫「は、はい…」


?「すっごく、すっごく良い子だったわ。だから、あなたのお願いは聞いてあげる」


「「!」」


?「でも、”あなたにとっては”って意味について、きちんとお話してからね」

猫「?わかりました」
男「…」


男「(どんな条件なんだ…)」

今回はほのぼの系を意識して書いてるので、今後エロ系は出ないと思います。ごめんなさい

?「ずーっと人間で居させてあげることは出来るわ。あなたのお望み通りに」

猫「は、はい…っ」

?「でも、それは”猫”との契約を断ってしまうことになるの。従って、」


?「猫で居た時の記憶も、あたしが今ここで願いを叶えてあげるまでの記憶も全て無くなるわ」


男「…!?」

典型的な代償だな・・・

?「猫で居る時の記憶は、もしかしたらもう所々消えてるかもね」

男「…」


”ごめんなさい、覚えてないです…”

”鮭、ですか?私はホットケーキが好きなのです!”

”噴水ですかっ。初めて見ました”


男「(待て…。いつからだ?チロルが”にゃ”と呼ばなくなったのは…。いつからだよ、布団にもぐらなくなったのは…!)」

猫「…記憶が無くなっちゃう」
?「そう、ぜーんぶよ」

猫「…でも、それを我慢したら人間でいられるのですね!」
?「えぇ、ずっとね」


猫「…なら、私は…」


男「待てよ!」
猫「!」ビクッ

?「…」

男「全部…消えちゃうんだぞ!?」
猫「ご主人様…?」


男「俺と出会ったことも、初めて首輪を付けたことも…!」

男「…っ!」


”これ付けてると痒いですー…”


男「…一緒に、散歩しに行ったことも…」


”散歩…ですか?”


男「…くそ!全部全部、本当に忘れちゃうんだよ!」

>>577
ほのぼのも最高だよ。おもしろいし和む。






でも今日は大晦日、あとは…わかるな?

>>587
そろそろ終盤なんで、大丈夫…だとは…思いま す
忙しくなる前に頑張って完結させます。ありがとう

猫「ご主人様…落ち着いて下さい…」
男「…これから質問するから、答えて」
猫「…?」



男「君の、好きな食べ物は?」
猫「…ホットケーキです」
男「…好きなおもちゃは?」
猫「えっ?おもちゃって言えるかわかりませんが…テレビを見てるのが好きです」


男「…一番好きな場所は?」
猫「もちろん、ご主人様の隣なのですよ!」アセアセ


男「ほら…、消えちゃってるじゃないか…」

猫「な、なんのことやら…」


?「ね、だから言ったでしょう。”あなたにとっては”って」

猫「…ご主人様は、嬉しくないのですか?私がずっと人間でいられても」
男「そういう問題じゃないんだよ、チロル」

猫「…っ」


?「とにかく、三日だけ時間をあげる。その間にちゃんと話し合って決めなさいね。いい?仲良くしなきゃ駄目よ」

猫「は、はい…」


男「…出来っかよ…」



ガチャッ…

猫「た、ただいまです…」
男「…」スタスタ
猫「うぅ…」オロオロ


男「…座って」
猫「は、はいっ」ビクッ


…ストン

どうなるんだ?((;´∀` ;))  
支援 

あーもう、4時からバイトだ(´A`)ヤダ

すみません。急用が出来てしまってました。もう少ししたら再開します

男「…チロルは、平気なの?記憶が無くなっても」
猫「へ…平気なんかじゃないですよ!」

男「じゃあ…何であんな平然と話なんか聞いてられたんだよ!!」
猫「…!」ビクッ


男「俺だけなのかよ…こんなに寂しいって感じてんのは…っ」


猫「…違う」ボソッ


男「俺達が過ごしてきた月日って、そんなに簡単に捨てられるものなのかよ…!」


猫「違うもん!!」

男「…っ」


男「(チロルが初めて、叫んだ…)」


猫「…ご主人様、私は記憶が無くなってしまうことをとても辛いことだと思っていますし、今でも…心臓がまた痛いです…」

男「…」


猫「でも、人間でいれることが出来るのなら…私はその可能性に縋りたい…!ご主人様と、ずっと一緒に居たいのです!」

猫「人間でしか楽しめないこと、感じないことをたくさん知ることが出来ました…。猫の姿では、ご主人様へ”好き”だと伝えられないことも…」

男「チロル…」

猫「こうやってお話が出来て、ご主人様と触れ合えて、笑うことが出来て…チロルはとても幸せなのです」


猫「猫の姿ではそんなこと出来ません…。私は、私は今の生活のほうが良いです…!」

猫「やっぱり…チロルはわがままですね…ごめんなさい」


男「…ううん。俺のほうこそ、わがままだったね。チロルの気持ちをきちんと考えてあげられてなかった」


猫「…大丈夫ですよ」
男「?」
猫「神様は、私だけの記憶を消すんです。ご主人様からは…私が消えることはないのですからっ」


男「(そうか…。記憶が消えるのはチロルだけ…)」

男「でも…、チロルの中から俺は消えちゃうね」
猫「…っ!は、はい…」


男「でも」
猫「…?」
男「無くなった記憶に、また新しく作り直した記憶を上乗せすれば良いだけの話」

猫「…」

男「俺が、ちゃんと覚えてるから。チロルに、また教えてあげるから」

猫「…ご主人様…っ」ポロポロ

猫「本当は…本当は怖かったのです。記憶が無くなっちゃうのが…っ」ポロポロ

男「うん、ごめんね。考えなしだった…」

猫「…でも、ご主人様が私のことも、今までのことも覚えてて下さるのなら…っ、大丈夫だと思ったのです…」


…ギュッ


男「うん、大丈夫。覚えてるよ。ちゃんと、教えてあげるから」
猫「どうか…どうか私のことを忘れないで下さい…ご主人様」ギュッ

男「これからずっと一緒に居られるんだから、忘れるわけないだろ?」


猫「…はいっ」コクリ



男「本当に一人で大丈夫?」
猫「はい!」

男「気をつけてね。あまり遅くならないようにするんだよ」
猫「みんなに”さよなら”を言いに行くだけですから、大丈夫なのですよ」ニッコリ


男「”またね”、だろ?」


猫「!そうでしたっ。また、会えますからね」ニッコリ

?「一人で行かせて、本当に大丈夫ー?」

男「…どこから現れるんですか。いつもいつも」
?「神様だからそのぐらいへっちゃらなのよ」



男「あの、一つ疑問点が」
?「何よ」

男「普通、俺やチロルに関わった人間の記憶も無くすもんですよね?俺達が覚えてたら、チロルの記憶を無くしても意味がないと思うんですけど。また教えちゃえば」

?「あんた達から記憶を無くしちゃったら、猫ちゃんが人間になっても一人ぼっちになるじゃない!」

男「まぁ、そうなんですけど…」


?「んー、ホットケーキが美味しいって教えてくれた”お返し”かな」
男「…有り難く、受け取っておきます」ニッコリ



友「おー!人間になれんのか!良かったなぁ、チロル」ニカッ
猫「はいっ!でも…さっき話した通り、記憶が無くなっちゃうのです」

猫「また…お二人のことを忘れてしまいます」シュン


友「なら、また友達になれば良いだけの話じゃね?」
猫「え…?」

親「友の言う通りだよ。また皆でホットケーキ焼いて食べたりしようね」ニッコリ
友「今度はちゃんと綺麗に焼いてみせっからな!」

猫「親さん…、友さん…っ」ジーン


友「あ、じゃ今度こそはご主人様って呼んでもらおっかなー」
猫「駄目なのです!ご主人様だけの”特別”ですからっ」
友「ちぇ」
親「あははっ」



幼「え?記憶が消えるって今まで全部?」
猫「はいっ」
初「私達のことも…?」

猫「はい、ごめんなさい初ちゃん…」シュン


初「じゃ、またチロルちゃんが困ってたら助けに行かなくちゃ!」
猫「ほぇ?」
初「そして、またお友達になれば良いんだもの」ニッコリ

猫「初ちゃん…っ」


幼「俺とも、仲良くしてくれる?」
猫「もちろんです!」


猫「ありがとうっ、私は…私は本当に幸せ者です」ニッコリ



猫「…完全に迷子です」アワワ

猫「ど、どうしましょう…。あとお一人だけ…」


女「道のど真ん中で突っ立ってちゃ駄目でしょ」

猫「!いましたーっ」ジーン

女「な、何!?」ビクッ


猫「あ…あの…っ」

猫「(!この女の人は、私が猫だったことを知らないんでした…っ。)」


女「…もしかして、男君との惚気話でもしに来たの?」
猫「ちっ、違います!」

女「ふん。ま、良いけど。あたしだって良い男捕まえてやるんだから。その時は自慢しに行ってやる!」プンプン

猫「!ぜひお願いしますー!私に話掛けて下さいねっ」
女「はぁ!?普通は嫌がるとこでしょっ」アセアセ

猫を寝に変換してたのに書いてる途中で気付いて、あ、こりゃやべーな。と思い、仮眠を取ってました orz
続き書きます



ザァァァ…

男「はぁ…三者面談なんて、いらないのに」

スタスタ…

猫「うみゃぁ」

…ピタッ

男「…猫?」


猫「みゃー、みゃー」
男「捨て猫…だ。一人ぼっちじゃないか」

男「(…俺と一緒だ)」


猫「にゃあ…」
男「(これからもっと雨が強くなりそうだし…風邪引いちゃうだろうな)」


男「…俺と、一緒に住もうか。そしたら、お互い一人ぼっちじゃなくなるね」

猫「みゃぁ」

男「…あ、あれ」

シーン…

男「…はぁ、夢か…」モゾッ


男「(いつのまにか、寝ちゃってたんだな…)」


ガチャッ


猫「ただいまですー!」

男「あ、帰ってきた」

男「おかえり」
猫「途中で迷子になっちゃったのですが、女さんに助けてもらったのでちゃんと帰ってこれました!」ニッコリ


男「(いつの間に仲良くなってたんだ…)」


猫「お名前をずっと聞くことができなかったんですけど、最後に…ちゃんと…」

男「大丈夫だよ。俺がまた教えてあげるから」
猫「!ありがとうございますっ」ニッコリ



猫「にゃあ」
男「ま、待って!ちゃんと拭かなくちゃ風邪引いちゃう」

ゴシゴシ…

猫「にゃ…」

男「珍しいなぁ。水、全然怖がらなかった」

猫「ふみゃぁ」
男「あははっ、気持ち良さそうだね」

猫「みぃ」


男「水は怖がらないし、気持ち良さそうな顔はするしで…何だか人間みたいだ」クスクス

男「…ル、チロル!」ユサユサ


猫「ん…。あ…あれ…」

男「疲れてたのか、あの後すぐ寝ちゃったんだよ」
猫「あ…そうなのですか…」


猫「…夢、を見ました」
男「へぇ、どんな?」

猫「猫と…男の子がお風呂に入ってる夢を…」


男「…え…?」

猫「どう…なされました?」


男「…チロル、俺を呼んで」
猫「は、はいっ!…えっと…」
男「…」


猫「あの…私は、なんてお呼びしていましたっけ?」

男「…っ」


男「(本当に、少しずつ色々なことがチロルの中から消えちゃってる…。大丈夫、落ち着け…落ち着くんだ)」

ご飯食べてきます;

男「…」

猫「あ、あの…」


男「…ご主人様、って呼んでくれてたよ」ニッコリ
猫「あぁ!そうでしたそうでしたっ」

男「(良かった…。まだ思い出せないところまでには到達してなかったんだな)」


男「自分の名前は、言える?」
猫「はい!私はチロルですっ。”ご主人様”が付けて下さったんですよね」ニコッ

男「…うん、そうだよ」



男「今日で、全ての記憶が無くなるんだ…」


”猫ちゃんが眠りについた時点で終わりよ。目が覚めた時には、ずっと人間でいられる権利が与えられているわ


男「…目が覚めた時には、記憶も無くなってるんだ」


猫「あ、あのっ」
男「ん?何?」

猫「この写真に写ってる、可愛らしい猫のお名前を教えて欲しいのですが」ニコッ

男「…」

猫「え…えと、駄目ですか?」オロオロ

男「!あぁ、ごめん…。ちょっとボッとしてた」


男「この子はね、”チロル”っていうんだ」
猫「私と同じお名前なのですね!」
男「…うん」

猫「どんな猫さんだったのですか!?」
男「明日、教えてあげる」


男「今、教えたって…意味がないからね…」ボソッ

猫「あ、あの…。このお菓子、食べてもいいですか?」

猫「えっと…その…」



男「(とうとう、”ご主人様”が消えた…)」


男「大丈夫大丈夫…。今日さえ我慢すれば、チロルとずっと一緒にいられるんだ…っ」


猫「あの…」
男「…どうしたの?」

猫「何だか…眠いのです。おやすみしてもよろしいですか?」


男「!」

男「…」

猫「な、何だかすごく眠くて」グシグシ


男「…って…」

猫「へ?」


男「待って…お願い…」ヨロ…


ギュッ…


猫「ど、どうしたのですか!?///」ドキドキ


男「まだ、まだチロルの中から消えたくないんだ…っ。お願いだから、もう少し待って…もう少しだけ、我慢して…っ」

男「ごめん、ごめん。わがままでごめんね…」

猫「あ…えと…」オロオロ

ギュッ…

男「頑張って、心の準備するから…だからそれまでは寝たりしないで…。側に居て、チロル…」

猫「…分かりました」



男「チロル…」

猫「そんなお辛い声を出されている方を、チロルは放っておけるわけがないのです!お傍にちゃんと居ますからねっ」ニコッ

男「…ありがとう」

男「あ、はは…何泣いてるんだろう。男なのに」
猫「…」

…チュッ

男「…チロル?」
猫「…きゅ、急にしたくなっちゃいました///」


”こ…こうすれば、元気が出ると思って…”


”私、気付いたんです。心臓が爆発しそうになるのも、苦しくなるぐらい、心配しちゃうのも、チュッてしたくなったり…ギュッてしたくなるのも…


ご主人様が、大好きだから…っ”


男「チロル…」

猫「め…迷惑…でしたか?」

男「…ううん、むしろ…すごくうれしかった。ありがとう、元気が出たみたいだ」
猫「!それは良かったですっ」ニパッ


男「(俺がくよくよしててどうするんだよ…。ちゃんと支えてやらなきゃ)」


男「さ、ホットケーキでも焼いて食べようか」
猫「わ!嬉しいです」ニッコリ



猫「…むぅ」コクコク

男「(限界、だな…)」


男「チロル」
猫「…」
男「(…あぁ、そっか)」

トントン

猫「?」
男「もうそろそろ寝ようか。布団に入ろう」

猫「あ、はいっ」

パソコンから書き込みます

水樹さんマジぱねぇっすwww



男「寝る前に、ちょっと聞いてくれる?」
猫「はいっ、喜んで」


男「君の名前はチロルっていうんだ」
猫「可愛らしいお名前ですね。誰が付けて下さったのですか?」
男「もちろん俺だよ。センスあるでしょ?」

猫「はいっ」ニッコリ


男「(大丈夫。記憶が消えたって、こうやってまた話してあげれば良い話なんだ
から)」



猫「あははっ、”チロルちゃん”はおてんばさんだったのですねー」
男「こらこら。チロルは君だから」
猫「あっ、そうでした」クスクス

猫「他には、何か面白いエピソードってありますか?」
男「んー、色々あるからなぁ」
猫「じゃ、一番印象に残ってるもので!」

男「印象…に残ってるもの…」



男「今日はね、チロルにプレゼントがあるんだ」
猫「みゃぁ」

チャリ...

男「鈴もちゃんと付いてるんだよ。これで、どこに行ったかすぐ分かると思って」
猫「にゃー」

男「ピンク、気に入ってくれたかな?チロルに似合うかなーって考えながら選んだんだ」
猫「にゃ、にゃっ」
男「そっか、良かった良かった。今付けてあげる」ニッコリ


男「…よし!付いた」
猫「みゃー」
男「あ、やっぱり似合ってるよチロル。これで、正式に俺の家族になったね」

猫「にゃ、にゃ」スリスリ

男「あはは、くすぐったいよ」

男「…」

猫「…?ど、どうかしましたか…?」
男「あ、ううん。何でもない」


男「(…泣くな泣くな。また心配させちゃうだけだ)」


猫「あの…今度は、私から色々お話したりしてもよろしいですか?」

男「え?い、いいけど…」

猫「…私、あなたのことが好きです」

男「え…?」
猫「色んな事を忘れていますが、あなたを”好き”っていう思いはちゃんと…今でも心の奥底にあるちゃんとした気持ちです」

男「チロル…」


猫「あなたと同じ人間として、ずっと傍に居ることが私の何よりのお願いだったのです」
男「うん…」


猫「どうか、覚えていて下さい。私が忘れていても、私があなたを好きだったってことをきちんと思い出させて欲しいのです。”ご主人様”」

男「い…今俺のこと…」

猫「約束、して下さいますか?
男「…うん、約束するよ。約束するから…っ」

猫「…もう、瞼が重いです…」

男「うん、頑張ったね。目を閉じても大丈夫だよ」
猫「おやすみなさい」
男「おやすみ、チロル」


猫「…今度はちゃんと、”恋人同士”になれたらいいなぁ」ポツリ



男「良い夢見てね。チロルの願い事は俺が必ず叶えてあげるから、安心してゆっくりおやすみ」



猫「わ…ここはどこなのでしょう」


猫「にゃー」
猫「わっ、可愛いのです!猫さんなのです!」ナデナデ


男「チロル」
猫「!にゃぁ」トテトテ

猫「あ…行っちゃいました…」


男「…?ほら、何してるんだよ。君もおいで」
猫「え?私も…ですか?」

男「だって、君も”チロル”だろ?」


猫「私も…?」

わぁぁぁぁあ。・゚・(ノД`)



猫「わ、私は…記憶がないのです」
男「あぁ、そうなんだ」
猫「ご…ごめんなさい」


男「じゃ、俺がもう一回君に名前を付けてあげる」


猫「お名前を…下さるのですか?」
男「うん。忘れないでいて欲しいから」
猫「じゃ、私”チロル”が良いです!」
男「良いの?前と同じもので」

猫「はいっ、私は”チロル”ですから」


男「じゃ、君は今日からも、今日までも”チロル”ってことで」
猫「はい、ありがとうございます!」
男「忘れないでね。自分の名前」

猫「絶対に、絶対に忘れないのです!」



男「…ル、チロル」

女「ん…」
男「チロル、そろそろ起きて」

男「(大丈夫。ちゃんと、覚悟は出来てる)」



女「…」
男「おはよう。もうお昼だけどね」


女「…誰、ですか?」

”…!ご主人様、大好きですっ”


女「あの…ここはどこですか?」

”なぜ、お布団が2つあるのですか?いつもは1つでしたよ?”


男「…」


”…私、あなたのことが好きです”

チロル…(´ω`。)

しゅ

男「…」
女「あ、あの…」


”…今度はちゃんと、”恋人同士”になれたらいいなぁ”


男「初めまして。俺は男っていうんだ。君の、恋人だったんだよ」

女「私の…恋人…?」
男「うん。両想いだったんだ」
女「私と、あなたが…?」
男「そうだよ」

女「…そう、なのですか」


男「びっくりしちゃったよね、急にこんなことを言われて」
女「少し…だけ。でも…」
男「?」

女「なんだか、懐かしい感じがします。このお部屋…。そしてあなたも」
男「…」


女「初めまして、男さん。私の名前は”チロル”って言います」


End.

素晴らしかった(´;ω;)

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

これで終わりです。良かった、病まないで終われt ry


ここまで見て下さった皆さん。保守や支援してくれた皆さん。
本当にありがとうございました。

あと、前スレで「普通のが見たい」とご意見を下さった皆さん。
皆さんのおかげで、いつもとは違った作品を書ける機会が出来ました。
とても楽しかったです。ありがとう


相変わらず、その場その場で話を作ってるので
設定やら何やらがあっちゃこちゃでごめんなさい orz

うおぉぉー!。・゚・(ノД`)・゚・。

今年最後の感動だ!!
ありがとう!!!!!そして乙っ!

ありがとう。本当にありがとう
皆さん、良いお年を!

このスレが落ちるまでは居ますので、
ここ変じゃね?気になるから教えて みたいなのがあったらお気軽に質問してくださいね

文句つけるわけじゃないけど一つだけ!

友と親と初と幼がごっちゃになりまくって少しわからんかったちー

>>786
た、確かに orz >>1自身が何回か名前を間違えてしまいました w

いちおっつん
お前さんこんな話も書けるんだな
次もこの路線でいってくれ

あああああありがとう!!!!
涙腺崩壊しっぱなしだった
年の瀬の忙しいときだったろうに本当にありがとう!!!

ちなみに猫だった頃のチロルの色とか毛の長さとかどんなイメージか決まってたりするの?

何でだろう、このスレ落ちて欲しくない
1000まで行って欲しい…。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

>>793
皆さんのレスとこの作品で純粋な気持ちになれました。年末に書いて良かったです!
ありがとう

>>798
ありがとうございます。はい、決まってました

キャラクター設定とかあるのですか?
あと、もしまとめているのであればZIPでKURE!!!

>>802
差し支えなければ是非教えて頂きたいです

>>803
ごめんなさい。まったくないです orz
書き込むときに設定とか決めちゃってるので。今度は作ってみたいです

>>807
皆さん一人ひとりにイメージがあると思うので、
それを壊しちゃうのはちょっと怖いので… ご想像にお任せします!

猫が飼いたくなったよ^^

( <●><●>)「どうして私を?」

('A`)「いや、この作戦に賛成かどうか聞きたかっただけだ。」

( <●><●>)「で、作戦とは?」

('A`)「ハインは兄者のことをどう思ってる?」

( <●><●>)「ハインさんが兄者のことを好きだというのはワカッテマス」

('A`)「あぁ、悔しいがな……。つまり、そういうことだ」

( <●><●>)「……なるほど」

ありがとう。本当にありがとうございます。

>>798
http://imepita.jp/20091231/834760
イメージ崩れる可能性があるので、見ないほうがいいかも

泣いた

心から>>1

>>835
イメージ通りでビックリw

まだ余韻を引きずってる俺がいる...・゚・(ノД`)

猫「起きろ、飯くれ」

俺「…うわ、なんだお前」

猫「お前とはなんだ」

俺「どっから入ってきやがったこのババア」

猫「あたしだって好きでこんな体になったんじゃないやい。
  つーかこの首輪見ろ。見覚えあるだろうが」

俺「…お前、うちの猫をどうした!」

猫「あたしがその猫だって言ってんだよ!」

女「明けましておめでとうございます、ご主人様!」ニパッ
男「おめでとう」ニッコリ


男「…でもチロル。もう”ご主人様”じゃないんだから、その呼び名は止めてもいいって前に言ったよね?」

女「!嫌ですっ。”ご主人様”だった時のお話を聞いた後、なぜか呼びたくて呼びたくて、しょうがないのですから…っ」

男「そ、そっか。まぁ、チロルが良いっていうなら良いんだけど…」


女「…それに」
男「?」

女「それに、”ご主人様”って呼ぶたびに、ご主人様だけの特別な呼び方な気がして…。何だか嬉しいのです!」


””ご主人様”は、俺だけの特別なんだから。なぁ?チロル”


男「…チロル」

女「はい、ご主人様」
男「ありがとう」

女「私こそっ、ありがとうなのです!」

明けましておめでとうございます。
皆様にとって、素敵な一年でありますように!


年越し蕎麦を冷たくして食べたのは間違いでした…。
お腹が痛いです orz

俺「…お前の名前は」

猫「シロ」

俺「好きな食べ物は」

猫「鰹節とちくわ」

俺「す、好きな場所は!」

猫「あんたの勉強机とセットの椅子」

俺「ひ、拾ったときの年!」

猫「二歳!」

俺「毛並みの艶!ノミの数!髭の本数!」

猫「そんなにあたしがシロだって認めたくないのかい!」

ガリッ

俺「って……この爪の鋭さ、お前はやはりシロか」

猫「はぁ……」

俺「…お前の名前は」

猫「まみ」

俺「好きな食べ物は」

猫「鰹節とちくわ」

俺「す、好きな場所は!」

猫「あんたが拾ってくれたところ」

俺「なんでまみってつけたか覚えてる?」

猫「あたしが拾われたときうんち”まみ”れだったから」

>>884
消えろ糞野朗

>>885
俺はいいのかよ

じゃあやめる

俺の言うことじゃあねーが
感動が台無しってヤツだぜ…

チンチンナメナメチロチロル

>>896
このもしもしは氏ね

>>900
末尾Pちゃん切れちゃってかーわーいーいい




…ごめんなさい。
申し訳御座いませんでした。

何かとちくるってつい…。

まあまあ
みんなおちついて

猫「起きなされ、学校の時間ですぞ、あとワシの飯も」

女「…う…ん。……って誰よアンターーーッ!?」

猫「誰よとはあんまりな。15年一緒に暮らしたこの爺をお忘れでございますか」

女「あ、あ、アンタみたいな爺様と一緒に暮らした記憶なんてないわよ!」

猫「…なるほど、この姿では無理からぬことというのですな。
  では、この首輪に見覚えは?」

女「あ、ゴンベエの首輪…アンタうちの猫をどうしたってのよ!」

猫「お怒り召さるな。ワシがそのゴンベエでありますゆえ」

まだ残ってた。嬉しいです

今まで書いたのは

女「ね、その女…誰?」
妹「ぁ…んっ、男君…!」

の二つです。
どちらもヤンデレにビッチで溢れちゃってますのでご注意を。


どちらとも完結してますが、1スレで終わらなかったんですよね;
過去ログで残ってるのかな…

妹「ぁ…んっ、男君…!」
の2スレ目のほうは、まだパー速にあるはずです。

↓気高きペニス

猫「ご主人様!」








猫「免許出せ!!何で運転してんねんお前は!!」

↓気高きペニス

↓気高きペ二ス

>>999は気高きペニス

あけおめ!
今年はどんなSSに出会えるかな

>>955
気高きペニス

今北産業!頼む

>>960
ご主人がまーたしゃしゃり出てきとるよ!!
あ・さ・か・ら!!
講義させてもらうからな!!

このスレが残ってたことと、皆さんのレスで感動しました。
ありがとうございます。



ガチャ...

”ご主人様が帰ってきました!”


猫「みゃぁ」
男「…」スタスタ
猫「…?」

”元気がないようなのです…。また、”親戚”の方と喧嘩をしてしまったのでしょうか…”

男「…っく…うぅ…」
猫「みゃぁ、にゃ」


”泣かないで下さい、ご主人様。辛い声をお出しにならないで下さい”

”あぁ、私はなんて無力なのでしょう…。こうやって、傍にいることしか出来ないなんて…”


猫「にゃ、にゃ」
男「…そうだったね、俺にはチロルが居るんだ…。大丈夫、大丈夫だよ。ごめんね」


”笑ってるのに、とても辛そうなご主人様”



ねぇ、愛しい愛しいご主人様。

私には、本当に出来ることは
これ以上何もないのでしょうか。

ご主人様と同じ”人間”になれば、
お力になれますか?
ずっと、傍に居ることが出来ますか?


愛して、あげられるのですか?

猫「にゃあ」
男「…あ、そろそろ時間だったね。ごめん、こんな時間まで起きてて」

”違うのですよ、ご主人様。ただ、元気付けたかっただけなのです”


男「今日は結構暑いからなぁ…。離れて寝たほうが良いかも」
猫「みゃ…にゃっ」

”嫌です…。嫌ですよ、ご主人様”


男「おやすみ、チロル」

”まだ…まだお話を聞いてあげたかったのに…っ”

”言葉が通じない。抱きしめもやれない…”


ご主人様はいつも言って下さいました。
「傍に居てくれるだけで幸せだよ」と。

でも…チロルはもっと、ご主人様の為に尽くしたいのです。
もっと、もっと色んなことがしたいのです。


朝起きたら、ご主人様と同じ”人間”になってたら良いのになぁ…







猫「ご主人様、起きて下さい」

人間になりたいと願った本来の理由を書くのをすっかり忘れてましたので、今ここで。
本当にすみません orz 重要な部分を忘れてました…

>>1000なら今年1年みんなチロルチョコだけで過ごす

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