アカギ「ククク……お前ハム太郎って言うのか」(488)

船旅の途中船が遭難したアカギは無人島にいた

アカギ(……うっ、ここは?)

アカギ(無人島……)

アカギ(食べられそうなものは何も無いな……ん?)

ハム太郎「ここはどこなのだ?ボクは船に乗ってる途中嵐に巻き込まれて……」

アカギ「ハムスター……」

ハム太郎「あ、人がいるのだ」

アカギ「ククク…食料確保だ」

ハム太郎「やっやめるのだ!」

――そのころ春名家

ロコちゃん「明日はクリスマス~♪ハム太郎・・・寝てるのねwおやすみなさい」

ロコちゃん「あしたはもーっと楽しくなるといいね!」

ロコちゃん「すやすや」

こうしくん「はむたろさあああん」

アカギ「ん?こいつほっぺたが……」

ハム太郎「ひっ、ひまわりの種が落ちるのだ!」

アカギ「ククク…なるほどそんなところに食料を隠してたってわけか」

ハム太郎「かっ!返すのだ!」

アカギ「ひまわりの種か、まぁ食えないことはないか……」

ハム太郎「それはボクのなのだ!」

アカギ「ん?なんだ……返せって言ってるのか……?」

ハム太郎「返さないとひどいのだ!」

アカギ「そうか……お前の大事な食料だもんな……」

ハム太郎「返してほしいのだ……!」

アカギ「なら、ギャンブルだ」

ハム太郎(……なにを言ってるのだ?)

アカギ「よく聞けハムスター、非常時だ、食料は平等に分けなきゃいけない」

ハム(……?)

アカギ「このひまわりの種を勝負して取り合おう」

ハム(よくわからないけど勝負するようなのだ……)

アカギ「ここにカップが二つある、このどちらかにひまわりの種を入れる」

ハム(なんとなく言ってることがわかるのだ……)

アカギ「お前はどちらにひまわりの種が入ってるか当てる、当てたらお前の勝ちだ」

ハム(カップの中を当てればいいようなのだ)

アカギ「ククク、まずは第一試合だ」

ハム(ひまわりの種をカップに入れたのだ)

アカギ「よし、いいぜ、選べ」

ハム「こんなの簡単なのだ、ひまわりの種は匂いでわかるのだ」

アカギ「そっちでいいのか?」

ハム「確認を取っているのだ、もちろんこっちでいいのだ」

アカギ「じゃあ、カップオープン……」

ハム「見るまでもないのだ、ボクの勝ちなのだ」

アカギ「正解は……こっちだ」

ハム「なっ……!そんなバカななのだっ……!」 ぐにゃ~

アカギ「ククク…残念だったな、第一戦目はオレの勝ちだ」

ハム「おかしいのだ……確かにこっちから匂いがしたのだ」

アカギ「さて、第二戦目だ」

ハム「今度は慎重にやるのだ……」

ハム「くんくん……」

アカギ(ククク……やはり獣……匂いで当てに来たか)

ハム「こっちなのだ!」

アカギ「そっちでいいのか、じゃあオープンだ」

ハム「………っ!?」

アカギ「ククク、ハズレだ……ハム吉」

ハム(ぐっ……!)

 ハム太郎痛恨の2連敗っ……!

もひ・・・

     もひ・・・

ハム「おかしいのだ……こんなバカなことが連続で続くなんて変なのだ……」

   ハム太郎に違和感……

   しかしこの時ハム太郎は気づかない……

   アカギが罠をしかけたことを……

アカギ「さて、三回戦といこうか」

ハム(そうなのだ、次は匂いのないほうを選んでみるのだ)

アカギ「さぁ、選べハム吉」

ハム(もう騙されないのだ……今度は逆を選ぶのだ、次こそボクの勝ちなのだ……)   

ハム「こっちなのだ!」

アカギ(ククク……)

ハム(なんなのだ……この笑いは……)

アカギ「そっちでいいのか?」

ハム(まさか、裏の裏をかいて今度は匂いがあるほうが正解……いや、そんなことはないのだ)

アカギ「じゃあオープ……」

ハム「ま、待つのだ!」

アカギ「……?なんだ、変えるつもりか……」

ハム(ど、どうすればいいのだ……ここは変えるべきか……そのままで行くか迷うのだ)

アカギ(ククク……迷走しているなハム吉)

ハム(ぐぐっ……)

アカギ(お前が迷えば迷うほど……オレの術中……お前はもう抜けられない、この罠から) 

ハム「やっぱりそのまま匂いのない方にするのだ!」

アカギ「そっちでいいのか、じゃあ……開けるぜ」

ハム(匂いなしのほうなのだ……今度は絶対に……)

    カップオープン!

ハム「……なっ!?」

アカギ「ククッ!」

ハム「また……負けたのだ……」

アカギ「ヘタに考えたのが……お前の敗因だ」

ハム(この人間……悪魔じみてるのだ)

ハム(おかしいのだ……まるでこちらの意図を読まれているかのようなのだ)

アカギ「四回戦だ、さぁ選べハム吉」

ハム「もう、負けるわけにはいかないのだ……」


   ハム太郎三度の苦渋を舐めさせられ真剣に挑むっ……!


ハム「こっちなのだ!」

アカギ「残念だったな」

ハム「そんなっ……またハズレたのだ!」


   ハム太郎っ……!再び煮え湯を飲まされるっ……!

ハム「狂気の沙汰ほど面白いのだ…」

アカギ(こんな簡単なトリックにひっかかるかね……)

ハム「ぐぅぅ……くやしいのだ……」

アカギ「ククク……まぁ今までのは冗談だ」

ハム「……?」

アカギ「返してやるよ……ひまわりの種」

ハム「なんなのだ?返してくれるようなのだ……」

アカギ「悪いが今までちょっとだけイカサマをさせてもらった」

ハム「……?」

アカギ「お前が選んだほうのカップ、開けてやる」

ハム「……っ!?」

   そのときハム太郎に電流走るっ!

ハム「入っていたのだ……!こっちのカップにもっ……!」

アカギ「ククク……まぁ……そういうことだ」

ハム(選んでないほうだけを開けてそっちに種があれば……必然逆には入ってないと思い込むのだ……!)

アカギ「ようやく気づいたか……?」

ハム(ボクは……遊ばれてただけなのだ……)

アカギ「ククッ……ハハハハッ!」

ハムの口調が地の文と同じでワロタwwwwww

アカギ「まぁ……冗談はこのへんにして……」

ハム「………ひどい人間なのだ」

アカギ「次はいよいよ真剣勝負といこうか」

ハム(……また勝負するようなのだ)

アカギ「心配するな、次はちゃんとやってやるよ」

ハム「この人間……すごい自信たっぷりなのだ……」

アカギ「じゃあ行くぜ、次はがんばって当ててみろ」

ハム(今度は大丈夫なのだ、二者択一なら半分は勝つのだ)

アカギ「オープン」

ハム「また負けたのだ……12連敗なのだ……」

アカギ「ククッ、まったくツイてないなハム吉」

ハム「まるでこちらの考えを読まれているようなのだ…」

アカギ「さて、今日はもう眠くなった、続きは明日にしよう」

ハム(この人間寝る気なのだ……)

アカギ「それじゃまた明日な……(ゴロ」

ハム(眠ったようなのだ……これはもしかして……)

   ハム太郎、アカギの眠りを確信するっ……!

   ハム太郎に訪れた絶好のチャンス!垂涎の好機っ……!

じじい、そのハムだ…

ハム「今なら、ひまわりの種を取り返せるのだ……」

アカギ「Zzzzz…」

ハム「眠ってる間に種を奪い……あとは隠せばこっちのものなのだ」


    ハム太郎、アカギが眠りについた隙をついて

    種の奪還に挑むっ……!


ハム「んっ……?見つからないのだ……匂いもしないのだ…」


    ハム太郎……アカギの体を物色するも発見できないっ……!


ハム「そんな……おかしいのだ……」


   しばらく考えた末、ある異変に気づくっ……!

ハム「こ、これは………」


  ざわ……  


ハム「ここ……土を掘った跡があるのだ……」


   そう、アカギはひまわりの種を土に埋めていたのだっ……!


ハム「こちらがやろうとしたこを先にやられたのだ……」


    ハム太郎の戦略、あっけなく轟沈!

ハム「ぐっ……くやしいのだ……(ボロ…ボロ…」

ハムがちょっとかわいそうになってきた俺ガイル

アカギ「朝か……」

ハム「くぅ……(ボロ……」

アカギ「腹減ったな……」

ハム「ボロ…ボロ…」

アカギ「ひまわりの種でも食べるか……」

ハム(あっ!ボクの種が食べられるのだっ!)

アカギ「うし……うし……」

ハム(ああああっ…!?)

アカギ(むしゃ……くちゃ……)

ハム(ひ、ひどいのだ……)

アカギ「ククク……けっこううまいもんだな」

ハム「うぅ……うぅ……(ボロ……」

  今日よりっ…
     明日をっ…

ハム「ずるいのだ!ボクにも食べさせるのだ!」

アカギ「……?」

ハム「さっさと出すのだ!ひまわりの種っ!」

アカギ「なんだお前も食べたいのか……?」

ハム「食べたいのだっ!」

アカギ「まぁ……本来ならくれてやりたいとこだが……」

ハム「……?」

アカギ「種は、自分の力で手に入れろよ」

ハム(ダメなのだ、とてもくれる気がなさそうなのだ……サービス……サービスしてほしいだ!)

アカギ「さて、今日はまた別のギャンブルでもしてみるか……」

アカギ「実はここに麻雀牌がある……」

ハム「なんなのだ……大きな箱を取り出したのだ……」

アカギ「まぁ……ハム吉にはさすがに麻雀はできないだろうから……」

ハム「………なにをするつもりなのだ?」

アカギ「9(ナイン)で勝負だ」

ハム(よくわからないけどあれを使って勝負するようなのだ)

アカギ「ククク……今までは種1個の取り合いだったが次はそうはいかない」

ハム「……なにをするきなのだ?」

アカギ「9(ナイン)で稼いだ点数分種を獲得するってのはどうだ?」

ハム(なにか危険な予感がするのだ……)

アカギ「そうか、オッケーか、それでこそ男だ」

ハム(なにか勝手に話しが進んでるようなのだ……)

アカギ「9(ナイン)のルールは簡単だ、1~9までの牌を一つ選び数字の大きいほうが勝ち」

ハム(……?)

アカギ「9で8に勝てば一気に17個の種をゲットできる、わかったか?」

ハム(よくわからないけど勝負には負けられないのだ……)

アカギ「じゃあ軽く模擬戦をやってみるか」

ハム(この1~9のどれかを選べばいいようなのだ)

アカギ「じゃあオレはこれだ」

ハム(数字の大きいこれにするのだ)

アカギ「決まったようだな……じゃあオープンだ」


  ハム太郎
  __
 │九│
 │萬│を選択
 ━━━


   対してアカギ……

>>103>>143見れねぇ…


   アカギの選んだ配は……

  __
 │一│
 │萬│
 ━━━

アカギ「やるな、お前の勝ちだ」

ハム「勝った……のだ?」

アカギ「本来ならこれで1+9で10個種を手に入れられる」

ハム(よくわからないけどこの勝負ならイケそうなのだ!)

>>179
アカギ「あらら…」

アカギ「じゃあ本番だ……」スッ

  アカギ牌を1枚選ぶ

  対してハム太郎も選ぶっ……!

ハム「ここはハムの『八』なのだっ……!」

アカギ「決まったようだな、じゃあ……オープン」


   アカギが選んだ牌は……

       __
      │九│
      │萬│
      ━━━

   アカギ9で8を刺す、完璧な勝利!

アカギ「まずは17個だ……」

ハム(どうやら負けたようなのだ)

アカギ「種は残り53個だ」

ハム(心配いらないのだ、このゲーム……どうやら最低1回は勝てるようになってるのだ)

アカギ「じゃあ二回戦だ」

ハム(これなのだ、この9なら絶対に勝てるのだ)

アカギ「決まったようだな、オープンだ」

   アカギの牌は1萬……!

アカギ「ククク……お前の勝ちだ、もってけ10個だ」

ハム「やったのだ!遂に……遂に手に入れたのだ!」

ハムww

ハム(うれしいっ……!念願の……ひまわりの種っ……!)


   ハム太郎の脳内をかけめぐるっ……!

   ドーパミン……βエンドルフィン……!チロシン……!

   エンケファリン……!セロトニン……!ノルアドレナリン……!

   まさにっ……桃源郷っ……!至福の……極みっ……!


アカギ「ククク……三回戦だ」

ハム太郎(今のボクなら……全然負ける気がしないのだ!)

アカギ「オープン……」

    勝負結果

回戦  アカギ  ハム
1     ○9    ×8
2     ×1    ○9
3     ○6    ×5 
4     ○2    ×1
5     ○3    ×2
6     ○4    ×3
7     ○7    ×6
8     ○8    ×7
9     ○5    ×4

総合得点

アカギ  80点

ハム   10点

アカギ「80対10か、なかなか良い勝負だったなハム吉」

ハム(負けたようなのだ……でも10個手に入ったからいいのだ」

アカギ「しかし……」

ハム(ん?なにかよくない予感がするのだ……)

アカギ「さっき言ったようにひまわりの種は全部で70個しかない」

ハム「なにか数字を言ってるようだけどよくわからないのだ……」

アカギ「90個あればお前にも10個あげられるが……」

ハム「なんだ……なにを言っているのだ……?」

    ざわ…

       ざわ…

アカギ「ここはやはり勝ち分を差し引くしかないな……」

ハム「よくわからないけど早く勝ち分をよこすのだ」

アカギ「80-10=70」

ハム「……?」

アカギ「つまり……オレが70個、お前の取り分はゼロだ」

ハム「あっ!ひまわりの種がっ……!」

アカギ「ククク、悪く思うなよ……」

ハム(なぜだっ……!なぜボクばかりがこんな目に合うのだ……!)ぐにゃ~~~

ハム「悪魔め…っ!」

   一週間後……

アカギ「ふぅ、なかなか助けがこないなハム吉」

ハム「あばばばば………おびょびょびょびょ……」

アカギ「お前も大分消耗してきたようだな」

ハム(なにも食べずに1週間が経ったのだ……)

アカギ「まぁ、お互いがんばろうぜ」

ハム(この人間が種を奪ったのが原因なのだ……)

アカギ「うし……うし……くちゃ……むしゃ……」

ハム(また種をうまそに食べてるのだ……憎いのだ……こうなったら……)

    ハム太郎にある決意が芽生えるっ……!

     それは決意というより……殺意!

     ハム太郎意を決してアカギに飛びかかるっ……!

アカギ「ハハッ、じゃれるなよハム吉」

ハム(こいつの腕を食いちぎってやるのだ!)

アカギ「ハハハッ、くすぐったいぞハム吉」

ハム「カリカリカリカリ!」

アカギ「ん?なんだ……?そんなに噛みついてどうした?」

ハム「カリカリカリカリ!!」

アカギ「ククク……そうか、そういうことか……」

ハム「カリカリカリカリ!!!」

アカギ「オレと腕一本賭けて勝負がしたいっていうわけか……良い覚悟だハム吉」

ハム(ゾク…ゾク……なにかいけないスイッチを踏んだ気がするのだ……)

   ざわ……

       ざわ……

>アカギ「ハハッ、じゃれるなよハム吉」

爽やかすぎワロタwww

アカギ「さてギャンブルの方法だが……」

ハム(またなにか勝負になったようなのだ)

アカギ「たまたまここにルーレットを持ってきている」

ハム(なにかでかいのが出てきたのだ)

アカギ「ククク、まぁそんな不安そうな顔をするな、ルールは簡単だ」

ハム(一体なにをするつもりなのだ……)

アカギ「これを回して玉を転がし玉の落ちたルーレットの目を当てる、それだけだ」

ハム(なにを言ってるのかさっぱりなのだ)

アカギ「もしオレが負けたら腕一本くれてやろう……」

ハム(……?)

アカギ「ただし、お前が負けたら……お前をまるごと食う、いいな?」

ハム(うっ……なにか命にかかわることをしようとしてるのだ……)

   ざわ……

アカギ「賭けるのは二択だ、赤か、黒か」

ハム(シート状のものがあるのだ……きっとここに乗るってことなのだ…)

アカギ「ハム吉は赤か、じゃあオレは黒だ」

ハム(この勝負……勝たなくちゃ……まずい気がするのだ……)

アカギ「じゃあ、回すぜ?」

ハム「おおっ!すごいのだ!丸いものが回ってるのだ!」

アカギ(ククク……)

アカギ(ハム吉、悪いがこの勝負……すでにオレの意のままにある……)

   カラ……
   
      カラカラ……

アカギ(オレが狙った目は……既に決まっている)

    アカギが安堵に浸っていたそのときっ……!

    アカギの予想を超える事態は起きたっ……!

ハム「回っていて楽しそうなのだ!」

アカギ「なっ……!?」

ハム「ボクはハムスターだから回るものを見るとっ……!走りたくなるのだっ……!」

アカギ「……とっとこ走ってる……ハム吉がっ……!?」


   アカギハム太郎の意外な行動に茫然自失っ……!

ハム「うはぁぁぁぁああああ!」

   走るハム太郎っ……!

      正しいっ……走り方っ……!

ハム「ほぉぉぉぉおおおお!!!」

アカギ(まさか……こんな手があるとは……)

   ざわ……

       ざわ……

アカギ「ククク……良いだろう……もし赤が来たら……そのときは……くれてやるっ!オレの腕っ!」

ハム「ふぉぉぉぉおおお!!!」


   とっとこ走るっ……ハム太郎っ……!

    まさにっ……圧倒的走りっ……!

   そして遂に……ルーレットの目が出るっ……!

     玉の落ちた先は…………「00」

     どちらも負けっ……!

     つまりは引き分けっ……!


アカギ「なっ………」

ハム「ふぅ楽しかったのだ……」

アカギ「ククク……」

ハム「……?」

アカギ「ハハハハッ!!」

ハム「……なんなのだ?」

アカギ「ハハハハッ!やるなハム吉!」

ハム「…?……??」

アカギ「気に入ったぜ、ハム吉……」

ハム「なっ、離すのだ!」

アカギ「これは褒美だ、とっておけ」

ハム「なんなのだ?ひまわりの種……なぜ渡すのだ?」

アカギ「いや、褒美というよりは……そうだな友情の証ってとこだな」

ハム「なんだかよくわからないけど……ひまわりの種をもらえたのだ!やったのだ!」

アカギ「そんなにうれしいか」

ハム「いただきますなのだ!カリカリカリカリ」

アカギ「ククク、もっと欲しければくれてやる……」

   さらに一週間後……


アカギ「救援が来ないな……」

ハム「種が完全になくなったのだ……おなかすいたのだ」

アカギ「さすがに腹減ったな……」

ハム「もうダメなのだ……」

アカギ「このままここでくたばるのかもな……」

  アカギが死を覚悟したその時……

  遂に……救援の船が来たっ……! 

  僥倖っ!まさに僥倖っ!

船「ボ~~~~」

ヒロ子「ハム太郎!」

ハム「ロコちゃん!助けに来てくれたのだ!」

ヒロ子「よかった、まだ生きてた!」

  春名一家の船旅に連れて来られたハム太郎……

  アカギも乗っていたその船が転覆……

  春名家はなんかうまく救出されて2週間ハム太郎を捜索していた

  なんかそんな設定っ……!まさに圧倒的こじつけっ……!

  

アカギ「助けが来たか……」

ヒロ子「大丈夫ですか?」

アカギ「ああ……なんとかな」

ヒロ子「あなたがハム太郎を守ってくれたんですね……本当にありがとうございました!」

ハム「途中いじわるもされたけど仲良くなったのだ」

アカギ「ククク……お前ハム太郎って言うのか」

ヒロ子「はい、ハム太郎がお世話になりました」


  こうしてアカギとハム太郎無事本土にたどり着いた……

どうでもいいけどロコちゃんってのはあだ名で本名ヒロ子っていうのか。初めて知った。
また最近流行のDQNネームだとばかり思ってた。

ヒロ子「それではさようならアカギさん」

アカギ「ん?ああ……これ少ないけど」

ヒロ子「えっ……封筒?」

アカギ「これでハム太郎にひまわりの種でも買ってやってくれ」

ヒロ子「あ、はい……」

ハム「ひまわりの種って聞こえたのだ……お腹いっぱい食べたいのだ!」




      ククク……じゃあなハム吉……


      とっとこ走れハム吉っ……!



   アカギ「ククク……お前ハム太郎って言うのか」

                         おわり

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