長門 「チンポジがズレている」(231)

ムニュムニュ

キョン 「お、すまんな長門。ありがとう」

長門 「ぃぃ」

キョン「え?ちんぽ…じ?」

長門「そう、チンポジ」

キョン「何故?」

長門「?」

キョン「何故解るんだ?それにズレてたらどうだって言うんだ長門」

長門「直すべき」

キョン「………?」

長門「直ちに直すべき」

キョン「お、おう…」ゴソ

長門「まつがよい」

キョン「なんだ」

長門「私に任せるべき」

キョン「いや、結構だ」

長門「遠慮はいらない」

キョン「大丈夫だ」

長門「聞いて」

キョン「何を…」

長門「私に任せるべき」

キョン「それさっき聞いた」

長門「万事任せるべき」

キョン「必要無い、自分でできる」

長門「推奨しない」

キョン「こんなのはな、こうチョイチョイと」

長門「待って、私に任せて」ガシ

キョン「すぐ終わる、離せ」ググ…

長門「いいから」グググ…

キョン「うぐ…」ググ…

長門「いいから」グググ…

キョン「離してくれ…」グイグイ

長門「いいから」ググイグイ

キョン「しつこいぞ」グイ

長門「いいからいいから」グイグイ

キョン「いい加減に…しろっ!」

長門「!」


ドタッ


長門「…………」

キョン「…………」

キョン「わ、悪い…突き飛ばすつもりは…大丈夫か?長門…」

長門「………心配無い…それより…ちんぽじを…」

キョン「あ、あぁ…今体を捻った時に治っちまった…」

長門「……………」

キョン「………」

長門「………そう…」

キョン「ああ………」

長門「………」

キョン「……長門……」

長門「………何…」

キョン「何か…スマン」

長門「気にしないでいい」

長門「…帰る」

キョン「お、おう…」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

キョン「今日は俺達だけか…」モグモグ

妹「キョン君おしょーゆ取って~」

キョン「ん」

妹「ありがとキョンく~ん」

ガチャ

キョン「ん?母さん帰っ……て…」

長門「……」

キョン「うわあ!長門、何故ここに!?」

長門「ちんぽじ…」

キョン「…ッ」ゾク

キョン「…な…何の用だ…」

長門「ちんぽじ」

妹「ちんぽじ?」

長門「そう、ちんぽじ」

キョン「妹に変な言葉を教えるな…何の用だ長門…」

長門「ちんぽじは大丈夫?」

キョン「大丈夫だ」

長門「問題無い?」

キョン「問題無い…」

長門「依然変わり無く?」

キョン「ああ」

長門「そう…」

キョン「なが…」

長門「帰る」

キョン「…帰っちまった…何なんだ?」

妹「キョン君お皿洗っちゃっていい?」

キョン「あぁ、ごちそうさま…」

妹「キョン君はお風呂洗ってね」

キョン「ああ」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

キョン「ふぅ…サッパリした…おい、風呂開いたぞ」

妹「………」

キョン「ん?お前がニュース見てるなんて珍しいな」

妹「……おふろっ」タタタ…

キョン「………?」

キョン「…ん?何か事故でもあったのか…?」

キョン「少量が空気中に流出…原発か何かかな…」

キョン「まあ、アナも緊迫した様子は無いし、大したことないんだろうな…」

キョン「さて…」ポチポチ

キョン「………」

キョン「つまらねえ番組ばっかだな…」

キョン「寝るかな…ん、チンポジが…」

キョン「…」クル

しーん

キョン「いないよな…長門…」

キョン「よ」モゾモゾ

キョン「よしと」

にゃーん!にゃーん!

キョン「ん?シャミセンか?」

キョン「どしたー」ガチャ

シャミセン「にゃーん!にゃーん!」

キョン「何鳴いてるんだ?」

シャミセン「にゃーん!」

キョン「天井の隅…?こえーな、おい落ち着け」

シャミセン「………」

キョン「おお、落ち着いた」

シャミセン「…」タタタッ

キョン「行っちまった…」

スマンデンワシテタ


キョン「さて、寝るか」





キョン(眠れねえ…)

キョン(やけに静かだな…)

キョン「……」

キョン(誰かに見られてるきがする…)

キョン(たまーにあるよな…)

キョン(気のせいだろう…寝よう…)

長門「………」

キョン「zzz…」

長門「………」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・

キョンクンアサダヨ
キョンクンアサダヨ
キョンクンアサダヨ

キョン「ん…?」

タタタッ

キョン「うーん…朝か…」

キョン「ん?何か変だな…」



キョン「お、朝飯作ってくれたのか」

キョン「あれ?おーい、お前飯は?」

「もう食べたよー」

キョン「ふうん…」

「いってきまーす」

キョン「車に気をつけろよー」

キョン「……」モグモグ

キョン「…あれ?」

キョン「そう言えば今日は一度も妹の顔を見てないな…」

キョン「ま、そういう日もあるか」

キョン「ふぅ、ごちそうさま」

キョン「学校行くかな…」

キョン「ん、よう国木田」

国木田「キョン」

キョン「今日は一人か?」

国木田「違うよ」

キョン「違うって…一人だったじゃないか」

国木田「一人ではないよ」

キョン「まあ今はそうだな…」

国木田「……」

キョン「…?」

キョン(何故か国木田が歩調を合わせてくれないな…)

キョン(機嫌が悪いのか…?)

キョン「なあ国木田」

国木田「な」

キョン「?」

国木田「に」

キョン「……あ、あぁ、俺宿題やって無かったんだ、先行くぜ」タタッ

国木田「うん」

キョン(何か朝から妙な感じだな…)

古泉「………」

キョン「お、よお古泉」

古泉「あ、おはようございます」

キョン「どうかしたのか?そんなとこ突っ立って…」

古泉「…何でもありません…いえ、あの…」

キョン「ん?」

古泉「何か妙じゃありませんか…?こう…なんとなく…」

キョン「……お前もそう思うか…?」

古泉「昨日から、全てが妙な具合なんです…上手く言えませんが」

キョン「またハルヒかな…」

古泉「それが機関の方では何の問題も無いそうなのです」

キョン「そうか…まあ気のせいじゃないか?」

古泉「……そうは思いません…」

キョン「疲れてるんだろ」

古泉「…少し、調べてみようと思います」

キョン「本気か?」

古泉「ええ…涼宮さんには僕は早退したとでもお伝えください」

キョン「別に構わんが…」

古泉「では」

キョン「行っちまった…」




ドン

キョン「!?」

キョン「何の音だ…?」

キョン「古泉…!」ダッ


古泉「ぐは…ぐは…」ヒクヒク

キョン「うおおおっ古泉!大丈夫か古泉!」

古泉「車…ぐは…車…ぐは…」

キョン「撥ねられたのかッ!?しっかりしろ!そうだ、救急車…!」

阪中「呼んだのね」

キョン「警察…!」

岡部「呼んだ」

キョン「…! お前ら…いつからそこに…なんでそんな落ち着いて…」

阪中「…」トコトコ
岡部「…」トコトコ

キョン「おい! …クソッ、古泉、心配するな、きっと助かる!」

古泉「ぐは…おもいあた…ぐは…つるやさ…ぐは…」

キョン「つるや…?鶴屋さんか?いや、もうしゃべるな!」

古泉「へんなニュース…ぐは…つるやざいば…けんきゅ…ぐは…」

キョン「解ったから喋るな!クソ、血がこんなに…」

ピーポーピーポー キッ

キョン「救急車…!」

キョン「こっちだ!早く!」

救命士1「任せてください」
救命士2「これは担架です」

キョン「お願いします!コイツを助けてやってください!」

救命士1「任せてください」
救命士2「これは担架です」

キョン「……?」

バタン ブロロロロ…ピーポーピーポー…

キョン「………」

キョン「…古泉…お前の予感は正しかった」フラ

キョン「奇妙…いや、異常だ…」

キョン「誰も俺達に興味を示さない…」

キョン「目の前で人が撥ねられたんだぞ…」

キョン「何だこの静寂は…」

キョン「クソ…」

キョン「鶴屋さん…いや、鶴屋財閥の研究…だと?」

キョン「変なニュース…?昨日のアレか…?」

キョン「学校へいこう…」

キョン「鶴屋さんに…会わなきゃ…」

キョン「2年…朝比奈さんのクラスは…クソ、何組だっけ…」

ガラッ

キョン「………」



キョン「何なんだ…」

キョン「どいつもこいつも黙って座って…」

キョン「おいっお前っ」グイ

男子生徒「……」

キョン「何とか言えッ!」

男子生徒「……」

キョン「ちっ」

キョン「オラァ!邪魔すんぞっ!」ガラッ

キョン「ん?」

キョン「朝比奈さん!」

キョン「てことは…」キョロキョロ

キョン「鶴屋さん…いないのか…?」

キョン「あの席だけ開いてるな…」

キョン「朝比奈さん!鶴屋さんは!?欠席ですか!?」

みくる「……」

キョン「クソがっ!おい!聞いてるのか!」

みくる「……」

キョン「どうなってんだ!クソックソックソがっ!!」ガンッガンッ

みくる「……ふぇ」

キョン「!?」

みくる「ふええ~…ふえええ~…」

・・・・・・・・・・
・・・・・

キョン「つまり教室に入ったらみんな黙って前を向いて座っていたので…」

キョン「なんとなく同じように座っていた、と」

キョン「そこに鬼の形相をした男…まあ俺のことですが…」

キョン「いきなり入ってきて狼藉を働いたため…」

キョン「怖くて固まっていたと…」

みくる「えっ、ぐしゅ…ひんっ」コクリ

キョン「すいませんでした…」

みくる「怖かったよぅ…」

キョン「ごめんなさい」

みくる「みんな一体どうしちゃったんですかぁ~?」

キョン「わかりません…ただ、鶴屋さんなら…何か知ってるかも…」

みくる「鶴屋さんなら…あれ、朝見かけたのに…」

キョン「一緒に鶴屋さんを捜しにいきましょう」

みくる「は、はいっ」

みくる「じゃあ、あの、わたし、早退します…」

教師「……」

みくる「ふええ~…」ウルウル

キョン「んなもんいいから早く行きましょう」

みくる「あ、まって~キョンく~ん」


キョン「ところで、どこで鶴屋さんを見たんですか?」

みくる「旧校舎…旧校舎の前を歩いてました…」

キョン「そうですか…行ってみましょう」

・・・・・・・・・・
・・・・・・

キョン「いませんね…」

みくる「ごめんなさい…」

キョン「いえ、まあ見てから時間も経ってますしね…一度部室に行きましょう」

みくる「うん…」

ガチャ

??「ひいいいっ!」バタバタ

キョン「うわっ…この声は…」

みくる「涼宮さん!?」

ハルヒ「いやっ!いや来ないでええっ!」ブンブン

キョン「落ち着けハルヒ!俺だ!モノ投げぼがっ」ベキ

みくる「ひゃああ~キョンく~ん!」

ハルヒ「はぁ、はぁ…キョン…?」

キョン「痛ってえ…何しやがる…」

ハルヒ「キョンなの…?キョン…うえっ…ふえっ…ぶひっ…」

キョン「朝比奈さんに当たったら…うわっ」

ハルヒ「わああキョン!キョン!怖かったよう!」ガシッ

キョン「お、おい、ハルヒ…」

ハルヒ「えっ…えぐ…」

キョン(この調子じゃ古泉の事は言えないな…古泉…大丈夫なのか…)

ハルヒ「わああぁぁあああああん」ピャー

キョン「おい、しっかりしろよお前らしくない」

ハルヒ「だって、ひぐ、だってえ~…」

キョン「朝比奈さんを見ろ、異変に気づいてなかったとはいえ落ち着いてるだろ?」

みくる「あはは…」

ハルヒ「ひっ…ぐす…ひっく…」

キョン「な?ほら、もう泣くな」ナデナデ

ハルヒ「あっ、あんた達、あいつが怖くないの?」

キョン「あいつ?……あいつって誰だ!?」

ハルヒ「……?あんた達、感じないの?どこかに居るのよ…近くにいるの!」

キョン「何を言って…」

ハルヒ「怖い!怖い怖い怖いよお!キョン、ここにいて?一緒にいてぇ~っ!」

みくる「涼宮さん…」

キョン「ハルヒ、悪いがそれはできない」

ハルヒ「え…」

キョン「この怪異の鍵は鶴屋さんなんだ…俺は鶴屋さんを探さないといけない」

ハルヒ「ダメッ駄目よキョン!あいつに見つかったら…違う、きっともう見つかってる…」

キョン「何にせよハルヒ、俺は鶴屋さんを探しに行く」

ハルヒ「行かないで!命令よ!行ったら死刑なんだから!」

キョン「心配すんな、ハルヒ…」

ハルヒ「やだよぅ…怖いよぅ…」グスグス

キョン「朝比奈さん」

みくる「はいっ」

キョン「ハルヒをお願いします」

みくる「はい…さ、涼宮さん?私が一緒ですよ?」ギュ

ハルヒ「あっあっ…みくるちゃん…ううぅ…」ギュー

キョン「ハルヒ、俺は必ず帰ってくるからな」ガチャ…


さて困ったぞ死ぬほど眠くて頭が回らない…
そして明日はけっこう大事な仕事だ

ということでゴメン寝ます
明日の夕方まで残ってたら続き書きます…

落ちたら落ちたで牡蠣ダメするかも
まあそうなるといつになるかわかんないんです…

ありゃ追い付いた

なにこれ原作あるのん?

ただいも

あ、やっぱ30分くらいしたらおっぱじめます
まじごめん

>>100
原作は無いです
一応頭ん中で大まかな話はできてます

キョン(さて…少し整理してみよう)

キョン(まず何かが起きていることは確かなようだ)

キョン(この異変はいつ始まった?)

キョン(昨日、長門の様子がおかしかった)

キョン(あの時点で、既に異変に巻き込まれていたんだろうな…)

キョン「……」キョロキョロ

キョン「……」

キョン(では発端は?)

キョン(異変に気付いた古泉は、事態の究明を図るが…)

キョン(…………古泉………)

キョン(古泉は言った…鶴屋財閥、研究、奇妙なニュース…)

キョン(鶴屋財閥の規模は知っている)

キョン(俺が知りようも無いってくらいデカイってことだ…)

キョン(色々な研究を手掛けていても不思議じゃない…)

キョン(研究…鶴屋財閥は何の研究をしていたんだ?)

キョン(…これは鶴屋さんに聞くしかないだろうな…)

キョン(古泉の行っていた変なニュース…)

キョン(思い当たると言えば、昨日のアレだ…)

キョン(事故か何かで何かが外に流出した…)

キョン(その何かが原因か?)

キョン(……)

キョン(ダメだ…放射能だろうがウイルスだろうが、こんなふうになった原因にはならんだろう…)

キョン(それに、古泉が言っていたのがあのニュースとは限らない…)

キョン(新聞はどうだ? 確か職員室にあるはずだ…とりあえず校舎に行くか…)

キョン(次は人だ…)

キョン(国木田、古泉、救命士の二人、阪中、岡部、2年の男、朝比奈さん、そしてハルヒ…)

キョン(まず国木田だ…何か心此処に有らずって印象だったな…)

キョン(しかし意思の疎通はできた)

キョン(救命士、阪中、岡部もそんな感じだったな)

キョン(常識的にやるべき事はやっていた)

キョン(古泉に対して阪中は救急車を呼んだと言っていたし…)

キョン(実際に救急車は来た…救命士も緊迫感は欠片も無かったが…)

キョン(手際が悪かったわけではない…)

キョン(………)

キョン(2年の生徒は…黙って前を見ていただけだったが…)

キョン(魂の抜けたようなツラだった…)

キョン(しかし、考えてみればあれは授業を受けていたから…?)

キョン(生徒も教師も居るべき所にいた…)

キョン(国木田達も今はああして黙って向かい合っているのか?)

キョン(そう言えば…黒板に妙な絵が描かれていた気がする…)

キョン(後で調べてみるか…)

支援
1スレでおわる?

―新校舎―

キョン「…鶴屋さん…どこだ…?」


キョン(そして、古泉、朝比奈さん…)

キョン(二人は比較的まともだった)

キョン(二人は特別な人間だ…それが何か関係してるのか?)

キョン(古泉は超能力、朝比奈さんは未来のテクノロジーか何かで…)

キョン(ん…?)

キョン「あぁ、俺を忘れてた」

キョン(俺は普通の人間…だよな?)

キョン(俺もまともだよな…?)

キョン(うーん、振り出しに戻っちまったか…)

キョン(俺達三人に共通することが関係してるのか?)

>>114
終わるはず

ちなみに原作は無いけどモチーフみたいなのはある
気づいてる人もいるかも

キョン(そして、最後にハルヒ…)

キョン(あいつの見せた反応は他の誰とも違っていた)

キョン(SOS団の連中によれば、あいつが最も特別な存在らしい)

キョン(そもそも願望を実現する力があるなら…)

キョン(あいつがあんな風に怯えるのは変だ)

キョン(ズバっと解決してもいいはずだ)

キョン(そう言えば、妙な事も言っていたな)

キョン(あいつが来る…?)

キョン(あいつって誰だ?)


『……?あんた達、感じないの?どこかに居るのよ…近くにいるの!』
『ダメッ駄目よキョン!あいつに見つかったら…違う、きっともう見つかってる…』


キョン「ま、ろくなもんじゃ無いんだろうな…やれやれ」

キョン(やはり、今は鶴屋さんを見つけるしかないか…それと…)

キョン(できれば長門にも会っておきたい…)

キョン(昨日の時点でかなりおかしかったが…)

キョン(可能性は低いが、もしかしたらあの時みたいにヒントをくれるかもしれん)

キョン(朝倉みたいに襲ってくることも無いだろう…)

キョン(そう信じたい)


ムニュ


キョン「ん?」

男子生徒「」

キョン「おい、こんな所で寝るな」

男子生徒「」

キョン「………」

キョン「死んでる」

キョン「ううっ……!」

キョン「…………」

キョン(落ち着け…頼れるのは自分だけだ…)

キョン「はぁ、ふぅ、ふぅ……ええっと…」

キョン(喉仏に鬱血した跡…正面から絞め殺された…のか?)

キョン(今、こんなアグレッシブなことをする奴…誰だ?)

キョン(…)

キョン「こりゃ、覚悟って奴を据えてかないとな…」

キョン「なんまんだぶなんまんだぶ…」

キョン(…ん?廊下の角に…)

キョン(ぐうっ…)

キョン(こいつ、首が…折れてるのか…?)

キョン「!?」

キョン(こりゃあ…こいつ一人じゃないぞ…)

キョン(ううう…)

キョン(3、4…5人倒れてる…)

キョン(だんだん殺し方が酷くなってるな…)

キョン(しかしこの血の匂い…頭がおかしくなりそうだ)

キョン(いつ死んだんだ?)

キョン(…こう言う時、体温を探るのがセオリーだが…)

キョン(とても触る気にはなれん…)

キョン(まあ、血の匂いが濃いってことは…)

キョン(つまりはそういう事なんだろうな…)

キョン(そして、推測するに…)

キョン(殺人犯は、この先…近くにいるってことか…)

キョン「あー…怖いワケじゃない」

キョン「死ぬのは怖くは無い」

キョン「だが俺が死んだらハルヒ達が困るな」

キョン「うん、引き返そう」

キョン「誰も俺を責めまい…勇気ある撤退だ」


            ギニャー……


キョン「…鶴屋さん……」

キョン「くそ……」

キョン「くそおっ!!」ダッ

「ぎにゃーっ!んにゃあああっ!」


キョン「どこだ!?鶴屋さん!」


「ああーっ!あああああっ!」


キョン「クソ、鶴屋さん!せめて生きていてくれ!」


「ぎにゃあああっ!にょろ!にょろ!」


キョン「! ここかっ!」バンッ

キョン「鶴屋さん!!今助け……ま……」

鶴屋さん「はあっ、はあっはぁ、死ね!死ぬにょろ!」ザクッザクッ

学生「」ビクンビクン


キョン「……」

鶴屋さん「はあー、はあー、痛い!?ねえ痛い!?何とか言うっさ!」

キョン「……」

鶴屋さん「はぁ、はぁ、はぁ…はぁ……ふー…」

キョン「……」

鶴屋さん「あれ?」

キョン「……」

鶴屋さん「誰かなっ?」クルリ

キョン「……」

キョン「……」

鶴屋さん「やぁやぁ、キョン君じゃないか!」

キョン「……」

鶴屋さん「そだ、キョン君を殺せば、少しは…」ユラリ

キョン「……」

鶴屋さん「いっちょ殺ってみるっさ!」

キョン「……」

鶴屋さん「いくよっキョン君!」ダッ

キョン「……」

キョン「……!!」

バキッ

鶴屋さん「に゛ゃっ」ズシャッ

キョン「は―っ、は――っ、は―っ」

鶴屋さん「痛…キョン君…?」

キョン「はー、はー、なにやってんだあんた…」

鶴屋さん「キョン君、もしかして、まだまともなのかい…?」フラ

キョン「近づくなッ!!」

鶴屋さん「いや~、よかったにょろ~…」ポタ…ポタ…

キョン「あんた…何てことを…」

鶴屋さん「あ、ねえキョン君、一応、いっこ聞いていいかい?」ゴシゴシ…

キョン「動くな…動くなよ……で、何をだ」

鶴屋さん「怖いかい?」

キョン「…?」

鶴屋さん「怖いかい?世界がこんなになって」

キョン「…怖いね」

鶴屋さん「おほっ♪いいねえいいねえ…あたしは怖くないっさ」

キョン「イカレてるからな」

鶴屋さん「キョン君は手厳しいねっ!でもね、みんなイカレた世界では…」

キョン「…」

鶴屋さん「おかしいのはどっちかなっ♪」

キョン「……」

鶴屋さん「ね、キョン君…今、怖くないって言ったけど、ホントはねっ」

キョン「……」

鶴屋さん「とっても怖いっさ!」

キョン「そうは見えないがな」

鶴屋さん「怖くない…怖くないのが怖いっさ」

キョン「?」

鶴屋さん「取り返しが付かないことすれば怖いかなって思ったけど…」

キョン「……」

鶴屋さん「どっこい、全然怖くなくて困ってたにょろ!」

鶴屋さん「わっかるかな~?わっかんないよねえ~♪」

キョン「解るかよ…狂人のアタマなんぞ」

鶴屋さん「たはー…つれないねっ」

キョン「けっ」

鶴屋さん「あ、もしかしてキョン君、あたしがキミの事襲うと思ってるんかい?」

キョン「まーな…」

鶴屋さん「あっはっは!しないしない!安心するっさ!」

キョン「どうだかね…」

なんとなくモチーフにしてるのがわかってきた

鶴屋さん「ねぇねぇキョン君、そういやあたしに何か用かい?」

キョン「…聞きたいことがある」

鶴屋さん「何でも聞いとくれっ?」

キョン「この異変…いや、それは後だ…何故殺した」

鶴屋さん「怖くないから」

キョン「なんだって?」

鶴屋さん「人を殺したら少しは怖いかな、て思ったっさ」

キョン「頭が痛くなりそうだ…」

鶴屋さん「不安なんだよねっ♪恐怖が無くなりかけて、自分が消えてく感覚が」

キョン「本当に痛くなってきた…」

鶴屋さん「さっきはね、人気者のキョン君を殺せば、もっと取り返し付かないから怖いかなって」

キョン「もういい…やめろ」

モチーフって調べたら意味が微妙に違ってた
テーマのほうが正しいかな

鶴屋さん「大丈夫かい?」

キョン「あんたよりはな…」

鶴屋さん「あっはっは、言うねえ!」

キョン「じゃあ、次が本題だ…この異変について、知ってることを教えて欲しい」

鶴屋さん「おっ?おおっ?このあたしにかいっ?」

キョン「あんたんちの研究施設のことは知ってるぞ」

鶴屋さん「んん~っ、キョン君、流石だねっ!核心に迫ってるよっ」

キョン「じゃあ俺が聞きたいこと、解るよな…話せ」

鶴屋さん「んっふっふ…情報を引き出すのが上手いんだねっ!」

>>143
めんご

鶴屋さん「そうさねえ…あたし達が研究してたのはね、人類を新しいステージに押し上げるモノだよ」

キョン「…」

鶴屋さん「上手くいけば、世界中がみーんなハッピーになったにょろ!」

キョン「上手くいけば…ね」

鶴屋さん「上手くいけば、めがっさ画期的な次世代…いんや、高次元エネルギーを精製できるんさ!」

キョン「御立派なこった…それで?出来たのか?」

鶴屋さん「にょろ…それがねえ、ちょ~っと手違いがあったにょろ」

キョン「昨日の流出のニュースか」

鶴屋さん「あったり!」

キョン「何があった」

鶴屋さん「研究所で仲間のロジャー博士が『アレ』に感染しちゃったんさ」

キョン「アレに?感染?」

鶴屋さん「感染?ん~感染というか…汚染というか…浸食というか」

キョン「具体的に…感染するとどうなるんだ?」

>>149
天使の囀りは恐怖が欠落ではなく恐怖が快楽になる

鶴屋さん「難しい質問だねっ」

キョン「言ってみろ」

鶴屋さん「まず、認識するんさ」

キョン「何を」

鶴屋さん「アレを」

キョン「アレって何だ?」

鶴屋さん「…例えるならイノセンス…」

キョン「…?」

>>153
貴志祐介だっけ?昔読んだわ

キョン「鶴屋さん?」

鶴屋さん「にょろ?ああ、えっとね、そいで職員の間で感染が広がったっさ!」

キョン「……」

鶴屋さん「いやぁ、興味深いデータがめがっさゲットできたっさ」

鶴屋さん「驚いたことに、アレは物理的な感染経路を持たないにょろ!」

鶴屋さん「距離も気流も関係なし!」

鶴屋さん「数分で世界の至る所まで拡大しちゃったっさ!」

鶴屋さん「そして…」

キョン「…そして?」

鶴屋さん「純粋無垢な存在が全てを支配する・・・」

キョン「鶴屋さん…?」

鶴屋さん「すべてであって一部である。無限であり、なおかつ0でもある…ブツブツ…」

キョン「だっ…大丈夫…ですか…?」

鶴屋さん「キョン君…アレは…恐ろしい…恐ろしいまでに…優しい…」

キョン「……」

鶴屋さん「いつもあたしと共にいた…あたしはそれに気づいた…気づいていなかったあたしは気づいた」

キョン「……」

鶴屋さん「あたしは嫌だった…恐怖を失って凄く後悔した…でも…今は幸せ…」

キョン「う……」

鶴屋さん「アレがいる…一緒にいる…人と人では不可能な繋がりが可能になった」

キョン「うう…」ガタガタ

鶴屋さん「アレはどこにでもいる…あれは一つじゃない…でも…唯一の存在…あたし達が気付かなかっただけで…いつも傍に」

キョン「はぁ…はぁ…」ガタガタ

鶴屋さん「もう怖くない…怖くないことも怖くなくなった…」

キョン(聞くな…意思を強く持て…ッ)

鶴屋さん「全て解った…物質…空間…時間…存在…虚無…心…」

キョン(戯言だ…ッ!妄想だ…ッ!)

鶴屋さん「彗星の軌跡に浮かび上がる八文字の約束…ボソボソ…」

キョン「!!!」ギクリ

鶴屋さん「ね、キョン君もすべての真実に触れてごらん。大丈夫、怖くないから…あたしも一緒についていくから」

キョン「…あ…」

鶴屋さん「ねえ…一緒に真理の棺の鍵を受け入れて…」

キョン「……うわああああああっ!」ダッ…

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・

キョン「はぁ、はぁ…」

キョン「…………」フルフル

キョン(誰かがいた)

キョン(人じゃなかった…鶴屋さんじゃなかった…)

キョン(怖え…ちくしょう…)

キョン(鶴屋さんはもうダメだ…)

キョン(長門…長門はどこだ…)

キョン(長門を探しに…)

キョン(ダメだ…心が折れそうだ…)

キョン(人に…だれでもいい、生きた人間に会いたい…)

キョン(一度、部室にもどろう…)

キョン「………」トボトボ…

キョン(幾つか解ったことがある…)

キョン(やはり発端は鶴屋財閥の手掛けた研究所の事故だった)

キョン(鶴屋さんが『アレ』と呼ぶモノに感染すると…)

キョン(あんな風な悪魔的お花畑になっちまうわけか…)

キョン(鶴屋さんは…物理的な感染経路を持たないと言っていた…)

キョン(世界中が感染した、とも…)

キョン(あり得ない…あるわけない…)

キョン(俺はマトモだ…ハルヒも…朝比奈さんも…)

キョン(…今のところは…な)

キョン(早く何とかしないと…古泉も長門もいない今…俺が…)

キョン(俺に出来ること…何か…)

キョン(いや、もういい…)

キョン(今は…ハルヒに会いたい…朝比奈さんの淹れたお茶が飲みたい…)

キョン(少し、横になりたい…)

ガチャリ…

キョン「……」

キョン「ふっ……」

キョン「ふふっ……」

キョン「いねえ……」

キョン「どこ行った…ハルヒ…朝比奈さん…」

キョン「まったく…あいつら…と…きたら…」

キョン「ほんと…しょうがねえな…ぐふっ」

キョン「う…ううう…ふぐっ…うっうっ…」

キョン「1分…うぐっ…ふ…ひっ…」

キョン「1分だ…そしたら…探しにいくから…」

キョン「うお…おぐ…ひっ…ううっ…」

キョン「俺が…えぐっ…迎えに行くからな…」

キュン「ううううーっ…うっ、うううっ…」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・

スイマセン今日はここまでにします
キリもいいし…

2連で遅刻とか色々マズすぎるので…

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