コナン「Dark Blue(ダークブルー)?」 (60)


コナン「夏休みに知り合いの山荘に行く?」

アガサ博士「何人でも誘っていいと言われたから、少年探偵団や蘭君も呼べばよかろう」

コナン「随分と太っ腹だな」

アガサ博士「それと、この話には裏があるんじゃ」

コナン「聞かせてくれよ、博士」

アガサ博士「実はのう、この旅行には可愛い娘が参加するんじゃが」

アガサ博士「上手くいけば、その娘を喰っちゃえるぞい」


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アガサ博士「これは彼女の婚約者で、この企画の主催者であるわしの知り合いも了承済みでの」

アガサ博士「それ以外にも女の子が参加するらしいから、上手くやれば、喰い放題じゃわい」

コナン「面白い話じゃねえか」

アガサ博士「新一には時計型麻酔銃があるが、針の本数に限りがあるじゃろ」

アガサ博士「睡眠薬入りの缶ジュースとスタンガンを用意してやったぞい」

コナン「サンキュー、博士」

アガサ「くれぐれも悪用するんじゃないぞー」


別荘


光彦「広い別荘ですねー」

元太「凄げぞ」

灰原「プールもあるんみたいね」

蘭「学校のより広いわ」

歩美「歩美、泳ぎたいー」

ザワザワ

コナン(ちっ、ヤクザの息子とマネージャー、それから教師)

コナン(主催者とその同級生二人……男が結構いるな)

コナン「競争率高いじゃねえか、バーロー」ボソ


コナン(とりあえず、ヤバそうなヤクザの息子をぶっ殺して、山に埋めてやるか)

コナン「あれれー、お兄さん」トテトテトテ

英二「あ? 何だ、坊主」

コナン「実は折り入って話があるんだけど」

英二「何だよ、話って」


屋敷裏

コナン「それはね、こういうことさ」トケイガタマスイジュウ

英二「っ……!」バタ


屋敷

蘭「コナン君、どこ行ってたの」

コナン「何でもないよー」

コナン「それより、そろそろ食事?」

コナン「ん? あれは」

ほのか「……」

コナン(あのメイド、けっこう可愛いじゃねえか)

コナン「ねえ、お姉さんー」トットット

ほのか「どうかなさいましたか、江戸川様」

コナン「僕、トイレ行きたいー」


トイレ前


ほのか「ここが男性用のトイレになります」

コナン「ありがとう、お姉さん」スタンガン

ほのか「」バタリ

コナン「後は、トイレに連れ込んでヤッてやるぜ」ズルズル

―――――
―――
――

コナン「あ? こいつ、まさか非処女かよ」

コナン「バーロー、ビッチは死ね」ビリビリビリビリ

コナン「やべ、スタンガンの充電、全部使いきっちまった」


コナン「こいつ、死んだか?」アシデケル

ほのか「」

コナン「まあ死んでんだろ」

コナン「トイレのロッカーの中にでも隠しとくか」バタ

コナン「これでよし、と」

コナン「次は芸能人のロリ女でも狙うか」

コナン「となると、あのマネージャーが邪魔だな」ニヤリ


食堂


アガサ博士「おう、新一、さっそく獲物をGETしたぞい」

コナン「あ? 妹と双子がいないじゃねえか」

アガサ博士「わしの好みだったんでのう」

アガサ博士「睡眠薬で眠らせて、森の中に隠しておいたわい」

コナン「処女だったか?」

アガサ博士「まだ、見ておらんよ」

アガサ博士「わしの地下研究室に連れ帰って、じっくり味わうつもりじゃ」


アガサ博士「それと、さっきラジオで聞いたんじゃが、この辺りで連続レイプ殺人犯が出たらしいぞい」

アガサ博士「何でも、逃走中でここに来る可能性もあるとか」

コナン「ラッキー、そりゃツイてるぜ、博士」

アガサ博士「どういうことじゃ?」

コナン「俺達の犯行を全部、そいつに被せてやればいいんだ」

アガサ博士「しかし、さすがに犯人がやってもいないことを、でっちあげるのは厳しいのではないかのう」

コナン「そんな時は、麻酔銃で眠らせてから、変声機を使って自白させればいいんだよ」

コナン「俺は、ずっとそのやり方で事件を解決してきたぜ」

アガサ博士「それもそうじゃった」


コナン「それじゃあ、俺も獲物を捜しに行くぜ」


廊下

コナン「ねえねえ、お兄さん」ニコニコ

真岡「どうしたのかな」

コナン「アンタ邪魔なんだよ」キックリョクゾウキョウシューズ

真岡「がはぁ!」ボキ

コナン「直接蹴ってやったぜ。首の骨は折れたか」

コナン「これが一流のサッカー選手だ、バーロー」


コナン「さてと、あとはあの芸能人を」

コナン「ん? 何だ、こりゃ」

コナン「おいおい、このマネージャー、盗撮写真と画像をもってやがる」

コナン「下着、下着、おっ、全裸もある」

コナン「無害な顔して、やるじゃねえか」

コナン「これなら、いつでもあの芸能人を脅して呼び出せる」

コナン「となれば、あれは後回し」

コナン「次の獲物をハンティングに行くぜ」


後日


鈴香「日記を返して!」

鷹峰「何だね、その態度は」


廊下の角

コナン(何だか知らねえが、あの日記が見られちゃまずいもんらしいな)

コナン(ということは、教師から日記さえ奪えば、あの女は言いなり)

コナン(後々、呼び出して芸能人と一緒に3Pできる)


コナン「わー、道に迷っちゃた」

鷹峰「むっ」

鈴香「そ、それじゃあ失礼するわ」

鷹峰「ふん、後で部屋に来たまえ」

コナン「ねえ、オジサン。ちょっと部屋に来てくれる」

鷹峰(まさか、今の話を聞かれたか)

鷹峰「ちっ、いいだろう」


鷹峰「それで、何のよ、ぐぇ!」

コナン(伸縮サスペンダーを利用して、こいつを天井に吊るしあげる)

鷹峰「」ブラリ

コナン「さて、日記はこれだな」

コナン「くっく、なるほど、こりゃ人には見せられねえな」

コナン「これで、あの生意気な女も俺のもんだ」

コナン(こうなると、例の本命もGETしたいぜ)


コナン(しかし、そんな俺を嘲笑うかのように事件は起きた)




蘭「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

音羽「そ、そんな」

玲矢「嘘だろ」

アガサ博士「ありえんぞい」

コナン「どうし……マジかよ」

コナン(そこに転がっていたのは、真っ二つにされた後、片側ずつ繋ぎ合わされた――)

コナン(元太と光彦の死体だった)


コナン(こんな卑劣な犯行を俺は絶対に許さねえ)

コナン(この事件、絶対に解決してやる)


後編に続く

ネクストコナンズヒント!

『うな重』

アガサ博士「一体犯人は誰なのか」

コナン「皆も推理してくれ」

本日はここまで。読んでくれた人に感謝。


園子「警察が来られないですって」

蘭「どういうこと、執事さん」

ナイジェル「それが、その」

玲矢「崖崩れが起きて、道が塞がっているんだよ」

蘭「そんな」

歩美「歩美、こわーい」


小五郎(この事件の犯人は一体誰なんだ)

小五郎(人が何人かいなくなっていることも含め)

小五郎(この名探偵、毛利小五郎が解決してやる)

小五郎(待てよ、そもそも犯人なんかいないんじゃないのか)

小五郎「分かったぞ、この事件の真相が!」

音羽「ほ、ホントですか」

鈴香「説明してもらえるかしら」


小五郎「元太君と光彦君の死因は自殺」

小五郎「すなわち、これは事件ではありません!」

音羽「まさか、そんなこと」

小五郎「彼らはお互いに刃物を突き立てた」

小五郎「そうすれば、この状況が出来上がる」

小五郎「何もおかしな点はありません」


雪斗「それはあり得ない」

小五郎「ん? こんな子供は自殺をしないとでも言いたいのか」

小五郎「言っておくが、事件捜査でそういう決めつけは」

玲矢「そうじゃねえよ」

玲矢「もし自殺したなら、その時使った刃物がどうして現場に落ちてないんだ」

小五郎「っ……!」

小五郎「そ、それは犬か猫が咥えて持ってい」

雪斗「それだけじゃありません」


雪斗「二人は糸で縫いつけられていたんですよ」

雪斗「これが自殺なら、一体どうやって、死体はくっ付いたんです」

小五郎「ぐぬぬ」

コナン(ちっ、やっぱりおっちゃんじゃ、この程度か)

コナン(仕方ねえ)

コナン「」トケイガタマスイジュウ


小五郎「ふにゃあー」バタリ

玲矢「これは、まさか」

雪斗「うわさに聞く眠りの小五郎か」

小五郎(コナン)「と、先ほどまでの推理は冗談として、この事件の真の真相を述べましょう」

小五郎(コナン)「この事件の犯人は、ラジオで流れていた連続殺人犯です」

小五郎(コナン)「おそらく食糧でも欲して、この屋敷に入った際、二人に見つかったため、殺害に及んだんでしょう」


ナイジェル「確かに、窓ガラスには割られた形跡があり、冷蔵庫は荒らされておりました」

玲矢「……どうやら、今回の推理は正しいみたいだな」

園子「ど、どうするのよ。がけ崩れで家に帰れないんでしょ」

ナイジェル「犯人の警戒については、こちらで行います」

ナイジェル「皆様は部屋にお戻りください」

コナン(犯人がいつまでも居残ってるわけねーだろ、バーロー)

コナン(とにかく、これでじっくり女を狙えるぜ)


コナン(こうして、俺の名推理によって事件は解決した)

コナン(したかと思われていた)

コナン(だが、しかし、事件はまだ終わっていなかったんだ)

コナン「火事、だと」

コナン(燃える屋敷。犯人による放火)

コナン「バーロー、せっかく弱みを握った女共に死なれてたまるか!」ターボエンジンツキスケートボード


アニス「助けてー」

コナン(いた、仕掛けで押しつぶされそうになってやがる)

コナン(キック力増強シューズでガラスを破壊!)

コナン「ほら、こっちに来て」

アニス「……うん」


鈴香「ぎゃあああああああああ!」

コナン(二人目発見!)

コナン(こりゃ、電気ショックを流されてるのか)

コナン(なら伸縮サスペンダーで体ごと釣り上げて)

コナン「もう大丈夫だよ、お姉さん」

鈴香「あ、ありがとう、坊や」


コナン(さて、こいつらを連れて屋敷から逃げてもいいんだが)

コナン(どうせなら、本命、音羽もGETして3人まとめてヤッてやる)

コナン「真犯人のところにいくぞ」

鈴香「犯人が誰か」

アニス「分かってるの」

コナン「馬鹿と犯人は高い所が好きって決まってんだよ」


展望台


コナン「見つけたぜ、伊能玲矢」

コナン「犯人はお前だ!」

音羽「え、江戸川君」

玲矢「よく俺がここにいると分かったな」

コナン「バーロー、その程度簡単に推理できんだよ」

コナン(あの事件の後、音羽の弱みを握ろうと思って屋敷中に盗聴器を仕掛けたからな)

コナン(てめえらの会話は筒抜けだったんだよ)


玲矢「ここにいるメンバー以外は、お前の連れも含めて全員殺した」

玲矢「殺さない理由がないからな」

玲矢「見当たらなかった連中も、おそらくは焼け死んでる」

コナン「そうか」

コナン(別に蘭とか、死んでもいいけど)

コナン(あんなブスより、今回GETした2人の方が可愛いし)

コナン(あ、でも灰原と歩美は一回くらいヤッときたかったな)


玲矢「俺達の居場所を容易く看破し、知り合いの死にも動じない、か」

玲矢「ただの小学生じゃないな」

玲矢「お前、何者だ」

コナン「江戸川コナン――」

コナン「――探偵さ」


玲矢「探偵、ねぇ」

音羽「え、江戸川君、逃げてください!」

雪斗「早くしないと火が」

玲矢「おっと、逃がすわけにはいかないな。ナイジェル」

コナン(ちっ、麻酔銃の針は残り一本)

コナン(キック力増強シューズもエネルギー切れ)


コナン(麻酔針をあの執事使ったら、伊能をぶっ殺せねえ)

コナン(どうする)

ドドドドドドドドド

ナイジェル「ぐはぁ」

コナン(何!? 突然、執事がマシンガンで撃たれて倒れた)

玲矢「誰だ!?」

アガサ博士「わしじゃよ」


コナン「博士、生きてたのか!」

玲矢「な、何故」

アガサ博士「部屋に置いてあったのはダミー人形じゃ」

アガサ博士「まんまと引っかかってくれたようじゃの」

アガサ博士「さて、音羽君を渡したまえ」

アガサ博士(妹と双子と一緒にわしの実験室で研究してやるわい)


アガサ博士「ほれ、どうした、撃たれたくはあるまいて」

コナン「おい、博士、後ろ!」

アガサ博士「何――」

ナイジェル「うおおおおおおおおおお!」

アガサ博士「き、貴様生きて」ガタ

コナン(そのまま博士は執事と共に炎の中へと消えて行った)


玲矢「……ナイジェル」

コナン「おっと、動くなよ。マシンガンで撃たれたくはないだろ」

玲矢「まさか、こんな形で決着を邪魔されることになるとはな」

玲矢「撃たないのか」

コナン「探偵が人を殺すかよ。あんたには自首してもらう」

コナン(バーロー、てめえは園子を上回る金持ちだからな)

コナン(殺すのは銀行のカードと暗証番号を手に入れてからだ)

コナン(情報を引き出したら、誤射ってことで撃ち殺してやる)

コナン(手に入れた金で無人島に屋敷を立てて、その地下で女三人を飼うんだよ)


コナン「さて、それじゃあ」

ほのか「玲矢様から銃を下ろして!」ドス

コナン「かはっ」

コナン(背中から包丁で一突き? 俺が死ぬ? こんなところで)

コナン(嫌だ、死にたく)バタ

ほのか「玲矢様、ご無事ですか」

玲矢「ほのか、お前、生きてたのか」


ほのか「はい。この少年にスタンガンで気絶させられてしまって」

玲矢(……まさか)

玲矢「そいつの体を調べてみてくれ」

ほのか「これは、日記と盗撮写真ですか」

アニス「!?」

鈴香「それはっ!」

玲矢「……そういうことか」


玲矢「こんな盗撮写真を撮れるのはマネージャーだけ」

アニス「嘘、真岡さんが」

玲矢「この坊主は写真を奪って、真岡がアニスに近寄らないように脅してたんだ」

雪斗「真岡さんの姿が見えなかったのは、それが理由か」

鈴香「それじゃあ、日記を鷹峰から奪い返したのも」

玲矢「この坊主ってわけだ。見られちゃまずい事が書いてあったんだろ」

鈴香「……ええ」


ほのか「それから、これはドリンクですね」

玲矢「それはおそらく英二の用意した睡眠薬入りの飲み物」

玲矢「音羽に飲ませるつもりだと、本人は言っていた」

音羽「じゃあ、江戸川君は私を守ってくれていたんですか」

玲矢「そういうことになる」


玲矢「ほのかを気絶させたのは、これ以上お前に罪を重ねさせないためだろう」

玲矢「ガキ二人の死体を二つにする仕事は、ほのかにやらせるつもりだった」

玲矢「だが、ほのかがいなかったら、仕方なくナイジェルにやらせたんだ」

ほのか「江戸川様……」

玲矢「そして、俺が気に入らなかった妹と双子」

玲矢「本来、死ぬのはあいつらのはずだった」


玲矢「だが、江戸川はアガサに指示して早々に二人を隔離した」

玲矢「思えば、江戸川はあの時から、俺の計画に気付いていたのかもしれない」

雪斗「凄い、そこまでの推理力があるなんて」

玲矢「ほのかに刺されたのも、おそらくはわざと」

玲矢「これ以上、人を殺すなという、ほのかに対するメッセージ」

ほのか「そんな……私などのために命を捨ててまで」


玲矢(本来の目的だった雪斗との決着はついていないというのに……何だ、この敗北感は)

玲矢「……決着がつかなければ俺は死ぬつもりだったんだがな」

玲矢「気が変わったよ」

ほのか「玲矢様、それじゃあ」

玲矢「……分かった自首しよう」

雪斗「玲矢……!」


ほのか「私は玲矢様のお傍にいます」

ほのか「共に罪を償っていきましょう」

音羽「雪斗君……」

雪斗「これで終わったんだ、音羽」

アニス「江戸川コナン」

鈴香「貴方は紛れもない名探偵だった」


アニス・レナフォード

哀沢鈴香

伊能玲矢

ほのか

哀沢琴美

千堂リナ

千堂リオ


本来であれば死ぬはずだったもの達は、一人の探偵の手によって救われた

江戸川コナン

身体は子供、頭脳は大人―-迷宮なしの名探偵

真実はいつも一つ!!

FIN


雑誌の付録についてきたエロゲーをプレイした勢いで書いたこのss。
これまで書いたコナンss以上にはマジキチになったと思います。
ただ、こうして書いてみると、これって案外マジキチじゃなくても行けるかな、と思ってしまいました。
金持ち繋がりで園子が誘われて、それにコナンが付いて行ったみたいにすれば、真面目なssになるかもと。
ともかく、このssはこれにて終了。マジキチでしたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

作者の前のコナン作品

コナン「カルタグラ」
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月19日 (金) 22:38:33   ID: ar4f6w2F

実際、こんな感じなのかもしれないな

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