女「男、邪魔するぞー」(497)

男「どうしたんだ、こんな時間に」

女「ゲームやりにきた」

男「またか、ファミコンはあそこだ」

女「男もやろうぜー」

男「嫌だ、親友の頼みでも、もう11時。明日学校だぞ」

女「男の家から行けば近いからいいよ」

男「はぁ…泊まる気かよ。前来た時のパジャマ、そこのタンスに入ってるから」

女「ありがとねー」

女「ロックマンってさー」

男「おい、俺寝るんだけど」

女「え?あ、1人だけベッドずるいー」

男「お前用にウォーターベッド買っただろうが、膨らませろ」

女「お肌が荒れちゃう」

男「肌を気にするなら寝ろよ」

男「結局俺がウォーターベッドか」

女「ぬふふー一緒に寝てあげてもいいぜー」

男「じゃあそうしよっかな」

女「百円ね」

男「追い出そうか?」

女「すいませんごめんなさい調子のりました」

女「ロックマンー」ピコピコ

男「うるさいー、寝たいー」

女「明日は休もうよー」

男「普段ならそれでもいいけどね、明日は数学1あるから出たい」

女「数学馬鹿はこれだから」

男「オールバカよりましだ」

女「ぬ、言ったな、私にゲームで勝てない癖にー」

男「俺のゲームを俺以上にやるお前ってどうよ」

男「しかしお前ももう少し親と仲良くしろよ」

女「ぶー、嫌だ」

男「嫌でもいつまでも俺の家に居座るわけにいかないだろ」

女「マジで!?」

男「お前がマジで?」

女「…ねえ男」

男「んー何?」

女「ちょっとぎゅーっとして」

男「親友の頼みとして?」

女「親友の頼みとして」

男「じゃあ仕方ない」ギュー

女「ん、おやすみ」

男「ああ、おやすみ」

女「明日はどこ行こっかー」

男「学校だろ」

女「ち」

男「ほら起きろー朝だぞー」

女「学校行きたくないー」クルン

男「布団使って引き込むなー、飯作らないぞー」

女「それは困る」ガバッ

男「制服はそこに置いてあるからな」

男「着替え終わったか?」

女「完了だよ」

男「そうかパジャマの上から着たように見えるのは俺の気のせいだな」

女「…うん!」

男「脱がす」

女「ああっ!パンツだけは!パンツだけは堪忍してー!」

女「うう…見られちゃった…」シクシク

男「昔から何度も見てるだろ、ほら飯だぞ」

女「…またおにぎり」

男「おにぎり最高だろうがボケ」

男「さ、登校するぞ」

女「ほいさらさっさ」

男「あらほらさっさだろ」

女「アラホラサッサー!」

男「じゃあ俺はドロンジョか」

女「私でしょ」

男「黙れ無乳」

男「学校ついたな」

女「むう…」

男「さあ今日も授業だ頑張るぞ」

女「そんな気持ち無いくせに」

男「数学はある」

女「教えてね」

男「親友の頼みなら」

男、女「おはよー」

男友「よっ、また仲良し登校か」

男「親友だからな」

女「親友だからね」

男友「なんかお似合いだよ、色んな意味で」

女『ねえねえお母さん、お母さん』

女母『…』

女『お母さん、お母さん』

女母『…』

女『1人にしないでお母さん』

女母『…』

女『ねえ、なんで動かないのお母さん』

女母『…』



女「…んむゅー」

男「寝るな、起きろ」

女「…んー、あれ?男?」

男「数学寝るとはいい度胸だな、円周率の少数点以下の数字だけ、飯抜きだ」

女「か、勘弁!」

放課後

男「…ったく、今日も寝やがって」

女「ふへー、ごめーん」

男「明日から気をつけろよ。…帰るか」

女「…ねぇ」

男「ん?」

女「怖い夢見ちゃった、男の家、行っていい?」

男「…はぁ、親には俺から電話しておくよ」

女「優しいね」

男「お前は俺の数少ない親友だからな」

男『…』

モブ『殺人犯』
モブ『殺人犯』
モブ『殺人犯』

男『…』

モブ『親が』
モブ『親が』
モブ『親が』

男『…』

モブ『子供』
モブ『子供』
モブ『子供』



女「…男っ!焦げてる!焦げてる!」

男「ん?…うわっ!?」

女「私の晩飯ー!」

男「ああ…ボーっとしてた」

女「むう、コゲコゲハンバーグは久しぶりだなー」

男「…最初は下手だったからなー」

女「あの時と違ってコゲコゲでも美味しいけど」

男「明日はミスしないようにするよ」

男「ん…寝るか?」

女「やだえっち///」

男「永眠するか?」

女「ぐっすり7時間コースで」

男「また同じベッドか、ウォーターベッドさん可哀想だろうが」

女「ぬくぬく二倍でで温かいよー」

男「ああ、温かいな」

女「…怖い夢見れないといいな」

男「もしそんな夢見たんだったら夢の中で俺がその幻想をぶち壊してやる」

女「オナニーぐらいにしか使えない右手のくせに」

男「なんとお前の機嫌を直せる安心ハンドなのだ」ナデナデ

女「ふふ、嘘クサいけど嘘じゃないね」

男「おはよう」

女「…あと9時間」ムニャ

男「まあ休みだし寝てていいか」

女「おはよう!遊ぶよ!」

男「…はぁ」

男「出掛けるのか?」

女「うん!」

男「じゃあゲーセンでも行くか」

女「ふふ…負けないよ」

男「なんでバトル前提だよ」

女「HAHAHA!ボーダーブレイクは我がフィールドだ!」

男「死んだぞ」

女「…これ嫌い」

男「金が超高速で消えたぞ」

女「このままでは帰れない!男、とるべし!」

男「よっしゃ、けいおん!マグカップの在庫0にしてやるぜ」

女「自転車移動なんて風情がないねー」

男「高一にこれ以上を要求するなよ」

女「風が冷たーい」ブルッ

男「こいでやってるんだ、文句言うな」

女「うう…」ガチガチ

男「…はぁ、マフラー使え」

女「本当!?ありがとう!」ギュッ

男「しまってるヴヴヴヴェ!!」

男「ハァハァ…疲れた…」

女「映画館とうちゃーく」

男「アニメ以外見ないぞ…ハァハァ…」

女「残念、恋愛映画だよ、駄目?」

男「お前の…ハァハァ…頼みなら仕方ない…ハァハァ…というか早く休みたい」

男「…」

女「…」

女優『いやぁあああ!死なないでぇえ!』

男優『俺の分も…生きろ……』

女優『いやぁあああ!!』

男「…」

女「…」スヤスヤ

男「…」

女「…」

男、女「糞つまんねぇ!!」

男「まったく、死ねばいいのか死ねば。簡単に殺して簡単に感動とれてよかったですねー、しかしそれは恋愛か!?」

女「男の言うとおり、あれは恋愛なんかじゃないって、闘病でしょ。無理に恋愛絡めないでいいから、生きる意味とかいらないから」

男「と言うわけで金返せ、お前のせいで2000円無駄だ」

女「無駄って事がわかったから無駄じゃないんだよ、男」キラキラ

男「諭す目はやめろ」

女『…ねえ君、誰?』

男『ごめんなさい』

女『なんで謝ってるの?』

男『ごめんなさい』

女『お母さんは…どこ?』

男『…ごめんなさい』



女「…ふにゃ」スヤスヤ

男「まったく、寝やがって…自転車乗れないだろうが」

女「…」スヤスヤ

男「…はぁ、電話しないとな」ピポパ

?「はいー」

男「ああ、こんにちは」

?「あら、男君?女が世話になってるわ」

男「いえいえ、今日も泊まるそうです」

?「あらあら…今日こそ子づくり?」

男「いえいえ…今日もゲームです」

?「遠慮はいらないわ、つくっちゃいなさいよー」

女母「女の母親である私が言ってるのよ?」

男「…」

女「…うみゅ」スヤスヤ

男「無防備に寝やがって…襲っちゃうぞー」

女「…にへらー」ニヤニヤ

男「…恋なんてしちゃいけないのになー」

男「駄目だなー俺」

ちょっと用事で離れる

           /ヽ  ,. . .-‐…‐- . .
        {_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、

        {>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : : /;;;;;;Y: : : : : : : : : : : : : : : : : : .___
.   /: : : :/丁⌒: : :∧ : : /: /` }: : : : : :ハ;;;;;;}

   /: : : :/: : :{: : 八: :{:>x/| /   |:i : : :}: : : };;;∧
.  /: : :/} : : :八Y⌒jY´んハ从  从-‐ノ: : :/Y: : :.   
 /: : / /: :/: : : V(.  弋ツ    心Yイ : ∧ノ: : ハ  
 !: : :!//i: : : : : 个i ''''     , {ツ /彡く: ハ: : : :i
 }: : :ヽ  / : : : i: :´{入   _     /: : : ∧: i i: : : |
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、  `  イ: : : :/ }: リ: : :ノ   保守ですの!
: : :/\: : V : /ノ:/     VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{     rv\j  { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: (  ): : :{八   /ヘJ ̄ ̄ {_/ /   \j: : 八: :}
 (  ー=ミ  彡'  ト、 / / 〔o〕     `トしヘ. _ \{ j ノ
   r=彡' ー=ァ |\{.      . -‐、‐=ァ′  ヽ  \(
   `フ   (   |   \_/  x个彳)   ∧   \
             ヽ   | _/  ∨ {\  /、ヽ     ヽ
            ヽ  ー-ヘ.    ∨j   ヽ{__>  . _}
            〉    \   \
               /       \   \
           /           \   \
            〈               j\   \
          / ー--==ニニ=く  \

ただいま、保守ありがとう


女「…おはよ」

男「おはよう」

女「あれ?映画は?」

男「寝てたよ」

女「あう…時間損した」

男「今日はどうする?」

女「じゃ、ゆっくりしてるー」

男「あいよ」

男『お父さんは捕まった、お母さんは消えた…一番大事な人も』

男『独りぼっち』

女『私がいるよ』

男『いるけど、いなくなったんだ』

女『わからないなあ』

男『…そっか』



男「…」スヤスヤ

女「男ー風邪ひくよー」

男「…」スヤスヤ

男「ねえ、たまの休みくらい家族と過ごせば?」

女「…嫌だ、嫌いだもん」

男「嫌なことがあるのは仕方ないけど、それも克服しないと」

女「…私の本当のお母さんじゃないもん、だから嫌い」

男「…そっか」

女「ねえ」

男「なに」

女「私のこと、好き?」

男「ああ、愛おしいくらに狂おしく好きだよ、親友として」

女「へへっ、満足」

男「そうか」

女「ぎゅーっとして」

男「親友の頼みなら」ギュッ

女「ん…落ち着く」

男「どうも」

寝る、蝶・寝る

保守ありがとう

男「明日は学校だ」

女「む、嫌だなぁ」

男「サボタージュはいけないぞ」

女「むぅ…」

男「それに僕は友人がいないんだ、親友にいてもらわないと困るんだよ」

女「…仕方ないなぁ」

男「ありがとな」

女「美味しいお弁当作ってね」

男「はいよ」

男「おはよ」

男友「よっ」

女「ぐーてんもーげん」

男友「ぐーてんもーげん」

男「明日から懇談会か、嫌だな」

男友「まったくだよ、親に何言われるか…」

男「言われるだけいいよ」

男友「そんなに酷いのか?お前」

男「色々酷いよ。あ、女、きちんとプリントは見せたよな」

女「はいえ」

男「どっちだおい」

男「なあ」

女「ん?」

男「そろそろ親と仲良くしなって」

女「…」

男「親にイライラするのも中学生で終わりだって、同じ人間同士仲良くした方が得だろ」

女「でも、本物じゃないもん」

男「…」

女「私のお母さんじゃないもん、偽物だもん、嘘だもん、血の繋がりも乳の繋がりもないもん」

男「いや、確かに胸は……ね」

女「男も思うでしょ?」

男「…けど、君の親だよ」

女「…違うもん」

男『…お父さん?』

男父『…』

男『なんで黙ってるの?』

男父『…』

男『なんで包丁なんて持ってるの?』

男父『…』

男『お母さん達はどこ?』



男「…いる方がいいのになぁ」

放課後

女「男遅いなあ、先生の手伝いなんて断ればいいのに」

男友「なあ、お前達って付き合ってるの?」

女「親友だよ」

男友「仲良すぎないか?」

女「…特別だから」

男友「ふうん」

男「寒くなってきたな…」

女「…ねえ」

男「ん?」

女「親友?」

男「親友」

女「いつまでも?」

男「どこまでも」

女「そっか」

男「安心した?」

女「んー」

女「ちょっと残念かな?」

用事で離れますん

>>女「いつまでも?」

>>男「どこまでも」

なんかフルメタ思い出した

ただいま、保守ありがとう

女「むー」

女母「ありがとうね、また今度」

男「はい、じゃあね」

女「裏切りものー!」

男「たまには家族と過ごせよ」

女「うぅ…また夜に突撃するからな」

男「ウォーターベッドの出番がやっと出そうだよ」

男「じゃあ」

男「ちょっと残念ねぇ…」

男「俺は大いに残念なんだけどさ」

男「…独り言が多くなったなぁ」

男「んー…寂しいのかな」

男「悲しいのかな」

男「…あいつの大好きなプリンでも買って帰るか」

男「…んー、どのプリンにしようかな」



男母『あなた達はプリン好きねえ』



男「ああ、そういえば俺も好きだったなぁ」

男「あれから食わなくなったんだよなあ…プリン」

男「…12時か」

男「今日は仲良くできたみたいだな」

男「嬉しいやら悲しいやら」

男「…父親みたいだな、おい」

男「寝よう」

男父『…』

男『…こんにちは』

男母『あらあら、そんなに緊張しちゃって』

男父『よろしくな』

男『よろしくお願いします』ペコリ



男「…目覚め悪っ」

男「なんか身体が重っ…」

女「ぽせいどんー」スヤスヤ

男「…窓から入ってきたな」

女「むにゅ…」スヤスヤ

男「ま、今日くらいは感謝しよう」ナデナデ

女『私ね、独りぼっちになっちゃったみたい』

男『…僕も』

女『似てるね、私達。私は女、あなたは?』

男『…男』

女『はじめまして、これからよろしくね』

男『……よろしくね』



女「…ふわ」

男「おはよう」

女「夢見た」

男「悪夢?」

女「ううん、とっても幸せな夢」

女「男と初めて会った日」

男「…そっか」

女「かっ飛ばせ男号ー!」

男「暴れるな危ない」

女「でも男からサボろうなんて珍しいね、数学あるのに」

男「んー墓参りするから」

女「墓参り?」

男「割と大切な人」

女「ふーん」

男「久しぶり」

男「元気にしてるよ。親父…いや、アイツがどうなったかは知らないけどさ」

男「…も元気だよ」



女「男遅いなー、墓石ドミノでもしようかなー」

女「終わった?」

男「うん」

女「じゃあ遊びにいこうよ」

男「はいよ、しっかり掴まってろ」

女「えへー」ギュッ

男「…無乳は訂正するよ」

さて…もう少しで終わらせようか、それとももう少しだらだらしようか迷うんだが

女「ぴきーん!閃いた、京都行こう!」

男「自転車耐えられるかな?」

女「ごめん嘘だから、脚の調整を始めないで」

男「じゃあデパートで買い物かな」

女「うー、夢がないよ」

男「蕎麦を買おう、ちょうど季節だし、蕎麦美味い県に生まれたら蕎麦だろ」

女「うどんにしよーよ」

男「相変わらずそこは譲れないか」

女「蕎麦馬鹿め」

男「結局パスタか」

女「変な所で落ち着いたね」

男「あ、持つよ」

女「いいよ、私も手伝いたいし」

男「じゃあ2人で持とう」

女「…うん!」ニコ

男友「あ…新婚夫婦かよあいつら」

風呂落ち

覗かないでよねっ///

あがった>>1ですが、ごめん。寝る。

おはよう、保守ありがとう。


女「うまうま」

男「うまうま」

女「なんだか家族みたいだねー」

男「そうだな」

女「はー、時間が止まればいいのに」

男「そうだな、できればずっとこのままがいい」

女「うん」

男「何もなく、このままで」

男「ん、明日は…」

女「ん、私のお母さんの墓参りしないと」

男「付き合うよ」

女「ごめんね」

男「こっちこそ」

女「…なんであやまるの?」

男「…なんとなく」

バイトぬけれそうにない、もうしばらく保守お願いします。

男「そういえば、お前胸が少し大きくなってないか?」

女「私ももう16よ?そりゃ大きくもなるよ」

男「急で悪いが体積を測らせてくれないか?」

女「は? なに言ってんのw?へんたーい☆へんたー・・・キャッ!」
          ガバッ!
男「頼む!このとおりだ!最近マスターした微分方程式で正確な女性の体積を測りたいんだ!」

女「それって・・・女の子なら誰でもいいの・・?それとも・・私だけ特別にってこと・・・?」

男「原則的に女性なら誰でもいいん・・・・(バチンッ!) 痛ってぇー!!」

女「バカーーーッッッ!!!!!!」
      タッタッタッタッタ
男「あんな怒ることねぇだろ・・・・・・・・・」

保守ありがとう。

女「おはよう」

男「おはよう」

女「よし、走れ男号!」

男「しっかり掴まってろ」

貴様独立記念日見てたな

>>286わっつ?

男「到着」

女「お花と閃光!」

男「線香な、墓を照らしてどうする」

女「早く!早く!」

男「テンションがピクニックみたいだなおい」

男「ついた」

女「…」

男「お、綺麗な花だ、おばさんがやったのか」

女「…」ブチッ

男「おいおい、なんでむしるんだ」

女「偽物の癖に、本物の母さんだって望んでないもん。…毎年毎年、私より先に来て、最悪」

男「…さいですか」

女「さ、男。墓石綺麗にしよ」

男「はいはい」

男「…」

女「…」

男「ん、帰るか?」

女「うい」

男「んー」

女「…またね、母さん」

女『おかーさん』

女母『…ばいばい』

女『?』


風呂落ち

あがった、そして、多分、寝てしまいそう。

女「…むー?」

男「どうした?」

女「なんだか引っかかるです」

男「なにが?」

女「むー…わからない」

男「プリン食べるか?」

女「食べる!駅前のSokkinのクリームプリン!」

男「わざわざ高いのを所望するのか、お前は」

男「高い…一個千円とかなんだよ」

女「とりょける」ムニー

男「さいですか」

女「あーん」

男「…あ、あーん」パクッ

女「むふふー、美味しい?」ナデナデ

男「…うまい」

女「良かった」ニコ

男「(これで千円は安いな)」

保守ありがとう。ごめん、寝てた。

男「久しぶりの学校だな」

女「あと1日休もうよ~」

男「そろそろ行かないとマズいだろ」

女「むー」

男「さ、行くぞ」

男友「よー久しぶりだな」

男「ああ」

男友「…なぁ、お前と俺って幼稚園からの付き合いじゃん」

男「そうだったか?忘れた」

男友「酷い!小、中、そして今も一緒じゃないか!」

男「お前は俺の集合Aには入っていない」

男友「属していないの俺!?」

男友「まぁ、そんなことより真面目な話」

男「おお」

男友「女ちゃんも同じ幼稚園だったよな」

男「…そうだったか?」

男友「お前と女ちゃんってさ…確か」

キーンコーンカーンコーン

女「男ー!飯だー!」

男「…また今度でいいか?」

男友「あ、ああ…」

男「俺の焼いたウインナーを見てくれ、コイツをどう思う?」

女「すごく…大きいです」

男「赤いウインナーな好きだよなお前」

女「うん、大好き!男ってさ、私の好きなもの何でも知ってるよね」

男「親友だからな」

女「その割には一番好きなものは分かってないね」

男「…ふーん」

男「放課後だな」

女「今日は男の家おっけー?」

男「超おっけー」

女「よっしコンビニで食料調達だ!」

男「何時まで起きてる気だ」

女「ふふ、今夜は寝かせないよ」

男「別のシチュエーションだったらなぁ…」

女「ただいまー」

男「お前の家じゃねえよ」

女「私にとっちゃここが実家なの」

男「ふーん」

女「よし男、ファミコン」

男「いつもの所、ウォーターベッド用意してくる」

男『お母さん、今日幼稚園でお友達が出来たんだよ!』

男母『へー』

男『女ちゃんって言ってね!女ちゃんのお母さんも綺麗なの、お父さんもいたんだよ!』

男母『…ごめんね』

男『ん?』



男「…冷たいなあ」

男「ん?何見てるの?」

女「男の昔のアルバム見つけたんだー」

男「!」ガバッ

女「あ、取らないでよー!」

男「…どこまで見た」

女「え、えと男が赤ちゃんで写真いっぱいに映ってるのしか見てない…」

男「そっか…ご飯作るね」

女「う…うん」

続きが思い浮かばないとです。



女「さんどりおーん」すやすや

男「寝たな」

男「失敗だったな、アルバム残してたのは」

男「…仲良くなりすぎたかもなー」

男「とりあえず焼却処分するか」

男『…』

女『…』

男『…よろしくね』

女『!…うん、よろしく』



男「…いつの間にか寝てたか」

女「しんでれらー」すやすや

男「叶わない恋だよなぁ、いろんな意味で」

男「んー、そろそろ限界かな」

女「しすかりぷすー…」すやすや

男「僕も、君も」

男「と、言うわけで」

男「一週間、俺の家出入り禁止な」

女「…ふぇ?夢?」

男「ノンノン、現実」

女「一週間?」

男「イエス」

女「…いやだああああああ!!」

男「仕方ないだろ、俺とお前は…家族じゃないんだ、いつまでもどこまでも一緒ってわけにはいかないだろ」

女「ぶー」

男「いつかは離れないといけないんだから、依存したままだと困る、さっさと親と仲良くなれ」

女「偽物だもん」

男「本物本物。ほら、餞別にウォーターベッドだ。じゃあな」ガチャン

女「…男の馬鹿ぁあああああ!!」

次の日

男「よ」

男友「よ。あれ?パーツ足りないな」

男「最初に戻っただけだよ…いや、最初じゃないか」

男友「ふーん。あ、この前の話だけどさー」

男「頼みがある」

男友「何?俺は喋ったら駄目なの?」

男「…っていうお願いなんだけどさ」

男友「ふーん、お前と女ちゃんってそんな関係だったのか」

男「彼女の心の傷を掘り起こす気はないから。今言ったのは本当に本当に最後の手段だよ」

男友「…そんなに女ちゃんのことが嫌いなのか?」

男「いや、好きだよ」

男友「なら…」

男「好きすぎて…愛しているからね、今を生きて欲しいんだよ」

男友「ふーん…そっか」

男友「まあ了解したよ」

男「ありがとうな」

男友「ふふ、なんたってお前の最初の親友だからな」

男「そうだったか?」

男友「泣くぞコラ」



男「男友め、遅くまでゲーセン付き合わせやがって…まあ、楽しかったしいいか」

男「今日の夕飯は1人分だし楽…」

女「あ、男…おかえり」ニコ

男「な…お前」

女「待ってたよ、中にいれて」

男「…一週間出入り禁止だって言ったろ」

女「やだよ…偽物となんて仲良くできないよ……男さえいればいいの、私には男だけいれば」

男「…それじゃあ駄目なんだよ、女」

女「なんで…なんでなの…?」

男「…」

女「答えてよ…」

男「…」

次の日

男「…仕方ないなぁ」

男「最後の手だったのに…」ピポパ

男「もしもし?お願いするよ」

学校

女「(男…)」

モブ1「これ本当か?」

モブ2「男って…ヤバいな」

女「!男がどうかしたの!?」

モブ2「女さん?…いや、今朝こんなチェンメが来てさ」

女「…え」

件名:スクープ、男は殺人犯の息子!

男「おはよう」

女「…男」

男「ああ、知っちゃったか」

女「嘘でしょ?」

男「嘘じゃないよ」

女「騙してたの?」

男「騙してるの」

女「そんな…優しかった男も、厳しかった男も……大好きだった男も…全部、全部」ウルウル

男「うん、君の幸せを奪った男の息子だよ…君の隣でのうのうと我が者顔で暮らしてたんだ」

女「…ゔぅ…男だけは…味方だと…思っ…てたのにぃ…」ポロポロ

男「見方が違ったね、僕だけが敵だったのに」

女「う…ゔぅ……嫌ぁぁあああああ!!」ダッ

男「…行っちゃったか」

女宅

女「男は…男だけは……味方だったの…に…」

女「…嫌だよぉ……もう…疲れたよぉ…」

女母「…女」

女「は、入ってく…るなぁ!!…偽物なのに!偽物なのに!偽物なのに!…私の心だってわからない癖にぃ!!」

女母「…」ギュッ

女「…え」

女母「ごめんね、辛いことがあったんだね……女は偽物って言うかも知れないけど、私は…あなたの親だから」

女「…」

女母「偽物って思ってくれていい、私は…今度こそ女を救い出したいの……今までごめんね…私も接してあげれなかった」

女「…」

女母「怖かったんだと思う…けど、私の一番は女だから、今度こそちゃんとした親になりたい…」

女「…お母さん」

女母「どこまでも私は女の味方だからね」ニコ

女「……お母さぁあああん…」シクシク

男「…上手くいったかな」

男友「よ、殺人犯の息子さん」

男「ん、チェンメありがとうな」

男友「別にいいさ…しかしここまでやる必要あったのか?」

男「強引だけどね。人は心に何もない時、初めて人と向き合える、初めて心から理解しようとする……今まで女には俺がいたから、親を無視してた。これできちんと親と向き合える、心もボロボロだから寄りどころを求めるしね、仲良くなれるよ」

男友「親子の仲直りにそこまでするか?」

男「他人と仲良いより、家族と仲良い方がいいだろ。それに、これをキッカケに、ようやく女も俺以外の味方を見つけられるようになるしさ」

男友「お前は…いいのかよ」

男「僕は…女を愛しているからね」ニコ

男友「はぁ…カッコイイな、お前」

男「そうか?」

男宅

男「…」

女母「…今回は本当にありがとう」

男「いえいえ、僕がやりたいようにしただけですから」

女母「けど…私は、私はあなたの家族を不幸に…」

男「あなたがやったわけじゃないでしょう。それに」

男「僕はその方が女…いや、妹が幸せになれると思ってやっただけですから」

女母「けど…私の夫があんなことを…あなたのお母様を」

男「…妹は、そっちを本物だと思ってたみたいですね」



話は十数年前になる

僕には父親がいなかった、母親と二人だけ、寂しくも仲良く暮らしていた。

幼稚園の頃、母親が再婚した。

相手は女の父親だった。

その頃に何があって、女の母親と父親が離婚したのかはわからないが、親権は父親の方にあったらしい。

僕は女の兄に、女は僕の妹になった。

そして、女の父親は僕の母を殺した。

現場で一緒にいた女は目を覚ました時

僕を忘れていた

それどころか、何もかもあやふやになっていた。

あまりのショックに記憶が曖昧になったのだろう

母親の事を忘れ、僕の母を本物の母と思い、父親を他人と思っていた。

僕はこれをチャンスだと思った。

このまま僕が黙っていれば

女は母親を失った悲しみだけで済む、それどころか、本物の母親は生きているのだ。

父親が殺人犯になった真実も、家族を全て失った真実も、僕が全部抱え込んでやればいい。

妹を守るために、僕は全てを背負った。



男「僕は女を好きだったのかもしれない…けど、僕は兄でした、たとえ一瞬だったとしても」

男「兄は妹の幸せを願うべきでしょう?たとえ自分がどうなろうと…僕は当然のことをしただけです」

女母「…ごめんね、ごめんね男君……」

男「やめてください、僕は女の心を傷付けた。それだけは変わらない事実なんですから」

3日後

男「相変わらず俺の周りに人がいない」

男友「なに?カウントされてないの俺」

男「ああ」

男友「泣くぞ…っていうかこれで本当に良かったのか?」

男「…ああ、女もクラスのヤツと馴染んできただろ。蝶・ハッピーエンドだ」

男友「…さいですか」

男宅

男「…なんだよ、持っていってないのか、ウォーターベッド」

男「ったく、パジャマも、制服まで…」

男「…なんか、女のばっかりあるな……」

男「…墓参り、いつも1日前にいってさ」

男「毎回花折られてたんだろうな…多分」

男「…はぁ、独りになったら女のことばかり思いだしてるぞ、俺」

男「女………」

ガチャ

男「ん?」

女「男、邪魔するぞー」

男「なっ!?」

女「男友と…お母さんから全部聞いた。ちゃんと全部、思いだしたよ…お兄ちゃん」

男「あ…あいつら…」

女「まず最初に1つ」

男「ん?」

女「馬鹿ぁあああああ!!」バチーン

男「痛いですっ!?」

女「私がそんなので幸せになると思ってるの?格好つけて自己満足するなー!」

男「う…」

女「それと…次に1つ」

女「ごめんね」

男「女…」

女「今までずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーっと、男に辛い思いさせてきた…私、馬鹿だったね、忘れちゃってた…大切なこと」

女「…そして最後にもう1つ」

男「え?」

女「妹からお兄ちゃんへ…じゃなくて、女から男へ」

女「…好きです、大好きです」

女「これからもずっと、側にいさせてください、お願いします」

男「えと…」

女「…告白、駄目かな?」

男「…こちらこそ大好きです、よろしくお願いします」

女「…う、うぇえええん」ポロポロ

男「だぁああ!?なんで泣くんだよ?」

女「だって…だってぇ…」シクシク



そんな感じでまた僕達は元に戻った

数日後

男「ああっ!遅刻する!!」

女「むー、今日はサボろうよー」

男「今日は数学あるから出たいんだよ」

女「うー、恋人同士なんだよーラブラブチュッチュッしたいよー」

男「う…」

女「もう少しだけこのまま寝ようよー、ね?」

男「…はぁ、負けたよ」

女「えへへー……ねえ男」

男「ん?」

女「愛してる」

男「俺もだ」



女「男、邪魔するよー」完

久々に最後まで書けたー

安心してください、女は神様じゃありません

ベェェェット
ウォーターベッドで勘弁してくださいエロ無理

最後の最後でタイトル間違えてるwwwwwwww


乙。楽しかった

>>476


























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