アルミン「海だ!!」 (18)

※アルミンが海を見る話。地味にほんの少しネタバレ有り。

アルミン「すごいよエレン、とうとう僕らは海に来たんだ!」

エレン「ああ」

アルミン「塩の味・・・っ想像していた通りだ!」

エレン「ああ」

アルミン「ミカサもほら、見える?海だよ!」

エレン「ミカサは疲れて寝ちまってるよ。無理もねえ、ここまで長い道のりだったしな」

アルミン「うん、壁から出てかなり歩いたしね。疲れるのも仕方ないね」

エレン「・・・せっかく海にきたっていうのに、もったいねえなあ」

アルミン「うん。エレン、せっかく来たから遊ぼうよ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379422692


エレン「悪い、疲れたから休憩するよ」

アルミン「そっか・・・」

エレン「・・・しばらくしたら遊ぼうな」

アルミン「うん!!」

エレン「良かったな、海にこれて」

アルミン「色々あったよね」

エレン「・・・色々あったな」

アルミン「でも僕らは巨人に勝った!海に来れたんだ!やったあ!」

エレン「・・・あはは、はしゃぎすぎだぞアルミン」

アルミン「ほかの人たちも一緒に連れてきたかったね」

エレン「ああ」

アルミン「忙しいのかな。何で来なかったんだろう」

エレン「・・・忙しいんだろ」

アルミン「そっか。一段落着いたらみんな海に行くのかな」

エレン「・・・ああ、そうだな」

アルミン「ミカサ、海だよ!見える?」

エレン「だからミカサは寝ているんだって」

アルミン「塩の味・・・想像通りだ!すごいよエレン!」

エレン「そうだな」

アルミン「昔僕をいじめていた彼らにも見せてやりたいな。今どこにいるんだろう最近会ってないよね」

エレン「最近って・・・もう6年近く会ってねえだろ」

アルミン「あはは何言ってるんだよエレン彼らとは昨日も会っただろう?」

アルミン「いじめられてたのをまた君とミカサが助けてくれたんだ」

エレン「・・・アルミン、お前も疲れてるんだよ少し休め」

アルミン「僕は疲れてなんていないよ!!海に来れたんだ僕は海に来たんだ!やったあ!」

エレン「・・・そうだな」

アルミン「エレン遊ぼうよ!海だよ、すごいよ!」

エレン「だから俺は疲れているんだって」

アルミン「そっか」

エレン「・・・」

アルミン「・・・・エレン、あれ、ここはどこ?エレンどこにいるの?」

エレン「俺はここにいるよ」

アルミン「そうだ海だ!海だよエレン僕たちは海に来れたんだよ!!わーい!」

エレン「ああ。嬉しいな」

アルミン「遊びたい!ミカサ見てる?海は広いんだ塩の味がするエレン遊ぼうよ!」

エレン「俺は今疲れてんだよ。アルミン、そろそろ寝よう」

アルミン「まだ昼だよ」

エレン「昼なのか」

アルミン「昼だよ真っ暗だもん」

エレン「暗いのは夜なんじゃないのか」

アルミン「そっか夜なの?」

エレン「夜じゃねえな、今は朝方だ」

アルミン「朝方?朝方って真っ暗なの?」

エレン「朝方は真っ暗じゃねえ。薄暗いぞ」

アルミン「でも僕は真っ暗だよ?」

エレン「そりゃそうだお前は目が見えてねえんだから」

アルミン「真っ暗で目が見えないよ」

エレン「ああ」

アルミン「エレン目が見えないよエレンどこミカサもどこにいるの」

エレン「ミカサも俺もここにいるって」

アルミン「ミカサ返事してよミカサミカサどこ」

エレン「ここにいるって、ほら、触ってみろ」

アルミン「ミカサ、ミカサ?嘘だよこれただの人形じゃないか」

エレン「ミカサだよ」

アルミン「すごく冷たいよ」

エレン「当然だろ、寝てるんだから」

アルミン「そうか寝てるのか」

アルミン「他のみんなは?サシャはクリスタはユミルやジャンやコニーはみんなどこにいってるの?」

エレン「みんな多分寝たよ」

アルミン「皆寝たの?昼なのに?」

エレン「今は朝方だって」

アルミン「真っ暗なのに?」

エレン「だから薄暗いんだってば」

アルミン「そっか。そうなんだっけ。そうそう、そうだよ」

エレン「何言ってるんだよアルミン」

アルミン「アニとベルトルトとライナーも寝たの?」

エレン「ああ、あいつらは起きてるよ」

アルミン「へえ、寝ないと明日の訓練で疲れちゃうのに?」

エレン「アルミン、あいつらも俺らももう訓練の必要はないんだよ」

アルミン「ああそうか。じゃあ彼らはどこにいるの?」

エレン「窓の外から音聞こえるだろ?あいつらは今外で・・・」

アルミン「エレン、疲れたよ」

エレン「・・・俺もだ。寝るか」

アルミン「ダメだよまだ海に着いてない」

エレン「・・・ああ、そうだったな」

アルミン「僕見たんだ!本で!お爺ちゃんが隠し持ってたんだ。海はすごく広いんだよ。今度エレンにもその本見せてあげるよ」

エレン「もう見せてもらったよ。火の海とか氷の大地とか、だろ?」

アルミン「え?何それ?」

エレン「・・・え?」

アルミン「火って何?海って何?氷って何?大地って何?」

エレン「・・・・・」

アルミン「そうだよ!覚えててくれたんだエレン!僕らは巨人に勝ったから、全部見に行けるね!」

エレン「・・・・・・・ああ。全部見に行こう」

アルミン「海だ!!エレン海だよ!とうとう海につけたんだ!!」

アルミン「やったやった!!とうとう海につけた!」

エレン「・・・・・・・・・・・・・・・・」

アルミン「エレン?」

エレン「・・・・・・・・・・・・・・・・」

アルミン「ねえどうしたの?」

エレン「・・・・・めろ」

アルミン「え?」

エレン「もういい加減にやめろ!海なんかないんだよ!」

アルミン「ひっ・・・!?」

エレン「俺らは巨人に何か勝ってない!負けて、ほとんど全滅して!もう人類は終わりなんだよ!!!」

アルミン「え、ええ?」

エレン「第一お前のその足で歩けるわけないだろ?思い出せよお前は巨人に足食われてんだろうがほら!!!」がっ

アルミン「痛、い痛い痛いいたいよやめてやめてやめてください!!!」

エレン「あっ・・・・」パッ

アルミン「ご、ごめんなさいごめんなさいここは何処ですかあなた誰ですかエレンとミカサの所に帰してください」ガチガチ

エレン「わ、悪いアルミン・・・・俺だ。エレンだ」

アルミン「エ、エレン!?早く帰ろうここは怖いよ!!ここにはいたくない!!」

エレン「大丈夫だ、アルミン」

アルミン「こ、殺される殺される!巨人に食べられちゃうよ!今度こそ死ぬんだ!だ、だって、すごく痛いからすぐ死んじゃうんだ!」

エレン「ここには巨人はいない。もう巨人は全滅したんだろ?ここは海だ。氷の雪原でもいい。な?お前は死なないよ」

アルミン「ほ、本当に・・・?誰も僕を殺したりしない?」

エレン「ああ」

アルミン「ここは海なの!?」

エレン「そうだ。ずっと来たかったんだろ?」

アルミン「そうだ海だ!」

エレン「ああ」

アルミン「わーいわーい!!」

エレン「・・・アルミン」

アルミン「え?」

エレン「・・・・・ごめんな」


おわり

やっべめちゃくちゃ早く終わっちまった

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom