唯「目指せポケモンマスター!」(1000)

立ちますように

まさか立つとは

オーキド「お嬢さん、大丈夫か!?」

唯「うーん…」

オーキド「おい!しっかりせんか!」

唯「あれ、…こ、ここは?」

オーキド「よかった。無事みたいじゃな」

唯「!!!みんなは…?」

オーキド「ここに倒れておったのはお嬢さんだけじゃよ。友達とはぐれたのか?」

唯「軽音部のみんなは…って、あ、あなた誰ですか?」

オーキド「な!まさかわしの顔を知らない者がおるとは…!まったく近頃のミニスカートは…!」

唯「(ミニスカート?)」

オーキド「…まあ良い。ワシの名前はオーキド。皆からはポケモン博士と慕われておるよ。」

唯「ぽ、ポケモン!?」

オーキド「とりあえずワシの研究所に来て休みなさい。ここから少し歩けばマサラタウンじゃ」

唯「(一体何がなんだか…。確か私は軽音部の皆と家でパーティーしてて…。よく思い出せないや…)」

オーキド「どうした?あまりこの草むらに長居すると野生ポケモンに襲われるかもしれんぞ」

唯「(悪い人じゃなさそうだし、休ませて貰おうかな。頭の整理したいし…)」

唯「いけっ!あずにゃん!」

梓「…」

マサラタウン オーキドの研究所


ナナミ「おじいちゃん、呼んだ?あら、この子は?」

唯「あ、どうも」

オーキド「こいつはワシの孫のナナミじゃ。お前さんも同年代の女の子がいた方が落ち着くと思ってな」

オーキド「で、この子なんじゃが、街の外の草むらでポケモンも持たずに倒れていたんじゃ。
     あとは何もわからん」

ナナミ「そうなの・・・。とりあえず名前、教えてくれるかな?」

唯「唯です」

ナナミ「唯ちゃんね。私はナナミ。よろしくね?」

ナナミ「今お茶を入れてくるからちょっと待っててね」

唯「あの、いろいろすいません」

オーキド「気にするな。それよりも何であんな所に倒れておったのじゃ?」

唯「えーっと・・・わかんないです」

オーキド「そうか・・・。じゃあどこまで思い出せるんじゃ?」

唯「確か友達と私の家でパーティーしてて・・・あとは良く思い出せないや」

オーキド「家・・・そうじゃ、どこに住んでいるか覚えているか?」

唯「○○○○です」

オーキド「ワシが聞いたことない町じゃな・・・かなり遠くの地方かもしれん」

唯「私もマサラタウンって聞いたことないです」

オーキド「うむ。遠くの地方から来たのならこんな田舎街知らないだろうが・・・」

ナナミ「おまたせ。お茶どうぞ」

唯「あ、ありがとう」ズズ

唯「おいしい!(ムギちゃんを思い出すなあ)」

ナナミ「良かった。タマムシシティの有名なお店で買ってきたお茶なのよ」

唯「タマムシシティ?」

オーキド「タマムシシティも知らんのか。カントーで一番の娯楽街なんじゃが」

唯「関東で一番の娯楽街と言ったら新宿とか渋谷とかだと思ってました」

オーキド「そんな町カントーにはないぞ・・・?」

唯「えっ」

オーキド「どうやら記録が混乱しているようじゃな。
     しかし遠くの地方からこんな所に現れるとなると、ポケモンの仕業としか考えられんな」

ナナミ「そうね・・・」

オーキド「エスパーポケモンの強力なテレポートで飛ばされたとしたら記憶がおかしくなっているのも納得できんこともないが、
     地方を超えてテレポートするなど聞いたことがない」

ナナミ「大型の飛行ポケモンに連れてこられたとか?」

オーキド「うーむ・・・」

唯「あ、あの」

オーキド「何じゃ?」

唯「さっきから言ってる『ポケモン』って何ですか?」

数時間後

オーキド「という訳で、人間とポケモンはこの世界で共存して生きているわけじゃ。そしてワシは」

ナナミ「おじいちゃん。そろそろいいでしょ?唯ちゃん眠そうよ」

唯「ふあ・・・あ!寝てません!」

オーキド「まったく・・・せっかくワシがポケモンについて語っていたというのに」

唯「とにかくこの世界と私の世界が全然違うってことはわかりました」

オーキド「うーむ・・・信じられん話じゃが、嘘をついてるとも思えんしな」

ナナミ「私は唯ちゃんを信じるわ。唯ちゃんの世界の話、普通に考えつくようなものじゃなかったもの」

唯「ナナミちゃんありがとう!」

律「いけっ澪!」

さわ子「いけっ梓ちゃん!」


澪梓「・・・」

オーキド「まあお前さんの話が本当だとして、記憶に残ってる最後の時友達と一緒だったのなら
     その友達もこっちの世界に来ているかもしれんな!」

唯「そうだった!みんなはどこなんですか?」

オーキド「ワシに聞かれても見当もつかん」

唯「そうですか」シュン

オーキド「そもそもこんな田舎では情報がほとんど入ってこないしな。
     やはり探すならタマムシやヤマブキのような都会に出て情報を集めるべきじゃ」

唯「わかりました!その町に行きます!どうやって行けばいいですか?」

オーキド「待て待て落ち着くんじゃ。さっきも説明したとおり街の外は野生ポケモンが生息していて危険なんじゃ。
     だが、こちらもポケモンを持っていれば野生ポケモンと戦わせることができる。この世界において町々を移動するときにポケモンは必要不可欠なんじゃ」


唯「じゃあポケモンを捕まえてきます!」

オーキド「落ち着けと言っておるだろう。人間だけでポケモンを捕まるなど無謀じゃ。
     ちょうどこの研究所に一匹だけポケモンが残っておる。ナナミ」

ナナミ「はい、持ってきたよ」

唯「これは?」

オーキド「これはモンスターボール。ポケモンを収納しておける機械じゃ。
     野生ポケモンを捕まえることもできる。中に入ってるポケモンを出すぞ、ほれ」

ボンッ!

オーキドはゼニガメをくりだした!

ゼニガメ「キュー!」

唯「わあ!かわいい!」

ゼニガメ「キューキュー!」スリスリ

オーキド「おお、お前さんのこと気に入ったみたいじゃ。ポケモントレーナーの才能があるのかもしれんな」

パッチールがお似合い


オーキド「こいつはゼニガメというポケモンじゃ。こいつを君に譲ろう」

唯「え、いいんですか?」

オーキド「ああ。こいつと一緒にいた2匹はナナミの弟、つまりワシの孫とこの街の少年が連れて旅に出たんじゃ。
     こいつも外の世界に出してやりたいからのう」

唯「そうなんですかあ」

オーキド「すまんな。ワシが手伝ってやれるのはこのくらいだ。仲間が見つかることを祈っておるよ」

唯「いえ!本当にありがとうございます!」

ナナミ「もう行っちゃうの?」

唯「うん。早くみんなを見つけたいんだ」

ナナミ「そう・・・。また会えたら、唯ちゃんの世界の話もっと聞かせてね?
    はいこれ、タウンマップよ。持って行って」

唯「ありがとう・・・また会おうね!」

オーキド「とりあえずトキワシティという町に向かうといい。
     ここから北に少し歩けばつくぞ。それと空のモンスターボールを何個かあげよう」

唯「はい。二人とも、いろいろお世話になりました!行ってきます!
  行こう!カメ太!」

カメ太「キュー」

オーキド「もうニックネームを付けたのか・・・野生ポケモンに気をつけるんじゃよ!」

ナナミ「唯ちゃん頑張ってね!」

トキワシティ


唯「ふう。やっと町についたね!カメ太」

唯「途中で何回か変なネズミとかハトに襲われたけどカメ太が守ってくれたから大丈夫だったよ♪
  ありがとうカメ太」

カメ「キュー!」

唯「あとなんか知らない男の人に傷薬あげるよとか言われたけど、知らない人に物もらっちゃダメだもんね!」

唯「あ、あれが博士が言ってたポケモンセンターかな。あそこで休めるんだよね」


ポケモンセンター

受付「お預かりしたポケモンは元気になりましたよ♪またいつでもお越しください」

唯「ありがとうございましたあ」

唯「一応この町でも情報収集した方がいいよね。あそこに座ってる人たちに聞いてみよう」

住人「でさあ・・・また森で出たらしいんだよ」

住人「まじで?あの噂本当なの?」

唯「あのー」

住人「おや。見ない顔だな。旅のトレーナーかい?」

唯「あ、はい」

唯「俺はこいつと旅に出る~♪」

澪「アイゴー!!!」

住人「どっから来たの?」

唯「えーっと、マサラタウンです。一応(違う世界から来たなんて言えないよね)」

住人「じゃあこれからニビに向かうのか?」

唯「ヤマブキシティってところに行きます」

住人「じゃあニビは絶対に通らなきゃいけないな。となるとトキワの森を越えなきゃいけないわけだ」

住人「おいおい。変な噂でこの子をビビらせるなよ」

唯「噂?」

住人「ああ、この先にあるトキワの森に謎の女の子が出没するって話だ」

唯「(女の子・・・?まさか!)その話詳しく聞かせて!」

住人「あ、ああ。最近の話なんだがな、森を歩いてると誰かの視線を感じるらしい。
   その方向を振り向くと人影があるそうだ・・・」

唯「・・・」

住人「振り向いたらそいつはすぐに逃げちまうらしいんだが、どうやらそいつは女の子みたいなんだ
   ひょっとしたら幽霊って噂も・・・」

住人「ひいい・・・」

住人「お前がビビってどうする」

唯「その女の子の特徴とかわかりますか?」

住人「特徴ねえ・・・そういや髪を2つに結んでるって聞いたことあるなあ。ツインテールって言うのか?」

ttp://up3.viploader.net/jiko/src/vljiko005959.jpg
ゆいーぶい

>>34
これはかわいい

唯「・・・あずにゃん!!!」

住人「え?」ビクッ

唯「ありがとうございました!」

ダッ

唯「(はあはあ、間違いない・・・森にいる女の子はあずにゃんだ!)」



トキワの森

唯「うう・・・勢いで来ちゃったけど森の中薄暗いなあ・・・」

唯「あずにゃ~ん!どこ~!」

ガサ

唯「!」

野生のビードルが飛び出してきた!

唯「うわ!大きい虫!カメ太助けて!」

カメ太「キュー!」

カメ太のみずでっぽう!ビードルは倒れた!

唯「ふう。虫さんごめんね。それにしてもカメ太、強くなったね。よしよし」

カメ太「キュー♪」


ガサ!

唯「うわ!また出た」

・・・・・・・・・・・・・・・

唯「はあ、はあ、一体何匹と戦ったんだろう。でもカメ太が強いお陰でみんな一発で倒せるね♪」

ガサ

キャタピーが飛び出してきた!

唯「まただ!カメ太!」

カメ太のみずでっぽう!

唯「あれ、倒せない・・・?」

キャタピーの体当たり!

唯「ああ、カメ太!しっかり!(このポケモン・・・強い)」

「・・・まさか、その声は!?」


ガサガサ

梓「唯・・・先輩?」

唯「あずにゃん!」

梓「ほ、ほんとうに」

唯「あずにゃ~ん!!会いたかったよ~!!!」ギュウウ

梓「せんぱい・・・(この抱きつかれた感じ・・・本当に唯先輩だ)」

梓「ゆ、唯先輩・・・うええええん!」

唯「よしよしいい子いい子♪」ナデナデ

俺は好きだよ



梓「うう・・・グスッ。無事で良かったです、先輩」

唯「あずにゃんも無事で良かったよ~」

カメ太「キュー」

キャタピー「ぴー」

唯「その虫ポケモンはもしかしてあずにゃんの?」

梓「あ、この子は私がこの森の中で気付いたらそばにいて・・・最初は怖かったんですけど
  他の虫から私を守ってくれたんです・・・ってポケモン?」

唯「そっかあ。あずにゃんはずっと森の中にいたんだもんね」

梓「はい・・・人はたまに見かけたんですけど見たこともない生き物を連れていたりして・・・
  怖くて話せませんでした」

唯「じゃああずにゃん、落ち着いて聞いてね?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梓「ここが別の世界・・・」

唯「うん。いきなり信じるのは無理かもしれないけど」

梓「いえ。別の世界って言われた方がむしろ納得できますよ。この子の存在も」

キャタピー「ぴー」

唯「そういえばこの子に名前はあるの?」

梓「はい、一応」

唯「何て名前なの?教えて~」

梓「その・・・ぴーぴー鳴くから、ぴ、ぴーたん・・・//」

唯「ぴーたん!かわいい名前だね♪あ、空のモンスターボールあげるよ!ぴーたんを入れてあげられるよ」

梓「・・・これがモンスターボールですか。こんな小さい中に入るんですか?」

唯「中は快適らしいよ?」


梓「でも、私と唯先輩がこうして会えたってことは他のみんなもきっと何処かにいますよね」

唯「そうだね!一緒にみんなを探そう!」

梓「はい!唯先輩に会えて良かったです」

唯「ありがとうあずにゃん♪」ギュー

梓「も、もういいですってば!」

唯「このまま森をぬけてニビシティにレッツゴー!」

唯「いけっ!かず!」

和「・・・」

澪「いけっ!エリザベス!」

ブルー「………」

ニビシティ

唯「到着っと」

梓「シティって言う割にはさっぱりした町ですね。この世界の町はこんなもんなんでしょうか」

唯「うーん。わかんないけどマサラタウンとトキワシティはもっとさっぱりしてたよ~
  とりあえずポケモンセンター行こうか」


ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「回復完了!はい、ぴーたんのボール」

梓「ありがとうございます。それにしても・・・町に似合わずここは近代的ですね。
  パソコンとかもあるし」

住人「うーん。この町で人が集まるところと言ったらポケモンジムか、博物館くらいだねえ」

梓「ポケモンジムってなんですか?」

住人「ポケモンを戦わせて鍛える場所だよ。この町のジムはタケシってやつがリーダーをやってる」

唯「そうなんですかー。博物館から行ってみようか」

梓「ですね。ジムってなんかこわいですし」

唯・梓「ありがとうございました」ペコ

住人「博物館はあっちの方向だよー」

受付「いらっしゃいませ。見学料は50円です」

梓「通貨は円なんですね・・・」

唯「うん・・・この世界はよくわかんないや」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梓「小さい博物館でしたね」

唯「うん。でもいい情報が聞けたね」

梓「はい。最近ジムから女の子の声が聞こえるとか」


ニビジム

おっさん「おっす!未来のチャンピオン!ジムに挑戦かい?」

唯「いえ。別に」

おっさん「」

梓「すいません。このジムに最近女の子が・・・」

おっさん「ああ・・・それなら」

短パン小僧「お!トレーナーか!タケシさんに挑戦するのか!」

唯「いやだから違いますよ」

短パン小僧「タケシさんに挑戦するなんて1万光年早いぜ!」

短パンじゃなくてボーイスカウトでした

梓「1万光年は時間じゃなくて距離ですよ・・・」

ボーイスカウト「しまった!また間違えた!」

唯「え、1万光年って距離なの?」

梓「先輩・・・」

ボーイスカウト「くそう!勝負だ!勝負だ勝負だ!」

???「おーい!お客さんに迷惑かけるなー」

ボーイスカウト「あ、姉御!」

???「いやーごめんね。こいつ馬鹿で・・・あ」

唯・梓「あ・・・・」


律「唯!梓!」

紬「うーはー」


唯「りっちゃーん!!!」ガバッ

律「唯・・・梓。二人ともこの世界に来てたんだ」

梓「りづぜんばい・・・グスッ」

律「梓も私の胸に飛び込んでこい!」

梓「うわああああ!」ガバッ


ボーイスカウト「姉御・・・仲間が見つかって良かったですね」

律「まだ全員じゃないけどな・・・」

>>56が書き溜めるまで支援代わりにちょっと投下



澪「なんでですか!夏休みにやっと…やっと一つになれたばかりなのに!」


さわ子「ごめんなさい…今は仕事の方が大事なのよ」


澪「そんな…そんな言い分がありますか!」

ガチャン

さわ子「」

バタン


澪「…う、嘘でしょ?こんなマグカップで…死ぬわけ…」


さわ子「」


澪「ど…どうしよう!」

翌日


今泉「ウヘヘ…女子校ってなんか良いですよね」


古畑「何をしてんだ君はー早く状況説明しなさい」


今泉「いてっ、デコ叩かないでくださいよ

えー、被害者は山中さわ子、この女子校の教師です。死亡推定時刻は…」


・・・・・・・・・・・・・・・・・

律「というわけで、みんなを探すために町の外に出るにはポケモンが必要だから
  ポケモンを貰う為にこのジムで掃除とかして働いてたんだ!」

唯「りっちゃんたくましい子・・・」

律「それにタケシさんには倒れてた私を助けてくれた恩があるからな。
  働いてるのは恩返しでもあるんだ」

ボーイスカウト「ほとんど強引に押し掛けて働いてるんですけどね・・・
        ポケモンをあげるなんて誰も言ってないし」

律「うるさい」

梓「でも私たちはポケモン持ってますから、これで律先輩も町から出られますね」

向島「古畑さん!容疑者が捕まったらしいですよ!」


古畑「容疑者?」



唯「わ、私じゃないです」ガタガタ

警官「大人しくしないか!」


今泉「あら…制服に血がべったりとついてますね」

古畑「んー、とりあえず鑑識に回して。」



澪(フフ…上手く行った!)


律「そうだな!」

ボーイスカウト「え、姉御行っちゃうんですか?」

律「なんだよ、さみしいのか?」

ボーイスカウト「そ、そんなことないっすよ!」

律「行く前にタケシさんに挨拶してかないとな」

唯「私達も会いに行っていい?りっちゃんがお世話になったんならお礼言わないと」

梓「ですね」

律「お前らは保護者か?」

律「タケシさんちわーっす」

タケシ「またお前か。ポケモンならやれないと言っただろ?」

律「とりあえず服着てくださいよ」

タケシ「うるさい!」

唯「ヒソヒソ(あずにゃん・・・あの人上半身裸だよ。それに目細っ)」

梓「ヒソヒソ(こっちの世界だったら通報されてますね)」

タケシ「ん?君たちは?」

律「礼の私の友達です!」

タケシ「おお!会えたのか!良かったな」

律「はい。二人はポケモン持ってるので私はもう行きますね」

タケシ「何!君たちはトレーナーか!」

唯「はい~」

梓「まあ一応トレーナーなんですかね」

タケシ「ふふん。トレーナーならばジム戦をしていきたいと思わないか?」

梓「思わないです」

タケシ「そ、そんなこと言わずに!最近挑戦者がいなくて暇なんだ!どっちでも良いから戦ってくれ!」

唯「え~」

律「そういえばタケシさんが戦ってるところ見たことないな」

タケシ「俺はカントージムリーダーの一人だぞ?普通のトレーナーはめったに戦えないんだぞ?
    そうだ・・・俺に勝ったらこのグレーバッジだけじゃなく、律!」

律「はい?」

タケシ「お前にポケモンをあげよう!こいつだ」

律「おお!なんかごつごつしててかっこいい!」

タケシ「こいつはサイホーン。強力な岩ポケモンだ。最近捕まえてこれから育てようと思ってたんだ」

唯「りっちゃん、やっぱりポケモン欲しいよね?」

律「え?」

唯「りっちゃんのために、私戦うよ!」

梓「唯先輩!いいんですか?」

唯「大丈夫だよ~カメ太なら!」

タケシ「(げ・・・水ポケモンか。でも対して強くなさそうだし大丈夫か)
    そうこなくちゃな。ではバトル開始だ!」

タケシはイシツブテをくりだした!

唯はカメ太をくりだした!

カメ太のみずでっぽう!こうかはばつぐんだ!イシツブテは倒れた!

タケシ「ああ!イシツブテ!」

唯「あれ?勝っちゃった?」

タケシ「まだ一匹残ってるぞ!」

タケシはイワークをくりだした!

イワークのがまん!

カメ太のみずでっぽう!こうかはばつぐんだ!イワークは倒れた!

タケシとの勝負に勝った!


タケシ「・・・・・・」

唯「・・・・・・」

律「・・・・・・弱っ」

梓「ジムリーダーって大したことないんですね」

タケシ「ちくしょう・・・水技さえなければ・・・」

唯「あの、なんかすいません」


タケシ「負けは負けだ・・・グレーバッジをあげよう」

唯「よくわからないけどありがとうございます!」

律「タケシさん・・・いくら弱くても恩は忘れませんから。さようなら」

梓「律先輩、ポケモン」

律「おっと。じゃあ約束通りサイホーンはもらっていきますね」

タケシ「律・・・。お前がこのジムに来て数日間、うるさかったけどなんだかんだで楽しかったぞ。
    だから・・・もしよかったらまたここに掃除しに来てくれるか?」

ボーイスカウト「タケシさん。もう行っちゃいましたよ」

タケシ「ちくしょう!お前ら人間じゃねぇ!」

3番道路


律「この道の先にお月見山っていう山があって、お月見山の洞窟を抜ければハナダシティにつく。
  そこから南下すればヤマブキシティだ」

唯「なるほど~」

梓「洞窟ですか・・・。何か怖いですね」

律「3人もいれば大丈夫さ!」

唯「頼もしい!あ、サイホーンにニックネームはつけた?」

律「ん?そういうのってつけるもんなのか?」

唯「私とあずにゃんはつけてるよ~」

律「じゃあ私も付けようかな。そうだな・・・サイホーン、サイホーン・・・サイクロン!」

梓「サイクロン!?」

唯「おお!なんかカッコいい!」

律「へへー!だろー♪」

サイクロン「ガオー」

唯「あのーすいませーん」

住民「ここはヤマブキシティです」

唯「はいそれは知ってます、あのーそれじゃなくて」

住民「ここはヤマブキシティです」

唯「え?」

住民「ここはヤマブキシティです」

唯「すみません、ありがとうございました‥‥」

住民(ごめんね‥)


お月見山前 ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「こんな所にポケセンがあって助かったね~」

律「トレーナーとたくさん戦ったもんなー」

梓「律先輩、はじめてのポケモンバトルなのに凄かったですよ」

律「そうかな?」

梓「はい、なんというか豪快というか」

律「褒め言葉として受け取っておくよ」

おじさん「お嬢さん方!ポケモン買わないかい?」

唯「ポケモン売ってるんですか?」

おじさん「ああ。最強のポケモン、コイキングが今ならたったの500円だよ!」

梓「(ポケモンの相場がわからないから安いのか高いのかわからない・・・)」

律「いえ、間に合ってます」

唯「うん。私はカメ太だけで十分だよ」

カメ太「キュー!」

おじさん「ちっ・・・他を当たるか」テクテク

律「なんだったんだ?」

客「ちょっと君たち。」

律「今度はなんですか?」

客「あのおっさんには関わらない方がいいよ。インチキくさい商売してるし、
  あのロケット団に絡んでるとかいう噂もあるんだ。まあこっちはあくまで噂だけどね」

唯「ロケット団?」

客「知らないのかい?最近カントーで暴れてるポケモンマフィアだよ。
  簡単にいえばポケモンを使って悪いことしてるやつらだ」

梓「なんだか物騒ですね」

律「どこの世界にも悪いやつらはいるんだなあ」

客「お月見山でも目撃例もあるみたいだし、君らも気を付けなよ。じゃあね」

唯「は、はい・・・気をつけます」




客「そういやこの前、赤い服の少年に同じこと話したら 
  『そんな悪者俺が倒す!』とか勇んで山に入っていったなあ・・・」

>>1はポケモンしながらSS書いてんの?

レッドと絡むのか?
そうならポケスペ版レッドがいいな
なくてもいいが。

梓「な、なんか山に入るのが怖くなってきました」

律「大丈夫だって!」  

唯「そうだよあずにゃん。そんな人たちには滅多に遭遇しないから!」

梓「根拠は分かりませんが・・・先輩達がそう言うなら・・・」

律「ごめんな梓。ここを抜けないとヤマブキシティに行けないんだ
  (もし澪だったらここから絶対動かなくなりそうだな・・・)」

梓「私なら大丈夫です・・・でも外はもう暗いですね」

律「ポケセンに無料の宿泊施設があるみたいだ。今日はここで休んでいくか」

唯「1日中歩き続けで疲れたよ~」

梓「この世界にきて初めてまともな所で寝れる・・・」

梓「そういえば気になってたんですけど」

唯「どうしたの?」

梓「私たちがこの世界に来てからの時間なんですけど、
  唯先輩はどのくらいですか?」

唯「うーん・・・今日の朝博士に助けられたから1日もたってないかも」

律「そうなのか?私は1週間くらいかな」

梓「私はたぶん2週間くらい・・・」

律「けっこう時間がずれてるんだな。っていうか梓、森で暮らしてたんなら風呂入ってないんじゃないか?」

梓「だ、大丈夫です!森の中で小さな水場を見つけて水浴びしてましたから」

唯「ここにはちゃんとシャワーもあるって!良かったねあずにゃん!」

律「梓も意外とたくましいんだなー。見なおしたよ!」

梓「そ、そんなことないです//」


翌朝

梓「朝ですよ!」

唯「う~ん・・・」

律「ねむい・・・あと1時間・・・」

梓「何言ってるんですか!早く出発しますよ!」


お月見山内部

唯「薄暗いね~」

律「うん・・・それにさっきからこうもりみたいなポケモンが何匹も襲ってくるし・・・」

梓「でもけっこう奥まで来ましたよ。もうすぐ出口かもです」

唯「そうだね・・・あれ?」

律「どうした?」

唯「誰かの話声が聞こえる・・・」

ヒソヒソ

律「本当だ・・・」


???「月の石はまだ見つからんのか?」

???「すいません。化石の方は2つ見つけて押収したんですが・・・」

???「クソッ。さっさと見つけねえと隊長に怒られちまう」

ガタン!

???「誰だ!」

唯「いてて・・・転んじゃった」

梓「先輩!」

???「お前ら・・・俺たちの会話盗み聞きしてやがったな?」

律「そ、そんなー滅相もない」

???「俺達ロケット団に歯向かう気か!」

唯律梓「(ろ、ロケット団!?)」

ロケット団員1「会話を聞かれたからにはただじゃおかねえ。やっちまえ」

ロケット団員2「へへへ。痛めつけてやるぜ」

ロケット団員2はコラッタを繰り出した!

律「あれ?なんか弱そう」

唯「見た目の割にかわいいポケモン使うんだね~」

梓「先輩!刺激しちゃだめですよ!」

ロケット団員2「く!馬鹿にするな!コラッタ!体当たりだ!」

律「受け止めろサイクロン!」

ドカ

サイクロン「・・・」

ロケット団員2「なに!ほとんどダメージが与えられてない!」

律「ポケモンマフィアのくせに相性も知らないのかよ・・・
  サイクロン、とっしん」

ドゴオン!

コラッタは倒れた

ロケット団員2「くそう!」

ロケット団員1「こうなったら隊長に報告するしかない!」

「報告するまでもない。あれだけ大声で騒いでれば馬鹿でも気づく」ツカツカ

ロケット団員1、2「た、隊長!」

「まったくお前らは・・・自分のポケモンを鍛えようとしないからそうなるんだ」ツカツカ

ロケット団員2「も、申し訳ありません!」


梓「え・・・あの人が隊長・・・?」

唯「そんな・・・」

律「嘘だろ・・・だってあいつ」






律「・・・澪じゃん」

ロケット団員1「許してください、隊長。油断してました」

澪「もういい。これに懲りたらしっかりポケモンを育てろ」

ロケット団員1、2「は、はい!」

澪「で、相手はこいつらか・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」

律「・・・澪!」

澪「なんだ?私の名前を知っているのか?」

ロケット団員2「さすが隊長!一般人にまで名前が知れ渡るほどの実力!」

ロケット団員1「こいつらも、この前の赤いガキみたいに片付けちゃってください!」

澪「お前らは黙っていろ!」

律「澪!私律だよ!私たちのこと覚えてないのか?」

澪「お前らのことなど知らないな」

唯「澪ちゃん!私たち軽音部の仲間でしょ!?」

梓「澪先輩!なんでそんなロケット団みたいな恰好してるんですか!」

澪「何を言っているんだ・・・私はロケット団実行部隊の隊長。ロケット団の制服を着ていて当然だ」

律「そうだ!きっとこの世界にきたショックで記憶喪失になっちゃったんだよ!澪はデリケートだもんな!」

澪「私がデリケート・・・?ふざけるな」

団員1「なんなんだこいつら・・・」


澪「もういい・・・こんなわけのわからない奴らと話してるおかげで頭が痛くなってきた。行くぞ」

団員1「え?こいつら倒さないんですか?」

澪「私の名前を知っているのは気になるが・・・ロケット団の邪魔をしていない者に危害を加える必要はない」

団員2「しかし月の石の話が聞かれたんですよ!」

澪「月の石なら、お前らが馬鹿やっている間に他の班が発見した。任務は完了。撤収だ」

団員1,2「了解」

律「おい!待てよ澪!」

澪「しつこいやつらだ・・・穴抜けの紐を使え」

団員2「はい!」

シュルシュルシュル



梓「消えちゃった・・・」

唯「澪ちゃん・・・」


律「くそ!なんなんだよ!なんで澪が・・・あんな奴らと・・・」

唯「りっちゃん、きっと何か事情があるんだよ」

律「事情ってなんだよ!!」

唯「うっ」ビク

律「・・・ごめん唯。取り乱しちゃって」

唯「ううん。平気だよ」

梓「ムギ先輩」

律・唯「?」

梓「澪先輩が・・・その、あんな様子だと、ムギ先輩も心配ですね・・・」

唯「うん。そうだね・・・」

律「・・・うだうだしてても仕方ない!さっさとこの洞窟を抜けよう!」

すいませんそろそろ寝ます
12時になるまでには再開したいと思います

>>90
一応ゲームの設定中心でやっていきますが、
ポケスペも好きなので影響はされてると思います

梓「行け!あずにゃん三号!」

ヒードラン「がおー」

保守ありがとう

そしてスレタイ微妙にミスってることに気づいてくじけそうです。
本当は目指せポケモンチャンピオンにする予定だったのに・・・



ハナダシティ ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「・・・ふう」

梓「やっと着きましたね、ハナダシティ」

律「うん・・・さっさと探索するか」

唯「りっちゃん大丈夫なの?今日は休んだ方がいいよ」

梓「そうですよ。洞窟を抜けたばっかりだし、あんなこともあったし、律先輩も疲れてますよね?」

律「・・・わかったよ。じゃあ今日はここで休もう」



律「うおおおお!行くぞー!」

唯「りっちゃん無駄に元気だね」

梓「元気が出て良かったですけど・・・」

律「この町の北の岬にはポケモンマニアのマサキって人が住んでるんだって。かなりの情報通らしいから何かわかるかも!」

唯「へー。いつの間に調べたの?」

律「昨日唯たちが寝てる間にちょっとね」

梓「(寝てないから変にテンション高いのかな?)」

律「さらに、岬に行くまでにはたくさんトレーナーがいるんだってさ」

唯「えー。嫌だなあ」

律「何言ってるんだ。澪がロケット団にいる以上、私たちは
  これからロケット団とまたぶつからなきゃいけなくなるかもしれないんだ。ポケモンも鍛えておいた方がいいだろ?」



梓「確かに、昨日会った団員が主力クラスとは思えませんね」

律「だろ?そういうことだよ唯」

唯「わかったよ~」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

律「この橋を渡れば岬への道だな」

トレーナー「良く来たな!この橋はゴールデンボールブリッジ!
      ここでトレーナーを5人抜きすれば豪華な賞品がもらえるぞ!」

梓「ごごごゴールデンボール?なんて酷い名前の橋なんですか!」

唯「なにが酷いの?あずにゃん」

梓「知りません!」


律「とにかく勝たなきゃ抜けられないみたいだから、最初は誰がやる?」

トレーナー「来ないのならこちらから行くぞ!いけっ」

虫取り少年はキャタピーをくりだした!

唯「あ、ぴーたんの仲間だよ!」

律「じゃあ最初は梓だな」

梓「わ、わかりました」

梓はぴーたんをくりだした!

ぴーたんの体当たり!キャタピーは倒れた!

虫取り少年との勝負に勝った!


律「やるじゃん!」

唯「あずにゃん強い!」

梓「えへへ・・・おや?」

唯「どうしたの?」

梓「ぴーたんの様子が・・・」

ギュイーン

ぴーたんはトランセルに進化した!

梓「ぴ、ぴーたんが・・・サナギに・・・」

ぴーたん(トランセル)「・・・」

律「これは進化だよ。初めて見たけど」

唯「そういえば博士が言ってたなー。進化して姿が変わるポケモンもいるって」

梓「そ、そうなんですか」

ぴーたん「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

カメ太のみずでっぽう!ポッポは倒れた!


律「やっと5人倒したか・・・」

唯「でも三人で5人抜きってちょっとずるいんじゃないかな~」

律「いいんだよ。誰も文句言ってないし」

梓「でもおかげで戦いに少し慣れました。ぴーたんも動けなそうなのに頑張って体当たりしてくれるし、硬いし」

男「いやー5人抜きおめでとう!賞品の金の玉だよ!」

唯「あ、どうも」

男「ところで君たち強いね!良かったら俺たちの仲間にならない?ロケット団って言うんだけど」

唯律梓「!」


律「ロケット団?ロケット団と言ったな!」

男「ああそうだよ。俺達を知ってるのか?なら話が早い。その力をロケット団で活用してみないか?」

律「そんなことはどうでもいいよ!澪はどこにいるんだ!」

男「澪・・・?もしかして最近活躍してる澪隊長のことかい?」

律「そ、そう!そいつ!どこにいるか教えて!」

男「俺は勧誘担当の下っ端で部署が違うからなあ・・・わからないな」

律「なんだよ・・・使えないな」

男「君は澪隊長のファンか何かかい?」

律「・・・ファン?」

律「そんなんじゃなくて私は・・・」

梓「ヒソヒソ(律先輩!)」

律「(何?)」

梓「(どうせ信じてもらえないことを言うより、せっかく勝手に思い込んでるんですから
   ファンって言っておいた方が話が進めやすいですよ)」

律「(確かにそうだな・・・)
  はい!私たち澪さんの大ファンなんです!」キラキラ

梓「(変わり身はやっ)」

男「やっぱりねー!だったらやっぱりロケット団に入りなよ!澪隊長にも会えるかもよ!」

唯「え!ロケット団に入ったら本当に澪ちゃんに会えるんですか?」

律「(おい唯まさか)」

男「お?入ってくれるのかい?」

律「(・・・どうする?澪に近づけるかもしれないとはいえこんな奴らの仲間になるのは・・・)」

梓「(私は反対です・・・)」

唯「(りっちゃんとあずにゃんに任せるよ~)」

男「早く決めてよ。入るの?入らないの?」


律「・・・入りたくない」

男「何?」

律「澪をあんな風にしたお前らの仲間になんかなりたくない」

梓「ですね」

唯「うん。澪ちゃんは別の方法で探そう」

男「よくわからないけど入りたくないんだね?だったら無理やり入れてやる!」

男はアーボを繰り出した!

律「サイクロン!」

サイクロンの突進!アーボは倒れた!

男「くそっ!こんなに強けりゃロケット団でも活躍できるってのに!あばよ!」ダッ

律「二人ともごめん。せっかくのチャンスだったんだけど・・・」

唯「これで良かったんだよりっちゃん」

梓「はい。あいつらの仲間になって澪先輩を探すなんて間違ってますよ」


岬の小屋

トントン

律「ごめんくーださい」

唯「マサキさんいますかー?」

梓「留守ですかね?」

「お、お客さん?入ってくれ!」

律「あ、いるみたいだな」

唯「おじゃましまーす」

ガチャン

梓「あれ・・・?誰もいませんね」

唯「本当だ。あ、でもポケモンが一匹いるよ」

先に謝っときますが俺は関西人じゃないのでマサキの言葉はかなり変になると思います。ごめんなさい


ポケモン「どうも!ぼくポケモンちゃん!・・・ってちゃうわい!」

唯「うわ!」

梓「ポケモンがしゃべった!?」

律「しかもノリ突っ込みした!?」

ポケモン「わいはポケモンマニアのマサキや!君らもわいを訪ねて来たんやろ?
     ちょうど良かった!助けてくれ!」

律「すげえ・・・しゃべれるポケモンっているんだな」

唯「なんかかわいい~」

梓「飼い主のまねをしてるんですかね?」

唯「ポケモンちゃん、マサキさんはどこ?お姉ちゃんたちに教えてくれるかな?」

ポケモン「だからわいがマサキ言うてるやろ!そこにあるポケモン転送装置をいじってたら
     故障してポケモンと合体してもうたんや!」


律「まじで?信じらんないなあ・・・」

ポケモン「とにかく今から転送装置に入るから、そこのパソコンで分離プログラムを起動してや!」

ガチャ バタン

唯「あ、入っちゃった」

律「プログラムなんて言われてもなあ・・・」

梓「とりあえずENTER押せばいいんじゃないですか?」

カタ

ゴゴゴゴゴ

律「うお機械が動き始めた!」

ピーーー ガチャ

マサキ「いやー助かったわ!」

唯「わわ!人が出てきたよ!」

マサキ「これで信じてくれるか?」

律「すげー!本当に人だったんだ!」

唯「ポケモンのままの方が可愛かったのに~」

マサキ「ほんまか?じゃあポケモンにもどろうかなーってなんでやねん!」

梓「もうノリ突っ込みは良いんで、私たちに協力してもらえますか?」

マサキ「あ、はい・・・」

律「ポケモンの情報にすっごく詳しいんだよね?」

マサキ「まあな。そんなわいを人はポケモンマニアと呼ぶんや」

梓「じゃあまず私たちの話を聞いてください。信じてもらえますか?」

マサキ「あ、ああ。よくわからんけど助けてもらったからには
    君らの力になるわ」

調べたらリメイク版だとマサキはピッピだった


唯「・・・というわけなんです」

マサキ「君らが違う世界から・・・」

律「信じてくれないの?」

マサキ「そりゃ、わいだって信じたいんやけど・・・」

梓「信じられないのはしょうがないですよ。仮にでいいんで信じるとしたら、マサキさんは何かわかりますか?」

マサキ「そうやな・・・そんな時間も空間も超越したような現象・・・ん?」

唯「もしかして知ってるんですか?」

マサキ「いや、時間と空間を司るポケモンの話をどこかで聞いたことがあるような気がしたんや」

律「マジで?それはどこで!?」

マサキ「待ってくれ。聞いたことがあるだけでわいも詳しいことは覚えてへん。
    でもわいはいろんな地方に友人や知り合いがたくさんおるから、いろいろ調べといたるわ」

唯「ありがとう。マサキさん」

マサキ「なあに恩人のためや。しばらくかかると思うから何かわかったら連絡したるで」

律「あ、でも連絡手段がない」

マサキ「ポケセンのPCを使えば大丈夫や」

梓「そうなんですか」

ハナダシティ ポケモンセンター

律「さて、マサキとも接触できたことだし、いよいよヤマブキシティに行くか!」

唯「おー!」

梓「ちょっと待ってください、ジムには行かなくて良いんですか?」

律「そういやこの町にもジムあったんだっけ。行ってもあまり情報収集できるとは思えないんだけどなあ」

唯「そうなの?」

律「私はニビジムにいたからわかるんだけど、挑戦者もあまり来ないし、外の情報がそこまで入ってくるわけじゃないんだよね」

梓「そうかもしれないですが・・・私たちの実力を試したいとは思いませんか?」

唯「あ、それいいかも!」

律「そうだなーやってみるか!」

ハナダジム

ウィーン

律「たのもー!」

海パン野郎「おや?挑戦者かい?」

唯律梓「きゃーーーー!変態!」

海パン野郎「な!ちょっとまて!俺はトレーナ」

唯「カメ太助けて!」

カメ太「フシャー!」

カメ太のかみつく!

海パン野郎「ぎゃあああああああ!」

ドボン

海パン野郎「」

律「ふう・・・助かった」


唯「あれ、ここってよく見たら」

梓「・・・プール?」

カスミ「騒がしいわね!一体何なの?」

律「今度は水着の女の子だ!」

カスミ「私はジムリーダーのカスミよ!・・・というかこの状況は何?」

海パン野郎「」プカー

唯「ジムリーダーなんだ!女の子なのに凄い!」

律「あ、ごめんこの人は変態かと思って攻撃しちゃって」

カスミ「ジムに入って早々トレーナーにダイレクトアタックとは・・・
    あなた達いい度胸ね」

唯「いやーそれほどでもーえへへ」

梓「唯先輩、褒められてるわけじゃないですよ・・・」

カスミ「挑戦者でしょ?いいわ相手になってあげる!このおてんば人魚カスミが!」

梓「(うわあ、おてんば人魚って・・・)」

カスミ「さあ、誰からでもかかってきなさい! 
    先に言っておくけど、私は水タイプのエキスパートよ。その辺をよく考えてね?」

律「(遠まわしに私のサイクロンじゃ勝てないって言ってるよな?これ)」


律「悪い、私は相性が悪いからやめとくよ。タケシみたいになりたくないしね」

カスミ「賢明な判断ね」

唯「じゃあ私がやるよ!」

梓「いいんですか先輩?」

唯「うん。プールもあるからなんだかカメ太も元気そうなんだ~」

カメ太「♪」

カスミ「あなたのポケモンはその子だけ?」

唯「そうだよ~」

カスミ「ふふっ。水タイプのエキスパートに水タイプだけで挑むなんてね。
    まあいいわ。こっちも1体だけで戦ってあげる」

カスミ「行け!スターミー!」

カスミはスターミーを繰り出した!

律「うわ・・・なんだあれもポケモンなのか」

梓「不思議な姿ですね」

唯「なんか中心がキラキラしてるよ~」

カスミ「私のスターミーの美しさに驚いてるみたいね。行くわよ!」

スターミーのこうそくスピン!

ドカ!

カメ太「キュ!」

唯「ああ!カメ太!」

律「速い!」

唯「カメ太!みずでっぽう!」

ピチャ

カスミ「そんな技が効くわけないでしょ?どんどん行くわよ!」

ドカ ドカン!

梓「このままじゃ先輩が負けちゃう・・・」


唯「カメ太!かみつく!」

効果は抜群だ!

スターミー「・・・!」

唯「あれ、ちょっと効いた?」

カスミ「やっと相性のいい技を撃ってきたわね・・・でも悲しいことにレベルが違いすぎるわ。
    これだけレベルの差があれば・・・」

スターミーのバブルこうせん!効果はいまひとつのようだ

カメ太「!!」

唯「カメ太あああ!」

カスミ「こんなふうに効果はいまひとつでもそっちには致命的なダメージになるわ」

カメ太「キュー・・・」

カスミ「あと一撃で戦闘不能ってところね・・・今なら特別に降参を認めてあげてもいいけど?」

唯「う~。カメ太あ・・・」

カスミ「降参しないなら行くわよ?スターミー!」

スターミー「・・・」ギシ、ギシ

カスミ「スターミー・・・?どうしたの?突然動きが鈍くなったけど・・・」

律「何だ?様子が変だな。ってあれ?梓はどこだ?」

唯「・・・よくわからないけどチャンス?カメ太!」

カメ太「キュー!」

カメ太のかみつく!かみつく!かみつく!かみつく!かみつく!

カスミ「す、スターミー!反撃して!」

スターミー「・・・」ギシギシ

カスミ「(遅すぎて反撃できない・・・!一体どうして、ん?良く見たらスターミーの体にたくさんの細い糸が・・・)」

スターミ「・・・」バタン

スターミーは倒れた!


律「唯が・・・勝った?」

唯「あれ?私勝ったの?」

スターミー「」

カメ太「キュー」

おや・・・?カメ太の様子が・・・

ギュイーン

律「唯!進化だ!カメ太が進化するぞ」

唯「おお~♪カメ太がんばれ!・・・っハックション!!!」

カメ太「!」ビクッ

律「ん?進化が止まっちゃったぞ」

唯「このジム寒くて・・・どうしたのカメ太~?」

カスミ「これは進化キャンセルよ。進化の途中でポケモンを刺激することで進化を止める方法」

律「へー」

カスミ「くしゃみで進化キャンセルするのは見たことないけどね・・・それよりも!」

唯「は、はい!」

カスミ「この結果、私は認めないわよ!」

律「何言ってんだよ~往生際が悪いぞー」

カスミ「このスターミーにからみついてる糸は何?」

唯「あ、ほんとだ~。よく見たら糸がたくさんついてるね」

カスミ「こんな技ゼニガメは持ってない・・・きっとこれは」

梓「お待たせしました。あ、唯先輩勝ったんですねおめでとうございます!」

唯「あずにゃん?なんでびしょ濡れなの?」


律「どこ行ってたんだ梓?」

梓「ちょっとトイレに」

カスミ「トイレに行ってたらなんでそんなに濡れてるの?」

梓「なんかウォシュレットが爆発して・・・」

カスミ「嘘つけ!! この糸は”いとをはく”の糸ね?
    あなた・・・トランセルとプールにもぐってスターミーの後ろから糸を吐きまくったんでしょ?
    だから私のスターミーの素早さが物凄く下がったんだわ」

梓「な、なんのことやら」

唯「あずにゃん。嘘はだめだよ?」

梓「う・・・すいません。カスミさんの言ってる通りです」

律「地味にすごいことするな梓・・・」

梓「ごめんなさい・・・唯先輩が負けそうだったから私・・・」

すいません1時間ほど離れます

唯「ありがとうあずにゃん。でもずるはだめだよ?」ギュ

梓「うう・・・唯先輩」

カスミ「この試合は無効よ!」

唯「うん・・・」

梓「どうもすいませ・・・ひっくしゅ!」

唯「わわ、あずにゃん大丈夫?」

律「あんなことして風邪ひいたんじゃないのか?」

カスミ「しょうがないわね・・・。こっち来なさい。シャワー室使わせてあげるから」

梓「ありがとうごじひっくしゅ!」

・・・・・・・・・・・・・・・

唯「あずにゃんまだかなー」

律「もうすぐじゃないの?」

海パン野郎「大丈夫だ。ああみえてカスミさんは根はやさしい人だから」

律「うお!生きかえった!」

唯「ひええ・・・」

海パン野郎「・・・俺が何したって言うんだ」

ウィーン

海パン野郎「お?また挑戦者か?」

女性「はあ、はあ・・・カスミはどこ?」

海パン野郎「ちょっと、いきなりジムリーダーに挑戦するのは・・・って貴女は!」

女性「カスミに話があるの。どこ?」

海パン野郎「は、はい、カスミさんは奥にいます」

女性「ありがとう」スタスタ

律「誰だろう?」

唯「澪ちゃんみたいな長い黒髪の綺麗な人だったね~」

梓「お待たせしました」

唯「あずにゃん!大丈夫?」

梓「はい。風邪はひいてないみたいです」

律「よかった。カスミは?」

梓「なんかカスミさんに急な話があるって女の人が来て、今はその人と話してます」

律「そっか。じゃあもう出発するかあ」

唯「でもあの女の人は誰なんだろうね~」

海パン野郎「あの人はヤマブキシティジムリーダーのナツメさんだぞ」

唯「えーあの人ジムリーダーだったんだ~」

律「やっぱりなー。なんか普通じゃないオーラを感じたんだよ」

梓「ホントですか律先輩?・・・ん?ヤマブキシティ?」

律「あ、私らの目的地じゃん!」

唯「あの人にも話聞いた方がいいかなあ?」

律「うーんでも忙しそうだったし、それに私たちもすぐヤマブキにつくんだからまあいいんじゃないかな」

唯「そっかあ。じゃあ出発だね。お世話になりました」

海パン野郎「お、おおう。気を付けてな。あと、人をポケモンで攻撃するなよ」

唯「はーい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤマブキシティ 北ゲート

警備員「はいはい。ここは通行止めだよ。帰って」

律「なんでですか!私たちはヤマブキシティに用があるんです!」

警備員「そんなの知ったこっちゃないよ。とにかくここからヤマブキには入れないから」

唯「じゃあどこからなら入れるんですか?」

警備員「今は東西南北すべてのゲートが通行止めだ。どこからも入れないよ」

梓「なんでそんなことを!」

警備員「君たちに教える必要はないよ。そろそろ帰ってくれないか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤマブキシティ北ゲート前

律「はあ・・・」

唯「どうしよう・・・」

梓「予想外でしたね・・・」

律「ヤマブキに入ればすぐにタマムシにも行けたんだけどな・・・
  今マップを確認したんだけど、ここからタマムシまで行くにはいったんハナダに戻って、
  そこから西の岩山トンネルを抜けてシオンタウンに出て、そっからずーっと南下してセキチクシティに行って、
  さらにそこからサイクリングロードを北上しなきゃいけない」

唯「うわあ・・・遠いね」

梓「・・・?先輩、あれなんでしょうか?」

律「あの小さい建物か?看板があるな、えーっと"地下通路"?」

律「この通路を通ればクチバシティまで抜けられるみたいだ。」

梓「少しだけタマムシへの近道になりますね」

律「地獄に仏ってやつかな。はは」

唯「クチバシティかあ。どんな所なんだろ?」

律「港町らしいよ」

唯「そうなんだー楽しみだなー」

梓「唯先輩、楽しむなんて・・・」

律「いや、でも唯みたいに少しは旅を楽しんだ方がいいような気がしてきたな。
  そうでもしないとやってらんないよ」

梓「そう・・・ですか?」

唯「そうだよーあずにゃん!笑顔笑顔!」ニコニコ

梓「わ、わかりましたよ。早く行きましょう」

唯「おー♪」

クチバシティ

唯「すごーい!港だあ!」

律「船がたくさんあるなー」

梓「この世界にも大きな船とかあるんですね」


ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

律「さて、そろそろマサキに連絡してみるか。PCを起動してっと
  マサキにメール送信『私たちは今クチバシティだよ。そっちはなにか情報見つかりましたか?』
  これでいいだろ」

唯「何か進展あったかなー」ワクワク

律「期待しすぎない方がいいぞ・・・お、もう返信来たな」

『すまん。まだ大した情報は見つかってないわ。でも君たちがクチバにいるんだったらいいもの送っておくで!
 クチバの港に停泊している豪華客船サント・アンヌ号のチケットや!いろんな人が乗ってるからもしかしたらええ情報が
 手に入るかもしれへんで』

唯「豪華客船のチケット!いいのかなあそんなのもらっちゃって」

律「お、プリントアウトされてきた。三枚」

梓「唯先輩すごくうずうずしてますけど」

唯「だって豪華客船とか乗ったことないんだもん!」

律「まあ、普通はないよな」

唯「そうだよね。あ、でもムギちゃんは何回も乗ってそうだね」

梓「そうですね・・・」

唯「ムギちゃん元気かなあ・・・」

律「・・・は!ついしんみりしちゃった!ほら、元気出さないとムギだって見つからないぞ?」

唯「そうだよね!じゃあ元気出してサント・アンヌ号にゴー!」


サント・アンヌ号 船内

律「なんか・・・」

梓「・・・はい」

唯「別に言うほど豪華じゃなかったね」

律梓「シーッ!」

???「はっはっは。期待に添えなくてすまんね。お嬢さん方」

唯律梓「?」

船長「私はこの船の船長じゃよ」

律「せ、船長!?あの、すいません、別に船をけなしてるつもりは」

船長「良いんじゃ良いんじゃ。この船も建造されて30年はたつからのう。これも時代の流れじゃ・・・
   ・・・うっぷ」

唯「どうしたんですか?」


船長「久しぶりに船内を長時間歩いたから船酔いが・・・おええええ!」

律「うわ!汚え!」

梓「こらえてください船長!こんな所で吐いたら大変です!」

船長「わ、私の部屋に連れてってくれ・・・うっぷ、あっちだ」

唯「は、はい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

船長室

船長「おええええええ」

唯律梓「(あのゴミ箱の中は絶対に見ないでおこう)」


船長「いやー助かった。君たちがいなければ私は船内で醜態を晒すところだった」

律「はあ・・・どうも」

船長「お礼にお茶でも御馳走しよう。外国産のお茶がたくさん余ってるからね。
   お菓子もあるぞ」

唯「お菓子!?」

梓「反応しすぎですよ唯先輩」

唯「あずにゃんは食べたくないの?」

梓「それは・・・食べたいですけど」

船長「はっはっは。食欲旺盛でいいな。ほら、お茶だぞ」

唯・梓・律「ありがとうございます(あれ・・・このお茶の淹れ方)」

唯「ねえりっちゃん、あずにゃん・・・船長のお茶の淹れ方」

律「うん。私も思った」

梓「ムギ先輩そっくりです・・・」

唯「あの、船長さん!」

船長「なんじゃ?」

律「船長さんのお茶の淹れ方って、誰かに影響されたりしました?」

船長「おお。よくわかったな。この淹れ方はある人に教わったんじゃ」

梓「そ、その人って誰ですか?」

船長「興味があるなら、そこの机にその人が写った記念写真が飾ってあるぞ。右から二番目じゃ」

唯律梓「!」ガバッ

唯「・・・いた!」

律「ど、どこ?」

梓「私も見つけました!真ん中の方にいます!」

律「何人も映ってるからよくわからな・・・いた!」

唯「ムギちゃん!」

律「ムギ・・・!」

梓「ムギ先輩!」

船長「ムギ?紬さんのあだ名かな?」

律「やっぱり船長にお茶を教えたのはムギなんだ!」

船長「そうじゃ。紬さんが私にお茶の淹れ方を教えてくれたんじゃ。
   といってもこの写真に写っている私はまだ紬さんと話してもいなかったな」

唯「あれ?船長はこの写真の中にいないですけど・・・」

船長「ああ気付かないのも無理はないな。紬さんの斜め後ろに緊張した顔の男がいるだろう?
   それが私じゃよ」

梓「・・・!嘘、これが・・・この若い男の人が船長?」

船長「そうじゃよ。これはサント・アンヌ号の処女航海の時の記念写真だ。懐かしいのう」

律「処女航海・・・?ってことはこの写真が撮られたのは・・・」




船長「うむ、30年前じゃ」


唯「・・・」

梓「・・・」

律「・・・」

船長「どうした?3人とも突然深刻な顔して・・・:

ガタガタガタ

律「(だめだ・・・震えが止まらない・・・)」

唯「(さんじゅう・・・ねん)」

梓「あ、あの・・・聞きたいことはたくさんあるんですけど・・・
  む、ムギ先輩・・・紬さんは今どこにいるか分かりますか?」

船長「すまんな。私にはわからんよ」

律「あ、ええと、あのじゃあ当時のことを話してもらえませんか?
  ムギのことを・・・」

船長「いいぞ。当時、私はただの船員だった。だが処女航海の時はいろいろと人手不足でな、
   来賓の一人として呼ばれた紬さんの世話係に任命されたのじゃ」

・・・・・・・・・・・・・・回想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

若いころの船長「こ、こちらが紬様のお部屋です。どうぞ、お、おくちゅろぎください」

紬「ふふ♪ありがとうございます」

若いころの船長「(噛んでしまったあああああ)
        し、失礼しました。お茶を御淹れいたします・・・!」

ガチャン!

若いころの船長「ああ!また失礼しました!すいません!」

紬「あのー、私なんかにそんな緊張しなくていいですよ?」


若船長「そ、そんな滅相もない!」

紬「ちょっとお茶、私がやってもいいですか?」

若船長「え・・・?あの」

カチャ カチャ トクトクトク

紬「はいどうぞ♪」

若船長「え、いただいて・・・いいんですか?」

紬「ええ♪」

若船長「・・・うまい!あ、失礼しました・・・おいしいです」

紬「そうですか。良かった」

若船長「淹れ方次第でこんなにお茶が美味しくなるなんて。
    紬さんにはお茶の才能もおありなんですね」

紬「そんな、習えば誰でもできますよ?良かったらお教えいたしますわ」

若船長「私にお茶の淹れ方を・・・?」

紬「ええ。あなたはお茶がお好きなようですし、淹れ方を学べばお茶をもっと楽しめますよ?」

若船長「しかし・・・」

紬「遠慮なさならいでください。航海中私も暇なので♪」

若船長「で、では・・・お願いします・・・」

紬「はい♪」

若船長「まさか、ポケモンリーグチャンピオンからお茶を学べるとは思っていませんでしたよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

船長「こうして、私は処女航海中、紬さんにお茶を教わっていたんじゃ。
   処女航海と言ってもクチバからジョウトのアサギシティまでの短い距離だったがな。
   紬さんとはそれ以来会ってないのう」

律「そうですか・・・」

唯「あの、チャンピオンって?」

船長「もちろんポケモンリーグのチャンピオンのことじゃ。
   この年は、今まで小規模だったカントーとジョウトのポケモンリーグが統合され、
   新たなポケモンリーグ、つまり現在のポケモンリーグがセキエイ高原で始まった年じゃ。
   紬さんはそのリーグで初めてチャンピオンになった人、ポケモンリーグの初代チャンピオンとも言えるな」

梓「よくわからないけど・・・すごそうですね」

船長「すごいも何も、チャンピオンということはカントー、ジョウトの中で最も強いポケモントレーナーということだぞ?」

唯「うわあ!ムギちゃんすごい!」

船長「良く考えたら知り合いなのにそんなことも知らないのか?」

律「そ、それより!その後ムギはどうなったんですか?」

船長「うむ・・・その後何年かチャンピオンを務めたとは噂で聞いたが、詳しいことはわからん」

唯「そうですか・・・」

船長「いや・・・しかし」

律「・・・!何かあるんですか?」

船長「そういえば紬さんは良く話していたな・・・『私はずっと友達を探してる』と・・・
   『だから、いつかはこんな船で世界中を旅して友達を見つけたい』と・・・」

梓「ムギ先輩・・・」

船長「さて・・・そろそろ出港じゃ。私が思い出せるのはこのくらいじゃな。役に立ったならいいが」

律「本当にありがとうございます。船長のお陰で手がかりが見つかりました」

船長「そうか・・・もし君たちが紬さんに会えたら、私のことも伝えてくれないか?
   あの時のこと、感謝していると」

唯「はい!絶対伝えますね」

船長「ありがとう。この船がこの港に来るのは一年後になるだろう。その時はまた君たちに会いたいのう」

梓「あ、はい・・・まだいたら・・・ぜひ」

船長「では気を付けて」

唯律梓「ありがとうございました!!」


ブオー!

唯「サントアンヌ号、行っちゃったね」

梓「・・・はい」

律「なんか、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからないな・・・」

唯「で、でもでも!みんながこの世界に来ているってことはわかったよ!
  澪ちゃんとムギちゃんはあれだけど・・・」

律「そうだな・・・前向きに行かないとな!」

唯「うん!」

律「ポケモンリーグの初代チャンピオンなら、有名人だよな?あいつに聞いてみよう!」

梓「あ、マサキさん」

律「そう!」


律「今度ばかりはメールなんてまどろっこしいことやってられない!
  通話しよう!」

唯「パソコンで通話なんてできるの?」

律「この世界だってスカイプみたいなやつはきっとあるよ。
  ・・・これでいいかな。よし!」

マサキ『うわ!君らか!何事や?もうサントアンヌ号には行ってきたのか?』

律「行ってきたよ。説明は今度するから、ポケモンリーグの初代チャンピオンの情報教えて!」

マサキ『初代って、セキエイの初代チャンピオンか?』

唯「うん。たぶんそれ」

マサキ『ってことは紬さんのことやな?』

律「やっぱり知ってた!」

梓「そうです!その人は今どこにいるか知ってますか?」

マサキ『あの人は27年前にチャンピオンを退いた後、消息不明になってるな』

律「なんだよ・・・新情報はなしか」

マサキ『な、なんかすまんな。力になれなくて』

唯「気にしないで。やっぱり世界中を旅してるのかなあ・・・
  ねえマサキさん、ほかの地方に行きたいならどうすればいい?」

マサキ『そうやなあ・・・普通外国とかほかの地方に移動するときは身分証明証が必要なんやけど、
    君らにはそんなもんないしなあ・・・』

律「・・・そうか。あれ?じゃあムギはなんで・・・」

マサキ『ああ、一応ひとつだけ身分証明なしで移動できる方法があるで。普通は無理やけど』

唯「それは何・・・?」

マサキ『ポケモンリーグのチャンピオンになれば、どこの地方でも顔パスで移動できるんや』

梓「!!・・・もしかして、ムギ先輩はだからチャンピオンに?」

マサキ『話の趣旨はようわからんけど、とにかくチャンピオンになればポケモンマスターとも呼ばれ、
    どこの地方でもいろいろと優遇されるんや。外国でもほとんどの国に国賓として入国できる』

律「なるほど・・・ありがとうマサキ。助かったよ。また何かわかったらよろしく」

ブツッ

律「唯、梓・・・やっと私たちの旅の目的が決まったな」

唯「うん。ロケット団から澪ちゃんを助けて」

梓「ムギ先輩を捜し出すことですね」

律「うん。ロケット団と戦うにはもっと強くならなきゃいけないし、
  ムギを探すならいろんな地方を回らないといけないかもしれない」

唯「その二つを達成するには・・・目指すんだね。チャンピオンを」

梓「本気でロケット団とやりあうならそのくらいの実力目指さないといけないし、
  チャンピオンになればムギ先輩探しも容易になります!」

律「難しいけど・・・やるしかないな!」

梓「はい!」

唯「うん!」

律「よし・・・やるぞーーーー!」

唯「目指せポケモンマスター!」

律・梓「おー!」



一応・・・今日はここまでです

すいません本当は今頃完結してる予定だったんですが、予想以上に展開に時間かかりました。

そして明日は夜からじゃないと書けないんです・・・

なので非常に言いにくいんですが・・・夜まで残ってくれてたら続き書きます


見てくれてる人ありがとうございます。レスくれた人も、本当は全レスしたいくらい感謝してます

ただいま帰りました。保守ありがとうございます!少ししたら再開します

クチバシティ・ポケモンジム

律「たのもー!」

唯「りっちゃんいつになく張り切ってるね!」

律「このジムは電気タイプのポケモンが中心に使われてるらしいから、私のサイクロンが活躍できる!」

梓「でしたら今回戦うのは律先輩ですね」

律「おお!任せろ!」

唯「見て!このジムの中ゴミ箱だらけだよ!」

律「おうわ・・・不衛生だなおい」

ジェントルマン「待ちなさい。これは普通のゴミ箱じゃなくてセキュリティのための装置なのだよ」

唯「セキュリティ?」


ジェントルマン「ここのジムリーダー、マチス少佐は用心深いことで有名なのだよ。リーダーに会いたければ
        ゴミ箱の中にあるスイッチを探してリーダーの部屋の扉を開けることだ」

律「めんどくさいなー」

ジェントルマン「それに私のようなジムトレーナーも倒さなきゃいけないのだ!行け!ビリリダマ!」

ジェントルマンはビリリダマを繰り出した!

唯「うわーモンスターボールみたい!」

梓「ずいぶん適当なデザインのポケモンですね」

ジェントルマン「このビリリダマを甘く見ては困る。実力を目に刻むといい・・・あれ?
        サイホーンはどこだ?」

サイホーンの穴を掘る攻撃!効果は抜群だ!ビリリダマは倒れた!

ジェントルマン「何いいいい!」

律「ポケモンを出した瞬間から勝負は始まってるんだよ!」

マチス「オー!ユーとっても勇ましいねー!」

律「なんだ?おっさんが出てきたぞ?」

ジェントルマン「マチス少佐!」

唯「この人がリーダー?」

梓「ゴミ箱いじってないのに勝手に出てきちゃいましたよ」

マチス「ユーのベリーナイスなポケモンバトル見てたらミーもいてもたってもいられなくなって
    カムヒアーしちゃいましたヨー」

律「それはどうもー」

唯「この世界にも外人さんってるんだね」

梓「外国はあるらしいですからね・・・こんなストレートな外人がいるとは思いませんでしたが」

マチス「ユーすごく素質あるヨ!でも勝つのはミーのストロンゲストなエレクトリックポケモンデース!」

一個前修正:唯「この世界にも外人さんっているんだね」



律「私だって来たからには負けないよん!行け!サイクロン!」

マチス「ゴー!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカー♪」

唯「おお!何これかわいい!」

梓「図体に似合わずこんな可愛いポケモンを!」

マチス「ユーのポケモンの数は?」

律「こいつだけだよ」

マチス「オーケー!ではこのピカチュウと1対1デスネー!」

サイクロン「ガオー」

ピカチュウ「ピッカア♪」


律「電気技は効かないってわかってるからどんどん行くぞ!サイクロン穴を掘る!」

マチス「今のうちにピカチュウ!影分身ネー!」

律「今だ!」

サイクロンの穴を掘る!しかしサイクロンの攻撃は外れた!

律「げ!」

マチス「オーケーオーケー!さらに影分身!」

律「くそ!穴掘ってる間に何回も分身されちゃったか。とっしんだ!」

サイクロンのとっしん!しかしサイクロンの攻撃は外れた!

マチス「今さらもう遅いデスネー!」

律「サイクロン!奴の魔法カードを破壊しろ!」

律「だけど・・・そっちだって攻撃手段ないだろ!」

マチス「HAHAHA!エレクトリックポケモンが電気技しか使わないと?」

律「え?」

マチス「アイアンテール!」

ピカチュウ「ピカ!」

効果は抜群だ!

律「なにー!」


サイクロン「ギャウ・・・!」

律「くそお!サイクロンとっしん!」

サイクロンの攻撃は外れた!

マチス「ハッハー!ミーに挑戦するにはまだ早かったデスネー!
    ピカチュウ!アイアンテール!」

ドゴオン!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

律「うう・・・ごめんなサイクロン」

唯「りっちゃん。元気だしなよ」

梓「律先輩とサイクロンはよく戦いましたよ」

律「ありがとう・・・でも勝ちたかったなあ」

                      ,.-‐‐‐‐- 、
                        /      ::ヽ
                     |┃ ┃  .: ::|
                     | r─‐、 .: .:::::|   呼ばれた気がした
                     | `ー‐′ ::..:::::|
                     |   .:: .:::::::::::|
                  __ ...、'----ー= ゚ /

               _  ´ ̄       .,    ! =====  +             ゚
             / 。     ゚     u  、.:''- .,            __

   、-- ..,,_   _、丶  u 、丶´ ̄"''―--ァ‐ー゙    ´''-..、 --――ー ニ` \三==
  '´'‐´  "'‐´    、丶´         ´''- .._   。    ・     __  ゚ 。´''r,
   ´'-\_   ー ヽ      ゚     +      ´"''―-----ー''゙ ̄  ´' - .,   ,/ 。
       \_、ヽ 三三三===--


梓「ま、まあジムリーダーなんて普通は勝てませんよ」

唯「そうだよ!私は勝ったことあるけどあの人が弱すぎただけだよ!」

律「そうだよな・・・ジムリーダーは強いもんだよな!タケシが弱いだけで!」

唯「うん。気を取り直して次の目的地に出発しよ?」

梓「クチバから東に進めばセキチクシティへの道に出るんでしたね」

律「よーし!出発!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カビゴン「ZZZ」

律「・・・通れねえ」

梓「気持ちよさように眠ってますね」

唯「見てみて!蹴ってもびくともしない!」ドカ!ドカ!

梓「ちょっと唯先輩!」

律「うーん・・・こうなるとルートを変えるしかないよなあ」

梓「で、でも他のルートって」

律「イワヤマトンネルを抜けるしかない・・・!」

唯「見てみて!蹴ってもびくともしない!」ドカ!ドカ!

俺「///」ビクッ!ビクッ!



梓「でも、確かイワヤマトンネルはフラッシュという技を使わないと暗くてとても進めないとか」

律「そうだなー。でも私たちのポケモンたちじゃ覚えられなそうだな」

唯「こうなったら!」

梓「こうなったら?」

唯「フラッシュを覚えたポケモンを捕まえるしかないね!」

律「唯にしてはもっともな意見だな」

唯「えへへー」

律「とりあえずハナダシティに戻りながらポケモンを探すか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5番道路(ハナダの南の道路)草むら

ガサガサ

梓「良く考えたら、私たちがポケモン捕まえようとするなんて初めてですよね」

律「そういやそうだなー」

唯「久しぶりに私の空のモンスターボールの出番が来たね!」

ガサガサ バッ!

梓「何か出た!」

ニャース「にゃ~」

梓「ねこ!?」



唯「うわーかわいい!」

律「頭に小判ついてるぞ!」

ニャース「にゃ~」

唯「この子捕まえようよ!あずにゃんみたい!」

梓「そうですかあ?」

ニャース「にゃ~」クンクン

律「梓の匂い嗅いでるぞ!」

梓「な、なに?」

ニャース「にゃあ」スリスリ

唯「あずにゃんに懐いてる!きっと同じ匂いがするんだよ!」

梓「私はポケモンじゃないです!


唯「私も欲しかったけどあずにゃんが捕まえた方がいいね♪はいモンスターボール!」

梓「どうもです。ほいっ」ポイ

律「なんだ、やっぱり梓も捕まえたかったんじゃん」

梓「そ、そんなこと!あ、捕まったみたいです」

律「敵意がないからかあっさり捕まったな」

唯「君の名前はあずにゃん3号だよ!いいね?」

あずにゃん3号「にゃー♪」

梓「あー!勝手に名前付けないでください!」

律「新しく仲間が増えたのはいいとして、フラッシュを覚えたポケモンも探さないとな」

唯「りっちゃん待って!あずにゃん3号のおでこ!」

律「ん?おでこの小判がどうした?」

キラーン!!

律「うおっまぶしっ!」

梓「すごい小判の輝きです!」

唯「りっちゃんを超えるおでこの輝きを出すなんて!この子はフラッシュを覚えてたんだよ!」

律「なんだってー!」

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、._     _
            ,. ‐'´      `‐、        __, ‐'´           ヽ, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   ≦         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃    /!  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-   / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.___,./  //ヽ、 ー        

略してあずさん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イワヤマトンネル

唯「暗いよー怖いよーりっちゃん」ガシッ

梓「・・・」ギュ

律「二人ともくっつきすぎだよ。歩きづらい」

唯「だって怖いんだもん」

律「しょうがないなー」

唯「あず3号とりっちゃんのデコの輝きをもってしても完全には明るくならないんだね」

あずにゃん3号「にゃー」

律「まあ歩けるだけいだろ。フラッシュ使う前は本当に真っ暗だったんだから」

梓「あ!光が!あれ出口じゃないですか?」


唯「本当だ!あずさん良く頑張ったね!」

梓「あずさん?」

唯「あずにゃん3号を略してあずさんだよ~」

律「・・・なんかおばさんみたいだな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イワヤマトンネル出口

唯「地上だー!」

律「あー空気がうめえ」

梓「すごく長く感じました・・・」


>>463の呼び方書きやすいんで使わせてもらいますw

シオンタウン

ヒュー・・・

梓「なんか怖い・・・」

律「陰気っていうか何というか・・・独特な雰囲気の街だな」

唯「あの高い塔はなんだろう?」

梓「あれはきっとポケモンタワーです。カントーで一番高い建物らしいですよ」

唯「あずにゃん詳しいね~」

律「唯も前のポケモンセンターで話聞いてたろ?」」

唯「そうだっけ?」

律「まったくもう・・・とにかくポケセンいこうぜ」


一応置いときますね
http://www.youtube.com/watch?v=JNJJ-QkZ8cM

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シオンタウン ポケモンセンター

律「すばらしい情報を入手しましたぞ!」

唯「何ですと!?りっちゃん隊員!」

律「なんとこの町の西にも地下通路があって、タマムシシティに抜けられるのです!」

唯「さすがはりっちゃん隊員!」

梓「タマムシシティはカントー1の娯楽街・・・でしたよね」

唯「うん!前に博士に言われたんだ~」

梓「遊びに行くわけじゃないんですからね?」

唯「わかってるよ~」

タマムシシティ

律「うおおおお!賑やかな町だなー!」

唯「建物がいっぱいだよ!大都会だね!」

梓「元の世界にはこのレベルの町はたくさんあったけど・・・でもすごいです」

唯「あ、りっちゃん!ゲーセンだ!ゲーセンがあるよ!」

律「おお!行くか!」

梓「先輩!」

律「息抜きも必要だって!ちょっと遊んだらジムとかにも行くからさー!」

梓「むー、少しだけですよ・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゲームコーナー

受付「申し訳ありません、コインケースがないとコインをお売りすることはできません」

律「えー!」

唯「そんなあ・・」

梓「残念でしたね。出ましょうか」

唯「あ、私ちょっとトイレ行ってくるよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

唯「ふう、すっきりした。あれ、このポスター剥がれそうにになってる」

唯「直してあげないとね」ピタ 

ペラ

唯「ありゃ、また剥がれちゃったよ」ピタ

ペラ

唯「・・・」ピタ

ペラ

唯「・・・あーもうイライラする!全部はがしちゃえ!!」

ビリビリビリ!!

唯「ん?これは・・・?」

唯「りっちゃん!あずにゃん!」

律「んー?」

梓「どうしたんですか?」

唯「これ!ポスターの裏に謎のスイッチが!」

梓「うわ唯先輩何ポスターはがしてるんですか!怒られますよ!」

律「しかしあからさまに怪しいスイッチだな。書いてあるのは『R』の一文字だけか
  ・・・ん?R?」

唯「ここまで怪しさを醸し出されたら押したくなっちゃうよね・・・?」

梓「駄目に決まってます!勝手にポスターはがした上に勝手にスイッチいじって」

律「いや、押してみよう。もしかしたらロケット団に関係してるかも」

律「見憶えあるだろ?このRの文字」

梓「あ!ロケット団の制服!」

唯「そういえばそんな服着てたっけ」

律「ロケット団とわかってほっとくわけにはいかない。澪を取り戻すためにも」

唯「そうだね!じゃあ押してみよう。ポチっとな」

ポチ

梓「ま、まだ心の準備が」

ウィーン ドン! ガチャン!

唯律梓「!!!」

唯「床が開いて・・・」

律「階段が現れた・・・!」

ゲームコーナー地下 ロケット団アジト

ヴー ヴー ヴー ヴー!

『侵入者警報!侵入者警報!3番秘密階段で不許可の開閉が行われました!』


サカキ「侵入者か・・・面倒だな」

澪「ただいま参りました、サカキ様」

サカキ「来たか。現在の戦力は?」

澪「は!アポロ隊長、ラムダ隊長の部隊はヤマブキシティ、アテナ隊長の部隊はポケモンタワーに全人員が投入されており、
  アジトに残っているのは私の部隊のみです」

サカキ「そうか。ならば侵入者の始末は任せるぞ」

澪「了解しました。失礼します」

すいません。思考能力が低下してきたので寝ます。
明日は休みなので頑張って書きます

展開が遅くて申し訳ない。

ひみつの ポケモン コイキンクが いまだけ 500えん だよ


紬「もう ひとこえ」

紬「あのトラックなにかしら」


紬「よく見たら前に煎餅置いてあるし…」

ミオシティ

サンジュタウン

保守代わりに>>59の続き

今泉「ティーカップや受け皿の破片が散乱してますから、気をつけてください」

古畑「君に気をつけてなんて言われるなんて心外だよ」


今泉「うひゃ…ぐちゃぐちゃですね…よほど激しく争ったんでしょう」


古畑「んー、それはおかしいねぇ、被害者の後頭部に傷跡は一つだよ?
…こんなに派手に争ったんなら、相手に後頭部に一撃をくれるのは難しい…それより果物ナイフで刺した方が手っ取り早い早いんじゃないかなあ?」


今泉「なるほど…」
古畑「今泉君…軽音楽部の部員、ちょっと呼んできて貰えるかな?」

律「…なんスか?犯人は唯なんじゃないんスか!?」

澪「り、律!」

紬「律ちゃん!」

梓「もう、やめてくださ…」グズッ


今泉「だ、だから嫌なんですよ!こういうの!」

古畑「すいませんー。お気持ちお察しします。実はですね、二、三お聞きしたい事がありまして-」
澪(大丈夫だ…証拠はない。絶対大丈夫…大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫)ドクンドクンドクンドクンドクン


古畑「大丈夫ですか?」

澪「は、はいっっ!?」

古畑「お顔、真っ青ですよ?具合がよろしくない様ですが?」

律「馬鹿。当たり前だろ!先生が死んじゃったんだから!平気なわけあるか!」

紬「律ちゃん!警察の方よ!口を!」
梓「そ、そうですよ!逮捕されちゃいますよ!」

古畑「いえいえ、私の配慮不足ですよ」
澪(…り、律、なんでお前が焦っているんだよ?)

古畑「本題に入ります…えー、二、三聞きたい事というのは、簡潔にいいますとー貴女方の楽器を鑑識に回させて頂きたいんですー」

紬「楽器…ですか?」

古畑「はい。山中さわ子さんを殴打した凶器が未だに見つからないんですよ」

律「回りくどい言い方すんなよ…容疑者なんだろ、私達?好き勝手やってくれよ!」

古畑「いえいえそんなことはーただ」

古畑「えーお亡くなりになった方の事を悪く言うのは偲びないのですがー、山中先生、交遊関係が非常に…派手だった様ですー」


紬「こ、交遊関係…ですか」


古畑「多数の女子生徒と関係を持っていたらしいですー」


澪(………なっ)


古畑「その中に、含まれるのがー平沢さん、秋山さん、中野さん、田井中さん、琴吹さん、貴女方なんですー」


澪(嘘…みんなも先生と!?)

ロケット団アジト内部

唯「ね、ねえ。なんか警報が鳴ってるけど」

律「どうせそのうち戦うんだからばれててもいいよ。二人とも、備えとけよ」

梓「は、はい」

ぴーたん「・・・」

梓「ぴーたん・・・なんか最近ぴーたんの様子が変な気がします」

律「梓が新しいポケモンを捕まえたからすねてるんじゃないの?」

あずさん「にゃあ?」

梓「そうなのかな・・・」

唯「ねえ二人とも。足もとのこの矢印はなんだろう?」

言い忘れたけど保守ありがとうございます


律「明らかに怪しいから踏まない方が」

唯「うわー目が回るうううううう!」

梓「唯先輩!」

律「遅かったか・・・」

唯「ふえ~」

律「唯!気をつけろよ」

唯「頭がぐるぐるするよう・・・」


団員「侵入者がいたぞ!」

団員「お前らそこを動くな!」

律「見つかったか・・・」

すいません用事で離れてました



団員「そこを動くな!」

梓「囲まれてしまいました・・・」

律「ちっ、結構多いな」

団員「侵入者め!覚悟しろ!」

澪「待て」

団員「隊長!」

律「み、澪!」

唯「澪ちゃん!」

梓「先輩!」

澪「監視カメラを見てみたら・・・まさかお前らが映っているとはな」

澪「こいつらは私が始末する。お前らは他に侵入者がいないか捜索しろ」

団員「は!失礼しました!行くぞ!」

ダッダッダ

澪「さてと・・・」

律「澪!私たちの為に人払いしてくれたのか?」

唯「私たちのこと思い出してくれたの?」

澪「お前らのことなど知らないっと言ってるだろ。
  私の質問に答えてもらおうか。その為に団員をどかしたんだ」

律「なんだよ・・」

梓「質問って・・・?」


澪「お前らが何故私の名前を知っているのか・・・教えろ」

律「言っただろ?私たちは軽音部の仲間で!友達だったんだよ!」

澪「私にはそんな記憶はない・・・だが、お月見山でお前たちに会った後
  考えた・・・私の記憶を探ったんだ。そして私には3か月前以前の記憶がないと気づいた」

唯「・・・!じゃあ澪ちゃんは3か月前にこの世界に来たんだね!」

梓「やっぱりショックで記憶を忘れちゃったんですよ!」

澪「この世界・・・?一体お前らは何を言っているんだ・・・私は3か月前、
  野垂れ死にそうなところをにサカキ様に助けられたんだ・・・
  だがなぜそれ以前の記憶がないことをお前達と会うまで気にとめてもいなかったのだろうか・・・」

律「澪・・・お前、まさかそのサカキってやつに何かされたんじゃないのか!?」

澪「黙れ!!!」

律「ビクッ」

澪「ロケット団のボス、サカキ様をなんだと思っている!やはりお前らは信用できない・・・!」


唯「澪ちゃん、落ち着いて!」

澪「今からお前らをロケット団の敵として処理する」

梓「いきなりどうしたんですか澪先輩!?」

澪「うるさい・・・3か月前以前のことを考えようとすると頭が痛くなるんだよ!
  さっさとポケモンを構えろ・・・3人まとめて相手にしてやる」

律「く・・・!サイクロン!(澪を何とか倒して話をするしかないのか・・・)」

唯「カメ太!」

梓「ぴーたん!あずさん!」

澪「お前らのポケモンはそれだけか・・・行け!」

澪はピッピをくりだした

ピッピ「ぴっぴ♪」

ギエピーではないのか、そりゃそうだ

唯「わあかわいい!」

律「ぶっ・・・はははは!」

澪「な、何がおかしい!」

律「いやー、澪は記憶が無くなってもそういう趣味は変わってないんだって思ったら安心しちゃって」

梓「もっと怖いポケモンを使ってくるのかと」

澪「うるさいうるさい!私のふわ☆ふわを馬鹿にするな!」

律「ふわ☆ふわって・・・まさか名前!?」

唯「可愛い名前だね~」

梓「澪先輩らしいです・・・」

澪「・・・あーもういい!やれ!ふわ☆ふわ!」

ふわ☆ふわ「ぴっぴ♪」

かわいいw


ふわふわの10万ボルト!効果は抜群だ!

カメ太「キュウ!」

唯「カメ太!」

澪「早くも一体戦闘不能だな」

律「サイクロン!!突進だ!」

澪「無駄だ。ふわ☆ふわ、リフレクターを張れ」

ドゴン!

律「くそ!ぜんぜん効かねー!」

澪「冷凍ビーム」

効果は抜群だ!サイクロンは倒れた!




        みお やめなさい
          あなたは
     サカキの ロボットじゃない

      わたしたちの なかま!


   ◆それは つむぎのこえだった。
     みおには とどかなかった。


技4つまでとかは無視するかも


梓「あ、ああ・・唯先輩と律先輩が一瞬で・・・!」

澪「外見で油断したな。さて・・・残るはお前の二体だけだ」

梓「う・・・」

律「やめてくれ澪!梓はお前のかわいい後輩だろ!?」

あずさん「にゃー!」

澪「レベルの低いニャースだな・・・ふわ☆ふわ」

ふわ☆ふわ「ぴっぴ♪」

ドカ!

あずさん「にゃあ・・・!」

澪「あとはそのトランセルだけだ」

梓「うう・・・」

ぴーたん覚醒か

ぴーたん「」ブルブルブル

梓「(震えてる・・・)ぴーたん・・・怖いよね。ごめんね、こんな所に連れてきちゃって・・・」

ぴーたん「」ブルブルブルブル

律「様子がおかしいな・・・」

梓「ど、どうしたのぴーたん!?」

ぴーたん「!!!」バリバリバリ

唯「ぴーたんの背中が割れた!」

澪「せ、背中が裂けて・・・!いや怖くない怖くない怖くな」

ぴーたんはバタフリーに進化した!

梓「ぴーたんが・・・蝶々になった」

トランセル→バタフリーの展開は鉄板だが熱い


澪「怖くない怖くな・・・なんだ進化か。ははは!進化したところでお前に勝ち目はない!」

ぴーたん「ぴー!ぴー!」

梓「ぴーたん・・・また私を守ろうとしてくれてるんだね。ありがとう」

ぴーたん「ぴー!」

ぴーたんの念力!

ふわ☆ふわ「ぴっ!」

澪「そんな攻撃じゃあ私のふわ☆ふわは倒せないぞ?こっちには冷凍ビームや10万ボルトがあるのを忘れたのか」

律「(澪はぴーたんの背中が割れたとき怖がってたよな・・・それにポケモンにかわいい名前をつけたり、
   性格は元の澪のままみたいだ。・・・だったら!)」

澪「ふわ☆ふわ・・・やれ!」

律「うわー!転んで膝すりむいちゃったあ!」

澪「」ビク

律「いて!さらに偶然落ちてたカッターで指切っちゃったあ!血がどばーっと出てきちゃったよ!」

澪「・・・キコエナイ」

唯「(りっちゃん・・・!なるほど!)
  あああ!私も裁縫用の針が目玉に刺さっちゃったあ!痛い!」

律「(それは言いすぎだろ・・・)」

澪「ひっ・・・!み、見えない聞こえない見えない聞こえない・・・」

ショック療法かw


律「梓!今のうちに!」

梓「はい!ぴーたん!」

ぴーたんの眠り粉!

ふわ☆ふわ「ぴっぴ・・・」スヤスヤ

澪「見えない聞こえない見えない聞こえない・・・あれ?ふわ☆ふわ」

ふわ☆ふわ「」

律「お前が怖がってるうちにぴーたんが倒したぞ」

澪「な・・・!」

唯「ふふふ・・・」

澪「お、お前ら寄るな!こっち来るな!」

律「確保ー!」ガバッ



澪「は な せ!!」

律「へへーん。もう離さないもんねー!」ガシ

唯「澪ちゃん、私達と一緒にここから逃げよう?」

梓「澪先輩、お願いです一緒に来てください!」

澪「ふざけるな!私はロケット団だ!」ジタバタ

律「あーもう暴れるなよ!・・・あ、さっき切った指からまた血が出てきちゃった!ほら」

澪「ひい!」

律「ほらほら!見て見て!」

澪「ひいい!」

梓「さすが律先輩・・・扱いがうまいですね」


律「ほれほれ!」

澪「ひいっ!やめ、やめろ」

唯「もういいんじゃないのりっちゃん?」

律「ほーらほーら!」

澪「うっ・・・やめろって言ってるだろ馬鹿律!」

ゴチン!

律「いて!」

澪「はあ、はあ・・・」

唯「今・・・!」

梓「馬鹿律って・・・」

すいません晩飯行ってきます

澪「やめろ馬鹿律!!」 ガンッ
律「アオーwwwww」

ごめんなさい!9時くらいまで待ってください!



澪「(手が勝手に動いた・・・)」

律「いてて・・・やっぱり澪のパンチは効くなあ」

澪「(この殴り心地・・・すごく懐かしい感じがする・・・)」

澪「・・・り・・・つ?」

律「!!そうだよ!私のこと思い出した!?」

唯「澪ちゃん!」

梓「先輩!」

澪「ゆい・・・あず・・・さ・・・?」



律「澪!思い出したんだな・・・?」

澪「・・・わ、私は・・・ロケット団の・・・うわああああ!」フラッ

律「・・・!!どうした・・・しっかりしろ澪!」

サカキ「そこまでだ」

梓「誰ですか!?」

サカキ「私はロケット団のボス。サカキだ。部下から離れてもらおうか」

律「お前・・・澪に何したんだ!」

サカキ「人聞きの悪いことを言うな。私はこの子を助け、立派なトレーナーに育てあげたのだ」

唯「じゃあなんで澪ちゃんはこんなに苦しんでるの!?」

サカキ「お前達が知る必要はない。ここで私に倒されるのだからな」

サカキはニドキングを繰り出した!

ニドキング「グルル・・・」ゴゴゴゴゴ

律「(すごい威圧感・・・間違いなく今まで戦った誰よりも強い・・・!)」

澪「・・・逃げろ」ボソ

律「澪!」

澪「ヒソ(周りに聞こえないように話せ。お前たちのことを完全に思い出したわけじゃないが・・・
    私の敵ではないことは直感できる・・・だからこそ言うがサカキさまの力は絶大だ。
    お前たちは逃げるべきだ)」

律「(澪も一緒じゃないと!)」

澪「(それは無理だ・・・逃げる方法は一つだけ。私にはもう一体ポケモンが残っているから、私がサカキさまを止めている間にお前のサイホーンの
   あなをほるで脱出しろ。私のポケットにげんきのかけらが入っている。それを逃げる寸前にサイホーンに使え)」

律「(やだよ!澪が一緒じゃないと!それにお前がそんなことしたら)」

澪「(わがままを言うな・・・時間がない。すぐ始めるぞ、これがげんきのかけらだ)」

律「(な、ちょっと)」

澪「サカキ様!今回はこいつらを見逃してはもらえませんか」

サカキ「何を言っている?できるわけがないだろう」

澪「・・・そうですよね!今だ!」

律「くそっ・・・サイクロン!げんきのかけらだ!」

サイクロン「ガオ!」

律「唯!梓!サイクロンに掴まれ!」

唯・梓「え?え?」ガシ


サカキ「逃げる気か!?ニドキング!」

ニドキング「グルル!」

澪「ニドキングを止めろ!ばさ☆ばさ!」

澪はゴルバットを繰り出した!

サカキ「・・・何のつもりだ?」

澪「申し訳ありませんサカキ様。後で然るべき罰は受けます」

サカキ「何のつもりだと聞いている!」

澪「早く行け!馬鹿律!」

律「澪・・・ちくしょおおお!サイクロン!あなをほる!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タマムシシティ 地上

律「地上だ・・・」

梓「律先輩!なんで澪先輩を置いて来たんですか!」

唯「あずにゃん!」

律「ごめん・・・」

梓「せっかく・・・澪先輩が元に戻りそうだったのに・・・」

律「本当にごめん・・・でも・・・澪の気持ちを無駄にしたくなかったんだよっ・・・」ポロポロ

唯「りっちゃんは悪くないよ!」

梓「・・・すいません、勝手なこと言って」

唯「りっちゃん、いつも泣かないけど・・・りっちゃんも私たちの前で泣いていいんだよ?」

律「ゆい・・・うええええん!」ガバッ

唯「よしよし・・・」ナデナデ

よくよく考えればまだグレーバッジしか持ってないんだっけ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「今回はみんな頑張ったね~」

梓「全滅寸前でしたからね・・・」

律「さてと・・・これからのことなんだけど」

唯「うん・・・」

律「実はさ・・・澪に元気のかけらを貰う時にこの紙を一緒に渡されたんだ」

梓「・・・これは?」

唯「・・・地図?」


律「いろいろ書きこまれてて良くわからないんだけど・・・これはロケット団の配置を表す
  作戦地図みたいな物みたいだ」

唯「ふむふむ」

律「これによると、シオンタウンとヤマブキシティにロケット団が集まってるらしい」

梓「この数字が人数を表すとしたら、ヤマブキにいるのはかなりの数ですね」

唯「じゃあもしかして・・・」

律「ヤマブキが封鎖してるのはロケット団の仕業っぽいな」

梓「でも一つの町を封鎖しちゃうなんて・・・」

律「サカキの異様な威圧感、感じただろ?あいつならそのくらいやりかねないと思うんだ」

ttp://20.imgup.me/e/iup8067.jpg
しえん

>>647
ぎえ☆ぴーwwwwwwwww

>>647
うおおおお!ありがとうございます!



律「今日、はっきりとわかった。私たちがロケット団を相手にするにはまだ早すぎる
  澪1人に全滅寸前にまで追い込まれたし、ぴーたんが進化しなければ本当に全滅してた」

梓「そうですね・・・」

律「だけどもうじっくり鍛えている時間もない。もちろん訓練は必要だけど」

唯「じゃあどうするの?」

律「だからさ、ジムリーダーたちに協力を頼もう。ジムリーダーの人たちだってロケット団を良く思ってないはずだよ
  アジトの場所やこの地図を見せればきっと一緒に戦ってくれると思うんだ」

梓「いい考えですね」

唯「うん!頼もう!きっと助けてくれるよ!」

律「早速この町のジムに行こう!」

やっとエリカさんの登場か
wktkwktk

さわこ「ここは?…」

アグモン「ファイル島だよ。」

さわこ「え?」

こんな夢をみたんだ。

タマムシシティ ポケモンジム

唯「うわートレーナー女の子ばっかりだね!」

律「ムギがいたら喜びそうだな・・・」

エリカ「お待たせいたしました。ジムリーダーのエリカですわ。私にお話があるそうですね?」

律「はい!頼みたいことがあるんです!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エリカ「なるほど。あなた方はロケット団のアジトがこの町にあるというのですね。
    そして私に一緒に戦ってほしいと」

唯「お願いします!」

律「疑うんなら、一緒にゲームコーナーに来てください!アジトの入り口があります!」

エリカ「私、面倒くさいことはことは嫌いですの。あなた達の言っていることを信じるのは難しいですわ」

梓「そんな・・・」

エリカ「わかりましたわ。ならば私と勝負してあなた方が勝てばアジトとやらを見に行って差し上げますわ」

唯「ほんとう!?」

律「結局戦うのか・・・」

エリカ「さあ、どなたが戦ってくださいますの?」

唯「あずにゃんやってみなよ!まだジム戦したことないでしょ?」

梓「はい。じゃあ私が戦っていいですか?」

律「おう!がんばれよ!」

梓「がんばろうね?ぴーたん、あずさん」

あずさん「にゃー!」

ぴーたん「ぴー!」

エリカ「あら嫌だ。虫ポケモンがいますわ」


エリカ「はい、どうぞ」

梓「え?あのこれなんですか?」

エリカ「レインボーバッジですわ。私は草タイプ使いなので虫ポケモンと戦うのは面倒なんですわ。
    面倒くさいことは嫌いですから貴女を不戦勝にいたしますわ」

梓「えええええ!」

エリカ「さあ、約束は約束。アジトとやらに案内していただけます?」

唯「あ、あずにゃんおめでとう」

律「なんなんだよこの人」



タマムシゲームコーナー

エリカ「騒がしい場所ですわね。私ゲームコーナーなんて初めてきましたわ」

唯「こっち!この階段が!アジトへの入口だよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゲームコーナー地下

律「なんだこりゃあ!」

梓「さっきとは様子が全然違う・・・まるで廃墟みたい」

唯「めちゃめちゃになってるね」

エリカ「あら嫌だ」

律「あの、今はこんなにボロボロだけどさっきまではアジトだったんだ!信じて!」

梓「きっと私たちに場所がバレたから急いで撤収したんです!」

エリカ「信じますわ」

唯「え?信じてくれるの?」

エリカ「たくさんの毒ポケモンの匂いがいたしますわ。私は毒ポケモンと戦うのも嫌いですからわかりますの。
    ロケット団はよく毒ポケモンを使いますから、本当にここにはロケット団がいたんだと思いますわ」

やはりエリカさんはできる人
どこぞの糸目とは違うのだよ


律「ありがとう!」

エリカ「どういたしまして。面倒ですが私も協力いたしますわ」

唯「ジムリーダーが仲間になれば百人力だね!」

律「これでサカキに対抗できるかもな!」

エリカ「・・・あの今なんと?サカキとおっしゃいませんでした?」

律「ああ、ロケット団のボスの名前だよ」

エリカ「あら嫌だ」

唯「サカキを知ってるの?」

エリカ「知ってるといいますか・・・サカキさんはカントージムリーダーの一人ですわ」

律「サカキが・・・!」

梓「ジムリーダー・・・」

エリカ「これは思ったより面倒くさい事態になってきましたわね」

唯「ジムリーダーが悪いことしていいんですか?」

エリカ「もちろん駄目ですわ。ジムリーダーは自分の職務をしっかりと全うできる高潔な人物しか
    なってはいけませんの。」

律「じゃあさ、この事実をばらせばいいんじゃないかな?」

エリカ「ジムリーダーを選出しているセキエイ高原に私が抗議してもいいですわ。、
    ですがおそらくリーダー歴が浅い私が言っても証拠がないから聞いてくれないと思いますわ。」

唯「リーダー歴が長い人に頼めば?」

律「そうか!それに良く考えたらエリカが他のリーダーに連絡してくれれば私らがジムに行かなくても
  協力を頼めるじゃん!」

エリカ「申し訳ないですがそれはできませんわ」

唯「どうして?」

エリカ「私、お恥ずかしいですが他のリーダーの方たちと交友関係がありませんの」

律「そうなの?他のリーダーとは会ったりしないの?」

エリカ「リーダーが正式に集まるのは新リーダーの就任式だけですわ。
    それとたまにジムコン、ジムリーダーコンパがあるのですが私、男性が苦手ですので一回も参加していませんの
    それに飲み会のノリというものがよくわかりませんわ」

梓「じゃあ連絡先がわかる人はいないんですか?」

エリカ「はい・・・いえ、そういえばハナダジムのカスミさんと連絡先を交換したことがありましたわ」

唯「カスミちゃんと?」

エリカ「カスミさんと私はもっとも最近就任したリーダーでして、就任時期が同じだったから就任式も合同で行いましたの。
    その時カスミさんが親しく話してくださって、流れで連絡先も交換しましたわ。それ以来会ったことも連絡したこともないですが・・・」

律「じゃあカスミに連絡できるな!」

エリカ「そ、それは・・・カスミさんの連絡先が変わっているかもしれませんし・・・」

唯「そんなの連絡してみなきゃわからないよ」

エリカ「ですがいきなり連絡するなんて・・・恥ずかしいですわ」

律「勇気を出して連絡しないと始まらないよ?」

エリカ「そう言われましても、どう話していいかわかりませんわ。
    私はこんな性格ですから友達もできたことありませんし・・・」

唯「私たちはもう友達だよ♪」

エリカ「え・・・?私と友達になってくださるのですか?」

唯「友達はなってあげるとかじゃないよ!私たちはもう友達なの!」

エリカ「ありがとうございます・・・とてもうれしいですわ唯さん」

唯「エリカちゃんなら大丈夫!ちゃんと話せるよ!」

エリカ「わかりました・・・私はジムに戻ってカスミさんに連絡してみますわ」

律「おー!頑張れ!」

梓「よろしくおねがいします」

エリカ「あなた達はどういたしますの?」

律「この地図が本当なら、ヤマブキとシオンにロケット団がいる。
  だからとりあえずシオンに行ってみるよ」

エリカ「そうですか・・・無理はなさらないで下さいね」

律「大丈夫。あくまで調べる程度だから」

エリカ「そうだ・・・これを渡しておきますわ」

律「これは?」

エリカ「シルフスコープと書いてあります。さっきこの廃墟に入ったときに広いましたの。
    きっとロケット団の忘れものですわ。ロケット団を探るなら役に立つかもしれませんわ」

律「わかった。ありがとう」


修正  広いましたの→拾いましたの

ハルヒ「めざせッ!ポケモンマスター!!」

の人?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シオンタウン

ヒュー

梓「また来ちゃいましたね・・・」

律「この町の雰囲気苦手なんだよなあ」

唯「ロケット団はとこかなー?」

律「街の中では全然姿を見かけないからなあ。となると怪しいのは」

梓「あのポケモンタワーですね・・・」

>>712 違います

ポケモンタワー内部

テクテク

唯「お墓ばっかりだあ・・・」

梓「全部ポケモンのお墓なんですよね・・・」

律「ポケモンも死ぬんだな・・・当り前か」

唯「今何回かな?」

梓「けっこう上りましたよね・・・なんか霧が濃くなってきてません?」

律「そういや・・・いかにも出そうだな・・・」

唯「怖いこと言わないでよりっちゃん・・・」

タチサレ・・・

律「ん?唯なんか言ったか?」

唯「へ?言ってないよ?」

ココカラタチサレ・・・

梓「どこからか声が聞こえるような」

ナツメ&澪「幽霊やだやだ」
律「こいつら使えねぇ」


おばけ「ココカラタチサレエエエエエ!!」

唯律梓「きゃあああああ!でたああああああ!」

唯「に、にげにげ、にげ」

律「ちょっと待って!シルフスコープが反応してる!」

ピー ピー

梓「なんだかわからないけど は、はやく使ってください」

律「えっと、サングラスみたいに掛ければいいのか?」

カチャ

律「あれ?・・・こいつおばけじゃない!ポケモンだ!」

律「ほら、つけてみろ」

唯「あ、ほんとだ!」

梓「貸してください。ほんとうだ・・・」

ドガース「!」

律「このポケモンがたくさんガスを噴き出してる」

梓「ガスを使って幽霊みたいなシルエットを作ってたんですね」

律「こんな高度なことトレーナーの指示がないとできないよなあ?」

唯「ってことは近くにロケット団が?」

ランス「ばれてしまいましたか」

律「出たなロケット団!」

ランス「私はロケット団アテナ隊の副隊長、ランスです。あなた方は?」


律「そんなことどうでもいい。ここに澪はいるのか答えろ」

ランス「おやおやこちらが名乗っているのにこのお嬢さんと来たら・・・
    澪隊長はここにはいらっしゃいませんよ?」

唯「どこにいるの?」

ランス「知らないし知ってても答えません。あんなボスに贔屓されてる糞女なんか知ったこっちゃありません」

梓「糞女なんてひどい!澪先輩に何か恨みでもあるんですか!」

ランス「ありますとも・・・もともと私が新設部隊の隊長になる予定だったのに、
    数か月前にふらっと現れたあの女をボスが隊長に選びやがったのです・・・!
    私があの女との勝負に負けたとはいえ、ひどい贔屓です!」

律「まあ元気出せよ。っていうか贔屓じゃなくて負けたのが原因なんじゃないの?」

ランス「黙れ!そもそも私があなた達にこんなこと話す必要ありませんでした!
    ドガース!こらしめてやりなさい!」

梓「ぴーたん」

ぴーたん「ぴー!」

ぴーたんの念力!効果は抜群だ!ドガースは倒れた

唯「あずにゃんさすが!」

ランス「ふうう・・・!落ち着け私!」

律「澪の場所知らないなら、ロケット団がここで何やってるか教えて」

ランス「ふん!もうあなた達の質問には答えません!
    あんまりしつこいとあの老人みたいに監禁しますよ!」

梓「老人?」

ランス「ポケモンタワーを悪用するなと文句を言ってきたフジとかいう老人です
    一般人のくせにうるさいからおとなしくなるまでここに監禁しているのです!
    あ!また質問に答えてしまいました」

律「一般人のおじいさんが監禁してんのか・・・ひどいやつらだな」

唯「かわいそう・・・助けてあげないと」

律「聞いちゃったからにはほっとくわけにもいかないな」

ランス「ちっ!あなた達なんかアテナ隊長にやられてしまいなさい!」ダッ

梓「あ、逃げた」

律「進むか・・・」

ランスって金銀リメイクのキャラ?


唯「カメ太!みずでっぽう!」

ロケット団員「ぎゃあ!」

梓「あずさん、切り裂く!」

ロケット団員「うわあ!」

律「サイクロン!つのでつく!」

ロケット団員「ひええ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

律「ふう・・・結構な数の団員に勝ったな」

梓「はい。私たちも結構強くなってきましたね」

唯「うん・・・おや?カメ太の様子が」

カメ太はカメールに進化した!

唯「おお!カメ太がさらに可愛くなった!」

律「今度はちゃんと進化できたかあ」


>>735
そうです。話の都合上初代以外のキャラも出してます。初代しか知らない人はすいません


梓「ずいぶん登りましたね・・・そろそろ最上階でしょうか」

アテナ「ええ。その通りよ」

律「うわ誰だ!」

アテナ「ロケット団実行部隊隊長、アテナよ。あなた達の活躍は監視カメラで見させてもらったわ。
    ふふふ・・・なかなか面白そうな子達ね」

梓「とりあえずフジって人を解放してもらえます?」

アテナ「駄目よ。あのおじいさんには私たちがここにいると知られてしまったの。
    私たちの計画が終わるまで返すわけにはいかないわ。もちろんあなた達にもね」

律「だよな・・・やっぱ戦うしかないか」

アテナ「どうぞ?かかってらっしゃい」

紬「片っ端からアイテム買ったけど整理が大変 セレクトセレクトっと…」

>ペゾ
おじぞうバッヂ

紬「あらなにかしらこれ」

梓「あずさんは結構弱ってるから休んでてね」

律「サイクロン!」唯「カメ太!」梓「ぴーたん!」

アテナ「行きなさい!アーボック!クサイハナ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梓「ぴーたん!念力!」

ぴーたんの念力!効果は抜群だ!

アーボック「シャア・・!」

アテナ「アーボック!バタフリーにへびにらみ!クサイハナ!カメールにギガドレイン!」

ぴーたん「ぴー・・・!」

カメ太「ギャウ!」

律「サイクロン穴を掘る!」

効果は抜群だ!アーボックは倒れた!

アテナ「クサイハナ!」

クサイハナのギガドレイン!効果は抜群だ!サイクロンは倒れた!



律「これで1対2か・・・やっぱ強い・・」

アテナ「残るはマヒしたバタフリーと瀕死寸前のカメール・・・
    ふふふ、まあまあ楽しめたわ。クサイハナ!とどめよ!」








澪「ふわ☆ふわ、破壊光線」


ドゴオン!

アテナ「な、何事?」

唯「壁におっきな穴ができちゃった!」

律「外の景色がよく見えるな」

梓「うわ・・・意外とここ高いんですね」

アテナ「誰の仕業?」

バッサバッサ

澪「すいません。アテナ隊長」

ふわ☆ふわ「ぴっぴ♪」

律「澪!」

アテナ「あなた、コルバットにつかまってピッピを抱えて・・・何しにきたの?」

憂「ふふふ…お姉ちゃんは昔は良いお姉ちゃんだった…今は見る影がないけどね…」

唯「う…憂…?」


憂はもうがいしゅつ?

バッサバッサ

澪「下から登ってくる時間がもったいなかったので飛んできて最上階の壁を破壊しました」

律「そんなこと言っちゃって・・・中に入るのが怖いからだろ?」

澪「うるさい!」

唯「澪ちゃん無事だったんだね!あの後大丈夫だったの?」

澪「馴れ馴れしいぞ。お前たちに心配される義理はない」

アテナ「で、なんの用かしら?というかあなたこの子たちとどういう関係?」

澪「なんの関係もありません。・・・アテナ隊長に、ポケモンタワー占領の中止を伝えに来ました」

アテナ「なんですって・・・!」

澪「ロケット団研究部は、例の電波に関して実用化には3年ほどかかるとの結論を出しました。
  よって今このタワーを占領しておく必要はありません。それよりもヤマブキへの兵力集結を急ぐべきと
  サカキ様が決定しました」


アテナ「私の部隊の苦労は無駄だったってわけね・・・やってらんない。
    こんなタワーからはさっさと撤収するわ」

澪「早急に部隊のヤマブキへの移動をお願いします。現在は本部もヤマブキへ置かれています」

アテナ「・・なぜ?タマムシは?」

澪「諸事情により撤退を余儀なくされました」チラ

唯律梓「・・・」

アテナ「そう・・・あなた達!もうやる気なくなったからとどめは刺さないであげる。
    よかったわね」

スタスタ

澪「・・・行ったか」

唯「澪ちゃーん!」ガバッ

澪「な、離れろ」

唯「無事で良かったー」グリグリ

梓「心配してましたよ澪先輩」

律「澪・・・ありがとな。あのとき私たちを逃がしてくれて」


澪「礼はいい・・・そろそろ離れろ」グイ

唯「あう」

律「サカキには何もされなかったか?!」

澪「もちろんお叱りは受けた・・・だが許してれた。なぜかお前らのことは聞いてこなかった
  ただ『今までの功績に免じて今回は見逃す』と」

律「そうか・・・私たちのことは思い出せないのか?」

澪「・・・うん」

律「前みたいに強引に思い出させようとして苦しめたくないからな。今回はそういうことはしないよ。
  でも、私たちと一緒に来る気はないのか?」

澪「悪いが私はロケット団の隊長としての責任がある。もうすぐ大きな戦いが起こるだろう・・・
  そんな時にロケット団を離れるわけにはいかない」

梓「大きな戦い・・・?」

唯「戦いってどんな?」

澪「何人かのジムリーダー達が、動き出したみたいだ」

唯律梓「!!!」

澪「ヤマブキシティを制圧する際、ジムリーダーのナツメを取り逃がした。
  彼女が行動を起こしたのかもしれない」

澪「カントーのジムリーダーには横のつながりがほとんどないし、
  セキエイのリーグ本部にはこちらのコネがあるからリーダーたちが結束することはまずないと踏んでいたんだが・・・」

唯「(エリカちゃん、うまくいったのかなあ?)」

澪「いつ大規模な戦闘が起こるかわからない状態だ。お前たちはヤマブキシティに近づかないでほしい・・・
  お前たちを戦いに巻き込みたくないんだ」

律「澪・・・」

澪「私がお前たちにしてやれるのはこのくらいだ・・・
  ばさ☆ばさ!空を飛ぶ」

バッサバッサバッサ・・・

唯「あ!澪ちゃん!」

梓「また行っちゃいましたね・・・」

律「元気みたいで良かったよ。私らへの敵意もなくなったし・・・記憶は心配だけど」

フジ「おーお嬢ちゃんたち!君たちか!ロケット団を追い払ってくれたのは!」

唯「あ、もしかしてフジさんですか?」

フジ「そうじゃ。本当にありがとうな・・・そうだ何かお礼を!」

律「いえいいですよそんな!」

フジ「遠慮しないでくれ。そうだこれをあげよう。ポケモンの笛じゃ」

梓「笛?」

フジ「この笛の音色を聞いたポケモンはたちまち眠りからさめるんじゃ。
   お嬢さんたちもトレーナーなら役に立つと思うぞ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シオンタウン フジ老人の家

唯「すいません。休ませていただいて」

フジ「いいんじゃよ。お嬢さんたちは命の恩人じゃからな。
   いやー・・・また女の子に命を救われることになるとはのう」

律「また?」

フジ「ああ、30年ちょっと前じゃったかな・・・お嬢さんたちと同じくらいの年の女の子に助けられたことがあっての・・・」

「!!!」

梓「30年前!女の子!・・・もしかして」

律「フジさん!その子の名前は!?」

フジ「ああ、紬ちゃんという子じゃよ。初代ポケモンチャンピオンだから君たちも知ってるかもしれんな」

唯「やっぱり!・・・おじいさん!知ってる限りその子の話を聞かせてください!」

フジ「ふむ・・・少し長くなるがいいのか?」

律「はい!どんなに長くてもいいですから!」

フジ「30年と少し前・・・わしはグレン島のポケモン屋敷で研究者をやっておった。
   今ではあそこは廃屋じゃが、当時はポケモンの研究施設だったんじゃ」

寝ます

長引いて本当にすいません。流れは考えてるんですが書き始めると描写したいことがどんどん増えてしまいまして;

明日書けるのは夜からです・・・


そしてこのままだと1スレじゃ終わらない可能性が出てきました。
個人的には立ててくれるなら次スレでも喜んで書きますが、2スレ目は嫌って意見が多かったら強引にこのスレで完結させます

唯「目指せポケモンマスター!!」とか?

唯「目指せポケモンチャンピオン!」
で良くね?

そっちの方がしっくりくるし、元々はこのタイトルにする予定だったみたいだし

              /\             /ヽ 
              |ミ| \         // 彡
              |<丶-‐..::::  ̄ ̄ ::::::.</  >
             /:::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ /

            r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
            |::/::::::::/│::::::::::|::| |::::ヽ:: ',:::::|:::::::..', 
            !:l:::::::/ ̄|::::::::::// ̄|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ           
           ノ:|::::/ ___レヘ:::::/ ___V  ';::|:::::|::::::::::|:::::.i 
          . !:::{从rテ示  ∨ rテ示7 V::::::|::::::::/::::: |

          /:::::::::リ ヒソ     ヒソ /::::::/::::::/:::::::::|

          |:::::::: ⊂⊃       ⊂⊃:::::::「`)イ::::::::::::|
          |:::::::小、   ヽフ    /::::::::::r'´ |:::::::::::::|
          |∧:::| l::> .. _     .イ::::::::::/  |:::::::::::::|
          l| V !:::::::::|rュr勹   フ::::/V    |:::::::::::::|
              |:::::/ん)´  /:/ン勹ぅ- 、│:::::::::::|
              |::/ r')ヘ   んr'´ノ´   ヽ ::::::::::::|
              l;' /  `⌒´  ( {、     |:::::::::::::|
             / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ }!     |:::::::::::::|
        __  ____      _    ____ __ ___   _
     _|  l(・)l  |     |  |  l   三l   三 |     ヽ|  ` ̄ヽ
     |     三     ̄三  |  |   ]   [_L_三└─┐  l   r┐ |
     |__  三     __.三_   l └‐z|    三    ,,   ,'  ,'   ヽ' ├‐z
       ,ヘl  レ、\/|  l  ! |,.、|  _三 i  「´   / "'ソ  〈ヽヘ  /L三
     /    ヽ ノ  |‐┴ァ ヽ │  |  |_ /  /  ハ ヽ /  ./
    〈 /!  ト、 X  丿 / /| │  │  三ス  /';;, / ヽ-''';;,, /
      `´└ ┘ ´ `Y  "';, " └ ┘  `ー─'" Y   '''′     ''′

保守・ご意見ありがとうございます
お待たせしました

次スレOKっぽいので次スレも書きたいと思います

個人的にはタイトルは>>781>>782がいいです。どっちがいいか意見もらえるとうれしいです

あと自分は今立てられないっぽいので埋まりそうになったらすいません、誰かお願いします

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

31年前 グレン島 海岸



紬「・・・・・・うーん・・・」

ザザーン ザザーン

紬「・・・海・・・?私・・・なんでこんなところに・・・」

紬「そうだわ・・・唯ちゃんの家でパーティーしてた・・・みんなと・・・」

「ですから博士・・・」

「いやしかし・・・」

紬「・・・誰か来る・・・?でも・・・体が動かない・・・それに・・・意識が・・・」

「・・!博士!あそこに人が!」

「ん?君・・・!大丈夫か!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ポケモン屋敷

フジ「・・・落ち着いたか?」

紬「・・・はい」

フジ「とりあえず自己紹介しておこう。
   私はここの研究者のフジだ。そしてこっちの若者はカツラ君。私の助手だ」

カツラ「よろしく。君の名前は?」

紬「琴吹・・・紬です」

フジ「なかなか立派な名前だな。それで・・・なぜあんな所に倒れてたんだ?」

紬「・・・すいません。・・・頭が混乱していて・・・」

カツラ「無理に答える必要はないぞ」

フジ「そうだな。何か事情がありそうだし、こんな屋敷でいいなら好きなだけ休むといい」

紬「ありがとうございます・・・」

フジ「いいよ。話したくなったらいつでも話してくれ」

カツラ「さて・・・私はそろそろ訓練に行かせてもらいます」

フジ「おお。そんな時間か?」

紬「訓練・・・?」

カツラ「ポケモンバトルの訓練だよ」

フジ「カツラ君はここで私の研究を手伝いながら、ジムリーダーを目指してるんだ。
   こんな海に囲まれた島で炎ポケモンの訓練なんて無茶だと言っているんだがね」

カツラ「逆境で訓練してこそポケモンが強くなるんです!」

フジ「ふふふ。君は相変わらずポケモンバトルのことになると熱いな」

紬「・・・えっと・・・ポケモンって・・・?」

フジ「ポケモンのことを知らないらしいぞ」

カツラ「もしかしたら何かの事件か事故に巻き込まれて記憶が無くなっているのかもしれません・・・」

紬「(・・・おかしい・・・この人たちもこの建物も・・・すべの雰囲気が異様というか・・・
   まるで違う世界みたい・・・話を合わせた方がいいかも・・・)」

紬「あの・・・カツラさんの言う通りかもしれないです・・・記憶が抜けているみたいで・・・」

カツラ「やはりそうか。ポケモンのことが思い出せないなら実際にポケモンを見た方がいいかもしれないな。
    俺の訓練について来るか?」

フジ「いいかもしれないな。紬ちゃんが良ければだが」

紬「(ポケモンってなんなのか・・・ここが何なのか知らないと・・・)
  はい・・・じゃあご一緒させてください」

カツラ「よし。では博士、行ってきます。こっちだ。歩けるか?」

紬「はい」





フジ「さてと・・・こっちもエサの時間が過ぎてしまったな。早く行ってやらんと・・・」

フジ「待たせたな。ミュウ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海岸

カツラ「ここが俺の訓練場所だ。野生の水ポケモンがよく出るからな」

紬「はあ・・・」

カツラ「で、こいつらが俺のポケモンだ。出ろ!ガーディ!ポニータ!」

ガーディ「わん!」

ポニータ「ひひーん」

紬「(・・・これがポケモン・・・今まで見てきたどんな生き物とも何かが違う・・・)」

カツラ「君は、ポケモンを持っていた覚えとかはないのか?」

紬「いえ・・・全然覚えてないです・・・だから教えてもらえますか?ポケモンのこと・・・  
  それに、この世界のこと」

カツラ「ああ、俺に教えられることならな。君の記憶が早く戻るといいな」

紬「はい(本当はパーティまでの記憶は完全に残ってるんだけど・・・こうしたほうがいいわよね)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後 海岸


紬「ポニータ!ふみつけ!」

ポニータ「ひひーん!」

ポニータのふみつけ!野生のクラブは倒れた

紬「勝った・・・!カツラさんっ!」

カツラ「見てたぞ。やったな」

フジ「おーい!二人とも」

カツラ「博士。どうしたんですか?」

フジ「おや・・・?紬ちゃんがポケモンを?」

紬「実際に使った方がポケモンに慣れるからって、カツラさんがこの子を貸してくれたんです」

ポニータ「ひひーん♪」


カツラ「すごいですよ彼女は。とても飲み込みが早くて、教えがいがあります」

フジ「それはよかった。こんな時に悪いんだがカツラ君、一緒に研究所にきてくれないか?」

カツラ「何かあったんですか?」

フジ「ここではちょっとな」

カツラ「・・・わかりました。ポニータは預けておくから、一人で訓練できるか?」

紬「はい。大丈夫です」

フジ「では行こうか」

ポケモン屋敷

カツラ「やはり・・・ミュウのことですか?」

フジ「その通りだ。これを見てくれ」

ミュウ「・・・」

カツラ「・・・卵!?」

フジ「ああ。今朝見たら大事そうに抱えていたんだ」

カツラ「ミュウ一匹で卵を産んだんですか・・・?」

フジ「わからない・・・。ポケモンが卵を産んだことが正式に確認された例は今までないからな」

パキ パキ

「!!!」

フジ「まさかもう・・・生まれるのか・・・!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

研究記録 記入者:フジ

2月6日  ミュウが子供を産む。産まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことにした。
     ミュウとミューツー。この2匹の研究がうまくいけばポケモンの生体の謎を解明することができるかもしれない。
     ミューツーには生まれた直後から薬物の投与などの実験を行い、潜在能力を調べていく予定だ。
     助手のカツラ君はこのことを学会に報告すべきだと主張しているが、私はまだ今はその時期ではないと判断している。


2月13日 私的記録だが、紬ちゃんがここにやってきて2週間になる。彼女の記憶はまだ戻らないようだ。
    しかし、友達とはぐれたことを思い出したらしい。どこにいるのかは全く見当がつかないようだ。


2月24日 ミュウツーへの実験はどれも予想以上の結果をもたらしている。ミュウツーの成長速度はすさまじく、
    あらゆる薬物投与や実験に余裕で耐え、自らの力として取り込んですらいるようだ。
    なお、ミュウツーとミュウは別々の部屋で飼育しお互いの存在は認識できないようになっている。

3月4日 ミュウツーへの本格的な遺伝子改良実験を行った。結果は成功で、ミューツーはさらに強化された。
      しかしながら、最近はミュウが弱り始めたように思える。テレパシーでミュウツーを感じ、作用しているのだろうか
    

3月10日 最近はカツラ君がジムリーダー試験のための準備で忙く、こちらにはあまり来なくなった。
      だが、紬ちゃんが掃除をしてくれたりお茶を入れたりしてくれている。もはや紬ちゃんが助手のようだ
   

3月19日 久しぶりに、カントー本土への連絡船がやってきた。カツラ君はこの船でカントー本土に渡り、  
      ヤマブキのカントーリーグ本部でジムリーダー選抜試験を受けることになる。カツラ君のポニータは正式に紬ちゃんに譲られた。
      紬ちゃんは、友達を探すために本土に渡ることを検討していたようだが、今回は見送るようだ
      本土へ渡るのは一人で本土を旅できるくらいの実力を身につけてからと言っていた。本当は友達のことが心配ですぐにでも飛び出して探したいだろうに・・・  
      とても賢くて強い子だ


3月20日 紬ちゃんに、研究の助手になってくれるようにお願し、快諾してくれた。彼女にはミュウの世話を頼んだ。
    ミュウツーの存在は伏せている。彼女には薬物投与や遺伝子実験を知ってほしくない。


4月20日 新しい助手が来て一ヶ月。紬ちゃんの丁寧な世話のお陰かミュウの体調は良くなってきている。
    ミューツーは、すでに親よりも大きくなっている。どこまで成長するのだろうか


5月3日 カツラ君から手紙が届いた。ついにジムリーダー試験に合格し、このグレンでのジム開設が認められたそうだ。
    とてもうれしく思う。紬ちゃんも喜んでいた。

5月25日 カツラ君が本土からの連絡船に乗って帰って来た。私たちは歓迎会を開いた。
    カツラ君は紬ちゃんがだいぶ強くなっていて驚いていた。本土で一人旅しても十分大丈夫な実力だそうだ。
    ただ、紬ちゃんは私に気を使ってか、しばらく本土には行かないと言っていた。


6月15日 グレンジムは盛況のようだ。カツラ君は島民のポケモン技術向上に貢献していくだろう。
    
7月1日 今日、初めてミュウツーが私に反抗した。いつものように注射をしようと思ったらいきなり突き飛ばされたのだ
    その後は普段通りに戻ったが、ミューツーに確実に強い自我が芽生えてきているようだ・・・
    
7月18日 ミュウツーの反抗が多くなってきた。私は何回も突き飛ばされた。反抗がなくなるまで実験はしばらく中止にすることにした。
     紬ちゃんは、急に傷が増えた私を不思議に思っている。
     知られるのも時間の問題か。

8月2日 ついに紬ちゃんにミュウツーの存在が知られてしまった。ミュウツーが実験室の扉をこじ開けてうろついていたのを
    紬ちゃんが発見したのだ。ミュウツーはなんとか部屋に戻し閉じ込めることができた。
    私はミュウツーのすべてを話し、今まで黙っていたことを詫びた。紬ちゃんは、いいんですと言っていたがどこか悲しい目をしていた。
    私を軽蔑しているのかもしれない。当然のことなのだが。



8月15日 カツラ君にこのことを話し、協力を頼んだ。ミューツーに何重にも拘束具をつけ部屋に閉じ込め厳重に封鎖した。
     カツラ君の腕をもってしてもミューツーを抑え込むのに相当苦労していた。カツラ君は解決策が見つかるまでジムの仕事を休み警備をすると約束してくれた。


8月25日 ミュウツーは私が何もしなくても自ら成長し続けているようだ・・・ミュウツーを拘束している部屋からは物音が日に日に大きく聞こえてくる
    もうすぐ拘束具すら完全に破壊してしまうだろう・・・今更過ちに気付いても遅すぎるかもしれないが・・・私はとんでもない怪物をつくってしまった。
    紬ちゃんは、ミュウの世話を続けてくれているが、明らかに怯えている。私もカツラ君も逃げるように行ったのだが聞こうとしなかった

9月1日 ポケモン ミュウツーは強すぎる。ダメだ…私の手には負えない!

パタン

フジ「この研究記録もいつまで書けることか・・・」

ガチャン

紬「博士。お茶はいかがですか?」

フジ「あ、ああ。もらおうかな」

紬「ミュウの体調はまた悪くなってきています」

フジ「そうか・・・」

ドン!ドコン!

紬「研究室の音がどんどん激しくなってますね」

フジ「ミュウツーが脱出してしまうのも時間の問題だ。紬ちゃん・・・
   頼むから逃げてくれないか?」

紬「この島でミュウツーが暴れたら島民に逃げ場はありません。
  でしたら私もカツラさんとミュウツーを食い止めます」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実験室前

ドン!ドゴン!

紬「カツラさん・・・」

カツラ「君の覚悟はわかった。もう逃げろとは言わないさ」

紬「ありがとうございます!」

トゴ!ドゴ!

カツラ「もう扉が破壊されるのも時間の問題だ。ポニータを出して構えておけ」

紬「はい。いけっ!リリィ!」

リリィ「ひひーん!」

カツラ「構えろ。ウィンディ」

ウィンディ「がう!」

ドン!ドン!ドゴン!バキバキバキバキ!

カツラ「来るぞ・・・!」

ドゴオオオン!シュン!

カツラ「・・・・?」

紬「・・・消えた?」

カツラ「まずい!抜けられた・・・!二手に分かれて屋敷内を探すぞ!
    おれはあっちに行く!」

紬「はい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


フジ「あの音・・・扉が破壊されたか・・・」

シュン!

ミュウツー「・・・」スッ

フジ「な!一瞬でこの部屋に・・・う!」

ギギギギギギ

ミュウツー「・・・」

フジ「ぐ・・・ああ(サイコキネシスで・・・首を・・・!)」

ミュウツー「・・・」

フジ「ぐ・・・(ここまでか・・・)」

ガチャン!

紬「博士・・・!リリィ!ミュウツーを止めて!」

リリィ「ひひん!」

ドカ!

ミュウツー「・・・!」ぱっ

フジ「ぷはっ!・・・はあ、はあ・・・」

紬「博士!大丈夫ですか?」

フジ「あ、ああ・・・はあ、ありがとう・・・」

ミュウツー「・・・」

紬「ミュウツー・・・もうやめて」


ミュウツー「・・・」

紬「あなたの気持はわかるわ。勝手に実験や投薬をされて怒ってるのよね?」

ミュウツー「・・・」

紬「私がこんなこと言うのは勝手なことだけど・・・今ならまだ、私たちが歩み寄れると思うの」

ミュウ「みゅ~」

ミュウツー「・・・!」

ミュウ「みゅ」

紬「ミュウ・・・ミュウツーに会いたかったのね?分かる?ミュウツー。あなたのお母さんよ。
  あ、お父さんかもしれないけど」

ミュウツー「・・・」

ミュウ「みゅ!」シュン!

ミュウツー「・・・」シュン!

ダッダッダ

カツラ「博士!・・・これは一体?」

フジ「ミュウは飛び出していったよ・・・ミュウツーもそれを追って飛び出して行った。
   紬ちゃんのおかげだ」

紬「私は・・・何もしてないです」

カツラ「二体とも去ったか・・・これが正しいあり方なのかもしれないな」

フジ「二人ともすまない!」

紬「博士!」

カツラ「頭を上げてください」

フジ「私のせいで、君たちの命や、この島を危険にさらした。この責任は一生かかっても償えない・・・」

紬「そんな・・・」

カツラ「私からは何も言えません・・・博士」

フジ「私はこの島に残るわけにはいかないな・・・この屋敷は閉鎖する」

カツラ「では博士はこれからどうするんです?」

フジ「本当に人とポケモンに役立つことをしたい・・・今までの私は成果にだけ囚われて大切なことを忘れていた」

カツラ「そうですか・・・紬はどうする?私のジムでトレーナーをやってもいいぞ?」

紬「いえ、お言葉はありがたいんですけど、この機会に本土に仲間を探しに行きたいと思います」

カツラ「そうか」

紬「あ、でも・・・・今夜は遅いのでジムに泊めてもらってもいいですか?」

カツラ「ああ、もちろんだ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グレンジム

カツラ「長く開けてすまなかったな。今帰ったぞ」

紬「おじゃまします」

トレーナー「カツラさん!」

カツラ「どうした?」

トレーナー「さっきから子供がジムの中に居座ってて・・・リーダーはどこだ!って・・・
      俺らはみんな負けちゃいました・・・」

少年「あんたがジムリーダーか?」

カツラ「そうだ。挑戦者か?」

少年「一応な。リーダーが来るまで暇だったからここのトレーナーと戦ってたけど、みんな弱くて話になんないな
   せっかくこんな島まで来てやったのに」

カツラ「ここのトレーナーはこのジムが出来てからポケモンを始めた初心者の島民ばっかりだ。
    自分より弱いやつを倒せたのがそんなにうれしいか?」

少年「ち!うるせえな!じゃあさっさとアンタが戦ってくれよ!」

カツラ「戦いたければ明日の朝に来い。こんな夜中にジムは空いてないぞ」

少年「なんだよ?負けるのが怖いのか?」

カツラ「面倒くさいガキだな・・・そんな安い挑発には乗らないからさっさと帰れ」

少年「ふざけんな!こっちはずっと待ってたんだよ!」

紬「ごめんね?カツラさんは疲れてるの。かわりに私が戦ってあげるから」

少年「お前誰だよ?」

紬「ただの通りすがりの女の子よ♪」

少年「よくわかんねえけど・・・暇だから相手してやるよ」

紬「ありがとう♪」

海岸

少年「なんだよここ」

紬「私が訓練で使ってる海岸よ。夜中にジムや街中で戦っちゃ迷惑でしょ?」

少年「いちいちうるせえやつだな・・・行くぞ」

紬「どうぞ♪」

少年「行け!ニドラン!」

紬「リリィ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リリィのふみつけ!ディグダは倒れた!

少年「くそ・・・くそ!!なんでこっちは3体も使ったのにそいつ一体に負けるんだよ・・・!」

紬「あなたはポケモンを使う以前に常識を学んだ方がいいわ」

少年「はあ?」

紬「人と話す姿勢もそうだけど、ポケモンを育てる姿勢も。何もかも雑よ」

少年「なんだよ・・・」

紬「正しい心で人と接して、ポケモンと向き合えばあなたはきっと強くなるわ」

少年「ふざけんな!俺は誰の指図も受けないんだよ!」

紬「そう。それはあなたの勝手だけど、この島で迷惑を起こすようなら許さないからね♪」

少年「」ビクッ

紬「私の名前は紬。あなたは?」

少年「うるせえ・・・もうこんなつまんねえ島にいてやるかよ。
   俺の名前か?二度と会わないだろうけどな聞きたいんなら教えてやるよ。」

少年「サカキだ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在
ヤマブキシティ シルフカンパニー

トントン

アポロ「失礼します。サカキ様。先ほどアテナの部隊がヤマブキに到着、
    これで全戦力がヤマブキに結集しました」
   
サカキ「・・・」

アポロ「サカキ様?どうされました。体調がすぐれないようですが・・・」

サカキ「いや、気分の悪いことを少し思い出してしまってな。
    アテナ隊にも作戦通りの配置につかせろ」

アポロ「了解しました。・・・サカキ様、質問してもよろしいですか」

サカキ「何だ?」

アポロ「澪は・・・何者なんですか?確かに彼女の部隊は一人一人がよく鍛えられていて質も高く、
    男性部隊員の士気も異様に高いですが・・・素性の知らないものを隊長にしていて良いのですか?」

サカキ「今の時点ではあいつは有能な部下だ。それでいいだろう」

アポロ「は!失礼しました」

ガチャン

    
サカキ「・・・」 


というわけで今日はこの辺で終わります

明日の昼頃に再開します

いつも保守ありがとうございます
もう新スレ行った方がいいって意見が多いみたいなので、立ててきます

立てられなかったら誰かお願いします

立てられませんでした・・・

すいません誰かお願いします。タイトルは唯「目指せポケモンチャンピオン!」で

>>944
新スレ立ててきたお

唯「目指せポケモンチャンピオン!」
唯「目指せポケモンチャンピオン!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1259207599/)

>>946
ありがとう! 

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