リヴァイ班「生還への分岐点」 (70)


どうにかしてリヴァイ班メンバーを生還させられないかを、
なるべくご都合主義にならない方法で考えてみます。
何番煎じかわかりませんので既存の作品と被っていたらすみません。
(考えることは皆同じかも・・・)

リヴァイ班よ永遠なれ!

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アニメでペトラさんの死体が捨てられるとこ本当に辛い(;ω; )


第57回壁外調査。

あくまでも試験的な調査であり、短距離を行って帰ってくるだけのはずだった。

エレンに傷一つつけないという制約はあったにしても、
新兵が参加する作戦なら多かれ少なかれいつものことだ。

いつもよりも少ない犠牲で済めば良いと願っていたが、そう甘いものではなかった。
旧市街地を抜けていくらも進まない内に、早くもあちこちから信煙弾があがる。

巨人発見の赤、進路変更の緑、奇行種もしくは緊急を知らせる黒、黒、黒・・・・

左翼次列に奇行種が乱入、
続けて右翼初列が巨人の大群により壊滅的な打撃を受け、索敵の機能を失ったようだ。
間をおかずして右翼次列にも奇行種が侵入、右翼はさらなるダメージで壊滅状態。

最後の奇行種はどうやら私たちのすぐそばまで侵入を許したようだった。

「何てザマだ・・・」

兵長が吐き捨てるように呟く。

当初の目的通りならば右翼索敵が壊滅した時点で撤退してもおかしくない。
けれど進路は東を向いたまま、当初の目的である旧市街地への変更もない。

なぜ進路を変えないのだろう。
このままでは、巨大樹の森に突入することになる。

『行って帰るだけが目的なわけじゃないかもしれないな』

誰かの漏らした言葉が脳裏をよぎるのを頭を振って払いのける。
私は、私たちはリヴァイ兵長を信じると決めたのだ。
兵長の指示通りエレンを守りきる、それだけを考えていれば良い。

巨大樹の森が見えてくる。
エルヴィン団長からの「森に進入せよ」という伝達の通りに
森に向かい無言で馬を駆るリヴァイ兵長に、私たちも迷うことなく続く。

>>2
そんなことはさせません(キリッ


昼間でもなお暗い森に突入する。
木々の間から差している木漏れ日が美しい。
ここは5年前までは観光名所だった。

家族で、友人同士で、恋人同志で、楽しみ、安らぎ、癒される場所だった。
私も父さんや友達と良く来たものだった。
他のメンバーも過去のいつかの記憶を思い起こしていたのだろう、
どこか懐かしいような、寂しいような表情を一様に浮かべている。

ふと視線を感じて我に返ると、エレンが私達の顔を怪訝そうに見つめている。
いけない、短い間だったろうがすっかり自分たちの思いに囚われていた。
こんな時に何を呆けているのだと思われてしまったのだろう。
あわてて気を引き締め直す。

後方からなにか地響きが聞こえてくるのに気付いた。
あれは何だろう?巨人の足音のようだがずいぶんと早い。
もうすぐ後ろに迫っているようだ。

兵長が、いつもの落ち着いた低い声で指示する。

「剣を抜け」

自身も逆手で剣を抜いて構えながら、馬の速度を一気にあげた。
私たちも即座に剣を抜き、構え、馬を最速に移行する。

次の瞬間、地響きの正体がその姿を現した。


私たちの目に飛び込んできたのは、15メートル級と思われる巨人が、
ひとりの兵士を地面に叩きつける光景だった。

何人かの後方支援部隊が果敢に挑むが、その全てが女型に阻止され地に墜ちる。
しかしよく見ればその巨人は自分から攻撃をしていない。
攻撃の過程で人間を喰うこともしていない。
まるで身を守るための「防御」をしているようだった。
これは・・・まるで・・・・

恐ろしいほどの速さで追ってくるその巨人は、私達をねめつけるとエレンに目を止めた。
大きな目が見開かれ、まるで歓喜しているかのようにギラリと輝いた。
その巨人は視線をエレンにピタリと定めたまま、さらにスピードを上げた。

そういうことか、と私は(おそらくエレン以外のメンバーも)瞬時に理解した。

この巨人、おそらくエレンと同様に知性を持つであろう特殊巨人をおびき出すためにこそ、
今回の作戦は計画されたのだ、と。
エサはエレンであり、私たちはエレンの盾として選ばれたのだ、と。

なぜ私達に事前の説明がなかったのかはわからないが、
それがリヴァイ兵長の考えなら何か理由があるのだろう。


しかし早い。
囮ならばおそらく誘い込むべき場所がこの先に用意されているはずだが、
このままではいつ追いつかれるかわからない。

「兵長、追いつかれます!立体起動に移りましょう!」

兵長も同様に考えていたのだろう、後ろを見ながら立体機動に移ろうとする。
その時、第二陣の後方支援が追いついて攻撃を開始するのが見えた。
兵長はいつも以上に感情を表さない表情で、
剣の構えを解くと前に向き直り、最速を維持したまま走り続ける。

その巨人はまるで飛んでいる小虫でも払うかのようにたやすく攻撃を退け、
その都度、仲間の命は簡単に失われていく。

作戦なのだとわかっていても、怒りのあまり視界が赤みを帯びる。
ごめんなさい、ごめんなさい、と心の中でわび続ける。

エレンがなぜ戦わないのかと兵長に叫んでいる。
わかっている、あなた以上に私達だって苦しい、そして誰よりも辛いのは兵長だ。
今あなたには説明することはできないけれど、こうするのが最善の方法なのだから。
どうか兵長を、私たちを信じて。あなたの仲間を。

リヴァイ 生存戦略 SS
で、検索掛けると>>1にとっての驚愕の真実が…


----エレンが仲間を求めていることは知っていた。

母を喰われ、父を失い、幼馴染からも引き離されて、巨人として忌み嫌われて。
仲間といえるのはリヴァイ班の私たちしかいなかったエレン。
腕だけ巨人化したときの私たちの攻撃態勢に大きなショックを受けていたエレン。

だからこそ私たちは親指を噛みきり、仲間であることを身を持って示した。

信じていないのか?仲間じゃないのか?こういえば従ってくれるだろうと思った。
卑怯なやり方だっただろうがそれしか方法がなかった。

そして最後に兵長が実に効果的な言葉で後押しした。

「自分を信じるか、俺や仲間たちを信じるか、後悔しない方法を選べばいい 」

一見自由に選択させようとしているようにみえて、兵長はこう言っているのだ。

『仲間とともに進むのか、自由はあってもひとり孤独な道を進むのか、選べ』 と。

エレンがどちらを選択するのかは明白だった。

>>8
色んな考察あると思うからあえて他作品は読んでないのだが。
もしかしてそれ既に最高峰? つかそれ読んで黙れって感じ?

ありがとう
原作から逸脱しない方法だと「この手段」しか考えられないので・・・
高確率で被りそうで怖いのですが、とりあえず続けます
苦情来たり需要ないようなら潔く終わりますので



「・・・進みます!!!!」

エレンの意思を確認してうなずき、前に向き直った兵長が言った。

「お前ら、耳をふさげ!」

キィィィィィィイイイイン!

音響弾。間違いなく、仕掛けられた罠で待つ本隊への連絡。

エレンが巨人化すればこの作戦は失敗だっただろうし、
あまりに早く音響弾を打てば女型に気づかれる恐れがあった。

女型をギリギリまで引き付ける必要があったのだろう。
やはり兵長の判断は正しい、と確信する。

あとほんの一歩で追いつかれるほどの距離で、
通常の最速を越える速度で一気に駆け抜けたその直後、
団長の号令とともに無数の光の矢が女型の全身を貫いた。

今日はここまでにしときます
あ、リヴァイ班となっていますが語りは代表としてペトラさん視点です
では

ありがとうございます
続きです


やはり。さっき追ってきていた巨人だ、初めて見る女型の。

どうやってあの罠から逃れ、あの精鋭達の包囲から抜け出したのか?

・・・いや、巨人体のままで逃れたのならばそのままの姿で追ってくるだろう。
そして幾らなんでもあの精鋭中の精鋭達が誰ひとりとして追撃していないなどありえない。

きっと、さっき呼んだあのたくさんの巨人たちに兵団を襲撃させ、
その混乱の隙に巨人の体から抜け出したのに違いない。

だとすれば、この女型の巨人は必ずしも我が兵団の最強部隊と
一戦交え勝利してきたわけではないのだ。

――― 勝てる、かもしれない。

顔を見合わせる。緊張こそあれ、誰ひとり怯えてなどいない。
皆が自分を信じ、互いを信じ、兵長を信じている。
これが私たちの力の源だ。

エレンが適切な距離をとって隠れてくれたであろうことを信じ、
流れるように戦闘態勢に移る。


相手がだれであろうと変わらない。
私たちは今、自分たちにできる最善を尽くすだけだ。

追われていた時の後方部隊への攻撃を思い出す。
こいつはこちらの攻撃や軌道をかなり正確に読んでいた。
当然だろう・・・敵を倒すための技術を一から丁寧に、敵自身に教えていたのだから。

こいつのせいで今日一体何人の仲間が死んでいっただろう。
何人の意志をこの背に負っただろう。
激しい怒りがこみ上げる。捕獲など考えずに殺してしまいたい。

でも、兵団の目的は生きて捉えることなのだ。
仲間たちの犠牲を消して無駄にはすまい。


あの古城で何度も練習した、エレン巨人体からエレンを救出する手段。
あれを実践すればいいのだ。

(まさかリヴァイ兵長はここまで見越していたのだろうか?)

エレン相手では多少心は痛んだが、こいつには遠慮などいらない。
手足すべて切り取ったところでかまわない、生きてさえいれば。


落ち着いていつもの連携をとる。
今のメンバーでの序列はエルド、ついでグンタ。

( オルオは不満だろうが、討伐数がすべてではないのだ )

グンタが先発して女型巨人の正面から攻撃をしかける。
今まで相手にしてきた兵士とはスピードも動きも違うのがわかったのだろう、
振り払うというより確実に[ピーーー]勢いで反撃してくる。

心得たグンタが攻撃を受ける寸前で離脱し、女型がわずかにバランスを崩した隙を逃さずに
私とオルオが死角となった左右側面から最高速度で迫り、交差して両目を深く切り裂く。

間髪入れずに後ろに回り込んでいたエルドが項へ刃を振り下ろす。
ここまで3秒かかっていないだろう。
これで終わりだ。


キィン!!!!!


宙に舞ったのは予測していた巨人の血肉ではなく、白刃の煌めき。

――― 何が起こったのか・・・?

女型が背後を振り向きざま、攻撃したエルドの軌道上にすさまじい蹴りを放った。

>>1さん、メール欄にsagaって入れておいた方がいいですよ。
そうしないと「殺す」って書いても[ピーーー]って表示されてしまいますから。

>>1さん、メール欄にsagaって入れておいた方がいいですよ。
そうしないと「殺す」って書いても[ピーーー]って表示されてしまいますから。

ガイドにメール欄に「sage」って入れると伏字にならないとあったので
いつも入れてるんですがダメなんですよね・・・・っていま>>41さんの見たら
「sage sage」て入れるんですか
知らなかったです、ありがとうございました

テスト 「[ピーーー]」 「[ピーーー]」 

あれ???

テスト「殺す」

できた・・・>>43>>44何が違うんだ

テスト「死ね」


>>40 再録

落ち着いていつもの連携をとる。
今のメンバーでの序列はエルド、ついでグンタ。

( オルオは不満だろうが、討伐数がすべてではないのだ )

グンタが先発して女型巨人の正面から攻撃をしかける。
今まで相手にしてきた兵士とはスピードも動きも違うのがわかったのだろう、
振り払うというより確実に殺す勢いで反撃してくる。

心得たグンタが攻撃を受ける寸前で離脱し、女型がわずかにバランスを崩した隙を逃さずに
私とオルオが死角となった左右側面から最高速度で迫り、交差して両目を深く切り裂く。

間髪入れずに後ろに回り込んでいたエルドが項へ刃を振り下ろす。
ここまで3秒かかっていないだろう。
これで終わりだ。


キィン!!!!!


宙に舞ったのは予測していた巨人の血肉ではなく、白刃の煌めき。

――― 何が起こったのか・・・?

女型が背後を振り向きざま、攻撃したエルドの軌道上にすさまじい蹴りを放った。


視力を失っているとは思えない、あまりにも正確な狙いに心臓が止まりかける。

攻撃が成功したルートであれば確実に直撃していた、だがエルドは何故か酷くバランスを崩して滞空し、
そのおかげで辛くも蹴りの範囲から逃れていた。

エルドは空中で即座に体制を立て直し、女型から大きく距離をとって戻ってくる。

こちらの追撃が無いと判断したのだろう、女型はそれ以上の攻撃はせずに
両手で項を覆い、大木に背中を預けて静止した。
両目からはシュウシュウと蒸気が上がっている。


「・・・刃が通らない 」

戻ってきたエルドが顔をしかめながら言う。
両手の刃は根元から折れていた。

衝撃で手首がしびれているようだ、もしこの刃が折れやすく設計されていなければ
骨に損傷を受けていたかもしれない。

「・・・鎧の巨人と同じ能力か・・・」

グンタの呟きにエルドがうなずく。

「どういうことだ?顔面は間違いなく削げたんだが?」

信じられないという顔でオルオが言う。
確かに両目を攻撃した際には通常巨人と同様に刃が沈んでいた。

「鎧は守備は鉄壁だが動きが遅い。
 こいつは機動力を優先し、致命的な攻撃を受けた時だけ
 体の一部を硬化させているんだろうな 」

何と言うやっかいな能力。
これでは中身を取り出すことも殺すことも不可能だ。
おそらく本隊もこの能力に手間取っているうち、巨人の群れに襲われたのだろう。


他の巨人を呼び寄せる叫び。
なぜか今は使おうとしない。

私たちは理解する、この女型の巨人はここで勝負をつけるつもりなのだと。

両目からは蒸気が上がり続けている。
あと数十秒もすれば再び視力を得るだろう。

最初と同じ攻撃はおそらくもう通用しない。
どうすれば良いのか。

思案していたエルドが決意したような表情で口を開く。

「―――エレンの力を使う。 」

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