キョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」(1000)

皆さんの助言でやっと完成しました200レス分ほどお付き合いください



正月休みも終わり、新学期が開始して数日がたったある日の夜
眠りの世界に片足を踏み込んだ俺の携帯に見知らぬアドレスからメールが届いた



[7時50分起床
残り7日]





「? 誰だ…これ?」

寝ぼけ眼で、その一文を確認する。
間違いメールか?
それともイタズラ?えぇいメンドくさい…


酷い睡魔もあって、その夜は深く考えるでもなく、そのまま眠りに落ちてしまった

付き合ってやるよ

わっふるわっふる

感 動 し た

これは

いつも通りの朝だった。いつもと違うことがあったとすれば珍しく携帯に着信があった程度だ

懲りずにも寝坊してしまった俺はそんなものに目もくれず、コーヒーをズズーと一気飲みし玄関を飛び出す





「ハァ…ハァなんとか…間に合いそうだな」
この時間帯に坂まで来てれば間に合うだろう
そう安心したその時後ろから聞き慣れた声がかかる「おい!キョン!」
「ん?…なんだ谷口じゃねぇか」

「なんだとはなんだよ。それよりキョン!昨日電車で滅茶苦茶美人な人が隣に座ってよー!」

「お前の脳みそはそれしか考えられんのか」
息を整えるついでに谷口のアホくさい話に適当に相づちをうちながら教室の扉を開ける
俺の後ろの席には既にハルヒが座っていた

ハルヒ「遅い!罰金!」

「…よう」

「…………」


返事は返ってこない
ハルヒは窓を睨めつけ一向にこちらをみようともしない

「おい、いい加減機嫌直したらどうだ?昨日のアレは明らかにお前が悪い」

「…うるさいわね、いちいち言われないでも分かってるわよそんな事」

昨日の放課後、例によってハルヒのアホな発言が部室に響き渡った
「次の映画は本物の銃を使うわよ!」

ニコニコ楽しそうに言うハルヒだったが俺達三人。つまり朝比奈さんと古泉そして俺は顔を見合わせる

朝比奈さんは訳が分からないと言った感じに口をポカンと開けこっちをみている
古泉に関してはいつもと変わらない胸がムカつく笑顔を浮かべている

「まずハルヒ、お前に言いたい事が二つある」

「なによ」

「一つ目は映画をもう一度撮るなんて聞いてないぞ。」

「当たり前じゃない今初めて言ったんだから」
しれっと言うハルヒに負けじと食い下がる

「二つ目。本物の銃を使うってどういう意味だ?」

「ほんっとにアンタはバカね!そのまんまの意味に決まってるじゃない。あんなオモチャじゃイマイチ迫力がでなかったのよねぇ…」
いやいやいやいや
なぜそこでそうなる?ハルヒ。

「だから今日交番に借りに行くからキョン。あんたも付いてきなさい」
どうやらハルヒは、本気で借りられると思っているのか、自信満々でそう言った
「ハルヒ。いいか?よく聞け。にほんで、いっぱんじんは、てっぽうをもてないんだ」
幼稚園児にも分かるように言ってやる

「そんなの聞いてみなきゃ分かんないじゃない。映画に使うぐらいなんとかしてくれるでしょ!」

「あ、あのなぁ…」

そんなやり取りがあり昨日の放課後、ハルヒと俺で駅前の交番に向かったのだが結果は案の定で。
さらに、俺達はどうやら危険人物と見なされたらしく、そこから取り調べ約二時間、説教を約一時間受けた

「ほんっとにあの警官分からず屋だったわね!思い出しただけでムシャクシャするわ!」
そう言ったきりハルヒは机に顔を埋めふて寝をはじめた
「やれやれ…」
こいつには付き合いきれん。
前に向き直り一限目の準備をする傍ら朝、携帯に着信があった事を思い出す

パチ

携帯を開き未開封のメールを開ける




涼宮ハルヒ 残り3回
ジョン・スミス 残り1回






「?」
なんだこれ…

いいぞ

俺はコレがただのイタズラメールや迷惑メールではないことを直感的に悟る

差出人は昨日の夜と同一人物だ

(なんでハルヒの名前が…いや。)

いや、それより問題なのはジョン・スミス…この差出人はスミスを知っている
この事を知っているのは俺達だけ。
この場合の俺達とはハルヒを除くSOS団のメンバー。

過去から帰った後、古泉や朝比奈さん(小)にも成り行きは説明した…
朝比奈さん(大)の事は上手くはぐらかしたが

ちゃんと原作の残りも読んだみたいだな
期待しているから昼まで残してください

するとメールの送り主はその中の誰かなのか?いや、みんななら学校で直接言えばすむしな…
そういえば…
そういえば、今朝起きた時間って…
ガラッ


扉を開く音が俺の意識を教室に戻す。



午前中ずっとメールの事を考えていたが、結局よく分からないという結論にいたり俺は考えるのを止めた

「後でみんなに聞いてみるか…」

「あん?なんか言ったか?」

「い、いやなんでもない」

「どうしたのキョン?お弁当も全然食べてないし」

「コイツ午前中からずっとこうでよー。どうした?涼宮にフラれでもしたか?」
ニヤニヤと谷口がいやらしい笑みを浮かべる

「うるさい、そんなわけあるか!」

「そう怒んなって。実際、涼宮を飼い慣らせるのはキョン。お前だけだと思うぜー?」

「あいにく家にはペットが既に一匹いるんでな」

それに。

ageとかマジキモいんですけど

それに、根本的にアイツは人に飼われる事をよしとする種の人間じゃあないだろう



「ごっそさん。ちょっくら行くとこあるから、また後でな」

「なんだぁ?また涼宮のとこにでも行くのか~?お熱いこって」

「だから違う」


それだけ言い残し、俺は古泉のいる教室に向かう

sageてると思ったら実はageてたのか

みてやる

「いやぁ、わざわざありがとうございます」
教室では、古泉が女子に囲まれ何やらキャッキャ騒がれている

「どうかな?卵焼き。結構手間かけたんだよ?」

「明日は私が作ってくるからね!」

「違うよぉー明日は私の番でょ~」

「あれ~?そうだっけー」

「もぅ」

「こ、古泉!ちょっといいか?」

アハハと一同が盛り上がってる最中、非常に気まずいのだが俺はなんとか会話に割って入る事に成功した
「おや?どうしました?アナタから来るとは珍しいですね」

「あ、あぁ。お楽しみの所悪いんだが少しコイツを貸してくれ」

教室を出るとき、取り巻きの連中に、親の仇を見るような目で睨まれたのは俺の気のせいであって欲しい。古泉から超能力者だ、と告白された時に座っていたベンチまで移動し、周囲にハルヒがいない事を確認する

「で、用件とはなんでしょう?わざわざアナタからお越しになるんです。それなりの事なんでしょうが…」

「すこし気にかかる事ができてな…」

「気にかかる事……ですか。あまりいい予感はしませんね…」
「同感だ」

「それで?何があったんでしょうか」

「そこまで大した事じゃあないと思うんだが、今日の朝メールが来てな」

「メール?それが何か?」

メールボックスを開いた携帯を渡す

「これは…」
古泉は眉をしかめながら画面の文字を見る。
この態度から察するに、少なくとも古泉は身に覚えがないのであろう

支援しとく

しえんしえん

「どういう事なんだ?スミスを知っているのは…」

「えぇ、そのはずですが…」

「一応聞くが、お前やお前の組織絡みじゃないんだろうな」

「それは絶対にありません、約束します。組織のトップも組織全体も、現段階で涼宮さんを刺激する可能性がある行動にでるとは思えません」

「そうか…なら朝比奈さんか長門…なのか?」

「それも考えにくいですね…ちなみに聞きますが、最初に僕のところへ?」

「あぁ」

おやおやと言いながら古泉は笑った

「普通こういう事態が起きた時、アナタなら真っ先に長門さんの所へ行くと思ったのですがね?」

「お前が一番怪しいからだ」

「フフッ僕も信用されませんね。ですが…」

「ですが、これは残念ながら僕ではありません。恐らく長門さんや朝比奈さんでも無いでしょう。メリット…少しもメリットがありません」

「リンスインシャンプーがなんだって?」

「フフッ。ふざけたい気持ちも分かりますが、なかなかの緊急事態だと思いますがね?」

「そこまでの事か?」

「当たり前です。ジョン・スミス…つまり、あなたが涼宮さんの鍵であると知る個人…またはそれに準ずる形の組織。が、あなたを通じて涼宮さんに何らかのアクションを起こそうとしている……そう推理できるのではないでしょうか?」

「………聞きたいだが古泉」

「はい、なんでしょう」

「お前が言うタカ派の連中…ってのは、どの位の割合でいるんだ?」

「それは…どうでしょう…正確に定かではありませんが、我々と同じように見守る…「観察」という手段で現状満足しているのは、そうですね……全体の4分の3……っと言ったところでしょうか?」

「じゃあ、残りの4分の1はハルヒをどうにかしようって奴らなのか」

「大雑把に分けるとしたら、そういう事になりますね。ですが、そうさせない様日々、地中我々も努力しているんです」

古泉の顔から笑みは消えないが、それはどこか疲れきったものに変わっていた

「先程言いました様に、これはなかなか危ない状態です。一刻も早く犯人を見つけだす必要があります」

「何か案があるのか?」

「いえ…今のところは…そろそろ昼休みも終わる頃です、放課後、涼宮さんが帰った後に長門さん達にも意見を聞いてみるのがよいかと」

「あぁそうだな…」

そう口にした瞬間、昼休みの終わりを知らせるチャイムが校内から漏れて聴こえる

「そうですね…僕の方でも色々あたってみます。それでは放課後」

「あぁ…」

古泉は何かを考える表情のまま教室がある方角に帰っていく。こういう事態に落ちいった時、どうにも行動を起こす手段を持っていない、というのはやはり焦れったい物があるが仕方がない…俺は平凡も平凡、真ん中も真ん中の普通人間なんだ

しえん

教室に戻ると、ハルヒはまた机でふて寝してやがる。

「おいハルヒ、授業始まるぞ」

「うぅ…」

本気で寝てやがった

「あと十分…」

「二分後には授業が始まる」

「うるさい…」

こいつはこいつで相変わらずだな…全く…
周りであくせくしてる俺達の身にもなれってんだ


別に俺の通信簿にケチが付く訳ではないので、俺はそのままハルヒを放っておく事にした

続きが気になるなんて原作以外になかった

結果を言えばハルヒの通信簿にもケチは付くことはなかった。
担当の教師が都合により、ピッタリちょうど10分遅れてきやがった。教師が扉を開く音と同時に後ろのハルヒは伸びをする


「んっ…………くぁ~よく寝た」




まったく…やれやれだ……

放課後、部室に向かうと朝比奈さんがすでにメイド姿で掃除をしていた。
丁度ドアに背中を向ける形で窓枠のホコリを背伸びをしながらパタパタと叩いてる
(あぁ俺もパタパタされたいです)
思わず変な妄想に駆られる。いや、実際思ったのだが


「あっ、キョンくんお茶少しだけ待っててください。ここ掃除したら、すぐに淹れるますね」

「いえ、お構いなく。自分でやりますよ」

「あ、今日美味しいお茶を買ってきたんです。よかったら飲んでみて下さい」

う~ん、やっぱり朝比奈さんはハルヒとはオーラが違う。この癒やしオーラを5%でもアイツに配合出来れば、どんなに楽だろう
ホコリを祓っているだけなのになんてビューティフルなんだ

「あ、そうだ朝比奈さん、少し聞きたい事があるんですが、ハルヒが帰った後大丈夫ですか?」

あまりの愛くるしさに忘れていた

「? 私は大丈夫ですけど…なにかあったんですか?」

「まぁ…少し色々と…」

「?」

バタン!
ドアが勢いよく開かれる


「あら?どうしたのよキョン、やけに早いじゃない」

ハルヒの髪型は珍しくポニーテールに変わっていた。それにリボンカチューシャも赤に

残り何日っていうネタはけいおんキャラのSSでみたことあるな

実は死んでるから云々

「あん?なに言ってんだ。俺は普通に来たぞ」

「あれ?まぁいいわ。ところで古泉くんと長門はどこよ」

俺は肩をすくめて見せる。朝比奈さんもどうやら知らないみたいだ

「遅いわね、2人とも!今日は映画に関する重大発表があるっていうのに!」

今にも言いたそうにウズウズしているハルヒを檻から出たライオンでも見るかの様な目で朝比奈さんが見ている
前作でやらされた事を考えればティラノサウルスを見る様な目で見ていてもまぁ不思議ではない

「それよりね!さっきクッソ生意気なガキんちょに会ったの!ひねくれ具合がアンタにそっくりだったわ。あぁ思い出すだけで腹立つわ!」

学校にガキんちょ?誰かの弟とかだろうか。しかし、お前をムカつかさせるガキんちょとはなかなか見所があるな。

そうこう騒いでいると長門、古泉の順でSOS団全員が揃った
古泉は俺と目を合わせると長門の方にチラリと目配せしパチリとウィンクで俺に合図をする
気持ち悪い

たまに間違えるタイプミスみたいなのが気にならない訳じゃないが、続きwktk
(だから編集者という存在があるのだろうな)

その後の一時間半は、ハルヒの映画合宿の計画と、実は3部作だったと言う驚愕の事実を教えられ、半ば諦めている朝比奈さんを俺が励ましながらハルヒにチビチビ反論を試みるという具合に進んでいった

「それじゃあ最後の人戸締まりよっろしく~」

ハルヒは言いたいだけ散々言い、私はやる事がエベレストの様にあるのよと、またバタン!と扉をしめて颯爽と駆けていった
やれやれだ…

「最近、涼宮さんの方は概ね良好の様で僕としては今のところ一安心ですね。涼宮さんの方は…ね」

さっきと同じ、どこか疲れた笑顔で古泉が口を開く

「で、長門はもう聞いてるのか?」

コクリと僅かに長門の首が縦に反復する。朝比奈さんは首を傾け不思議そうに俺を見ている

「あ、あの…キョンくん…」

「大丈夫です今から説明します」

朝比奈さんにも昼、古泉に説明したのと同じよう説明する





「つ、つまり、誰かが涼宮さんの命を狙ってるって事ですか?」

「いえ、まず涼宮さんではなく彼にメールでコンタクトしてきた事から恐らくそこまで強行的な目的ではないでしょう。ですが、ただ観察をするだけで気が済んでいないのは確かですね…」

時かけのセリフにつられて

支援

>>36
チェック漏れあったらすみません

もっとスピード上げてほしいです

「長門はなにか分かるか?」

「…」

「? 長門?」

「…極めて困難」

「困難って何がだ?」

「…アドレスの発信元の特定…」

「お前でも無理かもしれないのか…」

「おかしいですね…長門さんなら、この程度の情報を逆探するのは簡単だと思っていたのですが…」

「…強力な情報壁がしかれている。これを突破するにはバックグラウンドで処理した場合約465400秒の時間を要する…」

>>41
規制大丈夫ですかね?

規制は・・・わからん

「5日と9時間ちょっと、ですか…出来れば長門さんにお願いしたいのですが」

「…すでに干渉を開始している…残り464982秒」

「そうですか…今回ばかりは待つしかなさそうですね」

そう言いながら古泉は両手の掌を天に向けながら俺を見る

「しかし気になるのは、この名前の横の数字だな…」

「えぇ、残り。とは何を指しているのか現段階では検討もつきません」

あのぅ…そう言いながら申し訳なさそうに朝比奈さんが発言する

「もしかしたらコレって涼宮さんの能力に関係があるんじゃないでしょうか…?」

「だとすると彼の横の数字に説明がつきません。この数字は涼宮さんと彼に共通している何か、を示しているのではないでしょうか」

私怨

幼キョンだな

うぅと朝比奈さんが俯くのを横目で見ながら考える

(ハルヒと俺の共通点ねぇ…)

考えれば考えるほどハルヒと俺は、根底の部分からいって違う気がしてくる。もしかしたら体を構成する元素からして違うんじゃないかとさへ思える程だ

「やっぱりわからんな…」

「仕方ないですね…とにかく長門さんが情報壁を突破するまで待つしかなさそうです。一応上の人間も涼宮さん周りの警備を強化するつもりの様ですから、そちらは多少安心しても大丈夫だと思います」


そう言った後、とりあえず今日は解散にしましょうとの古泉の言葉を合図に俺達は帰り支度をはじめる。

「あなたもくれぐれも気をつけて下さいね」
長門と一緒に校門を出ようとした別れ際。
古泉のその言葉が嫌に恐ろしく感じた



「なぁ長門、コレってやっぱり俺も危険なのか?」

「そこそこ」

「そうなのか…はぁ、まためんどくさい事になったもんだ…」

「…」

「ところで長門」

「なに」

「お前のそのハッキング?逆探?まぁなんでもいいが、お前のその行為を妨害できるほどの輩ってのは実際少なくないのか?」

「その質問であるなら相対的に見る場合、答えは極めて少ない」

「朝倉みたいにお前の仲間の暴走ってのはあるか?」

「ない。あの事件より情報思念体は更に統制命令の強化を行った。少なくとも後一年、我々から行動を起こす事は、ない」

うーむ、全くもって分からん
仮に長門並みのハイスペックな奴がいるなら、なぜそいつはわざわざ俺にメールを送って来たのだろうか?
まぁ、どうせ考えたってこれ以上の事は分からんな


「それじゃあな長門」

待っていた

さすがにハルヒもそこまで常識知らずじゃないだろ…
キチガイが受けるのは最近の流れだって知ってるけどさ

そうこう考えてるうちに別れ道に着いてしまった
これから家までの道のりが長門無しで少し怖いが仕方ない


「…」

長門はチラリと俺を流し目で見るとそのまま自分の家の方へ歩きだしていった

「はぁ…………」

いつにも増して重い溜め息がでるが、自分の命が関わっているかもしれんのだ、こればっかりは多めに見てもらいたい

帰り道、俺はハルヒと自分の共通点を考えてみる事にした

「…人間…生きてる…寝る…目が二つしかない…二本足…」

やはり、どんなに考えてみても原始的な所まで戻らねば、ハルヒとの共通点なんか見当たらない俺はやっぱり普通の人間なんだろう

心底ホッとしてると20mほど前方の角から突然ヌッと悪魔が顔を見せた
「うぉ!?」
俺のホッとを返せ

「あ、あれ?キョンじゃない!なんでアンタこんな所にいるのよ?1人?」

「丸々そのセリフをリバースしてやる。ここは俺の帰り道だ」

「そうだったかしら?まぁ丁度いいわ!今からロケ地の下見に行くからアンタも付いて来なさい!嫌とは言わせないわよ!」

どうにかしてコイツに狙われの身かもしれない事を伝える方法はないだろうか…

「どうしたの?早く来なさいよ!」

「へいへい」

「へいは一回よ!」

「へい」

「うん!よし!」
心なしか、いつもより笑顔が輝いている気がするが、俺は騙されない。山の天気よりコイツの機嫌が変わり安いのは嫌というほど知らされてる
まぁ、1人にするよりはいいだろう…
全く…やれやれだ


「さっきまでどこ行ってたんだハルヒ?」

「へ?交番に決まってるじゃない」


コイツの辞書から 懲りる と言う字を破いた奴、今すぐ出てこい、そこの車道にそっと背中を押してやる

「よく逮捕されなかったな。いや、何故逮捕しなかったんだ!」

「うるさいわね。昨日と違う交番に行ったに決まってるでしょ!」

「で、貸してくれたのか?」

「うっ……」

「だろうな…」

「今日のポリ公は気が弱そうな奴だったからいけると思ったのよねぇ…」

「お前ポリ公って…」

「なによ」

「いや…なんでもない」

お前はドラマの見過ぎだぞ

「ところでだなハルヒ」

「なによ」

「お前最近なんか変わった事ってなかったか?」

「変わったこと?なによそれ」


「例えばだな」

「例えば?」

「例えば…クラスメートに放課後、教室に呼び出されたと思ったら、実はそいつは自分の命を狙う宇宙人だった………とか」

「それだけ?」

「む、後はだな…急に道端の野良猫が喋ったり、おもむろに目からビームが出たりだ」

「はぁ……前々からおかしいと思ってたけど、アンタついに頭どうにかなっちゃったんじゃないの?」

「失敬な、人が心配してやってんだぞ」
「アンタが私を?なんで、そんな必要があるのよ。アンタに心配されるほど弱くなった覚えはないわ!」

「へいへい」

「へいは一回よ!」
「へい」

コイツを見ていると心配している自分が本当に馬鹿らしくなってくる。

「で?どこに向かってるんだ?さっきからウロウロしてるだけだぞ」

「えーとそうね…まずはデパートでアイスよ!」

「下見はどうした!下見はぁ!」

「いいじゃない、だってアイス食べたいんだもん」

とびきりの笑顔でそう言うハルヒに一瞬見とれてしまったのは内緒だ

支援

「うーん!やっぱりチョコミントが一番よね!」


当たり前の様にアイスは俺の財布から召還される。最近本当に懐が崖っぷち恋に落ちる5秒前なのだが、珍しくもハルヒのご機嫌が右肩上がりなので、まぁよしとしよう


「残念だがハルヒ、至高は俺のチョコクッキーだ。チョコミントなんてまだまだお前もお子ちゃまだな」

「アンタは本当にバカねぇ、まさかチョコミントが歯磨き粉の味がするなんて、とち狂った事いってる輩じゃないわよね?」

「残念だハルヒ、やはり俺とお前は相容れぬ様だ」

「ダメよキョン!我がSOS団にチョコミントを愚弄する人間はいらないわ!克服しなさい!ほら!ほら!」

「や、やめろ!そんな歯磨き粉の塊が食えるか!寝る前にちょっと口に入れて吐き出す程度で充分だ」
ハルヒは俺の顔にアイスをぐいぐい押し付けてくる。そこは鼻だ

「もぅ!……まぁいいわ!その内死ぬほど食べさせて克服させてあげるわ!」

「俺が克服したからってどうなるんだ全く…」

「うるさいわね、自分が好きな物否定されるって、なんか嫌じゃない。それよりアンタのもちょっと寄越しなさいよ」

「あ!おい…」

ハルヒはパクりと一瞬で俺のチョコクッキーの3分の1を持っていってしまった
俺のチョコクッキー…


「持ってかれたぁぁ」

「ふぅん、まぁまぁ美味しいじゃない、見直したわ。チョコクッキーを」

「く…。それより関節キスだぞ」

「はぁ?あんた小学生でもあるまいし何言ってんのよ」

「あぁそうですかい」

宇宙人、未来人、超能力者はさすがに求めないが、こんな楽しそうな高校生活を送りたかった、

口調の割に嬉しそうにしてるハルヒに、どうも調子が狂う。どうやら今日は本当に機嫌がいいようだ



その日はその後も一向にロケ地らしい場所に行くでもなく、ひたすらハルヒの行きたい場所に引っ張り回され気が付くとすっかり暗くなっていた


「ん……、たまにはブラブラ遊ぶのも悪くないわね」

人通りがまだ多いスクランブル交差点。
買い物袋を持った右手を天に突き上げ伸びをするハルヒを後ろから眺めながら俺は、普通にしてれば可愛いもんだな…と不覚にも思ってしまったのは嘘ではない


「肝心のロケ地はどうすんだロケ地は。合宿は明々後日の金曜からやるんだろ」
「まぁなんとかなるでしょう!その変は超監督のあたしに任せなさい。キューブリックもビックリのロケ地を見つけてあげるわ」

「火星にでも連れてく気なのかお前は…」

いえす

ピロリロリーン

その時だった
突然ブレザーの右ポケットに入っている俺の携帯が鳴り出す

「アンタ携帯鳴ってるわよ」

「あぁ…」
流石に少し遅くなり過ぎたか…多分親だろう
俺はハルヒに持たされていた荷物を一旦横断歩道の白線の上に置き、右手で携帯を開く







五秒後
避けろ
守れ!







!?
例の送り主だった。避けろ!?五秒後!?

ああ、そういうことか
支援

一体いきなりなんだって…


!?
「キョン?」



ハルヒの声に顔を上げたその瞬間


猛スピードでこちらに突っ込んでくるワゴンがハルヒの頭越しに見えた




「ハルヒ!!!!」

俺は反射的に動いていた。そうするのが当たり前の様に

さるは3分開ければ大丈夫だ
支援

時間がスローに感じた


それは某アクション映画まさにそれだった。



右足を踏み出す


左手を自分ができる最大限に伸ばす


間に合ってくれ!


距離3メートル
荷物も何も気にしない
せっかく買ったが仕方がない、今はそれどころじゃ…!それどころじゃない!

うわわん

ハルヒが不思議そうに俺を見ている


俺はハルヒの瞳に映る自分の姿を垣間見ていた





「きゃっ!?」
俺の後ろ僅か10センチ

ブレザーが勢いよくはためく

ハルヒを抱え、半ば押し倒す形で俺の体をクッションにする様アスファルトの横断歩道に倒れ込む。
五秒前まで抱えていた荷物が次々に地面に激突し、後方では、ワゴンが俺達を避けようとして壁にぶつかったであろう衝突音が辺りに響き渡たった



「キ…キョン!?」
むくりと頭を上げたハルヒは一度車の方に顔を向けた後、何があったのか理解したのだろう、また俺の方へ顔を向け心配そうに俺の瞳を覗き込む

「だ…大丈夫か?ハルヒ…」

「あ、あんたこそ大丈夫なの!?」

幸いハルヒに目立った怪我はない。俺も少し頭を打っただけで済んだようだ

「あ、あぁ…なんとか無事みたいだ」

「そう…よかったわ」

そう言うハルヒの顔は今にも泣き出しそうだった。こんな表情のハルヒは始めて見る

「大丈夫ですか!?」

「あ…はい。なんとか大丈夫みたいです」

近くにいたサラリーマンらしき男性が駆け寄ってきて起きるのに手を貸してくれる。
車の方を見ると運転手が降りて、走ってこちらに向かってる最中だった。顔が青ざめているのが遠目からでも分かる

ふと耳元でサラリーマンが囁く

「一樹の機関の者です…近くに組織の病院があるので案内します」

サラリーマンそう言って俺から顔を離しニコリと微笑んだ

「アンタなんであんな無茶すんのよ!」

病院のロビーで、ハルヒが大声で俺に叱咤する
結局あの後、運転手は俺達にひたすら謝り続け、連絡先を交換し治療費などは後日との事
完全によそ見運転だったらしい。俺達が病院に向かおうとする時には、壁に突っ込んだ車の前に既に警察が来ていて運転手に説教をしていた
「あ、気が弱い警察官!」

「おや?さっきのお嬢さんじゃないか。コレは奇遇だね、映画はもういいのかい?」

そう苦笑いする警官は俺達に、ここはいいから早く病院に行きなさいと言ってくれたので、俺達は面倒になる前にその場を後にできた

「ここは病院だ、もう少し静かにしてくれ」

頭に包帯を巻いた俺はそうハルヒに言ってなだめる
俺の怪我はどうやらタンコブができた程度で済んだようで。ハルヒも膝を少し擦ったぐらいみたいだ
感謝しろよハルヒ


「全く!危ないじゃない!後ちょっとでアンタ吹っ飛んでたのよ!?」

「お前もな」

「わ、私は後ろにも目があるから大丈夫だったの!」

どうやらハルヒの目は二つじゃないらしい。また共通点が一つ減ったな。俺は嬉しいよハルヒ

「それにしても迷惑な奴だったわね!せっかく…」

お前がそれを言うのか…

「まぁなっちまったもんは、仕方ないだろ。それに2人とも大したケガじゃなかったんだから、よしとしようぜ」

これで合宿も中止になってくれたら+-0だ。いや、むしろ+だな

「ちゃんと金曜までには治しなさいよね!スケジュールは何があっても変更不可なんだから!」

「…………」



そうこうしている内に時計は9時を回っていた
流石にハルヒの親も心配してんじゃないか

規制されたら携帯からやります

「よし。それじゃあそろそろ、お前は帰れ。あのサラリーマンの方が送ってくれるらしい」

チラリと自動ドアの横に立っているサラリーマンに顔を向ける

「ア、アンタはどうすんのよ」

「俺は親が迎えに来るんでな」
嘘だが

「ふぅん…そう。分かったわ。くれぐれも悪化させるんじゃないわよ!」

ハルヒはそれだけ吐き捨てると自動ドアの方へスタスタと歩いて行った

後ろ姿を見送りながら、別れ際古泉に言われ言葉を思い出す
「くれぐれも気をつけろ…ね」

>>76
おk
頼んだ

自動ドアから出る際、ハルヒは一度だけこちらを振り返り、少しだけ怒った機嫌の悪そうな顔を見せた

「やれやれ…」

今日一番の溜め息と共に俺は肩を落とす。

「おやおや、流石に疲れたご様子ですね」

「いつもの事だ」

ソファでうなだれている俺にどこからか現れた声が降りかかる

全く…呑気なもんだ

紫煙

「いやはやスミマセン…残らせてしまって。今夜はこちらに泊まってもらって結構です。ご家族にも連絡してあります」

「それは有り難いね。今日はクタクタだ…ハルヒに放課後引っ張り回されたもんでな」

「ワゴンに突っ込まれるよりは、些かマシかと思いますがね」

俺に睨まれフッと古泉は笑って謝る

「おっとスミマセン、笑い事ではなかったですね。」

「当たり前だ。ところであのサラリーマンは何なんだ?なんともタイミングよくお出ましになったが」

「……彼は部活の時に話した……警護の方ですよ。涼宮さんのね」

「やっぱりか…」

「普通なら彼が涼宮さんを助けるべきだったのですが、いかんせ急過ぎたもので…それにすぐ傍にアナタがいたのもあって躊躇してしまったのでしょう。彼も申し訳ないと悔いていました。僕からも謝ります」

「まぁ、それはなっちまったもんだ、仕方ない。それよりな古泉」

「はい」

「コレを見てみろ。ワゴンが突っ込んでくる5秒前に来たメールだ」

携帯に視線を移した古泉の表情が険しくなる

「またですか…それにコレは…」

「あぁ。そいつは多分俺とハルヒの行動を知っている。それに恐らく…」

「未来を………ですか?」

「あぁ。もしあのままメールが来ないでハルヒと話し込んでいたとしたら、俺は車には気づかなかったよ…」

「そうですか…確かにアナタを尾行していたとしても、暴走する車を視認した後メールを送ったのでは遅すぎますからね…」

そうなのだ。例え、もし真上からヘリで見ていたとしても、とても間に合う様なタイミングではなかった…運転手と差出人がグルとも考えたが、リンスインシャンプーがイマイチ思い浮かばない
それならば答えは2つしかない。

差出人は未来を予知出来る超能力者か

もしくは過去を知っている未来人か


「仮に差出人が未来を知っている者だったとして。なぜアナタにメールを送ったのでしょうか?」

「さぁな。大方ハルヒに死なれちゃ困るんだろうよ、お前達も同じなんだろ?」

シェンムー

「えぇ…確かにそうですが、それならばそうと前もってアナタに危ないとハッキリ言えば済む話しだと思うんです。それをわざわざこんな回りクドくしている…それで一つ仮説を立ててみました」

「仮説?」

「はい。」

古泉の表情からあまりいい予感は感じられない。古泉も口に出す事を躊躇してる様だった

「僕の仮説が正しいなら、恐らく…恐らく犯人は………」

引くな。CMでも跨ぐ気か。次週また、とかだったら怒るぞ

追いついてなく、なんかしらんが支援

>>86
お前人生の半分損するわ

起こるぞ

ここで追いつくとか…

「恐らく犯人は朝比奈…朝比奈みくる」

「は?」

なにを言っとるんだお前は朝比奈さんが犯人な訳ないだろう。朝比奈さんだったら直接言えば……

「ん?」

「そうです、恐らく彼女の口から直接アナタに未来の事を話すのは固く禁じられているのでしょう。もしくは言えない様、暗示でも掛けられているかもしれません」

確かそんな事を言っていた気がする…しかし、だからってメールならそれはいいのか?

「考えてみてください。回りくどい事をするのは自由が利かないゆえだとして」


未来を知っていて


アナタの行動が手に取る様わかるポジションに属し


自由が利かない人間
更にジョン・スミスを知っている

ンォォ!

「朝比奈みくる…それが妥当ではないでしょうか?」

朝比奈さんが俺とハルヒの命を救うために未来人を裏切ったという事か?確かに…確かに筋は通るかもしれん。だがどうにも腑に落ちん。

「じゃあ一通目と二通目にある、残り~ってのは何なんだ?俺にはコレがどうにも引っ掛かる」

「それは僕にも確かな事は分かりませんが…もしかしたら朝比奈さんが現在にいれる日数…ともとれますね。回数はメールを送れる限界の数字…」

「な!?そ、そんな素振り部活の時は全く無かっただろ。考えすぎじゃないのか?」

「どんなに考えたって考えすぎという事は、ありませんよ。特に我々の場合は…ね?」

古泉はニヤリと、いつにも増して嫌らしく微笑む
一体俺にどうしろってんだ…

まだ追いついてないが支援

「おっと、もうこんな時間になってしまいました。そろそろ僕はお暇させてもらいます、色々やる事が出てきましたので……ね!」

腕の力で勢いよくソファから立ち上がった古泉は、自動ドアから出る間際俺に向かって言った

「安心して下さい。朝比奈さんをどうにかしたりはしませんよ」

笑顔でそう言うと自動ドアの袖に消えていった
「どうにかしたら、絶対許さんぞ」

そう独り言を言いながら俺も立ち上がり、自分の部屋に向かおうとするが、そこでハタと気づいた


あの野郎俺の部屋の番号を言い忘れやがった

これは面白い
支援





その夜不思議な夢を視た

荒廃した大地に俺は立っていた。ルークスカイウォーカーの故郷さながら、草木一つないどこまでも荒野

その茶色い世界の真ん中に俺はいる。

地面から突き出した金属片に自分の姿が映る。

幼い

10歳前後だろうか
右手を頬にあてる。目の下には泥が…
いや、顔中、体中あちこち汚れている

ーーー!



誰かに呼ばれた
女性の声
その声はどこか懐かしく、俺は声の方に振りかえ……
「キョン!!!」

俺は振り返るのを中止し、元の方角に顔を戻す

しえん

ハルヒ?
そこにいたのはハルヒだった
しかし体は幼い
過去で会った時と同じくらいか

「ぜ――ダ―――!――かえ―――!!」

何か伝えたいのだろうか、しかしノイズが酷い

ハルヒは泣いていた
グシャグシャの顔のまま俺になにかを…

そこで俺は夢から覚めた。どうやら携帯に着信があったらしい
薄々分かっていたが差出人は命の恩人だった



残り6日



それだけが書かれている

俺は少し考え、そして携帯の返信キーに親指を伸ばす

アナタは誰?

返って来る訳ないか…
半ば諦めながらボタンを押す

「送信!」
ピロリロリーン

「!?」

送信から一秒も経たずにメールが帰ってきた。いくら何でも早すぎだろう!やっぱり未来が分かるのか?

俺は焦る気持ちを抑えながらメールを開く

「………………え?」

気になる

支援

明日まで保守を頼むぞ

支援

なんて事はない。なんともない。

宛先は存在しなかった。
ただそれだけだった


「ど、どういう事だよ…」

1人なのに思わず口に出してしまった…するってーとなんだ?差出人は幽霊かなんかって事なのか?
流石に幽霊の友達はまだ0だなぁ…


そんなアホな事を考えてる内に空は段々と白んできて、雀の鳴き声に負けじと何処からか鶏の鳴き声も聞こえる。
この病院そこそこな都会にあるハズなんだが…

そういえば今日は学校までいつもより時間がかかるな。

さて、寝るか
任せたぞ!

そう考えてまだ登校する時間には早すぎるが、俺は散歩がてら白む空の下出ることにした
時計はまだ五時を少し過ぎたあたりだ。今から出発すれば遅刻という事はまずないだろう


ナースステーションにいた看護士に帰る旨を伝え、ロビーの自動ドアから外に出る。
外はまだまだ冬真っ盛り。外に出たハズなのに、まるで冷蔵庫の中。駐車場の地面の上には霜が降りていて、軽く踏むとギシギシ軋むベットのような音がする

「ほぁ…」

息が綿あめみたいだ。

やっぱり少し早すぎたかな…
凍てつく寒さに少し後悔するが別に戻る来もなかったので、体を温めるため駅の方まで歩き始める

駅まで向かう最中、夢の内容を思い出す。それにしても変な夢だったな…
普段あまり夢を見る方でもなく、見たとしても九割方忘れてしまうのに何故か昨夜の夢は鮮明に覚えている
夢の中のハルヒは、懸命に俺へ何か伝えようとしていた気がする。ハルヒのあんな顔は見たことがない…
そして、後ろの声の主は一体誰だったんだろう。得体の知れない、しかし何故かそれに不安は感じられず。むしろ心地良く

また谷川のネタが一つ減ったw

支援…!

ええい!俺は一体夢ごときで何を悩んでいるんだ

それより今大事なのは…大事なのは朝比奈さんがいなくなってしまうかも知れないって事だ。
今日学校で聞いてみようか?いや…わざわざ誰か分からない様にしてるぐらいだ。逆に迷惑になるかもしれないな…

考えながら歩いていると意外に早いもので、あっという間に駅に着いてしまった。駅の時計は丁度6時を指している。


改札を通ろうと財布を探していると、ウチの制服と同じ物を着た誰かが駅の中から出てきた。

「あ。お前なんで…」

「あ。アンタなんで…」

ハルヒだった。
この時間ここに居るって事は、始発にでも乗って来たのか?
「昨日アンタの家に電話したら今日は病院に泊まったって言うじゃない!私に嘘つくなんていい度胸だわ!だから叱りに来てやったのよ!」

ハルヒはそう言ってそっぽを向いてしまった。

「わざわざ叱るのに始発でくるかよ。お前も暇だな…」

「う、うるさいわね!わざわざ来てあげたんだから感謝しなさいよ!」

「へいへい」

「へいは一回!」

「へい」

「うん!」

思ったよりハルヒは機嫌がいいらしい。いつもならもっとガミガミ言われてる筈だ。

まぁいいわとハルヒはまた駅の中へと戻っていく。俺もすぐ財布を見つけ後を追う


電車の中、昨日なぜ家に帰らなかったのか問いただされたが。まさかあの後、古泉と謎のメールについて話し合いをしていたとは言えないので、そこは適当にはぐらかす。

その後は学校の最寄り駅に着くまでの間、ハルヒのやたら擬音が多い映画第二弾の説明を右から左に受け流し、頭の中で朝比奈さんの身が危険になるかもしれない項目にチェックを入れていく

目的駅に到着し改札を出る。そこで悩む。学校が始まるまではまだ2時間近くも時間があるのだ。

「このまま学校いくか?始まるまで、まだ結構時間あるぞ」

「いいじゃない。誰もいない学校ってなんか…」

ハルヒはそう言って学校がある方角まで歩いていく。この時間なら一回家に帰ってもいいんだがな…
まぁいい。嘘ついた詫びだ。付き合ってやろうじゃないか

眠い頭痛 しかし見たい。

誰か保守を・・・

>>111
面白いよ

捕手

>>111
大丈夫
他に見てる奴たくさんいるから

案の定、門はまだ開いておらず。乗り越えられそうな柵から中に侵入する
自分の学校に侵入とは…

校庭を抜け、チラリと学校の中を覗いてみる。が、まだ教師も来ておらず完全に無人の様子だった。
まるで…
俺の脳裏にあの時の風景が浮かぶ

ふとハルヒの方を見ると、ハルヒはあの場所を眺めていた。俺とハルヒが閉鎖空間から抜け出した場所。

「ねぇキョン…」

視線をそこに置いたまま、いきなり問いかけられたので少しびっくりした

「なんだ?」

「アンタってさ…」
「ん?」

「………やっぱいいわ!それよりどっか鍵開いてた?」

なんだ気になるじゃないか。俺には言いかけた事は最後まで言わせるくせによ。

「いや、流石に開いてなかった。」

「仕方ないわ、どっか割るしかないわね!」

何故、開くまで待つという発想が出来ないんだお前は
別段あの時みたいに緊急事態って訳でもないので器物破損は自重させる


仕方がないので部室がある旧校舎まで行くと、どうやら戸締まり担当の教師が鍵を掛け忘れたらしく簡単に中に入る事ができた

中は外より幾分暖かい。それだけでかなり有り難かった。
部室のドアを開け俺は急いで電気ストーブにスイッチを入れる

ハルヒは俺の横で、寒い早く早くと、地団太を踏んでやがる

「うぅ~なんか寒くなってきたわ」

さっきからずっと寒い筈だが。

「アンタのマフラー貸しなさい」

「おい!」

そう言ってハルヒは後ろから、俺の右肩の上と左脇の下から両腕をヌッと伸ばし俺のマフラーを剥ぎ取ろうとする
盗賊め

わくてか

これは・・・

支援

「や、止めろ!これがないと凍え死ぬ!!」
必死に抵抗
断固抵抗
「いいじゃない!アンタ男でしょ!!」
「都合がいい時だけ男にすんじゃねぇ!!」

抵抗する俺にも構わずハルヒはグイグイマフラーを引っ張り奪おうとする。
しかし俺は寒いのが本当に嫌なのだ!

俺も半ばムキになって、振り返りハルヒの手首を掴み引き剥がそう。
そうしようとした瞬間

「うぉ!?」

急に体のバランスが崩れる。ハルヒの奴、間違えて俺の足を踏みやがった。
右手でハルヒの手首を掴み左手首をハルヒに掴まれ、その状態のまま床に倒れ込む

わっふる

wktk

追い付いた記念捕手

「キャっ!…」

昨日とは逆

俺が上でハルヒが下。とっさにハルヒの左手首を握っていた右手を離し、ハルヒの頭の後ろに回す

ドスン

鈍い音がして気づくとハルヒの上に乗りかかってた
顔と顔の間は約5cmくらいで…これは、ちょ…

「…………………」
「…………………」

約十秒の沈黙。その間、お互い目が合ったまま。俺の右手は肘が床に付いた形でハルヒの頭を抱え込んでいて、左手はハルヒがマフラーごと両手でギュッと胸の前で握っている
そして馬乗り

「……こ、こ、これはだな。あ、頭を守ろうと…」

やっと喉から言葉が出せた。
目が合ったまま5cmの距離で会話する。
もしこれを谷口にでも見られたら、今度こそ言い訳はできまい。いや、谷口じゃなくても、この状況を見られたら言い訳はできまい。端から見れば、完全に俺がハルヒを押し倒し今にも唇を奪おうとしてる様にしか見えないだろう

ハルヒは下から俺を見上げたまま、口を一文字にし不安そうな表情で俺の瞳を覗いている。


「……ス、スマン!…」

ようやく我に返り俺はハルヒの上から体をどける。退く際、ハルヒの両手から左手は抜け、マフラーだけがスルりと俺の首から解け、ハルヒの手の中に残る。
あーあ、ぐでぐでに伸びちまってら


「?」

ハルヒは俺が離れて尚、横になったまましばらく黙って天井を見上げている。気絶してる訳じゃないよな…?
思いのほか頬が少し紅くなってるかもしれない。

  ∧ ∧   支援ですよ 一人一個まで
 ( ´・ω・)
 ( ∪ ∪  ,.-、   ,.-、   ,.-、   ,.-、     ,.-、      ,.-、    ,.-、
 と__)__) (,,■)  (,,■)  (,,■)  (,,■)    (,,■)      (,,■)   (,,■)
       親指  盲腸   肺  髪の毛  十二指腸   目玉    胃

          ,.-、   ,.-、     ,.-、      ,.-、   ,.-、   ,.-、    ,.-、
          (,,■)  (,,■)    (,,■)     (,,■)  (,,■)  (,,■)   (,,■)
          精子  肋骨     爪     子宮   小指   耳   鼻
      ,.-、   ,.-、     ,.-、    ,.-、    ,.-、   ,.-、    ,.-、   ,.-、
     (,,■)  (,,■)    (,,■)   (,,■)   (,,■)  (,,■)   (,,■)  (,,■)

     卵子  すね毛   大腸   薬指  ちん毛  中指   背筋   睾丸
          ,.-、   ,.-、

          (,,■)  (,,■) 
          鎖骨  脳 

それなんてエロゲ?

「ハルヒ?」

俺は沈黙に耐えかねハルヒの名前を呼んでみる

「…………」

ハルヒはまだ声を発しようとしない。
気まずさもあり、仕方ないので俺は窓の外に目を向ける。そろそろ7時を過ぎる頃だ。教師も誰かしら来ただろう。
外は先ほどより太陽も昇っていて、窓に付着した朝露に光が乱反射していて眩しい。そんな事を考えていると突然、心の声が出てしまったかの様な小さな声でハルヒが呟いた。

「……やっぱり夢とは違うのよ…」

「は?」

俺はハルヒが何の事を言ったのか分からず。思わずそう声に出る

「…うるさいわね。独り言よ!」

倒れたままキッと顔だけこちらに向けそう叫ぶと、勢いよく立ち上がり。私先に行くわ!とドアの方に駆け寄る。
ドアノブを捻り部室から出る際ハルヒは一言

「昨日は……昨日は助かったわ」

下を向いてつっけんどんにそう口を動かし

「一応礼は言ったんだからね!」

と顔を真っ赤にしてそれだけで言うと、壊さんばかりに思い切り扉を閉めて行ってしまった…


全く何なんだアイツは…。礼くらい素直に言えば言いのによ。全く。
誰もいない部室で閉められたドアを見つめながら俺は一人思い、そして呟く




「俺のマフラー…」

>>126

子宮

この後どんな展開であろうと、ここまでwktkさせた>>1は凄い

なんだと…!?

支援

その日から2日間は、夜に来る差出人不明のカウントダウンメール以外は特に変わったこともなく。放課後ハルヒによるハルヒの為の映画の構想を俺達はひたすら聞き続けるのみだった。

古泉も特別進展があった訳でもなさそうで、あまりあの事は口に出さない。
肝心な朝比奈さんはと言うと、これまた普段と大して変わってる様子もなく、特別何かを思い詰めてる感じでもない。
もしこれで朝比奈さんが演技で取り繕っていたとしたなら、俺は一生、女を信じる事は出来ないだろう


そして、金曜の放課後から二泊三日の映画合宿が始まる。
なんと合宿所は部室。学校側には内緒だ。

一通り今日の撮影を終えた俺達は、ハルヒがわざわざ何処からか持って来た布団を、机を片付け床に敷き今日の反省会を始める
ちなみに俺とハルヒはスウェット、古泉と朝比奈さんはパジャマで長門は相変わらず制服だ。風呂は運動部のシャワーを借りた。


「…だから違うわ!みくるちゃん!こう!こうじゃなくて、こう!」

ハルヒは熱心に布団の上で朝比奈さんに演技指導をしている。あぁあぁ、せっかく敷いた布団がめちゃくちゃだ

支援

生乾きの髪が非常にグッジョブですよ朝比奈さん。


俺と古泉は自分達の布団の上に寝転び。ハルヒを横目に肘をつきながら人生ゲームに勤しむ
長門も布団の上でいつも通り本を読んでいる。今日読んでいるのは著、筒井康隆のなんかだ

「あ、僕子供三人目です」

古泉の駒に水色のピンがもう1つ突き刺さる

「お前も頑張るねぇ」

「えぇまぁ仕方ありません…組織の仲間もカウントダウンが残り0日になったら、何が起こるのかを探るのに精一杯ですから…」

そう小声で古泉は俺に呟く。
違う、人生ゲームの話だ人生ゲームの

「あぁ後、お前が言ってたメールを送れる制限回数だってのは多分違うぞ。昨日の夜もきたよ、残り4日だとさ」

「そうですか…こっちの方でも少し朝比奈さんの行動を調べてみたのですが、特に変わった様子も無いみたいなんです」

「それはよかった。だがこうなると…」
「えぇ完全に長門さんに頼るしかないでしょう。情報璧の突破は最後の日ギリギリになりそうですが」

やれやれ。またいつも通り長門に頼るしかないのか…
もし長門がいなくなったりしたら俺は、長くは生きられん気がするな。

長門に目をやりながら頭にクリスマスの事件が蘇る
長門のバグとやらで世界が変えられSOS団団長涼宮ハルヒが消し去られたあの大事件。あの時長門はハルヒの能力を抽出し自分の物にして使ったと言っていた。それが可能という事はやはり長門のスペックは相当なものなのだろう。俺には詳しく分からないが漠然とそう感じる
そしてそんなとんでもない奴からのハッキングを5日間も防ぎ続ける奴の力もそれに比例するのだろう。
読書に集中している様にしか見えないが、今も恐らく長門の中ではメールの発信源の特定にその能力を最大限向けてるハズだ



長門は本から二秒ほど目を離し、見つめる俺と目を合わせるとまた読書に戻っていった。

「とにかく、メールの発信源が分からない事にはどうにもなりません。今は焦っても仕方ないのは確かですよ」

そう言った古泉は続けて、上がりですと自分の駒をゴールに置いた

人が考えてる隙に

結局、総資金で古泉は俺に負け。朝比奈さんの補修稽古もどうやら終わったらしい
「それじゃあ、トランプ大会よ!!」

ハルヒは、はしゃぎながらトランプをケースから取り出しそう言った
勘弁してくれ

「もう一時過ぎだぞ、それに明日も早いんだろ?そろそろ俺は眠い」

ヒットラーも真っ青な性格のハルヒに、無駄とは分かりつつ自分の意見を主張してみる
「SOS団初となる映画合宿なのよ!今夜は絶対寝かせるもんですか」
普通そのセリフは男が言うもんじゃないのか。


ハルヒはやはり俺の意見など問答無用とカードを全員に配り始めやがった。もう好きにしてくれ


ピロリロリーン

残り3日




もちろんやるゲームは
大富豪だよな?

さるか

明日の朝までスレ残っててくれ……おやすみ

シエン

保守

試演

ハルヒが長門を長門と呼んでいたが
正しくは有希だろ

だが支援

今夜の注目株だな
しかし眠い
寝る

携帯に移行
>>147え!?どこですか?一番気をつけてた事なのにorz


翌朝、俺達は早くからハルヒに連れられ。今日のロケ地へと向かっていた
結局あの後、隣で朝比奈さんがふぁ~と欠伸をし目をくしくし擦る様があまりにもキュート過ぎて全く集中できなかったが、俺達は二時間近くも7並べやら大富豪やらババ抜きやらをさせられ。
ようやく寝ることが出来たのは三時過ぎだった。ちなみに一番早く寝たのは、もちろんハルヒお前だ
俺は前を歩くハルヒの背中を睨みつけてやる

誰が話してるかわからなくなるから名前書いてくれ

安価みす>>146

待ってました

>>148
>>35
まあどうでもいいから続けてくれ

しえん

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!

「ふぁ~」

隣を歩く朝比奈さんが昨日と同じ顔で欠伸をしている。朝比奈さん。そのお口に何かしら入れてもいいで…………スミマセンなんでもないです。寝不足で頭がおかしいんです

そこでパッとハルヒが振り

「着いたわ!」

勢いよく言うハルヒの後ろを見るとそこはどうやら廃れた工場あとの様だった

「着いたってまさかこの中か?」

「そうよ!アクションには最適でしょ」
得意顔で言うハルヒに俺は問いかける、あぁキューブリックもこれならビックリだよ。ショボすぎてな

遅延

もしもしえん

「いや勝手に入ったら怒られないか?ホレそこに書いてあんだろ」

俺の指の先には、赤でハッキリと書かれた関係者以外立ち入り禁止の文字

「大丈夫よ、きっと。ちょっと撮影するだけじゃない。減るもんじゃないわ」

「そう言う意味じゃないと思うが…」

俺の心配をよそにハルヒは錆びた門をスルッと抜け、中へズンズン入っていった

「僕達も向かいましょう」
そう古泉が後に続く。仕方ねーな全くよ…

古泉、長門に続き朝比奈さんが門を抜けようと必死になっている。どうやら胸が邪魔でつっかえてるみたいだ。ざまーみやがれハルヒ。そして長門ドンマイ

長門ディスんなよ…


なるべくでいいからさ…

「大丈夫ですか?手伝いますよ」
何をだ俺

「あう、すみません。ちょっと抑えてもらってていいですか?」
な、何をですか?朝比奈すゎん

馬鹿な妄想に頭を巡らせながら俺は錆びた門の端を抑える


「はぅ!」
突然、朝比奈さんが声をあげた。
「どうしたんですか!?」
見るとどうやら服を角に引っ掛けて破いてしまったらしい。

「うぅ、どうしよう…これから撮影なのに…」
門の向こうでオロオロする朝比奈さんをなだめながら俺も門を抜ける。すんなり抜けた。当たり前だ

「ちょっと見せて下さい」

「うぅ…ここです」
朝比奈さんは裾に指を差す

スカートにはスリットが入ったように、下着が見えないギリギリぐらいまで破れていた

「あぁ本当だ、結構切れちゃってますね…でも怪我してないみたいでよかったです」

俺はそう言って上着を脱いで朝比奈さんの腰に巻く

「す、すみません…寒いのに…」

「大丈夫ですよ。それにそんな格好じゃあもっと寒いですよ」

前回に引き続き衣装はあのウェイトレスだ。寒さ対策で上は冬バージョンの長袖だが下は相変わらずのスカートなのだ。

「うぅ…すみませぇん」

ハルヒ達に追いついて、スカートを見せながらオドオドと朝比奈さんはハルヒに謝る
「うわー派手にやったわね、みくるちゃん。怪我は大丈夫なのかしら」
予想外にも怒られなかったので俺も朝比奈さんも肩を下ろす

「あ、はぃ…怪我はないです」

「そう…うん。でも逆にナイスだわ」

「ひぇ?」

何がナイスなんだ。まさかハルヒお前。

しえーん

「うん。逆に戦闘中っぽくていいじゃない。ね?古泉くん」
「え、えぇ確かに戦闘中の壮絶な様子が伝わって来ますが…」

「という事で撮影開始よ!」

朝比奈さんが、ふえぇっと鳴きそうな声を出して俺を見る。可愛い
古泉が困った顔を俺に向ける。こっち見んな

「いや、しかしだなハルヒ。流石にちょっと走ったりしただけで、その…下着とかが見えるのはマズいだろ」
安心してください朝比奈さん。俺はマズくないですよ。むしろ美味しいですよ

「そこはカメラマンの腕の見せどころじゃない。それにちょっとくらい見えたって構わないわ!そうよね、みくるちゃん?」

みくるかわいい支援

蛇に睨まれた朝比奈さんが俺に怯えて困った顔を向ける。朝比奈さんはこっち見てもいいですよ

「うぅ、下着を映すのはやっぱり恥ずかしぃです…」

「そうだぞハルヒ。そんなん上映したらまた職員室に呼び出しだぜ」

ハルヒはふんと息を巻いて

「そんなの知ったこっちゃないわ!映画に犠牲は付き物なの!なるべく映らない様にしてあげるから、やるのよみくるちゃん!」

そう言ってハルヒは撮影の準備を始めた。
残念です朝比奈さん…やっぱり俺を頼らないでください…
こっちを向いてる朝比奈さんの涙目に目を合わせられない。

走り出した牛が止められないように、ぶっ飛んでるハルヒを撃ち落とすのは不可能なので、仕方なく破れた生地の裏からガムテープで応急処置をする。俺にはこれくらいしかできません朝比奈さん…
「じゃあシーン32!スタート!」

なにもかもを無視したハルヒの声だけが工場の中に反響した。
全く…やれやれだ…

携帯でこの速さ・・・

途中ガムテープが外れかけるというアクシデントもあったが。その後もなんとか撮影を終え、俺達は錆びた門を再びくぐり抜け工場の外をゾロゾロと帰路につく

「うーんやっぱりこんな銃じゃイマイチ迫力が出ないのよねぇ」
言いながらクルクルと指でハルヒは銃を回す。ガンマンめ。風と共に去っちまえ

「まだ言ってんのかお前は。そんな事より早く今日の買い出し班決めようぜ。流石に腹減っただろ」

支援だ!

ハルヒが撮影に熱中するあまり、俺達に昼食の時間さえ与えられていなかったのだ。おかげで俺のグリコーゲンの底がそろそろ見え始め、腹は下痢なのかと疑うほどグルグルと絶え間なくなっている

「それもそうね。私も流石にお腹減ったしね。じゃあグーパーで少ない方に決まりね!」

端からみたら高校生5人が輪になってグーパーグーパー言ってるのは些かカッコ悪い気がするがまぁいいだろう
全員が輪になりハルヒの掛け声と共に二択の内どちらかを選んだ。


「グッパージャス!…………………………………はい!買い出し班はキョンと有希に決まりね!」

俺と長門以外はパー。くそ。

猛者達に保守を任せて休憩。
また4時くらいから見たいと思う

「それじゃあ、あたし達は先に学校に帰ってるからよろしくね。あ。あたしはガッツリ系でよろしく」

「へいへい」

「へいは一回よ!」

「hey」

「うん!よし」

嬉しそうなハルヒをほっといて朝比奈さんに何を食べたいか聞き(ついでに古泉にも)俺と長門はスーパーへと足先を向ける。

長門は相変わらず無口なまま俺の後を影のように付いてくる
「お前は何か食べたいもんあるか?」

追いついた…支援

何を話せばいいのか分からんので、長門が行う数少ない人間らしい行動の話題をふるしかない

「オムライス」

それだけ言うとまた黙ってしまった。一応、味への興味はあるみたいだ。
ところでハッキングの方はどうなってるのか気になったので聞いてみた

「突破まで現在残り128923秒」

そうか…それだけ言ってまた長い沈黙が訪れる。
え~と、1分60秒なんだから10分600秒だよな…ってことは1時間3600秒で…
途中で1日が何秒なのか計算するのは面倒になったが、おおよそ火曜からたった時間ってのはそんなもんかな、と考えていると不意に長門が口を開いた。自分から何か言ってくるのはホントに珍しい。獅子座流星群くらいかな

「安心していい」

いきなりそれだけ言われ、俺は呆気に取られて少しばかり反応が遅れてしまった
「…な、何がだ?」
俺の問いに長門は足を止めこちらに向き直り、下から俺をまっすぐ見つめる。何か気に障ったのか?
まさかな。
100人いたら100人とも聞き返すだろうよ長門。だって主語も糞もないんだからよ。

「如何なる場合になろうと、あなたと涼宮ハルヒの生命の安全、及び精神の安全は私が保証する。だから。安全していい」

らしい
でもな長門

ほ し

私怨

神(しぇん)

携帯にも猿の手が・・・
ちょうど半分くらいなのでまた明日残ってればここでなかったら僕が立てます
というのはどうですか?

いいから続けて

>>181
わかった!!
保守だな

どんな形でも最後まで行けば、それでいい

つづけてくれ

みなさん保守大変だと思うので明日夕方6時に立てますので落としちゃってください

明日PCと携帯使っていっきに全部投下します

毎時00分でさる解除だよ

>>181
これで半分か…

私は角川のものですが、きみ、谷川氏のゴーストライターにならないかい?

夜勤の俺の楽しみがなくなる

>>185
ごめんなさい
明日絶対来ますすみません
一応酉を

では駄文ホントにすみませんでした
また明日!!

>>191

楽しみに待ってるぞ^^

一気に読んだ、明日を楽しみにしてるよ

キューブリックもびっくりってとこがツボだったわ

たのしみまってる

(°□°;)…
4時過ぎに起きたら新展開が…
期待して待ってるぞー!

ふぅ……

おはよう

タイムリープしてね?

明日…?
火曜日か?

おもすれー

保守

すごくいい

ほす

保守

保守って一時間間隔くらいでいいの?

夕方までなにしてればいいんだ…!

捕手

保守

ぽっ

保守

ほほ

ほす

家に帰るまで残っててくれ。

うおい

やす



ところでグッパージャス!って何?

残るよ

>>220

ジャンケンポン!みたいなもんだ

グッとーパみたいなもんだろ

スレガード!

グッとパーで別れましょ!

グーとーチーでーあったっち!

グーっとパっ

グーっと保守

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7788172

ほし

もーまたプリン食べて~

ぐっとっぱーっでわっかれっま保守

あと一時間で>>1が来るはず

にらたま

>>237
久しぶりにレバニラ玉が食いたくなった
どうしてくれる

世の中には2種類のかけ声がある。グッパージャスとそれ以外だ

>>239
どこのベックだよ

9時までは10分に一回のペースで


「でもな長門、自分の命を犠牲にしてまで俺なんかを助ける必要はないぞ。いっつもお前を頼っちまってるが、あくまで俺とお前は対等な仲間なんだからよ」

どうやら分かったのか長門の首が僅かに上下した。そうそうハルヒもこんだけ素直なら少しは可愛げがあるってもんだ。
「アイツに少し分けてやってくれよ…」
思わず声にだしちまった。すると、今度は首を斜めに傾けそのまま静止する長門
「どうした?」

「違う」
だから何がだ長門よ
「涼宮ハルヒに分けるのではなく、私が涼宮ハルヒに分けられた」

「なんの事だ?頼むから主語を言ってくれ」

おかえり

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

キタ━(゜∀゜≡゜∀゜)━!!

長門はこう続ける
「涼宮ハルヒが所有している願望実現能力」

あぁその事か。
あの大事件の時バクを起こしちまった長門はハルヒから能力を奪い去り、それを世界改変に使った。
しかし、その事はもう済んだ話で何を今更
「でも、もうその力はハルヒに返ったんだろ?」
不思議に思い聞いてみる

「厳密に言えば殆どを返した」
そう、返したんだよな…
うん!?
今なんて言った長門よ。……殆ど?

「何を言ってるんだお前は?つ、つまり…」

「私の中にまだ願望実現を行うだけのエネルギーがおよそ二回分残留している」
おいおい初耳だぞそれは…そういう事はあの時に病院で言っといてくれよな…

「説明は不要。あの後すぐ私の中の残留エネルギーには情報思念体によるロックが施された。私からのエネルギーへの干渉は不可能。よって安全」

そう言ってのけられてもな…まるで原子炉が隣家にあるような気分だぜ。

「長門……今度からはそういう事は前もって言っておいてくれ。何か事が起こってから言われたとしたら流石に心臓がもたん」

了解した。とだけ言って長門は前に向き直った。

支援

買い物を終え。ハルヒに渡す牛丼特盛りと温泉卵が入った袋を右手に、左手に古泉のカレーが入ったコンビニ袋を抱えながら部室の扉開けると。そこには古泉だけがポツリと残されて、お茶をズズズと吸っている。どうやらハルヒと朝比奈さんはいない様子だった。

「よう、帰ったぜ。ハルヒ達はどうしたんだ?」

ご苦労様です、と古泉は俺の右手にある荷物を受け取り机の上に置いた
「涼宮さん達はシャワーを浴びにいかれました」
あぁそう言えばシャワー室の電気がついてたっけな。
「お前はカレーでいいんだよな」
「えぇ。ありがとうございます」

まぁ分かるよ、その気持ち。たまに無性に食べたくなるよな。
珍しく古泉に共感しながらカレーを渡してやる。ほらよ。

支援
今から出かけるから今日の12時まで残しておいてくれ

>>250
気が向いたら

>>250
9時からペース上げて12時ぐらいに投下し終える予定です

やっと追いついた・・・

支援

そんなにかかるのか・・・・

「長門はシャワーどうする?」
昨日も浴びていないが、お前は普段風呂に入ったりするのか?いや、いやらしい意味はない。気になっただけだ
やはり長門は首を横に振ると。コンビニ袋を机に置き、椅子の上に座りいつも通り本を開いた。

「暇になっちまったな」
いや、平和にの間違いだった

「フフ、やはり涼宮さんがいないと。物足りないみたいですね。どうです?一局」

俺が頷く前に古泉は将棋盤を棚から引っ張り出し、机に置いた。どんだけやりたいだ、お前。
特に断る理由もなかったので、そのまま一局打つことにして長門の隣に腰かける。

「あ、そう言えば先ほど機関から連絡がありましてね」

ジャラジャラと駒を盤上に出しながら古泉が呟いた。

「どうやら先程、この付近から涼宮さんが力を使った痕跡が検出されたようです」

おもしろい

吸うってより「啜る」だな

支援

そうサラッと言ってのける古泉の顔に不安の色はない。
「というか。お前ら、ハルヒが能力を使ったかどうかなんて知る手段あったのかよ」
だったら最初から言えってんだ。ったくどいつもコイツもよ
「最近、機関の研究により開発されたのですが。要は我々が閉鎖空間を感知できる能力の応用ですよ。使われる力がごくごく小さな時の場合に限り、検知できる装置なんです。
例えば、あなたが買ってくる物が牛丼ならいいのにな。とかの程度ですね。世界改変や時間の切り取り、などといった、使われるエネルギーの桁が膨大なものに関しては、まだ検知出来ませんが。まぁ地震計みたいな物ですよ」

古泉の「説明しよう!」
を最後まで聞いて、何か分かった試しは今まで一度もないが、今のは何となくなく分かった。

支援

それにしても、お前の機関とやらはその内ショッカーでも量産しそうだな。
助けてジャンパーソーン!!

「なので、あまり心配する必要はないですよ。恐らくその程度の事ですので」

そう笑う古泉の顔から、さっき買ったコンビニ袋に視線をスライドさせる。

「思う壺と書いて俺と読むのかね」

笑ってんじゃねぇよ古泉




俺が王手をかけ、古泉がそろそろ降参ですと根をあげる頃にハルヒと朝比奈さんは部室の扉を開けた。

しえんぬ

「うぅ~寒い寒い」そう言ってまずハルヒが飛び込んで、続いて朝比奈さんが現れる。

「あ、帰ってたんですか?ちょっと待ってて下さいね。今お茶いれますね」

やっぱり朝比奈さんは、お帰りもありがとうも言わず、いきなりガサゴソと買ってきてやったコンビニ袋を漁る奴とは大違いだ。
ハルヒ。お前の事だよ。


「お!分かってるじゃないキョン!」
そう言ってハルヒはバリバリと牛丼のビニールを破った

「あ、でも温泉卵じゃなくて茹で卵が良かったわ」
善意のオプションにケチつけやがったコイツ。

まぁキョンにしてはやるじゃない。それを食前最後の言葉にハルヒはモグモグと食べることのみに集中した。やっぱりお前も腹減ってたんだな

その日は昨日の寝不足もあったせいか、ハルヒも11時頃には床についてくれた。寝る前のハルヒによる明日の撮影の説明を聞くと、なんと今作ではハルヒも出演するらしい。もちろん悪役で。
しかし、そこは俺の布団なんだがな。仕方ないのでハルヒの布団で寝るとする。

「ちょっとトイレ行ってくるわ」
布団を敷き直し、寝る前にトイレでも行っとくかなと俺は部室を後にした。昨日も思ったが夜の学校というのは高校生になっても些か不気味に感じるものだな。
用を済ましSOS団のアジトへと続く暗い廊下を歩いていると不意に後ろに、何かの気配を感じた。
「キョンくん」

振り返ると同時に、その気配の主が声を発する。

しえーん

支援

キョン君は朝比奈さんだな

あしゃくら

ちゅるや
たちゃばな

「あ、朝比奈さん…」

朝比奈さん(大)だった。
お久しぶりですと軽く会釈する朝比奈さん(大)に俺は少々戸惑いながら挨拶を返す。
「どうしたんですか?こんな夜中に」

まぁ朝比奈さん(大)に時間もへったくれもないのだが

「私はキョンくんにあることを伝えるために来ました」

「また何かあるんですか…」

朝比奈さん(大)には悪いが、この人が現れて何か起こらなかった試しはない…

まぁ朝比奈さん(大)は助言しに来てくれてるだけで、諸悪の根源は全部ハルヒなんだけどな

「で、今回はどんな既定事項を満たさなければならないんでしょうか?」
もうヤケだ。こうなったらロープレでもやる感覚でやってやる。
そう勝手に意気込んだ俺に予想外の返答が返ってきた
「分からないんです…」

………………はい?今、分からないと…
じゃあ朝比奈さん(大)は何しにここへ。
「今から2日後あなた達に何かが起きます。それをあなたに伝えるために来ました」

豚バラカレーはうまいのかしえん

先程までのにこやかな顔から一転して朝比奈さん(大)の顔から笑みは消えた。何かってどゆことですか。

「率直に言うと今から2日後のあなた達の未来。つまり私達にとっての過去が未来からは観測出来ないんです。【出来なくなった】のではなく【元から出来ない】んです」

「え?それっておかしくないですか?」
だって朝比奈さん(小)はこれから、その『何か』を経験する筈なんですよね?

「それは分かりません…現に私の時間平面では2日後も何事もなく、部室でメイドさんの格好をしてお茶を淹れてました。でも…」

そう言うと今度は泣きそうな顔になり

わっふるわっふる

できたてワッフル喰いてぇ

「でも…それは、この時間平面とは違うんです…こんな事、他の時間平面上じゃ絶対にありえません。私達にも何が起こるか分からないんです…だから…私……私…キョンくんが…心配で……もしかしたら…って…思って無断で…来たんです…」
ついに泣き出してしまった。
(小)ならともかく、この朝比奈さんが泣き出し、更に無断で過去に来る。それだけで、それがどれほどの事態なのか俺には容易に想像できる

「泣かないで下さい朝比奈さん。あなたのせいじゃ、ありませんよ。それに俺達も2日後に何かあるのは知ってましたから」

俺の言葉を聞いた朝比奈さんはピクリと何かに反応し、泣き顔から急にキョトンとした顔に変化した。
「今…なんて?」

「はい?だから泣かないで下さい、あなたのせいではないですと…」

「違います、その後です」

「えと、俺達も2日後に何か起きると知ってると…」

朝比奈さんの目が見開かれる。まるで朝比奈さん(小)みたいに、え?え?なんで?と何やらあくせくしている。

20分ほどカレータイムをください

よし行ってこい

ハイパーカレータイム発動↓

ずるずるずる……

↑ カレーだけじゃなくご飯も食べなさい!!!

もっと速くて大丈夫だろ?
5分に一回くらいなら

追いついた!支援

「い、一体どうしたんですか?4日前の火曜に話したじゃないですか。メールが来たって」

それは朝比奈さん(小)にだが。
昔の事すぎて朝比奈さん(大)は忘れてしまったのだろうか?

「私…私……私そんなの知らない…」

「え?」




朝比奈さんの目は俺の方を向いてるが焦点は完全に、俺の遥か後ろに合っていた。
俺はそのまま何かを考え込んでいる朝比奈さんに、月曜の深夜から毎日きているメールについて説明したが、朝比奈さん(大)は完全に覚えがないらしい

「や、やっぱり何かが変わってるんだ…私のいた時間平面と…どうしよう…なんとかしなくちゃ…」
そう独り言のようにぶつぶつ呟く朝比奈さん(大)は、差出人のアドレスを教えて下さいと俺に迫り。開いた携帯にパッと目を通すとすぐに、有り難うございますと俺に返還した。
今の一瞬で覚えたのか…

「それじゃあキョンくん。私はやることが出来たので未来に帰りますね。キョンくんは何があっても私が守るから安心してね」

今度はきっちり俺に焦点をあて。それじゃあねと廊下の曲がり角へ退場しながら朝比奈さんは俺に言った。

「朝比奈さん!」

追いかけ、角の向こうを覗くが既に朝比奈さん(大)の姿はなかった

しぇん

俺の顔がよほど暗かったのか。部室に戻った俺に古泉が心配そうに問いかける
「随分と長かったですね。大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。悪かったな」

適当にはぐらかし、俺はハルヒの横でスヤスヤと眠る朝比奈さんを見つめながら、心の中で言った


「朝比奈さん。無茶しないで下さいよ…」



その夜またあの夢を見た。この前と殆同じだったが後ろの女性の声が、いやに近づいている気がした。でも振り返る前にまた俺はハルヒの奴に呼び止められるんだなこれが。

翌朝も携帯を開くと案の定、差出人不明のメールが来ていた。
残り2日か…

朝比奈さん(大)のあのリアクションを見る限り。俺達はどうやら、このメールを楽観視しすぎていたらしい。今頃になって俺は若干焦りを覚え、背中に嫌な汗を感じる。
一体送り主は誰なんだ…

そうこう考えている内に俺達は、昨日の廃工場まで来ていた。

どうやらハルヒは本気で今作に出演する気なようで。ドラキュラの衣装に身を包んでいる。こんにちはあららぎくん

「さぁ!最終日なんだからバシバシいくわよ!」
日曜の朝ぐらい寝ていたかったぞハルヒ。

そう心の中でだけ悪態をつきながらも、撮影自体は順調に進んでいった。

支援

アドレスないんぢゃなかたっけ?

しえん!

ありゃりゃぎさん

「はいカットぉぉ!」
工場にハルヒの絶叫が響きわたり。古泉と長門の出番の終わりを告げる。

ちょうど昼もすぐなので俺はハルヒに昼食の調達を申し出た。
「う~んまぁいいでしょ。有希と古泉くんよろしくね!」

次は初のハルヒ出演シーンだ。
どうやらハルヒは撮影が待ちきれないらしく、長門らにそれだけ言うと。
「さぁキョン!我らが団長の初演技よ!バッチリしっかり納めないと死刑だからね!」
指先でクルクルとオモチャの銃を回して俺にそう叫ぶ。

>>289
アドレス自体はあります。誰のか不明なだけで


皆から注文を受けた古泉は。それじゃあ行ってきますと長門を引き連れ工場をあとにした。去り際長門が一度振り返り、名残惜しそうな目でこちらを見つめて行ったが。そんなに撮影が楽しかったか、長門。


「それじゃあ、ちゃっちゃと撮影に入るわよ!みくるちゃん!」

「は…はい!えと、…えと。次のシーンは…」

昨日の夜、一瞬でアドレスを覚えた朝比奈さんとは違い。朝比奈さん(小)は人差し指を下唇に付け、昨日ハルヒから説明された事を必死で思いだそうとウンウン唸っている。でもそんな朝比奈さんの方が似合ってると俺は思いますよ。

えーと、確か次のシーンは。
長門有希を操っていた黒幕ハルヒ涼宮が。長門との激闘を終えた朝比奈ミクルの背後から銃でいきなり不意打ち。という、なんともハルヒらしい登場だったな。


「じゃあ、みくるちゃん。あなたは、激闘直後の感じでハァハァしながら私に背を向けて、そこに立って。んでキョン、アンタは私達二人を真横から撮るのよ!ふふ、観客どものミクルーうしろー!って声が今にも聞こえてきそうだわ!!」
ハルヒー精神科!精神科!

そんな訳で、ファインダー越しに二人を覗きみる。

お…おぉ

あらららぎ君

冬の乾いた空気を通過した太陽光が、崩れ落ちた天井の隙間からハルヒと朝比奈さんの背中を照らす。
埃がいい具合に舞ってることもあり、ファインダー越しに見るその光景はなかなか幻想的であった。

しかし…
しかし…なんだこの胸騒ぎは…

なぜか…なぜだかは分からないが、俺はその画に物凄い不気味かつ不安な感情を感じた

予定では、俺のスタートの合図とともハルヒが朝比奈さんに向けて引き金を引く。もちろん、ただの爆竹だが

(^-^)っ④

一抹の不安を覚えながらも。クライマックスにもってこいの瞬間を逃す訳にはいくまいと俺は、ハルヒに準備OKの合図をだす。後は「スタート」と叫ぶだけだ。

「よし!それじゃあ、ス!……うん?」

突然マナーモードにしていた携帯がポケットの中で暴れ回る
カウントダウンメールは深夜来るから違うな…日曜のこの時間に送ってくるってのは谷口か国木田だな

そう思いポケットから携帯を…
「ちょっとキョン!!なにチンタラしてんのよ!とっとといくわよ!」

怒られちまったじゃねーか、谷口および国木田よ

「わかったわかった」

ポケットに入れかけた右手をカメラのボタンに再びかける

「よし!次こそいくぞ!よーーーい」












「スタート」









面白ぇ

>>290
僕をうっかり八兵衛みたいにうんぬんかんぬん

パン!




やけにあっけない破裂音が鼓膜に響く



二秒ほどの静寂


「…え?」
呟いたのは俺じゃない。多分ハルヒだ



気がつくと俺は三脚を蹴り倒し走っていた



朝比奈さんの元へ


「朝比奈さん!!!!」

しえん

倒れた

朝比奈さんが倒れたのだ。演技でもなんでもない。

天井からの後光に包まれたハルヒの右腕がゆっくりと上がり、引き金に指を掛ける


朝比奈さんの背に狙いを定め…………引き金を


《引いた》

ハルヒが引き金を引いた

その瞬間だった

何かが朝比奈さんの体を通り抜け。言葉にならない悲鳴をあげた朝比奈さんは、バネのように体がのけぞり。
そのまま前方に倒れてしまった。

俺はフラッシュバックした映像を脳裏に感じながら朝比奈さんを抱き起こす

「朝比奈さん!朝比奈さん!!」


「な、な、なんで…だ、だって…オモチャでしょ…コ…レ」

「ハルヒ!いいからすぐ古泉に連絡しろ!!」

「だって…」

ハルヒは目の前に広がる血の海を茫然と眺めるだけだった

「クソ!一体どうなってんだ!朝比奈さん!返事をして下さい!朝比奈さん!」

「キ…キョ…ンくん」

「!」

良かった!意識がある!

oh.....

ここで追いつくとかもうね…

しえ

このキョンアホすぎワロタ

「大丈夫ですか!?朝比奈さん!しっかりして下さい!すぐに助けを呼びますから!」

「わ…わた…し…どうなっちゃっ…たんです…か…?」

「銃が!ハルヒの銃が…クソ!」


朝比奈さんから目を離し、急いでハルヒを視界に捉える

「いや…嘘…いゃ…いやぁぁぁぁぁ!」

ハルヒは銃を見つめながら床にへたり込み。ガタガタと震えて泣き叫んでいる
始めてみるハルヒのそんな姿に俺はビックリした気もするが、そんなこと今は関係ない!俺が!俺がなんとかしなければ朝比奈さんが!

「馬鹿野郎!!ハルヒ!お前はSOS団団長だろ!しっかりしろ!!」

「あ…ぁ…でも……でも…みくるちゃんが…うっう…う」

クソ!今のハルヒに何を言っても駄目だ!頼む!誰か!誰か!!!


「涼宮さん!」

聞き慣れた声が背後から勢いよく飛びだした。

古泉だった。傍らに長門もいる

「古泉ぃ!直ぐに病院と救急車の手配をしろ!」
古泉はすぐに状況を判断したのか、わかりました!と持っていた袋をかなぐり捨て急いで携帯を開く

「長門!朝比奈さんの傷口を塞いでくれ!この際、火で炙ってふさぐなりでも構わない!」

すみません朝比奈さん!でもあなたに、あなたに死なれる訳にはいかないんです!

長門はこくりと頷き、ジャンプ一つ一瞬で俺の隣に来ると、俺が必死で抑えている傷口にソッと手をかざす。
ハルヒの目の前だがもうそんなこと知らん!

見る見る内に朝比奈さんの傷口はレーザーの様な光線で塞がれていった。
朝比奈さんが苦痛にうぅっと歯を食いしばる

「な……なに…よ…どう…なってるのよ…」
しゃくりあげながらハルヒは真っ赤にした目を見開いている

わっふるわふーる

支援

ハッハ

「完了した。しかし私に治癒能力は搭載されていない。搭載されているのは自己修復能力のみ。よって直ちに治療が必要」

「あぁ!古泉!どうだ!?」

「後三分ほどで到着します!一番近い病院には五分ほど!」

よし!それなら何とかなるかもしれない!
古泉にハルヒを任せ。朝比奈さんを抱え、長門を連れて工場の外まで走る。
クソ!
そうだった!


行く手にあるのは、昨日朝比奈さんがスカートを破いた場所。今の朝比奈さんを抱えながら通るのは無理だ!

朝比奈さんを抱え走りながら俺は叫ぶ

「ながとぉ!頼む!」

名前w

支援

俺が言い終わるか終わらないかのうちに、長門は門に飛びかかり。何やら腕を一瞬で何度も十字に振った。
刹那、門がガラガラと崩れ落ちる
でかした長門!

俺達が外に出るのと、法定速度を明らかに無視した救急車が到着するのはちょうど同時だった。
ドリフトをして止まった救急車なんて映画でも見たことないぞ

バン!と後ろのドアが開き、中から救急士と思われる人間が現れ、朝比奈さんを担架に乗せながら、付き添いの方は早く乗って下さい!と早口でまくしたてる

「長門は古泉と一緒にハルヒのそばに頼む!ありがとな!」

またこくりと頷き「問題ない」それだけ言った長門は、出発した救急車の遥か後ろで見えなくなるまでコッチを見ていた

救急車は尋常じゃないスピードで雄叫びをあげながら、前方車両をかき分けかき分け進んでいく。
出血をホントに止めてよかったのだろうか?内部出血でさらに危なくなったんじゃないだろな?朝比奈さんの手を強く握りながら俺は自分の判断にミスが無いことを祈る。

不意に朝比奈さんがゆっくり口を開いた。ホントに開いただけで声にはなっていない。

「大丈夫です朝比奈さん。必ず助けます!」

「………す…」

「え?」

何か伝えようとしている?俺は朝比奈さんの口元に耳をよせた

「す……涼……宮さ……んを…………せめない…で下さ…い」

朝比奈さんはそれだけ言ってニッコリ笑ったかと思うと、また気を失ってしまった

「朝比奈さん…」

握る手の力を強めながら俺は後悔する。なんであそこでスタートと言っちまったんだ!嫌な予感はしていた筈だった。それに…
俺はハッとしてポケットの中の機械を開いた。

一瞬。
死んで詫びようとさえ考えた

全部俺のせいだ…

今朝、後悔したばかりじゃねぇか。楽観視しすぎだってよ!この糞ボケ野郎!
メールの文面は以下の通りだった





ハルヒ
止めろ
撮影
銃撃

追いついたか…ぐっぱっぱーで別れま支援

あの時。
あの時コイツはまた俺達を助けようとしてメールを送ってくれた。なのに。なのに俺は…


高校生。いや、中学生以上からそんな事をした記憶はなかった。
何もかも解った気になって何事にも無感動。典型的な現代っ子。しかし。

しかし気づくと俺はボロボロ泣いていた。みっともないったらありゃしない
涙が止めどなく溢れる。朝比奈さんが死んでしまうかもしれないから?ハルヒにそれをさせてしまったから?
それも確かにある。だけど。だけど何より自分の情けなさ、馬鹿さ加減が何より悔しくて。

俺は何にも分かってなかった
ヒントはいくつもあったじゃねぇか…

本物を使いたがっていたハルヒ

それに昨日、古泉が言った能力の余波の観測。
ハルヒはあの時、俺が買ってきた物にケチをつけていた。茹で玉子の方がよかったと。
もし、ハルヒがそれを本当に望んでいたなら、オプションも何もかもひっくるめて思い通りになっているはずだった。

ハルヒの力が働いたのはそこじゃあない。
確かに世界改変や時間の切り取りよりは小さな。ごく小さな作用だったかもしれない。
だが…
だが、それは俺達にとって大きすぎる変化だった

支援支援

運転席から到着しましたと声が聞こえ。先程とは違い、救急車はこれでもかと丁寧に停車する。俺がこの前泊まった病院だった。外には既に看護士達が待機しており、瞬く間に朝比奈さんを手術室に連れ去っていった。
俺は握っていた手を離し。閉まる手術室の扉を、向こうの景色が見えなくなっても見つめていた。

ポン
と扉の上のランプが点灯した瞬間、俺は膝から崩れ落ちた。自分が軟体生物なんじゃないかと疑いたいほど体に力がはいらん。

同時にハルヒの方が気になり。まるで死にかけた何かのように這いつくばってソファまでたどり着いた俺は、電話帳にある古泉の名前を押す。


「ハァ……ハァ…もしもし!?すみません!涼宮さんは長門さんに…長門さんに預けました!おそらく長門さんの家へ!」
ツーコールで出た電話の向こうの相手は明らかに走っている最中で肩で息をしている。

「ど、どうしたんだ古泉!」

古泉のいつもと違う異常な口調に俺は脊椎動物へと戻される。
問いかけに古泉は息も絶え絶え答えた
「ハァ…ハァ…機関から……機関から非常事態宣言が!」

古泉の慌てぶりは尋常じゃない。皮肉にもその言葉からは、今までで一番俺に古泉の人間味がある感情を感じさせた

非常事態宣言?それは国家が出すやつじゃあ…まさか…

「閉鎖空間か!?」

古泉は大声で話し続けた

「ハァ……ハァ…はい!…かつて…かつて例をみない莫大な規模で発生しています!それも複数同時に!」

それは日本の中にだけじゃなく。アメリカ、中国、ロシア。世界の至る所で。そういう意味でだった。


不意に受話器からは風の雑音が消え。古泉の声だけが耳に響いた

sie

「頼みます…」

「?」


「世界を…世界を頼みました」



それだけいってプツリと糸が切れた
「おい!古泉!古泉!!」
クソ!次から次ぎへと!


朝比奈さんはとりあえず、医者に任せるしかない。
俺は病院のロビーを飛び出し駅までの道を走り抜ける。いつの間にか小雨が降ってやがる。早朝散歩した時とはうって変わり、俺の目にこの前と同じ景色はない。縦横無尽に建ち並ぶビルや看板は掠れ、線となり俺の後ろへ飛んでゆく

「キミ!」

右から恐らく俺を呼び止める声がした。誰だこんな時によ!

「はぁ…はぁ………あ、あなたは…」

それはワゴンが突っ込んできた日のサラリーマンだった。今はスーツではなく何かの制服を着ていたので一瞬分からなかったが確かにそうだ

支援

サラリーマンに送ってもらいなんとか早く長門の家に着けた。
車の中、サラリーマンの話しによると日本だけで10個以上の閉鎖空間が発生しているらしい。それも莫大な大きさの。更にその中で次々と神人が現れ閉鎖空間を拡大していってるとの事。
あなたを無事送り届けたらすぐに私も一樹達の加勢にいきますとバックミラー越しに俺をみつめるサラリーマンの顔は、どこか死を覚悟しているような表情だった気がした。
「俺のせいで…すみません」

それしか言えない自分が嫌いになりそうだ。まぁ元々好きって訳でもないがな…


「あなたが謝る必要はありません」

地震が起こって謝る人がいますか?
そうサラリーマンは励ましの言葉をかけてくれ続けて言う
「私達が閉鎖空間をせき止められるのはこのままのスピードなら、恐らく半日間程度でしょう。」
その間になんとかハルヒの気持ちを鎮める方法を…か。
神は一週間で地球を創ったらしい。でも壊す時は一瞬てか?ふざけんな

降り際にサラリーマンは一言
「世界と…世界と私の息子を救ってください」
いって俺に敬礼をした。挨拶程度にする敬礼ではなく。
背筋を伸ばし、まるで将軍相手でもあるかの様な本物の敬礼だった。

支援

もう俺には荷が重すぎるなんて言ってられんな。
ペコリと会釈で返し長門のマンションの前に立ち。見上げる。この中にハルヒが…
セキュリティードアは俺を待ち構えていたかのように開いた。

全く…やれやれ





「入って」
出迎えた制服姿の長門の後ろではハルヒが机に突っ伏して泣いていた。


「う…うっ…ひっく…」

ハルヒからは完全にいつもの力強さは消え失せ俺が入って来たことにさえ気が付いていない様子だった。
なんて声をかけたらいいんだ…
俺には全く分からない。ただ名前を呼んでやることしか

「ハルヒ…」


「………キョ…ン?」

目を腫らしたハルヒが俺に視線を預け、すがりつく。
「うぅ…ど…ひっく…どうし…よう………!み…み…くるちゃ…んが」

うわぁーん

泣き声を文字にするならコレが一番相応しいだろう。
ハルヒを知ってる奴なら、想像の真反対。いつもの対角にあるであろうハルヒの表情。

とにかく。とにかくハルヒを安心させなければ古泉達が危ない。
さらには古泉達がいなくなれば世界は灰色に包まれ…その先は神のみぞ知るってか

「ハルヒ。朝比奈さんなら俺が病院に送り届けた。だから…だからきっと大丈夫だ」

ここで、絶対と言ってやれないのがダメだな…俺は…

「そ…うっ…そんなの…ひっく…わ…分からないじゃ…ない…うっ…ア…アンタ…じ…自分…の体みて…うっ…見てみなさい…よ…ひっく…」

「え?」

かなり聞き取りづらい嗚咽混じりの言葉をようやく理解した俺は自分の体を見回す。

しえ

「うっ!」

口を抑えた。抑えなければ吐いていたかもしれない。気持ち悪かったからじゃない。不安でたまらなくなったからだ。
心のどこかにあった、《朝比奈さんが死ぬわけない》その根拠の欠片もない希望を打ち砕かれたようで。


俺の胸から下はどす黒い赤に染まっていた。乾ききっていない箇所箇所はまだ真紅に。道理ですれ違う人すれ違う人に凝視される訳だ


「…これ…全部…血なのか?」

知ってた筈だった。気づいてない振りをしていた。でも解らされた。気づかされた。

思いだした。
ついさっきまで必死に必死に状況を処理してた。
そのおかげで考えないで済んでいた。
でもハルヒを前にして俺の心が僅かに緩んだ。もう誤魔化せない。
俺はハルヒを見てなぜか安心したんだ。
朝比奈さんでも長門でもない。ハルヒにだけ向けられた感情が俺の中には確かにあった。
と、同時に緩んだ栓から闇色の思いが溢れ出す。

気が付くと俺も泣いていた。今度は自分が情けないからなんて格好つけた理由でなんかじゃない。ただただ不安で不安で。そんな俺を見てハルヒの不安も更に加速して泣き声の大きさも比例した

「長門…長門ぉ…頼む…なんとか…なんとかしてくれぇ!」

我ながらみっともない。もし上から今の自分を見下ろせたならばどれだけ恥ずかしいだろう。でもそんなの関係ない

「長門…お前しかもう頼れないんだ…」

こんな状況でハルヒのストレスがなくなる訳がない。従って閉鎖空間の拡大は決して止まらない。もう何もかも詰んでるんだよ。
長門…お前はいつだって俺達のジョーカーだったよな?頼む…頼むから!これで最後でも構わない…だから…だから頼む!最後の頼みだ!

俺の必死の訴えを真正面からぶつけられた、その小柄な少女は一度静かに目を閉じて考える素振りを見せたかと思うと。再びゆっくり目を開き
「私にはどうにもならない」
一言
それだけ。でも充分。俺を絶望に突き落とすのはそれで充分だった。

「う、嘘だろ長門…お前なら…お前なら…」

長門の両肩を揺さぶり懇願した。が、返ってきたのは

sieeeeen

「私の役目は涼宮ハルヒ及び、その鍵となりうるあなた二人の観察。よってあなた達二人に害がないと判断した場合。
例えこの惑星に置けるあなた達以外の知的生命体が全滅したとしても関与は不可能。尚、その場合私の消滅が含まれるものの場合も以下同文。やりたい、したくないの問題ではない。私には不可能」

そんな…そんな事あるかよ
俺達だけが世界から消える。
その方がまだマシだった。
このままじゃ…このままじゃ


世界だけが俺達を残して消える

しぇん

キョンよ。お前は強くあれ

母が消える
父も消える
妹も消える

  朝比奈さんも
        長門も
             古泉も
 谷口も    国木田も
     鶴屋さんも

学校のみんなが
街のみんなが
日本中、世界中全ての人が
消える
あの灰色の世界に押しのけられて全部消えてしまう

ふざけんな…
ふざけんじゃねぇ…
ダメだ
ダメなんだよ
どんなに想像しようとしても。どんなに考えても。ダメなんだよ
誰か一人でも欠けた世界なんて想像できないんだよ!
俺は…俺は……俺はお前達が好きなんだ!!

「ハルヒィ!!」

「な…何…?」
俺の大声にハルヒはビクつき少しだけ自分を取り戻す

「お前に話がある」

もう言うしかない
全てを
包み隠さず今まであった全てを
そしてハルヒに願ってもらうしかない。元の世界に戻してくれと。

四円

yahooきっずピラメキーノ人気投票でミス・ゲイシャ1位にしてガキども泣かそうぜ

キャラクター
http://pirameki.kids.yahoo.co.jp/chara/index.html

投票会場
http://pirameki.kids.yahoo.co.jp/polls/index.html

現状結果
http://pirameki.kids.yahoo.co.jp/polls/result.html?poll_id=9403&wv=1

スレ

「昔お前に喫茶店で長門達が宇宙人や超能力者だと話した事があったよな?
あの時お前は怒って出てっちまったけどな…あれは」

一度息を呑む




「あれはな…全部本当のことなんだよ」

なん・・・だと・・・!?

切り札発動ですね

赤い目が俺を見つめる
「あ…あんたこんな…こんな時に何いって…」
「お前もさっき長門がした事をみただろう。長門、俺が許す。ハルヒに証拠を見せてくれ」

「涼宮ハルヒに能力を自覚させた場合に起きる事態は予測不可能」


「やらなくても世界は終わっちまうんだ。もうそれしかない。頼む」

1回

三秒ほど考え頷いた長門
その瞬間長門の体と部屋全体が青白く光り輝き。光が俺たちに襲い掛かる。
眩しい…気がつくと俺とハルヒの二人は映像のトンネルの中に立っていた。
俺たちの前方から来た無数の映像は、頭の上を通り抜け矢のように遥か後方の消失点へと消えていく。
足元をみるとどうやら頭上だけではない様だった。映像は360度全てに映されているらしい。
トンネル状だと思った空間は、どうやら筒状で。その真ん中に俺達は立ってるみたいだ。


「これは…」
次々に現れては消え現れては消えする映像の光に顔を照らされながら、俺は気づいた。
これは全部俺達?
そう、その映像に映っていたのは俺達SOS団の面々。今までの全てが映っていた


「な…何…これ……凄い…綺麗」
ハルヒの瞳は星空を見上げたが如くキラキラ輝いていた

スレタイで重量ピエロ思い出した

いいぞ

「長門?」
長門の姿が見当たらないな…

「ねぇ…キョン…全部…全部本当なの?」
映像の流星群を見上げたままのハルヒがポツリと俺に呟く。

「あぁ。全部事実だよ。それにな、お前には、そいつらとも比較にならない力が宿ってるんだよ」

え?
星空から俺に視点を移動させたハルヒの瞳からは、先程よりはいくらか赤みが引いていた

その後俺はハルヒに全てを話してやった。
全てを
まず、閉鎖空間の仕組みについて。それから草野球で起こったこと、コンピ研の部長が消えたこと、夏休みを一万回繰り返してたこと、クリスマスに起こったこと、俺達が校庭でキスしたのが夢ではないこと。
そして…あの七夕の日に起きたこと。俺がジョン・スミスであることを。
俺は飛んでくる映像に指を差し差し、思いつく限り全てをハルヒに話した。

最初はハルヒも混乱していたが、次第に俺の話を下を向いて黙って聞くだけになり。思考をどうにか追いつけようと必死な様子だった。



「…こんなとこか。今まで黙ってて本当に悪かったな。でもな…お前が悪いことなんか何一つない。悪いのは能力なんだ。だから自分責めるなよ」

ハルヒはまだ下を向いて虚ろな目をしている、足元を流れる思い出に顔を照らされながら。
自分で言っといて無理だとは思う。ハルヒが自分自信を責めないことなんて。
ハルヒにしてみればやっぱり朝比奈さんを撃ってしまったのは自分の能力のせいで自分の責任で。そう考えている筈だ。

「でもな…でもなハルヒ聞いてくれ」

ピクリと、やっとハルヒは顔を上げてくれた

おっと支援

「安心しろ。お前がどんなに皆から恐れられ嫌われても俺がずっと傍にいてやる。約束だ。俺は頼りないかも知れないがお前の味方でいてやる事しかできないが、お前が好きなんだ。そしてお前がいるこの世界もな。だから一緒に願おう。世界を戻すために」

「私に……………本当に私にできるの?」


ああ
お前にしか出来ないんだよハルヒ

俺が差し出した手をハルヒが握る
俺達の過去が一斉に輝きだす。
空間が振動を始める
最も強い光を放つ消失点を俺達二人は手を繋ぎ合わせ眺め、願う。
戻してくれと。たった数時間前まで平和だった世界を返してくれと。

この世で最も強い光に埋もれていきながら俺とハルヒはそう願った。

やっと五分の三くらい来ました
今起承転結の転です
10分だけ休憩します

おk

まさかの5分の3・・・
支援

支援

ほしゅ

起訴どころか角川からオファー来るよ

5分の3…?…mjd?

そろそろ結かと思ったんだが…

脳内再生がすごい
支援

………………まただ…また…

コレは夢なのか?

俺は荒野に立っていた。灰色ががった茶色の世界の真ん中。
前回、前々回と同じように地面から突き出ている金属片に目を向けた。
だが、そこにいたのは高校生の俺。決して幼くはない。制服を着て死んだ魚のみたいな目をしてやがる。
でも、この後の展開は知っている。不意に後ろから呼ばれて…

おもしれェェエエエエ工工


「--------」

そらきた
そして振り返る前にハルヒが俺を呼ぶんだ………………………って、あれ?


俺はハルヒに呼ばれることはなく、そのまま前回よりハッキリ聞こえた声の方へ振り返えることに成功してしまっていた。

「だ、誰ですか?」

そこに立っていたのは背の高い女性で、なぜか俺に微笑みかけていた。
とても優しい顔だ…

「------?」
「忘れてしまったのかって何を?」
急に女性の顔に困惑の感情が

「----」

「誰ですかそれは?それになんの事を…」

「------」

「? 違いますよ。だって俺の名前は…」
そこで俺の視界は電源が切れたようにプツンと途切れた。

瞼を開けると、そこにはよく知る天井が広がっていた。

「………………部屋?……俺の部屋だ…」

ベットに仰向けで無様に寝てやがるのは、そう俺だ

え?

一瞬なにがなんだか分からなかったが、この現象に関して俺は過去に教訓を得ていたのですぐ起き上がり携帯で日付を確認した。
月曜…
正しくは月曜になったばかりだった。変な言い方をするなら日曜日の26時

今さっきまで俺は長門の部屋で…
10時間ほどの時が一瞬で過ぎた事になる。
そうだ
それよりはハルヒは!?

wktkが止まらないから支援

部屋を見回す。しかしそこには見慣れた机や椅子があるのみでハルヒや長門の姿は見当たらない。

ピロリロリーン
握りしめていた携帯が突然鳴いた。



残り1日



間違いない。夢じゃなかった…じゃあ世界は?
それに外がいやに静かだ…
するとまた携帯がピロピロと青いイルミネーションを発光する。コレはメールじゃない…

「…もしもし?」

一体誰だこんな時間に。
急だったので画面を見ずに出てしまったのを後悔する。
が。しかし電話の相手は俺のよく知る人物だった

支援

「どうも…古泉です…」
今にも死にそうな声が受話器から染み出るように漏れてくる

「古泉!?お前大丈夫だったのか!?今どこにいるんだ!」

「あなたの家の前にいます…少し話したいので降りてきて貰えませんか?…」

こんな遅くに…だが古泉が無事でよかった。分かったとだけ返事をして急いで一階に降り玄関に向かう。
家のなかに全く人気が感じられなかったのは気のせいだろか?

家族を起こさないよう静かに玄関を開け外に出ると、向かいの壁に古泉がうなだれているのを発見する。だらんと放り出されている右手にはまだ画面が明るい携帯電話が握られている

「こ、古泉!」

静かに叫びながら駆け寄って見ると、古泉の左側顔半分が血で赤く染まっていた。ダルそうに首を駆動しなんとか俺の方へ顔を向ける古泉。

「…どうも…元気そうでなによりです…」

お前は自分の心配はできんのか。
だが、その何気ない言葉で古泉という人間に俺が抱いていた多少の不信感は塵のごとく吹き飛んだ。
コイツは本当に根っからのいい奴なのだと。

「人の心配より自分の心配をしろ馬鹿やろう」

「フフ…そうでした。ですがアナタにどうしても渡さなければならないものが出来ましてね」

ゆっくり上げられた左掌に何やらガラス片の様なものが握られている。

「何だ?それ…」

「神人の欠片です」

神人の欠片?コレがあの青白い怪物の欠片だって言うのか?そしてそれが一体なんなんだ

「つまり…つまりコレは涼宮さんの精神…もとい記憶の一部なんですよ」

「そ、そんなものどうやって…」

「電話を切ったあの後から我々は拡大する閉鎖空間の進行を少しでも遅らせるため、次々と現れる神人を狩っていました。アナタが何とかしてくれると信じて…ね」

古泉は嫌みっぽく笑ってみせたが、恐らく本当に嫌みのだったんだろう。

「ですが…見てください」

言って古泉が指さした天を見上げる。

「な…嘘……だろ…」

そこにあったのはいつもの夜空ではなく。いつか古泉に連れて行かれて見た灰色の天井がどこまでも続いていた。

「なんで…だって俺とハルヒが…」

「失敗したんですよ…残念ながら…世界は先ほど閉鎖空間に飲み込まれました…残っているのは我々だけです…長門さん達はどうにかしてると思いますが」

支援

もっと支援

おっと

そんな…なんで…だってさっき俺達は…
そう言って古泉が上げた腕をパタリとまた地面に転がしたのと同時に

ピロリロリーン

俺はゾッとした。
またメールだ。
閉鎖空間内で着信できるメールなんて限られ過ぎてるじゃないか。

これ以上一体何が起きるんだ…
俺は内心ビビりながらメールを開く。差出人は先程と同じだ。



涼宮ハルヒ 残り0回
ジョン・スミス 残り1回


追いついたこれは支援せざるを得ない

メールはそう記されているだけ。文面は火曜の朝と似たような感じではあったが、ハルヒの横の数字は0だ

「フフ…そういう事ですか…」

メールの内容を聞いた古泉が突然おかしくなったように笑い出した

「僕の推理はいっつも外れますね。ククク…どうやら朝比奈さんの言っていた事が当たりだったみたいです」

「朝比奈さんが言った事?」

古泉は顎を突き出しながら上を向いて、もうどうにでもなれといった感じで言う

「その横の数字は涼宮さんの能力に関係していたんですよ。いえ、それどころの話じゃないですね。」

頭を壁にすりながら90度背骨を倒し、道路に足を突き出したままコロンと古泉は横に寝転んだ

「あれは…あれは涼宮さんの能力の使用回数だったんですよ」

「なに?」

意味が分からんぞ

「……戦闘の出血で僕も少し貧血気味なのでね…あまり煩わせないで下さいね…」

寝転んで地面を見つめながら、そう生意気に言い放って古泉は説明を始める
馬鹿でわるかったな

「つまりですね。火曜日の時点で涼宮さんの願望実現能力の使用回数は残り3回にまで減っていたんですよ。メールの主はなぜかそれを知っていた。更に理由は分かりませんが、アナタにそれを知らせるため、アナタの携帯にメールを送った。以上です………はぁ」

あ!溜め息までつきやがった。世界が終わったからって開き直ってやがる。前言撤回だ。やっぱりこいつにはある程度不信感を持っておこう

そう思った直後だった。

突然地面が激しく振動を始めた
木々は踊ったように揺れ。電線なんかハチャメチャだ
「お、おい!古泉!どういうことだ!」

やれやれと、俺のものであるはずのセリフを吐いた古泉は、おもむろに立ち上がりスッと俺に手を差し出した。

「コレを長門さんのところへ」

渡されたのは神人の欠片だった

「はぁ?いきなり何を言ってんだお前!それよりこの地震を説明しろ」

そう言った刹那、地響きと共にあの青白い巨人がヌッと地面からアチコチに姿を表した。

「うぉおぁ!?」

「来ましたか…仕方ないですね。あなたが進むルートは僕が死守します!ですからアナタは早く!」

今まで暗くて気づかなかったが。神人の光に照らされた古泉の左目からはドクドクと血が流れているのが分かった

しえ

「お、お前…目が…」

「さっきの戦闘で父…いえ……仲間をかばおうとした時に。ですがそんな事も今は言ってられません。死んだ仲間も既に沢山います。そして恐らくコレがアナタに残された最後のチャンスです…ですから!ですからもう一度頼みます。世界を…救って下さい」

古泉の体が前に見たときより紅く光輝き宙に浮く。そして既に紅い球体となった古泉から声が響いた

「あ。最後に言っときます」

「あん?」
ゆらゆらと浮かぶ球体を見上げながら聞き返す。

「ワザと負けるというのも案外難しいものですよ」

それでは。とそれだけ言い残し古泉は一番近い神人の方角へと飛んでいった。

これは稀に見る良作

何かに載ることがあるなら灰色表記please

これ原作の最終回でもいけるレベルだぞ

「けっ俺だって、んな事分かってたさ!」
もう聞こえるハズないが俺は空に向かってそう叫んだ


しかし強がったのはいいが、長門の居場所なんか知らねえよ!
クソ。いっつも滅茶苦茶いいやがって
というかこの空間に長門はいるのだろうか?
ええい!考えても仕方ない!とりあえず長門の家だ!

幸い長門の家の方角にあの巨人は見当たらない。

あぁぁぁぁあクソがぁぁぁ
なんで能力に使用回数なんてあるんだよ!
それなら俺のとなりの数字はなんだ!好き勝手推理しといて、分かんないとこはほったらかしか!
負け惜しみいいやがって!テメー帰ってきたらマジ勝負だマジ勝負!それでもって負けた方は罰ゲームで1日ハルヒ言いなりだ!いや!既に俺達は言いなりだった!まぁいいか!だからな!だからな古泉!最後なんていってんじゃねぇよ!


「絶対に絶対に死ぬんじゃねぇぞおぁあぁぁぁぁぁぁ!」

庭から自転車を引っ張り出した俺は今まで生きてきた中で確実にNO1であろう回転速度でペダルを踏みまくる。
口から心臓が飛び出る思いとはまさにこのことだ。持久走は大っキライなのによ!

>>395
もうこれ最終回でいい気がしてきた

谷川先生、こんな所で油売ってないで、早く原作の続きを書いてください

飛ばしてるな

明日の昼まで残っていると信じて寝る
まあ落ちたらまとめサイトで必ず読むけど

これ読み終わったら自分のなかでハルヒ完結しそうだな

あぁ…ハルヒの続きがどうでもよく…ならなかった

アッチコッチで建物の倒壊音が鳴り響いている。

コレじゃまるで世界の終わりだぜ、と思ったがあぁそうだright、その通り。よく気付いたね。

漕ぎながら、一番近い。といっても1キロ強ほど距離がある神人の方に目を凝らすと、三粒程の紅い光が巨人の行く手を阻んでいる。
頼んだぞ古泉…

そのまま全速力で漕ぎながら考える。
火曜日の時点で残り3回だったって事は昨日までの間に3回能力を使っちまったって事だよな?
ハルヒが最近望んでた事…
一つ目は簡単。もっと迫力あるシーンを、とアイツは本物の銃を使いたがっていた。結果としてそれが今の状況に繋がっちまってるんだが…
じゃあ二つ目三つ目は?
ちくしょう。何かこの一週間で変わったこと…あ!
確かアイツ火曜あたりにもっと寝たいだのなんだの昼休みに言ってやがったな。

「―っ。一体なんて下らねえ事につかってんだあの馬鹿!」

思わず声に出ちまった。いや。やっぱり思ったんだが

おい、熱いじゃないか

さて、三つ目が何だったか思いだそうとした辺りで丁度長門のマンションにたどり着いた。
幸い巨人は古泉戦隊が誘導してくれていて、さっきより遠くにいるみたいだ
ついさっき来たんだがまた来るとはな…
再度見上げたマンションが俺にはまるラスボスの様に見える。
そんなふざけた事を考えながら大魔王バーンの中へと入っていった。

ぎゅ…

いやなんでもない

ぎゅうdおや、こんな時間に誰かry

部屋の前に着いた。さて。ここからが問題だ。長門はここにいるのか?
いやむしろこの世界にいるのだろうか。
チャイムを押そうとした瞬間、ドアが開いた。

「入って」
俺の感覚でついさっきと同じ事をついさっきと同じ格好で言った少女が玄関に立っていた。生きてたか。よかったよ長門。


部屋にはハルヒはいないのか?
だとしたら自分の家か?
「おい長門、ハルヒは?というかあの後あった事を教えてくれ」

机を挟んで対面に正座してる長門は二、三度まばたきを挟んで答える

ししししえん

「16:24涼宮ハルヒは鍵であるアナタに触発され世界を戻そうと能力の行使を試みた。
がしかし、涼宮ハルヒの中には既に願望実現可能、さらには世界改変に及ぶ程のエネルギーは残っていなかった。
我々の中でも涼宮ハルヒの能力が有限だとする可能性はリストにあったが確率は著しく低いものだと思われていた。
がしかし涼宮ハルヒはそれに該当したものと思われる。後16:30能力の枯渇に関わらず強行的に行使を試みた事により次元断層が生まれ涼宮ハルヒに対して情報の逆流が発生。
同時に涼宮ハルヒはデータパンクに陥り傍にいたアナタと共に一時的昏睡状態に。後16:31アナタ達に危険はないと判断しアナタと涼宮ハルヒを自宅に転送。後21:00閉鎖空間による浸食がこの惑星の60%を超える。
尚52.3%を超えた時点で閉鎖空間は涼宮ハルヒの意志に左右される事はなくなり。独自的な増大に突入する。この時点で涼宮ハルヒによる閉鎖空間への操作は不可能な状態へと陥る。
翌00:12古泉一樹らによる最終措置が行われるがやむなく失敗。この時点で閉鎖空間の浸食率は97%であり、現状いかなる手段をもってしても浸食を妨ぐ事は不可能であった。

こんな良作があるなんてまだまだVIPも捨てたもんじゃないな

ほんとこれ原作でいいだろもう
のいぢこれに絵つけてくれ

後00:30閉鎖空間による惑星への浸食が100%に到達。と同時に現実世界と閉鎖空間の逆転の開始。
前00:29閉鎖空間による逆転の確定によりこの部屋に情報壁によるシールドを展開。
現在のシールド浸食率64%残り耐久時間約3024秒。後00:45閉鎖空間による空間逆行完了。と同時に時空延長線上にある朝比奈ミクルらの時間平面も同刻消滅。
後01:05涼宮ハルヒから自立進化への可能性が消滅したことにより情報思念体はこの惑星への観察と派遣したインターフェースの放棄を決定。
そして後02:58アナタが再度私の部屋を訪れてた。」


しばらく言葉が出なかった。
あれだけ息継ぎなしで長門は喋ったにも関わらず、息一つ乱さず静かに真っ直ぐ俺を見つめたままだ。

「長門…もう世界は完全に元には戻せないのか?」

頼む長門何か…何か可能性があると…
「そう。もう現状の手段では無理」

そう言った長門の瞳には、僅かだが切ない表情が浮かんでいた。
現状の手段で無理なら…それなら…
「長門…コレを見てくれ」
そう言ってポケットから先ほど古泉から受けとった欠片を見せる

「コレを解析して欲しい。ハルヒの記憶と精神の一部だ。もしかしたら…もしかしたら何か打開策が生まれるかもしれない」

長門はジッと俺の掌の欠片を見つめ、再度こっちに顔を向けて言った

「可能性は。とても低い」

あぁ分かってるよそんな事。でもここまで来たんだ。一緒に足掻こうぜ?長門。俺達はいつだって足掻いてきたじゃねぇか。
コクンといつもより気持ち強めに頷いた長門は欠片にソッと手をかざし、顎を上げ目をつぶる。
それと同時に俺の頭をあるものが襲う。
激しい衝撃。
な、何だ…何だコレは!

その衝撃の正体はハルヒの記憶だった。
胎盤の中にいた頃からのハルヒの記憶が俺の頭を雷の様に駆け巡っていく。
「がぁっ…ク…ソな…んだ」

莫大な情報量。それこそ本当に頭がおかしくなっても不思議じゃないほどの衝撃。
全てが鮮明に。しかし恐ろしいスピードで年月が過ぎてゆく。
胎児
幼児
…これは七五三?
…これは小学校の入学式だな
…これは誕生日かな?普通に喜んでやがら
…卒業式
…中学入学式
…そして…

そこで一瞬ピクリと長門の瞼が動いた。
そして急に景色は早送りを止め、通常再生へと移行した

これは…あの七夕の日?
そう、それはハルヒが俺に初めて出会った三年前。いや、そろそろ四年前と言うべきかな。
長門。ここに、この記憶にお前は何かしら可能性を見出したんだな。

校庭ではジョンと名乗った男がハルヒに白線を引かされてら。ざまぁ
隅では朝比奈さんがグッタリ寝てる。まだ元気だった朝比奈さんが…

宇宙人へのメッセージ。もとい落書きをジョンに書かせ終え、満足した様子のハルヒはジョンと別れ…と思ったら再度ジョンの登場だ。
「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」
と背後から大声を出してだ。
我ながらこの時のハルヒには意味不明だった事だろう。

ここまでは俺達も知ってる…この先に…この先に何かあるんだな長門

心臓がバクバク響く。まるで長門にも聞こえてるんじゃないだろうかと思うほどだ。

12才のハルヒは家に向けて順調に足取りを進めてる。ハルヒの精神から伝わってくる感情は、退屈、怒り、そして憂鬱。
もしかして俺達と出会うまでの三年間、こんな感情がコイツの内で絶えず渦巻いて暴れ狂っていたのだろうか?
だとしたらそれは煉獄にも等しく、多少はハルヒの滅茶苦茶ぶりにも共感できてしまう。

right、その通り。のネタに突っ込める勇者はここにはいないのか。

残念ながら・・・

それくらいハルヒの内に秘められていた世界への絶望感は凄まじかった。


このままじゃ、順調に家に着いちまう。
そう思った時に事は起こった。

数メートル程先にあるゴミ捨て場からドサッと何かが激しく落ちた音。
それに反応したハルヒは顔を上げる。

壁伝いの一カ所が凹んだよくあるゴミ捨て場だ。

「…だれかいるの?またさっきのジョンとか言う奴じゃないでしょうね」

おっかなびっくりともせず、12才のハルヒは至って平然と音源がある場所を覗いた。

>>421
そこも伏線だとしたらどうする?

みんな見入ってんだよ

あえてスルーしてた事を…

>>421
今はそんな事言ってる空気じゃないだろ

>>421
わかっててもいちいち突っ込まないだろ
読むのに集中してるだろうし

そこにあったのは…子供?暗くてよく見えん。
でも…そう人間だ。時間外に不法に出された、いくつもの黒いゴミ袋の上に仰向けで倒れている子供。そいつが音の主だった。

「痛ってー…これでやっと3つ…うぉ!だ、誰だお前!」

そう言って音の主は暗闇から驚声をあげた。

「あ、アンタこそ誰よ!こんな時間にガキンチョがゴミ捨て場で何してんのよ!」
お前も充分ガキンチョだぜハルヒ。


「んぁ?お前だってガキンチョじゃねーか」

おぉナイスシンクロ。

いいじゃないちょっとした換気だよ換気。それに振ったのは>>1だし

「う、うるさいわね!アンタなんかより精神年齢はずっと大人よ!それよりそっから出てきなさいよ。暗くてよく見えないわ」

「………へいへい。よっと」

ハルヒの命令にしばし沈黙を置いてから。音の主はゆっくり腰を上げ、壁と壁に遮られた影の世界から月の光の下へヌッと鼻先から順に姿を表す。

「お前名前は?」

そうハルヒに問いかけながら、そいつはゆっくりと。ゆっくりと頭を上げ、その顔を月光の下へあら…わ…し…嘘……だろ…
俺は目を疑った

ハルヒにとって今日、三度目。
一晩の内に三回同じ人物にあったことになる。


そう。
その子供は俺だった。

正確には十歳前後の俺。他人の空似なんてレベルじゃあない。確か家に昔のアルバムがあったな。そこに載っているのは間違いなく目の前のそいつで、そいつは確かに少年の俺だった。
でも。でもな…しかし…

「アンタが先に名乗りなさいよ!私は涼宮ハルヒ!全く。礼儀を知らないガキンチョね」

「お前が先に名乗ってんじゃねーか…そうだな…俺の名前は…田中…田中一郎」
嘘つけ!もうちょっとマシな嘘つけ!

追いついてしまった・・・


しえn

支援

「そんなスタンダード過ぎる名前があるわけないでしょ!」
それみろ。

「まぁいいわ。ところでアンタここで何してたのよ」

ハルヒと目を合わせずに俺は答える

「い…いろいろ」

嘘が苦手なのも変わらんね。
その後どうやらハルヒは、そのいかにも怪しい少年に何かしら退屈しのぎの可能性でも見出したのか。その少年を夜遊び相手に任命し、近くの公園へと移動した。



「一郎、アンタこの辺りに住んでるの?」

ブランコに乗り、立ち漕ぎでブラブラ振り子のごとく行ったり来たりしながらハルヒは聞く

「んー、まぁな。お前こんな時間に家族は心配しねぇの?」

少年は隣のブランコに腰を掛け、漕ぐことなく座ってる。

「まぁ家はそんなのは無いわね。それに、あんな普通な家いてもアタシつまんないもん」

ハルヒの中途半端に長い髪が前に行ったり後ろに行ったりせわしない。
そんなハルヒに合わせ少年も首を振りながら話を続ける

「ふーん。俺は…俺は普通が羨ましいけどな」
そう少年が言った瞬間ハルヒは勢いよくブランコを蹴りだし4メートルほど前方まで一気にジャンプした。
見事な着地だ。

満場一致で10点を上げたくなる着地を決めたハルヒは、しばらく前を見つめたままかと思うといきなりガバッと振り返り少年に向かって無感動な表情でこう言い放った

「あんたさ、自分がこの地球でどれだけちっぽけな存在なのか自覚したことある?」
いつか。いつだったかの帰り道。高校生のハルヒが線路沿いで俺に言った言葉だった。

そのあと続けて、あの日俺に言ったような事と同じ事を少年の俺に語りつづける。
その間少年はふーんとかへーとか適当な相づちで返す
「…だから私は自分を変えることにしたの。絶対待っているだけの女にはならないわ」

そう高らかに宣言したハルヒを見上げ、嘲笑する感じに少年は口を開いた

「普通じゃない事が面白いって?退屈じゃないって?笑わせんな。じゃあお前は目が見えない人の気持ちを考えた事があんのか?耳が聞こえない人、五体不満足の人、親がいない人達の。その人達の気持ちを考えた事はあんのかよ」

「そ、そんな事いってんじゃないわよ!」
ハルヒがすかさず反論しようとする。が、それを遮って続ける

「普通じゃなくなるって事はな、お前が今普通だと思ってしてる事が出来なくなるって事だぜ。
当たり前に親がいる、学校に行ける、遊んで帰れば飯がある、風呂入ってお笑い番組見て、明日なにしようかって考えてる内に寝ちまう。
それがどんだけ幸せな事なのかお前は知らねーだろ。それなのに特別になりたい普通は嫌だって、俺から言わせて貰えば嫌味以外には聞こえないね」

今の俺からは想像も出来ない程の速さでマシンガンの様にまくし立てた少年をハルヒは睨めつけ言い返す。

「アタシはそんな事を幸せだと思った事は一度だってないし、特別になれるならこんな普通…!」

一瞬考えたのか一拍溜めて

「いらない!!」

ハルヒの目は完全に血走っている。
一方、少年はいつの間にかハルヒの目の前に立っていて。そんなハルヒを見つめながら一言

「そうか。じゃあやるよ」

「え?」

俺はもう沢山だ。そう言ってハルヒの頭に手を置いた。と同時に一瞬だけ接触している間から光が溢れ出し、ハルヒの目を眩ます

「キャッ!ちょっと!なにすん…の……よ………アレ?」

少年は消えていた。

眠たいぜ

なんという良作

キョンが元々能力を持ってたのか

そこで視界が長門の部屋へと切り替わる。記憶が途切れたのだ。
頭の回転が全く追いつかねー。確かにあの少年は俺だった。でも俺にそんな記憶は…

「な、長門?今のは…」

長門はまだ目を瞑って上を向いている。問いかけには反応しない。窓の外では神人達が遠くで破壊活動に勤しんでいる

「おい、長門」

「待って。残り18秒」

「は?何がだ?」

質問ばかりの俺をシカトし長門は瞑想を続ける。眼球が物凄い速さでゴチャゴチャ動いているのが、瞑っていても分かる程瞼の表面が動いている。

えええええ

キョン、おま・・・

「…………完了した」

頭を元に戻し長門はやっと目を開いた

「だから何がだ!それより今のは…」

「メールの発信源」

あっ!……すっかり忘れていた。そういえば今日はラスト1日だったな。古泉は何か起きるとか言ってたが、その前に世界の方が先に終わっちまったよ。

終わるまで寝ない
はやくはやく

こんな良いSSを最初から見たのは初めてだな

それに今さら分かったところで…

「状況は全て把握した、そして今。たった今この惑星を正常に戻す方法が確立された」

「え…本当か長門!?」

ゆっくり。いつも通り僅かに長門の首が動く。
でも一体なんで今?ハルヒのあの記憶がやっぱり鍵だったのか?
いや!そんな事はどうでもいい!世界が戻るんだ!朝比奈さんも古泉も、そしてハルヒ!お前もだ!推理小説よろしく後日談の真相は、みんなで再生を喜びあったその後でもいいじゃないか!

「長門。お前は今回もやってくれたな。思念体とやらを見返してやれ!」

一心に喜んでいる俺を見つめながら長門は一言
「それには説明ののち状況を理解したアナタの協力が必要不可欠」
正座し直し、こちらを見上げる。
その目は何故か少し切ないそうだった。のは気のせいか?

「あ…あぁ、一人で舞い上がっちまってスマン。つい嬉しくてな」

当たり前だ。朝比奈さん達やみんなが元に戻るんだ

「じゃあ今の状況を説明してくれ」
そしてサッサとやっちまおうぜ

また七夕に会おうに似た解釈だな

「了解した。先ず結論から説明する。世界を元に戻す事は可能」

あぁ。それは分かったよ、で俺は何をすればいいんだ?なんだってするぜ

「そして。そしてそれにはアナタが元の世界に帰る必要が生じる」

そんな事でいいのか。元の世界に…

「って、え?」

ごめんもう一回解るように言ってくれ意味が分からん

「つまりアナタはこの世界の人間ではなく、元々違う世界の人間」

「な、何を言ってるんだ長門?さっきのハルヒの記憶の俺の事か?あれはどうせハルヒの能力かなんかで…」

「違う」

違う?違うって何がだ

「涼宮ハルヒにはあの時点まで願望実現能力は備わっていなかった。願望実現能力を有していたのは…」







「アナタ」




「え?」

それ以外の言葉が出るわけなかった。
だってちょっと待ってくれ。俺にはそんな大それた力があった記憶なんてないぞ。自分が書いた落書きが宇宙語になったことも、夏休みを終わらせたくないからって時間を切り取っちまったこともそんな事一つも俺の記憶にはないぞ

F5が壊れそうだぜ

「先ずメールについてから説明する」
頭が追い付ききっていない俺を無視して長門が続ける

「あのメールの発信源は過去から。そしてメールを送信したと思われるデバイスのデータを読み取るだけである程度の状況が把握できた」

あぁまた100m程離された。こんなんじゃ一生追い付けないぜ

「涼宮ハルヒの記憶とメールの発信源との情報からある結論が導き出された。アナタは朝比奈みくるらが存在する未来より更に遠い時空延長線上の世界からやって来た。人間の感覚で考えた場合1万2千年程の未来」

長門、お前は一体なんの話をしてるんだ?言ってる事が全然分からないぞ

「そしてその時間平面は朝比奈みくるらの時間平面上と科学力のみの視点で比較した場合、その差を分かりやすく比喩させると、およそこの惑星に置ける石器時代と現代文明程度の差が確認される。しかし」

俺を置いてけぼりにして走り続けていた長門が一旦休憩とばかりに止まった。
かと思いきやまた全力疾走を始める

支援

wktkしすぎて眠れないぞ

神展開ktkr

「しかしその時間平面上では惑星は荒廃し、崩壊が進んでいた。
そう。まるでアナタ達が異世界と呼称する場所と極めて近い存在。そして早急に打開策を導き出さなければならなかった。
そこで導き出された結果は過去の改変だった。それまでの人類が行ってきた様々な事柄がその崩壊を引き起こした原因だった事は明らかであった。代表例に。戦争、資源搾取、この惑星の衛星への居住計画の失敗、そしてそれに伴うケスラーシンドロームの発生。
尚現在、この文明で早急とされている地球温暖化問題は全くと言っていいほどこの問題との因果性は皆無」

全然頭は追いつかんが。じゃあ最後の事柄は現代人が騒ぎすぎてるだけって事か?
「そこは蛇足」

スマン

「そしてその平面上の人類は惑星の崩壊を事象ごと抹消するため。過去の人類が行ってたきた事との因果関係をねじ曲げる必要があった。そこで造られたのがアナタ」

俺!?

何か反応が凄いな。これは読むしかあるまい

今北産業

>>459

ハルヒ
ついに
最終回

>>459
いますぐ
>>1から
読んで来い

支援
帰ってきて一番でこのスレ開いた

こういう難しい文章ってどうやって考えてるんだ

俺のボキャブラリーの中に一つもない

「アナタはその時代の人類が創造したデバイスを受け入れられる数少ない器だった。とても希少。
そしてそれを身につけたアナタには過去へ行き指定された、ある場所ある時にその力を使うという任務が課せられた。
その数108。それら全てを遂行した場合に限りその時間平面に置ける惑星の崩壊は防がれる。
なぜなら惑星崩壊ほどの情報量を一気に書き換える事はその時代の人間にも不可能であった。しかし唯一の器であったがため無理矢理任務を命じられたアナタは3つ目の任務が終わったのち、この時間平面でいったおよそ四年前。涼宮ハルヒと出会い任務を放棄した」

最低だな…俺。

「この時アナタの中には願望実現105回分に相当するエネルギーの内103回分を涼宮ハルヒへと受け渡した。
ちなみにアナタから涼宮ハルヒへとエネルギーが受け渡された際、その莫大なエネルギーによりその公園一体だけが一瞬十日分ほど過去へと遡った。
コレが私や古泉一樹、朝比奈みくるらが口々にいった三年前の出来事。我々はこれを情報フレアと呼称した。よって、古泉らの能力が覚醒したのはその日より十日前。私が造られたのもそう。そして涼宮ハルヒの第一の願いはあの宇宙文字」

>>463
だよな、勉強すれば出来るもんじゃない気がするし

だれか完結するまで死守まかせたっていうかお願いします

「なんで、全部じゃなかったんだ?」
そこで初めて口を挟んだ俺にビックリしたのか長門は五回ほど瞬きして答えた

「アナタの中にあるデバイスにはエネルギーが空になった時点で強制的に未来へ送還するプログラムが組み込まれている。
これは任務終了後アナタがその時代に取り残されないための措置。しかしアナタはアナタ達人間が言う所の普通を手に入れたがっていた。
アナタは涼宮ハルヒよって感情になんらかの変化を起こし未来に帰る事を拒否する考えにいたった。よって自分の中に二回分のエネルギーを残し。アナタは願った」





「普通が欲しいと。なにもかも忘れて普通の家族、普通の友達、普通の生活。それが欲しいと。そして今のアナタがいる」




そこまで言った段階で長門は黙っちまった。なぜかは分からない。もしかしたら俺の顔に浮かんでる表情が余りにも混乱に満ちたものだからだったかも知れない。

もりあがってきた

それは分かったが、過去からのメール?


「長門…一回だけきく」

頷く

「全部本当なのか?」

「そう」

瞬間体から全ての力が失われ俺は両手を広げて仰向けに倒れた。

「うそだろ…そんなベッタベタの設定B級映画でも少ねーぞ」
天井を見ているんだか宙を見ているんだか自分でも分からない

そこは蛇足だろ

ラストがすごい気になる

>>465
どれだけ本とか小説読んでるかだろうな

だからキョンは普通なのか!

谷川涙目www

「じゃあメールはその過去の俺が送ってきたのか?」

「そう。過去のアナタに未来を知る事は容易。あの後涼宮ハルヒと別れたアナタは、一度自分が選んだ未来がどうなるかを確認しに来ている。
涼宮ハルヒと再開する事も現在この様な状況に陥る事もアナタは知っていた。それでもアナタは普通を選んだ。メールの文面にあった残り日数とは、古泉一樹らが仮定した何かしらの現象が起こる。
などといったものではなく。アナタと涼宮ハルヒが一緒に過ごせる残り日数。四年後の自分がこの状況に陥る事を知っていたアナタは、世界が終わる7日前の自分へそれを暗示させるためメールを送信した」

つくづく古泉の推理は外れるな

「なんでそんな事…」

「私には分からない。が。アナタ達の心理学で計った場合恐らくそれは」

「罪悪感」

…………くっそ。なんてこった…今まで俺がハルヒに巻き込まれていると思ってたし、実際そうだった…でも…でも……

誰か文庫化してくださいお願いします

本当に巻き込んじまったのは俺じゃねぇか…
俺が自分勝手にハルヒを巻き込んだ。俺が世界を終わらせた。
それも二つも。
遠い遠い。果てしなく遠い未来で俺が任務を終わらせると。惑星の崩壊を止めると。そう期待してる奴らも裏切った。

「最低だな…俺は」

「でもこの世界のみはまだ戻せる」

あぁ、ここまで言われれば俺だってどうするのかは分かってるよ。

そう思って体を起こした、その時だった。
いつか朝倉に起こった現象そっくりに長門の体が半分粒子になって消し飛んだ。

似たガキってのは自身だったと

あああ俺は寝る
明日まで残っている事を願う

「!?な、長門!」

長門の瞳にはかつてないほど感情が露わに浮かんでいた。悲しい。その感情が

「シールドの浸食率が100%を超えた。私はここまで。アナタには世話になった。世界を終わらせたのはアナタ。でも救えるのもアナタ。涼宮ハルヒは学校にいる」

長門の体はすでに首から下はない
「長門ぉ!俺が…俺が絶対に元に戻す!だから…だから少しだけまっててくれ!!」

消える直前長門は確かに言った

「ありがとう。さようなら」

質素ながらも多少、彩色あった長門の部屋も今はただの白黒写真のように変わってしまった
「待ってろよ長門」
それだけ呟いて俺は部屋を後にした

うおおおおおお長門があああああ

やっと追いついた
これ普通に最終回でも違和感無い

これは支援

な、ながと・・・?
・・・・・・ながとおおおおおおあうあああ

「キョン!」
学校に着いて一目散に部室へ向かった。ハルヒが学校でいる場所つったらそこが一番可能性が高いのは俺でも分かる。
俺を見つけられてハルヒは心底安心した表情を浮かべる

「良かったわ…あの後急にめまいがして…気づいたら自分の部屋で、携帯もずっと圏外だし外は化物がウロウロしてるし…だから部室に来れば…そうすればキョンが来てくれるかなって思ったのよ…」

それだけ言うとハルヒはシュンとしおらしくなって俺へ問いかけた

「…私…私のせいなのよね全部…みくるちゃんを…古泉くんを…有希を…全部全部私の…
「それは違う」


自分を責めたてるハルヒを何とか制止して、俺はコレがハルヒとの最後の時間なんだと自分に言い聞かせ、頭の中でハルヒに伝えたい事を思い浮かべる
しかし。窓の外を見ると、やはりハルヒの精神にまだ多少影響を受けるのか。校庭から続々と神人達が生まれてきている。時間は少ない。なら…ならば俺がハルヒに言うべき事は…

すごいな…まじで…

「ど、どうしたのよ…真剣な顔して…」

「ハルヒ…」

「…何?」

「俺。未来から来たって言ったら笑うか?」

「………もう何だって受け入れるわよ」

「そうか。ありがとう」

「あ、あんたが未来人だろうと異世界人だろうと…だろうと………私は……」

「ハルヒ」

「な、何…?」

「好きだ」

「……え?」

「お前は?」

「……す、好き…」

「ありがとう」

なんか泣けてきた

やべぇ…涙腺決壊じゃないけど軽く涙目になってきた

答えはいつも私の胸に~

引き寄せ思い切り抱き締める。どうやらハルヒは抵抗しないでくれるみたいだ。
外では神人が俺へと近づく。今なら分かる。
アイツらは俺が脅威だと知っている。意志が、自我が発生している。俺に消される前にハルヒごと俺を叩き潰すつもりだ。
でも…でもそうはさせない…!

「ありがとうついでにに今付けてるカチューシャもらうぞ」

「あ!ちょっと!」
マフラーの仕返しだ

「ハルヒ!」

「な、何よいきなり抱き締めたり人の物とったり大声出した…!?



俺は二度目のキスをした。今度も俺から強引に。でも、今回は閉鎖空間から抜け出すために仕方なくじゃなく。自分の意志で。

ハルヒが好きだから

俺あした試験だけどこれは最後まで見届けたい

留年か…保守か…

なんだこれは


なんだこれはぁぁぁ

うわああああぁぁぁうああああああいぁあああ

追いついた
支援

12時までに終わりそうだな

巨人がのそのそと近づいてきやがる

「ハルヒ。わりぃな。ここでお別れだ!」

「…え?」

「お前はいつか言ったな。あれは…コンピ研に勝負を挑まれた日だったかな…
誰であろうとも自分自身と等価交換できるモノなんか、この世のどこを探しても見つかりはしない!ってな…」

でも…でもな…ハルヒ。俺には…俺にはそれが見つかっちまったんだよ

「お前と過ごせた一年間はマジで死ぬほど面白かった!
今気づいたよ。俺はゴミ捨て場で初めて会った時からお前に惚れちまってたんだよ!
帰らなきゃいけなかったのに一年があっというまに過ぎた。お前たちといるのがあんまりにも楽しくてな。
本当に悪い!もう一度でいいからお前の浴衣姿…見たかった!」

神人はもう旧館の目と鼻の先まで来ている。部室のなか全体が神人の青白い光に埋め尽くされ、奴が腕を振りかぶったのが見えた。旧館ごと叩き潰す気だ

「え!?ちょ、ちょっとキョン!どういう事よ!?」


部室の天井…いや、天に向かって俺は自分の力の全てを注いで叫んだ

>>494
寝ろよ

泣いてもいいですか?

「頼む!全てを戻してくれ!!コスプレが似合ってお茶が好きな朝比奈さんがいて!余裕のムカつく笑顔を浮かべられる古泉がいて!隅で楽しそうに長門が本を読んでる、そして…そして………」


眩しい…神人の腕が窓に近づくにつれて部室の色は青から白へと変わっていく


「ハルヒが心から笑っていられる!そんな…そんな世界に戻してくれぇ!!!!!!!!!!!!!!」




泣くなよ………ハルヒ…



光に包まれながら俺達はもう一度キスをした

ちょ、ハンカチ誰か

>>501

さぁ遠慮なく泣け

黙れこのゲロハゲ野郎が!

BGMで止マレのピアノverが脳内再生される

やべぇ泣く

なにかおかしい。
凄い既視感を感じる

アニメ化よろしく

>>428
ID全部小文字

追いついた…追いついたよ…

微笑を室伏とするならコレはイチローだな

・・・;;

一巻でも
俺は主人公じゃなく振り回される側にいたいとかいって無かったっけ?

キョン「釣りでしたーーーー!!」

じゃなくて本当に良かった

あなたと過ごした季節が~

弾幕薄いよっ
なにやってんの

>>512
あれもう別格だろ
ローマ法皇ぐらい

弾幕・・・?

抜いてもいいですか?

気がつくと俺は夢で見た世界の真ん中に立っていた。


空は血のように赤く染まり、月は俺が知っている30倍程の大きさで。今にも地球に落ちてきそうだ。あぁ…この世界は本当に滅ぶんだ。自業自得だな…
自然と涙が込み上げる。ハルヒから奪った赤いカチューシャを見つめながら。もうハルヒには会えない。あの部室には行けない朝比奈さんのお茶も古泉とのオセロも、長門がたまに起こす奇行に目を細める事なく、この世界と滅んでいくんだ…
地面から突き出した金属片を見つめる。いつもの俺だ


「――――――――」

急にとまったぞ

>>512
あんなしょうもないものを比較対照に出すな


後ろから声がした。あの声が
そうだ…あの女の人にも謝らないとな…
そしてこの世界のみんなにも…

そう心の中で反芻し。俺は意を決して振り返っ…………







「キョン!!!!!!!!」


俺は耳を疑った。いや容疑者なんてレベルじゃない。もう犯人だよコイツは
「ハ……ハル…ヒ?な、なんで?だって…」

「キョン!!絶対行っちゃダメ!お願い!私……私キョンが好きなのよ!だから…だからお願い!戻ってきて!!」

高校生のハルヒは泣いていた。なぜか体中傷だらけ痣だらけでいつかの夢にも勝る勢いで

「――――――――」

まごころを君に・・・?

突然後ろからまた声がした。夢とは違いハッキリ聞こえる。
振り返るとやはりそこには夢の女性
「―――――――」

「え…」

「――――――――」

「……はい」

「―――――――――――――――…」

「俺の本当の名前…」

「―――――――?」

「はい…好きです。命をかけて守りたい」
そう言った俺に女性はニッコリと笑いかけ最後に一言だけ


「いっておいで」


そういい腕をスッと横に振った…かと思うと次の瞬間俺はハルヒの隣に立っていて

やばいやばい
wktkとまんねぇ

「微笑」以来だ、こんなに興奮したのは。

「うぉ!?…ってかお前なんで…」

「う、うるさい!団長の私に断りなく勝手に消えるんじゃないわよっ!あの後大変だったのよ!」

そう言ってハルヒは俺の足を踏んづける。

「いっ!?なにすん」

「うるさい!口答えしない!それより…」
顔がハルヒの指差す方へと誘導される
そこには先程よりいくほどか距離があるが、あの女性がこちらを見て微笑んでいる

「挨拶しないでいいの?……」
心配に。覗き込むようハルヒは俺に問う

「…………いや………いいんだ…うん」
俺の決心を感じとったのかハルヒは、そっか…それだけ言って姿勢を正す。

今日のネ申スレはここですか?

涙目w
そして鳥肌
だれかこれまとめて
どっかにうpしてくれ
これは神だ

「それじゃあキョン!しっかり捕まってなさいよ!さっき出来たけど二回も出来るかは分からないわ。けど…まぁ頑張るわ!」

おいおい、最後の最後で不安な事言うなよな…

そう思ったのもつかの間。俺とハルヒが金色の光に包まれる

「出来た!」

ニッコリハルヒはこちらを向き直す。さっきまでボロボロ泣いてた癖によ。
遠くで女性が手を振っているのが光の隙間から分かる。
光の動きがだんだんと早くなっていく
俺とハルヒは手を繋ぐ

「それじゃ!はっしーん!」

ハルヒの掛け声と共に視界が真っ白に染まっていく。
これで生まれ故郷ともお別れなのか…
何もかもが急すぎて思考が追いつかないが、あの女性が俺に言った事とハルヒが俺を連れ戻しに来た事を、俺は漠然とだが頭で理解していた。
そうだ…いつだってそうだったじゃないか。本当に欲しい物があったとき。ハルヒがそれを諦める訳はないじゃないか

意識が淡く散るその瞬間。心の中で一言



「ありがとう母さん」



そう呟いた
そして俺とハルヒは1万2千年後の未来とサヨナラを交わしたんだ

リアルタイムで読めることに喜びを感じております。

なんだよこれ…どうやったらこんなの描けるんだ!?

俺も思考が追いつかないぜ

寝れない

1万年と2千年前から

これは保存するべきだな

泣けてきた…

超大作すぎる

wktkが止まらない

追い付いた…と同時に泣いた…

やべぇ、涙腺が…

これはつまりあれだ

谷川の戯れ

珍しく荒らしがいないな


          _____/::::::::::::::::::::::::::|
 ______/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
 |::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::|
 ]:::::::::::::/:::::::::Ν::::ハ::\::::::::::\::::::::::::::::::::::::::|

  ]::::::::/::::::∧:| N  \::\:::::::::゙、::::::::::::::::::::/
  |::::/\/  ヽ υ   ヽ \:::::::゙、::::::::::::::〈
   Y\/         ∠__\:::::゙、:::::::::::::::i
  /::::イ \_     ,イ'::::;:`、\|:::::|:::::::::::::::::i

  /:::/::|イfc::::テ     P:::::::::::| 〉.|::::|;;;;::::::::::::::i
 /:::/::::|{ |:::::::::|     |:::::::::::ノ   |::::|、}::::::::::::::i
./:::/::::::::| 、::::ノ  ,   `ー ' ⊂⊃ζ::|ノ:::::::::::::::::i
:/:::::::::::⊂⊃  ノー‐v      _|:::|::::::::::ハ|\|
|:::::::/ハ::::ヽ    ヽ   ノ  ν/:::::::ハノ\/ |
\/  \|ソー-- _ ̄ __  |/ ハ:ノ ノ

    にゃー―  Τ::    |テ‐-、_
        __, イフ  r―ゥ'      ̄フテ=、

    , r―' ̄  |―――/       /シ,-〈 ̄)
   人||      |   /       /シ /   Y{

真っ白な空間に赤い一本の線
そこを俺達は落ちている
音は何も聞こえない
遥か向こうにあるのはありゃなんだ?
巨大な歯車にも見えるが

次の瞬間ハルヒは赤い線の一点に狙いを定めたかと思うと。俺の手を強く、本当に痛いくらい強く握り直し。そこ目掛けて一気にダイブ開始した。

そして数秒後、ハルヒと俺は赤い線の中へと吸い込まれた。


「うぉあ!?」

↑ここまで全員ニコ厨↑

谷川・・・

一万年と二千年前かr(ry

>>545
荒らしようのない圧倒的クオリティ

>>573 愛してる

おいついた
しえん

>573にはるかな期待

ハルヒってこんなに面白かったっけな…

響いたのは自分の声だけだ
いきなり現れた地面に呆気にとられた、と同時。右半身に衝撃が走る。ほっぺが痛い…
何が何やら分かったもんじゃねぇ。
しばらく放心状態だったが、次第に空中に散らばった意識を集める事に成功し。
俺はここがどうやら見覚えがある場所だということを認識する。
ベットからずり落ちた布団、見慣れた机と椅子…

「俺は…そうか…」

どうやらここは自分の部屋らしい。と同時にある思いが




またこの落ちかよ…

何だ?俺の部屋には時空の裂け目やら、幽霊のスクランブル交差点でも通ってんのか?

最後の方になるにつれ場面描写が少なくなるのはあき…演出か

頭の悪いレスが増えてきたな
まあ、SSは素直に面白いといえるが

時かけ意識してる描写だな

期待

神スレ(笑)
鳥肌(笑)
泣いた(笑)
まとめブログ(笑)
涙腺崩壊(笑)

ニコ厨キメェw

>>560
終わってから言おうぜ

 
一応だが確認しよう…今までのは夢じゃあ…ないよな?
自分の体を見てみると服装は変わっていないようだ
なら…

ポケットに手をまさぐり入れ、ある筈の物を探す。

「あった…」

どうやら夢じゃなかったらしい。メイとサツキも大喜びだろうよ
カレンダーに目をやると、今日の曜日は月曜らしい。
そして俺は、翌朝妹が起こしに来るまでの数時間、さっきまであった俺の人生最大にして最悪の、長い一日を振り返ると共にさよならを告げた。

てす

>>561の優しさに泣いた

>>554 うわみすってたw
俺も期待

リアルタイムで見られて本当によかった

翌朝は当然寝不足で這うように坂を上り学校へ行くと。やはり窓側一番後ろの席にハルヒはすでに座っていて、扉を開けた俺の方をパッと一見するとあわてて目を窓の方に戻し。なにも着けていないショートヘアを揺らした。可愛いヤツめ
「よう。元気か?」
机に鞄を置く
「元気じゃないわね。昨日、悪夢…のような一日を体験したから」
ハルヒは平坦な口調ではなく、少しばかり動揺した口調で答える。それは大変だったろうな。奇遇にも俺も大変だったんだぜ。

「おかげで全然寝れやしなかったのよ。今日ほど休もうと思ったのは過去に一回あるだけよ。全く」

「そうかい」
相変わらず硬い椅子にどっかと腰を下ろし、俺はハルヒの顔をうかがった。
カチューシャを付けていないので髪が邪魔でよく見えないが、ただ、まぁなかなか上機嫌なようだ。
そうアヒル口でニヤけるのを我慢しているハルヒの横顔を見つめながら。

「ハルヒ」

「なに」

窓の外から視線を外し、コッチに向き直ったハルヒに、俺はこう言ってやった




「未来で待ってた」




fin  以下後日談

「微笑の様な押し付けがましい中二設定」
を感じさせない良SSだな、これは

ふぁあああああああああああああん

はぁん

ときかけEND・・・だと・・・!?

今までに見た中で最高のSSだ

あはぁああぁあああん

願望実現能力は完全に無くなったんだな

まだ乙をいうにははやいぜ

ときかけ観たんだね

良かったよ

長門がキョンのことをアナタって言ってたけど、カタカナにした意味は何かあるの?

>>568
なんでわざわざ荒れるような事言うの?バカなの?死ぬの?

やっべー1乙

ちょー面白かった。
ちょーだぞ、ちょー。

>>579
俺も何でか考えたが、カタカナのほうが目立ってみやすいからじゃね

終盤怒涛だったな。乙

有難うございました!!
後日談は訳あって明日の朝方投下します!
僕がいた証の酉を残すことをどうかお許しください
でわ!!

乙!

乙だ!超乙だ!

能力消えたってことは他の団員も消えちゃったのか・・・

それにしても凄く良かった
1乙

>>585

睡眠妨害おつかれさん


乙!!

マジ乙

明後日だと!?

おつ!

おつ!

>>585
とにかく乙
朝方待ってる

まだ乙は言わんぞ
明日期待。

保守は任せたぞ…

1乙
今まで読んだSSで一番楽しかった

>>580
まあ、本当の事だし…

>>1乙

乙!
今までのSSの中で一番面白かった!

能力消えたってことは小泉だけがいるんじゃ?

おつ!

乙乙

まじ超乙

朝まで保守よろしく

乙&wktk
取り合えず俺は寝る事にする

乙、オレ続きを見るためにもう少しだけ生きてみようと思う。

能力消えてもキョンが願ったから団員はみんな揃ってるんじゃね?

>>1

乙。最初からずっとリアルタイムで読めたことを誇りに思う。

キョン・タイター

あ、
明日ってのは誤解が…
今から7時間以内にではって事です
では!

乙 

激しく乙!
めちゃくちゃ面白かったよ

浴衣姿誉めるとかうまいこと時かけ踏襲しすぎだろ乙乙乙

>>612
北京オリンピック中止にならなかったぞ、てめぇ



先読みとかネタバレになるかもしれないから黙ってたけど
SS内で説明ないから聞くけど、改行してなかったのはなぜ? 

>>1
新ハルヒはまだ見てないが、「なにこの超最終回。」ってくらい脳内再生されたわ

おつ!
未来の朝比奈さんは後日談にでるのかな

しかし、朝比奈さんの出番少なかったな

乙乙
リアルで見れて感動した(´;ω;`)

保守

原作の最終回レベルだな

>>1、ありがとう

リアルタイムで読めてよかった




まとめブログ用

アニメ最終話見終わった後の気分

ゴチャゴチャ感想書こうかと思ったけどやめた
これは一言、乙!としか言えん

今初めて来たんだけど>>1も途中なのか?
最初のやつがあれば誘導してほしい

>>1
楽しかった
ありがとう

まだ途中までしか読んでないけど
これ読まなかったら後悔する?

乙!!!
リアルタイムで見れなかったのが悲しい
まとめ作ってくれ

ttp://id40.fm-p.jp/8/kyonuke/?guid=on
見てて恥ずかしい

良スレ保守

乙!!

前スレのdatくれ

ほ・・・・しゅ

ラナルータ!

これ前すれあんの?

>>1

凄い感動をありがとう

>>1

すごい感動した、つーかこれが最終回でよくない?

ふぅ

この>>1は谷川から一つの選択肢を奪ってしまったな

そして僕は今日も平和に眠りについた。

明日写真撮らなきゃいけないのに目が腫れてしまったどうしてくれる

神が後輪した

乙!
このSSは語り継がれそうだ

保証

生きてて良かった…。

>644
後ろのタイヤ

後日談
みくるは病院で死にました(笑)
古泉は神人にぐしゃぐしゃにされて死にました(笑)
長門は情報連結を解除されて無くなりました(笑)
ハルヒは逮捕されました(笑)
その後獄中で自殺しました(笑)
キョンは願い通り普通に生活しました(笑)

              /} ))
             /   !____
     | ̄`ヽ、_/  〈: : : : : : `: . 、 ))  。

   ((  |   - Y     }ニニ=、: : : : : \  ・ o っ o    _____
    , オ    r'`t---': : : :.ヽヽ: :   ヽ/〃/ , "       ==- ____
   //{   /:∧:ヽ: :ヽ: : : : : : ! : :.:.l. . :;ゞ______________,.へ   ____
 / /:/: :レ': : /| ヽ:.{\:.\: : : :|: : :.:|. . l:ミ::::::::::::::::::::::::::| |////////|    ヽ ==-
.  /:/: : : : {: :l ヽ  \ `ニ弌ヾ| : :.:.|::./::《~~~~~| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア  /     ──
  /:,イ: : : : :.l: :|/          l: : : |/ :.:ミ` ────┘____   / /
  |/ {: : : : : |X|          / |: : :.|⌒i : ` 、ヾ・、  ==-   /  /
   | : :l : : |.          ≠─┼: : |_ノ :.\ っ  o       /  /      |\
   | : :l : : |ヽ -─‐ァ        |: : :.|x: :∧  。 ゚           |  {         j  ヽ
((.. |: /l : : |::.ヽ /       xx|: : :.l^}/                ',  `ー――‐"  ノ
   |/ !: :ト:.::八 xxx   o .ィ'´|: :./ ̄歹                ` ----------‐´ ____
.     c ヽ|:.:.:∧`:.ーr:t.7T 「/ ノ/   <__}{.|               ==─
.         |:.:/ V:.:∧l./ | / /         | , -‐┐
.   ((.  ∨  ∨ /  /  l        |'´ : : :.:}    これは刺さってるんじゃなくて
               /) V   !  / , '´  ! : : : : :|     乙なんだからねっ!
           〈¨ /    |  //     |: : : : : }


乙!!
谷川涙目すぎるwww

ハルヒSSの中では
微笑みと、消失の後日談的なやつとこのSSが群を抜いてるな

このSSに「涼宮ハルヒの○○」とつけるなら衝撃とかかな?

涼宮ハルヒの友愛

涼宮ハルヒの最愛


くせぇwww

>>653
涼宮ハルヒの喪失

なんか携帯で見たらimonaが調子悪くて話の途中抜けてたり、同じスレ何度も繰り返したりしてた。
パソコンで見直したけどオチは携帯で見たから感動半減。
なんだったんだ・・。

涼宮ハルヒの過去

こりゃいい話だった

しゃーねぇ、谷川に同情しつつ乙

ようやく追いついたwww

>>1乙
素直に面白かったよ

マジ良SS
ぷん太コースだな

涼宮ハルヒの再開

涼宮ハルヒの真実

面白かったよ

SSで泣いたのは初めてだ

前にキョンが外見だけ違う人になってハルヒを探すみたいなSSを超えた良作

俺もやっと追いついたよww
>>1乙な!!
こんな超最終回を見るとやっぱり佐々木たちの設定必要なかった感じだよな








佐々木は俺の嫁だけどさ

涼宮ハルヒの未来

【 html化されたこのSSを読んでいる君へ 】

おい、お前。どこ見てんだよ。そう、お前だよ。
「このSSおもろいから見てみ」「2ちゃんの歴史に残る名SSだぜ」とか言われてホイホイと
このhtml化されたSSを見にきた、お前のことだよ。
どうだ?このSSおもしれーだろ。
でもな、君はこのSSを読むだけで、参加することはできねーんだよ。
可愛そうにな、バロスwwwwwwww。
俺は今、ライブでこのSSを読んでる。
すっげー貴重な経験したよ。この先いつまでも自慢できる。
まあ、お前みたいな出遅れ君は、html化されたこのSSを指くわえて眺めてろってこった。

>>669
ROMってようと思ったけどこのコピペ読んだら書き込みたくなってきた

涼宮ハルヒのキョン

やっと追いついた、
乙!

とりあえず勃起したとだけ言っておこう

原作読んだことないけど全巻集めようと思った

>>669
このコピペを見たら書き込まずにはいられない

>>673「感動した」の間違い

えっ

涼宮ハルヒの誕生

>>676
またまたご冗談を


>>669
を見たらレスしたくなった

スレが1桁の時からROMってた

記念カキコアイアム桜木

1乙
後日談期待してるぜ!









鶴屋さん出てくれないかなぁ・・・・・・

あいでい支援保守

記念

涼宮ハルヒの終焉

これラストは母さんの力でキョンは帰れたの?ハルヒの力はもう無かったんだよな?

まぁとにかく>>1

これ最終回で決まりだな

記念

えんだーーーー

俺「キョン。未来から来たって言ったら笑う?」
記念パピコ

>>1
面白かった


これは1乙せざるをえない。
設定・プロットのありきたり感は文章力で見事に払拭された。
句読点の使い方に違和感を覚えるが、今後是正されるだろう。

>>1

>>1
久々に良スレに出会えた

ところで絶賛されてるSSの中には涼宮ハルヒの微笑ってあるけど
あれは当時のスレの反応はどうだったの?

そして、後日談が投下される前にスレが埋まるのであった

>>695
確かに気になる

>>669のせいで自宅のパソコンからも記念パピコ

「涼宮ハルヒの再会」で決まりだな

乙!面白かったよ
いいオチでした
個人的ssランク一位の軌跡にせまるレベルでした。後日談にも期待!

未来
実頼

>>1
面白かった
後日談まってるよ


良かったぜ

>>1お疲れさまでした

1乙!面白かった
早く後日談がみたい

くだらない感想だけど、このスレに書き込めることを嬉しく思うよ

原作者>>1

>>1
久しぶり良作のSSを読ませてもらった
ありがとう

以前見た、未来の宇宙からきた超能力者に似てる

記念

>>1乙!
最高のSSだったぞww

乙は後日談の後に言わせてもらうが、これだけは言いたい。

このSSマジで書籍化orアニメ化してほしい。SSだけで終わるにはあまりにもったいない作品だよこれは。

本当は1時には寝てるつもりだったのに・・・。
ところで、ここまで挿絵とか無しって事ですか?

>>1
非常に面白かった

銃の下りがなあ、無理矢理感が否めない、どっから入手したの?

涼宮ハルヒの憂鬱(you撃つ)ってか

>>1乙記念カキコ
ブーン ワープでーループなーこの思いわー

後日談読んだら本気だす。

>>1
こんなに面白いと思ったSSははじめてだよ

乙です。感動した!もうこれ最終回でいいなw

誰かこの前のdat持ってない?

SSスレってめちゃくちゃな設定の台本書きばかりだから辟易してたんだよな

偶然開けて良かったよ!>>1

>>1

なにげに開いてみたら絶賛だな
読んでみるか

今年最後の良SSだな

>>1最高だな

鹿児島のたかしもみならえよな(笑)

>>1
乙でした

>>1

あなたすばらしい

これは記念パピコせざるを得ないな

中盤から終盤への怒濤の盛り上げ方は素晴らしかった!マジ乙!

ここまで>>1の自演

ゴメン
SS自体は楽しめたんだけどお前らの賛美レスには吐き気をおぼえた
ネタにしても書籍化してほしいとか頭沸いてるとしか思えん
イタい信者装ったアンチだとしたら釣りスキル高杉

>>1
乙、面白かったよ

これはすごい

>>1
>>1みたいな奴は実際その道進んだりしそうだな

これの小説、アニメを一切見た事無い俺も引き込まれたんだから
原作を知ってる奴らはさぞ楽しめたんだろうな

そんなことよりお姉ちゃんほしいよぉぉおおおおお!!!!!

>>1
ひたすら乙。後日談も楽しみにしてます。

今読みおわった

1乙
泣いてしまったよ
ここに出会えてよかった

乙です。
朝楽しみにしてます。

iPhoneから、
1乙

>>1乙 

くっそ泣いたわ!

いやほんと面白かった

たかしのスレの方が楽しかった

だがこれもイイ

まだ読んでないけど微笑とどっちがいい?

微笑

>>738
人によると思うけど・・・・
俺も微笑み
でもSSの中じゃ1,2を争う良作

昨日から、いったいどれだけおれの睡眠時間を奪っていけば気が済むんだ・・・
とりあえず、>>1お疲れ!!
後日談も楽しみにしてるわ

ハルヒ一巻しか持ってないけど全巻揃えようかな

微笑は比べちゃいけないものな希ガス

>>1乙!

すごすぎて何故か途中で勃起したわw
後日談も読ませてもらいます!

今読み終わった!
後日談にも期待

微笑ってそんな評価が高かったのか…なんか空気読めなくてごめんなさい。

いまから読まさせてもらいます。

微笑ってなんのコトか全くわかんないんだけどそんなに名作なん?調べりゃ出てくる?

記念パピコ

>>1
乙!!!感動した…が、
原作読んでおけばよかったとオモタ…

微笑みは綺麗に終わり過ぎだろ

長門が嫁Endはこじつけ

ずっと一緒にいるのははハルヒとキョン古泉の三人だけだろ

長門が残る訳ないだろ

大団円みたいにすりゃいいわけじゃない
なにもかも上手くいかないのが現実

何熱くなってんのw
きめえwwwww

>>1

やっと読み終わった…。大学でwktkしながら保守したのはこのSSが初めてだよ。

このSSに出会えてホントーに良かった!!!

ホントこれが最終回でいいよ
アニメ化しろ いやして下さい

微笑は明らかにおかしい

祭上げるような名作か?

>>753
それこそ感受性の違いだろ

微笑見てきた、どっちも面白いな
ssはあんま見ないんだがはまりそうだwww

ていうか>>1のSSとだと完璧にズレてるじゃん

そういえば微笑って三年前の次元断層やら地震の説明ついてなくね?

今読み終わった
ちょっと覗くつもりが全部読んでしまった…

>>1乙!感動した!
後日談を楽しみにして寝ます

別次元のハルヒが能力自覚してるやつが好きだ

ちゃんとお前らの反応も保存されてるまとめサイトって無いの?

涼宮ハルヒの〇〇

〇〇に入る小難しい漢字をキボン

終幕とかしか思いつかん

アメリカから

読みかけだけどかなり面白いぜ

>>762
IDパネェ

泣いた

>>1
良作だ……!

>>1おつ
感動しました。ハルヒSSで1番好きな作品です!
楽しい時間をありがとう!

>>1
あほな俺でも頑張って理解する気になるぐらい良かったよ
だから気づいてない伏線とかもあるかもなあ

やばすぎた

これ以上はないよ



ありがとう。

>>1

お疲れさま。


何だかんだと、一気に読ませて戴きました。
久しぶりに楽しませて貰いました。


自分的にタイトルを付けるならば、
『涼宮ハルヒの真実』かも?

>>1乙!
後日談楽しみにしてる!

今日学校なんだけど死ぬ。
>>1本当に乙

記念
乙。

やっと追いついた。
>>1のこと一万年と二千年前から愛してる

読みやすかった

途中描写時かけまんまだったけど、それを感じさせない表現力凄いなw
>>1よくやった

谷川さんVIPなんかで最終回晒しちゃっていいんすか?w

>>1
でもまだ気になる所が2つある

やっと読み終えたーーー!
ほんと物語の世界に引き込まれた。

キョンが異世界人に該当してたってことだね・・
綺麗にまとまっててすごくよかったよ1!

乙!

gnsk中 後日談期待してます。>>1一先ず乙した

たかし「俺。未来から来たって言ったら笑う?」

後日談はまだかしら?

すみません後二時間ほどかかってしまいます
なるべく早く帰ります!本当にすみません!

読み終えた、>>1
読んでて最高に楽しかった。ありがとう
いつか俺もこんなの書いてやるぜ

涼宮ハルヒの跳躍
涼宮ハルヒの真実
涼宮ハルヒの終焉
涼宮ハルヒの鎮魂

だめだおもいつかね

涼宮ハルヒの慟哭

いゃあ-おもしろかった

なにこれすごいおもしろかった
>>1乙ありがとう

後日談まだ?

涼宮ハルヒの発狂

これだ!!

記念カキコ。

   *、 *、    。*゚
   |+、 +、 *゚ ・゚
   ∩ *。 *。  +゚
(´・ω・)  +。 +。 ゚*
と  ノ  *゚ *゚  ・゚
`と、ノ ・゚ ・゚   +゚
  ∪ *゚ *゚    *
  +゚ +゚     +゚


 *-+。・+。-*。+。*
  \   。*゚
  ∩ *
  (・ω・`)

  。\  つ
  *  丶 _⊃
 +。  ∪   ☆
  ゚+。*。・+。-*。*゚

レス番が50もいかないうちから褒めちぎられてるところに少し笑ったw
俺の趣味には合わなかったけれど、とりあえず>>1乙。

この>>1はやっぱり谷川じゃね?

その後のことを少しだけ語ろう。

その昼何事もなかったかのようにピンピンした古泉とトイレに行った帰りの購買部で出会った。

「あなたには感謝すべきなんでしょうね」
いつかと同じセリフを同じ爽やかな笑顔で言う
「あの後世界は一瞬にして元戻り、僕も朝比奈さんも長門さんも何とか無事に元通り再生する事ができました。本当にあなたはよくやってくれましたよ。皮肉じゃありませんよ?ただ、その後に少し。一悶着ありましてね」

それは長門さんに聞いて下さい。では、と言いつつ、古泉は俺に手を振った

昼休みに顔を出した文芸部部室では、長門がいつもの特等席で本をよんでいた。

「あの後、アナタは世界を元通りにし、デバイスに組み込まれたプログラム通り未来へと返還された。が、しかしアナタがいなくなった事を悟った涼宮ハルヒはその15分後、再生さるたばかりの私のところへ訪れ。アナタを連れ返す方法を私から聞き出し実行した」

第一声がそれである。あの別れ際、長門が見せた表情は俺の見間違いだったのか?

後日談キタ━(゜∀゜≡゜∀゜)━!!

でもまぁ俺もそれが一番気になっていたんで、その後も長門と俺の一問一答がしばらく続いた。

要約するとこんな感じらしい

まず結論として。現在のハルヒは性格以外を見るならばそこらにいる普通の女の子とさして変わらなくなったらしい。

そして肝心なあの後。
神人が腕を振り下ろし旧校を叩き潰さんとしたまさにその時、俺が俺の中にある最後のエネルギーを使い世界を元通りにした。此処まではいい
が、その後ハルヒは俺が消えたと知るやいなや部室から満身創痍で長門の家まで走り、飛び込み、再生されたばかりの長門にぐちゃぐちゃな顔で、何とかするように頼み込んだらしい。
そしてここからが、毎度お馴染み長門のターンだ。

長門の中にはまだ願望実現を果たすだけのエネルギーがおよそ二回分残っていた。
長門の話によると、このエネルギーは全ての空間で絶対数が決まっており。
なので一回使ったエネルギーを、過去に戻ってやり直し。などは出来ないらしい。
よってあの時点でこの宇宙にそのエネルギーは長門の内にのみしか存在しなかった事になる。

だが、ここで問題発生。
長門自身は自分の内のそのエネルギーには関与できない。
クソったれな思念なんちゃらが、ハルヒに返しきれず長門の中に残留してしまったそのエネルギーと長門との接触をロックしちまったからだ。
そこで長門は懇願するハルヒを前にして、決意した。
ハルヒを自分のソースの中へとダイブさせハルヒに残留エネルギーを明け渡すと。
コレはなかなかの賭けだったみたいだ。
一歩ハルヒが間違えれば長門がバグっちまうし、そしたらハルヒもただじゃ済まない。
だが、ハルヒは見事エネルギーの抽出に成功。そのまま、一回分のエネルギーで俺にもう一度会いたいと。
そして、二回目の願いで俺と一緒に現代へと。そう願ってくれた。そのおかげで今俺はここでこうしていられる。

あぁちなみに後で分かったんだが。ハルヒの3つの願いが及ぼした効果は
一つ目はあの昼寝の10分延長。まぁなんとも間抜けで勿体無い…

そして先に三つ目を言うが、当然あの銃だ。
古泉の組織がその日、力の余波を検出した数は1つ。その日の撮影の時点では、まだピストルはただの玩具だった。
よって、あの日の夜。古泉は心配しなくていいですよと言ったが。
まさにその瞬間玩具のピストルは本物の銃へと変化していたって訳だ
重みの差で分かりそうなものだが、元々ある程度重いガスガンだったのが致命的だった…
という事は牛丼はホントにただの偶然。そういうことになる。まぁハルヒは茹で玉子がよかったって言ってしな。
本物に願ってたなら牛丼も茹で卵も一食単な筈だろう。

そして俺がどうしても思い付かなかった二つ目。
聞いてみて納得したし、そんな事かよ!と思ったが、仕方ない、だってコレはハルヒにしか分からん筈だ。
火曜の放課後、部室でメールについて話し長門と途中まで下校して…そこでその後、偶然、ハルヒに出くわした。
少なくとも俺はそう思っていた。が、どうやらコレは違うみたいで、ハルヒ曰わく。
「ちょ、丁度アイスが食べたくなって、あんたを見かけたら奢らせてやろうかしら。なんて思ってたら、あんたがアホ面さげて現れたのよ!」
らしい。
その後、別にあんたと会いたかった訳じゃないわよ!といつも通りの強情ぶりを見せてそっぽを向いた。
通りであの日、気分上々だった訳だ…

長門から大方の経過を聞いたその後、上級生の教室へ朝比奈さんの様子を見にいった。
元気な朝比奈さんを見た瞬間抱きしめたくなったのを、隣にいる鶴屋さんのおかげで抑えこむ事に成功し、その後の具合を聞いてみる。
が朝比奈さんに関しては撃たれた記憶さえあやふやみたいで、相変わらず鶴屋さんの隣でふゃんふにゃん言っていた。

そしてその後は俺達SOS団復活パーティーだ。
力が無くなろうがどうだろうがハルヒの性格は相変わらずで。パーティーと呼称されたそれはハルヒが俺達4人へ何で私に黙ってたのよ!と叱咤する所から始まり。
宥める古泉や怯える朝比奈さんにやれ超能力使えだやれ時をかけてみろだと、まるで猛獣使いのごとく強要しだすのを俺は横から見て微笑んで…
という訳にはいかなく。当然矛先は俺にも向いて。といか途中から俺にしか刺さっていなかったのだが、まぁその辺はよしとしよう。


なんたってアイツが笑ってるんだからな





さて。このままハッピーエンドでちゃんちゃんと閉幕したいところだが、そうも行かない。
俺にはまだ…そう、最後のひと仕事が残っていた。
なので、もう少し後の事を語ろう。

ほう

その後。
ハルヒに力が無くなった事と長門が言う情報フレアの真相が分かった事により、当然俺達の周りにもそれなりの変化が訪れた。
まず、古泉に関してはただのイケメンに成り下がった様子で。
「これからは普通の親友として仲良くしましょう」などと抜かしやがった
先ず普通の親友とはなんだ、それに俺がいつ親友になった!
機関や閉鎖空間に縛られることが無くなって爽やか度は日々上昇の一途を辿っている。
ただ俺は忘れない。あの日お前が開き直った事を。
蛇足だが事件後のゲームの強さといったら…やはり接待プレーだったのかコイツ。コイツから不信感は一生拭えそうにない

そして長門。
意外にも俺達の中でコイツが一番変化が少ない。
ハルヒから自立進化の可能性が無くなったからうんちゃらで、その思念なんちゃらに放棄もとい解放された長門は、どうやら自由を手に入れた事が分かっていないらしく。
今も今まで通り部室を開ければ大体先着していて指定位置で本を読んでる。
でもまぁ前に比べれば僅かだが感情を出すようにはなったかな。

んでハルヒだ。
コイツのまぁ説明不要なまでの奇天烈っぷりは現在も遺憾なく日々発揮され。
俺達を相変わらずブン回しながら練り歩いてる。
ついでに言うと俺達の関係もSOS団団長および団員から進む事もなく、普~通に毎日雑用としてこき使われている。

>>1が書き始めたとたんに黙るお前らにちょっと萌えた

で?

>>808
IDが萌えw

後日談マダァー?(・∀・)っ/旦⌒☆チンチン

朝比奈さんは!?

お前らwww急に黙ったwww
続きはやく

学校のせいでみれねえぇぇ
ちくしょうケータイで見るか…

>>相変わらず鶴屋さんの隣でふゃんふにゃん言っていた。

みくるの扱いが・・・

記念パピコ

たぶんニコニコにあがるだろうな
ニコ厨みてるー?

個人的に古泉は素でゲーム弱い方がよかったな

すみません>>1です猿の惑星にいました…
すみません今からバイトが…
猿らなきゃ全部投下できたのにorz

次投下したら10時の休憩にまた投下します

そして最後に朝比奈さん。
結論から言ってしまうと、彼女元いた未来へと帰っていってしまった。
ハルヒも別れ際わんわん泣いて引き止めたのだが、こればっかりは能力を持たないハルヒにはどうしようもない。朝比奈さんにも向こうで家族や大事な人がいるのだから。
ハルヒも最後は泣く泣く帰る事を了承し、土産にカエルの着ぐるみを大事そうに渡していた。
当の朝比奈さんも、顔をぐちゃぐちゃにしてそれを受け取ると、最後に俺達一人一人に手紙を渡して未来に帰っていった。


そう。この手紙に記してあった事が俺の最後のひと仕事のそれだった。

おい!せめて手紙の内容くらいあげろ

うおおお

続きwktk

このスレにリアルタイムで出会えた事に感謝。

うはwwwwリアルタイムかwww

今までに読んだSSで最高傑作だと、
確信を持って言える。作者乙!
谷川仕事しろ!でないとこれが最終回だ!!

あなたが神か

なにこの支援の多さ
今北産業

最後のお母さんが嫌だ
面白かったんだけど
便利キャラみたいなのが出てくると萎える

リアルタイム記念
やっとハルヒ最終回読めてよかった

>>825
ニコ厨氏ね

投下楽しみすぐる
待ちきれないジャマイカ

追いついた私怨

支援とか賛美レス大杉
ニコ厨どもはもう少し自重しろよ…
それか半年ROMれ

記念

良かったよ

感動した、乙

マジパネェ

携帯で追いついたー

おもしろい
感謝

面白かった


ただなんかここの雰囲気怖い…

気が付いたらこの時間
サボっちゃったよおい
どうしよう。

このスレを読むために、俺はパソコンを買ったのかもしれないw

支援

お前らいちいち大袈裟すぎるんだよ
だからニコ厨や中高生扱いされたりすんだよ


もうこのSSをハルヒ最終回にすべき

おもしろかった

長門さんはいつから治癒能力を失くしたんだ?

というのはやぼなんだろうな…

消失から

根源
解脱
帰郷
秘密
未来

これぐらいしか思いつかないな…

>>726に同意かな
確かに面白いけど、絶賛されるほどでもないし、気持ち悪い賛美をしている痛い信者が多すぎてな……
単純に面白かったよ、いいものを読ませていただいた。
>>1ありがとう

面白かったよー
>>1

休憩はやまりました!5分しかないので二つだけ
昼食休みに絶対終わります!
本当にすみません
次は12時半当たりを目安にお願いします
本当に申し訳ないです

「待ってました朝比奈さん」

夜の部室で俺は時間ピッタリに姿を表したその女性と挨拶を交わす

「今晩わキョンくん。久しぶり?かな。私はそうでも無いんだけどね」

舌をペロッと出してそうフフと笑っている女性は、そう朝比奈さん(大)だ
しかし急に頭を下げて
「ごめんなさい…ずっと連絡しなくって。私達の方もあの後、いろいろ…すっごく大変で…」

本当に申し訳なさそうに俯く朝比奈さん(大)に俺も、いやいや終わったことですしと定型句で返し、呼ばれた理由を訪ねる。

キター

「あの後私達も未来で例のアドレスの発信源を突き止める事に成功したの。
時間平面上のある一点だけなんですけどね。
それに長門さんみたいに突き詰めたところまでは分からなかったけど。
それでも過去の一瞬だけ、どの時代にいたのかまで特定したんです…」

「それって凄いじゃないですか」
そのハズなのだが朝比奈さんの顔はどうにも優れない

「実は…その後、先に相手の方から我々にコンタクトをとってきたんです…先手を打たれてしまいました…」

ん?そいつってガキの俺の事だよな?
朝比奈さんを困らしてんじゃねーぞ

「それでまた一体どうして俺が?」

ハムに載らなきゃそれでいい
埋まる前に書き上げてくれぃ

追い付いた!
キョンが異世界人で普通を望んだ為にハルヒが能力を貰ったって・・・
原作で普通に使える設定じゃね?

>>854
そこは結構前から噂されてる

このSSだと上手くまとめたけど谷川はなんか「と見せかけて」が好きそうだから最後は違うかも

おいついた!きねん

>>855
まぁ最後も糞も無い状況だがな・・・
ラノベ界の富樫だよ。

面白かった、乙

素晴らしいの一言です。
つーか谷川仕事しろ。

驚愕がでないのは編集部のせいだと思ってる

書き込んでおこう

新アニメが出てきて原作も
再開するかと思ったが
別にそんな事はなかったな

保守

やっと追いつた

おもしろいwktkして待ってる

携帯から支援

これを読んでて遅刻しそうなのは俺だけではないはず

驚愕早く書いて下さいよ!谷川先生

記念

面白かった!乙!続きが気になるw

記念カキコ

続きに期待
記念カキコ

なぜ俺はここにいる

wawawa

スレイヤーズ第三部
涼宮ハルヒの驚愕


どっちが先に出るかな

これは1000まで行きそうだな。
ところで…後日談て、いつから?

記念オッパッピー

そろそろレス控えた方がよろしいかと

記念オカコ

スレが埋まる勢いだが
おまいら後日談は読む気ないのか?

「その…その方があなたにどうしても会いたいと言っているんです…」
ほぅ…朝比奈さんをパシリにしたのか。あのガキ
まぁ朝比奈さん(小)に渡された手紙に長々と別れを惜しむ内容が書かれていた後。PSとして今から三日後の20時00に部室へ
なんて書いてあるのを見た時から、どうにかなることは予想してましたよ。

「そうですか…分かりました。俺も伝えたい事があるのでいいですよ」
そう言うと朝比奈さん(大)の顔はパァと明るくなり

「本当ですか?よかった…断られたらどうしようかと思ってました…別に既定事項ではなかったので…」
朝比奈さんの安心ぶりを見ると、アイツがワガママ言って困らしたのは明白だな。ここは一つ人生の先輩として説教してやらんとな

「それじゃあ…」
と朝比奈さんが俺に目を閉じるようジェスチャーで促す

「あんまり気持ち悪くならないようにお願いします…」
そう怯えて言った俺に
「ごめんねキョンくん」

とだけ呟くと。そいつはやっぱり突然やって来た。
例の立ち眩みの激しいバージョンだ
俺の脳みそをこねくり回して意識だけかっさらっていくと。じゃあな、あばよとさっさとどっかに行っちまいやがった。

意識が復活したとき、俺の体はやっぱり地平線と平行になっていて。
垂直に立ってあるはずの樹木が俺には横に見える。

「ここは…あれ?朝比奈さん?」

今までの経験上てっきりあの公園に出るもんだと思ってた俺は少々面を食らった。
そこは昼の学校。日付はよく分からん
俺は校庭の隅の雑木林に寝そべっていた。
朝比奈さんの姿が見えない…
まぁ用が済んだら迎えに来てくれるのかな
そんな事をまだ起ききらない頭でボーと考えていると不意に後から声をかけられた。
「おぉ本当に来たんだ」
まだギリギリ声変わりしてるかしてないかの子供の声だ

支援

「うん?」
声の具合から微妙に生意気感が漂っている。
セリフから察するに恐らくは…

「よう」
言ったのは俺だ

振り向いたそこには、ハルヒの記憶…いや、家にある何枚もの写真に写ってる少年がいた。

「悪いね呼び出しちって」
あぁお前が来るのが筋だろう。

「あぁお前が来るのが筋だろう」

別に遠慮する相手でもないので思ったこと言ってやる。

「いや、それは無理なんだ」
言ったのは俺じゃない。

「どういう事だ?」

「うーんなんて言えばいいかな。あの事件はどっちに転ぶのか、実を言うと俺にも分かんないんだよ」

うん?お前は自由に時間を行き来できるんじゃねーのか?

「うん。まぁある程度はね、大体一万年程度は行き来できた。任務にも必要だったしね。
今はもっと短い感覚だけど。
だからお前とハルヒがワゴンに引かれそうになるのも知ってたし。
でもあそこが俺が影響できる臨界点だったんだ。あれ以上はどうやっても関与できなかったんだよ。胸の大きなお姉さんも言ってなかった?」

うん?言ってる意味が分からん。お前にお前と呼ばれる筋合いはない。
それに朝比奈さんを胸の大きなお姉さんよばりとは!お前の未来の唯一のオアシスだぞ!

激しく支援

「まぁそんな難しい事はいい」
自分より4歳近くも年下にペラペラ自分が知らない事を喋られるのは予想以上にイラッとしたのでさっさと本題に入る事にした。

「で?なんでわざわざ朝比奈さんをパシリにしてまで俺を呼んだんだ?」

少年はちょっと照れる仕草を見せたかと思うと。
「いや…ち、ちゃんとアイツと上手くやってんのか気になってさ」

そう言ったっきり顔を赤くして下を向いちまった。
ふっ少し懲らしめてやろう
「アイツってのは誰か分からんなー」

照れるがいい。それも経験だ少年。まぁこの後、この事もなんもかんも全部忘れちまうんだろうがな。
すると少年は顔をパッとあげると平然に
「涼宮ハルヒだよ」

俺ってこんなに切り返え早かったか?

その後も地面に座って他愛のない話やちょっとばかし未来の話をしてやり。
そして、そろそろ学校も終わる頃になると

「…ふーんアイツってやっぱ変わってんだな…さて。それじゃあそろそろいくよ。この時代のアイツもちょっとからかってやりたいし」

そう言っておもむろに少年は腰をあげた。
んーと伸びをする少年はやっぱりまだまだ子供で。とてもそんな星を救う救世主だったとは思えない
そんな少年を見ながら俺はあの日長門に言われた事がどうしても気になって聞かずにはいられなかった。

保守

「…………やっぱり後悔してんのか?」

一瞬表情が曇って

「…まぁちょっとはね。でも…もう戻せないから…」

そう言うと続けて

「あのさ…」

「ん?」

「…家族とはうまくやれてる?」

そう言ってとても、まるでこっちが申し訳なくなるような切ない顔をした

「あぁ。安心しろ。母さんも父さんも本当の俺の親だよ。それにな、なかなか可愛い妹もいるんだぜ。毎朝デッカい声でお越しにくるのは少々こたえるけどな」

それだけ聞くと少し安心したのか

「そっか」

それだけ言ってまた顔を上げ向き直る。
学校の時計はそろそろ終業のチャイムが鳴る時間だ
「それじゃあ…バイバイ」

そう言って少年は背中を向けて旧校舎の方へと歩いていった…

あ。
ここで伝えなければいけない事があったのを思い出す



「おーい」


15m程離れた少年が振り返る


「あのなー。か…………」
ここで終業のチャイムが鳴るちくしょうタイミングが悪い

「あー?聞こえないよー!」


「あー!のー!なー!」


少年が耳をすませる











「母さんが風邪ひくなってよー!」

>>1
あと何レスぐらいだい?

その少年は一瞬目を見開いた後下唇をギュッと噛み今にも涙が溢れそうな顔で

「…う゛んわがった!」

それだけ言うと今度こそ旧校舎の方へ歩いて消えていった。


その背中を見ながら俺は心で一言。世界で一番ありふれた言葉を本当に一言だけ呟いた。






頑張れよ

寝かせてくれー
支援fromアメリカ

すんごい綺麗な風景で脳内アニメ化されてる。

今来た  記念カキコ
リアルタイムで良いもの見せてもらったw
>>1ありがとう

 

こんな作品にリアルタイムで出会えて感謝

その後、朝比奈さんを探して校門をウロウロする俺を最悪にもハルヒが発見するという、
もしかしたらパラドックス的なトラブルに発展するかもしれない危機に陥るが、しかしコレはいい機会かも知れないと思い。
返し忘れてずっと内ポッケに入っていた赤いカチューシャを返すついでに日頃思ってる事を言ってやった。
だって困るのはこの時代の俺であって俺じゃあないからな。
ハルヒは俺の言葉が嬉しかったのか恥ずかしかったのか
「ポ、ポニーテールぐらいできるわよ!」
と息巻いてどっかに行っちまった



ようやく朝比奈さんが迎えに来てくれて時空の狭間をさまよっている時に俺は思った。


遠い未来、惑星を崩壊させるのは人間で、ならば逆に考えればそれを防げるのも俺達人間だけなのではないだろうか?

それならば。
それならば自分が。
俺が僅かにでも出来る未来への償いは一体なんなのだろう?



なんて哲学的な事を考えながら目を覚ました俺の枕元には、いつもと変わらない朝がきているだけだった


fin

もうこれ本家でいいよw


そしてgood night!

>>894
米国とかいちいち言わなくていいから
あと寝たいんなら早く寝ろ
日本との時差はどれくらいですか?教えてください

SSに張り付いたのは初めてかもしれん
>>1楽しかったよありがとう


感動した
お前はもう谷川だ


楽しかった

本家以上の最終回をありがとう
そして心から乙

>>1665
13?
留学中の身なんで睡眠はとらんと

これは凄く面白かった。
>>1ありがとう

アメリカンは早く寝ろw

微笑とこれを混ぜたら、綺麗な最終回になる気がするが無理だな
>>1
面白かったよ

面白かった!

ありがとう!

連投申し訳ないが乙
谷川っぽくて本家の最終回でも読んでるみたいだった



感動した

>>1

完走おめでとう
面白かった ありがとう



おもしろかったよ!

超乙!
久しぶりにいいSSを読ませてもらった。

>>1
気づいたら大学サボってたけど後悔はしていない

>>1
面白かった

述べ3日
僕の単なる趣味にお付き合い下さいまして本当にありがとうございました
とても小説を書く語彙力で見苦しい点多々あったと思いますが。
最後までよんでくれた方
支援してくれた方
荒らさないでくれた方
本当にありがとうございました

今はただの学生ですが僕もいつかハルヒみたいな小説をかけたらいいなぁと日々思っております

途中あまりに褒められたので、どっかに釣りスレでも立ってんじゃないかと疑いましたがw
ですが素直に喜ばしていただきます

僕がここにいた証を付ける事をどうかお許し下さい
それではさようなら
本当にありがとうございました!

>>1
大作乙
久しぶりにいいSS読ませてもらったよ

>>1よ、あと涼宮ハルヒの○○をつけるなら何てしたい?

お疲れ
途中(80くらい)を今読んでるが落ちてるかと思って一回コメント残しに来たぜ
作家志望なのか?がんばれよ

面白かった。乙

>>918
それはきになるw

>>917 GJ!そのうちまた何か書いて下さい。

>>918
皆さんにお任せです
所詮盗作の二次創作なのですし…
あんまり偉そうには出来ませんから

>>1

ほんと乙!
続きが気になって学校休んじまったw

楽しませてくれてありがとう。

風邪ひくな。で泣いた

誤字率が少し気になったな

面白いけど、なんか既視感が…

子供のキョンは朴ロ美で

>>917
乙!

終わってすぐに聞くのもなんだけど、まとめサイトみたいなの作ってもいいですか・・・?

>>928
タイムリープって怖くね

記念ぱぴこ

こういう人がラノベの小説家になるんだろか
売れる売れないは別にして

>>1乙!
本当に面白かった!!

乙! ありがとう 楽しかったよ

乙です

おちんこ

>>1
ぷん太での絶賛の嵐が目に浮かぶ

まとめて載せて頂けるなんてコレ以上はありません

その時は誤字と行間の編集をお願いしますw
やっぱり電車の行き帰りチマチマ携帯で書くのはダメですねw

僕は酉だけで充分です
それでは本当にさようなら!
ありがとうございました!

>>1お疲れさまです

       / ̄\   >>884 ワゴンに引かれ・・・がこういう意味だと思った
       |     |
       \_/
         |
      / ̄ ̄ ̄ \ 
    /   ::\:::/::::\  
  /   <●>::::::<●> \   
  |     (__人__)    | 
  \     ` ⌒´   /   
     ̄(⌒`::::  ⌒ヽ       
      ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
       ヽー―'^ー-'
        〉    │
.    , -‐―‐- 、        ,. ‐-ー- 、
    /rシ/ニニヽヽ      ノ /    ヽ
   ハ芥.lノメ从从|゙t  .   ノハハハハハ !

    i l (| | ┃ ┃ i |      !|┬ ┬;iリ)!
   i从リ、 ー ノリl       ’ 、 - ,ノル´
     ⊂} |{H}l'ilつ  .     ⊂}゙|†'|´{つ
.     く_/_i_l_ゝ  .        i´T `i
.      (__八__)     .     〈_,八__〉








>>923
謙虚だなw
わかった、ありがとう

次回の先生の作品に期待してます

>>939
風邪引くなよ

お疲れ様!!
楽しかったよ!

まとめるとしたら
涼宮ハルヒの・・何にするんだ?

先生の作品が読めるのは2chだけ

面白かったぜ

>>1
良かったよ

記念ぱぴこー!!

涼宮ハルヒの発狂

これだ!

記念
乙でした!

>>1
次回作に期待

いちおつ!
おもしろかった!たくさんSSよんできたけどこんなにわくてかしたのははじめてだ!ばいといきたくない!

記念ぱぴこ

とりあえず勃起したと言っておこう

>>954>>1乙」の間違い

>>1

敢えてタイトルをつけるなら

涼宮ハルヒの真実

とかだな

おもしろかった長かったーよかった\(^o^)/

良いクオリティでした♪
楽しませてもらいました。お疲れさま♪

キョンが未来から来た、
ハルヒが真実を知り、キョンと一緒の未来を願った、
なによりスレタイに未来が入ってる。

これから

鈴宮ハルヒの未来

が、一番あってる気がするなぁ

>>959
鈴宮→涼宮w
すまそ

>>960
お前臭いよ

スイマセン何回もサヨナラしたのに…

なんか僕が言わないと逆に迷惑になりそうな雰囲気なので…
僕は率直に「真実」がしっくりくるかなって思いました
合わなすぎた場合はやっぱり皆さんにお任せします

便座に付いた歯磨き粉の臭いがする

>>960のことな

>>962
真実がやっぱりしっくりくるな

>>1乙ですた

SSとしては面白かったと思うけど原作最終回とかは言い過ぎじゃ
作風違うし設定も原作からすると不自然なところ多いし
細かいところだとビーム止められるなら銃も止められるだろとか

とりあえず記念

おつかれさま!
おもろかったよ!

ずっとROMってたけど、めちゃくちゃおもしろいSSをありがとー!

まだ読み切ってないけど>>1

涼宮ハルヒとキョン

寝れないですw
インフル休みでバイト終わったのにw寝ようと思ったのにw
カッコ良く去れない僕です

こうなったら最後までいます
とりあえず僕の中で分かる疑問点に答えます

>>967
あの時長門はその場にいませんでした
古泉と買い出しです

今から読むから埋まらないでくれよ

ハルヒが本物の銃使うとか言い出したときは駄目だこいつとおもったが最後まで読んだいちおつ

最初から、読ませて頂きました。
1乙です。

>>975
そこは自然な物を思いつかなかったので僕も悩んだんですが結局銃に落ち着きました

まとめ発見
http://blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1193140.html

産業でまとめてみる

合宿で間違い
ハルヒが種切れ
キョンの子供

とたんにいかがわしくなるマジック

改めて乙 面白かったよ
また次あれば見てみたいかも

SSだから細かいこと言わないけど、
三点リーダーと?、!とか気をつけよう

>>980
あぁ…
僕記号中毒でないと不安で

使わないで書ける人はやっぱり凄いと思います

>>1
ここまで読ませる読み物は久しぶりだった
本当にありがとう!

神だった!

>>1000 なら谷川復帰

乙!

全くなんて物を書いてくれやがったけしからん乙

神だった!乙!

よかったよ

>>978
まとめブログ早いなぁ・・・

ttp://kyon.spawn.jp/
今の所>>1の文抜粋しただけだけど、後でちゃんと作る予定
何か問題あったら言って下さい。

もっかい>>1乙!

>>1000ならみんな願望実現

>>1乙!
読みごたえあってあまりませんでした。
ありがとうございます。

おつかれさま!

1000

読んでる途中だが乙!

1000

感動した!って奴が気持ち悪すぎで嫌なSSになった

>>1 良作をありがとう。

  



・・・風邪ひくなよ

風邪ひくなよ

千げと 賛美きめえ

気持ち悪い

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