律「憂ちゃんくれ!」唯「ほいさ」(400)

~PARCO~

唯「お!うい~、福引きやってるよ!」

憂「一等は…シルバーウィークにシチリア島2泊3日の旅かあ…」

唯「シ、シチリア…!?オレンジ!ゴッドファーザー!ニューシネマパラディィィソ!!」

唯「シチリア行きたいっ!やろうやろう!」

憂「でも福引き券持ってないよ?」

唯「えーと…5000円以上の買物をすればもらえるみたいだね。…でも私5000円も持ってない…」

唯「…シチリア…行きたいなあ…」チラ

憂「う…。わ、わかった!私、何か買ってくるね!」タタッ

唯「グフフ…シチリア~…ぽっかぽか~♪」

憂「はぁ…はぁ…お姉ちゃん!買ってきたよ!レギンスとシャツで合計一万円だったから二回福引きできるよ!」

唯「おお!憂~太っ腹~」

憂「えへへ」

唯「すいませーん、店員さん!福引きやりたいです!」

店員「はいはい、ではこれをゆっくり回してください」

唯「よーし」

憂「お姉ちゃん頑張って!」

唯「でいやあー!」

ガラガラガラガラガラ

店員「ああっ!そんなに勢いよく回したら壊れますっ!!」

唯「うりゃあああああああ!!」

ガラガラガラガラガラガラガラガラ

コトン…

唯「白だっ!」

店員「洗剤セットですね」

唯「」

憂「お…お姉ちゃん!まだもう一回できるから頑張ろう?」

唯「…私、くじ運ないし」

憂「そ、そんな事ないよ」

唯「憂やって」

憂「え」

唯「そうだよ!憂は器用だからきっと一等くらいちゃちゃっと当てられるよ!憂が回して!」

憂「え…ええ~?」

唯「ほらっ!憂、頑張って!」

憂(う…)

唯「あー、シチリア楽しみだなあ…」キラキラ

憂(お姉ちゃん…こんなに目を輝かせて…)

憂(失敗したらガッカリするんだろうなあ…)

憂(お姉ちゃんの悲しむ顔…見たくないな…)

憂「…お姉ちゃん、私頑張るよっ」

唯「おおー!」

憂(お願い…当たって!)

憂「えいっ」

ガラガラガラガラガラ

店員「だからそんなふうに回さないでくださいってば!!」

憂「えいえい!」

ガラガラガラガラゴオオオオオオ

コト…

唯「あ、金色」

店員「で、出ました!一等賞です!」カランカランカラン

唯「…」

憂「…」

唯「う、憂…」

憂「お、お姉ちゃん…」

唯憂「やったあああああああ!!」だきっ

店員「おめでとうございます!シチリア島二泊三日の旅、三名様ご招待です!!」

唯「…さん…」

憂「…めい…?」

~平沢家~

唯「憂、本当にいいの?」

憂「うん。私はお留守番してるから、お姉ちゃんはお父さん達と一緒に行ってきて」

唯父「アハハハハハ」

唯母「ウフフフフフ」

唯「…憂と一緒に行きたいなあ…」

憂「ありがとうお姉ちゃん。でもお父さん達もすごく楽しみにしちゃってるから…」

唯「うい~…」

憂「お土産よろしくね」ニコッ

唯「…うん!立派な絨毯買ってきてあげるよ!!」

憂「もう、それはトルコだよお姉ちゃん」

唯「ありゃ~」

~音楽室~

唯「というわけでシルバーウィークは両親と、イタリアはシチリア島まで行くコトになりました」

律「憂ちゃんくれ!」

唯「ほいさ!りっちゃんにあげる!」

梓「ちょっと唯先輩…それじゃ憂が…」

澪「唯、自分の妹だろ?そんな事言ったら憂ちゃんが泣くぞ」

唯「違うよ~澪ちゃん。シルバーウィークの間だけだよ。憂一人でお留守番は可哀相だから、りっちゃんちでお世話になったほうが憂も楽しそうじゃん!」

やっと……たどり着いたぜ…

律「そりゃいいや!ウチも両親が昔の友人の葬儀で出払っちゃうんだ。憂ちゃんがいてくれれば助かるよ!」

唯「聡くんもいるから、賑やかになるね~。じゃ、今日憂にも言っておくよ」

梓「そんな勝手に決めちゃっていいんですか…」

律「よっしゃ!!いやあ~楽しみだなー!」

ガチャ

紬「遅くなってごめんなさーい!」

澪「お、ムギ」

紬「…何か今りっちゃんの楽しそうな声が聞こえたけど?」

律「うん!シルバーウィーク中に憂ちゃんがわたしんちに来るんだ!」

紬「!?」

紬(律憂…!私とした事が、今まで見落としていたわ…)

澪「私もシルバーウィーク中はヒマだから、ちょくちょく律んちに顔出すよ」

律「おう!来い来い!」

紬(くっ…私も家族旅行さえなければ…!今回はお父様も来るからさすがにキャンセルできないし…)ギリッ

梓「ムギ先輩?どうしたんですか?」

唯「ムギちゃーん、お菓子お菓子~!」

紬「あ、ご…ごめんなさい…。今日は赤福よ」

唯「おお!」

澪「なかなか渋いな」

律「うほー!こりゃおいしそうだっ」

~平沢家~

唯「というわけで、シルバーウィーク中は田井中憂ってことでひとつヨロシク」

憂「私はいいけど…お邪魔しちゃって迷惑じゃないかな?」

唯「だーいじょうぶだよ~。りっちゃんも憂の事はお気に入りだし!」

憂「うーん…わかったよお姉ちゃん。短い間だけど、律さんの妹になってくるね」

唯「あいあい」

シルバーウィーク初日

~平沢家~

ピンポーン

律「おっす唯!憂ちゃんをお迎えにあがりましたぜ!」

唯「あ、りっちゃん!ちょっと待っててね。私達も今から出発するから」

唯父「アハハハハハハ」

唯母「ウフフフフフフ」

律「…お前の両親、どうしたんだ?」

唯「イタリアに行くのが楽しみで、最近ずっとこんな感じなんだ~」

唯母「ウフフフフフ」

唯父「アハハハハハ」

唯「じゃあ私達はもう出発するね」

憂「うん。お姉ちゃん、ちゃんと着替えは持った?」

唯「もち!」

憂「歯ブラシとか…洗面用具は忘れてない?」

唯「大丈夫だよ~」

憂「それから向こうの食事が合わなかった時のために、胃薬もちゃんと持ってかないと」

唯「大丈夫だって~」

憂「パスポートもちゃんと持った?」

唯「持ったよ~」

憂「それから…それから…」

唯「大丈夫だって~。心配しすぎだよ~」

憂「…うん。お姉ちゃん、気をつけてね…?」

唯「あいあいさー!お土産期待しててね!ほんじゃ、いってきまーす」

憂「…」

憂「…」

憂「…」

憂(お姉ちゃん…)

律「あ…あのー…」

憂「あっ!ご、ごめんなさい!じゃあ私達も行きましょうか」

律「それにしても、本当に唯の事好きなんだな憂ちゃんは」てくてく

憂「えへへ…」てくてく

憂「あっ…で、でも今は私、律さんの妹ですから!」てくてく

律「あはは…まあ無理しなくていいからさ」てくてく

憂「…はい」てくてく

田井中家

律「着いた!ここが私んちだよ」

憂(このあばら家が…)

憂「…立派なお家ですね」

律「いやあ…今時引き戸だからなあ…。唯んちに比べたら全然だよ」

律「ま、とりあえずあがっちゃってよ」

ガラガラ

律「ただいまー」

憂「お邪魔します」

律「…ちょっとちょっと憂ちゃん」

憂「はい?」

律「三日間は憂ちゃんの家なんだからさ」

憂「あ…」

憂「た…ただいま///」

律「ヘヘヘ…。あと敬語も大変だろ?ウチにいる時は遠慮なくタメ語でいいから!」

憂「わかりました…じゃなくて…わ、わかったよ!」

律「うんうん。…あ、そうだ。おーい聡!」

聡憂じゃないの

ドタドタ

聡「なーに?姉ちゃん」

律「この子、憂ちゃんな!今日から三日間、お前の姉ちゃんだから」

聡「…は?」

憂「よろしくね聡くん」

聡「へっ?あ、よ…よろしく…///」

律「なに照れてんだお前」

聡「て、照れてないっつの!///」

律「憂ちゃんに手を出したら承知しないぞー?」ニヤニヤ

聡「ははは…ナニヲイッテルノヤラ…///」

憂「…ぷっ」

律「ん?どしたの憂ちゃん?」

憂「…賑やかそうですね。お姉ちゃん、今日からよろしくね!」

律(お姉ちゃん)ピク

律(……悪くないな///)

ピコピコ

律「うがっ!また負けた!憂ちゃん強すぎ!」

憂「お姉ちゃん、攻撃だけじゃなくてちゃんと防御もしないと」

律(お姉ちゃん)ピク

律「ふへへ…///」

憂「…?お姉ちゃん?」

律「いや、ははは、なんでもないよん!…あ、お腹空いてきたし、何か食べようぜ!」

憂「そうだね。もうお昼だし…お姉ちゃん、何食べたい?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「そ、そうだなあ…パスタがいいな」

憂「うん!じゃあ今から作るからちょっと待っててね」

律(…ゴクリ)

>>37
その瞬間このスレが自立自爆を提訴する様プログラムしておいたよ

憂(えーと…この材料だと…キノコとスモークチキンを使って…と)

律「…」ジー←物陰から覗いてる

律(憂ちゃん…エプロン似合うなあ…)

律(台所に立つ姿がサマになってるぜ…)

律(…)ジー

聡(…)ジー

律(…ん?)

聡(…憂さん…かわいいな…)ジー

律「おい」

聡(…三日間も一緒に…。フフ…フフフフ…)ジー

律「おい聡」

聡(憂さん…いや、憂姉…か…フフ…)

律「聡、お前なに覗いてんだよ」

聡「うわっ!?ね、姉ちゃん!?」

憂「え?私?」

聡「あ、いや、憂さんじゃなくて…っておわああああああああああ!!?」ドタタタタタスタコラサー

憂「聡くん、どうしたんだろう?」

律「あ…ああ、アイツちょっと変なんだよ」

憂「?」

律「それより、いいニオイだね。なに作ってんの?」

憂「あ、これはキノコとスモークチキンのクリームソースパスタだよお姉ちゃん」

律(お姉ちゃん)ピク

律「ふふふ…///」

憂「??」

憂「あとはパセポンかけて…と」パッパッ

憂「お姉ちゃん、できたよ」

律(お姉ちゃん)ピク

律「うおっ!こりゃうまそう!んー…いいニオイだ」スホォォォゥ…

憂「聡くんも呼んでくるね」

憂「聡くーん、ご飯できたよー」

書き溜めが尽きた…
ラストまでの流れは頭の中にあるので、ちまちま書いていきます
さーせん

聡「…」

憂「聡くーん?」

聡(さっきみたいなシマリの無い顔じゃダメだ…)

聡(もっと渋い顔で…!)

憂「聡くーん!冷めちゃうよー?」

聡「やあ、憂姉。お待たせしてしまったようだね」

憂「もう、早く食べないとパスタ伸びちゃうよ(ういねえ…?)」

聡「これはこれは…美味しそうなパスタですな。はっはっは」

律「…」ゴツン

聡「アイテーッ!な、何すんだよ姉ちゃん!?」

律「あ、いや、なんとなく…」

律「それじゃ、いただきまーす」パク

聡「いただきます」パク

律「む…こ、こいつはうめえ!チキンの香ばしさと、キノコの上品な香りが見事にマッチしてる!!」

聡「ああ…ガーリックオイルとオリーブオイルのバランスも絶妙だ!」

律「パスタが喉を通った後に口全体に広がるこの風味は…『あさり』か!!あさりのスープを使ったのか!!」

聡「自身は主張することなく、海の幸あさりが母親の様にパスタ全体を包んでいる…。ああ!地中海よ今日もありがとう!!」

憂「…ふふっ」

律「ん?どうしたの?」

憂「えへへ。二人ともそっくりだなあと思って」

律「んな…」

聡「ちょ…」

律聡「どこがーっ!?」

律聡「…あ…」

憂「ふふっ」

律「いやーそれにしてもうまいな」ズルズル

聡「うん。誰かさんとは大違いだ」ズルズル

律「なにい?もう映画連れてってやんねーぞ?」ズルズル

聡「ね、姉ちゃん…それはご勘弁を…」ズルズル

律(…同じ「姉」の呼び方ひとつでも、こいつと憂ちゃんじゃ雲泥の差だなあ…)

憂「お口にあったみたいで良かった!ウチのお姉ちゃんもコレ大好きなんだよー」

憂(お姉ちゃん…今頃どうしてるのかなあ…)


~飛行機内~

唯「うおー!海だあああ!雲だあああ!」

唯父「アハハハハハ」

唯母「ウフフフフフ」

唯「あ、スチュワーデスさん!ドリンクおかわりください!」

唯「お父さん達はなんか飲む?」

唯父「アハハハハハハ」

唯母「ウフフフフフフ」

唯「コーラとジンジャーエールだね?スッチーさんお願いしマース!」

スッチー「かしこまりました」

唯「ふはー…エコノミーってのは素晴らしい!!」

~田井中家~

律「ごちそうさまー」

聡「ごちそうさま!」

憂「お粗末様でした。洗い物は私がしておくから、お姉ちゃん達はゆっくりしてていいよ」

律(お姉ちゃん)ピク

聡「あいや、憂姉!ソレガシも洗い物を手伝わせていただこう」

律「あっ!ずるいぞ!私が姉なんだから、私が手伝う!!」

聡「なんだよ!弟が手伝ったっていいだろ!!デコ星人は引っ込んでてくれよ!!」

律「なんだとっ!この!くらえ!ギョーンギョーン」

聡「うわ!それはこっちが使う武器だろ!」

律聡「ギャーギャー」ドタバタ

憂「もう、台所で遊んだら危ないよ?洗い物は私一人で大丈夫だから、テレビでも見ててね」

律聡「…はーい…」

憂「ふう、これで終わりっと」キュッ

律「憂ちゃーん、終わったあ?」

憂「あ、お姉ちゃん。終わったよー」

律(お姉ちゃん)ピク

聡「憂姉!一緒にスマブラやろうぜ!!」

律「…」ゴツン

聡「アイテーッ」

律「憂ちゃん、こいつはほっといて私の部屋行こうぜー」

憂「うん!どんな部屋なんだろうなあ…」

憂「聡くん、ごめんね?」ヒソヒソ

聡「!!」

聡「ハハハ、いえ、女性同士積もる話もありましょう、ええ。どうぞごゆるりと」

憂「ふふ」

律「おーい憂ちゃーん!」

憂「あっ、今行くよー!」

律「ここが私の部屋だっ!!」

憂(うわあ…なんていうか…普通…)

憂「お姉ちゃん、意外とキレイな部屋なんだね」

律(お姉ちゃん)ピク

律「意外とってなんだよこのー」ウリウリ

憂「いたた…もー、お姉ちゃん痛いよー」

律(お姉ちゃん)ピク

憂「…あっ、これドラムスティック?」

律「ん?ああ、そうだよ。そういや憂ちゃんはギター弾けるんだったよね」

憂「うん。ちょっとだけ」

律「そーだ!放課後ティータイム田井中律のサイドプロジェクトって事で、一緒にユニット組もうよ!」

憂「え?でもギターとドラムだけで大丈夫かなあ…」

律「ふっふっふ。ホワイトストライプスっていう姉弟デュオがいてね。この二人はドラムとギターだけで、グラミー賞まで上り詰めてるんだよ!」

憂「へえ!じゃあ…ちょっとだけやってみようかな」

律「うむ!…まあウチにいる間、ゲームばっかしててもつまんないしね、暇つぶし程度に合わせてみようよ」

憂「うん!じゃあウチからお姉ちゃんのギー太持って来るね!」

律(お姉ちゃ…あ、唯のことか)

~飛行機内~

唯「飛行機飽きた…」

唯父「アハハハハハハ…」

唯母「ウフフフフフフ…」

唯「早くシチリアに着かないかなー…」

唯「…」

唯「ZZZ…」

~田井中家~

憂「持ってきたよー」

律「はやっ!…よーし、早速なんかあわせてみようぜ!」

憂「でも私、軽音部の曲しかわからないよ?」

律「あ、そっか。ホワイトストライプスのSeven Nation Armyって曲の楽譜ならあるんだけど…。ほら」

憂「えーと…ここはこうで…ここでミュートして…うん!これなら弾けそうだよ!」

律「え」

憂「早速やってみよう?」

律「お…おう…」

~音楽室~

律(まさか本当にやることになるとは…部室のカギ持ってて良かった…)

憂「お姉ちゃん、準備オッケーだよ」

律「よーし!やるか!ワンツースリーフォー!」

ベンベベベベベンベン♪

憂「アムゴナファイエムオーフ♪」

律「!!?」

ジャカジャン♪

律(歌まで完璧に…楽譜を一回読んだだけで…)

憂「ふう…ちゃんと出来てたかな?」

律「…す、すごいよ憂ちゃん!」

憂(マサル…?)

律「いやー、はははは!こりゃあマジで二人で組むのもアリかもなー!」

憂「そんなに良かったかなあ?」

律「ああ!サイッコーだよ!よっしゃ、もっかいやろうぜ!!」

ジャカジャーン♪

憂「じゃーん…っと」

律「今のすごく良かったよ憂ちゃん!」

憂「えへへ…。あ、もうこんな時間…!お姉ちゃん、今日はもう帰ろう?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「あ、いけね。夢中になってた…。そだね、お腹も空いたし、今日は帰ろうか」

~田井中家~

聡「…」

聡「…」

聡「…」

聡「あ、もしもし鈴木?…いや、用ってわけじゃないんだけどさ…」

聡「うん…いや…俺ってこの世に必要ないのかなって…」ぐすっ

聡「はは……どうしちゃったのかな俺…」ポロポロ

律『ただいまー!』

憂『お邪魔し…ただいまー!』

聡「!!」

聡(帰ってきた!!)

聡「ん?もしもし…なんだよ鈴木、何の用だ」

聡「ああ?わけわかんねーだと?それはこっちのセリフだバカヤロウ!!」

ピッ

聡「二人ともおかえりー!!」

憂「」スッ…

ジブリッ

聡「はやおー!!」

ドサッ―


聡「」ピクピク

・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

律「さーて、テレビも見終わったし、もうお風呂入って寝るかあ」

憂「あ、私お風呂洗ってくるね」

聡「お風呂…ゴクリ」

律「お風呂…ゴクリ」

憂「…?」

律「そ、そうだ憂ちゃん!一緒にお風呂入ろうぜ!」

聡(しまった!先手を取られたっ!!)

憂「……え?」

憂「もう、何言ってるのお姉ちゃん。お風呂くらい一人で入れるでしょ?」

律(お姉ちゃん)ピク

聡「そうそう!高校生なんだからさ!俺はまだ中学生だし、憂姉、俺と一緒に…」

憂「聡くん、温泉や銭湯でも女湯に入れるのは小学生までだよ」

聡「で、でもキョーダイだし…」

憂「キョーダイでもダメだよ。恥ずかしいでしょ?」

聡(ぐっ…正論すぎて反撃できねえ…)

憂「お風呂沸いたら教えるね」タタッ

律聡「」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・・

聡「憂姉、あがったよー」

憂「うん、じゃあ私入るね」

律「聡、ノゾキなんてしたらぶっ飛ばすぞ」

聡「ははは、この紳士をつかまえてノゾキとな?そのようなゲスな行為をワタクシがするだろうか?否!するわけがない」

憂「じゃ、ちょっといってきまーす」タタタ

聡(ククク…)

聡(ノゾキなんてのは三流のすること!)

聡(その程度の発想しかできないとは…三流にふさわしいおめでたい脳みそだぜ姉ちゃん…)

聡(風呂のイスには俺のデオキシリボ核酸をたっぷり放出しておいた!)

聡(そこに座った憂姉の桃尻にこう…ぺちょっ…ってな寸法さ!フハハハハハ)


~風呂場~

憂「…」

憂(イスにリンスが…?もう、聡くんたらイタズラしちゃって。流しておこう)

ジャアアアー

ちゃぽーん…

憂「ふう…」

憂(私、ちゃんと律さんの妹やれてるかな…?)

憂(残り二日かあ…)

憂(お姉ちゃん、今頃はシチリアにいるのかなあ…)


~シチリア~

唯「青い海!白い雲!市場!フルーツ!」

唯父「アハッアハハハハハハハハ☆」

唯母「ウフッウフフフフフフフフ♪」

唯「時差ボケはノノノン!シチリアさいこおおおお!!!」

唯「よーし!泳ぐぞおおお」ジャバーン

~田井中家~

憂「あがったよー」

聡「お…おかえり…」ドキドキ

憂「聡くん、イタズラしちゃダメだよ。流しておいたけど、リンスの無駄遣いになっちゃうんだから」

聡(な!!?)

律「ほーう?リンスねえ…聡くうーん、キミは一体何をしていたのかな…?」

聡「ヒイー!」

律「憂ちゃんにセクハラかますたあ、いい度胸じゃねえかコラア!!」

聡「ね、姉ちゃんだってさっきノゾキに…アイテーッ!!痛い痛い!前髪引っ張らないで!姉ちゃんみたいになっちゃう!」

律「この変態がっ!!どこまでがデコかわからないくらいハゲにしてやるからな!!!」

憂「ふ、二人ともどうしたの?喧嘩は良くないよ…」

律「うぐ…憂ちゃん…」ピタ

聡「ひい…ひい…。っこのデコ!黄色カチューシャ!サリエリ!!」

律「こいつ!まだ言うか!!」

聡「ヒイー!」

憂「お姉ちゃんっ」

律(お姉ちゃん)ピク

憂「暴力は良くないよ。聡くんもそんな言い方しちゃダメだよ」

律「う…」

聡「あう…」

律聡「ごめんなさい…」

憂「うん!じゃ、もう遅いし今日は寝よう?」ニコニコ

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・

聡「なーんで姉ちゃんの部屋で寝るかなあ…」

憂「私女の子だし、聡くんは男の子でしょ?」

律「そうそう!お前は一人で寝てな。言っとくけどカギ閉めとくから、侵入しようったってムダだからな」

聡「むぐ…」

律「さ、行こうか憂ちゃん」

憂「うん!」

ちなみに律は聡の前にフロ入ったって設定です

~律の部屋~

律「あれれー?しまったあーそういえばフトンがないやあー」棒読み

憂「え?」

律「これは一緒にベッドで寝るしかないなあーこまったなあー」棒読み

憂「うん。いいよ」

律「……へ?いいの?」

憂「私は平気だけど…お姉ちゃんはイヤなの?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「いえ!全然!よろしくお願いします!」

律(…まさか唯の奴、頻繁に憂ちゃんと一緒に寝てるのか?だから憂ちゃんは抵抗がないのか…)

憂「どうしたの?」

律「え?あ、ああ…よし、それじゃあ気合入れて寝るとしよう!」

憂(寝るのに気合入れるの…?)

律(クソー…唯の奴、うらやましすぎるぞ…)

~聡の部屋~

聡「くそ…何か話してるのは聞こえるけど、ちゃんと聞き取れない…」

聡「はあ…」

聡「寂しい…」

聡「鈴木に電話しよう…」

ピポパ

聡「……」

聡「…」

聡「…着拒されてる…」

律「12センチCDを聴きまくって8センチCDにした後にでる粉を詰めた瓶の正式名称ってなに?」

憂「これまでは分からなかった、…でも今は分かる気がする」

~律の部屋~

憂「よいしょ…っと」パサッ

律「!!」

律(髪下ろすと、すげー色っぽくなるなあ…)

律(唯そっくりなはずなのに…この差は何だろう…)

憂「じゃ、おやすみお姉ちゃん」

律(お姉ちゃん)ピク

律「う、うん。おやすみ…」ドキドキ

律(…)

律(…)

律(ああああ!寝れねえええええ!!!!)



憂(お姉ちゃん…海で溺れたりしてないかな…)

~シチリア~

唯「うわーい!ホテルすごーい!」

唯父「アハッアハハアハハハハハハハハ」

唯母「ウフッウフフウフフフフフフフフ」

唯「大理石!水瓶!!ホテルマン!!」

ホテルマン「オニモツヲオモチイタシマス」

唯「おおー!ニポンゴ喋ってる!ほい、チップ!!」

ホテルマン「Grazie mille」

唯「うおー!イタリア語!何言ってるかわからん!!あはははははー!!!」

~翌日~

律「うーん…憂ちゅわーん…むにゃむにゃ…」

律「…はっ」

律「ん?朝か…。あれ?憂ちゃんがいない…」

澪「やっと起きたか。それに朝じゃないぞ。もう昼だ」

律「おわっ!?澪!何やってんだよ!!」

澪「シルバーウィーク中に遊びに来るって言っただろ」

律「…そうだっけ?あ…憂ちゃんは?」

澪「憂ちゃんならさっきまで下で掃除してたよ。今頃は聡とゲームでもしてるんじゃないか?」

律「!!!」

澪「まったく、あんまり憂ちゃんをこき使うなよ?」

律「くそっ!!先を越された!!!」ガバッ

澪「え…ちょっと律…?」

律「こうしちゃいられない!早く着替えて私も混ざらないと!!」イソイソ

澪「おいおい…何をそんなにあわてて…」

律「悪い澪!ちょっと待ってて!」ダダッ

澪「え…ええ?」

澪「…」

澪「…」ポツーン

聡「うが!また負けた!憂姉、チートすぎるよー」

憂「チートなんて使ってないよ?」

聡「違うよ。憂姉自体がもはやチートだよ」

憂「??」

バンッ

律「私もゲームするっ!!」

憂「あ、お姉ちゃんおはよう」

律(お姉ちゃん)ピク

聡「姉ちゃん、おはよう」ニヤニヤ

律(くっ…聡のヤロー、どや顔しやがって…!)

憂「あれ?澪さんは?」

律「ああ、澪なら部屋にいるけど」

憂「もう…ダメだよ、お客さんなんだからそんなふうに扱ったら…」

律「え?いや…でも私は憂ちゃんとゲームを…」

憂「うーん…ゲームの前に、学校の宿題やらなくていいの?」

律「あ…そーいや連休だから山のように宿題出されたんだった…」

憂「じゃあ澪さんと一緒に宿題しないとね」

律「で…でも聡は!?聡はしなくていいのかよ!!」

憂「聡くんはさっき私と一緒にやったよ?」

聡「ふふん」ニヤニヤ

律「ぐ…!わかったよ…澪と一緒に宿題してくる…」

~律の部屋~

律「はあ…」

澪「あ…律…。ゲームはもういいのか?」

律「憂ちゃんに叱られちゃったよ。澪をほっとくのは良くないし、宿題もしろってさ」

澪「お母さんみたいだな…」

律「つーことだからさ、宿題教えてくれよ澪」

澪「やれやれ…仕方ないな」

澪(よ…良かった…うう…)

聡「そうだ、もっと楽しいゲームがあるんだ!いっしょにやろうよ!!」

憂「え?どんなゲーム?」

聡「二人ともすっごく気持ちよくなれるんだよ・・・ふふ・・ぐふふ・・
  うへへへへへ・・・・・!!」

この後どんなゲームをしたかはご想像にお任せします

~一時間後~

律「よし!今日はこのへんにしておこう!」

澪「そうだな。毎日これくらいのペースでやれば終わりそうだ」

律「よーし!憂ちゃんと遊ぶぞー!じゃあな澪!!」

澪「へ…?」

律「私は憂ちゃんと遊ぶから、澪はもう帰っていいよ?」

澪「り…律…」じわっ

律「あ…わ、わかったよ…。澪も一緒!な?」

澪「うう…」

律「早速下に行こうぜ」

澪「うん…」

律「う~い~ちゃん!!宿題終わっ……あれ?」

澪「…いないな」

律「聡もいない…ど、どういう事だ!?」

澪「あ…置手紙があるよ。ほら、コレ」

律「見せてっ!なになに…?」


『ちょっと聡くんと映画を観て来ます

 夕方には戻ると思うので、

 冷蔵庫にお昼ご飯の作り置きが入ってるから食べてください

 憂』

澪「へー。聡はホントに映画好きだな」

律「あっ…んの…ヤロオオオオオオオオ…!!」ぐしゃ

澪「お、おい…置手紙を握りつぶすなよ…」

律「澪!追いかけるぞ!!」

澪「え…」

律「聡が知ってる映画館は1ヶ所だけだ!!あのスケコマシに憂ちゃんは汚させない!!!」

澪「いくら聡でもそんな事は…」

律「行くぞ澪っ!!」ダダダダダッ

澪「わ、わかったよ…ちょっと待って律!」タタタ

~街中~

聡「ふははははは」

憂「もう、聡くんさっきから笑ってばっかりだよ」

聡「いやはやこれは失敬なすった。憂姉と出かけるのが楽しくてつい…」

聡(姉ちゃんの邪魔もないしね…ぬふふ…)

憂「ところで何の映画観るの?」

聡「はい。ニューシネマパラダイスという映画の復刻版が上映されてるらしいので、それを観ようかと」

憂「へえー」

憂(そういえばお姉ちゃんも好きだったな、あの映画…)

聡「あ、ここです。この映画館です!」

憂「じゃあ早速入ろう」

律「はあ、はあ、はあ」タッタッタッタ

澪「ちょ…律…速いって…はあ、はあ…」タタタタ

律「はあ、はあ…着いた!!」

澪「ふう…。二人とも見当たらないな…」

律「くっそオオオオ…!もう中に入った後だったか!」

澪「どうするんだ?何の映画かわからなかったら探しようがないぞ?」

律「すいません、店員さん。今やってる全部の映画のチケットください」

澪「うおおおおおおい!!?」

憂「そろそろ始まるね」

聡「憂姉、ポップコーンをどうぞ」

憂「ありがとう」ニコ

聡「ニヘ」

聡「あ、始まった」

チャーラーラララーラーラーララーラ♪

律「クソッ!!ここか!?」

澪「お…おい律…他のお客さんの迷惑になるぞ…」

憂(きれいな音楽だなあ…)ウットリ

聡(ウットリしている憂姉の顔…たまらん…)ウットリ

聡(ここは…手を握ってしまってもいいのではないだろうか?)

聡(よし…頑張れ俺!いけ!いってしまえええええ!!)

「聡くん、手…握りたいの?」

聡「!!」

「いいよ…」

聡「!!?…は、はひ!じゃ、じゃあちょいと失礼して…」

聡(でいやああああ!)

にぎっ

聡(うおしゃあああああおらああああ)

聡(ここまで来たらもうアレだ!キッスだ!映画はジジイとガキがくっちゃべってるシーンだけど、キッスしちゃおう!!)

スッ…

聡(まずは髪をなでて…。ああ、憂姉の髪…)

さわさわ

ツルツル

聡(ふふ…すごくツルツルして気持ちいい…)

聡(………ツルツル?)

聡「……」チラ

律「聡くーん…キミはなぁーにをしているのかなあ?」

聡「」

律「こ……っんの思春期野郎!!憂ちゃんに手を出そうなんて100億年はええんだよっ!!!!」

聡「ヒイー!」

聡(げええええええ!じゃあさっきの声も姉ちゃんかよ!!!)

聡「ああああああ!姉ちゃんのデコ触っちまった!!えんがちょー!!」

律「なッ…!てめえええええ!!!」

澪「落ち着け律!私は律のおデコならいくらでも触れる!!むしろ触りたい!!!!」

憂「あ…あの…映画館だから静かにしないと…」

~街中~

澪「結局追い出されちゃったな…」

聡「姉ちゃんのせいだぞ!!あんなイタズラするから!!!」

律「お前が憂ちゃんに淫らな行為に及ぼうとするからだ!!」

憂「…澪さん、すいません…。私のお姉ちゃんと弟が…」

澪「え?あ、ああ…いいよ別に…」

澪(あ…律の妹って設定なんだ?頑張るなぁ、この子…)

澪「そう言えば、今頃唯はシチリアか」

律「そういや、さっきの映画もシチリアが舞台だったな」

憂(お姉ちゃん…変なイタリア人に絡まれてないかなあ…)


~シチリア~

唯「おおー!大道芸人だあ!!」

芸人「Fai tu?」スッ

唯「え?タンバリン?わーい!私こーゆーカスタネットちっくなのは得意だよ!」

唯「うんたん♪うんたん♪あみーごー!あもーれー!あははははははー!!」シャンシャン

唯父「アハハハハハハハハハ」

唯母「ウフフフフフフフフフ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・
・・

~田井中家~

澪「じゃあ、もう夜中だし、私はそろそろ帰るよ」

律「おう、じゃーなー」

憂「気をつけて帰ってくださいね」

澪「うん。憂ちゃんもまたね。お夕飯ごちそうさまー!」

ガラガラ

ピシャン


律「…さてと、風呂入って寝るか」

~律の部屋~

憂「お風呂あがったよー」

律「おっし、じゃあ寝るかあ!ふふふ…」

憂「あの…聡くんの姿が見当たらないけど…」

律「ああ、あいつがいると話が進まないから、鈴木くんの家に行くように言っておいた」

憂「お、お姉ちゃん…さすがに可哀想なんじゃ…」

律(お姉ちゃん)ピク



~鈴木家前~

聡「なあ鈴木…俺が悪いことしたなら謝るよ…」

聡「頼むから開けてくれ…鈴木ぃ~…」グスッ

まだ話の半分くらいしか進んでないのに、体力の限界が…
聡のせいです
つーわけで寝ます。すまん。昼くらいに再開します

~律の部屋~

憂「じゃあ寝よっか、お姉ちゃん」

律(お姉ちゃん)ピク

律「よしきた!寝るぞー!!」

律(…つーか、唯の旅行は2泊3日だから…そうか…憂ちゃんと寝るのは今日が最後か…)

律(…思い出を作らないと…な)ギラギラ

憂(お姉ちゃん…お土産何買ってきてくれるんだろう…?)

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・

律「…」ドキドキ

憂「スウ…スウ…」

律(憂ちゃんの顔がこんな近くに…)ドックンドックン

律(わ…私、そーいう趣味は無いハズなんだけどな…)ドッキョンドッキョン

律(く、クチビル柔らかそー…)ドッコンドッコン

律(ス…スキンシップ…そう!姉妹のスキンシップだからゼンゼーンシゼンダヨネ?)ドキュンドキュン

律(……)ドコドコドコドコドコドコ

律(……)

律(…)

律(し…ちゃおっかな…キ、キキキキキス…)

律(…)スー…

律(後3センチ…)ススス

律(あとニセンチ…!)ススス

律(あ…あといっせんち…!!!)ドキドキドキドキドキドキ

憂「…」パチッ

律「…」

律「ふおっ!!?」

律「あ…あああああ…い、いや、これはその…!」あたふた

憂「ん…お姉ちゃん…眠れないの?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「へ?あ、ああ…そう!眠れないんだ!目が冴えちゃってなー…アハハ…」

律(憂ちゃん、と…吐息がかかってるよ///)

憂「やっぱり聡くんが心配なんだね」

律「え?聡?」

憂「二人とも仲良さそうだったし…」

律「…まあ…仲悪いってわけじゃないけど…」

憂「じゃあ、一緒に聡くんを連れ戻しに行こう?」

律「ええ~…?」

憂「可哀想だよ…いきなり締め出したりしたら。ね?行こう、お姉ちゃん」

律(お姉ちゃん)ピク

律「…わかったよ…。行こう、憂ちゃん…」

憂「うん!」ニコ

憂「じゃあ急いで着替えなきゃ!」いそいそ

律(生着替え!!…じゃなくて私も着替えなきゃ…)

律「…」

律「…ん?」

律「憂ちゃん、その腕の赤いポツポツ、どうしたの?」

憂「え?」

律「なんかちっちゃく赤いのが点々と…」

憂「これ?これはお料理する人によく出来るんだけど…ほら、油がちょっとハネた時に」

律「ああー…なるほど」

憂「でも痛いってわけじゃないから大丈夫だよ」

律「ふーん…」

憂「さっ!いこうお姉ちゃん!」

律(お姉ちゃん)ピク

律「お、おう。さっさと聡連れてきて寝ないとな…」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・・


憂「ところで鈴木くんの家はどこにあるかわかるの?」てくてく

律「ああ。前に聡を迎えに行ったことがあるから」てくてく

憂「そっか。それなら安心だね」てくてく

律(…)てくてく

律(…手…繋いだりしたら怒るかな…)てくてく

律(いや、でも姉妹だし、それくらいは…)てくてく

律(うう…)てくてく

じゃあ、支援かわりに唯シチリア島旅行編書くかな


同時刻~フィンランド~


紬「なにしてるの?早く学校行きなさい?」

紬の従兄弟「いや、でも!」

紬の甥っ子「へんなヤツがいるの!」

紬「へんなヤツって…どんな?」


紬の従兄弟「まともじゃないんだ」


『フィンランドに虫歯の人がいないなんて嘘だ』

『ガムなんかで虫歯は防げない』


唯「………」

律(うー…///)モジモジ

憂「…」

憂「…」ぎゅっ

律「!」

憂「えへへ」ニコ

律「…へへ…へへへへ~///」ニヤニヤ

律(そっか…唯の妹だもんな。こーいう所はそっくりだな…)

律(…ん?)

律「あれ?憂ちゃん、ちょっと手荒れてない?」

憂「あ…洗剤が…肌に合わなかったみたいで…」

律「そ、そっか…ごめんな…」

書いてもらって申し訳ないんだが、唯シチリア編と紬編もこの直後に出てくるので…

猿支援


律「…よし!明日は私が洗い物するよ!!」

憂「え?私は大丈夫だよ」

律「ダーメ!私がやるったらやる!」

憂「…」

憂「ありがとう…お姉ちゃん」

律(お姉ちゃん)ピク

律「にへへ…」

~鈴木家前~

聡「…」

聡「やっぱりボクはいらない人間なんだ…」

聡「ボクが何かすると人を傷つけるだけなんだ…」

聡「ダメなんですよ…ボクは…」

聡「最初から何もしないほうがいいんだ…」

律「何一人でブツブツ言ってるんだお前」

聡「うわっ!!?」

憂「聡くん、迎えに来たよ」

聡「う…憂姉…」ぶわっ

律「ほら!さっさと帰って寝るぞ」

憂「お姉ちゃん、ちゃんと聡くんに謝らないと」

律(お姉ちゃん)ピク

聡「…うう」

律「…いや…その…ごめんな聡」

聡「…ボクはここにいてもいいんだ!」ガタン

律「は…?」

憂「おめでとう」パチパチ

憂「じゃ、帰ろっか!」

~律の部屋~

聡「あの…憂姉…いくらなんでも…」

律「三人一緒に寝るってのはどうなの…?」

憂「あ…私、明日で帰っちゃうから、最後くらい三人でって思ったんだけど…」

聡律「う、うーん…」

聡「まあ…」

律「いっか…。思い出思い出!って事で」

憂「えへへ」

憂(お姉ちゃん、シチリアでちゃんと思い出作れたかなあ…)

~シチリア~

唯「楽しかったシチリアも今日で最後かあ…」

唯父「アハ…」

唯母「ウフ…」

唯「…ややっ?あそこに見えるのは、黒服の集団…!」

唯「もしやドン・コルレオーネ!!?」

唯「サ、サイン貰わないと!!」ダダッ

唯「すいませーん!!」

??「はい?なんでしょう?」

唯「ありゃ?日本語…?」

??「いかがいたしましたかな?」

唯「あう…人違いです…」

?「斉藤!何してるの?もう行くわよ!!」

斉藤「はっ!申し訳ございませんでした紬お嬢様!!」

唯「へ?」

紬「全く…ってあれ?唯ちゃん!?」

唯「ムギちゃん!わーい!ムギちゃんだあ!!」

紬「どうしてここに?」

唯「福引で当たったんだけど…あれ?言わなかったっけ?」

紬「聞いてないわよ?」

唯「あれえー?」

紬「でもよかった!もし良かったら、唯ちゃんも私達と一緒に行動しましょう?」

唯「あうー…それが、私達は今日で日本に帰っちゃうんだ…」

紬「あ…そうなの…残念ね…」

唯「もうちょっとイタリアにいたかったんだけどなあ…」

紬「…」

紬「そうだ!」ピーン

紬「斉藤、ちょっと…」

斉藤「…はい?」

~田井中家~

憂『…というわけで、ムギちゃんの財力のおかげで、あと2日シチリアに滞在することになりました!!』

憂「お姉ちゃんたら…」

律「よっしゃー!」

聡「ウホオオイ!!」

憂「ごめんなさい…あと二日だけお世話になります…」

律「ぜんっぜん気にしなくていいから!へへへ~…そっかそっかあ」ニヤニヤ

憂「お姉ちゃん、今日は何して過ごす?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「そうだなあ。また学校行って一緒に演奏してみない?」

憂「そうだね。じゃあ早速行こうか?」

律「おう!…聡、お前はどーする?」

聡「…俺、鈴木に謝ってこないと…」

律「そうか!いい心がけだ!お前がいると話が進まないからな」

聡「??」

律「よし!じゃ、行こうぜ憂ちゃん!!」

憂「うん!」

~音楽室~

ジャジャッジャン♪

律「ふう…相変わらず憂ちゃんはうまいな」

憂「えへへ…」

律「よっしゃ!もう一発やろう!ワンツースリーフォー!!」


~廊下~

梓「ヒマだし、ギターの練習でもしよう…」

『ジャカジャカ♪』

梓「ん?音楽室から演奏が…。この走り気味のドラムは律先輩?」

『ジャカジャカ♪』

梓「ギターは…レスポール…ギー太…?あれ?唯先輩いるのかな?」

ガチャ

梓「失礼しまーす…」

律「お?梓!」

憂「梓ちゃん!」

梓「あ…憂だったのか…」

律「どうしたんだよ、連休中に学校なんて来てさ」

梓「私は個人練習をしに…律先輩と憂こそなんでここに?」

律「ふふふ…バレちゃあ仕方ない!私達はこの度、姉妹デュオを結成したのだ!!」

梓「…え?姉妹…?」

律「目指すはグラストンベリーフェスティバルだ!!」

憂「もう、お姉ちゃん大袈裟だよう」

律(お姉ちゃん)ピク

梓(あ…そーゆー設定なの?ていうか憂、順応しすぎ…)

梓「…でも、面白そうですね!私も参加していいですか?」

律「ダメダメ!これは私のサイドプロジェクトなんだから!梓は唯と組めばいいだろ!TLSPみたいにさ!」

梓「ええ~…」

憂(そう言えばお姉ちゃんと演奏したことないなあ…)

律「さて、お腹減ったし、帰ってご飯にするかあ」

憂「そうだね。梓ちゃんも一緒に行こうよ?」

梓「いや…私今来たばっかりだし…」ぐうううう

梓「あ…///」

憂「ニコニコ」

梓「すいません律先輩…私もご一緒していいですか?///」

律「へへ…しょーがねーなあ。我が妹の手料理を振舞ってやるよ」

梓(うわあ…完全に設定に入りきってるよこの人…)

~田井中家~

憂「何食べたい?」

律「パスタッ!!憂ちゃんのクリームパスタが食べたい!!」

憂「じゃあ今から作るから、待っててね」

律「ヘヘヘ…楽しみだなあ…」

梓(唯先輩みたいになってる…。憂と生活するとこうなっちゃうのかな…)

憂(…お姉ちゃん、ちゃんとご飯食べてるかなあ…)

~シチリア~

紬「ここが琴吹家いきつけのレストランよ」

唯「うおー!でっかい!かっこいいよムギちゃん!!」

紬「ふふ、ありがとう。早速入りましょう?」

唯父「アッハハハハハハハハ」

唯母「ウッフフフフフフフフ」

~田井中家~

律「ンマーイ!」ずるずる

梓「あ…おいしい…」つるつる

憂「えへへ…梓ちゃんのお口にあったみたいで良かった!」

律「いやあ、姉として私も鼻が高いよ」

梓「そ…そうですか…」

~シチリア~

唯「…」ずるずる

紬「どう?本場イタリアのパスタは?」

唯「うん…おいしい…」ずるずる

唯「…」ずるず…

唯「…」ずる…

唯「…」

唯「…」ポロポロ

紬「ゆ、唯ちゃん…?!」

紬「ど、どうしたの!?やっぱり庶民の口には合わなかったかしら…?」

唯「ううん…おいしいよ…すごくおいしいけど…」ポロポロ

唯(憂のパスタが食べたい…)ポロポロ

紬「ゆ…唯ちゃん…」

唯「ごめん、ムギちゃん。もういらないや…私、イタリア来てからちょっと太っちゃったし…」

紬「そ、そう?ていうか唯ちゃん、いくら食べても太らない体質なんじゃ…?」

唯「あ…!」

唯(そっか…私が太らないのは、憂が栄養バランスを考えてご飯作ってくれてたから…)

唯「う…うい~…」ポロポロ

紬「唯ちゃん…」

唯「憂に会いたいよぉ~…」ポロポロ

~田井中家~

梓「すいませんでした…遅くまでお邪魔しちゃって」

律「いいって事よ!またいつでも来いよ!」

憂「じゃ、梓ちゃんまたね」

梓「うん!じゃあ、失礼します」

ガラッ ピシャン

梓「ふう…」

梓「あれ?」

澪「おわっ!?」

梓「澪先輩?何してるんですか?こんなところで…」

澪「い、いや…何か入りづらくて…ハハハ…さ、さいならっ!」スタコラサッサ

梓「あ…行っちゃった…」

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・

律「さ、もー寝るか」

憂「うん。聡くん、まだ帰って来ないね?」

律「うーん…鈴木くんと仲直りできて泊まってくるんじゃない?」

憂「そっか、じゃあ安心だね!」


~橋の下~

聡「生きて~ることが…♪」

聡「つら~い~なら…♪」

聡「へへへ…」グスッ

~律の部屋~

律「ほい!憂ちゃん、ハンドクリーム」

憂「え?」

律「手荒れに効くからさ」

憂「…わあ…ありがとうお姉ちゃん!」

律(お姉ちゃん)ピク

律(憂ちゃんが妹でいてくれるのも、あと二日か…)

律「…」

律「う、憂ちゃん…その…」

憂「?」

律「その…良かったら…また…いつでも…///」

ピリリリリリリ

憂「あ、メール…」

律「あ…あう…」

憂「あっ…お姉ちゃんからだ!えーと…『明日帰ります!早く憂に会いたいよー!』だって…」

憂「もぅ…お姉ちゃんたら…///」

律「…」

憂「あ、ごめんねお姉ちゃん!話の途中だったよね?なあに?」

律(お姉ちゃん)ピク

律「あ…うん…なんだっけ…忘れちゃった」

憂「??」

律「…もう寝ようぜ憂ちゃん」

憂「…?う、うん…」

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・

憂「…」スヤスヤ

律(…)

律(なんだよ、唯の奴…急に帰ってくるなんて…)

律(今まで憂ちゃんをほっといて、ムシが良すぎるだろ…)

憂「…」スウスウ

律(こんなに可愛い子に家事ばっかりやらせて、手もボロボロで…)

律(私が姉だったらもっと大切にするのに…)

憂「…」スヤスヤ

律(はあ…)

憂「お姉…ちゃん…」

律(お姉ちゃん)ピク

憂「う…ううん…」スースー

律(寝言か…。私と唯、どっちの夢見てるんだろ…)

憂「…」スースー

律(…憂ちゃん…ごめん!)

チュッ

律(…はぁ…。もう寝よう…)

翌朝

~田井中家~

律「…で、今日はどうするの?」

憂「ここにお姉ちゃんが迎えに来るみたいだから、私達は待ってればいいよ」

律「そっかあ…」

憂「ところで聡くんは…」

律「ああ…そういや連絡も来ないし、心配だな」

憂「探しに行く?」

律「…そだな。いってやるか」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
・・

律「聡のやつ、鈴木くんの家にもいなかったなー」

憂「どこいっちゃったんだろう…」

律「全く、最後の日だっつーのにあのバカは……へきしッ!」

律「うあ…ちょっと寒いな…」

憂「…」

憂「…」ぎゅ

律「お…///へへへ、憂ちゃんの手は暖かいなあ…」

憂「えへへ」

律「あー…今日でお別れすんの寂しいなあ」ぎゅっ

憂「そうだね。私も寂しいよ」

律「…へへへ」ぎゅう

ブオオオオオオオオオオオオオオン

律「うわ!何だあの車!!?」

ブオオオオオオオオオオオオオ!!!

憂「え?え?こっちに来るよっ!?」

キキィッ

律「うお……アルファロメオ…かっけえ…」

バタン!

唯「憂っ!!」

憂「お…お姉ちゃん!?」

律「ゆ…唯…」ぎゅう

憂「お姉ちゃん…お姉ちゃん!」パッ

律「あっ…」

唯「憂ぃ~!会いたかったよう~!!」だきっ

憂「お姉ちゃん…シチリアは楽しかった?」

唯「うん…でもやっぱり憂と一緒がいい!!」ぎゅううううう

憂「もう…苦しいよお姉ちゃん///」

律「……」

紬「こんにちは、りっちゃん」

律「あ…ムギ…」

紬「唯ちゃんたら、憂ちゃんに会いたいって泣き出しちゃって。自家用ジェットで急いで帰国してきたの」

律「自家用…え?何て…?」

紬「うふふ…やっぱり律憂より唯憂ね…」

律「…?」

唯「憂!ほら!お土産だよ!!」ドサッ

憂「うわ…オレンジがこんなに…食べきれないよこんなの…」

唯「一緒に食べるんだよ~!だから、帰ったら切ってね?」

憂「もう、しょうがないなあ///」

律「……」

唯「あ!りっちゃん!えへへ…憂がお世話になりました!」

律「あ…うん…」

唯「りっちゃんにもお土産あるよ!はい、オリーブオイル!」

律「…ありがと…。でも私、料理しないし…憂ちゃんにあげなよ」

唯「えー?そう?じゃあ憂!あげる!!」

憂「ありがとう///」

憂「それじゃあ律さん!お世話になりました!」ペコ

律「!!」

律(律さん…か…)

律「…」じわっ

唯「りっちゃん…?」

憂「律さん?どうしたんですか?」

律「な、なんでもない!…私、聡を探さなきゃいけないからもう行くね!んじゃ!」ダダッ

唯「ありゃ…行っちゃった…」

憂「じゃあ私達も帰ろうかお姉ちゃん?」

唯「おー!」ギュウウウウ

憂「もー!わかったからお姉ちゃん///」

紬「フフ…イタリアの空気にもまれて、唯ちゃんは更に大胆になったようね…///」タラー

斉藤(…早く帰りたい…)

~橋の下~

聡「コーンコン…コーンコン…釘~をう~つ~♪」

律「聡!!」

聡「ね、姉ちゃん!!?」

律「…」ポロポロ

聡「え…何泣いてんの?つーか泣きたいのは俺なんだけど…」

律「…うわああああん!!」だきっ

聡「!!?」

聡(そ、そーゆー展開ですか!?)

律「うわああああん!!憂ちゃんがいっちゃったよおお~!!えぐっ、ひっく…」」

数日後の放課後

~音楽室~

ジャジャッジャジャッジャーン♪

澪「…おい律、走らないのはいいけど勢いが…」

律「…」ホゲー

梓「ていうか律先輩自体がもう勢いもクソもないですね…」

唯「りっちゃーん、どうしたの?」

紬(わずか4日でここまで骨抜きにするとは…憂ちゃん…恐ろしい子…!)

律「…」ホゲゲー

~平沢家~

唯「…というわけで、最近りっちゃんの調子が悪いんだよ」

憂「へー…どうしたんだろう、律さん…」

唯「憂もりっちゃんの事励ましてあげてよ~」

憂「うーん、私で励みになるかなあ」

唯「なるなる!…ところで憂、最近手がスベスベだね?」

憂「うん!お姉ちゃんが福引で当てた洗剤が肌に合うみたい」

唯「おお!はあ~…スベスベ~」スリスリ

憂「もうお姉ちゃんたら…オレンジ切れないよぅ///」

翌日

~音楽室~

律「…」ポケー

澪「今日も律はこの調子か…」

憂「本当にもぬけの殻ですね…」

梓「憂、なんとかならない?」

憂「う、うーん…」

唯「うい~…」

憂「…そうだ!お姉ちゃん、ちょっとギー太借りるね?」

梓「あ!」

唯澪紬「??」

憂「えーと…」

ベーンベベベベーンベン♪

澪「これは…Seven Nation Armyか?」

紬「これでりっちゃんが元気になるの?」

唯「変な曲だね~」

律「…」ポケー

律(これ…一緒に…演奏した…?)

憂「お姉ちゃん!」

律(お姉ちゃん)ピク

憂「ほら、お姉ちゃん!ドラムパート始まっちゃうよ」

律「…はは…」

律「いよっしゃあ!やるぞおおおお!!!!」

唯「ふおっ!?復活した!!」

律「おらあああああ!!」ドンタンドンタン

憂「…」ニコッ

憂「あ!そうそう。お姉ちゃん、勝手にチューしたらダメだよ」

律「!!?」

唯澪梓「??」

紬「」ポタポタ



とりあえず終わりです。
元々はSF系のお話の導入部分として構想してたんだけど、あまりにも長すぎるのでほのぼのパートだけで終わらせました…

保守&支援サンクス

SFのは、
この後律が聡を溺愛するようになって、それは憂の体内にある「憂ルス」が原因で…
それにかかった者は「隣に人が来た時に優しくなれる病」にかかってしまう
で、憂ルスは人類全体に蔓延していくが、愛情が大きくなりすぎてヤンデレ化
それが核戦争を引き起こして、唯達けいおんメンバーはムギの地下シェルターでコールドスリープ
人類が滅亡した数万年後に、地上を支配していた高知能ゴキブリ(梓の遺伝子アリ)によってけいおんメンバー全員冬眠から復活
完璧超人・憂は世界を元に戻す方法を考えるが…

というメチャクチャな話だから自重するぜwww

律「…」

律「……あ、明日ゴミの日だ」

律「……」ガサガサ

律「よし。」

――ササササササ

律「…?」

――ガサササササササ

律「!?」

――ブーーーーン

律「…」パタ

律「…う」パチ

律「…よ、よし。」

―――ピタ

律「どっりゃっああああああああ」バシーン!

―――ブーーーン

律「…」

律「……うぅ」

―――ピト

―――モソソソソ

律「…」

律「ぎゃああああああああああああ」

――――ブーーーーーーン

律「あ、外に……」

律「…」

律「台所は清潔にしないとな…」

律「…学校行くか」

―――――――

律「…」

律「…」

澪「おはよー」

律「あ、澪……」

澪「……チッ」

律「…ごめん」

澪「ウザいから、あっちに行ってくれ」

律「ハハハ…私ってウザいのか……」トコトコ

―――――

唯「澪ちゃんー」

澪「おっ、どうした唯」

唯「りっちゃんは?」

澪「ウザイって言ったらどっか行ったwww」

唯「へぇー」

律「もうダメだ……うぅっ…………」

律「…」ガシャガシャ

律「あとは、ここから飛び下りるだけ……」ヒュウウウウウウ

律「……あの頃は楽しかったな」

律「……グス」ポロポロ

律「…さよなら」

―――――りっちゃん!

律「!!」

律「…唯?」

唯「りっちゃん……そんなとこにいたら危ないよ」

律「……唯、どうして………私はギー太を………」

唯「…もういいよ。」

唯「だから、こっちに来て……」

律「…唯」ポロポロ

唯「ほら、早く。」

律「あぁ…わかった」ガシガシ

唯「りっちゃん…」

律「なんだ?」ガシガシ

唯「えーい」ガシャガシャ

律「おわっ…揺らすな!落ちるだろ!」

唯「えーいえーい」ガシャガシャ

律「やっ、やめろー………うわっ―――――」ヒュ―――――――ン

――グチャ

唯「すっきり。ギー太……仇はとったよ」



――――――

律飛び散り自殺(途中事故)

律死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

イミフ

>>374

お前の低脳(笑)が俺の素晴らしさに気づかないだけ

乙でした

ヒュ―――――――ン


俺「おっと、危ない」ドサッ

俺「大丈夫かい?律」

律「助けれくれてありがとうっ!俺さん」ドキドキ

律「さぁ今日も頑張っていきましょうね~」
唯「私たちけいおん部なわけですが」
律「どんなことするか知ってます?皆さん」
唯「あのね腋に体温計差し込んで・・・」
律「けんおん!」
唯「25度6分、平熱です」
律「爬虫類かお前は!低すぎるだろ!」
唯「確か自転車でレースするんだよねー」
律「けいりん!てかもういいややってられんこのバカ」
唯「今日も平和だねりっちゃん」
律「へいおん!」
唯律「どうもありがとうございました」

FIN

同人誌だせばいいじゃない

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