みくる「キョンくん、あまり私に優しくしないで」(921)

みくる「あ、キョンくん。こんにちは」

キョン「こんにちは朝比奈さん。…あれ、朝比奈さんだけですか?」

みくる「はい、あたしの教室のHR、割といつも早く終わるから」

キョン「へえ、そうなんですか」

みくる「ええ、キョンくんも今日は早いね」

キョン「はい、うちは珍しくHRが早く終わったんです。
まあ、ハルヒの奴は掃除当番で遅れるでしょうが」

みくる「ふふっ、そうなんだ」

キョン「ええ。……だから、大丈夫ですよね?」

みくる「えっ、何が?……ん…!」

俺は唐突に朝比奈さんに唇を重ねる。

キョン「……いまなら、こういうことしても…大丈夫ですよね?」

みくる「ん……!んちゅ……きょ、キョンくん…ダメ…!
こんなとこで…」

キョン「……わかってないですね、朝比奈さん。
こういうとこでやるからいいんじゃないですか」

みくる「や、やめてぇ…!キョンくぅん…!」

ガチャ

古泉「……」

キョン&みくる「……」

古泉「…」ニコッ バタン

キョン&みくる「……」

ハルヒ「みんなおまたせー!もー!
ホント掃除当番って面倒よね!真面目にやらないのばっかりだから
無駄な時間がかかってしょうがないわ」

キョン「…そうか」

ハルヒ「そうよ。…あれ?どうしたのみくるちゃん?
顔真っ赤よ?」

みくる「ななななななんでもないです!」

ハルヒ「…ふーん。キョン、あんたみくるちゃんに何か
したんじゃないでしょうね?」

キョン「…そんなまさか」

ハルヒ「…あっそ。ならいいけど」

キョン「……」 ホッ

古泉「……」ニコニコ

ハルヒ「それじゃ、私は帰るわ。また明日ね」 バタン

みくる「そ、それじゃあ、私も失礼します」 バタン

長門「……」 バタン




キョン「…何か用か?」

古泉「ええ、よくわかりましたね」ニコニコ

キョン「とりあえずその意味深な笑顔をやめろ。
そして早く用件を言え。俺は今日はできる限りお前の顔が見たくない」

古泉「んふっ。そうですか。いえ、あなたにこれを渡そうと思いまして」

キョン「………なんだこれは」

古泉「見ての通り、コンドームです」

キョン「……」

古泉「……」ニコニコ

キョン「…色々と質問がある」

古泉「何でしょうか?」

キョン「なんでこんなもの持っている?」

古泉「森さんが万が一の為にと渡してくれました」

キョン「それをなぜ俺に渡す?」

古泉「避妊は大事ですよ」

キョン「俺がそういうことすると思ってんのか?」

古泉「しないんですか?あんな途中で止めたら普通は我慢できない
はずですが?」

キョン「…………」

古泉「…」ニコニコ

プルルルル ガチャ

みくる「はい、朝比奈です。
…キョンくん?」

キョン「はい。こんばんわ、朝比奈さん。
突然ですけど今から会えますか?とてもいいものが手に入ったんです」

みくる「いいもの?」

キョン「はい、朝比奈さんもきっと喜ぶと思います。
よかったら俺ん家に来てくれませんか?」

みくる「…?ええ、わかりました」

キョン「いらっしゃい、朝比奈さん」

みくる「はい、お邪魔します。…あの、キョンくん。いいものって…?」

キョン「俺の部屋に置いてあります。行きましょう」



みくる「(キョンくんの部屋…。そういえば一人できたのは初めてだなぁ。
…やっぱり、キョンくんの香りがする。)」

キョン「……実はですね朝比奈さん。見せたかったのってのはコレなんですよ」

みくる「何ですか~?………?!!ここここここれって……!」

キョン「ええ、コンドームです」

みくる「どどどどどうして、こんなものを?!」

キョン「さっき古泉がくれたんですよ。邪魔してたお詫びってことで。
あいつも何だかんだ気が利きますよね」

みくる「きょ、キョンくん……?もしかして……?」

キョン「……俺、そろそろキスとかだけじゃなくて朝比奈さんと
こういうことやりたいです」

俺はそう言い放つと同時に朝比奈さんをベッドに押し倒す。

みくる「…ダメ!キョンくん!やめて!
家の人にきずかれます!」

キョン「…実は今日この家俺だけなんですよ。
だからそういう心配はいらないです」

みくる「そ、そんな……ん……んん…!」

俺は昼間の続きと言わんばかりに朝比奈
さんの唇を奪い、舌を忍び込ませた。

ミス きずかれます×
   気付かれます○

みくる「きょ、キョンくん……!ダメなの…ホントにダメなのぉ…!」

俺は朝比奈さんの言葉など耳に届かず、服の上からでもわかる
豊かに膨らんだ胸を揉みしだく。

みくる「んんん…!!キョンくぅん……だめぇ………」

朝比奈さんは瞳に涙を滲ませ、俺に掠れた声で必死に訴えかける。
その声が、また一段と俺を興奮させる。

キョン「朝比奈さん……すごく柔らかくて、気持ちいいです」

みくる「うぅ……だめぇ……キョンくん……だめなのぉ……」

キョン「……朝比奈さん。嫌がってる割には、ここ硬くなってますよ」

俺は朝比奈さんの服の上からでもわかる突出した乳首を両手でつまむ。

みくる「!!!あぅ!」

朝比奈さんは身体をびくっと震わせて左右にくねらせる。

キョン「敏感なんですね…朝比奈さんは」

俺は朝比奈さんに濃厚なキスをしながら、もう一度大きな胸を力いっぱい揉む。

みくる「んちゅっ……ちゅばっ…はぅ…!」

朝比奈さんが甘い声をあげると共に、徐々に俺の頭は理性を失っていく。

俺は朝比奈さんの上着を強引に脱がし、
胸を包み隠しているブラへと手を伸ばす。

みくる「!!だ、だめえ!キョンくん!」

朝比奈さんの言葉を無視して、俺はブラのフックを外し
一気に剥ぎ取る。朝比奈さんの胸が露わになり、桃色の突起物が丸見えになる。

キョン「きれいです……朝比奈さん…」

俺はその桃色の突起物を優しく舌で転がし、一気に吸い上げる。

みくる「ひうっ…!うぅ…!」

朝比奈さんの身体は敏感に反応し、瞳から水滴がこぼれおちる。

キョン「ふう……そろそろいいかな」

みくる「ふぇ…?……?!!い、いやぁ!ひうぅ…!」

朝比奈さんの秘部をパンツ越しに指でなぞるようになでていく。

みくる「きょ、キョンくん……!お願い…そこだけは…」

キョン「…何いってんですか。こんなんにさせといて」

俺はパンツの隙間から指を忍び込ませ、朝比奈さんの奥へと指を突っ込ませる。

みくる「あ、あうぅぅぅ…!!」

キョン「…ほら、朝比奈さん。これはなんですか?答えて下さいよ」

俺は朝比奈さんの秘部から指を抜き、透明色の液体を見せる。

みくる「…ひうぅ……」

キョン「朝比奈さん、そろそろ素直になってくださいよ」

俺は朝比奈さんの秘部に口を当て、舌を転がすように舐める。

みくる「あぅっ!ひうぅぅ!!」

朝比奈さんはベッドのシーツを握りしめ、必死に何かを耐えている様子だった。
その様子が面白くて、俺は舌を動かすスピードをあげる。

みくる「んんっ!きょ、キョンくん…!だ、ダメ…!もうあたし…」

俺は答える事無く、ひたすら朝比奈さんを秘部を舐めまわす。

みくる「ダメ…!あ…あ…!ああああああぁぁぁぁぁ!」

キョン「……朝比奈さん、イっちゃいましたか」

みくる「あ……あ……」

朝比奈さんはピクピクと身体を痙攣させ、その後力が抜けたかのように
ぐったりとした姿になった。何か言いたそうにしてるが、言葉にできないようだ。

あ、パンツ脱がす描写忘れてたw

↑の俺は朝比奈さんの秘部に口を当て~

俺は朝比奈さんの秘部を覆っている布を身体に沿って下ろしていき、
露わになった朝比奈さんの秘部に口を当て、舌を転がすように舐める。

に訂正でお願いします。

そんなことよりブラのフックをどうにかして欲しかった

>>71
あれなんていうんだっけ?ホック?全然わかんない。
ボキャブラリー少なくて申し訳ないです。


キョン「とってもかわいいです、朝比奈さん」

俺は朝比奈さんの頭を優しく撫でながら、額から首筋までを沿うように
当てるだけの軽いキスをしていく。

みくる「あ……あぅ……キョンくん…」

朝比奈さんは俺に弱々しく抱きつき、捨てられた子猫のような
庇護欲をそそらせるような瞳を潤ませながらこちらに向ける。

キョン「朝比奈さん……好きです」

みくる「……あたしも…キョンくん……好き…」

絞らせるようにして出された弱々しく紡がれた
言葉を聞くと同時に、俺は朝比奈さんの唇を唇でもう一度塞いだ。

みくる「ん……キョンくぅん…」

朝比奈さんはどこか吹っ切れた様子で、さっきと違い
舌を自分から絡ませ、必死に俺を求めてきた。

キョン「ん……朝比奈……さん…」

俺も負けじと積極的に舌を動かす。
静寂な部屋に、ひたすら二人の唾液が絡み合う卑猥な音が鳴り響く。

キョン「ん……!ぷはっ…!」

さすがに息苦しくなった俺は、一旦朝比奈さんの唇から舌を離す。

みくる「キョンくん…いやぁ……キョンくん…」

朝比奈さんは俺と離れるのを嫌がり、自分から唇を重ねようと
顔を近づてくる。

キョン「はぁ……はぁ……朝比奈さん……」

その姿があまりにも可愛くて、愛しくて、
俺は無意識に力いっぱい朝比奈さんを抱きしめる。

みくる「あぁ……キョンくん…………」

俺の温度を感じられたことに安心したのか、
朝比奈さんに再び安堵な表情が浮かび上がる。

キョン「朝比奈さん……」

とても幸せな時間。本当はずっとこうしていかったが、
俺の身体の中の疼きがそれを許してはくれなかった。

キョン「………朝比奈さん……そろそろ…いい…ですよね…?」

そう言って俺が取り出したのは、今日古泉から受け取った
小さな正方形の袋に入れられた避妊用具。

みくる「………!」

朝比奈さんは、それを見た途端、我にかえったかのように
表情を変えた。

キョン「すいません朝比奈さん…俺……もう我慢できないんです…」

みくる「で……でも…それは…」

キョン「…俺じゃダメですか?」

みくる「ち、違うの…!ダメなんかじゃない……でも…」

朝比奈さんはとても複雑そうな表情で、俺の方を見たり、下を
向いたりしていた。

キョン「…でも…?」

みくる「……それは…禁則事項だし……それに…
あたし……」

キョン「………」

みくる「キョンくんとそんなことしたら……あたし……
キョンくんから離れられなくなっちゃう……」

朝比奈さん涙をこらえながら掠れきった声で何とか
その言葉を口にした。

キョン「……なら、ずっと一緒にいましょう。
これからも、ずっと」

みくる「……!キョン……くん…!」

俺は今度は優しく朝比奈さんを抱きしめる。

…ずっと一緒にいる。そんなこと無理だとは分かっていた。
いつかは朝比奈さんは自分の元いた時代へ帰り、
二度と会えなくなるということなど。
でも、心のどこかで、朝比奈さんはここに残ってくれるんではないか。
そんな期待も、俺の心の中のどこかに眠っているのは確かだ。

キョン「………だから、いいですよね…?朝比奈さん」

みくる「……」

朝比奈さんは何かを決心したようで、何も言わずゆっくりと首を上下に
動かした。

キョン「……じゃあ、準備します」

俺は正方形の小さな袋から、ゴム状の避妊用具を取り出し、
慣れない手つきで自分のモノへと取り付ける。

キョン「(えっと、たしか、先っぽをつまんで溜まりを作るんだったよな?)」

初めての作業に四苦八苦しながら、俺は自分の持ち合わせている曖昧な
知識を頼りに自分のモノへと取り付けていった。
亀頭を越えたあとは、案外スムーズに取りついてくれて
俺は思わず安堵のため息をもらした。

キョン「…すいません朝比奈さん。おまたせしました」

体勢を整えるため、俺は朝比奈さんをベッドに仰向けにさせる。
朝比奈さんは緊張しているのか、
目を瞑ったまま身体を微妙に震わせながらかたくさせていた。

俺は、挿入ても大丈夫か確認するためにもう一度朝比奈さんの秘部
へと手を伸ばす。

みくる「ひぅっ!」

朝比奈さんの身体は相変わらず敏感に反応する。
朝比奈さんの中は愛液で溢れかえっていて、いつでも準備は
整っている様子だった。

キョン「……それじゃあ、朝比奈さん…入れます…」

俺は朝比奈さんの秘部に自分のモノをあてがう。
朝比奈さんの身体から、一段と力がこもる。

みくる「…ひぅぅ…!」

キョン「…あ、あれ…うまく入らん………」

俺は覚悟を決め、朝比奈さんと一つになろうと
自分のモノを奥へ押し込もうとしたが、何かが引っ掛かった様な
感じになり、なかなかすんなりと入ろうとしない。

キョン「え…?なんでだ…?…なんで入らないんだ…」

俺は少し焦りを感じながら、何度も体勢を変えて
朝比奈さんの奥へと侵入を試みる。だが、やはり入ろうとはしてくれない。

みくる「ひぅっ!…あぅっ…!…うぅ……ひっく…」

キョン「(いかん、朝比奈さんが不安になってきている。落ち着け、俺。)」

俺はひとまず朝比奈さんから離れ、一度深呼吸をして落着きを取り戻そうとする。

俺は段々と冷静を取り戻し、今の状況を整えるために
朝比奈さんから不安を取り除こうと試みる。

キョン「朝比奈さん…すいません怖がらせて。……大丈夫ですから、どうか落ち着いて下さい」

みくる「ひぅぅ………ひっく……」

俺は朝比奈さんが落ち着くまで、優しく頭をなで続ける。
徐々に朝比奈さんから緊張がほぐれていくのが分かる。

みくる「………はぁ………はぁ………」

そしてとうとう朝比奈さんの身体から余分な力が抜けた。
今度はヘマをしないように、俺は落ち着いて処置をするよう心がけた。

キョン「大丈夫です、朝比奈さん。……俺を信じて」

みくる「……はぁ………はぁ………キョン……くん……」

朝比奈さんを怖がらせないよう、慎重に、優しい言葉をかけながら
もう一度朝比奈さんの秘部に自分のモノをあてがう。

ゆっくりと、ゆっくりと俺は朝比奈さんの奥へと侵入しようとする。

みくる「……はぁ……ふぎゅっ……!」

だが、少しでも刺激すると再び朝比奈さんの身体に力が入り、
硬くなってしまう。
俺はすかさず頭を撫でながら、朝比奈さんをなだめつつ少しづつ
腰を奥へと進ませていく。

だが

ヌリュッ

キョン「!!うっ!」

みくる「?!!!はぅぅぅっ!!!!」

ゆっくりと入れるつもりだったが、ある程度まで入れた瞬間吸い込まれるように俺のモノは一気に
朝比奈さんの奥へと入り込んだ。

みくる「?!!!ひぅぅっ!!うぅぅぅっ!」

朝比奈さんは突然の衝撃的な刺激に驚きと痛みが混じり合い、
悲痛な叫びを漏らしていた。

キョン「あ、朝比奈さん!落ち着いて!」

みくる「ふぎゅうぅぅぅぅっ!あぅぅぅっ!!」

あまりに突然だったためか、朝比奈さんはパニックを起こしていた。

キョン「あ、朝比奈さん!もう大丈夫です!一度抜きます!」

俺は朝比奈さんを落ち着かせるために根元付近まで挿入されている
自分のモノを引き抜こうとした。

みくる「!!んんんっ!んん!!」

しかし朝比奈さんは俺の手をつかみ、首を左右に振った。
言葉で伝えることができない様子で、それが何を意味しているのかなど
詳しくはわからなかったが、
涙目で必死に訴えている表情を見ると、それは俺が抜くのを
拒んでいるということが何故かわかった。

キョン「……わかりました、朝比奈さん。すぐ終わらせますから」

みくる「!!!ひぅぅぅっぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」

俺は朝比奈さんの膣内で、自分のモノを大きく出し入れさせる。

みくる「ひっ!あぅっ!ふぅぅぅんんん!!!」

朝比奈さんは少しでも痛みを紛らわそうと力いっぱい俺に抱きつく。

キョン「ううっ!朝比奈さん……!朝比奈さん……!!」

俺は激しく朝比奈さんの中でピストン運動を繰り返す。
本当は朝比奈さんを痛がらせないようゆっくりとやる予定だったが、
想像以上の快感に理性がそれを許してはくれなかったようだ。

みくる「やぁぁぁっ!!んぎゅうぅぅぅぅぅっ!!きょ、キョンくぅぅぅん…!!」

キョン「うあっ……!うぐっ……!朝比奈さん…!気持ちいいです…!
朝比奈さん……!」

快感を覚えている俺とは裏腹に、朝比奈さんは涙を流しながら
必死に痛みをこらえている様子だった。

キョン「はぁっ……!うぐっ……!朝比奈さん…!俺……!
もう……!」

自分の中で、限界が近づいていることがわかった。
その時俺は、朝比奈さんをようやく楽にしてあげられる気持ちと、
もっとこの快感を味わっていたい気持ちとが、複雑に合わさっていた。

みくる「きょ、キョンくん…!!キョンくぅん!!」

キョン「も、もうダメだ!!朝比奈さんっ……!」

限界がくるとわかった途端、本能で俺は腰を容赦なく本気で動かしはじめた。

みくる「あっ!!あぁ!!ああああああぁぁぁ!!!」

キョン「あ、朝比奈さん!!!朝比奈さん!!」

みくる「キョンくん!!キョンくん……!!

キョン「あっ…!あっ…!」

「あああああああああああああ!!!!」


………一瞬にして部屋が静まり返った。
…俺は、自分の下半身が脈打つのと同時に、自分が射精を
したことを理解した。

俺は朝比奈さんから自分のモノを抜き、
付けていたゴムを外してゴミ箱へと捨てた。

みくる「………はぁっ………はぁっ………」

朝比奈さんはようやく痛みから解放されたことに安心したのか、
荒げていた息を整える為に、何度も深く呼吸をしていた。

キョン「………すいません、朝比奈さん。俺……調子に乗って…」

一人よがりな行為をしたことを詫びるために、俺は朝比奈さんに謝罪
の言葉を口にしようとした。
………だが、朝比奈さんの人差し指で唇を軽く抑えられ、それ以上の
言葉を発することを止められた。

みくる「はぁ……はぁ……いいの………キョンくん………これは私が望んだことだから………」

まだ整ってない息で、ゆっくりと朝比奈さんは言った。

キョン「……朝比奈さん………」

みくる「はぁ…………はぁ………嬉しかった………
キョンくんが………必死にあたしを求めてきてくれて………」

キョン「………朝比奈さん!」

俺は朝比奈さんを抱きしめた。
愛おしい………ずっと一緒にいたい………心からそう思った。

………あれから間もなくして、朝比奈さんは俺の腕を枕にして
眠りについた。
キョン「(まあ、あれだけ気力と体力を使ったんだから、無理はないか。)」

みくる「………う~ん………すー…」

キョン「(かわいい寝顔だな。いや、この人はきっと何をしても可愛いんだろう。
そういう人なんだ。この人は)」

すやすやと眠っている朝比奈さんの頭を撫でながら、俺は朝比奈さんの
寝顔を堪能していた。これが俗に言う幸せなんだと、俺は思った。

キョン「(……だが、この幸せはずっとは続かないんだよな…
いつかはこの人は……未来に…)」

そう思うと、心が苦しくなって、やりきれない気持ちになる。
だからそれは考えず、今の幸せだけを感じていよう。そう思っていた。

キョン「(……思っていたのだが、どうやらそういうわけにもいかないらしい。)」

「……こんばんわ、キョンくん」

キョン「…相変わらず、唐突に現れますね」

「…ふふ、ごめんなさい。……私はちゃんと眠ってるよね?」


私は眠ってるよね。普通に聞けば意味の分からない発言だが、
ここに来た人が普通の人ではない以上、それも理解できる。

なぜなら、ここに突然現れた人物は、ここで眠っている朝比奈さんよりずっと大人びてはいるが、
この人が朝比奈さん本人だからだ。

キョン「ええ、ぐっすりです」

みくる(大)「そう、ならよかったわ。………少し話があるの、時間もらえるかな?」

キョン「…構わないですよ」

そう言って俺は朝比奈さんを起こさないように朝比奈さんの頭を
慎重に腕から枕へと移し替える。

俺は朝比奈さん(小)に気づかれては困るため、
朝比奈さん(大)をリビングに連れていった。


みくる(大)「……どうして私が来たか、わかる?」

キョン「………」

みくる(大)「………派手にやっちゃったね、キョンくん」

キョン「……」

みくる(大)「…ね、だから私に優しくしないでって言ったでしょ?
私単純だから、優しくされると誰にでもすぐ勘違いしちゃうのよ」

キョン「…嘘だ」

みくる(大)「嘘じゃないわ。本人である私が言ってるんだもの」

キョン「…あなたは勘違いすると誰とでもあんなことするんですか?」

みくる(大)「……ええ、するわ」

キョン「………その割には、俺が初めてのようでしたが」

みくる(大)「…………」

ちょっと用事。
帰ってきてまだあったらつづきかきます。

澪「………は?」
律「本名はチュサンジュって言うんだって?」
澪「……いや言ってる意味が……」
唯「なんか変な名前」
律「どうして黙ってた!?」
澪「何なんだよ!さっきから!」 ドンッ
律「いった………」
唯「うわぁ~~~~!火病だぁ~~!!」
眉毛「あら、些細なことですぐ暴力ふるんですね」
澪「いや、これはちが………」
律「このキムチ野郎!!!!!」

今帰宅。これから書きます。

みくる(大)「……ここにいる私が、初めてって言ったの?」

キョン「…それは聞いてませんが、初めてじゃない人があんなに痛がったり
しますか?俺は今まで女性経験なんて皆無でしたが、そんな俺でも
あんな様子を見ればわかります」

みくる(大)「……何回やっても、慣れないって子もいるのよ」

キョン「じゃあシーツに付いた血はどういう意味ですか?」

みくる(大)「……あの日だったんじゃないのかしら」

キョン「………もういいです、朝比奈さん」

みくる(大)「……」

キョン「……俺の知ってる朝比奈さんは絶対にそんなことなんて
したりしない。どうしてそんな嘘つくんです」

みくる(大)「…………辛いのよ…」

キョン「……」

みくる(大)「ここにいる私があなたを愛せば愛すほど……
今の私は辛くなっていくの…」

キョン「……」

みくる(大)「…あなたと私は生まれる時代が違う……
…だからあなたと結ばれることなんて…できないのよ…」

キョン「朝比奈さん……泣いてるん…ですか…?」

みくる(大)「……お願い…私をこれ以上…苦しめないで…」

キョン「……あなたがずっとここにいることはできないんですか…?」

みくる(大)「……それは無理なのよ…私は遊びでここにきてるわけじゃないの…
それに…未来人が私的な理由で未来をかえるなんてこと……あってはならないのよ…」

キョン「……」

みくる(大)「……ね…?キョンくん…だから……もう私に優しくしないで……
今はまだ大きく未来が変えられていない……まだ…今なら間に合うから…」

キョン「……俺があなたのいる未来へ行くってのはダメなんですか?」

みくる(大)「……ダメよ……あなたはここにいる人間なんだから……
それだけで未来が変わってしまう………」

キョン「……」

みくる(大)「……特に貴方は……あなたがこの時代からいなくなると……
もしかすると私たちの未来がなくなってしまう可能性もあるの……」

キョン「……ハルヒのせいでですか?」

みくる(大)「…………とにかく……あなたはこの時代の子と結ばれるべきなの…
……それが一番なの…」

キョン「……そんな簡単にあきらめられる訳ないじゃないですか…
朝比奈さんは……俺が初めて大切にしたいと思った人なんだ…」

みくる(大)「……そういうこと言わないで……また辛くなるから…
……あなたには私よりずっといい人が現れる…未来の私が言うんだから間違いないわ…」

キョン「………そんなこと…」

みくる(大)「……私が言いたいのはこれだけ…
キョンくん……お願いね…」

キョン「………お断りだ……俺は……俺はあなたが…!」

………
気づいた時には、すでに未来の朝比奈さんは姿を消していた。


みくる(大)「(あとは過去の私に指示を出せばOKね……
………うっ…うぅ……ひっく……キョンくん……キョンくん………!)」

キョンの部屋

ガチャ

キョン「(……なんで…なんでこんな苦しまなくちゃいけないんだよ…
好きな人と一緒にいる……それだけじゃねえか……!)」

みくる「……ん……あれ……キョン…くん…?」

キョン「……すいません朝比奈さん。起こしちゃいましたか?」

みくる「いえ………あ、あの……キョンくん……」

キョン「何ですか?」

みくる「あの……その……隣……きてもらえますか…?」

上半身だけを起こした状態で、朝比奈さんは少し照れながら上目づかいで
こちらを見て、自分の隣にあるベッドの空き間をポンポンと叩いている。
何とも愛くるしい姿だ。

キョン「ええ、もちろん」

そんな姿を見せられて断れる人間なんているはずがない。
俺は迷わず朝比奈さんの隣に腰を掛けた。

みくる「えっと……それで……あの……右手…貸してくれる…?」

キョン「?ええ、いいですけど」

意味はわからないがとりあえず朝比奈さんに右手を差し出す。
すると朝比奈さんは、俺が置いておいた枕を優しくどけて、
そこに俺の右手を置いた。ああ、なるほどな、と俺はその行動を理解した。

みくる「……えへへ……あたし……キョンくんの腕枕……気に入っちゃいました」

俺の右手に頭をちょこんと乗せて、照れつつも満面の笑みを朝比奈さんは
こちらへ向けてきた。

キョン「(………ちくしょう……こんな人に冷たくなんて……
できるわけないだろうが…!)」

みくる「どうしたんですか?キョンく……ん……!」

俺は無意識に朝比奈さんにキスをしていた。
おそらく、自分の中で絶対に離すつもりはないと証明したかったんだろう。

みくる「ん……ちゅぱ……ぴちゃ……」


おそらく、今日一番に長く、想いを込めたキスだ。
俺の気持ちが、少しでも朝比奈さんに伝わってほしかったから。

みくる「ぅん……はぁ……キョンくん……どうしたの…?いきなり…」

キョン「朝比奈さん……好きです……」

みくる「……あたしも……キョンくんのこと……す…」

みくる「?!」 バッ

途中まで言いかけていた言葉を止めて、朝比奈さんは急に身体を起こした。
それと同時にさっきまでの甘くとろけそうな顔が、
一瞬にして真面目な顔へと変化していた。

キョン「どうしたんですか?朝比奈さん」

みくる「……キョンくん…ごめんなさい……あたし帰らなくちゃ……」

キョン「…え?」

みくる「……本当にごめんなさい…!」

そういって朝比奈さんは急いで帰る準備を始めた。

キョン「…あの、俺送っていきます」

理由はよくわからないが、とりあえず俺はこんな夜中に女の子一人帰らせるのは
危ないと思った。

みくる「……いいの、大丈夫だから…」

キョン「いや、でもこんな時間に一人で帰らせるのは」

みくる「大丈夫……大丈夫だから……ね……」

キョン「……」

朝比奈さんの必死に絞り出すような声に圧倒され、
俺はそれ以上何も言える言葉がなかった。




キョン「………」

俺は一人ベッドに寝転び、考えに耽っていた。

キョン「(一体、なんだったんだろうか。
朝比奈さんは、どうしていきなりあんなに態度が急変したんだろうか)」

結局俺は何も答えを考え出すことができず、気付けば夢の世界へと旅立っていた。

次の日のSOS団部室。

古泉「どうでした?昨日は。僕の差し上げたものはお役に立ちましたでしょうか?」

キョン「……ああ。昨日のMVPだよ」

古泉「そうですか、それは良かったです。
…それにしては、元気がないですね。」

キョン「……そんなことはない」

古泉「…そうですか」

ガチャ

キョン「!!朝比奈さん!?」

長門「……」

キョン「……なんだ、長門か。…おはよう」

長門「…」

古泉「…?」

ガチャ

キョン「!!」 ガタッ

ハルヒ「……なによ、キョン」

キョン「……いや、別に」

ハルヒ「…あっそ。あれ?みくるちゃんは?」

古泉「さあ、僕は今日は見ていませんが」

ハルヒ「ふ~ん。キョン、あんたみくるちゃんになにかやったんでしょ?」

キョン「…そりゃどちらかというとお前だろ」

ハルヒ「はぁ?なによ、私がみくるちゃんに何したっていうのよ?」

キョン「…普段の行動を思い出せばいいだろ」

ハルヒ「……思い出したけど別になにもやってないわよ。あんた
なに言ってんの?」

キョン「…そうか」


こうやってハルヒと無駄話を延々と繰り広げたが、結局今日朝比奈さんが
部室に現れることはなかった。

ごめんちょっと腹壊してた。
今日ずっと下痢が止まらない…


キョンの部屋

プルルルル

キョン「………出ないか」

昨日の一件以来朝比奈さんの姿を見ていない。
何かあったんだろうか…





キョン「(………俺も重症だな…)」

俺は気づけば朝比奈さんの住んでいるマンションの方向へ
自転車のペダルをこいでいた。

キキィー

朝比奈さんの住んでいるマンションに着いたはいいが、
朝比奈さんに連絡がつかないと中に入る方法がないという事実が
今になって浮かび上がってきた。

キョン「(今日は本当に俺らしくないな。普段ならこんな無駄な行動は
一切しようとせんのに…)」

どうしようもなかった。どうしようもないが、悪あがきでもう一度朝比奈さんに
連絡を入れてみた。今日これで7回目くらいになる。
朝比奈さんが携帯を開くと俺の着信履歴だらけということを想像すると、
自分でも気持ちが悪くなった。これじゃ一種のストーカーだ。

キョン「(……頼む…朝比奈さん……出てくれ…!)」


しかし、聞こえてきたのは留守番電話の受付音声だった。

キョン「(はぁ……やっぱし出んか。…もう今日は諦めよう。
これ以上やると、本格的に変質者だ。…今でも十分危ういが)」

俺は沈んだ気持ちで自転車のペダルに足をかけた。
明日になれば、きっと朝比奈さんはメイド服姿でSOS団の部室にいる。
それだけを信じて。



みくる「(……また…キョンくんから電話……心配……してくれてるんだ…
…でも…出ることはできないの……ごめんなさい…………ごめんなさいキョンくん……)」

みくる「……うぅ……キョンくん……ふぇぇぇぇぇん………」

次の日の教室

キョン「………」

谷口「よお!キョン!」

キョン「……ああ」

谷口「なんだぁ?元気ねえじゃねえか」

キョン「………ちょっとな」

谷口「なんかあったのかよ?」

キョン「……いや、別に」


こんな調子で、俺は昨日からずっと朝比奈さんのことが気になって
授業はもちろん、谷口達と話している時や、飯を食っている時でさえも
頭が正常に働いてくれはしなかった。

次の日のSOS団部室

ガチャ

キョン「……!…朝比奈さん…!」

みくる「……キョンくん」

いた!俺はこの瞬間に今日一日ずっと沈んでいた気持ちが、
一瞬にして湧き上がった。

キョン「朝比奈さん!会えて嬉しいです。昨日はどうしてたんですか?」

みくる「……昨日は…その…具合が…悪くて…」

キョン「そうなんですか、もう大丈夫なんですか?」

みくる「……ええ…」

キョン「そうですか。よかったです……」

みくる「……」

キョン「(…ん?少し様子がおかしいな…。やっぱりまだ具合が良くなっていないのか?)」

みくる「あ…そうだ、お茶…」

ずっと下を向いて固まっていた朝比奈さんは、そう告げると
急須にお湯を入れる作業を始めた。

みくる「…はい、キョンくん。どうぞ」

キョン「ありがとうございます」

朝比奈さんが淹れてくれたおそらく高級であろうお茶を
俺は口に含む。

みくる「……」

キョン「……」

部室に静寂が漂う。

キョン「(やはり今日の朝比奈さんはおかしい。
…少し確かめてみるか)」

キョン「朝比奈さん…」

みくる「はい……ひゃうっ…!」

俺は朝比奈さんのを抱きしめながら、頭を優しく撫でる。
いつもならこれで甘い声を出してくれるのだが

みくる「………やめて……」

キョン「……え?」

みくる「………やめて!」

朝比奈さんは抱きしめていた俺の手を振りほどき、
俺から少し距離を置いた。

キョン「……朝比奈さん…」

みくる「はぁ………はぁ……ご、ごめんなさい……
……お茶、おかわり入れますね…」

キョン「……」

俺はその時すべてを悟った。

キョン「(…そうか、あの人が……朝比奈さんに指示を……)」

おそらく朝比奈さんは俺と仲良くしないよう指示された。
あの日以来朝比奈さんが俺に対してぎこちなかったり、妙に距離を置いたりするのが何よりの証拠だろう。
それを悟ってからというものの、俺は毎日何をするにおいてもやる気が起きなかった。

SOS団部室

ハルヒ「じゃあ、今日の活動はこれで決まりね!
……キョン、あんた聞いてんの?」

キョン「……ああ」

ハルヒ「じゃあ今から何するか言ってみなさいよ」

キョン「……世界大喜利大会」

ハルヒ「…馬鹿じゃないの?そんなもんあんた一人でやってなさい。
ていうかあんた最近いっつもあたしの話聞いてないじゃない。やる気あんの?」

キョン「……さあな」

ハルヒ「さあな?あんたあたしをナメてんの?
やる気がないならとっととここから出ていきなさい!」

キョン「………ああ、そうさせてもらう。じゃあな」 バタン

ハルヒ「……ったく。何考えてんの?あいつ」

みくる「……」

ハルヒ「あ~あ…バカキョンのせいでなんかあたしまでやる気なくなっちゃたわ。
予定変更。今日は学校の探索にしましょ。ほら、みくるちゃんついてきて」

みくる「ええええ?!こここここの恰好でですかぁ?!」

ハルヒ「別にいいじゃない。メイド姿くらい。
ほら、行くわよ」

みくる「ふぇぇぇぇぇぇぇ!!」  バタン



古泉「…長門さん、どう思われます?彼の最近の異変を」

長門「……おそらく、朝比奈みくるが関係してると思われる」

古泉「…やはりそうですか。…アレを渡したのは失敗だったんですかね」

長門「…アレ?」

古泉「いえ、こちらの話です。
…とにかく、彼に立ち直ってもらわないと、またいつ閉鎖空間がおきるかわからないですからね」

次の日のSOS団部室

ハルヒ「じゃあ、今日の活動内容を決めるわね」

古泉「…すいません涼宮さん。彼はどうしたんでしょうか?」

ハルヒ「だれ?バカキョン?
あいつなら帰ったわよ。「今日は気が乗らないから帰る」ですって。
ホントになめてるとしか思えないわ」

古泉「…そうですか」

みくる「(…キョンくん…)」

朝比奈宅。

みくる「(キョンくんと少しでも話せるように申請書を提出したけど……
却下されちゃった……
キョンくん……あたし…とても辛いよ……
……あたしがこの時代の人間だったら……どんなに気が楽だっただろう…)」


キョン宅

古泉「…というわけで、涼宮さんが閉鎖空間を発生させる確率が高くなっているのです。
…申し訳ありませんが、ご協力ください」

キョン「…へいへい、気が向いたらな……なあ、古泉」

古泉「はい、なんでしょうか」

キョン「………お前、もし好きな人がいて、ある理由でその人と
別れなければいけないと言われたとき……お前ならどうする?」

古泉「………さあ、そんな状況になったことがないので、分かりません」

キョン「…そうかい」

古泉「……まあ、もしそのような事になった場合は……僕なら
なんとかその人と一緒にいれる方法を考えますね」

キョン「……そうか、わかった。…もう切るぞ?…ああ、また明日な」 ピッ

キョン「………一緒にいれる方法ね……そんなもんがあったら、教えてほしいくらいだ」

次の日の教室

ハルヒ「…ねえ、キョン」

キョン「……なんだ?」

ハルヒ「…あんた今日も部室来ないつもり?」

キョン「……ああ、今日もちょっと遠慮させてもらう。(古泉には悪いが、
今は朝比奈さんと会いたくない…)」

ハルヒ「そう……あんたなにかあったの?」

キョン「……いや、別に」

ハルヒ「…ふーん」

キョン「……なあ、ハルヒ?」

ハルヒ「なによ?」

キョン「もし……もしもだ。お前が好きな人ができて、その人と一緒にいたいが
いれないとき……お前ならどうする?」

ハルヒ「なによそれ?あたし、恋愛とかそういうの興味ないから」

キョン「もしもの話だ。お前の意見を聞かせてくれ」

ハルヒ「……あたしはまずそんな付き合うのが不可能な相手を好きになったりしないわ。
もしなったとしたら、新しい可能な相手を探すまでね。」

キョン「…そうか。…それも一つの選択肢だよな…」

ハルヒ「あんた一体どうしたのよ?おかしいわよ?」

キョン「いや、なんでもない。………なあ、ハルヒ」

ハルヒ「今度はなに?」

キョン「……今度、2人でどっか遊びに行かないか?」

もうダメだ…
明日大学行かないといけないんでもう寝ます。

明日まで残ってたら続き書きます。
それではおやすみなさい

>>216-221
なにこれww

今帰った。
6時からバイトでまた抜けるけど、それまで書きます。

ハルヒ「はあ?なんであんたと遊びに行かなきゃいけないのよ」

キョン「……すまん、冗談だ。忘れてくれ」

ハルヒ「……待ちなさいよ。誰もイヤなんて言ってないでしょ」

キョン「…は?」

ハルヒ「…………いつよ」

キョン「なにがだ」

ハルヒ「いつ行くのかって聞いてんのよ!」

キョン「………今週の日曜なんてどうだ」

ハルヒ「………わかったわ。じゃあ日曜の10時に駅前集合。いいわね?」

キョン「(勝手に決めやがった)
………ああ、わかった」

ハルヒ「………遅れたら死刑だからね!」

日曜日

ハルヒ「遅い!罰金!」

キョン「(なんで15分前に来て遅刻になるんだ)」

ハルヒ「………で、今日はどこ行くの?」

キョン「は?お前が決めるんじゃないのか?」

ハルヒ「なんであんたから誘ってきたのにあたしが決めなきゃなんないのよ!
普通誘った方が考えてくるでしょ!」

キョン「(だったら時間とか勝手に決めるなよ!
紛らわしい!)………すまん、何も考えてない」

ハルヒ「………はぁ。あんたホントにダメね」

キョン「悪かったな」

ハルヒ「………まぁいいわ。じゃあ今日は動物園に行きましょ。
何か発見できるかもしれないし」

キョン「ああ」

ハルヒ「………なんか思ったより普通ね。
珍しい動物とかもいないし」

キョン「まあ、所詮手なづけれる動物しか置けないしな」

ハルヒ「………はあ、動物園ならエラスモテリウムやグリプトドンの一つや二つ
置いときなさいよ」

キョン「そんな絶滅生物が置けるわけないだろうが。(というかいらんこと言うな!
お前が言うとシャレにならなくなるんだよ!)」

ハルヒ「…まあいいわ。せっかく来たんだし、色々見てまわりましょ。
ほら、行くわよキョン」

キョン「あ、おいちょっと待て!(いつもながら忙しい女だ。
………だが、こういう時には色んな事が忘れられてちょっといいかもな)」

喫茶店

ハルヒ「ふぅ、歩き疲れたわ。結局たいしたことなかったわね」

キョン「の割にはキリンに触りたいとかはしゃいでたな」

ハルヒ「あ、あれは折角行ったんだから経験がしたかっただけよ!
別にはしゃいでたりなんかしてないわよ!」

キョン「ふ~ん、そうか」

ハルヒ「そうよ。行った以上は何か収穫を得とかないと損でしょ」

キョン「………」

ハルヒ「………なによ」

キョン「………ハルヒ、お前今日かわいいな」

ハルヒ「………はぁ?!」

ハルヒ「いきなり何言ってんのよ、バッカじゃないの!」

キョン「いや、マジだよ。今日のお前なんかいつもより気合入ってるな~っと思ってな。
マニキュアなんかお前いつもは付けてないだろ」

ハルヒ「き、気分よ!別に今日に限ったりなんてしてないわよ!」

キョン「そうか。いや、かわいいと思うぞ?いつも
今日みたいにしたらどうだ?」」

ハルヒ「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!
あたしの勝手でしょ!」

キョン「………ま、それもそうだな」

ハルヒ「………まったく……わけわかんないわ」

キョン「俺が悪かったよ。もう忘れろ」

ハルヒ「………………ふん」 プイッ

ハルヒ「…………じゃあ今日はこんなとこね。
お会計よろしく」 ガタッ

キョン「………帰るのか?まだ4時じゃないか」

ハルヒ「他にすることなんてないでしょ?
ならここにいても無駄じゃない。それじゃ」

キョン「?!………待ってくれ、ハルヒ!」

ハルヒ「!!な、なによ、いきなり腕つかまないでよ。
他にしたいことでもあるの?」

キョン「……………いや、それはないが」

ハルヒ「じゃあ止めないでよ。時間の無駄でしょ」

キョン「………することは思いつかない。だが、俺はもう少し
お前と一緒にいたいんだ。頼む、ハルヒ」

ハルヒ「!?は、はぁ??」

ハルヒ「な、なによ。それどういう意味よ?」

キョン「…………とりあえずここから出て話そう。人目が痛い」




ハルヒ「で?あたしといたいってどういう意味なのよ?」

キョン「………お前と一緒にいると、嫌な事が忘れられるんだ」

ハルヒ「なにそれ?そんなことの為にあたしを使わないでよ!」

キョン「……頼む、今日だけでいいんだ。お願いだハルヒ………」

ハルヒ「…………はぁ。わかったわよ。今日だけだからね?
そのかわり、明日からちゃんと部活でてきなさいよ?」

キョン「………ああ。すまん、ハルヒ」

ハルヒに付き合ってもらえたのはいいが、結局何をするのかは思いつかず、
俺とハルヒは街をブラブラと歩いていた。

キョン「……おい、ハルヒ。あそこでアイス売ってるぞ。食うか?」

ハルヒ「いらないわよ」

キョン「………あそこでたい焼き売ってるな。食うか?」

ハルヒ「いらない」

キョン「…おいハルヒ、あそこで

ハルヒ「いらないって言ってるでしょ!!
さっきからしつこい!」

キョン「そうか。…すまん」

ハルヒ「………あんたいつもこうやって何も考えずに生きてるの?」

キョン「………老後の心配はしてるけどな」

ハルヒ「そんなこと聞いてないわよ。
………はぁ。あんたホントにつまんない生き方してるわね」

キョン「感性の違いだ」

ハルヒ「誰がどう見てもつまんないわよ。
あんたね、そうやって何も考えずに生きてくといつか痛い目見るわよ?」

キョン「それはその時になったら考えればいいさ」

ハルヒ「………はぁ。もういいわ、あんたには何言っても無駄ね」

キョン「そうかい」

ハルヒ「…あんたあたしに「付き合えない人を好きになったらどうする」とか聞いてたけどね、
あたしじゃなくてあんたみたいな考えなしが付き合えない人を好きになったりすんのよ」

キョン「!!」

ハルヒ「……なに?」

キョン「……いや、何でもない。…………そうか……そうだよな……」

ハルヒ「………どうしたのよ?いきなり暗くなって」

キョン「………いや……なんでもない……本当に何でもないんだ…」

ハルヒ「………はぁ。ほら、行くわよ」

キョン「…………?」

ハルヒ「…………あたし、プリクラっての撮ってみたいの。
付き合いなさいよ」

キョン「…………ああ」

ハルヒ「決まりね。じゃあさっさと行くわよ」

キョン「わかった。…………なあ、ハルヒ」

ハルヒ「なに?」

キョン「…………ありがとう」

ハルヒ「…………なんでお礼なんか言うのよ。…バカじゃないの」

キョン「………はは、すまんな」

ハルヒ「ふーん、撮った後に落書きできるんだ。これ」

キョン「……お前、撮ったことないのか?」

ハルヒ「ブームに乗せられるのが嫌だったのよ。
今はブームでもなくなったから構わないけど」

キョン「………お前も結構コロコロ考え変えるんだな」

ハルヒ「あんたに言われたくないわよ!
このバカキョン!あんたなんかこうしてやるんだから!」グリグリ

キョン「あ!お前なに人の顔塗りつぶしてんだ!」

ハルヒ「あんたがくだらないこと言うのが悪いんでしょ!」

キョン「こいつ………!」 グリグリ

ハルヒ「こら!バカキョン!あんたなにあたしの顔に落書きしてんのよ!」

キョン「先にやりだしたのはお前だろ」

ハルヒ「~~!!あんたなんかこうよ!!」ペタペタ

キョン「変なスタンプ貼るな!」

キョン「あ、まずい!カウントダウン始まった」

ハルヒ「え?これ時間制限あるの?!」

キョン「お前が下らないことしなかったら余裕を持って終われたのにな」

ハルヒ「あたしのせいじゃないわよ!元々あんたが下らないこと言ったのが
悪いんでしょ!」

キョン「今はこんなこと言ってる場合じゃねえ。もう全部を消してく時間はない。
幸い一枚だけ無傷なのがあるから、それに書くぞ」

ハルヒ「う、うん」

キョン「ほら、お前がやれ。二人で同時に同じやつはできないからな」

ハルヒ「わ、わかったわよ。えっと……」




結局ハルヒが最後に描いたプリクラは、「バカキョン!」と大きく書かれた
しょうもないものになった。だが、女の子らしいかわいいスタンプが周りに付いていたのも事実だ。

ハルヒ「あ~あ………これ一枚しかロクなのがないわね。
あんたのせいで」

キョン「もうその話は終わりだ。それに構わないだろ。
別にどこかに貼るわけでもない」

ハルヒ「…………ま、それもそうね。じゃあこれ全部あんたにあげるわ」

キョン「いらないのか?」

ハルヒ「当り前よ。あたしはこれがどんなのか知りたかっただけだもの。
あんたと撮ったものなんかいらないわ」

キョン「でもちゃんとマトモなやつは一枚切り取ってあるな」

ハルヒ「?!そ、それは撮ったっていう証拠よ!
一枚くらいないと撮ったこと忘れるでしょ!」

キョン「ふーん、そんなもんか」

ハルヒ「そ、そんなもんよ!………もう、あんたのせいでストレス溜まっちゃったわ。
キョン、カラオケ行って発散させるわよ」

キョン「?それは構わないが、お前いいのか時間は?」

ハルヒ「あたしが行きたいって言ってるんだから大丈夫に決まってるでしょ!
つべこべ言わずにさっさと行く!」

キョン「……へいへい」

>>258
俺なんか一人だぜ……

その後俺とハルヒはカラオケBOXで3時間に渡る熱唱を繰り広げた。

ハルヒ「ん~、スッキリしたわ」

キョン「もう10時か…。早いもんだな」

ハルヒ「じゃあ明日は学校あるから、今度こそこれで解散ね」

キョン「………ああ。そうだな」

ハルヒ「それじゃ、また明日」

キョン「あ、おい。ハルヒ!」

ハルヒ「……まだ何かあるの?」

キョン「いや、送ってくぞ。後ろに乗れ」

ハルヒ「………あんたにしては気が利くじゃない。
じゃあお願いするわ」

キョン「ああ、じゃあ行くぞ」

>>259一人プリクラってなんて勇者。

俺は愛車のママチャリの後ろにハルヒを乗せて、
ハルヒの家へとペダルをこいだ。


ハルヒ「へえ、結構速いわね」

キョン「誰かさんのおかげだな」

ハルヒ「感謝しなさいよ?」

キョン「気付いてるなら少しは気遣ったらどうだ」

ハルヒ「別にいいじゃない。それに今日はあんたから誘ってきたんだし」

キョン「………まあ、それはそうだが」

ハルヒ「…………あんたなんで今日あたしを誘ったの?」

キョン「………言ったろ。お前といると嫌なことが忘れられるって」

ハルヒ「………いやなことって何があったのよ」

キョン「…………」

キキィー

キョン「ここでいいのか?」

ハルヒ「うん、あたしん家この辺だから」

キョン「………なあ、ハルヒ」

ハルヒ「なに?」

キョン「…………また、誘ってもいいか?」

ハルヒ「…………さあ。その時の気分によるわ」

キョン「……そうか」

ハルヒ「そうよ。……ねえ、キョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「………結局あんたの嫌なことって何かよく分かんなかったけど、
うじうじ悩んでても仕方ないわよ?」

キョン「………ああ、そうだな……」

ハルヒ「………そうよ。男のくせにうじうじなんて気持ち悪くて仕方がないわ。
それにあんたがそうやっていつまでも暗い顔してるとSOS団にも影響するのよ」

キョン「…………すまん」

ハルヒ「………何か知らないけど、早くそんな悩み解決させちゃいなさい。
団長命令よ」

キョン「………悪いなハルヒ、心配かけちまって」

ハルヒ「べ、別に心配してるわけじゃないわよ!
あんたが暗いとこっちも暗くなるから注意しただけよ!」

キョン「…そっか」

ハルヒ「と、とにかく!今日約束したんだから明日から部活きなさいよ!
それじゃ!」

キョン「ああ、またなハルヒ」




俺は今日、不思議な気持ちになった。
最近いつも朝比奈さんのことで悩んでいたが、今日ハルヒといる時は
朝比奈さんの事が完全に頭から離れていた。
つまり、ハルヒといれば朝比奈さんの事を忘れることができる。
それに、ハルヒはとんでもない能力を持っているといっても、何だかんだこの時代の人間だ。
誰にも邪魔はされることはないだろう。

キョン「(やはりこれも…………一つの選択肢なのか………?)」

ごめんそろそろバイト行かないと…
帰ってきたら続き書きます。
保守よろしくお願いします

バイト明日と勘違いしてたw
わざわざバイト先まで行ったのに。
シフト表ちゃんと見とけばよかった…

なんで今から続き書きます。

次の日のSOS団部室。

ガチャ

ハルヒ「遅いわよ!キョン!」

キョン「掃除当番だったんだから仕方ないだろ。
っていうかお前同じクラスなんだから知ってるだろ」

ハルヒ「知らないわよそんなの。あたし興味無いことは覚えないの」

キョン「へいへい」

みくる「(…………キョンくん……)」

キョン「ん?」チラッ

みくる「!!あ、えと、その、キョンくんこんにちは」

キョン「………はい、こんにちは。
……で、ハルヒ。今日は何するんだ?」

みくる「(…………キョンくん……?)」

ハルヒ「それじゃ、今日はこのくらいね。あたしは先帰るから、最後の人戸じまりよろしく」 バタン

キョン「さて、俺も帰るか」

みくる「あ、あの、キョンくん」

キョン「……朝比奈さん。どうしました?」

みくる「え、いや、その、……久し振りだから…」

キョン「……ああ、すいません。ズル休みしてて。
今日からちゃんと来るんでもう大丈夫です」

みくる「……そう…あ、あの」

キョン「………すいません朝比奈さん。
俺そろそろ帰らないと」

みくる「え………
……そう……だよね……
……ごめんなさい…」

キョン「………いえ、それではまた」 バタン

みくる「…………」

朝比奈宅

みくる「(……あたし……キョンくんに嫌われちゃったのかな……あたしが冷たい態度とってたから………
……そうだよね……これが上からの指示の目的だもん……
………でも……キョンくんに嫌われるの……いや……いやなの……)」

みくる「………キョンくん……ふぇ………ふぇぇぇぇぇぇん…………」




キョンの部屋

キョン「(………俺……朝比奈さんに冷たい態度とっちまった……
でも……優しくしても朝比奈さんは……辛くなっちまうだけだ……
………やっぱり俺は朝比奈さんを諦めるしか……)」

キョン「………くそっ!
……ハルヒの能力を少しでもいいから分けてほしいぜ……」

次の日の教室

ハルヒ「……キョン、どうしたのよ」

キョン「……ちょっと考え事してて昨日全然寝れなかったんだ。
……今日は部活までずっと充電させてもらう」

ハルヒ「ふーん。まぁ、部活に来るならあたしは何でもいいけど」

キョン「………なあハルヒ」

ハルヒ「なによ?」

キョン「………今週の日曜も暇じゃないか?」

ハルヒ「…………別に予定はないけど?」

キョン「………そうか。なら、また2人で一緒に遊ばないか?」

ハルヒ「…………はぁ。しょうがないわね」

キョン「悪いな……(……これが一番の方法なんだ……もう……これしか……)」

SOS団部室

みくる「(着替えてたら遅くなっちゃった………
わぁ……外ももう真っ暗………なんか一人の夜の部室って怖いな……)」

ヴヴヴ ヴヴヴ

みくる「ひゃぁっ!……な、なに………?携帯電話………?
誰か忘れたのかな…?(……あれ、何か貼ってある……
………!!こ、これ……写ってるの…涼宮さんと……キョンく……

ガチャ

ハルヒ「いっけない!ケータイ忘れちゃった!
……あれ?みくるちゃんまだいたの?」

みくる「!!す、涼宮さん!」

ハルヒ「早く帰らないと、外もう暗くなってるわよ?
あ、それよりケータイ……あれ?みくるちゃんそれ手に持ってるの
あたしのケータイじゃない?」

みくる「あ、あの、えと、その」

ハルヒ「な~にみくるちゃん?
もしかしてあたしのケータイ勝手に見た?」

みくる「みみみみみみてないです!あ、あの!その、いきなり鳴ったから
びっくりして!」

ハルヒ「……?まぁいいわ。それちょうだい」

みくる「は、はい……!」

ハルヒ「ありがとう。それより鳴ってたって誰からかしら……
……なんだ、キョンかぁ」

みくる「!!キョン……くん……?」

ハルヒ「うん、最近なんか嫌なことがあったらしいわよ。
それでこうやってたまにメールしてくるの。
面倒だしどうでもいいから返さないけどね」

みくる「………」

みくる「………あああああの、す、涼宮さん……」

ハルヒ「ん?なーに?」

みくる「そ、その携帯電話に貼ってある写真……キョンくん……ですよね…?」

ハルヒ「?!………見たの?」

みくる「ごごごごごごめんなさい!みみみ、見るつもりはなかったんです!」

ハルヒ「………いい?みくるちゃん。このことはキョンには絶っっ対に内緒だからね?」

みくる「は、はいぃ………で、でも……それ……どうしたんですか……?」

ハルヒ「……先週の日曜日にキョンから2人で遊ぼうって誘われたのよ。
その時に撮ったの。あ、勘違いしないでよ?これは記念に貼ってるだけで、
相手が誰でも全然関係ないんだから」

みくる「え………ぇ……」

ハルヒ「しかもキョンったら今週も誘ってきたのよ?
どんだけ暇なのかしら?あいつは」

みくる「………そ……そんな……ふぇ……ふぇぇぇ……」

ハルヒ「えっ?ちょ、ちょっとみくるちゃん!何いきなり泣いてんのよ!」

キョンの部屋

キョン「(ハルヒから返信はなし……か。
相変わらず愛想の悪いやつだ。……まあ、悪いやつではないんだがな)」

コンコン ガチャ

妹「キョンくんお客さーん」

キョン「誰だ?」

妹「みくるちゃんー」

キョン「朝比奈さん?!」

妹「うん。なんか泣いてるよー」

キョン「泣いてる?わかったすぐ行く」

みくる「ひっく……ひっく……うぅ…」

キョン「朝比奈さん?!どうしたんですか?!」

みくる「キョンくん……キョンくん……!
………ふぇぇぇぇぇぇぇん………」

妹「あーキョンくんみくるちゃん泣かせたー」

キョン「お前はあっち行ってろ!
朝比奈さん、とりあえず中へ」

みくる「……ひっく……ひっく……」

キョンの部屋

キョン「朝比奈さん、いったいどうしたんですか?
なんで泣いてるんです?」

みくる「………ひっく……キョンくん……ひっく……
ごめんなさい……ごめんなさいぃ……うえぇぇぇぇ……」

キョン「朝比奈さん。落ち着いて」

俺は朝比奈さんの頭を優しく撫でる。
俺が知ってる中で朝比奈さんが一番嬉しがる手法だ。

みくる「キョンくん……キョンくん……!」

朝比奈さんは俺を力いっぱい抱きしめる。
泣いてるせいもあってか、朝比奈さんの身体は震えていた。

キョン「朝比奈さん………」

キョン「………落ち着きましたか?」

みくる「………ごめんなさい…ご迷惑かけて……」

キョン「いえ、全然構わないです。
でも、どうしたんですか?いったい」

みくる「………あたし……上からの指示で……
キョンくんと仲良くしちゃダメって言われて……それで……キョンくんに冷たい態度
とっちゃって……」

キョン「………(やっぱりあの人の指示か)」

みくる「でも………あたしすごくつらくて………
キョンくんに何度も電話しようと思ったけど……それもダメで……」

キョン「………」

みくる「……キョンくんを諦めようと思ったけど……やっぱり……忘れられなくて……
………ふぇ……ふぇぇ………」

キョン「大丈夫、大丈夫です。朝比奈さん」

俺は朝比奈さんが泣き出さないようにずっと頭を撫でながら落ち着かせる。

みくる「ひっく……でも……任務だからずっと我慢するしかなくて……
つらくて……毎日泣いちゃったけど……それでも耐えて……」

キョン「………」

みくる「でも………今日涼宮さんがキョンくんと2人で遊んだってきいて……
そうしたら……頭の中真っ白になっちゃって……ホントは来ちゃいけないのに
キョンくんのお家へきちゃって………ごめんなさい……ごめんなさいキョンくん……!」

キョン「?!………ハルヒから聞いたんですか?」

みくる「……ごめんなさい……ひっく……ひっく……」

キョン「………」

みくる「……キョンくんは……もうあたしのこと……嫌いになっちゃいました……?」

キョン「……そんなわけないじゃないですか……!朝比奈さん……!」

みくる「キョンくん……キョンくん………!」

俺は思わず朝比奈さんを力いっぱい抱きしめる。
忘れようと頑張った。頑張ったが、やっぱりこの人を忘れるなんて
絶対に無理だ。

キョン「(……この人を離したくはない。
だがいい方法がない。………一体どうすればいいんだ)」

みくる「………すいませんキョンくん……もう
大丈夫です……」

キョン「……え?」

みくる「………ご迷惑おかけしてごめんなさい……
やっぱりキョンくんはあたしと一緒にいるべきではないよね……」

キョン「………」

みくる「………本当にごめんなさい。キョンくん。
せっかくあたしのこと忘れてくれようとしたのに邪魔しちゃって……
もう大丈夫ですから………」

キョン「………」

みくる「………帰りますね、お邪魔しました…
……あたしも、頑張ってキョンくんのこと忘れるようにします……」

キョン「………」

本当はここで押し倒してでも止めるのが正解だったのかもしれない。
だが、押し倒したところで俺と朝比奈さんが一緒にいれる方法がない限り、
また辛い思いをしなくちゃいけない。
そう考えると、俺には朝比奈さんを止めることなど、どうしてもできなかった。

日曜日

キョン「(なんだかんだで来ちまった……
まあ、俺から誘ったんだ。しょうがないよな……)」

ハルヒ「おそい!」

キョン「……俺、今日は約束の30分前にきたんだが」

ハルヒ「それでも遅刻は遅刻よ!今日も昼ごはんあんたのおごりね!」

キョン「……へいへい」

ハルヒ「で、今日はどうするのよ。まさかまた何も考えてないんじゃないでしょうね?」

キョン「……ほれ」

ハルヒ「なによこれ。………遊園地のチケット?」

キョン「ああ。それも結構名の知れた場所のだ。
今日はここでいいか?」

ハルヒ「……あんたもう少し捻ったような場所は考え付かないの?
まぁあんただし期待はしてなかったけど」

キョン「悪かったな。それで、行くのか行かないのか?」

ハルヒ「……仕方ないわね。チケットもあるんだし、そこで我慢しましょ」

キョン「(……なんつー可愛くない女だ)」

遊園地内

ハルヒ「ほら、キョン!次はあれ乗るわよ!あれ!」

キョン「……お前あんなにつまらなそうにしてた割にはやけに楽しそうだな」

ハルヒ「え?だ、だから来た以上は楽しまないと損でしょ!
仕方なくよ、仕方なく!」

キョン「(……なんでこいつはこう素直じゃないんだ。)」

ハルヒ「ほら、キョン!もたもたしない!目指すは乗り物全制覇よ!」

キョン「そりゃいくらなんでも無理だ……っておい!勝手に先いくな!」

ハルヒ「う~ん!たまには遊園地も悪くなかったわね!
あんたにしては良いとこ選んだじゃない、キョン」

キョン「おい、最初と言ってること違うぞ」

ハルヒ「だって、行ってみないと面白いかどうかはわからないじゃない。
あたしは遊園地っていう定番な場所を選んだことに呆れたのよ」

キョン「言ってることがメチャクチャなんだが」

ハルヒ「……でも、結局全部は乗れなかったなぁ」

キョン「だからいったろ。ここは元々1日だけじゃあ制覇できないように
なってんだよ」

ハルヒ「あたしなら乗れると思ったんだけどなぁ。やっぱ無理なものは無理なのね」

キョン「お前のその自信はいったいどこからわき出てくるんだ」

ハルヒ「じゃあ次で制覇するわよ、キョン!」

キョン「……お前また行く気なのか?」

ハルヒ「当り前よ。まだ乗れてないものがあるなんて悔しいじゃない。
あんた来週もここのチケットとっときなさいよ」

キョン「来週いくのかよ!」

ハルヒ「だって気になったことはすぐ片付けないと気が済まないじゃない。
よろしく頼むわね」

キョン「……あのな、ここのチケット結構高いんだぞ」

ハルヒ「ふーん。……じゃあ、また2人でしか行けないわね」

キョン「………は?」

ハルヒ「べ、別に深い意味はないわよ!高いんなら2人で行った方が
あんたもちょっとは負担が軽くなるでしょ!」

キョン「待て、金払うのは俺で決定なのかよ」

ハルヒ「つべこべ言わない!団長命令よ!」

キョン「………またそれか。
………わかったよ。なんとかしてみる」

ハルヒ「お腹すいちゃったわね。
ってよく見ればもう7時かぁ。ならお腹すいてもおかしくないわね」

キョン「って言っても、もう俺の財布はかなり危険な状態だから
どこも行けないけどな。」

ハルヒ「………しょうがないわね。じゃああたしが出すわよ。
なんだかんだで今日はあんたに出してもらいっぱなしだしね」

キョン「え?いや、別にそこまでしなくてもいいぞ。
俺はそんなに腹へってない」

ハルヒ「あたしがお腹すいたから言ってんのよ。
ほら、行くわよ」

キョン「(………一体どういう風の吹きまわしだ?
……ま、ただの気まぐれか)」

ハルヒ「ほら、何でも好きなの頼みなさいよ」

ハルヒが連れてきたのは値段的に安くつくいわゆる学生の味方
ハンバーガーチェーン店だ。

キョン「ほう……なんでもね……
じゃあ、すいません。ここで一番高いセットください。
あとハンバーガー5個。」

店員「かしこまりましたー」

ハルヒ「は、はぁ?!あんたなに好き放題頼んでんのよ!」

キョン「お前が何でも好きなもの頼めって言ったんだろ」

ハルヒ「……う~…」

おお、それだ。俺が見たかったのは。
お前の悔しがる顔は何度見てもスカッとするぜ。

キョン「(………だが……ちょっとだけだが……かわいいな)」

キョン「な……なあ……ハルヒ?」

ハルヒ「……なによ?」

キョン「俺、いい加減腹いっぱいなんだが……」

ハルヒ「ダメよ。せっかくあたしがおごってあげてんのよ。
それ全部食べるまで帰さないから」

からかう相手を間違えた……
俺は自分が頼んだ分はとっくの昔に完食してる。いやそれだけでも十分きつかったが。
だがこいつはヤケになったのか俺が完食したあと更に
ハンバーガーを10個追加して持ってきやがった。

キョン「すまん………俺が悪かった。もうしないから勘弁してくれ」

ハルヒ「………ダメよ。遠慮なんかいらないわ。早く食べなさい」

キョン「頼む……このままじゃ明日は一日中トイレに張り付くことになっちまう。
いや、その前にここで逆流か?」

ハルヒ「汚いこと言うな!」

結局余ったハンバーガー7個は勿体ないから二人で分けて
持って帰ることになった。

キョン「うっ……苦しい……」

ハルヒ「あんたが調子乗るのが悪いのよ」

キョン「だからって、金使ってまで俺に仕返しするな…」

ハルヒ「ふん。ほら、早く帰るわよ。明日は学校なんだから。
早く帰らないと寝坊しちゃうでしょ」

キョン「……いや、ホントすまん…今動けそうにない…
悪いが先帰ってくれ」

ハルヒ「………はぁ。だらしないわね。……ほら、あそこの公園で少し
休憩するわよ」

キョン「………いや、今はマジで動けん…
俺はいいからお前はもう帰れ。明日遅刻するぞ?」

ハルヒ「……もう。世話が焼けるわね
………よいしょっ」

キョン「!!……ハルヒ?」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!あんたも少しは自分で歩きなさいよ!
重いでしょ!」

………俺は今ハルヒの肩を借りた状態になっている。
これは男としてどうかと思うが、それ以前になんでこいつは先に帰らないんだ?

キョン「(……まさかとは思うが、心配してくれてるのか?)」

ハルヒ「(んっ…!思ったより重いわね……)」


公園内のベンチ

ハルヒ「……はぁ……はぁ……やっと着いたわ。あんた重いのよ!
もっとダイエットしなさい!」

キョン「………どう考えても俺の胃袋を限界突破させたお前のせいだ」

ハルヒ「だからあれはあんたが調子乗るから

キョン「なあ、ハルヒ?なんでお前帰らないんだ?
いい加減帰らないと、本気で遅刻するぞ?」

ハルヒ「………あ、歩いて帰るのが面倒なだけよ。
あんたに送ってもらわないとね。学校は何とかなるわよ」

キョン「………そうか、ありがとな」

ハルヒ「ほ、本当にそう思ってるんなら早く回復して送って帰りなさいよ!」

キョン「……ああ。そうだな」

薄々、本当に薄々だが、ハルヒは俺と一緒にいるのを楽しんでくれているんじゃないかと
思った。あのマニキュアも、あいつは実は先週からずっとしている。
それは、褒められたのが嬉しかったからなんかじゃないかとも思った。
そう考えると、ハルヒがとてもかわいく思えてくる。

キョン「(まぁ、元々ルックスは抜群だからな。あれで人間ができていたら、
本来俺なんか相手にもできない存在だ。……だが、あいつはもしかすると俺が思っているより、
ずっと優しいやつなんじゃないだろうか…)」

ハルヒ「……なにジロジロ見てんのよ?」

なんで俺はさっきからこいつのことばかり考えてるんだ。
………もしや俺はこいつに………いや、それはない。
……ないはずだ。俺には朝比奈さんが……
いや、しかし朝比奈さんとは付き合えないんだ。
ハルヒなら……ハルヒが俺を好きになってくれたら………
もしかすると俺は何不自由なく幸せになれるんじゃないだろうか……
それにこいつといれば、朝比奈さんを忘れることができる……
証拠に、今日あの辛い気持ちはひとかけらもなかった。
いや、なかったんじゃない。忘れていれたんだ。

ハルヒ「キョン?……あんたどうかした……」

ハルヒ「!!」

俺は無意識にハルヒを抱きしめていた。自分でも何でやったのだか
わからない。気がついたら抱きしめていた。

キョン「……ハルヒ……」

ハルヒの身体はとても柔らかく、そしていい匂いで、当たり前だが
こいつは女なんだ、と実感できた。

ハルヒ「あ、あ、あんた……なにやってんのよ……!
は、離しなさいよ……!」

キョン「………すまん。何故だかお前を離す気になれない。
……すまないけどお前が俺を突き飛ばしてくれ。
そうすれば俺も気が済む……」

そう。ハルヒに突き飛ばしてほしかった。
なにすんのよ、このバカ!と言いながら、拒絶してほしかった。
そうすれば俺はハルヒにこんな感情を抱かなくて済む。
そう思った。

ハルヒ「……………あ、あんた…力が強いわよ……
抱きしめるなら……もっと……優しくしなさいよ……」

ハルヒは、拒絶をしなかった。

キョン「………すまん……」

ハルヒ「………あ……」

俺はハルヒの言うとおりに、力を緩めて抱きしめた。
今の俺はどうかしてる、自分でもそう思えた。
だが、それでも俺の身体は考えとは逆の方向へ動いていた。

キョン「………ハルヒ……俺はどうやら自分を止められそうにない……
もう一度言う…俺を止めてくれ……じゃないと……俺は……」

ハルヒ「………好きにすれば……いいじゃない……」

キョン「!!ハルヒ………!」

ハルヒ「え…?……んっ!んん………!」

とうとう、俺はハルヒの唇を奪ってしまった。
ついにやってしまった……
もう本格的に自分を止めることなんてできない。
ハルヒ、頼む。俺を止めてくれ……俺を拒んでくれ……

キョン「はぁ……はぁ……ハルヒ……」

ハルヒ「………ん…!……あっ……!」

俺はハルヒの胸に手を当て、力を入れて揉む。
朝比奈さんに比べれば小さいが、これでも十分俗に言う「巨乳」の
部類に入ってもおかしくはないという触り心地だ。

キョン「う……(ダメだ……身体が止まらない……!)」

ハルヒ「あ……あ……キョン……はぅ……!」

俺はハルヒの胸を思いきり揉みしだく。
柔らかく形のいいハルヒの胸は、変幻自在に形を変化させる。

ハルヒ「んん………!あぅ………!」

胸にあてた手に力を込めるたびにハルヒはピクッっと身体を
はねさせる。

キョン「ハルヒ……ハルヒ……!」

ハルヒ「ひゃぅっ……!キョ……キョン……んん……ちゅぱ……」

ハルヒの胸を揉む手を止めずに、俺はハルヒの唇に舌を侵入させ、
ハルヒの口内で激しく舌を暴れさせる。

ハルヒ「んん……!ちゅぱ……ぴちゃ……」

ハルヒの口内で、卑猥な音が止め処なく演奏される。

キョン「(ダメだ……!ダメなんだ……!こいつとこんなことしちゃ……!
なのに……なんで身体が止まらないんだ……!)」

本当は理由はわかっていた。
俺は頭の中では拒否していても、心のどこかでハルヒを愛したくてたまらない
気持ちがあるんだろう。

俺の身体は決して赤信号になってはくれなかった。

ハルヒ「はぁ……はぁ……ひゃぅっ……!つ、つめた……!
あぅぅっ……!」

俺はハルヒの服の中に手を突っ込み、ブラの隙間から手を忍び込ませ、
直にハルヒの胸を揉んでいく。
硬くなっている乳首が、ハルヒが感じていることを証明させる。

キョン「ハルヒ……気持ちいいぞ……!」

ハルヒの直に触る胸は、とても柔らかく、
発せられる体温は、とても心地がよい。

ハルヒ「ば……ばかぁ……!言うなぁ……!
はぅぅっ……!」

俺はハルヒの乳首を軽くつまみ、少し擦るようにして刺激させる。

俺はハルヒの乳首を徹底的に攻めながら、下半身に視線を向ける。
興奮してるからだろうか、ハルヒの脚が、とても艶めかしく思える。

キョン「(だ、ダメだ……!あそこだけは絶対にダメだ!
あれに手を出したら……俺は……)」

ハルヒ「ひゃぅ……!キョン………キョン…ん…!」

ハルヒの色っぽい声が、俺の脳を麻痺させてくる。

キョン「(………どうする……!もうここまできたんだ……!
やっちまうか……!)」

俺は覚悟を決め、ハルヒの下半身へと手を伸ばそうとした。

その時、俺の脳裏にいきなり朝比奈さんの姿が思い浮かんだ。

「キョンくん……好き……」
「……えへへ……あたし……キョンくんの腕枕……気に入っちゃいました」

………俺は、一体何をしてんだ。
急に身体の中が落ち着いていくのがわかった。俺はハルヒから手を離し、
ハルヒの乱した服を整えていく。

ハルヒ「……え……?キョン……?」

キョン「………すまんハルヒ。俺はどうかしていた。
……もう帰ろう」

ハルヒ「え……?え……?なんで……?なんでやめるの……?」

キョン「………すまん……本当にすまん……!」

俺はハルヒの前で土下座をして謝る。
こんなもんじゃ、俺のやったことなど
謝罪しきれないが、少しでも気持ちをわかってほしかった。

ハルヒ「意味わかんない………どうして……?
どうしてやめるのよ!」

キョン「………すまん……!」

俺は土下座の体制で何度も頭を下げる。
謝罪の言葉などない。気持ちで伝えるしかないんだ。

ハルヒ「なにそれ………あたしをからかってたの……?
……ふざけんな!!!!!」

ハルヒは瞳に涙を溜めて、走り去っていった。

キョン「(………俺は最低だ……)」

あまりの罪悪感に、俺はその場から動くことができなかった。
ただひたすら、その場で自分のやったことに、後悔を感じながら。



プルルルル

沈黙を破るように音を発する携帯電話。
出る気力などなかったが、着信相手を知ると、俺の指は自然と通話ボタンに
力を入れていた。

キョン「………よう」

古泉「………今機関の方から連絡がありました。
あなたが原因で涼宮さんが閉鎖空間を開く可能性があると。
一体なにをしたんですか?」

キョン「………ほんと………なにしてんだろうな………俺……」

古泉「………質問に答えられていません。ちゃんと答えてください」

キョン「………ハルヒを………襲っちまった………」

古泉「………本気で言ってるんですか?」

キョン「………嘘だったら、どんなによかっただろうな………」

古泉「………そうですか。わかりました。
では僕は今から閉鎖空間の発生の可能性に備えて準備をします」

キョン「………すまないな………お前の仕事まで増やしちまって………
………ホントに………俺はなんてクズ野郎なんだ………!」

古泉「………落ち着いて下さい。僕はあなたの気持ち、分かりますよ」

キョン「………え………?」

古泉「………前々からあなたの事情は知っていました。
………そして、こういう結果になるという予感も少しですがしてはいました」

キョン「………………」

古泉「………確かに貴方のやったことは最低です。
………ですが、あなたのような事情に陥れば、おそらく誰しもあなたみたいになると僕は思います。
………僕もきっとそうするでしょう」

キョン「………」

古泉「あなたはたまたま手を出した相手が涼宮さんだったから騒がれた。
それだけの違いです。
………今日はもうゆっくり休んで下さい。………僕はあなたの味方ですよ」 ピッ


古泉の優しさに心が締め付けられる。
こんな最低な俺でも、見捨てずに…味方だと言ってくれる。
あいつの心はあんなにも綺麗だというのに、
………俺って奴は………

キョン「う……!うぅ………うわぁぁぁぁ……!!」

自分があまりにも情けなくて、弱くて、
それが悔しくて、俺は体中の水分を全て出し切るくらい
涙を流した。

ごめんちょっと用事できたからいってくる。
1時間ほどで帰ります。

今帰宅。
これから書きます。
正直寝るまでに完結できる気がしない…
もう少し長引きそうですが、付き合ってもらえるとうれしいです。

キョン「(……ん………ここは……)」

目覚めると俺は自分の部屋にいた。
そこであのあと涙を出し切った俺は、フラフラの状態で家に帰り、
すぐ眠りについたことを思い出す。

キョン「(もう朝か………今日、学校……あるんだよな………
………行きたくねえ………)」

おそらく今日は今まで生きてきて一番学校に行きたくないと思った日だろう。
今の俺にハルヒにあわす顔や度胸なんて存在しない。

キョン「(でも………いかないと親に迷惑かけちまう……
………それに、こうやって逃げるとますますハルヒに顔をあわせづらくなっちまう……)」


俺は全然回復していないわずかな気力を振り絞って、学校への支度をする。

たしかに無理にみくるENDに持ってってるように感じるなぁ
そこんとこどうなのよ

>>432
計 画 通 り
ってのは半分冗談。でも半分は本気。

教室

谷口「よお!キョン!元気か!」

キョン「………」

谷口「…なんだ?お前大丈夫か?死にそうな顔してるぞ?」

キョン「………ハルヒは…?」

国木田「さあ、まだきてないよ」

キョン「………そうか……」


結局、この日ハルヒは学校へ姿を現すことはなかった。

SOS団部室

ガチャ

古泉「やあ、こんにちは」

古泉の笑顔は、顔についた無数の傷やアザで、少し歪んでいた。

キョン「………死闘だったみたいだな」

古泉「ええ。今回は手ごわかったです。
まあ、この顔の傷はアザは森さんにつけられたものですが」

キョン「………森さんに?」

古泉「ええ。こうなったのは僕の監視不足だという理由で罰を受けたんです」

キョン「………そんなことはない……あれは完全に俺のせいだ……」

古泉「いえ、森さんの言う通りだと思っています。あなたの事情を知っていながら
何も言葉をかけてあげることができなかった。……これは僕のミスでもあるんです」

キョン「………お前はつくづくお人よしだな……」

古泉「ええ、よく言われます」

古泉は冗談で言ったんだろうが、俺にとっては古泉のその言葉は
真実でしかなかった。

訂正
古泉「この顔の傷はアザは~×

古泉「この顔の傷やアザは~○

古泉「……それで、どうするつもりなんですか?」

キョン「……わからない……怖いんだ……今動くと……
……何もかもが裏目に動きそうで……」

古泉「………そうですか。なら、あなたの気持ちに整理がつくまで待つ方が
よさそうですね。………そういえば、涼宮さんはどうしたんです?」

キョン「………今日は来てない……」

古泉「………そうですか。
………どうやら彼女は僕の想像以上にあなたのことを慕っていたようですね」

キョン「………くっ……!」

古泉「………落ち着いて下さい。そうやって後悔しても、
もう過ぎたことなんですから」

長門「……情報操作」

キョン「………え……?」

俺たちの横で本を読んでいた長門が、いきなり口を開く。

長門「涼宮ハルヒからその事件の日の記憶を消去すればいい」

………おそらくそれが一番ベストな選択だろう。
………だが。

キョン「……すまん長門……気持ちはありがたいが、
それだけはやっちゃダメなんだ……それをすると……俺は反省を
した気分になれないんだ……」

長門「……そう」

古泉「……あなたがそう言ってくれてよかったです。
もしあなたがその方法を選択したら、僕はあなたの味方をやめ、
軽蔑の眼差しであなたを見ていたでしょう」

キョン「………古泉……」

古泉「機関の一員としては、その方がありがたいんですけどね。
………でも僕は機関の一員である前に、このSOS団の一員なんです。
だからこそ、あなたには悩んで、その答えを見つけ出してほしいんです」

キョン「……だが……俺が早くなんとかしないとお前はまた罰を……」

古泉「構いません。言ったでしょう?僕はあなたの味方だと。
あなたが納得のいく答えを見つけ出してくれるのなら、
このくらいの罰など、喜んで受けますよ」

長門「……私もできる限り協力する」

俺は………こんな素晴らしい仲間を持っていたんだな……
………やばい……また涙がでてきちまいそうだ……

キョン「……ありがとう。俺は必ず自分の中で答えを出してみせる」

長門「……そう」

古泉「ええ、期待しています」

キキィー

俺が自転車で向かった場所は、ハルヒの家だった。
……あの2人のおかげで勇気づけられ、俺は覚悟を決めることができた。
(……もう、悩んだりはしない。俺の気持ちをあいつに伝えてやる)



ハルヒ「………」

コンコン

ハルヒ「………なに……?」

「………ハルヒ、いるのか……?」

ハルヒ「?!!」

ガチャ

ハルヒ「………なんであんたがここにいるのよ……」

キョン「………お前に謝りにきた。家に入る許可ならお前の親のひとに
もらった」

ハルヒ「………入りなさいよ……」

キョン「………ああ……」

俺はハルヒと一緒に、ハルヒの部屋へと入って行く。

キョン「………まず……最初に謝っておく…すまなかった……」

俺は再び土下座の姿勢をして、ハルヒに頭を下げる。

ハルヒ「………謝るくらいなら……どうしてあんなことやったのよ……」

キョン「………すまん……」

やはりこの言葉以外にハルヒへの謝罪の言葉が思いつかない。

ハルヒ「………楽しかった……?…あたしをからかって……」

キョン「………すまない……」

ハルヒ「……あたし……嬉しかったのよ……?キョンがあたしを
求めてきて………」

キョン「………」

やっぱりきつい……心が引き裂かれそうだ……
………俺はそれほどのことをこいつにやったんだな……

ハルヒ「……キョンと一つになれるって……
………これからずっと一緒にいれるって……思ってた……」

キョン「………」

ハルヒ「……ねえ……どうして……どうしてあんなことしたの……?」

キョン「………俺は……ある人を愛していた……
……いや……今も愛している………だがその人とはある事情で付き合えなかった………」

ハルヒ「………あんたのことだったんだ……あたしに聞いてきたあの話……」

キョン「………だから……その人のことを忘れようと思った……
………でもできなかった……どうしても……」

ハルヒ「………あたしはそれの変わりだったってわけ………?」

キョン「………だから……お前にあれ以上手を出すわけにはいかなかった………」

ハルヒ「………ねえ………キョン……あんたあたしの気持ちがわかる……?
………好きな人に求められて……幸せの最中だと思ったのに……それが
違う人を忘れるためだけのものだった……あたしの気持ちが……」

キョン「………本当に悪かったと思っている………」

ハルヒ「思ってない!!あんたはあたしの気持ちなんて!!
全然わかってなんていない!!」

キョン「………すまない!
……許してくれなんて厚かましいことは思っていない。
だから、俺を軽蔑してくれ!
こんな最低な奴、もう知らないと見捨ててくれ!」

ハルヒ「………勝手なこと言わないでよ……」

キョン「……すまん……だが、それがお前にとって一番いいんだ。
お前が望むなら俺はSOS団だってやめる。
いや、学校自体俺の顔を見なくて済むよう転校する」

ハルヒ「………そんなことできたら………
こんな思いはしてないわよ………」

キョン「………」

ハルヒ「………あんたが………あんたのことが好きでたまらないから……
こんなに苦しんでるんじゃない………」

キョン「………すまん…また身勝手なことを言ってしまって……」

ハルヒ「………ねえ……」

キョン「………なんだ…?」

ハルヒ「………………続きやってよ…」

キョン「………え…?」

ハルヒ「………昨日の続き………やってよ……」

キョン「続きって……」

ハルヒ「わ、わたしのおまんまんにあんたのマグナムをぶち込みなさいよ!」

キョン「……」
みくる「……」
長門「……」
古泉「……」







支援

キョン「………お前……なに言って……お、おい!」

ハルヒは俺の目の前で突然着ていた服を脱ぎはじめた。
そしてハルヒが下着に手をかけたところで俺はハルヒの腕をつかんだ。

キョン「な…なにやってんだよ……お前……」

ハルヒ「………なんであたしじゃダメなの……?
その人とは付き合えないんでしょう……?
……じゃああたしでいいじゃない………!」

ハルヒの瞳から涙が零れおちる。

キョン「………頼む……頼むから服を着てくれ……」

ハルヒ「………いや…
……続きしてくれるまで……絶対着ない……」

キョン「………ハルヒ………」

ハルヒの瞳から溢れる涙の量が徐々に増す。
………どうすればいいんだ?
……古泉、お前ならどうするんだ…?教えてくれよ……誰か…

ごめん眠気がもう限界だ
すこし寝ます
予定では朝の8時か9時頃からつづきかきます

今起きた。
とりあえず書いていきます。

ハルヒ「……キョン……お願い……」

キョン「………」

普段のハルヒからは想像もつかないような弱く切ない声で
ハルヒは懇願する。

キョン「ダメだ……これ以上お前に手を出したら……
…………俺は……」

ハルヒ「………ほら……キョン……」

キョン「!!」

ハルヒは俺の腕を掴み、手のひらを自分の胸にあてて、
押しつける。

ハルヒ「気持ちいい……?…キョン……?
あたしの胸………」

キョン「……やめろ……もう……やめてくれ……!」

ハルヒは必死に俺に自分を求めさせようとする。
その姿がいつものあいつの姿とは、かけはなれていて、
あまりにも哀れで……俺の目には自然と水滴が溜まってきていた。

キョン「………落ち着いてくれ……ハルヒ……」

ハルヒ「……とっても落ち着いてるわよ……
あんたに触れられてるんだから……」

キョン「………ハルヒ……」

ハルヒ「ねえ……キョン……これを聞いて……」

ハルヒは持っていた俺の手を自分の心臓のある位置へ移す。

キョン「………」

ハルヒ「………すごくドキドキ言ってるでしょ……?
……でもね、あたしの心は今とても落ち着いてるの……
あんたのせいなのよ……あたしの心臓をこんなに震わせるのは……」

キョン「………すまん……」

ハルヒ「……本当に謝りたいんだったら早く続きしなさいよ………
……やってよ……」

キョン「……すまない……本当に……」

ハルヒ「だから………ひゃん……!キョン……」

俺はハルヒの頭を優しく撫でていく。朝比奈さんを落ち着かせる時によく使っていた手段だ。
どうやらハルヒにも有効らしく、ハルヒの顔はみるみるうちに安心感を漂わせる顔になっていく。

キョン「……本当にすまなかった……ハルヒ……」

正直言ってこの手段は使いたくなかった。
朝比奈さんの安心しきった顔が思い出されて、罪悪感が生まれてしまう。
そして、この方法でハルヒも朝比奈さんと同じような顔をした。
愛らしい、抱きしめたくなるような顔だ。
……やめなさいと言ってひっぱたいてくれたらどんなに気持ちが楽だったろうか。

ハルヒ「ん……キョン……」

ハルヒは頭を撫でられている自分の頭を俺の胸に傾ける。
そこから上目づかいで俺の顔をのぞきこんでくる。

おそらく他の奴や普段の俺ならおかしくなってしまう可愛さだっただろう。
だが、俺はそれでもハルヒに手を出すわけにはいかなかった。

……あの人のために。

ハルヒ「ふふふ………キョ~ン……
この……バカキョン……」

ハルヒは笑顔で俺に悪態をついてくる。
だが、いつものような腹立たしい気持にはまずなれない、とても甘えた声で。

キョン「……ハルヒ……」

ハルヒ「うふふ………キョンの胸……あったかい……」

ハルヒは俺の胸に軽く頬擦りをする。俺の胸に、ハルヒの
息や、柔らかさが伝わってくる。

ハルヒ「……あれ……キョンの心臓すごくドキドキいってる……
……あんたもあたしでドキドキしてくれてるんだ……嬉しいな……」

キョン「………ああ……こんなもん……ドキドキしない方がおかしい……」

ハルヒ「………ふふ……なによそれ……」

早くハルヒから離れないと……このままじゃまた俺はハルヒに手を出してしまう。
どうすれば……
俺の脳内では、今だに解決策は見当たらない。

ハルヒ「………わかった……」

キョン「………え…?」

ハルヒ「あんたが昨日の続き……してくれたら……
……あたしあんたを諦める……」

キョン「………ハルヒ……」

ハルヒ「………ね……?あたしは最後まであんたに愛されたい……
……最後まで愛してくれたら……あたしもきっと納得がいくから……」

キョン「………本当か……?」

ハルヒ「ふふ………嘘ついて……どうすんのよ……
………バカキョン……」

キョン「………わかった……それでお前に納得がいくなら……」

ハルヒ「キョン……ん…ちゅぱ……」

俺は、ハルヒを諦めさせるためにハルヒを抱く。
変な話だが、それであいつに納得がいくなら、
俺はなんだってしてやる。

ハルヒ「はぁぁ……!キョン!キョンん!」

俺はハルヒのブラを外し、胸に手をかける。
ずっと我慢してたからだろうか、昨日以上にハルヒは敏感だ。

ハルヒ「ん…!ん…!あん…!」

俺はハルヒの耳元から首筋、そして胸へと沿って唇を軽く当てていく。
そして乳首まで到達させて、乳首を舌で転がす。

ハルヒ「ひゃぅぅ!きょ、キョンん!!」

ハルヒの乳首はあっという間に固くなっていく。
俺はハルヒの乳首に口を当て、吸いあげる。

ハルヒ「あ……あぅぅ……!」

ハルヒはとても感じてくれているようだ。
俺も段々とうまくなってはきているらしい。
……情けないが。

申し訳ないが、お前童貞だろ

>>531
非童貞がこんな時間にこんなもの書くとでも?

でも昼間からこんなもん書くの
気が引けるんで少し省略。

俺はパンツを脱ぎ、自分のモノをさらけ出す。

ハルヒ「あ……これが……キョンの……」

ハルヒの柔らかく細い手が、俺のモノに触れる。
それに刺激を受け、俺のモノは、段々と硬さを増す。

キョン「う……ハルヒ……」

ハルヒ「…すごく…熱くて…硬い……
……これがキョンの……」

キョン「うぁぁ……!」

ハルヒが手を動かすたびに、俺の身体は熱くなっていく。

追い付いただとおおおおおおおおおおおおおおおお!?






This love is thrill、shock、suspense!

キョン「な、なあ…ハルヒ…」

ハルヒ「…なに…?キョン……?」

キョン「…俺の……なめてくれないか…?」

俺は自分でとんでもないことをぬかしていると思った。
ハルヒの為にやっているはずなのに、気づけば自分が楽しんでいた。
しかし、最低だと分かっていても今の俺の思考力では、
そんなことを深く考えることはできなかった。


ハルヒ「え…?なめるって……?」

キョン「お前がさわってるものを…なめてくれ…」

ハルヒ「…こう…?」

キョン「うっ!うあっぁぁ!」

ハルヒの舌が、俺の亀頭を刺激し
想像以上の快感が俺を襲う。

ハルヒ「ふふっ…キョン気持ちよさそう…」

キョン「うぐっ!…うあぁ…」

ハルヒは俺が感じているとわかった途端舌のスピードを速めた。
ハルヒの舌が、俺の亀頭全体を激しく暴れまわる。

キョン「ハッ…ハルヒ…!そのまま俺のをしゃぶってくれ…!」

ハルヒ「…ふふ…もう…しょうがないわね」

優位に立てている事が嬉しいのか、俺が求めてきていることが嬉しいのか、
ハルヒの声は弾んでいた。

ハルヒ「…はむっ…」

キョン「!!」

ハルヒの口が俺のモノを覆い尽くす。
ハルヒの口内は暖かく、ハルヒの息が吹きかかるたびに俺のモノは反応する。

イカないキョンが凄い

ハルヒ「んぐ……ひょお…?…ひもひいい…?」

ハルヒは俺のモノを咥えながら上目づかいで俺を見てくる。
ハルヒが口をもごもご動かすたびに俺は刺激を受ける。

キョン「はっ…!ハルヒ…!も…もうダメだ!」

ハルヒ「!!むむう~!!」

……
俺はハルヒの口内に限界を知らせる液体をまき散らした。

ハルヒ「…うぇ~…」

ハルヒは舌を出しどうなったのかを確認しようとする。
ハルヒの舌には俺が出した白濁色の液体が乗っかっていた。

キョン「す、すまん…我慢できなかった…ティッシュはあるか?」

ハルヒ「ひょおおおおおおおおおおおおおおお!!もひぃいいいいいいいいいいいいいい!!」

俺はティッシュでハルヒの口内についた液体を拭きとろうと
ハルヒの部屋を見回す。

「…コクン」

……隣から意味深な音が聞こえた。

キョン「…お前…もしかして…」

ハルヒ「…思ったよりおいしくないのね。
むしろマズいわ」

キョン「…ハルヒ…」

こいつが俺の精液を飲んだことにも驚いたが、それ以上に驚いたことは
ハルヒが以前の口調に戻ってきていることだった。
…ようやく段々と元気を取り戻してくれているらしい。

ハルヒ「さ、キョン。…それじゃあそろそろ始めましょ」

キョン「…ああ」

俺はとてもうれしかった。
こいつが立ち直ってきてくれていることが。
だから、最後にとびきりの思い出を作ろう。
そうしたら、こいつもきっと…

俺とハルヒは裸になり、ベットに腰かける。

ハルヒ「…ほら。早くしなさいよ」

そうだ。その生意気な口調。
それこそ俺の知っているハルヒだ。

キョン「…ああ。できる限り頑張るさ」

ハルヒ「当り前よ。これが終わったらあんたとのこんな関係なんてきっぱりやめるんだから。
……だから、優しくしなさいよ…」

キョン「……ああ、任せてくれ」


ハルヒのベッドで、俺とハルヒは一つになった。
普通は愛を育むためにする行為だが、
俺とハルヒは愛を忘れるためにやった。

なんとも不思議な話だが、俺とハルヒには十分に理解はできていただろう。

行為を済ませた俺とハルヒは、
裸のままベッドで手をつなぎ、横に並んで仰向けになる。

キョン「………お前、初めてだったのか…」

ハルヒ「…当り前じゃない。恋愛なんて興味なかったんだから」

キョン「…なんか、すまないな」

ハルヒ「なんで謝るのよ。あたしが望んでやったんだから、あんたは悪くないわよ」

キョン「…そうか」

ハルヒ「……でも、これで改めてわかったわ」

キョン「…なにがだ」

ハルヒ「やっぱり恋愛なんてつまんない。もうあたしは恋愛なんてしないわ」

キョン「……そうか」

ハルヒ「そうよ。むしろあれは一種の病気よ。
深みにはまる前に気づけてよかったわ」

キョン「……きっとお前には俺なんかよりいい人が現れるさ」

ハルヒ「気休めね。もう興味ないからそんなのどうでもいいわ」

キョン「…そうか」

ハルヒ「そうよ。
……ねえ、最後に教えなさいよ」

キョン「…何をだ?」

ハルヒ「…あんたは、誰の事をそんなに愛してるのよ」

キョン「……」

ハルヒ「言いなさいよ。あたしの知ってる人?」

キョン「…朝比奈さんだ」

ハルヒ「…みくるちゃんだったんだ。
どうしてみくるちゃんと付き合えないのよ?」

キョン「………それは言えない」

ハルヒ「……あっそ。ま、あたしには関係ない話だから別に
いいけどね」

キョン「……」

ハルヒ「さ、そろそろ着替えましょ。ほら、あんたもさっさと起きる」

キョン「…ああ」


ハルヒ「あと、今日学校で書いたノート貸しなさい。明日までに写して持って行くから」

キョン「…ああ」

ハルヒ「さっさと貸しなさいよ。…あんたなによこれ?字は汚いし
まとめ方はメチャクチャだし」

キョン「…文句言うなら返せ」

ハルヒ「ここにはあんたしかいないんだから仕方ないでしょ。
我慢するわよ」

キョン「……ははっ、ははははは!」

ハルヒ「な、なによあんた。いきなり笑いだして。頭おかしくなったの?」

いつものハルヒだ。あの生意気で、身勝手で、だけど本当は仲間思いで…
そんなハルヒが帰ってきた。それを実感した俺は、嬉しくて涙を流しながら笑った。
こんなに笑ったのはいつぶりだろう。それくらい嬉しかった。

キョン「ははっ、いや、悪い。嬉しくてさ」

ハルヒ「?何がそんなにうれしいのよ?」

キョン「いや、あの身勝手で傲慢なハルヒが帰ってきたなってな」

ハルヒ「なによあんた!あたしをバカにしてるの?!
もう!さっさと帰れ!」

キョン「ああ、また明日なハルヒ。俺のノートに落書きすんなよ。
んじゃ、邪魔したな」バタン

ハルヒ「しないわよ!このバカキョン!」




ハルヒ「はぁ…ホントにあいつはバカなんだから…
さ、あんなバカさっさと忘れてノート写しましょ」

ハルヒ「……」

ポタ ポタ

ハルヒ「…なんで……涙が止まらないのよ……ノートが書けないじゃない…
早くとまりなさいよ……早く……」

ハルヒ「うっ……うぅ……うわぁぁぁぁぁん…!」

次の日の教室

ハルヒ「ほら、これ」

キョン「おう。……お前どうした?目赤いぞ?」

ハルヒ「ただの寝不足よ。
あんたのノートがあまりに汚くて読むのに時間かかったのよ」

ハルヒはそう言っていたが、様子を見ると
俺はハルヒが本当はなにをしていたのかが、あらかた想像がついた。

キョン「そうかい。そりゃ悪かったな」

ハルヒ「本当に悪いわよ。あんたどうせそのノート書いても見ることないんでしょ?」

キョン「バレたか」

だがハルヒは強がって真実を述べようとはしない。
いや、強がりじゃない。本当に強いんだ。こいつは。

SOS団部室

古泉「彼女、元気でしたね」

キョン「…少し無理している感もあるけどな」

古泉「いえ、あそこまで振る舞えたらもう大丈夫でしょう。
昨日彼女に何をしたんですか?」

キョン「…俺の気持ちをぶつけた。そしてあいつと寝た。」

古泉「へえ、それじゃあ彼女と一緒に生きていくことにしたんですか?」

キョン「違う。関係を切るために寝た。あいつの望みでな」

古泉「そうなんですか。…じゃあ彼女はあなたを忘れるために…
…やはり彼女は魅力的な女性ですね」

キョン「惚れたのか?」

古泉「いえ、そのような感情ではありません。
なにより、僕と彼女では不釣り合いでしょう」

なんか・・ハルヒが昨日の続きしてって言ったあたりから微妙になったな

キョン「そうか」

古泉「ええ、関係を切ったといっても、やはり彼女の中であなたは特別
ですよ。きっと」

キョン「…こんなに最低な奴なのにか」

古泉「考え方は人それぞれ、ということですよ。
閉鎖空間も発生してなかったですし、彼女は後悔はしていないはずです」

キョン「…やっぱり強いな、あいつは」

古泉「それより、彼女と関係を切ったということは、あなた
はついに決心したんですね」

キョン「…ああ」

古泉「…何か手は打ってあるんですか?」

キョン「そんなものはないさ。気持ちでぶつける。
もうそれしかないと思う」

古泉「そうですか。…いい結果につながることを期待しています」

キョン「ああ、ありがとよ」

ここでみくるが死ぬ展開があれば>>1を尊敬する

未来と連続性がなんちゃらって長門が言ってなかったっけ

ガチャ

みくる「こんにちは~。あ、古泉くんと…キョンくん」

キョン「…こんにちは、朝比奈さん」

古泉「こんにちは。…さて、僕は教室に忘れ物があるので少し取りに行ってきます」 バタン



古泉「……こんなところでなにを?」

長門「…今は中に入ってはいけない気がした」

古泉「…珍しいですね、あなたがそのような事を言うとは。
……彼は決心したみたいですよ」

長門「…そう」

しょーもない洒落だな(苦)

古泉「あなたはどう思います?
彼の行動を」

長門「…なぜ彼が苦労する方法を選んだのかは理解しかねる」

古泉「…理屈じゃないんですよ。こういうものは」

長門「…なぜあなたは彼に味方する?」

古泉「さあ、なぜでしょう。なぜか、ほっとけないんです。
いつもなら傍観に徹するだけなんですが。こんなことは僕も初めてですよ」

長門「…そう」

古泉「あなたはなぜ味方するんです?」

長門「…わからない」

古泉「…これも理屈ではない、ということでしょうか」

長門「……」

古泉「ふふっ、人間とは面白いものです。
……さあ、長門さん。今涼宮さんを部室に入れるわけにはいきません。
僕たちで時間を稼ぎましょう」

長門「…」コクリ

原爆ドォォォォォォ――ッム!!!原爆ドォォォォォォ――ッム!!!原爆ドォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッム!!!!!!!!!!

キョン「…朝比奈さん」

みくる「…お茶、いれますね」

キョン「朝比奈さん!」

みくる「きゃっ!」

俺は話を逸らされるのを妨害するため、朝比奈さんに抱きつく。

キョン「俺、決めました。俺は朝比奈さんとずっと一緒にいます。
もうあなたを離したりはしません」

みくる「…それは無理なの…あなたと仲良くしたら…未来が…」

キョン「朝比奈さんと一緒にいれない未来なんて俺には必要ない。
そんな未来は変えてしまえばいい」

みくる「ダメなの…あたしは未来人だから…未来を知ってるから…
…未来を変えるなんてこと…やっちゃいけないの…」

キョン「そうですか、じゃあ俺が変えます。
この時代の人間である俺が変えるのなら文句はないでしょう」

みくる「…そうじゃないの…キョンくんが変えるとしても…
あたしが関与したらいけないの…あたしはこの時代の人間ではないから…」

キョン「…俺は諦めないですよ。朝比奈さん。俺は絶対にあなたと一緒に過ごす未来を
作ってみせる」

くそ…もう少しで完結なのにバイトだ…
帰ってきたら完結させます。
では。

名前なんてどうでもいいだろ・・・







名字は小原で頼む

こうすけ

>>632に一票

俺たちがキョンに改名すればいいんじゃね?家庭裁判所かなんかで許可貰おうず

そろそろ>>1がバーロータイムから帰ってくる

一応言っておきますが、名前リクエストは俺が元祖です
なので、ぜひ本編終了後にお楽しみ要素としてハルヒのちょっとエッチな日常編においてセックス相手としてのりあき、挿入中の呼び名はのりくんでよろしくです
いつも楽しく読んでいます、完走頑張ってくださいね!

今帰宅。これから書きます。
ちなみに名前の件は俺はたくやがいいと思う。

みくる「…あたしも……キョンくんと一緒にいたい…」

キョン「…嬉しいです」

みくる「……上にもう一度掛け合ってみる…もしかしたら何かいい方法があるかもしれないし…」

キョン「…はい。待ってます、朝比奈さん」

みくる「…うん。キョンくん」

俺は朝比奈さんと唇を重ねる。
時間にしたら、そんなに前のことではないが、俺はこの瞬間が
本当に久しぶりで、そして幸せなものだと思った。

>>709
ワロタww
簡単なものでいいなら書かせてもらうよ。

キョンの部屋

キョン「(…色々あったが、結局こういう形になったな。
まだハッピーエンドにはなってないが。
…それにしても、色んな奴に迷惑をかけてしまったな)」


プルルルル ピッ

キョン「はい、どうしたんですか?朝比奈さん?」

みくる「…………ました……」

キョン「……は?すいません聞こえませんでした」

みくる「……未来に……連絡ができなくなっちゃいました……」

キョン「……は?」

キョン「それはなんでですか?」

みくる「はい…いつも…上に連絡するときは…禁則事項で禁則事項が禁則事項するんですけど…
…どうしても連絡がつかなくて…あれ?おかしいなって思って…」

キョン「え?(さっぱり意味がわからん)」

みくる「それで……本当は許可がいるんですけど…許可をもらうこともできないんで
無断でTPDDを使って未来に一度帰ろうとしたけど……帰れなくて…」

キョン「…未来に帰れない?」

みくる「はい……ふぇ……ふぇぇぇ…」

キョン「いや、朝比奈さん落ち着いてください。(…しかし、なんで未来に
帰れないんだ?)」

今日中に完結いける?

>>720
なんとか完結させたい。だから途中かなり省いていくことも
あるかもだから意味わからなくなったら教えてください。

キョン「…朝比奈さん、とりあえず会って話しませんか?」

みくる「…ひっく…はい…ひっく……」

キョン「……それじゃあ学校近くにある公園で会いましょう」

公園内

キョン「こんばんわ、朝比奈さん」

みくる「キョンくん……キョンくぅん……ふぇぇ…」

キョン「朝比奈さん。大丈夫ですから、落ち着いて。
それより、一体どういうことなんです?未来に帰れないって」

みくる「わかりません……TPDDにはいわゆる周波数みたいなのがあって……
それに合わせて未来に行ったり過去に行ったりするんだけど……私のいる未来に帰ろうとしても……TPDDが稼働してくれなくて……」

キョン「…単に上の方が連絡が取れないくらい忙しいだけで、そのTPDDが故障
してるだけってのは考えられないんですか?」

みくる「それは…ないです……上は何が会ってもいつでも連絡が取れるように
なっているはずだし……それにTPDDは
この前失くしたから最近新しいの受け取ったばかりだし……」

キョン「……じゃあいったいどうして……
……まさか、またハルヒが関係しているのか?」

みくる「……え…?」

キョン「夏休みの時に一度あったじゃないですか。ハルヒが原因で
朝比奈さんが未来に帰れなくなったことが。またそれと同じパターンなんじゃ…」

無くしちゃダメだろwww

みくる「……そうなのかな…?」

キョン「今のとこそれしか想像がつかないです。
もしかしたら、俺達はまたループした生活を送ってるのかもしれない」

みくる「…ループ…つまりここは異常空間…」

キョン「長門に聞いてみましょう。あいつなら何かわかるかもしれません」

みくる「……長門…さんに……」

キョン「(…やっぱりまだ長門に苦手意識を持ってるのか?)
……いえ、長門のとこへは俺一人で行ってきます。朝比奈さんは
今日はゆっくり休んで下さい。送っていきますから」

みくる「そ、そんな!あたしも行きます!」

キョン「…大丈夫ですか?」

みくる「だ、大丈夫。…キョンくんが一緒なら……」

キョン「……そうですか。なら一緒に行きましょう」

長門の部屋

キョン「すまんな、長門。こんな時間に」

長門「…別に。要件は」

キョン「なんか朝比奈さんが未来に帰れなくなったらしいんだ。
また前みたいなループ現象は起きてないか?」

長門「未来に…」

みくる「あ、あの。何かご存じじゃないでしょうか…?」

長門「…現在涼宮ハルヒは何も異常現象を発生させてはいない。
涼宮ハルヒがその件に関係する可能性は低い」

キョン「…そうか。じゃあ一体なんでなんだ…?
……朝比奈さん?」

長門の話を聞いたあと、隣にいた朝比奈さんに目をやると、
そこには顔をあおざめさせた朝比奈さんの姿があった。

みくる「ま…まま…まさか……」

キョン「朝比奈さん?どうしたんですか?大丈夫ですか?」

みくる「……キョンくん……もしかしたら……あたしのいた未来は……
…なくなっちゃったのかも……」

あれ?思い描いてた展開と違うよたくや

みんなたくや言い過ぎだろww

キョン「は?それはどういう意味ですか?」

みくる「……あたしが指示を無視して……キョンくんに会いにいったりしちゃった
から……未来が変わっちゃったのかも……」

キョン「……そんなまさか。それだけで未来が変わるなんてありえないでしょう。
それ以前も何回も会ったじゃないですか?」

みくる「そ、それ以前は別にまだ何も言われてなかったんです。
……でも、なぜか最近キョンくんと会っちゃダメって何度も警告されてたから…」

キョン「……(あの人の言ったことは嘘じゃなかったのか?)」

みくる「……もしかしたら…キョンくんと会っちゃダメっていうのは…
……こういうことが起きるからだったのかも…」

長門「(……連続性の変化)」

キョン「…じゃ、じゃあ、朝比奈さんの未来が消えたってことは、
俺たちの将来も消えたってことなのか?」

特定した
名字は畠山だろう

もしやあなたは谷川たくやなのかい?

>>743
ならよかった。

長門「…それはない」

キョン「長門?」

長門「朝比奈みくるのいた未来が消滅した原因は
現在との連続性の変化と考えられる」

キョン「それはどういうことだ?」

長門「おそらく朝比奈みくるのいた世界ではあなたと朝比奈みくるが密着する関係
にはならなかった。それが現在で事情が変わったために朝比奈みくるの未来は可能性を失い、
消滅した」

キョン「……つまり、今は朝比奈さんの知っている未来とは違う未来になって
しまっているってことか?」

長門「その可能性は高い」

みくる「……そんな……あたし……一番やっちゃいけないこと…やっちゃった…」

キョン「…でも、なんでそれで朝比奈さんが帰れなくなるんだ?
未来があるのには変わりはないんだろ?」

長門「……おそらく今の未来が現在に来れる手段を失っている。
もしくは朝比奈みくるが帰る時に使う暗号かなにかが変化している」

キョン「(ああ、さっき言ってた周波数みたいなものってやつか)」

>>748
違うよ
>>751
誰だよww

みくる「どうしよう……こんなことになるなんて…ふぇぇぇ…」

キョン「…朝比奈さん、なんとか今の変わってしまった未来へ行くことはできないんですか?」

みくる「…ひっく…それはできません…ひっく……TPDDが反応してくれないから……」

キョン「長門、なんとかならないか?」

長門「未来の問題は私の管轄外。情報がない」

キョン「そうだよな…。そうだ、朝比奈さん。未来はダメでも過去なら
行けるんじゃないですか?過去でこのことを話せば」

長門「あなたが過去に自分に会ったことがなければ、それにより
再び連続性の変化が起きる。つまりそれをしても未来は元通りにはならない。
また違う未来が来るだけ」

キョン「……そうか」

結局打開策は見つけられず、俺と朝比奈さんは長門の部屋を出て
歩いて帰路についていた。

みくる「あたし……もう未来に帰ること……できないのかな……?」

朝比奈さんはさっきからずっと涙を瞳に溜めている。
まあ自分の住んでいた世界に帰れないっていうのは誰でも不安になるものだが。

キョン「あの、朝比奈さん。…気休めにしかならないと思いますが、
もし、帰れなくなって身寄りがなくなったなら、
よかったら俺ん家に住んで下さい」

みくる「……キョンくん…」

キョン「親はなんとか説得してみせます。妹は、朝比奈さんのこと
気に入ってるみたいなんで、むしろ喜ぶと思います」

みくる「……ありがとう…キョンくん…」

朝比奈さんは俺の肩に頭をもたれかける。
シャンプーのいい香りが、俺の鼻へとはいってくる。

朝比奈さんを送っていったあと、
俺は自分の家へとたどり着いた。

キョンの部屋

キョン「(ここに住んでくれとは言ったが、やっぱり朝比奈さんは
元いた世界に帰りたいだろうな。俺もそれがいいと思う。)」

まぁ、俺としてはここで朝比奈さんと暮らすのも全然悪くはないんだが。
ずっと一緒にいたいとは言ったが、朝比奈さんが未来に帰れば会えなくなる
可能性だってあるわけだ。

キョン「(もしかしたらこれは俺にとっては都合がいいのか?
いや、そんなはずはない。朝比奈さんが悲しんでるのに俺が喜ぶってのは
最低すぎる)」

だが結局打開策も見当たらない。
考えているうちに、あの朝比奈さんのいた未来に戻すことなど、
もう不可能なんではないかとすら思えてきた。

「…うわ~この部屋なつかしい。
こんばんはキョンくん」

この人が現れてくるまでは。

キョン「あなたは……!朝比奈さん!」

朝比奈さんがきた!朝比奈さんといっても(大)の方だが。
だが今はこの人が来てくれるのは非常に助かる。
少しでも今の未来の情報を押さえておきたいからな。

みくる(大)「ふふ、こんばんは。元気してる?」

キョン「朝比奈さん、会えてうれしいです。少し聞きたいことがあるんです」

みくる(大)「この時代のあたしが、自分のいた未来に帰れなくなったんでしょ?」

キョン「知ってるんですか?!」

みくる(大)「だって、あたしが経験したことだからね。
このことは特に印象に残ってたし」

キョン「じゃあ話は早いです。この時代の朝比奈さんを本当の未来に帰してあげて下さい」

みくる(大)「……残念だけど、それは無理」

キョン「……どうしてですか?」

みくる(大)「だって、私も帰る方法知らないもの」

キョン「え…?じゃあ、あなたは…」

みくる(大)「私が来た用は、私の知ってる未来へあの子を連れていくこと」

キョン「え?でも朝比奈さんは自分には会えないんじゃ…?」

みくる(大)「ええ、だから今からあなたに教えるの。
私がここにいた時も、キョンくんに助けてもらったから」

キョン「(これが連続性ってやつなのか?)
じゃあ、朝比奈さんは自分の本来いた世界にはまだ帰れてないんですか?」

みくる(大)「ええ。でも未来が変わったことを知っているのはあなた達と
未来人である私だけ。あなた達が頑張ってくれたけど、
私がいた世界の未来になることはなかったわ。そして未来人である私がまた
未来を変えるわけにはいかないしね。」

キョン「(ん…?だんだん意味がわからなくなってきたぞ?)」

キョン「つまり、あなたはもう本来の未来に帰ることはできなくて、
この時代の朝比奈さんをあなたのいる本来とは違う未来に連れて行く
ために俺に行き方を教えるってことですか?」

みくる(大)「そういうこと。それで今私がいる未来にはつながるから」

キョン「あなたはいいんですか?それで」

みくる(大)「まあ、帰りたいと思ったこともあったけど、
今の未来もそれほど悪いものでもないのよ?」

キョン「そうですか…」

みくる(大)「ええ。だから今からあなたに私の未来へいくTPDDの暗号
を教えるわ」

キョン「(TPDDはちゃんと存在してるんだな。
いや、あまりもしかすると今の未来も本来の未来も大した変化はないんじゃないか?)」

みくる(大)「いい?キョンくん。暗号は……よ。」

キョン「わかりました、こっちの朝比奈さんに伝えときます」

みくる(大)「ありがとうキョンくん。あ、もちろん私のことは内緒でね?」

キョン「ええ、わかってます」

みくる(大)「それじゃ、用件は済ましたから私は失礼します」

キョン「はい、わざわざどうも」

みくる(大)「…キョンくん」

キョン「はい」

みくる(大)「あの、ちゃんと、……避妊はしといてね?」

キョン「は?!そ、それどういう……」

その言葉の意味を問おうとしたが、
気づけばいつものように朝比奈さんは姿を消していた。

キョン「(な、なんの話だよ。俺は以前はちゃんとしたぞ!
……ってことは、この後のことか。……覚えておこう)」

キョン「(おっと、それより朝比奈さんに早く教えないと。
暗号忘れちまう)」

俺は朝比奈さんに電話をして、暗号のことをところどころ事情を隠したり
変えたりして説明した。
朝比奈さんは、電話越しからでも不安を読み取れるような様子だったが、
俺を信じて言ってみると言ってくれた。


キョン「(とにかく、あとは朝比奈さん次第だな。
朝比奈さんの行った未来が別に問題ないなら変えることもないようだしな。
また無理に未来を変えてもいけないし。)」

全ては明日の俺に任せて、今日はもう寝るとしよう。

信じて言ってみる×
信じて行ってみる○

そして3日後のSOS団部室

キョン「……よし、みんな帰ったな。朝比奈さん。どうでした?
3日もここ来てませんでしたが」

みくる「…あたしの知ってる未来とは少し異なってました」

キョン「そうなんですか。その未来の人たちは朝比奈さんのことは分かっていたんですか?」

みくる「はい、そのへんは何にも変わってなかったです」

キョン「じゃあ何が変わっているんです?」

みくる「…あの、それは……」

キョン「禁則事項、ですか?」

みくる「はい…ごめんなさい」

キョン「いえ、いいですよ」

みくる「で、でも、えと、あの、……なんて言えばいいかわからないけど、
えと…」

キョン「?」

みくる「…キョンくん。もっと涼宮さんを大切にしてあげて…」

キョン「え?」

みくる「(あ、あ、こ、これもダメだったかなぁ。あたし、なんで
こんなに言葉選ぶのヘタなんだろう…)」

キョン「(ハルヒを…?一体どういう意味だ?未来であいつになんかあったのか?)」

みくる「あ、で、でもキョンくん」

キョン「なんですか?」

みくる「あの、あたし、もうキョンくんと会っちゃダメって言われなくなったから、
あの、今日からは…たまにでいいから、……会ってくれる?」

キョン「本当ですか?嬉しいです。
俺は毎日でも会いたいですよ」

みくる「じゃ、じゃあ、今日あたしの部屋きてもらってもいいですか…?」

キョン「…ええ、喜んで」

みんなありがとう。もう少しだから俺がんばるよ!

みくるの部屋

「ん……あ……ひゃぅ……」

俺はあの後朝比奈さんの部屋に来て、それはそれは癒しの時間を味わった。
そして、今は愛を育んでいる最中だ。

キョン「はぁ…はぁ……朝比奈さん…そろそろいいですか…?」

みくる「うん……」

俺はここへ来る前に密かに買っておいたコンドームを取り出す。

キョン「(未来の朝比奈さんが言ってたしな。ここはちゃんとやっておこう。
しかし、これで何かが変わるのか?)」

理由はわからないが、俺は言われた通り避妊をして、朝比奈と
一つになった。

次の日

俺は結局朝比奈さんの部屋に泊まり、そこから一緒に学校へと向かった。


そして授業中の教室


キョン「(うーん、俺が与えられたヒントは、避妊しろ。ハルヒだいじに。
全くもって意味が分からん)」

ハルヒ「……」スラスラ

俺はハルヒの方をチラッと見た。
ハルヒは俺の視線に気づかず、集中してノートをとっていた。

キョン「(ぶっちゃけた話、大事にの基準がわからん。
どのくらい大事にすりゃいいんだ?しかもどういう風に。)」

俺は授業中、授業を頭にいれずこんなことばっかりを考えていた。

ごめん・・・
今日バイト忙しくてつかれたまってるせいか
めちゃくちゃ眠い・・
続きはいつか絶対かきます
では

しまった、まだあったんだ。
確認せずに新しいスレたてちゃった。

すいませんが新しいスレの方につづきかきます。
スレタイは みくる「キョンくん、ありがとう」です。

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