妹「だって、その……怖いんだもん」(947)

男「お前中学生にもなって、夜の暗闇が怖いなんて言ってたら大変だろ……」

妹「分かってるよ、分かってるケド……うぅぅぅ~……」

男「はいはい、分かった分かった。ほら、こっち来い」

妹「う、うん!ありがとう!」

男「そこは素直に喜ぶところじゃないと思うぞ……」

妹「じゃあどういう反応をすればいいのよ」

男「それは……いや、いい。っていうか、お前くらいの年頃なら兄を無視とかするもんじゃないのか」

妹「友達にはそういう子もいるよ」

男「お前はどうなんだよ」

妹「わっ、私は……」

男「ん?」

妹「……“にぃ”は、優しいからお兄ちゃんでよかった、かな……」ボソッ ※“にぃ”というのは、妹が男を呼ぶ時の名称

男「あ?聞こえないぞ?」

妹「何でもないっ!」

男「ハァ……早いとこ一人で寝れるようになった方がいいぞ?」

妹「もぅ!さっきからにぃはお説教ばっかり!」

男「あのなぁ、説教ってほどのもんじゃないぞこれは」

妹「じゃあ何なの?」

男「……愚痴?」

妹「それも最悪じゃないっ!!」

男「悪い悪い、冗談だって。俺は本気でお前のことを心配してんだからな?」

妹「……」

男「家にいる時はいいや、俺が外出してる時は母さんと一緒に寝れるからな」

妹「まぁ……そうだね」

男「小学校の修学旅行、お前幸か不幸か風邪ひいて行けなかったから難は免れたけど、次はないんだよ?」

妹「うぅぅぅ~……何で宿泊研修なんてものがあるのよ……」

男「宿泊研修、ぶっちゃけどうするつもりなんだよ?」

妹「…………休む?」

男「そんなもん却下だ」

妹「えぇ~……いいじゃん、別に」

男「そういう場所でしか体験できないことっていうのはあるんだよ」

妹「そんなのは分かってるけどさ」

男「友達と、夜に消灯してからみんなで沢山話すんだ。恋バナでも何でも」

妹「……」

男「あんな経験はそうそうできるもんじゃない。内輪で行く旅行とはまた違う雰囲気だから」

妹「うぅぅぅ~……それでも怖いよぉ……」

男「筋金入りだな、お前の夜の暗闇に対する恐怖心は……」

妹「しょうがないじゃん、怖いもんは怖いのっ!」

男「逆に疑問なんだが、何で昼間に真っ暗闇になったりするのは平気なんだよ?」

妹「……分かんない。単純に夜が苦手なのかも」

男「どうもその辺が曖昧なんだよなぁ……ホレ」

『ピッ!』←電気を消す

妹「うきゃぁぁぁぁぁ!!?」

男「うっ、うるさっ!?どっからそんなにデカい声が出るんだよ!?」

妹「やめて、やめて!ホント怖いの!にぃ、どこにいるの!?」

男「ほら、こっちだ。自分で探し当ててみろ」

妹「ムリムリムリムリ!!動けないもん!」

男「自分から動かないと治らないぞ~?」

妹「でもそんな急にはムリだよっ!あ、足が竦んで……立てない、よ……」

男「……情けないなぁ」

『ピッ!』←電気を点ける

妹「っ!?にぃぃ!!」ガバッ

男「おわっ……とと。い、いきなり抱きついてるなよ……」

妹「もういやぁ……にぃ、意地悪いないでよぉぉ……グスッ」

男「あぁ~……悪かったって、ちょっとやりすぎたかもな。だから泣きやんでくれ」ナデナデ

妹「ひぐっ……」

男「はい、よ~しよし。落ち着いてきたか~?」

妹「……うん」

男「そりゃよかった。だけど……荒療治は無理みたいだなぁ……」

妹「もう絶対にこんなことしないでよっ!?」

男「分かった分かった、約束するよ。まったく、世話が焼ける妹だなぁ……」

妹「……ぶぅ」

男「ははっ、そうむくれるな」

妹「にぃがそうさせてるんでしょ」

男「そうだったか?」

妹「そうだったよ!」

男「そうか、悪い悪い」

男「でも、宿泊研修まであまり時間があるわけじゃないのも事実だしな」

妹「もう2週間くらいしかない……あぁぁぁ、憂鬱だぁ……」

男「とりあえず今日はもう寝るとして……そういえば、お前が暗がりが苦手なことを知ってる友達はいるのか?」

妹「…………」

男「いないんだな、よく分かった」

妹「何も言ってないよ!?」

男「お前は妙に体面を気にするからな。まぁ、予想通りと言っちゃ予想通りだ」

妹「うぐぅ……!」

男「夜寝る時は誰かに抱きついてればいいわけなんだから、結局は誰かに協力してもらわざるを得ないだろ?」

妹「……にぃが来てよ」

男「冗談はよせ、真剣に考える時だ」

妹「…………冗談じゃないのに」ボソッ

男「何か言ったか?」

妹「ううん、別に」

男「……?」

男「俺は生憎お前の友達に顔見知りはいないからな……お前全然家に連れてこないし」

妹「連れてくるわけないじゃん!」

男「は?何で?」

妹「だって大半はにぃが目当……じゃなかった、何でもない」

男「おい、いくら何でもそこまで言ったら誤魔化せないぞ」

妹「うぅぅぅ~……!」

男「へぇ~、そうか。俺を目当てにしてくれる子がいるとは……光栄だな」

妹「何でヘラヘラするの!?」

男「え、いや、ヘラヘラなどはしてないが……」

妹「絶対してた!最っ低!」

男「……え?今、俺ってお前が怒るようなこと言ったっけ?」

妹「もういい!!」

男「……つくづく分からんな、女心っていうもんは」

男「とりあえず、だ。今度の土日のどっちかでいい、お前が一番信用できると思うヤツを家に連れて来い」

妹「えぇぇぇ!?何それ!?」

男「お前だけでは絶対に何も進まんから、俺が協力してやるんだよ」

妹「いい!にぃは出てこなくてもいいから!」

男「じゃあ、お前だけだとしたらどうするんだ?」

妹「うっ…………」

男「自分からなんて絶対に言い出せないだろうが。俺がちゃんと説明してやるから」

妹「……もう、宿泊研修行かなくてもいい」

男「嘘つけ、本音は行きたいんだろ?お前は分かりやすいからな」

妹「行きたいけど……他の人に知られるよりはマシだもん」

男「だから“信用のできる相手”なんだよ。言い触らされたりしないような、な」

妹「…………」

男「心当たりがあるんだな?」

妹「何でにぃは私が考えてることズバズバ言い当てちゃうのよ……」

男「兄妹だから、当然だ」

ー翌日ー

妹「……」

男「分かってるな?」

妹「もぅ!分かったわよ、呼んでくればいいんでしょ!?」

男「その通りだ」ナデナデ

妹「っ……うきゃぁぁぁ!そのナデナデするのダメ!反則!!」

男「反則?」

妹「……にぃのくせに」ボソッ

男「あ?何だって?」

妹「何でもない!じゃあそろそろ時間だし、行ってくるね」

男「あぁ、気を付けて行くんだぞ?」

妹「あっ、ぅ……うん」

男「おい、どうした?」

妹「……ううん、別に。行ってくるね!」

ー通学路ー

妹「ハァァ……にぃって、さりげなく心配してくれるようなセリフ言ってくるからなぁ」

妹(しかも、凄い優しげな目で……あれは妹の私でも少し照れちゃうし……)

?「お~っす!妹!朝からため息ついてどうしたんだ!?」

妹「……男友くん」 ※妹の兄である“男”の友ではありません。あくまでも“妹の男友達”の意です

男友「そんなため息ついてばっかりじゃ幸せが逃げるぜ?」

妹「何それ、迷信でしょ?」

男友「そうかもしれないけどな!ばっちゃが言ってた!」

妹「ばっちゃ?あぁ、お婆ちゃんのことか」

男友「なはは!そうだぜ、婆ちゃんのことだ!」

妹「……相変わらず朝からテンション高いわね」

男友「当ったり前ってもんよ!クラスで一番カワイイと評判の妹ちゃんに会えたんだからな!」

妹「はいはい、ありがとう褒めてくれて」

ー学校ー

先生「じゃあ、もうすぐに控えた宿泊研修についての連絡だー!実行委員任せたぞ!」

『分かりました、え~っとですね……』

妹(宿泊研修……か。にぃの言う通り、行ってみたいとは思うんだけど……)

?「どうしたのさ、妹ちゃん?」

妹「えっ……女友ちゃん?」 ※男友と同じく、“妹の女友達”の意です

女友「さっきから、随分難しい顔してるよ。悩み事?」

妹「えっと……まぁ、当たらずとも遠からずかな」

女友「相談乗るよ?」

妹(あ、思わぬうちにいい流れに……ここしかない!)

妹「えっ、と……今週末ってさ、女友ちゃんヒマ?」

女友「今週末……大丈夫だとは思うけど」

妹「あのさ、ちょっと相談したいことがあるから……う、家に来てくれないかな?」

『っ!?』←周りの女子

女友「妹の家に……?いや、いいけど……どうしてまた?」

『そうよ!妹ちゃん、女友ちゃんだけ招待なんてズルい!私たちも行きたい!』

妹「あ……ちょ、ちょっと!別に招待とかじゃなくて……!」

『私も妹ちゃんのお兄さんに会いたい~!!』

『ね~!男さん、だよね?凄いカッコイイもんね!』

妹(しまった……場所を考えるべきだったぁ……)

女友「え~っと……ちょっといいかな、みんな?」

『なになに~?一人占めは許さないよ?』

女友「いや、そういうつもりとかじゃなくて……肝心なところ聞いてた?妹ちゃんは私に相談事があるからっていう話だから」

『私たちだって相談乗れるし!』

女友「でも、そう沢山で押しかけるわけにもいかないでしょ?今回は私がアドバイザーの役割みたいだから、みんなは今回は出番ナシ!」

『ちょっと、何よソレ!?女友ちゃん、そう言って一人だけ仲良くしようとしてるんでしょ!?』

女友「だから、そんなつもりは全然……」

『そんなの分かんないじゃない!』

妹「あぁ~もう!ちょっとタンマ!!」

妹「じゃあ今週末の話はナシにする!」

『えぇ~!結局またダメなのぉ~……妹ちゃん何で男さんに会わせてくれないのよ……!』

妹「そ、それは……」

先生「そこ!うるさいぞ!!」

『っ!す、すいません……』

妹(助かった……!女友ちゃんとは、後でまたちゃんと打ち合わせしなきゃ……)



ー放課後ー

妹「女友ちゃん!」

女友「妹ちゃん?どうしたの?」

妹「ちょっとね。このあと時間ある?」

女友「時間……?あぁ、なるほどね。あるよ」ニヤ

妹「さっすが女友ちゃん!(察しがいいなぁ)」

女友「じゃあ……そうだな、どこか喫茶店とかにでも寄っていく?」

妹「いいね、そうしよう!」

ー喫茶店ー

女友「さて……ここなら落ち着いて話ができるね」

妹「そうだね……まったく、ウチのクラスの女子ときたら……」

女友「確かにな。妹ちゃんのお兄さんは確かにかっこいいが、あれほど熱狂的なのはどうしてだ?」

妹「あぁ……女友ちゃんはあんまり知らないんだ?」

女友「何をだ?」

妹「にぃ……あ、お兄ちゃんのことね?にぃは去年までここの中学通ってたのは知ってる?」

女友「あぁ、知ってるよ。そうじゃなきゃ、ここまで有名にはなってないだろうし」

妹「私たち一年じゃん?で、最初の頃は学校のこととかよく分かんないじゃん」

女友「……待って、もしかして」

妹「あれ、分かっちゃった?」

女友「……男さんが一年の女子にいろいろと親切に教えてあげた、とか?」

妹「うん、正解。にぃは面倒見がいいっていうか、凄いお節介なんだ」

女友「なるほど……カッコよくて、親身に学校のことを教えてくれる先輩、か。憧れの的だな」

妹「実際、それプラス人助けもしてたみたいだし。教室の位置が分からなくて迷ってる子を案内してあげたりとか」

妹「にぃが卒業して私たちも2年生になったけど、未だによく話されてるみたい」

女友「それであの反応ね……納得したよ。で、だ」

妹「……?」

女友「いや、“……?”じゃないだろう?相談事があるんじゃないのかい?」

妹「あ……そうだったね」

女友「まったく……自慢のお兄さんのことを話してる間に忘れてしまっていたのか」

妹「っ///別にそういうわけじゃ……!」

女友「ふふ、冗談だよ。それで?ちゃんとしたことは週末に、ということなのかな?」

妹「……うん、私の口からは言いたくないから」

女友「……?」

妹「あ、ゴメンね。えっと、自分の嫌なところを自分で言いたくないっていうか……」

女友「あぁ、それで……男さんが説明してくれる、というわけだね?」

妹「うん、女友ちゃんは話が早くて助かるよ」

女友「そんなことないよ。じゃあ、今はゆっくりお茶飲んで、ケーキとか食べようか?」

妹「そうだね……って、しまった。ダイエット中だよ……」

ー週末ー

『ピンポーン』

妹「あ、来たみたい……」

男「俺が出るよ、お前はそこで待ってな」

妹「え、ちょっ、私が呼んだお客さん……!」

男「そもそもは俺が呼んだんだ。俺が出迎えるべきだろう?」

妹「あ、うん……」

男「は~い、今出ますよ~……」



妹「……遅いな、玄関で何か話でもしてるのかな?あ、ようやく声が近付いて……」



男「どうぞあがってくれ、二人とも」

妹「へ……二人とも?」

男友「うぉー!家でけぇなぁ!妹ちゃんってこんなとこに住んでたのかー!」

妹「お、男友…くん?」ヒクヒク

女友「ごめんさない……来る途中で偶然遭遇してしまって……」

妹「ちょっ…!にぃ、どうするの?女友ちゃん以外の人にはバラしたくないからね!?」ヒソヒソ

男「困ったな……来てしまったものは無下に帰せないし」ヒソヒソ

男友「何ヒソヒソ話してんの~?」

妹「えっ!?あ、いや……」

男「あぁ、ごめんね。俺が君のことをあまり知らなかったから、少し教えてもらっていたんだ」

男友「そうなのかー!ちゃんと紹介してくれたか!?」

妹「えっ、あ、えっと……うん」

女友「騒々しいのを連れて来てしまったな……どうしたものか」

男友「ん?あれ、今日って土曜日だっけ?」

男「今日?今日は土曜日だけど……」

男友「しまった!今日は遊ぶ約束してたんだった!すいません、行ってきまーす……!」

妹「…………」

男「……ユニークな子だな」

女友「変人と言ってくださって構わないと思いますよ……?」

男「えっと……じゃあ改めて、だな」

女友「初めまして、男さん。妹ちゃんの友達の女友といいます」

男「おっと、初めましてじゃないだろ?喋ったこともあるじゃないか」

女友「え……喋ったこと……?」

妹「……どういうこと?」

男「君、確か去年の春頃に教室前で俺とぶつかったことがあるよ」

女友「えっ…………えぇぇぇ!?も、もしかしてあの時の……!?」

男「覚えていてくれた?そうだよ」

妹「何?一体何の話?」

女友「え、えっと……私ね、ちょうど中学に上がったばかりの頃にコンタクトにしたばっかりだったんだ」

妹「女友ちゃんコンタクトだったの!?」

女友「今はメガネかけないからね……それで、まだつけ始めたばっかりで慣れてなくて。学校にいる時に片方とれちゃって」

男「あの時、女友ちゃんはメガネを持っていなかったんだろう?で、一度両方取ってからつけ直すためにトイレへ……」

妹「にぃ!トイレとか言わないの!」

女友「あはは…で、全然周りが見えなくて誰かにぶつかっちゃったんだけど……まさかそれが男さんだったなんて」

多少は叩く奴出るのに煽り耐性低すぎる奴が多い
まあ頑張れ

男「まぁ、様子がおかしかったからな。事情を聞いて、トイレまでついていってあげたんだ」

女友「えっと……あの時はお世話になりました。お礼が遅くなってしまってすみません」

男「いいよ、そんな大したことはしてないから。それに、あの時も随分感謝の言葉をもらったから」

妹「……」ムッスー

男「……で?どうしてお前は怒ってるんだよ?」

妹「ふ~んだ、勝手にイチャイチャしてればいいんじゃないの?」

男「なるほど、“私も混ぜろ”と」

女友「そうですね、会話に加われなかったのが嫌だったみたいですね」

妹「ちょっと二人とも!?何言ってるのよ!?そんなこと思ってないし!」

男「まぁ、そうむくれるなよ。な?」ナデナデ

妹「ちょっ!?ひっ、人前でそんなことするなぁぁぁ!!///」

女友「……なるほどねぇ、妹ちゃんはこういう環境を邪魔されたくないんだな」ニヤニヤ

妹「女友ちゃん、何か言った!?」

女友「いや、何も?」ニヤニヤ

男「まぁ、いい感じに場が和んだわけだし……そろそろ本題にいこうか」

妹「うっ……」

女友「例の相談事ですか?」

男「まぁ、そうだね。妹が自分から言うのだけは、絶対にプライドが邪魔して言えないから」

女友「うん、分かります」

妹「えっ!?女友ちゃん酷い!」

女友「冗談だって、寧ろそういう意地っ張りな性格だったなんて分からなかったよ」

男「こいつは猫を被るのは上手いからな」

妹「にぃ~……?それ以上言ったら……」

男「おぉ怖い怖い。さて、話を戻そうか」

妹「何でそんな中途半端なリアクションなの……」

男「女友ちゃんに、頼み事をしたいんだ」

女友「頼み事……ですか?別に構いませんが」

男「宿泊研修があるだろう?その時にだな……“妹専属の抱き枕”になってやってくれないか?」

女友「……………………はい?」

妹「ちょっ、にぃ!?何てことを…!!///」

男「まぁ、もちろん理由はある。実はこいつ、暗所恐怖症とでもいえばいいかな。暗い所が苦手なんだよ」

女友「は、はぁ……」

妹「うぅぅぅ~……どんどんバラされてく……」

男「暗い場所が全般ダメなんだ。ただ、昼間は暗い場所でもある程度は平気らしくてな」

女友「えっと……夜寝る時に、電気が消えるのが怖いと?」

男「おぉ、そういうことだ。察しが良くて助かるよ」

妹「わ、私のライフはもうゼロよ……」

女友「あれ、妹ちゃんってゲームとかやるんだ?」

妹「うぇっ!?あ、えっと!それはにぃがいるからで……!」

男「嘘つけ、お前大好きじゃないか。俺にも勝つくせに」

妹「にぃ、やめてよぉ!!そんな関係ない話まで暴露しないでっ!!」

男「っと、少し話が逸れたな。で、夜寝る時には小玉電球が点いてないと不安がるんだよ」

女友「それはまた……」

男「でも、宿泊研修とかって完全に暗くしちゃうだろ?で、暗い時は誰かに抱きついてたりすれば落ち着くみたいでな」

女友「あぁ、それで私の出番なんですね……確かに、これは自分の口から言うのは恥ずかしいですね」

男「まぁな、中学生にもなって一人で寝れないとは」

女友「…………あれ?じゃあ、普段はどうやって寝ているんですか?」

妹(ギクッ!?)

男「あぁ、毎晩俺……」

妹「その先は言うなぁぁぁ!!?」

『バシーンッ!!』

男「痛ぁぁぁっ!?」

女友「妹ちゃん!?い、今の結構キレイに平手入っちゃったけど……大丈夫なの?」

妹「……軽い脳震盪くらい起こしてるかも」

女友「大丈夫じゃないんじゃ……男さ~ん、大丈夫ですか~…?」

男「な、何とか……」

妹「いい?絶対に言っちゃダメだかんね!?」

男「分かった……分かったから、そのマウントポジションを解いてくれ……」

女友「…………ふむ」

妹「……?どうしたの、女友ちゃん?」

女友「いや、毎晩男さんと寝てるなんて……どれくらいのネタになるのだろうかと思って」

妹「……………………なっ///」

男「おぉ、照れてるぞこれは。女友ちゃんは珍しい表情を拝めたんじゃないか?」

女友「そうですね、というか……正直、妹ちゃんを苛めるの楽しいですね」

男「……ほどほどにしておいてやってな?」

女友「あ、はい……善処します」

男「守る気ないな、この子……で、妹?いつまで固まってるんだ」

妹「もう、生きていけない……にぃと一緒に寝てることがバレるなんて……」

支援してくださる方々、ありがとうございます
明日は昼過ぎから髪を切りに行くので、その前にちょろっと来れたら…
明後日から旅行なので、明日中には終わらせます

もちろん、残っていたらという前提の話ですけど



県岐商は新潟に負けちまったー!

でも愛知が仇を取ってくれたからまぁ許す

おねしょがない・・・だと・・・!?

なるほど
この>>1は妹だったのか

うどんは小麦粉で
出来てるんだよね
    ∧,,∧   lヽ⌒ヽフ
   ( ´・ω・) (・ω・ )  うん
   (っ=|||o) (っ=||| o)
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
じゃあ米から作った
これは…?
    ∧,,∧   lヽ⌒ヽフ
   ( ´・ω・) (・ω・ ) ベトナムのフォーかな?
   (っ=|||o) (っ=||| o)
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\フォッフォッフォーなんちて

    ∧,,∧   lヽ⌒ヽフ
  (V) `・ω・(V) ( ・ω・)
  ヽ     ノ (っ=||| o) ズルズル
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\

    ∧,,∧   lヽ⌒ヽフ
   ( ´・ω・) ( ・ω・)
 ズー(っ=|||o) (っ=||| o) モグモグ
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\

読んでいて>>1からひぐらし厨の匂いがしたのは気のせいだよな。

>>105
俺だけじゃなかったか

ひぐらしってまさか?
(((゚Д゚)))

>>76
そのネタは…!

>>77
どうでしょう?

>>105>>115>>118
ひぐらしは見たことないですね
猟奇的なのは苦手なので…

再開します

男「まぁ、相談内容はそんなところなんだけど……協力してくれるか?」

女友「えぇ、それについては構いません。男さんのお願いでもあるんですよね?」

男「そうだな……妹が早く一人で寝れるようになってほしいとは思うけど、恥をかかせたくはないし」

女友「いいお兄さんですね」

男「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ」

妹「ねぇ、もう終わった……?」

女友「うん、終わったよ。それじゃあ今日はこれぐらいで……」

男「おっと、待った!」

女友「……?」

妹「にぃ、どうしたの?」

男「いや、せっかくお前が友達を連れてきてくれたんだ。ご飯食べていかないか?」

女友「えっ?いいんですか?」

妹「……ひょっとして、にぃが作るの?」

男「もちろんだ」

女友「……凄いね、男さん。料理もできるんだ」

妹「うん、まぁ……っていうか、すでにお母さんのレベルを超えてるよ」

男「おいおい、ハードル上げるんじゃない」

妹「れっきとした事実じゃん、お母さんショック受けてたよ?“こんな料理私には作れない……”って」

女友「男さんって、ホントに完璧超人?何か苦手なこととかないんですか?」

男「苦手なこと?う~~~ん……寝付きが悪いとか?」

妹「それは苦手とかじゃないじゃん」

男「他には……あっ!虫が苦手だ!」

女友「……可愛い一面ですね」

妹「いや、虫が苦手って……ゴキブリがダメなだけでしょ?そんなのみんなそうだからさ」

男「いや、他の虫にしたって得意じゃないけど?」

妹「虫が得意な人なんてそんなにいないでしょ!?」

ー数時間後ー

男「お~い!妹と女友ちゃ~ん?ご飯できたよ~!」

妹「今行く~~~!!」

女友「さて、どんな料理が出てくるか楽しみだな」

妹「えっと……どんな想像してるのかは分からないけど、別に普通だからね?」



ーリビングー

女友「……おぉ~、オムライスですか」

男「うん、まぁ冷蔵庫に残ってた材料からではあんまり大層なものは作れそうになくて……ごめんね」

女友「いえ、全然凄いと思いますけど」

妹「女友ちゃん、喜んでいいと思うよ。家族以外の女の人で、にぃの手料理食べる最初の人だし」

女友「そ、そうなんですか?彼女とかはいらっしゃらないので……?」

男「いないよ?誰かと付き合うとか、今のところ考えたことないかな」

妹「にぃはホントにそう思ってるみたいで……私が知ってるだけでも3人玉砕してるんだよ?」ヒソヒソ

女友「妹ちゃんが確認できるだけで……ということは、実際はもっと多いんだろうね」ヒソヒソ

男「ほら、ヒソヒソ話してないで……いただきます」

妹&女友「「いただきま~す!」」

女友「……!これは……美味しい。なるほど、お母さんがショックを受けたのも頷ける……」

男「大袈裟だなぁ。オムライスは、見た目以外は誰が作ってもあまり変わらないよ」

妹「にぃのオムライスは、いろいろと隠し味があったりするんじゃないの?」

男「いや、特別なものは何も入れてないよ?」

女友(これは、女としてはプライドがへし折られるレベルね……)

男「……お口に合わなかった?」

女友「いえ、凄い美味しいですよ。複雑な気分になるくらい」

男「複雑な気分?」

妹「あ、そうだよねぇ~……女としては、若干複雑な気持ちになるよねぇ」

男「あぁ、なるほど。大丈夫、練習すれば上手になるって。何なら、俺が教えてもいいよ?」

妹「あぁ~!!またにぃはそうやって勝手に人の世話を焼こうとする!」

女友「あはは……妹ちゃんの嫉妬が激しくなりそうなので、遠慮しておきます」

妹「女友ちゃん!?そっ、それはないから!!///」

女友「ご馳走様でした。こんなに美味しいものまで振る舞っていただいて……」

男「いえいえ、お粗末様でした」

妹「どうだった?」

女友「毎日ここに来たくなったかな」

妹「むっ!?それって……」

女友「冗談よ、それじゃ今日はこれぐらいにして帰ります」

男「うん、じゃあ送ってくよ」

女友「へ……?あ、いえ、そこまでしていただかなくても……」

男「外は暗くなってるし、一人じゃ危ないだろ?」

妹「……うぅぅぅ~」

男「……どうしてそこでお前が不満顔なんだ」

女友「……えっと、じゃあお願いします。妹ちゃんもついてくる?」

妹「っ!うん、行く!」

男「お前も送ってくのか?まぁ、俺と一緒だからいいけど……じゃあ行こうか」

ー女友宅への道中ー

女友「えっと……男さん、ちょっと妹と二人で話したいことがあるんですけど」

妹「私?」

男「あぁ、いいけど……今?」

女友「はい……すいません」

『グイッ』←妹の腕を引っ張る

妹「あわっ!?っとと、きゅ、急に何?」

女友「……正直に言いなさい、妹ちゃん、男さんのこと好きなんでしょ?」

妹「え……えぇぇっ!?い、いや、そんなことないデスヨ?」

女友「嘘よね、それ。一応恥ずかしいことであれ相談してくれる程度には信頼してくれてるんでしょ?」

妹「え?あ、うん……」

女友「ありがとう。そういう私でも、男さんが送ってくって言った時不満顔だったじゃない」

妹「うっ……」

女友「いや、まぁ恋愛は個人の自由にしても……やめておくべきだと言わせてもらうからね?」

妹「うぅぅぅ~……」

女友「えっと……家これなので」

男「へぇ、ここが女友ちゃんのお宅なのか。じゃあ、ここでお別れだね」

妹「女友ちゃん……学校で変なこと言わないでよ?」

女友「それぐらいはちゃんと守るって。それじゃあ、また月曜にね。男さんもわざわざありがとうございました」

男「いえいえ、どういたしまして」



ー帰り道ー

男「まぁ、あの子が協力してくれるんだから大丈夫だろ」

妹「それはそうなんだけど……」

男「どうしたんだ?まだ何か不安でもあるのか?」

妹「……うぅぅぅ~(にぃと何日も離れるのが嫌だなんて言えない……!)」

男「言わなきゃ伝わらんだろうに」

妹「いいの!伝わらない方がいい時もあるの!」

男「ふぅ……まぁいいんだけどな」ナデナデ

妹「ちょっ、外でなでるなぁ~~~!!///」

ー宿泊研修前夜ー

男「ついに明日か、宿泊研修」

妹「……うん」

男「どうした?元気ないな」

妹「別に、何でもない……」

男「そうか?俺には寂しがってるように見えるんだけどな」

妹「っ……さ、寂しがってなんかない!///」

男「まぁ、そういうことにしておいてやるよ」

妹「あぁ、もうっ!にぃのイジワル!」

男「おいおい、意地悪なんかしてないと思うんだけどな……」

妹「……えっと」

男「ほら、早く部屋入れよ?どうせ一緒に寝るんだろ?」

妹「……うん」

男「さて、明日は朝早いんだし……確か昼間はお弁当持参だったよな?」

妹「うん、確かそうだけど……何で?」

男「そんなもん、俺が作ってやるからに決まってるだろ?」

妹「え……?えぇぇっ!?にぃが作ってくれるの!?」

男「あぁ、そういう日ぐらい俺が作ってやりたいとも思うし。そうだ、まだこの時間なら大丈夫かな?」

妹「な、何が?」

男「女友ちゃんの分も作ってあげようかと思ってな。今ならまだ起きてるかもしれないし、電話してみたらどうだ?」

妹「なっ……!?何で!?」

男「いや、何でって……せっかく協力してくれるんだから、こっちからも何かしらお礼をだな」

妹「でも……!うぐぅ……」

男「いいだろ?さ、電話してみてくれ」

妹「ぅ……分かっ、た」

『プルルルルル……プルルルルル……』

女友『もしもし?』

妹「あ、もしもし。えっと……今大丈夫?」

女友『大丈夫、もうそろそろ寝るところだけどね』

妹「えっと……あのさ」

女友「うん、何?」

妹「え~っと……」

男「あぁ、もう。じれったいなぁ……ほら代わって」

妹「え、あ、ちょっと!!」

男「もしもし?」

女友『え?あ、男さんですか?』

男「うん、そうだよ。悪いね、突然」

女友『いえ、それは構いませんが……何かあったんですか?』

男「いや、そういうわけじゃないよ。明日のお昼ってさ、お弁当だろ?」

女友『……?はい、そうですけど……』

男「協力してくれるお礼をまだしてなかったからさ、お弁当を俺に作らせてもらえないかな?」

女友『…………はい?えっ、いいんですか?』

男「いいも何も、こちらからお願いさせてもらってるんだよ?」

女友『あ、え~っと……じゃあお願いします。親にはいらないと言っておきますので』

男「ありがとう!それじゃあ、一応用件はそれくらいだから」

女友『はい、分かりました』

男「明日からしばらく、妹をよろしく頼むね?」

女友『よろしく頼まれました。頑張ります』

『プッ』

妹「あぅぅぅ……」

男「えっと、何でそんなに悲しそうな顔してんだよ……」

妹「私だけだったのに……」

男「何が?」

妹「もういいです……早く寝よ?」

男「あ、あぁ、分かった……ほら、こっち来い」

妹「んしょ……と」

『ギュッ』

男「……抱きついてくるの早いって。と、とりあえずもう電気消すぞ?」

妹「ん……」

『ピッ』

妹「ひぅ……っ」

男「……なぁ、お前寝る時もブラつけてくれよ」

妹「く、苦しいだけだし、別にいいじゃん……!」

男「いや、流石にな?こうやって毎晩毎晩抱きつかれる度に思うんだけど……当たってるからさ」

妹「わ、分かってるよ、そんなこと……///」

男「分かってるなら、せめてブラぐらいしてくれ……俺だってこれはちょっと……」

妹「が、我慢して!///」

男「……はぁ」

妹「……ねぇ、にぃ」

男「何だ?」

妹「明日から2日夜いないわけだけど……寂しい?」

男「は?寂しいって……俺が?どうして?」

妹「……っ、やっぱりいい(聞いた私がバカだった……!)」

男「……そりゃ寂しいよ」

妹「えっ?」

男「心配こそしてるけどな、昔からずっと一緒に寝てるんだ。突然一人で寝るようになったら、少しは寂寥感くらい感じる」

妹「にぃ……」

男「でも、そういうのはちゃんと一人で寝れるようになってからだからな?」

妹「うん……」

男「まぁ、明日明後日はその予行練習だと思うことにするよ」

妹「何それ……別に練習するようなことじゃないでしょ」

男「いいんだよ、別に理由なんて適当で」

妹「……そっか、にぃも寂しいって思ってくれるんだ……」

男「どうした?」

妹「ううん、何でも。ねぇ、にぃ?」

男「ん?」

妹「暫くは……私の隣にいてね?」

男「……あぁ、分かってるさ。大事な妹だからな」

妹「今は、それでもいい……いつか、もうちょっとだけ進めれば……」ボソッ

男「何か言った?」

妹「ふふっ、何も」

男「……何か最近このやり取りが多い気がするなぁ」

妹「そうだね」

男「じゃあ……お休み」

妹「お休み……にぃ」

ー翌日ー

妹「あぅぅぅぅぅ~……///」

男「わ、悪かったって……俺も寝てたんだから仕方ないだろ?」

妹「だ、だからってさ!寝てる時に私の胸を……もっ、揉むなんて!///」

男「でも、寝惚けてたんだぞ!?それに、そういう事故はお前が抱きついたりしてなかったら防げるはずだ!」

妹「そ、それはムリ!っていうか、パジャマの上からなら許すよ。でも、どうしてパジャマ捲った状態で、ダイレクトで触ってるのよ!?///」

男「そんなこと言われても……っていうか、しまった!?お弁当作らないと!!」

妹「あっ……は、早く作って!そんなに時間ないよ!?」

男「大丈夫だ、一応簡単に夜のうちに準備はしておいたから!お前は支度しておけ!」

妹「う、うん……」





妹「に、にぃの反対の手が私のアソコに当たってたのは、バレてないよね……?///」

妹(というか、たまに寝てるにぃの手をわざと私のアソコに当てて擦ったりすることもあるし……人のこと言えないかなぁ)

男「妹!朝ご飯できた!」

妹「あ、分かった!!」



ーリビングー

妹「お母さんは?」

男「何言ってるんだ。昨日から仕事で帰ってきてないじゃん」

妹「あ、そうか……お父さんはまだ寝てるよね?」

男「あぁ、出勤の時間までまだ時間あるからな……」

妹「ん、ご馳走様でした!」

男「はいはい、えっと……準備終わってるか?」

妹「うん、忘れ物はないはず」

男「そっか、じゃあこれ。お前の弁当がこっちで、女友ちゃんの弁当がこっちな?」

妹「ありがと!じゃあ、そろそろだし……行ってくるね!」

男「あぁ、気を付けて行ってくるんだぞ?行ってらっしゃい」

妹「女友ちゃ~ん!」

女友「おはよう、妹ちゃん」

妹「はぁ~……ちょっと走っちゃった。間に合ったよね?」

女友「うん、大丈夫だよ」

男友「妹ちゃんに女友ちゃん、おはよう!」

妹「あ、男友くん……おはよう」

女友「おはよう」

男友「楽しみだなぁ!」

妹「ほんとに楽しそうね……私は気がかりがあるからそう楽観的になれないなぁ」

男友「気がかり?」

妹「何でもないよ……あ、そろそろバスで移動みたい」

女友「そうね……行こうか」

男友「れっつごー!!」

『ワイワイガヤガヤ』

妹「うぅぅぅ~……気持ち悪い……」

女友「大丈夫?バス乗ってから15分しか経ってないのに酔うなんて……よっぽど弱いんだね」

妹「そんなことないはずなんだけどなぁ……あぁぁぁ……」

女友「あったあった、はいこれ。酔い止め薬だから」

妹「あ、ありがとう……酔ってからでも効くのかな……?」

女友「飲まないよりはマシなんじゃない?」

妹「そうかも……ゴクッ。ぷぅ……」

女友「じゃあ、暫く休んでなさい」

妹「そうする……」



男ども『てめぇの好きな人は誰だぁぁぁ!?』

男ども『俺の好きな人は○○ちゃんだぁぁぁ!!』

男ども『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

妹「だいぶ楽になったよ……ありがとう」

女友「酔うのも早ければ、回復するのも随分輪早いね」

妹「そうなのかな……?っていうか、さっきから随分盛り上がってるけど……どうしたの?」

女友「あぁ、あれはね……さっきからテンションが高い連中が告白大会みたいなことしてて、第一号がさっきフラれたの」

妹「そ、そうなんだ……宿泊研修の最初に失敗しちゃって、そのあとのテンションどうするんだろう」

女友「さぁねぇ?別に男どもは勝手にやらせとけばいいじゃん。後々少しくらい静かな方がいいと思わない?」

男友「俺の好きな人は……妹ちゃんだぁぁぁ!!」

男ども『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

妹「…………早速巻き込まれたんだけど?」

女友「さっさとフッたらいいじゃん」

女ども『妹ちゃん返事は!!?』

妹「えっと……ごめんなさい」

男友「そんなぁぁぁ!?妹ちゃんが俺のこと好きって言ったやつどいつだ!?ハメやがったな!?」

女友「……アホだ、アホがいる」

妹「ようやく着いた……」

女友「凄いね、妹ちゃん。あの後もう一人から告られて」

妹「そんなこと自慢にならないよ……」

女友「まぁね。でも、これで上手い具合に男どもは燃え尽きてるから、結果的にはラッキーかな?」



男ども『……………………』



妹「えっと……到着してすぐお弁当だったっけ?」

女友「そうね、じゃあ早速だけど……」

妹「あ、うん……えっと、こっちが……」

女友「こっちが?」

妹「私のだったっけ……あれ?あ、そうそう!こっちが私ので合ってるはず!だから、女友ちゃんはこっちね?」

『あれ?妹ちゃんが女友ちゃんにお弁当渡してるけど……どうしたの?』

女友「あ?あ、あぁ……それは……」

妹「わ、私が作ってきたから!」

『何言ってるの、調理実習の時の感じ見てれば、妹ちゃんが嘘ついてることはバレバレでしょ』

妹「うぐぅ……」

女友「えっと……うちの母親が今病気でお弁当作れないから、妹の家のお母さんに作ってもらったんだ」

妹(女友ちゃん、グッジョブ!)

『へ?妹ちゃんの家のお母さんって、昨日からうちの母さんと一緒に出張でしょ?』

妹「っ……!?」

『……怪しい。それ、誰が作ったのかなぁ~?』

女友「あ、え、っと……」

『ひょっとして……妹ちゃんのお兄さん?』

妹「ぅ……」

『やっぱり!?ウソぉ、あの人ってお弁当作ることまでできるの!?』

『マジ!?私ちょっともらいたい!!』

『うんうん、私もほしい!!』

妹「ちょ、ちょっと!!これは私たちの……」

『いいじゃん、少しくらい食べさせてよぉ~』

女友「えっと……」

『そういえば、何で妹ちゃんのお兄さんが作ったお弁当なのに女友ちゃんの分があるの?』

『まさか……抜け駆けした!?』

女友「ちょ、そういうわけじゃない……!さっき言ったでしょ、母さんが病気で倒れてるって……」

『それでも、妹ちゃんのお兄さんのお弁当を食べる理由にはならない!分けなさい!』

妹「あぁ~もうっ!逃げるよ、女友ちゃん!!」

女友「わ、分かった!」

『あっ、ちょっと待ってよ!少しくらい分けてくれてもいいじゃん!!』

妹「ハァ……ハァ……ど、どうしてお弁当食べるくらいで逃げなきゃいけないのよ……」

女友「ふぅっ……よっぽど価値があるんだね、男さんが作ったお弁当ってだけで」

妹「そりゃ身内贔屓なしにカッコイイとは思うけど」

女友「好きだもんね~?」ニヤニヤ

妹「そっ、そういうわけじゃない!!///」

女友「あれ~?じゃあ、私が盗っちゃってもいいのかなぁ?」

妹「ダメっ!!!」

女友「ふふっ、そうでしょ?じゃあ、男さんに彼女ができないうちに早いところ好きって言っちゃいなさいよ」

妹「そ、そんなの恥ずかしいし……って、前と言ってることが逆じゃない?」

女友「そうだっけ?忘れたな」

妹「もう、調子いいんだから……」

女友「そんなことより、早く食べよう。逃げてたせいで、あんまり時間ないし」

妹「ホントだ、早く食べないと……」

妹「うわぁ……時間ないって言ってたわりに、結構凝ってるなぁ……」

女友「時間なかったって……この出来具合を鑑みたらそんなことないでしょ」

妹「そういえば、夜のうちに少し準備したとは言ってたけど……」

女友「とりあえず食べよう。じゃあ、私は卵焼きから……」パクッ

妹「ど、どう……?」

女友「何で妹ちゃんが緊張してるのよ、まぁやっぱり凄い美味しいと思う」

妹「そっかぁ……よし、私も食べよう!」

女友「うん…………あれ?お弁当箱の中にメモ……?」ボソッ

妹「何か言った?」

女友「ううん、何でもないけど……(後で見よう)」

妹「うまうま♪」

ーペンションー

女友「疲れたぁ……」

妹「うん、すっごい疲れた……早く休みたい……」

女友「今時宿泊研修だからってゴミ拾いとかないよね……」

妹「うん……そんなことやらせんなって感じ」

女友「この後の予定は……ご飯食べて、お風呂入ってレクリエーションかぁ」

妹「うちのクラスって何のゲームやるんだろうね?」

女友「さぁ……とりあえず、ゆっくりしたいところだけどそんなに時間ないし、食堂行こ?」



ー食堂ー

妹「……天と地の差があるね」

女友「そうね……否定できないわ」

妹「そこいらのペンションより、にぃの料理の方が100倍美味しいって……」

女友「我慢して食べよう……?」

妹「そ、そうだね……お腹減ってるし……」

ーお風呂ー

妹「よいしょ、っと……」

女友「……」ジーッ

妹「……お、女友ちゃん?」

女友「……」チラッ←自分の胸を見る

妹「……あ」

女友「シクシク……」

妹「じ、自分で言わなくても……大丈夫だって!そのうち大きくなるから!」

女友「うるせー!!所詮私の気持ちなんて巨乳にはわからないんだぁぁぁ!!」

妹「きょっ、きょにゅ……!!そんなに大きくないよ!?///私まだCだもん!」

女友「Cだと!?ナメてんのかコラぁぁぁ!!中学生のくせにCとか反則よ!!」

『グニグニ、モミモミ』

妹「うひゃっ!?ちょ、女友ちゃん!?落ち着いて……く、くすぐったいから!!///」

『カポーン』

妹「ふぅぅぅ……癒されるぅ……」

女友「そうね……極楽だぁぁぁ」

妹「というか……女友ちゃんは……」

女友「ん?何?」

妹「えっと……タオルとかで隠さないの?///」

女友「…………」

妹「女友ちゃん?」

女友「……隠すようなチチを持ってないからだよっ!!こんチクショウ!!」

妹「そ、そんなことは……」

女友「そんなこと?同情はいらん!私はどうせAAだからなっ!!」

妹「ちょっ、お、女友ちゃん!声大きい……!」

女友「別に構わないよ!私みたいな人もいるし、私よりは少しは大きい人もいるけど……妹ちゃんがいけないんだっ!!」

妹「そんなこと言われてもぉ……うぅぅぅ~……」

女友「確かに“ホントにこいつ中学生か?”って人はいるよ?3組の中井さんとか」

妹「あ……そ、そうだね。中井さんは……Eとか?」

女友「そんなことまでは知らないけど……ううん、ありそうで怖いけど……あぁいう人は、もう別次元だからいいの」

妹「えぇ?」

女友「妹ちゃんみたいに、“中途半端に発育良好”ってのがいけないのよ!!」ビシィッ!

妹「あぅぅ……」

女友「くっ……私だって、私だって……!そうだ!妹ちゃん!妹ちゃんは何してそんなに大きくなったの!?」

妹「えぇぇっ!?」

『……』シーン…

妹「え、ちょっと!?何で急に静かになったの!?」

女友「それだけみんな興味津々ってことよ!!さぁ、吐きなさい!!」

妹(い、言えない……!!毎日にぃが寝てる隙ににぃの手を使って胸をマッサージしてたなんて…!!)

妹「あ、え、う……」

『……』ジィーッ…

妹「…………も」

女友「も!?」

妹「もう出るぅぅぅ!!」ダッ!

女友「あ、逃げやがった!?」

『女友ちゃん、協力するわ!』

女友「よし、じゃあみんなで妹ちゃんを捕獲だぁ!!そのあとで胸を揉みしだいて、その感覚を心に刻みつけるべしっ!!」

妹「何でそうなるのぉぉぉ!?」



ーペンションの妹の部屋ー

妹「…………」

女友「……ゴメンナサイ」

妹「……うぅぅぅ~……」

女友「ジブンチョウシコイテマシタホントニスイマセン」

妹「もういいよ……だから土下座なんてしないで……」

女友「ありがとう……」

妹「女友ちゃんって、そういうキャラだったんだ……」

女友「あ、いや……妹ちゃんの胸を見てたら、つい……」

妹「ついって……明日のお風呂の時はやめてよね?」

女友「分かった……から」

妹「……?」

女友「……私だけに、胸大きくする秘密教えてくれない?」

妹「…………ムリ」

女友「そんなぁ……」

妹「……絶対に言わない?」

女「っ!もちろんです!!」

女友「…………それは、ちょっとドン引きなんだけど」

妹「だっ、だから言いたくなかったのよ!?///」

女友「そっかぁ……妹ちゃんは男さんが好きすぎて自慰まで男さんに頼るんだねぇ……」

妹「なっ……!?///」

女友「そうでしょ?アレでしょ?オ・ナ・ニーでしょ?」ニヤニヤ

妹「~~~っ!!///」

女友「あ、レクリエーションの時間近いから、そろそろ行こうか?」

妹「女友ちゃん!!」

女友「おぉ~、怒ってる怒ってる……さ、行こっ?」

妹「……ハァ、分かったわ……」

ー3時間後のペンションの妹の部屋ー

妹「……つまらなかったね」

女友「そうねぇ……男どもが燃え尽きてるのがこんなに影響を受けるとは思わなかったわ」

妹「というか、いつまで引きずってるんだろうね」

女友「まぁフラれたらそんな簡単に立ち直れないだろうけど……」

先生「お~い、そろそろ消灯時間だぞ~」

妹「……!」

女友「さぁ、ついにやって来たわよ……難関が」

妹「う、うん……」

女友「間違いなく、電気を消しても暫くはみんなが喋ってるだろうから少しは安心できると思うけど」

妹「そ、そうだね……」

女友「まったく……今からそんなに怖がってちゃダメじゃない」

妹「そ、そんなこと言われても……うぅぅぅ~……」

女友(そういえば、タイミングがなくてお弁当に入ってたメモ見てないな……)

妹「どうしたの?」

女友「あ、ううん。ちょっとトイレ行ってくるから、待っててね?」

妹「うん……」



ートイレー

女友(さて、このメモなんだけど……一体何が?)

『ガサガサッ』

女友「これは……アドレスと番号?」

女友(“妹の様子を連絡してほしい”……男さんも大概ねぇ。とりあえず、今のうちに登録だけはしておこっと)

女友「……よしっ、完了。そろそろ戻らなきゃ、妹ちゃん待ってるし」

女友「この紙は……トイレに流しちゃえばいっか。下手に捨てておいて、誰かに見つかったら大変だし」

ーペンションn(ryー

女友「お待たせ~」

妹「お、遅いよ女友ちゃん!もぉ~……」

女友「ごめんごめん、でもまだ電気消してないし大丈夫じゃない」

『女友さんを待ってたのよ?』

女友「あ……ごめんなさい」

『いいよいいよ、あ!じゃあ消してくれる?』

女友「あ、うん。分かった、消すよ?」

妹「……」ブルブル

女友「大丈夫だって、すぐに行くから」ボソッ

『カチッカチッ』

妹「ひぅっ……!!」

『ギューッ』

女友「ほら、大丈夫だって……」

妹「う、うん……」

『ねぇ、こういう時ってさ。話題は一つだよね?』

『やっぱり?好きな人、でしょ!』

女友「……まぁ、予想通りの展開だな」

『アンタ好きな人いるの?』

『私?私はねぇ、2組の山内くんがいいなぁって……』

『ウソぉ!?山内くんなの!?』

『そういうアンタは?』

『私はねぇ、3年生の大岸先輩!』

『ちょ、先輩ときたか!でも、あの人彼女いるらしいよ?』

『マジ!?最悪だぁ~……』

『じゃあ、アンタは?』

『私は……言いにくいんだけど、妹ちゃんのお兄さんかなぁ……』

妹「!!」

『マジかぁ!あの人いいよね!でも、ちょっと“憧れ”っていう感じが強すぎて手が出ないよ……』

『分かる分かる!っていうか、女じゃないけど高嶺の花みたいだよね!』

妹「…………」

女友「妹ちゃん?」

妹「……ううん、何でもない」

『じゃあ、そっちの二人にも聞いてみなきゃ!女友ちゃんは?』

女友「私?私は残念ながらいないんだ……そもそも、恋をしたことがない」

『ホントに!?絶対にした方がいいよ?』

『うんうん、恋をした方が綺麗になるって言うしね~!』

『じゃあ、ラスト!妹ちゃんは?』

妹「わ、私は…………」

『お、その反応はいるって感じだね?で、誰?』

『そうそう、告白する人をことごとくフッたってことは、結構理想は高い人なんじゃない?』

妹「えっと……にぃ、みたいな人が、いいかな……」

『にぃ?お兄さんのこと?』

妹「そ、そう……」

『あぁ~、まぁあんな人が身近にいたら理想も高くなっちゃうよね~』

『そうね、でもお兄さんみたいな人なんてそうそういないんだから、どっかで妥協しなきゃいけなくなるよ?』

妹「う、うん……」

『……?妹ちゃん、ちょっと声震えてない?』

妹「っ!?そ、そんなことないよ?」

『そう?じゃあいいけど……あ、そういえばさぁ……』

女友「…………大丈夫、バレてない」

妹「は、早く寝たい……怖いよぉ……」

ー翌日ー

妹「……ぁ、う?朝……朝だ!!」

女友「おはよう、妹ちゃん。大丈夫だった?」

妹「あ、女友ちゃん……うん、大丈夫だったよ」サッ

女友(……?一瞬視線を反らした……何かあったのかな?)

妹「でも、よかった。女友ちゃんがいなかったらどうなってたことかぁ……」

女友「そ、そう?お役に立ててよかった」

妹「えっと……朝ごはんの時間は?」

女友「まだ30分くらい余裕あるけど」

妹「そっかぁ……どうする?」

女友「まぁ、ここで喋ってるくらいしかないんじゃない?」

妹「そうだね……」

ー夜ー

妹「特に今日は“コレ”っていうイベントなかったよね」

女友「修学旅行ならともかく、宿泊研修だからね……楽しむようなイベントは少ないよ」

妹「ハァ……また夜かぁ……」

女友「ふふっ、昨日大丈夫だったんだから、今日も大丈夫だって」

妹「……うん、そうだね」

女友「……?妹ちゃん?」

妹「ん?何?」

女友「具合でも悪い?」

妹「ううん、そんなことないよ?」

女友「そう……?ならいいけど」

妹「じゃあ、お風呂行こっか」

女友「そうだね……あ、ちょっと先行ってて?」

妹「分かった!」

女友「『少し様子が変なんですけど、どうしましょう?』と……送信!」

女友「さて、お風呂入ってきますか……」



ーお風呂ー

女友「その胸は反則じゃぁぁぁ!!」

妹「またぁぁぁ!?///」



ーペンsy(ryー

妹「……同じ過ちを繰り返してるよ?」

女友「ほんっっっと、申し訳ない……自分を抑えられなくて……」

妹「もうっ……とりあえず、もう今日は自由時間だしどうする?」

女友「それなんだけどさ、私ちょっと考えてみたんだけど」

妹「……?」

女友「妹が暗いのが怖いなら、明るいうちに寝ればいいんじゃないかなと思って」

妹「明るいうち……?」

女友「あぁ、“電気点いているうちに”ってことだよ?」

妹「あ、そういうこと……う~~~ん」

女友「あれ、何か納得できないことでもある?」

妹「そういうわけじゃなくて……私ね、暗いのダメなのに、暗くないと寝つけないの」

女友「…………難儀だね」

妹「うん……」

女友「でも、何だかんだでいつもより体動かしてて疲れてるし、寝れるんじゃないの?」

妹「どうだろう……じゃあ、ちょっと横になってみるね」

女友「うん、そうしてみたら?ダメだったら、今日もまた抱き枕になってあげるから」



女友「さて、メールの返信は……」

男『やっぱりね。そうなることは若干予想はしてたけど……とりあえず、今夜もよろしく頼むよ』

女友「“予想してた”……?どういうことだろう?」

女友「でも、“今夜も頼む”ってことはそのままでいいのかなぁ……?」

妹「女友ちゃ~ん……やっぱり寝れな~い……あれ、誰かとメールしてたの?」

女友「えっ?あ、ううん、別に?それよりも、寝れなかったんだ?」

妹「あ、うん……やっぱり、今夜もよろしく……」

女友(……?何か違和感が……落ち込んでるような感じ?寝れなかったからかなぁ?)



ー就寝時ー

女友「……流石に、今日はみんな早くに寝ちゃってるなぁ」

妹「そ、そうだね……」

女友「昨日は遅くまで喋ってたし、今日はたくさん動いたから寝なきゃやってられないんだろうね」

妹「う、うん……」

女友「……妹ちゃん?」

妹「ご、ごめん……ちょっと眠たくなってきてるから……」

女友「あ、そうなんだ。ごめんね、じゃあお休み……」

ー翌朝ー

妹「うぅぅぅ~……」

女友「どうしたの?」

妹「ううん、何でもない……」

女友「でも、元気なさそうだけど……やっぱり体調悪いんじゃない?」

妹「そういうわけじゃないから、安心して」

女友(……無理してるようにしか見えないんだけどなぁ)

先生「じゃあ、宿泊研修もこれで終わりです!バス乗ってな~!」

妹「行こう、女友ちゃん」

女友「う、うん……」



ーバス内ー

妹「……zzz」

女友(寝ちゃってる……疲れたのかな?でも、昨日私よりも早く寝たんじゃないのかな……?)

ー学校ー

妹「帰ってきたぁ……」

女友「そうだねぇ……どう?楽しかった?」

妹「……うん、まぁ楽しかったかな。またみんなで行きたい」

女友「そうだね、来年の修学旅行楽しみだ!」

先生「じゃあ今日はここで解散だ!気を付けて帰るんだぞ~?では、解散!」

妹「さ~て……家帰ろうかな」

女友「え、帰るの?打ち上げあるって言ってたけど……」

妹「うん、ちょっと疲れたから……慣れないことだったしさ」

女友「あぁ、まぁね~……じゃあ、私は行ってくるよ。妹ちゃんは欠席って言っておくから」

妹「ありがとう、じゃあまた月曜日にね」

女友「うん、じゃあね~!」

ー妹の家ー

妹「ただいまぁ~……」

男「お帰り、どうだった?楽しめたか?」

妹「……楽しめたっちゃ、楽しめたけど」

男「やっぱり夜寝る時が怖かった、か?」

妹「!?」

男「まぁな、何となくそんな可能性もあるんじゃないかと思ってはいたが……厄介だなぁ」

妹「えっ、な、何で分かったの!?」

男「女友ちゃんに聞いたから」

妹「へっ!?いつ!?」

男「昨日の夜だな」

妹「……?昨日の夜って……どうやって連絡とったのよ」

男「彼女の弁当箱の中に、俺のメールアドレスと番号を書いた紙を入れておいたからな」

兄じゃないと寝れないんだろ

妹「なっ……!?出発前にわざわざ確認までしたのはそのため!?」

男「まぁ、そうだなぁ。宿泊研修先でのお前がどういう状態にあるのか心配だったし」

妹「だ、だからってそこまで……!」

男「で、だ。お前、女友ちゃんでは恐怖心を消しきれなかったわけだな?」

妹「…………う、ん」

男「そうか……普段の環境と違ったからか?俺しかダメなんてことになると非常に厄介なんだけど……」

妹「っていうか、それって……まさか女友ちゃんも気付いたってこと!?」

男「いや、彼女は気づいてないだろうさ。俺が単純に推測してただけだし」

妹「……ホントに?」

男「あぁ、ホントに。だって女友ちゃんからは“様子がおかしいんですけど”としか来てないからな」

妹「……そう。ならいいんだけど……」

男「まぁな、せっかく協力してくれたのに骨折り損だなんて、あんまりだしな」

妹「うん……謝っておいた方がいいかな?」

男「お前がそうしたいなら謝っておけ。まぁ俺は謝っておいてもいいと思うけどな」

妹「……結局ね、一日目も二日目も何回も途中で起きちゃって……」

男「寝つけなかったわけじゃないのか」

妹「うん、寝ることはできたの。でも、どうしてか途中で起きちゃって……」

男「……まさか、俺ぐらいの体格じゃないとダメとかそんなはずないよな?」

妹「無意識でそんなこと分かるのかな?」

男「むぅぅ……分からん。とりあえず、まぁ今日はゆっくりしてな?俺が全部やってやるから」

妹「あ、ありがとう……」

男「とりあえず飯だな。いつ帰ってくるか聞いてなかったから飯の準備ができなかったんだよ」

妹「じゃあ、今から作るの?」

男「そうだな、今からだ。パッパと作るから、お前は制服とか着替えて待ってろよ」

妹「うん、そうしとく……やっぱり、ずっと寝れなかったせいで体がだるいし……」

男「妹~!飯できたぞ~!」

妹「分かった~!」

『ダッダッダッダ……』

妹「あ、いい匂い……カレーだ!」

男「正解!さ、席ついてさっさと食おうぜ」

妹「いただきま~す」

男「いただきます」

妹「……やっぱりにぃの料理美味しいなぁ」

男「やっぱりってどういうことだ?」

妹「いや、ね?宿泊先のペンションの料理が……」

男「あぁ、なるほどな。ハズレのところって絶対あるよな……」

妹「……ねぇ、にぃ?今日ってにぃが全部やってくれるの?」

男「ん?まぁ、疲れてるだろうしなぁ。やれることはやってあげるけど」

妹「じゃあさ……い、一緒にお風呂入って、かっ、体洗ってくれない……?///」

男「…………は?」

妹「~~~っ!やっぱりいい!!今のナシ!///」

男「え、あ……うん」

妹「えっ?」

男「……何だ?」

妹「そこは“いや、洗ってやるよ”って喰いつくところじゃないの……?」

男「何だよそれ。というか、お前自身がやっぱりいいって言ったんじゃないか」

妹「うぅぅぅ~……それもそうか……」

男「そ、それにだな……この年になって、今さら一緒にお風呂に入るってのは……だな」

妹「も、もももももういい!!///その話題は禁止っ!!」

男「あ、あぁ……分かったよ」

妹(にぃのバカっ……ちゃんと気持ちを汲み取ってよ……)

ー風呂場ー

妹「もぉぉぉぼぼぼぼぼ……」←水の中に口を入れた

妹「ぷぁっ、ハァ……せっかく恥ずかしいの我慢して言ったのに……」ボソボソ

妹「にぃと一緒にお風呂入りたかったなぁ……」

男『え?』

妹「……へ?」

男『あ、いや、その……スマン。ちょうど洗濯物を運びに来てて……』

妹「……な、なっなななななな!?///」

男「わ、悪い!聞く気はなかったんだ!!」

妹「に、にぃのバカぁぁぁぁぁっ!!!///」

男「ご、ごめんって!!いや、その……一緒に入るか?」

妹「もういいわよっ!!///」

ー男の部屋ー

男「……悪かったって。聞く気はなかったんだ」

妹「……知らない」

男「ったく……機嫌が悪いならどうして俺の部屋に来るんだ……?」

妹「そっ、それは……だって……」

男「だって?」

妹「だって、その……怖いんだもん」

男「……分かってるよ、久しぶりにゆっくり寝たいんだろ?」

妹「う、うん……」

男「ほら」

『ギュッ』←男が妹を抱きしめる

妹「うぇっ!!?///」

男「これで安心して眠れるだろ?まぁ、若干恥ずかしさは否めないが……と、とにかくだ。お休み」

妹(こ、こんなんじゃ寧ろ恥ずかしくて寝れないわよ~!!///)

ーfinー

終了

以下『え?』禁止で

寝ます。
恋愛ルートは考えておきたいですけど、今日からサークルの合宿でいないので3日間は無理っす

帰ってきたら、今もう一つ構想があるのでそっち書きますね

では

三日間もこれを保守だと!?

>>281
そこまで保守しなくてもいいですw

3日後に残ってれば書きますけどw

3日後に俺がこのキャラの性格とか関係とかを覚えていられるかが問題
覚えていたら頑張って書いてみます

新しいスレタイ…もし立てるのなら、
妹「だって、その……かまってほしいんだもん」
とかにしようかな

うん、覚えていたらですよ?
フィーリングで書いてるから一時のものだと思うんだ
立てなくても、文句は勘弁して下さいです

じゃあ、お休みなさい

ごはんも、なでなでも
だっこも、うれしかった
   /l、

   (゚、 。`フ
   」  "ヽ
  ()ιし(~)~


でももう
いかなくちゃだめなの
   /l、

   ( ゚、 。 フ
   」  "ヽ
  ()ιし(~)~


ずーっと、だいすき
いっぱい、だいすき
   /l、

   ("゚. 。 フ 
   」  "ヽ
  ()ιし(~)~


帰ってきた~久しぶりの我が家

今から少し自分が書いたのを見直してきます

ー宿泊研修の1か月後ー

男「妹、お前買ってきた洗剤ってどこに置いた?」

妹「えぇ?他の買い物袋と同じ場所に置いたと思うんだけど……?」

男「ないんだが……あ。あった」

妹「もぉ~、にぃしっかり探してよね。最近気が緩んでるんじゃない?」

男「どうして?」

妹「ん~……何となく、ボーッとしてることあったりとか些細なことだけどさぁ……何かあったの?」

男「いや、特にはないけど……」

妹「ホントに~?にぃって、私のことは自分から積極的に助けようとするのに自分のことはあまり私に相談してくれないしなぁ」

男「いやいや、それは俺がお前のお兄ちゃんだから」

妹「じゃあ、私は妹としてにぃを助けてもいいんじゃないの?」

男「俺が年上なんだから、基本的には俺に任せてくれればいいさ」

妹「う~ん……困ったことがあったら絶対に私に言ってよ?」

男「ったく……分かったよ、お前に相談することにするよ」

妹「うんうん、それでいい!」

ー学校ー

妹「……って感じでさ、最近にぃが変なんだよね」

女友「それっておかしいと特筆するようなことなの?」

妹「私にとってはそうなの!絶対に最近のにぃは何かが違うもん」

女友「ふ~ん……ずっと一緒に過ごしてきた妹がそう言うなら、そうなのかもしれないな」

妹「だから、私はにぃの私生活を監視しようかと思います!」

女友「…………やめておいたら?」

妹「何で?」

女友「いや、嫌われてもいいなら構わないけどさ……監視されてたなんて気付いたら、男さん怒ると思うけど」

妹「むむむ……どうしよう、言われてみればその通りかも……」

女友「男さんのことが気になるのは分かるけどさ、常識の範囲内で行動するようにした方がいいと思う」

妹「そ、そうかなぁ……うぅぅぅ~……どうしよう?」

妹(監視は確かに一歩間違えればストーカーだし、危ないかもしれない)

妹(だからといって、にぃがボーッとしてる原因を突き止めるには、ある程度は私生活を把握する必要もあるし……)

妹「困ったなぁ……」

男友「い、妹ちゃん!どうしたの?」

妹「……男友くん」

男友「困ってるなら、相談乗るよ!?」※声裏返り

妹「……ううん、いい。ありがとう」

男友「そ、そう……そっか、そうだよね!ごめん、出しゃばった!」

『トットットットット……』←男友、妹から離れる

妹「…………ハァ」

女友「向こうも諦めないねぇ?」

妹「うわっ!?」

女友「何驚いてるの?さっきからすぐ傍にいたっていうのに」

妹「ぜっ、全然気付かなかったけど!?」

女友「まぁ、宿泊研修が終わってすぐは諦めそうだったのにな?」

妹「何で最近になってまた急に……こんなこと言っちゃいけないけど、いい加減鬱陶しいなぁ」

女友「あらら、彼も嫌われたもんだ……」

妹「しょうがないじゃん!ホントにしつこいんだもん……帰りもついてこようとするし」

女友「積極的にアプローチかけてるよね。尊敬できるくらいだなぁ」

妹「もぉ~!当事者になれば、どれだけ迷惑か分かるって!」

女友「私には一生縁がないお話だから大丈夫ですよ~っと。で、何だっけ?」

妹「別に何も?何か特別なことでも話してたっけ?」

女友「そっか、じゃあいい」

妹「あ、そろそろ最後の授業始まるし。準備しなきゃ」

女友「そうだね、じゃあまた後で話でも聞かせてもらうとしようか?」

妹「なっ、何のよ!?」

ー放課後ー

妹「提出物を集めてたらこんなに遅くなっちゃった……早く帰らないと」

妹「…………あれ?あ、にぃじゃん!に…………?」



男「……だよ……。う……な……」

女「……わ……る!」



妹「…………あ、あの女の人誰……?」

妹「凄い親しげに喋ってて……にぃの高校の制服着てる……」

妹「まさか……ひょ、ひょっとして……彼女、とか……?」

『ダダダダダダッ!』←妹、逃げるようにダッシュ

妹「イヤ、イヤ、イヤ……!ウソ……いつの間にあんな人が……!?私、あの人知らないよ……!?」

妹「も、もし彼女だったらどうしよう……!?」

ー自宅ー

妹「……あっという間に帰ってきちゃった……さっきまで商店街にいたのに」

妹「さっきにぃを商店街で見かけたのが5分くらい前だから……ホントはあと2、3分で帰ってくるはずなんだけど……」

妹「あ、もしデートだったりしたらどうしよう……!?帰ってこないよね……」

妹「でも、デートで商店街っていうのはどうなのかな……にぃはそんなチョイスしないと思うけど……」

妹「うぅぅぅ~……頭痛くなってきたし、涙出そうになってくるし……最悪だぁ~……」

妹「実際、ホントににぃと付き合えるなんてことはないって分かってたけど……いざこうして他人がにぃの隣にいるのを見るのは辛いよ……」

妹「にぃ……イヤだよぉ~……まだ離れてっちゃダメだよ……」

妹「……ここ2、3日のにぃの様子の原因って、まさかそれだったのかな……最近彼女できたばっかりとか」

妹「とにかく今はまだ5時過ぎだし、もうちょっと待ってみなきゃ……」



ー1時間後ー

妹「……まだ帰ってこない……間違いない、よね。あの人と一緒にいるんだよね……」

『ガチャッ』

妹「っ!?」

男「ただいま~……」

妹「にぃ!」

男「うぉっ?ど、どうしたんだよ?」

妹「にぃ、遅いよ!今までどこ行ってたの!?」

男「あぁ、ちょっと友達とな……それより、飯遅くなって悪かったな。今から作るから」

妹「う、うん……」

男「じゃあ、ちょっと待っててくれ。パッパと作る」

妹(話の話題を強引に変えられちゃった……やっぱり触れられたくない話題なのかな……だとしたら、もう確実じゃん……)

男「妹、何か食いたいものあるか~?」

妹「……ううん、特にないけど」

男「そっかぁ~……白飯は残り少ないな……炊いておかないと。冷蔵庫に残ってるものは……」

妹(どうしよう……でも、やっぱり聞いておきたい。後でさりげなくもう一度探らなきゃ)

男「飯できたぞ~!」

妹「うん、分かった」

男「じゃあ、いただきます」

妹「いただきま~す」

男「……んっぅぅぅぅぅ!疲れたぁ……!まったく、どれだけ歩かせるつもりなんだか……」

妹「!」

男「……どうした?何か顔についてるか?」

妹「そ、そんなギャグ漫画の定番みたいなセリフはいらないから!」

男「悪い悪い。で、何だ?」

妹「……えっと、うん……うぅぅぅ~……」

男「何だ?そんなに言いにくいことか?」

妹「いや、別にそういうわけじゃないんだけど……」

男「なら、ドンと聞いてこい!答えてやるから!」

妹「じゃ、じゃあ……今日って、にぃにしては珍しく遅かったけど……何かあったの?」

男「今日、か?」

妹「うん」

男「今日はな、友達とちょっとそこら辺をブラブラしてたんだよ」

妹「えっと……どこに行ってたの?」

男「ホントに“そこら辺”だな。バッティングセンターだったり、そこの商店街だったり」

妹「ふ~ん……」

男「何でだ?」

妹「ううん、にぃがこれだけ遅くなるのは珍しいから……気になっただけ」

男「そっか、まぁ心配かけちゃったか?」

妹「し、心配とかしたわけじゃないし!!///」

男「そっかそっか、悪かったな」

妹「ちょっ、今私否定したよ!?」

男「さて……ごちそうさま、っと」

妹「ごちそうさま~」

男「あ、悪い。今日は妹に洗い物任せてもいいか?」

妹「えっ、私?全然いいけど……どうかしたの?」

男「バッティングセンター行ってな、バット振ってたら皮が捲れて……」

妹「うわっ……い、痛そう……どれだけやったの?」

男「どれだけ……そうだな、多分5ゲームくらいかもしれん」

妹「多いねぇ……私は野球はよく分かんないけど、そんなにあんな重たいもの振ったら疲れない?」

男「疲れるよ?そりゃ当たり前さ」

妹「じゃあ何でそんなにやったの?」

男「いい当たりのバッティングできなかったから次のゲーム……ってのを繰り返してたら、それぐらいになっちゃったよ」

妹「もぉ~!にぃ、それってお金の無駄遣いじゃないかな!?」

男「そうかもしれないな……悪かった悪かった」

『ジャーッ』←水道から水を出す音

妹(さっき、言いだす時微妙に詰まったよね……“今日、か?”って)

妹(普段からハキハキ喋ってる人だし、あんな風に噛むようなとこがないところで詰まるなんておかしい……)

妹(やっぱり、あの人のことで何か隠してる……!)

妹「…………ついにこういう時が来ちゃった、って言えばいいのかなぁ……」

妹「……嫌だよ……それでも……にぃが遠くに行っちゃうのは……イヤだ……!」

妹「他の人を好きになることは止められないから……そうだ!私をもっと好きになってもらえばいい!」

妹「どうにかして私を好きになってもらって……それで……」

男「うんうん、それで?」

妹「それd……きゃぁっ!?に、にぃ!?」

男「ん、どうぞ先続けてくれよ」

妹「さ、先って……え、えっ!どこから聞いてたの!?」

男「え~っと、“私を好きになってもらえば……”のあたりかな?」

妹(あ、危ない……助かったよぉ~……)

男「で、ついに妹にも好きな人ができたのかぁ、と」

妹「あ……!」

男「だから、俺も協力するし。教えてくれよ」

妹「そ、そういうわけじゃないから!!///」

男「いや、あの会話の内容的にはそれ以外にはありえないだろ?」

妹「ち、違うの!とにかく、にぃはこれ以上この話は聞いてきちゃダメ!!」

男「何だよ~、協力しようと思ったのにそんなに邪険に扱わなくてもいいのに……」

妹「いいのいいのいいのっ!!気にしないで!!///」

男「ったく、仕方ないなぁ……お前がそういう話するのは初めてだったから嬉しかったのに」

妹(そりゃ、にぃが近くにいたんだもん……)

男「とりあえず、風呂沸かしておくから。少し休憩したらすぐに入れよ?」

妹「うん……あ、えっと……」

男「……?どうした?」

妹「……やっぱり何でもない!」

ー風呂場ー

妹「ぶくぶくぶくぶく……!!」←水の中で息を吐きだす

妹「ぷふぅ……ハァ、何だか前もこんなことあったような気がするなぁ……えっと……」

妹「そうだ、宿泊研修から帰ってきた時だ!結局言いだせなくてむしゃくしゃして、いつの間にかにぃがすぐそこにいて……」

妹「……今回も一緒だ。何も言えない……にぃは変わってるのに、私は変わらずにいる」

妹「…………頑張らなきゃ」

男『あ~……妹~?』

妹「っ!?に、にぃ!?///」

男『あぁ~、うん、そうだけど……えっと、その……体、流してやろうか……?』

妹「え……?」

男『あ、すまないな。あのな、宿泊研修明けの日のお前と、さっき会話した時のお前、ダブって見えて……ひょっとしたらって思って一応聞いてみたんだが』

妹「そ、そんなの分かったの?」

男『何となくではるけどな。いつも一緒にいるじゃんか』

妹「っ……!うん……いいよ……!ちょうどまだ体洗ってなかったし、入ってきて……」

男『わ、分かった……少し待ってろ』

妹(にぃはいつも私のこと気にかけてくれてるんだ……それなのに私ときたら、にぃが女の人といただけで取り乱したり)

妹(ダメだなぁ……もっと大人にならなきゃ!にぃがいつまでも私のことを心配してくれるにぃでいられるように!)

男『えっと……入るぞ?あ、体に巻くようなタオルいるか?』

妹「あ……うん、お願い。入ってきていいよ」

『ガララッ!』

男「うっ……湯気がむわっときた。ほい、タオル」

妹「ありがとう」

妹(お風呂の時ににぃが近くにいる……ドキドキするよぉ~……うぅぅぅ~……!)

男「えっと……どうすればいい?」

妹「あ、えっと……じゃあ、もうちょっとしたら体洗うから。それまではゆっくりで……」

男「そ、そっか。分かった」

妹「…………」

男「…………」

妹(にぃ、全然こっち向いてくれない……やっぱり恥ずかしいのかな……)

男「……なぁ妹」

妹「え、何?」

男「……何かあったのか?」

妹「へ?」

男「いや、なければいいけど……ちょっと心ここにあらずというか、何か様子が変だったけど」

妹「そ、そうだった?」

男「うん、まぁ」

妹「そっか……にぃには分かっちゃうんだ」

男「やっぱり何かあったのか。それは……ひょっとして、やっぱり恋の話か?」

妹「ぅ……当たらずとも遠からず……なの、かな?」

男「そっか、そうか……ついに妹が俺から離れる日がくるんだな……」

妹「え、あ、いや……別にそういうわけじゃないんだけど」

男「え?恋の話だろ?誰か好きな人ができたんじゃないのか?」

妹「にぃが好きなの!」

兄「!?妹ー!」ガバッ!

パンパン…パンパン…ピュピュ!


以下
兄→ジャイアン

妹→ジャイ子
で、お楽しみください

妹「別にそういうわけじゃ……ある、のかなぁ?」

男「何だか漠然としてるな。とにかく、今はまだ話せなくてもいつでも協力するから」

妹「……協力してもらう必要なんて、ないのにな」ボソッ

男「……?どういうことだ?」

妹「えっ?な、何が?」

男「今お前、“協力してもらう必要はない”って言ったように聞こえたけど……」

妹「そ、そんなこと私言った?」

男「え?あれ、聞き間違えか……?いや、聞き間違えなんかじゃないと思うけどなぁ」

妹「そ、そうなの?無意識に言っちゃったのかな……」

男「無意識で協力してほしくないとか思ってるのか……?それは兄として少しショックなんだが……」

妹「そ、そういうわけじゃない!それは絶対にないから!!」

男「……お、おぅ。そうか……兄としては嬉しいよ」

妹「……そ、そろそろ体洗ってもらってもいいかな……?」

サッサと手マン

1の実力が試される

男「……わ、分かった」

『ザバァッ』

妹「よいしょ、っと……」

男「う……いざこうなると、やっぱり緊張してしまうよな……」

妹「そ、そうなの……?」

男「そりゃあ、まぁ……」

妹(少しは女として見てくれてるってことなのかな……?)

男「じゃ、じゃあ……洗うぞ?」

妹「ぁ……」

男「な、何だ!?」

妹「スポンジ……使うの?」

男「へ?使うんじゃないのか?体洗うんだし」

妹「あ、ぅ……え、えっと……その、できれば…………す、すすす素手で……」

男「……要求がいきなりハードすぎやしないか?」

妹「うぅぅぅ~……で、でも、スポンジとかだと肌が傷付くって言うし……だから、いつも私は手で洗ってるんだけど……」

男「お、俺が素手で体を洗うというのは、いろいろ問題があるだろ……?」

妹「に、にぃなら…………にぃなら、別にいいよ?」

男「っ……!ヤバっ」

妹「え、ど、どうかした!?」

男「い、いや!なんでもない……わけじゃないけど大丈夫だ!」

妹「そ、そう……?」

男「うぐぐ……!じゃ、じゃあ……洗うぞ?本当にいいんだな?」

妹「うん……お願いします」

『ヌルッ、クチャッ、クニュクニュ』

妹「んっ……」

マジレスすると、手で洗っても特定の部位にならんとそんなクチュクチュいわん

男「無心無心無心無心……!」ボソボソ

『ペチャッ、ニュルニュルッ』

妹「ふ……はふ……ぅ……」

男「あぁーヤバイヤバイヤバイヤバイ」ボソボソ

妹(んぁ……にぃに触られてるってだけで……ボーッとしちゃって……)

男「よ、よし……とりあえずは……」

妹「ふぇ……?ま、前は……?」

男「……………………やるの?」

妹「そ、そりゃ……やって……ほしい」

男「あぁぁぁ……わ、分かった!じゃあこっち向いて!!」

妹「うん……」クルッ

男「で、できるだけ見ないようにはするし!」

妹「……ふふっ」

男「な、何で笑う!?」

挿入まだか?

妹「……えっと……み、見ちゃいけないなんて、誰も言ってないよ……?///」

男「っ……な、なな何を……!」

妹「にぃなら……いいかな、見ても」

男「お、おい……じょ、冗談はやめろ……!」

妹「冗談じゃなくて……もし見たいのなら、見て?///」

男「え、あ、う……お、お前顔真っ赤じゃねぇか……そんな無茶しなくても……!無茶……そうだ、何でそんな無茶なことしてるんだ……!?」

妹「何でだろうね……私も、今凄い恥ずかしいけど……ネジが一本飛んじゃったかな……?」

男「閉め直せ!早く閉めてくれよ!お前……俺だって男なんだぞ!?」

妹「うん、そうだよね……でも、とりあえず……前、洗って……?」

男「ぐぐぐぐっ……か、顔背けたままだと洗いにくい……から、み、見なきゃいけない……み、見てもいいの、か……?」

妹「……いいよ。うん、見て……?」

演出とか言い訳いいからサッサとかけよ
ノロマ

男「……っ」

『スルッ、ヌリヌリ、ヌルッ』

妹「はふ……んっ、ぁ……」

男「お前は……っ!声我慢しろよ……!」

妹「でも……んっ、出、ちゃうっ、し」

男「ば、バカ、あ……喘いでるように聞こえるんだよ……っ!」

『フニッ!』

妹「ふぁっ!む、胸……」

男「……さ、触ってしまった……人として何かが終わったような……うぅ」

妹「き、気にしないでいいから……」

男「気にしないとか無理だろ……もう、こうなりゃヤケだ」

『クニクニ、ヌリュッヌリリ!クチャッ、ニュルルンニュル』

妹「ひゃっ……い、一気に、んっ!」

男「もう早く終わらせるだけ……」

つなぎはこれで支援
http://l.pic.to/vz013

妹「あ、そこは……!!」

男「あ、洗うわけないだろ!?そこは俺が触っていいはずないだろ!」

妹「そ、そうだよね……(いつも寝てる時に触ってもらってるけど……)」

男「とりあえず、もうこれで全部だ。ほら、お湯かけてやるから動くな」

妹「ん……」

『ザバァッ!』

男「……ふぅ、ようやく終わった……俺の中で何かを変えてしまいそうなくらいだった……もうやらねぇぞ」ボソボソ

妹「え、っと……じゃあ、今度はにぃの番……」

男「は?」

妹「にぃの体を、私が洗ってあげる番ってこと」

男「…………あぁ、えっと……分かったからそんな不安そうな顔しないでくれよ……断れないだろ」

妹「じゃ、じゃあ、ここに座って……?」

男「分かったよ……もうどうとでもなれ。どっこいしょ、っとぉ……」

妹「あ、えっと……にぃはスポンジ使うの?」

男「あー……そうだな、使ってくれる?」

>>538
亀だがいるぜ

>>635
証拠にID付けてマンコうぷ

『ゴシゴシ』

妹「……背中広いね」

男「男ならこんなもんだろ。俺は華奢な方だと思うけど」

妹「ううん、そんなことない……凄い、頼りがいのある背中だと思うよ……」

男「……ありがとう」

妹「背中終わったけど……次は、ま……」

男「前は自分で洗うから!」

妹「え、でも……」

男「頼むから前は自分で洗わせてくれ。いくらヤケでも、それくらいのラインは守護しなきゃ」

妹「ん……わ、分かった」

男「じゃあ、湯船浸かってろ。よく考えたら二人とも髪洗ってないし、終わったらすぐどくから」

妹「うん」



ー30分後ー

男「……ようやく髪も洗い終わったか」

妹「ごめんね、長々と使っちゃって……」

男「女の子はいろいろと長いんだろ?それぐらいは知ってるよ」

妹「ん……ありがとう」

男「……ハァ、少しは気が紛れたか?」

妹「え……?」

男「悩んでるお前には、これぐらいしかしてやれることはないかと思ってな。かなり迷ったけど……」

妹「ぁ……うん……うん!前向きに考えられるようになったよ……」

男「そっか、なら俺もこうした甲斐があったよ」

妹「うん、ありがとうね、にぃ。私のこと、いつも気にかけてくれて」

男「それがお兄ちゃんだよ」

妹「そんなことないよ。お兄ちゃんの中にだって、全然優しくない人はいると思う」

男「そうかな……?」

妹「うん、にぃが私のお兄ちゃんでよかったよ」

男「そうか……ははっ、ありがとう」

妹「うん、気持ちの方も整理しきれたわけじゃないけど……でも、少しは楽になったし今聞いておこうかな」

男「何をだ?」

妹「今日さ、帰りに商店街にいたよね?」

男「商店街?あ、あぁ、確かに……ひょっとして見たのか?」

妹「うん。で、隣にいた女の人、誰?」

男「あぁ、女さんか……あの人は転校生でな、ここら辺を案内してくれっていうから」

妹「転校生?この中途半端な時期に?」

男「あぁ、事情はあまり知らないけど……で、さっきも言ったけど案内してくれって頼まれたから」

妹「そうだったんだ。私が知らないわけだ」

男「知らないも何も、お前は俺の中学の友達以外は分からないだろ?」

妹「まぁ、そうなんだけどね。とりあえずは良かったかな」

男「良かった?どうして?」

妹「ふふっ、それは内緒!」

男「内緒って……まったく……」

ー男の部屋ー

男「で、相変わらず夜は怖いままだもんな」

妹「しょ、しょうがないでしょ!?そんなに簡単に治るわけないじゃん!?」

男「そんなのは分かってるけど……はぁ」

妹「溜息つかないの!」

男「とりあえず、もう今日は宿題とかないし俺は寝るけど……いいのか?」

妹「私も宿題終わってるから大丈夫!」

男「そうか……じゃあ、ほら。こっち来い」

妹「ん……」

『ピッ』

妹「ひぅっ……」

男「小玉だと、まだ手を握るとかでも済むんだよな」

妹「小玉で寝るのに慣れたから……」

男「ん、まぁこの手を離さないでおけばいいさ」

妹「うん……離さないよ、絶対」

ー翌日の夕方ー

妹「ん~、にぃに買い物頼まれてスーパー来たはいいけど……どこに何があるのか分かんないなぁ」

妹「っていうか、母さんが買ってくれればいいのに。最近炊事はにぃに任せっきりだもん」

妹「まぁ、にぃの料理美味しいからいいけど……って、あれ?あの人……」

妹(昨日にぃの隣にいた、転校生って人だ!うわ、凄いこっち見てるんだけど……あ、近づいてきた)

女「すいません、あなた男さんの妹さんですよね?」

妹「あ、はい……そうですけど」

女「初めまして、男さんとお付き合いさせていただいてる女です」

妹「へ…………お付き合い、ですか?」

女「はい、交際ですね」

妹(ど、どういうこと……?にぃって全然彼女作らなかったのに……何でこんなに突然?)

女「で、妹さんにも挨拶しておこうかなと思っていたんです」

妹「そ、それはわざわざどうも……挨拶?」

女「はい、結婚を前提に考えていますので」

妹「け、結婚……?」

女「はい」

妹(ど、どういうこと?えっと……ううん、にぃはそんなこと簡単に決めちゃうような人じゃない)

女「どうかしましたか?」

妹「あ、いえ……」

女「今日は私も用事があるので、これで失礼しますね。また改めて会いましょう。それでは」

妹「ぁ……行っちゃった……」

妹「結婚……そんなバカな話は……にぃに聞いてみないと……あ、でも先に買い物しなきゃ」

妹(……あんまり動揺してないけど、何でだろう?やっぱり、“にぃはそんな人じゃない”思ってるからかな)

妹(現実的に考えて、にぃが簡単に決めるはずがないから楽観的に考えてるのかも)



ー自宅ー

妹「ただいま~」

男「おぅ、お帰り」

妹「頼まれたものは全部買ってきたよ」

男「ありがとう、じゃあ今日はちょっと新しいメニューにでも……」

妹「その前に……にぃ、ちょっといい?」

男「ん、どうした?」

妹「にぃって……えっと、昨日言ってた転校生の人と……その、付き合ってるの……?」

男「は……?いや、付き合ってなんてないけど?」

妹「女さん、だよね?あの人、結婚を前提にお付き合いさせていただいていますとかって、スーパーで挨拶されたんだけど」

男「はぁっ?あの人何してんだ……?告白はちゃんと断ったのに……!」

妹「えっ?告白されてたの?」

男「あぁ、まぁ……転校してきたその次の日に、ね。一目惚れしましたって」

妹「ふ~ん……」

『プルルルルル、プルルルルル』

男「電話?俺出るよ」

妹「うん」

男「はい、もしもし……あぁ、母さんか」

男「うん……大丈夫、ちゃんとやってる。うん……うん」

妹(何の電話なんだろう……?)

男「……は?えっ、いやいや、そんな話は……ちょ、母さん!そんな話はないって!」

妹「……?」

男「いや、それ違うから!絶対に騙されてる!俺にそんな意志ない……って切れた……」

妹「どうしたの?珍しく声を大きくしてたけど」

男「いや……俺の交際相手を名乗る人から電話があって、結婚を前提にしてるとか言われたらしい」

妹「へ……?それってもしかして……!?」

男「十中八九、女さんだろうね。っていうか、母さんの仕事場の電話番号とかどうやって手に入れたんだよ……」

妹「母さんはなんて言ってたの?」

男「凄い嬉しがってて、俺が違うって言っても聞く耳持たず。頑張りなさいよとか、大切にしてあげるのよとか……舞い上がってたな」

妹「……」

男「ひょっとして……周りからどんどん既成事実を作っていこうとしてるのか?」

妹「うっわ、何それ……あの人、そんな酷いことするような人なの?」

男「告白を断ったのに、その後も私があなたにとっては一番のはずとか言って付き纏ってくるんだよな……」

妹「うわぁ……どうするの?」

男「いや、まぁ多分大丈夫だろうとは思うけど……」

妹「断られたからって、外堀から埋めていこうとするなんて最低な人だね」

男「あぁ、俺はあんまり人を貶したくないけど……あまり褒められた行為じゃない」

妹「とりあえず今日は様子見ってことだよね」

男「……変に大事にならなきゃいいけど」



ー翌日ー

妹「ただいま~……誰もいないのかな」

妹「っんぅぅぅぅぅ~……はぁっ。今日も疲れたなぁ~」

妹「まだちょっと早いし、にぃが帰ってくるまでどうしようかな……部屋の掃除でもしてよっかな」

妹「よし、そうと決まれば早めにやろっと!」

すみません、寝ようと思ったんですが
体の調子がマジでキツくなってきたので
ちょっと病院行ってきます
どういう風になるかは分かりませんが、
今日はバイトは休むことになりそうなので
夜できるかもしれませんけど…どうでしょうね;

DQN「俺昨日寝てないんだよね~」

IP「で?だからなに?」

男「ただいま~……」

妹「あ、お帰り~!どうだった?」

男「最悪だ……周りの友達にもかなり広まってる」

妹「何それ……なりふり構わず、ってこと?」

男「そうかもね……周りを信じさせるに足る情報があるのか知らないけど、俺が否定しても“何言ってんだよ”っていう反応しか返ってこないし……」

妹「う~ん……」

男「しかも、俺が否定したことで女さんが泣いたせいで、俺が完全に悪役扱いだ。どうにかしないと……」

妹「うっわ、ホントにそんな強引な手段に訴える人っているんだ……最低だね、その人」

男「どうにかならないかな……彼女と付き合ってないという風に信じさせる方法って」

妹「お母さんは?」

男「母さんも信じてるクチだよな。凄い上機嫌だったぞ、昨日……」

妹「父さんはあまり帰ってこないし……何かいい方法はないのかな」

『ピンポーン』

男「お客さん……か?とりあえず俺が出てくるよ」

妹「う~ん……一つだけ思いつくのはあるんだけど……凄いベタなのを」

男「なっ……!?」

妹「えっ?にぃ、どうかした!?」

女「お邪魔します」

妹「っ!」

男「ちょ、ちょっと!女さん!?」

女「ここが男くんの家ですか」

妹「……」

女「妹さん、昨日お会いしましたけど覚えていらっしゃいますか?」

妹「え、えぇ……」

女「よかった、妹さんも私にとって義妹になる人ですから」

男「だから!何でそうなってるんですか!?俺は一言も結婚するなんて……いや、そもそもお付き合いするなんて言ったことはないです!」

女「何故今さらそんなことを言うのですか?前まで“好きだ”と言ってくれていたのに……結婚は別なのですか?」

男「言ったことなんてないだろう!?全部君がでっち上げただけの作り話じゃないか!!」

女「でっち上げたなんて……酷い、そこまで私のことを嫌いになったのですか……?」

男「別に嫌いと言っているわけじゃない!でも、お付き合いとかそういう関係にはならない。そう言ってるだけでしょう!?」

妹「……」

女「そうですか……私の気持ちを弄ぶんですね」

男「っ……そんなつもりはないです!勝手に外堀を埋めるような真似をして!俺の気持ちを踏みにじっているのはあなたの方でしょう!?」

女「そんなつもりはありません。逆に聞きますが、何故私と結婚することを躊躇う必要があるのですか?」

男「どういうことですか……?」

女「私は美しくあるために最大限の努力を惜しまない。事実、自慢ではありませんが芸能人の人と比べても遜色ないはずです」

妹(うわ……自信過剰な人なんだ……いや、思い込みが激しい人、かな?)

女「スポーツだって何でもこなせます。学業も、全国模試で2桁の成績。何が不満なのですか?」

男「何が不満って……」

女「こういうのは自分の力とは関係ないのであまり大袈裟には言いたくないですけど、家柄だって所謂社長令嬢という立場です」

妹「社長令嬢!?」

女「そうですよ?大企業、とまでは言えませんが、○×株式会社の社長の娘です」

妹「なっ……!?じゅ、十分大きい会社じゃないですか!?全国にお店を構えているんでしょ!?」

妹が怒る→女改心→兄感謝→(^ω^)→SEX

これに期待

女「そうですね。しかし、認知度はそこまで高いわけではありません。ここはたまたま近くにお店があるおかげで知られているんですが」

男「……そりゃ、条件だけなら何も申し分ないと思いますよ」

女「条件だけなら……?」

男「俺が相手を選ぶ上で一番大事なのは、相手のことを思い遣ることです。あなたは俺の気持ちに関係なく物事を進めすぎる」

女「どうして?私はあなたが私の夫になるのが一番幸せだと思っているのですが」

妹(あ……この人ダメだ。価値観が違いすぎる……私たちとは完全にズレちゃってる。にぃも歯噛みしてるし……)

女「もう一度言います。男さんにとっての一番の幸せは、私の婿として会社を継ぐことだと思います。お金も入りますし、何一つ不自由しない」

男「それが本当の幸せかどうかはあなたが決めることではないでしょう!?俺がどう思うかは、あなたには分からない!」

女「いいえ、分かりますよ。だって、私の好きな男さんのことですから」

男「っ……」

妹(苦虫を噛み潰したような表情……にぃのそんな表情、久しぶりに見た……どうしよう……?)

女「妹さんも、男さんは私と結婚した方が幸せだと思いますよね?」

妹「ふぇっ!?あ、えっと、その……」

男「……」

女「……」

妹「私は……にぃの味方ですから(もう形振り構っていられないよね……)」

男「……!」

女「私と結婚するのに反対、ということですか?」

妹「反対するわけではありませんが、にぃが嫌だと言うのなら私もダメだと言います」

男「妹……!」

女「そうですか……残念です。妹さんには同意を得られると思っていましたが」

妹「大体、にぃが好きな人のこと知らないのですか?」チラッ

男「へ……?あっ……」コクン←頷く

女「好きな人、ですか……?いないとおっしゃっていたような気がするのですけど」

妹「そりゃ、会ってから日が浅い人に自分の大切な気持ちを簡単に打ち明ける人はいないと思います」

女「それは……確かにそうですね」

妹「その好きな人との仲を引き裂いてまでして、にぃを幸せにできると思っているのですか?」

女「……してみせますよ」

妹「っ……どうやって?」

女「どんな形でもいい。男さんの役に立てることを全てやってみせる自信はあります」

妹「どんなことでも、ですか?」

女「はい。そうですね……男さんが奴隷になれと言うのでしたら、奴隷になりましょう。外を裸で歩けと言われたら、裸で外を歩きましょう」

妹(この人……何か怖い……!)

女「自分にできることであれば、男さんの要望を全て叶えて……好きな人のことを忘れられるようにしてみせます」

男「……女さん」

妹(ぁ……にぃが……にぃが、怒ってる……!)

男「いい加減にしてくれませんか。この際だからハッキリ言いましょう、あなたがしていることは俺にとって非常に迷惑です」

女「迷惑、ですか?どこがご迷惑をおかけしていますか?」

男「あなたが俺のことを好きでいてくれることは分かった。でも、その行き過ぎた感のある愛情表現は、非常に迷惑です」

妹「……」

女「……しかし、私は男さんのことが……」

男「もっとハッキリ言わなければ分かりませんか?」

女「……?」

男「あまり言いたくはありませんでしたが……仕方ないですね。俺はあなたのことが嫌いです」

女「きら、い……?」

欝展開にしたら>>1のこと嫌いになりますからね

男「今となっては全てが迷惑なんですよ。というより……そうですね、何に俺が怒っていたのか、今何となく分かりました」

女「……」

男「俺と女さんだけの問題なら、いくらでも対処のしようがあったんです。それなのに、あなたは周りの人間を使った」

女「そ、そうすれば男さんが……」

男「そうですね、流れ的には付き合わざるを得ないような状況まで持っていかれそうでしたよ。それでも、そうやって周りを使うのは卑怯です」

女「そうでもしないと、男さんは振り向いてくれなかったのではないですか……?」

男「それは分かりません。でも、今ほど印象が悪いことにはならなかったはずですけどね」

女「……」

男「それに……何よりも怒っているのは……大事な妹まで使おうとしたこと」

妹「えっ……?」

男「俺と妹は、親の愛情は他の家庭よりも比較的少ない状態で育ちました。でも、その代わり他の兄妹よりも全然強い信頼があります」

女「……兄妹、ですか」

男「そんな大事な妹まで巻き込もうとした時点で……もう我慢できないですよ」

女「……そうですか、分かりました」

妹「へっ?そ、そんな簡単に……?」

男「……?」

女「では、今後どうすれば私と向き合っていただけますか?」

男「!」

妹(……これだけ言われたのに全然堪えてないよ、この人……ある意味凄い人だなぁ)

女「私は方法を間違えたせいで、男さんに嫌われました。それは認めます。では、どうすれば仲直りしていただけますか?」

妹「……ポジティブ?」

男「……とりあえず、周りのみんなに俺と女さんは付き合ってないんだということを教えてやってください」

女「それだけでいいのですか?」

男「……そうですね、まぁそれぐらいでもいいです」

女「そうですか、分かりました。では大至急そのようにします。では、また明日学校でお会いしましょう」

妹「え……?あ、か、帰っちゃった……」

男「……はぁぁっ……疲れた」

妹「とりあえず、お疲れ様。あれでよかったの?」

男「まぁ……とりあえず周囲の誤解さえ解ければ何とかできるだろ」

妹「そうやって昨日も楽観的なこと言ってたんじゃなかったっけ?」

男「ははっ、違いないな。でも、昨日と違ってもう嫌な予感はしないから」

妹「そう……ならいいんだけど」

男「それにしても……一つ聞いていいか?」

妹「うん、何?」

男「女さんに意見聞かれた時あっただろ?あの時突然好きな人の話に持ってってビックリしたんだが……聞かれたらどうするつもりだったんだ?」

妹「あ、あれのこと?えっと……まぁ、女友ちゃんがにぃと面識もあるしいいかなぁって思ってたけど……」

男「なるほどな……妥当な判断だな。でも、それじゃ俺的には80点の解答だぞ?」

妹「え?どうして?」

男「100点満点の解答は……“にぃは私を愛していて、私はにぃを愛しています”だな」ボソッ←耳元で

妹「うぇぇっ!!?///な、ななな……!?」

男「じゃあ、ちょうどいい時間だし飯作ってくるよ。待ってろ」

今夜の添い寝が楽しみですな

>>733ですなぁ(・ω・)

ー晩御飯後、妹の部屋ー

妹「どっ、どどどういうつもりであんなこと言ったのよぉ……!!///」

妹「あのせいで、ご飯の時ずっと恥ずかしくてにぃの顔見れなかったし!」

妹「うぅぅぅ~……もぉ~、何が何だか分かんない……嬉しくて幸せもあるし、からかわれたのかと思っちゃう面もあるしぃ……」

男『妹ぉ~!』

妹「ひゃ、ひゃいっ!!?」←声が裏返ってます

男『お風呂沸いたぞ~!先入っておけ~!!』

妹「わ、分かった!!」

妹「……は、恥ずかしい///」

妹「うぁぁぁ~……どうすればいいのよぉ~……」

妹「……とにかくお風呂入ろっと」



ー風呂ー

妹「ふぅぅぅぅぅ~……少しは落ち着いた、かな……」

妹「うぅぅぅ~……やっぱり恥ずかしすぎる……でも」

妹「……にぃが耳元であんなこと言ってくれるなんて……幸せな気分かも」

妹「……髪洗お~っと」

『……シャーーーーーッ』

妹「~~~♪」

妹「ゴシゴシ……う~ん、髪は何か違うなぁ。ワシャワシャ、かな?」

『サワサワッ』

妹「うひゃぁぁぁぁぁっ!!?なっ、何っ!?」

男「俺だ俺。凄い悲鳴だったな」ニヤニヤ

妹「え、えっえっ!?に、にぃ!?///」

男「あぁ、そうだ。お前の兄ちゃんの登場だ」

妹「ちょっ、何で今日は普通に入ってきてるの!?っていうか、さっき普通にお腹とか、むっ、胸とか触ったでしょ!?///」

男「胸は触ってないぞ。いくら何でもそれは被害妄想だって」

しまった
先に風呂があったか

なんか遅い

女「>>1の身柄は私が預かりました。解放して欲しければ、>>1は早く続きを書きなさ…あら?」

勝手にいなくなっちゃって申し訳ないです
現在38度を超える熱です
うん、めっちゃふらふらです

ただ、ようやく峠を越えたような感じがするので
薬飲んで落ち着いてから再開します

体調の回復が優先だよ
続きは読みたいが、>>1の日常生活に支障をきたしてしまっては本末転倒だ

とりあえず休め

何こいつ等キモイ

妹「そ、そんなの分かんないじゃんっ!?っていうか、どうして勝手に入ってきたの!?」

男「ん、今日のお礼をしたくてな……」

妹「お礼って……そ、そんなの別にいいよっ!?」

男「嫌だったか?お前、どうも前々から俺と風呂を入りたがってたみたいだしな……」

妹「どっ、どうして!?」

男「いや……何となく、だな。そんな気がする」

妹「ぁ、うぅぅぅ~……」

男「まぁ、今日はお前の会話のおかげで助かったんだ。お礼くらいさせろ、いいな?」ナデナデ

妹「…………うん」

男「髪洗ってる途中だったんだな、じゃあ俺がやるよ」

妹「う、うん……」

男「……」

妹「……」

男「……今日のな」

妹「えっ?」

男「お前が意見求められた時に、“にぃの味方”っていうの、嬉しかったよ」

妹「そ、そう……?」

男「自分の意見を言うことぐらいならできるし、多分それでも反対くらいはしてくれただろ?」

妹「ま、まぁね……にぃは嫌だって言ってたんだし」

男「でも、そういうことじゃなくて“味方”だって言ってくれたのは、凄い嬉しかった」

妹「にぃ……うん、どういたしまして」

男「……まぁ、俺が伝えるべきことはそれぐらいかな」

妹「えっと……これからも仲良い兄妹でいようね?」

男「あぁ、そうだな」

妹(……これで、いいんだよね?にぃが笑ってくれたから……これで……)

ムチャシヤガッテ…
…ふぅ

ー夜ー

男「……何だって?」

妹「だから、同じこと言わせるの?」

男「え、あ、いや……一人で寝るのか?本当に?」

妹「……うん。そろそろ、にぃに頼ってばっかりじゃいけないかなって思って」

男「別に頼られること自体は全然構わないぞ?」

妹「そう言ってくれるのは嬉しいの。でも、これは……私の問題かな」

男「……そうか、分かった。じゃあ、これ以上は何も言わないでおくよ」

妹「……うん、それじゃあ……お休み、にぃ」

男「あぁ、お休み」

『バタン』←扉が閉まる

妹「…………は、早く自分の部屋に行かなきゃ……」

ー妹の部屋ー

妹「……うぅぅぅ~……強がったはいいけど、やっぱり怖い……」ブルブル

妹(……それにしてもどうして私、いきなりあんなこと言っちゃったんだろう?)

妹(今までにぃは、頼れる兄じゃなくて頼れる男性だと思ってきたのに……)

妹(初めてにぃが私に対して少し踏み込んだことをしてきてくれた機会を、自分から手放したような……)

妹「やっぱり私にとってのにぃは、結局“兄”だったのかな……?」

妹「…………よく、分かんないよ……自分のことなのに……うぅぅぅ~、怖い……」

妹「……え、っと。きょ、今日はにぃが私のこと褒めてくれたし!やっぱり少しぐらい自分に対してのご褒美があってもいいよね?」

妹「だから……にぃの部屋に行っちゃおっと。起きてるかな……?」

妹「一人で寝るのは明日から……頑張らなきゃ……!」

『カチャリ……』←扉を静かに開ける音

妹「……ま、真っ暗……うぅぅぅ~……怖いよぉ……」

妹「に、にぃのベッドは……確かこっちの辺に……あ、あった!」

妹「に、にぃ~……?起きてる~……?」

『シーン……』

妹「返事がない……もう寝ちゃってる、かな……」

妹「……あっ、足が……震えちゃって……ちょっとだけ、にぃのベッドにお邪魔させてもらおうかな……?」

妹「失礼しま~す……えと……あ!に、にぃの……腕!よかったぁ~……」

妹「……少し目も慣れてきたかな……そういえば、にぃの寝顔って見たことない」

妹「いつも私が寝付くまで起きてくれてるから……ぁ」

男「…………」

妹「これが、にぃの寝顔……何だろ、ムズムズする……」

鬼っ子SSは、読むのを途中でやめた
なんか感情移入できなかったから

だが、ここは違う…

妹「…………ご、ご褒美だよね。今日は私はにぃに褒められた。だから、これは自分へのご褒美……」

妹「……キス、しちゃってもいいよね……にぃ……?」

妹「す、凄い……私、ドキドキしちゃって……やっぱり我慢できないよ……」

妹「う、うん。一応“自分へのご褒美”っていう理由はあるし……いいよね?」

妹「にぃ……ごめんね。ファーストキス、私がもらうから……ファーストキスかどうかは知らないけど」

『チュ……』

妹「……っは…………にぃ……」

『グイッ!』←急に引っ張られる

妹「ひゃっ!?」

男「お前、人が寝てる隙に勝手にファーストキス奪うなんて……どんなブラコンだよ」

妹「えっ……え、えぇぇっ!?に、にぃ、起きてたのっ!?///」

男「まぁ、最初は寝てたけど。あれだけブツブツ言ってれば、流石に気付くよ」

妹「なっ……!?ど、どこから聞いてた!?」

男「“にぃ~……、起きてる~……?”の辺りからかな」

妹「う、ウソ……?」

男「マジだ。お前が寝顔だと思ってたのは、必死に笑いを堪えてる顔だよ」

妹「~~~っ!?」

男「それにしても……お前、実の兄に自らキスなんてするかぁ?」ニヤニヤ

妹「そっ、それは……!///」

男「ん~……一応小玉くらい点けるか。真っ暗で喋るってのは……」

『ピッ』

妹「ど、どうして最初から返事してくれなかったの……!?」

男「そりゃ……自分で強がったのに結局戻ってきちゃって、どういう風に考えてるのか興味あったから?」

妹「なっ!?い、意地悪じゃない!?」

男「まぁ、そうかもしれないね。でも、何だかんだで戻ってきちゃってるのはお前の方だぞ?」

妹「うっ……」

男「ふふっ、まぁお前がテンパってて気付かないのならそれでもいいけど」

妹「な、何のこと?」

男「さぁ?それは自分で気付け、な?」

妹「な、何それ!教えてよぉ~!」

男「俺からは教えることはできないな。まぁ、とりあえずこのまま今日はここで寝ろ」

妹「うぇっ!?」

男「どうせ、最初はそれが目当てだったんだろ?」

妹「……ま、まぁそうだけど……」

男「じゃあいいじゃないか。これでいつも通りだ」

妹「ぅ……うん」

男「ほら、じゃあまた小玉消すぞ?」

妹「わ、分かった」

『ピッ』

妹「っ……」ビクッ

男「……相変わらずだな、妹は」

妹「し、仕方ないでしょ?まだ暫くは治る気配なんてなと思うし……」

男「だったら、どうしていきなり“一人で寝る”なんて言い出したんだ?」

妹「そ、それは……その方が、にぃも喜ぶかな、と思って……」

男「喜ぶ?どうして?」

妹「だって……中学なのに、兄と一緒に寝る妹って……変、じゃない?」

男「まぁ、確かにね。一人で寝る年頃だな」

妹「そういう“妹”よりは、一人で寝れる“妹”の方が……」

男「なぁ、妹。今から言うことはさ、それこそベタベタなセリフだけどさ」

妹「……何?」

男「お前はお前じゃん。それが俺の“妹”だから、気にすることはないさ」

妹「にぃ……」

男「夜一人で眠れないっていう“妹”が、俺にとって一番可愛い妹、だな」

妹「ちょ、ちょっと……恥ずかしいよ///」

男「だな、俺も言ってて恥ずかしいし……さて、寝るか?」

妹「そう、だね……じゃあ、改めてお休み、にぃ」

男「あぁ、お休み」

ー翌日の朝ー

妹「……ん、うぅぅぅ~……くぁ……朝……」

男「……」ジーッ

妹「……ひゃっ!?に、にぃ!?」

男「おはよう、妹」

妹「お、おはよう……ど、どうしたの?起きたらにぃの顔が目の前って……凄いビックリしたよ」

男「まぁたまにはいいかなって思ってな。それと」

妹「それと?」

男「昨日の夜の件、まだ気付いてないようだな」

妹「ぁ……そういえば、結局アレって何だったの?」

男「俺からは絶対に教えないぞ?そうだな……分かんなかったら、女友ちゃんにでも聞いてみるといいさ」

妹「ど、どうして女友ちゃんがそこで出てくるの?」

男「いや、単純に彼女が聡い子だからってだけさ。彼女なら気付くかもね」

ー学校ー

妹「……ってことがあったんだけど、女友ちゃんは何か気付くことある?」

女友「いや……その前にさ」

妹「何?」

女友「言ってて恥ずかしくない?」

妹「…………そりゃ、恥ずかしいよ///」

女友「ハァ……まったく、そんな一夜の過ちを簡単に人に曝すってなぁ……」

妹「し、仕方ないじゃん!にぃが“妹友ちゃんなら分かるかも”って言ったんだし!」

女友「でも、今の会話の中では特別不自然なところは思い当たらなかったけど?」

妹「だよねぇ?何に気付いてないって言ったんだろ?」

女友「男さんが自分からは決して言いたくないことで、妹ちゃんに気付かせようともしてるよね?」

妹「え……どうして?」

女友「どっちでもいいのなら、今朝わざわざ思い出させるようなこと言わないでしょ?敢えて言ったってことは、寧ろ何かに気付いてほしいのか……も……?」

妹「どうしたの?」

女友「…………まさか、そういうことなの……?」

妹「えっ!?何か分かった!?」

女友「えっと……さっきの昨日の夜の話さ、男さんってどのタイミングで起きてたって言ってたっけ?」

妹「え?えっと……私がにぃの部屋に入ってすぐ、かな」

女友「となると……あぁ、多分そういうことなんだろうなぁ……」

妹「分かったの!?じゃあ教えてよ!」

女友「あぁ、うん……でも、もう少し考えてみたら?確かに、これについては妹ちゃん本人に気付いてもらいたいことかもしれないし」

妹「えぇぇっ……?どういうことよぉ~……」

女友「まぁ、まだ幸いにも朝だからさ。放課後になっても分かんなかったら教えてあげるから」

妹「う、うん……絶対だよ?」

女友「あぁ、約束しよう」ニヤニヤ

妹「……ど、どうしてニヤニヤしてるの?」

女友「ううん、何でもないよ~?」ニヤニヤ

妹「ちょ、ちょっと……今の言い方も、文末に“♪”がつくくらいのノリじゃない!」

女友「さて、妹ちゃんは果たして自分で気付くことができるかなぁ……?」

ー放課後ー

妹「無理でした」

女友「あっさりだね……まぁ、授業中も真剣に考えていたみたいだけど」

妹「うぅぅぅ~……頭痛い……」

女友「じゃあ、しょうがないからヒントでもあげよう」

妹「えぇ~っ!?正解は!?」

女友「いいじゃん、その前に出題者気分にならせてよ」

妹「もぉ~……で?ヒントは何?」

女友「“妹ちゃんに気付いてもらいたいこと”、それは言ってたよね?」

妹「うん……」

女友「じゃあ、“男さんが起きたタイミングの後で、妹ちゃんはどうした?”」

妹「え……?それは……き、キス、を……///」

女友「気付かない?その時、男さん起きてたんだよ?」

妹「……え?あれ、そういえばにぃ、避けなかっ、た……?」

女友「そういうこと。男さん、妹ちゃんが言った通りなら、これからすること気付いてたはずだよね?」

妹「でも、避けなかった…………」

女友「さて、ここで問題です。自分のファーストキスを許す相手はどんな人でしょう?」

妹「……自分の好きな人、だよね……?ウソ…………!?」

女友「そこを疑っちゃどうしようもないでしょ?ほら、早く帰って本人に確認してみたら?」

妹「う、うん……女友ちゃん、ありがとう」

女友「どういたしまして……思ったよりリアクションが薄いわね?」

妹「え、あ、えっと……まだ実感が沸かないっていうか、やっぱり不安もあるし……」

女友「何言ってるの、ほら、早く行きなさい!」

『ドンッ!』←妹の背を叩く

妹「わっ!?っとと……う、うん!じゃあ走って帰る!!」

女友「頑張れよ~……行っちゃったか。いいなぁ……私もあんな甘々な世界に浸りたい……乙女だもんね」

ー自宅ー

妹「ただいまっ!!」

男「お帰り~」

妹「にぃ!!ちょっと!」

男「ん、どうした?何かあったか?」

妹「え、えっと……ね。その……えっと……」

妹(い、いろいろ考えたのに、いざとなると言葉が出てこないよ~!!)

男「どうしたどうした?ほら、落ち着いて……深呼吸してから、ゆっくり話して?」

妹「う、うん……すぅーっ、はぁ~っ……すぅーっ、はぁ~っ……よし!」

男「オッケー。で、何だ?」

妹「えと……昨日の夜、私が気付かなかったことだけど!」

男「うん、女友ちゃんに相談した?」

妹「うん、それで……えっと……に、にぃは、私のキス……受け入れてくれた、の?」

男「……あぁ」ニコッ

妹「っ!!じゃ、じゃあ……」

男「俺の大事なファーストキスを奪った代償は高くつくぞ?」

妹「えっ……?」

男「そうだな……まぁ、今後のことなんて分からない。俺は現実主義だから」

妹「え……あ、うん……」

男「だから、とりあえず今は……俺の傍にいてもらうよ?」ニヤリ

妹「あ……そういうことかぁ。一瞬話の方向が分からなくなっちゃったじゃん!」

男「俺はテンプレは嫌いだからね。まぁ、でも……そうだなぁ、一度くらいは言ってもいいかな」

妹「……い、言って!言葉にしてみて!」



男「俺は、妹のことが一番大事で……一番好きだよ」

妹「わ、私も……!にぃが一番好きだよ!」



男「……ははっ、何だこれ。恥ずかしいなぁ……まったく」

妹「恥ずかしいね……でも、凄い嬉しい……」

男(ジャイアン)「俺は、ジャイ子のことが一番大事で……一番好きだよ」

妹(ジャイコ)「わ、私も……!にぃが一番好きだよ!」

あれかね
兄は、妹が兄の手を使って自慰をしていたのも気づいていたのかね

男「結局は俺もシスコンだったわけだよね」

妹「わ、私は……実はずっと前からだったけど……///」

男「そうだったのか……?あ、もしかして……宿泊研修の時の一緒にお風呂ってのも、下心あったのか?」

妹「し、下心とか言わないでよっ!?べっ、別にそういうつもりじゃあ……!」

男「好きな人と一緒にいたい、特別なことをしたい、ってことだろ?」

妹「そ、そう!それよそれ!!///」

男「そっか……まぁ、気付いてやれなかった自分が悪かったのかな?」

妹「えっと……そんなことはないと思うけど……」

男「まぁいいや、些細なことだ。とりあえず……今日からも、改めてよろしくな」

『チュッ……』

妹「……っ!!///う、ぁ……う、うん…………えっと、よろしく、にぃ!」

ーfinー

途中から薬のおかげでだいぶ楽になって、筆も進みました
それでも頭痛と扁桃腺の痛みは抜けませんが…とりあえず終わってよかったです

風邪でぶっ倒れたりして、心配をおかけしました
また、3日間も保守していただいて本当に嬉しかったです
本当は女友ルートも書く予定でしたが、今回はナシにさせてください

エロを期待した人、ごめんなさいw

それでは、一応もう一つネタがあるので風邪が治ってからまた書きますね

>>1

あれだよな、finっていうのは「休憩」とか「続く」とかいう意味だったよな?

え?
finって終わりって意味じゃないの?
じゃあ、今回は“了”が正しいのか……

ありがとうございます、それではまた!

おつかれー
風邪が治ったらまた、スレをたててくれよ!
楽しみにしてるぜ!

finは「終わり」だよ~。
上でいろいろ書いたのは、>>1の次回作への期待の気持ちだ、と言い訳してみる。

>>1 ゆっくり休んでくれ
良いスレをありがとう!

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