唯「けいおん!終わったし野球やろうよ!」(823)

~音楽室~

律「何だそりゃ」

唯「今度ね~野球大会があるんだよ」

唯が一枚の紙を見せる 

澪「これ大人も出る大会じゃないのか?」

律「ほんとだ…こんなの勝てるわけねーだろ」

紬「でも面白そうね」

唯「そうだよ~!きっとおもしろいよ~」


律「でもメンバー全然足りないぞ?」

澪「道具もないし…」

唯「ううっ…」チラッ

紬「道具と練習場所なら任せて!」

唯「さっすがむぎちゃん!」

律「んーなら聡誘ってみるか…あいつ野球部だし」

澪「ほ、本当にやる気なのか!?」

唯「じゃあ私は憂と和ちゃん誘ってみるね!」

紬「もしもし斎藤?この間言ってた空き地なんだけど」

澪「……」

ガララ
梓「すいません、遅くなりました」

唯「あずにゃん~!ねぇねぇあずにゃんも出るよね?」

梓「……?」

律「実はさ~」



梓「またそんな事思いついたんですか…」

唯「えへへ~」

梓「私は遠慮しておきま…」

律「あっれー?もしかしてスポーツとか苦手な人?」

梓「そ、そんな事ないです!やってやるです!」

澪「えぇ!?あ、梓考え直さない?」

律「よっしゃーやるぞー!」

紬「おーっ!」

澪「はぁ…」

唯「じゃあ私今から憂と和ちゃんに話してくるね~!」

憂のクラス

憂「でね、純ちゃん」

純「あはは~」

唯「ういー!」

憂「あ、お姉ちゃん!」

純「こ、こんにちは」

唯「こんにちは~!ねぇねぇ憂ぃ野球やろうよ!」

憂「野球?」

憂「へぇ~面白そうだね」

唯「でしょでしょ~!」

憂「でも私野球経験0だけど…」

唯「大丈夫大丈夫~!」

唯「あ、お友達もよかったらどう!?」

純「え!?あ、いえ私は…」

唯「いいからいいから~!」

純「えぇぇぇぇぇ」

さわちゃん「夢にときめけ!明日にきらめけ!!」

2-1

唯「というわけなんだよ和ちゃん!」

和「また思い切った事始めたわね…」

唯「ねぇ~やろうよぉ~」

和「まぁやるのはいいんだけど…監督は?」

唯「え?」

和「あんた…」

>>30
アニメの時から違和感があるような……ローゼンの見過ぎだろうな…

放課後音楽室

律「あー監督かぁ」

唯「誰かいないかなぁ?」

紬「うーん…」

梓「……あの~」

澪「だ、だからやめとこ?な?」

ガララ
さわ子「あら?皆何やってるの?早くお茶お茶!」

>>33
やってやるです!はちゃんと原作でも言ってるよ。

山中さわ子
わが軽音部の顧問である
その綺麗な顔立ちと柔らかな物腰で

律「生徒だけでなく教師の間でも人気が高い」

さわ子「なに…また何か厄介な事を‥」

唯「さわちゃん先生!」

さわ子「は、はい」

唯「えへへ~実はですね」

さわ子「野球大会ねぇ…」

律「うっわー…面倒くさそうな顔」

唯「さわちゃん先生しか頼れる人いないんです!」

さわ子「ふむぅ…」

紬「お願いします!」

澪「だ、ダメなら無理しなくても先生」

梓「お願いします先生!」

澪(えぇー!?)

唯「優勝商品はハワイ旅行ですよ~」

さわ子「え!?」

律「え?そんなの書いて‥はっ!」

律「そうだよさわちゃん!」

さわ子「…ふっふっふっ」

紬「?」

さわ子「何が何でも優勝するわよあんた達!」

律唯紬「おー!」
梓「お、おーっ」
澪「気が重い‥」

ここから主題歌が「ドラマチックチック♪」になるわけだな

~週末~
むぎの私営球場

律「こいつが私の弟の聡!」

聡「よ、よろしくお願いします」
澪「聡君本当によかったの…?」

聡「え?あ、はい全然大丈夫ですよ」

唯「かわいい~!私平沢唯だよ~よろしくね!」

紬「琴吹、紬です」

憂「初めまして~平沢憂です」

律「えーっとそっちの子は確か」

純「あ…どうもお久しぶりです‥」

紬「クラブ見学に来てた子よね」

憂「私の友達の純ちゃんです」

唯「私が誘ったの~!」

純「鈴木純です…よろしくお願いします」

澪(無理矢理誘われた感じだな…)

唯「和ちゃん遅れるらしいから先に練習はじめよ~!」

律「さわちゃんもまだ来てねーぞ?まったく…」

梓「とりあえず守備とか決めないとですね」

律「皆野球経験の方は?」

唯「なしでーっす!」

憂「すいません0です…」

梓「父が大のジャイアンツファンだったのでギター始めるまではよく…」

紬「ありませ~んっ!」

純「キャッチボールくらいなら…」

澪「な、無いわよ…」

律「これはやべーな…」

律「とりあえず皆の実力を見るためにだな」

律「聡!」

聡「なに姉ちゃん?」

律「ノックだノック!」

聡「えぇ!?いきなり!?」

律「いいからいいから、ほら皆散って散って!」

唯「あれ~ねぇ憂?グローブがうまくはまらないよぉ」

憂「お姉ちゃんそれは左手につけるんだよ」

唯「え!?なんで私右利きだよ?」

澪「むぎ、左利き用のグローブないの?」

紬「あっ!ごめんなさい」

紬「もしもし斎藤!」

律「よっしゃぁ!じゃあ梓から!」

梓「よ、よろしくお願いします」

聡「行きますねー!」
キンっ 

梓「よっと…」
パシッ

律「おぉ!梓うまいなぁ!」

梓「こ、これくらい普通です」


律「つぎぃ!唯!」

唯「ほえ?」

聡「いきまーす!」
カキンっ

唯「ひっ!」
ヒュンッ

唯の頭上をボールが横切る

憂「お姉ちゃん!」

聡「ご、ごめんなさい!つい力が…」

律「おーい聡ぃ、いきなりライナーは怖いだろ」

聡「す、すいません唯さん…」

唯「だ、大丈夫大丈夫!」

聡「ていうか姉ちゃん変わってよ!俺ノックなんて慣れてないよ」
律「しゃーねぇなぁ」

憂「次私にお願いします!」

【マスコミ】野球の硬式ボールが目に当たり17歳少年けが NHKドラマのオーディション中…東京

【社会】PL学園中野球部員、練習中に球が胸付近を直撃し死亡 高校野球部の練習に初参加…大阪

【裁判】プロ野球観戦中にファウルボールが右目直撃 被害男性が4400万の賠償求め楽天を提訴

【社会】 野球の試合中、ボールが顔面直撃の男子生徒死亡…札幌

【野球】野球部女子マネジャーの顔面にボール直撃、後遺症残る・・・両親が県を提訴

【野球/事故】打球当たり視力低下…元野球部員が県に賠償請求

律「お、おう」

律「憂ちゃんいくよー!」
キンっ 

律「やっべ‥私も力んで‥」

憂「……」
パシッ 

律「!」

唯「おぉ!憂うまーい!」

憂「昨日本買って色々調べたから…」

律「よしもういっちょ!」
カキンっ 

憂「腰を落として‥グローブだけじゃなく体を正面に…」
パシンッ

律「うっめーなぁ!」

聡「す、すげぇ‥」


律「よしっ!次澪!」

澪「えぇ!?」

キンッ

澪「ひぃぃぃぃぃぃぃ!」

律「おーい、とりあえずボールを取りに行かないと」

澪「う、うん‥」

律「ほら緩ーいゴロいくぜー」
ポコン

澪「え…えっと‥」

澪「あ‥」ポロッ

律「だみだこりゃ…」

澪「うぅ‥」

律「よーしむぎー!」

紬「はぁーい!」

律「ってなんでそんな遠くに…?」

紬「え?」

律「外野守りたいのか?」

紬「外野?」

律「ま‥まぁいいや、いくぞーっ!」
カキンッ

律「あ、わりー飛ばしすぎた」

紬「オーライ!ですぅ~」

律「は…?」

聡「なんて脚力…」

紬「うふふキャッチ」
ポロッ

紬「あ…ご、ごめんなさーい!」

律「グラブに当てただけでファインプレーだぜ…」

あずにゃんに個人レッスンしたいお

律「ナイスむぎぃ!返球してくれー」

紬「返球?」

聡「俺になげてくださーい!」

紬「あっ!なるほど」

ビュンッ! 

律「へ?」聡「え?」

バシンッ!
ノーバウンドで後ろのフェンスにぶち当たるボール

紬「ご、ごめんなさい!難しくて‥」

律「ポカーン」聡「……」


純「す、すごい…」

律「よしっ最後純ちゃん!」

純「は、はい!」

キンッ
パシッ
キンッ
パシッ
キンッ
ポロッ

律「うんっ普通に返球捕球出来るレベルだな!」

純「あ、ありがとうございます」

和「お待たせー」

唯「あ、和ちゃん~!」

律「おう和!」

和「随分張り切ってるわね」

律「今皆の実力見てたんだよ、和も守備に」

和「律、ノックじゃ練習にならないわ」

律「え?」

和「このセガのロボピッチャを使うわ!」

和「ノックの球じゃ回転がかかってないから簡単過ぎるのよ」

和「やっぱり実際投げた球を打って‥」

律「いやていうか皆初心者でさ」
聡「そういや姉ちゃんピッチャーどうするの?」

律「あーピッチャーなぁ…」

さわ子「よーし皆マウンドに並びなさいっ!」

律「うわっ!さわちゃんいつの間に」

唯「なになに?」
梓「なんですか?」
澪「も、もうやだ…」
紬「野球って面白いですねぇ」
憂「純ちゃん大丈夫?」
純「う、うん」

さわ子「ほらほらあんた達もマウンドに行きなさい!」

聡「は、はい」

律「何すんの?」

さわ子「今からピッチャー測定をするわよ!」

律「あ、じゃあ私キャッチャーやるよさわちゃん」

律「どうせ誰も出来ないだろうからやるつもりだったし」

さわ子「そうねぇ初心者には厳しいわね」

律「よーしじゃあ皆、私が構えてるとこに投げてみよっか!」

唯「いちばんっ!平沢唯!いっきまーす!」

唯「ぽいっ」

ヘロヘロヘロヘロ…ポトッ

律「と、届いてねぇ‥」

唯「あれぇ?なんか投げ方よくわかんないよ?」

唯「えいっ!」

ヒョロヒョロヒョロ…ポテンッ

律「も、もういい‥次」

梓「えっと‥じゃあいきます」
ビュンッ
パシッ

律「うーんコントロールはいいけど遅すぎるなぁ」

ビュンッ
パシッ

さわ子「返球としては素晴らしいけどピッチャーはむずかいわねぇ」

律「梓は守備回ってほしいし無しかな」

さわ子「はいつぎ!」

紬「まずはかる~く・・・しねえええええええ!!」

和「私もピッチャーは向いてないからやめておくわ」

純「す、すいませ私も…」

律「おいおいー」

紬「あ、じゃあ私ね!いきまーす!」

律「げっ」

聡「うわっ」

律「む、むぎー?」

紬「はい?」

律「軽くな?ミットに入るようにかるーくな?」

紬「はい!」

ビュンッ

バシガシャーン!
またもバックネットにぶち当たるボール

律「……」
さわ子「な、なんてスピード…」

紬「ご、ごめんなさい!やっぱり難しいわね…」

紬「もう1回‥!」

律「ちょ、ちょっと待てむぎ!」

律「むぎはあれだ…肩が強いし外野に回ってもらおう!」

紬「…!はいっ!」

紬「しゃらんらしゃらんら~」

律「ははは…(あんなの捕れねぇ…)」

律「おーしじゃあ次聡!」

聡「え!?俺も?」

律「なんだよ?」

聡「だって俺少年野球の頃からショートだったし…」

さわ子「んー守りも固めたいところだけど今の所まともに投げれそうな子が…」

律「あれ?憂ちゃんまだだろ?」

憂「あ、でも私ピッチャーなんて大役…」

律「まぁまぁ、さっきうまかったんだし投げてみようぜ!」

憂「それじゃあいきますね」

唯「うい~!がんばー!」

憂「うん!」

律「よっしゃこーい!」

憂「大きく振りかぶって…」ブツブツ

憂「身体全体のバネを使い‥」ブツブツ

憂「肩だけじゃなく腰を使って‥」ブツブツ

憂「えいっ」
バビュンッ

パシィィィィィ!!

律「うお」
さわ子「あら」

聡「す、すげぇミットにドンピシャ…」
唯「憂すごーいすごーい!」

憂「えへへ…」

純「憂ちゃんすご…」

梓「ほ、本当に初めて…?」

憂「うん、本読んで勉強しただけだよ」

律「よーし憂ちゃんあと何球かいってみよ!」

パシンッ
パシンッ
パシンッ
パシンッ

唯「すごいすごーい!」

聡「構えた所にドンピシャ…」

さわ子「球威も女の子としては文句無いわね」

律「よーしピッチャーは憂ちゃんに決定!」

憂「え!?でもそんな大役…」

律「平気平気~!どうせ遊びなんだしそんなに…」

さわ子「本気でいくわよぉ!!!」

憂「は、はぃぃ」

唯「憂がんばってね~!」

憂「お姉ちゃん…うん!」

律「みおーっ!一応投げてみるか?」

澪「い、いいわよ私は…」

律「とりあえずこうかな…」

投憂
捕律

二梓

遊聡
中紬



唯「ふんふん~私は?」

律「問題は唯と澪だよな…」

澪「もーっ!」

律「和は結構肩強そうだし身長あるしサードにいってもらうか」

和「わかったわ」

律「純ちゃんはレフトに」

純「は、はい」

律「んで唯は球が飛ばないこと祈ってライトな」

唯「え~!ひどーい!」

律「んで澪」

澪「私がファースト…?」

律「今日からひたすら捕球の練習しろ!」

澪「む、無理だ!無理無理!」

さわ子「さぁ澪ちゃん…特訓よ…ふふふ…」

澪「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!」

律「唯も一緒に特訓してもらってこい」

唯「は~い!」

紬「みんなぁ~特別コーチの方が来られましたぁ!」

律「え?」

野村監督「何やこれは、女子供ばっかやないかい」

紬「よろしくお願いします!」

律「ポカーン」

和「ほ、本物…?」

聡「すげぇ!!」

梓「こ、これは…」

純「怖いよぉ…」

野村監督「女子供やからって手加減はせんで」

紬「えっと憂ちゃんにはあちらの…あ!」

江川「こんにちは」

聡「うおマジマジすっげー!江川さんまで!?」

野村監督「何やお前までおるんか」

江川(げっ…ノムさん‥)

江川「えっと~ピッチャーの子は?」

憂「あ、はい」

江川「キャッチャーの子」

律「は、はぃぃぃ!」

江川「よろしくね」

~1週間後~

さわ子「うんだいぶマシになってきたわね2人共」

唯「えへへ~」

澪「はぁ…はぁ…」

さわ子「しかし2人共左利きなのね~」

唯「ほえ?」

さわ子「ほらいくわよもういっちょー!」
カキンッ

パシンッ
江川「うんうんうまいね~」

憂「ありがとうございます」

江川「もうナックルボールをモノにしちゃうなんてね~」

律「つか捕る方がきつい…」


野村「そこスタートおそいんやぁ!」
カキンッ

純「ひえっ~」

紬「えいっ」ビュンッ

野村「こらぁ!バウンドしてええからこっちにかえさんかぁ!」

紬「す、すいません!」

梓「テレビで見たまんまな人ですね…」

野村「サードぉ!」

和「はいっ!」

さわ子「皆集まってー!今日から打撃練習に入るわよ」

唯「わ~い!」

さわ子「じゃ、憂ちゃんりっちゃん」

憂「はい」律「おっけー」

さわ子「とりあえず打ってみようかしらね」

律「んじゃ澪からぁ!」

澪「わ、わたし!?」

律「いいからいいから」

唯「澪ちゃんがんば~!」

憂「いきますね」

澪「う、うん」

律(ストレートで)

憂「コク」

ビュンッ

澪「ひぇっ!」

バシッ

律「おーい澪、いい球なのに」

澪「だ、だって速いんだもん…」

律「この程度で速いって言ってたら打てないって」

律「よし次唯!」

唯「ほーい!」

律(よしカーブだ)

憂(え!?お姉ちゃんにカーブなんて当たったら大変…)

憂「フルフル」

律(あん?)

律(じゃあストレート)

憂(ストレートも危ない…)

憂「フルフル」

律(おいおい…)

唯「ういー?」

憂「ご、ごめん!いくねっ」

ヒュッ
ヒョロヒョロ…

律(ど真ん中超スローボール!!!)

唯「えいっ!」スカッ

パシ

律「……」

憂「ほっ…」

唯「あれぇ?なんかふりにくいよ?」

律「つぎ…和‥」

唯「え~」

律「さわちゃん…唯と澪を‥」

さわ子「しょうがないわねぇ」

さわ子「また特訓よあなた達!」

唯「わーい!」澪「えぇぇぇぇぇ!」

律「むぎ、バッティングの方は特別コーチいないのか?」

紬「えっともうすぐ来るはずなんだけど…」

バラバラバラバラ…

律「なんだ…?」

梓「ヘリ…?」

憂「お、降りてくるよ!」

イチロー「……」

聡「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

イチロー何やってんのwww

イチロー「いいかい?内野安打を狙うんだ」

梓「内野安打ですか…?」

イチロー「ホームランなんて内野安打の当たりそこないだ」

律「へ…?」

イチロー「内野に転がせばいい、2本に1本はヒットになる」

聡「なるほど!」

紬「はい!」

イチロー「それじゃあまずは盗塁とスライディングの練習からだ」

~1週間後~

さわ子「だいぶ上達したわね2人共」

唯「へへへ~」

澪「はぁ…はぁ…」

さわ子「左利きはベースに近くて有利なんだから頑張らないとダメよ」

さわ子「ピッチャーも普通左相手には投げ慣れてないからね」

唯「よくわかんないけど有利らしいよ澪ちゃん!」

澪「う、うん…」

さわ子「あなたもでしょ唯ちゃん」

唯「ほえ?」

イチロー「そこっ!盗塁っ!」

イチロー「打ち上げるな!ころがせぇ!」

イチロー「はしれ!明らかにアウトでも走りぬけ!」

律「はぁ…はぁ…バッティング練習なのにほとんど走ってるぞ…」

紬「うふふ、楽しいわね」

梓「まぁでも私たちの力で長打は見込めないのでこれはこれで…」

イチロー「スライディング!」

大会前最後の日曜日

野村「ほな大会精一杯がんばりや」

江川「憂ちゃん、あの魔球は9球までだよ。それ以上は絶対使っちゃいけない」

イチロー「いいかい?ホームランは内野安打の当たりそこないだ」
皆「ありがとうございましたぁ!」

律「じゃあ明日から木曜まで練習して金曜は休みで土曜に大会だ!」

唯「ほーい!」 

澪「この2週間死ぬほどつらかった…」

紬「楽しかったですっ」

梓「皆さん大分上達しましたよね」

聡「姉ちゃん打順とかは?」

律「ああ私が考えてくるよ」


~月曜日~
放課後むぎの私営球場

唯「えいっ!」
唯「えいっ!」

律「お、唯早いな~」

唯「えへへ~ランニングしてきちゃった」

和「相変わらず一つの事に熱中すると凄まじいわね」

唯「えいっ!えいっ!」

律「よしっ唯、投げてみれっ!」

唯「うん!」
唯「えいっ!」
ビュンッ
パシンッ
唯「えいっ!」

~火曜日~
桜高

肘を水道で冷やす憂

ジャー
憂「……」

純「憂ちゃん?」

憂「じゅ、純ちゃん!」

純「どうしたの?肘どうかしたの…?」

憂「え!な、なんでもないよっ」

純「……?」

~水曜日~
放課後むぎの私営球場

さわ子「サード!」
カキンッ

パシンッ

聡「落ち着いて!確実にファーストに!」

ビュンッ

澪「ひっ!」
バシッ

和「ふぅ」

さわ子「GJ」

さわ子「センター!」

紬「はいっ!」

カキンッ
バシッ
ビュンッ

律「おっとと」
バシッ

律「ナイス返球むぎ!」

紬「ニコニコニコ」

~木曜日~
放課後むぎの私営球場

律「よーし、いよいよ明後日だな」
律「とりあえず打順と守備これでいくから」

3投憂
1捕律
7一澪
2二梓
6三和
5遊聡
4中紬
9左純
8右唯

唯「え~私8番~?」

律「うるせー」

梓「むぎ先輩4番頑張ってください」

紬「よくわからないけど頑張るわ~!」

さわ子「それじゃあ今日は仕上げって事でノックと走り込みしたら早めにあがりましょ」

律「ういちゃーん!」

憂「はい」

律「今日は軽めにいっとこっか」

憂「はい…」

ヒュンッ
パシッ

律「ん?」

律「なぁ憂ちゃん」

憂「は、はい!」

律「もうちょいおもいっきり投げてもいいよ?」

憂「す、すいません」
ビュンッ



77 :名無しさん@恐縮です :2009/05/10(日) 00:16:38 ID:XNqOTh0a0
つーかサッカーより野球のピッチャーのが熱中事故多いんじゃないか?
真夏のあっついさなかにあんなに着込んで1人だけ重労働でたまったもんじゃないだろ。

78 :名無しさん@恐縮です :2009/05/10(日) 00:27:49 ID:XNqOTh0a0
熱中症のHP見つけた。野球が死亡者一番多いね。サッカーの倍以上死んでる。

http://www.mft.jp/condition_top.htm

87 :名無しさん@恐縮です :2009/05/10(日) 00:56:21 ID:WseaYe8t0
>>77
甲子園の本大会で試合中に熱中症に罹っていたにも拘らず、
1人で投げ切った投手に対して、
翌日の朝日新聞なんて感動をありがとうと書く始末だからねw

じゃぁーねぇーばいばい~

唯「いよいよ明後日だぁ」

唯「楽しみだね~憂ぃ」

憂「そ、そうだねお姉ちゃん」

唯「憂の球ならみんな打てないよきっと~!」

憂「……」

唯「憂?」

憂「えっ!う、うん頑張るよ私!」

唯「私も~!」

~金曜日~
放課後音楽室

律「じゃあ明日10時に駅前だな」

唯「楽しみだね~」

律「唯は憂ちゃんがついてるから心配ないとして~」

律「梓ぁ遅刻すんなよー?」

梓「なっ!律先輩に言われたくないです!」

紬「ウフフフ」

澪「これだけ頑張ったんだし1勝はしたいな」

唯「優勝だよ澪ちゃん!」

さわ子「そうよ!優勝のハワイ旅行を…」

                      ∧     野球やるなら大歓迎だぜ
              、     l:::::'、
             _≧― 、|::::::::\

          ,  "´:::::::::`:::::::::::::::::::::\ ヽ
          ´.二ニZ::_:::::::::::::::::::::::::::::`ハ i,
          /::::::フニ, , レ/:::::::::::::l、:::l、::、::::Ⅵ       ___ __
.      /‐ァ::/:::::/'::l/:::::::::::::::N:Wl、VN::く     , ´: : : : : `:. : : :`丶、

       /:::::::::::://l/!::l::::イ:∧::l:::::::::::ヽl:::::トヽ   /レレlイvハ lWl从l : : :.:.\
    _,.-''´::::::::::::::::lィl≧l:::V//≦lム:::l、:::::::::::::Ⅵ  , 'レl/lイ/l/ ノヘlWN: : 从Wム
   `゙ ―――‐ァ::::::::K_ヒハ::!ナ´'´ヒリ 》l !|:l'⌒V   |: : : : : : : : : : :ィ: .ィ:|: : ヽ: :.:lヘトヽ
       、__/:::::::::::|,,,¨ /゙l    ̄,,, ノjノk り    l: : : : : : : r‐彡≦、レl: : /ィ/:.:.:.:.:. l
       `¨¨¨¨≧ム  ′       r‐/ヽ  |:l : _l: l: :| 「{ヒj `ソ ィ左!:.:.:.:.|:./
             ゙、 `_′_,   /Tl:::::::トl  ノ:ノイヘ:ゝゝ''' ¨¨ ´ {ヒi リ:,イ:/l/
               ヽ ー    /i ノヘ从l  ´フ:|:l: l:l7i           ヽ ハ:l l'
               \_ イ /   ノ|   !/Wj从ゝ    ‘- __'´∧ト!
               _r廴_ ∠  彡 _jヽ  rf^ヽ、 i >       /
          _,,. -‐ァ r|    _,,.. -‐  人 _ノ >、  `''--≧z. イ
       ,  ´  // / > ゙´  _,,.. =彡  V// l 、     ム
      / /    //  _,,.. -‐  / /-‐┼ V  メ、 ノ`¬x、├≧、
.   / / / /  〃0 /    /,   ___i   V{ ┼-∨ヽ`ヾ、゙、ヽ
   / , l /    /  ′   ////     \ Vヽ \ | 、\ lヽヽ\
 / ̄ |′   /0 /   イ ////        :\V_l|_  ヽヽヽ ヽ|、。ヽ 、 `┐
      l     /  ' / i l///'          :.:.:.V l|\_l| vヽ ヽヽ 丶\ ` ¬
   l | V    / / // Ⅵレ /          :.|:.:.:|  ` 、 ゙ 、┴ 、ヽ丶ヽ ヽ、`ー/ヽ
 ヽrfi__j    j  | ,l | ri !l/           . .:.':.:.l:|、   ヽ ヽ‐l|L.ヽヽヽ. l―< ∠
 f´ト ト l    /0 //j | l:l 「/          .:.:.///.| :\  \ \、l_l| l|V∨ ̄`ヽ_ ヽ
  ̄` `ー‐┴ ┴┴'―∠             .:.:.:.'//:.ム : \   \   、\V:.:.:.:.:.:.:.:|  }
            ∠.......  ー- __l/ .:.:.:./レ:./:\:.::::::. \   \  \|ヽ:.:.:.:.:.::.|`く
 -―        ノ      、     \:.:.:/´:.:.∧:、::::\::::::::::\  \/ |_ ̄`T゙!:.:.|
茂野吾郎 佐藤寿也(MAJOR)

梓「ハワイ旅行?そんなの無かっ」

唯「あわわわわわ!そ、そうですよさわちゃん先生!」

律「優勝だ優勝!」

紬「頑張りましょう」

澪「そうだな」

~土曜日大会当日~
唯宅

憂「お姉ちゃんー忘れ物ない?」

唯「大丈夫だよ憂!」

憂「じゃあいこっか!」

唯「れっつご~っ」

律宅

澪「りつーまだかー?」

律「おーっちょい待って~」

澪「ったく…」

聡「すいません…」

澪「頑張ろうね」

聡「はい」

律「お待たせー!」

紬邸

紬「いってきまーす!」

斎藤「お嬢様ヘリでお送り致しますか?」

紬「いらない~!」

斎藤「では後程お昼ご飯の差し入れを…」

紬「もぉ~いらないってば!」

駅前

和「あ、唯~」

唯「和ちゃん!」

憂「おはようございます」

梓「おはようございます~」

唯「おおあずにゃん、いっぱい寝てきたかね?」

梓「緊張してあまり…」

唯「だったらあずにゃん、これ飲んでみようよ!すごい選手はみんな飲んでるみたいだよ~」


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純「おはようございますー」

憂「純ちゃんおはよ~」

純「あの…ところでユニフォームってないんですか…?」

唯「あ…」

律「あちゃー忘れてたや」

唯「あ、りっちゃん達!」

澪「そういえば何も作ってないな…」

紬「おはようございます~」

規制食らった…

律「むぎーユニフォームってさ」

紬「あ…ご、ごめんなさい!忘れてた‥」

唯「いいよいいよむぎちゃん!」

澪「まぁジャージでいいだろ」

さわ子「ふっふっふっ」

皆「うわっ!」

さわ子「ちゃんと作ってきたわよー!」

律「って自分もう着てるし!」

梓「た、短パンなんですか…」

さわ子「聡君にはこっちよ!」

聡「よ、よかった…」

律「まぁ女子ソフトも短パンだしな」

澪「しかし派手じゃないかこれ…」

唯「すっごくかわいいよさわちゃん先生!」

和「あ、電車来たわよ」  

いきなり消えたら規制と思ってください

大会会場

律「放課後ティータイム選手9名監督1名参加お願いしまっす!」

受付「はいはい確認しました。着替えはあそこで、休憩室食堂等はあちらになりますんで」

唯「放課後ティータイムにしてたんだ?」

澪「ぴゅあ☆ぴゅあ☆がよかったなぁ…」

唯「にぎりこぶしだよっ!」

さわ子「じゃあ着替えてきなさい皆!」

女子更衣室

唯「みてみて憂~!」

憂「わぁお姉ちゃんかわいい!」

澪「は、恥ずかしい…」

梓「ですね‥」

和「その割にしっかり着てるわね」

純「ポーッ…」

紬「ウフフみんな可愛い」

掲示板前

律「おー聡!」

聡「うぇ!?」

唯「ほら似合う似合う~?」

聡「……」カーッ…

律「ん?どした?」

聡「な、なんでも…」

澪「えーっと1回戦はぁ…」

かがみ「えーっと1回戦はぁ…」

こなた「放課後ティータイム?」
律「ラッキースター?」

唯「どんなチームなのかなぁ?」
つかさ「どんなチームなんだろ~?」

ゆたか「お姉ちゃん~」

憂「お姉ちゃん~」

唯・こなた「ん?」

かがみ「第3球場ね、急ぎましょ」

こなた「おー!」

みさお「名前的に弱そうだなあ!」

あやの「なんかゆったりした感じね」

ひより「これは女の子のチームとみたっ」

パトリシア「オーソウデスネースィーツ(笑)ポイデース」

第3球場

『これより1回戦放課後ティータイム対ラッキースターの試合始めます』
「おねがいしまーす!」

『キャプテンは前に出て先行後攻を』

みさお「よろしくな~!」
律「おうっ!よろしく!」

「ぽんっ!」

律「くっそー」
みさお「やったー!先行もらうってヴぁ!」

一塁ベンチ

ななこ「よっしゃ!相手も女子高生や!こらいただきやな!」

こなた「いやー先生甘いですよ」

ななこ「なんでや?」

こなた「むしろこんな大会に出てくる女子高生は只者じゃないんですよ!」

かがみ「ふむ、一理あるな」

こなた「呪文を唱えて連続ホームラン打ったり魔球を投げてくる可能性も…」

かがみ「また何かのアニメか?」

三塁ベンチ

さわ子「相手も女子高生よ!これは頂きね!」

梓「油断しちゃダメですよ…」

澪「ていうか私達も女子高生…」

律「よしっ!油断せずに行こう!」

唯「お~!」

また食らった…

1こなた捕
2あやの二
3パトリシア一
4みさお投
5みなみ中
6かがみ遊
7みゆき三
8つかさ右
9ひより左
10ゆたか控

ヒュッ
パシッ
ヒュッ
パシッ

律「憂ちゃん調子はどう?」

憂「はい、大丈夫です」

律「よしっ!体力温存しながらいこっか」

憂「はいっ」

『プレイボール!』

律「しまっていこうぜ~!」

律(おっしゃ小手調べだ憂ちゃん)

憂「コク」

こなた「ふんふーん」

ビュンッ

バシッ

『ストライク!』

こなた「は、はやっ」

みゆき「あんなかわいい女の子の投げる球とは思えませんね…」

ななこ「いずみー!あんたやったら打てるやろー!」

ゆたか「お姉ちゃんふぁいと~!」

律(カーブいこう)

憂「コク」
ビュンッ
パシッ

スカッ
こなた「ま、曲がったぁ!」

『ストラーイクバッターアウト!』

ななこ「なんやあかんなぁ~」

こなた「いやーやっぱりあの女子高生は只者じゃないですよ!」

みさお「あやのがんばれー!」

あやの「うんっ」

『ストラーイクバッターアウト!』

パトリシア「オーヤッパリニホンノオナゴハダメデスネー」

パトリシア「ワタシニマカセナサーイ」

『ストラーイクバッターアウト!チェンジ!』

パトリシア「Oh…」

あやの「ベンチで見るより早いのよ」

みさお「なっさけねぇなぁ」

律「よっしゃーかっとばすぜぇ!」

唯「りっちゃんふぁいと~!」

ヒュッ
パシン
ヒュッ
パシン
ヒュッ
パシン

こなた「みさきちサインきめとく?」

みさお「あぁ?ストレートしか投げらんねぇってヴぁ!」

『プレイボール!』

律「ホームランは内野安打の当たりそこないだ…」

律「……」ブツブツ

こなた「?」

こなた(みさきち、高めでいくよ~)

みさお「あ?やばくね?」

こなた(いいから)

みさお「よっと」
ヒュンッ

律「てやっ!」
カキンっ

律「すごい飛んでるっ!」

唯「りっちゃんまわれまわれ~!」

『スリーベース!』

律「へへっいえーい!」

みさお「あちゃー」

紬「特訓の効果ね!」

ななこ「なんやあの子らごっついうまいやないか」

ななこ「タイムや!」

律「な、なんだいきなり」

ななこ「まさかこんなはよー泉を使うことになるとはなぁ」

『選手の交代です。1番ピッチャー泉、4番キャッチャー日下部』

梓「い、いきなり交代ですか?しかもバッテリー入れ替えって…」

さわ子「ふぅむ何かあるわね」

唯「あずにゃんがんばれ~!」

梓「はい!」

こなた「へへへ」

梓「お、おねがいしまーす」

『プレイボール!』

ヒュンッ
グネリ

梓「え?」スカッ

『ストライク!』

『ストライク!』

『ストライクバッターアウト!』
梓「な、なにあの変化…」

さわ子「あれはスクリューボールね」

憂「おねがいします」

ヒュンッ

『ストライク!』

梓「スクリューボール?」

さわ子「サウスポーが投げるシンカーみたいなものかしら…微妙に変化が違うんだけど…」

さわ子「投げる人間も少ないから打ちにくいのよ」

『ストライクバッターアウト!』
憂「す、すいません…」

唯「どんまい憂~!」

律「おーい3塁出たんだからしっかりしろよー!」

紬「まかせてーりっちゃん~!」
ブンブンッ

こなた「おーなんかみゆきさんから胸と眼鏡を外したような人だねぇ~」

紬「おねがいします~」

こなた「いくよ~」
ビュンッ

実は今朝、電車の中で・・・



律「おめー何やってるんだよ!」

澪「きゃっ!?」

【高校野球】野球部員が女子高生のスカートの中を盗撮、高野連は連帯責任を問わず・・・福島

グネリグネリ

紬「んまっ」
ブオンッ

『ストライク!』

みさお「うげっなんてスイング音だよ…」

紬「なんて変化‥」

さわ子「むぎちゃーん!ボールをしっかり見なさーい!」

紬「し、しかし…」
ブオンッ

『ストライク!』

紬「こんな変化打てない…」

こなた「ふっふっふっ~その大振り致命的だよみゆきさん2号~」
ビュンッ

『ストライクバッターアウト!』

紬「ご、ごめんなさ~い!」

さわ子「まさかあんなキレのいいスクリュー投げれる子がいるとはね」

『チェンジ!』

一塁ベンチ

みゆき「すごいですね泉さん」

ひより「さっすが先輩っす!」

つかさ「うん三者三振だよ~」

こなた「ふっふっふっ~パワプロでめっちゃ練習したからね~」

かがみ「またそっちかい…」

みさお「ちっくしょぉ」

こなた「みさきち打ってきてよ~!」

みさお「わかってるよぉ!」

『4番ピッチャー日下部』

『ストライクバッターアウト!』

そのまま投手戦になり回を重ねていった

唯「オーライ!オーライ!」
パシッ

梓「ナイスです唯先輩」

唯「えへへ」

聡「サード!落ち着いてファーストに!」

『アウト!』

和「ふぅ」

律「緩いストレートとカーブでごまかしてきたけどさすがに当たりだしたな」

憂「そうですね…」

律「もうちょいあげてくか?」

憂「わかりました」

『6番ショート柊か』

みさお「ひいらぎぃ!うてよ~!」

あやの「柊ちゃんがんばって」

つかさ「お姉ちゃんがんば~!」

こなた「うちなさぁい!女の子はエレガントに!」

かがみ「…お願いします」

律「ツーアウトツーアウトぉ!」

ビュンッ

かがみ「え?」

バシッ
『ストライク!』

かがみ「は、はやくなってる…」

かがみ「こんのぉ!」
ブンッ

『ストライク!』
『ストライクバッターアウト!チェンジ!』

さわ子「よーしそろそろ点とりにいくわよっ!」

※決勝以外はすべて6回まで 
5回裏

さわ子「よーし唯ちゃんからね~!」
唯「はーい!」
唯「お願いします~!」

こなた「左左は投げにくいなぁ~とりゃっ」
ビュンッ
グネリグネリ

唯「ふんっ」ドテッ
唯「あいたたた…」

律「なんつうスイングだよ…」
和「唯ー転がすのよー」

唯「なんか振りにくいんだよねぇ…」
唯「ふんっ」ブルンッ

ポテッ

唯「当たった!」

律「走ればか!」

唯「あれ?どっちだっけ?」

『アウト!』

唯ダメすぎるwww

かわ唯

律「あほぉ!」

唯「ねぇりっちゃん~前から思ってたんだけどなんか振りにくい」

律「んな事しるか!」

さわ子「しかし唯ちゃんでも当たったって事は…あなた達!どんどん振っていきなさい!」


憂「純ちゃんがんばって!」

純「う、うん」

純「お願いします」

こなた「あー面倒くさいなぁ延長言ったらやだなぁ」
ビュンッ

パコッ

律「お!」

イレギュラーバウンドするボール
ボテッボテッ
かがみ「ちょっ!」

『セーフ!』

かがみ「もぉ何よこれ!ちゃんと整備しときなさいよまったく!」

こなた「かがみんどんまいどんまい~」

律「おっしゃぁ!」

さわ子「そろそろ目が慣れてきたはずよりっちゃん」

律「まかせとけー!」

みさお「おいちびっこぉ、三回り目だしそろそろ違う球をだなぁ」

こなた「私これしか投げれないよー」

みさお「なにぃっ!?」

こなた「パワプロだとこの球最強なんだよ~」

みさお「つかなんでゲームやっただけで覚えられるんだってヴぁ!」

みさお「せめてストレート混ぜろって」

こなた「ややこしいね~わかったよー」

さわ子「梓ちゃんかっとばしなさーい!」

梓「よろしくお願いします」

こなた「んじゃストレート」
ビュンッ

梓(ど真ん中…?)

みさお(ば…ばっか!)

カキーンッ

唯「おぉ!」

紬「ナイス梓ちゃーん!」

『ワンアウト1.3塁!』

唯「憂~たのむよ~!」

憂「うんっお姉ちゃん」

どん「そら(途中で終わるとか)アカンやろ」

清原「マ○コついとんのか!」

新井「(話が途中で終わるのは)辛いです・・・唯が大好きだから・・・」

掛布「(途中で終了するのは)えぇ、非常にもったいないですね」

律「ハァハァ・・・憂のやつどうしたんだ。15点も取られちゃったじゃないか」

澪「どうしよう・・・23対2だぞ・・・」

     ____
   /__.))ノヽ

   .|ミ.l _  ._ i.)
  (^'ミ/.´・ .〈・ リ  憂はわしが育てた
  .しi   r、_) | 
    |  `ニニ' /  
   ノ `ー―i´

『3番ピッチャー平沢う』

憂「お願いします」

こなた「あぁもう面倒だなぁ延長いくくらいならさっさと打たれて負けようかなぁ」

かがみ「こ、こなたぁ!踏張りなさいよー!」

みゆき「泉さん頑張ってください!」

みさお「ちびっこぉ!あきらめんなぁ!」

パトリシア「オーコナタヤキュウハスジガキノナイドラマデース」

こなた「参ったね…とてもそんな事出来る雰囲気じゃないね…」

こなた「こうなったらあれを…」

こなた(みさきち…このボールどこにいくかまったくわかんないからね)

みさお(は?)

こなた「いくよ!アバタボール!」

ビュンッ

憂「!」

みさお「う、うぉい!」
バシッ

『ボール!』

こなた「やっぱり難しいねぇ」

憂(い、今のは…ナックルボール‥?)

みさお「な、なんて不規則な変化球だよぉ…」

こなた「みさきちー!身体で止めてねぇー!」

こなた「いくよ!アバタボール14号!」
ビュンッ

みさお「お、おぃぃぃ」

憂「……見えた!」
ブンッ

『ストライク!』

憂「り、理屈じゃない…」

ブンッ
『ストライク!』

澪「ただのスローボールに憂ちゃんが2回も空振り…?」

唯「憂~がんば~!」

和「いや…微妙に変化してるわよあの球」

さわ子「ナックルボールよあれは、少し違うようだけど」

憂「まさか打ってみるとこんな難しいなんて…」

みさお(次は意表をついてスクリューだちびっこぉ)

こなた「コク」

憂(しまった…スクリュー!?)
ブンッ

『ストライクバッターアウト!』

憂「す、すいません…」

唯「憂ないすふぁいとーっ!」

みさお「ツーアウトツーアウトだってヴぁ!」

紬「任せて憂ちゃん!」

『4番センター琴吹』

こなた「3度目だねみゆきさん2号」

紬「お願いしまぁす!」

澪「むぎーしっかりー!」

唯「むぎちゃーん!」

ブルンッ

『ストライク!』

紬「ほ、ほんとに変化してる…」

みさお(いいぜぇちびっこぉ)

こなた「ふぅーこの球投げるほうも神経つかうんだよねぇ~」

こなた「とやーっ」
ビュンッ

ブルンッ

『ストライク!』

さわ子「強打者のむぎちゃんには相性が悪いわね」

『ストライクバッターアウト!チェンジ!』

6回表

こなた「あぁ~ここで点入れなきゃ延長だよみんな~」

みなみ「いまだノーヒット…」

ななこ「こうなったら賭けや、あんたら全部バンドしぃや!」

こなた「おぉー漫画とかによくあるバンド戦法ですね!」

ななこ「私の見た所ファーストがてんで下手や」

ななこ「ファーストに転がすんや!」

『7番サード高良』

みゆき「よろしくお願いします」
ビュンッ

コンッ

ななこ「絶妙や!」

つかさ「さすがゆきちゃん!」

律「ファースト!」

澪「えっぇぇぇ」

ベースカバーに入る憂

憂「澪さん!」

『セーフ!』

さわ子「あー…ゴロ処理の練習させてなかったわ…」

澪「ご、ごめん…」

梓「澪先輩どんまいです」
憂「どんまいです澪さん」

ななこ「高良やったら…走らしてみるか」クイッ

みゆき「コク」

『8番ライト柊つ』

つかさ「お、お願いします~」

かがみ「つかさの奴何で始めからバンドの構えなのよ…あれじゃ…」

律(憂ちゃん)クイッ

憂(はい)

外角高めにボールを外す憂

つかさ「え、えいっ~!」
コン

律「オーライオーライ」
パシッ

『アウト!』

梓「先輩ランナー出てます!」

律「おう!」ビュンッ

みゆき「あら」

『アウト!ダブルプレー!』

かがみ「もー何やってんのよあんたは~」

つかさ「えへへへ…」

こなた「さっすがみゆきさん!ドシっ娘GJ!」

みゆき「申し訳ありません…お恥ずかしいかぎりです」

ななこ「やっぱあかんわ」

『9番レフト田村』

ひより「よろしくお願いしまっす!」

『ストライクバッターアウト!チェンジ』

ひより「あんまりっす‥」

律「よっし!聡いってこい!」

聡「ナックルなんて打てないよ…」

『5番ショート田井中さ』

聡「お願いしまーす」

こなた「いくよーアバタボール45号!」
ビュンッ

聡「くっ」ブンッ

『ストライク!』

さわ子「うーんどうしようかしらね」

律「そうだっ!」

律(澪声真似)「聡くーん打ったらデートしてあげるぅぅ!」

澪「は!?」

ビュンッ

聡「えっ!?」

カコンッ

こなた「ぬわっ!あてられたっ!」

サードに転がるボテボテのボール

すまんまた規制が

ボールを捕ろうとしてぶつかるかがみとみゆき

かがみ「あいたっ!」みゆき「す、すいません」

みさお「おいファーストファーストぉ!」

『セーフ!』

律「いよっしゃあ!」

唯「わーいわーい!」

聡「で、デート」ドキドキ

澪「バカ律!」
律「まぁまぁいいじゃないかようちのかわいい弟のために」

『6番サード真鍋』

唯「和ちゃーん!がんば~!」

みさお「何やってんだよひいらぎぃ」
かがみ「う、うるさいわねぇ」
こなた「まぁまぁ2人共落ち着いてー」
みゆき「申し訳ありません私が…」

和「あの…早くして?」

こなた「おぉう、ほら皆守備に戻りたまえ~」

和「お願いします」

こなた「この眼鏡っこお真面目キャラはきっと生徒会所属+主人公の幼なじみタイプだね~」
ビュンッ

和(このセガのロボピッチャーで鍛えた腕前を…)

和(みえたっ!)
カキョーン

唯「おぉー!」

『ノーアウト1.2塁!』

さわ子「あの子は小さい頃から唯ちゃんの奇行を見てきたせいでずば抜けた動体視力を持ってるみたいね」
律「なるほど…」
澪「納得です…」
梓「澪先輩次打順ですよ?」
澪「え?あ…」
律「げぇチャンスに澪かぁ」
澪「う、うるさい!」
紬「澪ちゃん頑張って!」

『7番ファースト秋山』

澪「お、お願いします…」
澪「うぅよりによってこんな時に…」

こなた「でたねーかがみん2号!」

澪「は?」

かがみ「何言ってるのあのバカ…」

こなた「打てるものなら打ってみなさぁい!」
ビュンッ

澪(あれ?ど真ん中ストレート…?)
カキョーン

律「おお!」
聡「よっしゃ!」
聡「ホームイン!」

『放課後ティータイム!さよなら~さよなら~』

みさお「こらぁ!ちびっこぉ!なんでど真ん中なんだよぉ!」

澪「う、うそ…私が‥」
律「やったなぁ!澪!」
唯「澪ちゃんすごぉい!」
梓「澪先輩見なおしました!」
和「やったわね澪」

メットの上からボコボコに殴られる澪

『ナインの手荒い歓迎です』

こなた「いやぁだってあのピッチャーから点取れそうにないしさぁ」
こなた「やっぱり延長だるいじゃん~」
みさお「あぁーあぁー」
かがみ「まぁ確かにな、楽しかったしいいんじゃないか?」
つかさ「うんっ私も楽しかった~」
みゆき「滅多に出来ない体験させて頂きました」
みなみ「私も…」
ひより「先輩ナイスファイトでした!」
パトリシア「コナタハモットパワプロヤルベキデスー」
ゆたか「お姉ちゃんお疲れさま!」
ななこ「しゃあないなぁ帰りに焼肉つれてったる」
こなた「おぉ!おごりですか!?」
ななこ「あほ。割勘や」

『ゲームセット!1:0放課後ティータイム!』

「ありがとうございました!」

律「すごかったよあんたらとこのピッチャー」
みさお「そっちもなぁ」

唯「ねぇねぇみんな同じ学校なの~?」
つかさ「うんっ私達陵桜っていうね~」

澪「あ、ありがとうございました…」
かがみ「こ、こちらこそ」

紬「とっても楽しかったです」
みゆき「野球とはとても楽しいものですね」

こなた「ねぇねぇあなた本当にただの女子高生?呪文とか唱えてない?」
憂「え?え?」

食堂

律「2回戦かぁー」
唯「すごいね~!」
和「まぁ1試合目は同じ高校生っていうのに救われたわね」
紬「次も頑張りましょう」
梓「2試合目の相手はどこなんですか?」
律「あとでまた掲示板みにいこうぜっ」

掲示板前

ぶっさん「おっしゃお前らいくぞー!」
おー
ぶっさん「準備はいいですかぁ!」
おー
ぶっさん「木更津ー!」
きゃっつ!にゃー
きゃっつ!にゃー
一同「3年ぶりだにゃぁぁぁぁ!」

澪「なにあれ…」
憂「す、すごいテンションですね…」
澪「次の相手は…SOS団?」

ぬっ
さわ子「何でも1回戦で優勝候補の上ヶ原パイレーツを破ったチームらしいわよ」

澪「うわぁ!せ、先生…」
憂「強そうですね…」

律「おー澪ー!」
唯「相手どこ~?」
梓「あ、そういえば憂」

第2球場

ハルヒ「せっかく勝ったのに棄権なんてとんでもないわね!」

キョン「もう俺身体中ガタガタのボロボロなんだ」

ハルヒ「ならピッチャーはまた私がやるわ!目指すは優勝よ優勝!」

キョン「はぁ…何で勝てたのかも知らずにこいつは」

古泉「仕方ありませんね。急用の方はキャンセルしましょう」

キョン「おい長門、もうあのインチキは使わなくていいからな」

長門「…わかった」

第二球場

律「え?憂ちゃんを?」
梓「はい、だってこのまま投げ通しだと体力的にも…」
律「んーたしかになぁ」
憂「あ、大丈夫ですよ私は…」
唯「憂!だめだよ~休めるときに休まなきゃ!」
さわ子「そうねぇこのまま勝つつもりなら1人で投げっぱなしは厳しいわね」
澪「でも他に誰か投げれる人いた?」
律「んーあっ」

一斉に皆が紬を見つめる

紬「え?」

律「むぎ…か‥」
律(正直怖い)

唯「そうだよむぎちゃんの球なら誰もうてないよ~!」
さわ子「コントロールが少し心配だけどやってくれる?」
梓「お願いしますむぎ先輩」
紬「わ、私でいいの?」
憂「すいません無理ならすぐ私戻りますから」
紬「がんばりますっ!」
律「むぎー…あんま気負わないようにな?」

律「これが相手チームのオーダーな」

1投ハルヒ
2右みくる
3中有希
4二キョン
5左キョン妹
6捕古泉
7一国木田
8三鶴屋
9遊谷口

澪「キョン妹ってなにこれ…」
唯「あはは、おもしろい名前~」
梓「また高校生みたいですね」

ハルヒ「これが今もらってきた相手チームのオーダーよ!」

1捕律
2二梓
3中憂
4投紬
5遊聡
6三和
7一澪
8右唯
9左純

キョン「なんだこれ名前か?きれいに皆一文字なんだな」
谷口「お!見ろよキョン!女子高生みたいだぜ」
国木田「本当だ。こんな大会に来るもの好き高校生僕達だけかと思ったのにね」
鶴屋「なっははっ!今度も頂きだねっ!」

「よろしくお願いしまーす!」

『キャプテンは前に出て先攻後攻を』

律・ハルヒ「っぽん」

律「あちゃーまた負けた」
ハルヒ「いいわ!私達後攻頂くから!」
律「え?」

キョン「なんで先攻選ばなかったんだ?」

ハルヒ「何言ってんのよあんた、後攻じゃないとさよなら勝ちが出来ないじゃない!」

キョン「なんだそりゃ」

ハルヒ「0対0で迎えた6回裏私のさよならホームランで勝つのよ!」

キョン「勝手にやってくれ」

キョン(ともあれ相手は見たところ普通の女子高生、いい勝負になるんじゃないかと密かに期待していた俺だったのだが)

グワキングワキングワキン!

キョン(何と1回で6点もの失点を許してしまったのだ!何者なんだこの女子高生達は)

キョン(いや、ひょっとして最近の女子高生は皆こんなもんなのだろうか?)

ハルヒ「おっかしいわねぇ今日はやたら打たれるわ」

キョン(1回戦でも言ったがストライクゾーンに直球しか投げないんだから仕方ない)

古泉「にしてもあの直球をああも簡単に打ち返せるものではありませんよ」

キョン「顔近いぞ、息を吹き掛けるな」

律「なんだ本当に優勝候補のかみなんとかチームを破ったとこなのかよ?」

梓「ストライクゾーンに直球しか来ないから絞りやすかったですね」

さわ子「さっきの試合結果から見るに打力がすごいみたいだから油断しちゃダメよあなた達!」

唯「むぎちゃんいけそ~?」

憂「無理しないでくださいね紬さん」

紬「ありがとう!頑張るわ!」

1回裏
『プレイボール!』

ハルヒ「取られたら取り返すわよ~!」
ビュウウウンッ
ハルヒ「へ?」
ガシャーンッ
バッターの頭上を通過しバックネットにぶち当たるボール

紬「ご、ごめんなさいごめんなさい!」ペコペコ

律「む、むぎもうちょい押さえめで」

紬「はい!」

梓「大丈夫かな…」

キョン「な、なんて球投げやがる!」

古泉「デッドボール時の事を想像すると笑えませんね」ンッフフフ

キョン「……」

ハルヒ「な、なかなか速いわね」
紬「りっちゃんのミットめがけて…」
ビュウウウンッ
バシィィィ

『ストライク!』

紬「やったぁ!」

律「手いてぇ…」ジンジン

バシィィィ
『ストライクバッターアウト!』

ハルヒ「やるわね…!みくるちゃん!かっとばしなさい!」

みくる「ひょ、ひょぇ~」

『ストライクバッターアウト!』

長門「……」

『ストライクバッターアウト!チェンジ!』

唯「むぎちゃんすごぅい!」

紬「ゆっくり投げればなんとか狙いもさだまるわねぇ」

律「ゆっくり!?」

梓「でもストレートのみですからね、油断は禁物です」

さわ子「あ、いい忘れてたけどこの大会10点以上差がつけばコールド勝ちよ」

『8番ライト平沢ゆ』

唯「あ、私からだった!」

明訓は?

唯「ねーねー りづー おでにバンドおせーで」

律「Cコードはこうだって…」

律「何度言ったらわかるんだこのウスラバカー!」ばきゃー

2回表

ハルヒ「いくわよっ!」
ビュンッ

唯「えいっ!」ブルンッズテッ
唯「あいたたた…」

梓「唯先輩のみ未だノーヒットですね…」
律「まぁ仕方ない」
憂「お姉ちゃん~ボールをよく見て~!」

ビュンッ
『ストライクバッターアウト!』

唯「えへへへ」

『9番レフト鈴木』

キョン(なんだかんだで2回表は3失点で抑えきったがこれで9:0、どうやら次の回で終われそうだ)

キョン「やれやれ」

『4番セカンドキョン』

キョン「お、俺か」

ハルヒ「キョン!あんた4番なんだからねっ!あの眉毛っ子に一発きついのかましてやりなさいっ!」

キョン「前にも言ったがクジで決めた4番に期待をするな期待を」

キョン「どうも、お願いします」

紬「あ、お願いします」ニッコリ

キョン(ふむ、確かに個性的な眉毛だ)

ビュウウウンッ
ズバッン
『ストライク!』

キョン(は、速い)

律(こいつ独り言多いな)

ビュウウウンッ
『ストライク!』

キョン(さっきの上ヶ原パイレーツ並のスピードじゃないか、こんなもの…)

『ストライクバッターアウト!』

ハルヒ「あほーっ!」

キョン妹「おねがいしまぁぁす!」

律(むぎ、小学生だゆっくりいこう)

紬「はいっ」

ヒュッ

キョン妹「えいぃ」

『ストライクバッターアウト!』

古泉「ふんもっふ!」

『ストライクバッターアウト!』

3回表

キョン「この回で終わりだろう」

ぬっ
古泉「ちょっといいですか」

キョン「おわっ!」

古泉「またもこれまでに無い規模の閉鎖空間が生まれつつあります」

キョン「またか、もう知らん。大体インチキで勝ち進むなど俺の信条に反する」

古泉「同じ高校生、ましてや女子高生にコールド負けするという事実が涼宮さんのプライドを酷く刺激しているようです」

キョン「はぁ…じゃあコールド負けだけは逃れるか」

古泉「その方がいいでしょう、そこで相談です」

キョン「またか」

3回表
『SOS団選手の交代です』

律「ん?」
梓「ピッチャーを変えてきたみたいですね」
律「あの独り言男か」
さわ子「さぁ皆、この回でコールド決めちゃうわよぉ!」
唯「お~!」

投キョン
二ハルヒ
捕長門
中古泉
打順変更無し

キョン(まさかまたこのミステリアスボール(命名俺)を使うとはな)

キョン(許せ、放課後ティータイムの乙女達)

『6番サード真鍋』

ハルヒ「キョンー!さっきの調子で投げなさいよ~!」

キョン(わかっておりますとも)

律「はてさてどんな球を…」

ヒョロッヒョロッ

長門「パクパクパク」

和「!?」

グネリグネリグネリ
『す、ストライク…』

律「な、なんだあれ!?」
憂「こなたさんのアバタボールでしたっけ…あれの比じゃないですね…」
律「憂ちゃんのナックルすらあんな変化無理だぞ!?」
さわ子「いや…あんなのプロも無理よ」

グネリグネリグネリ
和「くっ…」

『ストライク!』

憂「あの和さんですら見極めれないなんて…」

キョン(また目立っちまってるなぁ…)
ヒョロッ

長門「パクパクパク」

和「…見えた!」
ブンッ

『ストライクバッターアウト!』

和「な…」

和「あの球…」

『7番ファースト秋山』

律「どした?」

和「変化っていうより明らかにバットを避けて動いてるわよ」

律「は?」

澪「お、おねがいします」

ヒョロッ

長門「パクパクパク」

澪「ひぃぃぃっ」

『ストライク!』

澪(き、気持ち悪い…生きてるみたいな動き…)

ヒョロッ
長門「パクパクパク」

澪「ひぃぃぃっ」

『ストライク!』

キョン(か、かわいい)

『ストライク!バッターアウト!』

『8番ライト平沢ゆ』

憂「お姉ちゃん頑張って~!」

唯「おおー!」

律「さてメットの用意を…」

パコンッ

キョン「な…」

長門「……」

律「え?」

ピッチャー前に転がるボール

キョン「くっ」ビュンッ

国木田「わぁ!」ポロッ

『セーフ!』

唯「わーいわーい!」

憂「お姉ちゃんすごーい!」

律「……」

梓「ナイスです唯先輩!」

『9番レフト鈴木』

純「お、お願いします」

ヒュッ

長門「パクパクパク」

『ストライクバッターアウト!チェンジ!』

律「どうしたんだ唯一体?」

唯「え?だってすごく遅いから私でもみえたよー!」

和「すごい変化しなかった?」

唯「そうかなぁ?」

キョン「どうしたんだ長門?」

長門「……」

キョン「あの子にだけ呪文とやらを唱えなかったのか?」

長門「そうではない」

キョン「じゃあ何で打たれたんだ?まぁ俺は別にいいんだが」

長門「平沢唯。彼女の行動パターンはまったくもって不可解」

キョン「どういう事だ?」

長門「わからない。しかし彼女も特別」ピッ

キョン「あのショートポニテの子か?」

長門「コク」

ハルヒ「よくやったわねキョン!さぁここから逆転よ!」

キョン(あの球を打ち崩すのは無理だろう)

キョン「長門、あのインチキは無しだぞ」

長門「…わかった」

『7番ファースト国木田』

国木田「よろしくお願いします~」

『ストライクバッターアウト!』

律「よっしいい感じだぜ!むぎ」

紬「はいっ」

国木田「いやぁ難しいね~」

ハルヒ「…やはりまたあれが必要のようね」

『8番サード鶴屋』

鶴屋「にゃっははは!にょろしくねっ!」

ハルヒ「ほらみくるちゃん!またいらっしゃい!」

みくる「ひ、ひぇ~」

またもチアーコスで出てくるハルヒとみくる

みくる「み、みなしゃーん頑張ってくだしゃい~」
ハルヒ「ほらもっとおっぱい揺らしながら応援しなさいみくるちゃん!」
みくる「しょ、しょえ~」

鶴屋「なっははは!後でまた写メとっていーいみくる?なっははは」

キョン「またやってんのか…」

律「な、なんだありゃ…」

澪「どういう作戦なんだ…?」

梓「さわ子先生と気が合いそうな方です…」

律「むぎー気にせず投げろー」

律「むぎ?」

紬「あらあらまぁまぁまぁまぁ…」ポーッ‥

鶴屋「ぬ?どうしたいピッチャー?」

ハルヒ「ほらみくるちゃん!もっと声出さないとまた耳に噛りついちゃうわよ!」カプッ

みくる「ひぇぇぇぇぇぇ」

『ピッチャー早く投げなさい』

紬「はっ!す、すいません」チラチラ
ヒュッ

鶴屋「ぬ?コースが甘いにょろっ」
パキーン

律「くっ」

『ツーベース!』

鶴屋「なっはは!」

ハルヒ「ナイスよー!」
みくる「す、すご~い」

キョン「おい長門!」
長門「私は何もしていない」
キョン「え?そうなのか?」
長門「コク」
古泉「んっふふ、どうやらあのピッチャー…んっふふ何でもありません」

紬「し、しまったわ…つい見とれて…」

『9番ショート谷口』

谷口「おっしゃあ!見ててください朝比奈さーん!」

『ストライクバッターアウト!』

ハルヒ「使えないわねぇ」

『1番セカンド涼宮』

ハルヒ「いくわよー!」

ハルヒのコス姿をチラ見する律

律「も、もしかしてむぎの奴…」
ハルヒ「さぁきなさーい!」

紬「は、はぃぃ」
ヒュッツルッ

紬「あっ」

ハルヒ「甘いわ!」
パキーン

『スリーベース!』

ハルヒ「おっしゃあ!1点返したわよ!あんた達私に続きなさい!」

『2番ライト朝比奈』

みくる「よ、よろしくおねがいしまぁぁす…」

律「むぎー落ち着いていけー」

紬「は、はい…」
ヒュッツルッ

紬「あっ」

みくる「…?えいっー」ブンッ
パコッ

キョン「なにー!?朝比奈さんまで!?」

キョン(情けない奴だな谷口よ)

『ワンアウトランナー1塁!2:9!』

ハルヒ「よくやったわよみくるちゃん!」

みくる「あ、ありがとうございますぅ~」

長門「私も」

ハルヒ「ん?なに有希?これ着たいの?」

長門「コク」

ハルヒ「珍しいわね。まぁいいわ」

キョン「なに!?」

古泉「おや長門さんは気が付いたようですね」

キョン「どういう事だ?」

『3番キャッチャー長門』

律「おい大丈夫かむぎ?」

紬「は、はいごめんなさい」

律「いやいいんだが…顔赤いしボーッとしてないか?」

紬「だ、大丈夫!」

唯「むぎちゃんふぁいと~!」

澪「むぎー落ち着いてー」

梓「むぎ先輩、まだまだ勝ってますから」


古泉「~というわけです」

キョン「んなアホな…って長門!つまりそれは…」

キョン「お前も勝ちたいのか?」

長門「コク」

キョン「しかしこれは卑怯じゃないか?」

古泉「いえ、相手の弱点を突くという立派な作戦でしょう」

長門「許可を」

キョン「ふむ…よし、いってこい」

バッターボックスに入る長門
普段の無機質な顔から僅かに闘志が滲み出ている

長門「……」

律「ん?なんだこの寡黙っ子までチアコスを…」

律「むぎ…まさか惑わされないよな…?」

紬「……」ハァハァハァハァ…


紬「だ、だめよ落ち着くのよ私!皆の命運が私の投球に…!」
ビュンッツルッ

紬「あっ!」

長門「‥‥」
カキンッ

センター前に飛ぶ打球

ハルヒ「おお!走るのよみくるちゃん!」

みくる「ひ、ひぇぇぇ」

『セーフ!ワンアウトランナー1.2塁!』

キョン「おい…今のは…」

古泉「長門さんは何も力を使っていませんよ」

キョン「まぁ…朝比奈さんが打てたくらいだしな…」

古泉「それだけ彼女の、ピッチャーの球威が落ちているのですよ」

古泉「さぁ4番ですよ、期待しています」

キョン「やれやれ…」

『4番ピッチャーキョン』

マウンドに集まる内野陣

律「むぎ!」

紬「ハァハァハァハァ」

律「おーい…」

紬「えっ!?あ…」

律「やっぱりむぎ…」

和「よくわからないけど憂を戻したほうがいいんじゃない?」

聡「急にどうしたんですか?」

澪「なんとなくわかった…」

律「んー…むぎまだいけるか?」

紬「だ、大丈夫次こそ!」

梓「無理しないでくださいね先輩…」

ハルヒ「みくるちゃんと有希はランナー出ちゃってるし…」

ハルヒ「あ!鶴屋さんでしたっけ?」

鶴屋「うん?なんだい?」

ハルヒ「これを着て応援してもらえます?」

鶴屋「お!私の分もあるのかい!?イイヨー!」

谷口「うおおおおおおおお!」

修正

『ツーアウトランナー1.2塁!2:9放課後ティータイムリード3回裏』
『プレイボール!』
実況「えーこれより実況を踏まえてお送り致します」
実況「解説は江川さんです」

江川「よろしく」

『4番ピッチャーキョン』

鶴屋「なっはは!キョン君がんばるんだよぅ!」
ハルヒ「そうよ!キョンホームランよ!」

実況「バッターボックスにキョン選手が入ります。おっとなんかブツブツ言っているようです」

紬「ふぅ…落ち着いて私…もうバッターは男の子男の子…」

キョン「…?」

実況「さぁピッチャー振りかぶって第1球」

ビュンッ

『ボール!』

紬「あ、あれ…」

律「落ち着けむぎー!ゆっくりゆっくり~」

紬「は、はい!」

『ボール!』『ボール』『ボール』

『ファボール!』

実況「なんとツーアウトにして満塁のチャンスを迎えましたSOS団」

唯「む、むぎちゃん~」

澪「落ち着いてむぎ…」

紬「あぁ…あぁ…」

憂「つ、紬さん」

律「落ち着いてけーむぎー!ツーアウトツーアウト!」

『5番レフトキョン妹』

律「よし…この子なら‥」

実況「バッターボックスには今大会唯一の女子小学生キョン妹ちゃんが入ります」

キョン妹「えへへぇ、よろしくおねがいしまぁす」

キョン(まぁこれでしまいだろう。早く終わらせちまってくれ)

ハルヒ「頑張るのよ妹ちゃん!」
実況「ピッチャー振りかぶって第1球投げた!」

『ボール!』

律「むぎ!?」

紬「か、かわいい…はぁぁ…」ポーッ

キョン妹「はやいはやぁい!」

『ボール!』『ボール!』『ボールファボール!』

実況「押し出し~!なんと押し出し~!SOS団更に1点を返しました」

律「……」

『6番センター古泉』

古泉「んふっ、よろしくお願いしますね」

実況「さぁまだまだチャンスは続きますSOS団」

みくる「ど、どうしたんでしょうあの方…」

ハルヒ「戻ったわねみくるちゃん!ほらあなたも応援に加わりなさい!」

みくる「しょえ~み、みなさーん頑張ってくださぁ~い」

紬「ポーッ…」

律(限界かな…)

さわ子(そうね…)

さわ子「タイム!選手の交代を…」

実況「さぁピッチャー振りかぶって第1球を」

律「え?」

古泉「んふっ、セカンドレイド!」
カキーン

さわ子「   」

審判『ん?なんですか?』

実況「打ったぁぁぁぁぁ大きいぞこれは!入るか!?入るか!?入ったー!!」

キョン「なにーっ!?」

実況「今ゆっくりとホームイン!その差は2点~!」

律「あらら…」
梓「……」

ハルヒ「すっごいわよ古泉君!報酬として1日団長権を譲ったげるわ!」

古泉「どうも、それは恐縮です」

鶴屋「なっははは!やるねぇきみぃ!」

みくる「すごいです~」

キョン「なんか楽しそうだなお前…」

古泉「おや?そうですか?んふっ」

実況「おっと放課後ティータイムのナイン達がマウンドに集まります」

紬「    」
憂「紬さん大丈夫ですか…?後は私がやりますから…」
唯「うん!むぎちゃんよく頑張ったよ~!」
梓「そうですね…憂も3回まで休めましたし」
紬「    」
澪「むぎ?」
和「ダメよ」
唯「え?」
和「このままじゃこれがトラウマになって一生投げられなくなるわ」
澪「しかし和…」
和「この試合彼女に完投させるべきよ」
憂「でも…」
和「試合はこの1試合で終わりでは無いのよ」
紬「    」
律「…和の言う通りだ」
唯「りっちゃん…」
紬「ごめんなさい…もう…無理…ストライクも入れれる自信が無いの…」
律「むぎ」
紬「…?」
律「甲子園…いこうぜ!」
一同「は?」

唯「ププッ…あはははは~」
唯「りっちゃん漫画みたーい」
憂「ふふ‥ふふふ」
梓「まったく…こんな時まで冗談を‥フフ」
澪「え?え?何が面白いの?」
聡「姉ちゃんはいつもこんな感じです…」
純「え?憂ちゃん憂ちゃん、どこが笑うところなの?」ヒソヒソ
和「律…さぁ皆守備に戻って!」紬「え!?でも私…」
律「なぁむぎ、この試合勝てたらさ…」
紬「え!?」ポッ

さわ子「仕方ないわねぇ…あなた達の好きにやりなさい」

実況「ナインが守備に戻ります!試合再開です!」

『7番ファースト国木田』

ハルヒ「向こうも必死ね!さぁ更に気合い入れて応援するわよみくるちゃん!有希!鶴屋さん!」

みくる「は、はぃ~」
長門「コク」
鶴屋「にゃっはは!頑張るンだよぅ国木田くぅーん!」

谷口「くっそぉ…国木田の奴うらやましい‥」

律「むぎ!いくぜ!」

紬「はいっ!」

紬「呼吸を止めて一秒…貴方真剣な目をしたから…」

実況「さぁピッチャー振りかぶって第1球…投げた!」
ビュウウウンっ!
バシィィン!
『ストライク!』

律「くぅぅ…!おっしゃあ!」

国木田「え?全然遅くなってないんだけど…」

『ストライク!ストライク!バッターアウトぉ!チェンジ!』

紬「やったぁ!」

唯「むぎちゃーん」ガバッ

紬「唯ちゃん…皆…」

紬「ごめんなさい私のせいで7点も…」

梓「このまま逃げ切りましょうむぎ先輩!」

憂「紬さんのおかげで沢山休憩出来ました」

澪「むぎ、あと3回頑張って」

律「大丈夫だむぎ!気楽にいけ!」

紬「みんな…うんっ!」


その後キョンのミステリアスボールVSむぎの剛速球ストレートでお互い無失点のまま6回裏を迎えた

ハルヒ「うーん‥」

ピルルル
古泉「はい」

長門「……」

古泉「なるほど」

古泉「厄介な事が起こりました」

キョン「また閉鎖空間がとか言うなよ、もうその展開は飽き飽きだ」

古泉「おや、わかってしまいましたか」

キョン「まったく…なんてデタラメな野郎だ」

古泉「やはり勝つしかないでしょう、この試合」

キョン「……」

長門「コク」

長門「パクパクパク」

キョン「お、おい長門」

『5番レフトキョン妹』

律「よっしゃー!しまっていこうぜーっ!」

「おーっ!」

キョン妹「おねがいしまぁぁす」」

実況「さぁピッチャー振りかぶって第1球…」
ビュウウウンっ
パキーーーン

律「へ?」
紬「え?」

実況「ほ…ホームラン…」

キョン妹「わはっ!すごいすご~い!」

さわ子「な、なんて子…」

実況「8:9!その差は1点!こんな展開誰が予想した!」

律「ど、どうなってやがる…」

紬「そんな…」

キョン(すまん放課後ティータイムの乙女達)

ハルヒ「すごいじゃない!あと1点!1点よ!」

『6番センター古泉』

古泉「んふっ」

さわ子「た、タイム!」

『選手の交代です、ピッチャー…』

律「むぎ」

憂「ありがとうございました紬さん、後は任せてください」

紬「ごめんなさい…」

律「何言ってんだよよく頑張ってくれたぜ」

憂「はいっ」

紬「憂ちゃん…りっちゃん…」

律「よしっ!勝つぜ!」

キョン「あの子は…長門、あの子が只者じゃないみたいな事言ってたよな?」

長門「コク」

実況「放課後ティータイム、マウンドにはエース平沢が上がります」

ハルヒ「あんな隠し玉があったなんて…古泉くーん!頑張りなさーい!」

律「よし…憂ちゃん、奴らの度肝をぬいてやれ」

憂「コク」

実況「エース平沢、第1球振りかぶって…投げた!」

古泉「ふんもっふ!」
ブンッ
『ストライク!』

古泉「おや」

古泉「セカンドレイド!」
ブンッ
『ストライク!』

古泉「おや」

キョン「力を使ってるんじゃないのか?」

長門「使っている」

キョン「なのに当たらないのか?」

長門「コク」

キョン「お前の力が通じないなんて…あの子も宇宙人や超能力者なのか?」

長門「わからない」

古泉「ふんもっふー!」
ズバン
『ストライク!バッターアウトぉ!』

古泉「おや」

実況「い、今の球は一体…」
江川「大リーグボール2号だね」実況「球が見えませんでしたね江川さん」
江川「えっへへへ」
江川「もうあの球を使っちゃうとはね」
実況「お知り合いなんですか?」
江川「さぁねぇ」

古泉「申し訳ありません。んふっ」

ハルヒ「な、なんなのあの子は‥」

古泉「おや…?」

長門「……」

キョン「どうした?」

『7番ファースト国木田』

長門がただ者じゃないとか言ってたの唯じゃなかったっけ

憂(ウッ…)ズキズキ…

憂「この球はやっぱり肘に負担が…」

憂「でも…負けられないっ」

実況「さぁ国木田選手がバッターボックスに入ります」

実況「ピッチャー振りかぶって第1球…」
ビュンッ

『ストライクバッターアウト!』

『8番サード鶴屋』

古泉「閉鎖空間が消滅しました」

キョン「なに!?」

古泉「原因はわかりませんが涼宮さんの機嫌が直ったようですね」

キョン「なんだそりゃ…」

長門「……」

キョン「まぁいい。なら長門、呪文とやらを止めていいぞ」

長門「コク」

『ストライクバッターアウト!ゲームセット!9:8放課後ティータイム!』

律「よっしゃー!」

憂「よかった…」

唯「うい~うい~!」

和「よくやったわね」

『両チーム整列!』

「ありがとうございました!」

キョン(やれやれ、しかし凄いチームだったな)

キョン(だがハルヒの奴はなんで急に…)

ハルヒ「ねぇあんた!」

憂「え?」

ハルヒ「SOS団に入らない!?」

憂「えっ、え?」

ハルヒ「あなた只の人間じゃないでしょ!きっとどこかの星から野球をするために来たスーパー少女とかなんでしょ!?」

憂「え?あ、あの…」

律「な、何言ってんだ…」

ハルヒ「よかったらお友達も皆一緒にどう!?我がSOS団は日々不思議な事を探して活動に取り組んでるわよ!」

唯「なになにそれ~!?面白そう~」

ぬっ
古泉「んっふふ、なるほどそういう事でしたか」

キョン「おわっ」

古泉「確かにあの涼宮さんらしい理由ですね」

キョン「はた迷惑な野郎だ…まぁこれでやっと帰れるな」

古泉「おや、最後まで見ていかないのですか?」

キョン「断る」

キョン(放課後ティータイムの健闘を祈る)

>>741
>>531

休憩室

さわ子「みんなお疲れー!」

律「次はなんてチームなんだ?」
唯「今澪ちゃんと和ちゃんが見に行ってるよ~」

梓「紬先輩と憂はしっかり休んでてくださいね」

紬「ありがとう」ニッコリ

憂「梓ちゃんもね」

紬「しゃらんらしゃらんら~」

梓「そう言えば律先輩、あの時むぎ先輩をどうやって立ち直らせたんですか?」

律「ああ…えっとな‥」

>>711
10行目に戻る

律「勝てたら私が澪の耳ハムハムするの好きなだけ見せてやるから!な!」

紬「え!?」ポッ

紬「りっちゃん…!私間違ってたわ!」

紬「投げきってみせる…勝ってみせるわよりっちゃん!」

律「お、おう!そうか!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

律「というわけだ」

梓「……」

掲示板前 

和「次の対戦相手は…」

たけし「つよし」
たけし「パーフェクト超人だとかオファーだとかワケのわからんスワヒリ語はよせ」

天堂「いや全部英語だよたけし君」

たけし「次の試合も俺たちマメマメタイガース8軍が勝つ!そうだろ?」

つよし「たけし…」

たけし「次の試合で奴らの顔色を変えてやろーさ!ビリジアンに!」

和「木更津キャッツってとこみたいね」

澪「え!?」

和「どうしたの?」

澪「い、いやなんでもない…」

澪(あの変な所かぁ…)

キャッツはワールドシリーズ時の設定で

3日前

バンビ「なぁ…すごい事言っていい?」

バンビ「野球やろうぜ」

現在

ぶっさん「おっしゃお前ら3回戦だぞー!」

アニ「てかぶっさんまだ消えねーの?もう俺疲れてきたんだけど」

マスター「まさかこんなに勝つとはなぁ」

バンビ「オジー次投げれそ?」

オジー「むり!」

猫田「お前らぁ!次の相手は放課後ティータイムってとこみたいだぞ!」

山口「ヤクザもんの恐ろしさ見せたるでぇ!」

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