佐々木「性への興味は尽きる事はない」(1000)

キョン「…ふぅ。なんか悪いな、今日は淡々としちまって」

佐々木「くつくつ、構わないさ。もとより僕達の間においては濃密さを要する行為ではないだろう」

キョン「確かにな。まぁスッキリできたか」

佐々木「満足出来たのかという意味ならばノーだ。少しばかり消化不良気味だね」

キョン「悪かったな、少し溜まってたんだ」

佐々木「ふむ、考えてみれば不思議なものだね」

キョン「なにが不思議なんだ?」

佐々木「性に餓えている程、行為が早く終わってしまうという矛盾がだよ。本当なら一秒でも長く快楽を味わいたい筈だろう」

キョン「そりゃあ本来なら生殖を目的にした行為だからな。快楽は付属品みたいなもんだからだろ」

佐々木「なるほど、確かにそうだ。しかし生殖だけが目的という訳ではない」

キョン「俺達の関係がそうであるように、って事か」

佐々木「その通りさ。何故なら、君の遺伝子は本来の目的を果たす事のないまま…」

ぎゅっ

佐々木「この縛られたコンドームの中をさ迷い続けるんだからね。かわいそうに」

キョン「ま、避妊は必要だしな」

佐々木「そうだね。僕としても妊娠は望む所ではない」

キョン「結局、快楽が目的だもんな」

佐々木「おや、不満そうだね?君はそれ以上を望むとでも言うのかい」

キョン「いや…。はは、しかし…まさか、俺がセックスフレンドなるものを持つようになるとはな」

佐々木「今になって思えば必然だったんだよ」

キョン「俺とお前がセフレになる事がか?」

佐々木「もちろん。何故なら、君は男で僕は女であり、そして僕達は親友なのだから」

キョン「男女間の友情はなかった…って事か」

佐々木「その意見については賛同しかねるね。男女間の友情があるからこそ、だよ」

キョン「親友同士がセックスなんてするか?」

佐々木「では聞くが、君は同性の親友と猥談くらいする事があるだろう?」

キョン「まぁな。たまにはそんな話もするさ」

佐々木「では、その親友とセックスは?」

キョン「するか。俺はいたってノーマルだ」

佐々木「そうだろうね。僕の知る限りでは君に同性愛の趣向はなさそうだ」

キョン「だからなんだ?」

佐々木「では僕達のように、異性間の親友では猥談はする事はまったくないかい?」

キョン「まったくって訳でもないな」

佐々木「だろう。そして僕達は男と女だ。同性間では出来ない事でも、僕達の間では許される」

キョン「そんなもんかね。ま、お互い性欲の解消にはなってるが」

佐々木「それで良いんだよ。尽きる事のない性への興味を、互いに補い合うだけで」

キョン「…で、結局セックスフレンドって訳か」

佐々木「そういう事だ。やっぱり君は理解力に長けるね。話していて楽しいよ」

キョン「ずいぶん話し込んじまったな。そろそろ服着たらどうだ?」

佐々木「くつくつ。断る、と言ったら?」

キョン「風邪ひくぞ?いつまでも真っ裸でいると」

佐々木「言っただろう?僕は消化不良気味なんだよ」

キョン「え…」

佐々木「そしてここのホテルの滞在時間も一時間以上ある。そんなに慌てて帰る事もないだろう?」

キョン「まぁ、そりゃそうなんだが」

佐々木「決まりだね。さぁキョン、寝転んでくれ。すぐにそんな態度はとれなくしてあげよう」

キョン「よっ、と。これで良いか?」

佐々木「大いに結構だよ。君はじっとしていてくれれば良いからね」ちろ…

キョン「その台詞と舌なめずりは反則だ…」

佐々木「もっと煽情的な台詞をお望みかい?くく、それは困ったな」

キョン「いや、別にそういう意味で言ったんじゃないんだけどな」

佐々木「良いんだよ。そうだね、例えば…」

佐々木「気持ちよくしてあげる…。なんてどうだい?」

キョン「そそられるな。でも佐々木、顔赤いぞ?照れてるのか?」

佐々木「素面で言える台詞でもないだろう。僕だって少しは恥ずかしいのさ、察してくれたまえ」

キョン「照れる佐々木ってのも珍しいな」

佐々木「そうかい?」

キョン「ああ。普段クールなだけに、こういう行為の時のギャップは良いな」

佐々木「クールを気取っているつもりはないのだが…君はどうも行為中は優位な立場に立とうとするね」

キョン「ん、そうか?自覚はないが」

佐々木「はむっ」

キョン「っ…!」

佐々木「…ふふ。ほれで、えらほーなことは言えないね」

キョン「く、くわえたまま喋らんでくれ…」

ちゅぴっ

キョン「…?どうした佐々木、もう終わりか?」

佐々木「僕とした事が、すっかり失念していたな」

キョン「なにがだよ」

佐々木「つい先程まで、これがゴムを被って僕の体内を蹂躙していた事をさ」

キョン「ああ、なるほどな」

佐々木「ゴムの味がする…」

キョン「無理してくれなくても良いぞ?もう二回目には十分だ」

佐々木「そう言われるとやめるものもやめたくなくなるね。良いさ、君は寝転んでいてくれ」

キョン「そうは言っても、ゴムの味したままじゃ辛いだろ」

佐々木「なにもくわえるだけが能じゃないんだ。キョン、済まないが少し足を開いてくれるかい」

キョン「足を?こうか?」

佐々木「済まない。じっとしていてと言ったのに。では失礼するよ」

キョン「っ!」

佐々木「舌を使う事も出来る。それに…」

ちゅうぅぅ…

佐々木「ぷはっ。こうして吸う事でも…。君に快楽を与える手段はいくらでもあるんだよ」

キョン「…口元を拭いながらそういう事を言われると…正直、たまらん」

佐々木「くつくつ。ではキョン。次だ。足をそのまま上げてくれ」

キョン「足を上げるって、まさか…」

佐々木「そういう事だ。オーラルセックスは口と生殖器に限った事ではない」

佐々木「例えばこんなふうに、口と排泄器官もね」

すっ

キョン「うっ…、おい、さすがにそれは汚いぞ」

佐々木「汚いか。どちらの意味でも、そんな事はないさ」

キョン「いや、俺もそんな所を舐められるのは…」

佐々木「君だってつい先程僕に同じ行為を施してくれたじゃないか」

佐々木「しかも、これ以上に恥辱的な体勢で」

れろ…

キョン「!」

キョン「く…なんか変な感じだな」

佐々木「そうだろう?腰が浮きそうな感覚になるんだよ」

キョン「さすが、経験者は違うな」

佐々木「君が僕にしてくれた行為だ。今度は僕が君に施す番だよ」

キョン「俺がお前にした行為って…」

佐々木「くつくつ。そう、次は指だね。心配しないでくれたまえ、爪はきちんと切ってある」

キョン「ちょっと待て。それは遠慮しておく」

佐々木「おや、何故だい?指をいれられるのは抵抗があるだろうが、これでなかなか新鮮な刺激があるのだよ」

キョン「俺も抵抗もあるし、お前だって嫌だろう」

佐々木「僕の心配をしてくれるのかい?ありがたいが、嫌悪感など一切ないよ」

キョン「いや、しかし…」

佐々木「君は先程僕に同じ事をした時、嫌悪感を抱きながらしていたのかい?」

キョン「俺は嫌悪感なんてなかったが、お前にやってもらうのはなぁ」

佐々木「僕も嫌悪感はないさ。あるのは性への興味だけだ」

キョン「…」

佐々木「御託を並べても仕方ない。さ、挿れるよ?」

キョン「く…!」

佐々木「痛かったら遠慮なく言ってくれたまえよ。なにせ初めての行為だ」

寝落ちすみません。
保守thxです。もし昼過ぎまで残ってれば再開します

すみません、再開します

キョン「ちゃんと指は舐めて濡らしてくれるんだな」

佐々木「君の気遣いを見習っているのさ。力を抜いてくれ」

キョン「ああ。そうして指をくわえてると随分幼く見えるな」

佐々木「そうかい?…ふむ、意外にすんなりと入るものだね。なんだか不思議な気持ちだよ」

キョン「う…なんとも言えない感覚だな」

佐々木「慣れれば問題ないよ。…ふむ、興味深い。君の体温が直に伝わる」

キョン「なぁ佐々木」

佐々木「うん?」

キョン「あまり中で指をぐりぐりしないでくれないか…」

佐々木「おっと、失礼した。痛かったかい」

キョン「痛いと言うより、なんだ…異物感がすごいな」

佐々木「それが良いんじゃないか。例えば、中で指を曲げたり」

キョン「う…」

佐々木「回転させてみたり」

キョン「……く」

佐々木「そして、これが1番気持ち良い。醍醐味とでも言うのかな。…ゆっくりと、指を引き抜く」

キョン「くああ…」

佐々木「くつくつ。可愛いよ、キョン」

佐々木「準備は十分だね」

キョン「つい20分前に出したばかりなのにな…やれやれだ」

佐々木「そう言わずに。さぁ、どうぞ」

キョン「まぁ待てよ。さっきと同じ体勢ってのも芸がないだろ」

佐々木「そうだね。お望みとあらば、僕が君を跨ごうか」

キョン「いや、後ろ向きに立ってくれないか」

佐々木「立つ?」

佐々木「立つ、か。立位は辛いのだがね」

キョン「そう言うなって。そのまま前のめりになってくれるか」

佐々木「く…この体勢はなかなか恥ずかしいね。君に背後から見られるとなると」

キョン「それが良いんじゃないか。女性の普段ならば考えられない恰好ってのは男の加虐心をくすぐる」

佐々木「くつくつ。やはり行為中には君より優位には立てな…きゃう!!」

キョン「はぁ、良いなやっぱり。二回目とは思えない」

佐々木「ちょ、キョン…ゴムは…!あぅっ!」

キョン「二回目だし大丈夫だと思うぞ」

佐々木「く…ダメだよキョン。そんな俗説を信じているのか」

キョン「二回目なら付けなくても良いって話か」

佐々木「そんな話を信じる程っ、愚かなっ…男じゃないだろう」

キョン「さっきは満足させられなかったしな。こっちの方が佐々木も楽しめるだろ」

佐々木「それは、そうだが…」

キョン「ゴムなしなら摩擦が少なくなって…だったか」

佐々木「そう、だけど…!」

キョン「辛そうだな。大丈夫か?」

佐々木「くく…少し立っているのが辛くなって来たかな…」

佐々木「キョン、済まないが屈んでも良いかな?膝が笑ってきた」

キョン「駄目だな。もう少し我慢してくれ」

佐々木「…く…しかし、もう崩れ落ちそうだよ。これは僕の意志に関わらず、身体の限界が来ているんだ」

キョン「しょうがないな。手をこっちに出してくれ」

佐々木「手を?」

キョン「ああ、支えてやるさ。お前が崩れ落ちないように」

佐々木「くつくつ…頼もしいね。しっかり掴んでいてくれ」

キョン「もちろんだ。立っててくれる方が楽しめるしな。崩れ落ちてからもそれはそれで有りだが」

佐々木「成す術もなく倒れる女性を更に虐げるのはあまり良い趣味とは言えないな」

キョン「それもそうだ。ま、この体勢のほうが手を掴んでるぶん思いっきり突けるし…な、っと」

佐々木「は…ぐっ、キョン、もう少し丁重に扱ってくれないだろうか」

キョン「満足出来ないって言ったのはお前だろう?ちょっとくらい我慢してくれ」

佐々木「うあぁ…!くく、あまり紳士的とは言えないな…」

キョン「それにしても、佐々木よ」

佐々木「なんだい?」

キョン「よくこの状況で喋れるな。苦しくないのか」

佐々木「苦しいさ、だからこそ必死に冷静を保とうと話しているのさ」

キョン「ああ、前言ってた呼吸云々の話か」

佐々木「そう…オーガズムは…ぐ…呼吸を止めないと訪れない。こうして、話している間はっ、理性を保てるからね」

キョン「理性なんて手放して泣きわめいてくれても良いんだぞ?」

佐々木「遠慮しておこう。…っ、僕も本当は愛欲に咽び泣きたいのだが」

キョン「愛欲、か」

佐々木「失礼。性的快感、が正しいかな…。んっ」

佐々木「キョン、そろそろ限界だ。先に失礼しても良いだろうか」

キョン「いちいち許可なんていらないだろ。イキたい時にイけば良いさ」

佐々木「そういえばキョン。興味深い話がある」

キョン「この状況で?」

佐々木「この状況だから思い出したのさ。日本ではオーガズムを『いく』と表現するだろう」

キョン「そうだな。当たり前みたいに使われてる」

佐々木「これは自我や理性が自分とは違うどこか別の場所を指しているんだろうね」

キョン「だろうな。それから?」

佐々木「これに対し、外国ではオーガズムを『来る』と表現する事が多い」

キョン「ほぉ、そうなのか。そりゃ知らなんだな」

佐々木「興味深いとは思わないかい?感じる感覚は同じ筈なのに、表現に決定的な違いが生じる」

キョン「どっちにしろ自分意外の別の場所を指してるんだから大差ないだろ」

佐々木「確かにね。しかし、この場合主観と…」

キョン「佐々木よ。早口になって来てるぞ」

佐々木「…っ」

キョン「無理すんな」

佐々木「…僕は、常に理性的でありたいと思ってるんだ」

キョン「駄目だ。その信念は捨てようぜ」

佐々木「君は…君という奴は、とことん僕を狂わせる」

キョン「良いさ、親友の前でくらい羽目を外せよ」

佐々木「…!くぁ…もうダメみたいだよ、キョン。…もうダメ…!」

キョン「それで良いんだ。よし、ちょっと上げるぞ」

佐々木「………!くぅぅぅ…!うぁぁぁああん!!」

佐々木「はぁ…はぁ…」

どさっ

キョン「…大丈夫か?ちょっと乱暴にしすぎたか」

佐々木「大丈夫さ。問題ないよ。少し腰が抜けてしまっただけだ」

キョン「そうか。ならいいんだが…」

佐々木「ああ。さぁ、君も」

キョン「いや、俺ももう十分満足したがな」

佐々木「くつくつ。強がらないでくれ。さぁ、もうあと一息だろう?」

キョン「まぁな…。でももうお前が無理だろ?」

佐々木「君が望むならばそれも良い。でも…そうだね、だったらこうしよう」

キョン「ん?目を瞑って、どうするつもりだ?」

佐々木「皆まで言わせるのかい?さぁ、かけてくれたまえ」

キョン「かけろって…顔にか?」

佐々木「もちろんだよ。遠慮はいらないさ、顔が少し汚れるくらい洗えば済む話だ」




キョン「…ふぅ。悪いな、汚しちまって」

佐々木「かまわないさ。それにしても、二回目にしてこの量か」

キョン「しょうがないだろ。さ、顔洗って来いよ」

佐々木「そうだね。少しもったいないような気もするが」

キョン「そうか?汚いだけだろ。気持ち悪くないのか?」

佐々木「さっきも言っただろう?君の身体や体液に嫌悪感を抱くことなど有り得ない」

キョン「そうは言ってもなぁ…」

佐々木「女からすれば余韻に浸れる良い終わり方だよ、これは。正常な性癖とは言いがたいがね」

キョン「そりゃそうだろうよ。匂いだってするだろうし」

佐々木「ではキョン、君は僕の体液に嫌悪感を抱いているのかい?」

キョン「いいや、まったく。そういやお前、さっきも盛大に吹いてたもんな」

佐々木「体質なんだ、許してほしいな」

キョン「許すどころか、男からすれば嬉しい限りだ」

佐々木「だろう?それは女にとっても同じことだよ」

キョン「…まぁ、いつまでも顔にぶら下げてないで早く洗って来い。またいらん感情が湧きそうだ」

佐々木「くつくつ。そうさせてもらおう」

佐々木「では僕はシャワーをいただくよ。一緒にどうだ」

キョン「いや、遠慮しておく」

佐々木「残念だ。では、失礼するよ」

キョン「ああ。ゆっくり入って来い」

佐々木「……」

キョン「ん?どうかしたか?」

佐々木「いや、なんでもない。ただ、君はいつも事が済めばそんな顔をするんだね」

キョン「ん?変な顔してたか?」

佐々木「くつくつ。自覚はないか。じゃあ入ってくるよ」

ザァー…

佐々木「…ふぅ。もうすっかりおなじみのやり取りだ」

佐々木「愛のないセックス、か」

佐々木「キョン。君にも罪悪感があるんだろうね」

佐々木「…」ぺろ

佐々木「くつくつ。これで僕が妊娠でもしたらどうなるのだろうか」

佐々木「…もうそろそろ時間だな。出よう」


キュ…

キュ…

キョン「お、出たか」

佐々木「ああ。待たせてしまってすまない」

キョン「俺は構わんさ。別に急がないしな」

佐々木「しかしもうそろそろ退室予定時刻だろう。髪を乾かす時間もないな」

キョン「そうだな。ほら、服」

佐々木「ありがとう。君はもう着替えてるんだね」

キョン「裸で待ってるのも変だろう」

佐々木「それもそうだ。キョン、そこの下着を取ってくれないか?」

キョン「ああ、すまん。ほら」

佐々木「ん。すまない」

佐々木「…よし、と。時間、ぎりぎりになってしまったな」

キョン「そうだな。さっさと出ちまおう」

佐々木「はい、これ。いつもどおり、半分」

キョン「良いって言ってるのに。これくらい俺が出すさ」

佐々木「良いんだよ。親友同士で遊びに来てるんだ、奢りなんてよそう」

キョン「それもそうだが…」

佐々木「そういうのは、彼女にとっておいてあげてくれたまえ」

キョン「心配してくれなくても大丈夫だよ。プレゼントももう買ってあるしな」

佐々木「そうか。それならば良いんだ」

キョン「そうさ。お、小銭もちょうどあった。さて、出るか」

佐々木「そうだね」

ガチャ

佐々木「おや、もう暗くなっているな」

キョン「もうこんな時間か。そりゃそうか。4時間も居たんだからな」

佐々木「ああ、遅くまで付き合ってもらってすまない」

キョン「良いんだ。…また、いつでも電話してくれ」

佐々木「いつでもかい?」

キョン「あー…ま、時間が取れないときもあるがな」

佐々木「くつくつ。そうだろう。心配しなくても、彼女と居る時はかけないようにするさ」

キョン「そうしてくれると助かる。アイツも、勘の良い奴なんでな」

佐々木「それもそうだ。バレたら後が怖そうだしね」

キョン「じゃ、今日はこの辺で別れるか」

佐々木「そうだね…。どうだろう、今日この後の予定がなければ食事でも行かないか?」

キョン「すまん、今日は約束があるんだ」

佐々木「そうか、残念だよ。明日だったかな、彼女の誕生日は」

キョン「そうだ。よく覚えてるな、そんなこと」

佐々木「記憶力は良いのでね、皮肉なことに」

キョン「はは、彼女によろしく伝えるわけにもいかんだろうよ」

佐々木「それもそうか。では、気をつけて」

キョン「お前もな。じゃ、また今度」

佐々木「次はいつ空いているんだい?」

キョン「次か。そうだな、来週になるかな。今週はちと忙しい」

佐々木「わかった。その日を楽しみに今週いっぱいを過ごす事にするよ」

キョン「……佐々木」

佐々木「うん?」

キョン「お前は、彼氏作らないのか?」

佐々木「どうだろうね。今のところは出来る予定はないな。ないが…」

キョン「?」

佐々木「もし出来たとしても、この付き合いは続くさ」

キョン「……そうか」

【翌日】

ハルヒ「今日という日に遅刻してくるなんて、どうやらアンタは筋金入りのバカみたいね」

キョン「本当にすまん。謝る」

ハルヒ「ま、正当な理由があるなら聞いてあげても良いわ」

キョン「正当な理由、か…」

ハルヒ「そ。たとえば、公的交通機関の遅延とか天災ね。試験だろうが就職試験だろうがこれだけは許されるもの」

キョン「そうだな。強いて言うなら、目覚ましの故障」

ハルヒ「ふぅん?」

キョン「…ごめんなさい」

ハルヒ「誕生日に免じて許してあげるわ。もちろん、とびっきりゴージャスなエスコートしてくれるんでしょうね?」

キョン「そうだな。今日はちょっと遠出するか」

ハルヒ「へ?遠出?」

キョン「ああ。ちょっとあるところに行きたくてな」

ハルヒ「ふぅん…。ちょっと期待しちゃうわよ?」

キョン「努力はする。これが俺の精一杯だ」

ハルヒ「電車で遠出なんて久しぶりね。それくらいかかるの?」

キョン「ああ、1時間ちょっとってとこかな。まぁ我慢してくれ」

ハルヒ「ふふ、我慢してあげるわ」

キョン「そんなにニコニコしてくれると俺も頑張った甲斐があるな」

ハルヒ「ん?ニコニコしてたかしら」

キョン「そりゃあもう、古泉のエセスマイルなんぞ比べ物にならんくらいの笑顔だ」

ハルヒ「なに言ってんのよ、古泉君の笑顔は作り物なんかじゃないわ。でも…」

キョン「でも?」

ハルヒ「…あたしの誕生日のこと、あんたがしっかり考えてくれてるんだもの。嬉しいに決まってるじゃない」

キョン「素直になったもんだな」

ハルヒ「あら、昔から素直なつもりだけど?」

キョン「よく言うぜ。昔のお前に聞かせてやりたい」

ハルヒ「時間とは不可逆なものよ。昔より未来を見なさい!」

キョン「はは、そうとも限らんさ」

ハルヒ「なによ。タイムリープや時間遡行なんてものが可能だっていうの?」

キョン「そりゃわからんな。未来人にでも聞いてみなくちゃ。でも理論上は不可能じゃないんだろ?」

ハルヒ「ふふ、アンタも昔から比べたら変わったわよ」

キョン「そうか?俺はたいして変わってないと思うんだが」

ハルヒ「だって、昔のアンタだったら…きっと馬鹿にして鼻で笑って、はいおしまいだったわ」

キョン「そんな事ないさ」

ハルヒ「あるわよ。きっと『そんなものがありゃあきっと今頃は未来人であふれかえってるだろうさ、はん』ってね」

キョン「お前なぁ。俺をそんな嫌な男だと思ってたのか」

ハルヒ「さぁねぇ?でも、少なくとも今は違うわ」

キョン「ほう。どう違うんだ?」

ハルヒ「だって、今はこうやってバカな話でもちゃんと聞いてくれるもん。ふふ」

キョン「……そうだな。変わったのかもな、俺も」





キョン「ほれ、もうすぐ着くぞ」

ハルヒ「ホントね。案外早かったわ」

キョン「よく座ってられたな。退屈しなかったか?」

ハルヒ「当然よ。あんたと居るんだから」

キョン「…そうストレートに言われるとくすぐったいんだが」

ハルヒ「ま、アンタがとなら別に退屈でも構いやしないわ!さ、着いたわよ!」

キョン「ああ。慌てるなって、ちゃんとドアは開くから」

ハルヒ「うわぁ…さすがに人が多いわね」

キョン「そうだな。さすがここいら一帯一番の都会だよ」

ハルヒ「で。どこ連れてってくれるのかしら?」

キョン「ああ、一番の目的は夜になってからなんだ。それまでぶらぶらしてから飯でも食おうか」

ハルヒ「そうね。ふふ、夜からかぁ…」

キョン「どうした?」

ハルヒ「ん?楽しみだなと思って。だいたい予想はついちゃったけど、アンタもロマンチストになったもんね」

キョン「はは、やっぱりばれちまったか。ま、駅がここじゃしょうがないな」

ハルヒ「ふふん、でも良いのよ。どこでも、楽しいもんは楽しいんだから」

キョン「そう言ってくれると俺も嬉しい。さて、飯はどこにするかな」

ハルヒ「あ、あそこなんてお洒落じゃない?パスタ屋かしら」

キョン「お、いいな。あそこにするか?」

ハルヒ「うん!」

ハルヒ「…ふふ」

キョン「?」

ハルヒ「わかってても嬉しいなぁと思ってね」

キョン「ありきたりで済まないな、凡人にはこんなくらいしか思いつかん」

ハルヒ「…良いのよ。私も女の子だもん。こういうのは嬉しいわよ」

キョン「奢ってもらうのがか?」

ハルヒ「違うわよ。もう、前言撤回。やっぱりアンタはロマンチストとは言いがたいわね」

キョン「お、言ったな?」

ハルヒ「あら、なによ?悔しかったら私を惚れ殺させるくらいのデートにしてみなさいよね」

キョン「良いだろう、今日は殺してやる。覚悟してろよ」

ハルヒ「…」

キョン「な、なんだよ。にやにやするなよな」

ハルヒ「もう。ちょっとドキッとしたじゃない」





ハルヒ「もう暗くなってきたわね」

キョン「そうだな。そろそろ行くか」

ハルヒ「そうね。楽しみ」

キョン「ほら、あそこ。見えてきただろ?」

ハルヒ「わぁ…。すごいわね。実物を見るのって初めてだけど、すごい高い…」

キョン「すごいな。俺も上まで行くのは初めてだ」

ハルヒ「何メートルくらいあるのかしらね?どんな風に見えるんだろう?私達の街も見えるかしら?」

キョン「はは、子供みたいだぞハルヒ」

ハルヒ「!」

キョン「やっぱり高いところがすきなのか?」

ハルヒ「どういう意味よ!素直に感動させなさいよ、バカ」

キョン「はは、すまんすまん。じゃ、エレベーター行くか」

ハルヒ「へぇ。空中庭園か。洒落た名前ね」

キョン「だな。喜んでくれてるようでよかった。お前はこんないかにもデートスポットは嫌いかと思ってた」

ハルヒ「たまにはね。たまには、よ?でも、こんなのも悪くはないわね」

キョン「そうか。よかったよかった」

ハルヒ「勘違いしないでよ?アンタが一緒だから、たまにはこんなのも良いかなって思っただけ」

キョン「は?」

ハルヒ「…変なこと言っちゃった。アンタの言うとおり、ちょっとはしゃぎすぎね。忘れなさい」

キョン「はいはい。早速忘れさせてもらいますよ、団長さん」

ハルヒ「それでいいのよ。…わぁ、すごい。上までエレベーターで1分以上かぁ…」

ハルヒ「うわ……すごい」

キョン「…こりゃすごいな」

ハルヒ「……すっごい眺め。綺麗…」

キョン「…そうだな」

ハルヒ「……うわぁ…」

キョン「そうしてると、本当に綺麗だな」

ハルヒ「…なに言ってんのよ、バカキョン」

キョン「夜景とハルヒか。これ以上の景色はどこにもないだろうよ」

ハルヒ「…バカ?くさいわよ」

キョン「ああ、だろうな。でも今日はお前を殺す約束しちまったもんでね」

ハルヒ「…バカキョン。死んじゃったらどうするのよ」

キョン「はは、顔赤いぞ?ハルヒ」

ハルヒ「…ふん」

ハルヒ「……」

キョン「どうした、遠い目なんかして。黄昏てるのか」

ハルヒ「ちょっとね。昔を思い出してただけよ」

キョン「そうかい」

ハルヒ「アンタと会えてよかったなぁ…って思ってたの」

キョン「そう言ってくれると嬉しいな。俺もお前と会えてよかった」

ハルヒ「昔の私だったら、きっと…この景色を見ても、綺麗だなんて言えなかったわ」

キョン「そうかもな。ま、おたがい大人になったんだろ」

ハルヒ「そうなのかしら。…でも、良かった」

キョン「さて、それじゃ…プレゼントでも差し上げようか、団長様」

ハルヒ「ん。期待していい?」

キョン「高価なもんじゃないぞ?でも気持ちはしっかり込めてる」

ハルヒ「ふふ、十分よ。なにかしら?」

キョン「ほら、これ…開けてくれ」

ハルヒ「ここで開けて良いの?」

キョン「ああ。ここで」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ネックレス…。ペアのネックレス…」

キョン「ペアなんて恥ずかしいかも知れんがな。まぁ、なんだ…その、俺の気持ちだ」

ハルヒ「…」

キョン「つけてくれるか?」

ハルヒ「アンタねぇ…ふふ、バカ。中学生みたい」

キョン「そうやって涙目で強がるお前も、中学生みたいだぞ」

ハルヒ「!」

キョン「あ、泣いた」

ハルヒ「…この…バカキョン!」

ハルヒ「どう?似合う?」

キョン「ああ、よく似合ってるぞハルヒ」

ハルヒ「ふふ…その台詞聞くの、確か二回目ね」

キョン「そう…だったな」

ハルヒ「はい、後ろ向いて。つけてあげるわ」

キョン「悪いな。頼む」

ハルヒ「………はい、出来た。これでお揃い!」

キョン「お前からお揃いなんて言葉が聞けるとはな。これにして良かった」

ハルヒ「ふふん。私も言ってあげようか?」

キョン「うん?」

ハルヒ「似合ってるわよ、バカキョン!」

キョン「はは。ありがとな」

カチカチカち

ハルヒ「なに?この音・・・」

キョン「・・・すまない・・・ハルヒ」

ハルヒ「えっ」

バーン

キョン「ふっネックレス型N2爆弾だ」

佐々木「流石キョンだね!」

谷口「流石だぜ!」

長門「流石」

キョン「へへっそれじゃあ行こうか!まだ見ぬ明日へ!」


次回作に充分ご注意下さい

キョン「さて…そろそろ帰るか。終電もあるしな」

ハルヒ「そうね。…今日はいい思いさせてもらったわ」

キョン「そうか。そりゃ良かった。てっきりダメ出しされるものだと思ってたよ」

ハルヒ「うーん…まぁ色々問題を差し引いても、満点ね!」

キョン「光栄だな。よかったよかった」

ハルヒ「さ、行きましょ!帰りのエレベーターも楽しみなの」

キョン「ああ、エレベーターから見える噴水も綺麗だったもんな」

ハルヒ「うん!」

キョン「おお、帰りのエレベーターも混んでるな。順番待ちか」

ハルヒ「ホントね。あ、見てこれ!」

キョン「ん?おお、結婚式か」

ハルヒ「こんな所で結婚式挙げられるのね。良いなぁ」

キョン「本当だ。見ろよ、ここで式あげた人の名前のプレートが展示してる」

ハルヒ「わぁ…素敵ね。こんなのも良いかも」

キョン「そうだな。ま、いつかこれくらい出来るようになりたいな」

ハルヒ「ふふ、期待しないで待ってるわ」

キョン「そうだな。ここじゃないから嫌だなんて言わないでくれよ?」

ハルヒ「ふふ、どうかしらね」

キョン「やれやれ…。お、エレベーター来たみたいだな」





ハルヒ「今日はありがと。楽しかったわ」

キョン「俺もだ。誕生日おめでとう、ハルヒ」

ハルヒ「ふふ。じゃ、また」

キョン「ああ。送らないでいいのか?」

ハルヒ「良いわよ、もう遅いしね」

キョン「俺は構わんが…」

ハルヒ「良いの良いの。あ、それから、このネックレス!」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「一生外すことを禁止します!良いわね?」

キョン「はは、無茶言うな」

ハルヒ「ふふん、うそよ。でも…捨てるような事になりたくないわね」

キョン「そうだな。お互い、大事にしようぜ」

ハルヒ「うん!当然よ!じゃあ…おやすみ。顔…こっちによこしなさい」

キョン「んっ…」

ハルヒ「…おやすみ!」

キョン「やれやれ…。ああ、おやすみ」






prrrrrr

キョン「!」

キョン「佐々木か…」

prrrrr

prrrrr

キョン「…今週は無理だって言ったんだがなぁ」

prrrrr

prrrrr

キョン「もしもし。どうした?」

佐々木『おや、出てくれるとは思わなかった。彼女は?』

キョン「今別れたばっかりだ。まるでどこかで見てたようなタイミングだな」

佐々木『まさか。僕は今自宅にいるさ。君は?』

キョン「ああ、今地元の駅だよ。これから帰るところだ」

佐々木『そうか。良いデートになったかい?』

キョン「そうだな。ま、喜んでくれたみたいだよ」

佐々木『それは良かった。何よりだね』

キョン「まぁな。ちょっと遠出もしてきたし、頑張った甲斐があったよ」

佐々木『そうなのかい。僕は今日、友達とショッピングに行ってきたんだ』

キョン「そうかい。で、今日は何の用だ?」

佐々木『それは酷いな。親友からの電話に用件だけで済ませというのかい?』

キョン「そういうわけじゃないんだが、今まだ外だからな。急ぎの用事じゃないなら、帰ってかけなおそうか?」

佐々木『いや、構わないさ。ただなんとなく親友の声が聞きたくなっただけだ』

キョン「ふぅん?変な奴だな、俺の声なんか聞いてもしょうがないだろうに」

佐々木『そうつれない事を言わないでくれ。少し寂しかったのさ』

キョン「珍しいじゃないか」

佐々木『そうかい?僕も女だ。独り身の夜は長いのさ』

キョン「そうか。わざわざかけてくる相手が俺なんて、お前も恵まれないな」

佐々木『くつくつ。僕はそうは思わないがね』

キョン「ま、お前の寂しさを紛らわせる事なんか出来るとは思わないが」

佐々木『そうでもないさ。…キョン、来週はいつ空いているんだったかな?』

キョン「来週か?そうだな…金曜の夜なら大丈夫だぞ。飯でもいくか?」

佐々木『良いね。そのときはお酒でも飲みながらゆっくり話そうじゃないか』

キョン「ああ。じゃあ、また金曜日に」

佐々木『うん、楽しみにしているよ。じゃあ、また』

キョン「ああ、またな」

【翌日】

佐々木「……一人の電車はどうしてこうも長く感じてしまうのだろうね」

佐々木「確か、電話ではあのビルに行くと言っていたな」

佐々木「…一人旅も、たまには悪くない」

佐々木「女々しいと、笑うかな…君は」

佐々木「くつくつ。こんな独り言をつぶやけるのも、一人旅ならではの楽しみだ」

佐々木「…あと30分か。長いな…」



佐々木「やっと到着か…」

佐々木(二人はどんな会話を交わしてこの時間を過ごしたのかな)

佐々木(…僕の知り及ぶところではないが)

佐々木(僕だったら…と妄想するくらいは許されるだろう)

佐々木「くつくつ。なんて…きっと他愛もない会話で1時間くらいすぐに経ってしまうんだろうな」

佐々木「…」

佐々木「すごい人だな。目が回りそうだ…」





佐々木「ここか。…すごい高さだな。首が痛くなりそうだ」

佐々木「何メートルくらいあるんだろうね」

佐々木「…空中庭園、か。素敵な名前だ」

佐々木「さすがデートスポット。周りはカップルだらけか」

佐々木「…女一人で来る場所ではないな、確かに」

佐々木「さて…どうせだ、上まで行ってみようかな」





佐々木「うわぁ……」

佐々木「綺麗……」

佐々木「…………」

佐々木「すごいね。君はこんな景色を見せてあげたんだ…」

佐々木「素敵…キョン、すごくいい景色だよ」

佐々木「私の街も見えるかな?どの方角だっけ…?」

佐々木「ふふ、君だったらはしゃぎすぎだって笑うかもね」

佐々木「さて…帰ろうかな。十分満喫した」

佐々木「…うん。僕には、これくらいでちょうど良い」

【金曜日】

キョン「よう。待たせちまったか?」

佐々木「いや、そうでもないさ。それに君を待つ時間はそれ自体が楽しいからね」

キョン「そうか?待たされるのは嫌だろ普通」

佐々木「人は、その事象そのものよりも待つ時間に喜びや恐怖を抱くものだよ」

キョン「死刑囚が死刑執行を待つ恐怖みたいなものか」

佐々木「その通りなのだが…うむ、あまり良い例えではないね」

キョン「そりゃ悪かった」

佐々木「死刑囚か。くつくつ、まったく面白いことを言うね君は」

キョン「…悪かったって。さ、とっとと飯行こうぜ」

佐々木「そうだね。お店はどこにしようか?」

キョン「居酒屋で良いだろう?」

佐々木「もちろん。どこでも構わないさ。食事よりも君との会話を楽しみに来たのだから」

キョン「そりゃどうも。じゃあ、あの店にするか」

キョン「俺は生で。佐々木は?」

佐々木「そうだな、僕は…チューハイにしようかな」

キョン「いつもので良いのか?」

佐々木「うん。巨峰で頼むよ」

キョン「じゃあそれで。あと、たこわさを」

店員「かしこまりました!」

キョン「さて、と。久しぶりだな、お前と飲むのも」

佐々木「そうだね。僕はお酒を飲むのも久しぶりだよ」

佐々木「おや?」

キョン「うん、どうした?」

佐々木「そのネックレスは買ったのかい?あ、なるほど。誕生日プレゼントだな。ペアにしたのか」

キョン「そうなんだ。なんでわかったんだ?」

佐々木「君の趣味ではないかなと思っただけだ。シルバーのクロスなんてね」

キョン「まぁ、無難に選んじまったからなぁ。あまり男向けではないかも知れん」

佐々木「まぁね。でも、よく似合っているよ」


店員「お待たせしましたぁ!」

佐々木「あ、ありがとうございます」

キョン「ありがとう。さて、乾杯しようか」

佐々木「そうだね」

キョン「……何に乾杯する?」

佐々木「そうだな。僕達のかわらぬ友情に…なんてどうだろう」

キョン「うん、良いな。じゃあ…」

佐々木「僕達の友情がこれからもずっと続きますように…」

キョン「乾杯」

佐々木「くくっ。乾杯」

キョン「……」

佐々木「…」

キョン「ぷはっ…。美味いね、どうも」

佐々木「ああ、美味しいね。こうしてゆっくりお酒を楽しむのはいつぶりかな」

キョン「あんまり飲みに行かないんだな」

佐々木「一人で飲むことはあっても、誰かと飲むことはまずないね」

キョン「ふぅん。そうなのか」

佐々木「そう。だから、僕の酔った姿を知っているのは君だけだよ、キョン」

キョン「そいつは光栄だな」

キョン「でもまぁ、酒は強いじゃないか」

佐々木「そうだね。弱くはないと思う」

キョン「良いことだ。あんまり弱い女の子とは飲めないしな」

佐々木「くつくつ。そういえば彼女は弱いんだってね」

キョン「弱いというより、悪酔いするからなぁ…」

佐々木「まぁまぁ。可愛いものじゃないか」

キョン「たしかにな。つぶれるほどは飲まないみたいだし」

佐々木「そうか。すみません、チューハイのライムをください」

キョン「おお、飲む気だな今日は」

佐々木「せっかくの休み前だからね。明日の予定もとりあえずはない」

キョン「…そうかい。すみません、俺にも生をひとつ」

キョン「そういえば、この前行ってきた…」

佐々木「あの誕生日デートの話かい」

キョン「そうそう。その時の帰りのエレベーターの前にな、結婚式場の写真とプレートが展示してあって…」

佐々木「ああ、そうだったね、たしか」

キョン「ん?」

佐々木「いや、良いんだ。続けてくれ」

キョン「ああ…その時にアイツが、ここで式挙げられたら素敵だなってな。ま、現実的じゃないんだが」

佐々木「良いじゃないか。女の子はそういう夢を見たがるものだよ」

キョン「俺があそこで式を挙げられる程になるのはまさに夢の中の夢だ。妄想で勘弁してもらうさ」

佐々木「くつくつくつ。彼女は、式なんてどこでも構わないと言うと思うよ」

キョン「だと良いんだがな…」

佐々木「どうやら、彼女と結婚する気のようだね」

キョン「ん?そりゃあな。…いずれそうなるだろうとは思う」

佐々木「ふぅ。ずいぶん食べたね」

キョン「そうだな。もう腹いっぱいだ」

佐々木「少し飲み足りないような気もするが…どうだろう?」

キョン「もう一軒行くか?俺は梯子でも構わんぞ」

佐々木「そうだね。じゃあそうしようか。すみません、お勘定お願いします」

キョン「ああ、ここは俺が…」

佐々木「君も懲りないね。割り勘で良いんだよ。気を使わないでくれ」

キョン「しかしなぁ…俺も一応男だしな」

佐々木「良いんだ。親友同士、いらぬ気遣い合いはよそうよ」

キョン「…わかったよ」

佐々木「それで良いのさ。はい、半分。端数は出しておいてくれるかい?」

キョン「まぁ、それぐらいはな」

佐々木「もう暗いね。時間は大丈夫かい?」

キョン「あと1時間ちょっとか。まぁ大丈夫だろ」

佐々木「そうか。二件目は静かなお店で飲みたいな」

キョン「そうだな。じゃあバーでも行くか」

佐々木「良いね。そこにしよう」

キョン「でも、無理はしないようにな。結構飲んだだろう?つぶれない程度にしておけよ」

佐々木「気遣いありがとう。でも、心配は無用だよ」

キョン「そうかい。よし…どうせだ、カウンターで飲もうか」

佐々木「うん。肩を並べて飲むのもまた良いね」

キョン「すみません。アースクエイクを」

佐々木「僕は…そうだな、エンジェルキッスを貰おう」

キョン「また洒落たもんを頼むんだな」

佐々木「そうかい?少し女の子すぎるかもね」

キョン「まぁ良いか。乾杯」

佐々木「ふふ…乾杯」

キョン「…」

佐々木「うん?どうかした?」

キョン「佐々木、ちょっと酔ってるだろ?」

佐々木「そんなことはないさ。平気だよ。少し気分が良くなってるくらい」

佐々木「美味しい…」

キョン「たまには良いな、こういう店も。俺達にはちっとばかし大人過ぎる雰囲気かも知れんが」

佐々木「くつくつ。そうかい?」

キョン「なんて言うのか…ちょっと背伸びした気分にならないか?」

佐々木「確かに、そうかもね。まだまだ僕達も子供だということだよ」

キョン「そういうことだな。ま、口の中でさくらんぼの茎を結んで遊んでるようじゃ、まだ子供だろうよ」

佐々木「昔はよく言われたものだ。キョン、まさか君までこんな俗説を信じるわけではないよね?」

キョン「器用に結ぶもんだな。驚いた」

佐々木「ふふ…グラスが空いてしまったね。何か頼もうか」

キョン「そうだな。何にするかな」

佐々木「……私は、キス・ミー・クイックを」

キョン「…じゃあ俺は、キス・イン・ザ・ダークを貰おう」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……ぷっ」

佐々木「あはは。こんな言葉遊びが出来るくらいには、どうやら私達は大人になったみたい」

キョン「はは、違いない。…お、もう11時半か。そろそろ終電だな」

佐々木「そうだね。これを飲んだら…ちょうどいい時間だ」

佐々木「明日は休みだろう?」

キョン「ああ。お前もだったか」

佐々木「うん。今日はゆっくりしようよ。せっかくの休みだ」

キョン「……」

佐々木「……迷惑かい?」

キョン「いや、そんなことはないんだ。良いぜ、ゆっくりしよう」

佐々木「ありがとう。くつくつ、良かった。断られたらどうしようかと思っていたんだよ」

キョン「いや、断りはしないさ」

佐々木「それは良かった。…ふふ、即答してくれないのも、君の優しさなんだろうね」

キョン「そんなもんかね。さて…」

佐々木「うん。そろそろ行こうか。はい、半分」

キョン「お、雨か」

佐々木「本当だ。傘を持ってくれば良かったな」

キョン「しょうがない、濡れて歩くか?俺がコンビニまで走って買ってきてもいいが」

佐々木「いや、良いんだ。どうせ泊まりになるんだ、濡れて構わないよ」

キョン「お前が良いなら構わんが、風邪は引いてくれるなよ」

佐々木「気をつけるよ。冷えないように協力してくれるかい?」

キョン「…お前、相当酔ってるな」

佐々木「ふふっ…そうみたいだね。でも、君が言ってくれたからだよ」

キョン「俺が?」

佐々木「おや、もう忘れたのかい?この前のホテルの話だよ」

キョン「…すまん、思いつかんな」

佐々木「親友の前でくらい、理性を手放して羽目を外せって言ってくれたのだがね」

キョン「ああ…あれか、なるほど」

佐々木「思い出してくれたようでなによりだ。さぁ、びしょびしょにならないうちに入ろう」





キョン「結構濡れちまったな。干しとくか」

佐々木「そうだね。朝までには乾くだろう」

キョン「ちょっと窓開けるぞ。…よっと。…あ」

佐々木「あ…ちょうど、終電が行ってしまったね」

キョン「みたいだな。まぁ、一度見送ると決めたもんだしな」

佐々木「それもそうだね。さて…僕は雨に濡れたし、お風呂に入ってくるよ」

キョン「そうか。ゆっくり温まって来い」

佐々木「ふふ、今日はそういう訳にもいかないさ。君も雨に濡れてしまっている」

キョン「…一緒に、ってことか」

佐々木「なに、別に深い意味はないんだよ」

佐々木「君が風邪を引かぬための心遣いと…君の『身体』を求める、性への興味だけだ」

佐々木「さぁ、服を脱いで。君が望むならば手伝うのも吝かではないが」

キョン「いや、自分で脱ごう」

佐々木「僕も脱ごう。お湯を張っておいてくれるかい?」

キョン「あぁ、わかったよ。お前も冷えてるだろ。はやく来いよ」

佐々木「うん。すぐに行くよ」

キョン「…相変わらず、綺麗な身体してるな」

佐々木「ありがとう。君に認めてもらえるのならば自信を持ってよさそうだね」

キョン「俺の目がそんなに肥えてるか?」

佐々木「それはそうだ。高校時代、どれほどの美女に囲まれて過ごしてきたか自覚がないわけではないだろう?」

キョン「まぁ、な…。でも、高校時代の美女達の中には、もちろんお前も含まれるだろうよ」

佐々木「くつくつ、それは誉めすぎだ。そこまで言ってしまうのは良くないな」

キョン「ああ、そうか…。すまんな」

佐々木「良いさ。さぁ入ろう。僕も身体が冷え切ってしまった」

佐々木「お湯が溜まるまで背中を流してあげようか?」

キョン「そこまでしてくれなくても良いさ。自分で出来る」

佐々木「ふふ…。たまには甘えたまえよ」

キョン「そうだな。じゃあ済まんが頼めるか?」

佐々木「ああ。任せてくれ」

キョン「なんか悪いな、こんなことさせちまって」

佐々木「構わないさ。今までもっと、してきただろう?今更だよ。もちろん、逆もまたしかりだが」

キョン「それを言われると…うんとしか言えないな」

佐々木「うんと言っておけば良いのだよ、キョン」

キョン「そろそろ湯も張ったか。浸かるとしようぜ」

佐々木「そうだね。ご一緒しても良いかな?」

キョン「…浴槽は一つしかないしな。先に入るか?」

佐々木「ふふ、風邪を引いて帰って彼女に怪しまれたいのならばそうしよう」

キョン「…やれやれだ」

佐々木「何度も聞いた台詞だね。でもまさか、こんな無茶苦茶な押し付け理由をまともに受け入れているわけでもないだろう」

キョン「そうだな。…そして、なぜ対面して入るんだ」

佐々木「背中を君に預けても良いのだがね。どちらにしても密着するんだ、顔を見れた方が良いと思ってね」

キョン「…お前、身体冷たくなってるじゃないか。寒かっただろ?無理するなよ…」

佐々木「ベタな台詞を吐くようだが…暖めてくれるかい?」

キョン「こんな冷たい身体で頼まれちゃな」

佐々木「失礼させてもらうよ。抱きつく形になってしまうが、異存はないね?」

キョン「それこそ今更だろうよ」

佐々木「ふふ、それもそうだ」

キョン「…」

佐々木「…ふふ、暖かいな、君は。そしてやさしい」

キョン「…」

佐々木「こうして背中に手を回してくれるんだ」

キョン「暖めてくれってのが、親友の頼みだからな」

佐々木「ふふ…おっと。本当に酔っているようだ…気づかなかったよ」

キョン「ん?なにがだ?」

佐々木「ネックレス。外さないんだね」

キョン「ああ、これか…」

キョン「いつも風呂の時や寝るときは外してるんだがな。今日はまぁ、着けとくさ」

佐々木「そうだね。それが良い。なんともわかりやすい防衛線だ」

キョン「防衛線か」

佐々木「そうとも。君の心はここにはない」

キョン「…そうか、防衛線…確かにその通りかも知れんな」

佐々木「良いことだよ。僕達の関係には、そういう目に見える枷が必要なのかも知れないな」

キョン「まぁ、こんなネックレス一つで言い訳なんてするつもりもないさ」

佐々木「要は気持ちの問題と言うことだね。いいじゃないか、それでも」

キョン「…まぁな」

佐々木「さぁ、キョン。バーの続きだ」

佐々木「まさかあんな名前のカクテルがあるなんてね」

キョン「ああ、俺も驚いた。まさに打ってつけのカクテルだったな」

佐々木「ふふ…キス・ミー・クイック」

キョン「キス・イン・ザ・ダーク、か…」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「……ふ…」

佐々木「まさかあんな名前のカクテルがあるなんてね」

キョン「ああ、俺も驚いた。まさに打ってつけのカクテルだったな」

佐々木「ふふ…キス・ミー・クイック」

キョン「キス・イン・ザ・ダーク、か…」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「……ふ…」

キョン「…すごいな。参った」

佐々木「茎結びなんて俗説も、案外バカにできないものだろう?」

キョン「そうなのかもな。なんであんな器用に結べるんだ?」

佐々木「…恥ずかしながらね…練習したんだよ」

キョン「ぷっ…なんだそれ」

佐々木「笑わないでくれ。こうして実践できるんだ、文句は言わせないよ」

キョン「…っ」

佐々木「…ふふ」

キョン「~~…」

佐々木「さて、あがろうか」

キョン「そうだな。もう十分温まっただろう」

佐々木「うん。もう十分だよ。残りはベッドにしよう」

キョン「…ベッドか」

佐々木「おや、不満そうだね?」

キョン「いや、そういうわけではないんだが」

佐々木「君がここが良いというのなら、私はここでも良いよ」

キョン「…お前、今日寝る場所がなくなるぞ?」

佐々木「…それはどういう意味だろうね」

キョン「いつも、ベッドがビショビショになるだろ」

佐々木「…!」

キョン「ソファがあったな。あそこにしよう」

佐々木「体質なんだ。仕方ないだろう…」

寝落ち二回目…すみません。
遅筆ながら再開します。とりあえず昼過ぎくらいまでは書けそう

キョン「ほら、佐々木。掴まれよ」

佐々木「抱いてくれるのかい?…ふふ、夢がひとつ叶ったかな」

キョン「夢?今まで何回も経験しただろうよ」

佐々木「これでも女の子だからね。憧れていたんだよ。お姫様抱っこってやつにね」

キョン「そうなのか。残念ながら俺は王子様ではなく、向かう先はお城じゃなくてソファだけどな」

佐々木「君は王子様さ。少なくとも僕にとっての君はね。僕はどうやらお姫様にはなれないけれど」

キョン「…そうかい。ほら、いくぞ」

ぎゅっ

佐々木「えへへ…」ぎゅ

キョン「えへへ、か。そんな笑い方出来たんだな、お前も」

佐々木「許してくれ。今日はお酒が入っているんだよ」

キョン「そうだな。酒が入ってるもんな」

佐々木「そうだよ。お酒のせいなんだ…」ぎゅ

すた…

すた…


キョン「ほら、佐々木。下ろすぞ」

佐々木「もう終わってしまうのか。儚い夢だった」

キョン「そう言うなって。俺だって名残惜しいんだ」

佐々木「…本当かい?じゃあ…キョン。夢の続きを見せてくれ」

キョン「ああ。もうお互い裸になってることだしな」

佐々木「うん。見慣れたものだ。けれど、何回見ても飽きることはない」

キョン「…俺もだ。お前の身体は、俺を逃がしてくれそうにない。何回見ても綺麗だ」

佐々木「ふふ、これでも努力はしているのさ。君を逃がさないためにね」

キョン「…そうか」

佐々木「さぁ、キョン。今日も始めようじゃないか。今日の為に僕は一切の性的快楽を断ってきた」

キョン「前のホテルからってことか?」

佐々木「その通り。いわば完全な欲求不満の状態なのだよ」

キョン「そうなのか。そりゃ楽しみだな」

佐々木「ふふ…。しかもね、僕は今日、時期的な意味でも性的欲求が特に強い」

キョン「性的欲求か…。心配するな、俺もだ」

佐々木「楽しみだね。今日は時間もたっぷりある。チェックアウトまであと10時間…」

キョン「はは、10時間目一杯ってわけにもいかんだろう」

佐々木「…僕はかまわないよ。君の気が済むまで、君の欲望の火が消えるまで、僕の身体を使ってくれて構わない」

キョン「…」

佐々木「今日はいいんだ。僕を道具にしてくれれば良い。君の望みならばどんな事でも受け入れよう」

キョン「馬鹿」

佐々木「え…?」

キョン「道具だなんて、思うはずないだろう。何年親友やってると思ってるんだ」

佐々木「くぅ…」

キョン「確かに今日はすごいな。いつも以上だ」

佐々木「君のこの指は何度味わっても魅了されるね。…あまり音を立てないでくれるかい?少し恥ずかしい」

キョン「そんな事言ってもな。これだけ溢れてりゃどうやっても音は立つだろうよ」

佐々木「…ふふ、意地悪な男だな君は」

キョン「それはお互い様だろ」

佐々木「うっ…キョン、あまり激しくしたら…」

キョン「…おお。こういうのって、自分ではわからんもんなのか」

佐々木「出てしまっているのはわかるさっ…。君の手を汚してしまっていることも…っんん…」

キョン「手だけじゃないぞ。ソファも、床も……ベッドじゃなくてよかったな」

佐々木「くぁぁ…!!もうだめだ、キョン。これ以上は…また…」

キョン「今日は良いんだろう、なにやっても」

佐々木「……っ」

キョン「すごいな。まるで蛇口だ」

ワッフルワッフル

キョン「肘まで濡れたな。すごいもんだ」

佐々木「…もう。仕方ないだろう。僕の意思によるものじゃないんだ。許してくれ」

キョン「怒ってなんかないさ。見てる分には壮観だな」

佐々木「僕の体質も、君の偏った性欲も…困ったものだ」

キョン「これも含めて、俺と佐々木は相性が良いんだろうな」

佐々木「そうだな。相性か…僕には、君の身体が必要だ。君にとってはどうだろう?」

キョン「…どうだろうな」

佐々木「くつくつ。卑怯な男だな君は」

キョン「そう思う。でもそれは、お前も同じことだろ」

佐々木「きゃぅ…!キョン、もうだめだと…言っただろう…!」

キョン「……まだまだ噴くな。どうなってるんだ」

佐々木「あぁぁぅ…!だめだ、キョン…また…出るぅ…!」

キョン「さて、佐々木。うつ伏せにねってくれるか」

佐々木「また、こっちかい…?君も好きだな。良いよ、お風呂に入ったばかりだしね」

キョン「綺麗だな。綺麗としか言いようがない」

佐々木「ふふ、うれしいよ。…ソファ、冷たいな」

キョン「自業自得だな。我慢してくれ」

佐々木「…くく。自分の体液に塗れながら責められる…。また恥辱的だね」

キョン「そうだな。それで喜んでくれるお前も十分に偏ってるさ」

佐々木「君だからだよ。…ひぁ…」

キョン「前よりもこっちのほうが反応良いんじゃないか?」

佐々木「…そうかな。君の舌使いのせいだと思うよ。…あぅ」

キョン「…そろそろ、指は大丈夫そうだな」

キョン「前はお前が同じことしてくれたっけな」

佐々木「そうだったね。お望みとあらば、今日もしてあげるよ」

キョン「ま、とりあえずはお前を満足させてからだな」

佐々木「くぅ…あ。君の感想は異物感がすごい、だったか。まったくその通りだね」

キョン「その通りか。あの時は…中で指を曲げて」

佐々木「うぐ…」

キョン「回転させて…」

佐々木「うあぁぁ…」

キョン「…で、終わりだったよな。でも今日は…もう一本くらいならいけそうだ」

佐々木「はぅ…!きつい…」

キョン「我慢してくれ。案外すんなり飲み込んでくれたぞ」

佐々木「……ああ、ドクドクしてるね…。君の指か、僕のほうか…」

キョン「痛いか?無理なら言ってくれ」

佐々木「だいじょう…ぶ…。くく、少し苦しいけどね…」

キョン「このまま…ちょっと激しくしてみるか」

佐々木「…二本入れたままでかい…?」

キョン「そうだ。きついか?無理そうならやめとくが」

佐々木「言っただろう…?君の気が済むまで、君のやりたいことを、好きなだけ…」

キョン「…わかったよ。後悔するなよ?」

佐々木「くく、時折君から放たれるそのサディスティックな言葉が、どれだけ僕を…あうっ!」

キョン「…」ぐいっ

佐々木「あぁう…!い…たぁ…!」

キョン「痛いなら言えよ?」

佐々木「痛ぁい…痛いよぅ…!!」

佐々木「やめないで…!」

キョン「は?…何言ってんだよ佐々木。無理するな」

佐々木「良いから、やめないでくれ…!やめないで…」

キョン「…」ぐっ

佐々木「あああぁう!」

申し訳ありませんが中断します。ちょっと授業してくる
もし残ってたら夕方から再開します。とりあえずここまで読んでくれてthxでした

授業してくるが「受けてくる」という意味なのか
それとも文字通り「してくる」という意味なのか

ここら辺で>>1に対する評価が別れてくるな

遅くなって申し訳ありません。
飯食ったら再開します
保守thxでした

佐々木「い…たぁ…!痛い……!!」

キョン「…すごいな。指が締め付けられてる。血が止まりそうだ」ぐいっ

佐々木「うっ…あ…!」

キョン「おっ…!おお…こっちで噴くのは初めてか」

佐々木「もうダメ…やめ…!」

キョン「おお、止まらないな。どんどん噴くぞ。前より良いんじゃないか」

佐々木「…っ!!」

キョン「…ドクドクなってるな…。大丈夫か?佐々木」

佐々木「大丈夫……」

キョン「さて…抜くのが後ろの醍醐味だったか?二本だからきついかも知れんが」

佐々木「はぅ…!」

キョン「…さて。もうそろそろ十分そうだな」

佐々木「ああ…。もう大丈夫。でも、君は…?」

キョン「俺は大丈夫だ。お前のこんな姿見せてもらったしな」

佐々木「くつくつ。そうも行かないさ。せっかくの快楽だ、共有しようよ」

キョン「…本番でも十分共有できると思うんだが」

佐々木「察してくれ。少しでも君に尽くしたいのだよ。それがどんなに些細なことでも」

キョン「……」

佐々木「僕にも、奉仕させてくれないか」

キョン「……ああ」

佐々木「もっと気持ちよく返事してくれないか。やらせてくれるよね?」

キョン「わかった。頼むよ、佐々木」

佐々木「ふふ…。じゃあ、失礼するよ」

佐々木「ソファに座ってくれるかい?びしょびしょで申し訳ないが」

キョン「構わないさそれくらい。どうせ裸だ」

佐々木「では…ちょっと乗らせてもらうよ」

キョン「はは、風呂もそうだったが、こうして向かい合って座るのは照れくさいな」

佐々木「そうだね。でも…そういう台詞は僕達には必要ない」

キョン「それもそうだな。すまん、正直な感想だ」

佐々木「嬉しいね。素直に受け取っておこう。…君は、確か耳が好きだったな」

かぷっ

キョン「…っと…何これは回されても慣れないな」

佐々木「…君の耳までもが、僕の…」

キョン「……」

佐々木「…性欲を、満たしてくれるよ」

キョン「…ふ…」

佐々木「その洩れる小さな喘ぎも、僕の心を満たしてくれるよ」

キョン「う……佐々木、首は…」

佐々木「くつくつ。汗の味」

佐々木「男らしい胸、逞しい首」

キョン「くぅ…」

佐々木「この大事そうに着けているネックレス」

キョン「…ぅ…」

佐々木「ああ、全てを僕の唾液に濡らしてしまいたいよ」

キョン「佐々木…耳元で淫語を呟かないで欲しいんだが…」

佐々木「おや、どうしてだい?こうしてわざわざ首に手を回してまで呟いているのに、それを拒むのか?」

キョン「…」

佐々木「さぁ…君を僕の口に収めさせてくれ」

キョン「…?わざわざ下に下りるのか」

佐々木「もちろんだよ。君に跪きたいんだ…」

キョン「……やめようぜ、そういうのは」

佐々木「おや、趣味ではなかったかな?サディスティックな性癖を持つ君は、こういうのが好きなんだと思っていたよ」

キョン「俺はお前に跪いて欲しくなんかないさ」

佐々木「そうか。…ふふ、ではここでしよう」

キョン「ああ、そうしようぜ」

佐々木「…おや?どうしたんだい、寝転んで。冷たいだろうに…その体勢が好みかい?」

キョン「佐々木」

佐々木「なんだい?注文なら遠慮なく言ってくれたまえ」

キョン「じゃあありがたく。佐々木、俺の顔を跨いでくれ」

佐々木「!」

佐々木「…なるほど。そういうことなら、失礼するよ」

キョン「済まんな。…うん、いい眺めだ」

佐々木「……馬鹿。よしてくれ」

キョン「良いじゃないか。お前の身体に恥ずかしいところなんてひとつもないさ」

佐々木「…仮にも女性の最もデリケートな箇所を君の眼前に晒すのは、僕でも恥ずかしいんだよ」

キョン「そうか。じゃあその恥ずかしい箇所を味わう事にするぜ」

佐々木「ひっ…ん、そうか…ならば僕も存分に味わうとしよう」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「…ふ…」

佐々木「……ん…んむ…」

佐々木「っは…。ふふ、これぞ快楽の共有だね。与え合い、奪い合う…」

キョン「そうだな。でもお前は舌や口じゃ満足できそうにないな」

佐々木「そうでもないさ。指とはまったく種類の違う快感だよ。比較のしようがない」

キョン「そうなのか?どっちが好きだ?」

佐々木「くくっ…どっちもさ」

キョン「そうかい。じゃあ」

佐々木「あぅっ!キョ、キョン…この体勢で指は良くない、良くないよ」

キョン「やっぱり指の方が良さそうだな。奥まで抉られるのが好きなのか」

佐々木「ううぅ…キョン、僕の体質を忘れたわけではないだろう?君の顔を汚してしまう…よぉ…」

キョン「構わないさ。それより、お前の方は休憩か?快楽の共有になってないんだが」

佐々木「!…はむ…っ……!……んんん…!」

キョン「……お。おお…わっぷ…!はは、すごいな。まるでシャワーだ」

佐々木「ぷはっ!ダメ、キョン…!だめぇ……!」

キョン「佐々木、快感の共有じゃなかったのか」

佐々木「だって…だって…!あぅぅぅ…!だめぇえええ!!」

キョン「うおっ…」

佐々木「はっ……はっ……はぁ」

キョン「すまん。少し苛めすぎたか」

佐々木「はぁ…はぁ…」

キョン「…大丈夫か、佐々木?起きてるか?」

佐々木「…ふふ、君という男は…。君こそ顔は大丈夫かい?びしょびしょになってしまっただろう…?」

キョン「おかげさまで。まぁ、少ししょっぱいかな」

佐々木「…そうだろうね。においもついてしまうだろうに」

キョン「お前の匂いならかまわんさ。さぁ…そろそろ良いか?」

佐々木「ああ、いつでも。…思う存分に楽しんでくれたまえ」

佐々木「ゴムは…」

キョン「着けるさ。心配するな」

佐々木「ふふっ…そうだろうね」

キョン「………。じゃあ…足を開いてくれ」

佐々木「うん。……くっ…」

キョン「大丈夫か?」

佐々木「うん。君のせいでぬめりも少なくなってしまっているが…ね」

キョン「…その分、締め付けもきついな」

佐々木「くぅぅ…良いよ、キョン。私を…」

キョン「!」

佐々木「私を、ちゃんと抱いて……」

キョン「……ああ。任せろ」

佐々木「は、はっ…ん…」

キョン「…今日は、しゃべらないんだな」

佐々木「あんっ…は…しゃ、べった方が、いい…?んっ」

キョン「好きにすれば良いさ」

佐々木「ん…っ。そう、だったね…っ…」

キョン「……今日は」

佐々木「……はっ、ん」

キョン「今日は、満足させてやるからな」

佐々木「あんっ!…ふ、ふふ…期待し、ちゃうよ…?あんっ」

キョン「…こんなに静かなものだったっけな」

佐々木「…良いじゃない…こうして、君の吐息が聞こえるだけでも…十分だよっ…」

キョン「……そうだな。いつものお前に慣れちまってるから、変な感じだ」

佐々木「…あ、ん…ふふ、今日は…う、今日は、なんだか…!」

キョン「うん?」

佐々木「今日は……すごいっ…気持ち良い…よぉ…っ!」

キョン「…そりゃなによりだ。…おっと」

佐々木「きゃぅ!ご、ご…ごめんなさい…!ごめんっ…あん!わざとじゃ……ないっ!」

キョン「はは、確かに今日はすごそうだ。まだ噴くか…」

佐々木「あうっ!あっ!ああん!」

キョン「大丈夫か?だいぶ苦しそうだが…」

佐々木「くる…しい、よぉ…!泣いちゃいそう…っ…!はぁう!」

キョン「…良いぞ、泣いても」

佐々木「…う、うぅ…!うぅぅ…!!」

キョン「……」

佐々木「うあああ、あああああん!!きもちい…気持ち良いよぉ、キョン!…ひぐ…!」

キョン「……」

佐々木「うわぁぁん!!」ぽろぽろ

佐々木「キョン!キョン…!」

キョン「佐々木…。抱きつくのはいいが爪は立ててくれるな。傷がつくとまずい」

佐々木「ごめっ、ごめんなさい…!ごめん…!…ひっ、うっ」

キョン「……」

佐々木「あっ…ああ…!キョン、キョン!!私は…わたし…っ!あうっ」

キョン「…佐々木」

佐々木「わたし、キョンが…!…すっ」

キョン「…」スッ

佐々木「むぐっ……」

キョン「……済まん」ぱっ

佐々木「あっ…あ…ぐ……うぇぇぇん……!」

キョン「佐々木、俺達は…」

佐々木「ごめん…!ごめんね…キョン!ああぅ!あっ!き、きもち…いい…!」

佐々木「もう…もうダメぇ…!」

キョン「良いぞ。遠慮するな」

佐々木「はぁうっ!ああああ!し、…死んじゃいそう…っ!」

佐々木「あああっ!キョンっ!抱いて…私を抱いてください…抱いて…!」

キョン「…これでいいか?」

佐々木「あっ、あっ…う、うわぁぁん…!良い?いい、キョン…?お願い…!!」

キョン「…遠慮するなって言っただろう。ほら…あげるぞ」

佐々木「うううぅう!おかしくなるっ!あああ!」

佐々木「うわぁぁぁぁぁん!!!!!」

佐々木「……はぁ……はぁ……」

キョン「…大丈夫か?佐々木。ちょっと乱暴すぎたかもな…悪い」

佐々木「…まだ……」

キョン「…ん?」

佐々木「…まだ、キョンが…満足してないでしょう…?」

キョン「俺は…良いんだ。お前が満足したならそれで良い」

佐々木「ふふ、良いよ……言ったじゃないか。君の気が済むまで…」

キョン「佐々木…」

佐々木「…私を、思う存分味わって……」

キョン「…泣きながらそんな事を言わんでくれ…」

佐々木「ふふ、ごめんなさい。さぁ、どうぞ」








キョン「…………」

佐々木「…………」

キョン「…………大丈夫か?」

佐々木「……腰が抜けてしまったよ。しばらく起きられそうにない…」

キョン「咽び泣くほど無理してくれなくて良かったのに」

佐々木「くつくつ……いつぶりだろうね、声をあげて泣くなんて。…キョン」

キョン「なんだ?」

佐々木「…済まなかった」

キョン「謝るなよ、佐々木。俺は何も聞いてない」

佐々木「そうか…ありがとう。僕は許されない過ちを犯してしまうところだったな」

キョン「…そうなのかもな」

佐々木「…君が口を塞いでくれなかったら、僕は…」

キョン「……佐々木よ」

佐々木「うん?なんだい?」

キョン「お前は……満足なのか」

佐々木「くつくつくつ。そんな事を聞いてどうするつもりだい?」

キョン「……お前の気持ちを知りたいだけだ」

佐々木「だったら答えようか。僕は満足だよ」

キョン「…そうか」

佐々木「君は事が済めばいつもそんな顔をするね。罪悪感かな」

キョン「そうかもな…罪悪感も、まったくないと言ったら嘘になる」

佐々木「彼女の事を考えているのだね」

キョン「少しだけな」

佐々木「くくっ、それで良いんだ。君の罪悪感と、僕の虚無感。ちょうど釣り合いのとれるくらいだろう」

キョン「虚無感、か」

佐々木「ああ。なんて空虚で、空虚と感じさせない関係なのだろうね」

佐々木「ここに愛はない。それでも、確かに性欲は満たされるんだ」

キョン「……そうだな」

佐々木の欲って部分にはキョンに抱かれることも含んでいるのに対して
キョンの欲にはただ性的な部分と相手が求めてくるからしょうがないって感じが合いまったものなんだね

キョンとしては止めたいかもしれないけど
キョンが居なくなったら佐々木は・・・・・・泣けるね

>>596
アニメ全然見ないから出来とかわからん

一瞬どころじゃないだろあれはwwww都市のころからどんどんひどくなる
ホライゾンの最終巻が楽しみだ
もうハルヒの続きは出ないのかね?

>>601
今回の放送中には出る予定らしいけど
なにせ2クールあるからな今回のハルヒは

出るのは秋になってからかも

600超えたしそろそろ締めに入ってくるのか
相手に尽くしつくした女性の最後が見れるわけですね

佐々木「…くしゅん!」

キョン「はは。風呂入るか。風邪引いちまうな」

佐々木「そうだね。二人とも全身びしょびしょだ」

キョン「本当にな。誰かさんのおかげで」

佐々木「責任がどちらにあるのかを追求するならば議論を要するな。しかし、君に悪意があったことは確かだ」

キョン「悪意とは限らんぜ?」

佐々木「ほう?では一体どんな動機で僕の体内水分を大量に奪取したのか聞きたいところだ」

キョン「さぁな。純粋にお前を苛めたかったからかも知れんし、あるいは…」

佐々木「それが純粋と呼べるかどうかは甚だ疑問ではあるが、悪い気はしないね」

キョン「そうかい。ま、とにかく入ろうぜ。俺も寒くなってきた」

佐々木「そうだね。お湯を張ったままにしていて良かった。冷めているかもしれないが」


prrrrrr

ハルヒからのコールか

でも今の状態の佐々木なら空気読むな
私状態だったらヤバかっただろうけど

あとはキョンの言い訳次第だっ!

いいこと考えた!
これ3Pしたら全部解決だ!

まだ残ってたか

俺にはこんな話縁が全くないと思うと悲しみが倍増するな

>>617
佐々木はともかくとしてハルヒは無理だろ
独占欲とか凄まじそうだからな

佐々木は一人でも我慢できるけど
ハルヒは一人だと我慢できない子

キョン「!」


佐々木「おや。彼女からかな」

キョン「こんな時間にかけてくるのはアイツくらいだろうな」

佐々木「……出たまえよ」

キョン「ああ、そうだな。悪いな」

佐々木「くつくつ。何を謝る必要がある?全ては彼女優先だ」

prrrrr

prrrrr

佐々木「さぁ、出てあげてくれ。待たせるのは双方にとって好ましくない状況を招くよ」

キョン「そうだな」

prr

ハルヒ『こーら。2コール以内に出なさいよね、バカ』

キョン「開口一番でなんて事言うんだ。口が悪いぞ」



佐々木「…」

>>599
くろね子さんの情報源を考えると……!?

この段階でハルヒとキョンが会話している間
佐々木は体が冷えてる状態で待っています

>>628
ハルヒ「!!」

>>629
キョン「く、くちゅん↑」

キョン「もう家か?」

ハルヒ『ん。今日も疲れたわ…。キョン、明日休みだっけ?』

キョン「おう。お前も休みだったか?」

ハルヒ『そうよ。では命令!遊びに連れて行きなさい』

キョン「やれやれ…。命令なら仕方ないな。どこ行きたいんだ?」

ハルヒ『そうねぇ…。どこが良いかしら』

キョン「こないだは連れまわしちまったしな。今度はお前の行きたいところで良いぞ」

ハルヒ『ふふん。どこに行きたいか当ててみなさい』

キョン「残念ながら俺に読心術の心得はない」

ハルヒ『心配しなくても、あんたが答えたところが私の行きたい所よ!』

キョン「はは、なんだそれ」

ハルヒ『アンタ、ほんっとに鈍チンねぇ。アンタが連れてってくれるならどこでも良いわよって言ってんの!』

佐々木(シャワーの音を電話口から聞かれるわけにもいかないな)

佐々木(ふふ、なんて惨めな姿なんだろう。彼女との会話を聞いているしかない)

佐々木(…裸で、君の横に立ち尽くしながらね。……お似合いだ)

佐々木とキョンが結ばれて欲しいけど実際結ばれたうつになるよな
てかどんな終わり方でもうつの予感

>>637
まぁ元をたどれば最初に肉体関係を拒否できなかったキョンが一番の悪人だよね
最初に断っておけば誰もこんな悲しい思いはしなかった
佐々木だって別の道に進めたかもしれない

しかし、ここまできたら全てがもう手遅れだよね
どっちに転んでもあるのは悲劇

>>641
なら転ばなければいい

>>624
しかし佐々木は最新刊にしか出てないという

しかもそっちでも確実に佐々木には良い未来は無いという

>>644
それはそれで佐々木にとってはいばらの道な気もするけど・・・・・・

八方塞やね

>>641
大丈夫。俺が佐々木のハートに巻いた包帯をゆっくり解いて暖めるから。

古泉らへんが関わってきてないのなら
ハルにゃんは力を失ったと見ていいのかな?

佐々木(いっそ、終わらせてしまおうか)

佐々木(君の名前を呼びながら抱きついたら)

佐々木(…君の幸せも、彼女の幸せも…終わらせる事が出来る)

佐々木(……ふふ。馬鹿馬鹿しい)

佐々木(私は、常に理性的でありたいと思っている。たとえどんなときでも…か)

キョン「そうだな。じゃあ明日は買い物でも行くか。この前良い店を見つけたんだ」すっ

佐々木(?キョン、どこへ…?)

ハルヒ『ふぅん?楽しみね。私も新しい服が欲しかったのよ。ワンピース』

キョン「へぇ、珍しいじゃないか。もう暑くなってくるしな」

佐々木(…?)

キョン「…」すっ

佐々木(あ……タオルケット)

ハルヒ『でしょ?ふふ、ノースリーブなんか着ちゃおうかしら』

キョン「良いな。俺も見るのが楽しみだ」

佐々木(…ふふ。こういうことをしてくれるから、君は…)

>>650
それか影響が無いくらいに小さくなってるか、だと思う
でないとこんな綱渡り見たいな状況両陣営が見逃すわけがないw

絶対誰かがキョンと佐々木の関係をハルヒに密告したりするはず
あと古泉とか長門とか朝比奈さんあたりが本気で説得というか
止めに来るはず

>>649
BUMP厨乙

ヒヤッとしたぜ

あとはこれが全部夢落ちというか誰かが作為的に作った世界とか?
まぁそういうENDだったらとりあえず誰も悲しまない

>>657
キョンの気の利かせ具合の勝利だな

キョン「じゃあ、明日迎えに行くよ。ああ、いつものところでな」

ハルヒ『うん。待ってる。11時ね』

キョン「ああ。じゃあ、おやすみ」

ハルヒ『ちょっと待ったぁ!』

キョン「うわ!耳元で大声出すなっての」

ハルヒ『ふふ、ごめんごめん。ほらおやすみの前は?』

キョン「…」ちら

佐々木「…」

キョン「あー…好きだ、ハルヒ」

佐々木「!」

ハルヒ『えへへ、私も!じゃ、おやすみなさい、キョン』

キョン「ああ、おやすみハルヒ」



佐々木「……」

このスレ女の目から見るとどうなんだろな
やっぱキョンが全面的に悪いのか佐々木も悪いのか誰も悪くないのか気になる

佐々木の不幸っぷりが泣けてくる
でも隣に女が居るのにそれを知らずに好きって
言葉でうかれてるハルヒもまた不幸なんだよな

さすがキョン、罪深いぜ

>>672
やっぱり基本的にはキョンが悪いだろ
中途半端な優しさが全員を苦しめてる

ま、俺は男だからわからんけどなw

キョン「悪いな佐々木。待たせちまった。…!」

佐々木「良いんだよ。くつくつ、君はいつもああやって電話口で愛の言葉を囁いているのかい」

キョン「……」

佐々木「羨ましいを通り越して呆れてしまうね」

キョン「……佐々木」

佐々木「いや、親友が幸せそうでなによりだよ」

佐々木「彼女も幸せそうだ。電話口からでも彼女の笑顔が目に浮かぶようだ」

佐々木「さぁ、早くお風呂……」

キョン「佐々木」

佐々木「よしてくれ。涙くらい自分で拭える」

>>672
ハルヒの立場の女からみればキョンは酷いって思うだろ
だが佐々木の立場の女からみれば誰も悪くないって思うだろうな
もちろん佐々木になりきれてればの話だが

>>677
本当に佐々木になりきった場合
佐々木は自分が一番の罪人だと思ってるだろう

男がこういうのを拒否できないのはなんとなく分かってそうだしな
罪人だからこそ裸で待ってる自分を「お似合い」だと思ったんだろう

こんな展開の時に言うのもなんだが、佐々木のくっくっっていう笑い声を読むと
なぜかセフィロスが出てくんだよなぁ。
つまり何が言いたいかと言うと、


支援

>>684
セフィロスになってメテオ落としてやりたいの間違いじゃないの?

キョン「そうだな。早く風呂入ろうぜ」

佐々木「うん。さすがに寒いな。ずいぶん冷えてしまった」

キョン「…済まん」

佐々木「おや、真に受けないでくれ。僕なりの精一杯の皮肉だよ」

キョン「うわ。お前、震えてるじゃないか…。身体も冷たい…」

佐々木「…っくしゅん!」

キョン「ほら見ろ。…タオルケット脱いでくれ」

佐々木「うん…」

キョン「ほら。掴まれよ」

佐々木「え?」

キョン「お姫様抱っこ。憧れてたんだろう?」

佐々木「くつくつ。10メートル足らずのお姫様にしてくれるのかい?ならばお言葉に甘えよう」

ぎゅ…

キョン「…冷たい」

佐々木「君は、暖かいな」

キョン「…冷たい」
セフィロス「お前は、暖かいな」

なんかもうごめん・・・
セフィロスとか言ってすいませんでした

くっけっけっ

追い付くなんて

佐々木「ふぅ…温まるね」

キョン「ああ。しかし今更かも知れんが、ラブホテルの浴槽にしてはずいぶん狭いよな」

佐々木「良いじゃないか。こうして温もるには打ってつけだ」

キョン「…そうだな」

佐々木「……キョン。背中を預けても良いかな」

キョン「構わんぜ。今度は向かい合わせじゃないんだな」

佐々木「ああ。察してくれたまえ」

キョン「おう。…せっかく顔合わせてないんだし、聞いても良いか」

佐々木「うん?何をだい?僕に答えられることなら良いのだが」




キョン「…いつまで、続けるつもりなんだ?」

こうやって相手に答えを委ねるキョンはずるいな

ついにキョンから核心を突く一言が来ました
佐々木は一人になってしまうのかねぇ

切ない。
こんな想いするくらいなら毒男でいい

それでも性別が女ってだけでまだ救いがあるように思えてしまうんだ

もし性別が逆だったら鬱になる

>>706
考え方俺と正反対だな…

佐々木「……」

キョン「俺かお前、いずれは結婚もするだろう。そして子供も持つだろうな」

佐々木「そうだね。そして人としての幸せを掴むのだろう」

キョン「…俺は、お前の事を大切な友人だと思っている。これまでも、これからもそれは変わらんだろう」

佐々木「それは僕にとっても同じことさ」

佐々木「キョン、怒らないで聞いて欲しい」

キョン「ああ。お前が何を言おうと、怒ったりするはずがないだろう」

佐々木「…ずっと、このままが良い」

キョン「……」

佐々木「我が侭なのはわかってる。見て見ぬふりをしてくれて良い。都合の良い女で良いんだよ」

キョン「佐々木」

佐々木「僕に残された最後の逃げ道なんだ。だから、本音は言わない」

佐々木「…ふふ、顔を見られていなくて良かった」

キョン「……肩が震えてるぞ」

結局流されてるキョンが一番悪いよね

お前らキョン悪い言ってるけど、佐々木に誘惑されたら拒否なんてできるはずないだろ…

>>715
しかし、ハルヒも恐らく抱いているわけでな・・・・・・

単純に抱くってだけでもハルヒでも十分すぎるはずなんだが

これが男女逆転してたら佐々木は黙って引けよって言っちゃうんだけどな

>>719
それ俺も言った

ハルヒとの甘々な生活があるうえで佐々木にまで手を出したのは
流石に問題があるとは思わないかい?
例え佐々木に誘惑されたとしてもだ

発見した!
これ佐々木じゃなくてみくるだったらすげえうざい感じになる!

>>725
じゃあ長門だったらどうだろう?
ま、長門の場合はキョンが積極的に関係を持たないといけないから
キョン極悪人だけど

長門でも可哀想だな

ではこれが古泉だったら・・・・・・

佐々木「ずるい女だと思うかい?それとも…愚かな女だと笑うかな」

キョン「……ずるいのは俺、一番バカなのも俺だよ」

佐々木「それは違うさ。君は優しいだけ。断ろうと思えばいつでも断れたのに」

キョン「……悪いのは俺だ」

佐々木「君が僕からの誘いを断れば、僕は…と、そう思ってくれているんだろう。そのやさしさに甘えているんだ」

キョン「……」

佐々木「くつくつ。僕がもし逃げていなければ…」

佐々木「僕達の仲が崩れるのを覚悟して…いや、どこまで行っても水掛け論だな」

キョン「…佐々木。お前は親友だ。だからこそ、この関係を」

佐々木「嫌だ……」

キョン「……佐々木」

佐々木「嫌だよ……ごめん。嫌なの…」

キョン「いつまで、こんな関係を続ける気だ?」

古泉「おや?攻めは嫌いでしたか?では私が今後攻めということで」

古泉「んっふ、僕はどちらでもいいんですよ」

キョン「いや、そういうことじゃない」

>>734
このSSは>>100までもいかずに落ちてるだろうな

朝倉だったら切・・・・・・断?

佐々木「愛はいらない。彼女を愛してくれて良い。だから、私も抱いて…お願い」

佐々木「多くを望むことはしないから。…愛して欲しいなんて言わないから」

キョン「今終わらないと、もうズルズル行くしかなくなる」

佐々木「……お願い」

キョン「…辛い終わり方しか、残されないぞ」

佐々木「私には、それくらいでちょうど良いの」

キョン「………」

佐々木「ごめんね、困らせて。キョンが…決めてくれて良いよ」

キョン「……俺が決めていいのか」

佐々木「君が私を捨てるのなら、追うこともできない」

キョン「…」

佐々木「心配しないで。私との関係を彼女に言ったりはしないから」

キョン「…いつまで、続けるつもりなんだ?」
朝倉「あなたはどうしたいの?」
キョン「俺はこれ以上お前を苦しめるなら、今日で終わりにしたいんだ」
朝倉「それ無理。だって私があなたを殺して、これからあなたと私はずっと一緒・・・」キラッ




先輩「あ~~さぁ~~く~~らぁ~~~~~!!待ちなさぁ~~い」

キョン「なぁ長門、いつまでこんな関係を続けるつもりなんだ?」

長門「…期限は無い」

キョン「お前もこんな関係が正常だと思っている訳じゃあるまい?」

長門「…割と」

これでキョンは名実ともに逃げられなくなったわけだが
さてキョンはここでどんな回答を佐々木に返すのか

駄目人間だしとりあえず当面引き延ばしか?
それともココで割り切って佐々木を捨てるか

まぁ最後の思い出づくりくらいはしそうだけど
逆にそういう時に限ってハルヒと鉢合わせしたりするんだろうな

>>752
面白いけどまた今度な

>>762
落とし方を勉強してきます


さてクライマックス支援

古泉「……ふんもっふ!」ドクドク

キョン「う……あぁ……」

古泉「ふぅ……たまには生でしたいものですね」

キョン「馬鹿を言うな、俺だって病気は怖い」

古泉「んっふ、僕はあなたの病気なら喜んで受けますがね」

キョン「俺が気にするんだよ」

古泉「しかし、最初に僕が押し倒したとはいえ……アナタの適用力には目を見張るものがありますね」

キョン「……」

古泉「さぁ、綺麗にしてくださいよ」

…………

……



キョン「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!……な、なんだ……夢か……ってなんか隣に感触が……」

古泉「おや、もう起きられたのですか?ふふふ、もう一勝負いきますか?」


という事を暇だったか考えていた俺って……

佐々木「…ずるい女でごめんね。やっぱり、キョンに委ねるしかないよ」

キョン「……ああ」

佐々木「今日はよく泣く日だな。ふふ、自業自得だ」

キョン「……」

佐々木「キョン。私はキョンを恨まないよ。むしろ感謝してる」

佐々木「…ありがとう」

キョン「…お礼を言われる事なんて、何もしてやれてないがな」

佐々木「そんな事はないよ。本当に、感謝してる」

佐々木「そして、出来ることなら…これからも」

キョン「……」

佐々木「さぁ、キョン。決断を」

キョン「そうだな。俺は…」



ついにキョンの最後の決断がっ!

もう余計なレスはしない
>>1頑張れ支援

【翌朝】

佐々木「……」

佐々木「……ふぁ…」

佐々木「…もう朝か」

佐々木「……おはよう、キョン…」

佐々木「……」

佐々木「ふふ…行っちゃったか。そういえば11時に会うって言ってたもんね」

これはもしや置手紙とかのパターンだろうか……

佐々木「…一人の朝か。寂しいものだね」

佐々木「…くつくつ。ホテルのベッドってこんなに大きかったのか」

佐々木「ソファがまだ乾いてない。清掃員には迷惑をかけてしまうな」

佐々木「君が使っていた枕。…ああ、まだ匂いが残ってる」

佐々木「…少し、頭が痛い…さすがに昨日は飲みすぎたかな」

佐々木「君に抱かれた感触が、まだ残ってる」

佐々木「……くつくつ」

佐々木「……律儀に全額置いていってくれてるな。あれほど半分で良いと言ったのに」

佐々木「……嫌だよ。キョン…」

佐々木「…うぇぇぇん……」

人に嫌われるのって怖いよね

自分を嫌いな人が少なくとも世界に1人はいるってことだもんね

あ~やだやだ
ダメだもう

>>790
ただ単に嫌われてるのはそんなに苦じゃない

でも自分の事を好きだった人が自分の事を嫌いになるってのは
泣きそうになるほど辛いぞ

逆にここで終っても何とも言えない虚無感が残っていいな





キョン『俺は、この関係を……今日で終わろうと思う』

佐々木『!』

キョン『俺こそ、今までありがとう。佐々木』

佐々木『くつくつ。君には本当に、返しきれないほどの借りが出来てしまったな』

キョン『……済まなかった』

佐々木『謝らないでくれ。最後くらい、笑って別れよう』

キョン『元通りの親友には…戻れないか?』

佐々木『うん。もう会わないでいよう。僕は、耐えられそうにない』

キョン『…そうか』

佐々木『心配しないでくれ。…くつくつ、最後に捨て台詞を吐いてもいいかな』

キョン『何を言われても、俺は言い返せないな』

佐々木『夢を見せてくれてありがとう。おかげで、一生夢を見て生きていけるよ』

一応縁を切ったキョンは偉い

さて、佐々木はこれからどうするのか?

>>771から読み手の想像にゆだねるのも良かった希ガス

やっちまった以上どうやってもこうなるのは分かってたし
続ければ続けるほど傷が深くなるんだから
別れるなら極力早い方が良い……しかし泣ける

ああああああああ

これはしょうがないのか?
親友でも居られなくなっちゃうもんなの?

教えて経験者

>>809
意外ととんでもないどんでん返しが待ってるかも知れないぞ

まるで昼ドラのような

>>813
相手の完全に自分に依存してるのにわかって親友として接することができる男が
この世界に居るとしたらそいつは間違いなく神だな

それに佐々木としてもいつ外れるか分からないタガを抱えたまま
親友で居続ける自信は無かったんだろう
というか無理だって分かってるんだろう

キョン『佐々木…』

佐々木『抱いてくれた君の思い出を支えに僕は生きていくさ。心配しないでくれ』

キョン『……泣かないのか』

佐々木『当然さ。ここからの涙は、君への負担にしかならない』

キョン『……』

佐々木『もう二度と会うことのない想い人の重荷になど、誰もなりたくはないだろう?』

キョン『…想い人』

佐々木『僕の事は忘れてくれ。くくっ、僕は本当に…とことん卑怯な女だな』

佐々木『今になってこんな事を言う僕を許してくれ』

佐々木『大好きだよ、キョン』



ここまでくるとスレタイの意味を考えるのは愚問だよな

佐々木「……そうか。もう、会うことはないんだね、キョン」

佐々木「…ひぐ…ぅ…うぇぇん…」

佐々木「思い出を支えになんて…出来るわけないじゃないか……」

佐々木「…バカキョン…!」

佐々木「…うわぁぁぁ…!」

佐々木「う、う……うぐぅ…!!」

佐々木「……?」

佐々木「……これは……?」

prrrr

『はい、フロントです』

佐々木「…すみません、退室します」

『かしこまりました。フロントまでお越しください。料金は9800円でございます』

佐々木「…はい」





佐々木「どういう事だろう…。キョン、君は一体何を考えているんだ」

佐々木「…僕は、どうしたら良いんだ」

佐々木「……わからないよ、キョン。君はなぜ…」

佐々木「……ネックレスを置いていったんだ」

佐々木「…もう会わないと約束しただろう。届けることは出来ないよ…?」

佐々木「…とりあえず、帰ろう。こんなホテル街で一人で立ち尽くすのも間抜けな話だ」

佐々木「…っくしゅん!」

佐々木「くつくつ。風邪を引いてしまったかな…」

佐々木「……」

佐々木「よしてくれ。冗談は」

佐々木「これ以上僕を苦しめるというのか…」

佐々木「…惨い。惨すぎるよ、キョン」

佐々木「まさか、取りに帰ってきたのか?」



キョン「はぁ…!はぁ…!良かった、間に合って…もう帰っちまったと思った…」

佐々木「……酷すぎる。キョン、早くこれを持って行ってくれ。早く」

キョン「違うんだ、佐々木」

佐々木「君の前では、もう泣きたくないと言っただろう。早く行ってくれ!」

キョン「佐々木。お前を迎えに来たんだ」

キター!

これハルヒかわいそう過ぎだろ…

しかしキョンのために新しい服買ってワクワクしながら駅とかで待ち合わせしていたハルヒは一体……

>>865
いきなり自分が二股かけられたことを告白された上に
さらにその場に放置されるハルヒを想像した

佐々木「…すまない。何だって?」

キョン「…ごめんな、遅くなっちまって」

佐々木「そういう事じゃなくて…彼女は?涼宮さんは…?」

キョン「……別れたんだ」

佐々木「…え」

キョン「泣かせてしまった。でも、俺はお前を迎えにきたかった」

キョン「好きな人が出来たと。…全部、ちゃんと話してきた」

佐々木「そんな…!」

キョン「…わかってる、最低な行為だ」

キョン「お前が想ってくれていることに、見て見ぬふりを続けていた俺の招いた結果だ…」

キョン「アイツには、許しては…もらえなかったけどな」

ハルヒは一歩間違うとヤンデレ化……

いや、考えないようにしよう

まさかのネックレス使い回し??

佐々木「……君は」

キョン「……あんな関係は終わりにしよう、佐々木」

佐々木「何度泣かせたら気がすむんだい…?」

キョン「…これで最後にできるよう、努力はするさ」

佐々木「…約束しよう。キョン、胸を貸してくれ…」

キョン「…ああ」

佐々木「大好きだよ、キョン…」

キョン「……俺もだ。好きだ、佐々木」

佐々木「…ふふ、君から愛の囁きが聞けるとは夢にも思わなかったよ」

佐々木「ああ。本当に…夢…にも…」

佐々木「うぅ…うぇえええん……!」

ぎゅ…

佐々木「大好きだよ、キョン…!」

1おつ!

ハッピーエンドで良かった

ありがとうございました

結婚の話までちょくちょくしてたってのに……
しかしどっちかしか選べなかったんだし
どっちかが不幸になるのは確定だったんだからしょうがないね

>>913
まだ>>1の笛はなってないぞ
それまでROMってます

終わりです。
最後まで読んでいただきthxでした。
まさかここまで長くなるとは思いませんでした。
途中で出てきた『既視感が~』の件は、昔自分が書いたSSの一部です。
賛否両論あるのは覚悟してましたが、初志貫徹してしまいました。
それでは、ありがとうございました

>>1

あとハルヒがヤンデレ化してそうで怖い

最後の夢かどうかの解釈については、お任せします。
どちらにせよ後味が悪いのは申し訳ありませんでした

>>1
ネックレスを置いて行ったのはどういう意図だったんですか

とりあえずお疲れさまでした。楽しめました

さすがにもうお休みか

ksk

会話だけ、擬音もなるべく使わないようにエロ書こうと思ってたけど難しかった。
展開についても精進します。
ハルヒ書いたの久しぶりだったから楽しかったな

>>944
アルツハイマーの人だよな?

>>962
そうです。あと途中で出たけど病弱長門とか

楽しませてもらった
だから埋めるksk

こういうSS読んでいつも思うんだが、なんでみんな佐々木が好きなん?
原作じゃ最新巻にしか出てなくてまだキャラづけもはっきりされてないだろうに。

>>990
だからこそマージンがある

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