男「違うよ妹。新しい病気なんだって」

妹「わかんない…」

母「とりあえず我が家のメスども、手洗いうがいしっかりしなさいよ！」

妹姉「はーい」

男「何この除け者感ｗｗｗ」

姉「男には関係ないからいいわねー。気楽で」

男「はいはいですねー」

母「でも新種なんて、初めて聞いたわねー。特効薬とかあるのかしら」

男「とりあえずチャンネル変えるべ」ﾎﾟﾁ

TV「えー今日は予定してた番組内容を変更して…」

男「ありゃ」

ポチポチポチ

妹「全部びょーきのやつだ」

男「畜生、ドラマ見たかったのに」

姉「なんかすげーｗｗ」

母「笑い事じゃないわよぉ…」

妹「ないわよー」

男「よっこいせ」

母「あら、何処行くの」

男「部屋です。寝ます」

姉「てめーこの非常事態にー！」

男「俺には関係ないですしおすし」

妹「ずるいー」

姉「ふぁっきゅー」

男「しゃらっぷ」

バタン

男（えーと）

カタカタ

男（新種　ウイルス　予防）ｯﾀｰﾝ

男（うーん。やっぱり予防法が見つかってないかぁ…）

男（なになに…　この新種ウイルスは、感染対象は女性のみ…。感染すると、鬱病のような症状や
　　過剰なまでの被害妄想等、精神面が侵食される）

男（感染者である十代女性の例では、別れた恋人宅に包丁を持って押し入り…えぇえ！？うわ怖っ）

男（ひ●らしかよ）

男（情報が少ないな…）

男「」ﾌﾜｰ

男「ま、いいや。とりあえず明日も学校だし、寝よ」ｺﾞﾛﾝ

……
…

男「しんごママはーﾌﾝﾌﾝﾌﾌﾌｰ…　おっはーおっはー」ﾄﾝﾄﾝ

母「…」

男「お、おっはーママン…」

母「静かに」

姉「…」

妹「…」

男「何、朝から皆してテレビに見入っちゃって」

TV「えー、施設から脱走した感染者５名は…」

男「は」

TV「逃走経路は依然、不明です。都内の方々は十分注意し…」

男「え、何」

母「…感染者が、隔離施設から逃げたんだって」

男「えっなにそれ怖い」

姉「しかも、昨日の夜のうちに、感染者が１００人近く増えたんだって」

男「まじか」

プルルルル！

男「うをっ」ﾋﾞｸ

母「あら、この番号…あんたの学校からじゃない」

母「はい、もしもしー」

母「ええ、はい。知っています…。ええ…。…え！？そ、そうですか…。…分かりました」

母「あんた、今日学校休みだって」

男「え！？」

母「三年生の女子から感染者が出たんだって…」

男「う、嘘…」

姉「私も今日は仕事休みだった…」

妹「小学校もーへへー」

男「…」

男「どうなってんだ」

男（で、まぁ予想外の休日を手に入れた訳ですが）

男（とりあえず、絶え間なく同じニュース流してるテレビ見てても面白くないし）

男（まぁ、男だし特に心配はないからね。安静にしてる必要もないし）

男（とりあえず>>12でもするか）

日課の空手の練習

睡眠

フラグ立ての旅

男「とりあえず二度寝二度寝」

姉「気楽でいいなぁあああ」

男「ふふん」

母「これから外出は控えなきゃいけないのかしら…買い物行っておこうかしら…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

男「気をつけなよー」

母「手伝うという選択肢ねーんか」

男「ぼくちんこれから寝るからｗｗｗｗｗ」

男「おやすみー」ｺﾞﾛﾝ

妹「ママ、買い物行くのー？」

母「そうよー」

妹「妹も行くーお菓子買おう～」

母「ちゃんと手伝いしたらねー」

男「…」ｳﾄｳﾄ

……
…
ﾃｰﾚﾚﾚﾃｯﾃｯﾃｰ

男「ふぐぁ…あーよう寝た」ﾉﾋﾞ

姉「…お、男」

男「なんすか、お姉さま…っておい、もう一時かよ」

姉「これ見て」

男「ん？」

TV「依然感染者は増しています。都内の病院は女性であふれ…」

ガヤガヤ

男「嘘…」

アナウンサー「えー大変なことになってきました。病院には診察を待つ女性が」

女「…」ﾌﾗﾌﾗ

女「…」ﾄﾞﾝ

アナ「あっ、すいませ」

女「…や」

アナ「へ？」

女「いやだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！」

アナ「うわっ！！！？」