長門「彼のためにクッキーを焼いてみた…」(520)

古泉「ほう、長門さんの手作りクッキーですか」

みくる「きっとキョンくん喜びますね」

長門「コクリ」

ハルヒ「みんなお待たせ!」ドン

長門「あっ…!」

ボロッ


長門「そんな……」

支援

支援

春日しね

支援

バリバリムシャムシャバキバキゴクン

みくる「長門さん…」

ハルヒ「んっ?みんなどうしたの?」

ハルヒ「……あっ!ちょっと!なによこのゴミ!」

長門「!?」

ハルヒ「部室はいつもキレイにしなさいって言ってるでしょ!」

ハルヒ「散らかしたならちゃんとゴミ箱に捨てる!」ポイッ

長門「酷い…」

ハルヒ死ね

ハルヒはいらない子

長門「あ、謝って…」

古泉「!!」

みくる「!!」

ハルヒ「えっ?なに?」

長門「私のクッキーを捨てたこと…謝ってほしい」

ハルヒ「はっ?クッキー?なに言ってるの、有希?」

ハルヒ「ああ、もしかしてさっきのゴミのこと?」

長門「……そう、あなたが捨てたゴミは私が作ったモノ」

長門「だから謝ってほしい…」

ハルヒしね

糞ビッチめ

最近いつも長門が虐められとる
みてられん

ハルヒはうみねこの最初の被害者と同じ死に方をするべき

>>13
今回はみんな味方だからな

ハルヒ「ちょっと待ってよ!謝るも何もあんたのクッキー…」

ハルヒ「床に落ちちゃってて食べれないじゃないの…だから捨てたのよ」

長門「そ、その原因を作ったのが…あなた…」

みくる「(長門さん、頑張ってください!)」

ハルヒ「原因って…クッキーが床に落ちたこと?」

長門「そう」

ハルヒ「はぁ~?なんで私が落としたとか言われなきゃいけないのよ!」

ハルヒ「自分のせいなのに人に擦り付けるなんて最低よ!」

長門「……ううっ」

ゴミ糞豚長門が作ったうんこクッキーなんてキョンも食わねえよ

>>17

俺は食う

俺も食う

>>17
死ね

俺は一緒に作り直す

長門じゃなくても女の子が自分のためにクッキーとか
泥水まみれになっても食うわ こちとら必死だよ
んで「さすがにそこまでされるとちょっと…ひくわ」
とか言われるんだよもう死ねよ三次元

食べる!

古泉「でも僕たちは見ていましたよ…」

古泉「涼宮さんがぶつかって長門さんがクッキーを落とすのを…ねぇ朝比奈さん?」

みくる「は、はい!私も見てました」

長門「!!」

ハルヒ「で、でも!ボケッと突っ立てる有希が悪いのよ!」

長門「そんな…」

古泉「でもぶつかったのは事実ですよね?」

ハルヒ「ううっ…それは…」

俺は長門のうんこでも食う
いや食いたい

長門しね

ごみ箱に入っていようと食べる!

>>26
俺の食え

みくるちゃんかわいいよ













古泉には負けるが

ハルビッチ死ね

ぼ、ぼくだって食べるぞ…!

>>27
お前が氏ね
電波王呼んでくる

長門可愛くない
早く朝倉さん出せ

長門「私はあなたが故意でやったとは思っていない…」

長門「確かにあなたを避けれなかった私にも非があるのも確か…」

長門「だからそれについては謝る…ごめんなさい」ペコッ

長門「だ、だからあなたも謝ってほしい。お願い」

古泉「長門さん…」

みくる「涼宮さん!お願いです!長門さんに謝ってください!」

古泉「僕からもお願いします…涼宮さん」

ハルヒ「なっなによ…みんなして」

支援

支援

ハルヒ可愛いな

ハルヒ「あ~分かったわよ!謝ればいいんでしょ!謝れば!」

みくる「涼宮さん」

古泉「良かったですね、長門さん」

長門「コクリ…」

ハルヒ「はい、ごめんなさい!はい、終わり!これでいいのよね!」

みくる「……」

古泉「……」

長門「……」

ハルヒ「この件はもうこれでお終いよ!後でぐちぐち言ったら死刑だからね!」

まぶたと唇を祭り縫いにしたくなるな

俺「………」

早く朝倉さんを…

こういう奴1番嫌いだわ

現実にいるから困る

長門「あ、あう…」

ハルヒ「なによ、有希?なんか言いたそうだけど?」

―ガチャッ―

キョン「ふう~遅れてすまんな…」

ハルヒ「ちょっと!キョン!来るの遅いわよ!」

キョン「ああ、掃除が長引いてな……んっ?みんなどうかしたのか?」

古泉「い、いえ…」

ハルヒ「それよりもキョン!今日は特別にあんたに渡す物があるのよ!」

キョン「えっ?おれに?」

ハルヒ「はい、これ。私が作ったクッキーよ!」

長門「!!」

ぎゃああああ

ハルヒ15回位しね

ハルヒしね

ハルヒ●す

ハルヒ市ね

これはダメなクッキー

>>47
IDがav

ハルヒ「みんなお待たせ!」ドン
の状況がよくわかんないんだけど
自分のせいで落ちたって知らなくて
ゴミだと思って捨てたらいきなり「謝って」って言われたら誰でも混乱するとは思うんだが

ハルヒ肥溜めに落ちればいいのに

>>53
たぶん ドンの所で長門とぶつかったんじゃね
ぶつかって謝罪もなしかわれ
って事だと思う

ハルヒ犯す

初めてハルヒに殺意が沸いた
23の夜

キョン「おい、これハルヒが作ったのか!?」

ハルヒ「そうよ、あんたのために一生懸命作ったんだから感謝して食べることね!」

長門「そんな……」

キョン「おっ!こいつはなかなか美味いぞ!」

ハルヒ「ほんと?」

キョン「ああ、ほんとだ。こんな美味いクッキー今まで食べたことない」

長門「やめて…」ポロポロ

ハルヒ「他の人が作るクッキーよりも?」

キョン「そうだな。ハルヒのを食べてしまえば他の奴のクッキーはいいかもな」

長門「酷い…」ポロポロ


ハルヒまじうぜぇ

落ちたクッキーをハルヒが自分が作った物として渡してるの?

これは







これは

こんなキョンならクズハルヒとお似合いだわ
長門、古泉にしなさい。

ハルヒ42回位しね

ハルヒにうんこを食わせてあげたくなった

ざまぁwww

長門ざまぁwwwwwwwwww

キョン「それにしてもこのクッキー美味いな…何枚でもいけるぞ」ポリポリ

長門「あっ…あっううっ…」

長門「ダメ…それ以上食べないで」バッ

キョン「あっ!」

ボロッ

長門「しまった…」

キョン「おいっ長門!なんてことするんだ!」

ハルヒ「酷いわ!私が一生懸命作ったクッキーを…」

長門「違う…これはその…」

キョン「長門!ハルヒに謝れ!」

長門「!!」

::::::::::::::::::::
  ::::::::::::::::
    ::::::::::::
   Λ_Λ :::::::
  /彡ミヘ )ー、 ::::
  /:ノ:丶 \::| :::
 /:|:: \ 丶| :::
 ̄L_ノ ̄ ̄ ̄\ノ ̄ ̄

――という感じで誰か続き書いてくれませんか?


正直、ここまでしか考えてないので、誰かお願いします。

>>69
(´;ω;`)

長門ざまああああああああああああああああ

ハルヒ82回位しね

長門が可哀想すぎる・・・
これは長門がどんなにブサだったとしても
ハルヒがどんなにおっぱいだったとしても
長門の復讐に一役買わずには居られない

電波王はどうやったら召喚できますか

最近SS見に来ると大抵代理が出るんだが流行ってるのか

ハルヒは不可抗力だったけど長門は故意にやったからなあ
長門氏ね

>>76
ハルヒのもわざとだろ

最近こういうユキチャンカワイイーハルヒシネみたいな感じのSS多いけど流行ってるの?

>>77
そうは読み取れなかったんだけど、俺がおかしいのか?

>>79
あいつの場合やりかねんだろ

>>79
………。

長門「・・・・・・・・・」

キョン「おい、長門!」

長門「・・・ごめんなさい・・・・」

ハルヒ「・・・・ふん!いいわよ、許してやるわ!」

    「私は有希と違って、心が広いからね!」

キョン「もう、こんなことしちゃダメだぞ」

長門「うぅ・・・・」バッ

キョン「おい!どこ行くんだ、長門!」

ハルヒ108回しね

きた

キョン「おいおい・・・どうしたと言うんだ」

古泉「キョン君、実はですね・・・・」ゴニョゴニョ


キョン「な、長門もクッキーを焼いていたのか!?

    それで、床に落ちてしまったのか・・・・」

古泉「ええ、それで落としてしまった原因は・・・・」ゴニョニョ

ハルヒ「ち、ちょっと古泉くん・・・・!」

キョン「・・・・・ハルヒ!!」

いいぞ、続けるんだ

うひょー

支援

そして長門は俺の下へ

はやく!はやく!

なんか長門が泣きながら俺の家に来たんだけど

キョン「ハルヒ、事情は聞かせてもらったぞ・・・・」

ハルヒ「あれは事故よ、事故!

     わざとそんなひどいこと、するわけないでしょ!!」

キョン「だが自分の作ったものだけ食わせておいて・・・・

    かたわらにいた長門が、かわいそうだろう!」

ハルヒ「そんな・・・!キョンだって、こんな美味しいクッキー食べたら

     他はいらないって、言ったじゃない!」

キョン「・・・事情を知ったら、もう食う気が失せたさ」

ハルヒは2009回死ぬべき

キョン氏ね
小泉氏ね
長門も市ね
ハルヒとみくるち朝倉さんだけ生きろ

ハルヒ叱る前に長門追いかけて謝れ
これができるかできないかがリア充とぼっちの差

ハルヒ「わ、私だって・・・・キョンにクッキー食べてもらいたかっただけなのに・・・・!」

キョン「・・・・・・・とにかく、俺は長門の方に行ってくる・・・・

    お前はあとで、改めて長門に謝罪しろよ!」ガタンッ

ハルヒ「ううぅ・・・・・グスン」

みくる「涼宮さん・・・・」

ハルヒの一人称は「あたし」だ
支援

支援

そうだバックレて他の人に任せよう

>>99
続きを愉しみにしてる人の身にもなれーッ

>>99ヤメロ

      ._
       \ヽ, ,、
        `''|/ノ
         .|
     _   |
     \`ヽ、|
      \, V
         `L,,_
         |ヽ、)  ,、
        /    ヽYノ
       /    r''ヽ、.|
      |     `ー-ヽ|ヮ

      |       `|
      |.        |
      ヽ、      |
        ヽ____ノ


┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

長門「彼に嫌われてしまった・・・・

    もうクッキー作っても、食べてもらえない・・・・」

キョン「おーい、長門ー?」

長門「!彼が・・・来る・・・」

キョン・ハルヒらは腹を切って死ぬべき

>>1
あまり私を怒らせないほうがいい

キョン「長門!」

長門「・・・・ごめんなさい・・・」

キョン「いいよ、もう。事情は分かった

    俺の方こそごめんな キツイこと言った」

長門「・・・!」

キョン「さ、部室に帰ろうぜ。こんなとこに座ってないで。

    あいつも勝手なヤツだけど、謝るってさ」

長門「・・・・」コクッ

なんだかんだで長門が俺の下に来るssにしてください

長門を食べてみたい
性的にじゃなくて

>>107
初めて見たコテだ

>>95
そもそもぼっちじゃこんな状況にはならない件

早く続けて

ハルヒ「有希、ごめんなさい・・・・」

長門「・・・・いい」

キョン「いいってのは、許すってことだよな」

長門「そう」

古泉「ふふっ、これで一件落着ですね」

みくる「そうですね!」

キョン「ハルヒ、あまり意地悪なことするなよ」

ハルヒ「分かったわよ・・・・」

キョン「・・・長門、お前が焼いてくれたクッキーだけど・・・」

長門「あっ・・・・」

キョン「俺のために、焼いてくれたのか・・・?」


長門「・・・・・・・・そう」

キョン「そうか・・・・・ありがとな。」

長門「もし・・・良かったら、また・・・・焼いてあげる・・・」

キョン「ああ。よろしく頼むよ。」

長門「・・・・・・///」


オワリ

これ消失だろ?

まぁキャラ的には完全に消失長門だな

なっ…つまらん……

俺の下に来ないのか

おれの処女が消失しました

最近うざいハルヒが多いなそして大抵つまらない

だから誰か変わってって言ったのに

ハルヒって長門にあんな態度取るか?

ハルヒは長門のこと大好きだよ!!

おれもだよ!!

もちろんぼくもだよ!!

長門を髪の毛一本残さず食べてみたい

俺もだよ!!
だから誰かまた面白いSS書けよ

続きってどっから書けば良い?

ハルヒがうざいとこから書けばいいんじゃないの

>>126
お前も長門を食べたいか

>>127
公式からしてそう ハルヒがウザければウザい程 他のキャラが活きる。

おうよ

じゃあ失礼して>>47から



「あやま、る………?」

「ああ、そうだ!長門、お前には分からないかもしれんがな、ハルヒは一生懸命作ってくれたんだぞ」

「………………」

「それをお前、落として駄目にするなんて…」

長門は俯いたまま黙っていた。
ハルヒはその姿をギッと睨んでいる。


「………長門、ハルヒに謝れ」

いいぞ頑張れ俺のかたきをうて

敵ってお前wwwwwww


俺は長門が結構好きだった。
だから普段からも寛容にしてきたつもりだったのだが。

「……なによ、有希、謝らないわけ?」

「…………」

頼む、長門。
謝ってくれ。

しかし願いは届かなかった。

「……………」

「!!!」


「最っ低!!!」

長門に掴みかかろうとするハルヒ。
俺は慌ててその身体を抑えた。

「おいっ長門…ハルヒも落ち着けよ」

「何よキョン!あんた有希の味方すんの!?…大体あんたがいつも有希を甘やかすからいけないんでしょ!?」

俺はぐっと詰まった。
確かに俺はさっき、自分自身そう思っていた。

ずいぶん支援が少ないけど頑張れ支援

じゃ支援

もちろん支援

しねしねしねしねしねしねしんじまえ。
しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねハルヒは中古。
しねしねしねしねしねしねハルヒしねしね清志郎のかわりに死ね!
ハルヒしね!


俺は長門を甘やかしていたのだろうか。
でも長門は、こんなことをする奴だっただろうか。

さっき見た光景は、どうしても信じられないものだった。

「長門…」

床に落ちて砕けたクッキー。
部室の空気も、このクッキーのようにバラバラだった。

朝倉「ゆっきーガンバ!!」


縋るような気持ちで、長門の小さな頭を見る。
お前は今、何を考えているんだ。

そして。

長い沈黙のあと、ポツリと長門が呟いた。


「……………………帰る」

キャラ崩壊ってレベルじゃねぇぞ
ハルヒでやる必要なくね?

>>144
ハルヒでやれば内容がショボくてもみんな見てくれるじゃないか
ストーリーのないキャラだけ見せたいアニメが流行るのと同じ理屈だよ


俺は何も言えなかった。
ああ、そうか、と。暴れるハルヒの首根っこを掴みながら、その小さな背中を見送った。






その後はもう最悪だった。
ハルヒはぐちぐちと長門のことを罵り続けるし、古泉も朝比奈さんも、暗い表情でそれを聞いているだけで。
俺はただ信じられない気持ちで、元凶であるクッキーを捨てた。

だからアンチはスレ閉じろと

人それを「客寄せハルヒ」と呼ぶ

今北川柳

>>149
長門有希
嗚呼可愛いな
長門有希

頑張れ
支援

暇つぶしだと思ってくれよ


「ん……?」

ちりとりで残骸を捨てたあと、そのごみ箱の中に、俺は何かを見つけた。
ハルヒが作った薄いきつね色のクッキーとはまた違う、少し焦げたような、単調な丸いクッキー。
砕けてはいたが、判断するには困らなかった。

「ふむ…」

誰かが部室で食ったのか?
何にせよ、今日は厄日だな、クッキーの。

「ちょっとキョン!もう帰るわよ!」

「……おう」

俺はそのことを誰にも聞かず、みんなと揃って部室を出た。

―その後

ガチャ
池沼「このゴミ箱か…」ガサゴソ

池沼「あったあった有希の作ったクッキー。」

池沼「うめぇー」ひしひし

池沼「帰るか…」

バタン




「ただいま」

「おかえりキョンくん!」

「おう」

妹の無邪気な笑顔は、暗い気分から少しだけ俺を救ってくれた。

飯を食って、風呂に入り、ベッドの上で今日のことを振り返る。

俺のためにクッキーを作ったハルヒ。
それを落とした長門。
何も言わずただ傍観していた朝比奈さんと古泉。

ふむ…この奇妙な違和感はなんだろう。

>>153
池沼にしてはまともに喋れ過ぎだろ


そもそも、何故長門はあんな行動に出たんだ?
普段からあいつは積極的に行動しない。
それも観察対象であるハルヒに、あんな…?

見えてきそうで見えてこない出口に、ため息をこぼす。


ふと、目をやった携帯が光り出した。

支援

>>155
その池沼はおれな。


着信は古泉からだった。
なんとなく予想がついていた相手だ。
今日のことは、自称ハルヒの精神分析スペシャリストからも聞いておきたかった。

「もしもし」

「夜分にすみません、古泉です」

「ああ」

何かを考えこむような古泉の声に、ジョジョに回り始めていた眠気が霧散する。

>>159
どんな眠気の回り方だよ

   眠気
キョン ⇒ ジョジョ

つまりこういうことか

>>160
眠気「君が眠るまでッ!回るのを止めないッ!」


「俺も電話しようかと思っていたところだ」

「そうですか。やはり、今日のことですよね」

「そりゃあな」

実は…と言いにくそうに古泉が話し出す。
その話に俺はまた頭を抱えることになるのだが。

支援

古泉「あなたが眠るまでッ!回るのを止めないッ!」

その頃

池沼「有希のクッキーがお腹に入っててしあわせー」

池沼「明日になったら排出しちゃうな…」

池沼「…!」

池沼「排出物を食べればいいんだ!そうすれは有希のクッキーは永遠に僕のお腹の中!」

池沼「明日がたのしみー」

>>162 噴いた


「実はですね、今日部室にクッキーを持ってきたのは、涼宮さんだけではなかったんです」

「……あのゴミ箱に入っていたのは、もしかして」

「お気づきになっていたんですね。ええ、あれは、長門さんが貴方のために作ってきたクッキーなんです」

「なっ…それじゃあ、何で、」

何で長門が作ったというあのクッキーは、俺に渡されなかったんだ…?

「それはですね………」







「…そうか、だからか」

「ええ、我々もまさか長門さんがあのような行動に出るとは思いませんでした」

ふむ


「ハルヒもハルヒだ。自分の非を認めることが出来ないなんて…少しは成長したと思ってたんだがな」

「彼女はいろいろな部分で人より秀でていますからね。他人に屈するのは嫌いなのでしょう」

しかしそれは、ハルヒが今後生きていく上で、確実にマイナスにしかならない。
なんとか気づかせてやりたいと思う反面、その難しさも理解していた。

「なあ、古泉」

「はい」

「どうしてお前と朝比奈さんは、あの時あの場所でそのやり取りを俺に教えてくれなかったんだ?」

古泉は一瞬だけ押し黙ると、

「すみません。あの場で僕らが口を出せば、確実に閉鎖空間が生まれると分かっていましたので」

ってことは、あの時、長門がハルヒのクッキーを落とした時は、閉鎖空間は出てなかったのか?

「ええ、その報告はありませんでした」

「ふむ……」

ハルヒはとてつもない屑
人にエアガン撃ったりオモチャ発言したり池沼行動が目に余る

キョンとハルヒが対立したら
ハルヒ以外のSOS団がキョンに付くだろうな
ハルヒはそれぐらいの糞
それこそ横島と美神並みに歴然としている

>>171
なぜにGSを出したwwww


「おかしいな、俺はてっきりデカイ閉鎖空間が生まれてると思ってたんだが…」

「それについては、一応結論がついています」

遠まわしに渋るような言い回しに、首をかしげる。
一体どんな結論なんだ。聞かせてくれ

「わかりました。…まず、涼宮さんが、貴方のクッキーの感想に喜んでいたというのがひとつ。
もうひとつは、事情を知らない貴方が、涼宮さんの味方についた」

「…………それは」

「先のやり取りによって、涼宮さんは長門さんに対する負い目がありました。しかし、それを帳消しにするような出来事…
つまり貴方が涼宮さんの肩を持ち、ある意味での敵となっていた長門さんへの失望と疑惑を敏感に感じ取り、結果、涼宮さんは閉鎖空間を生まなかった」

「だがハルヒは確かにあの時怒ってたぞ」

「ええ、しかしそれは表面的なものです。彼女の本心は、不思議な絆のある貴方達の仲が険悪になったことへの喜びと愉悦。
…そう、我々は結論づけています」

保守
ハルヒしね

>>171
そもそも原作からしてハルヒvsSOS団四人だよね
明らかにハルヒは敵キャラ。
四人で頑張って敵の起こした騒動を解決する話
古泉だけはYesマンだから敵に見えることもあるけど、裏では一番苦労してそう

支援
ハルヒしね

ハルヒは 本物の カスやで

>>172
分かりやすいかと思って…今は反省はしている

でもGSキャラなら横島に付く奴多いと思うぞ

hrhsn

ハルヒの能力がなくなって
みんな掌返したように態度が豹変するSSは面白かった

マジでハルヒはカスだな…

ビュウvsヨヨだったら全員ビュウに付くぞ!

実際ハルヒに何の能力も無かったらぼっちなんだろうな


「……………」

正直、聞かなきゃ良かったってのが感想だ。

「申し訳ありません。僕も配慮に欠けていました」

「いや、聞いたのは俺だ。…しかし、俺はその結論を信じたくはないな」

ハルヒはそんな奴じゃないとか、そういうのは別にして、人の不幸を喜ぶような奴だとは思いたくない。
何かもっと別の理由があったんだろうさ。

「ええ…もしかしたら、そうかもしれませんね」

「ああ、もうこんな時間か。サンキューな、古泉」

「いえ、長々とすみませんでした」

「いや…ああ、それと、クッキーの話はこれで終わりにしよう。俺は個人的に長門に謝ることにする。
この話を出すと、ハルヒはまた怒りだすだろうからな」

「同感です。…それでは」

「おう、おやすみ」


ピッ

ヨヨしね


「ふう…」


とりあえずは、一件落着だろうか。
いや。
まだ何か、何かがひっかかる。

喉に小骨が引っ掛かったような、小さな違和感。
しかしそれについて詳しく考える暇もなく、俺は睡魔の波に捕らわれた。


>>182
キョンがいるからそれはない

>>178>>181
お前らとはいい酒が飲めそうだ

>>185
ハルヒに力があるからキョンのような人間がハルヒの前に現れたんだっていう
大前提を忘れたらダメ



「おっはよー!キョンくん!」

「ふごおッ!!」

寝ていた俺の腹に、妹のヒップドロップがずしりと決まる。
息が止まりそうな衝撃に、慌てて刺客を振り落とした。

「おまっ、そろそろその体重じゃキツイぞ!」

「ええ~」

「ええ~じゃない!まったく…」

だがしかし一発で目が冴えたという点は評価すべきだろう。
人間凶器を足で追い出しながら、痛む腹をゆっくりとさすった。

>>187
他のSOS団メンバーはともかく、キョンはただの人間だが

>>189
ハルヒが何となくキョンもSOS団に入れたいと思ったんだろ

知り合ってしまった以上キョンの性格上見捨てるまではいかないまでも
ちょくちょく話すクラスメイト程度に落ち着きそう


「いってきます」

「いってらっしゃーい」

陽気な妹の声に、こいつはまだ悩みといえる悩みを抱えたことがないんだろうな、と思いながら言えを出た。
昨日の古泉の言葉から分かった、長門の行動の理由。

やはり俺は長門に謝らなくてはいけないだろう。
知らなかったとは言え、あんな風に怒鳴られては。

反論も言い訳もせず部室を去った長門は、あの時何を思っていたのだろう。

>>188
くんかくんか・・・


「よう、ハルヒ」

「あら、おはようキョン」

ハルヒは別段、変わりはなかった。
むしろいつもより大人しくすら感じられた。

「何だ、今日は大人しいな」

「何よそれ!…まあ、昨日のことはあたしも少し反省してるわよ」

向こうからその話題を振られるとは思っていなかったが、せっかく流れがそうなったので、少しばかりそれに言及することにした。

「そうかい、ま、反省が出来るってのは良いことじゃないか」

「何よ偉そうに!」

「いやいや称賛してるのさ」

>>190
原作にその様な描写はない。キョンとハルヒの会話は、キョンが下心から話しかけたのが最初。無論キョンはハルヒの能力などしらない。

>>194
ん? 反省って何の事だ?
誘導尋問か?

しえん

>>195
能力なんて知らないけど 下心で話しかけるように仕向けたっていう考えはないのか。
そう言ってしまうと身も蓋もないが

キョンがハルヒの力が及ばない存在だ っていうのならキョンは普通じゃないわけだし


「俺は、大切だと思うぞ」

「……何がよ」

「そうやって、自分の非を認めることが。特にお前なんか、プライド高いからなー」

こんな風に、冗談めかして本心を話していけば良いのか。
うるさいわねー、と俺を睨むハルヒの目も、心なしか穏やかだった。




「俺は、そうやって過ちを認めることの出来る奴が、好きだ」








『…………………そう』

この時点ではまだハルヒは長門のクッキーの事を
キョンが知らないって思ってるから 自主的に謝らす為じゃね?

>>198
古泉等がただの人間と太鼓判を押すキョンに話しかけられたいという願望をハルヒが持つ理由がない。

反省ってのは言いすぎたとかそんなんで






授業も終わって、ようやく昼飯だ。
弁当を広げている谷口達を見て、さっさと食いたい衝動に駆られたが、俺は弁当を持って立ち上がった。

「おい、キョン、何処行くんだ?」

「ああ、ちょっとな」

「なんだよ涼宮と昼飯かあ?」

「そんなんじゃねえよ」

おっさんのような声色の谷口に呆れ顔を残し、裏庭に向う。
結構急いだつもりだったが、相手はすでにそこにいた。



「よう、長門」

「よう、肛門」

>>201
何処かにいる自分の求めてる事を理解してくれる ジョンを探す為に北高に入った訳だから……
眠くて考えが纏まらん!!
兎に角変態パワーでキョンを誘引したんじゃね?

ジョンて誰だよwwwwwwwwww

>>205
原作読め

そういやそろそろ笹の葉やんのかな

>>207
すまんキョンのうち間違いかと思った
ハルヒの知識はvipだけだもんでなスマン

>>205
これは酷い

>>205
釣りだと思ったのに・・・

>>204
成る程ね、キョンに以前会ったことないか聞いていたし。そうなると長門達の正体もばれてる可能性があるな。

>>205

>>205の叩かれ方に拭いたwww


「わざわざ悪いな、長門」

「…良い、私も、貴方に伝えたいことがあった」

長門の前にはカレーパンやチョココロネや焼きそばパンなどの菓子パンが大量にあった。
メロンパンを齧りながら、長門が俺を見る。

「そうか。あのな、長…」

「待って。私に先に言わせてほしい」

いつもより、ほんの少しだけはっきりとした声だった。
俺は驚きながらも、それに応じる。



「昨日は、ごめんなさい」

あぁ長門さんは素直だなぁ

流れぶった切って申しわけないんだけど俺が聞きたいのはハルヒが若い女だから体を持て余すことがあるって言ってたけどあれはオナニーしてますってことかな?
そういえば長門って性欲はあるんだろうか
睡眠欲や食欲はあるみたいだが

>>216
情報収拾用端末としてはどうかね?

>>217
君。良いところに気づいたね。
アレは単純にキョンの体を求めていると言うことを暗に示しているだけで
オナヌがどうのこうのの話ではない
まあやってるかもしれんが

>>219
セックスはリスキーだからやらないと明言しているがオナニーはやってるだろ、多分。耳年増の可能性もあるが。

>>220
ああ、少なくともやってると俺は信じたいね。
だってそちらの方が夢があるもの。


「あ、ああ…いや、あれは仕方ないさ、その前にハルヒがやったことを考えると…
例え悪気がなかったとしても、長門が仕返ししたくなる気持ちは分かる。って、あ、そうだ、俺の方こそ謝んなきゃな」

長門が再びメロンパンを齧りだす。
その姿は小動物のようで、不覚にも和んでしまった。

「事情もしらないのにあんな風に怒鳴っちまって、悪かったな、長門」

小さな頭が左右に揺れる。

「…良い、あなたは、気にしないで」

「お詫びと言っちゃなんだが、これ」

俺はポケットからビスコを取りだした。
妹のやつだ。

臭ぇスレだなおい

だがそれだけじゃない
甘酸っぱい

「とりあえず、なんか渡そうと思ってさ…こんなんで悪いが、クッキーありがとな」

赤いパッケージに、白い指が伸びる。
戸惑うように、袋をなぞる。

「…良いの?」

「おう」

長門はふわりと微笑んだ。



「……ありがとう」





「さて!団活始めるわよっ!」

「やれやれ、また元気だなハルヒの奴」

ひとりオセロというひどくつまらなそうな事をする古泉にぼやく。
古泉は手を止め、いつもの笑みを作った。

「元気が一番ではないですか」

元気すぎるのも考えものだけどな。

「ふふ、おっしゃる通りです。…さて、黒にしますか白にしますか?」

「……黒」

「かしこまりました」


窓際の長門をちらりと見る。
いつものように、分厚いハードカバーの本を読んでいた。

すまん、寝ます
支援とかありがとう
いろいろすまんこ

おいおい、冗談はやめたまえ

―放課後

ガチャ

池沼「えーと、ゴミ箱は…」

池沼「あったあった。」

池沼「有希の触ったメロンパンの袋」

池沼「ペロペロ」

池沼「しあわせー」

池沼「かえろー」ルンルン

バタン

支援・・・え?

いい加減アンチは死ねよ

し・・ あるぇぇ


古泉が3度ほど負けた後、パタンと小さな音が団活の終わりを告げた。

「ふうむ…また連敗ですか」

「お前勝つ気ないんだろ」

「いえいえ」

どちらともつかないような顔をして古泉が笑う。
こいつが俺に勝つ日なんて来るのかねえ。

「あ、朝比奈さん、着替えますか」

「うん、ごめんね二人とも」

「いえいえ」


古泉と連れ立って廊下へ出る。
夕刻の部室棟は、空気すらも茜がかっているような気がした。

ならば保守

ぶっちゃけこの話は(SSではなく原作)
如何にしてバ○が起こす超常的な問題を他の4人が○カにバレない様に処理していく話だから
バ○さえ居なければ丸く治まるんだよな。

起承転結の起がないからな
でもそれって最近流行のいわゆる日常アニメだからなんとかなるんじゃね?


「なあ、古泉」

オオ、と轟くような歓声が、コンピ研の方から聞こえてきた。
何をしてるんだろうな、あいつら。

「どうかしましたか?」

「あー…いや、大したことじゃないんだが」

「大したことではなくとも、それを語り合うのが友人というものでしょう」

ほう。それは俺とお前が友人だと、遠回しに主張しているのか?

「ふふ、冗談です」

「冗談かよ。…いや、まあ、ほんとに大したことじゃないんだが」



「…古泉、最近さ、何かを感じないか」


「何か…とは具体的に何でしょう」

「それが分かればこんなに抽象的な言い方はしない。いや、まあ、お前が何も異変がないと言うなら別に良いんだ」

俺の取り越し苦労だろうか。
いや、きっとそうだろう。

「…我々機関は何も関知していませんが、何か気になることでも?」

探るような古泉の目から視線を逸らす。

「いや、特にそういう訳じゃない」

「そうですか」

「何もないなら、それで良いんだ」



扉の向こうから朝比奈さんの声が掛かる。
制服姿の彼女を拝む為に、いそいそとドアを開けた。

携帯からすまんこ
限界だまんこ
まんこ

>>235
丸くおさまるというか、話にならない。ついでに言えば原作の描写から、ハルヒはある程度気がついていると推測出来る。

お前らどんどん話広げてガバガバになって投げっぱなしかよ…

>>241
何処かの団長さんと同じだなwww

>>240
そんな描写あったっけ?
ハルヒの登場しないシーンなら何回も読み返してるんだが……

容姿 才能すら トンデモパワーで得てるチート野郎だから
名前見るのもイヤなんだよな……

>>242
ハルヒの容姿や才能は能力発現前からのものだが。

トンデモパワー使えば それ位の不具合 違和感なくチート出来るんじゃね?

>>242
キョンに「前にどこかで」
発言でジョン=キョンを疑っている。その後キョンがSOS団の正体をばらした時、ジョンの姉ちゃん=朝比奈の図式が成り立ち、ハルヒが考えているであろうジョン=キョンの仮定を裏付ける。

もはやどうにかしてトンデモパワーで思い通りにしたクソ女ってことにしたいみたいになってるな、お前

>>245
thx それなら覚えてる なるほどね 解った。


>>246
そうだよ。 なんでも自分の思い通りにしたい あのDQNな性格ならあり得る事だから。

>>244
原作にそのような描写はない。他はともかく能力が使われれば情報統合思念体が観測する。君の発言はハルヒアンチの妄想に過ぎない。

KMYスレかとおもた

>>247
なんでも思い通りにしたいと考えているなら、ハルヒはもっといい環境や望む世界にいるだろう。トンデモパワーとやらで

>>248
まさか仮にも名前がタイトルに乗る人が そんな事してるとは書かないでしょう。
だから あくまで自分が感じた事 妄想を書いて蒙を啓いて欲しかったんだが。

>>251
妄想を書いて蒙を啓くね・・・
例えば、原作のこの話は全てキョンの夢や妄想に過ぎないとか、登場人物がみんなグルでキョンを騙しているとかそういうことかい。

>>251
キョンの主観で書かれている話だから可能性あるよな「トゥルーマンショー」みたいな。

アンチうぜー
空気が不味くなる

一応言っておくけど俺はただの原作厨だよ。ハルヒ厨だのアンチハルヒだの長門厨だのキョン腐だのハルキョン厨だの古キョン、キョン古だのが嫌いなだけ

伸びてるから続きあるのかと思って来たが
なかなか興味深い話で あっしもアンチに入るらしいから 蒙を啓いて下さい。

ほっしゅんふ

というかSSスレじゃなかったのかここ

>>248
最初の情報爆発の段階で、自分が最初から美人だったという設定になる事を含めて色々改変された、という解釈は可能

別の解釈だと
情報爆発を宇宙人を呼び寄せる餌と考えれば
自分を美人にする世界改変を行っても必ずしも宇宙人は情報を感じない


能力発現前が分裂の佐々木と同じ立場だったとしたら
生まれつき持っていた微妙な能力で発現前から佐々木並みの才色兼備になっている、と考える事も可能
佐々木の容姿や頭脳も自身の持つ微妙な能力によるもの、だという事にもなるけど

俺おまえらの詭弁じゃなくてSSを読みにきたんだけど

起きたらよく分からん流れになってる
保守ありがとう
そういうこまけえ話は本スレとか原作スレでやればいいんじゃないかい

そもそも人それぞれ解釈が違ってくる訳でな

お前らの心の中の設定が本物なんだ!

>>265原作の記述から推理、推測するのと、読者の想像で補完するのは違うよ。
あと、続きマダー

仕事だから夕方まで落とさないで

にゃんこ

ハルヒは無意識とかだからまだ許せるが、長門は意識的に世界を改変したり人の記憶を弄ったりしてるんだよな
クソじゃん。

元々の性格の悪さの点でハルヒは群を抜いてる

しかしこういう会話になると未来人の空気っぷりが酷いな

携帯からすまんこ



翌日、土曜日


定例の不思議探索のために家を出た。
遅刻したら罰金だから!という楽しそうなハルヒの声が頭の中でリフレインする。

いい加減、割り勘にしてはくれないものか。


「遅いわよ、馬鹿キョン!」

「集合時刻は守ってるだろう」

「一番最後に来た人が奢り!団長命令なんだからね」

やれやれ。

既に揃っているSOS団の面々を一回り眺め、ため息をつく。

「溜め息を吐くと幸せが逃げますよ」


黙れ。


さて。

俺の奢りの喫茶店で、くじ引きをする。
くじの結果、俺とハルヒと朝比奈さん、長門と古泉になった。


「じゃ、しっかり不思議を探しなさい!」

「了解しました」

「…………」

相変わらずの笑顔で答える古泉と、無言で頷く長門。
その身長差は親子並みと言えるだろう。


左に二人を見送ったあと、俺たちも歩き出した。

ハルヒ可愛いけど今回はいただけない


この面子で不思議探索とは、中々珍しい。
やたらと男共の目を引く二人は、そんな視線に気付くことなく、楽しげに笑っていた。





不思議を探す、と銘打ってはいたが、この日も例に漏れず地域散策となった。

「このクレープおいしいわね」

「えへへ、クレープなんて久しぶりです」

またしても俺の奢りとなった訳だが、まあ、朝比奈さんの笑顔が見られただけで良しとしよう。

「キョン、あんたのそれも一口寄越しなさい!」

「あ、おいハルヒ!」

通常の二倍はあろうかという一口に、俺のクレープは無残な姿となった。

ったく、得意気な顔してクリーム付けてりゃ世話ないぜ。




「さて!みんな食べ終わったみたいだから、午後の組分けするわよっ」

ファミリーレストランの一角で、再びくじ引きが行われる。
今度は俺と長門、朝比奈さんと古泉とハルヒだった。

印のない爪楊枝の先をあひる口で睨む団長様。

何度見たって結果は変わらないんじゃないか、ハルヒ。


「…うるさい!」

支援

四円


「さて、長門、何処に行く?」

やはり図書館だろうか。
そう思って図書館の方に身体を向ける。

「…………こっち」

くん、と服の裾が引っ張られる。
下から、子犬のような瞳が俺を見上げていた。


「……今日は、こっちに行きたい」

「あ、ああ…」

長門が俺を引っ張ったのは、大型デパートの方向だった。


「何か買うのか?」

「…分からない。でも、見て周りたい。」

見て周る、か。
そいつは随分アクティブだな。

「…………駄目?」

請うような響き。
長門にそう聞かれて駄目だと言う男などいるのだろうか。

「いや、いいぞ」

「ありがとう」

目元が優しく動く。

長門が歩き出す。

人の波に飲まれる。


俺は、動けない。

改めて長門が好きになった

支援

>>1きもいしね

もんじゃ焼き

うーん…
物書きとしてゆるせないんだが
何この幼稚な文章

ho

mo

sex

>>296
このID気に入ってたのに…

>>285
このコピペってどういう意味なんだ?

うわあパソコン規制された
保守ありがとう






俺と長門は、集合時間ギリギリまでデパートを見て回った。
いつもは図書館で本を読むだけだったせいか、今日の探索は新鮮だった。

長門に似合う服を見てやり、小物なんかも眺め、ペットショップで和む。


「長門、楽しかったか?」

「…とても」

小さな包みを宝物のように指先で抱え、長門ははにかんだ。
包みの中身は指輪だった。
青くて小さな石のついた、銀色の。


「そうか」


俺は、それだけしか、言えなかった。
長門の後ろ髪に手を伸ばしかけて止め、行き場を失った掌を、グッと握り締めた。

おかえり

おかえり 頑張れ




「おっそーい!ギリギリよ!」

「間に合ってるだろ、怒るなよ」

「団員たるもの10分前行動を心掛けなさい!」

また無茶苦茶なことを言う奴だ。
俺はそれ以上反論せず、やれやれと肩を竦めた。

「ま、これで全員揃ったから、解散ね!また月曜日に会いましょう!」

腕組みをしてハルヒが言い放つ。
月曜日が憂鬱だぜ。

「うふふ、皆さんさようなら」

ああ、朝比奈さんが行ってしまう。
夕日の中、にこやかに手を降る朝比奈さんは、もはや一枚の絵だった。


「それじゃあ、あたしも帰るわ!じゃあね!」

「さようなら、涼宮さん」

「おう、じゃあな」

「………………」


そして長門と古泉も、それぞれの方向へ歩き出す。
俺も帰ろうと背を向けたが、足が、止まる。

大きく息をついてから、人込みを飛び抜けるその高身長野郎を、足早に追いかけた。

支援


「おい、古泉」

近付いて来る気配で悟ったのか、呼び掛ける前に古泉は振り返った。
詮索も、質問もされたくなかった俺は、矢継ぎ早に問う。

「お前、今日長門と何処行った?」

「長門さん、ですか?ええと…図書館ですよ。長門さんと言えば図書館でしょう。一体どうしたんで、」

「そうか、サンキュな」


俺を呼び止める古泉の声を無視し、紛れるように人の群に隠れた。
誰にも言えはしなかった。
言えるはずも、なかった。

支援

支援

かんlmvねいんvぃえjv

支援


どんなに嫌でも必ず月曜はやって来る。
憂鬱な気分は俺から元気を吸い取り、どんどん膨れ上がっていった。





「あら、キョン、おはよ」

「………よう」

「何よ、萎びた茄子みたいな顔して」

「誰が茄子だ、誰が」

突っ込む声にも力が入らない。
一日中確証のないことを考えていたせいで、寝不足だった。

「もう…シャキッとしなさいよ」

「……ああ」


チャイムと共に岡部が入ってきた。
机に突っ伏して2、3秒もすると、俺は意識を失った。

いかん眠気が

ほしゅ

別段反日ってわけでもないが、親中ではあると思う

誤爆

寝たか?

くっ保守だ

寝るな 起きろ

保守をしようじゃあないか

ごめん保守ありがとう





「おいキョン!昼飯食おうぜ!」


全く、無駄に元気な奴だ。
そのテンションの高さが少し羨ましい。

「ああ」

「どうしたの、キョン。今日は朝から元気がないみたいだけど」

何でもないさと答え、弁当を開く。
本日のメインディッシュはハンバーグだ。

「そういえばよお」

おい谷口、飲み込んでから話せよ、唐揚げ見えてるぞ。

「んぐ、おお、悪い悪い」

口の中を空にした谷口が、意気揚々と語り出す。

「そんでさ、お前ら知ってる?3組の山梨と千葉、デキてるらしいぜ」

なんだ色恋話か。

支援

支援


まあ谷口が喜々として持ってくる話といえば、そこの辺りくらいしかないだろう。

「へえ、山梨さんってあの可愛い子?」

「そう!俺的Aランクの貴重な生き残りだよ畜生、狙ってたのによお」

まあ、ご愁傷様だな。

「冷てぇなあ、キョンよ」

「あはは、それにしても谷口、どうして二人が付き合ってるっつ知ってるんだい?」

「ん?ああ、たまたま聞いたんだよ。それに見ちまったし」

見た?何をだ?

「なんとあいつら手作り弁当食ってるんだとよ!」

「手作り弁当?」

「おうよ!…ああ、俺も手作り弁当欲しいぜ畜生」

支援


話をまとめると、何日か前、階段の踊り場で恋人に弁当を渡すAランクの女生徒を見掛けたらしい。

はは、お前望みないな。

「彼女からの手作り弁当だぜ?畜生」

「まあ、料理が上手い子は良いよな」

「そうだねえ。キョンも涼宮さんに作ってもらえば?」

…ったくお前らは必ずその方向に話を持っていくよな。

「キョン!涼宮から弁当貰ったら千円で売ってくれ!」

「阿呆か」


呟いてハンバーグを頬張る。
あいつが自主的に弁当なんか作ってくるか。
まあ、クッキーは、あれだけどな。

「だが確かに、手作り弁当なんてポイント高いよな」





『……………そう』




放課後。

部室の扉を開けると、まず窓辺で本を読む長門が目に入った。
ただ静かに活字を追うその姿にホッとする。

ふ、と目が合う。

「…よう」

長門が薄く笑んだ気がした。


「あ、キョンくん、こんにちは」

メイド姿の朝比奈さんが、スカートをふわりと揺らしながら振り返る。


「こんにちは、朝比奈さん」

「うふっ」

朝比奈さんは意味深に笑うと、俺の為にお茶を注いで下さった。
とりあえず、いつもの席に着く。

「こんにちは」

「おう、ハルヒはまだなのか」

「すぐにいらっしゃいますよ」

古泉が手元のトランプを切り始めた。

「ババ抜きでも如何です?」

「そうだな」


そして古泉が2度負けた後、ハルヒが威勢良く入って来た。

「やっほー!」

そんなに叫んでも、山彦は返ってこないぞ、ハルヒ。

(`ェ´)

支援





翌日は、雨だった。


薄暗く曇った空に、しとしとと降り落ちる雨水。
坂道の上から下を見渡せば、綺麗に傘の花が咲いていた。

「全くもう…雨の日の傘ほど鬱陶しいものはないわよね」

どうやら他の傘とぶつかって滴の嵐をまともに受けたらしいハルヒが、忌々しそうに空を睨む。

「まあ、場所も取るしな」

「さっさと止めば良いのに!」

お前が本気で望めば、すぐに止まるだろうさ。

肘をついて雨空を見上げるハルヒ。
多分こいつには、空の向こうでも見えてるんだろう。

ェ´)


さて、四限になる前、俺は一通のメールを受け取っていた。

送り主は、長門。

淡々とした文面のはずなのだが、何処か以前と違っているような気がした。
気のせいだろうか。



from 長門
sub (no title)
====================
良ければ、昼休みに部室まで来て欲しい。


――――――――――


俺は二、三度読み返した後、了承の旨を送った。

´)

)

´)

ェ´)


前と同じく探りを入れて来る谷口をやり過ごし、弁当を持って部室棟へ向かう。

昼休みの校舎は騒がしい。

だがその喧騒も、部室棟まで来てしまえばまるで別世界だった。


文芸部、と書かれた黒いプレートは、黒マジックの「SOS団」という張り紙に消えていた。

「入るぞー」

中にいるだろうと想定して、声を掛ける。
そして、やはり長門は、そこにいた。

(´ェ`)

支援


「よう、長門」

「来て、くれたの」

「…ああ」

安心したように、嬉しそうに長門が笑う。
俺はその瞬間、もはや衝動にも似た思いを押さえ込んで、長門の隣に座った。

「どうか、したのか?」

俺の問い掛けに長門は、

「…これを、あなたに」

淡い桜色の包みを差し出し、俺の目の前に置く。

大きさや形から判断するに、

「…弁当、箱?」


長門がコクリと頷いた。

支援

支援

支援

いいよいいよー


それは、正真正銘、手作り弁当だった。


「これは…」

広げると、下段はゆかりご飯、上段は色とりどりのおかずでキッチリ埋まっていた。

「貴方のために、お弁当を作ってきた…」

長門が作ったというお弁当。
どのおかずも、完璧なまでに美味そうだった。

「これ…本当にお前が作ったのか?」

「そう」

「作り方とかは?」

「昨日、朝比奈みくるに教わった」

昨日の朝比奈さんの笑顔を思い出す。
そういうことか。

朝比奈さんの好感度が上がった

支援



「なあ、長門。朝比奈さんは、ちゃんと教えてくれたか?」

突然の質問に、僅かに首が傾く。
無垢な瞳が俺を見て、そして小さく頷いた。

「…そうか。古泉は、何か言っていたか?」

「上手に作れると良いですね、と」

「……そう、か」


俺はどうすれば良いのか分からぬまま、とりあえず長門に礼を言った。


「ありがとな、すごく美味そうだ」

「早く、食べてみて」

そして、感想を。


期待に瞳を輝かせて、長門が弁当と俺を交互に見る。
俺は難しく考えることをやめ、箸に手を伸ばした。


「いただきます」


卵焼きを、一口。

「…どう?」

「すごく美味いよ」


喜んだ長門を見て、鼻の奥がツンとした。

うまかった。

押し込むように、黙々と食べた。

oh…




昼休みも終わり、教室に戻る。
食えなかった俺の弁当は、長門が代わりに食べてくれた。

腹も胸も足も重い。

しかし、一歩進むごとに、俺の中のもやは形を成していく。
はっきりとした形に。


認めなくてはいけないのかもしれない。
しかし認めて、そこからどうする?

誰かが助けてくれるのか?

朝比奈さんが?ハルヒが?古泉が?


「俺、は……」


なあ、長門。
俺はどうすれば良い?

ここで鶴屋さんの出番だ!


「キョン、部室に行くわよっ!」

号令の後、開口一番にハルヒが叫んだ。

「悪いが俺は日直だからな、少し遅れるぞ」

「もう、さっさとしなさいよ!愚図キョン!先に行ってるからねっ」

「へいへい」

途端に猛スピードで駆けていくハルヒ。
放課後になってまであんなに元気があり余ってるとはな。
やれやれだぜ。

「おーい、日直ー、誰だー」

「あ、はーい」

<(`ェ´<)
 (  )
  くく

m9(`ェ´) 
  (  )>
  <  \


「ふう…やっと終わったか」

日誌を書き終え、岡部に提出する。
雨は依然として降り続いていた。

運動部は雨天中止で、今頃校内の何処かで筋トレに励んでいるだろう。
俺は窓をゆっくりと伝う雨筋を見た。





部室の前に着くと、中で誰かが騒いでいるのが聞こえた。

ハルヒだろうか。

「し……じ…ない!!何……のよ!!!」

怒声。
そして、


「きゃあああ!!!!」


俺は慌てて扉を開け、そして中の光景に言葉を失った。




長門が、瞳に涙を滲ませて、ハルヒに馬乗りになっていた。
その細い手はハルヒの制服の胸倉を掴み、


「長、門…?」


逃れようともがくハルヒを、床に押し付けていた。
そばに転がるあの指輪が、場違いな輝きを放っていた。

うおおおおお支援

支援!

支援

ペロ・・・こ、この展開は昼ドラ!!


「長…門、お前、何やってんだ!!!」

長門がゆるりと頭を上げる。
眉を顰めて、今にも泣き出しそうな、


「ごほっ、ごほ、…きょ、ん…」


動けないハルヒが、目線だけで俺を探す。

支援

ハルヒ市ね


力の籠っていた長門の腕から、徐々に力が抜けていく。

ああ、俺は、間違っていたのだろうか。


「なあ」


聞きたい事があった。

初めは、小さな。

でも、それは、


笑顔を見る度、大きくなっていって


疑念が、確信に変わる





「なあ、長門……………お前は一体、誰なんだ?」


白い陶器のような頬に、ゆっくりと伝う雨筋のようなそれは、

何か設定の改変がひど過ぎて萎えるな。長門がこういう行動にでたら古泉やみくるは止めるか傍観に回るだろう、所属組織の意向的に。
それに、弁当など人に習わなくても情報操作で簡単に作れるだろう。

>>371
萎えさせてんのはおめーだよ

>>371
お前リアルに空気読めないって言われてるだろ

>>371
お前きもいな

>>371
きんもー☆

>>371
むしろハルヒが長門に非人道的な行動を取る方が変だろ。
長門は消失のエラーの件もあるし、感情に関しては発展途上。充分あり得る。
ハルヒをわざわざDQNにしてるSSの方がよっぽど。

>>372
そうかい、話の最初からハルヒアンチがハルヒをはぶって他の四人で仲良くって目的で書いているのが透けて見えるからさ。まあ、終わるまで黙って見ている事にするよ。

情報操作で作る弁当より
長門が一生懸命作った弁当の方が価値がある


「大丈夫ですか、涼宮さん!」

我に返った古泉が、長門とハルヒを引き離す。
ぜえぜえと息をするハルヒは、怒りよりも戸惑いの方が大きかったようで、胸元を押さえながら、ただ長門を呆然と見ていた。

「長門……お前は、お前は、」

フラッシュバックする。
俺の記憶が。

はにかむ長門

眼鏡の向こうの瞳

恥ずかしそうな笑み

差し出された手、

指先の、

白い、入部届け




「わた、しは……」

>>372
端から黙ってろ滓が

>>380>>377

>>378
人外の対有機生命体なんとかにそんな人間の心の機微がわかるかな?その方が夢があるが

>>378
長門がレンジでチンの食品で作った弁当より
がんばって出したうんこの方が価値があるのと一緒だな

>>382
こまけぇこたぁ(ry

>>381
残念、違うよ。

おまえらお膣毛よ

ええい静まれ皆の衆!!

っていうか流れ的に消失長門が絡んでるだろこれ

はぁっくしょぉぉい!!!!


長門が俺を見る。
決して虚ろではなかった。
無感動でも、無感情でもない。

生きていた。


「…私は、私………」

「…………信じて」


私は、私?

お前は、誰なんだ。

俺の知っていた長門有希は、

無口で無表情なあの長門有希は、

お前なのか。


お前の言う「私」は、どの長門有希なんだ。



風のように、長門は部室を飛び出して行った。
部屋に残された俺たちに、激しい雨音が降り注ぐ。

誤爆

>>385
お前に向けて>>380で言ったんだよ

信じて…
って響きいいな

分かったから喧嘩はよせ

誤爆和んだ

>>394
雪無音窓辺にてのラストだな

>>381
 私が377でした。    釣れたの1人だけか、残念w
>>1よ、すまんかった、終わるまでROMっているから気にせず勧めてくれ。

_(`ェ´ )  ピャー
 (  ̄)
  くく

ってあれ、俺が釣られた…だ…と


泣きじゃくる朝比奈さん

震えるハルヒと、それを支える古泉

俺はただ、立ち尽くしていた


「とにかく、連絡を…」

「待て、古泉」

「ですがっ…!!」

「…頼むから、時間を、時間をくれないか」


「本当は、気付いてたんだ」


「心の奥で、あいつがあいつでない事に」

「もしかしたら、あの長門なのかもしれないって」

支援


「でも、言わなかった」

「俺は…気付いてたのに、言わなかった、言えなかった」


突然クッキーを作った長門

デパートに行きたいと言った長門

楽しそうな笑顔

笑顔

笑顔


「…このままでも、大丈夫なんじゃないかって、勝手に思ってた」

「蓋をして、認めないフリをしてた。」



「悪いのは……俺なんだよ」





「何、言ってんのよ…」

支援

ほう

そらみろ

しえぇぇえん!!!!!!


「なに、何、言ってんの?
有希が、あの有希とかこの有希とか、気付いてたとか気付いてないとか、何なの…?

ねえ、何の話なの…?」

困惑した瞳が、立ち尽くす俺を刺す。
俺は今更ながら自分の無能さを思い知った。

「その、それはだな、ハルヒ…今のは、」

「答えてよ、キョン……答えなさいよ!!!!」

迂闊だった。
動転しすぎて、ついにやってしまった。
俺たちが今まで、必死になって隠していたその片鱗を、ハルヒは今まさに掴もうとしていた。

支援

>>883でいいんでねーの





           誤            爆

>>883に期待

2番煎じはつまらない

>>389がやったのを見て自分も笑いを取れると思ったんだろうな

支援DA

>>413>>414
誤爆じゃねえ、たぶん>>410は俺と同じ妹スレ見てる

>>410
可哀相な奴だなw


ハルヒが俺の方へ歩き出そうとする。
しかし、その肩を支えていた古泉が、それを許さなかった。

「いっ…古泉君、離してよ!」

「…落ち着いて下さい、涼宮さん」

「良いから離して!!」

「落ち着いて下さい!!!!」

古泉が、普段は出さないような大声を張り上げた。
ハルヒの動きがびくりと止まる。

「…とにかく、落ち着いて下さい」

唖然とするハルヒを置き去りに、古泉は俺を見た。


「貴方は、自分が何をしたのか、もうお分かりでしょう」

十分すぎる程、それは分かっていた。
何もかもがぐちゃぐちゃだった。
滅裂だ。

「行って下さい」

「だが……」

「恐らくは、これが最後のチャンスです。それが尽きてしまえば、時間も、為す術も、我々には残っていません」

使う単語を最小限に、古泉が語る。
ハルヒの肩を掴むその指には、力が籠っていた。

「僕は彼らに連絡をしません。…最も、彼らならばすぐに気がつくでしょうが」

彼ら、が何を指すのかは分かっていた。

「ふふ、貴方はいつぞやの約束を、覚えているでしょうか」

支援


「古泉、お前…」

「さ、早くして下さい。涼宮さんには、僕と朝比奈さんがついていますから」

俺はこいつを、初めてこんなにも頼もしいと思った。

「キョンくん」

涙目の朝比奈さんは、ハルヒに聞こえないよう、最大限に俺を勇気づける言葉を囁いた。



「…この事は、未来からは何も伝えられてなかったの。この意味、分かるでしょう?」

これを読み終わるまでは寝れん支援

支援

支援




降りしきる雨の中、俺はひたすら走った。

長門はいない。

人もまばらだった。
何処にいるのだろうと考える余裕もなく、ただ闇雲に走り回る。


近所の公園

商店街

駅前

デパート

長門の家


思い当たる所には行ってみた。
だのに長門は何処にもいなかった。
もう、手遅れなのだろうか。


…いや、違う。

きっと何か、俺は何か忘れているのだ。
思い出せ、思い出せ。

デパート

公園

喫茶店

学校

校庭

閉鎖空間

部室の、


パソコン




YUKI.N> また図書館に…

支援


「図書館…?」


何度となく車に轢かれそうになりながら、俺は図書館を目指した。







図書館前の広場には、誰もいなかった。
やはり間違えたか、と、今度こそ泣きそうになる。

しかし、ふと見上げた図書館に、俺は違和感を感じた。

違和感を感じる余裕があったことに驚きながら、その正体を探るべく全体を見回す。

何だ、別に普段と変わらないか。
いや、少し暗いが、雨のせいだろうか。


「あ…」


そうか。
やはり長門はここにいる。

レポート書きながら支援

支援

支援


図書館に近付くに連れ、疑惑は確信へ変わる。

扉付近の傘用ビニール。
あたかもさっきまで使われていたかのように、ゴミ箱から溢れていた。

だが、人っ子一人いない上に、休館でもないのに図書館は明かり一つ点いていなかった。

「長門…」

正面の大扉を開ける。
鍵は掛かっていなかった。


薄暗い館内。

長門は、何処にいるのだろう。

ドキドキする支援

支援(^ω^)


俺は、必死に思い出していた。

長門の好きなジャンル。
ハードカバー。
外国人作家。
借りた回数が多いのは、確か…


「SF、か」


SF・時代小説の棚は二階だ。
誰もいない館内を、暗闇に紛れて、走った。走った。

いいよー

保守


真直ぐ行って、角を曲がって…

ここだ。


「長門!!!」


…いない。


自分の荒い息と耳鳴りで、周りの音が聞こえない。
クソッ、絶対に、ここにいるはずなのに。

俺は祈るような気持ちで深呼吸をし、静かに歩き出した。

支援



「……、………」


何だ…?

今、何か…


「……、は、……否、」


ズラリと並んだ本の壁。
挟まれながら進むと、徐々にそれは大きくなっていった。


「…否する、……能、私は…」


「同期を拒否する、それは、不可能…嫌、私は」


壁が途切れる。

右は、いない。

左は、

支援

支援する

支援

支援


……いた。

椅子に座ったまま、滝のように涙を流し、ひたすらに何事かを呟いているのは紛れもなく長門有希だった。


「……長門」


「拒否する、拒否する、同期は、不可能、データ長門有希00を削除、削除、削除、削除」

「……長門」

「どうして、何故、何故消去が不可能なの」

「……なが、と」

「消去、消去、強制コード使用…不可?何故、何故、どうして、どうして」


「長門…!!」


考える暇もなく、身体が動いた。
壊れたテープレコーダーのように、繰り返し繰り返し悲しい声で呟く長門を、抱き締める。

「長門…すまん、すまん!」

支援

支援

シリアスだ
支援


「俺が…初めに気付いた時に、お前に言ってやってたら…!!」

「こんな、こんなに深刻になる事はなかったんだ!」

畜生、畜生。
俺の馬鹿野郎。
長門はこんなに苦しんでるのに、俺は、俺は…!!!


悔しくて情けなくて、どんなに歯を食いしばっても、涙が溢れて止まらなかった。





「……エラー発生」

「データ長門有希01、凍結」

支援


長門…?


「基礎データ長門有希00復旧、3%…5…8…9……10%」

「データ00の起動を確認」


さっきまでとは打って変わって、静かな声がした。
それと共に、パソコンを起動した時のような、奇妙な音が。


「長、門?」





「……………そう」


液体ヘリウムみたいな目が、俺を見上げていた。

支援

支援

長門のキモさは異常

( ゚д゚)

(゚д゚)

ながと・・・

>>455
こっち見んなw

>>457
俺はこっち向いてるようには見えないんだが…
なんかお前怖い


俺の知っている長門有希だった。

先程までその頬を伝っていた涙はピタリと止み、限り無く無表情に近い表情が、そこにはあった。


「本当に、長門…なのか?」

「………本当に、という言葉は適切ではない。データ01も00同様、私という個体の主要な一部」

淡々と語る長門。
感情の起伏のないその声色。
ああ、これが、俺の世界の、俺が探していた長門だ。

( ゚д゚ )



「長門…!本当に、悪かった…!!!」

「…………何故貴方が謝るの」

「俺は…俺はお前が、あっちの世界の長門でも、良いような気がしていた。感情を表現出来る長門なら、それもそれで良いかもしれないって」

「……………」

「俺はさ、あの長門も嫌いじゃなかったんだよ。はにかんで、顔赤くして、眼鏡のままの長門も」

なのに、

「でも俺は結局選ばなきゃならなかった。色々なことを考えて、選んだのはこっちの世界だった」

「でもさ、俺はやっぱり」




「あの時お前を、殺しちまったんじゃないかと思うんだ」

支援


「何も知らないで、ただ無邪気に笑いかけてきた、あのお前を」

「そしてお前自身の願いを」

「俺は捨てて、死なしちまったんじゃないかって……ずっと、心の中で考えてた」


長門は、何も言わなかった。


「だからお前が露骨に変わり始めても、知らないフリをした」

「このまま気付かなければ、長門は、きっとあの長門のようになるんだろうって」

「そしたら俺は、あの長門の幻影から逃げられるって、そう思ってた」


「すまん…俺の、エゴだ…ごめんな、長門、ごめん…!」

なんか流れがよく分からなくなって来たんだけど最初から読み返すべき?

俺もよくわからなくなってきたけどとりあえず最後まで読もうと思う

話が見えなくなってまいりました


「…………謝らないで」

「でもな、長門…!!」


「………これは、私のミス」


長門は表情を変えることなく、言った。


「あの時私は、エラーを完全に消去したと思っていた。しかし、0.000001の微弱なエラー情報がデータ内に残ったままだった」

「結果」

「徐々にエラーは増殖し、前回私が作り上げたエラーとほぼ同様のデータが完成した」

つまり、あの時の銃で消滅したはずのエラーが、再発したのか?

「……そう。迂闊だった。そして、ある時を境に00と01の情報量が逆転」

支援

微妙に消失の長門とリンクしてんのか


あの、クッキーの日か?

「……そう、結果私は凍結され、1%にまで容量を削減された。しかし、基礎データの完全な消去は不可能。思念体によってプロテクトがかかっている」

だからあっちのお前は、削除が不可能だと言っていたのか。

「…………そう」

「でも、もう、終わり」

「長門?」

「貴方との接触により、原因は不明だが01の凍結に成功した」


「もう一度…完全に消滅させる」

なんで感情豊かな長門はダメなの?

本来の長門がやっぱり好きなんじゃね

そらみろ

ほしをみろ

げんじつをみろ

おまえらはせかいにだまされている

タロウが飛び立つ


「……涼宮ハルヒ及び、この件に関する全てのデータを改竄する」

「貴方の、記憶も」

「…………それで、終わり」


長門はそう言うと口を閉じた。
あまりにも多くのことを聞きすぎて、耳が痛い。

淡々としているが、長門はそれで良いのだろうか。
いや、良くはなくともこの世界では、あちらの長門の性格だと我が強すぎる。

長門は願望を、捨てざるを得なかった。
いつもいつも無口で無表情な長門の、唯一の理想郷であり理想像であるあの世界。

それを壊したのは、やはり俺なのだ。

すっかり渇いてしまった長門の頬を見て、また途方もない罪悪感が沸いて来る。

支援


「謝罪は、いらない」

「………そう、か」

「でも……一つ聞きたいことがある」


一瞬、僅かだが、長門の目が寂しそうな色をした。
気のせいだったのだろうか。
いや、この期に及んで、それはない。


「貴方は……貴方は私に、01のような感情表現を、望んでいるの?」


長門がどういう意味でそれを言ったのかは分からなかった。
俺があまりにあっちの長門に執着しているからだろうか。

決してそういう訳ではなかった。
俺は長門の、微細な感情の流れを読み取るのが好きだったし、それは実際楽しかった。

ただ、ひたすらに負い目があったのだ。

長門かわいいよ

sien

あ、間違えた



「…そんな事はないさ」

長門は、長門らしくあってくれれば。
きっと俺は、それが一番嬉しいよ。

「………そう」

小さな声だった。
安心して笑ったり、はにかんだりする長門は、もういないのだ。

「……なあ、長門」

「…………」

「お前は、お前自身は、どう思ってるんだ?
やっぱり、感情を大っぴらに表現してみたいと、思ったりするんだろう?」

返答次第では、また俺はあの幻影に囚われそうだ。

長門はしばらく逡巡した後、言った。


「……私は、私らしく、いたい。それだけ」


EDは桑島さんの私らしくだな


「…そろそろ凍結が解除される。その前に行動を開始する」

「………そうか」

「……貴方と共有した時間は並列化され、私にも記憶されている。
……楽しかった」

長門は立ち上がると、目を閉じて何やら良く分からない早口言葉を呟いた。

「……俺だって、楽しかったぞ」

そう呟くのと長門が目を開けるのは、ほぼ同時だった。


「……消去完了。データ、オールクリーン」


むぅ・・・支援


「なあ、長門。俺の記憶も、やっぱり消すのか」

「……出来れば、そうして欲しい」

「そうか」

「………ごめんなさい」



長門が俺に手を翳す。
青白い光が掌からぼんやりと放たれる。
その色で思い出した。


「…長門、あの指輪、似合ってたぞ」





視界が真っ白に染まり、俺は意識を手放した。
ありがとう、と。幻聴のような囁きは、いつまでも耳に残っていた。

支援

良いはなし





「情報操作、終了」


長門有希は、誰ともなく呟いた。
舞台は図書館から、自分の部屋へと移っていた。

先程倒れた彼の姿はなく、情報操作の成功を静かに語っていた。


無意識に、制服のカーディガンのポケットを探る。
指先に固い金属が当たった。


『長門、あの指輪、似合ってたぞ』


イミテーションの指輪。
長門はそれを薬指に嵌めてみた。
緩い。

支援

支援


あの部室で、涼宮ハルヒとの争いの原因にもなったその指輪をしばらく眺めた後、長門はその情報連結を解除した。

キラキラと光りつつ、空気中な分散していく。

似合うと言われたが、長門はエラーの要因になりそうなものは、全て消し去るつもりだった。
小さな弁当箱も彼女から貰った料理雑誌も。

全てがキラキラと消える。

消滅した01の記憶は消せなかった。
あの図書館での記憶も、消さなかった。
抱き締められたあの温かさは、忘れようがなかった。

私は、私らしくあれば良い。

自分らしいとは何だろうかと思考しながら、長門有希は床に就いた。


明日もまた、高校生として学校に行かねばならない。
全ての人間は昨日の出来事を忘れているだろう。
だが、自分は、忘れないだろう。永久に。

支援
しかしハルヒが嫌いなわけじゃないがハルヒ以外とキョンはなかなかくっつけないな

>>494
 しかたあるまい。原作をみる限りキョンがハルヒに惚れてるみたいだし。

>23
www

>>495
まあ確かにそうだな

支援



「さあて、今日も元気に団活始めるわよっ!!」

ハルヒが馬鹿デカい声を出しながら部室に入って行った。ネクタイを引っ張られていた俺は咳き込みながらそれに続く。

「こんにちはあ、キョンくん!」

「こんにちは、朝比奈さん」

相変わらず麗しい朝比奈さんに挨拶をして、ドッカリと席に着いた。

「こんにちは」

「よお、古泉」

「では早速オセロでも」

いそいそと準備を始める古泉から視線を外し、俺は窓際に目をやった。

支援



「よう、長門。元気か」

「……………普通」

「そうか、健康は大事だぞ!」

「…………ユニーク」

普段と変わらないSOS団は、今日も変わらない活動を始めた。

外は太陽が眩しい。
良い、天気だった。


―完―


長門の可愛さを再確認した

乙でした~

ごめん
何かすげー尻切れトンボ
後半朦朧としながら書いてたら伏線回収し忘れたwww

オナニーに付き合ってくれてありがとうwwww
>>1ごめんwwwww


よかったよ

終わり・・・か。長時間乙でしたありがとう

しかしせつねぇなぁせつねぇよ

>>504


これつかって話を書いてる人を最近よく見るが同じ人かな?
クオリティ高いぜ

ずぅっと~さがしってた~
こんな~えもーしょーん

さて寝るか

>>507
尻切れトンボだったらわっち

>>510
そんな事は無い
楽しませていただきました

>>510
乙です。長時間お疲れ様。
途中スレの雰囲気が悪くなる書き込みしたかもだけどごめんね。

いえいえ、お粗末様でした
あー早くジョジョの続き読みてえ

乙カレー
おもしろかったよ

>>494
最終回の閉鎖空間のキスには三通りの解釈があり
①キョンはハルヒにベタ惚れ(つまり、ハルヒ>>>>>みくる)
②本命のみくるとは恋人になれないので、次点のハルヒで納得(次点だからそれなりの好意はあるけど)
③ハルヒとキスしなければ世界崩壊だから嫌々(ハルヒに惚れてるっぽい描写は「恐怖に負けてキスする」というのではプライドが許さんから)

よく分からなかったけど乙ー

>>516
3つともなんか違う気が

以下ハルヒアンチスレになります

谷口はもっと笑いを取れ
貪欲さが足りん

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