高坂京介「やべぇよ…これやべぇよ…」 (100)

自部屋

京介「嘘だろオイ…」

京介(こんな事あっていいワケがねぇ! いや、なんかの間違いだ! そうだろ!?)

京介「フンッ!!」プルプル

京介「ッ……!」

京介「……駄目だッ…一切の反応がないッ……!」

京介(俺のムスコが……立たなくなった……)

京介(思えば前兆はあった。以前から今朝に起きても…ムスコの反応が芳しくない)

京介(高校生らしい突き抜けた全貌を見せること無いムスコ…)

京介「…どうしちまったんだ一体」

京介(そして今日! 家族が居ない瞬間を狙い、久しぶりに発散せようとすれば)

京介「やべえ…この年でなっちまったとでもいうのか…」

京介「い、いやだぁあああ!! それは絶対に嫌だ!! くそッ、なにがどうしてこうなっちまったんだ!?」

京介「うぉぉぉ…この思い…誰にぶつけたらいいッ…!」ぎゅうう

京介(誰かに相談してみるか)ハッ!

京介「…馬鹿か俺は! ムスコが立たなくなったんですよー、あはは。なんて言えるか!」

京介(…だけど、ちょっと誰かに悩みを共有してもらいたい)

京介「それとなーく、匂わせる程度に相談してみるってのはどうだろうか?」

京介「よ、よし。やってみよう…」ぴっぴっ

京介「つか俺のメアド知ってんの女の子ばっかだな…」ぴっ

京介「ランダムに選んでみっか」

京介「ほいっとな>>13

あやせ

京介「……」ピピピピピ

京介「よし、そこ!」ピタァアア!

京介「……え?」

京介「なん…だと…あやせ!? あやせかよ…運悪いなオイ…」ぴっぴっ


『ムスコが立たなくなった 助けてあやせたん! (´・ω・`)』


京介「送信、っと」

数分後

京介「ふーんふん。あ、この一枚絵アンロックしてねえのか」カチカチ

京介(桐乃に怒られる前に見つけておいてよかったぜ…)


ヴーヴー 


京介「お。なんだ電話か、もしもし?」

『死ねッ!』ブツン

京介「………」ツーツー

京介「…うん、まぁわかってた反応だな。そりゃあんなメール来たら怒るだろ」

京介(しかし、だ)ピッ

京介「あやせは確かに怒る。むしろ怒らせるように、あえて直球ドストレートな文面で送ったんだぜ、こっちは」

京介(さてどうでる、あやせ。後はお前の出次第で決まる!)

チャララーン

京介「……」ピッ


『お兄さんへ 先ほどの電話すみませんでした。つい感情が高ぶって、あんなことしか言えなくて』

『だけどお兄さんが、あんなメールを送るってことはセクハラ以外何物でもないことは、重々わかってます』

『けれど、なにかご相談でもあるんですか? お返事待ってます あやせより』


京介「……かかりやがった」

京介(そうだ、あやせ。お前はそういった奴なんだよな)

京介(怒りはするが、決して見捨てたりはしない! それはマイラブリーエンジェルあやせたんの優しだ…)

京介(しかもお前は己の感情が呼応する程に、相手への思いやりが過剰なまでに膨れ上がる)

京介「怒れば怒るほど──心配し、優しくなる」ピッ

京介「…俺はお前のこと、ちょっぴり分かってるんだぜ」


『すまなかった。別にお前にセクハラも迷惑もかけるつもりはなかったんだ。本当だ、信じてくれ』

『しかし、お前が察してくれたとおり。確かに俺は相談相手を探している、そこでお前を選んだわけだ』

『迷惑な話だと思っている。しかし、このことはお前だけにしか相談できないんだ…頼む、助けてくれ』


京介「…さて、どうでる」ぴっ

三分後

あやせ「…」

京介「…えっとあやせさん?」

あやせ「なんですか?」

京介「来るの、早くない?」

あやせ「えっ?」

京介「だってメールしてから三分ぐらいしかたってないし…」

あやせ「そ、それは! ちょうどこの近くを通ってたんです…本当ですよ!?」

京介「額からたまのような汗が出てるんだが…」

あやせ「これは…! な、涙です! お兄さんがヘタレでどうしようもないクズなので、思わず涙を流してしまったんですよっ!」

京介「…そ、そうか」

あやせ「あ、ごめんなさい…その、また変なことを言ってしまって…」

京介「いや、良い。深くは聞かないでおくぜ、それで?」

あやせ「あ、ハイ。お兄さんのメールを見てから…やっぱり直接会話したほうがいいのかなって思って」

京介「おお。やる気だなあやせ」

あやせ「…だって、その、私にしか出来ないって…言ってくれたので…」ボソボソ

京介「ん?」

あやせ「なんでもありませんっ! えっと、それで相談ってのは…?」

京介「ああ、そのことなんだがな」ぎしっ

あやせ「!」

京介「──ちょっとベッドに横になってくれないか、あやせ」

あやせ「えっ…ええぇええー!?」

京介「頼む。一生のお願いだ、あやせ」

あやせ「な、なななななにをいってるんですか急に!? べ、ベッド!? なんでなんで!?」ずささー!

京介「おい引き過ぎだ。出ていこうとするな、大丈夫だって!」

あやせ「ま、またいやらしいことするんでしょう…!!」

京介「またってなんだオイ! 一度たりともやったこともねえだろーが!」

あやせ「……じゃ、じゃあなんでベッドで横になるんですかっ! 理由を先にいってください!」

京介「いや、普通に寝心地悪いのかなってさ」ポンポン

あやせ「へっ?」

京介「言うだろよく、寝る場所が悪いと身体に影響が出るってよ。そこであやせ、お前に頼みたいんだ」

京介「──このベッド寝心地悪いのかなーって」

あやせ「よく意味がわからないですけど…」

京介「いや深く考える必要はない。あやせ、単純に俺のベッドで寝てくればいいんだ!」ずいっ

あやせ「ひっ」

京介「頼むこのとおりだ! 本当にお願い! 寝てみて! 少しだけでいいから、なっ?」

あやせ「寝てみろと言われても……」

京介「…だめか?」チラリ

あやせ「っ……あの、その、変なコト…しません、よね?」ソワソワ

京介「絶対にしない、誓う! ああ誓うぞあやせ!」

あやせ「私が……寝ても、襲ったりしないんですよね…?」チラッ

京介「馬鹿かお前! 俺死んじゃうだろやったら!」

あやせ「……」

京介(あれ? 変なこといったか俺?)

あやせ「……わっかりました!」ズンズンズン

京介「うおおっ?」

あやせ「寝れば、寝ればいいんでしょう! ここで、お兄さんの…っ…お兄さんのベッドで!」

京介「お、おお」

あやせ「っ……何なんですかいったい、もうっ……」フンスー


ぎしっ…


あやせ「こ、これでいいんですかっ? どーなんですかお兄さん…っ!」

京介「………」

京介(んー、頼んでみたのはいいものの。全然ムスコが反応しねえな)

あやせ「っ……っ……」ドキドキ

京介(妹の同級生が俺のベッドの上で、目を瞑って寝ている…確かに素晴らしいシチュエーションだ)

京介(この場面になれば、流石に俺のムスコも反応すると思ったが…駄目か…他に方法は…)

京介「ちょっといいか?」

あやせ「な、なんですか?」

京介「あやせ、上の方シャツ一枚になるってのはどうだ?」

あやせ「ふぇっ?」パチクリ

京介「なんか不自然なんだわ。そうやって制服で寝てる姿って、普段そんなことしないだろ?」

あやせ「確かにしませんけど……で、でも脱ぐってことですよねぇっ!? それって…!」

京介「いいか、あやせ。俺は絶対に変なことはしない、誓ったはずだよな?」

あやせ「ううっ」

京介「気が進まないなら別にいいぞ。俺は他のやつに…」ぴっ

あやせ「ま、待ってください! やります! で、できますよそれぐらい…っ!」

京介(あやせ…すまん! 特に理由も伝えずにやらせちまって…その場のノリで相談内容も有耶無耶になってるのにな…)

あやせ「上着を脱いで……その、シャツ一枚になればいいんですよね……」

京介「ああ、そのとおりだ」

あやせ「っ……」モゾモゾ

京介(お。ベッドの上であやせが制服を脱ぎ始めた───……ッ……!?)ピクン

あやせ「ふぅ」パサリ

京介(この感覚っ……来たのか? 下半身に集中、膨大する力……)

あやせ「ぬ、脱ぎましたけど。これでいいんですか……お兄さん?」

京介「は、ハイっ!? えっと、おおう! いいぞ! じゃあ寝てみてくれ!」

あやせ「は、はい……よいしょっと」ポスン

京介(おお。素晴らしい…我が愛しのマイラブリーエンジェルあやせたん…)

あやせ「…お兄さん、えっと」

京介「お、おう? なんだ?」

あやせ「寝心地はそんなに悪くないと思います……けど」

京介「そ、そうか」

あやせ「なんでさっきから、顔が赤いんですか?」

京介「なにっ!? 気にするなあやせ! えっと、お前だって赤いじゃんか!」バッ

あやせ「あ、赤くなってません! 怒りをこらえているんです! 私は…!」

京介「そ、そうなのか」

あやせ「…は、はい」

あやせ「……」

京介(なんか空気がおかしくなってきたぞ、オイ。どうなってるんだこれ、ただ俺はあやせの寝姿を見て…)

あやせ「……」モゾリ

京介(──なんだ? 少し気になってたんだが、さっきからあやせの寝る場所…)

京介(ちょっと端に寄りすぎだろ。あれじゃ寝にくいだろうし、まるで…誰かが隣に寝てもおかしくないようなスペースが…ある…)

あやせ「その…お兄さん…」

京介「ひゃい!?」

あやせ「…あの…えっと…」チラッ

京介(こ、これは……まさか……)フラフラ

あやせ「ぁっ…」びくっ

京介「…あやせ」


ぎし…ぎし…


あやせ「お、お兄さん……変なことしないって…」

京介「……」

あやせ「やっぱり私にこんなことするために…呼んだんですよね、きっと最初から……」

京介「あやせ」

あやせ「は、はいっ!」びくぅ

京介「1つだけお前に謝りたいことがある。言わせてくれ」

あやせ「っ………は、はいっ」ぎゅっ

京介「……さっきからな」

京介「──全然ムスコが反応しない…っ!!」

あやせ「はっ?」

京介「うぉぉぉぉぉ! なぜだー!! この場面になって、なんで反応しねえんだよーっ!!」ババッ

あやせ「………」

京介「訳がわからん! 意味がわからんっ……こんなこんなあやせが誘ってくれたのによぉっ!」

あやせ「バッ…! ち、違います! 誘ってなんかいませんバーカ!!」

京介「ぇ? だってめっちゃ良いよって顔してたじゃん…」

あやせ「違いますーぅ! 何言ってるんですかこのロリコン! 変態変態変態ッ! 死んじゃえクズ!!」

京介「それは言いすぎだろお前!」

あやせ「な、なんですか本当にッ……反応しないって、バカにするのもいい加減にしてください!!」ゲシッ

京介「いや、違うんだあやせ。お前は確かにエロかった、それは俺が認める」

あやせ「ッ~~~~!! 死ねッ!!」ズッドン

京介「」ドタリ

あやせ「もう知りません貴方のことなんかっ! 急にメール送ってきたと思ったら…」

京介「あ、あやせ…」

あやせ「ベッドに寝ろだとか、上着を脱げだとかっ…それに反応しないとか!! ひっぐ、ぐすっ」

京介「っ…違うんだ、聞いてくれ…」

あやせ「ぐしゅっ……私は何のために呼ばれたんですかっ……もうっ…もうっ…お兄さんのことがわかりません…っ」

京介(ヤバイ泣かせてしまった…このままじゃ問題になる…くそ! もうやけっぱちだっ!)ガバァ

京介「聞けあやせ! 本当にお前に相談したかったことがあるんだよ!!」

あやせ「嘘です…っ! そうやって私を馬鹿にするために、またうそをついてるんでしょう…!」

京介「違うんだ、これは俺の個人的な問題で。本当にほんとーにお前には言いたくなかったんだよ…」

あやせ「じゃあなんだっていうんですかっ! お兄さんの問題って!」

京介「最近ムスコが反応しねぇーんだよ!! これっぽっちもだ!!」

あやせ「……え、それってただの冗談じゃ…」

京介「本当のことだっ! 俺の……ムスコが、全然反応…しやらがらねえんだよ…ッ」ギリッ

あやせ「……………」

京介「…………その、騙すつもりはなかった」

京介「ただ、お前が俺のベッドで寝る姿を見れば……ちょっとはムスコが反応してくれると思ったんだ」

あやせ「ばかなんですか……?」

京介「ああ、なんとでも言ってくれ。俺にはそれしか方法は思いつかなかった。だけど、やっぱり反応はしなかった……」

あやせ「お兄さん…」

京介「悪かったな。泣かせちまって、俺は別にお前に泣いて欲しかったわけじゃない…それだけは分かってくれ」

あやせ「……」

京介「…もう帰っていいぞ。すまなかったな、今後はあまり連絡取らないようするからよ───」くるっ


ぎゅっ


京介「……えっ?」

あやせ「…お兄さん、そんな悲しいこと言わないでください」

京介「お、おまっ」

あやせ「そうだったんですね。てっきり私はほんとーに……お兄さんが私のことを傷つけるために言ったのかと思ってました」

京介「ば、馬鹿言うなよ…俺があやせのこと傷つけたい、なんて思うわけないだろ…」

あやせ「…そうですか、そうですよね」すっ

京介「…?」くるっ

あやせ「……」じっ

京介「ど、どうした」

あやせ「……じゃあほんとーなんですね」プイッ

京介「えっ?」

あやせ「は、反応できないと言うのは……ほんとうなんですよねっ?」

京介「う、うん」

あやせ「……」モジモジ

京介「あやせ? 一体なにが言いたいんだ──」

あやせ「じゃあ手伝って……あげなくも、ないですよっ?」

京介「へ?」

あやせ「お兄さんの問題について……この私が解決に協力、ていいますか」

あやせ「……そ、そんな感じですっ」テレテレ

京介「それって…」

あやせ「は、はい…」チラッ

京介「えっ? エッチしてくれんの?」

あやせ「ッ!!!」ブン!!

京介「ゴハァッ!!?」

京介「なん、殴って……!?」

あやせ「ばーか!! 何言ってるんですか急にッ!? 意味が分かりませんほんとーにどうかしてるんじゃないですかっ!?」

京介「俺間違ったこと言ったか!? 言ってない! 絶対言ってない!!」

あやせ「私は別にそこまで言ってません!! ただ手伝ってあげるといったまでです!!」

京介「えっ…えっ……じゃあエッチじゃないの……?」

あやせ「まだ言いますか……蹴りが足りないようですね………」ユラリ

京介「ま、待ってくれ! じゃあ訊くぞ!? 手伝うってなんだよ! この問題にお前はどう手伝ってくれんだ!?」

あやせ「そ、それは……その……」モジモジ

京介「なんだよ…」

あやせ「…い、一緒に見てあげますっ」

あやせ「──えっちぃやつを一緒にみてあげますよ!! 私が!!」

数分後 パソコン前

京介「…じゃあ調べるぞ」

あやせ「履歴とかに残ってないんですか?」

京介「そういうのは駄目だ。俺の趣味嗜好がバレる」

あやせ「……」

京介「…まさかそれを知りたいのかお前…?」

あやせ「ち、違います! 一々変態なんですね貴方は…!」

京介「今のは俺のせいじゃないだろ……ま、いいケドよ」カチカチ

あやせ「っ……そ、それで? なにを見るんですか?」

京介「んー適当に見てみるか。なんて言ったって、あやせが一緒に見てくれるんだもんなっ?」

あやせ「なんで嬉しそうなんですか…」

京介「くくっ、だってよー? まさか一緒にエロ探ししてくれるとは思わなかったもんよ」

あやせ「…私も同意権です。なんなんですか、ほんっと」

京介「ありがとな。確かにこの状況だと…おかしくってもしかして反応するかもしれねーよ」

あやせ「だとしたら変態ですけどね」

京介「おい、根本を崩すようなこと言うなよ」

あやせ「別にいいじゃないですか。もとから変態なんですから」

京介「…へいへい。ま! 頑張って反応させますかねーっと」カタカタ ッターン!


『あやせ 水着 エロ画廊』


あやせ「フンッ!!」

京介「痛ぁー!!?」

あやせ「な、なにを検索してるんですかっ!?」

京介「い、いや…この状況だし良いかなって…」

あやせ「こっちの身にもなってくださいっ! 自分のっ……エロ画像……っ…調べられてる気持ちを!」

京介「なんだよ駄目か…」カチカチ

あやせ「もっと健全なのにしてくださいっ」

京介「…エロい時点で健全もくそもねーだろ、おっ?」カチ

あやせ「えっ? ど、どうしたんですか…? 反応、したんですか…?」チラリ

京介「いや違うんだ。これみてみろよ、ほら」

あやせ「これは…」

京介「前のライブの時だな。加奈子のやつの」

あやせ「みたいですね。ごく最近のやつですか……というか何ですかコレ」


『加奈子様のパンツ拝みたい!!』


あやせ「サイッテーのhpですね…」

京介「いろんな輩が居るもんだな、うお! これなんてバッチリ見えてるぞオイ」

あやせ「あーもう……あれだけ気をつけてって、言ってるのに」

京介「結構激しく動きまわるもんな。気をつけてても見えるもんは見えるだろ」カチ

あやせ「………」

京介「うおーこれなんてやべえな」

あやせ「ごめんなさい、ちょっと席外しますね」

京介「えっ? …まだ抜かないよ俺?」

あやせ「き、気遣ったわけじゃありませんっ!! ただ、連絡を取ろうかなと思いまして」

京介「誰にだよ」

あやせ「…もしかしたらあの子なら、良いアドバイスをもらえたり出来るかもって」

京介「?」


~~~~


加奈子「つーこって、来たわけダゼ。ギャハハ」

京介「お、おう」

あやせ「加奈子。ちょっとあぐらかかないで」

加奈子「ハァーン? 別にいいっしょ、顔知ってる奴らばっかじゃん」

あやせ「お、男の人が居るんだから! 気にいしないと駄目!」

加奈子「ハイハイ。相変わらずあやせは口うるさことで……うそうそ! ジョーダンだって!」

あやせ「………」

加奈子「んで、加奈子をここに呼んでどうしたワケ? …乱交でもすんの?」

京介「テメーは一回俺へのイメージを払拭しろ!」

加奈子「ギャハハ! 何言ってんだよ京介ぇーオメーも中学生家に連れ込んでる時点で有罪ダロ!」

京介「桐乃の友達だろうが。俺は捕まらん、そう言い訳する」

加奈子「清いと見せかけて全然清くねーヨ! やっぱ面白いわー!」

あやせ「今日呼んだのはね、加奈子。貴女にお願いがあるの」

加奈子「お願い? お給料出るならやってもイイヨ」

京介「出ないな」

加奈子「じゃパスで」

あやせ「…聞いて、これは加奈子にも悪い話じゃないと思うから」ずい

加奈子「あん? んだよ加奈子は安い女じゃねーっつの」

あやせ「……」ボソボソ

加奈子「ふわぁ~……え? なになに? ……うんうん、ほうほう」

京介(何を言ってるんだあやせは…)

あやせ「ということなの」

加奈子「……なるほどな」コクリ

京介「どうなるほどなんだよ…」

加奈子「わかった。協力してやってもいいゼ」

京介「…何を協力するんだよ。言ってみろちょっと」

加奈子「それは後のお楽しみーぃってやつダロ? わかってねーナー」

あやせ「準備はすぐできそう?」

加奈子「ちょうど仕事帰りだからヨ。チャチャッと終わんダロ、よしあやせも来い!」ぐいっ

あやせ「きゃっ! な、なんで私までやらなくちゃいけないのよっ!」

加奈子「いーだろ別に。ちょうどサイズ別にもってるしヨ、あやせもヨユーだって」

京介「お、おい。何処に行くんだお前ら」

加奈子「待ってな幸せ男。今から花色にその顔面を染めてやっからヨー」パタン

京介「…なんだよ一体…」


prrrrr


京介「ん、携帯が…電話か」

京介「はい、もしもし」

『あーアタシ、アタシだけどさ』

京介「…名前を言えよ。詐欺かお前は」

『いいじゃん別に。うっさいわね、これから帰るから変なことしてないでよね』

京介「んだよ変なことって」

『言うワケないじゃんバカなの? 死ぬの? …ま、帰るっても一時間後だし』

京介「そうか。気をつけて帰ってこいよ」

『言われなくてもそうするわよ。それでアンタ、あのエロゲーちゃんとやった?』

京介「あーもう少しで終わると思うが。まだエンディング行ってないな」

『早くやっちゃないさいよ。あとで感想、聞かせてよね』

京介「了解。できる限り早めに───」

ガチャ キィ…

京介「──やるって……え……なにそれ…?」

あやせ「……」もじもじ

加奈子「どーだ京介ぇ? スクール水着だゼっ?」

京介「…………」

『え? いま加奈子の声──』

京介「そ、そうか早く帰ってこいよ! じゃな!」ぴっ

『ちょ、ちょっとまちなさ』

あやせ「っ……やっぱり無理だって加奈子っ…これサイズが…!!」

加奈子「いいダロ別に。写真取られるワケじゃねーんだからヨ」

あやせ「で、でも…」

京介「……」

あやせ「みっ……みないでくださいっ!!」

京介「い、いや見ないでって言われてもな…」

加奈子「おいおい、京介ぇ。こっちも見ろヨ、この素晴らしい造形美をナ!」

京介「お前もお前ですげぇな…ある意味な…」

加奈子「なははー! ダロダロ?」

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