灰原「工藤君は私のものよ!」 灰原’「いいえ、私のものよ」 コナン「!?」 (990)

灰原「しつこいわね!工藤君から離れなさい!」

灰原’「あなたこそ!離れなさいよ!」

コナン「おい、二人とも・・・」

灰原「工藤君は」

灰原’「いったい」

二人「どっちの味方なの!」

コナン(なんで、こんなことになっちまったんだ・・・。)

数十分前・・・。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379160611

※携帯とパソコン使って書いてます、遅筆なのでご容赦を・・・

支援

阿笠博士の家にて・・・

阿笠「出来たぞバーーーローー、コピーロボットじゃ」

コナン「へえ、これが。見た目はただのマネキンだな。」

コナン「大体今どきコピーロボットなんて珍しくもないんじゃねえか?設定として」

阿笠「甘いのうバーーーローー、ワシがそんなありきたりな発明をするわけないじゃろ?」

コナン「んじゃあ一体どんな特徴があるってんだよ?」

阿笠「よろしい、それでは説明しよう。まずは鼻の部分を触ると触った人そっくりになるんじゃ。そして・・・」

灰原「何してるの、二人とも」

阿笠「あ、哀くん?!」

メル欄にsagaを入れるとフィルター解除できるよ
sageじゃなくてsagaね

〉5さん
ありがとうございます!
何分初めてなものでご容赦を・・・

灰原「何してるの、って聞いてるのよ」

阿笠「いや、ちょっと新一に新しい発明をな・・・」

灰原「どうせまたつまらないものなんでしょ、何コレ、マネキン?」鼻ポチッ

阿笠「あ、押してしもうた・・・」

コピーロボットが変化していく・・・!
眩い光の中から灰原そっくりの姿が・・・!

灰原'「はじめまして、灰原哀です、よろしくね☆」

灰原「な、何コレ?」

コナン「お、おい博士、見た目は灰原そっくりだけど何かしゃべり方とかおかしくねぇか?」

阿笠「う、うむ実はのう、あれはな」

灰原「博士、どうなってるの?ちゃんと説明しなさい!」

阿笠「わ、わかったわい。実はあれは深層心理の実験の為に作ったものでのう」

阿笠「本人が普段抑えている部分や、本当に望んでいるものを優先して実行するように出来ておるんじゃ」

コナン「じゃあ、灰原は普段ああやって明るく振る舞いたいのを隠してるってことか?」プッ

灰原「工藤君」ギロッ

コナン「わ、わりぃわりぃ、しかし意外だな」

灰原「私にこんな部分は無いわ!博士、早く戻してよ」アセアセ

阿笠「無理じゃ、一度起動したら丸1日は解除できんからの」

俺得やで

※二人の灰原の区別つきにくいでしょうか?
 つきにくければ変更します。

灰原「冗談じゃないわ、こんな恥ずかしいものに丸1日付き合いたくないわ!」

コナン「まあまあ、案外意外な自分を発見出来るかも知れないぜ?」

灰原'「あの?、あなた工藤君よね?」

コナン「え?ああ、そうだけど?」

灰原'「わあ!やっぱり!会えて嬉しい!!」ダキッ

灰原「!?!!??」

コナン「え?あ、ちょっと、灰原?」

灰原'「灰原何で呼ばないで、哀って呼んで?☆」

コナン「え、いや、あの?」テレテレ

灰原「ちょっとあんた、何やってんのよ!工藤君も何照れてるのよ!」イラッ

コナン「い、いやだってよ(む、胸が押しつけられて)」

灰原'「工藤君の匂いだ?、エヘッ、嬉しいな?☆」

灰原「あ、あ、あんた一体何してんのよ」アセアセ

灰原'「見てわからない?抱きついてるの☆」

灰原「だから何で・・・」

灰原'「だって私工藤君のコト・・・」

灰原'「大大大大大大だぁーいすきなんだもん!」

灰原「!!?!!?!?」

支援

コ哀は支援

コナン「え?!あ、えーと」

灰原「工藤君はとりあえず黙ってて」ギロッ

コナン「はい・・・(怖すぎる)」

灰原「一体何を勝手なコトを言ってんのよ、人の顔で!」

灰原'「あら、博士の話聞いてなかったの?私はあなたのコピーロボットであり、あなたのしたいコトを優先して行動する」

灰原'「つまり、これがアナタの本心というコトよ」

灰原「デ、デタラメ言わないで!そんな、そんな事は・・・」

灰原'「無いっていえるー?実際アナタは黒の組織にさえいなければ私みたいに解放的に生きたかった、そうでしょ?」

灰原「う・・・」

灰原'「いつも笑って、友達や恋人と気ままに遊びたい、バカやってみたい、いつも望んでいるハズよ?違う?」

灰原「ウソよ、違う、私はそんな・・・」

灰原'「博士にだって、いつも憎まれ口たたいてるけど、実のお父さんみたいに感謝してるクセにっ」

灰原'「素直じゃないんだから」

阿笠「あ、哀くん・・・」

灰原'「ま、いいけどね☆こうして存在している以上あなたに譲る必要もないし?」

灰原'「ワタシはワタシの望むままにやらせてもらうから、アナタは隠れてたら?」

灰原'「そんな自分がキライなクセに」

灰原「私、私は・・・」ダダダッ

コナン「あ、おい灰原!」

阿笠「哀くん!どこいくんじゃ!」

灰原'「ねぇ!それより工藤君、いや、新一くん!一緒に遊ぼ?」

コナン「今はそれどころじゃ・・・」

灰原'「新一くん、哀のコトキライなのぉ?」ウルウル

コナン「え、いや、そうじゃないんだけど」

灰原'「じゃあ、遊ぼ!」ニコッ

コナン「う・・・」

コナン(や、やべえ思考がパニックだ、どうすりゃいいんだ、それに・・・)

(ロボットのハズなのにか、可愛い・・・)

阿笠「何をデレデレしとるんじゃ新一!早く哀くんを追いかけんと!」

コナン「うるせーバーロー!大体博士がこんなもん作るからいけねーんだろ!」

灰原'「新一くん、ワタシ、こんなもんなの?」

コナン「いや、違う、違うんだよ」

阿笠「・・・えーい、とりあえずワシは哀くんを捜すから新一はその子の相手をしとれ!」

阿笠「どのみちほっとくわけにはいかんじゃろ!」イラッ

コナン「わ、わーったよ、頼むぜ、博士」

阿笠(新一のヤツめ、腹立たしいやらうらやましいやらじゃわい)

阿笠(とにかく責任の一端はワシにもあるのは事実じゃし、哀くんを捜さんと・・・)

御支援ありがとうございます!
申し訳ありませんが、本日は終了します。
明日朝再開したいと思います。

※時間があるので書きます。

阿笠博士の家から少し離れた場所・・・

灰原「はあ、何をしてるのかしら、私」

灰原(何故逃げて来たのかしら、私)

灰原(あのロボットの話が図星だから?)

灰原(わからない、わからないわ、けど)

灰原(工藤君に抱きつくあの子を見た時・・・)

灰原(顔は自分の顔なのに、それでも嫌だった)

灰原(他の女の子が彼に抱きついているのを見るのがこんなに嫌なんて) 

灰原(情けないわね、私・・・)

灰原(今までも逃げて来たのかも、蘭さんがいたから)

灰原(自分の本心を認めたくなかったのかも・・・)

灰原(私は、工藤君が好き・・・)

灰原「・・・無様だわ。他人からならまだしも自分自身から逃げるなんてお話にもならないわ」

灰原「嫌、嫌よ、絶対嫌!」

灰原「少なくとも、例え私の本心を持っていてもロボットなんかに工藤君は渡さないわ!」ダダダッ

阿笠「おう、良かった哀くん、ここにおったk」ドンッ

阿笠「いたた、あ、哀くん?」

阿笠の事など最早今の灰原の目には入っていなかった。

ー自分自身の想いと対決するためにー

灰原は博士の家へ走った。

※今度こそ本日は終了します。
 明日朝再開したいと思います。

博士がまともだとぎゃくになんか落ち着かないなw

怖いのはやめてね。
ラブコメしてください。

変な時間に起きてしまいました・・・
少し進めます。
※みなさんありがとうございます、とりあえずキチやホラーにする予定はありません、ラブコメ路線で行きたいと思います。

灰原が阿笠宅に向かった頃、新一達はー

灰原'「ねーねー新一くん、外に遊びにいこーよ」

コナン「い、いやあ博士達が戻ってくるかも知れないし」

灰原'「ケータイだって探偵バッジだってあるし大丈夫だよぉ、遊びにいこ?」

コナン(可愛いなあ///)

コナン(い、いかんいかん、論理的思考に戻るんだ、いくら可愛いとは言えこの子はロボットなんだ、現実に戻らなきゃ!)

コナン「あ、あの、哀ちゃん・・・」

灰原'「嬉しい、名前呼んでくれたぁ」ニコッ

灰原'「でも新一くん今ワタシを説得しよーとしたでしょ」

灰原'「大方、俺には蘭がいる、とか」

コナン「!」

灰原'「いいの、わかってるから」

灰原'「それでも、新一くんが大好きなんだ!」

灰原'「新一くんの為なら、何でもしたい、都合のいいオンナでかまわないの」

灰原'「だから、一緒にいて?新一くん・・・」

コナン「あ、哀ちゃん・・・」

コナン(む、胸が高鳴って仕方ねぇ・・・俺は・・・)

灰原'「新一くん・・・」

コナン(く、唇がすぐそこに・・・)

コナン(も、もう何もかんがえらんねぇ!)

二人の唇が重なりそうになったその時・・・

??「ちょっと待ったぁ!!」

二人「!」

灰原「させないわよ!」

コナン「は、灰原・・・」

灰原'「あら、負け犬さん、逃げたんじゃなかったの?」

灰原「・・・さない」

灰原'「は?」

灰原「工藤くんは渡さないわ!」

コナン「!」

灰原「あんたが私の本心を持っていたとしても、所詮プログラムよ!」

灰原「本当の本当の愛じゃないわ!」

灰原「そんなものに工藤くんは渡さないわ、工藤くんは・・・」

灰原「誰より工藤くんを好きなのは私よ!!」

コナン「灰原、お前・・・」

灰原'「・・・今更なによ」

灰原'「アナタが何を言おうと、新一くんとワタシは今キスする所だったのよ?」

灰原'「アナタは選ばれなかったのよ!」

灰原「うるさいわね、工藤くんから離れなさい!」

ーそして冒頭の展開へ・・・

中断します。
また明日、お会いしましょう。

3P期待


再開します。

灰原「で、結局」

灰原'「新一くんは」

二人「どっちを選ぶの!」

コナン「あの、その・・・」

コナン(ど、どうしよ・・・)チラッ

コナン(いつものクールな灰原もいいが・・・)

コナン(明るく素直な灰原も新鮮で悪くない)

コナン(バーロー、可愛すぎてどっちも選べねーよ!!)

ーこの頃には完全に新一の頭からは蘭のコトなど吹き飛んでいたー

ー思考は灰原、灰原、灰原・・・それのみであったー

灰原'「ねぇ新一くん?さっき言ったようにワタシならなんでもするよ?キスだって、もっと過激なコトだって」

コナン「あ、哀ちゃん」

灰原'「ありがと、すっかり名前だね!でも・・・やっぱり志保って呼んでもらおうかな☆」

コナン「し、志保///」

灰原「このエロガキ・・・」ブチッ

灰原(こうなったら・・・)

コナン「あ、あれ?灰原は?」

灰原'「また逃げたんじゃない?」

??「ねぇ工藤くん?」

コナン「なんだよ灰原、どこ行って」ドキッ

そこにはAPTX4869の解毒剤で大人になった灰原がいた

灰原「ね、ねぇ工藤くん?そ、そのぉ・・・」

灰原「な、何をするにしても、子供の姿じゃつまらないじゃない?」

灰原「私なら、大人の姿で何でもしてあげるわ、そこの小学生ヒトモドキと違ってね!」

コナン「・・・」フラッ

灰原'「あ、新一くん!」

灰原'(意外にやるわね、吹っ切れたのかしら・・・なら!)

灰原'「ねぇ新一くん、大人になれるのはその人だけじゃないのよ?」

灰原・コナン「え?」

ふいにそう言うとコピーロボットは光を放ち、その中から大人になった灰原の姿が!

灰原'「どう?新一くん?」

コナン「お、大人灰原が2人・・・」

灰原「な、何で?」

灰原'「あら、ワタシはボタンを押した人そっくりになれるのよ?アナタが大きくなれるならワタシもなれるのは当然じゃない?」

灰原「ぐ・・・」

灰原'「さ、新一くんも解毒剤飲んで大きくなって、キモチイイこと、しよ?」

コナン「え、あ、うん///」

灰原「一体何なのよあんた!邪魔しないでよ!」

灰原「工藤くんもフラフラしないでこっちに来なさいよ!」胸チラッ

コナン「はい」フラッ

灰原'「じゃあ新一くん、こっちは・・・」パンツヌギッ

コナン「・・・」フラッ

灰原「いい加減にしなさいよエロガキ」ブチッ

灰原「こうなったら・・・」バサッ

灰原'「ワタシも」ヌギッ

とうとう2人は全裸になった!

コナン(何が起きてるんだ?め、目の前に超スタイルいい美人が2人・・・)

コナン(それが俺に迫ってくる)

コナン(ど、どちらを選べば)

灰原「どこまでも邪魔するのね、あなた」

灰原'「アナタこそ大胆になったモノね、逃げだしたさっきとは大違い」

灰原「・・・そう、悔しいけどあなたのおかげで気づいたの、私の中で工藤くんが如何に大きいか」

灰原「博士が言った、あなたは一番望むことを優先して実行する」

灰原「それは本当だった」

灰原「工藤くんの側にいたい」

灰原「それが私の一番の望み・・・そう気づいたの」

灰原「だからお願い、工藤くんを私から奪わないで」

灰原'「アナタがそう気づいたのは嬉しいわ、アナタはワタシのオリジナルなんだし」

灰原'「ワタシだって邪魔したくはない」

灰原'「でも・・・アナタになったせいでワタシは持ってしまったのよ」

灰原'「狂おしいくらい新一くんが好きだと言う感情を!!」

灰原'「どうせワタシは1日経てば元の人形に戻ってしまう」

灰原'「たかがロボットが何を言ってると思うかも知れない、でもこの巨大な感情は捨てられないわ!」

灰原'「1日だけ、ガマンしてよ、新一くんを1日だけ、ワタシにちょうだい、お願い」

灰原「・・・確かにあなたは私と同じ心を持ってるかも知れない、でもこうして別々に存在している以上、私たちは他人なのよ」

灰原「同じ顔、同じ心でも別の存在・・・だから工藤くんは譲れない、それは出来ないわ」

灰原'「そう、そうよね。なら仕方ないわ。それなら新一くんに決めてもらいましょ?」

灰原'「ワタシたちが揉めても仕方無いし」

灰原「そうね、そうよね。じゃあ・・・工藤くん!」

コナン「ハイッ」ビクゥ

2人「あなたはどちらを選ぶの!」

コナン「俺は・・・俺は・・・」

コナン「選べねーよ・・・」

灰原「それは蘭さんが・・・」

コナン「違う!」

2人「!」

コナン「都合いいかも知れねーけど、今のやり取りでわかったんだよ」

コナン「灰原の気持ちも、そして俺の中で如何に灰原が大きいものか、わかったんだよ」

灰原「工藤くん・・・」

コナン「でも、普段の灰原も、明るい志保ちゃんも、どちらも灰原だ」

コナン「ロボットだとか抜きにしても、俺には選べねーよ・・・」

2人「・・・フフフ」

2人「アハハハハハハ!!」

コナン「な、なんだよ?」

灰原「聞いた?」

灰原'「ええ、聞いたわ」

灰原「あの推理バカ生意気坊やが顔を真っ赤にして悩んでるわ」

灰原'「可愛いよね!そういうとこ子供っぽいよね!」

コナン「な、なんだよバカにしやがって」

2人「ねぇ工藤くん?」スッ

コナン「わ、わわわわ」

灰原「選べないならぁ」ダキッ

灰原'「今日1日三人でぇ」ムニュッ

2人「仲良くしよっ」ムニュニュッ

コナン(お、おっぱいに挟まれて・・・)

コナン(灰原って、いい匂いだな・・・)

2人「はい、工藤くん、口開けて」

コナン「な、何コレ?」

灰原「とぼけちゃって」

灰原'「解毒剤だよぉ、APTXの」

2人「大人の姿で遊びましょ?」

コナン「は、はい」パクッ

ードクンー

コナン(き、来た、体が熱くなって来やがった!!)

2人「今のうちに服を脱がせなきゃ」

コナン「うわああああぁあ!!」プシュー

コナンは新一に戻った!

一旦中断します。
昼過ぎ再開します。

再開します。


新一「はあ、はあ・・・」

灰原「戻ったみたいね」

灰原'「新一くんに戻ったね!」

新一「あ、ああ。とりあえず着替えなきゃ」ガシッ

新一「え?」

灰原「工藤くんも汗かいちゃったみたいだし」

灰原'「一緒にお風呂はいろーよ!」

新一「えええ?!」

2人「やなの?」ウルウル

新一「いや・・・入りましょう」キリッ

風呂場にてー

灰原「工藤くんは先に頭洗って」

灰原'「ワタシたちで体洗ってあげるからぁ」

新一「は、はひ、よろしくお願いします・・・」

新一(ヤベェ、心臓が破裂しそうだ・・・可愛すぎて死にそう///)

新一(とりあえずシャンプーつけてっと)

灰原「じゃあ体洗うわね」ムニュッ

新一(!?)

新一(な、なんか柔らかいもんが泡と一緒に)

灰原'「新一くん、手が止まってるよー」ムニュッ

新一(こ、こっちもかよ・・・前から後ろから柔らかいもんが当たって・・・気持ち良すぎる!)

灰原「工藤くん、今何考えてるの?」

灰原'「お顔が真っ赤だよぉ」

新一「いや、その、なんか柔らかいもんが当たって・・・あの、それは・・・」

灰原「言わなくてもわかるでしょ?名探偵なんだから」

新一「あ、あの、胸ですかね?」

灰原'「そーだよ、真っ赤になって可愛い!」

灰原「そうね、普段とのギャップが可愛らしいわね」

新一「////」

灰原「あら、工藤くん・・・」

灰原'「アソコが大きくなってるよ?」ニコッ

やっぱり光彦が欲しい

>>44さん
当初は光彦も絡めた感じにするはずだったんですが・・・。
予定とずれてしまって・・・。
申し訳ない・・・。

新一「あ、これはその・・・」

2人「いーよ、洗ってあげる」ゴシゴシ

新一(やべえ、気持ちよすぎる・・・)

新一(もうヤベェ、イキそうだ!)

2人「はい、おあずけ」

2人「次は私たちを洗って、ね?」

新一「わ、わかった」

新一(どっちのどこから洗えばいいんだ・・・?)

目の前には二人の美女。
水に濡れた裸体が輝いて見える。
新一の理性は最早崩壊寸前だった・・・。

ここから先のエロ描写を書きますか?

安価 >>50

書く

かきなさい

書く

わかりました。
仕事があるので夕方頃再開します。

>>47
書き給え!!!

舞ってる

私怨

たくさんのご支援、ありがとうございます。
再開します。

新一「は、灰原・・・」

灰原「ん・・・どっちを呼んでるかわからないわ」

灰原「私を哀、彼女は志保って呼んで、いいでしょ?」

灰原'「ワタシはいいよ!」

新一「わ、わかった」

呼び方変更
オリジナル→哀
コピー→志保

新一「じゃあ哀、頼みがある」

哀「なあに?」

新一「キスしても、いいか?」

哀「もちろん、いいわ。あなたの願いは、全て受け入れる」

志保「仕方ないから、初キスは譲ってあげるわ」

新一「なんか、こんな場所で言うのも何だけど・・・」

新一「好きだ、哀」

哀「!・・・」グスッ

新一「泣いてるのか・・・?」

哀「だって、嬉しいの・・・」

新一「哀・・・」

志保「んー、ワタシをほったらかしにしないで欲しいな」

新一「ごめん、志保・・・君も好きだ」

志保「えへへ・・・さ、早くやっちゃってよ」

新一「うん・・・じゃあ、哀」

哀「工藤くん・・・」

ゆっくりと、2人の顔が近づいていく
恥ずかしさと嬉しさを滲ませながら・・・

そして、遂に2人の唇が重なった・・・
電撃が2人の体を突き抜ける
志保は、どこか嬉しそうに、でも寂しげに2人を見ていた。

新一「・・・ありがとう、哀」

哀「何言ってるのよ、これでおしまいじゃあないでしょ」

志保「そーそー、これからが本番でしょ?」

新一「ヘッ、バーロー・・・」

哀「ここからはもう言葉はいらないわ 」

志保「あなたの望むように、ワタシたちを好きにして?」

新一「・・・わかった、好きにさせてもらう」

そういうと新一はおもむろに2人を抱き寄せ、交互にキスをした。
2人の目が潤みを帯びて色が変わる。
魔法にかかったように。

新一「可愛いよ、哀」

右手が彼女の乳房に伸びる。

新一「綺麗だ、志保」

左手が彼女のお尻に触れる。

哀「あっ・・・工藤くん、そこ、もっと・・・」

志保「新一くん、もっと触って・・・」

2人は新一によりきつく抱きつき、唇を奪いあうようにキスを重ねた。

新一の理性が砕け散る。

2人「ああっ!!」

声にならない声をあげる2人。
新一の手が、いつの間にか彼女たちの陰部に伸びていた。

新一「2人とも、ここ凄い濡れてる・・・」

哀「く、工藤くん恥ずかしい・・・」

志保「身体が痺れて、自分の身体じゃないみたい・・・」

恥ずかしさと興奮と快楽で、2人の思考が薄れていく。
今2人の頭にあるのは、目の前の男への愛情のみだった。

哀「く、どう・・・くん・・あっ」クチュッ

志保「きも・・ち・・いい・・ああっ!」クチュッ

新一「俺も・・・2人に触れて・・・凄く気持ちいいぜ・・・」

新一「なあ、2人とも」

2人「な、なあに?」ビクビクッ

新一「俺の推理だと、2人をいやらしくしている犯人は俺が今触っている所だと思うんだが・・・」

新一「犯人の名前がわからないんだ・・・教えてくれないか?」

哀「そ、そんな恥ずかしい・・・あっ!」クチュッ

志保「で、できな・・あっ・・い・・」クチュッ

新一「真実はいつも一つだ、恥ずかしがらず教えてくれないか?それに・・・」

新一「どんな2人でも、俺は大好きだ」

哀「工藤・・・くん」ゾクゾク

志保「わ、わたしたちをいやらしく・・・している・・のは・・」

哀「わたしたちの・・・」

2人「オ○○コ・・です・・」

新一「声が小さいな、もう一度」

哀「ず、ずるいわ工藤くん・・」

志保「さっ・・きまで・・恥ずかしがっ・・てたに・・」

新一「ん?何か?」クチュックチュッ

2人「ーッ!!!」

一見理性を取り戻したような新一の行動・・・
しかしこれは本能のまま行われていた。
犯人を追い詰める際に身に付いた加虐性。
そして、今まで寂しい想いをしてきた灰原を意のままに虐げ支配することにより、逆に灰原の全てを理解していると思い込ませる。

心の隙間を読み取る本能が、新一をサディスティックに走らせていた。

新一「さあ、2人とも、もう一度」

哀「わ、わかり・・ました・・」

志保「わたしたちが・・いやらしく・・なっている原因は・・」

2人「わたしたちの・・オ○○コです!!」ガクッ

強烈な快感と一時羞恥心から解放された事で、2人は崩れ落ちた。

この瞬間、彼女たちには鎖が繋がれたのだ。

魂に、快感と言う名の鎖が。

新一「2人とも、よく出来たね、偉いぞ」

哀「は、はひ、ありがとうございます・・」

志保「気持ち・・良かったです・・」

新一「そっかそっか。その感じだと2人とも、イっちゃったんだね」

新一「次から、そうなる時には、イクッて言うんだよ?わかったかな?哀おねえちゃん?」

哀「は、はいっ」ビクビクッ

新一「志保おねえちゃんも」

志保「はい」ビクビクッ

新一「さて、2人にはもっと気持ちよくなってもらうんだけど、その前に・・」

新一「俺のアソコを気持ちよくしてもらおうかな?」

新一の股間には、モノがそそり立っていた。

哀「わかりました、でもどうしたら・・?」

志保「いいの・・?」

新一「そうだな、じゃあ、舐めてもらおうかな?」

哀「!は、はい!(な、舐めるの?)」

志保「わかりました(ど、どうしたらいいのかな?)」

要領がわからずも、2人は意を決してモノに顔を近づけた。

哀「んっ」ペロペロ

志保「んはっ」ピチャピチャ

哀(な、何かよくわからないけど・・)

志保(凄く興奮する・・)

2人(舌の先まで感覚が敏感になってる気分・・)

一度中断します。
深夜に更新予定です。

再開します。

新一「2人とも、上手いよ、ところで2人が舐めているものはなんていうのかな?」

2人「お、おち○ち○です」

新一「反応が早くなったね、いいよ!」

新一「そうやって舐めてもいいけど、オッパイで挟みながら舐めるともっといいな」

2人「こ、こうれふか?」ギュッ

新一「そうそう、いいよ。そうしてしごきながら先を舐めるんだ」

哀(凄く恥ずかしい、でも工藤くんが喜んでる・・嬉しい)ジュルジュル

志保(オチ○チ○がピクピクしてる・・興奮してるのが伝わってくる)

2人「んっんはっ」ピチャピチャ

新一「2人とも、いいよ、イキそうだ!このまま出すよ!」

哀(何を・・?でも何でもいい、工藤くんが喜ぶなら・・)

志保(舐めるのが止められない、気持ちいい・・)

新一「哀、志保、い、イクよ!」ドピュドピュピュッ!

2人「?!」

哀「な、なんだろ、この白い液・・」

志保「美味しいわけじゃないけど」

2人「凄くエッチな気分になる・・」

新一「ふう、気持ち良かったよ」

哀「く、工藤くん、これは?」

新一「ああ、ごめんごめん、男がイクとそうなるんだ」

新一「通常一回イクと回復まで時間がかかるもんだけど、2人が可愛すぎて全然元気さ」ビンビン

志保「すごーい、さっきより大きくなってるよ?」

新一「そうか?」ビンビン

哀「ね、ねぇ工藤くん・・」

哀「さ、さっきから・・工藤くんのアソコを舐めてから・・アソコが・・オ○○コがウズウズして仕方ないの・・」

志保「ワタシも・・・」

2人「お願い、何とかして・・」

新一「わかったよ、じゃあベッドに行こうか」

哀「ついたけど、どうしたらいいの?」

新一「じゃあ、まずベッドに四つん這いになって、お尻をこちらに向けてくれ」

志保「こ、こう?」

哀(い、今までで一番恥ずかしいけど・・)ジュン

志保(物凄い興奮する・・)

新一「うん、いいよ、それじゃまず哀から・・」ペロペロ

哀「ひゃうっ!!」

哀「あ、あ、あ、な、何コレ・・」

新一「ん?アソコを舐めてるのさ」ペロペロ

哀「き、汚いよ・・あっあっあっ」

新一「哀の身体に汚い所なんかあるわけ無いだろ」ペロペロ

志保(凄くエッチな音がしてる・・あっ!)

新一「志保もほったらかしにはしないよ」クチュッ

志保「か、かきまわひちゃらめ・・あああっ!」

哀「く、どう・・あああっ!くん・・あっ」

志保「さっき・・の、あっ、感覚・・が・・あっ気持ちいいっ!」

新一「ん?イキそうなのかい?じゃあ約束通りイクッて言うんだよ?」

2人「は・・い・・あっあっ頭が・・真っ白にっ」

2人「何か、くる、来ちゃうっ」

2人「い、イクッ!!あああああああぁっ!」

本日はここまでにします。
明日朝更新予定です。

なんだこれは!



乙である

状況的に双子の美人姉妹との3Pみたいな感じだな……男の浪漫やねぇ

ここで一つ安価を取りたいと思います。

ラストは・・・
?コピーが「消える」

?コピーが「残る」

選んでいただきたいと思います。
安価は>>78でお願いします。

残る

消える

おはようございます。
用事の為更新遅れます。

ksk

残る

消える

消える

みなさんありがとうございます。
では、>>78が消えるでしたので消えるルートで行きたいと思います。
ご要望があれは終了後に残るルートも書きます。

再開します。


志保「すごかっ・・ひゃうっ!」ペロペロ

新一「次は志保の番」

哀「く、工藤く・・あああっ!そ、そこは・・」

新一「ん?クリ○○スをいじってるのさ」

哀「そ、そんな・・あっ!とこ・・いじっちゃ・・あんっ」コリコリ

志保「い、いまイった・・ばか・・はぁぁっ!」

哀「ま・・た・・あっ・・イ、ク・・!」

新一「いいよ、何度でもイっちゃいなよ」

2人「も・・ダメ・・イっちゃうぅ!!」ガクッ

新一「感じやすいなあ、2人は。でもまだまだこれからさ」


その後もしばらく新一の責めは続いた。
絡み合う2人の美女と1人の青年。
青年の思考は今や天にも昇る気持ちであった。






透き通るような肌。
汗を帯び輝く髪。
か細く切ない声。
嬉しさと恥ずかしさを滲ませる瞳。

その全てが自分に向けられている事が、とても幸せだった。

いつも強がってばかりで、内心はとても寂しがり屋な彼女。

毒舌ばかり言われた気もするが、確かにお互いを信じ合って来た。

当たり前過ぎていた彼女の存在。
しかし、今回の事件に直面した時、彼は気づいたのだ。

いかに彼女の存在が、自分の中で大きくなったのかを。

幼なじみの彼女より、切なく大きな気持ちが宿っていることを。

そして彼女たちもまた、同じ面持ちだった。
決して表に出すハズのなかった想い。
それが相手に届いたのだ。

鈍感で推理バカのアイツに。
いつも子供のような笑みを浮かべて推理を私に披露してくるアイツに。

けれど、不器用だけど、優しいアイツに。

自分の気持ちが伝わったのだ。

暗い世界に生き、姉を失い幸せなど望む資格はないと思った人生。

しかし彼と出会い、彼女は光を取り戻した。

今、この瞬間、この時間を彼と生きている。
それだけで十分だった。
なのに今ーそれ以上の幸せが目の前にある。

ーせめて夢なら醒めないでー

まどろむ頭の中で彼女は願った。

終わった後残るルート希望

そして・・・

哀「ハァ、ハァ、ち、力が入らない・・・」

志保「カラダが溶けてるみたい・・・」

新一「・・・な、なあ2人とも」

2人「なあに?」

新一「オメーら、この後どうするかは知ってるか?」

哀「えぇ・・・何となくだけど」

志保「わかるよ」

新一「あ、あの、今更なんだけどよ、今までそういう経験、あんのか?」

2人「バカね・・あるかどうか位反応を見ればあなたならわかるでしょ?」

新一「いや、まあ・・そうなんだけどよ・・」

哀「何よ、ハッキリ言いなさい」

新一「・・俺は・・」

新一「俺はオメーらが大好きだ!!だから!初めてを俺にくれっ!!」

2人「イ・ヤ・よ」

新一「ええ?!」

2人「・・なーんてね」クスクス

新一「!からかいやがったな・・」

哀「さっきまで散々やられたんだし」

志保「この位お返ししなきゃね!」

哀「バカね・・名探偵さんも形無しね」

新一「ニャロォ・・」

哀「・・スッ」
首に手を回し抱きつく

新一「あ、哀・・?」

哀「・・イヤなわけ、無いじゃない」

志保「こっちこそ、聞くけど」

2人「受け取ってくれる?私の初めて」

新一「・・おう!」

>>84さん

ありがとうございます!
では終わったら残るルート書きます!
それまで本編楽しんでいただけたら幸いです

消える

新一「・・じゃあ、えーっと・・」

志保「・・ワタシは後でいーよ」

哀「え?」

志保「譲ってあげるって言ってるの、順番」

哀「でも・・・」

志保「いいったらいいの!その代わり新一君!途中でへばったら許さないからねっ!」

哀「それは私も許さないわ」

新一「は、はい!わかりました!(こえぇ・・やっぱ灰原だな・・)」

一旦中断します。
19時頃再開予定です。

新一「じゃ、じゃあいくよ、哀」

哀「うん・・・来て、工藤くん」

志保「・・・」

ゆっくりと哀の中に新一が入っていく。
そして・・・

ズンッ!!

哀「うああああっ!!」

新一「だ、大丈夫か哀?!痛かったか?」

哀「だ、大丈夫、少し痛いけど・・それよりも気持ちいい・・」

新一「ち、血が出てるけど・・」

哀「大丈夫・・大丈夫だから」

新一「わかった、じゃ、じゃあ動くから」スッ

哀「うっ!(ちょっとの刺激で感じる・・!)」

新一(中がピクピクしてるのがわかる・・気持ち良すぎるぜっ)パンパン

哀「あっ、いいっ!!(突かれる度に・・頭が真っ白に・・!)」

新一(こ、腰がとまらねぇっ!!)パンパンパンパン

哀「く、どう・・あっ!くん、激し・・すぎ・・あっ!はああっ!!」

新一「わ、わりぃ!でも・・気持ち良すぎる!止めらんねぇ!」パンパンパンパン

哀「うあああっ!いっ、いいっ!工藤くん、もっと・・突いて・・!」

新一(もう・・)

哀(何も・・)

2人(考えられない・・!)

2人(ただ・・気持ちいい・・!)

新一「くっ・・哀・・俺もう・・!」パンパン

哀「わ、わたし、も・・あああっ!」

新一「じゃあ・・」

哀「一緒に・・」

新一「くっ、出るぞっ!哀っ!」

哀「来て、工藤くんっ!」

新一「ううっ!」ドピュドピュッ!

哀「ああああああっ!!!」

ハァ、ハァ・・

新一「大丈夫か?哀」

哀「・・・」

新一「お、おい!哀!?」

哀「大丈夫、ちょっとボーッとしてただけ・・」

新一「わ、わりぃ・・膣に出しちまった」

哀「あらあら、行き当たりばったりな名探偵さんね」

新一「は、はは・・じゃあ、志保!」

志保「!」

新一「わりぃ、待たせちまって・・」

志保「いいけど、その・・」

哀「・・今更気を遣わないでよ、お互いさまでしょ」


哀「結局、なんだかんだと言ったけど、やっぱりあなたは私、私はあなた」

哀「ただ表現方法が違うだけのね」

哀「だから・・気を遣うことはないわ」

志保「・・ありがとう・・」

志保「新一くん、まだ元気ある?」

新一「おう、もちろんだぜ!」

新一「じゃあ・・今度は俺が下になるから、上から乗ってくれないか?」

志保「わ、わかったわ」

志保「じゃあ、い、いくね」ズ、ズズズッ

志保(し、新一くんがだんだん中に入ってくる・・!)ズンッ!

志保「あああっ!!」

新一「志保、大丈夫か?」

志保「へ、平気・・だよ?ニコッ」

志保(中いっぱいに新一くんが・・凄い・・)

新一「ゆっくり動くから・・」パンパンッ

志保「ううっ!」

新一「少しずつ早くするよ!」パンパンパンパン

志保「いっ!ああっ!!(気持ち、いいっ!)」

新一「・・哀!来てくれ!」

哀「え?」

新一「俺の顔の上に・・お尻を乗せてくれないか?」

哀「ええっ?!でも・・」

新一「3人で、一緒にやろうぜ」

志保「わ、わたしも、したい・・」

哀「・・わかったわ」スッ

哀「こ、コレでいい?工藤くん?」

新一「ああ」ペロッ

哀「あううっ!!」

新一「ペロッ・・これは・・哀のオ○○コ!」

哀「バ、バカッ///」

志保「ふふっ、バカだな・・っああっ!!」パンパン

志保「は、げ、し、胸までっ、ああっ!!」パンパンムニュニュッ

哀(もうダメ・・)

志保(オカシクナル・・!)

哀「志保・・」ピチャピチャ

志保「哀・・」ペロペロ


新一に跨がり、手を繋ぎキスをする鏡写しの2人。

その情景は3人を一層興奮させた。


2人「工藤(新一)くん、もう・・」

新一「じゃあ、3人で・・」パンパンパンパン
ペロッペロッ

2人「うん・・あ・・い、イクッ、イクーッ!!」ドピュドピュッ!!

・・・。

2人「ハァ、ハァ・・・」

新一「2人とも、大丈夫か?でもまだまだコレからだぜ?」

新一「2人とも、均等にイかなきゃなっ」

哀「うん・・もっと・・」

志保「もっとして・・」


その後しばらく・・・部屋から喘ぎ声が止むことはなかった。


ここまでが共通ルートになります。
この後から、安価通りコピー消失編、その後、コピー生存編をお送りします。

消失ルート、スタート


気がつくと、辺りは暗くなっていた。
3人は半ば意識の無いままお互いの身体を求め合い、力尽きていた。

哀「ハァ、ハァ、流石に・・・」

志保「もうダメ・・」

新一「ハァ、俺も流石にしばらく無理だな」

哀「記憶も途切れ途切れで・・・まるで夢だったみたい」

志保(・・・夢・・・)

新一「ああ、でも俺達・・・繋がったんだな」

哀「バカ///」

新一「ん?志保・・どうかしたか?」

志保「!・・何でもないわ」

新一「そうか?元気無いけど?」

志保「つ、疲れちゃって」

新一「ふうん・・」

哀「ねぇ工藤くん?いつの間にか暗くなってるし、泊まるにせよ帰るにせよ連絡した方がいいんじゃない?」

新一「そうだな、その前に腹減っちまった、何か食わねーか?」

哀「そうね、そうしましょ」

新一「よし、決まりだ!なぁ、志保は何が食べた・・」プスッ

新一「!な、これ・・麻酔銃・・?」

哀「あなた、一体何を!?」

新一「ど、どう・・して・・」パタッ

志保「・・お休み、新一くん」

哀「何故こんなことを!?」

志保「・・わからないの?ワタシは(夢)なんだよ?」

志保「あと半日もすれば元のマネキンに戻る・・そういう存在なの」

志保「そんな存在がいつまでもそばにいるのは新一くんにとっても良くないし、ワタシも辛いもの・・」

志保「楽しい事があればあるほど、元に戻る前の数分が辛過ぎる・・・」

志保「だから、ここでお別れしたいの。たった半日だけど、もう十二分に楽しかった」

志保「これで、いいのよ」

哀「良くない!!」

志保「!」

哀「・・・あなたがいなかったら、私は工藤くんに想いを伝えられなかった」

哀「自分をごまかして、ずっと引きこもったままだった」

哀「あなたがいなかったら、私は変われなかった」

哀「上手く言えないけど・・・感謝してるわ」

哀「だから、あなたにも幸せになって欲しい」

哀「私が今幸せな気持ちでいるように、あなたにも幸せでいて欲しい」

哀「あなたがロボットだろうと関係ないわ、このままあなたがいなくなるなんてそんな、そんなの・・・」

志保「・・・良かった」

哀「え?」

志保「アナタは変われたのね、自分を偽らず、素直な自分になれたのね」

志保「良かった・・・それでこそ、阿笠博士がワタシを開発した甲斐があるってものだわ」

哀「・・・?」

志保「わからない?ワタシが造られたのは・・・アナタの為なのよ?」

哀「どういうこと・・?」

志保「・・・博士はね、アナタの事を本当に大事に思ってるわ」

志保「自分の娘か孫みたいにね」

志保「アナタだけではなく、新一くんや少年探偵団のみんなのこともね」

志保「そんな中でも、一番心配してるのがアナタのコト」

志保「いつも強がって、自分を押し殺しがちなアナタを見ているのは、博士も辛かったのよ」

志保「だから、博士は考えたの」

志保「普段押し殺している自分を、解放する事が出来れば・・・自分の殻を破るきっかけがあれば、きっと日々を楽しく生きるコトが出来るんじゃないか・・・」

志保「自分を偽らずに済むんじゃないかってね」

志保「最も・・・まさかこんな大騒ぎになるなんて、思っても見なかったみたいだけどね」

哀「・・・何でそんな事がわかるの?」

志保「ワタシはこう見えてもロボットよ?内蔵の通信機でこっそり状況報告してたの」

志保「今も博士が帰ってこないのは、そういうこと」

哀「アナタと・・・ワタシへの気遣いよ」

哀「気遣い・・・」

志保「そう、新一くんへの想いを打ち明けたアナタに、今の気持ちが冷めないよう少しでも長く彼と一緒にいてもらうように」

志保「そして、本来持ち得ない感情を持ってしまったワタシにも、少しでも新一くんといて欲しいとね」

哀「持ち得ない・・・?どういうこと?」

志保「長くなるから簡単に言うけど、ワタシはロボットと言うよりは金属生命体に近いモノ」

志保「だからこそ身体の形を変え人そっくりな質感を出すことも出来る」

志保「古い映画に出てくる溶鉱炉に落ちたアンドロイドと似たようなものね」

志保「けれど、その思考は暴走しないよう厳重にプロテクトがかけてある」

志保「ワタシは本来、プログラムで定められた範囲以上の行動は取れない」

志保「だから、せいぜいアナタの姿をコピーしても、多少女の子らしい仕草をするとか、その程度で終わるハズだった」

志保「・・・でも、アナタの新一くんへの想いはとてもとても大きかった」

志保「プログラムなんてものに収まりきらないほどにね」

志保「その感情がプログラムの壁を越え・・・本来有り得ない自我と感情をもたらした」

志保「アナタの新一くんへの愛はそれ程凄いものだったのよ」

志保「・・・この姿になって新一くんを見た時、胸が熱くなるのを感じたわ」

志保「この人を見ると何でこんなにも胸が熱くなるんだろう?」

志保「この人を見ると何故こんなにも安らいだ気持ちになるんだろう?」

志保「もっとそばにいたい、声を聞きたい、触れていたい」

志保「色んな感情がとめどなく溢れてきた」

志保「ワタシ本来の役割はわかってるのに、アナタへの嫉妬と苛立ちが噴き出した」

志保「こんなにも素敵な感情を何故この人は押し殺すの?」

志保「1日で消えてしまうワタシには掴めない幸せを、この人は掴める可能性があるのに、何故ウジウジしてるの?ってね」

志保「・・・けど、アナタや新一くんと触れ合っているうちに、そんなことはどうでもよくなっちゃった」

志保「それに、この幸せがもし永久に失われてしまうくらいなら、今の位置で踏みとどまった方がいいかも知れない、全ての可能性が0になるくらいなら、このままの関係を維持した方がいい・・・」

志保「そう思う気持ちも、今なら理解できる」

志保「人間って、おかしな生き物ね」

志保「だけど温かくて・・・素敵な生き物だわ」

哀「・・・」

志保「さぁ、そろそろワタシは行かなきゃ」

哀「どこへ?」

志保「ここではない何処かよ、ワタシが消える前に新一くん、起きないとは限らないでしょ?」

志保「安心して、子供の姿になるから、組織に疑われる可能性は低いわ」

哀「・・・」

志保「ありがとう、短い時間だったけど、楽しかったわ」

志保「ちゃんと逃げないで、新一くんと幸せになるのよ?」

哀「・・メよ」

志保「え?」

哀「そんなのダメよ!」

志保「!」

哀「あなたが私と同じ気持ちなら、このまま工藤くんと別れるなんて耐えられるハズがないわ!」

哀「私に逃げるなっていったのにあなたは逃げるの!?」

志保「・・・」

哀「何か・・何か手はあるハズよ!少なくとも、このままきちんと気持ちを伝えないままなんて・・」

志保「・・・バカね」バシュッ

哀「!これは・・」

志保「予備の麻酔銃よ、油断しちゃダメよ」

哀「だ、ダメ・・行っちゃ・・」

志保「ありがとう、灰原哀、さん」

志保「・・・ワタシは、ワタシにとって一番思い入れのある場所で消えるわ」

志保「じゃあね・・」

哀「待って、ダ・・・メ・・・」パタッ

感情と裏腹に、麻酔銃により彼女は眠りに落ちていった。

翌日 PM14:30

新一「う・・・ここは・・・」

新一「そうだ、確か志保に麻酔銃を撃たれて・・・」

新一「!志保っ!どこだ?!」ガタッ

新一「!おい、哀!しっかりしろ!哀!」

哀「う・・・工藤くん・・・」

新一「しっかりしろ!何があった?」

哀「彼女に・・麻酔銃を・・」

新一「哀も・・やられたのか・・」

哀「彼女は・・・私達に会わず消えるつもりだわ・・・」

哀「あなたとの別れが、辛いから・・・」

新一「くそっ!そんな!そんな勝手な事はさせねー!」

新一「哀、今何時だ?」

哀「今・・14時35分ね」

新一「くっ!昨日哀が志保のスイッチを押したのが大体15時過ぎ・・」

新一「大体30分位しか残ってねぇ!」

新一「哀!急いで着替えて捜すぞ!」

哀「ええ!わかったわ!」

数分のち

哀「準備出来た?工藤くん、急ぎましょう!」

新一「待て、哀!」

新一「今大人の姿でふらふら外を歩くのはマズい、薬のリミットも近い・・」

新一「闇雲に探し回っても時間はすぐ来ちまう、ポイントを考えて絞るんだ!」

哀「そうね、無闇に動いては行き違いになる可能性もあるし」

新一「・・・なあ、哀?志保は、何か言い残さなかったのか?」

哀「そう言えば朧気だけど・・・ワタシにとって思い入れのある場所、とか言ってた気が・・・」

新一「思い入れのある場所?そう言ったのか?」

哀「ええ、そう言ったわ」

新一(思い入れのある場所・・・どこだ?!)

新一(小学校?毛利探偵事務所?)

新一(いや・・・きっと人目の多いところは避けるハズ、可能性は低い)

哀「少年探偵団で行った旅行先かしら・・・」

哀「それとも私と工藤くんの接点の強い場所・・・」

新一「いや・・・おそらく人目を避けて行動している以上遠くに行ったとは考えにくい・・・」

新一「最悪でも市内にいると考えるべきだ」

哀「そう言えば子供の姿になるって言ってたわ」

新一「なら尚更一人で遠出は難しいな」

新一「しかし・・・もし「ワタシ」と言うのが宮野志保を指すなら出生地などとも考えられる」

新一「哀、何か思いあたる所はないか?」

哀「ごめんなさい、考えてはいるんだけど・・・」

新一「くそっ!・・・あと15分位か!」

哀「このままじゃ・・・」

新一「させねーぞ、アイツはヒントを残して行ったんだ、きっと未練を残してるんだ!俺達に見つけて欲しいんだ!」

新一「このままタイムアップなんて、ぜってーさせねぇ!」

哀「工藤くん・・・」

新一(落ち着け、考えろ、考えるんだ!)

新一(アイツにとって思い入れのある場所・・・待てよ?「アイツ」にとって・・・?)キュピーン

新一「そうか、わかったぞ!!」

哀「本当に?工藤くん!」

新一「ああ、多分間違いねぇ、急ぐぞ!」ダダダッ

本日は終了します。

志保がいるのはどこでしょう?
まあ、拙い文章なので・・・
暇つぶしに考えてみて下さい

とある場所・・・


志保「・・・あと、何分かなあ」

志保「・・・5分?10分?」

志保「また人形に戻っちゃうんだ」

志保「・・・覚悟してたんだけどな・・・」

志保「やっぱり寂しいな・・・」

志保「一人って、こんなにも寂しいんだねぇ」

志保「一人って、こんなにも辛いんだねぇ」

志保「お姉ちゃんが死んで、お父さんもお母さんもいなくて、ずっと寂しかったんだねぇ」

志保「・・・そんな宮野志保に光をくれたね、博士、少年探偵団のみんな、そして・・新一くん」

志保「・・やっぱり、意地張らないで、もうちょっといれば良かったかな」

志保「新一くん・・、新一・・くん」グスッ

涙が彼女の瞳から零れ落ちる。
それは紛れもなく、魂を持った人間が流す悲しみの涙であった。

(バーロ、泣く位辛いなら意地張っていなくなったりすんじゃねーよ)

志保「え?」

???「そう、お前が「灰原哀」や「宮野志保」として振る舞っていたなら、場所の特定は困難だった」

志保「あ、あ・・」

???「だが、お前はあくまで一人の人間として最後のメッセージを残したなら」

???「場所は一つしかない」

???「お前が人間の姿になり、初めて俺と出会った場所・・」

???「この実験室しかない」

???「そうだろ?志保?」

志保「あ、アナタ・・本当に・・?」

???「疑うなら教えてやるよ、俺の名前は工藤新一・・」

新一「お前の知ってる、探偵さ」

志保「・・・見つかっちゃったぁ」グスッ

新一「バーロ、心配掛けやがって。ほら、こっちこいよ」

新一「時間は無いけど、何とか博士に連絡取って・・・」

志保「ううん、もういいの」ニコッ

志保「ほとんど時間も残ってないし、最後に逢えたから、もういいの」

新一「何言ってんだ、このまま消えるなんて・・・それが嫌だからヒントを残したんじゃねーのかよ!」

志保「うん・・・そうだね・・・。と言うより・・・」

志保「最後に見たかったんだ、新一君のその顔」

志保「事件を解いて、してやったりって感じのあの笑顔をね」

志保「だからもういいの、もう十分すぎる」

哀「・・・本当にいいの・・・?」

哀「このまま終わっても、そんn」

志保「いいの!」

哀「!」

志保「あなたは自分を取り戻した。だから、今のあなたにはワタシが宿ってる」

志保「ワタシが消えても、二人分新一君を愛せるわ」

志保「体は消えてしまうけれど、心はあなたと一緒」

志保「だから、アナタは気にしないで自分の人生を生きて、幸せになって」

志保「今のアナタなら、きっとできるわ」



志保「だから、新一君をよろしくね」

哀「・・・バカじゃないの・・・強がっちゃって・・・」

哀「ならなんでそんな悲しい顔してんのよ・・・バカァ・・・」グスッ

志保「ふふ・・・あ・・・」キラキラ…

光の粒子が志保を包む。
タイムリミットが、近づいていた。

新一「志保!」

志保「・・・あーあ、なんでこんな人好きになったんだろ」

志保「そしたら感情も持たずに、楽でいられたのに」

志保「哀を幸せにしなかったら、許さないからね?」

志保「哀の中には、私もいるんだから」

新一「ダメだ、消えるな!俺はお前のおかげで哀と・・・いや、哀と志保、二人とも・・・」

新一「大好きなんだ!大切なんだよ!」

新一「だから、消えるな!消えないでくれ!まだ俺はお前に何も・・・」

志保「・・・ありがと、これで本当に・・・思い残すことはないわ」

志保「時間みたい、意識が薄れてきた・・・」


光が強まっていく・・・。


新一「!待て、待ってくれ!!」ダダダッ

志保「さよなら・・・大好きな・・・新一君・・・」







新一「待ってくれ・・・!」ガシッ

光の中で新一は彼女を抱きしめた。

新一「志保!・・・!」

抱きしめた腕にはもう、温かな感触は残っていなかった。
冷たく温もりを失ったモノが、腕の中で力無くうなだれていた。

新一「なんでだよ・・・俺、お前のおかげで自分の気持ちに気付けたのに!」

新一「その想いをお前にも返したかったのに!」

新一「なんでだよ・・・志保・・・」

新一「志保ぉおおおおおっ!!」

新一は、そのまま立ち上がれなかった。
彼女だったモノを抱きかかえ泣く新一を、哀はそばで見守っていた。
新一の涙が零れ落ちたマネキンは、何処か寂しげに見えた。

部屋からは、彼らの泣き声がいつまでも響いていた。

こうして、彼らの不思議な1日は、幕を閉じた。

新一「待ってくれ・・・!」ガシッ

光の中で新一は彼女を抱きしめた。

新一「志保!・・・!」

抱きしめた腕にはもう、温かな感触は残っていなかった。
冷たく温もりを失ったモノが、腕の中で力無くうなだれていた。

新一「なんでだよ・・・俺、お前のおかげで自分の気持ちに気付けたのに!」

新一「その想いをお前にも返したかったのに!」

新一「なんでだよ・・・志保・・・」

新一「志保ぉおおおおおっ!!」

新一は、そのまま立ち上がれなかった。
彼女だったモノを抱きかかえ泣く新一を、哀はそばで見守っていた。
新一の涙が零れ落ちたマネキンは、何処か寂しげに見えた。

部屋からは、彼らの泣き声がいつまでも響いていた。

こうして、彼らの不思議な1日は、幕を閉じた。

あ・・・ダブって入ってしまいました。
>>116は飛ばして下さい。

あれから、1ヶ月が過ぎた。

あの後、博士が帰ってきて、俺達とコトのあらましを話し合った。

博士は哀に何度も謝っていた。
こんな大騒ぎになって済まないと。

哀は何を言うでもなく、話を聞いた後、小さく「ありがとう」と呟いた。

あのロボット・・・志保だったものは、やはり記憶の復元は出来ないらしい。

再び哀をコピーしても、俺達が出逢った志保とは全く別の存在だそうだ。

それに、感情がプログラムを越えてしまったせいか、いくつかの機能に異常があり、直すのは難しいらしい。

俺達は、それも彼女の意志のような気がしてそれ以上の修理を断念した。

※コピーが消えたので人物表記を哀から灰原に戻します。


そして、俺達は・・・

灰原「工藤くん、朝よ、起きなさい」

コナン「ふぁーぁ・・・何だよ哀、今日は休みじゃねーか」

灰原「バカね、今日はあの子達と仮面ヤイバーのアクションショーを見に行く約束でしょう」

コナン「あ、そうだっけ。ったく高校生にもなって着ぐるみショーたあなあ」

灰原「いいじゃない、見た目は子供なんだし」

コナン「そうだけどよ・・・」

灰原「でも早いものね、あなたがウチに引っ越してきて二週間位かしら」

コナン「ああ・・・蘭に別れを告げた以上、あそこに居続ける訳には行かなかったからな」

灰原「彼女、はんたい」

>>119最後の一行にミスがありましたので修正、再開します。


灰原「彼女、反対しなかったの?」

コナン「ああ、親通しの事情で阿笠博士の家に住むっていったらすんなりな。また会いにくるとは言ってたけどな」

コナン「おっちゃんの方が憎まれ口叩きながらも寂しそうに見送ってくれたから、ちょっと意外だったぜ」

灰原「そう・・・工藤新一と言う存在を失って、彼女もまだ整理がついていないのかもね・・・」

灰原「ごめんなさい、工藤くん」

コナン「バーロ、何でオメーが謝るんだよ、アイツとの関係を断ち切ることを決めたのは俺自身だ、オメーのせいじゃねーよ」

コナン「蘭からは一生恨まれるかも知れないけど、哀に対する想いに後悔はないさ」

灰原「工藤くん・・・」

コナン「改めて言うよ、哀は俺が守る、だから・・・俺のそばにいてくれ」ダキッ

灰原「ありがとう、工藤くん・・・」

コナン「哀・・・」

阿笠「オホン!」

2人「!」ドキッ

阿笠「あー、哀くん、朝食を呼びに行って帰ってこないのは困るんじゃが、ワシもう腹ペコじゃし」

灰原「ご、ごめんなさい博士、すぐ行くわ」タタタッ

コナン「博士・・・」ジロッ

阿笠「な、なんじゃ、別に邪魔する気はなかったぞい」

コナン「ったく・・・」

阿笠「待て新一」ガシッ

コナン「な、何だよ博士」

阿笠「哀くんをしっかり頼むぞ、あんなに穏やかで幸せそうな哀くんを見るのは初めてじゃからの」

阿笠「君達の選択に口を挟む気は無いが、蘭くんとて知らん真柄ではない、それでも君は哀くんを選んだんじゃ」

阿笠「それで哀くんを不幸にしたら・・・ワシは許さんぞ」

コナン「ああ、わかってるよ博士」

コナン「例えこの身がどうなっても、俺はアイツを守る、そして幸せにしてみせるさ」

コナン「そう約束したからな」

灰原(バカ・・・)

コナン(そう、例え許されない選択だとしても・・俺はアイツを守りたい) 

コナン(それが志保との約束だからな・・)

食後・・

灰原「準備出来た?工藤くん」

コナン「おう、いつでもいいぜ!」

灰原「今日は事件が起きなければいいわね」フフッ

コナン「不吉なこと言うなよ・・」

灰原「あはは、そんな困った顔しないで、冗談よ」

コナン「オメーのは冗談に聞こえねーんだよ」

灰原「ごめんなさい」クスクス

コナン「・・・やっぱり変わったな、哀」

灰原「え?」

コナン「よく笑うようになったよ、その方がか、可愛いぜ」

灰原「あら、ありがと」フフッ

コナン「なあ、一つ聞いてもいいか?」

灰原「なあに?」


コナン「あの時・・志保と2人でいた時・・お互いをどう呼ぶかって時に、オメーは「哀」を選んだよな?」

灰原「ええ、そうね」

コナン「何で「哀」にしたんだ?「志保」でも良かったのに」

灰原「・・そうね、でも、あの時は、彼女の方が自然に私の秘めた感情を発揮していた」

灰原「彼女の方が、素の「宮野志保」に近かった・・そういうことよ」

コナン「なるほど・・」

灰原「それに・・」

コナン「それに?」

灰原「「灰原哀」はあなたと共に歩いて来た名前、今の私にとっては大切な名前」

灰原「だから、あなたが今はコナンであるように、私も灰原哀でいようと思ったの」

灰原「変かしら?」

コナン「いや、オメーらしいな」

コナン「なあ、哀。これから何があるかわからないけど、お互いが堂々と自分を名乗れる日まで・・いや、それから後も・・一緒に生きていこうぜ、2人で、さ」

灰原「・・・それ、プロポーズ?」クスクス

コナン「え?!あ、いや、その」

灰原「冗談よ」

コナン「・・・バーロ」

灰原「でも・・・プロポーズするなら、もっとロマンティックな場所にしてよね」ニコッ

コナン「お、おう(なんか遊ばれてる気分)」

阿笠「おーい、みんなが来たぞい!」

コナン「おっ、じゃあ行くか!」

灰原「待って工藤くん、その前に・・・」

コナン「!・・・ったく」チュッ

2人「ふふふっ」

コナン「よし、行くか!」

灰原「ええ、新一くん」ニコッ

コナン「!」

灰原「どうかした?」

コナン「あ、いや・・・」

コナン(そっか、オメーも一緒なんだな、志保・・・)


元太「おっせーぞ2人とも」

コナン「わりぃわりぃ」

歩美「コナン君、哀ちゃん、おはよう!」

灰原「ええ、おはよう」

光彦「あれ?何か灰原さんいつもと雰囲気が違いますね?」

灰原「そうかしら?」

光彦(そんな灰原さんもステキです)

元太「よーし、じゃあ仮面ヤイバーショー、いこうぜ!」

歩美・光彦「オーッ!」

コナン「じゃ、俺達も行くか」ニッ

灰原「ええ」ニコッ

駆け出す少年探偵団の3人。
それを後ろから追うコナンと灰原。

その手は固く結ばれていた。
彼らには見えないように、後ろ手で。

これからも、何があろうともその手が離れることは無いだろう。

それが彼等の選んだ幸せであり、彼女との約束なのだから。

志保(良かったね、2人とも・・)

何処かから、そんな声が聞こえた気がした。


これにて本編終わりです!
長い間のお目汚し、失礼しました。
振り返ると色々ミスったり上手く書けなかったり・・難しいですね。
今後の反省にします。

コピー生存ルートは明日の夜までには更新予定です。

とりあえず今まで読んで下さった方々、ありがとうございました!!

おつ!

ここからコピー生存ルートになります。
>>96からの続きです。


いつの間にか辺りも暗くなり、日が落ちていた。

すっかり体力を使い果たして3人は横たわっていた。

哀「ん・・いつの間にか夜ね・・」

志保「ホントだ、頭がぼーっとして全然わからなかった」

哀「工藤くん?」

新一「zzz・・・」

志保「寝ちゃってるよ、かーわいい」

哀「ええ、こうしてみると縮んでなくてもまるで子供ね」

一旦中断します。
夜再開予定です。

志保「普段は生意気なのにね」

哀「そうね・・・でもそんなギャップも悪くないわね」

志保「お、言うねぇー」

哀「あ・・・」カアァァ

志保「真っ赤になっちゃって、恥ずかしがることないじゃない」

哀「だって・・・」

志保「寝てるんだし聞こえないわよ、第一今更聞こえたっていいじゃない?」

哀「慣れてないのよ、そういうの」

志保「全く・・・そういう所はなかなか直らないのね」

哀「あなたがオープン過ぎるのよ」

志保「違いますねー、アナタが引っ込み思案過ぎるのよ」

哀「なによ」

志保「なんなのよ」

2人「ふん!」

哀「・・・それにしてもまあ、見れば見る程そっくりね」

志保「だからそっくりも何も一緒なの、アナタより素直なだけよっ」

哀「・・・素直・・・ね、確かに私、臆病で前になかなか出られなかったのかも」

哀「あなたのお陰でそれがよくわかったわ。・・・感謝してる」

志保「感謝なんかいらないわ、鏡に向かって独り言言ってるようなものよ」

志保「ワタシはアナタと同じって言ってるでしょ?ワタシがきっかけでアナタが自分の気持ちに気付けたならそれでいいのよ」

哀「・・・嘘ばっかり」

志保「ウソ?何が?」

哀「確かにあなたは私と同じ思考を持ってた」

哀「でも今は違うんじゃない?」

哀「あなたは私とは違う角度で・・・私のコピーとしてではなく、自分の意志で工藤くんに好意を持っている・・・でしょ?」

志保「・・・面白いジョークね、ユーモアのセンスもあったのかしら?」

志保「仮にそれが正解だとしたって、ワタシはあと半日もすれば消えてしまう」

志保「きれいさっぱり、お役御免よ」

志保「そんなこと言ってるヒマがあったらきちんと新一くん捕まえとく方法でも考えなよーだ」

今日は終了します。
明日昼更新予定です。

終わった後10年後編を書こうと思ってます。
どっちのルートかは決めてませんが。

いいね!乙

>>134
乙!
10年後も両方書いてくれるとありがたい。

>>136さん
ありがとうございます!では10年後も両方書きます。
まずは現在の話をきっちり書き上げます。
再開します。


哀「ふーん、逃げるんだ」

志保「え?」

哀「結局なんだかんだ言ってあなたは逃げるんだ?」

志保「逃げるも何も、ワタシは・・・」

哀「・・・まあいいけどね、どうせあなたがいたとしても工藤君が選ぶのは私だから」

志保「ムカッ・・・なんですってぇー!そんなことないわよ、アナタみたいなツンツン女、新一君が選ぶわけないでしょ!」

哀「あーら、あなたさっきお礼を言われたとき私に何か言うのは鏡に独り言うようなものだって言わなかったかしら?」

哀「その理屈だとあなたもツンツン女ってことね」クスッ

志保「もうーっ!ああ言えばこういうんだから!ホント可愛くないんだから!」

哀「あなたこそタイトルの後ろに「ぐれえと」とか「ごぅじゃす」とかついたりするアニメに出てくる魔法使いみたいにキーキーキーキーやかましいのよ!」

志保「アナタこそ・・・んとかゲリオンに出てくる無口女みたいなしゃべり方して!てかここで中の人ネタ持ってこないでよ!」

哀「あなたこそ・・・んとかゲリオンってそれラジオのネタでしょ!私の品性が疑われるでしょ!」

志保「なによ!」

哀「そっちこそ!」

2人「ふん!!」




2人「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

哀「・・・あるんじゃないの、ちゃんと」

志保「え?」

哀「私に対する対抗心とか、工藤君への想いとか」

哀「あきらめきってるように振る舞ってるけど、ちゃんとあるんじゃない、秘めてる気持ち」

哀「なのに無理して悟り澄ました顔しないでよ 」

哀「それこそ今までの私と同じじゃない 」

志保「・・・」

哀「だいたいねえ!」

志保「!」ビクッ

哀「結局工藤君、あの時二人とも好きって言ってどっちか選んでないんだから」イライラ

哀「あの場は空気に流されちゃったけど・・・白黒つかないと気が済まないわ」イライライライラ

志保(なんか禍々しいオーラが・・・。)

哀「・・・それなのに私ばかりこだわって、あなたに消えられると何か勝ち逃げされたみたいで悔しいわ」

哀「だから・・・このまま消えるなんて許さないわ」

哀「どうせならキチンと決着つけてから消えなさいよ」

志保「・・・フフフ」

志保「それ、寂しいからワタシに残ってほしいっていってるのかなー?」

哀「な、何言ってるのよ」

志保「アナタ流の愛情表現かしら?」

哀「バッカじゃないの?」アセッ

志保(・・・ほんとツンデレね・・・どっかで見た通りだわ)

哀「と、とにかく阿笠博士を見つけ出して方法を考えましょ」

哀「それまで逃げたら許さないわよ」

志保「・・・損な性格してるわ、アナタ」

志保「まったく、黙ってれば最大のライバルが消えたのよ?」

志保「なのに・・・期待持たせるようなこと言うから・・・」

志保「・・・生きたくなっちゃったじゃない」

哀「!」

志保「アナタ達と同じ時間を人間として生きてみたくなっちゃったじゃない!!」

志保「まったく、これでワタシが消えちゃったらアナタ責任取りなさいよ!」

哀「ええ・・・わかったわ」

志保「ふーんだ、後で後悔したって知らないわよ?新一君をとられたって言っても」

哀「望むところよ、勝つのは私よ」

2人「ほーんとあなたって・・・」

2人  「バカね!!!」

2人「プッ・・・アハハハハハ!」


2人の天使が自分を巡り争い、励まし合い、奇妙な友情を育んでいたことも知らないまま、名探偵は安らかな寝息をたてていた。

もし彼がこの事実をいつか知ったら・・・きっと彼は青ざめるだろう。

灰原ってやっぱ怖いな、と。

そして、既に本能で察しているだろう。
恐らく生涯自分はこの2人に頭が上がらないだろう、と。

いつの世も強いのは女性なのだと。
きっと悟ることになるだろう。

そんな彼の無意識な不安をよそに、夜は更けていき・・・

・・・そして朝を迎えた。

哀「工藤くん、起きて!朝よ!」

志保「新一くん!朝だよ!」ユサユサ

新一「んあ・・・あと5分・・・」

哀「時間がないのよ、早く起きて!」

志保「新一くん!」

新一「まだ眠いよ、蘭姉ちゃん・・・」

哀「・・・ブチッ」

哀「こンの・・・バカ男ー!!」バキッ!

新一「ぐはぁっ?!」

哀「あんたねぇ!昨日散々私達を弄んでこのタイミングでその名前出すの?ねぇ!!」バキッグシャッ

新一「ぐはっ、ち、違う、誤解だよごか・・・ゲフッ!」

志保「新一くんのバカァ!私達にあーんなコトやこーんなコトまでしておいて!バカバカバカバカ!!」ゲシッバキャッ!

新一「ち、違う、いつものクセで・・・ほ、ホントだよ・・・(殺される・・・)」

???「これこれ、気持ちはわかるがそれ以上は死んでしまうぞい」

哀「うるさいわね!・・・あ・・・」

志保「ハカセ!」

阿笠「遅くなってすまんのう、今帰ったわい」

一旦中断します。
夜再開予定です。

乙。
子供の体に戻っていないのに蘭姉ちゃんかよバーローさん…

哀「いったいどこ行ってたの?探しにいくところだったわ」

阿笠「すまんすまん、まあ色々な(哀くんに怒られそうじゃから怖くて帰って来れんかったとは言えんわのう・・・)」

志保「あの・・・ハカセ、頼みたいことがあるの」

阿笠「ああ、じゃがその前に・・・オホン、服を着てくれんかの」

阿笠「年寄りには目の毒じゃ」

哀「あ・・・」タタタッ

志保「うー・・・」タタタッ

新一「博士・・・ついでに俺を治療してくれー」

阿笠「新一は少しそうやって反省しとれ!」

新一「トホホ・・・」

阿笠「・・・で、結局どうなったんじゃ」

新一「どうって?」

阿笠「哀くん達とどこまでいったんじゃ」ボソッ

新一「あ、いや、その・・・最後まで?」

阿笠「つまり、そういうことじゃな?」

新一「うん・・・」

阿笠「・・・真剣なんじゃな?」

新一「ああ」

阿笠「蘭くんがいるのを覚悟での行動なんじゃな?」

新一「ああ、気の迷いでもエロでもねぇ、真剣だよ」

阿笠「・・・なら何も言わんわい、じゃがケジメはしっかりつけるんじゃぞ」

阿笠「哀くんを傷つけるのは、許さんからの」

新一「わかってるよ、博士・・・」

哀「お待たせ」

志保「あれ?新一くんまだハダカだあ」

新一「あ、わりぃすぐ着替えてくる!」タタタッ

哀「何話してたの?」

阿笠「いや、何でもないんじゃ」

新一「そう、決めたんだ」

新一「俺は必ずアイツ等を・・・」タタタッ

阿笠「揃ったようじゃの、みんな」

哀「ええ、博士にお願いがあるの」

志保「・・・ワタシの身体が元に戻るのを止めて欲しいの」

志保「ワタシも、人間として生きて行きたいの」

哀「お願い、博士・・・何とかならないかしら」

新一「頼む博士!志保をこのまま消えさせたくねーんだ!」

阿笠「・・・うむ、じゃが本当に良いのか?」

阿笠「えー・・・」

哀「あ・・・私が哀よ」

志保「ワタシが志保」

阿笠「うむ・・・哀くん、わかっておるかの?今この世に自分が2人おるようなものじゃぞ?」

阿笠「只でさえ肩身の狭い思いをしておる中、さらにトラブルを抱えてしまうかも知れん」

阿笠「悲しい思いもするかも知れん、それでも良いのじゃな?」

哀「ええ、いいわ」

哀「私は全てを受け入れる。彼女とそう話し合ったの」

哀「例え博士の言うとおりだとしても、私は彼女に生きて欲しい」

哀「それは揺るがないわ」

阿笠「うむ。志保くん」

志保「はい」

阿笠「哀くんにとっていわば君は双子の姉妹・・・いやそれ以上の存在となるじゃろう」

阿笠「正直、ワシにとっても娘が増えるようなもんじゃ、君を消したくはない」

阿笠「じゃが、現実は厳しい。人間として生きていくというのはとても苦しいものじゃ」

阿笠「君にもその覚悟は、あるのじゃな?」

志保「うん・・・例えどんなコトがあっても、哀や新一くんと生きていきたい」

志保「この世界に、宮野志保として存在していたいの」

志保「辛いかも知れない、でもお願いハカセ、ワタシをどうかこの世界にいさせて!」

阿笠「・・・うむ、わかった。ならばワシも全力をもって協力するぞい!」

阿笠「そして新一!」

新一「!」

阿笠「何が何でも2人を守ることを誓えるか?」

新一「ああ、何があっても、どんなことがあっても2人を守る」

新一「この命にかえてもな」

哀「工藤くん・・・」

志保「新一くん!」

阿笠「ようし、それでは志保くん、検査をするから一緒に来てくれんかの、哀くんも手伝ってくれ」

哀「わかったわ」

志保「新一くん、ちょっと行ってくるね」

新一「ああ、待ってるよ・・・」

志保「不安なカオしないの、すぐ戻るから」

新一「・・・ああ」

3人が実験室に入り、新一は一人残された。
不意に悪寒が走る。
何か嫌な感じがする・・・
新一は言い知れない不安を抱えながら、3人を待った。

バタン!

ドアの音が鳴る。
3人が出てきた。
新一はみんなが戻ってきてほっとしたが、その表情に暗いものを感じてより不安感を強めた。

新一「ど、どうだったんだ?」

阿笠「うむ・・・」

哀「・・・」

志保「・・・」

新一「おいなんだよ、まさかダメだってんじゃねーだろーな!?」

阿笠「いや、そうでは無いんじゃが・・・」

新一「じゃあ何だよ?何で2人はあんな不安な顔なんだよ!!」

哀「・・・私から話すわ」

哀「彼女の身体には、24時間で状態をリセットするプログラムが組み込まれているわ」

哀「そのプログラムさえ取り払ってしまえば、彼女が消えることは無くなる」

哀「そして、そのカウンタープログラムも、博士は事前に用意していた」

新一「本当か博士!!」

阿笠「ああ、実際には使うことはないと思っとったが、何かの調整に使えるかも知れんと思っての」

新一「じゃあ早くやろうぜ、志保はそれで助かるんだろ?」

哀「ええ・・・そのはずだった」

新一「はずだった?何だよそりゃ」

哀「彼女が私をコピーした時・・・そのコピーされた感情はプログラムの壁を越え、本来有り得ない現象を引き起こした」

哀「それが、自我の目覚めよ」

哀「本来無機質なロボットには決して有り得ない・・・魂と呼べるものを彼女は手にした」

哀「だけど・・・その結果彼女の身体にはいくつかの変異が見られるわ」

哀「簡単にいうなら、もの凄く不安定な状態よ」

哀「元々想定していた状態とは大きく異なるわ」

哀「そんな状態でカウンタープログラムが正しく作用するか、はっきり言ってわからない」

哀「効くとも効かないとも言えない・・・はっきり言ってギャンブルよ」

新一「・・・そんな」

新一「じゃあ、その変異を修正すれば!」

哀「時間が足りなすぎるわ、それにそこを直した途端彼女から感情が失われてしまうかも」

新一「じゃ、じゃあプログラムの方を今の志保の身体に合わせれば!」

哀「それも無理よ、完全にプログラムを書き換えるのにどうがんばっても3日はかかるわ」

哀「他にも手は考えた、でも時間的にも無理があるし、彼女の不安定な状態を考えたらいたずらに刺激したくない」

哀「残された手段は、イチかバチかでカウンタープログラムを実行するか、諦めるか」

哀「その2つしかないわ」


哀「仮に成功しても・・・姿形のみ定着して感情が消えてしまうなんてことが起きないとは限らない」

哀「私達が望む完全な結果が得られる確率は、二割に満たないわ」

新一「そんな・・・」

新一「・・・本当に、他にないのか?」

新一「何にも?」

哀「ええ」

新一「そんな・・・そんな事って・・・」

哀「・・・私だって悔しいわ」

哀「でもどうすることもできない・・・」

哀「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

哀「結局私は、大事な時に役に立てない」グスッ

阿笠「哀くんのせいではない、全てはワシの責任じゃ・・・ワシの力不足じゃよ・・・本来あらゆる事態を考えておくべきじゃった・・・」

新一「クソッ、クソッ!!」

志保「・・・あのー、本人目の前にして勝手に落ち込むのやめてもらえる?」

新一「志保・・・」

志保「ワタシ、全然心配してないわ、上手くいくって信じてるもの」

新一「だけど、失敗したら志保は・・・志保は消えて・・・グスッ」

志保「泣かないでよ・・・大丈夫」ダキッ



新一「博士・・・」

>>151最後の行はミスです。
  申し訳ありません。


新一「志保・・・」

志保「元々、ほっとけば消えるはずだった」

志保「それが、僅かでもこの世界に生きるチャンスが出来たんだもの」

志保「それだけで十分だわ」

志保「だから・・・新一くんも不安がらないで、ワタシが助かるのを信じて?」

志保「そしたらきっと、きっと上手くいく」

志保「新一くんが信じてくれたら、怖いものは何も無くなるから!」

新一「・・・わかった」

新一「そうだよな、今から不安になっても仕方ないよな!」

新一「俺は信じる、志保が助かるのを」

新一「そして一緒に、未来を生きるんだ!」

志保「・・・ありがとう、新一くん」ニッコリ

本日は終了します。
明日更新予定です。

再開します。


哀「・・・さ、博士、ちょっと外でましょ?」

阿笠「え?いやしかし」

哀「いいから」ジーッ

志保「!」

哀「しばらく2人にしてあげるわ」

志保「え・・・」

哀「勘違いしないでよ、今日だけだからね」

哀「明日からはさせないわよ」バタンッ

志保(ありがとう・・・)

新一「何だよあいつ」

志保「いいの」

志保「・・・ねぇ新一くん、お願いがあるの」

新一「なんだ?何でも聞くぜ」

志保「もっとギュッとして、頭をなでて欲しいの」

新一「おやすいご用さ、こうか?」ギュッ

志保「・・・あったかい」

志保「新一くんの匂いがする」

新一「最初にも言ってたな、ほんの半日前なのに懐かしい気がするよ」

志保「ねぇ新一くん・・・」

新一「ん?」

志保「ワタシのこと、ホントに好き・・・?」

新一「え?」

志保「ワタシは、最初はコピーとして哀の記憶を引き継いだだけだった、けど・・・」

志保「目を開けて目の前の新一くんをみたら胸がとっても熱くなった」

志保「見てるだけで何か幸せな気分になった」

志保「もう今は記憶なんて関係ない、ただ新一くんが好き」

志保「でも、ワタシは人間じゃない」

志保「身体はほとんど人間と変わらないけど、人間とは別のモノであることは違いない」

志保「だから・・・新一くんが嫌だったら、ワタシ消えてもいい」

志保「気を遣って無理してるなら、新一くんに無理させたくないから」

新一「・・・バーロ」

新一「志保は人間だよ、間違い無くな」

志保「!」

新一「短い時間でも、その気持ちが本物がどうかって言うのはわかる」

新一「志保からは、間違い無く伝わって来たぜ、心が、魂が」

新一「それに志保が人間かどうかなんて問題じゃない」

新一「ここにいる目の前の志保が、俺は大好きだよ」

志保「新一・・・くん・・・」ポロポロ

志保「ありがと・・・ホントは怖いの」

志保「消えちゃうのが怖い、何も感じなくなるのが怖い」

志保「新一くんに触れなくなるのイヤ、見えなくなるのイヤ、声が聞けないのイヤ、匂いがしないのイヤ」

志保「新一くんと色んなコトしてみたい、色んなとこ行きたい」

志保「海とか、見てみたいよ、遊園地とか行ってみたい」

志保「新一くんにごはん作ってあげたい、クリスマスとかバレンタインを一緒にお祝いしたい」

志保「新一を、そばで見ていたい!」

志保「まだまだしたいことも言いたいこともたくさんあるのに・・・」

志保「ヤダ、ヤダよ、そんなの・・・」

志保「ヤダよぉ・・・」

新一「・・・よし、わかった。明日海行こうぜ!」

志保「・・・え?」

新一「早起きしてよ、日の出見ようぜ、きっとキレイだよ」

新一「でさ、晩御飯、作ってくれよ、何が出たって全部食べるからさ!」

新一「遊園地も行こうな!観覧車からさ、景色見るの気持ちいいぜ?」

新一「それともコーヒーカップか?ジェットコースターか?何でもいいぜ!」

新一「したいこと、一緒にしようぜ?他になんだっていいよ」

新一「映画とかさ、そうだ、サッカーもいいな!」

新一「それから、それから」

志保「・・・ウソツキ」ニコッ

志保「消えちゃったら、出来ないじゃない」

新一「あ、う・・・」

志保「でも・・・約束してね」

新一「ああ、約束だ」

志保「それとね」

新一「ん?」

志保「耳かして」

新一「ん?」

志保「×××××××××」

新一「・・・プッ」

志保「笑わないでよ、恥ずかしいな・・・」

新一「わかった、約束だ!」

新一「終わったら必ず、な!」

志保「・・・うん!!」

志保「ね、新一くん」

新一「ん?」

志保「チューして」

新一「・・・おう!」

キスする時間を、志保は胸に焼き付けていた。
たとえ助からないとしても、この瞬間を大切にしたいと。

叶うなら、時間に止まって欲しい・・・
頭の中にそんな想いが浮かんできた。

しばらくして、ドアが開く。
2人が出てきた。

その顔には、先程までの不安や迷いは消えていた。

哀「・・・覚悟は決まったのね?」

志保「うん!もう大丈夫!」

哀「そう、わかったわ。じゃあ、始めましょう」

哀「あ・・・待って、工藤くんちょっと外してくれる?博士も」

新一「?わかった」

阿笠「じゃあ終わったら呼んでくれんかの」

志保「・・・どしたの?」

哀「・・・抜け駆けしたわね」ボソッ

志保「はぁ?」

哀「2人きりのキス・・・したでしょ」

志保「見てたの?!ヤだなあもう・・・いいじゃない、最初のキスは譲ったんだし」デレデレ

哀「良くないわよ、ズルいんだから!」

哀「・・・次は私が見せつけてあげるから、ちゃんと戻ってきなさいよ」

志保「変な激励ね。でもありがと」

哀「・・・工藤くん、こんな会話してるとは思わないでしょうね」クスクス

志保「ホントにね」フフフ

哀「さあ、行きましょう」

志保「うん」

新一「お、何だったんだ?結局?」

2人「ないしょ」

新一「はあ?」

阿笠「では、準備はよいかの?」

志保「うん」

新一「志保・・・」

志保「頑張ってくるね」ギュッ

決意を確かめるように、志保は新一の手を握った。

新一「・・・信じてる」

志保「うん」

2人の手が離れる。
どうかもう一度この手を握らせて欲しい。
新一は普段祈らない神に祈った。

阿笠「では・・・そこのイスに座ってくれんかの」

志保「うん」ガシャッ

新一「手足がロックされた?何でだよ?」

阿笠「・・・今になっていうのもなんじゃが・・・」

阿笠「これから彼女の体にプログラムを打ち込む訳じゃが・・・」

阿笠「はっきり言ってこれは体にとって異物じゃ、恐らく相当の苦痛になると思われる」

阿笠「・・・のた打ち、暴れまわるほどのな」

新一「そんな・・・」

阿笠「すまん、こんなギリギリになって・・・じゃがどうしても言い出せんかった・・・」

志保「フフフ」

新一「志保?」

志保「そんなの全然平気よ、消えちゃうコトに比べたら何でもない」

志保「痛いってことは生きてるってことだもの、それで新一くんといれるなら何時間だって耐えてみせる」

志保「さあ、始めましょう」

新一「志保・・・」

阿笠「わかった、では始めるぞい」

阿笠「では・・・これからプログラム変更用のナノマシンを注射するぞい」

阿笠「準備はいいかの?」

新一(・・・前々から思ってたが)

新一(博士の発明レベルおかしくねぇか?)

哀(今はそこにツッコんでる場合じゃないわ)

志保「ちょっと待って」

ふと、目を閉じる。
これまでの半日を、人生の全てである半日を、彼女は一瞬のうちに何度も何度も思い返した。
彼の笑顔が見える。
恐れるものは、何もない。

志保「・・・いいわ、始めて」

阿笠「ではいくぞい(南無三!)」プシュッ

青い液体が注入されていく・・・

新一(頼むぜ・・・神様)

新一(一生分の運をここで使ってもいい)

新一(だからアイツを助けてくれ!)

哀(お願い・・・成功して!)

液体が注入され切った。そして・・・

志保「うああああああっ!!!」

新一「志保!」

志保「ああああああっ!!」

激痛が身体を駆け抜ける。
まるで全身が裂け、骨が砕けるかのような痛み。
痛い。痛い。身体が暑い。
意識が飛びそうになる。息が吸えない。

新一「・・・くそっ!」ダダッ

哀「工藤くん!」ダダッ

阿笠「こ、これ、危険じゃぞ!」

新一「頑張れ志保、頑張れ!」ガシッ

哀「消えないで・・・!」ガシッ

2人が両の手を握る。
しかし激痛で感じることは出来ない・・・

志保「うう、ああっ、うわああああっ!!」

・・・どこだろ、ここ?

真っ白だなあ。

何でこんな所にいるんだろ?

ていうかワタシ・・・誰だっけ?

なんだろう、何も思い出せない・・・

何か大切なことが、あったんだけど・・・

阿笠「い、いかん!意識レベルが低下しておる、このままでは!」

・・・なんだっけ?

ワタシは何がしたかったんだっけ?

・・・思い出せないや。

このまま寝ちゃおうかな。

頭もぼーっとしてきたし、寝ちゃおうかな。

???「・・・保、志保!」

志保?誰だっけそれ?聞いたことあるような

???「負けないで!」

ワタシそっくりな声・・・?

???「聞こえるか!俺は、工藤新一は、おまえのそばにいる!」

???「だから負けるな!約束したろ!」

・・・シンイチ?シンイチ、シンイチ、シンイチ。

クドウ、シンイチ・・・?

・・・そうだ、ワタシ、約束したんだ

???「私とも、約束したでしょ・・・!」

・・・そうだ、ワタシは、ワタシは・・・

約束したんだ!

志保「ま、負けてたまるもんですか・・・!」

新一「志保!」

志保「約束したんだから・・・ああああああっ!」

志保「ワタシと勝負するって・・・」

哀「あなた・・・」

志保「約束・・・したんだから・・・!」

志保「新一くんと、海にいくって、遊園地いくって、御飯作ってあげるって」

志保「約束したんだから!」

志保「あの時・・・」


ねぇ、新一くん、耳かして?

ん?

あのね?

【もう一度、エッチしようね】

志保「もう一度、エッチしようねって」

志保「約束したんだからあああああああっ!」ピカーッ!

激しい光が、辺りを包む。
光が弱まると、彼女がうなだれていた。

新一「志保、おい志保!」

新一「目を開けろよ!志保!」

哀「・・・まさか、失敗・・・」

新一「おい、志保起きてくれ!志保!」

志保「・・・」スッ

新一「目が開いた!」

新一(でも・・・記憶は?)

哀(ちゃんと残っているの・・・?)

志保「・・・ボソボソ」

新一「なんだ?どうした?」

志保「これで・・・」

新一「ん?」

志保「もっかい、エッチ、出来るね」

新一「!!・・・志保、わかるんだな、覚えてるんだな?」

志保「うん・・・新一くんの声・・・届いたよ・・・ありがとう」ニコッ

新一「良かった・・・本当に良かった・・・」

阿笠「うむ、後でもう一度検査はするが、恐らく大丈夫じゃろう、成功じゃ」

哀「良かった・・・」

阿笠「さて・・・ワシはちょっと喉が乾いたわい、少し外すぞい」

阿笠「・・・新一、取られるんじゃないぞ、哀くん」スタスタ

哀「!?!???!」

新一「良かった・・・良かったよ・・・」

志保「泣かないでよ、調子狂うなあ・・・」

哀「まあ、良かったわね、成功して」

志保「ありがと、でも本当は失敗して欲しかったんじゃないのー?」

志保「なんせ新一くんはこの通り、ワタシにメロメロだもんねー」

哀「・・・ていうか、あんたたちあんな約束してたわけ・・・?」

新一「え?あ、いや、そのー・・・」

志保「なーにーよー、悪い?」

哀「・・・まあいいけど、私にもしなさいよ?」

新一「!!!」

志保「サラッと言ったわね、ま、いいけどワタシが先よ」

哀「あら、あなたは後よ、大人しく休んでなさい」

志保「ちょ、ちょっとぉ、それは無いんじゃないのー?」

哀「あら、サービスタイムは終わりよ、もうあなたに先を譲る理由はないわ」

志保「なによ!あんだけしおらしいこと言ってたのに!」

哀「あなただって終わった途端随分態度変わるじゃない?演技派ね」

志保「あなたのブリッ子の演技よりマシよ」

哀「なんですって・・・」ワナワナ

志保「わざとらしいのよねー、あれじゃ今時騙せないわよ?なんか作ってますって感じ全開で」

哀「あなたみたいに天然でギャーギャーうるさいよりマシよ!」

志保「アナタだって変わらないじゃない!このヒス!!」

哀「なによ!」

志保「なんなのよ!」

新一「ま、まあまあ、せっかく助かったんだし、ケンカは止めて・・・」

2人「工藤(新一)くんは黙ってて!!!」

新一「は、はひ・・・」

哀「大体工藤くんが悪いのよ!」

新一「え?」

志保「そーよ、優柔不断なんだから!」

哀「結局あなたはどっち選ぶのよ!」

志保「ワタシよね!」

哀「私よ!」

2人「どっちなのよ!!」

新一「・・・そ、それは・・・」

新一「ふ、2人とも大好きってコトで・・・」

2人「バカーッ」バキッ

新一(ど、どぼじで・・・)

新一の悲痛な叫びが胸中にこだまする中、3人の騒がしい1日は、幕を下ろした。

一旦中断します。

この後は、

・エピローグ→コピー消失10年後→コピー生存10年後、の順番で書く予定です。

いいねぇいいねぇ

2人とも可愛すぎる

>>170さん
ありがとうございます。
最高のほめ言葉です。

再開します。


・・・あの後行われた検査で、志保に異常は見つからなかった。

状態は安定、無事に成功したんだ。

正直、神様に感謝した。

あの後、APTX4869の解毒薬の効果が切れ、再び俺たちは子供の姿に戻った。

志保もそれに合わせ子供に戻った。

この姿じゃエッチ出来ないね、と言われ照れ臭いやら何やらで苦笑いするしかなかった。

とりあえず疲れ果てたので、この日は解散する事にした。

事務所に帰った俺が無断外泊の件をこっぴどく蘭に叱られたのは言うまでもない。

そして次の日、俺達は約束通りに海に行くことにした。

志保「ありがと、新一くん約束守ってくれて」

コナン「当たり前だろ、志保こそちゃんと約束守ってくれたんだからな」

志保「哀も来れば良かったのにね」

コナン「そ、そうだな(行く前に・・・)」

ー数時間前ー

哀「いい?工藤くん。約束らしいから海に2人で行くのは認めてあげる。け・れ・ど」

哀「私を差し置いて妙な事したら・・・許さないわよ」ギロッ

コナン「はい、わかりました・・・」

・・・なーんてことは言えねーよな、ハハ・・・

志保「どうかした?新一くん」

コナン「いや、何でもねぇよ。それよりもうすぐ着くぜ、次のバス停降りたらもう見えるよ」

志保「楽しみだなあ!勿論記憶にはあるんだけど、やっぱり本物じゃないとね!」

コナン「そうだな、泳ぐにはちょっとキツいけど、景色は最高さ」
(秋くらいと考えてください)

運転手「次はー○○○、お降りの方は、足元に・・・」

コナン「お、着いたな」

志保「海だ、海☆」

コナン「よほど楽しみだったんだな」

志保「もっちろん!新一くんと2人っきりのデートだし!」

コナン「喜んでくれて良かったよ、さ、降りようぜ」

志保「うん!」

ー阿笠宅ー

哀「・・・」イライライライラ

阿笠「哀くん、コーヒーでも飲まんか?」

哀「いらないわ」

阿笠「まあ、そう言わんで。少しリラックスした方が」

哀「い・ら・な・い!」

阿笠「は、はい・・・(全く、機嫌最悪じゃわい)」

阿笠(恨むぞ、新一)

哀「何か言った?」ギロッ

阿笠「い、いんやあ何でもないわい」

哀(カッコつけないで行けば良かったかしら)

哀(でも目立つし、邪魔しちゃ悪いし、約束だから)

哀(なんでこんなイライラしなきゃいけないのよ、私お人好しすぎ?)

哀(あー、イライラする!早く帰って来なさいよね!)

コナン「よっと、ほら、手」

志保「え?あ、ありがと///」

コナン「この先に海に続く下り坂があるんだ。ホントは海まで乗っていけたんだけど、坂からの景色を見せたくってさ」

志保「うん、行こ行こ!」グイッ

コナン「お、おいおいそんな急がなくても」

志保「早く早く!」

コナン「よし、あの坂の向こうだ」

志保「ホント?あ!」

坂の頂上まで行くと、眼下には一面大海原が広がっていた。
遙か先まで続く海。
記憶にはあっても、体験するのは初めての海に志保は目を丸くした。

志保「すごーい、これホントに全部水なの?」

コナン「ああ、遙か先まで続いてるさ」

志保「おっきいね!それに日の光がキラキラしてスゴくキレイ!」

志保「早く近くまでいこうよ!」グイッ

コナン「おいおい、そこまで焦らなくても海はなくならねーよ」

コナン(ホントに純粋って感じだな、子供みてーだ)

コナン(哀もホントはこうなのかな?)

コナン(何にせよ初めての海、楽しんでもらわなきゃな!)

一旦中断します。
深夜か明日更新します。

海、軽く流すつもりが楽しくなっちゃって長くなっちゃいました。
もう少し続きます。

乙!

再開します。


2人は走る。
と、言うより走る志保にコナンが引きずられる。

海が近づくとだんだん潮の香りと波の音が近づいてくる。
何もかもが知っているのに初めて。
そんな奇妙な感覚と胸の高鳴りを志保は感じていた。

志保「ハァ、ハァ、着いたね!」

コナン「ハァ、ハァ、ああ、どうだ?目の前で見る海は?」

志保「すっごくキレイだね!あ、あれ何かな?」

コナン「ん?ああ、多分漁船か何かじゃないかな?」

志保「へぇ!そうなんだ!じゃああれは?」

コナン「よく見えるな、多分客船だと思うけど俺じゃかすかにしか見えないや」

志保「ねぇねぇ、あの鳥は何かな?」

コナン「たぶんカモメかな?やっぱり初めて見るから珍しいか?」

志保「うん、「知って」はいるんだけど、自分のカラダで感じるのは初めてだから」

コナン「そっか、何か変な感じだな」

コナン「なあ、志保・・・悪かったな」

志保「?何が?」

コナン「ほら、本当だったら日の出見ようって言ってたのにさ、出発遅れちまって・・・」

志保「なーんだ、そんなこと全然いいよぉ」

志保「日の出は見てみたいけど、それよりこうして遠くまで連れて来てくれたんだもん」

志保「それに、新一君といれることの方が、ワタシは嬉しい」

志保「出来なかったことはまたやるチャンスがあるよ、だってワタシは生きてる」

志保「明日を迎えられるんだもの」

コナン「志保…ありがとな」





-その頃再び阿笠宅-

哀「うー…」

哀(我慢よ我慢!ここで動く方が負けよ、ここで余裕を見せるのが大人でしょ、我慢よ我慢)

哀(そ、後少し辛抱すればいいのよ、我慢我慢我慢我慢が・ま・ん…)

阿笠「哀君から物凄い殺気みたいなものを感じるぞい…」ゾォッ

哀(だめだめだめだめ、抑えなきゃ、抑えて、抑えて…)

哀「られるかぁーっ!!!!!!!!!!」ガターン!!

阿笠「のわっ!?」

哀「博士、私出かけるわよ!」

阿笠「ど、どこへ?」

哀「どこでもいいでしょ?」ギロッ

阿笠「いってらっしゃーい…」

凄まじい殺気を放ち灰原哀は阿笠宅を飛び出した。

元太「お、灰原!」タッタッタッ

歩美「哀ちゃーん!」タッタッタッ

光彦「灰原さーん!」タッタッタッ

歩美「どこ行くの哀ちゃん…ひぃ!」

元太「なんだよ歩美、ってうわぁ!」

光彦「あわわわわわわ」


最早探偵団の声すら耳に入っていない。
後ずさる3人を尻目に哀は駆けていった。

歩美「哀ちゃん、怖い…」

元太「ものすげー目してたな」

光彦「さすがに近寄れませんでした…」

-所変わって海-

志保「ねぇ、海の水ってしょっぱいんでしょ?」

コナン「ああ、大体3%位の塩分が含まれているからな、結構しょっぱいぜ?」

志保「よーし、ペロッ…うー、ホントにしょっぱーい」

コナン「ハハハ!、だからしょっぱいって言ったのに」

志保「こんなにしょっぱいと思わなかったのー、でもこれが海の味なんだね」

志保「おもしろいなぁ、色んなことがいっぱいワタシの中に入ってくる」

志保「見えるもの、聞こえるもの、匂い、味…」

志保「全部不思議、全部おどろいちゃう」

志保「これが、生きてるってことなんだね」


コナン「ああ、これからもっと沢山の事に出会うさ」

コナン「良いことも、悪いことも」

コナン「でもなるべく一緒に、良い事を経験したいよな」

志保「うん!」グゥー

志保「あ、ワタシおなか空いちゃった」エヘッ

コナン「お、そうだな。少し早いが昼飯にすっか」

コナン「何が食べたい?志保の希望でいいぜ?」

志保「そーだなぁ、どうせならこのあたりでしか食べられないものがいいなぁ」

コナン「よし、じゃあこの辺りを散歩がてら見ながら探してみっか」

志保「うん!」

-その頃、とあるバスの中-

乗客A「なんかあの子、異様な感じね」ヒソヒソ

乗客B「うん、目つき怖いし」ヒソヒソ

哀「…」

哀「…何で私ここにいるの?」

哀「でも今更引き返せないし…」ハァ…

本日は終了します。
明日の夜更新予定です。

乙!

再開します。
予想より大分長くなってしまって申し訳ないです。

哀(こんなの全然私らしくない)

哀(前ならこんなことなかったのに)

哀(今は高ぶった気持ちを抑えられない)

哀(なんかまるでストーカーみたい、工藤くん引いたりしないかしら、ハァ...)

ー海沿い、とある食堂ー

志保「わぁ、これがお刺身?」

コナン「ああ、食べてみなよ」

志保「うん、いただきまーす!」パクッ

コナン「どうだ?」

志保「うん、おいしい!」

コナン「そうストレートに喜んでくれるとこっちも嬉しいぜ」

コナン「どう?海に来て良かったか?」

志保「...ま、気分を変えるのは悪くないわね...人類の母であるこの大海原の潮風にあたるのも......」

コナン「え?」

志保「あはは、引っかかったー!哀ならこんな感じに言うかなって!」

コナン「びっくりしたぜ、哀と入れ替わったのかと思ったよ」

志保「えへへ、たまには新一くんをびっくりさせてみたくて」

志保「まあ、まだまだ哀には素直さが足りないから海に来てもあんまりはしゃいだりしないんだろーなー」

コナン「まあな、そこが良いところでも悪いところでもあるんだけどな、って本人目の前にして言うことじゃねーか」

志保「もう哀とワタシは別々の人間なんだから気にしなくていーよ、やっぱり素直じゃないって新一くんも思うんだ」

哀(ここまで来て偶然2人を見つけたはいいけれど...)

哀(何か私の話してる、顔出しにくいわ)

哀(そもそも私なんて言って顔出すつもりだったのかしら...ハァ)

志保「ね、新一くんどー思うの?」

コナン「ああ、あいつも辛い事ばかりだったからな...突き放す感じが出ちまうのもわかるけどな」

コナン「たまには素直に頼ってくれると嬉しいって思う時はあるな」

哀(く、工藤くん///)

コナン「時たま素直じゃ無さ過ぎて可愛くねーときもあるけどな」

哀(う...)グサッ

コナン「でもやっぱり...あいつのお陰でやって来れたしな」

コナン「本当に感謝してるよ」

哀(工藤くん///嬉しい///)パアァ

志保「そっかぁ、何か嫉妬しちゃうな」

志保「ワタシもがんばろっと!」

コナン「ハハ・・・でも時々あいつの意外な一面に驚く時もあるけどな、アイドル好きなとことか」

哀(え?)

志保「ああ、吹雪の三宮くんのコト?あれで哀にこっぴどくやられたのよね」

コナン「そーそー、あまりにも驚いちゃって。あの灰原が?そんなミーハーな訳ねーじゃんってな」

哀(う...)

コナン「思い出したら...ゴメン、またおかしくなってきちゃった...やっぱりあの哀がアイドル好きなんて...アハハハ!」

志保「もー、ヒドイなあ新一...くん...」ガクガクブルブル

コナン「ん?何だよ志保?」

志保「う、うし、うしろ!」

コナン「後ろ?後ろがどう...ウッ!」

哀「あんたは一度ならず二度までも...ミーハーで悪かったわね!」バシーン!

コナン「あいってー!」

一旦中断します。
蛇足ですが、>>187はドラマCDが元ネタです。

コナン「ーで、何でここにいるんだ?」ヒリヒリ

哀「その...」

志保「心配だったんでしょー、2人っきりだし」

哀「別に私は」

志保「そうじゃないとは言えないでしょ?」

哀「...自分でもよくわからないの」

哀「いてもたっても居られなくて、でもどうしたら良いかわからなくて」

哀「気がついたらここに向かってたの」

哀「邪魔をするつもりはなかったんだけど、ごめんなさい」

コナン「まあ、いいんじゃねーか?」

哀「え?」

コナン「それだけオメーが感情を表に出せるようになって来た、そう言うことだからな」

哀「工藤くん...そうね、やっぱり私工藤くんの側に居たかったの」

哀「だからここまで来ちゃった」

哀「あなたには悪かったわ、ごめんなさい」

志保「まーなんかこうなる気がしてたし、気にしてないわ」

志保「実はワタシもなんだか落ち着かなかったし」

志保「お互いに勝負かけるのはまだまだ先のハナシね」

哀「負けないわよ」

志保「ワタシだって!」

コナン「2人とも、声大きいって!恥ずかしいな」

2人「あ...///」

コナン「食べ終わったことだし、そろそろ行こうぜ」

哀「ええ」ガシッ

志保「うん」ガシッ

コナン「わ///ちょっと///」

哀「今更これくらいで恥ずかしがらないでよ」

志保「手をつなぐのヤなの?」

コナン「い、いや///」

コナン(恥ずかしくは無いが、両手にこんな可愛い子が2人いると、ドキドキしてたまんねーぜ...)

今日はここまでです。
明日夜更新予定です。

乙!

コナン読み返したくなったわ

>>192さん
ありがとうございます。

今後もコナンSSを書いて行く予定です。
こんなの読みたいとか、今のこの話で別のシーンが見たいなどのご要望があれば、御一報ください。

次スレより再開します。

海沿いの道、バス停に戻る道を3人は歩いていた。

コナン「あ、あの、ちょーっと歩きにくいんだけど」

哀「あら、人が勇気を出して人前にもかかわらずこうして抱きついているのにむげに断るのかしら?」ギュッ

志保「そーそー、減るもんじゃないし」ギュッ

コナン「まあそうだけど...」

志保「ねぇそれより新一くん、ワタシもう一回そばで海を見たいんだけど」

哀「そうね、せっかく来たんだし私も見ておきたいわ」

コナン「こっから見えるのじゃダメなのか?」

志保「手が触れられるくらい近くがいーの」

コナン「わーったよ、でもあんま時間ねーからな、バス少ねーからな」

2人「了解!」グイッ

コナン「だから引っ張るなっての!」

コナン(両手に花と言う言葉はあるが...)

コナン(この場合は花じゃなくて小悪魔だな...)

志保「ついたぁ!」

哀「えぇ、あら工藤くんどうしたの?」

コナン(オメーらが引きずりすぎたからボロボロなんだよ......)グッタリ

志保「何回みてもキレイだなあ!」

哀「そうね、やっぱり人類の母である大海原の潮風にあたるのはいいわね」

志保、コナン「!...プッ...アハハハ!」

哀「な、何?」

コナン「いや、何でもねーんだ」

志保「気にしない気にしないっと」

哀「変な人達ね」

哀「しかし考えてみれば前海に来た時もその前も事件にあったし...」

哀「今日は何もなければいいんだけど」

コナン「不吉な事言うんじゃねーよ!」

哀「フフッ...冗談よ」

コナン「ったくオメーのは」

志保「冗談になってない」

哀「でしょ?」

コナン「お、おう」

コナン(ったく何だかんだやはり息ピッタリじゃねーか)

コナン(こんな感じで2人で畳みかけられたら勝てねーな......先が思いやられるぜ…って)

コナン「あ...」ドキッ

哀「どうかしたの?」

志保「顔赤いよ?」

コナン「いや、その...日の光が海で反射してそれが2人に当たって...」

コナン「スゲー綺麗でさ...髪とかもキラキラ光って、まるで...天使みたいだよ」

志保「新一くん///」

哀「も、もう相変わらず言う事クサいんだから///」

コナン「いや、ホントに綺麗だぜ、2人とも」

哀「2人」ギラッ

志保「とも?」ギラッ

コナン「ヤ、ヤベッ(このパターンは...)」

哀「そ、そうよね2人とも同じ顔なんだし」ピクピク

志保「だ、だよねー、どっちもキレイなんだよね」ピクピク

哀「強いて言えば私でしょうけど」

ミスって投稿してしまいました、次スレに打ち直すので前のは飛ばして下さい。

コナン「あ...(ヤ、ヤベッこのパターンは)」

哀「そ、そうよね2人とも同じ顔だしね」ピクピク

志保「だ、だよねー、どっちもキレイなんだよね」ピクピク

哀「...ま、強いて言うなら私でしょうけど」ボソッ

志保「なんかいいました?」ムカッ

哀「何でもないわ、気にしないで」

志保「いーえ、今なんか言ったでしょ!何でそー意地っ張りの見栄っ張りーなのよ!」

哀「なんですって!あなたこそ少しは遠慮ってものを知りなさいよ!」

志保「あんまピリピリすると、老けますよぉ」ボソッ

哀「あんたみたいに何も考えてなさそうな方がボケそうで怖いわ」ボソッ

志保「何よ!」

哀「なんなのよ!」

コナン「な、なぁせっかく海まで来てケンカは...」

2人「ちょっと黙ってて!」ドンッ

コナン「おわっ、ちょっ...あー!!」バッシャーン

2人「あ...」

コナン「プハッ、つ、冷てぇ!」

哀「く、工藤くん!」

志保「だいじょうぶ?」

コナン「ブクブクブクブク」

コナン(何かなりそうな気がしたんだよな...)

コナン(結局、事件は起きちまった、か...トホホ...)

コナン「ヒ...ヒックション!!」ズズッ

哀「ご、ごめんなさい...」

志保「だいじょうぶ?新一くん」

コナン「だ、大丈夫大丈夫」

コナン「ただ、こんなびしょ濡れじゃバス乗れねーしなぁ...どの道もう行っちまったか」

コナン「博士に来てもらうか、哀、ケータイあるか?」

哀「えぇ、すぐ連絡するわ」

志保「ごめんなさい、新一くん」

コナン「大丈夫だって、心配すんなよ」

志保「うん、でも...」

コナン「せっかくオメーに笑顔になってもらうために海に来たのに暗くなっちゃしょーがねーだろ?な、笑っててくれよ」

志保「うん、わかった!」ニコッ

哀「博士、すぐ来てくれるそうよ」

コナン「おー、サンキュー...ヒックション!」

哀「やっぱり寒いんじゃない?」

コナン「大丈夫だよ、店からも離れちまったし下手に動かず博士を待った方がいいさ」

哀「...」ギュッ

コナン「お、おい濡れちまうぞ///」

哀「私のせいだもの、責任とらせて」

志保「じゃ、ワタシも」ギュッ

コナン「お、オメーらも風邪ひいちまうぞ!」

哀「その時は」

志保「その時で」

2人「3人仲良く風邪ひきましょ?」

コナン「バーロー、そしたら...一緒にどっか行くことも出来ねーじゃねーか」

哀「あら、APTX4869の解毒薬の実験にはちょうどいいかもよ?」

志保「カラダには良くないけどね」

コナン「ったく、ホント冗談になってねー…」

哀「フフッ...あっ」

志保「なあに?あ!」

コナン「どうした?」

2人の視線を見ると、西日がオレンジ色に輝いていた。
いつの間にやら日没が近いらしい。

哀「きれいね」

志保「スゴーイ、これが夕日?キレイだなあ」

コナン「いつの間にかずいぶん日が沈んでたんだな」

コナン「...なあ、アレやってみねぇか?」

哀「アレ?」

コナン「夕日に向かって叫ぶって奴だよ」

志保「何それ、面白そう!」

哀「どうしてあなたは発想がいちいち芝居がかってるのかしらね」

コナン「いーじゃねーか、な!」

志保「じゃ、ワタシから!」スゥー

志保「ワタシ、新一くんが大大大大大スキよー!!!!」

哀「な...」

志保「あー、スッキリするね!」

コナン「あ、ああ////」

哀「...じゃあ、私も」

志保「お?なに言うのかな?」

哀(あー、緊張する)ドキドキ

哀(でも、ここは素直に!)スゥー

哀「私だって工藤くんが大大大大大大大好きよー!!!!」

哀「ハァ、ハァ、確かにスッキリするわ」 

コナン「う、うん////」

志保「それじゃ最後は」

哀「工藤くんね」

コナン「お、おう(何か緊張するな)」

コナン(下手な事言ったらまた海に落ちそうな気が)
 
コナン(でも、俺は...)スゥー

コナン「俺もオメーらが大大大大大好きだぁーっ!!!!」

コナン「絶対、幸せにしてみせっからなぁーっ!!!!」

コナン「ハァ、ハァ、(ど、どうだ?)」

哀「オメーら、ね...」

志保「また複数系かぁ」

コナン「うっ」ビクッ

哀「でもまあ」

志保「今日のところは」

2人「勘弁してあげるっ////」チュッ

コナン「あ、アハハ////」

ニヤケ顔のコナンの後ろで日が沈んでいく。
程なく博士が到着し、3人は帰路についた。

志保、哀「ね、新一(工藤)くん」

コナン「ん?」

志保、哀「また海にこようね、今度は日の出を見に」

コナン「ああ、約束だ」

志保、哀「約束ね」


こうして俺達の海での一日は終わり...
それから数週間経った頃...

本日は終了します。
明日更新予定です。
明日で今のルートは終わらせる予定です。

乙!

ニヤニヤしてしまうわ。

>>204さん
ありがとうございます。

基本書いてると自分でもニヤケます。

200レス達成です、皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
次スレより再開します。

志保「しーんいーちくん、朝だよー!おきてよぅ」

コナン「ん...」

志保「起きないとー…キスしちゃうぞ!」

コナン「んん...」

志保(起きない...チャーンス!)ソロッ

哀「何やってんのよ」

志保「ギクッ」

哀「全く油断も隙もありゃしない、ほら工藤くん起きなさい」

哀「起きないと...後がヒドいわよ」ボソッ

コナン「はい!起きます!」ガクブル

哀「起こし方くらいマスターしなさいよね」

志保「ひどーい、新一くん怖がってるじゃない」

哀「その位でちょうどいいのよ、ね?」

コナン「う、うん...(こえぇ)」

志保「何にしても早く起きてよぅ、今週はワタシが学校に行く番なんだからぁ」

あの後、俺は阿笠博士との約束通りけじめの為蘭にさよならを告げた。

泣かれた、凄く泣かれた。
これ以上無いくらいに。

それでも、俺が大事にしたいヤツがいると言うと最終的に応援してくれた。

だが、最後の言葉...
「新一のこと、忘れないからね」

これはいつまでも胸に残るだろう。
いつか...面と向かって謝る日を迎えたいと思う。

それでも自分の気持ちを整理して考えても、やっぱり灰原への気持ちは変わらなかったんだ。

蘭への別れを告げた後、俺は毛利探偵事務所を出た。

流石にあのまま居続ける訳にはいかなかったから。

工藤新一の母さんとコナンの母さんの間で話がついて、工藤新一宅で昴さんが俺の面倒を見る、と言うことにして、名目上は工藤新一宅に住んでいるコトになっている。

もちろん、全て作り話だが。
殆どは阿笠博士の家で生活している。

何かとその方が都合がいいので。
俺にも哀と志保にも。

別れ際蘭にまた泣かれたのは堪えたが、また遊びに来てねと笑顔で見送ってくれた。

おっちゃんは後ろを向いたままだったが多分泣いてたな、ありゃ。
ありがたいことだ。

そうして新しい生活がスタートした。
で、あの2人は。

志保「早くご飯食べないと遅刻しちゃうよぉ」

コナン「大丈夫だって、大袈裟だな」

哀「それよりも志保、あなたくれぐれもこの間みたいな真似はやめてよ」

志保「なんのこと?」

哀「とぼけないでよ、あなたお昼の放送でプリキュアの歌が流れた時踊り出したらしいじゃない!」

コナン「ああ、ノリノリだったな。大好評だったぜ?可愛かったって」

哀「何で止めてくれないのよ!あの後学校で吉田さんに「哀ちゃん、またダンス見せてね!」って言われて」

哀「訳がわからないやら恥ずかしいやらで...どう考えても私キャラじゃないでしょ?!」

哀「ああ、次に学校行くの怖いわ...」

志保「だって、面白かったしみんな喜んでたしー」

哀「私は頭痛いわよ!絶対踊りなんてしないから!」

そう、2人は週交代で学校に行ってる。

2人とも当然学校に行く必要も無い学力だし、今の時点で志保を学校に入れるのも何て説明したもんかってコトでこうなった。

性格にあまりにギャップがあるもんで周りは怪訝そうだが...

元となる記憶は同じなのでボロが出る事も無く、気分の問題ですませている。

光彦は妙に嬉しがっていたが...ま、喜ばせておこう。

家に残った方はAPTX4869の解毒薬の研究をしている。

哀はちょっぴり探偵団と遊ぶ機会が減ったのが残念そうだが、アイツ等が混乱しても困るからと割り切ったみたいだ。

哀「...それに何?その髪型」

志保「いいでしょ?これ」ニコッ

哀「私シニョンなんかするキャラじゃないでしょ?違和感全開よ?」

志保「えー、そうかなぁ」

コナン「俺はどっちの髪型も似合うと思うがなあ、哀もやってみてくれよ」

哀「そ、そうかしら////じゃ、じゃあいいわ////」

コナン(照れ方が可愛いな...)

コナン「おっと、そろそろマズいな」

志保「あ、そうだね」タタッ

哀「気をつけてね、工藤くん」

コナン「ああ」

哀「あの...な、なるべく早く帰って来てね////」

コナン「うん...わかった」ギュッ

哀「////」

志保「あー、ズルい!」

哀「私は学校行けないんだからいいじゃない」

志保「うー、来週覚えてなさいよ!」

コナン「ハハハ...よし、行こうか」

志保「うん!」ダキッ

哀「結局抱きつくんじゃないの」イラッ

そんな2人を見ながら新一は思った。
これからもこんな感じで振り回されるのかな、と。

でも、それもいい。
2人の小悪魔に振り回されるのもまた幸せだ。

そして、必ず幸せにしてあげなきゃ...
この2人の天使を。

2人の笑顔を見ながら、新一は強く心に誓うのだった。


おまけ

蘭「どうでもいいけど」

小五郎「俺達」

元太「出番すくねーぞ」

歩美「わたしもコナンくんと出たーい」

光彦「コナン絶許」

服部「ほんまやで工藤」

阿笠「いや、君出とらんし」

服部「なんでや工藤!」

これにて一時閉幕です!

なるべくラブコメ要素を強くしてみました。

ちなみに、opは
ZARD 「運命のルーレット廻して」

edは
消失ルートが
BREAKERS 「月夜の悪戯の魔法」

生存ルートが
杏子 「HAPPY BIRTHDAY」

の脳内設定です。

ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

10年後編は明日には更新予定です。
こちらもお付き合いいただけると幸いです。

乙でしたー!

次スレより10年後編、消失ルートを始めます。

※書き忘れ
 >>125からの続きになります。

あの日から、10年の時が過ぎた。

私が彼と結ばれたあの不思議な日から10年。

今でも現実とは思えないあの日。

あれから、私達はー


ジリリリリリ!!

哀「ん...」パンッ

哀「ふぁ...もう朝ね...」

相変わらず目覚ましと言うのは耳に残る。

元々夜型の私には、早朝に起きるのは辛い。

哀「朝ご飯作らなきゃね...何にしようかしら」

なんて言いながら布団の中でうだってみる。

...ダメダメ、現実逃避しちゃ。

哀「んー...今日はトーストにしようかしら」

独り言を呟きながら、まだ重い瞼をこすりつつ洗面所へ向かう。

哀「うわ、すっごい寝グセ」

寝グセもそうだが、寝ぼけた顔も無防備過ぎる。

まるで緊張感のない表情。
昔からは考えられない。

哀「ーってもうこんな時間...シャワーは後回しね」

急いで服を着替え、エプロンをつける。

全く、朝と言うのはなんでこうバタバタするのかしら。

哀「えーっと、冷蔵庫の中は...玉子が期限近いから、目玉焼きかな」

哀「いや、スクランブルエッグね」

即興で献立を考えるのも楽じゃない。

今になって家事の大変さを改めて感じる。

哀「飲み物は...牛乳でいいかしら」

哀「お腹壊したらイヤだから、温めておこうかしら」

...ふぅ、どうにか準備出来そう。

さて、一段落着きそうだし彼を呼んでこよう。

哀「部屋にはいなかったし、きっと庭ね」

ベランダを開けると、ポーンとボールの弾む音がする。

やっぱりここだった。

哀「いっちゃん、おはよう。朝ご飯出来たわよ」

新一「おう哀!おはよう!」

毎朝庭でリフティングの練習。

彼の日課だ。

毎朝良く早起きして出来るなあと感心する。

朝の辛い私にはそれだけで尊敬ものだ。

新一「悪いなあ、昨日遅くまで起きてたのにこんな早くにさ」

哀「何言ってるのよ、朝早いのはお互いさまじゃない。それより一緒に食べましょ」

新一「おう、じゃあ着替えてくるよ」

そういう彼の無邪気な笑顔を見ると朝辛いのも忘れてしまう。

それに彼に料理を作るのを幸せと感じてもイヤとは思わない。

何故なら...彼は私の最愛の夫だからだ。

新一「ごめん、待たせちゃって」

哀「ううん、いいの」

哀「トーストとスクランブルエッグ、サラダとホットミルクよ、ちょっと軽すぎたかしら」

新一「いや、大丈夫だよ。じゃ食べるか!」

哀「ええ、じゃあ」

2人「いただきまーす」

そう、あの後私達は結婚したのだ。

あの日からしばらくして、私達は宿敵の黒の組織と遂に決着をつけた。

長い間苦しんで来た組織との因縁に彼と共に終止符を打った。

そして、あの薬。

私達の体を縮めた、時を弄ぶあの薬...

APTX4869のデータ解析に成功。

それを元に完全な解毒薬を完成し、遂に私達は元の体に戻る事が出来た。

新一「うん、うまい!」

哀「大袈裟ね、ただのサラダじゃないの」

新一「いやぁ、哀が作ってくれたから特別なのさ」

哀「バカね///」

組織から解放された後、私達は普通の生活に戻った。

色々と不便もあったが、彼は常に私を支えてくれた。

順調に交際は続き、元の体に戻ってから3年後、遂に彼からプロポーズを受けた。

断る理由など何一つ無かった。

むしろ夢かと思った。

お互い忙しかった事もあってすぐ結婚とはいかなかったけど、プロポーズから2年後にようやく式をあげた。

それを機に私は家庭に入り、今に至ると言うわけ。

一旦中断します。
明日の更新予定です。

乙!

次スレより再開します。
なるべく進めたい...

哀「でも大変ね、集合時間がこんな早くて」

新一「ああ、監督が張り切ってるからな」

新一「絶対に今日は負けられねーってな」

哀「優勝がかかると大変ね、あなたもプレッシャーが大変でしょ?」

新一「いや、ワクワクしてるよ。なかなか巡り会えないチャンスだからな」

新一「それよりわりぃな、俺に合わせてこんな早く起こしちまってよ」

哀「バカね...そんな事気にしないで、ゴール決めて来て」

哀「それなら私の早起きも無駄にならないわ」

新一「おう!哀と約束した時のゴール率は100%だからな!今日も決めてくるぜ!」

...そんな彼の顔を見るとホッとすると同時に心配にもなる。

彼は頑張りすぎてしまう人だから、無理してケガをしないか不安になる。

只でさえハードなのに、優勝のプレッシャーがかかれば尚更無理をしてしまうだろうから。

...何のことかって?

彼は、工藤新一は今...プロサッカー選手なのだ。

それも、日本代表選手にも選ばれる程のトップ選手なのだ。

一連の事態が収束した後、普通の学校生活に戻ってから彼は再びサッカーをしていた。

そんな内に、いつしかサッカーへの情熱が高まったらしい。

子供の体では思うように動けなかった反動か、普通に出来るようになって溜まったモノが爆発したらしい。

新一「次の試合も見にこいよ、きっとゴール決めてやっからよ!」

そんな彼の嬉しそうな顔が胸に残っている。

そんな内に、プロの世界から誘いが来た。

彼はとても喜んでいたが同時に悩んでもいた。  

新一「なあ、哀。俺どうしたら良いと思う?」

サッカー選手にはなりたい。
しかし、探偵として生きていきたい気持ちもある。

そんな想いを、私に打ち明けてきた。

哀「そうね...両方やればいいんじゃない?」

今思うとものすごーく無責任な事を言ってしまった気がするが、真面目にそう答えた。

彼なら、どこにいてもどんなことをしても対応出来る。

それだけの力を持っている。

そう思ったからだ。

彼は最初キョトンとしていたが、不意に大笑いして...

新一「ありがとな、悩みが吹っ飛んだよ」ギュッ

強く抱きしめてくれた腕の感触は今思い出しても幸せ...

...と、こんな感じで彼はサッカー選手としての道に入った。

最初は、オファーのあった東京スピリッツに入ったが、後に誘いを受けビッグ大阪に移籍した。

哀「何故ビッグ大阪なの?海外からも話あったんでしょ?」

元々色んなチームでプレイしてみたいと言っていたので、移籍自体は驚かなかったが、てっきり海外へ行くと思ったからだ。そしたら...

新一「ん?だってよ、オメーがファンだった比護さんがいたチームだからよ、ちょっと手助けしてーなと思ってさ」

ですって。
ホント、バカなんだから...///

それからホームに合わせ私達は大阪へ引っ越した。

つまり今は大阪にすんでる、と言うわけ。

サッカー選手として着実にステップアップする中で、探偵としても活躍している。

主にオフの時に捜査協力があったり、たまたま事件に遭遇した時に限られるけど。

探偵として活躍する彼の顔を見るのは嬉しいのだが、せっかくの2人の時間を削られるのは少々苦々しく思っている。

新一「...い?哀?どうした?ボーッとして」

哀「え?ああ、何でもないわ、いっちゃん」

いっちゃんとは私の彼への呼び方だ。

新一の一をもじっていっちゃん。

結婚した後まで工藤くんとは呼べないし、新一くんと呼ぶのもぎこちなくて。

そしたら彼が

新一「いっそ砕けた感じのあだ名は?新ちゃん、とかよ?」

と言われ、考えた結果いっちゃんになった。

最初は死ぬほど恥ずかしがったが、彼が喜んでくれたのでいつしか気にならなくなった。

私の方はそのまま哀と呼んでもらっている。

彼にはそう呼ばれ慣れているしそれに...

いや、やめておきましょう。

一旦中断します。
深夜更新予定です。

再開します。

新一「おっといけね、急がねーと」

哀「うん、試合は夜なのにね」

新一「ま、仕方ねーさ。試合見に来るだろ?」

哀「ええ、もちろん行くわ」

新一「じゃあ尚更はりきらねーとな!」

試合を見に行くのは久しぶりな気がする。

楽しみだけど緊張するなぁ...。

新一「じゃ、行ってくる!...っと忘れてた」ギュッ

哀「うん...頑張って来てね///」チュッ

さて、夜までに家事を終わらせちゃわないと。







哀「ん...とりあえず食器洗っちゃおうかな」

哀「それから洗濯して、掃除機かけて...」

毎日の事ではあるけど、やっぱり家事は大変。

昔のように研究でもしてる方が、よっぽど楽だったかも。

哀「未だにエプロンを身に付けてこうして家事をしてるのが信じられないものね」

哀「...そう言えばエプロン初めてつけた時は、彼に笑われたっけ」

まだ結婚する前、初めて大人の姿でエプロン姿で彼を出迎えた時。

手料理を振る舞おうとして身に付けたエプロン姿を見て、彼は笑い出した。

哀「...笑うこと無いじゃない、せっかくご飯作ってあげようと思ったのに」

新一「わりぃわりぃ、なんか見慣れなくてよ」

哀「どうせ私は無愛想に研究してるだけの可愛くない女よ」

新一「いや...似合ってるぜ」

新一「何つーかすげぇ新鮮だし、可愛いぜ」

哀「そ、そう///」

...やだ、思い出したら顔真っ赤になってきちゃった。

中断します。
しばらく時間帯が不安定になりそうです。

哀「…あっ、いけない水道出しっぱなし!」

いけないいけない、わかってはいるが彼のことを考える度手が止まってしまう。

…結構重症かしら、私。

哀「ふぅ、ひと段落ね」

哀「そうだ、今日彼女がテレビに出るんだっけ」

居間に走ってテレビをつけると、ちょうど彼女がテレビに出ていた。

司会「今日のゲストはこの方、今もっとも人気の女性アイドル!吉田歩美さんでーす!」

歩美「おはようございまーす!」

相変わらず元気ではつらつとしている。

昔とちっとも変わらない、可愛らしさは昔より増しただろうか。

司会「いやー、凄い人気ですね!お忙しいでしょう!」

歩美「みなさんのおかげです、ありがとうございます!」

あの無邪気な笑顔も昔のままだ。

…彼女を含む少年探偵団の面々とはあの時を境に会っていない。

結局私たちの正体も知らせないまま、転校と言う形でお別れしたままだ。

事実を伝えてもまだ受け入れられないと思ったし、余計な負担をかけたくなかったから。

きっと嫌な思いをさせてしまっただろうと、今でも少々胸が痛む。

司会「…で、視聴者の方からの質問なんですけど、歩美ちゃんは好きな人はいますか?っていう質問なんですけど」

歩美「…うん、います」

司会「ええ!ほんとですか!」

歩美「もう、10年も前にいなくなってしまってそれ以来あっていないけれど…」

哀「!」

司会「そうなんですかー、小学校の頃の初恋の人ってことかな?」

歩美「はい…実は芸能界に入ったのもそれがきっかけで」

歩美「歩美が有名になれば、どこかで見ていてくれるかなって」

歩美「そう思ったんです」

…彼女の中にはまだ、江戸川コナンと言う存在が生きているのね。





哀「そうよね…」

彼女もまた一途に彼を思っていた。

とても小学生と思えない大胆さと積極性だった。

哀「正直、羨ましかったわ」

そう、見習いたいと思ったものだ。

想う人への積極さと行動の重要性を、彼女を見て痛感したもの。

…半ば不戦勝のような形でこうなったけれど、真実を知ったら彼女はどう思うだろうか。

司会「では、本日のゲスト、吉田歩美さんでした!」

歩美「バイバーイ!」パシュッ

哀「ふぅ、さて続きをしなきゃね」

彼女以外の人は何をしているのだろう。

円谷くんや小嶋くんは何をしているのか。

博士とも大阪に来て以来、会っていないし。

知りたい気もするが、怖い気もする。

Prrrrrr…

哀「あら、誰かしら」

固定電話にかけてくる人なんか、ほとんどいないのに。

哀「もしもし、工藤ですが」

???「おー、ちっさい姉さん。久しぶりやな」

う、この関西弁は...

哀「久しぶりってあなた、この間家に来たばかりじゃない」

服部「そやったか?まあ一週間も空いたら久しぶりや」

やはり、コイツか...

服部平次。

いっちゃんのライバル兼親友、と言うか腐れ縁の間柄。

大阪在住の彼とは交流があり良く家に遊びに来たり、捜査協力を持ちかけて来たりする。

彼は今大阪府警で勤務する警察官である。
父親への思いからだろうか。

階級は巡査部長、彼の能力なら国家公務員試験も突破出来たろうが一から勉強したいと今の形を選んだらしい。

最も、能力は高いが命令違反も多いのでプラマイゼロで出世はなかなか難しそうだ。

...こう言っては何だが私としては夫との時間を削る彼はあまりありがたい存在ではない。

仲が良いのはいいが、時々嫉妬すら感じる。

哀「...で、何の用?いっちゃんならいないわよ」

服部「いっちゃん?」

あ、彼の前ではあだ名で呼んだことなかった。

哀「...コホン、あの人ならいないわよ。と言うか新聞くらい見てないの?今日試合じゃない」

哀「それとちっさい姉さんはやめて。人が聞いたら混乱するわよ」

服部「あースマンスマン、つい癖で」

哀「10年も経ってるんだからいい加減やめてよね」

服部「ハハ...そっか、工藤おらんのか」

哀「あなたアドレス位知ってるでしょ?何か急用?また捜査協力?」

服部「い、いやおらんならまた今度にするわ。ほな」ガチャッ

哀「...何なの?」



中断します。
関西弁は難しいですね。

乙!

書ける時に書いたらいいさ

>>233さん
ありがとうございます。
シフトが不定期なので遅くなるかも知れませんが更新して行きますので、どうかよろしくお願いします。

次スレより再開します。

哀「全く...忙しいのに」

しかし、本当に何だったのだろう。

少し気になるけど今は家事に集中しないと。

哀「次は寝室の掃除しなきゃ」

哀「...特にシーツ変えなきゃね」

昨日汚しちゃったし...///

哀「埃っぽいし、棚も拭いとこうかな」

寝室のタンスには、色んな写真が飾ってある。

まだ体の縮んでいた頃の写真、高校生活、2人でデートした時のもの。

哀「あ、これも久しぶりに見たわね」

結婚式の写真。

こうして改めて見ると我ながら幸せそうな顔をしてる。

哀「そう言えば、プロポーズも彼らしい感じだったわね」

プロポーズは、雪の降る日だった。

彼の家で少し早めのクリスマスを祝っていた時だった。

哀「はい、工藤くん!私からのプレゼント」

新一「おお!ありがとう、なんだろ?」ガサガサ

新一「お、すげえな!手編みのニットにマフラーか」

哀「そ、あんまりやったコトないから下手かも知れないけど...」

新一「んなことないさ、ありがとう!大事にするよ」

哀「ありがとう、喜んでくれたらこっちも嬉しいわ」

新一「でさ、俺からもプレゼントがあるんだ。気に入ってもらえるか、わかんねーけど...」

哀「あら、何かしら?ずいぶん顔が赤いわよ?」

新一「いや、その、なんつーか...渡すのに勇気がいるっつーか」

哀「?そんな変なもの買ったの?」

新一「いや...ええい!まず開けて見てくれ!」バッ

哀「慌てちゃって...変な人ね?」

新一「いいから開けろよ、バーロ」

哀「はいはい、一体何かしら?」パカッ

哀「...え?これって...」

暗い部屋をキャンドルで照らしてたから、一瞬わからなかったけどすぐに見えてきた。

指輪だ。
恐らくダイヤモンドの。

哀「工藤くん、これって...」

どうリアクションしていいのかわからない。

驚きの方が強すぎて、呆然とするしかなかった。

新一「は、話は後でさ、とりあえずつけてみてくれねーか?」

哀「う、うん」

言われるまま、指輪をはめてみる。
恐る恐る、ちょっと震えながら。

哀「...凄い、ぴったり」

新一「そ、そのー、哀が寝てる間にこっそり糸でサイズ測ったりしてさ」

哀「そ、そうだったの?」

新一「うん、あの、えーとさ...ちょっとその、もしかしたらあんまり聞きたくねー話かも知れねーけど...哀に伝えたいことがあるんだ」

哀「...なあに?」

新一「...」

哀「大丈夫、言って?」

哀「私、聞いてるから。きちんと工藤くんの思いを受け止めるから」

新一「...うん」

新一「その、俺は哀の事が大好きでさ」

哀「うん」

新一「ここまで一緒にいて、その気持ちは変わらない、もっと強まっていくばかりだ」

哀「うん」

新一「最初は、正直とっつきにくいって感じたこともあったけどさ」

哀「うん」クスッ

新一「でも、哀の事がどんどんわかっていって」

新一「ホントは寂しがりで、そんなに強くない」

哀「うん」

新一「一人のフツーの女の子なんだってさ」

新一「そう思うと、凄く愛おしく思うんだ」

新一「例え、この先何があってもこの人を守ってあげたいって」

新一「ずっとそばで支えたいって」

新一「そう思うんだ」

哀「うん」

新一「それにさ、ここまで一緒にいても哀について分からないこともたくさんある」

新一「それこそ、一生かけてもお互い分からないこともあるのかも知れない」

新一「だから、哀の人生を俺に分けてくれないか!」

新一「一生かけても、解き明かしたいんだ」

新一「哀って言う大きな謎を」

新一「そして、哀にも解いて欲しいんだ。工藤新一と言う謎を」

新一「決して損はさせない、何があってもたどり着いてみせる」

新一「幸せと言う名の、たった一つの真実に」

新一「だから、だからどうかずっと一緒にいて欲しい!」

新一「結婚、して下さい」

哀「...バカね」グスッ

哀「言うことがいちいち芝居がかり過ぎなのよ、聞いてるこっちが恥ずかしいわ」

新一「あ、その、ごめん...」

哀「でも...」

新一「でも?」

哀「こんな嬉しいプロポーズは無いわ」

新一「!」

哀「どこを捜しても、こんなプロポーズは聞けない」

哀「世界に一つだけの...最高のプロポーズよ」

新一「じゃ、じゃあ」

哀「ええ、こちらこそお願いします」

哀「きちんと解いてね、私の名探偵さん」

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙!

やっと追いついた

乙です!

次スレより再開します。
皆様ご支援ありがとうございます。

あの時程嬉しいことは無かったなぁ。

あの時間の何もかもがまるで現実じゃないみたいで。

自然と泣いてたなぁ。

でもそれ以上に彼が喜んで泣きじゃくってしまったから、おかしくって笑っちゃった。

滅多に見れない姿だけど、かわいかったなぁ///

哀「…っていけない、何か今日は集中できてないなぁ」

何故だろう、何か胸を掠めるものがある。

ずっと昔からたまにあったが…なんだろう。
幸せすぎて、不安になってしまうのだろうか。

何故今日はこうも昔の事ばかりが頭をよぎるのだろう?

吉田さんをテレビで見たせいなのか、さっきの色黒男の不可解な電話のせいか。

哀「…とにかく、急がなくちゃ。いつの間にかもうお昼だし」

哀「今日勝てば優勝が決まるんだし、遅れたら大変」

哀「…目立つのは嫌いだけど、ちょっとおしゃれしていこうかな///」

そうして昼食を取った後、身支度をして町に出た。

試合まで時間があるから、時間つぶしがてらに買い物をしようと思った。

優勝のお祝いに、何かプレゼントしようか。

今日は帰りはきっと遅いけど、二人で乾杯するのも良い。

哀「…って、張り切りすぎて負けたら洒落になんないわね」

ま、とりあえずお店を見て考えよう。

何年たっても、この大阪の街には慣れない。

私には騒がしすぎるのか、関西弁が合わないのか。

哀「…とりあえずどこか入ろうかしら」

ふと見ると書店があるので立ち寄ってみた。

哀「…あ!この本確かいっちゃん買ってたわね」

推理小説は相変わらず読んでいる。

あまりに集中しすぎてかまってくれなくて一度ケンカした位だ。

哀「探偵左文字ね…これも長いわね。私には何がいいのかさっぱり」

…でも、買っといてあげよ。

あ、あれは私の好きなアイドルの写真集…

哀「こっそり買っときましょ」

バレたらまたからかわれそうだ。

自分の趣味はバカにされたら怒るのに、私のはからかうんだから。
納得いかない。

哀「さて、もう少し見て一旦家に帰らないと」

書店を出て少し歩くと、輸入食材のお店が目に付いた。

哀「ピーナッツバターとブルーベリージャム、買っておこうかしら」

博士と住んでいた時はカロリーコントロールの為食べにくかったが、今は自由に食べられる。

哀「博士にももう少し食べさせてあげるべきだったかしらね」

博士、元気かしら。

メールのやりとりはあるけど、実際の生活ぶりはわからないし。

…別れ際も最後まで泣きながら心配してくれた。

それだけに会いに行きたいが、なかなか行けないまま日々が過ぎてしまった。

哀「…ほんとにおかしいわね、私」

あの町が懐かしくて、帰りたいのだろうか。

それが原因なら、なんとなく納得もできる気がするが。







本日は終了します。
学校生活とか、別に書いた方がいいのかなあ...
ちょっと長くなってますが、明日明後日休みなので進められると思います。

次スレより再開します。
280までには今の話を区切りつけたい…。

哀「…ハァ、結局余計なこと考えてたらお祝い決まらなかったわね」

哀「やっぱり、2人でささやかに乾杯しようかしら」

哀「でも…またやらかさないかしら、私」

お酒を飲むのは私も彼も嫌いではない。

だけど、一度飲みすぎて大変な目にあったことがある。

何年か前、彼の誕生日を祝っていた時…

哀「ね、いっちゃん!もう一杯行きましょ、もう一杯」ヒック

新一「オメー、顔真っ赤だぞ?もうやめといたほうがいいんじゃねぇか?」

哀「何よー、私と飲むのはイヤだっていうの?」

新一「いや、そうじゃねぇけど」

哀「そうなのね、私の事なんかどうでもいいのね」グスン

新一「だから違うって(意外と酒癖悪いな、コイツ)」

哀「どうせ私なんか愛想が無くて可愛げ無いツンツン女ですよーだ」グスン

新一「いや、悪かったよ、ごめn」

哀「いっちゃんのバカーっ!」ブンッ

新一「おわっ!あぶねーな、物投げるなよ!」

哀「カッコつけの推理おたくのサッカーバカ!どうせ私なんかその下なんでしょ!」ガシャーン

新一「もうよせって!」ガシッ

哀「…怖いよう、いっちゃん」

哀「どこにも行かないよね、私一人にしないよね」グスン

新一「…バーロー、当たり前だろ」

新一「何があったってひとりになんかしやしねぇよ」









哀「ホント?」ニッコリ

新一「ああ、ホントだ」

哀「嬉しいな、いっちゃん大好き!////」

哀「じゃあお礼しなきゃね!」ヌギッ

新一「お、おいここで脱ぐなここで!」

哀「なによー、私の裸見たくないのー?」

新一「いや、見てーけど///」

新一「じゃなくて…んん、ベッド行くぞ、ベッド」

哀「はーい」チュッ

…何てことがあったと聞かされた。

あんまり覚えていないんだけど…恥ずかしい。

気持ちよかった記憶はあるんだけど///

哀「…大丈夫かしら」

哀「ま、お祝いだし少しなら大丈夫よね、きっと」

と、自分に言い聞かせて支度をして、試合会場に向かう。

準備が無駄にならないといいな。

試合会場はすでに人で溢れかえっていた。

久々に優勝のかかった試合だけに当然ね。

哀「いつもの場所、空いてるかしら」

私がスタジアムに来て最初に行く場所は決まっている。

選手が入場してくる入口のそばだ。

そこにいると、グラウンドに向かう前に彼が振り返って合図してくれる。

…正直恥ずかしいのだが。

テレビにも映りやすいし、サポーターの目にも止まるからすっかり私が工藤新一の妻だってばれているし。

哀「…世間公認みたいで、悪い気はしないけどね///」

と、良かった。空いてるみたい。

と言うかあまりに知れ渡って最近はサポーターの人がそこを確保してくれているのだが。

サポーターA「あ、奥さん来ましたね!」

哀「ええ、いつもありがとう」

サポーターB「いえいえ、それより旦那さんゴール決めてくれるといいですね」

哀「ええ、ありがとう」

サポーターC「ホント、サッカー上手でこんな美人な奥さんいて、羨ましいですよ」

哀「///」

…こんな人前に来て迎えられるようになるなんて、考えもしなかった。

組織の事もあったし、元々そんなに人ごみも好きではなかったし。

一旦中断します。
午後から再開します。

…変わったのは、あの頃かな。

彼が高校の全国大会に進んだ頃。

それまでは気恥ずかしさもあって試合とかあんまり見に行ってなかったけど、彼にお願いされて。

新一「オメーが見てるだけで、それだけで力になっからさ」

その言葉で、見に行くことにした。

グランドに立って頑張っている彼の姿を見ていると、段々周りは気にならなくなった。

哀「頑張れ!工藤くーん!」

いつしか周りも気ならなくなった。

決勝に進むころには、誰よりも先に駆けつけて応援してたっけ。

哀「いっけー!!!」

叫ぶと同時にシュートがゴールに刺さる。

ああ、何て気持ちがいいんだろう。

好きな人を心から応援するというのは、何て素敵なことなんだろう。

その後から、何をするにもどんどん積極的になっていった気がする。

哀「…懐かしいな///」

サポーター「?奥さん?旦那さんそろそろ出てきますよ?」

哀「あ、いけない」

ちょうど彼が出てきた。

振り向いていつもの笑顔にサムズアップ。

…正直ちょっと古いわよ?

でもそれでいいの、彼と私の大事な合図だから。

哀「がんばってね、いっちゃん」

今日も全力で応援しよう。

それが私にとっても幸せだから。


試合はもつれたが、彼が終了間際決勝ゴールを決めて見事勝利。

チームは優勝を果たした。

哀「…おめでとう、いっちゃん」

さて、帰って彼を迎える支度をしなくちゃ。

哀「…でも、かっこよかったなぁ///」

ゴールした姿ももちろんだけど、その後にこちらに向かって拳を掲げてくれた姿は忘れられないだろうなあ。

哀「帰ってきたら、思いっきり笑顔で迎えてあげなきゃね」

ようやく家に帰りつく。

やはりあの人ごみの中は疲れる。

哀「きっと帰り遅いだろうし、準備して少し休んでましょ」

ワインと、少しのおつまみ。

ワインは、いつもお祝いの時に飲む銘柄だ。

哀「今日は、これくらいでいいよね」

きちんとしたお祝いはまた明日にでも。

哀「ふぅ、何時に帰ってくるかなぁ」

…楽しそうだね、哀。

哀「え…誰?」

…きちんと約束通り、幸せになった?

哀「ええ、幸せよ」

…ホントに?

哀「何が言いたいの?」

…だってアナタは今…

哀「私が何だっていうの?」

哀「私は…」




新一「…おい、哀!こんなところで起きてたら風邪ひくぞ」

哀「え…?あ、夢?」

何だったんだろう、今のは…。

哀「ごめんなさい、寝ちゃってたみたい」

新一「いいんだよ、試合会場混んでたし疲れたんだろ」

哀「ええ…でも大丈夫よ」ダキッ

哀「おめでとう、ちゃんと見てたわ。カッコ良かったよ」

新一「ありがとう、哀が見ててくれたからさ」

新一「きちんと聞こえてきたぜ?哀が応援する声が」

哀「うん…あれ?ずいぶん早かったのね」

新一「ああ、無理言って抜けてきちまった」

新一「少しでも早く帰って、一緒にいたくてよ」

哀「いっちゃん…///」

哀「簡単だけど、食事用意してるから一緒に乾杯しましょ?」

新一「ああ、そうすっか」

今は気にしないで、彼をお祝いしなきゃ。

中断します。
夜に更新します。

おつおつ~

>>256さん
ありがとうございます。

次スレより再開します。

2人「それじゃ、かんぱーい!」

新一「…ふぅ、久々飲んだな」

哀「そうね、でも本当によかったわ。今日優勝すると信じて準備したから」

新一「ありがとな、どうしても今日決めたかったんだ」

新一「哀の見に来れる所で、見ている前で決めたかったから」

哀「いっちゃん…///」

哀「本当におめでとう、とっても嬉しい」

新一「お礼はこっちが言うことさ、哀のおかげでここまでこれたんだし」

哀「え?」

新一「哀がいなかったらきっとサッカー選手にもなってないし、ここまで頑張れなかった」

新一「常にどんなことがあっても支えてくれたから、俺はやってこれた」

新一「何もかも哀のおかげさ、ありがとな」

哀「そんな…私なんか」グスン

笑顔でお祝いするはずが、逆にこんなに嬉しい気分にさせられるなんて。

哀「ホントはいつも不安なの」

哀「私ちゃんといっちゃんの力になれてるのかどうか」

哀「だからそういってくれて本当にうれしい」

新一「おいおい、泣くなよ。哀の笑顔見るのが何よりのお祝いなんだからさ」

哀「うん、ありがとう」ニッコリ

ここまでは、楽しかった。

だけど…お酒のせいか、それとも必然なのか。

話が、妙な方向へと向かっていく。

私たちが見なければならない現実。

目を背けてきた、乗り越えるべきものへ向かうポイント。

それが、今日だったのかもしれない。

始まりは、私のふと漏らした言葉からだった。


哀「…何だか夢みたい」

新一「ん?」

哀「あなたとここにいる事、こうして向かい合って話をしていること」

哀「この幸せな生活のすべてが夢なんじゃないかって時々思うの」

新一「うん…色々あったからな、現実感が無いのもわかるけどな」

哀「…ごめんなさい、楽しい気分になってるのにこんな事」

新一「いや、いいんだ」

新一「…なあ哀、ひょっとして何か悩みでもあるのか?」

哀「え?」

新一「いや、大したことじゃねーんだけど帰ってきて起こした時の表情とか明らかにおかしかったからな」

新一「悪い夢でも見たのかと思ったんだけど、ちょっと引っかかっててさ」

哀「相変わらず細かいところが目に付くのね」

新一「良かったら…話してくれないか?」

新一「無理にとは言わねーけど、心配だからさ」

彼に余計な負担はかけたくはない。

けれど、彼の性格からしたら話さない方がかえって苦しいだろう。

哀「そうね、ちょっとしたことなんだけど…聞いてもらえる?」

新一「ああ」

哀「…最近よく昔のことを思い出すの」

新一「昔…米花町にいた頃のことか?」

哀「ええ、偶然が重なることもあったけど不意に思い出すの」

哀「少年探偵団の子達や、あなたとの今までの思い出とか」

哀「それに今日の夢…多分あれは私だった」

哀「あの日に消えてしまった、もう一人の私」

新一「…」

哀「彼女は問いかけて来たの、今は幸せ?って」

哀「そんなこともあって、怖くなる時があるの」

哀「実は今いるこの世界は夢なんじゃないかって」

哀「ふっと突然消えてしまうんじゃないかって」

哀「時々現実感が無くなってしまうの」

…この辺りから、段々私の中の何かがエスカレートしてきた。

哀「…怖いの、何もかも」

哀「きっと私は、過去が怖いの」

哀「あの町にはもちろん楽しい思い出がたくさんある」

哀「あなたとの思い出も」

哀「でも辛いこともたくさんあった。組織の事や、お姉ちゃんが死んだこと…」

哀「それに、色んなわだかまり…」

哀「蘭さんの事や吉田さんの事、そしてもう一人の私の事」

哀「彼女たちがあなたに好意を持っていたのはわかっているでしょう?」

哀「いろんな清算すべき思いを抱えたまま、私はあの町を離れてしまった」

哀「もちろん、あなたの移籍もあったしそれをどうこう言ってるわけじゃない」

哀「ただ、振り返って思うの…きっと今になってそんな思いが噴き出してきたんじゃないかと」

新一「哀…」

哀「そう、哀と呼ばせるのも本当は怖いのかもしれない」

哀「志保と呼ばせることで彼女を思い出すのが」

哀「あなたに彼女を連想させるのが怖いのかもしれない」グスン

新一「そんな…俺は」

哀「そう、何よりも怖いの!」

哀「そんな過去が襲ってきて、それがあなたを失わせる結果になるんじゃないかって!」

哀「怖くてたまらないの!そんなことは無いってわかってる、あなたを信じてる!」

哀「でも、幸せになればなるほど怖いの…」

哀「自分の命よりも大事なあなたがいなくなってしまうこと」

哀「あなたは私にとってすべて、他に替えの無い…」

哀「怖い、怖い、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ!」

哀「いっちゃんがいなくなるのはイヤ…」

哀「…ごめんなさい、こんな私、私」ダキッ

哀「…いっちゃん?」

新一「…ごめんな、哀」

新一「俺、哀が色々抱え込みやすい性格なのも辛い思いをしてきたこともわかってるつもりだった」

新一「でも、ホントはこんなにもたくさん抱えてしまっていたんだな」

新一「すまない…こんなこともわからないようじゃ、探偵失格だよな」

新一「俺は誰よりも哀の心を読み解く名探偵でなきゃいけないのにな」

哀「いっちゃん…」

新一「実は、俺も話さなきゃいけないことがあってさ」

新一「聞いてくれるか?」

哀「…うん」




新一「…今日、服部から電話が来なかったか?」

哀「…ええ、来てたわ」

新一「ほら、あいつの…服部の家は俺にあまりいい感情を持っていないし、哀に変に勘ぐられたくないから呼び出して話すつもりだったらしいんだ」

服部家がいっちゃんに悪感情を持っているわけでは無い。

服部平次と結婚した彼女…遠山和葉が私たちに良い感情を持っていないのだ。

彼女からすれば、いっちゃんは親友をほったらかしにした挙句振った男。

そして彼女たちと面識のない私はまさにどこの馬の骨ともしれない女。

そんな女と結婚した工藤新一がなお許せない、と言っているそうだ。

新一「でももう俺は行っちまってたから結局俺のケータイにメールしてきた」

新一「会って話したいと言われたけど、今日は哀といたかったから断ったんだ」

新一「で、何の用件か問い詰めたらようやく教えてくれた」

哀「なんだったの?」

新一「…蘭が結婚するらしいんだ」

哀「!」

一旦中断します。

書き損じましたが、服部は飲みの誘いにかこつけて誘うために固定電話に掛けた、と言うことにしてください。
かえってあざといんですけどね。

乙!

続き気になるぜ

>>263

了解

いやードラマっすな


乙!

>>264>>265さん
ありがとうございます。

次スレより再開します。
280までにと書いたけどきっと終わらないな…。

哀「そうなの…相手は?」

新一「新出先生らしい。つい最近連絡が来たってさ」

私たちには報せは来るはずもない。

電話番号などは変更してしまったし、住所も教えていない。

彼女の周囲、ご両親や友人も彼に良い感情は持っていない。

だから私たちは学校も転校して別の学校に通っていた。

ほとんどの過去の繋がりを彼は絶っていた。

それに私たちの結婚式も、私に身寄りが無いし招待できる人物も限られていた。

だから、彼の両親と阿笠博士と私たち2人だけでの小規模なもので行った。

直接知らせたのは服部平次や今までお世話になった警察関係者位のものだ。

その服部平次が口を滑らせたのを機に結婚の話は伝わったようだが、その後も特に接触は無い。

最も彼はニュースで既婚と報道されているし、目暮警部などから父親を通じて伝わっていたかもしれないが。

哀「そうなの…」

新一「ああ、一応俺に伝えておこうと思って連絡したってよ」

新一「それを聞いて、俺も心の中のモヤモヤに気付いたんだ」

哀「…」

それは、彼女にまだ…想いが…?

未練があるの?いっちゃん…?

新一「誤解しないでくれよ」

私の不安そうな顔を見て察知したのか彼は私の目を見て言った。

新一「アイツにまだ未練があるとか、そういうことじゃない」

新一「今俺の心の中にいるのは、哀だけだ」

哀「いっちゃん…」
















新一「ただ、アイツに重荷を背負わせてしまったんじゃないかってな」

哀「重荷?」

新一「アイツに別れを告げた時、俺は電話で伝えただけだった」

新一「元の体に戻っても会うことなく今日まで生きてきた」

新一「一切の関わりを絶ち、俺の事を忘れるのがアイツの為だと言い聞かせてな」

新一「だけど、本当は逃げちまっただけなんだ」

新一「アイツは別れ際、笑いながらさよならと言ってくれた」

新一「だけど、本当は面と向かって言いたい事もあったはずなんだ」

新一「でも出来なかった、会って心変わりするのを恐れたんじゃない」

新一「会って、もしアイツが泣いたりして...傷ついているかも知れない姿を見たくなかった」

新一「そんな姿を見て自分が傷つくのが怖かったんだ」

新一「何のことはねぇ、俺は卑怯者さ」

新一「それにな…もう一つ怖かったことがある」

哀「もうひとつ?」

新一「哀を失うことだ」

哀「私…?」

新一「哀がもし…俺と蘭の事を気にかけて、自分を責めてしまったら」

新一「そのせいで、いなくなってしまったら」

新一「そう思うと怖くてたまらなかった」

新一「そう思うと、過去に触れることが怖くなってしまった」

新一「それがきっかけで今言ったようなことになるのが怖かったんだ」

新一「…最低だよな、俺…」

哀「いっちゃん…」

彼の言ったことを、気にかけていなかったわけでは無い。

薄々わかってはいたのかも知れない。

けれど、やはり怖かったのだ。

過去に触れることで、互いを失うのが私たちは怖かった。

お互いを想うあまり、私たちは過去から目を背けてしまったのか。



一旦中断します。
夜再開予定です。


乙!

新出先生か、懐かしい。

>>271さん
ありがとうございます。

新出先生と蘭が結婚するのは、OVA「10年後の異邦人」が元ネタです。

実際登場人物見渡して蘭に釣り合いそうなイケメンは新出先生しか思いつかなかったので・・・

まだ本編を書き込む時間がないのですが、始まるときはこの次のレスから始めます。

>>272
OVAとかあったとか知らなんだ…

新出先生ははまり役だよね。
続きはよ

>>273さん
ありがとうございます。
新出先生は声優さん含め良いキャラですね。

コナンのOVAは、サンデーの応募者サービスで配布されたものです。
何作品かあります。
1本20分位の作品ですが、大体ほのぼのとした感じの面白い作品なので機会があれば見てみてください。
一部を除き確かレンタルしています。

再開します。

しばらく、沈黙が続いた。

胸に溜まっていたものを吐き出して、一度はスッキリした。

しかしこのままはい、おしまいという訳には行かない。

吐き出した思いをまた見て見ぬふりして生きていくわけにはいかない。

これからをどうするか。彼も今同じ思いでいるのだろう。

哀「いっちゃん…」

なんとなく流れを変えようと彼を呼ぼうとした時、彼が思いもよらないことを口にした。

新一「なあ、哀」

哀「…なあに?」

新一「…行ってみるか、米花町へ」

哀「え?」

新一「今、ずっと考えていたんだ」

新一「これからどうしたらいいのか」

新一「考えても考えても悩んじまうんで、違うことを考えた」

新一「俺は今何がしたいのかってな」

哀「…」

新一「色々考えると、俺のしたい事ってひとつしかねーんだ」

哀「…ひとつ?」

新一「ああ、俺の周りの事全部ひっくるめて考えたけどさ」

新一「俺のしたいことは、サッカーで活躍することでも探偵として名を馳せる事でもない」

新一「金持ちになることでも、名声を得ることでもない」

新一「ただ目の前の…哀の笑顔が見たい」

新一「それだけなんだ」

哀「!」

新一「俺のしたいことはそれひとつだけだ」

新一「それがもう一人の哀との約束でもあり、俺の望み」

新一「ならそれを実現するためにどうしたらいいか?」

新一「今悩んでることにケリをつけるしかねぇ」

新一「過去が今の哀から笑顔を奪うなら…そして俺が過去で悩むことで哀が苦しむなら」

新一「その原因を取り除くしかねぇ、ほったらかしにはできねぇんだ」

哀「いっちゃん…」

新一「そしてその原因が米花町にあるなら、行くしかねぇ」

新一「行ったところで解決できるかわからない、もしかしたらお互いさらに傷つくだけかもしれない」

新一「あるいはただ自分がスッキリしたいだけなのかもしれない、でも…」

新一「でも、俺には哀と生きる以外の選択肢は無い」

新一「だから、この先を2人で生きるために」

新一「過去と戦うしかない、それが今なんだ」

哀「…私は…」

そうだ、私のしたいことだって決まってる。

彼のそばにいたい。笑顔が見たい。

彼と一緒に生きていきたい。

そうだ、ここで過去に負けてしまうようならあの頃と変わらない。

組織の影に怯えて自分から命を断とうとしていた頃と…

運命から逃げようとしていた頃と変わらない。

今目の前にいる人は私の運命を変えた人。

私に生きる幸せをくれた人。

その人と生きていくために乗り越えなきゃいけないものがあるなら…

越えていかなければならない、深い傷を負ったとしても。

それが勇気。それが戦うこと。

行かなければならない。

弱い自分にピリオドを打つために。

哀「いっちゃん…」ダキッ

新一「哀…」

哀「私も同じ、いっちゃんには笑っていて欲しい」

哀「いっちゃんと生きていきたい」

哀「だから…行きましょう。あの町へ」

新一「…ああ!」

キレイごとでは済まないかもしれない。

だがもう覚悟は決まっている。

苦しくても、原因は自分の中にある。

痛みを負うことになったとしても、それが人を愛するということのリスクなら。

甘んじて受けよう。

この身を失ったとしても愛したい人が、目の前にいるのだから。

一旦中断します。
中断多くて申し訳ない、23時までには戻ってきます。

乙。

OVAといえば確かコナンたちが高校生なったやつか。

>>279さん

そうです。
「10年後の異邦人」はコナンが新一に戻らないまま10年経った世界を描いたストーリーです。
かなり面白いけど短いのが残念です。

再開します。

あれから、しばらくして…

私たちは米花町に向かうことにした。

彼が時間を取れるようになったからだ。

久しぶりに向かうあの町は、どうなっているだろう。

町並みはだいぶ変わったろうか、住んでいる人の心は…変わったのだろうか。

哀「…もうすぐね」

新一「ああ、何だか…久しぶりのはずなのに昨日までいたような」

新一「でも100年も離れていたような…何かよくわからない気分だぜ」

新幹線の中で、私たちはあまり言葉を交わさなかった。

緊張しているのか、それとも不安だからか。

ただ、手だけは固く握り合っていた。

一応、博士には事前に連絡しておいたが他の…私たちが会おうとしている人は上手く会えるかはわからない。

色々とあれから考えた。

私達がきちんと決着をつけたい物はなんなのか。

その全てを解決できるかはわからないが…

後戻りはどの道できない。

もうすぐ着く、懐かしい思い出の中へ。

阿笠「おおー、哀くんに新一!待っとったぞ!」

駅に着くと博士が出迎えてくれた。

...正直あまり変わっていない。いや...

哀「博士?少し太ったんじゃないの?」

阿笠「ギクッ、そ、そんなことはないじゃろ、なあ新一」

新一(ハハ...バレバレだっつーの)

阿笠「ま、まあともかく良く来てくれたの、2人とも変わらないようで安心したわい」

哀「博士も元気そうで良かったわ、と・り・あ・え・ず」

阿笠(おい新一、この調子じゃ哀くんの尻に敷かれとるんじゃなかろうな?)

新一(ほっとけ...)

阿笠「まあともかく荷物もあるし家に向かうとしようかの」

哀「そうね、ついでに見せてもらわなきゃね」

哀「博士の生活ぶりを」

阿笠「タハハ...」

阿笠(ホントに変わっとらんわい...)

阿笠「おおー、哀くんに新一!待っとったぞ!」

駅に着くと博士が出迎えてくれた。

...正直あまり変わっていない。いや...

哀「博士?少し太ったんじゃないの?」

阿笠「ギクッ、そ、そんなことはないじゃろ、なあ新一」

新一(ハハ...バレバレだっつーの)

阿笠「ま、まあともかく良く来てくれたの、2人とも変わらないようで安心したわい」

哀「博士も元気そうで良かったわ、と・り・あ・え・ず」

阿笠(おい新一、この調子じゃ哀くんの尻に敷かれとるんじゃなかろうな?)

新一(ほっとけ...)

阿笠「まあともかく荷物もあるし家に向かうとしようかの」

哀「そうね、ついでに見せてもらわなきゃね」

哀「博士の生活ぶりを」

阿笠「タハハ...」

阿笠(ホントに変わっとらんわい...)

ダブってしまいました、>>283は飛ばして下さい。
申し訳ありません。

久しぶりに来た阿笠博士の家。

変わっていない、ホッとする。

哀「時間があれば、いっちゃんの家も掃除したいわね」

新一「ま、ホコリはたまってるだろーな」

阿笠「ま、2人ともとりあえず中へ」

哀「そうね」

中に入っても昔のままだ、とりあえず片付いてはいる。

哀「懐かしいわね...」

あの様な過去を持つ私にとっては、ここは実家と呼べる...彼の側以外で唯一心から落ち着いていられる場所かも知れない。

そう思うと懐かしさも一塩だった。

新一「で?相変わらず変なもん発明してんのかよ?」

阿笠「変なもんとは何じゃ新一!ワシの発明に散々世話になっといて」

新一「それは感謝してるけど、当たり外れが大きいのは確かだろ?」

阿笠「ならばコレを見るが良い!」ジャーン

新一「なんだコレ?」

阿笠「3分かかるカップラーメンを1分で作る機械じゃ!」

2人「...しょーもな」

阿笠「何を言う!独身男性に大人気なんじゃぞ!」

哀「...へぇ、だから台所のゴミがカップラーメンばかりなのね」

阿笠「ギクッ」

哀「あれほど健康管理には気を遣ってと言ったのに」ゴゴゴゴ

阿笠「す、すまん哀くん!つい一人だと面倒でな」

哀「だからってねぇ!」

新一「まあまあ、博士が心配なのはわかるけど本題に入ろうぜ?」

哀「...そうね、ごめんなさい」

つい懐かしくてやってしまった。

ちょっと緊張が解れて正直落ち着いた。

新一「で、博士本題なんだけど」

阿笠「う、うむ。哀くんのメールで事情は大体わかったがの」

阿笠「本当によいのか?相手ももちろんじゃが君たちも傷つきかねんぞ?」

哀「ええ、わかってるわ。もう2人で決めた事だから」

新一「力を貸してくれねーか?博士」

阿笠「...わかったわい、そうまで言うなら力になるわい」

哀「ありがとう、博士」

阿笠「うむ、この後の予定は?」

哀「一度、行っておきたい所があるの。詳しい話は帰って来てからに」

阿笠「わかったわい、ではまた後でな」

まず、行きたい場所があった。

私の失った大切なものの一つ...お姉ちゃんが亡くなった場所だ。

本日は終了します。
明日更新予定です。

OVAネタは他にもあって、
「ピーナッツバターとブルーベリージャム」と言うワードもOVAが元ネタです。

おつおつ

OVAの種類がこんなにあるとは知らなかった。
原作しか読まないからなぁ……

>>288さん
自分も実は今年まで知りませんでした。
OVAはホントにおまけって感じでゆるい感じでいいです。

再開します。

あの場所までは博士のビートルを借りることにした。

もちろん、あの時の車では無いだろうがそれでも同じビートルを買いなおすとは、余程思い入れがあるのだろう。

あの頃は阿笠博士の運転でキャンプに行ったり海に行ったりしたものだが、今は私たち二人とも免許を持ち自分で運転できるようになった。

…時の経つのは早いと、こういう時に思い知る。

哀「ごめんなさい、運転させちゃって」

新一「気にすんなよ、まあ運転するの久しぶりだからちょっと怖いけどな」

哀「ゆっくり行って、事故でも起こしたら大変だし」

哀「…ごめんなさい、わがまま言って 」

新一「わがまま?」

哀「あの場所はあなたにとっても、苦い思い出の場所なのに」

新一「気にすんなよ、俺も一度行っておきたかったんだ」

新一「…あの場所で、江戸川コナンは生まれたようなもんだしな」

哀「え…?」

新一「もちろん、薬を飲まされた時に体が縮み、俺はコナンになった」

新一「だが…あそこで哀のお姉さんを…広田雅美、いや宮野明美さんを助けられなかったあの日」

新一「あの時に、組織を潰すという確固たる意志を持ったコナンが生まれたんだ」

新一「ガキの姿でどれほど恥ずかしかろうが、必ず彼女の借りを返し元の体に戻るってな」

新一「…俺の方こそ済まない、あの時俺はあの人を救うことが出来たはずなのに…」

哀「いいえ、いっちゃんのせいじゃないわ」

哀「勿論悲しかったけど、それであなたを恨んだことなんてない」

哀「陳腐な言い方だけど、運命だったのよ」

新一「哀…」

哀「あなたは約束通り私を守り、組織を倒してくれた」

哀「それだけで十分、きっとお姉ちゃんもそう思ってるわ」

新一「…ありがとよ」

そう、彼を恨むことなど私もお姉ちゃんもするはずがない。

彼がいたからこそ、私たち姉妹は暗い運命から解放されたのだから。

新一「よし…着いたぜ」

哀「ええ、ご苦労様」

新一「案内するよ、花は持ったか?」

哀「ええ、行きましょう」

直接お姉ちゃんの最後を私は見たわけでは無い。

それでもやはり胸が高鳴ってくる。

彼の心中は、どうなっているのか。

死にゆくお姉ちゃんを救えなかった。

その事をずっと胸に秘めていたことが、車中の会話でよくわかった。

彼はああ言ってくれたが、彼をここにつき合わせたのはやはり無神経だったのかもしれない。

新一「…この辺りだ」

哀「ここが…」

新一「ああ、彼女はここで俺に組織の僅かな手がかりを残して逝ったよ」

新一「ほんの僅か早ければ、撃たれる前に助けられたのかもしれねーのにな…」

哀「いっちゃん…」

とても悲痛な顔をしている、普段は目にすることのない表情だ。

やはり彼にとってもこの場所は心の傷だったのだ。

…だからこそ、ここで区切りをつけなければ。

2人で一緒に。

哀「…お姉ちゃん、聞こえる? 」

哀「私もすっかり大人になっちゃった」

哀「今あったらびっくりするかもね」

哀「あの日から、色々あったけど何とか生きてきたわ」

哀「隣にいる人、誰かわかる?工藤新一くんよ?」

哀「お姉ちゃんを最後に助けてくれた人、今は私の旦那さんだよ」

新一「哀…」



哀「…知ってるよね、お墓はちゃんとあるから」

哀「でも、どうしてもこの場所で伝えたかったの」

哀「彼が、お姉ちゃんの望みを叶えてくれたよ」

哀「私を組織から救ってくれた、あの組織を倒してくれた」

哀「そして私を幸せにしてくれた」

哀「お姉ちゃんが心配していたことを全て彼が解決してくれたの」

哀「この先、色々あると思うし今も色んな問題に直面してる」

哀「だけど、彼とだったらきっと大丈夫だと思う」

哀「ずっと、お姉ちゃんを想ってきたよ」

哀「だけど、その思い出をいつしか自分の弱さに転嫁してしまってきた気がする」

哀「だから、思い出とはここでサヨナラする」

哀「お姉ちゃんのことは忘れない、でも悲しい思いはここに置いていこうと思う」

哀「だから、心配しないでね」

哀「でも寂しかったら、夢の中でも会いに来てね」

哀「ありがとう、お姉ちゃん、さようなら」

哀「…大好き…だったよ…」グスン

新一「…大丈夫か?」ギュッ

哀「うん…うん…」ギュッ

それからしばらく、私は泣き続けた。

彼は黙って、私を抱きしめてくれていた。

新一「…落ち着いたか?」

哀「ええ、ありがとう、ごめんなさい」

新一「いや…俺からも挨拶していいか?」

哀「ええ、もちろん」

新一「…あなたを救えなかったあの日を、俺は一度も忘れたことは無い」

新一「今も、あの頃の…高校生探偵とか言われて粋がってた自分の未熟さを悔やんでる」

新一「組織には、確かにケリをつけた。だけどあなたを救えなかったことを、それでチャラに出来たとは思えない」

新一「それでも今俺のそばには、あなたの妹さんがいる」

新一「まだまだ未熟な俺だけど、必ず彼女を幸せにします」

新一「それが俺があなたに出来ることだと思うから…」

新一「心配は尽きないと思うけど、どうか安らかに眠ってください」

哀「…ありがとう」

新一「ん?」

哀「きっとお姉ちゃん、喜んでると思う」

新一「…そうかな」

哀「ええ、きっとそうよ」

…そうだよね、お姉ちゃん。

花を添え、私たちはあの場所を後にした。

お互いの表情が、少し和らいだ気がした。

長く引きずって来た物をこの一度で吹っ切れるかはわからないが…。

少なくともそれに足を止められることは無いと思う。

なぜなら…あの時頭の中に浮かんだお姉ちゃんは…。

笑っていたから。

中断します。
夜更新予定です。

おつ!

>>295さん
ありがとうございます。

再開します。

一区切り終えて、私達は博士の家に戻ってきた。

阿笠「おお、2人とも戻ったかの」

哀「ええ、車ありがとう」

阿笠「で、用事はすんだかの」

新一「ああ、とりあえず一つはな」

阿笠「ふむ、して今後の予定じゃが」

哀「ええ...私は吉田さんに」

新一「俺は蘭に」

哀「会いたいの、どうしてもね」

そう、どうしても会いたい。

そして、最後は...。

阿笠「うむ...本当によいのじゃな?」

哀「後戻りはしないわ、お願い博士」

阿笠「うむ、わかったわい。事前に頼まれていたのである程度歩美くん達の動向は調べておいたわい」

新一「すまねーな、博士」

阿笠「何、他ならぬ2人の為じゃからな」

阿笠「ワシにとっては2人は子供みたいなもんじゃからな」

哀「博士...」

阿笠「無論、蘭くんも探偵団の子供達もな...」

阿笠「故に、みんなには幸せになってほしいんじゃ」

阿笠「皆それぞれの思いでそれぞれの選択がある」

阿笠「それについては何もワシはいわん」

阿笠「ただ、何があっても悔いの無いように」

阿笠「どれほど矛盾した生き方だとしても、幸せに向かって生きてほしいんじゃ」

阿笠「それが君達には出来ると、ワシは信じとるからの」



新一「博士...ありがとう」

哀「本当にありがとう」

いつも博士は私達を心配し支えてくれた。

どれほど感謝しても足りはしない。

きっと博士も色々な思いを抱えているはずだけど、それでも私達に力を貸してくれる。

私達を信じてくれる博士の思いに、応えなくては。

それが私達の出来る恩返しだ。

阿笠「オホン、話がそれてしまったの。歩美くん達の動向じゃが」

哀「調べられたの?」

阿笠「ああ、探偵団の子達とはまだ交流があるでの」

阿笠「もっとも知っての通り歩美くんは芸能活動をしておるし、学校もバラバラじゃから3人まとめて来ることはないがの」

新一「そうなのか...ちなみに元太と光彦は何やってんのか知ってるか?」

阿笠「うむ、元太くんはあれからますます大きくなっての、今はサッカーをやっとるわい」

哀「サッカー?彼が?確かにサッカー好きではあったけど」

新一「こう言っちゃ失礼かも知れねーが体型からして柔道でもやってるかと思ったぜ」

阿笠「ちなみに新一のファンらしいぞい」

哀「あら、良かったじゃない?」

新一「なんか照れるな」

新一「ウナギ好きも相変わらずかよ?」

阿笠「ああ、遊びにくる度うな重食べたいといっとるわい」

哀「彼らしいわね、円谷くんは?」

阿笠「彼はここらでも有数の進学校に通ってての」

阿笠「将来は警察官になりたいそうじゃがな」

新一「へぇ、これまたアイツらしいな」

阿笠「最近は彼女も出来たと喜んどったわい」

新一「...歩美の事は諦めたんだな」ボソッ

哀「何か言った?」

新一「いや、何でも(そーいや哀にも惚れてなかったか?アイツ)」

哀「そっか...元気なのね、2人とも」

阿笠「まあ、君達がいなくなった時には落ち込んどったがの。」

新一「...そうだな、別れも告げてなかったからな」

哀「そうね...」

少年探偵団の面々にも、別れは告げなかった。

あの年齢で全てを理解するのは無理だと思ったからだ。

その為、突然の転校という形で私達は学校を去った。

あの時は正しい判断だと思ったが、今にして思えば辛い思いをさせてしまったと思う。

阿笠「じゃがまあ、今は吹っ切れてやっとるわい」

阿笠「昔の君達の事を口にするのは、やはり歩美くんじゃの」

哀「そう...」

テレビの発言からもそれは良くわかった。

彼女の中の灰原哀や江戸川コナンはまだ消えていないであろうことは。

阿笠「で、その歩美くんじゃがの、幸い明日はオフらしいんじゃ」

阿笠「住所も変わっとらんでの、仕事の無い日は大抵家におると言っておったから明日ならおそらく会えるはずじゃ」

新一「そっか、明日休みだってのも本人に聞いたのか?」

阿笠「いや、事務所のパソコンをハッキングしと調べたんじゃよ」

2人(...何やってんの...)

哀「わ、わかったわ。明日なら会えるのね」

阿笠「うむ、蘭くんは今出張で町にはおらんようじゃ、行くとすれば歩美くんを先にした方が良いじゃろうな」



本日は終了します。
明日時間あるので出来ればラストまで持って行きたい...。

おつ~

ラスト期待

>>302さん
ありがとうございます、最後までお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

新一「…それもハッキングかよ?」

阿笠「いやいや、たまたま最近毛利ご夫妻に会ってな。その時にそれとなく聞いたんじゃ」

哀「毛利…ご夫妻?2人にあったの?」

阿笠「おおそうか、知らんかったか。ホレ、新一がいなくなったから「眠りの小五郎」が出来なくなったじゃろ?」

新一「まあ眠らせる俺がいないんだからな」

阿笠「で、その結果依頼が激減しての。小五郎君はひどく落ち込んだらしいんじゃが」

新一(まあ、おっちゃんの推理力じゃ…)

哀(自然そうなるわね…)

阿笠「それを奥さんが見かねての、時々励ましにいっとったらしいんじゃ」

阿笠「そんな事を繰り返しとるうちに夫婦仲も回復しての、奥さんの法律事務所はもちろんそのままじゃが生活の拠点は毛利探偵事務所に移したそうじゃ」

阿笠「今は元通り蘭君も含めて3人仲良く暮らしとるそうじゃ」

新一「…そうなのか、何か複雑な気分ではあるな」

阿笠「まあ、人生塞翁が馬、どう転ぶかわからんもんじゃよ」

…確かに、人生はどう転ぶかわからない。

私たちの選択がどう転ぶか、それもやってみなければわからないのだ。

人生の全てが先読み出来たらどれほど楽か。
時々考えてしまう。

阿笠「で、蘭君はさっき言った通り会社の出張で帰りは明後日だそうじゃ。順当に行くなら明々後日位に会うことになるじゃろうな」

哀「わかったわ、ありがとう博士」

新一「じゃあ、明日は歩美ちゃんのところだな」







…明日、吉田さんに会う。

果たして、どうなるのか…。

とりあえず今不安がっても仕方無い。明日の事は明日考えよう。

新一「っと、もうこんな時間かよ、とりあえずメシにしようぜ」

阿笠「そうじゃのう、久々にあったんじゃしパーッと出前でもとるかの!」

哀「…ダメよ、私が作るわ」

新一「いーじゃねーか、今日くらい」

哀「ダーメ、ここにいる間は徹底して博士の体調管理をさせてもらうわ」

哀「したがって今日の食事も博士はダイエット食よ」

阿笠「そりゃ無いじゃろう哀くん…」

新一「そうだぜ、こんだけ協力してもらってんだしよ」

哀「それはそれ、これはこれよ」

阿笠「トホホ…」

新一(ハハハ…やっぱ哀はこのほうが哀らしいかもな)

新一(尻に敷かれるのはごめんだけどな…)

阿笠「10年経ってもキツイのう、哀君」

哀「キチンと私のいない間、健康管理をしていれば私もこんなことはしないわよ」

哀「とりあえず今日はサラダうどんで我慢なさい」

阿笠「ハァ…わかりました…」

新一「…10年と言えば…博士、そういやフサエさんとはどうなってんだよ?」

阿笠「ドキッ」

哀「そういえばあのイチョウの下であってから10年くらいだものね…気になるわ」

阿笠「い、いやあワシの事はいーじゃろ」

新一「隠すことねーじゃねーか、教えてくれよ」

哀「ええ、私も聞きたいわ」



阿笠「い、いやその…実はの、あれからしばらくしてまた会っての」

阿笠「それ以来ちょくちょく会っとるんじゃよ」

阿笠「お互いいい年じゃし、籍は入れとらんがの、まあ清きお付き合いとでもいえば良いのかの///」

新一「なんだよ、良かったじゃねーか博士!」

哀「ええ、本当に」

阿笠「て、照れくさいのう」

哀「…いいわ、仕方ない。それに免じて好きなもの食べていいわ」

阿笠「ホントか哀くん!」

新一「話がわかるじゃねーか」

哀「おめでたい事ですもの…私たちもお祝いしないとね」

明るいニュースに心が安らぐ。

私たちはこの後束の間の団欒を楽しんだ。

いよいよ明日からは、自分たちの過去と向き合わねばならない。

明日が早く来てほしいような、来てほしくないような。

そんな気持ちのまま、夜は更けて行った。

翌日…

哀「おはよういっちゃん、準備出来てる?」

新一「ああ、大丈夫だ」

阿笠「住所は覚えとるかの?」

哀「大丈夫、町並みは変わってもあの高層マンションなら目立つからすぐわかるわ」

阿笠「うむ、一応これを持っていきなさい」

新一「追跡メガネじゃねーか、懐かしいな」

阿笠「歩美君は今も探偵バッジを持っておってな、カバンにつけておった」

阿笠「いざとなればこれで動きを追えるわい」

哀「ありがとう博士、行ってくるわ」

阿笠「うむ、気を付けてな」

博士の顔に少し悲しそうな影が映った。

心配なのだろう。

そんな博士に見送られながら私たちはビートルを発進させた。

哀「…いっちゃん、お願いがあるんだけど」

新一「なんだ?」

哀「吉田さんには、私1人で会いたいの」

哀「2人で同時に行っても混乱させてしまうしそれに…」

新一「…わかった。なんとなく聞いちゃいけない女同士の話があるんだろ?」

哀「ええ、だからその上で彼女が会うことを希望したなら連絡するから待っていて欲しいの」

新一「わかった…多分俺が蘭に会うときは逆の形になるだろうからな」

新一「待っているよ、何かあれば連絡してくれ」

哀「ありがとう、いっちゃん」

そう言った後に、どんどん心臓の音が大きくなってきた。

ここまで来て、今更不安になってくる。

今頃突然現れて、彼女を混乱させるだけではないのか。

彼女に与えなくてもいい傷を負わせるだけではないのか?!

結局私のしようとしていることはただの自己満足、エゴに過ぎない。

…それでもここで踏みとどまっては私は前に進めない。

心にあるわだかまりを解消しなければこの先を生きていくことは出来ない。

そして…同じ男性を愛した同士として…

もうこの世に存在しない江戸川コナンという存在に彼女が縛られて行くのを見てはいられない。

わかっている。私のしようとしていることは許されることじゃない。

それでも、恨まれても過去に決着をつけよう。

もう思い出を振り返ることが出来なくなっても。







一旦中断します。
午後には更新予定です。

哀「ついたわね」

バーーーローー「ああ、さっき借りた追跡メガネで位置を確認しておこう」ピコン

バーーーローー「…うん、座標はここで間違いないな。中にいるよ」

哀「ええ…」クスッ

バーーーローー「なんだよ?」

哀「いや、メガネをかけたあなたの顔を久しぶりに見たなあと思って」

バーーーローー「そーいやそうだな」

哀「おかげで気分が楽になったわ、行ってくるね」

バーーーローー「ああ、大丈夫か?」

哀「大丈夫、何かあったら連絡するから」

バーーーローー「わかった、じゃあ後で」

…さあ、行かなきゃ。

彼女はどんな顔をするかしら。

あるいはドアを開けてくれないかも知れない。

一息ついて、呼び鈴を鳴らす。

「ピンポーン」

???「はーい、どちらさまですか?」

変わらない声がインターホンから聞こえた。

哀「すみません、こちらは吉田歩美さんのお宅で間違いなかったですか?」

???「…記者の方ですか?申し訳ないけど今日はオフなので…」

カメラにも映ってはいると思うが、気付かないだろうか。

彼女たちから10も上の年齢となれば、察知するのは難しいかもしれない。

哀「…覚えているかしら、私の事」

???「…?」

哀「私よ、吉田さん。灰原…灰原哀よ」

???「!」

…沈黙が続く。

いたずらと思われたか、あるいはショックを受けて出てこれないのか。

と、その時。



ガチャッ

ドアが開いた。

歩美「…哀ちゃん?本当に哀ちゃんなの?」

哀「ええ、本当よ。久しぶりね」

歩美「グスン…哀…ちゃん」

歩美「哀ちゃん!」ダキッ

歩美「うわぁぁん!心配したんだから!急にいなくなっちゃって、連絡も取れなくて」

歩美「本当に寂しかったんだから!」グスン

哀「ごめんなさい…ごめんなさい…」

歩美「良かった、本当に良かった、哀ちゃんが無事で…」

歩美「よかったよぉぉ…」

しばらく彼女は泣き続けた。

泣きながら喜ぶ彼女の姿を見て嬉しかった反面、これから告げる事を受け入れられるか不安になる。

それでもしばらくは、彼女を抱いてあげる事しか出来なかった。

歩美「…エへッ、嬉しいな」

歩美「また哀ちゃんに会えて」

哀「ありがとう」

歩美「でも、突然どうしたの?」

哀「ええ…ちょっと…」

歩美「とにかく上がって、今ママもパパもいないし」

哀「いいのかしら」

歩美「ダメなわけないじゃない!上がって上がって!」

哀「それじゃあ、お邪魔します」

彼女の部屋に通されると、懐かしい光景が広がっていた。

多少変わってはいるが、あの頃の面影を強く残していた。

タンスの上に写真立てが見える。

あの頃の写真…みんなで写っているのもあれば、私と2人のもある。

そして、彼の写真も。

歩美「さ、座って座って」

哀「ありがとう、懐かしいわね。昔と変わらないわ」

哀「吉田さんはすっかり大人っぽくなったわね、とってもキレイになったわ」

歩美「エヘヘ、ありがとう!哀ちゃんもとってもステキだよ、すっごい美人さん!」

見た目はとても美しく成長したが、中身にはあの頃のあどけなさを滲ませている。

本当に懐かしい。

歩美「でもよかったー、今日たまたまお仕事休みだったんだ!あ、私今芸能界で働いてるんだよ!」

哀「ええ、テレビで見たわ。頑張ってるのね」

歩美「うん、ありがと!…コナン君もどっかで見てるかなぁ」

哀「…」

歩美「2人が突然転校しちゃった時はとっても寂しかったけど、きっと何か事情があるんだって」

歩美「そう思って頑張ってきたんだよ、芸能界に入ったのもきっとどこかで見てくれるようにって思ったんだ!」

哀「…」

歩美「だから哀ちゃんがこうして来てくれて本当に嬉しいんだよ、ありがとう!」

哀「…私にはお礼を言われる資格なんて…」

歩美「哀ちゃん…?」

哀「…吉田さん、いえ歩美ちゃん。私は今日あなたに謝らなければならないことがあってここに来たの」

歩美「謝る?突然いなくなったことなら全然気にしないで!こうして会えたんだし」

哀「違うの…そうじゃないの…」

そう、私が言いたいことは…

歩美「…哀ちゃん、話して」

哀「歩美ちゃん…」

歩美「哀ちゃんがこんなに辛そうな顔するなんてよっぽどのことだもん、話して」

歩美「何があっても、私は大丈夫だから」

哀「…聞けばきっと頭が混乱するわ…それにきっと苦しい思いをすることになる」

哀「それでも、良い?」

歩美「大丈夫、たとえどんなことだって」

歩美「だって、私たち友達だもん!」

哀「!」

歩美「嫌なことがあっても、辛くっても一緒にいれるのが友達だもん!だから大丈夫」

歩美「何があっても平気だし、哀ちゃんを嫌いになったりしないよ」

哀「歩美ちゃん…」

強い。彼女の眼光に嘘は感じられない。

別れの挨拶もなしにいなくなった人間がいきなり現れてふつう驚き怒ったりもするだろうに。

彼女の目からは本当に私を想う気持ちが伝わってくる。

ならば、きちんと話さなければ。

哀「わかった、話すわ」

哀「まず一つ聞きたいんだけど、私の姿を見て違和感を覚えなかった?」

歩美「違和感…?それはとってもキレイになって大人っぽくって…あ…」

歩美「でも確かに思った、インターホン越しに見た時に哀ちゃんに似てるけどちょっと大人っぽすぎるなって」

哀「…そう、あなたの思った通りよ。私はあなたよりずっと年上…」

哀「そして、江戸川君もね」

歩美「コナン君も…?どういうこと?哀ちゃんはコナン君が今どうしているかも知っているの?」

哀「ええ、それも踏まえた話になるけど大丈夫かしら」

歩美「…うん、聞きたい」

歩美「今コナン君がどうしているのか知りたい」

歩美「元気なのか、どこにいるのか、どうしているのか」

歩美「もう私の事なんか忘れちゃってるかもしれないけど、それでも知りたい」

歩美「教えて、哀ちゃん」

哀「わかったわ…それじゃあ話すわ」

哀「まず言っておくと…灰原哀と言う人間も江戸川コナンと言う人間もこの世には存在しないの」

歩美「哀ちゃんとコナン君が、この世には存在しない…?」

哀「正確に言うと、2人の名前を語っていた別人」

哀「灰原哀と江戸川コナンと言うのは、本当の姿ではなかったの」

歩美「本当の姿では無かった?」

歩美「じゃあ、私たちが一緒に遊んでいた2人はもういないの?」

哀「いいえ、生きてはいる。ただ、本当の姿に戻ったの」

歩美「…わけがわからなくなって来ちゃった…」

哀「ここから先はあなたを信じて…他言無用の話でお願いしたいの」

哀「もっとも、世間に知れたとしても誰も信じられないと思うけど…」

哀「大丈夫?」

歩美「うん…大丈夫」

哀「ありがとう…例えば、歩美ちゃんが今の記憶を持ったまま小学生の姿になれるとしたら?」

歩美「え?」

哀「もともと大人だった人間が、何らかの力で体だけが子供の姿になってしまったとしたら?」

歩美「…そんなこと出来るわけが…まさか…」

哀「そう、そのまさかよ」

哀「私と江戸川君は、もともと大人だったのがとある事情により体を子供にされてしまった人間なの」

哀「あなた方と出会った時、私の本当の歳は18歳だった」

哀「つまり、私の今の年齢は28歳なの。だからあなたには私があまりにも大人びて見えてしまった」

歩美「…じゃあ、コナン君も?」

哀「ええ、そうよ」

哀「とあるトラブルに巻き込まれ、私たちは元の名前を隠して「灰原哀」と「江戸川コナン」と名乗り小学生として生活していた」

哀「そのトラブルを解決して、私たちは元の体に戻り名前も取り戻した」

哀「だから、心の中にあなた方と共に過ごした「哀」と「コナン」はいる」

哀「でも戸籍上は、「灰原哀」も「江戸川コナン」も存在しないの」

歩美「…そうなんだ…」

哀「…信じてくれるの?」

歩美「うん…驚いてはいるけど、考えてみたら2人とも私たちよりあまりにも大人っぽかったし、そう考えたら却って納得しちゃった」

歩美「とりあえずコナン君は、生きているんだね」

哀「ええ…元気よ」

歩美「じゃあ、コナン君は今どうしているの?」

哀「その答えは…私たちの本名を知れば分かるかも知れない」

そう、彼女が芸能界にいる以上私たちの名前を目にしている可能性は高い。

それが事実を伝えることになる。

…今更やめることは出来ない。

真実を伝える時だ。

歩美「2人の本当の名前?」

哀「…私の本当の名前は、宮野志保っていうの」

歩美「志保…さん?…聞いたことあるような…」

哀「そして江戸川君の本当の名前は…工藤新一」

歩美「!!」

歩美「工藤…新一…?あの博士の家に住んでいたって言う…」

歩美「そうだ、確か今サッカーの日本代表の人だ…」

歩美「確か、そうだ確か奥さんの名前は…」

歩美「志保さんだ…」

歩美「じゃあ、じゃあ哀ちゃんは…」

哀「…そう、私の夫は工藤新一」

哀「私は…彼と結婚したの」



歩美「結婚…してたんだ、コナン君…哀ちゃんと…」

哀「ええ、数年前に…」

哀「あなた方と別れた時…私は真実を伝えるのをためらった」

哀「まだあなた方は小さかったし、とても理解できないと思ったから」

哀「だけど…それでも私は真実を伝えるべきだった」

哀「そして…私はあなたの想いを知っていながら彼を愛して…結婚した」

哀「…理由はどうあれ、友達であるあなたを裏切った」

哀「例え小学生だとしても、あなたの想いは純粋でとても強いものだった、それを私は裏切った」

哀「決して許されることではないと思ってる、今更のこのこと現れたことも」

哀「謝って済む問題ではないけれど…本当に…本当にごめんなさい…」

そう、許されることじゃない。

私は親友の想いを知りながら、自分の想いを優先させたのだ。

それをわかっていながら、余りの幸せに私は目を背けてきた。

どれほど罵られても、殴られたとしても足りるものではないだろう。

でも私には謝ることぐらいしか出来ない。

自分の情けなさと弱さを、強く恥じた。

歩美「…良かった!」

哀「…え?」

歩美「だって今、哀ちゃんもコナン君も幸せなんでしょ?」

哀「…ええ…」

歩美「なら全然謝ることなんてない、今までどこに行ったかもわからなかった2人が生きていて幸せに暮らしてる」

歩美「私はその方が嬉しいよ!」

哀「歩美ちゃん…でも…」

歩美「ほら、暗くなっちゃダメだよ!哀ちゃんの悪い癖だよ」

歩美「…確かに私はコナン君が大好き」

歩美「その気持ちは今も変わらないよ」

歩美「でも何よりもコナン君が笑顔でいてくれるなら、私はそれで十分嬉しいの!」

歩美「だから、苦しまないで」

歩美「いつも笑って、幸せでいて」

歩美「そして、コナン君を幸せにしてあげて」

歩美「私を気にして苦しんだり別れたりするより、そうしてくれた方がずっとずっといい」

歩美「哀ちゃんもコナン君も、私の大切な大切な…友達だから」ニッコリ

哀「歩美ちゃん…」



…彼女は、本当に強い。

本当は悲しくて悲しくて仕方ないはずなのに。

それでも私たちの身を案じてくれた。

このか弱い体のどこにそんな強さがあるというのか?

張り裂けそうな胸の内をもってなお、他人を思いやる気持ちを人は持てるのか?

ただただ私は、胸の中でありがとうとごめんなさいをつぶやくしかなかった。

彼女が泣いていないのに、私が泣くわけにはいかない。

崩れて泣いてしまいそうな自分をなんとか支えていた。

そんな私の体を、彼女は優しく抱きしめてくれた。

そして小さく

歩美「ありがとう、哀ちゃん」…と言った。

私たちの止まっていた時間が動き出した。

そんな気がした。

歩美「…もう行っちゃうの?」

哀「ええ、色々としなきゃいけないこともあるし」

歩美「そっか…ね、ちゃんと教えたアドレスと電話番号登録してね!」

歩美「私たちは、友達なんだから」

哀「うん、ありがとう、歩美ちゃん」

哀「…本当に工藤君に会わなくていいの?」

歩美「うん、いーのいーの!今会っても何話したらいいかわかんないし」

歩美「私がトップアイドルになったら、その時は一流選手の新一さんに挨拶しに行くから!」

哀「そう…わかったわ」

歩美「…ねぇ、哀ちゃん」

哀「なあに?」

歩美「…最後に「コナン君」に伝えてくれる?」

歩美「次にもし会ったら、その時はもう「新一さん」だから…」

哀「わかったわ、なんと伝えればいいの?」

歩美「うん…あのね」

歩美「今までも…これからも…私はコナン君が大好きだよ」

歩美「ずっとずっと大好きだよって」

歩美「そして、ありがとう、元気でね、そして、そして…」

歩美「さようならって」

歩美「…そう伝えてほしいの」

哀「…わかったわ、必ず伝える」

歩美「ありがとう…哀ちゃん」

哀「じゃあ、元気でね」

歩美「うん…またね!」

哀「ええ…また」ギィィ…バタン

歩美「…さようなら、コナン君…」

【哀の前で流すことのなかった涙を、ついにこらえきれずに歩美は流した】

【決して恨みや憎しみの涙ではない、ただ悲しみに溢れた涙を】

【いつまでも、いつまでも…】


一旦中断します。
>>309saga入れ忘れました、申し訳ありません。



俺は最後まで見届けるぜ

乙!

ホント面白いわ。頑張って最後まで完結させてほしい

>>319>>320さん
ありがとうございます。
とても励みになります。

今日終わるか分からないけど、最後まで必ず書き切ります。

再開します。

歩美ちゃんの言葉を噛み締めながら私はマンションを後にした。

歩美ちゃんは最後まで私の事を「哀ちゃん」と呼んでいた。

「コナン」の方は別れを告げたのに、だ。

彼女は私の本名を知っても最後まで「哀ちゃん」と呼んだのは、自分の中では私の事は変わらず「灰原哀」であると。

いつまでもあの頃と変わらない友達だという、彼女のメッセージだった。

私は、彼女に救われた。

本当はもっと散々怒られて、家から追い出されるくらいは覚悟していた。

でも歩美ちゃんは私を友達だと言ってくれた。

歩美ちゃんの気持ちを踏みにじるわけにはいかない。

「苦しまないで、笑って、幸せでいて」

「そしてコナン君を幸せにして」

この約束は絶対に果たさなくてはならない。

何があろうとも。

新一「あ、おかえり……どうだった?」

穏やかに迎えてくれたが、やはり顔には不安が浮かんでいる。

哀「ええ、自分の溜まっていたものはきちんと話せたわ」

哀「……彼女は、強いわ」

哀「私なんかより、よっぽど」

新一「そうか…俺は、歩美に」

哀「やめた方がいいわ、少なくとも今はね」

やっと追いついた
乙です

面白いな~
2828が止まらない

是非完結させてくれ

哀「それが彼女の精一杯の選択だから、今はそっとしておいてあげて」

新一「……ああ、わかった」

哀「それと、彼女からの伝言よ。「コナン君」にね」

新一「俺ではなく「コナン」に、か」

哀「ええ。あなたの事を今までも、これからも、大好きだと」

哀「ずっとずっと大好きだと」

哀「そして、ありがとう。元気でね。そして…さようならと」

新一「……そうか、歩美はそんなことを」

哀「ええ、そしてこうも言ったわ」

哀「あなたが笑顔でいることが、何より嬉しいと」

哀「だから、幸せでいてほしいと…そう言っていたわ」

新一「バーロー、もっと怒ってもいいはずなのに」

新一「俺の事なんか気遣いやがって、ホントに、ホントに…ちきしょう……」

涙は、流れていなかったがその体は震えていた。

彼もまた悟ったのだろう。

彼女が苦しみに耐えているのに自分が涙を流すわけにはいかないと。

その痛みを感じて我慢していた。

新一「なあ哀、1つ頼みがある」

哀「なあに?」

新一「もしいつか歩美に再び会う機会があったら伝えてくれねーか」

哀「……何て?」

新一「江戸川コナンは…これから先も歩美の想いに恥じない男でありつづけると」

新一「必ず君の想いに応えて幸せになると、伝えてほしいんだ」

新一「もう俺は「コナン」にはなれない」

新一「だから、歩美の中でまだ「哀」であるオメーに伝えてほしいんだ」

哀「……一応、受け取ったわ」

哀「だけど、その答えを出すのは早いわ」

新一「え?」

哀「彼女の想いを汲み取った上でその気持ちをどう伝えるか……」

哀「その答えは彼女との約束をしっかり果たしたうえで考えても、遅くは無いと思うわ」

哀「その言葉を私から聞きたいか、それとも例えあなたが「新一」でもあなたの口から聞きたいか」

哀「まだまだその答えを出すには早すぎるわ」

哀「今は、しっかりと2人の人生を生きましょう」

哀「全てはそこからよ。まだやらなくてはいけないこともある」

哀「でなきゃ、もう一度彼女の前になんて立てないわ」

新一「……そうだな」

新一「ありがとう哀。おかげで俺は同じ間違いをしないで済みそうだ」

哀「いっちゃん……」

新一「とりあえず帰ろうか、博士のところへ」

哀「ええ、そうね」

もう一度彼女に会うことは本当に出来るだろうか。

もし会えるのならその時は彼女との約束を果たし、胸を張って言えるようにしたい。

私たちは、幸せであると。

哀「ただいま」

阿笠「おお、おかえり。どうじゃったかな」

哀「うん。100%の解決かは分からないけど、お互いの気持ちは話せたわ」

阿笠「そうか、その顔ならそれなりに上手くいったようじゃな。良かったわい」

新一「ああ、だがまだ終わってねぇ」

新一「俺の方にはまだ蘭に会うという課題が残ってる」

阿笠「うむ、そうじゃな」

阿笠「しかし彼女に会うのはちと難儀かもしれんの」

哀「どういうこと?」

阿笠「新一も全国区で有名な人間じゃから目立つが……蘭君も今やこの町では有名人なんじゃよ。2人揃うと目立ちすぎる」

阿笠「それだと落ち着いて話せんじゃろう」

哀「どういうこと?」

阿笠「蘭君の会社はとある全国レベルの大きな会社なんじゃが」

阿笠「ある時たまたま会社の側でひったくりが起きた。それを蘭君は空手で撃退したんじゃが」

阿笠「これがまた偶然社長の目に止まってな、彼女を秘書に抜擢すると同時にイメージモデルとして起用したんじゃ」

哀「......あまりに彼女らしいと言えばらしいエピソードね」

阿笠「で、仕事の傍ら社会人の部で空手も続けとったからの、世界大会でも優勝しとるわい」

新一「マジかよ、知らなかったぜ」

阿笠「そんな訳で全国レベルかはともかくとして少なくともこの町では知らん者はおらん程の存在になっとるんじゃ」

阿笠「そんな人間をこれまた有名人の工藤新一が呼び出すとなると、これはもう至難の業じゃ」

阿笠「そんな有名人が密会してるとなると、何かと都合は悪いじゃろ」

哀「確かに......難しそうね」

新一「そういう背景も知っておくべきだったな。見通しが甘かったぜ」

新一「かと言って、このまま帰るわけにはいかねーからな。何とかしなきゃ...」

本日は終了します。
今日で完結出来ず申し訳ない......

>>323さん
ありがとうございます。
あともう少しです、どうかお付き合いください。

乙乙!

気長に待ちますよ!

>>328さん
ありがとうございます。
なるべく近日中にはゴールしたいです。

時間があるので少し進めます。

哀「そうね、滞在日数も限られてるし」

阿笠「うむ、それに彼女は結婚を控えた身じゃからの。この機会を逃すと忙しくて接触は無理じゃろう」

新一「うーん…」

彼はしばらく考えていたが、突然...

新一「しゃーねぇ、イチかバチかアイツに頼んでみるか!」

哀「アイツ?」

新一「ああ、俺の代わりに目立たず蘭と接触出来て、尚且つ怪しまれず呼び出せるヤツさ」

哀「そんな都合の良い人間、いるわけ無いじゃない」

新一「いるだろ?俺たちの知ってるヤツが」

新一「誰にでも姿を変え、どこにでも幻のように現れる怪盗が」

阿笠「ま、まさかそれは......」

哀「怪盗キッド?!」

新一「そう、そのまさかさ」

哀「ちょっと待ってよ、彼はあなたの宿敵じゃない!手を貸してくれるとは思えないわ」

哀「大体どうやって連絡を取る気?不可能よ!」

新一「それが一応、あるんだな。方法」

哀「え?」

新一「ほら、ベルツリー急行でアイツに哀の姿で手伝ってもらったことがあるだろ?」

新一「それがきっかけで俺とアイツで協定を結んだんだ」

哀「協定?」

新一「ああ、事件で遭遇した時は正々堂々やり合う。だが、お互いの宿敵に深く関わる事件の時には手を組んで解決しようってな」

新一「俺は黒の組織、アイツはパンドラ」

新一「これが深く関わるようなら、休戦して協力しようってな」

新一「で、そん時に決めた連絡手段が使えれば......」

哀「なるほど、彼とコンタクトを取ることが出来るかも知れないと言う事ね」

新一「ああ、博士!ちょっとパソコン借りるぜ」

阿笠「ああ、構わんが」

新一「よーし、あったぞ」カタカタ

哀「これは......SNSの掲示板?」

新一「そう、ここにあるキーワードを打ち込んでアイツが見れば......」カタカタ

阿笠「一体何て書いてあるんじゃ?これは」

哀「エルロック・ショルメ?何なの?これは」

新一「エルロック・ショルメってのは、モーリス・ルブランの書いた小説【アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズ】の主人公の名前さ」

哀「え?でもルパン対ホームズなのに全然違う名前じゃない?」

新一「この本の、そしてルパンシリーズの作者であるモーリス・ルブランはフランス人。だがシャーロック・ホームズはイギリスの名探偵だ」

新一「ルブランは大怪盗対名探偵と言う世紀のビッグマッチを思い付いたはいいが、フランスの本にイギリスの探偵であるホームズをそのまま出すのはいらない軋轢を生むおそれがあった」

新一「そこで、シャーロック・ホームズと言う名前の文字を並び替えたアナグラム......エルロック・ショルメと言う名前をつけたキャラクターを誕生させたってワケさ」

(sherlock holmes → herlock sholmes)

新一「まあ、この話には諸説あるからな。俺の話が正しいとは限らないが」

新一「ともかく俺がこのキーワードを打ち込むって事は」

哀「なるほど、探偵と怪盗の遭遇......呼び出しの合図って訳ね」

新一「ああ、後はアイツからの返信を待ってみようぜ」

哀「ええ、わかったわ」

しかし、こんな所までホームズを持ち出すなんて。

彼の推理バカは筋金入りにも程がある。

最も、それが彼らしくて何だか気持ちがリラックスした。

そして10分後......

新一「......来た!」カチッ

哀「1h...1時間後に来ると言うことかしら」

新一「多分な、指示通り少し待ってみよう」

今度こそ本日は終了します。
明日夜の更新を予定しています。

彼がキッドに頼み事をするとは思いも寄らなかった。

彼もまた、何としても過去に決着をつける。
そういう思いでいるのだろう。

時を待つ彼の表情はどこか哀愁を感じた。

それでも今はただ、キッドを待つしかない。

何か言うのもするのもそれからだ。

哀「......そろそろ時間ね」

新一「ああ。アイツの事だ、時間には遅れないはず」

約束の時間まで、残り10秒。

皆がドアを注視する。

残り9、8、7、6、5、4、3、2、1......0。

ドアは開かない。

阿笠「こ、来ないのお」

哀「キッドが約束を違えるとは思えないけど...」

新一「......いや」

???「バカ正直に怪盗がドアから来るとは限りませんよ?お嬢さん」

哀「!」

新一「やっぱり来たか」

キッド「よう、久し振りだな名探偵?」

阿笠「ど、どこから入ったんじゃ?」

キッド「愚問ですね、私はマジシャン...どこにでも現れますよ。魔法のようにね」

新一「久し振りだな…...正直来ないと思ったよ」

キッド「何、本当にたまたまあの掲示板をチェックしたら懐かしいキーワードを見つけたんでね」

キッド「半信半疑だが来てみたのさ。それより余程の用件なんだろうな?お互いの抱えてたトラブルが解決した以上使わなくなった連絡手段」

キッド「それを今更になって使うんだからな。また奴らが復活でもしたか?」

新一「いや、今回はひどく個人的な用件なんだ」

キッド「あ?なんだよそりゃ?」

哀「私からも話すわ、どうか彼に力を貸して欲しいの」

キッド「......君は確か、ベルツリー急行で俺が変装した」

哀「ええ、今から話すけど今の私は工藤新一の妻なの」

キッド「そっか。そりゃお祝い申し上げる」

キッド「......仕方無い、レディの頼みなら無碍に断れないな。一応聞くだけ聞くぜ」

私達はキッドにこれまでのいきさつを全て話した。

そして、そのために蘭さんを呼び出す手伝いをしと欲しいと頼んだ。

彼は黙って私達の話を聞いていたが、話が終わった後怪訝そうな顔をして呟いた。

キッド「......事情はわかった。だが正直気は進まないな」

キッド「特に名探偵、お前がプライドを捨ててまで頼む用事がこんな事とはな」

新一「......」

キッド「人それぞれ事情があるから俺が口出す筋合いもねぇし、お前等の悩みや選択も理解出来ない訳じゃない」

キッド「だが結局は自分の色恋沙汰の尻拭いの手伝いを俺にやらせようってワケだ」

キッド「真実を誰より探求していたお前が自分の真実を見失って、挙げ句不倶戴天の敵の俺に頼るとはな。正直ガッカリだよ」

新一「ああ、その通りだ。何を言われても仕方無い」

新一「だが頼む!力を貸してくれ!」

新一「どんな事をしても俺は過去にケリをつけなきゃいけない」

新一「そして哀を幸せにしなきゃならないんだ!」

キッド「......その結果あの蘭って子に恨まれるかも知れないしお互い負わなくて良い傷を負うかも知れねーぞ?」

哀「どうか......それでも力を貸してくれないかしら」

哀「ここで立ち止まったら、私達はまた過去に怯えさ迷うことになる」

哀「ここで決着をつけなければ、勝手な言い草だけどきっと彼女も同じだと思う」

哀「あなたに協力する義理が無いのも不快感を感じたのもわかってる!だけどどうかお願い」

哀「お願いします」

新一「頼むキッド......軽蔑してくれてかまわねぇ。それでも俺はお前の言う自分の真実を見つけなきゃならないんだ!」

新一「頼む!」

キッド「......やれやれ、仕方ねーか」

キッド「さっきも言ったようにレディの頼みなら断るのも失礼だしな」

キッド「そこまで頭を下げるお前の気持ちにも免じて、引き受けてやるよ」

新一「キッド...ありがとう」

キッド「礼なんかいるか、イヤイヤなのは変わらねーんだからな!......呼び出すまでだ。それ以上は責任持たねーぜ」

キッド「あと必ず過去にケリつけろ、そして蘭って子も過去から解き放て」

キッド「んで必ず......その子を幸せにしろ」

キッド「それが約束出来ねーなら俺はすぐさま降りるぜ」

新一「ああ、必ずやるさ」

新一「出来なきゃ生きてる意味がねぇ!」

新一「必ず......やってみせるさ」

キッド「良い目だ、久々昔のお前を思い出したぜ?名探偵?」

新一「ったく、皮肉にしか聞こえねーな」

新一「さっきまでの俺はガキの姿の昔以下って事かよ。」

キッド「そーだろ?」

新一「うっせーバーロー、いつか監獄に送ってやっからな」

キッド「ったく、それが恩人に対する態度かね?ま、らしくなったからいいけどよ」

まるで親友のノリだ。

立場は違ってもやはりこの2人は事件と言う舞台を共に戦った同士。

戦友というのが、しっくり来るのだろうか。

哀「あの...ありがとう」

キッド「いえいえ、麗しいご婦人の頼みとあらば」

キッド「あなたはただ、アイツと幸せになることを考えて下さい」

キッド「時間と場所は、先程の掲示板に」

キッド「ではまた、運命の交差点にてお会いしましょう」ポン!

哀「......ありがとう」

新一「ハァ、全くキザだね」

哀「その点では、あなたも変わらないわよ」クスッ

新一「んなことねーよ」

これで、準備は整った。

後は明日、彼女と邂逅した時何が起きるか。

考えても仕方ない。
先回りの後悔はいらない。

進んだその先に、新しい道は開かれるはずだ。

私達にしか見えない、新しい道が。

一旦中断します。
出来たらしばらく後で再開します。

出来なければ明日再開します。

乙!
続きははよ見たいが終わって欲しくないこの矛盾…

>>341さん
ありがとうございます。
この話はもう少しで終わりますが、もう一つの10年後編もありますのでそちらもお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

キッドが去った後、私達は食事をして休むことにした。

今日は流石に騒ぐ気分ではない。

博士は話があまりに飛びすぎてついていけずやや放心気味になっていた。

私も驚いているくらいだから、無理はないだろう。

新一「さて、寝るとするか」

哀「ええ。少し早いけれど明日に備えてね」

新一「なあ、哀…」

哀「ん?なあに?」

新一「いや、なんでもねぇ。お休み」

哀「うん?おやすみ」

一体今彼は何を話そうとしたのだろう。

気にはなるが、無理に聞くことはやめておこう。

今は気持ちを落ち着かせてあげなくては。

そういう自分もあまり穏やかとは言えない気分だったが、彼の腕枕に乗っているうちにいつしか眠りに落ちて行った。

……お疲れみたいね。

哀「ええ、ちょっとね」

……どう?ここに来て少しは見つけられた?足りないもの。

哀「まだ100%ではないけど、少しずつね」

……なら良かった。まだウジウジしてるんじゃないかと思ったわ。

哀「意外と心配性ね、あなたも」

哀「全てが終わった時、もう一度あなたに会いに行くわ。その時話に行く」

哀「私の答えを、あなたに」

……楽しみにしてるわ。

……彼を宜しくね。今きっと不安だと思うから。

哀「え?」

……今、彼は……

哀「っ!!」

哀「……また、あの夢」

私が最後に行かなきゃいけない所。

今回の旅の終着点……そこに至る時が近い。

今の夢はその暗示か。

哀「あら、いっちゃん?」

いつの間にかベッドに彼の姿が無い。

トイレかな?……しかし温かさからするとしばらくここにはいないようだ。

哀「いったい何処へ……?」

ドアを開け家の中を回るが見当たらない。

哀「車はあるし、服もある」

哀「あんな軽装で行ける所は……あそこしかないか」

間違いない、きっとあそこだ。

???(ある場所)

新一「……」

哀「やっぱり、ここだったのね」

新一「ん、哀か……気づかれちまったか」

哀「たまたま目が覚めちゃってね、多分ここかなって」

新一「ああ、ちょっとここに来たくなってな」

哀「ここに来たのは、自分の家だから?」

哀「それとも蘭さんとの思い出があるからかしら?」

新一「まあな、覚悟を決めていたんだ。明日ここに蘭を呼ぶ」

新一「その時きちんと自分の想いを伝えられるようにな」

新一「なあ哀…さっき聞けなかったんだけど」

哀「うん」

新一「不安じゃねぇか?」

哀「不安?」

新一「俺は哀と共に生きたい、哀を幸せにしたい」

新一「その気持ちに嘘偽りはない」

新一「ただ、昨日の歩美の一件とは違う。俺と蘭は男と女だ」

新一「感情のもつれが、どんな間違いを犯さないとは言い切れない」

新一「無論そんなことはありえない。だけど、不安にはなるんじゃないか」

新一「そう思ってさ」

新一「……ホントは、明日が来るのがただ怖いだけかもしれねーけどな」

哀「……」

新一「哀はきちんと歩美に想いを伝えられたのに、自分の番となると不安でしょうがない」

新一「責められるのは怖くない。ただ、きちんと自分の想いが伝えられるかが怖い」

新一「そう思って……落ち着くためにここに来たけど、あまり変わらなかったよ」



期待(´∀`*)

あまり自分から弱さを見せるタイプではない事はわかっているが、これが今の偽らざる気持ちなのだろう。

不安が頭を駆け巡り、理屈では分かっていても感情を制御できない。

口でどう慰めても何ともならないかも知れないが……私の言うことは決まっている。

哀「私は心配なんかしてないわ」

新一「哀……」

哀「たとえ何があろうと私はいっちゃんを信じてる」

哀「自分自身と向き合って答えを出すことを信じてる」

哀「私にかけてくれた言葉も行動も……全部ホントの気持ちだって信じてる」

哀「だからきっと大丈夫。あなたは不安なんかに負けはしない」

哀「私の知っている工藤新一は、そういう人よ」

哀「だからどんな結末になっても、私は大丈夫」

哀「思うままを、彼女に伝えてあげて」

新一「哀……ありがとう」

新一「そうだよな、後ろ向きなのは俺らしくないよな」

新一「明日、きちんと自分の過去にケリをつける」

新一「そして笑顔で戻ってこれるよう頑張るよ。哀のところへ」

新一「だから、明日は信じて待っていてくれ」

哀「うん、待ってるわ」ギュッ

月明かりの差し込む中、私達は時を忘れて抱き合っていた。

今この時だけは、何も考えない。

ただこの温もりを刻み付けておきたい。

静寂が包む中、心音と息遣いだけが部屋の中に響き渡っていた。



翌日…

阿笠「キッド君に連絡は終わったかの?」

新一「ああ、ついさっきな」

阿笠「蘭君が帰ってくる時間を狙いキッド君に新一の家まで誘導してもらう、か」

阿笠「しかし、大丈夫かのう?」

哀「ここまで来たら彼を信じるしか無いわ。自分のプライドにかけて途中で投げ出すことはしないはずよ」

新一「ああ、後は時を待つだけだ」

阿笠「そうじゃな、帰り着くのは19時。ここに来れるのはまあ20時ってとこじゃろうな」

哀「なぜ時間まで知っているの?」

新一「また会社の情報でもハッキングしたのかよ?ありがてーけど捕まったらまずいぞ?」

阿笠「その点は心配いらんわい、彼仕込みのテクじゃからな」

哀「彼って……もしかして」

阿笠「そう、あの赤い彗星のような彼じゃよ。」

なるほど……あの人に教わったのか。

今はどこで何をしているか分からないが、あの人ならこういう事は得意そうだ。

新一「まあ、なら心配いらねーかもしれねーけど。よからぬ事に使ってねーよな?その腕」

阿笠「も、もちろんじゃよ、ハハハ……」

阿笠(ついつい好奇心から国防総省のコンピュータ盗み見たとは言えんわいな、ハハハ……)

キッド「……やーれやれ、人の気もしらねーでバカ話しやがって」

キッド「時間はわかったが誰に化けて接触したもんか……」

キッド「いろいろ考えたが、あの娘にすっか」

キッド「……あんまり気はすすまねーけどな。疲れそーだし」

キッド「ったく、借りは10倍にして返せよ?名探偵」

一旦中断します。
1時半位か、出来なければ明日再開します。

乙!

更に10年後編も期待

>>345>>349さん
ありがとうございます。

この後の予定としては
この話完結→もう一つの10年後(灰原2人のルート)→この話の続編
になります。
宜しくお願いします。

再開します。

PM19:00 阿笠宅

阿笠「そろそろじゃな」

新一「ああ、俺は向こうに移動して待ってるよ」

哀「そう、わかったわ」

新一「……大丈夫、また後でな」ニッ

哀「ええ、行ってらっしゃい」ニコッ

精一杯の笑顔をお互い見せたけど緊張はあると思う。

でも不安は無い。お互いの気持ちは分かっている。

後は……賽の目がどう出るかだ。

同時刻、米花駅

蘭「では社長、お疲れ様でした」

社長「うん、今回も君のおかげで助かったよ。まさに君は能力もルックスも腕っぷしも最強の広告塔だよ」

蘭「あ、ありがとうございます(腕っぷしはちょっとなあ……)」

社長「では、今日はゆっくり休んでくれたまえ」バタン、ブォーン……

蘭「ふぅ、私も帰らなくちゃ。お母さん待ってるだろうし」

???「蘭!」

蘭「え?あれ?園子?」

園子「今帰り?仕事終わったの?」

蘭「うん、ほら出張行くって言ってたでしょ?園子こそ今海外に行ってたんじゃ?」

園子「うん、予定が変わってちょっと早く帰ってきたのよ」

蘭「そうなんだ、あんなに楽しみにしてたのに?」

園子「え?あ、まあね、アハハハ……そんなことより蘭、今ちょっと時間ある?」

蘭「え?まあ予定は無いけど」

園子「ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど、いいかな?」


蘭「うん、いいけど……どうしたの急に?」

園子「ま、いーからいーから。ね、お願い」

蘭「しょーがないなぁ、いいわ。どこ行くの?」

園子「なーいしょ!着いてからのお楽しみ」

蘭「もう、いじわるなんだから」

園子「ゴメンゴメン、さ、行きましょー!」

蘭「何か今日園子テンション高いね?」

園子「そ、そうかな?いつも通りよ?」

園子(キッド)(やれやれ、この子に変装すんの疲れんだよなあ……)

蘭「でもこうして2人で歩くの久々かもね、最近忙しかったし」

園子「そうね、蘭は結婚までもう少しだもんね。どう?準備のほどは」

蘭「うん、順調よ。このまま行けば予定に変更ないかな」

蘭「園子こそ京極さんとはどうなの?結婚生活は?」

園子「え?ああ、も、もちろん順調に決まってるじゃない!」

蘭「そっか、そうだよね!ゴメンゴメン」

園子「ハハハ……(あの化けモンみてーな空手家と結婚してたのかこの子)」

園子「そう言えば蘭は仲良くやってるの?新出先生と」

蘭「!……うん、そうだね。楽しくやってる」

園子「そっか、良かったじゃない」

蘭「うん、そうだね」

しばらく後……

蘭「ねぇ園子?この辺りって……どこに行くの?ホントに」

園子「まあいーからいーから」

蘭「ねぇ園子?」

園子「何?」

蘭「あなた園子じゃないでしょ?」

園子「……!」

園子「何言ってんのよ蘭、そんな訳無いじゃない。海外から早く帰ってきたの疑ってるの?」

蘭「ううん、そこは疑わなかった。予定が変わったんだと本当に思ってた」

園子「じゃあどうして?大体私が鈴木園子じゃなかったら誰だって言うのよ?」

蘭「わからないけど、あなたは園子じゃない」

園子「だからどうしてよ、変なこと言うと流石に私でも……」

蘭「新出先生」

園子「え?」

蘭「あなたが園子なら、私の婚約者の名前を「新出先生」なんて呼ぶはずがない」

蘭「私に合わせて、下の名前で……「智明さん」って呼ぶはずだから」

園子「あ……」






蘭「一体あなたは誰?何の目的があって園子に変装してるの?」

蘭「答えによっては悪いけど実力行使で」

園子「……やれやれ、急ぎの仕事はするもんじゃねーなぁ。呼び方でバレちゃうとはな」

園子「リサーチに割く時間が足りな過ぎたぜ」

蘭「あなた、誰?」

園子「何度かあなたにはお会いしたことがあるのですがね、お嬢さん?」

園子「あなたの姿を借りたこともある」

蘭「あなた、もしかして怪盗キッド?」

キッド「ご名答。お久しぶりですね」

蘭「一体なんであなたが私に?」

キッド「ある人に頼まれましてね、あなたに会いたいので協力してほしいと」

蘭「私に?」

キッド「どうか黙って一緒に来てもらえませんか?決して怪しいことはしませんし危害を加えるつもりもない」

キッド「ただある場所まであなたを案内する、それだけです」

蘭「……いいわ」

蘭「そのかわり、妙なことしたら本当に許さないんだから」

キッド「……ありがとうございます、では行きましょう」

キッド(やれやれ、空手は勘弁だぜ)

キッド「着きました。ここです」

蘭「やっぱり、新一の家……」

キッド「わかってましたか」

蘭「方向でなんとなくね、私に会いたい人って……」

キッド「……それは中に入ればわかります。危険が無い事だけは間違いなく保証します」

蘭「わかった……ありがとう」

キッド「では私はこれで……ご婦人にどうか幸多かれ」ボンッ

キッド「ふぅ、ヒヤッとしたが勤めは果たしたぜ」

キッド「あとはお前次第だぜ、工藤新一」

キッド「……ってヤベェ、早く帰んねーと青子に叱られちまう!」

阿笠「外から声がしたの。着いたのかの」

哀「ええ、おそらくね」

ふと、彼が昔言った言葉を思い出していた。

「言葉は刃物なんだ」

言葉は言い方によって人の心を慰めも傷つけもする。

10年ぶりに会った2人がどんな言葉を交わすのかは分からないが……。

どうか、その言葉はお互いの心を傷つけるものでないことを。

今はただ信じ願うだけだ。

彼と彼女の10年ぶりの対話。

―その時まで、あとわずか―

一旦中断します。
22時頃更新予定です。

時間だ

>>356さん
少し遅れました。
再開します。

おいついた
落ち着いてがんばれ~

蘭「おじゃまします……」

蘭「真っ暗だなあ……」

蘭(多分、私の予想通りなら……私を呼び出したのは……)

蘭(きっと、あそこにいるはず)

ギィイイ……

鈍い音を立てドアが開く。

蘭の視線の先に誰か見える。が、暗くて顔はわからない。

蘭「……あなたが、私を呼んだの?」

蘭「そうなんでしょ?新一」

新一「……ああ、久しぶりだな」

そういった後沈黙が少し続く。

特に蘭の方は少なからず戸惑っていた。

新一「10年ぶり、だな」

蘭「そうだね……元気だった、よね?ニュースでも見たし」

新一「そうだな、まあぼちぼちやってたよ」

蘭「そう、元気なら良かった」

新一「ありがとよ。もうすぐ結婚するんだってな」

蘭「うん、智明さん……あ、新出先生とね。覚えてる?」

新一「まあな、少なからず関わった事はあるからな。おめでとう」

蘭「ありがとう、新一も……結婚してるんだよね?」

新一「ああ、そうだ」

蘭「そっか、良かった。おめでとう」

新一「ああ、ありがとよ」

蘭「……ねぇ、新一」

新一「言いたいことはわかる。なぜ今ここにいるのか」

新一「なぜ今更会いに来たのか、だろ?」

蘭「あの時……新一からサヨナラを告げられた時」

蘭「私は悲しかった、ものすごく」

蘭「でも、新一が決めたことだからそれはきっといい加減なものじゃなくしっかりと考えて下したものだと思って」

蘭「だから電話口で我慢した」

蘭「その後も会うことは無かったけど……元気でやっているのはニュースで見て分かった」

蘭「周りは色々言ってきたよ、新一のこと」

蘭「ひどい奴とか、もう会うなとか、特にお父さんが怒ってた」

蘭「でも、私は新一がきちんと頑張ってるならそれでいいと思った」

蘭「あの後連絡を絶ったのも私を気遣っての事だと思ってた」

蘭「……そう思おうとした」

蘭「でもホントは苦しかった」

蘭「ずっとそんな気持ちを見ないようにして生きて来て……それでも気持ちに整理をつけて」

蘭「そして智明さんとお付き合いして結婚しようという時に」

蘭「何で今更現れたの?どうして?」

新一「……」

蘭「例えどんな思い出でも会わなければいい思い出の方が残ってた」

蘭「別れの思い出より昔の楽しい思い出に浸れた」

蘭「なのにどーしてよ!何で今更現れたのよ!」



蘭「何故今になって私の心を掻き乱すの?ねぇどーしてよ!」

蘭「答えなさいよ新一!」

蘭「今更私に何を言おうというの?まさかよりを戻したいとでも言うの?」

蘭「どうなのよぉぉおおお!!」

すでに蘭の目からは滝のように涙が溢れている。

泣きじゃくる子供のような彼女の顔は皮肉にも昔の笑っていた思い出の中の彼女を連想させた。

新一「すまない、蘭」

新一「今更、お前の前に出れる立場じゃないことはわかってる」

新一「ここでお前に会うことが、お前の傷をえぐることも」

新一「それでも俺はどうしてもお前に会わなくちゃいけなかった」

新一「お前にどうしても伝えなきゃいけないことがあったからだ」

蘭「……」

新一「あの時俺はお前の前で別れを言えなかった」

新一「お前の涙を見るのが怖かった」

新一「自分が傷つくのが怖かった」

新一「だけど……俺はもう逃げない」

新一「例えお前に恨まれても、俺は今この場でお前に別れを告げる」

新一「お前と、お前との過去に」

新一「俺とお前を、過去から解き放つために」

新一「例えこれがエゴだとしても、この先の未来を生きるために」

新一「どうしても会って言わなきゃいけなかったんだ」

蘭「……私と新一を、解き放つ……」

新一「……もしここで面と向かってサヨナラを言えなかったら、思い出の中の蘭はずっと泣いたまま消えない」

新一「それも、本当の顔じゃない。想像の顔だ」

新一「本当はどんな顔をしていたのか、どんな言葉を言おうとしていたのか」

新一「わからないまま生きる、その方が恐ろしい」

新一「そしてそれは蘭も同じだと思う」

新一「俺が本当は何を想い、どんな顔をしていたのか」

新一「それがわからなければ、どんなに見まいとしても思い出は浮かび上がり心を締め付ける」

新一「そんな人生を蘭に送ってほしくない」

蘭「……」

新一「矛盾したことを言っているのはわかってる、それでも前に進むために」

新一「俺は今、蘭に言いたいことがある」スッ

蘭「新一……」

新一「どうか、聞いてくれないか」ゴンッ

額から血を流すほどの勢いで新一は土下座し頭を打ち付けた。

許されなくてもいい。

ただ、この思いだけはどうしても届けなければ……。

蘭「やめてよ新一、頭をあげて」

新一「……」

蘭「……わかった、話して」

蘭「それを聞いてどんな気持ちになるかは分からないけど、話して」

蘭「少なくとも、新一の真剣な思いはわかったから」

新一「……ありがとう」スッ

新一「蘭、俺は……」

新一「俺には今、どうしても守りたい人がいる」

新一「その笑顔を守りたい奴が」

新一「だから俺は何があってもその人を幸せにしたい」

新一「この命に代えても必ず」

新一「それがあの時の償いになるなんて思わない、身勝手な話だけど」

新一「俺は必ずこの誓いを守り通す」

新一「だから……蘭もどうか幸せになってくれ」

新一「俺の事を許さなくていい、ただどうか」

新一「幸せに、生きてくれ……」

何を言ってるんだ、俺は。

新一の脳裏にそんな言葉がよぎった。

しかし、ごまかしや飾った言葉よりも素直な気持ちを伝えよう。

それが無意識に選択した新一の判断だった。

蘭「……許さない」

蘭「そんな言葉なんかじゃ許さないんだから」

新一「蘭……おr」

蘭「殴らせて」

新一「え?」

蘭「一発でいいから、殴らせて」

新一「……わかった、それで蘭の気が済むなら」スッ

そっと目を閉じる。全力で蘭の正拳を食らおうものなら大けがは免れないが、それも仕方ない。

新一は覚悟を決めた。

蘭「ァァアアアアアアア!!」ブンッ!

ポコッ

新一「……え?」

蘭「プッ……アハハハハハハ!!」

新一「ら、蘭?」

蘭「あーあ、いったいどんなこと言うのかと思ってたけど……」

蘭「あまりに女々しいこと言うようなら気合い入れようと本気で殴ってたけど」

蘭「ここまで清々しい位にのろけられたら何にも言えないや」

新一「あ、いやその、そんなつもりじゃ」

蘭「ううん、よくわかった」

蘭「新一の気持ち、よくわかったよ」

蘭「本当に私の事心配してくれたのも、奥さんの事大事に思ってることも」

蘭「あの時に下した決断はいい加減な気持ちでなく、真剣だったんだってこと」

蘭「ちゃんと伝わってきたよ」

新一「蘭……」

蘭「ホントはね、私も思ってたの 」

蘭「私のせいで新一が苦しんでるんじゃないかって」

蘭「だから本当は私の方こそきちんと胸の内を伝えたかったの、でも勇気がなかった」

蘭「来てくれてありがとう、新一」

蘭「私も、智明さんの事は真剣だから」

蘭「2人で幸せになるから」

蘭「だから新一も、幸せになってね」ニコッ

新一「蘭……ありがとう、ごめんな」

蘭「もー謝らないの」

蘭「でもそんなところも新一らしいって言うか」

新一「え?」

蘭「女心が分からないってこと」

蘭「大体本当に恨んでたら、新一をどこまでも探し回って半殺し位にはしてるかもよ?」

新一「こえー事言うんじゃねーよ」

蘭「ふふふ、でも女は怖いんだからね。気をつけなよ?大事な奥さんなんでしょ?」

新一「う、うっせーなバーロ////」

蘭「アハハ、からかうとムキになるところも変わってないんだから」

新一「フッ、そうだな!アハハハハハ」

2人「アハハハハハハ!」

蘭「ハァー……ねえ新一、最後にお願いがあるんだけど」

新一「……なんだ?」

蘭「最後に、抱きしめてほしいの」

新一「……」

蘭「それ以上の事はしなくていい、お願い」

蘭「思い出の私に、諦めをつけさせてあげて」

新一「……わかった」ギュッ

今この時、時間が戻る。

黒の組織と戦っていた頃か、もっと前の心なのか。

確かにお互いを想いあっていたあの頃の気持ちに、今この瞬間2人は戻っていた。

蘭「……ねぇ新一?」

新一「何だ?」

蘭「あの頃、私の事……好きだった?」

新一「……当たり前だろ、バーロー」

新一「世界中の誰よりも、な」

蘭「……ありがとう」スッ

2人は離れた後一瞬見つめあい、そして…

蘭「じゃあね、新一」ニコッ

新一「ああ、じゃあ元気でな。蘭」ニコッ

2人「ありがとう……」

2人「さようなら」バタンッ

静かに蘭が部屋を去る。

お互いの顔に涙は無い。

ただ清々しさと……今まで胸を占めていたものが消えた喪失感が、2人の中にいつまでも残っていた。

部屋に一人残った新一は、天を見つめながら寂しげな笑顔を浮かべて佇んでいた。

月が雲に隠れ、闇が辺りを包むまで、ずっと、ずっと……。

一旦中断します。
深夜か、出来なければ明日休みなので午前中には更新します。

乙!
明日休みとか羨ましいねぇ
昼休みにでも読ませてもらうよ。

>>358>>367さん
ありがとうございます。
再開します。

阿笠宅、玄関先

哀「……あ」

新一「哀?なんだよずっと外で待ってたのか?」

哀「ええ、外に人の気配がしてからはここにいたわ。おかえりなさい」

新一「寒かったろ、大丈夫か?」ギュッ

哀「大丈夫よ、ありがとう」

哀「……さっき彼女を見かけたわ、遠巻きだし向こうは気付かなかったけど」

哀「清々しい表情をしてたわ。きちんと話できたのね」

新一「ああ、完全に納得できたかは分からないけど、来ないより来てよかったと今は思えるよ」

哀「そう、良かった」

新一「なあ、哀」

哀「……締めの言葉は、ちょっと待ってほしいの」

新一「え?」

哀「私にはまだ、やらなきゃいけないことがあるから」

新一「哀のしなきゃいけないこと?」

哀「そう、私がここに来るきっかけとなりあなたと結ばれる要因となった」

哀「もう1人の自分に別れを告げなきゃいけないの」

新一「哀……」

哀「もう現実に存在はしていないけれどね、お姉ちゃんにサヨナラしたように彼女にも別れを告げたいの」

哀「それが出来て初めて、今回の旅の目的が達成できるの」

哀「それまで、少し待って」

新一「ああ、わかった」

そう、それが出来て初めて、私は過去に……

思い出に決着をつけられる。

人から見ればバカバカしい事だが……

それでもそんな事でもしなくては人は前に進めない時もあるのだ。

阿笠「おお、お帰り。どうじゃった、蘭君は。元気そうじゃったか?」

新一「ああ、変わってねぇよ」

阿笠「そうか、ならこれで一安心じゃな」

哀「博士、1つ聞きたいんだけど」

阿笠「ん?なんじゃ?」

哀「彼女は……もう1人の私は今どこに?廃棄してしまった?」

阿笠「いや、それならあそこじゃよ。実験室に保管されておるわい」

哀「そう、ありがとう」

新一「よし、じゃあ行くか」

哀「ええ、そうね。博士、ちょっと待ってて」

阿笠「うむ、わかった」

ドアを開け、明かりをつける。

等身大のガラスケースに、それは納められていた。

力なくうなだれる、マネキン人形。

あの日、あの時確かに熱を、魂を持っていたはずの……もう1人の私。

新一「……久しぶりだな」

哀「ええ、そうね」

哀「いっちゃん、少し静かにしてもらっていい?」

新一「ああ、わかった」

目の前には、抜け殻の人形しかない。しかし、目を閉じれば……。

哀(来たわよ……いるんでしょ?)

志保(ええ、おつかれさま)

志保(用事は、もう済んだの?)

哀(ええ、大体終わったわ)

哀(色々あったけどね、来てよかったわ)

志保(そう、良かったね)

志保(じゃあ、もう気持ちはスッキリしたの?)

哀(そうね。ここに来て気付いたわ)

哀(私が何を怖がっていたのか、何を恐れていたのか)

志保(へぇ、いったい何かしら)

哀(私はこれまで、過去が怖いんだと思ってた)

哀(色々と不幸な目に会い、色んな人に迷惑を掛けた過去が怖いんだって)

哀(でも、ここに来て色々経験するうち思ったの)

哀(私が恐れていたのは、それよりも自分だった)

哀(過去の、もう1人のあなたじゃない。私が怖かったのは)

哀(幸せというものにいつまで経っても慣れる事の出来ない、弱い自分だった)

哀(そう、私は幸せというものが大きすぎて掴みきれなくて)

哀(どこかでそれを無意識に放棄しようとしていた、それを過去のせいにしていただけだった)

哀(無論、清算すべき過去があったのは事実。だけど、大本の不安を生み出していたのは結局私自身)

哀(私はただ受け止めきれないものが怖くて目を逸らそうとしていたにすぎなかったのよ)

哀(子供みたいでしょ?)

志保(そう、あなたらしいわね。で、これからどうするの?)

哀(……私は、もう逃げることは無いわ)

哀(ここに来て、自分の気持ちにはっきりと気付いたんだもの)

哀(私は彼を幸せにしたいし、彼と幸せになりたい)

哀(逃げ出そうとする弱さより、そっちの方がずっとずっと強い気持ちなんだって気付いたから)

哀(だからもう何があっても後ろは振り向かない)

哀(彼と共に、生きていくわ)

志保(そ、ずいぶん時間かかったわね)

志保(最初から素直になればそんなに遠回りしないで済んだのに。バカね)

志保(じゃあ、これでお別れね)

哀(いいえ、それは違う)

哀(あなたは私自身。今までの思い出も、出会った人達も、全て私を形成する大切なもの)

哀(だからサヨナラではなく、これからも私の中で生きて)

哀(別々の2人でなく……「哀」と「志保」が1つになる時が来た、そういうことよ)

哀(共に生きましょう。そして、命ある限り彼を愛しましょう)

哀(その為に私はあなたを……全てを受け入れる)スッ

志保(……ありがとう)

志保(なら、私もあなたの中で……)

志保(これから先の未来を……)スッ

2人(命ある限り、一緒に……)

思い出の中で2人の手が重なった時……

何かが砕ける音がした。

暗く塗り固められていた心の中の弱さと言う壁が、音を立てて崩れた。

崩れた先に、見えるものは……。

哀「……終わったわ、いっちゃん」

新一「そっか、気持ちの整理は出来たのか?哀」

一旦中断します。
次の再開で完結します。

哀「志保で、良いわ」

新一「え……?」

哀「今まで私は、本名で呼ばれるのは怖かった。過去を思い出すから」

哀「でももう私は過去に縛られる事は無いし、あの時失った彼女は今私の中で生きている」

哀「だから、もう大丈夫」

哀「哀と呼ばれなくてもあなたと過ごした時間は失われないし、志保と呼ばれてももう過去に振り回されることは無い」

哀「私は……工藤志保として、あなたの妻として傍にいるわ」

哀「これから先もずっとね」

新一「……わかった、志保」ダキッ

新一「俺も……ここで誓うよ」

志保「誓い?」

新一 「今回の件を通じてさ、色々あったけど俺の中の想いはやっぱ変わんなかった」

新一「志保の笑顔が見たい、志保を幸せにしたい」

新一「それは何があっても揺るぎ無かった」

新一「だから、ここで誓うよ」

新一「工藤新一は、この先何があっても志保を愛し続けることを」

志保「私も、誓うわ」

志保「何があっても、私はあなたの傍にいる」

志保「工藤志保は……永遠にあなたを愛し続けるわ」

志保「何があっても、ずっと……」スッ

そう言うと2人はお互いを強く抱きしめ、そしてキスをした。

その様はまるで誓いの結婚式の誓いの口づけのよう。

そう、これは彼女たちの新たな結婚式、そして誕生日。

過去を乗り越え、幸せに向かって進もうとする新たな2人の誕生日。

この先、何があっても2人の距離が離れることは無いだろう。

絆が壊れる事は、ないだろう。

2人を縛る鎖は、2人を阻むものは、もう何もないのだから。



それから、1年後……

とある病院内。

コンコン

志保「はーい」

看護師「失礼します。工藤さん、どうですか?お加減は」

志保「ええ、とっても良いです。ありがとう」

看護師「それは良かった。いよいよ予定日が近づいてきましたね!」

志保「ええ、今から緊張してます」

看護師「大丈夫ですよ、私たちがしっかりサポートしますからね!」

ガラガラッ

新一「よー志保!元気か!」

志保「ちょっとアナタ、ここは病院よ?」

新一「あっと、いけね……」

看護師「ふふっ、良いじゃありませんか。毎日来てくださるんだし」

志保「それは、そうなんですけど////」

看護師「御二人とも仲が良さそうで羨ましいです。それでは、失礼します」ガラガラッ

新一「で、どう?体の方は」

志保「ええ、大丈夫よ」

志保「調子よすぎるくらいで困っちゃうわ」

志保「アナタも毎日来てくれるし、全然問題ないわ」

新一「そっか、良かった。なんせもうすぐだからな、予定日」

志保「ええ、早いものね……あっ」

新一「どうした?」

志保「ふふっ、アナタに似て元気だわ。また蹴ったわ」

新一「そ、そっか!ハハ、元気か、俺たちの赤ちゃん!」

志保「ええ、良く動くのよ?とっても元気」

新一「そっか、何だか嬉しいけど未だ実感ねぇや……俺たちが親になるなんてな」

志保「ホント、あっという間だったものね……」

あれから、米花町に別れを告げて暫くたった後。

私の妊娠がわかった。

今までそういうことをしなかった訳じゃなく、人並みに、いや人並み以上にしてはいたのだけれど////

……とにかく、突然わかった。

今まで子供が出来なかっただけに、私たちは飛び上がって喜んだ。

思えば今まで、私たちは過去に縛られて体が無意識に子供を作ることを拒否していたのではないか。

それが解決したからこそ、こうして子供が出来た。

非科学的なことだけど、私はそう思っている。

これは、過去を乗り越えた第一歩なのだと。

そしてもうすぐ予定日を迎える。

新一「楽しみだなあ、早く生まれて来てくれよ!パパはここにいるからな!」

志保「あらあら、頑張る私には何か言葉はないのかしら?」コンコン

新一「何言ってんだよ、あるにきまってるじゃないか」

新一「見守ってるからな、俺の大事な志保なんだから……愛してるよ」ダキッ

志保「アナタ……////」

服部「ゴホン……あー、すんませんけど……人前でイチャつくんやめてもらえます?」

2人「ドキッ」

新一「は、服部!なんだよ急に現れて! 」

服部「なーにが急にや!ノックしたんも気付かんとイチャイチャしよって」

新一「返事が聞こえてから入れよ!ノックの意味ねーだろーが!」

服部「なんやと!あんだけデカい音して聞こえへん方がどうかしとるんじゃボケ!」

志保「……2人とも、ここは病院よ」ジロッ

2人「ごめんなさい(すんません)」

服部「んん、あ、奥さんこれお見舞いね」

志保「あら、ありがとう」

新一「ていうか服部、お前わざわざお見舞いに来てくれたのか?忙しいんだろ?」

服部「今日は大丈夫や、たまたま仕事休みやからな」

新一「そっか、ワリィな」

服部「かまへんかまへん、それにな……今日はお前に会わせたいヤツがおってな」

新一「俺に?」

服部「ホラ和葉!入ってこんかい!」

和葉「……どうも」

新一「和葉さん?どうしてここに?」

服部「コイツ、お前に謝りたい言うてんねんけど、なかなか踏ん切りつかんかったみたいでな」

服部「せやから、お見舞いにかこつけて強引に引っ張って来たんや」

和葉「ウチは別に工藤君に謝りたいわけちゃう!」

和葉「ただ、蘭ちゃんから話聞いて……もう踏ん切りついたから工藤君の事怒らんといて言われたから」

和葉「このまんまにしとくんも大人げない思うただけや」

新一「和葉さん……ありがとう」

和葉「だから工藤君はええねん、ウチがホンマに謝りたいんは……」

和葉「奥さんやねん!」

志保「わ、私?」

和葉「はじめまして。名前は聞いてるかも知れへんけど、服部平次の妻の和葉いいます」

志保「あ、どうも……工藤志保です」

和葉「いきなりやけど……ウチの話聞いてると思うねんけど……志保さんには関係ないのに半ば八つ当たりみたいな感じで嫌な思いさせてしもて、ホンマ堪忍な」ペコッ

和葉「こんなおめでたい場で言うのも失礼やけど……どうしても謝りとうて」

志保「いえ、良いんですよ。こうしてお祝いに来てくださったんだし」

志保「そのお気持ちだけで十分です、これからもよろしくお願いしますね」

和葉「志保さん……おおきに、ありがとう」

服部「……ちゅうワケや」

新一「そっか、ありがとな服部」

服部「オレは関係あらへん、お前があの姉ちゃんとキチンと話した結果やろ」

新一「……そうかな」

服部「ま、これで気軽にお前誘えるし、今度子供生まれたら一遍遊びにこいや」

新一「ああ、ありがとう」

あれから、蘭さんは予定通り結婚。

私たちは祝電のみの参加となったが、結婚式は賑やかなものだったらしい。

今は幸せに暮らしているとハガキが届いた。

彼女もまた、過去を振り切って頑張っているようだ。

歩美ちゃんも、頑張って芸能活動を続けている。

メールでの交流は、今も続いている。

最も、彼女は自分に厳しいので一流アイドルになったら挨拶に行くと言った約束は、今も果たされていない。

それでも私たちはお互いその日を楽しみにしている。

あの時から、私たちの運命は大きく動いたようだ。

結果として良かったのか悪かったのは、この先次第だが。

服部「しっかし……失礼やけどデッカイ腹やなあ!もしかして双子とちゃうんか?」

志保「ええ、そうよ。私達もお腹の大きさは気になって検査したの」

新一「そしたら双子だって!もう嬉しくて飛び上がっちゃったよ」

和葉「双子かあ、ホンマにおめでたいなあ!良かったなぁ、志保さん」

志保「ええ、ありがとう」

服部「ホンマめでたいなあ!男か女か、もうわかっとるんやろ?」

志保「ううん、性別は聞かなかったの」

和葉「え?何で?」

新一「その方が、楽しみで良いかなって」

志保「ええ、2人で決めたの」

服部「ふーん、でもわかっとらんと名前決めるの大変とちゃうか?」

志保「だから、役割を分担したの」

志保「男の子の名前は私が」

新一「女の子の名前は俺が」

志保「それぞれ考えようってね」

和葉「そっかあ、名前付けるのはウチらも大変やったなあ」

新一「そう言えば服部の所は女の子だったよな?」

服部「おお、名前は服部玲子や!ごっつ可愛いで!」

志保「玲子ちゃん……いい名前ね」

和葉「最終的に平次の案に押し切られてしもうて」

服部「お前も納得したやないか、ええ名前やて」

和葉「うん、まあそやねんけど……由来がなぁ」

志保「由来?」

新一「おい服部、それまさかあの「姫川玲子シリーズ」の玲子からつけたのか?」

服部「え?あ、ああ……まあそやな」

和葉「ホンマ推理馬鹿らしいけど……ええ名前やし納得してしもうたわ」

志保「そっか……でも楽しみね、どんな大人になるか」

和葉「おおきに。志保さんはもう名前考えてあるん?」

志保「ええ、一応」

服部「工藤、お前は?」

新一「俺も一応考えてあるよ」

服部「へー、どんな名前や?」

新一「秘密だ、生まれてからのお楽しみだ」

服部「何やそれ、感じ悪ぅ」

和葉「まあええやないの」

服部「ま、そやな。ほなそろそろおいとましよか」

和葉「そやね、志保さん!体に気を付けて」

志保「ええ、ありがと……うっ……」

新一「どうした?志保?」

志保「お腹が痛い……始まったみたい、陣痛」

新一「えええええ!?」

服部「ホ、ホンマか?」

和葉「ウチ、看護師さん呼んでくる!」ダダッ

新一「大丈夫か、志保?」

志保「ええ、まだなんとか……」ハァ、ハァ

新一「なぁ服部、大丈夫かなあ?!」

服部「落ち着け工藤、大丈夫や!お前が取り乱してどーするんや!」

新一「うん、ごめん……」

服部(コイツがこんなに取り乱すなんてな……珍しい)

新一「大丈夫か志保、もうすぐ看護師さん来るからな!」ギュッ

志保「ありがとうアナタ……大丈夫だからね」ハァ、ハァ

ガラガラッ

和葉「呼んできた!」

看護師「遅くなりました!」

医者「うーむ、確かに陣痛が始まってますね……すぐ準備にかかりましょう」

新一「お願いします先生、志保を、子供たちを助けてください!」

新一「アイツらに何かあったら、俺は、俺は……」

医者「落ち着いてください、大丈夫です!事前検査でも異常は見られませんし、位置も正常です」

医者「ちょっと陣痛が早まっただけですから、私たちを信じてください」

新一「はい、お願いします……」

服部「……大丈夫や工藤、お前がついとったらあの姉さんも頑張れるやろ」

服部「今は準備が出来るのを待ってようや」

しばらく後……

医者「それではこれから分娩室に入りますので、出産前に奥さんに声をかけてあげてください」

新一「志保……」

志保「大丈夫よ、そんな心配そうな顔しないで」

志保「アナタがいてくれたら、きっと大丈夫」

志保「私と子供たちを信じて」

新一「うん、待ってるからな!元気な志保と子供たちの姿を、待ってるからな!」

志保「うん、行ってくるね」ギュッ

医者「それでは、旦那さんはここでお待ちください」

新一「わかりました」

分娩室のドアが開き、志保が運ばれていく。

心配してもしょうがないけれど、新一は不安で不安でたまらなかった。

そして、ゆっくりとドアが閉まる。

開いたとき、もう一度元気な姿を見せてくれ……。

新一は何度も何度も願った。

新一「……」

服部「ほら、元気ださんかい工藤」

新一「ああ……」

服部「お前が凹んでどないすんねん、陰気臭いと疫病神がよってくるで」

新一「うん、わかってるけど……」

服部「……ま、俺としてはお前のこんなオモろい姿見られてラッキーやけどな」

新一「んだとバーロー!」

和葉「工藤君、気にせんといてーな。平次もウチの出産のときは大慌てやったらしいから」

服部「な、何言いさらすんやドアホ!」

和葉「どないしたらいいんや、不安でたまらんって喚いてたの、お義母さんからバッチリ聞いたんやから」

新一「プッ、何だ服部。オメーもダメじゃねーか」

服部「せやかて工藤!大体和葉!お前が頼りなく出産前に「ウチ怖い」とか言いさらすからそうなったんじゃアホ!」

和葉「イジワルばっか言うて素直に励ましてくれへんからやないか!平次が悪いんやない!」

服部「何を!」

和葉「何や!」

看護師「うるさーい!ここは病院ですよ!しかも出産中に!静かにしてください!」

2人「すんません……」

新一「……ありがとう、2人とも」

新一「おかげで楽になったよ、そうだよな、誰だって不安なんだよな」

新一「肩の荷が下りたよ、助かったよ」

服部「へへっ、ようやく工藤らしい顔つきになってきよったな」

和葉「あとは、静かに待ってよ」

新一「うん、ありがとう」

しばらく後……

服部「……おっそいのぉ……」

新一「ああ、双子だから時間かかるのかな……」

和葉「だ、大丈夫やて!その内終わるk」

オギャー、オギャー

新一「あ……!」

服部「泣き声や!生まれたんや!」

和葉「おめでとう!工藤君!」

新一「うん、でも……」

服部「どないした?」

新一「1人分しか聞こえない、泣き声……」

和葉「まさか……ダメだったんじゃ……」

服部「アホなこと言うな!大丈夫や!せやろ工藤!」

新一「うん……志保たちなら大丈夫!」

……オギャ-、オギャー



和葉「あ!」

服部「2人目の声や!生まれたんや!」

新一「あ……」

服部「良かったなぁ、工藤!」

新一「ありがとう、服部、ありが…とう…」グスン

新一「良かった……ホントに良かった……」

新一「ありがとう、神様……」グスン

服部「……さ、そしたら俺らは帰るで」

和葉「ええ?子供さんたち見ていかんの?」

服部「アホ、せっかくの親子初対面にヨソ者がいたら台無しやないか」

服部「泣いてる姿かて、見られとうないやろ」ボソッ

和葉「あ……そやね」

服部「ほな工藤、俺らはここで。奥さんによろしゅうな」

新一「うん、ありがとう……2人とも」

去っていく服部たちの姿を見て新一は思った。

これが、友達ってもんなんだ、と。

そのありがたみを噛み締めていた。

看護師「旦那さん、ここにいましたか!すぐ来てください!」

新一「え?志保に何かあったんですか!?」

看護師「いえ、とっても旦那さんに会いたがってるので」

ドテッ

新一(テンションが紛らわしいんだよ、バーロー……)

志保「アナタ……」

新一「お疲れ様、志保。本当に良く頑張ってくれたな!」

志保「うん、ありがとう……アナタがいてくれたからよ」

志保「それより、子供たちを抱いてあげて」

新一「うん、うん」

新一「あったかいなあ、柔らかい」

新一「可愛いなあ……2人とも、俺がパパだぞー!」

新一「そして、こっちの美人さんがママだぞ!」

志保「もう、バカね////」

看護師「おめでとうございます!元気な男の子と女の子ですね」

新一「え?」

志保「私もビックリしたの……まさか男の子と女の子なんて!」

新一「……いやったぁあああああ!!」

志保「だからここは病院だってば……ホント、バカね////」

ホント、信じられない。

こんな幸せってあるのかしら。

でも、夢じゃない。

2人で頑張った結果だよね、いっちゃん。

―病室―

志保「可愛い寝顔ね」

新一「ああ、みんな本当にお疲れさん」

志保「大きくなったら、アナタみたいに生意気な推理バカになるのかしら?」クスッ

新一「なら女の子はオメーみたいにツンツン可愛くねー女になるな」フッ

志保「どんな大人になるか分からないけど、みんなで楽しく生きていければいいわね」

新一「ああ、志保もこの子たちも俺が守って見せるさ」

新一「俺の大事な大事な、奥さんと子供たち」

新一「何があっても幸せにして見せるさ」

志保「ふふっ、期待してるわよ?お父さん?」ニコッ

新一「ああ、期待されたぜ?お母さん?」ニッ

志保「ねえ、この子達の名前なんだけど……」

新一「ああ、この場で発表しようか」

きっと、彼も私もずっと前から決まっている。

この子達の名前は……

新一「じゃあ、せーので言おうか」

志保「ええ……せーの!」

新一「アイと」ニッ

志保「コナン、ね」ニッ

数々の想いを託した名前……。

それを2人は子供たちに託した。

そんな事は知らない子供達は、すやすやと眠り続ける。

そしてその寝顔を見ながら、志保と新一は幸せを噛み締め……

そして、子供たちの幸せな未来を願うのだった。

志保「今の気持ちを、何て言っていいか分からないけど……1つだけはっきり言える」

新一「うん」

志保「私は……」

志保「とっても、幸せです!」



これにて、終了となります。
長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
たくさんのご支援、感謝しております。

今後も予定通り続編を近日中に書いていく予定です。
そちらもお付き合いいただければ幸いです。

それでは、一時閉幕とあいまりまする。

ええ話や…
めっちゃ感動した。

乙!

こんな感動するのはコナンssじゃない!(誉め言葉)
乙でした!

乙でした!!

>>387>>388>>389さん
ありがとうございます。
当初の予定よりも話が膨らんでしまいましたが、そう言っていただけて幸いです。

これから、もう1つの10年後になります。
話としては>>128から>>209の続きになります。

とある朝……

工藤新一宅前

志保「しーんいーちくーん!おはよー!早くしないと遅刻するよー!」

ガチャ

新一「ふぁーあ、おはよう志保」

志保「もー、まだ準備できてないの?早くしないと遅れちゃうよ?」

新一「わーってるよ、あれ?哀は?」

志保「なーんか眠そうだから一応声かけて先に来ちゃった」

新一「そっか、とりあえず玄関で待っててくれよ。すぐ行くからよ」

志保「はーい(チャーンス)」

新一「あ、それとおっきい声で新一って言うのやめてくれよ?世間じゃ俺は「江戸川コナン」なんだから」

志保「ごめーん、ついいつものクセで」エヘッ

新一「学校でも新一って呼んでみんなキョトンとしてたからな……気を付けてくれよ?」

志保「わかったってばぁ」ギュッ

新一「お、おいおい////」

志保「あんまりしつこいと、こうやって離れないんだからね////」

新一「いや、ちょっと!いや嬉しいけど今は時間が////」

哀「へー、楽しそうなことしてるじゃない」

新一「ギクッ」

志保「もー、良いところで邪魔しないでよねー」

哀「あら、抜け駆けした人間の言うセリフじゃないわね」

志保「いつも夜更かしばかりしてるから遅れちゃうのよ」

哀「と・に・か・く工藤君、早く準備して。遅刻しちゃうから」

新一「はひ、わかりました(こぇぇ)」タタタッ

哀「何年経ってもあなたは油断ならないのね、まったく」

志保「そんなに言うならもっと先回りして動いてみたらー?」

哀「さかりのついた動物みたいな真似はやめてって言ってるの、同じ顔なのに人が見たら誤解されるでしょ?私が」

志保「あーら、アナタと違ってワタシはいつも愛想がいいから間違われないわよ?」

志保「あんまりツンツンしてたら嫌われちゃいますよー?」

哀「ご心配なく。あなたには負けないわ」

新一「お、お待たせ、行こっか(朝からこれじゃ先が思いやられるな、ハハハ……)」ガチャ

歩美「あ、コナンくーん!おはよう!」

新一「あ、歩美、来てたのか。おはよう」

光彦「遅いですよコナン君、何時だと思ってるんですか」

元太「早くしねーと間に合わねーぞ!」

新一「ワリーワリー、ほら2人も行くぞ!」

志保「はーい!」ギュッ

新一「お、おいコラ!///」

哀「だから抱きつかないでってば!」

光彦「お、おはようございます灰原さん」

元太「相変わらずどっちがどっちだかわかんねーぞ」

歩美「えー、わかるよ!こっちが哀ちゃん、あっちが志保ちゃんだよね!」

哀「ええ、歩美ちゃんにはかなわないわね」

志保「ホント、見る目があるのね。どっかのうな重好きさんとは違うわ」

新一「んなこと言ってる場合じゃねー!行くぞ!」

歩美「あ、待ってよコナンくーん」

哀「っといけない、あなたといがみ合ってる間に」ダダッ

志保「歩美ちゃんに先こされちゃう」ダダッ

元太・光彦「お、置いてくなよ(置いてかないで)ー」ダダッ

……あれからもう10年。

あの不思議な1日からもう10年が経った。

あの後、私達はかなり忙しい日々を送っていた。

組織とはついに決着。因縁に終止符を打つことは出来た、が。

肝心のあの薬……APTX4869のデータは失われ、ついに見つかる事は無かった。

その後も私達は実験を重ねたが、既に私達の身体には強固な耐性が出来てしまっており解毒薬は効かなくなってしまった。

結局私達は元の身体に戻ることを諦め、もう一度子供として生きることを選択したのだった。

キーンコーンカーンコーン……

新一「ヤ、ヤベェ急がねーと!元太走れ!」ハァ、ハァ

元太「ハァ、ハァ、何だよコナン、お前のせいじゃねーか」ハァ、ハァ

光彦「とにかく教室へ急ぎましょう!」ハア、ハァ

歩美「た、多分間に合わないね、哀ちゃん」ハァ、ハァ

哀「ええ、そうね」ハア、ハア

志保「いいから急ごーよ、もうアウトかも」ハァ、ハァ

もうこうして遅刻するのは何度目か。

誰かがちょくちょく寝坊してしまうのは痛い。

私も人の事は、言えないんだけど。

一旦中断します。
深夜か明日更新予定です。

あれ?と思ったら10年後のアナザーストーリーだった(笑)

乙です

>>395さん
そうです。ちょっと分かりにくくて申し訳ありません。
ルート分岐が二つあって、今はその二つ目の10年後です。

見ずらくなっているので編集しようと思っているのですが、今やると中途半端になってしまいますのでこのまま完結までは書きたいと思います、申し訳ありません。

訂正
>>391から始まった話は
>>128-209の続きです。

再開します。

加えて訂正、表記がバーーーローーのままでした。
コナン表記に切り替えます。
重ね重ね申し訳ありません。

ガラガラッ

先生「こら江戸川!またお前は遅刻してきて!」

コナン「す、すみません」

先生「それにお前らも!揃って遅れてくるとは何事だ!」

哀「すみません」

元太「でも先生、俺たち」

先生「言い訳はいい!全く高校生にもなったんだから少しはしっかりしないとだな」

志保「ごめんなさい、先生!ワタシが悪いんです」

先生「何?」

志保「ホントはみんな間に合うはずだったんだけど、ワタシがちょっと途中で具合悪くなっちゃって」

志保「みんなそれをかばいながら来てくれたから、遅くなったんです」

志保「だから、ワタシが、ワタシが悪いんです」グスッ

先生「あ、あーいや、責めとるわけじゃないんだぞ!それは仕方ないからな」アセッ

先生「ま、まださっきのは予鈴だし、始業には間に合ったから今回は勘弁してやるから」

先生「だから、泣くな、な?」

志保「はい、ありがとうございまーす!」ニコッ

先生「ん、んんそれじゃお前らも席に就け」

一同「はーい」

志保「やったね」ブイッ

哀「あなた、その内罰が当たるわよ……」

志保「そんなことないよね、しんい……コナン君」

コナン「あ、ああ(助けられただけに何もいえねーや)」

現在、私達は帝丹高校に通う高校生。

子供の姿のまま生きることを余儀なくされた私達であったが、それには困難が付きまとった。

何せ戸籍上私達は「存在しない」人間。

色々な面で困ったが、成長していって困るのは高校以上の教育を受けること。

義務教育までは、現状住民票を移さなくても通うことは出来る。

特殊な家庭の子に対応するためにそうなっているらしい。

しかし高校以上となるとそうはいかない。

大きくなるにつれ生きるのが難しくなるのは想像できた。

かといって子供の姿になった私達を元の人間であると立証するのも難しい。

DNA鑑定をすれば本人との証明は出来るが、そのままの身長では同年齢の人と生きていくのは難しいから。

そんな私達に力を貸してくれたのが、ジョディ捜査官をはじめとするFBI、そして水無怜奈の所属するCIAだった。

黒の組織と言う国際的な脅威の排除に協力したとして、彼女たちが所属する組織から国を動かして外交ルートで働きかけ、私達の新しい戸籍を作るよう要請してくれた。

結果私達はそれぞれ「江戸川コナン」、「灰原哀」、「灰原志保」の戸籍を手に入れた。

現在の立場は書面上阿笠博士の養子と言うことになっている。

が、苗字はそのままの形で名乗っている。色々と面倒だからだ。

志保の存在を周りに話すのは苦労したけど……

工藤君が、「うん、何かの事情で離れて暮らしてた双子の妹と暮らすことになったと押し通そう」

と言ったのでそのまま強引に周りを説き伏せた。

時が経つに連れそれを不審がる人も無くなり、今はようやく落ち着いた生活を送っている。

……彼女の破天荒ぶりを除けば。

志保「あ、いっけない!教科書忘れちゃった。コナン君、見せて」

コナン「ああ、いいぜ」

志保「エヘ、ありがと///」

哀(絶対わざとね)

哀「江戸川くん、私にも見せてもらえるかしら」

コナン「え?ああもちろん」

志保「アナタ授業の準備ちゃんとしてたじゃない、嘘つかないでよ」

哀「お互い様でしょ、カバン調べてあげましょうか?」

志保「つまんない事で張り合わないでっていってるのよ」

哀「最初にあざといマネしたのはあなたでしょ」

コナン「まあまあ、2人とも落ち着いて」

志保「ねー、コナン君だって哀が悪いと思うでしょ?」

コナン「え?」

哀「あら、江戸川君はいったいどっちの味方をしてくれるのかしら?」

コナン「い、いやあの……」

志保「ワタシよね?」

哀「私よ」

コナン「あ、いやその」

2人「どっちなの!」

コナン「いや、ハハハ……」

先生「……君達、今授業中だからね?一応」

歩美(いいなあ、あの2人はコナン君と席が近くて)

歩美(いっつも仲よさそうだしなあ、羨ましいな)

男子A「まーたやってるよ、アイツら」クスクス

男子B「ホント、飽きねーな」クスクス

女子A「でもいーよねー、コナン君かっこいいしさー」

女子B「そーそー、ちょっと嫉妬しちゃうよね」

男子A「それいったらこっちだって」

男子B「あんな美人の双子とあんな仲良いんだぜ?羨ましすぎるだろ」

女子A「リア充の極みよね、頭、ルックス、運動神経、みんな揃ってるし」

男子B「ああ、でもアイツら良い奴だからな、不思議と応援したくなっちゃうんだよな」

女子B「うん、やっぱ人柄だよね」

女子C「でもさ、確か歩美ちゃんもコナン君好きなんじゃなかった?」ヒソヒソ

女子A「そうらしいよね、コナン君その事知ってんのかな」ヒソヒソ

男子A「アイツ意外と鈍感だからな、気付いてないかもな……羨ましすぎるぜ」

先生「騒がしすぎるぞお前ら!授業に集中しろ!」

一同「すみません」

元太「……何かあまり気分良くねー話しだな」

光彦「仕方ありませんよ、事実は事実なんですから」

元太「けど何であんなコナンばっかもてんだろーな、おかしーぜ」

光彦「元太君の場合は、顔はともかく少し痩せた方がいいのでは……」

元太「光彦だって内心気にしてんだろー?」

光彦「と、とにかく今は授業に集中しましょう!話は休み時間に」

元太「チェッ、おもしろくねーの」

一旦中断します。
>>396の訂正部分ですが、パソコンはいいのですが携帯の方はリンクが上手くいっていないようなので携帯で見ている方はとりあえずスルーしてください。

sagaも入れ忘れるし、ミスばかりで申し訳ありません。

光彦(とはいえ、何でコナン君ばかりとは確かに思いますが)

光彦(今は仕方ないですね)

―昼休み、探偵クラブ部室―

元太「さーて、メシだメシだ!うっな重うっな重!」

コナン「おいおい元太、昼からうな重かよ?」

光彦「だから元太君は太るんですよ?」

元太「へへっ、これは2杯目だ!さっきもう早弁しちまったからな!」

歩美「もー、元太君ったら」

高校になっても、私達は探偵団を続けている。

もっとも、名前は「少年探偵団」から「探偵クラブ」に変わった。

依頼は結構来る。主に恋愛相談とかだけど。

歩美「あれ、哀ちゃんまたごはん抜き?」

哀「ええ、お昼は食べる気あんまりしなくてね」

志保「無理なダイエットは体に悪いよー?」

哀「大きなお世話よ」

光彦「あ、じゃあ灰原さん僕のおにぎりよかったr」

哀「ねぇ江戸川君?お弁当ちゃんと持ってきたの?」

コナン「あ、いっけね!忘れて来ちまった!」

光彦「」

哀「だと思ったわ」

歩美「ね、ねぇコナン君!よかったらこれ……」

哀「はい、これ」スッ

コナン「これ、弁当か?わざわざ作ってくれたのかよ?」

哀「ええ、どうせ忘れたんじゃなくて作る暇なかったんでしょ?」

コナン「わりーな、ありがとな」

歩美「あ……」シュン

志保「あ、ひょっとして眠そうだったのはこれのせい?」

哀「ええ、そうよ」

志保「くやしー!抜け駆けされた!ね、コナン君!明日はワタシ作ってくるから!」

コナン「お、そうか?何かワリーな」

哀「どーせ無理でしょ、あなたいっつもすぐ寝ちゃうし」

志保「眠たいの無理して夜更かしして知的気取ってる人には言われたくないよーだ」

コナン「あの、気持ちは嬉しいけどメシぐらいは静かに食べさせてくれ……」

元太「そーそー、早く食わねーと休み時間終わっちまうしな!」

歩美「……」

哀(歩美ちゃん……?)

志保「?」

光彦「」

―放課後―

コナン「よし、んじゃあ帰るとすっか」

志保「ね、帰りちょっと駅前行かない?新しく出来たスイーツのお店あるの!」

哀「あら、いいわね」

コナン「じゃあ行くか、オメーらは?」

元太「俺も行きてーけど、今日は店の手伝いしなきゃいけねーんだ」

コナン「そっか、残念だな」

光彦「僕も今日は塾がありますので」

コナン「なんだよ光彦もかよ?歩美は?」

歩美「え、私は……行かな」

哀「行くそうよ」

歩美(哀ちゃん?)

コナン「そっか、じゃあ行くか」

元太「ちぇ、残念だなー 」

コナン「まあそう言うなよ、テキトーに土産かってくっからさ」

元太「ホントかコナン!頼んだぜ!」

光彦「……いいですね元太君は悩みがなさそうで」

元太「んだよ光彦?」

光彦「いえ、では僕はこれで」サッ

元太「なんだよアイツ、じゃあ俺も帰るわ」

コナン「ああ、またな」

哀「何かあったのかしら、円谷くん」

志保「さあ、なんだろーね?」

歩美「……」

歩美(いいのかな、私ついて行って)

歩美(3人の邪魔じゃないかなあ)

―校門前―

元太「おい光彦、何ふてくされてんだよ?」

光彦「元太君は感じないんですか?」

元太「何が?」

光彦「彼らの様子ですよ」

元太「何の話だ?」

光彦「自分で言ってたじゃないですか、コナン君ばかりモテるのはなぜかって」

光彦「彼等の仲良さそうな顔と歩美ちゃんの態度を見ればそりゃ嫉妬せずにはいられませんよ」

元太「なんだお前、バッカじゃねーの?」

光彦「なんですって?」

元太「確かにそう思うときもあるけど、それは本人たちがそうしてーんだからいいじゃねーか」

元太「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえって父ちゃんから教わったぞ?」

元太「自分で頑張ってホレてもらうならまだしも、横からぐちぐち言ったって気分が悪いだけじゃねーか」

元太「アイツらの前でそーいう顔すんなよ、みっともねーから」

光彦「……!知ったようなこと言って!」

元太「俺、頭は良くねーけど友達を大事にしてー気持ちは持ってる」

元太「今のお前の態度は友達に向ける態度じゃねーよ」

光彦「もういいです!」ダッ

元太「光彦……」

いいっすね!
面白いです^ ^

―駅前、スイーツ店―

志保「んー、おいしー!」

コナン「量がスゲーな、大丈夫かよ?」

志保「んー平気平気!」

コナン「でも、太るぞ?」

志保「だいじょーぶよ、でもいざとなったらダイエットするから!キレイな方がいいでしょ?コナン君」

コナン「ハハ……」

哀「しかし良く食べるわね、家でも食べるのに」

志保「アナタと違って自分に正直なのよ、せっかく来たんだからもっと食べればいいのに」

哀「余計なお世話、って歩美ちゃんどうしたの?あんまり食べてないじゃない」

歩美「え?そ、そんなコトないよ?」

コナン「何か元気ねーけど、大丈夫か?」

歩美「う、うん……」

志保「哀がコワいから食べらんないんじゃないの?」

哀「バカな事言わないでよ、失礼ね」

志保「もしかしてワタシが食べ過ぎて引いちゃった?ゴメンね」シュン

歩美「違うの、大丈夫だから心配しないで」

哀(やっぱり様子がおかしいわね)

哀(もしかして……)

歩美「あの、私やっぱり帰るね、ゴメン」ダッ

コナン「え、ちょっと歩美?」

哀「ちょっと待ってて、私が話聞いてくるから」

志保「あ、ちょっと!ワタシも行く!コナン君はここで待ってて!」

コナン「あ、ったく一体なんだよ?」

―路上―

歩美「やっぱり、ついてこない方が良かったかな……」

歩美「何か、入っていけないし」

>>406さん
ありがとうございます。
申し訳ありませんが、一旦中断します。
22時頃再開します。

光彦イジメをもっと希望(笑)

乙です!

>>409さん
ありがとうございます。意図してはいませんが、結果的に光彦はフルボッコになると思います(笑)

再開します。

哀「歩美ちゃん!」

歩美「哀ちゃん……」

志保「もー、突然どーしたの?」

歩美「うん、何か私3人の邪魔になっちゃってる感じがして」

哀「そんなことは無いわ、ね、戻りましょう?」

歩美「……嘘つき」

志保「え?」

歩美「もう私子供じゃないから、わかるんだよ?」

哀「あなた、やっぱり江戸川君の事で……?」

歩美「昔から仲良いとは思ってたけど、もうそれが仲良いだけではないってわかるんだから!」

志保「それでずっと暗い顔してたの?」

歩美「今日も、哀ちゃんお弁当コナン君にあげてたでしょ?」

哀「ええ」

歩美「私もあげようと思ったの、でも渡せなかった」

哀「何となく気づいていたわ、ごめんなさい」

歩美「2人ともわかってて……私がコナン君好きだってわかってるのに上から目線で見下してたんでしょ!」

志保「そんなつもりじゃあ……」

歩美「もう良い、ほっといて!」

歩美「こんなに苦しいの、2人にはわからないんだから!」ダダッ

哀「あ……」

志保「んー、言い返せないなあ。これは……」

コナン「おーい、大丈夫か?」

哀「工藤君!」

志保「来ちゃったの?」

コナン「ああ、歩美は?帰っちゃったのか?」

志保「うん(話は聞いてなかったんだ)」

コナン「一体何があったんだ?何で歩美は」

哀「とりあえず彼女なりに事情があるの、今はそっとしておいてあげて」

コナン「わかった、でも本当に大丈夫か?」

志保「うん、もし何かあったら言うから」

コナン「うん……じゃあとりあえず帰ろうか」

哀「そうね、晩御飯作らなきゃ」

志保「博士お腹すかせてるだろーし」

―阿笠宅―

阿笠「おお、お帰り哀君、志保君」

哀「ただいま」

志保「今ごはんにするからねー!」

阿笠「頼むわい、もうペコペコじゃ」

哀「じゃあ出来たら私は工藤君を呼びに行くわ」

志保「変なことしないでよ」

哀「あなたじゃないのよ」

現在、阿笠博士の家には私、志保、博士の3人で住んでいる。

工藤君も住むとなると部屋が無いので。

あれだけ大きな家だとどうにでもなりそうなものだが、博士の発明品やら何やらが未だ片付かないので。

工藤君は隣の自宅に住んでいる。

晩御飯や休日は、こちらの家に食べに来る。

寝るときは、まあまちまち。

別々に寝たり、向こうに寝に行ったり。

ま、博士には見せられないし////

博士の身の回りの世話もあるし、現状はこれがベストのスタイルかなと。

阿笠「で、今日のご飯はなんじゃね?」

志保「今日はオムライスだよ!」

哀「博士のは、肉無しピーマン多めのダイエットバージョンだけどね。もちろん卵も少なめ」

阿笠「そりゃ無いじゃろ、哀君」

志保「ダメだよ博士、つまみ食いしてるのばれちゃってるんだし」

阿笠「」

哀「と、いう訳で異論はないわね?」

阿笠「ハイ」

哀「じゃ私は工藤君呼んでくるから」

志保「よろしく」ジッ

哀「だから何もしないってば」

―工藤宅―

ピンポーン

哀「工藤くーん、いるかしら?」

コナン「おお、いるよ!ちょっと待ってくれ、メシだろ?」

哀「ええ、博士が餓死しそうで困ってるの」

コナン「わかった、ちょっと家に入って待っててくれよ」

哀「わかったわ」ガチャ

哀「いつもながら大きい家ね、迷子になりそうだわ」

哀「……もうこの身長で迷子は無いか」

哀「工藤君は部屋かしら」ガチャ

コナン「おお、ワリィな待たせて」

哀「いいけど……何をしてたの?」

コナン「いや、読みかけの本をちょっとな」

哀「もう、相変わらず推理バカなんだから」

コナン「そう言うなよ、オメーも一遍読んで見ろって」

そう言って私に話しかける彼の顔は昔と変わらない、あのキラキラしたしたり顔のステキな顔だ。

なんだか今の生活が時々信じられなくなる。

そんな浮ついた気持ちが歩美ちゃんに嫌な思いをさせてしまってたんだろうか。

コナン「ん、どうした哀?ぼーっとしちゃって」

哀「あ、何でもないわ。さ、行きましょ」

哀「あんまり待たせると志保に何言われるかわかったもんじゃないわ」

コナン「それもそうだな」

―阿笠宅―

志保「おっそいなあもう!何してんのかなー!」

阿笠「志保君、もうワシ食べていいかのう」グゥー

志保「ダ・メ!ちゃんと待っててよね!」

阿笠「でものう」

志保「博士は少し待つぐらいでちょーどいいの!」

阿笠(やれやれ、強い女の子2人に挟まれてワシャ楽じゃないわい)

ガチャ

哀「ただいま」

コナン「遅くなってワリーな、博士」

志保「もー、私には謝罪は無いわけ?」

コナン「ごめんごめん、志保も悪かったな」

志保「うん、素直でよろしい」

博士「早速食べようかの、もう腹ペコが限界じゃ」

哀「はいはい、全く食いしん坊なんだから」

阿笠「―で、今日は学校で変わったことは無かったかの」

コナン「んー、特に。まあでもアイツらの様子が変だったけどな」

阿笠「アイツら?」

志保「光彦君と歩美ちゃん。ま、元太君はいつも通りね」

哀「ええ、ちょっとね」

阿笠「ふむ、多感な年頃じゃからの。色々思うところもあるんじゃろ」

阿笠「人生の先輩として、優しくアドバイスしてあげることじゃな」

コナン「ってもなー、原因が何かわからねーと」

志保「……こういうのは鈍感なんだよねー、新一君」

コナン「ん?何か言った?」

志保「ううん、それより今日のご飯美味しい?」

コナン「ああ、うまいよ。味付けもちょうどいいし」

志保「良かったー!やっぱり誰かさんと違って味が優しいのよね」

哀「あのね、私も手伝ったでしょ。大体不謹慎なのよ、あんなことがあったのに」

阿笠「あんなこと?」

哀「あ、いや、何でもないの」

志保「バカッ」ボソッ

コナン「何だよ2人とも急に黙っちゃって」

志保「んー何でもない」ニコッ

コナン「変なの」

一旦中断します。
深夜か、明日の夜更新予定です。

支援!

>>417さん
ありがとうございます。
再開します。

哀(とはいえ、このまま明日を迎えるのもなぁ)

哀(かと言って工藤君に話すのもどうかと思うし)

哀(どうしたらいいの……)

志保「……」ジーッ

その後、深夜。

哀「結局何も進展できないままもう夜」

哀「明日歩美ちゃんと顔合わせても何話したらいいのか……」

コンコン

哀「(誰?)はい」

志保「入るわよ」

哀「こんな遅くにいったい何の用かしら」

志保「別にー。ただ何かまたグダグダ悩んでるみたいだから」

哀「何の事?」

志保「どーせ歩美ちゃんのコトで悩んでるんでしょー?」

哀「だからどうだって言うの?」

志保「歩美ちゃんのホンネ知って混乱してるのかも知れないけど、もともと新一君のコト好きなのは知ってたでしょ?」

志保「それなのに今更ビビッてどーすんのよ」

志保「まさか「じゃあ分かりました、私はコナン君から身を引きます」とでも言うつもり?」

哀「そんな事は……」

志保「アナタならやりかねないもん。1人で抱え込んで、1人で死のうとしたりしたこともあるんだし」

志保「まーアナタがいなくなるのは知ったこっちゃないわ、ワタシは引く気は無いしー」

志保「ライバルが勝手に脱落するのは大歓迎だわ」

哀「好き勝手言ってくれるわね、あなたに何がわかるのよ」

志保「わかるわよ、別々になって10年経つけど元々はアナタと同じ思考を持ってたんだし」

志保「そうじゃなくたってこれだけ長い間顔つき合わせてりゃわかるわよ」

哀「私は別にそんな事をする気は無いわ、けど」

志保「何?友達だから苦しい思いさせたくないって?そうさせてる本人がやったって嫌味にしかなんないわよ」

志保「そんな同情なんて誰も望んでない。ただのワガママよ」

志保「まあ、アナタの新一君への想いなんてそんなものなんでしょ」

志保「ちょっと困難に当たったらすぐメゲる。昔と一緒じゃない」

哀「ふざけないで!私は、私は……」

志保「フザケてんのはアンタでしょ!!」

哀「え」

志保「アンタね、そんなセリフ蘭って子の前で言えんの?」

志保「確かにあの後、組織の件が解決してから新一君は彼女にしっかり別れを告げた、彼女も結婚して幸せになって米花町を出た」

志保「でもワタシ達の存在が彼女に新一君を諦めさせたんだよ?」

志保「人からオトコ一人奪っといて今更自分のその場の感情でワガママ言うんじゃないわよ!」

……確かにそうだ。

彼女はあの後工藤君と最後の別れをして、その後結婚した。

その原因は確かに私達だ。

志保「ワタシはぜーったい引かない。新一君が大好きだし何があっても傍にいたいから」

志保「アンタみたいに半端な覚悟でいるわけじゃないの」

志保「相手が親友の歩美ちゃんだろーと変わんない。正々堂々ぶつかるだけよ」

志保「少し頭冷やしなさいよ、アンタそんな弱い気持ちじゃなかったでしょ?」

哀「……やれやれだわ」

志保「え?」

哀「同じ顔した人間に説教されるとこうも腹が立つとはね」

志保「はぁ?」

哀「黙って聞いてればいい気にならないでよ?言っとくけどね、工藤君に対する想いは誰にも負けないわ」

哀「相手が誰だろうとね」

哀「……でも確かにあなたの言うとおり、ちょっと考え違いしてたみたい」

哀「そこは素直に認める。だから、あなたの言うとおり正々堂々戦うわ」

哀「誰だろうと負けない、あなたでもね」

志保「そーでなきゃ面白くない!そーそー、ウジウジ悩まないでさ。いっそ宣戦布告しちゃおうよ!」

哀「は?」

志保「歩美ちゃんにもさ、新一君欲しかったら正々堂々かかってきなさいって!その方がいっそスッキリするでしょ?」

哀「ライバルが1人増えるわよ?」

志保「そんなん、負けなきゃいーのよ」

哀「まったく、軽いんだから」

志保「アナタみたいに堅苦しいよりいーわよ、その方がシンプルでしょ?」

志保「新一君を一番愛して、愛された人の勝ち」

志保「これほどわかりやすい勝敗はないじゃない、負けても諦めがつくって」

哀「そうね、その通りかもね」

哀「想いの強い人が、勝つ」

志保「そ、明日歩美ちゃんに会ったら2人で言いましょ?」

哀「ええ。しかしあなた何故私に助け船を出すの?ライバルが勝手に消える所だったのに」

志保「そんなん張り合いが無いじゃない。負けるにしても決勝ラウンドにくらい残ってなさいよ」

哀「後悔するわよ?」

志保「そんなんで後悔しないわよ、だからアナタは私を生かしたんでしょ?」

哀「それもそうね……ありがとう」

志保「お礼なんかいらないわよ、じゃ寝る!明日お弁当作らなきゃいけないからねー」バタン

哀「……寝坊しないでよ」クスッ

翌朝。

哀「ふぁーあ、どうも朝はやっぱり苦手……」

哀「志保はお弁当作ったのかしら」ガチャ

―台所―

志保「ZZZ」

哀「ってテーブルに突っ伏して寝てる……あら」

そこにはお弁当箱が3つ。

キチンと起きて作ったんだ、私の分も。

哀「ホント、意地っ張りね」

哀「志保、起きて。遅刻するわよ」

志保「ふぇ?あ、ヤバ!こんな時間!」ダッ

哀「……私もホントはああなのかしら」

―工藤家、玄関―

志保「しーんいーちくーん!朝だよー!」

哀「あなた昨日新一って外で言うなって注意されたんじゃないの?」

志保「あ、いっけない」ポリポリ

ガチャ

コナン「おう、2人とも!おはよう」

哀「昨日遅刻したんだから、先に私達を呼びに来るぐらいしたらいいんじゃない?」

コナン「ワリーワリー、でも今日は定刻通りだろ?」

志保「それよりこれ!約束のお弁当!」

コナン「おー!ありがとう!ホントに作ってくれたんだな!」

志保「エヘ、喜んでくれて良かった///」

コナン「……あれ? 」

哀「どうかしたの?」

コナン「いや、別に(いつもならケンカしそうなのに)」

志保「まーとにかく行こうよ!」

哀「ええ、でもまだみんなが来ていないわ」

元太「よー、おはよー」

コナン「おう元太!これ約束のみやげ」

元太「おーサンキューコナン!」

志保「あれ?元太君他の2人は?」

元太「それがよー、何か今日は先に行くってメールが来てよー」

哀「先に?どうして?」

元太「良くわかんねーんだけどさ、用があるからとしか書いてねーんだよ。返信も来ねーし」

コナン「なんだそりゃ?」

志保「仕方ないよ、行っちゃったんならワタシ達もいこ?ここにいてもしょうがないし」

哀「そうね、行きましょ」

元太「わかった(しかし光彦のヤツ、まだふてくされてんのかよ)」

哀(予想はついたけれど)

志保(やっぱりこうなったかあ。光彦くんは何でかわからないけど)

コナン(何か俺の知らない所で色々動きがある気がするが……気のせいか?)

一旦中断します。
明日更新予定です。



光彦気づいてすらもらえねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いいぞもっとやれ

光彦いじめ支援wwwwww

乙です

>>425>>426さん
ありがとうございます。
光彦はホントに愛されてるのか嫌われているのか(笑)

再開します。

―学校―

歩美(はぁ、結局意地張ってそのまま来ちゃった……)

歩美(哀ちゃんにも志保ちゃんにも謝ってないし……あんなこと言うつもりなかったのに)

歩美(何て言ってあやまったらいいんだろう)

光彦(何故歩美ちゃんは1人でいるんでしょうか?)

光彦(ひょっとしたらこれは現状打破のチャンスかもしれませんね……よし!)

光彦「歩美ちゃん、ちょっと良いですか?」

歩美「え?うん(何だろう?)」

―屋上―

光彦「さて、歩美ちゃんに1つ聞きたいんですが、何故今日はコナン君達と一緒じゃないんですか?」

歩美「うん、ちょっとね。光彦君だってそうじゃない)

光彦「僕の事はいいんです、それよりひょっとして彼らと何かあったんじゃないんですか?」

歩美「……光彦君には関係ないでしょ」

光彦「なぜなんですか?」

歩美「え?」

光彦「この際単刀直入に伺いますが、彼らの仲の良さはわかってますよね?」

歩美「……」

光彦「それを知った上でなおコナン君が好きなんですか?」

歩美「光彦君にもわかってたんだ」

光彦「だから僕の事は良いんです、どうなんですか?」

歩美「うん、大好きだよ」

光彦「一体彼のどこがそんなに好きなんですか?」

歩美「だって、かっこいいし頭も良いしスポーツも凄いしちょっと子供っぽくていじわるな時もあるけどそれも良いし優しいし音痴だけどそこもまた可愛いし////」

光彦「例えが多すぎますよ……」

歩美「でも何よりも、まっすぐなところ」

歩美「何があっても揺らがないまっすぐなあの目が大好きなの」



歩美「あの目を見てると、何があってもこの人を信じられるって思える」

歩美「コナン君の目はそういう輝きがあるの」

歩美「だから私はコナン君が好き」

光彦「でも彼は灰原さんが好きなんですよ?」

歩美「それはわかってるよ」

光彦「それも哀さんか志保さんかどっちが好きか分からない……」

光彦「そんな状態でも彼が好きなんですか?」

歩美「うん」

光彦「そんな浮ついた人間を歩美ちゃんは好きなんですか!?彼の事は忘れた方がいい」

光彦「僕じゃ、僕じゃいけませn」

歩美「それは無理!」

光彦「」

歩美「ごめんね、光彦君の事は嫌いじゃない。とってもいい人だと思う。けど私はお友達としか思えない」

歩美「ううん、だれでも同じ。私にとってはコナン君がすべてだから……ごめんね」ダッ

光彦「」

光彦「」

光彦「きっと、悪気はないんですよね……」

光彦「コナン君が歌唱指導で怒られたときも「コナン君は音痴なだけだもん」って言っちゃうくらいだし」

光彦「うん、きっと悪気はないんですよね、ハハハ…ハハ、ハ」

光彦「」

その少し後、コナン達が教室に到着した。

コナン「おーっす!ってうわ!?何か光彦から変なオーラが漂ってんぞ……」

元太「何か凄い暗ーい感じだな……」

哀「いったい何があったのかしら」

志保「そっとしておこうよ、何か触れちゃいけない空気だし」

光彦「ブツブツブツブツ」

光彦「僕の何がいけないんだ何が何が何が」

歩美(あ、哀ちゃん達)

歩美(どーしよ、何て話せばいいんだろう……あ、哀ちゃん達こっち来る!)

哀「おはよう、歩美ちゃん」

歩美「う、うんおはよう」

歩美(謝らなきゃ、昨日のこと)

志保「ねぇ歩美ちゃん、放課後時間ある?」

歩美「え?うんあるよ?」

志保「じゃあちょっとワタシ達に付き合ってくれない?話があるの」

歩美「私に、お話?」

哀「うん、ちょっと3人で話したいの」

歩美「うん、わかった」

志保「あ、それと昨日のコトは気にしないでねー」

哀「そういうことだから、後でね」

歩美「う、うん」

コナン「アイツら一体何の話してんだ?」

元太「さぁなー、何か入り込んじゃいけない空気だよなー」

コナン「ああ、女の子の考えることはよくわかんねーぜ」

元太「しっかしアレ、どうにか何ねーかな?」

コナン「光彦か?あの様子だしな……落ち着いたら話聞こうぜ」

元太「そーだな、じゃあ俺はさっきのみやげ食うかな!」

コナン「おいおい、せめてメシの時間まで待てよな」

光彦「」ズーン

放課後……。

コナン「結局声掛けらんなかったな、光彦に」

元太「ああ、それよりコナン。早くしねーとサッカーの練習遅れっぞ?」

コナン「いっけね、またな元太!」

哀「じゃあ歩美ちゃん、行きましょうか」

歩美「うん、あのー一体何の話?」

志保「ま、それは後のお楽しみ」ニッ

歩美「もー、イジワル」

光彦(一体何の話でしょうか……)

元太「おい光彦、何やってんだよ」

光彦「え?」

元太「歩美たちじーっと見てよ、女同士の話みたいだし余計なことすんなよ」

光彦「わかってますよ、ホントに元太君はお人よしなんですね」

元太「とにかく何か今日あったみたいだけどヤケは起こすなよ、じゃーな」

光彦「……何か元太君に負けた気分です」

光彦「確かに彼は成績は良くないかも知れませんが……人間としては大きくなりましたね」

光彦「惨めですね、僕は……」

―再度、屋上―

歩美「で、お話って何?哀ちゃん」

哀「そうね、まずあなたに謝らなきゃいけないわね」

歩美「謝る?何で?だって昨日ひどいこと言ったのは私なのに」

一旦中断します。
今日中には再度更新します。



>どっちが好きか分からない
>そんな浮ついた人間

とりあえず一言
光彦、お前が言うな!

>>433さん
まさにその通りですね。
お前が言うな(笑)

再開します。

哀「いいえ、私達はあなたの想いはわかっていたけど見て見ないふりをしてきたわ」

志保「歩美ちゃんがコナン君好きなのはわかってたけどね、ワタシ達も好きだから」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん……」

哀「でもこうしていつまでもモヤモヤしてるのも嫌だし」

志保「だからここで胸の内全部話してスッキリしようと思って」

歩美「そうなんだ、でも話してもコナン君は」

志保「だから、この際3人でコナン君に宣言しようよ」

歩美「何て?」

哀「私達3人から1人を選びなさいって」

歩美「ええ!?」

志保「キチンと想い伝えて正々堂々やって選んでもらえばお互い後悔ないでしょ?」

哀「どう?このままでいるよりよっぽど良いと思うけど」

歩美「そんな事出来るの?だってコナン君は2人の事」

志保「じゃあ諦める?」

歩美「……やだ、コナン君を諦めるなんて出来ない」

哀「ならどの道ぶつかることになるわ、それならオープンにした方が楽よ」

志保「ま、当の本人は困るだろーけどね!」

志保「なんせこんな美人3人から1人選ぶんだからね!」

哀「自分で言ってれば世話無いわね」

歩美「プッ、2人ともバカなんだから」

歩美「でも、わかった!勝負する!だって歩美はコナン君が大好きだから!」

歩美「哀ちゃんにも志保ちゃんにも負けないよ!」

哀「じゃあ決まりね」

志保「よーし、じゃあ後は本人に伝えなきゃね!」

3人「アハハハハハ……」

思えばこれが、長いような短いような騒がしい毎日の始まり。

楽しいような切ないような、そんな毎日の始まりの日だった。

―グランド、サッカー部―

コナン「よーし、いっけぇー!」ドンッ

キーパー「あっ」スパンッ

部員A「あっちゃー、またコナンのゴールかよ」

部員B「1人だけレベルが違いすぎるんだよな」

コナン「バーロ、しけたこと言ってんじゃねーよ」ニッ

部員C「ん?あれ灰原達じゃね?」

コナン「あん?」

志保「コーナーンくーん!」

歩美「頑張ってー!」

哀「が、頑張ってー」ボソッ

部員A「カーッ、羨ましいね!学年で3本の指に入る美人から応援されるなんてよ」

部員B「モテる男はつらいですな」

コナン「バ、バーロ!からかうんじゃねーよ!(恥ずかしいな)」

コナン「でもアイツら、昨日はあんだけギスギスした感じだったのにな」

コナン「女ってのはよくわかんねーな……でも仲直りしたんならいっか!」

哀「案の上照れてるわね」

歩美「哀ちゃんの応援の仕方の方が恥ずかしそうだよ?」クスッ

志保「ホント、どーせ応援するなら堂々とすればいいのに」

哀「大きなお世話よ」

哀(……でも改めてサッカーしてる姿見ると、本当に子供みたいね)

志保「そんなところがイイって?」

哀「人の思考を勝手に読まないでよ」

歩美「顔に出てるんだよ、哀ちゃん」

歩美「昔から陰でこっそり感情出すクセあるしね」

哀「歩美ちゃんまで……もう」

―練習後―

監督「では、本日は解散!」

「おつかれさまでしたー」

部員A「じゃあおつかれー」

コナン「おう、おつかれ!」

哀「江戸川君、お疲れ様」

コナン「よう哀!っつーか3人揃ってどーした?」

志保「あのね、ワタシ達ちょっとコナン君にお話がありまして」

コナン「話?なんだよ?改まって」

哀「まあここじゃなんだから家に行って話しましょ?」

コナン「まあいいけど……歩美も一緒にか?」

歩美「うん、3人一緒にお話ししたいの」

コナン「わかった、じゃあ着替えるから待っててくれ」

哀「ええ、待ってるわ」

コナン(何か胸騒ぎがするな、悪い予感じゃないが)

コナン(物凄い騒ぎに巻き込まれそうな感じが……)

―帰宅後―

コナン「ふう、で何だよ話って」

哀「ええ、まあ落ち着いて聞いてほしいんだけど」

志保「ワタシ達がコナン君のコト好きなのはわかってるわよね?」

コナン「!??!!!???!?」

コナン「おま、歩美の前で突然何を」

歩美「いいの、もうわかってるから」

コナン「歩美?」

一旦中断します。
夜更新予定ですが、少し遅れるかもしれません。

乙!

乙!
ラブコメいいっすなぁ

更新を今か今かと心待ちにしております。

>>439>>440>>441さん
ありがとうございます。
前回がちょっと重かったのでなるべくラブコメ全開で行きたいと思います。

再開します。

全員選んでもええんやで

歩美「もう哀ちゃん達と色々お話ししたの。コナン君をお互いどう思ってるか」

歩美「これからどうしたいのか」

コナン「歩美……」

哀「で、私達で話し合ったんだけど」

志保「えー、コナン君にはとっても大変な話になってしまうんだけど」

歩美「あのね、コナン君。私も、加えてもらえないかな」

コナン「加えるって、何に?」

歩美「コナン君の、お嫁さん候補に」

哀「ちょ、歩美ちゃん////」

志保「話がぶっ飛びすぎよ////」

コナン「」

コナン「……ん、んんんん?????」

コナン「えっと、ちょっと待って?聞き間違いかな?もっかい言ってくれる?」

歩美「だから、恥ずかしいな!何回も言わせないでよ!コナン君のお嫁さん候補に私も入れてほしいの!」

コナン「??????????」

コナン「え?ちょっと待て待て」

コナン「てか哀!志保!オメーら一体どういう話したんだよ?!」

哀「だから、話あったの」

志保「ワタシ達がコナン君を好きなことも、歩美ちゃんが同じ気持ちであることも」

志保「で、お互い引く気も無いこともね」

歩美「コナン君が哀ちゃんと志保ちゃんを好きなのはわかってる、でも私もコナン君が大好き」

歩美「だから、私もこのまま引き下がりたくないの!スタートでハンデがあるのはわかってるけど、それでも!」

哀「だから、あなたにお願いするわ」

志保「今すぐ何て言わないから時間をかけてでもいいから」

歩美「私達といっしょに居て、私達を見て」

哀「決めてほしいの、本当にあなたが愛する人を」

コナン「」

コナン「ちょっと待ってくれ、5分で良いから落ち着く時間をくれ」

哀「わかったわ」

―5分後―

コナン「……よし、とりあえずオメーらの気持ちは分かった」

コナン「でも、それでいいのかよ?本当に?」

コナン「それはあまりにも俺に都合が良すぎねーか?それに口でどう言っても選ばれなかったら傷つくことになる」

コナン「大体、そんな資格俺にはねーよ。オメーらの純粋な気持ちを弄ぶことになるんだ」

コナン「そんな事は出来ねー、出来るはずが」

哀「じゃあ、いっそ全員殺す?」

コナン「え?」

志保「まあ、ちょっと言い過ぎだけどハッキリ言うとみんなそれ位の覚悟なんだよね」

歩美「今の私たちにとってコナン君は他には替えの無い大事な存在なの」

哀「それを今失うのは生きる意味を失うこと」

志保「こんなカワイイ子3人、ゾンビ状態にしちゃっていーのかな?」

コナン「でも、でもよ!」

歩美「いいんだよ、コナン君」

哀「真剣にぶつかり合って得た答えなら少なくとも誰も恨まなくていい」

志保「そ、コナン君が何と言おうが私たちはもう決めたコトだし」

歩美「後はコナン君次第、だよ?」

コナン「何でなんだ?何で俺なんかをそんなに?ホントにオメーらバカなんじゃねーのか?」

哀「そうかもね、バカなのよ。きっと」

志保「そんなバカにしちゃうくらいのモノを、コナン君が与えてくれたんだよ」

歩美「そ、バカで良いって思えるくらいあったかい気持ちをコナン君は私達にくれるの」

哀「私達の覚悟は伝えた、あとはあなた次第」

志保「1時間待つわ、その間に決めて?」

歩美「私達の選択を受け入れるか、全員振るか」

コナン「……わかった」

哀「じゃあ1時間後、ここに戻ってくるわ」

コナン「いや、その必要はねぇ」

哀「え?」

コナン「俺は、受け入れる。3人の想いを」

歩美「コナン君……」

コナン「ただ、今すぐってのはどー考えても無理だ」

コナン「時間をくれないか、俺に」

哀「もとよりそのつもりよ」

志保「でもせめて大人になる前には決めてほしいなあ、終わりの無いゲームには興味ないし」

歩美「だけど焦らないで、ホントの想いを確信を持てた時に聞かせてほしい」

コナン「わかった、約束する」

コナン「3人が命がけな以上、俺も真剣に向き合うよ。約束する」

コナン「だから、よろしくな」

哀「こちらこそ」

志保「てことでデートの誘いならいつでもOKよ?」

歩美「あ、志保ちゃんずるい!」

志保「もう戦いは始まってんのよ?手加減は無用無用!」

哀「ま、多少勘に触るけど確かにそのとおりね」

コナン「ハハ、とりあえず俺の身体が持つようにはしてくれよな……」

哀「あら、多少の無理はしてもらわないとね」

歩美「そーだよ!私ホントにスタート遅れてるんだから」

コナン「しっかしどう転んだらそんな結論に達するんだか……驚いたぜ」

志保「オンナは怖いんだからねー?気をつけなよ?」

哀「まあ、ライバル兼友達だから下手なことをすると後が大変よ?」

コナン「……肝に銘じとくよ」フッ

哀「と、いうことで」スッ

志保「これで」スッ

歩美「約束、ね」スッ

コナン「お、おいおい////(3方から抱きつかれたら、どうしたらいいんだ////)」

と、いう訳でこの日おかしな約束が成立した。

人が聞いたら笑うようなバカにするようなおかしな約束。

でも命を懸けるに値する、そんな毎日の始まりだった。

本日は終了します。
明日夜更新します。

>>443さん
ありがとうございます。
結末はまだ決めていませんが、なるべく登場人物が、そして読んでいる方が満足できるような結末にしたいと思います。

再開します。
今後、舞台が学校なので色んな行事が出てきますが、作者自身が通っていた学校の行事日程をモデルにしていますので実際のコナンの高校行事とは異なりますのでご了承ください。

―工藤家、玄関先―

歩美「じゃあ、今日はありがとう!哀ちゃん、志保ちゃん」

志保「まあ、お礼を言われることじゃないけどね」

歩美「でも、凄いなぁと思って」

哀「何が?」

歩美「2人とも色んなことをすぐ決めれて、こんな大きな決断もスパッと出せて」

歩美「私なんか、色々悩んでもどうしていいかわからなかったし、怖くて仕方なかった」

歩美「だから2人とも凄いなあ、強いなあって思うの」

哀「別に私たちは強くも何ともないわ。仮に強いとしても」

哀「いきなり強いわけじゃない、いきなり出来るわけじゃない」

哀「自分の中の本当の答えに気づけたなら、やりたいことも一緒に居たい人も自ずと見えてくる」

哀「だから悩む必要なんてないわ、あなたが本当にしたいことをすればいいの」

哀「あきれるほど悩みぬいて出ない答えなんて今はいらないの、答えはきっとその内見つかる」

哀「それが、生きるってことよ」

歩美「……ふふっ」

哀「あら、おかしかったかしら?」

歩美「ううん、やっぱり哀ちゃんって大人だなあって思って」

志保(ワタシは大人じゃないのね……)

哀「そうね、そうかもしれないわね。ほんの少し歩美ちゃんより大人かも知れない」

哀「でも大人かどうか、それは人を想うのには関係ない」

哀「あなたの純粋な想いは誰よりも強いかも知れない」

哀「だから自信を持って、歩美ちゃんらしく生きればいいの」

歩美「うん!ありがとう哀ちゃん!」

歩美「じゃあ2人とも、また明日ね!」タタッ

志保「ふーん」ニヤニヤ

哀「……何よ?」

志保「いんやあ?別にぃ?」

志保「ただ、自分もウジウジしてた割には発言がオトナですなあと」ニヤニヤ

哀「バカね……それに気づかせたのはあなたでしょ」

志保「そだね、ライバル励ましたり乗せたりワタシ達バカみたい」クスッ

哀「ええ、そうね……その内、彼女にも真実を語らなきゃいけない日が来るわね」

志保「ま、対等の条件でいるなら今すぐにでなくても話さなきゃいけないよね」

哀「全てを知ってもあの子は耐えられるかしら……」

志保「大丈夫でしょ、あの子は強いもん、。今日1日でもよくわかったでしょ?」

哀「そうね、不要な心配だったかもね」

志保「しっかし新一君の事芝居がかったとかクサいとかバカにするクセに自分もたいがいだよね」

哀「そうかしら」

志保「女優にでもなれば?ルックスは良いんだしさ!」

哀「それ遠まわしに自分褒めてない?」

志保「まーねー!あーあ、お腹すいた!哀作ってよ晩御飯」

哀「……少しは殊勝な気持ちが芽生えたと思った私がバカだったわ」ハァ

コナン(結局見送りさせねーでほったらかし……くっついたりのけ者にしたり)

コナン(女って奴はホントわかんねーぜ……)ハァ

―同時刻、光彦宅―

朝美「みっちゃん、入るわよー」コンコン

ガチャ

光彦「何ですか、お姉ちゃん」

朝美「何って何回呼んでも来ないからよ、ご飯なのに」

光彦「ハァ、今行きます」

朝美「何?何か悩み事?もしかして恋?」

光彦「お、お姉ちゃんには関係ないじゃないですか!」

朝美「なるほどね、やっぱりそうか」

光彦「う……そうです」

朝美「まあ、深くは聞かないけどさ。例えば今までと違うことをしたりとか」

朝美「違った面を見せてアピールしてみるのも良いかもよ?いつも一緒でおんなじ面ばかりじゃわからないこともあるだろうし」

光彦「違った面……」

朝美「どーせ探偵団の子なんでしょ?好きなの」

光彦「う////」

朝美「図星か、ならなおさらよね。頭脳系キャラじゃコナン君とかぶっちゃうし」

光彦「なるほど……ありがとうございます、お姉ちゃん!」

朝美「さ、いいからご飯食べよ?」

光彦「はい!」スタッ

光彦(なるほど、良いヒントをもらったかもしれません!)

朝美(何か張り切ってるけどしょーじきコナン君がライバルなら厳しいだろうなあ)

朝美(なんせ年下じゃなかったら私もタイプだし////)

光彦(よーし、明日は違った形でアプローチです!)

―深夜、阿笠宅―

阿笠「ふう、そろそろ寝るとするかの」コンコン

阿笠「ん?誰かの?どうぞ」

ガチャ

志保「遅くにごめんね、博士」

阿笠「おお志保君、どうかしたかの?」

志保「あのね、博士にお願いがあるの、大事なお願い」

阿笠「お願い?」

志保「そう、あのね―」

―翌朝―

哀「ふあぁぁ、さてお弁当作らなくちゃ」

志保「ちょい待ち」

哀「あら、どうしたのこんな早く」

志保「ひょっとして新一君のお弁当作ろうとしてるでしょ」

哀「ええ、それがなにか?」

志保「ワタシが作るからアナタは今日は諦めなさいよ」

哀「イヤよ、あなた昨日作ったじゃない」

志保「これからは毎日作るの、さ、アナタはもう少し寝てなさい」

哀「ならなおさらお断りね、別に台所狭くないんだからあなたはあなたでやりなさい」

志保「もう、意地っ張り!」

哀(どっちが)

志保「ってまたサンドイッチ?少しバリエーション増やしたら?」

哀「余計なお世話よ、あなたみたいにコロコロ品目変えてたら時間がいくらあっても足りないわ」

志保「ホントにああ言えばああ言えばこういうんだから!」

哀「あなたほど騒がしくは無いわ」

阿笠(どっちも十分騒がしいわい……朝ごはんワシ食べれるんじゃろうか……)

一旦中断します。
明日更新予定です。

>>454さん
ありがとうございます。
再開します。

-工藤家、玄関-

志保「さて、今日も張り切って呼び出しますか!」

哀「あら、あれは」

歩美「あ、2人ともおはよう!」

志保「歩美ちゃん早いね、もう呼んだの?」

歩美「うん、もう出てくると思うよ!」

哀「やっぱりこの行動力は侮れないわね」クスッ

ガチャッ

コナン「お、みんなおはよう」

3人「おはよう!」ニコッ

コナン「じゃ、じゃあ行こうか(朝から刺激が強すぎるぜ////)」

哀「あら、そう言えば」

志保「光彦くんと元太くんは?」

歩美「元太くんはお店の手伝いしてから行くからそのまま行くって!光彦くんはわかんない、先に行くとだけメールあったけど」

コナン「光彦のヤツ何かあったのかな?最近変だけど」

哀「まあ、多感な時期だしそっとしておきましょう」

志保「そーそー、何かあったら相談してくるよ」

コナン「まあそうだな、じゃあ行くか」

-学校-

コナン「オーッス、おはよう!」

男子A「おう江戸川!おはよう!」

男子B「相変わらず美女同伴とは羨ましいですなあ」

コナン「バーロ、冷やかすんじゃねーや」ニヤニヤ

男子B「の割に今日は反発が弱いですぞ?」

コナン「ほっとけ」

哀「全く、朝からお約束ね」

志保「でもいーじゃない、コナン君もまんざらじゃなさそーだし」

歩美「ねぇ、2人ともお弁当作ってきたの?コナン君の」

哀「ええ、もしかして歩美ちゃんも?」

歩美「うん、作って来ちゃった////」

志保「ありゃりゃ、これは午後からお腹いっぱいで動けないかもねー」

ガラッ

元太「おうコナン、おはよう」

コナン「おう元太、おはよう!朝から大変だな」

元太「ああ、悪いんだけどさ、俺しばらくお前んとこいけねーや」

コナン「あん?なんで」

元太「父ちゃんの店最近繁盛しててさ、ありがてーけどその分忙しくてよ」

元太「手伝いが多くてさ」

コナン「そっか、わかった。何かあったらいつでも言ってくれ!力になっからよ」

元太「ありがとよ、コナン」

哀「小嶋くんも大変ね」

志保「でも繁盛してるならいいことじゃない」

哀「そうね」

光彦「おはようございます、灰原さん」

志保「あ、光彦くん、おはよう」

光彦「ちょっとお話があるんですが、よろしいでしょうか」

志保「ワタシに?」

光彦「ええ、お2人に」

哀「私も?わかったわ」

歩美(光彦くん何の話だろ?私に話したのと同じかな?まさかね)

-屋上-

哀「で、話って何かしら」

光彦「ええ、実は僕は決めたことがありまして」

志保「決めたこと?」

光彦「ええ、皆さんの前では言いにくかったんですが」

光彦「実は僕、探偵クラブから離れてみようと思うんです」

哀「離れる?」

志保「どーして?」

光彦「このままこうしていても、僕は皆さんに頼ってしまう気がするんです」

光彦「僕にも色々やりたいことがありますし、いつまでも甘えていてはいけない」

光彦「だからしばらく1人になって勉強とか色々頑張ろうと思いまして」

哀 「そう、でも部長は江戸川くんなんだし彼に言えば……」

光彦「ええ、でもなかなか言いにくくて」

光彦(ここで去っていくことで独り立ちすることをアピールして、違う一面を見せる!)

光彦(決め手にはならずとも効果的なはずです!きっと2人なら引き止めてくれるでしょうし)

志保「そっか、わかったよ!じゃあコナン君には伝えとくね」

光彦「え?」

哀「ええ、あなたももう立派な歳なんだし自分を見つめ直すのも良い事だと思うわ」

志保「うん、せっかく悩んで決めた決断だし頑張ってね!何かあればまた相談に乗るし」

光彦「え、あの」

哀「あ、そろそろ行かないと授業始まっちゃうわね」

志保「うん、そだね」ダッ

哀「じゃあ円谷くん戻りましょ、あなたの気持ちは尊重するわ。頑張って」ダッ

光彦「は、はい……」

光彦「」

光彦「なぜ、こーなるんだ……」

哀(彼も色々考えてるのね、将来を考える歳だし)

志保(ま、仕方ないよね。クラブの仲間が減るのは寂しいけど学校からいなくなるわけじゃないし)

光彦(……これって墓穴を掘るって言うんですかね)

光彦(だとしたら超特大の墓穴ですね、ハハハ……)

-HR-

先生「よし、じゃあ出席も取り終わったし連絡事項を伝えるぞ」

先生「もうすぐ体育祭が始まるわけだが」

コナン「そっか、もうそんな時期か」

志保「ワタシ運動はニガテだな、疲れちゃうから」

哀「あなたは単に面倒くさがりなだけでしょ」

先生「今日の午後の学活に体育委員主導で各種目の選手を決めてもらうからな」

先生「各自どんな種目に出るか考えておくように」

「はーい」

コナン「体育祭の種目ねぇ、何かうちの学校はベタな種目が多過ぎるからな」

哀「ホントね、今時パン食い競争がある高校なんてうちぐらいじゃないかしら」

志保「ワタシ応援だけじゃダメかなあ!チアガールの格好で」

哀「ダメに決まってるでしょ、しかもそんな格好恥ずかしいわ」

志保「いーじゃない、ワタシがやるんだから」

コナン「残念だけど無理だよ、最低1人1種目は参加が原則だからな」

志保「えー、じゃあ大玉転がしとか楽そーなのがいいなー」

哀「流石にそこまで子供っぽいのはないわよ」

男子A「まー何といっても目玉はあれだよな」

男子B「そーそー、男女ペアの二人三脚!今年から決まったんだろアレ」

哀「男女ペア?」ピクッ

志保「二人三脚?」ピクッ

女子A「何か各クラス代表1組、くじ引きで決めるんでしょ?」

女子B「誰が決めたのよそんな種目!」

男子A「何か体育委員の話し合いで決まったらしいぜ、校長もノリノリらしい」

女子B「どんだけチャラいのよ、うちの校長……」

哀(ペアで二人三脚ってことは)キラッ

志保(もし新一くんと選ばれれば)キラッ

コナン(何か隣から殺気を感じるな……)

歩美(ペアで二人三脚かあ、コナン君と走れないかなあ)

光彦(チャンスがやって来ましたあ!)

元太(あー、腹減ったな……)

中断します。
夜に更新予定です。



運動神経抜群&イケメン&頭脳明晰&悪を許さない性格なコナンを差し置いて、
男子のクラス代表になるチャンスがあると思ってる光彦に草生える

乙!


光彦にチャンスなんてあるわけ……
ないことを祈る

続き楽しみです

光彦wwwwww

光彦が不憫すぎる…
まあ80巻を読むと仕方ない

皆さんありがとうございます。
再開します。

>>464さん
こんな事言うとドン引きですが、80巻の光彦は万死に値します。

ケータイからの更新です。

頑張って

ー昼休みー

コナン「ふぅ、一段落だな。メシにしよーぜ」

哀「ええ、そうしましょう」

元太「(......)わ、わりぃコナン、俺今日は部室いかねーわ」

コナン「え?なんで?」

元太「ちょっとダイエットしててよ、みんな見てると食いたくなっちまうからな」

志保「ダイエットしてるの?元太くんらしくないね」

元太「ま、まあだから今日はパスだ」

歩美「でも、いいの?」

コナン「(......)みんな、先行ってくれ。すぐ行くからよ」

哀「ええ、わかったわ」

コナン「......元太オメー、なんか気遣ってんじゃ」

元太「んなことねーよ、ホントにダイエットだよ」

コナン「わかった......ありがとな、元太」

元太「......上手くやれよ、コナン」

光彦(元太君がまさか空気を読むとは?!)

光彦(何だかますます自分が惨めな気がします)

光彦(しかしあの二人三脚のチャンスは逃せません!)

光彦(必ずクジを僕の手に!)

光彦(そして灰原さんと......フフッ)

ー部室ー

哀「あ、来たのね江戸川君」

コナン「ああ、ワリー遅くなって」

志保「まーとにかく食べよーよ」

歩美「はい、座って座って」

コナン「お、おう(元太のヤツいつの間にかしっかりしてたんだな)」

コナン(すまねーな、元太......)

哀「どうかしたの?」

コナン「いや、何でもねーよ」

哀「じゃ、これ」スッ

コナン「お、ワリーな!作ってくれたのか弁」

ドンッ!

志保「コナンくん?こっちの方が美味しーよ?」

コナン「あ、ありがとう。じゃせっかく何でいただきま」

スッ

歩美「あの、コナン君私からも良かったら」

コナン「あ、歩美も作ってくれたのか?」

歩美「うん、ごめんねいきなり」

コナン「いや、嬉しいよ。ありがとう」

哀「じゃあどうぞ」

志保「召し上がれー!」

コナン「いただきます!」

コナン「お、哀のはサンドイッチ、志保は和食、歩美はオーソドックスな唐揚げやサラダだな」

志保「へへ、いつも手抜きの誰かさんとは違うからねー!」

哀「それ、誰のこと」ギロッ

志保「別にー」

歩美「2人ともコナン君が食べられないよ」

哀「そうね、ごめんなさい」

志保(歩美ちゃん、やるわね)

コナン「じゃ初めての歩美のからいただきます」

コナン「うん、うまい!料理上手くなったなあ、歩美」

歩美「エへ、ありがとうコナン君」

哀(......やっぱりサンドイッチじゃ手抜きなのかしら)

コナン「次は志保のを」

コナン「うん、これもいいな。肉じゃがが旨いよ」

志保「やったね、頑張ったもんね!」

歩美(見た目も美味しそうだもんなあ)

哀(......ちょっとマズいかしら)

コナン「最後は哀だな」

コナン「うん、やっぱ旨いな!何か食べ慣れてるからホッとすんだよな」

哀「良かったわ、喜んでくれて(グッ!)」

志保「良かったね、哀。でもワタシの方が美味しかったよね?」

コナン「え?あーっとその」

歩美「志保ちゃんやめようよ」

哀「そうよ、一番喜んでくれたのは私のだし」

歩美「哀ちゃんまで......でも一番は歩美だよ!」

志保「お!歩美ちゃんも乗ってきたね!」

哀「まあ意地を張るのは大人気ないわよ?」

歩美「哀ちゃんだってそうじゃない!」

志保「一番オトナゲないわ」ボソッ

哀「あのねぇ」

コナン(ひょっとしたらして毎日俺こうなのか?メシマトモに食えねーよ、ハハ...)

コナン(ん?なんか忘れてる気が)

光彦(結局、声かけてもらえませんでしたね......)

光彦(まあ墓穴を掘ったのは僕ですから......ハァ)

いいぞ、もっとやれwwwwww

ー学活ー

体育委員A「じゃ、これから体育祭の種目きめてくぞー」

体育委員B「とりあえずまずは100メートル走から......」

しばらく後

コナン「俺は100メートルに騎馬戦、リレーもかよ。全員参加の縄跳びもあるしな」

哀「私は100メートルと女子の綱引きよ」

志保「綱引きは女子全員参加じゃないの。ワタシ、リレーとハードル。やだなあ」

歩美(リレーは良いけどパン食い競争恥ずかしいなあ)

元太「俺は騎馬戦に綱引きか」

光彦(騎馬戦しか選ばれていないのは何故なんでしょうか......)

体育委員A「じゃ、お待ちかね!男女ペア二人三脚のクジ引くぜ!」

男子A「待ってました!」

体育委員B「この2つの箱にそれぞれ男子と女子の名前が入った紙が入ってる」

体育委員A「俺たちがそれぞれ一枚引くからな!先着一組、恨みっこなしな!先に女子の箱からな」ガサガサ

コナン「お、いよいよか」

哀(お願い)

志保(ワタシと)

歩美(コナン君を!)

光彦(僕が僕が僕が僕が)

元太(眠い......)

体育委員A「ジャン!えー名前は......」

一堂「ゴクリ」

体育委員A「円谷光彦!」

光彦「やったあああああ!僕に神があああ!」

一堂「え?」

光彦「え?」

体育委員B「え?何で女子の箱に光彦のが入ってんだよ?」

体育委員A「ありゃ、ミスだなこりゃ。わりぃ光彦、お前の男子の箱に戻してやり直しな」

光彦「は、はい......」

クスクス

光彦(くっ、恥をかいてしまいました)

万死に値するとはいえ人命救助なんだから…


もっとやれ

哀(フーッ、助かったわね)

志保(光彦くんには悪いけど)

歩美(今度こそ私に!)

体育委員A「じゃ、今度こそな」ガサガサ

一堂「ゴクリ」

体育委員A「よし、これだ!」

哀(誰?)

志保(誰なの?)

歩美(早く......!)

体育委員A「女子の代表は......」

体育委員A「灰原哀さん!」

哀(!)

志保(うぅー、負けた...)

歩美(残念だけど、仕方ないかあ)シュン

一堂「おめでとー!」パチバチ

哀「あ、ありがとう。頑張ります///」

コナン「頑張れよ、哀」

哀「ええ(あなたも選ばれないと意味ないのよ)」

体育委員B「よーし、次男子な」ガサガサ

コナン「お、次は男か」

光彦(今度こそ僕に僕に僕に僕に)

志保(どーせなら新一くん引きなさいよ)

歩美(じゃなきゃ意味ないもん)

哀(どうか、工藤くんを......)

コナン(どうせなら、哀と走りてーな)

体育委員B「出た!えー男子の代表は......」

光彦(僕だ僕だ僕だ僕だ)

体育委員B「光彦......」

光彦「やったあああああ!やはり神がああ!」

体育委員B「じゃなくて、江戸川コナン!」

光彦「」

一堂「おめでとー!」パチパチ

コナン「あ、ありがとう」

コナン(やったぜ、哀とペアだ!)

コナン「よろしくな、哀」

哀「////」

コナン「哀?顔真っ赤だぞ?」

哀「嬉しいの」ボソッ

コナン「え?」

哀「何でもない////」

志保(ちぇ、悔しいけど今回はおめでとー)

歩美(良かったね、哀ちゃん)

哀(ありがとう、神様......)

光彦「」

体育委員A「おい、光彦なんか死んでるぞ?冗談きつかったんじゃね?」

体育委員B「いや、あんな落ち込むとは......」

光彦「」

光彦「」

wwwwww

この調子で頼む。

もっと懲らしめてくれ

光彦惨めすぎクッソワロタ

皆さんありがとうございます。
申し訳ありませんが、本日は終了します。

明日の日中には更新予定です。

光彦は恐らく必然的にフルボッコになります(笑)

乙でした。

遠慮なくフルボッコしてください。

乙!

皆さんありがとうございます。
再開します。

体育委員A「あ、あと今日から一週間放課後グランド解放すっから練習したい人はしてくれ」

体育委員B「江戸川と灰原はトリの種目だから頑張ってくれよな」

コナン「おう、任せとけ!」

哀(い、一番最後なんだ......緊張しそう)

志保(あーあー赤くなっちゃって。実年齢28歳なのにどこまでも純真ってカンジ)

歩美(いいなあ、でも切り替えて応援しなくちゃ)

ー放課後ー

男子A「じゃーなー」

コナン「おー、お疲れ」

哀「え、江戸川君?」

コナン「ん?なんだよ哀?」

哀「あ、あのね、練習してく?二人三脚」

コナン「え?」

哀「ホラ、私そう言うのやったことないし練習も必要かなって////」

コナン「哀......」

哀「......なーんてね、冗談よ!さ、帰りましょ」

コナン「いや、やろうぜ」

哀「え?」

コナン「せっかくの機会だしよ、力合わせて頑張ろうぜ!」

哀「江戸川君......」

コナン「ほら、行こうぜ!」ギュッ

哀「あ///」タッ

歩美「哀ちゃん、嬉しそうだね」

志保「そーね、ワタシはぜんぜん嬉しくないけど」イラッ

ーグランドー

コナン「じゃ、準備はいいか?」

哀「え、ええ」

コナン「じゃあまず肩を組んで」ガシッ

哀「あっ///」

コナン「ん?大丈夫か?」

哀「え、ええ///(思ったより密着するのね)」

コナン「よし、じゃあ結んだ方の足から走り出すからな。かけ声は1、2、1、2な」

哀「わかったわ」

コナン「よし、行くぞ!せーのっ」ダッ

哀「1、2、1、2......」

コナン「いいぞ、その調子!」

哀(リズムが合うと結構早いのね......ってあっ!)ドテーン!

コナン「うわ?!」ドテーン!

哀「イタタ、大丈夫?江戸川君?」

コナン「だ、大丈夫だ......お前の谷間に挟まれてる以外は////」

哀「え////」カーッ

哀「ご、ごめんなさい////」

コナン「い、いやいいんだ、仕方ないさ////」

志保「くー!お約束しちゃって」

歩美「2人とも凄い顔真っ赤だね」

志保「見てても悔しーから帰ろ、歩美ちゃん」

歩美「そうだね(うらやましいな、哀ちゃん)」

コナン「じゃ、もう一回な」

哀「うん」ポーッ

コナン「行くぞ、せーの!」ダッ

哀「1、2、1、2......」

コナン「よし、いい感じだな」

哀「ええ、慣れてきたわ」チラッ

哀(間近に顔が見えるのもいいわね)ポーッ

コナン「え?哀急にペースを......うわ!」ドテーン!

哀「あっ!」ドテーン!

コナン「イテテ、大丈夫か?哀」

哀「ええ、あの、胸から手を......人に見られるのは流石に恥ずかしい////」

コナン「い!?あ、わりぃワザとじゃ////」

哀「い、いいの気にしないで////」

光彦(ゆ、許せませんコナン君......あんなに美味しい思いを)

光彦(何か......何か挽回出来る手は無いものでしょうか)

体育委員A「何してんだよ光彦?」

光彦「い、いえ別に」

体育委員A「そーだ光彦、お前出場競技少なかったよな、1つ頼みたいんだけど」

光彦「僕にですか?」

体育委員A「そう、実は学年別応援団のスピーチ役探しててさ、ウチのクラスから出さなきゃいけないんだけどお前やらないか?」

光彦「僕がですか?」

体育委員A「そ、いわば盛り上げ役で大事な役なんだけどさ」

光彦「わかりました、やります」

体育委員A「サンキュー!じゃあ伝えとくわ」

光彦(再びチャンスが来たかもしれません!)

コナン「ふぅ、そろそろ帰るかあ」

哀「そうね(もう少しやっても良いけど////)」

コナン「結構転んじまったな、大丈夫か?」

哀「ええ、大丈夫よ」

コナン「そっか。ん?ヒザすりむいてんじゃねーか」

哀「ああ、コレくらいは平気よ。大丈夫」

コナン「ダメだよちゃんとしなきゃ」シュッ

哀「あ......」

コナン「よし、俺のハンカチで悪いけど汚れてないから勘弁してくれ」

哀「......」ニコッ

コナン「哀?」

哀「うん、ありがとう////」

コナン「すっかり暗くなっちまったな、誰もいねーや。着替えて帰ろうぜ」

哀「ええ、そうね」

ーとある喫茶店ー

志保「むー......」パクパク

歩美「志保ちゃん、そんなに食べたら体によくないよぉ」

志保「食べずにいられますかー!あー今頃2人で転んで絡んでやってんだろーな」

歩美「か、絡んでって志保ちゃん」カァーッ

志保「甘いわよ歩美ちゃん、もうそう言うトシなんだし、哀ならワザとやりかねないかもよ」

歩美「そ、そんな恥ずかしいよ////」

志保(まあ、それ以上のコトしちゃってんだけどね......いくつになっても哀が純情少女してるから気づかれないんだろーなあ)

志保「ま、とにかくこの一週間でポイント持ってかれるし。無理にやれとは言わないけどお色気アピールの1つもしないと置いてかれるかもよん」ニヤッ

歩美「もー、イジワルなんだから志保ちゃんは」

歩美(でも、実際どうしたらいいのかなあ)

歩美(コナン君にどうしたら可愛く思ってもらえるのかなあ)

志保(ふぅ、また助け舟出しちゃったかも。我ながら甘いわ)

ー通学路、帰り道ー

コナン「いやー、時間経つのも早いな。もう夜だぜ」

哀「そうね......何だか久しぶりね」

コナン「ん?何が?」

哀「2人きりで帰るのも」

コナン「ああ、そうだな。たまにはいーよな。こうして静かに2人で帰るのm」ギュッ

哀「......」ギュッ

コナン「哀......?」

哀「ダメかな、こうして腕組んで帰ったら////」

哀「2人に怒られるかな」

コナン「......いや、このまま帰ろう」

コナン「久しぶりに2人なんだし、な」

哀「ありがとう、工藤くん////」

哀(あーあ、このまま一緒に何処かへ行けたらなあ......なーんてね)

哀(叶うなら一秒でも長く、こうしてたい)

一旦中断します。
夜再開します。

乙!

>>488>>489さん
ありがとうございます。
再開します。

哀「……もう着いちゃうわね」

コナン「そうだな、残念だな」

哀「え?」

コナン「あ、いや……」

哀「私と帰るのが終わるの、残念って言ってくれるの?」フフッ

コナン「……ああ、残念だよ」

哀「ありがと、じゃあまた晩御飯にね」

コナン「ああ、後でな」

哀「工藤君!」

コナン「ん?」

哀「明日も一緒に、帰ろうね」

コナン「……ああ!」

ガチャ

志保「おかえりー、遅かったねー」

哀「ええ、ただいま」

志保「で、どうだったのよ?」

哀「何が?」

志保「とぼけないでよ、新一くんと色々あったんじゃないの?」

哀「別に何も」

志保「転んで抱き合って顔赤くしてたじゃない」

哀「……見てたの?」

志保「途中まではね」

哀「////」

志保「ちぇ、ワタシも当たりたかったなー」

哀「と、とにかくご飯にしましょ」ダッ

志保(逃げたな)

こうして体育祭までの1週間は過ぎていき……。

そして前日の帰路にて。

哀「あっと言う間に過ぎちゃったわね、もう明日が本番」

コナン「ああ、そうだな」

哀(こうして一緒に2人で帰るのも今日が最後ね)

コナン「なあ、ちょっと寄り道していかねーか?」

哀「え?」

コナン「せっかくだし、良いだろ?」

哀「え、ええ。わかったわ」

コナン「じゃ、ほら」スッ

哀「あ、うん///」ギュッ

―とある丘の上―

コナン「どうだ、景色良いだろここ」

哀「ホントね、米花町が一望できるわ」

コナン「だろ?ここに来るとスカッとするんだ」

哀「そう……ありがとう」

コナン「ああ。なあ哀」

哀「何?」

コナン「正直、どうなんだ?」

哀「何が?」

コナン「今の状態が、さ」

哀「今の?」

コナン「結局まだ俺はみんなに対する答えが出せてない」

コナン「みんなを宙ぶらりんにしたまんまでさ」

哀「工藤君……」

コナン「内心、俺の事怒ってるんじゃないかとか思ってさ」

哀「バカね、だったら一緒に帰ったりしないわ」

哀「例えどうなっても、私はあなたが好き」

哀「だからあなたは悩まないで、自分が本当にしたいようにして」

コナン「哀……」

哀「ま、ホントは私を奥さんにしてくれると嬉しいんだけど」

コナン「え」

哀「なーんてね、冗談よ」クスッ

コナン「哀……」ギュッ

哀「え、工藤君?////」

コナン「ごめんな、哀」

コナン「今はっきりとそうすると言えない自分で」

コナン「でも都合のいい話だけど」

コナン「俺はオメーが好きだ」

コナン「それは紛れもない事実だ」

哀「バカ……だったら言わないでよ」

哀「悲しいけど、嬉しくなっちゃうじゃない」グスッ

コナン「ごめん……んん?」チュッ

哀「今は、これで勘弁してあげるわ」クスッ

コナン「バーロー、不意打ちは卑怯だぜ////」

哀「お互い様よ」

コナン「そっか、そうだな」

哀「さ、帰りましょ?志保がきっと怒ってるわ」

コナン「そうだな。哀!」

哀「え?」

コナン「明日、頑張ろうな」

哀「ええ、お互いね」

―同時刻、光彦宅―

光彦「よし、完璧です!」

光彦「突然頼まれた応援アピールでしたが」

光彦「これで完璧です!明日はきっとみんなの注目が僕にあつまるでしょう」フフフ

―阿笠宅―

哀「ただいま」

阿笠「おお哀君、おかえり」

志保「なーんですかそのスッキリした顔は」

哀「え?なんでもないわよ」棒読み

志保「なんかアヤシイなあ。帰りも遅かったし」

哀「そ、そんな事ないってば」

志保「……まあ、いいわ。明日からはまた手加減しないからねー」

哀「……」フゥ

志保(絶対なんかあったなあ、あれは)

―そして体育祭、当日―

校長「ではここに第●●回帝丹高校体育祭の開会を宣言します!思い起こせば……」

コナン「ふぁーあ、相変わらず校長の話はなげーな)

元太「俺もう眠くなってきたぜ」

光彦「まあいいじゃありませんか」

コナン「なんだ光彦、ずいぶん上機嫌じゃねーか」

光彦「いえいえ、そんなことは」

光彦(今日1日で今までの失態を返上して、僕は校内の人気者となり……)

光彦(そして灰原さんたちに好印象を!)

歩美「ねぇ哀ちゃん!上手くいきそう?二人三脚」

哀「どうかしら、練習はしてきたけど」

志保「何の練習だか」ボソッ

哀「何か言った」ギロッ

歩美「ケンカはやめようよー」

一旦中断します。
深夜か明日更新予定です。

乙!

>>496さん
ありがとうございます。
再開します。

第1種目 100m男子・女子

コナン「おし、一発目だな。行ってくる」

元太「頑張れよコナン!」

光彦「頑張ってくださーい」棒

哀「私も行ってくるわ」

志保「行ってらっしゃーい」

歩美「頑張ってね、哀ちゃん」

女子一同「キャー!江戸川君来たー!」

コナン「なんかすげえ声援だな」

男子A「お前にだよ。羨ましい」

志保「何か凄いねぇ」

歩美「コナン君学校全体の女の子から人気だからね……」

先生「それでは男子から始めるぞー」

コナン「よっしゃ、行くぜ!」

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン!】

コナン「いっけぇー!」

元太「自分で走るのにいっけぇーかよ(笑)」

女子一同「キャー、江戸川くーん!」

志保「速い速い、もうゴールだよ!」

歩美「コナン君すっごーい!」

光彦「すごいすごーい」棒

コナン「ふう、やったぜ」

志保「凄い、1位ね!」

女子A「やっぱりコナン君凄いよねー」キャー

女子B「ホントだねー」キャー

光彦(くっ、やはりコナン君人気は高いですね)

歩美「次は女子、哀ちゃんだね」

志保「ま、そこそこはやるでしょ」

哀「よし、私もがんばらなきゃね」

男子連中「オー!キターッ!灰原さんだー!」

哀「何か凄い騒ぎね」

女子A「アナタによ、羨ましい」

コナン「何かスゲエ声援だな」

光彦「灰原さんの人気も学校中でありますからね……」

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン!】

ダッ

男子一同「オー!スゲエ!(可愛い!!!)」

歩美「スゴイスゴイ、哀ちゃんも1位だよ!」

コナン「俺はそれより世の思春期男子と女子の迫力にビビったよ……」

某男子「やっぱり灰原さんかわいすぎるな!」

某女子「江戸川君だって負けてないよー、かっこいい」

志保「確かに……走りよりルックスを見てた感じね」

光彦(ああ、灰原さんキレイでした)

コナン「とりあえず俺は午前最後の騎馬戦まで仕事はねぇな」

元太「俺は綱引きがあるぞ」

歩美「私はパン食い競争」

志保「ワタシは午前はハードルね、後女子は綱引きか」

哀「お疲れ様」タッ

コナン「おう、お疲れ」

志保「お疲れ、みんなの視線釘づけね」

哀「興味ないわ」

コナン「でも早かったな」

哀「アナタもね」

志保「むぅ、負けてられませんな」

歩美(……パン食い競争じゃアピールにはならないなあ)

光彦(クク、みんな今のうちに目立つと良いです。でも午後一番のアピールで僕は!)

元太「腹減ったー」

第2種目 110mハードル 男子 女子

コナン「次は志保の番だな」

哀「まあ、大丈夫でしょ」

歩美「あ、来たよ!」

男子一同「ワー!!来たぞー!!」

志保「やあどうもどうもー!」チュッ

コナン「スッゲーノリノリじゃねーか、投げキッスまでしてんぞ」

哀「恥ずかしいわ……」

歩美「まあまあ、あれが志保ちゃんのノリだし」

光彦(ああ、どちらの灰原さんも美しいです)

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

志保「よっしゃー!」

コナン「おお、速いな!」

哀「ええ、でもそれよりも」

歩美「周りの声が……」

男子一同「おおおおおお、可愛いぃ!!!」

コナン「よし、1着だな!」

歩美「スゴイね志保ちゃん!」

哀「でもアレ……」

志保「ありがとうー!ありがとー!」

コナン「ウイニングランしてるぞ」

歩美「あ、先生につまみ出された……」

哀「ホント恥ずかしい……同じ顔なのに……」

志保「いやいやお疲れ」

コナン「おう、お疲れ!」

哀「あなたホントやめてよ、恥ずかしい……」

歩美「でもカッコ良かったよ、志保ちゃん」

志保「へへへ、ありがと」

コナン「次は歩美だな」

歩美「うん、頑張るね」

志保「しかしパン食い競争とはねー」

哀「高校生としては珍しいわね」

コナン「まあ、見てようぜ」

第3種目 パン食い競争(男女混合)

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

歩美「よーし」

コナン「始まったな」

志保「あ、もうすぐパンのところだよ」

歩美「と、とれないよー」

男子一同「かわいぃぃぃ!」

コナン「歩美もかよ……」

志保「まあワタシと哀と歩美ちゃんは学園のトップ3に入る人気だから!」

哀「自分で言ってどうするの……」

光彦(ああ、パンになりたいです)

元太「弁当まだかー」

コナン「っと、結局歩美はビリか。ま、しかたねーな」

哀「まあ順位にこだわってもね」

志保「うちの体育祭って別に優勝とか競う訳でもない、ただのお祭りみたいなもんだしね」

歩美「ただいまー」

コナン「おう、お疲れ!頑張ったな」

歩美「うん、でも最後だったよ」

志保「頑張ったならそれでオーライだよ」

哀「ええ、おつかれさま」

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙でした!

乙!

三人可愛い

>>503>>504さん
ありがとうございます。
再開します。

その後、第4種目の綱引き。

小嶋君の出たウチのクラスはそれなりに頑張ったのだけれど……。

基本ガチガチの筋肉質の男子ばかり出る競技の為か歓声が上がらず……。

至極寂しい終わりを迎えた。

コナン「元太……あんなに頑張ったのにな」

哀「そうね、かわいそうに」

歩美「しーんとしてたね、会場」

志保(そりゃーあんなむさ苦しい絵じゃあね……)

哀「さて、次は女子ね」

歩美「頑張ろうね、2人とも」

志保「よーし、頑張ってこよ」

コナン「3人とも頑張ってな!」

光彦(トップクラス3人の女子が一度に集う綱引き!見逃せません!)

元太「疲れたー、うな重くいてえ」

コナン「おう元太、お疲れ」

元太「わりぃな、最後まで勝てなくてよ」

コナン「いいってことよ」

「うぉぉぉぉおおお!」

コナン「な、何だ?」

哀「気のせいかしら」

志保「何か凄く視線感じる」

歩美「みんな見てるね、こっち」

某男子A「学校トップ3の美女が一堂にそろう」

某男子B「こんな機会は見逃せませんなぁ」

コナン「結局このノリかよ、アイツらも気の毒にな」

が、結局私達はすぐさま敗退。

会場のボルテージは一気に冷めることになるのであった。

コナン(哀達が負けたのは残念だけど、正直キモヲタざまぁ)

コナン「よっしゃ、午前最後は騎馬戦だな」

元太「俺は馬だぜ」

哀「江戸川君は?」

コナン「俺は騎手さ」

志保「2人とも頑張ってね!」

歩美「あ、始まるよ!」

コナン「おし、行くぜ元太!」

元太「おー!」

哀「あら、そう言えば円谷君は?」

志保「そー言えばいないね?」

歩美「先にいったのかなあ?」

光彦(トイレに行って戻ってきたらもう始まる寸前……しかし灰原さんは頑張ってね「2人」と言いましたね)

光彦(完全に忘れられてましたね……)

光彦(こうなったら僕も騎手です、活躍して見返してやります!)

第5種目 騎馬戦(男子のみ)

それでは位置について、よーい、始め! 【パン】

コナン「よっしゃ頼むぜ元太!」

元太「おう任せとけ、他の2人遅れんなよ!」

男子A、B「おー!」

光彦「さあ、行きますよ!下の人達!まずはあっちです!」

男子C、D、F(何でコイツこんなテンション高いんだ?)

コナン「よし、みんな!右から回り込め!」

「よーし!」

敵将A「あっ!」

コナン「へへーっ、いっちょあがり!」

歩美「コナン君すごーい!」

志保「やるぅ!」

哀「あ、でも」

敵将B「隙あり!」

コナン「あ、しまった!」

元太「何やってんだよコナン!」

コナン「わ、わりぃ取られちった……」

哀「油断しやすいのが悪い癖ね」

光彦(ふふ、コナン君も負けた今チャンスです、ここで活躍を!)

その時、隣で体制を崩した騎手が円谷君に倒れ掛かり……。

敵将C「うわぁ!」ガッ

光彦「え、ちょっと!」ドーン!

光彦「イテテテ、いったい何……が?」

コナン「あ」

元太「い」

哀「う」

志保「え」

歩美「お、お尻が出てる……」カーッ

倒れる際にズボンをつかまれて円谷君の馬は転倒。

勢いでズボンとパンツまで……。

光彦「な、何で?!」

「おい、アイツ何で半ケツなんだ?」クスクス

光彦(な、何でいつもこんな目に……)

コナン「なあ、何か知らねーけどアイツ最近不幸すぎねぇか?」

哀「ええ、何か世の不幸を一身に背負ったような感じね」

都合によりケータイからの送信に切り替えます。

世の不幸を一身に?

まだまだ甘かろうに…

そんな感じで騎馬戦もあっさり負け。

そして昼休憩。

コナン「ふぅ、しっかしウチの学校体育祭の昼飯支給してくれんのはいいけどパンと牛乳だけじゃなあ」

哀「あんまり詰め込むと午後動けないわよ」

志保「ワタシは残念だなあ、お弁当作りたかったのに」

歩美「いいじゃない、なんかイベントって感じで」

コナン「あれ?元太は?」

哀「彼ならこっそり持ち込んだうな重を食べに行ったわ」

歩美「元太君らしいね!」

志保「どんだけウナギ食べたいの......」

コナン「そういや光彦は?」

哀「さあ......まあ私達から離れてみたいと言ってたし何処かで食べてるかもね」

コナン「まあ話聞いたけどアイツも色々考えてんだな」

志保「コナン君こそワタシたちのことは色々考えてるのかしら?」

コナン「っ!バーロ、いきなり言うから喉がっ!」

歩美「大丈夫?コナン君?」

コナン「あ、ああ大丈夫」

哀「不意打ち過ぎよ」

志保「いーじゃない別にー」クスッ

光彦(仲良く食べてますね、うらやましい)

光彦(しかし午後一番の応援で僕は!)

そして午後一番は応援合戦。

各学年の代表が相手に向かってアピールする。

一種のお遊びだ。
 
と、言っても決意表明みたいなモノで派手なパフォーマンスは禁じられている。

せいぜいBGMをかける位の......はずだったのだが......。

一年代表「以上で、終わります!」

パチパチパチパチ

コナン「初々しい感じだったな」

哀「ええ、如何にも一年生らしい感じね」

志保「良かったじゃない、さわやかで」

歩美「次は二年生だね!」

コナン「ああ、確か光彦がやるんだろ?」

哀「らしいわね、何を言うか楽しみね」

体育委員長「それでは次に二年生、お願いします」

シーン

コナン「あれ?出てこないぞ?」

哀「どうしたのかしら?」
 
コナン「あれ?この曲は......」

志保「どっかで聞いたなあ、確か動画サイトで」

歩美「あ、確かサングラスかけたオジサンが踊ってるやつだよ!」

コナン「あ、ひょっとして」

哀「江南スタイル?」

PSY「江南スタイル」

曲に合わせ上半身裸にサングラスの円谷君が現れた。

光彦「カンナムスタイル!」

コナン「おい、ノリノリで踊ってんぞ」

哀「ええ、やってしまったわね」

志保「うはぁ......」

歩美「光彦君......」

光彦(ふふ、本来からコナンですからパラパラを踊るべきでしょうが)

光彦(あえて違うノリで行きますよ!)

光彦(きっと会場は盛り上がってます!)

しかし彼の気持ちとは裏腹に会場のテンションはだだ下がり。

しらけた目線と時折

「サムイ」「今更?」「帰れよ」

などの声が聞こえるばかり。

が、気付かないのか彼は踊り続けた。

先生も痛々しさを感じて止められないようだ。

体育委員長「君ら彼に何て説明したの?」

体育委員A「いや、盛り上げてとは言ったけど」

体育委員B「もう二年生だし主旨は分かってるかと......」

そして、曲が終わった。

光彦(さあ、拍手が雨のように降ってくるはずです!)

シーン

光彦(あ、あれ?)

先生「さ、円谷。戻ろう」

光彦「え?あれ?ちょっと?」

先生「さあ!」グイッ

光彦「え?!何故?なぜぇぇえ!」

コナン「......何て言っていいかわかんねぇよ」

志保「一言「イタい」としか」

歩美「光彦君......」

哀「言葉が無いわ」

光彦「なんでぇぇえ!」

円谷君の悲鳴がこだまするなか、その後もドン引きムードのまま、応援合戦は終わった。

一旦終了します。
明日更新予定です。

作者が光彦に対して鬼だということはわかった…


乙!

いいぞ!もっとやれwwwwww

不登校レベルまで追い詰めていいぞ

>>515>>516さん
ありがとうございます。

光彦は残念キャラを担ってもらいますので今後もきっと(笑)

再開します。

光彦「」ズーン

コナン「しばらく触れない方が良さそうだな」

歩美「そうだね……」

志保「まあ、とりあえず自分の競技をガンバろーよ!」

哀「ええ、そうね」

元太「俺午後からヒマだな」

第6種目 リレー(男子・女子)

哀「さて、応援しないとね。それに最後は私の番だし」

光彦(……声をかけてくれる気配もないですね)

男子と女子のリレーは、それぞれ工藤君と志保、哀が出たことにより会場の熱気を取り戻すことに成功。

成績としては良くないがいい形でトリに持っていくことができた。

そして次はラスト、男女ペア二人三脚。私達の番。

コナン「よっしゃ、最後は俺たちの出番だな!」

歩美「頑張ってね、コナン君」

哀「ふぅ、緊張するわね」

志保「何言ってんの、せっかく会場盛り上がってるんだからしっかりガンバってきなさいよ?」

光彦(うう、何か責められてる気分です)

コナン「じゃあ、行ってくるぜ!」ギュッ

哀「あ、ちょっと人前で////」

歩美「いいなあ」

志保「ホントに嬉しそーだね、人前でって全然隠す気ないじゃん」

光彦「ハァ」

歩美「ねぇ、光彦君も応援しようよ」

光彦「いえ、僕は……そんな資格は……」

歩美「大丈夫だよ!」

光彦(あ、励ましてくれるんですね)

歩美「オシリはみ出しても、応援がスベっても光彦君は光彦君だから!」

光彦「」

志保(フォローしようとしたんだろうけど、トドメ刺したな)

歩美「あれ?光彦君大丈夫?」

光彦「大丈夫ですから、しばらくほっといてください」

最終種目 男女ペア二人三脚

体育委員長「えー、いよいよ競技も最後となりました!この種目を楽しみにしてた人も多いと思います!」

「ワー!!!」

志保「考えたらこんな競技が出来るのに何で応援はあんな地味なんだろ?」

歩美「まあ、そこは置いといて」

体育委員長「実はこの種目について校長先生より副賞を賜っております!」

コナン「副賞?」

体育委員長「1位のペアにはなんと!トロピカルランドのペアチケットを差し上げまーす!」

「オーッ!!!」

志保「ウッソー!」

歩美「聞いてないよー!」

先生「校長、私達も聞いてませんが……」

校長「今日の思いつきです」

哀(何か余計プレッシャーかかっちゃった)

哀(でも一緒に行きたいし)

コナン「よし、チケット目指して頑張るか!」

哀「え、ええ」

体育委員長「ただし!」

コナン「ん?」

体育委員長「優勝ペアには明日から1週間、こちらのベストペアの証の特性ジャケットを着て通学していただきます!」

志保「うわ」

歩美「正直、カッコ悪い……」

コナン「どうしよう、頑張りてーけど」

哀「頑張る気が無くなるわね」

先生「校長、あれも聞いてませんが」

校長「うん、思いつきです」

体育委員長「それでは最終種目、選手の入場でーす!」

アナウンス「1レーン、●●、●●さんペアです」

「ワー!!」

志保「さすがにクラスの代表ペアだけあってレベル高そうな男女だね」

歩美「クジにしたのはウチだけみたいだね」

アナウンス「2レーン、●●、3レーン●●……」

アナウンス「8レーン、江戸川・灰原哀さんペアです!」

「ワー!!!!!」

志保「さすがに超人気!」

歩美「一番応援が大きいね!」

光彦(……)

哀(恥ずかしくてもなんでも……勝って工藤君と遊園地に行きたい)

哀(頑張らなくちゃ)

コナン「よし、練習通りいくぜ!」

哀「ええ!」

それでは位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

コナン「せーの!」

哀「1、2、1、2」

志保「おー速いよ!」

歩美「2人とも頑張れ―!」

光彦(転んでください……)

哀「1、2、1、2……」

コナン「いいぞ、このまま行けば!」

志保「あと少し!」

歩美「このままなら1位だよ!」

光彦(転んでください!)

哀(も、もう少し!)

ゴールまであと10m、このままトップで私達がゴールすると思い会場が沸き立ったその時……。

ブチッ!

哀「あっ!」

コナン「くっ!(足の紐が!)」ドーン!

「あっ!」

会場からため息が上がる。

志保「し……コナン君!」

歩美「コナン君!哀ちゃん!」

元太「コナン!」

光彦(願いが通じました!)ニヤッ

志保「ん?」ギロッ

光彦「え?」

志保「人が転んでるのに何でニヤケてるの?」

光彦「い、いえそんな事は」

志保「……」ギロッ

光彦「あ、僕トイレに……」

コナン「イテテ、哀大丈夫か?」

哀「ええ、江戸川君こそ」

コナン「俺は平気さ、でも」

体育委員長「優勝は●●、●●ペアでーす!」

「ワー!!」

コナン「勝てなかった、な」

哀「ええ……残念ね」

コナン「仕方ねぇか……ホラ」スッ

哀「ありがとう」グッ

コナン「何かもう誰も見てねーけど、最後まで走ろうぜ」

哀「え?ええ!」

志保「哀……」

歩美「コナン君、頑張ったね」

結局、最後の競技も残念な結果には終わったが……。

それでも最後まで協力してゴールすることは出来た。

こうして、色々あった体育祭は幕を閉じた。

―放課後―

歩美「コナン君達、出てこないね」

志保「……ねぇ歩美ちゃん。先帰ろ?」

歩美「え?」

志保「いーから、さ」

歩美「……うん、わかった!」

志保(ハァ、とことんバカだわワタシ)

歩美(2人とも、頑張ったもんね)

―教室―

哀(ハァ、やっと着替えられたわ)

哀(荷物を取って帰らなきゃ……)

哀(……勝って工藤君と行きたかったわ、トロピカルランド)

哀(何て言っても仕方ないわね)ガラッ

コナン「おう、遅せーぞ哀」

哀「江戸川君だけ?志保達は?」

コナン「何か先帰ったみてーだぞ、あともう誰もいねーから江戸川じゃなくていいぞ」

哀「そう(みんな気を遣ってくれたのかしら)」

コナン「まあな。帰ろうぜ、一緒に」

哀「ええ、そうね」

―帰り道―

哀「でも最後勝ちたかったわね」

コナン「ああ。あのジャケット着なくて済んだのは良かったけどな」

哀「それはホントね」クスッ

哀「でも残念、一緒に行けるかと思ったのに。トロピカルランド」

コナン「ん?」

哀「勝てばもらえたじゃない、チケット」

コナン「そうだな……行こうか、今度」

哀「え?」

コナン「別にあれが無くたって、行こうぜ」

哀「でも難しいんじゃない?2人でって言うのは」

コナン「でも、行こうぜ。今度さ」

哀「今度っていつよ?」

コナン「今度って……今度は今度さ」

哀「何それ、バカね」

哀「そういう時は嘘でも日付を決めとくものよ」クスッ

コナン「あ、その、ゴメン」

哀「でも、いいわ。期待しないで待ってるから」クスッ

コナン「そっか、じゃあ逆に期待に応えないとな!」

哀「フフフ」

コナン「アハハ」

2人「アハハハハハ!」

望んだ結果にはならなかったけど、こんな楽しい気分で帰れたから今は十分。

いつかもっと楽しい気持ちでいれる日が来るといいな。

本日は終了します。
明日更新予定です。

光彦って最低野郎だな。フルボコレベルアップでよろ


乙!

もっと、もっと……イタミツケルベシ

>>525>>526さん
ありがとうございます。

誠に申し訳ありません、急な仕事の為本日は更新できません。
明日更新いたします。

本当に申し訳ない。

>>527
ゆっくり更新してってくださいね
面白いので待ってます

いつだって支援してるぜ!
光彦ボッコ乙!

>>528>>529さん
本当にありがとうございます。

今の舞台が学校なので行事を消化する以上まだ長くなりそうですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

―阿笠宅―

哀「ただいま」ガチャ

志保「おかえりー、嬉しそうだね、何かあったのー?」ジトー

哀「べ、別に何もないわよ///」

志保「ふーん、まあいいけど……」チョイチョイ

哀「何よ?」

志保「今日まではサービスしてあげたけど、歩美ちゃんも帰り道気合い入ってたしもう手加減しないからね」ボソッ

哀「……わかったわ」クスッ

志保「じゃあご飯にしようよ、調理よろしくね!」

哀「……自分で作ろうとは思わないのね」

などとまたいつもの掛け合いの日々に戻る……と思っていたのだが。

翌日、私達にとっては心臓が飛び出すくらい驚く出来事が待っていようとは。

誰も思いもしなかった。

―翌日、教室―

光彦「ハァ、結局あの後も謝れないまま帰ってしまいました」

光彦「きっと志保さんには嫌われてしまいましたね……」

コナン「オース、おはよう!」

男子A「おう、おはよー」

男子B「どうよ、お姫様と二人三脚した感想は?」

コナン「バーロ、いちいち冷やかすんじゃねーよ」

哀「いつもの日常に戻った感じね」

志保「そーだねー、ん?」

光彦(マ、マズイです、目があってしまいました!)

志保「……」プイッ

光彦(!!……思いっきり顔逸らされました)

歩美「どうしたの志保ちゃん?」

哀「あなた……円谷くんと何かあったの?」

志保「別にー」ギロッ

光彦(あの顔はまだ怒ってます……逆鱗に触れてしまったんでしょうか?そこまでコナン君が好きなんでしょうか?)

コナン「おいオメーら、そろそろ座らねーと先生来るぜ?」

歩美「あ、ホントだ」

哀「座りましょ、志保」

志保「はーい」ギロッ

光彦(凄い殺気です)ガクブル

ガラッ

「きりーつ、礼」ガタッ

「おはようございまーす」

副担任「はい、おはよう」

「ちゃくせーき」ガタッ

コナン「あれ?副担の伊藤先生じゃねーか」

哀「ホントね、担任の先生はどうしたのかしら?」

副担任「えー、朝から皆さんに悲しいお知らせがあります」

副担任「担任の田中先生ですが、昨夜事故に遭われまして入院されました」

志保「入院?」

歩美「交通事故に遭ったんですか?」

副担任「いえ、酔っ払って自宅の階段から転げ落ちたそうです」

コナン(ダメだろ、そりゃ)

志保(それは伏せておいた方が親切だったんじゃ……)

副担任「幸い命に別状はありませんが、足や腰の骨を折ってしまいリハビリには時間がかかるそうです」

男子A「じゃあ、伊藤先生が担任になるんですか?」

副担任「いえ、実はよそのクラスでも産休などの人事異動が重なってしまったので他のクラスの担任とこのクラスの副担任を兼任することになりました」

副担任「今日は、しばらくの間皆さんの担任を務めていただく先生を紹介します」

副担任「もともとうちの学校に赴任されることは決まっていましたが、先ほどの事情により急遽こちらのクラスに来ていただきました」

副担任「皆さん大きな拍手で迎えて差し上げてください、話によるとウチの学校の出身、皆さんの先輩にあたるそうです」

コナン「へぇ、ウチの出身か。どんな人だろ」

哀「まあ見てのお楽しみね」

副担任「では先生、どうぞ」

スタスタスタスタ

コナン「!!!!!」

志保「ウソ……」

哀「まさか……」

???「……」フッ

女子A「スゴイイケメンじゃない?」ボソッ

男子A「でもあの恰好は女の人じゃないのか?」

副担任「はい静かに!では先生、自己紹介をお願いします」

カッカッカッ

世良「はじめまして。ボクの名前は世良真純、字はこう書くから覚えておいてくれ。よろしくな!」

コナン「なあ、これは夢か?」

哀「夢じゃないわよ……」

志保「夢の方がリアリティあるかもね」

元太「あれ、あの男ねーちゃんじゃねーか」

歩美「先生になってたんだね!」

世良「しばらくの間、みんなと生活することになるんでよろしくな!何かあればいつでも相談に来てくれ」ニッ

男子B「ボ、ボクっ子かよ?」

女子B「でもスゴイキレイな顔だよね、キレイっていうかカッコいい」

コナン「……」

世良(まったくの偶然だったんだがこの高校に来てまさかまたキミに会うなんてね……)

世良(運命はまだキミとボクを離したくないみたいだね)ニヤッ

コナン「やっぱり、気付いてるよな」

志保「うん、こっち見て笑ったし」

哀「何故彼女が教師に?」

コナン「こっちが聞きてーよ」

一旦中断します。
今日中には更新します。

乙♪
ボクっ子は興味ないが世良はわりと好き

おつ
ここでまさかのボクっ娘登場!

>>535>>536さん
ありがとうございます。
世良さんをどうするか色々考え中です。

お知らせ
灰原「ずっと一緒よ、工藤君」【閲覧注意】

灰原「ずっと一緒よ、工藤君」【閲覧注意】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381590683/)

同時執筆してました。
こちらは完結しています。

内容が暗いので胸を張っておススメ出来るものではないのですが、時間のある方は読んでいただけると嬉しいです。

本編に支障のない範囲で今後も外伝的な話を書けたらなと思っています。

再開します。

世良「ボクの担当は英語、3時限目に英語があるから詳しい自己紹介はまたその時に」

世良「とりあえずみんな、仲よくしてくれよな!」

パチパチパチパチ

哀「なんだか」

コナン「ああ、平和になったと思ったらまたひと騒動ありそうだな」

光彦(面白くなりそうです!)

―英語の時間―

世良「さあて、それじゃ一発目の授業行ってみようか」

女子A「先生、自己紹介は?」

世良「あー、ボクの話なんか聞きたいか?みんな?」

「ぜひ!」

世良「そっか、満場一致なら答えるしかないな!」

女子B「その前に先生、一ついいですか?」

世良「何だい?」

女子B「あの……先生は女の方ですよね?」

世良「モチロン!でもよく男と間違われるよ」

コナン(まあ、あのしゃべり方じゃあな、胸もデカくなってねーし)

哀(間違うのも無理は無いわね)

世良「んー、みんなも聞いたと思うけどボクはここの出身でね」

世良「若いころは色々ヘビーな事もあったんだ」

コナン(確かにな、俺達と似たようなもんだからな)

世良「で、平和な暮らしに憧れてね。元々英語は堪能だったんでそれを生かそうと思って」

世良「人に接するのは好きな方だし、教師になって英語を教えてみようと思ったワケさ」

コナン(ま、一応筋は通ってるが)

志保(ホントかしらね)

世良「まあ経歴はざっとこんなところだけど、質問はあるかい?」

男子A「はーい」

世良「お!いいね、何かな?」

男子A「先生は彼氏いますか?」

女子A「セクハラよそれ」

世良「アハハ、かまわないよ!残念ながら独身だよ、相手もいないんだ」

女子B「そんなキレイなのに?」

世良「ありがとう、まあ男勝りすぎるのかなと気にしてはいるんだけどね」

コナン(加えてジークンドーの使い手とあっちゃあな)

哀(まあ大概の人は寄り付かない……いや、寄り付けないわね)

女子C「じゃあ、好きな人はいますか?」

世良「今かい?」チラッ

コナン「えっ」

世良「んー、ノーコメントにしとくよ」

「えー」

世良「ハハ、いずれ機会があればまたな。とりあえず授業にいってみようか」

コナン(なんだ?今の視線は)

志保(あの人、やっぱりねー。また敵が増えるのかなー)

歩美(昔見た時と変わってないなあ。でもさっきの目が何だろ?コナン君への)

世良「よーしじゃあ教科書開いて、23ページ」

コナン(いったい何だってんだ、アイツ)

世良「じゃあ教科書読んでもらうかな、えーと……江戸川君!」

コナン「ブツブツブツブツ」

哀「ちょっと江戸川君」

コナン「え?」

世良「……」ニヤッ

ビュッ!!

コナン「あいってー!!」コーン

世良「Case closed!(いっちょあがり!)」

男子B「い、今時チョーク投げとは」

志保「だ、大丈夫?」

コナン「あ、ああ」

世良「もうすぐ昼休みだから眠いのはわかるけど、ボクの授業を聞かないとこうだからね」ニッ

世良「ちなみにさっきのは英語でいっちょあがりって意味だ、1つ勉強になったろ?」

生徒一同(怖いよこの人……)

キーンコーン カーンコーン

世良「お、終わりだな。じゃあ今日はここまで!」

「ありがとうございました」

世良「あ、江戸川君と灰原さん、だったかな?」

哀「はい?」

世良「悪いけどお昼ご飯食べたら進路指導室に来てくれないかな」

コナン「わかりました(何だ?)」

世良「よろしくな」サッ

志保「なんだろうね?」

コナン「さあ、わかんねーな」

男子A「何かやらかしたのかよ?」

哀「いえ、そうじゃないわ。昔の知り合いなのよ」

女子A「え?そうなの?」

コナン「あ、ああ。だから驚いたよ、その話じゃないかな」

女子B「そっか、偶然だね」

志保(ホントに偶然、なのかな?)

歩美(何だろう、一体)

光彦(これは……調べなければ)

元太「おい光彦」

光彦「何ですか一体」

元太「体育の先生が呼んでたぞ、体育祭の件で話があるんだってよ」

光彦「え」

元太「メシ食ったらすぐ体育教官室に来いってよ」

光彦「わかりました(こ、こんな時に!)」

―進路指導室―

哀「失礼します」ガラッ

世良「お、来たな」ニッ

コナン「お話ってなんですか?世良先生」

世良「おいおい、ここなら誰もいないから気を遣わなくていいよ、フランクにいこう」

コナン「そうですか。久しぶりだね、世良のねーちゃん」ニッ

世良「チョークの仕返しかい?変わらないね」

志保「で、お話って?」

世良「何、懐かしいキミたちに挨拶をね」

哀「なら何故私達だけなの?歩美ちゃんや元太君とも面識はあるでしょ?」

世良「まあそうだけど、真実を知るものとしてはキミたちしかいないだろ?」

コナン「まあ、そうだね」

世良「最後までコナンとして接するつもりかい?意地が悪いね、工藤君」

志保「ここに来たのは、ホントに偶然なの?」

世良「ああ、それはホントにたまたまさ。キミたちの担任が酔って怪我するなんて予想できるかい?」

哀「まあ、確かに無理ね」

>>537
やっぱり同時だったんだ!
面白かったよ

歩美「ん、あんまり見えないなあ」

歩美(ホントは覗くなんてダメだけど、どうしても気になっちゃう)

歩美(一体何の話してるんだろ……かすかに聞こえたけど、工藤君って誰だろう?)

世良「まあホントにたまたまだし、心配しないでくれよ」

コナン「別に心配はしてないよ、元気そうで何よりだったし」

コナン「こっちも驚いただけさ」

世良「そっか、ありがとう。まあ仲よくしてくれよ」

哀「ええ、わかったわ」

世良「まあ、秀兄の件でわだかまりがあるのはわかるけど」

志保「お互いにね」

世良「でもまあ気にするなとは言わないけどよろしく頼むよ」

哀「わかったわ」

コナン「じゃあ、これで」

歩美(わ、早くいかなきゃ!)ダッ

世良「ああ、時間取らせて悪かったね」

ガチャン

世良「ふう、変わってないなあみんな」

世良「仲良さそうなところもね」ニッ

コナン「まあ、一応そうだと理解しようぜ」

志保「んー、何か含みがある気がするんだけど」

哀「別に敵では無いんだし警戒する必要はないわ」

志保(チガウ意味で敵なんだって)

歩美(あ、危なかった)

歩美(ほとんど聞き取れなかったけど……やっぱりさっきのは間違いじゃないよね)

歩美(コナン君の事、工藤君って。あれは一体……?)

>>541さん
ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙!

乙でした

あの小説書いてたのあなただったんですか!
ググってあそこ見つけたんですが一緒だったとは…(((o(*゚▽゚*)o)))

世良には真実話したんですね!
乙です。

皆さんありがとうございます。

>>546さん
そうなんです。
1つのネタに没頭しちゃうと暴走しがちなので気分転換のつもりで書きました。

再開します。

―教室―

コナン「ふぅ、何か疲れたな」

哀「ええ、そうね」

志保「何か落ち着かないよねー」

コナン「ああ、あれ?歩美は?」

哀「そう言えばいないわね」

歩美「……」トボトボ

志保「あ、戻ってきた!歩美ちゃーん」

歩美「あ、みんな」

コナン「どうしたんだ?何かボーっとした顔して」

歩美「う、ううん!何でもないの」

哀「ホント?何かあったら言ってね?」

歩美「うん、ありがと」

歩美(やっぱり聞けないなあ、盗み聞きしちゃったし)

志保「?」

―体育教官室―

光彦「失礼します」ガチャ

体育教師「おう円谷、まあ座れ」

光彦「はい……」

体育教師「なぜ呼ばれたか分かるな?」

光彦「ええ、体育祭の件と言われましたが」

体育教師「ああ、あの応援だよ。別に校則違反をしたという訳ではないが少々行きすぎだと問題になってな」

光彦「でもあれは盛り上げてと言われたので」

体育教師「どういう応援方法がいいかは去年も学校にいるんだからわかるだろう?明らかに皆ついて行けてなかったろ」

光彦「……はい」

体育教師「特に内申点に影響することはない、お前も頑張ったが空回りしただけだからな」

体育教師「ただ、けじめとして反省文5枚、明日までに提出しなさい」

光彦「……はい」

光彦「失礼します」ガチャ

光彦「何故僕はいつもこうなんでしょう」

光彦「貧乏くじばかり引いている気がします」

光彦「このままではいけません、とりあえず流れを変えるためにも志保さんに謝っておかなければ」

―教室―

コナン「ん?光彦?」

哀「どうしたのかしら、暗い顔して」

志保「さぁ」

コナン「何か志保最近光彦への反応が鈍い気がするんだけど気のせいか?」

志保「別にー」

歩美「……」

哀「歩美ちゃんも。2人とも何か変よ」

キーンコーン カーンコーン

コナン「お、授業始まっちまう。続きは後だな」

哀「そうね」

志保(言えないなあ、子供っぽいからなあ。ワタシが怒ってる理由)

歩美(何だかどんどん気まずくなっちゃうなあ)

―帰りのHR―

世良「よーしじゃあ最後に連絡!ウチの学校は夏休み前に早くも学園祭が来るわけだけども」

世良「その出し物なんかを明日の学活で取りまとめたいから考えて来てくれ!」

世良「明日で決まるわけじゃないけどいいアイディアなら採用されるかもしれないからな。盛り上げるためにも真剣に考えてくれよ」

コナン「そっか、もう少ししたら学園祭かあ」

哀「早いものね、行事が固まってるから」

志保「フツー秋にやるんじゃないのかな、学園祭って」

歩美「でも楽しい事考えたいよね!」

コナン「ああ、やっと明るくなったな歩美」

歩美「へへへ、楽しい事はいくつあってもいいもん」

世良「連絡は以上だ、じゃあみんな気を付けて帰ってくれ」

「ありがとうございました」

男子A「先生今日用事あるの?」

女子A「私達とお茶いきませんか?」

世良「お、嬉しいね!でも今日はちょっとな。1日目だし色々ね」

女子B「そっかー、残念です」

コナン「人当たりは良いから人気でそうだな、世良」

哀「そうね、昔の調子で暴れなければね」

志保「さあそれより帰ろうよ!」

哀「そうね」

光彦「あ、あの灰原さん」

哀「え?」

光彦「あ、志保さんの方です」

志保「何?」

光彦「ちょっとお話よろしいでしょうか」

志保「……わかった、みんな先帰っててよ」

コナン「あ?ああわかった」

哀(ホントになんなのかしら)

歩美(何かあったのかな?)

世良(ふぅん、意外とフクザツみたいだね、キミの周りは)ニッ

―校舎裏―

志保「で、何なの?話って」

光彦「じ、実は体育祭の話なんですが」

志保「うん」

光彦「あの、灰原さんが気分を害されたようなので謝っておこうと思いまして」

光彦「申し訳ありませんでした」

志保「ワタシじゃなくて哀とコナン君に謝ってよ」

志保「ワタシ陰でコソコソ人の不幸を願うような人ははっきり言ってキライなの」

志保「だから謝るなら2人に謝って、2人が良いならワタシも許すから」

光彦「はい……わかりました」

志保「大体最近どこかおかしいよ?態度がさ。みんなに対する」

志保「アレコレ変に悩んだりツッパるよりみんなに相談したら?」

光彦「……どうしてそんなに?」

志保「は?」

光彦「たかがあれだけの事で怒るのは今言った理由だけじゃないですよね?」

志保「何が言いたいの?」

光彦「コナン君が好きだから、そんなに怒るんですよね?」

志保「そーだよ?」

光彦「え」

志保「自分で聞いといて何で驚くの?そうだよ?大好きだよ?だから怒るに決まってるじゃない」

志保「哀だってワタシの大切な家族だし、それにあんな態度されたら怒るでしょ?」

光彦「な、何で……どうして?」

志保「は?」

光彦「何でみんなコナン君ばかり好きになるんですか?どうして?」

光彦「どうして僕は貧乏くじばかりで彼だけが」

志保「何が言いたいのかわからないけど、少なくともアナタみたいにコナン君は「自分だけが」なんて言わない」

志保「どんな辛い事があっても立ち向かう。自分の為じゃなくみんなの為に」

志保「コナン君が人気者なのが気に入らないのか何なのか知らないけど、人をぐちぐち言う前に自分を変えなよ」

志保「じゃあね、少し頭冷やしてね。あと今日の話は誰にもしないでね。ワタシもしないから」

志保「二度度話かけないで」

とか言って欲しい(笑)

中断します。
明日更新予定です。

補足
行事的に言うと、体育祭が6月。学園祭が7月の日程です。

乙でした!(^^)!

乙です!

>>554>>555さん
ありがとうございます。
光彦への止めの一手はまだ先と言うことで(笑)

再開します。

光彦「彼はみんなの為に?」

光彦「僕は自分の事ばかり?僕はいつでも灰原さんの事を考えてるのに」

光彦「何故なんでしょう、僕ばかり……」

光彦「何とかしなくては」グスッ

―通学路―

志保「あ、いたいた!おーい!」

哀「あら、追いついてきたのね」

志保「うん、あれ?コナン君は?」

歩美「一足先に帰ったよ、サッカーの試合を録画し忘れてたからって」

志保「えー、せっかく走って来たのにー」

哀「彼もまだまだ子供と言うことよ」

志保「ちぇー、つまんないの」

歩美「そう言えば光彦君なんだったの?」

志保「ああ、大した用件じゃないみたいよ」

哀「ホントに?」

志保「ホ、ホントだってば」

哀「なら良いけど。どうも志保は嘘をつく時どもるから」

志保「え、ホント?」

哀「なーんてね」

志保「うっ、ダマされた」

歩美「アハハ、いつも志保ちゃんの方が強いのにね」

志保「フンだ、今日のご飯作るの手伝わないから」

哀「そこはやりなさいよ」

世良「おやぁ、キミ達!奇遇だねぇ!」

哀「世良……先生?」

志保「何でここに?」

歩美「今日は初日だから忙しいって」

世良「ああ、あれは申し訳ないがウソさ。キミたちに話があってね」

志保「なーにが奇遇ですか、着いて来たんじゃないの?」

世良「まぁまぁ、いいじゃないか。都合よく工藤君もいないみたいだし」

歩美「工藤君?」

世良「あ、いや、江戸川君、ね。アハハ……」

哀(何考えてるの?)

志保(て言うか危ないっつーの!歩美ちゃんの前で!)

歩美「……やっぱり何かみんな隠してる」

哀「え」

志保「歩美ちゃん?」

歩美「今日、悪いと思ったけど先生とみんなの話聞いちゃったの」

歩美「何か気になっちゃって」

世良「あちゃあ、失敗したなあ。場所をこっそり耳打ちすべきだったかな」

歩美「ほとんど聞き取れなかったけど、「工藤君」っていう言葉は聞こえたの」

志保(マズイなあ)

歩美「先生が私達に話があるなら、知ってる事を歩美にも教えて」

歩美「でないと私だけ、同じ舞台に立ってないみたいだから」

世良「だ、そうだけどどうする?ボクよりもキミたちじゃないのかい?この話を内緒にしたいのは」

哀「……わかったわ」

志保「え、哀?」

哀「どの道いつか話さないといけないんだし」

哀「こんな口の軽い先生がいたんじゃどの道いつか分かってしまうわ」

世良「ワザとじゃあないんだけどな」ゴメン

志保「ハァ、仕方ないなあ。当たってたね、騒ぎの予感」

―世良宅―

世良「まあ、上がってくれよ」

哀「お邪魔します」

志保「って段ボールだらけじゃない」

世良「越してきたばかりでね、テキトーに座っててくれ」

歩美「座れないよー」

しばし後。

世良「待たせたね、お茶を入れてたもんでね」

哀「お茶よりも用件を聞きたいわ」

志保「そーそー、最初っから変な空気だったし」

世良「んー、ボクの要件をスムーズに伝えるにはまず歩美ちゃんに話をしてからの方がいいなあ」

哀「何故?」

世良「でないと難しいからさ」

志保「じゃあ歩美ちゃんが気付いてなかったらどうするつもりだったのよ」

世良「その時はその時で上手くやったさ」

哀(どうだか)

歩美「ごめんね哀ちゃん、志保ちゃん。でもどうしても知りたくて」

哀「いいのよ、わかったわ。これから話すことは他言無用でお願いね」

歩美「うん、誰にも言わない」

志保「じゃあ最初から話すとね、まずは」

こうして私達は話した。

私達のいきさつ全てを。

出自、体が縮んだこと、世良真純との関わり。志保の正体。

一切のトラブル全てを歩美ちゃんに話した。

歩美「……」

世良「さすがに混乱しているね」

志保「大丈夫?歩美ちゃん?」

歩美「うん、ちょっと色々驚いちゃって」

歩美「哀ちゃんとコナン君はホントは大人の人だし」

歩美「志保ちゃんはロボット?なんだよね?」

志保「んー、ほとんど人間と変わらないんだけどね」

歩美「他にも色々とビックリしちゃった」

歩美「コナン君は本当は新一さんだっていうのも」

哀「ごめんなさい、あなたにずっと隠し事をしてきて。怒ってるわよね」

歩美「ううん、怒ってないよ。それは私達を気遣ってくれたんだし」

歩美「何で哀ちゃんや志保ちゃんとコナン君があんなに仲が良いのかもわかったし」

歩美「昔がどうでもみんな友達だもん」

歩美「私にとってはいつまでもコナン君はコナン君だし、この気持ちに変わりはないから」

志保「歩美ちゃん……ありがとう」

歩美「でも、私がだいぶ2人から遅れちゃってるのがわかったからそれは悔しいな」

哀「ごめんなさい」

歩美「謝らないでよ、その分頑張るだけだもん!」

世良「じゃあ、歩美ちゃんは納得したという事でいいかな?」

歩美「うん、しばらくは混乱しちゃうかもだけど」

志保「空気読めないなあ、この人」

哀(ずっと黙って聞いてたけど、何考えてるの?)

世良「まあまあ、ボクの話も聞きたいだろ?」

哀「聞きたいんじゃなくてあなたが話したいんでしょ?」

世良「まあね、せっかく女の子4人なんだし、ガールズトークとね」

志保「はぁ?」

世良「キミ達を見てればわかるし、今の話からも分かるけどみんな工藤君が好きなんだろ?」

哀「ええ」

志保「そうよ?隠しても仕方ないし」

歩美「ダメですか?」

世良「いやいや、そんな事は無いさ!工藤君もやるもんだね、こんなカワイイ子3人もさ」

世良「で、キミ達に話ってのはね?ボクもそこに入れてもらえないかなってこと」

哀「は?」

志保「なに?」

歩美「先生も……?コナン君が好きなの?」

世良「ああ、そうだよ!ボクもまた工藤君が好きなのさ。昔っからね」

世良「彼に会ってすぐアクションを起こしたくなったけど、キミ達の様子を見ると無断で事を起こすのもどうかと思ったんでね」

志保「んーっと、冗談じゃないわよね?」

世良「冗談で言える話じゃないだろ?」

哀「悪いけど定員オーバーよ、彼も混乱するわ」

世良「勘違いしてもらっては困るなー、ボクが彼を好きなのもアクションを起こすのも自由だろ?」

世良「それを禁止する法律でもあるかい?」

志保「う……」

世良「でもあくまでキミたちに礼儀として先に話をした、という事さ」

世良「いろいろどうしようか考えてたんだけど回りくどいのは性にあわないんでね」

世良「正攻法で真正面から行こうと思ってね」

歩美「でも、今は先生と生徒だよ?」

世良「いいじゃないか、ドラマじゃ理想的なシチュエーションだろ?」

哀(そーいう問題じゃないでしょ)

志保(何なんだろこの軽いノリ、ふざけてるのかおちょくってるのか)

中断します。
明日更新予定です。

いつの間にか500レス達成。
皆さんのご支援のおかげです、ありがとうございます。

乙でした

更に修羅場に……

ボクっ娘がどれだけ引っ掻き回してくれるか期待大

乙!

>>563>>564さん
ありがとうございます。
どうやって世良を暴れさせようか考え中です。

再開します。

歩美「困るよ、ただでさえ哀ちゃんと志保ちゃんが相手なのに……」

世良「そもそもキミたちはどういう条件のもとにいるんだい?」

哀「それは……」

志保「時間かけてもいいからワタシ達の中から想う人を選んでって」

世良「へぇ、それで彼も了承したワケだ」

哀「そうよ」

世良「ならもう1人増えても問題は無いだろう?最終的に判断するのは工藤君なわけだから」

志保「そういう問題じゃないでしょ?大体10年経って突然現れてんな事言われても誰も納得しないでしょ」

世良「まあそうなんだけどね、ボクにも色々事情ってもんがあったからさ」

世良「でも、想いの強さはキミたちには負けてないと思うけどな」

歩美「……嘘は言ってないと思うな、先生の目はホントにコナン君が好きなんだと思う」

志保「ハァ、もうだったら好きにしたら?」

哀「志保、何言って」

志保「どの道この人の言うとおり恋愛感情もアプローチも自由なわけだしワタシ達が止めたってムダムダ」

志保「だったらワタシ達と同等の条件でやってもらった方がまだ気が楽よ」

哀「それはそうだけど……」

歩美「そうしようよ、哀ちゃん」

歩美「事情はどうあれ、コナン君を好きな気持ちはみんな一緒だもん」

哀「ハァ、2人とも人が良すぎよ。わかったわ、もう好きにして」

世良「ありがとう、これで交渉成立だね」ニッ

世良「そういえばキミ達はもう済んでるのかい?」

志保「何を?」

世良「男女ですることなんて1つしかないだろ?キミたちの話からは仲の良さの秘密は伝わったがその辺は分からなかったんでね」

哀「あ、あのねぇ」

志保「んなことこんな場所で」

歩美「そ、それはその、キ、キス以上の事ってこと?」

世良「そうそう、歩美ちゃんはどうやら反応的にはまだ乙女なまんまだね。で、どうなんだい?」

歩美「……私は何もしたことない」

世良「そっか、ありがとう。お2人さんは?」

哀「……」

志保「ハァ、言えば良いんでしょ?したわよ。昔にね」

歩美「え////」

哀 「ちょ、志保」

志保「言っとかないとマジで何するか分かんないわこのセンセー様は」

世良「ふぅん、そうなんだ」

志保「まあ、薬が効かなくなって大人の姿に戻れないと分かってからはしてないけどね。物理的に無理でしょ?」

世良「まあ確かにそうだね」

志保「歩美ちゃんには結果的に悪い事しちゃったけどね」

歩美(わかんない、恥ずかしくて想像つかなくて何て言っていいか分かんない、キスすらしたことないのに!コナン君とキスなんて……ああもう考えただけで頭がクラクラしちゃうよ!)

世良「っと、歩美ちゃんには刺激の強い話だったか。てっきりみんな終わってると思ったんだ」

哀「デリカシーの欠片もないのね」

世良「重要な事だろ?キミ達が済んでるなら歩美ちゃんもボクもそういう方面から攻めて良いってことだ」

哀「な、何を言ってるの?」

世良「工藤君が望むならそれもありだろ?それを拒否するのはフェアじゃないだろ?少なくとも歩美ちゃんには」

哀「う」

志保「あのね、さっきから動じすぎよ哀!ビビッてばっかでどーすんの!」

歩美「///////」

志保「歩美ちゃん?ダメね、頭がオーバーヒートしてる」

世良「あらあら、みんな予想外に純粋なんだね。キミは強いんだね。動じてないみたい」

志保「あったりまえでしょ。もう後戻り出来ないんだしビビッてたらやってらんないでしょ?」

哀「後戻りできない?どういう事?」

志保「まあこんな場だからワタシもこの際ぶっちゃけるけど、博士に1つお願いをしたの」

哀「お願い?」

志保「みんなと同じように歳を取るようにしてくれって」

歩美「え?」

志保「ワタシの身体はほとんど人間とは変わらないけど、でもやっぱり人とは違うモノだから歳取らなかったの」

志保「他の人なるのは無理だけど、哀そっくりになる機能は残ってるから哀の成長に合わせてそっくりな姿になっていたの」

志保「でももう十分成長したから、みんなに合わせて歳を取るようにしてもらったの」

志保「ワタシだけ不老不死の化け物のままなんてイヤだから」

哀「なんでそんな、第一何で言ってくれなかったの?」

志保「元々おかしかった立場を元に戻しただけ、人間として同じ土俵に立った。それだけよ」

志保「寿命が普通の人間と変わりなくなった。それだけなの」

歩美「志保ちゃん……」

世良「何だかまあその博士の科学力が人間業とは思えないが、ともかくキミには相当の覚悟があるという事だね」

志保「そ、だから相手がアナタでも誰でも勝てば良いだけ。かかってくるならどうぞ」

世良「OK。これで1人の許可は得られたけどキミ達はどうする?」

哀「……私も引かない。志保が覚悟を持ってるなら私も引けないわ」

哀「志保の言うとおり、勝てばいいんだもの」

歩美「私も負けたくない。逃げてばかりじゃ勝てないもん。ぜーったい!」

哀「懐かしいわね、そのセリフ」

歩美「エヘ、覚えてたんだ。だから先生相手でも逃げないよ!」

世良「OKOK。いい感じの目つきだね。じゃあこれで協定成立という事で」

志保「なんだかんだセンセーの思い通りなのは気に入らないけどねー」

哀「まあそれよりも工藤君が心配だわ」

歩美「こんな話聞いたらコナン君どうなっちゃうんだろ」

本日は終了します。
明日更新予定です。

明日は少し長く進めると思います。

世良(フフ、みんな甘いね。こんな注文突っぱねればいいのに。そこが命取りだよ。しばらくはおとなしくしてるけどその内工藤君はボクが手に入れるよ。どんな事をしてもね)

哀(なんて考えてるんでしょうね)ニッ

志保(言葉通りになんて考えないわよ、思惑通りにはいかせないから)ニッ

世良(おや悪意のある笑いだね、流石年上。バレてるかな)ニッ

歩美(な、何か火花が見える気がする……)

―工藤家―

世良「と、いう事でよろしくな!」

コナン「……は?」

哀「まあそういう事なの」

コナン「いや、そういう事って……え?どういう流れなのこれ?」

志保「こっちが聞きたいくらいよ」

歩美「ごめんね、コナン君」

コナン「いや、色々いきなり言われすぎて混乱してるけど……」

コナン「とりあえず歩美は俺の正体は知ってしまったんだな、今まで悪かった。ごめんな」

歩美「ううん、いいの。隠し事が無くなって却ってスッキリしちゃった」

歩美「むしろよりコナン君の事がわかってもっと」

コナン「もっと?」

歩美「あ、あの(もっと好きになったの)」

世良「まあいいじゃあないか。美人4人に囲まれて生活できるなんてさ!」

哀「あなたもそういう痛いノリなのね」

志保「誰のハナシですかね?」ギロッ

哀「別に」

コナン「ハァ、わかったよもう……ただ世良!ハッキリ言っとくけどな」

コナン「お前がどうするかはお前の自由だけどそうそう上手くはいかないと思うぞ」

コナン「俺達の10年間をそう簡単にひっくり返せるとは思えないぜ」

世良「そうかな?キミの17年間を彼女たちはひっくり返したんだろ?毛利蘭から」

コナン「!」

世良「なら可能性はボクにだってある。そうだろ?」

哀「あなたがどう言おうと工藤君は渡さないわ」

哀「私が守るもの」

志保「ねぇそのネタもう若い子に通用しなくなってきてるからね?」

哀「そうかしら」

歩美「とにかく今日はもう帰ろ?コナン君困ってるし」

コナン(歩美、ありがとうわかってくれて)

世良「そうだね、じゃあこれからよろしく!」ギュッ

コナン「え、ちょ、おま////」

哀「何で顔赤くしてるのよ」イラッ

志保「……意外とダメかもしれない」

歩美(私もあれくらいやらないとダメなのかな)ハァ

コナン(ホントに俺に安息の日々は無いらしいな、ハハハ……)

世良(ドサクサまぎれだけどやっとこうできたよ、工藤君)

世良(もっと沢山こうしたい、だから手は抜かないよ)

哀「……」

あまりに剥き出しの好意のぶつかり合いに工藤君もだいぶ混乱してしまったようで。

その場は解散したけど私達が去るころにも彼は放心状態に近かった。

世良真純が放った爆弾は今後も波乱を起こすだろうと皆が胸にモヤモヤを抱えることになった。

―阿笠宅、深夜―

哀「……」ハァ

志保「どうしたの、ムスッとしちゃって」

哀「別に」

志保「どうせさっきのコトでイライラしてんでしょ?」

哀「……」

志保「いくら混乱してても工藤君あんな話断ってくれればいいのに!とか」

哀「う」

志保「ズボシでしょ?まあ分かるけどね」

哀「うん」

志保「前も言ったけど堂々としてなよ、なるようになるって」

志保「結局最後はキモチ次第だよ」

哀「強いのね、あなたは」

哀「私は不安ばっかりよ、どれだけ自信を持っていても彼の気持ちが何処かに行ってしまうのは怖いわ」

志保「別に怖くないわけじゃないよ、でも嬉しいの」

哀「嬉しい?」

志保「こうして人間としてみんなと同じ人を好きでいることが」

志保「だからどうなっても後悔はないし、あのセンセーの思い通りにさせる気もない」

志保「そういうこと」

哀「……そう、やっぱり羨ましいわ。あなたのそういう所」

志保「ワタシも哀が羨ましい。不安に揺れるのはそれだけ想いが深いってことかも知れないから」

哀「フフ、おかしいわね」

志保「何が?」

哀「いつも食って掛かってばかりいるあなたがこんなおとなしいのも、それに」

志保「それに?」

哀「自分を褒め合っているようでおかしいわ」クスッ

志保「アハハ、そうだね」

哀「こうして2人になっても結局根本は変わらないのね」

志保「そうだね、どっちも素直じゃないしどっちも意地っ張りだし」

哀「そして、どっちも工藤君が好き」

志保「うん、そだね。あーあ、ワタシ達みたいに新一君がたくさんいれば良かったのにね」

哀「そうね、でもそれは結局今の工藤君とは違うモノかもしれない。今の私達みたいに。だから目の前の彼を愛するしかない、でしょ?」

志保「そうだね、結局そうなっちゃうかあ」

哀「頑張りましょ、お互い」

志保「そうだね。何かマトモな姉妹っぽい話って初めてかもね」

哀「あなたがいつもケンカを売ってこなければいつも普通に話せるのよ」

志保「お互い様、でしょ?」

哀「そうね、そうかもね」クスッ

志保「あーあ、疲れちゃった!寝よ寝よ」

哀「そうね、おやすみなさい」

―歩美宅―

歩美「ふぅ、眠れないなあ」

歩美「今日は色々ありすぎてわけわからなかったし」

歩美「色々考えちゃうよ……ハァ」

歩美「コナン君とこれ以上の事なんて考えもしなかったなあ」

歩美「ずっとそばに居れればいいと思ってただけだったから」

歩美「でも、そういう訳にもいかないよね、いつまでも子供じゃないんだし」

歩美「私は私なりに頑張ってみよう、そしたらその分コナン君を好きになれるかもしれないし」

歩美「明日からがまた楽しみになっちゃった、明日はどんなみんなに……どんなコナン君に会えるかな」エヘ

―世良宅―

世良「さて、我ながら大胆な行動に出ちゃった気もするけど」

世良「偶然でも運命でもどっちでもいい、また会えたんだし」

世良「これからが楽しみだよ」ビュッ!

世良「うん、体もキレてるね」

世良「あ、いけない書類はちゃんとやっとかないと」

世良「やれやれ、先生の仕事ってのは恋愛にはハンデかもね」ハァ

―翌日―

コナン「ふぅ、昨日は全然眠れなかった……」

コナン「頭の中でグルグルアイツらが回ってたぜ、頭がボーっとする」ガチャ

哀「おはよう、工藤君」ニコッ

志保「眠そーだね!」ニコッ

コナン「あ、ああ(何かにこやかだな)」

歩美「おはようコナン君!」ニコッ

コナン「お、おうおはよう(歩美も?)」

哀「どうしたの?工藤君」

コナン「い、いやみんな何か空気が違うなって」

志保「気のせい気のせい」

歩美「さ、行こ!」グイッ

コナン「え、歩美?ちょっと引っ張るなって」

志保「あら、早速張り切っちゃったな」

哀「私達もいきましょう」クスッ

コナン(何かよく分からないけど……いつもより明るくていつもより……みんな可愛い)

コナン(昨日あんなになったのにな……ホント分からないぜ。女心って)

―教室―

光彦「……」ズーン

男子A「なあ、光彦のヤツ何かあったのかな?」

女子A「さあ、朝からあんな感じだよ?」

光彦(反省文は何を書いていいか分からず朝までかかるし、灰原さんには嫌われるしで散々です)

光彦(結局どうしたらいいのか分かりません……考えれば考えるほど)

光彦(寧ろ、コナン君への妬みばかりが浮かんできてしまいます)

光彦(最近特に考えてしまいます、コナン君さえいなければと……僕は最低です)

中断します。
ネットの調子が悪く中途半端に切れてしまいました。
申し訳ありません。

コナン「オーッス、お早う!」

男子A「おう、おはよう!」

光彦(また仲良く皆さんと登校ですか……羨ましい)

元太「おーコナン、おはよう」

コナン「おう元太、おはよう」

光彦(元太君は彼等に気を遣って最近は前に出ようとしませんし)

光彦(普通あれだけ人気のある人間は妬みの対象になりそうなものですが)

女子A「おはようみんな、今日も仲いいね」

コナン「おうありがと!みんなもおはよう」

光彦(生徒はおろか教師や不良、学校の殆どから応援される始末……なぜこんなにコナン君にばかり人気が集まるのでしょう)

光彦(それがわかれば少しは僕も人気が出て皆に見直されるのでしょうか)

哀「どうも最近やっぱり円谷君の様子がおかしいけど何かあるのかしら」

コナン「俺も一度話をしようと思ってるんだ」

志保(何かあの様子は反省してないなあ)

ガラッ

世良「お、みんな今日も元気だね、HR始めるよ!」チラッ

コナン「何ですか、先生」

世良「いや、何でもないさ」ニッ

光彦(新しく来たあの人……昔会った事があるのはわかってましたがやはりコナン君と仲良さそうですね)

光彦(なんだかどんどん暗い気持ちになります)

-HR-

世良「と、いう訳で昨日話した通り今日は学園祭についての話をするから文化委員中心でやってもらうからね」

世良「各自午後の授業までには案を考えておいてくれよ」

コナン「と言っても学園祭なんてどこも知れてるんじゃないのか?やる事なんて」

哀「そうね、売店を出したり各教室でイベントをやったり、そんなものね」

志保「ねぇねぇ、演劇あったでしょ?コナン君出ない?ワタシヒロインコナン君主演で」

コナン「ワリーけどパス、一度事件に巻き込まれた舞台に立つのはどーもな」

哀「あら、あなたらしくないこと言うのね」

コナン(て言うかまたヒロイン巡ってケンカになりかねないからな)

歩美「去年は何をしたんだっけ?」

志保「去年はウチのクラスは喫茶店だよ、忘れたの?」

哀「忘れるわけないでしょ、あなたが悪乗りしてみんな乗っかってコスプレ喫茶にしたんでしょ」

歩美「あ、そうそう!すっごい盛り上がったけど後で怒られたよね!やりすぎたって」

コナン(何故かとばっちりで俺も怒られたけどな……まあ客引きやらされて長蛇の列作ったの俺だから仕方ねーか)

男子一同「去年の学祭、思い出すよな」

男子一同「あの灰原さんと吉田さんの集客レベルの半端なさ」

女子一同「江戸川君もかっこよかったよね」

世良「こらこら、盛り上がるのはイイけどもうすぐ授業なんだから切り替えてくれよ?」

世良「それにウチのクラスでやるものだけじゃなくて全校参加のイベントも考えなきゃ。毎年演劇ってのも芸が無いだろ?」

コナン「まあ確かにな」

志保(何かないかなあ、目立てて新一君と一緒に出来るもの)

哀「良からぬ事を考えているわね」

歩美「でも志保ちゃんの気持ちわかるよ」

哀「え?」

志保「そーそー、体育祭はおいしいトコ持ってかれたんだし今度こそはね!」

光彦(このイベント……やり方によってはチャンスかも知れません!)

元太「光彦、目がまた悪い目になってるぞ」

光彦「元太君には関係のないことです」

世良(ふーん、こういう学祭みたいのは管理が忙しくてボクはなかなか踏み込んでいけないなあ)

世良(でもただ見ててもつまらないし、ね)

本日は終了します。
明日更新予定です。
予定より進めず申し訳ありません。

反省ずらしてない光彦だな…フルボコ必要だな

おつおつ



もう光彦はガチムチに掘られるのに目覚めてろよ
それに比べて元太のぐう聖っぷりときたら……

>>578>>579>>580さん
ありがとうございます。
光彦の暗黒化が止まらなくなりそうです。

再開します。

-午後、学活-

文化委員「じゃあ朝言ったようにやること決めてくぞー、まずクラスでやるやつな」

「去年と同じ喫茶店!」

「映画鑑賞!」

コナン「みんな色々考えるんだな、俺は疲れるから何でもいいけど」

哀「あら、ノリが悪いのね」

コナン「去年が忙しすぎたんだよ、もうやりたくねー」

志保「でも毎回アレは確かにヤなんだよね、目立つのは悪くないけど視線が怖くて」

コナン(まあ、アイドルヲタと変わらないノリだからなアレは)

光彦「はい!お化け屋敷なんてどうでしょう?去年もどこもやってませんし」

世良「へぇいいね!懐かしい気分だよ、どう思うみんな?」

男子A「まあ悪くないかも」

女子A「結構人気出るかも」

世良「じゃあそれで行こうか」

光彦(よし!後はそのお化け屋敷になんとか灰原さん達と一緒に入って驚いてもらえば!)

光彦(僕に抱きついてくれるかもしれません!)ニヤリ

文化委員「じゃあ言いだしっぺの光彦が責任者な」

光彦「え」

文化委員「予算、作成に至るまでよろしくな。あと当然本番の脅かし役もやってくれよ」

光彦「で、でもそういうのは普通文化委員が中心になるものでは」

文化委員「他にも忙しいからさ、頼むわ」

世良「まあ考えた人間がやるのが一番じゃないかな」

「さんせー!!」

光彦「」

コナン「自分で言い出したのに何か落ち込んでるぞ」

志保「何か良からぬ浅はかなことを考えていたけど砕け散ったってカンジ」

光彦(こ、これでは自由時間も制限されてしまう……余計なことを言ってしまった……)

元太「うな重屋にすればいいのによー」

哀(破産するわよ、それ)

世良「よし、じゃあ次は全校イベントだね」

文化委員「まあ通年だと演劇になっちゃうんだけど、何かアイディア出してくれよ」

歩美「うーん、何がいいんだろうね?」

哀「あまり騒がしいのは好きじゃないんだけど」

志保「二人三脚喜んでたの誰よ」ボソッ

哀「あ、あれは仕方なく////」

志保「どーだか」

コナン「そうだなあ、バンドなんか面白いんじゃねーか?」

「え?」

コナン「面白そうだろ?ウチあんまりそういうのやらないし」

コナン「あん?どうかしたか?」

哀「い、いえ」

志保「それ、コナン君自分で出たいの?」

コナン「おー、それもいいかもな!」

志保「そ、そう……」

歩美(ゴメンコナン君、バンドはいいアイディアだけど……)

志保(新一君の口から出るとね……賛成できないな)

一同(なんせアイツは音痴だからな!!!)

コナン(な、何だこの空気は……昔感じた事があるぞ?音楽の時間に俺を見るみんなの空気だ)

世良「ま、まあとりあえず1つの案としてメモしておこう。クラスのと違って全校イベントは文化委員での話し合いが必要だからね」

文化委員「分かりました。他に何か?」

光彦(くっ、ここでまた余計なことを言うと墓穴を掘りそうです)

結局、あーでもないこうでもないと話は続いたが結論は出ず、とりあえずうちのクラスからはバンドを案として出すこととなった。

「もしかしらホントに江戸川の歌を聴く羽目になるのか?」と言う不安がクラスに漂っていたのだが、翌日。

都合によりケータイからの投下に切り替えます。

ーHRー

世良「おはようみんな。昨日の放課後文化委員が話し合ってイベントを決めたそうだよ。発表よろしくね」

文化委員「えー、昨日話をして決まったんですが」

哀(正直バンドでも良いけど工藤君が参加するのは断固阻止よ)

志保(ジャイ○ンリサイタルの発表を待たされてるみたい)

一同(アイツの歌だけは勘弁だ!)

文化委員「ベストカップルコンテストになりました」

「ホッ」

哀(良かったわ)

歩美(何か複雑だけど、良かった)

コナン(何なんだこのクラスの安堵感は)

光彦「で、それは何をするんですか?」

文化委員「文字通りクラスから一組カップルを選んでどこが一番か競うのさ」

コナン「なんかありきたりだな」

志保(ゴメンね、新一君の歌よりはいい)

光彦(これはまたくじ引きですかね?ならば僕にも再びチャンスが!灰原さん達とカップルとして!)

文化委員「で、詳細はまた伝えるけど候補は時間無いから勝手に選んだから」

光彦「」



哀(そう言えば歌の恐怖から解放された安堵感で気付かなかったけど)

歩美(ひょっとしたらコナン君と一緒になれるチャンスかも)

志保(多分ワタシじゃないなー、くじ運全くないし)ハァ

文化委員「候補は......」

光彦(まあそれでも僕が選ばれてる可能性も!)

文化委員「江戸川と灰原志保さんにしたいんだくけどどうかな?」

志保「え?ワタシ?」

光彦「」

「異議なーし!!」パチパチパチパチ

男子A「ウチのクラスからはこれ以上ない人選だな」

女子B「ホント、素直にこれ以上無いわ」

志保「どうして、ワタシ?」

文化委員「一番明るくて目立つかなって」

コナン「まあ、何すりゃいいか分かんないけど選ばれたからには2人で頑張らないとな、志保」

志保「う、うん!が、ガンバる!!」

志保(やったー!ワタシの時代キターッ!!)

光彦(結局世界は僕には向いてくれないんですね......)

元太「何落ち込んでんだ光彦?」

世良「じゃあ詳細はまた後でって事だから、授業に入ろうか」

「はーい」

世良(学生はこういうイベントがあるからなあ。やっぱりボクも少し動くかな)

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙!

追いついた
乙です!

質問なんだが喫茶店がなんとかとか言ってた、“去年の学祭”って文にはなってませんよね。

>>590さん
去年の学祭は文にはなってません。
今の年齢が高校二年生の設定なので、「去年こんなこともあったね」程度のさわりを>>576の会話に入れてみました。

再開します。

補足 今のみんなの容姿。

今更ですが大体メインの皆さんが出揃いましたので、今こんな感じに成長していると言うイメージです。
数値は大体です。原作とは一致しません。

・灰原(哀)
身長165cm、バストはD。髪型などは特に昔と変化なし。メイクは基本しない。外国人モデルを思わせるスタイルの良さが特徴。

・灰原(志保)
ほとんど哀と一緒だけどバストは何故かE。哀と見分けを付けるのに髪型は気分で変えるが、主に短めの髪型を好む。外出時はメイクをする時もある。胸の大きさは本人的には嬉しいより邪魔。でも目立ちたい時には強調する。

・歩美
身長160cm、バストC。髪型は腰の近くまで伸びた長髪。束ねてはいない。カチューシャは健在。無論ノーメイク。
清楚な日本の美少女という感じ。

・世良
身長170cm、バストは……残酷なので言えません。ほとんど胸は大きくならず本人も気にしているので女らしさを出すのに化粧は若干してる。
格闘技で鍛えられたしなやかな肢体が特徴。髪型は変化なし。

・コナン
身長177cm、髪型は特に変わりなし。メガネは伊達とみんな知っているのでかけたりかけなかったりする。
一応サッカー部にいるけど本腰と言うわけではない。
この世界においては探偵でもサッカー選手でもなく父親と同じ推理小説家を目指している設定。
でもあまり表には出ません。

・元太
身長185cm、体重110kg。外見はがっちりとした感じになり太っていると言うより筋肉質。
髪型はあまり変わらず。トレードマークの円形脱毛は若干広がってしまった。

・光彦
身長165cm。
特に語ることもないがそばかすは若干増えた。

こんな感じです。
イメージの参考になればと思います。

哀(残念だけど仕方ないわね)

歩美(ハァ、結局またダメだった……)

志保(よーし、この機会に色々頑張っちゃお!)

と言う訳で学園祭に向かって進んでいくことになったのだけど。

あれほど騒ぎの頻発する期間になるとはこの時は誰も思っていなかった。

-昼休み-

文化委員「よう2人とも、あとでクラスのみんなにも教えるけどコンテストの詳細伝えとくよ」

コナン「おう、頼む」

文化委員「まあ本番になるのはもちろん学祭当日なんだけど、その前の準備期間あるだろ?」

志保「ああ、文化祭の1週間前から放課後残ってクラスの飾り付けとかしていい期間でしょ?」

文化委員「うん、その間は基本2人一緒に行動して欲しいんだ」

コナン「一緒に?」

文化委員「うん、手繋いで」

志保「て、手を?」

文化委員「うん、掲示板にもエントリーする人は張り出されるんだけどみんなにアピールすんのにやって欲しいんだ」

文化委員「これ参加するカップルはみんなやるからさ。特に派手なことはしなくて良いけどルックスだけじゃなくて日常の仲の良さとかも見たいんだとさ。だから準備期間中はなるべく2人で学校中を練り歩いて欲しいんだ」

文化委員「で、本番でステージで発表してから投票やって1位を決めるというわけ」

コナン「そっか、大体わかった。それどこに行くのもか?」

文化委員「うん、トイレもね。中までは無理だけど行く時は基本一緒に行って出入り口で待ってて」

文化委員「あと準備期間は参加者って分かりやすいように腕章してもらうから」

志保「徹底してるね」

コナン「本当に見世物になるって感じだな」

文化委員「まあよろしく頼むわ、賞品とかはまだ検討中らしいけど優勝カップルには壇上でキスしてもらおうかとか案が出てるからさ」ニッ

コナン「え」

志保「ホント?それ///」

文化委員「多分な、頑張って学園一のカップルのキスシーン見せてくれよ」ニヤニヤ

コナン「時々ウチの学校のさじ加減がわからなくなるな」

志保「うん、変に厳しかったりこういうトコ緩かったりね」

志保(でもなんてナイスな演出!これは1位狙わないと!)

コナン(ハァ、そうなったら嬉しいけどまたモメそうだな……)

そして、昼休みに再度文化委員が話し合い正式に帰りのHRで学園祭の詳細が発表された。

1位のクラスには図書券。で、カップルは壇上でキス。決定らしい。

文化委員「と言うことです」

男子A「スゲーな、公開でキスなんてさ」

女子A「何でこういう恋愛系統ウチの学校緩いんだろ?」

男子B「まあ校則で恋愛禁止してないしな、むしろ助長するかのような学校だし」

哀「……」

志保「どうしたの?顔が暗いですよー?」ニヤニヤ

哀「こんな企画認めない」ボソッ

志保「いいじゃない、ワタシ達が1位になるとは限らないし」ニヤニヤ

哀(くっ、殴りたい位腹立つ……)

歩美(志保ちゃん嬉しそう、いいなあ)

光彦(許せません!これは何としても阻止しないと!!)

世良「まあみんな騒ぎたくなるのは分かるけど、取り敢えず締めて帰ろうか」

「ありがとうございました」

世良(さて、盛り上がってるとこ悪いが少し牽制させてもらうよ)

世良「江戸川君、ちょっといいかな?」

コナン「はい?何ですか?」

世良「後でちょっと用があるから職員室に来てもらえるかな?」

コナン「は、はぁ分かりました」

志保「なんだろ?一体?」

コナン「さあな、ワリーけど先帰っててくれ。どうせ大した事じゃないさ」

哀「だと良いけど」

-職員室-

コナン「失礼します」ガラッ

男性教師「お、どうした江戸川?」

コナン「いや、世良先生に呼ばれたんですが」

男性教師「ああ、世良先生なら今資料室に行ったよ。て言うか知ってるだろ?」

コナン「何をですか?」

男性教師「いや、資料の運搬を手伝って欲しいから声をかけてあるって言ってたぞ?お前も行ったほうが良いんじゃないのか?」

コナン「は、はぁ。分かりました」

コナン(一体何なんだ?何考えてるんだ?)

-資料室-

コナン「失礼しまーす、世良先生いまーすかー」

世良「ああ、来たか。奥にいるから来てくれ」

コナン「へいへい(ったく何だってんだよ)」

コナン「ってどこにいるんだ?」

世良「こっちだよ、工藤君」

コナン「あ、一番奥か(つーか学校で工藤君て言うなよな、誰がいきなり入ってくるかわかんないだろ)」

-資料室の1番奥-

世良「……」

コナン「あ、いた。一体なんなんですか?職員室で聞いた話も俺知らないし」

世良「悪いね、もう少しこっちに来てくれないか?」

コナン「だから一体何だって言うんです?」

世良「いいからもっとこっちへ」

コナン「ったくいい加減にして……」

バッ!!

コナン「えっ!?」

唐突に世良が服を脱ぎ捨てた、刹那。

パシャッ

コナン「な、何だ?フラッシュ?」

世良「……うん、うまく撮れてるね」ニッ

コナン「世良、一体何を……?」

世良「ん?見ての通り写真を撮ったんだよ。キミとボクのツーショット写真」

コナン「は?一体何を言ってんだ!!何でこんな」

世良「おーっと大声は出さない方が良いよ?目立たない場所とは言え誰かが来てこんな格好見られたら何て言うかな?」

コナン「な?」

世良「まあ落ち着いて話しようよ」

コナン「くっ、何でこんな事を?」

世良「いやあ、色々考えてね」

コナン「この間みんなと一緒に出した提案は受け入れたはずだ、何でこんな事を?」

世良「確かにそうなんだけどね、でも正攻法でやっていたら彼女達に追いつけないだろ?」

世良「何せボクは教師だからね、学校のイベントでキミと距離を詰めるっていうのは難しいからね。彼女たちにはチャンスはあってもボクにはない」

世良「今日の灰原って子を見て思ったんだよ、まともにやってても距離が縮まらないよなあって。だから少し荒っぽい方法をね」

コナン「それでこんな方法を?その写真で俺を脅す気か?そんな事をしてどうなるって言うんだよ?」

世良「別にそんな事をするつもりは無いさ、ただこれを彼女達が見たらどう思うかな?」

コナン「!」

世良「キミの言葉は信じるかもしれないが、疑惑は残るんじゃないかなあ。結局カラダが自由になる人なら誰でもいいのかってね」

コナン「くっ」

世良「スマートな方法じゃないのは分かってるけどね。安心してよ、別に彼女達を捨ててくれとかボクの言いなりになれっていう訳じゃないから。ただお願いを聞いて欲しいんだよ」

コナン「お願い?」

世良「そ、ボクのデートの誘いは断らないで欲しいってコト。彼女達が先に予定を入れているなら仕方ないがボクが先にデートを申し込んだならボクを優先してもらう」

世良「それさえ守ってくれればいいよ」

コナン「……」

世良「守ってもらえなければ、わかるよね?」

コナン「……わかった」

世良「ありがとう、あ、もう自宅のパソコンにデータ送ったから今ボクに何かしてもムダだよ?」ニッ

コナン「何でなんだ?お前の気持ちは嬉しい、でもこんなやり方したって」

世良「わかってるさ、でもボクはキミにもっとボクを知ってほしいんだよ」

世良「良い面も、悪い面もね」

世良「その機会を作るためなら手段は選ばないさ、そう決めたんだ」

世良「キミにもう一度出会えて本当に嬉しかったからね、せっかくの機会を逃したくないんだ」

世良「悪いとは思ってるけど、それだけボクが本気なんだと思ってくれ」

コナン「……」

世良「さ、話は終わりだ。資料を運んで帰ろう」

世良「あと、モチロンこの話はナイショだよ?誰にもね」ニッ

コナン「……わかった」

世良(ホントはこんな事するつもりは無かったんだけど、気持ちが暴走しちゃったよ)

世良(悪いとは思ってる、でもボクは本気なんだ。本気でキミが……)

中断します。
出来れば今日更新しますが、多分明日になります。

とりあえず乙

>>598さん
ありがとうございます。
再開します。

-しばらく後-

世良「それじゃあ、ありがとう」ニッ

コナン「ああ……」

世良「おいおい、廊下じゃキチンと敬語使ってくれよ?一応先生なんだから」

コナン「……わかりました、それじゃ」スタスタ

コナン(結局世良は何故あんなことを?いまいち意図が分からない。あんなことをして自分に有利になると思ってはいないだろうし)

世良(行ったか……まあ混乱してるだろうね)

世良(まあ、ホントはアレが効果あるとは思ってないよ。大事なのは「キミが隠し事をする」ことだから)

世良(それが気持ちにわずかな隙間を作る。隠し事があると人間関係ギスギスするもんだからね。ボクはその隙間を狙うまでさ)

世良(明日のキミ達の様子がどうか、楽しみだよ)ニッ

-校門-

歩美「あ、来たよ!」

哀「遅かったわね、何だったの?」

志保「……」

コナン「あ、ああ別に何でもねーよ」

哀「本当?顔色が暗いわよ?」

コナン「大丈夫だよ、心配ないさ」

コナン(世良の狙いが不明瞭な以上、うかつに話すとみんなまで混乱しちまうからな、より変な手段を取るかも知れないし)

コナン(今は伏せておかなきゃ)

歩美「でも本当に大丈夫?コナン君」

コナン「ああ、大丈夫だって」

哀「でも……」

志保「はいそこまでー」

哀「え?」

志保「本人が大丈夫って言ってるんだから大丈夫だよ、ね?」

コナン「あ、ああ」

歩美「でも不安そうな顔してたよ、何か先生とあったんじゃ」

志保「大丈夫ったら大丈夫だよ、何かもしあったとしても今言わないなら無理に聞くべきじゃないし」

志保「その内話してくれるよ、ね?」ニコッ

コナン「志保……」

志保「大丈夫、何があったとしても信じてるから。大丈夫だって」ニコッ

歩美「志保ちゃん……」

哀「そうね、その通りね。今更何があっても動じても仕方ないし」

歩美「そうだね、コナン君なら大丈夫だよね!」

コナン「オメーら……」

コナン(ハハ、そっか。悩む必要なんかねーんだ)

コナン(みんな俺を信じてくれてるんだからな)

コナン(そして世良……お前の意図は分からないが……理由はどうあれ俺に向かってくるなら真正面から向き合わなきゃな)

コナン(そしてお前の気持ちをわかってやんなきゃ。俺に好意を向けてくれてるのは事実なんだから)

コナン(真っ向勝負だ。逃げないぜ、世良)

志保(そーそー、暗いカオなんて似合わないんだから堂々としてなきゃ)

志保(信じてるからね、新一君)

-翌日朝、HR-

世良「おはようみんな、出席取るよー」

世良(さて、一夜明けて様子はどうかな?)チラッ

コナン「……」ニッ

世良「!」

世良(随分晴れやかな顔だな……迷いが消えてる)

世良(こっちは?)チラッ

志保「ん?」ベー

世良(周りにも動揺が見えないな)

-HR後-

世良「江戸川君、ちょっといいかい?」

コナン「わかりました」

哀「……」

志保「大丈夫だって」ポン

哀「分かってるわ」

-廊下-

世良「随分とスッキリした顔だね」

コナン「ええ、決めましたので」

世良「何をだい?」

コナン「先生とも真っ向から向き合おうって」

世良「!」

コナン「だから先生もコソコソしないで正面から来てください、それじゃ」

コナン「あ、あとアイツ等結構タフなんでよろしく」ダッ

世良「……フフ、アハハ、アハハハハ!」

世良「ハァ、こんなんじゃあ効果無かったか。小細工だったかな」

世良「キミ達の絆はちょっとやそっとじゃ揺らがないね、まいったな」

世良「でもああ言ってくれた以上は、こちらも正々堂々掻き回させてもらおうかな」ニッ

ガラッ

コナン「ふう」ドサッ

志保「何かスッキリしてるね」ニコッ

コナン「ああ、志保がそうやって信じて笑ってくれるからな。ありがとな」

志保「そりゃー2人で壇上に上がるパートナーなんだからね、トーゼンよ」

コナン「そっか、それもそうだな」ニカッ

光彦(くっ、楽しそうに……あのまま学園祭を迎えれば……)

光彦(コナン君にばかりいい思いはさせませんよ)

歩美「ねぇ哀ちゃん、何かまた光彦君の様子おかしいよ?」

哀「そうね……でもまあそっとしておきましょう」

この時、異変を察して何かしらの手段を取っておけば良かったのだけど。

彼……円谷君によってこの後事件が起きる。

その結果は、彼に悲しい結果をもたらすことになるのだった。

終了します。
明日更新予定です。

乙。
まさかこんな長編になるとは当初は思わなかったです。


やった!光彦が悲しむのか!




歩美ちゃんや灰原姉妹とのエッチを書いても良いのよ?

光彦……あいつは新天地でも元気にやっていくだろう……

原作最近読んでないけどそんなに光彦は糞なのか?

皆さんありがとうございます。

>>604さん
自分もまさかこんな長くなるとは思いませんでした。
もう少し文章をまとめる力があればと自分の未熟さをいつも反省してます。

>>605さん
光彦は粘着質かつ思い込みの激しい典型的恋愛失敗体質になりつつあるので、今後も悲しい目に合うでしょう。

>>607さん
そろそろ解禁かなあと(笑)
夏休みを書くときに爆発しようかと考えてます。

>>608さん
糞と言う訳ではありませんが、恐らく世の灰原ファンは80巻における光彦を(仕方ないとは言え)許せないのだと思います。
一度見てみることをおすすめします。


再開します。

程なくして学園祭の準備期間に入り、工藤君達は予定通りコンテストに向けて活動し始めた。

掲示板にはエントリー者の名前と写真が貼られ、そして。

コナン「ハァ、本当に着けるんだな。この腕章」

志保「いーじゃない!お揃いなんだし!」

コナン「そうだけどさ、派手過ぎるだろ!金色にデカデカとカップルの文字だぞ?こんなんに金使いやがってさ」

志保「まあまあ、婚約指輪みたいでいーじゃない!」ニヘラ

コナン「な、何突拍子もねー事を///」

志保「ホラ、行こうよ!学校の中なるべく歩かなきゃいけないんでしょ!」ガッ

コナン「おいおい、くっつき過ぎだよ、胸当たってるって///」

志保「そう言うのをアピールするんでしょ?ホラ早く!」ニコニコ

コナン「あ、うん///」

コナン「でもあの掲示板の写真も恥ずかしいんだよなぁ」

志保「記念になるじゃない、ツーショットだし」ニコニコ

コナン「そ、そうだけどなあ!俺達だけだぞ?あんな写真」

コナン「ほ、ほっぺにキスしてるなんてよ///」

志保「いーじゃんいーじゃん!みんなに見てもらえてさ!」キャー

コナン「良くねーだろ!哀の殺気ったらなかったろ」ガクブル

志保「ベーだ!何と言ってもこの期間はワタシの天下だもんねー!」ニコニコ

コナン(こんだけ嬉しそうだと何も言えねーや)



歩美「嬉しそうだね、志保ちゃん」クスッ

哀「......」イライライライラ

歩美「あ、哀ちゃん怖いよ」

哀(あんな恥ずかしい写真載せて......後で怖いわよ志保)イライライライラ

光彦(くっ、面白くないですね)

文化委員「おい光彦!この昼休みのうちにきちんと計画考えとけよ?時間ねーんだから!放課後には作業に掛からなきゃいけないんだからな?」

光彦「分かってますよ」ハァ

光彦(面倒臭いですね、コナン君達をどうにか止めたいのにこんなお化け屋敷の責任者なんて)

光彦(ん?責任者?と言うことはコナン君と志保さん以外は僕の自由に動かせる?)

光彦(良いこと考えましたよ)ニヤリ

「ねぇ、あの人達」ヒソヒソ

「うん、二年生の江戸川さんと灰原さん」ヒソヒソ

「どっちも見た目やべーな、モデルみたい」ヒソヒソ

「あの人達もコンテスト出るんでしょ?」ヒソヒソ

「もう決まりだろ優勝」ヒソヒソ

コナン「なんか、恥ずかしいな」

志保「ぜーんぜん!楽しいじゃない!あー、ワタシと歩くのやなの?」プクーッ

コナン「い、いや違うよ!ゴメン!」

志保「ならよろしい」ニコニコ

コナン(何か、より開放的に......可愛らしさアップしてる)

コナン(楽しんでるってことなのかな)ニッ

志保「そーそー、せっかくなんだから笑顔笑顔」ニコニコ

コナン「そうだな......あっ」

世良「やあ、頑張ってるね」ニッ

志保「なんですかセンセー」シラーッ

世良「たまたまだよ、そんなむくれないでくれ」

世良「流石にこの期間に邪魔はしないさ」ボソッ

世良「じゃあ」スタスタ

志保「イーだ!邪魔しようがしまいが離れないもんねーだ!」

コナン「おいおい、聞こえるぞ」

志保「だってぇ」ムスッ

コナン「まあまあ、あ!そろそろ教室戻らねーとな」

志保「えー、もう?」シュン

コナン「また放課後な、まだ1日目じゃねーか。時間はあるさ」

志保「そだね、あー早く授業終わっちゃえ!」

コナン「ハハ、終わるのが早いのには賛成だが授業はきちんと受けろよ」

志保「わかってるよぉ」プクーッ

コナン(何だ?いつもの攻撃性がない。これが素なのかな)ドキッ

志保「ん?カオ赤いよ?」

コナン「何でもねー、行くぞ!」

志保「うん」ニコニコ

ー放課後ー

男子A「なあ光彦、本当にこんなんでいいのか?」

女子A「私やだなあ」

光彦「僕が責任者です、イヤなら今から変わりますか?」ニヤリ

哀「でも何故こんな作りなの?」

歩美「そうだよ、お化け屋敷っていうよりこれ」

哀「キャバクラの内装に近い気がするわ」

光彦「何を言うんですか灰原さん!これは新しい試みなんです!皆さんも協力して下さい!」
 
男子B「ハア、仕方ないやるか」

女子B「責任者丸投げした以上仕方ないわね」

元太「それより腹減ったぜ」

光彦「みんな放課後帰りたいのを我慢してるんです、僕だって塾断ってるんですから働いて下さいよ」イライラ

元太「分かったよ」

光彦(よしよし、良いですね!僕主導のお化け屋敷!)

光彦(今までのしみったれた子供の出し物とは違います!志保さん以外のこのクラスのキレイ所を集めたお色気全開のスタイル!)

光彦(満員御礼間違い無しです!男子諸君には適当な理由をつけて隅っこに追いやりましょう!)

光彦(目玉はもちろん灰原さんと歩美ちゃんです!なんて役得!元太君は見た目の似ているフランケンシュタインの格好でもさせてプラカード持ちでもやらせましょうか)ククク

光彦(ああ、溜まっていた鬱憤を晴らせそうです!後はコナン君をどう止めるかですね!)

哀「ハァ」

歩美「どうしたの?哀ちゃん」

哀「何だか円谷君の案があまりにもね」

歩美「うん、恥ずかしいよね。格好もなるべく派手にって驚かすっていうより」

哀「ドキドキはするでしょうね、男子諸君が。違う意味で」


一旦中断します。
後ほど再開します。

歩美(コナン君が見てくれるならそれもありかなあ)

哀「ハァ、それに志保もねぇ」

歩美「志保ちゃんがどうかした?」 

哀「最近力みが抜けたというか、童心に帰ったと言うか......妙に素直で甘え上手なのよね」

哀「工藤君もデレデレしちゃって」バキッ

歩美「あ、哀ちゃんダメだよ壊したら」

哀「ハァ、やる気出ないわ」イラッ

コナン「おわっ?!」ゾクッ

志保「どうかした?」

コナン「い、いやなんか殺気を感じて」

志保「気のせいだよ、きっと」

コナン「だ、だよな、ハハハ......あっ」ペコリ

「あ、どうも」ペコリ

志保「よそのクラスの参加者とも結構すれ違うね」

コナン「まあそうだろうな」

志保「じゃ、もっと派手にいこ!ね、おんぶしてよ!」

コナン「い?!校内でかよ?」

志保「ダメなの?」ウルウル

コナン「う......わーったよ、ホラ」スッ

志保「よーし、let's go!」ドスッ

コナン「ぐっ、いきなり乗るなよ」

志保「ゴメンゴメン、さ、行こ!」

コナン(ハァ、でも断れねぇ。志保ってこんな可愛かったんだな///今更気付いたわ)




光彦(いましたね、抜け出して様子を見ればあんなに密着して)

光彦(でもこの調子なら羽目を外してボロを出しそうですね。様子を見てみましょう)ニヤリ

男子B「なあ、責任者は?」

女子B「あら、いないね」

哀「もう帰りましょうか?予定の行程は終わったみたいだし」

「さんせー」

哀「歩美ちゃんも一緒に帰りましょ、どうせあの2人帰るの遅いわよ」

歩美「うん、そうだね」

そして、完全下校時間。

コナン「ハァ、疲れたな」グッタリ

志保「だらしないなあ、男の子でしょ?」

コナン「オメー担いで学校全体歩き回りゃそうなるよ」ハァ

志保「ゴメンゴメン、ワタシ達も帰ろっか。哀達先に帰っちゃったし」

コナン「そうだな、しかし本当にいいのかね?クラスの手伝いもせず学校歩いてるだけっていうのは」

志保「いーじゃないの、そういうイベントなんだし」

志保「公然とイチャイチャ出来るんだから」ニコニコ

コナン「まあ、そうだけどさ」

ー通学路ー

志保「♪」

コナン「本当に嬉しそうだな」

志保「当たり前でしょ?2人っきりでいるんだから」ニコニコ

コナン「そっか、ありがとう。喜んでくれるとこっちも嬉しいよ」

志保「いえいえ、こちらこそ」ニコニコ

コナン「でもこうやって2人でいるとまた志保の違った一面が見れて嬉しいよ」

志保「ホント?」ニパァ

コナン「ああ、ホントさ」

志保「嬉しいな、ワタシね、最近やっと自分に素直になれてる気がして」

志保「なんか憎まれ口叩いたりとか素直になれない所もあったけど、初心に帰ったら楽になった気がして」

コナン「初心?」

志保「アナタが好きってコト」ニッ

コナン「あ......」

志保「だからこの気持ちにもっと素直になれたらなって思ってるの」ニコニコ

コナン「そっか、ありがとう......」 


コナン「なあ、志保。俺」

志保「あー、いいよ今は何も言わなくて」

志保「アナタは悩まないで、そのまんまでいてくれればいいの」

志保「今はこのハチャメチャな生活を楽しんで」

志保「そして出来れば哀や歩美ちゃんもきちんと見てあげて。まだまだあの子達も素直になりきれてないし」

志保「あ、でも一番はワタシを見てよ?」ニコッ

コナン「志保......」

コナン(お前は、本当に優しくて心の広いヤツなんだな)

コナン「分かった、約束するよ」

志保「あ、約束って言った?じゃあ何でもワタシが一番ね?」ニッ

コナン「あ、いやその、そこじゃなくて」

志保「冗談だよぉ」ニッ

コナン「う......茶化された」

志保「アハハ、ねぇ新一君」

コナン「なんだy」チュッ  

コナン「ん......」

志保「......」ギュッ

カシャッカシャッ

志保「ぷは、奪っちゃった」ニコッ

コナン「あ、うん......」

志保「体育祭の時哀ともしたんでしょ?これくらいサービスしてよね」ニコッ

コナン「(う......)が、学園祭の時まで取っときゃいいのに」

志保「いーじゃない、したくなったんだし!優勝出来る保証なんかないし」

志保「意外と照れ屋なんだね、この位の不意打ちで慌てるんだもん。もっと凄いコトもうしちゃってるのにいつまでもウブなんだね」ニコッ

コナン「か、からかうなよ」

志保「ゴメンね、でも気持ち良かったでしょ?」

コナン「......ああ」

志保「良かった!さ、帰ろ!哀が怒るよ」ニコッ
 
コナン「ああ、そうだな(何か前もやったような、このやり取り)」


コナン(まだどうしたらいいのか分からねーけど、志保の言うとおり今はこの生活をとことん楽しむしかねーか)ニッ

コナン「しかし......」キョロキョロ

志保「?どうかした?」

コナン「あ、いや」

コナン(なんかさっきカメラのシャッターみたいな音がしたが気のせいかな?)

志保「早くいこー!」

コナン「あ、ああ!待ってくれよ!ったく!」ダッ

「ククク......」

光彦「あのテンションの高さからついて回ればこんな写真も撮れるんじゃないかと尾行した甲斐がありました」ニヤリ

光彦「これを上手く使えばコンテストは中止......いや、コナン君を灰原さんから離すことも」ニヤリ

光彦「こんな事はしたくないんですが、これも僕がコナン君に勝つためです」

光彦「そして灰原さんにボクを見てもらうんです」

光彦「悪く思わないで下さいね」ニヤリ

本日は終了します。
明日更新予定です。



光彦は昔から嫌いなんだよなあ

>>620さん
ありがとうございます。
光彦は性格が嫌われるのでしょうか?

再開します。

ー阿笠宅ー

志保「ただいま!」

哀「お帰りなさい、随分ご機嫌ね」

志保「まあねー♪」

哀「まあいいけど。あんまり羽目を外しすぎないようにね」

志保「わかってるってば!さあ食事食事♪」

哀(不気味な位機嫌いいわね)

その後も慌ただしく日々は過ぎていき、そして学園祭準備期間5日目。

光彦「いいですねぇ、出来上がりが間近ですよ!スリル満点のお化け屋敷!」

男子A「おお!楽しみだな!」

男子B「最初はどうかと思ったがいけそうだな!」

光彦「そうでしょう!皆さんにスリルと興奮をお届けしなくては!」ニヤリ

哀「......正直気持ち悪いわ、円谷君」

女子A「ホント、スリルと興奮って女子に過激な格好させてさ。興奮するのスケベな男子だけじゃない」

歩美「男の子はみんな嬉しそうだね......」

哀「性が絡んだときの男子の連帯感程気持ち悪いモノはないわ」

女子B「先生も止めてくれないしね......」

哀「私当日休んでいいかしら」

歩美「ダメだよ、私だってやりたくないのに」

哀「ハァ、もう少しマシなものをみんなで考えるべきだったわね」

哀(と言うかこうなるの分かって止めないのね、あの男もどきの教師は)イラッ

歩美「コナン君達はどうしてるかなあ」

志保「こうしてます♪」ギュッ

コナン「?何言ってんだよ?」

志保「んー何でもない」

コナン「つうか流石に5日目となるとみんな見慣れたろ、これやるの3日位前で良かったんじゃねーの?」

志保「いいじゃないの、せっかくだし」

コナン「まあそうだけどさ」

志保「こんな可愛い女の子と堂々と2人っきりで歩けるのもあと2日しか無いんだからむしろ残念がるべきでしょ」

コナン「へいへい、すみません」ニッ

志保(そうなんだよね、あと少ししか無いし楽しんでおかなきゃ)

ー帰宅中ー

コナン「今日も疲れたな」ハァ

志保「楽しかったでしょ?」

コナン「まあな」ニッ

志保「でももうすぐ終わりなんだよね、こういう時間も」

コナン「そうだな、あっと言う間だな」

志保「きっと哀も体育祭が終わる前、こんな気持ちだったんだろうなあ」

コナン「ん?」

志保「残念な、終わって欲しくない気持ち」

志保「何だか体の縮んでた時って不思議と精神状態も周りに同化しちゃってこういうドキドキ忘れてた気がして。新一君が好きって言うのはもちろんずっとあったけど」

志保「今になってやっとオトナの恋愛感情に戻ったカンジがするの」

志保「だからこんなにドキドキしてられる時間が無くなるのは勿体ないなあって」

コナン「これからもだろ?」

志保「え?」

コナン「俺も、志保が好きだから」

コナン「イベントが無くても、お互い想い合えばドキドキしていけるんじゃねーかな」

志保「それきっと哀にも言ったでしょ?似たようなコト」

コナン「う」ギクッ

志保「でも嬉しいよ、ありがと」ニコッ

志保「ね、新一君。あと少し、ちゃんと付き合ってね。今はそれで十分だから」ニコッ

コナン「......ああ、こちらこそよろしく」

こうして楽しい気持ちで1日が終わり、また楽しい明日がやってくると思っていた。だが......

ー深夜、光彦宅ー

光彦「ここをこうしてっと」カチカチ

光彦「完璧です!あとはこれをあそこへ......」

光彦「明日の朝が楽しみです」ニヤリ

ー翌朝、通学路ー

コナン「ふぁーあ」

志保「ふぁーあ」

哀「2人ともどうしたの?凄いあくび」

コナン「いや、何かさ」

志保「変な予感がして眠れなくて」

歩美「疲れてるんだよ、きっと」

哀「そうね......あら?何かしらあれ?」

歩美「え?あ、校門の前に凄い人!」

ワイワイガヤガヤ

コナン「一体みんな何を見て......あ?!」

志保「どうしたの?って......え?」

歩美「ウソ......」

哀「何なのこれ......」

そこには拡大された写真が貼られていた。

志保と工藤君がキスしている写真。

しかも......ラブホテルの前で。

見出しには「学校のヒーローとアイドルの夜の正体!」と書かれていた。

哀「あなた達、まさか」

歩美「コナン君......」

志保「ち!違うわよ、あんな所行かないって!」

コナン「何でこんな......一体誰が?」

「おい、アレ写真の2人じゃね?」ヒソヒソ

「あ、ホントだ」ヒソヒソ

コナン「違う、俺達は!」

元太「コナン!」

コナン「元太......」

元太「誰がこんなことを......」

コナン「わからねーんだ、でも俺達は」

元太「分かってるよ、誰がこんな......ん?」

光彦(いい感じになってますね)ニヤリ

元太(光彦のヤツコナン達がこんなになってるのに何ニヤケてんだ?まさか......)

哀(一体小嶋君は誰を見てるの?)チラッ

光彦「......」ニヤニヤ

哀(円谷君?まさかあの顔は......)

歩美(光彦君、まさか.......)

進路指導の先生「こらお前等!早く校内に入れ!授業が始まるだろ!」

ワイワイガヤガヤ

進路指導の先生「ったく!ん?お前等江戸川と灰原だな?話があるから一緒に来なさい」

コナン「先生、俺達は!」

進路指導の先生「とにかく来なさい、話はそれからだ」

コナン「.......分かりました」

志保「仕方ない、行きましょ」

歩美「コナン君.......」

コナン「心配すんな、大丈夫だよ。また後でな」スタスタ

歩美「コナン君.......」

哀(恐らく犯人は.......)

元太(光彦のヤツ、まさか)

ー教室ー

光彦(上手く行きました!ただのキス写真なら恋愛に緩いウチの学校では見逃されるかも知れませんが未成年がラブホテルに行ったとなれば只ではすみません!)

光彦(勿論僕の作った合成ですがね!まあ男子の方がこういうのは処分は重いですから!それにコナン君は女性をかばって罪をかぶるでしょう!)

光彦(そしてコナン君がいなくなれば僕が.......ククク!コナン君、君が悪いんですよ?君が僕の前に立たなければ......結果が楽しみですね)ニヤリ

男子A「大丈夫かな?アイツら」

女子A「正直好き通しなら良いと思うけど、あんな写真出たらね......」

光彦「まあ、自業自得なんじゃないですか?」

男子B「あ?なんつった光彦?」

光彦「自業自得だと言ったんですよ」

男子B「ふざけんなよテメエ!」

光彦「現に証拠もあるじゃないですか!何故彼をかばうんですか?」

男子A「マジでふざけんなよこの」

哀「やめなさい!」

男子A「うっ......」

哀「とにかく先生との話が終わってからよ、それまでは騒ぐべきじゃないわ」

男子B「......チッ!仕方ねぇ」プィッ

哀「......」ワナワナ

歩美「哀ちゃん......」

哀(これでハッキリした)

歩美(あんな事言うなんて、やっぱり)

元太(光彦......)

光彦(誰がどう言おうがもう遅いんですよ)ニヤリ

その手があったか……!

ー職員室ー

進路指導の先生「で、あれはお前達に間違いないのか?」

コナン「写ってるのは間違い無く俺達です、でもあんな所には行ってません!」

進路指導の先生「しかしだな、ああハッキリ写っててはな」

志保「誰かのイタズラです!」

進路指導の先生「貼ったのはイタズラでも写真自体は本物だろう?」

コナン「確かに、キスはしました!でもあんな所には!」

進路指導の先生「言い訳はいい!素直になったらどうなんだ!」

コナン(くっ、このままじゃ志保まで処分されちまう!せめて何とか俺だけで......)

志保(ワタシのせいだ、調子に乗って路チューなんかしたから......)

コナン「......すみません、実は俺がー」

世良「ちょっと待って下さい」

進路指導の先生「世良先生、どこに行ってたんですか?あなたのクラスの生徒が問題を」

世良「ええ、ですからその彼等の冤罪を晴らすために少々」

コナン「世良......先生......」

進路指導の先生「冤罪?」

世良「ええ、あの写真を見ると加工した跡が見つかりました。パソコンを使った合成でしょう」

進路指導の先生「あんな鮮明な写真が?」

世良「昨今の映像技術の進歩は凄いですからね、あの位楽勝ですよ。なんなら知り合いの警察に頼んで鑑定してもらってもいい」

世良「それに、この2人はそれぞれ大きな持ち家に住んでます。ましてや江戸川は1人暮らしと言っていい状態です。100歩譲ってそういう行為に及んだとしてもラブホテルに行く必要はありません」

進路指導の先生「む、むぅ」

世良「ここで彼等を無意味に罰して、もしあの写真がマスコミに流れ、あれが合成だと証明されたらそちらの方が問題です。真に悪しきは写真を捏造し貼り付けた者です。彼等には寛大な処置をされるのが賢明ですよ?」

進路指導の先生「む、むぅ、そうですな」

世良「校長先生もこの件で彼等を罰する予定は無いと仰ってます。どうか今回はここでの説諭で勘弁していただけないでしょうか」

進路指導の先生「分かりました。お前達、世良先生に感謝しろよ。こんなに心配してくださってるんだからな」

コナン「ありがとうございます、先生」

志保「本当にありがとうございます」

世良「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした」

ー廊下ー

コナン「ありがとうございます、助かりました」

世良「何言ってるんだ、ボクはキミの担任じゃないか」ニッ

志保「でも本当にありがとう」

世良「いやいや、キミ達がこんなつまらない事でいなくなるのはつまらないからね」ニッ

コナン「借りが出来ましたね」

世良「アハハ、期待してないからいつか返してくれ。さ、教室に戻ろう」

光彦なんて捕まってしまえばいいのだ(真顔)

世良「しかし、キミ達が隙を見せたのは事実だ。気を付けなよ?」

志保「はーい」

世良「それと、キミ達心当たりは無いのかい?犯人の」

コナン「いや、これと言っては......なあ、志保?」

志保(1人いるけど、まさか......)

コナン「志保?」

志保「え?あ、うん無いわ」

世良「そうか、タチの悪いのがいるもんだね」

コナン「本当に......(この借りはきちんと返さなきゃな)」

ー教室ー

ガラッ

世良「みんないるかー、席着いてよ」

哀「江戸川君!」

歩美「志保ちゃん!」

元太「コナン!」

「先生、2人は!!?」

光彦(さあ、どうなりましたかね)ニヤリ

世良「えー、朝の件だけどあれは合成写真を使ったイタズラと言う事が分かったんだ」

光彦(ギクッ)

世良「よって、彼等もおとがめはなし。みんな気にせずこれまで通り仲良くな!」

「良かった!!」パチパチパチパチ

光彦「」

コナン「みんな、ワリーな。騒がせちまって」

志保「ごめんなさい」

男子A「何言ってんだよ、良かったな!」

女子B「本当に良かった!」

光彦(こ、こんなバカな!?)

コナン「みんな、ありがとう」

世良「さあみんな、事件も片付いたし学園祭まで後少し、頑張ろうな!」

「おー!」

哀「良かったわ、2人とも。本当に良かった」

コナン「哀......ありがとう」

歩美「良かったね、志保ちゃん!」

志保「ありがとう、歩美ちゃん」

哀「志保」

志保「え?」

哀「無事だったからいいけど、あなたね?キスしたの」ボソッ

志保「うっ、いいじゃない!哀だってしたでしょ?キス位で今更」ボソッ

哀「場所位わきまえなさいよ」ボソッ

世良「こらそこ!授業始めるよ!」

2人「すみません」

哀「でも、本当に良かった」グス

志保「え、泣かないでよ」アセッ

歩美「スッゴく志保ちゃんの事も心配してたんだから、哀ちゃん」ニコッ

志保(哀、ありがとう)

哀(2人も無事で済んだ、後は)

元太(良かったな、コナン。後は......)

コナン(俺だけならまだしも志保を巻き込んだヤツは許せねぇ、絶対見つけだしてやる!)

志保(新一君を巻き込んで......もう許せない)

歩美(絶対こんな事した人は許さないんだから!)

世良(やれやれ、無事にすんで良かった。しかしこのまま犯人を野放しには出来ないな)

光彦(バカなバカなバカなバカなあ!!?)ガクガクブルブル

光彦(こ、こんな、こんなはずじゃあ)ガクガクブルブル

この時間ながら飯がうまい

ー昼休みー

光彦(と、とにかくこの時間は身を隠さないと)ガシッ

光彦「い?」

元太「おう光彦、ちょっとツラ貸せよ」

光彦「......」

歩美「哀ちゃん......」

哀「先を越されたわね、彼の跡で私達も行きましょう」

志保「やっぱり2人も気付いたんだ」

哀「志保......」

志保「前から変だと思ったけど、まさかこんな事を.......」

哀「あなたの円谷君への態度は、これを察してたのね」

志保「うん、何となく」

歩美「あれ?コナン君は?」

志保「校長先生の所へ報告に先生とね。どちらか1人で良いからって行ってくれたの」

哀「そう.......なら」

志保「うん、今の内に光彦君を問い詰めよう」

哀「そうね、彼に伝えるのはその後の方が良いかも知れない」

歩美「うん、そうだね。まず私達が」

志保「理由がどうだろうが、キッチリ吐いてもらうわ」ギリッ

ー校舎裏ー

光彦「何ですか?話って」

元太「お前だろ?犯人」

光彦「は?何の話しですk」バキッ!!

元太「しらばっくれんじゃねぇ!!」バキッ!!

光彦「ゲフッ!」ガクッ

元太「困ってるコナン達を見て嫌らしい顔で笑ってんの、俺は見たんだからな!」

光彦「(くっ、バカのクセに鋭い)しょ、証拠はあるんですか?」

元太「黙れ!友達が困ってるのにヘラヘラ笑ってるだけでお前は最低だ!」バキッ!!

光彦「グフッ!」

光彦「ハァ、ハァ、偉そうに......自分だって恋敵のコナン君が邪魔だったくせに!」

光彦「最近は悟りすまして気を遣って身を引いて!俺カッケーでもしたいんですか?」

光彦「何故彼の為に身を引けるんです?何故!?」

元太「確かに俺はお前の言うとおりコナンがいなければと思った事が無い訳じゃない」

元太「でもそれ以上にあいつらは大切な友達だ」

元太「それにな、頭悪くても長く友達やってたら誰が誰を好きかよくわかる」

元太「そんなあいつらを見てるとこっちも嬉しい、その方が俺には大切なんだ」

元太「そんなあいつらをお前は傷つけた!」

元太「これはコナンの分!」バキッ!!

光彦「かはっ!」

元太「これは灰原の分!」バキッ!!

光彦「うげっ!!」

元太「そして歩美やクラスのみんなの分だ!」バキッ!!

光彦「げふあっ!」

元太「ハァ、ハァ、俺からあいつらや先生には何も言わない、自分で謝れ」

元太「それが出来るまで絶交だ、二度と話しかけるな。じゃあな」スタスタ

本日は終了します。
明日は所用の為更新が出来ないか、出来ても深夜になります。

乙!

この先が楽しみ

乙!
深夜かあ…
起きて待ってるよ…

皆さんありがとうございます。
再開します。

>>636さん
もし今も待っていただいているなら遅くなって申し訳ありません。

光彦「くっ、痛い......僕自ら謝れですって?僕は悪くない、何故僕ばかりがっ!悪いのは全部」

志保「全部何?」

光彦「え?あ......は、灰原さん......」ガクガクブルブル

志保「全部何なのか言ってみなさいよ」

哀「聞かせてもらうから」

歩美「光彦君、きちんと話して」

光彦「み、皆さん揃ってなんです?も、もしかして元太君の話を聞いてたんですか?あんなのはデタラメで」

志保「聞いてないわ。邪魔しちゃ悪いと思って。それより早く言いなさいよ」

志保「悪いのは何?コナン君だって?そう言いたいの?」

光彦「いえ、ですから」バチィン!!

光彦「いだっ!」

志保「アンタね、何がしたかったのかは知らないけどあんなコトしてしら切るつもり?」

志保「ふざけてんじゃないわよ!ワタシだけならまだしもコナン君巻き込んで!!」バチィン!

光彦「うわっ!」

志保「絶対許さない、何故あんなコトしたのか言いなさいよ!出ないと今この場でアンタを」

哀「落ち着きなさい、理由をきちんと聞き出さないと」ガッ

志保「でも!でも!」

歩美「志保ちゃん、気持ちは分かるけど怒るのは後にしようよ、ね?」

志保「くっ......」ワナワナ

哀「何故あんな事をしたのか、言いなさい円谷君」

歩美「答えによっては、歩美達も光彦君を許せない」

光彦「ぐっ......」



光彦「何なんですか......みんなみんなコナンコナンってうるさいんですよ」ハァ

志保「はぁ?」

光彦「みんながみんな彼の事ばかりを持て囃す、何があっても彼は全ての中心。僕はいつも日陰者です」

歩美「コナン君が人気者だからあんな事したの?そんなつまらない事で!みんなを巻き込んだの!?」

光彦「つまらない?つまらなくなんかありませんよ!」

光彦「思い返せば、彼のせいで僕の欲しい物は全て奪われたんだ!」

哀「何を言ってるの?」

光彦「彼が現れなければ少年探偵団の中心は僕だった!あらゆる場面において僕は中心でいられたんだ!」

光彦「彼さえ、彼さえいなければ!あなた方が彼に心惹かれる事も無かったんだ!」

志保「え?」

光彦「彼はふらっと現れて僕の居場所も好きな人も根こそぎ奪っていったんだ!前からずっとモヤモヤしてた、憎しみがあった!それが遂に表にでただけですよ!」

光彦「僕は悪くない!僕はただ彼に奪われた物を取り返して元ある形に戻したいだけです!悪いのは江戸川コナンだ!僕じゃない!僕の方がずっとあなた達を好きなんだ!」

光彦「そうです、悪いのは彼なんです!だから皆さんも目を覚まして、皆さんは彼の上辺に騙されてるだけなんだ!」

志保「......バッカじゃないの?」

光彦「な?」

志保「聞こえなかった?なら何回でも言ってあげる。バッッッッカじゃないの!!!」

志保「何か言ってることメチャクチャだけど、要はワタシ達が好きだけどコナン君がいて振り向いてくれないから構って欲しくてやったって事でしょ?」

志保「下らない、下らなすぎる!今時の幼稚園児でもこんな下らない考え方しないわよ、ううん!幼稚園児に失礼だわ、アンタなんかと比較したら」

光彦「な、な」

志保「アンタのやってる事はね!好意なんかじゃない、ただの粘着、執着よ!」

志保「自分が好きって言えば相手も無条件で好きになるって思ってるの?ホントバカじゃないの!!?一方的に自分の気持ちだけぶつけて相手の事は考えてもいない!」

志保「そのくせ都合の悪いことは全部人のせい?自分は悪くない?気持ち悪い、本当に気持ち悪い」

志保「アンタみたいな人間好きになる女の子なんかいるわけないでしょバーーーーーカ!!」

光彦「......」プルプル

歩美「言い返せないの?そうだよね、言い返せるわけ無いよね」

光彦「あ、歩美ちゃん」

歩美「光彦君は一体人を好きになるってどういう事だと思ってるの?」

歩美「口で好きって言えば満足?相手か自分の言うことを全部聞いてくれればいいの?」

歩美「光彦君の話を聞いてても全く分からないよ。人を好きって言うよりも自分の思い通りになる事が好きって言ってるようにしか聞こえないよ」

歩美「そもそも本当に光彦君は私達が好きなの?私達の何が好きなの?仮に付き合ったとして私達とどうなりたいの?私達に何をして欲しいの?私達に何をしたいの?」

歩美「今の光彦君は、ただ手に入らないおもちゃを欲しがる子供にしか見えないよ」

本日は終了します。
明日はなるべく長く更新します、申し訳ない。

乙!

作者は光彦にどれだけ恨みがあるのか…

光彦wwww

ありがとうございます。
再開します。

>>642さん
恨みは......無いとは言えません(笑)

光彦「僕は、僕は......」

歩美「今からでも遅くないからみんなに謝って、まだ間に合うよ」

光彦「僕は......悪くない」

歩美「!」

志保「まだそんな事を!」

光彦「僕は悪くない!」

志保「アンタいい加減に......」

バシィン!

志保「え?」

哀「.......」バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!

光彦「ぐはぁっ!」

志保「ちょ、ちょっと哀、流石にやりすぎ!」

歩美「落ち着いて哀ちゃん!」

哀「.......」

光彦「うあ......」

哀「一体あなたはどこで間違えたの?子供の頃のあなたは他の人に負けない優しさを持っていたはずよ」

哀「でも今は見る影も無い只の卑怯者に成り下がった。あなたが本当に私達を想うなら面と向かって言えばよかった。江戸川君に文句があるなら面と向かって堂々とぶつかれば良かった」

哀「でもあなたはどちらもせず諦めて逃げ出した。それは一番の卑怯よ。しかもあなたは江戸川君だけならず自分が好いているはずの志保を巻き込んだ。それが私は一番許せない」

光彦「じゃあどうすれば良かったんですか!あなた方はコナン君に夢中で、正攻法なんてやめてこうでもするしかないじゃないですか!大体彼の何がそんなに好きなんですか!あんな態度のはっきりしない人間!あなた方だって捨てられるかも知れないんですよ!」

志保「そうなったらそれでもいいの」

光彦「え?」

歩美「前にも言わなかったかな、私はコナン君を信じてるの」

哀「恐らくみんな同じ。私達は彼の信念、優しさ、強さに触れて惹かれた」

哀「彼の真っ直ぐな生き方を信じて、私達は彼を愛してるの」

哀「だから例え彼が最終的に振り向いてくれなくても構わない。どんな結果でも彼を信じて、愛してる」

哀「人が人を好きになるのに、見返りなんて求めるものじゃないわ」

光彦「......」

志保「それにアンタ、正攻法は「やめて」って言ったけど「やめる」と「諦める」は違うんだからね」

志保「「やめる」って言うのは物事に全力でぶつかってきちんと気持ちに区切りをつけて終わらせること、「諦める」って言うのは自分じゃ出来ないって努力もしないで投げ出すこと」

志保「アンタは「やめた」んじゃない、「諦めた」の。自分を磨く事も人に真っ向からぶつかることも放棄した。それじゃいつまでも誰も認めてくれないわ」

光彦「.......」

歩美「もう一度自分を振り返って、見つめ直して。でないと、もう光彦君は光彦君じゃなくなっちゃう」ザッ

光彦「.......」

哀「私達からはこれ以上何も言うことはない。後はあなた次第よ」ザッ

志保「ワタシはいいから、きちんとコナン君と向き合ってよね。でないと本当に戻れなくなっちゃうよ。あの頃の自分に」ザッ

光彦「......僕は....何をしてるんでしょう」

光彦「何故こんな事を?みんなに嫌われ、僕は、僕は」

光彦「うっ、ううう」グスッ

コナン「光彦!」ガッ

世良「ダメだ、工藤君」

コナン「で、でも」

世良「忘れたのかい?さっき言ったことを」

ー遡ること十数分前ー

コナン「では、失礼します」バタン

世良「ふぅ、無事終わったね。校長が話の分かる人で良かった」

コナン「ええ、ありがとうございました」

世良「この辺りは人通りも少ないから敬語じゃ無くて構わないよ」ニッ

コナン「......本当に感謝してる」

世良「なに言ってるんだ、担任として当然さ。それにキミに言われたように正々堂々としようとしてる。ただそれだけさ」

コナン「でもそれじゃ俺の気が済まない、何かお礼をさせて欲しい」

世良「気にするなって、キミがお礼を言ってくれた。それだけで十分さ......ん?」

コナン「ん?どうした?」

世良「いや、窓の外」

コナン「あれは......元太と光彦?」

世良「......そうか、何となく読めたよ」

コナン「え?」

世良「工藤君、彼等が気になるかい?」

コナン「あ、ああ。わざわざ元太と光彦が校舎裏で......」

世良「ならボクと一緒に見に行くかい?ただし、彼等が何をしてても何を話してても黙って見届けるなら」 

コナン「......分かった。世良、お前が読めたってのはまさか......」

世良「約束はしたよ、行こう」

ー現在ー

世良「何があっても黙って見届けると言ったろ?」

コナン「で、でも」

世良「キミも何となく察したろ?こんな人気の無い場所へ行く彼等を見て何となく今朝の件と繋がったんじゃないのかい?」

コナン「......ああ」

世良「だからボクもついてきたんだよ。まさかこんな事になってるとは思わなかったけどね」

コナン「......まさか光彦が犯人であんな事を考えていたなんてな......くそっ!」ガッ

世良「だから待ちなって、今行って何を言う気だい?」

コナン「わからねぇ、けど」

世良「ボクがついてきた理由のもう1つはそれさ。彼がこんな事をしたのは決してキミのせいじゃない。だが彼が自分の内面を変えキミのせいだと言う考えを直さない限りキミが何を言っても彼には届かない」

コナン「う......」

世良「それに、今はこの惨めさを噛みしめることが彼が立ち直るのには必要かも知れない」

コナン「......」

世良「本当なら犯人を見つけ出して裁くつもりだったが、彼は友人からこれだけの仕置きを受けた。なら後は自分で立ち直るのを見守るしかない」

世良「それで変わらないようなら裁く価値もない。キミも友人の内面を知って辛いかも知れないが、今は成り行きを見守る方がいい」

世良「あくまで1つの方法論だが、どうする?」

コナン「......分かった」

コナン「......光彦」

光彦「ううう」グスッ

コナン(結局、お前の気持ちに気づいてやれなかったばっかりにお前を追い詰めちまったのかも知れねーな)

コナン(済まない、光彦......)

本日は終了します。
明日で話を夏休みまで持って行く予定です。

乙!

光彦がもっとゲス野郎になるんだろ?

もう手遅れでクズ化光彦ままで良いよ


皆さんありがとうございます、再開します。
この先は分かりませんが、このまま平和的に終わっては面白くないので(笑)

とりあえず1000までにある程度区切りつけてもらえればおk
ゆっくり書いていってね

結局円谷君はそのまま早退し、工藤君と会話を交わすことは無かった。

そして放課後。

コナン「......」

志保「どうしたの、新一君?」

コナン「なあ、志保。俺は......人の心がわからない人間なのかな」

志保「え?」

コナン「思い返して見ればさ、高校生探偵なんて言われていい気になってた時期もあったけどさ。推理で人の心を見抜くなんて言っておきながら身近にいる人の心もきちんと分かってない、友達の事も、好きな人の事も」

志保(新一君、もしかして気付いてるのかな。犯人が誰か。学校でも一言も喋らなかったし......)

コナン「そんな人間がいても、みんなを傷つけるだけなんじゃないかなって思ってさ」

志保「そうだね、鈍感なのは間違い無いね」ニッ

コナン「うっ」グサリ

志保「女心ってものも未だ分かってないしねー、ニブいとこがあるのは間違い無いね」

コナン「やっぱり......」

志保「でもね、それでもいいと思うんだ」ギュッ

コナン「え?」

志保「新一君が何で悩んでるか、だいたい分かるよ」

コナン「!」

志保「ワタシ達も、分かってる。でもね、ワタシ達みんな止まらないよ?前に進むことが一番だって思ってるから」

志保「人の心を全部分かるなんて無理だし、大事なのはダメかなって思った時どうするかだから」

志保「辛いことがあっても落ち込んでばかりじゃ暗くなるばかりだし、それで自分を否定したら今までの人生がムダになっちゃう」

志保「だから、何があっても諦めないで新一君らしくいて。それが一番だと思うから。そしたらきっとみんなうまく行くから」

コナン「志保......」

志保「ホラ暗くならないの!いつも元気で自信に溢れてる新一君がワタシ達は好きなんだから」ニコッ

コナン「......ありがとう」ギュッ

志保「ちょ、痛いよ新一君!......泣いてるの?」

コナン「......ゴメン、少しだけこうしててくれないか」

志保「......いいよ、いくらでも」ナデナデ

コナン「......ゴメン......ゴメンみんな...みん...な...」グスン

志保(大丈夫だよ、新一君が落ち着くまでそばにいるからね......一緒に前に進もうね)

友達の気持ちを察してあげられなかった事への悔し泣きと私達の気持ちを知っての嬉し泣き。

そんな涙を工藤君が流したのを私達が知ったのは、ずいぶん後になってからの事だった。

そして、学園祭当日。

新一のクラスの出し物 【ホラーハウス サキュバス】

ワイワイガヤガヤ

男子A「いやー、大盛況だなウチのクラスは」

男子B「ヤバいな、光彦の狙い通りだな」

女子B「あんたたちはただ客誘導してるだけじゃない、私達こんな格好で恥ずかしい......客層もアレな男子ばかりじゃない」

女子A「しかもその本人はいないけどね......」

男子A「せっかく張り切ってたのに具合悪くて最近来てないもんな、ついてないよな」

哀「......結局あれから顔を見せなかったわね、円谷君」

歩美「うん、でも仕方ないよ」

哀「そうね、本人はいなくてもクラスの一員である以上私達はこの企画を盛り上げないとね」

世良「や、キミ達!可愛い格好じゃないか」

歩美「あ、先生」

世良「女ドラキュラに小悪魔ってカンジだね。ちょっと過激すぎる気もするけど」ニヤリ

哀「分かってて企画通したんでしょ。正直風俗店で働いてる気分だわ」ギロッ

歩美「正直恥ずかしいし、男子がジロジロみてコワイよ。今日は一般の人も中に入ってくるし」

世良「まぁ、今日1日頑張ってくれよ。さて、ボクは向こうの彼等を見てくるかな。じゃあね」ニッ

哀「自分のクラスほったらかしていい気なもんね」

歩美「でも気になるなあ、コナン君達。衣装も着替えて準備してるんだろうね」

哀「ハァ、さっさと終わって欲しいけどそのイベントみるのもそれはそれで気が進まないわ」

外からの男性客「あ、あのう、写真撮ってもらえますか」ハァハァ

哀「......ハァ、ホント帰りたい......」

ー全校イベント会場ー

コナン「ハァ、いよいよ本番だな」

志保「うん、そだね」

コナン「なんか素っ気ないな」

志保「なんかイベントって本番までが楽しいじゃない?本番迎えちゃうとああ、後は終わっちゃうんだって寂しさが強くって」

コナン「まあ、分かる気はするな。でもまあせっかくだから笑顔で終わろうぜ」

志保「そうだね、お客様シラケさせちゃマズいもんね」ニコッ

コナン「しかしこの衣装......また一波乱ありそうな......」

志保「色々と貸し衣装わざわざ借りたみたいだよ、力の入れどころのよく分からない学校だよね」

コナン「ああ、全くだな。この衣装ってテキトーに割り当てられたのかな?」

志保「え?あ、そうじゃないかな(ワタシが決めたんだけど)」

コナン「そっか......ちょっと照れくさいな」

志保「う、うん。とにかく本番頑張ろうよ」

コナン「ああ、そうだな」ニカッ

ー光彦の家ー

光彦「今頃学園祭をしているんでしょうね、僕の事など気にもとめず」

光彦「僕の存在なんてそんなものですよね」

光彦「しばらくは大人しくしてますが......でもいつか......その内みんなに僕と言う存在を刻み込んでやりますよ」

光彦「ククッ、クククク......」 

そしてイベント本番。

司会「皆様お待たせ致しました!本年の我が校の学園祭のメインイベント、ベストカップルコンテストを行います!」

「ワーッ!!」

哀「凄い熱気ね」

歩美「うん、コナン君達1番になるかな?」

哀「どうかしらね、あの事件はイタズラだって全校にはアナウンスされたけど、少なからず票が離れてる可能性はあるわね......そう言えば小嶋くんは?」

歩美「元太君なら出店の食べ物を食べ過ぎて保健室に行ったよ?」

哀「......彼らしいわね」ハァ

司会「参加者の方の顔は皆さんもう準備期間でご存知とは思いますが、今日は参加者の方が色とりどりの衣装に着替えて最後のアピールを行います。その後に投票をしてもらってベストカップルを決めたいと思います」

哀「一体どんな衣装なのかしらね」

歩美「楽しみだね!」

ー保健室ー

元太「うー、腹いてぇよ......」

保健の先生「やれやれ、高校生にもなって食べ過ぎで運ばれちゃ世話無いわね」

元太「うー、苦しい......」

保健の先生「しかもこの姿......フランケンが腹痛なんて世も末ね」

元太「うー、いてぇよ......」

ーイベント会場ー

司会「では参ります、エントリーNo.1!1年○組、○○、○○ペア!中世の衣装に身を包んでの登場です!」

「ワーッ!」

哀「凄い本格的ね、彼等はどうかしら」

ー舞台裏ー

「ワーッ」

コナン「よし、次だな」

志保「う、うん」

コナン「なんだよ、今になって緊張してんのか?」

志保「だって......」

司会「はい、ありがとうございました!それでは続いてエントリーNo.10!2年○組、江戸川コナン、灰原志保ペアです!」

「ワーッ!!」

志保「ダ、ダメ、足が動かないよ」プルプル

コナン「ったく、仕方ねーな!」ガッ

志保「え///あっ////」

「出てこないぞ」ザワザワ

哀「どうしたのかしら」

歩美「コナン君......?志保ちゃん?」

パッ

「オオーッ!!」

司会「さあ、現れました!衣装はなんと、ウェディングスタイルだ!」

哀「え」

歩美「あ!」

「スゲェ、お姫様抱っこしてるよ」ザワザワ

「2人ともキレイ......」ザワザワ

志保「は、恥ずかしいよ......////」

コナン「何言ってんだよ?いつもこういう目立つの好きだろ?」

志保「で、でも(これは恥ずかしいよ////)」

哀「しーほーぉー」ゴゴゴ

歩美「ズルいよ志保ちゃん!私も着たい!」ジタバタ

世良(あらあら、羨ましいねー)ニッ

コナン「ホラ、手ぐらい振ってやれよ」

志保「ム、ムリだよ////」

志保(恥ずかしくって嬉しくてもう訳わかんない////)

「いいぞー!」パチパチ

「2人とも似合ってるぜー!」パチパチ

哀「......私もやりたい」ブスッ

歩美「羨ましいなぁ」シュン

世良(ホント、羨ましい)ハァ

コナン「良かったな、盛り上がったぜ」ニッ

志保「うん......」

志保(あーあ、このまま時間が止まってくれたら良いのにな////ずっとこうしてたい)ギュッ

工藤君達の所で会場は最高に盛り上がりを見せ、そして......。

ー学園祭終了後ー

コナン「......ふぅ」

志保「お待たせ、帰ろ?」

コナン「ああ、そうだな」

志保「あっと言う間に終わっちゃったなあ」

コナン「そうだな......ったく、しかし優勝を辞退しちまうことはねーじゃねーか」

志保「いーじゃない、新一君だってそのつもりだったんじゃないの?」

コナン「まあ、そうなんだけどさ」

コンテストが終わり、結果は工藤君達がダントツで勝ったけど2人は優勝を辞退した。

理由がどうあれ、あの様な事件で学校を騒がせたことに変わりはないと言う理由でその責任をとると言う事だった。

その発表にブーイングを覚悟していた2人だが、会場からは沢山の拍手が沸き起こった。

コナン「でも、したくなかったのかよ?」

志保「何を?」

コナン「な、何をって.......」

志保「キス、したかったの?」ニッ

コナン「バ、バーロ////」

志保「フフ、したかったけどいーの。あそこでしてたら気を失っちゃう」

志保「あのウェディング姿だけで十分過ぎるよ」ニコッ

コナン「.......そっか」

志保「ねぇ?新一君?」

コナン「ん?」

志保「色々あったけど.......楽しかったよね」

コナン「.......ああ」

志保「2人でいるの、楽しかったよね」

コナン「ああ、楽しかったよ」

コナン「色々、志保の新しい一面を知れたしな」

志保「ありがとう、ねぇ新一君」

志保「またウェディングドレス.......着たいよね」

コナン「.......ああ」

志保「ホント?ワタシと?」

コナン「う、あの、その」

志保「アハハ、そんな慌てなくていいよ。焦って決めなくていいから」

コナン「.......うん」

志保「でもまたお姫様抱っこ、してよね」

コナン「ああ、もちろんだ」

志保「じゃ、帰ろ!」ガッ

コナン「おいおい、引っ張るなって」

志保(いつか......いつかきっと、ね)ニコッ

こうして色々な事があった......慌ただしい学園祭の期間が、幕を閉じた。

本日は終了します。
明日から予定通り夏休み編に入ります。
少しオトナな展開にしたい......。

>>653さん
ありがとうございます。
何とか1000までにはまとめて区切りをつけたいと思ってます。


乙です

光彦の辞書に反省の文字はないのか…

>>661さん
ありがとうございます。

光彦は色々こじらせちゃっているので......。
彼が正気に戻るのはいつの日か......。

再開します。

学園祭を終えるとすぐテストがある。

正直学園祭の前にやってもらいたいのだけど、私達は元々高校の勉強はしなくてもいいレベルだし歩美ちゃんも頭が良いので苦労はしなかった。

......小嶋君は赤点スレスレだったようだが。

コナン「ふぅ、どうにかみんな上位で終わったな」(学年1位)

哀「まあ、私達は半ばチートだから」(学年2位)

志保「その点で言えば歩美ちゃんが一番偉いしスゴいね」(学年3位)

歩美「エへ、頑張ったもん」(学年8位)

元太「みんなスゲーな、俺なんか下から数えた方が早そうだよ」(学年262位)

光彦(この僕が......中の下ですって?バカな......)(学年189位)

哀「......」

円谷君は学園祭の後登校してきたがほとんど誰とも会話を交わしていない。

立ち直りを見守るつもりだが今の彼からは反省の色は見られない。

哀「......何だかね」

志保「え?何か言った?」

哀「何でもないわ」

哀(また工藤君に良からぬ事をしなければ良いのだけれど)

ガラッ

世良「はいみんな座ってー、HRやるよ」

世良「さて、テストも終わって明後日からいよいよ夏休みな訳なんだけど」

コナン「そっか、もう夏休みか。早いな」

哀「本当にね、日々が早いわ」

志保「トシなんじゃない?」ニヤリ

哀「何か言った?」ギロッ

志保「べつにー」クスクス

世良「高校2年の夏休みは大事な時期だからね、ムダにしないように。夏休みは......」

一同(どうせ勉強しろって話しだろ)

世良「思いっきり遊べ!」

一同(え?)

世良「いや、もちろん勉強もしなきゃいけないけど高校生の夏はしっかり満喫して思い出作っておきなよ!楽しまなきゃ人生損だ!ハメ外しすぎる位がちょうどいい!」ニッ

コナン「教師のセリフじゃねーな」

哀「でも確かに楽しくしないと損よ、せっかく長期の休みだもの」

歩美(夏休み、かあ......この夏休みでコナン君ともっと仲良くなれるかなあ)

光彦(僕にはどうでもいい話ですね。まあこの夏休みの中で色々と計画を練るとしますか、クククク)

ー放課後ー

志保「さて、せっかく明後日から休みなんだし色々計画立てないとね!」

コナン「気の早い事だな、でもまあその方がいいか」

哀「でもまず夏休み初日から行きたい所があるわ」

歩美「あ、花火大会だね!」

哀「そう、日程が毎年変わるけど今年はちょうど夏休み初日なの」

志保「さんせー!勿論みんな行くでしょ?」

コナン「俺人混みはあんまり......」

哀「行くわよね?」ジロッ

コナン「はい、行きます......」

哀「私だって人混みは好きじゃないけど花火は見たいもの、ガマンしてよ」

コナン「へいへい」

歩美「そうそう、スッゴく綺麗なんだから見ようよ、ね?」

コナン「そうだな、そうすっか!」

世良(へぇ、花火大会かあ。面白そうだね)ニッ

ー歩美宅ー

歩美「花火大会かあ、楽しみだなあ」ニコニコ

歩美「何着ていこうかな、浴衣とか着たらコナン君可愛いって言ってくれるかなあ......エへ」

歩美「コナン君、かあ」

歩美「何か急に先生に言われたこと思い出しちゃった」

「キミ達はどこまで?」

歩美「小さいときはともかく、大きくなってからキス何てしたこともないし。ましてやそれ以上なんて////」

歩美「もし出来たら......もっとコナン君の事好きになれるのかな」

歩美「よーし、頑張って夏休みの間にコナン君とキ、キスしちゃうもん!」

歩美「それ以上も......あわわわ」バタン

興奮しすぎて、失神。

歩美「......コナン君」

歩美(ハァ、日に日に好きになっちゃうなあ。もうどうしようも無いくらい)

歩美(せめてこの気持ち、コナン君に届いたらいいな)

そして終業式を終え、ついに夏休み。

ー花火大会当日ー

哀「工藤君、行くわよ」

志保「早くしないとどんどん場所無くなっちゃうよー」

ガチャ

コナン「おう、おまた......せ」ドキン

哀「どうかした?」

コナン「あ、いやその」

志保「あ、ワタシ達の浴衣姿に見とれたんだ」ニッ

コナン「いや、その......うん、似合ってるよ(ヤバい、色っぽすぎる)」ドキドキ

歩美「あ、コナンくーん!」タタタッ

コナン「あ、歩美。遅かった......な」ドキン

歩美「ごめんね、遅くなって」

コナン「い、いや全然いいんだ(こっちもヤバい)」

コナン(長い髪がサラッとして......浴衣がピチッとボディライン出して浴衣似合い過ぎ)

コナン(何より歩美って......わかってはいたけどこんな可愛かったんだな)ドキドキ

歩美「どうかしたの?コナン君?」

コナン「あ、あの......歩美の浴衣......スゲー似合ってるなって」

歩美「ホント?」

コナン「う、うん。その、可愛いよ」

歩美「ホント?嬉しいな////(やった、コナン君に可愛いって言ってもらえた)」

哀「何だか私達より随分高評価ね」

志保「まあでも似合ってるわー、これは負けだわ」

コナン「ま、まああれだ、早く行こうぜ」

歩美「うんっ」ギュッ

哀「今日は強引に来るわね」

志保「夏、だからねぇ」

ー花火大会会場ー

コナン「やっぱりスゲー人だな、こりゃ」

哀「よその県からも見にくるしね」

志保「気をつけないとはぐれそうだね」

世良「や、キミ達」

コナン「せ、世良?」

志保「なーんでいるの」ジー

世良「市民が花火大会を見に来ちゃいけないのかい?」ニッ

哀「そうじゃなくて、あなた尾行して来たでしょ」

世良「さぁ、どうかな」

歩美「まあいいじゃない、ね、コナン君。コナン君?」

コナン(......マズい、コイツも浴衣似合ってんな)

コナン(胸は無いがスレンダーさが際立って良いかも知れないな......)ドキドキ

哀「何を見とれてるの」ジロッ

世良「お!ボクの姿に見とれてたのかい?それは嬉しいなぁ」

コナン「あ、ああ。似合ってるよ」

志保「しーんいーちくーん?花火を見に来たんですよ?ハ・ナ・ビ」

コナン「あ、ごめんなさい......」

世良「まあ仲良く見ようじゃないの」ニッ

哀(なんか溶け込んでるのがどうもね)

志保(くっ、借りがあるから邪険に出来ない)

歩美(先生にも見とれてたなあ、ああいうスリムな人が好きなのかなあ)シュン

ー花火打ち上げー

ヒュー......ドーン!!

「ワーッ!」

哀「やっぱり綺麗ね」

志保「夏はやっぱり花火だね」

世良「ボクはあんまり見たことなかったから興奮してるよ」

哀「そうなの?」

世良「うん、何かと忙しい人生だったからね」

哀「そう......そうよね」

世良「急にしんみりしないでくれよ、調子狂うな」

志保「ま、とにかく見ようよ。天気も良くてキレイに見えてるんだから」

ヒュー......ドーン!

コナン「やっぱり間近で見るのはいいな!」

歩美「う、うん(良かった、コナン君の隣になれて)」

コナン「そういや元太は残念だったな」

歩美「うん、親戚の家に行くからって。仕方ないよ」

コナン「もったいねーな、こんなキレイなのによ」

歩美「うん、そうだね」チラッ

歩美(うー、花火よりコナン君の顔が気になっちゃう......)

歩美(スッゴいキラキラした目だなあ、宝石みたい。凄く大人っぽいはずなのに子供みたいな
笑顔だなぁ)

コナン「ん?どうした歩美?」

歩美「あ、あの、何でもないの////」

コナン「そっか?でもキレイだな」

歩美「う、うん花火凄いね」

コナン「違うよ、歩美がだよ」

歩美「えっ?」

コナン「花火の光に照らされて、凄くキレイだぜ」

歩美「ーっ////」

歩美「あ、ありがとう////」

歩美(キレイって言われた!コナン君にキレイって////)

歩美(このまま、ここにいれたらなぁ)

ー花火大会、終了ー

アナウンス「えー、大変混雑しておりますので、皆様押さないでゆっくりお帰り下さい」

志保「もー遅いっつーの!」ギューッ

哀「ちょ、押さないで......みんなどこなの?」ギューッ

世良「流石にこれはかき分けられないな」ギューッ

歩美「い、痛い、みんなとはぐれちゃう」ガシッ

歩美「え?」

コナン「大丈夫か、歩美?」

歩美「う、うん!でもみんながいないの」

コナン「この人じゃな、とにかくここを抜けよう!しっかり握ってろよ!」

歩美「う、うん!(手、繋いじゃってる////)」

ーしばらく後ー

哀「あー、体痛い」

志保「あ、いたいた」

世良「見つけた、あれ?工藤君達は?」

哀「そう言えば......」

志保「どうしよ?ワタシ邪魔だからケータイ置いてきた!」

哀「私も、どうせみんなと行動すると思って置いてきたわ」

世良「あらら、キミ達もか。ボクもだよ」

哀「教師っていつ呼び出しあるか分からないから持ってるものじゃないの?」

世良「いやー、今日は行きたくないんで」ニッ

志保「ダメ教師ね......あー新一君どーこー?」

哀「でもあの2人も確かケータイ持ってないわ......仕方無い、先に帰りましょう。まだまだ人だかりだし探してる内にまたはぐれるわ」

世良「仕方ないね、そうしよう。ボクの車で送るよ」

志保「ありがとう、大丈夫かな2人とも」

ーとある小さな公園ー

コナン「ハァ、疲れたな」ドサッ

歩美「人混みから抜けようとしたらいつの間にかこんなとこに来ちゃったね」

コナン「ああ、まあちょうどいいよ。人もいないし少し休もうぜ」

歩美「そうだね、押されて体痛いし」ドサッ

歩美「静かだね......」

コナン「ああ、ちょっとした穴場だな」ニッ

歩美(考えてみたら、今2人っきりなんだ......ど、どーしよ////)

コナン「しかし弱ったな、俺もアイツ等もケータイ置いてきたしな。探偵バッジ位用意しときゃ良かったよ」

歩美「うん、あ!私の家近くだから家の電話使ってよ!きっと哀ちゃん達先帰ってるよ」

コナン「そうだな、ありがとう。でももう少し休もう、ちょっと疲れた」

歩美「う、うん////」

歩美(どーしよ、何て言ったら良いのかな)

コナン「考えてみたら、あんまりねーよな」

歩美「え?」

コナン「2人でいるのってさ」

歩美「う、うん////」

コナン「正直さ、歩美とこうしてゆっくり話す機会あんまり無かったから嬉しいよ」

歩美「ホント?私と話するの喜んでくれるの?」

コナン「ああ、当たり前だろ」ニカッ 

歩美「ありがとう......」

歩美(反則だよコナン君、もう頭の中真っ白になって来ちゃった!)

コナン「ーでさ、ーだよな」ニカッ

歩美(何話してるかもよくわかんない、コナン君、コナン君、コナン君!)

コナン「でさ、こないだ......」

歩美「コナン君!」

コナン「え?」ギュッ

コナン「お、おい歩美?」

歩美「......して」

コナン「え?」

歩美「キス......して?」

コナン「え?」

歩美「お願い、私も哀ちゃん達みたいに......キスしたいの、コナン君と」

歩美「だって......大好きだから。コナン君が」

コナン「歩美......」

歩美「コナン君が私を好きと思ってくれてるのは分かるけど、もう置いてきぼりはヤなの、哀ちゃん達と同じ土俵に立ちたいの」

歩美「だから、お願い......」ギュッ
 
コナン「......分かった。いいんだな?」

歩美「うん、お願い」

コナン「じゃあ、行くぞ」

歩美「うん......」チュッ

コナン(歩美の唇、柔らかいな……哀達とはまた違う......)

歩美(これがキスなんだ......唇に電気が流れてるみたい......)レロッ

コナン(っ!し、舌入れて来た、無意識なのか?)

歩美(舌が触ったらもっと気持ち良い......これが、大人の世界なんだ......)

5分後。

歩美「......ぷはぁ」

コナン「......あ、歩美」

歩美「.......気持ち良かった」

歩美「恥ずかしいけど気持ち良くて、してる間中頭の中コナン君の事ばっかりで」

歩美「これが、キスなんだね」ニッコリ

コナン「歩美.......」

歩美「コナン君は.......気持ちよかった?」

コナン「ああ、もちろん」

歩美「哀ちゃん達に負けてない?」

コナン「ああ、気持ちよかったよ」

歩美「良かった////」

コナン(なんだかこの短い時間で凄く色っぽくなった気がするな)

ポツリ

コナン「ん?雨?」

歩美「さっきまで天気良かったのに」

ポツリポツリ

コナン「通り雨かな、参ったな」

歩美「.......ねぇコナン君」

一旦中断します。
今日中には更新します。

乙!

歩美可愛すぎる

ハーレムエンドになるかっ!?

コナン「ん?」

歩美「雨降ってきたし、ウチに寄ってって。電話使うでしょ?」

コナン「そうだな、電話貸してもらうかな。博士に迎えに来てもらうか」

歩美「じゃ、行こ!」ギュッ

コナン「お、おいおい(汗の匂いかな、髪の匂いかな、スゲー良い匂いがする.......)」

コナン(って何考えてんだ俺は.......)

ー阿笠宅ー

哀「ただいま」

阿笠「おお哀君、おかえり。どうじゃった花火は」

哀「ええ、綺麗だったわ」

志保「それより、新一君から連絡あった?」

阿笠「おお志保君。いや、ないぞい」

世良「変だねぇ、もういても良い頃なのに」

阿笠「おや、君は」 

世良「どうも、阿笠博士」

哀「今はウチの担任よ」

阿笠「た、担任?これまた意外じゃの」

世良「まあ自分でもそう思いますよ、しかし工藤君遅いねぇ」

志保「もしかしたら歩美ちゃんと距離近かったから、送ってあげてるのかも」

哀「そうかも知れないわね、大人しく待ってましょ」

世良「じゃあ、ボクはこれで」

哀「ええ、ありがとう」

世良(んー、あの子今日はずいぶん雰囲気違ったからなあ。ひょっとしたら.......まあ邪推しても仕方ないか)

ー歩美宅ー

歩美「ただいま、さ、入って!」

コナン「ああ、じゃ、お邪魔します」

歩美「ちょっと待っててね、タオル持ってくるから」

コナン「ああ、なあ歩美。お父さんとお母さんは?」

歩美「いないよー」

コナン「え?」

歩美「今日と明日はパパとママ用事でいないのー」

コナン「そ、そうなんだ」

コナン(マズくないかそれは.......夜遅く男女2人っきりって.......いや、歩美は.......でもな)

これはくるか……!

歩美(コナン君待ってるかな......ドキドキする)

歩美(私がこれからする事、受け入れてくれるかなあ、嫌われないかな)

歩美(でも、ここで踏み出さなきゃ!コナン君をもっと好きになるために!)フゥーッ

ガチャ

歩美「お待たせ」

コナン「お、ありがと......え?」ドキン

歩美「......」

コナン「え?あの、その、え?」

コナン「俺の見間違いかな……あの、歩美?何で上裸なんだ?」

歩美「見て欲しいから」

コナン「え?」

歩美「コナン君に見て欲しいから!」

コナン「いや、あの」

歩美「目を閉じないで見て、私どう?キレイかな?」

コナン「そ、それはもちろんその、キレイだよ」

コナン(ヤバいヤバすぎる......スタイル良すぎだろ!哀達とはまた違ったバランスの良さ......って言ってる場合じゃねぇ!)

コナン「なあ歩美、何でその」

歩美「何でって、コナン君が好きだから」

歩美「好きだから全部見て欲しいの」

コナン「その、嬉しいけど俺も男だからその、自制が効かなくなると、その」

歩美「いいの、して欲しいの!」

コナン「え」

歩美「コナン君が思うその先の事を歩美にして欲しいの!」

コナン「言ってる意味、分かってるのか?それは」

歩美「分かってるよ、やり方は良く知らないけどどういう事かは分かってる」

歩美「コナン君に、あげたいの。私の初めて」

コナン「ーっ」ドキドキ

コナン「嬉しいけど、ダメだよ」

歩美「どうして?哀ちゃん達には出来て私には出来ないの?」

コナン「そうじゃない!でも今の俺は只でさえみんなを宙ぶらりんにして弄んでるような状態なんだぞ?」

コナン「この上、体まで良いようになんてあまりに都合が良すぎる!もしそんな事をしてそれでも歩美を選ばないなんて事になったら」

歩美「それでもいいの!」

コナン「え?」

歩美「例えコナン君が私を見てくれなくなってもいいの、だって私がコナン君を好きなのは好きになって欲しいからじゃないもん。理屈じゃないんだもん!」

コナン「歩美......何で?何で俺なんかにそこまで」

歩美「手を.......かして?」

コナン「手を?」スッ

歩美「.......」プニッ

コナン「!!??!?」

歩美「聞こえる?心臓の音」

コナン「え?あ.......」ドクン、ドクン

歩美「覚えてる?昔、コナン君といるとドキドキして時間が判るって言ったの」ドクン、ドクン

コナン「ああ、覚えてる」

歩美「私の気持ちは、あれからずっと変わらないの。コナン君の正体が新一さんだって知っても、昔の事を知っても私の気持ちは何一つ変わらない」

歩美「今でもコナン君といればドクン、ドクンって気持ち良いリズムで動くんだよ?この心臓はコナン君を想う為に動いてるの、コナン君が望まないならいつ止まっても構わない」

歩美「だから何があっても後悔なんかしない!コナン君、お願い」

歩美「私の気持ちを.......全てを受け入れて」ウルウル

コナン「.......」ギュッ

歩美「コナン....君?」

コナン「バカだよ、歩美は」

歩美「うん」グスン

コナン「本当にバカだ」ギューッ

歩美「うん」グスン

コナン「本当に本当に......ありがとう」

コナン「こんなろくでもないヤツを愛してくれて」

歩美「うん」チュッ

歩美「!」

コナン「歩美の気持ち、全部受け止める」

コナン「もう、逃げないよ」

一旦中断します。
後ほど再開します。

皆様ありがとうございます。
お待たせして申し訳ない。

まじか

パンツが反重力で星屑と消えた

期待

この話で初めてコナンに殺意が芽生えた

お待たせしました、再開します。
ご期待に添えるかは分かりませんが頑張ります。

>>679さん
自分でも書いてて時々思います。
こやつ許せんと......。

歩美「ホントに?」

コナン「ああ、本当に」

歩美「ありがとう、コナン君」ニッコリ

歩美「本当に......夢みたい。嫌われるかと思ってた」

コナン「お礼を言うのはこっちさ、本当にありがとう。こんなに思ってくれて」

コナン「あ、でも」

歩美「え?」

コナン「あんな事件の後にこんな事したら怒られるかな」

歩美「大丈夫、今日は誰も見てないから」ニッコリ

コナン「そうだな」ニカッ

歩美「......大好き、コナン君」チュッ

コナン「ん......」チュッ

歩美「ん、はぁ、ど、どうしたらいいかな?私やり方分からないから」

コナン「そうだな、とりあえずシャワー浴びるかな?」

歩美「うん、分かった」

ーバスルームー

サーッ

コナン「歩美、落ち着いたら呼んでくれ」

歩美「う、うん」

歩美(緊張して来ちゃった、は、裸見るんだよね。コナン君の......見られるより恥ずかしいよぅ)

歩美(でも、覚悟決めなきゃ!)

歩美「は、入っていいよコナン君」

ガラッ

コナン「じ、じゃあ失礼して」

歩美「ーっ////」

歩美(コ、コナン君の裸......ムキムキって訳じゃないけど凄くキレイな体)

歩美(で、でも見れない、下の方見れないよ////)

コナン(シ、シャワーに濡れて肌がつやつやして......温まって赤くなった顔が......可愛い)

コナン(髪もつやつやして、お湯に濡れていい匂いがする)

歩美「こ、これからどうしたらいいの?」

コナン「と、とりあえず体洗おうか」

歩美「う、うん////」

ツルッ

歩美「あっ!」

コナン「あぶねっ!」ガシッ、ドーン!

歩美「いたた、大丈夫?コナン君?」

コナン「大丈夫......じゃないかも」ムニュ

歩美「あっ////」

コナン(ヤベッ、おっぱい柔らかすぎだろ!)

歩美(な、何か固いのがある)

歩美「ご、ごめんね!立つから」

コナン「あ、ああ」ムニュ

歩美「あっ!」ビリビリ

コナン(や、ヤベッ!何気に手を振ったら胸に当たっちまった)

歩美(な、何だろ、おっぱい触られたら電気みたいのが体に)

コナン「だ、大丈夫か歩美?」ポンッ

歩美「あうっ!」ビリビリ

歩美(さ、触られただけで体にキスした時みたいな痺れが......)

コナン「歩美?大丈夫か?」

歩美(何だろ、頭の中がボーッとする......気持ち良い感じ......)トロン

コナン「おい、大丈夫か?歩美?」

歩美(あ、コナン君......そうだコナン君に触ると気持ち良いんだ......なら)グイッ

コナン「え?」チュッ

歩美「ん......」ギューッ

コナン(ス、スゲェ力だっ、でも)ムニュ

コナン(胸が押し付けられて......舌が絡んで......き、気持ち良いや......)

歩美「ぷはぁ、ねぇコナン君、歩美今スッゴく気持ち良いの、これからどうしたらいいの?どうしたらもっと気持ち良くなるかなぁ?どうしたらコナン君も気持ち良い?」トロン

コナン(なんか、目がヤベェ!既にイっちゃった顔してる......エ、エロ過ぎる!てか歩美意外に肉食かも知れない)

歩美「ねぇ、コナンくぅん......歩美ともっと気持ち良くなろうよぉ」ニッコリ

コナン(これはヤバい!もう我慢出来ません!)

ガシッ

歩美「あっ////」モミモミ

コナン「も、もう抑えきか、ね」カリッ

歩美「あっ!」ビリビリ

歩美(オ、オッパイ軽くかじられた......でも痛くない、気持ち良い////)

コナン「今から色々やるけど、大丈夫か?」

歩美「うん......コナン君の好きにして。歩美の体、コナン君に預けるから」

コナン「分かった、いくよ」ガシッ

歩美「あっ////」モミモミ

歩美「り、両手で揉まれ」チュッ

歩美「ん、んーっ////」レロレロ

歩美(オッパイ揉まれながらキスしてる......もう気持ち良すぎてアタマが真っ白だよぅ////)

ガシッ

歩美「ん、んっ!////」

歩美(片手がオシリに......あちこち揉まれてる////)

コナン「ハァ、歩美......ちょっとビックリする所触るけどいいかな?」

歩美「う、うん////いいよ////」

コナン「じゃあ......」コリッ

歩美「あっ!!」コリッコリッコリッ

歩美「ううっ!あっ、ああっ!!」

歩美(ア、アソコをつままれると......全身痺れちゃうよ)コリッコリッ
 
歩美「はあぁぁっ!!」コリッ

歩美「コ、コナン君......ち、力抜けちゃう、立てないよ......あっ!」コリッ

コナン「ゴメン、でも今の歩美の顔、スゲェ可愛くてさ」コリッコリッ

歩美「う、嬉しい、けど......ダ、メ、何か来る......アタマ、が......」コリッ

歩美「ああああぁぁっ!」ガクン

歩美「ハァ、ハァ」

歩美(な、何?今の......?一瞬意識が飛んで......凄い気持ちよさが)ハァ、ハァ

コナン「歩美、イっちゃったな」

歩美「イク?」

コナン「絶頂のこと、さ。気持ち良すぎてワケわかんなくなったろ?」

歩美「う、うん......あれがイクって言うんだ////」

本日は終了します。
中途半端で申し訳ない。
明日更新予定です。



この時期に全裸待機は腹壊すんだが……

寒くなったもんな。
全裸に腹巻とかどうだ

ありがとうございます。
再開します。

>>685さん
お腹は大丈夫でしょうか?
冷えた分温まる内容に出来れば良いのですが......。

歩美(何だか、不思議な気分......凄くすっきりしたハズなのに、ドキドキが止まなくて......)

歩美(もっと、して欲しい気分がする)ドキドキ

歩美「......あ」

コナン「ん?あ、む、ムリに俺のは見なくてもいいよ、恥ずかしいだろ?///」

歩美「ううん、もう大丈夫......ねぇコナン君、これが男の人のオ、オチ○チ○なんだよね?///」

コナン「あ、ああ///(照れ方が可愛いな)」

歩美「ここを触ると、男の人は気持ち良いんだよね?」

コナン「そ、そうだな」

歩美(凄くおっきい......でも何だろう、見てるとムズムズする)

歩美(コナン君の、オチ○チ○......)パクッ

コナン「え?ちょ、歩美?///」

歩美(何か見てたら自然にくわえちゃった......コナン君はどうかな?)チラッ

コナン「くっ(ヤバい、気持ち良い!む、無意識にやってんのか?しかも上目遣いがエロ過ぎる///)」

歩美(気持ちよさそう、嬉しいな///舐めたら気持ち良いのかな?)チュッチュパッ

コナン「あ、歩美っ!(ホ、ホントに初めてかよ!?気持ち良すぎだろ!)」

歩美「ん、んん......」チュパッチュパッ

コナン「あ、歩美......俺、もう......うっ!」ドピュッドピュッ!

歩美「んん?!」ゴクッゴクッ

コナン「あ、歩美?大丈夫か?ゴメンいきなり......」

歩美「ケホッケホッ、だ、大丈夫だよ......」

歩美(何だろ、コレは?味しない......ちょっと苦いし変なニオイがする......)

歩美(でも、飲んでたらゾクゾクしてくる......凄く......エッチな気分になる///)

コナン「歩美?」

歩美「大丈夫だよ、コナン君///これって、コナン君もイっちゃったの?」

コナン「あ、ああ。男はああなるんだ///」

歩美「そっか、嬉しい!歩美でもコナン君を気持ち良く出来るんだね///」

コナン「歩美......(もうダメだ可愛すぎるわ)」

コナン「......歩美、湯冷めしても困るし、ベッドに行こうか」

歩美「う、うん。でももう一回ギュッとして?」

コナン「分かったよ」ギュッ

歩美「あっ......」

歩美(濡れた肌がくっつくと、それだけで気持ち良い///)

コナン「ホントに、綺麗だな歩美......肌が透き通るみたいに」

歩美「コナン君も、素敵だよ///」

コナン「歩美......」チュッ

歩美「んっ......(また力抜けちゃう......///)」

ー阿笠宅ー

志保「おっそいね、新一君」

哀「ええ、何かあったのかしら......?」

志保「まあ新一君だから大丈夫だとは思うけどね」

哀「ええ、そうね......」

志保「何か不安?」

哀「不安と言うか......勘かしら」

志保「勘?」

哀「何となく工藤君......」

志保「歩美ちゃんといる気がする?」

哀「うん、あなたもそう思う?」

志保「何となくね、でもだとしたらどうする?やんごと無き事になってるかも」

哀「あなたは?嫌?」

志保「んー、嫌じゃないけどね。そう言う条件の元にいるワケだし」

哀「そうね、私達は先越しちゃってるしね、でも」

志保「どーせだったら身近にこんな美人いるんだから先に手を出してよってね」ニッ

哀「バ、バカね///」

志保「ま、帰って来たら問い詰めてさ、場合によっては......襲っちゃう?」

哀「もう!とにかく今日はもう寝ましょ///」

志保「そだね」

哀(口ではああ言っても)

志保(ちょっと胸がイタいね)

哀(でも......)

志保(逆に踏ん切りつくかも)

2人(そう言う手段に出てもいいんだって......歩美ちゃんへの無意識の遠慮から解放されるかも知れない)

ー歩美宅ー

歩美「じゃあ、次はどうしたらいいの?」

コナン「じゃ、ベッドに横になってくれ」

歩美「う、うん///」

歩美「こ、こうかな?コナン君?」

コナン「あ、ワリィ......あんまりにも可愛くて......見とれちゃったよ」

歩美「コ、コナン君///」

コナン「なあ歩美、呼びやすいなら良いけど今は君つけなくていいんだぜ?」

歩美「え?」

コナン「もっとフランクにさ、コナンでいいよ」

歩美「え///でもでも///」

歩美(呼び捨てって......何か凄く打ち解けた感じで......恥ずかしいなぁ///)

歩美「で、でも慣れてないから、少しずつそうするね、コ、コ、コナン......君、あっ」

コナン「ハハ、まあ無理することはないさ。少しはリラックス出来たか?」

歩美「う、うん///」

コナン「じゃあ、なるべくゆっくり痛くないようにするけど痛かったら言ってくれよな」

歩美「うん、お、お願いします///」

コナン「うん......じゃあ始めるよ歩美」ギュッ

歩美「あっ......」チュッ

歩美「んんっ......(濡れたカラダとはまた違う......気持ち良い///)」スーッ

歩美「はぅっ(ほ、ほっぺに首筋舐められてる///)」レロレロ

歩美「はぁ......///(耳の裏まで///)」モミモミ

歩美「んんっ、オ、オッパイまで///」

歩美(凄い、舌が色んな所を滑って行って......ビリビリしちゃう///)

コナン「大丈夫か?歩美?」

歩美「う、うん......もっとして///」

コナン「ああ、分かった」ニッ

歩美「あっ!」コリッ

歩美(オッパイ揉まれながらアソコも摘まれてる......////)

歩美(気持ち良い、気持ち良いよコナン君////)

歩美(抱きしめられて声聞くだけで幸せなのに......何かドンドンエッチな気分になる////)トロッ

コナン「歩美......スゴく、濡れて来たな」

歩美「え?濡れ、る?」ハァ、ハァ

コナン「ホラ、ちょっとイジるよ」クチュッ

歩美「ああっ!」

歩美(な、何今の......今までより凄い感覚......それにこれ、シャワーで濡れてるんじゃない......私の中から出てるんだ......)

歩美「ど、どうなってるの?こんなになった事ないよぅ......」

コナン(何か、大胆かと思ったら初めてっぽい反応だし......ギャップがまたイイな)ニッ

歩美「な、何で笑うのぉ?」

コナン「大丈夫だよ、女の人は気持ち良いと感じるとこうなるんだよ」ニッ

歩美「そ、そうなの?何かコナン君イジワルな顔してるよ?」

コナン「そんな事無いさ、ホラ、こうすると」クチュクチュッ

歩美「あううっ!!?」

歩美「(やっぱり違う、凄すぎるよっ......)ま、待ってコナン君!」

コナン「んー?」クチュクチュッ

歩美「まっ、ああっ!ダ、ダメだって、ばぁっ!あっ!」

コナン「可愛いよ、歩美」クチュクチュッ

歩美「や、もう!あっ!うれ......しいけど、ああっ!ダ、ダメだって、ばぁっ!」クチュクチュクチュッ

歩美「あああっ!!も、もう、ダ、ダメ......」

歩美「あぅ、ああああっ!!!」

コナン「大丈夫か?歩美?」

歩美「ハア、ハア、イジワル......」

コナン「そっか?」ニカッ

歩美「もう!イジワル!コナン君のバカバカバカバカ!」プンプン

コナン「ゴメンゴメン、キライになったか?」ニカッ

歩美「......ホントにイジワル」

歩美「キライになんかなるわけないじゃない、もう......ホントにイジワル!」

コナン「そっか、良かった」ニコッ

歩美(うー、そんな顔みたら怒れない......)

一旦中断します。
後程更新予定です。

うがああああああああああああああっ!

再開します。

>>693さん
何となく......お察しします。

コナン「ゴメンゴメン、あんまり可愛らしくてさ」ナデナデ

歩美「うー、子供扱いするー」プクーッ

コナン「そんな事ないよ、1人の女性として見てるんだよ」ギュッ

歩美「......ホント?」

コナン「ああ、ホントさ。近過ぎて分からなかった物がやっと見えてきたのかも知れない」

コナン「歩美は立派な......素敵な女性だよ」

歩美「......エへ、嬉しいな」ニコッ

歩美「コナン君......私の事......好き?」

コナン「ああ、大好きだ」

歩美「哀ちゃん達より?」

コナン「あ......」

歩美「いいの、そんな困らないで」ニコッ

歩美「ちょっと私もイジワルしてみたかったの」ニコッ

コナン「歩美......」

歩美「例え何があっても、コナン君を信じてるし、大好きだからね」ニコッ

コナン「済まない......ありがとう」

歩美「もー、暗くならないで、ね?」チュッ

コナン「ああ、そうだな」ギュッ

歩美「次は、どうしたらいいの?」

コナン「じゃあ、横になって少し股を開いて」

歩美「こ、こう?////」

コナン「うん、ちょっとびっくりするかも知れないけど、力抜いてて」ペロッ

歩美「んんっ!?」ゾクゾク

歩美「え、ちょっと、アソコな、舐めたら汚いよ///」

コナン「汚くなんかないさ」ペロッペロペロ

歩美「あ、はああぁぁっ!」ビクビク

歩美(触られるよりずっと凄い......おかしくなっちゃう)ペロッ

歩美「ひゃうっ!」ブルブル

歩美「コ、ナン、く...ん......」ペロッ

歩美「あうっ!あ、歩美......おかしくなっちゃう......よ......」モミモミ

歩美「はああぁぁっ!」ペロッ

歩美(舐めながら、オッパイ揉まれてる......スッゴくイヤらしい......)ゾクゾク

歩美「ダ、メ......また......イっちゃうよ......」ペロッペロペロ

歩美「あうっ!はあああぁ......イ、イっちゃうってばぁ......あっ!」ペロペロ

歩美「も、ダメ......イっちゃうよぉっ!!」ビクビク

歩美「うあああぁっ!!」ビクビク

コナン「気持ち良かった?」

歩美「......うん、気持ち良いよ......カラダがとけちゃうみたい......」

コナン「少しやり過ぎたかな?」

歩美「大丈夫、だよ」ニヘラ

コナン「笑顔がとろけきってるな、可愛いな」ニッ

歩美「次は、どうすればいいのぉ?」ボーッ

コナン「次は、歩美と......1つになる」

歩美「1つに、なるの?」

コナン「うん、俺のアソコを歩美の中に挿入る」

歩美「私の中に、コナン君が?」

コナン「うん。初めてだから痛いかも知れない。だから、怖がったらやめてもいい」

歩美「ダメ!」

コナン「え?」

歩美「痛くてもいいから、して」

歩美「歩美の中に入って来て、コナン君」

コナン「分かった、じゃあ、力を抜いて」

歩美「うん」

コナン「歩美の初めて、貰うよ」

歩美「うん、私の初めてを、コナン君に」

歩美(ちょっと怖いけど、嬉しい......コナン君と、1つになれるんだ......)

コナン「行くよ......歩美」ズズズッ

歩美(あ、入って来る......ゆっくり......)ズズッ

ズンッ!

歩美「!!!!!」

歩美「あ、あ、あ......」パクパク

コナン「大丈夫か歩美!?痛いか?抜くか?」

歩美「ぬ、抜かないで、痛くないの......」

コナン「痛くない?血は出てるみたいだけど......大丈夫なのか?」

歩美「全然、いたくないよ......気持ち、良過ぎてわけがわからないよ......」

歩美(どうなってるの?分からない分からない分からない)

歩美(もうお腹の中にコナン君がいっぱいで......)

コナン「ちょっとこのままでいよう、ゆっくり動き始めないとな」チュッ

歩美「はぁ、う、うん......」

歩美(アタマが......からっぽに......コナン君......)

コナン「大丈夫か歩美、少し動いて見るよ」

歩美「う、うん」ズズッ

歩美「あああぁっ!」

歩美(ちょっと動いてるだけなのに......指や舌とは全然違う......凄すぎる......っ)

コナン「ゆっくり出し入れするからな」ズズッズンッ!

歩美「はぁぁぁ......あああぁっ!!」

歩美「あっ、あああぁっ!」

コナン「行くぞ......」パンッパンッ

歩美「あああぁっ!コナンくん!コナンくん!」パンッパンッ

歩美「も、ダメ!あああぁっ!アタマが、アタマがおかしくなるぅっ!」

コナン「大丈夫か、止めるか?」

歩美「やめないで、も、好きにして......コナン君の好きにしてっ!」ハァ、ハァ

コナン「分かった、少し早くする!」パンパンパンパンッ!

歩美「あぅ、あ、くはぁあああぁっ!」ビクビク

コナン「どんな感じだ、歩美?」パンッパンッ

歩美「あ、あ、歩美の......うあっ!ア、アソコが......ああっ!もうめちゃめちゃ......あっ!気持ちイイのっ!あっ!」

コナン「そっか、俺も気持ち良いよ」ニッ

歩美「う、れ、し......」チュッ

歩美「ん!んん!んんんんっ!!」パンッパンッ

歩美(カラダが......ぜーんぶ......なくなっちゃいそう......)

歩美「も、ダメだよ......あっ!コナン......く、ん......歩美と......ああっ!い、いっしょに......あっ!」

コナン「俺も......で、出そうだ......ぬ、抜かなきゃ......」パンッパンッ

歩美「ダメ......抜かないで......あっ!ど、どうなっても......いいから......ああっ!」ギュッ

コナン「あ、歩美......」パンッパンッ

コナン(もぅダメだ、アタマで分かっても腰が止まらねぇ!)パンッパンッ!

コナン「歩美、もう、俺も!」パンッパンッ

歩美「うん、い、一緒に......ああっ!」

コナン「うっ!」ドピュルルッ!

歩美「歩美、イクッ!あああああぁっ!!」

コナン「うっ」ガクン

歩美「......」

コナン「あ、歩美......大丈夫か......?」ハァ、ハァ

歩美「......」

コナン「歩美?!」

歩美「大丈夫、だよ」ニコッ

コナン「お、脅かすなよ......」

歩美「ゴメンね、あんまり気持ちよくって......あんまり幸せ過ぎて......嬉しくって......」

コナン「歩美......俺、歩美の中に......」

歩美「大丈夫だよ、生理終わったばっかりだし」

歩美「その時はその時だよっ」ニコッ

コナン「......ああ、そうだな」

歩美「ねぇ、コナン君。歩美のカラダ、気持ちよかった?」

コナン「ああ、とっても」

コナン「なあ、歩美」

歩美「なあに?」

コナン「1つだけ、言っとくとさ」

歩美「うん」

コナン「今日の事は、決して勢いだけじゃないから」

歩美「うん」

コナン「歩美の気持ちに触れて、歩美を愛おしく思ったから......だからしたんだ」

コナン「だから、何かあっても、責任はきちんと取るよ」

コナン「俺は歩美が本当に、好きだから」

コナン「そう言う気持ちなのは、確かだから」

歩美「コナン君......」ギュッ

歩美「うれしいよぅ、うれ......しいよぅ......」グスン

歩美「今日、こうなったのはね、ホントに偶然だったんだよ」

歩美「パパ達がいないのも、人混みを避けたらウチの近くに来たのも」グスン

コナン「......うん」

歩美「でも、ずっとこうなりたかった」

歩美「こうやって2人でいたかった」グスン

歩美「だからうれしいよぅ、ホントにうれしいよぅ」グスン

歩美「夢じゃないよね、コナン君今ここにいるよね」グスン

コナン「ああ、いるよ、ここに」ギュッ

コナン「ここに......歩美の側にいるよ」

歩美「うん......うん......」グスン

歩美「うれしいのに、涙が止まらないよ......」グスン

歩美「大好きだよコナン君、大好き......」ギュッ

歩美「今日はずっと......こうしててね」

コナン「うん」

歩美「ずっと歩美を、ギュッとしててね」

コナン「うん」

中断します。
後程再開します。

ー翌朝ー

コナン「ん......」

歩美「あ、コナン君!おはよ!」ニコッ

コナン「歩美......?ああ、そうか......おはよう」

コナン「って何て姿してんだよ?!」ガバッ

歩美「エヘヘ、驚いた?」

コナン「だって、裸エプロンって///」

歩美「コナン君を驚かせたくて」チュッ

コナン「ーっ......そ、そっか///」

歩美「もう少しで朝ご飯出来るから待っててね」ニコッ

コナン「ああ......」バタン

コナン「そっか、そうだよな......俺歩美と」

コナン「夢じゃないよな、現実だよな」

コナン「......可愛かったな///」

コナン「って喜んでばかりもいられない、手伝わなきゃ」ガサゴソ

ガチャ

歩美「ん?何コナン君、寝てて良かったのにぃ」ニコッ

コナン「そうもいかねーさ、何か手伝う事は?」

歩美「ありがとう、じゃあそこのサンドイッチ切って?」

コナン「よし、分かった」サッ

歩美「エヘヘ」

コナン「何だよ?おかしいか?」

歩美「ううん、何だか新婚さんみたいで」ニコッ

コナン「そ、そうかな///」

歩美「うん、ちょっと恥ずかしいけど」

コナン「......食べる時は、着替えような。食事出来なくなっちまう」

歩美「もう、コナン君のエッチ」ニコッ

ー阿笠宅ー

哀「ふあぁーあ......」ボーッ

志保「おはよ......」ボーッ

哀「ひっどい顔ね」

志保「お互いさま」

哀「......帰って来なかったわね」

志保「うん、こりゃ決まりですな」

哀「じゃ、帰って来たら......」

志保「とっちめてやりますか......」

哀「とりあえず一旦寝ない?」

志保「そだね......」
 
2人(工藤(新一)君のバカ......)

ー歩美宅ー

歩美「よし、出来たっと」ギュッ

歩美「コ、コナン君?」

コナン「体、大丈夫か?一晩経ってどこか痛いとかないか?」

歩美「無いよ、大丈夫!スッゴく幸せな気分」ニコッ

コナン「そっか、ゴメンな?俺あの後すぐ寝ちまったんだな」

歩美「ううん、いいの!約束守ってくれたもん」  

コナン「約束?」

歩美「うん、朝までずっとギュッとしてくれたから」

歩美「それにコナン君の寝顔、可愛がったよ」ニコッ

コナン「そっか、でも残念。俺も歩美の寝顔見たかったな」

歩美「ありがと」ニコッ
 
歩美「やっぱり、夢じゃないよね」

コナン「ん?」  

歩美「私、コナン君と1つになれたんだよね」  

コナン「ああ、夢じゃないよ」

コナン「俺も朝夢かと思ったよ、あまりに楽しかったから......夢じゃないよなって」

歩美「私も。あまりに幸せで夢かと思ったの」

歩美「でもここにコナン君がいる......夢じゃない」ギュッ

コナン「ああ、夢じゃない」ナデナデ

歩美「でも1つ分かった」

コナン「ん?」

歩美「コナン君はイジワルだね」ニコッ

コナン「そ、そっかな?」

歩美「だって......ダメって言ったのにぃ」プクーッ

コナン「ゴ、ゴメン......あんまり反応が可愛らしくてさ、次から気をつけるよ」

歩美「嬉しい!」

コナン「えっ?」

歩美「「次」って言った!またしたいって思ってくれたんだよね?」

コナン「ああ、もちろんだ」

歩美「やった♪......正直、はしたない女の子って嫌われると思ったの」

コナン「そんなわけ無いだろ?嬉しいと思ってもはしたないなんて思わないさ」

歩美「ありがとう、コナン君」ギューッ

コナン「歩美?」

歩美「しばらく、こうしてたい」

歩美「ね、頭撫でて?」

コナン「ああ」ナデナデ

歩美「エヘヘ......頭撫でてもらうと落ち着くの」

歩美「幸せな気分になる......最高」

コナン「そっか、いくらでも、歩美の満足するまで」ナデナデ


寝落ちしてました。
昨日今日と時間あるので進めて行きたいです。
一旦中断します。



ふぅ……

>>704さん
ありがとうございます。
再開します。

コナン(さて......)

歩美「ねぇ、コナン君」

コナン「ん?」

歩美「これから、哀ちゃん達の所に行くんでしょ?」

コナン「ああ、まあ話さない訳にもいかないからな」

歩美「じゃあ、私も一緒に行く」

コナン「え?」

歩美「私も哀ちゃん達と話したいから」

コナン「でも......」

歩美「どの道話さなきゃいけないし、きっと哀ちゃん達も分かってるから......どういう気持ちで、どういう流れでそうなったか、知りたいと思うから」

歩美「だから自分で話したいの」ニコッ

コナン「歩美......」

歩美「大丈夫だよ、心配しないで」ニコッ

コナン「......分かった、じゃあ一緒に行こう」

歩美「うん、でももう少し......こうしててね」ギュッ

コナン「うん......」ギュッ

歩美(きちんとみんなに私の気持ち、伝えなきゃ)

歩美(哀ちゃん達もきっとそうしたかったはずだから)

ー工藤宅ー

コナン「ふぅ、着いたな」

歩美「うん、博士の家に行くの?」

コナン「いや、まず着替えたい。昨日のカッコのまんまだからな」

歩美「うん、分かった」

コナン「アイツら、まだ寝てるかな」

歩美「多分起きてると思うけど......」

コナン「とにかく、中に入るか」ガチャッ

哀「おかえり」

志保「遅かったねー」ニッ

コナン「ふ、2人とも何でここに?」

哀「合い鍵位持ってるわよ」

志保「そろそろ帰って来ると思って、待ってたよ」ニッ

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん」

哀「歩美ちゃん?」

志保「一緒に来てたんだ!」

歩美「うん、2人に話があって」

哀「分かったわ、でもまあとりあえず......」チラッ

志保「うん、せーの!」

バチィン!

コナン「イテッ!!」ヒリヒリ

哀「あー、スッキリしたわ」

志保「うん、サッパリした」ニッ

歩美「2人ともやっぱり、昨日の事分かってて怒ってるの?」

コナン「哀、志保、やっぱ......」

哀「そうね、連絡も無しにいなくなるから」

志保「心配するじゃない!」

コナン「え?」

哀「今のはその分のイライラをぶつけただけ」

志保「それ以外には怒ってないよっ」

歩美「でも、あの、私......」

哀「言わなくても分かってるわ、男女が一晩行方知れずなら何をするかは自ずとね」

志保「まあでもそれはワタシ達の方が先だから、仕方ないよね」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん......」

すみません......体調不良の為休止します......。
申し訳ない......。
明日には更新したいと思います。

お大事に

>>709さん
ありがとうございます。
再開します。

志保「ワタシ達もモヤモヤが引っかかってたし、お互い無意識に気を遣っちゃってたし、これでおあいこってコトで」

歩美「......うん」

哀「あなたは、こうなったのを後悔してるの?」

歩美「ううん、してない!だって、ホントにこうなりたかったんだもん」

志保「なら、それでOK。これでみんな同じラインになったね」

哀「でも、歩美ちゃんがこんなにも大胆」

コナン「何でみんな、そうまでして俺を?」  
コナン「こんな俺になんでみんな......そうまでしてくれるんだよ?」


>>710はミスです。
申し訳ありません。

志保「ワタシ達もずっとモヤモヤしてたしね、これで却ってスッキリしたかもね」

歩美「志保ちゃん......」

哀「これでみんな同じラインになった。それでOKよ。歩美ちゃんはこうなったこと後悔してるの?」

歩美「ううん、してない!だってホントにこうなりたかったんだもん!」

志保「そっか、しかし歩美ちゃんもオトナになったんだね」ニッ

哀「ええ、こんなに大胆な手に出るなんてね」ニッ

歩美「だ、だって///」

志保「まあこれでお互い気兼ねはいらないってコトで」

哀「これからもっとお互い大変になるわね」

歩美「2人とも......」

志保「こっからが勝負だよ?」ニッ

歩美「うん......分かった!」ニコッ

コナン「なあ、みんな......何でなんだ?」

コナン「何で俺なんかにみんな......ここまで」

哀「あなたが好き、それでいけないかしら?」

コナン「でも俺は......」

志保「まあ確かに優柔不断の天然タラシではあるけれど」

コナン「うっ」グサッ

志保「でも好きだから仕方ないね!」

歩美「きっとみんな一緒なんだよ、何があってもコナン君が好き。だから何があっても信じてられる」

歩美「そう思わせてくれるだけのことをしてくれたんだよ」

コナン「みんなバカだよ、本当に......」

志保「そだね、バカなんだよ。バカになるくらい好きになっちゃったから仕方ないんだよ。惚れちゃったものは仕方ない!」

哀「あなたはどうなの?」

コナン「え?」

哀「私達に対してどういう想いでいるの?」

コナン「俺は......」

哀「こんな関係で悪いとかそんな事を聞いてる訳じゃない、私達を好きかどうかを聞いてるの」

コナン「俺は......」

コナン「俺もみんなが大好きだ、大好きすぎて......どうしたらいいか分かんなくて......でもみんなの気持ちに応えたくて......」

哀「じゃあそれでいいじゃない」

コナン「え?」

哀「あなたもバカになって私達を好きでいればいいじゃない、そしたら過程がどうだろうと私達は納得出来るわ」

歩美「コナン君は大変だと思うけど、1人でみんな相手にするの」

志保「ワタシ達も結果も過程も気にしないで好きって気持ちで突っ走ってるから新一君もそうしてよ」

志保「あとはなるようになるって。こんな可愛い子達に囲まれてこんなコト言ってもらえるんだから幸せに思ってよね」ニッ

コナン「......ったく、ホントにオメーらは......」

コナン「わーったよ、俺ももういちいち悩んだり深刻がったりしねーよ!体がボロボロになるまでみんなの想いに応える」

コナン「俺も、バカになるさ」ニッ

歩美「コナン君らしくなったね」ニコッ

哀「じゃあ、それはひとまず良いとして......ところで」

志保「昨日って歩美ちゃん狙って誘ったの?」

歩美「う、ううん、偶然だったの」

志保「じゃあ事前に打ち合わせも準備も無いなら......」

哀「工藤君、あなた避妊する用意あったの?」

コナン「え?あ、あの、それは......」

志保「あ、やっぱり......」 

歩美「ご、ごめんなさい......」


哀「そっちの方が心配だったけど......中に出しちゃったのね」

コナン「......はい」

哀「歩美ちゃん?そこは気をつけないと駄目よ?工藤君も......分別ある大人ならそこはしっかりしないと」

志保「人のことは言えないけどね、ワタシ達......」

哀「んん、とにかく気をつけないと!工藤君となら妊娠する事はないけど......」

コナン「え?」

歩美「どういう事?」 

志保「え?哀言ってなかったの?」

哀「伝えてなかったかしら......まずいわね」

コナン「え?ちょっとどういう......」

哀「......もう仕方ないから言っておくけど......工藤君は......」

哀「俗に言う「種無し」ね」

コナン「」

歩美「え?///」

志保「正確にはなっちゃったと言うべきかな」

コナン「なっちゃった?」

哀「そう、APTX4869の解毒薬......あれに伴う高熱のせいね」

哀「異常な高熱を度々繰り返した結果、機能がやられてしまったのね」

志保「解毒薬の研究過程で体を調べて分かったんだけど.....聞いてなかったんだ」

コナン「ウン、キイテナイヨー」ボーゼン

哀「まあ外部的なアプローチはともかく、自然妊娠はしないわね、ほぼ」

歩美「そ、そうなんだ......」

志保「まあだからって何でもしていいわけじゃないから、気をつけないとね。歩美ちゃんのその場の気持ちは十二分に分かるけどね」

歩美「うん、気をつけるね」シュン

中断します。
夜更新予定です。



よくここまで長い物を書き続けられますな…がんばってください

乙さー

ありがとうございます。
再開します。

>>717さん
ありがとうございます。
いつの間にかこんなに長くなってしまいました。
長いだけでなく少しでも面白く出来るよう頑張ります。

コナン「......」

志保「ショックだったみたいね......」

哀「ちょっと悪かったかしら」

歩美「コナン君、大丈夫?」

コナン「ああ、大丈夫......」ズーン

志保「ありゃ、マズいなこれは」

哀「しょうがないわね」

志保「じゃあショックの新一君をお姉さん達が慰めてあげよう」ニヤッ

コナン「え?」

哀「そうね、時間はあるんだし」

歩美「な、慰めるって?」

志保「そりゃ、ね?」ニヤッ

コナン「って......な、何する気だよ?」

哀「何を想像してるか知らないけど......先に部屋に行っててくれない?私達はちょっと歩美ちゃんと話があるから」

コナン「あ、ああ......」

コナン(何か色々ありすぎてもう訳わかんないな......)スタスタ

志保「ちょっとやり過ぎたんじゃないの?」
 
哀「ちょっと位ショック与えた方がいいのよ」

歩美「え?どういう事?」

志保「ああ、さっきのはウソなの、ウ・ソ」ニヤッ

歩美「ウ、ウソ?」

哀「妊娠しないって言うのは嘘じゃないけどね。機能がやられたって言うのは嘘よ」 

歩美「どういう事?」

志保「秘密はコチラ、ジャン!」

歩美「これ何?薬?」

哀「そ、簡単に言うと男性用避妊薬よ」

志保「これを飲んでると服用してる間は簡単に言うと赤ちゃん出来なくなるんだなー」

哀「それを食事に混ぜてるから、効果は続いてるわ」

歩美「な、何でそんな事をしたの?」

哀「何かあっても良いようによ、彼とあなたが」

歩美「え?」

志保「ワタシ達は、ずっと前から歩美ちゃんの気持ちは知ってたから」

哀「純粋で、とても強い彼への気持ちを」

志保「だから、色んな条件が重なって歩美ちゃん達の側で同じ時間を生きるコトになった時、こうなる事は何となく予想出来たんだよね」

哀「同じ人を、工藤君を想う気持ちがぶつかり合うことをね。薄らと心の何処かで予想していた、でも見ないようにしていた時もあった。だからあなたがその感情を爆発させて私達にぶつけてきた時、動揺したりもした」

歩美「哀ちゃん……」

志保「それを無視してね、バーーーローー君と関係をもっと深くしておくことも出来たんだろうけどね。出来なかったね」

哀「心の何処かで思ってたのね、あなたの彼への思いを無視して彼との関係に決着は出来ないと」

歩美「……それは、私への同情?」

志保「それだけで10年もダラダラやってこないよ。まあお互い色々不器用だからすったもんだやってたら10年経っちゃったワケ。色々大変だったしね」

哀「色々と矛盾した気持ちでいる事は分かっているし、おかしいことも解ってる。生物学的に考えても社会的な女と言う立場として考えても私達の生き方は滅茶苦茶」

志保「好きな人がいるのに割り込んでくる相手を敵視もしないどころか、同じ土俵で勝負しようって迎え入れてるし、ある意味では応援しちゃってる自分もいる」

志保「例えば、バーーーローー君と哀がイチャイチャしてたら腹立つけど、でも何か嬉しい自分もいるの」

哀「私達にとってお互いは、そしてあなたは友達や姉妹と言う言葉を越えてしまった所にいるの」

志保「そ、同じ好きな人を奪い合う敵じゃない。同じ人を愛する仲間なんだって。そう考えちゃうんだよ。バカだよね」

歩美「仲間……同じコナン君を好きな仲間……」

哀「だからこそあなたと工藤君が関係を持ったとしても、私達はそれを恨んだりも妬んだりもしない。あなたがその想いを素直に工藤君にぶつけた結果であるなら。あの時の私達と同じように」

哀「でも、そうなっても間違いがあってお互いが不幸になる結果にはなって欲しくない。だからこの薬を作ったの」

志保「そ、役に立って良かった」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん……」

歩美「ごめんなさい……」

哀「何故謝るの?」

歩美「私は、そんな風に考える余裕も無かった。ただコナン君の事に必死で、そればっかりで」

歩美「2人は私の事を考えてくれてたのに、私は自分のことばっかりで、私、私……」

志保「なーにいってんの、それがフツーだよ、好きな人のコトで頭がいっぱいになる。ワタシ達がおかしいだけなんだよ」

哀「結局私達がこう言ってるのも、負け惜しみかもしれないし、ただの後付けで自分を納得させているだけかもしれない」

志保「ホントの自分の感情なんて自分でもナカナカわかんないもんなんだよ」

哀「同じ人を、工藤君を想う気持ちがぶつかり合うことをね。薄らと心の何処かで予想していた、でも見ないようにしていた時もあった。だからあなたがその感情を爆発させて私達にぶつけてきた時、動揺したりもした」

歩美「哀ちゃん……」

志保「それを無視してね、新一君と関係をもっと深くしておくことも出来たんだろうけどね。出来なかったね」

哀「心の何処かで思ってたのね、あなたの彼への思いを無視して彼との関係に決着は出来ないと」

歩美「……それは、私への同情?」

志保「それだけで10年もダラダラやってこないよ。まあお互い色々不器用だからすったもんだやってたら10年経っちゃったワケ。色々大変だったしね」

哀「色々と矛盾した気持ちでいる事は分かっているし、おかしいことも解ってる。生物学的に考えても社会的な女と言う立場として考えても私達の生き方は滅茶苦茶」

志保「好きな人がいるのに割り込んでくる相手を敵視もしないどころか、同じ土俵で勝負しようって迎え入れてるし、ある意味では応援しちゃってる自分もいる」

志保「例えば、新一君と哀がイチャイチャしてたら腹立つけど、でも何か嬉しい自分もいるの」

哀「私達にとってお互いは、そしてあなたは友達や姉妹と言う言葉を越えてしまった所にいるの」

志保「そ、同じ好きな人を奪い合う敵じゃない。同じ人を愛する仲間なんだって。そう考えちゃうんだよ。バカだよね」

歩美「仲間……同じコナン君を好きな仲間……」

哀「だからこそあなたと工藤君が関係を持ったとしても、私達はそれを恨んだりも妬んだりもしない。あなたがその想いを素直に工藤君にぶつけた結果であるなら。あの時の私達と同じように」

哀「でも、そうなっても間違いがあってお互いが不幸になる結果にはなって欲しくない。だからこの薬を作ったの」

志保「そ、役に立って良かった」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん……」

歩美「ごめんなさい……」

哀「何故謝るの?」

歩美「私は、そんな風に考える余裕も無かった。ただコナン君の事に必死で、そればっかりで」

歩美「2人は私の事を考えてくれてたのに、私は自分のことばっかりで、私、私……」

志保「なーにいってんの、それがフツーだよ、好きな人のコトで頭がいっぱいになる。ワタシ達がおかしいだけなんだよ」

哀「結局私達がこう言ってるのも、負け惜しみかもしれないし、ただの後付けで自分を納得させているだけかもしれない」

志保「ホントの自分の感情なんて自分でもナカナカわかんないもんなんだよ」

>>721はミスです。
申し訳ありません。

哀「ただ、それでも私達はこれからも……彼を想い合う仲間としてあなたといたい。それは確かなの」

歩美「……いいのかな、私がそこにいても」

志保「ダメな理由、ある?」

歩美「だって、私はまた自分のことしか考えられないかもしれないよ?」

哀「それでもいいじゃない」

志保「新一君が好きって想いが、一緒ならさ」

歩美「……ありがとう、哀ちゃん、志保ちゃん」

歩美「2人の気持ちが聞けて、本当に良かった」

歩美「私もわかった、私も……哀ちゃんと志保ちゃんが大好きだって。改めてわかったよ」

歩美「だから……これからも一緒にいてね、一緒にコナン君のそばにいてね」

哀「ええ、もちろん」

志保「……なーんかやっとスッキリできたよ」

哀「そうね、色々渦巻いていたもの全部吐き出せた気分ね」

歩美「結局、はじめからもっと色々お話してたら良かったのにね」

志保「それが出来なくて意地張ったりぶつかっちゃうのが、人間なんだよ」

歩美「そっか……そうだよね」

哀「でもこうして分かり合うことで前に進むことも出来るのが人間でもある、今気持ちを打ち明けて……そう思うわ」

歩美「うん、気持ちが聞けて前よりもっと2人の事、好きになれたよ」ニコッ

志保「ま、別にケンカしてたわけじゃないんだけどね……何かバカみたい」

哀「何が?」

志保「女3人が1人の男に夢中になって、色んな事で一喜一憂してさ?おっかしいよね」クスクス

哀「ホントね……何でこんなになっちゃうのかしらね」クスクス

歩美「でも、わかってるんでしょ?」

志保「うん、そだね。あーホントに解ってるのかね新一君は!こんなに人を夢中にさせてさ!」ニッ

哀「そうね、少しは私達の苦労もわかってもらいたいものね」ニッ

歩美「女心の細かいところが分からないのが、コナン君の悪いとこだね」ニコッ

志保「まったく。だからこういう話は新一君の前ではしなーい」

哀「そうね、あまり調子に乗られても困るし」

志保「ま、だからああいう対応を取ったワケだけどね」ニッ

歩美「え?どういうこと?」

哀「歩美ちゃん。あなた達が帰って来た時、妙に会話が抽象的で淡々とし過ぎてると思わなかった?」

志保「特に色々と問い詰めるわけでも無いし、さっぱりしすぎてると思ったでしょ?」

歩美「うん、言われてみれば……」

哀「アレはね、こうやって歩美ちゃんと本音を話し合うために話を早く終わらせたかったのと」

志保「男心をコントロールするテクかな」ニッ

歩美「え?」

志保「出だしにビンタで驚かして落として、安心させて上げて、最後にアレの会話で落とす、きっと頭の中カラッポでしょ、要領も掴めないまま言われた通り部屋に行っちゃったし」

哀「好きって押すのも効果的だけど、こうやってコロコロ転がすのも効果的よ?」ニッ

志保「後は落ちたトコロをこれから慰めてあげれば、ね」ニシシ

歩美「そ、そんな所まで考えてたの?かなわないなぁ、2人には……私まだまだ子供なんだね」ボーゼン

志保「ま、実際の年齢はワタシ達いい歳ですからっ」

哀「自慢になってないわよ……まあいい薬よ、自覚の無い天然ラブコメ発生器にはね」クスクス

歩美「ちょっとかわいそう、コナン君……でもこうやって哀ちゃん達に遊ばれてる部分もあると思うとなんだか可愛くなってきちゃった」クスクス

志保「そうそう、そう言えばきちんと聞いてなかったけどさ!ねぇねぇ、どっちから誘ったの?」ニタリ

歩美「え?////」

哀「興味あるわね、歩美ちゃんからだとしたらどういう方法を取ったのか。何て言葉をかけたのか、気になるわ」クスクス

歩美「え、あの、その////」

志保「新一君が何て言ってたのも気になるし」

哀「そうね、話してもらわないと」

歩美「あ、あの……は、恥ずかしい……」シューッ

志保「アハハ、かーわいい!ホントに純粋だね、歩美ちゃんは」

哀「その気持ちは、いつまでも大切にしてね」

歩美「う、うん////」

哀「真っ赤になっちゃったわね」クスクス

哀「まあ、その話はまた今度にするとして……」

志保「うん、それじゃあ落ち込んでる王子様を慰めに行くとしますか!」ニッ

哀「あなたはどうするの?歩美ちゃん?」

歩美「え、あの……私も行く!」

志保「ただでさえパニックの新一君がどういう反応をするか、見ものだねー」ニシシ

歩美「志保ちゃん、ちょっと黒いよ……」

中断します。
明日更新予定です。

?工藤家寝室前?

歩美「......ねぇ、そもそも慰めるってコナン君に何するの?」

志保「んー?そりゃ色々してイジメて......もとい元気づけてあげないと」ニヤッ

歩美「色々って?」

哀「まあ、歩美ちゃんが昨日したことね」クスクス

歩美「......ええ?!何で?///」

志保「歩美ちゃん昨日さ、アレの時イジメられなかった?」

歩美「え?あ、あの、うん......///」

哀「やっぱりね......私達もそうだったから」

志保「いい機会だからイジメ返してやろーと思って。歩美ちゃんも一緒にイジメちゃおうよ!」ニヤッ

哀「たまにはあなたも彼を手玉に取ってみたくないかしら?」

哀「普段とは違った彼を見ると、また違った発見があるかも知れないわよ?」

歩美「で、でも///」

志保「帰りたいなら帰ってもいいよー?昨日はワタシ達が仲間ハズレだったし」ニヤッ

哀「そうね、強制はしないわ。あなたは昨日の今日で疲れてるでしょうから」クスクス

歩美「うー、2人とも軽く私の事イジメてない?」

哀「そんな事は......」

志保「ないよ?」ニヤッ

歩美(やっぱりちょっと根に持ってるんだ......)グサッ

志保「アハハ、凹まない凹まない!」

哀「まあ冗談はともかく......本当に強制はしないけど......3人揃って彼に感情をぶつけられる機会もそうはないから」

志保「まあぶっちゃけると好きな人とエッチしたいけど久々で恥ずかしいから、3人で畳みかけて流れ作るのに協力して欲しいと言うワケで」

哀「もう少しオブラートに包むと言うことが出来ないのかしら、あなたは......」ハァ

志保「事実は事実でしょー」

志保「ね、歩美ちゃん。良い機会だからワタシ達のありがたみを分からせてメロメロにしちゃおうよ」ニッ

寝落ちか?

体調崩さないように

>>728さん
ありがとうございます、落ちてました……。
最近仕事が不規則で、時々ガクッと寝落ちしてしまったりしてしまいます……。

なるべく無理の無いように、間の空かないように更新していきます、すみません。

歩美「で、でも……」

哀「……!」

哀「……まあ、本当に強制はしないわ」チラッ

志保「え、いいの哀?」

哀「いいの、それじゃ」ガチャ

志保「ちょ、ちょっと!」

歩美「哀ちゃん……?」

コナン「……ハァ」

哀「工藤君」

コナン「あ、哀か。話終わったのかよ?」

哀「ええ、まあ」

コナン「一体何の話してたんだよ?そもそもこれから何を」ギュゥ

コナン「え?哀?」

哀「まあそんな話はいいとして」チュッ

コナン「え?////」

哀「歩美ちゃんにだって出来たんだから私達にしないってことはないわよね?」

コナン「え?あの、話が見えな……」ムニュッ

哀「誘ってるのがわからないの?女の子がこれだけアピールしてるのに」

コナン「だから、いきなり何でそんな話に」チュッ

コナン「ん……」

哀「んん……」

志保(あ、あの……何かいきなり豹変しちゃったんだけど、この方)

哀「ハァ、どう?工藤君」

コナン「いや、あの、もちろん気持ちいいですが……」

哀「そ、じゃあいいわよね?」

コナン「う、うん……え?」

哀「したいの?したくないの?」

コナン「いや、したいですけど……」

哀「じゃ、決まりね」ギュッ

志保(いやいや、ちょ、変化についていけない)

歩美(何だか哀ちゃん様子が変……)ソーッ

哀「志保、あなたも見てるだけなの?」クスッ

志保「え?あ、あの……何かいきなり過ぎて……」

哀「あなたの方が乗り気だったじゃない」クスッ

志保「そ、そうなんだけど……」

コナン「と、とりあえずどいてくれ……胸で息が……」ギュッ

哀「あ、ごめんなさい」ギュッ

コナン「んー、んー!(余計きつくなってるって!)」

志保(何なの……?確かにイジメようとは言ったけど……あまりにも豹変してる……)

志保(あ、まさか……こう見えて哀はツンデレ通り越して若干危険なところがあるから……)

志保(意外と独占欲強いし。歩美ちゃんに言ったのは本心でも無意識にそう言う部分も出てきちゃって……変なスイッチ入っちゃったかな……マズイ!そうなったら止めるのはキツいなあ……)

志保「ね、ねえ哀?とりあえず一旦落ち着いて、ね?」

哀「私は冷静よ?好きな人としたくなったからこうしてるだけで」

志保(ダメだ完全にスイッチ入ってる……これは予定にない……どうしよ……)

哀「その気が無いなら見られてるのは嫌なんだけど」

志保「え、あの……」

コナン「……」クターッ

哀「あ、流石に苦しかったわね」クスクス

コナン「ハァ、死ぬかと思った……」

哀「ごめんなさい、でも気持ちよかったでしょ?」

コナン「う、うん……」

哀「ねぇ工藤君、ホントにどうするの?」

コナン「え、あの……」

哀「したいんだったら、好きにしていいのよ?それにカラダは正直だし」クスッ

コナン「あ……」ビン!

志保(あー!ワタシは止めるべきなのか参加すべきなのかどっち?!)

哀「ね、工藤君。考えるのはあとにして、ね?」チュッ

コナン「んん......(何かもうメチャクチャだ......どうにでもなれ!)」ギュッ

哀「そう、それで良いの、今は私を見てれば」ニコッ

志保「......」

志保(どうしたらいいかわからない......)トボトボ......ガチャッ

哀「あら、行っちゃうのね」クスクス

歩美「志保ちゃん......」

志保「歩美ちゃん......ちょっと理解不能状態になって逃げて来た......」

歩美「哀ちゃんはどうしちゃったの?」

志保「んー、ヘンなスイッチが入ったか......と言うかタガが外れちゃったか」

歩美「え?」

志保「ワタシと違って哀はオープンな性格じゃないから......昔よりは大分マシになったけど素直じゃないし我慢しぃの溜め込みタイプだから」

志保「きっと新一君にああして欲しいこうして欲しい、ああしたいこうしたいって言うのをずっと溜めてたんじゃないかな」

志保「それがこのタイミングで吹き出しちゃったんだね、きっと」

歩美「じゃあ、やっぱり私のせいで......」

志保「いやいや、そうじゃないよ。元々ワタシって存在がいるからさ。お互いヘンに気を遣う所もあったから」

志保「隠れてた爆弾が今になって爆発しちゃったんだよ。ワタシのせいかもね」

歩美「志保ちゃんのせいじゃ......」

志保「まあ、誰のせいでも無い、ただ不器用で素直じゃないラブコメ展開こじらすとこうなるってことね」

歩美「哀ちゃん、どうするの?」

志保「さて、どーしたものか......」




中断します。
夜更新予定です。

途中で都合によりパソコンからケータイに変わってます。

乙!
まさかの4p回避?

>>734さん
ありがとうございます。
それは……この後にご期待下さい(笑)

再開します。

志保「人間って、ホント大変だね」

歩美「え?」

志保「人の本心なんてワカラナイって言ったけど……色々ここまでぶつかってきて、さっきも話してスッキリしてたと思ったのに……こうなっちゃうんだからね。見えない部分に気付かなかったこっちも悪いんだけどね」

志保「人間って大変だわ、でも人間で良かったと思うけどね」フッ

歩美「志保ちゃん……やっぱり私よりずっと大人なんだね」

志保「カラダはあなたと同い歳ですから、そこよろしく」

歩美「もう、真面目に話してるのにっ」

志保「ゴメンゴメン、ま、とにかく様子見ましょ」

歩美「うん」

-室内-

哀「ね、工藤君。服……脱がせて?」

コナン「う、うん……」ガッ

哀「ダメよ……強くしないで、もっと優しく」

コナン「あ、ご、ごめん」

コナン(何でこんな事になってるんだっけ?あーもう今はどうでもいいや!)

-廊下-

志保(んー、見づらい……しかし見事に頭空っぽ状態だね新一君は。ちょーっとイラつく……少しは理性ってもんが無いのかー!)チラッ

歩美(コナン君服脱がせてる……何か凄く見てるこっちが恥ずかしい)チラッ

志保(初めてAVを見せられる乙女の心境ね、それは)ヒソヒソ

歩美(そもそも見る必要あるの?私覗きなんて嫌だよ)ヒソヒソ

志保(さっき見てたじゃない!とにかく監視監視!)ヒソヒソ

歩美(イヤなのに……こっちが恥ずかしいよ……)ヒソヒソ

-室内-

コナン「じゃ、じゃあシャツ取るから……」

哀「ええ」バサッ

コナン「ん……あれ?何で哀ブラしてねーんだよ?」

哀「もちろん邪魔だからよ?服の上からでも気付いて欲しいわ」

コナン「邪魔って……胸がキツイから?」

哀「バカね……あなたにとって邪魔でしょ?いちいち取るの」

コナン「え////」

哀「第一ブラが無いかどうかよりも、表に出た体を見た反応の方がこちらとしては欲しいわ」

コナン「あ、その……キレイだよ、とっても」

哀「そう、でも10年振りにまともに体を見た反応がそれだとちょっと悲しいわね」

コナン「いや、ホントにさ……見とれちゃうって言うか……美しいって言うべきかな」ボーッ

哀「あら、それは嬉しいけど……歩美ちゃんと比べたらどっちが美しいかしら」クスクス

コナン「それは……美しさって点では……断然哀だな」

哀「そう……ありがとう」ニコッ

-廊下-

歩美(ヒドイ、コナン君……)ガーン

志保(て言うか哀の質問がイジワル過ぎだわ……歩美ちゃん凹んじゃダメだよ、歩美ちゃんには歩美ちゃんの良さが)

歩美(いいよ……どうせ私は哀ちゃんや志保ちゃんに比べたら子供なんだ……)イジイジ

志保(あーどうにかしてよこの状況……マジで何してんだろワタシ達)ハァ…

-室内-

コナン「で、でもさ……ブラはつけててくれるとイイんだけど」

哀「あら、何故?」

コナン「その……いきなり胸が見えちゃうよりも……ブラがあるとさ」

哀「なるほど、じれる方が興奮するってことね……わかったわ」クスクス

-廊下-

志保(何言ってくれてんのアイツ……一発殴っていい?てかワタシ達もさっきまで一緒にいたんだから見てるかもとか思わないんかい)イライラ

歩美(ダメだってば……気持ちは分かるけど!大体言いだしたのは志保ちゃんじゃないの?)ガシッ

志保(んな事言ってもね……あんなエロガキに心奪われたワタシ達の立場って……うぅ)

歩美(じゃ、じゃあ私見てるから志保ちゃんは休んでて、ね?)

志保(……体良く追い払おうとしてない?)

歩美(そ、そんな事無いよ……?)

志保(哀が嬉しそうにしてんのがまたイライラするわぁ、美しいとか言われて喜んじゃって)イライラ

歩美(カラダは殆ど一緒なんだから志保ちゃんも褒められた様なものじゃないの?)

志保(ワタシの方が胸おっきーですぅ!スタイルもいいですぅ!)

歩美(もーいや、聞きたくない!)

?室内?

コナン「じ、じゃあ下も......」

哀「焦らないで、せっかく胸が露わになったんだから」ムニュ

コナン「あ///」

哀「まずはここからいじって、ね?好きに触っていいから」

コナン「う、うん」モミモミ

哀「あっ......そうよ、そこ......気持ち良いわ」チラッ

?廊下?

歩美(哀ちゃんこっち見た!)

志保(見せ付けて楽しんでるな......てか経験なんてあの時しか無いはずなのに何であんな魔性の女みたいになってんのよ)イライラ

歩美(これって......修羅場って言うのかな?)

志保(多分ね......あーイラつく)

志保(何よりイラつくのは......)

?室内?

哀「久しぶりに揉まれたけど、あっ......やっぱり気持ち良いわね」

コナン「あ、あのさ、舐めてもいいかな」

哀「あら、今日は随分カワイいのね」クスクス

コナン(何か......大人の色気って感じで逆らえないんだよな……)

哀「いいわよ、好きにして」クスクス

コナン「う、うん」カリッ

哀「あんっ......舐めるって言ったのに」ニコッ

コナン「う、うん、ゴメン......」ペロペロ

哀「べ、別に良いのよ、好きにして......あっ......」

?廊下?

志保(んんっ......ヤバい......)

歩美(し、志保ちゃん?どうしたの?)

志保(た、ただでさえあんなの見せつけられると興奮するのに......)

志保(別に感覚がリンクしてるワケじゃないけど......哀が感じるとこっちも......)ハァ、ハァ

一旦中断します。
後程再開します。

生殺しィ!



ここは1pのまま押し通すのかはたまた志保乱入か…
面白さが長さに比例してます、読んでて飽きない♪( ´▽`)
あと健康には気をつけて

>>740さん
申し訳ないです……。

>>741さん
ありがとうございます、とても励みになります。
体調を崩して長期で書けなくなるのは避けたいのでなるべく無理しないようにやっていこうと思います。

再開します。

志保(ど、どーしよ……抑え効かなくなってくる)

歩美(志保ちゃんも何か変なの……?)

志保(え?)

歩美(何だか私もドキドキしちゃって……本当は見たくないのに目が逸らせないの)

志保(……頼むからワタシを襲わないでね、ソッチの道に興味ないから)

歩美(ソッチ?)

志保(……何でもない)

-室内-

哀「どう?あっ……工藤君?」

コナン「うん、哀のオッパイ柔らかくて大きくて……気持ちいいよ」

コナン「あの時みたいに勢いじゃなくてこうしてゆっくりしてると……余計にそう感じるよ」モミモミ

哀「あんっ!……そう、いい子ね」ナデナデ

哀「歩美ちゃんの時はこうしてあなたが彼女をリードしてたのかしら?」クスクス

コナン「う、うん……」

哀「そう、でも今日はあなたが私の言うとおりにするの。異論あるかしら」ナデナデ

コナン「……ないよ」ニヘラッ

哀「あらあら、嬉しそうな顔しちゃって。意外と屈服させられるのが趣味なのかしら?」クスクス

コナン「わからないけど……哀の言うとおりにしろって言われると何だか興奮しちゃって……」

哀「SだけじゃなくMの素養もあるのね、面白い」クスクス

哀「じゃあとりあえず……今度は私が服を脱がせてあげるから、じっとしてて」ニッ

コナン「うん、わかった」

哀「動いちゃダメよ?声も出しちゃダメ、わかった?」

コナン「うん、わかった」

哀「じゃあ……」スッ

コナン「んん?」チュツ

哀「ダメじゃない、いきなり声出しちゃ」

コナン「だ、だって」

哀「服を脱がす以外の事をしないとは言ってないわよ?キスだってするかも知れないし首筋とか舐めるかもしれないけど、動いちゃダメ。今のは見逃してあげるけど約束破ったらお仕置きね?わかった?」ニッ

コナン「わ、わかった」

哀「じゃ、行くわよ?」レロッ

コナン「……っ!」

哀「必死に我慢しちゃって、可愛いわね」

哀「顔は舐めても我慢できるのね。次はどこがいいかしら」クスクス

哀「じゃあ、ここ」レロッ

コナン「っ!!」ギリッ

哀「耳の裏も、我慢出来るのね」クスッ

哀「ほら、頑張って?上半身はあと1枚だから」レロッ

コナン「っ!!!」ギリギリ

哀「首筋は弱いのね、凄い歯ぎしり」クスッ

哀「ほら、もう少しよ?」レロレロ

コナン「......」ギリギリ

哀「あら、脱ぎ終わっちゃったわ」

コナン「ハァーッ......」

哀「ハァ、我慢強いわね、良く頑張ったわ......上半身はね?」クスッ

コナン「」

哀「服は下もあるんだから。あ、私の下の服はお預けね?」クスッ

哀「じゃあズボンからね、立ち上がって?」

コナン「......」スッ

哀「じゃあ」スッ

コナン「......」

哀「パンツも下げるわね」スッ

コナン「......ホッ」

哀「何でほっとしてるの?すんなり終わったと思ったの?まだ靴下があるじゃない」クスッ

コナン「」

哀「靴下とるまで、動いちゃダメよ」クスッ

コナン「っ!」

哀「がっかりしないの、その分気持ち良いコトしてあげるから......はむっ」チュパッ

コナン「う?!あっ」

哀「あ、声出したわね?約束通りおしおきね」クスッ

コナン「さ、流石に無理だろ......」

哀「ダーメ、約束だもの。とりあえず続きをしてから」チュパッ

コナン「うっ!あ、哀......」

本日は終了します。
明日更新予定です。

家族でパソコンを共用してて、最近家族が使う頻度が多いので、パソコンとケータイを行ったり来たりしてIDがコロコロ変わったりしますが、乗っ取りとかなりすましではありませんのでご了承下さい。

酉つけるといいぞー、乙

>>746さん
ありがとうございます。
今日からこれでやらせてもらいます。

再開します。

哀「んっ、んんっ///」クチュッチュルッ

コナン「ヤ、ヤバイ……(舌が絡みすぎ!気持ち良すぎ!)」

哀「んあ、はぁ……っ」ブルッ

哀「咥えてたら感じてきちゃった……大きいし……」

コナン(ヤバイ、顔がエロ過ぎ……)

哀「ごめんなさい、続きね」パクッ

哀「んん、ん……」チュルッチュルッチュパッ

コナン「ぺ、ペース早……出そう……」

哀「あーえ、ああいっひゃ(ダーメ、まだイっちゃ)」チュパッチュパッ

哀「ああひおいひほうははあ、はひいああいえ(私もイキそうだから、先イカないで)」チュパッ

コナン「ってもよ……も……ヤバ……(咥えながら喋るとエロ過ぎる///)」

-廊下-

志保(こっちもなんだけど……見てるだけで……)ブルッ

歩美(ねぇ、大丈夫?志保ちゃん?)

志保(わかんない……こんなんでイキたくないわ……最悪に恥ずかしい)プルプル

志保(て言うかあの不可思議なレベルのテクはどこから来てるの??怪しいビデオでも見て練習したの?)

歩美(れ、練習って……)

志保(っ!……同じ顔が……ヤってると……やっぱりキツい……自分がしてるみたいな……)プルプル

-室内-

哀「んっ……んんんっ!!!」ビクンビクン

コナン「あ、哀……大丈夫か?」

哀「ハァ、ハァ、平気よ……ちょっと気持ち良すぎて……久しぶりだから余計に」

哀「じゃ、おしまいね」

コナン「え?」

哀「お仕置きって言ったじゃない、そう簡単にはイカせないわよ。下の服もお預け」

コナン「え……」

哀「残念そうね。続きしたい?服脱いで欲しい?」

コナン「う、うん……」

哀「クスッ、じゃあ……」ドサッ

哀「跪いて」

コナン「え?」

哀「跪いて、私の足、舐めて?」

コナン「えっ」

哀「出来ないの?じゃあやめましょ」

コナン「ま、待って......やる、やるから」

哀「そう、偉いわね。靴下もお願いね。口で」クスッ

コナン「んっ」パクッ

哀「興奮してかじっちゃだめよ?」

コナン「んっ」グイッ

哀「そうそう、その調子」クスッ

コナン「んっ......んっ」パクッ......グイッ

哀「お疲れさま、じゃ、次は足ね」クスッ

コナン「うん......(何で俺こんな事を?でも逆らえない......体が止まってくれない!)」

コナン「んっ」ペロッ

哀「んっ......くすぐったい......指もくわえてね」クスッ

ちょっと前、廊下。

志保(あっ......ダメッ!!)ブルブル

歩美(だ、大丈夫?志保ちゃん?)

志保(......イっちゃった)グスッ

志保(こんなので......最悪......)ハァ...

歩美(私も......何か......おかしいよ......)ハァ、ハァ

志保(歩美ちゃんも!?って、ん?)チラッ

歩美(どうしたの?)

志保(え、アレ......何してるの?)

歩美(え?あ、足舐めてるよ......?)

志保(ウソ......)

歩美(なんだか凄く......イヤらしい感じだね)

志保「......もうキレた」

歩美「え?」

志保「ふざけんなーっ!!」バァン!!

哀「あら、いたのね」クスッ

志保「いたのね、じゃなーい!見せつけてたクセに!っつーかこっちに気づけバカ男!」ゲシッ

コナン「ぐはっ!」ガシッ

歩美「ちょ、志保ちゃん!蹴っちゃダメだよ!」

志保「うるさーい!アンタは節操ってもんが無いのかー!流されるままホイホイやりやがってー!」ビシッ

コナン「いでっ!」

志保「つーかさっきまで一緒だったんだから、少しはこっち気にしろってのー!」ゴゴゴ

歩美(な、何かオーラが見えるよ……)

コナン「……って……あれ?何で俺……」

志保「今更正気に戻るなー!ったくもう!」ギュッ

コナン「え?ちょ……」

志保「全くワタシのコト気にしてる様子も無くて……寂しかったんだぞバカァ……」グスッ

コナン「……ごめん……俺何が何だか……」

哀「あなたが自分でこうしようって言ったんじゃない。最初っから出ていかなければ良かったのに」

志保「アンタがあんな豹変しなきゃそうしてたわよ!何アレ?痴女かアンタは!」

哀「私はただ素直にやりたいようにやってみただけよ?工藤君を弄んでみたかっただけ。たまにはイイものね」クスッ

歩美(完全にオモチャだったなぁ、コナン君……)

哀「と、言うか何故あなた達は来なかったの?」

志保「ハァ?だってアンタがあんな暴走するから……」

哀「別にしてないわよ?だってあなたが言い出したんじゃない。新一君をメロメロにしちゃおうって」

志保「……それで、あんなやり方で?」

哀「ええ」

志保「それは……メロメロにするって言うか……世の人は調教って言うんじゃないっすかね……」

哀「そう?私はただあそこで止まってるのがじれったかったからこうしただけなんだけど」

志保「ホントに?」

哀「ええ、本当」

哀「私最初に言ったじゃない?好きな人としたいと素直になっただけって」

志保「......あんな大胆になるとは思わないよ。もっとソフトにゆっくりやるもんだと思った」

哀「だって......その、久しぶりにこうなれると思ったらテンションもおかしくなるわよ///」

志保「紛らわしすぎるよ......変なスイッチ入ったかと思ったわ......」

哀「失礼ね、人を病人みたいに言わないでくれない?」

志保「歩美ちゃんと比較するような質問するしさ......?当て付けかと思ったわ」

哀「何でそんな事しなきゃいけないの?単純に聞いてみただけよ?まあ、私の方が美しいって言われたから素直に嬉しかったけど////」

志保「じゃあチラチラ見てたのは?見せ付けてたんじゃないの?」

哀「人をヘンタイみたいに言わないでよ!入って来るなら来る、来ないなら来ないではっきりして欲しかっただけよ。チラチラ見られて恥ずかしいったらないわ」

志保(それを見てイっちゃったワタシはもっと恥ずかしいわ......)

哀「何だか穿った見方をされてたみたいだけど......私はそんなに心配されなきゃいけない程病んでるように見えるのかしら?」

志保「いや、その......ゴメン」

哀「まあ誤解させたのは悪かったけど......私は今更恥ずかしがる必要もなかったし、工藤君とこうしたかっただけ、分かった?」

志保「......要はアンタがエロいのをワタシ達が勝手に勘違いしただけか......」

哀「.....もう少し言い方は無いのかしら」

歩美「......」

志保「って歩美ちゃんどしたの?ボーッとしちゃって」

一旦中断します。
後程再開します。

男性用避妊薬欲しいなあ
病気の心配がない相手ならコンドームより便利だ

>>753さん
書いといて何なんですがこれバーーーローーが調子に乗ってしまうような気がして......

再開します。

お知らせ
今の流れが一段落つきましたら一旦切って次のスレに移行します。
ルート別に編集する予定です。

その際は随時連絡します。

歩美「何だか、迫力についていけなくて......私やっぱりまだまだ子供なのかな」

志保「そんなコト無いよ、歩美ちゃんは......」

歩美「しょうがないよね、哀ちゃんも志保ちゃんも私よりずっと年上なんだし......」

哀「う」ピクッ

歩美「人生経験も豊富だもんね......私みたいな子供は全然かなわないよ」

志保(悪意は無いんだろうけど、オバサンって言われてるようで非常に腹立つ)イラッ

哀「あ、歩美ちゃん?歳なんて気にするものじゃないわよ?」

歩美「オッパイもお尻も2人より小さいし......魅力無いんじゃないかな……」

哀(くっ......私若いからと言いたいの?肉体年齢的にはほぼ変わらないのに......何かこう若さを突きつけられて自分の歳を意識してしまう屈辱は何なのっ)イラッ

コナン(話に全くついてけねぇ、何でこうなってんだ?)

歩美「私緊張してばっかりだし哀ちゃんみたいには出来ないし......甘えてばかりで」

志保(そう言うコトをしてもらったと言いたいのかぁー!?)イライラ

哀(歩美ちゃんらしいとは言え、ここまで無自覚に挑発されると......)イライラ

コナン(状況よく分かってないけど、修羅場だな......)

本日はちょっと落ちます。
明日は休みなので書ければ一気に進めたいです。

歩美「それに、可愛いとは言ってもらえてもまだ20にもなってないし......大人扱いじゃないのかな、やっぱり」

ブチッ

志保「ねぇ歩美ちゃん?それさっきから自慢?自分若くて可愛いですアピール?」ピクピク

歩美「別にそんなことは......」

志保「えー確かにワタシはオバサンですよ?アナタより歳くってますよ?そりゃ精神もババくさくなりますよ?28って言ったら結婚の適齢期ですよ?でも戸籍上アナタと同い歳ですよ?文句あります?」

哀(理不尽なキレ方ね......多分自分だけまだ工藤君と接触出来てないからね)

歩美「ね、志保ちゃん落ち着いて......」

志保「落ち着いてますよ?ええ落ち着いてますとも?大体大人っぽくないだのなんだの......そんなにそう言って欲しいなら言ってあげよう!オッパイ小さいお尻小さいスタイルワタシ達に全負け!性格子供っぽい!まだまだお子ちゃま!満足?」

歩美「そんな言い方しなくたって......」ムッ

志保「自分で言ったんでしょー!それでムキになるのがお子ちゃまだって言ってるのー!」

歩美「志保ちゃんだっていっつも無責任な事ばかり言って!煽ってケンカにするのいつも志保ちゃんじゃない!」

志保「何ですって?」

歩美「大体本当はあんな事言っても私にヤキモチ妬いてたんでしょ!だから怒るんだよ!」

志保「何でアンタみたいなガキンチョにヤキモチ妬かなきゃいけないのよ!」

歩美「妬いてるよ!」

志保「経験はこっちの方が先ですぅ!そっちがヤキモチ妬いてたんでしょ!」

歩美「志保ちゃんのバカ!」

志保「ケンカ売ってきたのはそっちでしょ!」

哀「2人ともみっともないわ、落ち着いて」

歩美「哀ちゃんは黙ってて!」

志保「自分だってさっき歩美ちゃんにオバサン扱いされて怒ってたクセにさ」

哀「何ですって?私はただ」

歩美「哀ちゃんはいっつもそう!みんな子供扱いして!」

志保「クールぶって我関せずみたいにさー、やっぱりワタシと違って根がもうオバサンなんですねー」

キター!
やっぱり女の子の喧嘩は怖い……

コナン(む、剥き出しのオンナの戦いだ......怖すぎる......)

哀「言わせておけば......好き勝手言って......」ブチッ

志保「事実でしょ、オ・バ・サ・ン?見た目より声も老けてるしさー」ニヤッ

哀「アンタも変わらないでしょ!」ブチブチッ

志保「ワタシはアンタと違って喋りまでオバサンクサく無いのでー」

歩美「そうだねー、喋り方は年上に聞こえちゃうよねー」クスッ

哀「アンタ達みたいに作った媚びた声よりマシよ」

歩美「別に作ってないもん!」

哀「あら、あんな子供っぽい声が作り物じゃないならやっぱり中身も子供なのね」クスッ

志保「言えてるわー、ちょっと無理してるんだと思ってたけどあの喋り方」ニヤッ

歩美「哀ちゃんがたまにやるブリッ子の方が見てて無理してるもんねー、志保ちゃんだって見ててイタいもん」ツーン

志保「ワタシはブリッ子じゃなくて、ナチュラルに可愛らしい性格なだけ!そこのオバサンがたまに無理してやるのとは違うの」イラッ

哀「可愛らしい?何も考えてないの間違いじゃないの?」

歩美「半分裸の人にそんな事言われたくないもん!」

志保「ホントカッコ悪っ!そのカッコでクール気取るって間抜けだわー」ニヤッ

哀「何ですって!」

志保「何よ!」

歩美「2人ともバカァー!」

コナン(ど、どうしよ......とりあえず止めなきゃ!)

コナン「な、なあみんな落ち着いて......」

3人「工藤(コナン)(新一)君は黙ってて!!」

コナン「は、はい......」

哀「大体全部工藤君が悪いのよ」

コナン「えっ?!」

志保「そうそう、全部悪い!」

歩美「そうだよ、コナン君が悪い!」

コナン「な、何で?!」

哀「何でじゃないわよ!」

志保「アッチにふらふらコッチにふらふら!」

歩美「優柔不断!」

コナン「いや、それは......」

哀「大体全員の想いに応えるんなら」

志保「そうだよ、責任取って最初から全員相手しなさいよ!誘われるの待ってないでさ!」

歩美「そうだよ、女の子任せで!」

コナン「う......そ、それは......」

哀「そうよ、私達が喧嘩するのがおかしいのよ」

志保「そうそう、全部新一君に責任取ってもらわないと」

歩美「そうだよ、女の子こんなに怒らせたんだから」

コナン(さっきまで喧嘩してたのに!女のこの妙な結束はなんなんだ?!)

哀「覚悟はいいわね?」

コナン「な、何しようってんだよ?!」

志保「決まってんでしょー?ワタシ達全員の気が済むまでイジメてやる!」

歩美「謝ってもダメだよ!気が済むまでやめないんだから!」

コナン「ちょ、ちょい待て!イジメてやるって一体何を!」

哀「往生際が悪いわよ!」

志保「拒否権なんかないんだから!」

歩美「逃がさないんだから!」

コナン(こ、殺される......)

コナン「ま、待って......」チュッ

コナン「?!」

哀「ハァ、覚悟しなさいね?」クスッ

志保「ワタシ達全員納得するまで休ませないからね」ニッ

歩美「頑張ってね、コナン君」ニコッ

コナン(し、死ぬ......違う意味で死ぬ......)

一旦中断します。
後程再開します。

哀「じゃあ......」チュッ

コナン「んんっ......」

志保「唇取られた!じゃあ」レロッ

コナン「んんーっ!」ゾクッ

歩美「耳の裏かぁ、じゃあ私は反対側♪」ペロッ

コナン「ん、んん、んーっ!!」ジタバタ

コナン(舌がそこら中這い回ってるっ!しかも三方から抱きつかれて動けないっ!)

志保「暴れちゃって、かーわいい♪服脱ぎながらやらないとね」パサッ

歩美「うん♪」パサッ

哀「ん、ふぅ......私も下取らないとね......」ヌギッ

コナン「あ、あ////(目のやり場がねぇよ......)」

哀「これでみんな......」クスッ

志保「うん、スッポンポンの丸出しですねー♪」ニッ

歩美「もう、恥ずかしいなぁ!でも懐かしいね、その言い方」ニコッ

コナン「......」ドキドキ

哀「あら、どうしたの?黙っちゃって?」

コナン「こ、興奮し過ぎて......」

志保「それはこ・れ・か・ら♪」ムニュッ

歩美「うん、そうだよ」ムニュッ

哀「気絶しないでね」ギュッ

コナン「うあ、ちょ......」チュッ

コナン(オ、オッパイに挟まれてる......)

チュッ......レロレロッ......ムニュムニュッ......

コナン(オッパイがカラダを滑って......あちこち舐められて......気持ち良すぎるっ!)ビクビクッ

志保「震えてるよ、カワイイね♪」レロッ

歩美「コナン君、立ってられるかな」プニッ

哀「んっ......んんっ」チュクッ

コナン(これ、現実なのか......?)ギンギン

コナン「んっ!(ヤバい、気持ち良すぎる!出そうだっ!)」

哀「んっ......あら、下が我慢の限界みたいね」クスッ

志保「じゃ、下ゲットー♪」パクッ

コナン「んあっ!ちょ......」

哀「よそ見しないの」チュッ

コナン「んぶっ......んんっ!」

歩美「力抜いて、コナン君」ペロッ

志保「んっんー♪」チュパチュパ








コナン(も......ダメだ......っ!)ドピュッピュッ!

志保「んっ、んふっ......」ゴクッ

志保「ハァ、ガマンが足りないねー。イクの早いよっ!」

哀「まあ仕方ないわね」クスッ

歩美「大丈夫?コナン君?」

コナン「ハァ、ハァ、ちょっと......待って......」

志保「ダーメ!」ニッ

コナン「ダメ?」

哀「気が済むまでって言ったでしょ?」クスッ

志保「もうワタシ達ダメだよ、頭のストッパー外れちゃったから」ニッ

歩美「恥ずかしいけど、やめたくないの」ニコッ

コナン「マ、マジかよ......」

哀「驚いてばかりいないで喜びなさいよ」クスッ

志保「美女をいっぺんに3人も相手出来るんだからね」ニッ

歩美「嬉しくないの?コナン君?」

コナン「え......いや、確かに......嬉しいけど」

コナン「何故こんな事になってるのか......」

志保「考えるのは後々!女の子がここまでしてるんだから」

哀「今更止めたいって言っても知らないけどね」

コナン「そんな事は言わねーけど......」

歩美「じれったいなぁ!」チュッ

コナン「んっ!?」

哀「そうそう」クスッ

志保「こっからはずっとワタシ達のターンだよっ!」

コナン(マジで死ぬって......俺)



Σ(・□・;)……………

歩美「ベッドに押し倒しちゃお!えいっ!」ドスッ!

コナン「うわぁっ、よせって!あっ!」ドサッ

コナン「イテテ......ん?」ドスッ

志保「はい、マウントポジショーン♪」

コナン「い!?」

志保「もう逃げらんないよ?」ニッ

コナン「いや別に逃げたりは......」ムニュッ

コナン「ん?ふぐっ!?」

志保「いつまでも素直じゃない悪い子はオッパイ下敷きの刑にしちゃうから♪」ムニュッ

コナン「ふっ、んん!?(息出来ねぇっ)」

歩美「思いっきり乗っかってるよ?どうしよ?」

哀「そうね......とりあえず恰好が間抜けだから靴下脱がせてあげましょうか」

歩美「あ、ホントだ......」

哀「私達が喧嘩してる間中ずっとこんな恰好だったと思うとおかしいわね」クスッ

歩美「よっぽど頭がパニックだったんだね......えいっ」グイッ

哀「じゃ、さっきのお礼をしてあげる」ペロッ

コナン「!?」ゾクッ

歩美「じゃ、私もっ」ペロッ

コナン「んぐっ?!」ゾクゾクッ

コナン(あ、足を?!くすぐったいっ!)

哀「効いてるみたいね」クスッ

歩美「でも私達を蹴らないように我慢してくれてるね」ニコッ

志保「っと、流石に窒息するかな?」サッ

コナン「っはぁっ!殺す気かよ!?」

志保「んなワケ無いでしょ?態度がどうも反抗的だなあ?まだ立場を分かってないね?」

コナン「は?」

志保「ワタシ達は新一君を気持ち良くしたいしワタシ達も気持ち良くなりたいのだけれども新一君に主導権はないのだよぉ?」ニッ

志保「そちらの要求は却下、こちらの要求は有無を言わさず呑んでもらうよ?」

志保「女の子のおっかなさをイヤと言うほど教えてあげよう」ニッ

寝落ちしてました......申し訳ありません。
明日再開します。

乙!
のんびりいこうよ

うらやまけしからん
ゆっくり更新していってね

皆さんありがとうございます。
予告無しの未更新申し訳ありません。

体調不良がやはり改善されないので、毎日更新が厳しい状態ですが、ゆっくり更新して行こうと思います、よろしくお願いします。

コナン(な、何でこう想定外の事ばかり起きるんだ?とにかく場を鎮めないと)

コナン「な、なあ......みんな」

哀「何?」

コナン「状況が未だに飲み込めてないけど、みんな無理してこんな事しなくても......」

歩美「無理なんかしてないもん」

コナン「え?」

志保「そだね、無理なんかしてないよ」

哀「まあ、異常な状況に流されてる部分は否めないけど......」

志保「それでもさ、好きって感情ってさ、一度暴れ出したら止めらんないんだよ」

歩美「どうなっても良いって思っちゃうの」

哀「どんな醜態を晒しても、あなたの前なら平気だと思えるの」

コナン「......」

志保「だから、火がついた以上消えるまで付き合ってもらうからねっ!」チュッ

コナン「っ!」

哀「て言うかさっきからそこ独占しないでくれる?」

志保「っはぁ、だってワタシが一番かまってもらってないんだから!いいじゃない」

歩美「でも私達だって......」

コナン「人に馬乗りになってケンカしねーでくれよな......」

志保「あ、ゴメン......てか随分余裕だねぇ」

コナン「余裕じゃねーよ、どうせ逃げらんないしな」

哀「逃げたいの?私達の行為はそんなに不快?」

コナン「......逃げたくねーよ!嬉しいさ!もの凄く嬉しいさ!今でも夢かと思うくらいだよ!」

コナン「ただ、余りにも俺に都合の良いことばかり起きすぎるから......逆に現実を受け入れられなくて......」

哀「なら、それでもいいわ」

コナン「え?」

哀「私達が刻み込んで、感じさせてあげる。これが現実だって」クスッ

志保「そだね。寝ても起きてても、夢でも現実でも忘れられないように」ニッ

歩美「いっぱい色んなことしなきゃね!」

コナン(それはそれでコワいんだが......)

志保「じゃ、まずは......手をここ」ムニュッ

コナン「え////」

志保「ボーッとしてないで、ちゃんともんでよぉ?」ニッ

コナン「う、うん」ムニュムニュッ

志保「んんっ、そうそう、気持ちいいよっ////」

哀「じゃあ、私は......」スッ

コナン「えっ?///」

哀「あの時みたいね、最も立場は逆だけど」クスッ

哀「舐めて、工藤君」

コナン「あ、うん......」ピチャピチャ

哀「あはぁっ!も、もっとして......っ」

志保「そんだけ感じてたらあの時とかわらないじゃ......あんっ♪」クリッ

志保「乳首つまんだなぁ?許可してないぞぉ♪」クリクリッ

志保「んっ!」ゾクッ

哀「人の事は......あっ!いえ......ないわね......はうっ!」ペロペロッ

歩美(ど、どうしよ、私......あそこしか......)

歩美(でも、行かなきゃ!)

歩美「......はむっ」チュルッ

コナン「んっ?!」

志保「あ、歩美ちゃんも......大胆......だねっ」ムニュムニュッ

哀「そ......うね......ふぁっ!」ペロッ

歩美「ん、んんっ......///」チュルッチュパッ

コナン「んふっ、んんっ?!」

コナン(マジで......ここは......夢なのか?現実なのか?わかんねぇ......)

コナン(快感以外に何もない......現実に......こんな事は......ありえるのか......?)

乙です
睡眠とるとだいぶ楽になりまっせ

志保「ね、哀?新一君......感じてくれて......あっ......るよね」ニッ

哀「そ、うね......んんっ!」ペロッ

志保「哀......手、繋ご?」ギュッ

哀「んんっ!し、志保......」チュッ

歩美(わ!あ、哀ちゃんと志保ちゃんキスしちゃってるよっ)チラッ

志保「んふっ......」チュッチュクッ

哀「ふぅ......ん......」レロッ

歩美(凄くキレイ......凄くエッチな感じ......)

志保「ふぅ......あ、あの時そっくり......だね......うっ!」ムニュッ

哀「ひぁっ!あ、あの時より......私達が......あぅっ!」ペロッ

志保「うん......より......好きになっちゃって......あんっ♪」ムニュッ

哀「そう......ね......わ、私......もうっ......あぅっ!」ペロッ

志保「哀が......感じてると......ワタシも......んっ!」ムニュッ

歩美(2人見てると......私もっ)チュパチュパッ

コナン「んんんっ!」

コナン(みんなの......伝わってくるっ!)

哀「あ......イ......クッ!!」ビクビクッ!

志保「んあぁっ!!」ビクビクッ!

歩美「んんっ!!」ビクビクッ!

コナン「っ!」ビュルビュルッ!

ハァ、ハァ、ハァ......

志保「み、みんな同時かぁ......////」

歩美「ん......ゴクッ......ふぁ......は、恥ずかしいね......」

哀「あ......工藤君は......?」

コナン「......ハァ、ハァ」

志保「......半分意識がないかな?」

コナン「あ、ああ......」

哀「この状況じゃあね......」

>>772さん
ありがとうございます。
本日は中断します。

歩美「大丈夫かなぁ?」

志保「ちょっとやり過ぎたかな」

コナン「ハァ、ハァ」ボーッ

哀(工藤君のあの顔.......見てると、胸が.....)キュン

志保「どしたの哀?」

哀(ああ、もう胸が......たまらなく......)

歩美「哀ちゃん?」

哀「......工藤君」ナデナデ

志保「?」

コナン「ん、あ......」  

哀「起きて、工藤君」ナデナデ

コナン「あ、哀.....?俺......気を失ってたのか」

哀「ええ、そうみたいね」クスッ

コナン「そっか、あんまりにも気持ち良すぎて......まだ頭がボーッとする」

哀「でしょうね」ナデナデ

コナン「哀?どうしたんだよ?」

哀「別に......ただ、あなたの顔を見てると......とても......切なくなってきて」ナデナデ

コナン「え?///」

哀「本当に、何も余計な感情の混じらない純粋な好意......これが愛おしいと言う気持ちなのかしらね」

コナン「哀......?」

哀「大好きよ、工藤君。大好き、本当に......」

志保「......」

哀「何故かしら、あなたのあの無防備な顔を見ていたら......急にそんな気持ちが溢れて止まらないの」

コナン「哀......」ドクン

きたー

体調管理しっかり。

乙でした。

体調管理気をつけて
おれ完璧風邪引いたわ

マジで大丈夫か
仕事に追われてるならそれはそれで頑張ってくださいな
応援してるぜ!!

応援してるよー

皆さん本当にありがとうございます。
シフト制の仕事してるんですが、急に人がバタッと辞めたので色々凄いことになっていました。

やっと落ちつく目処がたったので、体調も落ち着くと思います。

もうしばらくバタバタすると思いますが投げ出したりはしないので、どうかよろしくお願いします。

>>778さん
自分も体調を崩してますのでアレですが、どうかお大事に。

楽しみにしてるよー

哀「ねぇ、工藤君。お願い......もう偉そうな事言ったり振り回したりしないから、私を抱いて?抱きしめて?」

コナン「哀......」ドクン

哀「お願い......」

志保(こ、このタイミングで甘えモードに入った.. ....)

歩美(なんか、ズルいよ哀ちゃん......)

哀「ダメ、かしら......散々暴走しちゃったし、はしたないと思ってるわよね」ウルウル

コナン「そんなこと無い!......分かったよ哀」

哀「......ありがとう、工藤君」ギュッ

志保「ズルいわー、哀......」

歩美「ズルいよー......」

哀「何が?」

志保「このタイミングで1人だけ甘えモードって......」

歩美「私達なんだか、引き立て役みたい......」シュン

哀「そんなつもりは無いけれど、自分でも分からないくらい急に......こんな気持ちになったの。もっと素直に甘えたいって」

志保(さっきまでドSだったクセに......気持ちの切り替えの激しさったら......)

歩美(哀ちゃんってやっぱり......怖い)


きたー

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

哀「良いじゃない、それより工藤君」ニコッ

コナン「?」

哀「工藤君、くーどうくぅん......////」ニコニコ

コナン「ど、どうしたんだよ?(スゲェ可愛い笑顔だな)////」

志保「な、何なのそのカオは?」

哀「だって何だか嬉しくなって来ちゃって......名前呼ぶのだけで......嬉しいのっ♪」ニコニコ

歩美「い、いつもの哀ちゃんじゃないよ......」

哀「くどうくぅん......くどうくんってカッコいいね」ニコニコ

コナン「えっ??!////」

哀「カッコいい、キレイな目......見てるだけで嬉しくなって来ちゃう」ニコニコ

コナン「い、いやぁ、そんな////」

哀「嬉しい嬉しい、こうして顔を見て名前呼べるだけで嬉しい////」ニコニコ

志保(まるで子供みたい......歩美ちゃんみたいな素直な性格とは違う......完全に子供になってる)

歩美(哀ちゃん、まるで小さな子供みたい......)

哀「ねぇ、くどうくん......早く哀を抱っこしてよぉ」ニコニコ

コナン「えっ?(ホ、ホントにどうしちまったんだ?)」

志保(じ、自分の事哀って......)

歩美(やっぱり変だよ、哀ちゃん)

哀「ね、はやくぅ」ニコニコ

コナン「あ、ああ(何て可愛いんだ////)」

志保「ね、ねぇ、哀?大丈夫?キャラ作りなら気持ち悪いからやめてよ?」

哀「哀はただ......くどうくんといれて嬉しいだけだもん」ニコニコ

歩美「変だよ、完全に変だよ哀ちゃん」

志保「これは......イっちゃってるなぁ」

歩美「え?」

志保「何がきっかけかは知らないけど......快感が強すぎて思考がバカになっちゃってるよ」

歩美「気持ち良すぎてボーッとしてるってこと?」

志保「多分ね......根が寂しがりの甘えん坊だから尚更かも」

哀「ね、くどうくん、待ってるのはさみしぃよぉ......もっとこっち来てよぅ」

コナン「う、うん(ギャップが激しすぎる......ヤバいな)////」

哀「嬉し、来てくれたぁ」ギュッ

コナン「哀......一体何がどうなって」

哀「ね、くどうくん哀の事、好き?」

コナン「え?も、もちろん」

哀「ホント?ね、ホント?」ニコッ

コナン「ホ、ホントだよ」

哀「ね、もっとたくさん言って?好きって」ニコッ

コナン「あ、ああ......哀、大好きだよ」

哀「嬉しいな、嬉しいな♪ね、頭撫でて?」

コナン「うん.......」ナデナデ

哀「気持ちいい、くどうくんの手......あったかい」ニコッ

志保(なんか......スッゴく)

歩美(哀ちゃんが......うらやましい)

志保(何で......そんなに素直になっちゃってんの?)

哀「やっぱり、こうしてもらうのが一番嬉しい」

コナン「そ、そっか」

哀「ねぇ、こんな甘え方......イヤ?」

コナン「嫌じゃないよ、その......普段と違うからビックリはするけどさ......可愛いよ」

乙です^^
次楽しみにしてます??

>>788
ミスです
楽しみにしてま!!

>>789さん
ありがとうございます。
もう少し投下します。

哀「嬉しい......こうしてると、工藤君の匂いがする」

コナン「うん」

哀「工藤君の胸の音がする」

コナン「うん」ギュッ

歩美「......」

哀「私ね......色々言ったけど、とにかく工藤君とこうしたかったの」

志保「......」

哀「私工藤君がとってもとっても大好きで」

コナン「うん.......」ドクン

哀「工藤君ともっとたくさんお話して、たくさん甘えたくて、たくさん大好きって言いたくて......ホントは、それだけなの」

コナン「うん」

歩美(2人を見てると、何か私も......気持ちが)ドクン

志保(何なの、この気持ち......)ドクン

哀「なのに振り回しちゃって、素直じゃなくて、ごめんね」

コナン「そんな、謝ることじゃ......」

哀「今は、その気持ちに気付いたからとっても気持ちがいいの」ニコッ

コナン「うん......」

哀「工藤君、だぁいすき......ホントにだぁいすき......」ニコッ

コナン「ありがとう、俺も......哀が大好きだよ」

歩美「......」スッ

志保「え?」

コナン「歩美?」

歩美「......」ギュッ

哀「歩美ちゃん......?」

歩美「私も......コナン君が大好き」

志保「あ......」ドクン

歩美「哀ちゃんと一緒......私も純粋にコナン君が大好き」ギュッ

コナン「歩美......」

歩美「哀ちゃんは私達より先に、本当に素直な気持ちになれたんだね」ニコッ

哀「歩美ちゃん......」

歩美「私も、コナン君とたくさんお話して、たくさん甘えたくて、たくさん大好きって言いたい!良いかな?」

コナン「ああ......喜んで」

志保(何でこんな空気になったのかな......きっとワタシも......この胸のドキドキは、2人と同じ気持ちなんだろうけど......2人ほど素直になれないよ......)

ほしゅ

保守保守

哀「......志保は来ないの?」

志保「え?」

哀「あなたは......いつも元気で積極的だけど、ちょっぴり肝心な所で恥ずかしがり屋だものね」

志保「う......」

歩美「志保ちゃんは、イヤなの?」

志保「イヤじゃないよ......でも戸惑っちゃって......ワタシ、やっぱりみんなと違うからかな」

哀「違うわ、私達と同じよ。やり方がまだ分からないだけ」

志保「哀......」

哀「理屈はいらない、あなたがしたいようにすればいいの」

志保「ワタシのしたいように......?ワタシ、ワタシは......」

歩美「いつもの志保ちゃんを、思い出して」

志保「......」スッ

コナン「志保......?」

志保「......恥ずかしいよ」ギュッ

コナン「え?」

志保「みんなみたいに......自分を全部さらけ出すの、恥ずかしい」ギューッ

コナン「志保......」

志保「でも......でもやっぱり大好きなんだぞっ////」

コナン「あ......」ドクン

志保「優柔不断でナマイキで女の子のキモチ全然わからないけど......でも大好きなんだぞっ////」

コナン「う、うん......」ドクン

志保「新一君の立ってる姿が、笑い顔が、声が、優しさが、みんなみんな......大好きなんだぞっ////」

コナン「うん......」ドクン

志保「でも、ワタシ達も素直じゃなかったし......新一君も気を遣いすぎたり、テレすぎたり、素直じゃなくて」

コナン「うん」

志保「だから、そのせいでキモチ溜めちゃってみんな今日みたいに暴走しちゃうから......もっと、もっと......」

コナン「もっと?」

志保「もっと新一君にも素直に......たくさんキモチを表して欲しい......大変だけど、みんなに」

コナン「うん......」

志保「ワタシも、出すから。新一君ともっと話したいし、もっとたくさん甘えたいし、好きって言いたい」

コナン「うん......」

志保「新一君にもそう言うキモチあるなら、ワタシ達もたくさん聞きたいから......」ギュッ

コナン「うん」

志保「だから、みんなこうして素直になれたから......新一君も話してね。でないとまた暴れちゃうよっ」ニコッ

コナン「みんな......」

哀「工藤君......話してみて、今の気持ち」

歩美「まだ混乱してる?」

コナン「いや、大丈夫だよ。今は平気だ」

コナン「......俺さ、みんなの気持ちを知って凄い嬉しかった」

哀「ええ......」

コナン「でも、それをどう表現していいか分かんなくて......これでいいのか、みんなを振り回しちまってるんじゃないかって思ったよ」

志保「うん......」

コナン「でも、みんなに言われて俺もはっきり気付いたよ」

歩美「何を......?」

コナン「俺も......みんなが大好きで......もっと話してーし、もっと甘えたい、甘えて欲しい、もっと......一緒にいてーし、好きだって言いたい」

哀「うん......」ドクン

コナン「こんなどうしようもない、優柔不断なダメな奴だけどさ、みんなを......好きでもいいかな」

志保「......うん!」ドクン

コナン「今誰を選ぶなんて出来ない、都合良いけど今は......みんなを好きでいたいんだ。いいかな?」

歩美「良いに決まってるよ!」ドクン

コナン「ありがとう......哀、志保、歩美......俺は、みんなが......大好きだ!」

哀「......日頃からこうして言ってくれれば苦労はなかったのにね」クスッ

志保「ホントだね......これからはたくさん言ってもらわないとね」ニッ

歩美「すぐイジワルになるしなあ、コナン君は」ニコッ

コナン「な、なんだよバーロー、おめーらだって大概だろ?」

哀「何が?」

コナン「いや、その、今日一連の話とかよ......(エロすぎたしみんな......)大体素直じゃなくてって自分で言ってたじゃねーか」

歩美「あーあ、コナン君ダメだなあ」クスクス

哀「そういう時は一歩引いて女の子を立てて、刃向かわずに話をいい方に持っていくのがいい男よ」クスッ

志保「ホントにまだまだお子様ですなあ......女の子を分かってないなあ」ニッ

コナン「おめーらは「子」じゃねーだろ」ボソッ

哀「何か?」ギロッ

コナン「い、いや別に......」

志保「ま、とにかく話も落ち着いたし」

歩美「そうだね、気を取り直して」

哀「続きをしましょ?」クスッ

コナン「え?!ま、まだやんのか?」

哀「あら、あなたを大好きと言ってる子3人をほったらかしてやめるのかしら?」

志保「ヒドい、新一君......」オイオイ

歩美「コナン君、やめちゃうの?」ウルウル

コナン「う......わーったよ!てか......ゴメン俺もホントはしたい」ニッ

コナンヤッチャッテイイデスカ?

哀「もう......バカね」クスッ

志保「まーだ素直じゃないなあ」ニッ

歩美「イジワルなコナン君が出てるよ?」ニコッ

コナン「わ、わーったよ......みんな、どうか......みんなが大好きなので続きをさせて下さいっ」ペコッ

哀「あら、随分変わるものね」クスッ

志保「うん、でも......」

歩美「そだね、私達も」

3人「工藤(新一)(コナン)君が大好きだから、こちらこそお願いねっ」ニコッ

コナン「ああ、よろしく」ニッ

哀「じゃあ」ギュッ

志保「えいっ!」ギュッ

歩美「私もっ!」ギュッ

コナン「お、おいおい、動けねーよ////」

哀「いいじゃない、みんな......」ギューッ

志保「そ、くっつきたいんだから」ギューッ

歩美「こうやって、素直に甘えたいんだから」ギューッ

コナン(その前に絞め殺される気がする......)

哀「ねぇ、工藤君......」スッ

コナン「......っと」チュッ

志保「こっちもぉ」

コナン「ん......」チュッ

歩美「2人ともずるいよ、私もっ」

コナン「んん......」チュッ

哀「工藤君、手......」ムニュッ

志保「ワタシも......」ムニュッ

歩美「ん......」チュッチュクッ

コナン(......気持ち良いけど、何かやっぱり俺されるがままの状況に変わりない気がすんな、ハハハ......)

久しぶりに......
本日は中断します、明日更新予定です。

>>797さん
実際、後ろからサクッとやっちゃいたいです、このコナン......

祝800スレ



このまま行くと次にいくか……?

皆様のおかげで800レス......ありがとうございます。
再開します。

哀「っ!ち、乳首つままないで......」ビクン

志保「あっ!......い、いつの間にアソコ触ってんのっ」ビリビリ

歩美「んんっ......(また頭ボーッとする......)」レロレロ

コナン(か、体が勝手に......)

哀「さ、さっきまでとは違う......」ビクッ

志保「お互いに分かり合ってキモチが通じると......」ブルッ

歩美(全然、気持ち良さが違うよ......)ゾクッ

哀「っ、工藤君......私、もうっ」ジュン

コナン「哀っ......」

志保「ワタシもっ......でも、哀を一番にして」

コナン「え?」

歩美「私も......そうして欲しい」

哀「2人とも......」

志保「こんな素直な気持ちになったのは、哀のおかげだから」

歩美「うん、だから哀ちゃんが一番に」

哀「......ありがとう」

志保「でも、早くしてよね......結局ワタシ一番最後だし」

歩美「うっ......ごめんなさい、志保ちゃん」

コナン「うん......じゃあ、哀」ギュッ

哀「ええ、工藤君......」ギュッ

志保(でも、見てると感じて来ちゃうからなあ......)

歩美(私考えたら2日続けて......恥ずかしい////)

哀「私が上になるわ......いいかしら」チュッ

コナン「分かった、じゃあ......」

哀「ええ......」ズズッ

コナン(哀の中に......入っていく......)

哀(工藤君が......中にっ......入ってくるっ!)ズズッ......ズッ!

コナン「くっ!」ゾクッ

哀「あぅっ!!」ビリビリッ

コナン「大丈夫か?哀?」

哀「はぁぁぁ......」ボーッ

志保「あ、哀?」

歩美「哀ちゃん?」

哀「う、れしい......」ゾクッ

コナン「え......?」

哀「10年振りに......1つに.....なれた.......」ゾクゾクッ

コナン「あ、哀......」

哀「ま、まだ動かないで......色々急だったから......少しゆっくり......」ブルッ

コナン「あ、ああ」

志保(っ......やっぱり感じて来ちゃうっ!気持ちよさそうなカオ......ガマンがキツいっ!)ブルッ

歩美「哀ちゃん......幸せそう(私も......また)」ゾクッ

哀「嬉しい、嬉しい......あなたと、またこうなれたのが......」ビクン

コナン「俺も......哀と1つになれて、嬉しいよ......」

哀「っ......あっ!イヤ、言わないで......嬉し過ぎて......意識が......あぅっ!」ビリビリッ

コナン「哀?」

哀「ああぁっ!!ダ、ダメ、この状態じゃ......何されても......体が......はぁっ!」ゾクゾクッ

志保「ふっ......あぅっ!あぃ......ワタシまで......ヤバいよ......」ギュッ

哀「っ!!手を握ると......志保の感覚まで......来る気分にっ......」

歩美「あ、哀ちゃんっ」ギュッ

哀「ああっ!!あ、歩美ちゃんまで......っ」ビリビリッ

コナン「っ!こっちにも......伝わってっ!」ゾクッ

哀「あ、はぁ......す、好き......大好きよ......工藤君......」ブルッ

コナン「う、ん......」ビリビリッ

哀「も、今......3人分の感覚が......気持ちが......あぅっ!う、動いてないのにぃっ!」ビリビリッ

本日は終了します、明日更新予定です。
明日でこの場面を終わらせて、次の展開に行かねば......

乙です。

乙です( ^ω^ )


>>800 スレじゃなくてレスだったな
間違えた

>>808さん
自分も以前間違ってました。
あとから気付いて、もう直せない……。

再開します。

哀(も、もう何がどうなってるか......分からないわ......)ブルブル

コナン「あ、哀......愛してる、よ」ブルッ

哀「っ!!い、今何て......?」ビクンッ

コナン「愛......してる」

哀「ああぁっ!!イ、イヤ、ズルい......そんな事今言われたら......嬉しくて......はぁぁぁ////」

志保「いい、な......愛してるって......」

歩美「う、ん......いいな......」

コナン「もちろん......志保も......歩美も......愛してるよ」

志保「!!ちょ、やめて......そんな事言われたら......」ビクンッ

歩美「ず、るいよ......イキそう......だよ」ブルッ

哀「ね、も、もう一度......言って......?」ゾクッ

コナン「何度でも言うさ......哀を......志保を......歩美を......愛してるよ」

哀「んんっ!!はぁ、嬉しい、嬉しい、嬉しくて、も......」ゾクッ

志保「バッ......カぁ......今まで愛してるなんて全然言わなかったクセに......ヒキョウだよ......」ブルブル

歩美「でも、嬉しいよ......コナン君に......そう言って......貰え…て......」ビクンッ

コナン「ゴメン......でも、今は心から......みんなを......愛してるって......言いたい......」

哀「本当に......ズルい......でも、愛してる......工藤君....」ビクンッ

志保「う、ん......愛してるよ......新一君......」ビクンッ

歩美「私も......愛してるよ......コナン君......」ゾクッ


コナン「ありがとう、みんな......な、もう俺......」ゾクッ

哀「ええ......私達も......」ブルッ

志保「うん、みんなで......」ゾクッ

歩美「いっ......しょに......っ」ゾクッ

コナン「っ!!!」ビュルルルルッ

哀「あぁぁぁっ!!」ビクビクッ

志保「イっ......ちゃうっ......!!!」ゾクゾクッ

歩美「あううっ!!!」ビクビクッ

哀「は、あ.........」ガクッ

コナン「だ、大丈夫か......?哀......」ハァ、ハァ

哀「大丈夫、よ......ちょっと......ボーッとするけど......」ハァ、ハァ

コナン「そっか、志保......歩美......?」ハァ、ハァ

志保「なんとか生きてるよ......」ハァ、ハァ

歩美「うん、なんとかね......」ハァ、ハァ

コナン「そっか......」ニッ

志保「落ちつかないでよ......次はワタシの......番なんだから......」ハァ、ハァ

コナン「あ、ああ......」ハァ、ハァ

哀「志保......」ハァ、ハァ

志保「ずっとワタシ待たされたんだから、ね」プクーッ

コナン「ゴメン、な」ギュッ

志保「ジョーダン、だよ」ニコッ

コナン「少し休む、か?」

志保「大丈夫......新一君、は?」

コナン「大丈夫だよ」ニッ

歩美「良かったね、志保ちゃん」ニコッ

志保「んっ////恥ずかしいな////」

哀「今更照れなくても」クスッ

志保「っさいなぁ!......じゃあ......新一君」ギュッ

コナン「ああ、志保......」ギュッ

志保「んんっ......入って......来る......新一君が......」ズズッ

コナン「志保......っ......いくぞ......っ」ズズッ......ズンッ!

志保「あっ......はぁああっ!!!」ゾクゾクッ

コナン「志保......大丈夫か?」
 
志保「うん......大丈夫、だよ......やっと......一緒になれた、ね......」ビクビクッ

コナン「ああ......」

志保「新一君と......1つになれて、気持ち良い......よっ」ニコッ

コナン「俺も......だよ......」ニッ

志保「ね、今日は......歩美ちゃんも......哀も......ワタシも......たくさん......愛して、ね......」ゾクゾクッ

コナン「ああ......みんなの......気持ちが満足するまで......な」

本日は終了します。
時間がかかって申し訳ありません。

次の更新でやっと新しい展開に行けそうです。

乙!


次楽しみにしてます


すげー甘々だな

皆さんありがとうございます、再開します。

>>816さん
甘すぎる感じになってしまいました......。

志保「ありが……と……んんっ!」ビクッ

哀「志保?大丈夫?」

志保「うん……さっきの哀の感覚、今ならよくわかるっ」

歩美「感覚……?」

志保「うん、動かなくても……こうして触れているだけで……なんて言って良いかわからないけど」

哀「頭が真っ白で、ただ幸せな感じ?」

志保「うん、そんな感じ……ただ、嬉しくて……んっ……気持ちイイ感じ」ゾクッ

コナン「大丈夫か?志保?」

志保「大丈夫大丈夫って言い過ぎ……みんな気持ちイイって言ってるんだから、いちいち心配しないでよ……んあっ!」ゾクッ

歩美「志保ちゃん?」

志保「もう、喋ってるだけで何かゾクって来る……」

哀「そう、私もさっきそうだった……説明は上手くできないけど」

志保「も、でもね……動けないの、何だかもうおかしくなりそ……」

歩美「それって、きっと……」

哀「ええ、多分あなたも感じたのと一緒……」

志保「ワタシ達の場合、感度が昔よりずっと凄いけどね……っ!!」ブルッ

コナン「なんか、こう……弱々しいとは違うけど、こういう志保もイイな」ニッ

志保「バ…ッカ!!今そんな事言われたらっ…んんっ!!」ブルブル

哀(んっ……志保を見てたら、何だか変な感じにっ)

コナン「ゴ、ゴメン」

志保「だからいちいち謝らないでっ…ワタシもゴメン…動けなくて……新一君が」

コナン「俺は、こうしているだけで十分……志保を感じて、気持ちいいさ」

志保「あっ!!や、やめてよ……反則っ……」ゾクッ

哀「志保……」ギュッ

志保「哀も……ワタシを見てたら……何か感じる?」

哀「ええ、あなたの感覚が……伝わってくる……あなたもこんな感じだったのね」

志保「結構、キツいでしょ?」クスッ

哀「ええ、そうね……気持ちいいけど、歯がゆいわ」クスッ

歩美「いいな……2人はまるで……心も体も繋がってるみたいだね」

志保「歩美ちゃんともね……」

歩美「私とも……?」

哀「ええ、ここにいるみんなは……」

志保「今、全部繋がってるよ……キモチが」

哀「そう、工藤君へはもちろん......ここにいるみんなへの......大好きと言う気持ちで」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん......ありがとう」ギュッ

コナン(さっきから......見てるだけで心臓止まりそうな位刺激的なアングルだぜ......)ドキドキ

歩美「嬉しい、みんなと1つになれて......コナン君も、哀ちゃんも、志保ちゃんも、大好き......本当に大好き......」

哀「私も......工藤君が......歩美ちゃんが、志保が大好きよ......」

志保「恥ずかしいなっ......でもワタシも......新一君が、歩美ちゃんが、哀が......大好きっ!」

コナン「哀、志保、歩美......みんな......ありがとう......俺もみんなを......大好きだ」

哀「ええ、私達は......」

志保「アナタを.....」

歩美「そしてみんなを」

「愛してる......ずっと......」

その後の事は、良く覚えていない。

いつまで何をしていたのか、どうしていたのか。

頭の中はみんな真っ白だった。

ただ......とても心地良い感じがしていたのだけは......覚えている。

そして、目覚めた時にはもう辺りは真っ暗になっていた。

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙!


すげーな

皆さんありがとうございます。
遅くなってしまいました、再開します。

哀「ん......あれ、私......」

コナン「......zzz」

哀「そっか、いつの間にか寝ちゃってたのね......」

志保「これ以上無い無防備な寝顔でね」

哀「志保......起きてたの?」

志保「ま、ちょっと前にね......アンタの寝顔写メ取りたかったわー、スゴかったから」

哀「......あなたも変わりないでしょ、きっと」

歩美「うん、そうだね」クスッ

志保「歩美ちゃん?お、起きてたの?」

歩美「うん、2人よりちょっと前にね。2人とも可愛い顔で寝てたよ」

志保「あらー、恥ずかしいなぁ......」

哀「やっぱり人の事言えないじゃない」クスッ

志保「っさいなあ!寝るまでのアンタの方が恥ずかしいでしょ!」

哀「あなたには言われたくないわね、似たようなものじゃない」

歩美「2人とも、コナン君が起きちゃうよ」

志保「歩美ちゃんもだよー?」

歩美「え?」

哀「そうね、歩美ちゃんの意外な一面をたくさん見た気がするわ」クスッ

歩美「え、あの、その......あ、哀ちゃんだって子供みたいだったし......」

志保「言える言える、「くどうくーん」って......小学生みたいな甘え方だったよね」クスクス

志保「あなたこそ......意外といざって時は臆病なのね」クスッ

歩美「うん、でもいつもと違った志保ちゃんも可愛かったよ?」

志保「な、な、何言ってんのもう......バカッ!恥ずかしいなあ......」

哀「ふふ......まあ何だかんだ言っても」

志保「はぁー、そだね......ワタシらみんな」

歩美「うん、考えたら」

3人「恥ずかしかった......」ハァーッ......

コナン「zzz......」

志保「あーあ、ノンキに寝ちゃってさー」

哀「でも、可愛い寝顔じゃない?」クスッ

歩美「うん、子供みたい!昔のコナン君みたいで可愛い」ニコッ

志保「ワタシは新一君のカオ見ると恥ずかしい記憶が浮かんじゃうよ......ハァ」

哀「らしくないわね、嬉しかったんじゃないの?」クスッ

志保「そうだけどさぁ......色々ありすぎたよ、今日はさぁ」

歩美「でも、とっても嬉しかったよ?」

志保「何が?」

歩美「コナン君だけじゃなくて、哀ちゃんと志保ちゃんの心に触れた気がして」ニコッ

哀「ええ......とても心地良い時間だったわ」

志保「うん、そうだね......でもやっぱり色々恥ずかしいよ」エヘッ

哀「そうね、私らしくなかったわ......」

歩美「でも、あれが哀ちゃんのしたいことなんじゃないかな」ニコッ

志保「そうね、一番素直になれたんじゃないかな?哀がさ」

哀「そう、かしらね」クスッ

志保「しっかし......ホント罪なオトコだなあ!こんな美人3人もこんなにしちゃってさ!」ニッ

哀「ええ、でも......いいじゃない」クスッ

歩美「振り回してるのはお互い様だしね」ニコッ

志保「ま......それもそっか!」ニッ

哀「でもこれからが大変ね......」クスッ
 
志保「だねー、素直になった分もーっと大変だねー」ニッ

歩美「うん、コナン君大丈夫かなぁ?」

哀「まあそこは頑張ってもらわないとね」

志保「そーそー、それくらいは頑張ってもらわなきゃ!歩美ちゃんだってそう思うしょ?」ニッ

歩美「エヘッ、そうだね」ニコッ

コナン(聞こえてんだよな......スッゲー際どい会話してんな......)

コナン(しっかし......今日は慌ただしい1日だった......こうなることは予定内ではあったが予想外だったぜ......)

コナン(歩美の気持ちを受け入れた時、何となくこうなるんじゃないかと思ったからな......何とか平和的に解決するハズが......)

コナン(余りにも展開が予想外過ぎたからな......本当に思考が追いつかなかったぜ......)

コナン(でも、みんなの気持ちを知れて......俺も素直になれて......良かったのかな?)

コナン(意外な面をたくさん見れて、可愛かったなぁ......哀も志保も歩美も......)

コナン(だから......こうしてみんなが俺を必要としてくれるなら俺も頑張って応えなきゃな)

コナン(でもまあ、色々あったが終わり良ければ全て良し、かな......ハハハ......)

哀(なんて事を考えていそうね......起きてるのわかってるんだから)クスッ

志保(今日でチャンチャンと終わると思ったら甘いねー)ニッ

歩美(今日はこれで終わっても......)ニコッ

哀(夏は......まだまだ長いのよ?)クスッ

志保(ホッとしてる暇なんかないんだよ?)ニッ

歩美(素直になれた分みんなで)ニコッ

3人(もっともっと楽しませてもらわなくっちゃ!大好きな......みんなでね!)

本日は終了します。
出来れば明日更新予定です。

こんな変な状況を、私達は楽しんじゃってる。

これから何が起きるのか、そんな期待感が胸を包む。

きっと、退屈にはならない。

私達の気持ちの変化と共に、日々も変化していく。

そして、その通りに......。

私達とは別の気持ちが、動きだす......。

ー同時刻、帝丹高校ー

世良「これで良し、っと」カタカタ

世良「はぁー、夏休みっていっても教師はやらなきゃいけない事があって......平日と変わんないね」

世良「学生だった頃が懐かしいよ、全く」ハァ

世良「......工藤君、何してるのかな」

世良「あの後......歩美って子と何かあったのかなあ」

世良「なーんかどうにもボクらしくないよなあ」

世良「イマイチ乗り切れないって言うか......大人になって微妙に大胆になれないって言うか......」

世良「......でもせっかくこうして工藤君に会えたんだから、このままはイヤだよなぁ」ハァ

世良「あーあ、どうしたもんかなあ......」

コナン(正々堂々、向かってこいよ)

世良「......そっか、そうだよな」

コナン(この借りは、必ず返す)

世良「そうだ、彼には1つ貸しがあったっけ」

世良「よーし、あんまり恩着せがましい事はしたくないけど......動いてみますか!」

世良「せっかくの夏に大人しくしてるのもつまらないしね」

世良「あーしてこーして......何か楽しくなって来たよ」ニッ

翌朝......。

コナン「ん......」

哀「工藤君、お・き・て」

コナン「ん......哀?」

哀「目が覚めたかしら?」クスッ

コナン「ああ、って......え?」

哀「どうかしたの?」

コナン「いや、ちょっと待て......色々何かおかしい」

哀「何が?」クスッ

コナン(とりあえず昨日寝たふりしたままマジで寝入ってたんだな、それはいいとして)

コナン「まず、昨日の件は現実だよな?」

哀「ええ、もちろん」クスッ

コナン「よし、じゃあ......歩美は?」

哀「歩美ちゃんは用事があるから昨日のうちに帰ったわ、あなたによろしくって」

コナン「よし......じゃあもひとつ聞くけどさ」

哀「何かしら?」

コナン「朝だから俺を起こしに来てくれたんだよな?なら......」

哀「なら?」

コナン「何故そんな......目のやり場に困る服装なんだ?」

哀「あら、似合わないかしら?」クスッ

コナン「いや、似合ってるけどさ......じゃなくて!何でそんなカッコしてんだよ?」

哀「あら、昨日の事に比べたら恥ずかしい事じゃあないじゃない?」クスッ

コナン「だ、だからって......そんな胸はだけたランニングシャツに......しかもノーブラ、下はパンツだし......それは」

哀「それは?」クスッ

コナン「その、こ、興奮しちまう......」

哀「今更恥ずかしがる事も遠慮することもないじゃない、私を見てドキドキしてくれてるんでしょ?」チュッ

コナン「ん......」チュッ

哀「嬉しいわ、もうキスするのも遠慮しなくていいし」クスッ

コナン「いや、その、何て言うか......」

志保「朝から何してんのよ、まったく」

哀「あら、起きてたの?」クスッ

志保「起きてたの?じゃ無いでしょ!何なのアンタは!朝からんなカッコして......発情期にでもなったの?」

哀「あら、あなたこそその恰好は何かしら?」クスッ

コナン「そういや......それは」

志保「何よ?文句あるの?」

コナン「いや、何でエプロン?」

志保「朝ご飯だし」

コナン「いや、何で裸エプロン?」

志保「あ、服着てなかった////」エヘッ

コナン(ワザとだろ......しかしエロいな)

哀「人の事は言えないわね、発情期はどちらかしら」クスッ

志保「どの口が言ってんのよ?昨日のアンタのがよっぽどエロかったわよ?サカリのついたネコじゃないんだから」

コナン(ヤ、ヤバい......またかよ?)

哀「あなたはいざって時に縮んじゃうウサギだものね」クスッ
 
志保「朝から久々ケンカ売ってくれるじゃないの......このネコ被りのスケベオバサンは」

哀「いつまでもお子様のあなたよりマシよ」クスッ

志保「ガキッぽく新一君誘ってたのはアンタでしょ?」

コナン「だーっ!ちょい待ち!朝からケンカすんなよ!まず何するにしても朝メシくらい食おうぜ、な?」

哀「仕方ないわね、確かにお腹空いたし。エプロン姿の人がちょうどいるし」

志保「博士の前でこんなカッコで料理出来るワケないでしょ!まあとにかく着替えるわ」

哀「私も着替えるわ、工藤君も支度を」

コナン「ああ、わかっ......」

Prrrr......

コナン「ん?電話?ワリー、2人とも先行ってくれ」

哀「わかったわ」

志保「早くしてよねー」

コナン(ん?知らねー番号だな?誰だ?)ピッ

コナン「もしもし?江戸川ですが......どなたですか?」

世良「や、おはよう工藤君」

コナン「せ、世良?何でこの番号を?」

世良「おいおい、担任にはケータイの番号申告してるだろう?」

コナン「あ、そうだった......で、朝から何だよ?」

世良「いやー、実はキミに頼みがあってね」

コナン「頼み?」

世良「実はさあ、今日1日ボクに付き合ってくれないかなあ?要はデートの誘いなんだけどさ」

コナン「な、いきなり何を?」

世良「ホラ、せっかく夏休みなのに1人じゃあ暇だしさあ......ダメかな?」

コナン「......」

コナン(一体いきなり何故こんな......いや、それより......行くにしろ行かないにしろこれが哀達の耳に入ったら......)

昨日の件で色々騒がしい→世良がデートに誘って来ました→更に大騒ぎ

コナン(......絶対マズい、マズすぎる)

コナン「な、なあ世良......ありがたいんだけどちょっと都合が......」

世良「この借りは返す」

コナン「え?」

世良「学園祭の時にキミはそんな事を言ってたよね」

コナン「うっ......」

世良「いや、強制はしないけどね?女の子の誘いを無碍に断る、義理も果たさない人間ではないよね?キミは?」

コナン「......行きます」

世良「いやー、嬉しいなあ!じゃあ九時半に米花駅前で、よろしく!」

コナン「......わかった」

世良「じゃ、後でねー」ピッ

世良「......よしっ!」グッ

コナン「......何故このタイミングなんだ。何故こう騒ぎばかり襲ってくるんだ?」

哀「タイミングがどうしたの?」

コナン「うわぁっ?!あ、哀いたのかよ?」

哀「遅いから見に来たのよ、電話長かったわね?誰から?」

コナン「え?あ、あー、親父だよ、変わった事は無いかって」

哀「お父さん?そんな事電話してくる人じゃないでしょ?あなたのお父さん」

コナン「え?いや、そのー......」

哀「......まあいいけど。志保も待ってるし行きましょう?」

コナン「あ、うん......」

哀(何でこんな慌ててるのかしら?何かあったの?工藤君)

コナン(ハァー、何でこんな浮気をごまかしてるみたいになってんだよ......)

本日は終了します。
明後日更新予定です。

しばらく後。

コナン「......」

阿笠「何じゃ新一、朝から難しい顔しおって」

志保「ホント、具合でも悪いの?」

コナン「え?ああ、何でもねーよ」

哀「さっきから上の空よ?ボーッとして。何か問題でもあったの?」
 
コナン「ないない、何でもない!デートなんて」

志保「デートぉ?誰と誰が?」ジーッ
 
コナン「いやいや、何でもない!」

哀(電話から様子が変ね?)

志保(なーんかアヤシいなあ......)

コナン(生きた心地がしねーよ......)

志保「あ、ねぇ新一君!今日映画見に行かない?」

哀「あら、私も誘おうと思ったのに」

コナン「あ、ワリーが今日ちょっと用事が......」

志保「えーっ?聞いてないよ?」

哀「一体何の用なの?」

コナン「い、いやその......ちょっとな」

志保「ワタシ達をおいてけぼりにして行く用事なのー?」ジーッ

コナン「すまねぇ、明日なら大丈夫だからさ」

志保「ちぇー、つまんないのっ」

哀「まあ仕方ないけど......遅くなるなら連絡してよね」

コナン「あ、ああわかった」

志保(......絶対にアヤシい)

哀(......調べる必要があるわね)

コナン(......なんか殺気を感じるな、秘密裏に行動しねーとな)

ー世良宅ー

世良「さあ、何着てこうかなー♪」

世良「期待通り断られなくて良かったよ、ホント」

世良「あんまりいつもみたいに男っぽいのもなあ、でも慣れないカッコすんのもなぁ」

世良「でもこんな服装選びで悩むのなんて......滅多にないけど今日は楽しいね♪」

世良「おっと......言い出しっぺのボクが遅刻しちゃマズいな......急がなきゃ♪」

ー定刻、米花駅前ー

コナン「......ちょっと早かったか?いや、時間通りだよな」

コナン「ったく......アイツ等まくのも大変だったぜ。家を出るときも殺気ビンビンだしな」

コナン「あー、バレたら殺されるかな......」

世良「ゴメーン、遅くなった!」タタタッ

コナン「ったく遅せー......よ......っ?」

世良「ゴメンゴメン、なかなか服装が決まらなくてさ」ハァ、ハァ

コナン「いや、いいんだけどさ......」

世良「どうかしたかい?」ハァ、ハァ

コナン「いや......その服装」

世良「ああ、たまには女の子らしくしようと思ってね!似合うかな?」ニッ

コナン「う、うん。似合ってる。化粧もしてきたのか?」

世良「ああ、うっすらだけどね。慣れないから時間喰っちゃったよ」

コナン「そ、そっか。でも連絡さえくれればゆっくり来て良かったんだぜ?」

世良「だってさ、誘ったのはボクだし......それに」

コナン「それに?」

世良「一秒でも早くキミに会いたかったしね!嬉しくてさ」ニコッ

コナン「そ、そっか」ドキッ

世良「じゃ、行こっか!」ギュッ

コナン「お、おいどこに行くんだよ?大体こんな腕なんか組んで学校の奴らに見られたらマズいんじゃねーのか?」

世良「大丈夫大丈夫、キミとは昔から面識あるんだし姉弟みたいなもんと言えばいいさ!」

コナン「いや、でもよ......」

世良「いいからホラ!時間が勿体ないよ!」グイッ

コナン「わ、わかったから引っ張んなよ!」

世良「まずは映画見に行こう!今から行けばちょうど時間だよ!」

コナン「映画?(まさか......志保が行こうって言ってたのじゃねーよな?)」

世良「さ!行こう!」グイッ

コナン「ちょ、だから待てって!(つーか......何で俺さっきドキッとしたんだろ?まさか、な......)」

志保「......やっぱりね、こんな事かとは思ったけど」コソッ

哀「まあ、彼女がいつまでもおとなしいとは思ってなかったけれどね」

志保「しかし新一君も意外にまんざらでもない顔しちゃってさぁ......やっぱシメとく?」

哀「やめなさい、みっともないし。彼女には助けられたんだし......その返礼かも知れないでしょう?」

志保「まあそうなんだけどさ......だったら堂々と行けばイイのにさぁ。大体にして......」

哀「何?」

志保「尾行しようって言ったのアンタじゃない。昔ワタシ達追っかけて来たこともあるし......ストーカー気質なの?」

哀「付いて来たんだからあなたも変わらないわ。それよりグズグズしてたら見失うわよ」タッ

志保「あ、ちょっと!(否定しないのね......ちょっと不安だわ......)」タッ

ー映画館前ー

世良「さ、着いたね」ニッ

コナン「ったく、慌てすぎだろ......大体何見るつもりだよ?」

世良「ん、あれ!」サッ

コナン「ん?......ってガチのホラーじゃねーか」

世良「夏だしさ」

コナン「いや、そうなんだけどさ......もう少しデートならデートらしい映画をな(イメージ的にはアクションを予想してたがな)」

世良「お、嬉しいね!意外に乗り気な発言で」ニッ

コナン「バッ、バーロ、ちげーよ!あ、あくまでも一般論をだな」

世良「まあまあ、とにかくボクはこれが見たいんだから付き合ってくれよ」ニッ

コナン「わーったよ、じゃ行こうぜ(志保の見たいの、これじゃねーよな?アイツこう言うの苦手だし)」

志保「あんのバカ......よりによってワタシの見たいのに入ってったぁー!!」ゴゴゴ

哀「あなたもこれを見ようと?怖いの苦手じゃないの?」

志保「だからいいんじゃない!堂々と人前でも怖がってくっつけるし!」

哀「......まあ私もそれを考えてはいたけど。浅はかね……ちょっと恥ずかしいわ」

追いついたー!
体調に気をつけて頑張ってください(^^)


健康には気をつけて

皆さんありがとうございます。
安定した更新が出来ないのが心苦しいですが、頑張ります。

再開します。

ー映画館内ー

コナン「ふぅ、混んでるが見やすい位置なのはラッキーだったな」

世良「そだね、でも......」ブルッ

コナン「ん?どうした?」

世良「いや、ちょっと寒いなぁ......」

コナン「映画館ってのは意外と冷暖房が強いからな、夏だと思って上着着ないと寒いって人は確かにいるからな。大丈夫か?」

世良「う、うん大丈夫」ブルッ

コナン(ったく......肩出しヘソ出し脚出しの露出MAXじゃそうなるぜ......でもスタイルがいいから細い手足が綺麗に見えんだよな......って違う違う!)スッ

世良「え?」

コナン「ホラ、使えよ。俺は大丈夫だから。ブランケット位受付で貸してくれるかも知れねーけど、もう始まっちまうし」

世良「......うん、ありがとう」スッ

コナン「つ、次は気をつけろよな」

世良「えっ?」

コナン「い、いやその......いやホラ、また誰かと来る時は気をつけろよなって」

世良「......ふふっ、気をつけるよ」ニッ

コナン(......何やってんだよ、俺)

志保「......何またラブコメやってんのアイツ」ゴゴゴ

哀「落ち着きなさいよ、気付かれてしまうわ」

志保「だって......何かテレてるしさぁ......」

哀「とにかく今は様子を見ましょう、映画も始まってしまうし」

志保「あーあ、新一君と隣同士じゃなきゃ見ても仕方ないのにっ!」

コナン(ん?何か哀達の声がしたような?)パッ

世良「あ、暗くなった。始まるね」ニッ

コナン「あ、ああ。そうだな(気のせいかな?)」

ー数十分後ー

「キャーッ!!」

コナン(ったく......見てみりゃあガチガチのテンプレホラーじゃねーか......しかも中途半端に邦画なのに洋画みたいなスプラッター要素入れやがって。これじゃ怖くも何ともねーや、むしろ笑っちまうぜ)

コナン「あんまり怖くねーよな、世良」ボソッ

世良「......」ギュッ

コナン「え?////」

世良「......おっかないよ」ボソッ

コナン「な、何でだよ?オメーが選んだ映画なのに?大体死体なんて事件で見慣れてるじゃねーかよ、オメーは?」ヒソヒソ

世良「でも......怖いんだ。悪いけど、終わるまでこうしてくれないか?」ヒソヒソ

コナン「わ、わーったよ......あんま怖いなら出ても良いんだぜ?無理しねーでさ」

世良「うん、でも......こうしていたいんだ」

コナン「えっ?」

世良「いや、とにかく大丈夫だから......」

コナン「う、うん......」

世良(本当に苦手なんだよなあ、こういうの......軽い気持ちで選んだけど......でも、手繋げたからいいか!狙ったワケじゃないんだけど......今日くらいいいよね)

志保「......ハァ」

哀「あら、あなた大丈夫なの?こういう映画嫌いでしょ?」

志保「どーでもいーよ、それよりアレ」ビッ

哀「......確かに映画なんて気にならないわね」

志保「ワタシがやろうとしたのにーっ!狙ったでしょ?あれ絶対」

哀「......工藤君も離す気ないみたいね」

志保「お人好しなんだか、優柔不断なんだか」

哀「両方よ、それが彼だから」

志保「そうだけどさ......あーつまんないのっ!早く終わってよ、映画」

哀「......あなたのわがままも相当ね」

志保「ストーカー気質に言われたくないわよ」

2人「ハァ、虚しい......」

世良(ん?聞き覚えのある声が?)チラッ

世良(あ......なるほどね、心配でついてきたのか)クスッ

世良(悪いけど......今日位は2人っきりにさせて欲しいなぁ......よしっ)

コナン「ん?どうした?」

世良「あ、いや何でもないよ」ニッ

コナン「?」

世良(......でも、勿体ないかな。こんな機会でもなきゃ、工藤君と手を繋ぐ機会なんてあんまり無いだろうしなぁ)

コナン「......ハァ、展開が読めちまうなぁ。そうだろ?世良」ボソッ

世良「う、うん。そうだね」

世良(......変わらないなあ、キミは)クスッ

コナン「ん?何だよ?」

世良「いや、別に」

コナン「変な奴だな」ニッ

世良(......出来るだけ、この機会を楽しみたいなぁ)

志保「ふぁーあ、何か映画もつまんないし......混んでて空気悪......ん......」

哀「......志保?寝てるの?」ボーッ

哀(いけない、何だか私も眠く......工藤......君)

ー上映終了後ー

コナン「ふぁーあ、終わった!こう言っちゃ何だが......イマイチだったな」

世良「うん、ちょっとなぁ」クスッ

世良(さて、終わって混雑してるこの隙に......)チラッ

哀「......zzz」

志保「......zzz」

世良(いい具合に寝てるし)ガシッ

コナン「えっ?」

世良「さ、次いこ次!時間無いし」グイッ

コナン「え、ちょっと......そんな慌てんなよ」

世良「良いから早く!」グイッ

コナン「ま、待てよ!わかったから引っ張るな!(何慌ててんだ?)」

哀「ん......?あれ......?」

志保「......zzz」

哀「そっか......映画が退屈過ぎて寝てしまったのね......って!志保、起きて志保!」

志保「んん、あと五分......」

哀「寝ぼけてる場合じゃないわ、工藤君達がいないわ」

志保「えっ!?」パッ

哀「まさか2人とも寝てしまうなんてね」

志保「あー、ウソ......全然覚えてない」

哀「暗さと空気の悪さのせいね」

志保「......あと昨日の疲れかな」

哀「......んん、とにかく外に出ましょう」


保守

謐墓焔

ーとあるカフェー

世良「よーし、着いたよ!」

コナン「あ、あのなあ......いきなり引っ張って全速力で走らせやがって......」

世良「そんなの慣れっこだろ?昔はもっと大変だったじゃないか」ニッ

コナン「そういう問題じゃなくて......まあいいや。で?わざわざ引っ張って来たんだから何か思い入れでもあんのか?この店」

世良「まあね、行きつけなんだよ。兄貴と良く来てたんだ」

コナン「へぇ、どっちの?」

世良「両方さ、まあとにかく入ろう。お腹空いたしさ」

コナン「それは同感だ、腹ペコだよ」

世良「じゃ、行こう」ガシッ

コナン「だから、引っ張んなくていいよ......」

コナン(一息つけそうだし、良い機会だから色々話してみるか......)

ー別のカフェー

志保「結局見つかんないし......疲れたぁ」

哀「寝てしまったのは失敗だったわね」

志保「あーあ、何してんのかなぁ......」

男性A「なあ、あそこの2人超かわいくねぇ?」

男性B「ヤベーな、声かけてみるか」ニヤッ

哀「気にはなるけど......やっぱり帰りましょうか」

志保「はぁ?アンタが言い出したのに?」

哀「それはそうだけど......彼女の提案も私達は受け入れている訳だし、何をどうするかは工藤君次第だしね」

志保「もぅ、気まぐれ過ぎだよ!ワタシよりヒドいわそれ......まぁ確かにそうなんだけどさぁ、あの人何か昔から何考えてるか分かんないからさ......不安になっちゃうんだよね」

哀「ええ、でも根源はきっと私達と変わらないはずよ」

志保「ちぇ、お人好しなんだから。あー面白くない!帰って寝よーっと」

男性A「ねぇ、君達今ひまなの?俺らと遊ばない?」

志保「は?いきなり何?」ギロッ

男性B「そんな怖い顔しないでさ、暇なら遊ばない?」

志保「あのねぇ、ウチら今とっても機嫌が悪いから怒らせないで......」ガタッ

哀「......」

志保「え?哀?」

男性A「お、キミはOKなの?じゃいk」ガシッ

男性B「え?」

哀「悪いけど、私達あなた達みたいなチャラついた子供に構う気分じゃないの。あんまりしつこいと......容赦しないわよ」ギロッ

男性A「う......」

男性B「おい、行こうぜ......」ササッ

哀「全く、気分を害すわね」

志保「さすが、元黒ずくめの女。迫力あるわー」ニヤッ

哀「冗談でも怒るわよ」ギロッ

志保「ゴメンゴメン、でもこんなナンパされちゃうような子ほったらかして行っちゃうんだからなあ、新一君は」

哀「とにかく、ご飯食べちゃいましょう。気分直さないと」

志保「そだね......(なんだかんだ機嫌悪いなぁ......さっき殺さんばかりの迫力だったし。素直になったんだかなってないんだか......)」

ー世良サイドー

世良「どうさ?ここの料理は?」

コナン「ああ、ウマいな!びっくりだぜ」

世良「だろ?雰囲気もいいし」

コナン「ああ、落ち着いてて良い店だな。こう言ったらワリーけど、オメーの行きつけなのが意外だよ」

世良「む、どういう意味だよ?」

コナン「いや、オメーならもっとこうラフな......肉とか豪快に食ってそうだし」

世良「ヒドいなあ、女扱いしてないだろ?」

コナン「いや、そう言うワケじゃねーけど......」

世良「冗談さ、そう狼狽えないでくれよ」ニッ

コナン(っと、こんな事してる場合じゃねーや。メシも食ったし色々聞かないとな)

世良「さぁ、デザートでも頼むかなぁ!キミも食べるかい?」

コナン「ああ、少しここにいる時間も長くなりそうだしな」

世良「え?」

コナン「せっかくだし、色々聞きたいんだよ。オメーが何を考えてるのか、今まで何をしていたのか、とかな」

世良「......」

コナン「前からだけど......どうもオメーは真意が読めない所があるからな、この機に腹割って話してーと思ってな」

世良「そっか、キミ達が警戒心を持つのも無理はないとは思うけど......」

コナン「いや、警戒してるわけじゃないさ。一緒にオメーともオメーの兄貴とも組織と戦って死線を潜り抜けてきたんだからな」

世良「うん......」

コナン「ただ、腑に落ちない所もあってさ。行動に出たかと思えば傍観に徹したり、何もしなかったりな」

世良「うん......」

コナン「だから......色々知りたいんだよ。曲がりなりにも俺を好きだって言ってくれるオメーの心をさ」

世良「......変わらないね、キミは本当に」

コナン「え?」

世良「いつまでも真っ直ぐで不器用な......昔のまんまだよ」

コナン「......」

乙です!
更新楽しみにしてます!
体には気をつけて!

歩みのま、いや!kskstの味だ!

>>847さん
ありがとうございます。
体調は良いんですが仕事がなかなか......。

再開します。

世良「そんなキミにまた会えた時は、嬉しかったなあ」

コナン「ああ、正直驚いたぜ。無事だったのが分かって良かったけどな」

世良「ありがとう、まあ確かに久しぶりだったからねぇ」

コナン「......あの後、組織とケリがついてからすぐに......オメーはいなくなっちまったからな」

世良「うん、まあ......兄貴達を見てきたからもう血なまぐさい世界がイヤになっちゃってさ。そんな思い出のある土地から離れて平和な生活をして......自分の将来を考えてみたかったんだ」

コナン「そうだったのか......でも一言位言ってくれたら......」

世良「うん、でも......あの場にいても何かボクの居場所は無い気がしてね」

コナン「えっ......?」

世良「あの子達を見てたらね......ああ、ボク入り込む余地無いなあって思っちゃったんだよ。あの時はね」

コナン「......」

世良「だから、キミを忘れたかったのもあったのかもね。それで黙っていなくなったんだ」

コナン「それで、自分の道を探して......教師に?」

世良「うん。まあ前も言ったけど語学力を活かせると思ったし......凄く平和的な職業じゃないか?教師ってさ。生徒との信頼関係あっての仕事だし」

コナン「ああ、確かにな。学校生活の平和さは、あの緊張感のあるピリピリした日からは真逆の位置かもな。でもオメーは強いからもっと違う仕事をすると正直思ってたよ」

世良「強い、か。ボクは......強くなんかないんだよ」

コナン「えっ?」

病室から見てるよー

>>851さん
ご病気でしょうか?
どうかお大事になさって下さい、私も続き頑張ります。

世良「ボクの家はキミも知ってる通り、みんな強い人間ばかりだから......男兄弟だしね。頭も良くスポーツも出来てさらに独自の信念を持った人達ばかりだし」

コナン「確かに、な。勝つために自分の命も平気で賭けの対象にするような......そんな人達だったな」

世良「うん......だから、そんな中にいてボクだけ弱いままでいられなかった。兄貴や親は別にそんな事は考えてなかったんだろうけど、どうしても落ち着かなかった」

コナン「だから、今みたいな性格に?」

世良「うん、そう......あの環境でボクが自分を保つ方法はそれしかなかったんだ。今思うと滑稽だけどさ。格闘技を学び、男言葉を使い、男勝りの性格で......探偵を気取り話術で少しでも人より優位に立つ。そうすることで自己防衛するしかなかった、いや......出来なかったんだ」

コナン「そうか......あの性格は自然になったものじゃなくて、押しつぶされそうなプレッシャーから逃れるために生み出されたのか......」

世良「うん......今の自分を嫌いなわけじゃないんだけどね。ジークンドーをやってたのもキミの役に立てたし、ボク自身を守ってくれたし。後悔してるかって言えばそうじゃない」

コナン「じゃない、けど......違う気持ちもある?」

世良「うん......そうだね。勝手にプレッシャーなんか感じないで最初からもっと女の子らしく生きられていたら、どうだったのかなあって。時々思うんだ」

コナン「そしたら、もう少し違う人生だったと?」

世良「さあ、どうかなあ。でも、今のボクはとっても歪なような気がするんだよ」

コナン「歪?」

世良「うん、昔から同世代の女の子を見ると疑問に思うんだ。ボクは何故自分を「ボク」と呼ぶのかって」

コナン「それは、別に性同一性障害という訳じゃないよな?」

世良「うん、あくまでボクは自分は女と言う自覚だよ。ただね、女の子らしい話し方、服装、生き方……。そういう物に対して憧れと疎外感の両方を感じていたよ。そうなりたくてもなれない、そんな感じをね。そう思う度胸が痛むんだよ。女の子として生きたい気持ちはあるのに「ボク」と自分を呼ぶことしかできない自分は何物なのか……。酷く歪んだ生き物なんじゃないかって」

コナン「正直、見てる限りは分からなかったぜ……。自信を持って生きているように見えたからな」

世良「うん、さっき言ったように……今の自分が嫌いなわけじゃないよ。ただどうしようもない感情を抱えて、どうしたいのか分からなくなっているのは事実だよ。だからこそ……ボクはキミに魅せられた」

コナン「俺に……?」

世良「キミは前からずっと、まっすぐに生きてる。自分を信じて……ただ一つの自分を精一杯生きてる。時に子供っぽく時にクサい。そんなキミがボクにはとっても眩しく見えたよ。歪んだボクの心も、真っ直ぐになるような。今の自分のまま、それでいて女の子としてもいれる様な、不思議な気分だったよ」

コナン「俺は別に、そんな大したもんじゃないさ……。自分勝手に生きてきただけだよ」

世良「でもその自分勝手は人を引き付けるんだよ。キミの生き方は、そういうものがあるんだよ」

コナン「……」

世良「そうして……一度キミの前から去り、生きてきたけど。結局他に心を揺らしてくれた人には会えなかった。こうして今の職に就いて、でも自分の中の矛盾が解決しないままだった。そんな時、ここに赴任になってキミに再び会った」

コナン「ビックリしたぜ、あの時は」

世良「ボクもさ。ここに来たのもキミのクラスになったのも本当に偶然だったからね。そもそもキミが再びあの高校に通うなんてことすら想定してなかったよ。なるべく昔の事は……キミの事は考えないようにして生きてきたから」

コナン「……」

世良「でも再びキミに会えて、どうしようも無く嬉しくて……。止まらなくなっちゃたよ、気持ちがさ」

コナン「ああ、でもその後の行動が……どうにも一貫性が無い」

世良「うん、ここでも矛盾を抱えちゃったからね」

コナン「矛盾?」

世良「矛盾というか……10年ぶりに会って、やっぱりキミの傍には彼女たちがいたし、歩美ちゃんって子もいるだろ?」

コナン「……ああ」

世良「そんな中に入り込む余地は無いだろうな、とか。彼女たちの気持ちを考えた時にね……。特に灰原って子の感情はさ、分かるからさ。なんとなく」

コナン「……」

世良「だから、邪魔したくないって気持ちもあって。でも気持ちを抑えきれなくて。それでいて、ボクは自分自身の中の疑問にも答えが出せてないからね。どう生きたいのかっていうね。色んな感情がごちゃごちゃになってしまって。だから自分でもおかしな言動になってしまったよね」

コナン「世良……」

乙っす!

更新

更新乙~
引き続き頑張って

これは1スレで終わりそうになさそうだなぁ

>>857
あと142レスで1000か

皆様ありがとうございます。
長くなってしまい申し訳ありません。

再開します。

世良「世良、か。そうだよね、これがボクと彼女達の差だよね」

コナン「差......?」

世良「そう、彼女達とボクの......埋められない差だよ」

コナン「それは......どういう意味だ?」

世良「キミは彼女達を名前で呼んでるだろ?哀、志保、歩美って。でもボクは名字だろ?小さい事だけど、大きな差だよね」

コナン「あ......」

世良「ゴメンな、こんな事言われたって困るよなぁ。10年も離れてたんだし、第一......昔ですらそこまでフランクな付き合いでもなかったのに。何言ってんだよって感じだよね」

コナン「......」

世良「わかってるんだ、自分がバカだってことはさ......。でも、キミに真純って呼んでもらいたい、無理にじゃなく自然に。そして、女として扱ってもらいたい。そんな気持ちが、どうしても押さえきれないんだ」

コナン「世良、俺は......」

世良「わかってるよ、言わなくていい。今更キミ達の10年に割って入れないことはわかってるし、ムチャクチャやってるのもわかってるから」

コナン「......」

世良「ただ、せめて......昔の一歩引いちゃった自分を変えたくて......せめて少しでもキミと接する時間を持ちたくて......そしたら、諦めもつくかなって。そしたら前に進めるかなって......そう思うんだ」

コナン「......辛いだけじゃねーのか?」

世良「ん?」

コナン「いや、オメーの気持ちを苦しめてる本人が言うセリフじゃねーけど......そんな生き方は、辛いだけじゃ......苦しいだけじゃないのか?」

世良「それは違うよ。気づいた自分の気持ちを見ない方が......例えバカらしい事でもやらない方が遥かに......辛いんだよ。それにさ、キミに関われるならどうなってもボクは幸せ...なん......だよ?」グスン

コナン「世良......?」

世良「あれ?何だろ?おっか.....しいなぁ......。何か......溜まった気持ちを吐き出したら......涙が......」グスン

(ドクン)

コナン(えっ......?)

コナン(何だ?何で胸が高鳴る?)

世良「......でも、女の子として生きてたら」

コナン「ん?」

世良「きっと......組織の事件にも首を突っ込まずに、キミともあの時関わらなかったんだろうなあ」

コナン「......」

世良「結局......キミとはこうして、男とも女ともつかない状態で逢うしかなかったのかなあ......」

コナン「......」

世良「あ......ゴ、ゴメンな!驚かしちゃってさ!大丈夫だからさ」

コナン「いや、いいんだ。気にすんな......」

(ドクン)

コナン(何なんだ?今の涙を見て胸が......?これじゃまるで哀達に接してる時みたいだ)

世良「ん?ど、どうしたんだい?何か急に深刻な顔して?」

コナン「いや、何でもねーよ」

世良「そ、そっか?なら良いけどさ」

コナン「......なあ」

世良「ん?何だい?」

コナン「それ......俺の前ではやらなくていいぜ」

世良「それ?」

コナン「その......せっかくそんな可愛いカッコしてんだしさ、男言葉使わなくていいぜ。自然に出ちまうなら仕方ないけどさ」

世良「えっ…..?////」

コナン(何言ってんだ?俺?)

世良「いや、その......な、何だよ急に?気遣わなくていいよ?ボクは大丈夫だって......」

コナン「バーロ、気遣いなんかじゃねーよ」

世良「?」

コナン「今オメーは自分の中の矛盾に答えはだせてねーかも知れねーが、やってみたいんだろ?」

世良「な、何を?」

コナン「その......女として......いや言い方変だな、そう......女らしく生きてみたいんだろ?」

長くなっても自分は大丈夫ですよ(^^)♪
思う存分書いてください!

なんか上からな感じになっちゃってすいません(^_^;)笑

>>862さん
ありがとうございます。
頑張ります。

世良「うん......」

コナン「だったら、やりたいようにやったらいいじゃねーか。その為にこうしてるんだろ?」

世良「うん......。でもさっき言った通り......」

コナン「確かに、話を聞いてまだ要領を得ない所もある。それに、10年の日々を埋めるのは難しいかも知れない」

世良「......」

コナン「でも、だったら人は昔からの知り合いとしか恋愛出来ねーし......結婚出来ない事になるじゃねーか」

世良「......」

コナン「今までは今までで忘れちゃいけないけどさ......。オメーは新しい気持ちで、新しい関係をこれから作っていくって気持ちでいればいいんじゃねーのか?」

世良「......何故?」

コナン「は?」

世良「何故そんな真剣な顔で......そんな事を言うんだい?ボクへの同情かい?」

コナン「そんなんじゃねーよ!(くそ......俺にもわからねーんだよ!)」

世良「まあ、そう言ってくれるのは嬉しいけど。変に期待持たせないでくれよ?その気になっちゃうからさ?ボクはとりあえずこうして楽しい思い出が出来れば......」

コナン「なら......持てば良いだろ」

世良「えっ......?」

コナン(は?)

世良「今、なんて?」

コナン「いや、その......」

世良「ボクの、聞き間違いかな?今変な事言わなかった?」

コナン(言った......自分でも訳わからねー事口走っちまった)

コナン迷走中ですね

さすが迷探て...なんでもないですすいません許してください

皆さんありがとうございます。
酉間違えてたー......。

>>866さん
この話のコナンはまさに迷探偵です(笑)

再開します。

世良「ちょっと......キミもボクも混乱してるのかな?」

コナン「いや、確かに......自分でも驚いてる」

世良「ま、とにかく落ち着こうよ」

コナン「......」

世良(工藤君、一体どうしたんだ?さっきのセリフ......な、何かドキドキしてきちゃったよ)ドクン

コナン(くそ......気持ちが鎮まらない!何でだ?あの涙で気持ちが傾いたのか?これじゃあ只の惚れっぼい女好きじゃないか......いや事実そうなんだが)チラッ

世良(な、何でそんな切なそうな顔で見るんだよ?恥ずかしいなぁ)カーッ

コナン(目を合わせた瞬間赤くなるなよ!こっちまで......熱くなってきた)カーッ

世良「......」

コナン「......」

2人(気まずいな......)

世良(な、何か話さないと......)

コナン(やっぱり......考えても......この感覚は哀達へのものと同じだ......俺は......良し!)

2人「あ、あのさ」

コナン「あ......」

世良「あ、あの......ん?」

コナン「ん?どうしたんだ?」

世良「ほら、あれ......店の外!」

コナン「あ?あ、あれは!」

少し前......。

志保「はぁー、憂さ晴らしにショッピングしようにも見せる相手がいないんじゃあねー......」

哀「まだ言ってるの?捜しても見つからないし、もう良いじゃない」

志保「哀なら探偵バッジなりなんなりで追跡する用意してると思ったのにーっ」

哀「残念だけどそこまではしないわ、道具に頼りたくないから」

志保「それってさ、そんな物に頼らなくても新一君はワタシから離れないって言いたいの?」

哀「いちいち邪推しないの、まったく」

「おい!」

哀「あら、あなたさっきの」

不良A「さっきはコケにしてくれたな」

志保「しつこいなあ、しつこい男は嫌われるって教わらなかったの?」

不良B「余裕ぶるのも今のうちだぜ」

モブ「へへへ......」ズラッ

哀「あら......ざっと7、8人はいるわね」

志保「どっから集めたんだかねー?」

不良A「ガタガタ言ってねーで、痛い目にあいたくなきゃ黙ってついてこいよ」ガシッ

哀「ねぇ、志保?これってひょっとして私達絡まれてるのかしら?」

志保「ひょっとしなくても絡まれてるよ?助け呼ぶ?」

哀「別にいらないわ、なんだかおかしくなって来たわ」クスクス

不良A「いつまでグダグダ言ってんだばっ!??」バキッ!

哀「悪いけど、あなたみたいな女を力で従わせようとする人に興味は無いわ」フッ

不良B「な?おい、しっかりしろよ?女のパンチで?おい!」

志保「あらら?ひょっとして哀も?」

哀「ひょっとして?」

志保「うん、哀もさ......」ビュッ!

不良B「ぐえっ?!!」バキッ!

志保「こっそりやってた?格闘技」ニッ

哀「あら、あなたも?」クスッ

志保「そーそー、やっぱり新一君に対してアドバンテージ取るには武器は多い方がいいし」

哀「そうね、それに......」ブンッ!

モブA「ぎぇっ?!」バキッ!

哀「もう何があっても、守られてるだけは嫌だもの」

志保「そうそう!ねぇ、アンタ達さぁ......相手間違えたね?」ギロッ

モブ「うっ......」

哀「そうね、何度も死にかけてきた私達からしたらあなた方の脅しなんて」

2人「子供の遊びよ!」ギロッ

モブ「ひっ?!」

哀「あなた方にこれ以上関わりたくないし、忙しいから早く消えてくれないかしら?でないと......」バチバチッ!
 
哀「うっ!?」ガクッ

志保「哀!?」

不良A「な、なめたマネしやがって......」バチバチッ

志保「スタンガン......またベタな武器を......」

不良B「お返しはたっぷりしてやるさ、コイツが大事なら黙ってついてくるんたな」スッ

哀「し、ほ......逃げて......」

志保「......わかったわよ、でもこれ以上哀に何かしたら、タダじゃおかないわよ」

哀「バカね、何で......」

不良A「へへ、いつまで強がってられるかな?オラ、来いよ」

志保「......(まずっちゃったよ、新一君......)」


更新乙~

更新お疲れ様です( ^ω^ )

ー現在、世良側ー

コナン「哀、志保!?」

世良「白昼堂々、往来で......しかもよりによってボク達の前で襲われるとは。奇縁としか言えないな」

コナン「んなこと言ってる場合か!くそっ!」ダッ!

世良「確かにね、ボクもっ!」ダッ!

ー路上ー

不良A「オラ、早く乗れよ」

志保「全く、用意周到ね......車まで」

不良B「良いから乗れよ、ケガの借り返さなきゃいけねーしよ!」ドンッ

志保「痛いっつーの!押さなくても乗るわよ!」チラッ

哀「う......」

志保(くっ、大丈夫なの?哀......。何とかしないと)

「待て!」

不良A「あ?何だアイツ等?」

コナン「哀!志保!」ダダッ!

志保「し、新一君!?」

世良「みすみす行かせるか!」

不良B「何だか知らねーけど、構わねーから早く出せ!」ドンッ

志保「うっ!し、新一君......」

哀「工藤君......?」

2人「工藤(新一)君!!」バタン

コナン「!ちくしょう、待て!」

ブォーン......

コナン「哀!志保!くそ、くっそぉぉお!!」

世良「くっ、気付くのがもう少し早ければ......ん?あれは......」ダッ

コナン「ちくしょう、ちくしょう!2人とも......くそっ!何とかして追わないと......」

世良「よし、これなら!悪いけど非常事態なんでっ!」バキッ!カチャカチャ......ブォーン!

世良「よしっ!」

コナン「何か手段は......こんな時に追跡メガネも無い......くそっ!」

世良「工藤君!」ヴォン!

コナン「え?世良?そのバイク、どっから?」

世良「良いから乗れ!間に合わなくなる!」

コナン「!お、おう!」ガシッ

世良「よし!飛ばすから捕まってな!」ブォーン!

コナン「くっ!スゲー加速!」

世良「奴らが行った方向を考えれば、道なりに追いかければ間に合うはずた!ぶっ飛ばすよ!」

コナン「ああ、頼むぜ!(待ってろよ、2人とも!)」

ー車内ー

不良A「おい、さっきの奴らは何なんだ?知り合いか?」

志保「さあ?」

不良B「あ?名前呼んでただろ?まあ良いさ、どうせ追いついてこれやしねーさ」

哀「さあ......どうかしらね」クスッ

不良A「あ?何だと?」

志保「何だ、意識ハッキリしてんのね」ニッ

哀「お陰様でね......。彼の声も、聞こえたしね。しかしまあ......あなた達、運が無いわね」クスッ

不良B「バカかお前ら?急に余裕こいた態度取りやがって?」

志保「そりゃそうよ、さっきまではちょっとマズかったけどね」ニッ

哀「彼に見つかった時点であなた方はもう」

2人「チェックメイトよ」ニッ

不良A「何なんだテメー等?今ここで痛い目見てーのか?」

不良B「ま、いいじゃねーか。着いたらこの余裕こいた面をゆっくり泣き顔に変えてやろうぜ」

不良A「そうだな、後が楽しみだなぁ?テメー等」ニタリ

哀(さて、とりあえず大人しくしてましょうか)

志保(もう少しすれば必ず、来てくれるから)

2人(必ず......!)

ー世良側ー

コナン「結構走ったけど、まだ見えねーか?」

世良「ああ、随分飛ばしてるね!だがこの辺りは分岐も殆ど無いから、こっちに来たのは間違い無いだろ!」

コナン「だな、あの手の奴らは自分のテリトリー......廃ビルや倉庫みたいな人気の無いとこや行き着けのクラブみたいに貸し切りに近く出来る所へ行くのが相場だ。この方向なら多分米花港付近の倉庫街だろうな!」

世良「ボクもそう思う、大勢で女の子を襲う様なゲスだからね!コソコソやるに決まってる!」

コナン「くそ、大体何でアイツ等あんな所に......」

世良「気付くのが遅いな、ずっと付いて来てたんじゃないか?キミが心配で」

コナン「え?」

世良「多分ボクの事内緒で出てきたんだろ?それで気になったんじゃないか?」

更新乙です!(・ω・)ノ

コナン「うっ......」

世良「やっぱりなあ、彼女達に隠し事なんかしたらどうなるか分かりそうなもんだけどなあ。大方トラブルを避けたかったんだろうけど、逆効果だったね」

コナン「......まさか尾行までするとは考えてなかったよ。結局、俺のせいだな」

世良「全く、こんな手のかかる生徒達を持って何てボクは不幸なんだか」

コナン「くっ、こんな時にだけそこを突くなよ......」

世良「冗談冗談、まあ落ち込むなよ。まだツキはあるさ」

コナン「ツキ?」

世良「ああ、ボク達の前で捕まったからこうして追いかけられるし。何より、キミとボクが一緒ならあの程度の連中は簡単に捕まえられるさ!」

コナン「世良......そうだな、この状況でオメー以上に頼りになる奴はそういないからな!」

世良「そこは素直にいないと言ってもらいたいもんだけどね、まあとにかくあの連中にツキの無さを後悔させてやんないとね。色々込みでね」イラッ

コナン「な、何か殺気を感じるぞ......」

世良「気のせいだよ(こうやって工藤君が抱きついてるのは嬉しいけど、せっかくのデート台無しにしてくれたお返しはしてやらないとね......。せっかく何か工藤君が言いかけてたのに)」イラッ

コナン(何か、犯人殺しかねない勢いだな......。でも不思議と安心するな、コイツとなら大丈夫な気がするぜ。待ってろよ、2人とも!)

ー米花港、倉庫街ー

哀「ん......」

志保「目、醒めた?」

哀「私、一体?縛られてるし......どうなったの?」

志保「あの時啖呵切ったはいいけど、またダメージで気を失ったのよ。で、こんな所に連れこまれ縛られると言う流れ」

哀「そう......志保は何もされてないの?大丈夫?」

志保「まだ大丈夫、でもそろそろ何してくるかわかんないけどね」

本年中に完結出来ず申し訳ありません、たくさんの応援、ありがとうございました。
新年すぐに再開出来ればと思います。

みなさま、よいお年を。

お疲れ様です。
楽しみに待ってますね

主~このスレ見てる人ー
あけましておめでとう~
主完結させてねー

明けましておめでとう

これ読んでから他のバーローSSがみみっちく思えるようになった
こんな大傑作書きやがって
大晦日からの後追いですっげえ長かったけど全然飽きなかったわwwww

乙です

皆さんあけましておめでとうございます、そしてレスありがとうございます。

>>880さん
最高の評価を頂きありがとうございます!

今日1日、不定期ですが更新していきます。

哀「そうね、その前に助けに来てはくれると思うけど」

志保「間に合わなかったらどーしよ?あんな連中に何かされるのはイヤー!」

哀「はあ、だからあなただけでも逃げれば良かったのに」

志保「アンタ1人置いてけるワケないでしょ?大体アンタが油断しなきゃ捕まるコトもなかったのに」

哀「大きなお世話よ、大体運良く工藤君が見つけてはくれたけど......。あの場合あなたは逃げて助けを呼んでくるのが上策でしょ?」

志保「何で上から目線なのよ、こんな時まで!全く......。カッコつけの見栄っ張り!だからあんなヘボい連中にしてやられるのよ!」

哀「あなたがいちいち話しかけて流れを遮らなければ、私1人で全員倒してたわ」

志保「ホンッッと可愛くない!素直にありがとう位言えないワケ?だから映画館でも新一君見失うのよ!」

哀「寝たのはあなたの方が先でしょう」

志保「ええ、誰かさんが昨日暴走してあんな流れにしなければ疲れて寝ませんでしたよーだ」

哀「なっ、あなただって......」

志保「あれれー、おっかしいぞー?顔が真っ赤だよー?」

哀「古いネタでおちょくるのやめてくれないかしら?キレるわよ」

志保「あれれー、おっかしいぞー?」クスクス

哀「......」プチッ

ー倉庫内、別室ー

不良A「あの女、そろそろ起きたかな?」

不良B「ああ、多分な。寝てるのをいたぶってもつまんねーからな」

不良A「だな、楽しみだぜ......!あのキレイな顔が泣き顔に変わんのがよ」ニッ

不良B「そうだ、アイツも呼ぶか?」

不良A「ああ、アイツか。そういやアイツが話してた女に似てるな、あの女達。呼んでやるか」

不良B「よし、電話するわ」

Prrrr......

ガチャッ

???「はい、もしもし」

不良A「おう、俺だ。起きてるか?」

???「昨日皆さんと深夜まで遊んでましたからね......。で、何の用ですか?」

不良A「いやー、それがかなり美人の女引っかけたんだけどよ!お前も来いよ!お前が言ってた女にそっくりだぜ?双子だし」

???「......!わかりました。場所は?......はい、はい、では後ほど」ガチャッ

???「......フフフ、まさかね」

???「何かの役に立つかとつるんでみた不良達でしたが......思わぬ幸運かも知れませんね、フフフ......」

そばかす…塵一つ残さぬ消滅する必要だな

クズ彦を始末しなければ

ここでまさかの彼奴か!!

ー倉庫街付近ー

ヴォォォ...ン......ギャリギャリッ!

世良「ふぅ、着いたね」

コナン「ああ、結局追い付いて姿は確認出来なかったが......。恐らくこの倉庫街のどこかに居るはずだ!」

世良「しかし、勘と道路状況を頼りに走って来たけど......。ここに居るかは一種の賭けだね」

コナン「くそ、早く見つけないと......そうだ、携帯の追跡で!」サッ

ー電源をシャットダウンしていますー

コナン「なっ!?このタイミングで電池切れかよ!?」

世良「やれやれ、探偵に取って連絡の命綱の......携帯の電池を管理して無いとはね。探偵失格だね」

コナン「朝はそれどころじゃなかったんだよ!オメーがいきなりあんなタイミングで......さっきまではテンパってたしバイクにしがみつくのがやっとだったし......。ってんな事よりオメーの携帯は?」

世良「......持ってない」

コナン「はぁ!?何で?!」

世良「いやぁ、キミとのデートに余計な横槍入るの嫌で。ゴメンねっ」テヘッ

コナン「......オメーはまず教師失格だな。てかテヘッじゃねーよ」

世良「......んん、とにかくどうする?これじゃ警察も呼べやしない。二手に別れてとにかく虱潰しに捜すか?」

コナン「いや、闇雲に捜して奴らに下手に鉢合わせたら哀達の二の舞だ。出来るだけ俺達はバラけるべきじゃない」

世良「でも、こうしてる間に彼女達は......」

コナン「くそ、何か手は無いのか!何か......ん?待てよ?確か......」スッ

世良「電池切れの携帯で何を?」

コナン「もしかしたら......頼むぞ!」カチッ......

ピコーン

なんだなんだ

コナン「よし、反応した!」

世良「これは?一体?」

コナン「ああ、前に博士に頼んで俺と哀達の携帯をこっそり改造してもらったことがあってさ。発信機の機能をつけてもらったのさ。最も、お互いの位置が近づくと、電源ランプが反応する程度のもんだけどな」

世良「携帯を改造?何の為に?」

コナン「そりゃ厳しい監視の目を逃れてたまには自由になりた......あ、いやいや。今回みたいに哀達に危険があった時に役立つと思って」

世良「キミ......意外に窮屈な生活してるんだね」

コナン「と、とにかく!こうして電源ボタンを長押しすると作動するんだ。携帯内部とは別系統、電力も別に充電してるから携帯が電池切れでも使えるのさ」

世良「キミんとこの博士は......前から思ってたが魔法使いか何かかい?ま、これを使えば彼女達を捜せるか。しかし、何故こんな便利な機能を忘れてたんだい?」

コナン「そこは博士クオリティさ、前試作した奴は携帯が壊れたばかりか爆発しちまった。正直今回もヒヤヒヤしたんだぜ?」

世良「イマイチ信用度に欠けるなそれ......。とにかく、ランプが反応してるって事は彼女達はこの辺りにいるのは間違いないって事だね」

コナン「ああ、後は反応の強さを見て......。よし、こっちだ!」タッ

世良「ま、今はそれに頼るしかないし!行くかっ!」タッ

コナン(待ってろよ、無事でいろよ!2人とも!)タタッ

世良「しかし、事が済んだら発信機の件バレるねぇ」タタッ

コナン「うっ......。今はんな事はどーでもいい!」タタッ

世良「ま、それもそうだけど。キミの人生、事件と女難は避けられないんだな」クスッ

コナン「ほっとけ、バーロ......」タタッ

ー倉庫内ー

不良A「よし、そろそろ始めるか」ニヤッ

不良B「さっき様子見に行かせたから、ちょっと待てよ」

不良A「ま、そうだけどよ......。このやられた痛みのお返しをしねーとよ」

不良B「確かに、な」ニヤッ

バンッ!

モブA「た、大変ですっ」

不良A「どうした?まさか逃げられたのか!?」

モブA「いや、その......とにかく来て下さい」

不良B「あ?何だってんだよ?」

モブA「とにかく、手に負えなくて......。見てもらえば」

不良A、B「......?」

さあ制裁の時間だ

ー倉庫内、監禁側ー

不良A「おい、何だってんだ一体」

モブB「あ、それが......」

志保「だ・か・ら、もっぺん言ってみなさいよ」イラッ

哀「自分をバカにされる言葉をそんなに聴きたいなら何度でも言ってあげるわ、あなたは思慮が浅くてワガママで能天気で単純天然お・バ・カ・さんよ」

志保「誰がそこまで言えって言ったのよ!大体アンタが元々持ち合わせてる要素でしょうが!」プチッ

哀「そんな昔の話は忘れたわ」プイッ

志保「ホンッットに可愛くない!アンタだって素直じゃなくて無愛想でクールぶった、意地っ張りで泣き虫でムッツリスケベのズルい女じゃない!」

哀「誰がムッツリスケベよ!」イラッ

志保「あれれー、否定するのはそこだけですかあ?ムキになるってことは実はそこを一番気にしてるんですかあ?」ニヤッ

哀「くっ、縄さえ無ければ力尽くでも大人しくさせるのに」

志保「キャーこわーい!ちょっと都合悪くなると暴力に走るって良くないですよぉ?新一君に言いつけちゃおっかなー♪」

哀「今日程あなたに怒りを覚えた日は無いわ......。いいわ、私も考えがあるわ」

志保「?」

哀「バラすわよ、あの事」

志保「え?」ギクッ

哀「あなたが工藤君の部屋で......」

志保「だーっ、ちょっと待って!何!何言おうとしてんのよ!」

哀「あら、何かやましい事でもあるのかしら?」クスクス

志保「う、うぅーっ......汚いわよ、そんなの」

哀「お互い様よ」

志保「ならワタシだって言っちゃうからね」

哀「え?」ドキッ

志保「アンタが毎日新一君の......」

哀「止めなさいよ!」

志保「アンタが悪いんでしょ!」

2人「ホンッットむかつく!」

不良B「......何なんだ、こりゃ」

モブB「さっきからずっとこんな調子で......。話なんか聞きやしないし、あまりに迫力ありすぎて」

不良A「バカかお前?たかだか女2人、しかも縛り付けてる奴に何びびってんだよ?」

モブB「いや、でも......」

不良B「チッ、もう良い!俺らが引きずり出してやる!おい、お前等いい加減にしr」

2人「うるさい!邪魔!」

不良B「......」

モブB(テメーもびびってるじゃねーか)

不良A「ったく、どいつもこいつも」チャキッ

志保「!」

哀「志保!」

不良A「ギャーギャー騒ぐのはここまでだ。お前等只の女じゃなさそうだけどよ、所詮縛られて......。しかもこうしたら、抵抗なんざ出来ねーよなぁ?」

哀「くっ......」

志保「アンタ達、女の子にナイフ向けないと話出来ないわけ?まあ、寄ってたかって女の子捕まえて縛る卑怯者の集まりだから仕方ないか」

不良A「強がりは止めろって。俺らもあんまりオイタはしたかねぇ。何、大人しくしてりゃ気持ちいいだけで終わるかも知んねーぞ?」ニヤッ

志保「サイッテー......」

不良A「ま、今の内ほざいとけ。オラ立てよ」クイッ

志保「うっ......」

哀「あなた達、その刃物が志保を傷つけたら......。全員五体満足ではいられないわよ」ザワッ

不良B「ひっ!」

不良A「びびんなって、何も出来やしねーよ。俺らもこんなキレイな顔を傷つける気はないぜ?但し、逆らえば即コイツを刺すけどな」

哀「......」ギリッ

志保「哀......」

不良A「フン、分かったら立ってさっさと歩け。こんな狭いとこじゃなく、もっと広いとこでいじめてやるよ」ニヤッ

志保「......今の内ほざいてなさいよ」

不良A「あ?」

哀「そうね、後で......後悔することになるわ。自分の行いをね」

不良A「チッ、おいお前等!いつまでびびってんだよ?コイツ等油断ならねーから腕とか抱え込めよ!」

不良B「お、おう」ガシッ

哀(信じてるから......早く来てくれないかしら)

志保(ガマンするのも楽じゃないよ、新一君......)

ー少し前、倉庫の外ー

コナン「あった!多分あれ、奴らの車だ!」タタッ

世良「ああ!......ん?工藤君ストップ!」ガシッ

コナン「な、何だよ世良?時間が!」

世良「焦るな!入口見ろよ!」スッ

コナン「え?あ、見張りか?」

モブC「......」キョロキョロ

コナン「見張りがいるなら、やはりあそこで間違いないか......。見たところアイツ1人か?」

世良「みたいだね......。どうする?」

コナン「......よし」ヒソヒソ

モブC「ハァ、何で俺だけ外で見張りなんだよ!アイツ等だけあんな美人とよー」

ヒュンッ......カツンッ!

モブC「!何だ?」キョロキョロ

ヒュンッ......カツンッ!

モブC「何だ?ありゃ?」ソローッ

ガシッ

モブC「靴?」ツンツン

モブC「へ?」ガツンッ!!

ドサッ

モブC「......」ピクピク

コナン「ちょっと、やり過ぎじゃね?」

世良「冗談じゃない!高いんだからこの靴!しかし、こんなベタな音だましにかかるとはね。普通はいきなり物が飛んで来たら警戒しそうなもんだがねー」

コナン「ま、見るからにチンピラだからな。読み通りの動きさ」ゴソゴソ

モブC「......」

コナン「よし!携帯ゲット!」

世良「よし、コイツは服で縛っておこう。工藤君はまず警察に連絡を!」

コナン「おう!で、その後は......」ヒソヒソ

世良「......危険じゃないか?キミが」

コナン「それくらいやらせてくれ。フォロー頼む!」

世良「ハァ、了解。無茶が好きなのは変わらずか」

コナン「哀達が危険にさらされてんだ、俺だけ安全圏にはいられないさ。......オメーを巻き込んで、済まないと思ってるけどな」

世良「好きでやってるんだ、謝られる謂われは無いさ。第一、教え子を救うのは当然だろ?」ニッ

コナン「そう......だな。よし、それじゃ取りかかろう!」

世良「ああ!」

がんばりましたね

面白すぎる
それでしか勃たなくなっちゃったAV見つけた心地ですわ

おもしれえええ
最高のSSだ

>>893>>894さん
ありがとうございます。

ようやく落ち着いてきましたので投稿するペースを多少増やすことが出来そうです。
再開します。

―倉庫から少し離れた地点―

???(……コナン君に世良先生がいるという事は、やはり彼らが引っ掛けたというのは灰原さんのようですね。しかしタイミングが悪かったです。もう少し早く来たならともかく、コナン君が突入してしまったという事は……もう彼らは終わりですね。今更ノコノコ入っていくことも無いでしょう。無能の巻き添えは御免ですからね。まあ、彼らに名乗っていたのも偽名ですし、携帯もとばしの違法携帯ですから処分してしまえば足も着かない。コナン君達にばれる心配もありませんし、彼等が逮捕されても警察に目をつけられることも無いでしょう。しかし……このまま彼らが無事ハッピーに終わるのもシャクですね……ん?)

モブC「……」

???(フフフ、そうですね。彼等には僕のきちんと立てた計画で復讐しなければつまらないですが……。イレギュラーの1つ位は起こしてもバチは当たらないでしょう。すんなりとは帰らせませんよ、コナン君。フフフ……)

―倉庫内―

不良A「オラ、座れ」

ドンッッ

志保「いったいなもう!突き飛ばす事ないでしょ!」

不良A「フン、隙を見せたら何しでかすか分からねーからな。おい」

不良B「あ、ああ」ドンッ

哀「くっ、本当に最低ね。女性に対する扱いがなってなさすぎよ」

不良A「街でおとなしく誘いに乗れば、こうはならなかったかもなぁ?」ニヤッ

志保「どの道乱暴すんなら変わらないわよ。どうせこうやって他にも女の子に酷い事してんでしょ?」

哀「全くね。一度小学生から道徳を学びなおしたらどうかしら」

不良B「なぁ、さっきから気になってたんだけどよ。この女達さっきから余裕ありすぎじゃねーか?さっき街で叫んでた奴が助けに来てるんじゃんーか?」

不良A「どうやってだよ?携帯は取り上げて電源切ったし、バックミラーにも追っかけてくるやつなんか見えなかった。ただの強がりだよ。それに……おい!」

モブ「うーっす」ゾロゾロ

不良A「そんな奴がノコノコ来ててもこの数には勝てねーよ」

哀「本当にどこから湧いてくるのかしらね、こういうチンピラは」

志保「弱い奴ほど群れて威張りたがるからね、いやんなっちゃう」ハァーッ

不良B「何だとコラ!殺されて―のか?」

哀「やれるもんならやってみなさい。命のやりとりもしたことの無い子供が吠えても怖くは無いわ」

志保「そうそう、こんな身動きできない女の子にしか威張れないんだから。只の弱虫でしょ」

不良A「いい加減うるせーぞ、マジでそこら辺にしとかねーと……」

哀「どうするっていうのよ?言っとくけど例えあなた達が私達に何をしようと」ギロッ

志保「心は絶対屈しないからね!」ギロッ

不良A「ぐっ……(何なんだよ、この迫力は……)」

2人「どうしたの?やるんならさっさとやってみなさいよ!」

不良A「このクソアマ!どこまでも減らず口叩きやがって!もういい!おい、やっちまえ」

モブD「うっす」バチバチ

哀「スタンガン?また気絶でもさせようというの?」

不良A「フン、そんなつまらないことするかよ。起きててもらわなきゃ泣き叫んでもらえねーからな!こいつは出力を下げてある。気絶しない程度にな。痛みに泣き叫んでもらうぜ。これ食らえばどの道逃げられないだろうしな。おとなしく言うこと聞いてりゃ優しくしてやったのによ。もう後悔しても遅いぜ」

哀「後悔?するわけないでしょ?」

志保「アンタらみたいな外道に屈するくらいなら死んだ方がマシだもんね」

不良A「この……やれ!」








バチバチ

不良A「へへ、ビビれビビれ」

不良B(何か、ヤバい予感すんだよなあ......)

モブD「へへへ......」

哀「......」

志保「......」

不良A「な?(何でこんな落ち着いてやがるんだ?怖くねーってのか?)」

哀(さて、いつものパターンだと......)

志保(そろそろこの辺りで助けに来るハズ)キョロキョロ

モブD「あ?何キョロキョロしてんだ?」

志保「え?いや、あのー......」

不良A「フン、とうとうビビりやがったか?」ニヤッ

志保(何で来ないのよ、もうヤバいんだけど?)

哀(来てる......わよね?工藤君?)

不良A「おい、早くやれ!」

モブD「うっす」バチバチ

志保「ちょ、ちょい待ち!こっちの都合が......」

不良A「今更何ワケわかんねーことを?やれ!」

哀(工藤君......間に合わなかったの?こんな時に限って......)

志保(新一君......ホントに来てないの?まさかあのままデートしてるんじゃないでしょね)イラッ

モブD「じゃ、いきまーす」バチバチ

哀「工藤君......」

志保「新一君......」

2人「早く助けに来なさいよバカーっ!!」

ドシュッ!!

モブD「ぐはっ?!」バキッ!

不良A「な、何だ?」

コナン「ふぅ......キック力増強シューズ無しでも意外にいけるもんだ」

志保「新一君!」

哀「遅いわよ、何してたの?」

コナン「ワリーワリー、ここを見つけるのに手間取ってな。2人とも大丈夫か?」

志保「大丈夫じゃなーい!待ちくたびれたよ!」

哀「ワザとかっこつけて遅く来たんじゃないでしょうね?」

コナン「んなわけねーだろ?ま、ちょっと待ってな。すぐ助けるからな」

不良B「や、やっぱ街で見た奴!来てたんだ!」

不良A「テメー、一体何なんだよ?」

コナン「俺か?俺は江戸川コナン......探偵さ」

いいねえ!この展開でクズ彦処刑キボンヌ

最近、このSSが卒論作ってる合間の楽しみやー!

更新と光彦の処遇楽しみにしてます!(^-^)笑

野郎ども!そばかすの拷問準備しとくから、ご自由に参加じゃ

祝900レス

皆さんありがとうございます。
ついに900、感謝です。

再開します。

不良A「ああ?探偵?バカなのかお前?」

不良B「な、なあ......何かヤバそうだぜ?逃げようぜ」

不良A「バカ言ってんじゃねーよ!たかだか1人、この人数に勝てっかよ!」

モブ「へへへ......」ズラッ

コナン(さっき街で見たより人数が多いな。やはりここが拠点か)

不良A「おい!2人ばかしコイツ等見張ってろ」

モブA、B「うっす!」

不良B「でも、警察呼ばれてたらよぉ」

不良A「だったら、もうサツも入って来てるだろーが!只のカッコつけのバカなんだよ!」

哀「ま、間違ってはいないわね」クスッ

志保「確かにねー」クスッ

コナン「オメーらなぁ......。ま、無事で何よりと言いたいが。1つ聞いとくぜ。クズヤロー共」

不良A「あ?」

コナン「俺の大事な女(ヒト)達に、何もしてねーだろうな?」ギロッ

不良B「う......」

志保「一応、まだされてないよ。ワタシは。でも哀がスタンガン喰らってる」

コナン「!」

哀「大丈夫よ、心配しないで」

コナン「......許さねぇ、絶対に許さねぇ!」

不良A「へっ!許さなかったらどうだってんだよ?」ヘラッ

コナン「全員無事じゃすまさねぇ、自分のした事を死ぬほど後悔させてから刑務所に叩き込んでやる!」

哀「工藤君......」ドキッ

志保「ヤだなぁ、大事な人なんて」デレッ

不良A「へっ!どうやってだよ?お前は今から袋叩きにされてオダブツだよ!この女達もバカだなぁ?こんなマヌケが来るからって強気でいたのかよ?」

哀「ええ、そうよ。犯罪者に取ってはまさに天敵ね」ニッ

志保「カッコつけでお人好しで抜けたとこもあるけどね、世界で一番頼りになるんだから」ニッ

不良A「ケッ!じゃあその頼りになる男がくたばるのを黙って見てろ!」

コナン「やれるもんならな。どうせ群れなきゃ何も出来ないチンピラの集まりだろ?そんな奴らにやられるかよ」

不良A「テメェ......」

コナン「ホラ、悔しがったら来いよ。こんだけ人数いて人質取らなきゃ戦えねーのか?」

不良A「この野郎......!望み通りやってやるよ!一斉にやっちまえ!全員でかかれ!」

オー!

モブA、B「ぜ、全員?お、俺らは......」オロオロ

世良「......よそ見はいけないな、人質を見張ってるなら」ヒュッ

モブA「え?」ガンッ!

モブB「な?」ガツンッ!

不良A「何?!」

世良「ふん!手応え無いね!最近の男子はなよっちぃな!」

コナン「オメーが強すぎなんだよ」ニッ

進展あったんだな

不良A「な?こ、コイツどっから出てきやがったんだ?」

哀「美味しい登場の仕方ね」

世良「まあね、ヒーローは遅れてやってくるもんさ」ニッ

志保「待たされる身にもなってよね...... 」

世良「まあ、お互い様だろ?」

2人「うっ......」

不良B「テ、テメーは一体何なんだよ?」

世良「ボクかい?ボクは通りすがりの高校教師さ」

不良A「きょ、教師だぁ?」

コナン「そ、ある意味最強の高校教師だな。しかし世良。いいタイミング、と言いたいがちょっとギリギリじゃなかったか?」

世良「ゴメンゴメン、縛られてたらと思ってさ。刃物を探してたんだよ」プツンッ

哀「ありがとう......。やっと楽になったわ」

志保「あー、痛かった!ギチギチに縛ってくれちゃってさ!跡残ったらどうすんのよ!」

コナン「よっし、2人が自由になった!これで計画は大体達成だな!」

世良「そうだね(あの時......)」

ー2人が突入する前ー

コナン「1つ提案があるんだが、聞いてくれるか?」

世良「何だい?」

コナン「このまま警察を大人しく待っているつもりはない、一刻も早く2人を助けたい」

世良「ああ、それはボクも同じさ」

コナン「助かるぜ、だか闇雲に突入してもやられる確立が高いし......。何より2人が危険だ」

世良「確かにね、何人いても蹴散らす自信はあるけど......。人質にされたらかなわないな」

コナン「ああ。そこでだ。あそこを見てくれ」スッ

世良「ん?倉庫の二階?かな?あれは事務所かな?」

コナン「ああ、おそらくな。今見たところあそこには人影は見当たらない。そこで、だ。ここは二手に別れて2人を助けに向かいたい」

世良「それは......1人を囮にすると?」

コナン「ああ、1人は正面から入って奴らの気を引く。そして、もう1人はあの事務所か......あるいは違うルートを見つけて進入する。そして、隙を見て2人を奴らの手中から引き剥がす。シンプルな策ではあるが......。見たところ、頭が回りそうな連中じゃない。単純な策でも虚をつける筈だ」

世良「確かにね。ボクらが追って来るにしろ来ないにしろ、人目をはばかる行為をしようとしてるのにこの連中はマヌケすぎる。こんなだだっ広い倉庫街、しかもそれなりに大きい倉庫なんだから......。車も中に入れてしまって、見張りも外じゃなくあの二階の事務所に置けば良かったんだ」

コナン「ああ、そうすれば周りに自分の存在を知らせずに済むからな。俺達は発信機があるからここに真っ直ぐ来れたが、発信機も無く......更に今言ったことをされたら捜すのはもっと大変だった。なのにこの連中はわざわざこんな目立つ場所に見張りをつけてた。これじゃここに人がいますよって教えてるようなもんだ。それだけでもあまり頭は良さそうじゃないって分かる」

進展おつです!
哀&志保の「アレな」展開希望します

進展おつです!
哀&志保の「アレな」展開希望します

今日の世良はよかった

皆さんありがとうございます。

>>906さん
「アレ」とは……?

再開します。

906ですがアレとはまぁその
コナンと×××な展開とかそういう感じです、すいません分かりにくくて

世良「なるほど。で、肝心の突入はどうする?ボクが正面から入ろうか?」

コナン「いや、俺が入る」

世良「!」

コナン「どう考えても、戦闘能力は俺の方が低い。何かあった時に2人を守れるのは俺じゃない。囮として俺がやられたとしても……オメーさえ残ってればどうにかなる。それに、要は警察が来るまでの時間稼ぎみたいなものだからな。最初から暴れるよりは、虚を突いて時間を稼いだ方が良い」

世良「……でも」

コナン「まあ……。頼むぜ、世良」ニッ

―現在―

世良(本当はキミを危険に晒す手段を取りたくはなかったんだけどね。自分が傷つくより、彼女達に何かある方が辛い。そんな視線だったからね……。不謹慎だけど、ちょっと羨ましかったな。ま、とにかく……)

不良B「お、おい……縄解かれちまったぞ!」

不良A「バカ野郎、まだこれだけの人数がいるんだ!ビビってんじゃねーよ!」

モブ「へへへ……」ズラッ

志保「……ねぇ、縛られたのアザとかになってない?」

哀「なってないわよ、今気にすることじゃないでしょ」

志保「それは、そうなんだけどさぁ……」

世良「やれやれ、呑気だね。まあ、彼が助けに来ると言う信頼があったからこそなんだろうけど」

哀「ええ、あなたも来ると思ってたし」

志保(……正直、バツが悪いんだけどね。デートの邪魔したし)

コナン「……なぁ、とりあえずカタをつけちまおうぜ?話は後にしよう」

哀「ごめんなさい、それもそうね」

不良B「な、何なんだよコイツ等?この人数見て何で落ち着いてんだよ?」

不良A「状況分かってんのか?こっち無視して喋ってんじゃねーよ!」

哀「うるさいわね。どうやらまだ……状況判断が出来てないみたいね」ギロッ

志保「自由にさえなれば、アンタ達なんか怖くないっつーの!今までの恨み全部お返しよ!」ニッ

世良「恨み、ね。思い出した。ボクも……」

哀「え?」ギクッ

志保「ん?」ギクッ

世良「ボクも溜まった鬱憤、全部返させてもらおうかな」ゴゴゴ

不良A「なっ?」ゾワッ

コナン(な、何か、世良からオーラが見える……)

世良「人の楽しい時間を台無しにしてくれて。キミ達には何の話か分からないだろうけど、覚悟しなよ」バキボキ

哀(あ、やっぱり……)

志保(怒ってんのね。ヤバいな、後で何て言おうかな……)

不良A「く、くそ!ワケわかんねぇ!かまわねぇ、全員殺っちまえ!」

モブ「うぉぉおー!」ドタドタ

世良「1、2、3、4、5……ま、憂さ晴らし程度にはなるか。見たとこ、キミ達も戦えるんだろ?」

哀「ええ、まあ」

志保「多少は、ね」

世良「じゃあ、自分の身は自分でよろしく。後ボクの獲物取りすぎないように!」ダッ

2人「……教師のセリフじゃないでしょ」

不良B「つ、突っ込んで来た!」

不良A「ビビるな、まずあの野郎からやれ!」

世良「野郎......?」ピクッ

コナン「あ、バカ!よせって!それは禁句......」

不良A「あ?何なんだ?おい、早くあの男からやっちまえ!」

世良「男......?」ブチッ

哀「あ......」

志保「し、知ーらない......」

世良「だぁれが......男だぁーっ!!」

バキッ!ドカッ!ズガッ!

モブ「ぐはぁっ!」バタバタッ

不良B「い、一瞬で3人も!」

不良A「な、バカな?」

コナン「あーあ、言わないこっちゃ無い。知らねーぞ、俺」

世良「あのなぁ!ボクはれっきとした女だ!ちょっと胸が......胸が無いだけ......だもん」ズーン

哀「自分で言って凹んでる......」

志保「言わなきゃ良いのに......」

世良「うっさいな!キミ達みたいに胸に恵まれた人間にはわかんないんだよ!この苦しみは!」

志保(デカすぎて邪魔くさいとは、言えないなぁ......)

モブ「野郎、調子こいてんじゃ......」ダッ

世良「だから野郎じゃないって!!」バキッ!

モブ「がはっ!」ドサッ

世良「本気でキレた!もう絶対許さないからな!」

不良B「ひ、ひぃっ!」

不良A「な、何なんだこいつ?」

コナン(触れてはいけない所に触れたな......)

志保「あらら、これはスゴいなあ」

哀「うかうかしてると、私達の分がいなくなっちゃうわね」クスッ

志保「そだね、ワタシ達も行きますか!」ニッ

モブ「なめてんじゃねーぞコラ!」ブンッ

哀「舐める?とんでもない」サッ

ヒュッ!

モブ「ぎゃあっ!」バキッ!

哀「それにすら値しないわ、あなた達は」フッ

志保「ありゃ、見事なハイキックね。でもそのカッコじゃやらない方がいいんじゃない?パンツ見えるよ?」

哀「大きなお世話よ、それより」

志保「分かってるって!」ヒュッ!

モブ「ぐへっ!」バキッ!

志保「もいっちょ!」ヒュッ!

モブ「がはっ!」バキッ!...ドサッ

哀「ヒジから振り向きざま掌打、痛そうね。あなたらしいわ。攻撃的で野蛮ね」クスッ

世良さんの性格が出て面白いですね!

いいねぇいいねぇ

面白い!
頑張ってください( ^ω^ )

皆さんありがとうございます。

>>911さん
なるほど、てっきり百合かと(汗)

再開します。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

志保「アンタね、いちいちケンカ売らなきゃ気が済まないの?ケリの方がよっぽど痛そうじゃない?大体、無理に短足で足技使う必要あるんですかぁ?」イラッ

哀「あら、私が短足ならあなたも短足......ねっ!」ヒュッ!

志保「わっ!」サッ

モブ「ぎゃあっ!」バキッ!

志保「何すんのよ!あっぶないなあ!アタマかすったわよ!」

哀「後ろに気を配らないあなたが悪いのよ、助けてもらってお礼も言えないのかしら?」クスッ

志保「あー、そう......。それは失礼しましたっ!」ブンッ!

哀「え?ちょっ!」サッ

モブ「ぐへっ!」バキッ!

志保「あ、ゴメーン!後ろの人狙ったけど、危うく当たるトコでしたぁ!ゴメンねっ☆」テヘペロ

哀「......良いのよ、こちらこそごめんな......さいっ!」ヒュッ!

バキッ!!

モブ「ぎゃあっ!」ドサッ

志保「いえいえ、こちら......こそっ!」ブンッ!

バキッ!

モブ「ぐへっ!」ドサッ

哀「さっきから、助けてくれるのはいいんだけど......顔スレスレは危なくないかしら?」イラッ

志保「そっちこそ、ワザワザ当たりそうにすることないでしょ!」イラッ

不良B「な、何なんだよあれ......。ケンカの巻き添えでやられてるのか?!」

世良「おいおい、ケンカなら余所でやってくれよ?ボクの獲物が無くなっちゃうし」

志保「ケンカなんかしてないわよ?」ピクッ

哀「ただ、たまたまお互いに助け合ってるだけよ?」ピクッ

世良(どうだか......)

志保(なんか、シャクなんだよね!こんな事態を起こした自分が!そして)

哀(助けに来てくれた事より、彼があなたに全権を託して助けに来た事が羨ましい......そう感じてることが!)

志保「まだ、いるよね。数」

哀「ええ、ちょっとやそっとじゃ晴れそうにないこのイライラ......」

2人「少しでも......晴らさないと!」ゴゴゴ

モブ「ひ、ひぃっ!もう勘弁してくれぇ!」ダッ!

2人「待ちなさいっ!」ダッ!

世良(なんか、彼女達も複雑な胸の内みたいだなあ)クスッ

コナン(なんか、俺1人場違いな気が......。てかみんな強すぎて俺仕事ねぇ......。それに、あれだけボッコボコだとこの連中すこーしだけ気の毒になって来たな......)

不良B「お、おいヤバいぜ!に、逃げよう!こんなヤツらに勝てっこねぇ!」

不良A「へ、へへへ......こ、こんなバカな......。コイツ等をいたぶって、ヤルはずだったのに......こんな......」ガクブル

不良B「お、おい!ちくしょう!もう知らねー!」ダッ

コナン「っと、今更1人も逃がすかよ!いっけぇー!」ドンッ!

不良B「ぐあぁっ!」ドカッ!

コナン「へっ!みんな程強くなくても、1人位倒さないとな!」

世良(いや、バイクのヘルメット蹴り飛ばして平気でいるキミの足も大概だと思うが......)

哀(もう機械のインチキには頼れないのに......)

志保(実際、どうなってんだろ......?)

ー数分後ー

世良「はっ!」バキッ!

モブ「うごあ......」バタンッ

世良「はぁ、もう終わりかな?」パンパン

哀「意外と、早く片付けられたわね」

志保「もっと手こずるかと思ったのにね」

コナン(あんだけ暴れりゃあな......)

不良A「う、うわ......た、助けてくれ」ガクブル

世良「で、残ったのがコイツ1人か」

哀「威張るだけ威張り散らして、下っ端にだけ戦わせて。それがやられても助けもせず。挙げ句それを見て怯えて。逃げ出す事すら出来ない。惨めね」

志保「一言、サイテー。こんなんに捕まったと思うと泣けるなあ」ハァ

コナン「ま、コイツをふん縛ってさ。後は警察を待つとしようぜ。やられた借りはあるだろうが、こんな奴を相手にするだけ損だ」

世良「そうだね。今更こんなゲス殴ってもね。殴る価値も無いや」

哀「確かにね。痛みのお返しをしようかとも思ったけど」

志保「やるだけ虚しいね、こんなのには」

不良A「ぐ、くそ......」

ガタッ

世良「ん?」

不良A(ん?あ、あれは......)ニッ

哀「......何を笑ってるの?」

不良A「へ、へへ......あ、諦めの笑いだよ」ヘラッ

志保「?」

世良(何だ?)キョロキョロ

コナン「どうした?世良?」

世良「あ、いや。何でも(気のせいか?)」

志保「ハァ、とにかく終わったら急に疲れて来ちゃった」

哀「そうね、それに......」

2人(終わったら色々気まずくなって来た......)

コナン「まあ、とにかく本当に無事で良かったよ。本当に......」フーッ

哀「工藤君......」

志保「新一君......」

世良(工藤君......ホッとした顔だな。よほど心配だったんだな。やっぱり、ボクは......

ピカ彦か!!

更新がんばれー!(^o^)♪

不良A「(気が抜けてる!今だ!)来い!」

コナン「え?」

ダッ!

哀「っ!工藤君!」

志保「新一君!後ろ!」

世良「っ!危な......」

バチバチ!

コナン「うわぁぁあっ!」ガクンッ

モブC「ハァ、ハァ......」バチバチ

哀「工藤君!!」

志保「新一君!!」

世良「工藤君!しっかりしろ!」

コナン「......ぐ、ぁぁ......」

哀「ダメね、あの分じゃ......」

志保「相当効いてる......」

不良A「へ、へへ......良くやった!」

モブC「ハァ、ハァ......は、はい」バチバチ

世良「そんなバカな......!コイツはさっき、ボクがぶちのめした奴だ?!あれほどがんじがらめに縛って、1人で脱け出せる筈がない!!」

志保「他に外に、仲間がいたんじゃ......」

世良「いや、考えられない......。おい!一体どうやって......」

不良A「ゴチャゴチャうるせぇ!」ダッ!

哀「あっ!」

志保「ちょ......!」

不良A「へ、へへ!形勢逆転だな」チャキッ

コナン「う......」グイッ

哀「工藤君!!」

志保「ちょっと!やめなさいよ!」

不良A「うるせぇ!いいか、もし逆らえばこの優男の命は無いぜ!」チャキッ

モブC「へ、へへ......!よくも殴ってくれたなあ!たっぷりお返ししてやるぜ!」
バチバチ

コナン「く......み、みんな......」

不良A「うるせぇ!勝手にしゃべるな!」ドカッ!

コナン「ぐっ!」ゲフッ

哀「工藤君!!!」

志保「いやぁっ!やめて!お願いだからやめてぇっ!!」

世良(くそっ!工藤君......!一体何故、コイツが解放されているんだ?!やはり他に仲間が......いたのか?)

ジーッ

??彦(ククク......!!良いザマです!!まさかこんなに上手くいくとは!!そう、縛り付けられていた彼を解放したのは......この僕です!!)ニヤリ

ピカ彦うぜえw
だけどこのあとの展開が楽しみすぎるw

ひこォォォォォ!!!

ここで出てくるとは思わなかったな
ホント嫌われてんな??彦は

ヒコチュウ☆

皆さんありがとうございます。
再開します。

??彦(彼等が中に入った後......)

ーコナン達が倉庫に入った少し後ー

??彦「......起きて下さい、大丈夫ですか?」ペチペチ

モブC「う......み、光浩?」

??彦「ええ、一体何があったんです?」

モブC「い、いきなり誰かに殴られて......。気を失って......。ヤ、ヤベェよ!見張りサボったってヤキ入れられちまう......」

??彦「そうでしたか......。ケガはどうです?大丈夫ですか?」

モブC「あ、ああ......。何とか。でもこのままじゃ俺Aさん達にやられちまうよ......」

??彦「(よし、体は動きそうですね。では......)大丈夫ですよ。僕の言うとおりにすれば上手くいきます」

モブC「え?」

??彦「実はこの辺りをうろついていた人物を見かけましてね?多分君を殴った人だと思うんですが。僕その人見た事があるんです。有名な格闘家ですよ」

モブC「か、格闘家?」

??彦「ええ(有名と言うのは嘘ですがね)。どういう理由で来たのかは分かりませんが、君を殴ったのなら中の人達もやる気でしょう」

モブC「マ、マジかよ?」

??彦「ええ。もう中の仲間はやられてるかも......」

モブC「そんな......何で?」

??彦「(混乱してますね、馬鹿は扱いやすい。)そこで、です!あなたヒーローになる気はありませんか?」

モブC「ヒーロー?」

??彦「そうです。この事態を君が収めて君がヒーローになるんです」

モブC「え?え?いや、でも」

??彦「考えて見て下さい。このままじゃ君はこんな所で見張りをさせられるグループの下っ端。いつもこき使われるだけ」

モブC「うっ......」

??彦「しかし!君がこの事態を収集すれば君の立場は急上昇!いや、君がリーダーにだってなれるかも」

モブC「お、俺がリーダーに?で、でもどうしたら......」

??彦「僕の言うとおりにやればいいんです。大丈夫、必ず上手くいきます。やりますね?」

モブC「......わ、わかった」

ー現在ー

??彦(こうして彼を自由にして......時を待っていた訳です。先の展開を読んで、あの間抜けな彼に指示をして。コナン君達は意外と油断しやすい所がありますからねぇ!こうする隙は必ず出来ると思ってましたよ!ククク......。さあ、どうなりますかね?上手く行こうが行くまいが、とりあえずコナン君の無様な姿を見られてラッキーでしたから。後は高みの見物と行きましょう)ニヤリ

ソバカス…貴様の後ろ死神いるぜぇ

策士策に溺れろ!

クズ彦のクズっぷりが有頂天でとどまる事を知らない

不良A「へ、へへ......。さて、どうやってお返ししてやろうかなぁ?」

哀「く......」

志保「新一君......」

世良(くっ......。こんな事になるとは......。下らない感傷に浸って注意を怠ったボクのミスだ......!)

モブC「それよりも、逃げましょうよ!コイツ人質にして......」

不良A「うるせぇ!やられた分返さなきゃ気が済まねぇんだよ!」

モブC「でも......」

不良A「いいから黙ってろ!」

モブC「......(ちぇ、知らねーぞ、光浩から警察が来る前に逃げろって言われてるのに)」

コナン「ぐ......(ダメだ、立てそうにねぇ......)」ググッ

不良A「おいおい、勝手に動くなって言ってんだろ!!」ドカッ!

コナン「がはっ!!」ドサッ

哀「やめて!!」

志保「やめてよ!!そっちの言うこと、聞くから......」

不良A「いーい心掛けだな?俺だって、こんなボロボロの奴を痛ぶりたくねーんだ......よ!」ドカッ!

コナン「ぐあぁぁっ!」

哀「やめて!お願い......やめて......」ウルッ

志保「もう......やめて......」グスン

世良(どうしたら良い......?強行すべきなのか?しかし......。くそ、警察はまだなのか!)ギリッ

??彦(ククク......いい様ですね。しかし早めに引き揚げないと......警察が来たらつまらないですからね。ま、いざとなれば僕はサヨナラしますがね)ニタリ

不良A「さて、どうしてやるか......。そうだな、まず全員裸になれや」ニタリ

哀「な......」

不良A「言うこと聞くんだろ?逃げられても困るしよ......。やらないなら」チャキッ

志保「待ってよ!やる、やるから!」

コナン「バ、バーロ......んな事......やめ......」
 
不良A「うるせぇ!」ドカッ!

コナン「がはっ!!」

世良「この......!」ブチッ

志保「ダメよ!!」

哀「手を......出さないで......」

世良「っ!!キミ達......」

哀「工藤君の身の安全の為なら......仕方ないわ」ギリッ

不良A「いいね、最初から言うこと聞いてくれりゃあこの男も痛い目見なくて良かったのになぁ?」ニタリ

哀「言うとおりにします。だから、もう彼を傷つけないで......」

不良A「よーしよーし、じゃあさっき頼んだ事をやってくれや。そういや、お前も女なんまよな?良く見りゃキレイじゃんか。お前も脱げ」

世良「ぐっ......。分かったよ......」

不良A「へへ......」

志保「新一君、ちょっと待っててね。すぐ自由にするから......」サッ

コナン「や......やめろ......!!」

3人「!!」

コナン「やめろ......。こんな奴の言いなりになる必要は......ねぇ!」ハァ、ハァ

不良A「ああ?まだ喋れたのかよ?黙って見てろよ、テメーの女が裸にされるところをよ?」

哀「工藤君、今はこうするしか.......」

コナン「バーロ、俺は......オメーらを助けに来たのに......逆に助けられちゃカッコつかねーだろ......」ハァ、ハァ

世良「工藤君......」

??彦(チッ、相変わらずキザでクサい事を......。強がりもいつまで持ちますかね?)

不良A「強がんなよ、何なら裸にしてイジメる時に......お前も混じってもいいんだぜ?その方がコイツ等苦しむだろうしな」ニタリ

コナン「誰が......んな事させっかよ......」ハァ、ハァ

志保「新一君!もう無理に喋らないで!」

コナン「お......俺は......いつも......オメーらを振り回してばかりいるけどよ......。それでも、オメーらを笑わせてやりてーから......毎日を生きてんだよ......」

哀「工藤君......」

コナン「優柔不断な俺だけど......こうして俺を信じて......力を貸してくれたヤツもいるしよ......」ハァ、ハァ

世良「......!」

コナン「そんなオメーらに......苦しいマネはさせねぇ、こんなヤツらに良いようにはやらせねぇ......」ハァ、ハァ

不良A「この......死にてーか?」チャキッ

コナン「やりたきゃやんなよ......。こうなったのも自分の不注意......。それに、俺の大事な人達が苦しむ位なら......死んだ方がマシだ!」

哀「工藤君......(あなたは......どこまで私達を......)」

志保「新一君......(元々、ワタシ達が悪いのに......ワタシ達を......)」

世良(大事な......人達......。キミは、ボクも大事だと......言ってくれるのか......?)

不良A「チッ、ベラベラキモい事ばっかりよぉ......変なマンガの読み過ぎじゃねーのか」

コナン「へっ、どうだかな......。言っとくが......ここに入る前に......警察は呼んである。今優勢になってる積もりかも知れねーが......どの道オメーらはもう負けてんだよ」チラッ

哀「!(あの目は......)」

志保「!(まさか......)」

世良「!(やれって......事か?!)」

不良A「んだと?だったらとっくに来てんだろうが!」

コナン「ああ、確かに遅い。だが嘘じゃねーよ。逃げるなら、今だぜ」ニッ

??彦(何なんですか、あの態度......気にいりませんね......)

哀(やっぱり......なるべく注意を引きつけようとしてる)

志保(その間に、2人を倒せと......)

世良(だが......危険度は高い......。出来るのか......?)

モブにすら名前覚えてもらえない彦www

きっと足が着かないように、偽名を使ってたんだよ(震え声)

お疲れ様です
主さん、そろそろ1000レス超えちゃうよ

皆さん、ありがとうございます。
光彦は偽名を使っているのです(笑)

もう少しで今のところが終わるので、終わったら次のスレに移行します。

本当は夏休み編が終わって次のスレに行く筈が......。

申し訳ないです。

コナン「大丈夫......」

哀「え?」

志保「新一君......?」

世良「......!」

不良A「あ?」

コナン「オメーらなら......何があっても大丈夫さ」

不良A「何を言ってやがる?」

コナン「哀、志保、世良......。いや、真純......」

哀「!」

志保「!」

世良「えっ......?」ドキッ

コナン「頼んだぜ......」ニッ

哀(本気、みたいね。彼がこちらを信じて託してくれるなら......)

志保(やるしかないよね、こうなったら!)

世良(今ボクを、名前で......?キミはボクを信じて......ボクを信頼出来る者として扱ってくれるんだね?なら、やるしかないね!)ドクン

不良A「何なんだ一体!ヘタな事するとマジでコイツ殺すぞ!」カタカタ

哀「震えてるわよ、あなた」ジリッ

志保「空気が変わったコト位は、察したみたいね」ジリッ

世良「覚悟を決めようか?お互いに」ジリッ

不良A「くっ......」

モブC(何なんだよもう、早く逃げてぇ!これじゃ意味ねぇじゃん!中に入らなきゃ良かった!)

不良A「く、来るな!来るなぁ!」

モブC「も、もう逃げましょうよ!」

不良A「うるせぇ!元はと言えばテメーがきちんと見張りしねーからだろうが!役立たずが!」

モブC「何だと?!誰がさっき助けてやったと思ってんだこのクズ!」

不良A「ああ?!」

モブC「いつもいつも威張りちらしやがって!大体さっき逃げようって言った時逃げてりゃ!光浩にだって逃げろって言われてるのに......」

コナン(光浩......?)ピクッ

世良(聞き間違いか......?)ピクッ

哀(......まさか?)

志保(似た名前?それとも?)

光彦(マズい!何か感づいたみたいですね......。僕の存在がバレた訳では無いですが。まさか彼等に今日接触するとは思ってなかったですからね......。もっと捻った偽名を使うべきでした)

不良A「光浩?どこにいんだよ?適当な事ばかり言いやがって、このゴミが!」

モブC「んだとコラ!」ガッ

コナン「今だっ!!」

哀「っ!!」ダッ

志保「くっ!!」ダッ

モブC「あっ!」

不良A「しまっ......くそ、死にやがれ!」ブンッ!

世良「させるかっ!!」ヒュッ!

不良A「うわっ!!」ガスッ!

モブC「ひっ!も、もうダメ......」ダッ

志保「おっと、待ちなさい」ガシッ

モブC「ひ、助けて......」

志保「ダーメ、許さないから」ゴゴゴ

不良A「くそ、に、逃げ......」ガシッ

コナン「おいおい、ここまで来てトンズラはさせねーぜ」ニッ

不良A「は、離せ死に損ないが......」

ガシッ

不良A「え?」

哀「残念だったわね。おしまいよ」ゴゴゴ

不良A「あ、あ......」

モブC「ひぃっ!」

志保「散々やってくれたわね!!」

哀「私達ばかりか、彼までこんなに......。覚悟しなさい」

世良「もう、かける言葉も無い。これで......」ヒュッ

3人「終わりよ(だっ)!!」バキッ!!

不良A「げふぁっ!!」ドサッ

モブC「うげぇっ!!(やっぱ、ヤラレ役かよ、俺......)」ドサッ

哀「......ちょっと、やり過ぎたかしら?」

志保「コッチはともかく、前と後ろから挟み込むように蹴ったでしょ、ソイツ。死んでない?」

不良A「......」ピクピク

世良「ま、辛うじて生きてるみたいだね。それよりっ」ダッ

哀「そうね、工藤君!」ダッ

志保「新一君!大丈夫?」ダッ

世良「工藤君!大丈夫か?」

陰で監視してたピカ彦がすでにタイーホされてる構図が思い浮かんでしまったw

結構良い展開ですね

コナン「ああ、だいじょう......ぶっ?!」ガシッ

哀「工藤君!ごめんなさい、私達のせいで......」グスン

志保「新一君!起きてよ、ねぇ!ちょっと!!起きてよ!!死なないでよ!!新一君!!」ギューッ

コナン「イヤ、だから大丈夫だって......逆に今死ぬ......ぐるじい......」

世良「お、おいおい」

哀「だって......」グスン

志保「あれだけやられて、死んじゃうかと思った」グスン

コナン「な、泣くなって!大丈夫だから!(ヤベ、泣き顔可愛いな)」ドキッ

世良「.......やれやれ、心配して損したな。靴まで台無しにしたのにさ」

コナン「あ、ああ......済まねーな。高かったんだよな」

世良「そうだよ!ナイフをうまく弾けたからいいけど、おかげでキズだらけ。どうやって穴埋めしてくれるんだよ?」

コナン「そうだよな、今日1日......本当に済まなかったな。ゴメンな」

世良「いや、その......(真面目に返されても困るんだけどな)」

哀(さて、事が済んだら)

志保(また気まずくなって来た、何と言ったらいいんだろ)

世良(なんかしんみりしちゃって話しにくいなあ......)

コナン(哀にも志保にも世良にも迷惑かけちまって、何て謝ったらいいんだろ......)

4人「......」シーン

光彦(結局、こうなりましたか。面白くないですね。何ですかあの雰囲気は。まあ良いですがね。所詮今回彼等に接触したのは偶然ですし。あんな馬鹿連中にやられてもらっても僕の恨みは晴れませんしね。しゃしゃり出なくて正解でした!彼等は僕自身がきちんと組んだ計画で恨みを晴らさなければつまらないですからね、ククク......。コナン君のやられ様は見れましたし。帰るとしましょうか。)ガランッ

世良「!」

光彦(し、しまった!)

哀「今の音は?」

志保「あそこ!誰かいる!」

光彦(ぼ、凡ミスを!逃げなくちゃ!)ダッ

コナン「まだ仲間が......?」

世良「(アイツが縛ったのを解いたのか?だとしたら許せない......!)待て!!」ダッ

哀「あ!」

志保「ちょっと!1人で行ったら!」

世良「キミ達は工藤君を頼む!」ダッ

コナン「お、おい!よせ!深追いするな!」

世良(アイツのせいで工藤君が......。それに仲間がやられてるのにコソコソ隠れてたんだな?尚更許せない!!)ダッ

光彦(ひ、ひぃっ!!捕まる前に何とか身を隠さないと!!)ダダダッ

哀「大丈夫かしら……」

コナン「アイツの事だから大丈夫とは思うがな。そろそろいい加減、警察も来るだろ。それより、周りの連中をなるべく拘束してくれねーか?俺は大丈夫だから」

志保「ホントに大丈夫?結構やられてたし」

コナン「大丈夫さ、もう少しで動けると思うから」

哀「わかったわ。でも何かあったら言ってね」

コナン「ああ、頼む」

志保(アイツは大丈夫、か。結構信頼してんのね、あの人を。ま、仕方ないか……)

哀(それに……さっき逃げて行った後姿。遠くてハッキリとは分からないけど、誰かに似ていた様な?誰かしら。知っている人間のような気がするんだけど)

コナン(あの人影、そしてさっき聞いた名前。まさか、な……)

―世良側―

世良「逃がすか!待てよ!」ダダダ

光彦(冗談じゃありません!あんなターミネーターもどきに捕まったら死んじゃいます!誰が待つもんですか!)ハァ、ハァ

世良(あの後姿、誰かに似てるな。まさか……)ダダダ

光彦(くっ、は、早い!くそ!)サッ

世良「くっ!さっきから狭いとこ狭いとこ行きやがって!」ダッ

光彦(しつこい!この!)ガラガラッ!

世良「うわっ!あっぶないな!積荷崩してまで逃げるか!卑怯者!」ガラッ

光彦(少しでもこれで時間が……)

ファンファンファンファン……

光彦(あ、あの音は?!)

世良「警察か!やっと来たか!しかもアイツが逃げる方向からサイレンの音、好都合だ!」ダッ

光彦(ま、まずいです!方向を変え……)キョロキョロ

世良「そこまで……だっ!!」ドガッ!

光彦「ぐわっ!」ゴロゴロゴロゴロ

世良「腰に飛び蹴り命中だ!立てないだろ!顔を隠してるみたいだけど、こっちを向け!コソコソ隠れて仲間まで見捨てる様な卑怯者め!!もう終わりだ!!」

光彦(ぐは、こ、こんな……ぐぅぅ!!)ジャリッ

世良「さ、観念しろ!」ガシッ

光彦「うわあっ!!」バッ!!

世良「うっ!?目が!!くそ、砂か!!」ゴシゴシ

光彦「ひ、ひぃぃ!!」ヨロヨロ

世良「くそ!!どこだ?!」キョロキョロ

光彦(は、早く逃げなきゃ)ヨロヨロ

世良「狡い真似を!逃がすか!!」ダッ

光彦(ど、どこか身を隠さないと!!ん?あ、あそこの倉庫に……!)ダッ

世良「……ちくしょう!どこ行った?!ぶちのめしてやりたいのに、ちくしょう!!」

光彦(ハァ、ハァ、しばらくここに身を隠して……ん?奥から声がしますね?)ソローッ

ヤクザ1「どや、今回のブツは」

ヤクザ2「ああ、なかなかだな」ニッ

光彦(あ、あれは……ヤクザの取引現場?!)

ヤクザ3「ゴラァ!!何しとんじゃワレ!!」ガシッ

光彦「うわっ!?しまった!!は、離して!!」ドンッ

ヤクザ3「おわ?!待てコラァ!!」

ヤクザ1「なんや?!どないした!?」

ヤクザ3「今、怪しい奴がおって……」

ヤクザ1「アホ!!とっ捕まえてぶち殺せ!!」

ヤクザ3「へ、へい!!」ダッ

光彦(じょ、冗談じゃない!!化け物から逃げられたと思ったらヤクザに追いかけられるなんて!!)ハァ、ハァ

ヤクザ3「いた!!待てやコラァ!!」バンッバンッ!!

ザシュッ!

光彦(ひぃ!?い、今ほっぺたを何かかすって……)サッ
 
ベットリ……

光彦(ち、血ぃ?!や、やっぱりさっきのは銃!?)

ヤクザ3「逃がさんぞコラァ!」ダダダ

光彦(ひ、ひぃぃぃ!!何で僕はこんな目に!!いくら倉庫街だからって都合よくヤクザの取引なんて!!)ダダダ

ヤクザ3「待てコラ……」

ファンファンファン……

ヤクザ3「サ、サツ?!あれサイレンの音か?!何でサツが!?チッ、頭に知らせてずらからんと!!」ダッ

世良「今銃声が……?こっちからか!!」ダッ

光彦「ハァ、ハァ、ん?追っかけて来てない?た、助かりました……」

世良「見つけたぁ!!」ダッ

光彦「うげっ?!な、何でぇ!?」ダッ

世良「今度こそ逃がすか!!」ダッ

光彦(くっ、も、もう走れない……こうなったらイチかバチか、港も見えてますしどれかの船に隠れて……!!よし、あの船に!!)ダッ、ガタゴト・・・・・・

世良「……くっ、どこ行った?距離があったから見失ったか、くそ!!」キョロキョロ

光彦(……)

世良「くそ……。仕方ない、警察も来たみたいだし。さっきの銃声も気になるし、工藤君が心配だ。戻ろう」ダッ

光彦(……上手く撒いたみたいです。しばらくここで身を隠しておくとしましょう)

ドサッ

光彦(ん?何か僕の入ってる箱の上に乗った?)ググッ

漁師1「何だろうな?さっきの音といい、警察も来てるみたいだし?」

漁師2「さあな、面倒に巻き込まれる前にさっさと出港しよう」

光彦(ふ、船主が乗ってきた?!出港?!まずいです、降りないと……あ、開かない!!)ググッ

漁師2「エンジンかけたぞ、行くか」ブォォーン……

漁師1「ああ。またしばらく陸とオサラバだな」

光彦(げ?!もしかして遠洋漁業の漁師か何か?!で、出なきゃ)ドンドン

漁師1「何か変な音しないか?」

漁師2「気のせいだろ、さ、出港!!」ウィーン……

光彦(そ、そんな!!気付いて!!出して!!何故僕がこんな……こんなぁぁぁぁぁあああああ!!!)

コンナァァァァァアアアアア……

世良「ん?今何か聞き覚えのある叫び声がした様な?気のせいか?」

気のせいでしょう!(え


クズ彦はどこまで連れて行かれるのかw

クズ彦の乗った船がエスポワールである事に期待してるw

コナン…船……ウッ…頭が

船上の事件で、孫娘はやらんって言われたから主人を殺したり、その人の絵を何枚も描いてたり、バレないように自傷したりしたパンを消しゴムに使ってた犯人って光彦っぽいよね

ー倉庫街、コナン側ー

警官1「ホラ、ちゃんと歩いて!」グイッ

不良A「はるへまへん(歩けません)、ひらふへ(痛くて)......」フラフラ

コナン「......なぁ、あれやり過ぎたんじゃねーか?」

哀「そ、そんな事ないわよ」

志保「ま、とっさだったし。天罰よ、天罰」

コナン「ま、自業自得だし。同情の余地は無いけどな。過剰防衛と取られないか心配だよ」

哀「大丈夫よ、きっと。それより大丈夫なの?無理して立たなくても」

コナン「大丈夫大丈夫、大分回復したよ。.......っ!!」ズキッ

志保「......ホントに大丈夫?」

コナン「だ、大丈夫だって。心配すんな」

哀「無理しないでよ?警察が来て一段落したんだし」

志保「そうだよ、病院行った方が」

高木刑事「......僕も、そう思うな」

コナン「あ、高木刑事......」

高木刑事「全く、通報をもらった時に約束したじゃないか。無茶しないでくれって。なのに君と来たら......」

コナン「僕の性格、知ってるでしょ?」ニッ

高木刑事「やれやれ、分かってはいるけども。あまり心配させないでくれよ」ハァ

哀「ごめんなさい、彼を責めないであげて」

志保「ワタシ達が元々悪いの、それを助けようとしただけなんだから......」

高木刑事「いやいや、責めてはいないよ!でも、無茶をしてケガしちゃってるわけだしね。昔馴染みの君達が傷つくのは、僕達も辛いんだよ?コナン君」

コナン「......ごめんなさい」

哀「本当に、ごめんなさい」

志保「ごめんなさい......。でも、驚いたなあ。来てくれた警察の中に高木刑事を見つけた時は」

高木刑事「僕もビックリしたよ。コナン君から連絡をもらった時は!まさか君達が事件に巻き込まれたなんて。コナン君も凄い見幕だったから、冗談ではないと分かったけどね」

コナン「ゴメン、余裕が無かったから......」

高木刑事「いやいや、おかげで深刻な事態だとすぐ分かって人を手配出来たよ。時間がかかって君達を長く危険に晒してしまったのは、申し訳無かった」

哀「いいえ、ちゃんと来てくれたんですもの。文句なんて無いわ」

志保「うん。それに久し振りに高木刑事に会えて良かった!奥さん元気?」

高木刑事「え?!いや、いきなり何を!?」

コナン「どうせ佐藤刑事の尻に敷かれてるんでしょ?」ニッ

高木刑事「いや、その、参ったなぁ......」

警官2「高木警部!」タタッ

高木刑事「ど、どうしました?」

警官2「は!先程この辺りにて銃声がしたとの通報がありまして!配備した警戒中の別の警官より、暴力団の人間らしき人影を多数発見したとの報告がありまして!現在追跡中、応援も手配しております!」

高木刑事「ほ、本当ですか!?す、すぐ向かいます!コナン君、悪いけど僕もそっちに行かないと!人は残していくから、何かあれば......」

コナン「大丈夫だよ、高木刑事。僕達の事は。それより無茶してケガしないでよ?」

哀「そうね、奥さんが悲しむから」クスッ

志保「ま、犯人を取り逃がさないかが心配だけどね」ニッ

高木刑事「やれやれ、本当に変わらないね!君達は!分かったよ、じゃ、話はまた後で!」タッ

コナン「偉くなっても、変わらないな。高木刑事は」ニッ

哀「ええ、あの高木刑事が結婚して、しかも人を率いる立場なんて。でもおかしいわね」クスッ

コナン「何が?」

志保「自分で気づかないの?警察の前じゃ昔みたいな喋り方になっちゃうんだね。子供みたいな」クスクス

コナン「な、んなことねーよ!」

哀「だってあなた、「僕」って言ってたじゃない」クスッ

志保「そうそう、懐かしいよね!「あれれー?おっかしいぞー?」とか、また聞きたいわー」クスクス

コナン「ったく、オメーらは......。しかし、暴力団って......さっき微かに聞こえた銃声と関係あるのか?世良のヤツ大丈夫なのか......?」

世良「おーい!!」タタタッ

哀「あ、戻って来たみたいね。彼女」

世良「ハァ、ハァ、ただいま」

コナン「ああ、お疲れ。無事で何よりだ。もし万が一、他に仲間がいたらと心配だったからな」

世良「ああ、それは大丈夫だったよ。でもアイツは取り逃がしちゃったよ、ゴメンな」

志保「仕方ないわよ、とりあえず主犯の連中はこうして捕まったんだし。深追いして新しいトラブルに巻き込まれたらそれこそ大変よ」

世良「ま、それはそうなんだけどさ。しかし、いない間に捕り物が進んだみたいだね」

コナン「ああ、オメーが走って行ってしばらくしてから警察が来たんだ。多少時間はかかったが、この短時間で良く来てくれたよ。高木刑事」

世良「そっか、まあサイレンは聞こえてたが......ちゃんと来てくれたか。ま、他の所にいきなり「誘拐された女の子を追跡して来たから来てくれ」なんて言ってもイタズラだと思われかねないからね。高木刑事に連絡を取ったのは正解だったワケだ」

毎回執筆お疲れ様です!

世良先生とコナンのイケナイ関係的な話も気が向いたらお願いします!

>>951さん
ありがとうございます。
目下、色々計画中です。

再開します。

哀「そうね、今回上手くはいったけど......。もし失敗していて、警察の助けもなければ......。どうなっていたか分からないものね」

世良「そうだね。まあ、今回は運にも助けられたよ。.......しっかし、ケッサクだったなぁ」ニッ

志保「何が?」

世良「警察を呼ぶ時の、工藤君の様子がさ」ニッ

コナン「い!?お、おい!?」

哀「そう言えば、高木刑事もそんな話をしていたような気がするわね」

志保「どんなんだったの?」

世良「いやぁ、もう凄かったね。「とにかく早く来て!!哀と志保が!!」って何回もさ」

コナン「バ、バーロ!やめ......」

世良「「2人に何かあったら、僕は、僕は!!」とかね」ニッ

コナン「やめろっつーの!!」カーッ

哀「あら、随分可愛らしい事ね」クスッ

志保「いつもその位、素直だといいのにねぇ」ニッ

コナン「くっそ......世良ぁ!!」

世良「アハハ、ごめんごめん!でも、うらやましかったなぁ」

コナン「え?」

世良「いや、事態が事態だから不謹慎とは分かってたんだけどね。こんなに必死になってくれる人がいるキミ達が......ちょっぴりうらやましかったよ」

哀「あ......」

志保「う......」

世良「......ところで、肝心の高木刑事は?」

コナン「あ、ああ。今ちょっと別の用事が入って。ちょっと待ってて欲しいってさ」

世良「そっか。ま、これから事情聴取もあるし。学校にも報告しなきゃならないだろうしね。今日はそれで終わっちゃうなぁ」

哀(そう、私達のせいで......)

志保(ホントだったら、こんな所には......)

コナン「済まねーな、せっかくの1日を潰しちまって......」

世良「いやいや、そんなつもりで言ったんじゃないんだ!ただ......結局ボクからも、トラブルってヤツは切り離せない運命なのかなって、ね」

哀「......工藤君、悪いけどしばらく彼女とここにいてくれないかしら?」

コナン「え?何で?」

世良「!」

哀「......トイレよ、聞かないでよ。恥ずかしいわね」

コナン「え?いや、でもトイレったってこんな所には......」

志保「......あー、ワタシも行きたくなっちゃった!哀、一緒にいこ!」

哀「そうね。......悪いんだけど、工藤君をお願い出来るかしら?」

世良「え?あ、うん」

志保「じゃあ、よろしくね」スタスタ......

世良「......」

哀「......今日はありがとう、そしてごめんなさい」ボソッ

志保「......せめて、高木刑事が戻るまで2人でいてよ」ボソッ

世良「っ?!キミ達......」

哀「......それじゃ、後で」ボソッ

志保「......あと、ちゃんと日を改めてまたデートしてよ。でないとワタシ達、ずっと引きずっちゃうから」

乙です
偉いなこの2人…

高木…そして、2人も良い仲間持ったな…コナン

人間関係が変にドロドロしてなくて、いいラブコメですわ。終わるのが惜しい・・・。
作者は灰原にハマったきっかけなんなんすか?

俺の場合は2年前の中3の時、
金曜ロードショーで天カウを見る(コナンを5年ぶりに見る)→やべえコナンおもしれえww→次の日から冬休みだったので空き時間ニコ動でコナン関連の動画見まくる→「灰原哀とは」とかいう動画見つけて全部見る→灰原厨になる

みたいな感じです。

作者じゃないけど自分は93年生まれのリアルコナン世代です
OP曲が「謎」の時代から毎週見てましたが、灰原は99年の登場時から見てます

こちらも9年ぶりにコナンを見始めましたが、やっぱり対象年齢高いアニメだよねw

作者じゃないけど自分は93年生まれのリアルコナン世代です
OP曲が「謎」の時代から毎週見てましたが、灰原は99年の登場時から見てます

こちらも9年ぶりにコナンを見始めましたが、やっぱり対象年齢高いアニメだよねw

ブラウザバグったごめん

メール欄にsageを入れてくれ

皆さんありがとうございます。
遅くなって申し訳ありません。

>>956さん
自分の場合は、元々ずっと漫画もアニメも見ていたのですが、その中で印象に残っていたのが灰原でした。
声優の林原めぐみさんが好きという事もあり、お気に入りのキャラクターとなりました。
そして、自分の中で一番ヒロインらしい動きをしているのは蘭では無く灰原だなと感じているので、こういう話を書くに至りました。
蘭のファンの方がいらっしゃったらごめんなさい。

>>957さん
コナンを子供向けとするのはやっぱり難しい気がしますね。
人間関係が特に(笑)

再開します。

世良「え……」ドキッ

志保「じゃあねー」スタスタ……

コナン「何だ?2人とも変だな?」

世良「そ、そうだね(変に気を遣わなくて良かったのに……。キミ達が、キミ達こそ……)」

スタスタ……

志保「あー、何でこういう役回りとか言い方しかできないの?ワタシ達」

哀「仕方無いじゃない。今日迷惑を掛けたのは私達なんだし」

志保「そうは言ってもねー。元はと言えば新一君がコソコソしなきゃさぁ」

哀「でも、我慢よ。あなたも気づいたでしょう?」

志保「……まあ、ね」

哀「今までどこか掴み処の無い彼女だったけど……。根底に流れる感情は私達と同じだと、再確認できたはずよ」

志保「はいはい。同じ人を愛する者どうし、ですか。人が良すぎない?ワタシ達」

哀「かもね。でもあなたもこうして来てるんだから、同じ考えなんでしょう?」クスッ

志保「ワタシはただトイレに行きたいだけだもんねー」

哀「そういう事にしておくわ」クスッ

志保「ふーんだ。あーあ、この埋め合わせどうしてもらおうかな!」

哀「そうね、考えときましょ。トイレに行くついでにね」クスッ

志保「……っとに性格悪い!」

「……!!」

コナン「アイツら、何を喚いてるんだろ?聞こえねーけど」

世良「さぁ……?」

コナン「まあいいけど……さっ」ガクン

世良「お、おい!」ガシッ

コナン「ワ、ワリー、ちょっと力抜けちまってさ」

世良「無茶するからだよ、座ってりゃいいのに」

コナン「大丈夫だって、ちょっと気ぃ抜けただけだよ」

世良「違うだろ?2人の為じゃないのか?」

コナン「え?」

世良「立っている姿を見せて安心させないと、彼女たちが負い目を感じると思ったからじゃないのか?」

コナン「いや、んなことねーよ」

世良「そうだろ?」

乙です
次スレ行ったら是非URL貼ってね
ブックマークさせていただきます!

>>961
質問答えてくれてありがとうございます。
元々ラノベやアニメには興味がなくサッカーばかり見てたので、最初は二次元キャラにハマった自分が信じられませんでしたwwwwww
まあ、小説やドラマのラブコメは嫌いじゃなかったので下地はあったんですけど・・・。

とりあえず灰原最高

コナン「お、おい?どうしたんだよ?」

世良「彼女達が大事だから、無理したんだろ?そうなんだろ?」ギュッ

コナン「......」

世良「(ダメだ!何言ってるんだ、ボクは?)今日1日、キミといて......。色んな場面でキミと心が通った気がした。覚えてるか分からないけど、名前でボクを呼んでくれて。とっても嬉しかった」ギューッ

コナン(緊張の糸が切れて......。色んなものが吹き出したのか?)

世良「でも、それと同じ位分かった気がした。キミ達の絆には勝てないって。入れないって!追いつけないって!!」ギューッ

コナン「追いつけない?」

世良「(今このタイミングでこんな事言ってどうするんだ!!でも、止まらない......っ!!彼にこうして触れていると......気持ちが溢れ出してくるっ......!)キミの必死さ、彼女達とのやり取り、それを見る度にお前はこの領域には来れないって言われてるみたいで......自分が惨めになるんだ......」ギューッ

コナン「そんな......」

世良「(やめろ!自分の妄想を彼にぶつけて......どうなるんだ!!)羨ましいよ、あの2人が」ギューッ

コナン「......何故?」

世良「何故?何故ってそれは......。キミと......同じ時を生きて......。同じ気持ちを持って生きてきたからさ」

コナン「......」

世良「所詮ボクは、中途半端なんだ。何もかも!!気持ちに正直になるのも、それに従って動き出すのも何もかも!!」ギューッ

コナン(これほどの気持ちを、オメーは......。俺に......)

世良「こうして触れていると、ハッキリ分かるのに......。ボクはキミが......大好きだって」ウルウル

コナン(なら、俺は......)

世良「キミが傷ついた時も、苦しくてたまらなかった。胸が張り裂けそうだった。でも、キミを癒せるのはボクじゃないって、彼女たちを見てそう感じた」

コナン(俺もまた、伝えなきゃな)

世良「それに、ボクは自分が何者かも理解してない……。キミに、いやキミ達にとって迷惑な存在でしかない。キミ達の傍にいるべき人間じゃあ、無いんだ……」グスン

コナン(どういう反応になるかは分からないが……。全力で、この胸の内を……伝えよう!!)

世良「ゴメンよ、自分でも訳わかんない事言ってるのは分かってるんだけどさ!!こんな時にこんな事言いたい訳じゃないのに、どうしても抑えきれなくて。ゴメン、工藤君、ゴメン……」グスン

コナン「……バーロ」

世良「え……?」

コナン「オメーは自分の気持ちを素直に俺に伝えようとしてるだけじゃねーか。それを謝る必要が何処にあるんだよ?」

世良「工藤君……?」

コナン「いちいち自分の想いを伝えるだけで謝らなきゃいけねーんなら、世の人間毎日謝らなきゃいけねーぜ?」

世良「え、あ……」

コナン「大体オメーは、少し何でも難しく考えすぎなんじゃねーのか?」

世良「難しく……?」

コナン「さっき、オメーは自分が中途半端だって言ったよな?カフェでもそうだったが、自分が何者か分からないと」

世良「う、うん……」

コナン「なら聞くけどよ、自分が何者かなんて分かってる人間なんてこの世にいるのかよ?」

世良「!」

コナン「自分が何者かなんて……頭でいくら考えたって分からない。それが知りてーから、みんな悩んで生きてくんじゃねーのか?」

世良「工藤君……」

コナン「今悩んでる自分を否定するな。悩んでるのもまた、俺達が人間である証拠だ。悩んで悩んで、ずっと出なくても答えを見つけていけばいいじゃねーか」

世良「答えを、見つける……」

コナン「それにさ。今日を俺と一緒に生きたオメーは、「本物」じゃあ無かったってのか?」

世良「え?」

コナン「俺をデートに誘った時の気持ち。映画館での気持ち。カフェでの気持ち。ここに来るまでのバイクの上での気持ち。中に入ってアイツらを助けた時の気持ち。今の気持ち。それらはいちいち悩んで……作った気持ちだったのか?」

世良「……ううん」

コナン「映画館でホラーにビビったオメーも、カフェで悩みを打ち明けたオメーも、ここに来て暴れまわってたオメーも、俺には全部本物だと思えたぜ」

世良「本物……」

コナン「今この瞬間を生きるこの気持ち……。それが本当の自分なんじゃないのか?自分が何者かなんて定義しなくても、その時その時を純粋に生きたオメーの軌跡は、人生は、決して中途半端でも偽物でもねえ。全部本当の「世良真純」だ」

世良「この瞬間を、生きた気持ちが……本当のボク……」

コナン「ああ、そうだ。だから、悩んでもいい。迷ってもいい。でも、無理に自分を枠に押し込めたりしなくていい。変に変えようとしなくていい。目の前にいるありのままのオメーが、俺は好きだ」

世良「……え?」ドクン

コナン「いや、その......」

世良「......もう一度、言ってくれ」

コナン「......」

世良「お願いだから、もう一度。言って」

コナン「俺は、オメーが......。世良真純が好きだと......。そう、言った」

世良「......」ボケーッ

コナン「お、おい?大丈夫か?」

世良「だ、大丈夫。あまりにも、驚いて......」

コナン「ま、そうだろうな......」

世良「でも、何で......?好きって、あ!あれかあ?人として好きってことか?だよね、だよな、ハハ......」

コナン「......違う」

世良「えっ」

コナン「この感情は......。紛れもなく「好意」だ」

世良「......ウソ、だろ?」

コナン「ウソって、言って欲しいのか?」

世良「イヤだ!!イヤだけど、でも......」

コナン「俺にはアイツらがいるから、か?」

世良「だって、そうじゃないか。ボクが彼女達の間に割って入れる訳が無い。これまでのキミ達の歴史にボクが......入れる訳が......キミがボクに好意なんか持つはずが......」

コナン「歴史、か。その理屈が通るなら、同い年で昔から知ってる人以外の人とは付き合えない事になっちまうぜ?歴史が全て、と言うならばさ」

世良「そ、それはそうだけど、でも......」

コナン「......確かに、俺自身に芽生えたばかりらのこの感情を伝えるのは、おかしいかも知れない」

世良「......」

コナン「でも、俺は......気づいたんだよ」

これは一度っきりのキスの展開でしょうかw
楽しみです

世良「気づいたって、何を......?」

コナン「......今まで俺は、オメーの事が正直良く見えなかった。何処か得体の知れない部分を感じていた。組織と戦った仲間としての信頼はあっても、今一歩踏み込めない部分があった」

世良「うん......」ドクン

コナン「でもさ、今日1日オメーと過ごして、その本心を聞いた時に。その蟠りも氷解したよ。何の事は無かった。オメーはただ、誰よりも人間らしかったってだけなんだ。人間らしく、色んな事に悩んで、必死に生きていただけなんだ」

世良「工藤君......」ドクン

コナン「そんなオメーの素の気持ちに触れて、受け止めた時......。気づいたんだ。今感じているこの気持ちは、哀や志保、歩美に感じているものと同じ......好きと言う感情だってさ」

世良「彼女達と、同じ......?キミは......こんなボクに、そんな感情を持ってくれたって言うのか?」

コナン「ああ、そうだ」

世良「でも......。何故?いくらボクの気持ちが真剣だとしても、それだけで気持ちが傾くとは思えない......」

コナン「......それは多分、同じだからかな」

世良「え?」

コナン「俺もまた、オメーと同じ。自分が何者かわからない。そんな気持ちを、持ってるからかな」

世良「工藤君が?」

コナン「俺も、工藤新一って名前を捨ててさ。江戸川コナンとして生きてるから......。周りを偽って生きてきたから、時々分からなくなっちまうんだよ。自分が何者なのかってさ。だから、同じ様な考えを持つオメーに......世良真純に、親近感を、愛おしさを感じたのかもな」

世良「......!」ドクン

コナン「偉そうに言ったけどさ。俺も自分の事なんか分かってねーし、悩む時もある。でも、こんな俺でも必要として、信じて、好きだと言ってくれる人達がいるから。だから前向いて生きようと思うんだ」

世良(胸が、熱いよ......。今まで感じた事無い位に高鳴ってる。ボクは本当は、気持ちを伝えたら、拒絶されると思ってた。こんな言葉を聞けるなんて思って無かった。頭の中、真っ白だよ......)ドクン

コナン「......俺は、知っての通りと言うか、自分で言ってる事だから分かってると思うけど。みんなから好きだと言ってもらって、未だに答えを出せてない。中途半端な人間だと思う。こうは言っても、真純1人の気持ちだけには応えられない。最低のクソヤローだよ」

世良(そんな事言わなくて良いよ、ボクは......全部分かってるんだから......。キミがそう言ってくれる、それだけで十分なのに)

コナン「でも、こうして芽生えた感情を......無駄にしたくない。ありのままの真純を受け入れて、一緒に歩きたい。勝手で最低な事を言ってるのは分かってるけど、それが今の俺の......偽らざる気持ちだ」

世良(やめてよ、もう......。唯でさえ思考がグチャグチャなのに......。そんな解答、期待して無かったのに......」

さあ貫通式だ

世良、最後途中から声に出てんぞー

コナン「……ん?」

世良「そりゃあさ、一生に一度くらいはさ。好きな人から好きとか愛してるって言って欲しいって思ってたけどさ」ボソボソ

コナン「お、おいどうしたんだ?」

世良「でもまさか本当に言われるなんて思ってないじゃないか?そうだろ?そうだよね?」

コナン「!?どうしたんだよ?おい!?」

世良「だって工藤君だよ?あの工藤君だよ?おかしいよね?ね?ね?ね?」

コナン(な、何だか知らねーが錯乱してる?)

世良「だってさぁ、昔は推理とあの彼女の事しか頭に無い、カッコつけの女心の分からないデリカシーゼロ男だよ?」

コナン「……ちょっと傷つくわ、事実だけど」グサッ

世良「そんな工藤君がボクに好きなんて言う訳無い無い!!あーる訳ない!」

コナン(どうやら、あまりに想定外かつ興奮しすぎてパニックになってるらしいな)

世良「でも、大体おかしいよな!こんなボクに好きなんて言う時点できっと彼はバカなんだ!そもそも言ってることが元からおかしいし!」

コナン「……否定できねぇ」グサッ

世良「大体、好きと言ったってこんな中途半端な回答で喜んじゃうボクってどうなの?女としてどうなの?」

コナン「……自分で言ったけど耳がイテェ」グサッ

世良「でも嬉しいもんなあ、バカなんだ!そうだボクもバカなんだ!そっか、バカだからバカな人好きになっちゃったんだきっと!」

コナン「……何かさっきから胸が痛いです、ホント」グサッ

世良「……はっ!!ってボクは今何を?」

コナン「オメー、絶対ワザとだろ?ワザとだよな?」

世良「え?何が???」

コナン「いや、何でもねぇ……」

世良(な、何かこの数十秒の記憶が無い……。ボクは何を口走った?)

コナン(何かこの数十秒ですごーく凹んだな、俺……。でもこんな狼狽したの初めて見たな。ちょっと良いかも……知れん)

世良「ん、んん!!ちょっと確認したいけどさ」

コナン「ああ、どうぞ」

世良「キミはボクに……好きって言ったよね?」

コナン「言ったよ」

世良「うん、OK。あれは事実ね、うんOK、OK。でもさ、でもさ」

コナン「何だよ?」

世良「何で?何で?だってボク全然女らしくないよ?」

コナン「知ってるよ」

世良「言葉遣いも悪いよ?言うこと聞かないかもよ?」

コナン「かもな」

世良「体も全然女らしくないよ?おっぱいちっちゃいよ?いいの?」

コナン「自分でトラウマを抉るなよ」

世良「だって、だって……」

コナン「あー、もう……。オメーが混乱するのは無理もねーけどさ。……真純が言ったことは百も承知で、1人の人間として受け入れるって言ってるんだよ」

世良「……本当に?」

コナン「ああ。そもそも自分で言いだしたことだろ?それとも今までのはウソでしたって言った方が良いのか?」

世良「……それはイヤだ」

コナン「なら……」

世良「信じない!!」

コナン「は???」

世良「口だけなら何とでも言える!ボクは信じない!!(あー、もう何言ってんだボクは!嬉しくて仕方ないってのに!」

コナン「じゃあどうしろってんだよ?」

世良「……行動で示してよ!」

コナン「どう……やって?」

世良「……スしてよ」ドキドキ

コナン「は?」

世良「だから……。キス、してよ!」

コナン「え、ええ?!」

世良「(何言ってんだボクは?バカバカバカバカ!!取り消せ今すぐ!!)こんな男勝りでも女として受け入れられるなら、好きなら出来るだろ?」ドキドキ

コナン「……」

世良「出来ないなら、口だけだって事だろ?うん、それが普通さ。キミはあれだよ、雰囲気と同情で言ってただけなんだよ、そうだ。そうに違いない。うん、それは仕方ないよ。でも嬉しかった。うん、よしもうヤメヤメ!とにかく一旦落ち着いて……(あー、もう言ってることがメチャクチャだ!!大体ボクから言い出したのに!!あー、ダメだもう)」

コナン「いいぜ」

世良「え?」

コナン「それが証明になるんなら、それで真純が納得できるんなら……。いいぜ」

世良「……ウソ、だろ?」

コナン「冗談で良いなんて言うかよ?……準備いいか?」

世良「え、あ、その……。はい」

コナン「……じゃあ、行くぜ」スッ

世良(……近づいてくる、工藤君の息遣いが)ドクン

コナン(ヤベ、今更自分で言って緊張してきちまった。胸が鳴りまくってる)ドクン

世良(夢、なのかな?夢なら醒めないで……)ドクン

コナン(顔が近づいて来た、よく見たらスゲー綺麗だな……)ドクン

世良(工藤君、工藤君……!!)ドクン

ドクン、ドクン、ドクン……

哀「……んん!お楽しみの所悪いんだけど」

世良・コナン「うわぁっ!?」

志保「えー、誠に恐縮ですけど……高木刑事が戻って来ましたので」

コナン「ふ、2人ともいつからそこに?」

世良「き、気付かなかった……」

哀「今しがたよ。会話はそれほど聞いてないから安心して」

コナン「にしたって……。驚かすなよな、もう」

志保「なーに言ってんのよ?人が戻ってくるかも知れない場所でキス何かしようとするからいけないんでしょうが?」

コナン「ば、バーロ!お、俺達は……なあ?」

世良「そ、そう!別に何も怪しい事は……」

哀「本当かしら?ずいぶん密着していた様に見えたけど?」

世良「そ、そんな事無いよ?」

志保「ま、とにかく悪いけど行きましょう?これからまだ事情聴取とかあるんだろうし」

コナン「あ、ああ。わかった」

世良(ああ、何だか残念なような……)

コナン(ホッとしたような……)

世良(……でも何だか、お互いおかしなテンションだったし。これで良かったのかな)ハァ

哀「……ごめんなさい」ボソッ

世良「え?」

哀「本当に、邪魔をする気は無かったの」ヒソヒソ

世良「え、あの、その……」

志保「でもさあ、実際警察の人が戻ってきたら人目につくしね。するんだったらさ、キチンとデートしてさ。人のいない所でちゃんとしたら?」ヒソヒソ

世良「キミ達……」

哀「あ、でも……。1回は私達のせいで潰れたから何も言わないけど」ボソッ

志保「そうそう、それ以降は譲らないからね。抜け駆けも認めなーい」ボソッ

世良「キミ達は……それで、良いのかい?」

哀「良いも何も……。もうお互い、本当の意味で同じリングの上でしょ?」クスッ

志保「そうそう、もう今更わだかまりも何もないし。アナタを拒むコトも無ければ自分たちが引くこともない」ニッ

哀「行き着くところまで、行くだけよ」

志保「どうなろうがそれで恨みっこ無し、新一君に対する思いはみんな一緒!でしょ?」

世良「……強いんだな、キミ達は」

哀「いいえ、バカになっただけかもね」クスッ

志保「バカじゃなきゃ、見えてこない世界もあるかもよ?いちいち考えてちゃいれない所もね」ニッ

世良「そうか……。ならボクも、考えるのも先を見るのもやめよう。やりたいように、行き着くところまで行かせてもらう」ニッ

哀「わかったわ。でもあなたも災難ね」クスッ

世良「何で?」

志保「今以上に深く新一君に、いや……。ワタシ達に関わると、まーた大変かもよ?きっと退屈はしないけどね!」ニッ

世良「そっか、それは楽しみだ」ニッ

3人「フフフ……アハハハハハ!」

コナン「おーい、俺を置き去りで盛り上がらないでくれー……」

高木刑事「ハァ、ハァ、いやー!ごめんよ待たせて!って……」

3人「アハハハ……」

高木刑事「コナン君、彼女達は何を笑ってるんだい?」

コナン「さあ、こっちが聞きたいよ……。女の人って解らないね、本当」

高木刑事「うんうん、解るよその気持ち。僕も結婚してからもずっと悩みっぱなしだからね。美和子さんの気分が分からなくて怒られることもしょっちゅうだよ」

コナン「……ノロケなら今聞きたくないんだけど」

高木刑事「あ、ごめんなさい……。ん?彼女は確か?」

コナン「ああ、それも含めて……。話するよ、高木刑事」

高木刑事「やれやれ。何年経っても君達の周りには不思議だらけだよ」

コナン「……嫌になる?僕たちといると事件に巻き込まれちゃうしね」

高木刑事「いや、もう慣れたよ。それ以上に君達と関わった時間は、僕達にとって良い思い出だし。君達が何者であっても、僕にとっては大したことじゃあないさ」

コナン「……ありがと、高木刑事」

高木刑事「ハハハ。お礼を言うより、無茶をやめてくれれば一番かな。さ!みんな車に乗って!」

いつ高木刑事は警部になれるのか

そろそろ次スレ用意してもいいんじゃないかと
次スレのURL貼って欲しい

>>976さん

申し訳ありません。
あと2、3レスで一区切りつくので、すぐ書いてスレ立ててリンク貼りますね。

志保「はーい!さ、行こー?」

哀「ええ。じゃあ、彼をよろしく。今日は最後まで面倒見てあげて」フッ

世良「え?……わかった」フッ

コナン「お、おい!先行くなよ!置いてくなよ、ったく」

ガシッ

コナン「え?」

世良「ホラ、掴まって。どうせフラフラだろ?」

コナン「あ、ああ。ワリーな」

世良「いいって。さ、行こう」

コナン「ああ、頼む」

世良「……疲れたね」

世良「でも、色々あったけど楽しかったね」

コナン「ああ、そうだな」

世良「でも、残念……だった」

コナン「……ああ、もうちょっとだったな」

世良「……また、出来るかな?」

コナン「ああ、また……今度な」ニッ

世良「……!うん。また、今度」ニコッ

志保「……最後まで華持たせなくてもさぁ」

哀「そういう日だと思って、あきらめなさい」クスッ

志保「ちぇ、厄日だったわ。ホント」クスッ

世良(……はぁ。何だか、あっと言う間の1日だったなあ。何だか色々ありすぎて、実感湧かないや。でも)チラッ

コナン「ん?どうした?」

世良「いや、何でもない」クスッ

コナン「何だよ、変な奴だな」フッ

世良(この先をボクは、期待していいのかな?いや、期待とか何とか、そんなの関係ない。ボクはボクの心の望むまま。キミを、この先を。追い続けるよ。何者でもなく、世良真純という……1人の人間として)フッ

もはやSSじゃなくてLSでしょwww

でも読む気が全然失せないので許す!
面白い!

こうして、事件の幕は閉じ。そして。

―事件から数時間後―

志保「んー!終わったぁー!事情聴取も疲れるねー」

哀「ええ、でもまだ私達はこの時間で終われたからいいじゃない。彼女はもっと大変よ」

コナン(……あの後、当然だけどアイツが教師だってバレたからな。警察に。生徒巻き込んで無茶して!ってこっぴどくやられちまったしな。仕方なかったとは言え、人のバイク勝手に乗った事とか……。俺が怪我した件とか、全部アイツに被さっちまったし……。まだ時間掛かるだろうな。まあ、学校には……。哀達が巻き込まれたことはともかく、俺達が関わった事やなんかは上手くごまかしてくれると高木刑事が言ってたけど。学校からも怒られるかも知れないし、アイツには悪いことしちまったな……。まだ絞られてんだろうな……)

志保「センセの事考えてる?新一君」

コナン「あ、いや……」

哀「ごめんなさい、私達のせいで。2人に迷惑を掛けてしまって……」

コナン「2人のせいじゃないさ。気にすんなよ。アイツもそう思ってるさ。助けに行った事に後悔なんかしてないと思うぜ」

哀「……そうだと、良いのだけれど」

志保「それはそうと、体は大丈夫?」

コナン「ああ、大分楽になったよ。オメーらこそ、大丈夫か?」

哀「ええ、もう大丈夫。心配いらないわ」

コナン「そっか。良かった……。なあ2人とも。俺の方こそ、ゴメンな。俺がコソコソしたせいで、結局2人が事件に巻き込まれる結果になっちまってさ」

哀「謝らないで。それならお互いさまよ」

志保「そうそう。それに……。助けに来てくれるって信じてたし。ありがとね、新一君」

コナン「バーロ、助けられたのは俺の方じゃねーか。俺はマヌケにやられてたんだし。……しかし、2人があんなに強いとは思わなかったぜ。一体いつの間にあんな……」

哀「それに関しては、企業秘密よ」クスッ

コナン「秘密って……。まあでも、今日は歩美がいなくて良かったよ。アイツも巻き込まれてたら大変だった」

志保「考えようによっては、いた方が良かったかもよ?」

コナン「え?何で?」

哀「だって、彼女の方が多分強いから」

コナン「は、はぁ?アイツもこっそり何か格闘技やってるってのかよ?」

志保「うん。そうだよ」

コナン(……俺の身の周り、強い女ばかりじゃねーか)ブルッ

哀「ま、今日はともかく。これからは行動に気を付けてね?」

志保「そうそう、女の子怒らせると後が怖いからね?」

コナン(リアルな意味で怖くなっちまったよ……)

志保「それにしても……。よく見たら服がきったないなあ!」パンパン

コナン「そりゃ、あんな倉庫に閉じ込められてたらなあ」

哀「そうね。あら?でも考えてみたら……。工藤君?あなた、どうやってあの短時間で私達のいる場所を見つけたの?」

コナン「え?」ギクッ

志保「考えたらそうだよね?ワタシ車に捕まってた時、何回か後ろ見たけど……。人影なんてなかったし」

コナン「さ、さぁ……?」

哀「工藤君?」ジロッ

志保「なーんか隠してない?」ジロッ

コナン「さ、さあ帰ろうか……」ソローッ

哀・志保「工藤(新一)君!」

ガシッ

コナン「い!?」

哀「素直に白状なさい?大方、私達に内緒で行動を追跡出来るように博士に何か頼んだのね?」ギリギリ

コナン「ぐえっ!く、苦しい……。首に入ってる!」

志保「何の為にそんなのつけたの!白状しなさい!」ギリギリ

コナン「いや、だから……。いいじゃねーか!それで間に合ったんだから!」

哀「良くないわよ!そうやっていつもコソコソコソコソと……」ギリギリ

志保「ホントにズルくて優柔不断なんだから!」ギリギリ

コナン「ゆ、優柔不断関係あんのかよ……」

哀「大体、ロクに自分からデートなんて誘わないくせに……」ギリギリ

志保「しかもあんなデレデレしちゃって……」ギリギリ

コナン「んなことねぇよ……。てか論点がズレて……」

哀「とにかく!今日は帰ったら徹底的にその点に追及するから」ギリギリ

志保「覚悟しなさいよ!」ギリギリ

コナン「わかったから離して、死んじゃう……」

哀(ま、今日は損な役回りだったし……)クスッ

志保(こんくらい、いいよね)ニッ

コナン(もう、二度とこっそりデートなんてするもんか……)

長い間お付き合い、ありがとうございました。
とりあえずこのスレとはお別れ、新しいスレに引っ越します。

当初はこんなに長くなるとは思っていませんでしたが、ひとえに皆さんの応援のおかげです。
ありがとうございます。

お礼がなかなか言えなかったり、更新が遅かったりと申し訳ありませんでした。
どうか、次のスレでもお付き合いいただければ幸いです。

今後とも皆さんに面白いと言っていただけるよう頑張ります。
新しいスレを立て次第、相互にリンクを貼ります。
ありがとうございました。

次スレも期待してます

>>984さん
ありがとうございます。
今日の夜から新しいスレで書き始めます。

昨日ちょっと半分寝そうな状態でスレ立てたのでミスしてないか不安でしたが、リンクは間違って無くて良かったです。

うめたほうがいいのかな?

>>985さん
埋めて大丈夫です。
すみません。

>>986さん
ごめんなさい、安価間違ってました......

1から全て読み切ってしまった。
続きを楽しみにしています。

乙です!( ´ ω ` )ノ

彦が自分の意思とは関係なく旅に出た以上にビックリな展開、期待してます(^_^)♪www

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月09日 (月) 21:52:07   ID: f1aNb8Ad

面白いですね!

2 :  SS好きの774さん   2014年10月31日 (金) 12:38:02   ID: bNUwzmyJ

ありきたりな台詞が多すぎる

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