灰原「工藤君は私のものよ!」 灰原’「いいえ、私のものよ」 コナン「!?」 (990)

灰原「しつこいわね!工藤君から離れなさい!」

灰原’「あなたこそ!離れなさいよ!」

コナン「おい、二人とも・・・」

灰原「工藤君は」

灰原’「いったい」

二人「どっちの味方なの!」

コナン(なんで、こんなことになっちまったんだ・・・。)

数十分前・・・。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379160611

※携帯とパソコン使って書いてます、遅筆なのでご容赦を・・・

阿笠博士の家にて・・・

阿笠「出来たぞバーーーローー、コピーロボットじゃ」

コナン「へえ、これが。見た目はただのマネキンだな。」

コナン「大体今どきコピーロボットなんて珍しくもないんじゃねえか?設定として」

阿笠「甘いのうバーーーローー、ワシがそんなありきたりな発明をするわけないじゃろ?」

コナン「んじゃあ一体どんな特徴があるってんだよ?」

阿笠「よろしい、それでは説明しよう。まずは鼻の部分を触ると触った人そっくりになるんじゃ。そして・・・」

灰原「何してるの、二人とも」

阿笠「あ、哀くん?!」

〉5さん
ありがとうございます!
何分初めてなものでご容赦を・・・

灰原「何してるの、って聞いてるのよ」

阿笠「いや、ちょっと新一に新しい発明をな・・・」

灰原「どうせまたつまらないものなんでしょ、何コレ、マネキン?」鼻ポチッ

阿笠「あ、押してしもうた・・・」

コピーロボットが変化していく・・・!
眩い光の中から灰原そっくりの姿が・・・!

灰原'「はじめまして、灰原哀です、よろしくね☆」

灰原「な、何コレ?」

コナン「お、おい博士、見た目は灰原そっくりだけど何かしゃべり方とかおかしくねぇか?」

阿笠「う、うむ実はのう、あれはな」

灰原「博士、どうなってるの?ちゃんと説明しなさい!」

阿笠「わ、わかったわい。実はあれは深層心理の実験の為に作ったものでのう」

阿笠「本人が普段抑えている部分や、本当に望んでいるものを優先して実行するように出来ておるんじゃ」

コナン「じゃあ、灰原は普段ああやって明るく振る舞いたいのを隠してるってことか?」プッ

灰原「工藤君」ギロッ

コナン「わ、わりぃわりぃ、しかし意外だな」

灰原「私にこんな部分は無いわ!博士、早く戻してよ」アセアセ

阿笠「無理じゃ、一度起動したら丸1日は解除できんからの」

※二人の灰原の区別つきにくいでしょうか?
 つきにくければ変更します。

灰原「冗談じゃないわ、こんな恥ずかしいものに丸1日付き合いたくないわ!」

コナン「まあまあ、案外意外な自分を発見出来るかも知れないぜ?」

灰原'「あの?、あなた工藤君よね?」

コナン「え?ああ、そうだけど?」

灰原'「わあ!やっぱり!会えて嬉しい!!」ダキッ

灰原「!?!!??」

コナン「え?あ、ちょっと、灰原?」

灰原'「灰原何で呼ばないで、哀って呼んで?☆」

コナン「え、いや、あの?」テレテレ

灰原「ちょっとあんた、何やってんのよ!工藤君も何照れてるのよ!」イラッ

コナン「い、いやだってよ(む、胸が押しつけられて)」

灰原'「工藤君の匂いだ?、エヘッ、嬉しいな?☆」

灰原「あ、あ、あんた一体何してんのよ」アセアセ

灰原'「見てわからない?抱きついてるの☆」

灰原「だから何で・・・」

灰原'「だって私工藤君のコト・・・」

灰原'「大大大大大大だぁーいすきなんだもん!」

灰原「!!?!!?!?」

コナン「え?!あ、えーと」

灰原「工藤君はとりあえず黙ってて」ギロッ

コナン「はい・・・(怖すぎる)」

灰原「一体何を勝手なコトを言ってんのよ、人の顔で!」

灰原'「あら、博士の話聞いてなかったの?私はあなたのコピーロボットであり、あなたのしたいコトを優先して行動する」

灰原'「つまり、これがアナタの本心というコトよ」

灰原「デ、デタラメ言わないで!そんな、そんな事は・・・」

灰原'「無いっていえるー?実際アナタは黒の組織にさえいなければ私みたいに解放的に生きたかった、そうでしょ?」

灰原「う・・・」

灰原'「いつも笑って、友達や恋人と気ままに遊びたい、バカやってみたい、いつも望んでいるハズよ?違う?」

灰原「ウソよ、違う、私はそんな・・・」

灰原'「博士にだって、いつも憎まれ口たたいてるけど、実のお父さんみたいに感謝してるクセにっ」

灰原'「素直じゃないんだから」

阿笠「あ、哀くん・・・」

灰原'「ま、いいけどね☆こうして存在している以上あなたに譲る必要もないし?」

灰原'「ワタシはワタシの望むままにやらせてもらうから、アナタは隠れてたら?」

灰原'「そんな自分がキライなクセに」

灰原「私、私は・・・」ダダダッ

コナン「あ、おい灰原!」

阿笠「哀くん!どこいくんじゃ!」

灰原'「ねぇ!それより工藤君、いや、新一くん!一緒に遊ぼ?」

コナン「今はそれどころじゃ・・・」

灰原'「新一くん、哀のコトキライなのぉ?」ウルウル

コナン「え、いや、そうじゃないんだけど」

灰原'「じゃあ、遊ぼ!」ニコッ

コナン「う・・・」

コナン(や、やべえ思考がパニックだ、どうすりゃいいんだ、それに・・・)

(ロボットのハズなのにか、可愛い・・・)

阿笠「何をデレデレしとるんじゃ新一!早く哀くんを追いかけんと!」

コナン「うるせーバーロー!大体博士がこんなもん作るからいけねーんだろ!」

灰原'「新一くん、ワタシ、こんなもんなの?」

コナン「いや、違う、違うんだよ」

阿笠「・・・えーい、とりあえずワシは哀くんを捜すから新一はその子の相手をしとれ!」

阿笠「どのみちほっとくわけにはいかんじゃろ!」イラッ

コナン「わ、わーったよ、頼むぜ、博士」

阿笠(新一のヤツめ、腹立たしいやらうらやましいやらじゃわい)

阿笠(とにかく責任の一端はワシにもあるのは事実じゃし、哀くんを捜さんと・・・)

御支援ありがとうございます!
申し訳ありませんが、本日は終了します。
明日朝再開したいと思います。

※時間があるので書きます。

阿笠博士の家から少し離れた場所・・・

灰原「はあ、何をしてるのかしら、私」

灰原(何故逃げて来たのかしら、私)

灰原(あのロボットの話が図星だから?)

灰原(わからない、わからないわ、けど)

灰原(工藤君に抱きつくあの子を見た時・・・)

灰原(顔は自分の顔なのに、それでも嫌だった)

灰原(他の女の子が彼に抱きついているのを見るのがこんなに嫌なんて) 

灰原(情けないわね、私・・・)

灰原(今までも逃げて来たのかも、蘭さんがいたから)

灰原(自分の本心を認めたくなかったのかも・・・)

灰原(私は、工藤君が好き・・・)

灰原「・・・無様だわ。他人からならまだしも自分自身から逃げるなんてお話にもならないわ」

灰原「嫌、嫌よ、絶対嫌!」

灰原「少なくとも、例え私の本心を持っていてもロボットなんかに工藤君は渡さないわ!」ダダダッ

阿笠「おう、良かった哀くん、ここにおったk」ドンッ

阿笠「いたた、あ、哀くん?」

阿笠の事など最早今の灰原の目には入っていなかった。

ー自分自身の想いと対決するためにー

灰原は博士の家へ走った。

※今度こそ本日は終了します。
 明日朝再開したいと思います。

変な時間に起きてしまいました・・・
少し進めます。
※みなさんありがとうございます、とりあえずキチやホラーにする予定はありません、ラブコメ路線で行きたいと思います。

灰原が阿笠宅に向かった頃、新一達はー

灰原'「ねーねー新一くん、外に遊びにいこーよ」

コナン「い、いやあ博士達が戻ってくるかも知れないし」

灰原'「ケータイだって探偵バッジだってあるし大丈夫だよぉ、遊びにいこ?」

コナン(可愛いなあ///)

コナン(い、いかんいかん、論理的思考に戻るんだ、いくら可愛いとは言えこの子はロボットなんだ、現実に戻らなきゃ!)

コナン「あ、あの、哀ちゃん・・・」

灰原'「嬉しい、名前呼んでくれたぁ」ニコッ

灰原'「でも新一くん今ワタシを説得しよーとしたでしょ」

灰原'「大方、俺には蘭がいる、とか」

コナン「!」

灰原'「いいの、わかってるから」

灰原'「それでも、新一くんが大好きなんだ!」

灰原'「新一くんの為なら、何でもしたい、都合のいいオンナでかまわないの」

灰原'「だから、一緒にいて?新一くん・・・」

コナン「あ、哀ちゃん・・・」

コナン(む、胸が高鳴って仕方ねぇ・・・俺は・・・)

灰原'「新一くん・・・」

コナン(く、唇がすぐそこに・・・)

コナン(も、もう何もかんがえらんねぇ!)

二人の唇が重なりそうになったその時・・・

??「ちょっと待ったぁ!!」

二人「!」

灰原「させないわよ!」

コナン「は、灰原・・・」

灰原'「あら、負け犬さん、逃げたんじゃなかったの?」

灰原「・・・さない」

灰原'「は?」

灰原「工藤くんは渡さないわ!」

コナン「!」

灰原「あんたが私の本心を持っていたとしても、所詮プログラムよ!」

灰原「本当の本当の愛じゃないわ!」

灰原「そんなものに工藤くんは渡さないわ、工藤くんは・・・」

灰原「誰より工藤くんを好きなのは私よ!!」

コナン「灰原、お前・・・」

灰原'「・・・今更なによ」

灰原'「アナタが何を言おうと、新一くんとワタシは今キスする所だったのよ?」

灰原'「アナタは選ばれなかったのよ!」

灰原「うるさいわね、工藤くんから離れなさい!」

ーそして冒頭の展開へ・・・

中断します。
また明日、お会いしましょう。

再開します。

灰原「で、結局」

灰原'「新一くんは」

二人「どっちを選ぶの!」

コナン「あの、その・・・」

コナン(ど、どうしよ・・・)チラッ

コナン(いつものクールな灰原もいいが・・・)

コナン(明るく素直な灰原も新鮮で悪くない)

コナン(バーロー、可愛すぎてどっちも選べねーよ!!)

ーこの頃には完全に新一の頭からは蘭のコトなど吹き飛んでいたー

ー思考は灰原、灰原、灰原・・・それのみであったー

灰原'「ねぇ新一くん?さっき言ったようにワタシならなんでもするよ?キスだって、もっと過激なコトだって」

コナン「あ、哀ちゃん」

灰原'「ありがと、すっかり名前だね!でも・・・やっぱり志保って呼んでもらおうかな☆」

コナン「し、志保///」

灰原「このエロガキ・・・」ブチッ

灰原(こうなったら・・・)

コナン「あ、あれ?灰原は?」

灰原'「また逃げたんじゃない?」

??「ねぇ工藤くん?」

コナン「なんだよ灰原、どこ行って」ドキッ

そこにはAPTX4869の解毒剤で大人になった灰原がいた

灰原「ね、ねぇ工藤くん?そ、そのぉ・・・」

灰原「な、何をするにしても、子供の姿じゃつまらないじゃない?」

灰原「私なら、大人の姿で何でもしてあげるわ、そこの小学生ヒトモドキと違ってね!」

コナン「・・・」フラッ

灰原'「あ、新一くん!」

灰原'(意外にやるわね、吹っ切れたのかしら・・・なら!)

灰原'「ねぇ新一くん、大人になれるのはその人だけじゃないのよ?」

灰原・コナン「え?」

ふいにそう言うとコピーロボットは光を放ち、その中から大人になった灰原の姿が!

灰原'「どう?新一くん?」

コナン「お、大人灰原が2人・・・」

灰原「な、何で?」

灰原'「あら、ワタシはボタンを押した人そっくりになれるのよ?アナタが大きくなれるならワタシもなれるのは当然じゃない?」

灰原「ぐ・・・」

灰原'「さ、新一くんも解毒剤飲んで大きくなって、キモチイイこと、しよ?」

コナン「え、あ、うん///」

灰原「一体何なのよあんた!邪魔しないでよ!」

灰原「工藤くんもフラフラしないでこっちに来なさいよ!」胸チラッ

コナン「はい」フラッ

灰原'「じゃあ新一くん、こっちは・・・」パンツヌギッ

コナン「・・・」フラッ

灰原「いい加減にしなさいよエロガキ」ブチッ

灰原「こうなったら・・・」バサッ

灰原'「ワタシも」ヌギッ

とうとう2人は全裸になった!

コナン(何が起きてるんだ?め、目の前に超スタイルいい美人が2人・・・)

コナン(それが俺に迫ってくる)

コナン(ど、どちらを選べば)

灰原「どこまでも邪魔するのね、あなた」

灰原'「アナタこそ大胆になったモノね、逃げだしたさっきとは大違い」

灰原「・・・そう、悔しいけどあなたのおかげで気づいたの、私の中で工藤くんが如何に大きいか」

灰原「博士が言った、あなたは一番望むことを優先して実行する」

灰原「それは本当だった」

灰原「工藤くんの側にいたい」

灰原「それが私の一番の望み・・・そう気づいたの」

灰原「だからお願い、工藤くんを私から奪わないで」

灰原'「アナタがそう気づいたのは嬉しいわ、アナタはワタシのオリジナルなんだし」

灰原'「ワタシだって邪魔したくはない」

灰原'「でも・・・アナタになったせいでワタシは持ってしまったのよ」

灰原'「狂おしいくらい新一くんが好きだと言う感情を!!」

灰原'「どうせワタシは1日経てば元の人形に戻ってしまう」

灰原'「たかがロボットが何を言ってると思うかも知れない、でもこの巨大な感情は捨てられないわ!」

灰原'「1日だけ、ガマンしてよ、新一くんを1日だけ、ワタシにちょうだい、お願い」

灰原「・・・確かにあなたは私と同じ心を持ってるかも知れない、でもこうして別々に存在している以上、私たちは他人なのよ」

灰原「同じ顔、同じ心でも別の存在・・・だから工藤くんは譲れない、それは出来ないわ」

灰原'「そう、そうよね。なら仕方ないわ。それなら新一くんに決めてもらいましょ?」

灰原'「ワタシたちが揉めても仕方無いし」

灰原「そうね、そうよね。じゃあ・・・工藤くん!」

コナン「ハイッ」ビクゥ

2人「あなたはどちらを選ぶの!」

コナン「俺は・・・俺は・・・」

コナン「選べねーよ・・・」

灰原「それは蘭さんが・・・」

コナン「違う!」

2人「!」

コナン「都合いいかも知れねーけど、今のやり取りでわかったんだよ」

コナン「灰原の気持ちも、そして俺の中で如何に灰原が大きいものか、わかったんだよ」

灰原「工藤くん・・・」

コナン「でも、普段の灰原も、明るい志保ちゃんも、どちらも灰原だ」

コナン「ロボットだとか抜きにしても、俺には選べねーよ・・・」

2人「・・・フフフ」

2人「アハハハハハハ!!」

コナン「な、なんだよ?」

灰原「聞いた?」

灰原'「ええ、聞いたわ」

灰原「あの推理バカ生意気坊やが顔を真っ赤にして悩んでるわ」

灰原'「可愛いよね!そういうとこ子供っぽいよね!」

コナン「な、なんだよバカにしやがって」

2人「ねぇ工藤くん?」スッ

コナン「わ、わわわわ」

灰原「選べないならぁ」ダキッ

灰原'「今日1日三人でぇ」ムニュッ

2人「仲良くしよっ」ムニュニュッ

コナン(お、おっぱいに挟まれて・・・)

コナン(灰原って、いい匂いだな・・・)

2人「はい、工藤くん、口開けて」

コナン「な、何コレ?」

灰原「とぼけちゃって」

灰原'「解毒剤だよぉ、APTXの」

2人「大人の姿で遊びましょ?」

コナン「は、はい」パクッ

ードクンー

コナン(き、来た、体が熱くなって来やがった!!)

2人「今のうちに服を脱がせなきゃ」

コナン「うわああああぁあ!!」プシュー

コナンは新一に戻った!

一旦中断します。
昼過ぎ再開します。

再開します。


新一「はあ、はあ・・・」

灰原「戻ったみたいね」

灰原'「新一くんに戻ったね!」

新一「あ、ああ。とりあえず着替えなきゃ」ガシッ

新一「え?」

灰原「工藤くんも汗かいちゃったみたいだし」

灰原'「一緒にお風呂はいろーよ!」

新一「えええ?!」

2人「やなの?」ウルウル

新一「いや・・・入りましょう」キリッ

風呂場にてー

灰原「工藤くんは先に頭洗って」

灰原'「ワタシたちで体洗ってあげるからぁ」

新一「は、はひ、よろしくお願いします・・・」

新一(ヤベェ、心臓が破裂しそうだ・・・可愛すぎて死にそう///)

新一(とりあえずシャンプーつけてっと)

灰原「じゃあ体洗うわね」ムニュッ

新一(!?)

新一(な、なんか柔らかいもんが泡と一緒に)

灰原'「新一くん、手が止まってるよー」ムニュッ

新一(こ、こっちもかよ・・・前から後ろから柔らかいもんが当たって・・・気持ち良すぎる!)

灰原「工藤くん、今何考えてるの?」

灰原'「お顔が真っ赤だよぉ」

新一「いや、その、なんか柔らかいもんが当たって・・・あの、それは・・・」

灰原「言わなくてもわかるでしょ?名探偵なんだから」

新一「あ、あの、胸ですかね?」

灰原'「そーだよ、真っ赤になって可愛い!」

灰原「そうね、普段とのギャップが可愛らしいわね」

新一「////」

灰原「あら、工藤くん・・・」

灰原'「アソコが大きくなってるよ?」ニコッ

やっぱり光彦が欲しい

>>44さん
当初は光彦も絡めた感じにするはずだったんですが・・・。
予定とずれてしまって・・・。
申し訳ない・・・。

新一「あ、これはその・・・」

2人「いーよ、洗ってあげる」ゴシゴシ

新一(やべえ、気持ちよすぎる・・・)

新一(もうヤベェ、イキそうだ!)

2人「はい、おあずけ」

2人「次は私たちを洗って、ね?」

新一「わ、わかった」

新一(どっちのどこから洗えばいいんだ・・・?)

目の前には二人の美女。
水に濡れた裸体が輝いて見える。
新一の理性は最早崩壊寸前だった・・・。

ここから先のエロ描写を書きますか?

安価 >>50

書く

わかりました。
仕事があるので夕方頃再開します。

たくさんのご支援、ありがとうございます。
再開します。

新一「は、灰原・・・」

灰原「ん・・・どっちを呼んでるかわからないわ」

灰原「私を哀、彼女は志保って呼んで、いいでしょ?」

灰原'「ワタシはいいよ!」

新一「わ、わかった」

呼び方変更
オリジナル→哀
コピー→志保

新一「じゃあ哀、頼みがある」

哀「なあに?」

新一「キスしても、いいか?」

哀「もちろん、いいわ。あなたの願いは、全て受け入れる」

志保「仕方ないから、初キスは譲ってあげるわ」

新一「なんか、こんな場所で言うのも何だけど・・・」

新一「好きだ、哀」

哀「!・・・」グスッ

新一「泣いてるのか・・・?」

哀「だって、嬉しいの・・・」

新一「哀・・・」

志保「んー、ワタシをほったらかしにしないで欲しいな」

新一「ごめん、志保・・・君も好きだ」

志保「えへへ・・・さ、早くやっちゃってよ」

新一「うん・・・じゃあ、哀」

哀「工藤くん・・・」

ゆっくりと、2人の顔が近づいていく
恥ずかしさと嬉しさを滲ませながら・・・

そして、遂に2人の唇が重なった・・・
電撃が2人の体を突き抜ける
志保は、どこか嬉しそうに、でも寂しげに2人を見ていた。

新一「・・・ありがとう、哀」

哀「何言ってるのよ、これでおしまいじゃあないでしょ」

志保「そーそー、これからが本番でしょ?」

新一「ヘッ、バーロー・・・」

哀「ここからはもう言葉はいらないわ 」

志保「あなたの望むように、ワタシたちを好きにして?」

新一「・・・わかった、好きにさせてもらう」

そういうと新一はおもむろに2人を抱き寄せ、交互にキスをした。
2人の目が潤みを帯びて色が変わる。
魔法にかかったように。

新一「可愛いよ、哀」

右手が彼女の乳房に伸びる。

新一「綺麗だ、志保」

左手が彼女のお尻に触れる。

哀「あっ・・・工藤くん、そこ、もっと・・・」

志保「新一くん、もっと触って・・・」

2人は新一によりきつく抱きつき、唇を奪いあうようにキスを重ねた。

新一の理性が砕け散る。

2人「ああっ!!」

声にならない声をあげる2人。
新一の手が、いつの間にか彼女たちの陰部に伸びていた。

新一「2人とも、ここ凄い濡れてる・・・」

哀「く、工藤くん恥ずかしい・・・」

志保「身体が痺れて、自分の身体じゃないみたい・・・」

恥ずかしさと興奮と快楽で、2人の思考が薄れていく。
今2人の頭にあるのは、目の前の男への愛情のみだった。

哀「く、どう・・・くん・・あっ」クチュッ

志保「きも・・ち・・いい・・ああっ!」クチュッ

新一「俺も・・・2人に触れて・・・凄く気持ちいいぜ・・・」

新一「なあ、2人とも」

2人「な、なあに?」ビクビクッ

新一「俺の推理だと、2人をいやらしくしている犯人は俺が今触っている所だと思うんだが・・・」

新一「犯人の名前がわからないんだ・・・教えてくれないか?」

哀「そ、そんな恥ずかしい・・・あっ!」クチュッ

志保「で、できな・・あっ・・い・・」クチュッ

新一「真実はいつも一つだ、恥ずかしがらず教えてくれないか?それに・・・」

新一「どんな2人でも、俺は大好きだ」

哀「工藤・・・くん」ゾクゾク

志保「わ、わたしたちをいやらしく・・・している・・のは・・」

哀「わたしたちの・・・」

2人「オ○○コ・・です・・」

新一「声が小さいな、もう一度」

哀「ず、ずるいわ工藤くん・・」

志保「さっ・・きまで・・恥ずかしがっ・・てたに・・」

新一「ん?何か?」クチュックチュッ

2人「ーッ!!!」

一見理性を取り戻したような新一の行動・・・
しかしこれは本能のまま行われていた。
犯人を追い詰める際に身に付いた加虐性。
そして、今まで寂しい想いをしてきた灰原を意のままに虐げ支配することにより、逆に灰原の全てを理解していると思い込ませる。

心の隙間を読み取る本能が、新一をサディスティックに走らせていた。

新一「さあ、2人とも、もう一度」

哀「わ、わかり・・ました・・」

志保「わたしたちが・・いやらしく・・なっている原因は・・」

2人「わたしたちの・・オ○○コです!!」ガクッ

強烈な快感と一時羞恥心から解放された事で、2人は崩れ落ちた。

この瞬間、彼女たちには鎖が繋がれたのだ。

魂に、快感と言う名の鎖が。

新一「2人とも、よく出来たね、偉いぞ」

哀「は、はひ、ありがとうございます・・」

志保「気持ち・・良かったです・・」

新一「そっかそっか。その感じだと2人とも、イっちゃったんだね」

新一「次から、そうなる時には、イクッて言うんだよ?わかったかな?哀おねえちゃん?」

哀「は、はいっ」ビクビクッ

新一「志保おねえちゃんも」

志保「はい」ビクビクッ

新一「さて、2人にはもっと気持ちよくなってもらうんだけど、その前に・・」

新一「俺のアソコを気持ちよくしてもらおうかな?」

新一の股間には、モノがそそり立っていた。

哀「わかりました、でもどうしたら・・?」

志保「いいの・・?」

新一「そうだな、じゃあ、舐めてもらおうかな?」

哀「!は、はい!(な、舐めるの?)」

志保「わかりました(ど、どうしたらいいのかな?)」

要領がわからずも、2人は意を決してモノに顔を近づけた。

哀「んっ」ペロペロ

志保「んはっ」ピチャピチャ

哀(な、何かよくわからないけど・・)

志保(凄く興奮する・・)

2人(舌の先まで感覚が敏感になってる気分・・)

一度中断します。
深夜に更新予定です。

再開します。

新一「2人とも、上手いよ、ところで2人が舐めているものはなんていうのかな?」

2人「お、おち○ち○です」

新一「反応が早くなったね、いいよ!」

新一「そうやって舐めてもいいけど、オッパイで挟みながら舐めるともっといいな」

2人「こ、こうれふか?」ギュッ

新一「そうそう、いいよ。そうしてしごきながら先を舐めるんだ」

哀(凄く恥ずかしい、でも工藤くんが喜んでる・・嬉しい)ジュルジュル

志保(オチ○チ○がピクピクしてる・・興奮してるのが伝わってくる)

2人「んっんはっ」ピチャピチャ

新一「2人とも、いいよ、イキそうだ!このまま出すよ!」

哀(何を・・?でも何でもいい、工藤くんが喜ぶなら・・)

志保(舐めるのが止められない、気持ちいい・・)

新一「哀、志保、い、イクよ!」ドピュドピュピュッ!

2人「?!」

哀「な、なんだろ、この白い液・・」

志保「美味しいわけじゃないけど」

2人「凄くエッチな気分になる・・」

新一「ふう、気持ち良かったよ」

哀「く、工藤くん、これは?」

新一「ああ、ごめんごめん、男がイクとそうなるんだ」

新一「通常一回イクと回復まで時間がかかるもんだけど、2人が可愛すぎて全然元気さ」ビンビン

志保「すごーい、さっきより大きくなってるよ?」

新一「そうか?」ビンビン

哀「ね、ねぇ工藤くん・・」

哀「さ、さっきから・・工藤くんのアソコを舐めてから・・アソコが・・オ○○コがウズウズして仕方ないの・・」

志保「ワタシも・・・」

2人「お願い、何とかして・・」

新一「わかったよ、じゃあベッドに行こうか」

哀「ついたけど、どうしたらいいの?」

新一「じゃあ、まずベッドに四つん這いになって、お尻をこちらに向けてくれ」

志保「こ、こう?」

哀(い、今までで一番恥ずかしいけど・・)ジュン

志保(物凄い興奮する・・)

新一「うん、いいよ、それじゃまず哀から・・」ペロペロ

哀「ひゃうっ!!」

哀「あ、あ、あ、な、何コレ・・」

新一「ん?アソコを舐めてるのさ」ペロペロ

哀「き、汚いよ・・あっあっあっ」

新一「哀の身体に汚い所なんかあるわけ無いだろ」ペロペロ

志保(凄くエッチな音がしてる・・あっ!)

新一「志保もほったらかしにはしないよ」クチュッ

志保「か、かきまわひちゃらめ・・あああっ!」

哀「く、どう・・あああっ!くん・・あっ」

志保「さっき・・の、あっ、感覚・・が・・あっ気持ちいいっ!」

新一「ん?イキそうなのかい?じゃあ約束通りイクッて言うんだよ?」

2人「は・・い・・あっあっ頭が・・真っ白にっ」

2人「何か、くる、来ちゃうっ」

2人「い、イクッ!!あああああああぁっ!」

本日はここまでにします。
明日朝更新予定です。

ここで一つ安価を取りたいと思います。

ラストは・・・
?コピーが「消える」

?コピーが「残る」

選んでいただきたいと思います。
安価は>>78でお願いします。

おはようございます。
用事の為更新遅れます。

消える

みなさんありがとうございます。
では、>>78が消えるでしたので消えるルートで行きたいと思います。
ご要望があれは終了後に残るルートも書きます。

再開します。


志保「すごかっ・・ひゃうっ!」ペロペロ

新一「次は志保の番」

哀「く、工藤く・・あああっ!そ、そこは・・」

新一「ん?クリ○○スをいじってるのさ」

哀「そ、そんな・・あっ!とこ・・いじっちゃ・・あんっ」コリコリ

志保「い、いまイった・・ばか・・はぁぁっ!」

哀「ま・・た・・あっ・・イ、ク・・!」

新一「いいよ、何度でもイっちゃいなよ」

2人「も・・ダメ・・イっちゃうぅ!!」ガクッ

新一「感じやすいなあ、2人は。でもまだまだこれからさ」


その後もしばらく新一の責めは続いた。
絡み合う2人の美女と1人の青年。
青年の思考は今や天にも昇る気持ちであった。






透き通るような肌。
汗を帯び輝く髪。
か細く切ない声。
嬉しさと恥ずかしさを滲ませる瞳。

その全てが自分に向けられている事が、とても幸せだった。

いつも強がってばかりで、内心はとても寂しがり屋な彼女。

毒舌ばかり言われた気もするが、確かにお互いを信じ合って来た。

当たり前過ぎていた彼女の存在。
しかし、今回の事件に直面した時、彼は気づいたのだ。

いかに彼女の存在が、自分の中で大きくなったのかを。

幼なじみの彼女より、切なく大きな気持ちが宿っていることを。

そして彼女たちもまた、同じ面持ちだった。
決して表に出すハズのなかった想い。
それが相手に届いたのだ。

鈍感で推理バカのアイツに。
いつも子供のような笑みを浮かべて推理を私に披露してくるアイツに。

けれど、不器用だけど、優しいアイツに。

自分の気持ちが伝わったのだ。

暗い世界に生き、姉を失い幸せなど望む資格はないと思った人生。

しかし彼と出会い、彼女は光を取り戻した。

今、この瞬間、この時間を彼と生きている。
それだけで十分だった。
なのに今ーそれ以上の幸せが目の前にある。

ーせめて夢なら醒めないでー

まどろむ頭の中で彼女は願った。

終わった後残るルート希望

そして・・・

哀「ハァ、ハァ、ち、力が入らない・・・」

志保「カラダが溶けてるみたい・・・」

新一「・・・な、なあ2人とも」

2人「なあに?」

新一「オメーら、この後どうするかは知ってるか?」

哀「えぇ・・・何となくだけど」

志保「わかるよ」

新一「あ、あの、今更なんだけどよ、今までそういう経験、あんのか?」

2人「バカね・・あるかどうか位反応を見ればあなたならわかるでしょ?」

新一「いや、まあ・・そうなんだけどよ・・」

哀「何よ、ハッキリ言いなさい」

新一「・・俺は・・」

新一「俺はオメーらが大好きだ!!だから!初めてを俺にくれっ!!」

2人「イ・ヤ・よ」

新一「ええ?!」

2人「・・なーんてね」クスクス

新一「!からかいやがったな・・」

哀「さっきまで散々やられたんだし」

志保「この位お返ししなきゃね!」

哀「バカね・・名探偵さんも形無しね」

新一「ニャロォ・・」

哀「・・スッ」
首に手を回し抱きつく

新一「あ、哀・・?」

哀「・・イヤなわけ、無いじゃない」

志保「こっちこそ、聞くけど」

2人「受け取ってくれる?私の初めて」

新一「・・おう!」

>>84さん

ありがとうございます!
では終わったら残るルート書きます!
それまで本編楽しんでいただけたら幸いです

新一「・・じゃあ、えーっと・・」

志保「・・ワタシは後でいーよ」

哀「え?」

志保「譲ってあげるって言ってるの、順番」

哀「でも・・・」

志保「いいったらいいの!その代わり新一君!途中でへばったら許さないからねっ!」

哀「それは私も許さないわ」

新一「は、はい!わかりました!(こえぇ・・やっぱ灰原だな・・)」

一旦中断します。
19時頃再開予定です。

新一「じゃ、じゃあいくよ、哀」

哀「うん・・・来て、工藤くん」

志保「・・・」

ゆっくりと哀の中に新一が入っていく。
そして・・・

ズンッ!!

哀「うああああっ!!」

新一「だ、大丈夫か哀?!痛かったか?」

哀「だ、大丈夫、少し痛いけど・・それよりも気持ちいい・・」

新一「ち、血が出てるけど・・」

哀「大丈夫・・大丈夫だから」

新一「わかった、じゃ、じゃあ動くから」スッ

哀「うっ!(ちょっとの刺激で感じる・・!)」

新一(中がピクピクしてるのがわかる・・気持ち良すぎるぜっ)パンパン

哀「あっ、いいっ!!(突かれる度に・・頭が真っ白に・・!)」

新一(こ、腰がとまらねぇっ!!)パンパンパンパン

哀「く、どう・・あっ!くん、激し・・すぎ・・あっ!はああっ!!」

新一「わ、わりぃ!でも・・気持ち良すぎる!止めらんねぇ!」パンパンパンパン

哀「うあああっ!いっ、いいっ!工藤くん、もっと・・突いて・・!」

新一(もう・・)

哀(何も・・)

2人(考えられない・・!)

2人(ただ・・気持ちいい・・!)

新一「くっ・・哀・・俺もう・・!」パンパン

哀「わ、わたし、も・・あああっ!」

新一「じゃあ・・」

哀「一緒に・・」

新一「くっ、出るぞっ!哀っ!」

哀「来て、工藤くんっ!」

新一「ううっ!」ドピュドピュッ!

哀「ああああああっ!!!」

ハァ、ハァ・・

新一「大丈夫か?哀」

哀「・・・」

新一「お、おい!哀!?」

哀「大丈夫、ちょっとボーッとしてただけ・・」

新一「わ、わりぃ・・膣に出しちまった」

哀「あらあら、行き当たりばったりな名探偵さんね」

新一「は、はは・・じゃあ、志保!」

志保「!」

新一「わりぃ、待たせちまって・・」

志保「いいけど、その・・」

哀「・・今更気を遣わないでよ、お互いさまでしょ」


哀「結局、なんだかんだと言ったけど、やっぱりあなたは私、私はあなた」

哀「ただ表現方法が違うだけのね」

哀「だから・・気を遣うことはないわ」

志保「・・ありがとう・・」

志保「新一くん、まだ元気ある?」

新一「おう、もちろんだぜ!」

新一「じゃあ・・今度は俺が下になるから、上から乗ってくれないか?」

志保「わ、わかったわ」

志保「じゃあ、い、いくね」ズ、ズズズッ

志保(し、新一くんがだんだん中に入ってくる・・!)ズンッ!

志保「あああっ!!」

新一「志保、大丈夫か?」

志保「へ、平気・・だよ?ニコッ」

志保(中いっぱいに新一くんが・・凄い・・)

新一「ゆっくり動くから・・」パンパンッ

志保「ううっ!」

新一「少しずつ早くするよ!」パンパンパンパン

志保「いっ!ああっ!!(気持ち、いいっ!)」

新一「・・哀!来てくれ!」

哀「え?」

新一「俺の顔の上に・・お尻を乗せてくれないか?」

哀「ええっ?!でも・・」

新一「3人で、一緒にやろうぜ」

志保「わ、わたしも、したい・・」

哀「・・わかったわ」スッ

哀「こ、コレでいい?工藤くん?」

新一「ああ」ペロッ

哀「あううっ!!」

新一「ペロッ・・これは・・哀のオ○○コ!」

哀「バ、バカッ///」

志保「ふふっ、バカだな・・っああっ!!」パンパン

志保「は、げ、し、胸までっ、ああっ!!」パンパンムニュニュッ

哀(もうダメ・・)

志保(オカシクナル・・!)

哀「志保・・」ピチャピチャ

志保「哀・・」ペロペロ


新一に跨がり、手を繋ぎキスをする鏡写しの2人。

その情景は3人を一層興奮させた。


2人「工藤(新一)くん、もう・・」

新一「じゃあ、3人で・・」パンパンパンパン
ペロッペロッ

2人「うん・・あ・・い、イクッ、イクーッ!!」ドピュドピュッ!!

・・・。

2人「ハァ、ハァ・・・」

新一「2人とも、大丈夫か?でもまだまだコレからだぜ?」

新一「2人とも、均等にイかなきゃなっ」

哀「うん・・もっと・・」

志保「もっとして・・」


その後しばらく・・・部屋から喘ぎ声が止むことはなかった。


ここまでが共通ルートになります。
この後から、安価通りコピー消失編、その後、コピー生存編をお送りします。

消失ルート、スタート


気がつくと、辺りは暗くなっていた。
3人は半ば意識の無いままお互いの身体を求め合い、力尽きていた。

哀「ハァ、ハァ、流石に・・・」

志保「もうダメ・・」

新一「ハァ、俺も流石にしばらく無理だな」

哀「記憶も途切れ途切れで・・・まるで夢だったみたい」

志保(・・・夢・・・)

新一「ああ、でも俺達・・・繋がったんだな」

哀「バカ///」

新一「ん?志保・・どうかしたか?」

志保「!・・何でもないわ」

新一「そうか?元気無いけど?」

志保「つ、疲れちゃって」

新一「ふうん・・」

哀「ねぇ工藤くん?いつの間にか暗くなってるし、泊まるにせよ帰るにせよ連絡した方がいいんじゃない?」

新一「そうだな、その前に腹減っちまった、何か食わねーか?」

哀「そうね、そうしましょ」

新一「よし、決まりだ!なぁ、志保は何が食べた・・」プスッ

新一「!な、これ・・麻酔銃・・?」

哀「あなた、一体何を!?」

新一「ど、どう・・して・・」パタッ

志保「・・お休み、新一くん」

哀「何故こんなことを!?」

志保「・・わからないの?ワタシは(夢)なんだよ?」

志保「あと半日もすれば元のマネキンに戻る・・そういう存在なの」

志保「そんな存在がいつまでもそばにいるのは新一くんにとっても良くないし、ワタシも辛いもの・・」

志保「楽しい事があればあるほど、元に戻る前の数分が辛過ぎる・・・」

志保「だから、ここでお別れしたいの。たった半日だけど、もう十二分に楽しかった」

志保「これで、いいのよ」

哀「良くない!!」

志保「!」

哀「・・・あなたがいなかったら、私は工藤くんに想いを伝えられなかった」

哀「自分をごまかして、ずっと引きこもったままだった」

哀「あなたがいなかったら、私は変われなかった」

哀「上手く言えないけど・・・感謝してるわ」

哀「だから、あなたにも幸せになって欲しい」

哀「私が今幸せな気持ちでいるように、あなたにも幸せでいて欲しい」

哀「あなたがロボットだろうと関係ないわ、このままあなたがいなくなるなんてそんな、そんなの・・・」

志保「・・・良かった」

哀「え?」

志保「アナタは変われたのね、自分を偽らず、素直な自分になれたのね」

志保「良かった・・・それでこそ、阿笠博士がワタシを開発した甲斐があるってものだわ」

哀「・・・?」

志保「わからない?ワタシが造られたのは・・・アナタの為なのよ?」

哀「どういうこと・・?」

志保「・・・博士はね、アナタの事を本当に大事に思ってるわ」

志保「自分の娘か孫みたいにね」

志保「アナタだけではなく、新一くんや少年探偵団のみんなのこともね」

志保「そんな中でも、一番心配してるのがアナタのコト」

志保「いつも強がって、自分を押し殺しがちなアナタを見ているのは、博士も辛かったのよ」

志保「だから、博士は考えたの」

志保「普段押し殺している自分を、解放する事が出来れば・・・自分の殻を破るきっかけがあれば、きっと日々を楽しく生きるコトが出来るんじゃないか・・・」

志保「自分を偽らずに済むんじゃないかってね」

志保「最も・・・まさかこんな大騒ぎになるなんて、思っても見なかったみたいだけどね」

哀「・・・何でそんな事がわかるの?」

志保「ワタシはこう見えてもロボットよ?内蔵の通信機でこっそり状況報告してたの」

志保「今も博士が帰ってこないのは、そういうこと」

哀「アナタと・・・ワタシへの気遣いよ」

哀「気遣い・・・」

志保「そう、新一くんへの想いを打ち明けたアナタに、今の気持ちが冷めないよう少しでも長く彼と一緒にいてもらうように」

志保「そして、本来持ち得ない感情を持ってしまったワタシにも、少しでも新一くんといて欲しいとね」

哀「持ち得ない・・・?どういうこと?」

志保「長くなるから簡単に言うけど、ワタシはロボットと言うよりは金属生命体に近いモノ」

志保「だからこそ身体の形を変え人そっくりな質感を出すことも出来る」

志保「古い映画に出てくる溶鉱炉に落ちたアンドロイドと似たようなものね」

志保「けれど、その思考は暴走しないよう厳重にプロテクトがかけてある」

志保「ワタシは本来、プログラムで定められた範囲以上の行動は取れない」

志保「だから、せいぜいアナタの姿をコピーしても、多少女の子らしい仕草をするとか、その程度で終わるハズだった」

志保「・・・でも、アナタの新一くんへの想いはとてもとても大きかった」

志保「プログラムなんてものに収まりきらないほどにね」

志保「その感情がプログラムの壁を越え・・・本来有り得ない自我と感情をもたらした」

志保「アナタの新一くんへの愛はそれ程凄いものだったのよ」

志保「・・・この姿になって新一くんを見た時、胸が熱くなるのを感じたわ」

志保「この人を見ると何でこんなにも胸が熱くなるんだろう?」

志保「この人を見ると何故こんなにも安らいだ気持ちになるんだろう?」

志保「もっとそばにいたい、声を聞きたい、触れていたい」

志保「色んな感情がとめどなく溢れてきた」

志保「ワタシ本来の役割はわかってるのに、アナタへの嫉妬と苛立ちが噴き出した」

志保「こんなにも素敵な感情を何故この人は押し殺すの?」

志保「1日で消えてしまうワタシには掴めない幸せを、この人は掴める可能性があるのに、何故ウジウジしてるの?ってね」

志保「・・・けど、アナタや新一くんと触れ合っているうちに、そんなことはどうでもよくなっちゃった」

志保「それに、この幸せがもし永久に失われてしまうくらいなら、今の位置で踏みとどまった方がいいかも知れない、全ての可能性が0になるくらいなら、このままの関係を維持した方がいい・・・」

志保「そう思う気持ちも、今なら理解できる」

志保「人間って、おかしな生き物ね」

志保「だけど温かくて・・・素敵な生き物だわ」

哀「・・・」

志保「さぁ、そろそろワタシは行かなきゃ」

哀「どこへ?」

志保「ここではない何処かよ、ワタシが消える前に新一くん、起きないとは限らないでしょ?」

志保「安心して、子供の姿になるから、組織に疑われる可能性は低いわ」

哀「・・・」

志保「ありがとう、短い時間だったけど、楽しかったわ」

志保「ちゃんと逃げないで、新一くんと幸せになるのよ?」

哀「・・メよ」

志保「え?」

哀「そんなのダメよ!」

志保「!」

哀「あなたが私と同じ気持ちなら、このまま工藤くんと別れるなんて耐えられるハズがないわ!」

哀「私に逃げるなっていったのにあなたは逃げるの!?」

志保「・・・」

哀「何か・・何か手はあるハズよ!少なくとも、このままきちんと気持ちを伝えないままなんて・・」

志保「・・・バカね」バシュッ

哀「!これは・・」

志保「予備の麻酔銃よ、油断しちゃダメよ」

哀「だ、ダメ・・行っちゃ・・」

志保「ありがとう、灰原哀、さん」

志保「・・・ワタシは、ワタシにとって一番思い入れのある場所で消えるわ」

志保「じゃあね・・」

哀「待って、ダ・・・メ・・・」パタッ

感情と裏腹に、麻酔銃により彼女は眠りに落ちていった。

翌日 PM14:30

新一「う・・・ここは・・・」

新一「そうだ、確か志保に麻酔銃を撃たれて・・・」

新一「!志保っ!どこだ?!」ガタッ

新一「!おい、哀!しっかりしろ!哀!」

哀「う・・・工藤くん・・・」

新一「しっかりしろ!何があった?」

哀「彼女に・・麻酔銃を・・」

新一「哀も・・やられたのか・・」

哀「彼女は・・・私達に会わず消えるつもりだわ・・・」

哀「あなたとの別れが、辛いから・・・」

新一「くそっ!そんな!そんな勝手な事はさせねー!」

新一「哀、今何時だ?」

哀「今・・14時35分ね」

新一「くっ!昨日哀が志保のスイッチを押したのが大体15時過ぎ・・」

新一「大体30分位しか残ってねぇ!」

新一「哀!急いで着替えて捜すぞ!」

哀「ええ!わかったわ!」

数分のち

哀「準備出来た?工藤くん、急ぎましょう!」

新一「待て、哀!」

新一「今大人の姿でふらふら外を歩くのはマズい、薬のリミットも近い・・」

新一「闇雲に探し回っても時間はすぐ来ちまう、ポイントを考えて絞るんだ!」

哀「そうね、無闇に動いては行き違いになる可能性もあるし」

新一「・・・なあ、哀?志保は、何か言い残さなかったのか?」

哀「そう言えば朧気だけど・・・ワタシにとって思い入れのある場所、とか言ってた気が・・・」

新一「思い入れのある場所?そう言ったのか?」

哀「ええ、そう言ったわ」

新一(思い入れのある場所・・・どこだ?!)

新一(小学校?毛利探偵事務所?)

新一(いや・・・きっと人目の多いところは避けるハズ、可能性は低い)

哀「少年探偵団で行った旅行先かしら・・・」

哀「それとも私と工藤くんの接点の強い場所・・・」

新一「いや・・・おそらく人目を避けて行動している以上遠くに行ったとは考えにくい・・・」

新一「最悪でも市内にいると考えるべきだ」

哀「そう言えば子供の姿になるって言ってたわ」

新一「なら尚更一人で遠出は難しいな」

新一「しかし・・・もし「ワタシ」と言うのが宮野志保を指すなら出生地などとも考えられる」

新一「哀、何か思いあたる所はないか?」

哀「ごめんなさい、考えてはいるんだけど・・・」

新一「くそっ!・・・あと15分位か!」

哀「このままじゃ・・・」

新一「させねーぞ、アイツはヒントを残して行ったんだ、きっと未練を残してるんだ!俺達に見つけて欲しいんだ!」

新一「このままタイムアップなんて、ぜってーさせねぇ!」

哀「工藤くん・・・」

新一(落ち着け、考えろ、考えるんだ!)

新一(アイツにとって思い入れのある場所・・・待てよ?「アイツ」にとって・・・?)キュピーン

新一「そうか、わかったぞ!!」

哀「本当に?工藤くん!」

新一「ああ、多分間違いねぇ、急ぐぞ!」ダダダッ

本日は終了します。

志保がいるのはどこでしょう?
まあ、拙い文章なので・・・
暇つぶしに考えてみて下さい

とある場所・・・


志保「・・・あと、何分かなあ」

志保「・・・5分?10分?」

志保「また人形に戻っちゃうんだ」

志保「・・・覚悟してたんだけどな・・・」

志保「やっぱり寂しいな・・・」

志保「一人って、こんなにも寂しいんだねぇ」

志保「一人って、こんなにも辛いんだねぇ」

志保「お姉ちゃんが死んで、お父さんもお母さんもいなくて、ずっと寂しかったんだねぇ」

志保「・・・そんな宮野志保に光をくれたね、博士、少年探偵団のみんな、そして・・新一くん」

志保「・・やっぱり、意地張らないで、もうちょっといれば良かったかな」

志保「新一くん・・、新一・・くん」グスッ

涙が彼女の瞳から零れ落ちる。
それは紛れもなく、魂を持った人間が流す悲しみの涙であった。

(バーロ、泣く位辛いなら意地張っていなくなったりすんじゃねーよ)

志保「え?」

???「そう、お前が「灰原哀」や「宮野志保」として振る舞っていたなら、場所の特定は困難だった」

志保「あ、あ・・」

???「だが、お前はあくまで一人の人間として最後のメッセージを残したなら」

???「場所は一つしかない」

???「お前が人間の姿になり、初めて俺と出会った場所・・」

???「この実験室しかない」

???「そうだろ?志保?」

志保「あ、アナタ・・本当に・・?」

???「疑うなら教えてやるよ、俺の名前は工藤新一・・」

新一「お前の知ってる、探偵さ」

志保「・・・見つかっちゃったぁ」グスッ

新一「バーロ、心配掛けやがって。ほら、こっちこいよ」

新一「時間は無いけど、何とか博士に連絡取って・・・」

志保「ううん、もういいの」ニコッ

志保「ほとんど時間も残ってないし、最後に逢えたから、もういいの」

新一「何言ってんだ、このまま消えるなんて・・・それが嫌だからヒントを残したんじゃねーのかよ!」

志保「うん・・・そうだね・・・。と言うより・・・」

志保「最後に見たかったんだ、新一君のその顔」

志保「事件を解いて、してやったりって感じのあの笑顔をね」

志保「だからもういいの、もう十分すぎる」

哀「・・・本当にいいの・・・?」

哀「このまま終わっても、そんn」

志保「いいの!」

哀「!」

志保「あなたは自分を取り戻した。だから、今のあなたにはワタシが宿ってる」

志保「ワタシが消えても、二人分新一君を愛せるわ」

志保「体は消えてしまうけれど、心はあなたと一緒」

志保「だから、アナタは気にしないで自分の人生を生きて、幸せになって」

志保「今のアナタなら、きっとできるわ」



志保「だから、新一君をよろしくね」

哀「・・・バカじゃないの・・・強がっちゃって・・・」

哀「ならなんでそんな悲しい顔してんのよ・・・バカァ・・・」グスッ

志保「ふふ・・・あ・・・」キラキラ…

光の粒子が志保を包む。
タイムリミットが、近づいていた。

新一「志保!」

志保「・・・あーあ、なんでこんな人好きになったんだろ」

志保「そしたら感情も持たずに、楽でいられたのに」

志保「哀を幸せにしなかったら、許さないからね?」

志保「哀の中には、私もいるんだから」

新一「ダメだ、消えるな!俺はお前のおかげで哀と・・・いや、哀と志保、二人とも・・・」

新一「大好きなんだ!大切なんだよ!」

新一「だから、消えるな!消えないでくれ!まだ俺はお前に何も・・・」

志保「・・・ありがと、これで本当に・・・思い残すことはないわ」

志保「時間みたい、意識が薄れてきた・・・」


光が強まっていく・・・。


新一「!待て、待ってくれ!!」ダダダッ

志保「さよなら・・・大好きな・・・新一君・・・」







新一「待ってくれ・・・!」ガシッ

光の中で新一は彼女を抱きしめた。

新一「志保!・・・!」

抱きしめた腕にはもう、温かな感触は残っていなかった。
冷たく温もりを失ったモノが、腕の中で力無くうなだれていた。

新一「なんでだよ・・・俺、お前のおかげで自分の気持ちに気付けたのに!」

新一「その想いをお前にも返したかったのに!」

新一「なんでだよ・・・志保・・・」

新一「志保ぉおおおおおっ!!」

新一は、そのまま立ち上がれなかった。
彼女だったモノを抱きかかえ泣く新一を、哀はそばで見守っていた。
新一の涙が零れ落ちたマネキンは、何処か寂しげに見えた。

部屋からは、彼らの泣き声がいつまでも響いていた。

こうして、彼らの不思議な1日は、幕を閉じた。

新一「待ってくれ・・・!」ガシッ

光の中で新一は彼女を抱きしめた。

新一「志保!・・・!」

抱きしめた腕にはもう、温かな感触は残っていなかった。
冷たく温もりを失ったモノが、腕の中で力無くうなだれていた。

新一「なんでだよ・・・俺、お前のおかげで自分の気持ちに気付けたのに!」

新一「その想いをお前にも返したかったのに!」

新一「なんでだよ・・・志保・・・」

新一「志保ぉおおおおおっ!!」

新一は、そのまま立ち上がれなかった。
彼女だったモノを抱きかかえ泣く新一を、哀はそばで見守っていた。
新一の涙が零れ落ちたマネキンは、何処か寂しげに見えた。

部屋からは、彼らの泣き声がいつまでも響いていた。

こうして、彼らの不思議な1日は、幕を閉じた。

あ・・・ダブって入ってしまいました。
>>116は飛ばして下さい。

あれから、1ヶ月が過ぎた。

あの後、博士が帰ってきて、俺達とコトのあらましを話し合った。

博士は哀に何度も謝っていた。
こんな大騒ぎになって済まないと。

哀は何を言うでもなく、話を聞いた後、小さく「ありがとう」と呟いた。

あのロボット・・・志保だったものは、やはり記憶の復元は出来ないらしい。

再び哀をコピーしても、俺達が出逢った志保とは全く別の存在だそうだ。

それに、感情がプログラムを越えてしまったせいか、いくつかの機能に異常があり、直すのは難しいらしい。

俺達は、それも彼女の意志のような気がしてそれ以上の修理を断念した。

※コピーが消えたので人物表記を哀から灰原に戻します。


そして、俺達は・・・

灰原「工藤くん、朝よ、起きなさい」

コナン「ふぁーぁ・・・何だよ哀、今日は休みじゃねーか」

灰原「バカね、今日はあの子達と仮面ヤイバーのアクションショーを見に行く約束でしょう」

コナン「あ、そうだっけ。ったく高校生にもなって着ぐるみショーたあなあ」

灰原「いいじゃない、見た目は子供なんだし」

コナン「そうだけどよ・・・」

灰原「でも早いものね、あなたがウチに引っ越してきて二週間位かしら」

コナン「ああ・・・蘭に別れを告げた以上、あそこに居続ける訳には行かなかったからな」

灰原「彼女、はんたい」

>>119最後の一行にミスがありましたので修正、再開します。


灰原「彼女、反対しなかったの?」

コナン「ああ、親通しの事情で阿笠博士の家に住むっていったらすんなりな。また会いにくるとは言ってたけどな」

コナン「おっちゃんの方が憎まれ口叩きながらも寂しそうに見送ってくれたから、ちょっと意外だったぜ」

灰原「そう・・・工藤新一と言う存在を失って、彼女もまだ整理がついていないのかもね・・・」

灰原「ごめんなさい、工藤くん」

コナン「バーロ、何でオメーが謝るんだよ、アイツとの関係を断ち切ることを決めたのは俺自身だ、オメーのせいじゃねーよ」

コナン「蘭からは一生恨まれるかも知れないけど、哀に対する想いに後悔はないさ」

灰原「工藤くん・・・」

コナン「改めて言うよ、哀は俺が守る、だから・・・俺のそばにいてくれ」ダキッ

灰原「ありがとう、工藤くん・・・」

コナン「哀・・・」

阿笠「オホン!」

2人「!」ドキッ

阿笠「あー、哀くん、朝食を呼びに行って帰ってこないのは困るんじゃが、ワシもう腹ペコじゃし」

灰原「ご、ごめんなさい博士、すぐ行くわ」タタタッ

コナン「博士・・・」ジロッ

阿笠「な、なんじゃ、別に邪魔する気はなかったぞい」

コナン「ったく・・・」

阿笠「待て新一」ガシッ

コナン「な、何だよ博士」

阿笠「哀くんをしっかり頼むぞ、あんなに穏やかで幸せそうな哀くんを見るのは初めてじゃからの」

阿笠「君達の選択に口を挟む気は無いが、蘭くんとて知らん真柄ではない、それでも君は哀くんを選んだんじゃ」

阿笠「それで哀くんを不幸にしたら・・・ワシは許さんぞ」

コナン「ああ、わかってるよ博士」

コナン「例えこの身がどうなっても、俺はアイツを守る、そして幸せにしてみせるさ」

コナン「そう約束したからな」

灰原(バカ・・・)

コナン(そう、例え許されない選択だとしても・・俺はアイツを守りたい) 

コナン(それが志保との約束だからな・・)

食後・・

灰原「準備出来た?工藤くん」

コナン「おう、いつでもいいぜ!」

灰原「今日は事件が起きなければいいわね」フフッ

コナン「不吉なこと言うなよ・・」

灰原「あはは、そんな困った顔しないで、冗談よ」

コナン「オメーのは冗談に聞こえねーんだよ」

灰原「ごめんなさい」クスクス

コナン「・・・やっぱり変わったな、哀」

灰原「え?」

コナン「よく笑うようになったよ、その方がか、可愛いぜ」

灰原「あら、ありがと」フフッ

コナン「なあ、一つ聞いてもいいか?」

灰原「なあに?」


コナン「あの時・・志保と2人でいた時・・お互いをどう呼ぶかって時に、オメーは「哀」を選んだよな?」

灰原「ええ、そうね」

コナン「何で「哀」にしたんだ?「志保」でも良かったのに」

灰原「・・そうね、でも、あの時は、彼女の方が自然に私の秘めた感情を発揮していた」

灰原「彼女の方が、素の「宮野志保」に近かった・・そういうことよ」

コナン「なるほど・・」

灰原「それに・・」

コナン「それに?」

灰原「「灰原哀」はあなたと共に歩いて来た名前、今の私にとっては大切な名前」

灰原「だから、あなたが今はコナンであるように、私も灰原哀でいようと思ったの」

灰原「変かしら?」

コナン「いや、オメーらしいな」

コナン「なあ、哀。これから何があるかわからないけど、お互いが堂々と自分を名乗れる日まで・・いや、それから後も・・一緒に生きていこうぜ、2人で、さ」

灰原「・・・それ、プロポーズ?」クスクス

コナン「え?!あ、いや、その」

灰原「冗談よ」

コナン「・・・バーロ」

灰原「でも・・・プロポーズするなら、もっとロマンティックな場所にしてよね」ニコッ

コナン「お、おう(なんか遊ばれてる気分)」

阿笠「おーい、みんなが来たぞい!」

コナン「おっ、じゃあ行くか!」

灰原「待って工藤くん、その前に・・・」

コナン「!・・・ったく」チュッ

2人「ふふふっ」

コナン「よし、行くか!」

灰原「ええ、新一くん」ニコッ

コナン「!」

灰原「どうかした?」

コナン「あ、いや・・・」

コナン(そっか、オメーも一緒なんだな、志保・・・)


元太「おっせーぞ2人とも」

コナン「わりぃわりぃ」

歩美「コナン君、哀ちゃん、おはよう!」

灰原「ええ、おはよう」

光彦「あれ?何か灰原さんいつもと雰囲気が違いますね?」

灰原「そうかしら?」

光彦(そんな灰原さんもステキです)

元太「よーし、じゃあ仮面ヤイバーショー、いこうぜ!」

歩美・光彦「オーッ!」

コナン「じゃ、俺達も行くか」ニッ

灰原「ええ」ニコッ

駆け出す少年探偵団の3人。
それを後ろから追うコナンと灰原。

その手は固く結ばれていた。
彼らには見えないように、後ろ手で。

これからも、何があろうともその手が離れることは無いだろう。

それが彼等の選んだ幸せであり、彼女との約束なのだから。

志保(良かったね、2人とも・・)

何処かから、そんな声が聞こえた気がした。


これにて本編終わりです!
長い間のお目汚し、失礼しました。
振り返ると色々ミスったり上手く書けなかったり・・難しいですね。
今後の反省にします。

コピー生存ルートは明日の夜までには更新予定です。

とりあえず今まで読んで下さった方々、ありがとうございました!!

ここからコピー生存ルートになります。
>>96からの続きです。


いつの間にか辺りも暗くなり、日が落ちていた。

すっかり体力を使い果たして3人は横たわっていた。

哀「ん・・いつの間にか夜ね・・」

志保「ホントだ、頭がぼーっとして全然わからなかった」

哀「工藤くん?」

新一「zzz・・・」

志保「寝ちゃってるよ、かーわいい」

哀「ええ、こうしてみると縮んでなくてもまるで子供ね」

一旦中断します。
夜再開予定です。

志保「普段は生意気なのにね」

哀「そうね・・・でもそんなギャップも悪くないわね」

志保「お、言うねぇー」

哀「あ・・・」カアァァ

志保「真っ赤になっちゃって、恥ずかしがることないじゃない」

哀「だって・・・」

志保「寝てるんだし聞こえないわよ、第一今更聞こえたっていいじゃない?」

哀「慣れてないのよ、そういうの」

志保「全く・・・そういう所はなかなか直らないのね」

哀「あなたがオープン過ぎるのよ」

志保「違いますねー、アナタが引っ込み思案過ぎるのよ」

哀「なによ」

志保「なんなのよ」

2人「ふん!」

哀「・・・それにしてもまあ、見れば見る程そっくりね」

志保「だからそっくりも何も一緒なの、アナタより素直なだけよっ」

哀「・・・素直・・・ね、確かに私、臆病で前になかなか出られなかったのかも」

哀「あなたのお陰でそれがよくわかったわ。・・・感謝してる」

志保「感謝なんかいらないわ、鏡に向かって独り言言ってるようなものよ」

志保「ワタシはアナタと同じって言ってるでしょ?ワタシがきっかけでアナタが自分の気持ちに気付けたならそれでいいのよ」

哀「・・・嘘ばっかり」

志保「ウソ?何が?」

哀「確かにあなたは私と同じ思考を持ってた」

哀「でも今は違うんじゃない?」

哀「あなたは私とは違う角度で・・・私のコピーとしてではなく、自分の意志で工藤くんに好意を持っている・・・でしょ?」

志保「・・・面白いジョークね、ユーモアのセンスもあったのかしら?」

志保「仮にそれが正解だとしたって、ワタシはあと半日もすれば消えてしまう」

志保「きれいさっぱり、お役御免よ」

志保「そんなこと言ってるヒマがあったらきちんと新一くん捕まえとく方法でも考えなよーだ」

今日は終了します。
明日昼更新予定です。

終わった後10年後編を書こうと思ってます。
どっちのルートかは決めてませんが。

>>134
乙!
10年後も両方書いてくれるとありがたい。

>>136さん
ありがとうございます!では10年後も両方書きます。
まずは現在の話をきっちり書き上げます。
再開します。


哀「ふーん、逃げるんだ」

志保「え?」

哀「結局なんだかんだ言ってあなたは逃げるんだ?」

志保「逃げるも何も、ワタシは・・・」

哀「・・・まあいいけどね、どうせあなたがいたとしても工藤君が選ぶのは私だから」

志保「ムカッ・・・なんですってぇー!そんなことないわよ、アナタみたいなツンツン女、新一君が選ぶわけないでしょ!」

哀「あーら、あなたさっきお礼を言われたとき私に何か言うのは鏡に独り言うようなものだって言わなかったかしら?」

哀「その理屈だとあなたもツンツン女ってことね」クスッ

志保「もうーっ!ああ言えばこういうんだから!ホント可愛くないんだから!」

哀「あなたこそタイトルの後ろに「ぐれえと」とか「ごぅじゃす」とかついたりするアニメに出てくる魔法使いみたいにキーキーキーキーやかましいのよ!」

志保「アナタこそ・・・んとかゲリオンに出てくる無口女みたいなしゃべり方して!てかここで中の人ネタ持ってこないでよ!」

哀「あなたこそ・・・んとかゲリオンってそれラジオのネタでしょ!私の品性が疑われるでしょ!」

志保「なによ!」

哀「そっちこそ!」

2人「ふん!!」




2人「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

哀「・・・あるんじゃないの、ちゃんと」

志保「え?」

哀「私に対する対抗心とか、工藤君への想いとか」

哀「あきらめきってるように振る舞ってるけど、ちゃんとあるんじゃない、秘めてる気持ち」

哀「なのに無理して悟り澄ました顔しないでよ 」

哀「それこそ今までの私と同じじゃない 」

志保「・・・」

哀「だいたいねえ!」

志保「!」ビクッ

哀「結局工藤君、あの時二人とも好きって言ってどっちか選んでないんだから」イライラ

哀「あの場は空気に流されちゃったけど・・・白黒つかないと気が済まないわ」イライライライラ

志保(なんか禍々しいオーラが・・・。)

哀「・・・それなのに私ばかりこだわって、あなたに消えられると何か勝ち逃げされたみたいで悔しいわ」

哀「だから・・・このまま消えるなんて許さないわ」

哀「どうせならキチンと決着つけてから消えなさいよ」

志保「・・・フフフ」

志保「それ、寂しいからワタシに残ってほしいっていってるのかなー?」

哀「な、何言ってるのよ」

志保「アナタ流の愛情表現かしら?」

哀「バッカじゃないの?」アセッ

志保(・・・ほんとツンデレね・・・どっかで見た通りだわ)

哀「と、とにかく阿笠博士を見つけ出して方法を考えましょ」

哀「それまで逃げたら許さないわよ」

志保「・・・損な性格してるわ、アナタ」

志保「まったく、黙ってれば最大のライバルが消えたのよ?」

志保「なのに・・・期待持たせるようなこと言うから・・・」

志保「・・・生きたくなっちゃったじゃない」

哀「!」

志保「アナタ達と同じ時間を人間として生きてみたくなっちゃったじゃない!!」

志保「まったく、これでワタシが消えちゃったらアナタ責任取りなさいよ!」

哀「ええ・・・わかったわ」

志保「ふーんだ、後で後悔したって知らないわよ?新一君をとられたって言っても」

哀「望むところよ、勝つのは私よ」

2人「ほーんとあなたって・・・」

2人  「バカね!!!」

2人「プッ・・・アハハハハハ!」


2人の天使が自分を巡り争い、励まし合い、奇妙な友情を育んでいたことも知らないまま、名探偵は安らかな寝息をたてていた。

もし彼がこの事実をいつか知ったら・・・きっと彼は青ざめるだろう。

灰原ってやっぱ怖いな、と。

そして、既に本能で察しているだろう。
恐らく生涯自分はこの2人に頭が上がらないだろう、と。

いつの世も強いのは女性なのだと。
きっと悟ることになるだろう。

そんな彼の無意識な不安をよそに、夜は更けていき・・・

・・・そして朝を迎えた。

哀「工藤くん、起きて!朝よ!」

志保「新一くん!朝だよ!」ユサユサ

新一「んあ・・・あと5分・・・」

哀「時間がないのよ、早く起きて!」

志保「新一くん!」

新一「まだ眠いよ、蘭姉ちゃん・・・」

哀「・・・ブチッ」

哀「こンの・・・バカ男ー!!」バキッ!

新一「ぐはぁっ?!」

哀「あんたねぇ!昨日散々私達を弄んでこのタイミングでその名前出すの?ねぇ!!」バキッグシャッ

新一「ぐはっ、ち、違う、誤解だよごか・・・ゲフッ!」

志保「新一くんのバカァ!私達にあーんなコトやこーんなコトまでしておいて!バカバカバカバカ!!」ゲシッバキャッ!

新一「ち、違う、いつものクセで・・・ほ、ホントだよ・・・(殺される・・・)」

???「これこれ、気持ちはわかるがそれ以上は死んでしまうぞい」

哀「うるさいわね!・・・あ・・・」

志保「ハカセ!」

阿笠「遅くなってすまんのう、今帰ったわい」

一旦中断します。
夜再開予定です。

哀「いったいどこ行ってたの?探しにいくところだったわ」

阿笠「すまんすまん、まあ色々な(哀くんに怒られそうじゃから怖くて帰って来れんかったとは言えんわのう・・・)」

志保「あの・・・ハカセ、頼みたいことがあるの」

阿笠「ああ、じゃがその前に・・・オホン、服を着てくれんかの」

阿笠「年寄りには目の毒じゃ」

哀「あ・・・」タタタッ

志保「うー・・・」タタタッ

新一「博士・・・ついでに俺を治療してくれー」

阿笠「新一は少しそうやって反省しとれ!」

新一「トホホ・・・」

阿笠「・・・で、結局どうなったんじゃ」

新一「どうって?」

阿笠「哀くん達とどこまでいったんじゃ」ボソッ

新一「あ、いや、その・・・最後まで?」

阿笠「つまり、そういうことじゃな?」

新一「うん・・・」

阿笠「・・・真剣なんじゃな?」

新一「ああ」

阿笠「蘭くんがいるのを覚悟での行動なんじゃな?」

新一「ああ、気の迷いでもエロでもねぇ、真剣だよ」

阿笠「・・・なら何も言わんわい、じゃがケジメはしっかりつけるんじゃぞ」

阿笠「哀くんを傷つけるのは、許さんからの」

新一「わかってるよ、博士・・・」

哀「お待たせ」

志保「あれ?新一くんまだハダカだあ」

新一「あ、わりぃすぐ着替えてくる!」タタタッ

哀「何話してたの?」

阿笠「いや、何でもないんじゃ」

新一「そう、決めたんだ」

新一「俺は必ずアイツ等を・・・」タタタッ

阿笠「揃ったようじゃの、みんな」

哀「ええ、博士にお願いがあるの」

志保「・・・ワタシの身体が元に戻るのを止めて欲しいの」

志保「ワタシも、人間として生きて行きたいの」

哀「お願い、博士・・・何とかならないかしら」

新一「頼む博士!志保をこのまま消えさせたくねーんだ!」

阿笠「・・・うむ、じゃが本当に良いのか?」

阿笠「えー・・・」

哀「あ・・・私が哀よ」

志保「ワタシが志保」

阿笠「うむ・・・哀くん、わかっておるかの?今この世に自分が2人おるようなものじゃぞ?」

阿笠「只でさえ肩身の狭い思いをしておる中、さらにトラブルを抱えてしまうかも知れん」

阿笠「悲しい思いもするかも知れん、それでも良いのじゃな?」

哀「ええ、いいわ」

哀「私は全てを受け入れる。彼女とそう話し合ったの」

哀「例え博士の言うとおりだとしても、私は彼女に生きて欲しい」

哀「それは揺るがないわ」

阿笠「うむ。志保くん」

志保「はい」

阿笠「哀くんにとっていわば君は双子の姉妹・・・いやそれ以上の存在となるじゃろう」

阿笠「正直、ワシにとっても娘が増えるようなもんじゃ、君を消したくはない」

阿笠「じゃが、現実は厳しい。人間として生きていくというのはとても苦しいものじゃ」

阿笠「君にもその覚悟は、あるのじゃな?」

志保「うん・・・例えどんなコトがあっても、哀や新一くんと生きていきたい」

志保「この世界に、宮野志保として存在していたいの」

志保「辛いかも知れない、でもお願いハカセ、ワタシをどうかこの世界にいさせて!」

阿笠「・・・うむ、わかった。ならばワシも全力をもって協力するぞい!」

阿笠「そして新一!」

新一「!」

阿笠「何が何でも2人を守ることを誓えるか?」

新一「ああ、何があっても、どんなことがあっても2人を守る」

新一「この命にかえてもな」

哀「工藤くん・・・」

志保「新一くん!」

阿笠「ようし、それでは志保くん、検査をするから一緒に来てくれんかの、哀くんも手伝ってくれ」

哀「わかったわ」

志保「新一くん、ちょっと行ってくるね」

新一「ああ、待ってるよ・・・」

志保「不安なカオしないの、すぐ戻るから」

新一「・・・ああ」

3人が実験室に入り、新一は一人残された。
不意に悪寒が走る。
何か嫌な感じがする・・・
新一は言い知れない不安を抱えながら、3人を待った。

バタン!

ドアの音が鳴る。
3人が出てきた。
新一はみんなが戻ってきてほっとしたが、その表情に暗いものを感じてより不安感を強めた。

新一「ど、どうだったんだ?」

阿笠「うむ・・・」

哀「・・・」

志保「・・・」

新一「おいなんだよ、まさかダメだってんじゃねーだろーな!?」

阿笠「いや、そうでは無いんじゃが・・・」

新一「じゃあ何だよ?何で2人はあんな不安な顔なんだよ!!」

哀「・・・私から話すわ」

哀「彼女の身体には、24時間で状態をリセットするプログラムが組み込まれているわ」

哀「そのプログラムさえ取り払ってしまえば、彼女が消えることは無くなる」

哀「そして、そのカウンタープログラムも、博士は事前に用意していた」

新一「本当か博士!!」

阿笠「ああ、実際には使うことはないと思っとったが、何かの調整に使えるかも知れんと思っての」

新一「じゃあ早くやろうぜ、志保はそれで助かるんだろ?」

哀「ええ・・・そのはずだった」

新一「はずだった?何だよそりゃ」

哀「彼女が私をコピーした時・・・そのコピーされた感情はプログラムの壁を越え、本来有り得ない現象を引き起こした」

哀「それが、自我の目覚めよ」

哀「本来無機質なロボットには決して有り得ない・・・魂と呼べるものを彼女は手にした」

哀「だけど・・・その結果彼女の身体にはいくつかの変異が見られるわ」

哀「簡単にいうなら、もの凄く不安定な状態よ」

哀「元々想定していた状態とは大きく異なるわ」

哀「そんな状態でカウンタープログラムが正しく作用するか、はっきり言ってわからない」

哀「効くとも効かないとも言えない・・・はっきり言ってギャンブルよ」

新一「・・・そんな」

新一「じゃあ、その変異を修正すれば!」

哀「時間が足りなすぎるわ、それにそこを直した途端彼女から感情が失われてしまうかも」

新一「じゃ、じゃあプログラムの方を今の志保の身体に合わせれば!」

哀「それも無理よ、完全にプログラムを書き換えるのにどうがんばっても3日はかかるわ」

哀「他にも手は考えた、でも時間的にも無理があるし、彼女の不安定な状態を考えたらいたずらに刺激したくない」

哀「残された手段は、イチかバチかでカウンタープログラムを実行するか、諦めるか」

哀「その2つしかないわ」


哀「仮に成功しても・・・姿形のみ定着して感情が消えてしまうなんてことが起きないとは限らない」

哀「私達が望む完全な結果が得られる確率は、二割に満たないわ」

新一「そんな・・・」

新一「・・・本当に、他にないのか?」

新一「何にも?」

哀「ええ」

新一「そんな・・・そんな事って・・・」

哀「・・・私だって悔しいわ」

哀「でもどうすることもできない・・・」

哀「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

哀「結局私は、大事な時に役に立てない」グスッ

阿笠「哀くんのせいではない、全てはワシの責任じゃ・・・ワシの力不足じゃよ・・・本来あらゆる事態を考えておくべきじゃった・・・」

新一「クソッ、クソッ!!」

志保「・・・あのー、本人目の前にして勝手に落ち込むのやめてもらえる?」

新一「志保・・・」

志保「ワタシ、全然心配してないわ、上手くいくって信じてるもの」

新一「だけど、失敗したら志保は・・・志保は消えて・・・グスッ」

志保「泣かないでよ・・・大丈夫」ダキッ



新一「博士・・・」

>>151最後の行はミスです。
  申し訳ありません。


新一「志保・・・」

志保「元々、ほっとけば消えるはずだった」

志保「それが、僅かでもこの世界に生きるチャンスが出来たんだもの」

志保「それだけで十分だわ」

志保「だから・・・新一くんも不安がらないで、ワタシが助かるのを信じて?」

志保「そしたらきっと、きっと上手くいく」

志保「新一くんが信じてくれたら、怖いものは何も無くなるから!」

新一「・・・わかった」

新一「そうだよな、今から不安になっても仕方ないよな!」

新一「俺は信じる、志保が助かるのを」

新一「そして一緒に、未来を生きるんだ!」

志保「・・・ありがとう、新一くん」ニッコリ

本日は終了します。
明日更新予定です。

再開します。


哀「・・・さ、博士、ちょっと外でましょ?」

阿笠「え?いやしかし」

哀「いいから」ジーッ

志保「!」

哀「しばらく2人にしてあげるわ」

志保「え・・・」

哀「勘違いしないでよ、今日だけだからね」

哀「明日からはさせないわよ」バタンッ

志保(ありがとう・・・)

新一「何だよあいつ」

志保「いいの」

志保「・・・ねぇ新一くん、お願いがあるの」

新一「なんだ?何でも聞くぜ」

志保「もっとギュッとして、頭をなでて欲しいの」

新一「おやすいご用さ、こうか?」ギュッ

志保「・・・あったかい」

志保「新一くんの匂いがする」

新一「最初にも言ってたな、ほんの半日前なのに懐かしい気がするよ」

志保「ねぇ新一くん・・・」

新一「ん?」

志保「ワタシのこと、ホントに好き・・・?」

新一「え?」

志保「ワタシは、最初はコピーとして哀の記憶を引き継いだだけだった、けど・・・」

志保「目を開けて目の前の新一くんをみたら胸がとっても熱くなった」

志保「見てるだけで何か幸せな気分になった」

志保「もう今は記憶なんて関係ない、ただ新一くんが好き」

志保「でも、ワタシは人間じゃない」

志保「身体はほとんど人間と変わらないけど、人間とは別のモノであることは違いない」

志保「だから・・・新一くんが嫌だったら、ワタシ消えてもいい」

志保「気を遣って無理してるなら、新一くんに無理させたくないから」

新一「・・・バーロ」

新一「志保は人間だよ、間違い無くな」

志保「!」

新一「短い時間でも、その気持ちが本物がどうかって言うのはわかる」

新一「志保からは、間違い無く伝わって来たぜ、心が、魂が」

新一「それに志保が人間かどうかなんて問題じゃない」

新一「ここにいる目の前の志保が、俺は大好きだよ」

志保「新一・・・くん・・・」ポロポロ

志保「ありがと・・・ホントは怖いの」

志保「消えちゃうのが怖い、何も感じなくなるのが怖い」

志保「新一くんに触れなくなるのイヤ、見えなくなるのイヤ、声が聞けないのイヤ、匂いがしないのイヤ」

志保「新一くんと色んなコトしてみたい、色んなとこ行きたい」

志保「海とか、見てみたいよ、遊園地とか行ってみたい」

志保「新一くんにごはん作ってあげたい、クリスマスとかバレンタインを一緒にお祝いしたい」

志保「新一を、そばで見ていたい!」

志保「まだまだしたいことも言いたいこともたくさんあるのに・・・」

志保「ヤダ、ヤダよ、そんなの・・・」

志保「ヤダよぉ・・・」

新一「・・・よし、わかった。明日海行こうぜ!」

志保「・・・え?」

新一「早起きしてよ、日の出見ようぜ、きっとキレイだよ」

新一「でさ、晩御飯、作ってくれよ、何が出たって全部食べるからさ!」

新一「遊園地も行こうな!観覧車からさ、景色見るの気持ちいいぜ?」

新一「それともコーヒーカップか?ジェットコースターか?何でもいいぜ!」

新一「したいこと、一緒にしようぜ?他になんだっていいよ」

新一「映画とかさ、そうだ、サッカーもいいな!」

新一「それから、それから」

志保「・・・ウソツキ」ニコッ

志保「消えちゃったら、出来ないじゃない」

新一「あ、う・・・」

志保「でも・・・約束してね」

新一「ああ、約束だ」

志保「それとね」

新一「ん?」

志保「耳かして」

新一「ん?」

志保「×××××××××」

新一「・・・プッ」

志保「笑わないでよ、恥ずかしいな・・・」

新一「わかった、約束だ!」

新一「終わったら必ず、な!」

志保「・・・うん!!」

志保「ね、新一くん」

新一「ん?」

志保「チューして」

新一「・・・おう!」

キスする時間を、志保は胸に焼き付けていた。
たとえ助からないとしても、この瞬間を大切にしたいと。

叶うなら、時間に止まって欲しい・・・
頭の中にそんな想いが浮かんできた。

しばらくして、ドアが開く。
2人が出てきた。

その顔には、先程までの不安や迷いは消えていた。

哀「・・・覚悟は決まったのね?」

志保「うん!もう大丈夫!」

哀「そう、わかったわ。じゃあ、始めましょう」

哀「あ・・・待って、工藤くんちょっと外してくれる?博士も」

新一「?わかった」

阿笠「じゃあ終わったら呼んでくれんかの」

志保「・・・どしたの?」

哀「・・・抜け駆けしたわね」ボソッ

志保「はぁ?」

哀「2人きりのキス・・・したでしょ」

志保「見てたの?!ヤだなあもう・・・いいじゃない、最初のキスは譲ったんだし」デレデレ

哀「良くないわよ、ズルいんだから!」

哀「・・・次は私が見せつけてあげるから、ちゃんと戻ってきなさいよ」

志保「変な激励ね。でもありがと」

哀「・・・工藤くん、こんな会話してるとは思わないでしょうね」クスクス

志保「ホントにね」フフフ

哀「さあ、行きましょう」

志保「うん」

新一「お、何だったんだ?結局?」

2人「ないしょ」

新一「はあ?」

阿笠「では、準備はよいかの?」

志保「うん」

新一「志保・・・」

志保「頑張ってくるね」ギュッ

決意を確かめるように、志保は新一の手を握った。

新一「・・・信じてる」

志保「うん」

2人の手が離れる。
どうかもう一度この手を握らせて欲しい。
新一は普段祈らない神に祈った。

阿笠「では・・・そこのイスに座ってくれんかの」

志保「うん」ガシャッ

新一「手足がロックされた?何でだよ?」

阿笠「・・・今になっていうのもなんじゃが・・・」

阿笠「これから彼女の体にプログラムを打ち込む訳じゃが・・・」

阿笠「はっきり言ってこれは体にとって異物じゃ、恐らく相当の苦痛になると思われる」

阿笠「・・・のた打ち、暴れまわるほどのな」

新一「そんな・・・」

阿笠「すまん、こんなギリギリになって・・・じゃがどうしても言い出せんかった・・・」

志保「フフフ」

新一「志保?」

志保「そんなの全然平気よ、消えちゃうコトに比べたら何でもない」

志保「痛いってことは生きてるってことだもの、それで新一くんといれるなら何時間だって耐えてみせる」

志保「さあ、始めましょう」

新一「志保・・・」

阿笠「わかった、では始めるぞい」

阿笠「では・・・これからプログラム変更用のナノマシンを注射するぞい」

阿笠「準備はいいかの?」

新一(・・・前々から思ってたが)

新一(博士の発明レベルおかしくねぇか?)

哀(今はそこにツッコんでる場合じゃないわ)

志保「ちょっと待って」

ふと、目を閉じる。
これまでの半日を、人生の全てである半日を、彼女は一瞬のうちに何度も何度も思い返した。
彼の笑顔が見える。
恐れるものは、何もない。

志保「・・・いいわ、始めて」

阿笠「ではいくぞい(南無三!)」プシュッ

青い液体が注入されていく・・・

新一(頼むぜ・・・神様)

新一(一生分の運をここで使ってもいい)

新一(だからアイツを助けてくれ!)

哀(お願い・・・成功して!)

液体が注入され切った。そして・・・

志保「うああああああっ!!!」

新一「志保!」

志保「ああああああっ!!」

激痛が身体を駆け抜ける。
まるで全身が裂け、骨が砕けるかのような痛み。
痛い。痛い。身体が暑い。
意識が飛びそうになる。息が吸えない。

新一「・・・くそっ!」ダダッ

哀「工藤くん!」ダダッ

阿笠「こ、これ、危険じゃぞ!」

新一「頑張れ志保、頑張れ!」ガシッ

哀「消えないで・・・!」ガシッ

2人が両の手を握る。
しかし激痛で感じることは出来ない・・・

志保「うう、ああっ、うわああああっ!!」

・・・どこだろ、ここ?

真っ白だなあ。

何でこんな所にいるんだろ?

ていうかワタシ・・・誰だっけ?

なんだろう、何も思い出せない・・・

何か大切なことが、あったんだけど・・・

阿笠「い、いかん!意識レベルが低下しておる、このままでは!」

・・・なんだっけ?

ワタシは何がしたかったんだっけ?

・・・思い出せないや。

このまま寝ちゃおうかな。

頭もぼーっとしてきたし、寝ちゃおうかな。

???「・・・保、志保!」

志保?誰だっけそれ?聞いたことあるような

???「負けないで!」

ワタシそっくりな声・・・?

???「聞こえるか!俺は、工藤新一は、おまえのそばにいる!」

???「だから負けるな!約束したろ!」

・・・シンイチ?シンイチ、シンイチ、シンイチ。

クドウ、シンイチ・・・?

・・・そうだ、ワタシ、約束したんだ

???「私とも、約束したでしょ・・・!」

・・・そうだ、ワタシは、ワタシは・・・

約束したんだ!

志保「ま、負けてたまるもんですか・・・!」

新一「志保!」

志保「約束したんだから・・・ああああああっ!」

志保「ワタシと勝負するって・・・」

哀「あなた・・・」

志保「約束・・・したんだから・・・!」

志保「新一くんと、海にいくって、遊園地いくって、御飯作ってあげるって」

志保「約束したんだから!」

志保「あの時・・・」


ねぇ、新一くん、耳かして?

ん?

あのね?

【もう一度、エッチしようね】

志保「もう一度、エッチしようねって」

志保「約束したんだからあああああああっ!」ピカーッ!

激しい光が、辺りを包む。
光が弱まると、彼女がうなだれていた。

新一「志保、おい志保!」

新一「目を開けろよ!志保!」

哀「・・・まさか、失敗・・・」

新一「おい、志保起きてくれ!志保!」

志保「・・・」スッ

新一「目が開いた!」

新一(でも・・・記憶は?)

哀(ちゃんと残っているの・・・?)

志保「・・・ボソボソ」

新一「なんだ?どうした?」

志保「これで・・・」

新一「ん?」

志保「もっかい、エッチ、出来るね」

新一「!!・・・志保、わかるんだな、覚えてるんだな?」

志保「うん・・・新一くんの声・・・届いたよ・・・ありがとう」ニコッ

新一「良かった・・・本当に良かった・・・」

阿笠「うむ、後でもう一度検査はするが、恐らく大丈夫じゃろう、成功じゃ」

哀「良かった・・・」

阿笠「さて・・・ワシはちょっと喉が乾いたわい、少し外すぞい」

阿笠「・・・新一、取られるんじゃないぞ、哀くん」スタスタ

哀「!?!???!」

新一「良かった・・・良かったよ・・・」

志保「泣かないでよ、調子狂うなあ・・・」

哀「まあ、良かったわね、成功して」

志保「ありがと、でも本当は失敗して欲しかったんじゃないのー?」

志保「なんせ新一くんはこの通り、ワタシにメロメロだもんねー」

哀「・・・ていうか、あんたたちあんな約束してたわけ・・・?」

新一「え?あ、いや、そのー・・・」

志保「なーにーよー、悪い?」

哀「・・・まあいいけど、私にもしなさいよ?」

新一「!!!」

志保「サラッと言ったわね、ま、いいけどワタシが先よ」

哀「あら、あなたは後よ、大人しく休んでなさい」

志保「ちょ、ちょっとぉ、それは無いんじゃないのー?」

哀「あら、サービスタイムは終わりよ、もうあなたに先を譲る理由はないわ」

志保「なによ!あんだけしおらしいこと言ってたのに!」

哀「あなただって終わった途端随分態度変わるじゃない?演技派ね」

志保「あなたのブリッ子の演技よりマシよ」

哀「なんですって・・・」ワナワナ

志保「わざとらしいのよねー、あれじゃ今時騙せないわよ?なんか作ってますって感じ全開で」

哀「あなたみたいに天然でギャーギャーうるさいよりマシよ!」

志保「アナタだって変わらないじゃない!このヒス!!」

哀「なによ!」

志保「なんなのよ!」

新一「ま、まあまあ、せっかく助かったんだし、ケンカは止めて・・・」

2人「工藤(新一)くんは黙ってて!!!」

新一「は、はひ・・・」

哀「大体工藤くんが悪いのよ!」

新一「え?」

志保「そーよ、優柔不断なんだから!」

哀「結局あなたはどっち選ぶのよ!」

志保「ワタシよね!」

哀「私よ!」

2人「どっちなのよ!!」

新一「・・・そ、それは・・・」

新一「ふ、2人とも大好きってコトで・・・」

2人「バカーッ」バキッ

新一(ど、どぼじで・・・)

新一の悲痛な叫びが胸中にこだまする中、3人の騒がしい1日は、幕を下ろした。

一旦中断します。

この後は、

・エピローグ→コピー消失10年後→コピー生存10年後、の順番で書く予定です。

いいねぇいいねぇ

2人とも可愛すぎる

>>170さん
ありがとうございます。
最高のほめ言葉です。

再開します。


・・・あの後行われた検査で、志保に異常は見つからなかった。

状態は安定、無事に成功したんだ。

正直、神様に感謝した。

あの後、APTX4869の解毒薬の効果が切れ、再び俺たちは子供の姿に戻った。

志保もそれに合わせ子供に戻った。

この姿じゃエッチ出来ないね、と言われ照れ臭いやら何やらで苦笑いするしかなかった。

とりあえず疲れ果てたので、この日は解散する事にした。

事務所に帰った俺が無断外泊の件をこっぴどく蘭に叱られたのは言うまでもない。

そして次の日、俺達は約束通りに海に行くことにした。

志保「ありがと、新一くん約束守ってくれて」

コナン「当たり前だろ、志保こそちゃんと約束守ってくれたんだからな」

志保「哀も来れば良かったのにね」

コナン「そ、そうだな(行く前に・・・)」

ー数時間前ー

哀「いい?工藤くん。約束らしいから海に2人で行くのは認めてあげる。け・れ・ど」

哀「私を差し置いて妙な事したら・・・許さないわよ」ギロッ

コナン「はい、わかりました・・・」

・・・なーんてことは言えねーよな、ハハ・・・

志保「どうかした?新一くん」

コナン「いや、何でもねぇよ。それよりもうすぐ着くぜ、次のバス停降りたらもう見えるよ」

志保「楽しみだなあ!勿論記憶にはあるんだけど、やっぱり本物じゃないとね!」

コナン「そうだな、泳ぐにはちょっとキツいけど、景色は最高さ」
(秋くらいと考えてください)

運転手「次はー○○○、お降りの方は、足元に・・・」

コナン「お、着いたな」

志保「海だ、海☆」

コナン「よほど楽しみだったんだな」

志保「もっちろん!新一くんと2人っきりのデートだし!」

コナン「喜んでくれて良かったよ、さ、降りようぜ」

志保「うん!」

ー阿笠宅ー

哀「・・・」イライライライラ

阿笠「哀くん、コーヒーでも飲まんか?」

哀「いらないわ」

阿笠「まあ、そう言わんで。少しリラックスした方が」

哀「い・ら・な・い!」

阿笠「は、はい・・・(全く、機嫌最悪じゃわい)」

阿笠(恨むぞ、新一)

哀「何か言った?」ギロッ

阿笠「い、いんやあ何でもないわい」

哀(カッコつけないで行けば良かったかしら)

哀(でも目立つし、邪魔しちゃ悪いし、約束だから)

哀(なんでこんなイライラしなきゃいけないのよ、私お人好しすぎ?)

哀(あー、イライラする!早く帰って来なさいよね!)

コナン「よっと、ほら、手」

志保「え?あ、ありがと///」

コナン「この先に海に続く下り坂があるんだ。ホントは海まで乗っていけたんだけど、坂からの景色を見せたくってさ」

志保「うん、行こ行こ!」グイッ

コナン「お、おいおいそんな急がなくても」

志保「早く早く!」

コナン「よし、あの坂の向こうだ」

志保「ホント?あ!」

坂の頂上まで行くと、眼下には一面大海原が広がっていた。
遙か先まで続く海。
記憶にはあっても、体験するのは初めての海に志保は目を丸くした。

志保「すごーい、これホントに全部水なの?」

コナン「ああ、遙か先まで続いてるさ」

志保「おっきいね!それに日の光がキラキラしてスゴくキレイ!」

志保「早く近くまでいこうよ!」グイッ

コナン「おいおい、そこまで焦らなくても海はなくならねーよ」

コナン(ホントに純粋って感じだな、子供みてーだ)

コナン(哀もホントはこうなのかな?)

コナン(何にせよ初めての海、楽しんでもらわなきゃな!)

一旦中断します。
深夜か明日更新します。

海、軽く流すつもりが楽しくなっちゃって長くなっちゃいました。
もう少し続きます。

再開します。


2人は走る。
と、言うより走る志保にコナンが引きずられる。

海が近づくとだんだん潮の香りと波の音が近づいてくる。
何もかもが知っているのに初めて。
そんな奇妙な感覚と胸の高鳴りを志保は感じていた。

志保「ハァ、ハァ、着いたね!」

コナン「ハァ、ハァ、ああ、どうだ?目の前で見る海は?」

志保「すっごくキレイだね!あ、あれ何かな?」

コナン「ん?ああ、多分漁船か何かじゃないかな?」

志保「へぇ!そうなんだ!じゃああれは?」

コナン「よく見えるな、多分客船だと思うけど俺じゃかすかにしか見えないや」

志保「ねぇねぇ、あの鳥は何かな?」

コナン「たぶんカモメかな?やっぱり初めて見るから珍しいか?」

志保「うん、「知って」はいるんだけど、自分のカラダで感じるのは初めてだから」

コナン「そっか、何か変な感じだな」

コナン「なあ、志保・・・悪かったな」

志保「?何が?」

コナン「ほら、本当だったら日の出見ようって言ってたのにさ、出発遅れちまって・・・」

志保「なーんだ、そんなこと全然いいよぉ」

志保「日の出は見てみたいけど、それよりこうして遠くまで連れて来てくれたんだもん」

志保「それに、新一君といれることの方が、ワタシは嬉しい」

志保「出来なかったことはまたやるチャンスがあるよ、だってワタシは生きてる」

志保「明日を迎えられるんだもの」

コナン「志保…ありがとな」





-その頃再び阿笠宅-

哀「うー…」

哀(我慢よ我慢!ここで動く方が負けよ、ここで余裕を見せるのが大人でしょ、我慢よ我慢)

哀(そ、後少し辛抱すればいいのよ、我慢我慢我慢我慢が・ま・ん…)

阿笠「哀君から物凄い殺気みたいなものを感じるぞい…」ゾォッ

哀(だめだめだめだめ、抑えなきゃ、抑えて、抑えて…)

哀「られるかぁーっ!!!!!!!!!!」ガターン!!

阿笠「のわっ!?」

哀「博士、私出かけるわよ!」

阿笠「ど、どこへ?」

哀「どこでもいいでしょ?」ギロッ

阿笠「いってらっしゃーい…」

凄まじい殺気を放ち灰原哀は阿笠宅を飛び出した。

元太「お、灰原!」タッタッタッ

歩美「哀ちゃーん!」タッタッタッ

光彦「灰原さーん!」タッタッタッ

歩美「どこ行くの哀ちゃん…ひぃ!」

元太「なんだよ歩美、ってうわぁ!」

光彦「あわわわわわわ」


最早探偵団の声すら耳に入っていない。
後ずさる3人を尻目に哀は駆けていった。

歩美「哀ちゃん、怖い…」

元太「ものすげー目してたな」

光彦「さすがに近寄れませんでした…」

-所変わって海-

志保「ねぇ、海の水ってしょっぱいんでしょ?」

コナン「ああ、大体3%位の塩分が含まれているからな、結構しょっぱいぜ?」

志保「よーし、ペロッ…うー、ホントにしょっぱーい」

コナン「ハハハ!、だからしょっぱいって言ったのに」

志保「こんなにしょっぱいと思わなかったのー、でもこれが海の味なんだね」

志保「おもしろいなぁ、色んなことがいっぱいワタシの中に入ってくる」

志保「見えるもの、聞こえるもの、匂い、味…」

志保「全部不思議、全部おどろいちゃう」

志保「これが、生きてるってことなんだね」


コナン「ああ、これからもっと沢山の事に出会うさ」

コナン「良いことも、悪いことも」

コナン「でもなるべく一緒に、良い事を経験したいよな」

志保「うん!」グゥー

志保「あ、ワタシおなか空いちゃった」エヘッ

コナン「お、そうだな。少し早いが昼飯にすっか」

コナン「何が食べたい?志保の希望でいいぜ?」

志保「そーだなぁ、どうせならこのあたりでしか食べられないものがいいなぁ」

コナン「よし、じゃあこの辺りを散歩がてら見ながら探してみっか」

志保「うん!」

-その頃、とあるバスの中-

乗客A「なんかあの子、異様な感じね」ヒソヒソ

乗客B「うん、目つき怖いし」ヒソヒソ

哀「…」

哀「…何で私ここにいるの?」

哀「でも今更引き返せないし…」ハァ…

本日は終了します。
明日の夜更新予定です。

再開します。
予想より大分長くなってしまって申し訳ないです。

哀(こんなの全然私らしくない)

哀(前ならこんなことなかったのに)

哀(今は高ぶった気持ちを抑えられない)

哀(なんかまるでストーカーみたい、工藤くん引いたりしないかしら、ハァ...)

ー海沿い、とある食堂ー

志保「わぁ、これがお刺身?」

コナン「ああ、食べてみなよ」

志保「うん、いただきまーす!」パクッ

コナン「どうだ?」

志保「うん、おいしい!」

コナン「そうストレートに喜んでくれるとこっちも嬉しいぜ」

コナン「どう?海に来て良かったか?」

志保「...ま、気分を変えるのは悪くないわね...人類の母であるこの大海原の潮風にあたるのも......」

コナン「え?」

志保「あはは、引っかかったー!哀ならこんな感じに言うかなって!」

コナン「びっくりしたぜ、哀と入れ替わったのかと思ったよ」

志保「えへへ、たまには新一くんをびっくりさせてみたくて」

志保「まあ、まだまだ哀には素直さが足りないから海に来てもあんまりはしゃいだりしないんだろーなー」

コナン「まあな、そこが良いところでも悪いところでもあるんだけどな、って本人目の前にして言うことじゃねーか」

志保「もう哀とワタシは別々の人間なんだから気にしなくていーよ、やっぱり素直じゃないって新一くんも思うんだ」

哀(ここまで来て偶然2人を見つけたはいいけれど...)

哀(何か私の話してる、顔出しにくいわ)

哀(そもそも私なんて言って顔出すつもりだったのかしら...ハァ)

志保「ね、新一くんどー思うの?」

コナン「ああ、あいつも辛い事ばかりだったからな...突き放す感じが出ちまうのもわかるけどな」

コナン「たまには素直に頼ってくれると嬉しいって思う時はあるな」

哀(く、工藤くん///)

コナン「時たま素直じゃ無さ過ぎて可愛くねーときもあるけどな」

哀(う...)グサッ

コナン「でもやっぱり...あいつのお陰でやって来れたしな」

コナン「本当に感謝してるよ」

哀(工藤くん///嬉しい///)パアァ

志保「そっかぁ、何か嫉妬しちゃうな」

志保「ワタシもがんばろっと!」

コナン「ハハ・・・でも時々あいつの意外な一面に驚く時もあるけどな、アイドル好きなとことか」

哀(え?)

志保「ああ、吹雪の三宮くんのコト?あれで哀にこっぴどくやられたのよね」

コナン「そーそー、あまりにも驚いちゃって。あの灰原が?そんなミーハーな訳ねーじゃんってな」

哀(う...)

コナン「思い出したら...ゴメン、またおかしくなってきちゃった...やっぱりあの哀がアイドル好きなんて...アハハハ!」

志保「もー、ヒドイなあ新一...くん...」ガクガクブルブル

コナン「ん?何だよ志保?」

志保「う、うし、うしろ!」

コナン「後ろ?後ろがどう...ウッ!」

哀「あんたは一度ならず二度までも...ミーハーで悪かったわね!」バシーン!

コナン「あいってー!」

一旦中断します。
蛇足ですが、>>187はドラマCDが元ネタです。

コナン「ーで、何でここにいるんだ?」ヒリヒリ

哀「その...」

志保「心配だったんでしょー、2人っきりだし」

哀「別に私は」

志保「そうじゃないとは言えないでしょ?」

哀「...自分でもよくわからないの」

哀「いてもたっても居られなくて、でもどうしたら良いかわからなくて」

哀「気がついたらここに向かってたの」

哀「邪魔をするつもりはなかったんだけど、ごめんなさい」

コナン「まあ、いいんじゃねーか?」

哀「え?」

コナン「それだけオメーが感情を表に出せるようになって来た、そう言うことだからな」

哀「工藤くん...そうね、やっぱり私工藤くんの側に居たかったの」

哀「だからここまで来ちゃった」

哀「あなたには悪かったわ、ごめんなさい」

志保「まーなんかこうなる気がしてたし、気にしてないわ」

志保「実はワタシもなんだか落ち着かなかったし」

志保「お互いに勝負かけるのはまだまだ先のハナシね」

哀「負けないわよ」

志保「ワタシだって!」

コナン「2人とも、声大きいって!恥ずかしいな」

2人「あ...///」

コナン「食べ終わったことだし、そろそろ行こうぜ」

哀「ええ」ガシッ

志保「うん」ガシッ

コナン「わ///ちょっと///」

哀「今更これくらいで恥ずかしがらないでよ」

志保「手をつなぐのヤなの?」

コナン「い、いや///」

コナン(恥ずかしくは無いが、両手にこんな可愛い子が2人いると、ドキドキしてたまんねーぜ...)

今日はここまでです。
明日夜更新予定です。

乙!

コナン読み返したくなったわ

>>192さん
ありがとうございます。

今後もコナンSSを書いて行く予定です。
こんなの読みたいとか、今のこの話で別のシーンが見たいなどのご要望があれば、御一報ください。

次スレより再開します。

海沿いの道、バス停に戻る道を3人は歩いていた。

コナン「あ、あの、ちょーっと歩きにくいんだけど」

哀「あら、人が勇気を出して人前にもかかわらずこうして抱きついているのにむげに断るのかしら?」ギュッ

志保「そーそー、減るもんじゃないし」ギュッ

コナン「まあそうだけど...」

志保「ねぇそれより新一くん、ワタシもう一回そばで海を見たいんだけど」

哀「そうね、せっかく来たんだし私も見ておきたいわ」

コナン「こっから見えるのじゃダメなのか?」

志保「手が触れられるくらい近くがいーの」

コナン「わーったよ、でもあんま時間ねーからな、バス少ねーからな」

2人「了解!」グイッ

コナン「だから引っ張るなっての!」

コナン(両手に花と言う言葉はあるが...)

コナン(この場合は花じゃなくて小悪魔だな...)

志保「ついたぁ!」

哀「えぇ、あら工藤くんどうしたの?」

コナン(オメーらが引きずりすぎたからボロボロなんだよ......)グッタリ

志保「何回みてもキレイだなあ!」

哀「そうね、やっぱり人類の母である大海原の潮風にあたるのはいいわね」

志保、コナン「!...プッ...アハハハ!」

哀「な、何?」

コナン「いや、何でもねーんだ」

志保「気にしない気にしないっと」

哀「変な人達ね」

哀「しかし考えてみれば前海に来た時もその前も事件にあったし...」

哀「今日は何もなければいいんだけど」

コナン「不吉な事言うんじゃねーよ!」

哀「フフッ...冗談よ」

コナン「ったくオメーのは」

志保「冗談になってない」

哀「でしょ?」

コナン「お、おう」

コナン(ったく何だかんだやはり息ピッタリじゃねーか)

コナン(こんな感じで2人で畳みかけられたら勝てねーな......先が思いやられるぜ…って)

コナン「あ...」ドキッ

哀「どうかしたの?」

志保「顔赤いよ?」

コナン「いや、その...日の光が海で反射してそれが2人に当たって...」

コナン「スゲー綺麗でさ...髪とかもキラキラ光って、まるで...天使みたいだよ」

志保「新一くん///」

哀「も、もう相変わらず言う事クサいんだから///」

コナン「いや、ホントに綺麗だぜ、2人とも」

哀「2人」ギラッ

志保「とも?」ギラッ

コナン「ヤ、ヤベッ(このパターンは...)」

哀「そ、そうよね2人とも同じ顔なんだし」ピクピク

志保「だ、だよねー、どっちもキレイなんだよね」ピクピク

哀「強いて言えば私でしょうけど」

ミスって投稿してしまいました、次スレに打ち直すので前のは飛ばして下さい。

コナン「あ...(ヤ、ヤベッこのパターンは)」

哀「そ、そうよね2人とも同じ顔だしね」ピクピク

志保「だ、だよねー、どっちもキレイなんだよね」ピクピク

哀「...ま、強いて言うなら私でしょうけど」ボソッ

志保「なんかいいました?」ムカッ

哀「何でもないわ、気にしないで」

志保「いーえ、今なんか言ったでしょ!何でそー意地っ張りの見栄っ張りーなのよ!」

哀「なんですって!あなたこそ少しは遠慮ってものを知りなさいよ!」

志保「あんまピリピリすると、老けますよぉ」ボソッ

哀「あんたみたいに何も考えてなさそうな方がボケそうで怖いわ」ボソッ

志保「何よ!」

哀「なんなのよ!」

コナン「な、なぁせっかく海まで来てケンカは...」

2人「ちょっと黙ってて!」ドンッ

コナン「おわっ、ちょっ...あー!!」バッシャーン

2人「あ...」

コナン「プハッ、つ、冷てぇ!」

哀「く、工藤くん!」

志保「だいじょうぶ?」

コナン「ブクブクブクブク」

コナン(何かなりそうな気がしたんだよな...)

コナン(結局、事件は起きちまった、か...トホホ...)

コナン「ヒ...ヒックション!!」ズズッ

哀「ご、ごめんなさい...」

志保「だいじょうぶ?新一くん」

コナン「だ、大丈夫大丈夫」

コナン「ただ、こんなびしょ濡れじゃバス乗れねーしなぁ...どの道もう行っちまったか」

コナン「博士に来てもらうか、哀、ケータイあるか?」

哀「えぇ、すぐ連絡するわ」

志保「ごめんなさい、新一くん」

コナン「大丈夫だって、心配すんなよ」

志保「うん、でも...」

コナン「せっかくオメーに笑顔になってもらうために海に来たのに暗くなっちゃしょーがねーだろ?な、笑っててくれよ」

志保「うん、わかった!」ニコッ

哀「博士、すぐ来てくれるそうよ」

コナン「おー、サンキュー...ヒックション!」

哀「やっぱり寒いんじゃない?」

コナン「大丈夫だよ、店からも離れちまったし下手に動かず博士を待った方がいいさ」

哀「...」ギュッ

コナン「お、おい濡れちまうぞ///」

哀「私のせいだもの、責任とらせて」

志保「じゃ、ワタシも」ギュッ

コナン「お、オメーらも風邪ひいちまうぞ!」

哀「その時は」

志保「その時で」

2人「3人仲良く風邪ひきましょ?」

コナン「バーロー、そしたら...一緒にどっか行くことも出来ねーじゃねーか」

哀「あら、APTX4869の解毒薬の実験にはちょうどいいかもよ?」

志保「カラダには良くないけどね」

コナン「ったく、ホント冗談になってねー…」

哀「フフッ...あっ」

志保「なあに?あ!」

コナン「どうした?」

2人の視線を見ると、西日がオレンジ色に輝いていた。
いつの間にやら日没が近いらしい。

哀「きれいね」

志保「スゴーイ、これが夕日?キレイだなあ」

コナン「いつの間にかずいぶん日が沈んでたんだな」

コナン「...なあ、アレやってみねぇか?」

哀「アレ?」

コナン「夕日に向かって叫ぶって奴だよ」

志保「何それ、面白そう!」

哀「どうしてあなたは発想がいちいち芝居がかってるのかしらね」

コナン「いーじゃねーか、な!」

志保「じゃ、ワタシから!」スゥー

志保「ワタシ、新一くんが大大大大大スキよー!!!!」

哀「な...」

志保「あー、スッキリするね!」

コナン「あ、ああ////」

哀「...じゃあ、私も」

志保「お?なに言うのかな?」

哀(あー、緊張する)ドキドキ

哀(でも、ここは素直に!)スゥー

哀「私だって工藤くんが大大大大大大大好きよー!!!!」

哀「ハァ、ハァ、確かにスッキリするわ」 

コナン「う、うん////」

志保「それじゃ最後は」

哀「工藤くんね」

コナン「お、おう(何か緊張するな)」

コナン(下手な事言ったらまた海に落ちそうな気が)
 
コナン(でも、俺は...)スゥー

コナン「俺もオメーらが大大大大大好きだぁーっ!!!!」

コナン「絶対、幸せにしてみせっからなぁーっ!!!!」

コナン「ハァ、ハァ、(ど、どうだ?)」

哀「オメーら、ね...」

志保「また複数系かぁ」

コナン「うっ」ビクッ

哀「でもまあ」

志保「今日のところは」

2人「勘弁してあげるっ////」チュッ

コナン「あ、アハハ////」

ニヤケ顔のコナンの後ろで日が沈んでいく。
程なく博士が到着し、3人は帰路についた。

志保、哀「ね、新一(工藤)くん」

コナン「ん?」

志保、哀「また海にこようね、今度は日の出を見に」

コナン「ああ、約束だ」

志保、哀「約束ね」


こうして俺達の海での一日は終わり...
それから数週間経った頃...

本日は終了します。
明日更新予定です。
明日で今のルートは終わらせる予定です。

乙!

ニヤニヤしてしまうわ。

>>204さん
ありがとうございます。

基本書いてると自分でもニヤケます。

200レス達成です、皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
次スレより再開します。

志保「しーんいーちくん、朝だよー!おきてよぅ」

コナン「ん...」

志保「起きないとー…キスしちゃうぞ!」

コナン「んん...」

志保(起きない...チャーンス!)ソロッ

哀「何やってんのよ」

志保「ギクッ」

哀「全く油断も隙もありゃしない、ほら工藤くん起きなさい」

哀「起きないと...後がヒドいわよ」ボソッ

コナン「はい!起きます!」ガクブル

哀「起こし方くらいマスターしなさいよね」

志保「ひどーい、新一くん怖がってるじゃない」

哀「その位でちょうどいいのよ、ね?」

コナン「う、うん...(こえぇ)」

志保「何にしても早く起きてよぅ、今週はワタシが学校に行く番なんだからぁ」

あの後、俺は阿笠博士との約束通りけじめの為蘭にさよならを告げた。

泣かれた、凄く泣かれた。
これ以上無いくらいに。

それでも、俺が大事にしたいヤツがいると言うと最終的に応援してくれた。

だが、最後の言葉...
「新一のこと、忘れないからね」

これはいつまでも胸に残るだろう。
いつか...面と向かって謝る日を迎えたいと思う。

それでも自分の気持ちを整理して考えても、やっぱり灰原への気持ちは変わらなかったんだ。

蘭への別れを告げた後、俺は毛利探偵事務所を出た。

流石にあのまま居続ける訳にはいかなかったから。

工藤新一の母さんとコナンの母さんの間で話がついて、工藤新一宅で昴さんが俺の面倒を見る、と言うことにして、名目上は工藤新一宅に住んでいるコトになっている。

もちろん、全て作り話だが。
殆どは阿笠博士の家で生活している。

何かとその方が都合がいいので。
俺にも哀と志保にも。

別れ際蘭にまた泣かれたのは堪えたが、また遊びに来てねと笑顔で見送ってくれた。

おっちゃんは後ろを向いたままだったが多分泣いてたな、ありゃ。
ありがたいことだ。

そうして新しい生活がスタートした。
で、あの2人は。

志保「早くご飯食べないと遅刻しちゃうよぉ」

コナン「大丈夫だって、大袈裟だな」

哀「それよりも志保、あなたくれぐれもこの間みたいな真似はやめてよ」

志保「なんのこと?」

哀「とぼけないでよ、あなたお昼の放送でプリキュアの歌が流れた時踊り出したらしいじゃない!」

コナン「ああ、ノリノリだったな。大好評だったぜ?可愛かったって」

哀「何で止めてくれないのよ!あの後学校で吉田さんに「哀ちゃん、またダンス見せてね!」って言われて」

哀「訳がわからないやら恥ずかしいやらで...どう考えても私キャラじゃないでしょ?!」

哀「ああ、次に学校行くの怖いわ...」

志保「だって、面白かったしみんな喜んでたしー」

哀「私は頭痛いわよ!絶対踊りなんてしないから!」

そう、2人は週交代で学校に行ってる。

2人とも当然学校に行く必要も無い学力だし、今の時点で志保を学校に入れるのも何て説明したもんかってコトでこうなった。

性格にあまりにギャップがあるもんで周りは怪訝そうだが...

元となる記憶は同じなのでボロが出る事も無く、気分の問題ですませている。

光彦は妙に嬉しがっていたが...ま、喜ばせておこう。

家に残った方はAPTX4869の解毒薬の研究をしている。

哀はちょっぴり探偵団と遊ぶ機会が減ったのが残念そうだが、アイツ等が混乱しても困るからと割り切ったみたいだ。

哀「...それに何?その髪型」

志保「いいでしょ?これ」ニコッ

哀「私シニョンなんかするキャラじゃないでしょ?違和感全開よ?」

志保「えー、そうかなぁ」

コナン「俺はどっちの髪型も似合うと思うがなあ、哀もやってみてくれよ」

哀「そ、そうかしら////じゃ、じゃあいいわ////」

コナン(照れ方が可愛いな...)

コナン「おっと、そろそろマズいな」

志保「あ、そうだね」タタッ

哀「気をつけてね、工藤くん」

コナン「ああ」

哀「あの...な、なるべく早く帰って来てね////」

コナン「うん...わかった」ギュッ

哀「////」

志保「あー、ズルい!」

哀「私は学校行けないんだからいいじゃない」

志保「うー、来週覚えてなさいよ!」

コナン「ハハハ...よし、行こうか」

志保「うん!」ダキッ

哀「結局抱きつくんじゃないの」イラッ

そんな2人を見ながら新一は思った。
これからもこんな感じで振り回されるのかな、と。

でも、それもいい。
2人の小悪魔に振り回されるのもまた幸せだ。

そして、必ず幸せにしてあげなきゃ...
この2人の天使を。

2人の笑顔を見ながら、新一は強く心に誓うのだった。


おまけ

蘭「どうでもいいけど」

小五郎「俺達」

元太「出番すくねーぞ」

歩美「わたしもコナンくんと出たーい」

光彦「コナン絶許」

服部「ほんまやで工藤」

阿笠「いや、君出とらんし」

服部「なんでや工藤!」

これにて一時閉幕です!

なるべくラブコメ要素を強くしてみました。

ちなみに、opは
ZARD 「運命のルーレット廻して」

edは
消失ルートが
BREAKERS 「月夜の悪戯の魔法」

生存ルートが
杏子 「HAPPY BIRTHDAY」

の脳内設定です。

ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

10年後編は明日には更新予定です。
こちらもお付き合いいただけると幸いです。

次スレより10年後編、消失ルートを始めます。

※書き忘れ
 >>125からの続きになります。

あの日から、10年の時が過ぎた。

私が彼と結ばれたあの不思議な日から10年。

今でも現実とは思えないあの日。

あれから、私達はー


ジリリリリリ!!

哀「ん...」パンッ

哀「ふぁ...もう朝ね...」

相変わらず目覚ましと言うのは耳に残る。

元々夜型の私には、早朝に起きるのは辛い。

哀「朝ご飯作らなきゃね...何にしようかしら」

なんて言いながら布団の中でうだってみる。

...ダメダメ、現実逃避しちゃ。

哀「んー...今日はトーストにしようかしら」

独り言を呟きながら、まだ重い瞼をこすりつつ洗面所へ向かう。

哀「うわ、すっごい寝グセ」

寝グセもそうだが、寝ぼけた顔も無防備過ぎる。

まるで緊張感のない表情。
昔からは考えられない。

哀「ーってもうこんな時間...シャワーは後回しね」

急いで服を着替え、エプロンをつける。

全く、朝と言うのはなんでこうバタバタするのかしら。

哀「えーっと、冷蔵庫の中は...玉子が期限近いから、目玉焼きかな」

哀「いや、スクランブルエッグね」

即興で献立を考えるのも楽じゃない。

今になって家事の大変さを改めて感じる。

哀「飲み物は...牛乳でいいかしら」

哀「お腹壊したらイヤだから、温めておこうかしら」

...ふぅ、どうにか準備出来そう。

さて、一段落着きそうだし彼を呼んでこよう。

哀「部屋にはいなかったし、きっと庭ね」

ベランダを開けると、ポーンとボールの弾む音がする。

やっぱりここだった。

哀「いっちゃん、おはよう。朝ご飯出来たわよ」

新一「おう哀!おはよう!」

毎朝庭でリフティングの練習。

彼の日課だ。

毎朝良く早起きして出来るなあと感心する。

朝の辛い私にはそれだけで尊敬ものだ。

新一「悪いなあ、昨日遅くまで起きてたのにこんな早くにさ」

哀「何言ってるのよ、朝早いのはお互いさまじゃない。それより一緒に食べましょ」

新一「おう、じゃあ着替えてくるよ」

そういう彼の無邪気な笑顔を見ると朝辛いのも忘れてしまう。

それに彼に料理を作るのを幸せと感じてもイヤとは思わない。

何故なら...彼は私の最愛の夫だからだ。

新一「ごめん、待たせちゃって」

哀「ううん、いいの」

哀「トーストとスクランブルエッグ、サラダとホットミルクよ、ちょっと軽すぎたかしら」

新一「いや、大丈夫だよ。じゃ食べるか!」

哀「ええ、じゃあ」

2人「いただきまーす」

そう、あの後私達は結婚したのだ。

あの日からしばらくして、私達は宿敵の黒の組織と遂に決着をつけた。

長い間苦しんで来た組織との因縁に彼と共に終止符を打った。

そして、あの薬。

私達の体を縮めた、時を弄ぶあの薬...

APTX4869のデータ解析に成功。

それを元に完全な解毒薬を完成し、遂に私達は元の体に戻る事が出来た。

新一「うん、うまい!」

哀「大袈裟ね、ただのサラダじゃないの」

新一「いやぁ、哀が作ってくれたから特別なのさ」

哀「バカね///」

組織から解放された後、私達は普通の生活に戻った。

色々と不便もあったが、彼は常に私を支えてくれた。

順調に交際は続き、元の体に戻ってから3年後、遂に彼からプロポーズを受けた。

断る理由など何一つ無かった。

むしろ夢かと思った。

お互い忙しかった事もあってすぐ結婚とはいかなかったけど、プロポーズから2年後にようやく式をあげた。

それを機に私は家庭に入り、今に至ると言うわけ。

一旦中断します。
明日の更新予定です。

次スレより再開します。
なるべく進めたい...

哀「でも大変ね、集合時間がこんな早くて」

新一「ああ、監督が張り切ってるからな」

新一「絶対に今日は負けられねーってな」

哀「優勝がかかると大変ね、あなたもプレッシャーが大変でしょ?」

新一「いや、ワクワクしてるよ。なかなか巡り会えないチャンスだからな」

新一「それよりわりぃな、俺に合わせてこんな早く起こしちまってよ」

哀「バカね...そんな事気にしないで、ゴール決めて来て」

哀「それなら私の早起きも無駄にならないわ」

新一「おう!哀と約束した時のゴール率は100%だからな!今日も決めてくるぜ!」

...そんな彼の顔を見るとホッとすると同時に心配にもなる。

彼は頑張りすぎてしまう人だから、無理してケガをしないか不安になる。

只でさえハードなのに、優勝のプレッシャーがかかれば尚更無理をしてしまうだろうから。

...何のことかって?

彼は、工藤新一は今...プロサッカー選手なのだ。

それも、日本代表選手にも選ばれる程のトップ選手なのだ。

一連の事態が収束した後、普通の学校生活に戻ってから彼は再びサッカーをしていた。

そんな内に、いつしかサッカーへの情熱が高まったらしい。

子供の体では思うように動けなかった反動か、普通に出来るようになって溜まったモノが爆発したらしい。

新一「次の試合も見にこいよ、きっとゴール決めてやっからよ!」

そんな彼の嬉しそうな顔が胸に残っている。

そんな内に、プロの世界から誘いが来た。

彼はとても喜んでいたが同時に悩んでもいた。  

新一「なあ、哀。俺どうしたら良いと思う?」

サッカー選手にはなりたい。
しかし、探偵として生きていきたい気持ちもある。

そんな想いを、私に打ち明けてきた。

哀「そうね...両方やればいいんじゃない?」

今思うとものすごーく無責任な事を言ってしまった気がするが、真面目にそう答えた。

彼なら、どこにいてもどんなことをしても対応出来る。

それだけの力を持っている。

そう思ったからだ。

彼は最初キョトンとしていたが、不意に大笑いして...

新一「ありがとな、悩みが吹っ飛んだよ」ギュッ

強く抱きしめてくれた腕の感触は今思い出しても幸せ...

...と、こんな感じで彼はサッカー選手としての道に入った。

最初は、オファーのあった東京スピリッツに入ったが、後に誘いを受けビッグ大阪に移籍した。

哀「何故ビッグ大阪なの?海外からも話あったんでしょ?」

元々色んなチームでプレイしてみたいと言っていたので、移籍自体は驚かなかったが、てっきり海外へ行くと思ったからだ。そしたら...

新一「ん?だってよ、オメーがファンだった比護さんがいたチームだからよ、ちょっと手助けしてーなと思ってさ」

ですって。
ホント、バカなんだから...///

それからホームに合わせ私達は大阪へ引っ越した。

つまり今は大阪にすんでる、と言うわけ。

サッカー選手として着実にステップアップする中で、探偵としても活躍している。

主にオフの時に捜査協力があったり、たまたま事件に遭遇した時に限られるけど。

探偵として活躍する彼の顔を見るのは嬉しいのだが、せっかくの2人の時間を削られるのは少々苦々しく思っている。

新一「...い?哀?どうした?ボーッとして」

哀「え?ああ、何でもないわ、いっちゃん」

いっちゃんとは私の彼への呼び方だ。

新一の一をもじっていっちゃん。

結婚した後まで工藤くんとは呼べないし、新一くんと呼ぶのもぎこちなくて。

そしたら彼が

新一「いっそ砕けた感じのあだ名は?新ちゃん、とかよ?」

と言われ、考えた結果いっちゃんになった。

最初は死ぬほど恥ずかしがったが、彼が喜んでくれたのでいつしか気にならなくなった。

私の方はそのまま哀と呼んでもらっている。

彼にはそう呼ばれ慣れているしそれに...

いや、やめておきましょう。

一旦中断します。
深夜更新予定です。

再開します。

新一「おっといけね、急がねーと」

哀「うん、試合は夜なのにね」

新一「ま、仕方ねーさ。試合見に来るだろ?」

哀「ええ、もちろん行くわ」

新一「じゃあ尚更はりきらねーとな!」

試合を見に行くのは久しぶりな気がする。

楽しみだけど緊張するなぁ...。

新一「じゃ、行ってくる!...っと忘れてた」ギュッ

哀「うん...頑張って来てね///」チュッ

さて、夜までに家事を終わらせちゃわないと。







哀「ん...とりあえず食器洗っちゃおうかな」

哀「それから洗濯して、掃除機かけて...」

毎日の事ではあるけど、やっぱり家事は大変。

昔のように研究でもしてる方が、よっぽど楽だったかも。

哀「未だにエプロンを身に付けてこうして家事をしてるのが信じられないものね」

哀「...そう言えばエプロン初めてつけた時は、彼に笑われたっけ」

まだ結婚する前、初めて大人の姿でエプロン姿で彼を出迎えた時。

手料理を振る舞おうとして身に付けたエプロン姿を見て、彼は笑い出した。

哀「...笑うこと無いじゃない、せっかくご飯作ってあげようと思ったのに」

新一「わりぃわりぃ、なんか見慣れなくてよ」

哀「どうせ私は無愛想に研究してるだけの可愛くない女よ」

新一「いや...似合ってるぜ」

新一「何つーかすげぇ新鮮だし、可愛いぜ」

哀「そ、そう///」

...やだ、思い出したら顔真っ赤になってきちゃった。

中断します。
しばらく時間帯が不安定になりそうです。

哀「…あっ、いけない水道出しっぱなし!」

いけないいけない、わかってはいるが彼のことを考える度手が止まってしまう。

…結構重症かしら、私。

哀「ふぅ、ひと段落ね」

哀「そうだ、今日彼女がテレビに出るんだっけ」

居間に走ってテレビをつけると、ちょうど彼女がテレビに出ていた。

司会「今日のゲストはこの方、今もっとも人気の女性アイドル!吉田歩美さんでーす!」

歩美「おはようございまーす!」

相変わらず元気ではつらつとしている。

昔とちっとも変わらない、可愛らしさは昔より増しただろうか。

司会「いやー、凄い人気ですね!お忙しいでしょう!」

歩美「みなさんのおかげです、ありがとうございます!」

あの無邪気な笑顔も昔のままだ。

…彼女を含む少年探偵団の面々とはあの時を境に会っていない。

結局私たちの正体も知らせないまま、転校と言う形でお別れしたままだ。

事実を伝えてもまだ受け入れられないと思ったし、余計な負担をかけたくなかったから。

きっと嫌な思いをさせてしまっただろうと、今でも少々胸が痛む。

司会「…で、視聴者の方からの質問なんですけど、歩美ちゃんは好きな人はいますか?っていう質問なんですけど」

歩美「…うん、います」

司会「ええ!ほんとですか!」

歩美「もう、10年も前にいなくなってしまってそれ以来あっていないけれど…」

哀「!」

司会「そうなんですかー、小学校の頃の初恋の人ってことかな?」

歩美「はい…実は芸能界に入ったのもそれがきっかけで」

歩美「歩美が有名になれば、どこかで見ていてくれるかなって」

歩美「そう思ったんです」

…彼女の中にはまだ、江戸川コナンと言う存在が生きているのね。





哀「そうよね…」

彼女もまた一途に彼を思っていた。

とても小学生と思えない大胆さと積極性だった。

哀「正直、羨ましかったわ」

そう、見習いたいと思ったものだ。

想う人への積極さと行動の重要性を、彼女を見て痛感したもの。

…半ば不戦勝のような形でこうなったけれど、真実を知ったら彼女はどう思うだろうか。

司会「では、本日のゲスト、吉田歩美さんでした!」

歩美「バイバーイ!」パシュッ

哀「ふぅ、さて続きをしなきゃね」

彼女以外の人は何をしているのだろう。

円谷くんや小嶋くんは何をしているのか。

博士とも大阪に来て以来、会っていないし。

知りたい気もするが、怖い気もする。

Prrrrrr…

哀「あら、誰かしら」

固定電話にかけてくる人なんか、ほとんどいないのに。

哀「もしもし、工藤ですが」

???「おー、ちっさい姉さん。久しぶりやな」

う、この関西弁は...

哀「久しぶりってあなた、この間家に来たばかりじゃない」

服部「そやったか?まあ一週間も空いたら久しぶりや」

やはり、コイツか...

服部平次。

いっちゃんのライバル兼親友、と言うか腐れ縁の間柄。

大阪在住の彼とは交流があり良く家に遊びに来たり、捜査協力を持ちかけて来たりする。

彼は今大阪府警で勤務する警察官である。
父親への思いからだろうか。

階級は巡査部長、彼の能力なら国家公務員試験も突破出来たろうが一から勉強したいと今の形を選んだらしい。

最も、能力は高いが命令違反も多いのでプラマイゼロで出世はなかなか難しそうだ。

...こう言っては何だが私としては夫との時間を削る彼はあまりありがたい存在ではない。

仲が良いのはいいが、時々嫉妬すら感じる。

哀「...で、何の用?いっちゃんならいないわよ」

服部「いっちゃん?」

あ、彼の前ではあだ名で呼んだことなかった。

哀「...コホン、あの人ならいないわよ。と言うか新聞くらい見てないの?今日試合じゃない」

哀「それとちっさい姉さんはやめて。人が聞いたら混乱するわよ」

服部「あースマンスマン、つい癖で」

哀「10年も経ってるんだからいい加減やめてよね」

服部「ハハ...そっか、工藤おらんのか」

哀「あなたアドレス位知ってるでしょ?何か急用?また捜査協力?」

服部「い、いやおらんならまた今度にするわ。ほな」ガチャッ

哀「...何なの?」



中断します。
関西弁は難しいですね。

乙!

書ける時に書いたらいいさ

>>233さん
ありがとうございます。
シフトが不定期なので遅くなるかも知れませんが更新して行きますので、どうかよろしくお願いします。

次スレより再開します。

哀「全く...忙しいのに」

しかし、本当に何だったのだろう。

少し気になるけど今は家事に集中しないと。

哀「次は寝室の掃除しなきゃ」

哀「...特にシーツ変えなきゃね」

昨日汚しちゃったし...///

哀「埃っぽいし、棚も拭いとこうかな」

寝室のタンスには、色んな写真が飾ってある。

まだ体の縮んでいた頃の写真、高校生活、2人でデートした時のもの。

哀「あ、これも久しぶりに見たわね」

結婚式の写真。

こうして改めて見ると我ながら幸せそうな顔をしてる。

哀「そう言えば、プロポーズも彼らしい感じだったわね」

プロポーズは、雪の降る日だった。

彼の家で少し早めのクリスマスを祝っていた時だった。

哀「はい、工藤くん!私からのプレゼント」

新一「おお!ありがとう、なんだろ?」ガサガサ

新一「お、すげえな!手編みのニットにマフラーか」

哀「そ、あんまりやったコトないから下手かも知れないけど...」

新一「んなことないさ、ありがとう!大事にするよ」

哀「ありがとう、喜んでくれたらこっちも嬉しいわ」

新一「でさ、俺からもプレゼントがあるんだ。気に入ってもらえるか、わかんねーけど...」

哀「あら、何かしら?ずいぶん顔が赤いわよ?」

新一「いや、その、なんつーか...渡すのに勇気がいるっつーか」

哀「?そんな変なもの買ったの?」

新一「いや...ええい!まず開けて見てくれ!」バッ

哀「慌てちゃって...変な人ね?」

新一「いいから開けろよ、バーロ」

哀「はいはい、一体何かしら?」パカッ

哀「...え?これって...」

暗い部屋をキャンドルで照らしてたから、一瞬わからなかったけどすぐに見えてきた。

指輪だ。
恐らくダイヤモンドの。

哀「工藤くん、これって...」

どうリアクションしていいのかわからない。

驚きの方が強すぎて、呆然とするしかなかった。

新一「は、話は後でさ、とりあえずつけてみてくれねーか?」

哀「う、うん」

言われるまま、指輪をはめてみる。
恐る恐る、ちょっと震えながら。

哀「...凄い、ぴったり」

新一「そ、そのー、哀が寝てる間にこっそり糸でサイズ測ったりしてさ」

哀「そ、そうだったの?」

新一「うん、あの、えーとさ...ちょっとその、もしかしたらあんまり聞きたくねー話かも知れねーけど...哀に伝えたいことがあるんだ」

哀「...なあに?」

新一「...」

哀「大丈夫、言って?」

哀「私、聞いてるから。きちんと工藤くんの思いを受け止めるから」

新一「...うん」

新一「その、俺は哀の事が大好きでさ」

哀「うん」

新一「ここまで一緒にいて、その気持ちは変わらない、もっと強まっていくばかりだ」

哀「うん」

新一「最初は、正直とっつきにくいって感じたこともあったけどさ」

哀「うん」クスッ

新一「でも、哀の事がどんどんわかっていって」

新一「ホントは寂しがりで、そんなに強くない」

哀「うん」

新一「一人のフツーの女の子なんだってさ」

新一「そう思うと、凄く愛おしく思うんだ」

新一「例え、この先何があってもこの人を守ってあげたいって」

新一「ずっとそばで支えたいって」

新一「そう思うんだ」

哀「うん」

新一「それにさ、ここまで一緒にいても哀について分からないこともたくさんある」

新一「それこそ、一生かけてもお互い分からないこともあるのかも知れない」

新一「だから、哀の人生を俺に分けてくれないか!」

新一「一生かけても、解き明かしたいんだ」

新一「哀って言う大きな謎を」

新一「そして、哀にも解いて欲しいんだ。工藤新一と言う謎を」

新一「決して損はさせない、何があってもたどり着いてみせる」

新一「幸せと言う名の、たった一つの真実に」

新一「だから、だからどうかずっと一緒にいて欲しい!」

新一「結婚、して下さい」

哀「...バカね」グスッ

哀「言うことがいちいち芝居がかり過ぎなのよ、聞いてるこっちが恥ずかしいわ」

新一「あ、その、ごめん...」

哀「でも...」

新一「でも?」

哀「こんな嬉しいプロポーズは無いわ」

新一「!」

哀「どこを捜しても、こんなプロポーズは聞けない」

哀「世界に一つだけの...最高のプロポーズよ」

新一「じゃ、じゃあ」

哀「ええ、こちらこそお願いします」

哀「きちんと解いてね、私の名探偵さん」

本日は終了します。
明日更新予定です。

次スレより再開します。
皆様ご支援ありがとうございます。

あの時程嬉しいことは無かったなぁ。

あの時間の何もかもがまるで現実じゃないみたいで。

自然と泣いてたなぁ。

でもそれ以上に彼が喜んで泣きじゃくってしまったから、おかしくって笑っちゃった。

滅多に見れない姿だけど、かわいかったなぁ///

哀「…っていけない、何か今日は集中できてないなぁ」

何故だろう、何か胸を掠めるものがある。

ずっと昔からたまにあったが…なんだろう。
幸せすぎて、不安になってしまうのだろうか。

何故今日はこうも昔の事ばかりが頭をよぎるのだろう?

吉田さんをテレビで見たせいなのか、さっきの色黒男の不可解な電話のせいか。

哀「…とにかく、急がなくちゃ。いつの間にかもうお昼だし」

哀「今日勝てば優勝が決まるんだし、遅れたら大変」

哀「…目立つのは嫌いだけど、ちょっとおしゃれしていこうかな///」

そうして昼食を取った後、身支度をして町に出た。

試合まで時間があるから、時間つぶしがてらに買い物をしようと思った。

優勝のお祝いに、何かプレゼントしようか。

今日は帰りはきっと遅いけど、二人で乾杯するのも良い。

哀「…って、張り切りすぎて負けたら洒落になんないわね」

ま、とりあえずお店を見て考えよう。

何年たっても、この大阪の街には慣れない。

私には騒がしすぎるのか、関西弁が合わないのか。

哀「…とりあえずどこか入ろうかしら」

ふと見ると書店があるので立ち寄ってみた。

哀「…あ!この本確かいっちゃん買ってたわね」

推理小説は相変わらず読んでいる。

あまりに集中しすぎてかまってくれなくて一度ケンカした位だ。

哀「探偵左文字ね…これも長いわね。私には何がいいのかさっぱり」

…でも、買っといてあげよ。

あ、あれは私の好きなアイドルの写真集…

哀「こっそり買っときましょ」

バレたらまたからかわれそうだ。

自分の趣味はバカにされたら怒るのに、私のはからかうんだから。
納得いかない。

哀「さて、もう少し見て一旦家に帰らないと」

書店を出て少し歩くと、輸入食材のお店が目に付いた。

哀「ピーナッツバターとブルーベリージャム、買っておこうかしら」

博士と住んでいた時はカロリーコントロールの為食べにくかったが、今は自由に食べられる。

哀「博士にももう少し食べさせてあげるべきだったかしらね」

博士、元気かしら。

メールのやりとりはあるけど、実際の生活ぶりはわからないし。

…別れ際も最後まで泣きながら心配してくれた。

それだけに会いに行きたいが、なかなか行けないまま日々が過ぎてしまった。

哀「…ほんとにおかしいわね、私」

あの町が懐かしくて、帰りたいのだろうか。

それが原因なら、なんとなく納得もできる気がするが。







次スレより再開します。
280までには今の話を区切りつけたい…。

哀「…ハァ、結局余計なこと考えてたらお祝い決まらなかったわね」

哀「やっぱり、2人でささやかに乾杯しようかしら」

哀「でも…またやらかさないかしら、私」

お酒を飲むのは私も彼も嫌いではない。

だけど、一度飲みすぎて大変な目にあったことがある。

何年か前、彼の誕生日を祝っていた時…

哀「ね、いっちゃん!もう一杯行きましょ、もう一杯」ヒック

新一「オメー、顔真っ赤だぞ?もうやめといたほうがいいんじゃねぇか?」

哀「何よー、私と飲むのはイヤだっていうの?」

新一「いや、そうじゃねぇけど」

哀「そうなのね、私の事なんかどうでもいいのね」グスン

新一「だから違うって(意外と酒癖悪いな、コイツ)」

哀「どうせ私なんか愛想が無くて可愛げ無いツンツン女ですよーだ」グスン

新一「いや、悪かったよ、ごめn」

哀「いっちゃんのバカーっ!」ブンッ

新一「おわっ!あぶねーな、物投げるなよ!」

哀「カッコつけの推理おたくのサッカーバカ!どうせ私なんかその下なんでしょ!」ガシャーン

新一「もうよせって!」ガシッ

哀「…怖いよう、いっちゃん」

哀「どこにも行かないよね、私一人にしないよね」グスン

新一「…バーロー、当たり前だろ」

新一「何があったってひとりになんかしやしねぇよ」









哀「ホント?」ニッコリ

新一「ああ、ホントだ」

哀「嬉しいな、いっちゃん大好き!////」

哀「じゃあお礼しなきゃね!」ヌギッ

新一「お、おいここで脱ぐなここで!」

哀「なによー、私の裸見たくないのー?」

新一「いや、見てーけど///」

新一「じゃなくて…んん、ベッド行くぞ、ベッド」

哀「はーい」チュッ

…何てことがあったと聞かされた。

あんまり覚えていないんだけど…恥ずかしい。

気持ちよかった記憶はあるんだけど///

哀「…大丈夫かしら」

哀「ま、お祝いだし少しなら大丈夫よね、きっと」

と、自分に言い聞かせて支度をして、試合会場に向かう。

準備が無駄にならないといいな。

試合会場はすでに人で溢れかえっていた。

久々に優勝のかかった試合だけに当然ね。

哀「いつもの場所、空いてるかしら」

私がスタジアムに来て最初に行く場所は決まっている。

選手が入場してくる入口のそばだ。

そこにいると、グラウンドに向かう前に彼が振り返って合図してくれる。

…正直恥ずかしいのだが。

テレビにも映りやすいし、サポーターの目にも止まるからすっかり私が工藤新一の妻だってばれているし。

哀「…世間公認みたいで、悪い気はしないけどね///」

と、良かった。空いてるみたい。

と言うかあまりに知れ渡って最近はサポーターの人がそこを確保してくれているのだが。

サポーターA「あ、奥さん来ましたね!」

哀「ええ、いつもありがとう」

サポーターB「いえいえ、それより旦那さんゴール決めてくれるといいですね」

哀「ええ、ありがとう」

サポーターC「ホント、サッカー上手でこんな美人な奥さんいて、羨ましいですよ」

哀「///」

…こんな人前に来て迎えられるようになるなんて、考えもしなかった。

組織の事もあったし、元々そんなに人ごみも好きではなかったし。

一旦中断します。
午後から再開します。

…変わったのは、あの頃かな。

彼が高校の全国大会に進んだ頃。

それまでは気恥ずかしさもあって試合とかあんまり見に行ってなかったけど、彼にお願いされて。

新一「オメーが見てるだけで、それだけで力になっからさ」

その言葉で、見に行くことにした。

グランドに立って頑張っている彼の姿を見ていると、段々周りは気にならなくなった。

哀「頑張れ!工藤くーん!」

いつしか周りも気ならなくなった。

決勝に進むころには、誰よりも先に駆けつけて応援してたっけ。

哀「いっけー!!!」

叫ぶと同時にシュートがゴールに刺さる。

ああ、何て気持ちがいいんだろう。

好きな人を心から応援するというのは、何て素敵なことなんだろう。

その後から、何をするにもどんどん積極的になっていった気がする。

哀「…懐かしいな///」

サポーター「?奥さん?旦那さんそろそろ出てきますよ?」

哀「あ、いけない」

ちょうど彼が出てきた。

振り向いていつもの笑顔にサムズアップ。

…正直ちょっと古いわよ?

でもそれでいいの、彼と私の大事な合図だから。

哀「がんばってね、いっちゃん」

今日も全力で応援しよう。

それが私にとっても幸せだから。


試合はもつれたが、彼が終了間際決勝ゴールを決めて見事勝利。

チームは優勝を果たした。

哀「…おめでとう、いっちゃん」

さて、帰って彼を迎える支度をしなくちゃ。

哀「…でも、かっこよかったなぁ///」

ゴールした姿ももちろんだけど、その後にこちらに向かって拳を掲げてくれた姿は忘れられないだろうなあ。

哀「帰ってきたら、思いっきり笑顔で迎えてあげなきゃね」

ようやく家に帰りつく。

やはりあの人ごみの中は疲れる。

哀「きっと帰り遅いだろうし、準備して少し休んでましょ」

ワインと、少しのおつまみ。

ワインは、いつもお祝いの時に飲む銘柄だ。

哀「今日は、これくらいでいいよね」

きちんとしたお祝いはまた明日にでも。

哀「ふぅ、何時に帰ってくるかなぁ」

…楽しそうだね、哀。

哀「え…誰?」

…きちんと約束通り、幸せになった?

哀「ええ、幸せよ」

…ホントに?

哀「何が言いたいの?」

…だってアナタは今…

哀「私が何だっていうの?」

哀「私は…」




新一「…おい、哀!こんなところで起きてたら風邪ひくぞ」

哀「え…?あ、夢?」

何だったんだろう、今のは…。

哀「ごめんなさい、寝ちゃってたみたい」

新一「いいんだよ、試合会場混んでたし疲れたんだろ」

哀「ええ…でも大丈夫よ」ダキッ

哀「おめでとう、ちゃんと見てたわ。カッコ良かったよ」

新一「ありがとう、哀が見ててくれたからさ」

新一「きちんと聞こえてきたぜ?哀が応援する声が」

哀「うん…あれ?ずいぶん早かったのね」

新一「ああ、無理言って抜けてきちまった」

新一「少しでも早く帰って、一緒にいたくてよ」

哀「いっちゃん…///」

哀「簡単だけど、食事用意してるから一緒に乾杯しましょ?」

新一「ああ、そうすっか」

今は気にしないで、彼をお祝いしなきゃ。

中断します。
夜に更新します。

おつおつ~

>>256さん
ありがとうございます。

次スレより再開します。

2人「それじゃ、かんぱーい!」

新一「…ふぅ、久々飲んだな」

哀「そうね、でも本当によかったわ。今日優勝すると信じて準備したから」

新一「ありがとな、どうしても今日決めたかったんだ」

新一「哀の見に来れる所で、見ている前で決めたかったから」

哀「いっちゃん…///」

哀「本当におめでとう、とっても嬉しい」

新一「お礼はこっちが言うことさ、哀のおかげでここまでこれたんだし」

哀「え?」

新一「哀がいなかったらきっとサッカー選手にもなってないし、ここまで頑張れなかった」

新一「常にどんなことがあっても支えてくれたから、俺はやってこれた」

新一「何もかも哀のおかげさ、ありがとな」

哀「そんな…私なんか」グスン

笑顔でお祝いするはずが、逆にこんなに嬉しい気分にさせられるなんて。

哀「ホントはいつも不安なの」

哀「私ちゃんといっちゃんの力になれてるのかどうか」

哀「だからそういってくれて本当にうれしい」

新一「おいおい、泣くなよ。哀の笑顔見るのが何よりのお祝いなんだからさ」

哀「うん、ありがとう」ニッコリ

ここまでは、楽しかった。

だけど…お酒のせいか、それとも必然なのか。

話が、妙な方向へと向かっていく。

私たちが見なければならない現実。

目を背けてきた、乗り越えるべきものへ向かうポイント。

それが、今日だったのかもしれない。

始まりは、私のふと漏らした言葉からだった。


哀「…何だか夢みたい」

新一「ん?」

哀「あなたとここにいる事、こうして向かい合って話をしていること」

哀「この幸せな生活のすべてが夢なんじゃないかって時々思うの」

新一「うん…色々あったからな、現実感が無いのもわかるけどな」

哀「…ごめんなさい、楽しい気分になってるのにこんな事」

新一「いや、いいんだ」

新一「…なあ哀、ひょっとして何か悩みでもあるのか?」

哀「え?」

新一「いや、大したことじゃねーんだけど帰ってきて起こした時の表情とか明らかにおかしかったからな」

新一「悪い夢でも見たのかと思ったんだけど、ちょっと引っかかっててさ」

哀「相変わらず細かいところが目に付くのね」

新一「良かったら…話してくれないか?」

新一「無理にとは言わねーけど、心配だからさ」

彼に余計な負担はかけたくはない。

けれど、彼の性格からしたら話さない方がかえって苦しいだろう。

哀「そうね、ちょっとしたことなんだけど…聞いてもらえる?」

新一「ああ」

哀「…最近よく昔のことを思い出すの」

新一「昔…米花町にいた頃のことか?」

哀「ええ、偶然が重なることもあったけど不意に思い出すの」

哀「少年探偵団の子達や、あなたとの今までの思い出とか」

哀「それに今日の夢…多分あれは私だった」

哀「あの日に消えてしまった、もう一人の私」

新一「…」

哀「彼女は問いかけて来たの、今は幸せ?って」

哀「そんなこともあって、怖くなる時があるの」

哀「実は今いるこの世界は夢なんじゃないかって」

哀「ふっと突然消えてしまうんじゃないかって」

哀「時々現実感が無くなってしまうの」

…この辺りから、段々私の中の何かがエスカレートしてきた。

哀「…怖いの、何もかも」

哀「きっと私は、過去が怖いの」

哀「あの町にはもちろん楽しい思い出がたくさんある」

哀「あなたとの思い出も」

哀「でも辛いこともたくさんあった。組織の事や、お姉ちゃんが死んだこと…」

哀「それに、色んなわだかまり…」

哀「蘭さんの事や吉田さんの事、そしてもう一人の私の事」

哀「彼女たちがあなたに好意を持っていたのはわかっているでしょう?」

哀「いろんな清算すべき思いを抱えたまま、私はあの町を離れてしまった」

哀「もちろん、あなたの移籍もあったしそれをどうこう言ってるわけじゃない」

哀「ただ、振り返って思うの…きっと今になってそんな思いが噴き出してきたんじゃないかと」

新一「哀…」

哀「そう、哀と呼ばせるのも本当は怖いのかもしれない」

哀「志保と呼ばせることで彼女を思い出すのが」

哀「あなたに彼女を連想させるのが怖いのかもしれない」グスン

新一「そんな…俺は」

哀「そう、何よりも怖いの!」

哀「そんな過去が襲ってきて、それがあなたを失わせる結果になるんじゃないかって!」

哀「怖くてたまらないの!そんなことは無いってわかってる、あなたを信じてる!」

哀「でも、幸せになればなるほど怖いの…」

哀「自分の命よりも大事なあなたがいなくなってしまうこと」

哀「あなたは私にとってすべて、他に替えの無い…」

哀「怖い、怖い、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ!」

哀「いっちゃんがいなくなるのはイヤ…」

哀「…ごめんなさい、こんな私、私」ダキッ

哀「…いっちゃん?」

新一「…ごめんな、哀」

新一「俺、哀が色々抱え込みやすい性格なのも辛い思いをしてきたこともわかってるつもりだった」

新一「でも、ホントはこんなにもたくさん抱えてしまっていたんだな」

新一「すまない…こんなこともわからないようじゃ、探偵失格だよな」

新一「俺は誰よりも哀の心を読み解く名探偵でなきゃいけないのにな」

哀「いっちゃん…」

新一「実は、俺も話さなきゃいけないことがあってさ」

新一「聞いてくれるか?」

哀「…うん」




新一「…今日、服部から電話が来なかったか?」

哀「…ええ、来てたわ」

新一「ほら、あいつの…服部の家は俺にあまりいい感情を持っていないし、哀に変に勘ぐられたくないから呼び出して話すつもりだったらしいんだ」

服部家がいっちゃんに悪感情を持っているわけでは無い。

服部平次と結婚した彼女…遠山和葉が私たちに良い感情を持っていないのだ。

彼女からすれば、いっちゃんは親友をほったらかしにした挙句振った男。

そして彼女たちと面識のない私はまさにどこの馬の骨ともしれない女。

そんな女と結婚した工藤新一がなお許せない、と言っているそうだ。

新一「でももう俺は行っちまってたから結局俺のケータイにメールしてきた」

新一「会って話したいと言われたけど、今日は哀といたかったから断ったんだ」

新一「で、何の用件か問い詰めたらようやく教えてくれた」

哀「なんだったの?」

新一「…蘭が結婚するらしいんだ」

哀「!」

一旦中断します。

書き損じましたが、服部は飲みの誘いにかこつけて誘うために固定電話に掛けた、と言うことにしてください。
かえってあざといんですけどね。

乙!

続き気になるぜ

>>263

了解

いやードラマっすな


乙!

>>264>>265さん
ありがとうございます。

次スレより再開します。
280までにと書いたけどきっと終わらないな…。

哀「そうなの…相手は?」

新一「新出先生らしい。つい最近連絡が来たってさ」

私たちには報せは来るはずもない。

電話番号などは変更してしまったし、住所も教えていない。

彼女の周囲、ご両親や友人も彼に良い感情は持っていない。

だから私たちは学校も転校して別の学校に通っていた。

ほとんどの過去の繋がりを彼は絶っていた。

それに私たちの結婚式も、私に身寄りが無いし招待できる人物も限られていた。

だから、彼の両親と阿笠博士と私たち2人だけでの小規模なもので行った。

直接知らせたのは服部平次や今までお世話になった警察関係者位のものだ。

その服部平次が口を滑らせたのを機に結婚の話は伝わったようだが、その後も特に接触は無い。

最も彼はニュースで既婚と報道されているし、目暮警部などから父親を通じて伝わっていたかもしれないが。

哀「そうなの…」

新一「ああ、一応俺に伝えておこうと思って連絡したってよ」

新一「それを聞いて、俺も心の中のモヤモヤに気付いたんだ」

哀「…」

それは、彼女にまだ…想いが…?

未練があるの?いっちゃん…?

新一「誤解しないでくれよ」

私の不安そうな顔を見て察知したのか彼は私の目を見て言った。

新一「アイツにまだ未練があるとか、そういうことじゃない」

新一「今俺の心の中にいるのは、哀だけだ」

哀「いっちゃん…」
















新一「ただ、アイツに重荷を背負わせてしまったんじゃないかってな」

哀「重荷?」

新一「アイツに別れを告げた時、俺は電話で伝えただけだった」

新一「元の体に戻っても会うことなく今日まで生きてきた」

新一「一切の関わりを絶ち、俺の事を忘れるのがアイツの為だと言い聞かせてな」

新一「だけど、本当は逃げちまっただけなんだ」

新一「アイツは別れ際、笑いながらさよならと言ってくれた」

新一「だけど、本当は面と向かって言いたい事もあったはずなんだ」

新一「でも出来なかった、会って心変わりするのを恐れたんじゃない」

新一「会って、もしアイツが泣いたりして...傷ついているかも知れない姿を見たくなかった」

新一「そんな姿を見て自分が傷つくのが怖かったんだ」

新一「何のことはねぇ、俺は卑怯者さ」

新一「それにな…もう一つ怖かったことがある」

哀「もうひとつ?」

新一「哀を失うことだ」

哀「私…?」

新一「哀がもし…俺と蘭の事を気にかけて、自分を責めてしまったら」

新一「そのせいで、いなくなってしまったら」

新一「そう思うと怖くてたまらなかった」

新一「そう思うと、過去に触れることが怖くなってしまった」

新一「それがきっかけで今言ったようなことになるのが怖かったんだ」

新一「…最低だよな、俺…」

哀「いっちゃん…」

彼の言ったことを、気にかけていなかったわけでは無い。

薄々わかってはいたのかも知れない。

けれど、やはり怖かったのだ。

過去に触れることで、互いを失うのが私たちは怖かった。

お互いを想うあまり、私たちは過去から目を背けてしまったのか。



一旦中断します。
夜再開予定です。


乙!

新出先生か、懐かしい。

>>271さん
ありがとうございます。

新出先生と蘭が結婚するのは、OVA「10年後の異邦人」が元ネタです。

実際登場人物見渡して蘭に釣り合いそうなイケメンは新出先生しか思いつかなかったので・・・

まだ本編を書き込む時間がないのですが、始まるときはこの次のレスから始めます。

>>272
OVAとかあったとか知らなんだ…

新出先生ははまり役だよね。
続きはよ

>>273さん
ありがとうございます。
新出先生は声優さん含め良いキャラですね。

コナンのOVAは、サンデーの応募者サービスで配布されたものです。
何作品かあります。
1本20分位の作品ですが、大体ほのぼのとした感じの面白い作品なので機会があれば見てみてください。
一部を除き確かレンタルしています。

再開します。

しばらく、沈黙が続いた。

胸に溜まっていたものを吐き出して、一度はスッキリした。

しかしこのままはい、おしまいという訳には行かない。

吐き出した思いをまた見て見ぬふりして生きていくわけにはいかない。

これからをどうするか。彼も今同じ思いでいるのだろう。

哀「いっちゃん…」

なんとなく流れを変えようと彼を呼ぼうとした時、彼が思いもよらないことを口にした。

新一「なあ、哀」

哀「…なあに?」

新一「…行ってみるか、米花町へ」

哀「え?」

新一「今、ずっと考えていたんだ」

新一「これからどうしたらいいのか」

新一「考えても考えても悩んじまうんで、違うことを考えた」

新一「俺は今何がしたいのかってな」

哀「…」

新一「色々考えると、俺のしたい事ってひとつしかねーんだ」

哀「…ひとつ?」

新一「ああ、俺の周りの事全部ひっくるめて考えたけどさ」

新一「俺のしたいことは、サッカーで活躍することでも探偵として名を馳せる事でもない」

新一「金持ちになることでも、名声を得ることでもない」

新一「ただ目の前の…哀の笑顔が見たい」

新一「それだけなんだ」

哀「!」

新一「俺のしたいことはそれひとつだけだ」

新一「それがもう一人の哀との約束でもあり、俺の望み」

新一「ならそれを実現するためにどうしたらいいか?」

新一「今悩んでることにケリをつけるしかねぇ」

新一「過去が今の哀から笑顔を奪うなら…そして俺が過去で悩むことで哀が苦しむなら」

新一「その原因を取り除くしかねぇ、ほったらかしにはできねぇんだ」

哀「いっちゃん…」

新一「そしてその原因が米花町にあるなら、行くしかねぇ」

新一「行ったところで解決できるかわからない、もしかしたらお互いさらに傷つくだけかもしれない」

新一「あるいはただ自分がスッキリしたいだけなのかもしれない、でも…」

新一「でも、俺には哀と生きる以外の選択肢は無い」

新一「だから、この先を2人で生きるために」

新一「過去と戦うしかない、それが今なんだ」

哀「…私は…」

そうだ、私のしたいことだって決まってる。

彼のそばにいたい。笑顔が見たい。

彼と一緒に生きていきたい。

そうだ、ここで過去に負けてしまうようならあの頃と変わらない。

組織の影に怯えて自分から命を断とうとしていた頃と…

運命から逃げようとしていた頃と変わらない。

今目の前にいる人は私の運命を変えた人。

私に生きる幸せをくれた人。

その人と生きていくために乗り越えなきゃいけないものがあるなら…

越えていかなければならない、深い傷を負ったとしても。

それが勇気。それが戦うこと。

行かなければならない。

弱い自分にピリオドを打つために。

哀「いっちゃん…」ダキッ

新一「哀…」

哀「私も同じ、いっちゃんには笑っていて欲しい」

哀「いっちゃんと生きていきたい」

哀「だから…行きましょう。あの町へ」

新一「…ああ!」

キレイごとでは済まないかもしれない。

だがもう覚悟は決まっている。

苦しくても、原因は自分の中にある。

痛みを負うことになったとしても、それが人を愛するということのリスクなら。

甘んじて受けよう。

この身を失ったとしても愛したい人が、目の前にいるのだから。

一旦中断します。
中断多くて申し訳ない、23時までには戻ってきます。

乙。

OVAといえば確かコナンたちが高校生なったやつか。

>>279さん

そうです。
「10年後の異邦人」はコナンが新一に戻らないまま10年経った世界を描いたストーリーです。
かなり面白いけど短いのが残念です。

再開します。

あれから、しばらくして…

私たちは米花町に向かうことにした。

彼が時間を取れるようになったからだ。

久しぶりに向かうあの町は、どうなっているだろう。

町並みはだいぶ変わったろうか、住んでいる人の心は…変わったのだろうか。

哀「…もうすぐね」

新一「ああ、何だか…久しぶりのはずなのに昨日までいたような」

新一「でも100年も離れていたような…何かよくわからない気分だぜ」

新幹線の中で、私たちはあまり言葉を交わさなかった。

緊張しているのか、それとも不安だからか。

ただ、手だけは固く握り合っていた。

一応、博士には事前に連絡しておいたが他の…私たちが会おうとしている人は上手く会えるかはわからない。

色々とあれから考えた。

私達がきちんと決着をつけたい物はなんなのか。

その全てを解決できるかはわからないが…

後戻りはどの道できない。

もうすぐ着く、懐かしい思い出の中へ。

阿笠「おおー、哀くんに新一!待っとったぞ!」

駅に着くと博士が出迎えてくれた。

...正直あまり変わっていない。いや...

哀「博士?少し太ったんじゃないの?」

阿笠「ギクッ、そ、そんなことはないじゃろ、なあ新一」

新一(ハハ...バレバレだっつーの)

阿笠「ま、まあともかく良く来てくれたの、2人とも変わらないようで安心したわい」

哀「博士も元気そうで良かったわ、と・り・あ・え・ず」

阿笠(おい新一、この調子じゃ哀くんの尻に敷かれとるんじゃなかろうな?)

新一(ほっとけ...)

阿笠「まあともかく荷物もあるし家に向かうとしようかの」

哀「そうね、ついでに見せてもらわなきゃね」

哀「博士の生活ぶりを」

阿笠「タハハ...」

阿笠(ホントに変わっとらんわい...)

阿笠「おおー、哀くんに新一!待っとったぞ!」

駅に着くと博士が出迎えてくれた。

...正直あまり変わっていない。いや...

哀「博士?少し太ったんじゃないの?」

阿笠「ギクッ、そ、そんなことはないじゃろ、なあ新一」

新一(ハハ...バレバレだっつーの)

阿笠「ま、まあともかく良く来てくれたの、2人とも変わらないようで安心したわい」

哀「博士も元気そうで良かったわ、と・り・あ・え・ず」

阿笠(おい新一、この調子じゃ哀くんの尻に敷かれとるんじゃなかろうな?)

新一(ほっとけ...)

阿笠「まあともかく荷物もあるし家に向かうとしようかの」

哀「そうね、ついでに見せてもらわなきゃね」

哀「博士の生活ぶりを」

阿笠「タハハ...」

阿笠(ホントに変わっとらんわい...)

ダブってしまいました、>>283は飛ばして下さい。
申し訳ありません。

久しぶりに来た阿笠博士の家。

変わっていない、ホッとする。

哀「時間があれば、いっちゃんの家も掃除したいわね」

新一「ま、ホコリはたまってるだろーな」

阿笠「ま、2人ともとりあえず中へ」

哀「そうね」

中に入っても昔のままだ、とりあえず片付いてはいる。

哀「懐かしいわね...」

あの様な過去を持つ私にとっては、ここは実家と呼べる...彼の側以外で唯一心から落ち着いていられる場所かも知れない。

そう思うと懐かしさも一塩だった。

新一「で?相変わらず変なもん発明してんのかよ?」

阿笠「変なもんとは何じゃ新一!ワシの発明に散々世話になっといて」

新一「それは感謝してるけど、当たり外れが大きいのは確かだろ?」

阿笠「ならばコレを見るが良い!」ジャーン

新一「なんだコレ?」

阿笠「3分かかるカップラーメンを1分で作る機械じゃ!」

2人「...しょーもな」

阿笠「何を言う!独身男性に大人気なんじゃぞ!」

哀「...へぇ、だから台所のゴミがカップラーメンばかりなのね」

阿笠「ギクッ」

哀「あれほど健康管理には気を遣ってと言ったのに」ゴゴゴゴ

阿笠「す、すまん哀くん!つい一人だと面倒でな」

哀「だからってねぇ!」

新一「まあまあ、博士が心配なのはわかるけど本題に入ろうぜ?」

哀「...そうね、ごめんなさい」

つい懐かしくてやってしまった。

ちょっと緊張が解れて正直落ち着いた。

新一「で、博士本題なんだけど」

阿笠「う、うむ。哀くんのメールで事情は大体わかったがの」

阿笠「本当によいのか?相手ももちろんじゃが君たちも傷つきかねんぞ?」

哀「ええ、わかってるわ。もう2人で決めた事だから」

新一「力を貸してくれねーか?博士」

阿笠「...わかったわい、そうまで言うなら力になるわい」

哀「ありがとう、博士」

阿笠「うむ、この後の予定は?」

哀「一度、行っておきたい所があるの。詳しい話は帰って来てからに」

阿笠「わかったわい、ではまた後でな」

まず、行きたい場所があった。

私の失った大切なものの一つ...お姉ちゃんが亡くなった場所だ。

おつおつ

OVAの種類がこんなにあるとは知らなかった。
原作しか読まないからなぁ……

>>288さん
自分も実は今年まで知りませんでした。
OVAはホントにおまけって感じでゆるい感じでいいです。

再開します。

あの場所までは博士のビートルを借りることにした。

もちろん、あの時の車では無いだろうがそれでも同じビートルを買いなおすとは、余程思い入れがあるのだろう。

あの頃は阿笠博士の運転でキャンプに行ったり海に行ったりしたものだが、今は私たち二人とも免許を持ち自分で運転できるようになった。

…時の経つのは早いと、こういう時に思い知る。

哀「ごめんなさい、運転させちゃって」

新一「気にすんなよ、まあ運転するの久しぶりだからちょっと怖いけどな」

哀「ゆっくり行って、事故でも起こしたら大変だし」

哀「…ごめんなさい、わがまま言って 」

新一「わがまま?」

哀「あの場所はあなたにとっても、苦い思い出の場所なのに」

新一「気にすんなよ、俺も一度行っておきたかったんだ」

新一「…あの場所で、江戸川コナンは生まれたようなもんだしな」

哀「え…?」

新一「もちろん、薬を飲まされた時に体が縮み、俺はコナンになった」

新一「だが…あそこで哀のお姉さんを…広田雅美、いや宮野明美さんを助けられなかったあの日」

新一「あの時に、組織を潰すという確固たる意志を持ったコナンが生まれたんだ」

新一「ガキの姿でどれほど恥ずかしかろうが、必ず彼女の借りを返し元の体に戻るってな」

新一「…俺の方こそ済まない、あの時俺はあの人を救うことが出来たはずなのに…」

哀「いいえ、いっちゃんのせいじゃないわ」

哀「勿論悲しかったけど、それであなたを恨んだことなんてない」

哀「陳腐な言い方だけど、運命だったのよ」

新一「哀…」

哀「あなたは約束通り私を守り、組織を倒してくれた」

哀「それだけで十分、きっとお姉ちゃんもそう思ってるわ」

新一「…ありがとよ」

そう、彼を恨むことなど私もお姉ちゃんもするはずがない。

彼がいたからこそ、私たち姉妹は暗い運命から解放されたのだから。

新一「よし…着いたぜ」

哀「ええ、ご苦労様」

新一「案内するよ、花は持ったか?」

哀「ええ、行きましょう」

直接お姉ちゃんの最後を私は見たわけでは無い。

それでもやはり胸が高鳴ってくる。

彼の心中は、どうなっているのか。

死にゆくお姉ちゃんを救えなかった。

その事をずっと胸に秘めていたことが、車中の会話でよくわかった。

彼はああ言ってくれたが、彼をここにつき合わせたのはやはり無神経だったのかもしれない。

新一「…この辺りだ」

哀「ここが…」

新一「ああ、彼女はここで俺に組織の僅かな手がかりを残して逝ったよ」

新一「ほんの僅か早ければ、撃たれる前に助けられたのかもしれねーのにな…」

哀「いっちゃん…」

とても悲痛な顔をしている、普段は目にすることのない表情だ。

やはり彼にとってもこの場所は心の傷だったのだ。

…だからこそ、ここで区切りをつけなければ。

2人で一緒に。

哀「…お姉ちゃん、聞こえる? 」

哀「私もすっかり大人になっちゃった」

哀「今あったらびっくりするかもね」

哀「あの日から、色々あったけど何とか生きてきたわ」

哀「隣にいる人、誰かわかる?工藤新一くんよ?」

哀「お姉ちゃんを最後に助けてくれた人、今は私の旦那さんだよ」

新一「哀…」



哀「…知ってるよね、お墓はちゃんとあるから」

哀「でも、どうしてもこの場所で伝えたかったの」

哀「彼が、お姉ちゃんの望みを叶えてくれたよ」

哀「私を組織から救ってくれた、あの組織を倒してくれた」

哀「そして私を幸せにしてくれた」

哀「お姉ちゃんが心配していたことを全て彼が解決してくれたの」

哀「この先、色々あると思うし今も色んな問題に直面してる」

哀「だけど、彼とだったらきっと大丈夫だと思う」

哀「ずっと、お姉ちゃんを想ってきたよ」

哀「だけど、その思い出をいつしか自分の弱さに転嫁してしまってきた気がする」

哀「だから、思い出とはここでサヨナラする」

哀「お姉ちゃんのことは忘れない、でも悲しい思いはここに置いていこうと思う」

哀「だから、心配しないでね」

哀「でも寂しかったら、夢の中でも会いに来てね」

哀「ありがとう、お姉ちゃん、さようなら」

哀「…大好き…だったよ…」グスン

新一「…大丈夫か?」ギュッ

哀「うん…うん…」ギュッ

それからしばらく、私は泣き続けた。

彼は黙って、私を抱きしめてくれていた。

新一「…落ち着いたか?」

哀「ええ、ありがとう、ごめんなさい」

新一「いや…俺からも挨拶していいか?」

哀「ええ、もちろん」

新一「…あなたを救えなかったあの日を、俺は一度も忘れたことは無い」

新一「今も、あの頃の…高校生探偵とか言われて粋がってた自分の未熟さを悔やんでる」

新一「組織には、確かにケリをつけた。だけどあなたを救えなかったことを、それでチャラに出来たとは思えない」

新一「それでも今俺のそばには、あなたの妹さんがいる」

新一「まだまだ未熟な俺だけど、必ず彼女を幸せにします」

新一「それが俺があなたに出来ることだと思うから…」

新一「心配は尽きないと思うけど、どうか安らかに眠ってください」

哀「…ありがとう」

新一「ん?」

哀「きっとお姉ちゃん、喜んでると思う」

新一「…そうかな」

哀「ええ、きっとそうよ」

…そうだよね、お姉ちゃん。

花を添え、私たちはあの場所を後にした。

お互いの表情が、少し和らいだ気がした。

長く引きずって来た物をこの一度で吹っ切れるかはわからないが…。

少なくともそれに足を止められることは無いと思う。

なぜなら…あの時頭の中に浮かんだお姉ちゃんは…。

笑っていたから。

中断します。
夜更新予定です。

おつ!

>>295さん
ありがとうございます。

再開します。

一区切り終えて、私達は博士の家に戻ってきた。

阿笠「おお、2人とも戻ったかの」

哀「ええ、車ありがとう」

阿笠「で、用事はすんだかの」

新一「ああ、とりあえず一つはな」

阿笠「ふむ、して今後の予定じゃが」

哀「ええ...私は吉田さんに」

新一「俺は蘭に」

哀「会いたいの、どうしてもね」

そう、どうしても会いたい。

そして、最後は...。

阿笠「うむ...本当によいのじゃな?」

哀「後戻りはしないわ、お願い博士」

阿笠「うむ、わかったわい。事前に頼まれていたのである程度歩美くん達の動向は調べておいたわい」

新一「すまねーな、博士」

阿笠「何、他ならぬ2人の為じゃからな」

阿笠「ワシにとっては2人は子供みたいなもんじゃからな」

哀「博士...」

阿笠「無論、蘭くんも探偵団の子供達もな...」

阿笠「故に、みんなには幸せになってほしいんじゃ」

阿笠「皆それぞれの思いでそれぞれの選択がある」

阿笠「それについては何もワシはいわん」

阿笠「ただ、何があっても悔いの無いように」

阿笠「どれほど矛盾した生き方だとしても、幸せに向かって生きてほしいんじゃ」

阿笠「それが君達には出来ると、ワシは信じとるからの」



新一「博士...ありがとう」

哀「本当にありがとう」

いつも博士は私達を心配し支えてくれた。

どれほど感謝しても足りはしない。

きっと博士も色々な思いを抱えているはずだけど、それでも私達に力を貸してくれる。

私達を信じてくれる博士の思いに、応えなくては。

それが私達の出来る恩返しだ。

阿笠「オホン、話がそれてしまったの。歩美くん達の動向じゃが」

哀「調べられたの?」

阿笠「ああ、探偵団の子達とはまだ交流があるでの」

阿笠「もっとも知っての通り歩美くんは芸能活動をしておるし、学校もバラバラじゃから3人まとめて来ることはないがの」

新一「そうなのか...ちなみに元太と光彦は何やってんのか知ってるか?」

阿笠「うむ、元太くんはあれからますます大きくなっての、今はサッカーをやっとるわい」

哀「サッカー?彼が?確かにサッカー好きではあったけど」

新一「こう言っちゃ失礼かも知れねーが体型からして柔道でもやってるかと思ったぜ」

阿笠「ちなみに新一のファンらしいぞい」

哀「あら、良かったじゃない?」

新一「なんか照れるな」

新一「ウナギ好きも相変わらずかよ?」

阿笠「ああ、遊びにくる度うな重食べたいといっとるわい」

哀「彼らしいわね、円谷くんは?」

阿笠「彼はここらでも有数の進学校に通ってての」

阿笠「将来は警察官になりたいそうじゃがな」

新一「へぇ、これまたアイツらしいな」

阿笠「最近は彼女も出来たと喜んどったわい」

新一「...歩美の事は諦めたんだな」ボソッ

哀「何か言った?」

新一「いや、何でも(そーいや哀にも惚れてなかったか?アイツ)」

哀「そっか...元気なのね、2人とも」

阿笠「まあ、君達がいなくなった時には落ち込んどったがの。」

新一「...そうだな、別れも告げてなかったからな」

哀「そうね...」

少年探偵団の面々にも、別れは告げなかった。

あの年齢で全てを理解するのは無理だと思ったからだ。

その為、突然の転校という形で私達は学校を去った。

あの時は正しい判断だと思ったが、今にして思えば辛い思いをさせてしまったと思う。

阿笠「じゃがまあ、今は吹っ切れてやっとるわい」

阿笠「昔の君達の事を口にするのは、やはり歩美くんじゃの」

哀「そう...」

テレビの発言からもそれは良くわかった。

彼女の中の灰原哀や江戸川コナンはまだ消えていないであろうことは。

阿笠「で、その歩美くんじゃがの、幸い明日はオフらしいんじゃ」

阿笠「住所も変わっとらんでの、仕事の無い日は大抵家におると言っておったから明日ならおそらく会えるはずじゃ」

新一「そっか、明日休みだってのも本人に聞いたのか?」

阿笠「いや、事務所のパソコンをハッキングしと調べたんじゃよ」

2人(...何やってんの...)

哀「わ、わかったわ。明日なら会えるのね」

阿笠「うむ、蘭くんは今出張で町にはおらんようじゃ、行くとすれば歩美くんを先にした方が良いじゃろうな」



本日は終了します。
明日時間あるので出来ればラストまで持って行きたい...。

おつ~

ラスト期待

>>302さん
ありがとうございます、最後までお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

新一「…それもハッキングかよ?」

阿笠「いやいや、たまたま最近毛利ご夫妻に会ってな。その時にそれとなく聞いたんじゃ」

哀「毛利…ご夫妻?2人にあったの?」

阿笠「おおそうか、知らんかったか。ホレ、新一がいなくなったから「眠りの小五郎」が出来なくなったじゃろ?」

新一「まあ眠らせる俺がいないんだからな」

阿笠「で、その結果依頼が激減しての。小五郎君はひどく落ち込んだらしいんじゃが」

新一(まあ、おっちゃんの推理力じゃ…)

哀(自然そうなるわね…)

阿笠「それを奥さんが見かねての、時々励ましにいっとったらしいんじゃ」

阿笠「そんな事を繰り返しとるうちに夫婦仲も回復しての、奥さんの法律事務所はもちろんそのままじゃが生活の拠点は毛利探偵事務所に移したそうじゃ」

阿笠「今は元通り蘭君も含めて3人仲良く暮らしとるそうじゃ」

新一「…そうなのか、何か複雑な気分ではあるな」

阿笠「まあ、人生塞翁が馬、どう転ぶかわからんもんじゃよ」

…確かに、人生はどう転ぶかわからない。

私たちの選択がどう転ぶか、それもやってみなければわからないのだ。

人生の全てが先読み出来たらどれほど楽か。
時々考えてしまう。

阿笠「で、蘭君はさっき言った通り会社の出張で帰りは明後日だそうじゃ。順当に行くなら明々後日位に会うことになるじゃろうな」

哀「わかったわ、ありがとう博士」

新一「じゃあ、明日は歩美ちゃんのところだな」







…明日、吉田さんに会う。

果たして、どうなるのか…。

とりあえず今不安がっても仕方無い。明日の事は明日考えよう。

新一「っと、もうこんな時間かよ、とりあえずメシにしようぜ」

阿笠「そうじゃのう、久々にあったんじゃしパーッと出前でもとるかの!」

哀「…ダメよ、私が作るわ」

新一「いーじゃねーか、今日くらい」

哀「ダーメ、ここにいる間は徹底して博士の体調管理をさせてもらうわ」

哀「したがって今日の食事も博士はダイエット食よ」

阿笠「そりゃ無いじゃろう哀くん…」

新一「そうだぜ、こんだけ協力してもらってんだしよ」

哀「それはそれ、これはこれよ」

阿笠「トホホ…」

新一(ハハハ…やっぱ哀はこのほうが哀らしいかもな)

新一(尻に敷かれるのはごめんだけどな…)

阿笠「10年経ってもキツイのう、哀君」

哀「キチンと私のいない間、健康管理をしていれば私もこんなことはしないわよ」

哀「とりあえず今日はサラダうどんで我慢なさい」

阿笠「ハァ…わかりました…」

新一「…10年と言えば…博士、そういやフサエさんとはどうなってんだよ?」

阿笠「ドキッ」

哀「そういえばあのイチョウの下であってから10年くらいだものね…気になるわ」

阿笠「い、いやあワシの事はいーじゃろ」

新一「隠すことねーじゃねーか、教えてくれよ」

哀「ええ、私も聞きたいわ」



阿笠「い、いやその…実はの、あれからしばらくしてまた会っての」

阿笠「それ以来ちょくちょく会っとるんじゃよ」

阿笠「お互いいい年じゃし、籍は入れとらんがの、まあ清きお付き合いとでもいえば良いのかの///」

新一「なんだよ、良かったじゃねーか博士!」

哀「ええ、本当に」

阿笠「て、照れくさいのう」

哀「…いいわ、仕方ない。それに免じて好きなもの食べていいわ」

阿笠「ホントか哀くん!」

新一「話がわかるじゃねーか」

哀「おめでたい事ですもの…私たちもお祝いしないとね」

明るいニュースに心が安らぐ。

私たちはこの後束の間の団欒を楽しんだ。

いよいよ明日からは、自分たちの過去と向き合わねばならない。

明日が早く来てほしいような、来てほしくないような。

そんな気持ちのまま、夜は更けて行った。

翌日…

哀「おはよういっちゃん、準備出来てる?」

新一「ああ、大丈夫だ」

阿笠「住所は覚えとるかの?」

哀「大丈夫、町並みは変わってもあの高層マンションなら目立つからすぐわかるわ」

阿笠「うむ、一応これを持っていきなさい」

新一「追跡メガネじゃねーか、懐かしいな」

阿笠「歩美君は今も探偵バッジを持っておってな、カバンにつけておった」

阿笠「いざとなればこれで動きを追えるわい」

哀「ありがとう博士、行ってくるわ」

阿笠「うむ、気を付けてな」

博士の顔に少し悲しそうな影が映った。

心配なのだろう。

そんな博士に見送られながら私たちはビートルを発進させた。

哀「…いっちゃん、お願いがあるんだけど」

新一「なんだ?」

哀「吉田さんには、私1人で会いたいの」

哀「2人で同時に行っても混乱させてしまうしそれに…」

新一「…わかった。なんとなく聞いちゃいけない女同士の話があるんだろ?」

哀「ええ、だからその上で彼女が会うことを希望したなら連絡するから待っていて欲しいの」

新一「わかった…多分俺が蘭に会うときは逆の形になるだろうからな」

新一「待っているよ、何かあれば連絡してくれ」

哀「ありがとう、いっちゃん」

そう言った後に、どんどん心臓の音が大きくなってきた。

ここまで来て、今更不安になってくる。

今頃突然現れて、彼女を混乱させるだけではないのか。

彼女に与えなくてもいい傷を負わせるだけではないのか?!

結局私のしようとしていることはただの自己満足、エゴに過ぎない。

…それでもここで踏みとどまっては私は前に進めない。

心にあるわだかまりを解消しなければこの先を生きていくことは出来ない。

そして…同じ男性を愛した同士として…

もうこの世に存在しない江戸川コナンという存在に彼女が縛られて行くのを見てはいられない。

わかっている。私のしようとしていることは許されることじゃない。

それでも、恨まれても過去に決着をつけよう。

もう思い出を振り返ることが出来なくなっても。







一旦中断します。
午後には更新予定です。

哀「ついたわね」

バーーーローー「ああ、さっき借りた追跡メガネで位置を確認しておこう」ピコン

バーーーローー「…うん、座標はここで間違いないな。中にいるよ」

哀「ええ…」クスッ

バーーーローー「なんだよ?」

哀「いや、メガネをかけたあなたの顔を久しぶりに見たなあと思って」

バーーーローー「そーいやそうだな」

哀「おかげで気分が楽になったわ、行ってくるね」

バーーーローー「ああ、大丈夫か?」

哀「大丈夫、何かあったら連絡するから」

バーーーローー「わかった、じゃあ後で」

…さあ、行かなきゃ。

彼女はどんな顔をするかしら。

あるいはドアを開けてくれないかも知れない。

一息ついて、呼び鈴を鳴らす。

「ピンポーン」

???「はーい、どちらさまですか?」

変わらない声がインターホンから聞こえた。

哀「すみません、こちらは吉田歩美さんのお宅で間違いなかったですか?」

???「…記者の方ですか?申し訳ないけど今日はオフなので…」

カメラにも映ってはいると思うが、気付かないだろうか。

彼女たちから10も上の年齢となれば、察知するのは難しいかもしれない。

哀「…覚えているかしら、私の事」

???「…?」

哀「私よ、吉田さん。灰原…灰原哀よ」

???「!」

…沈黙が続く。

いたずらと思われたか、あるいはショックを受けて出てこれないのか。

と、その時。



ガチャッ

ドアが開いた。

歩美「…哀ちゃん?本当に哀ちゃんなの?」

哀「ええ、本当よ。久しぶりね」

歩美「グスン…哀…ちゃん」

歩美「哀ちゃん!」ダキッ

歩美「うわぁぁん!心配したんだから!急にいなくなっちゃって、連絡も取れなくて」

歩美「本当に寂しかったんだから!」グスン

哀「ごめんなさい…ごめんなさい…」

歩美「良かった、本当に良かった、哀ちゃんが無事で…」

歩美「よかったよぉぉ…」

しばらく彼女は泣き続けた。

泣きながら喜ぶ彼女の姿を見て嬉しかった反面、これから告げる事を受け入れられるか不安になる。

それでもしばらくは、彼女を抱いてあげる事しか出来なかった。

歩美「…エへッ、嬉しいな」

歩美「また哀ちゃんに会えて」

哀「ありがとう」

歩美「でも、突然どうしたの?」

哀「ええ…ちょっと…」

歩美「とにかく上がって、今ママもパパもいないし」

哀「いいのかしら」

歩美「ダメなわけないじゃない!上がって上がって!」

哀「それじゃあ、お邪魔します」

彼女の部屋に通されると、懐かしい光景が広がっていた。

多少変わってはいるが、あの頃の面影を強く残していた。

タンスの上に写真立てが見える。

あの頃の写真…みんなで写っているのもあれば、私と2人のもある。

そして、彼の写真も。

歩美「さ、座って座って」

哀「ありがとう、懐かしいわね。昔と変わらないわ」

哀「吉田さんはすっかり大人っぽくなったわね、とってもキレイになったわ」

歩美「エヘヘ、ありがとう!哀ちゃんもとってもステキだよ、すっごい美人さん!」

見た目はとても美しく成長したが、中身にはあの頃のあどけなさを滲ませている。

本当に懐かしい。

歩美「でもよかったー、今日たまたまお仕事休みだったんだ!あ、私今芸能界で働いてるんだよ!」

哀「ええ、テレビで見たわ。頑張ってるのね」

歩美「うん、ありがと!…コナン君もどっかで見てるかなぁ」

哀「…」

歩美「2人が突然転校しちゃった時はとっても寂しかったけど、きっと何か事情があるんだって」

歩美「そう思って頑張ってきたんだよ、芸能界に入ったのもきっとどこかで見てくれるようにって思ったんだ!」

哀「…」

歩美「だから哀ちゃんがこうして来てくれて本当に嬉しいんだよ、ありがとう!」

哀「…私にはお礼を言われる資格なんて…」

歩美「哀ちゃん…?」

哀「…吉田さん、いえ歩美ちゃん。私は今日あなたに謝らなければならないことがあってここに来たの」

歩美「謝る?突然いなくなったことなら全然気にしないで!こうして会えたんだし」

哀「違うの…そうじゃないの…」

そう、私が言いたいことは…

歩美「…哀ちゃん、話して」

哀「歩美ちゃん…」

歩美「哀ちゃんがこんなに辛そうな顔するなんてよっぽどのことだもん、話して」

歩美「何があっても、私は大丈夫だから」

哀「…聞けばきっと頭が混乱するわ…それにきっと苦しい思いをすることになる」

哀「それでも、良い?」

歩美「大丈夫、たとえどんなことだって」

歩美「だって、私たち友達だもん!」

哀「!」

歩美「嫌なことがあっても、辛くっても一緒にいれるのが友達だもん!だから大丈夫」

歩美「何があっても平気だし、哀ちゃんを嫌いになったりしないよ」

哀「歩美ちゃん…」

強い。彼女の眼光に嘘は感じられない。

別れの挨拶もなしにいなくなった人間がいきなり現れてふつう驚き怒ったりもするだろうに。

彼女の目からは本当に私を想う気持ちが伝わってくる。

ならば、きちんと話さなければ。

哀「わかった、話すわ」

哀「まず一つ聞きたいんだけど、私の姿を見て違和感を覚えなかった?」

歩美「違和感…?それはとってもキレイになって大人っぽくって…あ…」

歩美「でも確かに思った、インターホン越しに見た時に哀ちゃんに似てるけどちょっと大人っぽすぎるなって」

哀「…そう、あなたの思った通りよ。私はあなたよりずっと年上…」

哀「そして、江戸川君もね」

歩美「コナン君も…?どういうこと?哀ちゃんはコナン君が今どうしているかも知っているの?」

哀「ええ、それも踏まえた話になるけど大丈夫かしら」

歩美「…うん、聞きたい」

歩美「今コナン君がどうしているのか知りたい」

歩美「元気なのか、どこにいるのか、どうしているのか」

歩美「もう私の事なんか忘れちゃってるかもしれないけど、それでも知りたい」

歩美「教えて、哀ちゃん」

哀「わかったわ…それじゃあ話すわ」

哀「まず言っておくと…灰原哀と言う人間も江戸川コナンと言う人間もこの世には存在しないの」

歩美「哀ちゃんとコナン君が、この世には存在しない…?」

哀「正確に言うと、2人の名前を語っていた別人」

哀「灰原哀と江戸川コナンと言うのは、本当の姿ではなかったの」

歩美「本当の姿では無かった?」

歩美「じゃあ、私たちが一緒に遊んでいた2人はもういないの?」

哀「いいえ、生きてはいる。ただ、本当の姿に戻ったの」

歩美「…わけがわからなくなって来ちゃった…」

哀「ここから先はあなたを信じて…他言無用の話でお願いしたいの」

哀「もっとも、世間に知れたとしても誰も信じられないと思うけど…」

哀「大丈夫?」

歩美「うん…大丈夫」

哀「ありがとう…例えば、歩美ちゃんが今の記憶を持ったまま小学生の姿になれるとしたら?」

歩美「え?」

哀「もともと大人だった人間が、何らかの力で体だけが子供の姿になってしまったとしたら?」

歩美「…そんなこと出来るわけが…まさか…」

哀「そう、そのまさかよ」

哀「私と江戸川君は、もともと大人だったのがとある事情により体を子供にされてしまった人間なの」

哀「あなた方と出会った時、私の本当の歳は18歳だった」

哀「つまり、私の今の年齢は28歳なの。だからあなたには私があまりにも大人びて見えてしまった」

歩美「…じゃあ、コナン君も?」

哀「ええ、そうよ」

哀「とあるトラブルに巻き込まれ、私たちは元の名前を隠して「灰原哀」と「江戸川コナン」と名乗り小学生として生活していた」

哀「そのトラブルを解決して、私たちは元の体に戻り名前も取り戻した」

哀「だから、心の中にあなた方と共に過ごした「哀」と「コナン」はいる」

哀「でも戸籍上は、「灰原哀」も「江戸川コナン」も存在しないの」

歩美「…そうなんだ…」

哀「…信じてくれるの?」

歩美「うん…驚いてはいるけど、考えてみたら2人とも私たちよりあまりにも大人っぽかったし、そう考えたら却って納得しちゃった」

歩美「とりあえずコナン君は、生きているんだね」

哀「ええ…元気よ」

歩美「じゃあ、コナン君は今どうしているの?」

哀「その答えは…私たちの本名を知れば分かるかも知れない」

そう、彼女が芸能界にいる以上私たちの名前を目にしている可能性は高い。

それが事実を伝えることになる。

…今更やめることは出来ない。

真実を伝える時だ。

歩美「2人の本当の名前?」

哀「…私の本当の名前は、宮野志保っていうの」

歩美「志保…さん?…聞いたことあるような…」

哀「そして江戸川君の本当の名前は…工藤新一」

歩美「!!」

歩美「工藤…新一…?あの博士の家に住んでいたって言う…」

歩美「そうだ、確か今サッカーの日本代表の人だ…」

歩美「確か、そうだ確か奥さんの名前は…」

歩美「志保さんだ…」

歩美「じゃあ、じゃあ哀ちゃんは…」

哀「…そう、私の夫は工藤新一」

哀「私は…彼と結婚したの」



歩美「結婚…してたんだ、コナン君…哀ちゃんと…」

哀「ええ、数年前に…」

哀「あなた方と別れた時…私は真実を伝えるのをためらった」

哀「まだあなた方は小さかったし、とても理解できないと思ったから」

哀「だけど…それでも私は真実を伝えるべきだった」

哀「そして…私はあなたの想いを知っていながら彼を愛して…結婚した」

哀「…理由はどうあれ、友達であるあなたを裏切った」

哀「例え小学生だとしても、あなたの想いは純粋でとても強いものだった、それを私は裏切った」

哀「決して許されることではないと思ってる、今更のこのこと現れたことも」

哀「謝って済む問題ではないけれど…本当に…本当にごめんなさい…」

そう、許されることじゃない。

私は親友の想いを知りながら、自分の想いを優先させたのだ。

それをわかっていながら、余りの幸せに私は目を背けてきた。

どれほど罵られても、殴られたとしても足りるものではないだろう。

でも私には謝ることぐらいしか出来ない。

自分の情けなさと弱さを、強く恥じた。

歩美「…良かった!」

哀「…え?」

歩美「だって今、哀ちゃんもコナン君も幸せなんでしょ?」

哀「…ええ…」

歩美「なら全然謝ることなんてない、今までどこに行ったかもわからなかった2人が生きていて幸せに暮らしてる」

歩美「私はその方が嬉しいよ!」

哀「歩美ちゃん…でも…」

歩美「ほら、暗くなっちゃダメだよ!哀ちゃんの悪い癖だよ」

歩美「…確かに私はコナン君が大好き」

歩美「その気持ちは今も変わらないよ」

歩美「でも何よりもコナン君が笑顔でいてくれるなら、私はそれで十分嬉しいの!」

歩美「だから、苦しまないで」

歩美「いつも笑って、幸せでいて」

歩美「そして、コナン君を幸せにしてあげて」

歩美「私を気にして苦しんだり別れたりするより、そうしてくれた方がずっとずっといい」

歩美「哀ちゃんもコナン君も、私の大切な大切な…友達だから」ニッコリ

哀「歩美ちゃん…」



…彼女は、本当に強い。

本当は悲しくて悲しくて仕方ないはずなのに。

それでも私たちの身を案じてくれた。

このか弱い体のどこにそんな強さがあるというのか?

張り裂けそうな胸の内をもってなお、他人を思いやる気持ちを人は持てるのか?

ただただ私は、胸の中でありがとうとごめんなさいをつぶやくしかなかった。

彼女が泣いていないのに、私が泣くわけにはいかない。

崩れて泣いてしまいそうな自分をなんとか支えていた。

そんな私の体を、彼女は優しく抱きしめてくれた。

そして小さく

歩美「ありがとう、哀ちゃん」…と言った。

私たちの止まっていた時間が動き出した。

そんな気がした。

歩美「…もう行っちゃうの?」

哀「ええ、色々としなきゃいけないこともあるし」

歩美「そっか…ね、ちゃんと教えたアドレスと電話番号登録してね!」

歩美「私たちは、友達なんだから」

哀「うん、ありがとう、歩美ちゃん」

哀「…本当に工藤君に会わなくていいの?」

歩美「うん、いーのいーの!今会っても何話したらいいかわかんないし」

歩美「私がトップアイドルになったら、その時は一流選手の新一さんに挨拶しに行くから!」

哀「そう…わかったわ」

歩美「…ねぇ、哀ちゃん」

哀「なあに?」

歩美「…最後に「コナン君」に伝えてくれる?」

歩美「次にもし会ったら、その時はもう「新一さん」だから…」

哀「わかったわ、なんと伝えればいいの?」

歩美「うん…あのね」

歩美「今までも…これからも…私はコナン君が大好きだよ」

歩美「ずっとずっと大好きだよって」

歩美「そして、ありがとう、元気でね、そして、そして…」

歩美「さようならって」

歩美「…そう伝えてほしいの」

哀「…わかったわ、必ず伝える」

歩美「ありがとう…哀ちゃん」

哀「じゃあ、元気でね」

歩美「うん…またね!」

哀「ええ…また」ギィィ…バタン

歩美「…さようなら、コナン君…」

【哀の前で流すことのなかった涙を、ついにこらえきれずに歩美は流した】

【決して恨みや憎しみの涙ではない、ただ悲しみに溢れた涙を】

【いつまでも、いつまでも…】


一旦中断します。
>>309saga入れ忘れました、申し訳ありません。



俺は最後まで見届けるぜ

乙!

ホント面白いわ。頑張って最後まで完結させてほしい

>>319>>320さん
ありがとうございます。
とても励みになります。

今日終わるか分からないけど、最後まで必ず書き切ります。

再開します。

歩美ちゃんの言葉を噛み締めながら私はマンションを後にした。

歩美ちゃんは最後まで私の事を「哀ちゃん」と呼んでいた。

「コナン」の方は別れを告げたのに、だ。

彼女は私の本名を知っても最後まで「哀ちゃん」と呼んだのは、自分の中では私の事は変わらず「灰原哀」であると。

いつまでもあの頃と変わらない友達だという、彼女のメッセージだった。

私は、彼女に救われた。

本当はもっと散々怒られて、家から追い出されるくらいは覚悟していた。

でも歩美ちゃんは私を友達だと言ってくれた。

歩美ちゃんの気持ちを踏みにじるわけにはいかない。

「苦しまないで、笑って、幸せでいて」

「そしてコナン君を幸せにして」

この約束は絶対に果たさなくてはならない。

何があろうとも。

新一「あ、おかえり……どうだった?」

穏やかに迎えてくれたが、やはり顔には不安が浮かんでいる。

哀「ええ、自分の溜まっていたものはきちんと話せたわ」

哀「……彼女は、強いわ」

哀「私なんかより、よっぽど」

新一「そうか…俺は、歩美に」

哀「やめた方がいいわ、少なくとも今はね」

やっと追いついた
乙です

面白いな~
2828が止まらない

是非完結させてくれ

哀「それが彼女の精一杯の選択だから、今はそっとしておいてあげて」

新一「……ああ、わかった」

哀「それと、彼女からの伝言よ。「コナン君」にね」

新一「俺ではなく「コナン」に、か」

哀「ええ。あなたの事を今までも、これからも、大好きだと」

哀「ずっとずっと大好きだと」

哀「そして、ありがとう。元気でね。そして…さようならと」

新一「……そうか、歩美はそんなことを」

哀「ええ、そしてこうも言ったわ」

哀「あなたが笑顔でいることが、何より嬉しいと」

哀「だから、幸せでいてほしいと…そう言っていたわ」

新一「バーロー、もっと怒ってもいいはずなのに」

新一「俺の事なんか気遣いやがって、ホントに、ホントに…ちきしょう……」

涙は、流れていなかったがその体は震えていた。

彼もまた悟ったのだろう。

彼女が苦しみに耐えているのに自分が涙を流すわけにはいかないと。

その痛みを感じて我慢していた。

新一「なあ哀、1つ頼みがある」

哀「なあに?」

新一「もしいつか歩美に再び会う機会があったら伝えてくれねーか」

哀「……何て?」

新一「江戸川コナンは…これから先も歩美の想いに恥じない男でありつづけると」

新一「必ず君の想いに応えて幸せになると、伝えてほしいんだ」

新一「もう俺は「コナン」にはなれない」

新一「だから、歩美の中でまだ「哀」であるオメーに伝えてほしいんだ」

哀「……一応、受け取ったわ」

哀「だけど、その答えを出すのは早いわ」

新一「え?」

哀「彼女の想いを汲み取った上でその気持ちをどう伝えるか……」

哀「その答えは彼女との約束をしっかり果たしたうえで考えても、遅くは無いと思うわ」

哀「その言葉を私から聞きたいか、それとも例えあなたが「新一」でもあなたの口から聞きたいか」

哀「まだまだその答えを出すには早すぎるわ」

哀「今は、しっかりと2人の人生を生きましょう」

哀「全てはそこからよ。まだやらなくてはいけないこともある」

哀「でなきゃ、もう一度彼女の前になんて立てないわ」

新一「……そうだな」

新一「ありがとう哀。おかげで俺は同じ間違いをしないで済みそうだ」

哀「いっちゃん……」

新一「とりあえず帰ろうか、博士のところへ」

哀「ええ、そうね」

もう一度彼女に会うことは本当に出来るだろうか。

もし会えるのならその時は彼女との約束を果たし、胸を張って言えるようにしたい。

私たちは、幸せであると。

哀「ただいま」

阿笠「おお、おかえり。どうじゃったかな」

哀「うん。100%の解決かは分からないけど、お互いの気持ちは話せたわ」

阿笠「そうか、その顔ならそれなりに上手くいったようじゃな。良かったわい」

新一「ああ、だがまだ終わってねぇ」

新一「俺の方にはまだ蘭に会うという課題が残ってる」

阿笠「うむ、そうじゃな」

阿笠「しかし彼女に会うのはちと難儀かもしれんの」

哀「どういうこと?」

阿笠「新一も全国区で有名な人間じゃから目立つが……蘭君も今やこの町では有名人なんじゃよ。2人揃うと目立ちすぎる」

阿笠「それだと落ち着いて話せんじゃろう」

哀「どういうこと?」

阿笠「蘭君の会社はとある全国レベルの大きな会社なんじゃが」

阿笠「ある時たまたま会社の側でひったくりが起きた。それを蘭君は空手で撃退したんじゃが」

阿笠「これがまた偶然社長の目に止まってな、彼女を秘書に抜擢すると同時にイメージモデルとして起用したんじゃ」

哀「......あまりに彼女らしいと言えばらしいエピソードね」

阿笠「で、仕事の傍ら社会人の部で空手も続けとったからの、世界大会でも優勝しとるわい」

新一「マジかよ、知らなかったぜ」

阿笠「そんな訳で全国レベルかはともかくとして少なくともこの町では知らん者はおらん程の存在になっとるんじゃ」

阿笠「そんな人間をこれまた有名人の工藤新一が呼び出すとなると、これはもう至難の業じゃ」

阿笠「そんな有名人が密会してるとなると、何かと都合は悪いじゃろ」

哀「確かに......難しそうね」

新一「そういう背景も知っておくべきだったな。見通しが甘かったぜ」

新一「かと言って、このまま帰るわけにはいかねーからな。何とかしなきゃ...」

本日は終了します。
今日で完結出来ず申し訳ない......

>>323さん
ありがとうございます。
あともう少しです、どうかお付き合いください。

乙乙!

気長に待ちますよ!

>>328さん
ありがとうございます。
なるべく近日中にはゴールしたいです。

時間があるので少し進めます。

哀「そうね、滞在日数も限られてるし」

阿笠「うむ、それに彼女は結婚を控えた身じゃからの。この機会を逃すと忙しくて接触は無理じゃろう」

新一「うーん…」

彼はしばらく考えていたが、突然...

新一「しゃーねぇ、イチかバチかアイツに頼んでみるか!」

哀「アイツ?」

新一「ああ、俺の代わりに目立たず蘭と接触出来て、尚且つ怪しまれず呼び出せるヤツさ」

哀「そんな都合の良い人間、いるわけ無いじゃない」

新一「いるだろ?俺たちの知ってるヤツが」

新一「誰にでも姿を変え、どこにでも幻のように現れる怪盗が」

阿笠「ま、まさかそれは......」

哀「怪盗キッド?!」

新一「そう、そのまさかさ」

哀「ちょっと待ってよ、彼はあなたの宿敵じゃない!手を貸してくれるとは思えないわ」

哀「大体どうやって連絡を取る気?不可能よ!」

新一「それが一応、あるんだな。方法」

哀「え?」

新一「ほら、ベルツリー急行でアイツに哀の姿で手伝ってもらったことがあるだろ?」

新一「それがきっかけで俺とアイツで協定を結んだんだ」

哀「協定?」

新一「ああ、事件で遭遇した時は正々堂々やり合う。だが、お互いの宿敵に深く関わる事件の時には手を組んで解決しようってな」

新一「俺は黒の組織、アイツはパンドラ」

新一「これが深く関わるようなら、休戦して協力しようってな」

新一「で、そん時に決めた連絡手段が使えれば......」

哀「なるほど、彼とコンタクトを取ることが出来るかも知れないと言う事ね」

新一「ああ、博士!ちょっとパソコン借りるぜ」

阿笠「ああ、構わんが」

新一「よーし、あったぞ」カタカタ

哀「これは......SNSの掲示板?」

新一「そう、ここにあるキーワードを打ち込んでアイツが見れば......」カタカタ

阿笠「一体何て書いてあるんじゃ?これは」

哀「エルロック・ショルメ?何なの?これは」

新一「エルロック・ショルメってのは、モーリス・ルブランの書いた小説【アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズ】の主人公の名前さ」

哀「え?でもルパン対ホームズなのに全然違う名前じゃない?」

新一「この本の、そしてルパンシリーズの作者であるモーリス・ルブランはフランス人。だがシャーロック・ホームズはイギリスの名探偵だ」

新一「ルブランは大怪盗対名探偵と言う世紀のビッグマッチを思い付いたはいいが、フランスの本にイギリスの探偵であるホームズをそのまま出すのはいらない軋轢を生むおそれがあった」

新一「そこで、シャーロック・ホームズと言う名前の文字を並び替えたアナグラム......エルロック・ショルメと言う名前をつけたキャラクターを誕生させたってワケさ」

(sherlock holmes → herlock sholmes)

新一「まあ、この話には諸説あるからな。俺の話が正しいとは限らないが」

新一「ともかく俺がこのキーワードを打ち込むって事は」

哀「なるほど、探偵と怪盗の遭遇......呼び出しの合図って訳ね」

新一「ああ、後はアイツからの返信を待ってみようぜ」

哀「ええ、わかったわ」

しかし、こんな所までホームズを持ち出すなんて。

彼の推理バカは筋金入りにも程がある。

最も、それが彼らしくて何だか気持ちがリラックスした。

そして10分後......

新一「......来た!」カチッ

哀「1h...1時間後に来ると言うことかしら」

新一「多分な、指示通り少し待ってみよう」

今度こそ本日は終了します。
明日夜の更新を予定しています。

彼がキッドに頼み事をするとは思いも寄らなかった。

彼もまた、何としても過去に決着をつける。
そういう思いでいるのだろう。

時を待つ彼の表情はどこか哀愁を感じた。

それでも今はただ、キッドを待つしかない。

何か言うのもするのもそれからだ。

哀「......そろそろ時間ね」

新一「ああ。アイツの事だ、時間には遅れないはず」

約束の時間まで、残り10秒。

皆がドアを注視する。

残り9、8、7、6、5、4、3、2、1......0。

ドアは開かない。

阿笠「こ、来ないのお」

哀「キッドが約束を違えるとは思えないけど...」

新一「......いや」

???「バカ正直に怪盗がドアから来るとは限りませんよ?お嬢さん」

哀「!」

新一「やっぱり来たか」

キッド「よう、久し振りだな名探偵?」

阿笠「ど、どこから入ったんじゃ?」

キッド「愚問ですね、私はマジシャン...どこにでも現れますよ。魔法のようにね」

新一「久し振りだな…...正直来ないと思ったよ」

キッド「何、本当にたまたまあの掲示板をチェックしたら懐かしいキーワードを見つけたんでね」

キッド「半信半疑だが来てみたのさ。それより余程の用件なんだろうな?お互いの抱えてたトラブルが解決した以上使わなくなった連絡手段」

キッド「それを今更になって使うんだからな。また奴らが復活でもしたか?」

新一「いや、今回はひどく個人的な用件なんだ」

キッド「あ?なんだよそりゃ?」

哀「私からも話すわ、どうか彼に力を貸して欲しいの」

キッド「......君は確か、ベルツリー急行で俺が変装した」

哀「ええ、今から話すけど今の私は工藤新一の妻なの」

キッド「そっか。そりゃお祝い申し上げる」

キッド「......仕方無い、レディの頼みなら無碍に断れないな。一応聞くだけ聞くぜ」

私達はキッドにこれまでのいきさつを全て話した。

そして、そのために蘭さんを呼び出す手伝いをしと欲しいと頼んだ。

彼は黙って私達の話を聞いていたが、話が終わった後怪訝そうな顔をして呟いた。

キッド「......事情はわかった。だが正直気は進まないな」

キッド「特に名探偵、お前がプライドを捨ててまで頼む用事がこんな事とはな」

新一「......」

キッド「人それぞれ事情があるから俺が口出す筋合いもねぇし、お前等の悩みや選択も理解出来ない訳じゃない」

キッド「だが結局は自分の色恋沙汰の尻拭いの手伝いを俺にやらせようってワケだ」

キッド「真実を誰より探求していたお前が自分の真実を見失って、挙げ句不倶戴天の敵の俺に頼るとはな。正直ガッカリだよ」

新一「ああ、その通りだ。何を言われても仕方無い」

新一「だが頼む!力を貸してくれ!」

新一「どんな事をしても俺は過去にケリをつけなきゃいけない」

新一「そして哀を幸せにしなきゃならないんだ!」

キッド「......その結果あの蘭って子に恨まれるかも知れないしお互い負わなくて良い傷を負うかも知れねーぞ?」

哀「どうか......それでも力を貸してくれないかしら」

哀「ここで立ち止まったら、私達はまた過去に怯えさ迷うことになる」

哀「ここで決着をつけなければ、勝手な言い草だけどきっと彼女も同じだと思う」

哀「あなたに協力する義理が無いのも不快感を感じたのもわかってる!だけどどうかお願い」

哀「お願いします」

新一「頼むキッド......軽蔑してくれてかまわねぇ。それでも俺はお前の言う自分の真実を見つけなきゃならないんだ!」

新一「頼む!」

キッド「......やれやれ、仕方ねーか」

キッド「さっきも言ったようにレディの頼みなら断るのも失礼だしな」

キッド「そこまで頭を下げるお前の気持ちにも免じて、引き受けてやるよ」

新一「キッド...ありがとう」

キッド「礼なんかいるか、イヤイヤなのは変わらねーんだからな!......呼び出すまでだ。それ以上は責任持たねーぜ」

キッド「あと必ず過去にケリつけろ、そして蘭って子も過去から解き放て」

キッド「んで必ず......その子を幸せにしろ」

キッド「それが約束出来ねーなら俺はすぐさま降りるぜ」

新一「ああ、必ずやるさ」

新一「出来なきゃ生きてる意味がねぇ!」

新一「必ず......やってみせるさ」

キッド「良い目だ、久々昔のお前を思い出したぜ?名探偵?」

新一「ったく、皮肉にしか聞こえねーな」

新一「さっきまでの俺はガキの姿の昔以下って事かよ。」

キッド「そーだろ?」

新一「うっせーバーロー、いつか監獄に送ってやっからな」

キッド「ったく、それが恩人に対する態度かね?ま、らしくなったからいいけどよ」

まるで親友のノリだ。

立場は違ってもやはりこの2人は事件と言う舞台を共に戦った同士。

戦友というのが、しっくり来るのだろうか。

哀「あの...ありがとう」

キッド「いえいえ、麗しいご婦人の頼みとあらば」

キッド「あなたはただ、アイツと幸せになることを考えて下さい」

キッド「時間と場所は、先程の掲示板に」

キッド「ではまた、運命の交差点にてお会いしましょう」ポン!

哀「......ありがとう」

新一「ハァ、全くキザだね」

哀「その点では、あなたも変わらないわよ」クスッ

新一「んなことねーよ」

これで、準備は整った。

後は明日、彼女と邂逅した時何が起きるか。

考えても仕方ない。
先回りの後悔はいらない。

進んだその先に、新しい道は開かれるはずだ。

私達にしか見えない、新しい道が。

一旦中断します。
出来たらしばらく後で再開します。

出来なければ明日再開します。

乙!
続きははよ見たいが終わって欲しくないこの矛盾…

>>341さん
ありがとうございます。
この話はもう少しで終わりますが、もう一つの10年後編もありますのでそちらもお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

キッドが去った後、私達は食事をして休むことにした。

今日は流石に騒ぐ気分ではない。

博士は話があまりに飛びすぎてついていけずやや放心気味になっていた。

私も驚いているくらいだから、無理はないだろう。

新一「さて、寝るとするか」

哀「ええ。少し早いけれど明日に備えてね」

新一「なあ、哀…」

哀「ん?なあに?」

新一「いや、なんでもねぇ。お休み」

哀「うん?おやすみ」

一体今彼は何を話そうとしたのだろう。

気にはなるが、無理に聞くことはやめておこう。

今は気持ちを落ち着かせてあげなくては。

そういう自分もあまり穏やかとは言えない気分だったが、彼の腕枕に乗っているうちにいつしか眠りに落ちて行った。

……お疲れみたいね。

哀「ええ、ちょっとね」

……どう?ここに来て少しは見つけられた?足りないもの。

哀「まだ100%ではないけど、少しずつね」

……なら良かった。まだウジウジしてるんじゃないかと思ったわ。

哀「意外と心配性ね、あなたも」

哀「全てが終わった時、もう一度あなたに会いに行くわ。その時話に行く」

哀「私の答えを、あなたに」

……楽しみにしてるわ。

……彼を宜しくね。今きっと不安だと思うから。

哀「え?」

……今、彼は……

哀「っ!!」

哀「……また、あの夢」

私が最後に行かなきゃいけない所。

今回の旅の終着点……そこに至る時が近い。

今の夢はその暗示か。

哀「あら、いっちゃん?」

いつの間にかベッドに彼の姿が無い。

トイレかな?……しかし温かさからするとしばらくここにはいないようだ。

哀「いったい何処へ……?」

ドアを開け家の中を回るが見当たらない。

哀「車はあるし、服もある」

哀「あんな軽装で行ける所は……あそこしかないか」

間違いない、きっとあそこだ。

???(ある場所)

新一「……」

哀「やっぱり、ここだったのね」

新一「ん、哀か……気づかれちまったか」

哀「たまたま目が覚めちゃってね、多分ここかなって」

新一「ああ、ちょっとここに来たくなってな」

哀「ここに来たのは、自分の家だから?」

哀「それとも蘭さんとの思い出があるからかしら?」

新一「まあな、覚悟を決めていたんだ。明日ここに蘭を呼ぶ」

新一「その時きちんと自分の想いを伝えられるようにな」

新一「なあ哀…さっき聞けなかったんだけど」

哀「うん」

新一「不安じゃねぇか?」

哀「不安?」

新一「俺は哀と共に生きたい、哀を幸せにしたい」

新一「その気持ちに嘘偽りはない」

新一「ただ、昨日の歩美の一件とは違う。俺と蘭は男と女だ」

新一「感情のもつれが、どんな間違いを犯さないとは言い切れない」

新一「無論そんなことはありえない。だけど、不安にはなるんじゃないか」

新一「そう思ってさ」

新一「……ホントは、明日が来るのがただ怖いだけかもしれねーけどな」

哀「……」

新一「哀はきちんと歩美に想いを伝えられたのに、自分の番となると不安でしょうがない」

新一「責められるのは怖くない。ただ、きちんと自分の想いが伝えられるかが怖い」

新一「そう思って……落ち着くためにここに来たけど、あまり変わらなかったよ」



期待(´∀`*)

あまり自分から弱さを見せるタイプではない事はわかっているが、これが今の偽らざる気持ちなのだろう。

不安が頭を駆け巡り、理屈では分かっていても感情を制御できない。

口でどう慰めても何ともならないかも知れないが……私の言うことは決まっている。

哀「私は心配なんかしてないわ」

新一「哀……」

哀「たとえ何があろうと私はいっちゃんを信じてる」

哀「自分自身と向き合って答えを出すことを信じてる」

哀「私にかけてくれた言葉も行動も……全部ホントの気持ちだって信じてる」

哀「だからきっと大丈夫。あなたは不安なんかに負けはしない」

哀「私の知っている工藤新一は、そういう人よ」

哀「だからどんな結末になっても、私は大丈夫」

哀「思うままを、彼女に伝えてあげて」

新一「哀……ありがとう」

新一「そうだよな、後ろ向きなのは俺らしくないよな」

新一「明日、きちんと自分の過去にケリをつける」

新一「そして笑顔で戻ってこれるよう頑張るよ。哀のところへ」

新一「だから、明日は信じて待っていてくれ」

哀「うん、待ってるわ」ギュッ

月明かりの差し込む中、私達は時を忘れて抱き合っていた。

今この時だけは、何も考えない。

ただこの温もりを刻み付けておきたい。

静寂が包む中、心音と息遣いだけが部屋の中に響き渡っていた。



翌日…

阿笠「キッド君に連絡は終わったかの?」

新一「ああ、ついさっきな」

阿笠「蘭君が帰ってくる時間を狙いキッド君に新一の家まで誘導してもらう、か」

阿笠「しかし、大丈夫かのう?」

哀「ここまで来たら彼を信じるしか無いわ。自分のプライドにかけて途中で投げ出すことはしないはずよ」

新一「ああ、後は時を待つだけだ」

阿笠「そうじゃな、帰り着くのは19時。ここに来れるのはまあ20時ってとこじゃろうな」

哀「なぜ時間まで知っているの?」

新一「また会社の情報でもハッキングしたのかよ?ありがてーけど捕まったらまずいぞ?」

阿笠「その点は心配いらんわい、彼仕込みのテクじゃからな」

哀「彼って……もしかして」

阿笠「そう、あの赤い彗星のような彼じゃよ。」

なるほど……あの人に教わったのか。

今はどこで何をしているか分からないが、あの人ならこういう事は得意そうだ。

新一「まあ、なら心配いらねーかもしれねーけど。よからぬ事に使ってねーよな?その腕」

阿笠「も、もちろんじゃよ、ハハハ……」

阿笠(ついつい好奇心から国防総省のコンピュータ盗み見たとは言えんわいな、ハハハ……)

キッド「……やーれやれ、人の気もしらねーでバカ話しやがって」

キッド「時間はわかったが誰に化けて接触したもんか……」

キッド「いろいろ考えたが、あの娘にすっか」

キッド「……あんまり気はすすまねーけどな。疲れそーだし」

キッド「ったく、借りは10倍にして返せよ?名探偵」

一旦中断します。
1時半位か、出来なければ明日再開します。

乙!

更に10年後編も期待

>>345>>349さん
ありがとうございます。

この後の予定としては
この話完結→もう一つの10年後(灰原2人のルート)→この話の続編
になります。
宜しくお願いします。

再開します。

PM19:00 阿笠宅

阿笠「そろそろじゃな」

新一「ああ、俺は向こうに移動して待ってるよ」

哀「そう、わかったわ」

新一「……大丈夫、また後でな」ニッ

哀「ええ、行ってらっしゃい」ニコッ

精一杯の笑顔をお互い見せたけど緊張はあると思う。

でも不安は無い。お互いの気持ちは分かっている。

後は……賽の目がどう出るかだ。

同時刻、米花駅

蘭「では社長、お疲れ様でした」

社長「うん、今回も君のおかげで助かったよ。まさに君は能力もルックスも腕っぷしも最強の広告塔だよ」

蘭「あ、ありがとうございます(腕っぷしはちょっとなあ……)」

社長「では、今日はゆっくり休んでくれたまえ」バタン、ブォーン……

蘭「ふぅ、私も帰らなくちゃ。お母さん待ってるだろうし」

???「蘭!」

蘭「え?あれ?園子?」

園子「今帰り?仕事終わったの?」

蘭「うん、ほら出張行くって言ってたでしょ?園子こそ今海外に行ってたんじゃ?」

園子「うん、予定が変わってちょっと早く帰ってきたのよ」

蘭「そうなんだ、あんなに楽しみにしてたのに?」

園子「え?あ、まあね、アハハハ……そんなことより蘭、今ちょっと時間ある?」

蘭「え?まあ予定は無いけど」

園子「ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど、いいかな?」


蘭「うん、いいけど……どうしたの急に?」

園子「ま、いーからいーから。ね、お願い」

蘭「しょーがないなぁ、いいわ。どこ行くの?」

園子「なーいしょ!着いてからのお楽しみ」

蘭「もう、いじわるなんだから」

園子「ゴメンゴメン、さ、行きましょー!」

蘭「何か今日園子テンション高いね?」

園子「そ、そうかな?いつも通りよ?」

園子(キッド)(やれやれ、この子に変装すんの疲れんだよなあ……)

蘭「でもこうして2人で歩くの久々かもね、最近忙しかったし」

園子「そうね、蘭は結婚までもう少しだもんね。どう?準備のほどは」

蘭「うん、順調よ。このまま行けば予定に変更ないかな」

蘭「園子こそ京極さんとはどうなの?結婚生活は?」

園子「え?ああ、も、もちろん順調に決まってるじゃない!」

蘭「そっか、そうだよね!ゴメンゴメン」

園子「ハハハ……(あの化けモンみてーな空手家と結婚してたのかこの子)」

園子「そう言えば蘭は仲良くやってるの?新出先生と」

蘭「!……うん、そうだね。楽しくやってる」

園子「そっか、良かったじゃない」

蘭「うん、そうだね」

しばらく後……

蘭「ねぇ園子?この辺りって……どこに行くの?ホントに」

園子「まあいーからいーから」

蘭「ねぇ園子?」

園子「何?」

蘭「あなた園子じゃないでしょ?」

園子「……!」

園子「何言ってんのよ蘭、そんな訳無いじゃない。海外から早く帰ってきたの疑ってるの?」

蘭「ううん、そこは疑わなかった。予定が変わったんだと本当に思ってた」

園子「じゃあどうして?大体私が鈴木園子じゃなかったら誰だって言うのよ?」

蘭「わからないけど、あなたは園子じゃない」

園子「だからどうしてよ、変なこと言うと流石に私でも……」

蘭「新出先生」

園子「え?」

蘭「あなたが園子なら、私の婚約者の名前を「新出先生」なんて呼ぶはずがない」

蘭「私に合わせて、下の名前で……「智明さん」って呼ぶはずだから」

園子「あ……」






蘭「一体あなたは誰?何の目的があって園子に変装してるの?」

蘭「答えによっては悪いけど実力行使で」

園子「……やれやれ、急ぎの仕事はするもんじゃねーなぁ。呼び方でバレちゃうとはな」

園子「リサーチに割く時間が足りな過ぎたぜ」

蘭「あなた、誰?」

園子「何度かあなたにはお会いしたことがあるのですがね、お嬢さん?」

園子「あなたの姿を借りたこともある」

蘭「あなた、もしかして怪盗キッド?」

キッド「ご名答。お久しぶりですね」

蘭「一体なんであなたが私に?」

キッド「ある人に頼まれましてね、あなたに会いたいので協力してほしいと」

蘭「私に?」

キッド「どうか黙って一緒に来てもらえませんか?決して怪しいことはしませんし危害を加えるつもりもない」

キッド「ただある場所まであなたを案内する、それだけです」

蘭「……いいわ」

蘭「そのかわり、妙なことしたら本当に許さないんだから」

キッド「……ありがとうございます、では行きましょう」

キッド(やれやれ、空手は勘弁だぜ)

キッド「着きました。ここです」

蘭「やっぱり、新一の家……」

キッド「わかってましたか」

蘭「方向でなんとなくね、私に会いたい人って……」

キッド「……それは中に入ればわかります。危険が無い事だけは間違いなく保証します」

蘭「わかった……ありがとう」

キッド「では私はこれで……ご婦人にどうか幸多かれ」ボンッ

キッド「ふぅ、ヒヤッとしたが勤めは果たしたぜ」

キッド「あとはお前次第だぜ、工藤新一」

キッド「……ってヤベェ、早く帰んねーと青子に叱られちまう!」

阿笠「外から声がしたの。着いたのかの」

哀「ええ、おそらくね」

ふと、彼が昔言った言葉を思い出していた。

「言葉は刃物なんだ」

言葉は言い方によって人の心を慰めも傷つけもする。

10年ぶりに会った2人がどんな言葉を交わすのかは分からないが……。

どうか、その言葉はお互いの心を傷つけるものでないことを。

今はただ信じ願うだけだ。

彼と彼女の10年ぶりの対話。

―その時まで、あとわずか―

一旦中断します。
22時頃更新予定です。

時間だ

>>356さん
少し遅れました。
再開します。

おいついた
落ち着いてがんばれ~

蘭「おじゃまします……」

蘭「真っ暗だなあ……」

蘭(多分、私の予想通りなら……私を呼び出したのは……)

蘭(きっと、あそこにいるはず)

ギィイイ……

鈍い音を立てドアが開く。

蘭の視線の先に誰か見える。が、暗くて顔はわからない。

蘭「……あなたが、私を呼んだの?」

蘭「そうなんでしょ?新一」

新一「……ああ、久しぶりだな」

そういった後沈黙が少し続く。

特に蘭の方は少なからず戸惑っていた。

新一「10年ぶり、だな」

蘭「そうだね……元気だった、よね?ニュースでも見たし」

新一「そうだな、まあぼちぼちやってたよ」

蘭「そう、元気なら良かった」

新一「ありがとよ。もうすぐ結婚するんだってな」

蘭「うん、智明さん……あ、新出先生とね。覚えてる?」

新一「まあな、少なからず関わった事はあるからな。おめでとう」

蘭「ありがとう、新一も……結婚してるんだよね?」

新一「ああ、そうだ」

蘭「そっか、良かった。おめでとう」

新一「ああ、ありがとよ」

蘭「……ねぇ、新一」

新一「言いたいことはわかる。なぜ今ここにいるのか」

新一「なぜ今更会いに来たのか、だろ?」

蘭「あの時……新一からサヨナラを告げられた時」

蘭「私は悲しかった、ものすごく」

蘭「でも、新一が決めたことだからそれはきっといい加減なものじゃなくしっかりと考えて下したものだと思って」

蘭「だから電話口で我慢した」

蘭「その後も会うことは無かったけど……元気でやっているのはニュースで見て分かった」

蘭「周りは色々言ってきたよ、新一のこと」

蘭「ひどい奴とか、もう会うなとか、特にお父さんが怒ってた」

蘭「でも、私は新一がきちんと頑張ってるならそれでいいと思った」

蘭「あの後連絡を絶ったのも私を気遣っての事だと思ってた」

蘭「……そう思おうとした」

蘭「でもホントは苦しかった」

蘭「ずっとそんな気持ちを見ないようにして生きて来て……それでも気持ちに整理をつけて」

蘭「そして智明さんとお付き合いして結婚しようという時に」

蘭「何で今更現れたの?どうして?」

新一「……」

蘭「例えどんな思い出でも会わなければいい思い出の方が残ってた」

蘭「別れの思い出より昔の楽しい思い出に浸れた」

蘭「なのにどーしてよ!何で今更現れたのよ!」



蘭「何故今になって私の心を掻き乱すの?ねぇどーしてよ!」

蘭「答えなさいよ新一!」

蘭「今更私に何を言おうというの?まさかよりを戻したいとでも言うの?」

蘭「どうなのよぉぉおおお!!」

すでに蘭の目からは滝のように涙が溢れている。

泣きじゃくる子供のような彼女の顔は皮肉にも昔の笑っていた思い出の中の彼女を連想させた。

新一「すまない、蘭」

新一「今更、お前の前に出れる立場じゃないことはわかってる」

新一「ここでお前に会うことが、お前の傷をえぐることも」

新一「それでも俺はどうしてもお前に会わなくちゃいけなかった」

新一「お前にどうしても伝えなきゃいけないことがあったからだ」

蘭「……」

新一「あの時俺はお前の前で別れを言えなかった」

新一「お前の涙を見るのが怖かった」

新一「自分が傷つくのが怖かった」

新一「だけど……俺はもう逃げない」

新一「例えお前に恨まれても、俺は今この場でお前に別れを告げる」

新一「お前と、お前との過去に」

新一「俺とお前を、過去から解き放つために」

新一「例えこれがエゴだとしても、この先の未来を生きるために」

新一「どうしても会って言わなきゃいけなかったんだ」

蘭「……私と新一を、解き放つ……」

新一「……もしここで面と向かってサヨナラを言えなかったら、思い出の中の蘭はずっと泣いたまま消えない」

新一「それも、本当の顔じゃない。想像の顔だ」

新一「本当はどんな顔をしていたのか、どんな言葉を言おうとしていたのか」

新一「わからないまま生きる、その方が恐ろしい」

新一「そしてそれは蘭も同じだと思う」

新一「俺が本当は何を想い、どんな顔をしていたのか」

新一「それがわからなければ、どんなに見まいとしても思い出は浮かび上がり心を締め付ける」

新一「そんな人生を蘭に送ってほしくない」

蘭「……」

新一「矛盾したことを言っているのはわかってる、それでも前に進むために」

新一「俺は今、蘭に言いたいことがある」スッ

蘭「新一……」

新一「どうか、聞いてくれないか」ゴンッ

額から血を流すほどの勢いで新一は土下座し頭を打ち付けた。

許されなくてもいい。

ただ、この思いだけはどうしても届けなければ……。

蘭「やめてよ新一、頭をあげて」

新一「……」

蘭「……わかった、話して」

蘭「それを聞いてどんな気持ちになるかは分からないけど、話して」

蘭「少なくとも、新一の真剣な思いはわかったから」

新一「……ありがとう」スッ

新一「蘭、俺は……」

新一「俺には今、どうしても守りたい人がいる」

新一「その笑顔を守りたい奴が」

新一「だから俺は何があってもその人を幸せにしたい」

新一「この命に代えても必ず」

新一「それがあの時の償いになるなんて思わない、身勝手な話だけど」

新一「俺は必ずこの誓いを守り通す」

新一「だから……蘭もどうか幸せになってくれ」

新一「俺の事を許さなくていい、ただどうか」

新一「幸せに、生きてくれ……」

何を言ってるんだ、俺は。

新一の脳裏にそんな言葉がよぎった。

しかし、ごまかしや飾った言葉よりも素直な気持ちを伝えよう。

それが無意識に選択した新一の判断だった。

蘭「……許さない」

蘭「そんな言葉なんかじゃ許さないんだから」

新一「蘭……おr」

蘭「殴らせて」

新一「え?」

蘭「一発でいいから、殴らせて」

新一「……わかった、それで蘭の気が済むなら」スッ

そっと目を閉じる。全力で蘭の正拳を食らおうものなら大けがは免れないが、それも仕方ない。

新一は覚悟を決めた。

蘭「ァァアアアアアアア!!」ブンッ!

ポコッ

新一「……え?」

蘭「プッ……アハハハハハハ!!」

新一「ら、蘭?」

蘭「あーあ、いったいどんなこと言うのかと思ってたけど……」

蘭「あまりに女々しいこと言うようなら気合い入れようと本気で殴ってたけど」

蘭「ここまで清々しい位にのろけられたら何にも言えないや」

新一「あ、いやその、そんなつもりじゃ」

蘭「ううん、よくわかった」

蘭「新一の気持ち、よくわかったよ」

蘭「本当に私の事心配してくれたのも、奥さんの事大事に思ってることも」

蘭「あの時に下した決断はいい加減な気持ちでなく、真剣だったんだってこと」

蘭「ちゃんと伝わってきたよ」

新一「蘭……」

蘭「ホントはね、私も思ってたの 」

蘭「私のせいで新一が苦しんでるんじゃないかって」

蘭「だから本当は私の方こそきちんと胸の内を伝えたかったの、でも勇気がなかった」

蘭「来てくれてありがとう、新一」

蘭「私も、智明さんの事は真剣だから」

蘭「2人で幸せになるから」

蘭「だから新一も、幸せになってね」ニコッ

新一「蘭……ありがとう、ごめんな」

蘭「もー謝らないの」

蘭「でもそんなところも新一らしいって言うか」

新一「え?」

蘭「女心が分からないってこと」

蘭「大体本当に恨んでたら、新一をどこまでも探し回って半殺し位にはしてるかもよ?」

新一「こえー事言うんじゃねーよ」

蘭「ふふふ、でも女は怖いんだからね。気をつけなよ?大事な奥さんなんでしょ?」

新一「う、うっせーなバーロ////」

蘭「アハハ、からかうとムキになるところも変わってないんだから」

新一「フッ、そうだな!アハハハハハ」

2人「アハハハハハハ!」

蘭「ハァー……ねえ新一、最後にお願いがあるんだけど」

新一「……なんだ?」

蘭「最後に、抱きしめてほしいの」

新一「……」

蘭「それ以上の事はしなくていい、お願い」

蘭「思い出の私に、諦めをつけさせてあげて」

新一「……わかった」ギュッ

今この時、時間が戻る。

黒の組織と戦っていた頃か、もっと前の心なのか。

確かにお互いを想いあっていたあの頃の気持ちに、今この瞬間2人は戻っていた。

蘭「……ねぇ新一?」

新一「何だ?」

蘭「あの頃、私の事……好きだった?」

新一「……当たり前だろ、バーロー」

新一「世界中の誰よりも、な」

蘭「……ありがとう」スッ

2人は離れた後一瞬見つめあい、そして…

蘭「じゃあね、新一」ニコッ

新一「ああ、じゃあ元気でな。蘭」ニコッ

2人「ありがとう……」

2人「さようなら」バタンッ

静かに蘭が部屋を去る。

お互いの顔に涙は無い。

ただ清々しさと……今まで胸を占めていたものが消えた喪失感が、2人の中にいつまでも残っていた。

部屋に一人残った新一は、天を見つめながら寂しげな笑顔を浮かべて佇んでいた。

月が雲に隠れ、闇が辺りを包むまで、ずっと、ずっと……。

一旦中断します。
深夜か、出来なければ明日休みなので午前中には更新します。

乙!
明日休みとか羨ましいねぇ
昼休みにでも読ませてもらうよ。

>>358>>367さん
ありがとうございます。
再開します。

阿笠宅、玄関先

哀「……あ」

新一「哀?なんだよずっと外で待ってたのか?」

哀「ええ、外に人の気配がしてからはここにいたわ。おかえりなさい」

新一「寒かったろ、大丈夫か?」ギュッ

哀「大丈夫よ、ありがとう」

哀「……さっき彼女を見かけたわ、遠巻きだし向こうは気付かなかったけど」

哀「清々しい表情をしてたわ。きちんと話できたのね」

新一「ああ、完全に納得できたかは分からないけど、来ないより来てよかったと今は思えるよ」

哀「そう、良かった」

新一「なあ、哀」

哀「……締めの言葉は、ちょっと待ってほしいの」

新一「え?」

哀「私にはまだ、やらなきゃいけないことがあるから」

新一「哀のしなきゃいけないこと?」

哀「そう、私がここに来るきっかけとなりあなたと結ばれる要因となった」

哀「もう1人の自分に別れを告げなきゃいけないの」

新一「哀……」

哀「もう現実に存在はしていないけれどね、お姉ちゃんにサヨナラしたように彼女にも別れを告げたいの」

哀「それが出来て初めて、今回の旅の目的が達成できるの」

哀「それまで、少し待って」

新一「ああ、わかった」

そう、それが出来て初めて、私は過去に……

思い出に決着をつけられる。

人から見ればバカバカしい事だが……

それでもそんな事でもしなくては人は前に進めない時もあるのだ。

阿笠「おお、お帰り。どうじゃった、蘭君は。元気そうじゃったか?」

新一「ああ、変わってねぇよ」

阿笠「そうか、ならこれで一安心じゃな」

哀「博士、1つ聞きたいんだけど」

阿笠「ん?なんじゃ?」

哀「彼女は……もう1人の私は今どこに?廃棄してしまった?」

阿笠「いや、それならあそこじゃよ。実験室に保管されておるわい」

哀「そう、ありがとう」

新一「よし、じゃあ行くか」

哀「ええ、そうね。博士、ちょっと待ってて」

阿笠「うむ、わかった」

ドアを開け、明かりをつける。

等身大のガラスケースに、それは納められていた。

力なくうなだれる、マネキン人形。

あの日、あの時確かに熱を、魂を持っていたはずの……もう1人の私。

新一「……久しぶりだな」

哀「ええ、そうね」

哀「いっちゃん、少し静かにしてもらっていい?」

新一「ああ、わかった」

目の前には、抜け殻の人形しかない。しかし、目を閉じれば……。

哀(来たわよ……いるんでしょ?)

志保(ええ、おつかれさま)

志保(用事は、もう済んだの?)

哀(ええ、大体終わったわ)

哀(色々あったけどね、来てよかったわ)

志保(そう、良かったね)

志保(じゃあ、もう気持ちはスッキリしたの?)

哀(そうね。ここに来て気付いたわ)

哀(私が何を怖がっていたのか、何を恐れていたのか)

志保(へぇ、いったい何かしら)

哀(私はこれまで、過去が怖いんだと思ってた)

哀(色々と不幸な目に会い、色んな人に迷惑を掛けた過去が怖いんだって)

哀(でも、ここに来て色々経験するうち思ったの)

哀(私が恐れていたのは、それよりも自分だった)

哀(過去の、もう1人のあなたじゃない。私が怖かったのは)

哀(幸せというものにいつまで経っても慣れる事の出来ない、弱い自分だった)

哀(そう、私は幸せというものが大きすぎて掴みきれなくて)

哀(どこかでそれを無意識に放棄しようとしていた、それを過去のせいにしていただけだった)

哀(無論、清算すべき過去があったのは事実。だけど、大本の不安を生み出していたのは結局私自身)

哀(私はただ受け止めきれないものが怖くて目を逸らそうとしていたにすぎなかったのよ)

哀(子供みたいでしょ?)

志保(そう、あなたらしいわね。で、これからどうするの?)

哀(……私は、もう逃げることは無いわ)

哀(ここに来て、自分の気持ちにはっきりと気付いたんだもの)

哀(私は彼を幸せにしたいし、彼と幸せになりたい)

哀(逃げ出そうとする弱さより、そっちの方がずっとずっと強い気持ちなんだって気付いたから)

哀(だからもう何があっても後ろは振り向かない)

哀(彼と共に、生きていくわ)

志保(そ、ずいぶん時間かかったわね)

志保(最初から素直になればそんなに遠回りしないで済んだのに。バカね)

志保(じゃあ、これでお別れね)

哀(いいえ、それは違う)

哀(あなたは私自身。今までの思い出も、出会った人達も、全て私を形成する大切なもの)

哀(だからサヨナラではなく、これからも私の中で生きて)

哀(別々の2人でなく……「哀」と「志保」が1つになる時が来た、そういうことよ)

哀(共に生きましょう。そして、命ある限り彼を愛しましょう)

哀(その為に私はあなたを……全てを受け入れる)スッ

志保(……ありがとう)

志保(なら、私もあなたの中で……)

志保(これから先の未来を……)スッ

2人(命ある限り、一緒に……)

思い出の中で2人の手が重なった時……

何かが砕ける音がした。

暗く塗り固められていた心の中の弱さと言う壁が、音を立てて崩れた。

崩れた先に、見えるものは……。

哀「……終わったわ、いっちゃん」

新一「そっか、気持ちの整理は出来たのか?哀」

一旦中断します。
次の再開で完結します。

哀「志保で、良いわ」

新一「え……?」

哀「今まで私は、本名で呼ばれるのは怖かった。過去を思い出すから」

哀「でももう私は過去に縛られる事は無いし、あの時失った彼女は今私の中で生きている」

哀「だから、もう大丈夫」

哀「哀と呼ばれなくてもあなたと過ごした時間は失われないし、志保と呼ばれてももう過去に振り回されることは無い」

哀「私は……工藤志保として、あなたの妻として傍にいるわ」

哀「これから先もずっとね」

新一「……わかった、志保」ダキッ

新一「俺も……ここで誓うよ」

志保「誓い?」

新一 「今回の件を通じてさ、色々あったけど俺の中の想いはやっぱ変わんなかった」

新一「志保の笑顔が見たい、志保を幸せにしたい」

新一「それは何があっても揺るぎ無かった」

新一「だから、ここで誓うよ」

新一「工藤新一は、この先何があっても志保を愛し続けることを」

志保「私も、誓うわ」

志保「何があっても、私はあなたの傍にいる」

志保「工藤志保は……永遠にあなたを愛し続けるわ」

志保「何があっても、ずっと……」スッ

そう言うと2人はお互いを強く抱きしめ、そしてキスをした。

その様はまるで誓いの結婚式の誓いの口づけのよう。

そう、これは彼女たちの新たな結婚式、そして誕生日。

過去を乗り越え、幸せに向かって進もうとする新たな2人の誕生日。

この先、何があっても2人の距離が離れることは無いだろう。

絆が壊れる事は、ないだろう。

2人を縛る鎖は、2人を阻むものは、もう何もないのだから。



それから、1年後……

とある病院内。

コンコン

志保「はーい」

看護師「失礼します。工藤さん、どうですか?お加減は」

志保「ええ、とっても良いです。ありがとう」

看護師「それは良かった。いよいよ予定日が近づいてきましたね!」

志保「ええ、今から緊張してます」

看護師「大丈夫ですよ、私たちがしっかりサポートしますからね!」

ガラガラッ

新一「よー志保!元気か!」

志保「ちょっとアナタ、ここは病院よ?」

新一「あっと、いけね……」

看護師「ふふっ、良いじゃありませんか。毎日来てくださるんだし」

志保「それは、そうなんですけど////」

看護師「御二人とも仲が良さそうで羨ましいです。それでは、失礼します」ガラガラッ

新一「で、どう?体の方は」

志保「ええ、大丈夫よ」

志保「調子よすぎるくらいで困っちゃうわ」

志保「アナタも毎日来てくれるし、全然問題ないわ」

新一「そっか、良かった。なんせもうすぐだからな、予定日」

志保「ええ、早いものね……あっ」

新一「どうした?」

志保「ふふっ、アナタに似て元気だわ。また蹴ったわ」

新一「そ、そっか!ハハ、元気か、俺たちの赤ちゃん!」

志保「ええ、良く動くのよ?とっても元気」

新一「そっか、何だか嬉しいけど未だ実感ねぇや……俺たちが親になるなんてな」

志保「ホント、あっという間だったものね……」

あれから、米花町に別れを告げて暫くたった後。

私の妊娠がわかった。

今までそういうことをしなかった訳じゃなく、人並みに、いや人並み以上にしてはいたのだけれど////

……とにかく、突然わかった。

今まで子供が出来なかっただけに、私たちは飛び上がって喜んだ。

思えば今まで、私たちは過去に縛られて体が無意識に子供を作ることを拒否していたのではないか。

それが解決したからこそ、こうして子供が出来た。

非科学的なことだけど、私はそう思っている。

これは、過去を乗り越えた第一歩なのだと。

そしてもうすぐ予定日を迎える。

新一「楽しみだなあ、早く生まれて来てくれよ!パパはここにいるからな!」

志保「あらあら、頑張る私には何か言葉はないのかしら?」コンコン

新一「何言ってんだよ、あるにきまってるじゃないか」

新一「見守ってるからな、俺の大事な志保なんだから……愛してるよ」ダキッ

志保「アナタ……////」

服部「ゴホン……あー、すんませんけど……人前でイチャつくんやめてもらえます?」

2人「ドキッ」

新一「は、服部!なんだよ急に現れて! 」

服部「なーにが急にや!ノックしたんも気付かんとイチャイチャしよって」

新一「返事が聞こえてから入れよ!ノックの意味ねーだろーが!」

服部「なんやと!あんだけデカい音して聞こえへん方がどうかしとるんじゃボケ!」

志保「……2人とも、ここは病院よ」ジロッ

2人「ごめんなさい(すんません)」

服部「んん、あ、奥さんこれお見舞いね」

志保「あら、ありがとう」

新一「ていうか服部、お前わざわざお見舞いに来てくれたのか?忙しいんだろ?」

服部「今日は大丈夫や、たまたま仕事休みやからな」

新一「そっか、ワリィな」

服部「かまへんかまへん、それにな……今日はお前に会わせたいヤツがおってな」

新一「俺に?」

服部「ホラ和葉!入ってこんかい!」

和葉「……どうも」

新一「和葉さん?どうしてここに?」

服部「コイツ、お前に謝りたい言うてんねんけど、なかなか踏ん切りつかんかったみたいでな」

服部「せやから、お見舞いにかこつけて強引に引っ張って来たんや」

和葉「ウチは別に工藤君に謝りたいわけちゃう!」

和葉「ただ、蘭ちゃんから話聞いて……もう踏ん切りついたから工藤君の事怒らんといて言われたから」

和葉「このまんまにしとくんも大人げない思うただけや」

新一「和葉さん……ありがとう」

和葉「だから工藤君はええねん、ウチがホンマに謝りたいんは……」

和葉「奥さんやねん!」

志保「わ、私?」

和葉「はじめまして。名前は聞いてるかも知れへんけど、服部平次の妻の和葉いいます」

志保「あ、どうも……工藤志保です」

和葉「いきなりやけど……ウチの話聞いてると思うねんけど……志保さんには関係ないのに半ば八つ当たりみたいな感じで嫌な思いさせてしもて、ホンマ堪忍な」ペコッ

和葉「こんなおめでたい場で言うのも失礼やけど……どうしても謝りとうて」

志保「いえ、良いんですよ。こうしてお祝いに来てくださったんだし」

志保「そのお気持ちだけで十分です、これからもよろしくお願いしますね」

和葉「志保さん……おおきに、ありがとう」

服部「……ちゅうワケや」

新一「そっか、ありがとな服部」

服部「オレは関係あらへん、お前があの姉ちゃんとキチンと話した結果やろ」

新一「……そうかな」

服部「ま、これで気軽にお前誘えるし、今度子供生まれたら一遍遊びにこいや」

新一「ああ、ありがとう」

あれから、蘭さんは予定通り結婚。

私たちは祝電のみの参加となったが、結婚式は賑やかなものだったらしい。

今は幸せに暮らしているとハガキが届いた。

彼女もまた、過去を振り切って頑張っているようだ。

歩美ちゃんも、頑張って芸能活動を続けている。

メールでの交流は、今も続いている。

最も、彼女は自分に厳しいので一流アイドルになったら挨拶に行くと言った約束は、今も果たされていない。

それでも私たちはお互いその日を楽しみにしている。

あの時から、私たちの運命は大きく動いたようだ。

結果として良かったのか悪かったのは、この先次第だが。

服部「しっかし……失礼やけどデッカイ腹やなあ!もしかして双子とちゃうんか?」

志保「ええ、そうよ。私達もお腹の大きさは気になって検査したの」

新一「そしたら双子だって!もう嬉しくて飛び上がっちゃったよ」

和葉「双子かあ、ホンマにおめでたいなあ!良かったなぁ、志保さん」

志保「ええ、ありがとう」

服部「ホンマめでたいなあ!男か女か、もうわかっとるんやろ?」

志保「ううん、性別は聞かなかったの」

和葉「え?何で?」

新一「その方が、楽しみで良いかなって」

志保「ええ、2人で決めたの」

服部「ふーん、でもわかっとらんと名前決めるの大変とちゃうか?」

志保「だから、役割を分担したの」

志保「男の子の名前は私が」

新一「女の子の名前は俺が」

志保「それぞれ考えようってね」

和葉「そっかあ、名前付けるのはウチらも大変やったなあ」

新一「そう言えば服部の所は女の子だったよな?」

服部「おお、名前は服部玲子や!ごっつ可愛いで!」

志保「玲子ちゃん……いい名前ね」

和葉「最終的に平次の案に押し切られてしもうて」

服部「お前も納得したやないか、ええ名前やて」

和葉「うん、まあそやねんけど……由来がなぁ」

志保「由来?」

新一「おい服部、それまさかあの「姫川玲子シリーズ」の玲子からつけたのか?」

服部「え?あ、ああ……まあそやな」

和葉「ホンマ推理馬鹿らしいけど……ええ名前やし納得してしもうたわ」

志保「そっか……でも楽しみね、どんな大人になるか」

和葉「おおきに。志保さんはもう名前考えてあるん?」

志保「ええ、一応」

服部「工藤、お前は?」

新一「俺も一応考えてあるよ」

服部「へー、どんな名前や?」

新一「秘密だ、生まれてからのお楽しみだ」

服部「何やそれ、感じ悪ぅ」

和葉「まあええやないの」

服部「ま、そやな。ほなそろそろおいとましよか」

和葉「そやね、志保さん!体に気を付けて」

志保「ええ、ありがと……うっ……」

新一「どうした?志保?」

志保「お腹が痛い……始まったみたい、陣痛」

新一「えええええ!?」

服部「ホ、ホンマか?」

和葉「ウチ、看護師さん呼んでくる!」ダダッ

新一「大丈夫か、志保?」

志保「ええ、まだなんとか……」ハァ、ハァ

新一「なぁ服部、大丈夫かなあ?!」

服部「落ち着け工藤、大丈夫や!お前が取り乱してどーするんや!」

新一「うん、ごめん……」

服部(コイツがこんなに取り乱すなんてな……珍しい)

新一「大丈夫か志保、もうすぐ看護師さん来るからな!」ギュッ

志保「ありがとうアナタ……大丈夫だからね」ハァ、ハァ

ガラガラッ

和葉「呼んできた!」

看護師「遅くなりました!」

医者「うーむ、確かに陣痛が始まってますね……すぐ準備にかかりましょう」

新一「お願いします先生、志保を、子供たちを助けてください!」

新一「アイツらに何かあったら、俺は、俺は……」

医者「落ち着いてください、大丈夫です!事前検査でも異常は見られませんし、位置も正常です」

医者「ちょっと陣痛が早まっただけですから、私たちを信じてください」

新一「はい、お願いします……」

服部「……大丈夫や工藤、お前がついとったらあの姉さんも頑張れるやろ」

服部「今は準備が出来るのを待ってようや」

しばらく後……

医者「それではこれから分娩室に入りますので、出産前に奥さんに声をかけてあげてください」

新一「志保……」

志保「大丈夫よ、そんな心配そうな顔しないで」

志保「アナタがいてくれたら、きっと大丈夫」

志保「私と子供たちを信じて」

新一「うん、待ってるからな!元気な志保と子供たちの姿を、待ってるからな!」

志保「うん、行ってくるね」ギュッ

医者「それでは、旦那さんはここでお待ちください」

新一「わかりました」

分娩室のドアが開き、志保が運ばれていく。

心配してもしょうがないけれど、新一は不安で不安でたまらなかった。

そして、ゆっくりとドアが閉まる。

開いたとき、もう一度元気な姿を見せてくれ……。

新一は何度も何度も願った。

新一「……」

服部「ほら、元気ださんかい工藤」

新一「ああ……」

服部「お前が凹んでどないすんねん、陰気臭いと疫病神がよってくるで」

新一「うん、わかってるけど……」

服部「……ま、俺としてはお前のこんなオモろい姿見られてラッキーやけどな」

新一「んだとバーロー!」

和葉「工藤君、気にせんといてーな。平次もウチの出産のときは大慌てやったらしいから」

服部「な、何言いさらすんやドアホ!」

和葉「どないしたらいいんや、不安でたまらんって喚いてたの、お義母さんからバッチリ聞いたんやから」

新一「プッ、何だ服部。オメーもダメじゃねーか」

服部「せやかて工藤!大体和葉!お前が頼りなく出産前に「ウチ怖い」とか言いさらすからそうなったんじゃアホ!」

和葉「イジワルばっか言うて素直に励ましてくれへんからやないか!平次が悪いんやない!」

服部「何を!」

和葉「何や!」

看護師「うるさーい!ここは病院ですよ!しかも出産中に!静かにしてください!」

2人「すんません……」

新一「……ありがとう、2人とも」

新一「おかげで楽になったよ、そうだよな、誰だって不安なんだよな」

新一「肩の荷が下りたよ、助かったよ」

服部「へへっ、ようやく工藤らしい顔つきになってきよったな」

和葉「あとは、静かに待ってよ」

新一「うん、ありがとう」

しばらく後……

服部「……おっそいのぉ……」

新一「ああ、双子だから時間かかるのかな……」

和葉「だ、大丈夫やて!その内終わるk」

オギャー、オギャー

新一「あ……!」

服部「泣き声や!生まれたんや!」

和葉「おめでとう!工藤君!」

新一「うん、でも……」

服部「どないした?」

新一「1人分しか聞こえない、泣き声……」

和葉「まさか……ダメだったんじゃ……」

服部「アホなこと言うな!大丈夫や!せやろ工藤!」

新一「うん……志保たちなら大丈夫!」

……オギャ-、オギャー



和葉「あ!」

服部「2人目の声や!生まれたんや!」

新一「あ……」

服部「良かったなぁ、工藤!」

新一「ありがとう、服部、ありが…とう…」グスン

新一「良かった……ホントに良かった……」

新一「ありがとう、神様……」グスン

服部「……さ、そしたら俺らは帰るで」

和葉「ええ?子供さんたち見ていかんの?」

服部「アホ、せっかくの親子初対面にヨソ者がいたら台無しやないか」

服部「泣いてる姿かて、見られとうないやろ」ボソッ

和葉「あ……そやね」

服部「ほな工藤、俺らはここで。奥さんによろしゅうな」

新一「うん、ありがとう……2人とも」

去っていく服部たちの姿を見て新一は思った。

これが、友達ってもんなんだ、と。

そのありがたみを噛み締めていた。

看護師「旦那さん、ここにいましたか!すぐ来てください!」

新一「え?志保に何かあったんですか!?」

看護師「いえ、とっても旦那さんに会いたがってるので」

ドテッ

新一(テンションが紛らわしいんだよ、バーロー……)

志保「アナタ……」

新一「お疲れ様、志保。本当に良く頑張ってくれたな!」

志保「うん、ありがとう……アナタがいてくれたからよ」

志保「それより、子供たちを抱いてあげて」

新一「うん、うん」

新一「あったかいなあ、柔らかい」

新一「可愛いなあ……2人とも、俺がパパだぞー!」

新一「そして、こっちの美人さんがママだぞ!」

志保「もう、バカね////」

看護師「おめでとうございます!元気な男の子と女の子ですね」

新一「え?」

志保「私もビックリしたの……まさか男の子と女の子なんて!」

新一「……いやったぁあああああ!!」

志保「だからここは病院だってば……ホント、バカね////」

ホント、信じられない。

こんな幸せってあるのかしら。

でも、夢じゃない。

2人で頑張った結果だよね、いっちゃん。

―病室―

志保「可愛い寝顔ね」

新一「ああ、みんな本当にお疲れさん」

志保「大きくなったら、アナタみたいに生意気な推理バカになるのかしら?」クスッ

新一「なら女の子はオメーみたいにツンツン可愛くねー女になるな」フッ

志保「どんな大人になるか分からないけど、みんなで楽しく生きていければいいわね」

新一「ああ、志保もこの子たちも俺が守って見せるさ」

新一「俺の大事な大事な、奥さんと子供たち」

新一「何があっても幸せにして見せるさ」

志保「ふふっ、期待してるわよ?お父さん?」ニコッ

新一「ああ、期待されたぜ?お母さん?」ニッ

志保「ねえ、この子達の名前なんだけど……」

新一「ああ、この場で発表しようか」

きっと、彼も私もずっと前から決まっている。

この子達の名前は……

新一「じゃあ、せーので言おうか」

志保「ええ……せーの!」

新一「アイと」ニッ

志保「コナン、ね」ニッ

数々の想いを託した名前……。

それを2人は子供たちに託した。

そんな事は知らない子供達は、すやすやと眠り続ける。

そしてその寝顔を見ながら、志保と新一は幸せを噛み締め……

そして、子供たちの幸せな未来を願うのだった。

志保「今の気持ちを、何て言っていいか分からないけど……1つだけはっきり言える」

新一「うん」

志保「私は……」

志保「とっても、幸せです!」



これにて、終了となります。
長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
たくさんのご支援、感謝しております。

今後も予定通り続編を近日中に書いていく予定です。
そちらもお付き合いいただければ幸いです。

それでは、一時閉幕とあいまりまする。

ええ話や…
めっちゃ感動した。

乙!

こんな感動するのはコナンssじゃない!(誉め言葉)
乙でした!

乙でした!!

>>387>>388>>389さん
ありがとうございます。
当初の予定よりも話が膨らんでしまいましたが、そう言っていただけて幸いです。

これから、もう1つの10年後になります。
話としては>>128から>>209の続きになります。

とある朝……

工藤新一宅前

志保「しーんいーちくーん!おはよー!早くしないと遅刻するよー!」

ガチャ

新一「ふぁーあ、おはよう志保」

志保「もー、まだ準備できてないの?早くしないと遅れちゃうよ?」

新一「わーってるよ、あれ?哀は?」

志保「なーんか眠そうだから一応声かけて先に来ちゃった」

新一「そっか、とりあえず玄関で待っててくれよ。すぐ行くからよ」

志保「はーい(チャーンス)」

新一「あ、それとおっきい声で新一って言うのやめてくれよ?世間じゃ俺は「江戸川コナン」なんだから」

志保「ごめーん、ついいつものクセで」エヘッ

新一「学校でも新一って呼んでみんなキョトンとしてたからな……気を付けてくれよ?」

志保「わかったってばぁ」ギュッ

新一「お、おいおい////」

志保「あんまりしつこいと、こうやって離れないんだからね////」

新一「いや、ちょっと!いや嬉しいけど今は時間が////」

哀「へー、楽しそうなことしてるじゃない」

新一「ギクッ」

志保「もー、良いところで邪魔しないでよねー」

哀「あら、抜け駆けした人間の言うセリフじゃないわね」

志保「いつも夜更かしばかりしてるから遅れちゃうのよ」

哀「と・に・か・く工藤君、早く準備して。遅刻しちゃうから」

新一「はひ、わかりました(こぇぇ)」タタタッ

哀「何年経ってもあなたは油断ならないのね、まったく」

志保「そんなに言うならもっと先回りして動いてみたらー?」

哀「さかりのついた動物みたいな真似はやめてって言ってるの、同じ顔なのに人が見たら誤解されるでしょ?私が」

志保「あーら、アナタと違ってワタシはいつも愛想がいいから間違われないわよ?」

志保「あんまりツンツンしてたら嫌われちゃいますよー?」

哀「ご心配なく。あなたには負けないわ」

新一「お、お待たせ、行こっか(朝からこれじゃ先が思いやられるな、ハハハ……)」ガチャ

歩美「あ、コナンくーん!おはよう!」

新一「あ、歩美、来てたのか。おはよう」

光彦「遅いですよコナン君、何時だと思ってるんですか」

元太「早くしねーと間に合わねーぞ!」

新一「ワリーワリー、ほら2人も行くぞ!」

志保「はーい!」ギュッ

新一「お、おいコラ!///」

哀「だから抱きつかないでってば!」

光彦「お、おはようございます灰原さん」

元太「相変わらずどっちがどっちだかわかんねーぞ」

歩美「えー、わかるよ!こっちが哀ちゃん、あっちが志保ちゃんだよね!」

哀「ええ、歩美ちゃんにはかなわないわね」

志保「ホント、見る目があるのね。どっかのうな重好きさんとは違うわ」

新一「んなこと言ってる場合じゃねー!行くぞ!」

歩美「あ、待ってよコナンくーん」

哀「っといけない、あなたといがみ合ってる間に」ダダッ

志保「歩美ちゃんに先こされちゃう」ダダッ

元太・光彦「お、置いてくなよ(置いてかないで)ー」ダダッ

……あれからもう10年。

あの不思議な1日からもう10年が経った。

あの後、私達はかなり忙しい日々を送っていた。

組織とはついに決着。因縁に終止符を打つことは出来た、が。

肝心のあの薬……APTX4869のデータは失われ、ついに見つかる事は無かった。

その後も私達は実験を重ねたが、既に私達の身体には強固な耐性が出来てしまっており解毒薬は効かなくなってしまった。

結局私達は元の身体に戻ることを諦め、もう一度子供として生きることを選択したのだった。

キーンコーンカーンコーン……

新一「ヤ、ヤベェ急がねーと!元太走れ!」ハァ、ハァ

元太「ハァ、ハァ、何だよコナン、お前のせいじゃねーか」ハァ、ハァ

光彦「とにかく教室へ急ぎましょう!」ハア、ハァ

歩美「た、多分間に合わないね、哀ちゃん」ハァ、ハァ

哀「ええ、そうね」ハア、ハア

志保「いいから急ごーよ、もうアウトかも」ハァ、ハァ

もうこうして遅刻するのは何度目か。

誰かがちょくちょく寝坊してしまうのは痛い。

私も人の事は、言えないんだけど。

一旦中断します。
深夜か明日更新予定です。

あれ?と思ったら10年後のアナザーストーリーだった(笑)

乙です

>>395さん
そうです。ちょっと分かりにくくて申し訳ありません。
ルート分岐が二つあって、今はその二つ目の10年後です。

見ずらくなっているので編集しようと思っているのですが、今やると中途半端になってしまいますのでこのまま完結までは書きたいと思います、申し訳ありません。

訂正
>>391から始まった話は
>>128-209の続きです。

再開します。

加えて訂正、表記がバーーーローーのままでした。
コナン表記に切り替えます。
重ね重ね申し訳ありません。

ガラガラッ

先生「こら江戸川!またお前は遅刻してきて!」

コナン「す、すみません」

先生「それにお前らも!揃って遅れてくるとは何事だ!」

哀「すみません」

元太「でも先生、俺たち」

先生「言い訳はいい!全く高校生にもなったんだから少しはしっかりしないとだな」

志保「ごめんなさい、先生!ワタシが悪いんです」

先生「何?」

志保「ホントはみんな間に合うはずだったんだけど、ワタシがちょっと途中で具合悪くなっちゃって」

志保「みんなそれをかばいながら来てくれたから、遅くなったんです」

志保「だから、ワタシが、ワタシが悪いんです」グスッ

先生「あ、あーいや、責めとるわけじゃないんだぞ!それは仕方ないからな」アセッ

先生「ま、まださっきのは予鈴だし、始業には間に合ったから今回は勘弁してやるから」

先生「だから、泣くな、な?」

志保「はい、ありがとうございまーす!」ニコッ

先生「ん、んんそれじゃお前らも席に就け」

一同「はーい」

志保「やったね」ブイッ

哀「あなた、その内罰が当たるわよ……」

志保「そんなことないよね、しんい……コナン君」

コナン「あ、ああ(助けられただけに何もいえねーや)」

現在、私達は帝丹高校に通う高校生。

子供の姿のまま生きることを余儀なくされた私達であったが、それには困難が付きまとった。

何せ戸籍上私達は「存在しない」人間。

色々な面で困ったが、成長していって困るのは高校以上の教育を受けること。

義務教育までは、現状住民票を移さなくても通うことは出来る。

特殊な家庭の子に対応するためにそうなっているらしい。

しかし高校以上となるとそうはいかない。

大きくなるにつれ生きるのが難しくなるのは想像できた。

かといって子供の姿になった私達を元の人間であると立証するのも難しい。

DNA鑑定をすれば本人との証明は出来るが、そのままの身長では同年齢の人と生きていくのは難しいから。

そんな私達に力を貸してくれたのが、ジョディ捜査官をはじめとするFBI、そして水無怜奈の所属するCIAだった。

黒の組織と言う国際的な脅威の排除に協力したとして、彼女たちが所属する組織から国を動かして外交ルートで働きかけ、私達の新しい戸籍を作るよう要請してくれた。

結果私達はそれぞれ「江戸川コナン」、「灰原哀」、「灰原志保」の戸籍を手に入れた。

現在の立場は書面上阿笠博士の養子と言うことになっている。

が、苗字はそのままの形で名乗っている。色々と面倒だからだ。

志保の存在を周りに話すのは苦労したけど……

工藤君が、「うん、何かの事情で離れて暮らしてた双子の妹と暮らすことになったと押し通そう」

と言ったのでそのまま強引に周りを説き伏せた。

時が経つに連れそれを不審がる人も無くなり、今はようやく落ち着いた生活を送っている。

……彼女の破天荒ぶりを除けば。

志保「あ、いっけない!教科書忘れちゃった。コナン君、見せて」

コナン「ああ、いいぜ」

志保「エヘ、ありがと///」

哀(絶対わざとね)

哀「江戸川くん、私にも見せてもらえるかしら」

コナン「え?ああもちろん」

志保「アナタ授業の準備ちゃんとしてたじゃない、嘘つかないでよ」

哀「お互い様でしょ、カバン調べてあげましょうか?」

志保「つまんない事で張り合わないでっていってるのよ」

哀「最初にあざといマネしたのはあなたでしょ」

コナン「まあまあ、2人とも落ち着いて」

志保「ねー、コナン君だって哀が悪いと思うでしょ?」

コナン「え?」

哀「あら、江戸川君はいったいどっちの味方をしてくれるのかしら?」

コナン「い、いやあの……」

志保「ワタシよね?」

哀「私よ」

コナン「あ、いやその」

2人「どっちなの!」

コナン「いや、ハハハ……」

先生「……君達、今授業中だからね?一応」

歩美(いいなあ、あの2人はコナン君と席が近くて)

歩美(いっつも仲よさそうだしなあ、羨ましいな)

男子A「まーたやってるよ、アイツら」クスクス

男子B「ホント、飽きねーな」クスクス

女子A「でもいーよねー、コナン君かっこいいしさー」

女子B「そーそー、ちょっと嫉妬しちゃうよね」

男子A「それいったらこっちだって」

男子B「あんな美人の双子とあんな仲良いんだぜ?羨ましすぎるだろ」

女子A「リア充の極みよね、頭、ルックス、運動神経、みんな揃ってるし」

男子B「ああ、でもアイツら良い奴だからな、不思議と応援したくなっちゃうんだよな」

女子B「うん、やっぱ人柄だよね」

女子C「でもさ、確か歩美ちゃんもコナン君好きなんじゃなかった?」ヒソヒソ

女子A「そうらしいよね、コナン君その事知ってんのかな」ヒソヒソ

男子A「アイツ意外と鈍感だからな、気付いてないかもな……羨ましすぎるぜ」

先生「騒がしすぎるぞお前ら!授業に集中しろ!」

一同「すみません」

元太「……何かあまり気分良くねー話しだな」

光彦「仕方ありませんよ、事実は事実なんですから」

元太「けど何であんなコナンばっかもてんだろーな、おかしーぜ」

光彦「元太君の場合は、顔はともかく少し痩せた方がいいのでは……」

元太「光彦だって内心気にしてんだろー?」

光彦「と、とにかく今は授業に集中しましょう!話は休み時間に」

元太「チェッ、おもしろくねーの」

一旦中断します。
>>396の訂正部分ですが、パソコンはいいのですが携帯の方はリンクが上手くいっていないようなので携帯で見ている方はとりあえずスルーしてください。

sagaも入れ忘れるし、ミスばかりで申し訳ありません。

光彦(とはいえ、何でコナン君ばかりとは確かに思いますが)

光彦(今は仕方ないですね)

―昼休み、探偵クラブ部室―

元太「さーて、メシだメシだ!うっな重うっな重!」

コナン「おいおい元太、昼からうな重かよ?」

光彦「だから元太君は太るんですよ?」

元太「へへっ、これは2杯目だ!さっきもう早弁しちまったからな!」

歩美「もー、元太君ったら」

高校になっても、私達は探偵団を続けている。

もっとも、名前は「少年探偵団」から「探偵クラブ」に変わった。

依頼は結構来る。主に恋愛相談とかだけど。

歩美「あれ、哀ちゃんまたごはん抜き?」

哀「ええ、お昼は食べる気あんまりしなくてね」

志保「無理なダイエットは体に悪いよー?」

哀「大きなお世話よ」

光彦「あ、じゃあ灰原さん僕のおにぎりよかったr」

哀「ねぇ江戸川君?お弁当ちゃんと持ってきたの?」

コナン「あ、いっけね!忘れて来ちまった!」

光彦「」

哀「だと思ったわ」

歩美「ね、ねぇコナン君!よかったらこれ……」

哀「はい、これ」スッ

コナン「これ、弁当か?わざわざ作ってくれたのかよ?」

哀「ええ、どうせ忘れたんじゃなくて作る暇なかったんでしょ?」

コナン「わりーな、ありがとな」

歩美「あ……」シュン

志保「あ、ひょっとして眠そうだったのはこれのせい?」

哀「ええ、そうよ」

志保「くやしー!抜け駆けされた!ね、コナン君!明日はワタシ作ってくるから!」

コナン「お、そうか?何かワリーな」

哀「どーせ無理でしょ、あなたいっつもすぐ寝ちゃうし」

志保「眠たいの無理して夜更かしして知的気取ってる人には言われたくないよーだ」

コナン「あの、気持ちは嬉しいけどメシぐらいは静かに食べさせてくれ……」

元太「そーそー、早く食わねーと休み時間終わっちまうしな!」

歩美「……」

哀(歩美ちゃん……?)

志保「?」

光彦「」

―放課後―

コナン「よし、んじゃあ帰るとすっか」

志保「ね、帰りちょっと駅前行かない?新しく出来たスイーツのお店あるの!」

哀「あら、いいわね」

コナン「じゃあ行くか、オメーらは?」

元太「俺も行きてーけど、今日は店の手伝いしなきゃいけねーんだ」

コナン「そっか、残念だな」

光彦「僕も今日は塾がありますので」

コナン「なんだよ光彦もかよ?歩美は?」

歩美「え、私は……行かな」

哀「行くそうよ」

歩美(哀ちゃん?)

コナン「そっか、じゃあ行くか」

元太「ちぇ、残念だなー 」

コナン「まあそう言うなよ、テキトーに土産かってくっからさ」

元太「ホントかコナン!頼んだぜ!」

光彦「……いいですね元太君は悩みがなさそうで」

元太「んだよ光彦?」

光彦「いえ、では僕はこれで」サッ

元太「なんだよアイツ、じゃあ俺も帰るわ」

コナン「ああ、またな」

哀「何かあったのかしら、円谷くん」

志保「さあ、なんだろーね?」

歩美「……」

歩美(いいのかな、私ついて行って)

歩美(3人の邪魔じゃないかなあ)

―校門前―

元太「おい光彦、何ふてくされてんだよ?」

光彦「元太君は感じないんですか?」

元太「何が?」

光彦「彼らの様子ですよ」

元太「何の話だ?」

光彦「自分で言ってたじゃないですか、コナン君ばかりモテるのはなぜかって」

光彦「彼等の仲良さそうな顔と歩美ちゃんの態度を見ればそりゃ嫉妬せずにはいられませんよ」

元太「なんだお前、バッカじゃねーの?」

光彦「なんですって?」

元太「確かにそう思うときもあるけど、それは本人たちがそうしてーんだからいいじゃねーか」

元太「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえって父ちゃんから教わったぞ?」

元太「自分で頑張ってホレてもらうならまだしも、横からぐちぐち言ったって気分が悪いだけじゃねーか」

元太「アイツらの前でそーいう顔すんなよ、みっともねーから」

光彦「……!知ったようなこと言って!」

元太「俺、頭は良くねーけど友達を大事にしてー気持ちは持ってる」

元太「今のお前の態度は友達に向ける態度じゃねーよ」

光彦「もういいです!」ダッ

元太「光彦……」

いいっすね!
面白いです^ ^

―駅前、スイーツ店―

志保「んー、おいしー!」

コナン「量がスゲーな、大丈夫かよ?」

志保「んー平気平気!」

コナン「でも、太るぞ?」

志保「だいじょーぶよ、でもいざとなったらダイエットするから!キレイな方がいいでしょ?コナン君」

コナン「ハハ……」

哀「しかし良く食べるわね、家でも食べるのに」

志保「アナタと違って自分に正直なのよ、せっかく来たんだからもっと食べればいいのに」

哀「余計なお世話、って歩美ちゃんどうしたの?あんまり食べてないじゃない」

歩美「え?そ、そんなコトないよ?」

コナン「何か元気ねーけど、大丈夫か?」

歩美「う、うん……」

志保「哀がコワいから食べらんないんじゃないの?」

哀「バカな事言わないでよ、失礼ね」

志保「もしかしてワタシが食べ過ぎて引いちゃった?ゴメンね」シュン

歩美「違うの、大丈夫だから心配しないで」

哀(やっぱり様子がおかしいわね)

哀(もしかして……)

歩美「あの、私やっぱり帰るね、ゴメン」ダッ

コナン「え、ちょっと歩美?」

哀「ちょっと待ってて、私が話聞いてくるから」

志保「あ、ちょっと!ワタシも行く!コナン君はここで待ってて!」

コナン「あ、ったく一体なんだよ?」

―路上―

歩美「やっぱり、ついてこない方が良かったかな……」

歩美「何か、入っていけないし」

>>406さん
ありがとうございます。
申し訳ありませんが、一旦中断します。
22時頃再開します。

光彦イジメをもっと希望(笑)

乙です!

>>409さん
ありがとうございます。意図してはいませんが、結果的に光彦はフルボッコになると思います(笑)

再開します。

哀「歩美ちゃん!」

歩美「哀ちゃん……」

志保「もー、突然どーしたの?」

歩美「うん、何か私3人の邪魔になっちゃってる感じがして」

哀「そんなことは無いわ、ね、戻りましょう?」

歩美「……嘘つき」

志保「え?」

歩美「もう私子供じゃないから、わかるんだよ?」

哀「あなた、やっぱり江戸川君の事で……?」

歩美「昔から仲良いとは思ってたけど、もうそれが仲良いだけではないってわかるんだから!」

志保「それでずっと暗い顔してたの?」

歩美「今日も、哀ちゃんお弁当コナン君にあげてたでしょ?」

哀「ええ」

歩美「私もあげようと思ったの、でも渡せなかった」

哀「何となく気づいていたわ、ごめんなさい」

歩美「2人ともわかってて……私がコナン君好きだってわかってるのに上から目線で見下してたんでしょ!」

志保「そんなつもりじゃあ……」

歩美「もう良い、ほっといて!」

歩美「こんなに苦しいの、2人にはわからないんだから!」ダダッ

哀「あ……」

志保「んー、言い返せないなあ。これは……」

コナン「おーい、大丈夫か?」

哀「工藤君!」

志保「来ちゃったの?」

コナン「ああ、歩美は?帰っちゃったのか?」

志保「うん(話は聞いてなかったんだ)」

コナン「一体何があったんだ?何で歩美は」

哀「とりあえず彼女なりに事情があるの、今はそっとしておいてあげて」

コナン「わかった、でも本当に大丈夫か?」

志保「うん、もし何かあったら言うから」

コナン「うん……じゃあとりあえず帰ろうか」

哀「そうね、晩御飯作らなきゃ」

志保「博士お腹すかせてるだろーし」

―阿笠宅―

阿笠「おお、お帰り哀君、志保君」

哀「ただいま」

志保「今ごはんにするからねー!」

阿笠「頼むわい、もうペコペコじゃ」

哀「じゃあ出来たら私は工藤君を呼びに行くわ」

志保「変なことしないでよ」

哀「あなたじゃないのよ」

現在、阿笠博士の家には私、志保、博士の3人で住んでいる。

工藤君も住むとなると部屋が無いので。

あれだけ大きな家だとどうにでもなりそうなものだが、博士の発明品やら何やらが未だ片付かないので。

工藤君は隣の自宅に住んでいる。

晩御飯や休日は、こちらの家に食べに来る。

寝るときは、まあまちまち。

別々に寝たり、向こうに寝に行ったり。

ま、博士には見せられないし////

博士の身の回りの世話もあるし、現状はこれがベストのスタイルかなと。

阿笠「で、今日のご飯はなんじゃね?」

志保「今日はオムライスだよ!」

哀「博士のは、肉無しピーマン多めのダイエットバージョンだけどね。もちろん卵も少なめ」

阿笠「そりゃ無いじゃろ、哀君」

志保「ダメだよ博士、つまみ食いしてるのばれちゃってるんだし」

阿笠「」

哀「と、いう訳で異論はないわね?」

阿笠「ハイ」

哀「じゃ私は工藤君呼んでくるから」

志保「よろしく」ジッ

哀「だから何もしないってば」

―工藤宅―

ピンポーン

哀「工藤くーん、いるかしら?」

コナン「おお、いるよ!ちょっと待ってくれ、メシだろ?」

哀「ええ、博士が餓死しそうで困ってるの」

コナン「わかった、ちょっと家に入って待っててくれよ」

哀「わかったわ」ガチャ

哀「いつもながら大きい家ね、迷子になりそうだわ」

哀「……もうこの身長で迷子は無いか」

哀「工藤君は部屋かしら」ガチャ

コナン「おお、ワリィな待たせて」

哀「いいけど……何をしてたの?」

コナン「いや、読みかけの本をちょっとな」

哀「もう、相変わらず推理バカなんだから」

コナン「そう言うなよ、オメーも一遍読んで見ろって」

そう言って私に話しかける彼の顔は昔と変わらない、あのキラキラしたしたり顔のステキな顔だ。

なんだか今の生活が時々信じられなくなる。

そんな浮ついた気持ちが歩美ちゃんに嫌な思いをさせてしまってたんだろうか。

コナン「ん、どうした哀?ぼーっとしちゃって」

哀「あ、何でもないわ。さ、行きましょ」

哀「あんまり待たせると志保に何言われるかわかったもんじゃないわ」

コナン「それもそうだな」

―阿笠宅―

志保「おっそいなあもう!何してんのかなー!」

阿笠「志保君、もうワシ食べていいかのう」グゥー

志保「ダ・メ!ちゃんと待っててよね!」

阿笠「でものう」

志保「博士は少し待つぐらいでちょーどいいの!」

阿笠(やれやれ、強い女の子2人に挟まれてワシャ楽じゃないわい)

ガチャ

哀「ただいま」

コナン「遅くなってワリーな、博士」

志保「もー、私には謝罪は無いわけ?」

コナン「ごめんごめん、志保も悪かったな」

志保「うん、素直でよろしい」

博士「早速食べようかの、もう腹ペコが限界じゃ」

哀「はいはい、全く食いしん坊なんだから」

阿笠「―で、今日は学校で変わったことは無かったかの」

コナン「んー、特に。まあでもアイツらの様子が変だったけどな」

阿笠「アイツら?」

志保「光彦君と歩美ちゃん。ま、元太君はいつも通りね」

哀「ええ、ちょっとね」

阿笠「ふむ、多感な年頃じゃからの。色々思うところもあるんじゃろ」

阿笠「人生の先輩として、優しくアドバイスしてあげることじゃな」

コナン「ってもなー、原因が何かわからねーと」

志保「……こういうのは鈍感なんだよねー、新一君」

コナン「ん?何か言った?」

志保「ううん、それより今日のご飯美味しい?」

コナン「ああ、うまいよ。味付けもちょうどいいし」

志保「良かったー!やっぱり誰かさんと違って味が優しいのよね」

哀「あのね、私も手伝ったでしょ。大体不謹慎なのよ、あんなことがあったのに」

阿笠「あんなこと?」

哀「あ、いや、何でもないの」

志保「バカッ」ボソッ

コナン「何だよ2人とも急に黙っちゃって」

志保「んー何でもない」ニコッ

コナン「変なの」

一旦中断します。
深夜か、明日の夜更新予定です。

支援!

>>417さん
ありがとうございます。
再開します。

哀(とはいえ、このまま明日を迎えるのもなぁ)

哀(かと言って工藤君に話すのもどうかと思うし)

哀(どうしたらいいの……)

志保「……」ジーッ

その後、深夜。

哀「結局何も進展できないままもう夜」

哀「明日歩美ちゃんと顔合わせても何話したらいいのか……」

コンコン

哀「(誰?)はい」

志保「入るわよ」

哀「こんな遅くにいったい何の用かしら」

志保「別にー。ただ何かまたグダグダ悩んでるみたいだから」

哀「何の事?」

志保「どーせ歩美ちゃんのコトで悩んでるんでしょー?」

哀「だからどうだって言うの?」

志保「歩美ちゃんのホンネ知って混乱してるのかも知れないけど、もともと新一君のコト好きなのは知ってたでしょ?」

志保「それなのに今更ビビッてどーすんのよ」

志保「まさか「じゃあ分かりました、私はコナン君から身を引きます」とでも言うつもり?」

哀「そんな事は……」

志保「アナタならやりかねないもん。1人で抱え込んで、1人で死のうとしたりしたこともあるんだし」

志保「まーアナタがいなくなるのは知ったこっちゃないわ、ワタシは引く気は無いしー」

志保「ライバルが勝手に脱落するのは大歓迎だわ」

哀「好き勝手言ってくれるわね、あなたに何がわかるのよ」

志保「わかるわよ、別々になって10年経つけど元々はアナタと同じ思考を持ってたんだし」

志保「そうじゃなくたってこれだけ長い間顔つき合わせてりゃわかるわよ」

哀「私は別にそんな事をする気は無いわ、けど」

志保「何?友達だから苦しい思いさせたくないって?そうさせてる本人がやったって嫌味にしかなんないわよ」

志保「そんな同情なんて誰も望んでない。ただのワガママよ」

志保「まあ、アナタの新一君への想いなんてそんなものなんでしょ」

志保「ちょっと困難に当たったらすぐメゲる。昔と一緒じゃない」

哀「ふざけないで!私は、私は……」

志保「フザケてんのはアンタでしょ!!」

哀「え」

志保「アンタね、そんなセリフ蘭って子の前で言えんの?」

志保「確かにあの後、組織の件が解決してから新一君は彼女にしっかり別れを告げた、彼女も結婚して幸せになって米花町を出た」

志保「でもワタシ達の存在が彼女に新一君を諦めさせたんだよ?」

志保「人からオトコ一人奪っといて今更自分のその場の感情でワガママ言うんじゃないわよ!」

……確かにそうだ。

彼女はあの後工藤君と最後の別れをして、その後結婚した。

その原因は確かに私達だ。

志保「ワタシはぜーったい引かない。新一君が大好きだし何があっても傍にいたいから」

志保「アンタみたいに半端な覚悟でいるわけじゃないの」

志保「相手が親友の歩美ちゃんだろーと変わんない。正々堂々ぶつかるだけよ」

志保「少し頭冷やしなさいよ、アンタそんな弱い気持ちじゃなかったでしょ?」

哀「……やれやれだわ」

志保「え?」

哀「同じ顔した人間に説教されるとこうも腹が立つとはね」

志保「はぁ?」

哀「黙って聞いてればいい気にならないでよ?言っとくけどね、工藤君に対する想いは誰にも負けないわ」

哀「相手が誰だろうとね」

哀「……でも確かにあなたの言うとおり、ちょっと考え違いしてたみたい」

哀「そこは素直に認める。だから、あなたの言うとおり正々堂々戦うわ」

哀「誰だろうと負けない、あなたでもね」

志保「そーでなきゃ面白くない!そーそー、ウジウジ悩まないでさ。いっそ宣戦布告しちゃおうよ!」

哀「は?」

志保「歩美ちゃんにもさ、新一君欲しかったら正々堂々かかってきなさいって!その方がいっそスッキリするでしょ?」

哀「ライバルが1人増えるわよ?」

志保「そんなん、負けなきゃいーのよ」

哀「まったく、軽いんだから」

志保「アナタみたいに堅苦しいよりいーわよ、その方がシンプルでしょ?」

志保「新一君を一番愛して、愛された人の勝ち」

志保「これほどわかりやすい勝敗はないじゃない、負けても諦めがつくって」

哀「そうね、その通りかもね」

哀「想いの強い人が、勝つ」

志保「そ、明日歩美ちゃんに会ったら2人で言いましょ?」

哀「ええ。しかしあなた何故私に助け船を出すの?ライバルが勝手に消える所だったのに」

志保「そんなん張り合いが無いじゃない。負けるにしても決勝ラウンドにくらい残ってなさいよ」

哀「後悔するわよ?」

志保「そんなんで後悔しないわよ、だからアナタは私を生かしたんでしょ?」

哀「それもそうね……ありがとう」

志保「お礼なんかいらないわよ、じゃ寝る!明日お弁当作らなきゃいけないからねー」バタン

哀「……寝坊しないでよ」クスッ

翌朝。

哀「ふぁーあ、どうも朝はやっぱり苦手……」

哀「志保はお弁当作ったのかしら」ガチャ

―台所―

志保「ZZZ」

哀「ってテーブルに突っ伏して寝てる……あら」

そこにはお弁当箱が3つ。

キチンと起きて作ったんだ、私の分も。

哀「ホント、意地っ張りね」

哀「志保、起きて。遅刻するわよ」

志保「ふぇ?あ、ヤバ!こんな時間!」ダッ

哀「……私もホントはああなのかしら」

―工藤家、玄関―

志保「しーんいーちくーん!朝だよー!」

哀「あなた昨日新一って外で言うなって注意されたんじゃないの?」

志保「あ、いっけない」ポリポリ

ガチャ

コナン「おう、2人とも!おはよう」

哀「昨日遅刻したんだから、先に私達を呼びに来るぐらいしたらいいんじゃない?」

コナン「ワリーワリー、でも今日は定刻通りだろ?」

志保「それよりこれ!約束のお弁当!」

コナン「おー!ありがとう!ホントに作ってくれたんだな!」

志保「エヘ、喜んでくれて良かった///」

コナン「……あれ? 」

哀「どうかしたの?」

コナン「いや、別に(いつもならケンカしそうなのに)」

志保「まーとにかく行こうよ!」

哀「ええ、でもまだみんなが来ていないわ」

元太「よー、おはよー」

コナン「おう元太!これ約束のみやげ」

元太「おーサンキューコナン!」

志保「あれ?元太君他の2人は?」

元太「それがよー、何か今日は先に行くってメールが来てよー」

哀「先に?どうして?」

元太「良くわかんねーんだけどさ、用があるからとしか書いてねーんだよ。返信も来ねーし」

コナン「なんだそりゃ?」

志保「仕方ないよ、行っちゃったんならワタシ達もいこ?ここにいてもしょうがないし」

哀「そうね、行きましょ」

元太「わかった(しかし光彦のヤツ、まだふてくされてんのかよ)」

哀(予想はついたけれど)

志保(やっぱりこうなったかあ。光彦くんは何でかわからないけど)

コナン(何か俺の知らない所で色々動きがある気がするが……気のせいか?)

一旦中断します。
明日更新予定です。



光彦気づいてすらもらえねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いいぞもっとやれ

光彦いじめ支援wwwwww

乙です

>>425>>426さん
ありがとうございます。
光彦はホントに愛されてるのか嫌われているのか(笑)

再開します。

―学校―

歩美(はぁ、結局意地張ってそのまま来ちゃった……)

歩美(哀ちゃんにも志保ちゃんにも謝ってないし……あんなこと言うつもりなかったのに)

歩美(何て言ってあやまったらいいんだろう)

光彦(何故歩美ちゃんは1人でいるんでしょうか?)

光彦(ひょっとしたらこれは現状打破のチャンスかもしれませんね……よし!)

光彦「歩美ちゃん、ちょっと良いですか?」

歩美「え?うん(何だろう?)」

―屋上―

光彦「さて、歩美ちゃんに1つ聞きたいんですが、何故今日はコナン君達と一緒じゃないんですか?」

歩美「うん、ちょっとね。光彦君だってそうじゃない)

光彦「僕の事はいいんです、それよりひょっとして彼らと何かあったんじゃないんですか?」

歩美「……光彦君には関係ないでしょ」

光彦「なぜなんですか?」

歩美「え?」

光彦「この際単刀直入に伺いますが、彼らの仲の良さはわかってますよね?」

歩美「……」

光彦「それを知った上でなおコナン君が好きなんですか?」

歩美「光彦君にもわかってたんだ」

光彦「だから僕の事は良いんです、どうなんですか?」

歩美「うん、大好きだよ」

光彦「一体彼のどこがそんなに好きなんですか?」

歩美「だって、かっこいいし頭も良いしスポーツも凄いしちょっと子供っぽくていじわるな時もあるけどそれも良いし優しいし音痴だけどそこもまた可愛いし////」

光彦「例えが多すぎますよ……」

歩美「でも何よりも、まっすぐなところ」

歩美「何があっても揺らがないまっすぐなあの目が大好きなの」



歩美「あの目を見てると、何があってもこの人を信じられるって思える」

歩美「コナン君の目はそういう輝きがあるの」

歩美「だから私はコナン君が好き」

光彦「でも彼は灰原さんが好きなんですよ?」

歩美「それはわかってるよ」

光彦「それも哀さんか志保さんかどっちが好きか分からない……」

光彦「そんな状態でも彼が好きなんですか?」

歩美「うん」

光彦「そんな浮ついた人間を歩美ちゃんは好きなんですか!?彼の事は忘れた方がいい」

光彦「僕じゃ、僕じゃいけませn」

歩美「それは無理!」

光彦「」

歩美「ごめんね、光彦君の事は嫌いじゃない。とってもいい人だと思う。けど私はお友達としか思えない」

歩美「ううん、だれでも同じ。私にとってはコナン君がすべてだから……ごめんね」ダッ

光彦「」

光彦「」

光彦「きっと、悪気はないんですよね……」

光彦「コナン君が歌唱指導で怒られたときも「コナン君は音痴なだけだもん」って言っちゃうくらいだし」

光彦「うん、きっと悪気はないんですよね、ハハハ…ハハ、ハ」

光彦「」

その少し後、コナン達が教室に到着した。

コナン「おーっす!ってうわ!?何か光彦から変なオーラが漂ってんぞ……」

元太「何か凄い暗ーい感じだな……」

哀「いったい何があったのかしら」

志保「そっとしておこうよ、何か触れちゃいけない空気だし」

光彦「ブツブツブツブツ」

光彦「僕の何がいけないんだ何が何が何が」

歩美(あ、哀ちゃん達)

歩美(どーしよ、何て話せばいいんだろう……あ、哀ちゃん達こっち来る!)

哀「おはよう、歩美ちゃん」

歩美「う、うんおはよう」

歩美(謝らなきゃ、昨日のこと)

志保「ねぇ歩美ちゃん、放課後時間ある?」

歩美「え?うんあるよ?」

志保「じゃあちょっとワタシ達に付き合ってくれない?話があるの」

歩美「私に、お話?」

哀「うん、ちょっと3人で話したいの」

歩美「うん、わかった」

志保「あ、それと昨日のコトは気にしないでねー」

哀「そういうことだから、後でね」

歩美「う、うん」

コナン「アイツら一体何の話してんだ?」

元太「さぁなー、何か入り込んじゃいけない空気だよなー」

コナン「ああ、女の子の考えることはよくわかんねーぜ」

元太「しっかしアレ、どうにか何ねーかな?」

コナン「光彦か?あの様子だしな……落ち着いたら話聞こうぜ」

元太「そーだな、じゃあ俺はさっきのみやげ食うかな!」

コナン「おいおい、せめてメシの時間まで待てよな」

光彦「」ズーン

放課後……。

コナン「結局声掛けらんなかったな、光彦に」

元太「ああ、それよりコナン。早くしねーとサッカーの練習遅れっぞ?」

コナン「いっけね、またな元太!」

哀「じゃあ歩美ちゃん、行きましょうか」

歩美「うん、あのー一体何の話?」

志保「ま、それは後のお楽しみ」ニッ

歩美「もー、イジワル」

光彦(一体何の話でしょうか……)

元太「おい光彦、何やってんだよ」

光彦「え?」

元太「歩美たちじーっと見てよ、女同士の話みたいだし余計なことすんなよ」

光彦「わかってますよ、ホントに元太君はお人よしなんですね」

元太「とにかく何か今日あったみたいだけどヤケは起こすなよ、じゃーな」

光彦「……何か元太君に負けた気分です」

光彦「確かに彼は成績は良くないかも知れませんが……人間としては大きくなりましたね」

光彦「惨めですね、僕は……」

―再度、屋上―

歩美「で、お話って何?哀ちゃん」

哀「そうね、まずあなたに謝らなきゃいけないわね」

歩美「謝る?何で?だって昨日ひどいこと言ったのは私なのに」

一旦中断します。
今日中には再度更新します。



>どっちが好きか分からない
>そんな浮ついた人間

とりあえず一言
光彦、お前が言うな!

>>433さん
まさにその通りですね。
お前が言うな(笑)

再開します。

哀「いいえ、私達はあなたの想いはわかっていたけど見て見ないふりをしてきたわ」

志保「歩美ちゃんがコナン君好きなのはわかってたけどね、ワタシ達も好きだから」

歩美「哀ちゃん、志保ちゃん……」

哀「でもこうしていつまでもモヤモヤしてるのも嫌だし」

志保「だからここで胸の内全部話してスッキリしようと思って」

歩美「そうなんだ、でも話してもコナン君は」

志保「だから、この際3人でコナン君に宣言しようよ」

歩美「何て?」

哀「私達3人から1人を選びなさいって」

歩美「ええ!?」

志保「キチンと想い伝えて正々堂々やって選んでもらえばお互い後悔ないでしょ?」

哀「どう?このままでいるよりよっぽど良いと思うけど」

歩美「そんな事出来るの?だってコナン君は2人の事」

志保「じゃあ諦める?」

歩美「……やだ、コナン君を諦めるなんて出来ない」

哀「ならどの道ぶつかることになるわ、それならオープンにした方が楽よ」

志保「ま、当の本人は困るだろーけどね!」

志保「なんせこんな美人3人から1人選ぶんだからね!」

哀「自分で言ってれば世話無いわね」

歩美「プッ、2人ともバカなんだから」

歩美「でも、わかった!勝負する!だって歩美はコナン君が大好きだから!」

歩美「哀ちゃんにも志保ちゃんにも負けないよ!」

哀「じゃあ決まりね」

志保「よーし、じゃあ後は本人に伝えなきゃね!」

3人「アハハハハハ……」

思えばこれが、長いような短いような騒がしい毎日の始まり。

楽しいような切ないような、そんな毎日の始まりの日だった。

―グランド、サッカー部―

コナン「よーし、いっけぇー!」ドンッ

キーパー「あっ」スパンッ

部員A「あっちゃー、またコナンのゴールかよ」

部員B「1人だけレベルが違いすぎるんだよな」

コナン「バーロ、しけたこと言ってんじゃねーよ」ニッ

部員C「ん?あれ灰原達じゃね?」

コナン「あん?」

志保「コーナーンくーん!」

歩美「頑張ってー!」

哀「が、頑張ってー」ボソッ

部員A「カーッ、羨ましいね!学年で3本の指に入る美人から応援されるなんてよ」

部員B「モテる男はつらいですな」

コナン「バ、バーロ!からかうんじゃねーよ!(恥ずかしいな)」

コナン「でもアイツら、昨日はあんだけギスギスした感じだったのにな」

コナン「女ってのはよくわかんねーな……でも仲直りしたんならいっか!」

哀「案の上照れてるわね」

歩美「哀ちゃんの応援の仕方の方が恥ずかしそうだよ?」クスッ

志保「ホント、どーせ応援するなら堂々とすればいいのに」

哀「大きなお世話よ」

哀(……でも改めてサッカーしてる姿見ると、本当に子供みたいね)

志保「そんなところがイイって?」

哀「人の思考を勝手に読まないでよ」

歩美「顔に出てるんだよ、哀ちゃん」

歩美「昔から陰でこっそり感情出すクセあるしね」

哀「歩美ちゃんまで……もう」

―練習後―

監督「では、本日は解散!」

「おつかれさまでしたー」

部員A「じゃあおつかれー」

コナン「おう、おつかれ!」

哀「江戸川君、お疲れ様」

コナン「よう哀!っつーか3人揃ってどーした?」

志保「あのね、ワタシ達ちょっとコナン君にお話がありまして」

コナン「話?なんだよ?改まって」

哀「まあここじゃなんだから家に行って話しましょ?」

コナン「まあいいけど……歩美も一緒にか?」

歩美「うん、3人一緒にお話ししたいの」

コナン「わかった、じゃあ着替えるから待っててくれ」

哀「ええ、待ってるわ」

コナン(何か胸騒ぎがするな、悪い予感じゃないが)

コナン(物凄い騒ぎに巻き込まれそうな感じが……)

―帰宅後―

コナン「ふう、で何だよ話って」

哀「ええ、まあ落ち着いて聞いてほしいんだけど」

志保「ワタシ達がコナン君のコト好きなのはわかってるわよね?」

コナン「!??!!!???!?」

コナン「おま、歩美の前で突然何を」

歩美「いいの、もうわかってるから」

コナン「歩美?」

一旦中断します。
夜更新予定ですが、少し遅れるかもしれません。

乙!

乙!
ラブコメいいっすなぁ

更新を今か今かと心待ちにしております。

>>439>>440>>441さん
ありがとうございます。
前回がちょっと重かったのでなるべくラブコメ全開で行きたいと思います。

再開します。

全員選んでもええんやで

歩美「もう哀ちゃん達と色々お話ししたの。コナン君をお互いどう思ってるか」

歩美「これからどうしたいのか」

コナン「歩美……」

哀「で、私達で話し合ったんだけど」

志保「えー、コナン君にはとっても大変な話になってしまうんだけど」

歩美「あのね、コナン君。私も、加えてもらえないかな」

コナン「加えるって、何に?」

歩美「コナン君の、お嫁さん候補に」

哀「ちょ、歩美ちゃん////」

志保「話がぶっ飛びすぎよ////」

コナン「」

コナン「……ん、んんんん?????」

コナン「えっと、ちょっと待って?聞き間違いかな?もっかい言ってくれる?」

歩美「だから、恥ずかしいな!何回も言わせないでよ!コナン君のお嫁さん候補に私も入れてほしいの!」

コナン「??????????」

コナン「え?ちょっと待て待て」

コナン「てか哀!志保!オメーら一体どういう話したんだよ?!」

哀「だから、話あったの」

志保「ワタシ達がコナン君を好きなことも、歩美ちゃんが同じ気持ちであることも」

志保「で、お互い引く気も無いこともね」

歩美「コナン君が哀ちゃんと志保ちゃんを好きなのはわかってる、でも私もコナン君が大好き」

歩美「だから、私もこのまま引き下がりたくないの!スタートでハンデがあるのはわかってるけど、それでも!」

哀「だから、あなたにお願いするわ」

志保「今すぐ何て言わないから時間をかけてでもいいから」

歩美「私達といっしょに居て、私達を見て」

哀「決めてほしいの、本当にあなたが愛する人を」

コナン「」

コナン「ちょっと待ってくれ、5分で良いから落ち着く時間をくれ」

哀「わかったわ」

―5分後―

コナン「……よし、とりあえずオメーらの気持ちは分かった」

コナン「でも、それでいいのかよ?本当に?」

コナン「それはあまりにも俺に都合が良すぎねーか?それに口でどう言っても選ばれなかったら傷つくことになる」

コナン「大体、そんな資格俺にはねーよ。オメーらの純粋な気持ちを弄ぶことになるんだ」

コナン「そんな事は出来ねー、出来るはずが」

哀「じゃあ、いっそ全員殺す?」

コナン「え?」

志保「まあ、ちょっと言い過ぎだけどハッキリ言うとみんなそれ位の覚悟なんだよね」

歩美「今の私たちにとってコナン君は他には替えの無い大事な存在なの」

哀「それを今失うのは生きる意味を失うこと」

志保「こんなカワイイ子3人、ゾンビ状態にしちゃっていーのかな?」

コナン「でも、でもよ!」

歩美「いいんだよ、コナン君」

哀「真剣にぶつかり合って得た答えなら少なくとも誰も恨まなくていい」

志保「そ、コナン君が何と言おうが私たちはもう決めたコトだし」

歩美「後はコナン君次第、だよ?」

コナン「何でなんだ?何で俺なんかをそんなに?ホントにオメーらバカなんじゃねーのか?」

哀「そうかもね、バカなのよ。きっと」

志保「そんなバカにしちゃうくらいのモノを、コナン君が与えてくれたんだよ」

歩美「そ、バカで良いって思えるくらいあったかい気持ちをコナン君は私達にくれるの」

哀「私達の覚悟は伝えた、あとはあなた次第」

志保「1時間待つわ、その間に決めて?」

歩美「私達の選択を受け入れるか、全員振るか」

コナン「……わかった」

哀「じゃあ1時間後、ここに戻ってくるわ」

コナン「いや、その必要はねぇ」

哀「え?」

コナン「俺は、受け入れる。3人の想いを」

歩美「コナン君……」

コナン「ただ、今すぐってのはどー考えても無理だ」

コナン「時間をくれないか、俺に」

哀「もとよりそのつもりよ」

志保「でもせめて大人になる前には決めてほしいなあ、終わりの無いゲームには興味ないし」

歩美「だけど焦らないで、ホントの想いを確信を持てた時に聞かせてほしい」

コナン「わかった、約束する」

コナン「3人が命がけな以上、俺も真剣に向き合うよ。約束する」

コナン「だから、よろしくな」

哀「こちらこそ」

志保「てことでデートの誘いならいつでもOKよ?」

歩美「あ、志保ちゃんずるい!」

志保「もう戦いは始まってんのよ?手加減は無用無用!」

哀「ま、多少勘に触るけど確かにそのとおりね」

コナン「ハハ、とりあえず俺の身体が持つようにはしてくれよな……」

哀「あら、多少の無理はしてもらわないとね」

歩美「そーだよ!私ホントにスタート遅れてるんだから」

コナン「しっかしどう転んだらそんな結論に達するんだか……驚いたぜ」

志保「オンナは怖いんだからねー?気をつけなよ?」

哀「まあ、ライバル兼友達だから下手なことをすると後が大変よ?」

コナン「……肝に銘じとくよ」フッ

哀「と、いうことで」スッ

志保「これで」スッ

歩美「約束、ね」スッ

コナン「お、おいおい////(3方から抱きつかれたら、どうしたらいいんだ////)」

と、いう訳でこの日おかしな約束が成立した。

人が聞いたら笑うようなバカにするようなおかしな約束。

でも命を懸けるに値する、そんな毎日の始まりだった。

本日は終了します。
明日夜更新します。

>>443さん
ありがとうございます。
結末はまだ決めていませんが、なるべく登場人物が、そして読んでいる方が満足できるような結末にしたいと思います。

再開します。
今後、舞台が学校なので色んな行事が出てきますが、作者自身が通っていた学校の行事日程をモデルにしていますので実際のコナンの高校行事とは異なりますのでご了承ください。

―工藤家、玄関先―

歩美「じゃあ、今日はありがとう!哀ちゃん、志保ちゃん」

志保「まあ、お礼を言われることじゃないけどね」

歩美「でも、凄いなぁと思って」

哀「何が?」

歩美「2人とも色んなことをすぐ決めれて、こんな大きな決断もスパッと出せて」

歩美「私なんか、色々悩んでもどうしていいかわからなかったし、怖くて仕方なかった」

歩美「だから2人とも凄いなあ、強いなあって思うの」

哀「別に私たちは強くも何ともないわ。仮に強いとしても」

哀「いきなり強いわけじゃない、いきなり出来るわけじゃない」

哀「自分の中の本当の答えに気づけたなら、やりたいことも一緒に居たい人も自ずと見えてくる」

哀「だから悩む必要なんてないわ、あなたが本当にしたいことをすればいいの」

哀「あきれるほど悩みぬいて出ない答えなんて今はいらないの、答えはきっとその内見つかる」

哀「それが、生きるってことよ」

歩美「……ふふっ」

哀「あら、おかしかったかしら?」

歩美「ううん、やっぱり哀ちゃんって大人だなあって思って」

志保(ワタシは大人じゃないのね……)

哀「そうね、そうかもしれないわね。ほんの少し歩美ちゃんより大人かも知れない」

哀「でも大人かどうか、それは人を想うのには関係ない」

哀「あなたの純粋な想いは誰よりも強いかも知れない」

哀「だから自信を持って、歩美ちゃんらしく生きればいいの」

歩美「うん!ありがとう哀ちゃん!」

歩美「じゃあ2人とも、また明日ね!」タタッ

志保「ふーん」ニヤニヤ

哀「……何よ?」

志保「いんやあ?別にぃ?」

志保「ただ、自分もウジウジしてた割には発言がオトナですなあと」ニヤニヤ

哀「バカね……それに気づかせたのはあなたでしょ」

志保「そだね、ライバル励ましたり乗せたりワタシ達バカみたい」クスッ

哀「ええ、そうね……その内、彼女にも真実を語らなきゃいけない日が来るわね」

志保「ま、対等の条件でいるなら今すぐにでなくても話さなきゃいけないよね」

哀「全てを知ってもあの子は耐えられるかしら……」

志保「大丈夫でしょ、あの子は強いもん、。今日1日でもよくわかったでしょ?」

哀「そうね、不要な心配だったかもね」

志保「しっかし新一君の事芝居がかったとかクサいとかバカにするクセに自分もたいがいだよね」

哀「そうかしら」

志保「女優にでもなれば?ルックスは良いんだしさ!」

哀「それ遠まわしに自分褒めてない?」

志保「まーねー!あーあ、お腹すいた!哀作ってよ晩御飯」

哀「……少しは殊勝な気持ちが芽生えたと思った私がバカだったわ」ハァ

コナン(結局見送りさせねーでほったらかし……くっついたりのけ者にしたり)

コナン(女って奴はホントわかんねーぜ……)ハァ

―同時刻、光彦宅―

朝美「みっちゃん、入るわよー」コンコン

ガチャ

光彦「何ですか、お姉ちゃん」

朝美「何って何回呼んでも来ないからよ、ご飯なのに」

光彦「ハァ、今行きます」

朝美「何?何か悩み事?もしかして恋?」

光彦「お、お姉ちゃんには関係ないじゃないですか!」

朝美「なるほどね、やっぱりそうか」

光彦「う……そうです」

朝美「まあ、深くは聞かないけどさ。例えば今までと違うことをしたりとか」

朝美「違った面を見せてアピールしてみるのも良いかもよ?いつも一緒でおんなじ面ばかりじゃわからないこともあるだろうし」

光彦「違った面……」

朝美「どーせ探偵団の子なんでしょ?好きなの」

光彦「う////」

朝美「図星か、ならなおさらよね。頭脳系キャラじゃコナン君とかぶっちゃうし」

光彦「なるほど……ありがとうございます、お姉ちゃん!」

朝美「さ、いいからご飯食べよ?」

光彦「はい!」スタッ

光彦(なるほど、良いヒントをもらったかもしれません!)

朝美(何か張り切ってるけどしょーじきコナン君がライバルなら厳しいだろうなあ)

朝美(なんせ年下じゃなかったら私もタイプだし////)

光彦(よーし、明日は違った形でアプローチです!)

―深夜、阿笠宅―

阿笠「ふう、そろそろ寝るとするかの」コンコン

阿笠「ん?誰かの?どうぞ」

ガチャ

志保「遅くにごめんね、博士」

阿笠「おお志保君、どうかしたかの?」

志保「あのね、博士にお願いがあるの、大事なお願い」

阿笠「お願い?」

志保「そう、あのね―」

―翌朝―

哀「ふあぁぁ、さてお弁当作らなくちゃ」

志保「ちょい待ち」

哀「あら、どうしたのこんな早く」

志保「ひょっとして新一君のお弁当作ろうとしてるでしょ」

哀「ええ、それがなにか?」

志保「ワタシが作るからアナタは今日は諦めなさいよ」

哀「イヤよ、あなた昨日作ったじゃない」

志保「これからは毎日作るの、さ、アナタはもう少し寝てなさい」

哀「ならなおさらお断りね、別に台所狭くないんだからあなたはあなたでやりなさい」

志保「もう、意地っ張り!」

哀(どっちが)

志保「ってまたサンドイッチ?少しバリエーション増やしたら?」

哀「余計なお世話よ、あなたみたいにコロコロ品目変えてたら時間がいくらあっても足りないわ」

志保「ホントにああ言えばああ言えばこういうんだから!」

哀「あなたほど騒がしくは無いわ」

阿笠(どっちも十分騒がしいわい……朝ごはんワシ食べれるんじゃろうか……)

一旦中断します。
明日更新予定です。

>>454さん
ありがとうございます。
再開します。

-工藤家、玄関-

志保「さて、今日も張り切って呼び出しますか!」

哀「あら、あれは」

歩美「あ、2人ともおはよう!」

志保「歩美ちゃん早いね、もう呼んだの?」

歩美「うん、もう出てくると思うよ!」

哀「やっぱりこの行動力は侮れないわね」クスッ

ガチャッ

コナン「お、みんなおはよう」

3人「おはよう!」ニコッ

コナン「じゃ、じゃあ行こうか(朝から刺激が強すぎるぜ////)」

哀「あら、そう言えば」

志保「光彦くんと元太くんは?」

歩美「元太くんはお店の手伝いしてから行くからそのまま行くって!光彦くんはわかんない、先に行くとだけメールあったけど」

コナン「光彦のヤツ何かあったのかな?最近変だけど」

哀「まあ、多感な時期だしそっとしておきましょう」

志保「そーそー、何かあったら相談してくるよ」

コナン「まあそうだな、じゃあ行くか」

-学校-

コナン「オーッス、おはよう!」

男子A「おう江戸川!おはよう!」

男子B「相変わらず美女同伴とは羨ましいですなあ」

コナン「バーロ、冷やかすんじゃねーや」ニヤニヤ

男子B「の割に今日は反発が弱いですぞ?」

コナン「ほっとけ」

哀「全く、朝からお約束ね」

志保「でもいーじゃない、コナン君もまんざらじゃなさそーだし」

歩美「ねぇ、2人ともお弁当作ってきたの?コナン君の」

哀「ええ、もしかして歩美ちゃんも?」

歩美「うん、作って来ちゃった////」

志保「ありゃりゃ、これは午後からお腹いっぱいで動けないかもねー」

ガラッ

元太「おうコナン、おはよう」

コナン「おう元太、おはよう!朝から大変だな」

元太「ああ、悪いんだけどさ、俺しばらくお前んとこいけねーや」

コナン「あん?なんで」

元太「父ちゃんの店最近繁盛しててさ、ありがてーけどその分忙しくてよ」

元太「手伝いが多くてさ」

コナン「そっか、わかった。何かあったらいつでも言ってくれ!力になっからよ」

元太「ありがとよ、コナン」

哀「小嶋くんも大変ね」

志保「でも繁盛してるならいいことじゃない」

哀「そうね」

光彦「おはようございます、灰原さん」

志保「あ、光彦くん、おはよう」

光彦「ちょっとお話があるんですが、よろしいでしょうか」

志保「ワタシに?」

光彦「ええ、お2人に」

哀「私も?わかったわ」

歩美(光彦くん何の話だろ?私に話したのと同じかな?まさかね)

-屋上-

哀「で、話って何かしら」

光彦「ええ、実は僕は決めたことがありまして」

志保「決めたこと?」

光彦「ええ、皆さんの前では言いにくかったんですが」

光彦「実は僕、探偵クラブから離れてみようと思うんです」

哀「離れる?」

志保「どーして?」

光彦「このままこうしていても、僕は皆さんに頼ってしまう気がするんです」

光彦「僕にも色々やりたいことがありますし、いつまでも甘えていてはいけない」

光彦「だからしばらく1人になって勉強とか色々頑張ろうと思いまして」

哀 「そう、でも部長は江戸川くんなんだし彼に言えば……」

光彦「ええ、でもなかなか言いにくくて」

光彦(ここで去っていくことで独り立ちすることをアピールして、違う一面を見せる!)

光彦(決め手にはならずとも効果的なはずです!きっと2人なら引き止めてくれるでしょうし)

志保「そっか、わかったよ!じゃあコナン君には伝えとくね」

光彦「え?」

哀「ええ、あなたももう立派な歳なんだし自分を見つめ直すのも良い事だと思うわ」

志保「うん、せっかく悩んで決めた決断だし頑張ってね!何かあればまた相談に乗るし」

光彦「え、あの」

哀「あ、そろそろ行かないと授業始まっちゃうわね」

志保「うん、そだね」ダッ

哀「じゃあ円谷くん戻りましょ、あなたの気持ちは尊重するわ。頑張って」ダッ

光彦「は、はい……」

光彦「」

光彦「なぜ、こーなるんだ……」

哀(彼も色々考えてるのね、将来を考える歳だし)

志保(ま、仕方ないよね。クラブの仲間が減るのは寂しいけど学校からいなくなるわけじゃないし)

光彦(……これって墓穴を掘るって言うんですかね)

光彦(だとしたら超特大の墓穴ですね、ハハハ……)

-HR-

先生「よし、じゃあ出席も取り終わったし連絡事項を伝えるぞ」

先生「もうすぐ体育祭が始まるわけだが」

コナン「そっか、もうそんな時期か」

志保「ワタシ運動はニガテだな、疲れちゃうから」

哀「あなたは単に面倒くさがりなだけでしょ」

先生「今日の午後の学活に体育委員主導で各種目の選手を決めてもらうからな」

先生「各自どんな種目に出るか考えておくように」

「はーい」

コナン「体育祭の種目ねぇ、何かうちの学校はベタな種目が多過ぎるからな」

哀「ホントね、今時パン食い競争がある高校なんてうちぐらいじゃないかしら」

志保「ワタシ応援だけじゃダメかなあ!チアガールの格好で」

哀「ダメに決まってるでしょ、しかもそんな格好恥ずかしいわ」

志保「いーじゃない、ワタシがやるんだから」

コナン「残念だけど無理だよ、最低1人1種目は参加が原則だからな」

志保「えー、じゃあ大玉転がしとか楽そーなのがいいなー」

哀「流石にそこまで子供っぽいのはないわよ」

男子A「まー何といっても目玉はあれだよな」

男子B「そーそー、男女ペアの二人三脚!今年から決まったんだろアレ」

哀「男女ペア?」ピクッ

志保「二人三脚?」ピクッ

女子A「何か各クラス代表1組、くじ引きで決めるんでしょ?」

女子B「誰が決めたのよそんな種目!」

男子A「何か体育委員の話し合いで決まったらしいぜ、校長もノリノリらしい」

女子B「どんだけチャラいのよ、うちの校長……」

哀(ペアで二人三脚ってことは)キラッ

志保(もし新一くんと選ばれれば)キラッ

コナン(何か隣から殺気を感じるな……)

歩美(ペアで二人三脚かあ、コナン君と走れないかなあ)

光彦(チャンスがやって来ましたあ!)

元太(あー、腹減ったな……)

中断します。
夜に更新予定です。

光彦が不憫すぎる…
まあ80巻を読むと仕方ない

皆さんありがとうございます。
再開します。

>>464さん
こんな事言うとドン引きですが、80巻の光彦は万死に値します。

ケータイからの更新です。

ー昼休みー

コナン「ふぅ、一段落だな。メシにしよーぜ」

哀「ええ、そうしましょう」

元太「(......)わ、わりぃコナン、俺今日は部室いかねーわ」

コナン「え?なんで?」

元太「ちょっとダイエットしててよ、みんな見てると食いたくなっちまうからな」

志保「ダイエットしてるの?元太くんらしくないね」

元太「ま、まあだから今日はパスだ」

歩美「でも、いいの?」

コナン「(......)みんな、先行ってくれ。すぐ行くからよ」

哀「ええ、わかったわ」

コナン「......元太オメー、なんか気遣ってんじゃ」

元太「んなことねーよ、ホントにダイエットだよ」

コナン「わかった......ありがとな、元太」

元太「......上手くやれよ、コナン」

光彦(元太君がまさか空気を読むとは?!)

光彦(何だかますます自分が惨めな気がします)

光彦(しかしあの二人三脚のチャンスは逃せません!)

光彦(必ずクジを僕の手に!)

光彦(そして灰原さんと......フフッ)

ー部室ー

哀「あ、来たのね江戸川君」

コナン「ああ、ワリー遅くなって」

志保「まーとにかく食べよーよ」

歩美「はい、座って座って」

コナン「お、おう(元太のヤツいつの間にかしっかりしてたんだな)」

コナン(すまねーな、元太......)

哀「どうかしたの?」

コナン「いや、何でもねーよ」

哀「じゃ、これ」スッ

コナン「お、ワリーな!作ってくれたのか弁」

ドンッ!

志保「コナンくん?こっちの方が美味しーよ?」

コナン「あ、ありがとう。じゃせっかく何でいただきま」

スッ

歩美「あの、コナン君私からも良かったら」

コナン「あ、歩美も作ってくれたのか?」

歩美「うん、ごめんねいきなり」

コナン「いや、嬉しいよ。ありがとう」

哀「じゃあどうぞ」

志保「召し上がれー!」

コナン「いただきます!」

コナン「お、哀のはサンドイッチ、志保は和食、歩美はオーソドックスな唐揚げやサラダだな」

志保「へへ、いつも手抜きの誰かさんとは違うからねー!」

哀「それ、誰のこと」ギロッ

志保「別にー」

歩美「2人ともコナン君が食べられないよ」

哀「そうね、ごめんなさい」

志保(歩美ちゃん、やるわね)

コナン「じゃ初めての歩美のからいただきます」

コナン「うん、うまい!料理上手くなったなあ、歩美」

歩美「エへ、ありがとうコナン君」

哀(......やっぱりサンドイッチじゃ手抜きなのかしら)

コナン「次は志保のを」

コナン「うん、これもいいな。肉じゃがが旨いよ」

志保「やったね、頑張ったもんね!」

歩美(見た目も美味しそうだもんなあ)

哀(......ちょっとマズいかしら)

コナン「最後は哀だな」

コナン「うん、やっぱ旨いな!何か食べ慣れてるからホッとすんだよな」

哀「良かったわ、喜んでくれて(グッ!)」

志保「良かったね、哀。でもワタシの方が美味しかったよね?」

コナン「え?あーっとその」

歩美「志保ちゃんやめようよ」

哀「そうよ、一番喜んでくれたのは私のだし」

歩美「哀ちゃんまで......でも一番は歩美だよ!」

志保「お!歩美ちゃんも乗ってきたね!」

哀「まあ意地を張るのは大人気ないわよ?」

歩美「哀ちゃんだってそうじゃない!」

志保「一番オトナゲないわ」ボソッ

哀「あのねぇ」

コナン(ひょっとしたらして毎日俺こうなのか?メシマトモに食えねーよ、ハハ...)

コナン(ん?なんか忘れてる気が)

光彦(結局、声かけてもらえませんでしたね......)

光彦(まあ墓穴を掘ったのは僕ですから......ハァ)

ー学活ー

体育委員A「じゃ、これから体育祭の種目きめてくぞー」

体育委員B「とりあえずまずは100メートル走から......」

しばらく後

コナン「俺は100メートルに騎馬戦、リレーもかよ。全員参加の縄跳びもあるしな」

哀「私は100メートルと女子の綱引きよ」

志保「綱引きは女子全員参加じゃないの。ワタシ、リレーとハードル。やだなあ」

歩美(リレーは良いけどパン食い競争恥ずかしいなあ)

元太「俺は騎馬戦に綱引きか」

光彦(騎馬戦しか選ばれていないのは何故なんでしょうか......)

体育委員A「じゃ、お待ちかね!男女ペア二人三脚のクジ引くぜ!」

男子A「待ってました!」

体育委員B「この2つの箱にそれぞれ男子と女子の名前が入った紙が入ってる」

体育委員A「俺たちがそれぞれ一枚引くからな!先着一組、恨みっこなしな!先に女子の箱からな」ガサガサ

コナン「お、いよいよか」

哀(お願い)

志保(ワタシと)

歩美(コナン君を!)

光彦(僕が僕が僕が僕が)

元太(眠い......)

体育委員A「ジャン!えー名前は......」

一堂「ゴクリ」

体育委員A「円谷光彦!」

光彦「やったあああああ!僕に神があああ!」

一堂「え?」

光彦「え?」

体育委員B「え?何で女子の箱に光彦のが入ってんだよ?」

体育委員A「ありゃ、ミスだなこりゃ。わりぃ光彦、お前の男子の箱に戻してやり直しな」

光彦「は、はい......」

クスクス

光彦(くっ、恥をかいてしまいました)

哀(フーッ、助かったわね)

志保(光彦くんには悪いけど)

歩美(今度こそ私に!)

体育委員A「じゃ、今度こそな」ガサガサ

一堂「ゴクリ」

体育委員A「よし、これだ!」

哀(誰?)

志保(誰なの?)

歩美(早く......!)

体育委員A「女子の代表は......」

体育委員A「灰原哀さん!」

哀(!)

志保(うぅー、負けた...)

歩美(残念だけど、仕方ないかあ)シュン

一堂「おめでとー!」パチバチ

哀「あ、ありがとう。頑張ります///」

コナン「頑張れよ、哀」

哀「ええ(あなたも選ばれないと意味ないのよ)」

体育委員B「よーし、次男子な」ガサガサ

コナン「お、次は男か」

光彦(今度こそ僕に僕に僕に僕に)

志保(どーせなら新一くん引きなさいよ)

歩美(じゃなきゃ意味ないもん)

哀(どうか、工藤くんを......)

コナン(どうせなら、哀と走りてーな)

体育委員B「出た!えー男子の代表は......」

光彦(僕だ僕だ僕だ僕だ)

体育委員B「光彦......」

光彦「やったあああああ!やはり神がああ!」

体育委員B「じゃなくて、江戸川コナン!」

光彦「」

一堂「おめでとー!」パチパチ

コナン「あ、ありがとう」

コナン(やったぜ、哀とペアだ!)

コナン「よろしくな、哀」

哀「////」

コナン「哀?顔真っ赤だぞ?」

哀「嬉しいの」ボソッ

コナン「え?」

哀「何でもない////」

志保(ちぇ、悔しいけど今回はおめでとー)

歩美(良かったね、哀ちゃん)

哀(ありがとう、神様......)

光彦「」

体育委員A「おい、光彦なんか死んでるぞ?冗談きつかったんじゃね?」

体育委員B「いや、あんな落ち込むとは......」

光彦「」

光彦「」

皆さんありがとうございます。
申し訳ありませんが、本日は終了します。

明日の日中には更新予定です。

光彦は恐らく必然的にフルボッコになります(笑)

皆さんありがとうございます。
再開します。

体育委員A「あ、あと今日から一週間放課後グランド解放すっから練習したい人はしてくれ」

体育委員B「江戸川と灰原はトリの種目だから頑張ってくれよな」

コナン「おう、任せとけ!」

哀(い、一番最後なんだ......緊張しそう)

志保(あーあー赤くなっちゃって。実年齢28歳なのにどこまでも純真ってカンジ)

歩美(いいなあ、でも切り替えて応援しなくちゃ)

ー放課後ー

男子A「じゃーなー」

コナン「おー、お疲れ」

哀「え、江戸川君?」

コナン「ん?なんだよ哀?」

哀「あ、あのね、練習してく?二人三脚」

コナン「え?」

哀「ホラ、私そう言うのやったことないし練習も必要かなって////」

コナン「哀......」

哀「......なーんてね、冗談よ!さ、帰りましょ」

コナン「いや、やろうぜ」

哀「え?」

コナン「せっかくの機会だしよ、力合わせて頑張ろうぜ!」

哀「江戸川君......」

コナン「ほら、行こうぜ!」ギュッ

哀「あ///」タッ

歩美「哀ちゃん、嬉しそうだね」

志保「そーね、ワタシはぜんぜん嬉しくないけど」イラッ

ーグランドー

コナン「じゃ、準備はいいか?」

哀「え、ええ」

コナン「じゃあまず肩を組んで」ガシッ

哀「あっ///」

コナン「ん?大丈夫か?」

哀「え、ええ///(思ったより密着するのね)」

コナン「よし、じゃあ結んだ方の足から走り出すからな。かけ声は1、2、1、2な」

哀「わかったわ」

コナン「よし、行くぞ!せーのっ」ダッ

哀「1、2、1、2......」

コナン「いいぞ、その調子!」

哀(リズムが合うと結構早いのね......ってあっ!)ドテーン!

コナン「うわ?!」ドテーン!

哀「イタタ、大丈夫?江戸川君?」

コナン「だ、大丈夫だ......お前の谷間に挟まれてる以外は////」

哀「え////」カーッ

哀「ご、ごめんなさい////」

コナン「い、いやいいんだ、仕方ないさ////」

志保「くー!お約束しちゃって」

歩美「2人とも凄い顔真っ赤だね」

志保「見てても悔しーから帰ろ、歩美ちゃん」

歩美「そうだね(うらやましいな、哀ちゃん)」

コナン「じゃ、もう一回な」

哀「うん」ポーッ

コナン「行くぞ、せーの!」ダッ

哀「1、2、1、2......」

コナン「よし、いい感じだな」

哀「ええ、慣れてきたわ」チラッ

哀(間近に顔が見えるのもいいわね)ポーッ

コナン「え?哀急にペースを......うわ!」ドテーン!

哀「あっ!」ドテーン!

コナン「イテテ、大丈夫か?哀」

哀「ええ、あの、胸から手を......人に見られるのは流石に恥ずかしい////」

コナン「い!?あ、わりぃワザとじゃ////」

哀「い、いいの気にしないで////」

光彦(ゆ、許せませんコナン君......あんなに美味しい思いを)

光彦(何か......何か挽回出来る手は無いものでしょうか)

体育委員A「何してんだよ光彦?」

光彦「い、いえ別に」

体育委員A「そーだ光彦、お前出場競技少なかったよな、1つ頼みたいんだけど」

光彦「僕にですか?」

体育委員A「そう、実は学年別応援団のスピーチ役探しててさ、ウチのクラスから出さなきゃいけないんだけどお前やらないか?」

光彦「僕がですか?」

体育委員A「そ、いわば盛り上げ役で大事な役なんだけどさ」

光彦「わかりました、やります」

体育委員A「サンキュー!じゃあ伝えとくわ」

光彦(再びチャンスが来たかもしれません!)

コナン「ふぅ、そろそろ帰るかあ」

哀「そうね(もう少しやっても良いけど////)」

コナン「結構転んじまったな、大丈夫か?」

哀「ええ、大丈夫よ」

コナン「そっか。ん?ヒザすりむいてんじゃねーか」

哀「ああ、コレくらいは平気よ。大丈夫」

コナン「ダメだよちゃんとしなきゃ」シュッ

哀「あ......」

コナン「よし、俺のハンカチで悪いけど汚れてないから勘弁してくれ」

哀「......」ニコッ

コナン「哀?」

哀「うん、ありがとう////」

コナン「すっかり暗くなっちまったな、誰もいねーや。着替えて帰ろうぜ」

哀「ええ、そうね」

ーとある喫茶店ー

志保「むー......」パクパク

歩美「志保ちゃん、そんなに食べたら体によくないよぉ」

志保「食べずにいられますかー!あー今頃2人で転んで絡んでやってんだろーな」

歩美「か、絡んでって志保ちゃん」カァーッ

志保「甘いわよ歩美ちゃん、もうそう言うトシなんだし、哀ならワザとやりかねないかもよ」

歩美「そ、そんな恥ずかしいよ////」

志保(まあ、それ以上のコトしちゃってんだけどね......いくつになっても哀が純情少女してるから気づかれないんだろーなあ)

志保「ま、とにかくこの一週間でポイント持ってかれるし。無理にやれとは言わないけどお色気アピールの1つもしないと置いてかれるかもよん」ニヤッ

歩美「もー、イジワルなんだから志保ちゃんは」

歩美(でも、実際どうしたらいいのかなあ)

歩美(コナン君にどうしたら可愛く思ってもらえるのかなあ)

志保(ふぅ、また助け舟出しちゃったかも。我ながら甘いわ)

ー通学路、帰り道ー

コナン「いやー、時間経つのも早いな。もう夜だぜ」

哀「そうね......何だか久しぶりね」

コナン「ん?何が?」

哀「2人きりで帰るのも」

コナン「ああ、そうだな。たまにはいーよな。こうして静かに2人で帰るのm」ギュッ

哀「......」ギュッ

コナン「哀......?」

哀「ダメかな、こうして腕組んで帰ったら////」

哀「2人に怒られるかな」

コナン「......いや、このまま帰ろう」

コナン「久しぶりに2人なんだし、な」

哀「ありがとう、工藤くん////」

哀(あーあ、このまま一緒に何処かへ行けたらなあ......なーんてね)

哀(叶うなら一秒でも長く、こうしてたい)

一旦中断します。
夜再開します。

乙!

>>488>>489さん
ありがとうございます。
再開します。

哀「……もう着いちゃうわね」

コナン「そうだな、残念だな」

哀「え?」

コナン「あ、いや……」

哀「私と帰るのが終わるの、残念って言ってくれるの?」フフッ

コナン「……ああ、残念だよ」

哀「ありがと、じゃあまた晩御飯にね」

コナン「ああ、後でな」

哀「工藤君!」

コナン「ん?」

哀「明日も一緒に、帰ろうね」

コナン「……ああ!」

ガチャ

志保「おかえりー、遅かったねー」

哀「ええ、ただいま」

志保「で、どうだったのよ?」

哀「何が?」

志保「とぼけないでよ、新一くんと色々あったんじゃないの?」

哀「別に何も」

志保「転んで抱き合って顔赤くしてたじゃない」

哀「……見てたの?」

志保「途中まではね」

哀「////」

志保「ちぇ、ワタシも当たりたかったなー」

哀「と、とにかくご飯にしましょ」ダッ

志保(逃げたな)

こうして体育祭までの1週間は過ぎていき……。

そして前日の帰路にて。

哀「あっと言う間に過ぎちゃったわね、もう明日が本番」

コナン「ああ、そうだな」

哀(こうして一緒に2人で帰るのも今日が最後ね)

コナン「なあ、ちょっと寄り道していかねーか?」

哀「え?」

コナン「せっかくだし、良いだろ?」

哀「え、ええ。わかったわ」

コナン「じゃ、ほら」スッ

哀「あ、うん///」ギュッ

―とある丘の上―

コナン「どうだ、景色良いだろここ」

哀「ホントね、米花町が一望できるわ」

コナン「だろ?ここに来るとスカッとするんだ」

哀「そう……ありがとう」

コナン「ああ。なあ哀」

哀「何?」

コナン「正直、どうなんだ?」

哀「何が?」

コナン「今の状態が、さ」

哀「今の?」

コナン「結局まだ俺はみんなに対する答えが出せてない」

コナン「みんなを宙ぶらりんにしたまんまでさ」

哀「工藤君……」

コナン「内心、俺の事怒ってるんじゃないかとか思ってさ」

哀「バカね、だったら一緒に帰ったりしないわ」

哀「例えどうなっても、私はあなたが好き」

哀「だからあなたは悩まないで、自分が本当にしたいようにして」

コナン「哀……」

哀「ま、ホントは私を奥さんにしてくれると嬉しいんだけど」

コナン「え」

哀「なーんてね、冗談よ」クスッ

コナン「哀……」ギュッ

哀「え、工藤君?////」

コナン「ごめんな、哀」

コナン「今はっきりとそうすると言えない自分で」

コナン「でも都合のいい話だけど」

コナン「俺はオメーが好きだ」

コナン「それは紛れもない事実だ」

哀「バカ……だったら言わないでよ」

哀「悲しいけど、嬉しくなっちゃうじゃない」グスッ

コナン「ごめん……んん?」チュッ

哀「今は、これで勘弁してあげるわ」クスッ

コナン「バーロー、不意打ちは卑怯だぜ////」

哀「お互い様よ」

コナン「そっか、そうだな」

哀「さ、帰りましょ?志保がきっと怒ってるわ」

コナン「そうだな。哀!」

哀「え?」

コナン「明日、頑張ろうな」

哀「ええ、お互いね」

―同時刻、光彦宅―

光彦「よし、完璧です!」

光彦「突然頼まれた応援アピールでしたが」

光彦「これで完璧です!明日はきっとみんなの注目が僕にあつまるでしょう」フフフ

―阿笠宅―

哀「ただいま」

阿笠「おお哀君、おかえり」

志保「なーんですかそのスッキリした顔は」

哀「え?なんでもないわよ」棒読み

志保「なんかアヤシイなあ。帰りも遅かったし」

哀「そ、そんな事ないってば」

志保「……まあ、いいわ。明日からはまた手加減しないからねー」

哀「……」フゥ

志保(絶対なんかあったなあ、あれは)

―そして体育祭、当日―

校長「ではここに第●●回帝丹高校体育祭の開会を宣言します!思い起こせば……」

コナン「ふぁーあ、相変わらず校長の話はなげーな)

元太「俺もう眠くなってきたぜ」

光彦「まあいいじゃありませんか」

コナン「なんだ光彦、ずいぶん上機嫌じゃねーか」

光彦「いえいえ、そんなことは」

光彦(今日1日で今までの失態を返上して、僕は校内の人気者となり……)

光彦(そして灰原さんたちに好印象を!)

歩美「ねぇ哀ちゃん!上手くいきそう?二人三脚」

哀「どうかしら、練習はしてきたけど」

志保「何の練習だか」ボソッ

哀「何か言った」ギロッ

歩美「ケンカはやめようよー」

一旦中断します。
深夜か明日更新予定です。

乙!

>>496さん
ありがとうございます。
再開します。

第1種目 100m男子・女子

コナン「おし、一発目だな。行ってくる」

元太「頑張れよコナン!」

光彦「頑張ってくださーい」棒

哀「私も行ってくるわ」

志保「行ってらっしゃーい」

歩美「頑張ってね、哀ちゃん」

女子一同「キャー!江戸川君来たー!」

コナン「なんかすげえ声援だな」

男子A「お前にだよ。羨ましい」

志保「何か凄いねぇ」

歩美「コナン君学校全体の女の子から人気だからね……」

先生「それでは男子から始めるぞー」

コナン「よっしゃ、行くぜ!」

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン!】

コナン「いっけぇー!」

元太「自分で走るのにいっけぇーかよ(笑)」

女子一同「キャー、江戸川くーん!」

志保「速い速い、もうゴールだよ!」

歩美「コナン君すっごーい!」

光彦「すごいすごーい」棒

コナン「ふう、やったぜ」

志保「凄い、1位ね!」

女子A「やっぱりコナン君凄いよねー」キャー

女子B「ホントだねー」キャー

光彦(くっ、やはりコナン君人気は高いですね)

歩美「次は女子、哀ちゃんだね」

志保「ま、そこそこはやるでしょ」

哀「よし、私もがんばらなきゃね」

男子連中「オー!キターッ!灰原さんだー!」

哀「何か凄い騒ぎね」

女子A「アナタによ、羨ましい」

コナン「何かスゲエ声援だな」

光彦「灰原さんの人気も学校中でありますからね……」

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン!】

ダッ

男子一同「オー!スゲエ!(可愛い!!!)」

歩美「スゴイスゴイ、哀ちゃんも1位だよ!」

コナン「俺はそれより世の思春期男子と女子の迫力にビビったよ……」

某男子「やっぱり灰原さんかわいすぎるな!」

某女子「江戸川君だって負けてないよー、かっこいい」

志保「確かに……走りよりルックスを見てた感じね」

光彦(ああ、灰原さんキレイでした)

コナン「とりあえず俺は午前最後の騎馬戦まで仕事はねぇな」

元太「俺は綱引きがあるぞ」

歩美「私はパン食い競争」

志保「ワタシは午前はハードルね、後女子は綱引きか」

哀「お疲れ様」タッ

コナン「おう、お疲れ」

志保「お疲れ、みんなの視線釘づけね」

哀「興味ないわ」

コナン「でも早かったな」

哀「アナタもね」

志保「むぅ、負けてられませんな」

歩美(……パン食い競争じゃアピールにはならないなあ)

光彦(クク、みんな今のうちに目立つと良いです。でも午後一番のアピールで僕は!)

元太「腹減ったー」

第2種目 110mハードル 男子 女子

コナン「次は志保の番だな」

哀「まあ、大丈夫でしょ」

歩美「あ、来たよ!」

男子一同「ワー!!来たぞー!!」

志保「やあどうもどうもー!」チュッ

コナン「スッゲーノリノリじゃねーか、投げキッスまでしてんぞ」

哀「恥ずかしいわ……」

歩美「まあまあ、あれが志保ちゃんのノリだし」

光彦(ああ、どちらの灰原さんも美しいです)

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

志保「よっしゃー!」

コナン「おお、速いな!」

哀「ええ、でもそれよりも」

歩美「周りの声が……」

男子一同「おおおおおお、可愛いぃ!!!」

コナン「よし、1着だな!」

歩美「スゴイね志保ちゃん!」

哀「でもアレ……」

志保「ありがとうー!ありがとー!」

コナン「ウイニングランしてるぞ」

歩美「あ、先生につまみ出された……」

哀「ホント恥ずかしい……同じ顔なのに……」

志保「いやいやお疲れ」

コナン「おう、お疲れ!」

哀「あなたホントやめてよ、恥ずかしい……」

歩美「でもカッコ良かったよ、志保ちゃん」

志保「へへへ、ありがと」

コナン「次は歩美だな」

歩美「うん、頑張るね」

志保「しかしパン食い競争とはねー」

哀「高校生としては珍しいわね」

コナン「まあ、見てようぜ」

第3種目 パン食い競争(男女混合)

位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

歩美「よーし」

コナン「始まったな」

志保「あ、もうすぐパンのところだよ」

歩美「と、とれないよー」

男子一同「かわいぃぃぃ!」

コナン「歩美もかよ……」

志保「まあワタシと哀と歩美ちゃんは学園のトップ3に入る人気だから!」

哀「自分で言ってどうするの……」

光彦(ああ、パンになりたいです)

元太「弁当まだかー」

コナン「っと、結局歩美はビリか。ま、しかたねーな」

哀「まあ順位にこだわってもね」

志保「うちの体育祭って別に優勝とか競う訳でもない、ただのお祭りみたいなもんだしね」

歩美「ただいまー」

コナン「おう、お疲れ!頑張ったな」

歩美「うん、でも最後だったよ」

志保「頑張ったならそれでオーライだよ」

哀「ええ、おつかれさま」

本日は終了します。
明日更新予定です。

乙でした!

乙!

三人可愛い

>>503>>504さん
ありがとうございます。
再開します。

その後、第4種目の綱引き。

小嶋君の出たウチのクラスはそれなりに頑張ったのだけれど……。

基本ガチガチの筋肉質の男子ばかり出る競技の為か歓声が上がらず……。

至極寂しい終わりを迎えた。

コナン「元太……あんなに頑張ったのにな」

哀「そうね、かわいそうに」

歩美「しーんとしてたね、会場」

志保(そりゃーあんなむさ苦しい絵じゃあね……)

哀「さて、次は女子ね」

歩美「頑張ろうね、2人とも」

志保「よーし、頑張ってこよ」

コナン「3人とも頑張ってな!」

光彦(トップクラス3人の女子が一度に集う綱引き!見逃せません!)

元太「疲れたー、うな重くいてえ」

コナン「おう元太、お疲れ」

元太「わりぃな、最後まで勝てなくてよ」

コナン「いいってことよ」

「うぉぉぉぉおおお!」

コナン「な、何だ?」

哀「気のせいかしら」

志保「何か凄く視線感じる」

歩美「みんな見てるね、こっち」

某男子A「学校トップ3の美女が一堂にそろう」

某男子B「こんな機会は見逃せませんなぁ」

コナン「結局このノリかよ、アイツらも気の毒にな」

が、結局私達はすぐさま敗退。

会場のボルテージは一気に冷めることになるのであった。

コナン(哀達が負けたのは残念だけど、正直キモヲタざまぁ)

コナン「よっしゃ、午前最後は騎馬戦だな」

元太「俺は馬だぜ」

哀「江戸川君は?」

コナン「俺は騎手さ」

志保「2人とも頑張ってね!」

歩美「あ、始まるよ!」

コナン「おし、行くぜ元太!」

元太「おー!」

哀「あら、そう言えば円谷君は?」

志保「そー言えばいないね?」

歩美「先にいったのかなあ?」

光彦(トイレに行って戻ってきたらもう始まる寸前……しかし灰原さんは頑張ってね「2人」と言いましたね)

光彦(完全に忘れられてましたね……)

光彦(こうなったら僕も騎手です、活躍して見返してやります!)

第5種目 騎馬戦(男子のみ)

それでは位置について、よーい、始め! 【パン】

コナン「よっしゃ頼むぜ元太!」

元太「おう任せとけ、他の2人遅れんなよ!」

男子A、B「おー!」

光彦「さあ、行きますよ!下の人達!まずはあっちです!」

男子C、D、F(何でコイツこんなテンション高いんだ?)

コナン「よし、みんな!右から回り込め!」

「よーし!」

敵将A「あっ!」

コナン「へへーっ、いっちょあがり!」

歩美「コナン君すごーい!」

志保「やるぅ!」

哀「あ、でも」

敵将B「隙あり!」

コナン「あ、しまった!」

元太「何やってんだよコナン!」

コナン「わ、わりぃ取られちった……」

哀「油断しやすいのが悪い癖ね」

光彦(ふふ、コナン君も負けた今チャンスです、ここで活躍を!)

その時、隣で体制を崩した騎手が円谷君に倒れ掛かり……。

敵将C「うわぁ!」ガッ

光彦「え、ちょっと!」ドーン!

光彦「イテテテ、いったい何……が?」

コナン「あ」

元太「い」

哀「う」

志保「え」

歩美「お、お尻が出てる……」カーッ

倒れる際にズボンをつかまれて円谷君の馬は転倒。

勢いでズボンとパンツまで……。

光彦「な、何で?!」

「おい、アイツ何で半ケツなんだ?」クスクス

光彦(な、何でいつもこんな目に……)

コナン「なあ、何か知らねーけどアイツ最近不幸すぎねぇか?」

哀「ええ、何か世の不幸を一身に背負ったような感じね」

都合によりケータイからの送信に切り替えます。

そんな感じで騎馬戦もあっさり負け。

そして昼休憩。

コナン「ふぅ、しっかしウチの学校体育祭の昼飯支給してくれんのはいいけどパンと牛乳だけじゃなあ」

哀「あんまり詰め込むと午後動けないわよ」

志保「ワタシは残念だなあ、お弁当作りたかったのに」

歩美「いいじゃない、なんかイベントって感じで」

コナン「あれ?元太は?」

哀「彼ならこっそり持ち込んだうな重を食べに行ったわ」

歩美「元太君らしいね!」

志保「どんだけウナギ食べたいの......」

コナン「そういや光彦は?」

哀「さあ......まあ私達から離れてみたいと言ってたし何処かで食べてるかもね」

コナン「まあ話聞いたけどアイツも色々考えてんだな」

志保「コナン君こそワタシたちのことは色々考えてるのかしら?」

コナン「っ!バーロ、いきなり言うから喉がっ!」

歩美「大丈夫?コナン君?」

コナン「あ、ああ大丈夫」

哀「不意打ち過ぎよ」

志保「いーじゃない別にー」クスッ

光彦(仲良く食べてますね、うらやましい)

光彦(しかし午後一番の応援で僕は!)

そして午後一番は応援合戦。

各学年の代表が相手に向かってアピールする。

一種のお遊びだ。
 
と、言っても決意表明みたいなモノで派手なパフォーマンスは禁じられている。

せいぜいBGMをかける位の......はずだったのだが......。

一年代表「以上で、終わります!」

パチパチパチパチ

コナン「初々しい感じだったな」

哀「ええ、如何にも一年生らしい感じね」

志保「良かったじゃない、さわやかで」

歩美「次は二年生だね!」

コナン「ああ、確か光彦がやるんだろ?」

哀「らしいわね、何を言うか楽しみね」

体育委員長「それでは次に二年生、お願いします」

シーン

コナン「あれ?出てこないぞ?」

哀「どうしたのかしら?」
 
コナン「あれ?この曲は......」

志保「どっかで聞いたなあ、確か動画サイトで」

歩美「あ、確かサングラスかけたオジサンが踊ってるやつだよ!」

コナン「あ、ひょっとして」

哀「江南スタイル?」

PSY「江南スタイル」

曲に合わせ上半身裸にサングラスの円谷君が現れた。

光彦「カンナムスタイル!」

コナン「おい、ノリノリで踊ってんぞ」

哀「ええ、やってしまったわね」

志保「うはぁ......」

歩美「光彦君......」

光彦(ふふ、本来からコナンですからパラパラを踊るべきでしょうが)

光彦(あえて違うノリで行きますよ!)

光彦(きっと会場は盛り上がってます!)

しかし彼の気持ちとは裏腹に会場のテンションはだだ下がり。

しらけた目線と時折

「サムイ」「今更?」「帰れよ」

などの声が聞こえるばかり。

が、気付かないのか彼は踊り続けた。

先生も痛々しさを感じて止められないようだ。

体育委員長「君ら彼に何て説明したの?」

体育委員A「いや、盛り上げてとは言ったけど」

体育委員B「もう二年生だし主旨は分かってるかと......」

そして、曲が終わった。

光彦(さあ、拍手が雨のように降ってくるはずです!)

シーン

光彦(あ、あれ?)

先生「さ、円谷。戻ろう」

光彦「え?あれ?ちょっと?」

先生「さあ!」グイッ

光彦「え?!何故?なぜぇぇえ!」

コナン「......何て言っていいかわかんねぇよ」

志保「一言「イタい」としか」

歩美「光彦君......」

哀「言葉が無いわ」

光彦「なんでぇぇえ!」

円谷君の悲鳴がこだまするなか、その後もドン引きムードのまま、応援合戦は終わった。

作者が光彦に対して鬼だということはわかった…


乙!

いいぞ!もっとやれwwwwww

不登校レベルまで追い詰めていいぞ

>>515>>516さん
ありがとうございます。

光彦は残念キャラを担ってもらいますので今後もきっと(笑)

再開します。

光彦「」ズーン

コナン「しばらく触れない方が良さそうだな」

歩美「そうだね……」

志保「まあ、とりあえず自分の競技をガンバろーよ!」

哀「ええ、そうね」

元太「俺午後からヒマだな」

第6種目 リレー(男子・女子)

哀「さて、応援しないとね。それに最後は私の番だし」

光彦(……声をかけてくれる気配もないですね)

男子と女子のリレーは、それぞれ工藤君と志保、哀が出たことにより会場の熱気を取り戻すことに成功。

成績としては良くないがいい形でトリに持っていくことができた。

そして次はラスト、男女ペア二人三脚。私達の番。

コナン「よっしゃ、最後は俺たちの出番だな!」

歩美「頑張ってね、コナン君」

哀「ふぅ、緊張するわね」

志保「何言ってんの、せっかく会場盛り上がってるんだからしっかりガンバってきなさいよ?」

光彦(うう、何か責められてる気分です)

コナン「じゃあ、行ってくるぜ!」ギュッ

哀「あ、ちょっと人前で////」

歩美「いいなあ」

志保「ホントに嬉しそーだね、人前でって全然隠す気ないじゃん」

光彦「ハァ」

歩美「ねぇ、光彦君も応援しようよ」

光彦「いえ、僕は……そんな資格は……」

歩美「大丈夫だよ!」

光彦(あ、励ましてくれるんですね)

歩美「オシリはみ出しても、応援がスベっても光彦君は光彦君だから!」

光彦「」

志保(フォローしようとしたんだろうけど、トドメ刺したな)

歩美「あれ?光彦君大丈夫?」

光彦「大丈夫ですから、しばらくほっといてください」

最終種目 男女ペア二人三脚

体育委員長「えー、いよいよ競技も最後となりました!この種目を楽しみにしてた人も多いと思います!」

「ワー!!!」

志保「考えたらこんな競技が出来るのに何で応援はあんな地味なんだろ?」

歩美「まあ、そこは置いといて」

体育委員長「実はこの種目について校長先生より副賞を賜っております!」

コナン「副賞?」

体育委員長「1位のペアにはなんと!トロピカルランドのペアチケットを差し上げまーす!」

「オーッ!!!」

志保「ウッソー!」

歩美「聞いてないよー!」

先生「校長、私達も聞いてませんが……」

校長「今日の思いつきです」

哀(何か余計プレッシャーかかっちゃった)

哀(でも一緒に行きたいし)

コナン「よし、チケット目指して頑張るか!」

哀「え、ええ」

体育委員長「ただし!」

コナン「ん?」

体育委員長「優勝ペアには明日から1週間、こちらのベストペアの証の特性ジャケットを着て通学していただきます!」

志保「うわ」

歩美「正直、カッコ悪い……」

コナン「どうしよう、頑張りてーけど」

哀「頑張る気が無くなるわね」

先生「校長、あれも聞いてませんが」

校長「うん、思いつきです」

体育委員長「それでは最終種目、選手の入場でーす!」

アナウンス「1レーン、●●、●●さんペアです」

「ワー!!」

志保「さすがにクラスの代表ペアだけあってレベル高そうな男女だね」

歩美「クジにしたのはウチだけみたいだね」

アナウンス「2レーン、●●、3レーン●●……」

アナウンス「8レーン、江戸川・灰原哀さんペアです!」

「ワー!!!!!」

志保「さすがに超人気!」

歩美「一番応援が大きいね!」

光彦(……)

哀(恥ずかしくてもなんでも……勝って工藤君と遊園地に行きたい)

哀(頑張らなくちゃ)

コナン「よし、練習通りいくぜ!」

哀「ええ!」

それでは位置について、ヨーイ、ドン! 【パン】

コナン「せーの!」

哀「1、2、1、2」

志保「おー速いよ!」

歩美「2人とも頑張れ―!」

光彦(転んでください……)

哀「1、2、1、2……」

コナン「いいぞ、このまま行けば!」

志保「あと少し!」

歩美「このままなら1位だよ!」

光彦(転んでください!)

哀(も、もう少し!)

ゴールまであと10m、このままトップで私達がゴールすると思い会場が沸き立ったその時……。

ブチッ!

哀「あっ!」

コナン「くっ!(足の紐が!)」ドーン!

「あっ!」

会場からため息が上がる。

志保「し……コナン君!」

歩美「コナン君!哀ちゃん!」

元太「コナン!」

光彦(願いが通じました!)ニヤッ

志保「ん?」ギロッ

光彦「え?」

志保「人が転んでるのに何でニヤケてるの?」

光彦「い、いえそんな事は」

志保「……」ギロッ

光彦「あ、僕トイレに……」

コナン「イテテ、哀大丈夫か?」

哀「ええ、江戸川君こそ」

コナン「俺は平気さ、でも」

体育委員長「優勝は●●、●●ペアでーす!」

「ワー!!」

コナン「勝てなかった、な」

哀「ええ……残念ね」

コナン「仕方ねぇか……ホラ」スッ

哀「ありがとう」グッ

コナン「何かもう誰も見てねーけど、最後まで走ろうぜ」

哀「え?ええ!」

志保「哀……」

歩美「コナン君、頑張ったね」

結局、最後の競技も残念な結果には終わったが……。

それでも最後まで協力してゴールすることは出来た。

こうして、色々あった体育祭は幕を閉じた。

―放課後―

歩美「コナン君達、出てこないね」

志保「……ねぇ歩美ちゃん。先帰ろ?」

歩美「え?」

志保「いーから、さ」

歩美「……うん、わかった!」

志保(ハァ、とことんバカだわワタシ)

歩美(2人とも、頑張ったもんね)

―教室―

哀(ハァ、やっと着替えられたわ)

哀(荷物を取って帰らなきゃ……)

哀(……勝って工藤君と行きたかったわ、トロピカルランド)

哀(何て言っても仕方ないわね)ガラッ

コナン「おう、遅せーぞ哀」

哀「江戸川君だけ?志保達は?」

コナン「何か先帰ったみてーだぞ、あともう誰もいねーから江戸川じゃなくていいぞ」

哀「そう(みんな気を遣ってくれたのかしら)」

コナン「まあな。帰ろうぜ、一緒に」

哀「ええ、そうね」

―帰り道―

哀「でも最後勝ちたかったわね」

コナン「ああ。あのジャケット着なくて済んだのは良かったけどな」

哀「それはホントね」クスッ

哀「でも残念、一緒に行けるかと思ったのに。トロピカルランド」

コナン「ん?」

哀「勝てばもらえたじゃない、チケット」

コナン「そうだな……行こうか、今度」

哀「え?」

コナン「別にあれが無くたって、行こうぜ」

哀「でも難しいんじゃない?2人でって言うのは」

コナン「でも、行こうぜ。今度さ」

哀「今度っていつよ?」

コナン「今度って……今度は今度さ」

哀「何それ、バカね」

哀「そういう時は嘘でも日付を決めとくものよ」クスッ

コナン「あ、その、ゴメン」

哀「でも、いいわ。期待しないで待ってるから」クスッ

コナン「そっか、じゃあ逆に期待に応えないとな!」

哀「フフフ」

コナン「アハハ」

2人「アハハハハハ!」

望んだ結果にはならなかったけど、こんな楽しい気分で帰れたから今は十分。

いつかもっと楽しい気持ちでいれる日が来るといいな。

本日は終了します。
明日更新予定です。

>>527
ゆっくり更新してってくださいね
面白いので待ってます

いつだって支援してるぜ!
光彦ボッコ乙!

>>528>>529さん
本当にありがとうございます。

今の舞台が学校なので行事を消化する以上まだ長くなりそうですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

再開します。

―阿笠宅―

哀「ただいま」ガチャ

志保「おかえりー、嬉しそうだね、何かあったのー?」ジトー

哀「べ、別に何もないわよ///」

志保「ふーん、まあいいけど……」チョイチョイ

哀「何よ?」

志保「今日まではサービスしてあげたけど、歩美ちゃんも帰り道気合い入ってたしもう手加減しないからね」ボソッ

哀「……わかったわ」クスッ

志保「じゃあご飯にしようよ、調理よろしくね!」

哀「……自分で作ろうとは思わないのね」

などとまたいつもの掛け合いの日々に戻る……と思っていたのだが。

翌日、私達にとっては心臓が飛び出すくらい驚く出来事が待っていようとは。

誰も思いもしなかった。

―翌日、教室―

光彦「ハァ、結局あの後も謝れないまま帰ってしまいました」

光彦「きっと志保さんには嫌われてしまいましたね……」

コナン「オース、おはよう!」

男子A「おう、おはよー」

男子B「どうよ、お姫様と二人三脚した感想は?」

コナン「バーロ、いちいち冷やかすんじゃねーよ」

哀「いつもの日常に戻った感じね」

志保「そーだねー、ん?」

光彦(マ、マズイです、目があってしまいました!)

志保「……」プイッ

光彦(!!……思いっきり顔逸らされました)

歩美「どうしたの志保ちゃん?」

哀「あなた……円谷くんと何かあったの?」

志保「別にー」ギロッ

光彦(あの顔はまだ怒ってます……逆鱗に触れてしまったんでしょうか?そこまでコナン君が好きなんでしょうか?)

コナン「おいオメーら、そろそろ座らねーと先生来るぜ?」

歩美「あ、ホントだ」

哀「座りましょ、志保」

志保「はーい」ギロッ

光彦(凄い殺気です)ガクブル

ガラッ

「きりーつ、礼」ガタッ

「おはようございまーす」

副担任「はい、おはよう」

「ちゃくせーき」ガタッ

コナン「あれ?副担の伊藤先生じゃねーか」

哀「ホントね、担任の先生はどうしたのかしら?」

副担任「えー、朝から皆さんに悲しいお知らせがあります」

副担任「担任の田中先生ですが、昨夜事故に遭われまして入院されました」

志保「入院?」

歩美「交通事故に遭ったんですか?」

副担任「いえ、酔っ払って自宅の階段から転げ落ちたそうです」

コナン(ダメだろ、そりゃ)

志保(それは伏せておいた方が親切だったんじゃ……)

副担任「幸い命に別状はありませんが、足や腰の骨を折ってしまいリハビリには時間がかかるそうです」

男子A「じゃあ、伊藤先生が担任になるんですか?」

副担任「いえ、実はよそのクラスでも産休などの人事異動が重なってしまったので他のクラスの担任とこのクラスの副担任を兼任することになりました」

副担任「今日は、しばらくの間皆さんの担任を務めていただく先生を紹介します」

副担任「もともとうちの学校に赴任されることは決まっていましたが、先ほどの事情により急遽こちらのクラスに来ていただきました」

副担任「皆さん大きな拍手で迎えて差し上げてください、話によるとウチの学校の出身、皆さんの先輩にあたるそうです」

コナン「へぇ、ウチの出身か。どんな人だろ」

哀「まあ見てのお楽しみね」

副担任「では先生、どうぞ」

スタスタスタスタ

コナン「!!!!!」

志保「ウソ……」

哀「まさか……」

???「……」フッ

女子A「スゴイイケメンじゃない?」ボソッ

男子A「でもあの恰好は女の人じゃないのか?」

副担任「はい静かに!では先生、自己紹介をお願いします」

カッカッカッ

世良「はじめまして。ボクの名前は世良真純、字はこう書くから覚えておいてくれ。よろしくな!」

コナン「なあ、これは夢か?」

哀「夢じゃないわよ……」

志保「夢の方がリアリティあるかもね」

元太「あれ、あの男ねーちゃんじゃねーか」

歩美「先生になってたんだね!」

世良「しばらくの間、みんなと生活することになるんでよろしくな!何かあればいつでも相談に来てくれ」ニッ

男子B「ボ、ボクっ子かよ?」

女子B「でもスゴイキレイな顔だよね、キレイっていうかカッコいい」

コナン「……」

世良(まったくの偶然だったんだがこの高校に来てまさかまたキミに会うなんてね……)

世良(運命はまだキミとボクを離したくないみたいだね)ニヤッ

コナン「やっぱり、気付いてるよな」

志保「うん、こっち見て笑ったし」

哀「何故彼女が教師に?」

コナン「こっちが聞きてーよ」

一旦中断します。
今日中には更新します。

乙♪
ボクっ子は興味ないが世良はわりと好き

おつ
ここでまさかのボクっ娘登場!

>>535>>536さん
ありがとうございます。
世良さんをどうするか色々考え中です。

お知らせ
灰原「ずっと一緒よ、工藤君」【閲覧注意】

灰原「ずっと一緒よ、工藤君」【閲覧注意】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381590683/)

同時執筆してました。
こちらは完結しています。

内容が暗いので胸を張っておススメ出来るものではないのですが、時間のある方は読んでいただけると嬉しいです。

本編に支障のない範囲で今後も外伝的な話を書けたらなと思っています。

再開します。

世良「ボクの担当は英語、3時限目に英語があるから詳しい自己紹介はまたその時に」

世良「とりあえずみんな、仲よくしてくれよな!」

パチパチパチパチ

哀「なんだか」

コナン「ああ、平和になったと思ったらまたひと騒動ありそうだな」

光彦(面白くなりそうです!)

―英語の時間―

世良「さあて、それじゃ一発目の授業行ってみようか」

女子A「先生、自己紹介は?」

世良「あー、ボクの話なんか聞きたいか?みんな?」

「ぜひ!」

世良「そっか、満場一致なら答えるしかないな!」

女子B「その前に先生、一ついいですか?」

世良「何だい?」

女子B「あの……先生は女の方ですよね?」

世良「モチロン!でもよく男と間違われるよ」

コナン(まあ、あのしゃべり方じゃあな、胸もデカくなってねーし)

哀(間違うのも無理は無いわね)

世良「んー、みんなも聞いたと思うけどボクはここの出身でね」

世良「若いころは色々ヘビーな事もあったんだ」

コナン(確かにな、俺達と似たようなもんだからな)

世良「で、平和な暮らしに憧れてね。元々英語は堪能だったんでそれを生かそうと思って」

世良「人に接するのは好きな方だし、教師になって英語を教えてみようと思ったワケさ」

コナン(ま、一応筋は通ってるが)

志保(ホントかしらね)

世良「まあ経歴はざっとこんなところだけど、質問はあるかい?」

男子A「はーい」

世良「お!いいね、何かな?」

男子A「先生は彼氏いますか?」

女子A「セクハラよそれ」

世良「アハハ、かまわないよ!残念ながら独身だよ、相手もいないんだ」

女子B「そんなキレイなのに?」

世良「ありがとう、まあ男勝りすぎるのかなと気にしてはいるんだけどね」

コナン(加えてジークンドーの使い手とあっちゃあな)

哀(まあ大概の人は寄り付かない……いや、寄り付けないわね)

女子C「じゃあ、好きな人はいますか?」

世良「今かい?」チラッ

コナン「えっ」

世良「んー、ノーコメントにしとくよ」

「えー」

世良「ハハ、いずれ機会があればまたな。とりあえず授業にいってみようか」

コナン(なんだ?今の視線は)

志保(あの人、やっぱりねー。また敵が増えるのかなー)

歩美(昔見た時と変わってないなあ。でもさっきの目が何だろ?コナン君への)

世良「よーしじゃあ教科書開いて、23ページ」

コナン(いったい何だってんだ、アイツ)

世良「じゃあ教科書読んでもらうかな、えーと……江戸川君!」

コナン「ブツブツブツブツ」

哀「ちょっと江戸川君」

コナン「え?」

世良「……」ニヤッ

ビュッ!!

コナン「あいってー!!」コーン

世良「Case closed!(いっちょあがり!)」

男子B「い、今時チョーク投げとは」

志保「だ、大丈夫?」

コナン「あ、ああ」

世良「もうすぐ昼休みだから眠いのはわかるけど、ボクの授業を聞かないとこうだからね」ニッ

世良「ちなみにさっきのは英語でいっちょあがりって意味だ、1つ勉強になったろ?」

生徒一同(怖いよこの人……)

キーンコーン カーンコーン

世良「お、終わりだな。じゃあ今日はここまで!」

「ありがとうございました」

世良「あ、江戸川君と灰原さん、だったかな?」

哀「はい?」

世良「悪いけどお昼ご飯食べたら進路指導室に来てくれないかな」

コナン「わかりました(何だ?)」

世良「よろしくな」サッ

志保「なんだろうね?」

コナン「さあ、わかんねーな」

男子A「何かやらかしたのかよ?」

哀「いえ、そうじゃないわ。昔の知り合いなのよ」

女子A「え?そうなの?」

コナン「あ、ああ。だから驚いたよ、その話じゃないかな」

女子B「そっか、偶然だね」

志保(ホントに偶然、なのかな?)

歩美(何だろう、一体)

光彦(これは……調べなければ)

元太「おい光彦」

光彦「何ですか一体」

元太「体育の先生が呼んでたぞ、体育祭の件で話があるんだってよ」

光彦「え」

元太「メシ食ったらすぐ体育教官室に来いってよ」

光彦「わかりました(こ、こんな時に!)」

―進路指導室―

哀「失礼します」ガラッ

世良「お、来たな」ニッ

コナン「お話ってなんですか?世良先生」

世良「おいおい、ここなら誰もいないから気を遣わなくていいよ、フランクにいこう」

コナン「そうですか。久しぶりだね、世良のねーちゃん」ニッ

世良「チョークの仕返しかい?変わらないね」

志保「で、お話って?」

世良「何、懐かしいキミたちに挨拶をね」

哀「なら何故私達だけなの?歩美ちゃんや元太君とも面識はあるでしょ?」

世良「まあそうだけど、真実を知るものとしてはキミたちしかいないだろ?」

コナン「まあ、そうだね」

世良「最後までコナンとして接するつもりかい?意地が悪いね、工藤君」

志保「ここに来たのは、ホントに偶然なの?」

世良「ああ、それはホントにたまたまさ。キミたちの担任が酔って怪我するなんて予想できるかい?」

哀「まあ、確かに無理ね」

>>537
やっぱり同時だったんだ!
面白かったよ

歩美「ん、あんまり見えないなあ」

歩美(ホントは覗くなんてダメだけど、どうしても気になっちゃう)

歩美(一体何の話してるんだろ……かすかに聞こえたけど、工藤君って誰だろう?)

世良「まあホントにたまたまだし、心配しないでくれよ」

コナン「別に心配はしてないよ、元気そうで何よりだったし」

コナン「こっちも驚いただけさ」

世良「そっか、ありがとう。まあ仲よくしてくれよ」

哀「ええ、わかったわ」

世良「まあ、秀兄の件でわだかまりがあるのはわかるけど」

志保「お互いにね」

世良「でもまあ気にするなとは言わないけどよろしく頼むよ」

哀「わかったわ」

コナン「じゃあ、これで」

歩美(わ、早くいかなきゃ!)ダッ

世良「ああ、時間取らせて悪かったね」

ガチャン

世良「ふう、変わってないなあみんな」

世良「仲良さそうなところもね」ニッ

コナン「まあ、一応そうだと理解しようぜ」

志保「んー、何か含みがある気がするんだけど」

哀「別に敵では無いんだし警戒する必要はないわ」

志保(チガウ意味で敵なんだって)

歩美(あ、危なかった)

歩美(ほとんど聞き取れなかったけど……やっぱりさっきのは間違いじゃないよね)

歩美(コナン君の事、工藤君って。あれは一体……?)

>>541さん
ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。

本日は終了します。
明日更新予定です。

あの小説書いてたのあなただったんですか!
ググってあそこ見つけたんですが一緒だったとは…(((o(*゚▽゚*)o)))

世良には真実話したんですね!
乙です。

皆さんありがとうございます。

>>546さん
そうなんです。
1つのネタに没頭しちゃうと暴走しがちなので気分転換のつもりで書きました。

再開します。

―教室―

コナン「ふぅ、何か疲れたな」

哀「ええ、そうね」

志保「何か落ち着かないよねー」

コナン「ああ、あれ?歩美は?」

哀「そう言えばいないわね」

歩美「……」トボトボ

志保「あ、戻ってきた!歩美ちゃーん」

歩美「あ、みんな」

コナン「どうしたんだ?何かボーっとした顔して」

歩美「う、ううん!何でもないの」

哀「ホント?何かあったら言ってね?」

歩美「うん、ありがと」

歩美(やっぱり聞けないなあ、盗み聞きしちゃったし)

志保「?」

―体育教官室―

光彦「失礼します」ガチャ

体育教師「おう円谷、まあ座れ」

光彦「はい……」

体育教師「なぜ呼ばれたか分かるな?」

光彦「ええ、体育祭の件と言われましたが」

体育教師「ああ、あの応援だよ。別に校則違反をしたという訳ではないが少々行きすぎだと問題になってな」

光彦「でもあれは盛り上げてと言われたので」

体育教師「どういう応援方法がいいかは去年も学校にいるんだからわかるだろう?明らかに皆ついて行けてなかったろ」

光彦「……はい」

体育教師「特に内申点に影響することはない、お前も頑張ったが空回りしただけだからな」

体育教師「ただ、けじめとして反省文5枚、明日までに提出しなさい」

光彦「……はい」

光彦「失礼します」ガチャ

光彦「何故僕はいつもこうなんでしょう」

光彦「貧乏くじばかり引いている気がします」

光彦「このままではいけません、とりあえず流れを変えるためにも志保さんに謝っておかなければ」

―教室―

コナン「ん?光彦?」

哀「どうしたのかしら、暗い顔して」

志保「さぁ」

コナン「何か志保最近光彦への反応が鈍い気がするんだけど気のせいか?」

志保「別にー」

歩美「……」

哀「歩美ちゃんも。2人とも何か変よ」

キーンコーン カーンコーン

コナン「お、授業始まっちまう。続きは後だな」

哀「そうね」

志保(言えないなあ、子供っぽいからなあ。ワタシが怒ってる理由)

歩美(何だかどんどん気まずくなっちゃうなあ)

―帰りのHR―

世良「よーしじゃあ最後に連絡!ウチの学校は夏休み前に早くも学園祭が来るわけだけども」

世良「その出し物なんかを明日の学活で取りまとめたいから考えて来てくれ!」

世良「明日で決まるわけじゃないけどいいアイディアなら採用されるかもしれないからな。盛り上げるためにも真剣に考えてくれよ」

コナン「そっか、もう少ししたら学園祭かあ」

哀「早いものね、行事が固まってるから」

志保「フツー秋にやるんじゃないのかな、学園祭って」

歩美「でも楽しい事考えたいよね!」

コナン「ああ、やっと明るくなったな歩美」

歩美「へへへ、楽しい事はいくつあってもいいもん」

世良「連絡は以上だ、じゃあみんな気を付けて帰ってくれ」

「ありがとうございました」

男子A「先生今日用事あるの?」

女子A「私達とお茶いきませんか?」

世良「お、嬉しいね!でも今日はちょっとな。1日目だし色々ね」

女子B「そっかー、残念です」

コナン「人当たりは良いから人気でそうだな、世良」

哀「そうね、昔の調子で暴れなければね」

志保「さあそれより帰ろうよ!」

哀「そうね」

光彦「あ、あの灰原さん」

哀「え?」

光彦「あ、志保さんの方です」

志保「何?」

光彦「ちょっとお話よろしいでしょうか」

志保「……わかった、みんな先帰っててよ」

コナン「あ?ああわかった」

哀(ホントになんなのかしら)

歩美(何かあったのかな?)

世良(ふぅん、意外とフクザツみたいだね、キミの周りは)ニッ

―校舎裏―

志保「で、何なの?話って」

光彦「じ、実は体育祭の話なんですが」

志保「うん」

光彦「あの、灰原さんが気分を害されたようなので謝っておこうと思いまして」

光彦「申し訳ありませんでした」

志保「ワタシじゃなくて哀とコナン君に謝ってよ」

志保「ワタシ陰でコソコソ人の不幸を願うような人ははっきり言ってキライなの」

志保「だから謝るなら2人に謝って、2人が良いならワタシも許すから」

光彦「はい……わかりました」

志保「大体最近どこかおかしいよ?態度がさ。みんなに対する」

志保「アレコレ変に悩んだりツッパるよりみんなに相談したら?」

光彦「……どうしてそんなに?」

志保「は?」

光彦「たかがあれだけの事で怒るのは今言った理由だけじゃないですよね?」

志保「何が言いたいの?」

光彦「コナン君が好きだから、そんなに怒るんですよね?」

志保「そーだよ?」

光彦「え」

志保「自分で聞いといて何で驚くの?そうだよ?大好きだよ?だから怒るに決まってるじゃない」

志保「哀だってワタシの大切な家族だし、それにあんな態度されたら怒るでしょ?」

光彦「な、何で……どうして?」

志保「は?」

光彦「何でみんなコナン君ばかり好きになるんですか?どうして?」

光彦「どうして僕は貧乏くじばかりで彼だけが」

志保「何が言いたいのかわからないけど、少なくともアナタみたいにコナン君は「自分だけが」なんて言わない」

志保「どんな辛い事があっても立ち向かう。自分の為じゃなくみんなの為に」

志保「コナン君が人気者なのが気に入らないのか何なのか知らないけど、人をぐちぐち言う前に自分を変えなよ」

志保「じゃあね、少し頭冷やしてね。あと今日の話は誰にもしないでね。ワタシもしないから」

志保「二度度話かけないで」

とか言って欲しい(笑)

中断します。
明日更新予定です。

補足
行事的に言うと、体育祭が6月。学園祭が7月の日程です。

乙でした!(^^)!

乙です!

>>554>>555さん
ありがとうございます。
光彦への止めの一手はまだ先と言うことで(笑)

再開します。

光彦「彼はみんなの為に?」

光彦「僕は自分の事ばかり?僕はいつでも灰原さんの事を考えてるのに」

光彦「何故なんでしょう、僕ばかり……」

光彦「何とかしなくては」グスッ

―通学路―

志保「あ、いたいた!おーい!」

哀「あら、追いついてきたのね」

志保「うん、あれ?コナン君は?」

歩美「一足先に帰ったよ、サッカーの試合を録画し忘れてたからって」

志保「えー、せっかく走って来たのにー」

哀「彼もまだまだ子供と言うことよ」

志保「ちぇー、つまんないの」

歩美「そう言えば光彦君なんだったの?」

志保「ああ、大した用件じゃないみたいよ」

哀「ホントに?」

志保「ホ、ホントだってば」

哀「なら良いけど。どうも志保は嘘をつく時どもるから」

志保「え、ホント?」

哀「なーんてね」

志保「うっ、ダマされた」

歩美「アハハ、いつも志保ちゃんの方が強いのにね」

志保「フンだ、今日のご飯作るの手伝わないから」

哀「そこはやりなさいよ」

世良「おやぁ、キミ達!奇遇だねぇ!」

哀「世良……先生?」

志保「何でここに?」

歩美「今日は初日だから忙しいって」

世良「ああ、あれは申し訳ないがウソさ。キミたちに話があってね」

志保「なーにが奇遇ですか、着いて来たんじゃないの?」

世良「まぁまぁ、いいじゃないか。都合よく工藤君もいないみたいだし」

歩美「工藤君?」

世良「あ、いや、江戸川君、ね。アハハ……」

哀(何考えてるの?)

志保(て言うか危ないっつーの!歩美ちゃんの前で!)

歩美「……やっぱり何かみんな隠してる」

哀「え」

志保「歩美ちゃん?」

歩美「今日、悪いと思ったけど先生とみんなの話聞いちゃったの」

歩美「何か気になっちゃって」

世良「あちゃあ、失敗したなあ。場所をこっそり耳打ちすべきだったかな」

歩美「ほとんど聞き取れなかったけど、「工藤君」っていう言葉は聞こえたの」

志保(マズイなあ)

歩美「先生が私達に話があるなら、知ってる事を歩美にも教えて」

歩美「でないと私だけ、同じ舞台に立ってないみたいだから」

世良「だ、そうだけどどうする?ボクよりもキミたちじゃないのかい?この話を内緒にしたいのは」

哀「……わかったわ」

志保「え、哀?」

哀「どの道いつか話さないといけないんだし」

哀「こんな口の軽い先生がいたんじゃどの道いつか分かってしまうわ」

世良「ワザとじゃあないんだけどな」ゴメン

志保「ハァ、仕方ないなあ。当たってたね、騒ぎの予感」

―世良宅―

世良「まあ、上がってくれよ」

哀「お邪魔します」

志保「って段ボールだらけじゃない」

世良「越してきたばかりでね、テキトーに座っててくれ」

歩美「座れないよー」

しばし後。

世良「待たせたね、お茶を入れてたもんでね」

哀「お茶よりも用件を聞きたいわ」

志保「そーそー、最初っから変な空気だったし」

世良「んー、ボクの要件をスムーズに伝えるにはまず歩美ちゃんに話をしてからの方がいいなあ」

哀「何故?」

世良「でないと難しいからさ」

志保「じゃあ歩美ちゃんが気付いてなかったらどうするつもりだったのよ」

世良「その時はその時で上手くやったさ」

哀(どうだか)

歩美「ごめんね哀ちゃん、志保ちゃん。でもどうしても知りたくて」

哀「いいのよ、わかったわ。これから話すことは他言無用でお願いね」

歩美「うん、誰にも言わない」

志保「じゃあ最初から話すとね、まずは」

こうして私達は話した。

私達のいきさつ全てを。

出自、体が縮んだこと、世良真純との関わり。志保の正体。

一切のトラブル全てを歩美ちゃんに話した。

歩美「……」

世良「さすがに混乱しているね」

志保「大丈夫?歩美ちゃん?」

歩美「うん、ちょっと色々驚いちゃって」

歩美「哀ちゃんとコナン君はホントは大人の人だし」

歩美「志保ちゃんはロボット?なんだよね?」

志保「んー、ほとんど人間と変わらないんだけどね」

歩美「他にも色々とビックリしちゃった」

歩美「コナン君は本当は新一さんだっていうのも」

哀「ごめんなさい、あなたにずっと隠し事をしてきて。怒ってるわよね」

歩美「ううん、怒ってないよ。それは私達を気遣ってくれたんだし」

歩美「何で哀ちゃんや志保ちゃんとコナン君があんなに仲が良いのかもわかったし」

歩美「昔がどうでもみんな友達だもん」

歩美「私にとってはいつまでもコナン君はコナン君だし、この気持ちに変わりはないから」

志保「歩美ちゃん……ありがとう」

歩美「でも、私がだいぶ2人から遅れちゃってるのがわかったからそれは悔しいな」

哀「ごめんなさい」

歩美「謝らないでよ、その分頑張るだけだもん!」

世良「じゃあ、歩美ちゃんは納得したという事でいいかな?」

歩美「うん、しばらくは混乱しちゃうかもだけど」

志保「空気読めないなあ、この人」

哀(ずっと黙って聞いてたけど、何考えてるの?)

世良「まあまあ、ボクの話も聞きたいだろ?」

哀「聞きたいんじゃなくてあなたが話したいんでしょ?」

世良「まあね、せっかく女の子4人なんだし、ガールズトークとね」

志保「はぁ?」

世良「キミ達を見てればわかるし、今の話からも分かるけどみんな工藤君が好きなんだろ?」

哀「ええ」

志保「そうよ?隠しても仕方ないし」

歩美「ダメですか?」

世良「いやいや、そんな事は無いさ!工藤君もやるもんだね、こんなカワイイ子3人もさ」

世良「で、キミ達に話ってのはね?ボクもそこに入れてもらえないかなってこと」

哀「は?」

志保「なに?」

歩美「先生も……?コナン君が好きなの?」

世良「ああ、そうだよ!ボクもまた工藤君が好きなのさ。昔っからね」

世良「彼に会ってすぐアクションを起こしたくなったけど、キミ達の様子を見ると無断で事を起こすのもどうかと思ったんでね」

志保「んーっと、冗談じゃないわよね?」

世良「冗談で言える話じゃないだろ?」

哀「悪いけど定員オーバーよ、彼も混乱するわ」

世良「勘違いしてもらっては困るなー、ボクが彼を好きなのもアクションを起こすのも自由だろ?」

世良「それを禁止する法律でもあるかい?」

志保「う……」

世良「でもあくまでキミたちに礼儀として先に話をした、という事さ」

世良「いろいろどうしようか考えてたんだけど回りくどいのは性にあわないんでね」

世良「正攻法で真正面から行こうと思ってね」

歩美「でも、今は先生と生徒だよ?」

世良「いいじゃないか、ドラマじゃ理想的なシチュエーションだろ?」

哀(そーいう問題じゃないでしょ)

志保(何なんだろこの軽いノリ、ふざけてるのかおちょくってるのか)

中断します。
明日更新予定です。

いつの間にか500レス達成。
皆さんのご支援のおかげです、ありがとうございます。

乙でした

更に修羅場に……

ボクっ娘がどれだけ引っ掻き回してくれるか期待大

乙!

>>563>>564さん
ありがとうございます。
どうやって世良を暴れさせようか考え中です。

再開します。

歩美「困るよ、ただでさえ哀ちゃんと志保ちゃんが相手なのに……」

世良「そもそもキミたちはどういう条件のもとにいるんだい?」

哀「それは……」

志保「時間かけてもいいからワタシ達の中から想う人を選んでって」

世良「へぇ、それで彼も了承したワケだ」

哀「そうよ」

世良「ならもう1人増えても問題は無いだろう?最終的に判断するのは工藤君なわけだから」

志保「そういう問題じゃないでしょ?大体10年経って突然現れてんな事言われても誰も納得しないでしょ」

世良「まあそうなんだけどね、ボクにも色々事情ってもんがあったからさ」

世良「でも、想いの強さはキミたちには負けてないと思うけどな」

歩美「……嘘は言ってないと思うな、先生の目はホントにコナン君が好きなんだと思う」

志保「ハァ、もうだったら好きにしたら?」

哀「志保、何言って」

志保「どの道この人の言うとおり恋愛感情もアプローチも自由なわけだしワタシ達が止めたってムダムダ」

志保「だったらワタシ達と同等の条件でやってもらった方がまだ気が楽よ」

哀「それはそうだけど……」

歩美「そうしようよ、哀ちゃん」

歩美「事情はどうあれ、コナン君を好きな気持ちはみんな一緒だもん」

哀「ハァ、2人とも人が良すぎよ。わかったわ、もう好きにして」

世良「ありがとう、これで交渉成立だね」ニッ

世良「そういえばキミ達はもう済んでるのかい?」

志保「何を?」

世良「男女ですることなんて1つしかないだろ?キミたちの話からは仲の良さの秘密は伝わったがその辺は分からなかったんでね」

哀「あ、あのねぇ」

志保「んなことこんな場所で」

歩美「そ、それはその、キ、キス以上の事ってこと?」

世良「そうそう、歩美ちゃんはどうやら反応的にはまだ乙女なまんまだね。で、どうなんだい?」

歩美「……私は何もしたことない」

世良「そっか、ありがとう。お2人さんは?」

哀「……」

志保「ハァ、言えば良いんでしょ?したわよ。昔にね」

歩美「え////」

哀 「ちょ、志保」

志保「言っとかないとマジで何するか分かんないわこのセンセー様は」

世良「ふぅん、そうなんだ」

志保「まあ、薬が効かなくなって大人の姿に戻れないと分かってからはしてないけどね。物理的に無理でしょ?」

世良「まあ確かにそうだね」

志保「歩美ちゃんには結果的に悪い事しちゃったけどね」

歩美(わかんない、恥ずかしくて想像つかなくて何て言っていいか分かんない、キスすらしたことないのに!コナン君とキスなんて……ああもう考えただけで頭がクラクラしちゃうよ!)

世良「っと、歩美ちゃんには刺激の強い話だったか。てっきりみんな終わってると思ったんだ」

哀「デリカシーの欠片もないのね」

世良「重要な事だろ?キミ達が済んでるなら歩美ちゃんもボクもそういう方面から攻めて良いってことだ」

哀「な、何を言ってるの?」

世良「工藤君が望むならそれもありだろ?それを拒否するのはフェアじゃないだろ?少なくとも歩美ちゃんには」

哀「う」

志保「あのね、さっきから動じすぎよ哀!ビビッてばっかでどーすんの!」

歩美「///////」

志保「歩美ちゃん?ダメね、頭がオーバーヒートしてる」

世良「あらあら、みんな予想外に純粋なんだね。キミは強いんだね。動じてないみたい」

志保「あったりまえでしょ。もう後戻り出来ないんだしビビッてたらやってらんないでしょ?」

哀「後戻りできない?どういう事?」

志保「まあこんな場だからワタシもこの際ぶっちゃけるけど、博士に1つお願いをしたの」

哀「お願い?」

志保「みんなと同じように歳を取るようにしてくれって」

歩美「え?」

志保「ワタシの身体はほとんど人間とは変わらないけど、でもやっぱり人とは違うモノだから歳取らなかったの」

志保「他の人なるのは無理だけど、哀そっくりになる機能は残ってるから哀の成長に合わせてそっくりな姿になっていたの」

志保「でももう十分成長したから、みんなに合わせて歳を取るようにしてもらったの」

志保「ワタシだけ不老不死の化け物のままなんてイヤだから」

哀「なんでそんな、第一何で言ってくれなかったの?」

志保「元々おかしかった立場を元に戻しただけ、人間として同じ土俵に立った。それだけよ」

志保「寿命が普通の人間と変わりなくなった。それだけなの」

歩美「志保ちゃん……」

世良「何だかまあその博士の科学力が人間業とは思えないが、ともかくキミには相当の覚悟があるという事だね」

志保「そ、だから相手がアナタでも誰でも勝てば良いだけ。かかってくるならどうぞ」

世良「OK。これで1人の許可は得られたけどキミ達はどうする?」

哀「……私も引かない。志保が覚悟を持ってるなら私も引けないわ」

哀「志保の言うとおり、勝てばいいんだもの」

歩美「私も負けたくない。逃げてばかりじゃ勝てないもん。ぜーったい!」

哀「懐かしいわね、そのセリフ」

歩美「エヘ、覚えてたんだ。だから先生相手でも逃げないよ!」

世良「OKOK。いい感じの目つきだね。じゃあこれで協定成立という事で」

志保「なんだかんだセンセーの思い通りなのは気に入らないけどねー」

哀「まあそれよりも工藤君が心配だわ」

歩美「こんな話聞いたらコナン君どうなっちゃうんだろ」

本日は終了します。
明日更新予定です。

明日は少し長く進めると思います。

世良(フフ、みんな甘いね。こんな注文突っぱねればいいのに。そこが命取りだよ。しばらくはおとなしくしてるけどその内工藤君はボクが手に入れるよ。どんな事をしてもね)

哀(なんて考えてるんでしょうね)ニッ

志保(言葉通りになんて考えないわよ、思惑通りにはいかせないから)ニッ

世良(おや悪意のある笑いだね、流石年上。バレてるかな)ニッ

歩美(な、何か火花が見える気がする……)

―工藤家―

世良「と、いう事でよろしくな!」

コナン「……は?」

哀「まあそういう事なの」

コナン「いや、そういう事って……え?どういう流れなのこれ?」

志保「こっちが聞きたいくらいよ」

歩美「ごめんね、コナン君」

コナン「いや、色々いきなり言われすぎて混乱してるけど……」

コナン「とりあえず歩美は俺の正体は知ってしまったんだな、今まで悪かった。ごめんな」

歩美「ううん、いいの。隠し事が無くなって却ってスッキリしちゃった」

歩美「むしろよりコナン君の事がわかってもっと」

コナン「もっと?」

歩美「あ、あの(もっと好きになったの)」

世良「まあいいじゃあないか。美人4人に囲まれて生活できるなんてさ!」

哀「あなたもそういう痛いノリなのね」

志保「誰のハナシですかね?」ギロッ

哀「別に」

コナン「ハァ、わかったよもう……ただ世良!ハッキリ言っとくけどな」

コナン「お前がどうするかはお前の自由だけどそうそう上手くはいかないと思うぞ」

コナン「俺達の10年間をそう簡単にひっくり返せるとは思えないぜ」

世良「そうかな?キミの17年間を彼女たちはひっくり返したんだろ?毛利蘭から」

コナン「!」

世良「なら可能性はボクにだってある。そうだろ?」

哀「あなたがどう言おうと工藤君は渡さないわ」

哀「私が守るもの」

志保「ねぇそのネタもう若い子に通用しなくなってきてるからね?」

哀「そうかしら」

歩美「とにかく今日はもう帰ろ?コナン君困ってるし」

コナン(歩美、ありがとうわかってくれて)

世良「そうだね、じゃあこれからよろしく!」ギュッ

コナン「え、ちょ、おま////」

哀「何で顔赤くしてるのよ」イラッ

志保「……意外とダメかもしれない」

歩美(私もあれくらいやらないとダメなのかな)ハァ

コナン(ホントに俺に安息の日々は無いらしいな、ハハハ……)

世良(ドサクサまぎれだけどやっとこうできたよ、工藤君)

世良(もっと沢山こうしたい、だから手は抜かないよ)

哀「……」

あまりに剥き出しの好意のぶつかり合いに工藤君もだいぶ混乱してしまったようで。

その場は解散したけど私達が去るころにも彼は放心状態に近かった。

世良真純が放った爆弾は今後も波乱を起こすだろうと皆が胸にモヤモヤを抱えることになった。

―阿笠宅、深夜―

哀「……」ハァ

志保「どうしたの、ムスッとしちゃって」

哀「別に」

志保「どうせさっきのコトでイライラしてんでしょ?」

哀「……」

志保「いくら混乱してても工藤君あんな話断ってくれればいいのに!とか」

哀「う」

志保「ズボシでしょ?まあ分かるけどね」

哀「うん」

志保「前も言ったけど堂々としてなよ、なるようになるって」

志保「結局最後はキモチ次第だよ」

哀「強いのね、あなたは」

哀「私は不安ばっかりよ、どれだけ自信を持っていても彼の気持ちが何処かに行ってしまうのは怖いわ」

志保「別に怖くないわけじゃないよ、でも嬉しいの」

哀「嬉しい?」

志保「こうして人間としてみんなと同じ人を好きでいることが」

志保「だからどうなっても後悔はないし、あのセンセーの思い通りにさせる気もない」

志保「そういうこと」

哀「……そう、やっぱり羨ましいわ。あなたのそういう所」

志保「ワタシも哀が羨ましい。不安に揺れるのはそれだけ想いが深いってことかも知れないから」

哀「フフ、おかしいわね」

志保「何が?」

哀「いつも食って掛かってばかりいるあなたがこんなおとなしいのも、それに」

志保「それに?」

哀「自分を褒め合っているようでおかしいわ」クスッ

志保「アハハ、そうだね」

哀「こうして2人になっても結局根本は変わらないのね」

志保「そうだね、どっちも素直じゃないしどっちも意地っ張りだし」

哀「そして、どっちも工藤君が好き」

志保「うん、そだね。あーあ、ワタシ達みたいに新一君がたくさんいれば良かったのにね」

哀「そうね、でもそれは結局今の工藤君とは違うモノかもしれない。今の私達みたいに。だから目の前の彼を愛するしかない、でしょ?」

志保「そうだね、結局そうなっちゃうかあ」

哀「頑張りましょ、お互い」

志保「そうだね。何かマトモな姉妹っぽい話って初めてかもね」

哀「あなたがいつもケンカを売ってこなければいつも普通に話せるのよ」

志保「お互い様、でしょ?」

哀「そうね、そうかもね」クスッ

志保「あーあ、疲れちゃった!寝よ寝よ」

哀「そうね、おやすみなさい」

―歩美宅―

歩美「ふぅ、眠れないなあ」

歩美「今日は色々ありすぎてわけわからなかったし」

歩美「色々考えちゃうよ……ハァ」

歩美「コナン君とこれ以上の事なんて考えもしなかったなあ」

歩美「ずっとそばに居れればいいと思ってただけだったから」

歩美「でも、そういう訳にもいかないよね、いつまでも子供じゃないんだし」

歩美「私は私なりに頑張ってみよう、そしたらその分コナン君を好きになれるかもしれないし」

歩美「明日からがまた楽しみになっちゃった、明日はどんなみんなに……どんなコナン君に会えるかな」エヘ

―世良宅―

世良「さて、我ながら大胆な行動に出ちゃった気もするけど」

世良「偶然でも運命でもどっちでもいい、また会えたんだし」

世良「これからが楽しみだよ」ビュッ!

世良「うん、体もキレてるね」

世良「あ、いけない書類はちゃんとやっとかないと」

世良「やれやれ、先生の仕事ってのは恋愛にはハンデかもね」ハァ

―翌日―

コナン「ふぅ、昨日は全然眠れなかった……」

コナン「頭の中でグルグルアイツらが回ってたぜ、頭がボーっとする」ガチャ

哀「おはよう、工藤君」ニコッ

志保「眠そーだね!」ニコッ

コナン「あ、ああ(何かにこやかだな)」

歩美「おはようコナン君!」ニコッ

コナン「お、おうおはよう(歩美も?)」

哀「どうしたの?工藤君」

コナン「い、いやみんな何か空気が違うなって」

志保「気のせい気のせい」

歩美「さ、行こ!」グイッ

コナン「え、歩美?ちょっと引っ張るなって」

志保「あら、早速張り切っちゃったな」

哀「私達もいきましょう」クスッ

コナン(何かよく分からないけど……いつもより明るくていつもより……みんな可愛い)

コナン(昨日あんなになったのにな……ホント分からないぜ。女心って)

―教室―

光彦「……」ズーン

男子A「なあ、光彦のヤツ何かあったのかな?」

女子A「さあ、朝からあんな感じだよ?」

光彦(反省文は何を書いていいか分からず朝までかかるし、灰原さんには嫌われるしで散々です)

光彦(結局どうしたらいいのか分かりません……考えれば考えるほど)

光彦(寧ろ、コナン君への妬みばかりが浮かんできてしまいます)

光彦(最近特に考えてしまいます、コナン君さえいなければと……僕は最低です)

中断します。
ネットの調子が悪く中途半端に切れてしまいました。
申し訳ありません。

コナン「オーッス、お早う!」

男子A「おう、おはよう!」

光彦(また仲良く皆さんと登校ですか……羨ましい)

元太「おーコナン、おはよう」

コナン「おう元太、おはよう」

光彦(元太君は彼等に気を遣って最近は前に出ようとしませんし)

光彦(普通あれだけ人気のある人間は妬みの対象になりそうなものですが)

女子A「おはようみんな、今日も仲いいね」

コナン「おうありがと!みんなもおはよう」

光彦(生徒はおろか教師や不良、学校の殆どから応援される始末……なぜこんなにコナン君にばかり人気が集まるのでしょう)

光彦(それがわかれば少しは僕も人気が出て皆に見直されるのでしょうか)

哀「どうも最近やっぱり円谷君の様子がおかしいけど何かあるのかしら」

コナン「俺も一度話をしようと思ってるんだ」

志保(何かあの様子は反省してないなあ)

ガラッ

世良「お、みんな今日も元気だね、HR始めるよ!」チラッ

コナン「何ですか、先生」

世良「いや、何でもないさ」ニッ

光彦(新しく来たあの人……昔会った事があるのはわかってましたがやはりコナン君と仲良さそうですね)

光彦(なんだかどんどん暗い気持ちになります)

-HR-

世良「と、いう訳で昨日話した通り今日は学園祭についての話をするから文化委員中心でやってもらうからね」

世良「各自午後の授業までには案を考えておいてくれよ」

コナン「と言っても学園祭なんてどこも知れてるんじゃないのか?やる事なんて」

哀「そうね、売店を出したり各教室でイベントをやったり、そんなものね」

志保「ねぇねぇ、演劇あったでしょ?コナン君出ない?ワタシヒロインコナン君主演で」

コナン「ワリーけどパス、一度事件に巻き込まれた舞台に立つのはどーもな」

哀「あら、あなたらしくないこと言うのね」

コナン(て言うかまたヒロイン巡ってケンカになりかねないからな)

歩美「去年は何をしたんだっけ?」

志保「去年はウチのクラスは喫茶店だよ、忘れたの?」

哀「忘れるわけないでしょ、あなたが悪乗りしてみんな乗っかってコスプレ喫茶にしたんでしょ」

歩美「あ、そうそう!すっごい盛り上がったけど後で怒られたよね!やりすぎたって」

コナン(何故かとばっちりで俺も怒られたけどな……まあ客引きやらされて長蛇の列作ったの俺だから仕方ねーか)

男子一同「去年の学祭、思い出すよな」

男子一同「あの灰原さんと吉田さんの集客レベルの半端なさ」

女子一同「江戸川君もかっこよかったよね」

世良「こらこら、盛り上がるのはイイけどもうすぐ授業なんだから切り替えてくれよ?」

世良「それにウチのクラスでやるものだけじゃなくて全校参加のイベントも考えなきゃ。毎年演劇ってのも芸が無いだろ?」

コナン「まあ確かにな」

志保(何かないかなあ、目立てて新一君と一緒に出来るもの)

哀「良からぬ事を考えているわね」

歩美「でも志保ちゃんの気持ちわかるよ」

哀「え?」

志保「そーそー、体育祭はおいしいトコ持ってかれたんだし今度こそはね!」

光彦(このイベント……やり方によってはチャンスかも知れません!)

元太「光彦、目がまた悪い目になってるぞ」

光彦「元太君には関係のないことです」

世良(ふーん、こういう学祭みたいのは管理が忙しくてボクはなかなか踏み込んでいけないなあ)

世良(でもただ見ててもつまらないし、ね)

本日は終了します。
明日更新予定です。
予定より進めず申し訳ありません。

反省ずらしてない光彦だな…フルボコ必要だな

おつおつ



もう光彦はガチムチに掘られるのに目覚めてろよ
それに比べて元太のぐう聖っぷりときたら……

>>578>>579>>580さん
ありがとうございます。
光彦の暗黒化が止まらなくなりそうです。

再開します。

-午後、学活-

文化委員「じゃあ朝言ったようにやること決めてくぞー、まずクラスでやるやつな」

「去年と同じ喫茶店!」

「映画鑑賞!」

コナン「みんな色々考えるんだな、俺は疲れるから何でもいいけど」

哀「あら、ノリが悪いのね」

コナン「去年が忙しすぎたんだよ、もうやりたくねー」

志保「でも毎回アレは確かにヤなんだよね、目立つのは悪くないけど視線が怖くて」

コナン(まあ、アイドルヲタと変わらないノリだからなアレは)

光彦「はい!お化け屋敷なんてどうでしょう?去年もどこもやってませんし」

世良「へぇいいね!懐かしい気分だよ、どう思うみんな?」

男子A「まあ悪くないかも」

女子A「結構人気出るかも」

世良「じゃあそれで行こうか」

光彦(よし!後はそのお化け屋敷になんとか灰原さん達と一緒に入って驚いてもらえば!)

光彦(僕に抱きついてくれるかもしれません!)ニヤリ

文化委員「じゃあ言いだしっぺの光彦が責任者な」

光彦「え」

文化委員「予算、作成に至るまでよろしくな。あと当然本番の脅かし役もやってくれよ」

光彦「で、でもそういうのは普通文化委員が中心になるものでは」

文化委員「他にも忙しいからさ、頼むわ」

世良「まあ考えた人間がやるのが一番じゃないかな」

「さんせー!!」

光彦「」

コナン「自分で言い出したのに何か落ち込んでるぞ」

志保「何か良からぬ浅はかなことを考えていたけど砕け散ったってカンジ」

光彦(こ、これでは自由時間も制限されてしまう……余計なことを言ってしまった……)

元太「うな重屋にすればいいのによー」

哀(破産するわよ、それ)

世良「よし、じゃあ次は全校イベントだね」

文化委員「まあ通年だと演劇になっちゃうんだけど、何かアイディア出してくれよ」

歩美「うーん、何がいいんだろうね?」

哀「あまり騒がしいのは好きじゃないんだけど」

志保「二人三脚喜んでたの誰よ」ボソッ

哀「あ、あれは仕方なく////」

志保「どーだか」

コナン「そうだなあ、バンドなんか面白いんじゃねーか?」

「え?」

コナン「面白そうだろ?ウチあんまりそういうのやらないし」

コナン「あん?どうかしたか?」

哀「い、いえ」

志保「それ、コナン君自分で出たいの?」

コナン「おー、それもいいかもな!」

志保「そ、そう……」

歩美(ゴメンコナン君、バンドはいいアイディアだけど……)

志保(新一君の口から出るとね……賛成できないな)

一同(なんせアイツは音痴だからな!!!)

コナン(な、何だこの空気は……昔感じた事があるぞ?音楽の時間に俺を見るみんなの空気だ)

世良「ま、まあとりあえず1つの案としてメモしておこう。クラスのと違って全校イベントは文化委員での話し合いが必要だからね」

文化委員「分かりました。他に何か?」

光彦(くっ、ここでまた余計なことを言うと墓穴を掘りそうです)

結局、あーでもないこうでもないと話は続いたが結論は出ず、とりあえずうちのクラスからはバンドを案として出すこととなった。

「もしかしらホントに江戸川の歌を聴く羽目になるのか?」と言う不安がクラスに漂っていたのだが、翌日。

都合によりケータイからの投下に切り替えます。

ーHRー

世良「おはようみんな。昨日の放課後文化委員が話し合ってイベントを決めたそうだよ。発表よろしくね」

文化委員「えー、昨日話をして決まったんですが」

哀(正直バンドでも良いけど工藤君が参加するのは断固阻止よ)

志保(ジャイ○ンリサイタルの発表を待たされてるみたい)

一同(アイツの歌だけは勘弁だ!)

文化委員「ベストカップルコンテストになりました」

「ホッ」

哀(良かったわ)

歩美(何か複雑だけど、良かった)

コナン(何なんだこのクラスの安堵感は)

光彦「で、それは何をするんですか?」

文化委員「文字通りクラスから一組カップルを選んでどこが一番か競うのさ」

コナン「なんかありきたりだな」

志保(ゴメンね、新一君の歌よりはいい)

光彦(これはまたくじ引きですかね?ならば僕にも再びチャンスが!灰原さん達とカップルとして!)

文化委員「で、詳細はまた伝えるけど候補は時間無いから勝手に選んだから」

光彦「」



哀(そう言えば歌の恐怖から解放された安堵感で気付かなかったけど)

歩美(ひょっとしたらコナン君と一緒になれるチャンスかも)

志保(多分ワタシじゃないなー、くじ運全くないし)ハァ

文化委員「候補は......」

光彦(まあそれでも僕が選ばれてる可能性も!)

文化委員「江戸川と灰原志保さんにしたいんだくけどどうかな?」

志保「え?ワタシ?」

光彦「」

「異議なーし!!」パチパチパチパチ

男子A「ウチのクラスからはこれ以上ない人選だな」

女子B「ホント、素直にこれ以上無いわ」

志保「どうして、ワタシ?」

文化委員「一番明るくて目立つかなって」

コナン「まあ、何すりゃいいか分かんないけど選ばれたからには2人で頑張らないとな、志保」

志保「う、うん!が、ガンバる!!」

志保(やったー!ワタシの時代キターッ!!)

光彦(結局世界は僕には向いてくれないんですね......)

元太「何落ち込んでんだ光彦?」

世良「じゃあ詳細はまた後でって事だから、授業に入ろうか」

「はーい」

世良(学生はこういうイベントがあるからなあ。やっぱりボクも少し動くかな)

本日は終了します。
明日更新予定です。

再開します。

補足 今のみんなの容姿。

今更ですが大体メインの皆さんが出揃いましたので、今こんな感じに成長していると言うイメージです。
数値は大体です。原作とは一致しません。

・灰原(哀)
身長165cm、バストはD。髪型などは特に昔と変化なし。メイクは基本しない。外国人モデルを思わせるスタイルの良さが特徴。

・灰原(志保)
ほとんど哀と一緒だけどバストは何故かE。哀と見分けを付けるのに髪型は気分で変えるが、主に短めの髪型を好む。外出時はメイクをする時もある。胸の大きさは本人的には嬉しいより邪魔。でも目立ちたい時には強調する。

・歩美
身長160cm、バストC。髪型は腰の近くまで伸びた長髪。束ねてはいない。カチューシャは健在。無論ノーメイク。
清楚な日本の美少女という感じ。

・世良
身長170cm、バストは……残酷なので言えません。ほとんど胸は大きくならず本人も気にしているので女らしさを出すのに化粧は若干してる。
格闘技で鍛えられたしなやかな肢体が特徴。髪型は変化なし。

・コナン
身長177cm、髪型は特に変わりなし。メガネは伊達とみんな知っているのでかけたりかけなかったりする。
一応サッカー部にいるけど本腰と言うわけではない。
この世界においては探偵でもサッカー選手でもなく父親と同じ推理小説家を目指している設定。
でもあまり表には出ません。

・元太
身長185cm、体重110kg。外見はがっちりとした感じになり太っていると言うより筋肉質。
髪型はあまり変わらず。トレードマークの円形脱毛は若干広がってしまった。

・光彦
身長165cm。
特に語ることもないがそばかすは若干増えた。

こんな感じです。
イメージの参考になればと思います。

哀(残念だけど仕方ないわね)

歩美(ハァ、結局またダメだった……)

志保(よーし、この機会に色々頑張っちゃお!)

と言う訳で学園祭に向かって進んでいくことになったのだけど。

あれほど騒ぎの頻発する期間になるとはこの時は誰も思っていなかった。

-昼休み-

文化委員「よう2人とも、あとでクラスのみんなにも教えるけどコンテストの詳細伝えとくよ」

コナン「おう、頼む」

文化委員「まあ本番になるのはもちろん学祭当日なんだけど、その前の準備期間あるだろ?」

志保「ああ、文化祭の1週間前から放課後残ってクラスの飾り付けとかしていい期間でしょ?」

文化委員「うん、その間は基本2人一緒に行動して欲しいんだ」

コナン「一緒に?」

文化委員「うん、手繋いで」

志保「て、手を?」

文化委員「うん、掲示板にもエントリーする人は張り出されるんだけどみんなにアピールすんのにやって欲しいんだ」

文化委員「これ参加するカップルはみんなやるからさ。特に派手なことはしなくて良いけどルックスだけじゃなくて日常の仲の良さとかも見たいんだとさ。だから準備期間中はなるべく2人で学校中を練り歩いて欲しいんだ」

文化委員「で、本番でステージで発表してから投票やって1位を決めるというわけ」

コナン「そっか、大体わかった。それどこに行くのもか?」

文化委員「うん、トイレもね。中までは無理だけど行く時は基本一緒に行って出入り口で待ってて」

文化委員「あと準備期間は参加者って分かりやすいように腕章してもらうから」

志保「徹底してるね」

コナン「本当に見世物になるって感じだな」

文化委員「まあよろしく頼むわ、賞品とかはまだ検討中らしいけど優勝カップルには壇上でキスしてもらおうかとか案が出てるからさ」ニッ

コナン「え」

志保「ホント?それ///」

文化委員「多分な、頑張って学園一のカップルのキスシーン見せてくれよ」ニヤニヤ

コナン「時々ウチの学校のさじ加減がわからなくなるな」

志保「うん、変に厳しかったりこういうトコ緩かったりね」

志保(でもなんてナイスな演出!これは1位狙わないと!)

コナン(ハァ、そうなったら嬉しいけどまたモメそうだな……)

そして、昼休みに再度文化委員が話し合い正式に帰りのHRで学園祭の詳細が発表された。

1位のクラスには図書券。で、カップルは壇上でキス。決定らしい。

文化委員「と言うことです」

男子A「スゲーな、公開でキスなんてさ」

女子A「何でこういう恋愛系統ウチの学校緩いんだろ?」

男子B「まあ校則で恋愛禁止してないしな、むしろ助長するかのような学校だし」

哀「……」

志保「どうしたの?顔が暗いですよー?」ニヤニヤ

哀「こんな企画認めない」ボソッ

志保「いいじゃない、ワタシ達が1位になるとは限らないし」ニヤニヤ

哀(くっ、殴りたい位腹立つ……)

歩美(志保ちゃん嬉しそう、いいなあ)

光彦(許せません!これは何としても阻止しないと!!)

世良「まあみんな騒ぎたくなるのは分かるけど、取り敢えず締めて帰ろうか」

「ありがとうございました」

世良(さて、盛り上がってるとこ悪いが少し牽制させてもらうよ)

世良「江戸川君、ちょっといいかな?」

コナン「はい?何ですか?」

世良「後でちょっと用があるから職員室に来てもらえるかな?」

コナン「は、はぁ分かりました」

志保「なんだろ?一体?」

コナン「さあな、ワリーけど先帰っててくれ。どうせ大した事じゃないさ」

哀「だと良いけど」

-職員室-

コナン「失礼します」ガラッ

男性教師「お、どうした江戸川?」

コナン「いや、世良先生に呼ばれたんですが」

男性教師「ああ、世良先生なら今資料室に行ったよ。て言うか知ってるだろ?」

コナン「何をですか?」

男性教師「いや、資料の運搬を手伝って欲しいから声をかけてあるって言ってたぞ?お前も行ったほうが良いんじゃないのか?」

コナン「は、はぁ。分かりました」

コナン(一体何なんだ?何考えてるんだ?)

-資料室-

コナン「失礼しまーす、世良先生いまーすかー」

世良「ああ、来たか。奥にいるから来てくれ」

コナン「へいへい(ったく何だってんだよ)」

コナン「ってどこにいるんだ?」

世良「こっちだよ、工藤君」

コナン「あ、一番奥か(つーか学校で工藤君て言うなよな、誰がいきなり入ってくるかわかんないだろ)」

-資料室の1番奥-

世良「……」

コナン「あ、いた。一体なんなんですか?職員室で聞いた話も俺知らないし」

世良「悪いね、もう少しこっちに来てくれないか?」

コナン「だから一体何だって言うんです?」

世良「いいからもっとこっちへ」

コナン「ったくいい加減にして……」

バッ!!

コナン「えっ!?」

唐突に世良が服を脱ぎ捨てた、刹那。

パシャッ

コナン「な、何だ?フラッシュ?」

世良「……うん、うまく撮れてるね」ニッ

コナン「世良、一体何を……?」

世良「ん?見ての通り写真を撮ったんだよ。キミとボクのツーショット写真」

コナン「は?一体何を言ってんだ!!何でこんな」

世良「おーっと大声は出さない方が良いよ?目立たない場所とは言え誰かが来てこんな格好見られたら何て言うかな?」

コナン「な?」

世良「まあ落ち着いて話しようよ」

コナン「くっ、何でこんな事を?」

世良「いやあ、色々考えてね」

コナン「この間みんなと一緒に出した提案は受け入れたはずだ、何でこんな事を?」

世良「確かにそうなんだけどね、でも正攻法でやっていたら彼女達に追いつけないだろ?」

世良「何せボクは教師だからね、学校のイベントでキミと距離を詰めるっていうのは難しいからね。彼女たちにはチャンスはあってもボクにはない」

世良「今日の灰原って子を見て思ったんだよ、まともにやってても距離が縮まらないよなあって。だから少し荒っぽい方法をね」

コナン「それでこんな方法を?その写真で俺を脅す気か?そんな事をしてどうなるって言うんだよ?」

世良「別にそんな事をするつもりは無いさ、ただこれを彼女達が見たらどう思うかな?」

コナン「!」

世良「キミの言葉は信じるかもしれないが、疑惑は残るんじゃないかなあ。結局カラダが自由になる人なら誰でもいいのかってね」

コナン「くっ」

世良「スマートな方法じゃないのは分かってるけどね。安心してよ、別に彼女達を捨ててくれとかボクの言いなりになれっていう訳じゃないから。ただお願いを聞いて欲しいんだよ」

コナン「お願い?」

世良「そ、ボクのデートの誘いは断らないで欲しいってコト。彼女達が先に予定を入れているなら仕方ないがボクが先にデートを申し込んだならボクを優先してもらう」

世良「それさえ守ってくれればいいよ」

コナン「……」

世良「守ってもらえなければ、わかるよね?」

コナン「……わかった」

世良「ありがとう、あ、もう自宅のパソコンにデータ送ったから今ボクに何かしてもムダだよ?」ニッ

コナン「何でなんだ?お前の気持ちは嬉しい、でもこんなやり方したって」

世良「わかってるさ、でもボクはキミにもっとボクを知ってほしいんだよ」

世良「良い面も、悪い面もね」

世良「その機会を作るためなら手段は選ばないさ、そう決めたんだ」

世良「キミにもう一度出会えて本当に嬉しかったからね、せっかくの機会を逃したくないんだ」

世良「悪いとは思ってるけど、それだけボクが本気なんだと思ってくれ」

コナン「……」

世良「さ、話は終わりだ。資料を運んで帰ろう」

世良「あと、モチロンこの話はナイショだよ?誰にもね」ニッ

コナン「……わかった」

世良(ホントはこんな事するつもりは無かったんだけど、気持ちが暴走しちゃったよ)

世良(悪いとは思ってる、でもボクは本気なんだ。本気でキミが……)

中断します。
出来れば今日更新しますが、多分明日になります。

とりあえず乙

>>598さん
ありがとうございます。
再開します。

-しばらく後-

世良「それじゃあ、ありがとう」ニッ

コナン「ああ……」

世良「おいおい、廊下じゃキチンと敬語使ってくれよ?一応先生なんだから」

コナン「……わかりました、それじゃ」スタスタ

コナン(結局世良は何故あんなことを?いまいち意図が分からない。あんなことをして自分に有利になると思ってはいないだろうし)

世良(行ったか……まあ混乱してるだろうね)

世良(まあ、ホントはアレが効果あるとは思ってないよ。大事なのは「キミが隠し事をする」ことだから)

世良(それが気持ちにわずかな隙間を作る。隠し事があると人間関係ギスギスするもんだからね。ボクはその隙間を狙うまでさ)

世良(明日のキミ達の様子がどうか、楽しみだよ)ニッ

-校門-

歩美「あ、来たよ!」

哀「遅かったわね、何だったの?」

志保「……」

コナン「あ、ああ別に何でもねーよ」

哀「本当?顔色が暗いわよ?」

コナン「大丈夫だよ、心配ないさ」

コナン(世良の狙いが不明瞭な以上、うかつに話すとみんなまで混乱しちまうからな、より変な手段を取るかも知れないし)

コナン(今は伏せておかなきゃ)

歩美「でも本当に大丈夫?コナン君」

コナン「ああ、大丈夫だって」

哀「でも……」

志保「はいそこまでー」

哀「え?」

志保「本人が大丈夫って言ってるんだから大丈夫だよ、ね?」

コナン「あ、ああ」

歩美「でも不安そうな顔してたよ、何か先生とあったんじゃ」

志保「大丈夫ったら大丈夫だよ、何かもしあったとしても今言わないなら無理に聞くべきじゃないし」

志保「その内話してくれるよ、ね?」ニコッ

コナン「志保……」

志保「大丈夫、何があったとしても信じてるから。大丈夫だって」ニコッ

歩美「志保ちゃん……」

哀「そうね、その通りね。今更何があっても動じても仕方ないし」

歩美「そうだね、コナン君なら大丈夫だよね!」

コナン「オメーら……」

コナン(ハハ、そっか。悩む必要なんかねーんだ)

コナン(みんな俺を信じてくれてるんだからな)

コナン(そして世良……お前の意図は分からないが……理由はどうあれ俺に向かってくるなら真正面から向き合わなきゃな)

コナン(そしてお前の気持ちをわかってやんなきゃ。俺に好意を向けてくれてるのは事実なんだから)

コナン(真っ向勝負だ。逃げないぜ、世良)

志保(そーそー、暗いカオなんて似合わないんだから堂々としてなきゃ)

志保(信じてるからね、新一君)

-翌日朝、HR-

世良「おはようみんな、出席取るよー」

世良(さて、一夜明けて様子はどうかな?)チラッ

コナン「……」ニッ

世良「!」

世良(随分晴れやかな顔だな……迷いが消えてる)

世良(こっちは?)チラッ

志保「ん?」ベー

世良(周りにも動揺が見えないな)

-HR後-

世良「江戸川君、ちょっといいかい?」

コナン「わかりました」

哀「……」

志保「大丈夫だって」ポン

哀「分かってるわ」

-廊下-

世良「随分とスッキリした顔だね」

コナン「ええ、決めましたので」

世良「何をだい?」

コナン「先生とも真っ向から向き合おうって」

世良「!」

コナン「だから先生もコソコソしないで正面から来てください、それじゃ」

コナン「あ、あとアイツ等結構タフなんでよろしく」ダッ

世良「……フフ、アハハ、アハハハハ!」

世良「ハァ、こんなんじゃあ効果無かったか。小細工だったかな」

世良「キミ達の絆はちょっとやそっとじゃ揺らがないね、まいったな」

世良「でもああ言ってくれた以上は、こちらも正々堂々掻き回させてもらおうかな」ニッ

ガラッ

コナン「ふう」ドサッ

志保「何かスッキリしてるね」ニコッ

コナン「ああ、志保がそうやって信じて笑ってくれるからな。ありがとな」

志保「そりゃー2人で壇上に上がるパートナーなんだからね、トーゼンよ」

コナン「そっか、それもそうだな」ニカッ

光彦(くっ、楽しそうに……あのまま学園祭を迎えれば……)

光彦(コナン君にばかりいい思いはさせませんよ)

歩美「ねぇ哀ちゃん、何かまた光彦君の様子おかしいよ?」

哀「そうね……でもまあそっとしておきましょう」

この時、異変を察して何かしらの手段を取っておけば良かったのだけど。

彼……円谷君によってこの後事件が起きる。

その結果は、彼に悲しい結果をもたらすことになるのだった。

終了します。
明日更新予定です。

乙。
まさかこんな長編になるとは当初は思わなかったです。


やった!光彦が悲しむのか!


歩美ちゃんや灰原姉妹とのエッチを書いても良いのよ?

光彦……あいつは新天地でも元気にやっていくだろう……

原作最近読んでないけどそんなに光彦は糞なのか?

皆さんありがとうございます。

>>604さん
自分もまさかこんな長くなるとは思いませんでした。
もう少し文章をまとめる力があればと自分の未熟さをいつも反省してます。

>>605さん
光彦は粘着質かつ思い込みの激しい典型的恋愛失敗体質になりつつあるので、今後も悲しい目に合うでしょう。

>>607さん
そろそろ解禁かなあと(笑)
夏休みを書くときに爆発しようかと考えてます。

>>608さん
糞と言う訳ではありませんが、恐らく世の灰原ファンは80巻における光彦を(仕方ないとは言え)許せないのだと思います。
一度見てみることをおすすめします。


再開します。

程なくして学園祭の準備期間に入り、工藤君達は予定通りコンテストに向けて活動し始めた。

掲示板にはエントリー者の名前と写真が貼られ、そして。

コナン「ハァ、本当に着けるんだな。この腕章」

志保「いーじゃない!お揃いなんだし!」

コナン「そうだけどさ、派手過ぎるだろ!金色にデカデカとカップルの文字だぞ?こんなんに金使いやがってさ」

志保「まあまあ、婚約指輪みたいでいーじゃない!」ニヘラ

コナン「な、何突拍子もねー事を///」

志保「ホラ、行こうよ!学校の中なるべく歩かなきゃいけないんでしょ!」ガッ

コナン「おいおい、くっつき過ぎだよ、胸当たってるって///」

志保「そう言うのをアピールするんでしょ?ホラ早く!」ニコニコ

コナン「あ、うん///」

コナン「でもあの掲示板の写真も恥ずかしいんだよなぁ」

志保「記念になるじゃない、ツーショットだし」ニコニコ

コナン「そ、そうだけどなあ!俺達だけだぞ?あんな写真」

コナン「ほ、ほっぺにキスしてるなんてよ///」

志保「いーじゃんいーじゃん!みんなに見てもらえてさ!」キャー

コナン「良くねーだろ!哀の殺気ったらなかったろ」ガクブル

志保「ベーだ!何と言ってもこの期間はワタシの天下だもんねー!」ニコニコ

コナン(こんだけ嬉しそうだと何も言えねーや)



歩美「嬉しそうだね、志保ちゃん」クスッ

哀「......」イライライライラ

歩美「あ、哀ちゃん怖いよ」

哀(あんな恥ずかしい写真載せて......後で怖いわよ志保)イライライライラ

光彦(くっ、面白くないですね)

文化委員「おい光彦!この昼休みのうちにきちんと計画考えとけよ?時間ねーんだから!放課後には作業に掛からなきゃいけないんだからな?」

光彦「分かってますよ」ハァ

光彦(面倒臭いですね、コナン君達をどうにか止めたいのにこんなお化け屋敷の責任者なんて)

光彦(ん?責任者?と言うことはコナン君と志保さん以外は僕の自由に動かせる?)

光彦(良いこと考えましたよ)ニヤリ

「ねぇ、あの人達」ヒソヒソ

「うん、二年生の江戸川さんと灰原さん」ヒソヒソ

「どっちも見た目やべーな、モデルみたい」ヒソヒソ

「あの人達もコンテスト出るんでしょ?」ヒソヒソ

「もう決まりだろ優勝」ヒソヒソ

コナン「なんか、恥ずかしいな」

志保「ぜーんぜん!楽しいじゃない!あー、ワタシと歩くのやなの?」プクーッ

コナン「い、いや違うよ!ゴメン!」

志保「ならよろしい」ニコニコ

コナン(何か、より開放的に......可愛らしさアップしてる)

コナン(楽しんでるってことなのかな)ニッ

志保「そーそー、せっかくなんだから笑顔笑顔」ニコニコ

コナン「そうだな......あっ」

世良「やあ、頑張ってるね」ニッ

志保「なんですかセンセー」シラーッ

世良「たまたまだよ、そんなむくれないでくれ」

世良「流石にこの期間に邪魔はしないさ」ボソッ

世良「じゃあ」スタスタ

志保「イーだ!邪魔しようがしまいが離れないもんねーだ!」

コナン「おいおい、聞こえるぞ」

志保「だってぇ」ムスッ

コナン「まあまあ、あ!そろそろ教室戻らねーとな」

志保「えー、もう?」シュン

コナン「また放課後な、まだ1日目じゃねーか。時間はあるさ」

志保「そだね、あー早く授業終わっちゃえ!」

コナン「ハハ、終わるのが早いのには賛成だが授業はきちんと受けろよ」

志保「わかってるよぉ」プクーッ

コナン(何だ?いつもの攻撃性がない。これが素なのかな)ドキッ

志保「ん?カオ赤いよ?」

コナン「何でもねー、行くぞ!」

志保「うん」ニコニコ

ー放課後ー

男子A「なあ光彦、本当にこんなんでいいのか?」

女子A「私やだなあ」

光彦「僕が責任者です、イヤなら今から変わりますか?」ニヤリ

哀「でも何故こんな作りなの?」

歩美「そうだよ、お化け屋敷っていうよりこれ」

哀「キャバクラの内装に近い気がするわ」

光彦「何を言うんですか灰原さん!これは新しい試みなんです!皆さんも協力して下さい!」
 
男子B「ハア、仕方ないやるか」

女子B「責任者丸投げした以上仕方ないわね」

元太「それより腹減ったぜ」

光彦「みんな放課後帰りたいのを我慢してるんです、僕だって塾断ってるんですから働いて下さいよ」イライラ

元太「分かったよ」

光彦(よしよし、良いですね!僕主導のお化け屋敷!)

光彦(今までのしみったれた子供の出し物とは違います!志保さん以外のこのクラスのキレイ所を集めたお色気全開のスタイル!)

光彦(満員御礼間違い無しです!男子諸君には適当な理由をつけて隅っこに追いやりましょう!)

光彦(目玉はもちろん灰原さんと歩美ちゃんです!なんて役得!元太君は見た目の似ているフランケンシュタインの格好でもさせてプラカード持ちでもやらせましょうか)ククク

光彦(ああ、溜まっていた鬱憤を晴らせそうです!後はコナン君をどう止めるかですね!)

哀「ハァ」

歩美「どうしたの?哀ちゃん」

哀「何だか円谷君の案があまりにもね」

歩美「うん、恥ずかしいよね。格好もなるべく派手にって驚かすっていうより」

哀「ドキドキはするでしょうね、男子諸君が。違う意味で」


一旦中断します。
後ほど再開します。

歩美(コナン君が見てくれるならそれもありかなあ)

哀「ハァ、それに志保もねぇ」

歩美「志保ちゃんがどうかした?」 

哀「最近力みが抜けたというか、童心に帰ったと言うか......妙に素直で甘え上手なのよね」

哀「工藤君もデレデレしちゃって」バキッ

歩美「あ、哀ちゃんダメだよ壊したら」

哀「ハァ、やる気出ないわ」イラッ

コナン「おわっ?!」ゾクッ

志保「どうかした?」

コナン「い、いやなんか殺気を感じて」

志保「気のせいだよ、きっと」

コナン「だ、だよな、ハハハ......あっ」ペコリ

「あ、どうも」ペコリ

志保「よそのクラスの参加者とも結構すれ違うね」

コナン「まあそうだろうな」

志保「じゃ、もっと派手にいこ!ね、おんぶしてよ!」

コナン「い?!校内でかよ?」

志保「ダメなの?」ウルウル

コナン「う......わーったよ、ホラ」スッ

志保「よーし、let's go!」ドスッ

コナン「ぐっ、いきなり乗るなよ」

志保「ゴメンゴメン、さ、行こ!」

コナン(ハァ、でも断れねぇ。志保ってこんな可愛かったんだな///今更気付いたわ)




光彦(いましたね、抜け出して様子を見ればあんなに密着して)

光彦(でもこの調子なら羽目を外してボロを出しそうですね。様子を見てみましょう)ニヤリ

男子B「なあ、責任者は?」

女子B「あら、いないね」

哀「もう帰りましょうか?予定の行程は終わったみたいだし」

「さんせー」

哀「歩美ちゃんも一緒に帰りましょ、どうせあの2人帰るの遅いわよ」

歩美「うん、そうだね」

そして、完全下校時間。

コナン「ハァ、疲れたな」グッタリ

志保「だらしないなあ、男の子でしょ?」

コナン「オメー担いで学校全体歩き回りゃそうなるよ」ハァ

志保「ゴメンゴメン、ワタシ達も帰ろっか。哀達先に帰っちゃったし」

コナン「そうだな、しかし本当にいいのかね?クラスの手伝いもせず学校歩いてるだけっていうのは」

志保「いーじゃないの、そういうイベントなんだし」

志保「公然とイチャイチャ出来るんだから」ニコニコ

コナン「まあ、そうだけどさ」

ー通学路ー

志保「♪」

コナン「本当に嬉しそうだな」

志保「当たり前でしょ?2人っきりでいるんだから」ニコニコ

コナン「そっか、ありがとう。喜んでくれるとこっちも嬉しいよ」

志保「いえいえ、こちらこそ」ニコニコ

コナン「でもこうやって2人でいるとまた志保の違った一面が見れて嬉しいよ」

志保「ホント?」ニパァ

コナン「ああ、ホントさ」

志保「嬉しいな、ワタシね、最近やっと自分に素直になれてる気がして」

志保「なんか憎まれ口叩いたりとか素直になれない所もあったけど、初心に帰ったら楽になった気がして」

コナン「初心?」

志保「アナタが好きってコト」ニッ

コナン「あ......」

志保「だからこの気持ちにもっと素直になれたらなって思ってるの」ニコニコ

コナン「そっか、ありがとう......」 


コナン「なあ、志保。俺」

志保「あー、いいよ今は何も言わなくて」

志保「アナタは悩まないで、そのまんまでいてくれればいいの」

志保「今はこのハチャメチャな生活を楽しんで」

志保「そして出来れば哀や歩美ちゃんもきちんと見てあげて。まだまだあの子達も素直になりきれてないし」

志保「あ、でも一番はワタシを見てよ?」ニコッ

コナン「志保......」

コナン(お前は、本当に優しくて心の広いヤツなんだな)

コナン「分かった、約束するよ」

志保「あ、約束って言った?じゃあ何でもワタシが一番ね?」ニッ

コナン「あ、いやその、そこじゃなくて」

志保「冗談だよぉ」ニッ

コナン「う......茶化された」

志保「アハハ、ねぇ新一君」

コナン「なんだy」チュッ  

コナン「ん......」

志保「......」ギュッ

カシャッカシャッ

志保「ぷは、奪っちゃった」ニコッ

コナン「あ、うん......」

志保「体育祭の時哀ともしたんでしょ?これくらいサービスしてよね」ニコッ

コナン「(う......)が、学園祭の時まで取っときゃいいのに」

志保「いーじゃない、したくなったんだし!優勝出来る保証なんかないし」

志保「意外と照れ屋なんだね、この位の不意打ちで慌てるんだもん。もっと凄いコトもうしちゃってるのにいつまでもウブなんだね」ニコッ

コナン「か、からかうなよ」

志保「ゴメンね、でも気持ち良かったでしょ?」

コナン「......ああ」

志保「良かった!さ、帰ろ!哀が怒るよ」ニコッ
 
コナン「ああ、そうだな(何か前もやったような、このやり取り)」


コナン(まだどうしたらいいのか分からねーけど、志保の言うとおり今はこの生活をとことん楽しむしかねーか)ニッ

コナン「しかし......」キョロキョロ

志保「?どうかした?」

コナン「あ、いや」

コナン(なんかさっきカメラのシャッターみたいな音がしたが気のせいかな?)

志保「早くいこー!」

コナン「あ、ああ!待ってくれよ!ったく!」ダッ

「ククク......」

光彦「あのテンションの高さからついて回ればこんな写真も撮れるんじゃないかと尾行した甲斐がありました」ニヤリ

光彦「これを上手く使えばコンテストは中止......いや、コナン君を灰原さんから離すことも」ニヤリ

光彦「こんな事はしたくないんですが、これも僕がコナン君に勝つためです」

光彦「そして灰原さんにボクを見てもらうんです」

光彦「悪く思わないで下さいね」ニヤリ

本日は終了します。
明日更新予定です。



光彦は昔から嫌いなんだよなあ

>>620さん
ありがとうございます。
光彦は性格が嫌われるのでしょうか?

再開します。

ー阿笠宅ー

志保「ただいま!」

哀「お帰りなさい、随分ご機嫌ね」

志保「まあねー♪」

哀「まあいいけど。あんまり羽目を外しすぎないようにね」

志保「わかってるってば!さあ食事食事♪」

哀(不気味な位機嫌いいわね)

その後も慌ただしく日々は過ぎていき、そして学園祭準備期間5日目。

光彦「いいですねぇ、出来上がりが間近ですよ!スリル満点のお化け屋敷!」

男子A「おお!楽しみだな!」

男子B「最初はどうかと思ったがいけそうだな!」

光彦「そうでしょう!皆さんにスリルと興奮をお届けしなくては!」ニヤリ

哀「......正直気持ち悪いわ、円谷君」

女子A「ホント、スリルと興奮って女子に過激な格好させてさ。興奮するのスケベな男子だけじゃない」

歩美「男の子はみんな嬉しそうだね......」

哀「性が絡んだときの男子の連帯感程気持ち悪いモノはないわ」

女子B「先生も止めてくれないしね......」

哀「私当日休んでいいかしら」

歩美「ダメだよ、私だってやりたくないのに」

哀「ハァ、もう少しマシなものをみんなで考えるべきだったわね」

哀(と言うかこうなるの分かって止めないのね、あの男もどきの教師は)イラッ

歩美「コナン君達はどうしてるかなあ」

志保「こうしてます♪」ギュッ

コナン「?何言ってんだよ?」

志保「んー何でもない」

コナン「つうか流石に5日目となるとみんな見慣れたろ、これやるの3日位前で良かったんじゃねーの?」

志保「いいじゃないの、せっかくだし」

コナン「まあそうだけどさ」

志保「こんな可愛い女の子と堂々と2人っきりで歩けるのもあと2日しか無いんだからむしろ残念がるべきでしょ」

コナン「へいへい、すみません」ニッ

志保(そうなんだよね、あと少ししか無いし楽しんでおかなきゃ)

ー帰宅中ー

コナン「今日も疲れたな」ハァ

志保「楽しかったでしょ?」

コナン「まあな」ニッ

志保「でももうすぐ終わりなんだよね、こういう時間も」

コナン「そうだな、あっと言う間だな」

志保「きっと哀も体育祭が終わる前、こんな気持ちだったんだろうなあ」

コナン「ん?」

志保「残念な、終わって欲しくない気持ち」

志保「何だか体の縮んでた時って不思議と精神状態も周りに同化しちゃってこういうドキドキ忘れてた気がして。新一君が好きって言うのはもちろんずっとあったけど」

志保「今になってやっとオトナの恋愛感情に戻ったカンジがするの」

志保「だからこんなにドキドキしてられる時間が無くなるのは勿体ないなあって」

コナン「これからもだろ?」

志保「え?」

コナン「俺も、志保が好きだから」

コナン「イベントが無くても、お互い想い合えばドキドキしていけるんじゃねーかな」

志保「それきっと哀にも言ったでしょ?似たようなコト」

コナン「う」ギクッ

志保「でも嬉しいよ、ありがと」ニコッ

志保「ね、新一君。あと少し、ちゃんと付き合ってね。今はそれで十分だから」ニコッ

コナン「......ああ、こちらこそよろしく」

こうして楽しい気持ちで1日が終わり、また楽しい明日がやってくると思っていた。だが......

ー深夜、光彦宅ー

光彦「ここをこうしてっと」カチカチ

光彦「完璧です!あとはこれをあそこへ......」

光彦「明日の朝が楽しみです」ニヤリ

ー翌朝、通学路ー

コナン「ふぁーあ」

志保「ふぁーあ」

哀「2人ともどうしたの?凄いあくび」

コナン「いや、何かさ」

志保「変な予感がして眠れなくて」

歩美「疲れてるんだよ、きっと」

哀「そうね......あら?何かしらあれ?」

歩美「え?あ、校門の前に凄い人!」

ワイワイガヤガヤ

コナン「一体みんな何を見て......あ?!」

志保「どうしたの?って......え?」

歩美「ウソ......」

哀「何なのこれ......」

そこには拡大された写真が貼られていた。

志保と工藤君がキスしている写真。

しかも......ラブホテルの前で。

見出しには「学校のヒーローとアイドルの夜の正体!」と書かれていた。

哀「あなた達、まさか」

歩美「コナン君......」

志保「ち!違うわよ、あんな所行かないって!」

コナン「何でこんな......一体誰が?」

「おい、アレ写真の2人じゃね?」ヒソヒソ

「あ、ホントだ」ヒソヒソ

コナン「違う、俺達は!」

元太「コナン!」

コナン「元太......」

元太「誰がこんなことを......」

コナン「わからねーんだ、でも俺達は」

元太「分かってるよ、誰がこんな......ん?」

光彦(いい感じになってますね)ニヤリ

元太(光彦のヤツコナン達がこんなになってるのに何ニヤケてんだ?まさか......)

哀(一体小嶋君は誰を見てるの?)チラッ

光彦「......」ニヤニヤ

哀(円谷君?まさかあの顔は......)

歩美(光彦君、まさか.......)

進路指導の先生「こらお前等!早く校内に入れ!授業が始まるだろ!」

ワイワイガヤガヤ

進路指導の先生「ったく!ん?お前等江戸川と灰原だな?話があるから一緒に来なさい」

コナン「先生、俺達は!」

進路指導の先生「とにかく来なさい、話はそれからだ」

コナン「.......分かりました」

志保「仕方ない、行きましょ」

歩美「コナン君.......」

コナン「心配すんな、大丈夫だよ。また後でな」スタスタ

歩美「コナン君.......」

哀(恐らく犯人は.......)

元太(光彦のヤツ、まさか)

ー教室ー

光彦(上手く行きました!ただのキス写真なら恋愛に緩いウチの学校では見逃されるかも知れませんが未成年がラブホテルに行ったとなれば只ではすみません!)

光彦(勿論僕の作った合成ですがね!まあ男子の方がこういうのは処分は重いですから!それにコナン君は女性をかばって罪をかぶるでしょう!)

光彦(そしてコナン君がいなくなれば僕が.......ククク!コナン君、君が悪いんですよ?君が僕の前に立たなければ......結果が楽しみですね)ニヤリ

男子A「大丈夫かな?アイツら」

女子A「正直好き通しなら良いと思うけど、あんな写真出たらね......」

光彦「まあ、自業自得なんじゃないですか?」

男子B「あ?なんつった光彦?」

光彦「自業自得だと言ったんですよ」

男子B「ふざけんなよテメエ!」

光彦「現に証拠もあるじゃないですか!何故彼をかばうんですか?」

男子A「マジでふざけんなよこの」

哀「やめなさい!」

男子A「うっ......」

哀「とにかく先生との話が終わってからよ、それまでは騒ぐべきじゃないわ」

男子B「......チッ!仕方ねぇ」プィッ

哀「......」ワナワナ

歩美「哀ちゃん......」

哀(これでハッキリした)

歩美(あんな事言うなんて、やっぱり)

元太(光彦......)

光彦(誰がどう言おうがもう遅いんですよ)ニヤリ

ー職員室ー

進路指導の先生「で、あれはお前達に間違いないのか?」

コナン「写ってるのは間違い無く俺達です、でもあんな所には行ってません!」

進路指導の先生「しかしだな、ああハッキリ写っててはな」

志保「誰かのイタズラです!」

進路指導の先生「貼ったのはイタズラでも写真自体は本物だろう?」

コナン「確かに、キスはしました!でもあんな所には!」

進路指導の先生「言い訳はいい!素直になったらどうなんだ!」

コナン(くっ、このままじゃ志保まで処分されちまう!せめて何とか俺だけで......)

志保(ワタシのせいだ、調子に乗って路チューなんかしたから......)

コナン「......すみません、実は俺がー」

世良「ちょっと待って下さい」

進路指導の先生「世良先生、どこに行ってたんですか?あなたのクラスの生徒が問題を」

世良「ええ、ですからその彼等の冤罪を晴らすために少々」

コナン「世良......先生......」

進路指導の先生「冤罪?」

世良「ええ、あの写真を見ると加工した跡が見つかりました。パソコンを使った合成でしょう」

進路指導の先生「あんな鮮明な写真が?」

世良「昨今の映像技術の進歩は凄いですからね、あの位楽勝ですよ。なんなら知り合いの警察に頼んで鑑定してもらってもいい」

世良「それに、この2人はそれぞれ大きな持ち家に住んでます。ましてや江戸川は1人暮らしと言っていい状態です。100歩譲ってそういう行為に及んだとしてもラブホテルに行く必要はありません」

進路指導の先生「む、むぅ」

世良「ここで彼等を無意味に罰して、もしあの写真がマスコミに流れ、あれが合成だと証明されたらそちらの方が問題です。真に悪しきは写真を捏造し貼り付けた者です。彼等には寛大な処置をされるのが賢明ですよ?」

進路指導の先生「む、むぅ、そうですな」

世良「校長先生もこの件で彼等を罰する予定は無いと仰ってます。どうか今回はここでの説諭で勘弁していただけないでしょうか」

進路指導の先生「分かりました。お前達、世良先生に感謝しろよ。こんなに心配してくださってるんだからな」

コナン「ありがとうございます、先生」

志保「本当にありがとうございます」

世良「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした」

ー廊下ー

コナン「ありがとうございます、助かりました」

世良「何言ってるんだ、ボクはキミの担任じゃないか」ニッ

志保「でも本当にありがとう」

世良「いやいや、キミ達がこんなつまらない事でいなくなるのはつまらないからね」ニッ

コナン「借りが出来ましたね」

世良「アハハ、期待してないからいつか返してくれ。さ、教室に戻ろう」

世良「しかし、キミ達が隙を見せたのは事実だ。気を付けなよ?」

志保「はーい」

世良「それと、キミ達心当たりは無いのかい?犯人の」

コナン「いや、これと言っては......なあ、志保?」

志保(1人いるけど、まさか......)

コナン「志保?」

志保「え?あ、うん無いわ」

世良「そうか、タチの悪いのがいるもんだね」

コナン「本当に......(この借りはきちんと返さなきゃな)」

ー教室ー

ガラッ

世良「みんないるかー、席着いてよ」

哀「江戸川君!」

歩美「志保ちゃん!」

元太「コナン!」

「先生、2人は!!?」

光彦(さあ、どうなりましたかね)ニヤリ

世良「えー、朝の件だけどあれは合成写真を使ったイタズラと言う事が分かったんだ」

光彦(ギクッ)

世良「よって、彼等もおとがめはなし。みんな気にせずこれまで通り仲良くな!」

「良かった!!」パチパチパチパチ

光彦「」

コナン「みんな、ワリーな。騒がせちまって」

志保「ごめんなさい」

男子A「何言ってんだよ、良かったな!」

女子B「本当に良かった!」

光彦(こ、こんなバカな!?)

コナン「みんな、ありがとう」

世良「さあみんな、事件も片付いたし学園祭まで後少し、頑張ろうな!」

「おー!」

哀「良かったわ、2人とも。本当に良かった」

コナン「哀......ありがとう」

歩美「良かったね、志保ちゃん!」

志保「ありがとう、歩美ちゃん」

哀「志保」

志保「え?」

哀「無事だったからいいけど、あなたね?キスしたの」ボソッ

志保「うっ、いいじゃない!哀だってしたでしょ?キス位で今更」ボソッ

哀「場所位わきまえなさいよ」ボソッ

世良「こらそこ!授業始めるよ!」

2人「すみません」

哀「でも、本当に良かった」グス

志保「え、泣かないでよ」アセッ

歩美「スッゴく志保ちゃんの事も心配してたんだから、哀ちゃん」ニコッ

志保(哀、ありがとう)

哀(2人も無事で済んだ、後は)

元太(良かったな、コナン。後は......)

コナン(俺だけならまだしも志保を巻き込んだヤツは許せねぇ、絶対見つけだしてやる!)

志保(新一君を巻き込んで......もう許せない)

歩美(絶対こんな事した人は許さないんだから!)

世良(やれやれ、無事にすんで良かった。しかしこのまま犯人を野放しには出来ないな)

光彦(バカなバカなバカなバカなあ!!?)ガクガクブルブル

光彦(こ、こんな、こんなはずじゃあ)ガクガクブルブル

ー昼休みー

光彦(と、とにかくこの時間は身を隠さないと)ガシッ

光彦「い?」

元太「おう光彦、ちょっとツラ貸せよ」

光彦「......」

歩美「哀ちゃん......」

哀「先を越されたわね、彼の跡で私達も行きましょう」

志保「やっぱり2人も気付いたんだ」

哀「志保......」

志保「前から変だと思ったけど、まさかこんな事を.......」

哀「あなたの円谷君への態度は、これを察してたのね」

志保「うん、何となく」

歩美「あれ?コナン君は?」

志保「校長先生の所へ報告に先生とね。どちらか1人で良いからって行ってくれたの」

哀「そう.......なら」

志保「うん、今の内に光彦君を問い詰めよう」

哀「そうね、彼に伝えるのはその後の方が良いかも知れない」

歩美「うん、そうだね。まず私達が」

志保「理由がどうだろうが、キッチリ吐いてもらうわ」ギリッ

ー校舎裏ー

光彦「何ですか?話って」

元太「お前だろ?犯人」

光彦「は?何の話しですk」バキッ!!

元太「しらばっくれんじゃねぇ!!」バキッ!!

光彦「ゲフッ!」ガクッ

元太「困ってるコナン達を見て嫌らしい顔で笑ってんの、俺は見たんだからな!」

光彦「(くっ、バカのクセに鋭い)しょ、証拠はあるんですか?」

元太「黙れ!友達が困ってるのにヘラヘラ笑ってるだけでお前は最低だ!」バキッ!!

光彦「グフッ!」

光彦「ハァ、ハァ、偉そうに......自分だって恋敵のコナン君が邪魔だったくせに!」

光彦「最近は悟りすまして気を遣って身を引いて!俺カッケーでもしたいんですか?」

光彦「何故彼の為に身を引けるんです?何故!?」

元太「確かに俺はお前の言うとおりコナンがいなければと思った事が無い訳じゃない」

元太「でもそれ以上にあいつらは大切な友達だ」

元太「それにな、頭悪くても長く友達やってたら誰が誰を好きかよくわかる」

元太「そんなあいつらを見てるとこっちも嬉しい、その方が俺には大切なんだ」

元太「そんなあいつらをお前は傷つけた!」

元太「これはコナンの分!」バキッ!!

光彦「かはっ!」

元太「これは灰原の分!」バキッ!!

光彦「うげっ!!」

元太「そして歩美やクラスのみんなの分だ!」バキッ!!

光彦「げふあっ!」

元太「ハァ、ハァ、俺からあいつらや先生には何も言わない、自分で謝れ」

元太「それが出来るまで絶交だ、二度と話しかけるな。じゃあな」スタスタ

本日は終了します。
明日は所用の為更新が出来ないか、出来ても深夜になります。

乙!
深夜かあ…
起きて待ってるよ…

皆さんありがとうございます。
再開します。

>>636さん
もし今も待っていただいているなら遅くなって申し訳ありません。

光彦「くっ、痛い......僕自ら謝れですって?僕は悪くない、何故僕ばかりがっ!悪いのは全部」

志保「全部何?」

光彦「え?あ......は、灰原さん......」ガクガクブルブル

志保「全部何なのか言ってみなさいよ」

哀「聞かせてもらうから」

歩美「光彦君、きちんと話して」

光彦「み、皆さん揃ってなんです?も、もしかして元太君の話を聞いてたんですか?あんなのはデタラメで」

志保「聞いてないわ。邪魔しちゃ悪いと思って。それより早く言いなさいよ」

志保「悪いのは何?コナン君だって?そう言いたいの?」

光彦「いえ、ですから」バチィン!!

光彦「いだっ!」

志保「アンタね、何がしたかったのかは知らないけどあんなコトしてしら切るつもり?」

志保「ふざけてんじゃないわよ!ワタシだけならまだしもコナン君巻き込んで!!」バチィン!

光彦「うわっ!」

志保「絶対許さない、何故あんなコトしたのか言いなさいよ!出ないと今この場でアンタを」

哀「落ち着きなさい、理由をきちんと聞き出さないと」ガッ

志保「でも!でも!」

歩美「志保ちゃん、気持ちは分かるけど怒るのは後にしようよ、ね?」

志保「くっ......」ワナワナ

哀「何故あんな事をしたのか、言いなさい円谷君」

歩美「答えによっては、歩美達も光彦君を許せない」

光彦「ぐっ......」



光彦「何なんですか......みんなみんなコナンコナンってうるさいんですよ」ハァ

志保「はぁ?」

光彦「みんながみんな彼の事ばかりを持て囃す、何があっても彼は全ての中心。僕はいつも日陰者です」

歩美「コナン君が人気者だからあんな事したの?そんなつまらない事で!みんなを巻き込んだの!?」

光彦「つまらない?つまらなくなんかありませんよ!」

光彦「思い返せば、彼のせいで僕の欲しい物は全て奪われたんだ!」

哀「何を言ってるの?」

光彦「彼が現れなければ少年探偵団の中心は僕だった!あらゆる場面において僕は中心でいられたんだ!」

光彦「彼さえ、彼さえいなければ!あなた方が彼に心惹かれる事も無かったんだ!」

志保「え?」

光彦「彼はふらっと現れて僕の居場所も好きな人も根こそぎ奪っていったんだ!前からずっとモヤモヤしてた、憎しみがあった!それが遂に表にでただけですよ!」

光彦「僕は悪くない!僕はただ彼に奪われた物を取り返して元ある形に戻したいだけです!悪いのは江戸川コナンだ!僕じゃない!僕の方がずっとあなた達を好きなんだ!」

光彦「そうです、悪いのは彼なんです!だから皆さんも目を覚まして、皆さんは彼の上辺に騙されてるだけなんだ!」

志保「......バッカじゃないの?」

光彦「な?」

志保「聞こえなかった?なら何回でも言ってあげる。バッッッッカじゃないの!!!」

志保「何か言ってることメチャクチャだけど、要はワタシ達が好きだけどコナン君がいて振り向いてくれないから構って欲しくてやったって事でしょ?」

志保「下らない、下らなすぎる!今時の幼稚園児でもこんな下らない考え方しないわよ、ううん!幼稚園児に失礼だわ、アンタなんかと比較したら」

光彦「な、な」

志保「アンタのやってる事はね!好意なんかじゃない、ただの粘着、執着よ!」

志保「自分が好きって言えば相手も無条件で好きになるって思ってるの?ホントバカじゃないの!!?一方的に自分の気持ちだけぶつけて相手の事は考えてもいない!」

志保「そのくせ都合の悪いことは全部人のせい?自分は悪くない?気持ち悪い、本当に気持ち悪い」

志保「アンタみたいな人間好きになる女の子なんかいるわけないでしょバーーーーーカ!!」

光彦「......」プルプル

歩美「言い返せないの?そうだよね、言い返せるわけ無いよね」

光彦「あ、歩美ちゃん」

歩美「光彦君は一体人を好きになるってどういう事だと思ってるの?」

歩美「口で好きって言えば満足?相手か自分の言うことを全部聞いてくれればいいの?」

歩美「光彦君の話を聞いてても全く分からないよ。人を好きって言うよりも自分の思い通りになる事が好きって言ってるようにしか聞こえないよ」

歩美「そもそも本当に光彦君は私達が好きなの?私達の何が好きなの?仮に付き合ったとして私達とどうなりたいの?私達に何をして欲しいの?私達に何をしたいの?」

歩美「今の光彦君は、ただ手に入らないおもちゃを欲しがる子供にしか見えないよ」

本日は終了します。
明日はなるべく長く更新します、申し訳ない。

乙!

作者は光彦にどれだけ恨みがあるのか…

ありがとうございます。
再開します。

>>642さん
恨みは......無いとは言えません(笑)

光彦「僕は、僕は......」

歩美「今からでも遅くないからみんなに謝って、まだ間に合うよ」

光彦「僕は......悪くない」

歩美「!」

志保「まだそんな事を!」

光彦「僕は悪くない!」

志保「アンタいい加減に......」

バシィン!

志保「え?」

哀「.......」バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!

光彦「ぐはぁっ!」

志保「ちょ、ちょっと哀、流石にやりすぎ!」

歩美「落ち着いて哀ちゃん!」

哀「.......」

光彦「うあ......」

哀「一体あなたはどこで間違えたの?子供の頃のあなたは他の人に負けない優しさを持っていたはずよ」

哀「でも今は見る影も無い只の卑怯者に成り下がった。あなたが本当に私達を想うなら面と向かって言えばよかった。江戸川君に文句があるなら面と向かって堂々とぶつかれば良かった」

哀「でもあなたはどちらもせず諦めて逃げ出した。それは一番の卑怯よ。しかもあなたは江戸川君だけならず自分が好いているはずの志保を巻き込んだ。それが私は一番許せない」

光彦「じゃあどうすれば良かったんですか!あなた方はコナン君に夢中で、正攻法なんてやめてこうでもするしかないじゃないですか!大体彼の何がそんなに好きなんですか!あんな態度のはっきりしない人間!あなた方だって捨てられるかも知れないんですよ!」

志保「そうなったらそれでもいいの」

光彦「え?」

歩美「前にも言わなかったかな、私はコナン君を信じてるの」

哀「恐らくみんな同じ。私達は彼の信念、優しさ、強さに触れて惹かれた」

哀「彼の真っ直ぐな生き方を信じて、私達は彼を愛してるの」

哀「だから例え彼が最終的に振り向いてくれなくても構わない。どんな結果でも彼を信じて、愛してる」

哀「人が人を好きになるのに、見返りなんて求めるものじゃないわ」

光彦「......」

志保「それにアンタ、正攻法は「やめて」って言ったけど「やめる」と「諦める」は違うんだからね」

志保「「やめる」って言うのは物事に全力でぶつかってきちんと気持ちに区切りをつけて終わらせること、「諦める」って言うのは自分じゃ出来ないって努力もしないで投げ出すこと」

志保「アンタは「やめた」んじゃない、「諦めた」の。自分を磨く事も人に真っ向からぶつかることも放棄した。それじゃいつまでも誰も認めてくれないわ」

光彦「.......」

歩美「もう一度自分を振り返って、見つめ直して。でないと、もう光彦君は光彦君じゃなくなっちゃう」ザッ

光彦「.......」

哀「私達からはこれ以上何も言うことはない。後はあなた次第よ」ザッ

志保「ワタシはいいから、きちんとコナン君と向き合ってよね。でないと本当に戻れなくなっちゃうよ。あの頃の自分に」ザッ

光彦「......僕は....何をしてるんでしょう」

光彦「何故こんな事を?みんなに嫌われ、僕は、僕は」

光彦「うっ、ううう」グスッ

コナン「光彦!」ガッ

世良「ダメだ、工藤君」

コナン「で、でも」

世良「忘れたのかい?さっき言ったことを」

ー遡ること十数分前ー

コナン「では、失礼します」バタン

世良「ふぅ、無事終わったね。校長が話の分かる人で良かった」

コナン「ええ、ありがとうございました」

世良「この辺りは人通りも少ないから敬語じゃ無くて構わないよ」ニッ

コナン「......本当に感謝してる」

世良「なに言ってるんだ、担任として当然さ。それにキミに言われたように正々堂々としようとしてる。ただそれだけさ」

コナン「でもそれじゃ俺の気が済まない、何かお礼をさせて欲しい」

世良「気にするなって、キミがお礼を言ってくれた。それだけで十分さ......ん?」

コナン「ん?どうした?」

世良「いや、窓の外」

コナン「あれは......元太と光彦?」

世良「......そうか、何となく読めたよ」

コナン「え?」

世良「工藤君、彼等が気になるかい?」

コナン「あ、ああ。わざわざ元太と光彦が校舎裏で......」

世良「ならボクと一緒に見に行くかい?ただし、彼等が何をしてても何を話してても黙って見届けるなら」 

コナン「......分かった。世良、お前が読めたってのはまさか......」

世良「約束はしたよ、行こう」

ー現在ー

世良「何があっても黙って見届けると言ったろ?」

コナン「で、でも」

世良「キミも何となく察したろ?こんな人気の無い場所へ行く彼等を見て何となく今朝の件と繋がったんじゃないのかい?」

コナン「......ああ」

世良「だからボクもついてきたんだよ。まさかこんな事になってるとは思わなかったけどね」

コナン「......まさか光彦が犯人であんな事を考えていたなんてな......くそっ!」ガッ

世良「だから待ちなって、今行って何を言う気だい?」

コナン「わからねぇ、けど」

世良「ボクがついてきた理由のもう1つはそれさ。彼がこんな事をしたのは決してキミのせいじゃない。だが彼が自分の内面を変えキミのせいだと言う考えを直さない限りキミが何を言っても彼には届かない」

コナン「う......」

世良「それに、今はこの惨めさを噛みしめることが彼が立ち直るのには必要かも知れない」

コナン「......」

世良「本当なら犯人を見つけ出して裁くつもりだったが、彼は友人からこれだけの仕置きを受けた。なら後は自分で立ち直るのを見守るしかない」

世良「それで変わらないようなら裁く価値もない。キミも友人の内面を知って辛いかも知れないが、今は成り行きを見守る方がいい」

世良「あくまで1つの方法論だが、どうする?」

コナン「......分かった」

コナン「......光彦」

光彦「ううう」グスッ

コナン(結局、お前の気持ちに気づいてやれなかったばっかりにお前を追い詰めちまったのかも知れねーな)

コナン(済まない、光彦......)

本日は終了します。
明日で話を夏休みまで持って行く予定です。

とりあえず1000までにある程度区切りつけてもらえればおk
ゆっくり書いていってね

結局円谷君はそのまま早退し、工藤君と会話を交わすことは無かった。

そして放課後。

コナン「......」

志保「どうしたの、新一君?」

コナン「なあ、志保。俺は......人の心がわからない人間なのかな」

志保「え?」

コナン「思い返して見ればさ、高校生探偵なんて言われていい気になってた時期もあったけどさ。推理で人の心を見抜くなんて言っておきながら身近にいる人の心もきちんと分かってない、友達の事も、好きな人の事も」

志保(新一君、もしかして気付いてるのかな。犯人が誰か。学校でも一言も喋らなかったし......)

コナン「そんな人間がいても、みんなを傷つけるだけなんじゃないかなって思ってさ」

志保「そうだね、鈍感なのは間違い無いね」ニッ

コナン「うっ」グサリ

志保「女心ってものも未だ分かってないしねー、ニブいとこがあるのは間違い無いね」

コナン「やっぱり......」

志保「でもね、それでもいいと思うんだ」ギュッ

コナン「え?」

志保「新一君が何で悩んでるか、だいたい分かるよ」

コナン「!」

志保「ワタシ達も、分かってる。でもね、ワタシ達みんな止まらないよ?前に進むことが一番だって思ってるから」

志保「人の心を全部分かるなんて無理だし、大事なのはダメかなって思った時どうするかだから」

志保「辛いことがあっても落ち込んでばかりじゃ暗くなるばかりだし、それで自分を否定したら今までの人生がムダになっちゃう」

志保「だから、何があっても諦めないで新一君らしくいて。それが一番だと思うから。そしたらきっとみんなうまく行くから」

コナン「志保......」

志保「ホラ暗くならないの!いつも元気で自信に溢れてる新一君がワタシ達は好きなんだから」ニコッ

コナン「......ありがとう」ギュッ

志保「ちょ、痛いよ新一君!......泣いてるの?」

コナン「......ゴメン、少しだけこうしててくれないか」

志保「......いいよ、いくらでも」ナデナデ

コナン「......ゴメン......ゴメンみんな...みん...な...」グスン

志保(大丈夫だよ、新一君が落ち着くまでそばにいるからね......一緒に前に進もうね)

友達の気持ちを察してあげられなかった事への悔し泣きと私達の気持ちを知っての嬉し泣き。

そんな涙を工藤君が流したのを私達が知ったのは、ずいぶん後になってからの事だった。

そして、学園祭当日。

新一のクラスの出し物 【ホラーハウス サキュバス】

ワイワイガヤガヤ

男子A「いやー、大盛況だなウチのクラスは」

男子B「ヤバいな、光彦の狙い通りだな」

女子B「あんたたちはただ客誘導してるだけじゃない、私達こんな格好で恥ずかしい......客層もアレな男子ばかりじゃない」

女子A「しかもその本人はいないけどね......」

男子A「せっかく張り切ってたのに具合悪くて最近来てないもんな、ついてないよな」

哀「......結局あれから顔を見せなかったわね、円谷君」

歩美「うん、でも仕方ないよ」

哀「そうね、本人はいなくてもクラスの一員である以上私達はこの企画を盛り上げないとね」

世良「や、キミ達!可愛い格好じゃないか」

歩美「あ、先生」

世良「女ドラキュラに小悪魔ってカンジだね。ちょっと過激すぎる気もするけど」ニヤリ

哀「分かってて企画通したんでしょ。正直風俗店で働いてる気分だわ」ギロッ

歩美「正直恥ずかしいし、男子がジロジロみてコワイよ。今日は一般の人も中に入ってくるし」

世良「まぁ、今日1日頑張ってくれよ。さて、ボクは向こうの彼等を見てくるかな。じゃあね」ニッ

哀「自分のクラスほったらかしていい気なもんね」

歩美「でも気になるなあ、コナン君達。衣装も着替えて準備してるんだろうね」

哀「ハァ、さっさと終わって欲しいけどそのイベントみるのもそれはそれで気が進まないわ」

外からの男性客「あ、あのう、写真撮ってもらえますか」ハァハァ

哀「......ハァ、ホント帰りたい......」

ー全校イベント会場ー

コナン「ハァ、いよいよ本番だな」

志保「うん、そだね」

コナン「なんか素っ気ないな」

志保「なんかイベントって本番までが楽しいじゃない?本番迎えちゃうとああ、後は終わっちゃうんだって寂しさが強くって」

コナン「まあ、分かる気はするな。でもまあせっかくだから笑顔で終わろうぜ」

志保「そうだね、お客様シラケさせちゃマズいもんね」ニコッ

コナン「しかしこの衣装......また一波乱ありそうな......」

志保「色々と貸し衣装わざわざ借りたみたいだよ、力の入れどころのよく分からない学校だよね」

コナン「ああ、全くだな。この衣装ってテキトーに割り当てられたのかな?」

志保「え?あ、そうじゃないかな(ワタシが決めたんだけど)」

コナン「そっか......ちょっと照れくさいな」

志保「う、うん。とにかく本番頑張ろうよ」

コナン「ああ、そうだな」ニカッ

ー光彦の家ー

光彦「今頃学園祭をしているんでしょうね、僕の事など気にもとめず」

光彦「僕の存在なんてそんなものですよね」

光彦「しばらくは大人しくしてますが......でもいつか......その内みんなに僕と言う存在を刻み込んでやりますよ」

光彦「ククッ、クククク......」 

そしてイベント本番。

司会「皆様お待たせ致しました!本年の我が校の学園祭のメインイベント、ベストカップルコンテストを行います!」

「ワーッ!!」

哀「凄い熱気ね」

歩美「うん、コナン君達1番になるかな?」

哀「どうかしらね、あの事件はイタズラだって全校にはアナウンスされたけど、少なからず票が離れてる可能性はあるわね......そう言えば小嶋くんは?」

歩美「元太君なら出店の食べ物を食べ過ぎて保健室に行ったよ?」

哀「......彼らしいわね」ハァ

司会「参加者の方の顔は皆さんもう準備期間でご存知とは思いますが、今日は参加者の方が色とりどりの衣装に着替えて最後のアピールを行います。その後に投票をしてもらってベストカップルを決めたいと思います」

哀「一体どんな衣装なのかしらね」

歩美「楽しみだね!」

ー保健室ー

元太「うー、腹いてぇよ......」

保健の先生「やれやれ、高校生にもなって食べ過ぎで運ばれちゃ世話無いわね」

元太「うー、苦しい......」

保健の先生「しかもこの姿......フランケンが腹痛なんて世も末ね」

元太「うー、いてぇよ......」

ーイベント会場ー

司会「では参ります、エントリーNo.1!1年○組、○○、○○ペア!中世の衣装に身を包んでの登場です!」

「ワーッ!」

哀「凄い本格的ね、彼等はどうかしら」

ー舞台裏ー

「ワーッ」

コナン「よし、次だな」

志保「う、うん」

コナン「なんだよ、今になって緊張してんのか?」

志保「だって......」

司会「はい、ありがとうございました!それでは続いてエントリーNo.10!2年○組、江戸川コナン、灰原志保ペアです!」

「ワーッ!!」

志保「ダ、ダメ、足が動かないよ」プルプル

コナン「ったく、仕方ねーな!」ガッ

志保「え///あっ////」

「出てこないぞ」ザワザワ

哀「どうしたのかしら」

歩美「コナン君......?志保ちゃん?」

パッ

「オオーッ!!」

司会「さあ、現れました!衣装はなんと、ウェディングスタイルだ!」

哀「え」

歩美「あ!」

「スゲェ、お姫様抱っこしてるよ」ザワザワ

「2人ともキレイ......」ザワザワ

志保「は、恥ずかしいよ......////」

コナン「何言ってんだよ?いつもこういう目立つの好きだろ?」

志保「で、でも(これは恥ずかしいよ////)」

哀「しーほーぉー」ゴゴゴ

歩美「ズルいよ志保ちゃん!私も着たい!」ジタバタ

世良(あらあら、羨ましいねー)ニッ

コナン「ホラ、手ぐらい振ってやれよ」

志保「ム、ムリだよ////」

志保(恥ずかしくって嬉しくてもう訳わかんない////)

「いいぞー!」パチパチ

「2人とも似合ってるぜー!」パチパチ

哀「......私もやりたい」ブスッ

歩美「羨ましいなぁ」シュン

世良(ホント、羨ましい)ハァ

コナン「良かったな、盛り上がったぜ」ニッ

志保「うん......」

志保(あーあ、このまま時間が止まってくれたら良いのにな////ずっとこうしてたい)ギュッ

工藤君達の所で会場は最高に盛り上がりを見せ、そして......。

ー学園祭終了後ー

コナン「......ふぅ」

志保「お待たせ、帰ろ?」

コナン「ああ、そうだな」

志保「あっと言う間に終わっちゃったなあ」

コナン「そうだな......ったく、しかし優勝を辞退しちまうことはねーじゃねーか」

志保「いーじゃない、新一君だってそのつもりだったんじゃないの?」

コナン「まあ、そうなんだけどさ」

コンテストが終わり、結果は工藤君達がダントツで勝ったけど2人は優勝を辞退した。

理由がどうあれ、あの様な事件で学校を騒がせたことに変わりはないと言う理由でその責任をとると言う事だった。

その発表にブーイングを覚悟していた2人だが、会場からは沢山の拍手が沸き起こった。

コナン「でも、したくなかったのかよ?」

志保「何を?」

コナン「な、何をって.......」

志保「キス、したかったの?」ニッ

コナン「バ、バーロ////」

志保「フフ、したかったけどいーの。あそこでしてたら気を失っちゃう」

志保「あのウェディング姿だけで十分過ぎるよ」ニコッ

コナン「.......そっか」

志保「ねぇ?新一君?」

コナン「ん?」

志保「色々あったけど.......楽しかったよね」

コナン「.......ああ」

志保「2人でいるの、楽しかったよね」

コナン「ああ、楽しかったよ」

コナン「色々、志保の新しい一面を知れたしな」

志保「ありがとう、ねぇ新一君」

志保「またウェディングドレス.......着たいよね」

コナン「.......ああ」

志保「ホント?ワタシと?」

コナン「う、あの、その」

志保「アハハ、そんな慌てなくていいよ。焦って決めなくていいから」

コナン「.......うん」

志保「でもまたお姫様抱っこ、してよね」

コナン「ああ、もちろんだ」

志保「じゃ、帰ろ!」ガッ

コナン「おいおい、引っ張るなって」

志保(いつか......いつかきっと、ね)ニコッ

こうして色々な事があった......慌ただしい学園祭の期間が、幕を閉じた。

本日は終了します。
明日から予定通り夏休み編に入ります。
少しオトナな展開にしたい......。

>>653さん
ありがとうございます。
何とか1000までにはまとめて区切りをつけたいと思ってます。


乙です

光彦の辞書に反省の文字はないのか…

>>661さん
ありがとうございます。

光彦は色々こじらせちゃっているので......。
彼が正気に戻るのはいつの日か......。

再開します。

学園祭を終えるとすぐテストがある。

正直学園祭の前にやってもらいたいのだけど、私達は元々高校の勉強はしなくてもいいレベルだし歩美ちゃんも頭が良いので苦労はしなかった。

......小嶋君は赤点スレスレだったようだが。

コナン「ふぅ、どうにかみんな上位で終わったな」(学年1位)

哀「まあ、私達は半ばチートだから」(学年2位)

志保「その点で言えば歩美ちゃんが一番偉いしスゴいね」(学年3位)

歩美「エへ、頑張ったもん」(学年8位)

元太「みんなスゲーな、俺なんか下から数えた方が早そうだよ」(学年262位)

光彦(この僕が......中の下ですって?バカな......)(学年189位)

哀「......」

円谷君は学園祭の後登校してきたがほとんど誰とも会話を交わしていない。

立ち直りを見守るつもりだが今の彼からは反省の色は見られない。

哀「......何だかね」

志保「え?何か言った?」

哀「何でもないわ」

哀(また工藤君に良からぬ事をしなければ良いのだけれど)

ガラッ

世良「はいみんな座ってー、HRやるよ」

世良「さて、テストも終わって明後日からいよいよ夏休みな訳なんだけど」

コナン「そっか、もう夏休みか。早いな」

哀「本当にね、日々が早いわ」

志保「トシなんじゃない?」ニヤリ

哀「何か言った?」ギロッ

志保「べつにー」クスクス

世良「高校2年の夏休みは大事な時期だからね、ムダにしないように。夏休みは......」

一同(どうせ勉強しろって話しだろ)

世良「思いっきり遊べ!」

一同(え?)

世良「いや、もちろん勉強もしなきゃいけないけど高校生の夏はしっかり満喫して思い出作っておきなよ!楽しまなきゃ人生損だ!ハメ外しすぎる位がちょうどいい!」ニッ

コナン「教師のセリフじゃねーな」

哀「でも確かに楽しくしないと損よ、せっかく長期の休みだもの」

歩美(夏休み、かあ......この夏休みでコナン君ともっと仲良くなれるかなあ)

光彦(僕にはどうでもいい話ですね。まあこの夏休みの中で色々と計画を練るとしますか、クククク)

ー放課後ー

志保「さて、せっかく明後日から休みなんだし色々計画立てないとね!」

コナン「気の早い事だな、でもまあその方がいいか」

哀「でもまず夏休み初日から行きたい所があるわ」

歩美「あ、花火大会だね!」

哀「そう、日程が毎年変わるけど今年はちょうど夏休み初日なの」

志保「さんせー!勿論みんな行くでしょ?」

コナン「俺人混みはあんまり......」

哀「行くわよね?」ジロッ

コナン「はい、行きます......」

哀「私だって人混みは好きじゃないけど花火は見たいもの、ガマンしてよ」

コナン「へいへい」

歩美「そうそう、スッゴく綺麗なんだから見ようよ、ね?」

コナン「そうだな、そうすっか!」

世良(へぇ、花火大会かあ。面白そうだね)ニッ

ー歩美宅ー

歩美「花火大会かあ、楽しみだなあ」ニコニコ

歩美「何着ていこうかな、浴衣とか着たらコナン君可愛いって言ってくれるかなあ......エへ」

歩美「コナン君、かあ」

歩美「何か急に先生に言われたこと思い出しちゃった」

「キミ達はどこまで?」

歩美「小さいときはともかく、大きくなってからキス何てしたこともないし。ましてやそれ以上なんて////」

歩美「もし出来たら......もっとコナン君の事好きになれるのかな」

歩美「よーし、頑張って夏休みの間にコナン君とキ、キスしちゃうもん!」

歩美「それ以上も......あわわわ」バタン

興奮しすぎて、失神。

歩美「......コナン君」

歩美(ハァ、日に日に好きになっちゃうなあ。もうどうしようも無いくらい)

歩美(せめてこの気持ち、コナン君に届いたらいいな)

そして終業式を終え、ついに夏休み。

ー花火大会当日ー

哀「工藤君、行くわよ」

志保「早くしないとどんどん場所無くなっちゃうよー」

ガチャ

コナン「おう、おまた......せ」ドキン

哀「どうかした?」

コナン「あ、いやその」

志保「あ、ワタシ達の浴衣姿に見とれたんだ」ニッ

コナン「いや、その......うん、似合ってるよ(ヤバい、色っぽすぎる)」ドキドキ

歩美「あ、コナンくーん!」タタタッ

コナン「あ、歩美。遅かった......な」ドキン

歩美「ごめんね、遅くなって」

コナン「い、いや全然いいんだ(こっちもヤバい)」

コナン(長い髪がサラッとして......浴衣がピチッとボディライン出して浴衣似合い過ぎ)

コナン(何より歩美って......わかってはいたけどこんな可愛かったんだな)ドキドキ

歩美「どうかしたの?コナン君?」

コナン「あ、あの......歩美の浴衣......スゲー似合ってるなって」

歩美「ホント?」

コナン「う、うん。その、可愛いよ」

歩美「ホント?嬉しいな////(やった、コナン君に可愛いって言ってもらえた)」

哀「何だか私達より随分高評価ね」

志保「まあでも似合ってるわー、これは負けだわ」

コナン「ま、まああれだ、早く行こうぜ」

歩美「うんっ」ギュッ

哀「今日は強引に来るわね」

志保「夏、だからねぇ」

ー花火大会会場ー

コナン「やっぱりスゲー人だな、こりゃ」

哀「よその県からも見にくるしね」

志保「気をつけないとはぐれそうだね」

世良「や、キミ達」

コナン「せ、世良?」

志保「なーんでいるの」ジー

世良「市民が花火大会を見に来ちゃいけないのかい?」ニッ

哀「そうじゃなくて、あなた尾行して来たでしょ」

世良「さぁ、どうかな」

歩美「まあいいじゃない、ね、コナン君。コナン君?」

コナン(......マズい、コイツも浴衣似合ってんな)

コナン(胸は無いがスレンダーさが際立って良いかも知れないな......)ドキドキ

哀「何を見とれてるの」ジロッ

世良「お!ボクの姿に見とれてたのかい?それは嬉しいなぁ」

コナン「あ、ああ。似合ってるよ」

志保「しーんいーちくーん?花火を見に来たんですよ?ハ・ナ・ビ」

コナン「あ、ごめんなさい......」

世良「まあ仲良く見ようじゃないの」ニッ

哀(なんか溶け込んでるのがどうもね)

志保(くっ、借りがあるから邪険に出来ない)

歩美(先生にも見とれてたなあ、ああいうスリムな人が好きなのかなあ)シュン

ー花火打ち上げー

ヒュー......ドーン!!

「ワーッ!」

哀「やっぱり綺麗ね」

志保「夏はやっぱり花火だね」

世良「ボクはあんまり見たことなかったから興奮してるよ」

哀「そうなの?」

世良「うん、何かと忙しい人生だったからね」

哀「そう......そうよね」

世良「急にしんみりしないでくれよ、調子狂うな」

志保「ま、とにかく見ようよ。天気も良くてキレイに見えてるんだから」

ヒュー......ドーン!

コナン「やっぱり間近で見るのはいいな!」

歩美「う、うん(良かった、コナン君の隣になれて)」

コナン「そういや元太は残念だったな」

歩美「うん、親戚の家に行くからって。仕方ないよ」

コナン「もったいねーな、こんなキレイなのによ」

歩美「うん、そうだね」チラッ

歩美(うー、花火よりコナン君の顔が気になっちゃう......)

歩美(スッゴいキラキラした目だなあ、宝石みたい。凄く大人っぽいはずなのに子供みたいな
笑顔だなぁ)

コナン「ん?どうした歩美?」

歩美「あ、あの、何でもないの////」

コナン「そっか?でもキレイだな」

歩美「う、うん花火凄いね」

コナン「違うよ、歩美がだよ」

歩美「えっ?」

コナン「花火の光に照らされて、凄くキレイだぜ」

歩美「ーっ////」

歩美「あ、ありがとう////」

歩美(キレイって言われた!コナン君にキレイって////)

歩美(このまま、ここにいれたらなぁ)

ー花火大会、終了ー

アナウンス「えー、大変混雑しておりますので、皆様押さないでゆっくりお帰り下さい」

志保「もー遅いっつーの!」ギューッ

哀「ちょ、押さないで......みんなどこなの?」ギューッ

世良「流石にこれはかき分けられないな」ギューッ

歩美「い、痛い、みんなとはぐれちゃう」ガシッ

歩美「え?」

コナン「大丈夫か、歩美?」

歩美「う、うん!でもみんながいないの」

コナン「この人じゃな、とにかくここを抜けよう!しっかり握ってろよ!」

歩美「う、うん!(手、繋いじゃってる////)」

ーしばらく後ー

哀「あー、体痛い」

志保「あ、いたいた」

世良「見つけた、あれ?工藤君達は?」

哀「そう言えば......」

志保「どうしよ?ワタシ邪魔だからケータイ置いてきた!」

哀「私も、どうせみんなと行動すると思って置いてきたわ」

世良「あらら、キミ達もか。ボクもだよ」

哀「教師っていつ呼び出しあるか分からないから持ってるものじゃないの?」

世良「いやー、今日は行きたくないんで」ニッ

志保「ダメ教師ね......あー新一君どーこー?」

哀「でもあの2人も確かケータイ持ってないわ......仕方無い、先に帰りましょう。まだまだ人だかりだし探してる内にまたはぐれるわ」

世良「仕方ないね、そうしよう。ボクの車で送るよ」

志保「ありがとう、大丈夫かな2人とも」

ーとある小さな公園ー

コナン「ハァ、疲れたな」ドサッ

歩美「人混みから抜けようとしたらいつの間にかこんなとこに来ちゃったね」

コナン「ああ、まあちょうどいいよ。人もいないし少し休もうぜ」

歩美「そうだね、押されて体痛いし」ドサッ

歩美「静かだね......」

コナン「ああ、ちょっとした穴場だな」ニッ

歩美(考えてみたら、今2人っきりなんだ......ど、どーしよ////)

コナン「しかし弱ったな、俺もアイツ等もケータイ置いてきたしな。探偵バッジ位用意しときゃ良かったよ」

歩美「うん、あ!私の家近くだから家の電話使ってよ!きっと哀ちゃん達先帰ってるよ」

コナン「そうだな、ありがとう。でももう少し休もう、ちょっと疲れた」

歩美「う、うん////」

歩美(どーしよ、何て言ったら良いのかな)

コナン「考えてみたら、あんまりねーよな」

歩美「え?」

コナン「2人でいるのってさ」

歩美「う、うん////」

コナン「正直さ、歩美とこうしてゆっくり話す機会あんまり無かったから嬉しいよ」

歩美「ホント?私と話するの喜んでくれるの?」

コナン「ああ、当たり前だろ」ニカッ 

歩美「ありがとう......」

歩美(反則だよコナン君、もう頭の中真っ白になって来ちゃった!)

コナン「ーでさ、ーだよな」ニカッ

歩美(何話してるかもよくわかんない、コナン君、コナン君、コナン君!)

コナン「でさ、こないだ......」

歩美「コナン君!」

コナン「え?」ギュッ

コナン「お、おい歩美?」

歩美「......して」

コナン「え?」

歩美「キス......して?」

コナン「え?」

歩美「お願い、私も哀ちゃん達みたいに......キスしたいの、コナン君と」

歩美「だって......大好きだから。コナン君が」

コナン「歩美......」

歩美「コナン君が私を好きと思ってくれてるのは分かるけど、もう置いてきぼりはヤなの、哀ちゃん達と同じ土俵に立ちたいの」

歩美「だから、お願い......」ギュッ
 
コナン「......分かった。いいんだな?」

歩美「うん、お願い」

コナン「じゃあ、行くぞ」

歩美「うん......」チュッ

コナン(歩美の唇、柔らかいな……哀達とはまた違う......)

歩美(これがキスなんだ......唇に電気が流れてるみたい......)レロッ

コナン(っ!し、舌入れて来た、無意識なのか?)

歩美(舌が触ったらもっと気持ち良い......これが、大人の世界なんだ......)

5分後。

歩美「......ぷはぁ」

コナン「......あ、歩美」

歩美「.......気持ち良かった」

歩美「恥ずかしいけど気持ち良くて、してる間中頭の中コナン君の事ばっかりで」

歩美「これが、キスなんだね」ニッコリ

コナン「歩美.......」

歩美「コナン君は.......気持ちよかった?」

コナン「ああ、もちろん」

歩美「哀ちゃん達に負けてない?」

コナン「ああ、気持ちよかったよ」

歩美「良かった////」

コナン(なんだかこの短い時間で凄く色っぽくなった気がするな)

ポツリ

コナン「ん?雨?」

歩美「さっきまで天気良かったのに」

ポツリポツリ

コナン「通り雨かな、参ったな」

歩美「.......ねぇコナン君」

一旦中断します。
今日中には更新します。

コナン「ん?」

歩美「雨降ってきたし、ウチに寄ってって。電話使うでしょ?」

コナン「そうだな、電話貸してもらうかな。博士に迎えに来てもらうか」

歩美「じゃ、行こ!」ギュッ

コナン「お、おいおい(汗の匂いかな、髪の匂いかな、スゲー良い匂いがする.......)」

コナン(って何考えてんだ俺は.......)

ー阿笠宅ー

哀「ただいま」

阿笠「おお哀君、おかえり。どうじゃった花火は」

哀「ええ、綺麗だったわ」

志保「それより、新一君から連絡あった?」

阿笠「おお志保君。いや、ないぞい」

世良「変だねぇ、もういても良い頃なのに」

阿笠「おや、君は」 

世良「どうも、阿笠博士」

哀「今はウチの担任よ」

阿笠「た、担任?これまた意外じゃの」

世良「まあ自分でもそう思いますよ、しかし工藤君遅いねぇ」

志保「もしかしたら歩美ちゃんと距離近かったから、送ってあげてるのかも」

哀「そうかも知れないわね、大人しく待ってましょ」

世良「じゃあ、ボクはこれで」

哀「ええ、ありがとう」

世良(んー、あの子今日はずいぶん雰囲気違ったからなあ。ひょっとしたら.......まあ邪推しても仕方ないか)

ー歩美宅ー

歩美「ただいま、さ、入って!」

コナン「ああ、じゃ、お邪魔します」

歩美「ちょっと待っててね、タオル持ってくるから」

コナン「ああ、なあ歩美。お父さんとお母さんは?」

歩美「いないよー」

コナン「え?」

歩美「今日と明日はパパとママ用事でいないのー」

コナン「そ、そうなんだ」

コナン(マズくないかそれは.......夜遅く男女2人っきりって.......いや、歩美は.......でもな)

歩美(コナン君待ってるかな......ドキドキする)

歩美(私がこれからする事、受け入れてくれるかなあ、嫌われないかな)

歩美(でも、ここで踏み出さなきゃ!コナン君をもっと好きになるために!)フゥーッ

ガチャ

歩美「お待たせ」

コナン「お、ありがと......え?」ドキン

歩美「......」

コナン「え?あの、その、え?」

コナン「俺の見間違いかな……あの、歩美?何で上裸なんだ?」

歩美「見て欲しいから」

コナン「え?」

歩美「コナン君に見て欲しいから!」

コナン「いや、あの」

歩美「目を閉じないで見て、私どう?キレイかな?」

コナン「そ、それはもちろんその、キレイだよ」

コナン(ヤバいヤバすぎる......スタイル良すぎだろ!哀達とはまた違ったバランスの良さ......って言ってる場合じゃねぇ!)

コナン「なあ歩美、何でその」

歩美「何でって、コナン君が好きだから」

歩美「好きだから全部見て欲しいの」

コナン「その、嬉しいけど俺も男だからその、自制が効かなくなると、その」

歩美「いいの、して欲しいの!」

コナン「え」

歩美「コナン君が思うその先の事を歩美にして欲しいの!」

コナン「言ってる意味、分かってるのか?それは」

歩美「分かってるよ、やり方は良く知らないけどどういう事かは分かってる」

歩美「コナン君に、あげたいの。私の初めて」

コナン「ーっ」ドキドキ

コナン「嬉しいけど、ダメだよ」

歩美「どうして?哀ちゃん達には出来て私には出来ないの?」

コナン「そうじゃない!でも今の俺は只でさえみんなを宙ぶらりんにして弄んでるような状態なんだぞ?」

コナン「この上、体まで良いようになんてあまりに都合が良すぎる!もしそんな事をしてそれでも歩美を選ばないなんて事になったら」

歩美「それでもいいの!」

コナン「え?」

歩美「例えコナン君が私を見てくれなくなってもいいの、だって私がコナン君を好きなのは好きになって欲しいからじゃないもん。理屈じゃないんだもん!」

コナン「歩美......何で?何で俺なんかにそこまで」

歩美「手を.......かして?」

コナン「手を?」スッ

歩美「.......」プニッ

コナン「!!??!?」

歩美「聞こえる?心臓の音」

コナン「え?あ.......」ドクン、ドクン

歩美「覚えてる?昔、コナン君といるとドキドキして時間が判るって言ったの」ドクン、ドクン

コナン「ああ、覚えてる」

歩美「私の気持ちは、あれからずっと変わらないの。コナン君の正体が新一さんだって知っても、昔の事を知っても私の気持ちは何一つ変わらない」

歩美「今でもコナン君といればドクン、ドクンって気持ち良いリズムで動くんだよ?この心臓はコナン君を想う為に動いてるの、コナン君が望まないならいつ止まっても構わない」

歩美「だから何があっても後悔なんかしない!コナン君、お願い」

歩美「私の気持ちを.......全てを受け入れて」ウルウル

コナン「.......」ギュッ

歩美「コナン....君?」

コナン「バカだよ、歩美は」

歩美「うん」グスン

コナン「本当にバカだ」ギューッ

歩美「うん」グスン

コナン「本当に本当に......ありがとう」

コナン「こんなろくでもないヤツを愛してくれて」

歩美「うん」チュッ

歩美「!」

コナン「歩美の気持ち、全部受け止める」

コナン「もう、逃げないよ」

一旦中断します。
後ほど再開します。

皆様ありがとうございます。
お待たせして申し訳ない。

この話で初めてコナンに殺意が芽生えた

お待たせしました、再開します。
ご期待に添えるかは分かりませんが頑張ります。

>>679さん
自分でも書いてて時々思います。
こやつ許せんと......。

歩美「ホントに?」

コナン「ああ、本当に」

歩美「ありがとう、コナン君」ニッコリ

歩美「本当に......夢みたい。嫌われるかと思ってた」

コナン「お礼を言うのはこっちさ、本当にありがとう。こんなに思ってくれて」

コナン「あ、でも」

歩美「え?」

コナン「あんな事件の後にこんな事したら怒られるかな」

歩美「大丈夫、今日は誰も見てないから」ニッコリ

コナン「そうだな」ニカッ

歩美「......大好き、コナン君」チュッ

コナン「ん......」チュッ

歩美「ん、はぁ、ど、どうしたらいいかな?私やり方分からないから」

コナン「そうだな、とりあえずシャワー浴びるかな?」

歩美「うん、分かった」

ーバスルームー

サーッ

コナン「歩美、落ち着いたら呼んでくれ」

歩美「う、うん」

歩美(緊張して来ちゃった、は、裸見るんだよね。コナン君の......見られるより恥ずかしいよぅ)

歩美(でも、覚悟決めなきゃ!)

歩美「は、入っていいよコナン君」

ガラッ

コナン「じ、じゃあ失礼して」

歩美「ーっ////」

歩美(コ、コナン君の裸......ムキムキって訳じゃないけど凄くキレイな体)

歩美(で、でも見れない、下の方見れないよ////)

コナン(シ、シャワーに濡れて肌がつやつやして......温まって赤くなった顔が......可愛い)

コナン(髪もつやつやして、お湯に濡れていい匂いがする)

歩美「こ、これからどうしたらいいの?」

コナン「と、とりあえず体洗おうか」

歩美「う、うん////」

ツルッ

歩美「あっ!」

コナン「あぶねっ!」ガシッ、ドーン!

歩美「いたた、大丈夫?コナン君?」

コナン「大丈夫......じゃないかも」ムニュ

歩美「あっ////」

コナン(ヤベッ、おっぱい柔らかすぎだろ!)

歩美(な、何か固いのがある)

歩美「ご、ごめんね!立つから」

コナン「あ、ああ」ムニュ

歩美「あっ!」ビリビリ

コナン(や、ヤベッ!何気に手を振ったら胸に当たっちまった)

歩美(な、何だろ、おっぱい触られたら電気みたいのが体に)

コナン「だ、大丈夫か歩美?」ポンッ

歩美「あうっ!」ビリビリ

歩美(さ、触られただけで体にキスした時みたいな痺れが......)

コナン「歩美?大丈夫か?」

歩美(何だろ、頭の中がボーッとする......気持ち良い感じ......)トロン

コナン「おい、大丈夫か?歩美?」

歩美(あ、コナン君......そうだコナン君に触ると気持ち良いんだ......なら)グイッ

コナン「え?」チュッ

歩美「ん......」ギューッ

コナン(ス、スゲェ力だっ、でも)ムニュ

コナン(胸が押し付けられて......舌が絡んで......き、気持ち良いや......)

歩美「ぷはぁ、ねぇコナン君、歩美今スッゴく気持ち良いの、これからどうしたらいいの?どうしたらもっと気持ち良くなるかなぁ?どうしたらコナン君も気持ち良い?」トロン

コナン(なんか、目がヤベェ!既にイっちゃった顔してる......エ、エロ過ぎる!てか歩美意外に肉食かも知れない)

歩美「ねぇ、コナンくぅん......歩美ともっと気持ち良くなろうよぉ」ニッコリ

コナン(これはヤバい!もう我慢出来ません!)

ガシッ

歩美「あっ////」モミモミ

コナン「も、もう抑えきか、ね」カリッ

歩美「あっ!」ビリビリ

歩美(オ、オッパイ軽くかじられた......でも痛くない、気持ち良い////)

コナン「今から色々やるけど、大丈夫か?」

歩美「うん......コナン君の好きにして。歩美の体、コナン君に預けるから」

コナン「分かった、いくよ」ガシッ

歩美「あっ////」モミモミ

歩美「り、両手で揉まれ」チュッ

歩美「ん、んーっ////」レロレロ

歩美(オッパイ揉まれながらキスしてる......もう気持ち良すぎてアタマが真っ白だよぅ////)

ガシッ

歩美「ん、んっ!////」

歩美(片手がオシリに......あちこち揉まれてる////)

コナン「ハァ、歩美......ちょっとビックリする所触るけどいいかな?」

歩美「う、うん////いいよ////」

コナン「じゃあ......」コリッ

歩美「あっ!!」コリッコリッコリッ

歩美「ううっ!あっ、ああっ!!」

歩美(ア、アソコをつままれると......全身痺れちゃうよ)コリッコリッ
 
歩美「はあぁぁっ!!」コリッ

歩美「コ、コナン君......ち、力抜けちゃう、立てないよ......あっ!」コリッ

コナン「ゴメン、でも今の歩美の顔、スゲェ可愛くてさ」コリッコリッ

歩美「う、嬉しい、けど......ダ、メ、何か来る......アタマ、が......」コリッ

歩美「ああああぁぁっ!」ガクン

歩美「ハァ、ハァ」

歩美(な、何?今の......?一瞬意識が飛んで......凄い気持ちよさが)ハァ、ハァ

コナン「歩美、イっちゃったな」

歩美「イク?」

コナン「絶頂のこと、さ。気持ち良すぎてワケわかんなくなったろ?」

歩美「う、うん......あれがイクって言うんだ////」



この時期に全裸待機は腹壊すんだが……

ありがとうございます。
再開します。

>>685さん
お腹は大丈夫でしょうか?
冷えた分温まる内容に出来れば良いのですが......。

歩美(何だか、不思議な気分......凄くすっきりしたハズなのに、ドキドキが止まなくて......)

歩美(もっと、して欲しい気分がする)ドキドキ

歩美「......あ」

コナン「ん?あ、む、ムリに俺のは見なくてもいいよ、恥ずかしいだろ?///」

歩美「ううん、もう大丈夫......ねぇコナン君、これが男の人のオ、オチ○チ○なんだよね?///」

コナン「あ、ああ///(照れ方が可愛いな)」

歩美「ここを触ると、男の人は気持ち良いんだよね?」

コナン「そ、そうだな」

歩美(凄くおっきい......でも何だろう、見てるとムズムズする)

歩美(コナン君の、オチ○チ○......)パクッ

コナン「え?ちょ、歩美?///」

歩美(何か見てたら自然にくわえちゃった......コナン君はどうかな?)チラッ

コナン「くっ(ヤバい、気持ち良い!む、無意識にやってんのか?しかも上目遣いがエロ過ぎる///)」

歩美(気持ちよさそう、嬉しいな///舐めたら気持ち良いのかな?)チュッチュパッ

コナン「あ、歩美っ!(ホ、ホントに初めてかよ!?気持ち良すぎだろ!)」

歩美「ん、んん......」チュパッチュパッ

コナン「あ、歩美......俺、もう......うっ!」ドピュッドピュッ!

歩美「んん?!」ゴクッゴクッ

コナン「あ、歩美?大丈夫か?ゴメンいきなり......」

歩美「ケホッケホッ、だ、大丈夫だよ......」

歩美(何だろ、コレは?味しない......ちょっと苦いし変なニオイがする......)

歩美(でも、飲んでたらゾクゾクしてくる......凄く......エッチな気分になる///)

コナン「歩美?」

歩美「大丈夫だよ、コナン君///これって、コナン君もイっちゃったの?」

コナン「あ、ああ。男はああなるんだ///」

歩美「そっか、嬉しい!歩美でもコナン君を気持ち良く出来るんだね///」

コナン「歩美......(もうダメだ可愛すぎるわ)」

コナン「......歩美、湯冷めしても困るし、ベッドに行こうか」

歩美「う、うん。でももう一回ギュッとして?」

コナン「分かったよ」ギュッ

歩美「あっ......」

歩美(濡れた肌がくっつくと、それだけで気持ち良い///)

コナン「ホントに、綺麗だな歩美......肌が透き通るみたいに」

歩美「コナン君も、素敵だよ///」

コナン「歩美......」チュッ

歩美「んっ......(また力抜けちゃう......///)」

ー阿笠宅ー

志保「おっそいね、新一君」

哀「ええ