忍「カレンの髪は本当に綺麗ですねー」(33)

需要なさそうですが、きんいろモザイクの「忍×アリス」です。
初投稿なんで至らぬ点があるかもしれません。

とりあえずのんびり書いていきます。



忍「カレンの髪は本当にサラサラですね~」

カレン「そーデスか?」

忍「はい!少し触ってもいいですか…?」

カレン「もちろんOKデスよ!シノにならいつだって触らせてあげマス!」

忍「ありがとうございます~」ナデナデ


アリス「……」ズン…

陽子「あー、アリス。ほら、あの二人はなにも考えてないから…」

綾「そ、そうよ。特にシノは…ほら、見るからになにも考えてなさそうな顔じゃない、ね?」

陽子「何気に失礼だぞ」

アリス「うん…ありがとう、二人とも」

陽子「アリスの髪も触り心地いいのにな」ナデナデ

綾「! わ、私だってサラサラなんだからね!」

陽子「え?まぁ…そうだろうね。綺麗なストレートだし」

綾(なんで撫でてくれないのよ…!)


忍「……」ナデナデ

カレン「シノ?どーかしマシタか?」

忍「…いえ、なんでも」ナデナデ

カレン「?」


◇◇


アリス「シノ、一緒に帰ろ」

忍「はい。……あの、アリ

綾「陽子のバカーー!!」

アリス「ど、どーしたのアヤ!?」タッ

忍「あ…アリス…」ショゲ…


カレン「シノ?どーしたデスか?なんだかショゲてるみたいデスけど…」

忍「いえ…」

支援ありがとうです!見てくれる人がいて嬉しい!



アヤ、ドーシタノ?

キイテヨアリス!
ヨーコッテバネ!

ワ、ワタシソンナヒドイコトイッタカ…?

忍「……」

カレン「シノ?」

忍「…あ、すいません。ご心配おかけしました」

カレン「?」

アリス「シノ、カレン」

カレン「アリス、どーかしまシタか?」

アリス「あ、あのね、アヤがなんだかすごい怒ってて…ヨーコがなだめるから、わたしたちは先に帰っててって」



カレン「oh! …あ、では私もヨーコと一緒にアヤヤをなだめてきマス!」タッタッタッ

カレン(そっちのほうが面白そうデース)

忍「え、えーっと…じゃぁ、二人で帰りましょうか…?」

アリス「うん」


◇◇

忍「……」テクテク

アリス「……」テクテク

忍(…な、何故かすごく気まずいのですが…)

忍「え、えーっと…そういえば、綾ちゃんはどうして怒っていたんですか?」

アリス「あ、うん。えっとね……陽子に頭撫でてもらえなかったからだって」

忍「へぇ…」

忍(綾ちゃんの怒りどころは時々よくわかりません…)

忍「あ、頭といえば…アリスは先ほど陽子ちゃんに撫でてもらっていましたよね」

アリス「うん、ヨーコは優しいね。わたし、励まされちゃったよ」

アリス(アヤもだけど)


忍「……」

アリス「シノ?どうかした?」

忍「あ、いえいえ。…そうですね、陽子ちゃんは優しいです」

アリス「うんっ」

忍(……アリスと陽子ちゃんが仲良しさんなのは良いことなはずなのに…どうしてモヤモヤしてしまうんでしょうか…)


忍「…アリスは陽子ちゃんのこと、(特別な意味で)好きですか?」

アリス「え?うん、(友達として)大好きだよ!」

忍「」ガーンッ!

アリス「?」

◇◇

次の日。


陽子「シノー、アリスー、おはよー」

アリス「あ、ヨーコ、おはよー」

忍「おはようございます!」ディーフェンス!ディーフェンス!

陽子「ど、どーしたシノ…、なんでバスケの動きを…?」

忍「はっ……、すいません、つい…」

陽子「いや、まぁいいけどさ…」

陽子(シノとは長いこと幼馴染やってるけど、いまだに時々わかんなくなるなぁ…)


アリス「ヨーコ、アヤのことはちゃんと解決した?」

陽子「あー、うん。なんかよくわかんないけど、頭撫でたら機嫌よくなったみたい」

忍「結局綾ちゃんはどうして怒っていたんでしょうね」

陽子「さあ…」

アリス(二人ともニブいなぁ……アヤも大変そう)

カレン「ヘイ!みなさん、オハヨウゴジャイマース!」

アリス「あ、カレンおはよう」

忍「おはようございます」

陽子「おはよー。昨日はありがとうね」

アリス「昨日?」

陽子「綾をなだめるのを手伝ってくれたんだよ」

カレン「いえいえ、私はなにもしてませんデスよ。すべてはヨーコの愛のパワーデス!」

陽子「あ、あい…?」


カレン「あんなに怒っていたアヤヤが、ヨーコが撫でてあげただけでご機嫌になったんデスよ?まさに愛のパゥワーです!」

陽子「は、はは…」

陽子(どうしよう何を言っているかよく分からない…)

忍(愛のパワーって…)

忍「よ、陽子ちゃんは…綾ちゃんが好きなんですか…?」

陽子「へ?」


アリス(ヨーコにも聞くなんて…どうしたんだろう、シノ。友情を再確認するのがブームなのかな…?)

陽子「もちろん好きだよ?」

忍「!!」バッ!

アリス「!」ビクッ

アリス「な、なに?」

忍「いえ…なんでも…」

忍(陽子ちゃんは綾ちゃんが好き……つまりアリスは片思い…?)

アリス「??」

◇◇

中庭のベンチにて。


忍「…はぁ…最近の私はなんだか変な感じがします」

綾「シノ?どうしたの、こんなところに一人で…」

忍「綾ちゃん…」

綾「な、なんだか顔色悪いわよ。しんどいの?」

忍「いえ…ちょっと考え事を…」

綾「考え事って…悩み事かなにか?私でよければ相談にのるけど…」

忍「……実は…」


かくかくしかじか。


綾「え、えーっと…つまり、アリスは陽子のことが…好き、で、シノはそのことを考えると変な気持ちになってしまう…ってこと?」

綾(まぁ多分、アリスが陽子のことを云々はシノの勘違いだろうけど)

忍「はい…二人のことを考えるとモヤモヤするといいますか…」

綾「……それ、普通に恋じゃないの?」

忍「へ?」

綾「誰だって好きな人が自分以外の人と仲良くしてれば嫌になるものよ」

忍「綾ちゃんもですか?」

綾「えっ……ま、まあね…///」

忍「そ、そうですか…恋…」

忍(私は一生金髪にしか恋しないと思っていたんですが……あ、アリスは金髪でした。……けど、アリスなら髪の色がたとえ黒でも…、前に染めようという話をしていたときには思わず怒鳴ってしまいましたが…)


忍「……そうですね。私、自分で気がつかないうちに初恋を迎えていたようです」

綾「ま、まぁ気付けてよかったわね。…それで、し、シノ…一つ聞いてもいい?」

忍「はい?」

綾「シノは…その、どっちのことが好きなの?アリス?
それとも……その…よ、…アリス…?」

忍(何故アリス一択なんでしょう…まぁあってますけど)

忍「アリスですよ」

綾「ほ、ほんと!?」パアァァァッ

忍「はい、私はアリスが好きです。
…今まで散々言ってきたはずなのに、なんだか恥ずかしいですね」エヘヘ

綾「そうね…私も自覚したときは…じゃ、じゃなくて!えっと!とにかく頑張ってね!応援してるわ!」

忍「…はい」

忍(…けどアリスは陽子ちゃんのことが…)

◇◇


アリス「それでね、今日は学校で…」

忍(アリスはよくお母さんに学校での出来事を話しています…というより、お母さんが聞きたがっているのですが)

忍(だからこれもいつもの光景…の、はずなのですけれど、)

アリス「でね、そのときヨーコが…」

アリス「ヨーコとアヤが一緒にやってきてね…」

忍「……」ムー…

忍(また陽子ちゃんの話……いや、まぁ他の人の話もしてるんですけど…

それにアリスは陽子ちゃんのことが…好き…なんですし…)ズーン…

勇「なーに?この世の終わりみたいな顔して」

忍「お姉ちゃん…別になんでもないです…」


勇「ふーん…。どうでもいいけど、あんまり抱え込みすぎたらダメよ」

忍「…分かってます…ごめんなさい」

勇「別に謝られるようなことはされてないんだけどね」

忍(そうですよね…抱え込むだけじゃなにも変わりません…。悩むなんて私らしくないです…!)

忍(いっそ告白して玉砕してしまいましょう…!なにも言わないで今のままよりは…そのほうが…)


◇◇


寝る前。

忍「アリス」

アリス「なに?」

忍「陽子ちゃんのこと、好きなんですよね?」

アリス「? うん。…シノ、昨日もそれ聞いたよね?どうかしたの?」

忍「……私、金髪が大好きなんです」

アリス「え、う、うん、よく知ってるけど…」

忍「だから金髪美少女であるアリスのことも好きです」

アリス(嬉しいけどなんか複雑だよ…)

アリス(…でもシノに好きって言われちゃった…えへへ)

忍「…私はアリスが金髪でさえあればいいと思ってました…。正直言うと、お人形さんを愛でる感覚と似たような感じでした…」

アリス「前にわたしに値段つけてたもんね…」

忍「その件はもう忘れてください…。…けど、今なら黒髪のアリスでもいいです」

アリス「……あの、シノ、ごめんね?ちょっとだけ、順序をつけて話してほしいかも…
正直、シノがなにを言いたいかがイマイチよく分からなくて…」


忍「で、ですから、今ならアリスが金髪じゃなくても好きになってしまうという話です」

アリス「え、えっと…それは喜んでいいんだよね…?でもなんで急に?」

忍「私はアリスが好きなんです!」

アリス「え…い、いや…もちろんわたしもシノのこと好きだよ///」

忍「ありがとうございます…でも陽子ちゃんのほうが好きなんですよね…」

アリス「よ、ヨーコ?いや、シノもヨーコも大切な友達だから…。シノだって、友達に順位なんてつけないでしょ?」

忍「それはそうですけど……って、今はお友達のことは関係ないじゃないですか!」

アリス「!? ヨーコの名前を出したのはシノのほうだよね!?」

忍「い、いや、でもアリスは陽子ちゃんのことが好きなんですよね?」

アリス「え、いや、そうだけど……だからそれは友達としての好きでしょ…?」

忍「……、え?」

アリス「え?」

◇◇


アリス「えっと…つまりシノは、わたしがヨーコのことを…その、ラブ的な意味で好きだと勘違いしてたってこと…?」

忍「…はい」

アリス「どうしてそんなことに…」

忍「……自分でもよく分かりません…」

アリス「…もちろんヨーコのこと大好きだけど、それはあくまで友達としてだよ」

アリス「…シノは忘れちゃったの?わたしが日本に来た理由」

忍「え?」

アリス「シノと一緒の学校に通いたかったからだよ?…それで分からない?」

忍「え、えっと…分からないって…なにが、ですか?」

アリス「」

アリス(ヨーコといい、シノといい、日本人はニブいのが普通なのかな…)


アリス「…シノ」ズイッ

忍「は、はいっ」

 (あ、アリスの顔が近い…)ドキドキ

アリス「…好きだよ」

忍「えっ…す、好きって…」

アリス「シノと同じ意味だよ…えっと…あ、愛してるよ!」

忍「アリス…!ほ、ほんとにいいんですか?私、こんなですよ?」

アリス「こんなって…シノは素敵だよ!わたしのほうこそ背は低いし、髪もカレンみたいにサラサラじゃないし…」

忍「なに言ってるんですか!私にとってアリスは天使そのものですよ!」

忍「…というか、どうして比較対象がカレンなんですか?」

アリス「え…そりゃぁ……シノはカレンがお気に入りみたいだから…」

忍「それはまぁ…カレンは素敵な金髪美少女ですし…」


アリス「…」ギュッ

忍「あ、アリス?急に抱きついてこられると…その…心の準備というものが…」

アリス「シノとわたしは両思いってことでいいんだよね?」ギュー

忍「は、はい…もちろんです」

忍(だ、抱きしめ返してもいいのでしょうか)ソロソロ…

アリス「…じゃぁ今だけは…カレンや他の人のことは考えないでほしい…」

忍(か、可愛い…!)

忍(というより元々カレンの名前を出したのはアリスのような気がしますけど…そんなことどうでもよくなるくらいに可愛いです…!)


アリス「…わがまま言ってごめんね」パッ

忍「え、いや、わがままだなんてそんな…」

忍「アリスが私のことを本気で好きだって分かりましたから…嬉しいです」

アリス「シノ…!」

忍「…で、そのですね、さっきのをもう一回…」

アリス「さっきの?」

忍「だ、抱きしめさせてください!」

アリス「えっ」

忍「…ダメですか?」

アリス「ううん!ダメなわけないよ!…嬉しい」

忍「アリス…」ギュ

アリス「大好きだよ…忍」

忍「私も大好きですよ、アリス」

◇◇


忍「アリス、ほっぺにおべんとついてますよ」

アリス「え、ど、どこ?」

忍「ここです」ヒョイパクッ

アリス「あ、ありがとう…///」

忍「ふふ、アリスってば顔が真っ赤で可愛いですよ」

アリス「もーシノってば…」


イチャイチャ


陽子「…なんだあれ」ボーゼン

カレン「いわゆるハッピーエンドデスね!二人とも幸せそうで、私もウルトラハッピーデース!」

綾「初恋が実ってよかったわね、シノ…」

綾(私もいつかは…)

陽子「え、なにこれ、状況読み込めてないの私だけ?」

カレン「大丈夫デスよヨーコ!私もよく分かっていませんカラ!」

陽子「それは果たして大丈夫なのか…?」

綾「よ、よよよーこ!今度の日曜日に、い、いっしょにか、かいものにいきゃない!?」

陽子「な、なんだよ急に…」

忍「陽子ちゃん!」

アリス「ヨーコ!」

陽子「へ?」

忍「色々ありましたけど、陽子ちゃんには感謝してます!」

アリス「うん!ありがとうヨーコ!」

陽子「一体なんなんだよ!」


終わり

以上です、処女作なんですが改めて見返すと酷いものです…

短い上にグダグダで退屈な話になりました、すいません!
ご覧いただきありがとうございました!

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