姉「ニートになりました」(532)

弟「そうなんだ、残念だね」

姉「残念です」

弟「でも姉さんは元々フリーターだからあんまり変わらないと思う、だからそんなに落ち込まないで」

姉「弟の優しさには感謝しますが、それは決して慰めの言葉ではありません」

弟「ところでニートって言うより無職って言ったほうが生々しくてよりダメ人間って感じがするよね」

姉「弟、それ以上姉の悪口を言うとパラサイトします」

弟「パラサイトというか抱きつきだよ」

姉「ふふふ、美人な姉に抱きつかれて恥ずかしがらなくてもいいですよ」

弟「職も胸もない姉に抱きつかれても」

姉「失礼です、胸はフリーター程度ならあります」

弟「あぁ、僕はこれから今みたいにこの姉という重りを背負って生きていかなきゃいけないんだ」

姉「今、実の姉を重りと言いましたね。お荷物扱いですか、実際そうですけど」

姉「弟、なにしてるんですか?」

弟「新たなニート誕生を祝してパーティーを開こうと思ってね」

姉「なんというお節介」

弟「親戚のみんなに来てもらうんだ」

姉「どんな羞恥プレイですか」

弟「姉さんは選ばれた人間なんだよ、言わば勇者なんだ」

姉「そういえば勇者もニートになるんでしょうか」

弟「勇者と言えば冒険するもの」

姉「確かにドラクエとかそうですね」

弟「でもまず冒険する前に行かなきゃいけないところがある、どこでしょう」

姉「・・・王様のところですか」

弟「そう、だから姉さんも外へ冒険、もとい遊びに行くならまずはハローワークに行ってください」

姉「さて、ルイーダの酒場に戻りましょうか」

弟「ちょっと部屋にこもらないで!」

弟「姉さんがひきこもりになってしまった」

姉「ふっふっふ、これで私はニートではなくひきこもり、少し前進しました」

弟「してないよ。もの凄い勢いで後退してる、ヒッキーニートって最悪だよ」

姉「さて、PS3でもやりますか」

弟「PS3なんてニートには勿体ない代物だよ、姉さんはワンダースワンで十分だ」
姉「むひょひょひょひょひょひょ」

弟「うわキモッ! そうだたった、姉さんはゲームやると性格変わるんだった」

姉「むひょひょひょひょひょひょ」

弟「うぅ、悪い夢を見そうだ」

姉「むひょひょひょ・・・飽きた」

弟「早っ!? この飽きっぽさ、ニートなるのも頷ける」

姉「飽きた・・・人生に飽きた」

弟「姉さん、自殺はダメだ!」

姉「はぁ、自分探しの旅に出たい」

弟「まず職を探せや」

姉「というかまずですね、なぜニートがいけないのかが私にはわかりません」

弟「わかんなくてもいいよ。ダメなものはダメなんだ」

姉「誰にも迷惑かけてないですし」

弟「目の前に現在進行形でぶっかけられてる人がいるのは無視ですか」

姉「ぶっかけなんて嫌らしい」

弟「そういう発想をする方が嫌らしいよ」

姉「姉さんはこれからエロキャラでいこうと思うの。ニートでエロキャラって最高の組み合わせでしょ」

弟「ごめん、僕にはどの辺が最高なのか理解できないよ」

姉「これだから童貞くんは嫌ですね、童貞野郎なんてニート以下の存在です」

弟「処女も童貞も似たようなものでしょ」

姉「いいえ、需要的に処女の方が上です。とりあえず登場キャラは処女にしておかないと色々大変なことになります」

弟「・・・・・・」

弟「姉さん、なにやってるの?」

姉「オンラインゲームです」

弟「ニートなのにネトゲーやるの?」

姉「むしろニートだからネトゲーをやるんです」

弟「全国のネトゲーユーザーに謝ろうね」

姉「謝りません、私は間違ったことなど今でしたことがないんです」

弟「それ、人生を間違えてた人が言うセリフではないよね」

姉「初めから道を間違えていたのならそれは間違いとは言わないんですよ」

弟「姉さんは途中というか昨日から道を間違えたんでしょ、初めからじゃないよ」

姉「初めからですよ、私はスペイン人として生まれる人生が正解だったんです」

弟「スペインってどうして」

姉「今、間違えてスペインの人とパーティーを組んでしまい、全く言葉がわからないからです」

弟「正解の人生歩んでも結局はニートになるんだね」

姉「気づいたんです、私の天職はニートだったのだと」

弟「うんとねまずね、ニートは職業じゃないよ」

姉「あっ、そうでしたね」

弟「わかってくれたらいいよ、だから早く就職しよう」

姉「ニートとは生き様でした」

弟「かっこ・・・よくないっ!」

姉「最近夢ができたんです」

弟「唐突だね、でも夢を持つことはいいことだよ、それが人生を進む道しるべになるからね」

姉「私、ハローワークに勤めてニート共をこんな笑顔であざ笑いたいんです」

弟「笑顔怖っ! 直視できない!」

姉「あれ顔が戻りません」

弟「そんな顔で外出ちゃダメ! ヒッキーでもいいから部屋に籠もってて!」

姉「弟、さっきと言ってることが360度違いますよ」

弟「いつ僕がヒッキーを推奨したんだ!」

弟「僕はいつまでも姉さんの世話をできるわけじゃないんだよ、だから働こうよ」

姉「私の労働意欲は燃え尽きました」

弟「それは正社員にすらなれてない姉さんが言ってはいけないセリフだと思う」

姉「働きたくないでござる!」

弟「ヒッキーでニートでネラーの三拍子揃った最悪なダメ人間だね」

姉「はっはっは、そうさ私はダメ人間さ」

弟「ほめてないので威張らないで」

姉「俺の職業は弁護士だけど質問ある? よしスレ立てましょう」

弟「話の途中でVIPにスレ立てるなダメ人間」

姉「お爺さんは私に言いました、何でもいいから一番をとれと。だから私は一番ダメな人間になります」

弟「おじいちゃんの最後の言葉を言い訳に使うな、おじいちゃんに謝れ」

弟「ただいま」

姉「おかえりなさい、せっかくの休日なのに弟はネトゲしないでどこいってたんですか」

弟「休日に限らず僕はネトゲなんかしてないよ」

姉「しないんですか? 弟はニートになりたくないのですか?」

弟「なりたいわけないでしょ!」

姉「む、弟からそこはかとなくいい匂いがします」

弟「別に何か食べてきたわけじゃないよ」

姉「うぅむ、これは香水の匂いですね、まさか弟」

弟「いっいやねっ、あ、あれだよ偶然クラスメートとばったり出会ってさ!」

姉「休日にクラスメートの男の子とデートしてたなんて」

弟「なぜ男限定」

姉「弟の高校って男子校ですから」

弟「いや、あんたも同じ高校出身だろ!」

姉「晩ご飯まだですか?」

弟「もうちょっと待って、もうすぐできるから」

姉「ニートはお腹がすぐ空くんです、そういう風にできているんです」

弟「何の役にも立たないのにね」

姉「えい」

弟「・・・なんで抱きつくの」

姉「弟が悪口を言うからです、今の発言は日本にいる全ニート達に対する侮辱に当たります」

弟「でも実際なんの役にも立ってないよ。姉さんは家事何にもしないし」

姉「だからこうやって体で支払うのです」

弟「誤解を招くような言い方はやめてください」

姉「久しぶりに弟とお医者さんごっこができます、うれしい」

弟「はいはいそこ頬を赤らめない、僕たちはお医者さんごっこなんてしたことないから」

姉「そんな、私は遊びだったということですか。派遣社員みたいにポイされてしまうんですか!」

弟「随分タイムリーなネタだね」

弟「うーん、ここわからないなぁ」

姉「ここはですねこうですよ」

弟「じゃあこっちは?」

姉「こうですよ、それにこっちはこう」

弟「・・・姉さんって頭よかったんだね

姉「ええ、高校でもいつも上位でしたよ」

弟「だったらなぜニートになったんだ」

姉「よく言うでしょ、脳ある鷹は爪を隠すって」

弟「隠しすぎだよ! それでニートなったら意味がないでしょ!」

姉「私が本気を出したらボンッてなるんです、こうボンッと」

弟「爆発しちゃうほど本気ってなんだ、というか、爆発しない程度の本気を出せばいいだけのことでしょ」

姉「弟、こういう諺もあります、ニートの耳に小言」

弟「馬の耳に念仏みたいに言わないで」

弟「姉さん、深夜アニメ見てないで早く寝なさい」

姉「深夜アニメを見ないニートなんてニートとは言えません」

弟「言えます」

姉「言えねぇよっ!」

弟「なんでキレるの」

姉「ニートだからです」

弟「姉さん、ニートって言えば何でも解決すると思ってない?」

姉「さて寝ましょうか、おやすみなさい」

弟「無視ですか」

姉「弟も早く寝なさいね、明日は学校があるのでしょう」

弟「いつの間に僕が説教される側に」

姉「私はニートなのでいつまでも寝ていられますけど、あなたは違うんですから」

弟「う、羨ましくないよっ!」

姉「姉はSOHOというものに興味を持ったようです」

弟「はぁ、だから?」

姉「姉はSOHOというものに興味を持ったようです」

弟「いやだからなにが言いたいの?」

姉「姉は弟の理解力の無さに燦然とします」

弟「いや愕然でしょ、燦然って姉さん発光体だったんですか」

姉「知らなかったのですか、ニートは夏の夜になるとお尻が光るんですよ」

弟「って、ホタルだよそれ」

姉「でもニートはホタルとは違ってゴキブリ並の生命力があるんです」

弟「なんとやっかいな存在なんだ」

姉「姉はSOHOというものに興味を持ったようです」

弟「話をかえるな・・・いや、元々この話をしていたんだっけ。無駄話で忘れてしまった」

姉「姉は次のレスでもまだSOHOに興味を持っているでしょう」

弟「続くのこの話!?」

姉「姉はSOHOに興味を持ったようです」

弟「やっぱり続くんだ。それで、興味持ったのはわかったけどなにが言いたいの?」

姉「姉は偶然ネッツサーフィンでSOHOという職業があることを見つけました」

弟「それでそれで」

姉「姉はこう思いました、なんて楽そうな仕事なんだと」

弟「やっぱりそんなことだろうと思ったよ!」

姉「姉はこうとも思ったのです、SOHOになると弟を騙くらかして新型PCを手に入れようと」

弟「くだらない理由でも働いてくれるのならいいと思ったのに嘘だったの!」

姉「さらには回線も変えてネトゲ環境を良くしようとも思いました」

弟「結局ネトゲを快適にしたいだけじゃないの!」

姉「なっ、なぜバレたんですか」

弟「今、しっかり声出して喋ってたよ!」

姉「読心術とは恐るべし弟」

弟「いやだから声出してたって!」

弟「それじゃあ学校行ってくるね」

姉「いってらっしゃい」

弟「昼ご飯は冷蔵庫に入ってるから温めて食べてね」

姉「わかってますよ、もう食べちゃいましたから」

弟「えぇ、いつの間に!?」

姉「ニートは時をかけるんです、いわゆる時をかけるニートです」

弟「なにがいわゆるなのかわからない」

姉「略すと時ニーです」

弟「いやそこは普通に時かけでいいでしょ!」

姉「ふふふ、そんなに声を荒げてなくても。いくら時ニーとオナニーが似ているからって興奮するのは良くないですよ」

弟「興奮なんかしてない、ツッコんでるだけだから! それにあんまり似てないよ!」

姉「ほら、急いでお昼ご飯をつくらないと遅刻してしまいますよ」

弟「またつくらせる気なの!?」

弟「ふぅ、なんとか間に合ったか」

女「弟くんがギリギリにくるなんて珍しいね、どうしたの?」

弟「ちょっと、色々なことがあってね」

女「エロエロなこと!?」

弟「うん、色々なこと」

女「ダメだよ弟くん!」

弟「あの、女さんどうしたの?」

女「べっ別に私は弟くんに言う権利はないかもしれないけどね、朝っぱらからそんなことしちゃって夜もしちゃダメだよ!」

弟「なぜ女さんパニクってるんですか」

女「と、ところで弟くん。そのエロエロなことって・・・だれとしたの?」

弟「姉さんです」

女「お姉さんとしちゃったのっ!? 弟くんそれって犯罪だよ!」

弟「確かに姉さんはニートだけど、それはさすがに犯罪じゃないよ」

女「確かに姉さんはニーソって、弟くんはニーソ大好きすぎて肉親へと擬人化させちゃったの!?」

この姉ちゃん、そのうち「問おう…、貴方が弟か?」とか言いそう。

>>72
弟「you have control」

姉「I have control!」ガタンッ

女「そっか私の勘違いだったんだね」

弟「そうだよ、僕はニーソフェチじゃないよ。だから女さん、自分のニーソを見せてくるのはやめて」

女「ま、万が一ってこともあるかもしれないから」

弟「・・・信用ないなぁ」

女「ほっほら、何にも感じない?」

弟「ニーソフェチではないのでまったく感じません」

女「うぅ・・・うぅ・・・うぅぅ」

弟「女さん、なぜ泣くんだ」

女「うぅぅ、何にも感じないなんて私って女としても魅力ないのかなぁ」

弟「そっそんなことないよ、僕は今の女さんを見て興奮しっぱなしさ! ビンビンだぜ!」

女「弟くんのエッチスケッチワンタッチ!」

弟「こっちもダメなら僕はどうしたらよかったんだよ!」

女「ねぇ、弟くん」

弟「今度は何ですか」

女「きょきょきょ今日さ、よよよよよかったらね、おとおとおと弟くんのね」

弟「落ち着いて、何言ってるか全然わからないから」

女「☆※●□★○」

弟「さらにわからなくなっちゃったよ」

女「ワレワレハウチュウジンダ」

弟「落ち着いて、あなたはそんなキャラじゃなかったはずだ! あなたはナイツみたいな聞き間違いキャラだったはずだ!」

女「皆さん、ヤホーって知ってますか?」

弟「くそっ、女さんってこんなに面白かったのか!」

女「女は弟くんの家、行きたいですよ」

弟「・・・それは春日のマネなの?」

女 \うぃ/

>>20
>弟「そんな顔で外出ちゃダメ! ヒッキーでもいいから部屋に籠もってて!」

姉「弟、さっきと言ってることが360度違いますよ」

弟「いつ僕がヒッキーを推奨したんだ!」
これが秀逸すぎるwwwwwwwwww

女「ここが弟くんの家?」

弟「そうだよ、でもどうして僕の家に来ようと思ったの?」

女「そっそれはね、あの」

弟「ん?」

女「お姉さんのことが気になって」

弟「姉さんが?」

女「弟くんのお姉さんはその、おニートさんなんだよね」

弟「女さん、なんでもおを付ければいいってわけではないよ」

女「そっそう? お姉さんがニートだから弟くんが大変な思いをしてるんじゃないかと思ったの」

弟「まぁ確かに姉さんは大変な人だけどね、悪い人じゃないよ」

女「変態な人!? お姉さんは変態さんは悪い人だよ!」

弟「今の聞き間違いはちょっと苦しいかな」

まったく…>>1はおマイペースさんだな

携帯の充電が死んでしまいますわん

弟「とりあえず家の中に入ろうか」

女「うん、わかったよ」

がちゃっ

姉「・・・おしっこした後震える現象ってシバリングって言うそうですよ」

がちゃっ

女「・・・・・・」

弟「女さんどうしたの?」

女「・・・お・・・おお・・・おしっこした後震える現象ってシバリングって言うんだって!」

弟「いきなりそんなトリビア披露してどういうつもりなんだ女さんっ!」

女「シバリングシバリングおしっこシバリング!」

弟「女さんの身になにが起こったんだ。このドアの向こうにいる何が原因なのか」

がちゃっ

姉「・・・ウォーリー」

弟「なんだウォーリーか・・・って、そんなわけあるかっ!」

弟「姉さん、何やってるんですか」

姉「姉さんじゃありませんよ、私はウォーリーです」

弟「あんたはウォーリーじゃないでしょニートでしょ」

姉「突然ですが話を変えたいと思います」

弟「いちいち言わなくていいから」

姉「そちらのガールはどちらさまなのですか」

女「わっ私は弟くんのクラスメートです。お、女と申します、お姉さんですよね?」

姉「名乗るほどのもんじゃぁありやせんよ」

弟「挨拶なんだから名乗れよ。それじゃあかっこいいセリフもただ愛想が悪いだけじゃないか」

姉「わかりました。初めまして女さん、私が姉のニートです」

弟「逆だよ逆、ニートさんって名前みたいになってるよ!」

女「こっこちらこそ初めましてウォーリーさん!」

弟「あれ、女さんも今までの会話ちゃんと聞いてなかったの!」

姉「そういえば弟に言いたいことがありました」

弟「言いたいこと?」

姉「この季節にお昼ご飯が冷やし中華とはどういった了見ですか」

弟「あー、急いで適当につくったら冷やし中華ができてたんだよね」

姉「あまりに冷たいので冷やし中華を電子レンジでチンしてしまいましたよ」

弟「もう冷やし中華じゃないね」

姉「さらにマヨネーズがないとは何事ですか」

弟「そうだった、姉さんは冷やし中華にマヨネーズかける派だった」

姉「マヨネーズのない冷やし中華なんて春日じゃないほうがいないオードリーみたいなものです」

弟「なくても大して変わらない気が、というか彼には若林という立派な名前があるよ」

女「バカ林?」

弟「もうこれ以上若林をいじめるのはやめてあげて! あなたたちは若林に何の恨みがあるんだ!」

姉「マヨネーズがないから自分でつくってしまいました、100%手作りです」

弟「もうキューピーに就職しちゃえよ」

女「あの、弟くんのお姉さん」

姉「なんですか?」

女「お姉さんは料理しないんですか?」

姉「しませんよ、ニートですから」

女「お姉さんは掃除しないんですか?」

姉「しませんよ、ニートですから」

弟「ニートの意味が本来の意味からかなりブレてる気がするが」

女「お姉さんは洗濯しないんですか?」

姉「しませんよ、弟くんが私の洗濯物を使ってあれこれできなくなりますから」

弟「ちょっちょっと何言ってるの!」

女「・・・弟くんはニーソが大好きなんだ」

弟「違う! というか姉さんの歳で日常的にニーソ履いてる人なんかいないよ!」

姉「昨日、私のニーソ姿見たじゃないですか」

弟「姉さん嘘言わないでよ!」

女「・・・・・・」

弟「女さん、僕はニーソフェチじゃないからね」

女「わかってるよ、ニーソ大好きニーソマンなんでしょ」

弟「・・・なんで女さんが怒るの?」

女「えっ、なんでって」

弟「今日家にきた理由も曖昧だし、なんで僕のためにここまでしてくれるの」

女「・・・そ、それは」

弟「あのさ、もっもしかしたらなんだけどさ、女さんって僕のこと」

女「・・・うぅ」

弟「す・・・す、す、すすす」

姉「社会の冷めた視線もぶち壊すニートパンチ!」

弟「ごはっ!?」

姉「危ないところでした、ラブでコメな展開はこの物語にはいらないんです」

女「おっ弟くん、しっかりして! 白目でちょっと気持ち悪いよ!」

姉「さてと、それではお嬢さん、教育の時間です」

弟「・・・うぅ・・・うぅ・・・あれ、僕気絶してたのか」

姉「ハローワークに行って何もしないで帰ってくる、これニート基本です」

女「なっなるほど!」

姉「ニートって言うのは豊かな国でしか生まれないんです。だからもっと日本はニートを誇るべきなのです」

女「さすがですお姉さま!」

姉「しかし、最近のニートは量産型で性能が落ちてます。量産型がいいと言う人がいますがやはりガンダムが最高ですよ」

女「わ、私はどちらかと言うと量産型のほうが」

姉「ニートはガンダムを好きになるべきです、世界ニート連合(WNU)でそう採択されました」

女「世界ニート連合ですか、本部はどこにあるんですか?」

姉「この家です」

女「とういうことはお姉さまが一番偉いんですか!」

姉「あなたを合わせて三人しかいませんからね。そうだ、暇な時間しかないのでホームページをつくったんですよ」

女「わぁ、無駄にハイクォリティー」

弟「女さん洗脳されてるっ! それに三人って僕も数に入ってるの!」

ニートの定義の一つに独身っていうのがあるから
結婚したらニートじゃなくなるんだよな

姉「>>123によると結婚するとニートじゃなくなるらしいです」

女「えっ、それって」

姉「そうです、ニートでありたいなら独身を貫かなければいけないのです」

女「それは困ります、だって!」

姉「だって、なんですか?」

女「だって私は弟くんのこぐはっ!?」

姉「エリドリアーン!」

弟「ちょっ、何で殴ってるの! 女の子だよ!」

姉「ニートは男女平等なのです。男だけとか女だけとか働いてる奴だけみたいな差別が大嫌いなのです」

弟「最後のは差別とは違う気がするけど」

姉「差別は差別されてる側にしか感じないものなのです」

弟「いいこと言ったつもりだろうけど殴るなんて最低だ!」

弟「女さん、大丈夫?」

女「・・・大丈夫、私が悪かったの」

弟「女さんは悪くないよ、悪いのは姉さんだから」

姉「・・・ふーん、弟は女さんの肩を持つのですね」

弟「そうだよ、もう疲れたんだ。姉さんは僕の言うことなんか聞かないし、女さんはなぐるし、もう嫌なんだ!」

姉「・・・弟」

弟「行こう女さん、家まで送っていくよ。それじゃ姉さん、今日から僕は友達の家にでも泊まるよ」

弟「ニートなんかもう顔も見たくない」女「・・・大丈夫、私が悪かったの」

弟「女さんは悪くないよ、悪いのは姉さんだから」

姉「・・・ふーん、弟は女さんの肩を持つのですね」

弟「そうだよ、もう疲れたんだ。姉さんは僕の言うことなんか聞かないし、女さんはなぐるし、もう嫌なんだ!」

姉「・・・弟」

弟「行こう女さん、家まで送っていくよ。それじゃ姉さん、今日から僕は友達の家にでも泊まるよ」

弟「ニートなんかもう顔も見たくない」

寝まする

女「ここが私の家だよ」

弟「へぇ、女さんの家ってこんなところにあったんだね」

女「よ、よかったら弟くん上がっていく? わざわざ送ってきてくれて寒かったでしょ?」

弟「いいの?」

女「・・・うん」

弟「そ、それじゃあおじゃまします」

姉「ちょっと待った!」

弟「姉さん、何でここにいるんだよ!」

姉「ちょっと待てよ!」

弟「いや、キムタク風に言い直さなくていいから」

姉「弟はニートはもう見たくないと言いました。私は弟と離れたくはありません、だから私はニートをやめます」

弟「そんなこと言ってもダメだよ。姉さんはニートになるために生まれてきたような人だ、止められるはずがない」

姉「いいえやめます、私はニートをやめゆことをここで宣言します!」

弟「いいセリフなのにさりげなく噛むなよ!」

姉「ニートとは原義では16歳から18歳の非就学・非就職者をさしていました」

弟「今とかなり違うね」

姉「英国から日本な輸入されて15歳から34歳までと爆発的に定義が拡大されたのです」

弟「へぇ、そうなんだ」

姉「私も弟が出て行った後、ネッツサーフィンで見つけて目から黒子でした」

弟「へぇ、姉さんは驚いたら目から黒子がでるんだね、劇団員になれよ」

姉「つまり、私は英国に行けば脱ニートできるわけです!」

弟「・・・あぁん?」

姉「というのは冗談です、冗談ですよ」

女「ではお姉さま、結婚すればいいんじゃないでしょうか」

姉「結婚ですか、弟よ、こんな不甲斐ない姉でもいいですか?」

弟「なんで僕にフるんだ、姉さんと結婚とう話題において僕が一番遠いだろ!」

姉「では女さん、オランダあたりでぱぱっと済ませてしまいましょう」

女「えぇっ!?」

弟「姉さんはいつの間に百合キャラになったんだ」

弟「とりあえず今日はこれで帰るね、女さんさようなら」

女「えっ、う、うん、さようなら」

弟「家にあがらせてもらえなかったのは残念だったな、今度、無一物じゃ悪いから何か持ってくるね」

女「こ、コンドームいちもつ!? そんなもの持って来られても!」

弟「女さん?」

女「でっでも、いちもつって持ってこられるっていうかくっついてるものじゃないの! まさか!」

弟「・・・・・・」

女「弟くんのいちもつは取り外し可能なんだ! さらには変形合体、プラモデルまでつくられちゃってるんだ!」

弟「女さん、Yahoo!」

女「皆さん、ヤホーって知ってますか?」

弟「やべぇ、女さんおもしれぇ」

弟「脱ニートのためには何をしたらいいのか」

姉「そうですね、やはりこういう場合はインターネッツで調べましょう」

弟「って、ちょっと待て、なんでネトゲを始めるの」


姉「ふふふ、弟は本当に理解力が無いですね。ニートの甲斐性並に無いですね」

弟「現ニートがそれを言うな」

姉「ネトゲーはオンラインです、ということはリアルタイムに人と話すことができます」

弟「そうか、それで脱ニートはどうやったらできるのか質問するんだね」

姉「そうです、それでは質問しましょう・・・・・・む」
弟「姉さん、どうしたの?」

姉「私の友録全員ニートでした、ニートに対しての嫌みかこの野郎って怒られてしまいました」

弟「・・・類は友を呼ぶか」

姉「やはり私は弟と結婚しなければいけないみたいです」

弟「だからなんでそうなるの、僕と姉さんは兄弟なんだから結婚できないんだよ」

姉「そんなバカなっ!?」

弟「バカなのは姉さんだよ!」

姉「たかが法律や憲法、そんなの二人の愛で越えてみせます」

弟「いつ僕が姉さんを愛しているって言ったんだ、家族としては好きだけどさ」

姉「それはラブじゃなくてレイクなんだね」

弟「なんで僕が姉さんに金融会社的な感情を抱かなきゃいけないんだ、確かに姉さんにはお金かしたけどさ」

姉「違うよ、クリスティ・レイクだよ」

弟「実の姉にアメリアのポルノ女優的感情抱く弟なんてどこにいるんだよ!」

姉「やっやめてください、私達は兄弟なんですよ!」

姉「ぐへへ、いいじゃねぇか姉さん、ニートなんだから体でご奉仕するしかねぇだろ?」

弟「紛らわしことやめろよ!」

姉「私、アイドルになろうと思います」

弟「突然何を言ってるんだ」

姉「自分で言うのもなんですが顔には自信があります」

弟「まぁ、確かに姉さんは美人さんだ」

姉「そこらによくいる胸だけアイドルには負けません」

弟「姉さん胸もんね」

姉「ボンッキュッボンッのスタイルだけの女にも負けません」

弟「姉さんはキュッキュッキュッって感じだからね」

姉「何がダイナマイトバディーですか」

弟「姉さんの胸はまるでダイナマイトが爆発した後みたいだよね」

姉「弟」

弟「ぼっ僕はそのままの姉さんが好きだよっ!」

姉「ぽっ」

弟「言わせたくせになんで赤くなってるんだ!」

今、友達とガンvSガン中

∀ガンダム、ZZガンダム、ニューガンダム

弟「実際問題本当にどうするの?」

姉「とりあえずまずはバイトしてみましょうか」

弟「そうだね、働くことに慣れてかないとね」

姉「メイド喫茶に勤めたいです」

弟「いっいやだ、実の姉がメイド喫茶に働いてるなんて恥ずかしすぎる!」

姉「メイド喫茶にギザ勤めたユスだお」

弟「わからないなら無理に言わなくていいから」

姉「メイド喫茶さぁ勤めてぇんだ」

弟「それもうただの方言だよ」

姉「★●※○☆」

弟「それはもう女さんがやったから」

姉〈私が起源ニダ、パクられたニダ!〉

弟「姉さんはもう完璧にネラーなんだね」

プルブルプル

姉「あ、電話ですね」

弟「僕がでるよ」

がちゃっ

弟「もしもし?」

女「あ、弟くん、女だよ」

弟「女さんどうしたの?」

女「お姉さんと仲直りできたか気になってね、脱ニートできそう?」

弟「姉さんはアイドルになりたいとか言ってた」

女「・・・アイドル?」

弟「それでメイド喫茶に勤めたいとも言ってた」

女「・・・弟くんは怒った?」

弟「ごめいどう」

女「わ、わー、面白いダジャレだね」

姉「弟、ほめてください」

弟「なんで?」

姉「実は今日、一人で洗濯をしたのです」

弟「なっ、姉さんが!?」

姉「そんなに驚かなくてもいいでしょ」

弟「バカなっ、洗濯という高度なものが姉さんにできるはずがない!」

姉「弟はどこまで私をダメ人間だと思っていたのですか」

弟「もしかして洗濯機を爆発させちゃった?」

姉「この世界のどこに洗濯機を爆発させる人がいるんですか」

弟「だ、だったら、乾燥機は爆発させちゃったよね、だって乾燥機だもん」

姉「弟の乾燥機に対する過剰な高評価の理由がわかりません、何かあったんですか」

弟「かっ乾燥機の奴め、裏切りやがって! 僕の、僕の時は!」

姉「今まで弟に心配かけ過ぎたかもしれません。一緒に寝てあげますからしっかり休んでください」

弟「姉さん、脱ニートのために明日はバイトの面接を受けてもらうよ」

姉「だが断る」

弟「接客業のバイトなんだけど、姉さんは見てくれはいいから喋らなければうまくいくはずたよ」

姉「だが断る」

弟「喋らなければうまくいくはずだからガムテープでぐるぐる巻きにして口を塞いだらいいかもしれない」

姉「よろこんでバイトの面接に行ってきます」

弟「うん、わかればよろしい」

姉「弟は厳しいです、昨日は弟のために一緒の布団で寝てあげたでしょ」

弟「あれは無理やり姉さんがやったんだろ!」

姉「弟は甘えん坊さんですね」

弟「だから違うって!」

姉「甘く切なく狂おしいほど私を求めてきました」

弟「僕が求めているのは姉さんの就職だけだよ!」

姉「そして、姉は昨日の夜に本当の女になった」

弟「ナレーション口調で紛らわしいことを言うな!」

姉「面接ですか、なんだか緊張してきました」

弟「そんなに緊張しなくてもいいんじゃないの」

姉「しょんにゃこちょ言ってにょ」

弟「噛みすぎだ、むしろここまで噛むほうが難しいよ」

姉「にゃにゃにゃにゃにゃにゃ」

弟「もう原型すらない」

姉「弟も応援してくだいだにゃ」

弟「・・・その噛みかたはアリ!」

姉「確か緊張しないためには人をメロンと思えばいいんでしたっけ」

弟「メロンって姉さんの大好物じゃん」

姉「ふふふ、美味しそうです」

弟「僕をかじろうとしないで! もう、メロンじゃなくてブロッコリーにして!」

姉「人がゴミのようだっ!」

弟「謝れ、ブロッコリー農家に謝れ!」

姉「ただいまです」

弟「おかえり、面接どうだった?」

姉「・・・・・・」

弟「ね、姉さん?」

姉「・・・ごめんなさい」

弟「もしかしてダメだったの?」

姉「・・・・・・」

弟「だっ大丈夫、そんなに落ち込まなくてもいいよっ! 一回くらいの失敗でくよくよしちゃダメだ!」

姉「・・・ごめんなさい、道に迷って面接会場に行けなかったんです」

弟「えっ、ええぇっ!?」

姉「駅前に行こうとしたらうっかり飛行機に乗ってしまいました、うっかり八兵衛もびっくりなうっかりです」

弟「もうそれうっかりってレベルじゃないよっ! 面接合格したら脱ニートでこのスレも無事最終回だったのに!」

姉「熱海のお土産のパエリアです」

弟「なぜ熱海でお土産がパエリアなの、もっと熱海らしいものを買ってきてよ!」

弟「はぁ、姉さんにはがっかりだ」

姉「弟ががっかりなら私はしょんぼりです」

弟「・・・決めた」

姉「今日の夕飯の献立ですか? 私はブロッコリー以外ならなんでもいいです」

弟「違う、今度面接に行くときは面接会場まで僕が送っていくよ」

姉「子供じゃあるまいしそんなことしてくてもいいですよ」

弟「そんなことをできなかった人はどこのだ」

姉「どこのドイツってドイツは一つしかありませんよ」

弟「うるさい、聞き間違いネタは女さんで十分だよ」

姉「まさかドイツのツはⅡって意味なのですか。確かにドイⅡがいるならドイⅠもいなくてはいけませんね」

弟「やばい、姉さんの方が女さんより一枚上手だ!」

弟のセリフ、ミスしてしまった

弟「次のバイトは何がいいと思う?」

姉「贅沢は言いません、とりあえず楽な仕事がいいです」

弟「十分に贅沢なこと言ってるよ」

姉「ぜいたウィッシュ」

弟「殴るよ」

姉「・・・暴力は・・・いけないです」

弟「歯を食いしばれ、そんなニート修正してやる」

姉「とりあえず今日は寝ましょう」

弟「無視するな、まぁでももう時間も遅いし寝ようか」

姉「えい、必殺抱きつき。弟、一緒に寝ましょう」

弟「いやだ、それにむやみに抱きついて胸が当たるとか考えないの」

姉「当ててんのよ」

弟「ああ、そういえば当たるほどの胸がなかったね」

姉「擦り付けてんのよ」

弟「元々ない胸が余計にすり減ってなくなっちゃうよ」

姉「弟は今から学校ですか?」

弟「そうだよ、姉さんは面接のために履歴書書いてといてね」

姉「履歴書、ですか」

弟「そういえば前回は僕が書いたんだけど、本来なら姉さんが書くべきなんだよ」

姉「・・・履歴書、今までの私の人生を書き表したもの」

弟「そんな大それたもんじゃないよ、気楽に書けばいいさ」

姉「あぁ、今まで私が歩んできた人生がコマ送りで頭の中を駆け抜けていきます」

弟「って、それは走馬燈だよ、姉さん死にかけてるよ!」

姉「ふふふ、これは五歳の頃の弟ですね。この頃は弟と一緒にお風呂に入っていました」

弟「そういえばそうだったね」

姉「これは昨日の弟ですね、やっぱり弟は成長してます」

弟「そりゃそうだよ、当たり前だ」

姉「特に下半身が立派な黒馬になりました」

弟「いっいつ僕の下半身を見たんだよ! 記憶を捏造するな!」

学校

弟「女さん、おはよう」

女「あっ、弟くんおはよう」

弟「聞いてよ女さん、実は姉さんにバイトの面接受けさせたんだ。でも、姉さんはとんでもないことをしたんだ」

女「もしかして、うっかり八兵衛もびっくりなうっかりで飛行機に乗っちゃって熱海でパエリア買って帰ってきたとか?」

弟「・・・・・・」

女「冗談だよ、いくら弟くんのお姉さんがダメな人って言ってもそこまでダメじゃないよね」

弟「・・・あ、あはは、あははは、当たり前じゃないか、姉さんもそこまでダメ人間じゃないよ」

女「いくらお姉さんだって、履歴書に好きな食べ物を書いたりもしないよね」

弟「すっ、するわけないよ、するわけないと思いたいよ」

そのころ姉は、

姉「履歴書ってどう書けばいいんでしょうか、よくわかりません」

姉「・・・・・・」

姉「とりあえず履歴書は私自身のことを書くものなので、私の好きな食べ物を書いておきましょう」

姉「この辺に、メロンっと・・・よしできました。これで弟もほめてくれるはずです」

弟「姉さん、いやこれからはメロンと呼ぶべきだね。これはいったいどういうことだ!」

姉「どういうこともこういうこともそういうことです」

弟「あり得るとは思ってたけどさ、まさか本当に履歴書に好きな食べ物を書くとは思わなかったよ!」

姉「私は弟にほめられると思ったのに、怒られるとはこれいかに」

弟「怒るに決まってるよ、なんで氏名の欄に自分の好きな食べ物を書くんだよ! そんな人見たことないよ!」

姉「今、弟の前にいます、あなたの姉です」

弟「わかってるさ、でもいて欲しくなかった!」

姉「・・・弟は私にいて欲しくないのですか?」

弟「う、嘘だから泣かなくてもいい・・・って、嘘泣きかよ!」

姉「女の涙を簡単に信用してはいけませんよ」

弟「・・・姉さんは僕なんかより比べものにならないくらい頭いいんだからしっかりしてよ」

姉「はい、しっかりボケてますよ」

弟「うわぁぁぁぁぁあん!」

弟「姉さん、何してるの?」

姉「荒ぶる鷹のポーズです」

弟「は?」

姉「性格には鷹の舞いです」

弟「意味がわからないんだけど」

姉「モンゴル相撲で勝った者だけが踊るのを許される舞いです。少し私流にアレンジしてますけど」

弟「勝った者だって、社会の負け組が踊ってもいいの?」

姉「光の翼!」

弟「カテジナさんっ!?」

姉「頭にまだ夕方にやったガンダムvs.ガンダムの名残がありますね」

弟「・・・・・・」

姉「私は弟に勝ちました。いきます、荒ぶる鷹のポーズ」

弟「・・・・・・」

姉「つまり何が言いたいかというと、絵師さんがんばってください」

弟「・・・いいのかこんなオチで」

弟「さて、姉さん、僕は姉さんに聞きたいことがあります」

姉「私は弟に聞かれたいことはありません、それでは部屋に戻ります」

弟「ちょっ、ちょっと待って!」

姉「なんですか、私は会社の仕事が残ってるんですよ」

弟「嘘ならもっとうまい嘘を吐こうよ、姉さんはニートだろ」

姉「ただのニートではありません、もうすぐ脱ニートをするニートです」

弟「そんなこといつも言ってるけどさ、本当に姉さんは脱ニートする気あるの?」

姉「もちろんありますよ」

弟「だったらもうちょっと働きたいって気を見せようよ、また最近姉さんグダグダし始めたよ」

姉「ふっ、弟は私がただグダグダしていただけと思っているるんですか」

弟「ち、違うの?」

姉「甘いです、メロンより甘いです」

弟「じゃあ教えて、姉さんはグダグダに見せかけて何をしてたの?」

姉「残念ながらこれ以上は書き込めないのでまた次の機会に話します」

弟「やっぱりただグダグダしてただけなんだろ! うまい嘘を吐けって言ったけどめんどくさい嘘は吐くな!」

弟「明日はまた面接だよ。でも、何の仕事だったけ」

姉「しっかりしてください。どんな仕事か忘れてしまった所に姉を働きにいかせるのですか」

弟「ごめんね。でも、本当は本人が覚えておかなきゃいけないんだけどね」

姉「あっ、ここに紙がありました」

弟「そうだった、ウェイトレスの仕事だったよ」

姉「ウェイトレス、ですか?」

弟「そう、ウェイトレス」

姉「・・・弟の変態はですね」

弟「なぜ僕が変態扱いされなきゃいけないの」

姉「姉をウェイトレスにしようなんて、弟は性根の腐りきった外道野郎ですね」

弟「姉さんにとって、ウェイトレスはどんな存在なんだ」

姉「ウェイトレスは勘弁してください。でもメイド喫茶なら許容範囲内です」

弟「なんだ、メイド服が着たいだけか」

姉「着たいわけじゃありません、弟に着せたいから欲しいんです」

弟「ニートのままでいいから姉さんは絶対にメイド喫茶には勤めるな」

すみませんが寝ます

保守がてら

姉「ついに仕事が決まりました。しかもいきなり正社員」

弟「!!」

弟「ど、どんな仕事?」

姉「右から来た物を左に受け流す簡単な仕事です」

姉「これなら長く続けられそうです」

弟「なん……だと……」

姉「しかも月給28万ですよ?」

弟「すごい…夢みたいだ」


チュンチュン…チチチ…
弟「…………」
弟「ですよねー……」

姉「弟、休日だからといつまで寝ているんですか」

姉「早く起きて姉と遊びなさい」

弟「……あれ、何で僕は泣いてるんだろう」

姉「さて、明日は面接の日です」

弟「ちゃんとたどり着けるように僕もついて行くから安心してね」

姉「ふふふ、私の方向音痴度を甘く見ているようですね」

弟「そんなこと自慢げに言わないで、悲しいから」

姉「私は四天王の中で一番弱いのです、私の方向音痴に勝ってもいい気にならないことですね」

弟「意味がわからないよ、あと関係ないけど四天王って倒しても絶対5人目が現れるよね」

姉「私の方向音痴は108式まであります」

弟「むしろ108式まで見てみたいよ」

姉「53式目くらいになると地球がボンッてなります、こうボンッて」

弟「なぜたかが方向音痴くらいで地球が爆発するんだ」

姉「前に言いましたよね。私が本気を出すとどうなるか」

弟「ここでまさかの複線回収!? 最終回が近づいているということか!」

弟「ここが面接会場だね」

姉「生きて来ることができました」

弟「三回くらいヤバいのがあったけどなんてか来れた」

姉「本当です、死んでしまうかと思いました」

弟「迷子ってレベルじゃなかった、あれはもう、遭難ってレベルだよ」

姉「確かにそうなんです」

弟「えっ、今のはダジャレなの、それとも普通に遭難って言ったの? 紛らわしいから平仮名で言わないで」

姉「それでは面接に行ってきます」

弟「姉さん、がんばってね」

姉「弟、がんばってる人にがんばれと言うのはあまりよくないですよ。これ以上どうがんばれと言うのですか」

弟「そうだね、今姉さんはがんばって面接受けようとしてるもんね」

姉「いえ、私はメロン食べたいのをがんばって我慢しているのです」

弟「そっちかよっ! 面接のほうもがんばってよ!」

姉「・・・・・・」

弟「あ、姉さん面接終わったんだ。どうだった、受かりそう?」

姉「・・・・・・」

弟「もしかして駄目だったの? まぁ、なんとなく駄目な予感はしてたけどね」

姉「・・・・・・」

弟「べつに落ちても怒らないよ、姉さんがやる気になってくれただけでも僕はうれしいからさ」

姉「・・・・・・」

弟「何かおいしいものでも食べようか、姉さんの好きなメロンでもいいよ。あっ、お金は僕が出すから」

姉「・・・・・・」

弟「姉さん、どうしたの?」

姉「・・・弟」

弟「ちょ、ちょっと姉さん、こんな往来で抱きつかないでよっ!」

姉「・・・・・・」

弟「泣いてる・・・姉さん、本当に何があったの」

女「おっ弟くん、どういうこと!」

弟「女さん、もう学校始まっちゃってるよ。なんでこんなとこにいるの?」

女「それはこっちの話だよ! なんで弟くんは学校に来ないの!」

弟「いやー、なんか退学処分、みたいなことになっちゃったんだよね」

女「せっ、先生が言ってたけどそれ本当なの!」

弟「実は昨日、姉さんの面接があったんだ、その面接で姉さんは面接官にセクハラされたんだって」

女「えっ!?」

弟「それを姉さんから聞いてさ、気がついたらその店に殴りこみに行ってたよ。それでなんだかんだて退学処分」

女「・・・・・・」

弟「まさか僕がニートになるとは夢にも思わなかったよ、あははは」

女「・・・弟くん」

弟「まぁ、僕は後悔してないよ。姉さんのためだもん」

とりあえず終わりです
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom